ミカサ「相談×恋バナ×女子会?」

1:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:33:47 ID:muWH8KeE0

――
―――


世界は突然、姿を変えた。


人類が誇るウォールシーナ、ローゼ、

そしてマリア・・・


三つの壁は一瞬にして消えた・・・
 
その巨大な構造物の跡には深い溝が残るのみであった。


そして忌むべき存在である巨人・・・

奴らも一週間たった今、

その姿を見せることはなかった。


―――
――


まあ私は今、別の問題で忙しい・・・ので

この話は数十年後にでもしようと思う。(しない)



2:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:37:57 ID:muWH8KeE0

クリスタ「おかえりミカサ!
     お風呂は気持ちよかった?」

ミカサ「ただいまクリスタ、とても良かった。」


ミカサ(この三人なら・・・)キョロキョロ

ミカサ「あの・・・唐突だが
    皆に相談に乗ってほしい。」

クリスタ「本当に唐突だね!
     前振りのなさがミカサらしいけどね。」

ミカサ「う・・・」

クリスタ「ふふふ、もちろん相談には乗るよ!」

ミカサ「あ、ありがとう、では・・・」ケフンケフン



3:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:41:59 ID:muWH8KeE0

ミカサ「えー壁が無くなり、巨人がいなくなった今、
    私たちは新たな道を探さなければならない。」

クリスタ「新たな道・・・そうだよね!」


クリスタ(ミカサ、なんか棒読み・・・)


クリスタ「と、兎も角、急に消えるだなんて
     不思議だよね、何かあったのかな?」

ミカサ「確かにそれも気になる、
    いったい何があったのか?」

ミカサ「しかし今、最も大事なこと・・・」

ミカサ「そう、それは私とエレンの関係!
    つまり、エレンと私の関係!!」キリッ



4:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:44:44 ID:muWH8KeE0

サシャ・ユミル(同じことを二回言った・・・)


クリスタ「う、うん、大事なことだよね・・・」

ミカサ「皆、すごい顔でこちらを見てるが
    これはとても大切なこと!」

ミカサ「駆逐すべき巨人がいなくなった今・・・」

ミカサ「そう!今こそエレンの目を・・・
    私に釘・・・」

ミカサ「い、いや・・・もう少しだけ
    私に向けて貰う千載一遇のチャンス!!」


サシャ(妥協しましたね・・・)

ユミル(妥協したな・・・)


クリスタ「そう、そうだね・・・んと

ユミル「・・・なあ実際のところさ、
    お前、あいつのことをどう思ってるんだ?」



5:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:46:56 ID:muWH8KeE0

サシャ(やや!まさかのユミル参戦!)


ユミル「おっと、一応言っておくが
    家族だーってのは聞いてないからな!」

ユミル「はっきりと言うんだぞ?わかるな?」

ミカサ「む・・・」

クリスタ「・・・」ジーー

ミカサ「むぅ・・・」

サシャ「・・・」モグ


ミカサ(あんなに膨らむなんてサシャの頬は不思議で
    いっぱい!あとリスのようで可愛い。)

ミカサ(駄目!恥ずかしくなってきたからといって
    現実逃避はまずい、頑張れミカサ!)



6:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:49:02 ID:muWH8KeE0

ミカサ「ふぅ、わかっている・・・わかってる。」

ミカサ「私も相談した以上、
    それを言葉にする覚悟はできている。」

ミカサ「深呼吸をしたら答えるから待って欲しい。」


サシャ(ふふ、顔真っ赤ですよ。
    一生懸命、深呼吸して可愛いですね。)


ミカサ「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」


サシャ(あれ?部屋の空気が薄く?)

サシャ(・・・!?クリスタがふらふら!)


ミカサ「よ、よし!答える・・・」


クリスタ(ミカサ、頑張って・・・)クラクラ

サシャ(流石はミカサですね、
    吸い尽くされるかと思いました・・・)



7:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:51:20 ID:muWH8KeE0

ミカサ「わ、私は彼を一人の男性としてててて
    エ、エレンに好意を持っていると思う・・・」

ユミル「ほぅ、ちょっと
    変な言語だが少しは前向きじゃないか。」

ユミル「いいか?こういうことはな、
    まずは言葉にしないと駄目なんだよ!ふふ」

ユミル「じゃないと、いつまで経っても
    家族だからって理由に逃げれるからな。」


クリスタ(ユミル、すごい!まるで恋愛博士・・・)


ミカサ「ユミル、そんな深い考えが!
    ・・・ありがとう。」



8:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:52:49 ID:muWH8KeE0

ユミル「ん、続けて・・・」

ミカサ「わかった!そ、それで、
    私は今まで家族として接していた。」

ミカサ「今までは恋愛に
    感けている暇はなかったし・・・」

ミカサ「なのに、あまりにも突然、
    その機会がやってきてしまった。」

ミカサ「でも私はどうしたらいいのか
    ・・・さっぱり・・・」

クリスタ「そうだよね、急に
     さあ恋愛って言われても難しいよね。」



9:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:54:31 ID:muWH8KeE0

ユミル・ミーナ「「なるほどなるほど・・・」」

ユミル「よし!いったいどうすればいいのか!」

ユミル「皆の経験などを基に
    色々と考えてみようじゃないか!」

クリスタ・ミーナ「「そうだね!楽しそう!!」」

ミカサ「四人とも・・・ありがとう!ん??」


サシャ(ユミルとクリスタ、すっごいノリノリですね。
    何かあったんでし・・・ん?四人??)



10:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:56:24 ID:muWH8KeE0

ミカサ「(おしゃべりな)ミーナ・・・いつの間に?」

ミーナ「話は聞かせてもらった!
    実に興味深いね、私こういう話大好き!」

ミーナ「大丈夫!今はまだ話さないよ!」


ミカサ(気配に気づかなかった、不覚・・)


ユミル「よし、何だか盛り上がってきたな!」ゴソゴソ

ユミル「今日はミカサに本音で喋って
    もらいたいからな、特別に・・・ん!」

ユミル「これを提供してやろう!」キュポン



11:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:57:56 ID:muWH8KeE0

サシャ「やや、この匂い・・・
    これはワインじゃないですか?」フンフン

クリスタ「すごーい、これすごく良い匂いだよ?
     高かったんじゃないの?」

ユミル「本来ならそうだろうな、
    なんか周りに自慢してたからな!」

クリスタ「ユ~ミ~ル~!!」

ユミル「こいつは町で飲んでた駐屯兵団の
    奴からちょろっと借りたんだよ。」フフン



12:進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:59:10 ID:muWH8KeE0

ミカサ(ただの相談がえらいことに
    なってしまった気がする・・・)


クリスタ「もう!飲んじゃうものは返せないでしょ!」


ミカサ(飲むのは決定なのね・・・
    意外に悪い子クリスタ・・・)

ミカサ(あと、これなんか
    知り合いのお酒なような気がする・・・)

ミカサ(うん・・・それはまあ、どうでもいいか。)



13:進撃の名無し:2014/07/02(水) 22:00:31 ID:muWH8KeE0

――
―――


ハンネス「うそ・・・うそだろ?」

ハンネス「楽しみにしてた、最高級ワインがない・・・」

ハンネス「給料半年分も使ったワインがない!!」

ハンネス「箱いっぱいにあったのにない!!!」

ハンネス「ないないない!ワインがない!!
     ないないない!つまみもない!!


エレン「うわ、ハンネスさん絶好調だな・・・
    なんか一人ですっごい踊ってるぞ!!」

アルミン「うわ、本当だ気持ち悪い!
     これは近寄らないほうがいいよ・・・」


―――
――



14:進撃の名無し:2014/07/02(水) 22:02:14 ID:muWH8KeE0

ユミル「ほら驚け!つまみもあるんだぞ!」ガハハ

サシャ「ややや!これは燻製肉!!」

ミカサ「すごい・・・
    こっちの袋には色々なナッツが!」

クリスタ「こっちもすごいよ!
     少ないけど、これドライフルーツだよ?」

ミーナ「パンにチーズまであるんだけど・・・
    これ盗られた人、大丈夫かな・・・」

ユミル「ワタシ、トテナイヨカリタヨ」


ミーナ(うわぁ、胡散臭いなあ・・・)



15:進撃の名無し:2014/07/02(水) 22:03:38 ID:muWH8KeE0

ユミル「おっとサシャ、
    乾杯するからいったん我慢だ!!」

サシャ「ふぁい!!」

ユミル「よーし、よく我慢したな、偉いぞ。
    ナッツを一粒やろう!」

サシャ「わふわふ!!」


クリスタ(ポニーテールが尻尾みたい、
     犬みたいで可愛い・・・)


ユミル「よし、これは・・・
    そうだな・・・女子会だな!」

ユミル「これから第104期訓練兵女子による
    女子会を開催する!」



17:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:31:23 ID:pXGcFvG60

クリスタ「他の子は呼ばないの?」

サシャ「そ、そのうち来ますよ!」


ミカサ(あ、食べる量を減らしたくないのね
    ・・・とても卑しい顔。)


クリスタ「サシャ?ちゃんと取っておいてね?」

ユミル「はいはい、そのうち嗅ぎつけてくるさ、
    だから先に始めるぞ!」

ユミル「んじゃあ、これからの私たちの自由、
    そしてミカサの成長に乾杯!!」


「「「「かんぱーい!!」」」」



18:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:36:37 ID:pXGcFvG60

ミカサ「・・・私の成長?」

ユミル「お前なんだかんだ、家族家族って
    ずっと誤魔化してきただろ?」

ユミル「それが恋人に立候補!
    これは正に成長だな。」プハー

クリスタ「そうだよミカサ!
     やっと前に進めたんだよ!」

ミカサ「!?ここ、恋人まではとは・・・」


サシャ(またまた真っ赤になりました)モクモク


ユミル「はいはい、聞こえない聞こえない!」

ミーナ「んで、どうするの?チーズ貰うね。」

ユミル「はいよ、ん~そうだな・・・」



19:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:41:32 ID:pXGcFvG60

ユミル「よし、まずはエレンの良いところ、
    悪いところを考えてみようじゃないか。」

ミカサ「む!?エレンは良いところば・・・

クリスタ「ミカサ、盲目になっては駄目。」

ユミル「その通り、客観的に見て
    理解することが大事なんだぞ。」

ユミル「とりあえず・・・
    よし、同じ班のサシャとミーナ!」

サシャ「ふぁい!!」モグモキュキリッ

ミーナ「はーい!」



20:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:46:17 ID:pXGcFvG60

ユミル「エレンの悪いところはどこだ!」

サシャ「ん~、そうですね・・・頑固ですね!」

サシャ「そのせいか色々と視野が狭いのではと
    感じるときがありますね。」モグリ

ミーナ「前しか見てないって感じだよね?」

ミカサ「っく・・・」

サシャ「臨機応変に・・・
    とはいかないタイプですよねー?」

ミカサ「・・・」ションボリ

ミカサ「確かにエレンは頑固・・・
    すごく頑固・・・」



21:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:51:20 ID:pXGcFvG60

クリスタ「あぁ・・・ミカサが
     どんどん小さくなっていく!」

ユミル「凹むのはやっ!」ブハハ

ユミル「じゃあ今度はエレンの良さで
    ミカサを喜ばしてあげな!」

サシャ「ん~~~??
    ん~~~~~~??」

ミカサ「・・・」ドキドキ

サシャ「はい!決断の速さと、
    した後の集中力ですね。」モグモグ



22:進撃の名無し:2014/07/03(木) 18:57:10 ID:pXGcFvG60

サシャ「まあ、決断するための作戦は
    アルミン頼りですけどね。」プークスクス

ミーナ「あっはは、兎に角さ、
    あの集中してるときの姿を見ると
    私たちまですごく引っ張られるよね?」

ミーナ「あれってリーダーシップが
    あるってことだよね?」

ミーナ「それに目つき悪いけど
    エレンは正直格好いいよ!!」

ユミル「ほー、意外にリーダー気質と
    ・・・なるほどなるほど。」

ミカサ「感動した・・・」パチパチパチ



23:進撃の名無し:2014/07/03(木) 19:22:33 ID:pXGcFvG60

ユミル「機嫌直ったようだな。」ハハハ

ユミル「んじゃあ、違う視点から・・・
    クリスタ、あいつのことをどう見る?」

クリスタ「私?私は・・・うん、
     正直少し憧れているかな?」

ミカサ・ユミル「!?」ビクッ

クリスタ「二人とも・・・最後まで聞いてね?」

ミカサ・ユミル「・・・」コクコク



24:進撃の名無し:2014/07/03(木) 19:32:56 ID:pXGcFvG60

クリスタ「前しか見てないって言われたけど、
     それってすごいことだと思うの!」

クリスタ「私なんて周りの顔色を
     伺ってばかりだったから・・・」

クリスタ「・・・尚更ね?」

ミカサ「クリスタ・・・」

クリスタ「エレンはね・・・」

クリスタ「どんなに困難なことがあっても
     歯を食いしばって進める人だよね。」

クリスタ「そのための努力は
     厭わないところも素敵だと思うの。」



25:進撃の名無し:2014/07/03(木) 19:39:46 ID:pXGcFvG60

ミカサ(クリスタ・・・
    そんなにもエレンのことを・・・?)


クリスタ「ただ・・・悪いところになるかな?」

クリスタ「目の前に夢中になって
     あまり振り返ってくれなそうところ。」

クリスタ「私は自分をいっぱい見てくれる、
     そんな人がいいかな・・・なんて///」

クリスタ「だから憧れの一人では
     あるけどってことかな?」

ミカサ「・・・なるほど。」



26:進撃の名無し:2014/07/03(木) 19:46:00 ID:pXGcFvG60

クリスタ「ちょっと恥ずかしいね///
     少しは参考になったかな?」

ユミル「うん、他人の評価からとはいえ、
    だいぶエレンが見えてきただろ?」

ミカサ「・・・うん。」

ユミル「んじゃあミカサに聞こう、
    エレンの好きなものって何だ?」

ミカサ「エレンの好きなもの・・・肉?」

ユミル「違う違う!!
    もっとこう、夢のようなやつだよ!!」



27:進撃の名無し:2014/07/03(木) 20:28:29 ID:pXGcFvG60

ミカサ「夢・・・駆逐・・・?」

ユミル「駆逐が夢?あいつは
    そんなに憎しみだけの奴か?」

ミカサ「違う!憎しみは確かにある・・・
    でも、それだけじゃない!」

ミカサ「エレンは壁の外に・・・ 
    目の前に広がる景色が好きだと思う。」

ミカサ「その景色を自由に・・・」

ミカサ「そう自由・・・
    自由が好きなんだと思う。」



28:進撃の名無し:2014/07/03(木) 20:34:18 ID:pXGcFvG60

ミーナ「え、そうなんだ?
    巨人を駆逐するのが夢だと思ってた。」

ミカサ「そう、そうだった・・・
    私が出会ったときから、
    ずっと・・・そうだったのに・・・」

ミカサ「エレンは巨人を駆逐する・・・
    いつから、彼にそれだけしかないと
    思っていたのだろう。」

クリスタ「巨人の駆逐は敵討ちのため、
     でも・・・何よりも自由、
     自分の夢のためだったんだね・・・」

ユミル「エレンが前を見続ける理由が
    わかってきたな・・・」



29:進撃の名無し:2014/07/03(木) 20:59:21 ID:pXGcFvG60

ミカサ「私は・・・いったいエレンの何を・・・」

ユミル「なあ、ミカサ・・・」ヒック

ミカサ「ユ、ユミル!!顔が近い・・・」


クリスタ(きゃーきゃー!!)


ユミル「これだけ近いと目は良く見えるな。」

ミカサ「う、うん・・・」

ユミル「だけどさ、私の手や足・・・見えるか?
    周りの景色は見えるか?」



30:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:14:00 ID:pXGcFvG60

ミカサ「・・・見えない。」

ユミル「これが前を・・・
    夢に向かっているエレンに対しての、
    いつものお前の立ち位置だな。」

ユミル「だいぶ大げさだがな!」

ミカサ「・・・」

ユミル「まあ、いつも近くに
    いたいってのは分かる・・・」

ユミル「でも、エレンの全ても・・・
    共有するはずの世界も見えないだろ?」



31:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:19:23 ID:pXGcFvG60

ミカサ「確かに・・・
    これでは何も見えない・・・」

ユミル「それにエレンのやつだって、
    やっぱり周りが見えないだろうな。」

ユミル「なあ?邪険にされるのもわかるだろ?」

ミカサ「うん・・・わかる・・・」シュン

ユミル「それともう一つ、
    ミカサ、アルミンは大切か?」

ミカサ「え?ええ、もちろん私達の大事な友人。」



32:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:28:17 ID:pXGcFvG60

ユミル「私たちがアルミンのことを
    否定したらお前たちはどう思う?」

ミカサ「それは・・・
    とても悲しむと思う・・・」

ユミル「そうだな・・・否定されるってことは
    想像以上に辛いことなんだよ。」


クリスタ(ユミル・・・)


ユミル「・・・続けるぞ?」

ミカサ「う、うん・・・」



33:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:36:16 ID:pXGcFvG60

ユミル「よし、じゃあ
    エレンのやる事なす事・・・」

ユミル「そのことに危ないだなんだと
    否定すること・・・」

ユミル「これがどんなことか、
    ・・・もう分かるよな?」

ミカサ「・・・うん・・・わかる。」

ユミル「否定をする役は
    ジャンの奴にでも任せておけ!」


ミーナ(ああ、不憫なジャン・・・)



34:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:40:18 ID:pXGcFvG60

ユミル「お前が家族になるか恋人なるかは
    まだわからない・・・」

ユミル「だが本当にずっと
    一緒にいたいと願うなら・・・」

ユミル「あいつの価値観を
    少しは認めてやるんだな。」

ユミル「それと少しくらいの危険なら
    一緒に飛び込んでやれ。」

ミカサ「一緒に・・・」



35:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:45:14 ID:pXGcFvG60

ユミル「そうだ!手伝って、それで力尽きたら
    ・・・そのときは一緒に死んでやれ。」

ミカサ「・・・!?」

ユミル「それが生涯、連れ添う奴の責任だ。
    ・・・と私は思う。」グビグビ

ミカサ「!!・・・確かに、
    その通りだと思う。」

ミカサ「ユミル・・・本当にありがとう!」



36:進撃の名無し:2014/07/03(木) 21:50:02 ID:pXGcFvG60

ユミル「これから、あいつは
    外の世界へ旅立つだろうな・・・」

ユミル「そして未知の世界には危険が付き纏う。」

ユミル「そのときどうすればいいのか?
    もう分かるだろ?」

ミカサ「・・・」コクリ


サシャ(はわー、ユミルってば
    すごく格好いいですね・・・)


ミーナ(うぅ、良い話だわ;;
    明日、みんなに話そう・・・)



37:進撃の名無し:2014/07/04(金) 18:48:42 ID:d/OzGRV.0

ユミル「よし!とりあえずお前の話は
    一旦ここまでだ!」

ユミル「あとは他の奴らの
    体験談でも聞いて参考にしな。」

ミカサ「うん!わかった!」


サシャ(素直なミカサって
    意外にいいですねぇ。)ホッコリ


ユミル「さてさて、私はさらにたくさん
    の恋バナを聞きたいのだが?」

ユミル「・・・次は誰のがいいかな?」ニヤニヤ



38:進撃の名無し:2014/07/04(金) 18:55:50 ID:d/OzGRV.0

サシャ(ああ、これは、ただ単に
    酒の肴にしてるだけかも・・・)


ユミル「あんだよ、サシャ!その顔は!
    恋の話はミカサの参考になるんだよ!」

ミカサ「なる、とてもなる!」ウンウン


クリスタ(なんだか、逸れてる気もするけど
     ・・・まあいいよね?)


ユミル「ん~~~決めた!
    次はサシャ、君に決めた!!」ビシッ


ミーナ(あーあ、さっきまでは
    格好良かったのになぁ・・・)



39:進撃の名無し:2014/07/04(金) 19:06:09 ID:d/OzGRV.0

サシャ「えええ?・・・私そういうのは///」

アニ「でもコニーとは?
   すごく仲いいでしょ?」


ミーナ(なんだかんだ、
    みんなも恋バナ好きだねえ。)ゴクゴク


ミーナ「あれ、アニ!?いつの間に??」

アニ「話に夢中だったみたいで
   声かけられなかったんだよ。」


ミカサ(恋の話は人を盲目にするのだろうか、
    今日は不覚だらけ・・・)



40:進撃の名無し:2014/07/04(金) 19:20:05 ID:d/OzGRV.0

アニ「まあ挨拶もなしは悪かったけどさ・・・」

アニ「お酒飲んでるんだし、
   今夜は無礼講なんだろ?」

アニ「ユミル、これ私も飲んでいいよね?」

ユミル「いいけど恋バナ置いてけよな。」

サシャ「そ、そうですよ!置いてけですよ!」

アニ「あとでいいだろ?
   なんせ次はサシャのようだしね。」ニヤリ



41:進撃の名無し:2014/07/04(金) 19:33:58 ID:d/OzGRV.0

サシャ(あ、誤魔化せなかった・・・)


ミカサ「二人の関係・・・
    とても気になる・・・」ジリ

クリスタ「だって仲良いもんね?」ジリジリ


サシャ(ならば、このまま
    コニーの話で誤魔化しましょう。)


サシャ「んもー彼とはただの友人ですよ・・・」

サシャ「まあ、たぶん年取ってもずっと
    親友だとは思うんですけどね。」



42:進撃の名無し:2014/07/04(金) 19:45:02 ID:d/OzGRV.0

ユミル「まあ確かに、この二人は恋人って
    感じではないか・・・」ヒック

クリスタ「ん~確かにそんな感じかもね。
     でも年取っても親友っていいね!」

サシャ「ええ、きっと素敵だと思いますよ。
    じゃあこれで・・・

アニ「じゃあ本命は別にいるのかい?」ニヤリ


ミーナ(アニちゃんがいった!)



43:進撃の名無し:2014/07/04(金) 19:54:41 ID:d/OzGRV.0

サシャ「ア、アニ・・・?
    どど、どうでしょうかね?」スヒースヒー

ミカサ「とても下手な口笛・・・顔も真っ赤!
    間違いなくこれは隠し事をしてる顔!」

ミーナ「目もすっごい泳いでるね・・・」

クリスタ「じゃあ、他にいるんだね!誰?誰??」


サシャ(うぅ、みんなお酒が
    回ったのかグイグイきます;;)


ユミル「さあ、サシャ、これを飲みなさい・・・
    トテモゲンキデルヨ。」ニッコリ



44:進撃の名無し:2014/07/04(金) 20:06:40 ID:d/OzGRV.0

サシャ(あぁ、どうやら
    覚悟を決めないと駄目そうです。)グビ


サシャ(お酒あんまり飲んでないのに
    顔が熱いですよ・・・)パタパタ


ユミル「さあ、どうぞ?」ニッコリ

サシャ「あの、好きとまでは・・・
    その、まだですヨ・・・」ゴニョゴニョ

ユミル「ん~?ちょっと聞こえ辛いかなあ??」

ミカサ「名前も聞こえなかった!」



45:進撃の名無し:2014/07/04(金) 20:18:43 ID:d/OzGRV.0

サシャ(うぅ、ミカサまで
    酔ってしまったのでしょうか・・・
    いつになく意地悪です;;)


サシャ「あーあの、ちょっと憧れてるというか、
    みんなに対して気配りができて・・・」

サシャ「その、気にかけてもらっているのは
    私だけじゃないって・・・」

サシャ「それは分かってるんですけど・・・」

アニ「要領得ないね・・・いったい誰なんだい?」



46:進撃の名無し:2014/07/04(金) 20:45:00 ID:d/OzGRV.0

サシャ(なんだか今日はアニも意地悪です・・・)


ユミル「ふむ、気配りができる人間か
    ・・・む?」キュピーン

ユミル「アルミン、マルコ、
    それとライナーか・・・!!」

ミカサ「む!?ラが聞こえた瞬間に
    目を逸らした、間違いなくライナー!」


サシャ(ひぃぃこの二人、
    無駄に高性能で嫌いや;;)



47:進撃の名無し:2014/07/04(金) 20:57:59 ID:d/OzGRV.0

サシャ「・・・そ、その三人は私のことも
    女の子扱いしてくれるんですよ。」

ミーナ「ライナー・ブラウンさんがですかぁ?」

サシャ「ミーナまで意地悪です・・・」

ミーナ「えへへ、ごめんごめん、んで?」

サシャ「私、周りが芋女扱いするのは
    別にどうでもいいんですよ・・・」


アニ(原因は自分だしねぇ・・・)



49:進撃の名無し:2014/07/04(金) 21:15:06 ID:d/OzGRV.0

サシャ「で、でも女の子扱いされるのは
    その、照れくさいというか
    何というか・・・えへへ」

ユミル「なるほど、乙女なサシャちゃんは
    嬉しくなっちゃうと・・・」フムフム

サシャ「そ、それに彼って人の嫌がる仕事とかを
    率先して引き受けるじゃないですか!」

ミーナ「へー、そうなんだ。」

クリスタ「そういえば、重い荷物を
     持ってもらったことあったよ。」

ユミル「そういや、私も
    そんなことあったな・・・」グビ



50:進撃の名無し:2014/07/04(金) 21:29:17 ID:d/OzGRV.0

サシャ「さらにですね・・・
    アニ、ミカサ・・・!」

サシャ「二人が機嫌が悪いときって
    ライナーがよく側にいますよね。」

アニ・ミカサ「う・・・うん」


アニ・ミカサ(思い当たる節がありすぎて・・・
       少し後ろめたい・・・)


サシャ「もちろん、ただ
    巻き込まれてることのほうが
    断然多いんですけど・・・」



51:進撃の名無し:2014/07/04(金) 21:46:53 ID:d/OzGRV.0

サシャ「でも不穏な様子に気づくと
    自ら近寄って行くんですよ!」

クリスタ「もしかして自らを犠牲に?
     ・・・止めにいった?」
ユミル「もしかしてマゾ?
    ・・・快感のために?」

クリスタ「ユミル、っめ!!」

ミカサ「まさか・・・私たちが八つ当たりした
    あの時やあの時やあの時・・・」


ミーナ(多いなあ・・・)



52:進撃の名無し:2014/07/04(金) 21:54:15 ID:d/OzGRV.0

ミカサ「ストレスを大きく発散させるために
    彼はわざと飛ばされた・・・?」

アニ「確かにあいつの体重を考えれば
   その衝撃は余りにも軽かった気が・・・」

サシャ「実際は何を考えていたのか、
    ・・・そこまでは分かりませんよ。」

サシャ「でも、そんな男らしい姿を見ちゃったら、
    えへへ・・・惚れてまうやろ///」


ミーナ(まあ、可愛らしいこと・・・)ホッコリ



53:進撃の名無し:2014/07/04(金) 22:03:31 ID:d/OzGRV.0

ミーナ「兎に角、成績優秀で高身長でしょ。」

ミーナ「そのうえ高いリーダーシップを備え
    気配りができ、しかも器もでかい・・・」

ミーナ「あれ何これ?
    超のつく優良物件じゃん!!」

サシャ「えへへ///」


ミーナ(今から立候補できるかしら・・・)


ユミル(でも、あいつって
   クリスタばっか見てたような・・・)ジー



54:進撃の名無し:2014/07/04(金) 22:12:05 ID:d/OzGRV.0

クリスタ「ユミル?なーに??」

サシャ「私も分かってますよ・・・ユミル。」

サシャ「だから今は憧れなんです・・・」

ミカサ「・・・今は?」ドキドキ

サシャ「・・・んん?」

アニ「ほほう、まだまだ狙ってるってことかい?」

サシャ「あ、あわわ・・・」



55:進撃の名無し:2014/07/04(金) 22:19:47 ID:d/OzGRV.0

ユミル「おーおー、
    女の子しちゃってるねえ!」ガハハ

サシャ「ああ、もう恥ずかしい!
    みんな、いややー;;」ガササ

クリスタ「あーもう、ユミルたちが苛めるから
     布団に潜っちゃったじゃない!」


ミーナ(その一瞬のうちに
    パン三個も持ってったけど・・・)


ユミル「いやー素晴らしいですね、
    はい、これは実に良い話でした。」ニッコリ



58:進撃の名無し:2014/07/08(火) 17:32:48 ID:UOlQ/w9U0

アニ「なかなか楽しいね。」ウンウン


ミカサ(恋愛話・・・他人事なのに
    なんだが私まで照れくさくなる///)


ミカサ(でも、ちょっと楽しい・・)ニコ

ユミル「よーし!じゃあ次の
    恋バナに行っちゃおうかな?」

サシャ「はいはい!!つ、次はアニです!
    絶対にアニです!!」


サシャ(けしかけられた仕返しです!)



61:進撃の名無し:2014/07/08(火) 17:42:36 ID:UOlQ/w9U0

ミーナ「なんか変な格好でサシャが出てきた!」


クリスタ(布団かぶって可愛い。)


ミカサ(進撃!巨人中学校の
    アルミンみたいになってる・・・)


アニ「私は別に構わないよ?」フフン


サシャ(ふぬぬ、余裕たっぷりですね!)


クリスタ「アニはこういう話すること
     照れくさくないの?」



62:進撃の名無し:2014/07/08(火) 17:52:57 ID:UOlQ/w9U0

アニ「女が男を好きになる、
   特別じゃない、普通のことだろ?」

クリスタ「まあ、そうなんだけどね・・・」ジー


アニ(ライナーかエレンに少し憧れてるって
   話せば平気だろう・・・ふふふ)


ユミル「そんじゃあ、熱い
    リクエストがあったので・・・」

ユミル「次はアニ・レオンハートちゃんの
    話を伺いましょ。」ペコリ


ミカサ(ユミルは意外と変・・・)



65:進撃の名無し:2014/07/08(火) 18:04:38 ID:UOlQ/w9U0

ミーナ「誰のこと好きなんだろうね?」ジー

サシャ「やっぱり、
    エレンじゃないですかね?」ジー

クリスタ「いつも一緒に
     格闘訓練してたしね?」ジー


ミカサ・ユミル(何はともあれ気になる)ジーーー


アニ「・・・・・・」


アニ(みんな、こっち見てる///)


アニ(・・・あれ?)



66:進撃の名無し:2014/07/08(火) 18:19:00 ID:UOlQ/w9U0

アニ(なんだか、
   すごく恥ずかしくなってきた・・・)


ミカサ(ふふふ、あの顔、
    アニは考えが甘かった・・・)


ミカサ(皆の視線が作り出すプレッシャー、
    これは伊達じゃない・・・!)ジー


サシャ「あれれー?
    まだ酔ってないですよね?」ププー


クリスタ(サシャったら
     元気になっちゃって・・・)フフフ



67:進撃の名無し:2014/07/08(火) 18:28:50 ID:UOlQ/w9U0

アニ「あ、あの・・・」


ミカサ(これは実に珍しい光景、
    今ならアニで湯が沸かせそう・・・)


アニ(どうしよう、何故か声が出ない・・・)


ユミル「おいおい、
    あまり追い詰めてやるなよ!!」ガタン


ミカサ(今のは・・・わざと音を立てた?
    アニの意識がユミルに・・・)


ミーナ(ユミルったら
    すっごいイケメン顔になってる・・・)



68:進撃の名無し:2014/07/08(火) 18:32:52 ID:UOlQ/w9U0

アニ「ユ、ユミル・・・!」

ユミル「大丈夫、
    私だけはあんたの味方だよ。」ニコリ


サシャ(うわぁ!一瞬だけ、計画通りって感じの
    すごい悪そうな顔になりましたよ・・・)


ユミル「よし!アニ、周りは見るな・・・
    意識すると緊張するだろ?」

ユミル「だから、落ち着くために
    まず私の目だけを見ろ・・・」

アニ「う、うん・・・」



69:進撃の名無し:2014/07/09(水) 18:26:34 ID:2jAVAEIw0

ユミル「落ち着いてきたか?
    大丈夫・・・安心しな。」


ミカサ(これは・・・パニックで弱った
    アニの心の一瞬の隙間に入り込んだ?)


ミカサ(催眠?それにしては・・・
    簡単すぎる気が・・・)


ユミル「次は目をつぶって
    ゆっくりと深呼吸をしろ・・・」

ユミル「・・・そうだ、ゆっくりだ・・・」



70:進撃の名無し:2014/07/09(水) 18:32:28 ID:2jAVAEIw0

ユミル「よしアニ、私の声は
    ちゃんと聞こえてるな?」


アニ「う、うん・・・」←簡単な奴


ミカサ(やはり素直すぎる・・・
    これが元々のアニ?)


ユミル「目を瞑ったままでいい・・・
    いくつか質問に答えてくれ・・・」


アニ(なんか、とてもいい匂いがする・・・)


ミカサ(これは・・・ラベンダーの香り?
    あのロウソクから・・・
    ユミル、いつの間に・・・)



71:進撃の名無し:2014/07/09(水) 18:43:26 ID:2jAVAEIw0

ユミル「よしアニ、私の声は
    ちゃんと聞こえてるな?」

ユミル「アニ、大丈夫か?
    落ち着いてきたか?」

アニ「・・・うん、すごく落ち着いてきた。」

ユミル「良かったな、こんな経験は
    中々ないからびっくりしただろ?」

アニ「・・・」コクコク

ユミル「まずは答えやすい質問から行こう・・・」



73:進撃の名無し:2014/07/09(水) 18:58:15 ID:2jAVAEIw0

アニ「う、うん。」

ユミル「・・・」ニヤリ


ミーナ(いいように誘導されてるな・・・)


ユミル「じゃあエレンの良さ、
    まず、これを私に教えてくれないか?」

アニ「エ、エレン?
   ええと・・・エレンはいつも
   努力してる頑張り屋さんだと思う・・・」


サシャ(頑張り屋さん!?
    そんな乙女みたいな・・・いったい?)



74:進撃の名無し:2014/07/09(水) 19:12:47 ID:2jAVAEIw0

ユミル「そうだな、あいつは努力を
    惜しまない立派な奴だ。」

ユミル「そんなエレンに・・・」

ユミル「いいか素直に答えるんだぞ、アニ。」

アニ「う、うん・・・わかったよ。」

ユミル「もしエレンに告白されたら・・・
    告白されたらだぞ?
    アニ・・・お前はそれをどう思う?」


ミーナ(告白したらじゃなく、されたら!
    ほんとに誘導うまいなあ・・・)



75:進撃の名無し:2014/07/09(水) 19:22:30 ID:2jAVAEIw0

アニ「それは・・・あいつは
   いい男だと思うし、そりゃ嬉しいよ。」

アニ「ただ、私は・・・」


ミカサ(む、表情が変わった・・・?)


ユミル「ただ?アニ・・・もしかして
    気になる相手が他にいるんだな・・・?」

アニ「う、うん・・・
   ちょっと好み・・・かなって?」



76:進撃の名無し:2014/07/09(水) 19:45:15 ID:2jAVAEIw0

ミカサ(素直なせいなのか
    何だか見た目が少女のように・・・
    正直、とても可愛い///)


クリスタ・サシャ・ミーナ(ドキドキドキ)


ユミル「名前・・・自分で言えるか?」

アニ「や、やだよ・・・恥ずかしい・・・」プイッ


ミーナ(恥ずかしいって、可愛いわー!!)


ユミル(やべ、私までドキドキしてきた・・・
    落ち着け、落ち着け・・・)



77:進撃の名無し:2014/07/09(水) 19:56:26 ID:2jAVAEIw0

ユミル「そ、そうか・・・それじゃあ、
    どんな人なのか教えてくれないか?」

アニ「どんな人・・・か?」

ユミル「そうだ・・・優しい人、強い人、
    頭がいい・・・何でも構わない。」

ユミル「そいつのことを
    少しだけ聞かせてくれないか?」

アニ「う、うん、少しなら・・・」


ミカサ(答えやすそうな簡単な質問を繰り返し
    警戒心を解きながら誘導している・・・)



78:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:14:03 ID:2jAVAEIw0

アニ「ええと・・・
   この104期の中で・・・一番頭がいい!」


ユミル・ミーナ・クリスタ・サシャ・ミカサ
(((((アルミンだ・・・!)))))


ミカサ「・・・!!」フルフル

ユミル「じゃ・・・あっ!」

ミカサ「アニ・・・アルミンを
    好きになってくれてありがとう・・・」ギュ

ミカサ「私は自分のことのように嬉しい!」ギュウ



79:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:24:08 ID:2jAVAEIw0

ユミル「馬鹿!邪魔するな!!」

アニ「えぇ!?」パチクリ

アニ「な、なんでミカサが私に抱きついて?
   って何で知ってるの・・・///」


サシャ(ん?催眠状態だったのでしょうか
    ・・・怖いですねえ)モグモグ


ユミル「あーあ、解けちゃったよ・・・」


ミーナ(ユミル・・・恐るべし!)



80:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:30:55 ID:2jAVAEIw0

クリスタ「もう、ユミルったら!
     催眠術なんてしちゃ駄目よ!」ドキドキ

ユミル「モウシナイ、モウシナイヨ」

ユミル「間違えた!コレオサケノセイヨ?」

アニ「いったい・・・これは・・・催眠?」

クリスタ「ええと・・・
     アニってアルミンのこと・・・好き?」

アニ「べ、別に私は・・・」



81:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:38:29 ID:2jAVAEIw0

クリスタ「でも、訓練所で
     一番頭がいい人が好きって・・・」

アニ「さ、さあ?催眠状態のときなんだろ?」

ユミル「催眠状態のときってのはな、
    潜在意識に強く残ってることしか
    出てこないんだよ。」ニヤニヤ

ミーナ「ほへー、そうなんだ・・・」

ユミル「大好き・・・っとまでは
    言わないでおいてやるよ。」



82:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:44:42 ID:2jAVAEIw0

ユミル「・・・でもまあ、相当
    意識してるんだろうな。」ニヤニヤ

アニ「あ・・・あぁ・・・///」

アニ「うわーん;;」ダダダッガササ

ミーナ「はーい!!
    本日、二人目のベッドインです!!」

ミカサ「アニ、布団の中でいいから聞いて
    恋人になるかどうか・・・」

ミカサ「まだ先のことだろうし、
    わからないけど・・・」



83:進撃の名無し:2014/07/09(水) 20:58:12 ID:2jAVAEIw0

ミカサ「アルミンのこと・・・
    好きになってくれてありがとう!」

アニ「///」ヒョコ


ミーナ(またホッカムリが産まれた・・・)


アニ「べ、別に・・・
   ちょっと努力家だし頭いいし
   優しいし顔が可愛いからってだけだよ!」


クリスタ(それって結構多いよね・・・)フフフ


ミカサ「・・・ありがとう。」ニッコリ



84:進撃の名無し:2014/07/09(水) 21:08:16 ID:2jAVAEIw0

アニ「・・・ふん///」


ミーナ(また、引っ込んだ)プププ


サシャ「もうっ、アニ!狭いから
    あっちのベッドに行ってくださいよ!」

アニ「うるさい、うるさい!」

ユミル「いやーまたまた
    いい話が聞けましたね。」ニッコリ


クリスタ(満足そう・・・悪ユミル・・・)


ユミル「しかし、アニがアルミンとはねえ。」



85:進撃の名無し:2014/07/10(木) 19:53:57 ID:4B7yFs1E0

――
―――

布団の中・・・


サシャ「・・・あれ?
    そういえばベルトルトは?」

アニ「へ?あいつがどうかしたの?」

サシャ「いえ、別に・・・」


サシャ(彼、いつも見ていたんですが・・・
    脈なしですか、前途は多難ですね。)フー


サシャ(パンくれたら応援しますよ!
    ベルトルトに届けこの思い!!)クワッ


サシャ(・・・やっぱ明日、
    直接言って強奪しましょう。)


―――
――



86:進撃の名無し:2014/07/10(木) 19:58:22 ID:4B7yFs1E0

ユミル「いやいや、本当に楽しいですな?
    ・・・ミカサさん、乾杯!」

ミカサ「うんうん、とても悪くない
    ・・・ユミルさん乾杯!」ニコニコ

クリスタ「みんな、だいぶ酔ってきたね、
     私もぐるぐるする・・・」

ミーナ「最後まで持つかね?」

クリスタ「そろそろ急がないとね!
     次はどっちかな?」



87:進撃の名無し:2014/07/10(木) 20:03:38 ID:4B7yFs1E0

ミーナ「次は私でいいよ!」

ミーナ「でもね・・・皆と違って
    大恋愛ってのはないのよね?」チラッ

アニ「そ、そんなのしてないよ!!」

ユミル「はいはい、アニちゃんには
    聞いてませんよ!」ヒック

アニ「こっち見たも・・・フグ」

サシャ「アニ、うるさいですよ!」ズリズリ


ミカサ(アニが布団に吸い込まれた・・・)



88:進撃の名無し:2014/07/10(木) 20:10:03 ID:4B7yFs1E0

クリスタ「でもミーナ、さっきエレンのこと
     格好いいって言ってたけど?」

クリスタ「あれは?」

ミーナ「あれは顔がいいよねって
    そのままの意味だよ。」

ミーナ「私はね・・・
    相手の顔が気になるらしいのよ。」

クリスタ「顔かぁ・・・確かに
     格好いいほうがいいもんね///」エヘヘ



89:進撃の名無し:2014/07/10(木) 20:15:32 ID:4B7yFs1E0

ユミル「ふむふむ、
    先ほど言っていたエレンの顔、
    どんな所がお好みですかな?」ヒック

ミーナ「やっぱ一番は意志の強そうな、
    あの目だよね!」ウンウン

ミーナ「未来を見据えて、そこへ必ず
    向かうぞって感じがいいのよ。」

クリスタ「ふんふん・・・わかるわかる。」

ミカサ「うんうん、ミーナは
    意外に良く見ている///」ゴクゴク



90:進撃の名無し:2014/07/10(木) 20:23:19 ID:4B7yFs1E0

ミーナ「さらにさらに
    歯を食いしばり、困難を乗り越え
    鍛えられた彼ならではの
    引き締まった顎のライン!!」ハァハァ

クリスタ・ミカサ「・・・」

クリスタ「・・・え?」


クリスタ(褒めてるんだし、
     良いこと?を言ってるはずなのに
     この変な気持ちは何だろう・・・)ンー


ミカサ(・・・私もそう思う。)コクリ



91:進撃の名無し:2014/07/10(木) 20:28:06 ID:4B7yFs1E0

クリスタ(あ、今ミカサと通じ合った・・・)


ユミル「まあミーナの発想は気持ち悪いが
    ・・・あれだ、顔は大事だな。」

ミーナ「な?なんでよ!!」

ユミル「なんせ、そいつの性格なんかは
    もろに顔に出るからな。」

アニ(布団)「あんたは卑しさが出てるね。」ププ

サシャ(布団)「アニ、うるさいですよ!」プンプン



93:進撃の名無し:2014/07/11(金) 19:23:12 ID:NRjLnraI0

クリスタ「顔に性格かぁ・・・
     アルミンが頑張ってるときの
     顔とか良いよね、アニ?」

クリスタ「なにくそ~って感じがね?」

アニ「私に振るな///」ガササ


ミカサ(やっと少し出てきてたのに
    光の速さで布団の奥に消えた///)


ミーナ「流石はクリスタ!御目が高いね。」



94:進撃の名無し:2014/07/11(金) 19:31:03 ID:NRjLnraI0

ミーナ「身体能力がないことを自覚し、
    泣きそうになりながらも
    それでも必死に上位陣に
    喰らいつく瞬間のあの目・・・」ゾクゾク


クリスタ・ミカサ・アニ・サシャ
   (やっぱり・・・なんか違う気がする・・・)


ユミル「まあミーナは・・・
    うん、とても気持ち悪いが
    ・・・あれだ、顔は大事だな。」

ミーナ「ななな?なんでよ!!」



95:進撃の名無し:2014/07/11(金) 19:44:47 ID:NRjLnraI0

サシャ(布団)「ミーナって・・・
        ちょっと怖いですね。」ヒソヒソ

アニ(布団)「ねぇ・・・
       あんなだったなんて・・・」ヒソヒソ

ミーナ「ちょっと、そこの二人!
    めっちゃ聞こえてるよ!!」

クリスタ「ミ、ミーナ、落ち着いてよ。
     でもね・・・これは
     仕方ないと思うンダヨ・・・」ゴニョ

ミーナ「!?まさかクリスタまで・・・」



96:進撃の名無し:2014/07/11(金) 19:57:13 ID:NRjLnraI0

ミーナ「ミカ・・・」

ミカサ「・・・」ップイ


ミカサ(流石にその発想には
    付いて行けないはず・・・うん。)


ミーナ「そ、そんなミカサまで・・・」

ミーナ「うえーん;;」ガサ

サシャ・アニ(布団)「・・・」フトンギュ

ミーナ「あれ!?なんでよ!
    ちょっと、私も入れてよ!」グイッグイ



97:進撃の名無し:2014/07/11(金) 20:11:19 ID:NRjLnraI0

サシャ(布団)「ミーナは私たちと違います!」

アニ(布団)「そうだよ!!」

ミーナ「あ!ひどーい、酷いんだ!!
    絶対に潜ってやるんだから!」ゴソゴソ

アニ(布団)「うわっ、蛇みたい・・・
       ウネウネしてる!」ウヘ

サシャ(布団)「ミ、ミカサ!
        引っ張り出してください!」


ミカサ(ミーナ、おしりふりふり・・・)



98:進撃の名無し:2014/07/11(金) 20:31:06 ID:NRjLnraI0

ミカサ「っせい///」ズル

ミーナ「ぎゃあああ!!
    パンツまで全部脱げた!!」

ミカサ「あ、ごめんなさい・・・」テヘヘ

ミーナ「ミカサのエロ魔人!酔っ払い!!
    なんで腰の部分持ったのさ!」

ミーナ「引っ張り出すなら
    足のとこでいいでしょうが!!」

ミカサ「あの・・・パンツ脱がそうかと・・・」



99:進撃の名無し:2014/07/11(金) 20:46:28 ID:NRjLnraI0

ミーナ「なんでよぉ!!」

ミカサ「盛り上がるかと・・・///」

ミーナ「盛り上がんないよ!?
    うわーん、もうお嫁に行けないよ;;」

ミカサ「大丈夫、私が貰ってあげる
    ・・・二番目でよければ・・・」

ミーナ「一番のお嫁は?エレン??」

ミカサ「大きな声で言われると
    少し恥ずかしい///」



100:進撃の名無し:2014/07/11(金) 21:01:14 ID:NRjLnraI0

クリスタ「ミ、ミカサ?間違ってるからね?
     ミカサがお嫁さんだからね?」

ミカサ「えへへ///」


アニ(すっごい酔ってる
   ・・・ミカサじゃないみたい。)


アニ(一応、しっかり紐を結んどこ・・・)


サシャ(私も結んどこ・・・)


クリスタ「ミーナ、ミーナは
     まずは履こうよ・・・ね?」アセアセ


クリスタ(私も一応・・・)ギュ



101:進撃の名無し:2014/07/11(金) 21:16:59 ID:NRjLnraI0

ユミル「あーもう騒がしいな・・・
    遅くなってきたし
    そろそろ終わりにするか・・・」

サシャ(布団)「そうや・・・ですね・・・
        もうこれ以上飲めんし・・・
        眠いし・・・」


アニ(布団)(なんか所々訛ってる・・・)


ユミル「よし、じゃ

クリスタ「ん?最後にユミルの話
     ・・・忘れてるよ?」ニッコリ



104:進撃の名無し:2014/07/14(月) 16:37:54 ID:P2gIi5wQ0

ミカサ「っは!?・・・忘れていた。」

ミーナ「ミカサ!パンツも忘れてるから!
    速く返して!!」

サシャ・アニ「・・・」ワクワク


ミーナ(お?二匹とも出てきた・・・)


ユミル「あのですね・・・
クリスタ「私のことを・・・
     ってのは勿論、無しだよね?」ニコニコ

ユミル「ク、クリスタ・・・ぐぬぬ///」



105:進撃の名無し:2014/07/14(月) 16:50:54 ID:P2gIi5wQ0

サシャ「ユミルは年上ですからね、
    きっとドキドキするような話ですよ。」

アニ「・・・楽しみだね///」

ユミル「っち///まあいいや!
    真面目に話してやるよ///」


ミカサ(強気な言動に反する照れ顔・・・
    顔が真っ赤・・・可愛い)フフ


ユミル「あーもう恥ずかしいなぁ・・・
    んじゃあ、いくぞ!
    本当に真面目にだかんな?」



106:進撃の名無し:2014/07/14(月) 17:04:50 ID:P2gIi5wQ0

ミーナ「うんうん!」

ユミル「・・・ええと、私の好きな奴は
    ベ、ベルトルさんだな・・・」

クリスタ「はわわ///」

アニ「うわぁ、はっきり言ったね///」

サシャ「す、好きなんですか??」

ユミル「好きだ///」

ユミル「前は少し興味があるくらいだったけど
    あー・・・もう少し興味あったかな?」



107:進撃の名無し:2014/07/14(月) 17:16:57 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「うん、でもまあ、
    この一週間ですごく好きになった。」

サシャ「ほへ、一週間ですか?」

ユミル「時間が空いて・・・
    考えることのほとんどがな・・・
    ベルトルさんのことばっかだった///」

クリスタ「だだ、大胆発言だね・・・」ハワワ

ユミル「なんせ、これまでは
    色恋沙汰に現を抜かすことなんて
    できなかったからな。」



108:進撃の名無し:2014/07/14(月) 17:28:20 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「たぶん今は・・・一緒に、
    うん、そうだな・・・これからも
    一緒に居れたらなんて思ってる///」

ミーナ「うひゃぁぁ・・・」

ミカサ「か、彼はとても優秀・・・
    ユ、ユミルは
    彼のどこが好きになったの?」ドキドキ

ユミル「ちょっと待て、真面目な話だからな?
    あと、ここだけの秘密だからな?」ジー

ミーナ「・・・ん?」

ミーナ「はい、わかりました!」



109:進撃の名無し:2014/07/14(月) 17:41:26 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「守らなかったら、
    みんなの前で何か脱がしてやる・・・」

ミーナ「な、何をって、言わないって!!」

ユミル「・・・よし、約束だぞ、
    じゃあ話すからな。」

クリスタ「う、うん・・・」ドキドキ

ユミル「・・・初めに意識したのは
    いつだったけかな?」

ユミル「確か涼みに出て
    月を見ていたとき・・・」

ユミル「そうだ、訓練兵団に
    入った最初の夏だったな・・・」



110:進撃の名無し:2014/07/14(月) 17:55:18 ID:P2gIi5wQ0

サシャ「月?月を見て何するんですか?
    何か食べるんですか?」


アニ(卑しい顔・・・
   可愛いのに勿体無いね。)ププ


ユミル「何もしない・・・
    ただ、ほんの少しだけ
    昔のことを思い出したりするだけさ。」

サシャ「ふーん、昔・・・ですか?」

ユミル「んで、ふと気づくと少し離れた
    木の下であいつも月を見ていたんだ。」



111:進撃の名無し:2014/07/14(月) 18:09:32 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「背の高さで・・・
    ベルトルさんだってことは
    すぐに分かったよ・・・」

クリスタ「はぁ、月明かりの中で彼と・・・
     出会った・・・」ウットリ

サシャ「ユミルって意外に
    ロマンチストっぽいですね///」ウヘヘ

ユミル「ロマ・・・お願い、
    恥ずかしいから止めて。」

クリスタ「ユミル・・・続き、
     聞きたいなぁ・・・」



112:進撃の名無し:2014/07/14(月) 18:22:37 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「ん、まあ普段なら他人のことを
    気にすることもないんだが・・・」

ユミル「その時はな、見ちまったんだ・・・
    一瞬だったが月明かりの下の
    ベルトルさんの顔をな・・・」

ミーナ「イケメンだもんね!」

ユミル「そういうことじゃない・・・
    けど、顔は意外に良いよな///」

サシャ「ぷぷー今のユミル、
    いつもとは別人みたいです///」

ユミル「あぁ、もう・・・続ける///」ケフンケフン



113:進撃の名無し:2014/07/14(月) 18:35:15 ID:P2gIi5wQ0

クリスタ「ふふふ」

ユミル「ただ、そのときは・・・
    最初は泣いてるのかと思ったよ・・・」

ユミル「そんな勘違いをしちまうような
    悲壮感あふれる顔だったな・・・」

サシャ「ベルトルトは
    泣き虫さんなんですかね?」

アニ「あ・・・」

サシャ「ん?アニ、どうしました?」



114:進撃の名無し:2014/07/14(月) 18:50:26 ID:P2gIi5wQ0

アニ「いや、なんでも・・・
   なんでもないよ・・・」


ミカサ(アニ・・・?)


ユミル「泣いてないんだから涙は見えない、
    ま、当たり前の話だよな・・・」

ユミル「でも今思えば、心の奥で泣いている
    そう・・・そんな感じだったんだ。」


アニ(ベルトルト・・・)


ミカサ「心の奥・・・」

ユミル「何があってそうなったのか・・・
    それはわからん・・・今もな。」



115:進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:16:34 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「ふぅ・・・続けるぞ?」

クリスタ「・・・うん」

ユミル「この訓練所に来る人間の大半は
    世間体を守るため、あわよくば
    憲兵狙いってところだろうな・・・」

ユミル「だが何人かは脛に傷があるか・・・
    心に小さな闇を抱えてしまったか・・・」

ユミル「その闇に囚われてしまったなんて
    奴も居るかな・・・」

ユミル「詳しく話すつもりはないが
    私も・・・そのうちの一人だな・・・」



116:進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:32:41 ID:P2gIi5wQ0

ミカサ(闇・・・か・・・
    エレンもいつの間にか復讐という
    闇に囚われていたのかもしれない・・・)


クリスタ(ユミル・・・)


ユミル「ちと暗い話だったな・・・
    ま、長々と話したが、
    その時、私は自分と似た匂い・・・」

ユミル「それに傷かな・・・?
    それをベルトルさんから
    感じ取ったんだ・・・」

ミーナ「それが二人の恋の始まり・・・」



117:進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:44:51 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「ま、まだ私だけの片思いだよ///」

クリスタ「わぁ///」

ユミル「んで、その後はたまにその場所であっては
    少しだけ語り合ったんだ・・・
    本当に少しだけだぞ?///」

クリスタ「たまに一人で消えると思ったら
     そんな素敵なことを・・・」

サシャ「ふ、二人は・・・
    つ、付き合ってたんですか?///」

ユミル「いーや、さっき言った通り
    好きになったのは最近だ。」



118:進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:58:32 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「それに残念ながら
    他に想い人がいるようでな・・・
    ただの話し相手をしてたよ。」

サシャ「あ・・・!」ジー

アニ「・・・なんだよ?」

サシャ「なんにも!」

アニ「変なサシャ・・・」クス

クリスタ「で・・・どんな話をしてたの?」

ユミル「そうだな、訓練の愚痴・・・
    ライナーがドジ踏んだ話・・・」



119:進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:15:20 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「話したのは恋愛の話どころか、
    そんな些細な話だけだったよ。」

ユミル「でもな・・・」

ユミル「そんな話の節々に
    本当のあいつの姿が見え隠れしてたよ。」

アニ「本当の・・・?」

ユミル「なぜか・・・えらく
    距離をとってるようだったけど、
    本当は誰よりも
    皆と仲良くしたがってるとかな。」


アニ(胸がズキズキする・・・)



120:進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:31:23 ID:P2gIi5wQ0

サシャ「ん、本当は・・・ですか?
    なんでそんなことを?
    恥ずかしがりやなんですかね?」

ユミル「恥ずかしがりやだとは思うが・・・
    まあ仲良く、とはいかない
    理由があったんだろ・・・」

ミーナ「聞いてないの?」

ユミル「言いたくなったら
    向こうから言うだろ・・・」

ユミル「だから、こっちから、
    とやかく言うつもりはないね。」

ミーナ「それもそうか・・・」



121:進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:40:04 ID:P2gIi5wQ0

アニ「・・・」

クリスタ「私も距離をとられてるのかな?
     っていうのは感じたなぁ・・・」

クリスタ「でも・・・ユミルは
     何で仲良くしたいって感じたの?」

ユミル「色々な話をしたって言っただろ?」

クリスタ「うん。」

ユミル「同期の訓練兵の話題ばっかりだよ・・・
    そういや知らん奴の名前まで
    出たこともあったな・・・」



122:進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:51:03 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「なんにせよ好んで周りを見てないと
    そうそう出てこないだろ?」

ミカサ「なるほど・・・」

ユミル「アルミンが怪我した心配だな・・・
    コニーがサシャに騙されて
    倉庫へ盗みに・・・大丈夫かな・・・」

サシャ「ありゃ、恥ずかしいですね。」エヘヘ

ユミル「ふふ、ミカサがエレンを心配して
    また男子寮に侵入してきた、
    見つかったら大変だよとかな・・・」



123:進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:01:23 ID:P2gIi5wQ0

ミーナ「ミカサったら、そんなことを?」

ミカサ「ばれていたとは・・・面目ない///」

ミカサ「あ、でも三回だけ・・・
    それに寝顔を見に行っただけ、
    誓ってそれだけ!」キリッ

ミカサ「あ、一回ライナーの
    顔を踏んでしまったかも・・・
    誓って一回!」キリリ

ミーナ「誓われても・・・」

サシャ「ミカサ!ひどいですよ!!」



124:進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:15:04 ID:P2gIi5wQ0

ミカサ「ごめんなさい、
    サシャ・ブラウン・・・」

サシャ「あう///」

ミーナ「あははっ、
    意外にミカサも言うねぇ。」

ユミル「ミカサ、お前もこの一週間で
    本当に変わったな・・・」フフ

ユミル「まあ兎に角、普段は汗かいたか、
    かいてないかくらいの
    変化しかしないくせに・・・」



125:進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:25:34 ID:P2gIi5wQ0

ユミル「あのとき、仲間の話をしているときは
    コロコロと表情が変わってた・・・」

ユミル「口には出さなかったが
    楽しそうにしてたよ・・・」

ユミル「まあ、そんな・・・人の
    心配ばかりする優しいところも
    好きになったところかな///」

サシャ「惚気、惚気ですね!!」

ユミル「いいだろ!それに最近は明るくな
アニ「あ、あのさ・・・
   距離おく理由が酷い場合は・・・」



128:進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:01:44 ID:7OdJGDZI0

ユミル「ん?」

アニ「も、ものすごく悪人だからとか
   ・・・かもしれないじゃないか・・・」

ユミル「悪人・・・?アニ、どうした?」

アニ「たくさんの人を怪我・・・
   こ、殺しちゃったりとか・・・」

サシャ「ちょ!?アニ、大丈夫ですか?
    ・・・真っ青ですよ?」

アニ「そ、そんな・・・酷いことを・・・」


ユミル(アニ?・・・沢山の人を?)



129:進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:09:24 ID:7OdJGDZI0

ミーナ「ちょっと大丈夫?」


ユミル(ま、まさか・・・
    シガンシナのことか・・・)


ユミル(・・・)


アニ「ご・・・めん・・・」


ユミル(こりゃ、お世辞にも・・・
    軽い話ではなさそうだな・・・)


アニ「ごめん・・・なさい・・・」

ユミル「アニ・・・それ以上は・・・
    今、それ以上は話さなくていい・・・」



130:進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:23:02 ID:7OdJGDZI0

アニ「あ・・・」

ユミル「お前にも何か
    思うところがあるんだろうな・・・」

アニ「ご、ごめん・・・
   場を壊しちゃって・・・」

ユミル「気にするな・・・」


ユミル(弱ったな・・・アニは
    向こう側の人間・・・
    巨人・・・だったのか・・・?)


アニ「・・・」


ユミル(この様子を見る限り悪意どころか・・・
    罪悪感で今にも・・・)



131:進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:34:05 ID:7OdJGDZI0

クリスタ「アニ、そこに寄りかかって・・・」


ユミル(私と一緒ならば
    内にあった巨人も・・・)


ユミル(だが・・・人類の敵・・・か・・・
    私が言うと少し滑稽だがな・・・)


ミカサ「・・・」


ユミル(ミカサが居る以上・・・
    嘘をついて誤魔化すのは・・・)


ユミル「ふぅ・・・・・・
    そうだな、仮に・・・仮にだぞ?」



132:進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:43:31 ID:7OdJGDZI0

ユミル「ベルトルさん・・・そしてアニ、
    お前たちが沢山の人を
    殺した人間だとしよう。」

アニ「・・・」

ユミル「なあ、アニ・・・」

アニ「・・・?」

ユミル「ここに来て、長いもんだな、
    もう三年近くになるのか・・・」

ユミル「お前と私、そこまで仲良く
    喋りはしなかったな。」

アニ「・・・うん。」



133:進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:01:55 ID:7OdJGDZI0

ユミル「でもな、ここへ来てから何度、
    一緒に風呂に入って、何度飯を食った?」

ユミル「・・・訓練で何度、
    一緒に死線を越えてきた?」

ユミル「何度か皆で
    馬鹿騒ぎをした事もあったな・・・」

アニ「・・・」

ユミル「言葉は少なくとも・・・」

ユミル「もう、仲間って言葉じゃ軽い・・・
    そうだな、家族と言っていいと思う・・・」

ミカサ「・・・」



134:進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:14:19 ID:7OdJGDZI0

ユミル「ミカサもサシャもミーナもクリスタも
    ・・・もちろんアニ、お前もだ。」

ユミル「男共も入れてやろうかね、あはは」

アニ「ユミル・・・」

ユミル「なあ?今はもう、
    互いの深いところまで・・・
    お前の人となりも感じれるよ。」

ユミル「だから、分かる・・・」

ユミル「私の気に入ってる連中はな・・・」

ユミル「そのへんのおかしい連中のような
    悪意を持った殺しなんかできないね。」



135:進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:30:18 ID:7OdJGDZI0

クリスタ(ユミル・・・)


ユミル「それでも、やったのであれば、
    それは何か理由があったと・・・
    私ならそう考えるね。」

ミーナ「理由・・・?」

ユミル「例えば、全人類が殺される・・・
    時間はもう僅かだ・・・」

ユミル「目の前の何万人を犠牲にしてでも
    進まねば間に合わないとかな・・・」

サシャ「そ、そんな・・・アニ・・・」



136:進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:40:26 ID:7OdJGDZI0

ユミル「サシャ、さっき言ったが
    これは仮の話だぞ・・・」

サシャ「あ・・・それは、
    その・・・はい・・・」

ユミル「何万の人間を殺して残りを救うか・・・
    見ぬ振りをして
    全員で死ぬまで待つか・・・」

ユミル「もし、こんな話があったのなら
    どっちを選んでも・・・
    苦渋の決断だな・・・」

ユミル「実際はもっと・・・
    さらに複雑な話なんだろうな・・・」



137:進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:53:02 ID:7OdJGDZI0

ユミル(だがまあ、今のアニの
    雰囲気を見る限り・・・当たらずとも
    遠からずってところかな・・・)


ユミル(ベルトルさん・・・そうだよな・・・
    泣きそうになるわけだよ・・・)


ユミル「兎に角、私は覚悟を決め、
    決断を下した人間を・・・
    極悪人だなんだとは言うつもりはないね。」

ユミル「そうだな・・・本来、
    こういう時にだけ使うんだろうな・・・
    『仕方がなかった』って言葉を・・・」


ユミル(皆に許されるかどうかは・・・
    わからんが・・・)



138:進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:04:59 ID:7OdJGDZI0

ユミル「アニ、とりあえず、
    お前は布団に潜れ・・・
    安い泣き顔じゃないからな・・・」

クリスタ「アニ、ハンカチ使って・・・」

サシャ「アニ、わだじのも・・・」

アニ「・・・」

ミーナ「アニ・・・」

ユミル「さてと、少しばかり
    突飛な話になっちまったな・・・」



139:進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:16:56 ID:7OdJGDZI0

ユミル「わかってると思うが、
    最初に話したとおり
    この話は六人の秘密にしたい・・・」

ユミル「クリスタ・・・」

クリスタ「アニは・・・ううん、ここにいる
     皆は私の大切な人たちだから、
     わかってる・・・」

ユミル「サシャ・・・あーもう、
    お前もハンカチ使え・・・」

サシャ「ばい・・・アニ聞ごえますよね?
    きっと・・・私も
    あなたと同じことじますがらね;;」



140:進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:29:06 ID:7OdJGDZI0

ユミル「ミーナ・・・」

ミーナ「私はこの三年間で
    一番、アニの側にいたよね・・・」

ミーナ「そして、心から信じられる
    親友になったと思ってるからね
    ・・・それだけだよ。」

ユミル「ミカサ・・・勘の言いお前だ・・・
    思うところがあるだろうが・・・」


ユミル(こいつは意外に情に厚い・・・はず)


ミカサ「・・・」



141:進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:43:31 ID:7OdJGDZI0

ミカサ(たぶん、詳しくはわからないが
    アニは巨人側の人間・・・
    ベルトルト、彼もか・・・)


ミカサ(壁もない、巨人もいない・・・
    ならば敵対する必要は無い・・・)


ミカサ(なにより私は・・・
    今、目の前にいるアニを
    どのように見ても
    敵とは認識できない・・・)


ミカサ(エレン・・・エレンには
    辛い話になるだろうな・・・)



142:進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:54:50 ID:7OdJGDZI0

ユミル「・・・」

ミカサ「ユミル・・・
    近辺には誰の気配もない・・・」

ユミル「そうか・・・」

ミカサ「それと・・・少しの間だけ、
    皆で外へ出て欲しい・・・」

ミカサ「私は・・・アニと二人で話したい。」

ユミル「・・・わかった。」



143:進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:06:30 ID:7OdJGDZI0

――
―――

ミカサ「アニ、小声で話すから
    私も布団に入らせてもらう、
    返事はしなくていい・・・」ゴソゴソ

アニ「・・・」

ミカサ「アニ、温かい・・・」

ミカサ「こんなに温かいあなたが
    皆に冷たかった理由・・・
    皆と少し距離をおいていた理由・・・」

ミカサ「そして最近のあなたの雰囲気・・・」



144:進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:17:34 ID:7OdJGDZI0

ミカサ「アニ・・・あなたが
    とても、とても重い咎を
    背負っていたのがよく分かった・・・」

ミカサ「だけど・・・理由はわからないが
    巨人は全ていなくなった・・・
    私達の壁もなくなったはず・・・」

アニ「ミカサ・・・」

ミカサ「覚えていて欲しいことが・・・」

ミカサ「私はいつでも
    エレンとアルミンの味方・・・!」



145:進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:29:44 ID:7OdJGDZI0

ミカサ「でも、もし・・・あなたが懺悔する
    機会が来たならば、私は全力で
    エレンを説得するつもり・・・」

ミカサ「贖罪は、これから人類への奉仕で
    返していけばいい・・・と思う・・・」

ミカサ「私は・・・そこまで頭は良くない、
    のでこれくらいしか考えられない・・・」

アニ「・・・」

ミカサ「アニ・・・あなたがいつか全てを
    話してくれる日が来ることを願う・・・」



146:進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:45:28 ID:7OdJGDZI0

ミカサ「それと、いつかまた今日のように
    恋愛の話をしたい・・・」

ミカサ「次の次くらいには
    是非ともアニとアルミンの
    話で盛り上がりたい・・・」

ミカサ「それだけ・・・」




ミカサ「ユミル・・・
    終わったので、どうぞ。」


―――
――



147:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:03:44 ID:7OdJGDZI0

ユミル「さてと・・・」

ユミル「しかしまあ、他は兎も角、
    エレンの・・・
    あいつの説得は大変そうだな・・・」

ミカサ「・・・うん」

ユミル「確かあいつの・・・」

ミカサ「・・・」

ユミル「あいつは素直ないい奴・・・だが、
    兎に角、真っ直ぐすぎるからなぁ・・・」



148:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:15:36 ID:7OdJGDZI0

ミカサ「一つ考えがある・・・」

ユミル「ほう・・・?」

ミカサ「皆で調査兵団に入る・・・」

ユミル「・・・唐突だな?」

ミカサ「これからの調査兵団はより遠くの世界を
    調べるための組織となるらしい・・・」

ミカサ「世界の・・・あらゆる所を旅する。
    組織の再構築後の話なので
    まだ、先のことらしいが・・・」



149:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:22:12 ID:7OdJGDZI0

クリスタ「そういえば・・・
     エレンが騒いでたね。」

ミカサ「うん、そこへ入って皆と旅をすれば
    より仲間意識が強くなるはず・・・」

ミカサ「少しずつ・・・少しずつだが憎しみも
    和らいでいくのではないかと・・・」

ユミル「悪くないな・・・」

ミカサ「そこでアニたちが身を粉にして・・・
    それこそ命を懸けて頑張れば・・・」



150:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:29:34 ID:7OdJGDZI0

ユミル「なるほどな・・・
    いつか伝えることができるかもな・・・」

サシャ「な、なにより外の世界なら
    美味じいものも食べれそうですじね!」

ミーナ「泣き顔をクシャクシャにして・・・
    サシャはぶれないね。」

サシャ「えへへ///」

ユミル「しばらく・・・
    私たちは調査兵団か・・・」



151:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:37:26 ID:7OdJGDZI0

ユミル「アニ・・・聞こえるな・・・
    少し顔を出してくれ。
    そして約束してくれ・・・」

ユミル「私たちは秘密を守る・・・
    お前の心が決まるまでだ。」

ユミル「だから・・・この先、何かあったら
    必ず私たちに相談してくれ。」

ミカサ「アニ・・・
    私たちは・・・家族・・・」

アニ「・・・うん、約束するよ。
   ・・・か、家族だからね。」



152:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:43:55 ID:7OdJGDZI0

ユミル「それとな・・・人ってのは他人を
    理解するのには時間がかかる。」

ユミル「今すぐは懺悔するな・・・
    私達の命令だ・・・わかったな?」

サシャ「えへへ、命令ですよ!」

ミーナ「聞かないと脱がしちゃうよ?」ウフフ

クリスタ「アニ・・・辛いだろうけど・・・
     頑張ってね・・・」

アニ「うん・・・」



153:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:53:04 ID:7OdJGDZI0

アニ(みんな・・・ありがとう・・・)


サシャ「アニってば顔グシャグシャです!
    汚いですよ!」プププ

アニ「う、うるさいよ・・・」

クリスタ「もう、サシャったら意地悪、
     言わないの!」

ユミル「さて、一件落着とはいかないわけだから
    これからは忙しくなりそうだな!」

ミカサ「・・・うん、でも
    力を合わせて頑張っていこう。」



154:進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:59:09 ID:7OdJGDZI0

ミカサ「あ、そうだ・・・
    ユミル、最後に乾杯を・・・!」

ユミル「お、そうだな・・・んじゃあ何に・・・」

サシャ「私は・・・これから出会う・・・
    まだ見ぬ食材たちに乾杯しましょう。」

ユミル「なんだそりゃ・・・」

ミーナ「流石サシャだね、じゃあ私は
    これから始める皆の恋愛話に・・・」

ユミル「お前も大概だな・・・」



155:おしまいです:2014/07/16(水) 21:00:51 ID:7OdJGDZI0

クリスタ「じゃあ、私は・・・
     これからの皆の幸運を祈るね!」

ミカサ「クリスタはとても良い子
    ・・・私たち家族の結束に!」

アニ「みんな・・・ありがとう・・・
   私は・・・皆との出会いに・・・」

ユミル「私たちも覚悟を決めないとな!
    この女子会の誓いと・・・
    私達の自由と未来に・・・!!」




「「「「「「かんぱーーーい!!」」」」」」



156:おまけ:2014/07/16(水) 21:41:12 ID:7OdJGDZI0

「ねえ、もしだよ?」

「もし私たちが自由になったら
 ・・・何がしたい?」



辺りはすでに夜の帳が下り、
 静かな・・・とても静かな闇に包まれていた。

ゆっくりと顔を上げると
 外套の中、驚いた表情の
  二人がこちらを見下ろしてきた。



「突然だな・・・いったいどうした?」



157:進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:41:45 ID:7OdJGDZI0

どこまでも続く闇・・・

この闇が作り出す不穏な雰囲気、
  その闇から守ってくれる力そのもの・・・
   そんな、精悍さを湛えた声が響いた・・・



「ん・・・別に深い意味はないよ・・・」



ふと気づくと雲間から
 月明かりが零れ落ちてきた。

その淡い光に呼応するように
 先程の少年が言葉を紡ぐ・・・



158:進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:42:31 ID:7OdJGDZI0

「そうか・・・
 自由・・・自由か・・・」



夜空を見上げた少年の声は
 先ほどとは打って変わり、柔和だが
  とても寂しそうな響きを含んだ。



「そうだな、叶うのであれば・・・
  皆で、旅を・・・してみたいな。」



しかし、月明かりを映したはずの
 その双眸には絶望を宿した
  深い闇だけが広がっているように見えた。



159:進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:43:17 ID:7OdJGDZI0

私は些細な想いで聞いた
 この質問がとても残酷なもので
  あることに気づき酷く後悔した。

ほんの寸刻だっただろうか・・・

月明かりはゆっくりと隠れ、
 辺りには再び闇と静寂が戻ってきていた。



「僕たちに・・・自由はないよ・・・」



160:進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:43:49 ID:7OdJGDZI0

まるで、この闇に溶け込むような
 静かで、やはり悲しみを湛えた声が聞こえた。

私はこの一際、背が高い少年の
 黒い瞳、その奥に見える小さな光を覗き込む。
  しかし、光は一瞬の間に消えてなくなった。



「もう・・・部屋に戻るよ・・・」



161:おまけおしまい:2014/07/16(水) 21:44:43 ID:7OdJGDZI0

私は知っている。

 誰よりも心優しい、この巨人が

  優しさゆえに突き放したということを・・・


私は・・・知っている。

 夢・・・それは時に人を傷つけるということを・・・


そう・・・私は知っている。

 私たちに自由がないことを・・・

  そして、未来などないことを・・・



元スレ
ミカサ「相談×恋バナ×女子会?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/6689/1404304427/
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          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 16:18
          • 5 おつ!
            面白かった!
            進撃のifはやっぱり面白いですね!
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 16:29
          • アニ…
            そりゃ晶閉じ籠もるしかないわな
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 16:36
          • 日常会話が非日常なの好き
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 17:36
          • 5 しっかり作られた良い話だった、
            おまけも良い雰囲気だった。
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 21:50
          • 甘く切ないお話でした
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月14日 23:01
          • アニはエレンが好きなのは公式設定なんだがなあ
            エレンがアニを好き、と逆に書かれていた設定本を、作者が否定したのを、正しいのはアニエレじゃなくてアニアルだ!とか騒いでるだけで
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月15日 00:09
          • ifに文句つけるんは野暮だよ
            まあわしはベルトルトに幸せになってほしいがな
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月16日 12:29
          • クリスタだけ好きな人を話してないなw
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月29日 11:51
          • ハンネスは泣いていい

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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