TOP

デーモン閣下「真泥霊羅プロジェクト!」【後半】

関連記事:デーモン閣下「真泥霊羅プロジェクト!」【前半】





デーモン閣下「真泥霊羅プロジェクト!」【後半】






142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 21:32:55.62 ID:T5q/oaWJO

第21話 Crown for the prince of JIGOKU.



~時間は少し戻り 夜 真泥霊羅プロジェクト死霊室~



陛下『なるほど、概ね状況は理解した』

閣下「連絡が遅れ申し訳ありません、そして長官については……」

陛下『全く、敵の側に着くのはジードだけで十分だというのに』

陛下『だが、これも真泥霊羅プロジェクトにとって必要なことなのだな?』

閣下「はい」

陛下『では、アーニャくんの潜入任務、そしてエースの悪魔事異動を認めよう』

閣下「あとお一つ、構成員の中に、陛下にお願いをしたいという者がおりまして」

陛下『誰だ?』

閣下「ほら、自分で頼むんだろ?」

未央「え、えっと、ダミやん、じゃなくって、陛下!」

陛下『おお、未央くんか、久しぶりだな』

未央「え? あっ、はい」

陛下『私に頼みとはなんだ?』

未央「その……えっと…」

閣下「大丈夫だから、陛下は怒らないから、早く言いなさいよ」

未央「わ、私にソロ活動をさせてもらえないでしょうか!」

陛下『もぉちろんイイよぉ!』

未央「わ、わかってます!ニュージェネの活動ももちろん続けます!みんなにも迷惑はかけません!だから…………って、あれ?」

閣下「だから言ったろう、陛下は地獄一順応力の高い御方だ」

陛下『うむ、がんばってね』

未央「あ、ありがとうございます!」

陛下『だが何故突然?』

未央「実は……」



143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 21:39:41.91 ID:T5q/oaWJO

~庭園~



未央「……っ!」ダッ

閣下「未央!待て!」

未央「…………」

閣下「……未央」

未央「……閣下は、もちろん知ってたんだよね、しぶりんのこと」

閣下「……ああ、知っていた」

未央「閣下は、私達のことを考えて、黙っててくれたんだよね……」

未央「私、悔しいよ……しぶりんはさ、ずっと悩んでたんでしょ?」

未央「私、全然気が付かなかった……」

未央「ニュージェネ以外の道なんて、考えたこともなかった……ううん、考えたくもなかった、っていうか……」

未央「サマーフェスの時さ、すっごい楽しかった、みんなキラキラしてて、やっと3人でスタート台に立てたんだって思った」

未央「だから私、リーダーとして一緒に先に進みたかったんだ……」

未央「私、今度こそリーダーとしてニュージェネを引っ張ろうって思ったんだ……ここからもっと3人でキラキラしたいから……そうでなきゃって思って……!」

未央「……でも、っ、え、えへへっ、私、やっぱ何もっ、出来ないんだな……って…っ…」

未央「勢いばっかで……っ…だから、しぶりんは……っ!」

「そんなことはねえ!!!!」

未央「っ!! …………嘘、なんで」

閣下「ようやく来たか、全く」

「吾輩は知ってる!!お前は今日までずっと頑張ってきた!!」

「閣下の言葉を信じて、仲魔を信じて、自分の力を信じて今日までやってきた!!」

「吾輩が乗り越えられなかった壁を、お前は乗り越えて輝いてたじゃねえか!!」

「お前はデーモン小暮が選んだニュージェネレーションズの最高のリーダーだ!!」

「そのお前の努力を!!お前の愛を!!お前の笑顔を!!お前の涙を!!馬鹿にする奴は!!」

未央「……ホッシーぃぃ」

ゾッド星島親分「例え閣下だろうとお前本人だろうと、吾輩が、ぶっ殺してやる!!!!!!!」



144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 21:48:45.64 ID:T5q/oaWJO

ゾッド「凛が引きぬかれてニュージェネレーションズが解散の危機!?秋の大黒ミサが成功しなかったら真泥霊羅プロジェクト即解散!!??!?ふざけんな!!!美城常務とかいう女ぶっ殺してやる!!!!」

閣下「待ちなさいよだからアンタを呼びたくなかったんだよ」ロウニンギョー

ゾッド「止めるな小暮!俺がそいつをぶっ殺せば済む話だろ!!」カチンコチン

閣下「構成員の前で小暮って言うんじゃないよというかもう雰囲気ぶち壊しだよもう」

ゾッド「ゾッドだぁ!!美城常務、ぶっ殺してやる!!」

未央「ほ、ホッシー……」

ゾッド「安心しろ!5分で問題全部解決だ!!」

未央「あの、殺すとか、そういう物騒なのは、無しだよ……?」

ゾッド「……未央がそういうなら仕方ねえなあ」

閣下「おい上司の言う事も聞けよなんだその態度の差」

ゾッド「未央、絶対にお前は諦めちゃ、逃げちゃなんねえぞ」

未央「…………」

ゾッド「お前には、お前達には色んな楽しいこと、辛いこと、どんな可能性だって待ってるんだ」

ゾッド「それを捨てて逃げた先にある未練と後悔の味なんてもんを、お前は知っちゃあいけねえ」

閣下「…………」

ゾッド「あの時、勇気を出して自分の足で進むことを選んだお前はスゲえやつだ、だからよ」

ゾッド「お前には、吾輩のところから見る景色なんて知ってほしくねえ」

ゾッド「もっと輝いたもんを掴めるとこまで行ってこい、大丈夫だ、吾輩は後ろの方からちゃんと見ててやる」

ゾッド「お前がこっちを振り向きそうになったらぶっ殺してでも前を向かせてやる、だから進め」

未央「……でも、しぶりんのことは……どうすればいいの?」

ゾッド「…………」



145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 21:55:25.02 ID:T5q/oaWJO

閣下「それがわからなくとも、我々は闘わなくてはならない」

閣下「何一つ分かり合えずに夢を諦められるほど、まだ我々は輝きを失くしてはいないはずなのだから」

閣下「凛はきっと今、永遠のドアを開き夢を探そうと闘っているのだ」

閣下「進んだ先に何があるのか、ドアを開けなければわからないからこそ」

ゾッド「お前はどうするんだ? 言っとくが、こっち側は席は埋まってるからな」

未央「閣下、ホッシー……私も、進みたい……」

未央「ドアを開いた先に何があるのか、怖いけど、でも、進まないとしぶりんとも分かり合えないから……」

未央「ドアの向こうで、おんなじ場所に立って、しぶりんにちゃんと応えたい……!」

未央「じゃないと、3人で前に進めない気がする」

ゾッド「……俺も、進みたかったはずなんだよなあ、もう、遅いかぁ」

閣下「そんなこt「それで!3人一緒に進んで!」

未央「閣下も、ホッシーも私が引っ張って一緒に進んで!」

未央「みんなでキラキラのステージにいくの!絶対に!」

ゾッド「…………未央」

閣下「どうやら、遅いなんて思ってるのはお前だけのようだぞ、ゾッド」

未央「うん、置いてったりしない、ホッシーも一緒に進もう?」

ゾッド「……小暮ぇぇ、未央ぉぉぉぉ、吾輩はぁ、っ……ぅ、うわああああああああああああああああああん!!!!!」

閣下「だから小暮って……全く」

ゾッド「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!」ビエーン

未央「ねえ、閣下、このことは、私達で答えを見つけるから」

閣下「……わかった」

未央「だけど、いっこだけ、お願いしてもいいかな……」



146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 21:59:42.48 ID:T5q/oaWJO

~再び真泥霊羅プロジェクト死霊室~


未央「ってことがありまして……」

陛下『グスッ……そうかぁ…そんなことがなぁ……っ…辛かったのに、頑張ったね…っ……』

未央「陛下も号泣って……」

閣下「そりゃあ、聖飢魔IIの創設者だぞ?」

未央「ああ、なんか納得」

陛下『小暮!!!!!』

閣下「陛下まで小暮って呼ぶのはさすがにご勘弁いただけませんか」

陛下『未央くんの個人布教活動を全力でバックアップするのだ!!!!』

閣下「無論です」

未央「本田未央、頑張ります!……で、さっきから私の携帯にすごい勢いで着信が来てるんだけどなんで!?」

陛下『それは無論、私がプライベートアカウントで今の未央くんの回想をツイートしまくってたからだな、聖飢魔II構成員を中心に悪魔がリツイートしまくってる』

未央「大魔王ツイッターやってるの!?ホントだ!!よく見たら着信相手が全員悪魔だ!!」

閣下「完全に魔女狩り対象だな」

陛下『(笑)』

未央「よくわかんない地獄ジョークやめろ!」

閣下「では陛下、我々は引き続き布教活動を続けて参ります」

陛下『うむ、こちらも着々と準備は進んでいる』

閣下「ありがとうございます、ではまた」

未央「ちょっと!私のフォロワーめっちゃ増えてるんだけど!完全に身バレしてるよねこれ!?ハッシュタグ“#輝ける時代の飯屋”って何!?」



147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 22:10:16.21 ID:0RyPlAbGO


~翌日 真泥霊羅プロジェクト死霊室~



閣下「そういうことだ、未央も本日より個人布教活動を行うこととなった」

みく「ソロ活動って、未央ちゃんも美城常務の企画で……?」

閣下「いや、未央については本人の強い希望であり、ダミアン浜田陛下もご了承済みだ」

未央「自分で決めたことなんだ、そういうことだから、アーニャンもお互い頑張ろうね!」

アーニャ「……ダ、ダー」

未央「もちろん、ニュージェネの活動も手は抜かないから!」

未央「じゃあ、私はもう行かないと!秋のライブ、頑張ろうね!」バタン!




卯月「…………り、凛ちゃん」

凛「…………私の、せいだよね」

凛「私が、美城常務に誘われたことを話したから……」

みりあ「凛ちゃんも!?」

かな子「それじゃ、秋のライブは……」

みく「…………」

きらり「…………」

卯月「………っ」

閣下「凛の責任ではない、未央は自分の手でドアを開き闘いにいったのだ、自らの命を守るために」

閣下「……もう一つ、話しておくか、凛が誘われたグループのプロデューサーとして、エース清水長官が参加することとなった」

李衣菜「そ、そんな!」

智絵里「それじゃあ、私のレッスンは……」

閣下「それについては、マツザキ様が諸君らのボーカルレッスンを担当する、心配はない」

閣下「その他、秋の大黒ミサについては目下調整中だ、大丈夫、我々はただそれぞれの闘いをすればいい」



148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 22:17:31.77 ID:0RyPlAbGO

~数日後 ミュージカル『シンデレラ・ストーリー』稽古部屋~



未央「……ぴ、『ピエール』!『君はどうやって妻を選んだんだ』!?」

日野茜「『どうやってと言われれば、それは、愛です!』」

未央「『僕には』!そ、『その愛がなんなのか』『わからないんだ』!」

監督「はい、ストップ」パンパン

監督「本田ぁ……」

未央「す、すみません……」

藍子「…………」セナカポンポン

未央「っ!」

藍子「ふふっ、大丈夫」

未央「……えへへ、すみません」

閣下「そうそう、もっとリラックスしなさいよ」

未央「……なんでいるの」

閣下「? そりゃあ茜だってオーディション通ったからだよ」

茜「わ、私ですか!?」

未央「閣下だよ!」

閣下「我輩も、オーディションを受けていたからだな」

未央「受けたの!?」

閣下「我輩もやりたくなっちゃったからしょうがないだろう」

未央「それ真泥霊羅プロジェクト大丈夫なの……?いや、今もっとも迷惑かけてる私が言うのもアレだけどさ……」

監督「ちなみにデーさんは三役こなすからな、本田も見習え」

未央「ちょっとは自重しようよ……」

閣下「我輩はかつてバンド活動と劇団活動とコメディアンとしての活動を全て兼業していたからな、一つの舞台で三役やりつつプロデュースすることなど造作も無い、無論、全て本気で取り組む!」

茜「おお!気合いですね!」

閣下「その通り!」

監督「じゃあ、一回役を変えて頭から!」

一同「はい!」

閣下「うむ!」

監督「本田、台本離せるか?」

本田「はい!よろしくお願いします!」



継母役「『家柄なんて本人の努力もなんも関係ないのよ!それなのに家柄が違うだけで恋も出来ないなんてどういうことよ!』

本田「堂々としててすごいなぁ……」ケンガクー

藍子「そうだねぇ」ケンガクー

継母役「『だったら!同じ努力関係ないのでも巨乳のほうがまだマシよ!巨乳なんて肩こるでしょ、汗疹できるでしょ、走ったら痛いでしょ、それなりにマイナス背負ってるじゃないの』」

藍子「無い人の気持ちを考えて同じことが言えますか!!」

本田「!?」

監督「高森ィ!このシーンで一々邪魔すんなぁ!!本番でやってみろ、お前の衣装だけドラム缶にするからな!!」



149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 22:23:05.02 ID:0RyPlAbGO

~翌日 真泥霊羅プロジェクト死霊室前~



凛「………あ」トコトコ…

卯月「あっ……」テクテク…



凛「…………」トコトコ

卯月「…………」テクテク

凛「……卯月は、未央のことについて、どう思ってるの?」

卯月「……私、は」

未央「あっ、おはよ~!」ガチャ

卯月「っ!」

凛「未央……」

未央「あれ、今日はニュージェネの予定は入ってなかったよね?」

卯月「は、はい」

未央「私、今日も舞台の稽古あるんだ!」タッタッタッ

凛「っ、未央、待って!」

未央「…………」タッ…

未央「……しぶりんも、自分のやりたいことやってみれば、ねっ?」

未央「おっと、遅れたら閣下にまで怒られちゃう、じゃあね!」タッタッタッ

凛「…………」

卯月「…………」



150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 22:40:16.26 ID:0RyPlAbGO

~レッスン室前~



凛「もう少し、待って欲しい……」

奈緒「そっか……」

凛「…………」

長官「未央ちゃんがソロ活動、かぁ」

奈緒「エースさんは、聞いてなかったのか?」

長官「俺はもう、今はこっちに専念してるから、あっちは閣下に任せてるよ」

加蓮「でも、私達のせい、だよね」

奈緒「迷惑、かけてるよね……」

凛「ち、違う!それは、私がっ!」

奈緒「それでも、考えてほしいんだ」

凛「っ……」

加蓮「私達はもう、待つしか無いから」

長官「ただ、最後にはちゃんと凛ちゃん自身が決めて欲しい、閣下とか真泥霊羅プロジェクトとか俺達とか関係なく、凛ちゃんがどうしたいか、を」




~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



李衣菜「他に、全体練習入れられそうなところある?」

閣下「すまんな、お前達にまでスケジュール作成を手伝わせてしまって」

きらり「こういう時は、みんなで協力するのが一番だにぃ☆」

莉嘉「アタシ達、週末はぞっどくんコラボグッズのカタログ撮影入ってて……」

李衣菜「大丈夫、私達待ってるよ! ねっ?」

みく「……っ、もちろんにゃ!」

みく「秋のライブまでもうすぐだし、みんななるべく集まって……ぁ」

凛「…………」ガチャ

閣下「凛、入る時は挨拶だ」

凛「……おはよう」

閣下「うむ、おはよう」

卯月「……ぁ…い、今、秋のライブの全体練習のお話をしてたんですよ!」

かな子「うん!」

みく「そう! なるべく集まって全体の完成度をあげるにゃ! ねっ、凛ちゃん!」

きらり「頑張ろうにぃ!」

智絵里「一緒に頑張ろう!」

みりあ「私もがんばる!」

卯月「…………」

凛「…………」



151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 22:45:26.13 ID:0RyPlAbGO

李衣菜「……そうそう、みんなでがんばろ!」

李衣菜「ラブライカも、もちろんこの日は参加できるよね?」

美波「あ、うん、ソロ曲のレッスンがあるけど、私は遅れて参加できそう!」

李衣菜「…………え、ソロ、曲?」

かな子「どういう、こと……?」

智絵里「ラブライカは……?」

卯月「っ………」

みりあ「ラブライカ、やめちゃうの?」

美波「ううん、違うの、そうじゃなくて……」

閣下「通達が遅れたな、アーニャの潜入任務が決まった後にラブライカと我輩で作戦会議を行った結果、美波も個人布教活動を始めることとなった」

閣下「秋の大黒ミサでは、アーニャはプロジェクトクローネにて、美波は真泥霊羅プロジェクトでの参加となる」

李衣菜「……そう、なの?」

美波「……うん、私、がんばるから!」

李衣菜「…………」

みく「……じゃあ、全体曲はどうなっちゃうの?」

閣下「そちらも、我輩とマツザキ様で再編成を行っている」

みく「でも、ダンスとかも変わっちゃうし……」

李衣菜「アーニャちゃん抜きでも、やるしかないよ!」

みく「それは、そうだけど……」

李衣菜「っ、やるしかないよ!」

みく「でも……」

美波「…………」

蘭子「…………あ、あの」

みりあ「凛ちゃん達は、出られるの……?」

卯月「……っ」

凛「…………」

閣下「ニュージェネレーションズについては未央のこともある、現在調整中だ」

莉嘉「調整中って……」

凛「……みんな、ごめん」

卯月「! り、凛ちゃんのせいじゃ、ないですよ!」

凛「ごめん……」



152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:07:21.23 ID:0RyPlAbGO


~レッスン室前~



長官「それで、俺のところに来るんだもんなぁ、ズルいよなぁ、全くもう」

凛「ごめん、エースさん……でも今は奈緒と加蓮にも、真泥霊羅プロジェクトのみんなにも合わせる顔がなくて……」

長官「いいよ、別に、はいジュース」つジュース

凛「ありがと……もう、どうすればいいかわかんなくって」

長官「閣下に相談してみれば?」

凛「できないよ……プロデューサーは、ちゃんと約束を守ってくれてるから……」

長官「約束?」

凛「……ごめん、教えられない、これは私達の約束だから」

凛「でも、これはプロデューサーには頼れない、私が自分で決めないといけないのに……」

長官「凛ちゃんはさ、どうしてそんなに迷ってるわけ?」

凛「……ニュージェネは、私にとってすごく大切な場所」

凛「プロデューサーと出会って、卯月と未央と組んで、色んな大変なことがあったけど、私が夢中になれるものはここにあるのかもしれない、そう思えた」

凛「卯月と未央と歌ってる時間が好きで、3人で一緒に進んでいこうって思ってた……だけど」

凛「私、奈緒と加蓮と歌ってて、楽しいって、っ、思って……っ…」

凛「一緒にステージに立てたら、どんなっ……景色が見えるんだろうって……!」

凛「でも、それじゃニュージェネレーションズとプロデューサーへの思いを裏切ることになっちゃう!」

凛「ずっと一緒に走りたいって思った気持ちが、嘘になっちゃう!!」

凛「そうやって私が悩んでるから、未央は……」

凛「プロデューサーだって、秋のライブで結果を出さないといけないのに、私が優柔不断だから……」

凛「このままニュージェネが、みんながバラバラになったら、私っ……!!」

長官「…………ホント、アイツは女子高生にこんなに想われて、ズルいよなぁ」

長官「実はね凛ちゃん、俺が聖飢魔IIを離れるのはこれが初めてってわけじゃないんだ」



153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:13:34.54 ID:0RyPlAbGO

凛「……どういうこと?」

長官「というか、この真泥霊羅プロジェクトで俺は久々に閣下達と活動してる」

長官「俺はね、聖飢魔II解散後は復活ミサに最初の一回しか参加してない」

長官「以降はずっと俺の立ち位置にはジェイルが立ってる」

凛「なんで……?聖飢魔IIはみんなにとって大切な場所じゃないの?」

長官「もちろん、聖飢魔IIは俺にとってかけがえの無い存在だし、いつまでも色褪せることのない大切なものだよ」

長官「俺の魔生そのものだったし、どんだけ聖飢魔IIが好きで聖飢魔IIのギタリストであることを楽しんでたかは、ライブを見てくれた奴には全部伝わってると思う」

長官「でも、だからこそ俺は、わざわざ聖飢魔IIでギターを弾く必要はないんだ」

長官「聖飢魔IIはもうちゃんと俺と一つになってる、ステージの上に立たなくったって俺は永遠に聖飢魔IIの紅い風であり続けられる」

長官「俺にとって聖飢魔IIってのはそういう存在なんだよね、一緒にいなくたってちゃんと一つになれてる」

長官「俺の中には、ちゃんと聖飢魔IIがくれたものが今でも生きてる、だからまた聖飢魔IIと離れて進む道を選べる」

凛「一緒にいなくっても、一つで、いられる……」

長官「凛ちゃんの中には、ニュージェネレーションズがくれたメッセージがあるかい?」

長官「その答えを確かめるために、未央ちゃんは前に進んだんじゃねえかな」

長官「さあ、次は凛ちゃんが、一歩を踏み出す番だよ」

卯月「凛ちゃん!!」タッタッタッ

凛「卯月……」

卯月「凛ちゃん、未央ちゃんとちゃんとお話しましょう!!」ギュッ

凛「っ……」

卯月「別々に悩んでるのはよくないです!ちゃんと納得いくまで、いっぱいお話しましょう!!」ギュゥゥゥゥ

卯月「大丈夫です、大丈夫です!!私達3人で、頑張ってきたんですから!!!」

凛「……卯月、ありがとう」

長官「さ、言っておいで」

凛「うん、私も、ちゃんと未央と話したい、確かめたい……」



154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:25:00.27 ID:0RyPlAbGO

~ミュージカル『シンデレラ・ストーリー』稽古部屋~



未央「『愛がなんなのかわからないなら、結婚しちゃいけないと思うんだ!』」

茜「『王子様、愛とは待つものではありません!待っていてはますますわかんなくなります!』」

茜「『愛とは待つものではなく、探すものなのです』」

茜「『愛とは何か知りたいのなら、飛び込むのです!愛にたどり着く唯一の方法は、飛び込むことです!!』

未央「『飛び込む……?』」

茜「『そうです!飛び込んでこそ、愛は手に入るのです!!』」



監督「……オーケー!!」パンパン

未央「…………」

藍子「未央ちゃん、最初に比べてずっと上手になりましたね!」

閣下「うむ、そもそも未央は普段からの動作も大きいからな、いい役者になる素質は十分にあったということだ」

未央「………ぁ」

監督「? 本田、どうした?」

未央「っ、い、いえ、ありがとうございました!!」



155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:29:55.89 ID:0RyPlAbGO

~翌日 真泥霊羅プロジェクト死霊室前~



閣下&長官「…………」

長官「…………なんか喋れよ」

閣下「…………そういうのはアンタの担当でしょうよ」

長官「…………」

閣下「…………」

長官「……あのさ」

閣下「……えっと」

長官「……なんだよ」

閣下「……そっちが先に言いなさいよ」

長官「…………」

閣下「…………」

殿下「……何してるんだよ、大の悪魔が揃って部屋の前で」テクテク

和尚「今更気を使う間でもないでしょうに」トコトコ

長官「…………」

閣下「…………」

殿下「変なとこで生真面目なんだから、全く」

和尚「閣下はともかくエースはどうしたの?」

長官「……俺や凛ちゃんのことでみんな大変みたいだから、一言なんか言ったほうがいいかと思って」

殿下「そんな顔して一言もらったって気が滅入るだけだよ」

和尚「それに、みんなのフォローなら大丈夫だよ」

長官「いや、でもさぁ……」

和尚「部屋の中でもうルークとジェイルが話を聞いてるから、ね?」

殿下「あれ、ゾッドはいないの?」

閣下「アイツはあの後すぐに仕事で帰ったよ、咽び泣きながら」

和尚「それよりほら、見てみなよ」センリガーン



156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:33:59.37 ID:0RyPlAbGO

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



みく「秋のライブのこと、美波ちゃんや未央ちゃん達のこと、みくはやっぱり不安だよ……」

みく「みんなで頑張って秋のライブを乗り越えるんだって思ってたのに、足並み揃わなくて……」

李衣菜「私だって不安だけど……やるしかないじゃん!」

みく「でも……」

ジェイル「まあまあ、ちょっと落ち着きなよ」

李衣菜「だって、このままじゃ……!」

蘭子「あ、あの!!」

李衣菜「っ!」

参謀「どうしたの?」

蘭子「か、かの者達の、旅路の……その……」

蘭子「…………私は、いいことだと思うんです、美波さん達が決めたこと」

李衣菜「私だって、応援したくないわけじゃないよ、ただ、今は部署がピンチって時だから……!」

みく「…………」

莉嘉「失敗したら、解散……」

みりあ「そんなのやだぁ!」

きらり「莉嘉ちゃん、みりあちゃん」ギュ

莉嘉「…………」

みりあ「…………」

蘭子「闘ってるんじゃ、ないかって……」



157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:38:00.21 ID:0RyPlAbGO

蘭子「私、サマーフェスの時に、アーニャさんと歌って、最初は美波さんの代役をしなきゃって……」

蘭子「でも、あの時、誰かとステージに立ってみて、代役とかどれだけじゃなくって、いつもと違うことをやってみてすごく楽しくって……」

蘭子「あのドキドキは、今でもずっと覚えてて、すごく大事で……!」

蘭子「だから、美波さん達も……その…」

ジェイル「わかるなぁ、そういうの」

李衣菜「師匠?」

参謀「俺も俺も」

莉嘉「…………?」

ジェイル「俺の故郷は今でも聖飢魔IIだと思ってるけどさ、昔聖飢魔IIを飛び出してアメリカに渡った時、最初は俺の実力がどこまで通用するのかなんて、他にも色々考えてたけどさ」

ジェイル「それでも心の中はずっとドキドキしてたっけ、新しい世界に自分の足で踏み出すってことに」

参謀「俺はそんな風にドキドキしちゃってる大橋が飛び出した後に、閣下に『実はお前は悪魔だ』って言われて加入したわけだけど」

参謀「当時の俺は何もなかったから、聖飢魔IIっていう超個性的な奴らと一緒にやっていけるのかそりゃあ不安もあった」

参謀「でも、コイツらと一緒にいたらどんな面白いことが待ってんだろうって、すっごい楽しみだったね!」

智絵里「……美波さん達は、どう思ってるのかな」

ジェイル「それが知りたきゃ、聞いてみるしかないよ、想像してみたところでそれは俺らの頭の中にいる美波ちゃん達でしかないんだから」

杏「そうだね、ここで悩んでるより、全員で話したほうが手っ取り早いでしょ!」

参謀「よし!呼びに行こう!」

きらり「うん!みんなの問題だからぁ、み~んなで考えよっ☆ ねっ?」

蘭子「っ! はい!」



158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:43:33.36 ID:0RyPlAbGO


~真泥霊羅プロジェクト死霊室前~




長官「…………」

閣下「…………」

殿下「みんなホントに、立派に前に進んでる」

和尚「そうだねぇ」

長官「……ああ、これは本当に、俺達が必要なくなる時も近いな」

閣下「……だがもう少しの間は、目の前で見つめていようではないか」



~夕方 庭園~



卯月「ごめんなさい、急に呼び出しちゃって……」

凛「私達、話したいことがあって」

未央「うん、私も……はい、これ」つ台本

卯月「え……?」

凛「どういうこと?」

未央「練習、付き合ってくれない? 私の出番じゃないとこなんだけど、他の人のシーンを読むのも練習になるんだ、えっと、場所は閣下……じゃなくて魔法使いが出てくるとこで……」

凛「ちょっと、はぐらかさないでよ!」

未央「……はぐらかしてないよ」

凛「っ……」

未央「『お城のパーティに行きたいんだろう、シンデレラ!』」

卯月「…………?」

未央「ほら、セリフセリフ!台本66ページ目!」

卯月「え? え、えーっと……」ペラペラ

未央「しまむーとしぶりんは、順番に読んでね! はい、どうぞ!」

卯月「ほ、『放っておいてください』!」

凛「……『どうせ、私なんか……』」

未央「『可哀想なシンデレラ……我慢するのが当たり前になったんだね』」

未央「『そうか、招待状がないからパーティに行ってはいけないと思っているんだね!』」バッ

凛「…………」



159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:46:47.02 ID:0RyPlAbGO

~レッスン室前~



ジェイル「おっ、やってるねー」

かな子「美波さん、もうすぐ終わるかな……」ソーッ

怪人マツザキ様「新田様、本日はここまでに致しましょう」

美波「……はあ、はあ……いえ、もう少し、お願いします!」

マツザキ「ですが、喉を休めるのもトレーニングの一環でございますよ」

美波「はい、わかってます……でも、もう少しだけ!」

みく「……美波ちゃん?」

李衣菜「どうして、あんなに必死に……」



160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:48:48.28 ID:0RyPlAbGO

卯月「『これは、招待状?』」

凛「『もしかして貴方は、魔法使い……?』」

未央「『その通りさ!いいかいシンデレラ、奇跡は起こるんだよ!』」

未央「『人は誰もが、自分を見失う けれど失くしてはいけないものがある』」

未央「『自分を愛しなさい、どんな無力な時も!』」

未央「『信じれば輝く未来は訪れる! 奇跡は起こる!』」

未央「『シンデレラ、もう泣かないで! シンデレラ、さあ、輝いて!』」

凛「人はいつしか……夢を諦めていく……」

卯月「けれど諦めちゃいけないことがある……」

凛「自分を、信じなさい……」

未央「自分の、生きる力を」



智絵里「…………」

きらり「…………」

みりあ「いかなくていいの?」

参謀「もうちょっと待ってあげよ」

閣下「うむ、その通りだ」

莉嘉「デーくん!」



161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/02(月) 23:53:52.08 ID:0RyPlAbGO

美波「はあ……はあ、はあ……」

マツザキ「新田様、もうこの辺で終わりに致しましょう……」

美波「いえ、やります……楽しいんです……!」

美波「これは、私の闘いですから!」

マツザキ「……左様で、ございますか」

美波「……新しい場所で、アーニャちゃんも頑張ってるんです、だから!」

美波「私も新しいことに、チャレンジしたくて!!」



みく「美波ちゃん、キラキラしてる……」

ジェイル「あれが、自分の力で闘おうとする人間の力だよ、みんなだって同じさ」

李衣菜「私達も……」

蘭子「…………」



美波「アーニャちゃんと私、2人とも頑張って、秋のライブを成功させる!それが私達の、闘いなんです!」

マツザキ「……かしこまりました、ですが、あと本当に少しだけです、これ以上は喉を痛めかねませんので」

美波「はい、ありがとうございます!」

マツザキ「いえいえ、礼には及びません、今の貴方はかつての彼らと同じ目をしておられる」

マツザキ「それをどうして止めることが出来ましょうか」

美波「よろしくお願いします!!」



みく「みく達だって負けないにゃ!!」

美波「っ! みんな!?」

杏「みくちゃんの言うとおり」

李衣菜「私達だって頑張って!」

かな子「キラキラしたいです!!」

蘭子「新たな闘いを!!」

ジェイル「そうだよ、生きている限り、闘いは続くんだから」

美波「みんな…………うんっ!」



162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:03:56.62 ID:CDAdoZyWO


凛「…………」

卯月「…………」

未央「『君が目指す先に一体何が待ってるのか、誰も知らなくても今はただ走っていけ!』」

未央「『恐れずに、風を受け!』」

未央「『約束して欲しい、振り向かずにいくことを』」

未央「それで、ちゃんと帰ってきてね……」

凛「え……?」

卯月「どこ……?」

未央「『一人きりの道を選んだその自由を!』」

未央「大丈夫、12時を過ぎても私達の絆は消えたりしないから、だから、信じて?」

凛「……『恐れずに』」

卯月『風を受け』……」

未央「……うん!」

未央&卯月&凛「『走れ!!』」




みりあ「すごいすごーい!!」パチパチ

参謀「……っ!…っ……っっっ…っっっっっっっ!!!!!!」パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!

凛「っ!」

未央「み、みんな!?」

卯月「見てたんですか!?」

きらり「すっごーくキレイだったよぉ!」

智絵里「感動、しました!」

みりあ「キラキラしてた!!」

閣下「お前達だって、輝けるさ、いつだってな」

参謀「!!!!!!!!!!!!!」ウンウンウンウン!!!

莉嘉「えへへっ、うん!!」

閣下「何か掴めそうか?」

未央「……うん、しぶりんの気持ち、知りたいって思ったの、ちゃんと答えたかったから」

未央「ちょっとずつ、わかってきた……!」

凛「未央……ありがとう」

閣下「……凛よ」

凛「プロデューサー……」

閣下「我輩が送り続けた魔力を舐めるなよ、12時の鐘が鳴れば解けるようなヘッポコ魔法使いと一緒にするな」

凛「うん、ありがとう、プロデューサー……」

卯月「…………」



163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:07:18.90 ID:CDAdoZyWO

~夜 凛と卯月の帰り道~




卯月「……未央ちゃん、素敵でしたね」テクテク

凛「うん、ドキドキした……」トコトコ

凛「…………」トコ…

卯月「……?」

凛「……あのね、卯月」

卯月「いいと思います!!」

凛「っ! 卯月……」

卯月「未央ちゃん、とってもキラキラしてて素敵でした!!」

卯月「だから、凛ちゃんも、きっと……!!」

凛「……っ、ありがとう、卯月」

卯月「はい!」

卯月「私も、頑張ります!!」



164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:10:24.80 ID:CDAdoZyWO

~翌日 レッスン室~



長官「というかさ~、よく考えたらプロデューサーってことは結構人前に出なきゃいけないんだよなぁ」

奈緒「まあそりゃあ、今までよりは」

長官「人前に出るの苦手なんだよな~、胃が痛くなっちゃうんだよ」

加蓮「サマーフェスであれだけ注目されてたのに何を今更……というか大好きなくせに」

長官「もうね、ずっと嫌で嫌でね、ステージに立つとみんなこっちを見てくるんだもん」

奈緒「そういう奴がライブなんてやっちゃダメだろ」

長官「みんな金を払ってまで見に来るってんだからヤんなっちゃうよな~」

長官「まあ、冗談はこのくらいにするとして、おはよ~」

奈緒「?」

凛「すっかりここが集会所なんだね、おはよ」ガチャ

加蓮「凛!」

奈緒「なんで入ってくる前に……」

長官「フハハハハ!デビルイヤーは」

奈緒「あ、デビルイヤーは地獄耳か、なるほど」

長官「うん、まあそういうことです……」

長官「で、今日こそは答えを聞かせてくれるってことでいいんだよな?」

凛「……一応、改めて、挨拶」

奈緒「?」

凛「私は渋谷凛、今日からよろしくね、みんな」

加蓮「……今日からよろしく、って、ことは……!」

奈緒「じゃあ!!」

凛「うん、トライアドプリムス、まあ、悪くないかな、ってね、ふふっ」

長官「悪くない、じゃなくって、悪魔的にはこういう時は悪い、っていうんだよ」

凛「……みんな、待たせてごめんね」

奈緒「気にすんなよ!!」

加蓮「そうそう、これから4人で頑張っていこうね!!」

凛「うん!!」

長官「よし!じゃあトライアドプリムス、これにて結成だ!当然俺がプロデューサーを務める以上コンセプトカラーはあk「蒼だよ」……あれ?」

凛「ニュージェネじゃあその辺あやふやだったからね、トライアドプリムスのコンセプトカラーは蒼、これだけは譲れない」

長官「いや、でも俺は聖飢魔IIの紅い風で……」

凛「でも蒼だよ」

長官「……でm「蒼」……あ、はい、わかりました……」

長官「あの、じゃあ、コンセプトカラーは……蒼、ということで……」

凛「うん、よろしくね」

奈緒「…………」

加蓮「なんか、早くもリーダー決まっちゃったね……」



165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:19:53.50 ID:CDAdoZyWO

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



閣下「秋の大黒ミサも目前に迫り、今回のミサではアスタリスクには安部菜々と木村夏樹、蘭子は白坂小梅と、それぞれ新たな準構成員と共にステージを行う」

閣下「そしてエース長官率いるトライアドプリムスでのミサとなる凛とプロジェクトクローネに潜入中のアーニャ、個人布教を行う美波を除き、ラブライカとニュージェネレーションズは不参加となる」

閣下「つまり、未央と卯月には此度のミサは使い魔として我々悪魔とともにサポートに回ってもらう形になってしまう、すまんな」

卯月「い、いえいえ! 私は大丈夫です!」

閣下「そうか……未央は我輩と共に舞台の世界に飛び込み布教を行っているが、卯月は何か新たな形での布教の要望はあるか?」

卯月「え? えっと……、ライブもCDデビューも、ラジオ出演も出来ましたし……えっと、テレビも、出たから……」

卯月「…………こ、このまま3人で、頑張りたいです!!」

閣下「……ニュージェネレーションズ構成員としてではなく、島村卯月として、やりたいことはないか?」

卯月「私、個人は、あの……え、えっと、その……」

閣下「なんでもいいぞ? 我輩も聖飢魔IIの音楽活動の他にも能楽との共演やロックオペラ出演、相撲解説に怪獣研究家など様々な形で布教を行ったものだ」

卯月「…………」

閣下「……これは提案なのだがな、現在ニュージェネレーションズは我輩と未央が共に舞台出演し、長官と凛がユニット活動を行っている」

閣下「そこでお前も、参謀プロデュースの下、真泥霊羅プロジェクト準構成員となった小日向美穂と共に布教を行うというのはどうだろうか」

閣下「奴は実は参謀が前々から目をつけていたらしくてな、我輩も色々と拷問や尋問を行ったが確かに得られるものはたくさんありそうだ」

閣下「未央も凛も今、新たな場所で闘っている、お前も何か始めても良いのではないかと我輩は……」

卯月「や、やります!!やらせてください!!」

閣下「っ! お、おお、そうか」

卯月「あっ、すみません、えっと……」

閣下「なんだ?」

卯月「あの、凛ちゃんは、すごいキレイな声をしてて、未央ちゃんはすごい演技が上手で……私は、あの……」

卯月「閣下さん、私のいいところって、なんでしょうか……」

閣下「そういえば前にも、似たようなことを聞き、似たようなことを聞かれたな……」

閣下「その問いの答えはあの日と変わらん、人々を魅了し、力を与える凄まじいパワーを持ったお前の素晴らしい笑顔こそが、お前の最大の武器だ」

卯月「……笑顔」

閣下「うむ、そうだ」

卯月「……笑顔……そう、ですよね」

卯月「島村卯月、頑張ります!!」、



166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:24:12.45 ID:CDAdoZyWO

閣下「諸君、準構成員、聖飢魔II構成員も含め集まってもらいすまんな」

一同「…………」

閣下「我々は現在、究極の大黒ミサICBMに向けてそれぞれが孤独な闘いの中にいる」

閣下「渇いたアスファルトの階段を、孤独と不安を背負い進んでいる」

閣下「だが、諸君らはすでに気づいたはずだ、例えそれらの闘いが終わっても、生きている限り新たな闘いがあり、見えない自分という敵との闘いは続いていくのだと」

閣下「血に飢えた狼達よ、今こそ自らの牙で、鎖を解き放つ時が来た」

閣下「すでに闘いは始まっているのだ、さあ、武器を取れ、そして殺せ!殺しまくれ!」

閣下「自らの命を、守るために」

閣下「我々はこのようなところで立ち止まっているヒマはない!!邪魔をする奴は皆殺しだ!!」

閣下「秋の大黒ミサなど、諸君らの手で全席死刑執行してやれ!!!!!」

一同「はい!!!」


第21話 Crown for the prince of JIGOKU. 終



167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:35:38.83 ID:CDAdoZyWO

第22話 The worst place to see the third planet.



~秋の大黒ミサ会場~



閣下「…………何故だ」

長官「あ~?何がっすか~?」

閣下「…………説明してもらうぞ長官、そしてその後で蝋人形だ」

長官「釈明の余地無し!? だから何がですか~」

閣下「トライアドプリムスは貴様がプロデューサーだから良い、アーニャも真泥霊羅プロジェクト構成員だから10万歩譲って良い……」

閣下「だが、何故プロジェクトクローネの構成員全員が長官の作った曲を歌っているのだ!!」



「face to ace / SUSPECT」



「奏ちゃあああああああああああああん!!!!!」  「キスしてえええええええええええ!!!!」


「face to ace / COYOTE」



「シューコ!!シューコ!!シューコ!!シューコ!!」  「お腹すいたん!!おいたんお腹すいたん!!」




閣下「この裏切り者め!!お前の母ちゃん、天使!!女神!!ちひろ!!」

長官「ちょっ、いくら閣下でもうちの母ちゃんを馬鹿にするのは許さないっすよ!!天使や女神はまだしもちひろは言い過ぎでしょ!!」

閣下「えーいうるさいうるさい!!何度でも言ってやる!!天使!!ゼウス!!ちひろ!!」

長官「天使って言う方が天使なんですぅー!だからちひろって言う閣下の方がちひろなんですぅー!!」

ちひろ「何かおっしゃいましたか?」

閣下「鬼!!悪魔!!ちひろ!!」

長官「閣下はやっぱりちひろさんの様に心が汚れてて最低最悪の悪魔だ!!尊敬しちゃうぜ!!」

ちひろ「閣下、長官、ミサが終わったら話がありますので」

閣下「何故だ!?褒めていたじゃないか!!」

長官「そうだそうだ!!」

ちひろ「たまには人類基準で語ってください」

ちひろ「というか久々に顔を出せばこの扱いって……」

閣下「しょうがないじゃない、だって貴方ったら特に後半は全然本編絡まないんだもん」

長官「声優アワード主演女優忙しいからね、ちかたないね」

ちひろ「別の地球の人類基準で語るのもやめてください」



168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:40:38.67 ID:CDAdoZyWO

閣下「で、なんでアンタが曲作ってんのよ」

長官「トライアドプリムスをプロデュースする、レッスンする、曲作る」

閣下「うむ」

長官「ついでに真泥霊羅プロジェクト構成員のアーニャちゃんのレッスンする、曲作る」

ちひろ「まあ、わからなくはありませんけれど……」

長官「いっその事全員レッスンする、曲作る、流石、俺☆」

閣下「ふんっ!」ロウニンギョー!

長官「いや、あの、気づいたらこうなってて……」カチンコチン

閣下「この馬鹿者め……」

長官「最近なんかはプロデュースしすぎて唯ちゃんとフレちゃん辺りはプロジェクトクローネが美城常務主導の企画だって忘れてます……」

閣下「おお、意外と結果オーライじゃない」

長官「この前、常務が様子を見に来た時に唯ちゃんとフレちゃんが『何しに来たー!うちの部署も潰すつもりかー!!』って言って大変なことになりました」

閣下「それ大変なのは2人の記憶力なんじゃないか?」

閣下「そういえばちひろ君、どうしたの、我輩に用事?」

ちひろ「あっ、そうでした!閣下、長官、もうすぐアーニャちゃんのステージですよ!!」

長官「おっ、もうそんな時間か」

閣下「ふむ、ではせっかくだ、舞台袖から見させてもらうとしようか」



「face to ace / FAIRY TALE」




美波「アーニャちゃん……!」

閣下「うむ、いい顔をしておる」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」  「かわいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」

アーニャ「…………Красивый!」



美波「アーニャちゃん! とっても素敵だったよ!」タッタッタッ

閣下「ああ、素晴らしいミサだった、ご苦労である」

長官「おっつかれさまー!!」

アーニャ「美波!閣下!」

長官「俺もいるよ!作詞作曲トレーニング全部一緒にやった俺もいるよ!」

美波「アーニャちゃん、見てて! 次は私が輝く番!!」

アーニャ「っ! ……はいっ!!」



169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:46:35.46 ID:CDAdoZyWO

~控えの間~



閣下「……ふむ、皆、揃ったようだな」

一同「…………」

閣下「ここまで、多くのものがステージ上で闘いを終えた、次は我々の番だ」

閣下「本日この会場に集った全ての信者が、諸君らに処刑されるのを今か今かと手ぐすね引いて心待ちにしている」

みく「このステージで、ICBMができるかどうかも決まるんだよね……」

未央「…………」

卯月「…………」

閣下「……フハハハハ!そんなことは今はどうでもよい!」

李衣菜「えっ?で、でも……」

閣下「諸君らが考えるべきことは、これより始まる恐怖の黒ミサの雰囲気に馴染めん愚か者どもを如何に残虐に殺すか、それだけだ、フハハハハハハハ!!」

閣下「バラードの最中に大声で叫ぶ奴は殺せ!!指定された席を外れて走り回る奴は殺せ!!25cm以上もしくはボタン電池以外の電池式及び市販時の形状や性能を改造したコンサートライトを使用する奴も殺せ!!」

閣下「ミサの邪魔をするものは皆殺しだ!!フハハハハ!!!フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

杏「ちょっと閣下……落ち着きなよ……」

美波「蘭子ちゃん達も怖がってますから……」

閣下「フハハハハ!…………お前達は、ただ史上最悪のミサを作ることだけ考えればいい」

閣下「さあ、信者達は待っているぞ!早くいけ、早くいけ、見失わないうちに!!!!!」

みく「うん、そうだね! じゃあ、アスタリスク!!」

李衣菜「with!!」

菜々&夏樹「なつなな!!」

ジェイル「全員やっつけてこいよ」

殿下「Go Ahead!!」

「「「「はい!!」」」」



莉嘉「わくわく!!」

みりあ「ドキドキ!!」

きらり「み~んなで!!」

参謀「さあ、お行きなさい、若人達!!」

「「「みんなで、ハピハピしよっ!!」



杏「それじゃあ、ちょっとだけ頑張って」

智絵里「お客さんに幸せ!!」

かな子「届けるぞ~!!」

和尚「せ~のっ」

「「「いえ~い!!」



170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:51:46.05 ID:CDAdoZyWO

蘭子「新しい闘い……」

小梅「ですね……」

美波「うん、アーニャちゃんに続かなきゃ!!」

マツザキ「皆様なら、必ずや素晴らしいステージとなりましょう」

「「「うん!!」」」



未央「ばっちりサポートしちゃうよ!!」

卯月「はい!!」

ちひろ「あら、それは頼もしいですねっ、一緒に頑張りましょう♪」



美嘉「……みんな、がんばってね!」

閣下「此度の大戦、先鋒は蘭子と小梅だ!せいぜい暴れまわってこい!!」

蘭子&小梅「はい!」

小梅「素敵な悪夢に、なると……いい、な……」

蘭子「あ、悪夢!?」

閣下「……蘭子よ」

蘭子「?」

閣下「……おほん、悪しき舞台の始まりを告げる鐘を鳴らす鉄槌は汝の手の中にある!漆黒の魔に魅入られし悪姫よ、今こそその魂を解放せよ!!」

蘭子「…………」ポカン

閣下「……お、おい和尚、これなら伝わると言ってたではないか」

和尚「いえ~い」グッ

閣下「いや、いえ~いじゃなくて……」

蘭子「……アーッハッハッハッハ!!ならば我は、同胞達を誘う、導き手……に……」

閣下「おお!伝わったか!……ん?どうした?」

蘭子「……こ、こうじゃなくって……その……」

蘭子「わ、私、すごく緊張して、不安だけど……頑張ります!頑張るから、だから!!」

蘭子「ちゃんと見ててくださいね!!プロデューサー!!」

閣下「……ふ、フハハハハ!ああ、余すところ無く見ていよう!お前のその、何にも染まらず負けることのない美しい姿を!!!」

みく「……いや、実際デーちゃんいつもとあんまり言ってること変わってなかった気が」

未央「もうみくにゃん、そういう野暮なことは言いっこ無しだよ!」

美波「……ふふっ、じゃあ、行こう!真泥霊羅プロジェクト、ファイトー!!」

一同「おー!!」

閣下「さあ!進め、風の中で!! Clang the Bell!!」



171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 00:56:30.50 ID:CDAdoZyWO

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



閣下「おっ、いたいた、卯月、未央」

未央「おーい、閣下ー!」

卯月「どうかしたんですか?」

閣下「本日は侍従としての参加ではあるが、よろしく頼むぞ」

未央「大丈夫、まっかせといて!」

卯月「頑張ります!!」

未央「おっ! しまむー気合い入ってるね!」

卯月「はい!」

閣下「フハハハハ!頼もしい限りだ!」

閣下「困ったことがあればすぐに我輩を呼べ、よいな」

未央「了解であります! でも、やっぱりニュージェネを楽しみにしてくれてた人達にはちょっと悪いことしちゃったかな……」

卯月「…………」

閣下「大丈夫だ、本当にお前達のことを好きでわかっている信者であれば、これも更なる飛躍のためであると理解していることであろう」

未央「そうかな、そうだといいんだけど……」

閣下「うむ、世の中には担当アイドルの担当の人が結婚しお子さんが生まれ、1年越しの単独ミサはもちろん10周年記念大黒ミサさえも出演出来ない状況でも迷うことなく2日通し参拝券を購入する信者もいるのだ」

卯月「えっと……す、すごいですね!!」

未央「でもやっぱり、そうやってせっかく来てくれるお客さん達に何かしてあげたかったなーって」

閣下「ふむ、なるほど……あ、そうだ……いや、だが今回は既にミサが開始してしまったし……終わった後、だがすぐに次の部署の奴らが、うーむ……」

卯月「?」

未央「何かいい案あるの?」

閣下「まあ、うまいことチャンスがあればねじ込んでもよいか、ちょっと耳を貸せ、~~」コショコショ…



172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:02:02.93 ID:CDAdoZyWO

~プロジェクトクローネ 控えの間~



奈緒「……ついに、来たな」

加蓮「うん……」

奈緒「アタシ達のデビューライブ、それも、こんな大きなステージで……」

加蓮「うん……」

奈緒「もう始まってるのに、全然実感わかないや……」

加蓮「わ、私も……えへへ……」

奈緒「…………」

加蓮「…………」

長官「奈緒さん、加蓮さん、こんばんは……」

奈緒「っ! うわっ、エースさん!急に出てくんなよ!」

加蓮「びっくりした……」

長官「トライアドプリムス……直訳すれば『至高の3和音』……」

加蓮「この雰囲気は……」

奈緒「今度は何をやる気だよ……」

長官「皆さんの美しいハーモニーに胸を打たれやってまいりました、コーラスグループのスプラッターズです……」

加蓮「グループ……?」

奈緒「やめろ加蓮、ツッコむだけ無駄だ」

加蓮「そ、そうだね……」

長官「今年一年、皆さんにとってどんな年だったでしょうか……?」

奈緒「いや、まだ秋も半ばだし」

加蓮「奈緒、この状態のエースさんに何を言っても通じないよ」

奈緒「お、おう、そうだな……」

長官「楽しかった思い出、辛かったこと、寂しかったこと、たくさんあったと思います……」

奈緒「…………」

加蓮「…………」

長官「色々思い出しながら、今夜は僕達のハーモニーを楽しんでください……」







173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:06:46.09 ID:CDAdoZyWO

奈緒「…………」

加蓮「…………」

長官「どうも、コーラスグループのスプラッターズでした、ではまたどこかでお会いしましょう……」スタスタ

奈緒「…………なんだろうな、バカバカしいと思うのは確かなんだけど心の何処かでちょっと聞き惚れてる自分がいて物凄く悔しい」

加蓮「うん、すごくよくわかるよ、あれを一日見続けた美城常務ってすごいよね」

奈緒「素直に尊敬するよ」

長官「はあっ、はあっ!」タッタッタッ

長官「奈緒ちゃん!加蓮ちゃん! 今、ここにスプラッターズが来なかったか!?」

奈緒「ああ、いたよ、さっきまで」

加蓮「嵐のように現れ嵐のように去っていったよ」

長官「なんてこった、俺も見たかったぜスプラッターズ……!!!!」

奈緒「なあ加蓮、これがアタシ達のプロデューサーだぜ?」

加蓮「しかも私達より歌上手いし本職ギタリストだよ、ヤんなっちゃうよ、ホントに」

長官「もしかして2人とも、緊張してんじゃねえだろうなあ!?」

奈緒「あんなもんも見せられりゃ緊張も吹っ飛ぶっての、全く……」

長官「え~、緊張してる2人の可愛い顔を見に来たのに……」

加蓮「ふふっ、残念でしたっ」

長官「じゃあ、仕方ないから俺は他の子を冷やかしに行くかな」トコトコ

奈緒「あっ、え、エースさん!!」

長官「ん~?」

奈緒「あの……その……あ、ありがとなっ!!」

加蓮「私達、頑張るから!!」

長官「…………」ノシ

奈緒「ホント、あんなんがアタシ達のプロデューサーだもんなぁ」

加蓮「ヤんなっちゃうね……ふふっ」

奈緒「でも、やっぱ凛はすごいな」

加蓮「エースさん、凛のとこには行かなかったもんね」

奈緒「だって、あの落ち着きようを見せられちゃあなぁ」



174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:10:05.69 ID:CDAdoZyWO

凛「…………」

未央「おっ、さっすがしぶりん! 衣装もばっちり似合ってる~!」

凛「未央……」

未央「へへっ、陣中見舞いに来たよ!」

凛「あ、ありがと」

凛「……あのさ」

未央「あっ、ちょっと待った!私から先に言わせて!」

未央「私さ、舞台の仕事、すっごく楽しかったんだ!」

未央「自分の中の新しい可能性、見つけたって感じで!」

未央「ソロ活動を始めようって思った時は、必死だったからそこまで頭がまわらなかったんだけどさ……」

未央「これが、閣下達がいつも言ってる、自分の感性を信じて進むってことなのかなって、ちょっと思ったりして」

未央「……ホントはさ、今日のライブもやっぱりニュージェネで出たかったな」

凛「…………」

未央「でも、今は別々にやるべきなんだって思う」

凛「え……?」

未央「私、やっぱりニュージェネレーションズが大好き!!」

未央「今はちょっと違う進み方をしてても、それでも私達はニュージェネレーションズなんだって、今なら言える」

未央「今はお互い自分の感性を信じて進んで、それがもっといいニュージェネを作るんだって思うんだ!」

凛「未央……」

未央「進んでる道は違うかもしれないけど、進んでる向きは一緒だって信じてるから!」

凛「……グルーヴへと……クリシェは、変わる」

未央「? しぶりん?」

凛「ううん、なんでもない……目指すのはICBM、そうだよね」

未央「そう! 恐怖の改造手術によりパワーアップした未央ちゃんのステージに、乞うご期待!!って感じかなっ」

凛「じゃあ、ますます今日のステージ、成功させないとね」

未央「うん! うちらもばっちりサポートするよ!」

凛「――うん……ねえ、そういえば卯月、一緒じゃないの?」

未央「あー、うん、それが……」



175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:15:18.24 ID:CDAdoZyWO

~変身部屋~



卯月「ルークさん、これ、ここでいいですか?」

参謀「オッケー!ありがと!」

卯月「はい!お二人の衣装、とっても可愛いですね!」

紗枝「ふふっ、おおきに」

小日向美穂「ありがとう!こんなに可愛い衣装だと、ちょっと恥ずかしいけどね」

参謀「大丈夫、恥ずかしがる姿もとってもキュートさ、マイハニー」

卯月「えぇ!?み、美穂ちゃん、ルークさんと!?」

参謀「そうなんだよ、ね、マイハニー」

美穂「ち、違います!卯月ちゃんも騙されないで!」

参謀「俺の胸はいつでも来る者拒まずだぜ」

紗枝「せやけど卯月はん、こないなとこにおってもええん?」

美穂「シンデレラプロジェクトの方は大丈夫なの?」

卯月「は、はい!私は今日は皆さんのお手伝いで……」

未央「あっ、しまむーここにいたんだ!!」ガチャ!

凛「…………」

参謀「おや、新たな俺のハニーかな?」

卯月「凛ちゃん……え、えへへ……」




凛「用事ってわけじゃないんだけど、仕事の邪魔しちゃったかな」

卯月「い、いえ!大丈夫です!」



参謀「可愛い少女達が戯れる姿を見るだけで魔力百倍ですありがとうございます!!!」

紗枝「た、篁はん?そないに興奮しはると衣装ボロボロになりますえ……?」



176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:20:39.63 ID:CDAdoZyWO

卯月「私の方こそ、バタバタしちゃってて……」

未央「今日のしまむー、みんな以上に気合い入ってるもんね!」

長官「おっ、いたいたー」

凛「あ……」

奈緒「ここにいたのかー」

加蓮「探したんだよ?」

未央「用事?手伝おうか?」

奈緒「軽い確認だけなので、大丈夫です」

加蓮「ありがとうございます」

凛「そっか……ちょっと卯月の顔を見ておきたかっただけだから、じゃあね」

卯月「……あ」

未央「?」

卯月「……り、凛ちゃん!」

凛「ん、何?」

卯月「あ、あの……ステージ、頑張ってくださいねっ、私も頑張ります!!」

長官「……俺、頑張る」

参謀「俺も頑張る……」

凛「……うん、ありがとう」

未央「ファイト!」

凛「――うん!」



未央「なんか、あの3人も、いいチームになってきたって感じがするね!」

卯月「…………」

未央「? どしたの?なんか、元気ない?」

卯月「……い、いえ、なんでもないです、ちょっと緊張してるのかも」

未央「ふーん……ていっ!」ガバッ

卯月「! ち、ちょっと未央ちゃん、いきなり抱きついてどうしたんですか!?」

未央「リラックスリラックス、だよ」

卯月「っ! ……はいっ!」



参謀「こっちはもうリラックスなんてできねえよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

美穂「お願いですからリラックスしてください!!衣装が!!衣装破けますから!!」



177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:25:25.42 ID:CDAdoZyWO

~ホール~


「赤い玉の伝説」



閣下「フハハハハ!よいぞ蘭子、小梅!お前達の歌声で客席を真っ赤に染め上げるのだ!!」

星輝子「いいシャウトだぁ!!!!燃えるようだぜ、だがまだまだこんなもんじゃねえ、ヒャッハァァアァァァアアァァアァァァァァァァアアアアァァアァァァアァ!!!」

閣下「むっ、貴様、中々よいシャウトをするな、名はなんという?」

輝子「ほ、星、輝子……です………フヒ」

閣下「なるほど、この地球で聞いたシャウトの中でも申し分ない良い叫びだ」

輝子「サマーフェスの、閣下の叫びも中々だったぞ…………キノコも、そう言ってた」

閣下「我々は互いの叫びを認め合った仲ということか、つまり、我々は今日からシャウ友だな!」

輝子「し、シャウ友……?閣下は、私と……友達になってくれるのか……?」

閣下「なんだ、我輩では不満か?」

輝子「いや、そうじゃなくて……むしろ……悪魔が友達なんて、そんなの…………」

輝子「最っっっっっっ高じゃねええええええかあああああああああああああああ!!!!!!ヒャッハァアァァアアアァァアア!!!リアル・ゴォートゥーヘエエェェェエエエェエエェエエェェル!!!!!!」





~プロジェクトクローネ 控えの間~




橘ありす「…………」

塩見周子「……ふふっ、そろそろだね、ありすちゃん」

ありす「っ! し、下の名前で呼ばないでくださいっ!」

長官「ありすちゃんカワイイありすちゃんペロペロありすちゃんクンカクンカありすちゃんハアハア」

ありす「やめてください!!下の名前どうこう以前に嫌です!!」

長官「ありすちゃん可愛い!!」

周子「ふふっ、鷺沢さんも……鷺沢さん?」

鷺沢文香「…………っ!! は、はい……」

長官「文香ちゃん、俺の胸に飛び込んできたって、いいんだぜ?」

長官「むしろ俺が文香ちゃんの胸に飛び込みたい!!」

ありす「鷺沢さんにセクハラするのはやめてください!!法の力に訴えますよ!!」

長官「悪魔にゃ学校も司法裁判所もなんにもない!!」

ありす「地獄に堕ちてください!!」

長官「こんなパラダイスを捨てて実家に帰れるだろうか、いや、帰れまい」

文香「…………」

長官「……おかしいぞ、本来ならここで『今のは……反語法ですね……、反対の内容を述べることによって,逆に自分の考えを相手に強く認識させる修辞法の一つです……ぷるん』って文香ちゃんの豊満な解説が着くはずなのに……豊満な……」

ありす「最後のはなんですか、ホントに訴えますよ、美城常務に」

長官「クビはいやぁ!!」

周子「あははー、ってか、エースさんのモノマネ全然似てなかった―ん」

文香「…………」

速水奏「お疲れ様……って、何をしてるの、もう……文香?」



178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:30:07.16 ID:CDAdoZyWO

~舞台袖~


美波「…………」

蘭子「白き姫よ案ずることはないわ、貴女の魂には既に十四の刻印が刻まれているのだから」

閣下「その通りだ、孤独な闘いの中でさえ、今のお前には共に歩む者達の足音がしっかりと聞こえているはずだ」

美波「はい……」

アーニャ「―――美波!」タッタッタッ

美波「アーニャちゃん!」

アーニャ「美波、私も見てます、美波の闘いを……」

美波「ありがとう、じゃあ、かっこいいとこ見せないとね!」

閣下「さあ、行ってこい、あの美しい黄金の都をその手で掴むために!!」

美波「はい!!」


「HOLY BLOOD ~闘いの血統~」



アーニャ「美波……!」

閣下「ああ、いい顔だ、今まさに奴は闘っているのだ」

蘭子「生命の証を、残すために……!」

ジェイル「じゃ、次はお前達の番だな」

殿下「全力で行ってこい!!」

菜々「はいっ!ウサミンパワー、全開です!」

みく「……なんでナナちゃんは、ライちゃんの特製カツ丼を食べきって尚そんなに元気なの……?」

李衣菜「ウサミン星人だからじゃない?」

夏樹「実は胃もたれしてたりしてな」

菜々「な、ナナは永遠の17歳ですから!!それくらいちっとも平気です!!今だってチョベリグです!!」

殿下「おお、チョベリグ懐かしいな」

ジェイル「いつの流行りだっけ、チョベリグ」

みく「悪魔に懐かしまれる感性って……」

菜々「そ、そそそそんなことはどうでもいいんです!!ほら、行きますよ!!」

ジェイル「じゃあ、ぶちかましてこい、アスタリスク!!」

殿下「with なつなな!!」

夏樹「それにしても、ロックバンドでボーカルやってたアタシが永遠の17歳とネコ耳とニワカを引っさげてアイドルライブとはな……」

李衣菜「ニワカは私のキャラじゃない!というか、に、にわかじゃないし!!」

菜々「ウサミンはちゃ~んと永遠の17歳ですよ!きゃはっ☆」ブイッ☆

みく「それを言ったら、みくだって346プロに来た時はもっとネコちゃんみたいにキュート100%のアイドルになってる予定だったにゃ!!」

夏樹「全く、ホントなら今頃美城常務の企画に乗ってりゃ出世街道まっしぐらだったってのに……」ニヤリ

菜々「それを言ったらナナだって、ウサミン星に帰れば王子様がナナのことを待ってるんですよ?でもナナはみんなのアイドルですから……」

みく「チャンスも逃せば婚期も逃す……」

李衣菜「全く、アイドルもロックも……」

「「「「有害だーー!!!!」」」」


「有害ロック」




179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:37:56.79 ID:CDAdoZyWO

莉嘉「アタシ達の番だよ!!」

みりあ「私、頑張る!!」

きらり「ハッピハピなきらり達を見て、み~んなにハピハピしてもらおうねっ!!」

参謀「みんななら大丈夫!!最っ高に輝いてるぜぇ!!」

莉嘉「見ててねルーくん!アタシ達の魅力でみんなメロメロにしちゃうんだから!!」



「ロマンス」




かな子&智絵里「いえ~い!」

杏「……ゼノンでしょ、2人に変なこと吹き込んだの」

和尚「なんのことやらわからんぜぇ!」

杏「2人が杏を卒業していくのは嬉しいけど、変な方向に進まないでよ?」

智絵里「だ、大丈夫だよ、杏ちゃん!」

かな子「それに、卒業なんてしないよ!」

杏「まあ、そっかぁ」

智絵里「私達は、一緒だから!」

和尚「いえ~い」


「JUST LET ME GO」




180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:40:10.94 ID:CDAdoZyWO

~天上の間~




常務「…………」

部下A「会場かなり盛り上がってますね!」

常務「…………」

部下A「おっ、あれがアスタリスクwithなつななですか~、かわいいなあ~」

常務「…………」

部下A「そういえば、高垣さんは今回のイベントには出ないんですね?」

常務「さっきからうるさい、下がりたまえ、あと減給」

部下A「!? し、失礼しました!」バタン

常務「…………」

?「あれは君の部下だろう、随分な仕打ちではないか?」

常務「私の前で高垣楓と木村夏樹は禁止ワーd……コホン、ようやくお目にかかれて光栄至極、といったところかな?」

陛下(世を忍ぶ仮の346プロ部長のお姿)「このような形での挨拶ですまんな、私も中々に有名なのでな、世を忍ぶ仮の346プロ部長の姿で失礼する」

陛下「私の仲魔達が随分と世話になっているようだな」

常務「これはこれは、私を殺しにでもやってきたのか?」

陛下「そうではない、ただ今日が秋の大黒ミサということで仕事の合間を縫って見に来たのだ、お忍びなのでデーモン達もこのことは知らん」

陛下「だがどのユニットも非常に個性的だな、なかなかよい」

陛下「客席も十分に洗脳されているようだ、君はどう思う?」

常務「確かに、素材としては一定の強度はある、だからこそ、美城の伝統に相応しくプロデュースするべきだと私は思う」

陛下「なるほど、デーモンが言っておった通り、秩序と調和を尊ぶ善い心の持ち主のようだな、君は」

常務「お褒めに預かり光栄だな」

陛下「ふむ……まあ、ゼウスも今は療養中でしばらくは邪魔もできんし、のんびりと見させてもらうとしよう、346プロの、今の地球人類の善悪を」




~プロジェクトクローネ 控えの間~




凛「みんな、すごい……」

長官「…………」

加蓮「あれ、どうしたのエースさん? ……あっ、もしかしてホームシックになっちゃった?」

長官「いや、今の俺の居場所はもう、奈緒ちゃんのスカートの中さ……」

奈緒「エースさん……って、な、何バカなこと言ってんだよ!!す、スカートの中って……ば、バカぁ!!」

長官「奈緒ちゃんのスカートの為ならたとえ火の中水の中草の中森の中!!」

奈緒「~~~~~っ!! もう知るか、バカ!! 踊りの確認してくる!!」タッタッタッ

長官「ああ、また怒られちゃったぜうっひょー……」

加蓮「最後の最後でそれすら楽しんでるの隠せてないから……」

凛「もう、あんまり奈緒のことからかっちゃダメだよ」

スタッフ「すいませーん!後半トップの鷺沢さん、橘さん、準備の方お願いします!」

長官「おっ、いよいよウチも後半戦だな、じゃあ文香ちゃん、ありすちゃん、楽しんでおいで!」

ありす「えっ、あの……だ、だから、下の名前で呼ばないでくださいってば!」

文香「……はい」



181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:45:03.60 ID:CDAdoZyWO

~舞台袖~


文香「……っ…はぁ……っ」

ありす「……鷺沢さん?」

文香「………ぁ」フラ…

ありす「っ! 鷺沢さん!!」

長官「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!紅い風式ダイビングキャアアアアアアアアアアアアアアアアッチ!!!!」ガシィッ!

文香「……はっ………はぁっ………っ……」

ありす「エースさん!!あ、あの!!」

長官「大丈夫、倒れる前にキャッチできたから、ごめんな、驚いたな」

長官「スタッフ誰か来い!!担架!!早くしろ!!」

スタッフ「は、はい!!」

未央「だ、大丈夫ですか!?」

長官「未央ちゃん、閣下を呼んできてくれるか」

未央「! うん、わかった!」

長官「ありがとう、ありすちゃんは文香ちゃんに付き添ってあげてくれ、1人じゃ心細いだろうから」

ありす「わ、わかりました……でも、」

長官「心配すんな、俺がなんとかしてやるから」

ありす「はい……」

加蓮「ねえ、ちょっと、どうしたの!?」

長官「トラブルだよ、ゼウスの妨害とかじゃないから安心して」

宮本フレデリカ「でも、文香ちゃん……」

長官「後ですぐ俺が見に行く、万が一の時に備えて真泥霊羅プロジェクトの方には千年香妃花もある、心配ないよ」

周子「美城常務に連絡したほうがいいんじゃ……」

大槻唯「っていうか、常務はさっきからどこにいんのよ~!」

長官「じゃあみんなは常務を探してきてくれ、頼んだよ」

周子「う、うん……」



182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:50:14.02 ID:CDAdoZyWO

奈緒「でも、この後はどうするんだ……?」

長官「そうだな……ミサを中断するわけにもいかないし……」

凛「……あ、あの!」

未央「こっちこっち!!」タッタッタッ

長官「小暮、どこほっつき歩いてた!!」

凛「プロデューサー……」

閣下「遅れてすまん、状況は把握している」

長官「閣下、ミサは続ける、だから……」

閣下「うむ、それしかあるまい、出演順を変更し、トライアドプリムスが先に出る、いけるか?」

凛「……奈緒と、加蓮は?」

加蓮「う、うん……」

奈緒「ああ……」

凛「……うん、いけるよ」

閣下「頼んだぞ、そこのスタッフ、それでいけるか?」

スタッフ「時間を頂ければ……ですが、常務の許可も無しにでは……」

長官「この緊急時に何言ってやがる! 今は何が一番大事か考えろ!!」

閣下「……この場は悪魔が占拠した、諸君らは我輩に脅されてやむを得ず動いた、それでよいな」

閣下「全責任は我輩が取る、ちひろくん、各所に伝達を、参謀の方には我輩が使い魔を放っておく」

ちひろ「かしこまりました、失礼します」タッタッタッ

閣下「皆、落ち着け、自分のやるべきことを考え、行動するのだ」

長官「3人はこっちに、段取りが変わるかもしれないから確認しよう」

未央「閣下、私にも何か、できることないかな……?」

閣下「……では、お前達の力を借りても良いか?」




未央「しまむー、一緒に来て!!」

卯月「……?」



183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 01:54:33.96 ID:CDAdoZyWO

~ホール~



「どうしたんだ……?」「何かあったのかな……」



未央『フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!諸君、黒ミサの途中だが、この場は私達が占拠した!!フハハハハ!』

卯月『こんばんは! ニュージェネレーションズの島村卯月と!』

未央『本田未央が、影アナウンスでお送りするよー!』



信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」



未央『いえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!』

信者s「いえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!」

未央『ぶっひょ!!』

信者s「ぶっひょ!!」

未央『うんうん、みんないい感じに盛り上がっちゃってますな~!』

卯月『皆さん、元気いっぱいでスゴいです!!でも、未央ちゃんのモノマネもそっくりですごいですね!!』

未央『えっへへ~、モノマネ上達のために舞台出演までこなす未央ちゃんですから!』

卯月『その為だったんですか!?全然気づかなかったです!』




~真泥霊羅プロジェクト控えの間~



みく「ちょ、卯月ちゃんと未央ちゃん何やってるにゃ!?」

かな子「予定では無かったよね、こんなの……」

美波「……トラブルがあったのかも、さっき未央ちゃんが急いで閣下さんを呼んでたし」

智絵里「じゃあ、2人は間を繋ぐために……?」

美波「うん、2人も、闘ってるんだわ、きっと……」



~ホール~



未央『ではここで、ライブ中の注意事項を確認するよ!』

卯月『ライブ中の携帯電話やスマートフォンの使用はご遠慮くださいね! カメラやボイスレコーダーは持ち込むのもいけませんよ!!』

未央『例えトレチケタイムや上位報酬狙いのイベント中でも諦めるように!』

卯月『また、指定された座席以外の場所でライブを見る行為や、過度にジャンプをしたりサイリウムを振り回すのも他のお客さんの観賞の妨げになっちゃいますのでやめてくださいね!』

未央『八百長、かわいがりは禁止!!』

未央『以上の行為が発見された場合、うちの悪魔達が、ただちに殺す!!……って、言ってたから絶対にやらないでね!!』

卯月『ほ、ホントにやったらダメですからね!!約束ですよ!!』

信者s「はああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!」

卯月『……未央ちゃん、スタンバイオッケーみたいですよ』ボソッ

未央『……じゃあ、もうすぐ次のアイドルが登場するけどみんな盛り上がる準備はできてるかな~?』

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

未央『よぉ~し、ではもうちょっと待っててね!また会おう!ふはははははははー!!』



184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:00:10.70 ID:CDAdoZyWO

~舞台袖~



奈緒「どうしよう、アタシ、ヤバいかも……」

加蓮「私も、緊張しちゃってる……」

凛「……大丈夫、十分レッスンしてきたでしょ」

長官「そうそう、みんなの頑張りや楽しんでる姿はちゃんと届くから」

卯月「凛ちゃん、みんな!!」タッタッタッ

未央「もう大丈夫なの!?」タッタッタッ

長官「2人のおかげでね、ありがとな」

未央「私達は私達が今できることをやっただけだよ!」

卯月「はいっ!」

未央「トライアドプリムス記念すべき初ステージ、楽しんでいこうぜっ!」

奈緒「う、うん……」

加蓮「ええ……」

未央「ところで、もう出る時の掛け声は決めたのかな~?」

加蓮「掛け声……?」

未央「ちなみに私達は、『お前も蝋人形にしてやろうかー!』っていつも言ってるね!」

卯月「3人も、せっかくだから何か決めたらいいと思いますよ!」

奈緒「へぇ、いいかもな!」

加蓮「うん!」

長官「よし、じゃあ掛け声は俺がみんなに島のやり方を伝授しよう……!」

卯月「島のやり方……?」

奈緒「あー……一応、聞いておくか?」

加蓮「そうだね……なんて掛け声?」

長官「ちんすこう!!」

加蓮「掛け声、何がいいかな?」

凛「そうだね、好きな食べ物、とか?」

長官「ちんすこう!!」

奈緒「エースさん、今打ち合わせ中だから静かにしててくれよ」

加蓮「食べ物ってアイディアはもらってあげたんだから我慢してよね」

長官「ちんすこう……」



185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:05:20.44 ID:CDAdoZyWO

未央「アハハ、みんなホントにすっかりチームって感じになってるねっ!!」

奈緒「そうかな……」

加蓮「そうだと、いいけど……」

未央「奈緒ちゃん、加蓮ちゃん――しぶりんを、頼んだよ!」

奈緒&加蓮「……はい!」

凛「…………ふふっ」

卯月「凛ちゃん」ギュ

凛「え、卯月……?」

卯月「頑張って!凛ちゃん!!」

凛「ありがとう、卯月……」

未央&卯月「いってらっしゃい!!」

凛&奈緒&加蓮「――いってきます!!」




凛「あ……プロデューサー……」

閣下「…………」

奈緒「……先、行ってるな」

加蓮「待ってるからね、凛」

凛「うん……あの、プロデューサー」

閣下「……いよいよ、だな」

凛「……うん」

閣下「今回、我輩はお前になんの道も示しておらず、なんの力も与えてはおらん、全てお前が自分の目で、自分の力で、切り開いた道だ」

閣下「お前が選んだ輝きとはなんなのか、我輩は知らん」

凛「……そんなことない」

凛「私が進めたのは、いつも私の中にプロデューサーの言葉が、貴方の歌があったからだよ」

閣下「…………」

凛「…………行ってくるね」

閣下「早くいけ」

凛「見ててね、デーモン閣下」

閣下「ああ、我輩はお前の、プロデューサーだからな」



186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:07:47.51 ID:CDAdoZyWO


長官「この階段を登ったら、ステージだ」

凛「うん……!」

長官「大丈夫、自分の力を信じて、いってこい」

奈緒「あ、あの、エースさん!」

長官「ん?」

奈緒「……い、一回だけしか言わないからな……。アタシを、ここまで連れて来てくれて、その……あ、ありがとなっ!!」

長官「……ははっ」

奈緒「なんだよ!笑うなよ、バカぁ!!」

長官「悪ィ悪ィ、おう、でもまだまだ、こっからだろ?」

加蓮「そうだよ、奈緒!」

長官「加蓮ちゃんも、もう大丈夫みたいだな」

加蓮「うん、見てて……大丈夫、だって私達は、貴方が育てたアイドルだよ」

長官「なら安心だな、楽しんでこい」

「「「はい!!!」」」


「チョコ!!」

「レイ!!」

「ト!!」




「face to ace / 誰よりもずっと」




187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:09:41.77 ID:CDAdoZyWO

~医務室~


ありす「……っ!鷺沢さん!」

文香「もう、大丈夫です……っ…」

奏「いけるの?」

文香「はい……」

長官「よかった……」

文香「あの……」

文香「ごめんなさい……橘さん、清水さん……」

長官「まだ謝るのは早いんじゃないか?」

文香「え……?」

長官「やるんだろ、ライブ」

文香「でも、いいんですか……だって、私は……」

長官「やりたいんだろ?」

文香「――はい、やりたい、です……!」

長官「なら大丈夫、今は凛ちゃん達が先に一歩を踏み出した、さあ、次は君達の番だ!」

ありす「…………」ギュ

文香「? 橘、さん?」

ありす「……ありすで、いいです、その、エースさんも」

文香「っ……ありがとう、ありすちゃん!」

長官「さあ、文香ちゃん、ありすちゃん、いこう!!」


~プロジェクトクローネ 控えの間~


和尚「いえ~い!」

唯「何それ?」

智絵里「おまじないなの!」

唯「へえ~」

かな子「楽しんでいこう!」



周子「こう?」ニーッ

アーニャ「どうですか、ルーク?」

参謀「違う!笑顔はもっと、こう!」ニパァァァッ!!

フレデリカ「アハハーッ!変な顔ー!」



奏「お互い、どう動いていいかわからなくって……」

杏「そのうち慣れるよ」

殿下「その通り、バンドのグルーヴが少しずつ合っていくように」

美波「これからチームになっていくんだよ!」


~ホール~


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

「「「ありがとうございました!!!」」」



188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:12:15.53 ID:CDAdoZyWO

~ステージ裏~



奈緒「やった、やったな!!」

加蓮「うん!!」

凛「……うん!……あ」

閣下「…………」

凛「……どうだった?」

閣下「素晴らしい歌であった、流石は我輩が選んだアイドルだ」

凛「――っ!!」

閣下「…………」

奈緒「ちょっと凛!!早く来てくれ!!」

長官「びええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!」ダバー!

加蓮「エースさんったら、私達も泣いてないのに……」

長官「だって……ホントに良くって…っ……しかも2人はようやくの初ライブで……っっ……それを俺の歌でやらせてあげられて……っ!!!」

長官「びええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!」ダバー!

奈緒「もう、ホントに、っ……バカ、なんだからぁ……」

加蓮「えへへっ……これからもよろしくね……私達の、プロデューサー……!!」




~ステージ袖~




常務「……話は聞いた、どうやら君の部署に助けられたようだな」

閣下「布教のよい機会だった、それだけだ、断じて貴様のプロジェクトクローネなどという組織のためではない」

常務「……そうか」

閣下「我輩は忙しい、失礼する」

閣下「あとくれぐれも無礼な真似はするなよ、我輩もこのような場所で処刑をしたくはない、ではまた会おう」スタスタ

常務「…………」

陛下「なんだ、バレていたようだな」

陛下「だが、ここはいい、アイドル諸君が布教を行っているステージが地上、君の先ほどまでいた場所が天、アイドル諸君が布教を行っているステージを地上とすれば、そのさらに下に位置するここはさしずめ地獄だな」

常務「…………」

陛下「天上から見下ろす景色は確かに美しい、その天の教えに従い生きるのはさぞかし素晴らしいのだろう」

陛下「だが、地獄の底から這い上がろうとする者だけが見上げることの出来る景色というのも、またあるのだ」

陛下「灰にまみれて進む者だけが手にすることのできる輝きがな」

常務「灰被りのままでは、ドレスもティアラも着られはしない」

陛下「私の親友には、無冠の帝王という悪名を誉れとした奴がいる、そんなもの無くとも人も悪魔も輝けるのだ」

常務「…………」

陛下「覚えておくといい、デーモンはなかなか手強い悪魔だぞ、では、地獄で会おう」



189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:15:42.25 ID:CDAdoZyWO

~秋の大黒ミサから数日後~



「やった~~~~!!!!!」

閣下「フハハハハ!先ほど連絡があり秋の大黒ミサにおける審査を我々は通過した!今頃常務の奴は死ぬほど悔しがっていることであろう、ざまあみろ!!!フハハハハハハハハハ!!!」

閣下「今後はICBMの準備も含めさらに布教活動も活発化していく、よろしく頼むぞ、フハハハハハハハ!!!」

莉嘉「オッケー☆」

みりあ「大丈夫だよ!」

きらり「がんばりゅ☆」

みく「望むところにゃ!」

閣下「そして、プロジェクトクローネに参加中の2名、アーニャは潜入任務、凛はトライアドプリムスを平行して進め更なる布教に勤しんでもらう」

凛「うん、ごめん、みんな」

アーニャ「…………」

卯月「…………え?」

未央「大丈夫!どっちも大事だよ!」

閣下「その通り!!全ては地球征服のための重要な任務なのだ!!」

卯月「…………」

閣下「……卯月?おーい、どうかした?」

卯月「…………わ、私、頑張ります!!」

未央「? どうしたの、しまむー?」

閣下「…………」



~数日後 真泥霊羅プロジェクト死霊室~



閣下「真泥霊羅プロジェクト、プロジェクトクローネ共に順調のようだな」

ちひろ「美城常務とは敵対関係にあるとはいえ、アイドル達の活躍は嬉しいものですね」

閣下「うむ、地球征服の暁にはこの者達も皆我々の仲魔となるのだ、せいぜい成長しておいてもらわんとな」

凛「おはようございます」ガチャ

ちひろ「あら、凛ちゃん、おはようございます」

凛「ねえ、卯月どこにいるか知らない?」

ちひろ「今日は、小日向美穂ちゃんと一緒に雑誌の撮影ですよ」

閣下「何か用事でもあった?」

凛「そういうわけじゃないんだけど……最近、向こうの仕事ばかりで話せてなくて……」

凛「これって、私のせいかな……」

閣下「奴にとって美穂との活動は必要なことだ」

凛「…………」

閣下「……少しだけ、撮影現場に顔を出すか?」

凛「……うん!」



190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:18:44.59 ID:CDAdoZyWO

~撮影スタジオ~



参謀「おいゼノン!絶対可愛く撮れよ!」

和尚「わかってますってー」パシャパシャ

参謀「気合いが足りないんだよ!お前この2人がなんなのか知ってんのか?」

和尚「知ってます知ってます、あれでしょう、カップに入っててお湯を入れて3分で出来る……」

参謀「それはヌードル……はい!」バッ!

美穂「あ、アハハ……」

卯月「…………」

和尚「……ああ、知ってます知ってます、硬い甲羅に覆われてて歩くのが遅い……」

参謀「それはタートル……はい!」バッ!

美穂「え、えーっと……」

卯月「笑顔……こう……?じゃなくって、……」

和尚「……ああ、知ってます知ってます、ステージ上で歌って踊ってキラキラしてて……」

参謀「それはアイドル……って」

参謀&和尚「あってますがな~!……はい!」ババッ!

美穂「いつまで続くんでしょうか、これ……」

卯月「…………」

和尚「……どうしよっか、ルーク」コソコソ

参謀「なんかちょっと卯月ちゃん緊張気味かな~?」

卯月「……え? あ、あの、す、すみません!!」

参謀「まあね、この美しき蒼き雷を前に緊張してしまうのは仕方ないからね……」

参謀「ちょっと休憩しよっか!そんで息抜きしてもう一回って感じで!」




卯月「はぁ……」

卯月「美穂ちゃんは、すごいですね……」

美穂「そんなことないよ、今でもすっごく緊張するよ!」

卯月「そうなんですか……?」

美穂「そういうのって、なかなか変えられないよね……」

卯月「……はい」

美穂「だけど、お仕事、楽しいから!」

和尚「美穂ちゃ~ん、ちょっと確認したいんだけどいい~?」

美穂「あっ、はい!」テクテク



191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/03(火) 02:21:55.80 ID:CDAdoZyWO

卯月「…………はぁ」

卯月「……あれ、閣下さんと、凛ちゃん?」

卯月「どうして、2人が……あ、閣下さんと参謀さん、しゃべって……」

閣下「~~~、~~~~、…………~~?」

参謀「~~…………、~~~~~~、~~」

閣下「~~~、~~~~、………」チラ

卯月「っっ!!!」

参謀「おーい、卯月ちゃん!閣下達が遊びに来たよー!」テクテク

閣下「いや別に我輩は遊びに来たわけでは……」トコトコ

卯月「お、お疲れ様です……」

閣下「うむ、ご苦労である」

卯月「…………」

閣下「……ふむ、なあ卯月」

卯月「すみませんでした!!!!!」バッ

閣下「っ!」

卯月「……あっ、その、す、すみません」

卯月「さっき閣下さん達が話してたのって、私のこと、ですよね……」

参謀「……ちょっと緊張してるみたいだけど、ここから挽回すれば大丈夫って話してたんだよ!」

閣下「うむ、苦手なものを減らしていくことこそ、この活動の真価であるからな」

卯月「っ……わ、私、頑張ります……から……」

閣下「卯月……?」

卯月「いっぱい、頑張ります!!みんな、みんな頑張ってるんです!!私、頑張ります!!」

参謀「…………」

卯月「……えっと…あれ…?……あ、すみません、頑張るばっかり言って……私……」

閣下「…………ルーク参謀」

参謀「うん……今日の卯月ちゃんはなんだか疲れてるみたいだし、早めに上がったほうがいいかもしれないね」

卯月「………え?」

閣下「ああ、少しばかりエナジー不足のようだな」

卯月「そ、そんな、私……」

参謀「……こういう時に休むのも、仕事のうちだよ」

閣下「その通り、悪魔教の布教に勤しむものは一層自らの健康に気を使わねばならん」

卯月「あ……………はい、わかりました」

卯月「すみません、お先に……失礼します」トコトコ…

閣下「ああ、また会おう」

参謀「…………閣下」

閣下「うむ、地球上の全聖飢魔II構成員に連絡を回しておいてくれ」

凛「ちょっと、プロデューサー!」テクテク

凛「卯月……どうしたの……?」

閣下「少しばかり……調子が悪いようだ」


卯月「………………笑、顔」


第22話 The worst place to see the third planet. 終



195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:02:40.19 ID:/LvAqA77O

第23話 Grass The Ripper.



~346プロ前~



閣下「ふむ……やはり地球が変われば角界も変わる……この地球の力士も良いものだ……」シンブンシー

参謀「おっ、閣下、おはよー」ジテンシャー

閣下「おお、ルーク参謀、おはよう」トコトコ

参謀「いやあ、年々朝が早くなってくね……」テクテク

閣下「うむ……10万年も生きてきたのに、たかが下二桁がここまで肉体に影響するとは思わなかったな……」トコトコ

参謀「ねー、10万20代の時とは大違いで……って、あれ? 入口のとこに立ってるのって卯月ちゃん?」

卯月「あっ、閣下さん、参謀さん! おはようございます!」

参謀「おはよー!――揺れるおさげが、今日もとってもキュートだね☆」

閣下「おはよう、調子の方はどうだ?」

卯月「昨日は、早退してすみませんでした……」

参謀「いやいや、健康第一だよ!」

卯月「ありがとうございます、でも、もう大丈夫ですから!」

閣下「なら何よりだ、フハハハハ!」

卯月「……それで、あの」



閣下「……養成所に?」

参謀「なんでそんな急に……」

卯月「閣下さんと参謀さんの言う通り、私、ちょっと疲れちゃってたみたいで……」

卯月「もっと体力つけて頑張らなきゃダメだなって」

卯月「このままじゃ美穂ちゃんにも、凛ちゃんにも未央ちゃんにも迷惑かけちゃうし……」

卯月「だから、一旦お仕事を休んででも、もう一回基礎からやり直したいと思ったんです」

閣下「…………」

参謀「……でも、」

卯月「島村卯月、頑張ります!」



196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:08:00.27 ID:/LvAqA77O

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



長官「卯月ちゃんが……養成所に……?」

閣下「ああ」

長官「プロジェクトクローネも軌道に乗って、少しずつレッスンもトレーナーの子たちに任せて面倒な仕事は全部美城常務に押し付けて、そこまでしてようやくまたこっちに顔を出せるようになったのに」

長官「卯月ちゃんの笑顔はなくってあるのはおっさんの加齢臭だけなんて……あ、アイドルのみんなのフローラルな香りはもちろん堪能してるから心配すんなよ!」

閣下「ふんっ」ロウニンギョー

長官「」

未央「おお……久々の蝋人形……」

李衣菜「でも、養成所って……」

みく「もうデビューしてるのに?」

みりあ「なんでなの?」

閣下「基礎レッスンをやり直したいとのことだ、参謀とも話し合った結果、本人の意向を汲むことにした」

長官「そんな……基礎なら俺が手取り足取り腰取りナニ取り教えるのに……あっ、関取は閣下に譲りますねwwwww」

閣下「ふんっ」ロウニンギョー

長官「」

美波「けど、レギュラーのお仕事もありますよね、美穂ちゃんとの……」

参謀「うん、みんなにフォローをお願いすることもあるかもしれないから、その時はよろしく頼むね」

智絵里「冬のライブも、もうすぐなのに……」

かな子「卯月ちゃん、どうしたのかな……」

きらり「……だいじょーぶ☆笑顔で待ってよっ!」

美波「きらりちゃんの言う通りね」

アーニャ「ダー、笑顔、大事です」

参謀「そうそう! 卯月ちゃんは俺達がちゃんと見てるからさ、みんなは笑顔でがんばってくれよ!」

凛「…………」

未央「…………」

閣下「……大丈夫、卯月には我々がついている、2人は布教に集中するのだ、よいな」

未央「うん……」

凛「昨日電話した時は、元気だって、言ってたのに……」

未央「ねえ閣下、後で少し連絡するくらいは、いいよね?」

閣下「……孤独な闘いをするのにもエナジーは必要だろう、だが、それで他を疎かにすることは断じていかん、よいな?」

凛「っ……はい!」



197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:14:50.06 ID:/LvAqA77O

~数日後 養成所~



卯月「はぁっ……はぁっ……」

閣下「失礼するぞ」コンコン

卯月「……っ、閣下さんですか?」

閣下「なかなか精が出ているようじゃないか」ガチャ



閣下「はい、差し入れ」つプリン

卯月「あ、ありがとうございます」パク

閣下「どうだ、調子の方は」

卯月「はい、順調です!」

閣下「そうか」

卯月「……ここにくると、なんだか落ち着くんです」

閣下「…………」

卯月「……あ、あの、他のみんなの現場に行かなくていいんですか?」

閣下「我輩はいつだって行きたいところに行くのだ、フハハハハ!」

卯月「……すみません、迷惑かけてしまって」

閣下「気にするな、我々は仲魔だろう」

卯月「…………」

閣下「美穂との仕事には現在、かな子が代理で入ってくれている」

卯月「っ、……よかったです、かな子ちゃんなら安心して任せられますから!」

閣下「卯月が復帰するまでの代役だがな」

卯月「あっ、そ、そうですよね!」

卯月「早く復帰出来るよう、頑張ります!」

閣下「…………ああ、そうだな」



198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:19:31.83 ID:/LvAqA77O

~さらに数日後~



卯月「はあっ……!……っ……はぁ……!!」

卯月「……っ!」ズテッ

卯月「…………」

参謀「卯月さん、ステップが乱れていてよ!」

卯月「! は、はい、すみません!! ……って、参謀さん?」

参謀「元気かい?」

卯月「……はい!私、とっても元気いっぱいです!」

卯月「だから、もう少し、1人で練習させてください、せっかく来ていただいたのにすみません……」

参謀「うんうん、好きなだけおやり」

参謀「…………なんていうわけないだろおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

卯月「!?」

参謀「さっきからずっといるのに気づかないで!おじさんすごく寂しかったんだから!『ああ、年頃の娘に無視される父の気持ちってこんなかな……』とか考えちゃったじゃない!!バカ!!」

卯月「……す、すみません」

参謀「卯月ちゃんすごく真剣に練習してるから、すっごく声かけるの気まずかったんだよ……?」

卯月「すみません……」

参謀「でも来ちゃったしなあ……閣下達にも行ってくるって言っちゃったしなあって……」

卯月「すみません……」

参謀「こんな悲しい悪魔のおじさん捕まえてまだ1人で練習する?」

卯月「しません……」

参謀「よし! 休憩!!」




199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:26:20.19 ID:/LvAqA77O

卯月「……みんなは、どうしてますか?」

参謀「んーと、未央ちゃんは閣下と舞台稽古、もうすぐ本番なんだってさ!凛ちゃんはトライアドプリムスで雑誌の撮影で、かな子ちゃんの代わりに蘭子ちゃんがとときら学園の諜報活動で……」

参謀「みんな忙しくなったもんだよねー!卯月ちゃんも早く戻っておいで、エースの奴が卯月ちゃんを鍛えたくって手ぐすね引いて待ってっからさ!」

卯月「そっか……そうですよね、みんな秋のライブでもあんなにキラキラしてて、すごかったです……」

卯月「いつか、私もあんな風に……」

参謀「…………みくにゃんとかすごいよねー、今じゃあんなに人気だけどキャラとか全然ぶれないもんね」

参謀「『みくは自分を曲げないよ!』って、昔の俺とは大違いで」

卯月「昔の参謀さんって、どんな感じだったんですか?」

参謀「大橋が追放されて、閣下にある日突然『実はお前は悪魔だ』って言われて自分が悪魔だってことに気づいて」

参謀「それで地球デビューしたものの大橋の後にどうやって弾けばいいのかわからなくって」

参謀「閣下の真似して一人称を我輩にしたり、固い口調で喋ってみたりしたっけなぁ」

卯月「参謀さんがそんな風に喋ってるの想像できないです」

参謀「ああ、だろうね……だけど、やっぱ大橋の存在は聖飢魔IIにとってすごく大きかったし、エースは見ればわかる通りのすごい奴だからさ、もう必死で必死で」

参謀「自分にできることを探してるうちに閣下の番組に乱入したりアルバムをプロデュースしてみたり、そんなことしてたらさ」

参謀「気がついたら加入当初とは全然違う俺になってたんだよね、口調もこんなふうに砕けて、作る曲もどんどん変わって」

参謀「成長というか、改造だよね、聖飢魔IIに入って、知らない自分がどんどん造られた」

参謀「大橋は、凛ちゃんと自分は似てるって言ってたみたいだけど、どちらかと言うと凛ちゃんは俺に似てると思うね、あの子は本当に変わったよ」

参謀「大橋に似てるのは、むしろ卯月ちゃんじゃないかな?」

卯月「私が、代官さんに、ですか?」

参謀「うん、へごちん的な意味でも」

卯月「へごちん?」

参謀「……ごめん、忘れて」

参謀「いつだって真っ直ぐで、不器用で、前に進むことに必死で……」

参謀「まあ、無愛想なとこは卯月ちゃんとは全然違うけどね」

参謀「あとは、そうだね……やりたいことがわかんなくなって、でも止まることもできないとこなんて、ホントにそっくりだと思うよ」

卯月「……そんなんじゃ、ないです」

卯月「未央ちゃんも凛ちゃんもすごいキラキラしてて、置いて行かれたくなくて必死で……」

参謀「……こういうとこなのかなぁ、閣下が俺に卯月ちゃんのプロデュースを任せたのって」

卯月「え……?」

参謀「よし!決めた!!」

参謀「卯月ちゃんが復帰する最初のミサでは、俺の作った曲を歌ってもらいます!!」

卯月「ち、ちょっと、参謀さん、どうしてそんないきなり!」

参謀「もう決めたからね、今度音源を持ってくるからバッチリ練習しておいて!」

参謀「こうなっちゃあグズグズしてられない!じゃあ、また!」

卯月「なんで、そんな……私なんかのために……」

参謀「――そこに正しい理由や答えなんて必要ないよ」

参謀「ただ俺が思うことを確かめてみたいだけだ、じゃあね!!」バタン!

卯月「…………」



200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:31:00.93 ID:/LvAqA77O

~数日後 レッスンルーム前~



凛「――え、卯月が?」

未央「うん、さっき電話して、ね」

凛「来ないでって、言ったの……?」

未央「いや、そういう言い方じゃ無かったけど……軽くそんな雰囲気っていうか……」

長官「少なくとも、『わぁ~、来てくれるんですか!?ありがとうございます!』って感じじゃ、なかったわけだ」

凛「エースさん……」

未央「うん……、ねえ仕事を早退した時ってどんな感じだった?」

凛「遠くから見かけただけだったからわかんないけど、あんまり笑ってなかったかも……」

長官「俺が閣下から聞いたのも、卯月ちゃんの中の闇が大きくなってるってことだったな」

凛「闇って……」

長官「悪魔はそういうのに敏感なんだ、でも、それ自体は不思議な事じゃない、誰にだってあるもんだよ」

長官「卯月ちゃんにだって、最初からずっとある、もちろん凛ちゃんや未央ちゃんにも、ね」

未央「そういえば、しまむー、最初のライブの時もずっと苦手なステップの練習してた、私たちには何も言わないで……」

未央「意外と抱え込んじゃうタイプなのかな……」

長官「そうだね、優しくって実直で頑張り屋な子ほど、悪魔は格好の標的にしてきた、卯月ちゃんはまさにそのタイプだよ」

未央「閣下は、どう思ってるんだろう……」



201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:36:50.80 ID:/LvAqA77O

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



閣下「…………」

ちひろ「お疲れ様です」コンコンガチャ

閣下「ちひろくんか、御苦労だね」

ちひろ「とときら学園の台本と降板表、置いておきますね」

閣下「ああ、ありがとう」

閣下「……ちひろくん」

ちひろ「はい?」

参謀「できたああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」バターン!

参謀「ようやくできた!!あ、閣下、ちひろちゃん、やっほー!!」

参謀「ねえ閣下、ちひろちゃん、今どっか回してもらえるミサってないかな!?どこでもいいんだけど!!」

ちひろ「お、落ち着いてください参謀!!どうしたんですか急に……」

参謀「え、あ、ああ、ごめん、でも頼むよ、閣下!!」

ちひろ「ええっと、閣下……?」

閣下「……ああ、ちょうど我輩も同じことを聞こうと思っていた」

閣下「『ニュージェネレーションズの逆襲 再び』、だな?」

参謀「そう!!」

閣下「どうだね、ちひろくん?」

ちひろ「あ、アハハ…すごい奇遇ですね……」

閣下「どういうことだ?」

ちひろ「実は、他所の部署が企画していたイベントがダブルブッキングの発覚により片方空いてしまいまして、うちの部署で代役をたてられないか、と……」

参謀「ホントに!? バッドタイミングにもほどがあるよ!!」

閣下「フハハハハ!こういう時に普段の行いの悪さがものをいうのだ、その他所の部署とやらには褒美を取らせよう!!」

ちひろ「で、その詳細がこちらです、ただ日程がちょっと……」

参謀「まあこの際スケジュールの厳しさは仕方ないでs…………あー」

閣下「うむ、どのような逆境でも突き進む、それが真泥霊羅プロジェクトであr…………えーっと」

ちひろ「……ご覧のとおりです」



『クリスマスライブイベント(名称未定) 会場:HAMANO HALL YOKOHAMA 日程:12/24』



202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:42:44.38 ID:/LvAqA77O

参謀「……バッドタイミングにも、ほどがあるね」

閣下「普段の行いの悪さがものをいったな……」

ちひろ「どうしましょうか……?」

閣下「このような非神三原則を破る行いなど断じてならん!!ええい、その他所の部署とやらはどこだ!!神を信じる不届き者は処刑である!!」

参謀「ちなみに、これを除いてミサの予定は……」

ちひろ「どんなに待っても、年明けはとっくに過ぎますね……」

閣下「…………~~~~~~~~~~っっっっっっっっ!!!!!!!」

参謀「どうする、閣下……?」

ちひろ「私がお二方の考えを鑑みるに、日程的にはここが限度かと……」

閣下「……………………………………………………………………………………………………ルーク篁参謀!!千川ちひろくん!!」

ちひろ「なんでしょう?」

閣下「これはニュージェネレーションズの信者達が如何に悪魔教に洗脳されているかの調査であり、このイベントは神(笑)のお誕生日(笑)会(笑)などという馬鹿げたものでは断じてなく!!!!」

閣下「むしろそのような言い訳の下で飲めや歌えの乱痴気騒ぎをしている現代社会に対しもっと神を愚弄し本能のままに生きろという趣旨であり!!!!」

閣下「我々が神の秩序を破壊するための最大の皮肉としてこの日を選んだ、そうであるな!?!!!?!?!!!??」

参謀「…………あー、うん、そうだね、それでいいんじゃないかな、はい」

閣下「そうだ……これはクリスマス(笑)ライブなどでは断じてない…………いや、むしろ…………?」

閣下「フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!そうだ、これはこの地球上で行われる史上最低最悪のクリスマス・ミサなのだ!!!!!」



203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:47:28.03 ID:/LvAqA77O

~養成所~



閣下「…………」

卯月「っ! はぁっ……っ……!! ……っ」




閣下「ほい」つ饅頭

卯月「ありがとうございます……」

閣下「……あー、饅頭といえばだな、一つ面白い話をしてやろう、『デーモン饅頭を持って走る事件』というのがあって……」

卯月「……ダンスって、やっぱり難しいですね、奥が深いです」

閣下「む? ああ、そうだな、我輩もロボットダンスを披露する際には散々特訓したものだ」

卯月「そうなんですか……私も、もっともっと色んなステップがこなせるように頑張ります」

閣下「……卯月よ、来週、ニュージェネレーションズのミサが決まった」

卯月「……え?」

閣下「我輩はお前にも出てもらうつもりだ」

卯月「…………」

閣下「…………」

卯月「……私、疲れたままお仕事してたんだって、閣下さん達に言われて初めて気がついて」

卯月「あらためてレッスン始めてみて、まだまだだなぁって、出来ないこと、こんなにあるんだって……」

卯月「だからこんなダメだって気持ちのままやってたら、絶対凛ちゃんや未央ちゃんにも迷惑かけちゃうと思うんです」

閣下「それでよいのだ、仲魔とは互いに迷惑を掛けあっても許される存在なのだから」

閣下「ただ、お前がやりたいと思ったことを思ったままにやればよい」

閣下「思いのままに本能のままに生きる姿こそが、人間という生き物の真のあるべき姿なのだ」

閣下「出来ないことがある、結構なことではないか!それだけお前の進む道は残されているのだから!」

閣下「完璧な人間などありはしない、出来ることがあり、そのちょっと先には出来ないことの壁がある」

閣下「その壁を必死で乗り越えた先には更に高い壁が待つ、だからこそ、生きることとは喜びと苦しみの連続なのだ」

閣下「ニュージェネレーションズの歩んできた道もそうだ、そしてお前達は壁を乗り越える方法も、新たな壁に立ち向かう勇気も知っているはずだ」

卯月「……閣下さん」

閣下「大丈夫、お前には素晴らしい仲魔と、そして悪魔がついている、さあ、早くいけ、早くいけ!」

卯月「……ありがとうございます、閣下さん」

卯月「…………でも、ごめんなさい、やっぱり私は」



204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:52:09.65 ID:/LvAqA77O

~翌日 真泥霊羅プロジェクト死霊室~


未央「――え、しまむー、乗り気じゃないって……?」

閣下「……ああ、説得は試みたがな」

未央「どうして……せっかく3人で歌えると思ったのに……」

凛「プロデューサー、どうして養成所なの?」

凛「卯月は、どうしちゃったの……?」

閣下「悪魔は心の闇に非常に敏感だ、だがその全てがわかるわけではない」

閣下「千里眼を持つ和尚でさえ、複雑な心というものの全てを見通すことは出来ない」

閣下「ただ、千里眼がない我輩でさえわかるほどにある時から卯月の闇は大きくなっていったのだ」

凛「じゃあ、なんでその時に教えてくれなかったの!? その時にわかってたらなんとかできたかもしれないのに!!」

閣下「すまん、我輩の完全な誤算だ」

凛「今更謝ったって……!」

未央「……ねえ、閣下、しまむーの心の闇っていうのが大きくなっていったのって、いつからだったの……?」

閣下「…………」

凛「未央……?」

未央「もしかしてそれって、私達が別々の活動を始めてからなんじゃないの……?」

閣下「…………」

凛「そう、なの……?」

閣下「……ああ、その通りだ」

凛「っ!! 私のせいだ……トライアドの仕事でニュージェネの仕事が減ったから……」

未央「違うよ!! ってか私じゃん! 最初に舞台始めたの!!」

閣下「お前達が個別に活動することは、お前達が自身で考え自らの感性で決めたことだ」

閣下「それを責めることは、たとえ神でもお前達自身であろうと断じて許さん」

閣下「此度の件も、卯月がそのような状況の中で自分で考えた答えであればと、参謀と話し合い了承したのだ」

閣下「だが、今の卯月は戦うための牙を見失っている、このままでは不味い」

閣下「たとえ洗脳してでも、卯月には此度のミサに出てもらうつもりだ」

凛「……ごめん、プロデューサー」

凛「プロデューサーは、私達が前に進むために言わないでいてくれたんだよね……?」

凛「きっと、私達が見てないとこでもずっと動いててくれてたんだよね……」

凛「なのに、私、プロデューサーに酷いことを……」

閣下「よい、それはお前が思いのままに行動できるようになったということだ、今こうして我輩に対して謝ったことも含めてな」

閣下「それに我輩はお前達のプロデューサーだ、どんな思いであろうと受け止める覚悟は初めて会った時に決めている」

閣下「大丈夫、我輩は悪魔に率いられし人類最凶の敵『真泥霊羅プロジェクト』のプロデューサー、デーモン小暮である!フハハハハ!」



205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 17:57:00.36 ID:/LvAqA77O

~レッスンルーム~


奈緒&加蓮「歩きだすその瞳は 少しだけ 揺れるけど~♪」

凛「…………」

長官「……ストップ!!!」

凛「っ!!」

長官「……立ってるだけで歌わねえなら邪魔だから帰れ」

凛「す、すみません!!」

長官「できんのか?」

凛「はい!!」

長官「…………」

凛「……お、お願いします!!」

長官「……一旦休憩、外で頭冷やしてこい」

常務「…………」

長官「つうかお前も練習中にボーッと立ってんじゃねえ!!集中してんのに部外者いると邪魔なんだよ!!」

常務「!?」



~レッスンルーム前~



凛「…………」

加蓮「凛?」

奈緒「あの……」

凛「ごめん、レッスン中断させちゃって……」

加蓮「卯月ちゃんのこと、でしょ?」

凛「あ……」

奈緒「仕事、何日も休んでるんだよな……」

加蓮「様子、見に行かなくていいの?」

凛「……そうだね、ごめん、レッスン終わったら」

加蓮「すぐ行きなよ!」

凛「え?」

加蓮「歌うのを忘れるくらい気になってるんでしょ?」

奈緒「それに、エースさん、今何故か美城常務に正座させて説教してるから終わるの待ってたら日が暮れちまうよ」

奈緒「……ニュージェネレーションズは、アタシ達にとっても大事な存在だからさ」

奈緒「大丈夫!エースさんにはアタシ達が上手く言っておくから!」

加蓮「……あー、ただし今度ポテトとハンバーガー奢りだからね、絶対」

奈緒「あとカラオケくらいはつけてもらわないと割が合わないな……」

凛「……2人とも」

凛「ありがとう!」

奈緒「へへっ、いいって」

加蓮「ほら、早く行きなよ」

凛「――うん!」



206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:02:06.86 ID:/LvAqA77O

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



凛「お疲れ様です!」ガチャ!

閣下「部屋に入る時はノックと言っているだろうに……どうした?」

凛「卯月に会いたい、一緒にライブに出ようって、私と未央の口から言いたいの」

凛「養成所の場所、教えて」

閣下「……とりあえずそこに座れ、そして殿下の差し入れのパイを食べてまずは落ち着くのだ」カタカタ

閣下「その間に地図を用意しよう」

凛「……こちらに任せろって、言わないんだ」

閣下「なんだ、そう言って欲しかったのか?だが残念だったな、悪魔とは常にお前達の予想を上回るのだ、フハハハハ!」

閣下「あの時とは違う、約束したからな」

凛「……プロデューサー」

閣下「そうだ、ちょうどいいからルーク参謀も連れて行ってやれ、きっと力になる」

凛「え……?」

未央「閣下!!」ガチャ!

参謀「もう一回、卯月ちゃんに会いに行ってくるよ!!」

凛「未央、ルークさん……」

閣下「頼んだぞ」



207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:06:57.87 ID:/LvAqA77O

~養成所~



卯月「はぁ……」

参謀「やっほー、卯月ちゃん、俺の作った曲聞いてー!」ガチャ

卯月「あ、参謀さん、おはようございま……ぁ」

未央「よっ」

凛「…………」

卯月「未央ちゃん……凛ちゃん……」



卯月「ビックリしました、皆さん、今日はもうお仕事終わったんですか?」

参謀「いや、本当はバリバリ仕事残ってるんだけどね、どうしても卯月ちゃんに会いたくってさ」

卯月「え……」

凛「卯月、クリスマスライブに出たくないって言ったの、ホント……?」

卯月「……出たくないなんて、ただ、今はまだ自信がなくて」

卯月「閣下さんにも、参謀さんにも、今はまだ調子が良くないんじゃって言われて……」

凛(ふーん……)ギロッ

参謀(あぁん……)ブルッ

未央(ちょっと、しぶりん抑えて!ルールーはホントに色々抑えて!!)

卯月「ちゃんと自信がついたら、その時は……」

凛「……それだけ?」

卯月「えっ?」

凛「私と未央が、ニュージェネ以外の仕事をしたから……」

未央「私も、一番に走りだしちゃったしね」

参謀「もしかして、俺のプロデュースがホントは嫌だったとか……?」

卯月「ち、違います!!そんなことないです!!」

卯月「凛ちゃんも未央ちゃんもキラキラしてて、ホントにすごいです!」

卯月「部署のみんなも、ホントに……参謀さんや閣下さんも、私なんかのために頑張ってくださってるのに……」

卯月「だから、私も、追いつけるようにもっともっと頑張って……」




208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:10:35.72 ID:/LvAqA77O

未央「……ねえ、しまむー、やっぱライブやろっ?」

未央「別々の活動をしたのだって、自分の可能性を試すためだし!」

未央「やれること全部やって、ICBMにぶつけようよ!!」

参謀「そうそう!今以上に俺達だって協力するぜ!」

卯月「っ! ……そう、ですよね、あのライブも、もうすぐ、なんですよね……」

卯月「なのに私、こんな風で……今まで何やってたんだろ……」

卯月「もしかして、アイドルになるの、ちょっぴり早かったのかな、なんて……」

参謀「え……?」

未央「ちょっと、何言って……」

卯月「そうです、きっと早かったんです、私には、そんな素敵なステージなんて、まだ……」

凛「それって、ICBMに出ないってこと……?」

未央「え……嘘、だよね……?」

卯月「――島村卯月、頑張ります!!」

卯月「もう一度、基礎から頑張って」

参謀「ちょっと待てよ……」

卯月「みんなからはちょっと遅れちゃうかもしれないけど」

未央「待ってよ……」

卯月「いつかはみんなみたいな、キラキラしたアイドルに……!」

凛「誤魔化さないでよ!!」

卯月「っ!」

凛「……来て」グッ

凛「…………」ツカツカ



209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:16:21.53 ID:/LvAqA77O

~346プロ 美城常務の執務室~



常務「渋谷凛がレッスンを途中で抜けだした、聞いているな?」

閣下「……いや、我輩としては貴様の目がどうしてそこまで充血しているのか聞きたいのであるが」

常務「……聞いているな?」

閣下「泣いたのか?」

常務「うるさい黙れ」

閣下「泣いたのか、長官に説教されて泣いたのか」

常務「…………話を続ける」

常務「島村卯月、彼女のせいでトライアドプリムスだけでなく君の部署にまで影響が出ている」

閣下「ふん、悪魔が突如事務所に蔓延る影響に比べれば微々たるものだろう」

常務「アイドル1人1人の気持ちを尊重する、その結果がこれか」

常務「――切り捨てろ」

閣下「…………」

常務「…………」

閣下「……我輩ももはや発生から10万年が過ぎ、無論我輩としては未だにバリバリ現役のつもりであるが、どうも寄る年端には勝てぬらしい、耳が遠くなったものだ」

閣下「今お前が我輩に仲魔を切り捨てろなどとほざいたように聞こえてしまった、いや何、貴様が我輩にそのようなことをいうわけがないのはわかっている」

閣下「もし万が一にもそのようなことを本当に言ったのだとしたら、我輩は貴様を即座に殺してしまうところである」

閣下「我輩は絶対に仲魔を自ら失うようなことはせん、もう絶対に、だ」


~公園~



参謀「ここは……?」

卯月「…………」

凛「あの時、プロデューサーは言ってたよね」

凛「私達はずっと、何も変わらないことに苛立ってて、全てが変わるきっかけを心の何処かで求めてたんだって」

凛「卯月にとっては、アイドルがそのきっかけだった、キラキラした何かになれる日がきっと来るって、そう思えたから頑張ってこられたんだって」

凛「今は……?」

卯月「…………」

凛「逃げないでよ!」




210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:22:19.77 ID:/LvAqA77O

卯月「私、逃げてなんか……」

凛「ICBMのこと、ニュージェネのこと、どう思ってるの?」

凛「卯月の答え、まだ聞いてない」

卯月「私……」

凛「大丈夫じゃないでしょ?そんな嘘の言葉、もう聞きたくない!」

卯月「そ、そんなことないですよ!私、嘘なんて……」

凛「もうそんな、嘘の笑顔なんて見たくない!!」

卯月「――え?」

凛「私がトライアドプリムスに入るのを賛成くれた、あの時の言葉も笑顔も、全部嘘だったの……?」

卯月「そんな……嘘、なんかじゃ……」

参謀「おっ、見てよ未央ちゃん!あそこにでっかいビルがあるよ!こんな住宅街なのに電光看板なんて最近出来たのかな!?」

未央「へっ?ち、ちょっと、ルールー!いくら空気だからってさ、ちょっとは空気を……」

参謀「あのビルが建つ前は何があったのかな? ねえ、2人は知ってる?」

凛「……邪魔しないでよ」

参謀「おおう、豚を見るような目ありがとうございます……」

参謀「俺が前にいた地球でも、あんな感じでバンバン新しいビルが建ってさ、いつの間にか前に何があったか忘れてすっかりそのビルに慣れちゃうのね」

卯月「…………」

未央「ルールー?」

参謀「そんでたまに、すっかり変わった街並を見て、それに対して自分は全然変わってねえなあって落ち込むの」

参謀「そうやって、いつだって遠くの方でキラキラしてる何かに目を取られて自分の足元なんて全く見えなくなっちゃうんだよね」

未央「……なんか、わかるかも、そういうの」

未央「私も、ニュージェネで最初に出た美嘉姉のステージに目を奪われちゃったもんね」

未央「それで、自分にとってホントに大事なものはなんなのか、わかんなくなっちゃってた」

未央「ねえ、しまむー、今のしまむーにとってホントに大事なものって何?」

卯月「…………」

未央「何でも教えてよ、ね?」

卯月「……私、ホントに頑張ろうって思っただけです、私、本当に、もう一度頑張ろうって……」

卯月「笑顔だって、普通、に……私、笑顔じゃ、ないですか?」

凛「…………」

卯月「ICBMに向けて、みんなみたいに、キラキラしなきゃって、歌とかお芝居とか、ダンスとか色々、みんな何か見つけてて……」

卯月「頑張ったんです!!レッスン大好きだし、私、頑張ったら、もっともっとレッスンしたら、あの……」

卯月「……でも、ちっともわからなくて」

卯月「私の中のキラキラするもの、なんだかわからなくて……」

卯月「このままだったらどうしよう……もしこのまま時間が来ちゃったら……」

卯月「……怖いよ」

卯月「もし、私だけ何にも見つからなかったら、どうしよう……怖いよぅ……」

参謀「…………」

卯月「閣下さんは、私のいいところは、笑顔だって……だけど……だけど……!」

卯月「笑顔なんて、笑うなんて誰でもできるもん……!」



211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 18:27:31.27 ID:/LvAqA77O

卯月「何にもない! 私には、何にもない!!」

卯月「……っ…うああああああああああ……!!!」

参謀「……でも、どんなに殺しても心は死なない、何も無くても、震えた胸は、溢れた心はずっと変わらずにある」

参謀「時がくれた贈り物は、ちゃんと卯月ちゃんの中で続いてるんだよ」

凛「……何もないなんて、そんなこと、言わないでよ」

凛「私、踏み出したんだよ、あの時の卯月の笑顔が、自分の信じた道を進めるその勇気が、眩しくて、羨ましくって……」

凛「卯月がいてくれたから……っ……私、は、っ……」

参謀「時に流されても、その先で待ってるのが闇でも、俺達は進まなきゃいけないんだ」

参謀「その目で見て、その手を汚して掴んだものが本当のみんなのもので、そこにすべてがある」

未央「……しまむー、私が逃げちゃった時、ずっと待っててくれたじゃん?」

未央「なんか、安心してた、しまむーはどんな時だって笑って、頑張りますって言ってくれるって……そんなわけ、ないよね」

未央「そうだよね、キレイなまんまでわかり合うなんて、そんなのダメだよね、ちゃんと向き合わなきゃ、私達も……」

未央「私達さ、もう一回友達になろうよ、今から……」



~346プロ 美城常務の執務室~



常務「――アイドルを星に例える者がいるが、星の光は永遠ではないと知るべきだな」

常務「雲に隠れた星に価値などない、見えなければただの闇、無だ」

閣下「例え淀んだ雲が遮ろうと、例え太陽の陰に隠されようと、その輝きを月はいつも見ている」

閣下「そして星が輝こうとするのであれば、我輩は雲が晴れるのを、夜が訪れるのを例え10万年かかろうとも待ち続ける」

閣下「島村卯月は我輩が選んだ構成員だ、例え地獄の底からでも奴は這い上がる、必ず、必ずだ」



~数日後 346プロ前~



卯月「…………」



第23話 Grass The Ripper. 終



212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:05:44.82 ID:/LvAqA77O

第24話 barefoot wax dall.




~真泥霊羅プロジェクト死霊室 前~



参謀「へえ~、未央ちゃん、ミサ会場見に行ってきたんだ!」

未央「うん、いい感じだったよ~」

凛「いつ行ってきたの?」

未央「舞台稽古の帰り……に……」

凛「……あ」

卯月「…………」

参謀「卯月、ちゃん……」

卯月「……お、おはようございます、えーっと、この間は、その」

参謀「卯月ちゃnへぶぅ!」バン!

未央「しまむーーーーーーーーーーーー!!!!!!」ガバッ

参謀「…!……!!…!」ビクンビクン

未央「来てくれたんだぁ!!」ギュ!

卯月「あっ、はい……」

凛「…………」

未央「……なになにー?2人とも、顔怖いよー? ……ルールーは何やってんの?」

閣下「おい、お前達、死霊室の前では騒ぐなとあれほど……」ガチャ

未央「閣下! しまむー来たよ!!」

閣下「ああ、中に入れ、外では寒かろう」

閣下「参謀は……大丈夫? というか何してんのアンタ」

参謀「後から……後から行くから……!」ビクンビクン



213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:11:56.29 ID:/LvAqA77O

~真泥霊羅プロジェクト 死霊室~



閣下「諸君、おはよう」

未央「おっはよー!」

凛「おはよ」

卯月「……お、おはようございます!」

閣下「まずは……そうだな、殿下が先ほど焼きたてのパイを持ってきてくれた、朝食には少し重いが食べるといい」

卯月「ありがとう、ございます……」

閣下「体調はどうだ? しばらくぶりだが、悪いところはないか?」

卯月「は、はい」

閣下「そうか、それは素晴らしい、調子のほうは、どうだ?」

卯月「……前よりは」

閣下「そうか……本当によかった」

閣下「史上最低最悪のクリスマス・ミサは明日に迫っている」

卯月「っ!」

閣下「いけるか?」

卯月「……あ、あの、私、その、やっぱり」

凛「っ! い、嫌だ!!」

閣下「…………」

凛「3人で……3人で、出たい……」

未央「……もー、しぶりん?」

凛「っ……」

閣下「……パイが冷めてしまうな、凛、お前も食べろ」

凛「…………」

未央「しまむー、来てくれて嬉しい!ありがと!」ギュ

卯月「…………」

未央「私達だけで食べるにはちょっと多いからさ、みんなにも配ってくるね!」

未央「ほら、しぶりんも一緒に、ね?」

凛「……うん」

閣下「ああ、悪いな」

未央「せっかくライライが作ってくれたんだもん、温かいうちに食べないとね! はい、閣下としまむーの分!」

未央「じゃあ、ちょっと行ってくるね」ガチャ



卯月「…………」

閣下「……卯月、レッスン、していったらどうだ?」

卯月「え……?」

閣下「我輩も後で少し寄らせてもらうが、せっかく来たのだ、これは……そうだな、命令だ、いいな?」

卯月「…………」



214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:18:24.00 ID:/LvAqA77O

~受付~



未央「出張版地獄のレストランでーす!本日は臨時バイトがきましたー!」

和尚「おっ、そりゃあご苦労様です」

凛「…………」

和尚「さっき僕が来る前の受付の子が言ってたよ、来たんだってね、卯月ちゃん」

未央「……うん、来てくれた」

和尚「そっかぁ、今は閣下と話してるの?」

未央「うん、そっちの方がいい気がしたから」

凛「…………ごめん」

未央「んー?どうしたの?」

凛「私、かっこ悪い……」

凛「でも、今のままじゃって思うと、辛くて……」

未央「……ていっ!」プニ

凛「んっ! ……?」

未央「3人でライブに出るんでしょ?しまむーを信じて、待ってよう?」

未央「私達が下向いたらダメだよ!」

凛「……未央、すごいね」

未央「えへへっ、もう、下向かないって決めたから!」

和尚「そうだね、2人はデーモン閣下が選んだ構成員なんだから、笑ってないと」

凛「うん、そうだね……未央、ゼノンさん、ありがとう」



215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:24:04.50 ID:/LvAqA77O

~レッスンルーム~



卯月「…………すぅ、…………はぁ」

卯月「……し、失礼します!」

長官「卯月ちゃああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」

卯月「ひぅ!?」

長官「卯月ちゃんだ!生卯月ちゃんだ!!リアル卯月ちゃんだ!!!」

卯月「あ、あ、あの!」

長官「いやー、デビルイヤーがレッスン中にも関わらずやけに反応するもんだから、おかしいなー、変だなー、怖いなーって思ったんですよ」

卯月「!?」

長官「でね? 急に扉が、それも俺のレッスン中に扉を開けようなんて奴はもはや事務所内に誰もいない346プロのレッスン室の扉がギィィィィィって開いたんですよ」

長官「そして扉を開けた先には卯月ちゃん卯月ちゃん卯月ちゃん!!!!!!!!!」

長官「やったあああああああああああああああああああああああああああああああへぶぅ!!!!!!!」バチコーン

きらり「もー、エーちゃん? いきなりそんな大声出したら、卯月ちゃんビックリしちゃうにぃ☆ めっ!」

長官「……!…………!!……!!!」ビクンビクン

莉嘉「卯月ちゃん!」

みりあ「卯月ちゃんだぁ!!」

卯月「あ、あの、おはようございます……」

莉嘉「心配したよー!」

みりあ「もう大丈夫なの!?」

卯月「あ、えっと……」

みく「――卯月ちゃん」

みく「どんな理由があっても、仕事をほっぽり出すのはプロ失格だと思う」

卯月「……はい、本当に、ごめんなさい」

李衣菜「……みく?」

みく「…………はあ、ホント、心配したんだよ?」つネコ耳

卯月「え?」

莉嘉「おー!!」

みりあ「似合うー!!」

長官「うづニャンだあああああああああああああああ!!!!!!!!」ガバッ

みく「さあ、うづニャン!ニッコリ笑顔でみんなに会いに行こ!」

卯月「……笑顔」

みく「卯月ちゃん……?」

きらり「…………」ポン

みく「きらりちゃん?」

長官「みんなが来るまではまだ時間があるし、卯月ちゃんも一緒にレッスンしよう!」

長官「というか、レッスン着で来たってことは、そういうことだよな?」キラン



216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:33:01.61 ID:/LvAqA77O

長官「はい、オッケー!!」

卯月「はぁ…はぁっ……」

莉嘉「なんで私も基礎レッスンなの……?」ゼエゼエ

みく「……何…言ってるにゃ……基礎は、大事にゃ……」ゼエゼエ

長官「みくにゃんの言う通り!歌ってのは基礎の積み重ねだからな!」

長官「でもみんな、ちょっと見ない間に随分成長したな!」

李衣菜「でも、みくちゃんだって最初は基礎レッスンばっかりは嫌だって言ってたじゃん?」

みく「む、昔の話にゃ!」

みりあ「卯月ちゃん達と勝負したよねー♪」

長官「ああ、懐かしいな……アーニャンと美波ニャン、あれは真、良きものであった……」

李衣菜「そこ?」

みく「もー!昔の話にゃー!!」

きらり「色々あったねぇ♪」

みく「むうぅぅ~……昔の話にゃぁぁぁ!!」

李衣菜「でも……そっか、もう半年以上も前の話なんだね」

李衣菜「こんなことになってるなんて、思いもしなかったなぁ」

みりあ「半年前ね、初めてここに来た時、私、1人で来たんだよ?」

長官「はじめてのおつかいか」

みく「それは絶対に違うにゃ」

みりあ「怖かったけど、着いた時はすっごい嬉しかった!本物のお城みたいで!」

卯月「…………」

莉嘉「私はちょっと違ったなぁ、アイドルってもっと楽しいことばっかりだって思ってたから」

莉嘉「みんなが揃うまでレッスンばっかりだったし、まあ、エーくんのレッスンに比べれば優しかったけどねー☆」

長官「でも、結局サボる奴は1人もいなかったぜ?」

李衣菜「それはサボったら次の時何が待ってるかわかんないし……」

莉嘉「だから、卯月ちゃん達が来るの、ずっと待ってたんだから!」

みく「みくは、みんなライバルだって思ってたから、埋もれないようにしなくちゃって空回りばっかりしてた……」

みく「でも、誰かと競い合うんじゃなくって、大切なのは、みくの中にあるものをちゃんと表現していくことなんだって気づけたから!」

卯月「…………」

みく「……あの時は言えなかったけど、エーちゃん、みくが閣下に自分の気持ちをちゃんと伝えられるようにしてくれて、ありがとね」

長官「ひぐっ……えうっ……!」

みく「え、泣くの早くない?」

長官「みくにゃんの口からそう言ってもらえただけで100蝋人形の刑でもお釣りが来るよ……っ…!」



217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:37:25.40 ID:/LvAqA77O

李衣菜「色々あったけど、私はみくと組んで良かったなって思う」

李衣菜「キュートとロック、全然違う方向性でも一緒にできるんだってこと、閣下がみくと組ませてくれなかったら、きっと気づけなかったから」

卯月「…………」

李衣菜「ま、やっぱり師匠の一番弟子である私のロックの方が、今はちょっと勝ってると思うけどね!」

みく「何をー!ライちゃんだって、その!……トサカがキュートにゃ!」

長官「あ、あれ脳みそだよ」

みく「え、グロくない?」

李衣菜「脳みそを常に露出……なんか!」

みく「いや、それは絶対にロックじゃないにゃ、それがロックだと本気で思うなら真面目にアスタリスク解散にゃ」

李衣菜「何をー!」

きらり「卯月ちゃんは、オーディション受けて入ったんだよね?」

卯月「はい、補欠合格で……」

きらり「合格は合格だにぃ!」

長官「それに、陛下は閣下にオーディション参加者の中から卯月ちゃんを選べるかどうか試すためにわざと残しておいたらしいから実質的には普通に合格じゃない?」

卯月「――え?」

みりあ「そうなの!?閣下すごーい!!」

長官「まあ俺が面接官でももちろん合格にしてたけどね!」

きらり「きらりね?受かると思わなかったから……」

きらり「きらりみたいな子でも、可愛いアイドルになれるんだ、なっていいんだ!ってジーンってなったの!」

きらり「でもでもぉ~、きらりん的にはちょ~っとだけ、卯月ちゃん達が羨ましいにぃ」

莉嘉「あ、それアタシもわかるかも!」

長官「なんで?」

きらり「卯月ちゃん達は、デーちゃんが、きらり達のプロデューサーが選んだアイドルだから」

卯月「…………」

きらり「きっとデーちゃんは、卯月ちゃん達がステージの上でどんなふうにハピハピするのか夢見て、卯月ちゃん達を選んだんだって思うんだにぃ」

きらり「それが、きらりはちょ~っと、羨ましいの」

長官「みんなだって、大魔王に選ばれたアンハピハピなアイドルだよ」

きらり「うん!ありがと!」



218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:42:08.05 ID:/LvAqA77O

~恐怖のレストラン~



かな子「こんな私でも、アイドルになれるんだって嬉しかったなぁ」

杏「はぁ……あの頃はこんなに働くなんて思ってもなかったよ」

和尚「でもいざ動き出すと案外ノリノリでいけちゃうよね」

殿下「そりゃあ、石川くんは普段動かなさすぎて常に充電満タンみたいなもんだからでしょうが」

かな子「シンデレラプロジェクトに入って、変わったって思うこと、いっぱいある」

智絵里「うん、いつかルークさんが言ってた改造されたって、こういう感じなのかなって」

かな子「でも、変わったところと、ずっと変わらないもの、どっちも大事にしたいなぁって!」

卯月「…………」

殿下「そんなかな子くんにこちら!開店から変わらない味アダムの林檎パイ!」

かな子「いただきます!」

智絵里「で、でもかな子ちゃん、それ食べちゃうとまたライデンさんのスペシャルエクササイズなんじゃ……」

かな子「美味しいから大丈夫だよ!!」モグモグ

殿下「みんなもどうだ?」モグモグ

杏「杏は普段のレッスンに加えて更に動く気はないから遠慮しま~す」

智絵里「私も、色々やってみて、失敗したこともたくさんあったけど」

智絵里「それでも、やってみてよかったって、今は思う!」

和尚「新しいことを始めるのは緊張するけど、その緊張が気づけばドキドキワクワクに変わってるんだよねぇ~」

智絵里「はいっ!」

卯月「…………」

杏「まっ、自分のペースが一番だよ」



~庭園~



蘭子「冒険して、見えてくるもの……」

アーニャ「新しい世界は、とてもドキドキ」

ジェイル「一度飛び立ってみないと気づけないものってのも、あるもんだよね」

アーニャ「はい、仲間も出来て、1人じゃないと思います」

ジェイル「うん、どこに行ったって自分には帰るところがある、たったそれだけのことが本当に力になるじゃんね」

美波「もちろん不安だってあるわ、冒険の先に何があるのか、誰もわからないから」

参謀「それでも、ちょっと勇気を出して一歩踏み出すことさえすれば」

美波「不安は分かち合える、一緒に立ち向かえる」

参謀「たくさんの仲魔がついて来てくれるから」

美波「だから、前に進もうって思えるの!」



219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 19:47:19.24 ID:/LvAqA77O

~旧真泥霊羅プロジェクトルーム~



卯月「…………」

未央「おっ、ここにいたんだー!」

卯月「未央ちゃん……凛ちゃんも……」

凛「…………」

未央「ここもすっかりもぬけの殻だね~」

卯月「はい……」

未央「……あっ!そうだ!」

未央「これ、ライブ会場に飾ろうかと思って!」つ☆

未央「みんなで夢とかお願いごととか書いてるんだ!」

卯月「夢……」

未央「ただぁ~し!!願うのは天の神や星などではなく地獄の大魔王陛下に向けてである!!サンタではなくサタンである!!ふはははははは~~!!」

未央「っていう閣下のお達しで、私達がサタン45世陛下に代わりみんなの願いを叶えて進ぜよう!ってわけ、ねっ?」

凛「うん、色んな人や悪魔に配ってるんだ」

未央「プロデューサーや部署のみんなにも頼んで配ってもらってるの!だからしまむーも、はいっ!」

卯月「ありがとうございます……」



~美城常務の執務室~



閣下「…………」

常務「今朝、島村卯月に会った、やはり待つだけ無駄だったな」

常務「君が切らないのならば私が切ろう、勘違いしないでもらいたいが、これは君の部署のことを思ってのことだ」

常務「私は君の部署のここまでの成果を失うのは惜しいと、そう思っている」

閣下「やはり、貴様は何もわかっておらんようだな」

常務「……何?」

閣下「大きな成果、正しい評価、それはきっと実に誉れ高く尊いのであろう」

閣下「だが、そんなものは黄金の都に必要不可欠では決してない」

閣下「――無冠の帝王」

閣下「その頂の素晴らしさがわからんとは哀れな奴め」

常務「……では、方針を変える気はないと?」

閣下「無論だ、島村卯月の足音は、我輩の耳には既に聞こえているのだから」

閣下「貴様の耳には届いておらんか? ならば必ず見に来るのだ、奴の逆襲劇、その全てを」



~帰り道~

卯月「………夢、か」



220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 20:02:19.44 ID:/LvAqA77O

~レッスンルーム前~


☆『NGSのクリスマスライブが成功しますように 加蓮』

☆『ニュージェネとトライアドで合同ライブ!やってみたい! 奈緒』

☆『喧嘩を売られなくなりますように エース清水』



凛「ありがとう……ずっと迷惑かけてるね」

奈緒「なに言ってんだよ」

加蓮「ユニットのメンバーなんだから、ほっとけないじゃん!」

奈緒「つーか、エースさんは真面目に書けよ!!」

長官「大真面目なんだよ!!みんなにとっては笑い事かもしれないけど俺にとっては大問題なんだよ!!」

加蓮「安心して、凛、エースさんにはちゃんと後で書き直しさせとくから」

凛「うん、ありがと」

長官「最近うちの子達が反抗期で辛いのでなんとかしてください!!」

奈緒「却下」

長官「酷い!!」

未央「うぅ~、寒かったぁ~!」パタパタ

凛「あ、未央」

長官「聞いてよ未央ちゃん!!」

凛「集まってきた?」

未央「うん!」

長官「無視!!」

未央「みんな頑張って書いてくれてるから!閣下が地獄まで届けに行ってくれたおかげで陛下達からも書いてもらえるってさ!!」

凛「そっか……色んな人達に迷惑かけちゃってるね」

未央「みくにゃんにも言われちゃった、『ニュージェネはホントに世話が焼けるにゃ』って」

長官「いいんだよ、迷惑くらい、みんな好きで迷惑かけられてんだからさ」

凛「うん、ありがと」



222 :再開します 2015/11/04(水) 23:33:01.57 ID:/LvAqA77O

未央「奈緒ちゃんや加蓮ちゃんにもいいとこ見せたいからさ、とにかく、頑張る!」

凛「――うん!」

奈緒「……私達にとっても」

加蓮「ニュージェネは、大切な目標だから!」

長官「いつか絶対に超えてやるから覚悟してろよ、だろ?」

加蓮「ふふっ」

奈緒「ああ!」

美嘉「お~い!」

楓「星、受け取ってほしーな、ふふっ」つ☆

未央「美嘉姉!楓さん!」

凛「ありがとうございます!」

長官「楓ちゃんの大人な星が俺も欲しい!」

楓「では、星は渡したので私はこれで~」スタースター

長官「ああん!」

楓「ふふっ」

美嘉「どう、様子は?」

未央「出来ることを頑張るしかない、かなっ」

美嘉「ふふっ、がんばりな!」

☆『NGS Fight☆ 美嘉』



223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:47:30.00 ID:/LvAqA77O

~翌日 卯月の学校~



卯月「…………」

生徒A「ねえ、聞いた? 今校門の前に……」

生徒B「聞いた聞いた! うちの生徒を蝋人形にしに来たんでしょ!?」

生徒C「え~? 私はこれからうちの学校で洗脳教育を始めるって聞いたけど?」

卯月「……? 蝋人形……洗脳……、っ!!!」ハッ



警備員「いや~、閣下の悪事は我々庶民の耳にも伝わってきてますよ~!」

閣下「フハハハハ!そうかそうか!」

警備員「夏の大黒ミサからこっち、高垣楓のライブに乱入してファンを洗脳したり、楽しいリズモンイベントを恐怖と悲鳴で染め上げたり!」

警備員「他の悪魔の皆さんもラジオ局から電波を送って洗脳しようとしたり、ライブハウスを占拠してゲリラミサ!いや~、悪い!!」

閣下「その通り!我々は極悪なのだ!フハハハハ!」

生徒D「閣下~こっち向いて~!」パシャパシャ

閣下「我輩に指図するなど無礼な奴め!お前も蝋人形にしてやろうか!」

生徒E「キャー! いいなー!」

閣下「フハハハハ!実に気分が良い、いや、気分が悪い!!」

卯月「……あの、何をしてるんでしょうか?」

閣下「おお、卯月! 待ちくたびれたぞ! では行くとしよう」

閣下「では諸君、悪しき機会に、具体的にはICBMとかで、また会おう!フハハハハ!」


~悪魔カー 車内~


閣下「いやあスマンな、学校まで押しかけてしまって」

卯月「はい……あの、未央ちゃん達は……?」

閣下「奴らは先に会場入りしている、問題ない」

卯月「…………」

閣下「……今日のミサ会場でもある横浜はゼノン和尚の発生地である地獄の貿易港サイド・ビーチに非常によく似ている」

閣下「奴はああ見えてもかなり都会派な悪魔なのだ、今ではただのおっさんになってしまったがな、フハハハハ!」

卯月「横浜……」

閣下「卯月は横浜に来たことはあるのか?」

卯月「前に一度、ライブのスタッフをやったことがあって……そういえばあれも346プロのライブでした」

閣下「ほう、そうなのか」

卯月「はい、楓さん達が出てて、とっても素敵でした……」

閣下「我輩が来る前の地球か、そのライブもぜひとも見たかったものだ」

閣下「……ふむ、では少しその会場に寄っていくか」

卯月「えっ?」

閣下「我輩も、悪魔に占拠される前の真っ当なアイドル事務所だったころの346プロのライブ、その空気だけでも見てみたいのだ、よいか?」

卯月「でも、いいんですか?」

閣下「時間はまだある、何、会場の関係者が止めようものなら我輩が処刑してやる、心配するな、フハハハハ!」



224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/04(水) 23:55:32.97 ID:/LvAqA77O

~ライブ会場~



閣下「ふむ、随分と大きな会場だな」

卯月「……実はその時のライブ、凛ちゃんと未央ちゃんも来てたんです」

閣下「そうなの? 2人はどうして?」

卯月「未央ちゃんは普通に見に来てて、凛ちゃんはお家のお手伝いで……」

閣下「なるほどな……もしやそれは、大魔王陛下のお導きに寄るものなのかもしれんな」

卯月「……?」

閣下「あの方は不思議な御方でな、あの方はそこにいるだけで魅力的な者達を惹きつける、我輩もその様子を何度も見てきた」

閣下「ふむ、ここがホールか、どれ……」ガチャ

卯月「……わぁ」

閣下「なるほど、なかなかに立派なステージだな」

卯月「はい、キラキラしてて、眩しいです」

閣下「ここで楓達がなぁ……」

卯月「はい、みんな、このステージに負けないくらい輝いてました……」

閣下「そして、お前はそんな姿に憧れたのか」

卯月「…………はい」

卯月「私、ずっとアイドル、キラキラした何かになれるといいなって思ってて」

卯月「だから、閣下さんが見つけてくれた時は嬉しかったです」

卯月「なんだか魔法にかかったみたいで、ずっとこのままだったらいいなって」

閣下「だが、永遠が約束されているものなど何もない」

卯月「……はい、魔法は、解けてしまいました」

卯月「もし、ICBMで成果が出なかったら解散だから……だから……!」

卯月「私も、頑張ってたつもりだったんですけど……でも、いつのまにか嘘になっていて……」

閣下「嘘……?」

卯月「未央ちゃんのソロ活動も、凛ちゃんのトライアドプリムスも、私と美穂ちゃんとの活動も、一人ひとりが力をつけて、ICBMを成功させるために必要なことだって、私、わかってるつもりでした」

卯月「一緒に、頑張ってるつもりでした」

卯月「でも、みんながキラキラしてるのに、私だけできてなくて、できないんじゃないかって、怖くて……!」

卯月「……でも、凛ちゃんは怒ってくれるんです、何にもなくないって」

卯月「未央ちゃんも友達になろうって笑ってくれて、みんなも待ってくれてて……」

卯月「そばに、いきたい……」

卯月「なのに、なのに私、今も怖いんです……!もう一度頑張って探してそれで、何もなかったらどうしよう……頑張ってももうダメなんじゃないかって……」

卯月「自分のこと、怖いんです……」

閣下「春、我輩がこの地上に来て、初めて卯月にあった時、我輩はこう言った」

閣下「人々を魅了し、力を与える凄まじいパワーを秘めたその笑顔こそ、我輩が卯月を選んだ最大の選考理由である、と」

卯月「…………」



225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:00:00.91 ID:Fzhg/HOqO

閣下「今この地球で最も幅を利かせている人類が造り上げた巨大科学文明社会において、喜怒哀楽の私的感情は全て不適切な塵やゴミとなってしまっている」

閣下「そして、楽しい時に笑い、怒った時に吠え、悲しい時に泣くことの出来る場所はもはや、コンサートホールやスポーツ競技場、演劇会場や大黒ミサのみとなった」

閣下「あまりにも、あまりにも悲しい社会だとは思わんか?」

閣下「そして社会の歯車となり彷徨うアンドロイド達が大勢いるこの世の中で」

閣下「お前の笑顔は、多くの心を人間に取り戻させてきたのだ」

閣下「お前の笑顔を見て笑う信者のように、お前の笑顔を見て進む決意をした仲魔達のように、我輩さえも、お前の笑顔に助けられたのだ」

卯月「……え?」

閣下「未央が辞めると言った時、我輩は奴を止める気はなかった」

閣下「我輩は止めるにはあまりにもその機会を逃し続けてきた、今更出て行く者を止める方法も理由も、我輩はすでに失いすぎた」

閣下「また1人去って行き、新しい構成員を入れて、少しすればまた去っていく、その繰り返しに自分を誤魔化していたのだ」

閣下「だが卯月、お前は違った」

閣下「諦観に浸る我輩にお前は、また3人でステージに立ちたいと、笑顔でそう言ったのだ」

閣下「我輩があの時に未央を止めることが出来たのは、無論そこには多くの仲間達の助けがあった」

閣下「だが、お前のその笑顔と言葉が、我輩を欲張りにしたのだ」

閣下「お前達がステージの上で大勢の信者達に囲まれて輝く姿が見てみたい、と」

閣下「お前の笑顔は、10万年もの間凍りついていた悪魔の心を溶かす、それだけの力を持っていたのだ」

閣下「今再び、いや、例え遥かな未来にあの時と同じ質問をお前にされても、我輩はこういうであろう」

閣下「お前の笑顔は、天上のどんな輝きより眩しく、地上の如何なる生物より気高く、地獄の底でも決して損なわれる事のない、お前だけの、最高の笑顔であると!!」

閣下「何が本当かわからない時代の中でも、これだけは確信を持って言える」

閣下「お前は、我輩が選んだアイドルなのだから」

卯月「そうだったら……嬉しいです」

卯月「でも、春は、どうやって笑ってたんでしょう……」

卯月「でも……でも私、凛ちゃんや未央ちゃんと、進みたいから……!」

閣下「桜は散る、だが、また咲く」スタスタ

閣下「お前は、我輩が選んだアイドルだ」

閣下「ならば我輩は、お前を選んだプロデューサーとしてお前を支えよう!」

閣下「かつてお前の心を震わせたこのステージから、もう一度呼びかけてやろう!」

閣下「雪に埋もれたお前の輝きを、再び花開かせるために!!!」



「サクラちってサクラ咲いて」




閣下「さあ、選択の時だ!今を逃したら後悔だけ残るだろう!」

閣下「ここから去れば、お前は無様な敗者になることは決してない、傷に怯えることもない!」

閣下「前に進んだとしても、勝者になれるとは限らない、孤独な闘いの中で傷つき倒れるだけかもしれない!」

閣下「だが、例え死んでも想いは残る! 輝きを求め続けるお前の姿は永遠に残るのだ!」

卯月「……それでも……それでも、私は……!!」

閣下「さあ、早くいけ、早くいけ!! 見失わないうちに!!!」



226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:05:11.33 ID:Fzhg/HOqO

~黒ミサ会場~



凛「…………」

未央「…………」ギュ

「はぁっ……はぁっ……」タッタッタッ

未央「……嘘、じゃない、よね?」

凛「……卯月」

卯月「はぁっ…はぁっ……あ、あの!!」

卯月「私、まだ、まだ怖くて……! 私だけの笑顔になれるかわからなくて……!」

卯月「でも、見て欲しい……! 私、確かめたいんです! もし、何かあるかもしらないなら、あるかはわからないけど……でも、……っ……ぅ……!」

卯月「……っ…信じたいから!! キラキラできるって、信じたいから!!!」

卯月「このままは、嫌だから…っ……っっ…!」

未央「うん、待ってた……っ…」ギュ

未央「……っ、しぶりん」

凛「あ……」

卯月「…っ……凛ちゃん…っ」

凛「卯月……っ…」ギュ



凛「……卯月だけ制服でライブって、なんか不思議な感じ」

卯月「やっぱり、変でしょうか……?」

未央「ううん、しまむーらしいよ!」

凛「うん!」

卯月「……あ、そうだ」つ☆

卯月「結局これ、書けなくって……」

凛「……じゃあ、卯月が持ってて、ね?」

未央「えへへっ、うん!」

卯月「…………」

閣下「諸君、時間だ」

参謀「バシッと決めちゃえ!」

卯月「あっ、あの、参謀さん!」

参謀「んー?」

卯月「あの、色々とご迷惑をおかけして、すみませんでした……」

卯月「あと、素敵な曲、ありがとうございました!」

参謀「……おう!頑張って、輝いてきな!」

卯月「はい! 島村卯月、頑張ります!」



「CANTA / SHINE」




227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:08:58.46 ID:Fzhg/HOqO

~数日後 真泥霊羅プロジェクト死霊室~



閣下「諸君、それぞれの布教活動が非常に忙しい中、全構成員に集まってもらい感謝する」

閣下「非常に重大な発表だ、心して聞くように」

閣下「真泥霊羅プロジェクトは、究極の大黒ミサ Invited Cinderella's Black Massをもって――解散する」



第24話 barefoot wax dall. 終



228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:15:37.98 ID:Fzhg/HOqO

恐怖のInterlude the end of the cinderella girls.



『特報! シンデレラプロジェクト解散!』

346プロ・アイドルサマーフェスからの目覚ましい大躍進により今大注目のシンデレラプロジェクトが、今春に行われるライブイベントをもって解散するとの発表があった。

シンデレラプロジェクトといえば、地獄から地球制服のためにやってきた大悪魔デーモン閣下プロデューサーを中心とした悪魔の集団により選抜された14名のアイドルからなるプロジェクトだが、

結成からはわずか一年足らずにもかかわらず黒ミサ(コンサートのようなもの)の参拝券(チケットのようなもの)は即完売し、信者(通常のアイドルで言うところのファン)は老若男女を問わず多岐にわたる。

構成員(メンバーのこと)も非常に個性豊かで、歌や踊りはもちろん、演劇活動、諜報活動(街頭インタビュー)のリポートなどもこなし注目を集めている。

今や時の人ならぬ時の悪魔集団シンデレラプロジェクトであるが、年度末にこの1年の集大成ともいうべき大黒ミサInvited Cinderella's Black Massの開催が発表されたのが数ヶ月前の話である。

そしてこの度、件のInvited Cinderella's Black Massをもってプロジェクトは解散されると発表されたのが先日の話だ。

本誌も何度となくシンデレラプロジェクト構成員にインタビューを行いその魅力を読者に伝えてきたが、

今回は記者の命の危険も顧みずシンデレラプロジェクトのプロデューサーであるデーモン閣下に直接のインタビューを試みた。



――まず最初に、今回の件、プロジェクト解散の話は本当なのでしょうか?

閣下「無論だ、発表したとおり、年度末に行われる究極の大黒ミサInvited Cinderella's Black Massが、真泥霊羅プロジェクトの最後の黒ミサとなる」

――今人気急上昇中のグループがこの状況で解散する理由を聞かせていただけますか?」

閣下「そもそも、前提が世間には間違って伝わっておるようだが、真泥霊羅プロジェクトはアイドルグループではない」

――と、言いますと?

閣下「真泥霊羅プロジェクト計画とは、サタン45世ダミアン浜田大魔王陛下がこの地球を征服すると決められた、専門的に言えば『魔政復古の大号令』を発されたことに始まる」

閣下「この計画は、悪魔が直接的に人類を洗脳していくのではなく、まず14名の潜在的に非常に才能のある人間を選抜し、恐ろしい魔女に育て上げ、その者達が次々と人類を更に洗脳していくという二段構えの計画なのだ」

閣下「つまり、アイドルグループというのは世を忍ぶ仮の姿であり、真泥霊羅プロジェクトとは悪魔教布教のための宗教団体だったのだ!フハハハハ!」

――世を忍ぶ仮の姿にアイドルグループを選んだ理由は?

閣下「我々は以前別の地球を征服した際にはヘヴィ・メタルバンドの姿をして洗脳を行った」

閣下「だが、この地球ではメタルはさほど浸透しておらず、アイドルなる者達が非常に民衆に影響を与えているということにダミアン浜田陛下はご気付きあそばされた」

閣下「よって、今回の布教方法をアイドルにすると同時に、趣を重んじる我々デーモン一族は前回と同じやり方はつまらんということで、真泥霊羅プロジェクト計画を立案したのだ」

――つまり、話をまとめますと、真泥霊羅プロジェクトは所属アイドルがみんな立派に成長したから解散する、と?

閣下「まあ、ざっくばらんにまとめりゃ、そういうこっちゃ」

閣下「奴らはもはや真泥霊羅プロジェクトという存在に頼ることなく進むことができる段階まで来た」

閣下「例え神の言葉が奴らを唆そうとも誰一人として正しい道に進むことはないだろうと確信にいたり、計画を次の段階に移すことにしたのだ」

閣下「真泥霊羅プロジェクトが無くなった後は、現構成員は野に放たれ、それぞれのやり方で洗脳を行っていく、そして洗脳されたものが次の者を洗脳していく」

閣下「まさに、吸血鬼が増殖するように布教は進み、いずれ地上は我々悪魔の支配する第二の地獄となるのだ!フハハハハ!」



善澤「……ふう、まあ、こんなところでいいんじゃないかな?」

善澤「でも、やっぱりちょっと惜しいね、真泥霊羅プロジェクトはとても魅力的だったから」

閣下「なに、心配することはない、解き放たれた構成員達は今以上のパワーで世を席巻していくのだから」

善澤「……やっぱり、惜しいね」

閣下「なんだ、まだ文句があるのか?処刑するぞ」

善澤「はは、やめてくれよ……僕が惜しいと言ったのは、君達悪魔とアイドルの子たちが笑い合う姿が見れなくなってしまうことが、さ」

善澤「真泥霊羅プロジェクトはプロデューサーやスタッフも含めてとても魅力的だったからね」

閣下「始まりがあれば終わりがある、全てはそういうものだ」

善澤「そうだね……僕も、君ほどではないが若くはない、とやかくいうつもりはないよ」

善澤「だが、彼女達の方は、どうなんだい?」



229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:21:55.20 ID:Fzhg/HOqO

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~


みく「…………」

李衣菜「…………」

菜々「……あの」

みく「にゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」

李衣菜「もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

みく「ぜんっぜんわからんにゃ!!」

李衣菜「なんで!?どうして!?」

夏樹「お、落ち着けよ2人とも……」

みく「落ち着いてられるわけないにゃ!解散ネタで遊んでたらまさかのガチ解散にゃ!」

李衣菜「そうだよ!オオカミ少年じゃないんだよ!?こっちはネコ耳少女なんだよ!?」

みく「決めたにゃ!デーちゃんが何と言っても解散阻止してやるにゃ!」

李衣菜「オッケー!今度のストライキは私もノッたぁ!!」

みく「そうと決まったらナナちゃんの喫茶店に立てこもりにゃ!!」

夏樹「だから落ち着けって言ってんだろ!!」アタマヘゴチン

みく「っ!……いったぁ~、酷くない……?」

夏樹「酷くない!」

李衣菜「もぉ~、何すんのさぁ、なつきちぃ~……」

夏樹「ったく、そうやってぎゃあぎゃあ騒いでゴネてみっともねえって言ってんだよ」

李衣菜「じゃあなつきちはいいの!?このままプロジェクト解散で!」

みく「そうにゃ!美城常務は成果によっては存続させてくれるってせっかく言ってたのに!!」

夏樹「デーさんは、美城常務が存続を許そうが許すまいが、どのみちこのライブを最後にするつもりだったってこったろ、最初から」

夏樹「つうか、デーさんはきっとICBMが終わった後のシンデレラプロジェクトについてって一言も言ってなかったんじゃないか?」

みく「……そういえば」

李衣菜「ライブを成功させるとは言ってたけど、存続のためとは言ってなかった気が……」

夏樹「それに、アタシだって解散?嬉しいやったね!なんてことはもちろんないけどさ」

夏樹「デーさんが、美城常務に一泡吹かせるためだけにそんなこと考えるようなつまらない奴だとは思わねえよ、きっと、考えがあるんだろ」

夏樹「第一お前らのプロデューサーなんだから、アタシが信じてんのに2人が信じてないでどうすんだよ」

李衣菜「…………」

みく「……ナナちゃんは? ナナちゃんはどう思うの?」

菜々「……ナナは、閣下たちの聖飢魔IIを見てt……お話を色々聞いてたので」

菜々「聖飢魔IIってグループは、名の通り最初から1999年に解散するっていう公約の下で活動してたんです」

菜々「なので、なんとなくはわかってました、きっといつかは真泥霊羅プロジェクトも解散して、閣下たちは帰獄されるんだろうなってことは」

菜々「だからナナは、みくちゃんや李衣菜ちゃんより、ちょっとだけ覚悟ができてましたから……」

菜々「それに、今夏樹ちゃんが言ったとおり、閣下達は、ただ解散するだけなんてことはないと思うんです」

菜々「それが真泥霊羅プロジェクトのみんな、もっと大きな枠で言えば地球にとって必ず役に立つことなんだって」

菜々「解散すればみんなが悲しむのも勿論わかってて、それでもみんながもっと前に進むために、って、ナナは閣下を信じてるんです」

菜々「なんたって、ナナは閣下から直々に洗礼を受けた、名誉ウサミン星人ですから!」

菜々「だから、みくちゃんも李衣菜ちゃんも、一緒に考えましょう? どうして解散するのか、じゃなくって」

夏樹「デーさん達はアタシ達に解散した後どうして欲しいのか、な」

李衣菜「解散した後……」

みく「どうして欲しい……」



230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:26:19.01 ID:Fzhg/HOqO

~レッスンルーム~



美嘉「あっ、莉嘉、ここにいたのー?アンタ、お弁当忘れたでしょー、もう」ガチャ

莉嘉「……お姉ちゃん……~~!」ギュゥ

美嘉「ちょっと、何、いきなり抱きついてきてー」

きらり「美嘉ちゃん、おべんとありがとにぃ☆ ほら莉嘉ちゃん、美嘉ちゃんも困ってるにぃ」

莉嘉「…………」ギュゥ

みりあ「…………」

美嘉「はぁ……またシンデレラプロジェクトのことでグズってるの?」

莉嘉「……グズってなんか、ないもん」ギュゥ

美嘉「はいはい、そうね」

みりあ「ねえ美嘉ちゃん、なんでプロジェクト解散になっちゃうの?」

みりあ「閣下達は、もう私達が嫌いになっちゃったの……?」

莉嘉「っ! そんなのやだ!」バッ

美嘉「バカね、あのおじさん達がそんなわけないでしょ?」

きらり「そうだよぉ~、デーちゃん達は、みりあちゃんも莉嘉ちゃんも、大大だ~い好きって思うよぉ☆」

莉嘉「……じゃあ、なんで?」

美嘉「うーん……詳しいことはわからないけどさ……」

美嘉「どんなに大好きな相手でも、どんなに別れたくなくっても、別れなきゃいけない時ってのがあるんだと思う」

莉嘉「…………お姉ちゃんの元カレの話?」

美嘉「いや、そもそもアタシ男の人と付き合ったことなんt……そ、そそそs、そうそう!も、もも元カレの!1999人いた元カレの!何人かがそうだったから!」

みりあ「そんなに!?美嘉ちゃんすごい!!」

美嘉「で、でしょー!? …………頑張れ、カリスマや…………頑張れ、カリスマや…………」ブツブツ

莉嘉「? お姉ちゃん何ブツブツ言ってんの?」

美嘉「な、なんでもない!」

きらり「莉嘉ちゃんとみりあちゃんにはそういうお話はまだ早いけどぉー、例えば、2人が中学校卒業する時とかだにぃ」

きらり「中学校までは小学校からのお友達も一緒に上がったりするの多いけどぉ、高校生になると、学校が遠くて離れ離れになっちゃったりするの」

美嘉「あー、わかるな、仲良かった子が遠くの学校いっちゃって、だんだん遊べなくなっちゃうんだよね」

みりあ「えー!?そんなのやだ!」

きらり「そう、でもそれはイヤイヤさんでも、2人が高校生になってもぉーっとハピハピするためのさよならなんだにぃ」

きらり「そのさよならは、お友達じゃなくなるさよならなんじゃなくって、もっとハピハピしてねっていうさよならなの」

きらり「だから、デーちゃん達もきっと、莉嘉ちゃんやみりあちゃんとお別れするのは寂しいけど、2人がもっともぉーっとハッピハピになって欲しくってさよならするって決めたんだと思うにぃ」



231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:30:09.83 ID:Fzhg/HOqO

莉嘉「……でも、やっぱり寂しいよぉ」

みりあ「……うん」

美嘉「……閣下達は、アンタがいつまでもそうやって嫌だ嫌だって言ってるのが、一番悲しいと思うよ」

美嘉「みりあちゃんも、そんな顔、妹には見せられないでしょ? 閣下はなんて言ってたっけ?」

きらり「……やっぱり、美嘉ちゃんはカックイーお姉ちゃんだにぃ☆」

美嘉「カリスマギャル、舐めないでよね★ ま、アタシも悲しい訳じゃないけどさ」

美嘉「それでも、いつかアタシのポスターが地獄にまで貼られるようになった時に、もうあんな顔はしてられないから」

美嘉「アタシは、きらりちゃんの方が意外だけどな」

きらり「きらりは、いっぱい悪魔さんからパワーをもらったから……」

きらり「だから今度は、きらりがみんなにきらりんパワーをわけてあげゆ番なんだよって、デーちゃんなら言うと思うんだにぃ」

きらり「それで、まず最初は、いっちばん近くにいつもいてくれた2人に、って思ってゆの」

莉嘉「…………」

みりあ「きらりちゃん……」

きらり「ということで~、きらりんパワー、注入☆」ギュゥ!

みりあ「わっ!」

莉嘉「きらりちゃん、苦しいってばぁ!」

美嘉「ちょ、なんでアタシまで……きらりちゃん?」

きらり「みんなが少しでもハピハピ出来るように、きらりのパワーをいーっぱいあげるね?」

きらり「……だから、もうちょっとこのままでいさせてね? きらりにも、みんなのパワー、わけてね?」

きらり「それで、ちゃんとこの後はみんなで笑って、デーちゃん達に会おうね?」

莉嘉「……ぐすっ、……うん…」

みりあ「私のパワーも、みんなに、あげる………っ…うぅ……うわあああああああああああん!!」

美嘉「……っ…、そうだね、だから、今だけ、……っ、ね」

きらり「っ…っっ………、うん……」



232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:34:21.05 ID:Fzhg/HOqO

~恐怖のレストラン~



『本日臨時休業致します。……が、扉は開けておきますので休憩所としてご利用ください。散らかした場合は殺す! 雷電湯澤』



幸子「フフーン! ここにいたんですか皆さん! 解散の話を聞いてカワイイボクが落ち込んでるであろう皆さんを慰めに来てあげましたよ!」ガチャ

幸子「いやあ、カワイイだけじゃなくて気配りもできるなんてボクは完璧カワイイですね!」

幸子「さてさて、どなたから慰めてさし上げましょうか! なんだったら挙手制でもいいですよ? あっ!でもいくらカワイイボクに最初に慰めてもらいたいからって喧嘩はダメですよ?」

幸子「いやあ、カワイクて気配りもできるだけじゃなくてボクのせいで争いが生まれてしまうなんてボクは完璧カワイイ罪な存在ですね!」

幸子「まっ、どんな罪もボクがカワイイという理由で無罪放免なんですけどね!!!!!」

杏「そういえば次のとときら学園のインタビューってどこいくの?」

かな子「特撮映画の撮影現場にお邪魔するよ!」

杏「きらりがいつかやってたみたいな奴?」

智絵里「うん、最新のCG技術の裏側とか、怪獣の鳴き声の制作風景とかを見せてもらえるんだって!」

杏「いやぁ、2人を見てると杏はホントにあんきランキングで良かったって思うよ、仕事は仕事でも動きまわるか立っているだけでいいかの差はデカいよ」

智絵里「なんだか杏ちゃん、ゼノンさんみたいなこと言ってるね、ふふっ」

かな子「ホントだね、あははっ」

杏「はっはっはー、杏は一生動かないぞー!」




幸子「ひぐっ……!…っ……えうっ!!…………ぐすっ…っ……」

かな子「ご、ごめんね幸子ちゃん! まさか無視したら本気で泣き出すとは思わなくって……」

杏「さっきから謝ってんじゃんー、泣き止みなよー、あと飴持ってない? かな子ちゃんのお菓子もいいんだけどやっぱり杏的には飴がジャスティスなのだ」

幸子「うぅっ……!……ひんっ…!」つ飴

智絵里「あ、持ってるんだ……」

杏「しかもこれ杏が好きな奴だ……何?仲間に入れて欲しくてわざわざ持ってきたの?幸子友達少なそうだもんねー」モグモグ

幸子「うわあああああああああああん!!!!」

杏「あー、しまった、ツッコミすらもままならないとは」

智絵里「ダメだよ杏ちゃん! 確かに私達も、こういう状況であのテンションについていくのはちょっと疲れるから落ち着くまでスルーしようかって言ったけど、それをみんながいつもそう思ってるみたいに……」

幸子「びえええええええええええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!」

かな子「じょ、冗談だから!ちょっとからかおうとしただけだから!」

智絵里「そうだよ!それに幸子ちゃん友達いっぱいだよ?小梅ちゃんと輝子ちゃんとKBYDの人達とか、スタッフさんもみんないつも褒めてるし!」

杏「そうそう、楓さんとかも反応が面白くって好きって言ってたしねー、今その気持ちがすごいよくわかるよ」

幸子「えぅ……ぐすっ、ホント……ですか……?」

智絵里「…………カワイイ」

かな子「うん……」

杏「ドヤ顔幸子マジカワイイマジ腹パン」

幸子「……ひぅ……グスン、ふ、フフーン!!ま、まあ最初からわかってましたけどね!!ボクが346プロ一の人気者ってことぐらい!!なにせボクはカワイイので!!」



233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:38:54.25 ID:Fzhg/HOqO

幸子「……でも、皆さんはホントに意外とショックを受けてる感じはしませんね?」

杏「いやー、受けてる受けてる、あー、これで働けなくなるのマジ辛いわー、ニート生活怖いわー」

幸子「アナタはホントに清々しいですね!?」

かな子「うーん、ショックじゃないかって言われたら、やっぱりシンデレラプロジェクトがなくなるのはショックなんだけど」

智絵里「でも、それだけじゃダメって、決めたから、ねっ?」

かな子「うん!」

杏「ま、そういうことだよ」

幸子「?」

智絵里「あのね、私達って、シンデレラプロジェクトの中で閣下さんがお仕事の上で一番苦労をかけたユニットだと思うの」

かな子「最初のうちは他のユニットの子にも手伝ってもらわないとお仕事にならなくって」

杏「智絵里ちゃんはお客さんと全然喋れなかったし、かな子ちゃんは食べ過ぎちゃうし」

かな子「杏ちゃんは仕事に行こうとしないし、ね?」

智絵里「くすっ、何回閣下さんに言われて呼びに行ったかわからないよね」

杏「……2人が本格的に杏離れしてきてなんか悔しい」

幸子「いい気味です、いっつも不真面目なんですからアナタは、全く」

杏「うるさい幸子、これは杏のアイデンティティなの、杏は自分を曲げないの」

かな子「ふふっ、そうだね、そこが杏ちゃんのいいところだもんね」

智絵里「そう……でも、逆にアイドルになって、一番変われたのも私達なんじゃないかって」

幸子「……そうですね、初めて会った時よりも、ずっと前を向けてます」

智絵里「幸子ちゃんに教えてもらったから、ね?」

幸子「フフーン!さすがボク!だてにカワイイだけのことはありませんね!」

杏「あー、カワイイカワイイ」

幸子「とりあえず褒めればなんでもいいと思ってますね……その通りです!!」フフーン

かな子「閣下さん達に改造されて、ちょっとずつだけど、自分に自信がついてきて……」

智絵里「それで、今こういう状況で悲しんでばっかりいたら、また昔の私達に戻っちゃうんじゃないかって」

杏「ま、あいつらはそういうのを、一番嫌がるよね、きっと」

かな子「最初の頃の私なら、きっと耐えられなかった、けど」

智絵里「今の私ならきっと、シンデレラプロジェクトが解散した後でもきっと笑えてるって、信じたいから!」

幸子「だから、今も笑える、ですか?」

智絵里「うん、未来で笑ってる私が、今の私を思い出した時に幸せな気持ちになれるように」

かな子「一日一日を、大切に、笑って過ごしたいの!」



234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:43:12.89 ID:Fzhg/HOqO

~庭園~



美波「せっかくだから、ここでお茶にしていきましょうか……あら、先約がいたのね」ガチャ

文香「……貴方がたは、シンデレラプロジェクトの」

蘭子「ふむ、書庫の麗人よ、新たな地平の開拓か?」

文香「……はて?」

アーニャ「アー、蘭子は、読書してますか?と、聞いています」

文香「ああ、なるほど……なかなか、個性的な話し方をされる方がいるとは伺っておりましたが、実際に聞くのは初めてでしたもので、失礼致しました」

蘭子「ふふ、よい、我が言霊を読み解くには相応の“瞳”が必要故……」

美波「今のは、全然気にしてませんから、謝っていただかなくて大丈夫、ってことです、ふふっ」

文香「そうですか……質問についてですが、はい、本を読んでいました、ここは静かで心地の良い風も吹いていますので、よく来るんです」

アーニャ「私達もいて、いいですか?」

文香「はい、もちろんです、このような場所を独り占めできるほど、私は大それた人間ではありませんので、ぜひ使っていただけたら、と思います」



文香「その……このようなことを部外者であるところの私が話すのは不躾で、気を悪くされるかもしれませんが」

文香「シンデレラプロジェクトが解散するという話を聞いた時は、驚きました」

美波「そうでしょうね、きっと……私達も、最初は冗談か何かじゃないかって、信じられなかったもの」

文香「私は世間ズレしておりませんので、芸能界にはとんと疎い方なのですが、こういうものは、決して富貴顕栄の最中にはその牙城は崩れることはない、とばかり思っていましたので」

アーニャ「フキ、ケン……?」キョトン

蘭子「富貴顕栄……!牙城……!」キラキラ

美波「ええっと……頑張って盛り上がってるってことよ」

アーニャ「なるほど、新しい日本語、覚えました、文香、ありがとうございます」ペコリ

蘭子「富貴顕栄……!」メモメモ

文香「いえ、無駄に知識を貯めるのが趣味の物好きがお役に立てたのでしたら、何よりです」

美波「ふふっ、文香さんと一緒に一日出かけたら、アーニャちゃんも蘭子ちゃんも色々と上達しそうね」

文香「そうでしょうか……? 話を戻しますが、今、皆さんの部署は一冊の本で言うところの、丁度一番の盛り上がりに向けてページが進んでいるような状況で」

文香「そこにあらわれた解散というまさに大曇天返し、何故、そのような常識破りの行いができるのでしょうか……?」

文香「かくいう私も、清水さんというプロジェクトクローネにおける重要な方が抜けるということに、今でもこれからどうすればいいのか……」

蘭子「フフフ、地獄の王達が天上の光を羨むことは断じてない、彼らが求めるのは唯一つ、狂乱の宴のみぞ」

美波「そうね……」



235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:47:25.56 ID:Fzhg/HOqO

文香「……?」

アーニャ「アー、閣下達、人気、名誉、気にしてません」

アーニャ「ただ、楽しいこと、大好きです」

蘭子「しかり」

文香「えっと、それでも……よく」

美波「要するに、閣下さん達は、世間の目とか、常識とか、どうでもいいんです」

美波「ただ、自分達がもっと楽しく生きていけるように、私達がもっと輝けるように、それだけ」

文香「それが何故……解散ということに?」

美波「きっと、見てみたいんだと思う、私達が悪魔の支えなく、どうやって輝きに向かって進んで行こうとするのかを」

美波「私達が冒険する姿をみるのが、閣下さん達は本当に好きでいてくれるから」

アーニャ「ダー、きっと、エースも、文香のキラキラ、楽しみにしてます」

文香「なるほど、本を途中で終わらせるのではなく、一巻を書き終え、その次の話の書き手を皆さんに託した、ということでしょうか……ですが、不安は、ないのですか……?」

美波「もちろん、不安もある……閣下さん達の期待に答えられるのか、閣下さん達がいなくなった後も、ちゃんと輝けるのか……」

アーニャ「でも、閣下達はたぶん、『ワレワレの期待なんて気にしてはイカン』って言いますから」

蘭子「そして、『大丈夫、お前達は我々の選んだ構成員なのだから』って、いつだってきっと、言ってくれるから」

美波「だからこそ、孤独と不安をちゃんと背負って、前に進もうって思えるの」

文香「すごいですね……皆さんの、絆は……」

アーニャ「この絆あるから、歩こうって、思えます」

蘭子「どんな暗闇の中でも、闇の中では悪魔が見守っているから」

美波「だから、この先で待つ冒険をもっと楽しもうって、そう思えるの!」

文香「私も、進めるでしょうか……」

美波「ええ、もちろん!」

アーニャ「一緒に、進みましょう」

蘭子「友よ、この手を取るが良い! さあ、船出は近いわ!!」



236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:51:09.68 ID:Fzhg/HOqO

~旧真泥霊羅プロジェクトルーム~



未央「なんかさ、やーっぱ、ここに来ちゃうね」

凛「うん……」

卯月「だってここは、私と未央ちゃんと凛ちゃん、閣下さんが初めて集まった場所だから」

凛「でも、もう行かないとね」

未央「ここは楽しい思い出がいっぱいあるけど、でも、いつまでも後ろを振り向いてはいられないから」

卯月「はい、前を向くって、前に進むって、約束しましたから」

未央「閣下は、最初に言ってたんだよね、ニュージェネレーションズは新世代『新たな世紀を悪魔に代わり支配する』って意味なんだって」

凛「最初から、いつか自分達はいなくなるってこと、言っちゃってたんだね」

卯月「でも、閣下さん達は不器用ですから」

未央「じゃあ、そろそろ……」

凛「うん……」

「さあ、いこう!」

「優しい悪魔が笑って地獄に帰れるように!」

「笑顔で、進もう!」



237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 00:54:06.89 ID:Fzhg/HOqO

~真泥霊羅プロジェクト死霊室~



「フハハハハ!諸君、今帰ったぞ!」



「「「「「「「「「「「「「「おかえり、デーモン閣下!」」」」」」」」」」」」」」



恐怖のInterlude the end of the cinderella girls. 終



241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:00:00.86 ID:uBS6UayPO

第25話 The End Of The Century.



――それは女の子なら誰もが憧れる物語


――素敵な魔法にかけられて


――キレイなガラスのくつを履いて


――大きなお城で舞踏会


――それまで見たこともなかったような夢のような世界


――だけど12時の鐘がなると


――ガラスのくつもステキなドレスも消えてしまって


――そこにいたのはごく普通の女の子


――魔法ってなんだろう


――魔法は本当にあったのかな


――それを確かめるために


――さあ、早くいけ、早くいけ、見失わないうちに



THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS × THE END OF THE CENTURY



242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:05:09.07 ID:uBS6UayPO

「創世紀」&「BREAKDOWN INNOCENCE」



閣下「フハハハハハハハハハハハ!! 346プロ Cinderella project&聖飢魔II The end of the century!!」

閣下「悪魔に魅入られし少女達のミサへようこそ!!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

瑞樹「私達346プロのアイドル達が総力を上げてお送りする!」

楓「究極の大黒ミサ、Invited Cinderella's Black Mass!!」

愛梨「これより、開幕です!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

瑞樹「このメインステージ以外にも、ライトステージ!!」

和尚「いえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!」

信者s「いえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!」

愛梨「レフトステージ!」

参謀「お前ら、元気かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!????」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

参謀「元気かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!????」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

参謀「俺も元気だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

信者s「yeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

愛梨「他にも、各ホールで様々な催しが開催されます!」

瑞樹「皆さん、自由に行き来して楽しんでくださいねー!!」

閣下「楽しまない不届き者は殺す!!フハハハハ!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」

美嘉「みんなー!盛り上がる準備はオッケー!?」

信者s「おっけえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

美穂「ここからはノンストップです!!」

茜「盛り上がっていきましょう!!ボンバー!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」



243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:10:10.65 ID:uBS6UayPO

~真泥霊羅プロジェクト 控えの間~



未央「いよいよ、始まったね……」

凛「うん、私達の、ううん、みんなの、最後のライブ……」

卯月「会場の熱気がすごいです……」

凛「緊張してる?」

卯月「……えへへ、少し」

未央「私は、嬉しい方が大きいなぁ」

未央「――だって、やっとニュージェネで出られるんだもん!」

凛「未央……」

卯月「……未央ちゃん」

未央「目に焼き付けないとね、今日の、このステージを」


~通用口~


閣下「諸君、諸君らのステージは20:00からとなる、それまでは各々のスケジュール通り動くように」

美波「…………」

みく「…………」

閣下「む?どうしたのだ?」

殿下「みんな待ってるんだよ、閣下の言葉を」

未央「ここに来て、何にも言ってくれないの……?」

閣下「……ふむ」

閣下「……諸君、いよいよ真泥霊羅プロジェクトの最後の闘いが始まる」

閣下「諸君らと過ごしてきた時間は、我輩の一生の中でも一二を争うほどの幸せな時間であった」

閣下「諸君はどうだったかな?」

李衣菜「そんなの、決まってるじゃん!」

アーニャ「はい、とっても、幸せでした」

閣下「うむ……しかし、今日はこれまでの全てを超えなくてはならないのである」

閣下「昨日までの我輩と諸君が、今日の我輩と諸君のライバルだ」

閣下「一曲一曲、一秒一秒を五感に叩きこみ、忘れられないミサの体験をつくりあげようぞ!」

閣下「諸君、カウントダウンは既に開始された、もう逃れられない!目を背けるな!立ち向かえ!」

閣下「真泥霊羅プロジェクト、最後の進撃を開始する!!!!」

「「「「「「「「「「「「「「はい!!!!」」」」」」」」」」」」」」



244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:15:17.58 ID:uBS6UayPO



~ホール~



仁奈「ガオー! 悪魔のキモチになるですよー!」アクマー

参謀「仁奈ちゃんが可愛すぎておじさんもうオオカミの気持ち完全攻略!!」

参謀「でも!今回は!!それよりも!!!」

三船美優「あ、あの……この格好は、流石に……」アクマー

美波「こういう衣装は嫌だっていつも言ってるのに!」アクマー

長官「……………………」ジーーーーッ<●><●>

美優「は、恥ずかしいから見つめないでください!!」///

長官「快感よ見られるって!!」ルパンダーイブ

参謀「嫌がっても嫌がっても顔に書いてあるぜ!!」ルパンダーイブ

「ふんっ!」ロウニンギョー

長官「」カチンコチン

参謀「」カチンコチン

仁奈「おー!エースとルークは蝋人形のキモチになるですか?」

美波「というかどこから……いえ、助かったんですけど……」



智絵里「さあ、始まりました!エスパーユッコとゼノンさんの超能力対決!」

智絵里「解説は幸子ちゃんです!」

幸子「いえ、楽屋で休憩してたら突然閣下さん達に拉致されてパイプ椅子に座って見てればいいから、って言われたんですけど……なんですこの企画?」

智絵里「さあ、試合開始です!」

幸子「あ、説明はしてくれないんですね……ま、いいですけど、カワイイボクがそこにいるというだけで企画が盛り上がるのは当然ですからね!いつでも呼びたいキモチもわかります!」

裕子「まずはこちらの番です!むむむー、サイキックスプーン曲げー!!」

智絵里「先攻をとったのはユッコちゃんです!」

裕子「はぁぁぁぁ!」

智絵里「ですがスプーンが曲がる気配はありません! どう見ますか、幸子ちゃん!」

幸子「いや、さすがにカワイイボクも超能力の解説はできかねますよ……そんなことより、カワイイボクに注目するべきです!」

裕子「むむむぅ~!はぁ~~~!!」

和尚「あ、見えました、この後幸子ちゃんに悲劇が起こります」

幸子「ダイレクトに嫌な予言しないでください!」

智絵里「ゼノンさんの超能力は予言です! はたしてユッコちゃんのスプーンが曲がるのが先か、幸子ちゃんが悲惨な目に合うのが先か、興奮の展開です!」

幸子「ユッコさん!早くスプーンを曲げてください!今ならカワイイボクが全力で応援しますから!」

裕子「――このエスパーユッコ、そこまで応援されては引き下がれません……むむむむむむむ~~~~~~~!!!!!破ァッ!!!」

幸子「その調子でsひうっ!!!」パイプイスグシャー

智絵里「幸子ちゃんのパイプ椅子が突然壊れました!勝者、ゼノンさんです!」

和尚「辛い闘いでした、ですが、まだまだ若いもんには負けません」

裕子「山は高い……そう教えられました……ですが、だからこそ挑戦し続ける、サイキック登山活動です!」

智絵里「両者、固い握手を交わします……感動の一幕です……ぐすっ……」

幸子「…………なんでカワイイボクばっかりこんな目に」



245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:20:19.42 ID:uBS6UayPO



~舞台裏~


殿下「大盛り上がりだねー」

閣下「うむ、この後は殿下の出番もある、頼んだぞ」

殿下「おう! じゃあ、ちょっと僕はカツ丼食ってくるよ」スタスタ

閣下「アンタ、ホントによく食うねえ……」

閣下「む、あれは……」



常務「…………」

閣下「わざわざここまで様子を見に来たのか、御苦労である」

常務「これほど、大規模になるとはな」

閣下「多くの部署を洗脳し続けたからな、貴様のプロジェクトクローネも、な」

常務「前にも言ったとおり、私は才能ある者を評価する」

常務「だが、君に対しては少し過小評価が過ぎていたようだ」

常務「どこまでが計画の内だった?」

閣下「なんの話だ」

常務「とぼけるな、いや、それを言うなら最初からそうか、このイベントはそもそも、君と私の闘いだったな」

常務「このイベントが終わった後ではもはや、私が望む346のブランドイメージの確立は達成できない」

常務「世間は今のこの姿こそが346というブランドの姿だと思っている」

常務「このイベントにはそう思わせるだけの力がある」

常務「――あるところに、一人の少女がいたとしよう」

常務「なんの取り柄も持たない、不遇の灰被り」

常務「少女は憧れる、綺麗なドレス、きらびやかな舞踏会、優しい王子に手を惹かれ、共に美しい城の階段を登ることを」

常務「物語には、目指すべき目標が必要だ、皆が憧れる、光り輝く目標が……」

常務「だからこそ、城は気高く美しく、そこに立つ者は輝きを持つものでなくてはならない」

常務「――だが、ここにそんな光景はありはしない、再び泥に塗れ、裸足になろうというのに、それでもなお進もうとする少女達」

常務「この場にもはや、輝く城を目指す者は誰もいない、全く、やってくれたものだ」

閣下「……誰もいないだと? ふざけたことを言うな」



246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:25:30.58 ID:uBS6UayPO

常務「ならば誰がいる? 今、この会場でどこの誰が、気高い城を求めているというのだ」

閣下「例え他の誰が城に背を向けようと、お前だけは今でも城を見つめ続けているではないか」

閣下「何もかもが嘘だと、身も心も捧げて跪けと悪魔が何度囁やこうと、貴様だけは決して己を曲げることはなかった」

閣下「今もなお、誰よりも、お前だけは綺麗なドレス、きらびやかな舞踏会、気高く美しい城に憧れ続けているであろう」

閣下「我輩の魔力を認めて尚、己の信念が間違っていたとは認めていない」

閣下「貴様は地球征服作戦における最大の敵であった、そして、我輩は今でもそうだと確信している」

閣下「美城常務よ、此度の闘いは我輩の勝利だ、違いないな?」

常務「……ああ、認めざるをえないな」

閣下「ならば、我輩の出した条件は覚えているな?」

常務「……シンデレラプロジェクトのメンバーの今後に口出しをしない、いいだろう、そもそも、止められるとも思っていない」

閣下「もう一つの条件はどうだ?」

常務「もう一つ……たしか……」

閣下「…………346プロの中に真泥霊羅プロジェクトの後を追い、自らの意思で進もうとする者を止めないこと」

閣下「我輩は、お前も346プロの人間であると思っているぞ?」

常務「…………」

閣下「貴様は本当に美しい城を諦めたのか?輝きの中に立つ気高き王者たちの舞踏会に微塵も未練がないというのか?」

閣下「夢を削るのは誰にでもできることだ!諦めをすり替えた冷めた態度で楽になれると思うな!」

閣下「お前の中では、遥かな声が今もお前を呼んでいるはずだ!!」

閣下「その声に耳を塞ぐことを、我輩は断じて許さん!!!」

常務「……まだ、闘えというのか、お姫様を失った、この城で」

閣下「お前の心が、そう叫んでいるのならばな」

閣下「そろそろ時間だ、失礼する」

閣下「お前も早くいけ、見失わないうちに」

常務「…………」



247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:34:34.40 ID:uBS6UayPO

~舞台袖~



未央「閣下!こっちこっち!」

卯月「どこに行ってたんですか?」

閣下「フハハハハ!悪魔には向かう愚か者を処刑していたのだ!」

閣下「いよいよだな、トライアドプリムスよ」

加蓮「はい!」

奈緒「ああ!」

凛「……うん」

長官「真泥霊羅プロジェクトの終わりに伴って俺が地獄に帰る以上、トライアドプリムスも今日がラストミサだ」

長官「すごく短い間だったけど、君達と作り上げた音楽は決して忘れない」

長官「さあ! 最後のステージだ! 楽しんでおいで!」

加蓮「…………全く、この期に及んで何を言ってるんだか」

奈緒「…………ああ、全くだ、10万年も生きてついにボケたんじゃないのか?」

長官「……え?」

凛「私達ね、3人で話し合って決めたんだ」

加蓮「エースさんが地獄に帰っても」

奈緒「目標だったニュージェネレーションズがいなくなっても、トライアドプリムスは続けていこうってさ」

加蓮「エースさんが教えてくれたこと、音楽にかける思いを、今度は私達がみんなに伝えようって」

長官「凛ちゃん、奈緒ちゃん、加蓮ちゃん……」

凛「だから、これが最後なんかじゃないよ」

奈緒「アタシ達は歌い続けるから、だから、いつかちゃんと帰ってこいよな」

加蓮「だって私達は、貴方が選んだアイドルなんだから!!」

長官「……っ…」

閣下「……フハハハハ、これはやはり、いつかの約束を果たす時が来たようだな」

閣下「トライアドプリムス!!至高の三和音、いや、史上最低の三和音よ!!」

閣下「貴様らは我が友の手により世にも恐ろしき美しき魔女になった!!」

閣下「よって我輩から褒美を与える、我輩が誇る教典の一つを諸君に授けよう」

閣下「そしてこの歌をその身の果てる時まで語り続け、真泥霊羅プロジェクトという存在がこの地にいたことをしらしめるのだ!!」

未央「……奈緒ちゃん、しぶりんを」

卯月「加蓮ちゃん、凛ちゃんを!」

「「頼んだよ!」」

「「はい!!」」

長官「……っ…トライアドプリムス!!」

長官「みんな大好きだ!!行ってこい!!!!」

「「「はい!!プロデューサー!!」」」



「1999 SECRET OBJECT」




248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:44:55.87 ID:uBS6UayPO

閣下「よい仲魔を持ったな、お互いに」

長官「ああ……」

閣下「さあ、次は我々が彼女達に応える番だ……」

殿下「いよいよだな」

和尚「どんなに言葉を並べても足りないけど」

参謀「みんなに全部伝えるなら、やっぱこれしかないもんな」

閣下「では我々悪魔の流儀で教えてやろうではないか」

閣下「未だミサの楽しみ方もわからん愚かな人間どもに、真の恐怖というのはどういうものか教えてくれようぞ!!」

閣下「――聖飢魔II、最終総進撃を開始する!!!!」

「「「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」」」



~ホール~




「プロジェクトクローネよかったね~」「次どこ行こっか~」


「そろそろ一旦休憩しね?」「あっちに喫煙所あったよね?」




「フハハハハ!フハハハハハハハハハハハ!!!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」




「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」「!?」

閣下「突然だが諸君!!この場は我々悪魔が占拠した!!!!アイドル達は我輩の魔力で動くことができなくなっているのだ!!フハハハハ!!!!」

閣下「この期に及んで神を信じる愚か者どもはせいぜい祈りを捧げるがいい、そう、我々こそ聖飢魔II!!人類最凶の敵である!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

閣下「――――聖飢魔II……『地獄の皇太子』!!」



「地獄の皇太子」




「GREAT DEVOTION」




249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 21:54:45.24 ID:uBS6UayPO

みく「みんな、こっち!こっちにゃ!!」

きらり「もう始まってるにぃ!!」

美嘉「相変わらず、すごい熱気……」

未央「やっぱりすごいね、閣下達は!!」

卯月「はい!!」



閣下「フハハハハ!諸君!!謎の怪しい危険な宗教団体の啓発セミナーにようこそ!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「ヘイお前らァ!!聞くまでもないが気合いは入ってんだろうなあ!?」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「ガンガンいくぞぉ!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「では諸君!!ますます気合いを入れて、我々の素晴らしいファンタジックワールドを、堪能してくれたまえ!!!」


「秘密の花園」




閣下「紹介しよう!!聖飢魔II、伝説的歴史的ギタリストにしてアスタリスクのロック担当コーチ!!」

閣下「Mr.ジェイル大橋!!」



李衣菜「師匠だ!!師匠だよ、なつきち!!!!ウッヒョー!!やっぱ最高にロックだぜ!!」

夏樹「はは、見りゃわかるさ……ホントにクールで痺れるギターだ」

李衣菜「ししょー!!ししょー!!!!」ブンブン

ジェイル「…………」ノシ

李衣菜「!!!!!!!!!!!!!!」ブンブンブンブン

みく「もはやテンション上がりすぎて声出てないにゃ……」



閣下「ヘイヘイヘイヘイ!!お前ら体冷えてねえかあ!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「諸君、ここはどこだ?アイドルのライブ会場だ」

閣下「諸君、アイドルとはなんだ?歌って踊って輝く存在だ」

閣下「だが、歌って踊るのは別にアイドルだけの特権じゃねえよな~?」

閣下「お前らだって踊りたいよな~?」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「それじゃあ、この曲で、思いっきり踊ってもらおうじゃねえかあああああああああ!!!!!」



「魔界舞曲」




250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:06:45.45 ID:uBS6UayPO

閣下「伝説的歴史的サポーティングキーボード、レクター・H・伯爵!!」

レクター・H・伯爵「…………」


かな子「初めて見る悪魔さんだ……」

智絵里「でも、ずっと黙っててちょっと不気味かも……」


レクター「…………うゥ」

閣下「レクター伯爵はまだ地球の文化に馴染んでいないため様々なものに興味を示すぞ」

レクター「…………アイ、ドル」

閣下「そうだね、今日はアイドルのミサだからね、頑張ろうね」

レクター「…………うゥゥuぅづぅぁ」ニタァ


蘭子「ヒゥッ!!」

凛「なんていうか、今までで一番悪魔らしいかもね……」



レクター「…………ウゥウウぅぅづうゥうう……うづりん、うづみお、りんみおぉぉぉ!!!!」



美波「…………」

杏「……うん、間違いなく聖飢魔IIの悪魔だね、あれ」

未央「うん、完璧に悪魔だわ、あれ」

みりあ「うづりんって何ー?」


閣下「フハハハハ!アイドル達が総力を上げて執り行う今宵のミサは、我々悪魔も総力を上げていくぞぉ!!」

閣下「お前らもしっかりついてこいよぉ!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「そして、そんな悪魔が一同に介する場で、コイツが、じっとしていられるわけがないよなぁ……?」


「ぶっ殺してやる…………」



莉嘉「これって……!」

未央「うん、うん!!間違いないよ……!!」



未央「来てくれたんだね!!ホッシー!!」

ゾッド「ゾッドだぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああ!!!!ぶっ殺してやるううぁぁぁあうあああぁぁぁああ!!!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」



閣下「か弱いアイドル達よ、コイツは聖飢魔IIでも一番の凶暴者だからな、怪我をしたくなければ近づかないことだな!!」

閣下「いや……?既にこのような場に来た時点で手遅れかもしれんなぁ?諸君らにとって危険なのはゾッドだけではない……」

閣下「何故なら我々悪魔はお前達のような美しい女が、大好きだからなあ!!フハハハハ!!」

閣下「シンデレラという言葉に惹かれた哀れな小娘たちよ!!今夜は舞踏会などでは断じてない!!今夜は、そう!!」


閣下「――――It's Demon's Night!!」


「DEMON'S NIGHT」




252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:14:55.61 ID:uBS6UayPO

閣下「フハハハハ!今更紹介する気もないだろうが紹介しておこう!!聖飢魔II一、聖飢魔IIを愛した男、ゾッド星島!!」

ゾッド「ゾッドだぁ!!」



みりあ「ぞっどくんー!!」

莉嘉「ホントにぞっどくんそっくりだよねー!!」

未央「すごいよ、ホッシー……今、すっごいキラキラしてる……」



閣下「――――諸君、諸君らの中に、真泥霊羅プロジェクトが行った346プロ夏の大黒ミサを覚えているものはいるだろうか」

閣下「我ら真泥霊羅プロジェクトが全員揃って初めて表舞台に立ったあの日、我々はかつてないほどのゼウスの妨害にあった……」

閣下「我らが愛する新田美波は倒れ、雷雨によりミサは中断の危機に及んだ」


美波「…………」

アーニャ「…………」


閣下「今こうして我々がこの場にいるのは、そのような卑劣な行いを恥じること無く行うゼウスに対し、お怒りの心を露わにして立ち向かわれた大魔王陛下のお力あってこそである」

閣下「さあ、皆で迎えようではないか、ゼウスを下し、今宵再び我らの前にそのお姿をお見せくださる、偉大なる我らが勝者を!!!!!」


「ミサ曲第Ⅰ番『魔王凱旋』 & 野獣」



閣下「紹介しよう!! His majesty! 大魔王サタン45世!!! ダミアン浜田陛下!!!!」

陛下「――――皆、心配をかけたな、ただいま」



美波「陛下!!」

アーニャ「無事で……良かったです……」



陛下「私がデーモンに託した種が花開き、そして美しいままで永久の別れにつく……」

陛下「このような素晴らしいことを再び私に体験させてくれた君達には本当に感謝している、ありがとう」



閣下「そして、ええーと……」

部下A「…………」bグッ!



253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:22:16.22 ID:uBS6UayPO

李衣菜「あの人……どこかで見たことあるような……」

みく「確か……」

常務「…………」

きらり「思い出した!!美城常務の部下の人だにぃ!!」

未央「ええっ!?なんで美城常務の部下の人が!?」

常務「私に聞くな!!どういうことだ!!」



閣下「あー、紹介、する?」

部下A「それには及びません!!私こそ、ある時はインテリ系部下A! またある時はエース長官にボコボコにされる系部下A!! はたまたある時は立ち位置を忘れて真泥霊羅プロジェクトのステージに大盛り上がりする系部下A!!!」

部下A「しかしてその実態は!!!!聖飢魔II一の寝返りの達人!!白銀に輝く伝説的歴史的裏切り追放系ドラマー!!!!!!」



ジード飯島大将「ジード飯島だあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

信者s「…………??」



杏「…………誰?」

卯月「誰でしょう……?」

常務「だから私に聞くな、知るか」


閣下「えー、つまり、飯島は美城常務が346プロのアイドル部署に来るにあたり陛下が派遣したスパイってことでいいの?」

ジード「はい!頑張りました!!」

閣下「いつだったか陛下が『敵の側に着くのはジードだけで十分だというのに』って言ってたのは伏線だったの?」

ジード「はい!ジード飯島、頑張りました!!」

ジード「閣下、私もキラキラ、できたでしょうか……?」

閣下「……こんな伏線わかるかああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」ロウニンギョー!

ジード「フハハハハ!……後半最初に出てきた新キャラは美城常務ではないッ!このジードだーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」カチンコチン



常務「……よくわからんがこの胸を埋め尽くすほどの敗北感はなんだ」



閣下「それではまだまだ現れる構成員と史上最凶のヘヴィ・メタルバンドを心ゆくまで楽しんでいくが良い!!フハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「――――悪魔組曲作品666番ニ短調」


「悪魔組曲作品666番ニ短調」




254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:31:56.29 ID:uBS6UayPO


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



閣下「フハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

閣下「諸君!!この期に及んでこの佳境になっているミサに!!まだ、我々のミサの状態に溶け込んでいない輩が、チラホラと見受けられる……」

閣下「おいお前達、どういう奴を、どうしたらいい!!!」

信者s「殺せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

長官「どうしたらいい!!?」

信者s「殺せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

ゾッド「どうしたらいい!!!!」

信者s「殺せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」

閣下「昨日人を殺した!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「だから後は何人殺しても同じだ!!もはや元警官も兼業探偵も正義のヒーローも関係ない!!!」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」




閣下「…………」スッ

常務「……?」

閣下「――――お前を殺す」

信者s「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

閣下「お前も殺す、お前も殺す、お前も、お前もお前も、お前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前もお前も殺す!!!!フハハハハハハハハハハアハハハアハッハッハッハッッハッハハハハハッハアハハ!!!!!!!」

閣下「――My name is JACK THE RIPPER!!!!!」


「JACK THE RIPPER」




閣下「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!では諸君、この地球が悪魔のものとなった時、また会おう!!!!!!!」



255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:40:44.85 ID:uBS6UayPO

閣下「フハハハハ!フハハハハハハハハハハハハハ!!!」

卯月「閣下さん!!」タッタッタッ

未央「閣下!!」タッタッタッ

閣下「諸君!!出迎え真に御苦労である!!!フハハハハ!!!!!」

凛「届いたよ、プロデューサーの歌、みんなに、私たちに!!」

閣下「そうか!!それはよかった、フハハハハ!!!!!」

閣下「では……お前達の答えを、見せてくれるな?」

卯月「はい!!」

未央「任せてよ!!」

凛「うん……残してみせるから、私達の足跡!!」

「「凛!」」

凛「奈緒……加蓮……」

奈緒「ちゃんと見てるからな!!」

加蓮「頑張って!!」

凛「うん、ありがとう、2人とも!」

奈緒「卯月さん……」

加蓮「未央さん……」

「「凛のこと、頼んだよ!」」

「「うん!!」」

美嘉「みんな!」

美穂「応援に来たよ!」

未央「美嘉姉!!」

美嘉「さすが聖飢魔II、これでもかってくらい、ステージ温まってるよ!!」

未央「うん!」

卯月「美穂ちゃん、いってきます!」

美穂「……うん!」

卯月「あの……島村卯月、頑張ります!!」

美穂「うん、ここで見てるからね!!」

閣下「さあ、行ってこい!!」



「――これが、ニュージェネレーションズの最後」

「でも、教えてもらったから」

「うん、そんなの関係なくって、ただ心の底から笑えればいいんだって!!」

「最後は、やっぱりあれにする?」

「うん、それがやっぱり私達らしいと思うから」

「それじゃあ、いってきます!!」


「お前も!!」 「蝋人形に!!」 「して!!」


「「「やろうか!!!!!!」」」



「REVOLUTION HAS COME」




256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:49:53.48 ID:uBS6UayPO


――私達は出会った


――光に惹かれて


――つまづいて


――転んで


――迷っても


――止まらないで


――冒険しよう


――今、私達は


――何を願おう?


――形のないものを


――光を信じる私を



「「「ありがとうございました!!!!」」」

ファン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」



257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 22:55:17.13 ID:uBS6UayPO

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「「DEPARTURE TIME~♪」」

「「「さあ 出発つ時刻だぜ~♪」」」

「「「時代が変わる~♪」」」

「明日からは~♪」「「日差しを浴びて~♪」」

「「「思いのまま走れるさ~♪」」」

「ふふっ」「あははっ」「エヘヘー♪」




「さあ、諸君、真泥霊羅プロジェクトの最後のステージだ、思いのままに、いってこい」

「「「「「「「「「「「「「「――――はい!!!!」」」」」」」」」」」」」」



「LUNATIC PARTY」




258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:00:23.70 ID:uBS6UayPO


ゾッド「真泥霊羅プロジェクトは最高のチームだ、聖飢魔IIに匹敵する素晴らしいチームだ」

ゾッド「ありがとうな、未央」

ジェイル「じゃあな、李衣菜、楽しくやれよ」

陛下「デーモン、此度の任務、真に御苦労であった」

陛下「我々は先にいっているぞ――――皆、地獄で会おう」

閣下「はい、我々もすぐに向かいます」

閣下「ちひろくん、今までありがとう」

閣下「後は任せたぞ」

ちひろ「はい、彼女達はおまかせ下さい、私は貴方のアシスタントですから」

ちひろ「……閣下達もどうか、悔いのないように」



259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:04:11.97 ID:uBS6UayPO



――――23:33――――



「いた!?」

「どこにもいないよ!!」

「やっぱり、もう帰っちゃったんじゃ……」

「そんなはずない!!」

「まだ探してないところは?」

「スタッフさんにも聞いたけど、どこにもいないって……」

「どうして、最後の挨拶もできないなんて……」

「そういえば……」

「何か思い当たる節があるの?」

「前に言ってた、プロデューサーは地獄一不器用な悪魔だから、言いたくても言えないことは歌に託すんだって……」

「それなら!!」

「でも、ステージはもう探したよ!?」

「もう一回だけ、行こう!! みんなで、見失わないうちに!!」



260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:10:19.11 ID:uBS6UayPO

~ステージ~



――――23:45――――



「閣下!!」「閣下さん!!」



「――――フハハハハ、お前達も随分と悪い娘になったものだ」

閣下「子供がこんな時間に出歩いては、悪魔にでも狙われてしまうぞ?」

凛「ふざけたこと言わないで!!」

みく「どこにいたの!?今までみく達がどれだけ探したと……!」

閣下「すまんな、地獄への扉を作る儀式は大掛かりでな、諸君らを巻き込むわけにはいかなかったのだ」

閣下「そんなことより、皆、素晴らしいステージだったぞ」

美波「そんなの、今はどうでもいいです!!」

みりあ「私達、ずっと探してたの!!」

閣下「――――諸君、我々はまもなく、行かなくてはいけない時間がやってきた」

智絵里「そんな……」

莉嘉「アタシ達まだ、デーくん達にちゃんとさよならも言えてない!!」

かな子「せめて、お話する時間だけでも!」

閣下「我々が諸君を支えてやるのは、今日までだ」

閣下「0時、明日からは、諸君らは自分で自分自身のことを支えていかなくてはならない」

アーニャ「閣下達のいない明日、なんて……」

閣下「大丈夫だ、我々のことを本当に好きで、わかっている諸君達だったら必ず、生きていける」

閣下「そして、今日も、昨日までも、ずっと我々はそういう魔力を諸君達にかけ続けてきた」

李衣菜「どうして、そんな風に笑うんですかぁ……」

閣下「そして、我々はまだ実際に、ここにいる」

閣下「ここにいる限り、あと5分になっても、数秒になっても、我々が全力で諸君達を支え続けてやるから」

閣下「その一瞬まで、せいぜい十分、甘えてくれたまえ」

卯月「閣下さん、なんで……」



261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:15:24.35 ID:uBS6UayPO

――――23:47――――


参謀「――――かつて聖飢魔IIは」

きらり「ルーちゃん……」

参謀「聖飢魔IIは、人と違うということ、個性的であるということが、どれほど孤独で辛いことか、僕に教えてくれました」

杏「…………うん」

参謀「また、人と違うこと、個性的であることが、生きていく上でどれほど大切なことか、それも教えてくれました」

蘭子「そう、だから、だから……」

参謀「そして、みんなは、ちょっと勇気を出して、自分の個性を発揮しようと努力しさえすれば」

参謀「こんなにたくさんの仲魔がついて来てくれるということを、今日、この最後の日に」

参謀「再び、確信させてくれました」

未央「そんなの全部、みんなが私達に教えてくれたことじゃん……!」

参謀「今ここで僕が言えることは1つだけです、本当に、みんな……」

参謀「本当にみんな、ありがとうございました」



262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:20:25.51 ID:uBS6UayPO

――――23:48――――


殿下「1年間、君達と共有した素晴らしい時間のおかげで、自分を信じることの大切さを思い出させてもらった」

殿下「感謝している、本当に、感謝している」

美嘉「お礼を言わなきゃいけないのは、アタシたちの方なのに……」

殿下「この真泥霊羅プロジェクトが実在しない明日からこそ、君達にも、己を信じ、前に向かって元気よく、足を踏み出してもらいたいと思う!」

菜々「また、行っちゃうんですか……?」

殿下「僕から君達に贈る最後の言葉は――――GO AHEADだ!!」

殿下「前進あるのみ!!!!」



263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:25:12.23 ID:uBS6UayPO

――――23:49――――


和尚「今、こうしてこの瞬間、このような形でここにいられるということは、聖飢魔IIの構成員、真泥霊羅プロジェクトの構成員、スタッフ、大勢の力」

和尚「そして今日ここに集まった信者のみんな、そして今日は残念ながら来られなかった、また大勢の信者のみんなのおかげです、ありがとうございます」

幸子「だから、なんで貴方達にお礼を言われなきゃいけないですかぁ!」

和尚「今日の大感動をみんなは僕達にくれました」

和尚「明日以降は、その恩返しをして、この真泥霊羅プロジェクトというチームに関われたことを誇りに、そして君達という仲魔がいたことを誇りに、生きていきます」

和尚「長い間、本当に、ありがとうございました!」



264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:30:33.98 ID:uBS6UayPO

――――23:50――――


長官「…………」

加蓮「エースさん……」

長官「……今日という日は、お別れの日じゃないよ」

長官「何度だって言ってやる、今日は別れの日じゃない!」

奈緒「そう、そうだ……!」

長官「真泥霊羅プロジェクトが、君達の心の中で永遠に生き続けていくことができる、その出発の日だ」

長官「俺達が、送り続けてきたメッセージをそっとポケットに忍ばせて――」

長官「さあ!次は君達が、自分の感性で、自分の言葉で、自分の力で! 次の一歩を踏み出す番だ」

長官「その勇気がある奴は、これからも、一緒に歩いて行こう」



265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:34:43.11 ID:uBS6UayPO

――――23:51――――


閣下「残念ながら、真泥霊羅プロジェクトには明日はやってこない」

閣下「だが、諸君達には必ず明日がやってくる」

閣下「明日から、真泥霊羅プロジェクトというものがない世の中が始まるが、それは、諸君達にとっても、我々にとっても、同じことだ」

閣下「諸君、真泥霊羅プロジェクトは、偉大なグループだったよな!?」

卯月「…………はい、その通りです!」

李衣菜「そ、そうだ!」

莉嘉「誰にも、バカになんてさせないんだから!」

みりあ「大好きだったもん!」

みく「自分を信じるパワーをくれた!」

きらり「キラキラしてて、ハピハピだったよ!」

アーニャ「絶対に、忘れません!」

蘭子「私達の、魂の故郷を!」

かな子「真泥霊羅プロジェクトがあったから、変われたんだもん!」

智絵里「自分をちょっとずつだけど、好きになれたから!」

杏「頑張るのも悪くないって思えたんだ!」

美波「新しい世界に旅する勇気をもらえました!」

未央「輝く世界に、出会えたから!」

凛「夢中になれるものをついに見つけたんだよ!!」

閣下「…………」

閣下「……明日から、ここにいる諸君全員が! 今客席にいる諸君も、舞台の上の我々も、真泥霊羅プロジェクトがライバルだ!」

閣下「真泥霊羅プロジェクトに追いつき、追い越そうと思って生きていかなければ、真泥霊羅プロジェクトに対して失礼ではないか?」

閣下「諸君達全員が、そして我々全員が、それを達成することができた時、必ずや、真の黄金の都は築かれるであろう――――」



266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:40:25.79 ID:uBS6UayPO




閣下「さあ、早くいけ、早くいけ!!」





「――――見失わないうちにいぃいいいいいぃいいいぃいいいいいぃいいいいぃいい!!!!!!!!!」




「EL DORADO」





267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:45:16.81 ID:uBS6UayPO

閣下「真泥霊羅プロジェクト――――史上最凶の『ロックでクールでキュートでポップな』アイドルユニット、アスタリスク!!」

閣下「前川みく!!多田李衣菜!!」

みく「……っ…、絶対に、絶対にもうみくは自分を曲げないから!!」

李衣菜「うん…っ…それが、それが私達のやり方で、私達のロックなんだから!!」

閣下「史上最凶の『自分の個性を決して失うことのない』アイドルユニット、凸レーション!!」

閣下「城ヶ崎莉嘉!!諸星きらり!!赤城みりあ!!」

莉嘉「そう……ぐすっ……だよ!!どんな時でもアタシはアタシ!!絶対に……っ…!!」

きらり「だって、きらりは、今のきらりが大好きだから!!!」

みりあ「みんなが友達になってくれる……っ…アイドルに、なる、なるもん!!!」

閣下「史上最凶の『最も悪魔に改造された』アイドルユニット、キャンディ・アイランド!!」

閣下「三村かな子!!緒方智絵里!!双葉杏!!」

かな子「……ぅ…っと、もっと色んな物を好きになりたいから!!」

智絵里「もっともっと、みんなに幸せ、…っ……届けるんです!!」

杏「苦労とか、嫌なことも、楽しむのは自分次第って教えてもらったんだ!!」

閣下「史上最凶の『自分の感性にのみ従う』アイドル、神崎蘭子!!」

蘭子「……ぅぁっ……っ…今度はちゃんと、最初から、自分の言葉で伝えられるように、なりますから!!

閣下「史上最凶の『未知なる冒険を決して恐れない』アイドルユニット、ラブライカ!!」

閣下「新田美波!!アナスタシア!!」

美波「笑っているには、闘うしかない、……そう、そう、貴方が教えてくれましたから!!」

アーニャ「挑戦する楽しさ……っ……ずっと、忘れないです!!」

閣下「史上最凶の『新たな世界を悪魔に代わり支配する』アイドルユニット、ニュージェネレーションズ!!」

閣下「本田未央!!渋谷凛!!島村卯月!!」

未央「うん!!もう絶対に下を向かない……約束する!!」

凛「貴方がいなかったら……っ…こんなに夢中になれること、見つからなかった……!!」

卯月「もう、笑顔を忘れたり、しないです……!!」

「だから……」「だから…………」




「いかないで……」






268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:50:01.14 ID:uBS6UayPO





閣下「諸君、楽しい時間をありがとう」






「――――お別れだ」






269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/05(木) 23:54:00.73 ID:uBS6UayPO


未央「なんで……なんでいつもみたいに、また会おう、って言ってくれないの……?」

卯月「嫌、そんなの、嫌です……!」

凛「いかないで――――デーモン閣下!!」




「待って!!」

「いっちゃヤダ!!」

「ずっと、ずっと一緒にいたい!!」

「また会えるって、信じてる!!絶対に、これで、お別れなんて!!」




楓「閣下――――夢のような悪夢を、ありがとうございました」




――――23:59:59――――



――――地球における全ての活動を完了し



――――悪魔たちは、眩い輝きの向こう側へと消えていった






270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:00:00.93 ID:OH0DW4ALO








――――00:00:00――――








第25話 The End Of The Century. 終



271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:15:38.74 ID:OH0DW4ALO

恐怖のEpilogue May be lost, but soul will never die.



~??~


拝啓


デーモン閣下、お元気ですか?


最後に貴方と会ってから季節は過ぎ、地球には、あの出会いの春から数えて3度目の桜の季節がやってきました。


悪魔が去った地球は、あのとても賑やかな日々を忘れてしまったかのように変わらずに周り続けています。


それでも、賑やかな社内を歩いていると、どこかに混じって懐かしい喧騒が聞こえてくるようで、曲がり角の向こう側では貴方がたが笑っているのではないか、そんなことを時々思ってしまいます。


そんなノスタルジーに思いを馳せる度に、確かに悪魔たちはここにいたのだと、実感するのです。


あの輝かしくも悲しい別れの翌日から、私達はそれぞれの歩みを進めました。


真っ先に声をあげたのは李衣菜でした。


あの後、李衣菜はすぐに夏樹を連れ、2人でアメリカに渡ることを決めたんです。


なんでも、『私の中の本当のロックを探す旅に出る!』のだそうで、周りの静止も振り切って支度を進める姿は、みくと夏樹も、ニワカとはとても呼べませんでした。


アメリカ各地のライブハウスに飛び入り参加して去っていく謎のアジア人女性二人組の存在が、一時期あちらでは話題になったとか。


そうそう、その費用について、ちひろさんが預かった手紙についても、触れておかないといけませんね。


貴方達らしい、とっても不器用な短い手紙と、この一年間で皆さんが貯めたお金がまるまる入った通帳。


閣下や長官のプロデューサー業、参謀の洗剤兵器と和尚のぞっどくんの著作料、殿下のレストランの収入がキレイに全て納められた通帳を渡された時は、メンバーの誰もが驚きました。


杏は『これがあれば一生遊んで暮らせる、不労所得も必要ない』なんて言っていましたが、そもそもそんなつもりはないことはみんなわかっているのに、変に頑固なところは誰に似たんでしょうか?


そんな思いもよらないプレゼントの活動費を李衣菜が旅費や向こうでのレコーディング代に使う一方で、みくは菜々さんや仁奈を誘って全国津々浦々のキャラアイドルツアーを行いました。


『日本全国ふるさと総・ネコ耳計画』と銘打って、全国のゆるキャラや個性溢れる地方アイドルの皆さんとコラボをしては相手にネコ耳をつけて去っていくという、なんともみくらしい企画です。


話題になったのが、春菜が途中参加してから、置き土産がネコ耳に加えてメガネが残されるようになり、地方のネコ耳メガネアイドル率がグッとあがったそうです。


アスタリスクの2人はあの後すぐに飛び出していったのですが、残りのメンバーはまた346プロから進んでいくことに決めたようです。



272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:20:40.85 ID:OH0DW4ALO

驚いたのは、私達の新しい活動について美城常務が一切の口出しをしなかったことです。


常務曰く、『悪魔が約束を守ったにも関わらず我々人間がそれを破ったとなれば、お城の権威は失墜する』とのことで、


きっと、ここにも貴方の助けがあるのでしょう、本当にお礼を何度言っても決して足りることはありません。


莉嘉は、やはり美嘉が最大の憧れのようで、今は美嘉についていってモデルのお仕事の勉強中です。


それでも最近は姉と同じ、どんな時でも自分の魅力を最大限に発揮することを忘れない姿が評価され、街を歩いているとカリスマJCモデルの姿を見る機会も増えてきました。


2人の目標は地獄にまで名を轟かすカリスマモデルだそうです、楽しみにしていてくださいね。


みりあは、しばらくはあんきら学園などの番組を続けていたのですが、前述した春菜達と一緒にみくのツアーに合流しました。


『もっとたくさんの人とお友達になって、いつか妹が大きくなった時に、みんなお姉ちゃんのお友達なんだよって教えてあげるの!』そういっていました。


最近では、年少組のリーダー的存在として下の子達を率先して引っ張る、まさしくみんなのお姉さんのようなアイドルです。


あんきら学園は、『獄立』の冠こそ取れましたが今も続いている人気番組になり、きらりはメインパーソナリティとして大活躍しています。


あんきランキングもすっかり看板コーナーとなり、杏ときらりのあんきらコンビの名前は、見た目を超える強烈な2人の個性とともに全国に知れ渡っています。


智絵里とかな子は、後輩アイドルも増えてきた中で、人気が出てもどんな大変な仕事も断らないアイドルとして、憧れの先輩の名前にあがるのをよく耳にします。


この前も、幸子と3人でのイベントで、スカイダイビングをして空から登場というパフォーマンスをしていました。幸子は涙目でしたが、それでも最後はみんなで笑っていました。


憧れの先輩といえば、杏も、普段はダラダラしているけれども、仕事になれば誰よりもテキパキと動く姿が後輩アイドル達の羨望の的になっています。


更に蘭子は、346プロの枠を超え、今では一部の女子中高生からカリスマ的な人気を誇るアイドルになっています。


『悪姫ブリュンヒルデ』『人間版・覚醒魔王』など、蘭子らしい呼び名とステージ上でのかっこいい立ちふるまい、更に舞台裏での愛らしい姿がみんなに慕われています。


346プロを飛び出したのは李衣菜とみくの2人と言いましたが、実は私も、この前346プロを離れてライブをしてきました。



273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:25:09.79 ID:OH0DW4ALO

美波と一緒に、私のもう一つの故郷であるロシアでの短期ツアーを行ってきたんです。


初めての海外公演、ロシアは日本よりもずっと寒い国ですが、そこの人達はとても温かかったです。


美波も最初は言語の違いに戸惑って、私が間に入っていましたが、最後はちゃんと自分の言葉でファンの人達に思いを伝えていました。


未央は今は役者としても活動していて、この前、藍子や茜と行った『秘密の花園』というお芝居が千秋楽を迎え、今は以前閣下とやった演劇の再公演が決まり、今回は王子と魔法使いのダブルキャストで前回以上に大変らしいですが、


閣下が演じた魔法使いの役をつとめることがとても嬉しいらしく、会うとこちらにまで気合いのほどが伝わってきます。


凛がリーダーを務めるトライアドプリムスも今ではプロジェクトクローネだけでなく346プロを牽引するボーカルアイドルユニットとして大活躍で、


今度、楓とトライアドプリムスの全国ツアーも決まったそうですが、そんな忙しい中でも時間があれば後輩アイドルと一緒にレッスンをして、歌うことの厳しさや楽しさをみんなに伝えています。


卯月も、最大の魅力である笑顔は輝きを増していき、今も多くのファンの人達に元気を与えています。


大きなステージも好きだけど、どちらかというと本人はお客さんの笑顔がより近くで見える小さなステージが好きなようで、ファンの需要と供給を満たすべくいつも美城常務と頭を抱えています。


それでも、ファンの人達の期待に答えようとする彼女の努力はちゃんと伝わっているようで、彼女のステージはいつも笑顔でいっぱいです。


貴方がいなくなった地球で、私達は小さな一歩でちょっとずつ進み続けています。


真泥霊羅プロジェクトという偉大なグループに恥じないように、いつか貴方に胸を張って会えるように。


今日こうして手紙を書いたのは、みんなの近況を少しでも知らせたかったから。


そして、初めて会った時にした私と貴方の約束をちゃんと守っているということを知って欲しかったからです。


実はこの手紙も、変なことを書かないように隣で美波に直してもらいながら書いています、道のりは長いですが、それでもちょっとずつ、ちゃんと進んでいます。


そして更に、もう一つ大事なお知らせがあるんです。


今度、真泥霊羅プロジェクトの元メンバーが全員揃って行う大きなイベントがあるんです。


美城常務に私達が立案して、346プロのアイドルを誘って大々的に行う、あの究極の大黒ミサに負けない大きなイベントです。


チケットを何枚か同封しておきますね、きっと不器用な貴方は見には来れないとは思いますが、それでも闇夜に紛れ世を忍び来てくれたのなら嬉しいです。


貴方にもらった笑顔の魔力を、今度は私達がみんなに送りたい。


ガラスのくつも魔法のドレスも消えてなくなってしまったけれど、それでもちゃんと、想いは残っているから。


それでは、またいつの日か


地球より愛を込めて――――アナスタシア



『346プロ シンデレラガールズpresents “シンデレラの舞踏会 ~Power Of Smile~”』


「「「「「「「「「「「「「「――――こんにちは!シンデレラガールズです!!!」」」」」」」」」」」」」」



274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:30:07.74 ID:OH0DW4ALO


――魔法は本当にあったのかな


――魔法が本当にあるのか


――魔法はなんなのか


――まだわからないけれど


――1歩ずつこの階段を


――恐れず登っていこう


――繋いだ手の暖かさ


――その広がりは私達を支えてくれるから


――――私達は夢を見てる


――――私達は夢を生きてる


――――私達は夢を信じている


「フハハハハハハハハハハハハハ!!!! 諸君、突然だがこの舞踏会は悪魔が占拠した!!!!!!」


――――さあ、早くいこう、早くいこう、見失わないうちに




THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS × THE END OF THE CENTURY



BAD END



275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/06(金) 00:35:33.76 ID:OH0DW4ALO

以上で、聖飢魔II×シンデレラガールズの全編終了です
長々とお付き合いありがとう
片方しか知らない人がちょっとでももう片方に興味を持ってくれたら最悪
Pはシンデレラの舞踏会で、信者は続・全席死刑ツアーでまた会おう

では最後に、ダミアン浜田陛下万歳!!



元スレ
デーモン閣下「真泥霊羅プロジェクト!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446121767/
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote

        • 月間ランキング
        • はてぶ新着
        • アクセスランキング

        SSをツイートする

        SSをはてブする

         コメント一覧 (21)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 04:22
          • 名作
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 08:54
          • 待ってた
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 11:15
          • 常務www
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 12:30
          • 聖飢魔IIは永久なり!←リアル信者
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 12:57
          • ラストミサの最後の閣下の笑顔は清々しく
            やりきった悪魔の顔をしていた

          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 14:35
          • 長さに負けない面白さだったぞー
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 15:55
          • 常務のツッコミセンスあるな
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 17:22
          • 閣下に姉上がいらっしゃることも知らなかったにわか信者だが、それでも前作同様どちらにも愛を感じる良…最低最悪のコラボだな
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 23:10
          • 最高…いや最悪のSSだった…。
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 23:27
          • 史上最凶最悪のSSだった。普通に文才もあるし、面白かった。
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月06日 23:38
          • 長すぎだろうが、最悪だぜ
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月07日 12:25
          • 5 1期、2期合わせて凄まじい長さになってる。最高、いや最悪の力作でした

            聖飢魔IIとシンデレラガールズをここまで合わせられることに衝撃を受けました
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月07日 22:56
          • 最期の別れで杏が熱入れてる台詞が、ああやっぱりこれは聖飢魔IIのSSなのだな、と。
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月09日 18:29
          • 思わず涙出てしまったわ…
            個人的に正義のヒーローって出てちょっとガタッてしたけど
            担当アイドルのことを気にせず集中して読んでしまった…
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月10日 17:51
          • こんな最低最悪のssを書きやがった作者に乾杯
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月10日 03:11
          • 親分のキャラが悪すぎた。
            陛下にはもうどうしようもないほど惹かれた。
            大将のは全く伏線わからないし、RYO子嬢と伯爵はすこしだけ。
            現構成員は一悪魔一悪魔が悪い所で出てきて最悪な説法をするし、MCの時みたいな日常が繰り広げられていた。
            最後は涙まで出てくるし、最悪なバッドエンドだった。

            一言にまとめるなら「楽しい時間をありがとう」
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年02月12日 06:13
          • 何度読んでも涙で顔をボロボロにさせるこのSSは紛れもない最低最悪のSS。
            続全席死刑行きたかったなぁ……と思いを馳せながら読み直してた。
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年06月11日 14:03
          • 聖飢魔Ⅱに対する熱い想いとデレマスに対する愛を感じた

            長官でありaceでもある清水はんなんて、SSならではだよなぁ


            最低最悪の作品だった!
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月18日 03:55
          • 1 長さに違わぬ最低最悪のssだったよ
            普段ssはあまり読まないが、よもやこんなssを書く悪魔のような奴がいるとは思わなかった
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年08月04日 02:09
          • 5 別れの際のアイドルたちの言葉が、あの時の信者達の思いを代弁してるようで、それもまた涙を誘った
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年09月27日 19:08
          • 5 史上最悪のSSとはまさにこれだな
            読み込んだわ

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

        カテゴリ別アーカイブ
        月別アーカイブ
        記事検索
        スポンサードリンク
        画像・動画
        • 俺「ムラムラする…>>4(リスカ)しないと」妹「!?」
        • 俺「ムラムラする…>>4(リスカ)しないと」妹「!?」
        • 【シンフォギアXV】マリア「切歌の変身バンクエロすぎ問題」
        • 【安価】彡;(゚)(゚)  「あかん・・・腹が痛い」
        • 俺「暇だ..>>6(就職)するか」家族「!?」
        • 彡(゚)(゚) 「ワイが>>2(ゴミ)やと?!」
        • 息子「アレクサ、タイマー切って」
        • 息子「アレクサ、タイマー切って」
        • 【デレマス】ロマツア水戸黄門
        • 【ゼロワン】福添准「美食家なヒューマギア?馬鹿馬鹿しい」
        • 【うちの娘。】ラティナ「大きい方が好き?」
        • 【安価】彡(゚)(゚)「ワイが……仮面ライダー!?」ヒロイン「そうよ」
        • 死後俺「うっ…ここは?」係員「はい、以上で底辺シミュレーターは終了です」
        • 彡#(◎)(◎)「あ…?工事中やと…!?」
        • 彡#(◎)(◎)「あ…?工事中やと…!?」
        • 【変好き】紗雪「根本的な事を忘れていたわ・・・」
        • 暗殺者(♀)「よう。こんな夜更けになにをしているんだ?」
        • 男「へぇ~、課長ってスト2がお好きなんですか」女上司「ファイッ」
        新着コメント
        最新記事
        読者登録
        スポンサードリンク

        • ライブドアブログ
        © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ