千早「予定は」 ライラ「未定でございます」他
千早「如月千早と」
ライラ「ライラさんのー」
「「予定は未定」」
千早「皆さん今晩は。如月千早です」
ライラ「ライラさんですよー」
千早「記念すべき放送第一回目です。まずはライラさん、説明をお願いしてもいいかしら」
ライラ「はいです。この番組は、私と千早殿が行きたいところに行って、何となくブラブラする番組でございます」
千早「第一回目と言いながら、今のところ二回目があるかわからないらしいのよね」
ライラ「これは、行き当たりばったり、というものでございますねー。ライラさん知ってますよー」
千早「……否定する要素が見当たらないわ」
ライラ「おや、スタッフ様が困った顔をされていますねー」
千早「そ、それでは出発しましょうか」
ライラ「今日は千早殿がよく行く商店街、でございましたか?」
千早「ええ。スタッフさんにいきなり話を振られて、真っ先に思い浮かんだ場所なの」
ライラ「少し意外ですねー」
千早「そうかしら?」
ライラ「テレビで見る千早殿のイメージとはちょっと違うのですよ」
千早「……否定はしないけれど」
ライラ「今日は歌姫様の私生活が覗けるわけでございますねー」
千早「リ、リクエストする場所間違えたかしら」
***************************
ライラ「到着でございますー」
千早「最初の放送がこんな普通のところで良かったのかしら?」
ライラ「普段の千早殿が見られるなら問題ないと思いますですよ」
千早「そういうものかしら?」
ライラ「これこそテレビの前の皆様が見たいものなのでございます」
千早「微妙に納得がいかないのはなぜかしら」
ライラ「そういえば、どうしてこちらの商店街に来られるでございますか?」
千早「最近、自炊をするようになったのよ」
ライラ「なるほどー」
千早「事務所から帰る時に寄りやすくて。皆さん親切にしていただいて、おまけもしてくれるし」
ライラ「おー、おまけですか。お得なのはいいことですねー」
千早「気づいたら常連になっていた、というところかしら」
ライラ「ライラさん、千早殿の手料理に興味津々でございます」
千早「ま、まだ他人様にお見せできるような腕前じゃないから……」
ライラ「……お腹が空いてきましたですよ」
千早「アピールが露骨すぎるわよ、ライラさん?」
ライラ「むー、作戦は失敗でございますか」
――あら、千早ちゃんじゃない
千早「あ、女将さん。こんにちは」
ライラ「こんにちはです―」
――見慣れない子と一緒だけど、今日はどうしたの?
千早「実はこれ、テレビなんですけど大丈夫ですか?」
――そんなの、喜んで協力させてもらうわよ
千早「ありがとうございます」
ライラ「……」
千早「こちらはいつもお世話になっている精肉店の女将さん。レシピを教えてもらっ…た、り……」
ライラ「おおおおお肉でございますお肉が一杯でございますよなんと素晴らしい景色でしょうか」
千早「……ライラさん?」
ライラ「ああ美味しそうでございますそういえばライラさん最近お肉食べてないでございますねいやでも」
千早「ライラさん!!」
ライラ「……はっ! ごめんなさいです。あまりのことに我を忘れてしまいました」
――ライラちゃんっていうのかい。よかったらメンチカツ食べる?
ライラ「よ、よろしいのでございますですか!?」
――いいのいいの、アンタたちがウチの宣伝してくれるんでしょ?
千早「女将さん、そういうところは本当にしっかりしてますよね」
ライラ「ギブアンドテイク、というものでございますね」
千早「ありがたく頂いたらいいと思うわ。とても美味しいもの」
ライラ「むむむ。では、千早殿と半分こです」
千早「いいの?」
ライラ「二人で分ければ嬉しさも二倍でございます」
千早「ありがとう」
ライラ「それではいただきますです」
――どうだい?
ライラ「……幸せの味でございます」
千早「幸せ?」
ライラ「ライラさん、もっと日本語勉強しないとです」
千早「え?」
ライラ「今の気持ちをもっとちゃんと伝えられるようになりたいのでございますよ」
千早「(今のままでもいいかなって思うんだけれど)」
ライラ「ん? 千早殿何か言いましたですか?」
千早「ライラさんが半分こしてくれたから、私も幸せな気持ちだなって」
ライラ「おおー、幸せ二倍でございますね」
千早「ふふ」
ライラ「ライラさん、今度は自分のお金で買いに来ますですよ」
――ありがとね。おまけ用意して待ってるよ
ライラ「楽しみでございます」
千早「女将さん、ありがとうございました」
***************************
ライラ「美味しかったでございますねー」
千早「ふふ、そんなに?」
ライラ「はいです。久しぶりにお肉食べたのです」
千早「へ?」
ライラ「ライラさんはちょっと金欠なのです。あ、お家賃はきちんと払っていますですよ?」
千早「(……今度高槻さんに節約レシピを教えてもらおうかしら)」
ライラ「……おや?」
千早「(でも私じゃちゃんと教えてあげられるかどうか……)」
ライラ「千早殿千早殿」
千早「………えっ、なに?」
ライラ「こちらのお店に飾ってあるのは千早殿のサインではないでしょうか」
千早「そ、そうね。ここのCDショップにもよく来るから……」
ライラ「入ってみてもよろしいでしょうか?」
千早「ちょっと聞いてくるわね」
――いらっしゃ……おっ、千早ちゃんじゃないか
千早「お邪魔します。今テレビのロケ中なんですが、入っても大丈夫ですか?」
――どうぞどうぞ、千早ちゃんならいつでも歓迎だ
千早「大丈夫ですって」
ライラ「ご主人と仲がよろしいでございますか?」
千早「ええ。おじさんの趣味でクラシックが充実しているのよ。ここは売れる前からよく通っているわ」
ライラ「同好の士、というやつでございますね」
千早「……ライラさんって、本当に日本語上手よね」
ライラ「お邪魔しますですよー」
千早「え? ライラさんちょっと待って、お、置いていかないで」
ライラ「こんにちはー。ライラと申しますですよ」
千早「無理を聞いてくれてありがとうございます」
――気にしないでいいよ
ライラ「すごい数でございますねー」
千早「クラシックだけなら大型店舗にも負けてないと思うわ」
――趣味でやってるようなもんだからねぇ
ライラ「素敵な趣味でございます」
千早「もう少し商売を考えてもいいと思うのだけれど……」
ライラ「でも、千早殿はそんなご主人のお店が大好きのようですよー」
千早「……へ?」
ライラ「表にいた時より表情が柔らかいでございます」
千早「え? ……え!?」
――なんだ、そうなのかい?
ライラ「ライラさんこう見えて苦労していますから、人を見る目に自信ありですよ」
千早「いや、その……あの…え?」
ライラ「今の千早殿はとても可愛らしいです」
千早「……………」
ライラ「なんと、千早殿が固まってしまいました」
――あはは、僕もこんな千早ちゃんは初めて見るね
ライラ「おや、こちらのコーナーには765プロの皆様のCDがずらりでございますね」
――千早ちゃんをきっかけに、みんなのファンになっちゃってね
ライラ「ライラさんも、いつか皆様のようになりたいですねー」
――ライラちゃんもアイドルなの?
ライラ「はいです。まだまだ駆け出しでございまして、CDデビューへの道は長く険しいですよ」
――CDデビュー決まったら教えてね。特設コーナー作っちゃうから
ライラ「おお、本当でございますか」
――なんかこう、応援したくなっちゃうんだよね
ライラ「ありがとうございますです。ライラさん、頑張りますよー」
――千早ちゃんだって最初の頃は……
千早「!! ちょっとおじさん、その話は」
ライラ「千早殿、お帰りなさいですよー」
千早「ええ、ただいま……じゃなくて! その話はやめてっていつも言ってるのに」
――そうかい? そんなに嫌かなぁ?
ライラ「ライラさんはとても気になるでございます」
千早「いいの!! おじさん、お邪魔しました」
ライラ「千早殿、ご主人とあまりお話しされてませんがよろしいのでございますか?」
千早「いいんです!!」
ライラ「残念です。ご主人、ありがとうございましたですよ」
千早「(……このままここにいたら何を暴露されるか)」
――はは、また来てね
ライラ「はいです。また来ますので、その時お話を伺うでございます」
千早「ライラさん!?」
――――――
――――
――
ライラ「千早殿の秘密、知りたかったですねー」
千早「そんなに大した話じゃないのよ? ちょっと恥ずかしい話ではあるけれど」
ライラ「一緒にお仕事する千早殿のこと、もっとよく知りたいと思ったのですが」
千早「い、いえね、アイドルにもプライベートというものがね?」
ライラ「そう言われては仕方ないでございますね」
千早「わかってくれたようで何よりだわ」
ライラ「色んな千早殿を知れば、もっと仲良くなれると思ったですが」
千早「……ライラさん」
ライラ「人が嫌がることをしてはいけないですよ。ライラさん、諦めるです」
千早「…………誰にも言わないって約束してくれるかしら」
ライラ「いいでございますか?」
千早「ライラさんがそんな風に思ってくれるのは嬉しいもの」
ライラ「千早殿、大好きですーー!!」
千早「わ、ちょっと、ライラさん!?」
***************************
ライラ「千早殿、あれはひょっとして……」
千早「喫茶店ね。この時期はソフトクリームも目玉の一つだから、看板を出しているのね」
ライラ「アイスでございますね!!」
千早「……アイス、好きなの?」
ライラ「何を隠そうライラさんの大好物でございます!!」
千早「ふふっ、カメラが大丈夫か聞いてきましょうか?」
ライラ「いえ、今度はライラさんが行ってくるです」
千早「それじゃ、お願いね」
ライラ「はいです!!」
――――――
――――
――
ライラ「ダメでございました」
千早「残念ね」
ライラ「少し気難しいお客様がいらっしゃるとのことでした」
千早「そうだったの」
ライラ「千早殿によろしくお伝えくださいとのことでございました」
千早「……挨拶だけしてくるから、ちょっと待っててもらっていいかしら?」
ライラ「わかりましたですよ」
ライラ「千早殿、行ってしまいましたです。……うぅ………アイス…」
千早「お待たせライラさん。はい、これ」
ライラ「お帰りなさいま……ち、千早殿、これ、これ!!」
千早「ふふっ、買ってきちゃった」
ライラ「おおおおおお……ありがとうございますですよ」
千早「そんなに喜んでくれるなんて、買ってきた甲斐があったわね」
ライラ「い、頂いてもよろしいですか!?」
千早「ええ、どうぞ」
ライラ「………幸せでございます」
千早「よかった。……あら、ライラさんちょっとじっとしててね」
ライラ「どうかしましたですか?」
千早「アイドルが口のまわりを汚してちゃいけないわ……はい、もう大丈夫」
ライラ「ありがとうございますです」
千早「ふふっ、どういたしまして」
ライラ「千早殿はなんだかお姉さんみたいでございますね」
千早「…………え?」
ライラ「ライラさん、失礼なことを言ってしまったでしょうか?」
千早「……いいえ、同い年なのにちょっとおかしいかなって」
千早「(…………お姉ちゃん、か)」
ライラ「おお、そういえばそうでございました」
千早「それに、お姉ちゃんみたいなのに『殿』はないんじゃないかしら?」
ライラ「それでは千早さんと呼ばせて頂いてもよろしいですか?」
千早「ええ、もちろん」
ライラ「改めてよろしくお願いしますですよ、千早さん」
千早「こちらこそ、ライラさん」
***************************
ライラ「おや、商店街はもう終わりでございますか?」
千早「まぁ、あまり大きなところでもないから」
ライラ「でも、千早さんは愛されていましたですね」
千早「ここではアイドルである自分を忘れていられるの。ありがたいことだわ」
ライラ「ライラさんはちょっとだけ羨ましいのです」
千早「あら、今日だけでライラさんのファンもずいぶん増えたみたいだけど?」
ライラ「?」
千早「ほら後ろ」
ライラ「おお、皆様わざわざお見送りに来てくださったのですか。ありがとうございますですよ」
――――――
――――
――
ライラ「というわけで、第一回目の放送は千早さんごひいきの商店街からお送りしましたですよ」
千早「こんな感じで良かったのかしら」
ライラ「いいと思いますですよ。行き当たりばったり企画でございますから」
千早「できれば二回目以降もやってみたいとは思うのだけど」
ライラ「それは見てくださった方とスタッフ様と、あと偉い人が決めるのでございますよ」
千早「な、なかなか手厳しいわね」
ライラ「ライラさんは、これでもなかなか苦労しているのですよ」
千早「(これは踏み込んで聞いていいのかしら)」
ライラ「でも、次があるのでしたら、千早さんに紹介したい場所があるのでございます」
千早「そうなの?」
ライラ「ですので、ライラさんも次があればいいなーと思うのです」
千早「そうね。これで次がなかったら私、変な引っ掛かりを抱えたままになるものね」
ライラ「えーと、ご意見、ご感想は番組ホームページまで。この商店街の情報も載っています、とのことでございますー」
千早「……え?」
ライラ「どうかしましたですか?」
千早「次の予定も決まってないのに、ホームページはあるの?」
ライラ「どうやらそのようでございます」
千早「……力を入れるのはそこじゃないと思うの」
ライラ「せめて、無駄にならないようにお祈りいたしましょう」
千早「そうね、そうしましょうか」
ライラ「それではお別れの時間のようでございますよ」
千早「如月千早と」
ライラ「ライラさんのー」
千早「『予定は未定』をお送りしました」
ライラ「さよならですよー」
千早「……本当に次がなかったらどうしようかしら」
***************************
【収録後】
P「お゛つ゛か゛れ゛ち゛は゛や゛ぁ」
千早「な、なんで号泣してるんですか、プロデューサー!?」
P「あ゛の゛な゛……」
千早「ああもう、とにかくこっちに来てください」
――――――
――――
――
千早「落ち着きましたか?」
P「ああ、なんとか」
千早「人目もはばからずに、まったく……」
P「本当にすまない。つい感極まっちまって」
千早「それで、何があったんですか?」
P「ライラさんとアイス食べてたとこの会話でちょっとな」
千早「……ああ、『お姉ちゃん』ですか」
P「優君のこと、ちゃんと向き合って、受け入れて、前に進んでるんだなって思ったらどうにも……」
千早「そうできたのは、事務所のみんながいてくれたからですよ」
P「春香たちには感謝してもしきれないな」
千早「(私が戻ると疑いもせず、当たり前のように待ってくれていた誰かさんにも、ね)」
P「なんか言ったか?」
千早「いいえ、なんでも」
P「そっか」
千早「ええ」
P「二回目、あるといいな」
千早「そこはプロデューサーの腕の見せどころではないかと」
P「仰るとおりで」
千早「期待してますよ?」
P「大丈夫。その為にホームページまで作ったんだから」
千早「……プロデューサーが?」
P「そう、俺が」
千早「…………」
P「どうした?」
千早「力の入れ方がおかしいと思いません?」
P「視聴者の声は交渉材料としてはかなり有効だぞ」
千早「いえ、次回が未定という企画にしなければよかっただけでは?」
P「それじゃ面白くないだろ」
千早「何でそう斜め上に全力なんですか」
P「褒めるなよ」
千早「褒めてません」
P「え?」
千早「そこで意外そうな顔をする意味がわかりません」
P「へ?」
千早「(まぁ、飽きはしませんけれど)」
P「なんか言ったか?」
千早「別に」
P「そうか」
千早「ええ」
<続く?>
ライラ「予定は?」 千早「相変わらず未定だそうよ」
千早「如月千早と」
ライラ「ライラさんのー」
「「予定は未定」」
千早「皆さん今晩は。如月千早です」
ライラ「ライラさんですよー」
千早「なんと、二回目を迎えることができました」
ライラ「喜ばしいことでございます」
千早「前回、商店街を何となくブラブラしただけだったでしょ?」
ライラ「とても楽しかったですねー」
千早「放送としてあれで良かったのか心配だったのだけれど」
ライラ「美味しいメンチカツにアイスまで頂けて大満足でございました」
千早「……薄々感じていたけれど、ライラさんって自由よね」
ライラ「そうでございますか?」
千早「おおらかというかマイペースというか」
ライラ「照れますですよ」
千早「……あと、ポジティブ」
ライラ「前向きなのはいいことでございますねー」
千早「その通りね」
ライラ「今日はライラさんのとっておきの場所にお連れしますですよ」
千早「私、詳しい話を聞かされていないのだけれど」
ライラ「行ってみてのお楽しみでございますねー」
千早「……私が色々気にし過ぎなのかしら」
ライラ「では、レッツゴーでございます」
千早「ご、ごー」
ライラ「千早さん、目的地に着くまでにお聞きしたいことがあるのですよ」
千早「あら、何かしら?」
ライラ「前回放送の感想の中に『ペタンコンビ』とあったのですが、どういう意味でございましょうか?」
千早「ペ、ペタン……?」
千早「(寄せられた他の感想から察するに、『胸がペタン』と言いたいのだろうけれど……)」
千早「……くっ」
ライラ「どうかしましたですか?」
千早「べ、別に。それはね、似た者同士とか、息の合ったコンビとか、そういう意味よ」
ライラ「おー、それは嬉しいお言葉ですねー」
千早「(なんて無垢な笑顔なの? 嘘を吐いたのが後ろめたいわ)」
千早「(でも本当のことを言って、もしこの笑顔が曇ってしまったら……)」
千早「(そうよ。そうなるくらいなら、私一人が罪悪感に悩む程度なんてことないわ)」
千早「ええ、とても光栄なことよね」
ライラ「ライラさん、これからもっと頑張りますですよー」
千早「(うう、胸が痛い)」
***************************
ライラ「到着でございますー」
千早「ええと、この公園?」
ライラ「はいです。ライラさんの運命が決まった場所でございますねー」
千早「話のスケールが随分と大きいわ……」
ライラ「ライラさんが今のライラさんになるきっかけをくれたのです」
千早「……大切な場所、ということかしら」
ライラ「はいです。ですから、今もよく来るのですよ」
千早「どんなふうに過ごすの?」
ライラ「ベンチに座ってボーっとしたり、知らない人とおしゃべりしたりですねー」
千早「知らない人? ……って、え? ライラさん?」
――こんにちはです。大きな犬さんでございますねー
――あらこんにちは
――お散歩でございますか?
――ここ、この子のお気に入りなのよ
千早「…………こういうのがいいところ、なのよね?」
――撫でさせていただいてもよろしいでしょうかー
――ええ、どうぞ
――おおー、フカフカでございます。お利口さんですねー
――あらありがとう
千早「……あ、風が気持ちいい」
――――――
――――
――
ライラ「ただいまですー」
千早「…………」
ライラ「おや、どうしましたですか?」
千早「……普段ライラさんがどんなふうに過ごしているのか、よくわかったわ」
ライラ「? お疲れなら、あちらのベンチで一休みしますですか?」
千早「……そうね、そうさせてもらおうかしら」
ライラ「ポカポカでございますねー」
千早「本当ね。過ごしやすい、いいお天気」
ライラ「先ほどの犬さんは大きくてかわいかったのですよ」
千早「いつもあんな感じなの?」
ライラ「そうでございますねー。色んな人とお話しするのは楽しいのですよ」
千早「(ちょっと無防備すぎないかしら)」
ライラ「こうやって座っていて、声をかけられてお話しすることも多いですねー。ライラさん、目立つのでしょうか」
千早「人目を引くのは確かだけれど」
ライラ「何となく世間話をしたり、日本のことを教わったり、皆さんとても優しくて親切でございます」
ライラ「皆さん笑顔でお話ししてくださいます。笑顔はいいですねー。素敵でございます」
千早「……ライラさん、他人は自分を映す鏡っていう言葉を知ってるかしら?」
ライラ「いえ、初めて聞きますです」
千早「自分が笑っていたら相手も笑顔になるし、自分が落ち込んでいたら相手も暗くなってしまうっていう感じの意味なのだけれど」
千早「ライラさんが親切な人やいい人に出会えて、笑顔が素敵だと感じられるのは、きっとライラさんが素敵だからなのよ」
ライラ「……」
千早「ど、どうかした?」
ライラ「……千早さんの笑顔に見惚れていたでございます」
千早「え?」
ライラ「あちらでスタッフ様がメロメロになっているでございますよ」
千早「あの……へ? ………え?」
ライラ「おや、固まってしまいましたですね。この千早さんも可愛いでございます」
ライラ「千早さん、お帰りなさいですよー」
千早「お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございません」
ライラ「そんなことないでございますよ? とても可愛かったのです」
千早「へっ?」
ライラ「ほら、スタッフ様も大いに賛同のようでございます」
千早「いや、あの……」
ライラ「ライラさん二度目の運命の出会いでございますよ」
千早「二度目?」
ライラ「ライラさん小さなころから日本に興味がありまして、勉強していたのです」
千早「それで日本語も上手なのね」
ライラ「それから色々ありまして、家出することになったのですが、せっかくなら好きな日本に来てみようと思ったのです」
千早「……家出で日本にって、確かドバイ出身って聞いたような…」
ライラ「皆さん親切でしたが、お仕事でいっぱい失敗してしまいまして、お家賃が払えなくなったのですよー」
千早「……え?」
ライラ「どうしようかなと考えているうちに夜になったので、これはもうここに泊まるしかないかなーと」
千早「ここって……もしかしてこの公園?」
ライラ「はいです。今まさに座っているこのベンチでございますよ」
千早「普通に考えて危ないわよね?」
ライラ「故郷に比べれば過ごしやすいですので、2~3日なら大丈夫でございますよ」
千早「いえ、そういう意味ではなくてね」
ライラ「そんな時に声をかけてくださったのが、プロデューサー殿なのです」
千早「(聞いてくれない)」
ライラ「親身に話を聞いてくださいまして、なんとご飯と泊るところのお世話をしてくださったのですよ」
千早「ライラさんついて行っちゃったのね。……怪しい人じゃなくて良かったわ」
ライラ「翌朝には何とライラさん、アイドルにスカウトされたのでございます」
ライラ「アイドルのお仕事でお家賃払えます。プロデューサー殿に一宿一飯の恩を返せます」
ライラ「良いことずくめでしたので、ライラさんはアイドルになったのです」
千早「(……ライラさんが変なところでだまされたりしないか心配になってきたわ)」
ライラ「ということで、この公園はライラさんの出発点なのですよ」
千早「そんな偶然がなければ、私もライラさんに会えなかったのね」
ライラ「おー、そういえばそうでございます」
千早「一歩間違えれば大変なことになっていたかもしれないわけだし」
ライラ「結果よければすべてよしでございますよ」
千早「(ライラさんのプロデューサーさん、しっかり守ってあげてください)」
くぅ~~
千早「?」
ライラ「お恥ずかしい。ライラさんお腹が減ってきましたですよ」
千早「こんな公園に来るってわかっていたら、何か用意することも出来たのだけれど」
ライラ「……ライラさん痛恨のミスです」
千早「どうしたの?」
ライラ「ライラさんが目的地を秘密にしたばっかりに、千早さんの手料理をいただく機会を逃してしまいました」
千早「そ、そんなに大した腕前ではないのよ?」
ライラ「千早さんの手料理なら美味しいに違いないのですよ」
千早「いえ、だからね?」
ライラ「……残念でございます」
千早「もう、わかったわ。次回の予定は相変わらず未定だけど、機会があれば、ね」
ライラ「おお、本当でございますか!?」
千早「ええ、約束」
ライラ「やりました! ライラさんやりましたですよ!!」
千早「(こんなに喜んでもらえるなら、頑張らないとね)」
***************************
千早「ライラさん、この辺りにお勧めのお店はあるかしら」
ライラ「どうしましたですか?」
千早「いい時間だし、お腹空いているんでしょう?」
ライラ「おー、ありますですよ」
千早「じゃあ、行ってみる?」
ライラ「はいです」
――――――
――――
――
千早「駄菓子屋さん?」
ライラ「テレビが大丈夫か聞いてくるですよ」
千早「え、ええ」
――こんにちはでございますー
――はいはい、いらっしゃい
――えへへー、今日はライラさんテレビで来ているのですが、よろしいでしょうか?
――大丈夫じゃないかねぇ
――ありがとうございますです
ライラ「よろしいそうですよー」
千早「よく来るの?」
ライラ「はいですよ。ここのおばあさんとは公園でお知り合いになりましたです」
千早「最近こういうお店見なくなったわね」
ライラ「そうなのですか? 色んなものがあってお安いので、ライラさんは好きなのですが」
千早「私も小さいころは似たようなお店に通ったわ」
ライラ「ライラさんはもちろんアイスでございますが、千早さんはどうしますです?」
千早「そうね、さくらんぼ餅にしようかしら」
ライラ「この前は千早さんに買ってきてもらったので、今度はライラさんが買ってくるでございます」
千早「それじゃあ、お願いするわね」
ライラ「おばあさん、今日はこれにするですよ」
――はいよ。いつもありがとね
ライラ「では、お店の前のベンチをお借りしますー」
――ゆっくりしてっていいからねぇ
千早「なんだか可愛らしいおばあさんね」
ライラ「時々おまけしてくれるのです」
千早「随分と仲がいいのね?」
ライラ「仲良しさんですよー」
千早「ふふ」
ライラ「……やっぱりアイスはいいですねー」
千早「これも、なんだか懐かしい味だわ」
ライラ「なんだかのんびり、でございますねー」
千早「ライラさんは、アイドル楽しい?」
ライラ「あー、まだまだ分からないことが多いので大変でございます」
千早「確かにそうかもね」
ライラ「でも、こうして千早さんとお仕事が出来るのは、とても嬉しいです」
千早「……ライラさん」
ライラ「アイドルにしてくださったプロデューサー殿には感謝しないとですねー」
ライラ「ですが、ライラさんはまだあんまり売れてないので恩返しが出来てないですよ」
千早「そんなに気にすることはないと思うのだけれど」
ライラ「そこで、ライラさんは目標を持つことにしたのです」
千早「目標?」
ライラ「ライラさんは、千早さんみたいなアイドルになりたいですよ」
千早「……え、私?」
ライラ「はいです」
千早「とても光栄なことだけれど……私でいいの?」
ライラ「ライラさんうまく言えなくてもどかしいのですが、先ほど公園でお話ししていて、そう思ったのでございます」
千早「(二度目って、そういうことなのかしら?)」
ライラ「御迷惑でしょうか?」
千早「いいえ、とても嬉しいわ」
ライラ「良かったですー」
千早「(私も、この笑顔に負けないようにしないとね)」
***************************
ライラ「おや、もうお時間でございますか」
千早「二人でおしゃべりしていただけで良かったのかしら」
ライラ「スタッフ様からはOKが出ているので大丈夫でございますよ」
千早「それなら、まぁ、いいのかしら」
ライラ「ライラさんはいろんなお話が出来て楽しかったですよ?」
千早「それは私も同感」
ライラ「おー、心が通じ合うというものでございますね」
千早「そ、そうなのかしら」
ライラ「というわけで今回はライラさんお気に入りの公園からお送りしましたですよ」
千早「次回放送は……またしても未定、だそうです」
ライラ「番組ホームページに寄せられたご意見、ご感想がカギになるそうですー」
千早「いったいどうなることやら」
ライラ「次回があれば、千早さんの手料理が頂けるのです」
千早「あ、覚えてたのね」
ライラ「ですので、テレビの前の皆さんよろしくお願いしますですよ」
千早「(目が本気だわ)」
ライラ「それではお別れの時間のようでございますよ」
千早「如月千早と」
ライラ「ライラさんのー」
千早「『予定は未定』をお送りしました」
ライラ「さよならですよー」
千早「……料理、誰にアドバイスしてもらおうかしら」
***************************
【収録後】
モバP「お疲れ様、ライラさん」
ライラ「おー、プロデューサー殿。今日のライラさんはいかがでしたか?」
モバP「ライラさんらしさが出ていて、とてもよかったと思いますよ」
ライラ「嬉しいお言葉ですねー」
モバP「ライラさんが買い食いする場所も分かったことですし」
ライラ「あー、いつもではないのでございますよ?」
モバP「わかっていますよ。それだけ余裕が出てきたということでしょう?」
ライラ「そうですねー。時々贅沢できるようにはなってきたです」
モバP「頑張ってきた甲斐があったというものです」
ライラ「でも、ライラさんはこれからもっと頑張らないといけないでございます」
モバP「『あの』如月千早さんが目標ですからね」
ライラ「千早さんみたいな素敵なアイドルになれるでしょうか」
モバP「簡単ではないですね。目標はとても高く、遠いのが現実です」
ライラ「難しいでございますか」
モバP「それに、ライラさんはライラさんですから。如月さんにはなれませんし、その必要もない」
ライラ「どういうことでございますか?」
モバP「ライラさんだから見えるもの、感じられるものがあるはずです。それを大事にしていきましょう」
ライラ「うーん、よくわからないのですよ」
モバP「今のままでいい、ということですよ」
ライラ「それでは千早さんに追いつけませんです」
モバP「もちろん、レッスンはどんどん増やしていきますよ?」
ライラ「おぉ、なかなか厳しいでございますね」
モバP「ですが、アイドルとしての軸を変える必要なないと思います」
ライラ「軸、でございますか?」
モバP「ええ。ライラさんならトップになれる、そう信じていますから」
ライラ「プロデューサー殿のお言葉はとても嬉しいですねー」
モバP「それでは帰りましょうか」
ライラ「あのー、プロデューサー殿?」
モバP「今日も収録中に頂いていたようなので、ご褒美はなしですよ?」
ライラ「うぅー、意地悪でございます」
モバP「明日からのレッスン、頑張れたら考えておきましょう」
ライラ「本当でございますね? 約束しましたですよ?」
モバP「ええ、もちろん」
ライラ「ライラさん頑張りますよー」
***************************
【放送後】
千早「一応、どうするかは考えておいたほうがいいわよね……」
響「おっはよーございまーす」
千早「あら我那覇さん、おはよう」
響「あれ、千早だけ?」
千早「音無さんが買い出しに行くっていうから、留守番しているところよ」
響「そっかー。あ、自分お茶入れるけど千早も飲む?」
千早「ええ、お願いしてもいいかしら」
響「じゃあちょっと待っててね」
千早「(そういえば我那覇さん、確か料理が得意だって……)」
響「それにしても、最近みんな揃うことが少なくなったよね」
千早「そうね。でも、お仕事をもらえるのはありがたいことだわ」
響「そうなんだけどね……はい、おまたせ」
千早「ありがとう」
響「そういえば千早、この前の放送観たぞ」
千早「この前のって?」
響「ほら、CGプロのライラって子とやってる番組」
千早「そうなの……って、なんでニヤニヤしてるのかしら」
響「いやー、ああいう風にのんびりおしゃべりしてる千早が新鮮で面白かった」
千早「……なぜか素直に喜べないわね」
響「あんなに自然に笑ってる千早は、少し前からは想像もできなかったからね」
千早「それはまぁ、そうかもしれないけれど」
響「それで、次回の予定は?」
千早「残念ながら未定よ」
響「なんか変な企画だよね」
千早「そうね。それに、そんな状態でこんなことを聞くのも変かもしれないけれど……」
響「どうしたの?」
千早「私でも簡単に出来るお弁当って、どんなものがあるかしら」
響「お弁当って……ああ、そういうことか」
千早「いえね、約束した手前、準備くらいはしておいて方がいいかなって」
響「ふーん」
千早「またそうやってニヤニヤする」
響「ウソウソ。共演者とも仲良くやってるんだなぁ、ってなんか嬉しかっただけさー」
千早「なんだか保護者みたいなセリフね」
響「千早って、大人びてる割に変なとこで子供っぽいからなー」
千早「自覚がないわけじゃないけど……」
響「サンドイッチとかどう? パンで具を挟むだけだから失敗のしようがないよ?」
千早「確かに、それなら私にも作れるけれど」
響「パンの種類とか、具材とかでいくらでも工夫できるし」
千早「……そうね、その辺りが無難かもしれないわね」
響「これなら頼れるお姉さんの面目も保てるさー」
千早「またそうやってからかうんだから」
響「不安があったら、この響お姉さんを頼ってもいいんだよ?」
千早「いざとなったらお願いするわ、響お姉さん?」
響「うがー。頭を撫でるのはやめるさー」
千早「ふふ。やられっぱなじゃ不公平ですもの」
響「……千早も強くなったよね」
千早「もしそうなら、みんなのお陰よ」
<続くかも>
千早「未定よね?」 ライラ「はいです」
千早「如月千早と」
ライラ「ライラさんのー」
「「予定は未定」」
千早「皆さん今晩は。如月千早です」
ライラ「ライラさんでございますー」
千早「未定未定と言いながら、三回目です」
ライラ「今日もペタンコンビでお送りしますよー」
千早「ぶふっ」
ライラ「千早さんどうしたですか?」
千早「…………い、いえ。何でもないわ」
千早「(前回誤魔化したツケだとでも言うの!?)」
ライラ「何やら浮かない顔をしておいでですが」
ライラ「(ライラさんと似た者同士というのがお気に召さなかったのでしょうか)」
千早「大丈夫。だからそんな顔しないで」
ライラ「ですが……」
千早「私は、お日様みたいに笑ってるライラさんが好きなの。ね?」
ライラ「えへへー」
千早「(機嫌、直してくれたかしら)」
ライラ「それでは、気を取り直していきましょー」
千早「そうね」
ライラ「この番組はこのまま続くのでございますか?」
千早「えー、スタッフさんより『自分たちも知らされていません』ですって」
ライラ「何とも不思議な番組でございますねー」
千早「……全く同感だわ」
ライラ「今回は千早さんの思い出の場所に連れて行ってくださるのですよね」
千早「ええ、私にとって大事な場所ね」
ライラ「楽しみでございます」
千早「そういえばライラさん、あの商店街にも何度か行ってるんですってね」
ライラ「はいですよ。本当に皆様親切で、ライラさんもすっかり虜です」
千早「……CDショップのおじさんとも話を?」
ライラ「はい、いろいろ教えていただきましたー」
千早「ど、どんな話だった?」
ライラ「音楽について大変興味深いお話を伺いましたねー」
千早「(あ、そういう方面の話だったのね)」
ライラ「それから、千早さんのお話も聞きましたですよ?」
千早「(おじさんのことだからあまり変な話はしてないと思うけれど)」
千早「……あとでこっそり教えてくれる?」
ライラ「内緒話……なんだかドキドキする響きでございます」
千早「(ここでその笑顔は卑怯だと思う)」
***************************
ライラ「こちらでよろしいのですか?」
千早「ええ。何の変哲もない河原で申し訳ないのだけれど」
ライラ「お日様でキラキラ光っていて、とてもキレイでございますねー」
千早「ふふ」
ライラ「どうかしましたですか?」
千早「ライラさん、何でもないところから何か見つけるのが上手いなって」
ライラ「どういうことでしょうか」
千早「私、川面の反射なんて気にも留めてなかったもの」
ライラ「ほー」
千早「そういうことに気付けるのも才能だと思うわ」
ライラ「フラフラフワフワしているとはよく言われるのでございますが」
千早「たしかに、そういうところもあるわね」
ライラ「むー。そこで笑わずに否定して欲しかったです」
千早「ふふ、ごめんなさい」
ライラ「ライラさんは外国から来ましたので、色々なものが目新しく映るのですよ」
千早「私は息を抜いたりするのが下手だから、そういうものに気付けないのよね」
ライラ「そうなのですか?」
千早「この前も事務所の仲間に屋上に呼び出されたの。なんでだと思う?」
ライラ「何やら大切なお話がありそうな雰囲気です」
千早「ただ夜空が綺麗だったから、ってだけの理由」
ライラ「(千早さんが何やら嬉しそうでございますねー)」
千早「何だそんなことって理由なんだけど、周りを気にする余裕がなくなってたんだなって気付かされたわ」
ライラ「その方はなかなかのやり手でございますね」
千早「本人にその自覚はないと思うけれどね」
ライラ「とても仲がよろしいのですねー」
千早「ええ、大切な仲間ですもの」
ライラ「ちょっとだけ羨ましいのでございます」
千早「ライラさんにも素敵な仲間がいるんじゃない?」
ライラ「そうでございますねー。事務所の皆さんとても優しいでございますよ」
ライラ「(でも、千早さんのような笑顔を向ける相手はまだいない気がするですよ)」
千早「どうかした?」
ライラ「ライラさんも、もっと事務所の皆さんと仲良くしたいなーと思ったでございます」
千早「ライラさんなら大丈夫よ」
ライラ「そうでございますか?」
千早「自分で言うのもなんだけれど、私、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプじゃないのよ」
ライラ「ほぇ?」
千早「それなのに、ライラさんとはすぐに打ち解けられたわ」
ライラ「そうだったのでございますかー」
千早「きっと、ライラさんのフラフラフワフワがよかったのね」
ライラ「むー。千早さんが意地悪でございます」
千早「ふふ、ごめんなさい」
ライラ「えへへー」
千早「(この笑顔のお陰ね)」
――――――
――――
――
ライラ「そういえば、千早さんはここにどのような思い出が?」
千早「……きっかけをもらった場所、かしら」
ライラ「きっかけでございますか?」
千早「ええ。ライラさんはもう聞いたかもしれないけれど、私って初めはアイドルに興味なかったのよ」
ライラ「あー、その話はお聞きしましたですよ」
千早「本当は歌手になりたかったのだけれど、今の事務所の社長に声をかけられて」
ライラ「それでアイドルになったのですか?」
千早「それなのに、私は歌が歌いたい、歌の仕事以外するつもりはありませんってね」
千早「今思い返すと、一体何様なのって呆れてしまうわ」
ライラ「今の千早さんからは想像がつかないですねー」
千早「そんな態度だったから、あっという間に頭打ちになっちゃったの」
千早「でも、当時の私は何が悪いのかちっともわかってなかった」
――千早が歌に込めて伝えたい想いはなんだ
千早「そんな問いかけにも、ちゃんとした答えが出せないでいたの」
ライラ「歌に込める想い、でございますかー」
千早「そしたら、連れてこられたのがここ」
千早「ちょうどあそこのあたりで歌っている女の子がいたわ」
千早「お世辞にも上手とは言えない歌だったけれど、女の子はとても楽しそうに歌っていたの」
――お前に足りないもの、あれがその内の一つだ
千早「その言葉には素直に納得できたのだけど、じゃあどうすれば、っていうのがわからなくて」
――千早は頭いいのに時々バカだな。足りないなら付け足せばいいんだよ
ライラ「? 頭がいい方はバカではないのですよ」
千早「頭が固いって言いたかったんだと思うわ」
――如月千早という人間が成長すれば、千早の歌も成長する
――目に映るものすべてを歌のための肥やしにしろ
――そうやって千早だけの歌を歌えるようになれ
ライラ「なかなか厳しいお言葉ですねー」
千早「あのころは余裕もなかったし、下手な慰めよりもよっぽどありがたかったわ」
ライラ「(千早さんのそういう所もきっと理解されていたのでしょうねー)」
千早「それからかしら。アイドルというものに前向きになれたのは」
千早「ここぞとばかりに色んな仕事を回されたけれど、ね」
ライラ「…………」
千早「ちょっと退屈な話だったかしら」
ライラ「そういうわけではなくてですね、わたくしはどうなのかな、と考えたのですよ」
ライラ「最初はお金もお仕事もなくて、プロデューサー殿に恩返しするためにアイドルになりました」
千早「この前の公園で聞かせてもらったわね」
ライラ「少しずつお仕事を頂けるようになりまして、お家賃も払えるようになりました」
ライラ「楽しくお仕事をしてお金まで頂ける、なんと素晴らしいのでしょう、と」
ライラ「それで満足して、あまりアイドルというものを真剣に考えてこなかった気がするのでございます」
千早「ライラさん……」
ライラ「そんなわたくしが、千早さんのようなアイドルになりたいというのは失礼ではないかと思ったのです」
千早「……ライラさんが感じる『楽しい』は貴女だけのもの? それともみんなで感じるもの?」
ライラ「……以前ステージで歌わせていただいた時は、皆さん応援してくださいました」
ライラ「わたくしも、皆さんも笑顔になって、それが嬉しくて楽しかったです」
千早「それなら、問題ないんじゃないかしら」
ライラ「そうなのですか?」
千早「真剣に取り組んでいない人には、誰かを笑顔にすることなんてできないもの」
ライラ「千早さん……」
千早「少し生臭い話だけれど、私はお金のためにアイドルをしたっていいと思いわ」
千早「アイドルというものに対して真摯な姿勢で取り組んでいるのなら」
ライラ「……でも、お金のためというのはなんだか寂しい気がするのですよ」
千早「そう思えるのは、それだけじゃないからでしょう」
ライラ「どういうことです?」
千早「ライラさんは、応援してくれる人やこれから出会う人、そんな人たちのことを大切に思えて、頑張ることができる?」
ライラ「はいです」
千早「ね、お金のためだけじゃないでしょう?」
ライラ「!」
千早「アイドルとしてのライラさんがどうありたいのか、それはライラさんにしか決められないわ」
千早「でも、それを応援してくれる人がいるのだもの。きっと大丈夫よ」
ライラ「えへへー。やっぱり千早さんはお姉さんでございますねー」
千早「ふふ、褒めても大したものは出てこないわよ?」
***************************
千早「そういえばライラさん、この前の約束は覚えている?」
ライラ「約束でございますか……ええと、うーん…………はっ! もしかするとお弁当でございますか!?」
千早「正解。何か食べられないものとかはあるの……って、先に聞いておくべきことだったわね」
ライラ「ライラさんは何でも美味しくいただきますですよー」
千早「それはよかったわ」
ライラ「ライラさん感激でございます」
千早「食べる前から大げさね」
ライラ「千早さんが作ってくださったというだけでもうライラさんは幸せなのですよ!!」
千早「そ、そうなの?」
千早「(味見もしたし大丈夫、失望されることはない……はずだわ)」
ライラ「おお、サンドイッチでございますか」
千早「卵とツナと鳥の照り焼きの三種類を作ってみたのだけど、私にはこれが精いっぱいだったわ」
ライラ「ライラさんはあまり料理ができませんので、尊敬でございます」
千早「(このままだと、どんどんハードルが上がってしまう)」
千早「どうぞ食べてみて?」
ライラ「それでは大好きなお肉からいただきますです」
千早「(なんだろう、どんなオーディションより緊張してる)」
ライラ「おお、お肉が甘辛くておいしいでございますよ」
千早「そう? ありがとう」
千早「(……この一週間練習した甲斐があったわ)」
ライラ「千早さんは食べないのですか?」
千早「ええ、それじゃあいただきます」
ライラ「一緒に食べて幸せ二倍でございますねー」
千早「ふふ、本当ね」
千早「(春香がお菓子を作ってくる理由、少しわかったかも)」
――――――
――――
――
ライラ「ごちそうさまでございました」
千早「お粗末様でした」
ライラ「どれもとても美味しかったのです。千早さんありがとうございました」
千早「こちらこそ、あんなに美味しそうに食べてもらえて嬉しかったわ」
ライラ「ライラさん、何かお返しをしたいです」
千早「さっきの笑顔が何よりのお返しなんだけれど」
ライラ「それではライラさんの気が済まないのですよ」
千早「(こういうところは律儀なのね)」
ライラ「でも今は何も持っていませんので……」
千早「本当に気にしなくていいのよ?」
ライラ「そうだ、アイドルらしく歌でお返しをしますですよ」
千早「歌?」
ライラ「はいです。故郷で爺に教えてもらった歌ですよ」
千早「それは楽しみだわ」
ライラ「~♪」
――
ライラ「いかがでしたでしょうか? 自然の恵みへの感謝の歌なのです」
千早「ライラさんの歌で足を止めた人がたくさんいるわ。それが答えじゃないかしら」
ライラ「おー、本当でございます。ありがとうございますですよー」
千早「言葉は通じなくても、ライラさんの心は通じたのね」
ライラ「ライラさんの心ですか?」
千早「ええ。どこか切なくなるようなメロディーなのに、あたたかで優しく響いてきたわ」
ライラ「なんだか照れますですね」
千早「これは私も負けていられないわね」
ライラ「(千早さんなんだか嬉しそうでございますねー)」
***************************
千早「あれ、もう時間?」
ライラ「そのようでございますねー」
千早「なんだか身の上話をしていただけだった気がするのだけれど」
ライラ「ええと、スタッフ様によると『ライラさんの歌が聞けたので問題なし』だそうです」
千早「その点は私も同意見ね」
ライラ「ううー、なんだか恥ずかしいでございます」
千早「これまでとは立場が逆になったわね」
ライラ「……ちょっとだけ悔しいです」
千早「(ほっぺた膨らませたライラさん可愛い)」
ライラ「どうかしましたですか?」
千早「い、いいえ別に」
ライラ「えー、そろそろ終わりのようでございますね」
千早「冒頭でも触れましたが、相変わらず次回放送は未定です」
ライラ「揺るぎないコンセプト、というものですよ」
千早「……なんでこう力の入れどころがおかしいのかしら」
ライラ「次回放送は視聴者の皆さんにかかっているのでございます」
千早「感想、ご意見などなど番組ホームページまでお願いします」
ライラ「今回もライラさんと」
千早「如月千早がお送りしました」
ライラ「またお会いいたしましょー」
千早「……大丈夫よね、次もきっとあるわよね」
***************************
【収録後】
ライラ「プロデューサー殿、ちょっとよろしいでしょうか」
モバP「どうかしましたか」
ライラ「ひょっとしてライラさん、千早さんに不快な思いをさせてしまっているのでしょうか」
モバP「どうしてまたそんなことを?」
ライラ「千早さんと似た者同士と言った時、暗い表情をしておいででしたのです」
モバP「……ああ、そのことですか」
ライラ「心当たりがあるのですか?」
モバP「ライラさんが思っているようなことはないので、安心してください」
ライラ「どういうことなのでしょうか」
モバP「はっきり言ってしまうとですね、ペタンコンビというのは似た者同士という意味ではありません」
ライラ「へ?」
モバP「胸が小さいコンビという意味ですよ」
ライラ「そうなのですかー」
モバP「ライラさんがショックを受けないように気を遣って誤魔化したのかもしれませんね」
ライラ「ライラさんは別に気にしないのですよ」
モバP「もしかすると、如月さん自身がコンプレックスを持っているのかもしれません」
ライラ「千早さんはスラッとしていて格好いいのです」
モバP「本当の理由は分かりませんが、身体的な特徴はナイーブな問題です。あまり触れないほうがいいでしょう」
ライラ「わかりましたです」
モバP「(うーん、ちょっと納得できていない表情ですね)」
ライラ「でもライラさんは、嫌な思いをさせてしまったのならお詫びがしたいのです」
モバP「……ライラさんはありがとうとごめんなさい、どちらが嬉しい言葉ですか?」
ライラ「それはもちろん、ありがとうでございますよ」
モバP「では、ごめんなさいの代わりにありがとうを如月さんに伝えてはどうでしょうか」
ライラ「ごめんなさいの代わり、でございますか」
モバP「如月さんに伝えたい気持ちは、お詫びよりも感謝の方が大きいのでしょう?」
ライラ「はいです!」
ライラ「……ではプロデューサー殿、ライラさんに料理を教えてください」
モバP「料理ですか?」
ライラ「今日のお弁当のお礼に、ライラさんの故郷の料理を食べてもらいたいのですよ」
モバP「それはいい考えですが、私は厳しいですよ?」
ライラ「大丈夫ですよー。ライラさんは頑張るのです」
***************************
【放送後】
千早「どうしたの春香、屋上なんかに呼び出して」
春香「ちょっとね、星が綺麗に見えたから」
千早「それって……」
春香「うん。この前の放送見せてもらったんだ」
千早「そう、ありがとう」
春香「最近忙しかったから、私も息抜きしたいなーなんて」
千早「私で良ければいつでも付き合うわよ?」
春香「ありがと、千早ちゃん……でもなぁ」
千早「どうしたの?」
春香「千早ちゃんの隣には先約があるみたいだし、いつでもって訳にはいかないんじゃない?」
千早「……話が見えてこないのだけれど」
春香「『屋上に呼び出した仲間』って、プロデューサーさんでしょ」
千早「へ?」
春香「Aランク昇格の夜、嬉しそうに屋上から降りてくる千早ちゃん」
千早「ちょっと?」
春香「時間をおいて降りてきたのはプロデューサーさん」
千早「あのね……」
春香「翌日から千早ちゃんの胸元を飾るようになったネックレス」
千早「…………」
春香「ここで『月が綺麗ですね』みたいなやり取りしたんでしょ?」
千早「えっ!? 見てたの……って、その、い、今のはそういうことではなくて」
春香「ふふっ、ゴメンね千早ちゃん」
千早「春香?」
春香「私は千早ちゃんのことを親友だと思ってるよ?」
千早「それは私もよ、春香」
春香「うん、ありがと。そんな千早ちゃんが、プロデューサーさんと二人三脚で頑張ってきたこと、よく知ってる」
春香「千早ちゃんの声が出なくなっちゃった時もそう」
春香「私たちみんな、どうしていいかわからなくなっちゃったけど、プロデューサーさんは揺らがなかった」
春香「それどころか、迷ってる私たちに道を示してくれたの」
――大事なのは、お前たちがどうしたいのかだ
――お前たちの声が千早に届かないわけないだろ
春香「そうやって背中を押してくれた」
千早「(そんなことが……)」
春香「もしあの時なにも出来なかったら、一生後悔してたと思う」
千早「春香……」
春香「でもプロデューサーさんは、千早ちゃんは必ず戻るからって待ってたんだよ」
春香「ああ、千早ちゃんのことを心の底から信じてるんだなって」
春香「あんなの見せられたら、誰だって納得しちゃうよ」
千早「春香、やっぱりあなたも……」
春香「でも、そんなに簡単に割り切れるものでもないから、ちょっと意地悪しちゃった」
千早「……もう」
春香「それにしても、あれだけ二人の空気を作ってバレてないと思ってるのが千早ちゃんらしいというか」
千早「へ? ……それって………え…?」
春香「気づいてない人のほうが少ないんだから、千早ちゃんも覚悟しといたほうがいいかもね」
千早「ちょっと春香?」
春香「じゃーねー千早ちゃん、また明日」
<続けられるのか?>
一通り書きたいことは書けたかなと思います
また気が向いたらこの二人に何かさせてみたいと思います
お付き合いいただきましてありがとうございました
元スレ
千早「予定は」 ライラ「未定でございます」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444832305/
ライラ「予定は?」 千早「相変わらず未定だそうよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445334669/
千早「未定よね?」 ライラ「はいです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446131812/
千早「予定は」 ライラ「未定でございます」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444832305/
ライラ「予定は?」 千早「相変わらず未定だそうよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445334669/
千早「未定よね?」 ライラ「はいです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446131812/
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コメント一覧 (29)
-
- 2015年11月03日 13:31
-
ぞっくへん! ぞっくへん!!
-
- 2015年11月03日 13:35
- どっちもお胸がn
(アラブの油田に沈められる音)
-
- 2015年11月03日 13:36
-
俺はとても良いと思いました
-
- 2015年11月03日 13:37
- アイマス界じゃ765神クラスなのは分かるんだけどさ芸歴的にはそんなでもないよね?CGの一部アイドルくらいしか同等の扱いされないのがなんかモヤモヤ
-
- 2015年11月03日 13:46
- 胸が壁と砂漠
-
- 2015年11月03日 13:55
- (ライラって誰や?)
-
- 2015年11月03日 13:58
- ※6
モバマスの家出系褐色貧乏アイドル(ただし親はお金持ち?)
-
- 2015年11月03日 14:12
- 公式でどういう扱いかが出てない以上、本家の方を立たせようと思うのは自然だし、無難
-
- 2015年11月03日 14:20
- ※8
ライラさんが千早のチクビを立たせるだって!?
それは本当かい!??
-
- 2015年11月03日 14:30
- 今更本家とモバは分けろとうるさい奴も居ないと思うからもっと765とモバマスの会わせ技来てくれていいのよ
-
- 2015年11月03日 14:45
- ※6
守備表示でサイクロンできる人
-
- 2015年11月03日 15:17
- 我が書き換えておこう…
続編を書く未来にな
-
- 2015年11月03日 16:57
- ※9
-
- 2015年11月03日 16:58
- ※9
立った乳首より肋骨の方が出っ張ってそう
-
- 2015年11月03日 17:04
- なんという俺得な組み合わせ
第2回の放送はまだか
-
- 2015年11月03日 17:42
- 読み始めてからなんか足りないと思ったらそうか、屋上での前日譚があったんだっけ
-
- 2015年11月03日 18:26
- ※15
3回までは放送したことになってるで。
-
- 2015年11月03日 19:06
- メチャメチャ久々の765×モバマスのSSじゃねーか
しかし不思議な組み合わせだな。やっぱり選定基準は胸か?
-
- 2015年11月03日 19:35
- 平面繋がりやな。
-
- 2015年11月03日 22:25
- ※4
まぁモバマスはアイマスの土台が元々あるゲームだからアイマスの方が芸歴長くてもそこまでおかしくはないよ
というよりは同じラインスタートだと書くのが面倒臭そう
-
- 2015年11月03日 22:44
- 共通点はあと髪型と年も。(両方が七三ロングの16歳)
-
- 2015年11月03日 23:06
- ※4
芸歴はそんなに差がないと思うけど765は映画版でAランク以上が確定しとるわけやし765の方が高くなるのはしゃーないんじゃないか
-
- 2015年11月04日 00:42
- ライラさんもー
-
- 2015年11月04日 10:50
- アニメ、劇場を経てすっかり丸くなった千早すき。
しかし相方がライラさんで良かった。
もしフレデリカだったら千早の心労が…。
-
- 2015年11月04日 11:36
- 無茶ぶりには伊織、天然には貴音。こうして見ると、765は受けの人材が豊富なんだな。
-
- 2015年11月06日 08:28
- ※22
それもあるけど個人的にはデレマスSSとか出始めた初期の時にP側(=ファン)が765を異常に神格視してた影響が強いからだと思う
初期のクロスとかへのコメントとかでも「モバマスキャラと組ませるんじゃねーよ」とか「765組と組ませるのはやめてくれ…」ってあったしな
最近はLIVEとかアニメとか公式での露出が多くなったからかそこまで言われなくなったけど
-
- 2015年11月10日 14:30
-
ライラさんはイラストだけ見たことあったけどちひゃーと同い年だったのか
出身地ドバイ!?
-
- 2015年11月30日 06:07
- うるさいこと言わないなら何しても良いのは違うからな?
765とシンデレラのコラボは好きだが、その理屈はおかしい
-
- 2015年11月30日 18:57
-
いいね。組み合わせが絶妙だと思う。
テーマ的にロケ場所が難しそうだけどなんとか12回くらいは続いて欲しい。
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