妖怪ウォッチ「妖怪ワキ蛾 ほか」
関連記事:妖怪ウォッチ「妖怪ますか鬼 ほか」じんめん犬の1日
7時00分
彼の朝食は務め先でとる
じんめん犬「はぁ…まだ朝食に間に合っただけマシですか…」
朝食は薄い食パン二枚にパック牛乳、半分の林檎だ
『朝は質素なんですね』
じんめん犬「はい、まぁここはいつも質素なんですけど」
先輩A「おい、新入りパン寄越せや」
じんめん犬「はいぃ~どうぞ」ササッ
先輩A「おう、よくわかってるじゃねーか」
なんとじんめん犬さんは先輩に食パンを渡したではないか
『いいのですか?』
じんめん犬「はい、ここでは先輩を立てるのが普通なんです、波風起こすのもよくないですしね」
なるほど、これは彼なりの世渡り術らしい
じんめん犬「まだ一枚残ってますしね、では、いただきま…
\俺の友達、出てこいじんめん犬!/
じんめん犬「え」
ヒュオオオン
なんということだろう!
じんめん犬さんが突如消えてしまった!
我々はこの謎の現象の解明とじんめん犬さんの捜索に切り替えた
つづく
この世で起きる不可解な出来事は全て妖怪の仕業、妖怪達を見ることが出来る腕時計こそが妖怪ウォッチです。妖怪達との出会いがあなたの人生にどんな影響をもたらすか、それは…誰にもわかりません
『妖怪ワキ蛾』
朝 天野家
ケータ「おはよー」むにゃむにゃ
お母さん「あら、おはようケータ、朝ご飯できてるわよ」
ケータ「はーい」うとうと
ウィスパー「ケータ君眠そうでうぃすね」
ケータ「折角の夏休みなのにラジオ体操だなんて…」うつらうつら
ウィスパー「まぁ、小学生の義務みたいなものでうぃすよ」
お父さん「おはよう、ケータ」つー―――――――――――ん
ケータ「はっ」シャキーン
お母さん「!?」ピクン
お父さん「どうした、2人とも?」
ケータ「な、何でもないよ、ね、お母さん?」(何このツーンとした臭い)
お母さん「え、えぇ!パパ、朝ご飯できてるわ」(まさか、加齢臭…?)
ウィスパー「まさか、この臭いは…」
ケータ「知ってるの、ウィスパー?」
ウィスパー「はい、これはワキガでうぃす」
ケータ「ワキガ?」
ウィスパー「えぇ、体臭の一種で私も以前…ゲフンゲフン」
お父さん「ママ、この前買ったベルトって出して」ツーン
お母さん「え」
ケータ「ヤバいよ、お母さんがお父さんに近づくの嫌そうな顔してるよ」
ウィスパー「そりゃあ、臭かったら近づくのはイヤでしょうね」
ケータ「というかなんでお父さんは気づかないの?」
ウィスパー「ケータ君は自分の匂いはわかりますか?」
ケータ「え?…そっか、なるほど!ウィスパーもたまには役にたつんだね!」
ウィスパー「たまにはって!!」
お父さん「ママ、早く、遅れちゃうよ」ツーン
お母さん「ち、ちょっと待ってね、今お弁当作ってるから」
ケータ「にしても昨日まで臭くなかったのに、こんなのおかしいよ、妖怪の仕業かも?」ピカーン
ウィスパー「いやいや、中年男性の気づかぬ悩みをつくってしまう妖怪なんて古今東西どこ探してもみつかりやしませんて…」
ケータ「居たよ」
ワキ蛾「ワキー」バサバサ
ウィスパー「ほげぇぇぇっっっ!!」
ケータ「ウィスパー、あの妖怪なに?」
ウィスパー「えーっと、んーっと…そう、あやつは妖怪ワキ蛾!中年男性に好んで取り憑き、ワキから異臭を放たせる妖怪でうぃす!!」
ヒュードロドロドン
《ワキ蛾》
ケータ「やっぱり居たじゃん」
ウィスパー「妖怪不祥事案件でいうところのいわゆる『夏場の部長ってぇ、なんか臭いよねー』を引き起こす妖怪でうぃす!」
ケータ「ごまかせてないからね」
ウィスパー「それより速く何とかしないと夫婦間に大きな溝が!」
ケータ「そうだった!俺の友達、出てこいホノボーノ!妖怪メダルセットオン!」
<ポカポカ召喚、ポッカポカナッカヨッカイッチョヤルカー
ホノボーノ「ホノボーノ!」
ケータ「ホノボーノ、お父さんとお母さんをほのぼのさせて!」
ホノボーノ「任せるで…うぇ…任せるでボーノ、ホノボノー」
ほのぼのーん
ワキ蛾「ワキー」バサバサ
お父さん「ごめん急かして悪かったよ、場所どこ?」ホノボノツーン
お母さん「ごめん…本当にちょっと待って」クサー
ウィスパー「全然効いてないでうぃすね」
ホノボーノ「ぼ、ボノー」
ケータ「こうなったら!」
ケータ「俺の友達、出てこいじんめん犬!妖怪メダルセットオン」
<ブキミー召喚ブキミーギブミーヘルプミーブキミーギブミーヘルプミー!
じんめん犬「じんめん犬!」
じんめん犬「ちょっとケータ君、私朝ごはんの途ちゅ…くっさ!!」バタン
ウィスパー「いきなり出てきてやられたでうぃす!」
ケータ「犬だから嗅覚強いもんね」
ウィスパー「なんでじんめん犬を?」
ケータ「ワキ蛾、じんめん犬にとり憑いてよ」
ウィスパー「え」
ワキ蛾「ワキ?」
ケータ「いや、さっきウィスパーがワキ蛾は中年男性によく憑くって言ってたし」
ウィスパー「いや、いくらなんでも鬼畜過ぎやせんかね?」
ケータ「ほら、じんめん犬も1人じゃなくなるし」
ウィスパー「えー…」
ワキ蛾「ワキー♪」
ケータ「ほら、ワキ蛾も気に入ったみたいだし」
ケータ「あ、妖怪メダル!」
ウィスパー「新たなとり憑き先を喜んでくれた様でうぃすね」
じんめん犬「あれ、ケータ君私なんで呼ばれたんでしたっけ?」むくりツーン
ウィスパー「記憶が飛んでるでうぃす…」
ケータ「ごめん、間違えて呼んじゃって」ハナツマミ
じんめん犬「もう、しっかりしてくださいよー、所でなんで鼻つまんでるんですか?」ツーン
ケータ「ちょっと鼻血が止まらなくて」ハナツマミ
じんめん犬「大変ですね、では私はこれで」ツーン
ワキ蛾「ワキー」バサバサ
ケータ「じゃあねー」
おしまい
今日の妖怪大辞典
ウィスパー「ケータ君、今日の妖怪は?」
ケータ「ワキ蛾!」チャリン
ウィスパー「ブキミー族のワキ蛾はとり憑いた相手をワキガにするんでうぃす!」ツーン
ケータ「ウィスパー臭いよ」
ウィスパー「これはワキ蛾がとり憑いてるからで…」
ワキ蛾「ワキー」フルフル
ジバニャン「とり憑いてにゃいっていってるニャ」
ウィスパー「なんですとぉー!!」
転載元
妖怪ウォッチ「妖怪ワキ蛾 ほか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438943413/
妖怪ウォッチ「妖怪ワキ蛾 ほか」
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コメント一覧 (6)
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- 2015年08月08日 05:18
- ワキ蛾の森には鼻血ブー太郎が群生しています
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- 2015年08月08日 07:28
- 巨大害虫鼻血ブー助じゃなかったか?
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- 2015年08月08日 07:38
- よし、友達になって頼み込んで可愛いあの子に取り憑かせるんだ。
臭くなるか香しい香りを味わえるか楽しみだぜ。
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- 2015年08月08日 17:09
- 人面犬の扱いはいつ見てもニヤニヤできる
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- 2018年08月06日 11:09
- 本編のノリまんまで脳内再生余裕だったわ
妖怪は殆ど知らんが、あの頃のギャグ漫画みたいなテンポの良さで笑えた