レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」【後半】
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レッド「ぶ……ぶる…う…お前……かはっ…!」ゴフッ
ブルー「レッドくん、トっても苦しソう…♪もっとグリグリしアゲるネ♪ケタケタッ♪」グリグリィ…
レッド「があ゛ァ…!」
バチィッ!
ブルー「きゃんっ!」ビリッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛…!」バチバチッ
ブルー「アハ…♪ビリビリキタァ♪ゴ主人サマの為に、エライ子だネェ…♪ケタケタッ♪」
ピッキー「ラア゛ァア゛ィッ!ライ゛ラア゛ァァイッ!」
レッド「『ブルーはこんな事しねェ!おどれァ、ブルーのニセモノだな!』、か…。否、あの匂い、感触、Fカップの胸…、まさしくブルーだ…」ポタポタ…
ブルー「ウフフッ…。ソーだヨ。ブルーだヨ?何言っテルのカナァ…ピッキーちゃんハァ♪ケタケタケタッ♪」コテッ
レッド「確かにブルー…だが、ブルーじゃねェ…………まさか」
幹部「彼女は私が調教したのだよ、ロッソ」ヌッ
レッド「テメェは………誰だ?」
幹部「ロケット団の幹部だ!覚えてろよ!」
レッド「黙れ、モブが…。モブ幹部の性別以外は他と区別つかねェよ…。分かるのはサカキだけだろ」
レッド「で、テメェがブルーをこんな…キチガイ女…に調教したってのか…?」ハァ…ハァ…
ブルー「アハハッ…♪キチガイだナンテ…ヒドイなァ…♪ケタケタッ♪」
幹部「たまたまマタドガスの設置に町を歩いていたら、私好みの巨乳少女が泣きながら走っているのを見つけてな…」
幹部「丁度若い戦力が欲しかった事だし、調教・洗脳して今回のテロに役立ってもらおうと思ってな…」
レッド「………」フゥゥ
幹部「調教するのには苦労はしなかったよ。心に深い傷を負ってたみたいだからね。そこに付け込めば、簡単に狂ったよ…ククッ…」
幹部「よほど、何かショックな事でもあったのかなァ?んん?」
レッド「………で?」ギロッ
ドゴオォッ!
幹部「ふごおぉっ!」ズサァァ!
レッド「モブは黙って沈んでろ…」フゥゥ
ブルー「スーきダラけ♪」ポーイッ
レッド「ッ!」ハッ
ブルー「ブルタウルス、とっしん!」ポーイッ
ブルタウルス「モオォォォッ!」ドゴオッ!
レッド「クッ…!カロリー!」ポーイッ
カビゴン「カビゴォンッ!」ポンッ
ガシィッ!
ブルタウルス「モオ゛ォォッ…!」ググッ
カロリー「カビイィ…!」ググッ
ブルー「ケタケタケタッ♪止めラれチャッタ♪」
レッド「オイ、ブルー!さっきからケタケタしやがって!流石にウザイぞ!」
ブルー「ソーオ?ワタし、ケタケタ大好キ♪」ポーイッ
ラッキー「ルゥゥゥアッキイィィイッッ!」ポンッ
レッド「!」
ブルー「ルアッキィ、レッドクンにどくどく!」
ルアッキィ「ルァァッキィィエェェッ!」ドクドクッ
レッド「がア゛ァァッ…!」ドクドクッ
レッド「ぐ…がァァ……!」ガクッ
ピッキー「ラア゛ァァイッ!?」
レッド「ハァ…ハァ…心配する…な………。ただ毒を…喰らっただけ…だ…」
ブルー「強ガるレッドクン、ダイすキ♪殺シタいクらいに………ネ♪」ケタケタッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛ッ…!」バチバチッ
ブルー「アハハッ♪ピッキーちャん、ワタしに攻撃スるツモり?イイよ?コロしてもイイんだヨ?」
レッド「止めろッ!攻撃はするなッ!」
ブルー「ソんな優しイレッドクんもダイスキ…♪。でぇも…」ポーイッ
ワンダー「バァナァ!」ポンッ
ブルー「ワンダー、パワーウィップ!」
ブオォォォォンッ!
レッド「がっ……!」バシィィンッ!
ブルー「ソんな事じゃ、死ンじゃうヨ♪ケタケタッ♪」コテッ
ブルタウルス「モオォォォッ!」ドゴォッ!
カロリー「カビィィィッ!」ズサァァ!
ルアッキィ「ルァァッキィィエェェッ!!!」ガシッグルグルブオォォォンンッ!
ピッキー「ラア゛ァァアッ!」ドォォンッ!
ブルー「ワンダー、レッドクンニハードプラントォ!」
ワンダー「バァァァナァァァフシャアァァァァァッ!!!」シュルルルルルルッ!!!
ドゴオォォォォォォッ!!!
レッド「グアアァァァァッ!」
ブルー「アハハッ♪レッドクん、チマミレェ…♪タノシィナァ………♪」
レッド「ぐっ……かはっ……あ゛ぐぅ……」ポタッ…ポタッ……
ブルー「ワタシ以外のオンナとイるレッドくンなンてダイキライ…♪デもダイスキ…♪憎イ…♪でモダイスキ…♪殺シタイ…♪デもダイダイダーイスキ…♪」ケタケタッ
ブルー「ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタッ♪」
レッド「………俺の事が大嫌い…か。憎い…か。殺したい…か…」ハァ…ハァ
レッド「………じゃあ…今お前のその白い頬を濡らしているのは…何だ…?」
ブルー「………?」ポロ…ポロポロッ
ブルー「………ホントだ。ナミダが出テルヤ…♪ちっとモ悲しくナンかナイのに…」
レッド「………ブルー、言い訳はしねェ…。俺はこの旅に出てからお前以外の…色んな女を抱いてきた…。両手両足の指だけじゃ足りねェ数のな…」
レッド「俺は…大人の漢…ハードボイルドな…チャンピオンになる為に……雑誌、漫画…大人の女性から聞き、学び、行動で示してこようとしてきた…」
レッド「大人の漢ってのは…行動、生き様だけでなく、女慣れしてなきゃ…ダメなもんだと考えていた…」
レッド「己を知り…世界を知り…女を知る事で…俺は大人の漢になりたかった………」
レッド「そもそも…俺がハードボイルドを目指そうとしたきっかけはなァ…俺の好きな女が昔、ハードボイルドな大人の漢が好きだと言っていたからなんだ…」
ブルー「………」
レッド「俺は…ハードボイルドな漢に…その女の理想の漢になりたかった………」
レッド「ブルー、漢は確かに他の女に浮気もする…すぐ熱くなってケンカもする…。結局いつまでたっても漢ってのはクソガキの大馬鹿野郎だ…」
レッド「だがな…俺は…本気で惚れた女の理想の漢になってから…ブルー…。お前を抱きたかったんだ…」
ブルー「………!」
レッド「ブルー、コレは俺のただの意地だ…。俺の意地でお前を…本気で惚れた女を傷つけた…」
レッド「俺を許さなくて良い…。お前の怒り、悲しみ、苦しみが晴れるのなら…俺は角でも猛毒でも鞭でもナイフでも喜んでこの身に受けよう…」バッ
ブルー「ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァッッッ!!!」ダッ!
グサッ…!
………ポタッ…ポタポタッ…
レッド「………」
ブルー「ハァ……ハァ……痛ゥッ…」ポタッ…ポタッ…
ブルー「………れっど…く……ん」スゥ…
からんっ…からんからんっ…
レッド「………ブルー、すまなかった」ギュッ…
ブルー「ごめ…っ…ごめんな…さいっ……れっどく…んっ…わたしっ…ヒドいこと…してっ……」ポロポロッ…
レッド「この程度の傷…気にする事は…無ェ…。俺の…け…じめだ………」ゼェ…ゼェ…
ブルー「わたしっ…本当…にぃ…昔から…レッドくんの事っ…好きだったのに…大好きだったのにぃ……」ヒック…ヒック…
レッド「ブルー…約束する…。俺はハードボイルドなチャンピオンになるまでもう女は抱かねェ…」
レッド「だけど、もし…俺がハードボイルドなチャンピオンに…お前の理想の漢になる事が出来た暁には…」
レッド「ブルー…お前を抱きたい…。否、抱かせてくれ…」
ブルー「うんっ……!うんっ………!」
レッド「だけど…その前にもう一人ケジメをつけなきゃならねェ奴が居る…」スッ
ブルー「っ…ダメだよ!そんな身体じゃぁ…!一回戻って後は警察の人に…!」
レッド「彼奴には俺じゃなきゃなダメだ…。否、他の奴に彼奴の首は取らせねェ…!俺の獲物だ…!」
ブルー「レッドくん、ヤメテ!死んじゃうよ!」
レッド「ばーか、マサラの人間がこの程度の傷で死ぬものか…」
ブルー「でも…!」
とすっ
ブルー「あっ……れっど…く………」ドサッ
レッド「すまねェ…。少し寝ててくれ」
レッド「……………くっ」ガクッ
レッド「がはっ…!くぅっ……!がぁ…!」ゴホッゴホッ…
レッド「傷が…開いたか………。だが、まだだ…!こんな所で…止まれるかァ…!」
レッド「待っていな、サカキィ…!」フルフルニィィ
社長室
レッド「………よお」ザッ
サカキ「ここからの景色…良い物だとは思わないかね?ここからならカントー全土を見渡せる…」
レッド「カントー本土のほぼ中心…。しかも一番デカいビルだからな…」
サカキ「この中心から我らロケット団のカントー征服…否、世界征服が始まろうとしている…」
レッド「………」フゥゥ
サカキ「だが、その前にやる事があるな…」クルッ
サカキ「敢えて聞こう。あの時は私は精神も身体も完膚なきまで叩き潰した…。なのに何故キミは再び私の前に立つ?」
レッド「漢とはそう言うものだろ?」フッ
サカキ「違いない」フッ
サカキ「さて、折角ここまで来たのだ。そこに回復システムとパソコンがある。ポケモンを回復させ、戦うポケモンを決めると良い」
レッド「バトルに関しては相変わらずのフェアプレー精神だな」ティンティンティロリンッ
サカキ「私はバトルは何時でも真剣勝負をしたいのだ」
レッド「それは同感だな」ピッピッ
サカキ「準備は良いかね?」
レッド「ああ。ケジメつけさせてもらうぜ」
サカキ「以前は見逃したが、今回はそうはいかんぞ」
レッド「ああ。負けた方の首を撥ねる…」チャキッ
サカキ「………もう、多くは語るまい」チャキッ
サカキ「後は血風の中で語り合おうぞォ!ロッソォッ!」ポーイッ
レッド「望むところだァッ!サカキィッ!」ポーイッ
ジュニア「ガラァッ!」ポンッ
ニドクイン「ニィドォ!」ポンッ
サカキ「ほぅ…。あの時のカラカラか!まだ母親を殺された怒りは健在かッ!?」
レッド「当然だッ!つるぎのまい!」
ジュニア「ガラァァッ!」シャキーンッ
サカキ「宜しい!今再びその怒りの刃、ニドクインお姉ェさんが受け止めよう!」
レッド「見せてやれ、ジュニア!ボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!」ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!
ニドクイン「ニィドォ…!」ググッ…
ジュニア「ガァァアラァッ!!!」ブオォォォンッ!
ニドクイン「ニドオォォッ!」ズサァァ!
サカキ「見事ォ!その怒りの刃、時間を経てさらに研ぎ澄まされたかァ!」
レッド「そして追撃のほねブーメラン!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!」ブンッ!ブンッ!
サカキ「みずのはどうで防御だ!」
ニドクイン「ドォォォッ!」バァシャァァァンッ!
レッド「チィッ…!」
サカキ「さあ、少年!ニドクインお姉ェさんの愛の抱擁を受け取れェッ!」
ニドクイン「ニィィドォォォォッ!」ムギュゥゥゥッゥッ!
ジュニア「ガラァァァァァッ!」ギチッ…バキッ…
レッド「否ァ!今こそ親離れの時ィ!」
ジュニア「ガァ…ラァ……!」ググッ…!
ニドクイン「ニィ…ドォォ…!」ググッ…!
レッド「子供ってのはなァ…親が気付かないうちに親離れするもんなんだよォッ!」
サカキ「だがお前達はまだ子供だ!もうしばらく少し大人に甘えていると良い!ばかぢからァ!」
ニドクイン「ニドォォォォオッ!!!」グググッ…!
ジュニア「ガアァァァァ!!!」グキッ…バキッ…ベキィッ…!
レッド「にゃろうっ…!」
サカキ「だが偶に母親はDVもする!喰らえ、母の愛の鉄拳!れいとうパンチィ!」
ニドクイン「ニィィドオォォオッ!!!」ピキピキッ…バァンッ!
ジュニア「ガァッ……!」ズサァァッ!
レッド「ジュニア!」
ジュニア「ガ…ラァ……」ピクッ…ピクンッ…
ニドクイン「ニドォ…ニドォ…」ゼェ…ゼェ…
サカキ「………強くなったな、少年」フッ
レッド「………」フゥゥ
レッド「行くぞ!キラ!」ポーイッ
キラ「ハァッサムッ!」ポンッ
サカキ「ハッサム…あの時の断罪のストライクが進化したのか…。今回は失望させるなよ?」
レッド「バトルの興奮によるキラの暴走…。アレは俺とキラの弱さの象徴だった…。だが今は違う!」
サカキ「ならば見せてもらおうか!お前達の成長した力をォ!だいちのちか…」
レッド「バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
ニドクイン「ドォォッ!」ズサァァッ!
サカキ「速い…!」
レッド「さらにもう一発!」
キラ「ハァァァッ…!」シュンッ
サカキ「一旦退け!」シュボンッ
すかっ
レッド「チィッ…!」
サカキ「行けッ!ニドキング!」ポーイッ
ニドキング「ニィドォォォッ!」ポンッ
レッド「ニドキング…!」
サカキ「喰らえ、炎の鉄拳!ほのおのパンチィ!」
ニドキング「ニィィドオォォオッ!!!」ボォォッ…バァンッ!
キラ「サムゥッ…!」ズサァァッ!
レッド「炎技…!キツいな…」
サカキ「私のニドキングのパンチは強力だぞ!流石はニドクインお姉ェさんのお兄ィさん!」
キラ「ハァ…ハァ…」ゼェ…ゼェ…
レッド(はがね・むしのキラには炎技は4倍ダメージ…。次何かしら攻撃を喰らったら…。ならば…!)
レッド「キラ、つるぎのまい!」
キラ「ハァッサム!」シャキーンッ!
サカキ「隙だらけだ!ほのおのパンチィ!」
ニドキング「ニィドォォォッ!!!」ボォォッ…
レッド「眼を閉じろ、キラ」
キラ「ハァ…」スゥ…
サカキ「貰ったァァッ!」
ニドキング「オォォォォッ!!!」…バァンッ!
レッド「ッ!今だ!手首をはさめ!」
キラ「ハッサム!」ガチィィィンッ!
ニドキング「ニドォツ!?」ググッ…
サカキ「見事な見切り…!」
レッド(勝負の決め手は短期決戦!)
レッド「疾き事、風の如くゥ!バレッドパンチィ!」
キラ「ハッサム!」シュンッ
ニドキング「ニ…」
ドゴォォォッッ!
ニドキング「ドオォォォッ!!!」ズサァァァァッ!
サカキ「やりおる…!」
ニドキング「ニ…ドォ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「良くやった、キラ」
キラ「ハッサム!」ジャキンッ!
サカキ「どうやら、本当に使いこなせるようになったようだな…」
レッド「言っただろ。今の俺達は前とは違うとな」フゥゥ
サカキ「ククッ…そうでなくてはなァ!行けッゴローニャ!」ポーイッ
ゴローニャ「ごろにゃーんっ!」ポンッ
レッド「またあの時のように自爆される前に叩く!バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァッサムッ!」シュンッ
サカキ「ゴローニャ、まもる!」
ゴローニャ「にゃんっ!」カチーンッ!
ガキンッ!
サカキ「ゴローニャの役目は自爆のみに非ず!ステルスロック!」
ゴローニャ「にゃんにゃんっ!」カランコロンッ
レッド「小癪な…!もう一発バレッドパンチィ!」
キラ「ハァァァサムッ!」ゴォォッ!
ゴローニャ「にゃあぁぁぁっ!」ズサァァァァッ!
レッド「良し…!」
ゴローニャ「ご…ごろにゃぁ…!」ググッ…
レッド「コイツ…まだ……!」
サカキ「ゴローニャの特性、がんじょう!これで一撃で戦闘不能になる事はなァい!」
レッド(来る…!)
サカキ「そしえ、だいばくはつッ!」
ゴローニャ「にゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」カッ
チュドオオォォォォォォォンンッッッ!!!
もくもくもく………
ゴローニャ「にゃ…にゃあ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………仕留めそこなったか」
レッド「危なかった…」フゥゥ
キラ「ハッサム………」
サカキ「爆風と同じ速度で後ろに跳び、羽を上手く利用して勢いを殺したか…」
サカキ「だいばくはつを使うタイミング…それが分からければ、出来ない芸当だ」
サカキ(ロッソの見切りによる適格な指示…。そしてそれを信じ、実行するポケモン達…。ククッ…面白い…)フッ
サカキ「ククッ…ありがとう、ロッソ!私の魂に火を点けてくれて!」チャキッ
レッド「どういたしまして」
サカキ「ならばこのサカキ、全身全霊を持ってお前を叩き潰す!行けッサイドォンッ!」ポーイッ
サイドン「サイッドオォォォンッ!」ポンッ
レッド「ッ!ここで切り札のサイドンだと…!?」
サカキ「それだけ私も本気だと言う事だ!応えてくるかッ!?」
レッド「勿論だッ!バレットパンチィィッ!」
キラ「ハァァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
サカキ「アームハンマァァァァッ!!!」
サイドン「サァァァイッドオォォォォンッ!!!」ブオォォォンッ!
ドオオオォォォォォォォンッ!!!
サカキ「ロックブラストォッ!」
サイドン「サァァイッ!サァァイッ!」ドドドドドドドッ!
レッド「せんせいのつめか…!つるぎのまいで防御ッ!」
キラ「ハァッ!ハァッ!」スッスッスッ
レッド「これで決めるぞ!バレットパンチィ!」
キラ「ハァァァッサムッ!!!」ゴォォォッ!
ドオォォォォンッ!!!
レッド「やったか…?」
ガシッ!
サカキ「捉えたぞォッ!」
サイドン「サァァイッ…!」ググッ…
レッド「コイツ…!左手でバレットパンチィ!」
キラ「ハァァァァッ!!!」ゴォォォッ!
ドオォォォォンッ!!!ガシィッ!
キラ「ハァッ!?」ググッ…
サイドン「サァイッ…!」ググッ…
サカキ「左手も捉えたッ!これでハッサムの武器は使えまい!」
レッド「スピードの速い相手に対して物理攻撃を受けてから相手の腕を掴み、動きを封じる…。俺のフドウの戦法と同じか…!」
レッド(だが、キラのつるぎのまい二回積みのテクニシャンバレットパンチを二回も受けて倒れないだと…!?何てサイドンだ…!)
サカキ「サイドンも両腕が塞がったが、角が一本あれば十分だ!ドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サァァァイッドオォォォォンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
キラ「ハアァァァァァッッッ!!!」ガガガガガガガガガガッ
レッド「キラァッ!」
キラ「ハッ…サム……」ドサッ…
レッド「クッ…!」シュボンッ
サカキ「さあ、もっと私をワクワクさせてくれ、ロッソォ!」
レッド「フドウ、特攻!」ポーイッ
フドウ「ゴポポッ!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
フドウ「ゴポォッ!」グサグサッ
サカキ「フィールドに出る事で、ステルスロックのダメージは受けてもらうぞ!」
レッド「フドウ、動かざる事、山の如し…」
フドウ「ゴポッ…」ジャキンッ
サカキ「………来ないのならば、こちらから行くぞ!アームハンマァァ!」
サイドン「サァァァァイッ!」シュンッ!ブオォォォンッ!
レッド(来た…!)
ドゴオォォォォォォッンッ!!!
フドウ「………ゴポッ!」キッ
レッド「良しッ!クラブハンマァァッ!!!」
フドウ「ゴポゴポォッ!!!」ブクブクッブオォォンッ!
サイドン「イドオォォッ!」ズサァァッ!
レッド「追撃のマッドショット!」
フドウ「ゴポポポッ!」ドドドドドッ!
サイドン「スアァァァッ!」
ドオォォォォンッ!!1
レッド「………やったか…?」
ぶほぉっ!
サイドン「サイドオォォォォ!!!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「コイツ…!バケモンかッ!?」
サカキ「否ァッ!ポケモンだァッ!」
サカキ「ドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
フドウ「ゴパパパパッ…!」ガガガガガガガガガガッ
レッド「フドウ!」
フドウ「ゴポ…ポ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「防御力が売りのフドウがたったの二撃で…。急所に喰らったか…」
サカキ「ドリルライナーは元々急所に当たりやす技だ」
レッド「チィッ…!」シュボンッ
サカキ「さあ、どんどん行こうではないか、サイドn…」
サイドン「サァ…サァ…」ゼェ…ゼェ…
サカキ「いや、一旦休め」シュボンッ
レッド「次はお前だ…!」ポーイッ
サカキ「行くぞ…幼馴染よ…!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛ッ…!」ポンッ
スピアー「スピッ!」ポンッ
レッド「蜂ヤロー…」
サカキ「あの時のピカチュウを進化させたか…。あのお下品さんが随分渋くなったではないか」
サカキ「だがピカチュウの時と比べて図体がデカくなり、俊敏性を欠いた事で…」
シュンシュンシュンッ!
スピアー「スピッ!スピッ!」シュンシュンシュンッ
サカキ「燃え上がれ、スピアー!こうそくいどう!」
レッド「ピッキー、10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァイ゛ッヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「遅いッ!」
スピアー「スピスピッ!」シュンッシュンッ!
サカキ「スピアー!さらにミサイルばりィッ!」
スピアー「スピアァァァッ!!!」
シュンッドドッ!シュンッドドドッシュンッドドドドッ!
ピッキー「ラア゛イ゛ィ…!」ググッ…
レッド「ピッキー、でんこうせっかァッ!」
ピッキー「ラア゛ァァイッ!」シュンッ!
サカキ「ほう…!私のスピアーのこうそくいどうとタメを張るか…!ならばさらに燃え上がろうぞ!こうそくいどう!」
レッド「もう加速はさせん!ちょうはつ!」
ピッキー「ラア゛ァァイ゛…」ユビタテッ
スピアー「スピャァッ…!」ムカァー!
レッド「ピッキー、10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァァイヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「ミサイルばりで弾幕を張れ!」
スピアー「スピァァッ!」ドドドドドッ!
ドオォォォォンッ!!!
レッド「にゃろうっ…!」チッ
サカキ「クククッ…クハハハハハハッ!荒ぶる…!荒ぶるぞ!私の熱き魂がァッ!!!」チャキッ
レッド「ッ!ソイツはキーストーンッ!?何故お前が…!?」
サカキ「私はロケット団のボスである前に一人のポケモントレーナーであり、力の求道者…。さらなる力を手に入れる可能性があるならばメガシンカの力も使ってみせる!」
サカキ「敢えて言おう…!ポケモンに限界など無いッ!」ドンッ
サカキ「行くぞ、スピアー!我らが魂、熱く!激しく!燃え上がる!」
サカキ「命、灼熱ッ!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
メガスピアー「メガッスピァァァァァァッ!!!」パッパラー
レッド「メガスピアー…やけに尖りやがって…!10万ボルトォ!」
ピッキー「ラア゛ァァァァイ゛ッヂュウゥゥゥゥッ!!!」バチバチバチィッ!!!
サカキ「回避してミサイルばりィッ!!!」
スピアー「スピッ…アァァァァァッ!!!」シュンッ…ドッ!
ギュオォォンッギュオォォンッギュオォォォォォンッ!!!
レッド「ッ!?何だこのミサイルばりはッ!?でんこうせっかで回避だ!」
ピッキー「ラア゛ァイッ!ラア゛ァイッ!」ヒョイッヒョイッ
サカキ「ならばコレはどうだァッ!?」
スピアー「スピャアァァァッ!!!」ドドドドドッ!
ガガガガガガガガガガガッ!!!
ピッキー「ラア゛ア゛ァァァァッ!!!」ググッ…
レッド「ピッキー!」
サカキ「まだだッ!」
ぼこっ!
スピアー「スピャアァァッ!!!」ボコォッ!
ピッキー「ラア゛ァァァッ!!!」ドゴォッ!
レッド「何ッ!?スピアーが床からだとッ!?」
サカキ「ドラゴンテールでも穴を掘れるのだ!ドリルで掘れない方が可笑しかろうッ!?」
ピッキー「ラ……イ……」ピクッ…ピクンッ
レッド「何て蜂だよ…」シュボンッ
サカキ「スピアーはメガシンカする事で特性はてきおうりょくに変わり、攻撃、素早さが爆発的に上昇するのだ」
レッド「成程な…。それであの威力の攻撃とスピードか…」
レッド「だが、俺のポケモンはまだ残っている!まだ終わりでは無いッ!」チャキッ
サカキ「そうだッ!命尽きるまで掛かって来いッ!ロッソォ!」
レッド「行くぞ、フカヒレ!特攻!」ポーイッ
フカヒレ「グアァァァァブリアァァァスッ!!!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
フカヒレ「ガァァブッ!」グサグサッ
サカキ「ガブリアス…地面タイプやドラゴンタイプの中でも最強クラスに君臨するポケモン…。相手にとって不足は無い!」
レッド「ドラゴンダイブ!」
フカヒレ「グアアァァァブッ!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
サカキ「スピアー、ミサイルばりィッ!」
スピアー「スピャアァァァッ!!!」ドドドドドッ!
ギュオォォンッギュオォォンッギュオォォォォォンッ!!!
レッド「構わずツッコめ!」
フカヒレ「グァァァァァブゥッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ドオォォォォォンッ!!!
サカキ「やった…?」
ぶほっ!
フカヒレ「グァァァァァブゥッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
サカキ「訳無いであろうなァッ!素晴らしいぞォッ!流石はガブリアスゥッ!」
ドゴオォォォォォンッ!!!
スピアー「スピィッ…!」ブホォッ!
サカキ「中々の攻撃力…!躱しても爆風で吹き飛んでしまうわァッ!どくづきィ!」
スピアー「スピィッ!スピィッ!」ドクドクッグサッ!
フカヒレ「グァブッ…!」ドクドクッ
レッド「ストーンエッジィ!」
フカヒレ「グアァァァブッ!!!」ヒュンヒュンッ…ドドドッ!
スピアー「スピャッ…!」
ドオォォォォォンッ!!!
スピアー「ス…ピャァ…」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………良き働きであった」シュボンッ
レッド「攻撃と素早さが爆発的に上がっても耐久面は変化は無しだったようだな…」フゥゥ
サカキ「だが一矢報いた。それで十分だ」
フカヒレ「グァブ…グァブ…」ドクッ…ドクッ…
レッド「毒で倒れるその前に…!」
サカキ「ああ…!行くぞ、ペルシアン!」ポーイッ
ペルシアン「ゴロニャーンッ!」ポンッ
レッド「蜂の次は猫か…!行くぞ、からわw…」
サカキ「ねこだまし!」
ペルシアン「にゃーんっ!」パチンッ
フカヒレ「ガブッ!?」ビクッ
サカキ「続けてじゃれつく!」
ペルシアン「ニャンニャンッ!」ポカポカッ
フカヒレ「ギャアァァァブァァァァァッ!!!」ガハッ
レッド「何て威力だよッ…!」
サカキ「イカサマァッ!」
レッド「マズいッ…!躱してストーンエッジィ!」
ペルシアン「ニャアァァァンッ!」ゴォゥッ!
フカヒレ「グァブッ…ガァァッ!」ヒョイッ…ヒュンヒュンッ…ゴォォッ!
ペルシアン「ぎゃんっ!」ズサァァ!
フカヒレ「ガブァッ!」ドクッ…ドクッ…
レッド「ドラゴンダイブゥッ!」
サカキ「あまえるゥッ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ペルシアン「ごろにゃ~んっ♪」スリスリッ
フカヒレ「ガブッ!?」キュンッ
レッド「怯むなァッ!かわらわりィ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ブオォォォンッ!
バキィィッ!
ペルシアン「ぎゃんっ!」ズサァァ!
サカキ「ペルシアンッ!」
フカヒレ「グァブッ…!」ドクッ…ドクッ…
ペルシアン「にゃぁ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「良くやった、ペルシアン」シュボンッ
レッド「よ…しィ…!これで…タイだ…!」ゼェ…ゼェ…
サカキ「クククッ…流石はガブリアス…!だが…!」ポーイッ
ニドクイン「ニィドォォォッ!」ポンッ
サカキ「ガブリアスとて決定的な弱点があるのだよ!みずのはどう!」
ニドクイン「ニィドォォォッ!」バッシャアァァァァンッ
レッド「そもそも弱点の無いポケモンなど存在しねェよ!ドラゴンダイブゥッ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ゴオォォォォォォォォッ!!!
ドゴオォォォォォォッンッ!!!
フカヒレ「ガブァッ!?」ググッ…
ニドクイン「ニドォッ…!」ググッ…
サカキ「その程度かァ!?ばかぢからァッ!」
ニドクイン「ニドォォォォオッ…!!!」グオォォンッ!
フカヒレ「グァァブッ…」ズサァァ!ビチャッビチャッ
レッド「チィッ…!あまえられて、力が出ねェ…!」
サカキ「フィールドにれいとうパンチィ!」
ニドクイン「ドォォオッ!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ピキピキピキッ…!
フカヒレ「グァブッ!?」ピキピキッ…
レッド「ッ!さっきのみずのはどうかッ!」
サカキ「その通ォォりィッ!」
ニドクイン「ニィィ……!」ピキピキッ…
レッド「かわらわりィッ!」
フカヒレ「グァァァブッ…!」ブオォォォンッ!
ニドクイン「ドォォォッ!!!」ドゴォッ!!!
ドォォォォォォンッ!!!
フカヒレ「ガブァ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「そう、ガブリアスの決定的な弱点は氷タイプの技だ。だがそれを当てるには動きを封じる必要もあったしな」
レッド「競り合いになるとしても、予めペルシアンに甘えさせて力も弱めていた…か」シュボンッ
サカキ「さあ、ロッソ!これで王手だ…!」
レッド「行くぞ…俺の最後のポケモン…!ライター、特攻!」ポーイッ
ライター「グオォォォォォォッ!!!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
ライター「グオォォッ!」グサグサッ
サカキ「やはり最後はリザードンかァ!だがステルスロックの効果はリザードンにはタイプ上他のポケモンよりダメージを喰らうぞ!」
ライター「グルルッ…!」ゼェ…ゼェ…
レッド「恐らく相性の悪い技を一撃でも喰らったら、やられるだろうな…」フゥゥ
レッド「だから、俺達も最初から全力で飛ばすッ!」チャキッ
サカキ「その煙管…!やはりかァッ!」
レッド「………徐かなる事、林の如く…。俺達の精神は今林の如く徐かなり…」
レッド「されど、俺達の魂は火の如く、真っ赤に燃える…!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
レッド「命、爆熱ッ!メガシンカァ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
ライター「メガッ!グオォォォォォォッッッ!!!」パッパラー
ぱぁぁぁぁぁっ………
サカキ「室内に日輪だと…!?」
レッド「行くぞ、ライター!だいもんじィッ!」
ライター「グオォォォォォォッ!!!」ゴオオオオォォォォォォッ!!!
サカキ「ッみずのはどうで防御だッ!」
ニドクイン「ニドオォォッ!!!」バッシャアァァァァンッ
ジュワァァァァァァァッ………!
サカキ「クハハ…!みずのはどうが一瞬にして蒸発しよったわッ!」
レッド「ソーラービィィムッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
サカキ「ッ!」
ニドクイン「ニドッ…!」
レッド「消し炭になりやがれェェェッ!!!」
チュドオォォォォォォォォォンッ!!!
しゅうぅぅぅ………
ニドクイン「ニ…ニドォ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………ククッ…クククッ……クハハハハハハッ!!!」
レッド「………」フッ
サカキ「ロッソォ!私の闘志に火を点けるだけでなく、油も注いでくれて、本当にどうもありがとうッ!」
サカキ「コレが私のラストバトルになっても悔いは無ァいッ!」チャキッ
レッド「お前が俺に勝てばラストバトルにはならんがな」
サカキ「その通りッ!だが勝ちを譲る気はさらさら無いのだろうッ!?」
レッド「たりめーだ。俺はアンタの首を取る為だけに単身で乗り込んで来たんだからなァ!」
サカキ「宜しいッ!だが、私とてキミに部下を沢山殺されたのだ!それだけでキミの首を取る意味があるッ!」
レッド「だがそれ以前になァ…!」
サカキ「ああ…!」
「「純粋にポケモンバトルでアンタ(キミ)をブッ倒したい…!」」
――――
――
幹部「ん……かはっ…!」ハッ
幹部「ックソッ…!あのガキィ…。鼻の形が変わってしまったではないか…」ゴキッゴキッ
幹部「奴は、もうサカキ様の元に向かったのか……?」
幹部「サカキ様をお救いしなければッ!」ダッ
社長室
幹部「サカキ様ッ!」ダッ
幹部「ッ!こ…コレは…!」
サカキ「クハハハハハハッ!ロックブラストォッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ドドドッ!
レッド「フハハハハッ!エアスラッシュッ!!!」
ライター「グオアァァァァッ!!!」ザシュッッ!!!
ドオォォォォォンッ!!!
レッド「ソォォラァァァビィィィムッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
サカキ「ドリルライナーで潜って躱せェッ!」
サイドン「サァァァァイッ!」ギュルルルルゥ!!!ガガガッ!
レッド「にゃろうっ…!」チッ
幹部「ロッソがサカキ様と互角に…!?」
レッド「何処から出てくる…?」
ボコォッ!
サイドン「ドオォォォンンッ!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「天井からだとォッ!?」
サカキ「太い柱を登って行ったのだァッ!アームハンマァァァッ!!!」
サイドン「ドサアァァァァァイッ!!!」ブオォォォンッ!
ライター「グオァァァッ!」ドゴォッ!
ドオォォォンンッ!!!
サカキ「堕ちた所にドリルライナァァァッ!!!」
サイドン「サイドオォォォンンッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
レッド「ドラゴンクローで止めろォッ!」
ライター「グオォォッ!」ジャキンッ!
ガシィッ!ガガガガガガガガッ…!
サイドン「サイィィィ…!」ググッ…
ライター「グルルッ…!」ググッ…
レッド「その体制でだいもんじィ!」
ライター「グオアァァァァッッ……!」ゴオォ…!
サカキ「投げ飛ばせェェいッ!」
サイドン「ドオオォォォォオンンッ!!!」ブオォォォンッ!
ライター「グオアァッ!」ブオォンッ!
レッド「そのままヤレェェェェッッ!!!」
ライター「グオアァァァァァァァッ!!!」ゴオオオオオオォォォッ!!!
サイドン「ザァァイ゛ッ…!」ジュゥゥゥッ…
ドオォォォォォンッ!
ライター「グオアァッ…!」ズサァァ!
レッド「ハァ…ハァ………ククッ…」
サカキ「ハァ……ハァ……クククッ…!」
「「クハハハハハハッ!!!!」」
レッド「そろそろ限界じゃねェのか?」
サカキ「ああ…!決着をつけようぞ…!」
レッド「ドラゴン………!」
サカキ「アーム………!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ジャキィィィンッ!!!
サイドン「サイドオォォォォォォォッ!!!」ブオォォォンンッ!!!
レッド「クロオォォォォォッッ!!!」
サカキ「ハンマアァァァァァッッ!!!」
幹部「サカキ様、今お助けしますッ!」ポチッ
ごろんっ
ゴローニャ「にゃーんっ」カッ
マルマイン「まるまるっ」カッ
ナッシー「ヒャッハァァァァァァァァッ!!!」カッ
チュドオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ガラガラガラガラガラッ…!!!
レッド「ッ!?」
サカキ「幹部、貴様アアアァァァァァァァァァァァッ!!!」
幹部「えっ?」ポカーンッ
グリーン「な…何だァッ!?」
エリカ「ビルの最上階が爆発しましたわっ!」
ナツメ「マズい…!」
コルニ「レッドォッ!青ちゃあぁぁぁんっ!」
ひゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!
レッド「この高さ…マサラの人間なら全身骨折ぐらいで済むか…?」ヒュゥゥゥゥッ
ブルー「」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
レッド「ッ!ブルー!」ガシッ
レッド(死ぬな…!流石にブルーを支えたままではマサラの人間でも死ぬな…!)
レッド「ライター!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
ライター「グ…ルゥ…ッ」ピクッ…ピクンッ
レッド「クソォッ…!さっきの爆発でェッ!」シュボンッ
レッド「チィィッ…!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
きらんっ!ゴオォォォォォォッ!
「グアァァァァブリアァァァスッ!!!」
がしっ!
レッド「………んっ?」
ガブリアス「グァブッ!」ヒュゥゥゥゥゥゥッ
レッド「フカヒレ…?いや、フカヒレじゃねェ…まさか…!」
シロナ「大丈夫?レッドくん」スタッ
レッド「あ…姐…さん…?」
シロナ「ええ。カワイイ弟子の危機にお姉さん、来ちゃった♪」ニコッ
シロナ「取り敢えず、ガブリアス。降下しましょ」
ガブリアス「ガブッ!」スタッスタッ
グリーン「レッドゥ!ロリ巨乳!」タッタッ
コルニ「レッド!青ちゃんっ!」
エリカ「良かった…!レッド様ぁ…!」グスッ
レッド「悪ィ…心配…かけ…た………」
シロナ「ギリギリで間に合って良かったわ」
ナツメ「貴女は…まさか…!」
グリーン「おおっ!まさかこのミステリアスな超絶美女はァッ…!」
エリカ「10年前、圧倒的な強さと美貌でわずか10歳にしてシンオウ地方のチャンピオンになり、今もその地位に君臨する…」
コルニ「現・シンオウチャンプのシロナさんっ!?」
シロナ「あら。有名人ね、私」
グリーン「でも、そのチャンピオンとレッドゥにどう言う関係が…?」
シロナ「私、彼のお師匠様なの」
コルニ「だからレッドってあんなに強かったんだ…」
エリカ「あらあら。そう言う事でしたのねぇ…」
レッド「そんな事は…置いといて…ブルー…を早く…ポケモンセン…タ……」ガクッ
グリーン「レッドゥ!?って何だこの傷だらけの身体はァッ!?」
エリカ「レッド様ッ!?レッド様ァッ!」
ナツメ「そんな事より早く二人をポケモンセンターに!」
コルニ「私、青ちゃん担いでく!」
シロナ「ガブリアス、レッドくんを運んであげて」
ガブリアス「ガブッ!」
――――
――
ブルー「………んっ…。ここ…は…?」
シロナ「あら、お目覚めかしら?」
ブルー「あ…アナタは…?」
シロナ「私はシロナ。レッドくんのお師匠様、かな?」
ブルー「アナタがシロナさん…?レッドくんが言ってた…」
シロナ「私もアナタの事はレッドくんから聞いてるわ。そう…アナタがねぇ…」ジィ…
ブルー「?」キョトンッ
シロナ「流石はレッドくんの選んだ娘ね。カワイイし、発育も良いし」
ブルー「へへっ…///って、そだ!レッドくんはっ!?」
シロナ「彼なら今、隣のベッドで寝てるわ」
レッド「………」スゥ…スゥ…
ブルー「レッドくん…良かったぁ…」ホッ
シロナ「あばら骨や肋骨を何本か折ってたり、猛毒を受けて大量出血もしていたみたいだけど、命に別状はないわ」
ブルー「………私の所為だ…」シュンッ
こんこんっ
警察「少しよろしいでしょうか?」ガチャッ
シロナ「ええ。何かしら?」
警察「ココにレッドと言う子が止まっていると聞いたのですが…」
シロナ「ええ。でも彼は…」チラッ
シロナ「………ブルーちゃん、少し席を外してもらえる?」
ブルー「えっ、あっはい」トテトテッ
がちゃっバタンッ
シロナ「………行ったわよ、レッドくん」
レッド「………悪ィな、姐さん」ムクッ
警察「………凄い重症だと聞いてたんだが」
レッド「マサラの人間を舐めるなよ。あの程度の傷、一週間もすれば治る」フゥゥ
シロナ「こーら。病院内禁煙」ヒョイッ
レッド「ちぇっ…」ムスッ
警察「禁煙以前に警察の目の前で未成年が喫煙するのはダメとかは置いといて…」
警察「話たい事は、シルフカンパニー内で見つかった大量のロケット団員の惨殺死体の事です」
レッド「………だろうと思った」
シロナ「………」
警察「捕まえた女性団員達も全員レイプされて意識が混濁していて話にならない」
警察「ボスのサカキや幹部の一部は行方不明…。だから現場に居た君に話を聞きたい」
レッド「………で?俺は捕まるのか?」
警察「………それは肯定と言う意味で受け取って良いのか?」
レッド「ハナから隠すつもりもねェよ。ロケット団の男性団員を惨殺したのも、女性団員をレイプしたのも全部俺だ」
レッド「大量殺人犯で強姦魔…」
レッド「俺は死刑台送り…ってか?」
警察「………」
――――
――
ブルー「シロナさん、お話終わりましたー?」ガチャッ
シロナ「ええ。今終わった所」
レッド「………」ギリッ
ブルー「レッドくんっ!目が覚めたんだねっ!」
レッド「………ブルー、か…」チラッ
ブルー「レッドくん…ごめんなさい…」
レッド「………もう良い。と言うより全部俺の所為だ」
ブルー「………そんな事」
レッド「お前、もう身体は大丈夫だろ?だったら俺なんかに構わず、旅を続けな」
ブルー「ッヤダよっ!レッドくんが完治するまで私…!」
レッド「聞いた話じゃグリーンも先に旅に戻ったらしいし、コルニもまた修行の旅に回るらしいじゃねェか」
ブルー「でも…!」
レッド「追いついたなら追い越せ」
ブルー「っ!」ハッ
レッド「俺が好きな女は俺なんか置いて先にジム制覇でチャンピオンでもなって待ってろ」
レッド「後ジムバッジも二個だけなんだろ?」
ブルー「………うん」
レッド「だったら行け。後で俺がその座を奪い取ってやる」
ブルー「レッドくん…」
レッド「俺はなァ…シルフカンパニーでお前と戦って思った。ブルーとも本気でバトルしてみたいってよ」
レッド「だから今よりもっと強くなって、俺を楽しませろ」ニカッ
ブルー「………うんっ!」グッ
レッド「そうと決まればさっさと行きな。止まる事は許さぬ」
ブルー「分かった!じゃあ私、先に行くよ!」ダッ
シロナ「………すっかりバトルバカになっちゃって」クスクスッ
レッド「そう俺を調教したのは姐さんだぜ?」
シロナ「そうだったわね…」ピッ
テレビ『先日ヤマブキシティで起きた、ロケット団によるシルフカンパニー乗っ取り事件ですが、オーキド博士のお孫さんのオーキド・グリーンくんと、ヤマブキシティとタマムシシティのジムリーダーのナツメさんとエリカさん、そして旅行客の少女により、無事解決しました』
テレビ『人質の救出に貢献したこの四人にポケモン協会から………』
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ライチュウ ♂ NN ピッキー
Lv54 Lv46
ドラゴンクロー だいもんじ 10万ボルト でんこうせっか
ソーラービーム エアスラッシュ くさむすび ちょうはつ
ハッサム ♂ NNキラ ガブリアス ♀ NN フカヒレ
Lv62 Lv52
バレットパンチ つばめがえし ドラゴンダイブ かわらわり
シザークロス つるぎのまい ストーンエッジ りゅうせいぐん
ガラガラ ♂ NN ジュニア キングラー ♂ NNフドウ
Lv49 Lv47
ほねブーメラン ボーンラッシュ クラブハンマー マッドショット
ストーンエッジ つるぎのまい たたきおとす がんせきふうじ
ボックス
ニドキング ♂ NN マスキオ
ラプラス ♀ NN アーク
カビゴン ♂ NN カロリー
ルカリオ ♂ NN アーロン
シルフカンパニー跡
ラジオ『………彼ら四人が居なければ、ヤマブキシティ、いいえ、カントー地方はロケット団に支配されていた事でしょう…』
謎のマントメェン「ふっ。あの事件から一か月もたっているのに、テレビもラジオもこの話題で持ち切りだな」ピッ
謎のメガネボイン「仕方ないわよ。それ程大きな事件なんですもの」
謎のババア「報道ではオーキドの孫が人質解放に貢献したとは言ってるがね、アタシ等は知っているんだよ。本当に貢献したのはあの赤帽子の小僧って事はね」
謎のメガネボイン「あの赤帽子の子…イイわね…。食べちゃいたいわ…///」ウットリ
謎のマッチョメン「………」
謎のメガネボイン「そう言えば、シバ。貴方ともしび温泉であの子と会ったんでしょ?羨ましいわ、裸の付き合い…。アタシも一の島行けば良かったわ…」
謎のマントメェン「ふっ。お前は熱いの苦手だろ?」
謎のメガネボイン「それもそうね」クスクスッ
謎のババア「まあ良いじゃないかい。そう言う楽しみは奴がアタシ達の所に来てからでさ」
謎のメガネボイン「ええ、そうね。今から楽しみだわ」
謎のマントメェン「さあ、待っているぞ。マサラタウンのレッド!登って来い!トレーナーの高みへッ!」バサァッ!
――――
――
ブロロロロンッブロロロロロンッ!
レッド「何だかんだ、一か月も入院する破目になるとは…」
シロナ「完治してないのに無理するからでしょ?」ペシッ
レッド「うかうかしていたら身体もポケモン達も鈍っちまう」フゥゥ
ナツメ「もう行くのね、レッド」シュンッ
レッド「おう」
ナツメ「エリカがジムの仕事でレッドを見送れなくて残念がってたわ」
レッド「そうか…」
シロナ「で、最後のジムバッジは何処の町で取るのかしら?」
レッド「トキワシティだ」
ナツメ「………!」ピキーンッ
レッド「ナツメ?どうかしたか?」
ナツメ「………ええ。でもコレは自分の眼で確かめた方が良いと思う」
レッド「………ああ」
トキワシティ
ブロロロロロンッキキィィィッ!
レッド「………帰って来たぜ、トキワシティ」
レッド「最初ここのジムには痛い目に合わされたな…」ズキンッ
レッド「………」
レッド「………取り敢えず、バーだな」
とあるバー
マスター「いらっしゃい」
レッド「バーボンでも貰おうか」ガタッ
マスター「あいよ」ゴトッ
レッド「………ふぅ」ゴクゴクッ
レッド「………」
「隣、良いかね?」ガタッ
レッド「ああ…」
?「赤ワインでももらおうか」
マスター「どうぞ」ゴトッ
?「………ん、美味だな」ゴクッ
レッド「………」
?「………」
?「………何か思いつめたような顔をしているな」
レッド「………顔に出てたか?」
?「ああ」
レッド「………一か月前、ある奴との楽しいバトルをしていたら、邪魔が入った」
レッド「それ以来そいつは行方不明。俺は奴との決着をつけなければ、ポケモンリーグまでは進めない…」
?「………そうか、それはすまなかった」
レッド「何でアンタ…が………」
サカキ「一か月ぶりだな、ロッソ」
レッド「サカキ…!生きていたのか…?」チャキッ
サカキ「そう身構えるな。それに己の居る場所をわきまえた方が良い」
マスター「………」ギロッ
客「………」チャキッ
レッド「………」スッ
レッド「………何でアンタが此処に?」
サカキ「自分の故郷のバーで飲んでるのがそんなに可笑しいかね?」グビッ
レッド「ここがアンタの…?」
サカキ「ああ。私のスピアーもビードルの時にこの町で出会った」
レッド「………」
サカキ「………その節は本当にすまなかった。私の部下があんな事をしでかすとは…」
レッド「………全くだ」グビッ
サカキ「彼には減給と三年間アジトのトイレ掃除とポケモンの餌やり、アッチの男性団員の慰めを命じた」
レッド「………俺達のバトルを無下にしたんだ。当然の末路だな」フゥゥ
サカキ「………げほげほっ。それでだ」スッ
レッド「………コレは?」
サカキ「指定の時間にその場所に来い」ガタッチャリーンッ
レッド「………ココは!」パサッ
サカキ「今日は私の奢りだ」スタスタッ
レッド「………」
トキワジム
『ヨウコソ、トキワジムヘ』
レッド「………ジムバッジ、頂きに参上仕った。ジムリーダー、出て来い」
『バッジハ、ナンコオモチデスカ?』
レッド「七個だ。これで文句はあるまい、最強のジムリーダーさんよォ?」
『………センジツハドウモ、シツレイシマシタ。オハイリクダサイ。ジムリーダーガオマチデス』
ガチャッ………
レッド「………よお」ザッ
サカキ「………来たか、ロッソ」
レッド「まさかアンタがココのジムリーダーだったとはなァ…」フゥゥ
サカキ「止めてくれ、ロッソ。このジムは禁煙だ」
レッド「………ッ!?」
サカキ「止めてくれ」グッ…
レッド「………この際、アンタが何で生きてるのかとか、ジムリーダーなのかはどうでも良い」
サカキ「私もだ。今の私はロケット団のボスとしてでも、ジムリーダーとしでも無い。ただ一人のトレーナーとして…」
「「アンタ(キミ)とのケリをつける」」
レッド「ククッ…そうと決まれば…」チャキッ
サカキ「ククッ…もう言で語る事は無い…」チャキッ
レッド「漢ならば…」ポーイッ
サカキ「戦いで語れ!」ポーイッ
アーロン「ワオォォォンッ!」ポンッ
グライオン「グラァイオォォンッ!」ポンッ
サカキ「ルカリオ、か…!」
レッド「グライオン…?手持ちを変えてきたか…?」ピッピッ
サカキ「相手にとって不足は無ァいッ!」
グライオン「グラァイッ…!」ドクドクッ
レッド「何ッ…!?自ら毒状態に…!?何を考えてやがる…?」
サカキ「ククッ…。それは後から分かるさ…」
レッド「まあ、良い!先手必勝ォッ!しんそく!」
アーロン「バァウッ!」シュンッ
グライオン「グラッ…!?」
ドゴォォッ!
グライオン「グラァッ!」ズサァァ!
サカキ「速い…!」
レッド「一気に決める!れいとうパンチィッ!」
アーロン「バァァァウッ!」ピキピキッ…!
サカキ「ほのおのきばァッ!」
グライオン「グラァァイッ!」ボォォッ…!ガブッ!
じゅうぅぅぅ…!
レッド「相殺されたか…!そのまま振り下ろせェッ!」
アーロン「ワァァンッ!」ブオォォォンッ!
サカキ「ルカリオから離れて、おいかぜ!」
グライオン「グラァッ…!オォォォンッ!」カパッ…
ビュオォォォォォォォォォッッ!
レッド「この技はァ…!」ググッ…
サカキ「さあ、風に乗れ!グライオォンッ!」
グライオン「グラァァァァッ!」ビュオォォォッ!
レッド「追風に乗って来た…!れいとうパンチィ!」
アーロン「バァァァウッ!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ぶわぁっ
グライオン「グラァッ!」フワァッ
レッド「拳の風圧を利用してで躱した…!?」
サカキ「後ろに回り込んでほのおのきばァッ!」
グライオン「グラァァイッオォォォンッ!」ボォォッ…ガブリンチョッ!
アーロン「バアァァアウッ!」ジリジリッ…
レッド「しんそくで振りほどいて、ラスターカノンッ!」
アーロン「バアァァウッ!」シュンッ!
グライオン「グラァッ!?」グオォッ!
アーロン「ワンッ!」ゴォォォッ!
ドオォォォォォンッ!!!
レッド「これで少しはダメージを…」
サカキ「否ァッ!」
グライオン「グラアァァイッ!」ピンピンッ
レッド「ダメージを…碌に喰らっていない…!?」
サカキ「私のグライオンの特性はポイズンヒール。毒状態だと体力を回復させる特性だ」
サカキ「そして、グライオンに持たせているのはどくどくだま。持っていると毒状態になるアイテムだ」
レッド「そんじょそこらの攻撃じゃ、無意味って事かよ…!」
レッド「ならば一撃で仕留める!」
サカキ「笑止!タダのれいとうパンチがグライオンに当たるものかァッ!」
レッド「しんそくで接近してれいとうパンチィ!」
アーロン「バァウッ!」シュンッ!
サカキ「右だァッ!」
ガチィンッ!
アーロン「バァウッ!?」ピキピキッ…ググッ…
グライオン「グラァァイッ…!」ググッ…
レッド「左手ェッ!」
サカキ「はさみィッ!」
ガチィンッ!
アーロン「バァウッ…!」ググッ…
グライオン「グラァァイッ…!」ググッ…
サカキ「この体制ではラスターカノンも撃てまい!」
レッド「チィッ…!」
サカキ「そのまま押し倒して、ほのおのきばァッ!」
グライオン「グラァァイッ!」ドンッ!ボォォッ…ガブリンチョッ!
アーロン「バアァァァァッ!!!」ジリジリッ
レッド「アーロン!」
サカキ「………ロッソよ。この体制でグライオンが震央になればルカリオはどうなるるだろうなァ…?」
レッド「ッ!」ハッ
サカキ「グライオォンッ!その体制で大地の奥義、じしん!」
グライオン「グラァァァァイオォォォンッ!!!」ドゴォォォッ!!!
アーロン「バアァァァァァァァァァウッ!!!」ガクガクガクガクガクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
サカキ「じしんのエネルギー、その身に味わえェッ!」
アーロン「きゅ…きゅぅ~んっ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「………良くやった、アーロン」シュボンッ
ビュオォォォォォォォォッ!
グライオン「グラァァイ…!」ピンピンッ
レッド「………追風…。俺にとっては向い風…。そして一撃で倒さなければ意味が無いグライオン…」
レッド「物理攻撃では奴には届かない…。風…特殊………よし」チャキッ
レッド「アーク、特攻!」ポーイッ
アーク「ラァァプゥゥッ!」ポンッ
サカキ「相性で来たか…!だが氷タイプ対策は万全よォッ!ストーンエッジィッ!」
グライオン「グラァァイッ…オォォンッ!」ヒュンヒュンッ…ゴォォォッ!
アーク「ラプゥッ…!」グサッ…グサッ…!
レッド「ぜったいれいどォッ!」
アーク「ラァァァァァァ!」パキッ…パキパキパキッ…
サカキ「スピードの上がっているグライオンに一撃技などォッ!血迷ったk…!」
パキッ…パキパキパキパキパキパキパキパキッ……!
レッド「『絶対氷域』…!」
サカキ「フィールドを凍らせ、滑りやすくする事で、ラプラスの有利なフィールドを創り出したかァッ!だがァッ!」
ビュオォォォォォォォォッ!
サカキ「この追風の中、フィールドを滑りやすくすると言う事は、逆にお前のポケモンの動きを封じる事になるぞォッ!」
レッド「アークを舐めるなァッ!」
アーク「ラプゥッ!」スイスーイッ
サカキ「まさか向い風に逆らうと言うかァッ!」
レッド「アークの氷滑りに逆風など関係無いッ!」
アーク「ラプゥゥッ!」スルー
グライオン「グラァッ!?」
サカキ「後ろを取られた…!」
レッド「追風に乗ってふぶき!」
アーク「ラァァァァァァプゥゥゥッ!」ゴオォォォォォッ!!!
ビュオォォォォォォォォォォォォッ!!!
グライオン「グラアァァァッ!」ピキッ…ピキピキッ
グライオン「グ…グラァ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「ククッ…大胆な事をしよる…」シュボンッ
レッド「次は何が来る…?」
サカキ「次はお前だァッッ!ワルビアル!」ポーイッ
ワルビアル「ワァルビアァッ!」ポンッ
レッド「ワルビアル…?じめん・あくタイプか…」ピッピッ
ワルビアル「ワアァァルゥ…!」ギロッ
アーク「ラプゥッ…」ビクッ
サカキ「ワルビアルの特性のいかく。敵の攻撃力を下げるぞォ!」
レッド「攻撃力など、アークには無意味だ!」
サカキ「分かっている!ワルビアル、くさむすびィ!」
ワルビアル「ワルビァッ!」スッ
しゅるるるるるっ
レッド「遅い!なみのり!」
アーク「ラプラァッ!」ザッパァァァァンッ!
ワルビアル「ビアァッ!」ビチャビチャッ
サカキ「おいかぜ込みでも、この氷のフィールドでは奴の方が早いか…!」
サカキ「ならば砕こう!じしんだァッ!」
ワルビアル「ワルビアァァァァァルゥッ!」ドゴォォッ!!!
バキィッ…バキバキバキバキバキィィッッ!!!
レッド「………!」
アーク「プラアァァァッ!」ガガガガガガッ!!!
サカキ「これでワルビアルのスピードがラプラスに勝る!くさむすびィッ!」
ワルビアル「ビアァァッ!」スッ
しゅるるるるるっ…ガシィッ!
アーク「プラアァァァッ!」ギチギチィッ…
サカキ「これで沈めェッ!かわらわりィッ!」
ワルビアル「ビアァァァッ!」ブオォォォンッ!
レッド「まだだァッ!ふぶきィッ!」
アーク「ラプラアァァァァッ!」ゴオォォォォォッ!!!
ワルビアル「ビアァアァァッ!」ピキッ…ピキピキッ…
レッド「やった、か…?」
からんからんっ…
ワルビアル「ビ…ア……」ドサッ
サカキ「………良くやった、ワルビアル」シュボンッ
レッド「倒れる前にステルスロックを…」
レッド(奴が指示を出したのか…?そんな風には見えなんだが…。と言う事はポケモンが自ら…?)
サカキ「………次はお前だァッ!フライゴォォンッ!」ポーイッ
フライゴン「フリャアァッ!」ポンッ
レッド「フライゴン…。じめん・ドラゴン…ガブリアスと被ってるな…」ピッピッ
レッド「だが、氷タイプに対してじめん・ドラゴンなど…!ふぶきィッ!」
アーク「ラプラアァァァァッ!!!」ゴオォォォ!
サカキ「フライゴン、すなあらしィッ!」
フライゴン「フリャリャアァァッ!」バッサバッサァッ!
ゴオオォォォォォォォォッッ!!!
レッド「チィッ…!ふぶきが届かねェッ…!」
サカキ「フライゴンの羽ばたくだけで砂塵の竜巻を起こすと言われるのだァッ!」
レッド「しかも追風に乗って、砂嵐の勢いが上がってやがるのか…!?」
サカキ「だが今はこれまで!フライゴン、とんぼがえり!」
フライゴン「フリャアァッ!」ピョーンッ
アーク「プラァッ!」ズサァァ!
サカキ「クククッ…」シュボンッ
レッド「フライゴンを戻した…?」
サカキ「さあ、ここからだ、ロッソ。私達の快進撃はァッ!行けェッ!ドサイドォォンッ!」ポーイッ
ドサイドン「ドサイドオォォォォォンッ!!!」ポンッ
レッド「ドサイドンだと…!?サイドンの進化系か…!」
レッド「だが、ドサイドンとて特防は低い筈…!なみのりィッ!」
アーク「ラプラアァァッ!」バッシャアァァァァンッ!!!
サカキ「効かぬわァッ!」
ドサイドン「ドサアァァァァッッ…!」ゴオォォォ!
レッド「突っ込んで来やがった…!」
サカキ「アァム…ハンマアァァァァァッッ!!!」
ドサイドン「ドサァァァァァイドオォォォォォンッ!!!ブオォォォンンッ!!!
アーク「プラァアッッ…!」メリィィッ
ドオオオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!
レッド「アーク!」
アーク「ラプラァ……」ピクッ…ピクンッ
サカキ「ドサイドンの特性、ハードロックは効果が抜群の技を喰らってもダメージを軽減できるのだ」
サカキ「それに砂嵐状態だと、岩タイプのポケモンは特防が上がる。例え水タイプの技を受けても倒れるとは限らんぞォッ!」
レッド(特防だけじゃねェ…!パワーも格段に上がってやがる…!)
レッド「………倒し概があるじゃねェか」フッ
サカキ「ククッ…やはり笑むか…」
レッド「当然だ…。俄然ブッ倒したくなったよ、サカキ!」
サカキ「そうだ!それで良いのだッ!掛かって来い!そして壊して見せろォッ!我が魂をォッ!」
レッド「カロリー、特攻!」ポーイッ
カロリー「カビゴォォォッ!」ポンッ
ひゅんひゅんっ…
カロリー「ビゴオォッ!」グサグサッ
サカキ「ステルスロックに加えェッ!」
ドサイドン「ドッサアァァァァイッ!」ブオォォォンンッ!
サカキ「アームハンマーの使えるドサイドン、カビゴンをぶつけるとはなァッ!」
ぶよぉぉぉんっ
サカキ「何ィッ!?」
カロリー「ビゴォォッ…!」ググッ…
レッド「そのまま後ろに飛べェッ!」
カロリー「ビンゴォォッ!」シュタッ!ボヨンッボヨンッ
サカキ「豊満な脂肪でアームハンマーを受け止め、後ろに飛んで衝撃を抑えたか…!」
レッド「カロリーの脂肪を舐めるなよッ!はらだいこ!」
カロリー「カビゴッ♪カビゴッ♪」ポンポコリンッ
サカキ「むっ!?」
サカキ「撃たれる前に撃て!アームハンマー!」
ドサイドン「ドッサアァァァァイッ!」ドッスドッスッ…
サカキ「えぇいッ!こんな時にせんせいのつめが発動せんのかァッ!」
ぴょーんっ
レッド「ヘビーボンバアァァァッ!」
カロリー「カビカビンゴオォォォォォォッッ!」ゴオォォォォォォッ!!!
ドサイドン「ドサァッ…!」
ズドオォォォォォォォォォォォォンッッッ!
カロリー「ビンゴォッ♪」ノシッ
ドサイドン「………」ピクッ…ピクンッ
レッド「………」フッ
サカキ「………」
ドサイドン「………」ググッ…
サカキ「よくぞ耐えたァァァッッ!ドサイドォォォンンッ!」
ドサイドン「ド…サァ………!」ググッ…
カロリー「カンビィ…!?」フワァッ
レッド「カビゴンを持ち上げやがった…!?」
サカキ「アァァァム…ハンマアァァァァァッッ!!!」
ドサイドン「ドサイドオォォォォォンッ!!!」ブオォォォンンッ!
カロリー「ンゴオォォォッ!」ズサァァ!
レッド「ねむる!回復するんだ!」
カロリー「ンゴォ………」グーグー
カロリー「………カンビィッ!」パチッ
サカキ「ねむカゴか!」
レッド「行くぞ、カロリー!もう一発ヘビー…」
ドサイドン「ドサァッ!」シュンッ!
カロリー「ビゴォッ!?」
レッド「せんせいのつめ…!」
サカキ「ドリルライナァァァッ!!!」
ドサイドン「ドサインドォォォォォォッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
カロリー「ンゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!」ブルルルルルルルルッ
ドオォォォォォォォォオォンッ!!!
レッド「カロリー!」
カロリー「カ…カンビィ…!」メリィッ…
サカキ「アームハンマー、連打ァァァッ!!!」
ドサイドン「ドサァッ!ドサァァッ!ドサァァァァッ!!!」ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!
カロリー「カンビィッ…!ンゴォ…!ゴォ…!」ゴフッ
サカキ「反撃の隙を与えるなアァァッ!」
ドゴオォッ!ドゴォッ!ドンゴオォォッ!!!
カロリー「カ………ンビィ………」ピクッ…ピクンッ
サカキ「フルコンボォッ!」グッ
レッド「やはり…バケモンか…!」
レッド「………良くやった、カロリー」シュボンッ
サカキ「………そろそろ、奴のご登場かな?」
レッド「………キラ、特攻!」ポーイッ
キラ「ハッサァァムッ!」ポンッ
レッド「バレットパンチィ!」
キラ「ハァァァッサムッ!」シュンッ…ドゴォッ!
ドサイドン「ドサアァァッ…!」ズサァァ!
サカキ「相変わらず早い…!正に紅の弾丸よォ!」
サカキ「だが我がドサイドンを弾丸一発で貫けるとでも思っておるまいッ!?」
ドサイドン「ドッサアァァァァッ!」ブオォォォンンッ!
キラ「ハッ…!」ゴフッ…
ガチンッ!
サカキ「何ィッ!?」
レッド「捉えたぜ…!」
キラ「ッサム…!」ググッ…
ドサイドン「ドサァッ!?」ググッ…
レッド「そのまま背後を取れェッ!」
キラ「ハァッ!」グルンッ
ドサイドン「ドサァ…!」グキィッ!
サカキ「プロレスラーかァッ!」
レッド「否ァッ!曲芸師だッ!バレットパンチィ!」
キラ「ハァァァサムッ!」ドゴォォッ!!!
ドサイドン「ドサアァァァァッッ!」ズサァァッ!
サカキ「まだだァッ!その体制のままロックブラストォッ!!!」
ドサイドン「ドォォンッ!ドォォンッ!ドォォンッ!」ドドドドドッ!!!
レッド「此間より弾幕が濃くなってやがる…!つるぎのまいで防御ォッ!」
キラ「ッサム!サムッ!ハッサァァムッ!」ガキンッガキンッガキンッガキンッ!
ひゅんひゅんっ
キラ「ハァァッ…!」グサッグサッ!
レッド「時間差でステルスロック…!?」
サカキ「進化するのはポケモンのみに非ず!技も鍛えれば進化するのだよッ!」
ドサイドン「ドッサアァァァァイッ!!!」ドドドドドッ!!!
キラ「ッサムァァァッ…!」ズサァァッ!
サカキ「まだ終わらん!」
ドサイドン「ドサァッ!」シュバッ
ガシィッ!
キラ「サムァッ!」ガンッ
レッド「またせんせいのつめ…!」
サカキ「じしんの衝撃、その身に味わえェッ!」
ドサイドン「ドサイドオォォォォォォォォォンッッッ!!!」ドゴォォォッ!!!
キラ「ハッサムアァァァァァァァッッ!!!」ガクガクガクガクガクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
レッド「キラァァッ!」
ドサイドン「ドッサァ」ムスー
サカキ「フッ…流石はドサイドン先s…」
ドゴォッ!
ドサイドン「ドッサアァァッ!」ズサァァッ!
サカキ「何ィッ!?」
キラ「ハァ…ハァ………!」ムクッ…
サカキ「何と…!ドサイドンのじしんの衝撃を直に受けたと言うのに、まだ立ち上がると言うのか…」
レッド「キラを…舐めるなよ…!」
サカキ「ククッ…!そう言えばそのハッサムだけはキミのパーティの中でも一番の曲者だったなァ…!」
サカキ「なればこそ!叩き潰し概があると言う事ォッ!ドサイド…」
ドサイドン「ドサァ…ドサァ………」ゼェ…ゼェ…
サカキ「………仕方あるまい。戻れ、ドサイドン」シュボンッ
キラ「ハァ…ハァ………」ゼェ…ゼェ…
レッド「またしても、ドサイドン一匹にパーティ半壊、か…。バケモンめ…」
サカキ「………とことんキミは私を楽しませてくれる」チャキッ
レッド「それはこっちのセリフだ」
サカキ「ククッ…!さすれば続きと行こうではないかァッ!行けッ!スピアー!」ポーイッ
スピアー「スピッ!」ポンッ
レッド「キラに対してスピアーだとッ!?」
サカキ「出し惜しみはせん!荒ぶれッ!我が熱き魂よッ!」
サカキ「命、灼熱!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
メガスピアー「メガッスピァァァァァァッ!!!」パッパラー
レッド(メガスピアー…。攻撃と素早さが爆発的に上昇し、特性がてきおうりょくに変わった鉄砲玉なポケモン…。だが…)
サカキ「同じ虫タイプとは言え、この砂嵐の中では相性的にもはがねタイプを持つハッサムの方が圧倒的に有利…か?」
レッド「ッ!」
サカキ「図星か。確かにこの砂嵐の中ではスピアーはダメージも喰らうし、相性的にもハッサムに対する決定打は無い…。だが、こう言う戦い方もあるのだよ!」
サカキ「燃え上がれ、スピアー!こうそくいどう!」
レッド「バレットパンチィ!」
キラ「ハァァァァァッ…!」シュンッ…ドゴォッ!
シュンッ!
キラ「ハァッ!?」
レッド「質量を持った残像…!」
スピアー「スピッ!スピッ!スピッ!」シュンシュンシュンシュンシュンッ!
レッド「間違えねェ…前より格段に早くなってやがる…!」
サカキ「さらにミサイルばりィッ!」
スピアー「スピャアァァァッ!!!」
シュンッ!ドドドッ!シュンッ!ドドドッ!シュンッ!ドドドッ!
キラ「ハッサム…!」ググッ…
レッド(最初に戦った時と同じこうそくいどうとミサイルばりによるオールレンジ攻撃…)
ドドドドドドドドドドドドドッ!
キラ「ハァッ…!」ガクッ
レッド「チィッ…!キラの関節ばかり狙ってやがる…!」
ビュオォォォォォォォォッ!
レッド(しかもこの視界の悪い砂嵐の中、高速で瞬間移動するスピアーを目で捉える事はほぼ不可能って事かよ…!)
レッド(姿無き敵にどうやって攻撃する…?せめて攻撃してくる場所さえ分かれば…)
サカキ「真下ががら空きだァッ!」
レッド「ッ!」ハッ
ぼこっ!
スピアー「スピャアァァァッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
キラ「ッサムァァッ…!」ガガガガガッ!
レッド「キラ!」
サカキ「ミサイルばりばかりに気を取られていたなァッ!ロッソォォッ!」
レッド「クソッ…!360度、何処からでも攻撃可能かよッ!」
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!
キラ「ハッサム…!」ググッ…
レッド(いくら相性が有利だと言って、これ以上はキラの体力が…)
サカキ「クククッ…」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
レッド「ッ!コレは…!」ハッ
レッド「キラ!真下からくるぞ!一歩引いてつばめがえしィッ!」
キラ「ッ!」シュタッ
ぼこっ!
スピアー「スピャッ!?」ギュルルルルゥ!!!
キラ「ハァァァァ…サムッ!」シュンッ
スピアー「スピャァッ…!」
ザシュッ!どさっ…
スピアー「ス…スピィ…」ピクッ…ピクンッ
サカキ「まさか…地中から攻撃が来る事が分かっていたのか…?」
レッド「フィールドの振動、音で地中のポケモンが何処を掘り進んでいるか感知出来る」
レッド「それに、地中から直接攻撃するとなれば、必ず敵の近くに出て来なければならない」
レッド「サカキ、全部アンタが教えてくれた事だぜ?」
サカキ「…!ククッ…そうだったなァ…」シュボンッ
サカキ「ではもう一度フィールドに舞い戻れ、フライゴォォンッ!」ポーイッ
フライゴン「フリャアァッ!」ポンッ
ゴオォォォォォォォォォッッ!!!
レッド「またあのフライゴンが出た事で、砂嵐の勢いが戻っている気がするな…」
レッド「………もうキラの体力もほぼ残っていない…。一気に行く!バレットパンチィィッ!」
キラ「ハァァァァッ…!」シュンッ…
ガクッ!
キラ「サムッ…!」ズキンッ
レッド「キラ…!さっきのミサイルばりで膝を…!」
サカキ「隙有りィィィッ!かえんほうしゃァァァッ!」
フライゴン「フゥゥリャアァァァッ!」ボオォォォォッ!
キラ「ハァァァッ!!!」ジリジリィッ…
レッド「キラァッ!」
キラ「ハッ…サムッ………」ドサッ…
レッド「………良く戦った、キラ。もう休め」シュボンッ
サカキ「本当にそのハッサムは三度良く戦ったものだ…」
サカキ「お前達二人の成長劇には私もスタンディングオベーションで賞賛したいくらいだ」パチパチパチッ
レッド「その拍手は俺が勝った時までに取っておきな」
サカキ「ククッ…強気だな…」
レッド「フカヒレ、特攻!」ポーイッ
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ポンッ
ひゅんひゅんっ
フカヒレ「ガブゥッ!」グサグサッ
フライゴン「フ…フリャア…!」ビクッ
サカキ「フライゴン、とんぼがえり!」
フライゴン「フリャッ!」ピョーンッ
フカヒレ「ガブッ!」ズサァァ!
レッド「開幕逃亡とは、やけに弱気だな、オイ」
サカキ「コイツにはまだやるべき仕事が残っているからな。むざむざ散らす訳にもいかんのだよ」シュボンッ
サカキ「さあ、行くぞ!ニドクイン!」ポーイッ
ニドクイン「ニィドォォォッ!」ポンッ
レッド「ニドクインお姉ェさん…。サカキのポケモンの中でもドサイドン、スピアーと並ぶ三強…。やはり入れて来たか…!」
レッド「れいとうパンチには気を付けろ!ストーンエッジィ!」
フカヒレ「グァブグァブ…ガァッ!」ヒュンヒュンッ…ドドドッ!
サカキ「みずのはどうで防御ォッ!」
ニドクイン「ニィドォォォッ!」バッシャアァァァァンッ
レッド「だよなァッ!だが、真上ががら空きだァッ!」
ひゅぅ~~~~パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
ニドクイン「ニドォッ…!」ググッ…
サカキ「みずのはどうで視界が遮られた隙にりゅうせいぐんかァッ!」
レッド「追撃のストーンエッジィ!」
サカキ「躱せェい!」
ニドクイン「ニドォッ!」サッ
サカキ「れいとうパンチを警戒して接近させないようにしているのか…!後ろ向きなのだよッ!」
サカキ「そんな事では悪党の私一人倒せんぞォ!このバカモンがァッ!フィールドにれいとうパンチィ!」
ニドクイン「ニィィィ…ドォォンッ!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!
フカヒレ「ガブッ!?」
レッド「フィールドから氷柱が…!?」
サカキ「言ったであろうッ!?技も鍛えれば進化するとなァッ!」
フカヒレ「グァブッ!グゥァブッ!」サッサッ
サカキ「逃さん!氷柱にばかぢからァッ!」
ニドクイン「ニィドォッ!ニィドォッ!」ムキムキィ…バキンッ!バキン!バキンッ!
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!
フカヒレ「グァブァァッ!」グサグサッ
レッド「氷柱を砕く事で出来た氷の欠片での遠距離攻撃…!」
サカキ「ソォラソラソラソラソラァァァッ!!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!
レッド「彼奴には距離は関係無いって事かよ…!」
サカキ「そこまでか!お前の力はそこまでの物に過ぎんのかァッ!それでもハードボイルドかァッ!」
レッド(少し早い気もするが、一か八かだ…!)
レッド「フカヒレ、ドラゴンダァイブッ!」
フカヒレ「グァァァァブゥアァァァッ!!!」ゴオォォォォォォッ!!!
サカキ「ありがとう!ならば私達も真っ向から受け止めよう!れいとうパンチィィッ!」
ニドクイン「ニィィドオォォッ!!!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ドオォォォォォォォォオォンッ!!!
ニドクイン「ニィ…ドオォォォ…!」ググッ…
フカヒレ「グァブゥゥ………!」グググッ…!
サカキ「れいとうパンチが押し負けているだと…!」
レッド「加え、かわらわりィッ!」
サカキ「ばかぢからで押し切れェ!」
フカヒレ「グゥアァァァァアヴッ!!!」ブオォォォンンッ!
ニドクイン「ニドォォォ!!!」ムキムキィ!
ドゴオォォォォォォォォッンッ!!!
レッド「………」
サカキ「………」
フカヒレ「グ……アブ……」ピクッ…ピクンッ
ニドクイン「ニ…ドォ………」ピクッ…ピクンッ
サカキ「………れいとうパンチを押し切られるとはな」シュボンッ
レッド「出来ればもう少しニドクインにばかぢからを使わせてからの方が良かったが、仕方あるまい」シュボンッ
サカキ「成程…。ばかぢからの追加効果で攻撃力と防御力を下げさせるのが目的だったか…」
レッド「そうすればドラゴンダイブで押し切れると思ったが、少し時期が早すぎたみてェだな」
サカキ「さて…これで私のポケモンは二体。キミは最後の一体な訳だが、キミの最後のポケモンは勿論奴であろう?」
レッド「ああ。やはりアンタとの決着はコイツで決めてェからな…」チャキッ
レッド「これで最後だ!ライター、特攻!」ポーイッ
ライター「グオォォォォォォッ!!!」ポンッ
レッド「命、爆熱ッ!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
ライター「メガッ!グオォォォォォォッッッ!ワァァァァイッッ!!!」パッパラー
ぱぁぁぁぁぁっ………
サカキ「室内に日輪…この時を待っていたァッ!」ポーイッ
フライゴン「フリャアァッ!」ポンッ
レッド「ッ!まさか…!」
サカキ「この時の為に取って置いたフライゴンよ!天候を書きかえらせてもらう!」
フライゴン「フリャフリャフリャァッ!」バァッサバァッサバァッサ
ゴオオォォォォォォォォッッ!!!
サカキ「フライゴンのすなあらしは、日輪さえも遮る!そしてェッ!」
ひゅんひゅんっ
ライター「グオァァッ!」グサグサッ
サカキ「地の利は我らに有りィッ!もう日の光は浴びれないと思うが良いィッ!」
レッド「だいもんじィ!」
ライター「グオアァァァァァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
サカキ「無駄だァッ!」
ゴオオォォォォォォォッ!
レッド「チィッ…!届かねェ…!」
サカキ「行けェッ!フライゴン!」
フライゴン「フリャアァッ!」ゴォォォッ!
ライター「グオァッ…!」ズサァァ!
レッド「ドラゴンクロォーッ!」
ライター「グォォッ!」ザシュッ!
サカキ「遅い!」
フライゴン「フリャアァッ!」ドゴォォッ!
ライター「グオァアッ!」ゴフッ
サカキ「フライゴンは砂漠の精霊と呼ばれるポケモン!砂嵐はフライゴンを守る障壁と化す!砂嵐の中でフライゴンに勝てるとおもうなァッ!」
バキッ!ドゴォッ!ドガァッ!
ライター「グルゥ…!グォァッ…!」
レッド「チィッ…!このままではなぶり殺しだ…」
レッド(この砂嵐をどうにかしねェと…。だがもうライターは日輪を出すことは出来ない…。てか、もう我慢出来ねェッ!)
レッド「………」フゥゥ…
レッド「………そうだ!」ハッ
サカキ「トドメだァッ!」
フライゴン「フリャアァァァァッ!」ゴオォォォ!
ライター「グルル…!」ググッ…
レッド「ライター!天井にだいもんじィ!」
ライター「ッ!グオアァァァァァァァッ!!!」ゴオォォォォォォッ!!!
ドゴオォォォォォォッンッ!!!
サカキ「何ッ!?」
レッド「飛翔しろォッ!」
ライター「グオォォォォォォッ!!!」バァサッバァサッ
サカキ「何を考えて…。ッ!まさか…!」
サカキ「追え、フライゴン!リザードンを上空へと向かわせるなァッ!」
フライゴン「フリャアァッ!」バァサッバァサッ
レッド「遅ェよ」フゥゥ
サカキ「ッ!」
レッド「元来リザードンは地上1400mまでしか飛べない。だがよ、メガシンカしたメガリザードンYならば…!」ピッピッ
ギュオォォォォォォォッッ………ボンッ!
ライター「グルゥ…」バァサッバァッサッ
ぱあぁぁぁ………
レッド「今のライターならば、地上10000mまで飛ぶことが出来る!雲の上に行くなんざ造作も無ェッ!」
レッド「ふっ。今日は快晴、絶好の旅日和じゃねーか」フゥゥ
サカキ「待て、フライゴン!地上に戻れェッ!」
レッド「ソォォラァァァビィィィムッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
サカキ「ッ!」
フライゴン「フリャァ…!」
レッド「消し炭になりやがれェェェッ!!!」
チュドオォォォォォォォォォンッ!!!
ひゅぅぅ~~~~~~ドォォンッ!
フライゴン「フ…フリャァ………」ピクッ…ピクンッ
ゴオォォォ………
レッド「彼奴が倒れた事で砂嵐も収まったか」フゥゥ
ライター「グルルッ」バッサバッサッドォンッ
サカキ「………」シュボンッ
サカキ「………」ドクン…ドクjンッ…
サカキ(………私も最初から最強のジムリーダーでも恐怖のロケット団のボスだった訳では無い)
サカキ(色んなトレーナーと戦い、負けを繰り返して来た事もあった。その度に私はポケモンを強くする事だけを考え、鍛え上げて来た)
サカキ(そして…私に勝てる者はいつの間にか誰も居なくり、倒れて行った者達は、二度とバトルをする事は無かった)
サカキ(私は飢えてしまった。強者に。私は乾いてしまった。純粋に楽しくバトルしていたあの心が。)
サカキ(だが、今の私は満たされている!私は潤っている!この不屈の…ハードボイルドな心を持った一人の少年を前に!)
サカキ「この高揚感…ドキドキ、ワクワク…何と心地よい…。やっと取り戻せた…!」フルフルニィィ…
レッド「………」ニィッ
サカキ「さあ、今こそ引導を渡してやるぞォッ!好敵手(とも)よォォォッ!!!」ポーイッ
ドサイドン「ドッサアァァァァイッ!!!」ポンッ
レッド「ドラゴンクロオォォォォォッッ!!!」
サカキ「アァァァムハンマアァァァァァッッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァッ!!!」ジャキィィィンッ!!!
サイドン「サイドオォォォォォォォッ!!!」ブオォォォンンッ!!!
ドオオオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!
ライター「グオァァ…!」メリィ…
ドサイドン「ドサァ…!」ザシュッ!
レッド「だいもんじィ!!!」
サカキ「ドリルライナーで蹴散らせェッ!」
ライター「グオアァァァァァァァッ!!!」ゴオォォォォォォッ!!!
ドサイドン「ドッサァァァッ!!!」ギュルルルルゥ!!!
サカキ「ロックブラストォッ!!!」
ドサイドン「ドッサァ!ドッサァ!」ドシュッドシュドシュドシュドシュッ!!!
サカキ「ロッソォ!今までのキミとのバトル、本当に楽しかったァッ!」
レッド「ああッ俺もだ!突っ込んでドラゴンクロォッ!!!」
ライター「グオォォォォォッ!」ヒュンッ!ヒュンヒュンヒュンッ!ジャキィィィンッ!!!
サカキ「受け止めて、アームハンマー連打ァァッ!」
ドサイドン「ドサァ…!ドサァッ!ドサァッ!ドッサァァァイッ!!!」ガシィッ!ブォォンッ!ブォォンッ!ブォォンッ!
ライター「グオァッ!ゴフッ…!グルゥァァツ!」ドゴォッ!バキッ!メキィッ!
サカキ「キミは私にあの頃の純粋にバトルを楽しむ心を思い出させてくれた!どうもありがとォウ!」
レッド「ハッ!礼を言うのはこっちの方だぜ!今なら言える!あの時タマムシでアンタと戦っていなかったら、俺はここまで強くなる事は出来なんだ!」
ライター「グルゥアァッ!」ブォォンッ!
ドサイドン「ドサァ…!」ドゴォッ!
サカキ「本当なれば、私はもっとキミとのバトルを楽しみたかった!」
レッド「ああ、俺もだ!だが、アンタとの長い戦いも今日で終ェだよ!飛翔しろォッ!」
ライター「グオォォォォォォッ!!!」バァッサバァッサッ!
サカキ「ッ!」
ギュオォォォォォォッッ………ぼふんっ!
ライター「グルゥ…」パァァ…
レッド「ソーラービーム」
ライター「グオオァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
レッド「全て塵になってしまえェェェェェッッッ!!!」
サカキ「マズい…!ドリルライナーで逃げ…」
サカキ(ッ…!私は一体何を考えている…!?この状況で逃げろだと…!?漢のロマン、皆のドサイドン先生だぞ!?)
サカキ「………」チラッ
ドサイドン「ドサァ…!」コクンッ
サカキ「ふっ…そうだな。ここで逃げたらドサイドン先生に非ず!漢に非ず!アァァムハンマァァァッ!!!」
ドサイドン「ドッサアァァァァァァァァァァイッ!」ブオォォォォォォンンッ!!!
ドゴオォォォォォォッ!!!
サカキ「飛翔せよォッ!先生ェェェェェッッッ!!!」
ドサイドン「ドサアァァァァァァァァァッッッ!!!」バビョォォォォォォンッ!
レッド「尻尾のハンマーを打ち付けた反動で飛んだだと…!?」
サカキ「ドリルライナァァァッ!!!」
ドサイドン「ドサドサドサドサドッサアァァァァァッ!!!」ギュルルルルルゥゥゥッ!!!
レッド「ソーラービームに突っ込むつもりかッ!?」
ギュオォォォォォォォォォォォッッ!!!
ドサイドン「ド…ドサァ………!」グググッ………!
レッド「無駄だ!そのまま塵になれェッ!」
サカキ「いいやァッ!まだだァッ!昇華せよ、漢の浪漫!つのドリルゥゥゥッ!!!」グッ
ドサイドン「ドッサアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!」ギュルォォォォォォォォォォォッッッ!!!
バリバリバリバリバリバリバリバリィィィッ!!!
ライター「グォッ…!?」
サカキ「魂ィィィィィィィイイイ!!!」
ドサイドン「ドサドサドサドサドッサアァァァァァッッッ!!!」ギュルォォォォォォォォォォォッッッ!!!
ぐりぐりぐりぃ……
ライター「グオッ……!」ゴフッ…ヒュンッ…
サカキ「か…勝った…!」
ガシィッ!
ドサイドン「ドサァッ!?」
サカキ「バカな!?メガシンカは解けた筈…!」
レッド「………例え翼を折られても、骨を断たれても…!」
ライター「グルゥ…!」グルンッ
ドサイドン「ドサァッ…!」グルンッ
レッド「この魂が挫けない限り、ポケモンに…漢に限界は無ェッ!!!」
ライター「グオォォォォッ!!!」グルングルングルングルングルングルンッ!!!
ドサイドン「ドサァァァ…!!!」グルグル…
レッド「地上10000mは良い眺めだろ?」
サカキ「まさか…!」
レッド「ライター!ちきゅうなげェェェッ!!!」
ライター「グオアァァァァァァァアアアッ!!!」ギュオォォォォォォォォオオオッッッ!!!
ドゴオォォォォォォォォォォォォォォオオオンッッッ!!!
しゅうぅぅぅ………
レッド「………」
サカキ「………」
ライター「グ…グルゥ………」ドサッ…
ドサイドン「ド…ドサァ…!」ムクッ
レッド「ッ…!」
ドサイドン「ドッサアァァァァイッ!」グオォッ!
サカキ「………負けたよ、ロッソ」
ゆらっ………
ドサイドン「ド……サ…」ズシィィンッ!
ライター「グルゥ…」ムクッ
レッド「………違う」
ライター「グオォォォォォォッ!!!」グオォッ!
サカキ「む?」
レッド「俺は…マサラタウンのレッドだ」フゥゥ
サカキ「ふっ…。鮮血のロッソでは無く、焔のレッド…ファイアレッドか…。それがキミの真の名か…」
レッド「悪いな、黙ってて」
サカキ「ククッ…今になってはキミには冷たい鮮血より熱い焔の方が似合っている」ポイッ
レッド「コレは…?」パシッ
サカキ「グリーンバッジ。私に勝った証だ、ロッソ…否、レッドよ」
レッド「確かに…頂戴した」グッ
サカキ「ああ…。後、私の首だったな。良いだろう。くれてやる」
レッド「………もういらん」
サカキ「む?」
レッド「前にも言ったが俺は正義の味方じゃねェ。ただ旅の邪魔をするアンタらが目障りだっただけだ」
レッド「だがもうアンタの組織はほぼ壊滅状態。ボスであるアンタは俺が倒した。もう邪魔される事も無ェだろ?」
サカキ「………確かにな」ドンッ
レッド「ッ!?」コテッ
がちゃんっ
レッド「サカキ!?アンタ、一体何を!?」ドンドンッ
サカキ「キミに勝とうが負けようが、私はこのジムごと炎の中に消えようと思っていた」
レッド「何…!?」
サカキ「私は先日のテロで多くの部下を無くした…。そのケジメをつけなければならない」
レッド「………!」
サカキ「だが最期にキミとの決着をつけたかった…」
レッド「サカキ…」
サカキ「このジムはもうじき爆発する。早く避難すると良い」
レッド「………クッ!」ダッ
サカキ「………我が永遠の好敵手(とも)、レッドよ…。キミ達と戦えた事を誇りに思う」
サカキ「すまない、ジョンパニィ、ポール、ジロー、ジャムバコタ、キュモール、ナツミ、ポピー、皆…。私も直ぐにキミ達の所へ逝こう…」フッ…
チュドオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ぱらっ…ぱらぱらっ………
レッド「………」フゥゥ
レッド「………しばしの間、サヨナラだ、好敵手(とも)よ」
レッド「俺も、後で逝く…」ザッ
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ハッサム ♂ NN キラ
Lv58 Lv65
ドラゴンクロー だいもんじ バレットパンチ つばめがえし
ソーラービーム エアスラッシュ シザークロス つるぎのまい
ガブリアス ♀ NNフカヒレ カビゴン ♂ NN カロリー
Lv56 Lv51
ドラゴンダイブ かわらわり ヘビーボンバー ねむる
ストーンエッジ りゅうせいぐん メガトンキック はらだいこ
ラプラス ♀ NN アーク ルカリオ ♂ NN アーロン
Lv49 Lv50
ぜったいれいど ふぶき はどうだん ラスターカノン
なみのり のしかかり れいとうパンチ しんそく
ボックス
ライチュウ ♂ NN ピッキー
ニドキング ♂ NN マスキオ
ガラガラ ♂ NN ジュニア
フドウ ♂ NN フドウ
22番道路
レッド「………出て来いよ」キキィィィ!
グリーン「………ヘイ、レッドゥ」ザッ
レッド「これはこれは…。ヤマブキでのテロで人質解放に貢献したグリーンさんじゃねェか。こんな所で何してるんだ?」フゥゥ
グリーン「テメェ…ふざけてんのか?」ギロッ
レッド「あ゛ん?」
グリーン「あん時、テメェがあの後何してたのか、ナツメを通して見てたんだよ」ガシッ
レッド「………チッ。アイツ、余計な事を…」
グリーン「お前、ポケモンタワーでも俺を先に行かせたよな?あの時もそうだったのか…?」
レッド「………」フイッ
グリーン「否定しねェんだな…」チッ
レッド「………否定する気はさらさら無ェよ」
グリーン「ッ…!」
グリーン「ムカつくんだよォッ!」ドンッ!
レッド「………」ドサッ
グリーン「何なんだよ、テメェは…。ダークヒーローのつもりか…?」
レッド「………さぁな?」フッ
グリーン「テメェ一人だけ汚れ役、背負い込んで、俺等だけ英雄扱いされてよォ…!胸糞悪いんよォッ!」
レッド「どうした、緑?何時ものふざけた外国かぶれの口調は何処行った?」
グリーン「るせェッ!ふざけてんのはテメェの方だッ!」チャキッ
レッド「む…」
グリーン「バトルだ、レッドゥ!俺はリーグに行く前にテメェの腐った性根を叩き潰す為にここで待ってたんだからなァッ!」
レッド「バトルなら受けて立ってやる。俺にとっちゃ、リベンジマッチだ」チャキッ
グリーン「形式はフルバトル!今度あんな腑抜けたバトルしたら承知しねェからなァッ!」ポーイッ
レッド「心配するな。今度は本気で行かせてもらう!」ポーイッ
マスキオ「ニィドォォッ!」ポンッ
バシャーモ「バッシャアァァァァッ!」ポンッ
レッド「ッ…!?ソイツはァ…!」
グリーン「バシャーモのヴァシャーゴだ!あの事件の後、ヤマブキで出会ったホウエンの会社の御曹司の兄ちゃんから貰ったヒヨコを進化させたんだZE!」
レッド「炎・格闘タイプか…。マスキオ、10万ボルトォッ!」
マスキオ「ニィィ…ドオォォォッ!!!」バチバチバチッ!!!
グリーン「跳べッ、ヴァシャーゴ!」
ヴァシャーゴ「バシャッ!」バビョォォォォォォンッ!
レッド「大したジャンプ力だな…!」
グリーン「俺のヴァシャーゴは凶暴だZE?ブレイズキィック!」
ヴァシャーゴ「ヴァァァァシャアァァァッ!!!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
レッド「受け止めろォッ!」
マスキオ「ニドオォッ!」ガシィッ!
ヴァシャーゴ「バシャァ…!」ググッ…!
マスキオ「ニドォ…!」ググッ…!
赤・緑「「にどげりィッ!」」
マスキオ「ニドォッ!ニドォッ!」ゲシゲシッ!
ヴァシャーゴ「バッシャ!バッシャ!」ゲシゲシッ!
ドゴォッ!ドゴォッ!
グリーン「やるな、レッドゥ!」
レッド「だいちのちからァッ!」
マスキオ「ニドォキィィィンッ!!!」ドゴオォォォォッ!!!
グリーン「回り込んでブレイズキィック!」
ヴァシャーゴ「ヴァシャッ!」シュバッ!
レッド「速い…!」
ヴァシャーゴ「ブァァァァッシャァッ!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
マスキオ「ニドオォッ!」ズサァァ!
グリーン「俺のヴァシャーゴの特性はかそく!時間が経つほどスピードが上がるZE!」
レッド「ならば動きを封じるのみ!岩盤ににどげりィッ!」
マスキオ「ニド!ドォ!」ゲシッゲシッ!
ゴゴゴゴゴ…
グリーン「コイツはァ…!」
ゴロゴロゴロォォォッ!
ヴァシャーゴ「バシャッ!?」
グリーン「懐かしい戦法じゃねェかYO!だけどこの程度ォッ!」
ヴァシャーゴ「バシャッ!バシャァッ!」シュンッシュンシュンシュンッ!
グリーン「この程度、今の俺達には一瞬位しか足止めにはならねェZE!」
レッド「今の俺達にはその一瞬で十分だ!」
マスキオ「ニドォ…!」ヌッ
ヴァシャーゴ「バシャッ!?」
レッド「どくづき…!」
マスキオ「ニィドォォッ!!!」ドクドク…ドゴォッ!
ヴァシャーゴ「ヴァァシャァアッ…!」ドクドクッ…
グリーン「ドクドクじゃねェか…!バトンタッチ!」
ヴァシャーゴ「バシャッ!」シュボンッ
レッド「チィッ…!」
グリーン「カモンッ!フ・ナッシー!」
フ・ナッシー「ヒャアァハァァァァァァッッ!!!」ポンッ
レッド「ノロマなナッシーなんて好都合!どくづきィッ!」
マスキオ「ニィィドオォォオッ!!!」ドクドクッ…ドゴォッ!
フ・ナッシー「ナッシー!」シュバッ!
レッド「ッ!?」
グリーン「BAKAめ!バトンタッチの効果でヴァシャーゴのスピードを引き継いでんだYO!」
フ・ナッシー「ヒャッハ!ヒャッハ!ヒャッハッハァァァッッ!!!」シュンッシュンッシュンッシュンッシュンッ!
レッド「ならば岩盤ににどげりィッ!」
マスキオ「ニドォッ!ニドォッ!」ゲシゲシッ!
ゴロゴロゴロォォッ!!!
グリーン「同じ手が三度も通用すると思ってんのかァッ!?サイコキネシスで落石を逆にお見舞いしてやりなァッ!」
フ・ナッシー「ナッッッシィィィィイ!!!」ピキーンッドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!
マスキオ「ニドォッ!」ヌッ
レッド「一瞬でも上に気を向けさせれば十分だっての…!どくづきィッ!」
マスキオ「ニドォッ…!?」ピキーンッ
レッド「ッ…!」
フ・ナッシー「ヌゥァシィィ…!」ギロォッ!
グリーン「バーカ!ナッシーには顔が三つあるんだYO!」
マスキオ「ニ…ニドォ…!」ググッ…!
グリーン「っしゃあ!リーフストーム!!!」
フ・ナッシー「イィィヤァァッハアァァァァァァァッッッ!!!」ビュオォォォォォッッ!!!
マスキオ「ニ…ニドオォォォォッッッ!!!」ズサァァッ!
レッド「無事か、マスキオ!」
マスキオ「ニ…ニドォ…!」グッ
グリーン「やるじゃねェの、そのニドキング!」
レッド(はてさて…どうした物か。あの三つ首は厄介だな…)
フ・ナッシー「フナフナフー!フナフナフッフゥッ!」シュンシュンシュンシュンシュンッ!
レッド「三つ首…?」ニヤッ
レッド「マスキオ!尻尾を使って飛翔しろォッ!」
マスキオ「ニィドオォォォッ!!!」ブオォォォンンッ!
ドゴオォォォォォォッ!!!
マスキオ「ニドォッ!」バビョォォォォォォンッ!
グリーン「何を考えてやがる…!?」
レッド「マスキオ!ナッシーの目の前に10万ボルトォッ!!!」
マスキオ「ニィィドオォォオッ!!!」バチバチバチィィィッ!!!
ピッカアァァァァァァァァァッッッ!!!
フ・ナッシー「ナシ…!?」マブシッ
レッド「今だ!どくづきィッ!」
マスキオ「ニィィ…ドオオォォォッッ!!!」ドクドクッ…ドゴォォッ!
グリーン「梨汁…!」
フ・ナッシー「ブシャアァァァァァァァッッッ!!!」ドクドクッ!
レッド「その三つ首、仇になったな…」フゥゥ
フ・ナッシー「ナ…シィィ………」ピクッ…ピクンッ
グリーン「良くやった、フ・ナッシー」シュボンッ
グリーン「やっぱ強ェな、レッドゥ…」チャリーンッ
レッド「ッ…!お前、ソレは…!」
グリーン「コイツは、メガコイン。キーストーンをコインに加工したモンだ。レッドゥ、この意味分かるだろ?」
グリーン「教えてやるよ!お前だけがメガシンカ出来る訳じゃねェって事をYOォッ!」ポーイッ
ケンタッキー「ピジョットオォォォォォォッ!!!」ポンッ
グリーン「バトルは勝つか負けるか表裏一体!俺が賭けるは勝利の星ィッ!」
グリーン「命、豪熱!メガシンカァッ!」チャリーンッ!
ピッカァァァァァンッ!
ケンタッキー「メガッ!ピジョットオォォォォォォォォォォウッッッ!!!」パッパラー
レッド「メガピジョット…格好良いじゃねェか…」フゥゥ
グリーン「ヒュゥー!思い出すな、前にこの場所でやったお前とのポケモン勝負!」
グリーン「俺のポケモン達はお前のポケモン達に手も足も出なかったなァ!」
レッド「あの頃とは違う…。そうだろ?」
グリーン「そりゃメガシンカした分、マシになってなきゃなァッ!でんこうせっかァッ!」
ケンタッキー「ピジョォォッ!」ゴオォォッ!
マスキオ「ニドォッ…!」ゴフッ…
レッド「10万ボルトォッ!」
マスキオ「ニィィドオォォオッ!!!」バチバチバチィィィッ!!!
ケンタッキー「ピジョオォォォッ!」ビリビリィッ!
レッド「所詮は飛行タイプだなァッ!」
グリーン「だが所詮お前もタイプ不一致ィッ!」
グリーン「ぼうふう!」
ケンタッキー「ピィジョジョジョジョォォォッッッ!!!」バッサバッサァッ!!!
ゴオオォォォォォォォォォォウッッッ!!!
レッド「コイツはマズいな…。避けろ、マスキオ!」
マスキオ「ニドォッ!」サッサッサッ
グリーン「無駄無駄無駄ァッ!」
ゴオオォォォォォォォォォォウッッッ!!!
マスキオ「ニドォッ!?」
レッド「追尾機能か…!?」
グリーン「メガピジョットの特性はノーガード!どんな攻撃も百発百中だZE!」
ゴオオォォォォォォォォォォウッッッ!!!
マスキオ「ニドオォォォォッッッ!!!」ギュオォォッ!
レッド「マスキオ!」
マスキオ「ニドォ~ニドォ~」フラフラ
グリーン「ぼうふうの追加効果で混乱させてやったZE!」
レッド「10万ボルトォッ!」
マスキオ「ニドォ~ニドォ~」フラフラ…ドゴォッ!
レッド「チィッ…!訳も分からず自分に攻撃を…!」
グリーン「トドメだ、ケンタッキー!でんこうせっかァッ!」
ケンタッキー「ピジョオォォォッ!!!」ゴォォォッ!
マスキオ「ニドォォッ!」ズサァァッ!
レッド「………」
マスキオ「ニ…ニドォ…」ピクッ…ピクンッ
グリーン「オラァッ!まずは一勝!」
レッド「良くやった、マスキオ」シュボンッ
レッド「ならば次はお前だ!ピッキー!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァイ…!」ポンッ
グリーン「あのムカつくピカチュウを進化させやがったか…。あのムカつくヤローが今じゃ顔がゴルゴ13みてェだな」
レッド「ノーガードの特性はこっちにも反映されるだろ?10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルァァァァイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィッ!!!
グリーン「ぼうふうで蹴散らしなァッ!」
ケンタッキー「ピィジョジョジョジョォォォッッッ!!!」バッサバッサァッ!!!
ゴオオォォォォォォォォォォウッッッ!!!
グリーン「避けられない攻撃なら相殺すればイイんだYOォッ!」
レッド「成程なァ…!」ニヤリッ
グリーン「続けてねっぷう!」
ケンタッキー「ピジョピジョトオォォォォォォウッッッ!!!」バッサバッサァッ!
ボオオォォォォォォオオオッッ!!!
ピッキー「ラア゛ァァイ…!」ググッ…
レッド「タイプ不一致でこの威力…!流石メガシンカ…!」ググッ…
パチ…パチパチパチッ…!ボオオォォォォォォォッッッ!!!
レッド「ねっぷうの影響で草むらに火が…!」
グリーン「この火災にぼうふう!」
ケンタッキー「ピジョピジョピジョオォォォォォッッッ!!!」バッサバッサァッ!
ブオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!
ピッキー「ラア゛ァァァァッッ!!!」
グリーン「喰らいなァッ!必殺・火災旋風!」
ピッキー「ラ…ラア゛…」ボッ…フラフラ…
レッド「混乱と火傷の両方を喰らっちまったか…!」
グリーン「トドメのでんこうせっかァッ!」
ケンタッキー「ピジョッ!」ゴォォォッ!
ピッキー「ラア゛ッ…!」メリィッ…
グリーン「ッシャアッ!」グッ
ピッキー「ラ…イ゛…」ピクッ…ピクンッ
レッド「戻れ、ピッキー…」シュボンッ
グリーン「どうだ、レッドゥ!相性を物ともしない戦術を考え出してやるのが、俺達、トレーナーの役目ってなァッ!」
レッド「………ッ!ククッ…そうだよなァ…」
レッド「行くぜ!ジュニア、特攻!」ポーイッ
ジュニア「ガラァッ!」ポンッ
グリーン「飛行タイプに地面タイプ…!でも油断はしないZE!ぼうふう!」
ケンタッキー「ピジョォッ…!」ビリビリッ
グリーン「麻痺ってるだとォッ!?」
レッド「沈みな…ストーンエッジ…」
ジュニア「ガラァ…!ガラ!ガラ!」ヒュンヒュンッ…カキンカキーンッ!
ケンタッキー「ピジョオォォッ!!!」ドゴッ!ドゴォッ!
グリーン「ケンタッキィィィイッ!!!」
ひゅぅ~~~どおぉぉんっ!
ケンタッキー「ピ…ピジョォ……」ヒュンッ…ピクッ…ピクンッ
グリーン「そうか…さっきのでんこうせっかでせいでんきを…」シュボンッ
グリーン「しゃあっ!持ち直すZE!カモンッハードガイ!」ポーイッ
ハードガイ「リッキイィィッ!」ポンッ
レッド「つるぎのまい!」
ジュニア「ガラガラァッ!」シャキーンッ!
レッド「行けッ!ボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラァァッ!!!」ブオォォンッ!
グリーン「近づかせるかYO!ばくれつパンチィッ!四連打ァッ!」
ハードガイ「リッキィ!リッキィ!リッキィ!カイリッキィッ!」ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!
レッド「直に喰らうな!躱せ!」
ジュニア「ガラッ!ガラッ…!」サッサッサッサッ
グリーン「いくら攻撃力を上げてもハードガイの四本の腕の前にゃ無意味だZE!」
レッド「あの四本腕やっかいだな…」
グリーン「その骨棍棒、イイな。もらうZE!ものまね!」
ハードガイ「リッキィッ!リッキィッ!」ブンブンブンッ!
レッド「どっから出したその棍棒!?」
グリーン「ハードガイの身体の一部だ!多分!イきな、ボーンラッシュ!」
ハードガイ「リッキィッ!リッキィッ!リッキィッ!リッキィ!」ブォンッブォンッブォンッブォンッ!
レッド「応戦しろ!ボーンラッシュ!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!ガラァッ!」ブォンッブォンッブォンッ!
ガキンッガキンッガキンッガキィィインッ!!!
グリーン「四本腕を舐めるなYO!4×5=20連打ァッ!」
ハードガイ「リッキイヤァァァァァッ!!!」ブンブンブンブンブン!!!
ジュニア「ガラァァァッ!」ガガガガガガッ!
レッド「ジュニア!」
グリーン「ハッハー!四本腕に四本の棍棒!鬼に金棒、筋肉に棍棒だZE!」
レッド(攻撃力、体格差、リーチ、腕、棍棒…全てにおいてジュニアが不利か…)
レッド「だが勝機が無い訳では無いな…」フッ
レッド「突っ込め、ジュニア!」
ジュニア「ガラァッ!」ダッ!
グリーン「返り討ちにしちまいなハードガイ!」
ハードガイ「リッキャァッ!」ブンブンブンブンッ!
レッド「今だ!骨を地面に突き刺せ!」
ジュニア「ガラァッ!」ザクッ!ピョーンッ!
グリーン「棒高跳び!?」
レッド「空中からストーンエッジ!」
ジュニア「ガラァ…ガラッ!ガラッ!」ヒュンヒュンッ…カキンッカキーンッ!
グリーン「無駄無駄無駄無駄ァッ!」
ハードガイ「リキリキリキリッキィッ!」ガガガガガガッ!
グリーン「遠距離攻撃に変えても、ハードガイの前には意味ないZE!」
レッド「ふっ…だが足元ががら空きだ!」
ヒュンヒュンヒュンッ!バキィッ!
ハードガイ「リキャッ!?」ガクッ
ジュニア「ガラッ!」パシッ
レッド「四刀流にゃ負けるが、こっちも二刀流なんだよ」
グリーン「足を折られたか…。だがよ、こっちにも動きを封じる技だってあるんだZE!メロメロ!」
レッド「そうか…!コイツのカイリキーのメロメロは何故かオスに効くんだった…!」
ハードガイ「リッッッキィ❤」ムキッムキムキッ
ジュニア「ガラ?」キョトンッ
ハードガイ「?」キョトンッ
グリーン「?」キョトン
レッド「………ボーンラッシュ」
バキッ!ベキッ!グキッ!ゴキッ!ドガァッ!
ハードガイ「リ…リキャァ……ウホッ」ピクッ…ピクンッ
グリーン「何故だ!?どうなってやがる!?」シュボンッ
レッド「どうやらマザコンのコイツには効かなかったようだな」ナデナデ
ジュニア「ガラァッ!」エヘンッ
グリーン「このショタ野郎…!カモンッヴァシャーゴ!」ポーイッ
ヴァシャーゴ「バッシャァッ!」ポンッ
レッド「スピードで勝負ってか…!上等!骨を地面に叩きつけなァッ!」
ジュニア「ガラァッ!」ブオォォンッ!
グラグラグラッ!
ヴァシャーゴ「バシャッ…!」ググッ…
グリーン「骨棍棒で地面を揺らして疑似的にじならしを起こしやがった!なんつー力技だYO!」
レッド「今だ!ほねブーメラン!」
ジュニア「ガラァッ!ガラァッ!」ブォォンッ!ブォォンッ!
グリーン「骨を掴みとれ!」
ヴァシャーゴ「バシャッ」パシッパシッ
レッド「ッ!?」
グリーン「帰してやんなァッ!」
ヴァシャーゴ「バシャッ!バシャッ!」ブォォンッ!ブォォンッ!
レッド「キャッチボーンなら受けて立ってやる!」
ジュニア「ガラ…」スッ…
ヴァシャーゴ「バシャッ!」シュンッ!
ジュニア「ガラッ!?」ハッ
グリーン「バーカ!陽動だYO!」
ヴァシャーゴ「バァァ…シャァッ!!!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
ジュニア「ガラァッ!」ズサァァッ!
からんからんっ
グリーン「骨を落としたガラガラなんぞただのガキィッ!にどげりィッ!」
ヴァシャーゴ「バシャァツ!バシャァッ!」ドゴォッ!ドゴォッ!
ジュニア「ガラ…!」ゴフッ…
レッド「ッ…ジュニアァ…」
ジュニア「ガ…ラァ…」ピクッ…ピクンッ
レッド「良く頑張ったな、ジュニア」シュボンッ
グリーン「コレで並んだZE、レッドゥ!」
レッド「………光射す道と成れ!フドウ、特攻!」ポーイッ
フドウ「ゴポポッ!」ポンッ
グリーン「キングラーか!相性で来たな、レッドゥ!だがYOォ…!」
ヴァシャーゴ「バシャシャシャシャァァッ!」シャタタタタタタッ!
グリーン「このヴァシャーゴの殺人的加速に付いて来ればきゃ、相性なんて意味ないZE!」
レッド「ふっ…動かざる事、山の如し…」
フドウ「ゴポッ…!」グッ…
レッド(奴のバシャーモ…は、加速にしろ、技にしろ、足技をメインにして戦っている…。ならば足を抑えれば終ェだ…)
グリーン「殺人的加速からのにどげりを喰らいやがれェッ!」
ヴァシャーゴ「バシャァッ!」ドゴォッドゴォッッ!
ガチンッ!
ヴァシャーゴ「バシャッ!?」ググッ…
レッド「捉えた…!そのまま叩きつけろォッ!」
フドウ「ゴポォォッ!」ブオォォォンッ!
ドゴオォォォォッ!!!
ヴァシャーゴ「バシャッ…!」ゴフッ
レッド「追撃のクラブハンマァァァッ!!!」
フドウ「ゴポォォッ!」ブクブク…ブオォォンンッ!
バチバチバチイィィィッ!!!
フドウ「ゴポォッ…!」ビリビリッ!
レッド「ッ!?」
ヴァシャーゴ「バシャ…!」バチバチッ…
グリーン「かみなりパンチを応用した防御技、『雷のカーテン』、上手く決まったZE!」
レッド「かみなりパンチの電気を帯電させた前腕で防御する事で攻撃する側を麻痺状態にさせる技か…」
グリーン「これでキングラーとヴァシャーゴのスピードは圧倒的に差がついたZE!喰らいなァッ!ブレイズキィック!」
ヴァシャーゴ「ヴァァァシャッ!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
フドウ「ゴポッ!?」ガクッ
レッド「足払い…!?」
グリーン「にどげりで空中に蹴り上げろォッ!」
ヴァシャーゴ「バシャッバシャッ!」ドゴォッドゴォッ!
フドウ「ゴパァッ!」
グリーン「空中じゃ逃げ場無ェZE!トドメのかみなりパンチィッ!」
レッド「まだだ…!クラブハンマーで押し返せ!」
フドウ「ゴポォッ…!」ビリッ!
ヴァシャーゴ「ヴァァァァシャアァァァッ!!!」バチバチッ…ドゴォォッ!
フドウ「ゴパパパパパパ…!」ビリビリビリィッ!
レッド「フドウ…!」
フドウ「ゴ…ポポ……」ピクッ…ピクンッ
グリーン「これで逆転だZE、レッドゥ…」ニヤリッ
レッド「次はお前だ…カロリー、特攻!」ポーイッ
カロリー「カンビィッ!」ポンッ
グリーン「ヴァシャーゴ相手にカビゴンだと…!?」
グリーン(何故かくとうタイプにノーマルタイプのカビゴンだと…!?リザードンを出せば有利なのに…!?)
レッド「………」フゥゥ
グリーン「だが、あのレッドゥの事だ、油断は出来ねェ!速攻で行くZE!にどげりィッ!」
ヴァシャーゴ「ヴァシャァァッ!」ドゴォッ!
カロリー「ビゴ…」スッ…
グリーン「ッ!?」
ヴァシャーゴ「ヴァァァシャッ!」ドゴォッ!
カロリー「カビ…」スッ…
グリーン「必要最低限で躱してやがる…!?」
レッド「徐かなる事、林の如く…」フゥゥ
グリーン「ブレイズキィック!」
ヴァシャーゴ「バァァ…シャァッ!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
カロリー「ビンゴォッ!」ボヨヨーンッ
ヴァシャーゴ「バシャァッ!?」
レッド「カロリーの特性はあついしぼう…。ほのおタイプの技は効かない」
ガシッ!
ヴァシャーゴ「バシャッ!?」ググッ…
レッド「投げ飛ばせェッ!」
カロリー「カビカビカビカンビィィィッ!!!」ブォンッブォンッブォンッブォォンッ!
ヴァシャーゴ「ブァァシャァッ!」ズサァァッ!
レッド「潰れな!のしかかり!」
カロリー「カンビゴォォッ!!!」バビョーンッ
ズドオォォォォォォォンッ!!!
グリーン「ヴァシャーゴォッ!」
レッド「………今こそ震央と成れ、カロリー」
レッド「大地の奥義・じしん」
カロリー「ビンゴォッ」ドゴォォッ!
ヴァシャーゴ「バシャアァァァッ!!!」ガクガクガクガクガクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
グリーン「んな…!」
レッド「………」
グリーン「………」
ヴァシャーゴ「………」ググッ…
グリーン「ッ!そうだ、根性みせろよ、ヴァシャーゴ!にどげり連打ァッ!」
レッド「ッ…!?」
ヴァシャーゴ「ヴァァシャ!」ドゴォォッ!
カロリー「カンビッ?」ボヨンッ
ヴァシャーゴ「バシャバシャバシャヴァァァァシャァッ!」ドゴドゴソゴドゴドォォゴォォオッ!!!
カロリー「カンビビビビビビッ!」ボヨボヨボヨボヨボヨ!
ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴドゴドゴドゴドゴォォォッ!!!
カロリー「カンビィィィッ!」ドゴオォォ!
レッド「………!」
グリーン「流石に腹に比べて顔面の脂肪は薄いよなァッ?かみなりパンチィッ!」
ヴァシャーゴ「ヴァァァシャァッ!」バチバチッ…ドゴォッ!
カロリー「ンビィイッ!」メリィッ…
グリーン「バチバチ燃えるZE!ブレイズキィィック!!!」
ヴァシャーゴ「バァァ…シャアァァッ!!!」ボォォッ…ブオォォォンンッ!
カロリー「ビゴオォォォッ…!」メリィィッ!
ドオオォォォォォォンッ!!!
カロリー「カン……ビィィ…」ピクッ…ピクンッ…
レッド「………」シュボンッ
グリーン「追い詰めたぜ、バカレッドゥ…。俺は残り三匹、お前は一匹…。最期のポケモンが何であろうと、この状況を覆せるもんか…」
レッド「………試してみろよ、緑。コイツの強さはテメェも知ってるだろうからよォ…」チャキッ
レッド「キラ、特攻!」ポーイッ
キラ「ハァッサァムッ!」ポンッ
グリーン「キラァッ!?お前、リザードンは入れてないのか…?」
レッド「ライターはこの間のバトルで重傷を負って、療養中だ。だが、このキラなら相手に不足は無ェだろ…?」
グリーン(確かにキラのレベルの高さは昔から知ってるが、相性的には圧倒的に有利!スピードで攪乱して確実に仕留める!)
グリーン「駆けろ、ヴァシャーゴォ!」
ヴァシャーゴ「バシャァッ!」タッタッタッ!
レッド「キラ!」
キラ「ハァッ!」シュタタタタッ!
ヴァシャーゴ「バシャッ!?」
グリーン「加速しているヴァシャーゴと同速!?いや、それ以上のスピードだと!?」
レッド「つばめがえし!」
キラ「ハァッサムッ!」
ザシュッ!
ヴァシャーゴ「バシャ…モォ…」ドサッ…
グリーン「何でキラの方がヴァシャーゴよりスピードが…」シュボンッ
レッド「カロリーののしかかりで麻痺したのさ」
グリーン「それだけなのか…?」チャキッ…
グリーン「だけどコイツはどうかなァッ!?カモンッMrフー!」ポーイッ
Mrフー「フゥゥ…」ポンッ
レッド「フーディンか…」
グリーン「相性は悪いが、スピードなら負けはしないZE!」
グリーン「喰らえッ!シャドーボール!」
Mrフー「フゥゥウッ!」ボォウッ!
レッド「切り裂け、シザークロス!」
キラ「ハァッ!」ザシュッ!ザシュッ!
グリーン「ヒュゥー!やるじゃねェか!だったらコイツはどうだァッ!」
Mrフー「フゥゥゥ…」ピキーンッ
ゴゴゴゴゴゴッ…
レッド「ほお…」フゥゥ
グリーン「Mrフーのエスパー技はフ・ナッシーより凄いんだZE!お前がどかどか落とした落石を全部喰らわせてやるYO!」
Mrフー「フフフフゥ!」ドゴゴゴゴゴゴゴッ!
レッド「………」フゥゥ
レッド「この程度か?」
グリーン「何ッ!?」
レッド「こんな技…奴のロックブラストの方が凄まじい弾幕だったぜ!つるぎのまい!」
キラ「ハァッ!ハァッ!ハァッ!ハァァァァッ!」ジャキンッ!
ガキンッガキンッガキンッガキンッ!
グリーン「ウソだろ…!?つるぎのまいで全て捌きやがった…!」
レッド「余所見してる場合か…?」
キラ「ハッ!」シュンッ!
グリーン「ッ!」ハッ
レッド「切り刻め!シザークロス!」
ザシュッ!ザシュッ!
Mrフー「フ……ディ……」ゴフッ…
グリーン「クソッ…!」シュボンッ
レッド「これで一対一、だな」ニヤッ
グリーン(コイツ、キラ一体だけで三対一から追いつきやがった…!)
グリーン「俺の最後のポケモン…ソイツは勿論コイツだァッ!」ポーイッ
マネー「ガメエェェェッ!!!」ポンッ
レッド「カメックス…」
グリーン「マネーは俺のパーティの中でも最強のポケモンだ…。コイツでお前を叩き潰してやるYO…」
レッド「ならば叩き潰される前に斬る…!」チャキッ
グリーン「煙管にキーストーン…!来るか…!」
レッド「我らが魂、真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
レッド「命、爆熱ッ!メガシンカァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
キラ「メガッ!ハッサアァァァムッ!!!」パッパラー
グリーン「マネー!こうそくスピン!」
マネー「ガァメメメメメェッ!」ギュルルルルルゥゥゥッ!!!
レッド「弾け、キラ!」
キラ「ハァッ!」ガキィィィンッ!
マネー「ガメェッ…!」ズサァァ!
グリーン「チィッ…!やっぱ効かねえか…」
レッド「イヤ…良い威力だ…!」
グリーン「片手で弾いておいて何を!」
レッド「今度はコッチから行くぞ!バレットパンチィッ!」
グリーン「させるかYO!ハイドロポンプだァッ!」
マネー「ガメェッ!ガメェェッ!」ドバババババッ!
レッド「無駄だァッ!」
キラ「ハァァァッサムッ!!!」シュンシュンシュンッ…ドゴォォッ!
ドオォォォォォォォンッ!!!
しゅぅぅぅ~~…
レッド「………」
キラ「………」シュゥゥ…
マネー「………」メリィ…
グリーン「俺のマネーはその程度では倒れねェッ!」
レッド「離れろ、キラ!」
グリーン「ハイドロポンプッ!」
マネー「ガメェッ!ガァメエェェェッ!」ドババッ!ドバババッバッ!
キラ「ハァァッ!」ズサァァッ!
グリーン「追撃のはどうどぅぁぁんっ!」
マネー「ガァメガァメェ…ガァッ!」ゴォォウッ!
キラ「ハァァ…!」ググッ…
グリーン「耐えたか…!」
レッド「イヤ、メガシンカしたキラにこれ程のダメージ…最強の名は伊達じゃないか…」
グリーン「アリガトYO!だったらもっと凄いの見せてやるZE!あまごい!」
マネー「ガメェ…」パァァァ
ザアァァァァァァァアァ!!!
レッド「………煙管の火が消えるだろ」
グリーン「威力の上がったハイドロポンプの威力を思い知れェッ!」
マネー「ガメエェェェッ!!!」ドヴァアァァァァァァァッッ!!!
レッド「ッ!躱せェッ!」
キラ「ハッ!」サッ!
ドガガガガガガガガガガッ!!!
レッド「地面が抉れやがった…」
グリーン「オイ、レッドゥ!テメェは何時からそんな風になっちまったんだよ!」
レッド「何…?」ピクッ
グリーン「いくらロケット団みたいなド外道な連中相手だからって、あんなやり方しかなかったのかァッ!?」
レッド「………」
グリーン「俺はなァッ!他人が裏で手を汚して押し付けられた名誉も栄光もまっぴら御免蒙るぜェッ!」
グリーン「それがダチでライバルのお前だったら尚更だァッ!」
レッド「………」
マネー「ガメェッ!ガメエェェェッ!!!」ドヴァァッ!ドヴァァァァァァッ!!!
キラ「ハァァッ!」サッサッ
グリーン「今のテメェはァッ俺がブッ潰して昔のクソ生意気だけど、はぐれたポケモンを助け、強く育てたお前に戻してやるよォッ!」
レッド「………砲門にバレットパンチィッ!」
キラ「ハァァァッ!」シュンッ…ドゴォッ!
バキィッ!
マネー「ガメェッ…!?」
グリーン「マネー!?」
レッド「さらに左の砲門もだァッ!」
キラ「ファァァッサムッ!」シュンッ…ドゴォォッ!
バキィィッ!
グリーン「ハイドロキャノンが…!これじゃあハイドロポンプもはどうだんも出せねェッ!」
レッド「これで終ェだよ…シザークロス!」
ザシュッ!ザシュッ!
マネー「ガァ……!」ズシィィンッ!
レッド「俺の生き様は昔から変わってねェよ…。お前の姉さんに童貞奪われたアノ時からちっともな…」
グリーン「なん…だ…と……?」
レッド「俺は俺がやってきた事を後悔はしていない。後戻りもする気も無いし、そんな事が許される筈も無ェ…」
レッド「だから…大人の漢…ハードボイルドらしくケジメはつけるつもりさ…」シュボンッ
レッド「俺がチャンピオンになった後でな…」フゥゥ
グリーン「………ケッ。チャンピオンになるのは俺だっての」シュボンッ
レッド「フッ…」
グリーン「俺がテメェより先にチャンピオンになってお前を今度こそ叩き潰して、俺の子分にしてやる!」
グリーン「そん時は昔みたいに俺等とマサラタウンでバカさせてやるYO!」
レッド「ククッ…やってみろよ、緑」
グリーン「やってやるYO!俺は一足先にポケモンリーグに行ってるZE!」ポーイッ
ケンタッキー「ピジョォォォッ!」バビョーンッ
グリーン「早く来いよ、赤ァッ!」バビョーンッ
レッド「………」フッ
レッド
手持ち 六匹
ハッサム ♂ NN キラ ライチュウ ♂ NN ピッキー
Lv66 Lv50
バレットパンチ つばめがえし 10万ボルト くさむすび
シザークロス つるぎのまい でんこうせっか ちょうはつ
ガラガラ ♂ NN ジュニア カビゴン ♂ NN カロリー
Lv52 Lv51
ほねブーメラン ボーンラッシュ ヘビーボンバー ねむる
ストーンエッジ つるぎのまい のしかかり じしん
ニドキング ♂ NN マスキオ キングラー ♂ NN フドウ
Lv53 Lv50
どくづき だいちのちから クラブハンマー たたきつける
10万ボルト にどげり マッドショット がんせきふうじ
ボックス
リザードン ♂ NN ライター
ガブリアス ♀ NN フカヒレ
ラプラス ♀ NN アーク
ルカリオ ♂ NN アーロン
セキエイ高原
ブロロロォォォン!ブロロロォォォン!キキイィィィィイッ!!!
レッド「ここが…ポケモンリーグ…」
「そう、カントーのポケモンリーグ本部…。ジムバッジを八個集めた者だけが辿り着ける、トレーナーの聖地よ」
レッド「姐さん…。来てたのか…」
シロナ「よくここまで辿り着けたわね、レッドくん。最後のジムリーダー、強かったでしょ?」
レッド「ああ、とんでもないバケモノだったよ」
シロナ「まあ、つもる話もあるでしょうし、中で話しましょ?」
シロナ「チャンピオンになるには、ここのポケモンリーグに君臨する四人のトレーナー、四天王を倒さなければならないの」
レッド「ああ。それは有名だからな」
シロナ「四天王との戦いは基本は三対三のシングルバトルよ。四天王との連戦は回復は出来ても、ポケモンの入れ替えは出来ないわ。ベストメンバーで挑まなければね」
レッド「そして四天王を倒した先には、チャンピオン…」
シロナ「ええ、キミより前に来て、四天王を倒したトレーナーが今のチャンピオンに君臨しているわ」
レッド「奴…だろうな…」フゥゥ
シロナ「燃えてきた?」
レッド「フッ…。言わずとな…」
レッド「ククッ…。俺の肉、血潮、魂が疼く…。俺の血肉を噛み千切り、俺の魂をブチ壊せるバケモノ共が待っている…!」ゾクゾク…
シロナ「レッドくん…キミ…何だか…」
レッド「姐さんが教えてくれた事、ちゃんと覚えてるぜ?バトルは楽しめ、だろ?」
シロナ「そう…それなら良いのだけど…」
「あ、レッド!久しぶり!」タッタッ
レッド「コルニ…お前も来てたのか」
コルニ「うん、ちょっとね」
シロナ「コルニちゃんもポケモンリーグに挑戦するの?」
コルニ「ううん、私は応援、かな」
レッド「そうか…」
コルニ「あ、そうだ。レッドに会ったら渡そうと思ってた物があるの!」スッ
レッド「コイツは…」
コルニ「きっとレッドの役に立つと思うの!良かったら使って!」
レッド「ああ、有難く使わせてもらうぜ」グッ
コルニ「うんっ!」ニパッ
レッド「………」ピッピッ…
シロナ「メンバーは決まった?」
レッド「ああ、ばっちしだ」
シロナ「そう…。じゃあ頑張ってね、レッドくん」チュッ
コルニ「ッ!?///」
レッド「………姐さん、俺にはもう…」
シロナ「あら。唇じゃなかったらノーカンじゃない?」
コルニ「そう言う問題なの…?」
シロナ「お師匠様から愛弟子への最後の餞別よ。有難く受け取りなさい」
レッド「ま、そう言う事にしておくさ…」ポーイッ
ライター「グオォォォッ!」ポンッ
レッド「ライター、火」
ライター「グオォッ!」ゴオォォォォォォッ!!!
レッド「………ふぅ」プクプク
レッド「………さて、最期の戦と洒落込もうとしますかね」フゥゥ
警備員「バッジを確認させてもらいます」ザッ
レッド「………」スッ
警備員「………確認しました。どうぞお通り下さい」サッ
レッド「………」カツーンッ…カツーンッ…
シロナ「じゃあ私たちは特等席で観戦しましょ」
コルニ「特等席なんてあるんですかっ?」
シロナ「一応私も他所だけど、チャンピオンですもの。職権乱用って奴よ」
コルニ「わお…」
レッド「チャレンジャーのマサラタウンのレッド、参上仕った。四天王、出て来な」ザッ
ガチャンッ!
謎のメガネボイン「ポケモンリーグへ、ようこそ」ボインッ
レッド「フッ…。エロいねーちゃんが出てきたじゃねェか」
シロナ「これは深刻なキャラ被りね…。エロいお姉さんのメインキャラは私だけで良いのに…」
コルニ「えーと…他にもお姉さんキャラ居たと思うけど…」
カンナ「お褒めに頂き光栄だわ。私は四天王のカンナ。氷タイプのポケモンを使わせたら右に出るものはいないわ」
カンナ「キミの事はよーく知ってるわ。マサラタウンのレッドくん。一か月前のシルフカンパニーの事件を裏で暗躍し、解決した少年…」
レッド「………」
カンナ「フフッ…やっぱり実物はカワイイ顔してるわね…」シュバッ
レッド(速い…!)
レッド「漢としてはあまり嬉しくねェがな…」
カンナ「顔に反して中々ナマイキ…。食べちゃいたいわぁ…///」ペロッ
レッド「ククッ…。それは魅力的なお誘いだが遠慮させてもらおう。先約が居るんでな」フゥゥ
カンナ「あら、残念」
カンナ「じゃあこうしましょ?私が勝負に勝てたらキミのアレ、頂いて貰って良いかしら?」
カンナ「私、負けた可愛いショタをアレ以外氷漬けにして食べちゃうのだーい好きなの…」ジュルリッ
レッド「良いぜ。ただしおねーさんが勝てたらな」チャキッ
シロナ「今の彼女の発言で大半のトレーナーなら戦意喪失していたわ…。かつてのレッドくんなら勝敗関係なくヤっちゃってたかもだけど…」
シロナ「でも、今のレッドくんには彼女との約束があるもの。揺るがないわね…」
コルニ「………」
カンナ「イイわぁ…。後で氷漬けにして食べちゃうからね…!行きなさい!パルシェン!」ポーイッ
パルシェン「パルパルゥ!」ポンッ
レッド「夢の国からの使者!ピッキー、特攻!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛…!」ポンッ
コルニ「最初はライチュウ対パルシェン!」
シロナ「相性的にはレッドくんが有利ね…。でも相手は四天王…。相性だけでは勝敗は分からない」
レッド「疾き事、風の如く!先手必勝だ!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルァァァァアイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!
カンナ「まもるよ、パルシェン!」
パルシェン「パルゥッ!」ガコンッ!
レッド「チィッ…!ならば、ちょうはつだ!」
ピッキー「ラ゛アァァイ゛…?」クイクイッ
パルシェン「パルゥッ!」ムキー!
コルニ「上手い!これでパルシェンは補助技は使えない!」
シロナ「これで電気技を喰らわせる事が出来れば、特防の低いパルシェンなら落ちる筈…。だけど…」
カンナ「イイわ、挑発に乗ってアゲル…!つららばり!」
パルシェン「パル!パル!パル!」クパァ…ドシュッ!ドシュッ!ドシュッ!ドシュッ!ドシュッ!
ピッキー「ラア゛ァ…!」グサッグサッ…ガクッ…
レッド「ピッキー!」
コルニ「ピンポイントで膝に…!」
シロナ「何て正確無比な射撃…。流石は四天王のポケモンね…」
カンナ「これで動きは鈍ったわ!ハイドロポンプ!」
パルシェン「パルゥゥアァァッッ!!!」ドバババババッ!
ピッキー「ラア゛ァァァッ!」ドンッ!
カンナ「続けてイクわよ!つららばりィ!」
パルシェン「パル!パル!」ドシュッ!ドシュッ!
グサッ!グサッ!
ピッキー「ラア゛ァァァァッ!」
カンナ「まずは両手…」
パルシェン「パル!パル!」ドシュッ!ドシュッ!
グサッ!グサッ!
ピッキー「ラア゛ァッ!ラア゛ァァッ!」
カンナ「両足…」
レッド「………!」
コルニ「ああ…!ライチュウが貼り付けに…!」
カンナ「そして…最後に脳天を狙えば、そのライチュウはお終いよ…」ジュルリッ…
レッド「そうか…。じゃあしっかり狙ってみな。コイツの脳天に…」
ピッキー「ラア゛ァァイ゛…!」ニヤリッ
カンナ「バカな子…」
パルシェン「パルッ!」ドシュッ!
グサッ!
コルニ「あぁ…!」
シロナ「………!」
レッド「………」フッ
カンナ「………!?」
しゅるる…
ピッキー「ラア゛ァァイ゛…!」ニヤリッ
コルニ「くさむすびの蔦を額に…!」
シロナ「簡易ヘッドギアね…」
カンナ「やるじゃない…!」
しゅるるるっバキンッ!バキンッ!
ピッキー「ラア゛ァァイ゛ッ!」スタッ
レッド「今度は奴にくさむすびだ!」
ピッキー「ラア゛!」スッ
しゅるるるるるっ…!
パルシェン「パルゥ…!」ク…クパァ…
カンナ「くさむすびで無理矢理パルシェンの貝をこじ開けて…!」
レッド「最後はむき出しの脳天を狙えば、そのパルシェンは終ェだよ…。10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
パルシェン「パルパルパァァァァッ!!!」ビリビリビリィッ!
カンナ「パルシェン!」
パルシェン「パ…ルル…」ピクッ…ピクンッ…
コルニ「凄い!くさむすびにこんな使い方があるなんて!」
シロナ「レッドくんのピッキー、もう草タイプと同じくらいくさむすびを上手く使えるようになったのね…」
カンナ「やるわね…!じゃあ次はこの子よ!行きなさい、ルージュラ!」ポーイッ
ルージュラ「ルージュラ」ポンッ
レッド「ルージュラ…やはり氷タイプか…」
カンナ「今からキミにスゴイ物を魅せてアゲル…!あられ!」
ルージュラ「ジュラジュラ」フリフリッ
パラッ…パラパラパラ…
コルニ「アレ?何で今回はちょうはつを使わなかったのかな?」
シロナ「それは、ルージュラの特性が『どんかん』だからよ。『どんかん』はメロメロ状態だけでなく、挑発に乗ることもないの」
レッド「ちょうはつも使えないし、この視界の悪さ…。面倒だな…」
カンナ「ルージュラ、れいとうビーム!」
ルージュラ「ジュラジュラァ!」ビィィィムッ!
レッド「10万ボルトで相殺しろ!」
ピッキー「ルア゛ァァァァイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ
カンナ「フフッ…」ニヤリッ
ビイィィィィムッ!!!
ピッキー「ラア゛ァッ!?」パキパキッ…!
コルニ「別の方向かられいとうビーム!?」
シロナ「アレは…!」
ルージュラ「ジュラジュラァ…」
ルージュラ2「ルージュラァ…」
レッド「ルージュラが、二体だと…!?」
レッド「どうなってやがる…!?」
コルニ「まさか、かげぶんしん…?」
シロナ「いえ…。かげぶんしんのれいとうビームなら当たらない筈よ」
カンナ「喰らいなさい!ダブルあくまのキッス!」
ルージュラ「ルージュゥゥゥゥウ!」ブチュウゥゥゥゥ
ルージュラ2「ルージュゥゥゥゥウ!」ブチュウゥゥゥ
ピッキー「ラ゛…!イ゛……ヂュ……」ウトウト…
レッド「ピッキー!」
カンナ「アハハッ…!イイわぁ…そのディープキス…///興奮しちゃう…///」
ピッキー「ルア゛ァァァ…」グオォォォ…
レッド「キスの跡が両頬に付いている…。実態があるって事はかげぶんしんでは無いのは確かだな…」
レッド「………片方が凍傷している?」
シロナ「………!成程、そう言う事ね…」
コルニ「シロナさん、アレの正体が分かったんですか?」
シロナ「ええ。ポイントはルージュラのタイプね」
コルニ「?」キョトンッ
シロナ「レッドくんは正体に気付いたみたいね…」
レッド「一回戻れ、ピッキー」シュボンッ
カンナ「あら、戻しちゃうの?」
レッド「キラ、特攻!」ポーイッ
キラ「ハァッサム!」ポンッ
カンナ「イケメンさんねぇ。食べちゃいなさい、ルージュラズ!」
ルージュラ「ジュラァァ!」ブチュウゥゥゥ
ルージュラ2「ジュラアァァ!」ブチュウゥゥゥ
コルニ「このままじゃあ、また眠らされる!」
レッド「キラ!動きが遅い奴が本物だ!バレットパンチィッ!」
キラ「ハァァッサム!」シュンッ…ドゴォォッ!
ルージュラ「ジュラアァァッ!」ズサァァッ!
カンナ「しまった…!」
ルージュラ「ジュ…ジュラァァ…」ピクッ…ピクンッ…
ルージュラ2「」ピタッ…
コルニ「片方のルージュラの動きが止まった!」
シロナ「アレがもう一体のルージュラの正体よ」
ルージュラ2「」キラッ…キラキラ…
コルニ「氷像…?」
カンナ「こんなに早く気付いたのはキミが初めてよ」シュボンッ
レッド「ピッキーに付けられたキス跡の片方が凍傷していた事で、片方が氷で出来たルージュラったのは直ぐ気付きたさ」
レッド「れいとうビームで創り出したルージュラをエスパー技で操り、如何にもルージュラが二体居るように見せかけた」
レッド「流石に本物はサイコキネシスしながらだと、動きが遅れちまうみてェだがな」
カンナ「フフッ…予想以上よ、レッドくん…。ますますキミが欲しくなったわ…」ジュルリッ…
シロナ「前言撤回するわ。やっぱり私に似てない。私、あんな痴女じゃない」
コルニ「え?何だかんだそっくりだと思いましたけど…?」
カンナ「でも流石にこれ以上は四天王としての面目に関わるわね…。本気でイクわよ…!」キッ
レッド「来な…。アンタの本気、受け止めてやるよ。お姉様…!」
カンナ「嬉しいわ…!行きなさい、ラプラス!」ポーイッ
ラプラス「ラプゥゥッ!」ポンッ
レッド「ラプラス、か…!」
シロナ「レッドくんにもラプラスのアークが居る…。ラプラスの特徴なら彼も分かってる筈ね…」
レッド「疾き事、風の如く!バレットパンチィッ!」
キラ「ハァァァッサム!」シュンッ…ドゴォォッ!
ラプラス「プラァッ!」ズサァァッ!
カンナ「ヤりなさい、ラプラス!フィールドにぜったいれいど!」
レッド「ッ!」
シロナ「まさか…!」ガタッ
ラプラス「ラアァァァァァァ………!」パキッ…パキパキパキッ…
パキ…パキパキパキパキ…!
コルニ「フィールドが氷に包まれた…!」
シロナ「絶対氷域…」
カンナ「それだけではないわよ!さらに力を錬るのよ、ラプラス!」
ラプラス「プラァァァ…!」ピキーンッ
ゴゴゴゴゴゴッ…!
レッド「フィールドがさらに形を変えて…」
カンナ「ようこそ…『鏡の氷城』へ…」
コルニ「フィールドどころか、部屋全体が氷に包まれて、鏡みたいに…」
カンナ「精々惑わされるとイイわ…」
ラプラス「ラプッ!」
ラプラス「ラプッ!」
ラプラス「ラプッ!」
ラプラス「ラプッ!」
ラプラス『ラプラプラプッ!』ズラァァァァァ
キラ「ハァッ!?」
レッド「コイツはァ…!」
シロナ「無数の鏡の様に反射する氷に囲まれて出来た万華鏡ね…」
コルニ「ラプラスが一、二、三、四………ダメだ、眠っちゃいそう」
カンナ「万華鏡に写る数多のラプラスの中、本物を見つける事なんて不可能よ!」
レッド「………八時の方角のラプラスにつばめがえし!」
キラ「ハァァッサム!」ザシュッ!
バリイィィィィィンッ!
カンナ「残念、ハズレよ!ふぶき!」
ラプラス「プラアアァァァァァァ!!!」ビュオォォォォォッッ!!!
キラ「ハッ…!」ピキッ…ピキピキピキッ…
レッド「キラ!」
カンナ「そのハッサム、相当なレベルって事は見ただけで分かるわ。でもね、凍っちゃったら幾らレベルが高くても、身動きも出来ないわよ!」
カンナ「ハイドロポンプ連射ァッ!」
ラプラス「ラプゥゥッ!ラプゥゥッ!ラプゥゥゥゥッ!!!」ドババッ!ドバババッバッ!ドバババババババッ!
レッド「………」グッ…
キラ「………」ドサッ…
シロナ「レッドくんのアークの絶対氷域の効果に万華鏡によるセルフかげぶんしん…。この氷城…完全に絶対氷域の上位互換ね…」
レッド「もう一度だ、ピッキー!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァ…」グオォォォォ…
カンナ「凍らせても良かったのだけど、もう眠ってちゃあねぇ…」
レッド「………」スッ…
ぴ~ひゃらぴ~ひゃらっぱっぱっぱらぱ~♪
ピッキー「ラ…?」ハッ
レッド「フッ…。誰が眠ってるって?」
カンナ「クッ…」
コルニ「あの笛って何なんですか、シロナさん?」
シロナ「アレはポケモンの笛。眠ってるポケモンを無理矢理起こす笛よ」
コルニ「せこい…」
カンナ「起きた所で、本物のラプラスが分からなければ、無意味よ!ふぶき!」
ラプラス「ラプラアァァァ!!!」ビュオォォォォォッッ!!!
ピッキー「ラァ゛…!」ググッ…
レッド「ふぶきの風上に10万ボルトォ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ
ラプラス「ラプラアァァァッ!」ビリビリビリィッ!
コルニ「当たった!」
レッド「攻撃してくる場所させ分かれば、居場所ぐらい分かるんだよ!」
シロナ「効果は抜群ね」
カンナ「電気技を喰らったくらいで…!フィールド全体にハイドロポンプ!」
ラプラス「ラプラアァァァッ!」ドババッ!ドバババッバッ!ドバババババババッ!
ピッキー「ラァッ!?」ビチャビチャッ
ラプラス「ラプゥ♪」ビチャビチャッ
レッド「ラプラスの特性、『ちょすい』か…」
カンナ「フィールドが水浸しになれば、常にちょすいの効果は得られる…!回復もバッチシなのよ!」
レッド「もう一発、10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
バリイィィィィィンッ!
カンナ「残念ね、今度は氷の鏡に映った虚像よ!ふぶき!」
ラプラス「プラアアァァァァァァ!!!」ビュオォォォォォッッ!!!
ピッキー「ラ…イ゛ィ……」ピキッ…ピキピキピキッ…
カンナ「やっぱり濡らした後はよく凍るわねぇ…」クスクスッ
シロナ「これ以上はピッキーも動けないわね…」
レッド「良くやった。十分に仕事はした…」シュボンッ
カンナ「どう?四天王の実力は?」
レッド「流石だな。俺以上にラプラスを使いこなしてやがる。伊達に氷のエキスパートじゃねェな。惚れ惚れするぜ」フゥゥ
カンナ「フフッ…。じゃあ諦めて私の性奴隷にならない?」
レッド「言っただろ?俺には先約があるんだよ。約束を違える訳にゃいかねェなァ…」
カンナ「強気ねェ…。でもどんなに強いポケモンを出しても、凍ったらどうしようもないわよ?」
レッド「心配いらねェよ。もう下準備はすんだ。凍る暇もねェよ」ポーイッ
ライター「グオォォォォッ!」ポンッ
カンナ「炎タイプ…!」
レッド「忠告する。爆風に気を付けな。だいもんじ」
ライター「グオォォォォォッ!!!」ボオォォォォォォッ!!!
カンナ「えっ………?」
チュドォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
コルニ「えっ!?何でいきなり爆発ゥッ!?」
シロナ「水素爆発…。水浸しになったフィールドにピッキーの10万ボルトで水が電気分解され水素が発生し、ライターの炎で着火したのね…」
レッド「こんな爆発じゃあ本物も虚像も関係無ェよな」フゥゥ
ラプラス「ラ…プゥゥ………」ピクッ…ピクンッ…
カンナ「ラプラス…」
コルニ「三対目のポケモンが倒れたって事は…!」
シロナ「レッドくんの勝ちね」
カンナ「負けたわ、レッドくん…。キミを食べれないのは残念だったけど…」
レッド「いや、アンタが俺ともっと早く出会っていたら、ヤる事ぐらいは出来ただろうよ」
カンナ「そう…。やっぱり私も1の島に行けば良かったわ…」
レッド「1の島だと…?どう謂う意味だ?」
カンナ「次の部屋に行けば分かるわ。頑張ってね」
レッド「ああ…」スタスタ…
カンナ「ハァ…」ウズッ…
シロナ「フフッ…。残念だったわね」スタッ
カンナ「アナタは…。さっきのバトル見てたのね…」
シロナ「落ち込んでいる貴方にイイものあげちゃおうかしら」スッ
カンナ「コレは…?」
シロナ「レッドくんのハメ撮り映像よ♪」フフッ
コルニ「何してるんだろ、この人は…」
レッド「チャレンジャーのマサラタウンのレッド、参上仕った。四天王、出て来な」ザッ
ガチャンッ!
謎のマッチョメン「………待っていたぞ、マサラタウンのレッド」
レッド「アンタは確か…」
シバ「俺の名は、シバ。ともしび温泉以来か…」
レッド「まさか本当に再び会うとはな…」
シバ「これも運命か…」
コルニ「レッド、あのシバさんと会った事あったんだ…」
シロナ「あら。コルニちゃんも彼の事を知ってたの?」
コルニ「当然ですよ!格闘使いでシバさんを知らない人はいませんって!」
レッド「初めて会った時から感じていた、アンタから伝わる闘気…。四天王だったとわな…」
シバ「フッ…多くは語らぬ。後は拳が語ってくれよう」ジャランッ…
レッド「ヌンチャクの先にモンスターボール…」チャキッ
シバ「俺達のスーパーパワー受けてみよ!ウー!ハー!」ブオォォォンンッ!
イワーク「イワアァァァクッ!」ポンッ
レッド「ピッキー、特攻!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァァァイ゛…!」ポンッ
コルニ「うわっ…!いきなり相性最悪…」
レッド「だけど、イワークを出して来た後に、ピッキーを出したって事は、考えがあっての筈よ」
レッド「でんこうせっかで攪乱しろ!」
ピッキー「ラァ゛ァァイ゛ッ!」シュタタタタタッ!
シバ「ロックカットだ!」
イワーク「イワァッ!」ジャキンジャキンッ
シバ「すてみタックル!」
イワーク「イワアァァァクッ!」ゴオォォォウッ!!!
ピッキー「ラア゛ァァッ…!」ドゴオォォ!
レッド「くさむすびで捕えろ!」
ピッキー「ラ!」スッ
しゅるるるるるっ…!
シバ「あなをほるで躱すのだ!」
イワーク「イワアァ!」ギュルルルルゥッッ!
コルニ「岩タイプなのに速い…!」
シロナ「元々、イワークは岩タイプの中でもそんなに遅いポケモンじゃない…。それに加え、ロックカットで素早さを上げている…」
レッド「………」フゥゥ
ゴゴゴゴッ…
レッド「跳べ、ピッキー!」
ピッキー「ラア゛ァァイ゛ッ!」バビョーンッ
ドゴォォッ!
イワーク「イワァッ!?」
レッド「俺にあなをほるは効かん…!」
レッド「くさむすび…!」
しゅるるるるるっ…ガチィィッ!
イワーク「イワアァァ…!」ギチッ…ギチギチ…
レッド「沈め…!」
ドオォォォォォォォォンッ!!!
コルニ「えっ?一体どういう事?」
シロナ「恐らくレッドくんは、フィールドの音や振動でイワークが出てくる場所やタイミングを読み取ったのよ」
シロナ「私はそんな技術を教えてはいない…・フフッ…一体どこの誰が私のレッドくんに教え込んだのかしら…?」
レッド「やったか…?」
ブオォォォォォンッ!!!
ピッキー「ラア゛ァァァッ!」ズサァァッ!
レッド「ッ!?」
イワーク「イワァァ…!」ムクッ…
シバ「俺のイワークには進化の輝石を持たせてある…。弱点を突いたくらいで倒せるとは思わない事だな…」
ピッキー「ラァ゛…!」ググッ…
シバ「まだ動けたか…」
レッド「俺のピッキーを舐めるなよ…!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァイ゛ヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
コルニ「ええっ!?イワークに10万ボルトォッ!?」
シロナ「違う…!レッドくんの狙いは…!」
ドオォォンッ!ガラガラガラァッ!!!
イワーク「イワァッ!?」
シバ「天井か…!」
ドオォォォォォォォォンッ!!!
イワーク「イ…ワァ……」ピクッ…ピクンッ…
シバ「やりおる…」
コルニ「何でくさむすびを耐える程のイワークが瓦礫なんかで…?」
シロナ「幾ら進化の輝石を持たせていたとしても、さっきのくさむすびのダメージは大きかった筈…」
シロナ「それに、動けないと思っていた相手が動いたことや、効果が無い筈の電気技を使ってきた事で油断した結果ね…」
シバ「俺とした事が、電気タイプと油断した」シュボンッ
シバ「次はお前だ!ウー!ハー!」ブオォォォンッ!
サワムラー「沢村!」ポンッ
コルニ「サワムラー!ついに格闘タイプがキター!」
レッド「地面タイプでなければ、思いっきり行かせてもらう!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァァイ゛…!」
シバ「遅い!ロォーキィック!」
サワムラー「サワァッ!」ゲシィッ!
ピッキー「ラァ゛ッ!」コテッ
シロナ「早いわね、あのサワムラー…」
シバ「俺のサワムラーは素早さを極限まで鍛えている…」
レッド「そっちがスピードならば、こっちもスピードだ!でんこうせっかァッ!」
ピッキー「ラア゛ァ…!」ガクッ…
コルニ「さっきのローキックで足にダメージを…!」
レッド「ならばくさむすびで動きを止める!」
ピッキー「ラ…」スッ…
シバ「だから遅いと言っているのだァッ!とびひざげりィッ!」
サワムラー「サァァワムラァァッ!」シュンッ…ドゴォォッ!
ピッキー「ラア゛ァ…!」バキィッ…!ゴフッ…
シロナ「あの音…肋骨でも折れたかしら…」
シバ「そのまま上空に蹴り上げろ!」
サワムラー「サワァッ!」ブオォォォンッ!
シバ「そのまま追撃のイン…ファイトォウッ!」
サワムラー「サワワワワワワワワワァッ!!!」ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシィッ!!!
ピッキー「ラァ゛ァ゛…!」ベキッバキッグキッゴキッ
コルニ「凄い…!華麗な空中コンボッ!」
シバ「そしてトドメのとびひざげりだァッ!」
サワムラー「スァァァワムラァァァッ!!!」シュンッ…ドゴォォッ!
ドオオォォォォォォンッ!!!
ピッキー「ラ…イ゛ヂュゥ…」ピクッ…ピクンッ…
レッド「………」
コルニ「流石はシバさん…。格闘タイプを使わせたら手が付けられない…」
シロナ「単純な力押しだけど、圧倒的なスピードやパワーで容赦なく攻め立てる…」
シバ「これが俺の『剛の奥義』…。圧倒的なパワーで攻めて外部的外傷で敵を破壊する奥義よ…」
レッド「要するにゴリ押しの奥義、か…」フゥゥ
レッド「嫌いではないぜ、そう言うの…!」ポーイッ
ライター「グオオォォォォッ!」ポンッ
コルニ「来た!レッドのリザードン!」
シロナ「一気に勝負をつける気ね…」
シバ「俺の格闘ポケモンを見て、飛行タイプのリザードンを繰り出したか…。その判断は良し!」
レッド「エアスラッシュ!」
ライター「グオアァァッ!」ザシュッ!
シバ「跳べ!」
サワムラー「サワァッ!」バビョーンッ
コルニ「だけど、大半の格闘使いは飛行タイプ対策に…」
シバ「ストーンエッジィッ!」
レッド「空中旋回して回避!」
サワムラー「サワサワ…ムラムラァッ!」ヒュンヒュンッ…ドドドドドッ!
ライター「グルゥ…!」ヒョイッ…ヒョイヒョイッ
コルニ「大体の格闘使いは飛行対策に岩タイプの技を採用するけど、殆どの岩技は命中が安定しない…!」
シロナ「待って…!アレは囮よ…!」
シバ「フッ…捕えろ、サワムラー!」
サワムラー「サワァ!」ビョーーンッ!
ヒュンヒュンヒュンッ…ガチィッ!
ライター「グエッ…!」ギチッ…ギチギチ…
レッド「何だと…!?」
シロナ「伸びたサワムラーの足がライターの首に…!」
コルニ「そうか…!サワムラーの足は伸びるんだ!」
シバ「とびひざげりィッ!」
サワムラー「サワァ…ムラァッ!」シュンッ…ドゴォォッ!
ライター「グオアッ…!」ゴフッ…
コルニ「とびひざげりがリザードンの首にクリーンヒット!」
シロナ「幾ら飛行タイプと言えど、あんな急所を狙われたら、一たまりもないわね…」
シバ「そのままリザードンを縛り上げろ!」
サワムラー「サワッ!」グルグルルグルグル…
ライター「グオッ…!」ギチ…ギチギチギチ…
コルニ「あれじゃあ身動きが取れない…!」
シバ「その体制のままストーンエッジを喰らわせるのだ!」
シロナ「背中にしがみ付かれては、攻撃が出来ない…!」
レッド「まだだ…!まだ終わらん…!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
シバ「何をする気だ…!?」
レッド「そのまま背面から瓦礫に突っ込め!」
ライター「グオォォォォォッッッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
サワムラー「サワァ…!」
ドオオォォォォォォンッ!!!
サワムラー「サワ…ムリ……」ピクッ…ピクンッ
コルニ「決まったァー!」
シロナ「しかもインファイトで耐久が下がった状態、高速高角度から天井の瓦礫の尖った角に打ち付けられたなると、大ダメージは必至ね」
シバ「中々卑劣な攻撃をしてくる…!」ククッ
レッド「そっちが先に首にとびひざげり喰らわしてんだ。お互い様だぜ」ククッ
シバ「俺の見立ては間違ってはいなかった…マサラタウンのレッドよ…」シュボンッ
シバ「だが、俺の『剛の奥義』…全部出し尽くしたと思う出ないぞ?」ジャランッ…
シバ「ウー!ハーッ!」ブオォォォンッ!
カイリキー「リッキィィッィッ!」ポンッ
コルニ「やっぱり最後はシバさんの切り札のカイリキー!」
レッド「エアスラッシュ!連斬!」
ライター「グオァァッ!」ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!
シロナ「効果抜群の技の連続攻撃…。これは大ダメージね」
コルニ「待って!」
カイリキー「リッキャァァッ!」
シバ「俺のカイリキーは弱点を突かれた程度で倒れる鍛え方はしておらん!」
レッド「オイオイ…。ノーガードだから攻撃は全部当たった筈だろ…?」
レッド「だったらコイツを喰らいなァッ!だいもんじィッ!」
ライター「グオアァァァァッ!!!」ゴオォォォォォォッ!!!
シバ「ばくれつパンチで吹き飛ばせェ!」
カイリキー「リッキャアァァァッ!」ドゴオォォッ!!!
ぶほおぉぉおっっ!
コルニ「ばくれつパンチで炎を無理矢理吹き飛ばしたァッ!?」
シロナ「あのカイリキー、相当なパワーね…。でも…」
カイリキー「リキャッ…!」ヒリヒリ…
レッド「だいもんじの追加効果で火傷にさせてもらったぜ。これで自慢の攻撃力も形無しだな」フゥゥ
シバ「そうか…!ならば今度はこちらから行かせてもらう!ストーンエッジィ!」
カイリキー「リッキィィヤァァッ!!!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォォ!
レッド「彼奴の特性、ノーガードで攻撃を回避する事は不能…!ならば撃ち落とす!ドラゴンクロォッ!」
ライター「グオォオォッッ!」ザシュッ!ザシュッ!
ぶほぉっ!
レッド「ッ!?」
シバ「ばくれつ…パンツィィイ!!!」
カイリキー「リッキャアァァァッ!!!」ゴォォ…ドゴオォォッ!!!
ライター「グオ…!」メリィィ…
ドゴオオォォォォォォォンッ!!
レッド「ライター…ぐあぁぁっ!!!」ズサァァ!
ビリビリビリィ…!
コルニ「わぁっ…!」
シロナ「ばくれつパンチの衝撃がここまで…!まさかあのカイリキー…!」
シバ「お前は俺のカイリキーの特性を『ノーガード』と勘違いしているようだが、俺のカイリキーの特性は『こんじょう』だ」
コルニ「『こんじょう』…。状態以上の時、攻撃が上がる特性…!まさかこっちのカイリキーだったなんて…」
シバ「これが俺の『剛の奥義』の神髄…。俺達のスーパーパワーを思い知ったか!」
レッド「………」
ギランッ!
シバ「ッ!」ハッ
ライター「グオオォォォォッ!!!」ゴオォォォッ!
レッド「その腕、一本だけでも取る!」
ザシュッ!
カイリキー「リキャァァッ!!!」ブシャァァ!!!
シバ「小癪なァッ!」
カイリキー「リッキィィィッ!!!」ブオォォォンッ!
ライター「グオッ…!」ゴフッ…
レッド「ライター!」
ライター「グルゥ…」ピクッ…ピクンッ…
カイリキー「リキィ…」ダランッ…
シバ「ハァ…ハァ…。あの一撃を喰らっても尚、腕を取りに来る執念…。正しく、獣よ…!」
シロナ「………何故、レッドくんはライターをメガシンカさせなかったのかしら…?」
コルニ「もしかして、レッド…!」
レッド「………行くぞ、アーロン、特攻!」ポーイッ
アーロン「ワオォォォォォンッ!」ポンッ
コルニ「やっぱり…!」
シロナ「ここで、格闘タイプに不利な鋼タイプも持っているルカリオ…。奇策できたわね、レッドくん…」
シバ「同じ格闘タイプか…。面白い…!」
レッド「………借りるぜ、コルニ。お前の魂を…!」チャキッ…
レッド「命、爆発ッ!メガシンカァッ!」シャキーンッ!
ピッカァァァァァンッ!
アーロン「メガッ!ワオォォォォォォンッ!!!」パッパラー
コルニ「キタキタキタァー!メガルカリオォ!」
シロナ「確かレッドくんはルカリオナイトを持ってなかった筈…」
コルニ「アタシのルカリオのルカリオナイトをレッドに貸したんです!もしかして助けになるかもって」
シバ「メガシンカ…ポケモンの新たな境地、この眼で見たり!ならば、我等が本気の剛で応えるこそが最大の礼儀成ィッ!」
カイリキー「リッキャアァァァァッ!!!」ゴゴゴッ…ドゴオォォッ!!!
ゴオオオォォォォォォッ!!!
コルニ「カイリキーのばくれつパンチが攻撃力のあまりに衝撃波になって…!」
レッド「波導で阻め!」
アーロン「バァァウッ!」ブンッ!
ブオォォォォォンッ!!!
コルニ「衝撃波対衝撃波…!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ……!
シロナ「メガシンカして波導の力が最大まで上がったレッドくんのアーロンはともかく、シバのカイリキーはこんじょう補正のみのばくれつパンチでこの衝撃波…」
シロナ「あの一撃を直に受ける事だけは避けなければね…」
シバ「接近戦を避けるかァッ!それも良かろう!だがしかし!俺のカイリキーの腕の一振りはどんな飛び道具も破壊するぞォッ!」
レッド「否ァッ!フィールドにれいとうパンチィッ!」
アーロン「ワァァンッ!」ピキピキッ…ドゴォォッ!
ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!
コルニ「フィールドから無数の氷柱が!?何時かられいとうパンチは特殊技に戻ったの!?」
シロナ「ポケモンもレベルを上げれば進化する…。技も練度を上げれば進化すると言う事ね…」
シバ「氷のエネルギーをフィールドに流し、龍脈から氷を具現化させたと言うのか…!?」
レッド「アーロン、しんそく!」
アーロン「バァァウッ!」シュンッ!
シバ「このカイリキーに敢えて接近戦を挑むとは!その意気は良し!破壊せよ!」
カイリキー「リッキイィィイ!!!」ブオォォォンッ!
ふっ…
シバ「何…!?」
タンタンッ…ドゴォッ!
カイリキー「リキャァッ!」ブハァッ!
シバ「そこだァッ!」
カイリキー「リッキイィィイ!」ブオォォォンッ!
アーロン「バァウッ…!」シュンッ…タンッタンッ…ドゴォォッ!
カイリキー「リキャァッ…!」ゴフッ…
コルニ「さっき出現させた氷柱を足場にしんそく…!」
シロナ「変幻自在で予測不能な超高速の連撃…。フフッ…これでは腕が4本合っても足りないわね…」
レッド「その剛腕も当たらなければどうと言う事は無ェ…!」
シバ「さっきの氷柱は攻撃の為では無く、この変幻自在高速攻撃の為の布石か…!」
カイリキー「リ…リキィィ…!」ググッ…
レッド「貰ったァッ!」
シバ「甘いわァッ!三方向にばくれつパンチィッ!!!」
カイリキー「リッキャアァァァァッ!!!」ゴゴゴ…ドゴォォッ!ドゴォォッ!ドゴォォッ!!!
ゴオオオォォォォォォッ!!!バキィッ!バキィ!バキィッ!!!
レッド「ぐぅっ…!まもるだ!」ググッ…
アーロン「バァウ…!」ピキーンッ!
ビリビリビリビリビリィ…!!!
コルニ「うわぁ…!あれだけの氷柱を全壊したァッ!」
シロナ「氷柱どころか、ポケモンリーグすら全壊しそうな勢いね…」ズズッ…
ゴゴゴゴゴゴッ…!!!
謎のマントメェン「ククッ…シバの奴、暴れているみたいだな」
カンナ「フフッ…シバにあれだけの本気を出させるなんて、流石ね、レッドくん」ピッ
謎のマントメェン「やはり、彼か…。彼がここまで辿り着くまでにポケモンリーグが持つか心配だなァ…」
カンナ「アナタもスイッチ入ったらこれぐらいしちゃうでしょ、ワタル?」
謎のマントメェン「彼が俺をそこまで震い立たせてくれたらな…」ククッ
謎のババア「話している所悪いが、アンタの所に挑戦者が行ってるよ」ピッ
カンナ「あら、意外と早かったわね。じゃあ私はお邪魔でしょうし、そろそろ切るわ」ピッ
ガチャンッ!
謎のマントメェン「フッ…よくぞここまで辿り着いたな…!」
?「………」ザッ
………シュゥゥゥゥゥ
カイリキー「リキィ…リキィ…」ゼェ…ゼェ…
シバ「………来る!」
ぼふんっ!
アーロン「バァウッ!」ザッ!
レッド「イン…ファイトォッ!!!」
アーロン「ワンワンワンワンワンワオォォオンッ!!!」ドカドカドカドカドカドカドカァッ!!!
シバ「こっちもイン…ファイトォウッ!!!」
カイリキー「リキリキリキリキリキリッキィイイッ!!!」ドカドカドカドカドカドカドカァッ!!!
コルニ「『てきおうりょく』インファイト対『こんじょう』インファイト…!」
シロナ「手の数なら圧倒的にカイリキーが有利…。だけど技の速さならアーロンの方が速い…!」
シバ「押し切れェッ!カイリキィー!」
レッド「叩き潰せェッ!アーロォンッ!」
カイリキー「リギィィィイッ!!!」ドカドカドカドカドカドカドカァッ!!!
アーロン「ワフゥ!!!」ドカドカドカドカドカドカドカァッ!!!
カイリキー「リキャァ…!」ズキンッ!
シバ「しまった…!」
コルニ「アレはライターが最後にぶった切った腕…!」
シロナ「今よ、レッドくん…!」
レッド「オラアアァァァァッ!!!」
アーロン「ワンワンワンワン…バァァウッ!!!」ドカドカドカ…ドゴオォォッ!!!
カイリキー「リキャアァァァッ!!!」ズサァァッ!!!
ドオォォォォオンッ!!!
カイリキー「リ…キィ……」ピクッ…ピクンッ…
シバ「………見事!」
レッド「良くやった、アーロン」ポンッ
アーロン「ワンッ!」ヒュンッ…
シバ「やはり、俺の見解は間違っていなかった。マサラタウンのレッドよ」
レッド「いや。あの時、ライターがカイリキーの腕を一本持って行ってくれなかったら分からなかった」
シバ「フッ…。だが、次の相手は俺と違い、力押しでどうにかなる相手ではないぞ」
レッド「俺は力押しだけが能の漢じゃねェさ…」フゥゥ
シバ「またお前とはバトルしたい」スッ
レッド「………」
シロナ「終わったみたいね…。私達も次の部屋に移動しましょ…」
コルニ「………そっか!おもでとう!うん…うん…じゃあ、次も頑張ってね!」ピッ
シロナ「コルニちゃん?」
コルニ「ひゃぁっ!シロナさん!?ごめんなさい、ちょっと電話してて…」
シロナ「そう…」
レッド「………」チャキッ…
コルニ「レッド、どうしたんだろ…」
シロナ「多分、予想以上の四天王の実力に驚いてるんでしょうね…」
レッド(まさか二人目までに、ライターやキラが殺られるなんてなァ…)
レッド「ゾクゾクする…!」フルフルニィィ…
コルニ「ッ…!?」ビクッ
シロナ「レッドくん…何だか危ういわね…」
コルニ「まるで死に場所を求めてるみたい…」
シロナ「死に場所…」
レッド「チャレンジャーのマサラタウンのレッド、参上仕った。四天王、出て来な」ザッ
ガチャンッ!
キクコ「よくここまで来たもんだ。アタシは四天王のキクコ」
キクコ「アンタもオーキドのジジイに可愛がられたんだって?」
レッド「どうだったかな?」
キクコ「あのジジイ、昔は力強く、逞しく、大きく、イイ漢だったよ…。だが今は見る影も無いね…!」ケッ…
キクコ「ポケモン図鑑なんてモノに現を抜かしてしまう、ジジイなんてコッチからポーイッてさ」
レッド(そう言う事はグリーンに愚痴れ…)
シロナ「ダメね。アレは長くなるパターンよ」
コルニ「年寄りの愚痴は本当にイヤになりますね」
レッド「バアさん、バトルしろよ」チャキッ
キクコ「血の気が多いじゃないか。そんな奴は大好きだよ」チャキッ
レッド「バアさんに好かれてもなァッ!」ポーイッ
アーク「ラプゥゥゥッ!」ポンッ
キクコ「ラプラスか…。だったらコッチはクロバット!」ポーイッ
クロバット「クロバッタ!」ポンッ
コルニ「ラプラスに不利な飛行タイプをぶつけるなんて…!」
シロナ「キクコさんはウチのキクノさんと同じくらいのキャリアを持つ人…。油断してはダメ」
レッド「ふぶき!」
アーク「ラァァプウゥゥウッ!!!」ビュオォォォォォッッ!!!
キクコ「ねっぷうで相殺しなァッ!」
クロバット「クロバッッツ!」バッサバッサァッ!
ボオオォォォォォォオオオッッ!!!
シロナ「最近の飛行タイプにねっぷうはメジャーね」
レッド「炎には水だ!なみのり!」
アーク「ラプゥゥゥッ!!!」バッシャアァァァァンッ!!!
クロバット「クロバッ…!」ゴポポ…
キクコ「やるじゃないか…!あやしいひかり!」
クロバット「バァァァァツ!!!」ピッカァーンッ!
アーク「ラプゥッ!?」
レッド「チィッ…!」
アーク「ラプゥ…!ラプゥ…!」クラクラ…
キクコ「水はよく光を通すねェ…」
アーク「ラァァ!ラァァ!」ドカ!ドカ!
コルニ「混乱して訳も分からず自分を傷つけてる!」
レッド「戻れ、アーク!」シュボンッ
キクコ「何だい、もう交代かい」
レッド「フカヒレ、特攻!」
フカヒレ「グァァァァブ!」ポンッ
コルニ「ガブリアス!?何でレッドがそんなポケモンを…!?」
シロナ「レッドくんのフカヒレはは私のガブリアスの子…。私のガブリアスの個体値を引き継いでる…。強いわよ…!」
キクコ「珍しいポケモンを使うじゃないか!」
レッド「ストーンエッジィ!」
フカヒレ「ガブガブグァァッ!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォォッ!!!
キクコ「遅いねェ!クロスポイズン!」
クロバット「クロォ…バッツ!」ササッ…ドクドクッ…ザシュッ!
レッド「飛翔しろ、フカヒレ!」
フカヒレ「グァァブッ!」バビョーンッ
コルニ「ガブリアスが跳んだって言うより飛んだァッ!?」
シロナ「ガブリアスは設定上飛べるのよ」
キクコ「このクロバットに空中戦を挑もうと言うのかい!エアスラッシュ!」
クロバット「バットォッ!」ザシュッ!
シロナ「無駄よ…」フッ
レッド「効かねェなァッ!ドラゴンダイブゥッ!!!」
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
ドゴオオォォォォォォォンッ!!!
クロバット「ク…クロォ……」ピクッ…ピクンッ…
キクコ「フェッフェッ…。ヤるじゃないかい…」シュボンッ
レッド「流石だな、フカヒレ」
フカヒレ「グァァァブ!」
コルニ「凄いパワー!一撃でノックアウトさせちゃった!」
シロナ「当然ね。ガブリアスは『堅い』『速い』『強い』の三拍子揃った最高のドラゴンタイプよ」フフンッ
キクコ「そのパワー、厄介だねェ…。削らせてもらうよ!行きな、アーボック!」ポーイッ
アーボック「シャーボック!」ポンッ
レッド「アーボック…」チッ
アーボック「シャァァ…」ギラッ
フカヒレ「ガブゥ…」タジ…
キクコ「アーボックの特性、『いかく』で攻撃を下げさせてもらったよ」
レッド「にゃろう…!ドラゴンダイブゥッ!」
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
キクコ「とぐろをまいて受けとめな!」
アーボック「シャーボッ!」グルグル…
フカヒレ「ガァブッ…!」ボヨヨーンッ
キクコ「続けて、ダストシュート!」
アーボック「シャアアァァァッ!!!」ゲボォォォ!
フカヒレ「ギャアァァァブァァッ!」ドロォ…
シロナ「いかくで攻撃力を下げ、とぐろをまくで攻撃、防御、命中を上げ、大技のダストシュート仕留めに行く…。アーボックには打って付けの戦法ね…」
レッド「物理がダメならコイツでどうだ!りゅうせいぐん!」
フカヒレ「グアァァァァブリ…アァァァァスッ!!!」
ひゅぅ~~~~パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
キクコ「こんな技…すり抜けて躱しな!」
アーボック「シャボッ!シャボッ!」スルスル…
コルニ「あの弾幕を上手く躱してる!」
シロナ「でも、その逃げた先には…」フッ
フカヒレ「ガァブッ!」ドォンッ!
アーボック「シャボォッ!」グチャァッ!
レッド「つーかまえった…!」ニヤリッ
キクコ「フンッ…!逆に首を絞め落としてやりなァ!」
アーボック「シャァァ…!」グルグル…
フカヒレ「グァブゥ…!」ギチ…ギチギチ…
コルニ「ヤバい!逆に捕まった!このままじゃ…!」
レッド「イイぜ、そのまま離してくれるなよ…」フゥゥ
レッド「そのまま喰らわしてやりなァ!大地の奥義ィ!」
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ドゴォォォッ!!!
アーボック「シャアアァァァッ!!!」ガクガクガクガクガクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
キクコ「何ィッ…!?」
コルニ「うわぁっ!凄い揺れ…!」ガクガク
シロナ「元来、離れた所からフィールドを通じてぶつけるじしんのエネルギーを、敵の上から直接叩き込んだのね…」
シロナ「あんな衝撃…いくら攻撃を下げても防御を上げても大ダメージは避けられない…。まさしく大地の奥義ね…」
アーボック「シャ…シャーボォ…」ピクッ…ピクンッ…
コルニ「凄い…!四天王のポケモンを二タテだ!」
シロナ「最後まで油断してはダメよ…。ベテランは一瞬の隙でも見せたら一気に付け込んで来るわ…」
キクコ「フェッフェッ…。まさかここまでヤるとはねェ…」チャキッ
キクコ「だがコイツを前に力押しで勝てると思わない事だねェッ!行きな、ゲンガー!」ポーイッ
ゲンガー「ゲンガー!」ポンッ
レッド「ゲンガーには地面技は効かない…。ならばドラゴンダイブゥッ!」
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
ドオオォォォォォォンッ!!!
コルニ「決まった!?」
レッド「………ゲンガーが居ない?」
フカヒレ「ガァブッ!?」キョロキョロ
キクコ「………」ニヤリッ
ゲンガー「ゲンガァーッ!」ヌッ…
フカヒレ「ガブッ!?」
レッド「影からだと…!?」
キクコ「喰らいなァッ!さいみんじゅつ!」
ゲンガー「ゲンゲーンッ…」パラララ…
キクコ「ゲンガーは影の中に入れるんだよ」
フカヒレ「ガ…!ブゥ……」ウトウト…
レッド「させるか…!」チャキッ…
ゲンガー「ゲンゲーンッ!」パシッ!
レッド「なっ…!」
コルニ「ポケモンの笛が!」
ゲンガー「ゲンゲンッwww」スッ
キクコ「コイツはフジの所のポケモンの笛だねェ…。こんなモノを使わせると思ったかい?」パシッ
レッド「チィッ…!」
フカヒレ「グァー…グァー…」スースー
キクコ「そしてドラゴンにはこの技だ!マジカルシャイィン!」
ゲンガー「ゲンゲンガァァァア!!!」ピカピカピカァー!!!
フカヒレ「グァァァア………!」ズサァァ!
コルニ「ま…マジカルアババア…!?」
シロナ「邪悪なるドラゴンに聖なる妖怪の光が照らす…!」
フカヒレ「ガ…ガブァ…」ピクッ…ピクンッ…
レッド「眼の毒だな…」シュボンッ
シロナ「フカヒレより速いゲンガーのさいみんじゅつは厄介ね…」
コルニ「どんなに強いポケモンでも眠らされたらどうしようもないもんね…」
レッド「ポケモンの笛も使えないとなると…」チャキッ…
レッド「ピッキー、特攻!」ポーイッ
ピッキー「ルア゛ァァイ゛…!」ポンッ
コルニ「ピッキーが過労死しそう…」
シロナ「ピッキー…そう言う事ね…」
レッド「ピッキー、ちょうは…」
キクコ「ゲンガー、シャドーボール!」
ゲンガー「ゲガァッ!」ゴオゥッ!
ピッキー「ルア゛ッ…!」ズサァ!
キクコ「アンタのライチュウがちょうはつを使えるのはカンナ戦で知ってるんだよ!」
シロナ「動きがピッキーより速いのは厄介ね…。ちょうはつを撃つ前に攻撃される…」
レッド「だったら動きを止める!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
ゲンガー「ゲガガガガッ…!」ビリッ…ビリビリッ…!
コルニ「麻痺った!」
レッド「今度こそちょうはつ…」
ゲンガー「ゲンガッ!」ズボンッ
コルニ「影の中に入った!」
レッド「チィッ…!」
キクコ「フェッフェッフェ…」
シロナ「何処から出てくるか…」
レッド(あなをほると違い、音や振動が無いからタイミングが分からん…」
キクコ「………」カッカッ
ゲンガー「ゲンガッ!」ヌッ
ピッキー「ラッ!?」
レッド「それか…!」
キクコ「さいみんじゅつ!」
ゲンガー「ゲガガッ…」パラララ…
ピッキー「ラ…ライ゛ヂュゥ……」ウトウト…
ピッキー『ラ…ライ゛…?」パチッ
フシギソウ『フシフシィ❤』シュルルッ…
ピッキー『ラア゛ァイ…』ニヤリッ
フシギソウ『フッシ!フッシ!』ビシッ!バシッ!
ピッキー『ラア゛ァァ………///』ピクンッ…ピクンッ…
ピッキー「ラアァッ…///ラァッ…///」ウネウネ…
レッド「ピッキー…!」
コルニ「何だか唸ってません?」
シロナ「きっとイイ夢でも見てるのね…」
キクコ「イイ夢では終わらせないさ…!あくむ!」
ゲンガー「ゲンゲゲゲゲッ…」パラララ…
ピッキー『ラァァイ゛…///ラァァイ゛…///』ビクンッ…ビクンッ…
カイリキー『リッキィイ…///』スリスリ…
ピッキー『ラア゛ッ!?』ガビーンッ
カイリキー『リッキィ…❤』ウホッ
ピッキー『ラア゛ァーーーーッ!』
ピッキー「アッ…アッ…」ビクンッ…ビクンッ…
コルニ「ピッキー、苦しそう…」
シロナ「夢の中で攻撃する技、あくむ…。夢の中では強いポケモン弱いポケモン関係無くゲンガーの想うがままよ…」
キクコ「コレでお終いだよ!シャドーボール!」
ゲンガー「ゲンガァー!」ゴォウッ!
ピッキー「ラアァ…」ズサァ!
レッド「………」
ピッキー「ラ…ラァイ゛……」ピクッ…ピクンッ…
シロナ「ピッキーがヤられた事でさいみんじゅつを止める術は無くなった…」
コルニ「残りはアークだけ…。でもレッドならイける!」
レッド「アーク、再び特攻!」ポーイッ
アーク「ラァァプゥッ!」ポンッ
レッド「フィールドにぜったいれいど!」
アーク「ラプラアァァァッ!」パキッ…パキパキパキッ…
コルニ「コレって、カンナさんがやった…!」
パキッ…パキパキパキパキパキパキパキパキッ……!
レッド「『絶対氷域』…!」
コルニ「所で、カンナさんの時にも言ってましたけど、『絶対氷域』って何なんですか?」
シロナ「『絶対氷域』はレッドくんが私との修行で編み出した、フィールド支配技よ」
シロナ「フィールドを氷状態にする事で、氷タイプの素早さを上げると同時に、相手の素早さを下げる効果があるの。先制技もこの氷域内では滑って失敗するわ」
コルニ「要するに、ラプラスの戦い易いフィールドを創ったって事なんだぁ…」
シロナ「ちなみに名付けたのは私」
コルニ「そ…そうなんですか…」
シロナ「まさかあの女もレッドくんと同じ技を編み出してくるとは思わなかったけど…」
シロナ「ゲンガーは『ふゆう』で絶対氷域の効果は影響下には入らないけど、麻痺してる上に、アークの素早さは上がっている…。これで最速でさいみんじゅつを撃たれる心配はないけど…」
コルニ「あの影の中に入られるのは厄介だね…」
レッド「なみのり!」
アーク「ラァァァプゥッ!」ザアァッパアアァァァァァァァァンッ!!!
コルニ「凄い勢い!」
シロナ「氷の上に水を撒くとよく滑るの。これも絶対氷域の効果ね」
キクコ「ゲンガー、影の中へ!」
ゲンガー「ゲンッ!」ズボンッ
レッド「またか…!」チッ
キクコ「はてさて…何処から出てくるかねぇ…。影はいっぱいあるからねぇ…」
アーク「ラプゥ…ラプゥ…」オロオロ…
レッド「アーク、俺を信じろ。さすれば、勝てるさ」
アーク「ラプゥ…!」コクンッ
しーーんっ………
レッド「………」
キクコ「………」
アーク「………」
シロナ「………」
コルニ「………」
キクコ「………」カッカッ
レッド「ッ!」
ゲンガー「ゲンッ!」ヌッ
キクコ「やりなァッ!さいみんじゅつ!」
レッド「アーク、今だァッ!」
アーク「ラアァァァァッ!!!」
ドゴォォッ!
ゲンガー「ゲンッ!?」パラララ…
鏡ゲンガー「ゲンッ!?」パラララ…
キクコ「何ィッ!?」
コルニ「氷で出来た鏡…!?」
シロナ「考えたわね、レッドくん…!」フッ
ゲンガー「ゲ…ゲン…」ウトウト…
レッド「ヤれェッ!サイコキネシス!」
アーク「ラプラァァァッ!!!」ブォォンッ!
ゲンガー「ゲガァ…!」ピキィィィンッ!
キクコ「ゲンガー!」
ゲンガー「ゲ…ゲンガァ…」ピクッ…ピクンッ…
レッド「良くやった、アーク」フゥゥ
アーク「ラプゥッ♪」
コルニ「アレってもしかして…」
シロナ「ええ。カンナが使った『鏡の氷城』をヒントにしたのね…」
シロナ「彼女は無数の氷の鏡を利用して万華鏡の要領でラプラス自身を分身したように見せた…」
シロナ「でも今回のレッドくんはギリギリで氷の鏡を出現させて、ゲンガーを写し、ゲンガー自身にさいみんじゅつがかかるようにした…」
キクコ「だが、何故ゲンガーの飛び出すタイミングが分かったんだ…?」
レッド「アンタの杖の音だ。アンタが杖を叩く音でゲンガーが飛び出してくる事が分かったんだ」
キクコ「ククッ…流石はオーキドが認めたトレーナーだねェ…」
キクコ「それとも、一人でロケット団を大量殺戮したトレーナーとでも言うかね…?」
レッド「………」ピクッ
シロナ「………」
コルニ「それは…!」ガタッ
キクコ「だが今となってはそんな事はもうどうでも良いさ。行きな、四天王の大将が待っているよ」
コルニ「あの人…何であの事を…。アレは私達とナツメ、エリカ、グリーンしか居ない筈…」
シロナ「後、警察の人達も知っているわ。恐らくあの場所に居たのでしょうね…」
シロナ「公にはレッドくんの事は伏せた上で、追い詰められた団員が集団自殺をした事になっているけど…」
コルニ「でもレッドのお陰で何千人の命が…!」
シロナ「それに警察方はレッドくんのした事は超法的措置が必要な国家非常事態として見送っているわ」
レッド「大量殺戮者、か…」
レッド「分かってんだよ、そんな事…」ザッ
ガチャンッ!
レッド「………チャレンジャーのマサラタウンのレッド、参上仕m…」
「カイリュー!はかいこうせん!」
チュドオオオォォォォォォォンッ!!!
しゅうぅぅ………
謎のマントメェン「………フッ。良く見切ったな」シュボンッ
レッド「さっきの攻撃の時に殺気を感じなかった。ただ、威嚇にしては歯ごたえが無ェなァ…」フゥゥ
謎のマントメェン「流石だな…」フッ
コルニ「何なの、いきなり!人に向けてはかいこうせんなんて!」
シロナ「彼こそ、カントーのポケモンリーグ本部、四天王最強の漢、ドラゴン使いのワタル…!カントーで彼を知らない人は居ないわ」
ワタル「ヤマブキのバー以来かな、キミと会うのは。ここまで来たという事は。やはり龍の加護はあったようだな」
レッド「あの時は奢ってくれてアリガトよ。今日はその借りを返さてもらうぜ」チャキッ…
ワタル「その眼…やはり獣か…。だが、ただの獣は聖なる伝説の生き物であるドラゴンを凌駕する事は出来るか…?」
レッド「生憎だが、俺は獣じゃねェ…。ハードボイルドだ…」フゥゥ
ワタル「さてと…そろそろ始めようか…!それとも、今から尻尾を巻いて変えるかい…?」チャキッ
レッド「ふざけるな。俺はアンタをブッ倒し、チャンピオンになるんだからよ…!」ポーイッ
ピッキー「ラア゛ァイ゛…!」ポンッ
ワタル「大海を凶せし、大いなる牙よ!我が呼びかけに応え、全てを震撼させよ!」ポーイッ
ワタル「降臨せよ、ギャラドォス!」バサァッ!
ギャラドス「ギャアァァァァァ!!!」ポンッキラーンッ
コルニ「赤いギャラドス…!」
シロナ「相性は圧倒的に有利だけど、相手は四天王最強の漢…。何をしでかすか…」
レッド「疾き事、風の如く!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
ワタル「効かぬわァッ!輪舞!りゅうのまい!」
ギャラドス「ギャアァァァァオッ!!!」グルグルグルグルゥゥゥウッ!!!
バチンッ!バチバチバチィィイッ!
コルニ「りゅうのまいの回天で10万ボルトを防いだ!?」
シロナ「回天で攻撃を防ぐ…。昔レッドくんも同じ事をしてたわね…」
レッド「りゅうのまいでギャラドスは電気技を弾くだと…!?インチキ技にも過ぎるぜ!」
ワタル「つるぎのまいを防御技に応用するキミには言われたくないなァッ!」
レッド「だったら…!ちょうはつだ!」
ピッキー「ルア゛ァイ゛…」クイクイッ
ギャラドス「ギャアァァァァオッ!」ムキー
ワタル「今更封じても遅いわァッ!波濤の尻尾!アクアテェール!」
ギャラドス「ギャアァァァァドォォッ!!!」ゴポゴポ…ブオォォォンッ!
ピッキー「ラ…!」
ズドオオォォォォォォンッ!!!
コルニ「直撃…!」
ワタル「防御の低いライチュウなぞ、一撃で葬ってくれる…!」グッ
レッド「それはどうかな?」フゥゥ
ワタル「ッ!?」
しゅるるっ…
ピッキー「ラア゛ァイ゛…!」ニヤリッ
ワタル「くさむすびを全身に巻いて、蔦の鎧を装着したか…!」
シロナ「カンナ戦で見せたくさむすびのヘッドギアの鎧版って事ね…。アレなら低いピッキーの防御を補える…」
レッド「それに蔦なら軽くて素早さも下がらん!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
ワタル「こっちとて、りゅうのまいでスピードを上げてある!そんな雷撃、当たるくァッ!」
ギャラドス「ギャオギャオギャァッ!」ヒョイッヒョイッ
レッド「チィッ…!」
ワタル「それゆけっギャラドス!氷結せし嚙牙!こおりのきば!」
ギャラドス「ギャアァァァァァッ!!!」ピキピキッ…グァァブッ!
ピッキー「ラ゛ァァアッ…!」ググッ…
ワタル「そんな鎧…この氷牙で凍らし、砕いてやろう!」
レッド「競り合いとなれば、いかくやパワーの差で圧倒的に不利…!だったら…」
レッド「ピッキー!」
ピッキー「ライ゛!」ヒョイッ
ギャラドス「ギャッ」パクンッ
ワタル「へっ?」
コルニ「えっ?」
シロナ「フフッ…」
ギャラドス「ギャオッ」ゲップ
コルニ「エェッーーー!?何で自分からギャラドスに食べられてるのォッ!?」ガタッ
ワタル「ククッ…何をすると思えば…!血迷ったか!」
レッド「フッ…。よぉく、見てな…」
ギャラドス「ギャ…オ゛ォォ…」オエェ…
コルニ「ギャラドスが苦しそう…」
シロナ「面白い事を考えたわね…」
ぼこっ…しゅるるるるるっ…!
ギャラドス「ギャアァ…オォォン…!」ギチィ…ギチギチィ…
ワタル「何!?ギャラドスの身体中から蔦が…!」
ギャラドス「ギャアァ゛………!」シュルルッ…ギチギチィ…!
シロナ「ギャラドスの体内からくさむすび…!体内からあんな蔦が飛び出して来たらどんな生き物でも苦しいわよね」
レッド「ククッ…。良い様じゃねェか…!ゾクゾクするぜ」
ワタル「ギャラドス!そんな異物は吐き出してしまえ!」
レッド「体内からなら当てられる…!10万ボルトォッ!」
ギャラドス「ギャアアァァァァァッ!!!」ビリビリビリィィイッ!!!
ワタル「ギャラドォスッ!」
ギャラドス「ギョオォォエェェ…」オエェェェ
ピッキー「ラア゛ァイ゛!」ドロォ…
ギャラドス「ギャァ…ドォ…」ピクッ…ピクンッ…
コルニ「まずは一体撃破!」
シロナ「でも無傷とは行かないわね…」
ピッキー「ラア゛ァッ…!」ガクッ
レッド(くさむすびの鎧が一瞬でも遅れていたら、やられていたのは確実にこっちだ…)
ワタル「………流石はロケット団を実質一人で壊滅させただけはあるな、レッド」シュボンッ
レッド「………」
コルニ「やっぱりこの人も知ってるんだ…」
シロナ「どうやら、ここの四天王は全員あの事件の真実を知っているみたいね…」
ワタル「では次の俺のポケモンを紹介しよう!」チャキッ
ワタル「蒼天を統べし大いなる翼よ!太古に刻まれしその記憶、我が呼び声に応え、今此処に蘇れ!」ポーイッ
ワタル「降臨せよ、プテェラァッ!」バサァッ!
プテラ「プテー!」ポンッ
シロナ「一々ポケモンを繰り出すのにあんなセリフを吐くなんて、中二病なのね」
コルニ「相性的にはピッキーが有利だけど…」
レッド「………ピッキー、戻れ」シュボンッ
シロナ「あの時のアクアテールのダメージが予想以上に大きかったようね…」
レッド「アーク、特攻!」ポーイッ
アーク「ラプウッッ!」ポンッ
ワタル「我がドラゴン対策への氷タイプかァ!猛襲する岩弾、ストーンエッジィッ!」
プテラ「プテェ…ルァッ!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォッ!
レッド「ふぶき!」
アーク「ラプラアァァァッ!」ビュオォォォォォッッ!!!
ピキッ…ピキピキッ…!
コルニ「ストーンエッジが凍った!」
シロナ「いいえ、まだよ!」
ワタル「その通ォりィィイ!」
ヒュンヒュンヒュンッ!
アーク「プラァァッ!」グサグサッ!
レッド「一部誘導性のストーンエッジか…!」
シロナ「技の熟練度が高いわね…!流石は四天王の大将…」
レッド「サイコキネシス…!」グッ…!
アーク「ラプゥ…!」ピキーンッ!
ヒュンヒュンヒュンッ!
プテラ「プテェッ!」グサグサッ!
コルニ「凍ったストーンエッジをサイコキネシスで…!」
ワタル「キミの技の練度も中々だな!だったらコレはどうかな!?貫け岩槍!ストーンエッジィッ!」
ドゴオォッ!
アーク「ラプゥッ!」ドバァッ!
レッド「地面からストーンエッジだと…!?」
シロナ「コレはアニメXYからの仕様変更されたストーンエッジ…!」
ワタル「まだ終わらせん!ラプラスを掴んで舞い上がれ!」バサァッ!
プテラ「プテェッ!」ガシッ!バッサバッサァッ!
ラプラス「ラプゥゥッ!」ジタバタ
コルニ「あの巨体を持ちあげるなんて…!」
シロナ「ラプラスの重さは200キロ以上…。それを持ち上げるなんて不可能に近い筈…!」
レッド「振りほどけ、アーク!」
アーク「ラプゥッ!ラプゥッ!」ジタバタッ
ワタル「無駄無駄無駄ァッ!必ィッ殺!フリィィイフォオォォルッ!!!」
レッド「ッアーク!」
プテラ「プテェェェェラァッ!!!」ギュオォォォォッ!!!
ズドオオォォォォォォンッ!!!
レッド「………間に合ったか」フゥゥ
アーク「ラ…プゥ…!」ググッ…
ワタル「ほう…ギリギリでサイコキネシスで落下の威力を抑えたか…」
レッド「絶対氷域を使いたい所だが、使った所で、元の素早さの差が大きすぎる上に飛行タイプのプテラには効果が無い…」
レッド「………ふぶき!」
アーク「ラプラアァァァッ!」ビュオォォォォォッッ!!!
ワタル「懲りないなァッ!そんな技、当たらなければどうと言う事は無ァい!」バサァッ
プテラ「プテェッ!」ヒョイッ
レッド「サイコキネシス…!」グッ…
アーク「ラプゥッ…!」ピキーンッ!
ビュオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!
コルニ「サイコキネシスでふぶきの詭道を変えた!」
ワタル「だからどうしたァッ!」
プテラ「プテェェェェッ!」ヒュンヒュンヒュンッ!
ワタル「我がプテラのスピードとパワーを前には、どんな向い風も吹雪も無意味ィ!」
レッド「………」
ビュオオォッ!ビュオオォッ!ビュオオォォッ!
ワタル「そろそろ決めてやろう!全てのふぶきを掻い潜れェッ!」
プテラ「プテェッ!プテェッ!プテエェッ!」ヒュンヒュンヒュンッ!
コルニ「アークの背後を捕られた…!」
ワタル「稲走れ雷牙!かみなりのきばァッ!」
プテラ「プテェェェッ!」バチバチィッ…!
ぴちゃーんっ…
プテラ「プテッ…?」
レッド「アークの背後に立つんじゃねェよ…!」
ワタル「ッ!プテラ、その攻撃待て!」
レッド「遅ェよ」
アーク「ラプゥゥ…!」グッ…!
パキパキパキパキパキイィィインッ!!!
プテラ「プ……テェ……!」カチーンッ…
レッド「ぜったいれいど…!」
コルニ「やったァッ!一撃必殺!」グッ!
シロナ「あのサイキネふぶきは敢えて躱せるスピードで操り、プテラを背後に誘導させ、ぜったいれいどで仕留める為の布石…。だけど…」
ワタル「だが大きな賭けだったな。見た所、プテラとラプラスのレベルは同値であろう…?」シュボンッ
レッド「否…アークなら当ててくれる。信じていたさ」
ワタル「巧妙なバトルタクティクス…ポケモンとトレーナーの信頼…そしてどんな状況でも物怖じけない強靭な魂…」
ワタル「やはり、我々の眼に狂いは無かった…!ここからは思いっきりやらせてもらうぞ…!」ゴオゥッ…!
レッド「…!この感じ…似ている…」グッ…
ワタル「我が最強の僕…であり、最大の友よ…!今こそ力を貸してくれ…!」チャキッ…
ワタル「大海を凶し、蒼天を統べし、大いなる竜よ!強靭たる肉体をこの手に、我が魂に応え現れよ!」ポーイッ!
ワタル「降臨せよ!我が魂、カイリュー!!!」バサァッ!
カイリュー「でっていうー!」ポンッ
ワタル「コイツが我が最強の僕であり、最大の友、我が魂のカイリューだ!」バサァッ!
カイリュー「でっていうー!」ドォンッ!
レッド「この感じ…彼奴を思い出す…!」ニィィ…!
サカキ『さあ、今こそ引導を渡してやるぞォッ!好敵手(とも)よォォォッ!!!』
ドサイドン『ドッサアァァァァイッ!!!』
コルニ「あのドラゴンって最初レッドにはかいこうせんを放った…」
シロナ「カイリュー…ガブリアスと同じ600属のドラゴンタイプ…あの子には相性はほぼ関係ないわ…」
コルニ「どう言う…」
ワタル「しんそく!」
カイリュー「ばぁうっ!」シュンッ!
ラプラス「ラ…!?」
ドゴォォッ!!!
ラプラス「プラァアツ…!」ズサァァ!
レッド「速ェ…!」
ワタル「カイリューの最高時速は16時間で地球を一周出来るぐらいのスピードがあるのだよ!」
レッド「体制を立て直してふぶき!」
アーク「ラプラアァァァッ!」ビュオォォォォォッッ!!!
ワタル「フッ…!」
カイリュー「ばぁう」ウデクミ
コルニ「効いてない!?四倍ダメージなのに!」
ワタル「我がカイリューの特性は『マルチスケイル』!体力が最大の時にダメージを半減出来る!」
シロナ「ダメージを半減…。それでもアークのタイプ一致でダメージ二倍のふぶきを耐えるなんて…」
ワタル「ドラゴンの強さは天下一品だ!身体も丈夫だし、小手先の攻撃など無意味ィ!」
ワタル「天候満所に我は有り!出でよ、神の雷ィッ!かァみなりィだァッ!!!」
カイリュー「ばあぁぁぁぁぁぁぁうっ!!!」
ゴロゴロ…ピシャアアァァァァァァァァァァッッッ!!!
アーク「プラアァァァァァ!!!」ビリビリビリィィイッ!!!
レッド「ッ!」
アーク「ラ…ラァ…」シュゥゥゥ…
コルニ「ドラゴンタイプに有利な氷タイプのアークが…」
シロナ「それでもレッドくんはまだ一体目…。まだ勝負は分からない」
レッド「ピッキー、特攻!」ポーイッ
ピッキー「ルア゛ァァイ゛…!」ポンッ
ワタル「そのライチュウはもうギャラドス戦で消耗しているようだが?」
レッド「だからって何もせずやられる程、俺達は諦めが良くないんでなァ…!」
ワタル「成らば教えてやろう!我がカイリューの圧倒的力の力をォッ!しんそく!」
カイリュー「ばぁぁうっ!」シュンッ!ドゴオォッ!
レッド「ピッキー!」
ピッキー「ルア゛ァッ!」チッ!
ワタル「直撃は逃れたか…!」
レッド「オラァッ!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
カイリュー「でっていう!」ウデクミ
コルニ「ピッキーの電撃がまるで効いてない!」
ワタル「そんな電撃が神聖なるドラゴンの丈夫な皮膚に効くと思うなァッ!それゆけっカイリュー!」
カイリュー「でっていうー!」ゴオオォォォッ!!!
レッド「くさむすびで止めろ!」
ピッキー「ラ!」スッ
しゅるるるるるっ…がしぃっがしぃっ!
カイリュー「ばぁうっ!」ギチィィイ…!
コルニ「カイリューの動きを止めた!」
シロナ「まだよ!」
ワタル「その程度の蔦で我が魂、カイリューが止まると思うなァァァアッ!!!」
カイリュー「むんっ!」ブチィッ!ブチイィィッ!
レッド「………!」
ワタル「所詮、獣は神聖なるドラゴンに勝てぬのだよ!」
グサッ…!
ワタル「ッ!?」
カイリュー「ばぁう…!」ギリィ…
ピッキー「ラア゛ァァイ゛…!」ピーンッ…
レッド「アイアンテール…!」
コルニ「ピッキーの尻尾が刀の如くカイリューに刺さったァッ!」
レッド「例え鋼の様な丈夫な皮膚でも一点に力を集中させれば、刺さりぐらいはするだろ?」
シロナ「ライチュウの尻尾の先はピカチュウのと違って尖ってる…」
ワタル「ぬぅっ…!」
レッド「外からがダメなら中に直接電撃を送り込んでやるよ!10万ボルトォッ!」
ピッキー「ラア゛ア゛ア゛ァァァァイ゛ッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
カイリュー「ばあぁぁぁああああ!!!」ビリビリビリィィイッ!!!
コルニ「今度は効いてる!」
シロナ「幾らドラゴンが丈夫な皮膚に守られてるからって、中に直接喰らったら、守りようがないからね」
レッド「ハァ…ハァ…」
ピッキー「ラァ…ラァ…」ゼェ…ゼェ…
カイリュー「ば…ばぁう…」シュゥゥゥ…
ワタル「………ククッ…クククッ…!クハハハハハハハハッ!」
レッド「?」
ワタル「おめでとう!よくぞ我がカイリューに大ダメージを与えた!だが、許さんぞォッ!神聖で気高いドラゴンを傷つけおってェェッ!」
ワタル「竜の憤怒の連撃、受けてみよォッ!荒れ狂う、殺劇の宴ェッ!げきりん!!!」ゴオォォォ!
カイリュー「ばあああああああああ!!!」ゴオオォォォッ!!!
シュンッ…ドゴオオォォ!!!
ピッキー「ラア゛…!」ゴフッ…
レッド「ピッキー!」
ワタル「ソオォラソラソラソラソラソラァァッ!!!」
カイリュー「ばぁぁうっ!ばぁぁうっ!ばぁぁぁうっ!ばぁぁぁうっ!」ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!
ピッキー「ラア゛…ラア゛…!ラァア゛…!」カハッ…!
ワタル「反撃の隙も与えん!」
ドゴオォッ!ドゴォッ!ドンゴオォォッ!!!
ピッキー「ラ…!」ズサァァッ!!!
ワタル「まだ終わらん!破滅のはかいこうせぇぇぇぇんっ!!!
カイリュー「ばあああああああああ!!!」ビイィィィィィムッ!!!
チュドォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ピッキー「ラ…ラァ゛……」シュゥゥゥ…
ワタル「粉砕!玉砕!大喝采!」グッ!
カイリュー「でっていうー!」バサァッ!
ワタル「強靭!無敵!最強ォォォ!」バサァッ!
ミシ…ミシミシ…!
シロナ「彼、本当に此処を壊す気かしら…?」
コルニ「でも、流石にオーバキル過ぎるよ…。体力が殆ど残ってないピッキーに…」
キクコ「ワタルもそれ程焦っているんさ」ザッ
コルニ「あ、キクコさん!」
カンナ「私たちにだって、このカントーポケモンリーグ本部の四天王としてのプライドってのがあるのよ」ザッ
シバ「だが、ここ最近は連敗が続いている…」ザッ
キクコ「ワタルもこんな短期間で『三連敗』するのはプライドが許さないんだろうねェ…」
シロナ「三連敗…?」
コルニ「………」
レッド「………」シュボンッ
ワタル「ハァ…ハァ…どうだ、レッド…!我が魂、カイリューの強さは…?」
レッド「………アンタ、何を焦っている?」
ワタル「さあな?何を言っているのか分からんなァ…!」バサァッ!
レッド「そうかい…」チャキッ
レッド「キラ、特攻!」ポーイッ
キラ「ハァッサム!」ポンッ
レッド「そのカイリューがアンタの魂なれば、このキラこそが俺の魂の刃だ…!」
ワタル「ククッ…!どちらの魂が先に朽ちるか勝負とう言う事か…!」
レッド「バレットォ…パンチィイッ!」
ワタル「駆けろ、韋駄天の如く!しんそォォく!」
キラ「ハァァァッ…サァァムッ!!!」シュンッ…ドゴオォッ!
カイリュー「っばぁぁぁぁう!」シュンッ…ドゴオォッ!
ズサアァァァッ!!!
キラ「サムゥ…!」ゴフッ…
レッド「キラ!」
ワタル「同じ先制技でも速さが違うのだよ!」
レッド「だったらコイツはどうだ…?」クルクルッ…チャキッ
ワタル「煙管だと…!?」
レッド「我らが魂、真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
レッド「命、爆熱ッ!メガシンクァッ!」シャキーンッ
ピッカァァァァァンッ!
キラ「メガッ!ハッサアァァァムッ!!!」パッパラー
ワタル「メガシンカ…!進化を超えた進化…!面白い!くぁぁみなりぃっ!!!」
カイリュー「ばあぁぁぁう!!!」
ゴロゴロッ…ピシャアアァァァァァァァァァァッッッ!!!
レッド「遅い!つばめがえし!」
キラ「ハァッ!サァァァムッ!」クルッ…
ザシュッ!ザシュッ!
カイリュー「ばぁうっ…!」ズキッ…
ワタル「舐めるなァァッ!!!」
カイリュー「ばああぁぁぁぁ!」ブオォォォンッ!
キラ「ハァッ…!」カハッ…!
ワタル「続けて逝けェェッ!」
カイリュー「ばぁぁうっ!ばぁうっ!ばぁうっ!でっていうー!」ゴォォ!ドゴォッ!バキィッ!
キラ「サムゥ…!」ググッ…!
ワタル「どうしたァッ!そんな物か、メガシンカァァッ!」
コルニ「あのカイリュー、メガシンカと互角に張り合ってる…!」
コルニ「それに何で…げきりんを使った後なのに、混乱してないの…!?」
シロナ「恐らく、あのカイリューの持ち物はラムの実…。混乱した後に高速で食べたのよ」
ワタル「しんそく!」
カイリュー「ばぁぁ…!」シュンッ…
ドゴオォォッ!
カイリュー「ばぁうっ…!」ゴフッ…
キラ「ハァ…ハァ…」メリィッ…
コルニ「えっ?キラの攻撃が、しんそくより先に…?」
レッド「地球一周に16時間って、最高時速になっての事だろう?だったら初速ならこっちの方が上なんだよ…!」
ワタル「ほう…。だが、ハッサムのスピードでしんそくの初速を追い越せると言うのか?」
シロナ「フフッ…。残念だけど、レッドくんのキラは進化してもストライクの時のスピードを失ってないのよ…」
ワタル「………そのハッサム、どうやらストライク時のスピードを失ってないとみる…。だが!」
カイリュー「ばあぁぁぁぁうっ!!!」ブオォォォンッ!
ワタル「たかがスピードを上回ったとしても、我がカイリューに勝てると思うなァッ!」
レッド「キラ!」
キラ「ハァッ!」サッ!
カイリュー「ばぁうっ!ばぁぁうっ!」ブオォォンッ!ブオォォォンッ!
キラ「ハァッ!ハァッ!」サッサッ!
ワタル「えぇい…!ちょこまかとォ…!」
レッド「一度喰らった技を二度も喰らう、キラでは無ェ!シザークロス!」
キラ「ハァァァッ…サムッ!!!」
ザシュッ!ゴトッ…
カイリュー「ばあああああああああ!!!」ブシャアァァァァァァ!!!
コルニ「カイリューの腕が…!」
ワタル「バカな…!虫タイプの技でカイリューの腕を奪うだと…!?」
シロナ「キラの攻撃が格段に強くなっている…!」
レッド「取り敢えず、舞ってりゃつるぎのまいなんだよ!」
レッド「キラ!もう一本も奪っときなァッ!」
キラ「ハァァッ!」ジャキンッ!
ワタル「カイリュー!」
カイリュー「ばうっ!」ガシッ!
キラ「ハァァ…!」ググッ…!
レッド「にゃろう…!」ニヤリッ
ワタル「負ける訳にはいかぬ…!これ以上、カントーポケモンリーグ本部、四天王が醜態をさらす訳にはいかぬのだァッ!」
カイリュー「ばあああああああああ!!!」
ゴロゴロゴロ…!
ワタル「ッ!」
レッド「マズい…!キラ、離れろ!」
キラ「ハァッ…!」ググッ…!
カイリュー「でっていう…!」ニヤリ…
ワタル「カイリュゥゥゥゥゥゥゥウウ!!!」
ピシャアアァァァァァァァァァァッッッ!!!
しゅうぅぅぅぅ………
カイリュー「ばぅ…ばぅ…」ガクッ…
キラ「ハァ…ハァ……」ビリッ…ビリビリッ…
コルニ「ウソ…!?自分事…!?」
シロナ「カイリューのワタルに対する思い、しかと見たわ…」
ワタル「………カイリュー、腕を斬られて痛かろう…。雷をその身に受けて痺れたろう…。お前だけにそんな思いはさせん…!」ボキッ!
レッド「お前…自分で腕を…」
ワタル「カイリュー…俺にかみなりだ…」
カイリュー「………」
ピシャアアァァァァァァァァァァッッッ!!!
レッド「ッ!?」
ワタル「………ありがとう、カイリュー。俺も友であるお前の痛みを知れて嬉しいよ…」ビリッ…ビリビリッ…
ワタル「………なればこそ…勝つぞ…!」バサァッ!
カイリュー「ばうっ…!」キッ!
レッド「………その覚悟、しかと見た」フゥゥ
カンナ「ワタル…アナタそこまで…」
シバ「お前の覚悟、この胸に刻んだ」
キクコ「思う存分、やりな…!」
ワタル「ウオオォォォォォォォオッッッ!!!げきりぃぃぃぃぃいんんっ!!!」
カイリュー「ばあああああああああ!!!」ドゴォォォッ!!!ブオォォォンッ!バキイィィィッ!!!
キラ「ハァッ…!サムァッ…!」ゴフッ…!カハッ…!
ワタル「例え片腕を失おうともォ!ドラゴンにはもう片方の腕も!足も!尻尾もあるのだァッ!」
レッド「コッチだって負ける訳にゃ行かねェんだよォッ!」
キラ「ハアァァァァッ!!!」シュンッ…ドゴオォォ!
カイリュー「ばぁぅっ…!」ゴフッ…!
ワタル「カイリュー!」
カイリュー「ば…ばう…」クラクラ…
レッド「貰ったァァァッ!!!」
キラ「ハッ…!」ビリッ…!
レッド「ッ…!」
ワタル「カイリュウゥゥゥゥゥゥッ!!!はかいこうせぇぇぇぇんっ!!!」
カイリュー「ばあああああああああ!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォッッッ!!!
レッド(負け…る…?)
『「へぇ。じゃあキミの夢って?』
『ハードボイルドなポケモンチャンピオン』
『俺はなァ…シルフカンパニーでお前と戦って思った。ブルーとも本気でバトルしてみたいってよ』
『だから今よりもっと強くなって、俺を楽しませろ』
『………うんっ!』
『………我が永遠の好敵手(とも)、レッドよ…。キミ達と戦えた事を誇りに思う』
『………しばしの間、サヨナラだ、好敵手(とも)よ。俺も、後で逝く…』
サカキ「そこまでか!お前の力はそこまでの物に過ぎんのかァッ!それでもハードボイルドかァッ!」パァァァ…!
レッド「ッ…!」ハッ…!
チュドォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
コルニ「レッド!キラ!」ガタッ!
シロナ「レッドくん…!」
ワタル「良し…!」グッ!
キランッ!
ワタル「ッ!」
キラ「ハアアァァァァァァッッッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ワタル「カイリュ…」
キラ「サムァァァァァァァァッッッ!!!」ドゴオォォォォォッッ!!!
カイリュー「ばぁぁぁっ…!」メリィィイッ!
ワタル「カイリュー!」
カイリュー「でって…い…う………」ドサッ…
ワタル「赤い…彗星……!」
レッド「シャアッ!」グッ
シロナ「カイリュー、戦闘不能…レッドくんとキタの勝ち…」
コルニ「やった…!おめでとう、レッド!これで…」
レッド「良く…良く戦ってくれた、キラ…。お前は俺の魂…最高の相棒だ…」ポンッ
キラ「ハッ…」ヒュンッ…
ワタル「すまない、カイリュー…。俺が勝負を焦った所為で三度も負けた上に、片腕を失わせてしまうとは…」
カイリュー「ばう…」ペロッ
ワタル「きゃんっ…!カイリュー…。ありがとう…」
カンナ「良いバトルだったわ、ワタル」
シバ「お前の魂と覚悟、我らがしかと見た」
キクコ「おやおや…連敗しているのに、何か吹っ切れた顔をしてるじゃないか」
ワタル「ああ…。俺は今回のバトルで決心したよ…」
ワタル「レッド…。ドラゴン軍団が負けるとは如何にも信じられない…」
ワタル「だがこれからはキミがチャンピオンだ………と言いたい所だが…」
レッド「ああ、分かっている。倒さなくてはいけない奴がまだ残っている…」
ワタル「ああ。キミより早く俺達を倒した者が居る…。それは…!」
シロナ「者『達』の間違いじゃないの?四天王大将、ワタル」スタッ
ワタル「シンオウチャンプのシロナか…!」
レッド「姐さん…!見てたのか…」
シロナ「ね?コルニちゃん」パチッ
コルニ「………レッド、黙っててゴメン。アタシ、応援に来てたのって本当は…」
レッド「最初から分かってるさ、コルニ。アイツも来てるんだろ?」
コルニ「うん…!」コクッ
レッド「アイツとは約束したからな…。追いついたなら追い越せってな…」フゥゥ
シロナ「………そろそろ決着がついている筈よ…。行きましょ」
ワタル「………俺は一から鍛え治す…!そして再びカントーの頂点へ舞い戻る…!」
カンナ「そう…」
シバ「俺も一から鍛え治すとしよう…」
キクコ「フェッフェッ…。その意気込みは良いが、今は若い奴らの行く先を見届けようではないか」
ワタル「そうだな…。次世代の若人の勇姿、括目しよう!」バサァッ!
――――
――
ガチャンッ!
レッド「………」ザッ
ブオオォォォォォォォンッッッ!!!
マネー「ガメエェェェェェェッ!!!」ズサァァッ!!!
グリーン「マネー!」
マネー「ガ…ガメェ………」ヒュンッ…ピクッ…ピクンッ…
グリーン「お…お前……そんなに………!」ガクッ
「これで…私がチャンピオンだね…グリーンくん…」
レッド「よお…ブルー」
ブルー「フフッ…約束は守ったよ。レッドくん」ニコッ
レッド「ククッ…その様だな」ニヤッ
コルニ「青ちゃん!チャンピオン、おめでとう!」
ブルー「うんっ!ありがとう、コルにん!コレもコルにんがくれたメガグローブのお陰だよ!」チャキッ
レッド「どうやらあれからコルニと共に修行したようだな」
ブルー「うん…。あのままの私じゃ、チャンピオンどころか、四天王の誰にも勝てなかったもん…」
ブルー「だからコルにんと一緒にナナシマを回って、修行したんだ。だって、レッドくんは強い女の人が好きでしょ?」
レッド「その通りだ。やはりお前を好きで良かったよ。俺の愛した女はこんなにも強く、美しく、立派になった…」フゥゥ
ブルー「私、レッドくんの理想の女性になれたかな?」
レッド「ああ、十分だ…。だから今度は俺がお前の理想の漢…ハードボイルドなチャンピオンになってやるよ…!」
レッド「ブルー…カントー最強のチャンピオンとなったお前を倒してなァ…!」チャキッ…
ブルー「来て、レッドくん…!レッドくんの熱いの…私に一杯頂戴…!」チャキッ
ブルー「カントーポケモンリーグ、新チャンピオン、マサラタウンのブルー、参ります…!」ポーイッ!
レッド「チャレンジャー、マサラタウンのレッド、推して参る…!」ポーイッ!
ライター「グオオォォォォッ!!!」ポンッ
キュウコン「コォォォォンッ!!!」ポンッ
シロナ「リザードン対キュウコン、炎対決ね…!」
レッド「恐らく特性は『もらいび』…。メガシンカで日照り状態にしてもコッチが不利になるだけ…」
レッド「だったらエアスラッシュ!」
ライター「グオァァッ!」ザシュッ!
ブルー「クラマ、躱してわるだくみ!」
クラマ「コンコンッ」サッニシシッ…
レッド「ドラゴンクロォー!」ググッ!
ライター「グオォォッッ!!!」ジャキィィィンッ!ゴオォォォ!
ブルー「イくよ、クラマ!だいもんじ!九連打ァッ!」
クラマ「コオォォォォォォンンッ!!!」ゴォッゴォッゴォッゴォッゴォッゴォッゴォッゴォッゴォッ!!!
レッド「何だこのだいもんじは!?」
グリーン「気を付けろ!ロリ巨乳のキュウコンは9本の尾から同時に炎弾を出せるんだYO!」
ライター「グオォッ!グオォッ!グオァァァッ!」ヒュンッヒュンッザシュッ!ザシュッ!
ゴオォッ!ゴオォッ!ゴオォッ!!!
ライター「グオァァァッ!!!」ズサァァ!
レッド「躱しきれねェッ…!」
シロナ「いくら同じ炎タイプでもわるだくみで威力を底上げされただいもんじを九つも同時に出せるとなると、厄介ね…」
レッド「だったら…キュウコンの足元にエアスラッシュ!」
ライター「グオオォッ!」ザシュッ!
ドォオンッ!モクモク…
クラマ「コンッ…!?」
ブルー「土煙で煙幕…!?」
ライター「グルゥッ…!」ヌッ…
クラマ「コンッ!?」
レッド「ドラゴンクロォー!」
ライター「グオァァァァッ!!!」ジャキィィィンッザシュッ!
クラマ「ギャンッ!」ザクッ!
ブルー「負けないで、クラマ!尻尾でライターの腕を捕まえて!」
クラマ「コンッ!」シュルルッ…!
ライター「グオッ…!?」ギチィッ…!
ブルー「クラマ!」
クラマ「コンッ…!」ブワァッ…!
シロナ「アレは…!」
レッド「甘いぜ、ブルー!そのまま投げ飛ばせェ!」
ライター「グオォォァァァッ!!!」ブオォォォンンッ!
クラマ「コオォォンッ!」ブオォンッ!
レッド「追撃のエアスラッシュ!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」ザシュッ!ザシュッ!
クラマ「コ…!」
ドオオォォォォォォンッ!!!
クラマ「コ…コォン……」ピクッ…ピクンッ…
コルニ「青ちゃんのクラマが…!」
ブルー「アリガト、クラマ。コレで…」シュボンッ
シロナ「同じ炎タイプでもパワーや技範囲の差が出たわね…」
シロナ(でも気になるのはあの時の…)
ブルー「お願い、ルアッキイ!」ポーイッ
ルアッキィ「ファァァピィイエエェェェェエッ!!!」ポンッ
レッド「ハピナスか…。だいもんじィッ!」
ライター「グオァァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ルアッキィ「ファァァピィィッ!!!」ブワアァッ!
グリーン「だいもんじが効いてねェッ!?」
コルニ「ハピナスには圧倒的な体力と特防がある!並の特殊攻撃じゃびくともしないよ!」
レッド「ならばァッ!」
ライター「グオォォォオッッ!」ジャキィィィンッ!!!
ルアッキィ「ファァピィイッ!」ザクッ!
ブルー「ルアッキィ、たまごうみ!」
ルアッキィ「ファァピィイヌァァァスッ!!!」ポンッバリバリッゴクンッ
シロナ「これでハピナスの体力は元通り…」
レッド「チィッ…!もう一発だ!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」ジャキィィィンッ!!!
ブルー「受け止めて!」
ルアッキィ「ファピィイッ!」ガシッ!
ライター「グルゥ…!」ググッ…
ブルー「どくどくだよ!」
ルアッキィ「ファァピィイヌァァァスッ!!!」ゲボォォォ!
ライター「グルアァァッ…!」ドクドクッ…
ブルー「続けてちきゅうなげ!」
ルアッキィ「ファァァピィイエエェェェェエッ!!!」グルグルッブオォォォンンッ!
ライター「グルァァッ…!」ズドオォンッ!!!
レッド「相変わらず綺麗なモーションで投げ飛ばしやがる…!」
ライター「グ…グルゥ…!」ドクドクッ…
レッド「戻れ、ライター」シュボンッ
ブルー「どう、レッドくん?私のルアッキィ強いでしょ?」
レッド「ああ…。だがな、お前コイツの存在を忘れてないか?」チャキッ
レッド「キラ、特攻!」ポーイッ
キラ「ハァァッサム!!!」ポンッ
グリーン「キラか…。でも生半可な攻撃じゃ回復されて意味ないZE?」
ブルー「キラ…!前よりもっとカッコ良くなったね…!」
レッド「カッコ良くなっただけじゃねェぜ!つるぎのまい!」
キラ「ハァァァ!」シャキーンッ!
ブルー「ルアッキィ、ちきゅうなげ!」
ルアッキィ「フゥァァァァァッピィィイイイヤアァァァァッッ!!!」ダダダダダッ!
レッド「………」フゥゥ
シュンッ…ドゴオォォッ!!!
ルアッキィ「ファッ!?」ズサアァァァッ!!!
コルニ「速い…!」
シロナ「さっきのワタル戦以降、バレットパンチのスピードが上がっている…!」
ルアッキィ「ハ…ハピイェ…」ピクッ…ピクンッ…
ブルー「ルアッキィ…ゴメンね…」シュボンッ
シロナ「例え体力が有っても、物理防御が紙のハピナスにはキラの剣舞バレットはキツかってようね」
コルニ「それにしてもレッド、最初からライターとキラなんて飛ばし過ぎだよ」
グリーン「レッドゥは分かってんのSA…。一瞬でもロリ巨乳に隙を見せたら一気に付け込まれるって…」
ブルー「アハッ…。やっぱりキラは強いなぁ…」チャキッ
レッド「フッ…良く言うぜ。お前の本気はまだまだこれからだろ?」
ブルー「当然だよ!行っけぇ!ピクシー!」ポーイッ
ピクシー「ゲンガー!」ポンッ
レッド「ピクシーと呼びながら、ゲンガーか…。どうかしてる」
ブルー「フフッ。都市伝説知らないの?」
レッド「知らねェよ!バレットパンチィッ!」
キラ「ハァァァッ…サムァッ!」シュンッ…ドゴオォォ!
ブルー「躱しておにび!」
ピクシー「ゲンゲングァッ!」シュバッ!ボォッ!
キラ「ハァァッ…!」ジリジリ…
シロナ「速いわね、あのゲンガー…」
コルニ「青ちゃんのピクシーは最速なんだよ!」
ブルー「まだまだイくよ!かげぶんしん!」
ピクシー「ゲゲゲゲゲゲゲゲッ!」シュババババババッ!
キラ「ハァッ!?」
レッド「凄ェ量だな…。流石は幽霊…」
ブルー「シャドーボール!」
ピクシー「ゲンゲングァッ!」ゴオォッ!ゴオォッ!ゴオォッ!
グリーン「この量じゃあ、どれが本物か分かりやしねェッ!」
レッド「つるぎのまいで全て弾き返せ!」
キラ「ハアァァァァァァッ!!!」ギュルルルルルゥゥゥッ!!!
カキンッカキンッカキィィィンッ!!!
ピクシー「ゲンガァッ!ゲンガアッッ!ゲンガァッ!ギエー!」ボッボッボッ…!
シロナ「全部かげぶんしん…!」
レッド「ッ本物は影の中か…!」
ピクシー「ゲゲッゲッ!」ヌッ…!
ブルー「シャドーボール!」
ピクシー「ゲンガァッ!」ゴオウッ!
キラ「ハァッ…!」ズサァッ!
レッド「これだからゲンガーは油断なれなェッ…!」
ブルー「フフッ!ピクシー、アレやるよ!」
ピクシー「ゲゲゲッ…」ギランッ
キラ「ハァ?」
レッド「………?」
シロナ「レッドくん、油断はダメよ」
レッド「バレットパンチィッ!」
キラ「ハァァァッ!」シュンッ…!
ブルー「躱して、シャドー…」
すかっ
ブルー「えっ?」
ピクシー「ゲガッ?」
グリーン「あのバカ!何処狙って…!」
レッド「………」ニヤリッ
コルニ「ッ!青ちゃん、後ろ!」
ブルー「後ろ…!?」
キラ「ハァァァッ!」ザザァッ!
シロナ「バレットパンチはフェイント…!」
レッド「シザークロス!」
キラ「サムッ!!!」
ザシュッ!ザシュッ!
ピクシー「ゲン…ガァ…」ドサッ…
ブルー「ピクシー!」
グリーン「おお!早くも三体目撃破!」
コルニ「青ちゃん…」
レッド「………やってくれたな、コノヤロウ」フゥゥ
グリーン「あん?」
ドサッ…
キラ「ハァッ…サム………」ドサッ…
グリーン「何でゲンガーを倒したキラの方も倒れてんだYO!?」
レッド「みちづれ…。あの時のゲンガーの眼光か…」
シロナ「あの押してたタイミングで、既に倒される事を既に想定してたのね…」
コルニ「………」
ブルー「………レッドくんのチームで一番強いのがキラなんだもん。それぐらいしなきゃ…」
レッド「ククッ…。あの甘ちゃんが随分成長したもんだな」フゥゥ
ブルー「だって…レッドくんの想いに応えるには私の出せる本気を魅せなきゃ…」ヌギッ…
ブルー「やっぱりレッドくんが相手だったら…優しいだけじゃぁ…ダメなんだよ…」パサッ…
ブルー「そうデショ…レッドくン…?ケタケタッ♪」ニタァ…
レッド「ッ!ブルー、お前それは…!」
ブルー「アハッ♪ケタケタケタッ♪」コテッ
シロナ「アレがレッドくんが言ってた、ブルーちゃんがロケット団に洗脳、調教された時のヤンデレ状態…?」
グリーン「俺も最初は押してたんだけど、ロリ巨乳があの状態になってからポケモンもロリ巨乳も動きが豹変してヤられたんスよ…!」
コルニ「別名、『ケタケタモード』…。感情を本能と狂気に身を委ねる事で、潜在能力を上げてるんだよ」
コルニ「青ちゃんは見ての通り、優しくてカワイイ娘だけどさ、結構黒くて、嫉妬深いんだよね…。幼馴染の二人なら心当たりあるでしょ?」
赤・緑「「………」」
ブルー『使えないね、あのジジィ』
ブルー『へ、へー。年上で、きれいで、色気があって、とても強いんだぁ…』ピキッ
ブルー『このジジィ!一瞬キラの所為かと思ったじゃんっ!』
赤・緑「「………」」
レッド「おい、ブルー。お前、その状態で大丈夫なのか…?」
ブルー「心配しないで、レッドくん。何だかんだ今はトレーナーに攻撃しない位は自我は保ってるから」
レッド「オイ…」
コルニ「そう、シルフカンパニーではレッドにポケモンで直接攻撃してきたりとかしてたけど、今はある程度制御出来るようになったんだ」
ブルー「じゃア、続きヲ初めヨっカ…」チャキッ
コルニ「でもあの状態になった青ちゃんは…」
ブルー「行っケェ、バンバン!」ポーイッ
バンバン「バンギラァァァァスッ!!!」ポンッ
ゴオオォォォォォォォォッッ!!!
コルニ「誰にも止められない…!」
ブルー「れっどクゥン…一緒に踊ロう…?死ノだんすヲォッ!ケタケタケタッ♪」クワッ!
シロナ「バンギラス…。ブルーちゃん、いつの間にあんなポケモンを…」
コルニ「七の島の七宝渓谷で捕まえたヨーギラスを育てたんですよ」
レッド「アーロン、特攻!」ポーイッ
アーロン「ワオォォォォォンッ!」ポンッ
グリーン「おっ、相性最高に良いじゃんか」
シロナ「そう簡単に行けば良いけど…」
レッド「イン…ファイトォッ!!!」
アーロン「ばあぁぁぁぁうっ!」ダッ!
ブルー「ケタケタッ♪りゅうのまい!」
バンバン「バンバンッ!」アンッドゥットロワッヒョイッ
レッド「何ッ!?」
コルニ「出た!カロス仕込みのダンス回避!」
アーロン「バウバウバウバウバウッ!」ダダダダダッ!
バンバン「バンッギラッスゥッ!バンッギラッスゥッ!」ヒョイヒョイヒョイッ
レッド「チィッ!あのバカデカい図体でちょこまかとォ…!」
ブルー「ケタケタケタッ♪ハイ、アンッドゥットロワッ♪アンッドゥットロワッ♪」パンパンッ
シロナ「早く攻撃を当てなきゃ、バンギラスの能力は上がっていく一方よ、レッドくん」
レッド「だったら…!しんそく!」
シュバッ!
バンバン「バンッ!?」
レッド「イン…ファイトォウッ!」
アーロン「バウバウバウバウバウバウァァアッ!!!」ドカドカドカドカドカドカドカァッ!!!
バンバン「バンギィイッ…!」グググッ…!
グリーン「直撃…!効果は抜群だZE!」
コルニ「ダメだよ…」
ブルー「ケタッ♪」ニマァ…
バンバン「バアァァァァァンッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
アーロン「ギャンッ!」ズサァッ!
レッド「インファイトが効いてない…!?」
コルニ「レッド、青ちゃんの修業相手がアタシだって忘れた?アタシは格闘使いのジムリーダーで、ルカリオ使いだよ?」
ブルー「バンバンにハァ、ヨプの実を持たセてたノ♪
バンバン「バンギィイッ♪」シュバックルクルゥッ
シロナ「何てスタリッシュな動きをするバンギラス…。まるでベビーアームズね」
レッド「だったら動きを止めてやる…!フィールドにれいとうパンチィイッ!」
アーロン「ばぁぁうっ!」ピキピキッ…ドゴォッ!
ドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォッ!
バンバン「ンギィイ…!」ググッ…
グリーン「レッドゥの奴、いつの間にこんなれいとうパンチを!バンギラスの動きを止めやがった!」
ブルー「ケタッ♪れっどクゥン…ワたシィ…身体が火照っテキチャッタ…♪」
ブルー「モウ…我慢出来ナいヨォ…♪」ハァハァ…
バリイィィィィィィンッ!!!
レッド「ッ!」
アーロン「ばうっ!?」
ブルー「じしん♪」
ガガガガガガガガガッッッ!!!
レッド「まもる!」
アーロン「わんっ!」カキーンッ
シュバッ!
アーロン「ばう…!」
バンバン「バァンッ!」ガシィッ!
アーロン「ギャンッ!」メイィッ!
ブルー「モウ一回、じ・し・ん♪」
バンバン「バンギラス!!!」ドゴォォォッ!!!
アーロン「バアァァァァァァァァァウッ!!!」ガクガクガクガクガクッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
レッド「速い…!アーロン!」
アーロン「きゅぅぅん…」ピクッ…ピクン…
ブルー「ケタケタッ♪すっカり飛んジゃったネ…。カァワイイナァ♪ピクンピクンッて♪」
レッド「………」シュボンッ
グリーン「速すぎるだろ、あのバンギラス…。まもるで防いだ後、間髪入れずに背後から直接じしんだZE」
シロナ「スピードだけじゃない。威力を減らしたとは言え、タイプ一致二倍のインファイトを耐え、りゅうのまいで極限まで高めた攻撃…」
レッド「アーク、特攻!」ポーイッ
アーク「ラプゥゥッ!」ポンッ
レッド「『絶対氷域』だ!」
アーク「ラアアアァァァァァァァッ!!!」パキッ…パキパキパキッ…
パキッ…パキパキパキパキパキッ…!
グリーン「スゲェ!ぜったいれいどでフィールドを全部凍らしやがった!」
シロナ「『絶対氷域』でアークのスピードはバンギラスを上回る…」
レッド「なみのり!」
アーク「ラプラアァッ!」ゴオォォォ!
ザアァッパアアァァァァァァァァァァァァァンッ!!!
グリーン「オォッ!普通のなみのりより凄い威力だZE!」
ブルー「ダカラナァニ?」
バンバン「バンバンギイィィィイッ!」ゴオオォォォッ!!!
シロナ「効いてない…!岩タイプの砂嵐状態での特防上昇効果ね…」
ブルー「コンな氷のステージ要ラないヨ。じしんで壊しチャって」
バンバン「ンギイイィィイィイイッ!!1」ドゴオォォォッ!!!
バキィッ…バキバキバキバキバキィィッッ!!!
レッド「壊すの早すぎだろ!」
シュバッ!ガシイッ!
アーク「ラプゥッ…!」ギチギチィ…
バンバン「バンギイィ…!」グググッ…
ブルー「コノまま、その長ーイ首を絞め落とシテあげヨウか?ケタケタッ♪」
アーク「ラプゥ…!」ピキーンッ!
ふわふわ…
バンバン「バンギッ!?」
コルニ「まさかアークが自分事サイコキネシスで浮かんでるの!?」
レッド「お前、まさかそのままバンギラスごと…」
アーク「ラプッ…!」コクンッ
レッド「すまねェッ!やってくれ。アーク!」
アーク「ラプラアァッ!」ゴオォォォ!
バンバン「ンギイィィイッ!?」ゴオォォォ!
シロナ「アークは自分事バンギラスをフィールドに落下させる気…!?」
ブルー「サセないヨ♪ストーンエッジで脱出シテ!」
バンバン「バンバンギイィィィイッ!!!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォォ!
アーク「ラプゥアアアッ!!!」グサグサグサッ!
レッド「アーク!」
ひゅうぅぅぅぅドオォォォォォンッ!!!
アーク「ラ…ラプゥ…」ピクッ…ピクンッ…
レッド「アーク、お前の覚悟、見届けた…」シュボンッ
グリーン「やっぱり圧倒的過ぎるZE、あのバンギラス…」
シロナ「バンギラスはいわゆる600属と呼ばれる高種族値のポケモン…。だったらレッドくんにもとっておきの子が居るわ…!」
ブルー「熱いナァ…そー言うノ…。ネエ、レッドくンのその熱イの…ワタシにも、もっとチョーダイ?」
レッド「ククッ…。俺の熱いの、か…。だったらくれてやるよ!俺の熱き魂をなァッ!」チャキッ
レッド「フカヒレ、特攻!」ポーイッ
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ポンッ
ワタル「おおっ!これぞ、600属の戦い!」ザッ
シロナ「やけに来るのが遅かったわね」
カンナ「ワタルがカイリューとイチャイチャし過ぎなのよ」
レッド「ストーンエッジィッ!」
フカヒレ「グァァァブッ!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォォ!
ブルー「コッチもストーンエッジィッ!」
バンバン「バンバンギイィィィイッ!」ヒュンヒュンッ…ドゴオォォ!
ドオオォォォォォォンッ!!!
フカヒレ「グァブッ!」ブワァッ!
レッド「ドラゴンダイブッ!」
フカヒレ「グァァァヴリアァァァァスッ!!!」ゴオォォォ!!!
ブルー「受ケ止めテ!」
バンバン「バンギイィッ…!バアァァンッ!」ググッ…!ドガァッ!
フカヒレ「グアァァブッ…!」ドオォンッ!スタッ!
レッド「やりやがる…!」
ブルー「ケタケタッ♪バンバンと一緒ニ、踊ろウヨォ♪」
シロナ「同じ600属でもバンギラスはりゅうのまいでパワーとスピードで上回っている…。弱点で攻めなきゃ…」
レッド「じしん!」
フカヒレ「グァァァアブリイィィィンンッ!!!」ドゴオォォォッ!!!
ブルー「コッチもじしん!」
バンバン「バンギィイイイイッ!!!」ドゴオォォォッ!!!
シロナ「ッ!気を付けて!二つのじしんのエネルギーがぶつかって、さらに大きなエネルギーの衝撃が来るわよ!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!!
コルニ「うわぁっ!」グラグラグラグラ
グリーン「ヤベェッ!ポケモンリーグが倒壊するゥゥッ!」グラグラグラグラ
ワタル「心配無用!ポケモンリーグの耐震構造は完璧だ!」グラグラグラグラ
レッド「コッチから攻めるぞ!ドラゴン…」
シュバッ!
バンバン「バンギィイッ!」ドゴオォッ!
フカヒレ「グァブッ…!」ゴフッ…
レッド「フカヒレ!」
ブルー「凍っチゃエ♪れいとうビーム!」
バンバン「ンギギギギギギッ!」ビビビビビビビッ!
フカヒレ「ガブガァッ…!」ピキピキピキッ
グリーン「オイオイオイッ!4倍ダメージじゃねェか!」
ブルー「マダマダマダァッ!蹴っテ、殴っテ、踏み潰シちゃっテェッ!ケタケタッ♪」
バンバン「バンッ!ギラッ!シェエェッ!」ゲシッ!ドゴォッ!ゲシゲシッ!
カンナ「何て言う非常な連撃…。容赦がないわ…」
シバ「イヤ、待て…!」
バンバン「バンギ?」
ブルー「アレェ?何処行っちゃったのカナァ?」キョロキョロ
ブワァッ!
フカヒレ「グアァァァァブリアァァァスッ!!!」ゴオォォォッッッ!!!
バンバン「ンギャアァッ!」ドガァッ!
コルニ「いつの間に背後に!?」
シロナ「ガブリアスの特性『すながくれ』…。バンギラスの特性が裏目に出たわね」フフッ
グリーン「けど、れいとうビーム喰らった割には結構大丈夫そうだな」
レッド「ブルーよォ、お前がバンギラスに格闘対策をしてるように、俺だってフカヒレに氷対策ぐらいしてんだよ」フゥゥ
ワタル「フッ…ヤチェの実か…。俺もよく使うぞ」
レッド「さっきはよくやってくれたな、ブルー!コッチも連撃喰らわしてやるぜ!りゅうせいぐん!」
フカヒレ「グアアァァァァァァブッ!!!」カパッ
ひゅぅ~~~~パアァァァァァンッ!ドドドドドドドドドッ!!!
ブルー「スゴォイ♪砂嵐で詭道ヲ逸らシて!」
バンバン「バンッ!バンッ!」ビュオォォォォォッッ!!!
ブルー「甘いヨ、れっどクゥン!モット!モッット激シイの頂戴!」
フカヒレ「ガブッ…!」シュバッ!
バンバン「ンギッ…!」
シロナ「他に注意をひかせて、マッハで接近、攻撃…。レッドくんの得意技ね」
レッド「行くぜ、荒れ狂う殺劇の宴…!」
ワタル「ッ!コレは…!」
レッド「げきりん!」
フカヒレ「グアアァァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ドゴオオォォォォッ!!1
バンバン「ンギィ…!」ゴフッ…
レッド「マダマダァッ!」
フカヒレ「グァァブッ!グァァブッ!グァァァブリィィィンッ!!!」ブオォォォンンッ!バキイィィィッ!ドゴオォォォッ!!!
バンバン「ンギィ…!バンギャッ…!ブハァッ…!」カハッ…!
ドゴオォッ!ドゴォッ!ドンゴオォォッ!!!
レッド「夢の国までランデブーしてきな…」フゥゥ
バンバン「バン…ギィ……」ピクッ…ピクンッ…
ワタル「まさか…俺のカイリューのげきりんを見て覚えたと言うのか…!?」
シロナ「レッドくんのバトルタクティクスも天性の物よ。でもね、彼が本当に凄いのは相手の技を瞬時に取り入れる事が出来る事…」
シロナ「だからレッドくんは私が教えた技の他にも、色んな強いトレーナーやポケモンの技を盗み、自分の戦略に取り入れる事が出来る…!」
ゴオォォォ………
グリーン「バンギラスが倒れて、砂嵐も晴れたみたいだZE」
シロナ「次のブルーちゃんのポケモンは…」
ブルー「イッケえ、ポチ!」ポーイッ
ポチ「フィアッ!」
レッド「ポチって事は、あの時のイーブイが進化したのか…!」
ワタル「あのポケモンは、俺のドラゴン軍団を完封したポケモン…!」
シロナ「ニンフィア…マズい…!」
フカヒレ「グァァァブッ!!!」ゴオォォッ!!!
グリーン「レッドゥの指示も無く攻撃したッ!?」
ワタル「げきりんは己が混乱するまで攻撃を止められない、止まらない!」
ブルー「ケタッ♪」ニマァ…
ドオォォォォォンッ!!!
しゅうぅぅ………
ポチ「にんにんっ」ニヤリッ
シロナ「フェアリータイプにドラゴンタイプの技は無効…」
フカヒレ「グァァァッ!グアァァブァッ!」クラクラ…
レッド「その上、混乱したか…。戻すしか手は無いか…」チャキッ
ブルー「ポチ、触手でフカヒレちゃンを捕まエテ!」
ポチ「フィアッ!」シュルルッ…
フカヒレ「グァァァブァァッ!」ギチギチィ…
ブルー「ぶんぶん振リ回シて!」
ポチ「フィィィアッ!フィィィアッ!」ブォォンッブオォォォンッブオォォォンンッ!!!
レッド「にゃろう…!これじゃあボールの狙いが定まらないじゃねェか…!」
ブルー「簡単ニ逃ゲラれルと思ッタ?ワたシも、この子モ、絡めっトったラ、離サなイィヨ!ケタケタッ♪」
ブオオォォォォォォォンッッッ!!!
フカヒレ「グァブッ…!」ハッ…!
グリーン「さっきの衝撃で混乱が解けた!」
レッド「フカヒレ、特攻!大地の奥義ィッ!」
フカヒレ「グァァァァブッ!」ガシッ!
ブルー「メロメロ!」
ポチ「フィアッ!」チュゥゥ…!
フカヒレ「グァブッ!?///」
ポチ「ん…ふぃあっ…ふぃぃ…」チュゥ…レロォ…チュルゥ…
フカヒレ「ぐぁぶ…ぐぁぶぁ…///」チュゥ…レロレロォ…ヘナヘナァ…
コルニ「ッ!?///」
グリーン「DEEPKISS!?」
シロナ「タダのメロメロじゃない…!直接相手に快楽を与えながらメロメロする事で、理性と身体をドロドロに破壊する…!」
カンナ「何て凄い下捌き…!」
ブルー「トドメダヨ…!ハイパーボイス!」
ポチ「フィアアアアアアアアアアアアッ!!!」ボエエエエエエエエ!!!
フカヒレ「グァァァブァァァッ!」キィィィィィィッンッッッ!!!
レッド「グァ…何て音波だ…!」
シロナ「この感じ…まさかニンフィアの特性『フェアリースキン』によるフェアリータイプのハイパーボイス!?」
フカヒレ「グァ…ブァ……」ピクッ…ピクンッ…
レッド「良くやった、フカヒレ…」シュボンッ
ブルー「れっどクゥン…れっドくンもフカヒレチャんみたイに、気持ちヨォク、イかセてアゲルからねェ…♪ケタケタッ♪」
レッド「バカ言うなよ、ブルー。気持ち良くイかせるのは俺の役目だ」チャキッ
レッド「ピッキー、特攻!」ポーイッ
ピッキー「ルア゛ァァァイ゛ッ!」ポンッ
レッド「10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァア゛イヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
ポチ「フィアァッ…!」ビリビリビリィッ!
グリーン「直撃!」
ポチ「フィアッ!」ブルブルッ
レッド「効かねェな…」
コルニ「ニンフィアの特防はブイズの中でもトップクラス!特殊攻撃で倒すのは難しいよ!」
ブルー「めざめるパワー(地面)!」
ポチ「ニンフッ!」ゴオォォッ!!!
ピッキー「ルア゛ァァッ!」ズサァァッ!
レッド「くさむすび!」
ピッキー「ラ!」シュルルルッ!
ポチ「フィアッ!?」ガチィィツ
レッド「引き寄せて、アイアンテェール!」
ポチ「フィ、フィアッ!」ブワァッ
ピッキー「ルア゛ア゛ア゛ア゛イ゛ィィイッ!!!」ブゥゥゥンッ!カチーンッ!
ブルー「ハイパーボイスダヨ!」
ポチ「ニンフィアアアアアアアアアッ!!!」ボエエエエエエエエ!!!
ピッキー「ラアアァァァァァッ!」キィィィィィィッンッッッガクッ…
ブルー「触手で捕エテ!」
ポチ「フィアア!」シュルルッ…!
ピッキー「ルアァッ…!」ガチィィ…!
ブルー「ケタケタケタッ♪叩キ潰シて、ポチィイッ!」
ポチ「フィィアッ!フィィアッ!」ブオォォンッ!ブオオォォンッ!
ピッキー「ルア゛ァッ!ルア゛ァッ!」ドォンッ!ドォンッ!
グリーン「レッドゥの奴!これじゃ嬲り殺しDA!」
レッド「10万ボルトォッ!」
ピッキー「ルア゛ァァァアイヂュウゥゥゥゥゥッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
ポチ「フィア…」フッ
ブルー「離サナイヨ、絶対ハナサナイヨ…♪はかいこうせん!」
ポチ「フィィイアアアアアアアアアッ!!!」ビイィィィィィムッ!!!
レッド「メエェェェイクッアァァップ!」
チュドォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
ワタル「何てはかいこうせんだ…!カッコイイ…!」
ブルー「ヤッタ…♪」ニマァ…
ぼふんっ!
ピッキー「ルア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ブルー「ケタッ♪」
コルニ「くさむすびの鎧で…!」
シロナ「今ならはかいこうせんの反動でニンフィアは動けない…!」
レッド「アイアンテールで打ち上げろ!」
ピッキー「ルァァイッ!」カチンッブオォォォンッ!
ポチ「フィアァッ!」ドゴォッ!
レッド「特殊が効かないなら、直接叩くだけだ!新技ァッ!」
ピッキー「ルァ゛イ゛ライ゛ライ゛ライ゛ライ゛ライ゛ライ゛ライ゛ィイ゛ッ!」バチッバチッバチッバチバチバチィィッ!!!
レッド「半端は許さねェぞ!特攻!」
ブルー「ハイパーボイス!」
ニンフィア「ファイアアアアアアアアアアッ!!!」」ボエエエエエエエエ!!!
ピッキー「ルア゛ァァァァァッッッ!!!」バチバチバチィィッ!!!
レッド「動く事、雷霆の如しィッ!ボルテックァー!!!」
シュバッ!バチィッ!バチバチバチバチィイイッッッ!!!
ピッキー「ルァ゛イ…!」シュタッ…ビリッ…ビリビリッ…
ポチ「ニン…フィ…ア……」シュゥゥゥ…
レッド「上等…!」
ブルー「………」シュボンッ
グリーン「ロリ巨乳のポケモンは後一体…!レッドゥが追い込んだ…!」
コルニ「青ちゃん…」
ブルー「………ケタッ♪ケタケタケタッ♪コの感ジ、タマラナイ…♪」ペロッ…
ブルー「モウガマンデキナイ…♪ワンダー!」ポーイッ
ワンダー「バナフッシャアァァァッ!」ポンッ
シロナ「フシギバナ…ピッキーの技ではダメージが薄い…」
ブルー「パワーウィップ!」
ワンダー「バナァッ!」ブオォォォンンッ!
シバ「速い…!」
ピッキー「ルア゛…!」ビシィィッ!
キクコ「だがあの蔦の鎧で防御されて致命傷は避けたみたいだねェ…」
ブルー「ヘドロばくだん!」
ワンダー「バナァッ!」ゲボォッ!
ドパァァッ!!!
ピッキー「ラァ゛ッ!?」ジュワアァァァ…
グリーン「蔦の鎧がヘドロで溶けたァ!?」
ヒュウゥゥンッドスッ!
ピッキー「ラァ゛…!」ゴフッ…
レッド「ッ!」
グリーン「なっ!フシギバナの蔓がライチュウの身体を貫いたァ…!?」
シロナ「………!」
コルニ「青ちゃん…!」
ブルー「ケタケタケタッ♪グリグリグリィ♪」
ワンダー「バナァ…!」グリグリィ…
ピッキー「ガハッ…!イ゛ァ…!」カハッ…!ゲオォ…!
ブルー「ピッキーチャァン…!ナデナデ死テアゲルネェ…♪」
ブオォォォォンンッ!ブオオォォォォンッ!ブオオォォォォォォォンッッッ!!!
ピッキー「ルァ゛ッ…!ア゛ァッ…!イ゛ィア゛…!」ゴハッ…!ガハッ…!
レッド「ピッキー!」
ブルー「キモチイイ…!キモチイよォ…!れっどクゥゥンッ…♪モットォ…!ガマン出来ナいよォ…♪」
ワタル「このポケモンバトル…狂気に満ちている…!」
グリーン「オイ…!もう止めろ!止めろよ、ブルー!」
バッ!
グリーン「レッドゥ…!」
レッド「オイオイオイ…止めてくれるなよ、緑ィ…!まだバトルは終わって無ェ…!」
レッド「だろう?ピッキー…!」
ピッキー「ルア゛ァイ…!」ニヤリ…
レッド「ピッキー!とびっきりの電撃喰らわしてやりなァ!」
ピッキー「ルア゛ァァァア゛イィィイ…ヂュウゥゥゥゥゥッッッ!!!」バチバチバチバチィィィイイッッッ!!!
ワンダー「バ…バナァ…!」ビリビリビリィッ!
シロナ「今まで見たピッキーの電撃の中でも一番凄い電撃…!」
ワンダー「バ…バナフシィ…!」ビリッ…ビリビリッ…
しゅるるっ…ズボォ…
ピッキー「ラ…イィ……」ドサッ…
レッド「………ピッキー、今日のお前は今までの中で最高にハードボイルドだったぜ…」ダキッ…
ピッキー「ラ…イ゛…」ニカッ…
レッド「………」シュボンッ…
ブルー「ケタッ♪れっどクゥン…モット、ワタシとォ…楽シくテェ…キモチイイ…事…シヨ…♪」ハァ…ハァ…
レッド「フッ…最高の快楽をお前にくれてやる…。覚悟は良いな?」チャキッ…
レッド「コレが俺の…俺達の旅路の終焉だァ!特攻!ライタァァッッ!!!」ポーイッ
ライター「グオオォォォォッ!!!」ポンッ
ライター「グルゥ…!」ドクッ…ドクッ…
ワンダー「バナァ…!」ビリッ…ビリッ…
シロナ「相性的にはライターが有利…。だけど、ライターはキュウコン戦のダメージやハピナスに猛毒を受けている…」
ワタル「対するフシギバナはライチュウ戦のダメージのみ…。されど、麻痺状態、か…」
グリーン「どっちにしろ、勝負が長引く事は無ェ…」
レッド「ブルー、俺の魂を見せてやる…。だから、お前も応えろ」クルクルクルッパシッ
ブルー「レッドくん…!ワタシの、全テ…さラけ出シてアゲル…!」グッ…!
レッド「我らが魂、真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
ブルー「咲キ誇レ、純情!花開クが如ク!」
レッド「命、爆熱ッ!!!」シャキーンッ!
ブルー「命、炸裂ッ!!!」シャキーンッ!
「「メガシンカァッ!!!」」
ピッカァァァァァンッ!
ライター「メガッ!グオォォォォォォッッッ!ワァァァァイッッ!!!」パッパラー
ワンダー「メガッ!バァナフッシャアァァァァァッッ!!!」パッパラー
ぱあぁぁぁぁ…!
コルニ「メガリザードンYとメガフシギバナ…!」
グリーン「メガリザードンYの特性で日差しが強くなったZE!」
レッド「だいもんじィッ!」
ライター「グオァァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ドオオォォォォォォンッ!!!
カンナ「日照り状態でのだいもんじ…!草タイプのフシギバナなんて、もう…」
キクコ「イヤ、良く見な…!」
ワンダー「バナァ…!」ドォンッ!
レッド「全然燃えて無いな…」
ブルー「メガフシギバナの特性ハ『あついしぼう』ダヨ…♪」
レッド「『あついしぼう』…。炎タイプと氷タイプの技のダメージを弱める特性か…!」
レッド「ならば、エアスラッシュ!」
ライター「グオォッ!」スカッ
レッド「何…!?」
ライター「グオッ!グオッ!」スカッスカッ
グリーン「何だァ?何でエアスラッシュを使えないんだ?」
シロナ「やっぱり…」
ブルー「ケタケタッ♪クラマとノ戦闘デ、おんねんを使わレてタノに気付カナかったノカナカナ?」
シロナ「おんねん…。自分を戦闘不能状態にさせた技を使えなくする技…。キュウコンの尻尾に捕まった時にやられていたのよ…!」
コルニ「要するに、レッドはワンダーに対して、効果抜群の技を使えないと言う事だよ」
ブルー「ヘドロばくだん!」
ワンダー「バァナァッ!」ゲボォォォ!
ドパァッ!
ライター「グオァッ…!」ジュワアァァァ…
レッド「ライター!」
ブルー「弄ってアゲル♪パワーウィィップ!」
ワンダー「バナアァァァッフッシャアァッ!」ブオォォォンンッ!
レッド「空中旋回で回避!急接近でドラゴンクロォー!」
ライター「グオォッ!グオァァァッ!!!」バサァッ!ジャキィィィンッ!!!
ブルー「のろい!」
ワンダー「バナァ…!」ズシィィ…
ライター「グルゥ…!」ググッ…!
シロナ「素早さを捨てて、力を上げて来た…!」
グリーン「炎技もダメ、飛行技も使えない、物理は耐えられる、何つー要塞だYO!」
ブルー「ケタケタケタッ…♪」ニマァ…
レッド「ッ!離れろ、ライター!」ザワッ
ライター「グルッ…!?」バサァッ!
ブルー「ハードプラントォオッ!!!」
ワンダー「バァァァナフッシャアァァァァァッッ!!!」シュルルルルルルッ!!!
グサササササッ!!!
ライター「グルァッ…!」カハッ…!
ひゅぅぅぅ~~ドオォォォンッ!!!
ライター「グルゥ…!」ググッ…
レッド「ライター!チィッ…!翼を貫かれた…!」
ブルー「ハードプラントの反動でワンダーは動けナイけドォ…ソの状態ジゃ、ライターチャんも動ケないヨネェ…♪」
ライター「グルァッ…!」ドクドクッ…
シュルルルルルッ!
ライター「グオァッ…!」ギチィィイ…!
レッド「ライター!」
ブルー「れっどクゥン…愛死テルヨォ…♪」
ワンダー「ブァァァナァッ!ブァァァナァッ!」ブオォォォンッ!ブオォォォンッ!
ライター「グルァ…!グルォッ…!」ドォォンッ!ドォォンッ!
グリーン「オイ…このままじゃあ、リザードンが…!レッドォ!ブルー!もうイイだろ!」
コルニ「青ちゃん、流石にヤりすぎだよ!」
グリーン「もうこんなバトルに何の意味があるんだよ!お前等もう相思相愛だろ!?だったら変な意地張らないで、もう棄権しろよ、レッドォ!」
シロナ「………レッドくんとブルーちゃんはバトルを通じて、想いを受け止めている、感じているのよ」
コルニ「シロナさん…!?」
シロナ「言わばこのバトルは二人の想いを確かめ合っている…。ポケモンバトルはポケモンだけでなく、トレーナー同士も心を通わせる事が出来る…」
シロナ「二人にも分かるでしょ?」
ライター「グルアァァァァッ!!!」ジャキィィィンッ!ザシュッ!
ワンダー「バナァッ…!」ブシャァァ!
グリーン「だけどよぉ…!あれじゃあポケモン達が…!」
シロナ「ライターもワンダーもトレーナーの為に、身体を張って、バトルを通して、トレーナーの想いを伝えようとしてくれている…」
シロナ「それは、ポケモン達が一番主人の想いを理解している故に…!」
ワタル「その通り…!だからこそ今こそ燃え上がれ!若きトレーナ達よ!ポケモン達よォ!」バサァッ!
ブルー「楽シイ…!タノシイヨォ…!気持ちイイヨォ…!れっどクゥン…!」ハァ…ハァ…
ブルー「もっとワタシノ想イ、受け取っテェェェエッ!!!」
ワンダー「バナアァァァッ!バナアァァァッ!」ビシィィッ!バシィィンッ!!!
ライター「グルァ…!」
レッド(コレがブルーの狂気…!今まで蓄積された想いがバトルによって炸裂してやがる…!)
レッド(だが感じる…!この狂気こそがお前の魂の叫び…!其即ち、『愛』…!)
レッド(俺はあの時約束した…!お前の怒り、悲しみ、苦しみが晴れるのなら…俺は角でも猛毒でも鞭でもナイフでも喜んでこの身に受けると…!)
レッド「だからこそ受け止めてやる…!お前の愛をォッ!!!」バッ!
ガシィイッ!
ワンダー「バナァッ…!?」ググッ…!
ライター「グルゥゥ…!」ググッ…!
レッド「引き付けろォッ!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」ブオォォォンンッ!!!
ワンダー「バ…バナァァッ!」ブワァァァッ!
レッド「喰らえ…!ゼロ距離だいもんじィ!」
ライター「グルアァァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ワンダー「バナァァァッ!!」ボオォォッ!
グリーン「効いてる…!」
ブルー「ケタケタケタッ♪熱イ…♪レッドクンの熱イィ…!」
ワンダー「バナアァァァッ!!!」シュルルッ…!
ブルー「愛死テルヨオォッ!レッドクゥゥンッッッ!!!」
ワンダー「バァァァナ…フッシャアァァァァァッッ!!!」シュルルルルルルルッッッ!!!
ボゴォッボゴボゴボゴボゴォ…!ブオオォォォォォォォンッッッ!!!
レッド「フッ…愛してるさ、俺もな…!」チャリーンッピカァァ…!
コルニ「レッドの腕輪が…!」
シロナ「ッ!皆、伏せて!」
レッド「ブラスト…ヴァアァァァンッッッ!!!」
ライター「グルゥアアアアアアァァァァァァァッッッ!!!」ドゴオォォォッ!!!
チュドオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!
しゅううぅぅぅぅ………
トゲキッス「キィッスッ!」ピキーンッ
シロナ「………皆、無事…?」
グリーン「た…助かったァ…」ヘナァ
コルニ「ありがとう…ございます、シロナさん…」
ワタル「二体はどうなった…!?」
レッド「ハァ…ハァ……」シュゥゥゥ…
ライター「グ…グルゥ……」ガクッ…
ワンダー「バ…バナァ……!」シュルルッ…
ブルー「ハァ…ハァ………私の…勝ちだ…ね…。レッドく…ん……!」
レッド「………」
ブルー「ワンダー…パワーウィッ…プ…!」
ワンダー「バナァ…!」シュルッ…!
ビリッ…!
ワンダー「バナァッ…!」ビリッ…!
ブルー「ッ!?」
レッド「だい…もんじィ…!」
ライター「グルゥゥアァァッ…!!!」ゴオオォォォッ!!!
ワンダー「バ…バナァ……!」
ゴオォォォォォォオオオッッッ!!!
ワンダー「バナアァァァァァァッ!!!」
レッド「爆発ッ…!」グッ…
ドオオォォォォォォンッ!!!
ブルー「ワン…ダー…」
ワンダー「バ…バナァ………」ドサァ…ヒュンッ…
ブルー「ワンダー…アリガトウ…」スッ…
レッド「………」フゥゥ…
レッド「ライター、お前の…否、お前達のお陰でここまで来れた…」
ライター「グルゥ…」コクッ
キラ「ハッサム…」ポンッ
ピッキー「ラァ゛イ゛…!」ポンッ
フカヒレ「グァブ!」ポンッ
アーク「ラプゥッ!」ポンッ
アーロン「ワンッ!」ポンッ
レッド「アリガトよ…」
シロナ「夢、やっと叶ったわね、レッドくん」
レッド「ああ…」
グリーン「全く、いっつも美味しい所ばっか持って行きやがって…」
レッド「ククッ…」
コルニ「青ちゃん!大丈夫…?」ダキッ
ブルー「うん…アリガト、コルにん…。ちょっと疲れちゃった…」
コルニ「だって青ちゃんのあの状態って過剰にアドレナリンを出してる状態なんだからさ、仕方ないよ」
レッド「ブルー、大丈夫か…?」
ブルー「ダイジョブ、ダイジョブ。やっぱりレッドくんって強いなぁ…。私、全然追いつけてなかったよ…」
レッド「バカを言うな。お前は俺の見込み通りの強い女だったよ…」
ブルー「エヘヘッ…。レッドくんの想い、バトルを通じて、私の魂に響いたよ…」
レッド「お前程じゃないさ…。このヤンデレ娘め…」フッ
コルニ「………良かったね、青ちゃん…」
シロナ「コルニちゃんは良かったの?」
コルニ「えっ…?」
シロナ「レッドくんの事。コルニちゃんも好きだったんでしょ?」
シロナ「最初からブルーちゃんの応援だけのつもりなら、レッドくんにルカリオナイトを渡したりしないでしょ?」
コルニ「………二人には悔いが無いように全力で戦って欲しかったから…」
コルニ「それに、こんな思いしてるのは私だけじゃないだろうし!」
シロナ「レッドくん、モテるからね…」クスッ
コルニ「そう言うシロナさんはどうなんですか?レッドの事」
シロナ「何を言ってるの?私にとってレッドくんは愛弟子であり、カワイイ弟分みたいなものよ」
コルニ「正直、タダの師弟関係には見えなかったんですけど…」ジトォ…
シロナ「………他所の師弟よりアダルティーな師弟なだけよ」
ワタル「コレでポケモンリーグも新たな時代へと受け継がれる…」
キクコ「古き人間はただ果てるのみ…ってねェ…」
カンナ「私も、四天王は引退して、故郷に戻ろうかしら…」
ワタル「俺も一度、四天王を離れようと思う…。だがそれはポケモンバトルから離れる訳では無い…」
ワタル「修行を積み、更ならドラゴンの力を蓄え、再び最強の座に君臨する為にだ…!」
ワタル「四天王の大将ではなく、チャンピオンとしてな…!」
シバ「俺も一から鍛え治す…。そして再び此処に戻って来よう…!」
カンナ「ココの男性は皆、血の気が多い事で…」
キクコ「イイじゃないか。漢はそれぐらいが一番輝いてるんだ」
ワタル「では、新チャンピオン、レッド。キミを殿堂入りの部屋に案内しよう」
シロナ「待って、ワタル。その案内、私が行くわ」
ワタル「キミも確かにチャンピオンだが、他所のチャンピオンだ。ここは俺が連れて行くのが筋だろう?」
シロナ「それは分かってはいるけど、この子たちの事情もあるのよ。と言うか、他の男子は来ないで」
グリーン「ホワッツ!?」
シロナ「ブルーちゃん、貴方も来なさい。グリーンくんを倒した後の連戦だったから、記録にのこしてないでしょ?」
ブルー「あ、そう言えば…」
シロナ「それに、レッドくんとの約束もあるでしょ?」ニコッ
ブルー「あっ…///」カァー
レッド「………」ムラッ…
カツーンッ…カツーンッ…
レッド「ココが殿堂入りの間…」
ブルー「凄い…。床も壁も鏡みたい…」
シロナ「因みに他所の殿堂入りの間も同じような所よ」
シロナ「ココには歴代ポケモンリーグチャンピオンのポケモン達の活躍が永久に記録され、称えられているの」
シロナ「さ、先にブルーちゃんのポケモン達をこの機会に置いて記録しましょ」
ブルー「はいっ!」コトッコトッ…
ティンティンティロリンッ♪
ブルー「次はレッドくんだよ」
レッド「ああ…」コトッコトッ…
レッド(フッ…コレで後、俺のやるべき事は…)
ティンティンティロリンッ♪
シロナ「フフッ。改めて、新チャンピオン就任おめでとう」ニコッ
シロナ「じゃあ、二人とも。私は皆の所に戻るから、後は二人でごゆっくり」スタスタッ
シロナ「あっ、ちゃんと掃除はしてね♪」
レッド「………なあ、ブルー。あの時の約束、覚えてるか…?」
ブルー「えっ…あぅ…うん…///」
レッド「改めて聞く。俺は…お前の理想の漢…ハードボイルドなチャンピオンになれただろうか…?」
ブルー「うんっ…!でもね、レッドくん…本当はそんななにハードボイルドとか、ポケモンリーグチャンピオンとか関係無い…」
ブルー「昔から不愛想だけど、女タラシだけど、エッチ好きだけど、強くて、ポケモンを大切にして、本当は優しい…」
ブルー「そんなレッドくんの事が好…んんっ…///」ドサッ…
レッド「んっ…それ以上言葉は要らねえ…。ハードボイルドらしく、魂で感じるさ…」ギュッ…
レッド
手持ち 六匹
リザードン ♂ NN ライター ハッサム ♂ NN キラ
Lv68 Lv75
だいもんじ ドラゴンクロー バレットパンチ つばめがえし
ソーラービーム エアスラッシュ シザークロス つるぎのまい
ライチュウ ♂ NN ピッキー ガブリアス ♀ NNフカヒレ
Lv56 Lv64
ボルテッカー くさむすび げきりん じしん
アイアンテール ちょうはつ ストーンエッジ りゅうせいぐん
ラプラス ♀ NN アーク ルカリオ ♂ NN アーロン
Lv58 Lv57
ぜったいれいど ふぶき インファイト まもる
なみのり サイコキネシス れいとうパンチ しんそく
ボックス
ニドキング ♂ NN マスキオ
ガラガラ ♂ NN ジュニア
カビゴン ♂ NN カロリー
キングラー ♂ NN フドウ
半年後・おつきみやま
レッド「………」パンパンッ…
ザッ
「見つけだぞ!ロッソォ!」
レッド「………ロケット団の残党か…」
残党「サカキ様の敵ィ!覚悟ォ!」チャキッ…
レッド「………」
ドゴオオッ!
残党「あ…ぐ……」ドサッ…
シロナ「どうしたの、レッドくん。こんな相手、レッドくんなら一瞬で倒せたでしょ?」
レッド「そうだな…」
シロナ「あら?それってもしかしてお墓?」
レッド「………昔、俺が殺したロケット団の墓だ」
シロナ「そう…」パンパンッ…
レッド「………この墓の奴らにしろ、コイツにしろ、アイツは…サカキは、部下から本当に慕われていたんだな…」フゥゥ
シロナ「………そうね。悪の組織のボスを称するのもアレだけど、彼は上に立つものとして、そしてジムリーダーとしての強さ、カリスマ性、全てに置いて完璧だったと思うわ」
レッド「………」
シロナ「所で、こんな所に呼び出して、何か用?」
レッド「姐さんは、もうシンオウに帰るんだろ?」
シロナ「そうね…。ウチの四天王からの連絡で、挑戦者がかなり溜まってるから早く帰って来いって煩くて」
レッド「だろうな…」フッ
シロナ「挑戦者ぐらい、貴方達でどうにかしなさいっての…」ハァ…
レッド「だから、さ…。姐さん、俺とバトルしてくれ。本気で…!」チャキッ…
シロナ「そうね…。何だかんだ本気でバトルする事なんて、無かったわね…」
シロナ「いいわ…。キミは今までどんな困難もポケモンと共に乗り越えて来たのね…。それはどんな苦難も自分で打ち勝ってきたと言う事…。あまり師として教える事は出来なかったけど…」
シロナ「同じチャンピオンとして、レッドくんの師匠として…!全力でキミと戦います!」チャキッ…
――――
――
レッド「ソォォォラァァァァビィィイムッ!!!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」パァァァ…
シロナ「ットリトドン、すなあらし!」
トリトドン「ぐちょぉぉ…!」
ゴオオォォォォォォォォッッ!!!
レッド「今更遅いぜ!全て塵になってしまえェェェッ!!!」
ライター「グオオァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」ビィィィィィィィィムッ!!!
ギュオオォォォォォォォォオオオッ!!!
トリトドン「ほわぐちょっ…!」
チュドオォォォォォォォォォンッ!!!
トリトドン「ぐちゃぁ~…」シュゥゥゥ…
レッド「良し…!コレで姐さんも後一体…!」
シロナ「まだまだよッ!こんなに楽しい勝負、簡単には終わらせない…!」チャキッ…
シロナ「天空に舞え!ガブリアス!」ポーイッ
ガブリアス「グァァブリアァァァスッ!!!」ポンッ
レッド「姐さんのガブリアス…!既に俺のフカヒレとアークとのバトルで消耗している…!」
シロナ「フフッ…!まだよ!」チャキッ…
レッド「キーストーン…!」
シロナ「目覚めよ、そして研ぎ澄ませ…!其の肉体に宿りし、熱き魂よ!其の刃、大地を震撼させる…!驚天動地の力を見るが良い…!」
シロナ「竜神招来!メガシンカァッ!」シャキーンッ!
ピッカァァァァァンッ!
メガガブリアス「メガッ!グァァブリアァァァスッ!!!」パッパラー
レッド「メガガブリアス…!只でさえバケモノの癖に…メガシンカかよ…!」
シロナ「ガブリアス」
ガブリアス「グァァブッ…!」ブンッ…
ズバアアァァァァァァァァァァッッッ!!!
ズバット「ズバァァッ!」
ピッピ「ギエエエエッ!!!」
チュドオオォォォォォォォンッッッ!!!
レッド「何だ…と…!コレがドラゴンクローか…!?」
シロナ「慌てないで。ただ剣圧よ」
レッド「タダの剣圧で山の形を変えたのかよ…!」
シロナ「メガガブリアスの特性『すなのちから』。砂嵐状態だと攻撃があがるの…」
シロナ「先に言っておくと、メガシンカする事でガブリアスのスピードは落ちるわ。普通はね」
シロナ「だけど、私のガブリアスはメガシンカ前のスピードを保っている。キミのキラと同じようにね」
レッド「バケモンの癖して、さらにバケモンに進化したってか…!面白い…!」フゥゥ
シロナ「そうよ…!笑って、レッドくん!バトルは楽しまなきゃ…!」
レッド「ライター…特攻!」
ライター「グオオォォォォッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
シロナ「叩き潰すわよ…!ガブリアス!」
ガブリアス「グァァァァブァァァッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
――――
――
レッド「ハァ…ハァ………ククッ…」
シロナ「ハア…ハァ……ウフフッ…」
シロナ「強く…本当に強くなったわね…レッドくん…」ニコッ
レッド「流石は姐さんだ…。俺には敵わないよ…」
シロナ「コレで…思い切ってシンオウに帰れるわ…」
レッド「防衛、頑張れよ…」
シロナ「ええ…。何時か…シンオウにいらっしゃい…。またバトルしてあげるし、教えてアゲル…。色々、ネ…?」
レッド「………ククッ…もう姐さんにシゴかれるのは勘弁、かな…」
シロナ「あら、残念」
レッド「………姐さん、帰るならコイツを預かってくれ…」ポイッ
シロナ「えっ…コレって…」パシッ…
レッド「………シロナの姐さんが、俺の師匠で良かったよ。今まで…ありがとう…ございました…!」ザッ…
シロナ「レッド…くん………?」
ポケモンタワー
レッド「………」パンパンッ…
ジュニア「ガラァ…」パンパンッ…
フジ「まさかあのカラカラ…今はジュニアか。ジュニアはこんなに逞しくなるとはなァ。レッドくんに預けて正解だったよ」
少女「きっとガラガラもよろこんでるよ!」
レッド「ガラガラ…もうアンタの息子はアンタの手助け無しでも立派に生きている。敵とも勇敢に戦った。もうアンタに泣きついてた臆病なチビ助は居ない」
レッド「否、ジュニアは最初から勇敢だったな…」フッ…
ジュニア「ガラァッ!」エヘンッ
レッド「そう…もう一人で生きていけるさ…。俺が居なくなっても…」
少女「ねえ、ジュニア!この後、また私といっしょに遊ぼう!イイでしょ、お兄ちゃ…お兄ちゃん?」
少女「ねえ、おじいちゃん。お兄ちゃん、どこ行ったの?」キョロキョロ
フジ「はて…いつの間に…」キョロキョロ
ジュニア「ガラァ…」ウルッ…
少女「ジュニア…?」
トキワシティ
がらんがらんっ
グリーン「YO!レッドゥ!やっと顔を出したな!」
レッド「ガキがこんなバーに居ていいのかよ」
グリーン「良いんだよ。てかお前だけには言われたくない」
レッド「ククッ…お前もコレで悪の仲間入りだな……」
グリーン「マスター、オレンジジュースくれ!コイツには…」
レッド「バーボ……いや、赤ワインをくれ」
グリーン「あれ?お前何時もならバーボン頼むだろ。マサラに居た時からこっそりと飲んでた程好きだったくせに」
レッド「今日はそんな気分なんだよ」グビッ…
グリーン「所でさ、俺、今度…」
レッド「トキワシティのジムリーダーに就任するんだろ?」
グリーン「何だよ、知ってたのか」グビッ…
レッド「今はまだ俺もポケモンリーグチャンピオンだからな…。嫌でもそう言う情報が入って来るんだよ」
グリーン「ヘッ…。だけど、俺もジムリーダーとしてずっと納まるつもりは無いZE」
グリーン「何時かお前を倒して、リーグチャンピオンに返り咲いてやるYO!」
グリーン「今はジムリーダーとして、次代のトレーナーの範として、超えるべき壁となって、俺自身も強くならなきゃな、と思ったんYO」
レッド「ククッ…成長したな、緑」
グリーン「だから、レッドゥ!お前、俺がまた挑戦するまで負けんじゃねェぞ!」バンバンッ
レッド「………」フッ…
レッド「………グリーン、お前も前のトキワジムのジムリーダーに挑戦してるよな?どんな相手か覚えているか?」
グリーン「あん?確か…確か幹部って奴だったような…」
レッド「………フッ。そうか…そうだよな…」
グリーン「それがどうしたんだYO?」
レッド「いや、何でもない」フゥゥ
レッド「そうそう、前のジムリーダーが地面タイプの使い手ってのは知っているよな?」
グリーン「あー、そう言えばそうだったような…」
レッド「だからコイツをお前に預ける」コトッ
グリーン「モンスターボール…?お前…何で…?」
レッド「ジムリーダー就任の餞別だ。大事に育ててくれよ」
レッド「今日は俺の奢りだ。有難く飲みやがれ」ニカッ…
グリーン「にゃろう…!チャンピオン様はお財布が重いこって!直ぐに軽くしてやるから、覚悟しなァ!」グビグビッ
レッド「ククッ…」グビッ…
マサラタウン
ナナミ「どう?レッドくんと連絡取れた?」
ブルー「うぅ…まだです…」
ナナミ「って事は行方不明?」
ブルー「って訳じゃないみたいです。最近コルにんや他のジムリーダーの人の所には行ってるみたいです」
ナナミ「あら。即ち、彼女を置いて浮気かしら?」
ブルー「そんな訳…!無いと…思うけど…」
ブルー「どっちにしてもレッドくんのバカー!アホー!女タラシー!中二病ー!」
ブロロロロロンッキキイィィィィイッ!!!
レッド「悪かったな、女タラシで中二病で」
ブルー「レッドくん!何で電話に出ないの…!」
レッド「………」クイクイッ
ブルー「えっ?後ろに?」
レッド「おい。デートしろよ」
ブロロロロロロロロロロロッッ!!!
ブルー「デ…デートって何処に行く気なの!?」
レッド「ハーレーでカントー一周」
ブルー「カントー一周って…海はどうするの?アークに乗せるの?」
レッド「………乗せれない事は無いが、今は無理だ」
レッド「その代わり、ハーレーを改造して、海の上も走れるようにした!どうと言う事は無い!」
ブルー「水陸両用なんて…スゴーイ!」
レッド「今から飛ばすからな!しっかり捕まっとけ!」ガチャガチャッ!
ブルー「うんっ!」ムギュゥ…ムニュッ
レッド「………」ムラッ
ブロロロロロロロロロロロンッ!!!
――――
――
レッド「ホラよ」ポイッ
ブルー「アリガト、レッドくん」グビッ…
ブルー「一度は通った道でも、こんなスピードで走ると世界が違うもんなんだねぇ…」
レッド「お前に…このスピードの世界を見せてやりたかった…」
ブルー「そっか…。私達が徒歩でカントー回ってる間、レッドくんはずっとハーレーで…」
ブルー「………その割には、レッドくん回るの遅くなかった?」
レッド「………色々あったんだよ。色々」
ブルー「女漁り…?」ジト…
レッド「………ノーコメントだ」
ブルー「むぅ…」プクー
レッド「………悪かった。もうしないって」ナデナデ
ブルー「えへへっ…」ニパッ
ブルー「そう言えば、最期にレッドくんの後ろに乗ったのって何時だろうね…?」
レッド「………」
ブルー「確か地下通路…あっ…」
レッド「………そうだったな」
ブルー「ごめん…。イヤな事思い出しちゃったね」
レッド「イヤ…思い出すも何も…忘れちゃならねェ…」
ブルー「そう…だね…」
レッド「………」
ブルー「………」
レッド「………良し。今からふたごじまに行くぞ」
ブルー「ふたごじま?」
レッド「その後は無人発電所、ともしび山だ。あそこは良い場所だぞ」
レッド「その後は、ともしび温泉で…一緒にな…?」
ブルー「うんっ…///」
――――
――
ブロロロロロンッキキィィィイッ!!!
レッド「ほら、マサラタウンに帰って来たぞ」
ブルー「結構時間かかったのに、何だか短く感じちゃうなぁ…」
レッド「楽しい時間程、何とやらか?」
ブルー「ねえ、レッドくん。捕まえたファイヤー、サンダー、フリーザーは私が貰って本当にイイの?」
レッド「イイも何も、俺がお前の為に捕まえたんだ。遠慮するな」
ブルー「アリガト…レッドくん…」
レッド「………じゃあ家まで送るよ」
ブルー「うん…」
レッド「………」
ブルー「………ねえ、レッドくん!」
レッド「ん?」
ブルー「また、一緒にバイクで何処かに行こ!カントーだけじゃなく、他の地方にも!」
ブルー「これからも、ずーっと!ずーっと!一緒に行こ?レッドくん!」
ガタッドンッ!
ブルー「れっd…んんっ…れろ…あんっ…///」チュゥ…
レッド「ん…ぷはぁ…ブルー…!」ギュゥ…
ブルー「れっどく…ん…」トロォ…
レッド「今晩、ママンはナナミさんと会食に出ている…。この意味、分かるな?」
ブルー「うん…。レッドくんのお部屋…イきたい…」
レッド「今夜は抑えられない…俺の理性をブッ飛ばしたブルーが悪い」
ブルー「ふふっ…イイ…よ?れっどクン…。ワタシをォ…メチャクチャニシテェ…///」
レッド「特攻…するぞ…」
ブルー「愛死テル…。永遠ニ…一緒…ダヨ…」
レッド「………」グッ…
レッド(………すまない、ブルー)
チュンチュンッ………
ブルー「ん…んん……朝…?」ムクッ…
ブルー「えへへっ…///中にいっぱーい…///」
ブルー「レッドくん、起きて…。朝だよ…?」
ブルー「レッド…く……ん?」
ことっ…
ブルー「モンスターボール…?」ポイッポイッ
ライター「グルゥ…」ポンッ
ピッキー「ライ゛ィ…」ポンッ
ブルー「ライターちゃんにピッキーちゃん…?どうして…?」
ピラッ…
ブルー「コレって…」
ぽろっ…ぽろぽろっ………
ブルー「レッドくん…」ポロッ…
ライター「グルゥ…」ポロポロッ…
ピッキー「ライ゛ィ…ルァイ゛…!」ポロッ…ポロポロッ…
ブルー「れっど…くんのぉ…うそ…つきぃ……!」ポロッ…ポロポロッ…
シロガネ山・山頂
レッド「………っよし。此処が山頂か…」ヨジッ…
レッド「………」ポイッ
キラ「………ハッサム」ポンッ
レッド「見てみな、キラ。此処からなら俺達が旅をしてきたカントーが見渡せるぜ」
レッド「そして西方に見えるのはジョウト地方、か…」
レッド「この他にも姐さんが君臨するシンオウ地方、コルニの故郷のカロス地方、他にホウエン地方、イッシュ地方、オーレ地方…世界は広いもんだな…」
キラ「ハッサム…」
レッド「悪いな。お前達にもその世界を見せてやりたかったが…」
レッド「俺を始末した後、また旅に出るといいさ、キラ」
キラ「ハァッ…!」フルフルッ…
レッド「そうか…。悪い、何時もお前にばかりこんな役回りをしてもらって…」
キラ「サムッ…」
レッド「そうだよな…。俺は…俺達は…殺りすぎたんだ…」
レッド「幾ら相手がロケット団みたいな連中でも…な…」
レッド「奴らのボス…サカキと邂逅し、奴のカリスマ…強さ…もしかしたら俺も奴に惹かれる所があったのかもしれん…」
レッド「アイツと決着を付けてから…毎晩の様に魘される…。奴が…奴らが地獄で手薬煉引いて待っていやがる…!」グッ…
レッド「ロケット団だけじゃねェ…。おつきみ山でのりかけいおとこ…地下通路での爺さんと子供…ポケモンタワーでの海パンとエリートトレーナー…」
レッド「アイツ等も俺が殺したようなもんだ…」
レッド「あの時、俺がもっと早く飛び出していれば…。あの時、俺が重量を気にせず全員をハーレーに乗せていれば…。俺がもっと早く助けに行っていれば…」
レッド「あの人達も…死ぬことはなかったかもしれん…」
レッド「なのに…俺は法では裁かれない…。だったら自分達でケジメを付けるしかないだろ…?」
レッド「チッ…。らしくも無く、愚痴っちまったなァ…。姐さん以来だよ…」
キラ「サムムツ…」ククッ…
レッド「ククッ…。こんな弱々しい俺なんて、お前ぐらいにしか見せられねェな…。心配、かけたくないもんなァ…」
キラ「ハッサム…サムサムハッ…」
レッド「心残りは無いのかって…?そうだな…」
レッド「やっぱり…世界をもっと回ってみたかった…強い奴らと戦いたかった…ブルー達と…もっと一緒に過ごしたかった…数えてたらキリが無ェな…」
キラ「サムッ…!」
レッド「だがよォ…。もうこれ以上地獄で待たせる訳にもいかないからなァ…。十分寄り道もさせてもらった…」
レッド「チャンピオンの座はブルーに戻る様に手配もした…。他のポケモン達も養育費と共に皆に預けて来た…」
レッド「それに…俺の魂は次代の連中が引き継いでくれる筈だ…。俺のハードボイルドの魂を、な…」
キラ「ハッサム…」カタカタ…
レッド「キラ…今までありがとうな…」
キラ「サムッ…!」チャキッ…
レッド「ちょっと…待ってくれ…」
シュボッ…プクプク………
レッド「コレが…最期の一服だ…」フゥゥ…
三年後・シロガネ山・山頂
ザッ…ザッ…
「ココじゃな…噂のトレーナーが出るって言うんは…」
ドロンッ…
「………」
「出てきよったな…」ニヤリッ…
ヒビキ「俺ァ、ヒビキ!ワカバタウンのヒビキじゃ!」
ヒビキ「おどれが噂のトレーナーじゃな…?俺と勝負しやがれェイ!」チャキッ
「………………………」フゥゥ…
「………上等」チャキッ…
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」
終劇
転載元
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1411873642/
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コメント一覧 (34)
-
- 2015年06月18日 20:32
- 街一つ占拠して要求する額が一億円とはちょっと少なすぎやしませんか
-
- 2015年06月18日 20:40
- 最近ナルト読んだからフルフルニィィに反応した
SSは長くて前半途中で断念した
-
- 2015年06月18日 21:38
- メガシンカありで初代リメイクでないかな
-
- 2015年06月18日 22:00
- 久々にポケモン長編を見たやっぱり面白いな
-
- 2015年06月18日 22:20
- 長かった……だが面白かったな。
やはり初代いいな!!あと作者ガンダムと遊戯王好き過ぎだろ!!俺と同世代だな多分!!
-
- 2015年06月18日 23:58
- 一括りな表現になるけど、やっぱポケモン長編は面白い!
今気付いたけど、ヤマブキに重要人物集まり過ぎwwダイゴまで居たのかよww
死んで(?)終わってるけど、特に悪くない終わり方だったと思う。
てか、ところどころのネタ多すぎwwテイルズもあったしww
-
- 2015年06月19日 01:48
- これまで倒してきたジムリーダー達が食われてたなんて(驚愕)
-
- 2015年06月19日 02:46
- 最近のssの中でも面白いほうだった
-
- 2015年06月19日 04:33
- ヒビキもまたずいぶんキャラ濃いな…
-
- 2015年06月19日 12:39
- ラッキー「ルァァァァァァッキィィィィエェェェッ!」シュッシュッ!
こんなん草生えるわwwwwww
-
- 2015年06月19日 21:34
- 出会った女全員とヤるのかと思ってキクコをどうするんだろうと半ば楽しみにしていたのにガッカリしましたブクマしてまた読みます。
ただ誤字脱字が少しばかり気になった。それから道理と通りを間違えちゃいかんよ。ら抜きは…まぁ。
-
- 2015年06月19日 23:52
- 初期のポケスペを思い出す戦い方だな
正直一度やりたいぞ
-
- 2015年06月20日 01:05
- めっちゃ面白かった!!!!!
2ちゃんのss読んでこんなに感動したの初めてだ
-
- 2015年06月20日 02:51
- このレッドは鉄の意思と鋼の強さが感じられるいいキャラだったよ
-
- 2015年06月20日 08:43
- やっと読み終わったー
作中バトル方式だったら楽しそうだが 難易度跳ね上がりそう
-
- 2015年06月20日 11:29
- これ、ハードボイルドじゃなくて893なレッドさんや。
-
- 2015年06月20日 18:20
- ※2
戦前のレートなんだよ(棒)
-
- 2015年06月20日 18:49
- ブルーの調教は性的な物も含むんだろうか
-
- 2015年06月20日 21:25
- そりゃそうじゃ
-
- 2015年06月21日 04:42
- いやまあ、うん、良かったけどさ、ヤンデレキツイからブルーに恐怖心覚えたのは置いておいて
何故死亡説が完全消滅したはずのレッドを死なせたのか
-
- 2015年06月21日 11:17
- 年齢設定が無理ありすぎると思うんですよ…
レッドさん6歳で童貞食われてるやん
13くらいならまだわかる
-
- 2015年06月21日 12:58
- >サカキ「真下ががら空きだァッ!」・・・この台詞+サカキのスピアーはやっぱカッコいいわあ・・・
ポケスペがスピアーの地位と人気向上に果たした役割は果てしなく大きいと思うの
カイリュー「でっていうー!」ポンッ
これをプテラ戦の直後に唐突に持ってくるのはずるいw
-
- 2015年06月22日 19:33
- 一気に読んだわ、ネタが多くて面白かったw
-
- 2015年06月23日 22:35
- レッドやブルーのカマセにされてるけど、グリーンもちゃんと成長してんよな。
-
- 2015年06月24日 00:19
- 各々のメガシンカの時の掛け声とGガン繋がり
レッド 『命、爆熱』→ ドモン 主人公 分かる
グリーン『命、豪熱』→ チボデー ライバルポジ 分かる
コルニ『命、爆発』→ 公式 敢えて言うなら師匠 分かる
サカキ『命、灼熱』→ 師匠 ボスキャラ 分かる
ブルー『命、炸裂』→ アルゴ ふぁっ!?
-
- 2015年06月24日 02:52
- 普通に面白かったわ。
ナッシーのふなっしー!!と梨汁ブシャーには
吹いたwww
-
- 2015年07月13日 22:01
- 作者の表現力とポケモン愛に圧巻
-
- 2015年07月15日 16:20
- ラプラスのなみのりやカビゴンのヘビーボンバー、ハッサムのバレットパンチ、挙げ句の果てにメガリザYのソーラービームまで耐え、アームハンマーで地上10000メートルまで飛び上がってしまうサカキ様のドサイドン先生、マジバケモン。
-
- 2015年08月02日 17:10
- バトルの描写が細かくて凄く熱かった
作者は相当ポケモン好きなんだな
いやもう好きどころか廃人レベルだな良い意味で
-
- 2015年11月25日 13:13
- ハードボイルドじゃなくて、口が悪いだけのチーレムじゃねーか
-
- 2016年01月02日 11:38
- ブルーちゃんがしばらくしてボテ腹になるんだろうなぁ
-
- 2016年02月20日 07:13
- 単純にピカチュウにムカついたので死ゾ
-
- 2017年02月07日 18:13
- 勢い満点
面白い
面白いじゃないか畜生