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大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」【前半】

1:道民のダベミ:2014/05/25(日) 15:49:01.90 ID:Guot/ooz0

えーと、札幌市のダベミさんからのおハガキです」
「ありがとうございまーす」
「『こんばんは!いつも楽しくSSを書いています』……SSってのは何なの?」
「いいから読みなさいよ」
「ええー……『もしも大泉洋さんを私立希望ヶ峰学園に入学させたらどうなりますか?私、気になります!』だって」
「どこよそれ」



※ダンガンロンパ1の再構成
※ネタバレが激しく存在します
※大泉洋知識は2009年くらいまでが一番豊富だから最近の事は知らないかもしれないんだ
※って言うかそもそも原作こんなのだっけ?って部分もあるかもしれない
※それらは大魔神・藤村のせいなんだ
※なお劇中ナレーションは主にHTBアナウンサーの谷口直樹で
※書き溜めなし、推敲なし、問題なし!



3: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 15:57:41.15 ID:Drt8Fm+lo

(ナレーション:谷口直樹)

ーーー私立 希望ヶ峰学園。

そこは、あらゆる才能を持った学生達を集め、人類の希望として育てている
いわば【エリート養成機関】。

入学のための条件はふたつ。
【現役の高校生である事】。
そして【何らかの秀でた才能を持つ事】。

この学園では、その才能を持った学生達を【超高校級】と名付け、日夜才能を伸ばすための努力が行われているのだ。


が、しかーし!


そんなすごすぎる学園の前に、
明らかに学生ではない男の姿があった…。



5: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 16:11:51.51 ID:tjGe8VWco

ーーーーーーーーーーーーーーーー
◆回想

「---と言うわけだから行ってこいよ、大泉君」

大泉「はぁ?俺が?いやいやいや、何で…」

「だからさっきも言ったけど、」

「うちのスタッフの子供が何人か【超高校級候補】になってるらしくって」

大泉「………はぁ」

「だからね大泉くぅん」

大泉「………っww」

「君がぁ、向こうさんのね?様子を取材でもすればいいじゃあないか。ね?」

「もうね、学園長先生の許可は取ってあるから。」

大泉「いや、そんな簡単に言いますけどね…自分で言うのもあれですけど、」

大泉「僕ね!今スケジュール切りにくいんですよ!【水曜どうでしょう】ですらぎりっぎりなの!!」

※Tips…【水曜どうでしょう】
言わずと知れた怪物番組。大胆な編集やカメラ割り、スタッフが普通に喋るなど、バラエティの常識を崩した番組。
ちなみにアメリカでも放送されている。

大泉「それに最近なんか物騒じゃないの、なんか。…その、どこにあんのよ、希望ヶ峰学園っちゅうのは」

「東京」

大泉「東京?!」

「うん」

大泉「もう自分達で行けばいいべや、もぉー!」

「それにスケジュールなら大丈夫。社長が空けてくれたし。聞いてないの?」

※Tips…【社長】
大泉の所属事務所である、クリエイティブ・オフィスキューの社長。
【水曜どうでしょう】レギュラー放送最後のベトナムの回で無線機持って来てくれた人。会長・鈴井貴之の嫁。

大泉「………え?いや全然…え?何?希望ヶ峰学園行くの、ドッキリなの?」



6: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 16:20:42.86 ID:ip1UxCfMo

「ドッキリじゃないって」

大泉「でも俺聞いてませんもん」

「あ、そう?とりあえずスケジュール空けてもらったから」

大泉「………はぃ」

「ざっくりと1年」

大泉「いちっ、1年んん!?」

大泉「え、えええ!?」

「って言ってもあれですよ?ずっといなさいっちゅってる訳じゃないんですから」

大泉「いや、いやいやいや、あんたそんな言い方しますけどねぇ---」

「他の仕事しながらでも、取材出来ますから。うちのスタッフもちゃんと付いてくし」

大泉「改めてなんで俺なのよ」

大泉「柳田でも谷口でもいいしょや」

※Tips…【柳田】【谷口】
いずれもHTBアナウンサー。
谷口はテレビデビューが、大泉らの出演していたバラエティ。その後も彼らの番組のナレーションを続けている。
柳田は若干シルエットの丸い、笑顔の似合う男性アナウンサー。よく大泉らの出演番組に司会進行しに来る。

「そこはほら、希望ヶ峰学園さんのオファーじゃないですか」

大泉「オファー?俺に?」

「ですよぉ。大泉さんが希望ヶ峰学園をね、こう、うわあっ!と取材してぇ」

大泉「うんうん」お茶ずずーっ

「あなたが、ね?こう、「希望ヶ峰学園サイコー!」とでも言ってみなさいよ」

「私も入りたいッ!僕も入れてくれッ!おーい、俺を忘れてるんじゃあないだろうなーッ!と!」

大泉「ほう…www」

「言う学生さんが増えるんじゃないか!ってのが先方のね?計算ですよ」

大泉「………なるほど」



大泉(そのあともこんな調子でしか打ち合わせしなかったけどこれ大丈夫か?)

大泉(知らんぞ?俺は、この企画滑っても)

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7: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 16:23:30.93 ID:ofKgp7zfo

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201*年 4月
私立 希望ヶ峰学園 校門前

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8: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 16:39:51.93 ID:ofKgp7zfo

大泉「さぁ!始まりましたよ!大泉洋の希望ヶ峰学園観察日記のお時間です!」

大泉「………」

「………」

大泉「………何よ、このがなり」

「………www」

大泉「タケシ、笑ってる場合じゃないからな?」

※Tips…【タケシ】
鈴木武司。前述の【水曜どうでしょう】においては、本編放送前に流れる【前枠後枠】の撮影を行う本職のカメラマン。

大泉「いやー…しかしあれだな、緊張感なさすぎ」

大泉「今日あれなんですよね、入学式なんですよね?」

(カメラが頷く)

大泉「だってねぇ、僕も事前にね?今年の入学生がどんな人なのかっつって資料もらってさぁ…」

大泉「俺入学すんじゃないのにちょっと緊張してたっつうの」

大泉「うちの娘もおっきくなったら、こんなとこに入学すんのかねぇ」

大泉「………」

大泉「あ、やべ、泣きそ」

「大泉さん、早く中に入ってください」

大泉「うるせぇなぁ!!人がコメント考えて喋ったっつうのに!!」

大泉「…とりあえず行きましょうか」すたすた

大泉「いやぁ、なまらすげぇ!もう門からしてデカ---」

ぐらっ

大泉「………い………?」


大泉(……何だ?なんか、目の前が飴細工みてーにぐるぐるして……)

大泉(………そして………)

………暗転。



9: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 17:01:22.83 ID:ofKgp7zfo

大泉「………」

もぞっ


大泉「ん……」



大泉「………」


がばっ



大泉「!?」

大泉「っつ、あー……ん?どこよここ…」

大泉「………きょう、しつ………?」

大泉「………あれ?スタッフ?タケシ?親分?」

大泉「誰もいないの?何よあいつら……」

大泉(ん?おかしくねぇか…窓に鉄板張ってあるし…、監視カメラあんの?すごいねぇ希望ヶ峰学園)

大泉(って言うかなんでジャージよ、俺の服)

※Tips…【ジャージ】
【パパパパパフィー】でも着てた大泉の勝負服。

大泉「…あ?何だこれ…入学おめでとう?…字ぃ汚いなオイ!」

大泉「………」しーん

大泉「………ほんとに誰もいないしょや…はぁ……」



10: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 17:07:37.34 ID:ofKgp7zfo

がらららっ

大泉「っ」びくっ

※Tips
大泉さんはとってもビビリです。

大泉「……暗…、俺…来るとこ間違った?」

大泉「何よここ………」

大泉(………外にロケ車あるだろうし、そこまで行きゃ誰かと合流出来るべ)

大泉(まずは玄関に……)


がちゃ




「え?ボクの他にもまだ人が---」

「しかし16人、ですか?」

「オメーもここの新入生なんか?」


大泉「………は?」



15: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 19:31:58.99 ID:ofKgp7zfo

ーーーーーーーーーーーーーーー

【Chapter0】

ようこそ、絶望学園
(拉致・監禁だよ!これは!)

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17: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 19:46:55.43 ID:ofKgp7zfo

ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉「………あ、えーと?」

大泉(何よこれ。なんか番組始まんの?でも……)

大泉(いかにもな素人多くねぇかなぁ…あ、舞園さやか)

パーカーの少年「あ、あの、あなたは…」

ドレッドの男「ここに来たって事は俺らとおんなじ生徒だべ、間違いねぇ!」

ゴスロリの女「しかし………どう見ても学生には見えませんわよ?」

ジャージの女「あ!ジャージ着てる!」

大泉(さっそくキャラかぶりか。ええ?他人と衣装かぶんのはいただけないなぁ。君、事務所どこだい?)

ミステリアスな女性「………ねぇ」

大泉「………あ?」

ミステリアス「…大泉洋、ね」

大泉「!」

パーカー「………え?いや、そんな…いくら【騙され芸人】の異名を持ってたって、さすがに…」

大泉「不名誉な称号を口にするじゃないか、君」

※Tips…【騙され芸人】
正しくは【騙され上手】である。なお、大泉洋は自他ともに認める騙され上手。その多くは【水曜どうでしょう】で見る事が出来る。

デブ「【大泉洋】?……レイトン教授ですか?」

※Tips…【レイトン教授】
レベル5から発売された謎解きゲームのシリーズであり、主人公の名前。大泉は主演のレイトン教授役。

筋肉質のお…男?「………有名なのか?その者は」

ミステリアス「ええ、日本が誇る名優よ」

ミステリアス「1973年4月3日の41歳・既婚、演劇ユニット【TEAM NACS】の4番手、通称【ナックスべしゃり】」

※Tips…【TEAM NACS】
チームナックス。森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真の5人からなる男性演劇ユニット。
現在の演劇の敷居を下げ、取っ付きやすくしたユニットとして時折名前が上がる。

ミステリアス「代表作は挙げれば霧がないのだけれど…ふふ、面白かったわ。【探偵はBARにいる】…3回は見たわね」

※Tips…【探偵はBARにいる】
主演は大泉洋と松田龍平。東直己の原作小説を映像化したもの。北海道各地(主にすすきの)で大規模ロケが行われた事も有名。



22: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 19:59:32.59 ID:ofKgp7zfo

大泉「あら、そう!嬉しいですねぇー…って事はもう僕の子猫ちゃんだね?」

※Tips…【子猫ちゃん】
大泉のファンの総称。ただし大泉は動物、特に猫が嫌いである。

ミステリアス「そう呼んでいただけるなんて光栄です、大泉さん。…霧切響子です」

大泉「霧切さん、霧切響子さんね、よぉぉし。…手袋?」

霧切「これはその、ちょっと…色々、ありまして」握手ぎゅう

大泉(…ははぁん、手が荒れてんのか?とりあえず外せないって事ぁ分かった。触れない方がいいな)

大泉「な、…なんっだ…心配しちゃったよぉ…俺の事知らない人しかいねぇのかと思っちゃって…」

パーカー「ほ、本物なんですか!?ご、ごめんなさい!」

小柄な女性「あ、えと、えっと…」

軍服の青年「名優…と言ったかね?ふむ…僕はあまりテレビ番組、ことかいてドラマやバラエティは見ないので分からないな」

大泉(…だよなぁ、高校生に俺どんだけ知名度あると思って浮かれてんだよって話だ)

白スーツの男「ふん、そんな事はどうでもいい。時間の無駄だ」

霧切「あなた…好きな人いないの?好きなな芸能人・有名人…残念ね」

白スーツ「くだらん。何とでも言え」

大泉「わかんねぇけど、あいつからシゲとおんなじ匂いがするわ」

霧切「シゲwwwwww」

白スーツ「………誰だそれは」

※Tips…【シゲ】
NACSの3番手、戸次重幸の事。なお読み方は『とつぎ・しげゆき』。ちなみに本名は佐藤重幸。
『尻ポケットに手渡しされた給料袋を入れたままバイクに乗ったら中から金が全部出て行った』『彼女がいてもクリスマスはどんぐりのちくわパンで充分』など、
その数多くのエピソードから通称【NACS残念】と呼ばれる。



23: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:05:45.81 ID:ofKgp7zfo

霧切「え?ええ、あなたがとっても【残念】な人と言う話よwww」

大泉「どんだけ笑うのよ!」

ギャル「」びくっ

大泉「そして残念で反応したな、君は!なんだ、君もシゲ好きなのか?」

ギャル「ちちち、ちげーし!あたしはその、…ちげーし!」

ギャル(ごめんね……、残念って言われて反応しちゃったよ……)

リーゼント「っち、んでどうすんだ?自己紹介でもすんのか?」

大泉「………あぁー、そうだねぇ。僕の事知らないっちゅう人も多いみたいだしねぇ」

霧切「それなら大泉さん、私があなたの事を説明しましょうか?」

大泉「いやもういい(即答)」

ジャージ「あ、ねぇ!それなら、こっちが名前言って行った方が早くない?大泉の事知ってる人はいるんだし!」

大泉「なーにナチュラルに呼び捨てしてんのよ、スイカップ」

ジャージ「………スイカップ?」

大泉(え?伝わらないの?)



24: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:20:46.22 ID:ofKgp7zfo

ジャージ「じゃあまず、私は【朝日奈 葵】!【超高校級のスイマー】って呼ばれて、この学園に来たんだ!」

大泉「まずそのタメ口辞めてみようか?」

朝日奈「あのね……大泉が、最初入って来た時ジャージだったから、親近感を感じちゃって……えへへ」

大泉「…この業界で衣装被りはいかんよ、朝日奈君?いいかい?」

朝日奈「そっか、そうなんだね…んと、………………覚えとく!」

大泉「絶対無理だわ」

大泉(…ん、【超高校級】?あー……なんかそういや書いてあったなぁ)

パーカー「さ、さっきはすいませんでした……ボクは【苗木 誠】。【超高校級の幸運】です」

大泉「おぉーい、次は君か。いやぁ?何も気にしてないよ?」

苗木「まさか本物に会えると思ってなくって、それで………」

大泉「あぁ……気持ちは分からんでもない。僕も篠原涼子さんに初めてお会いした時はソワソワしちゃったからね」

霧切「【ハケンの品格】の時、ですか」

※Tips…【ハケンの品格】
主演は篠原涼子、共演に大泉と小泉孝太郎、加藤あい。NACSの2番手・安田顕も出演している。
大泉の役柄は、会社の営業部販売二課主任(問題を起こし、最終話で降格)。ロシア語が堪能な人物でもあった。

大泉「よくご存知で」

霧切「いえ、大泉さんの人となりを調べる時にまず転機として出て来るのがこの辺りですから」

軍服「いつまで話しているのかね!自己紹介が終わらないではないか!」

大泉「おっと失礼……じゃあ進めましょうかね…おたくは?」

軍服「僕は【石丸 清多夏】、【超高校級の風紀委員】と申しますッ」

大泉「石丸君、石丸君………ね。しっかしきっちりした服だねぇ…疲れないの?」

石丸「学生が常時身につけるべきは学生服ですからね、はっはっは」

大泉(なに面白いところあった、今)

石丸「---ですから、ここは風紀を乱した衣服の者が多すぎます。あとで取り締まるので、協力願えますか?」

大泉(あっ、こいつめんどくせぇタイプだ)



26: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:30:07.21 ID:ofKgp7zfo

大泉「………考えておきます(やるとは言ってない)」

石丸「感謝します、大泉さん…さぁ次」

舞園「じゃあ私………」

大泉「うっわ!本物の舞園さやかちゃんだべや!ドッキリじゃないよね!ドッキリじゃないよね!?」

※Tips
大泉さんは、有名人に会えると言われて拉致されるドッキリを何度もかけられています。

苗木「舞園、さん…【超高校級のアイドル】って言う…」

舞園「苗木君、お久しぶりですね」

苗木「………え?」

舞園「ほら、中学の時………」

大泉「………お?」

マサカマイゾノサンガオボエテルナンテナー
オボエテマスヨナエギクン

大泉「放置か?おい」

デブ「ふっふ…あんなふたりは置いておきましょう、リア充爆発しろ」

大泉「おわっ!?でけぇ!なまらでけぇ!どうやったらそんななるのよ!?…河野よりでけーかも…」

※Tips…【河野】
河野真也。お笑いコンビ【オクラホマ】のツッコミ担当、太っている方。ダンス能力が高い。

デブ「拙者は【山田 一二三】…【全ての始ま(ry

大泉(何?なんの罰ゲームよこれ?)



27: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:37:21.40 ID:ofKgp7zfo

山田「それはさておき、拙者は【超高校級の同人作家】と申します」

大泉「どうじんさっか?」

山田「高ーくて薄ーい本を出す人間ですな。例えば大泉洋殿と…」

霧切「大泉さんの前ではしたないわ、山田君。それにナマモノは本人にバラすなんてもっての他よ」

※Tips
意味は各自で調べてください。なおそっちの界隈にもNACSは人気です。

山田「おっと失敬」

大泉「なんか分からんけど、とりあえず君がデカイって事だけは覚えておくわ」

山田「それだけ!?」

大泉「じゃあ次は…」

筋肉質「む…」ぬっ

大泉「」

筋肉質「………我は【大神 さくら】…【超高校級の格闘家】だ…」

大泉「………さくら、さくら?えっ?って事は」

霧切「彼女は女性の身にありながら、全世界で最も強い格闘家なの」

大泉「ごめんなさい!男だと思ってました!」平謝り

大神「…慣れている、気になされるな」

霧切「ちなみに、彼女は【オーガ】の異名でも知られています…」ふぁさ

大泉「オーガ…どっかで聞いたなぁ。どこだったっけ…」

大神「よろしく頼む」

大泉「いやもうもうもう!こちらこそ!」

大泉(下手な事言ったら殺されかねんな)



30: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:47:15.69 ID:ofKgp7zfo

白スーツ「おい、お前…いつまでやっているつもりだ?」

大泉「何よシゲのくせに」

霧切「その言い方はシゲさんが可哀想よ」

白スーツ「そもそも俺はそんな人物知らん!…ちっ、さっさと自己紹介を終わらせろ。」

霧切「彼は【十神 白夜】…【超高校級の御曹司】ですよ」

十神「勝手に他人を紹介するな」

霧切「あなたじゃないの、さっさと進めろと言ったのは」

大泉「君、名前は?」

赤髪「オレは【桑田 怜恩】!【超高校級の野球選手】っつー触れ込みで来てんだよね」

十神「俺の話はもういいのか…!」

大泉「そっちの君は?」

ギャル「あたし【江ノ島 盾子】!【超高校級のギャル】だよん」

大泉「江ノ島…ああ、なんかの雑誌に載ってたわ。けどなんか記憶の江ノ島ちゃんと違うような…」

江ノ島「………こ、これはフォトショ使ってんのっ!あんたもしてないの?画像加工」

大泉「出来るもんならしてもらいたいわ。俺より画像加工必要な奴がいそうだけど」

十神「………おい」

大泉「そっちの君とか画像加工されてんじゃね?目線入れられてたり」

リーゼント「あー……何度か。俺は【大和田 紋土】…【超高校級の暴走族】っス」

大泉「暴走族とかなまらこえーべや!」

大和田「一応、暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)っつーとこの頭張ってんすけど……」

大泉「ニュースで見たもぉぉぉー!」



32: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 20:53:44.90 ID:ofKgp7zfo

石丸「大和田君っ!僕の目の黒いうちは君の暴走行為は取り締まるからなっ!」

大和田「おぉ?上等じゃねーか…」

大泉「いや、まぁ好きにやってくれ……」

女子「……ええっと、あのぉ」

大泉「うわっ!?……あー、びっくりした……」

※Tips
何度も言いますが、大泉さんはビビリです。

女子「あ、え、と…ご、ごめんなさ…」

大泉「いやいいって、いいって…んで子猫ちゃん」

女子「ふぇっ?」

大泉「お名前は?」

女子「え、と………【不二咲 千尋】ですぅ…」

大泉「不二咲ちゃんね、オーケー。君も【超高校級】なんだっけ?」

女子「はい、【超高校級のプログラマー】って呼ばれてますぅ…」

大泉「プログラマー?ほうほう…俺そつちはあんまり詳しくないから分かんないんだよなぁ…」

不二咲「何て説明したら分かり易い、ですかねえ…んー…」首傾げ

大泉(うん、かわいい。娘がこんな風に育ってくれたらなぁ)

不二咲「………うう」涙目

大泉「」!?

不二咲「あの、ちょっと、…なんて言えば言いか……考えておきますぅ…」

大泉「……あのー、うん。無理しなくていいからね」

十神「………」



34: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 21:05:33.29 ID:ofKgp7zfo

大泉「あと名前聞いてないのは…」

ゴスロリ「うふふ………」

ドレッド「んー…」

メガネの少女「………」かたかたかた

大泉(…どいつもこいつも)

ゴスロリ「あら、大泉さん?女性を待たせるのは紳士失格ではありませんの?」

大泉「おっと、英国紳士たる僕らしくない振る舞いだね…申し訳ない。さて、君の名前を聞こうか」

ゴスロリ「英国……それはともかく、私は【セレスティア・ルーデンベルク】。【セレス】と呼んで頂いて結構ですわ」

大泉「セレスさん?外国の方?日本語上手!」

セレス「うふふ……ありがとうございます(こいつ後で殴る)」

大泉「あ、それでセレスさんは……」

セレス「私は【超高校級のギャンブラー】ですの。よろしくお願いしますわね」

大泉「ギャンブルはいかんよ、その歳で。破滅するから。借金とかするから」

ドレッド「借金!?」びくっ

大泉「…なんなのよ、お前!ひとりだけ空気違くねぇ?借金に過剰反応しない!」

ドレッド「うう、いやだって……」

大泉「………おい、おお、君事務所どこだい。ん?あろうことか天パキャラの僕がいながらにしてぇ、もっとインパクトあるパーマがいるじゃないかぁー…おいぃ」

ドレッド「これ地毛だべ…」

大泉「さらに方言まで被ってるッ!なんだよっ、もうっ!あれか?第二の大泉洋とか呼ばれてるやつか?」

※Tips…【第二の大泉洋】
北海道ローカルで地位を確立し、有名になったものに付けられる異名。それだけ大泉洋がすごいとも言える。
なお実際にこの肩書きを付けられたのは【ブギウギ専務】こと【上杉 周大】。



37: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 21:18:22.44 ID:ofKgp7zfo

大泉「北海道弁まで被ってたっけ、俺の居場所ねぇべや!?」

ドレッド「それは知らねぇよ!」

大泉「で、君どこの誰よ!」

ドレッド「俺は【葉隠 康比呂】だべ。【超高校級の占い師】だ」

大泉「………あ?葉隠?占い師…なんかどっかで見た…」

葉隠「ま、まぁよろしく頼むべ」

大泉(どこで見た?すすきの?覚えてねぇなぁ…こんだけインパクトある見た目なら逆に覚えてんじゃねーのか)

大泉「まぁいいか……最後、君だな」

メガネ「ふ、ふふ……あああ、あたしがあまりに汚いから無視されてるのかと思ったわ…」

大泉「な訳ないしょ。それに知ってる……【腐川 冬子】さんでいらっしゃるでしょ」

腐川「………え………」

大泉「【磯の香りの消えぬ間に】……僕も読ませていただきましたよ」

腐川「え、あ、あ…嘘…」

大泉「いやほら、これの映画化するとかしないとかって、それで僕に話がちょっと来てた事があって…」

大泉「………ああそっか、実際に顔合わせはしてなかったんだったなぁ。確かまだ他のキャストが決まってないからってんで」

腐川「………う、うふ、うふふふふ」

大泉「あ?」

腐川「あ、あああ、あなた、あたしの事を知っていてくださるのね……」

大泉「………え?ああ、まぁ」

腐川「そうなの…ふ、ふふふ…」

大泉(何この子なまら怖い。断ってもらおうかな、映画の話)

大泉(っと、これで全員と挨拶したな。舞園ちゃんの声をあんまり聞けてないのが残念だけど、あの子はテレビでよく見た)

大泉(共演は……ああ、してねぇのか?いや、ドラマで一緒したような気がしてたんだけど気のせいだったかなぁ)

大泉(………つーか、今気付いたけど玄関塞がれてねぇ?機関銃みたいなのあるっしょ!これって---)


きーんこーんかーんこーん


大泉「!?」バッ



38: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/25(日) 21:30:50.76 ID:ofKgp7zfo

『あー、あー!』

『マイクテスッ!マイクテスッ!』

『キャッチューベイベー!おまーえーだけをしぬほどあいしてーーたーー!』

大泉(なんで音尾の曲よ)

※Tips…【君にキャッチュー】
作詞作曲:音尾琢真。アイドルを目指す男達のドラマを制作した時に、音尾の【伝説の野良アイドル】役の持ち歌として作られた。
その後、大泉が【嵐にしやがれ】に出演した時に歌った一節がこれ。また、アルバムにて森崎博之がカバーしている。

大泉(……だけど、その声はまるで……)

大泉(能天気。そう表現すんのが一番早い、明るすぎる声だった)

大泉(おいおい、こっちは取材だってんのになぜかスタッフもいねーし、もうどうしたらいいのか分かってねぇんだけど)

『聞こえてるよね?ではでは……』

『ただいまより!希望ヶ峰学園、入学式を初めますっ!みなさん、体育館に集合してくださあーい!』

ぶつっ

大泉「………はっ?」

十神「体育館か。やはりここでの一幕は時間の無駄だったな」すたすた

朝日奈「あ、私も行く!」すたすた

舞園「行きましょう、苗木君!」

苗木「うん、そうだね……舞園さん」すたすた

大泉「え?何、こんな異常な状態で、に、入学式?」

葉隠「きっと学園のオリエンテーションだべ?先行くぞー」すたすた

大泉「…いや、かもしれんけども…」

大泉(これあれだ。嫌な予感がする)

霧切「………大泉さん、私達も行きましょう。ここにいては何も始まりません」

大泉「あ、ああ、そうだねぇ……」







大泉(これ絶対、水曜どうでしょうの新作の企画発表だわ)



48: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:18:03.82 ID:RpXhFMFeo

大泉(だって明らかおかしいもんな、壁に鉄板ってどう言う事よ。HTBがんばったな)

※Tips…【HTB】
北海道テレビ放送。
水曜どうでしょう・ハナタレナックス・FFFFF(エフファイブ)などの自主制作番組がある。

大泉(…うん?だとしたら変か。企画発表ってだいたい駐車場で…いや、今回は希望ヶ峰学園に行くっつうのが企画だったわけだし)

大泉(その追加で…なんかやるってんならきっとそうなんだな、きっと企画発表は体育館)

霧切「………行きましょう?」

大泉「そうだねぇ。あんまり気は進まないけど」

こつ、こつ、こつ……

大泉「……ところでね、霧切さん、ぼかぁ大変な事に気付いちゃったんだけども」

霧切「え?」

大泉「あの子、なんつったっけ、十神君?」

霧切「…それが何か…」

大泉「俺あれさぁ、ずっと白いスーツだと思ってたんだけど違ったんだね」

霧切「ああ、それですか?」

大泉「ずっと流し見してたから気付かなかったけど、あれ…」

大泉「………マイケルだよねぇ」

※Tips…【マイケル】
言わずと知れたキング・オブ・ポップス、マイケル・ジャクソン。



49: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:28:28.69 ID:RpXhFMFeo

◆体育館前

大泉「てっきりスーツだと思ってたんだ。けどちょっと違うなって、あれって思ったっけマイケルのコスプレだよねぇ」

霧切「………それは、大泉さんが来る前に散々いじってしまった後で」

大泉「それで彼あんなに機嫌悪かったんだね?なるほどなぁ」

霧切「彼の私服ではない、と言っていました」

大泉「だろうねぇ、あれが私服だったらさすがの僕も引くよ…」

霧切「……と、話していたら体育館についてしまいましたね」

大泉「………ふぅーっ………」

霧切「大泉さん」

大泉「………ああ、分かってるよぉ、僕ぁ…次は何するんだろうねぇ」

霧切「旅では無い?」

大泉「かもね。君らに取材しなさいっつって来たんだから、君らに関係ある事をせにゃならんのかもしれんし」

大泉(………対決企画か?なら鈴井さんもいなきゃおかしいだろ)

※Tips…【鈴井さん】
鈴井貴之。クリエイティブ・オフィスキューの社長(現在は取締役会長に就任。なお社長は鈴井夫人)兼タレント。
【劇団OOPARTS】の主宰であり、【水曜どうでしょう】の仕掛け人のひとり。

大泉(んじゃなんだ?鈴井さんも向こう側か。俺ひとりやられたパターンだな?おぉ)

大泉(にしたってやり方があんだろ…今までと違いすぎる。今までの拉致やら監禁とはわけが違うみたいだしなぁ)

霧切「今は悩んでいても仕方がありません…行くしか、ないです」

大泉「…それもそうか…開けるぞぉ」

がらがらがら



50: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:35:13.30 ID:RpXhFMFeo

◆体育館


大泉(そこには椅子が人数分。そんで赤い敷物…カーペット?がしてあって)

大泉(壇上が飾り付けられてた。ほぉ、これはこれは…ほんとに入学式じゃないの)

霧切「………」

苗木「あ、霧切さんに大泉さん」

石丸「遅いぞッ!霧切君!それに…大泉さんッ!大人なのですから、時間を守ってくださいッ!」

大泉「あぁうん、ごめんね」

大和田「しっかし、何もねぇな」

不二咲「…みんな集まったのに……」

舞園「ですけど、これから何が始まるって言うんですか?」

葉隠「オリエンテーションだろ、だから」

大泉「ならいいけどねぇ」

十神「とにかく早くしろ………早く俺のスーツを返してもらう……」イライラ

大泉(あいつ、急かしてたのそれのせいか。時間の無駄っつーより…)


きーんこーんかーんこーん


大泉「………始まったかい」



『うぷぷ!』



51: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:43:38.40 ID:RpXhFMFeo

『ではではっ!』

大神「………む」

『これより!希望ヶ峰学園、入学式を…』

霧切「………」

『はーじーめーまーす!』


びよょょーーーんっ


大泉「………は?」


大泉(次の瞬間、俺達の前に現れたのは)

大泉(……体の右半分が黒くて、左半分が白いクマのぬいぐるみだった)

大泉(そいつがステージの壇上にぴょんっと現れて、乗っかった)


クマ「うぷぷ、全員揃ってる、よね?」

腐川「なっ、なななな…なによこれ…!」

不二咲「クマさん、かなぁ…」

十神「…お前か?こんな妙な真似をしたのは…」

クマ「はいはい、みんな言葉遣いが悪いよう?その前にまずはご挨拶」

クマ「気をつけー!おはようございます!」

石丸「おはようございますっ!」びしっ

大泉「……石丸君はさぁ、こう…硬いね」

石丸「何がですか?か、体が?」

大泉「いや………後でいいわ」

十神「聞け…なぜ俺にこんな衣装を着せた!」

クマ「不服?不満?いやね、ゲストが喜ぶかなと思ってやったんだけど…」

霧切「ゲスト?」

クマ「招かれざる客、だよね。ボクだって予想外だったんだから」

クマ(ついでに言うと十神クン、それ君が嬉々として着てたから脱がすのやめたんだけど、まぁいいや)



52: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:47:51.35 ID:RpXhFMFeo

朝日奈「ねぇクマさん!」

クマ「こらーっ!クマさんって呼ばないの、ボクはモノクマ!この学園の学園長なのだ!」

大泉「」ぶふっ

モノクマ「………あら、どしたの」

大泉「っくっくっく…ははは、いやだって!さすがに嘘だろ?俺の局のお偉いさん、こんなのと取材許可のやり取りしたの?って話になるっしょや」

モノクマ「こんなのって、キミねぇ…ゲストだから許すけどさ?」

大泉「あれ、ゲストって俺だったんだ」

桑田「まー、大泉さんって学生じゃないっすから?」

大泉「そう言う事?」

モノクマ「とにかく、ともかく!オマエラ、静粛にっ!」

モノクマ「時間も押してるからぱぱっとやるよ?」

霧切「………」

苗木「やる、って何を………」

モノクマ「入学式だよ!オマエラのね!」



53: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 00:56:35.91 ID:RpXhFMFeo

モノクマ「えー、オマエラ【超高校級】は、人類の希望です!」

モノクマ「そしてそれを取材している大泉クン、キミもまた北海道が生んだ大スター…希望に間違いありません」

モノクマ「そんな希望であるオマエラを、この学園は保護する事にしましたー」

モノクマ「オマエラにはここで!共同生活を送ってもらいます」

モノクマ「期限はありません」

モノクマ「つまり一生、みんなで学園生活を送ってねって事だよ」

モノクマ「あ、大泉クンは仕事があるんだっけ?それは心配しなくていいよ」

モノクマ「仕事はなくなりました!つまり今のキミは【ただの地図の読めないバカ】です!」

大泉「」

※Tips…【地図の読めないバカ】
【水曜どうでしょう】の、特に海外企画回で大泉が言われる言葉。

大和田「………てめぇ、ふざけんなよ」びきびき

朝日奈「そうだよ!早く家に帰してよっ」

大泉「………」

大泉(仕事が………なくなった?はぁ?ドラマも?映画も?バラエティすら?)

モノクマ「もー、なんだよぉ!文句が多いぞ、最近の若者は…」

大和田「るせぇ!無茶苦茶言いやがって!」

モノクマ「…帰りたい?【超高校級】になれたにもかかわらず、オマエラ帰りたいの?」

舞園「当たり前です!」

モノクマ「ない事はないよ?この学園から出る方法」

大泉「………え?」

大泉(もし学園を出れたら?……出てどうすんだ?ええと、まず…す、鈴井さん探して…?あいつらは?ヒゲなにやってんだ?)



56: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 01:04:11.93 ID:RpXhFMFeo

モノクマ「この学園を出る方法!それはね」

モノクマ「学園の中でのルールを破っちゃった人が出たら、追放…【卒業】させられちゃうんだ」

大和田「つまりどうすりゃいいんだ!」

腐川「ま、回りくどいわね…」

十神「とにかく服をよこせ!」

モノクマ「十神クンだけベクトルが違うなぁ」

大泉(…いや、周りみんな高校生なんだぞ…大人の俺がなにひとりでパニクってんだよ…何か話題を…)

大泉「…十神君はムーンウォーク出来ないの?」

十神「何?」

大泉「こう、改めて見るとマイケルだなぁ。あとはグラサンと帽子か」

大泉「これで君がマイケルの物真似が出来りゃ上出来なんだけどねぇ?」

モノクマ「話脱線しすぎぃ!とにかく---」

モノクマ「学園から出たければルールを破る!」

モノクマ「それは即ち、人が人を殺す事…だよ!」

大泉「………はぁ?」

大泉(さすがの俺もこの状況にはお手上げですよ)

大泉(わけが分からん。はぁ?人を殺したら学園から出れんの?)

大和田「いい加減、ふざけんのも辞めてもらおうか…なぁ?」びきびき

モノクマ「ふざける?それってキミとか大泉クンの髪型の事?」

大泉「おい俺関係ねぇべや」

がしっ

モノクマ「」?



58: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 01:13:32.76 ID:RpXhFMFeo

大和田「よォォォし…ボコってやる、ボッコボコのメッタメタにしてやる…」びきびき

モノクマ「わぁ、やめてぇ(棒読み)学園長への暴力は、校則違反だよぉ(棒読み)」

大和田「るせぇゴルァ!他人の髪型バカにして許されると思ってんのかぁ!?」

モノクマ「………」しょぼん

江ノ島「なんつか、止まった?」

大泉「あれ凄いなぁ…中に誰か入って…はないだろうし」

モノクマ「………」しょぼん

霧切「あれとonちゃんが戦ったらどっちが勝つかしら…」

※Tips…【onちゃん】
HTBの黄色い悪魔。元々は1年で辞めるはずのマスコットキャラだった。
が、【水曜どうでしょう】で大泉にぼっこぼこにされたり、中に入っていた安田顕が暴走したりしているうちに
いつの間にかアニメまで製作されるほどの人気マスコットとして成長していた。

モノクマ「」ぴこん

大和田「機械音出してねぇでなんとか言え!」

不二咲「うう…クマさん、動かないね」

葉隠「オリエンテーションだって、絶対な!さすがは希望ヶ峰学園!ユーモアセンスも抜群だべ!」

モノクマ「」ぴこん

霧切「onちゃんは鉄骨フレームを使っているから、強度は高そうだけれど…あちらのモノクマ、と言ったかしら…構造が分からないと何とも…」

※Tips…【onちゃんのフレーム】
onちゃんの中に入る時は、形を保つための鉄枠を背負う必要がある。
また、中に空気を送らないと丸く膨らまないのだが、バッテリーが勿体無いのでよく電源を切られて一反木綿みたいになる。
余談だが、鈴井貴之はonちゃんを殴る行為をした時、中の鉄骨フレームに指を当ててしまい骨折した事がある。



61: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 01:18:41.09 ID:RpXhFMFeo

大和田「………なんだ?なんかだんだん音が早く…」

モノクマ「」ぴこんぴこんぴこん

霧切「………」ぶつぶつ

十神「大和田……死にたくなければそいつを手放せ」

大和田「は?何で---」

十神「お前の脳味噌はペーストなのか?」

モノクマ「」ぴこんぴこんぴこん

大泉「なんかヤーな予感するよぉ、大和田くぅん?」

霧切「私もonちゃんで走り幅跳びした………ん?」はっ

※Tips…【onちゃん走り幅跳び】
NACSの番組【ハナタレナックス】で実際に行われた競技。
onちゃんの中に入って、全力で幅跳びを行うだけである。ただしかなり辛い。

霧切「……大和田君っ!それを投げて!」

大和田「え?お、おお…オラァ!」


ぶーんっ

ちゅどおおおおおんっ


大泉(大和田君が手放した途端、中空でモノクマとやらは爆発して消えた。やっぱりこれって…)



64: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 01:28:55.82 ID:RpXhFMFeo

大泉「自爆装置だったのか…」

霧切「チープですけど、あの音と反応で分かりました」

大和田「な……お、俺を殺す気だったっつうのかよ」

不二咲「でもモノクマはいなくなっちゃったね…」

朝日奈「じゃあもう出られるのかな?」

『ところがどっこい現実はそんなに甘くないんだよ、朝日奈さんっ』

びよょーーーんっ

モノクマ「ふぅ…」

腐川「まっ!また出てきたわっ!?」

桑田「うげ、あいつ何体もいんのかよ」

モノクマ「もう!折角色々出来たのに!まぁ今回は霧切さんに免じて許してあげるよ!」

モノクマ「次はないから」爪しゃきん

大泉「…スペアがあるって事か」

モノクマ「とにかくオマエラは、この中の誰かを殺せば出られます!殺し方は問いません!なんでもいいです!」

モノクマ「あとね、これ渡しておくから。はい、電子生徒手帳」

苗木「生徒手帳?…あれ、大泉さんの分もあるの?」

モノクマ「作ったんだよ、大慌てでね…」

モノクマ「ちなみに大泉クン、キミにもこの学園らしい感じの肩書をつけといたよ」

大泉「はぁ、ありがとう…でいいのか?で、その肩書って」



モノクマ「大泉クンは【超高校級のシェフ】です」

大泉「俺高校生じゃな…シェフ?」

霧切「それはダメよモノクマ!死人が出るわ!」

※Tips…【シェフ大泉】
ビストロ大泉、ピストル大泉とも。
とにかく調理に時間がかかり、しかも独創的な発想でとてもまず…特徴的な味わいの料理を生み出しまくる男。
安田顕をエビアレルギーにしたのは、大泉の【辛すぎるエビチリ】である。



66: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 01:34:51.37 ID:RpXhFMFeo

モノクマ「死人が出るならボク満足!」

大泉「それ以前に俺、俳優だっつったじゃないの?それでいいじゃない」

モノクマ「【超高校級の演劇部】?………なんか肩書からして、一瞬で殺されそうなイメージだからやめたのに」

大泉「おいやめろ」

モノクマ「とにかくみんなはここから出れません、以上!出たかったら殺ってください!それじゃーねー」

ひゅうううんっ


大泉「………なんだったんだ、あいつ」

霧切「誰かを殺せば、学園から出られる…ね」

苗木「あんなの、うそ……だよね?」

葉隠「そ、そうだべ、きっとオリエンテーション」

十神「そんな事は問題じゃないだろう?」

大泉「…なんだい十神君。君は何が問題だと思う?」

十神「………この中の誰かが、今のバカバカしい話を真に受けてしまうかどうかだ」

大泉(…その通りだな。もしあれが事実であれ、嘘であれ…だからって人は殺したらダメだ)

大泉(俺達は全員で互いを見合った。)


大泉(………十神だけ、見てたら笑いそうになるから見れなかった)



76: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 10:10:03.61 ID:RpXhFMFeo

ーーーーーーーーーーーーーーー

【Chapter1】

クイキル
(非)日常編

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79: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 10:21:48.64 ID:RpXhFMFeo

大泉(…俺達はしばらく睨み合っていた)

大泉(そうだよなぁ。あんなテンションで話が進んだんであんまり信用してなかったけども)

大泉(…俺達は【人を殺せ】と言われたわけだ)

大泉(それもこの中の誰かを)


霧切「ねぇ」


大泉(そしてそんな沈黙を破ったのは、霧切響子だった)


霧切「いつまでこうしているつもりかしら…私、大泉さんのお話を伺いたいのだけれど?」

十神「そんな自己中心的な理由でこの場を押し切れるとでも?」

霧切「思うわよ。そもそもこの時間が無駄だって、あなたも分かってるはず」

十神「………」

セレス「ところで」

大泉(っと!セレスさんったっけ?)

セレス「こちら、電子生徒手帳を確認していただけませんこと?中に校則が載っていますわ」

大神「ほう……」ぴっ

桑田「なんかめんどくせぇな…」ぴっ

大泉「どれ?」ぴっ


大泉(電子生徒手帳を起動する。………改めて俺生徒じゃねーよと思いながら、さて)

大泉(そこには確かに校則が載っていた)

1・生徒と【ゲスト】はこの学園内で共同生活を送る事。期限はない。
2・夜の10時から朝の7時までは【夜時間】。その時間内は立入禁止区域がある。
3・就寝は寄宿舎の個室でのみ可能、他の部屋での故意の就寝は罰する。
4・希望ヶ峰学園について調べるのは自由。
5・学園長【モノクマ】への暴力は禁止。また【監視カメラ】の破壊も禁止。
6・仲間の誰かを殺した【クロ】は卒業出来る。が、誰にも自分が【クロ】だとバレてはいけない。

大泉「………なお、校則は順次増えていく場合があります……と」ぴっ



80: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 10:37:41.37 ID:RpXhFMFeo

大泉(………寄宿舎?寄宿舎…ねぇ、泊まれる場所があるって事かい)

十神「妙だな…」

霧切「【誰かを殺したクロだとバレてはいけない】…ね」

苗木「なんでバレちゃいけないんだろう」

大泉「…罰ゲームでもあるんでないの?バレたら」

十神「そんな簡単なもので済めばいいがな」

大和田「ちっ…さっきのあれみてーなのがあるかもしれねぇって事だろ…」

大泉(あぁ、そういや大和田君…あのままだったら、モノクマが爆発したのに巻き込まれるとこだったもんなぁ)

大泉(いやぁ、僕の子猫ちゃんが優秀でよかっ…それはともかく…)

十神「全く、お前のようなプランクトンのせいで俺が迷惑を被る」

大和田「………ぁあ?」びき

大泉(最近の高校生って大人っぽいのねぇ、随分)

十神「プランクトンはプランクトンだろう…大海には何の影響もない、小さな存在だ。俺とは違う」

大和田「テメェ…何様のつもりだ…」

大泉(………おいおいおいおい、いきなり乱痴気騒ぎか?冗談じゃねーよ勘弁してくれよぉ)

十神「ふん、この程度の挑発で頭に来たのか。安い男だな」

大和田「---っ!」

大泉「はいはいはいはいストーーーップ!ストップ!」ばっ

セレス「……そうですわよ、十神君も大和田君も…こんな時間が一番勿体ありません」

山田「あのー……ですが、これからどうしたら……」

石丸「と、とにかく探索するしかあるまい…大丈夫!絶対にここから出られる!」

朝日奈「………そうだよね!こんな事になって、警察が動かないわけ無いんだから!」

大泉「だべ?そうだよ……あんなねぇ、爆発かなんかで脅そうったって無駄ですから」

不二咲「じ、じゃあとりあえず……行けるところに行って見る…?」



81: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 10:43:06.86 ID:RpXhFMFeo

十神「………ちっ、興が削がれた」こつこつ

石丸「む?どこに行くのかね?」

十神「探索するんだろう?お前らは勝手にやっておけ…俺は俺で探索を進めさせてもらう」こつこつ…

大神「……む……であれば、我らも手分けして探索に向かうべきか」

腐川「………」

桑田「っしゃー!そうと決まればさっさと行こうぜー!…こんなとこずっといられるかっての」

江ノ島「だよねー。あー、マジうざ…」

大泉「………おい、なんて言うかみんなあれだな?最近の子はあれだな?協調性がないな」

舞園「かも、しれませんね…ふふっ」



大泉(ぞろぞろと生徒は体育館から出て行く)

大泉(そういやぁ僕の子猫ちゃん、と思って振り返ったのだが、)

大泉(そこには既に、霧切響子は影も形もなく………)

大泉(………)

大泉(………あれ?俺、ひとり?)



100: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/26(月) 23:47:09.93 ID:RpXhFMFeo

ーーーーーーーーーーーーーーーー

大泉(…ひとりにされた俺は、そのあとぶらーっと校内をあちこち回った)

大泉(大神さんが鉄板に強烈なツッコミを入れていたのを見て、ああ、あれはいい漫才師になるな、と思いました)

大泉(……いや、そんなボケはいいのよ)

大泉(校舎の方は大して見るものもなくて、随分と肩透かしを食らった)

大泉(…保健室?みたいなとこにテープが貼ってあったのも気になるけど、この北海道の大スターを通さないってんだから誰も入れないだろうねぇ)

大泉(あとあれだ、玄関。ありゃ完全に塞がれてんな。出れない出れない。しかも上にはマシンガンと来た)

大泉(…まぁあの爆発の後だ、本物…でしょうなぁ。僕も撮影で銃は見たり使ったりしたけども…それでもあれは【撮影用の銃】だからなぁ…)

大泉(そのあとはなんと、寄宿舎っつうみんなの寝泊まりするとこを見て回った。なんかねぇ、個室は全部防音なんですって奥さん。なにしてもバレねぇな?)


大泉(ちなみに俺の部屋、どこにあるか教えてやろうか)


モノクマ『大泉君の部屋?ああ、急いで作ったからなぁ…一応そのマップ見てよ。ほら分かるでしょ?』

モノクマ『そのトラッシュルームの横んとこだから。デッドスペース使って人の部屋作るのって疲れんだよね』

モノクマ『すずむしは黙ってトラッシュルームの横にいなさいよ』


※Tips…【すずむし】
【水曜どうでしょう】において、ディレクターであるはずの藤村忠寿(ふじむら・ただひさ)から言われるあだ名。
とある企画内で大泉があまりにも的外れなコメントをした事から、
「すずむしぐらいの 脳みそしかねぇから そんな事しか言えねぇんだ」と罵倒された事がきっかけである。


大泉(正直カチンと来たが僕は大人だ、モノクマに自ら手を出して殺される、なんて真似はしない)

大泉(……とまぁ、色々あって俺は今何をしているのかと言うと、学園内を見回った学生達の報告を聞いているところだった)



102: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 00:02:47.56 ID:IctjOqc6o

◆寄宿舎内、食堂


石丸「---と言うわけで、これで大体の報告は終わったな」

十神「………」

苗木「そうだね……」

大泉(俺はひとりでぶらぶらしてたからねぇ、君らの報告してくれた事っての、大体見ちゃってたんだよなぁ)

大泉(見てないのは厨房くらいかね)

不二咲「やっぱり…これって、どこかに閉じ込めらてるのかなぁ…」


ぎぃっ

大泉(そんな僕達の和やか?な報告会は)

霧切「………待ってちょうだい」

大泉(遅れてやって来た彼女によって崩れた)

十神「霧切…お前、今までどこにいた」

霧切「そんなのどうでもいいでしょ?それより…」

ぱさっ……

大泉「何だい、こりゃあ」

霧切「学園にあったのよ…」


大泉(………僕達の前に広げられたのは)


※参考画像↓(Amazon)
51Cx+KQJ8GL



大泉(【水曜どうでしょう祭 UNITE2013】のポスターだった)

霧切「………」

苗木「………え?」

桑田「なにこれ…シュールギャグ?」

舞園「さ、さすが霧切さん…クールな表情を崩さずにそんなものを出すなんて…」

大泉「………霧切さん」

霧切「間違えたわ」キリギリッ

十神「お前、ふざけているのか?」

霧切「ふざけてなんかないわ。こっちが本命」ぱさっ

セレス「それは?」

霧切「………この建物の地図よ。やはり【希望ヶ峰学園】のようね」



105: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 00:10:51.82 ID:IctjOqc6o

大泉「………そっから立て直すのは無理じゃないかなぁ、霧切さん」

霧切「とにかく、ここが希望ヶ峰学園である事は間違いないわ」くるくるくる

大泉(そう言いながら彼女は【水曜どうでしょう祭】のポスターを丸めている。おい、あいつ持ってく気だぞ)

十神「お前…どこからそんなものを?」

霧切「どこだっていいじゃない……」

大泉「おいおい、冷たい事言うじゃないかよ霧切さん?」

霧切「…いくら相手が大泉洋とて、言えない事もある…分かってください」

大泉「まぁ………乙女の秘密は暴かない主義でね」

山田「しかし、これで情報も【打ち止め(ラストオーダー)】ですか…」

朝日奈「だ、大丈夫だよ!きっと警察が動くに違いないから!」

不二咲「でもぉ…も、もし、警察が来なかったら…」

大和田「………ちっ」

腐川「どど、どうせあんた達…あ、あたしを殺そうと思ってるんでしょ…」

石丸「みんな!何を言っているのだ!」

大泉(うーん…疑心暗鬼になってんなぁ、みんな。一時期の騙されすぎた俺見てるみたいで切なくなるよ)

セレス「して、皆さん?ここで私から提案があるのですか?」

石丸「セレス君っ!発言する時は手を挙げたまえと……」

セレス「……分かりましたわ、これでよろしくて?」ひょい

石丸「うむ!で、何かね?」

大泉(めんどくせぇなぁ、もー…)



106: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 00:27:07.22 ID:IctjOqc6o

セレス「校則……皆さんもう確認されましたよね?」

セレス「これを破ればどうなる事か分かりませんわ…」

霧切「そうね…3夜連続深夜バスに乗らされるかもしれないし」

※Tips…【3夜連続深夜バス】
【水曜どうでしょう】が5周年を記念して開催された一大企画。
【深夜バス】(正しくは夜行バスだが、番組では深夜バスと呼ぶ)に3夜連続で乗るだけの旅である。
【オーロラ号(現在の高速はこだて号)】【ラ・フォーレ号】と、【キング・オブ・深夜バス】の名を誇る【はかた号】と
まさに深夜バス3幹部が集合した、深夜バスファンにはたまらない企画である。

霧切「もしかしたら、リアカーで喜界島を一周する羽目になるかもしれないわ」

※Tips…【リアカーで喜界島一周】
鈴井貴之が映画撮影のため、番組を半年程おやすみした後の復帰企画。2001年2月に放送された。
鈴井復帰により、どうでしょう班が正式に復活した最初の企画のため、みんなで一致団結の輪を描く事を目標に
鹿児島県は奄美群島にある【喜界島】を、4人で反時計回りに一周した。
出演者、およびD陣の怪我が相次いだため、リアカーの【山田君】を引っ張って喜界島を歩く事となった。

霧切「それともカブで日本を」

十神「やはりお前ふざけているだろう」

霧切「ふざけているのはどっち?あなた、着替えたみたいだけど…衣装が変よ」

十神「これは…部屋にこれしかなかったんだ!なぜ俺が【こんな格好を】…」

大泉「…それ【秀樹】だねぇ」

※Tips…【秀樹】
どうでしょうで最も有名な企画のひとつ、【サイコロの旅】の第二弾の時の、大泉の最初の衣装。
当初大泉は「西城秀樹のインタビューをする」と聞き、西城秀樹を意識した派手な衣装でロケに臨んだ。

セレス「……」いらっ

大泉(おやおやセレスさん、お怒りですか?)



110: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 00:49:34.62 ID:IctjOqc6o

セレス「………とにかく、私達はこの校則を守らねばいけません。が、ここで私からの提案です」

セレス「この校則に定められた【夜時間】…即ち、夜の10時から朝の7時まで、各々、外への出歩きをしない…」

セレス「…と言うものです」

石丸「ふむ、やはり学生は早寝早起きが一番だからなっ!」にこーっ

セレス(ちげぇよ黙ってろ)いらっ

大泉(セレスさんって短気なのかね。ポーカーフェイス作ってても、雰囲気が違うって)

葉隠「……夜の出歩きを辞めて何になるってんだべ」

十神「牽制のつもりか、セレス」

セレス「ええ、そうですわ?だって---」

セレス「お分かりですか?今のままでは皆さん、怯えるだけではありませんの?」

セレス「…夜になるたびに、誰かに殺されるのではないか、と…」

苗木「………!」

大泉「はぁー……なるほど、なるほど?それは思いつかなかったなぁ」

セレス「バカにしてらっしゃいますの?」

大泉「いやいやとんでもない、それはいい案だなぁと思っただけじゃあないですかぁ」

大泉「それとも何だい?君は…」

大泉「…自分でそう言うルールを作っといて、自分で破る方法でも考えてるとか?」

セレス「ふふっ、どうでしょうね」

大泉(やっぱセレスさんこえーなぁ…何考えてんだかさっぱり分かんねぇわ、これ。ただ多分頭いいんだろうなってのは分かる)

大泉(でもねえ、ルールは常に変わるんだよ?セレスくぅん。それが僕らだからねぇ)

セレス「ですが、悪い提案ではないでしょう?」

朝日奈「うーん…確かに…」

江ノ島「アタシを殺ろうとか考えてる奴がいるかもしんないって事!?」

大泉(江ノ島さん、その反応若干遅くね?)



112: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 00:59:45.47 ID:IctjOqc6o

大泉(…しかしダメだな。実感ないとは言え、殺人強要された後だ。みんなビビってるのは変わりない)

大泉(そして、誰もがセレスさんの【夜時間は出歩かない】と言う提案に乗っかる。なるようにしてなった展開だねぇ)

十神「ふん…とにかく、俺はもう行く。どうせまもなく夜時間、とやらだしな」

石丸「もう、そんな時間だったのか…」

十神「お前らはお前らでせいぜい仲良しごっこでもやっていろ……」すたすた

腐川「……っ、ど、どうせあたしを殺ろうって魂胆なんでしょっ…!殺されないわよ…」ふらふらっ

石丸「こ、こら!ふたりとも!まだ話は終わって---」

桑田「ならここで終わりでよくね?なんか区切りもいいしよお」がたっ

石丸「……そう、かね…?」

大泉「だな。長話とかあんまり好きじゃないのよ、僕」

大神「では、各々は部屋に戻り就寝する…のだったな」

霧切「ええ、そうね…」

セレス「それでは皆さん、ご機嫌よう」

苗木「おやすみ、みんな……」

大泉(……そのまま、なし崩し的に報告会は終わった。正直途中寝てたけど気づかれなくてよかった)

※Tips
大泉さんは、寝ていても目が開いているタイプの人です。



113: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:17:50.81 ID:IctjOqc6o

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◆個室、大泉の部屋

大泉「はぁ…」

がちゃ

大泉「唯一の救いは、ここがシングルベッドって事かね」

大泉「昔はツインルームの4人使用なんてのがザラだったからなぁ…」


※Tips…【ツインルームの4人使用】
前述の【喜界島一周】での一幕。
経費を削減するために、ツインルームにどうでしょう班4人で泊まる事となったのだが、
その部屋に元からあった「質のいいベッド」と、急遽搬送した「質の悪いベッド」を巡り攻防が繰り広げられた。
夜は「質のいいベッド」に大泉・鈴井、「質の悪いベッド」にDの2人が寝ていたのだが、翌朝カメラを回すと、
「質のいいベッド」に鈴井と藤村、「質の悪いベッド」にDがおり、なぜか大泉は一番質の悪いベッドにいた。
もちろん一睡もしていない。
要約すると、カメラ担当Dの嬉野雅道(うれしの・まさみち)が大泉にベッドを代われと要求し、彼はベッドを泣く泣く交換したのである。
そうした事件があり、早朝から立腹する大泉が放ったのが上記の台詞である。
ちなみになぜこうなったのかと大泉が抗議した結果、「大泉君が一番若手だから」と言う答えが返って来たため、
大泉はさらに「君達といる限りねぇ、僕はいつまで経っても若手だよ」とボヤく事となる。


大泉「………しかもいいベッドだべや。いやぁ、やっぱりスターは優遇されるべきだよねぇ」

モノクマ「みんな同じベッドだけどね?」

大泉「あっそう…」

モノクマ「うん」

大泉「………」

モノクマ「………」

大泉「………なんでいるのよ」

モノクマ「面白そうだったから」

大泉「面白そうだった、って理由で人のプライバシー勝手に侵害してんじゃないよ」

モノクマ「監視カメラがある時点で、プライバシーも何もないでしょ?」

大泉「言うねぇ、君ぃ…いいのかい?僕が監視カメラにあんなものやこんなもの写しても」

モノクマ「それはちょっと困るかもしれないけどさ」

大泉「安田だったら多分真っ先に脱いでるぞ?」

※Tips…【安田】
NACSの2番手、安田顕の事。またの名を【平成の怪物】、【onちゃん】。
よく呑み、よく脱ぐ。あまりに脱ぐので付いたあだ名は【NACSちんちん】。事実なので仕方が無い。

モノクマ「ほんと君達の監視出来ないからやめてくんない?」



115: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:25:37.90 ID:IctjOqc6o

大泉「っちゅうか何よ、ほんと。何しに来たのよ」

モノクマ「いやねぇ、こんなとこに部屋作ってごめんねって言いに」

大泉「今更すぎるべや」

モノクマ「ほんとならもっといいところに作る予定だったんだけどさ、ほら、大泉クンの存在ってほんとイレギュラーだったわけ」

モノクマ「ぶっちゃけ誰よりも驚いてるんだよ?ボクが一番」

大泉「………ん?それってまるで、俺以外は初めっからここに閉じ込める気でした…って言ってるようなもんだけど」

モノクマ「さぁ、それはどうかな?」

大泉「なんだよ、連れないねぇ」

モノクマ「ああ、そうそう…【シェフ大泉】のために素材はしっかり用意しとくからさ。明日にでも、厨房見に行ってよ」

大泉「………そうかい」

モノクマ「ま、キミなら毒がなくても【毒より強い毒(りょうり)】作れると思うし!期待してるよ!!」

大泉「…あんまり言うとなぁ、モノクマ…お見舞いするぞ」

モノクマ「やめてよぉ、半生の鯛の塩焼きとか最悪だから!」

※Tips…【お見舞いするぞ】
【シェフ大泉】の決め台詞的なもの。
彼の料理は(ほとんどの場合)もはや罰ゲーム、と言うか毒である。
言い間違いから定着した【ピストル大泉】の異名のごとく、強烈な料理を繰り出す事を、技を浴びせる事にかけて
【お見舞いする】と言うようになった。
なお、【半生の鯛の塩焼き】は、大泉が実際に作った料理。試食のプロこと安田顕を以ってしてドン引きしていた。

大泉「って言うか詳しいな、君も。もしかして子猫ちゃんなのかい?」

モノクマ「なわけないでしょ。生徒やゲストの事を知ってるのも学園長の務めですから?…じゃ、そろそろ行くよ」

大泉「おう、もう二度と来るなよ」

モノクマ「…おやすみ、大泉クン」

どひゅーーんっ

大泉「…あいつどっから来たのよ…」

ーーーーーーーーーーーーーーー



117: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:33:24.18 ID:IctjOqc6o

ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉(…ベッドはいいはずだったのに、なぜだか俺は眠れなかった)

大泉(胸騒ぎがする、と言うか…なんて言うか)

大泉(……仕事がなくなった。その言葉が、大きくのしかかっていた)

大泉(仕事が、なくなった。……そんなのあり得ない。あり得ない……)

大泉(あり得ない、はずなのに、それが頭から離れない。なんでだ?なんでだよ)

大泉(……鈴井さんは?藤村さんや嬉野さんは……安田は、モリは、シゲは、音尾は?…ドラマは!映画は!!バラエティは?!)

大泉(……嫁は……娘は……)

大泉(あいつらは何してんのよ?あいつらの仕事もなくなったってのかい?)

大泉(……そもそも……無事、なのか……?)

大泉(……分かんねぇ事が多すぎる。分かんねぇ事が…そして、確かめようにも外には出れないと来た)

大泉(ちくしょう、こんなの旅出る前よりなんも分かんねぇじゃねぇかよ…)

大泉(などと思いながら、一体何時になったか…それも覚えていられないほどの時間が経ち……)

大泉(いつしか俺は……)

大泉(……眠っていた)

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118: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:38:16.56 ID:IctjOqc6o

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◆2日目、朝


ピンポーン


……もそもそ


ピンポーン


大泉(……ん……)


ピンポーン


大泉(…あれ、俺いつの間に…寝て、た?)


ピンポーン


大泉「………っるせぇなぁ朝から」

がちゃ……

大泉「………はぃ」

石丸「やぁ!大泉さん!おはようございます!」

大泉「」

石丸「日差しがないので朝と言う実感がないのが唯一残念なとこr」

ばたん

大泉「………」


ピンポーン


大泉(………ですよね)



119: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:46:31.78 ID:IctjOqc6o

がちゃ

石丸「なぜ突然扉を閉めるのですか!」

大泉「…いきなり大声出されたら誰だってビビるしょや…後ろからじゃないだけマシだけどね」

※Tips
大泉さんはかつて、四国の寺で後ろから近づいてきたNACSリーダー・森崎博之の声で心臓が爆発しかけた事があります。
ちなみにこの森崎博之と言う人物、大声対決で牛に競り勝った事があるほどの大声の持ち主なのです。
(森崎博之については後述します)

石丸「それは気が効かずに済みません…つ、次からはあまり大きな声を出さないように…」

大泉「………それで、朝からどうしたの」がしがしがし

石丸「ええ、実はですね…みんなで朝食会を開こうと思うのですが」

大泉「朝食会?」ふわぁ

石丸「ええ。皆で共同生活を送るのですから、是非ともそう言った食事の場を毎朝設けようと言う試みです」

大泉「あらそう…いいじゃない…んで、全員来るのかい?」

石丸「部屋の順番からして大泉さんが最後でしたのでね!皆には既に声をかけてありますが…一部からは返答がありませんでした」

大泉「…なるほどねぇ…分かった、今行く…」

大泉(…石丸君はあれだねぇ…空気を読むってのは苦手だけど…ほんとにまっすぐな子だわ。今時珍しい位には)

大泉(ま、断っても旨味ねぇしな。俺も行くか…っても、ジャージしか着るもんねぇし…まぁジャージでいいか…)



121: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 01:54:16.13 ID:IctjOqc6o

◆食堂

大泉(俺が石丸君と一緒に食堂に行くと、既に数人生徒がいる。あれか、優等生タイプだな?)

大神「ふ、おはよう…」

朝日奈「あ、大泉だ!どっからどう見ても大泉だ!」

大泉「せめて「さん」は付けてくれねぇの、朝日奈さん?」

朝日奈「えー?大泉でも5文字で長いのに、さらにさん付けしたら長いじゃん!」

大泉「長いとか長くないとかの問題かねそれ?」

不二咲「お、おはようございますぅ」

大泉「わぁ不二咲ちゃん、おはよう…つーかまだこんなもんかい?」

石丸「もう一度呼びに戻るべきか…!」

大泉「いや、いいしょ、ほっときゃくるよ…さて」

大泉「朝食会に僕が呼ばれたって事はあれかい、石丸君?僕の料理を食べたいって事でいいね?」

石丸「な、なんと!?いきなり大泉さんの【伝説の料理】が食べられると言うのですか!」

大泉(君にとってぼかぁどんな存在になってるんだい?)

朝日奈「え?でもさぁ、確か大泉の料理って---」

がちゃ

苗木「お、おはよう!」

大泉「おお、苗木君。おはようございまぁす」

大泉(そのあとは次から次へと生徒が来る)

大泉(これはつまり)

大泉(………【お見舞いしろ】って事だろう?)



122: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 02:02:44.70 ID:IctjOqc6o

◆厨房

大泉「………いよぉーし……作るぞぉ」

大神「我らに手伝える事はあるのだろうか……、大泉よ……」

大泉「…んー…ない!」

大神「………そうか」

大泉「とりあえずねぇ…そうだね、昼までには出来るから」

大神「」!?

大泉「そうだねぇ…今回はあれかな?【スープカレー】なんてのはどうかな?」

※Tips…【スープカレー】
大泉を始め、TEAM NACSの好物。
大泉は好きが講じて【大泉洋のスープカレーのスープ】を作ったり、【本日のスープ】と言う曲を書いたりしている。
北海道発祥のソウルフードで、カレールーをスープ状にした中にゴロゴロと大きく切った野菜が入っている事が多い。

大泉「大丈夫大丈夫、スープカレーは不味くなり得ないから!」


………スープカレーは不味くなり得ない………
この慢心が、のちに大泉洋の首を絞める事になるとは、思いもよらなかったのである……



124: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 02:12:49.49 ID:IctjOqc6o

朝日奈「大泉さぁ、料理作るとか言ってたけど……全然出て来ないよ?」

大和田「腹減って来たな……」

がちゃ

霧切「おはよう…あら?大泉さんは?」

葉隠「大泉っちなら、確か厨房にいたと思…え?」

霧切「………!!」わなわなわな

苗木「ど、どうしたの?霧切さん」

霧切「ま、まさか…大泉さん、作って…作っているの?料理を…」

舞園「き、霧切さん、そんなに震えるような事ですか?それって…」

霧切「………」さあぁっ

苗木(霧切さんの顔が青ざめている…)

霧切「………今はまだ………朝ね。みんな……覚悟して頂戴」

霧切「彼の…【シェフ大泉】の料理は………恐らく、昼までは出て来ないわ」

ざわっ……

セレス「…ひ、昼?ですか…こんな時間から調理して…昼?」

霧切「あの男は、北海道のイベントで400人分のカレーを作った時こそ制限時間内に収めたわ。けれど」

霧切「あれはオクラホマの力あってこその行為」

※Tips…【オクラホマ】
オフィスキュー所属のお笑いコンビ。
太っている方・河野真也と、天然ボケの方・藤尾仁志からなる。
大泉の舎弟的な存在であり、大泉のラジオ番組のアシスタントを務めたことも。

霧切「ひとりで16人分作ろうとして、いつも通りに行けば昼…に出来ていれば御の字ってところね」

桑田「………げ、マジかよ」

江ノ島「バッカじゃないの…!?」

霧切「今はただ、待つしかないわ…美味しい料理が出来るのを、ね…!」ごくり



134: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 10:03:30.10 ID:IctjOqc6o

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◆調理開始からまもなく1時間


大神(…ありえん…)

大神(何なのだ、こやつは…)


大泉「あとはねぇ、こうやって煮込むだけだから」

大泉「大丈夫だって!今回はスープに!なんと!【ベル食品】さんから発売されている!この!
僕がプロデュースした【本日のスープカレーのスープ】を使いますっ!」どどん

※Tips…【ベル食品】
道民なら恐らく、誰でもご家庭で1度はお世話になっている会社。【ジンギスカンのたれ】が有名である。
焼肉のタレは、北海道では【ベル食品】か【ソラチ】かで好みが分かれる。
CMソングの「べーるべるべる ベル食品♩」でおなじみ。


大神(なぜ野菜を切るだけでこんなにも時間がかかっているのだ?)

大神(しかも…素揚げ、と言ったか。切った野菜を油で揚げたようだが)

大神(…カボチャが心なしか焦げていたようにも見えるのだが…言ってはいかんのだろう)



大神「して大神氏、それはあとどれほど煮込ん」

大泉「そうだね…野菜も肉も入れたし………1時間くらいかな?」

大神「………」

大泉「ほらぁ、スープカレーにはお馴染みのね、チキンが柔らかくならないから」

大神(あの肉も冷凍ものを使っていたが、多少まだ凍っていたのでは?)

すたすた

大神(………待ち兼ねた生徒達が、厨房までやってきた)

石丸「いつまで作っているのですか、大泉さん」

朝日奈「お腹空いてきちゃったよぉ…」

大泉「うん、あと1時間くらいで出来上がると思うよ」

石丸「」

朝日奈「」

大和田「朝飯は…バナナとかでもいいぜ、俺は…」

霧切「………大泉さん、私達は朝食を軽く食べて再び探索に出るわ。いいですか?」

大泉「そうかい?僕ぁもうこの鍋から離れらんないからなぁ、いいよぉ」

大泉「帰って来る頃にはちゃーんと出来てるから」

葉隠「……なぁ大泉っち、それカレーだよな」

大泉「勿論そうだよ?君ぃ、どこを見てそんな事言ってるんだい?」



135: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 10:06:49.68 ID:IctjOqc6o

葉隠「………メシは?」

大泉「ん?」

葉隠「いや、白飯は?」

大泉「………え?」

石丸「………」

朝日奈「………」

苗木「え?…今、えって…」

大泉「………」(動きが止まった)

葉隠「………まさかとは思うけど…忘れてたとか………」

大泉「大丈夫!今から用意しても間に合うから!」くるっ

苗木「忘れてたんですね?」

大泉「うるせぇなぁ!僕が間に合うってんだから間に合うんだよ!いいから探索に行きなさいよ、君達は!」

大泉「大体ねぇ、僕が調理するってんだから時間かかるのなんて皆知ってたでしょう?」

大泉「第一、今スープ煮込むのに時間かかるって言ったじゃない!その時間を利用してだよ、炊きたてのご飯で食べさせてあげようって寸法だっての」

大泉「それが何だい、君達はいきなり「白飯は?」だの「忘れてたんですね?」だのとやいやい言い出して…」

大泉「今から炊くっつってんだから安心して探索でも何でも行きなさいよ!」

苗木(逆ギレ。それもとてもとても見事な逆ギレだった)

霧切(これがあの【シェフ大泉】なのね…恥も外聞もかなぐり捨てて笑い出したい気持ちでいっぱいだわ…)ぷくくく

大神「…う、うむ、そのようにしよう…行くぞ、皆…」

石丸(これはどこから注意すればいいのだ?ぼ、僕の風紀が、倫理観が崩れる音がする)

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136: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 10:16:58.04 ID:IctjOqc6o

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◆それから数時間後、昼の食堂


霧切(あれから遅れてやって来た生徒などもいる。彼らと合流し、学園を見回ったのだけれど)


霧切「…どこにも脱出の糸口はない、わね」

苗木「くそっ…」

セレス「ところで皆さん、まもなくお昼ですが」

石丸「大泉さんの料理は出来上がったのだろうか」

霧切「大丈夫よ…大丈夫だと思うしかないわ」


<やべぇスープ味しねぇ!


石丸「…今、厨房から不吉な声が聞こえたのだが?」

霧切「大丈夫よ!」

苗木「ほ、ほんとに?」

霧切「ええ……昔NACSに振る舞っていた時はそれなりに食べられていたから」

※Tips
大体今から6~7年前位です。

大和田「それってよぉ…」


<出来たぁーっ!!


舞園「あ、出来上がったみたいですよ!」

苗木「ぼ、ボクがまず味見するよ…それまで舞園さんは食べないで」

舞園「え?」

石丸「折角の料理が冷めるではないか、苗木君…それに、僕から見ても調理の腕前はそれなりだった。」

石丸「恐らく、食べられないものは出ないはず…」

こつ…こつ…こつ…

霧切「来たわよ…【執行人】が…」

※Tips…【執行人】
【シェフ大泉】の異名のひとつ。
つまり、【おみまいする人】である。



141: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 12:57:14.12 ID:IctjOqc6o

こつ…こつ…こつ…


霧切「…彼が【炎の料理人】…」

霧切「料理を作るためだけに畑を耕し、皿を作り、パイ生地を2度も腐らせ」

霧切「挙句「調理していないものが一番美味しい」とさえ言われた、伝説の料理人」

こつ…こつ…こつ…


霧切「その名も、【シェフ大泉】」


こつ…こつ…こつ…

ぴたっ

苗木「………!」

セレス「あれが…」

大和田「お、おう…」



大泉「…ピストル大泉へようこそ」


大泉「撃ち抜くぞ!!」

どどんっ



※Tips…【ピストル大泉】
もともと【ビストロ大泉】の言い間違いである。
が、完成した料理がまるで拳銃に撃ち抜かれるかのような衝撃を伴うため、定着した。
【車内でクリスマス・パーティ】などでその勇姿を確認出来る。



143: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:08:23.76 ID:IctjOqc6o

大泉(不本意だが、大変不本意だが、僕もエンターテイナーの端くれだ)

大泉(僕に作られたイメージを崩すわけにはいかないのだ)

大泉(そう、霧切さん。この子猫ちゃんが僕に抱いてくれているこのイメージを崩すわけにはいかない)

大泉(ゆえに僕は、涙を飲んでピストル大泉として、スープカレーを作ったのだ)

大泉(そうだろう?そう言う事なんだ)

大泉(あ?誰だ?実際料理してもマズイもんしか作れねぇだろっつったやつ、おぉい、出てこいよ!)

※Tips
一応、美味しい料理を作る事もあります。
放送上カットされる事が多いようです。


石丸「お、おお、大泉さん……それで」

朝日奈「朝、ドーナツとバナナとリンゴしか食べてないからお腹ペコペコだよー!」

大泉「割と食ったなおい!」

桑田「そんなのいいから、さっさと飯食いません?」

石丸「だが……」

大和田「そうだな。飯はどれっすか」

石丸「………うむむ…」

大泉「こちらですよぉ、はい!僕のねぇ、特製スープカレーですよぉ」ことんっ

大泉「あぁそうだ、白いご飯も運んで頂戴」

大神「承知している」ことんっ

舞園「わぁ…美味しそうですよ!」

苗木「ほんとだ……匂いもいいし」

霧切「お皿にカレーの香り漂うスープと、素揚げした野菜がたっぷり、それに……大きなチキンレッグ」

大泉「ええ。今回はスープカレー初心者もいそうだから、シンプルに定番のチキンにしてみましたよぉ」

大泉「具材はカボチャ、ジャガイモ、ニンジン、オクラ、ブロッコリー、それとピーマン、レンコンをそれぞれ一旦素揚げしたのを盛り付け」

大泉「ジャガイモとニンジンはスープと一緒にねぇ、ちょっと煮込んだから多少は柔らかくなってるはずだよ」

大泉「チキンレッグも勿論、じっくりとろとろと煮込んで煮込んで……」

朝日奈「いただきまーすっ!」

石丸「こ、こら朝日奈君!まだ全員分の料理は出終わって……」

朝日奈「」ぱくっ

葉隠「気の早い子だべ」

朝日奈「」ぶふぉっ

苗木「!?」



145: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:15:39.92 ID:IctjOqc6o

朝日奈「~~~~~!?」じたじた

石丸「………え?」

大神「む?朝日奈?」

霧切(…来たわね!やはり!)

ぎぃ……

腐川「…なな、何よ…何の騒ぎよぉ…」

苗木「あ、腐川さん」

山田「その…こ、これから昼食と言う名の罰ゲームを執行するところなのですが」

腐川「何があったらそうなるのよ」

こつこつこつ

大泉「ほら、全員分あるからねぇ?お代わりもあるよぉ?」ことん

舞園「た、食べても大丈夫なんでしょうか…」

苗木「多分大丈夫……い、いや、ボクが味見するよ……」E:スプーン

苗木「」ぱくっ

大和田「な、苗木!」

腐川「何?ただご飯を食べてるだけ、じゃな」

苗木「」ぶはっ

腐川「!?」

苗木「かはっ、こほっ……!」

霧切(正直、この先の展開を考えたら笑いを堪えるのでいっぱいよ)かたかた

山田「ひいい!?苗木誠殿がむせてるぅ!?」

苗木「かっ………辛………!」

大泉「おやぁ、苗木くぅん」

苗木「」!

大泉「お水はここにあるよぉ…だからじっくり」

大泉「ゆっくり食べて行けよぉ…」ねっとり

苗木(コロシアイはもう始まってたんだな、ボクはそう思いました)



147: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:21:30.81 ID:IctjOqc6o

ーーーーーーーーーーーーーーー
◆それからしばらく


桑田「」

不二咲「」

大和田「」

腐川「」

苗木「」

朝日奈「」

山田「」

石丸「」

十神「」←巻き添えを食らった




死屍累々




江ノ島「ちょっと辛いけど…食べられない事もないかも」がつがつ

霧切「けほっ、けほっ…さ、さすがシェフ大泉…!」

大泉「あれあれ、みんなどうしてそんな無言になっちゃってるの?」

葉隠「お、俺はやめとこうかn」

大泉「まぁそう言わず食えよぉ…何か?僕の料理にケチつけようってんのかい?」

葉隠(いやいやあの光景を見て食べようって思うやつはいねぇぇぇ!!)

大泉「そう言わずにさぁ……おみまいされてけよ、葉隠くぅん」

葉隠(あ、俺死んだな)

江ノ島「あれ?なんでみんなそんな顔してんの?」

江ノ島「おかわりくださーい」

大泉「君よく食うねぇ、ギャル曽根みたいだよ」

霧切「そう言わず食べてごらんなさいよ、葉隠君?」

葉隠「」ぶふぉっ

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149: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:29:29.28 ID:IctjOqc6o

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◆2日目の夕方


石丸「結局、大泉さんの食事をおみまい?されて1日が終わってしまったな…けほっ」

江ノ島「はぁ?あんたら軟弱すぎんじゃないの?」

大和田(あんだけ辛いカレー食って平然としてるオメェは何もんだよ)

十神「……っ!俺は今まで何を…」

霧切「あなたはさっきまでシェフ大泉におみまいされていたの」

十神「どういう意味かさっぱり分からん、説明しろ」

舞園「うーん…でも、確かに辛いけどスープは美味しかったですよ」

大泉「だろぉ?いやぁ、アイドルは分かってるねぇ」

苗木(目が笑ってないよ舞園さん、ハイライト消すのやめて)

葉隠「」

不二咲(これが全部食べられたら強くなれるかなぁ……)

朝日奈「口直しにドーナツ食べよーっと!」

大泉「君、ほんと食うなぁ!」



大泉(と、こんな調子で試食会を開いていたら1日終わっていた。マジだ。本気だ)

大泉(まぁ僕が料理するったら時間がかかるのは当然の事だからねぇ。そこはみんな分かってもらわないと困るよ)

大泉(しかし高校生におみまいするってんで、ちょっと辛さ抑えたつもりだったんだけどな)

大泉(やっぱ味見しなきゃダメだな)

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151: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:37:07.18 ID:IctjOqc6o

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◆2日目、夜
◆大泉の個室


大泉「あっという間に夜か。うーん」

大泉(………どうも外の光がないと、今何時なんだか分かったもんじゃねぇなぁ)

大泉(だってそうだろう?今は夜だっつったって、もしかしたらそれは単に時計を弄って夜に見たててるだけかもしれない)

大泉(職業柄、僕ぁそう言う「演じる事」をやるわけだから…こう言った状況ってのは、どうも疑ってしまう)

大泉(果たしてそれは事実なのかと)


モノクマ「あのさぁ」

大泉「………なんだ、また来たのかい」

モノクマ「厨房になんかすごい辛いカレー置いてったの、君?」

大泉「あ、あー…まだ食い切らなくて残ってたかもしんねぇなぁ。それが?」

モノクマ「あれ殺人兵器じゃん。なに、どうやったらあんな風に作れるの?」

大泉「企業秘密だね。それにモノクマ、君は見てたんだろう?俺の作業風景をさぁ」

モノクマ「見てて分かんないから聞いてるんですけど?」

大泉「全く……なんだい、君は。おみまいされたいのかい?君が?それとも、君の中の---」

モノクマ「中に人なんていません!」

大泉「………ああ、そうかい。ならいいけど」

大泉「…って言うか出てけよ。二度と来るなっつったべや」

モノクマ「クマだけに?」

大泉「べやー?」

モノクマ「………」

大泉「………殺すぞ」

モノクマ「やめてよぉ(棒読み)」

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153: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 13:44:47.58 ID:IctjOqc6o

ーーーーーーーーーーーーーーー
◆3日目、朝


ぴんぽーん

がちゃ


石丸「おはようございます、大泉さん!料理はもうしないと言う条件付きにはなりますが、朝食会に来てください!」

大泉「おお、石丸君の笑顔が歪んでるよ。ぼかぁね、こんな純真な青年の笑顔を壊した事を一生後悔するかもしれんね」

大泉「分かった…朝食は作らないから、行こうか」

石丸「ええ!」

大泉「ちょっと支度するよ。待つの辛いなら、先に行ってても…」

石丸「いえ、それならば待ちましょう」

大泉「…ん?そうかい?」


がさがさ
じゃばばばは…


大泉(………あれ?昨日全員におみまいしたよなぁ?誰か抜けてるような……)


石丸「どうかしましたか?大泉さん」

大泉「……いや、ちょっとねぇ」

石丸「はぁ……」すたすた

大泉「それで、今日は誰が朝食作るってんだい?」

石丸「それはですね…」



162: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 15:01:29.14 ID:IctjOqc6o

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◆食堂


大神「おお、今日も早いのだな、大泉氏」

大泉「…なんかむず痒いねぇ、その氏ってやつぁ…まぁいいか。んで、朝食は」

大神「今回は我と朝日奈が作らせてもらった。存分に召し上がってくだされ」

ことっ…

大泉(わぉ、和食セット。サバ味噌と味噌汁、ご飯、お漬物。シンプルイズベスト)

大泉(漬物はさすがにモノクマが仕入れたやつだろうなぁ。が、それ以外は彼女らの準備したものだ)ぱく

大泉「うまいっ!」

※Tips
大泉さんの食コメントはやったらめったら早いです。

大泉「味噌みそしてんなと思ったけどそんな事ぁないね、このいい塩梅のサバ味噌!」もぐもぐ

大泉「俺もさぁ、【豚一家】って呼ばれて全国いろんなもん食って来たけど、やっぱこういうシンプルな和食が一番うめぇなぁ」もぐもぐ

※Tips…【豚一家】
HTBのグルメバラエティ【おにぎりあたためますか】内のレギュラー陣の呼称。
大泉と戸次重幸、HTBアナウンサーの佐藤麻美の3人の事である。
彼らは常にロケで1日数件の店をハシゴするため、かなりの量を食べている。

大神「そう言って褒められるのが一番ありがたいものだ」

大泉「……んっ、お味噌汁もうまいっ!」

石丸「昨日は僕達がもてなされたので、今日は彼女らがもてなす、と言う話になったのです」

大泉「あぁ、そうだったの…うんうん、漬物も美味いじゃないの」

朝日奈「ご、ごめんね、漬物だけは出来合いのやつなんだけどさ」

大泉「いやぁ、でもこの食事にこれを出すって事が大事だよぉ。程よいバランスがたまらんね…そんでまた白いご飯がまぁ美味い」

大泉「炊き方にこだわったりとか?」

大神「否。我らは炭酸水を使って米を炊いて見たのだが」

大泉「………ほぉ、炭酸水ねぇ!」

朝日奈「炭酸が抜けないように注いで炊くと、ご飯がふっくらするんだって!」

大泉「いいじゃないいいじゃなぁい…いやぁ、最高!女子高生の手作り朝食最高ッ!」



172: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 18:05:24.57 ID:jWqvFiiXo

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◆3日目、昼
◆校舎1階、玄関ホール前


大泉「さすがに3日目、暇だねぇ」

大泉(調べられるところは調べ尽くしちゃったらしいし、生徒達も時間を持て余してるって感じかな)

大泉(………いやしかし、こんなにやる事ねーってのもきっと初めてなくらいやる事ねぇなぁ…)

大泉「…そういやぁ、【超高校級】ってどんくらいすげーんだろ」

大泉「基準が分かんねぇもんなぁ…ん?」


ばったり


桑田「あ?」

大泉「……お、桑田君じゃないですかぁ」

桑田「こんなとこで何やってんすか?」

大泉「いやね、やる事もないってんで散歩でも来たわけよ。君こそ何を?」

桑田「そ、それはいいだろ別に…」

大泉(おっとぉ?思春期のいけない遊びか?)

桑田「………それより!」

大泉「何よ、なしたのよ」

桑田「…もうあんな食いもん出すのだけは無しな?」

大泉「ははは、あれはジョークだよ?半分位」

桑田「料理にジョークとかあんすか?」

大泉「まあね」

桑田「分かんねぇなぁ、あんたが何考えてんのか…」

大泉「っくくく、大した事ぁないさ」

桑田「その大した事が既に俺の範疇超えてそう、っつーかなんつうか?」

大泉「言わんとする事は分かるけどねぇ。そんなに崇高な人間でもないって」



173: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/27(火) 18:12:59.67 ID:7Jtrd/nKo

桑田「崇高とかよく分かんねっすけど…得体が知れねー感じ?」

大泉「…くくくく、あぁそう?僕ぁ言う方であって、言われる方ではないと思ってたね」

桑田「……どーゆー事っすか?」

大泉「いいじゃない、あとからゆっくり話すよ。ま、立ち話もなんだし、どっかで座ってお喋りしない?」

桑田「あー……」

大泉「それにひとつ聞きたい事もあったし」

桑田「聞きたい?オレに?」

大泉「うん、まぁ誰でもいいと言えばいいんだけど、君がいいかなぁ」

桑田「え、マジ何聞く気っすか…」

大泉「………あぁ、そっか。体育館にしようか。」

桑田「は?」

大泉「確かめたい事ついでだよ。体育館なら胡座でもなんでもかけるしょ?」

桑田「え?ああ、でも何で体育館…」

大泉「ほら、桑田君って【超高校級の野球選手】なんでしょ?」

桑田「…あ、その事っすか。ああ…」

大泉(野球って聞いて露骨に嫌そうな顔したねぇ。どんだけ嫌なの?)

大泉「え?もしかして俺にその実力見せんのいや?」

桑田「あー、そ、そう言うわけじゃなくって…」

大泉「なら素振りでも投球でも見せてよ、1回でいいからさ!」



188: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:35:28.17 ID:LmLInNUCo

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体育館






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189: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:36:21.98 ID:LmLInNUCo

大泉(野球っつっただけですげー嫌そうな顔されたぞ?おい。どっちだ?出し惜しみしてんのか、それとも本当に…)

大泉(理由が分かんねぇしなぁ…もったいなくねぇか?褒められるもんがあるってのに嫌がるのは)

大泉(……さーて、どうやって彼のご機嫌をお伺いしたもんか………)


大泉「こう見ると普通の体育館なんだけどねぇ」

桑田「…まぁ確かに…」

大泉「これで殺し合いしろッ!なんて言われてなきゃよかったんですけどねぇ」はぁ

大泉「そしたらさぁ、桑田君も一緒に、ほらぁ。みんなでキャッチボールでもやりながら…ねぇ?」くるっ

桑田「………」イライラ

大泉「……ぉお?何、どうしたの?そんなイライラしちゃってぇ。体育館嫌い?」

桑田「いや、そんなんじゃ…」

大泉「あ、そうか…分かったぞ。こんなちっちぇえとこじゃ野球出来ねぇもんな!」

桑田「」!

大泉「やっぱ野球ったらグラウンドでやるもんだから、体育館しかねぇのがヤなんだろ、桑田君」

桑田「やんねぇ」

大泉「………何ィ?」

桑田「野球はもうやんねぇっすから」

大泉「あれぇ?どうして…」

桑田「嫌いなんっすよ、オレ。ああ言う感じの」

大泉(おお、いきなりのカミングアウト!僕もさすがに驚いちゃうなぁ…隠されるよりはマシだけど)



190: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:37:19.07 ID:LmLInNUCo

桑田「野球なんて泥臭いだけって感じしません?なんか無駄に頑張っちゃってっし、カッコ良くねーし…」

大泉「………」

大泉(そんな事ぁないけどねぇ。日ハムかっこいいよ?日ハム。稲葉選手とか、大谷君とかねぇ…あと多田野?)

桑田「だからオレ」

大泉「…おぉ」

桑田「ミュージシャンになりてーんっす」

大泉(…だから、の前後結びついてねぇぞ、大丈夫か?)

桑田「真澄じゃなくて圭祐の方のクワタ目指してぇっつーか…」

大泉「やりたい事と才能が必ずしも比例するとは限らない、ってやつ…ね」

大泉(なんかそんなセリフあったな。なんだったべ)

※Tips
【SPEC】と言うドラマで、安田さんがそんなセリフを言うシーンがありました。

桑田「そしたら…」

大泉「そしたら?」

桑田「………近所の美容室のおねーさんも、オレの事好きになってくれんじゃねーかと思うんすよね!」

大泉(思ったより理由がショボイ)



191: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:38:09.23 ID:LmLInNUCo

大泉(…いやいや、ショボくないショボくない。思春期ってのはそんなもんだよなぁ)

桑田「おねーさんはそう言うカッコわりーの嫌いそうだし?あんま野球興味ねーって言ってたし…」

桑田「だから、オレ…マキシマムカッケーミュージシャンになるんす!」

大泉(なんか新しい単語出てきたぞ、なんだ「マキシマムカッケー」って。その単語なまらだせぇ!気付け桑田!)

大泉(………待て待て、そう簡単に切れちゃいかん。俺ぁ大人だぞ)

大泉「…ミュージシャンねぇ…いい夢じゃあないの。何、桑田君、楽器弾けるの?」

桑田「いや全然」

大泉「!?」

桑田「オレはヴォーカルで…あとは適当にギター弾いてくれるヤツ探せば売れるっしょ」

桑田「そんでマキシマムカッケー感じに曲作って!売れる!どかんと!オレの才能ってそっちもあると思うんすよね!」

大泉「…確認だけど、それ本気で言ってんだよね?」

桑田「当たり前じゃないっすか!オレの歌でオリコン1位取る気満々っすから!」

桑田「そしたらすげーモテますよね!?」

桑田「ま、バンドなんて簡単に組めるもんですし?」






大泉「」カチッ




大泉(前言撤回、やっぱショボイわ)



192: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:38:46.35 ID:LmLInNUCo

桑田「な、なんすか大泉さん、そんな怖い顔しなくたって」

大泉「………僕の事務所にもね、バンドが何組か所属してんだ」

桑田「へ?」

※Tips…【事務所所属バンド】
CREATIVE OFFICE CUEアーティスト部門(A-CUE RECORDS)と言うものが存在する。
現在の所属アーティストは3組。

大泉「…だから、バンドってのがどんだけ大変かは、分かるつもりだよ」

大泉「君には覚悟があるのかい?」

桑田「お、大泉、さん?」

大泉「君が言ってたさっきのが本気なら、それだけ覚悟があるってこったろ?」

大泉「何があっても、どんな事があっても、絶対に…絶対に、音楽やめねぇぞってだけの、覚悟が」

桑田「……オ…オレは」

大泉「そうじゃないなら」

桑田「……っ」びくっ

大泉「簡単にバンドやれるとか、売れるとか言うなよ…!」

大泉(…【あいつら】は、それでも、何があっても…それでも絶対にやめねぇって言って続けたんだから)

大泉(ってやっちまったよ、おい。折角優しいお兄さんでいるつもりだったのに、もおぉ)

大泉(モノクマだ。モノクマが悪ぃんだよ、こんなとこに閉じ込めやがって)



193: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:40:06.15 ID:LmLInNUCo

大泉(だいたいモノクマは何がしてぇんだってんて話だよ。学生とっ捕まえてよぉ…)

桑田「……オレは、そんな…そんなつもりは」

大泉「………はぁー」がしがし

桑田「…っ、なんすか…いきなりキレて…」

大泉「んまぁ…君がそう言う事で、そう思う人もいるんでないの?って事だよ」わしわし

桑田「……はぁ」

大泉「いいね?そこは気をつけにゃならんよ。君が例えば、ほんとにやりたい事が見つかった時に---」

大泉「簡単だッ!こんなの誰でも出来るッ!って言われたら腹立つだろ?」

桑田「………はは、そっすね」

大泉(空笑いが虚しかった。ぼかぁね?シリアスな空気感を作る予定はなかったんだよ?)

大泉(ただね?僕だってね?そう言うところがあるんだよって言うのを全国の子猫ちゃんに見



195: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:40:47.29 ID:LmLInNUCo

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体育館前ホール








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196: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:41:47.76 ID:LmLInNUCo

大泉「おや、君らは」

舞園「大泉さんに…桑田君?」

苗木「どうしたんですか?体育館で…」

桑田「いや、オレのスイングが見たいっつーからバット振ってたんだよ」

大泉(概ね合ってる。あのあと素振りさせたからな)

舞園「………そうだったんですか」

大泉「ちゅうか、いつからいたの?全然気付かんかったけど…」

舞園「今来たところですよ、ね?苗木君」

苗木「え?えー…ああ、そ、そうなんです」

桑田「デートかっつーの…」ちっ

舞園「デートです。」

苗木「ふたりとも何言ってるの!?」

桑田「デートかよ!?おい、苗木ぃ!オメー舞園ちゃんと、で、デートだぁ?!」

大泉(………おや?なんだか僕は嫌な予感がするんだけどねぇ)



198: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/28(水) 23:43:17.06 ID:LmLInNUCo

苗木「…はぁ、それじゃあ……そろそろ行こうか、舞園さん?」ごとっ

大泉「おぉい、何持ってんだよぉ!?あぶねぇじゃねぇか!」

舞園「摸擬刀です!」






摸擬刀






舞園「苗木君の部屋に置いておけば、護身用になるんじゃないかって」

大泉「そう言うさぁ、あぶねぇもんを振り回すんじゃないよぉ!」

桑田「ってか、なんでそんなもんを護身用に持ってこうとしてんだ?」

舞園「苗木君が変な人に襲われたら困るからですよ!」

大泉「普通逆じゃあないかね」

苗木「あ…」

大泉「…何よぉ」

苗木「手に金粉ついた…」

大泉「っはっはっはっはwwwww」←笑いながら崩れ落ちた

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214: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:47:39.74 ID:gWyqM2r9o

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◆3日目、昼
◆玄関ホール


大泉(僕が芸能界の先輩として、桑田君に世間の厳しさをビシッと教えてあげました)

大泉(いやー、なんて優しいんだろうなぁ俺。…っても、あれモノクマも見てんだろ?)

大泉(恥ずかしいねぇ、せめて僕に対する認識は「イレギュラー」程度に抑えててもらえればよかったんだけど)

大泉(これでマークでもされてみろ?やりにくいぞぉ、色々と)

大泉(…しかし、いっこ気になる事が出来ちまったな…舞園さんがいりゃいいんだけど、あの後すぐ別れたし…)

ぴたっ

大泉「…ん?」

石丸「………」

大泉(玄関ホールに…石丸君?折角だからちょっと話して……っておい)

大泉(なんか男とばっかりつるんでんな…これじゃ、どうでしょうん時から変わってねぇよ全く)


※Tips…【どうでしょう班】
タレントの大泉・鈴井と、Dである藤村・嬉野の4人を合わせた総称。【旅のカリスマ】である。
男4人で様々な国に行くが、4人一部屋にされる事も多い(その際大泉は「ウィーアーオールメン」と抗議)。
「番組と言う利害関係で結ばれた4人」(藤村談。友人ではないらしい)
カメラの前では常に年功序列のない罵り合いが(主に大泉と藤村の間で)繰り広げられる。
実際は、大泉は藤村を「藤村さん」と呼び親しんでいるのだが、カメラの前では「ゲンゴロウ」「かぶとむし」呼ばわり。
一方、スタッフであるはずの藤村も、カメラが回っていると「すずむし」「地図の読めないバカ」と罵倒する。
また鈴井は大泉の事務所社長のため、立場は鈴井の方が上なのだが、時に鈴井のミスで力関係が逆転する事もある(【ミスターインキー事件】を参照)。

大泉「おい、おおい、石丸くぅん」

石丸「ああ、大泉さん?こんにちは!」

大泉「よう。君はこんなとこで何してるんだい?」



215: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:49:37.74 ID:gWyqM2r9o

石丸「僕は…この扉に開ける方法が無いかどうかと思案していたところです。このままでは僕達は置いていかれてしまう…」

大泉「置いていかれる?」

石丸「学業ですっ!外では恐らく、勉強が進んでいるはずなんですからっ!」

大泉「ああ、まぁそうねぇ…」

石丸「……失礼しました。それで大泉さんは何をなさっていたんですか?」

大泉「僕ぁやる事がなくってぼーっとその辺歩いてんだけどさぁ」

石丸「そうでしたか…ぐぬぬ、大泉さんの仕事まで奪うとは、おのれモノクマ!」

大泉「そこまで怒らんでもいいんだけどねぇ」

石丸「ですが!」拳ぎゅっ

大泉「おぉい、なんだか温度感高いねぇ」

石丸「学生は学ぶ事が本分…それはこの校舎でも出来るでしょう」

石丸「学生は学生であるうちは学ぶべきなのですッ」

大泉「言わんとしてる事は分かるよ、まぁ…俺あんま勉強してなかったけど」

石丸「そして大泉さんは俳優と仰られていたので、演じるのが本分…」

大泉(本分なのかねぇ。楽しくはあるけどもね?)

石丸「ならば日々演技をすると言うのが常と言うものッ!」

大泉(その発想は分からん。って言うかそれ言い出したら、人間なんて常に演技してるもんなんじゃあないの?)



217: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:51:21.82 ID:gWyqM2r9o

石丸「しかしっ!」

大泉(…何か突っ込みどころはいっぱいあるけど、とりあえず最後まで話聞いて見るか)

石丸「僕達相手に演技しても、それは練習にもならないでしょう!」

大泉「ん……?なんで?」

石丸「簡単な問題を解き続けても、新しく難しい問題が出た時に解けるとは限らない」

石丸「それと同様です。僕達のような素人相手に、大泉さんの技術を使っても…」

石丸「その力を引き上げる人物がいません」

大泉「…練習ってのは、必ずしも上手くなるためだけにやるもんじゃないと思うけどねぇ」

石丸「え?」

大泉「同じような問題を何度も解く…そしたら、その問題をより早く理解出来るようになる」

大泉「僕ら俳優ってのは【自分の中の引き出し】との勝負だ。それを増やすための努力に」

大泉「素人も玄人もいねぇって」

大泉(さすが俺、かっこいい事言ったよ今。子猫ちゃん達、聞こえてるかな?)

石丸「おお…なるほど!そんな考え方もあるのですね!今後の参考とさせていただきますッ!」

大泉(こいつほんとに意味分かってんのか?)

石丸「では、僭越ながら僕でお相手させていただきます!」

大泉「………は?」

石丸「どうぞやってくださいッ!」



218: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:52:43.23 ID:gWyqM2r9o

大泉「…ちょーっと待った…ん?お相手?何の?」

石丸「演技の、です!」

大泉(わけがわからないよ)

石丸「大泉さんの本分は【演技】っ!ならば毎日、演技に勤しむ必要があるでしょうっ」

大泉(おまえはなにをいっているんだ)

石丸「ですから、ここは僕が相手となります。演技的指導をッ!見て見たいのですッ!」

大泉「………あぁたは充分演劇っぽいから大丈夫だよ、うん」

※Tips…【あぁた】
大泉、ならびにSTV(札幌テレビ放送。前述したHTBとはまた別の局)
のアナウンサー木村洋二(きむら・ようじ)が使う、相手の呼び方。

石丸「な、なんと…そうですかっ…!」涙ぶわっ

大泉(やっぱめんどくせぇ、こいつ!)

石丸「で、ではっ!大泉さん!やりましょうっ!」

大泉「よぉし石丸君、その前にまず座れ」



大泉(………その後石丸に、「俺別に毎日演技したいわけじゃねーから」と懇切丁寧に説明した)

大泉(まだ分かってなかったんであれだな。今度は【どうでしょうゼミナール】でも開講せにゃいかんか)

※Tips…【どうでしょうゼミナール】
通称【試験に出るどうでしょう】シリーズの設定、全3シリーズ。大泉は講師、生徒役に安田(日本史編は鈴井も)が参加。
通常のゼミと違うのは、問題として出る地理・歴史をフィールドワークとして現地で確認する点。
ただし第1回においては大泉は回答者であり、問題に間違えた時点で即拉致され現地に連れて行かれていた。
その際、安田は大泉が試験で合格点を取るまで、司会としてスタジオに監禁を余儀無くされた。
いずれも罰ゲームは【四国八十八ヶ所巡礼】である。
なお大泉は【高校地理歴史】の教員免許を取得しており、自身もまた歴史が得意科目である。

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219: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:53:58.50 ID:gWyqM2r9o

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食堂





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大泉「うどん!」


※Tips…【うどん】
どうでしょう班、もしくはNACSリーダー・森崎博之の好物。
彼らは【四国八十八ヶ所】巡礼などをした事があるのだが、その時の食事は香川ではうどんと決まっている。
上記の四国の寺巡りすら、うどんのためだけに行程や日程を変えようとしたほどまでである。
なお、以前の大泉の映像を使いまわし「寺に行った事にした」と言う既成事実を作ってまでうどん屋に行こうとした結果、目当ての店がその日は定休日だった事がある。
森崎に至っては「1杯80円のうどんを食べるためだけに、北海道と香川を往復する俳優」などとして知られ、
結果「UDON」と言う映画出演が決まったほど(ユースケ・サンタマリア主演。詳細は割愛)。


ずるるるっ


大泉「うまいっ!」


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220: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/29(木) 14:54:44.56 ID:gWyqM2r9o

◆大泉の部屋

大泉「まーたいちにち終わっちまったよぉ…そんなに話し込んでたかねぇ」

モノクマ「喋ってましたよ大泉さん、あなたずっと」

大泉「おぉ?見てたのか君ィ」

モノクマ「なんであんなに喋れるの?すごいよねぇ」

大泉「僕ぁほら、昔アメリカでスタンダップ・コメディのカリスマだった時期があるから」

モノクマ「え?そうなの?」

大泉「そうだよぉ?何、知らない?モノクマ君知らないの、僕の子猫ちゃんだってのに」

モノクマ「ボク、クマなんですけど…それはともかくさ」

大泉「なんだぁ、知らんのかぁ?僕がラズベリースタジオっつぅちっちぇえ小屋からコメディを始めてね、」

大泉「最終的にキャッツと、キャッツとおんなじホールでひとり喋りしたんだからw」

モノクマ「………その時は芸名か何か名乗ってたの?」

大泉「んん?」

モノクマ「だから、芸名かなんか名乗ってたの?って」

大泉「…おぉ、そん時は確かね」

大泉「オオイズミ・リッチー」

モノクマ「………www」

※Tips
大泉さんはホラ話、即興のウソ話がとても得意です。

大泉「………くっくっくっくっw」

モノクマ「あぁwそうだったんだ…www」

大泉「笑ってる場合じゃねぇよぉ!おめぇいつ俺の部屋入ってきたんだよ!」

モノクマ「最初からいたよ今日は!」

大泉「うるせぇなぁ!さっさと帰れよ!!」

モノクマ「大泉クン、こわーい」

大泉「だからwww帰れってwwwおい!!」

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230: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:13:13.15 ID:Fw5UFL4Ro

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翌朝







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231: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:15:08.10 ID:Fw5UFL4Ro

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◆4日目朝
◆食堂


大泉(石丸君達はすでに集まっている。…おや、腐川さんと十神君と…子猫ちゃんがいないね)

朝日奈「おはよう大泉ー!」

大泉「そろそろさん付けしてくれ」

朝日奈「やだ!」

大泉「」カチッ

舞園「あ、おはようございます」にこ

大泉「…っと、おはよう舞園ちゃん。いやぁ、朝からかわいい顔を見れて僕ぁ幸せだ」

舞園「ふふっ、おだてても何も出ませんよ?」

大泉「………ああ、ところで舞園さ---」

舞園「すいません、今は朝ご飯の支度があるので」ぺこ

大泉(っと、なんだか僕の言いたい事を読まれたみたいに言葉を区切られた)

大泉「…おや、今日の朝ご飯の担当してらっしゃるの?」

舞園「はい!と言っても……トーストの準備ですけどね」

大泉「いやいや、それだけでも充分だよぉ?」

舞園「あ、コーンスープも持ってきます!」たったったっ



232: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:15:42.94 ID:Fw5UFL4Ro

大神「コーンスープも既製品しかなかったようだ…すまぬ」

大泉「それにしたって、意味があるんだよ!舞園ちゃんが用意するって事に…だ」

桑田「現役アイドルが飯作ってくれるんだぜ?こんなのもう一生ねぇよな!」

山田「ですが僕は揺るがない!ブー子にご飯を作ってもらいたいものですなっ!」

葉隠「舞園さやかの作った料理を食べられる券とか作ったら多分すげー値段で売れるべ!」

大泉(この状況でそんな事しか言わないお前は死刑だ、葉隠)

大泉「さぁて、舞園ちゃんの用意してくれたトーストを…おや」

苗木「大泉さん、おはようございます」

大泉「おーぅ、おはよう。昨日はあのあとどうだったんだい?」

苗木「え?……あ、きょ、今日の朝はトーストが」しどろもどろ

大泉「デートだったんだろ?」

苗木「……違いますよ!ボクはただ舞園さんが、護身用の武器がいるんじゃないかって…言うから…」

大泉「コロシアイしろって言われてるからかい?」

苗木「…ええ、まぁ」

大泉「んなもんどう考えたって建前でしょうよ、苗木くぅん。現に誰もコロシアイなんて真に受けてないよぉ?」

「今はな」

こつこつこつ

大泉「…おや…十神君かい?」

十神「待て!ふ、振り返るな!」

苗木「え、どうして---」くるっ



233: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:16:45.24 ID:Fw5UFL4Ro

十神「……」←黄色の全身タイツ着用






大泉「」
苗木「」
生徒達「」




!?





十神「………目覚めたら………部屋にこれしか服がなかった」

十神「モノクマぁ…、あいつは潰す…絶対に土下座させてやる…」ぎりぎり


※Tips…【黄色の全身タイツ】
どうでしょうでは【簡易onちゃん】と言う、頭にonちゃん(らしきもの)を被った時の衣装として安田が使用。
その後【トリオ・ザ・タイツ】と言う漫才トリオのキャラクターでも安田が着用している。


セレス「遅れて来てみれば凄い事になっていますわね…十神…君?」

十神「引くな!俺だって…俺だってこんなもの着たくなかったし、この時間にここに来たくはなかったんだ!」

朝日奈「でも随分似合ってるよ?」

不二咲(あれが男になるって事なのかなぁ)

十神「俺はモノクマに集中攻撃を喰らい、致し方なく出てきただけだ…」

※Tips…【集中攻撃】
前述の【どうでしょうゼミナール】における、【集中講義】の言い間違い。
その後のレクはまさに【集中攻撃】と言わんばかりに蹴りが飛び交う講義だった。
ただし今回に限っては十神は本当にモノクマから集中攻撃されたらしいので、誤用ではない。

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234: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:17:15.13 ID:Fw5UFL4Ro

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呼び出し







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235: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:18:09.13 ID:Fw5UFL4Ro

きーんこーんかーんこーん


大泉(僕らが十神君の衣装を散々いじって遊び、朝ごはんを食べ終わった頃に、それは鳴った)

モノクマ『えー、皆さん!見せたいものがありまーす!至急!視聴覚室にお越しくださいっ!』

大泉「視聴覚室ぅ?でも確か、昨日は…」

霧切「入れなかった場所、ですね」

苗木「あれ、霧切さんいつから…」

霧切「十神君が入ってきた時からいたわよ?」

苗木「じゃあほぼ最初からじゃないか!」

霧切「ごめんなさい、でも…番組を見ている視聴者の気分で見ていたわ。楽しかったわよ」

大泉「いや今更いいけど…しかし何かねぇ、モノクマは」

霧切「大方揺さぶる気なんじゃないかしら?私達を」

大泉「揺さぶるったって…」

舞園「まさか…とは思いますけど」

不二咲「………こ、怖いよぉ」

霧切「けれど、これに従わないのは懸命ではないわね。今の所は」

十神「………」

霧切「………行きましょう?十神く………onちゃん?」

大泉「」ぶふっ

苗木「モノクマはなんで十神クンにだけそんな嫌がらせしてるのかなぁ」

大泉「さぁなぁ。まだ喧嘩売りに行った大和田君なら話は分かるんだけどねぇ」ちらっちらっ

大和田「さりげなく俺に振って来んなよ…」



236: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:18:57.27 ID:Fw5UFL4Ro

十神「…俺が何をしたって言うんだ」いらいら

大泉「覚えてないだけで、なんかやっちゃったんじゃないのー?」

大泉「ミスターもねぇ、そう言うミスはわんさかやらかしてましたよぉ」

苗木「ミスター?」

霧切「【ミスターどうでしょう】、鈴井貴之の事よ」

大和田「誰だそりゃ」

霧切「大泉さんの事務所の会長」

セレス「会長…ですか。かなりえらい、いえ……大泉さん、あなたの雇用主に当たる方なのでは…」

大泉「いいんだ今更、あの人ぁダメ人間だし」

※Tips…【ダメ人間】
【サイコロの旅3】にて大泉が鈴井に言い放ったセリフ。
鈴井貴之の自伝のタイトルでもある。

霧切「………」ポーカーフェイス

舞園「笑いたい時は笑ってもいいですよ?霧切さん」

霧切「」!

舞園「それくらい分かりますよ、エスパーですから」

大泉「え?そうなの?」

舞園「人の考えてる事が分かるんです………なんちゃって」

大泉(なにそれアイドル怖い!)

霧切「………そう、ね。それは後から…この視聴覚室の一件を終わらせてからにしましょう?」

霧切「このモノクマからの指示を断って、何が起きるか分かったものではないから…」

大泉(霧切さんの変な眼力に押され、僕達は言われるままに視聴覚室に行くのだった)






江ノ島「………」






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237: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:19:25.74 ID:Fw5UFL4Ro

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視聴覚室







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238: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:20:26.84 ID:Fw5UFL4Ro

モノクマ「おっ、みんな来たね!よかった…」

モノクマ「これで誰かひとりでも来なかったら、オシオキしなきゃいけなかったよ」

石丸「オシオキとは何かね、モノクマ」

モノクマ「え?それはもう決まってるよ!しょk」

霧切「ブンブン一泊………!?」


※Tips…【ブンブン一泊】
マレーシアのジャングルにある、動物観察小屋。割と過酷な環境であり、彼らも二度と行きたくないらしい。
どうでしょう班は【ブンブンブラウ】と言う小屋に2度宿泊している他、2度目の時はその前に【ブンブンクンバン】と言う人気の小屋にも滞在した。
当日は大泉の誕生日であったが、【ブンブンクンバン】に行くためにジャングルを11kmも歩かされた。
さすがのD陣も「ちょっと気の毒な事をした」と思ったらしい。


モノクマ「そんな辛い事しないよ!?処刑!」

朝日奈「ショートケーキ?」

十神「………処刑。つまり、オシオキとは俺達を殺す事だ」

大和田「もっと辛ぇよ…!」

霧切「いいえ!ブンブンは辛いわ!」

大泉「うれしーなんか虎と鹿見間違ったんだぞ!」


※Tips…【シカでした】
ブンブンで過ごした真夜中、観察小屋付近で光る目を見つけたどうでしょう班。
それをカメラ担当Dの嬉野(通称【うれしー】)が「トラだって、あれ!デカイって!」と言った。
警戒を強めた鈴井がふにゃふにゃのマットで防御し、全員がトラに襲われるかもしれないと覚悟を決めたのだが、
よく見てみたらトラじゃなかったため、嬉野が発したのが上記のセリフ。



239: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:21:36.83 ID:Fw5UFL4Ro

大泉「俺なんか何が悲しくて、真っ暗い便所行って嬉野さんに照らしてもらいながら…うんこしなきゃいけなかったんだ…」

※Tips
そう言う事件が発生したのもブンブン。

モノクマ「あれは可哀想だったよ…照らしてやれよッ!って思ったもんね」

大泉「やっぱり君、さてはどうでしょう藩士だな?」

モノクマ「それはともかく」

大泉「おい話聞けよ」

モノクマ「じゃじゃーんっ!」

大神「む?それは…」

山田「……DVD、ですかな?」

モノクマ「そう!皆さんに見て欲しいDVDですっ!あ、【水曜どうでしょう】はないよ?霧切さん」

霧切「【ハナタレ】か【いばらのもり】は?」

※Tips…【ハナタレ】【いばらのもり】
前者はTEAM NACSのレギュラー番組【ハナタレナックス】、毎週木曜日深夜に放送(具体的に言うと「アメトーーク!」の次)。
後者はその前身となった番組であり、2000年の4月から2002年の12月まで放送された。
タイトル通りNACSのリーダー・森崎博之の冠番組で、コンセプトは「茨の道を森崎が進む」。
なお大泉は自らDに志願し、企画・演出・ロケ(後期は出演も)を担当。今では二度と出来ない企画ばかり放送していた。

モノクマ「ないよ?!」

霧切「【ドラバラ】も?」

モノクマ「いちいち解説書くのうっとおしいんだからやめてよぉ!ないったらないの!」

大泉「なんだねぇのか、【ドラバラ鈴井の巣】」

モノクマ「君もだよ!?ただでさえ知らない人多いんだからやめてよ!」

桑田「つーか何すか?それ」

大泉「あぁ【ドラバラ】はねぇ」

モノクマ「いいからDVD見ろって言ってんだよ!ひとり1枚あるからっ!」



240: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:23:34.31 ID:Fw5UFL4Ro

腐川「………こ、これに一体何が…」

モノクマ「見ない人にもオシオキだよ?」

葉隠「ひぃぃ!?んじゃ…嫌でも見ろってか!?」

モノクマ「拒否権はありません」爪しゃきん

苗木「とにかく…見るしかないんだね…」

モノクマ「はい、大泉クンも!」ひょい

大泉「俺の分もあんの?」

モノクマ「まぁね。内容は見てのお楽しみだよ…うぷぷ」

モノクマ「ボクは君達の絶望するその顔が見たいんだ」

大泉「………っ!?」ぞくっ

大泉(胸騒ぎが止まらない。これに何が写ってるってんだよ)

大泉(ひったくるようにDVDを奪った。そして…ひとりひとりが、視聴覚室の机に座る)

大泉(机にはテレビ画面とDVDプレイヤーが装備済みだ。……俺はそれにDVDを入れ、備え付けのヘッドフォンを装着した)

大泉(再生を始めてもしばらく画面は真っ暗だったが、ふと---)


ぱっ




大泉(画面は切り替わった)

大泉(それも、見覚えのある顔の映像に)

ーーーーーーーーーーーーーーー



241: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:24:28.37 ID:Fw5UFL4Ro

ーーーーーーーーーーーーーーー

『こんばんは、TEAM NACSでーす』ぺこり

『………何言ってんのリーダー?』

『え?何が?』

『これ、洋ちゃんしか見ないってさっき言ったべさ』

『……あ、そうだっけ?』

『そうだっけ、じゃねぇよ!話聞いとけってー、もー!』

『あはははははは』

『いや笑ってる場合じゃありませんし』

『まぁ誰にでもね、間違いはね、ありますよ…』


大泉(……叫びそうになるのを、堪えた。)

大泉(間違いない、俺の大学時代からの仲間達だった)

大泉(なんでったって、こんなバカ騒ぎしてんのに…顔が見れたら嬉しいもんだ)

※Tips…【リーダー】
森崎博之。脚本家・演出家・俳優。頭と声が大きい事で知られ、彼用のヘルメットは国内で最も大きいもの(64cm)を使用。
自身の番組で北海道フードマイスターの資格を取得、現在は農業タレントとしても活躍する。
自他共に認める晴れ男だが、機嫌を損ねると天気が崩れる。なお大泉は雨男であり、彼が同行すると負ける。


森崎『じゃあ気を取り直して…』

音尾『もうワンテイク?』

戸次『何回撮り直してんだよッ!もう時間ねぇから撮り直し出来ないっつったじゃんか!』

森崎『そう怒るなってシゲぇ』

戸次『モリなんだよ間違えてんの!』

安田『………』

音尾『安田さん今日も静かですよー、洋ちゃん』

大泉(なんの報告よ)


※Tips…【音尾】
音尾琢真(おとお・たくま)。元新体操部で、メンバー1の身体能力を誇る。が、かなり天然(関連:【オパンポ】)。
魚顔で離れ目であり、「目と目の間は離れていても、あなたの心を離さない」のキャッチコピーを持つ。
カレーが大好きで、「好きなお弁当のおかずは?」との問いにも「カレー」と回答している。



242: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:25:35.83 ID:Fw5UFL4Ro

森崎『これさぁ、ほんとに洋ちゃんしか見ないの?』

音尾『なんちゅったっけ、あすこ』

戸次『希望ヶ峰学園?』

森崎『そうそう…その…きぼうがみねがくえん…の…(しどろもどろ)』

安田『言えてないよ、モリ』

音尾『学生さんは見ないのかな』

戸次『いや?そこまで俺は知らんっ』

森崎『学生さんも見るかも知れないしょ?』

戸次『だから知らねって』

森崎『と、ここで学生さん達に告知があります』

大泉(えっ)

音尾『安田さんが読みますよー?』肩ぽんっ

大泉(お前安田の事好きすぎなんだよ)

安田『………えぇー…今年もですね、【CUE DREAM JAM-BOREE】が開催される事が…決定しまして』

大泉(安田もっとテンション上げて!)

安田『えー…オフィスキューの2年に1度開催されるお祭りと言う事でね…えぇ、今回は我々NACS』

安田『5人が1曲ずつ書いてね、コンピレーションCDも発売します』

安田『会場は北海きたえーる。オフィスキュー所属タレントが…えー、勢ぞろいします』

安田『日程は…、7月の25・26・27の3日間。えー…26日は昼夜あるので…計4ステやります』

安田『チケットは全席指定で6500円。あとはね、詳しくは公式ホームページを…ええ、見てください』

大泉(マジで宣伝だった)

森崎『はい安田さんありがとうございましたー、拍手ー』ぱちぱち

戸次『さっきから何なのそのテンション!?』

音尾『洋ちゃん見に、学生さんも来てくれたらいいね』

森崎『そうだねぇ。北海道の美味しい食べ物の紹介くらいならするから、おいでぇ』

安田『ふふっ』



243: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:27:17.53 ID:Fw5UFL4Ro

大泉(…なんだ、ただのバカすぎる映像か、と呆れ混じりの溜息をついた)

大泉(その時)


…ぶうぅんっ


大泉(…テレビ画面は不意に乱れ、次の瞬間…)

ぱっ

大泉「」

大泉(…そこには、荒れ果てた部屋で自分の股間を枕として提供しながら寝ている4人のおっさんの姿があった)

大泉(さっきまでとの温度差!…だけど、俺はなんだか不安になった)

大泉(お、おい、なんでこんなに部屋が荒れてんだ?一瞬で何があったのよおい)

大泉(お、おおぉい、何だよおい…元気だけが取り柄のおっさんどもが、なして輪になって寝てんのよ)

大泉(いや、え?ど、なに、これ)

大泉(混乱して、思考停止しそうな俺の頭にさらに追い打ちが飛んできた)

『仲間の股間をマクラにしながら寝ている4人!だが、果たして4人は本当に寝ているのかー?』

『なぜかピクリとも動かないぞー?』

『部屋もボロボロだし、うぷぷ……もしかしたら、もしかするのかな?』

大泉(………え………?)

『気になる?4人はどうなっているか、気になるよね?』


大泉(おぉい、こりゃ一体どういう……)



『正解は卒業の後で!』


ぶつっ


大泉(………は?)



244: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/30(金) 02:29:14.09 ID:Fw5UFL4Ro

大泉(今のは……なんだよ)

大泉(っつーか、4人とも無事なのか!?一緒にいるって事ぁ、鈴井さんとかも一緒にいんのか?)

大泉(…じゃあ…最後のあれはなんだよ……)

大泉(……もしかしたら、もしかする、って……お、い…)

大泉(………それって………)

大泉(違う、絶対にあり得ない。そう思いたいのに頭が重い)

「きゃあああああっ!」「うわああああ!!」「何だこりゃぁぁああ!?」「だべぇぇぇぇ!!」

大泉「」!

大泉(……部屋のあちこちから叫び声が聞こえる。恐らく、今みたいな映像を見せられたのだ)

大泉(頭に残ったのは、荒れた部屋の中、あいつらの眠るように横たわる姿だった)

大泉(………も、しかしたら、なんて…そ、そんなわけ…)

「…出してっ!ここから出してぇぇっ!」

大泉(…ひときわ取り乱した声が聞こえた。あれは)

舞園「もういや…どうしてっ!どうして私達なのッ!?」

苗木「こ、こんな映像…捏造に決まってるよ!」

舞園「どうしてそう言い切れるの!?」

苗木「それは…」

舞園「………ッ!」だっ

大神「舞園っ!」

桑田「…舞園ちゃん!?」

苗木「ボク…追いかけてくる!」だだっ

大泉(…僕ぁ、それを見てなんにも出来なかった。)

大泉(そう、なんにも。)

ーーーーーーーーーーーーーーー



255: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 12:55:33.12 ID:Qj3vO9jZo

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舞園さん






ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「私は…」

舞園「どんな汚い事もやってきました…」

苗木「舞園さん」

舞園「アイドルは…夢なんです、夢だったんです…」

舞園「苗木君は………何があっても、私の味方でいてくれますか?」

苗木「……ボクは……」


ーーーーーーーーーーーーーーー





一方





ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉(………重い、なぁおい)

大泉「しっかしどいつもこいつもひでぇツラしてんな!」

十神「………ちっ」

江ノ島「………」

山田「」でぶでぶでぶでぶ

大泉「……おいおいまさかのスルーだよ、はは…」



256: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 12:56:50.57 ID:Qj3vO9jZo

大泉「…この感じは…君らもひどいもん見せられたんだな」

大泉(外に出たい、どうなってるのか知りたいと、そう思わされるような何かを)

大和田「………っ」ぎりっ

腐川「…う、うう…」がたがたがた

大泉「僕もまぁ、不安になるようなもんが撮られてたよ。ああ、家族が…嫁と娘が映ってないのが余計に不安だ」

桑田「…そうかよ」

大泉(ちっくしょー、空気悪いなぁ…)

霧切「………」

大泉「けども…ぼかぁ…あえて家族を映さないようにしたってより、撮影が出来んかったと考えた」

大泉「つまりその…モノクマの手が届かないところにいる…きっと無事なんだ…そう思いたい」

大泉(……無事だよな?きっと…そう、こんな動画が撮れないようなとこにいるに違いねぇんだ)

大泉「そうさ……無事なんだ、きっと無事なんだよ。だから不安に思う事ぁねぇって。な?」

不二咲「…うぅ…」涙目

大泉(不二咲ちゃんはかわいいなぁ。あの子も僕の子猫ちゃんにしたいもんだ)

セレス「ひとつ、よろしいですか?」

大泉「……なんだい、セレスさん」

セレス「あなたがご覧になった映像……それは、ご家族の映像ではなかった…と仰いますのね、大泉さん」

大泉「あぁ、まあね」

セレス「……ではここの皆は賛同出来ませんわ。恐らく、ほぼ全員が血縁のあるものの映像でしょうから」

大泉「そうかい?」

セレス「えぇ……」



257: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 12:59:02.60 ID:Qj3vO9jZo

大泉「ったって言うけど、全員が全員、そうだったわけじゃあ…」

セレス「あなたのように、ご友人……確かに、ご家族の映像では無い人もいるかもしれませんわね。ですが」

大和田「…血より濃い絆っつぅのもあるんス……家族だけじゃあねぇと思うけど」

石丸「信じるものが全て崩れる…その恐怖にはどうしても、今は……勝てません…」

大神「人には時に、何よりも代え難く大切なものがあるのだ。それが、血縁があるないに関わらず……」

腐川「そんな事じゃ、ないのよ……あ、あたし達は……こんなもの信じたくない、けど……」

不二咲「……うう、今はやっぱり無理なのかなぁ……」

葉隠「オメーの言いてぇ事も分かるけど、その……」しょぼん

セレス「あなたの言葉では誰の心も動きませんわよ」

大泉「………そうかい」

大泉(そう言われちまったら積みだ。僕に出来るフォローなんてのぁ、実のところ今全くない)

大泉(こいつらの気持ちってのはぁ、僕には分かってやる事は出来ない。逆もまたしかりだろう)

大泉(悔しいが学生達の気持ちを分かる!って言ってやる事も出来やしないし、ましてや拒絶されたんじゃ寄り添ってやる事も出来ない)

大泉(…僕に出来ない事は、そう…僕以外にやってもらうしかねぇんだ)

大泉(な事言っても、こんだけ疑心暗鬼になってちゃあ難しいだろうけど)



259: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:01:27.67 ID:ZI7ut1BNo

霧切「………煽ってるのね。これを見せて……」

大泉(そんな中で口火を切ったのは、またしても霧切響子だ)

大泉(空気を気にしていない風にしていて、実は誰よりも周りの事を考えている)

大泉(さすがは僕の子猫ちゃんだ。素晴らしい。あとで褒めてあげよう)

霧切「あの映像を見せる事で…誰かを殺してでも、外に出なければと思わせようとしている…」

桑田「誰かを、殺してでも…かよ」

石丸「…ぐぬぬ、…悔しいが…」

大神「……そうであろうな」

霧切「でも」

大泉「……」?

霧切「これは罠。それを分かっていても、なお外に出て行きたい気持ちが強ければ事件が起きる……」

桑田「……待てよ、霧切」

霧切「…何?」

桑田「そんな言い方ねぇんじゃねぇか……」

山田「く、桑田怜恩殿……ひとまず落ち着いて」

桑田「罠ってなんだそりゃ。言い方ってもんがあんじゃねぇの!?」

霧切「………だって、結論まで映像の中で出されたわけじゃない。不安を煽られてはいるけれど、それが事実ではない」

霧切「あなた達ひとりひとりの映像を見たわけではない…のだけれど、そう言えるわ」

桑田「なんでそんな風に……!」

霧切「最悪の可能性は、常に自分の頭の中で妄想しているだけなのよ」

桑田「」!

江ノ島「……」

大泉(…仲間が、家族が……死んでいる、かもしれない。そのかもしれないの部分はあくまでも推測、だと)

大泉(割り切ってるね、霧切さん。普通の人よりも、いや、)

大泉(俺より随分……強いや)



260: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:04:17.06 ID:ZI7ut1BNo

朝日奈「そんなの…そんなの難しくって分かんないよ……」

霧切「………そうね………」

霧切「…………」ふむ

霧切「捏造よ、こんなもの」ぺしぺし

大泉(……え?)

葉隠「はぁ?いや、オメーそんな簡単に言うけど…」

霧切「真実はぼやかされたままよ。なら、それは捏造と言ってもいいんじゃないかしら」

十神「詭弁だな」

霧切「そうかしら?あながち間違いでもないと思うわよ」

十神「シュレディンガーの猫よろしく、事実が正確では無いからそれは事実ではない…詭弁以外の何物でもない」

江ノ島「…言ってる事、よく分かんないんだけど」

山田「つ、つまりどう言う事だってばよ?」

霧切「本当だと決定出来ない以上、この映像は嘘である可能性がある、って事よ」

セレス「ですが……」

大泉「……捏造、ねぇ」

朝日奈「そう、なのかな?」

霧切「そうよ」ふぁさ

石丸「だが、かと言って嘘と言ってしまっていいのかね」

霧切「誰もあれを真実と言い切れない以上は、捏造……今は……それでいいと思いません?ねぇ、大泉さん」

大泉「………あぁ、そうだな」

大泉「ありゃあ真っ赤なウソ!偽物!全部ウソ!はい、この話終了っ!」

大泉(まるで自分に言い聞かせるようにそう言った)

大泉(最悪の可能性を自分から断ち切るように、僕はそう言うしかなかった)

大泉(……言わざるを得なかった)

ーーーーーーーーーーーーーーー



261: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:05:48.83 ID:ZI7ut1BNo

ーーーーーーーーーーーーーーーー






まもなく夜時間






ーーーーーーーーーーーーーーー

◆大泉の部屋

大泉(あれから誰も何も言わず、部屋に戻って行った)

大泉(ぼんやりと、時計の針が進むのを眺めながら---)

大泉(そのうち夜になっていた)


『洋ちゃーん!』
『大泉!』


大泉(…俺は)


『…大泉君』
『大泉さぁーん』
『洋ちゃん』


大泉(俺は、あいつらに会うために誰かを犠牲にしたいと思うだろうか)


『大泉君、なんかやんなさいよ』
『…ぁあ?』


大泉(俺は…)


『なんかモノマネでもしなさいって』


大泉(………)



262: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:06:31.43 ID:ZI7ut1BNo

『すずむしはそこでリンリン鳴いてなさいよ』

『ぁあ?てめぇはかぶとむしなんだから樹液でも吸ってなさいよ』

『なんだとぉ?このぉ』

『甘いものベロベロ食ってなさいよあんたは』

『おぉ言うようになったなおい、昔はコットンレーヨンで歩いてた奴がだ』

『あぁ?なんだい?あれやらせたのも君だろうが』

『おめぇが面白いっつってやりだしたんじゃねぇか!』

『うるせぇな出たがりディレクター!黙って小倉トーストでも食べてなさいよ!』

『かあちゃんの小倉トーストはうめぇだろ?!また食わせてやっからな!』

『おめぇの実家、喫茶店やめたじゃねぇか!!』

『うるせぇこの2流タレント!』

『言ったなてめぇこのぉ!!』

『何が北海道の大スターだてめぇ!メシまずいんだよ!!』

『てめぇこのぉ!パイ焼くぞ!』


※Tips…【喫茶店】
どうでしょうD藤村の実家は喫茶店だった(名古屋市中央区。今年1月末で惜しまれつつも閉店したが、今度はパン屋になるらしい)。
彼の大好物でもある【小倉トースト】が人気だった。なおこの喫茶店はどうでしょう本編にも使われた事がある。




大泉(……いやいいわ、別に誰かを殺してまで見に行きたくはねぇわ)



263: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:07:47.32 ID:ZI7ut1BNo

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来客







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ぴんぽーん

大泉「……誰だい?もうすぐ夜時間だってのに」

……がちゃ

霧切「すみません、こんな時間に」

大泉「おぉい、君か」

霧切「どうしても…話しておきたくって」

大泉「霧切さんにしちゃ珍しいねぇ。どうしたんだい?サインなら明日にでも」

霧切「でも」

大泉「……ん?」

かさっ

大泉(……これは……?)

霧切「本当に少しでいいんです……話せませんか」

大泉(……何かを握っている?話を聞かにゃならん、と僕ぁなんとなく、そう思った)

大泉「全く…最近の子猫ちゃんは圧が強くて困るねェ…」ぎぃ

霧切「……痛み入ります」

大泉「で?これでサイン会なんて夜ごと開催されちゃあ僕も参っちゃうぜ」

霧切「そうですね…ふふ、本当に少しだけですから…」



ぱたん



264: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:08:15.16 ID:ZI7ut1BNo

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深夜








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265: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:10:04.95 ID:ZI7ut1BNo

舞園「……ごめんなさい、苗木君」

舞園「私にとって……アイドルは人生そのものなんです」

舞園「私は出なければいけない、この外へ」

舞園(……例え誰かを犠牲にしたとしても)

舞園(みんなの記憶から、あのきらめく世界から、私が消えてしまうその前に)



ぴんぽーん



舞園「……来ましたか」

舞園(準備には念を入れた。大丈夫、絶対にうまく行く)

舞園(私の仲間が倒れているDVDを見せられた。私の、命よりも大切な居場所がなくなる姿が)

舞園(私である事が、私の帰る場所がなくなってしまう)

舞園「それだけは、嫌なんです……だから」

舞園「死んでください……私のために……」

舞園「…………っ」



がちゃ



舞園(……それでも、あなたなら私は心を鬼にして、……)








舞園「こんばんは、桑田君」


大泉「よぉ、舞園ちゃぁん?」


舞園「」!?





大泉さん、奇襲!
どどんっ(←太鼓のSE)



266: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:12:06.35 ID:ZI7ut1BNo

舞園「な、ど、どうして……?」

大泉「優秀な子猫ちゃんが教えてくれたんだよ、君の異変をね」

舞園「……?!」さぁぁ

舞園(気付かれた!?そんなバカな!誰にもバレないようにしてたはずなのに!)

舞園(尾けられてた?わ、私、そんな……いっぱいいっぱいで気付いてなかったんですか……!?)

大泉「まぁそんなあぶねーもんは下ろしなさいよ、舞園ちゃん。かわいい顔が台無しだぜ?」

舞園「!!」

舞園(しまっ、動揺して……後ろ手に握ってた包丁を見られた……!?)

大泉「……おぉい、ほんとにあぶねーじゃねーかよぉ!」

大泉「いや……僕に憧れるのはいいけどねぇ?こう言うのは自主練には向かねぇんじゃないかい?」

舞園「あ、あの、わた……し……」

舞園(……終わった。完全に終わった。どうやったかは分からないけど…バレたって事は桑田君も来ない)

舞園(大泉さんに、凶器を持ってるのも見られてる。この自体を嗅ぎつけた『子猫ちゃん』とやらにも事情はバレてる)

舞園(完全に積んだ……私は……)

大泉「じきにもうひとり来るし、そこで決めようじゃあないか」

舞園「」

舞園(……え?く、来る?)



267: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:14:11.75 ID:ZI7ut1BNo

大泉「そんなに驚くなよぉ、君だろ?彼を呼んだのは」

大泉「まぁ、その彼も今は目を白黒してっかもしれねーけども」

舞園「それより……き、決めるって何が、何を、私は……」

大泉「決まってるだろ?」


すっ


舞園「大泉さん……そ、れは……」

大泉「え?ずんだ餅だけど?」


※Tips…【ずんだ餅】
宮城県の名産。枝豆をすりつぶし甘く味付けした餡を、餅に絡めて食べる甘味。
どうでしょうには数回登場している。
日本全国を回りながら大食い・早食い対決を行った【対決列島】では、藤村Dが魔神と化し、周りが引くほど食った。
また甘いものが苦手なはずのミスター(鈴井)が『甘いものに目がない』と言う設定で
甘味をしこたま食べると言う事が番組でよくあったのだが(なおこれを【ミスター生き地獄】と呼ぶ)、
【サイコロ4】では藤村Dのおやつとして現れたずんだをミスターが奪い、通称【甘味自殺】を行った。


舞園「ずんだ餅!?」

大泉「ほらぁ、決めるよぉ?舞園ちゃぁん……」

舞園「えっ?えっ?ず、ずんだ餅で何を!?」




大泉「おめぇと桑田、どっちが強いのかに決まってるだろ」

舞園「!?!?!?」



268: ◆wuT5yxKGG.:2014/05/31(土) 13:14:50.65 ID:ZI7ut1BNo

ーーーーーーーーーーーーーーー


クイキル

非日常編


ーーーーーーーーーーーーーーー



303: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:14:41.10 ID:I0Z2auqoo

ーーーーーーーーーーーーーーー






舞園さん、混乱






ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「!?……!?!?」

大泉「ちょっとまぁ、混乱してるだろうけどほら、中入れてもらっていいかい」

舞園「あ、え、あの、え…?」

大泉「しかしあの子猫ちゃんにはちゃんとお礼せにゃあならんなぁ、僕ぁ」

舞園「だからっ、その子猫ちゃんってなんなんですっ!?」

大泉「子猫ちゃんは子猫ちゃんさ」

舞園(そ、そう言えば大泉さんが誰かにずっと言っていたような…頭がいっぱいで、思い出せないっ…)

大泉「それでは舞園さん、これは没シュートです」ぱしっ

舞園「!?」ひょい

大泉「ほんまにもうねぇ、こんなのゆで卵切るのにしか使わへんわぁ(板東英二のモノマネ)」


※Tips
大泉さんは無駄にモノマネレパートリーが多い事で有名です。


舞園(包丁を取られた…!?し、しっかり握ってたはずなのに……)

大泉「いや、ほんとに持ってるとは思ってなかったけどさ…俺刺されたら危なかったねぇ」

舞園「」!

舞園(呑気に言ってる、けど、目は真剣そのものだ…それにしても)

舞園(カマをかけられましたか。私が凶器を持っている事を見抜くなんて…おかしいと思った…!)



304: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:15:17.46 ID:I0Z2auqoo

大泉「これは僕が預かっておくとして…さぁて舞園ちゃん?」

大泉「そろそろあいつを呼んでやらんといかんかな」

舞園(…あ…まずい!誰かを呼ばれたら、……ここを無傷で乗り越える事は出来ない!)

舞園(その前に扉を閉めなk

がっ

舞園(……え?誰かが扉を引っ張って……)

大泉「おお来たねぇ」

舞園「き、来たって誰が……」

大泉「いや、ひとりしかいねぇだろう?」

舞園「……まさか?!」

大泉「おぅ、ほら舞園ちゃん、部屋入るぞぅ」

舞園「あ、ちょっ」ぐいぐい


ーーーーーーーーーーーーーーー







挑戦者入場







ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「無理やり押さないでくださ…」

舞園「」!

桑田「……よう」

霧切「少し遅れたかしら、ごめんなさいね」

舞園「桑田…君…、それに、霧切さん……」



305: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:16:03.98 ID:I0Z2auqoo

舞園(……桑田君のその手には私が書いたはずの、メモが…ある)

舞園(霧切さんが一緒って事は…いや何で一緒かは分かんないけど…顔つきが全然違う)

舞園(…あ…そうか…子猫ちゃんって霧切さんの事だ)

舞園(私が殺意を持って桑田君を呼び出した事はもう、バレてるってわけですか……あはは、はは……)

舞園(……終わった、私の計画は)

大泉「…さてと。一応もう夜中だからねぇ、防音の部屋ん中で話をしようか…舞園さん」

舞園「はは、は……ええ、もう好きにしてください……」

ぱたん

大泉「ようやくゆっくり話が出来るねぇ、舞園ちゃん」

舞園「私は……私はもう……ふふっ、あはは……」かたかたかた

舞園「……どうぞ、煮るなり焼くなりしてください……」かたかたかた

大泉「は?」

舞園「……は?」

大泉「いや、舞園さん、ごめん……なんでそんな絶望してんの?」

舞園「……え?いや、だって私は」

霧切「あなたが今夜誰かを襲うんじゃないか、なんてそんなのみんな分かったわよ。今日のあなたを見てたら」

舞園「…そう、でしたか」

霧切「だから私は夜時間になるギリギリまであなたを探して、そして観察した」

大泉「そしたらあぁた、思い詰めた顔して桑田んとこにメモ置いたって言うでないの」

霧切「誰にも見られないように、しかし規則を守ったと言う体裁を保つため」

霧切「何より確実に桑田君を呼び出すために、夜時間になる前ギリギリに動いた。それがあなたの敗因よ」

舞園「……っ、見られていないつもり、だったんですけどね」

大泉「夜時間直前に、子猫ちゃんが僕の部屋に来なかったら、僕だって気付かなかったねぇ」

舞園(…そしたら…上手く行ってたかもしれない、のに……)



306: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:18:21.46 ID:I0Z2auqoo

霧切「私はまず桑田君の部屋に置かれたメモを即回収し、大泉さんと接触。ずんだ餅を用意した」

舞園「ずんだ限定なんですか」

霧切「バトルと言えばずんだよ」きりっ

大泉「ちょっとその気持ちは俺、分かんない」

桑田「霧切、オレもそれは分かんねぇ」

舞園(まさかの総スカン)

霧切「……続けるわ。大泉さんと作戦会議したあと…夜時間に入ってすぐね、私は桑田君の部屋に行った」

桑田「そうだ、舞園ちゃん聞いてくれよ!こいつひでぇんだぜ!」

桑田「こいつがいきなりオレの部屋にだ!腹を割って話そうッ!って入って来てな!」


※Tips…【腹を割って話そう】
【2泊3日東北バスツアー】で出た名台詞である。
旅でくったくたの大泉(と安田)の部屋に藤村Dが押しかけ、何を言うかと思ったら突然言い出した一言。
その後藤村・嬉野両氏は1時間半に渡って部屋に居座った。
ちなみに【一生どうでしょうします】はさらにこの後の大泉のセリフ。


霧切「私なりの思いやりよ」

舞園「かなりはた迷惑ですね!?」

桑田「そのあとこいつにひたすら【水曜どうでしょう】とは、みたいな事語られてよ…」

霧切「あなたがこんな真夜中に対決を指定するから、それまで時間が空いてしまったの」

舞園(いつから私は桑田君と対決する事になってたんですか)

大泉「それもこれも舞園ちゃん、君が桑田君を部屋に呼び出して殺そうなんて企んだからだ」

舞園「いきなり話が跳躍しすぎて、正直罪悪感感じにくいです」

霧切「言われてるわよ、桑田君?教えてあげましょう?あなたが何を思っているのかを、彼女に」

桑田「……」こくっ

舞園「え?何を---」

霧切「……」←何かを渡した

桑田「……」←何かを開いた

大泉「おい、おめぇまさかとは思うけどあれやるのか?」

霧切「……」にやっ

舞園(あれは…巻物?)


桑田「」すうぅ



307: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:19:11.80 ID:I0Z2auqoo

桑田「やぁやぁ舞園さやかーッ!!」


舞園「」!?




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宣戦布告







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桑田「ほんの数日前、忘れもしないオレと舞園の初対面…オレは好意を抱いていた」

桑田「この度などはあまつさえオレが密かに抱いていた恋心を利用しッ!」

桑田「さらには苗木との部屋の交換まで済ませ、確実に殺る気満々で呼び出す作戦ッ!」

桑田「…敵ながらあっぱれであった」

舞園(なんで私、桑田君に褒められてるんですか?いや、そもそもこれ褒めてるんですか?)

舞園(それ以前になんで部屋の交換すらバレてるんですか?分かってて、なんで霧切さんも桑田君も来たんですか?)

桑田「しかーしッ!」

舞園「!?」びくっ

桑田「オレのプライド的にも、このままおめおめと引き下がっているわけにもいかないのだ」

桑田「よってここにッ!」

桑田「オレとオメーのプライドと命をかけてッ!」

桑田「甘味早食い対決を申し込ーむッ!!」

舞園(だからどうしてそうなるんですか)


桑田「これよりこの希望ヶ峰学園はッ!」

桑田「【対決学園】となるのだッ!」


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対 決 学 園







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308: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:20:26.38 ID:I0Z2auqoo

霧切「お見事よ桑田君………私、不覚にも泣きそうだわ」ぱちぱち

大泉「ブラボー、おおブラボー……完璧だ。君はやはり天才だったな」ぱちぱち

霧切「寝ずに安田さんのよさを伝えた甲斐があったわ」

桑田「最初ぜんっぜん興味なかったのに、オメーがいつまでもいつまでも喋ってっからだろ!」

桑田「あー!ちっくしょー!野球してぇー!どうでしょう見てぇーー!!onちゃん見てぇーー!」

舞園(桑田君もいい迷惑こうむってたはずなのになんでいい笑顔になれるんですか!?)

桑田「……大泉さん、オレ……こっから無事に出れたら、やすd……onちゃんに会いたいです」

大泉「ああ、会わせてやるとも。君はもう立派な安田国民だ」


※Tips…【安田国民】
安田顕のファンの総称。ちなみに国歌も存在する。(→【安田国歌】)
他に【子裸ちゃん】とも呼ぶが、安田本人はあまり好きではない。
稀に【子ネズミちゃん】とも呼ぶ。


桑田「つーわけでオレ、野球選手やりながらずんだ早食いすんのを目標にする事にした!」

舞園(もはや話の結論が迷子です)

霧切「早い話が舞園さん、あなたと桑田君にはこれからこのずんだ餅を食べてもらうわ」

舞園「さも当然のように説明し始めましたね霧切さん、私まだやるって言ってn」

霧切「あなたが今晩凶行に及ぼうとしていた証拠は全て掴んでいるのよ?」

舞園「……つまり私に断る権利はないんですか」

大泉「残念ながらそうなるね。君は若手だから仕方ないよ」

舞園(理解が追いつかない……これ何?どう言う状況?)



309: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:21:20.17 ID:I0Z2auqoo

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(ナレーション:藤村忠寿)

ではここで、今回の対決のルールを説明しよう。

舞園さんと桑田さんにはそれぞれ、ずんだ餅を1箱ずつを食べてもらう。
箱1つにはずんだ餅が6つ、いずれも大きさは均等である。
これを同時に食べ始め、最初に食べ終わり【テレマーク】(Yみたいなポーズ)を先に取った方の勝ちとなる。


舞園さんが勝てば、桑田さんは文字通りの地獄行き。

桑田さんが勝てば、脱出後に舞園さんとアラスカ・ユーコン川をキャンプしながら下ってもらう。

※Tips
なおユーコン川のガイドは、「大泉さんへメールを送って来たがウイルス付きだった」でお馴染み熊谷さん(ユーコンのYOSHI)です。


実のところ、桑田さんが勝った時のメリットはあまりない。
そう、桑田さんからすれば『もうこれどっちも罰ゲームじゃね?』なのである。

しかしこの時、夜中から延々と水曜どうでしょう知識を植え付けられ、桑田さんは変にハイになっていた。
その代償として、このあまりにも不利な条件に全く気付いていなかったのである。


そして、勝負方法がなぜずんだなのか。
確認するまでもなく、彼ら彼女らは【大魔神】ではない。
【鉄の玉を飲むおじさん】でもない。
どうでしょうの大魔神・藤村とは違うのだ。
そう言った理由から、今回はこのずんだ餅1箱1本勝負となった。

本来であれば、希望ヶ峰学園にちなんだものを用意したかったのだが、
大泉さんと霧切さんには、それは不可能だった。
そこで霧切さんの強い希望により、この戦いがマッチングされたのである。

なにより霧切さんが狙っていたのは

『舞園さやかの混乱』。

舞園さんの殺意を完全に奪うためには、それを上回る混乱と混沌が必要だったのである!


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310: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:22:25.61 ID:I0Z2auqoo

舞園「え?ちょっ………ま、待ってください?あの、私が勝ったら」

大泉「桑田さんは煮るなり焼くなり好きにしてください」


ーーーーーーーーーーーーーーー






煮るなり焼くなり?






ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「」!!?

霧切「もちろん完全犯罪のための手助けもしますから」にやにや

大泉「舞園さんが勝ったら無事に学園から出られます!おめでとうッ!」

舞園「私が言える事じゃ絶対にないけど、あなた達それでも人間ですか!?」

大泉「言うねェ舞園ちゃん。人を殺そうと企んでた女のセリフじゃねぇよ」

舞園「だって、だって…人の命がたかがずんだ餅にかかってるっておかしいですよ!」

霧切「あなたは分かってないのよ、ずんだの…恐ろしさを」

舞園「理解出来ませんし、したくありませんし!!」

大泉「僕らが決めたルールなんだぜ?それに乗っかるだけで今回の殺意について黙っててやるっつってんだ」

大泉「君に不利な条件かい?これは」

舞園「そうじゃなくて…!」

舞園「それに…く、桑田君はそれでいいんですか!?こんなので死ぬか生きるかが決まっていいんですか!?」

桑田「そりゃオレだってくだらねぇ事で死ぬのはヤだぜ?」

舞園「だったら」

桑田「だから負けて悔いなしッ!って戦いをすりゃいいんだよ!」

舞園(だめだこいつ……早くなんとかしないと……)

大泉(………)



311: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:23:52.52 ID:I0Z2auqoo

霧切「舞園さん、やるの?やらないの?」

舞園「………もう、分かりましたよ。やればいいんですよね?やれば」

大泉「そうだよ?君にゃ選択肢てぇのはないんだもの」


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セッティング







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ぱかっ


大泉「うおぉい…久し振りに見たなぁずんだ餅」

舞園「結構大きいじゃないですか…」

桑田「これじゃオレ勝つって絶対に」

霧切「そうね、あなたは男性だし…飲み込む速度も彼女より早いでしょうから…」

ひょいぱく

舞園「あっ」

霧切「……美味しい」もちもち

桑田「大泉さんも食っちまってください」

大泉「いいのかい?じゃあ」ひょい

舞園「え、いいんです、か?」

桑田「勝つならもう自信満々で、ハンデをも踏みにじって余裕勝ちしてぇじゃん」

舞園「………はぁ………?」

桑田「まあまあ、舞園ちゃん甘いもの好きだろ?」

舞園「いや、好きですよ?好きだけど……」

桑田「じゃあいいじゃねーかよッ!」

大泉「そうだぞッ!いいかい?舞園さんは明らかに有利なんだッ!」


---この時、桑田さんはこう思っていた。
『悪いな舞園、実はオレも甘いものって意外と好きなんだ。』
自分の情報を相手に与えない。これもまた、作戦のうちである。


舞園「でも、それとこれとは……」

大泉「ほら、舞園ちゃん!時間もあんまりないから座って!」

舞園「へ?あの、いや……」



312: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:24:58.15 ID:I0Z2auqoo

大泉「昔の俺なんか寝てる所襲われてんだよ!食ったのミスターだったけどさぁ!」

霧切「そのあとの奇襲の仕返しは名シーンでした」

大泉「あぁそうさ!僕らが真夜中に起きてディレクターの寝込みを襲ってやったんだぁ!」


※Tips
敵の寝込みを襲い、用意した食べ物を食べさせるスタイルの戦闘方法を【奇襲】と呼びます。
ちなみに上記で上がった【奇襲の仕返し】は、早朝ではなくド深夜(1時)に行われました。
そしてその時の対決テーマは【サンフルーツ】。もちろん大泉さんと鈴井さんが勝ちました。
ちなみにかつての大泉さんは、別企画でわんこそばを105杯食べていた。意外と食べるじゃん。


舞園「物騒ですね………たかが食べ物の早食いでしょう!?」

霧切「そんな事を言っていていいのかしら?桑田君はもう準備出来てるわよ?」

桑田「シャーッ!」←既に上半身裸

大泉「もうやる前からおかしいぞ!おい!」

舞園「」

舞園(………ええい、もうどうにでもなーれ!)

霧切「始めるわよ……」

桑田「っしゃー!」


大泉「よぉし!やるよ!ふたりともッ!!」

大泉「希望ヶ峰学園特別大会ッ!ずんだ餅早食い一本勝負ッ!レディー………」

大泉「………ゴーッ!!」ばっ


ぱくっ


舞園(……!?)もちもち

舞園「…むうぅ!」もちもち

大泉「さぁどうだ?ふたりとも、まずはひとつめだぞ?」

桑田「」もちもちもちもち

舞園(あ、甘い!でもこの独特の味わいは…枝豆…!その餡が、もちもちふっくらした餅と絡まって)

舞園(お土産屋さんで買えるレベルの商品とは思えません、これはなんて……なんて……)

舞園「……なんて…美味しいんですか……!?」もちもち

霧切「そうよ!宮城の生んだ伝統の甘味ッ!全国各地の情報をお届けするのも、またどうでしょうの魅力なの!」キリッ



313: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:25:36.25 ID:I0Z2auqoo

舞園「むぐっ、むぅっ…!?」もちもち

大泉「ひとつひとつが大きいから飲み込むのも大変そうだなぁ。数の多い桑田さんは絶対的に不利」

桑田「ふたつめー」ぱくっ

大泉「」

霧切「」

舞園「」

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! ?







ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉「はwwwやwwwいwww」

霧切「………っ」ぷるぷる

大泉「………おおお!もう!もうふたつめだ、桑田さん……www」

桑田「」もちもちもちもち

霧切「顔が真っ赤じゃない…!」ぷるぷる

大泉「くっくっくっくっくっwww」

桑田「……っ、……!」どんどん

大泉「桑田さんが!桑田さんが自分の胸を…叩き…始めました……っ!www」

霧切「…っくく…」←笑うのを我慢出来なかった

舞園「……!?」もちもち

桑田「んん"っ」どんどん

大泉「唸っている!桑田怜恩、唸っているっ!大丈夫か!果たして大丈夫なのかっ!?」

舞園「……っ、ぷは…」ごくん

大泉「と言ってる間に舞園さん、ひとつめを食べ終わr」

桑田「」ひょいぱく

舞園「!?」ぱく



314: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:26:32.29 ID:I0Z2auqoo

大泉「おぉーっとーッ!桑田さんッ!桑田さんがッ!喉に餅を詰まらせながら……www」

霧切「…っ、くくくく…w」

大泉「詰まらせ…ながら…みっつめを…っくっくっくっく…www」

桑田「っん"…んんぅぅ…」もちもち

舞園「」もちもち

桑田「」ひょいぱく

大泉「」!?

霧切「」!!

舞園「」!!


ーーーーーーーーーーーーーーー







桑田さん

甘味自殺







ーーーーーーーーーーーーーーー


桑田「ん"ん"ーっ!」←涙目

大泉「はっはっはっはっはっwww」

霧切「無理しちゃダっ…www…む、無理しちゃダメよ…」

大泉「あの霧切さんのポーカーフェイスもズタボロですッ!すごい試合だッ!」

舞園(ほんと何の時間?これ)もちもち

桑田「」ぐふっ

大泉「……おっと桑田さんが?」

桑田「ん、んぅ………」


桑田「」ごぽ


霧切「く、桑田君!しっかり!」

大泉「桑田さあぁぁんっ!」



315: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:27:34.94 ID:I0Z2auqoo

桑田「」べほっ

べしゃ

舞園「!?!?!?」


ーーーーーーーーーーーーーーー







桑田 怜恩

希望ヶ峰学園に散る







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桑田「」←静かに崩れ落ちた

大泉「くwwwわwwwたwwwさwwwんwww」

霧切「………っっwww」

舞園「」もち…

大泉「桑田怜恩がッ!大クラッシュ!大クラッシュ…www」

大泉「試合続行は!いけるのか!いけるか桑田さんっ!?」

桑田「」べろん

大泉「ダメだーッ!!口からずんだがリバースだーッ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーー






ありがとう

桑田 怜恩






ーーーーーーーーーーーーーーー


桑田「………オレ あんまりすごくないなぁ………」

大泉「あたかもかつて、岩手の地に散った安田顕の如く!」

大泉「一切手を抜かない、壮絶な最後を我々に見せてくれました!」

大泉「ありがとう桑田さん、僕達はあなたを忘れないッ!」


※Tips…【ありがとう安田顕】
【対決列島】にて牛乳早飲みを得意とする安田が、岩手決戦で壮絶に散った一幕。
詳しくは言葉で説明しても伝わらないので、是非皆様でご確認頂きたい。が、食事中に見るのは大変危険です。
余談だが、この【対決列島】から2年後の【ハナタレナックス】でも同様の事件が起きている。
なお安田は1本の牛乳瓶を2秒ペースで飲む事が出来る。



316: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:29:15.43 ID:I0Z2auqoo

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結果







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霧切「言うまでもなく、今回は舞園さんの勝利よ」

大泉「まぁ、でしょうねぇ」

桑田「」テレマーク

霧切「桑田君、あなた食べ終わりましたと言わんばかりのポーズだけど……吐いてるからダメ」

桑田「」チーン

舞園「……もう、どうするんですか…こんなに部屋汚して…」

大泉「おいおい、これから人殺そうってやつがそんな変な事気にしなくてもいいぞ?」

舞園「………はぁ?」

霧切「とは言え桑田君は既に虫の息。簡単にヤレるわね」

大泉「彼も負けて悔いなしと言ってましたから、さぁどうぞどうぞ」

桑田「」

舞園「……もしかして、あれ本気だったんですか?」

大泉「本気じゃなきゃ来るわけねぇだろ?」

舞園「………はぁ………」


すくっ


大泉「お?」

霧切「?」

舞園「………桑田君を連れて帰ってください」

舞園「もう……いいです、もう……なんかそんな気なくなっちゃいましたよ……」

舞園「この人、勝っても負けても罰ゲームなのに……ふふ、なんでこんな必死なんですか……」



317: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:30:31.47 ID:I0Z2auqoo

大泉「………そうだねぇ」

大泉「君の笑顔を見たかったからじゃねぇか?」

舞園「…何を言ってるんですか、あなたは」

大泉「君の笑顔が好きなんだよ、多分。桑田君はな……けど、君は桑田君を嫌いだ」

大泉「聞いてたんだろ?僕と桑田君の会話を」

霧切「え?」

舞園「………っ」

大泉「そりゃ桑田君は……軽率だと思うぜ。僕もありゃカチンと来たさ。それでもな」

大泉「夢を叶えたいって思うのは自由なんでないかい?」

霧切「………大泉さん」

舞園「…カチンと来たんじゃないんですか?」

大泉「カチンと来たのと、それを否定すんのは別だろ?」

舞園「でも」

大泉「僕ぁ……最初に、いっちばん最初にテレビに出た時は大学生だったんだ」

舞園「………え?」

大泉「そん時はまだバイト感覚でさぁ…ほんとはずっと、そんな時間が続けばいいのにって思ってた」

大泉「一生、こうやってのんびり大学生やりながら…好きな時に芝居やって、たまにバイトするみたいな」

大泉「………そんな時間がずーっと続きゃあいいのにって」

舞園「それが……桑田君と関係あるんですか」

大泉「あるさ。最初の頃の僕ってのぁ、実のところ会長…鈴井さんには好かれてなくってね」

霧切「………」

舞園「……そう、なんですか?何で…」

大泉「バイト感覚の僕の、バイト感覚なテレビスタイルが好まれなかったんだ。あの人には」



318: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:32:23.06 ID:I0Z2auqoo

大泉「当時鈴井さんは【OOPARTS(オーパーツ)】って劇団をやっててね」

大泉「……札幌の演劇界で1000人動員する男って呼ばれてた」


※Tips…【札幌の演劇界】
大泉らが所属していた【イナダ組】を始め、中小多数の劇団が存在する。
有名なのは【劇団千年王國】、【劇団アトリエ】【ハムプロジェクト】など。
他にも【yhs】【プラズマニア(同主宰のリリカル・バレット)】【星屑ロンリネス】【劇団怪獣無法地帯】などなど。
また大学演劇も盛んで、各大学の演劇サークルにはそれぞれ特徴的な名前が付いている事が多い。


大泉「今ならいざ知らず、昔の札幌演劇界で1000人ったら…もうちょっとした神様みたいなもんでね」

大泉「そんなプロ意識の高い人だったから、僕なんてのはあんまり好きじゃなかったんだろう」

舞園「…そう、だったんですか」

大泉「けれどもね、僕はその後から色んな事を学んだ」

大泉「鈴井さんに怒鳴られ叱られ、時には本気で突っかかられながら」

大泉「僕ぁ、いつしか藤村さんって人に気に入られて、新しい番組に出ないかって言われた」

大泉「当時鈴井さんは勿論反対したんだけど、結局僕らは一緒にテレビに出て、旅に出て…」

大泉「………そしたらちょうど同じ頃かな?僕の友達のね…森崎博之ってやつがいるんだけどさ」

大泉「あの野郎、東京で仕事してたのに突然帰って来て「演劇やろうぜ」って言い出してねぇ」

大泉「全くさぁ…ハワイ旅行もらえるくらいの、優秀な商社マンだっのにだよ?」

舞園「………」

大泉「安田も就職したのにすぐ辞めて、芸能活動に専念するとか言い始めるし……」

大泉「………そんな奴らに囲まれながら」

大泉「テレビに出ながら、舞台やりながら」

大泉「俺ぁ………楽しいなって思えたんだ」

大泉「こいつらがいる限り、この世界で、この演劇界で、生きて行こうってそう思ったんだ」

大泉「………そりゃ、入りは確かに訳の分からんテレビだったかもしれけどさ」

舞園「………」

大泉「そんな風にさ…夢を叶えたいって思うのは自由なんでないのかい?」

大泉「いつか叶う夢だってあるんだから」

大泉「…俺は、俺のやりたい事をやってるし、出来てる。だから、きっと桑田も…」

舞園「………でも…それじゃ、それだけじゃダメなんです…」



319: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:35:44.43 ID:I0Z2auqoo

大泉「………なんで?」

舞園「私は……アイドルになるのが夢でした」

大泉「………うん」

舞園「小さい頃から…ずっと、アイドルになりたいって思って来ました。そして、それは確かに叶った」

舞園「………でも、この夢は一過性なんです」

舞園「アイドルなんて、一生涯出来る仕事じゃない…そんなの、私にだって分かってます」

舞園「だからこそ今、私はなりたかったアイドルになって、輝き続けたい」

舞園「…でも、でも!このままじゃ私が忘れ去られちゃう……私の帰る場所が、命より大事な仲間が」

舞園「なくなっちゃう………私の、夢が」

霧切「…だから外に出たかった」

舞園「………」こく

大泉「だから、今外に出て…輝きたかった?」

大泉「……だから、桑田の夢なんて、大した叶う予定もないつまらない夢なんて」

大泉「それを潰してでも…出たかった」

舞園「………いけませんか?いけませんか?!」うるっ

大泉「いや?それを否定出来る奴ぁここにはいないさ」

舞園「だったら……なんでこんな回りくどい事してまで私を止めたんですか……!」

大泉「それは、ほら」

舞園「?」

大泉「…面白くねぇべや、あんなクマの手のひらで転がされてんの」

舞園「………!」

大泉「桑田殺したら出れるかもしれねぇよ?けど、舞園…おめぇそれでいいのか?」

大泉「おめぇのファンは、おめぇの事信じてるファンは、それで喜ぶのか?」

舞園「………でもっ………!」ぽろっ

大泉「………忘れねぇよ、絶対。」

舞園「…え…?」

大泉「誰も忘れねぇよ、舞園ちゃんの事は」

舞園「なんで……そんなの、言い切れるんですかぁ……」ぽろぽろ

大泉「もしも世の中の誰かが、それこそ全員がお前を忘れても、苗木誠はきっと覚えてる」

舞園「……!!」ぽろぽろ

大泉「北海道の大スターがこう言ってんだって。信じてくれてもいいんでないの?」

霧切「…でも大泉さんは、嘘つきで有名じゃないですか」

大泉「それ今言うかなぁ?」

舞園「……ふふっ」

大泉「お、やっと笑ったな」

霧切「桑田君を犠牲にした甲斐がありましたね」

舞園「あははは、なんですかそれぇ……」ぽろぽろ

桑田「」チーン(笑)



320: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:37:30.15 ID:I0Z2auqoo

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翌日







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◆6日目、朝
◆食堂


大泉「……それでは登場していただきましょう、【桑田絶対殺すウーマン】の舞園さんです!」

苗木「ええええ!?」

舞園「」←渾身の土下座


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私が

やりました







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舞園「………未遂ですけど、ね」

舞園「苗木君も、桑田君も…霧切さんも、大泉さんも」

舞園「その節は本当にすいませんでした」ぺこ

苗木「……はは、未遂だった、んだ」へなっ

山田「何事も起こらず…よかったですな」

江ノ島「殺人未遂って既に犯罪じゃね?」

葉隠「裁かれなければどうと言う事はねーべ」

大泉「よし葉隠、お前死刑」

葉隠「」!?

朝日奈「で…桑田は?」

大泉「まだ部屋で寝てるよ」

石丸「むむ、生活リズムが狂ってしまうぞ、桑田くんっ…!」

苗木「…とにかく、何も起こらなくってよかったよ」



321: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:39:25.54 ID:I0Z2auqoo

舞園「ごめんなさい、私は………」

苗木「ううん、謝らないで?何もなかったんだから」

大泉「部屋がずんだ餅で汚れた以外はな」

舞園「あれは桑田君がリバースしたからですよ」

霧切「名誉の負傷よ」

苗木「………ねぇ、昨日の夜何があったの?」

セレス「それ以前に、夜時間中は出歩き禁止では?」

大泉「ルール守ってたっけ桑田死んじゃうべや!かてー事言うなッ!おみまいするぞ!」

セレス(また気付かれない内に逃げなければなりませんね)


十神「…だが、これではっきり分かったな」

大泉「おや…一体何が、だい?」

十神「人間は簡単に、他人に殺意が持てる…つまり」

十神「この環境なら、殺人は容易く起きる」

十神「このゲームはまだ始まったばかりと言う事だ」

セレス「あなたは…これをゲームと言うのですね、悲しい人」

十神「殺し合い…この様子だと、明日にだってまた起きてもおかしくないぞ?大泉…くくっ」



霧切「………今日は普通の黒いスーツなのね」

十神「うるさい」



大泉(こうして俺は無事に舞園さんの凶行を止めた)

大泉(桑田君と言う尊い犠牲は出たが致し方がないだろう)

大泉(………けれども俺はまだ気付いていなかった)

大泉(これはまだ、全ての始まりにしかすぎないって事を)

大泉(…昨日のずんだ餅の最後を頬張って、ひとり椅子に座って天井を見上げた)

大泉(今日の夕食のメニューをぼんやりと、考えながら)



322: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:39:53.24 ID:I0Z2auqoo

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【Chapter1】
クイキル


【END】


残り【16人】


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323: ◆wuT5yxKGG.:2014/06/03(火) 01:44:21.50 ID:I0Z2auqoo

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予告(うそ)


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---開かれた2階

朝日奈「プール!」


---謎深まる手紙

霧切「これは」

十神「希望ヶ峰学園は休校していたって事だ」

大泉「おいおい冗談じゃねぇぞ……」


---人を壊すサウナ

大泉「あっはっはっはっはっはっはっwwwww」膝ばしばしばし

石丸「大泉さん!?大泉さん!!」


---ひとりの小さなうそ

不二咲「ずっと、黙っててごめんね」


そして---


霧切「これは料理…あなたへの暴力じゃないわよ?」

大山葉「いやいやいやいやいやぁ!!」

大神「お主、本当は何者なのだ?」

苗木「ペグ打ち100回!?」

葉隠「………そうか、オメーはイレギュラーなのか」

腐川「エクスタシーっ!!」



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弾丸どうでしょう
【Chapter2】

乞うご期待!!


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346: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:08:51.98 ID:fOpyjR1eo

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347: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:10:45.90 ID:fOpyjR1eo

大泉「げほっ、げほっ…あ"ー、いででで…」


◆保健室


モノクマ「ほんと大泉クンはボクの邪魔が好きだね」

大泉「…うるせぇこの、誰のせいでこうなったと思ってんのよ」

モノクマ「そろそろボクも本気出そうかな」

大泉「…ぁあ?なんだとぉ?」

モノクマ「ナイショ、ナイショ!ボクにも色々作戦があるって事だよ!って言うかさぁ」

大泉「おぉ何だよ、俺ぁ怪我してるっつってんのに話に来たってかい」

モノクマ「どうせ大した事ない怪我のくせに、わあわあ言ってるんでしょ?分かってんだよ?」

大泉「俺はここを脱出したら確実にお前を相手取るからな」

モノクマ「訴えないでよぉ」

大泉「おめぇがこんな風に俺達を追い詰めねぇんなら考えてやる」

モノクマ「それは出来ない相談だね」

大泉「………目的はなんだ?」

モノクマ「キミ達を絶望させる事。それだけだよ」

大泉「わかんねぇなぁ…」

モノクマ「ん、何が?」

大泉「意味が分かんねぇんだよな、それ誰も得しねぇべ?」

モノクマ「ボクが得するんだよ?」

大泉「…要は俺とおめぇは交わらねぇって、そう言うこったろ」

モノクマ「怪我人なのか、それとも口達者なのか、どっちかにしてよ」

大泉「怪我してんのと口達者は関係ねぇべや!」




大泉(……あ、どうも皆さんご存知!大泉洋で御座います。お久しぶりですねぇ)

大泉(さて、今見てもらったのは…実は10日目の光景なんですねぇ)

大泉(そう、前回からいきなり飛んで10日目から見てもらっちゃったわけなんだ)

大泉(俺がいきなり保健室にいてびっくりしたろ?)

大泉(なぜこうなったのか……君達には嫌でも語らにゃならんと思う)

大泉(そう、あれは6日目)

大泉(……舞園さんが土下座の最上級である、土下寝を決めた後から話は始まる)



348: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:11:15.81 ID:fOpyjR1eo

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【Chapter2】

瞬間少年ゼツボウオナー

(非)日常編


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349: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:11:47.19 ID:fOpyjR1eo

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時は戻り

6日目朝







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十神「今ここで殺人が起きてもおかしくないだろう」

十神「舞園をどうやって懐柔したかは知らんが…そいつは、殺人を思いついた時点で」

十神「俺達の障害だ」

苗木「…十神クン、言い過ぎなんじゃ」

舞園「いいんです、苗木君」

霧切「………残念だけど、それは事実だもの」

朝日奈「う、ま、舞園ちゃんが包丁を持って行ったのも…」

山田「桑田怜恩殿をSATSUGAIしようとしたのも……」

葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!」

大泉「…なんだ?この空気ぶっ壊して何がしてぇんだ、おめぇは?」

葉隠「分からん…けど、今言わんともう二度と言えねー…そんな気がしてな」

霧切「………とにかくそれは全て事実よ。拭いきれない事だわ」

舞園「…ええ、そうですね」

霧切「けれど、それは私達が止めた。そして、これからもそんな殺意は、きっと私達が止めて見せる」

舞園「どうしてそこまで………」

霧切「私は……いえ、私も出したくないだけよ、あのモノクマにそそのかされる人間を」

石丸「き、霧切くんっ、君はそこまで考えて…!」ぶわわっ



350: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:12:24.39 ID:fOpyjR1eo

十神「くだらんな」

朝日奈「あんた、さっきっからなんなの…?」

十神「馴れ合いほどくだらんものはない。違うか?」

朝日奈「あんたって奴は…!」ぎりっ

大神「よせ朝日奈…朝から荒れてはいかん」

モノクマ「そうですよぉ?朝から怒ってるのは、ロケ当日に騙された事に気付いた大泉クンだけで充分ッ!」

霧切「そうね。サイコロでもカントリーサインでもなんでも憤慨しながら…あら?」

大泉「ナチュラルに入って来てるけども何しに来たのよ、モノクマ」

腐川「ででっでっ、で、出たわね……!」びくびく

舞園「も、モノクマ…さん」

モノクマ「まーったくさ、やっとコロシアイが始まりそうだったのに…キミ達が止めちゃうから」

モノクマ「ぜんっぜん始まんないじゃないっ!」

石丸「僕達は…コロシアイなどしないぞ」

苗木「そうだよ!ボク達はお前には負けないっ!」

モノクマ「そうやって言うのはいいけどさ?これじゃあみんな飽きちゃうよぉ」

霧切(……みんな?)

大泉「この画に飽きてみろ、殺すぞ」

モノクマ「やめてよぉ」

大泉「俺らだって好きでやってねぇっつってんだろ!」

不二咲「で、でもぉ、殺すとかって…そ、そんな言い方は…」

大泉「あぁごめんな、不二咲ちゃん。君は耳塞いでなさい」

大泉(不二咲ちゃんかわいい!天使だな!)


※Tips…【この画に飽きてみろ、殺すぞ】
原付・スーパーカブで新宿から札幌まで帰る事になった企画、【東日本原付ラリー】より。
交通渋滞でカブが進まず、後ろを着いて車で走っていたD陣がその画(映像)に飽き始めた。
そのD達へ、既に企画開始前から嫌がっていた大泉が言い放ったのが上記のセリフ。
その後「やめるぞ」と言ってカブから降りる一幕もあった。



351: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:12:59.52 ID:fOpyjR1eo

モノクマ「ま、ボクはともかくオマエラが飽きると思ってさ?折角だから」

モノクマ「希望ヶ峰学園・校舎の2階を解放しました」

石丸「2階を?」

朝日奈「じゃあ、行けるところが増えたって事?」

モノクマ「そうだよ?あとは…」

モノクマ「この寄宿舎の【倉庫】と【大浴場】も整備完了したから使っていいよ!」

十神「怪しいな。ノーリスクと言う事もあるまい」

モノクマ「そんな、ボクの親切心を怪しまれたって困るんだよ、十神クン…それにさ」

モノクマ「こんだけあればやるでしょ?」

大和田「ぁあ?…何をするって…」

モノクマ「殺人だよ殺人!」

腐川「」がたがたがたがた

大泉「震えすぎやろ、腐川さん…」

※Tips
大泉さんは謎の関西弁を使う事が稀によくあります。

モノクマ「使えるトリックも凶器も増えるわけだし?これで楽しませてね!」

モノクマ「ま、殺人は既に起こったも同然だし…ワクワクしてきたよ、ボク」

大泉「なぁモノクマ、ひとついいかい?」

モノクマ「………なに?」



352: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:13:33.72 ID:fOpyjR1eo

大泉「【大法螺】はねぇのかい?」


※Tips…【大法螺(おおぼら)】
【国士無双】などで知られる【高砂酒造株式会社】から発売されている純米酒。
北海道・新篠津(しんしのつ)村で作付けされた【きらら397】を100%使用。
その味わいは、米の甘みがありながらも、スッキリと淡麗な辛口。アルコール度数は約16度。
どうでしょう的には【釣りバカ対決】にて大泉・安田、加えて音尾も呑んだ。1本飲んだら5ポイント。
(大泉「僕ぁやっぱり大法螺だぁ」)


モノクマ「ないよぉ、地酒でしょ?」

葉隠「え?ないんかいな」しょぼん

大泉「……なんでお前が……いや、……俺ぁ大人だぜ?そりゃ酒のひとつふたつ飲みたいだろぉ」

モノクマ「ここをなんだと思ってるのキミ達、希望ヶ峰学園だよ?学び舎だよ?」

石丸「そんな神聖な場所に酒やタバコ、違法薬物などを持ち込ませる訳にはいかないぞ!」

大泉「お前もグルか石丸」

葉隠「そう言う硬い事言うなって!成人2人もいるんだし、酒あってもいいべ?」

大泉「成人2人……?いや、いやいや、誰よ?俺と」

葉隠「俺」

大泉「………はぁ?」

葉隠「ほら俺、なんだかんだあって3ダブしてんだよ…だから20歳にして現役の高校生なんだべ」

大泉「誇れる事じゃねーからな、それは確実に」

霧切「…大泉さんも大学は2浪して入られてたから、人の事はあまり…」


※Tips
なお大泉の兄は早稲田大学に行っていた。
兄と比べられたりして、大学受験は彼にとってかなり辛い時期だった模様。


大泉「………」←無言でケツ蹴り

葉隠「痛ぁ!?」ばしっ



353: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:14:08.43 ID:fOpyjR1eo

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朝食






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(スープを注ぐ大泉)


(飲んでる)


大泉「……熱っ」


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探索






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354: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:17:55.48 ID:fOpyjR1eo

石丸「では学園の2階と、寄宿舎の探索に行こうと思う」

大和田「……ちっ、めんどくせぇ……」

舞園「もしかしたら脱出の糸口があるかもしれませんし、行く価値はありますよ」

大泉「そうだねぇ……」

大神「なれば皆で2階へ行くぞ」

山田「…しかし寄宿舎も気になりますが…」

霧切「それなら人数を分けましょう?寄宿舎の探索をしたい人は残ってもらって構わないわ」

大泉「桑田は?」

霧切「寝かせておけばいいんじゃないかしら…」

石丸「ふむ、君が校舎に行くなら、僕は寄宿舎の探索に残るとするかな」

葉隠「はぁー……とりあえずあっちこっち見るしかねぇか……」

腐川「………ままま、待ち、待ちなさいよ!」

不二咲「あ、い、一緒に行こうよぉ」

石丸「では任せたぞ、皆!」



ばたばた
すたすたすた…
とてとて

ばたん



江ノ島「………」



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2階






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355: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:20:18.39 ID:fOpyjR1eo

朝日奈「……あ、生徒手帳のマップも更新されてる」

セレス「ですわね。便利ですわ…モノクマさんには感謝しませんと」ぴっ

大和田「便利とか感謝とか言ってる場合じゃねぇだろ。ここから出る事を考えねぇとよぉ」

セレス「大和田君…あなたは分かっていませんわ」

大和田「あ?何が---」

セレス「死にたくなければ、適応すべきと言う事です…」こつこつ

大和田「………意味が分かんねぇよ………」

朝日奈「」!

朝日奈「プール」

大和田「…あ?」

朝日奈「プール!!!」
ずどどどどど……

大和田「……はぁ?」

葉隠「オメーら元気なのな…んじゃ俺はそっちの教室調べっかなぁ」

セレス「と言ってサボる気ですわね?」

葉隠「………あー、これはその……」

セレス「大和田君、その人を見守ってくださらない?」

大和田「いやなんで俺が」

セレス「…あなた以外に頼める相手がいませんもの」


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プール







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がちゃ

苗木「プールなんてあったんだね…」

大泉「ほぉー…プールは【プール前ホール】と【男女各更衣室】があって…」

霧切「それぞれの更衣室を抜けると【室内プール】に行けるようになっています」ぴっ

朝日奈「私泳いでいいかな!泳いで来てもいいかな!?」

苗木「あ、朝日奈さん!?なんかテンション高いよ!」

霧切「【超高校級のスイマー】…そうよね、泳げないのは随分辛かったはず」

大泉「………あー、いいんでないの?探索はみんなでやるし」

朝日奈「ありがとう大泉!!」

大泉「いい加減にさん付けくらいしろ」

朝日奈「やだ!!!」

大泉「」かちっ



356: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:20:55.37 ID:fOpyjR1eo

不二咲「あ、あのぉ……」

苗木「不二咲さん、どうしたの?」

不二咲「あ、あれ…なにかなぁ……」

苗木「え?あれって、更衣室の扉の上についた……」

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ガトリング





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大泉「おっかねぇなおい!?」

霧切「これは…」

モノクマ「それはね!」どひゅーん

霧切「」!

大泉「うおっ!?湧いて出た!?」

モノクマ「オマエラって性的な事ばっかり考えてる年頃でしょ?大泉クンも心は中学生でしょ?だから」

モノクマ「男子は男子の更衣室、女子は女子の更衣室!」

モノクマ「それぞれ自分の性別の更衣室にしか入れないようになってます!」

モノクマ「扉の前にあるカードリーダーに、自分の生徒手帳をかざしてね!」

不二咲「他の更衣室に入ろうとすると…」

モノクマ「撃たれるよ?」


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撃たれる





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大泉「死ぬ気で覗けってかい…」

モノクマ「なんでもうやる気満々なの?」



357: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:25:43.00 ID:fOpyjR1eo

霧切「モノクマ…それだと、他人の電子生徒手帳を使って更衣室に入れるんじゃないかしら」

モノクマ「あ、やっちまったな」

苗木「そのテンションは分かんないけど」

朝日奈「自分の生徒手帳をここにかざすんだね!!ありがとう!!」ぴっ


がちゃっ
ばたん


大泉「おい朝日奈マジで泳ぎに行ったぞ」

こつこつ……

セレス「いいんじゃありませんの?行かせて差し上げれば」

大泉「……セレスさん、今来たの」

セレス「大体の話は伺っておりましたので問題ありませんわよ?」

大泉「なんだとぅ?」

セレス「扉が開きっぱなしでしたもの」うふふふ

モノクマ「はいシャラーップ!ボク、新しい校則を思いつきました!」

苗木「……なんだよ突然!」

モノクマ「【電子生徒手帳の貸与禁止】!手帳を誰かに貸す事は許されません!」

モノクマ「破ったらオシオキ!…手帳の内容更新しとくから見といてね」


◆【校則】が更新されました


セレス「………貸す事が許されない、ですか………」ふむ

霧切「そう……」

モノクマ「これで覗きも起こりません!いやぁボクマジ天才」

霧切「次のところに行きましょう」ふぁさ

苗木「え?あ、う、うん…」

モノクマ「聞くだけ聞いたら放置?いいねぇ、絶望しちゃうね」はあはあ

大泉(気持ち悪ぃ)

セレス「私は更衣室を覗いて行きます。不二咲さんもいかがですか?」

不二咲「あ、えっと、そ、の……今は…」

セレス「あら?」

不二咲「………ごめんっ!」

ぴゅーっ

大泉「校舎走ると危ないよぉ、不二咲ちゃーん!」

霧切「行きましょう?私達も」

苗木「あ、う、うん、そうだね…」

セレス「………」

モノクマ「」はぁはぁ

大泉「……お前もういいべや」



358: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:26:51.53 ID:fOpyjR1eo

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図書室






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腐川「あたしの本がないっ!」

山田「拙者の同人誌もですっ!」

霧切「【チビナックス】の絵本はあったわ!!」

大泉「なんでまたそんなもんが!」

霧切「しかも2冊ともっ!」


※Tips…【チビナックス】
2006~2008年まで、毎年製作されていたショートアニメ(1回2分ほどの枠での放送)。
DVDは3枚発売されているがほぼ絶版状態なので、入手は現在困難と思われる。
NACS5人+音尾の愛猫【裕次郎】をモチーフにしたチビキャラのシュールすぎるアニメであった。
4期の放送も匂わせていたが、2008年に裕次郎が亡くなった事もあり、その後の放送は無かった。
絵本は、キャラモデルを担当したイラストレーター【BAKU】が絵を、ストーリーを森崎が担当したもの。


大泉「懐かしいねぇ、こんなものがあるなんてさぁ」ぱらぱらっ

霧切「本当によく似ているのよね」

大泉「うわっ猫だ猫」ぞくぞくぞくっ

ばさっ

腐川「絵の猫もダメなの?」


※Tips
大泉さんは猫が苦手です。それは音尾さんの猫・裕次郎も例外ではなく、
上記【チビナックス】のDVD撮り下ろし座談会(チビナックス2.0)では
裕次郎が出てきた瞬間に大泉さんが逃げ出しフレームアウトする光景が見られます。


がちゃ

十神「…うるさいぞ、お前達」

大泉「おや、十神君」

十神「…なんだ?その絵本は…そんなものを読んでいるとは、底が知れるぞ」

こつこつこつ……



359: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:27:42.83 ID:fOpyjR1eo

腐川「と、十神君は…な、何をしにこんなところに?」

十神「図書室の奥に【書庫】があると、マップに出たからな。見に来ただけだ」

大泉「あぁそうかい、嫌味言ってねぇでさっさと見て帰れ」

山田「……む…皆さん、これはなんでっしゃろ?」

大泉「あ?」


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パソコン






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霧切「かなり古いタイプのパソコンみたいね?」

山田「ほほぅ…パソコンと言えばちーたん!」

大泉「ちーたん?」

山田「不二咲千尋殿の事ですよ!彼女は【超高校級のプログラマー】ですからな」

山田「ずゔぁり!ことパソコンにかけては強いでしょう!」びしっ

苗木「でも電源が入らないみたいだね」かちかち

山田「なん………だと………?」

腐川「で、電源が入らないんじゃ、どうしようもないじゃない…」

山田「大泉洋殿、壊れたパソコンを直せたり…」

大泉「俺も器用な方だとは思うけどねぇ、こればっかりは難しいんじゃないかい?」

山田「デスヨネー」

十神「そんなものより、面白いものを見つけたんだが」

霧切「……何かしら?」



360:やだ…ミスっちゃった… ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:30:29.25 ID:fOpyjR1eo

十神「これだ」


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手紙






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十神「ここには希望ヶ峰学園、休校のお知らせ……そう書いてある」

十神「つまり俺達が来るよりももっと前から、希望ヶ峰学園は休校していたと言う事だ」

霧切「希望ヶ峰学園が……閉鎖?休校…?」

大泉「だからモノクマの奴は、閉鎖せれた学園を乗っとれたとでも?」

十神「さぁな……」

苗木「でも、ボクは間違いなく、閉鎖する前の…休校する前の希望ヶ峰学園に…」

腐川「………そそ、そうよ、あたしだって…なのに…いきなりあんな風になるなんて……」

大泉「………」ふむ

山田「謎が深まるばかりですぞ…」

苗木「モノクマの目的が分からないよ」

十神「せいぜい殺されないように頑張るんだな…これはゼロサムゲームなんだ」

十神「誰も傷つかずに終わる事なんて絶対にあり得ない」

十神「それでも……止められるのか?霧切…そして大泉…」くくっ

大泉「………」


大泉(何時間かで出来るような技ではねぇもんなぁ、こんな装備を学園にするなんて)

大泉(となると……ここが元々希望ヶ峰学園じゃないのか、あるいは……)

大泉(いや………うーん、さすがにそれはありえねぇもんなぁ)

大泉(………考えても分かんねぇし、今はまだいいか)

大泉(今は……まだ、な)



361: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:35:19.98 ID:fOpyjR1eo

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報告






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朝日奈「プールとっても楽しかったなぁ!」

葉隠「校舎には3階に行く階段があったべ。でもあれはシャッターが降りてて行けなかったべ」

大神「やはり2階にも脱出出来そうなものはなかった、すまぬ」

朝日奈「とにかく、プールだよ!なんかロッカーもあったけどしらない!」

セレス「更衣室にはダンベルや身体を鍛える器具がありましたわね」

不二咲「」!

霧切「図書室でチビナックスの絵本が2冊見つかったわ」

石丸「大浴場が解放されいたぞ。サウナも完備されていた」

腐川「は、入らないわよ…入りたくもないし…」

大泉「いやぁいいねぇ、露天がねぇのが残念だけどな」

大和田「サウナか…」

山田「それと図書室でパソコンを見つけたのですが」

苗木「不二咲さん、もしかして使えたりしない?」

不二咲「うーん、ちょっとやってみるねぇ…」

霧切「帯には森崎博之さんの写真が入っているわ、見たければどうぞ」

江ノ島「……あー、あと倉庫も解放されてたっしょ?あそこに水とか下着とかもあるから」

舞園「ほんとにたくさんありましたよ!これで服があんまりないって事にはならずに済みそうですね」

十神「だからどうした?それを使って殺人を犯す事も出来るだろう?」

江ノ島「あ、あとレーションがあったよ」

大泉「レーションってなに?どこ料理?」

霧切「子供向けの絵本にも関わらず大人を虜にするなんて…チームナックス、侮れない!」ぱらぱら

大泉「お前帰れ」

桑田「霧切、その本貸せ!」

大泉「おめぇもう一回ベッドに沈めるぞ?桑田」



362: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:35:53.23 ID:fOpyjR1eo

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その日の夜

希望ヶ峰学園のどこか






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363: ◆z.6vDABEMI:2014/06/04(水) 16:37:10.44 ID:fOpyjR1eo

モノクマ「………うぷぷ、もう自分が使ってもらえるとでも思ってた?」

モノクマ「まだだよ、君はまだ動かないでもらいたいね」

モノクマ「…え?なんでって?その方が絶望が大きくなるじゃなあい」

モノクマ「みんなと仲良くなって、打ち解けたところで」

モノクマ「………君が、君自身が、君自身でそれを壊すんだよ」

モノクマ「絶望的…それこそなんて絶望的なんだろうね!キミを信じていたのに、殺される仲間の顔が早く拝みたい!」

モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷぷ…!!」

モノクマ「…だからそれまでは【人質】は守ってあげる」

モノクマ「その代わり分かってるよねぇ?」

モノクマ「次は容赦しないよ、ボクはサファリパークでも有名な暴れん坊なんだ」

モノクマ「ボクに逆らったらどうなるのか分かってるよね?もう誰も殺したくないよね?」

モノクマ「もう、モニター越しにキミの名前を呼びながら死ぬ人は、見たくないよね?」

モノクマ「【内通者】さん?」


「………」


モノクマ「ぎゃーーーーっはっはっはっはっは!!」


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390: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:07:47.91 ID:7H1ZyLp0o

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7日目





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391: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:09:57.93 ID:7H1ZyLp0o

◆朝、食堂


大泉「……暇だわ」

朝日奈「びっくりするくらい暇だねー」

石丸「何ですと?今出来る事をやりましょう、大泉さんッ!朝日奈くんもッ!」

大泉「っつってもどうにもこうにも…もうやれる事がねぇもんなぁ」

朝日奈「出来る事って何?大体の事はやっちゃったよ?朝プールもやったし」

大泉「体力ありすぎだろ朝日奈さん」

石丸「……言われてみれば確かに…探索は昨日、皆で飽きるほど行いましたから…」

葉隠「んじゃーマジで何もする事ねぇんか?」

大泉「だねぇ」

石丸「……いいやっ!今日は皆で勉強会を開こうッ!」

朝日奈「あんた、ほんとそれ好きだよね…」

石丸「学生は勉学のプロで有るべきなのだ!学生の仕事は勉強をする事!ですよね、大泉さん!」

大泉(いや、俺に振るなや!)

大泉(石丸の言う事もまぁ、理解出来なくはないけども……)

大泉「いやぁ…まま、そうだけどもね?こんな異常な状況でぇ、勉強しても…頭に入らんしょ?」

石丸「ですが一分一秒も惜しいんです…このままでは置いていかれてしまいますよ!」

葉隠「置いてかれるって何なん?時代に?」

石丸「勉学だよっ!」

大泉「分かったってぇの!」

大泉(さすがに何日も、こう大所帯で閉じ込められてるとどうしても意思の擦り合わせってのは難しいよな)

大泉「どっかに脱出の糸口でもありゃいいんだけどねぇ」

石丸「ならば再び、この学内を見回りに…」




<ガシャーンッ



392: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:12:15.31 ID:7H1ZyLp0o

朝日奈「ねぇ、今のなんの音?」

葉隠「何か割れたみてーな音だったな」

大泉「……おいおい何だぁ?朝から騒がしいなおい」



<ぷぎーっ!


大泉「断末魔聞こえたぞ!?」

ぎいっ

大神「どうした…?」

朝日奈「あ、さくらちゃん!」

石丸「ああ、おはよう大神くん」

大泉「……ん?さくらちゃん?あれ、前と呼び方違うんでない?」

大泉「おいおいー、いつからそんな仲良くなったのよ?俺に内緒で」

大神「お主がちょうど、霧切と共に舞園を止めた日に…な」

朝日奈「怖かったから、さくらちゃんと一緒に寝て…」

大泉「朝日奈さんにも可愛いところがあったんだねェ」

朝日奈「うんっ!それで夜ずっと話してたら意気投合したんだ!」

大泉「なるほど」

石丸「そっ……それは!異性不順交際じゃないかッ!」

大泉(何言ってんだこいつ)

大神「………我は女だが?」

石丸「失礼したッ!」

葉隠「石丸っちって…その、命知らずすぎんべ…」

大泉(やべぇよ、大神さん目が笑ってねぇものあんた…死んでてもおかしくねぇからな?)

大泉「……ってあれ、何か忘れてねぇか?俺達」

朝日奈「えーと、なんだっけ?」

葉隠「………分からんべ」

大神「我はこちらから何か物音がしたので来たのだが…?」

石丸「そうだぞ皆!向こうから物々しい音が!」



393: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:14:13.81 ID:7H1ZyLp0o

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セレスさん






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セレス「だ・れ・が…こんな汚水のようなものを作れと言ったのですか…?」ごごごごご

山田「い、いえ、しかし…ミルクティを所望されましたので…」

セレス「私(ワタクシ)はこんなものを完成品とは認めないッ!」

山田「」!?

セレス「…私が飲むのは、牛乳で煮出した【ロイヤルミルクティ】だけですの」

山田「もしやそれを作れと」

セレス「作らないのですか?」にっこり

山田(…ひぎぃ!笑顔に殺意が篭ってる!)


大泉「……なんかやってんぞ、あいつら」

大泉(セレスさんの笑顔から、鈴井さんみたいな殺意を感じるねぇ…)さぶいぼざぁーっ


※Tips…【笑顔から感じる殺意】
大泉の直属の上司である会長・鈴井貴之(ミスター)は本気でキレると笑い始めるタイプ。
テレビドラマの企画で脚本を書く事になったものの締め切りを破りまくった大泉に対し、笑いながら説教していたため
関係者各位、特に所属タレント陣ががこぞって顔面蒼白となった、と言う逸話が残っている。
(大泉は、こののち主題歌の締め切りも破った。その時は「締め切りまでに上がらなかったら覚悟しとけ」と殺害予告を残した)
しかしながら鈴井も大泉の遅筆と遅刻グセには慣らされてしまったとの事。


大神「少なくとも、セレスは憤っているようだな」

葉隠「………」そろー

大泉「おいお前、大神さんいるからって逃げようとすんな」がしっ

葉隠「うっ」びくっ

大泉「何よおめぇは情けねぇ、大神さんが何したって?」

葉隠「いや、だって…」しゅーん

大泉「おめぇビビりすぎだ。大神さんは仲良くしようとしてんべ?(まぁ気持ちは分からなくもないけど)」

朝日奈「って言うかセレスちゃん、なんでカップを壁に叩きつけてんの?」

舞園「きっとあまり好きな味ではなかったんですよ…分かります、エスパーですから!」

石丸「舞園くん!いつからここに…」

大泉「…素直に最初から聞いてたって言ってくれねぇかな?」

舞園「いいじゃありませんか!そんな細かい事は!」

大泉(ずんだ餅決戦以降、舞園さんが何か吹っ切れてしまった。反省はしてないぞ、俺は悪くない)



394: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:15:27.56 ID:7H1ZyLp0o

舞園「…ところで、なんであんな事になったんでしょうね?」

大泉「あれかい?じゃあ、聞いてみるかい?」

大神「大泉氏、聞けるのか…?」

大泉「分からんがやってみる」


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接触






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大泉「おおい、セレスさん」すたすた

セレス「…あら?随分と大所帯でいかがなさいましたの、大泉さん?」

大泉「いやね、そっちにいたんだけどガシャーンッて音したから来たのさ」

セレス「それでしたらお構いなく。私と山田君の問題です」

大泉「座布団でも運ばせてんのかい?」

石丸「座布団はガシャンなどとは言いません!」

大泉「…シャレだろ?そう食ってかかるなよぉ」

葉隠「と言うか笑点知らんって…何か侘しいな」

朝日奈「笑点?…分かんないけど、そんなの見てるの?」

葉隠「道民の日曜ったら大体1×8から笑点見てバンキシャじゃねーんか?人によっちゃそのあとDASH、イッテQも流し見…」


※Tips
完全に偏見です。道民が全員こうなわけないので安心してください。
ちなみに【1×8】は【1×8いこうよ!】と言う大泉出演のバラエティの事。


大神「お主、道民なのか?」

葉隠「………ノーコメントで」



395: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:15:55.54 ID:7H1ZyLp0o

大泉「それはともかくねぇ、セレスさん。あんなでっけぇ物音立てといてなんもねぇってのは」

セレス「だって何もありませんでしたもの…」

山田「」でぶでぶでぶでぶ

大泉「……これでもかい?」

セレス「ええ。山田君には私の飲み物を作ってくださるようにお願いしていたのですわ」

大神「セレスよ…しかし、お主のその態度は何かを頼むもののそれとは思えんが」

セレス「………お黙りなさい、同意があるのです」いらっ

大泉(セレスさんはあれかな?思い通りにいかないと気ぃ済まねータイプかな?)

舞園「それで…どんな飲み物を作るんですか?」

セレス「【ロイヤルミルクティ】ですわ」

葉隠「……【ロイヤルミルクティ】?」

大神「それは…どのような飲み物なのだ?」

セレス「牛乳を熱し、そこで紅茶を煮出す飲み物ですの」

セレス「私はフランス人の貴族とドイツ人である音楽家を両親に持つ生粋のセレブリティですので」

セレス「………やはり本場に近い、手の込んだものでなければ、満足出来ませんもの」

大泉「ふぅん…?」

大泉(…少なくともフランスやドイツにゃあ、【ロイヤルミルクティ】なんて名前の飲み物はねぇんだけどな)

大泉(どうすっかな、ここはちょっと黙って)

石丸「む?確か【ロイヤルミルクティ】は日本の…」

大泉(あっバカ、天才だけどバカ!)

セレス「…今、何か仰いました?」ぎろっ

石丸「ん?ああ、【ロイヤルミルクティ】は---」

大泉「あ、ああ!あの、よかったら俺達が作ってやろうかって事だよ!」ばっ

セレス「………まぁ」

石丸「お、大泉さん!彼女には知らせて…」

大泉「黙ってろ石丸!シャラップ!」

セレス「ありがたい申し出ですが…皆さんの時間をいただくわけには行きませんわ。ですから」

セレス「山田、作って来いこのビチグソ」

山田「あ、は………はいぃ!只今ァァァァ!!」どひゅーんっ

大泉「……いいのか?山田お前それでいいのか?」

セレス「うふふふふ……」



396: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:17:19.06 ID:7H1ZyLp0o

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腐川






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きいぃ

腐川「………」

大泉「おおう、腐川さんでないの。おはよう、腐川さん」

腐川「………ょぅ」ぽそ

大泉「低血圧なのかな?」

舞園「女性は低血圧が多いって言いますからね」

大神「我はこの会話自体何かがズレているような気がするのだが」

石丸「しかし…むむむ、朝から見ていない生徒が多いな」

朝日奈「そう?大和田も桑田もさっき会ったよ?」

大神「苗木も先刻見た。江ノ島は…朝ランニングしている時に会ったな」

大泉「……大神さん、ランニングしてらっしゃるの?」

朝日奈「私と一緒に!…でも、普段江ノ島ちゃんって朝は遅く起きるイメージなのに…」

葉隠「あー、それと霧切っちも見たような見てないような」

大泉「どっちかはっきりしろよ」

葉隠「はい見ましたべ」

舞園「となると、誰も見てないのは十神君だけですね」

腐川「と、十神君がどうかしたの…?」

舞園「はい、朝から誰も見ていないと言う話です」

腐川「なっ…!?」

大泉「ほっといても大丈夫だとは思うけど、一応探してみる?」

石丸「彼の身が心配だな。問題ないとは思うが…」

大神「しかし奴の性格を考えると、何か起きていてもおかしくはあるまい?」

大泉「まさかそんな、…はは」

腐川「…さ、探しに行くの?手伝ってあげない事もない、けど」

舞園「じゃあ一緒に行きましょう?」がしっ

腐川「………へ?」

舞園「レッツゴー!です!」すたたた

腐川「あ、ちょ、ちょっ、引っ張るんじゃないわよおお!!」

大泉(まんざらでもなさそうだな、腐川さん。被害妄想つえーけど、ほんとは寂しいだけなのかね)



397: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:19:24.28 ID:7H1ZyLp0o

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寄宿舎





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朝日奈「いないよ?」

大泉「ランドリーもいねぇわ」

石丸「浴場もです」

大神「倉庫にもいなかったな」

葉隠「となると……校舎の方かいな?」

大泉「かもねぇ、行くかい?」

舞園「それしかありませんね」


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校舎






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大泉「いないねぇ」

石丸「うむ……」


(よく見ると大泉は教室のゴミ箱の中を覗いている)



(突然葉隠が何かに弾かれたように走り始める)

(大泉も石丸も気づいていない)


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しばらくして






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399: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:22:02.29 ID:7H1ZyLp0o

◆図書室


がらっ…


十神「………」

舞園「ここです…」そろーっ

大泉「あ、いましたいました!」

石丸「ああ、よかった……」

大泉「十神くぅん、十神くぅん?」

大泉「……つーか、朝日奈さんと大神さん見なかった?こっち来てない?」

舞園「そう言えば途中からいませんね」

腐川「はぁ、はぁ…」

大泉「君は体力ないねぇ、腐川さん」

十神「………」

腐川「はぁっ、はぁっ……と、十神く……」

舞園「全く…心配しましたよ?こんなところにいたんですね、ひとりで朝から」

十神「………」

大泉「十神ぃ、……おい残念、金髪、メガネ」

十神「なんだその妙な呼び方は」

大泉「やっと反応した…なして無視すんのよ!」

十神「お前らがうるさいからだ。俺がなにしてるのか、見て分からないのか?」


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怒ってる






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大泉「んー………、ナンプレ!」

十神「黙れ」


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ダメだった






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400: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:23:29.07 ID:7H1ZyLp0o

大泉「なぁ、なにしてんのひとりで。みんな心配したしょや」

十神「愚民や騙され芸人に心配される俺ではない」

大泉「」カチッ

十神「………俺は本を読んでいるのだが、それも分からないのか?分かったらさっさと部屋を出て行け」

十神「帰り方は分かるか?足を交互に前に出せば歩けるだろう?」

十神「俺は俺の好きなように行動する、お前らの心配など必要ない」

腐川「ででで、でも、朝からいなかったら、やっぱりみんな心配し」

十神「お前」

腐川「………て………?」

十神「臭うぞ。…俺に近寄るな、汚物」

腐川「」!!

石丸「女性に対してなんて口の聞き方を…!」

十神「事実を述べたまでだ。それに、俺がお前らの仲良しごっこに付き合ってやる義理はない」


ぱらっ…


大泉(そう言いながら十神君が読んでいるのは【雅楽戦隊ホワイトストーンズ】じゃないか)

大泉(………改めて、なんであんのよ)


※Tips…【雅楽戦隊ホワイトストーンズ】
ローカルヒーローの先駆けとなった作品。初出は【モザイクな夜V3】、のちに【ドラバラ鈴井の巣】にてシリーズ化。
南郷・本郷・北郷の3人が、札幌市白石区だけを守るためのヒーロー【ホワイトストーンズ】に変化して戦う物語。
十神が読んでいるのは、それを元にして鈴井の手で再構成された【小説版ホワイトストーンズ】である。
小説版は怪人などは現れず、白石区で起こったテロに対して、主人公達が立ち向かうストーリーになっている。
それぞれのキャラクターや設定、展開などがかなり違うので、見比べると面白いかもしれない。
なお1の推しはドラマ版に登場する白龍神社の宮司。


十神「俺は読書に忙しい。俺ひとりいなくとも、生活は出来るだろう?勝手にやっておけ」

石丸「だがっ」

大泉「………はぁ、分かった。帰るよ、石丸くぅん」

石丸「……ですが大泉さん」

大泉「仕方ねぇべや、十神がこう言ってんだから」

石丸「むぐぐぐ……」


ぱたん


十神「………」

十神「………」ぺらっ

十神「………」

十神「………ふむ」



401: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:25:07.45 ID:7H1ZyLp0o

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廊下






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大泉「十神がもうほっとけっつってんだから、しばらくほっとくしかねぇなぁ」

舞園「無理に従わせる事なんて出来なさそうですしね」

石丸「いいのですか、あれで!もっと協調性を持つべきだと思うのですか!?」

大泉「…ま、いいんでないの?無理に話しても意味ねぇと思うよ、今は」

石丸「…ぬうう」

腐川「………」

大泉「にしてもひでぇやつだな。レディに対して臭うぞッ!なんてのは許せねぇ話だ」

腐川「………十神君が」

大泉「おぉ、怒ってもいいぞぉ、腐川さんっ!」

腐川「十神、君が………」わなわな

大泉「おお、言え言え。話は聞いてやるから」

腐川「………心配してくれた………」うっとり


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大泉「………は?」

舞園「ち、違うと思いますよ?」

腐川「あ、あたしの体が臭うって…そんな、そんな事まで気にかけて…くれたっ…」

大泉「何を言ってるんだお前は」

腐川「あ、あた、あたし、おおおおお風呂入ってくるわッ!」どひゅん

石丸「こら、廊下を走るなと!……行ってしまったか」

大泉「………僕ぁ、腐川さんの謎がまたひとつ増えちまったよ」

舞園「大丈夫でしょうか、腐川さん」



402: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:28:14.49 ID:7H1ZyLp0o

がちゃ



朝日奈「あー、プール楽しかった!」

大神「お主が楽しければ我はそれで良い」

大泉「………あれ?朝日奈さんに大神さん?」

石丸「む、途中から姿が見えないと思っていたが」

舞園「プールに行っていたんですね」

大泉「なんだ、心配して損したべや!おめぇらまでいなくなってたら…何かあったんじゃねぇかって心配するべや」

大神「うむ、すまぬ……」

舞園「朝日奈さんはプールが好きですから…ね」

朝日奈「どうしても我慢出来なくて!」

大神「最初は止めていたのだがな」

大泉「っちゅうか朝プール泳いだんだよね?泳いだのにまた泳ぎに行くとか体力すげぇな!」

朝日奈「プールがあったら泳ぐのはスイマーの基本だもん!」

朝日奈「それに体育会系の部活6つ掛け持ちしてるし、体をずっと動かしてないと落ち着かないんだよね!」

大泉「化け物じゃねぇか!?」

舞園「ともかくこれで十神君も見つかりましたし、大神さんも朝日奈さんも無事でしたし」

石丸「では戻りましょうか?大泉さん」

大泉「……ん?…誰か足りねぇ気がするんだけど、誰だ?」

舞園「え?」



403: ◆z.6vDABEMI:2014/06/08(日) 17:29:08.57 ID:7H1ZyLp0o

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その頃






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◆自室





葉隠「………いや、そんな………」

葉隠「…今の様子を考えりゃ、そんな事起きる訳がねぇべ……でも、でも……」

葉隠「………ッ………」がたがた

葉隠「言えるわけ、ねぇよな…」







葉隠「……【近いうちに大泉っちがオーガに殺される】なんて……!」がたがた



422: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:03:45.08 ID:/vMwS3eEo

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7日目夜






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大泉「ラーメンっ!」


ずるる


大泉「うまいっ!」


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423: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:04:23.95 ID:/vMwS3eEo

大泉「結局今日はなんもしてねぇなぁ」

大泉「…あの後も腐川探したくらいか。ったく、一日何してんのよ俺は」

モノクマ「全くだよね。なんでこんな時に…」

大泉「…また来たな?てめぇこの」

モノクマ「まぁいいじゃない。深夜バスのように、終着駅に止まるまで待ちなさいよ」

大泉「おめぇの話と深夜バスだったらぼかぁ深夜バスを選ぶね。どっちもやだけど」

モノクマ「それってボクがはりまや号よりひどいって事?」


※Tips…【壇ノ浦レポート】
【サイコロ2】で放送された、伝説のシーン。
高知駅から博多駅までの移動で、深夜バス【はりまや号】に乗り込んだどうでしょう班。
その移動中、休憩地点である【壇ノ浦パーキングエリア】で、途中経過を報告するためにカメラは回った。
が、この日も朝から移動しっぱなし、更に前日から2夜続けての深夜バスと言う事もあり、大泉・鈴井両名は遂に限界を迎えた。
そして彼らは「バスでね、もう寝れないんだよ」「デレクターがね、うなされたらしいんだよ」と報告(レポート)。
レポートはカメラを通しても臨場感、緊迫感、なにより疲労感が生々しくも充分に伝わる物となった。
これはどうでしょう史に延々と残る【(伝説の)壇ノ浦レポート】と呼ばれている。


大泉「確かにおめぇの話聞いてたらうなされるかもしれんな」

モノクマ「ところでさぁ、キミね?桑田クン止めてくれない?」

大泉「は?桑田?…なんで?」

モノクマ「どうでしょう見せろって、DVD出せって毎日たかられてんだよね…」

大泉「なもん見してやればいいべや」

モノクマ「…えー?やだよ」

大泉「おめぇ俺らの生活が不便しないようにしてくれるんでなかったの?」

モノクマ「いつそんな事言いましたっけ!」

大泉「違うの?」

モノクマ「食料は自動的に補充するよ、くらいなら舞園さんに言ったけどね?」

モノクマ「どうでしょうDVDを出すとか、そう言う事はボクやってないから!」

モノクマ(むしろどうでしょうDVDで釣れそうな生徒ってどう言う事なの)



424: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:06:16.85 ID:/vMwS3eEo

大泉「知らねぇよぉ!つーか帰れよおめぇは!俺寝るんだから!」

モノクマ「ちぇ、仕方ないなぁ」

大泉「なしてそんな嫌々よ!?」

モノクマ「ボクのせめてもの反撃だったって事だよ。キミに対しての、ね」

大泉「反撃だ、っておめぇなぁ、俺がおめぇになんかしたわけじゃ…」



モノクマ「ほんとにそう言い切れるの?絶対に?」



大泉「…は?」

モノクマ「いや、大泉クンって忘れっぽそうじゃない?」

大泉「うるせぇなこの」

モノクマ「まぁいいや!おやすみ!」ぴゅーっ

大泉「おい、ちょっと待…」



ばたん



大泉「………」

大泉(…なんだあの匂わせ方。モノクマが無意味な事をするとは考えにくいしなぁ)

大泉(だとしたらあれは……)

大泉(…いや、意味が分からん…)

大泉「………どう言う意味だ………?」



425: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:07:24.60 ID:/vMwS3eEo

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次の日






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◆8日目朝
◆自室


『オマエラ朝です!おはようございます!起きやがれ!』

大泉「…ううん、あと5分ぅ…」

『…起きないあいつがいるなら、アレ流しちゃうぞ!』


※Tips…【起きないあいつ】
大泉と戸次の番組内ユニット【FANTAN(ファンタン)】の曲。ファンタンは中国語で【おにぎり(握団)】の事。
釜山国際映画祭に鈴井の監督作品で出向いた際、サイン攻めにあったために手応えをつかんだ大泉が
「クリスマスまでにシゲとハングル語で一曲作りたい」と言った(恐らくホラ話)事がきっかけで製作された曲。
オリコン初登場は7位だった。ちなみに大泉がFAN兄さん、戸次がTAN兄さん。
のちに【ハナタレナックス】にて音尾・森崎によるパロディユニット【おむすび】も出来た。


大泉「……起きないあいつ…」もそもそ

大泉「………ふつうにそれ流す訳ねぇもな………」

大泉「……何していたいでも流す気か……」ふわぁ


※Tips…【何していたい】
パロディユニット【おむすび】の曲。
【起きないあいつ】のサビが、「見つめていたい、何していたい(以下鼻歌)」になっているだけ。
響き的に下ネタに聞こえてくる。と言うか多分下ネタ。一番最後は「朝の光で何していたい」。
ちなみにPV撮影で全編オーストラリアロケを敢行し、カナヅチの森崎が「海が綺麗」と言ってたのもこの時。


『……………』

大泉「………?」



426: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:08:15.58 ID:/vMwS3eEo

『……………』ぴっ


じゃーんっ♩(ギター)


『女の尻を追いながらぁぁぁ!俺のハートは抜けがらぁぁぁ!』

大泉「」絶句

『マジで恋した時だけぇぇぇ!どうして勇気が出ないのおぉぉ!!』

大泉「…寝覚め悪ぃな…」


※Tips…【オヤシラズノヨウニ】
作詞作曲・森崎博之。アーティスト名としては【山田太郎】と言う役名になっている。
大泉がタイトルだけをミュージシャン志望役だった森崎に伝え、そこから作られた曲。
ファン内外に音痴で知られている森崎だが、曲を作る事は出来るので音感自体がないわけではないようだ。
のちにセルフカバーアルバムにて音尾がカバー。原曲もギター2本での弾き語りだが、こちらはよりしっとりした曲調。


大泉「………なんでこれ流してんのよ………」ふわぁ

『抜けー!抜けー!親知らずーっ!!』

大泉「もういいっちゅうの!止めろよ!!」


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食堂






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十神「………」いらいら

苗木「あれ?十神クンが食堂にいるなんて珍し…」

十神「あんな不快な音楽に目を覚ませられてな、さすがの俺も苛立ちを隠せない」

大泉(おぉ、十神がキレてるぞモノクマ。……いやモリは悪くねぇからな)


※Tips
何度も言うが、NACSリーダー・森崎は音痴。【リアルジャイアン】と言う異名からお察しください。
歌も音痴、しかも運動音痴でカナヅチ(、そしてハゲを気にしている)。
更に天然ボケ。NACSの代表作でもある【LOOSER】なんか本来スペルミスだし。(正しくは【LOSER】)
弱点だらけじゃないか、リーダー。北海道に封印しておこう(使命感)。



427: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:10:22.20 ID:/vMwS3eEo

大泉「ま、十神君が食堂に来たって事をいい事だと捉える事にしよう…ね」

苗木「………そう、ですか?」

大泉「そうさ。彼が自ずと食堂に来たんだぜ?十神君のファインプレーだよ」

苗木(何故だろう、その響きに寒気がする)

十神「だからどうした?俺は別にお前らと馴れ合う気は無い、と言ったはずだが」

大泉「連れないね十神君?知り合いだが友達じゃない、ってかい?」


※Tips
大泉が作詞作曲した【what's 真池龍?】より。
安田制作のドラマに登場した大泉のキャラ、【真池 龍(まいけ・りゅう)】のイメージソング。
該当の歌詞は「安原バカ、知り合いだが友達じゃない」。ちなみに安原は安田の役名。


十神「………黙れ」ふいっ

大泉「なんだいもう…」

十神「話しかけるな。所詮お前も2流タレントなのだからな、大泉」

大泉「ふぅん?」

苗木「十神クン、そんな言い方って」

大泉「いやぁ?いいよぉ?僕ぁよく言われてたからねぇ、あの人に」


大泉(…カメラの前でだけども、藤村さんにな。……さて、その藤村さんは元気なのか?ま、死んではないと思うけどな)

大泉(…何してんだろうな)



428: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:11:11.96 ID:/vMwS3eEo

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自由時間






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◆8日目、昼
◆プール


大泉(………俺は今、海パン一丁でこのプールサイドに立っている)

大泉(朝から昼の間に何があったのか…どうしてこうなったのか、簡単に話すと---)


朝日奈「さくらちゃんが今日は調子悪いって言ってて、ひとりでトレーニングしたいからってさ」

朝日奈「…だから暇そうな大泉がいてくれて助かったよ!」

大泉(うん、説明ゼリフをありがとう朝日奈さん)

大泉(しかし意外だねぇ。この子が俺に声かけてくれるなんて思ってもなかったよぉ?僕ぁ)

大泉(てっきり嫌われてるんじゃねぇかと思って………ってちょっと待て)

大泉「暇じゃねぇわ。あと呼び捨てやめような、大泉さん。オーケー?」

朝日奈「大泉!」

大泉「」かちっ

朝日奈「あ!そう言えばさ、大泉は劇団?…なんだっけ?」

大泉「………ぁあ、【TEAM NACS】…大学ん時の友達とやってんだ」

朝日奈「やっぱり、劇団でお仕事したいなって思ってそうなったの?」

大泉「ん?んー、俺の場合は気付いたらそうなってたところも大きいし」

大泉「まぁ俺も楽しかったから、芝居がね。君が体動かすのが楽しいみたいに」

朝日奈「んー、お芝居が楽しい気持ちは、私にはよく分かんないかも…」

大泉「はは、まぁそうかもしれんないねぇ。やろうと思わないとやらないもんだから」

朝日奈「そうなの?」



429: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:11:43.71 ID:/vMwS3eEo

大泉「まあねぇ。演劇ってのぁ…ほら、行こうとしないと見ないもんだろ?そこでしか見れないんだから」

朝日奈「ん……、ドラマ見るのとか映画見るのとは違うって事?」

大泉「概ねそんなとこだね。その場でしか生まれないもん、その空気感っちゅうのが舞台の面白ささ」

朝日奈「早いから結果が出るとか、強いから必ず勝つのとは違うって事なのかな」

大泉「かもね。その時その時で必ず違うものになる。それが演劇で、それが俺の好きなもんだ」

朝日奈「へぇ、大泉にもそう言うのあるんだね!意外かも!」

大泉「…え?何がよ」

朝日奈「ほら、大泉って普段は力ない顔してるじゃん?」

大泉「はぁ?つくづく君はナチュラルに失礼だな」

朝日奈「なんにも面白くないって思ってるのかと思って!」

大泉「………な事ぁないよ」ふっ

朝日奈「その割には元気ないよ?」

大泉「………」

大泉(この子はあれだね、末恐ろしいよ)

大泉「いや、君はほんとに無礼だねぇ」

大泉(女のカンってヤツか?俺が地味に最初のDVDの事引っ張ってんのバレたか)

大泉(…それとも…別な事か?)



430: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:13:02.45 ID:/vMwS3eEo

朝日奈「大泉さ、モノクマに会う前と会った後で顔つき全然違うの、気付いてなかった?」

大泉(おや?これは…どっちだ?分かってて言ってんならさぶいぼ立つけども)

大泉(でも、案外鋭いのかね?朝日奈さん。アスリートって人を見る目あるんだな)

大泉「……え、そんな違った?」

朝日奈「もう全然違うよ!すっごい怒ってたから、大泉…」

大泉(そっか、そんなに俺ぁモノクマにやーな顔してたかい。滲み出たな、感情が)

朝日奈「それに…舞園ちゃんを止めた次の日、だっけ。舞園ちゃんが土下座するの止めなかったし」

朝日奈「それ見ながらちょっと笑ってたのは安心したけど!」

大泉「君は…思ったより僕をよく見てるんだねぇ」

朝日奈「もうっ、大泉こそ失礼だよっ!」

大泉「ああ、ごめんね…」

朝日奈「………」

大泉「………」

朝日奈「………」むーん

大泉「………」

大泉(……何よこの沈黙!気まずいしょや!?)

朝日奈「……知ってる?」

朝日奈「『演じている人は、全てかっこよくなければいけない』…鈴木一郎の名言なんだけど」

大泉「……そうなんだ」

朝日奈「………ねぇ大泉」

大泉「…何よ」



431: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:13:51.02 ID:/vMwS3eEo

朝日奈「大泉のかっこいいって、強がるのとは違うと思うんだよね」

大泉「………」

朝日奈「だからさ、もうちょっと素直になってくれてもいいんじゃない?」

大泉「俺ぁ別に無理してもねぇし、嘘もついてねぇって!」

朝日奈「それは違うね!」

大泉「…はぁ!?」

朝日奈「大泉はきっと思ってるよね?自分が大人だから、自分が…高校生を、子供を守んなきゃって」

朝日奈「だから自分が何かしなくちゃ、なんとかしなくちゃって、ちょっとだけでも…思ってるよね」

朝日奈「隙を見せないようにしてるって言うか……」

朝日奈「………私達がバラバラにならないように気を使ってるよ」

大泉「………!!」

朝日奈「そんな心配しなくたって大丈夫だよ?私達…一応【超高校級】って、【人類の希望】って呼ばれてるから」

朝日奈「十神はあれだけど、みんなちゃんと団結出来るって!きっとちゃんと外に出れるから!」

朝日奈「モノクマの殺し合いがどうのなんて、誰も絶対信じない!誰も人を殺さないって!だから」

朝日奈「だから…ちょっとでいいからさ」

大泉「………」

朝日奈「素直になりなよ!」


大泉(……………)

大泉(……俺は……そんな必死になってるように、見えてたのか?)

大泉(……それにしても…素直になりなよ、か………くくっ………)


大泉「………ハハッ」

朝日奈「」?

大泉「…はは……アッハッハッハッハ!こいつぁ一本取られたぞぉ!まさか朝日奈さんに見抜かれるとは!」

大泉「君はもっと鈍感な人だと思ってたけど、そこは改めにゃならんようだ!」

朝日奈「えっ…私、そう言うのに疎いと思われてた!?」

大泉「ぁあそうさ、君は他人は気にしないタイプなのかとね」



432: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:15:40.39 ID:/vMwS3eEo

朝日奈「ううん、これは…この生活は、モノクマと戦う団体競技だから」

朝日奈「だから負けられないじゃん!」

大泉「………なるほど、そう言う発想もあんのか。ますますすげぇな、朝日奈さん」

朝日奈「大泉!」

大泉「おう何だい!朝日奈さん!」

朝日奈「その、朝日奈って呼び捨てでいいよ…なんか、さん付けって壁感じるし」

大泉「」!

大泉「…ふふっ、そう君が言うんならそうするぜ?朝日奈ぁ、おい」

朝日奈「大泉!」

大泉「朝日奈ぁ!」


朝日奈「25m往復100回泳ぐよ!」


大泉「おぉし任せて……」


大泉「………」


大泉「………はい?」

朝日奈「え?泳がないの?」

大泉「いや、えーと?」

朝日奈「泳げば大泉の悩みなんて吹っ飛ぶって!ほら、ほら!」ぐいぐい

大泉「ちょ、引っ張んなや!一回でいいから大泉さんって呼べ、な!」

朝日奈「大泉!」

大泉「」カチッ

朝日奈「ほら!道産子って泳ぐの好きなんじゃないの!?」

大泉「待て待て待て待て!俺そんなに泳ぐの好きじゃn」


どっぱぁぁぁぁぁん


朝日奈「っははははは!!」



大泉(………こうして俺は朝日奈さんに散々な目に遭わされた。死ぬかと思った。なまら怖かったわ)

大泉(マジでやりかねん言い方だったからなぁ、あれ。ほんとに泳がされなくてよかった)

大泉(おかげさまで俺は軽く朝日奈がトラウマで、軽々しく呼び捨て出来ない心境です)

大泉(…でも、久しぶりに楽しかった)

大泉(おっぱいでかかったし)

大泉(しっかし、まさか朝日奈さんに逆に気を使わせてたとは。俺も少しは立ち位置を考えにゃならんか?いや、女の子って怖いねェ)

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433: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:17:15.55 ID:/vMwS3eEo

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疲れた






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◆夜時間になる少し前
◆脱衣所


大泉「…今日は死ぬかと思った」


大泉(腹がプールの水でパンパンだ…いや、比喩じゃなくマジで)

大泉(本気で溺れるかと思ったぞ。海沿いの露天風呂入った時の比じゃねぇって)


※Tips…【海沿いの露天風呂】
函館市に実在する無料温泉・【水無海浜温泉】の事。函館駅からバスで約2時間程の場所。
以前大泉が【闘痔の旅】で訪れた時は海水がバンバン湯船に入っていたが、2004年に改修された。
源泉が足元から湧き出ており、海水と混じり合って適温になる。源泉は最高65度ほど。
なおフナムシが生息している。虫が嫌いな人は気をつけたし。


大泉「…はぁ…」とぼとぼ

がらら




大泉「!」←タオルで股間隠してる

葉隠「!」←湯船の中




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先客






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大泉「お、おう…」

葉隠「……よぉ」



434: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:17:44.10 ID:/vMwS3eEo

大泉(うおぉっ!?キャラ被りの葉隠君じゃあねぇか!…っつーかよく考えたらまともに会話してねぇな)

葉隠(っ、大泉っち!?おおい、何だべ何だべ?今日の俺のラッキースポットは大浴場なんじゃあ…)

大泉(そもそもこいつ何なのよ、なしてここまでキャラ被ってんだ?まだ上杉だってここまで狙って来てねぇぞ?)

葉隠(あれ…言っちまった方がいいのか?…けどけど3割だぞ?3割事実だってのに、これ言っちまっていいんか?)

大泉(そもそもなんだこいつなんで俺より先に大浴場いんのよ)

葉隠(つーかこんな喋りにくいのになーんで大浴場来るかなぁ)


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気まずい






ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………なんだい、妙なところで会うなぁ葉隠くぅん」

葉隠「!…お、おう、そうだな。これも天の思し召しだべ」

大泉「話が壮大すぎんだろ」

葉隠「ああ、いやー…ははは」

大泉「………」

葉隠「………」



435: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:18:53.35 ID:/vMwS3eEo

大泉(…ちょっとスキンシップ持ってみるか…)


大泉「……葉隠」

葉隠「…な、なんだべ?」



大泉「ベールベルベル」

葉隠「…ベル食品」

大泉「白いタイツの」

葉隠「もん太君」

大泉「奥さん?」

葉隠「お絵描きですよ」

大泉「料理は」

葉隠「星澤先生だろ?」

大泉「エンプロって何の略?」

葉隠「どっち?ふたつあんだろ」

大泉「んじゃあどっちも」

葉隠「遠藤雷太プロデュース…劇団だろ?あとテレビの、吉本芸人出てるやつ」

大泉「焼酎は何割が好きだい?」

葉隠「番茶割だな」

大泉「………」

葉隠「あ、ホットで」

大泉「………」

葉隠「………」

大泉「………おい」

葉隠「………はい」

大泉「やっぱおめぇ道民だろ」

葉隠「………チガイマス」

大泉「おめぇふざけんなよ!?」


※Tips
全く分からなくても今後の生活に支障はないので大丈夫です。


葉隠「いやこれはそのマジで違うんだべ!マジで!!」

大泉「知らねぇよ違うか違わないかなんてよぉ!」

葉隠「あぁぁもう!何だべ、なんだべ!そもそも俺はオメーより【ブギウギ専務】派だっての!」

大泉「それも知るかよ!ってぇか、おめぇ確実に道民じゃねぇかよぉ!」


※Tips…【ブギウギ専務】
STVにて水曜深夜に放送されていた番組。元は【わくちん】と言う深夜番組枠のひとつ。
【上杉ポンプ商会】と言う架空のプロモート会社の専務と秘書が、道内の色んなものを宣伝するバラエティ。
…だったが、中期から後期にかけては体を張った企画が増えた。現在は【ブギウギ奥の細道】がDVDで発売中。
ネット局であるテレビ埼玉に厚遇されており、昼間放送となった回は深夜風にテロップのアレンジし直して放送された。
さらには北海道内に先駆けて最終回SPを流してしまった。なお現在は【ブギウギ専務ビギンズ】が放送中。
なお【ブギウギ専務】は、バンド【THE TON-UP MOTORS】の【上杉 周大】の愛称でもある。



436: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:21:12.16 ID:/vMwS3eEo

葉隠「ああもう!それは!…今はいいだろ…」

葉隠「………っ」

大泉「おやぁ?葉隠くぅん、いきなり押し黙ってなんだってんだい」

葉隠「………」ぶくぶく

大泉「………?」←イスに腰掛けた

葉隠「………なぁ大泉っち」

大泉「なんだ、いきなり真顔になって」

葉隠「…もしも、もしもだぞ?未来を見る事が出来たらどうする?」

大泉「……は?」

葉隠「しかもそれは、自分が見たくもねぇもんだったり、その…自分でも選べねぇような未来だ」

大泉「おめぇは突然何を……」

大泉(………あれ?そういやぁこいつ【超高校級の占い師】だったっけか。占ったってのか?未来を?)

大泉(俺、占い師にゃさほどいい思い出がないんだけどなぁ……)

葉隠「俺な、大泉っち。俺…」

大泉「あぁ、なんだい?」

葉隠「………俺の占い………、インスピレーション占いって3割当たるんだよ」

大泉「ん?インスピレーション、って直感ってやつ…?」

葉隠「勘って言うとだせぇけど…でも、まぁ…そうだな。どんな事でも、正確に。」

大泉「いや、でもそれが3割なんだろ?3割の確立?……って……!?」


大泉(3割?3割?!おいおいおい、わりと当たるじゃねぇか!)

大泉(…っても、にわかには信じられんけどな。でもそれが本当なら……こいつ……)


葉隠「すげーべ?」

大泉「まぁ、ほんとならね」

葉隠「マジだべ、本気だべ」

大泉「………それに苦しめられて来たとでも言わんばかりじゃあないか、葉隠君」


大泉(仮に、それが事実ならこいつは…随分辛かったろうなと思う)

大泉(全部が全部見通せないとしても、僅かにでも当たってしまう可能性ってのを否定出来ない)

大泉(自分が望むにせよ望まないにせよ見えるってのぁ大変だねぇ)

大泉(…ま、正確にどんな感じかわかんないから何とも言えねーけども…常人なら発狂してるかもしれんな)



437: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:23:34.61 ID:/vMwS3eEo

葉隠「…あー、この際だから言っちまおう!うん!」

大泉「何だい葉隠君、俺の未来が見えたとでも?」

葉隠「オメーは………近いうちに、オーガに殺されるべ」

大泉「………おいおい、こりゃあまた…冗談きついぜ……」

葉隠「俺の占いは3割当たるっ!」びしっ

大泉「……随分面白い話をするじゃあねぇかよぉ、葉隠ぇ!」

葉隠「いや実際笑えねーべ。だって3割当たるんだぞ?」

大泉「でも、7割は生きられるよな?えーと、オーガってのぁ…」

葉隠「オメー正気か?あと、オーガは大神っちのあだ名な」

大泉「当たり前だろ?僕が何回6分の1に挑んだと思ってんだい」

葉隠「んでそのうち何回負けたんで?」

大泉「負けた事聞くなよバーカ」

葉隠「…とにかく3割、オメーは間違いなく3割の確率で死ぬ。俺は…」

大泉「死んで欲しくねぇとか言うんだろ、キャラ付けのために」

葉隠「ちげぇよ!」

大泉「ま、俺はただでは死なねって。おめぇのその不安は絶対ぶっ潰してやるよ」

葉隠「…あのなぁ、何を根拠に…」

大泉「俺が死んだら子猫ちゃんが泣いちまうだろ」

大泉「運命か何か知らんけど、俺はこんなとこじゃ死ねねーのよ」

葉隠「………?!」

大泉「おめぇの占いなんて信じてやんねぇよバカ。もっといい結果の時にだけ言いに来て?」

葉隠「……なんだよ、はは……心配して損した」ざばぁ

大泉「あれえ、もうあがるのかい?」

葉隠「逆上せそうだからな。…大泉っち、ありがとよ」

大泉「はっ、礼を言われる事ぁしてねぇぞ?ま、また明日ゆっくり話そうか」

葉隠「【大法螺】がありゃいいんだけどな」

大泉「…おやすみ」

葉隠「……ああ、おやすみ」

大泉「また明日な」

葉隠「………おう、また、明日」


がららっ
ばたん



438: ◆z.6vDABEMI:2014/06/11(水) 01:27:15.24 ID:/vMwS3eEo

大泉(……わずかな会話。けれど、俺は変に肩肘張らずに話せた気がする)

大泉(葉隠君……もうちょい真面目に喋っときゃよかったな、初めから。あいつもよく分からん)

大泉(あいつは何を背負ってんだ?もしかして3割ってのはホラか?おいおい……)

しゃああああ

大泉(………)わしゃわしゃ

大泉(しっかしどいつもこいつも…はは、恥ずかしくなっちゃうよねぇ)わしゃわしゃ

大泉(なして俺に変に気ぃ使うのよ。そらぁ俺が北海道の大スターだから仕方ねーけど)わしゃわしゃ

大泉(朝日奈も葉隠もタメ口じゃねぇかよ)じゃばばば

大泉(立ち位置が分かんなくなっちゃうよぉ。僕ぁ大人なんだから、ちっとぁ敬えと)ごしごし

大泉(つーか今日は子猫ちゃんとも喋れてねぇ!いやぁ、毎日慌ただしいねぇ)ごしごし

大泉(さすが人気者は毎日辛いよ。……しかし実際どうすっかなぁ)ごしごし

ばしゃばしゃばしゃ

大泉(……これから先、モノクマがまた何かしかけて来た時)

大泉(十神が言った通りに…もしかしたら、また誰かに殺意を持つ奴が出てくるかもしれねぇよな)

大泉(ってもな、モノクマは何する気なんだ?)

大泉(それ以上に、何の目的があってこいつらを、俺を監禁してんだ?)

ばしゃばしゃばしゃ



大泉「………はぁ」


大泉(考えても考えてもわかんねぇ)

大泉(…あー、もういいや。今日は風呂入ろう。風呂入って今日はゆっくり寝)



がららっ


石丸「後悔してからでは遅いからな!」

大和田「上等だゴルァ!」

苗木「………なんでこうなったの?ふたりとも……」

大泉「え?」

苗木「………あ、大泉さん!ふたりを止めてください!お願いします!」

大泉「………ええ?」


大泉(どうやら俺の夜はまだ、終わらないらしい)


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463: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:15:29.46 ID:YxhhzrlMO

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(ナレーション:谷口直樹)

前回!

朝日奈さんに散々プールで追い回され、疲労困憊の中お風呂に入ろうと体を洗っていた大泉。
が、しかーし!
そこに、なんと苗木君達が現れたのだった。
事態の飲み込めない大泉に対して

苗木「ふたりを止めてください!お願いします!」

とまさかのおねだり。
戸惑う大泉をよそに話はどんどん進んでいく事に…。
果たして大泉は、無事に大和田と石丸を止める事が出来るのかー?
【弾丸どうでしょう】8日目夜、その幕が今開くーっ!

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(ハナタレナックスのOP※4期)

(の1:30辺りから)

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464: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:16:08.20 ID:YxhhzrlMO

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遭遇






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大和田「あ"?」

石丸「おお、大泉さんではないですかッ!?」

大泉「」

大泉(俺は今呆気に取られている。そう、呆気に取られているって表現が一番しっくりくる)

大泉(例えばそう、実はこれから行う企画が、さっきまで聞いてたのとは全く違うものだったって聞いた時みたいに)

大泉(石丸と大和田ぁ?水と油がなして一緒にいんのよ。どう言う事さ、おい苗木説明しろぉ)

苗木「お、お願いします大泉さんっ!」

大泉「…え、ええと?何?なんて?」

苗木「あの、このふたりを止めて欲しいんです」

石丸「む?なぜ止める必要が?」

大和田「んだよ、苗木ィ……漢の勝負に水差してんじゃねぇ」

大泉「えええちょちょちょ、ごめん今の状況説明して?」

苗木「あ、えっと」

石丸「大泉さんッ!僕は世を乱す悪が嫌いなのですッ!」

大泉「…はぁ」

石丸「そして彼は、珍走などして他人に迷惑をかける悪そのものっ!」

石丸「どうせ根性が足りないから、自らの苛立ちを抑えきれずに他人に当たり散らしているのです!」

大和田「言うじゃあねぇか…俺に根性がねぇだと…?」

大和田「俺は負けねぇ、俺は強いんだ…根性あるって事、教えてやるよ!」

大泉「」ぽかん

苗木「…とまぁさっきからこんな調子で…」



465: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:17:30.78 ID:YxhhzrlMO

大泉「うん、苗木君、こう言う時は勝手にやらせておこう」

苗木「えっ?」

大泉「いいかい?あんなもんは止めるだけ無駄だよ。どうせ誰が止めたって止めやしねぇって」

大泉(どっちも負けず嫌いなのねぇ、しかし)

石丸「…しかし、大泉さんッ!僕達は【公平なジャッジ】が欲しいのですが」

石丸「いわゆる【立会人】と言うやつですっ!」

大和田「ぁあ、【立会人】がいねぇと不正があるかもしれねぇからな」

大泉「立会人とかいてもいなくてもどっちでもいいべや…っつーか今からなにすんの?」

大和田「我慢比べっスよ」

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我慢比べ?






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大泉「…ほう?」

苗木「大和田クンの我慢強さを試したいって石丸クンが言ってて…それで…」

大和田「俺の我慢強さを見てぇなら、精々煮え湯でも持ってこいゴルァっつったんすよ」

大泉(割と頭使った返ししたね君)

大泉「しかし我慢比べったってあんた、何すんのよ?北欧走るわけでもねぇし」


※Tips…【北欧】
何度も大泉が訪れた地方。
【ヨーロッパ21カ国完全制覇】、【ヨーロッパ・リベンジ】、【ヨーロッパ20カ国完全制覇~完結編】の計3回も旅をしている。
なぜ北欧が我慢比べなのか。
それは大泉が2度目に訪れた時…【ヨーロッパ・リベンジ】で【人格崩壊】を経験したからである。
彼らがフィヨルドを見たがために移動ルートを制限され、
ノルウェーのナルヴィクからフィンランド・ロヴァニエミに移動している時の事。
スケジュールはタイト、休憩せず移動しっぱなし、雨が続き外にも出られず、走れど走れど延々続く北欧の美しき自然の景色。
そして車内でABBAのカバー曲が流れた時、大泉が突如崩壊。自分の足を叩き、狂ったようにめちゃくちゃな歌詞を歌い出した。
その後、落ち着きを取り戻すも
「わかんねぇんだもん、もう。なんかねもう、もし出来ることであれば、なんだろな、今ここでグルングルン回りたいんだなぁ!」
との発言を残している。人間は車にすし詰めにされ、休憩なしで移動すると壊れてしまうと言う例である。
(この後大泉は突然「シカ!」と叫びしりとりを強要した。藤村Dが「んが付いて負けた」と止めようとしても続けた)
ちなみにこの【ヨーロッパ・リベンジ】は最も過酷な海外ロケだったとメンバーは振り返っている。
事実、海外ロケはこの後【コスタリカ】に行くまで実に約1年半もの間行われていない。
(藤村D「『鉄道員』見てェ!」)



466: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:19:02.19 ID:YxhhzrlMO

大和田「男の我慢比べっつったらアレすよ」

石丸「サウナ我慢比べ対決です!」

大泉「なしてそうなんのよ」

大和田「我慢強さを見せられそうなもんがそれ位しかねぇんで…」

大泉「…んまぁそうか、潜水対決なんてやったらどっちか死ぬまで上がって来なそうだしな、君らは」

苗木「何に納得したんですか?!」

石丸「と言うわけなのです。ですからこれは男の勝負」

大和田「健全にサシでやってヤろうっつー事っすわ」

石丸「止めないでください!」

大泉「あ、そ。じゃああぁた達はこれからサウナ入るのね、はい頑張って頂戴」


がしっ


大泉「…へ?」

石丸「そこでです、大泉さんッ。あなたは大人だ、僕達とは立場も違う」

大和田「っつー事はほんとの意味で中立な立場で見ててくれんじゃねぇかって事ッスよ」

大泉「いやいや、俺関係ねぇべ…?ちょうどここにゃー苗木もいるし、おめぇらと一緒に来たろ」ぐぐぐ

石丸「むむっ…」

苗木(あれ?もしかしてこれボク帰れる?)

大和田「けどよぉ、こいつが俺らの邪魔しねぇとは限らねぇだろ?おい石丸」

石丸「確かに…僕達の我慢比べを止めようとしている苗木くんなら、もしかしたら中断させるかもしれないな」

大泉()

ーーーーーーーーーーーーーーー






思考停止






ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉「くっくっくっく…wな、る、ほど、なっるっほっどぉ…そう来たかぁ…」ぐぐぐ



467: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:20:08.45 ID:YxhhzrlMO

苗木(やっぱボク帰れるよね?…嬉しい反面、どんどん大泉さんと距離が増えてるような…)

大和田「んで俺ぁハンデとして服着たまま入んで、服に変なもん入ってねぇかのチェックもやってもらえねっすか」

大泉「やっぱそう言うのは苗木君の方が向いてるんじゃあないかなぁ?ほら、彼って主人公っぽいじゃない?」ぐぐぐ

苗木(えっ)

石丸「そこをなんとか!あなたは大人ですし!」

大泉「ってもなぁ…」ぐぐぐ

大和田「ムリんなったら最悪帰んのは仕方ねぇっすから!」

石丸「お願いします、大泉さんッ!一緒に来てください!」

大泉「え?なに?俺もサウナ入んの?ちょっと待て話ちげぇ」ぐぐぐ

大泉(っつーか掴まれた腕ほどこうとしてっけども全然ほどけん!力強すぎだろおめぇらよぉ!)

苗木「それじゃあ大泉さん、あとは任せt」がしっ

ーーーーーーーーーーーーーーー






!?






ーーーーーーーーーーーーーーー

苗木「」

大泉「…いやいやいやぁ、おめぇだけ逃げよったってそうはいかねぇぞぉぉ…」

苗木「え、ちょ、大泉さんっ!?」ぐぐぐ

大泉「行くならおめぇも道連れだ、苗木くぅん…」ぐぐぐ

苗木「み、道連れって言い方が怖いんですけど!?」ぐぐぐ

石丸「ならば4人で行こうではないか!はっはっは!」

大泉「だから何が面白いのよおめぇはぁ!?」

苗木「いや、いやいやいや、ボクこそサウナに入る必要ないんじゃ」

大泉「シャラーーーーップ!」


※Tips…【シャラップ】
ユーコンで大泉が、現地ガイド【ピート】に向かって吐いた暴言。
ちなみにピートはウィットに飛んだジョークをよく言っていた。


大和田「“蒸風呂(サウナ)”で“決闘(ヤ)”るぞゴルァ!!」

大泉「」___?!___

苗木「…なんか、不幸だな…」



468: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:20:35.57 ID:YxhhzrlMO

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サウナ







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469: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:23:03.50 ID:YxhhzrlMO

大泉「すっかり君達、準備出来ちゃってその、サウナに板付きだけれども」


※Tips…【板付き】
舞台用語。「場面が始まった時に舞台上にいる」事。


大泉(苗木も俺も、石丸と大和田に引っ張られるように来てしまった。股間だけ隠したままで)

大泉(っつーか大和田マジで服着たままじゃねぇかよぉ、絶対あれ蒸れるだろうなぁ)

石丸「止めるなよッ!苗木くんッ!」

苗木「ボクとしては帰って寝たいから止めたいんだけど」

大和田「ぁあ?」ぎろっ

苗木「…ごめんなんでもない」

大泉「負けてんじゃねぇよ苗木ぃ!」

苗木「だって大和田クンが…」

大和田「何か言ったか?」

苗木「ナンデモナイデス」

大泉「つぅかねぇ、ほんとにやるのかい?だってもうさぁ、夜時間だろ?時間見てないけどよぉ」

大泉「セレスさんも言ってたろぉ?なぁ、今日んとこは帰って寝ようぜ?明日も辛いし」

苗木「た、確かに…夜時間は出歩かないって話だったんじゃあ…」

大和田「…大泉さん、テメェで最初にそれ破っといてそりゃねぇっすよ」

大泉(あっ)

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回想





ーーーーーーーーーーーーーーー


苗木『………ねぇ、昨日の夜何があったの?』

セレス『それ以前に、夜時間中は出歩き禁止では?』

大泉『ルール守ってたっけ桑田死んじゃうべや!かてー事言うなッ!おみまいするぞ!』

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破ってた






ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉「」

苗木「そ、そうだ石丸クン、ルール守るのはよくないんじゃ…」

石丸「男にはルールと同じ位、負けられない戦いがあるのだよ!」

苗木「」



470: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:25:26.03 ID:YxhhzrlMO

ーーーーーーーーーーーーーーー






我慢比べスタート
(ゴングの音)






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石丸「………」

大和田「………」

大泉「いやぁ、このサウナ暑いねぇ」

苗木「標準温度、って書いてありましたけど」

大泉「俺ぁサウナの標準を知らんのだけど、標準って何度位なんだろうなぁ」

苗木「………分かりません」

大泉「………そうか」

苗木「………」

大泉「………」

大和田「………」

石丸「………」

大泉「………なんか話しなさいよ」

大和田「………」

石丸「………」

大泉「………おぉい、無言か?無視か?」

石丸「黙っていてくださいッ、これは僕と大和田くんの戦いなんですッ」

大和田「んであんたと苗木は俺達を監視してくれりゃあいいんで…」

苗木「ねぇ監視っている?」

大泉「立会いがほんとに必要かね?君ぃ、これ別にいらないんじゃない?ねぇ?」



471: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:28:36.22 ID:Qsxz96EhO

ーーーーーーーーーーーーーーー






10分経過






ーーーーーーーーーーーーーーー

大泉「……いい汗かいてきたぜ?もういいんじゃねぇか?」

大和田「まだまだ行けますよ、俺ぁ…」

石丸「ふ、そう来なくては張り合いがないっ!」

大泉「張り合ってどうすんだってんだ、こんな事で」

石丸「」カチッ

石丸「こんな事で、とは何事ですか!?男の勝負ですよッ!」

大泉「こんな事ったらこんな事だろぉ?意味のねぇくっだらねぇ意地の張り合いしやがってよぉ」

石丸「今回は敢えて言わせていただきますが…そうなると貴方こそどうでもいい戦いを繰り広げてるじゃありませんか!」

大泉「」カチッ

大泉「………なんだとぉ?」

苗木「大泉さん、そう熱くならずに!」

大泉「あぁたは黙って見てなさいよッ!僕ぁ自分の戦いがどうでもいいなんて言われたかねぇんだ」

石丸「サイコロを振って出た目の駅に移動し続け、最終的に北海道に帰る?馬鹿馬鹿しい!」

大泉「おぉ、言ったな?石丸このぉ、覚悟しろよぉ?ここ出たらおめぇも深夜バスで引きずり回してやるぅ」

苗木「深夜バス?」

大泉「やられるぞぉ、あれは……」

石丸「僕はそんなものには屈しない!」

大泉「屈するとか屈しないとかじゃないの!深夜バスは!」

大和田「………どんな乗り物だよ」

苗木「………」汗だく

大泉「…昔、とあるディレクターが深夜バスに乗った時は…個別の仕切りの奥でシコってた事があるらしいぜ」


※Tips
実話。ちなみに鈴井は当時気付かず、後から話を聞いて悔しがっていた。


大和田「余計どんな乗り物だよ」

石丸「しこるとは何かね…?」

大泉「………」



472: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:30:24.75 ID:Qsxz96EhO

ーーーーーーーーーーーーーーー






30分経過






ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「いや、しかし随分暑いねぇ。汗だくだわ、俺もう」

石丸「僕も健康的な汗をかいていますよ…ふふふ」

大和田「俺ぁまだ余裕だ…」

石丸「ふへへ、僕だってまだまだぁ…!」

大泉「もう帰って寝ない?ねぇ」

苗木「………出来たらそうしてますよ」

大和田「まだ行けるよなぁ、オメェよぉ…」ぐぐぐぐぐ

苗木(大和田クンが腕を掴んで離さない件について)


ーーーーーーーーーーーーーーー






さらに30分後






ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………」

苗木「………」

大和田「………」

石丸「………」



ーーーーーーーーーーーーーーー






もうすぐ2時間






ーーーーーーーーーーーーーーー



474: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:32:55.87 ID:Qsxz96EhO

大和田「……」はぁはぁはぁ

石丸「う、はは……僕は……」はぁはぁ

大泉「……ふっふっふっ……」だらだら

苗木「おじいちゃん……今、そっちに行くよ……」ふらっ

大和田「俺ぁまだまだ…行けるぜ?オメェはどうだ…?」

石丸「うへへ、僕もまらまらいけるろぉ…」だらだら

大泉「………www」

苗木「大泉さん?……目が虚ろです…よぉ」

大和田「オメェもな、苗木…つうか、よく耐えたな…オメェ……」

大泉「……くっくっくっ………」


ーーーーーーーーーーーーーーー






緊急事態






ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………っくっくっくwwwww」

大和田「あ?」

大泉「っはっはっはっはwwwww」膝バシバシ

苗木「おお、いずみ、さん…?」だらだら

大泉「あっはっはっはっはっwwwww」膝バシバシ

大和田「………おい、あんた…大丈夫すか…」ふらふら

大泉「ひひひひっwwwww」膝バシバシ

石丸「大泉さ…そんなに膝叩いたらぁ…血が出ますよぅ…」

大泉「フゥーッ!フゥーッ!ぬはははははwwwww」

大泉「やwwwwwすwwwwwけwwwwwんwwwww」膝バシバシ

苗木「お、大泉さん、しっかり、して…」

大泉「安田ぁー!安田ぁー!会いてえぞ安田ぁー!wwwww」膝バシバシ

大泉「っくっくっくっくっくっwwwww」

石丸「さ、サウナに長時間いるのは、危険ひゃっひゃら…」

大泉「………あ」

大泉「くぁwせdrftgyふじこlp」

苗木「え?」


どさっ


大泉「」

石丸「………大泉、さん………?」

大泉「」←白目



475: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:35:08.75 ID:Qsxz96EhO

ーーーーーーーーーーーーーーー






石丸VS大和田

無効試合(審判:大泉の気絶)





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大和田「…おい、おい…大泉さん、目ぇ開けろ…」ぺちぺち

石丸「気を失った……らしい。脱水症状があるだろう…無理をさせ過ぎたな……」


※Tips…【大泉の体の丈夫さ】
割と病弱なようである。
【水曜どうでしょう】でアメリカを縦断した際に、ホテルでの食事後に突然倒れ嘔吐をした事がある。
それより前には【サイコロ】で、ヘリ移動に喜び「トップガンみたい」とはしゃぐも、ヘリに酔い着陸寸前で吐いた。
体質としては白身魚とエビの頭に対しアレルギーがあるが、本人は好物なので薬を服用して食べている。
またホコリにも弱く、特に冬場はマスクを忘れるとくしゃみが止まらなくなるとか。
酒にもとても弱く、飲みすぎると吐くようだ。【ハナタレナックス】の沖縄ロケには二日酔いで参加したほど。
よく乗り物に酔い、酒に酔い、体もそれほど強くないが、スーパーカブでウイリーしても怪我はしなかった。


苗木「……と、とりあえずサウナを出ようか……」

石丸「どこへ行こうと言うのられ?」ふらふら

大和田「部屋に運ばねぇ事にはどうもなんねぇだろ…」

苗木「そ、そっか…じゃあ…ボクも手伝」

石丸「いや、君は………もう帰って寝ていてくれ」

大和田「オメェじゃ……力も足りねぇし、大人ひとり持ち上がらなさそうだからよ」

苗木「………えっ?」

苗木(トラブルに巻き込まれるだけ巻き込まれてお役御免?なんだか、大泉さんのせいで不幸になってる気がする)

苗木「わ、わかった……」

大和田「……今日はありがとな」

苗木「うん……ま、また……明日ぁ……」ふらふら



476: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:36:39.44 ID:Qsxz96EhO

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移動した






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大泉(………………)←白目

大泉(………………)←白目

大泉(………………)←白目

大泉(………)!

大泉(………?)←白目


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起きた






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◆大泉の部屋



大泉「………っ………」もそ

大泉(あれ、俺……なんでここ……ベッド……?)

大泉(服も……着て、る………)

大泉(……もしかして、俺……ぶっ倒れて……?)


石丸「……話してくれないか」

大和田「あぁ……ちっ、ここまで言ったんだしな……」


大泉(………石丸、と…大和田?……俺の事運んだのは…こいつら、か?)

大泉(ベッドに腰掛けて…何か話してる……?)



477: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:37:51.67 ID:Qsxz96EhO

大和田「俺には2つ離れた兄貴がいる」

大泉(………)

大和田「俺のチームの初代総長は、兄貴だった……憧れの、な」

石丸「………」

大泉(………)

大和田「俺ぁ兄貴が好きだった。小せぇ頃からずっと、ずっと…憧れで、誇りで…」

大和田「………その兄貴の、バイクで暴走(は)しる姿が……目に焼き付いて……」

大和田「引退するっつった、最後の爆走(ラストラン)だった。それが終わったら、俺に総長(ヘッド)を任せるって」

大泉(………ラストラン………か)


※Tips
【水曜どうでしょう】のレギュラー放送最後の企画、
【原付ベトナム縦断1800キロ】は【ラストラン】と銘打たれている。


大和田「………その時に、兄貴と約束したんだ………」

大和田「チームを、絶対に守るって……」

石丸「それで君は……」

大和田「総長(ヘッド)として……どんな戦い(ケンカ)にでも負けられねぇ……俺は、強いんだ」

石丸「………」

大泉(………はぁ、それであんなに勝利にこだわって)

石丸「」涙ぶわっ

大和田「?!」

石丸「いい……いい弟だったのだな、君は……」ぶわぁぁぁ

大和田「おい何泣いてんだ」

石丸「感動したッ!僕は自分の今までの考えを改めねばならないようだ!」ぶわぁぁぁ

石丸「君は弱くなんてない、強い!充分立派に……強いじゃないかッ!」

大和田「………」ぴく

石丸「しかし!」

大和田「」←何か言いかけたが止められた

石丸「僕は兄弟がいないので、君の気持ちに賛同してやる事が出来ないのだよ」

石丸「教えてくれ大和田くん、兄弟とは……どんなものなのだろうか」

大和田「そりゃオメェ………なんつーか、あー………」

石丸「………」

大和田「その、なんつったらいいか…あー……」

石丸「………」

大和田「………」←なんか恥ずかしくなってきた

石丸「………よし、こうしよう」

大和田「な、なんだよいきなり」

石丸「大和田くん、僕と兄弟になろう」

大和田「」

大泉()



478: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:38:50.77 ID:Qsxz96EhO

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翌日








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479: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:41:25.49 ID:Wi57bViIO

◆9日目朝


石丸「はっはっはっはっ兄弟はっはっはっはっ」

大和田「おうなんだ兄弟ふっふっふっふっふ」

大泉「やったなぁおい兄弟ぃくっくっくっくっくっwww」


苗木(昨日夜まであんなに変な雰囲気だった石丸クンと大和田クンと大泉さんが肩組をして現れたんだが)

大泉「いやぁ、人んちでなぁに始まったかと思ったべや」

石丸「それはその、すいませんでした」

大泉「まぁいいんでねーの?おめぇら仲良くなれたんだろ?『兄弟』……っくっくっくっくっくっwww」

大和田「笑いすぎすよ」

石丸「聞いてくれ苗木くんっ、僕と大和田くんは昨晩義兄弟の誓いを交わしたのだ!」

苗木「………義兄弟の?」

石丸「ああそうだ!僕と兄弟の絆は血よりも濃く、海よりも深ァァァァいッ!!」


朝日奈(気持ち悪い)

不二咲(いいなぁ、兄弟かぁ)

腐川?(萌える)


がちゃ

葉隠「うーっす、おはようさん」

大泉「おぉおはよう葉隠くぅん。しかし君も朝は遅いのね」

セレス「個人のリズムと言うものもありますからね」

山田「そうですね!」←踏みつけられている

大泉(お前はそれでいいのか山田)

葉隠「ありゃ?みんないるかと思ったら十神っちだけおらんのな」

舞園「十神君は私達に会わないように、生活リズムをズラしているみたいです」

桑田「十神の事なんてオレにはどーーーっでもいいんだよっ!」


桑田「なぁ何で【車内でクリスマスパーティ】見せてくれねんだよ、モノクマはよぉ!」

大泉(これか……モノクマが言ってたのは。桑田が頭をかきむしっている。よっぽど面白いもんだと霧切に教え込まれたらしいな)

桑田「大泉さん、大人の権力でなんとかなんねぇっすか!?」

大泉(無茶言うなアホ)

不二咲(車の中でクリスマスパーティ?…面白そうだなぁ、今度みんなでやりたいなぁ)

大泉(しっかしいやぁ、実に平和な朝ねぇ。このまま何も起こらねーでいて欲しいんだけども)



481: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:43:04.52 ID:Wi57bViIO

肩とonとon(←とぉんとぉん)


大泉「」?


くるっ


霧切「………大泉さん、ちょっと」

大泉「おう、子猫ちゃん。昨日は会えなくてごめんよ?」

霧切「いえ、あなたは大スターですから…」

舞園「大スクープです!大泉さんが女子高生に鼻の下を伸ばしていますよ!」

葉隠「男はいつもそんなもんだ!」ドンッ

大神「それはお主だけでは?」

桑田「わっかんねぇよ?男は女が好きなんだっつーの、苗木とかもそうなんじゃね?」

石丸「そうなのか?兄弟」

大和田「さぁなぁ?」

腐川?(萌えるっクシュン)

朝日奈「……なんて言うかよかったね」

腐川「っは!あ、あれ……とととと十神君は……」

葉隠「下書きの時点ではここにいたけど、それだと矛盾するから書き直したんだべ。多分だべ」

舞園「それは正解です!分かります、エスパーですから!」

大泉(下書きってなんの話よ?)

桑田「大泉さぁんっ!DVD!!」

大泉(つうかうるせぇなぁ!おい!朝から!)

霧切「場所を変えましょう?……近場でいいですから、倉庫にでも」

大泉「話すんならランドリーでゆっくり座りながらでも…」

霧切「いえ……すぐに済みます」



482: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:45:37.73 ID:Wi57bViIO

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倉庫






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ぱたん


大泉「それで子猫ちゃん?……火急の件だろぉ?」

霧切「さすが察しのいい大泉さんで……そうです」

大泉「それで?」

霧切「モノクマが動くとすれば、恐らくそろそろ…今日、明日でしょう」

大泉「確かにあの訳分からんやつが、たーだ無意味に学校開放だけで終わらすとは思えんもな」

霧切「もしかしたら、以前のDVDのようなものが…私達に【動機を作るもの】が配られるかもしれません」

大泉「………子猫ちゃん」

大泉「君は言ったね?…モノクマにそそのかされる人間を出したくないって」

霧切「…ええ」

大泉「それは俺も、同意見だ。あんなやつにやいやい言われて殺人なんか起こさせてたまるかってんだよな」

霧切「馬鹿馬鹿しいけれど、実際未遂まで行っている。十神君の言う通り…些細なきっかけで殺人が起きる可能性があります」

大泉「……なぁ子猫ちゃん、頼みがあるんだ」

霧切「私で出来る事なら、何でも」

大泉「………」



(大泉が霧切に耳打ちしている)

(……監視カメラからでは音が拾えない、声が小さすぎる)

(しばらくの沈黙のあと、大泉が霧切から離れた)



霧切「………」

大泉「………無茶頼んでんのは分かってんだ。けど、君のおかげで桑田も舞園も止められた」

大泉「それは俺じゃ出来ない事だ。俺は、生徒じゃないから」

大泉「子猫ちゃん、きっと君なら……」

霧切「………それだけで、いいんですか?」

大泉「え?」



483: ◆z.6vDABEMI:2014/06/15(日) 18:47:17.98 ID:Wi57bViIO

霧切「いえ、私がする事は……そんな、たったひとつで」

大泉「むしろ俺としては、ひとつ頼むのだって申し訳ねぇ位だからな」

霧切「…分かりました」

大泉「世話焼いてもらっちゃってごめんね」

霧切「いいえ。そんな事でよければ私がします。あなたは殺意を止められる人だから」

大泉「な事ぁねぇよ、買いかぶりすぎさ」

霧切「そうかもしれなくても………そうだとしても、私はあなたを信じます」

霧切(………きっと彼が、私と【大切なもの】を繋ぐ鍵だから)

霧切「だから、大泉さん……ひとりで無茶しないで。私が出来る事なら、私に言ってください」

大泉「子猫ちゃん…」

霧切「私でよければ…信じてください、寄り添って背中を…預けてください」

霧切「………立ち続ける事は、苦しいから」

大泉「………【CHAIR】………」


※Tips…【CHAIR~立ち続けることは苦しいから~】
作:森崎博之。【北海学園大学】の第41回定期公演として書かれたもの。
正確にNACSの舞台としてはカウントされていないが、ここが彼らのスタートだった事はまず間違いない。
森崎の作品は【Rシリーズ】とも呼ばれ、その題は必ず【R】で終わるのだが、そのきっかけは【CHAIR】である。
またサブタイトルに【続ける】【続けた】のいずれかが必ず入るのも、ここからの流れ。
NACS作品として本格的にカウントされるのは、【解散公演】と銘打たれた【LETTER~変わり続けるベクトルの障壁~】から。


大泉「………ははっ、そんな言い方されちゃあ、仕方ねぇな」

霧切「私は………」

霧切「………」

大泉「…子猫ちゃん?」

霧切「………私があなたを信じるように、あなたにも、私を信じて欲しいから……」

霧切「………ひとつ、言わなければいけない事があります」

大泉「なんだい?」


霧切「私は………この学園に来る前までの」

霧切「………【自分の記憶】を失っています」


大泉(それは突然の告白だった)

大泉(霧切ちゃんが、子猫ちゃんが記憶喪失……)

大泉(もしもここに俺が、いや、大人がいなかったら、彼女だって折れていたんじゃないかと、不安になった)

大泉(彼女が背中を預けられる場所は、あるんだろうか)

大泉(まだ、モノクマからの呼び出しはない)



501: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:39:04.82 ID:a6D0W41xo

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(※原作イベント)

腐川「き、来てくれない…かしら」

苗木「え?…どこに?」

腐川「………そそ、それは…その、いいから来なさいよ……」

腐川「それとも何?あ、あた、あたしがブスだから来たくないの…?」

苗木「待ってまだなんにも」

腐川「じゃあどうしてそんなに小さいのよ!」

苗木「」ココロンパ


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その頃




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◆食堂

セレス「しかし飽き飽きしますわね」

江ノ島「………」

セレス「せめてギャンブルが認められていればいいのですが」

セレス「ポーカー、麻雀、スロット……ああ、何でもいいのですけれども」

江ノ島「………昔、そーゆーの好きな人見た事あるよ。弱いからすぐ負けてたけど」

セレス「それはご自分のご紹介ですか?目が笑っていませんわよ」

江ノ島「ちげーし。あたしがそんなのやるように見える?」

セレス「そうですわね………少なくとも、あまりそうは見えませんわ。むしろ」

江ノ島「………」

セレス「………俗世からも外れているように見えますが?」

江ノ島「………だから何?」

セレス「いえ?私が思った事を述べたまでですわよ」

江ノ島(………もしかして、この間レーション食べてるの見つかっちゃったかな)

セレス(読めませんわね、彼女)

江ノ島(今度セレスさんにも分けてあげよう)

セレス(ギャルと言うには大人しすぎる……それとも………?)



502: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:42:18.62 ID:a6D0W41xo

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一方




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◆視聴覚室


桑田「だーっ!ちっくしょー、どこにもねぇっ!」

霧切「あるとしたらここにしかないのだけれど……」

桑田「つーか……なんでオメーまで探してんだよ」

霧切「だって、もしあるなら見たいじゃない……」

桑田「何回も見たんだろ」

霧切「複数回見たからいい、と言うわけではないわよ。何度でも見たい、それがどうでしょう」

桑田「……いや、知らねぇけどさ?オメーがどんだけ大泉さんに入れ込んでんのかは」

霧切「面白いのよ?早くあなたにも見せてあげたいわ」

桑田「なぁ、なんでそんなにあの人に執着してんだよ」

霧切「そう、ね………」

霧切「………【鍵】、だからよ。例えるなら」

桑田「鍵?」

霧切(きっとそれが私の、失われた過去に関係がある)


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回想




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霧切「………私は、記憶を失っています」

大泉「え?」

霧切「最初にお会いした時、違和感はありませんでしたか?」

大泉「違和感ったって………あ」

大泉(そういやぁ彼女……一人だけ、自分が何の【超高校級】なのか名乗ってなかったな)

霧切「…お察しの通り」

霧切「私は……自分の才能を忘れているんです。言わないんじゃなくて、言えない」

大泉「難儀だね。きっかけがありゃいいんだけど」

霧切「………それでも忘れていない事があって」

大泉「忘れていない事?…なんだい、そりゃあ」

霧切「………」ぎゅっ

大泉(…手袋を抱きしめて…?)



503: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:43:38.50 ID:a6D0W41xo

霧切「あなたの事を好きになった事。それだけは、覚えています」


大泉「………照れるね、そう言われると」

霧切「…大切な人と私を結ぶもの…私の過去の鍵、それがあなた…そのはず…」

霧切(そしてそのために私は、この学園を訪れた。そんな……そんな気がする。直感だけど)

大泉「鍵、ねぇ?」

霧切(なぜかは分からない、けれど……そう言い切れる)

霧切(大泉さん、私にとってあなたは特別な存在)


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現在




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◆自室

大泉「」←白目

大泉「………」←白目

大泉「………」←よく見たらちょっと目が空いてる


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寝てた




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『きーんこーんかーんこーん…』

大泉「」←白目

『えー、みなさん!学園長のモノクマです』

『さぁ!楽しい楽しい呼び出しタイムでーすっ!』

『オマエラ、このボクが呼び出してんだからさっさと体育館に来ちゃいなよ』

『待ってるよー!』


ぶつっ


大泉「………」

大泉「………すごいなぁ、子猫ちゃんは」

大泉「………それとも………」

大泉「………」

大泉「………」←また寝そう



504: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:44:20.66 ID:a6D0W41xo

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体育館




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苗木「みんなおんなじタイミングで体育館に来ちゃったね」

桑田「ま、いんじゃね?」

朝日奈「そうだよ!みんな一緒の方が楽しいし!」

石丸「団体行動の基本だろう?集合して全員で行動するのだ」

霧切「………そんなつもりはなかったのだけれど」

江ノ島「タイミングいいだけじゃね?」

山田「まぁあんな呼ばれ方をしたらぞろぞろ集まるでしょうしなぁ。さて、行きますぞ?」


がらっ


十神「遅かったな」

大泉「あれぇ、十神君が一番乗りかい?」

腐川「………と、がみ………君…」きゅん

大泉「シゲのくせにやるじゃねぇの」

霧切「遅刻しないシゲさんなんて優秀ね」

大泉「いやぁダメだぁ、シゲは遅刻してなんぼみたいなとこあるからな」

十神「だから誰だそれは」


※Tips…【シゲの遅刻グセ】
戸次重幸の遅刻グセは異常。
近年は仕事都合でロケに遅れて来る事もあるが、単に寝坊して飛行機に乗り遅れる事がほとんど。
リーダー森崎曰く「シゲは乗るべき飛行機に乗らない事が多々ある」。飛行機以外にも、タクシーやら何やら乗れてない。
【おにぎりあたためますか】では、高級和牛を食べるタイミングに限って寝坊で遅刻し(5時間)、食べ損ねた。
【ハナタレナックス】で遅刻した時の言い訳は「怖い夢を見て寝覚めが悪かったのでもう一度寝た」。当然怒られた。
しまいには、ドラマの収録時間には間に合っていても、入るべき現場を間違える始末である。


十神「顔も名前も知らんが、相当どうしようもない男なのだろうな」

大泉「残念ながら正解だから何も言い返せないねぇ」

セレス「そんな方が世に存在していていいのですか?」

霧切「それもシゲさんの良さよ!」

大和田「言い切ったな、霧切」



505: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:46:28.39 ID:a6D0W41xo

大泉「まぁ、確かにそうだね」

石丸「社会人としてそれはいかがなものかと思われますが…」

舞園「シゲさん?…どこかの局でお会いした事があるかもしれませんね」

大泉「どうだったっけなぁ?あいつの事だし、舞園ちゃん見たら自慢しそうなもんだけど」

桑田「つーか、聞けば聞くほど残念な人なんすけど、その人」

江ノ島(ざ、残念!?)がたっ

大泉「火事に遭ったらガンダム背負って逃げるっつった男だからね、奴は」


※Tips
【ハナタレ】の雑談の一幕より。
もし家が火事になったら何を持って逃げるのか、と言う質問に対しての戸次の回答。
(当時の資料がなぜか見つからないので、記憶のみの微妙な解説で失礼)


どひゅーーーんっ


モノクマ「な事ぁどうでもいいんだよ!何勝手に雑談しちゃってんのよ!?」

大泉「お、出たなモノクマ」

葉隠「遅かったじゃねーかよ」

モノクマ「ボクの方が先にいたからね!?何自分達の方が先にいました風装ってるの!?」

モノクマ「まぁいいや……それより……」ぎろっ

大神「………っ」

江ノ島「………」

石丸「も、モノクマぁ!今度は僕たちに何をしようと言うのかね!?」

モノクマ「ふふふ、よくぞ聞いてくれました!今回も動機を提示したいと思います!」

モノクマ「オマエラが健全なコロシアイをするための、出来るための動機の提示を」

モノクマ「理由があれば殺っちゃっていいんですか?いいんですよ?あなたが望んだ事ならば」

モノクマ「ま、学校のルールをも破る事になるけどさ」

モノクマ「人間やめますか?それとも人生やめますか?うぷぷ!」

苗木「………趣味が悪いぞ、モノクマっ」



506: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:47:44.52 ID:a6D0W41xo

モノクマ「そう言わないでよぉ。今回は【みんなのバラされたくない過去・秘密】を集めたんだからさ」

モノクマ「これ出して24時間後に誰も殺人を起こしてなかったら、」

不二咲「起こさなかったら…?」


モノクマ「………バラすよ、外の世界に。その、秘密を。」


大和田「……!?」

不二咲「え……!?」

苗木「は?」

山田「何…だと…?」

モノクマ「もうねぇ、でっかい車借りて大々的に宣伝しちゃうから!うっぷっぷー!!」

モノクマ「ビラとか撒いちゃうから!」

不二咲「そ、そんなぁ…」

舞園「……っ、相変わらずひどい仕打ち…ですね」

霧切「………」

大泉「………」

大泉(今回はちょっと黙ってようかな?周りの緊張感が高まった時に、俺が糸を切ってやりゃいいんだから)

モノクマ「と言うわけで16人分の秘密の書いた封筒がこちら」びらっ

モノクマ「名前が書いてある封筒を受け取ってねー!」


ばさばさばさーっ


桑田「投げんなよ!?あーあー、もう…バラバラんなってんじゃねぇか…」

十神「…ふん」ぱしっ

腐川「………っ」がたがた

葉隠「ど、どうせ大したもんは書いて……な……」

不二咲「………」

大和田「………ちっ」

セレス「ひどい怯えようですわね、みなさん?…殺されてしまいますよ?もしかしたら…」

桑田「いやいや、あんなのもう勘弁だって」

朝日奈「コロシアイの代わりにずんだ餅食べるのはあんただけだから安心して」

桑田「別にずんだ食いたいとかまだ言ってなくねぇ!?」



507: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:48:27.14 ID:a6D0W41xo

モノクマ「はい、大泉クンもあるから、さっさと拾った拾った」

大泉「俺の分あんのね、今回も…」


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開封




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大泉「………」ばりっ

大泉「………どれ?どんな内容が………」ごそごそ





大泉洋は………

















未だに両親を「パパ」「ママ」と呼んでいる






大泉「」


※Tips
ほんとの事だから困る。
ちなみに父親の事は「親父」と呼ぶ事もあるらしい。



508: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:50:30.92 ID:a6D0W41xo

「うわぁああぁぁ!」「きゃぁぁぁぁ!」「何だこれはぁぁぁ!」「だべぇぇぇ!!」


大泉(…悲鳴!?)

大泉(…ちっ……前回と同様か)

大泉(いや、ちょっと手ぇ込んでんな)

大泉(秘密ごときで……僕や数人にそう思わせるからこその、封筒って手段なんだろうね)

大泉(現に、俺の秘密とやらはしょっぼいぞぉ?もっとマシな事書けってんだ)


霧切「………」きっ

モノクマ「どう?バラされたくないでひょ?おっと楽しみすぎて噛んじゃった!」

セレス「モノクマさんに噛む噛まないの概念はあったのですか」

モノクマ「………余裕そうな顔されたら残念だなぁ、ボクは」

苗木「こんなの余裕に決まってる!ボク達はコロシアイなんてしないっ!」

十神「それがまず間違っているんだ、苗木」

苗木「え?」

十神「お前にとっては露ほどの事でも、他の誰かには途轍もない爆弾かもしれん…そんな事も考えつかないのか?」

不二咲「………」がたがたがた

石丸「そんな、どうしてこの事が…!」

腐川「あ、あ…っ!?」

大神「………っ」

十神「桑田と舞園の一件を忘れたわけではあるまい?」

苗木「!………、そう…だね……」

霧切「………」

大泉「……モノクマぁ、俺のだけ手ぇ抜いてない?」

モノクマ「抜いてないよぉ、ボクが探せる限り一番恥ずかしいやつだって、それ」

大泉「」カチッ



509: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:54:07.05 ID:a6D0W41xo

大泉「いや、もっとなんか絶対あったろ!?俺別にバラされても困んねぇかんな、これ!」

そろっ

不二咲「………あのぉ、苗木君に……それに、それに大泉さん……」

苗木「不二咲、さん?」

大泉「っ!?」びくっ


※Tips
大泉さんはビビリです。
ちなみに前述の戸次さんもビビリ。
怖い話をされて、あまりの怖さに大泉さんを殴るほどにはビビリ。


不二咲「あ!えと、えっと…」

大泉「………はー、なまら焦った………あっちの世界の人かと思った……」

不二咲「あっちの?」


※Tips
大泉さんは【あっちの方々】、いわゆる【幽霊】【もののけの類】によく憑かれるタイプの方です。


大泉「…君はあれかい、僕の背後に回る達人の方が何か?」くるっ

苗木「えーと…不二咲さん」

不二咲「………」かたかたかた

苗木「ふ、不二咲さん、大丈夫…?」

不二咲「………あの、ね」

大泉「おう、なんだい?」

不二咲「いつか…勇気が出たら、この秘密………絶対に言うから………」

不二咲「だからそれまで…待ってて欲しいんだぁ…」

大泉「え…?」

苗木「…不二咲さん」

大泉「そんな、こんな…言わなくてもいいんだぜ?秘密なんだから、別に…」

不二咲「いえ、言いたいんです、…言わないといけないんです…」

苗木「なんでそんな勇気を振り絞って…?」


不二咲「……これをきっかけに、生まれ変わりたいんだ」


大泉(不二咲さん………?)

大和田「………ぁ?」

江ノ島「………ふぅん」

腐川「そそ、それにしても、参ったわね……」

葉隠「いやぁ……確かにこんなもんが世に出たら困るけどおぉぉお…!」

セレス「ではどなたかに手をかけますか、葉隠さん?」

葉隠「んなっ!そんな真似が俺に出来る訳ねーだろ?!」

桑田「自信満々だなオイ」



510: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:56:32.72 ID:a6D0W41xo

葉隠(まずいべ、実は的中率が3割じゃなくて…4割だったとかバラされたら…これはまずいべ…)

大神(…それでもいつかは言わねばならぬだろう、我は……)

石丸(だが、ここで怯えていては何も進まない…か。秘密を打ち明ける勇気…僕にもあるのだろうか)

霧切(……とは言え、なぜか私の封筒は白紙だった。私に情報を渡したらまずい事でも?)

桑田(っつってもバレなきゃどうって事ぁねーよな…ねーよな?)


江ノ島(………そっか、分かったよ。あとはその時を待てばいいんだね)くしゃっ


大和田(………俺は………)



十神「まあ、せいぜい今度は大泉に邪魔されんように計画を立てるんだな、愚民共」すたすた

舞園「どこへ」

十神「………?」ぴた

舞園「…行くん、ですか」

十神「お前らに付き合っている暇はない、と言う事だ。殺人が起きるなら起こしておけ…」すたすた

モノクマ「ま、そう言う事!オマエラ、ちゃんとコロシアイするようにね!」


どひゅーーーーんっ


山田「いなくなりまし、た、か……それにしても……」

舞園「秘密を暴露されたくなければ、殺人を犯せ…ですか」

苗木「そんな事をする人はいないよ……ボクは信じてる」

山田「…そう、ですな。苗木誠殿が言ってくれるとなんだか安心しますなぁ」

石丸「はっはっは!そうだよ苗木くんッ、人を信じる力は強いのだ!兄弟、君もそう思うだろう!?」

大和田「………」

石丸「兄弟!……兄弟?」

霧切「……?………」

大和田「………ぁあ、そうだな………」

石丸「よかった…はっはっはっは!」

苗木「……あはは」

大和田「………」



512: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 02:59:22.16 ID:a6D0W41xo

腐川「そ、そんな事言って…あああ、あたしがブスだから!すぐにでも殺すつもりなんでしょっ!?」

苗木「腐川さんっ!?」

腐川「あたしが、あたしがブスだって、気持ち悪いって言って…じ、自分の身の可愛さにあたしを…っ!」

大泉「誰がそんな事するかってんだい。あぁたみたいな天才小説家、殺せるわけがないじゃないの」

腐川「………え………?」

石丸「お、大泉さん、著書をご存知で?」

大泉「石丸君は聞いてなかったんだったね、僕んとこに映画化の話が来た事があって…」

腐川「な、ぁ………っ!?ああああ、あああんたなんのつもりよあたしなんかほめてぇぇぇぇ……」わなわなわな

大泉「!?」

腐川「あれね!?財産目当てね!?」

大泉「一旦落ち着こうか腐川さん?」

腐川「ぶえっくしゅぅい」

大泉「あ?」

腐川「………」ぽけー

大泉「な、なんだべ?」

朝日奈「ち、ちょっと一回大人しくしなよ!」

腐川「………」ぽけー

セレス「同意致しますわ。動機提示で動揺して、外の世界へ出て行こうとする人が出てしまうかもしれません」

大神「………深呼吸でもするのだな、お主ら一様に」

腐川「そしてそのまま空気の吸いすぎで浮き上がって、天井に挟まっちゃうのかしら」

大泉「バレーボールみたいに?」

桑田「なんの話っすか」

霧切「とりあえず今日は…ここで一旦解散しt」

腐川?「うひゃひゃひゃひゃ!大泉だ!大泉洋だ!北海道の大スターだ!ゲラゲラゲラ!」

大泉「なななな、なんだなんだいきなり?怖いしょや!?」

朝日奈「………腐川ちゃんが壊れた………」

腐川?「大泉あるところに安田あり、戸次あり、またあるところに音尾あり、森崎あり…」

腐川?「…総受けでお願いしたいところね…24か34で」

大泉「おまえはなにをいっているんだ」

※Tips
意味は各自で調べてください。

山田「ややっ!?腐川冬子殿が魔法の単語を使い始めましたぞ…拙者は意味が分かるからいいけど!拙者は意味が分かるから!」

大泉「るせぇな山田ァ!」



513: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 03:01:16.29 ID:a6D0W41xo

朝日奈「えーと、と、とりあえず私…腐川ちゃんを部屋に運ぶよ」

大神「我も行こう」ずいっ

腐川?「ゲラゲラゲラ!」

ずるずるずる

腐川?「いやぁん!アタシに乱暴しないでぇ!(迫真)」

ずるずるずる

朝日奈「何なのもうっ!いきなりおかしくなりすぎだよ!?」

ずるずるずる………




舞園「ふ、腐川さん…突然どうされたんでしょうか…?」

桑田「…殺されるって思い込みすぎて壊れたんじゃね?」

大泉「まさか。でも……」

セレス「演技ではなさそうですわね」

大泉「………なんなんだろうなぁ、ありゃあ」

霧切「………」

大泉(いきなり色々起こりすぎなんだよ、全く)

葉隠(…俺が見た景色と、違う)

セレス(しかし大泉洋…やはり侮れませんわ。もしかしたら、彼は…)

苗木(そうだよ、誰もコロシアイなんかしない。秘密なんかで人は人を殺さない…そう信じるしかない)

大和田(くそっ、俺はどうすりゃいいんだ……このまま、俺の…【俺達の秘密】がバレちまったら……!)




大泉(そんな風にいろんなやつの思惑が絡み合いながら、みんなすぐに体育館を出て行った)

大泉(俺と子猫ちゃん……それと彼女を除いては)



ーーーーーーーーーーーーーーーー





交流





ーーーーーーーーーーーーーーー



514: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 03:03:27.10 ID:a6D0W41xo

大泉「……しっかしモノクマの野郎、なんだって今回はこんな変なもんを……」ぴらぴら

霧切「恐らく、私達の中にいるんです。誰かを殺してでも---ひた隠しにしたい秘密を持つ人が」

大泉「…まぁ、だろうね。じゃなきゃわざわざこんな仕掛け方はしねぇだろうし」

霧切「もしかして、あなたの秘密もそう言ったものなのかしらね」ふぁさ

大泉「…まさかそんな、ねぇ?」


不二咲「………」


霧切「なぜ、残ったの?」

不二咲「その、えっと…お、大泉さんは…大泉さんなら、秘密について相談出来るかなって、思って……」

霧切「あら、私はお邪魔かしら」

不二咲「そっ、そんな事ないよ!」

大泉「しかしお悩み相談?俺、そう言うのあんま向いてないよ?いいの?」

不二咲「それでも…聞いて欲しいんです…」

大泉「本気、かい?」

不二咲「大泉さんなら、もしかしたら…アドバイスをくれると思ったから…」

不二咲「………変わりたいんです、強く…なりたいんです」

大泉「強くなりたい、か」

霧切「…そう…なら、聞くわ。私と大泉さんがね」

大泉「君もちゃっかり聞く気満々じゃあないか」

霧切「だってもしかしたら、これが何かに役立つかもしれないじゃないですか」

大泉「何に役立てんのよ?次に殺しやりそうなやつに目星付けんのかい?」

霧切「……それも出来ない事はない、ですけど」

大泉「出来るんだね子猫ちゃん」

霧切「ええ。まあ、あなたに言われた通りの事をしていたまでの事ですよ」

不二咲「あのっ」

大泉「………おっと」

不二咲「あ、その」

大泉「ごめんよ不二咲ちゃん。またせたね…さぁ、君のお悩みを聞こうか?」

不二咲「そ、それなんです、けど」



515: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 03:04:49.00 ID:a6D0W41xo

大泉「………ん?」

不二咲「その、じ、実は……えーっと……」

不二咲「………」

大泉「うん、言ってごらん?」

不二咲「………、………っ」

大泉「…やっぱり言いにくいかい?」

不二咲「ふぇ…ご、ごめんなさい…」

大泉「謝る事ぁねぇさ。さっき君自身が、勇気が出たら言うっつってたんだから」

不二咲「………あのっ」

不二咲「……この秘密を……聞いて欲しい人が、実はもうひとりいるんです」

大泉「ほう?」

不二咲「ほんとはその人にも相談、したくて…、今まで言い出せなくって…」

不二咲「…でも、やっぱり大泉さんにもその人にも言わないといけなくって、それまでに、絶対に言う勇気を…振り絞るから…」

不二咲「………っ」

不二咲「…大泉、さん」

大泉「なんだい?」


不二咲「……今日の夜中、2階プールの更衣室の中で待っててもらえませんか…?」


大泉「………え?」

霧切「………」

不二咲「無理を言ってるのは、分かって…ます、でも…ここでやめちゃったら…ずっとこのままな気がして」

不二咲「強くなりたいんです…もう、このまま隠し事をしたままでいたくない、んです」

不二咲「それでもみんなにいきなり言うのも怖くって…変な事言ってるのは、分かってるんです」

不二咲「………お願いします、大泉さん………!」

大泉「…そのもうひとりってのは?」

不二咲「………憧れの人、です…理想の人と言うか、なんて言うか」

不二咲「その人に、もうひとつお願いを…変わるために必要な、お願いをしようと思っています」

不二咲「だからこそ、そのためにこの秘密について言っておきたくって」

不二咲「………お願いします!」ぺこっ

霧切「どうするんですか?こんな少女に深々とお辞儀させて…大泉さん」

大泉「………そう、だねぇ」

不二咲「………っ」ぷるぷる

大泉「……特別に聞いてやってもいいぜ、不二咲ちゃん。君の勇気を応援すんのも、俺の役目だからな」

不二咲「…大泉さん…!」

大泉「んで、時間は何時だって?」

不二咲「………はい!時間は………」



516: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 03:07:31.53 ID:a6D0W41xo

大泉(引っかかった事が、いくつかあった)

大泉(気になった。その場で、彼女に問いただそうと思ったほどだったわけだ)

大泉(けれどそれを今言うのは、ここで言ってしまうのは、彼女の決意を崩してしまう事になりそうで)

大泉(………俺は、この場で言う事は出来なかった)

大泉(軽く雑談などして不二咲ちゃんとは別れ、そのあと子猫ちゃんともいくつかの言葉を交わして)

大泉(光陰矢の如しとはよく言ったもんだと俺は感服した)


大泉(気付けば、時間は9日目の夜)

大泉(そしてここから物語は一気に、ひとつの結末へと向かっていく)

大泉(俺がプール前ホールからつながる、更衣室の扉を開けたところへと進んでいく)


大泉(そう、もう後戻りは出来ない)


大泉(時間は、どうやったってもう、戻らない)



517: ◆z.6vDABEMI:2014/06/19(木) 03:08:25.65 ID:a6D0W41xo

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瞬間少年絶望オナー

非日常編


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543: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:01:39.55 ID:rt9AkmiNo

◆9日目、深夜
◆校舎2階・プール前ホール


がちゃ


「ぁ?不二咲か?」

大泉「…誰かいるのかい?」

「え?」

大泉「あー、不二咲ちゃんに呼び出されてね…それで君もここに?---大和田君」

大和田「…っすよ。大泉さんももしかしてあの女に?」

大泉「ぁあそうなんだよね。君と僕ってのが、彼女はよく人選を考えたなと思うよぉ?」


大泉(正直なところ、やっぱ意外だね。大和田君と不二咲ちゃんって合わなさそうなのに)

大泉(しかし大和田君ったら、先に来てんならさっさと中に入ればいいのに)

大泉(まぁ好都合だけどさ。僕は今回も仕掛ける側なわけだし…驚く顔がこの場で見れるのは嬉しいねぇ)


大泉「なしたの?中入んないの?」

大和田「あの、俺実は」

大泉「ん?どしたの大和田君」

大和田「………これ。」

大泉(そう言って出して来たのは、彼の電子生徒手帳だった)

大泉「これがどうしたって?」

大和田「動かねぇんすよ、朝から」ぽちぽち

大泉「どれどれ?」ひょい

かちかちかち

大泉(………ん?ほんとだ、電源が入らない)

大泉(壊れた?でも壊れるような事したかねぇ、覚えてないな)

大泉(カードリーダーにかざしても…ダメだ、反応がねぇ)

大泉「…あー、なるほど。電子生徒手帳が使えないから更衣室に入れなかったのかい」ほいっ

大和田「ぶっちゃけそうなんす」

大泉「しかし困ったね。不便だし、モノクマに直してもらうか?明日には」

大和田「そっすね」

大和田「………」

大泉「…大和田君、顔色悪いぜ?今日は寝た方がいいんじゃねぇか?不二咲ちゃんには俺から」

大和田「俺ぁ大丈夫ですよ」

大泉「…そうかい?ならいいけどね……」

大泉(昼のアレが堪えてるんだろうなぁ、大和田君)

大泉「……いやしかし、更衣室で話をしたいって不二咲ちゃんは言ってたね。入れなくって大変じゃない」

大和田「むしろ大泉さんが来てくれて助かった的なとこあるっすね」

大泉「最悪待ってりゃ不二咲ちゃんと鉢合わせ出来たかもしれんけど……いつになるか分かんねぇしな」

大和田「……」



545: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:04:24.49 ID:rt9AkmiNo

大泉(あれ、俺の電子生徒手帳で扉開けて、大和田と一緒に入ったら撃たれるか?いや、大丈夫だよな)

大泉(それを判定するためのカメラなんだから)

大泉(確かマシンガンが反応するのは…異性の更衣室に入ろうとしたら、だ)

大泉(………そう、そこでひとつの疑問が持ち上がる)

大泉(だけどきっと今これには触れちゃいけない気がする)

大泉(よし、大和田君にも聞かれそうだから力技で逃げますか)

大泉「とりあえずあれかい?中入って待ってようかい?」

大和田「え、でも」

大泉「どっちかが女の子だったら撃たれるかもしんねぇけど、違うだろ?」

大泉「だったら撃たれる義理はねぇはずだよ。撃ってきたらそれはモノクマのミスだぁ」

大和田「………すね」

大和田「………?」

大和田「………!」




気付いた




大和田「でも、それならどうやってあの」

大泉「まぁまぁまぁまぁまぁ」

大和田「」←口塞がれた

大泉「詳しい話は中でしようじゃない?」

大和田「……っぷ、は」

大泉「まずは座って落ち着こうじゃない。ね?不二咲ちゃんのためにもさ?」

大和田「そ、っすね……」こく

大泉(彼が頷いたのを確認して、懐から…そう、ジャージのポケットから僕の手帳を出す)

ぴっ

大泉(扉はすんなりと開いた)

大泉(……そして、そこに入った途端に大和田君の表情が変わった)

大泉(なぜなら)

大和田「……何だこりゃあ!?」



大泉(そこは既にじごkゲフンゲフン……パーティ会場となっていたからである)



546: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:06:37.58 ID:rt9AkmiNo

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夕方の出来事






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霧切「大泉さん、言われた通りにしてきました」

大泉「おぉし。で、どうだった?」

霧切「不二咲さんが呼び出そうとしているのは、どうやら大和田君のようです」

大泉「………大和田君?」

霧切「随分意外そうですね」

大泉「まぁねぇ。プログラマーと暴走族って、絶対交わりそうもない組み合わせじゃない?」

霧切「実は、ふたりは男の約束…とやらを交わしていたらしいです。苗木君に聞きましたが」

大泉「なんだい、そりゃ」

霧切「大和田君は不二咲さんを怒鳴ったりしない…もう二度と泣かせたりしない、と」

霧切「それを男の約束、と言って絶対に守ると大和田君は言い切ったそうです」

大泉「僕が見てないとこでそんな事があったのね」

霧切「恐らく、不二咲さんは大泉さんと大和田君のふたりに悩み相談をするつもりなのでしょう」

大泉「なるほど。んじゃ不二咲ちゃんと大和田君にお見舞いすりゃいいんだね」

霧切「そうなると犯人は大泉さんただひとりですが」

大泉「僕の料理はたまには美味いよ、たまには」

霧切「………自覚あったんですか」

大泉「るせぇな!」

霧切「いえ、なんでも」

大泉「僕の料理ってのは料理を超えた芸術なの!みんなそれが分かってないの!」

霧切「……はい」

大泉「しかしあれだね、不二咲ちゃんにバレないようにしないとね。更衣室ったもな」

大泉「パーティやりたいんだったね。今から準備して間に合うかなぁ」



548: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:09:22.08 ID:rt9AkmiNo

霧切「ところで、これはなんの準備ですか?」

大泉「君は僕の手つきが見えてないのかな?」

霧切「熱心に何かを湯がいている事だけはかろうじて分かります」

大泉「ひでぇなおい!僕ぁ料理してんの!料理!!」

霧切「どうしてまた……パーティに料理が絶対必要なわけではないですよね」

大泉「いやね、夜中じゃない。なんにもなかったらお腹空いちゃうでしょ?」

霧切「………はぁ」

大泉「それでね、あのふたりのための料理を仕込んでいるんだ」


ぐつぐつ


霧切(…こ、これは……まさか、伝説のドームパスタ!?)


※Tips…【ドーム型パスタ】
【アラスカ半島620マイル】より、伝説の料理。シェフ大泉の初登場でもある。
この企画はキャンピングカーを用いて北極圏に突入し、アラスカでオーロラを見る事を目的としていた。
その車中、料理係に任命された大泉は自らを【シェフ大泉】と名乗り、毎回お品書きを出して料理した。
1品作るのに45分以上かかるため、フルコースを20時に作り始めてメインが23時なんて事はザラである。
そんな中大泉が作ったメインディッシュがこれ。(自称)オーロラソースを作っている間に茹でてたら、ふやけた。
なぜか茹でる前よりも量が増えてしまい、ソースを絡めるためにフライパンに乗せたら全く絡まなかった。


大泉「これを準備して…」

霧切「ダメよ大泉さん!私も手伝います!」

大泉「ん?なんでだい?」

霧切「あなたが殺人犯としてモノクマに裁かれるなんて、私は我慢出来ない!!」

大泉「」!?

霧切「こほん…それはさておいても、そもそも大前提としてなんで料理を?」

大泉「………子猫ちゃんには教えてやんないよ」

霧切「意地悪しないでください」

大泉「どっちがよ!なんか冷たいよ、今日は君はぁ!」

大泉(………でもまぁ、なんかに使えたらいいな位の気持ちはあるかもしれないね)



549: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:10:38.14 ID:rt9AkmiNo

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そして現在






ーーーーーーーーーーーーーーー


大和田「………」唖然

大泉「いやね?不二咲ちゃんが待ってろっつったじゃない?」

大和田「………」なにあれ…

大泉「で、彼女パーティしたい!って言ってたらしいからね、料理を作りましたぁ」

大泉「僕特製のパスタだよお。どうだい?オーロラソースは子猫ちゃんに止められたんで辞めたんだけどさ」

大和田「………」え?パスタ…?

大和田「………」皿からはみ出てる…

大泉「大和田君は食べ盛りだから量が足りないかもしれないでしょ」

大和田「………」充分だろ…

大泉「でも大丈夫っ!」

大泉「子猫ちゃんが急かすんでメインしか作れなかったけど…残りはほら、これから作るから」

大和田「………、………え?」←我に返った

大泉「簡易的なキッチンを作ってもらったんだよ、ここに」

大和田(カセットコンロとフライパン、それにいくつかの調理器具がある。包丁はあぶねぇからねぇのか)

大泉「不二咲ちゃんを待ちながら仕込んで行くよぉ」

大和田「………あ、えーと、つまり……」

大泉「作るよ?料理」

ーーーーーーーーーーーーーーー






作る






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大和田「……!?」

大泉「まぁいいじゃない?不二咲ちゃんのリクエストだもの」

大和田「で…い、今から!?」



550: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:12:12.50 ID:rt9AkmiNo

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今から




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大泉「巻きで作るから巻きでさ」


※Tips…【巻き】
業界用語。「予定よりも早い事」や「早くする事」を指す。
語源は「ぜんまいのネジを巻く」事から…らしい。


大和田「いや、で、でも」

大泉「まあまあまあまあ座って座って!椅子も机も教室のやつだけどさ」がらがら

大和田「………はぁ………?」

大泉「何かを待つってのも退屈じゃない。ある意味メインディッシュは不二咲ちゃんなんだからさぁ」

大泉「不二咲ちゃんを待つ間にも、僕はどんどんおみまいしてくからね?大和田君」

大和田「え、お、おみまいってあんた」

大泉「まずはお水が用意してありますからねぇ?ほら、ボトルの中にレモンの輪切りを入れてあるんだよ」

大泉「よくスープカレーのお店なんかに置いてあるでしょ?あれ作ってみました」どんっ

大和田「…なんか嫌な予感が…」

大泉「まさか!水がまずいなんて言わねぇよなぁ」とくとくとく

大和田(………いや、ありうるぞ…カレーがあんだけ不味くなるんだから)

大泉「だからさぁ大和田くぅん?」

大和田「……!?」

だんっ

大泉「まずは水からおみまいされてけよぉ」


大泉(そう、これでいい…これでいいんだ)

大泉(子猫ちゃんが言うには、大和田君は焦燥している。それがなんのきっかけで爆発するか分からない)

大泉(いや確かに言ってたけど……よく分かんねぇな。約束するような奴が、わざわざ不二咲ちゃんに手ぇ出すか?)

大泉(けれど、子猫ちゃんにはこうも言ってある)

大泉(「生徒の視点で、一番モノクマにそそのかされて事件を起こしそうな生徒に目星をつけてくれ」と)

大泉(子猫ちゃんが生徒だからこそ頼める仕事だ。二言もなく受けてくれたのがありがたい)

大泉(そしてその彼女が、あまり他人と交わらない彼女が、聞き込みまでして目星をつけた大和田君だ)

大泉(……信じよう)

大泉(僕は頭がいいわけじゃあないし、誰かを力で止められる程腕っ節が強いわけでもない)

大泉(………だから)

大泉(俺はそれをかき消す役目になればいい)

大泉(死ぬ前なら取り返しなんて、いくらでもつく)

大泉(そうだろ?俺達は、煽られたって誰かを殺しちゃなんねぇんだ)

大泉(だって俺達は、モノクマを倒すって言う同じ目的を持った仲間じゃないか)



551: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:12:58.99 ID:rt9AkmiNo

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大和田「……」←死を覚悟した

大泉「ほら、水がまずいなんて絶対ありえねぇから。ね?」

大和田「い、いただきます」

ごくっ

大泉「どうだい?」

大和田「」ぶほっ

大泉「ん?」にっこり

大和田「……っ?!げほっ、げほっ…!?」

大和田(なん、だ?なんだよ今の衝撃…殴られたみてぇだった)

大和田(すっぱいだけかと思ったけどなんかそれだけじゃねぇぞなんだこれこいつなんか入れたな)

大和田(目がチカチカする)

大和田(水……だろ……?)

大泉「どう?美味しいよね?」

大和田「ぶはっ、が、ふっ」

大泉「………大和田君があまりの嬉しさに胸が詰まってるみたいだけども」

大和田(ちげぇよ!!)

大泉「メインディッシュ食べちゃっていいのよ?」

大和田「ぶっ……ってぇか何すか、このパスタ……」

大泉「エビチリパスタ」

大和田「………は?」

大泉「エビチリパスタ」

大和田「……エビチリ、パスタ?」



552: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:14:03.77 ID:rt9AkmiNo

大泉「セイコーマートにあるからいけるかなぁと思ってねぇ、やってみたよぉ」


※Tips…【セイコーマート】
本社を北海道札幌市に置く、コンビニチェーン。コンビニ業界では最古参の部類に当たる。
ジャガイモ・ニンジンのような野菜もそうだが、バラ肉・鳥肉、時にラム肉がパック販売されている。
(セイコーマートで肉買うのが当たり前だった筆者は、他のコンビニに肉のパックがなくて絶望した事がある)
また、全国のコンビニとしては史上初となる、正式なポイントカード制度を取り入れたのもセイコーマート。


大泉「僕ね、昔っからエビチリ作るの得意だから。うん、だからエビチリをパスタに乗せたんだよね」

大和田「」!?

大泉「美味しいもんに美味しいもん乗っけてんだから美味しいぜ?」

大和田(………)ぐにゅー

大和田(既に麺がもちもちしてる)

大和田(食う気が起きねぇ……!!)

大泉「ほら、遠慮しないでほらぁ。食えよぉ」

大和田(断ったらヤバいんだろうな)

大泉「僕が食わしてやろうか?」

大和田「………は?」

大泉「口を開けてご覧?僕がそのパスタをよそって食べさせてあげるからさ」

大和田「分かりました、自分で食べます」

大和田(さすがに大人殴るのはまずい…しな、こいつが強ぇか弱ぇか分かんねぇし…)

大和田(いやでも、食うか…?とは言え食わずに過ごす事なんて出来なさそうだしな)

大和田(………ここは覚悟決めるか。きっと危険なのはこのパスタだけだろうし)

大泉「よろしい。じゃ僕は次の料理を作り始めるから」

大和田「え」



553: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:16:23.18 ID:rt9AkmiNo

大泉「うん、次はスープかな?…何してるの大和田くぅん、食べな?」

大和田「………」くちゃ

大泉「あ、全部食べちゃいそうかい?大丈夫、不二咲ちゃんの分は別にあるから」

大和田「いや、そこじゃねんすけど…」

大和田(あんのかよ!?不二咲にこんなもん食わせらんねぇ…余計に俺が食わねぇと……!)

大泉「何を躊躇ってんの?僕が作った料理なんだから食べられないわけがないでしょ?」

大泉「ただちょっとさぁ、あれだよ……料理って概念を覆しすぎて目の前がチカチカするだけだよ……」

大和田「食いたくねぇよそんなもん!」

大泉「………ほう?食いたくない?」


大泉「逃げるんだね?大和田君」


大和田「…なに?」

大泉「君は強い男なんだろう?総長としてどんな戦いからも逃げないんだろう?」

大泉「そんな男が僕の料理から、何より不二咲ちゃんからの呼び出しから逃げてもいいのかなぁ?」

大泉「僕ごときの料理から逃げるような人が暴走族の頭ってどうなのかな?」

大和田「」かちっ

大和田「………分かった、分かったぜ……そこまで言うんなら食ってやるよ!」

大和田「売られた喧嘩は全部買う……っ!」

大和田「男・大和田見してやるぜ!おののけよ大泉さん!」

ずるずるもぐっ

大和田「俺は強い俺は強い俺は強い俺は強---」もごもご


びりっ


大和田「ぶぐっ」

大泉「美味いよね?」

大和田(辛い辛いからいカライ!?何だこのエビチリっ、ぐっ…しかもパスタはふっにゃふにゃだし)

大和田(なんだろう、餅に似た食感?麺なのに餅?餅?!おかしくねぇか!?)

大和田(かと言って男として!一回食ったもんを出すわけにはいかねぇ!そんな弱い自分を出したくねぇ!)

大和田(………だけ、ど………)

大和田「~~~!?」じたじたじた

大泉「あぁー、そんな気に入ってくれたぁ?」

大和田「!?!?!?」もごもごもご

大泉「前に朝作った時はもうさ、全然僕のよさが出せてなかったのよ。だからねぇ、今回は」

大泉「たーっぷり時間を使って……ゆーっくりおみまいしてやるからなぁ……?」

大和田(不二咲!早く来てくれ!不二咲ぃぃ!)



555: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:17:44.35 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー




その頃の不二咲




ーーーーーーーーーーーーーーー


霧切「こんばんは」

不二咲「ふぇ?」



霧切(不二咲さんより大和田君がプールに行くのは予想通り)

霧切(あとは大泉さんが上手くやるのを祈るだけ)

霧切(………と言っても、随分と無茶な作戦。成功するかどうかは………)

霧切(神のみぞ知る、ってところかしら)


ーーーーーーーーーーーーーーー




足止めされてた




ーーーーーーーーーーーーーーー



557: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:19:03.97 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー


それから約1時間---


いや、もっと時間は短かったのかもしれない。
しかし大和田にはその位に、否……もっともっと長い時間に思えていたのだった。
そして残念な事にその間、彼は常に大泉洋の料理を食べさせられ続けていた。
大和田は大泉洋の顔を立て、断らずに料理を食べていたのである。それは、己との戦いでもあった。
売られた喧嘩は全て買う。
そう言い切った以上、断る事は不可能だったのである……。

一方大泉洋も、己との戦いを繰り広げていた。
普段は何十分も待たせる料理だが、今回は料理工程を省き時間短縮に成功。1皿15分ペースで作っていたのだった。
(ただし生焼けである)
肉、魚、野菜にスープ…ふんだんに用意された毒に等しい料理が大和田を直撃する。

普通の人間なら発狂しているかもしれない。
だが、大和田は最後の気力だけで意識を繋ぎ止めていた---

逃げようと思えばきっと逃げられたのだろう。

しかし、そこに容赦無く襲いかかる大泉洋の
「でもさぁ、不二咲ちゃん泣くだろな、悲しむだろうな。今来て大和田君がいなかったら」
の一言により、大和田は部屋を出る事すら叶わなかったのだった。

結果的にこれが、不二咲の身を救う事になる---

ーーーーーーーーーーーーーーー



558: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:21:18.11 ID:rt9AkmiNo

大和田(………どうやったらこんなまずい料理ばっかり作れるんだよ)

大和田(くそっ、目眩して来やがった…吐き気ももう限界だ……)

大和田「も、むり」

大泉「おいおいクレイジーダイヤモンドぉ!音を上げるんじゃあないよ!美味しいだろう!?」

大和田「………ぐぶっ」

がちゃ

大泉「あっ!」

大和田「………ぁ」

大泉「お、開いたぞおい!」

大和田「……うぶっ」

ーーーーーーーーーーーーーーー




やっと来た




ーーーーーーーーーーーーーーー


不二咲「遅れてごめんねぇ…あっ、パーティ?!」

大和田「」←突っ伏している

大泉「いやぁ、不二咲ちゃんのためにね、色々料理を作って待ってたんだよぉ」

不二咲「え?そ、そうだったんですかぁ?」

大泉「そうさぁ。そんで大和田君ったら待てなくてちょっと食っちまってね」

大泉「僕の料理を満喫して今腹いっぱいでちょっとグロッキーかもしんないけど、ごめんね」

不二咲「い、いえ、あの」

大和田「………待ったぜ、不二咲ぃ」のそっ

不二咲「あ、おお、わだく……」

不二咲(大和田君の目が死んでる…)

不二咲「………大丈夫?」

大和田「ぉう……体がちょっと、その、動かないだけだから……」

不二咲「それ割と大変だよねぇ!?」

大泉「僕の料理が成せる技だね」

不二咲「」!?

大泉「不二咲ちゃんお待たせ。君もほら、椅子に座りな?水もご飯もあるから」

不二咲「あ、えと、はい……」がたんっ

大泉「まずお水ね」←市販のペットボトル出してる

不二咲「……ありがとうございますぅ」

大和田「お、い大泉さ…んっ、それ水」

大泉「なんだ君は、おい?君はあれかこんな可愛い子にあんなレモン入った水飲ませろとか言うつもりじゃねぇだろうなぁ」

大泉「おめぇ頑丈だからいいけど不二咲ちゃん飲んだら死んじゃうべや」

大和田「よくねぇよ!……っぐほっ、あ、声出な…」

大泉「ほらどんどん食えよ君は、僕特製の飯をさぁ?」



559: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:22:56.10 ID:rt9AkmiNo

大泉「………っと、不二咲ちゃんには僕のちゃんと作ったパスタがここに」ことん

不二咲「カルボナーラ?」

大和田「えっ」

不二咲「わぁ、美味しそう…!」

大泉「だから言ってるじゃないの、僕ぁやりゃ出来るんだよ」

大和田「さっきはそんなもんなかっ……」

大泉「つべこべ言わない!おめぇはおめぇで作ってやったんだから食べなさいよ!」

大泉「それにほら、キャベツと塩昆布合わせたサラダは食べられただろう?な?」

大和田「………う」

不二咲「わぁ、大和田君まだ食べられるのぉ?すごぉい!」

大和田「」きゅん


大泉(………けど、無傷でこの部屋に入れるって事ぁ………)


不二咲「大和田君も食べていいよ?」

大和田「俺は……俺は……」

大泉「パスタのおかわりかい?エビチリパスタはもうねぇしなぁ……よく全部食べたね君ぃ」

大和田(なんかその、煽られてイラっとしてたし、その…プライドが許さなくて…)

大泉「大和田君はあとでいいって。不二咲ちゃん、食べなよ」

不二咲「…い、いただきます!」もぐ

不二咲「………」もぐもぐ

大泉「どうだい、不二咲ちゃん。そっちのは子猫ちゃん…霧切ちゃんに見張られて作ったから随分マシかと思うけど」

大和田(こいつついにマシって言いやがった)

不二咲「………美味しい!」ぱっ

大和田「」

大泉「いやぁよかったねぇ、作ってよかったよ。嬉しいもんだよね、美味しいって言ってもらえると」

大和田「大泉さん、俺にも美味いもん……」

大泉「ぇえ?まだ食べるの?仕方がないなぁ、次は魚料理食わせてやるから」

不二咲「まだ料理あるんですかぁ!?」

大和田「さすがに魚はマズくなんねぇよな…?な……?」



560: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:25:01.05 ID:rt9AkmiNo

大泉「ええっとねぇ」ごそごそ

不二咲「クーラーボックス?」

大泉「倉庫にあったんだよお。こうやって素材を入れて持ってくるのに便利だったんでね……よいしょ」


つ【冷凍されたサケの切り身】ごそっ


大和田「」!?

大泉「ルイベだぁ」


※Tips…【ルイベ】
北海道の郷土料理、および魚介類の調理方法のひとつ。元はアイヌ料理の一種だった。
凍った魚をそのまま切り身にし、溶かさずに醤油などにつけて食べる。しゃりしゃりとして美味しい。
北海道ではサケまたはマスを使ったものが郷土料理とされる。ヒメマス、ニジマスを使う事も。


大泉「もうこのまま食べてください」袋開封

大和田「はぁ……?」

大泉「そう言う食べ方なんだもの」

不二咲「ルイベ?」

大泉「僕のふるさとでよく食べられてる料理さ。生魚とはまた違う、格別の味わいが」


ごとんっ(サケの塊が皿に落ちる音)


大泉「………あー………」

大和田「完全凍って張り付いてるじゃねぇかよっ?!」

不二咲「さすがにちょっと待たないと食べられないかも…」

大泉「分かったぜ。んじゃちょっと待とう!」

大和田「………うぷ、大声出したらまた喉が…」

大泉「あんなに食べるから吐きそうになってんだよ、大和田君。無理するから…」

大和田(俺が食うまでオメェがプレッシャーかけて来てたんだろうが…!!)



561: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:31:04.58 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー



数分後



ーーーーーーーーーーーーーーー


不二咲「……今日は、ふたりに聞いて欲しい事が…あって…呼び出したんです」もぐもぐ

大泉「おう、なんだい不二咲ちゃん言ってごらん?」

大和田「」←具合悪い

不二咲「その、もしかしたら…ふたりとも驚くかもしれないんだけど…言わないと行けない事で」

大和田「……言って、みろ…っぷ……」






不二咲「実は………男なんだ、僕」






大泉「そうか、不二咲ちゃんは男だったのか」

大和田「………はぁ?」

大泉「え?不二咲ちゃんが男、男?………えぇぇ?!」

不二咲「……はい」

大泉「いや、どう見たって女の子…!」

大泉(……まさか)

不二咲「そう、です」

不二咲「…昔からずっと女みたい女みたいってからかわれて……それがずっといやで!」

不二咲「だから…男のくせに女みたいって言われるのが嫌で、女の子の格好をしてたんですぅ…!」

大泉「い、いやいやいや、え…!?」

不二咲「そしたら男のくせに、とか、女の子みたいって言われずに……済むから……」

大泉(…そう、だったのか)

大和田「っぐ」←衝撃で吐きかけた

大泉「…だから、部屋前で撃たれずに入って来れたんだね?」

不二咲「はい、そうなんです……」

大泉「それで、なんでまた突然そんな事を」

不二咲「……もう逃げたくないんです…強くなりたいんです」

大和田「はぁ、はぁ……強く?」

不二咲「大泉さんは頼れそう、だし」

大泉「まあね、紳士だから僕は」

大和田(嘘つけ)



562: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:32:33.77 ID:rt9AkmiNo

不二咲「それに………大和田君は…強いから」

不二咲「だから秘密をバラされたって、どうもならないよね…?」

大和田「………」ぴくっ

不二咲「…だから自分を変えたかった、変わりたかった。これも何かのきっかけかなって、思って」

不二咲「それでまず、僕の弱さを知ってほしかったんだ。大和田君も大泉さんも……強いから」

ぷっちぃ~~~んッ

大和田「………当てつけか」

不二咲「え?」

大和田「……ぁあ………そうだ、俺は強い」

大和田「そうだ、だからこそ、守んねぇといけねぇんだよ……」

がたんっ

大泉「大和田君?なんで立って」

大和田「だから俺は、だからこそ俺はあの秘密を………」

大和田「誰にも知られちゃならねぇんだ……!」

ごとっ

大泉「おい、大和田君なんでダンベルなんて持ってんだい」

不二咲「え?大和田、君?」

大和田「そうだよ、俺は強い俺は強い俺は強い---」

大和田「お前よりも!」

大和田「兄貴よりも---」


ごぽっ


大和田「」!?

ごとんっ

大和田「っぶ……!?」←口を押さえてる

大和田(しまっ……エビチリパスタが………喉の奥からっ………)

大泉「………!?」

不二咲「え?な、大和田君っ!?」

大和田「~~~~~!?」

大泉「………っくっくっくっくっくっwww」

大和田「んぅ………っ!」

ーーーーーーーーーーーーーーー




耐えた




ーーーーーーーーーーーーーーー


大和田「っは、はぁっ、はぁっ…!」



563: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:34:30.92 ID:rt9AkmiNo

大泉「おおわっ…大和田君っ!大和田君……w」

大和田「死ぬかと思った……」

不二咲「顔が真っ赤だよぉ」

大泉「おおっ…wわ…w」

大泉(やべぇ笑っちまう!集中集中…)

大泉「大和田君、君は今…何しようとしたか分かってんのかい?」

大和田「…俺はっ…」

不二咲「あの、大和田君…気に障ったならごめんね…」

大和田「………いや、オメェは悪くねぇ、んだ…っぷ」

大泉(くくっw)

大泉「ん"っ……少なくとも今、君は…衝動的に何かをしようとしてたね。何をしようとしたの?」

大和田「俺、その……あ、………」

大和田「俺…今、不二咲に……!」

大泉「言ってごらん。言ってくれたら許してやるよ、全部さ」

不二咲「?」

大和田「………っくしょ…こんなとこで…俺はやっぱ…っぶふ」

大泉「………っ」←堪えている

大和田「俺は……弱い………」

大和田「………言い逃れ……出来るわけねぇ……」うるっ

大和田「………っ、ふ、…不二咲ぃ、すまねぇ……」うるうる

不二咲「え…?」

大和田「俺は本当は、弱ぇんだ……」ぼろぼろ



大泉(食事をおみまいされ、僕の口八丁手八丁に丸め込まれ、ストレスが充分かかっており)

大泉(さらに追撃の一言………不二咲ちゃんかな?何が気にいらんのか分からんけど、が大和田君の我慢の限界に達した)

大泉(どうやら大和田君の爆発を促す準備は万端だったようだね)

大泉(しかし結果はどうだい、僕の料理で吐きかけて戦意喪失だよ。僕の料理ってとこが気に食わねぇけど)

大泉(こらぁ僕の勝利と言っていいんじゃあないだろうか)

大泉(………試合には勝ったが、勝負には負けた気がする)



564: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:36:38.25 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー




告白




ーーーーーーーーーーーーーーー


大和田「俺ぁ強くもなんともねぇよぉ……」ぼろぼろ

大和田「今俺は、一瞬でも俺は……オメェを殺したいって思っちまった……」ぼろぼろ

大泉「泣くなよぉ!泣くなって……www」

大和田「すまねぇ…すまねぇ不二咲…ぃ」ぼろぼろ

不二咲「そんな、ど、どうして………」

大和田「バラされたくねぇ事があるんだ」

大泉「バラ…w………されたくない事?(キリッ)」

大和田「あぁ……そうだ」ぐすっ

不二咲「そ、それっ、て…」


大和田「俺は兄貴を殺した」


ーーーーーーーーーーーーーーー




!?




ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………え?」

大泉(さすがに笑ってられなかった)

不二咲「ど、どう言う事なの?大和田君…」

大和田「俺は………」



565: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:38:03.82 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー


ではここからは、
大和田君の過去を紙芝居でお届けしよう


ーーーーーーーーーーーーーーー


(BGM:なんか田舎っぽいやつ)

大和田の兄貴・大亜(だいあ)「転がされたいのか?」

大和田紋土「かかって来いやゴルァ!!」

俺は兄貴と一緒だった、いつでも。
兄貴が誰よりも好きだった。
そんな兄貴はチームのリーダー、俺はナンバー2だ。
俺はいつも言われてたんだ……

「あの弟は兄貴がいないとなんも出来ねぇな」
「紋土とかだせぇべ?」
「おいおいおいおいぃぃ!他人の名前をダサいとか言っちゃいかあぁぁぁんっ!」
「でもさぁ、あいつ結局腰巾着じゃん?兄貴の」

そんなある日---

大亜「紋土、俺は引退する事にした」

紋土「あ?……兄貴が引退したら、チームは」

大亜「お前が継ぐか?」

紋土「………あぁ、やってやるよ」

大亜「だが」

紋土「?」

大亜「俺より弱い奴にはチームの頭の名前はやれないな」

そして俺と兄貴は最後の戦い……レースをする事になった。
ルールは簡単だった、普段走ってるルートをどちらが先に走ってゴール地点に着けるか。
……でも、やっぱ兄貴は強くって。

遠かった。背中が。

走っても走っても、追いつけなくて。
だからその時俺は、少し乱暴な走りをしてしまった。
兄貴を出し抜こうと、一気にエンジンを吹かしたんだ。
でも勝負に夢中になっていた俺は、すぐそばを走ってきたトラックの存在に気付かず---

どんっ

紋土「あ、にき……?」

大亜「もん、ど…ケガはねぇか…」

紋土「俺はッ!……いや、そんな事より兄貴が!」

俺がトラックにぶち当たる寸前、兄貴が俺のバイクを蹴り飛ばし、俺の身代わりに轢かれた。

大亜「紋土……お前に頭をくれてやる。だか、ら……頼むぜ、チームを……俺達のチームを潰すな」

大亜「男の…約束だ………」

紋土「兄貴ぃぃぃぃ!!」



566: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:39:46.51 ID:rt9AkmiNo

俺が勝手にトラックの前に飛び出したせいで、兄貴が死んでしまった。
俺のせいで、兄貴が。
俺なんかより、ずっとずっと強くてずっとかっこよかった兄貴が。
俺のせいで死んでしまった。



……俺は弱かった。
「兄は俺に恐れをなし、車線を外れてトラックに轢かれた」と吹聴し、俺が頭になった。
俺が弱いから、強いんだって嘘吐いたんだ。
そうしないと、周りが俺を認めなかった。
認めようとしなかった。

それだけ兄貴がすげぇって事だったし、それだけ俺が弱かったって事だった。

でも、この事実だけは知られちゃいけない。
これが知られたら、俺のために…兄貴のために着いて来てくれたチームが崩壊する。
兄貴が最後に願った事が叶わなくなってしまう。

だから俺は嘘のために嘘を重ねる。

俺は誰より弱いから。

…俺は誰よりも強くなきゃいけないんだ。
お前よりも兄貴よりも。
誰よりも。

だから、この秘密がバレないためなら俺は、何だってする。
何だって………。



567: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:41:02.53 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー




更衣室




ーーーーーーーーーーーーーーー

大和田「………俺は、っぷ、兄貴のために…チームは潰せない」

大和田「だから、その秘密を知られるわけにゃ…っ、ぐ、いか………ねぇんだ」

大泉「………」

不二咲「………」

大和田「俺は……不二咲の強さに嫉妬したんだ。テメェ、のよ…強くなりてぇって…思う、強さに」

大和田「歪んだ嫉妬だ…情けねぇ、よな…っはは……っが……」

大和田「………でも………今、殴ろうとした直前、タイミっ、ングがズレて、殴れなかっただろ」

大和田「そのせいで、カッとなった頭がすっと…冷え…たんっ、だ……」

大泉「………」

不二咲「………」

大和田「俺は………」

不二咲「もういいよ!もういい……っ!ごめんね……!」

大和田「………不二咲?」

不二咲「僕、僕…そんなつもりなくて!大和田君の嫌な事とか、言ってるつもりなくて」

不二咲「憧れてたんだよ、その…強さに。ぶっきらぼうだけど、優しい大和田君に」

大和田「ふじ、さき…」

不二咲「自分がこんなの、だからさ…余計にだよぉ。僕だって強くない…今まで逃げてたから」

大和田「………」

不二咲「………大和田君」

大和田「…どうした?」

不二咲「やっぱり僕は大和田君に憧れるよ、何度も。何度でも」



568: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:42:03.38 ID:rt9AkmiNo

大和田「何でだよ…俺は、兄貴を」

不二咲「それをずっと黙ってたんだよね?」

大和田「!」

不二咲「誰にも………言えずに、言わずに」

大泉「………」

大和田「…俺は、俺はッ……!」

不二咲「それってやっぱり……強いと思うな」

大和田「………不二咲ぃ………」ぽろぽろ

大泉「………っくく」

不二咲「お兄さんの気持ちを、守り続けてたんだもんね?」

大和田「………ッ!」ぽろぽろ

大泉「……っっっ!」


大泉(ダメだ限界だ)

大泉(大和田が吐きそうになりながら喋ってんのがツボ入ったわ)

大泉(話の流れ上、笑えないのが辛い)


大和田「ふじさk………っ」

大和田「」もごっ

不二咲「………大和田君?」

大和田「」←顔面蒼白

大泉「……っっwwwww」

大和田「…、…っ、………!!」

どたどたどたどたどた………ばたん

不二咲「………」

大泉「っはっはっはっはっはっはっwwwww」

不二咲「……大和田君、いきなり走り出してどこ行ったんだろう?」

大泉(多分wwwwwトイレwwwww)



569: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:44:03.86 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー




数分後




ーーーーーーーーーーーーーーー

大和田「はぁ、はぁ、はぁ………」

大泉「ごめんよ、大和田くぅん。でも…スッキリしたかい?」

大和田「………ぁあ、吐くもん吐いたしな」

不二咲(吐いた?具合悪いのかなぁ)

大泉「水でも飲みな」ひょい

大和田「ペットボトルの水すか、持ってんなら最初から出せよ」

大泉「でもそんなんじゃきっと君は折れなかったろ」

不二咲「あの、もしかして」

大泉「…まぁ、そんなのいいじゃない?そんなのよりもだ、僕がいなかったら不二咲君殴られてたぜ」

大和田「その、悪ぃ」

不二咲「……ううん、気付けなかった僕も悪いんだ。…ごめんね」

大和田「いや、それはその、オメェを殺したいって一瞬でも考えた俺が言うべきなんだけど」

大泉「まぁ、いいじゃない?結果的になんも起きなかったわけだし?」

大和田「………すね」

大泉「秘密が知られるってのよりも…兄貴との約束が守れない事、なにより兄貴を殺したって念があんだろ?」

大泉「気にする事ぁねぇ、なんて俺が言える問題じゃあねぇけどさ、大和田君」

大和田「………はい」

大泉「兄貴は、おめぇの事恨んでねぇと思うな」

大和田「っ……!」

大泉「だからもう、兄貴に縛られんのもやめにしようぜ。俺も兄貴いっから分かっけど」

大泉「………優秀な兄貴がいると、比べられて大変なんだから」

大和田「大泉さん…」

大泉「もちろんすぐにっちゅうのは難しいと思うさ。自分のせいで、って君が悩んでんのも分かんだよ」

大泉「でもおめぇはおめぇだろ?」

大泉「君の、絶望しながらも見つけた誇り。大事にしな」

大和田「………」

大和田(正直よく分かんねぇけどなんか分かった気になるのがムカつく)

不二咲(なんかよく分かんないけど何となくわかったような気になるのがすごいなあ)

大泉(ぶっちゃけ俺もよく分からんで喋ってしまったけど伝わんねぇんだろうなコレ)



570: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:45:51.33 ID:rt9AkmiNo

不二咲「大和田君…あのね、今度…一緒にトレーニングしてほしいんだぁ」

大和田「不二咲…」

不二咲「大和田君は強いって言ってくれたけど、僕はまだまだ、正直弱い」

不二咲「心も体も……今までずっと逃げてたから」

不二咲「だから、強くなりたい」

大和田「俺も…一緒に強くなっていいのか…?俺が…強くなっていいのか…?」

不二咲「もちろん、大和田君なら歓迎だよ!」

大和田「俺は……俺はっ!」

大泉「…君は充分に強かったさ、今でも強いんだ…歩んできたんだろ?守り続けた痛みと共に」

大和田「………」

不二咲「そうだよ!」

大和田「………ところで大泉さん」

大泉「なんだい?」

大和田「その……大泉さんにお返しがしてぇんすけど、いいすか?」

大泉「お返し?」

不二咲「お返しって、料理の?」

大和田「まぁ、色々と」

大泉「お返しかい?んじゃあありがたくもらっとこうかねぇ、ほらおいd」

大和田「っても返すのはコレだけどな」

大泉(そう言って目の前に出されたのは拳だったわけで)

大泉(ん?これはなんの冗談)



大和田「メシマズすぎんだよテメェコノヤロォォォオォォオオオ!!」



大泉(あ、その拳早っ)



571: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:47:03.83 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー




日付変わり




ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………」←白目

大泉「………」←白目

大泉「………!」

がばっ

大泉「あ"?なんで俺、保健しっ……つぅぅ!?」

大泉「あだだだだっ!?な、脇腹なまら痛、げほっげほっげほっ!」

大泉「っだっ、ごほっ……!」

大泉「………、……っ!」

大泉「や、やりやがったな大和田ぁあのやろ……っでで、げほっ!」

大泉「げほっ、げほっ…あ"ー、いででで…」

ひょこっ

モノクマ「ほんと大泉クンはボクの邪魔が好きだね」

大泉「…うるせぇこの、誰のせいでこうなったと思ってんのよ」

モノクマ「そろそろボクも本気出そうかな」

大泉「…ぁあ?なんだとぉ?」

モノクマ「ナイショ、ナイショ!ボクにも色々作戦があるって事だよ!って言うかさぁ」

大泉「おぉ何だよ、俺ぁ怪我してるっつってんのに話に来たってかい」

モノクマ「どうせ大した事ない怪我のくせに、わあわあ言ってるんでしょ?分かってんだよ?」

大泉「俺はここを脱出したら確実にお前を相手取るからな」

モノクマ「訴えないでよぉ」




大泉(子猫ちゃんはこうも言っていた)

大泉(あの動揺の仕方は明らかに尋常ではなかった、もしかしたら)

大泉(………大和田をピンポイントで狙った可能性がある………と)

大泉(つまり、犯行を起こしそうな人物をあらかじめモノクマは知っていて、そいつを焚きつけた)

大泉(このままなんの手も打たなかったら、あいつの望む血みどろの殺戮劇が始まってしまっていただろう)

大泉(……やっぱり、優秀な子猫ちゃんだ。子猫ちゃんがいなければ、僕なんてのはただの力ない男だな)

大泉(甘えるなら。それなら……彼女に全力で甘えよう。そんで、俺は俺が出来る事をしよう)

大泉(そう決めたからこそ俺は気付かなかった)


大泉(次は、自分が狙われる可能性を)



572: ◆z.6vDABEMI:2014/06/22(日) 02:48:13.98 ID:rt9AkmiNo

ーーーーーーーーーーーーーーー


【Chapter2】
瞬間少年絶望オナー


【END】


残り【16人】


ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」【後半】



転載元
大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401000541/
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