巫女「村で鬼が暴れてる？」
- 2015年04月29日 11:40
- SS、神話・民話・不思議な話
- 27 コメント
- Tweet
少女「そうなんですよ！！」
少女「今、村で大騒ぎになってるって噂です！！」
巫女「ふーん…」
少女「早く退治に行きましょう！！」
巫女「イヤよ」
少女「え！？何でですか！！」
巫女「何でもクソもないわよ」
巫女「今までどんだけアンタに騙された事やら…」
少女「だ、騙した覚えなんか…」
巫女「あー、誰だったかしらねー。池に浮かぶ皿を河童に見間違えて私を呼んだり」
巫女「提灯を火の玉に見間違えたりしたのは…」
少女「あ、え、えーと…誰でしょうね～…」
巫女「…」
少女「あ…あの…巫女さん？」
巫女「…はあ（溜息」
巫女「…で？」
少女「で…で？」
巫女「で、退治に行くから鬼が暴れてる村まで案内しなさいっつってんの」
少女「あ、ああはい！鬼が暴れてるのは神社から北に離れた小さな村です！」
巫女「ふーん」
少女「あ、えっと、後この小さな村に団子屋があるのですが、これがめっちゃ美味いんですよ！！」
巫女「へえー、じゃあ鬼退治の後に寄って行きましょうか、団子屋に」
少女「は、はい！是非！」
巫女「アンタの奢りで」
少女「え」
あ、巫女は妖怪退治もやってるって設定です。
少女は巫女の幼馴染み？みたいな感じです。
～小さな村～
巫女「あのさ…」
少女「はい」
巫女「私、村で鬼が暴れてるってアンタに聞いからわざわざ神社から退治に来たんだけどさ」
少女「わ、私もそう噂で聞きました」
巫女「ああ、そう…」
巫女「てっきり私は大きな鬼が村を壊したり人を襲ったりしてると思ったの」
巫女「アンタが鬼が暴れてるって言うから」
少女「う、噂ではそう聞いたのですが…」
巫女「…」
少女「…え、えと…そ、その鬼さんは鬼さんですよ？」
巫女「そうね、鬼は鬼だけど…」
巫女「子鬼じゃない！（なんか泣いちゃってるし！！）」
少女「あ、あはは…」
幼女鬼「….ママが居ないよ…」グスン
巫女「しっかし何でまたこんな所に子鬼が一人で居るのよ」
少女「親鬼とはぐれちゃったとかでしょうか？」
幼女鬼「…」グスン
巫女「ねぇ、泣いちゃってるけど…どうすんのよ」
少女「えっと…どうしましょう？」
巫女「…知らないわよ」
少女「え、ええ…」
巫女「悪いけど私、子守は苦手なの」
巫女「アンタがこの子を見つけたんだから後仕舞いはアンタに任せるわ～」
少女「ちょ、ちょっと待ってくださいよ～！」グイッ
巫女「ちょっ、こら！服ひっぱんな！！」
少女「だってぇ～私だけじゃ何にも出来ないよ～」
少女「どうしたらいいか分からないよ～。・°°・(＞_＜) ・°°・。」
巫女「ああんもう！！アンタも泣くな！！面倒くさい！！」
少女「だってぇ…巫女さんが私に全部責任を押し付けるんだもん…」
巫女「……はあ」
少女「グスン…/ _ ;」
巫女「…分かったわよ。私も手伝うわよ」
少女「わー！流石巫女さん！！巫女さんは困ってる人を見捨てる事が出来ない人です！*\(^o^) /*」
巫女「…アンタねぇ…全く…」
幼女鬼「グスン…」
巫女「どうしたもんだか…」
巫女「どこから来たの？」
幼女鬼「わからない」
少女「パパとママは？」
幼女鬼「わからない」
巫女「どうやって来たの？」
女子鬼「わからない」
少女「巫女さんは好きですか？」
巫女「おい！」
幼児鬼「あまりすきじゃない」
巫女「おい！」
少女「私は好きですよ。巫女さん」
巫女「少女…」
巫女「…ってこれじゃあ全然話が進まないじゃなあーーい！！！」
少女「好きな食べ物とかありますかー？」
巫女「ンな事聞いても何も手がかりにならないわよ」
少女「私はチョコレートが好きです♪」
巫女「人の話を聞けィ！！！」
幼女鬼「…まるいの…好き…」
少女「…丸いの？」
巫女「何よ。丸いのって。ゆで卵の事？」
少女「何でしょうか…」
少女「あの、他にその丸い食べ物の特徴ってありますか？」
幼女鬼「と、とくちょー？…」
少女「はい！”丸い”以外でこう…なんて言うか…その食べ物について憶えている事ってありますか？」
幼女鬼「…」
幼女鬼「…ぼうがまんなかにささってた」
少女「棒？」
幼女鬼「うん」
幼女鬼「…まるいのがみっつついててぼうがまんなかにささってた」
巫女「それってもしかして…」
少女「団子…？」
幼女鬼「…パパとママもそれがすきでいっしょによくたべるからすき…」
巫女「…パパとママ…」
巫女「ねえ少女」
少女「なんでしょうか？」
巫女「この村には確か団子屋があるって言ってたわよね」
少女「は、はい。美味しいって有名な団子屋がありますけど…」
巫女「今からそこに行くわよ」
少女「え？今からですか？」
巫女「ええ、今から行くわよ」
巫女「そこの子鬼を連れてね」
幼女鬼「…？」
～団子屋～
少女「着きましたよ！」
巫女「へえ～、ここが美味いって言う団子屋ね」
少女「はい！…けど団子を食べてる場合じゃないですよ？」
少女「早くこの子鬼ちゃんの親鬼を探さないと…」
巫女「その為に来たんでしょうが」
少女「へ？どういう意味ですか…？」
幼女鬼「ママとパパだ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
父鬼「おーい！！幼女鬼ー！！」
母鬼「幼女鬼ちゃ～ん！！どこなの～！！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少女「お、鬼が居る！しかも二人！！」
幼女鬼「パパとママだ…パパとママだ！！」
少女「え！そ、そうなの？」
幼女鬼「うん、まちがいない。パパとママだ」
幼女鬼「パパー！！ママー！！」
父鬼「幼女鬼！」
母鬼「幼女鬼ちゃん！」
幼女鬼「パパ、ママ！…ひぐっ…うえぇん…」
幼女鬼「…あいたかった…ひぐっ…さみしかった…うぐっ…」
父鬼「よしよし良い子だ」
母鬼「寂しい思いをさせちゃってごめんね…よしよし」
少女「…」
巫女「ね、言ったでしょ。あの子の親を探す為にココに来たって」
少女「な、なんでココに親鬼が居るって分かったんですか？」
巫女「簡単よ。あの子、言ってたでしょ。よくパパとママと一緒に団子を食べてるって」
巫女「わざわざ親子で鬼ヶ島からこんな小さな村に来た理由なんて団子屋に来る為しかないじゃない」
少女「なるほど。コナン君並みの推理力ですね。流石巫女さん！」
巫女「まあ～ね」ドヤ
父鬼「ウチの娘を探して下さってありがとうございます」
母鬼「ご迷惑をおかけしました」
少女「いえいえ、とんでもない！娘さん見つかって良かったですね！」
巫女「今度からはぐれないようにちゃんと面倒を見ておくのよ」
父鬼「あ、あのー御礼と言っては何ですが…」ゴソゴソ
父鬼「つまらないものですが…」
少女「わ～！！キレイ！！」
巫女「宝石…？」
父鬼「はい。鬼ヶ島で取れる鬼石と言う石です」
少女「けどなんで宝石を…」
父鬼「私、鉱物採集が趣味でして鬼ヶ島で色々な宝石を発掘しているんです」
巫女「へえ～」
少女「けどいいんですか？こんなキレイな宝石を頂いて…」
父鬼「是非貰って下さい。寧ろ礼になるものがそれくらいしか無くてすみません…」
少女「とんでもないですよ！めちゃくちゃ嬉しいです！こんなにキレイな宝石を貰って！」
少女「ね！巫女さん！」
巫女「そうね…（この宝石、どれくらいで売れるかしら…）…ふふふ」
少女「何か良からぬ事を考えてそうなゲス顔をしないで下さい巫女さん」
父鬼「それでは私達はこれにて失礼します」
母鬼「本当にありがとうございました」
少女「いえいえ、こちらこそキレイな宝石ありがとうございます！」
巫女「宝石大切にするわ（…ふふふ、これを売れば大判小判がザックザク…）」
少女「…（すごい悪人面だ…）」
父鬼「では…ほら幼女鬼、お姉ちゃん達にありがとうって」
幼女鬼「…う、うん…」
幼女鬼「あ、あの！お姉ちゃん達！」
幼女鬼「あ、ありがとう！」
少女「はい！」巫女「ええ、どういたしまして」
父鬼「それではまた」
少女「はい！お元気で！」
幼女鬼「ばいば～い！！」
少女「ばいば～い！！」
巫女「今度来るときはお父さんとお母さんにはぐれないようにするのよ～！」
幼女鬼「うん！！」
巫女「さて、子鬼を親鬼に帰した事だし…」
巫女「のんびり団子を食べましょうか」
少女「そうですね！」
巫女「もちろん。アンタの奢りで」
少女「え」
～完～
◆以下、おまけ（小ネタ）になります。
元スレに貼られていた画像
巫女さんﾃｭｯﾃｭｯ
>>14
いいですね*\(^o^) /*
転載元
巫女「村で鬼が暴れてる？」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1430266803/
巫女「村で鬼が暴れてる？」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1430266803/
「神話・民話・不思議な話」カテゴリのおすすめ
- 織姫「私たちのことをリア充だと思ってる奴らがうざい」
- 竹取の翁「ほう、光る竹か･･･面白い･･･ッッ！」
- Ubuntu「それではLinuxをどうやって普及させるか会議を始めます」
- 察官「はい運転手さん止まってね。今チンシュ検問やってるから」
- 大阪「なんや？ やるんか東京？」東京「＾＾」
- 件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと！？」
- お嬢様「私のア○ルが…しゃべっている？！」
- 女「シュレーディンガーの猫って知ってる？」男「なにそれ」
- たい焼き「らめぇ・・・僕和菓子だよぉ」
- 大学「さぁ～やって参りました！受験生！では第一回受験！」
- カーチャン「あんたねぇ…今月入ってパンツ破いたの何枚目よ！！」
- 京大「センターも終わったか」 東大「後は僕達の番だね」
- クリスマスイヴ「さぁ、今日は存分にセ○クスなさい」ﾆｯｺﾘ
- 猫「起きて」 男「んー」
- 髪が伸びる日本人形って萌化させたら可愛くなりそうだよな
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- 加蓮「笑えないよ、Ｐさん・・・」モバＰ「・・・」
- 苗木「超高校級も３年経てばただの人、か」
- 春香「プロデューサーさんがイケメンすぎてやばい」
- モバＰ「アイドルの髪と戯れる」
- Ｐ「そうだ、貴音に悪戯しよう」
- モバP「愛海を止めてほしい？」
- 先輩「女装……してくれないか？」後輩「除草ですか？」
- ミニスカート「長旅で溜まってるんでしょ…いいよ///」
- Ｐ「……」ｶﾁｯ あずさ「！？」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ！
- 響 「そ、そんなの聞いてないぞ！」
- 佐天涙子氏が記者会見「無能力者と偽ったことをお詫びしたい」
- モバP「新婚ですか？」
- 海馬「俺のターン！！！」 遊戯「もっと静かにできない海馬くん？」
- 面接官「おっ光宙(ぴかちゅう)君かぁ！いい名前だな！」
- 明石家さんま「ファーーーww失恋かいなwww」撫子「」
コメント一覧 (27)
-
- 2015年04月29日 12:02
- 画像だけ良かった
本編？知らない子ですね
-
- 2015年04月29日 12:02
- ほっこりした
-
- 2015年04月29日 12:08
- どっかの閑古鳥が群で鳴いてる様な妖怪神社に住んでいる脇巫女かと思った。
-
- 2015年04月29日 12:13
- この口調だと霊夢で再生される
声ないけど
-
- 2015年04月29日 12:35
- 霊夢と早苗じゃね？
-
- 2015年04月29日 12:43
- ※6
おま俺
-
- 2015年04月29日 12:45
- ※６
幻想郷に海は無いから鬼ヶ島は異空間か空に有るとか妄想した。
-
- 2015年04月29日 13:17
- 読んでないけど霊夢と小鈴だと思ったわ。
-
- 2015年04月29日 13:20
- 巫女＝霊夢
少女＝早苗＋小鈴
鬼幼女＝萃香
だな。
-
- 2015年04月29日 13:39
- 巫女の性格がまんま霊夢
-
- 2015年04月29日 14:05
- 東方厨わきすぎ、タヒね
-
- 2015年04月29日 14:11
- ※12
そう言われてもねぇ。余りに似すぎなんだもん。性格や台詞とか。普通にこんな日常が有りそうな感じなんだよな。
-
- 2015年04月29日 14:14
- 東方思い浮かべる奴が多くてワロタ、かく言う俺もだが
-
- 2015年04月29日 14:30
- ※12
シュワちゃん見てターミネーターを思い出すことだってあるだろ
-
- 2015年04月29日 14:51
- 続きをみたい…！
-
- 2015年04月29日 15:32
- ※15
今度の映画からはシュワちゃんからイ・ビョンホンになるんやな…
-
- 2015年04月29日 15:55
- 父親は勇儀で母親は華扇かな？
-
- 2015年04月29日 16:24
- なんだただの東方スレかー！
-
- 2015年04月29日 17:29
- 他作品、東方設定の上澄みだけすくい取って自分オリジナルのように見せるクズ作者。続きを書くならPixvでやれ。東方はSSには何か向かないんだよキモいし。
-
- 2015年04月29日 17:42
- あんまりにも内容がない上にキャラがうぜえけれど
この短さなら許せる
-
- 2015年04月29日 18:15
- ※21と20
そんな言うほどウザかったりキモいか？昨今の一部の萌えアニメ(ISとかゼロ魔)のヒロイン(笑)に比べれば遥かにマシだと思う。
※17
それマジ情報!?
-
- 2015年04月29日 18:40
- どうしても霊夢に見えて仕方がない、つまりハラショーだわさ
-
- 2015年04月29日 20:56
- 霊夢思い出したの俺だけじゃなくて安心したわ
-
- 2015年04月29日 21:57
- 人間と妖怪の調停役的な感じいいね
-
- 2015年10月27日 22:15
- まあ東方だわな
-
- 2016年08月09日 09:47
- 香川県ルー餃子のフジフーヅはバイトにパワハラの末指切断の重傷を負わせた犯罪企業
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウイークリーランキング
マンスリーランキング
スポンサードリンク
だがこれはこれで