御坂「だからこうしましょう」
- 2015年04月17日 18:10
- SS、とある魔術の禁書目録
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黒子「はあ~疲れましたわ…少し頑張りすぎたかもしれませんわね」
黒子「早く帰ってお姉様に私の愛のキスをしなければ!!!」
上条「あれ?お前白井じゃねえか。こんなとこで何してんだ?」
黒子「ゲッ!?最近お姉様に付き纏ってる類人猿ではありませんの…」
上条「ビリビリが追いかけてくるからしょうがねえだろ」
黒子「何か用ですの?私は急いでいますので失礼しますわ」
上条「おい!お前足怪我してるんじゃねえか?」
黒子「!? なんのことですの?あなたには関係ありませんわ」
上条「病院いくぞ!!」
黒子「人の話はちゃんと聞くものですわよ?大体私はテレポートがあるから足の怪我なんかたいしたことありませんの」
上条「ふーんテレポートね~」ガシッ
黒子「!?」
上条「早くテレポートしろよ できなかったら俺がおぶってくからな」
黒子「な!?ずるいですわよ!早くこの右手離してくださいまし」
上条「さっきから右足庇い過ぎだ 無理すんな」
黒子「………」
上条「よし!おとなしくなったところで病院行くぞ ところで病院はどっちだ?」
黒子「はあ!?知らないでそんな事しようとしたんですの?」
上条「すいません」
黒子「まあいいですわ この際甘えさせてもらいますわ 」
上条「最初からそう言えよな~ よいしょっと…軽いなお前」
黒子「レディに重いなんて言ったら粉微塵にして差し上げますわ」
上条「はいはい上条さんはそんなこといいませんよー」
黒子「はぁ…(殿方の背中…暖かい……)」ウトウト
上条「白井?白井さーん? 寝てんのか?」
黒子「…スゥ…スゥ」
上条「どうすっかなー道わからん あっすいませーん…病院て…」
御坂「……」
上条「ふぅ・・・やっとついたぞー」
黒子「…スゥ…スゥ」
上条「おーい起きろー!白井サーん」ペチペチ
黒子「んっ…なんですのお姉様~」
上条「寝ぼけてんのか?」
黒子「な゛!?どーゆーことなんですの!?」
上条「おいおい 病院に連れてきただけだろう」
黒子「そ、そうでしたわね…」
上条「ほら 診察されてこいよ 待ってるからさ」
黒子「わかりましたですの…」トテトテ
黒子「(…調子が狂いますわね)」ドキドキ
黒子「(背中暖かかった…)」ドキドキ
黒子「(この気持ちは一体…)」
黒子「きっと疲れてるだけですわね…」ブンブン
上条「ん?終わったのか?」
黒子「ひゃいッ!!ま、まだいらしたんですの?帰っても結構でしたのに…」
上条「まあ歩けるみたいだしそうさせてもらうかな~」
黒子「(あっ……)」シュン
上条「とは言えねえなあ~どうせだから寮まで送ってくよ」
黒子「よろしくお願いしますわ…」
上条「あれ?」
黒子「どうしたんですの?」
上条「ん、いやなんでもねえよ じゃあいくか」
黒子「ハイ…」
黒子「鼓動が早まっていく…」
黒子「(これはもしかして……恋…?)」
―――
――
―
御坂「………」スッ
――寮――
上条「じゃあここでな」
黒子「ハイ……」
上条「…? まあ無理すんなよ じゃあな」
黒子「さよならですの 今日はありがとうございました」
黒子「(この白井黒子がお姉様を差し置いて殿方に恋するなんて一生の不覚ですの……)」
黒子「(お姉様は恐らく彼に好意を抱いてるはず…お姉様には悟られないようにしませんとね)」
ガチャ
黒子「ただいま帰りましたの」
御坂「お帰り。遅かったわね」
黒子「ええ。色々ありまして…」
御坂「ちょっとききたいことがあるんだけどさ」
黒子「すいませんが今日はもう寝るとしますわ」ボスッ
御坂「そっか………オヤスミ…」
――とあるレストラン――
佐天&初春「「はあ~…」」
黒子「どうしたんですの?そんな大きなため息なんてついて」
初春「それがですね……実は……」
佐天「アタシたち恋をしました!!」
黒子「へ??あなた達もなんですの?」
初春「え?今なんていいました?」
黒子「いいえなんでもありませんわ」
黒子「それで?それで?どんな殿方なんですの?」
佐天「それがですね~ 一昨日こんなコトがあったんですよ」
佐天「う~い~は~る~!」バサッ
初春「ひゃあ!?さ、佐天さん!!パンツめくらないでって何度も言ってるじゃないですか!」カァ
佐天「ん?なに?パンツなんかめくってないよ?なになに~?またパンツめくってほしいの?」ニヤニヤ
初春「ま、間違えたんですよ!スカートですスカート!!もう佐天さんたら…ゴニョゴニョ…」
佐天「さてと そろそろ買い物いきますか~」
初春「あっ待ってください佐天さーん」
ドンっ
初春「キャッ!?す、すいません 大丈夫ですか?」
チ「痛ッてえ~あ~これ折れたかもしんねー」
ン「マジ?大丈夫かぁ?」
ピ「おいおいなんてことしてくれんだよ 金だせよ金~」
ラ「そうだそうだ」
初春「え…そんな…えっと…」オロオロ
佐天「ねえ初春~ あれ?初春?」キョロキョロ
佐天「あ、いたいた。初春遅いよー……っと…へ?」
チ「なに?友達かなんか?ちょうどいいや金出せよ」
ン「なんかこいつにぶつかってさ~折れたみたいなんだよね~」
チ「だからその治療費をよこせよ」
ン「出した方が身のためだよ?」
ピ「こいつなにするかわかんねえぞ?」
ラ「そうだそうだ」
佐天「え、えっと…お金はないです…」
チ「あ?」ガシッ
佐天「ひっ!?」ガクブル
初春「佐天さん…ヒック…ごめんない私の所為で…グスッ…」
チ「仕方ねえなあ~それじゃあ体で払え」ニヤニヤ
佐天「それは…」ブルブル
チ「チッ、うざってええなあ ん?何だお前は…邪魔だ」
「よう!ごめんなー待たせちまったかーそれじゃあ行くかー」ガシッ
初春&佐天「!?」
ン「んだよお前」ブンッ
「うおっと!? があああああああ!!?2時間も並んで買った貴重なタンパク源がああ……不幸だ……」シュン…
チ「死ねえ!!」ブンッ
バシッ
「はあ~ついてねよ…ほんとついてねえなあ」
チ「なんだ…こいつ…」ギリッ
ピ「やっちまえ!!」
ラ「そうだそうだ」
―――
――
初春「あの…ありがとうございました!」
佐天「ありがとうございました」
「いや~いいってことよ ケガとかしてないか?」
初春「大丈夫で…す…」
佐天「あたしも大丈夫です」
「そっか じゃあ気いつけて帰れよ~」
佐天「あ、あの!!名前は…」
上条「んー上条さんは名乗れるほどの者ではございませんよ」
佐天「フフッ 上条さん…ほんとありがとうございました」
初春「(上条さん…か…)」
上条「いいっていいって それじゃあな」
上条「あ、気になったんだけどその花は植えてるんでせうか?」
初春「へ?な、内緒です!」ニコッ
佐天「(ムッ…)」
上条「そりゃあ残念だ じゃあ急いでるから俺はこれで…」ダダッ
初春&佐天「ほんとにありがとうございましたー」
初春「佐天さんもありがとうございました。」ペコリ
佐天「(ちょっとあたしヤバいかも…)」ドキドキ
初春「佐天さん?佐天さーん」
佐天「へ?ああゴメンゴメン! 良い人だったね!」
初春「そうですね また話してみたいです」
佐天「そだねー あたしあの人のこと好きになっちゃったかも…どうしよう…」
初春「さささ佐天さん!?ななな何を…」
佐天「え??もしかして今の声に出してた…?」
初春「はい…」
佐天「ええ!?い、今のなし!今のなーし!!」アタフタ
初春「慌てすぎですよ佐天さん それに私も好きになったかもしれませんし」
佐天「え?ほんとに?」
初春「はい…」カァ
佐天「そっかーはやくもライバル登場かー」
初春「負けませんよ?」
佐天「あたしだって!!」
―――
――
佐天「こんなことがあったんです!」
初春「キャー なんか恥ずかしいです…」カァ
黒子「」
初春「白井さん?」
黒子「ハッ!?今のは夢ですわねそうですわね…」
佐天「どうしたんですか?」
初春「白井さん体調が優れないんですか?」
黒子「いいえ。問題ありませんわ それで幾つか聞きたいことがありますの」
初春「はい?」
黒子「その殿方…か、上条さんは身長が170くらいで髪の毛がツンツンですの?」
初春「そうです!良く知ってますね白井さん!」
黒子「それであなた方はその方に恋をしたと…」
初春「そうですぅ」
黒子「なんてこと…なんてことですの…」
初春「どうしました?」
黒子「(そうだ!!ンフフフ)お二方…この話はお姉様にしてはいけませわよ?」
初春「へ?」
佐天「どうしてですか?」
黒子「実はですね…お姉様はその殿方に好意を抱いてるんですの…」
初春「ぬっふぇ!?」
佐天「ほんとなんですか?」
黒子「ええ 事実ですの (これでお二人は諦めるはず…)」グッ
佐天「御坂さんがライバルなんて…勝てっこないじゃん…」
初春「うぅ~…」シュン
黒子「(ヨシッ!いけますわ お二人には悪いですが容赦はしませんの)」
黒子「しかもお姉様が言うには他にも女性の噂がチラホラと…」
初春「そうなんですか…」
佐天「そっか~ でも御坂さんは諦めてないと」
黒子「そうなりますわね」
佐天「ならあたしも諦めない」
黒子「な!?(やってしまいましたわ…)」
初春「わ、私だって諦めません!!」
黒子「」
御坂「何があきらめないって?」
黒子「ひッ!?おおおお姉様!?いつから?どうしてここに!?」
御坂「どうしてってあんたが呼んだんじゃん 今来たばっかよ」
黒子「そうですか…」チラ
佐天「それにしても今日はいい天気ですね」コクン
御坂「そうねー それより聞きたいことがあるんだけどいい?」
黒子「さてそろそろ出ましょうか」
初春「そうですねそうしましょうか」
御坂「待ちなさい」バチッ
初春「ひっ…はい」
御坂「黒子?昨日は遅かったけど何してたの?」
黒子「へ?私ですの?昨日はジャッジメントの仕事に時間がかかってしまってその…」
御坂「ふーん…じゃあどうしてあいつといたの?」
佐天「あいつ?」
黒子「(見られてたんですの!?お姉様怖い人ですわ…)それは…あの方が勝手に…その…」
御坂「随分といい雰囲気だったじゃない?おんぶなんかしてもらってね!」
初春「そういえば白井さん今日変でしたね」
佐天「あいつって言うのはもしかして…」
黒子「(ここでまさかの裏切りですの…もう白状するしかありませんね…)…あの…私も…その殿方に…上条さんに恋をしましたの!!」
初春「ぬっふぇ!?」
佐天「やっぱり…(上条さんにおんぶってこと?いいなあ)」
・
御坂「ふーん それで?私もってどういう事?」
初春「それは…」
佐天「あたしも…初春も上条さんを好きになったんですよ」
御坂「へえ~あいつはほんといろんな女に…」
佐天「…御坂さんも好きなんですよね?」
初春「佐天さん!?」オドオド
御坂「ええ 好きだわ」
佐天「あたしは負けませんから!」
初春「(佐天さん…)わ、私だってまけません!」
黒子「私もですわ…」
御坂「もちろん私もよ どんな手を使ってでも掴みとって見せる」
御坂「と言いたいところだけど…対等じゃなないと面白くないわね…」
御坂「そうね…明日もここに集合!わかった?」
佐天「わっかりました~」
初春「了解です」
黒子「了解ですの…」
御坂「じゃああたしちょっと行ってくるからじゃあね」
黒子「お姉様!?ちょっとどちらへ!?って……もういませんの…」
佐天「じゃああたしもここで」
初春「私も~」
黒子「ではまた明日」
御坂「はぁはぁ…やっとみつけた」
上条「げっビリビリ!?……不幸だ……」
御坂「あたしには御坂美琴って名前があ…ってそれはもういいわ」
上条「?」
御坂「あ、アンタ来週暇?できれば月水金土なんだけど…」
上条「ん?平日は学校があるな あ、でも午前授業だとか言ってたような言ってなかったような…多分暇だがなんか用でもあるのか?」
御坂「まあそんなところねじゃあ月曜に授業が終わったらあの自販機の前で待ってて」
上条「はあ~……なんか厄介ごとじゃないだろうな?」
御坂「あんたにとって嬉しいことよきっと…たぶん」
上条「何!?それはそれはありがとうございます」
御坂「じゃあそれだけだからまたね」ダッ
上条「あっおい、待てよ!……なんだろうな~」
――とあるレストラン――
御坂「さて…皆に話があるの」
黒子「なんですの?」
御坂「昨日あいつに会って話しつけてきたんだけどさ」
佐天「え?(もう告白したってこと?…)」
御坂「それでね あいつ来週暇なんだってさ だからこうしましょう」
御坂「月水金土にあいつをデートに誘うの そして告白をする。返事は日曜に皆集まってそこでしてもらう」
初春「ま、まだ心の準備があはわわ…」カァ…
御坂「あいつは平日午前授業とか言ってたけど初春さんたちは学校平気?」
佐天「あー普通にありますね…」
初春「何言ってるんですか佐天さん!学校は来週からお休みですよ」
佐天「え?そうなの?なんで?ふーん…だそうです」
御坂「じゃあ予定は合うはね…あとは…誰が何曜日にするかってこと…」
黒子「土曜なら一日中と言う事ですね…」
初春「土曜がいいです…」
佐天「土曜日…」
御坂「私も…どうしよっか…戦う?」
初春「何言ってるんですか!? ジャンケンにしましょう」
黒子「そうですわね…じゃあいきますわよ」
「ジャーンケーンポン!!」
――月曜日――
「たしかここであってるよね?ここにいるって御坂さんが…」
上条「あれ?どっかで…」
佐天「へ!?あ、あの上条さん…この間はありがとうございました」
上条「ああ、この前の なんかビリビリがここにこいって言うから来てみたもののあいつは来ねえしなんなんだろう」
佐天「御坂さんは来ませんよ?そんな事より遊びに行きましょう!」
上条「来ない?なんだそりゃあー まあいいか…えっと?」
佐天「佐天です 佐天涙子」
上条「そうか じゃあ佐天さん行きたいとこある?(お金あったっけ…)」
佐天「そうですね…この前のお礼してもいいですか?」
上条「いやいやお礼してもらいたくて助けたわけじゃないしな」
佐天「優しいんですね…私には絶対にできないコト…」
上条「ふーん。俺にはあの花飾りの子を助けてるように見えたけど…」
佐天「(そんな風に見えてたのかな…)そんな事ないですよ…なんにも出来なかったです」
上条「そんな卑屈になることねえだろ、あ、なんか飲むか?」
佐天「あ、ありがとうございます…」
佐天「上条さんは強いんですね…」
上条「そんなことねえよ レベル0だしな」
佐天「そうなんですか!?」
佐天「アタシも0なんです…能力がない自分が情けなくて…」
上条「能力なんか関係ないだろ。」
佐天「え?」
上条「確かにここには能力者がいっぱいいてさそれを武器に色々してる奴いるけどさ能力なんかなくたって楽しい日々を送れるわけだろ?今まで能力がなくて楽しくなかったか?楽しかっただろ?だから能力なんてのはある必要はないんだよ。な?」
佐天「…そうですね」
上条「だからさ元気出せよ」
佐天「へ?」
上条「せっかく可愛いんだから笑わないとな!」
佐天「ッ!?(可愛い…)」カァ
佐天「そうですね!ありがとうございます!」ニコ
上条「さてともういい時間だから送ってこうか?なんもしてやれなかったしな」
佐天「いいんですか?」
上条「ああ こんな時間にひとりで返すほど上条さんは馬鹿ではないですよ」
佐天「(ヤバイヤバイ言わないと…)あの…上条さん?」
上条「なんでしょうか」
佐天「あの……す…好きです!!初めてあった時からずっと上条さんのことばっか考えてて…その…」
上条「……」
佐天「あっ…返事は日曜日にお願いします…それとまた水曜日に今日と同じ場所にいてください!それじゃあここで…」ダダッ
上条「え?ちょ…これは…告白…?まさかな……」
――
―
佐天「はぁはぁ…言っちゃった…」
佐天「大丈夫かな…逃げてきちゃったけど…」
「好きです!」
佐天「…うわー!!アタシなんてことをーー」
――水曜日――
「土曜日になれなかった…はぁ…」
「佐天さんはもう言ったんだよね…私も頑張らなきゃ…」
上条「あれ?ビリビリ?なんで昨日来なかったんだ??」
御坂「うひゃあ!?いいいつからそこに?まあいいわ…今日は佐天さんこないわよ」
上条「…なんでお前が知ってるんだ?一昨日も佐天さんが言ってたな…」
御坂「そんなことはどうでもいいのよ お腹すいたからご飯でも食べようよ」
上条「できればお金のかからないところに…」
御坂「はあ~…いいわよ 奢ってあげるから」
上条「あ、そうださ!家にこい!やって欲しいコトがあるんだ」
御坂「!?…(ヤッて欲しいことってまさかまさか…どうしよう)」カァ
上条「ん?顔赤いぞ?熱でもあんのか?」ピトッ
御坂「ひゃ!(近い近い顔がこんなに近くに…)」
上条「まあいいか ほらいくぞ」
御坂「うん…(皆にはわるいけど覚悟決めなきゃ…)」
ガチャ
上条「ただいまーってあれ?インデックス?何だこの手紙」
「イギリスにかえります。日曜にまたくる」
上条「なんだいねえのか まあいいや上がれよ」
御坂「うん…(ヤバイ緊張してきた…)」ドキドキ
上条「まあその辺でゆっくりしててくれ なにか飲みもんをもってくる」
御坂「うん…(あいつのベッド…)」
上条「なにニヤニヤしてんだ?」
御坂「気のせいよ!!それで?何をすればいいの?」
上条「それじゃあこれやってくれ」
坂「え?これって……」ビキッ
上条「宿題だけど…?」
御坂「ふ…ふざけんなあああああああああ」バチバチッ
上条「おいおいマジ勘弁してくれ!電化製品がおかしくなっちまう」
御坂「あんたは…ホントに…グスッ」
上条「へ?泣いてんのか?」
御坂「泣いてなんかいないわよこのバカ!」
上条「なんかすまんな」ナデナデ
御坂「ふぇ!?…ずるい…」
御坂「一つ聞きたいんだけど…」
上条「なんだ?」
御坂「あんたいろんな女といつもいるけど…その…彼女とかいるの?」
上条「上条さんは今まで女性との付き合いはありませんよ~」
御坂「そっか…あ、あのさ!」
上条「ん?」
御坂「私で良ければ付きあわない?」
上条「……は?」
御坂「私は…アンタが…上条当麻が好きなの!!」カァ
上条「……」
御坂「返事は日曜!ね!じゃ!!あっあと明後日また自販機の前にいて!」ダバダバ
上条「おい!待て!日曜はもう予定が……はあ…」
上条「ついに俺にもモテ期…?」
御坂「はぁ…なんで追いかけてこないのよあのバカ…」
御坂「言っちゃったな…気まずくならないかな…」
御坂「もうなるようになれ!」
初春「ここでいいんですよね…」
初春「あわわ~ドキドキしてきた…」ドキドキ
上条「あれ?その花飾りどっかで…」
初春「!?かかか上条さん!?」
上条「おう。なにしてんだ?」
初春「あの…この前のお礼がしたいんですけどどこか出掛けませんか?」
上条「へ?」
初春「あ…すいません…迷惑ですよね…」
上条「そうだな…花のこと教えてくれたら…」
初春「ふふっ そんなに知りたいんですか?」
上条「なかなかそんな人居ないよな こないだの成人式で見たぐらいか…」
初春「私以外にいたんですか?変わった人ですね」
上条「自分で言うのか まあ分かりやすくていいな 見つけやすいし」
初春「そうですか?ありがとうございます」
初春「あ、私は初春飾利っていいます。」
オチ非常につまらんけど許してね
上条「飾利だけに花飾りか…」
初春「もう!花のコトは忘れてください~」
上条「ああいつか教えてくれよな」
初春「はい!」
上条「それで?どこに行くんだ?」
初春「へ?いいんですか?」
上条「断る理由もないしな」
初春「うう…ありがとうございます それじゃあ服みてもいいですか?」
上条「ああいいぞ」
――Seventh mist――
初春「あのぉ…どっちがいいと思いますか?」バーン
上条「どっちも可愛いと思いますが強いて言うならこっちのワンピースがいいです」
初春「そうですよね!私もこっちがいいと思います!買ってきます!!」ダダッ
初春「うわあ…これかわいい…どう思いますか?」
上条「ああ似あうと思うぞ」
初春「そ、そうですか?これも買ってきます!」ダダッ
初春「あー!これもかわいいですよね!?」
上条「あ、ああ」
初春「買って来ます!」ヒュン
初春「あ!これk」
初春「k」
――
初春「すいません…はしゃぎすぎました…」シュン
上条「いやいや 元気なのはいいことですよ」
初春「はい…あの…つまらなかったですか?」
上条「何を言ってるんだ?デートみたいで楽しかったぞ?」
初春「ううぅ~…またそうやって…」
上条「さて もう帰るか?送ってくぞ」
初春「あの…上条さん…」
上条「ん?どうした?」
初春「す…好きです…」
上条「…何が?」
初春「あ…上条さんが…好きです…」カァ
上条「……そうk」
初春「あ…返事は日曜日におおお願いします!!それじゃあ失礼します」
上条「……」
上条「また告られた?…しかも返事はみんな日曜? なにか企んでるのか?」
上条「まあ明日は何も無いから買い物にでも行こうかね
初春「怖かったぁー…あそこで振られたらもう生きていけないよ」
初春「あっ!明日のこと言うの忘れてた…」
初春「まあいっか!いつものお返しですよ白井さん」ニヤ
――土曜日――
黒子「(ついにこの日が来てしまいました…)」
黒子「(土曜日になれたのはいいですが…気が持つかどうか不安ですわ…)」
黒子「ここですわよね?いませんわ…少し待ちますか…」
~1時間後~
黒子「これは…来ませんね…いや!もう少しだけ…」
~1時間後~
黒子「(どういう事ですの…)」シュン
小萌「ほらほら上条ちゃん。迎えに来てあげたんですから早く早く」
上条「土曜日に補習ってどういう事なの…不幸だ…」
黒子「(あれは…上条さん?それにあの小学生らしき女性は…)」
小萌「早く家に行きましょう~」
上条「はぁ~…」
黒子「(家に!?そんな関係の方なんですの!?)」
上条「今日は勘弁してくれませんか~大事な予定(セール)が…」
黒子「大事な予定って私の事でしょうか…」カァ
小萌「そうですか~また女の子とですか?」
上条「ち、違います違います断じて違います」
黒子「(そんなに否定されると悲しくなりますわ…)」
小萌「仕方ありませんね~それじゃあ明日また会いましょう~」
小萌「それと…間違いは起こさないようにしてくさいね?それじゃあ気をつけてくださいね」
上条「?」
黒子「(チャンス!!今しかないですわ…) ここでなにしてるんですの?」
上条「うおっ!?なんだ白井か」
黒子「なんだとは失礼ですわね そんなにお姉様がよかったんですの?」
上条「だからビリビリとはそんなんじゃないって」
黒子「そんな事より今日はどうして来なかったんですの?」
上条「なんのことだ?」
黒子「聞いてないんですの?」
上条「なんのことだかさっぱり…」
黒子「(初春…後で覚えてなさい…)今ヒマですの?」
上条「買い物にいく途中だったけどなんか用か?」
黒子「私も一緒に…行きたいですの…」
上条「ただのスーパーだぞ?」
黒子「いいんですの…」
上条「ふーん まあいいけどよ そういや足はもう平気なのか?」
黒子「ええ、おかげ様で」
上条「そうかいそりゃ良かったよ」
黒子「なんでそんなにお人好しなんですの?」
上条「なんでって言われてもなあ…わからん」
黒子「そうですか…」
上条「なんかお前元気ないぞ?どうした?」
黒子「そんな事ないですわ(ドキドキしてるだけ…)」
上条「そうか?なんかいつもと違うから調子が狂っちまう」
黒子「それは…(あなたがこんなに近くにいるからですのおおおおおおお)」
上条「んー白井?どっか行きたいとこあるか?」
黒子「へ?」
上条「なんか元気ないみたいだしこういう時はパーッとだな」
黒子「買い物はどうするんですの?」
上条「お前が元気になればそんなもんいいよ 元気じゃないお前を買い物に連れてっても仕方ないだろ?」
黒子「(どうしてそんなことを簡単に…)そうですか…それじゃああそこに」ビシッ
上条「ん?……白井さん?上条さんは女性の下着は使いませんよ?」タラタラ
黒子「私のを買うんですの」
上条「羞恥プレイ?」
黒子「さあはやくいきましょう!」ニコッ
上条「不幸だああ」
ヒソヒソ ニヤニヤ クスクス
上条「」
黒子「これいかがですか?上条さん?」
上条「」
黒子「聞いてますの?どっちがいいでしょうか?」
上条「あ、ああ…ってそんなきわどい下着直視できません!!」
黒子「そうですか…」
上条「あっ…こっちがいいんじゃないか?白井に似合うぞ」
黒子「そうですか!?じゃあこれ買ってきますの」ニパー
上条「どれどれ…高いな…安かったら買っても良かったが…」
黒子「ホントですの!?それじゃあもっと安いのにしましょう!」
上条「俺に買わせたいのか?まあいいけどさ」
黒子「ほんと鈍感ですのね…」ボソ
上条「なんか言ったか?」
黒子「これにしますの!」
上条「お、おう」
上条「今日は色々とつかれたなー」
黒子「そんなに私といるのが疲れましたの?」
上条「いや精神的に……まあ元気になったみたいだしいいかな」
黒子「あの…ありがとうございました…」
上条「ああいいっていいって」
黒子「…あの上条さん?」
上条「ん?」
黒子「上条さんはその…好きな方とかいるんですの?」
上条「ん~…いると言ったらどうする?」
黒子「っ!?…そうなんですか…(そんな…)」
上条「お前はどうなんだ?」
黒子「私は……います…」
上条「そっか…」
黒子「…さんですの……」ボソ
上条「ん?なんか言ったか?」
黒子「上条さんが好きですの!!」
上条「……へ?それはつまり…フガッんーんー」
黒子「返事は明日…他の方と一緒にあなたの家に行きますのでその時…今日は楽しかったですの…では」ヒュンッ
上条「そういうことだったのか…」
ヒュンッ ドスっ
黒子「いたたた…」
黒子「(あとは待つのみ…)」
黒子「(あの時上条さんは何を言おうとしていたのでしょう…)」
黒子「気にしても仕方ありませんわね まずは初春を…」
――日曜日――
佐天「…」
初春「」
黒子「…」
御坂「……いくわよ?」
ピンポーン
御坂「……?」
ピンポーン
上条「はいはいいまでますよーっと…」
ガチャ
上条「」
スー
バタン
御坂「ちょっとあんた!なにしてんのよ!開けないとドアブチ破るわよ!」
上条「すいません」ガチャ
御坂「それで?答えは出てるの?」
上条「……ああ」
上条「俺のの答えは最初から決まっていたんだ」
一同「!?」ドキドキ
上条「俺は…」
佐天「ちょっと待ってください!」
上条「ん?」
佐天「悔いが残らないようにもう一回言っていいですか?」
上条「…ああ」
佐天「あたしは上条さんが大好きです…」
上条「…」
初春「私も好きです!」
上条「(あ、今日花が枯れてるような……)」
黒子「私も大好きですの!」チラッ
上条「ブッ!?(あん時の下着じゃねえか!)」
御坂「もちろん私も好き!大好き!」ビリビリ
上条「(ああ…無意識に電気とばしてやがる…サヨウナラ冷蔵庫)」
上条「ありがとな…こんな俺を好きになってくれて…」
上条「俺の答えだけど…俺h」
御坂「ちょっと待って!」
御坂「あのさ…もし私がフラレても…今まで通りに接してくれる?」
上条「ん?ああ俺は別にかまわんが」
御坂「よかった」
上条「まあそれは黒子が嫉妬するような子じゃなかったらな」
黒子「…へ?」
上条「あ」
佐天「ええええええええええええええええええええええ」
初春「」
御坂「……死んでやる…」
黒子「あのあの!上条さんそれはどういう意味で?」
上条「ああ 俺は白井黒子が好きだ!」
黒子「うっ…グスン…」
上条「おいおい泣くほどか? ほんとは俺から告白したかったんだよ」
黒子「はい…あのもう一度言ってください」
条「おう。何度でも言ってやる」
上条「黒子…好きだ…」
黒子「ありがとうございます…」カァ
佐天「何なのこの疎外感……負けちゃったな…うぅ…」
初春「佐天さーん…グスッ…ヒック…」
御坂「おめでとう黒子!幸せにね…グス…」
黒子「はい…ありがとうございます」
ガチャ
上条「!?」
禁書「ただいまーとうまー!!」
上条「」
禁書「ちょっととうま!どうして知らない女がいっぱいいてしかもなんで泣いてるの?説明して欲しいかも」
黒子「上条さん?ただいまってことは一緒に住んでるってことですの!?」
上条「なんか成り行きで…」
禁書「なんで抱きついてるの!とうまから離れなさい!」
黒子「私達は正式にお付き合いしてますの!!」
禁書「な…嘘でしょ?とうま…」
上条「ほんとだ。」
禁書「…帰る…」グスン
上条「おい!インデッk」グイ
黒子「私だけを見ていてください…」チュ
佐天「白井さん!あたしは諦めないから!」
初春「私もです!」
御坂「あたしは……」ビリッ バチッ
上条「…へ?」
黒子「まずい!上条さんテレポート…ってできませんわーー!!」
上条「逃げるぞ黒子!」
黒子「はい!」
こうして二人の愛の逃避行は始まった…
―――
――
御坂「と言う夢を見たんだけどどういう事か説明して」
上条「はい?説明も何も夢なら別にいいじゃん」
御坂「ダメ!」
上条「はぁ~…俺は御坂が好きだ」
御坂「な!?な…今…なんと…?」
上条「ん?俺は御坂が好きだ これでいいだろ?」
御坂「ふ…ふにゃー!!」
上条「おい御坂?どうしたんだ?」
御坂「私も…好き…なの」
上条「え?そうだったのか?てっきり嫌われてるかと…」
御坂「ううぅごめん…」
上条「まあいいや 相思相愛ってことなんだよな?」
御坂「そういうことになるわ」
上条「それじゃあ今から家に来い」
御坂「え?それって…」カァ
上条「お前の思ってる通りだ…優しくする…」
御坂「ありがと…」キュン
―――
――
―
「お姉様あああああああああああああああああああ」ガバッ
黒子「ハァハァ…あれ?お姉様がいる…夢ですの?」
黒子「あんな夢見るなんて…私…どうしたんですの…」
御坂「ん…うるさいなー黒子?」
黒子「あーんお姉様~あんな猿人類なんかじゃなくて私をみてくださいまし!!」
御坂「何言ってるのよ…」
黒子「いえ…何でもありませんわ…」
御坂「そう…オヤスミ」
黒子「夢ですから何も無いですわよね?…」
黒子「(お姉様は確実に殿方に想いを寄せてますの…)」
黒子「(お姉様をココまで夢中にさせる上条当麻…)」
黒子「(すこし興味が湧いてきましたわ…)」
―――
――
上条「はぁはぁ…なんだ…」
上条「なんつー夢見てんだ俺……」
上条「俺には有り得ない夢だった…」
上条「白井か…現実でもあれだけ可愛らしかったらよかったのにな…」
上条「そんなのありえねえな」
上条「さてと…そろそろ出るか」
上条「なんだか今日はいい日になりそうだ」
――
佐天「ねえ初春?」
初春「なんですか?」
佐天「今日変な夢見たの。」
初春「……どんな夢ですか?」
佐天「あのねー髪の毛がツンツンの人が私たちを助けてくれて私たちはその人の事好きになっちゃうんだ」
初春「そうなんですか…」
佐天「まあ最後に御坂さんに殺されちゃったんだけどね。あっ、そうそうあんな感じのひと…ってあの人だ!!」
佐天「ちょっと声かけてくる!」
初春「あっ…佐天さん…(私もその夢見ましたよ…)」
初春「待ってくださーい……キャッ…」ドンッ
初春「………(正夢…もしこのままいけば私と佐天さんは御坂さんに…)」
――
御坂「ハァハァ…なんだ今の夢…」
御坂「黒子とあいつが付き合う?」
御坂「私が佐天さんと初春さんを殺す?」
御坂「そんな事あるハズないわよね…」
御坂「……」
御坂「とりあえず…黒子を監視してみようかな…」
御坂「あいつもできるだけ見とかないとダメね」
御坂「ふふ…ふふふっ」
END
転載元
御坂「だからこうしましょう」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1264862474/
御坂「だからこうしましょう」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1264862474/
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コメント一覧 (9)
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- 2015年04月17日 19:45
- お前一人のためにまとめてる訳じゃねえんだよ
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- 2015年04月17日 20:25
- 未完作品とかまとめられてもイライラするだけだからどうでもいいわ
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- 2015年04月17日 20:57
- 最近の美琴SS推しは何なんだ?
美琴スキーからすると嬉しいが
未完作品はもやもやするなー
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- 2015年04月17日 21:57
- 最近、古き良き禁書SSを沢山まとめてくれて本当に有難い
2010年~2013年頃が一番勢いあったよな
禁書は本当に息が長かった
禁書目録か超電磁砲のアニメ3期をやればまた以前程ではなくてもまた良作が投稿されると思いたい
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- 2015年04月18日 12:36
- だから夢オチドッキリオチにすんなっつーの。作者の逃げだぞ。
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- 2015年04月18日 13:33
- 縦読みチ ン チ ンで不覚にも笑った
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- 2015年04月19日 02:09
- 上黒は大好物だぞ
しかし美琴はヤンデレが似合うなぁ
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- 2015年06月02日 06:58
- 上条「お前ら…」
上条「俺をからかってそんなに楽しいのか…不幸だ…」
的なオチかと
あの上×絹のSSのタイトルはいまだにブックマークに残して、スレ建されてないか定期的に確認してる