佐天「あ。この光景、どっかでみた」
- 2015年04月11日 03:40
- SS、とある魔術の禁書目録
- 28 コメント
- Tweet
佐天「ついにっ! 『低能力者』になりましたっ」
初春「おめでとうございます。佐天さんっ」
佐天「ありがとー」エヘッ
初春「……それで、一体どんな能力なんですか?」ワクワク
佐天「能力名はね、『予知能力』って言うんだ」
初春「へえ、すごいですね」
佐天「ふふ~ん。なんと、的中率100%なのだ!」フンス
初春「すごい…………あれ?」
佐天「ん?」
初春「そんなに凄い的中率をもっていながら、『低能力者』なんですか?」
佐天「あぁ、それはねー? この能力、自分でコントロール出来てないんだよ」
初春「……と、いうと?」
佐天「自分が 視たい時に視れる訳じゃなくて、ふとした時に視えるんだよねー」
初春「なるほど、それで『低能力者』なんですか……」
初春「――って事は、レベルが上がって、能力をコントロール出来るようになれば、自由に未来が視れるようになるんですかねっ」
佐天「んー……どうなんだろ。そればっかりは、上がってみないと分からないかな」
初春「でも、そうなれば、佐天さん占い師になれますよ!」
佐天「あはは、良いねそれ…………あ」ハッ
初春「? どうしたんですか?」
佐天「……今、ちょっと未来が『視えた』かも」
初春「本当ですかっ?! 一体どんな?」ワクワク
佐天「それはねぇー……」ニヤリ
佐天「『初春のスカートがめくられる未来』っ」
初春「え゛っ?」
佐天「ふふふふ、初春。『視えた』ものは仕方がないよねぇ?」ジリッ
初春「そ、そんなの、佐天さんが勝手に『視えた』と言っているだけで、ただのインチキじゃないですかっ!!」タジッ
佐天「む、聞き捨てならないなぁ。確かに『視えた』もんっ」
初春「証拠がありませんっ」
佐天「証拠ならあるよ?」
初春「へ?」
佐天「ズバリ、初春の今日のぱんつの色は『白』っ」ビシッ
初春「なっ!」ギクリ
佐天「私の『視た』未来で、スカートの捲れた初春は、真っ白なぱんつを穿いていたの、どう? 当たってる?」
初春「それは……その」カァァ
佐天「どうしたの? 答えないの?」ニヤニヤ
初春「そんなの、答えられる訳ないじゃないですか……」モジモジ
佐天「……仕方ないなぁ。それじゃあ、勝手に答え合わせしちゃうね?」
初春「へっ?」
佐天「とりゃあああ!!」バサァァ
初春「きゃああああ!!」
佐天「ほーら、『白』で当ってるじゃん」フンス
初春「うう……ヒドいですよ、佐天さん」シクシク
佐天「それに、『スカートが捲れる』未来も当たったしねっ」
初春「もうっ 知りませんっ」フイッ
佐天「あはは、ごめんごめん」
--------
------
----
【ファミレス】
御坂「佐天さん、ついに能力者になったそうじゃない。おめでとうっ」
白井「私からも、おめでとうございますっ」
佐天「あ、ありがとうございますっ」テレッ
御坂「それで……佐天さんは一体、どんな能力だったの?」ワクワク
佐天「ふふふ、それはですね……」
白井「……『予知能力』。ですか」
御坂「すごい、佐天さん。未来が視れるようになったの?!」
佐天「えっと……視れるには視れるんですけど、好きな時に視れる訳では無いんですよね」エヘッ
御坂「それでも、凄い能力だわっ」
佐天「えへへ……でも、欲を言えば、御坂さんや白井さんのような、戦闘向けの能力がよかったなぁ……なんて」
初春「戦闘向けって……佐天さんは、能力を暴力に使いたかったんですか?」
白井「物騒ですわね」
佐天「そ、そうじゃなくて、純粋にカッコイイじゃないですかっ!」
佐天「それに……ホラっ、自分の身くらい、自分で守れた方がいいかなぁって思っただけだよ。学園都市って何かと物騒だしっ」
初春「まぁ、確かに治安は悪いですけど……」
佐天「でしょう?」
白井「……戦闘向きか、そうでないかは、使い方次第だと思いますわよ?」
佐天「へ?」
白井「例えば……戦闘中に、今から来る攻撃を『予知』出来れば、戦闘が有利になるかもしれませんし?」
佐天「おおっ! 何だかカッコいい使い方ですねっ」
初春「『右ストレートでぶっとばす』…ですねっ」
御坂「初春さん。それはちょっと違うと思うわ……」
初春「でも、『予知能力』があれば、戦闘自体を避けられませんかね?」
佐天「へ?」
初春「簡単な事ですよ、危険な未来が『視えた』なら、それを回避するように行動すればいいんです」
佐天「!!」
白井「そもそも、身を守るだけでしたら、能力自体必要ありませんわ」
佐天「え?」
白井「不用意に怪しい場所に近づかなければ良いだけのお話ですの」
佐天「うぐっ……」
初春「そうですよ、佐天さんの場合、自分から危険な所に行っちゃうから、危険な目にあうんです」
白井「好奇心旺盛なのも結構ですが、それなりに警戒心と言うモノを持って行動して頂かないと…………」クドクド
佐天「うぅ……耳が痛いです……」
御坂「……」
御坂(そっか、『予知能力』があれば、この先に起こる悪い出来事を回避出来るんだ……)
御坂(……もしも、あの“バカ”に、『予知能力』があれば……少しは危ない事に巻き込まれなくなのるかな……)
御坂(…………駄目だ、そんな能力がアイツにあったら、自分から面倒事に首突っ込んで行くに決まっているわ)
御坂(……視えた未来で、不幸なった人たちを助けるために)
御坂(アイツはそういうヤツよね……)ハァ
御坂(ー……って、私は何を考えているのよっ!)ブンブン
佐天「……」ジー
初春「……」ジー
白井「……」ジトッ
御坂「……っ!」ハッ
佐天「御坂さーん? 今、ナニを考えていたんですかぁ?」ニヤニヤ
御坂「へっ? べ、別にっ……ただ。未来が視れたら良いだろうなぁーって、考えていただけよっ」アセッ
白井「ま さ か、とは思いますが、あの類人猿との未来を……なんておしゃりになりませんわよね?」ジロッ
御坂「な、ななな何で私がアイツとの未来を考えなくちゃいけないのよっ」ワタワタ
初春「おやおや? 『アイツ』とは、一体 誰の事を指しているんですか?」ワクワク
御坂「ふえっ? い、いやあのそのべつにっ」アタフタ
佐天「赤くなっちゃって、御坂さんたら、可愛いいなぁ~」クスッ
御坂「うう……」カァァ
白井「むう」ムスッ
佐天「ふふふっ、なんだか楽しい予感が…………」
* * * *
御坂「なにが『予知能力』よっ、そんなの…私は絶対認めないわよっ!!」
* * * *
佐天「……」ハッ
佐天(今のは……私の能力で『視た』未来?)
初春「佐天さん?」
佐天(つまり、今から起こる未来であり…)
佐天(今から御坂さんが言う言葉……)
白井「ええと……どうかなさいまして?」
佐天(つまり……口ではあんな事を言っておいて、御坂さんは、私の事を認めていない?!)
御坂「佐天さん、大丈夫?」
佐天「……ひどいです、御坂さん」
御坂「へっ?」
佐天「確かに、私の『予知能力』はレベルも低いし、自分でもコントロール出来ない、全然役に立たない能力です」
佐天「『超能力者』の御坂さんからしたら、有って無いような能力かも知れない……」
佐天「だからと言って、そんな風に言うこと無いじゃないですかっ!!」
御坂「? ? ? ……えっと? 私 何か気に障ること言った?」
佐天「とぼけないで下さいっ!! 私には『視えた』んです……御坂さんが私の能力を否定した光景が」キッ
御坂「……ん?」
初春「ん?」
白井「ん?」
佐天「……シラを切るつもりですか?」
御坂「シラを切るもなにも……私 何も言ってない、って事……よね?」
初春「え? は、はい。そうです……よね?」
佐天「私がウソをついているって言うんですか?!」
御坂「ウソとか、そんなんじゃなくて、実際に私は何も言ってない訳じゃない」
佐天「私の能力が信じられないって事ですか?! やっぱり、御坂さんは私の能力をバカにしているんだ……」
御坂「そーいう意味で言って無いわよ!」
白井「あの……佐天さん、少し落ち着きませんこと?」
初春「そうですよっ、おかしな事を言ってるのは佐天さんの方なんですよ?」
佐天「どうして私のほうが責められるんですかっ、酷いことを言ったのは御坂さんの方じゃないですか!!」
御坂「だ か ら! 何で私は、言っても無いことで、ここまで責められなきゃいけないのよ?」
佐天「で す か ら! 私の『予知能力』で見えたんですっ! 御坂さんは確かに今から言うんですっ!」
御坂「なによそれ……」
御坂「…なにが『予知能力』よっ、そんなの私は絶対認めないわよっ!」
----------
------
----
佐天(……その後、何となく気まずい雰囲気になり、あの場はすぐに解散となった)
佐天「……」
佐天「ひどいことを言われたのは私なのに……」
佐天「初春も白井さんも、御坂さんの方を庇うし……」
佐天「……やっぱり、レベルの高い人の方が優遇されちゃうのかな」
佐天「私の能力も、もっとレベルが高かったら、私の言うこと……信じて貰えたのかな」
佐天「ハァ……」
佐天(折角『能力』を手に入れたのに、全然良いことないや……)
佐天(何か疲れちゃったな……今日はもう帰ろう)
佐天「……」スタスタ
佐天「お」ピタ
佐天「……確かこの裏道は寮への近道だったハズ」
佐天「……まだ空も明るいし、ササッと通り抜けるだけなら問題ないよね?」キョロキョロ
佐天「よーし……」
* * * *
チンピラ「おっ。ねーちゃん、今帰りかよ?」
チンピラ2「俺らと遊んでいこーぜ? 帰りはが送ってやるからさぁ」ギャハハハ
* * * *
佐天「!」ハッ
佐天(今のは……『予知能力』で『視えた』未来っ)
佐天「……危ない、危ない。このままこの路地裏を通っていたら、スキルアウトに絡まれる所だったね」
佐天「ここは、遠回りでも表通りから帰るべきだねっ」
佐天「……」
佐天「…………」
『そんなの、佐天さんが『視えた』と言っているだけで、だだのインチキじゃないですかっ!』
『そもそも、『予知能力』は必要ありませんわ』
『そんなの……私は絶対認めないわよっ!!』
佐天「……」
佐天「……ずっと」
佐天「ずっと、無能力者であることに劣等感を感じてた……」
佐天「ずっと能力者に憧れていた……」
佐天「やっと手に入れたこの能力を、誰にも馬鹿にされたくない」
佐天「私の能力はインチキじゃないっ」
佐天「私の能力は本物なんだっ!」
佐天「私の力が本物なら……、この道の先にスキルアウトが居るはず……」
佐天「……みてなさい」キッ
佐天「私の『予知能力』の的中率は、100%なんだからっ」
*
*
*
・
おわりです。
ありがとうございました。
転載元
佐天「あ。この光景、どっかでみた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428681203/
佐天「あ。この光景、どっかでみた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428681203/
「とある魔術の禁書目録」カテゴリのおすすめ
- 一方通行「ウチの打ち止めは天才だわ」
- 上条「よぉ、ビビリ中学生」 美琴「ビ、ビビリじゃないです…」
- インデックス「とーま、私のこと好き?」 上条「なわけねーだろ」
- 上条「今日は誰をレ●プしようかな」
- 湯婆婆「一方通行?贅沢な名だね。今日からお前の名前は一だよ!」
- 美琴「ジブリ最高!」黒子「その幻想をぶち壊しますわ」
- 美鈴「こんなに大きくなっちゃって♪」上条「み、美鈴さんっ!」
- 上条「イマジンおち○ちん・・・?」
- 美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」
- 一方通行「からあげくンください」
- 上条「店を構えるっていいなぁ(棒)」
- 上条「間違いない…インデックスはヤれる!!」
- 上条「お前何の車乗ってんの?」一方通行「マツダのアクセラ」
- 「完・とある根性の旧約再編」
- 「とある甜瓜の寝室童話(ベッドサイドストーリー)」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- P「たかね酒?」貴音「はい」
- キョン「元気が無いハルヒって、かわいいよな」
- 勇者「用件を聞こうか……」剣豪「私と決闘してくれないか?」
- モバP「誰がため幸運」
- 唯澪紬「制服脱いだらちょっとスゴいよ?着てても勿論スゴいけど♪」
- モバP「よし…今回は左乳首だ…」杏「ただいまー」ガチャッ
- クロヴィス「やめろ!腹違いとはいえ実の兄だぞ!」ルルーシュ「…」
- 一方垣根「「だから悪いっつってんだろ!」」
- ハリー「もてたいんだ」ロン「……その喧嘩、1シックルで足りるかい?」
- 女商人「あの時の冒険は忘れられないなぁ・・・」
- 勇者父「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」【前編】
- マルコ「ジャンが僕のこと親友だと勘違いしてて困ってる」
- 神崎蘭子(24)「闇に飲まれよ!」
- モバP「アイドルたちのブログをチェックするか」
- まる子「あたしゃ魔王を倒すよ」
コメント一覧 (28)
-
- 2015年04月11日 04:12
- なんてとこで
-
- 2015年04月11日 04:15
- とりあえずカッコいいルビ考えなきゃ
-
- 2015年04月11日 05:05
- ノストラダムス
予 知 能 力
これでよくね。
-
- 2015年04月11日 05:29
-
未完にもほどがあるw
最近こういうの多いな……
つーか100%当たる……”予知”じゃなくて
しってて避けようとしても、いつかそれに収束するってシュタゲみたいな方向性ってかんじがした
-
- 2015年04月11日 05:43
- この空を守ったのは一体誰でしょうか?
なぁ?佐天?
-
- 2015年04月11日 06:50
- 予知が絶対に当たると予知できたら回避すればいいという話が出た時点で「あ、これは視えたら絶対に回避できないパターンだな」と思いました
こういう世にも奇妙な物語みたいな話いいよね
-
- 2015年04月11日 07:00
- 佐天さんの頭がここまで悪いともうどんな能力得ても幸せにはなれないね
-
- 2015年04月11日 07:55
- ちょっと無理があるかなーなんて
-
- 2015年04月11日 08:36
- 視えた未来は回避出来ないと気づいた時ガイア戦のシコルスキーみたいになりそう。
-
- 2015年04月11日 08:56
- 続きは?レ●プは??
-
- 2015年04月11日 11:40
- 予知の力を与えられたけど誰も彼女のいうことを信じないという副作用も同時に与えられたんで、悲惨な末路になったカッサンドラーという女がギリシャ神話にいたな
-
- 2015年04月11日 12:28
- 第四波動じゃないだと!?
-
- 2015年04月11日 12:56
- オチは嫌いじゃないが中盤強引だな
-
- 2015年04月11日 13:29
- 絡まれて上条さんに助けられていい感じに諭されるいつものやつはよ
-
- 2015年04月11日 13:45
- 予知を回避する能力も必要だな
-
- 2015年04月11日 13:56
-
どーせ続かねぇんだろこれ
-
- 2015年04月11日 14:36
- ※5
仮面ライダー4号面白かったな(こなみ)
-
- 2015年04月11日 18:05
- ※4
どこが未完なんだよ頭大丈夫か
ちゃんとオチついてんだろ
-
- 2015年04月11日 18:51
-
好き。
-
- 2015年04月11日 20:02
- 未来予測とはまた救いのない
-
- 2015年04月11日 20:42
- 予知能力(100%)ってことは見えた未来を避けることも出来ない訳ですか。
能力発動
↓
無意識のうちに自分の行動が誘導される
↓
見えた未来にいきつく
ある意味残酷な能力やね…
-
- 2015年04月11日 22:49
- スキルアウトを避けれる時点で100%的中しゃないじゃん
-
- 2015年04月11日 23:44
- いやどう見てもスキルアウトを避けられてないじゃん…
-
- 2015年04月11日 23:54
- 佐天!回答の入力を!
-
- 2015年04月13日 10:04
- ただ頭が悪いだけだった
-
- 2015年04月17日 06:07
- 的中率100%…100%回避不能な未来予知か…。
使い方としては能力発動まで競馬とかの賭博場で待機するとかかな?
-
- 2015年09月24日 14:30
- 佐天涙子
レベル1
能力名
予測視感【デジャビュアー】
これから起こる出来事を予測できる。
これでいいんじゃね?
ちなみに、デジャヴとビュアーをかけてみた。
-
- 2015年11月15日 23:52
- 前に俺がコメントしたやつの補足。
予測と即視感も掛けてる。
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
スポンサードリンク