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【東京喰種】 永近英良「カネキ・・・いいかげんにしろよ」【後半】

関連記事:【東京喰種】 永近英良「カネキ・・・いいかげんにしろよ」





【東京喰種】 永近英良「カネキ・・・いいかげんにしろよ」【後半】






471:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:04:10.86 ID:VUaz9j8B0

#024 [姉抜]


ヒナミ「・・・ん」


カネキ「あ、ヒナミちゃんおはよう」

ヒナミ「お兄ちゃん・・・おはよう・・・泊まったんだね」

カネキ「うん。昨日は遅かったからね」

ヒナミ「・・・・うん」ドキドキドキドキ・・


高槻 「あ、ちゃんヒナ起きたんだーおはよー」

ヒナミ「あ、先生、おはようご・・・あれ?」

高槻 「ん?どした?」

ヒナミ(・・・・あれ?先生の手・・・ある・・・夢だったのかなぁ・・)

高槻 「今日の朝ご飯は豪華だよー」

カネキ「朝から中華って結構キますけどね・・」

ヒナミ(・・・じゃあ先生とお兄ちゃんが一緒におふろ入ってのも・・・夢?)


ヒナミ「・・・」

カネキ「ヒナミちゃん、おいしい?」

ヒナミ「あ、うん。おいしいよ、お兄ちゃん」



472:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:04:48.07 ID:VUaz9j8B0

ヒナミ「お兄ちゃん、先生・・・えっと・・昨日はどこに行ってたの?」

高槻 「ああ・・・23区で取材をしてたんだよー」

カネキ「ええ・・そうでしたね、取材」

ヒナミ「そうなんだ・・・本を書くためのしゅざい?」

カネキ「うん。だから写真もいっぱい撮ったんだよ・・・あ」

高槻 「・・・・あ」

ヒナミ「?」

カネキ「先生・・・僕・・急用を思い出しました」

高槻 「うん・・・・急用なら早く行った方がいいね」

カネキ「はい・・ごちそうさまです」

高槻 「えっと・・私はサイン会の準備とかありますのでしばらく“アオギリ”はお休みしますので」

カネキ「ええ。分かりました」

高槻 「今タタラさん達が居るとこの詳細は後でメールで送るので」

カネキ「承知です。じゃあまたあとでメールしますので」

高槻 「ウン」

ガチャン


ヒナミ「・・先生、お兄ちゃんどこ行ったの?」

高槻 「えっと・・・取材の続きだよー」

ヒナミ「お兄ちゃん一人で?」

高槻 「ウン。カネキ君はもう一人で大体のことは出来るので」

ヒナミ「・・・先生はお兄ちゃんのこと“しんらい”してるの?」

高槻 「ウン、そうだよー」

ヒナミ「・・・先生、お兄ちゃんのこと・・好き?」

高槻 「・・・え?」



473:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:05:23.63 ID:VUaz9j8B0

LIVIN店員「いらっしゃいませー」

カネキ「・・・えっと・・・・あ、居た」


バンジョー「ケンさん!」

カネキ「すみません、遅くなって」

バンジョー「いや、いいんだ!・・でも俺達これからどこに行けば・・」

カネキ(あ・・そういえばそれ考えてなかったな・・)

カネキ「とりあえず僕の家に行きましょう。一人暮らしなんで大丈夫ですよ」

バンジョー「ああ、助かるぜ!!」



―――――――――――20区、カネキのアパート


バンジョー「・・・」
イチミ「・・・」
ジロ 「・・・」
サンテ「・・・」
ウス 「・・・」
モク 「・・・」
テツ 「・・・」
ケイ 「・・・」
コウト「・・・」

カネキ「・・・(さすがにワンルームにこの人数は狭いな)」

カネキ「とりあえずコーヒー入れますね。あとお腹すいてたらこの料理食べてください。中華ですけどすごい量なんで」



474:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:06:03.38 ID:VUaz9j8B0

カネキ「えっと、皆さんがこの後どこへ行くかは後で考えるので、しばらくここにいてもらってもいいですか?・・・かなり狭いですが」

バンジョー「いいのか?!・・いや、居させてもらえるんなら俺達どこだって構わねぇ・・・な?」

イチミ・ジロ・サンテ「もちろんです」

ウス 「本当に助かります」


モク 「あ・・・そういえばケンさんに頼まれた写真どうすればいいっすか?」

カネキ「あ、忘れてた。じゃあ撮った写真のデータ僕のパソコンに入れてもらっていいですか?」

テツ 「スイマセン・・俺パソコンの使い方分かんないっす」

コウト「僕出来るよ!“まんがきっさ”で覚えたから!」

バンジョー「マジか?すげえなボウズ!」

カネキ「そう?じゃあお願いね」


・・・


バンジョー「そういえばケンさん・・アンタに聞きてぇことがあるんだ」

カネキ「なんです?」

バンジョー「・・リゼさんって喰種を知らねぇか?」

カネキ「眼鏡かけてる人ですか?」

バンジョー「知ってるのか?!」

カネキ(うーん・・・僕、ハーフ喰種ってことになってるしなぁ・・)



475:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:06:34.39 ID:VUaz9j8B0

カネキ「・・バンジョーさんはその人とどういう知り合いなんですか?」

バンジョー「・・・実はリゼさんは“アオギリ”が来る前に11区に居たんだ。だが色々あってリゼさんはココ20区に移動したんだ」

カネキ「そうですか・・でもなんでその人をバンジョーさんが探してるんですか?」

バンジョー「・・・ケンさん・・アンタは“アオギリ”だけど俺たちを助けてくれた・・だからアンタを信じて喋るよ・・」

カネキ「?」

バンジョー「アヤトやタタラたちが最近リゼさんを探していた・・だがどうやら事故で死んだらしいという噂が流れた」

カネキ「・・・」

バンジョー「俺は・・・もしまだ生きてるならリゼさんを救いたい・・・!“アオギリ”に捕まっちまったらリゼさんも酷いことされるかもしれねぇ・・」

カネキ「・・・バンジョーさん・・隠してもしょうがないんで言いますけど、リゼさん亡くなってますよ」

バンジョー「・・・!マジ・・か?」

カネキ「ええ・・20区で事故に遭って」

バンジョー「・・・・マジ・・だったのか・・」

・・・



476:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:07:08.08 ID:VUaz9j8B0

イチミ「ケンさん」

カネキ「ハイ?」

イチミ「・・バンジョーさんてリゼさんのこと好きだったみたいなんですよ」

カネキ「そうですか・・確かにきれいな眼鏡でしたからね」

イチミ(・・眼鏡?)



コウト「お兄ちゃん、データ移し終わったよ!」

カネキ「ありがとう!じゃあ僕ちょっと確認するね」


カネキ「ん・・・?この喰種は・・・まさかヒデ?周りにいるのは・・“あんていく”の人だよなぁ・・なんでヒデと“あんていく”が戦ってるんだ?・・・それに・・」

カネキ「・・・そうだ一回“あんていく”行って取材ついでにヒデと話そうかな・・」

ピ ピ ピ・・
カネキ「もしもし先生ですか?」

高槻 『ハイハイ、どうしました?』

カネキ「とりあえず合流できました。彼らはしばらく僕の家に居てもらおうかと思います」

高槻 『よかった。写真は回収できました?』

カネキ「ハイ。それで、ちょっと気になったことがあったので取材もかねて“あんていく”に行こうかと思います」

高槻 『ウン。もしよかったらその前にタタラさん達のトコに行って、私たちの生存報告をしてほしいんですが』

カネキ「え?それってメールじゃダメなんですか?」

高槻 『タタラさんがカネキ君の生きてる姿を見ないと信じられない・・って言うか会いたいってうるさいんですよ』

カネキ「・・・・・まあいいですよ。アヤト君に聞きたいこともありますし」

高槻 『それと、ついでに調べてきてほしいことあるんですが・・』



477:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:07:39.02 ID:VUaz9j8B0

――――――――――23区“アオギリ”新アジト


カネキ「こんにちはー」

鯱  「努(ぬ)・・貴様、何奴?!」

カネキ「あ、僕ケンて言います」

鯱  「研・・・御主・・まさか“有馬”と戦闘した・・眼鏡かツ?!!」

カネキ「あー・・たぶんそうですね」

鯱  「御主の“武”・・・昨日確と視たッ・・・一度手合せをしたいと思って居たッ!!」

カネキ「はい?」

鯱  「御免ッ!!」
ブンッツ!!

カネキ「うわ危ねっ!!」
ひょい

鯱  「我初弾を避けるかッ・・!」

カネキ(あのセンス悪い眼鏡の人よりは遅いなぁ)


タタラ「・・・そこまでだ」

鯱  「努・・・タタラ!」

カネキ「あ、タタラさん」



478:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:08:16.80 ID:VUaz9j8B0

タタラ「ケン・・信じていたぞ・・生きていると」

カネキ「いえ・・・・まあ何とかなりました。あ、エトも無事なので安心してください」

タタラ「・・うむ・・・ところで鯱・・どういう事だ。俺の朋友に手を出すとは・・」ピキィ

鯱  「憤ッ・・・云った筈だ。儂は儂の意思で蹌く」

カネキ「・・・まぁまぁ二人とも、別にいいですよ。怪我したわけじゃないし。でももう攻撃するのやめてくださいよ?」
(握手)すっ

鯱  「・・・賦・・御主は無駄には争わんと云う事か・・」
(握手)ぎゅっ

カネキ「えっと・・アナタは23区の仲間なんですね?よろしくお願いしますね」

タタラ「いや・・違う。“鯱”はコクリアから救出した者の一人だ」

カネキ「ああ・・他にはだれかいるんですか?」

タタラ「知っているかもしれんが白鳩は俺たちをその強さからレート分けしている・・SS級から救出した奴は4人。鯱はその一人だ」

鯱  「憤ッ」

カネキ「じゃああと3人ここにいるんですね」

タタラ「いや、うち2人はここにはいない」

カネキ「・・ふーん、そうですか」

タタラ「もう一人はヤモリが尋問中だ」

カネキ「?尋問??」

タタラ「・・喰種でありながら人間に情報を漏らしていた奴だ」



479:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:09:05.07 ID:VUaz9j8B0

カネキ「・・・とりあえず、僕このアジト初めてなんで色々と探索してきていいですか?」

タタラ「ああ・・構わない」

カネキ「あ、アヤト君いますよね?」

タタラ「ああ、どこかにいる」

カネキ「どうも」

・・・


カネキ「うーん・・とりあえずアヤト君に“あんていく”の人たちが戦ってた状況を聞こうかな・・・先生の依頼は後まわしだな・・・・ん?」

カネキ「・・・あれ?この部屋からアヤト君の声がするぞ・・誰かと喋ってんのかな?」



アヤト「チッ・・・クソトーカの奴・・・俺に指図しやがって!弱ぇクセに」

カネキ「・・?(独り言?)」


アヤト「・・・あーホント弱ェのに・・ムカつくぜ・・」

アヤト「弱ぇんだから・・戦ったりすんじゃねーよ・・・怪我したらどうすんだよ」

カネキ(・・・あれ?なんかアヤト君写真に話しかけてる?)


アヤト「だいたい、女なんだからよ・・・弱いの当たり前なんだよ」

アヤト「弱いのに出てきて白鳩とかに攻撃されたらどうすんだよ・・・まあその時は俺が絶対指一本触れさせねーけどよ」

カネキ「・・・」



480:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/12(木) 23:09:38.63 ID:VUaz9j8B0

アヤト「全く、俺がこんなにテメーのこと心配してんのになんで気づかねーんだよ・・クソッ」

アヤト「俺がガキの頃はテメーが俺のこと守ってくれたから、だから大きくなったら俺がお姉ちゃんのこと守ってあげようと思って強くなったんだよ」

アヤト「大好きなお姉ちゃんは俺が守るんだよッ・・・だからオメーは安心して学校でも行ってろ」

アヤト「・・でもたまには昔みたいにお姉ちゃんと一緒に遊びたいんだよォ」

アヤト「またお姉ちゃんにおんぶしてもらいたいよぅ」

アヤト「ああっ・・おねえちゃん・・スキスキ大好きだよォ」

アヤト「お姉ちゃんのにおい大好きだよぉ」

アヤト「お姉ちゃんのおっぱいも太もももすごくかわいいよぉ」

アヤト「お姉ちゃんの引き締まった腹筋すごく好きだよぉ」

アヤト「はぁああああ・・お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん・・・うっつ!!!」

アヤト「・・・はぁーッ・・・はぁーッ・・・」


アヤト「・・・チッ・・クソトーカめ」



カネキ「・・・・・」

―――――僕は彼の尊厳を守るため、その音声を録音した後、そっとその場を立ち去った。



499:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:06:24.48 ID:Hde0PpIX0

#025 [拷問]


カネキ「うーん・・・アヤト君の件も後回しだな。仕方ない普通にアジト散策するかぁ」

・・・

『グハハは・・俺がジジイだからって手加減すると思ったら大間違いだぜェェェ・・』

『ふ・・・私は長く生きた。殺したければさっさと殺せばいいだろう?』

『貴様ァァ・・ムカつくなぁ・・なんだその態度はァァええ??!』

『残念ながらお前に話せることは何もない』


カネキ「ん?この部屋からイモリさんの声がするなぁ」

コンコン
カネキ「イモリさーん」

ヤモリ「・・・ん?」

ガチャ
ヤモリ「はは・・・なんだケン君か。よかった、無事だったんだね」

カネキ「ええ、イモリさんも」

ヤモリ「うん、瓶やほかの奴は殺られちゃったけど、僕とノロは無事だったよ・・ちなみに僕の名前はヤモリだよ」

カネキ「あ・・そうでしたね、すいませんヤモリさん」

ヤモリ「うん、分かってもらえればいいよ」

カネキ「・・ところで、誰と話してたんですか?」

ヤモリ「ああ・・コクリアから連れてきた喰種さ。奴は僕らのこと白鳩に売ってたかもしれないから尋問してたんだよ」

カネキ「へえ・・元仲間なんです?」

ヤモリ「そういう訳じゃないけどね・・・いやぁ尋問も疲れちゃったよ。ちょっと休憩にしようと思ってたところだから、一緒にコーヒーでも飲まない?」

カネキ「いいですね」



500:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:06:57.70 ID:Hde0PpIX0

ヤモリ「・・ところでさぁ、エトはどうしたの?」

カネキ「ああ、エトも無事ですよ。ただちょっと怪我したので療養中ですね。しばらくはお休みするって言ってました」

ヤモリ「・・・そっかぁ・・」

チャポン

ヤモリ「さて、コーヒー入れたよ。インスタントだけどね」

カネキ「あ、ありがとうございます」

・・・

ヤモリ「・・君ってさぁ、結構強いよね。それに意外といい筋肉してる。何かやってたの?」

カネキ「え?別になにも。ただ基礎体力は大事ですから週3くらいでジム行ってますが」

ヤモリ「ふぅん」

カネキ「そういえばさっきタタラさんに会って、コクリアから救出した人の話聞いたんですけど、ヤモリさんはその人たちに会いました?」

ヤモリ「僕が会ったのは、尋問してる奴と6区のリーダーやってたって言う鯱って奴、それと昔仲間だったナキって奴だけかな。ナキは今、“お使い”にいってるよ」

カネキ「そうですか」

ヤモリ「・・・ねえケン君、それよりさ、コーヒーもう一杯飲むかい?」

カネキ「あ、いいですか?お願いします」

ヤモリ「うん」

・・・

カネキ「ふぅ・・ヤモリさんも結構コーヒーすきですか?」

ヤモリ「ま・・まあね。ぼくも喰種だし」

カネキ「あ・・ハハそうですよね」

ヤモリ「・・・」

ヤモリ(・・・おかしい・・なぜこいつにはRc抑制液が効かないんだ?もうかなりの量飲んでるはずなのに)



501:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:07:34.77 ID:Hde0PpIX0

ヤモリ「な・・なあケン君・・その、体の調子はどうだ?」

カネキ「?体の調子?・・ああのCCGの人と戦った時のことですか?大丈夫ですよ。特に怪我しなかったですし」

ヤモリ「そ・・・そう。それは良かったよ」

ヤモリ(・・・Rc抑制液を取り込むと体中のRc細胞が反応して体調崩すはずなんだが・・)

ヤモリ「・・・」

カネキ「ん?どうしましたヤモリさん」

ヤモリ(・・・まあいい・・エトも居ない今がチャンスだ。この機を逃す手はねェェ!)

ヤモリ「ケーンくぅん」

カネキ「?」

ヤモリ「君の体って、結構頑丈そうだよね・・ちょっと触ってみてもいいかな」

カネキ「え?・・別にいいですけど、僕そんなに頑丈じゃないですよ」

ヤモリ「いやそんな事ないよ・・フフ」

ガチャリ

カネキ「ん?手錠?」

ヤモリ「そう、手錠だよ・・・ククク!」

カネキ「・・・なんで勃起してるんですか?」

ヤモリ「だってェェ・・これからお前みたいな頑丈な奴をゆっくりいたぶれると思うと楽しくて楽しくてェェェェ!!」

カネキ「・・・うわぁ(汗)」



502:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:08:04.88 ID:Hde0PpIX0

カネキ「ヤモリさん、僕、男なんですけど?」

ヤモリ「ああ知ってるゥゥ・・男のがいい!簡単に悲鳴をあげない分、音を上げた時の表情が堪らないいいいいいい!!!」

カネキ「・・・」

ヤモリ「これからお前の体をねじ切り、回復させ、またねじ切り回復させるゥゥ!!出来うる限りの最悪を想像しろ・・これはそれのもっと上だァァ!!!」

カネキ(・・・このヒト・・極度のドSでそのうえ同性愛者なのかぁ・・・)

ヤモリ「これなんだか分かるぅ?お前の足をねじ切るペンチだぁ・・・そらッツ!」
バツンッ!!

カネキ「痛い」

ヤモリ「グハハハハ!!お前がさっき飲んだコーヒーにはRc抑制液が入ってたんだよォォ!!白鳩医療機構の特別性だよぉぉぉん!!コレが喰種の体内に入ると喰種のRc細胞活性が弱まって生身の人間と同じになる!!どうだ再生できないだろォォ!!」

カネキ「え・・・いや、できますよ」
にょきにょき

ヤモリ「な・・・?!」

カネキ(赫包にRc細胞全部入れてたから抑制液が効いてないんだな・・・先生に教わったように、再生の瞬間だけRc細胞開放して、再生したら赫包に戻すを繰り返せば大丈夫そうだな)

ヤモリ「な・・なぜだあああああ」

バツン バツン バツン

カネキ「痛い痛い痛い」
にょき にょき にょき



503:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:08:31.68 ID:Hde0PpIX0

***

ヤモリ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・何故だ・・なぜ効かねぇぇぇぇ!!」

カネキ「まぁまぁ、落ち着いてくださいヤモリさん。腱鞘炎になりますよ」

ヤモリ「う・・・うるせええええ!!おれに指図するなぁぁああ!!!」

カネキ「うーん・・僕も結構痛いんだけどなぁ・・」

ヤモリ「くそおおお!!“嘉納”が作ったって言う元人間の喰種は異常な再生力を持つって言う・・いつかそいつを痛めつけてやろうと思って居たのにィィ・・・お前の回復力も異常すぎるゥゥゥ・・なぜだぁぁ!!!」

カネキ(・・・ん?それって僕のことだよね・・でもこのヒトの言いぶりだと、たぶんヒデの事言ってるな)

ヤモリ「きさまぁぁ・・答えろ!!どうすればきさまの体にダメージを与えられるゥゥゥ?!!」

カネキ「いや、ダメージ受けてますよ。結構痛いですし」

ヤモリ「そういう事いってんじゃねぇぇぇ!!」

カネキ「うーん・・困ったなぁ・・会話にならない」

ヤモリ「貴様に家族は居るかァァ?!母親を貴様の前で殺してやろうかァァ?!」

カネキ「母親?いえ、とっくに死んでますよ」

ヤモリ「・・・・・・」



504:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:09:03.08 ID:Hde0PpIX0

カネキ「父親ももっと昔に死んでますし」

ヤモリ「・・・オマエもそうなのか・・」

カネキ「?」

ヤモリ「・・いったいどれだけ多くの喰種が何かを失わずにいられるんだろうな」

カネキ(まあ僕はもともと喰種じゃないけど)

ヤモリ「俺もそうだ・・白鳩に母親を殺された・・・そして俺自身白鳩に捕まって拷問を受けた」

カネキ「そうですか・・じゃあヤモリさんの拷問趣味はその時から」

ヤモリ「俺を拷問した奴は人間のくせにネジぶっ飛んだ奴でな・・ある時スキをついて逃げ出すまで精神的にも肉体的にも追い詰められた。その中で俺は他人を痛めつける悦びを知った」

カネキ「殺されずに捕まったんですね」

ヤモリ「ああ、そのころ13区は“ピエロ”っていう喰種集団が台頭していてな・・13区に詳しかった俺は情報を聞き出すために生け捕りにされた」

カネキ「そうですか・・よかったですね。殺されなくて。亡くなったあなたのお母さんもきっとそう思ってますよ」

ヤモリ「・・・ケン・・・・お前は・・・拷問しようとした俺にそんな事言うのか?」

カネキ「ええ・・あなたの気持ち良くわかりますから・・大変だったでしょう。異常性癖でオカズも少なく苦労したんですよね・・・・僕もそうです。最近は特に」

ヤモリ「(オカズ?)・・・オマエ・・・分かるのか・・俺の気持ちが・・・俺もお前のように精神的にも肉体的にも強い喰種だったら・・・母親を救えたかもしれないな・・」

カネキ「・・・居なくなってしまった人のことを考えてもしょうがないですよ。生きているあなたが幸せになる方法を考えた方がよほど有意義です・・・僕も協力します」

ヤモリ「・・・・ケン」



505:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:09:45.02 ID:Hde0PpIX0

***

ニコ 「ヤモリぃー♡」
ガチャ

ヤモリ「ん?」

カネキ「あ、(カマ野郎さん)どうも」

ニコ 「アラ、お取込み中だった?」

ヤモリ「いや・・・もう終わるよ。僕はケンとお話ししてたんだ」

ニコ 「ヤモリ・・・アナタ・・髪黒かったかしら?」

ヤモリ「うん・・生まれ変わった気分だよ」

カネキ「ニコさん・・でしたっけ?何か用ですか?」

ニコ 「いえ・・別に何でもないわ・・・」

ヤモリ「そうか・・・ケン・・また僕とお話ししてくれるかな」

カネキ「ええ、もちろんですよ。色々教えてもらってありがとうございました。それと年末のコミケではヤモリさんが好きそうな同人誌あったらゲットしておきますので」

ヤモリ「うん・・よくわからないけどありがとう」

・・・・それからしばらくして、ヤモリは液タブを買ったという。



宗太 「・・あれ姐さん、もういいんスか?」

ニコ 「・・・ああ宗ちゃん・・なんか私のヤモリがつまんない感じになっちゃったのよね・・」

宗太 「やっと俺の連絡に応えてくれたと思ったらなに落ち込んでるんすか」

ニコ 「はぁ・・・まあいいわ。そろそろ顔出さなきゃね。ロマちゃんも帰ってきたし」



506:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:10:17.62 ID:Hde0PpIX0

――――――――――20区“あんていく”

ガチャン!!
ロマ 「あーーっ!!すみませーん!!」

ヒデ 「ロマちゃん・・俺も器用じゃないけど今日何枚目?」

ロマ 「すッ・・すいませーんツ」

芳村 「帆糸くん、次は気を付けてね」

ロマ 「はっ・・ハイ」

トーカ「・・・ヒデ」

ヒデ 「ん?どーした?トーカちゃん」

トーカ「い・・いやなんでもねぇ」

ロマ 「??・・古間先輩、トーカさんどうしたんですかね?」

古間 「ふふ・・トーカちゃんもお年頃だからねぇ」

ロマ 「!!それって・・!」

カヤ 「コラ、ちゃんと仕事しなさい・・ロマ、このエロ猿のことは聞かないでいいからね」

ロマ 「えーでも気になりますよぉー・・それにヒデさんって・・伝説の“隻眼”なんでしょ?そんな凄い人のプライベート・・気になります!!」

カヤ 「はぁ・・まったくどいつもこいつも」



507:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/14(土) 23:10:50.85 ID:Hde0PpIX0

トーカ「先上がります」

古間 「うん、あとは任せてくれよ、トーカちゃん」
ロマ 「お疲れでーっす!」
ヒデ 「試験勉強だろ?がんばれよ!」

トーカ「・・うん。ありがとう」

・・・


ガチャ
トーカ「あ・・店長。二階にいたんですね」

芳村 「ああ。ちょっとコーヒーミルの掃除をしてたんだよ。二階で勉強するのかい?」

トーカ「はい・・・・・あのっ!」

芳村 「ん?どうしたんだい?」

トーカ「・・・ココだけの話なんですが・・・アイツは大丈夫なんでしょうか?」

芳村 「・・・・永近君か」

トーカ「・・ハイ」


芳村 「・・君たちが“コクリア”から帰ってきた日、彼は肉体も精神もボロボロだった」

トーカ「・・・」

芳村 「君たちが赫子で攻撃したから・・というよりもあまりに急激に強力な赫子を発現させたせいでエネルギー不足だったからね」

トーカ「・・・アイツは・・リョーコさんの事詳しくは教えてくれませんでした」

芳村 「彼は見てしまったんだろう。リョーコさんの死体を。・・・ヒナミちゃんがどこかで生きていることを祈ろう」

トーカ「・・・店長・・アイツは・・・仕事の時とかは前と同じだけど・・時々すごく険しい顔をするんです・・思い詰めて妙な事しなければいいんですが」

芳村 「・・うん。私もそれとなく彼を見ているから」

トーカ「・・ありがとうございます」



518:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:31:04.94 ID:sSzw+60G0

#026 [大喰]



アキラ「おい、亜門上等」

亜門 「・・・アキラか」

アキラ「何を考え込んでいる?」

亜門 「いや・・ある喰種のことだ」

アキラ「・・・“変態”のことか?」

亜門 「・・・ああ」

アキラ「うむ・・・奴は危険だな。あの有馬特等と互角だというからな・・間違いなく奴は今後我々にとって大きな障壁となる」

亜門 「・・そうだな」


“コクリア”に喰種集団が襲撃してからしばらく後、“しっぽブラザース”駆逐の功績が認められ、俺は上等捜査官に、真戸さんは準特等捜査官に昇任した。

上位捜査官となった俺には部下として真戸さんの娘である“真戸アキラ”がついた。

父親同様、クセのある奴だが、同時に勘が鋭く、非常に高い能力を持っている。

パートナーが空いた真戸さんの下には、臨時的に黒磐班に入っていた安久三等達がつくこととなった。

原則として親子でパートナーとなることは無いのだが、アキラは『あの変態の父親と組まされるくらいならCCGを辞める』とまで言った事から、真戸・安久班は、俺達とは異なる、23区の担当となった。

アキラ「・・・そういえば、今日は篠原特等たちと会議だったのではなかったか?」

亜門 「そうだ・・・そろそろ行くか」



519:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:31:38.40 ID:sSzw+60G0

篠原 「や、アキラちゃんとムキムキ」

アキラ「どうも」

亜門 「こんにちは」

篠原 「・・どうした亜門、具合でも悪いのか?お前がポージング決めないで挨拶するなんて」

亜門 「いえ・・・これは“ラットスプレッド”というポーズです。前からだと分かりづらいですが広背筋を強調しているんです」

篠原 「そ・・そうか」

什造 「?」

アキラ「・・・」



・・・さすが篠原教官だ。

そう、俺は今悩んでいる。

俺は知りたかった。なぜドナートが俺を喰わなかったかを。

そして、なぜ“眼鏡”が俺を傷つけず、さらには有馬特等には眼鏡に落書きするだけで攻撃をしなかったのかを。

・・・ドナートは“アオギリ”によりコクリアから逃がされてしまった。

“眼鏡”が“アオギリ”の一員である以上、それらの答えを得るためには“アオギリ”を追えばいい。



篠原 「・・・なあ亜門」

亜門 「あ・・・はいどうしました?!」

篠原 「ハハ・・珍しいね。亜門がうわの空で聞き返すなんて」

亜門 「す・・スイマセン」

アキラ「亜門上等、しっかりしてくれ」



520:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:32:10.79 ID:sSzw+60G0

篠原 「うん、じゃあもう一回言うけど、俺たちが担当している“大喰い”について」

亜門 「ハイ!」

篠原 「長らく痕跡が途絶えていた“大喰い”が活動を再開した」

亜門 「・・・」

篠原 「・・・しかも奴、CCGの捜査官狩りをしてるんだよね」

亜門 「・・・“大喰い”って捜査官狩りをする喰種ではなかったと思いましたが?」

篠原 「うん、そうなんだよねー・・俺もさ、別の喰種なんじゃないかって思ってたんだけど、一致しちゃったのよ、赫子痕がさ」

亜門 「・・・そうですか」

アキラ「それについては私も別の喰種のような気がしていたんだがな・・資料によれば以前は“大喰い”は一定期間一つの区にとどまって捕食し、しばらく経つと別の区に移動していた・・・しかし今回は20区での捕食が多いとはいえ、様々な区で食事をしている」

篠原 「うーん・・まあ確かに前とパターンは違うんだけどさ、赫子痕照合結果は間違いないみたいでし、とりあえずそいつがなんであれ、ウチらがその“大喰い”ちゃんを追うのには変わりないんだよね」

亜門 「・・・そうですね」

篠原 「それでさ、これは上からのお達しなんだけど、亜門たちも一緒に“大喰い”を探してほしいんだよね」

亜門 「そうですか・・・確かに今、我々が担当してるのは“アオギリ”の残党と逃げたと思われている“フエグチ”の子供で、いずれも対象がはっきりと確認できていない奴ばかりですからね」

篠原 「いやぁ助かるよ」

亜門 「そういえば什造は?」

篠原 「・・・単独捜査という名の自由行動だよ・・はぁ」



521:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:32:46.87 ID:sSzw+60G0

真戸 「よろしく、安久くん達」

シロ・クロ「「よろしくお願いします、真戸準特等」」

真戸 「ふむ・・そういえば、君たちは先の“アオギリ”討伐での駆逐数が認められてSレートクインケを使うことになったそうだね」

シロ 「はい、ビンオトウト1/3と」
クロ 「ビンアニ1/3です」

真戸 「なるほど・・・尾赫か。よければ少し貸してくれないか?」

シロ・クロ「「それだけは断固拒否させていただきます」」

真戸 「・・・ふむ」

シロ・クロ「「・・それで、我々の捜査対象はどんな喰種なんでしょうか?」」

真戸 「ああ・・・クク・・ここ23区は知っての通り先日襲撃された“コクリア”がある。襲撃した喰種集団である“アオギリ”がまだこの付近に潜伏している可能性は高い。したがって我々は奴らの調査と残党狩りを行う」

シロ・クロ「「了解です」」

真戸 「まずは奴らと直接対峙した“コクリア”灰崎監獄長とお話ししようか」

シロ・クロ「「はい」」

***


灰崎 「・・・真戸か」

真戸 「ご無沙汰しております・・“フエグチ”の件以来ですな」

灰崎 「ああ・・・今日は“アオギリの樹”の情報収集に来たのだな」

真戸 「ええ。そうですよ」

灰崎 「真戸、ちょっと両手でピースサインを作って変顔をしてくれないか?・・・・あ・いやお前の年齢ではないな・・何でもない忘れてくれ」

真戸 「・・・例の件ですか」

灰崎 「・・・ああ。私の失態だ・・・前任者が殺されたから自動的に服監獄長だった私が監獄長となったが・・喰種共の侵入を許してしまった私に本来その資格は無い・・」



522:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:33:19.32 ID:sSzw+60G0

真戸 「聞きましたよ。あの後、“佐々木”という苗字を持つ全職員を集め、全員にアヘ顔ダブルピースをさせたとか」

灰崎 「ああ・・・奴の顔を覚えていない私の失態だ。しかし・・やはり奴は“アオギリ”の喰種だったのかもしれんな・・あの時は全くそういう印象を受けなかったんだが」

真戸 「報告書を見ましたが、チャック全開の点といい、おそらくそいつは“変態眼鏡”で間違いないでしょうな。奴が若い男であるという情報が得られただけでも収穫でしたよ」

灰崎 「ああ・・・だがそもそも“変態眼鏡”は戦闘中、局部をブラブラさせていたんだから男なのは分かってるだろう?」

真戸 「はは・・そうでしたな」


シロ (クロ・・真面目な会話とはとても思えないね)
クロ (うん・・出来ることならその喰種とは会いたくないね、色んな意味で)


・・・

真戸 「それと、気になる点はありましたか?」

灰崎 「・・私の私物が盗まれていた」

真戸 「それは財布とか?」

灰崎 「いや・・・すべてだ」

真戸 「?」

灰崎 「私の部屋にあるメモ帳やカバン、名刺に至るまで・・そのうえ私の服もすべてだ・・」

真戸 「・・・奴らは何を考えてるんでしょう?」

灰崎 「分からん・・・私に対する嫌がらせかも知れん・・目が覚めた時、何もない部屋に全裸で横たわっていた私の気持ちが想像できるか?」

シロ・クロ(うわぁ・・)

真戸 「・・・他には?」



523:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:34:08.22 ID:sSzw+60G0

灰崎 「これは関係ないかもしれんが、上層の“フエグチ”を収容していた独房が壊されていた」

真戸 「?他の部屋同様、逃がそうとして開けただけでは?」

灰崎 「・・いや、あの部屋は収容喰種が死亡したから鍵は掛かっていなかった。そもそも壊されていたのは鍵ではなく、壁やドアが内部から破壊されていた。ちょうど室内で爆弾でも爆発させたように」

真戸 「ふむ・・・確かにそれは妙ですねぇ」

シロ・クロ「「・・・」」

・・・

真戸 「・・・では、ありがとうございました灰崎特等」

シロ・クロ「「ありがとうございました」」

灰崎 「ああ・・私の無念を晴らしてくれ」


真戸 「さて、安久くん。君たちはどう思う?」

シロ・クロ「「“変態眼鏡”の件なら、とりあえず警察に不審者情報は無いか聞いた方がいいんじゃないでしょうか?」」

真戸 「ふむ・・なるほどな。それは考えていなかった・・・よし23区の交番をまわって不審者情報を集めるとするか」

シロ・クロ「「はい」」



――――――――――7区、某所。

「うわあツ!!喰種だッ!!誰か助けて!!」

モブ喰種「へっへっへ・・こんな時間に路地裏でうろついてるのが悪いんだぜガキィ」

有根 「児張ッ!」

児張 「はいっ!!」

ザシュウ!!
モブ喰種「ぐあああッ!!」



524:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:34:44.32 ID:sSzw+60G0

有根 「ふぅ・・・間一髪だったな。君、大丈夫かい?」

ヒデ 「あ・・アナタ達って・・喰種を退治する・・」

児張 「ああ。CCGの喰種捜査官だ」

ヒデ 「ありがとうございます・・助かりました!」

有根 「良かった。どこも怪我していないかい?」

ヒデ 「はい、おかげさまで」

児張 「最近はこの辺も物騒だから気を付けた方がいいよ?」

ヒデ 「はい・・ホント助かりました」

有根 「うん。そうだ、これは形式的にやらなきゃいけない事なんだけど」

ヒデ 「?」

有根 「喰種に襲われてる人を助けた場合報告書を作らなきゃいけないんだよ。だから喰種と会った時の状況など教えてくれるかな?」

ヒデ 「あ、ハイ。いいっすよ」

児張 「悪いね」

・・・

ヒデ 「そういえば・・喰種が妙な事言ってました」

有根 「ん?なんだい?」

ヒデ 「『人を殺さないで静かに暮らしてる喰種も居る』って」

有根 「?」

ヒデ 「・・実際そういう喰種も居るんですか?」

児張 「・・・どうだろう?有根さんは会った事あります?」

有根 「いや・・私は会った事無いな・・しかしそんな奴がいたとしても人間を食料にするのには変わりない。喰種は見つけ次第駆除するから、君も安心しなさい」

児張 「そうですね。そういう抵抗しなそうな喰種ばっかりだったら駆除も楽なんですけどね」

ヒデ 「・・・そうっすか・・じゃあ俺も捜査官見つけ次第駆除しますわ。そんな考え持ってる奴は特に」
バシュン!!

有根の首「・・え」
児張の首「・・・あれ?」
・・・ゴロン


モブ喰種の死体「・・・」

ヒデ 「・・・」
・・ゾブッ



525:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:35:22.04 ID:sSzw+60G0

アキラ「・・亜門上等!」

亜門 「ふんッ・・ふんッ!!・・・アキラか、どうした?」

アキラ「捜査官室にマルチジムを持ち込んで筋トレをしてる場合じゃない!・・7区の有根準特班がやられた・・・“大喰い”だ」

亜門 「・・今度は7区か・・」

アキラ「篠原特等は現地に向かったようだ」

亜門 「我々も向かうか」

アキラ「ああ」

・・・


篠原 「お、ムキムキとアキラちゃん」

什造 「こんにちわーです」

亜門 「スイマセン、遅くなりました」

アキラ「お疲れ様です。で、現場は?」

篠原 「うん、こっち」


亜門 「・・・明らかな鱗赫の赫子痕だな・・しかし、有根さん達の死体に食われた跡が無いですね」

篠原 「そーなんだよ・・で、こっち来てくれる?」

アキラ「ん・・・この血液は?」

篠原 「鑑定の結果喰種の血液だってさ」

什造 「アリネさんが“大喰い”に攻撃したですかねー?」

篠原 「うーん・・たぶん違うね」



526:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:35:55.00 ID:sSzw+60G0

篠原 「位置関係がおかしいでしょ?有根さん達の首と胴体が喰種の血痕を挟んで落ちてる。それにこの血痕の量、致命傷じゃないかな?その割には有根さん達は一撃でやられてる」

什造 「」ぷしゅー

アキラ「・・・つまり、大喰いの他に別の喰種が居た?」

篠原 「うん。そう考えるのが妥当かな。おそらく有根さん達が別の喰種と戦い、倒したところで、“大喰い”が現れて、彼らを一撃で倒した」

亜門 「しかし・・・最初に居た喰種の死体は?」

篠原 「うーん・・もしかしたら“大喰い”が持って行ったか・・あるいは捕食した」

什造 「喰種も喰種を食べるですか?」

篠原 「アキラちゃん以外は見ただろ・・・“変態”」

亜門 「・・・はい」

篠原 「奴は赫者だった・・・赫者は共喰いの結果生まれる。もしかしたら“大喰い”も・・」

亜門 「・・だとしたら危険ですね」

篠原 「うん、非常にマズイ・・・什造」

什造 「はい?」

篠原 「赫者に一人で挑むのはダメだ。これからは単独行動はダメだよ?」

什造 「えー?!」



527:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:36:37.60 ID:sSzw+60G0

***

アキラ「・・・さっきの篠原特等の話だが」

亜門 「ん?ああ、“大喰い”の」

アキラ「君は“変態”を見たんだったな・・どんな奴だった?」

亜門 「どんな・・・いや、名前の通り眼鏡をかけた変態だったが?」

アキラ「・・・私の母親は“赫者”にやられた」

亜門 「・・・“隻眼の梟”か」

アキラ「父から聞いた・・・24区探索で梟に遭遇・・母を残し部隊は退避し・・・・後日戻るとそこには母の遺体があった・・・片腕と・・片脚だけだったそうだ」

亜門 「・・・アキラ」

アキラ「私は・・・いつかこの手で“隻眼の梟”を仕留めたい・・そのためには赫者との戦闘が必須だと考えている」

亜門 「“隻眼の梟”はここ10年間現れていない・・・最後に戦った有馬特等なら情報を持っているかもしれんが」

アキラ「亜門上等・・赫者が現れたら、私はそいつと戦うと思う」

亜門 「ダメだ」

アキラ「しかし!」

亜門 「俺も一緒だ。アキラ、お前は一人で戦ってるんじゃない」

アキラ「・・・亜門上等」

亜門 「・・俺もそうだ。24区で仲間を失った・・・もう誰かを失うのは嫌なんだ」

アキラ「ふ・・・キミの筋トレが無駄にならないよう祈るよ・・・でなければキミは父と同じただの変態捜査官だからな」

亜門 「筋肉をバカにするな」



528:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:37:28.75 ID:sSzw+60G0

――――――――――23区、某所。

「喰種だぁ!たすけてくれーーっ!!」

真戸 「おや?聞こえました?」

シロ・クロ「「ハイ」」

真戸 「行きますよ。クインケの準備を」

シロ・クロ「「ハイ!」」


・・・


ナキ 「ごめんね、おにーさん。久々のシャバでお腹すいててさぁーっ!」

ヒデ 「助けてくれーっ!!」


真戸 「クク・・・クズめ」
ギャリリリリリ!!
ズボッツ!!

ナキ 「あれ?・・・いてええええええええ!!」

真戸 「ククク・・・いいところに入ったなぁ・・どうだ私のお気に入りの“フエグチ壱”は?」

ヒデ 「・・・“フエグチ”?」

真戸 「安久くん!トドメは頼むよ」

シロ・クロ「「ハイッ」」
ビィィィイイイン!!・・シュバッツ!!

ナキ 「くっそおおおおおお!!」
ブウン

シロ・クロ「「くそ・・避けられたか」」

真戸 「キミ、大丈夫かい?」



529:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:38:21.76 ID:sSzw+60G0

ヒデ 「はい・・・あの、おじさんがさっき使ったのって・・喰種の触手ですか?」

真戸 「クク・・詳しくは言えないがそうではないよ・・まあ奴らの体を使って作る武器みたいなものだ。だから大丈夫。安心したまえ」

ヒデ 「・・さっき呼んでた“フエグチ”って誰です?」

真戸 「ああ、それはこの武器の名前さ。本当はコイツのメスも武器にしたかったが、奴は最後まで無抵抗だったからなぁ・・・おっと君には関係ない話だったね。ゴメンゴメン」

ヒデ 「・・・」


シロ・クロ「「アイツ・・しぶとい!」」

シロ・クロ「「真戸準特等!!加勢をお願いします」」

真戸 「・・・ゆ」

シロ・クロ「「・・・?」」

真戸 「・・だんした・・・まさか私がッ・・・こんなところで・・・」
ドサッ
真戸 「かす・・か・・アキラ・・・すまん」

ヒデ 「・・・」・・ピキィ

シロ・クロ「「・・・・お兄ちゃん?」」

ヒデ 「・・・シロクロちゃん」

シロ・クロ「「な・・・なんで・・・」」

ヒデ 「シロクロちゃんはさ・・・人を殺さずに平和に生きようとする喰種も・・駆除すべきだと思う?」

シロ・クロ「「・・・“フエグチリョーコ”のこと?」」

ヒデ 「・・あの人はさ、人を殺したことなんか無かったんだぜ?すごく優しい人だったよ・・ただ喰種に生まれただけ、それだけで、あんなに酷い殺され方をされなきゃいけなかったのかな?」



ナキ 「おわっ・・アイツ喰種だったのかよぉぉ・・しかも片目だけで気持ち悪ぅ・・とにかく逃げようこのままじゃ死んじゃう!神兄貴に頼まれたもの届けなきゃだし!!」



530:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/15(日) 13:39:07.30 ID:sSzw+60G0

シロ・クロ「「なんで・・・なんで・・こんな事・・・私たち、お兄ちゃんと戦いたくなかったのに!!」」

ヒデ 「シロクロちゃんはさ、いい子だよな。たぶんリョーコさんみたいな人を殺したりはしないよな?」

シロ・クロ「「・・お兄ちゃんは間違ってる!私たちも・・昔は同じ考えだった・・でもお兄ちゃんのおかげで間違いに気づけたのに!!」」

ヒデ 「ハハ・・そーだな・・・・君らはさぁCCGに入ってよかったと思ってる?」

シロ・クロ「「もう少しで・・分かりそうなの。お父さんとお母さんを殺したシステムの正体が」」

ヒデ 「そっか・・じゃあ分かったら教えてくれよ」

シロ・クロ「「・・・ダメ。前に言った。“何もしなければなにもしない”って」」

ヒデ 「・・・そっか」

シロ・クロ「「・・・ごめん、お兄ちゃん」」
ビィィィイイン!!

ヒデ 「・・・」
ズグググググ!!


・・・


ヒデ 「・・・」
ヒュン

シロ・クロ「「くっ・・・強い・・・でも・・攻撃してこないんだね」」

ヒデ 「・・・ん?」
ざく
ヒデ 「・・・・って」

什造 「“大喰い”みっけ!!加勢しますよー!!」

シロ・クロ「「什造!!」」

ヒデ 「・・・」

什造 「さぁて・・どうしましょうかねー」にやぁ

シロ・クロ「「・・・什造!上!!」」

什造 「ん?・・・おっと!!」

芳村 「・・・・」
ズズズズ・・

什造 「・・・ん?またカクジャさんです?」

芳村 「・・」
がしっ
ヒデ 「わっ」
ヒュン!


什造 「あ、また逃げた!!」

シロ・クロ「「・・・(お兄ちゃん)」」



545:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:52:34.19 ID:OsOVcwtA0

#026 [撒餌]


――――――――――23区“アオギリの樹”アジト

カネキ「イモリさんからだいたいのことは聞けたな・・・後は先生からの宿題を片付けるか」

カネキ「・・・この部屋だったな」

ギィ・・

カネキ「あ・こんにちは」

ドナート「・・誰だお前は?」

カネキ「あ、ケンって言います。初めまして」

ドナート「・・お前も“アオギリ”の構成員か?」

カネキ「うーん・・まあそんなとこですね」

ドナート「ん・・・?その声、お前まさか“佐々木”か?」

カネキ「ん??ああ、そうですよ(笑)聞いてたんですか」

ドナート「くっくっく・・傑作だったよ。灰崎の愚かさと言ったら・・・!ところで灰崎が言っていた変顔とはどんな感じなんだ?」

カネキ「あ、こんな感じですよ」v(^o^)v

ドナート「あッはッはッはは!!つまらん連中かと思って居たらこんなに面白い奴がいたとはな!!・・・まったく息子にも見せてやりたいわ」

カネキ「ああ・・息子さんいらっしゃるんですか」

ドナート「ああ・・。筋トレフェチの堅物さ」

カネキ「ふーん・・」

ドナート「・・・で?私に何か聞きたくてやってきたんだろう?」

カネキ「ああ、そうでした」



546:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:53:09.72 ID:OsOVcwtA0

カネキ「あなたって、昔ドイツに居た通称“神父”さんですか?」

ドナート「ああ、そうだ」

カネキ「ドイツに喰種って多いんですか?」

ドナート「・・・お前・・本当に“アオギリ”か?」

カネキ「ええ、一応」

ドナート「・・・なるほどな。“アオギリ”も一枚岩ではないのか・・・ふざけた奴ほどその実、物事の本質を捉えていることもある」

カネキ「?」

ドナート「・・・ああ、質問の答えだったな。居るよ。だが、私が子供の頃はそう多くなかった」

カネキ「なるほど。じゃあもう一個聞きますが、喰種が全くいない国ってあります?」

ドナート「クックック・・・お前、知っていて私に確認しているのか?」

カネキ「いえ、そういう訳ではないですよ」

ドナート「・・・ケン、と言ったか・・・お前が本当に知りたいのはなんだ?この世界の真実か?」

カネキ「そんな大それたものじゃないですよ・・僕はCCGのこと調べてるんです。前、“スフィンクス”という会社に取材したことがあります。そこでは喰種の体を溶かした溶液を製造し、CCGに販売しています。この前、“コクリア”に潜入した時も看守の人の部屋から“スフィンクス”製の喰種溶液や、喰種の体から作られたものを見ました」

ドナート「なるほど“スフィンクス”というのか・・名前は私も初めて聞いた。しかしなぜ“スフィンクス”製だと確証が持てる?」

カネキ「え?普通にバーコードの横に書いてありましたよ」

ドナート「・・・CCGは愚か者ばかりだな」



547:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:53:48.75 ID:OsOVcwtA0

カネキ「さらにはCCGが使う拳銃の弾丸、あれも喰種の体から作るそうですね」

ドナート「ああそうだ。クインケを使えぬ局職員が使用しているな」

カネキ「単純に疑問なのはどこからそんなに喰種の体を手に入れているのか」

ドナート「フフフ・・お前、それを知ってどうするつもりだ?・・・と言うより、もう凡その答えは出ているんだろう?」

カネキ「まあ大体はスフィンクスの取材と(主に高槻先生がやった)その後の調査で分かってます。後はその証拠ですかね」

ドナート「・・・いいことを教えてやろう。今CCGにその“スフィンクス”の元社長であった安久七生の縁者あるいは親族が居る」

カネキ「名前は分かります?」

ドナート「残念ながら苗字が“安久”であること以外分からんが、以前コクリアに囚われていた“フエグチ”という喰種と会話をしていた。その時の声の感じからおそらく一卵性の双子だ」

カネキ「・・・(“フエグチ”か・・もしかしたらヒデが絡んでるかもな)」

ドナート「・・・以上か?」

カネキ「ええ、ありがとうございます」

ドナート「ははは・・お前は本当に“アオギリ”か?前にここに来たやつは私を拷問して私がお前たちの事を白鳩に密告していないかを聞こうとしていたぞ」

カネキ「ん?密告したんですか?」

ドナート「ははは!!本当、他人事みたいだな。私は別にお前たちのことは言っていないぞ・・・知ってはいるがな」

カネキ「?何をです?」

ドナート「お前たちのリーダー隻眼の王の正体」

カネキ「・・・そうですか。じゃあ僕はこれで」

ドナート「・・なあケン。一ついいことを教えてやろう・・・これは証拠は無く私の推論だが」

カネキ「?」

ドナート「・・・喰種は×××」



548:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:54:18.67 ID:OsOVcwtA0

ガチャン

カネキ「・・・」

タタラ「・・ケン、お前が尋問していたのか」

カネキ「いえ、別に尋問はしてませんが」

タタラ「・・何か聞き出せたか?」

カネキ「彼は、“隻眼の王”の正体を知っています。ただしそれをCCGには喋っていないそうです」

タタラ「・・・・!」

タタラ「そうか・・・さすがだケン・・・こいつが危険であることがよく分かった。後は任せろ」

カネキ「?」

タタラ「それと、尋問を任せたヤモリは知らないか?」

カネキ「ああ、さっき一緒にコーヒー飲んでその後はさわやかな表情でどこか行きましたよ」

タタラ「??・・・そ、そうか。いや、ヤモリの部下のナキという奴が探していたからな」

カネキ「ああ、じゃあヤモリさんにLINEでメッセージ送っときますね」

タタラ「(らいん?)よく分からんが、頼む」



549:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:54:48.75 ID:OsOVcwtA0

ナキ 「神兄貴ィィ!!」


カネキ「・・見慣れない人がいる。あの人かな?」

ナキ 「ん?お前は誰だ?」

カネキ「こんにちは、僕はケンです。あなたがナキさん?」

ナキ 「うわっ!!お前なんで俺の名前知ってるんだ?えすぱーかっ?!」

カネキ「タタラさんに聞いたんですよ。ヤモリさんを探してるんですよね?」

ナキ 「うん!お前、神兄貴がどこにいるか知ってるのか?」

カネキ「いまLINEの返信あって、もう少しでここに来るみたいですよ」

ナキ 「らいん?よく分かんないけどお前が呼んでくれたのか?お前いい奴だな」

カネキ「別に仲間なんですから当然ですよ。それよりその服、お腹のとこ破けてますよ?」

ナキ 「ああ゛っそうだった!!あの双子CCGの奴―!!」

カネキ「双子?」

ナキ 「なんか旨そうな奴が居て、食おうとしたらCCGの奴に襲われてさぁ・・あれ?穴開けたのって双子だったっけ??・・・そういえば食おうとした人間も実は喰種でしかも片目だけ赫眼で気持ち悪かったー!」

カネキ「・・・とりあえずその服縫ってあげますから脱いでください」

ナキ 「うお?お前そんな事出来るのか?!」

カネキ「一人暮らししてると大体のことはできますよ」
ちくちく

ナキ 「俺もこくりあでは一人暮らしだったぞ!!」

カネキ「ハハ・・かわりにその双子のことと片目赫眼の喰種のこと教えてくれません?」



550:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:55:23.50 ID:OsOVcwtA0

カネキ「ハイ、とりあえず応急的に縫いましたよ。でも時間あるときにちゃんと仕立て屋さんとか行ってくださいね」

ナキ 「お前・・ほんといい奴だなぁ・・なんかお母さんを思い出したぜぇ・・」

カネキ「そんな、泣くほどのことじゃないですよ?こちらこそ色々教えてもらってありがとうございました」

ナキ 「ううっ・・いつでも言ってくれぇ。俺に出来ることならなんでも協力するぜ!ケン兄貴・・いやケン母さん!!」

カネキ「母さんは複雑だなぁ・・・・あ、ヤモリさん」

ヤモリ「あ、ケンくん。ナキが僕を呼んでたんだって?」

ナキ 「神兄貴ィ!!・・・あれ?兄貴髪黒かったっけ?」

ヤモリ「うん・・・このケン君が昔の僕を思い出させてくれたんだ」

ナキ 「マジかよ神兄貴も!?俺もケン母さんと話してたらお母さん思い出したぜ!」

ヤモリ「・・うん。僕もそうさ」

ナキ 「あ・・そういえば兄貴に頼まれたグッズ買ってきました!」
がさがさ

『極太ローソク』『ラバー鞭』『ボンテージ』『巨大シリンジ』etc・・・etc・・・

ヤモリ「うん、ありがとう。すぐに拷問してあげるよ、ナキ」

ナキ 「兄貴ィ!!」


カネキ(・・・うん・・・SとMのカップルだったんだね・・・お幸せに)

カネキ「じゃあ僕はこれで」

ナキ 「ケン母さんも一緒にやるかっ?!」

カネキ「あはは・・・また今度にしておくよ(いや、マジで)」



551:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:55:53.53 ID:OsOVcwtA0

アヤト「あ、ケンさん!無事だったんですね!!」

カネキ「あ、アヤト君。スッキリした?」

アヤト「・・・え?」

カネキ「トーカちゃん」

アヤト「っつ!!」

カネキ「・・・とか、“あんていく”の人がコクリアの上層で戦ってるの見たんだよね?」

アヤト「はっ・・はい」ドキドキドキドキ

カネキ「もしよかったら、その時のこと教えてくれない?」

アヤト「え?・・・あ、ハイ」ドキドキドキドキドキドキ・・

・・・

カネキ「・・うん。参考になったよ。ありがとう」

アヤト「い・・いえ」

カネキ「それにしても“あんていく”のトーカちゃんてアヤト君のお姉さんだったんだね」

アヤト「は・・ハイ。アイツ・・弱いからきっとケンさんのお役には立てないっすよ」

カネキ「そう?僕は喫茶店でしか会った事無いけど、結構強そうに見えたけどね・・・・腹筋とか」

アヤト「はっ!!・・・ぐ・・・そ・・そうっすかね」

カネキ「うん・・まあいいや。どちらかというと、僕が聞きたかったのは“あんていく”メンバーが戦ってた鱗赫の喰種だし」

アヤト「ハ・・ハハ・・お役に立てて光栄です・・」

カネキ「ありがとう」


アヤト「」・・がくっ
ドキドキドキドキドキドキドキドキ・・
アヤト(見られたのか?!・・いやしかし・・・!)


カネキ(アヤト君面白いなぁ・・・今度トーカちゃんの私物ゲットしてアヤト君に与えてみよう・・・もっと面白い音源取れるかもしれないな)



552:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:56:32.28 ID:OsOVcwtA0

カネキ「ノロさん」

ノロ 「・・・・」

カネキ「そういえばちゃんと挨拶するの初めてですね。僕、この間アオギリに入ったケンです。よろしく」

ノロ 「・・・・」

カネキ「ノロさんてタタラさんやエトと仲良いですね。古い付き合いなんですか?」

ノロ 「・・・・」

カネキ「うーん・・無口なんですね・・僕が僕の秘密喋ったらノロさんも喋ってくれます?」

ノロ 「・・・・」

カネキ「・・・実は僕、エトと付き合ってるんですよ」

ノロ 「・・・  ・・・・・」

カネキ「あ!今ちょっと反応しましたね」

ノロ 「・・・・」

カネキ「・・・うーん・・これくらいじゃノロさんの声は聞けないか・・・じゃあ僕帰るんで。一応今言った事は秘密ですよ」

ノロ 「・・」


**


カネキ「・・・さて“あんていく”に行くかな」

タタラ「ケン、ちょっと待て」

カネキ「ん?タタラさんどうしました?」

タタラ「いや、今ちょうど調理が終わってな。どうだ昼食でも」

カネキ「うーん・・確かにちょうどお腹すいてたのでいただきます」

タタラ「それは良かった。少々固いが新鮮な肉が手に入ったからな。一番栄養のある部分はぜひケンに食べてもらいと思ってな」

カネキ「いつもスイマセン」



553:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/17(火) 01:57:08.38 ID:OsOVcwtA0

――――――――――20区“あんていく”前

カネキ「あれ?ヒデ?」

ヒデ 「・・・カネキか」

カネキ「もしかしてバイト上がり?」

ヒデ 「あ・・ああ。どした?コーヒー飲みに来たのか?」

カネキ「うん。なんだ、タイミング悪かったなぁ」

ヒデ 「ハハハ・・悪ぃ」

カネキ「あ、そういえばヒデに聞きたいことあったんだよ」

ヒデ 「ん?なんだ?」

カネキ「安久さんて人知ってる?たぶんCCG捜査官で双子だと思うんだけど」

ヒデ 「?!なんでお前がそんなこと聞くんだ?」

カネキ「取材の一環で“コクリア”に収監されてる喰種から聞いたんだよ。その人が“フエグチ”さんと話をしてるのを聞いたそうなんだけど、“フエグチ”さんってヒデが探してた人だよなぁって思って」

ヒデ 「・・・・・・シロクロちゃん」

カネキ「え?」

ヒデ 「・・・“フエグチ”さんは・・ダメだった。俺が行った時はもう亡くなってた」

カネキ「・・・そうだったんだ」

ヒデ 「・・・・安久さんが・・“フエグチ”さんと喋ってた内容って聞いたのか?」

カネキ「いや、内容までは聞いてないよ」

ヒデ 「・・・もしよかったら聞いておいてくれないか?あの子たちの住所教えるから」

カネキ「え?知ってるの?ていうか知り合いならヒデが聞けば?」

ヒデ 「・・・ちょっとケンカしちゃってさ」

カネキ「・・・(やっぱりナキさんが言ってた双子の女の子が安久さんかな)」

ヒデ 「住所は○○。もし会ったら俺が謝ってたって言っておいてくんねー?」

カネキ「え?うん・・いいけど」

ヒデ 「サンキュー・・・じゃあな」

カネキ「え・・・うん。じゃあまた」



カランカラン・・・

芳村 「いらっしゃいませ・・・・ん?君は・・」

カネキ「・・・?」



565:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:19:55.41 ID:a76MnWd20

#027 [嘉納]



芳村 「・・金木君ではないかね?・・・永近君の友達の」

カネキ「はい、そうですけど」

芳村 「・・・そうか。永近君に会いに来たのかね?」

カネキ「いえ、普通にコーヒーを飲みに来ました。ブレンドをお願いします」

芳村 「・・・そうですか」

・・・


芳村 「お待ちどう様。ブレンドです」

カネキ「ありがとうございます・・・やっぱりおいしいですね、芳村さん」

芳村 「・・・ただコーヒーを飲みに来たわけじゃないね」

カネキ「いえ、メインはコーヒーです。ただちょっと芳村店長とお話がしたくて」

芳村 「・・・私も君と話がしたかった」

カネキ「?」

芳村 「・・・去年の秋だったか・・。君が最後にここに来てくれたのは」

カネキ「そういえばそうですね・・・その前はよく来てたんですが」

芳村 「その時は君も“人間”だったね」

カネキ「・・・ヒデから聞いたんですね」

芳村 「うん・・・聞かせてもらった。君たちのことを・・・・ちょっと待っていてくれるかね、今日はもう“CLOSE”にしてくる。二階で話そうか」



566:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:20:25.82 ID:a76MnWd20

芳村 「・・喰種になって、慣れない生活で大変だっただろう」

カネキ「まあ、色々ありましたね。でも、特に生活に支障が出てるわけではないですが」

芳村 「・・・君は本当にタフなんだね。永近君が羨ましがっていた」

カネキ「そうですか?でも僕にとっては、僕みたいな変わった奴とずっと友人でいてくれるヒデの方がすごいと思いますが」

芳村 「永近君にとっても、君はかけがえのない友人だと思うよ」

カネキ「そうだと嬉しいですが」

芳村 「・・・永近君はついさっきこの店を辞めた」

カネキ「え?!今店の前で会って、今日は上りって言ってましたけど?」

芳村 「・・・君は“アオギリの樹”に所属しているそうだね」

カネキ「まぁ・・なし崩し的に」

芳村 「君たちが“コクリア”を襲撃した日、彼はあそこに囚われていた仲間の死を目の当たりにした」

カネキ「“フエグチリョーコ”さんですね」

芳村 「・・・ああ。そして彼は怒りで我を忘れ、暴走し、多くの人間を殺した」

カネキ「え?!」

芳村 「リョーコさんを殺した白鳩を見つけて殺すまで、手あたり次第CCG職員を手にかけていたようだ」

カネキ「・・・ヒデらしくないですね」

芳村 「そしてつい先日、目的を遂げた・・・しかしながら白鳩に顔を見られた・・と言うより白鳩に知り合いが居たそうだ。そこで私が彼を連れ帰った」

カネキ「・・・・知り合いってもしかして双子の女の子ですか?」

芳村 「そうだよ・・・君はもう大体のことは分かっているんだね」

カネキ「いえ、僕も手探り状態です」



567:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:20:56.43 ID:a76MnWd20

芳村 「彼は、自分が“あんていく”に居ることで、ここに居る他の喰種達に迷惑がかかるからと言い、出ていった。ちょうど私しかいない日を狙ってね」

カネキ「ヒデは・・・社交的ですから、きっと他の従業員の方が止めたでしょうね」

芳村 「だろうね・・・そこにある勉強道具はウチの従業員の女の子のものだよ。彼女、永近君と同じ大学にいきたいからと言って、今必死に受験勉強しているんだ」

カネキ「・・もしかして霧嶋トーカちゃんですか?」

芳村 「本当に君は何でも知ってるね」

カネキ「いえ、前にヒデが言ってたんです。かわいい子が居るって」

芳村 「ふふ・・・トーカちゃんが聞いたら喜ぶよ」


カネキ「・・・これは他の店員さんには内緒にしてほしいんですが」

芳村 「・・・なんだい?」

カネキ「“フエグチヒナミ”ちゃんは生きています。“フエグチリョーコ”さんがCCGに捕まった時、たまたま僕がその場に居て助けました。どこにいるかは言えませんが、ヒナミちゃんは元気です。ただ、彼女自身がヒデと同じ理由で、“あんていく”に自分のことを言わないでほしいと言ったので内密にしていましたが」

芳村 「そうか・・・久しぶりにいいニュースを聞いた気がするよ」

カネキ「・・・ヒデにも早い段階で言うべきでしたね」

芳村 「・・・そうかもしれないね」

カネキ「・・・」

芳村 「金木君、お願いがある」

カネキ「なんでしょう」

芳村 「今後ヒデ君に会うことがあったら、彼が無茶しないように見守ってあげてほしい・・・むろん私もそうする」

カネキ「ええ、もちろん」

芳村 「ありがとう」



568:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:21:27.42 ID:a76MnWd20

カネキ「芳村さん・・・僕もいくつか聞きたいことがあるんですが」

芳村 「・・・うん、そうだったね」

カネキ「あなたは“隻眼の梟”と呼ばれている喰種であるエトの父親ですか?」

芳村 「・・・そうか。それも知っているのか」

カネキ「情報屋から聞きました。それに本人からも」

芳村 「・・そうだよ。エトは私の子供だ。かつて私が『功善』と呼ばれていたころ、知り合った人間の女性との間に生まれた子だ・・・エトは私を恨んでいるだろう」

カネキ「差支えが無ければ教えてもらえますか」

芳村 「・・・私はかつて“V”という組織に属していた。彼女・・『憂奈』とはその時知り合った。だか彼女は私の組織を追うジャーナリストだった。私たちはお互いの素性を知らずに子供をもうけた」

カネキ「・・・僕はあなた自身が『憂奈』さんを手にかけたと聞きました」

芳村 「・・・そうだ。組織はあまりに大きく、私一人の力では対抗できなかった・・・・そして組織の追跡を躱すため私はエトを24区に預けた。憂奈が持っていたノートを形見に持たせて」

カネキ「・・・そうですか。大体わかりました」

芳村 「君は・・・エトにとって大事な存在なのだろう?だから教えた。あの子を守ってやってくれ」

カネキ「あ、その事ですが・・・・」

・・・

芳村 「・・・にわかには信じがたいが・・・心当たりがある」

カネキ「そうですか、じゃあ何か分かったら連絡をいただけますか」

芳村 「ああ・・・ありがとう。私と娘の橋渡しをしてくれて」

カネキ「いえ・・・僕はそろそろ行きます。他にも行かなければいけないところがあるので」

芳村 「うん、よろしく頼むよ」



569:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:22:01.94 ID:a76MnWd20

カネキ「あ・・・そうだこれは個人的に聞きたかったことなんですが」

芳村 「?」

カネキ「この喫茶店の名前ってどういう意味だろうって」

芳村 「憂奈と・・・出合った喫茶店の名前が“antique”だった」

カネキ「・・・それだけじゃないですよね?」

芳村 「・・・」

カネキ「今日、エトのお母さんの名前を聞いて分かりました」

芳村 「・・・そうか」

カネキ「それじゃあ、ありがとうございました」

・・・

カランカラン

カネキ(・・・“あんていく”という名前に込められた思い)

カネキ(芳村店長の、妻と娘への思いが詰まっているんですね)

カネキ(目頭をおさえるあなたの行動でよくわかりましたよ)

カネキ(・・・おかげで)






カネキ(その隙にトーカちゃんの私物(ハンカチ)ゲットさせていただきました)ニヤァ



570:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:22:47.88 ID:a76MnWd20

カネキ「えっと・・・この先だな。マピオンは便利だなぁ」

カネキ「・・・ここか」


――――――――――東京郊外某所“旧安久邸”

カネキ「こんにちはーっ!!」


カネキ「・・・誰も居ないか?」

ガチャ
嘉納 「はい、どなたかな?」

カネキ「・・・あ」

嘉納 「・・・あ」

・・・



嘉納 「・・・とりあえずお茶を出す。ここで待っていなさい」

カネキ「はぁ」


嘉納 「・・・さて、私に何を聞きにきたんだね?」

カネキ「いや・・・まず、むしろなんでアナタがここに居るんですか」

嘉納 「な・・じゃあなんで君はここに来たんだね」

カネキ「安久さんに会いに来たんですよ」

嘉納 「はぁ・・そういう事か・・私はなんてツイてないんだ」

カネキ「?」

***


カネキ「・・・なるほど。じゃあここはあなたの所有物件なんですね」

嘉納 「そうだよ。あの子たちももうずいぶん前に出て行ってしまった・・・おかげで私は普通に病院で働きながらここに帰って来てリゼ君に栄養を与えるだけの生活だよ・・はぁ」

カネキ「ちょっと待て、リゼさん生きてるのか?」

嘉納 「あ、しまった」

カネキ「ていうかアナタ、ヒデを喰種にしただろ」

嘉納 「げ・・・そういえばそれもそうだった・・・彼もあれ以来ここにも病院にも来てくれないからすっかり忘れてた」

カネキ「・・・先生、なんかもうボロボロなんでいっそ全部教えてください。でないと食べちゃいますよ」



571:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:23:38.25 ID:a76MnWd20

嘉納 「・・・はぁ・・・・わかったよ。私はね、かつてCCGの医療部で働いていた」

カネキ「ああ、喰種の体のい・ち・ぶ☆をスフィンクスから仕入れて武器とか薬とか作るとこですね。あと喰種を手術したり解剖したりとか」

嘉納 「なっ・・?!なんでそんな事知ってるんだね?!!」

カネキ「いや、色々とガバガバですよ。とりあえずCCGは喰種製薬使うときは商品タグをはずして使った方がいいですね」

嘉納 「あの馬鹿ども・・横着しおって・・・!!」

カネキ「いや、先生は今はCCGじゃあないんでしょ?」

嘉納 「あ、そうだったスマンスマン」

カネキ「もう、しっかりしてくださいよ」

嘉納 「いや、私が居たころも部下たちは結構横着でな・・・・」

カネキ「で、なんで今は人間を喰種に変えてるんですか。こっちはいい迷惑ですよ」

嘉納 「実はな・・・CCGは人間を喰種に変えていた」

カネキ「今のアナタと同じですね」

嘉納 「違う違う!奴らは人間を喰種に変えて殺し、そこから喰種製薬なんかを作ってるんだよ!」

カネキ「証拠は持ってます?」

嘉納 「CCGに居たころの資料が地下の研究施設にあるよ・・・奴らの巧妙な所はそれを“スフィンクス”という民間企業にやらせ、そこから製品化されたものを仕入れるという形で世間の目を誤魔化しているところだ・・・この建物のかつての所有者である安久七生もその事実を世間に公表しようとして消された。君が探している安久奈白・黒奈の父親だ」

カネキ「CCGは暗殺屋でも雇ってるんですか?」

嘉納 「違うよ。殺したのは喰種だ。奴らはおそらく何らかの喰種集団と繋がりがある・・・だが私もその実態は知らない」

カネキ「ふぅん・・・で、話は戻りますがなんで僕とかヒデとかを喰種にしたんです?」

嘉納 「CCGに対抗するには実態の分からない喰種集団や実践慣れしたCCG捜査官と対峙しなければならない。そのためにはCCGに居た時伝え聞いた“雑種強勢”で強まった“隻眼の梟”のような強い力の喰種が必要だ」



572:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:24:12.98 ID:a76MnWd20

カネキ「・・・なるほど。そのために僕らみたいな人間に喰種の臓器を移植して無理やり雑種の喰種を作ったと」

嘉納 「うん」

カネキ「・・・そうやって無理やり作った喰種が言うこと聞くと思ったんですか?」

嘉納 「シロとクロは言うこと聞いてくれそうだったんだ・・・なのに移植する前に出て行ってしまった」

カネキ「シロクロさんが正解です」


ピンポーン

嘉納 「!」
カネキ「?」

カネキ「お客さんですよ」

嘉納 「待て・・・・モニターを見よう」
カチッ

カネキ「あ、この筋肉達磨はCCG捜査官ですよ。横の女性は知りませんが」

嘉納 「ついに・・・来たか」

カネキ「まあ普通に考えて先生を殺しに来たんでしょうね。さっきの話聞く限り」

嘉納 「・・・君も永近君も私の味方にはなってくれそうにないし、シロとクロも居ない・・・仕方がない諦めるか。顔を知られていない君は裏口から逃げなさい」

カネキ「まあまあ、待ってください。僕が先生の味方にならないっていつ言いました?」

嘉納 「え?」

カネキ「先生がCCGから持ち出した資料をください。あと、そのうちCCGのしていたことを証言してもらう日が来るかもしれません。それを了承してくれるなら先生を助ける方向で動きますよ」

嘉納 「それをやるということはCCGに全面戦争を仕掛けるようなものだが・・・まあ死ぬよりマシか。乗った」

カネキ「オーケー。じゃあ地下行きましょうか」

嘉納 「ついておいで」



573:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:24:48.05 ID:a76MnWd20

カネキ「・・・ずいぶんと気持ちの悪い壁ですね」

嘉納 「Rc細胞を使用した壁だ。私が在籍する前からCCGはこの壁を作る技術を持っていた。24区はこの壁の技術を使い、迷路のようになっている」

カネキ「ふーん」

嘉納 「・・・さて、ここだ」

カネキ「ん・・・リゼさん?」

嘉納 「そうだよ。あの日“事故”で死んだわけではなく、赫包を抜き取り君に移植した。そのままでは彼女は死んでしまうから培養液に浸し赫包の再生を促してその後新たな赫包を永近君に移植した」

カネキ「で、今は?」

嘉納 「赫包はふたたび再生し、今はRc抑制薬と睡眠薬で活動をおさえている。むろん栄養は与えて」

カネキ「それってつまり放っておいたらリゼさん目覚めるってことですね」

嘉納 「そうだよ」

カネキ「・・・・とりあえず先生は証拠となる資料を集めてもらえます?僕はこの施設の写真撮るので」

嘉納 「え?!極秘研究所なんだけど・・・」

カネキ「食べてほしいですか?」

嘉納 「私は資料を集める。存分に写真を撮りたまえ」

カネキ「・・・なんかやってることが高槻先生に似てきたな」


***


嘉納 「資料は集まった。撮影は終了したかね」

カネキ「ええ。それじゃあそろそろ行きますか」

嘉納 「うむ・・・ん?・・・マズイこのモニターを見給え。CCG捜査官が地下に来る入口を見つけたようだ」

カネキ「他に出口ないんですか?」

嘉納 「残念ながら」

カネキ「秘密の施設なら別のルートくらい作ってくださいよ・・・はぁ」
ズググググググ・・・



574:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:25:39.19 ID:a76MnWd20

亜門 「お前っ・・嘉納か?!」

嘉納 「・・・CCG捜査官か」

亜門 「なっ・・!なんだその水槽の中は・・・女性か?」

嘉納 「・・・」

アキラ「待て・・・亜門上等」

亜門 「?」

アキラ「・・・喰種が居る」

亜門 「貴様・・・“眼鏡”ッ!!」

カネキ「・・・・またお会いしましたね。筋肉捜査官さん」
ぶらん

アキラ「・・きゃっ!!///」

亜門 「貴様ッツ!!恥ずかしくないのか!!(アキラ・・・そんな顔もするんだな・・はぁはぁ///)」

カネキ「え?健康法ですよ」

亜門 「いいんだな・・・ただの“変態”でいいんだなッツ!!」

カネキ「人聞き悪いなぁ」


カネキ「・・先生・・“助けてくれ、殺される”って叫んでください」ぼそっ

嘉納 「え?・・・ああなるほど」

嘉納 「た・・・助けてくれ!!このヘンタイに襲われるっ!!」

カネキ(なんか若干ニュアンス違いますよ)

亜門 「なッツ!!変態ィィィ!!!」

カネキ「ハァッ!!」

アキラ「きゃあああっ!!////」

亜門 「なぜM字開脚をッツ!!」

カネキ「怯んだ!今だッ!!」

ドオオオオオン!!

亜門 「クッ・・・羽赫の攻撃か!いったん退避だ避けきれん!!アキラ!!」

アキラ「はっ・・私としたことが!!承知したっ!!」



575:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/19(木) 03:26:30.72 ID:a76MnWd20

二人の捜査官が部屋の外に退避したのを確認すると、僕は暴れに暴れた。

途中、嘉納先生が“私の研究施設が”とか何とか言ってたがとりあえず無視して破壊しつくした。

粗方、証拠隠滅が終わったところで僕は天井に穴をあけ、先生を背中に乗せて地上へと脱出した。

まあ、捜査官の人たちも来た道戻れば帰れるだろう。

地上に出ると、なんか無精ひげを生やした男性が何か言いたげにこちらを見ていたが、とりあえず無視し、先生を連れて急ぎ20区へと向かった。


――――――――――20区“カネキのアパート”

ガチャ
カネキ「ただいまー」

バンジョー「あ、ケンさん!!」

カネキ「バンジョーさん達、食料は足りてる?」

バンジョー「ああ、問題ねぇ・・それより俺たちはまだここに居ていいのか?」

カネキ「ええ、もちろんです。行くあて無いんでしょ?喰種が入れそうな再就職先探しますんで」

バンジョー「うう・・すまねぇ」

カネキ「あ、それで、今日からしばらく新しい仲間が加わります」

バンジョー「・・・へ?」

カネキ「人間だけど食べちゃダメだよ」

バンジョー「・・・えっと」

カネキ「じゃ、嘉納先生。しばらくここに居てください。食事は冷凍庫に入ってる冷凍食品を食べててください。あと、僕のことは彼らには一切秘密で。言ったら食べますよ」

嘉納 「あ・・・ああ」

カネキ「じゃあまた来ます。皆仲良くね」

ガチャン

バンジョー「・・・」
イチミ「・・・」
ジロ 「・・・」
サンテ「・・・」
ウス 「・・・」
モク 「・・・」
テツ 「・・・」
ケイ 「・・・」
コウト「・・・」
嘉納 「・・・」


***


ヨモ 「・・・瓦礫の下か・・」
ガチャ

ガチャ

ヨモ 「・・・しっかりしろ」

リゼ 「う・・・あら・・・私・・・」

リゼ 「私、すっごいムカついてるわ」

ヨモ 「・・・だろうな」



592:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:47:06.75 ID:8u5JjZR+0

#028 [少女]


亜門 「・・・嘉納、元CCGの医師。奴はいったい何をしようとしていたんだ・・」

コンコン
アキラ「亜門上等」

亜門 「・・アキラか」

アキラ「瓦礫の下から少女は見つからなかったそうだ」

亜門 「・・そうか」



―――3日前。


シロ・クロ「「亜門上等・・ちょっとよろしいでしょうか」」

亜門 「ん?安久か。どうした?」

シロ・クロ「「・・・・相談があります」」

亜門 「?なんだ畏まって」

シロ・クロ「「今夜、お時間ありますでしょうか?」」

亜門 「構わないが・・・?」

シロ・クロ「「では後ほどよろしくお願いします」」

**


亜門 「で、どうしたんだ?」

クロ 「亜門上等は・・これから私たちが言うことを秘密にしていただけますでしょうか?」

亜門 「?・・プライベートなことか?もちろん秘密は厳守するぞ」

クロ 「・・・」
シロ 「・・・」

シロ 「亜門上等は・・・人間が喰種になるということがあるということを信じられますか?」

亜門 「・・・言っている意味が分からない」

クロ 「そのままの意味です・・・人間に喰種の赫包を移植すると、その人間は喰種になる可能性があるということです」

亜門 「・・・それが本当だとして、なぜお前たちはそれを俺に言う?」

シロ 「・・・」
クロ 「・・・」



593:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:47:53.01 ID:8u5JjZR+0

シロ 「亜門上等は・・私たちみたいに両親を喰種に殺されたわけではないですし」
クロ 「偏見なく喰種と人間を見ることができると思うんです」

亜門 「・・・私は・・」

シロ・クロ「「?」」

亜門 「・・・喰種に育てられた。私が育った孤児院の神父が喰種だった。奴は私以外の子供たちを隠れて喰っていた・・・偏見は無いが、恨みはある」

シロ・クロ「「・・・そうですか」」

亜門 「・・・だが奴がなぜ俺だけを喰わなかったのか・・・その答えを探している」

シロ・クロ「「私たちも同じです。喰種という存在に両親を殺されました」」

亜門 「・・・」

シロ 「だから、喰種という存在を恨んでいます・・ですが」

クロ 「すべての喰種を恨んでいるわけではありません」

亜門 「どういう事だ?」

シロ・クロ「「真戸準特等を殺した喰種は・・・元人間です」」

亜門 「!!」


シロ・クロ「「かつてCCGに在籍していた医者である“嘉納”という医師が人間に赫包を移植して生まれた人工喰種です」」

亜門 「・・・お前たちは・・“大喰い”を知っているのか?・・いや、その話が本当だとして、そもそもなぜその“嘉納”のことを知っているんだ?」

シロ・クロ「「・・・以前私たちも嘉納医師から移植手術を受け、喰種になるところでした」」

亜門 「なんだと・・・?!」

シロ・クロ「「しかし直前で、今“大喰い”と呼ばれている彼のおかげで手術を受けずに済みました」」

亜門 「ではお前たちの代わりにその人間が喰種になったという事か?」

シロ・クロ「「・・・はい」」



594:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:48:29.10 ID:8u5JjZR+0

亜門 「にわかには・・・信じられん・・・」

シロ 「彼が手術を受けた後、一度だけ会いました」

クロ 「彼は“喰種”となっていましたが、決して人間は殺さず自殺した人間だけを食べて生きていました」

シロ 「だから・・・彼は“喰種”ですが、私たちは彼が人間に危害を加える存在ではないと判断し、駆除しませんでした」

クロ 「規律を違反しました・・・申し訳ありません」

亜門 「・・・その話が本当だとしても・・その“喰種”は喰種として扱うか人間として扱うか『喰種対策法』では記載がない。なので私はお前たちの行動が合っているとも間違っているとも言えない」

シロ・クロ「「・・・」」

亜門 「・・・しかし、その元人間の喰種は何故その経緯を公表しなかった?それが事実であれば曲がりなりにも彼は被害者だ。CCGも何らかの措置を講じる可能性は高かったはず」

シロ 「・・・おそらく彼が、喰種の社会で出会ったからだと思います」

クロ 「生まれつき喰種でありながら、彼と同じように人間に危害を加えずに静かに生きようとする喰種に」

亜門 「・・・・そうか・・・それが“フエグチ”か」

シロ・クロ「「・・・はい」」

亜門 「・・・」

亜門 「・・・・」

シロ・クロ「「お願いがあります」」

亜門 「・・・・なんだ」

シロ・クロ「「彼を・・・止めてあげてください」」

亜門 「・・・“大喰い”はすでにかなりの捜査官を殺している・・・奴を止めるということは奴を駆除するという事だ・・・あるいは奴が人間として裁かれても・・極刑だろう」

シロ・クロ「「・・・これ以上、私たちの恩人が人を殺すのを見たくありません」」

亜門 「・・・・わかった」



595:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:49:26.98 ID:8u5JjZR+0

亜門 「しかし現実問題として、奴につながる情報が無い。お前たちは奴について何か知っているのか?」

シロ・クロ「「・・・」」

亜門 「・・・この件は現時点ではすべてが未確定情報だ。特に真戸準特等の娘である私のパートナーには、お前たちが言った事は伝えるつもりは無いし、現時点で上司に報告するつもりもない・・・だからお前たちが知っていることを教えてほしい」

シロ 「・・・嘉納医師は、私たちの生家を買い取り、その地下に研究施設を作って人間を喰種化する研究をしています」

クロ 「・・・嘉納医師は何か知っているかもしれません」

亜門 「・・・わかった。では私は一般人からある民家の地下で喰種の研究を行っている者が居るというタレコミを受けた。情報の出どころは不鮮明ではあるが、一応確認するためその家に行ってみようと思う」

シロ・クロ「「ありがとうございます、亜門上等!」」

亜門 「・・・しかし・・なぜその医師はそのような研究をしているんだ?そもそもなぜそのような技術を持っている?」

シロ・クロ「「・・・嘉納医師は以前CCGの医療機関に居ました・・・亜門上等も気を付けてください」」

亜門 「?」



596:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:50:11.97 ID:8u5JjZR+0

**********


アキラ「・・・匿名のタレコミという話だったが以外にも核心に迫っていたのかもしれんな」

亜門 「・・ああ」

アキラ「嘉納か・・結局奴は“変態”にさらわれてしまったが、奴の研究施設で見た水槽の中の少女・・彼女を保護することができれば何か事情を聞き出せたかも知れなかったのだが・・・」

亜門 「・・・あの少女は何だったと思う?」

アキラ「あの様子・・協力者にはとても見えなかったな。おそらくはタレコミ通り、嘉納医師の実験台にされる予定であった人間・・・あるいはすでに喰種にされてしまった人間か」

亜門 「アキラは・・・そうして喰種にされてしまった人間はどう扱うべきだと思う?」

アキラ「難しいな・・・だが明らかに“被害者”だ。何とかして人間に戻る方法を模索するべきではないのか?CCGの医療部はそのためにある」

亜門 「ああ・・俺もそう思う」

アキラ「・・・・父は・・そうは言わないだろうな」



597:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:51:11.76 ID:8u5JjZR+0

亜門 「アキラ・・・」

アキラ「あんな変態であっても・・・父は父だ・・・それに父がああなったのは母が死んでからだ」

亜門 「そうだったのか」

アキラ「父は・・母を“隻眼の梟”に殺され、喰種に対する憎悪感だけがどんどん増幅していった。喰種から作るクインケに対しても歪んだ思いを持っていたんだろう」

亜門 「・・・」

アキラ「・・・“隻眼”は私にとっても敵だ。そして“大喰い”も。だが、私は憎悪だけに飲まれないように冷静に戦おうと思う」

亜門 「・・・真戸さんは、アキラのことを誇りに思っていた。俺にもよく自慢の娘のことを話してくれた」

アキラ「ふ・・・だったら家での変態行為を辞めろと思うがな」

亜門 「真戸さんが大切だったものを・・これからは俺が守る」

アキラ「・・・私は誰かに守られなければならないほど弱い人間ではないぞ・・・だが・・悪くないな、そういうのも」

亜門 「・・・アキラ・・」



累沢 「すいませーん!」
ガチャ

亜門・アキラ「「!!」」

累沢 「あのー情報提供者の方が見えてるんですが、捜査官に直接お話がしたいって聞かないんですよー・・・ってお邪魔でした?」

アキラ「な・・何を言う!こんな変態筋トレマニア!!」

亜門 「・・・とにかく行きます、累沢さん」



598:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:51:58.51 ID:8u5JjZR+0

高槻 「遅いですねー」

カネキ「先生、大胆が過ぎますよ。知ってる捜査官出てきたらどうするんですか」

高槻 「いやー大丈夫ですよ。君のことは軽く紹介するから、とりあえずメモをお願いしますねー」

カネキ「って言うか午後からサイン会でしょうが!一日にスケジュール詰めすぎなんじゃないですか?」

高槻 「まぁまぁ・・あ、ほら来ましたよ」

カネキ「はぁ・・・げ(ツンウル筋肉だ)」



亜門 「あなたが情報提供者ですか・・・ん?あなたは確か」

アキラ「ん?知り合いか?亜門上等」

亜門 「いや・・・作家の高槻泉さんですか?」

高槻 「はいはいそうです!いやー捜査官の方にまで知っていただいてて光栄ですなー」

アキラ「ああ、確か若手作家の・・・で、隣の方は?」

高槻 「ああ、私のアシスタントです」

カネキ「金木と申します。すみません、先生がわがまま言って・・・というかこの後たぶん失礼な事言うと思うので先に謝っておきます。ゴメンナサイ」

高槻 「なっ・・なんてこと言うんですか君はー!」

アキラ「・・・ふ」

亜門 「ま・・とにかく情報を頂けるという事ですね」

高槻 「ええ、そうなんですよー!もう大スクープですよ!」



599:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:52:46.86 ID:8u5JjZR+0

アキラ「・・・せっかくだ亜門上等、奥でゆっくり話を聞かせていただこうじゃないか」

亜門 「?・・まあそうだな。では奥の会議室でお話を伺いますので、こちらに着いてきていただけますか」

高槻 「ハイハイ、じゃあ行きましょうか」

カネキ「ハイ」

高槻 「カネキ君、オフで」ぼそっ
カネキ「!」


会議室にて。

高槻 「さっきの空港のゲートみたいなやつは何ですか?」

亜門 「ああ、あれは喰種のRc細胞に反応してブザーが鳴る仕組みになってるんですよ」

高槻 「へー・・喰種がこんなとこに攻め込んでくるんですか?」

亜門 「可能性はゼロではないので」

カネキ(・・・なるほどね)


・・・


亜門 「では、提供していただける情報を教えていただけますか?」

高槻 「その前にっ!私の質問にも答えていただけます?」

亜門 「?」
アキラ「?」

高槻 「実は次回作に喰種のお話を書きたいんですよー。で、情報提供する代わりにCCG捜査官の日常も教えていただけたらなーと!」

亜門 「・・・申し訳ありませんが、機密に関わることはお答えできかねます」

高槻 「いえいえ!もっと日常的な事でいいんですよ!例えばいかにも体鍛えてそうなアナタは普段どんな食べ物を食べているのかとか」

アキラ「クイニーアマン」

亜門 「なっ?!」



600:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:53:57.57 ID:8u5JjZR+0

アキラ「この捜査官は、普段から筋トレを怠らずボディービルディングに勤しんでるにも関わらず、その実大の甘党でこっそり甘いお菓子を食べている。そしてカレーはいつも甘口だ・・こんなところでいいか?」

カネキ「・・ぷっ」

高槻 「ええ!いやー大変参考になりますなー」

亜門 「アキラ・・・何故それを・・・・あと、アシスタントさん笑わないで頂けるか?」

カネキ「ぷぷ・・スイマセン」

アキラ「私がそれを知らないとでも思ったか?だから君はいつも二位なのだ・・・さてこんなところでいいですかな?情報提供の方をお願いしたいのですが」

高槻 「ああ、そうでしたねーでは、“スフィンクス”という会社はご存知ですか?」

・・・


アキラ「・・・では、その“スフィンクス”という会社は喰種をどこからか手に入れ、それを原料にして我々に販売していると?」

高槻 「ええ、間違いありません。“スフィンクス”に取材した際に得た情報です」

アキラ「・・・亜門上等、知っていたか?」

亜門 「・・いや、初耳だ」

高槻 「いえね、次回作の取材がてら喰種関連の情報を集めている際に知ったんですがね、単純に気になったんですよ」

亜門 「?」

高槻 「CCGのHPには国内唯一の喰種対策機関だって書いてあるじゃないですか、ココ」

亜門 「・・ええ、そうです」

高槻 「なのに、“スフィンクス”はどうやって喰種の体を手に入れてるんだろうなーって」

亜門・アキラ「・・・」

高槻 「・・・情報提供は以上です。あのーできれば次回作にネタとして使いたいので私が情報提供したこと内緒にしてもらえません?発売前にネタ晴らしになっちゃうので」

亜門 「・・情報提供者のプライバシーは守ります。ご安心ください」

高槻 「よかったぁ」



601:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:54:47.00 ID:8u5JjZR+0

高槻 「・・・あ、最後にもう一個聞きたいんですが」

亜門 「なんですか?」

高槻 「お二人は付き合ってるんですか?」

亜門・アキラ「「なッツ!!」」

カネキ「ハイハイ、先生。そういうプライバシーに触れるのはダメですよ」

高槻 「えー」

カネキ「すみませんでした、わざわざ時間割いていただいて」

亜門・アキラ「「あ・いえ」」

高槻 「ちょっとカネキ君、いいじゃないですかそれくらいー」

カネキ「もう、午後はサイン会だってあるんですから、もう行きますよ」

高槻 「ちぇーちぇー!」

カネキ「では、ありがとうございました」

亜門・アキラ「「あ・こちらこそー」」


ガチャン


アキラ「・・・できたアシスタントだな」

亜門 「・・ああ、最近仕事でも変態ばかりと関わっていたから、ああいうまともな若者を見るとまだまだこの国は捨てたものではないと実感できるな」

アキラ「ふふ・・大袈裟だな君は」

コンコン
アキラ「ん?」

ガチャ
篠原 「ちょっといいか」

亜門 「どうしました?」

篠原 「“大喰い”が動いた」



602:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:55:45.41 ID:8u5JjZR+0

**

カネキ「・・・・先生」

高槻 「んー?」

カネキ「ゲートの事なんで知ってたんですか?」

高槻 「いえ、内通者が居ましてねー・・間一髪だったでしょ」

カネキ「ええ、助かりました。最悪CCG内部で大暴れしなければいけないとこでしたからね」

高槻 「ウン・・・まさかその状態に快感を覚えたりしてないよね?」

カネキ「ナンノコトデスカ?」

・・・

高槻 「・・・ところでこの後のサイン会ですが、さすがにサイン会にはついて来ないでいいですよ」

カネキ「ええ、元々ついて行く気ありませんし」

高槻 「・・・前はサイン会来てくれたのにぃー」

カネキ「もう買ってありますから個人的に。後でサインくださいね」すっ
『吊るしビトのマクガフィン』

高槻 「・・・ウン」

カネキ「ところで、午後は僕ヒナミちゃんと外出しようかと思うんですが」

高槻 「あー・・」

カネキ「?」

高槻 「実は私からもお願いしようかと思ってたんですよ、それ」

カネキ「・・・やっぱりヒナミちゃん、ずっと家の中はまずいですよね・・・それにヒナミちゃんの顔を見たのって、さっきの筋肉さんともう一人いましたが、そのもう一人は死んだみたいですし」

高槻 「え・・ええ。そうですよねー」



603:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:56:33.45 ID:8u5JjZR+0

――――カネキが外出している時のこと――――

ヒナミ「高槻先生」

高槻 「んーどしたー?」

ヒナミ「高槻先生って・・・本当にお兄ちゃんと“恋人同士”じゃないの?」

高槻 「えー・・何言ってんのちゃんヒナは」

ヒナミ「・・・」

高槻 「・・・ちゃうってー」

ヒナミ「・・・じゃあお兄ちゃんと“でーと”してもいい?」

高槻 「・・・いいですよー」

――――回想終了――――



カネキ「じゃあ僕、一旦帰ってヒナミちゃんとどこか行きます。とりあえず20区はうろつかないようにするので」

高槻 「ええー。じゃあ気を付けてね」

カネキ「ハイ、先生も」




――――――――――高槻泉の仕事部屋

ガチャ

カネキ「ヒナミちゃん」

ヒナミ「あ、お兄ちゃんお帰りなさい!」

カネキ「ねえ、たまにはさ、外に遊びに行かない?」

ヒナミ「?!!いいの?!」

カネキ「うん、もちろん。捜査官の目に触れないように気を付けてれば大丈夫だよ。どこに行きたい?」

ヒナミ「えっと・・・じゃあ図書館がいい」

カネキ「いいね。僕も読みたい本があるし、行こうか」



604:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:57:16.28 ID:8u5JjZR+0

――――――――――11区都立図書館

カネキ「じゃあ僕も本探してくるから」

ヒナミ「うん!」

カネキ「ここでは静かにね」

ヒナミ「はいっ」


***


カネキ「ヒナミちゃん何読んでるの?」

ヒナミ「えっと・・おすすめのコーナーにあった東●圭吾さって人の本・・・えっと、夜明けの・・」

カネキ「へーサスペンスもの読むんだね」

ヒナミ「お兄ちゃんは・・難しそうな本読んでるね」

カネキ「はは・・難しくはないよ。アメリカのナボコフという人が書いた名作だよ・・まあヒナミちゃんは読まなくてもいいかな」

ヒナミ「?」


***


ヒナミ「お兄ちゃん、今日はありがとう」

カネキ「うん、いつもあまり構ってあげられなくてごめんね」

ヒナミ「ううん。大丈夫。ヒナミ、あんまり外に出ない方がいいこと分かってるから・・・でもまたお兄ちゃんとこうやって遊びに来たいな・・」

カネキ「うん。僕と一緒なら大丈夫だよ」

ヒナミ「お兄ちゃん・・手繋いでもいい?」



605:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:58:14.98 ID:8u5JjZR+0

朝、靴下を片方だけ履くヒナミちゃん。

彼女は今、スラックスを履いて僕と歩いている。

本名、笛口雛実。

だが僕の手を握る彼女はいつもと同じヒナミちゃんだった。

予感はあったかと言えば、確かにあった。

とはいえ彼女はあの日助けなければ居なかった存在だったのかもしれない。

あの秋のあの時。

今いる、この11区の交差点だった。

あの日ヒナミちゃんに出会うまで僕は大学生として普通に暮らしてきた。

元人間の喰種特有の気まぐれな言い回しだと思ってもらって構わない。





ヒナミ「あ、先生おかえりなさい」

カネキ「サイン会どうでした?」

高槻 「ただいまー盛況でしたよー」

カネキ「それは良かったです」

高槻 「それはそうとカネキ君」

カネキ「なんです?」

高槻 「そろそろ本格的に次回作の執筆に入ろうと思います」

ヒナミ「先生すごいね・・発売したばっかりなのにもう次の作品書けるんだ」

高槻 「アンテナにビシビシ来てますからねぇ・・・あ、で、カネキ君」

カネキ「はい」

高槻 「それに合わせて“アオギリ”の方も次の作戦に入ろうと思うので」

カネキ「やっぱり先生がリーダーじゃないですか」

高槻 「違いますよ、幹部ですが」



606:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:59:11.01 ID:8u5JjZR+0

高槻 「で、明日アオギリに行こうと思うので、もう遅いですし今日は泊まっていってはどうですか?」

ヒナミ「・・」ぴく

カネキ「そうですね・・学校もないですし、いいですよ」

高槻 「良しキマリ!」

ヒナミ「・・・お兄ちゃん!」

カネキ「え?!どうしたの?」

ヒナミ「えっと・・・借りてきた本、一緒に読んで?」

カネキ「うん、いいよ。じゃあ僕、ヒナミちゃんと本読んでそのまま寝るので」

高槻 「・・・ウン。じゃあ私は明日の準備しますのでー」

ヒナミ「先生オヤスミナサイ」

・・・


ヒナミ「・・・ふああ」

カネキ「ヒナミちゃん、眠いなら今日はここまでにしない?」

ヒナミ「うん・・そうする」

カネキ「じゃあそろそろ寝ようか」

ヒナミ「うん・・・お兄ちゃん」

カネキ「ん?」

ヒナミ「・・・一緒に寝よう?」

カネキ「ヒナミちゃん?」

ヒナミ「ヒナミ・・・お母さんが居た時は・・・お母さんと一緒に寝てたの」

カネキ「・・・うん。今日は一緒に寝ようか」

ヒナミ「ありがとう。お兄ちゃん・・・えへへ」

カネキ「電気消すよ」

ヒナミ「うん・・・すーすー・・」
かちっ



607:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/20(金) 23:59:54.62 ID:8u5JjZR+0

僕の腕の中で静かに寝息を立てるヒナミちゃん。

ヒナミちゃんは、お父さんを失い、お母さんを失い、もうこの世に家族は居ない。

そして自ら“あんていく”から離れ、高槻先生と一緒に住んでいる。

ローティーンの少女にとってそれは大きなストレスだろう。

ヒナミちゃんが僕を頼ってくれるなら、僕もそれに応えたい。

いつかヒナミちゃんが本当に心から笑って暮らせる日が来るために僕に出来ることはあるんだろうか。


ヒナミ「ん・・・おにい・・ちゃん・・」


ヒナミちゃんの寝言が、さっきまでの僕の中の思いをかき消すように、あるいは霧がかかるように、別の気持ちを掻き立てる。

クローバー柄のパジャマがとても可愛い。

僕の熱くなった下腹部が、僕の指先を自動的に動かす。

クローバーが二つに開いて、幼い柔肌を露わにしていく。

三つめのボタンをはずした時、僕とヒナミちゃんを温める布団に風が入り込んだ。

すると部屋のドアは、まるでさっきからずっと開いていたかのように、隣の部屋の闇を僕に見せる。



608:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/21(土) 00:00:40.47 ID:d+B77VMJ0

高槻 「お邪魔しまーす」

カネキ「・・・」

僕の隣にヒナミちゃん。

その隣に高槻先生。

僕の体温が下がっていくのを感じる。

エト 「カ・ネ・キ・ク・ン♡」
ギンッ

カネキ「・・・」

エトの紅い赫眼に僕の蒼い顔が写りこむ。

ニッコリと作られた笑顔のエトの唇が、ゆっくりと動いた。

エト 「(殺すぞ♡)」

・・・・


チュン チュン

ヒナミ「・・・ん・・・」

高槻 「すーっ・・すーっ・・」

カネキ「」

ヒナミ「あれ・・?私、・・・そっか昨日はみんなで一緒に寝たんだっけ・・?」

カネキ「」

ヒナミ(なんだか、お父さんとお母さんと一緒に寝た夢見ちゃった・・・えへへ)

ヒナミ「お兄ちゃんおはよう。私、先起きてるね」

カネキ「」コクコク

ヒナミ「~♪」



631:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:50:18.77 ID:oCvvlDpo0

#029 [道化]



亜門 「“大喰い”が・・・篠原さん奴は何処に?」

篠原 「時間が無いから移動しながら説明するよ。アキラちゃん」

亜門 「?」
アキラ「ハイ・・?」

篠原 「行先は1区CCG本局・・・“大喰い”は本局に出現した」

亜門・アキラ「「!!」」

篠原 「こっちもついさっき連絡が入ったから詳しいことは分かんないけど、我々の本丸に攻め込むなんてよっぽど自信あるのか、あるいは自暴自棄なのか・・・」

亜門 「・・・」


***


――――――――――1区“CCG本部”

黒磐 「うむ・・来たか」

篠原 「いわっちょ・・状況はどうなの?」

黒磐 「奴が本局内部で確認されたのが20分前。どうやら隣のビルから飛び移り、窓を割って侵入したらしい」

篠原 「アクロバティックだねぇ」

黒磐 「うむ・・そして現在はロスト。だが内部にまだいるのは間違いない」

篠原 「隠れてるのかね」

黒磐 「おそらく」

篠原 「で・・・被害は?」

黒磐 「10人以上殺られた」

亜門 「・・・」
シロ・クロ「「・・・」」

篠原 「中の皆はどうしたの?」

黒磐 「ほぼ建物外に退避済みだ。篠原待ちだった」

篠原 「・・・有馬は?」

黒磐 「24区だ」

篠原 「そっか・・・じゃあ一丁・・やりますか」
カチ
黒磐 「・・・うむ」
カチ

バキキキキ・・・!



632:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:50:57.74 ID:oCvvlDpo0

篠原 「什造、援護してくれ。だがくれぐれも一人で突っ込むな」

什造 「ハイです」

黒磐 「美郷、安久、援護を頼む」

美郷 「ハイッ!」
シロ・クロ「「・・ハイ」」

亜門 「篠原さん、黒岩さん、我々はッツ!」

篠原 「お前の新クインケは尾赫だ。それにアキラちゃんのアマツも。『鱗赫』のヤツとは相性がいい。手伝ってくれるか?」

亜門・アキラ「「ハイッ!!」」




黒磐 「・・篠原」

篠原 「うん・・・みんな、居たよ」

ヒデ 「・・・」

シロ・クロ(・・・お兄ちゃん)


篠原 「・・“大喰い”くんで間違いないかな?」

ヒデ 「・・アンタが着てるそれ、“クインケ”?」

篠原・黒磐「「・・・」」

ヒデ 「・・・そのクインケを作るために殺した喰種はどんな人だった?」

篠原 「・・・そんな事聞いてどうするんだい?大喰いくん」

ヒデ 「・・・そのクインケの形状・・まるで鎧みたいッすね。攻撃するためじゃなくて、守るための」

篠原 「・・・」

ヒデ 「その赫子を持ってた喰種は・・何を守りたかったんすかね?」
ズグググググ!!

黒磐・篠原「「来るぞっ!!」」



633:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:51:29.07 ID:oCvvlDpo0

ガキィィィン!!

什造 「うーん・・硬いですねぇ」

篠原 「什造、気を抜くな!奴は半赫者だ!!」

ヒュン

什造 「おっと・・危ないですねぇ」


シロ・クロ「「・・・」」

亜門 「安久・・攻撃できないなら下がっていろ」

シロ・クロ「「・・・いえっ!やります!!」」

亜門 「ならば三方向から同時に攻撃だ」

シロ・クロ「「ハイッ!!」」

亜門 「やああああああッツ!!」

ヒデ 「・・・」すっ

亜門 「今だッ」

シロ (お兄ちゃん)
クロ (ごめんね)

シロ・クロ「「やあッツ!!」」

ザシュ!!

ヒデ 「・・・シロクロちゃん・・・」
・・ドサ

篠原 「良し!よくやったぞ安久!!」



634:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:52:13.15 ID:oCvvlDpo0

ヒデ 「・・・ぐ・・」

篠原 「トドメだよ・・君は殺しすぎた」

黒磐 「・・・うむ」


「待ちなさい」
ふわっ


篠原・黒磐「「?!」」


芳村 「誰かを殺していい理由など存在しない・・・命を奪う行為は等しく悪だ」
ヒデ 「てん・・・ちょ・・?」


篠原・黒磐「「!!」」

什造 「またあの喰種ですねぇ」

篠原・黒磐「「全員退避っ!!」」

亜門・アキラ「「?!」」

篠原 「・・・奴が・・なぜここに?!」

黒磐 「隻眼の梟だ」

アキラ「・・・奴が・・隻眼ッ!!」


芳村 「・・・だから君らが思う通り、彼は悪だ。だが君たちもそれは同じだ」
ゾ ゾ ゾ・・・

黒磐 「皆避けろッ!!」

ブアアアアア!!!

ガガガガガガがガガガ!!!
篠原 「クッ・・!」
黒磐 「・・ぬうう!!」

芳村 「・・・我々と君たちの世界は遠いようで近い・・お互いがお互いを知るべきだ・・隣人として」
がし

ヒュン!

黒磐 「む」
篠原 「・・逃げたか」



635:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:52:48.92 ID:oCvvlDpo0

亜門 「くっ・・・逃がしたか」

アキラ「奴が・・・隻眼」

篠原 「はぁ・・・皆怪我無いか?」

クロ 「奈白がっ!」

シロ 「・・・くっ・・すみませんくらいました」

黒磐 「隻眼の羽赫を食らったか・・すぐに治療だ」



――――――――――20区“あんていく”


カランカラン

ロマ 「すみませーん、もう閉店・・店長?・・・ってヒデさん?!」

芳村 「ロマくん、すぐに治療の準備を」

ロマ 「ハイッ!」

トーカ「・・・ヒデ?」

***

芳村 「・・・もう大丈夫だ」

ヒデ 「・・・う・・店長・・俺」

芳村 「・・・ずいぶんと無茶をしたね」

ヒデ 「・・・」

芳村 「・・・リョーコさんのことで自分を責めているんだね」

ヒデ 「・・俺・・何もできませんでした・・リョーコさんは・・」

芳村 「だからと言って君が死んでいい理由なんてない」

ヒデ 「・・・」

芳村 「君を大切に思っている人が居ることを忘れてはいけないよ」

ヒデ 「・・・」

芳村 「・・・先日君の友達の金木君がここを訪れた」

ヒデ 「・・カネキが」



636:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:53:26.48 ID:oCvvlDpo0

芳村 「彼は君を心配していた」

ヒデ 「・・・カネキ」

芳村 「君は一人じゃない」

ヒデ 「・・店長」

芳村 「君が戦うなら・・私も戦おう。だから一人で飛び込んで誰かを悲しませることはよしてくれないか」

ヒデ 「俺・・・」

芳村 「私も覚悟ができた・・・戦う覚悟が」

ヒデ 「・・え?」

芳村 「君と、金木君のおかげだ。人でもあり喰種でもある君たちが・・私の目を覚ましてくれた」

ヒデ 「・・店長・・でも俺・・・トーカちゃんや他の皆が戦ってほしくないです・・・戦って傷つくとこ・・・見たくないっす」

芳村 「そうだね・・・私もそれは同じだ。だが戦い方も色々ある」

ヒデ 「?」


***


トーカ「・・こら、ロマ!何盗み聞きしてるんだ!!」

ロマ 「ひィ!!ビックリしたー・・・だって気になるじゃないですかぁー!!」

トーカ「アンタは下で机でも拭いてなっ!」

ロマ 「えー?!後でヒデさんと何話したか教えてくださいよー!」
どたどた

トーカ「・・ったく」


コンコン



637:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:53:58.49 ID:oCvvlDpo0

ガチャ

芳村 「・・・トーカちゃん、永近君はもう大丈夫だ。あとはお願いするよ」

トーカ「あ・ハイ」

ガチャン


トーカ「・・・ヒデ」

ヒデ 「・・トーカちゃん」

トーカ「白鳩の・・・本部に一人で乗り込むなんてどうかしてんじゃなーのか?」

ヒデ 「・・・そーだな・・ハハ」

トーカ「お前まで・・・・死んだらどーすんだよ」

ヒデ 「・・・うん。ゴメン、トーカちゃん」

トーカ「・・・バカ野郎」

***

ヒデ 「・・さてと」

トーカ「おい!起きて平気なのか?!」

ヒデ 「おう!もう平気だぜ」

トーカ「・・無茶すんなよ」

ヒデ 「うん・・・じゃあまたな!」

トーカ「え?・・・お前“あんていく”に戻ってくるんじゃないのか?」

ヒデ 「うん・・大学生も色々と忙しいんだぜ・・・じゃっ」
ガチャン

トーカ「・・・バカ」



638:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:55:14.06 ID:oCvvlDpo0

*****

高槻 「・・・さてカネキ君、そろそろ起きてください」

カネキ「・・・ZZZ」

ヒナミ「お兄ちゃーん!」

カネキ「・・うーん・・・ZZZ」

高槻 「・・・もう昼過ぎなのにまったく目覚めませんね」

ヒナミ「・・・お兄ちゃん朝一回起きた時もすごい眠そうだったよ」

高槻 「・・・(赫眼で睨み続けたから眠れなかったんでしょうか・・・?)」

高槻 「・・・じゃあカネキ君が起きたら私は先に行ってると言っておいてくれる?」

ヒナミ「はーい!」

高槻 「ああ・・それと、起きたらケータイをチェックしろと私が言ってたと言っておいて」

ヒナミ「??うん、わかったよ先生」


***


――――――――――23区“アオギリの樹”アジト

エト 「おひさー」

タタラ「ああ、エト」

エト 「新しく入った人たちは?」

タタラ「鯱は山籠もり、ナキはヤモリとSMプレイ中だ」

エト 「・・・・」

タタラ「ところでケンは来ないのか?」

エト 「ウン、彼、まだ寝てたから置いてきたよ」

タタラ「・・・エト、お前たち付き合ってるのか?」

エト 「ぶっ!!」



639:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:56:21.89 ID:oCvvlDpo0

エト 「誰がそんな事言ってるの?!」

タタラ「いや・・誰かが言ってるとかじゃなくてエトとケン一緒に住んでるのかと思って」

エト 「・・・いや、そういう関係じゃないから。ていうか他の人に言ってないよね?」

タタラ「ああ」

エト 「ならいいけど・・余計な誤解生むようなこと言わないでね」

タタラ「・・ああ・・・だがもしそうなら祝福せねばと思ってな」

エト 「だから、違うっての!!お祝い料理とか作らないでよ!!」

タタラ「・・・・ああ、わかった」


***


カネキ「・・・ふぁー・・・なんかよく寝たけど体から疲れが取れないなぁ」

ヒナミ「あ、お兄ちゃん起きたの?」

カネキ「・・・ヒナミちゃん、おはよう」

ヒナミ「おはよう、お兄ちゃん」

カネキ「もうお昼すぎか・・ずいぶん寝ちゃったね」

ヒナミ「ごめんね・・昨日お兄ちゃんに本読ませて夜更かししちゃったから・・」

カネキ「いやいや、ヒナミちゃんのせいじゃないよ。だから今日も一緒に寝・・じゃなくて本読んであげるからね」

ヒナミ「うん!」

カネキ「そういえば先生は?」

ヒナミ「あ、なんだか『先に行ってます』って言ってたよ」

カネキ「ふーん・・・(つまりヒナミちゃんと二人っきりかぁ)」
ごくり

ヒナミ「あ、それと先生が携帯電話をチェックしてって言ってたよ」

カネキ「ん?・・・あ、先生からメール来てる」

『おはよう金木君。私が居ないからってちゃんヒナに手を出したらぶっ殺しますからね♡』



640:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:57:14.65 ID:oCvvlDpo0

カネキ「・・・さて、出かけてくるね」

ヒナミ「・・・先生のとこ行くの?」

カネキ「うん、でもその前にちょっと寄り道しようかなって・・・それにここに居たら僕先生に殺されそうだから」

ヒナミ「?」

カネキ「じゃあ行ってきます」

ヒナミ「行ってらっしゃい・・・今日はここに帰ってくるの?」

カネキ「うーん・・まあそのつもりだけど」

ヒナミ「うんっ!」


・・・


カネキ「・・・さて駄菓子もだいぶ買ったしそろそろ行くか」


――――――――――4区“HySy ArtMask Studio”

カネキ「――こんにちは」

ウタ 「ん?・・・あ、カネキ君だっけ?」

カネキ「ご無沙汰してます」

ウタ 「うん、どうしたの今日は?マスクの調子悪い?」

カネキ「いえ、そっちは絶好調です。今日は聞きたいことがあってきました」

ウタ 「?」



641:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:57:59.88 ID:oCvvlDpo0

ウタ 「・・まあこっちに座ってよ」

カネキ「はい、失礼します」

ウタ 「で、どうしたの?」

カネキ「単刀直入に聞きますが、ウタさんてイトリさんと同じグループに入ってるんですよね?」

ウタ 「・・・うん。イトリさんから聞いたの?」

カネキ「ハイ。イトリさんに勧誘されました。グループに入らないかって」

ウタ 「ふーん・・・イトリさん、君のこと好きなのかなぁ」

カネキ「・・・」

ウタ 「・・・質問を質問で返して悪いんだけど、最近彼女のお店行ってもいつも居ないんだよね。なにか知ってる?」

カネキ「・・・イトリさんは死にました」

ウタ 「・・・うそ?」

カネキ「本当です」

ウタ 「・・・白鳩?いや・・そんな情報入って来てないんだけどな・・」

カネキ「ウタさんと三人で飲んだ日の約1週間後、誰かに殺されました。殺した人は見ていません」

ウタ 「・・・彼女・・結構強いんだけどな」

カネキ「・・・死んだのは事実です。僕、死ぬときに一緒に居たので」

ウタ 「・・・・・そっか」



642:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:58:40.08 ID:oCvvlDpo0

カネキ「誰がイトリさんを殺したのか僕は分かりません。ただ、彼女にグループに入るように誘われたので何かそこに手がかりがあるかと思って」

ウタ 「・・・ちょっと待ってね“CLOSE”にしてくる」


ウタ 「・・・さて、これから話すことは誰にも言っちゃダメだよ」

カネキ「?ハイ」

ウタ 「・・・・僕たちは“ピエロ”って言うグループに入ってる。て言っても僕とかイトリさんは比較的新参者だけど」

カネキ「・・・ピエロ・・確かかつて13区で勢力を持っていた喰種集団」

ウタ 「うん・・半分正解」

カネキ「?」

ウタ 「イトリさんはもしかして・・・君たちに“ピエロ”の事喋った?」

カネキ「え?ああ、構成メンバーの所在とかざっくり聞きました」

ウタ 「・・・組織の目的は聞いた?」

カネキ「え?うーん・・・多分聞いてないですね。なんとなく予想はついてますが」

ウタ 「・・・何だと思う?」



643:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 01:59:33.37 ID:oCvvlDpo0

カネキ「喰種社会の情報管理ですかね?」

ウタ 「・・・すごいね・・半分正解。なんでそう思う?」

カネキ「構成メンバーがバーのマスターで情報屋のイトリさん、マスク屋で様々な喰種に触れるウタさん。それにアオギリのメンバーや、あんていくの店長の仲間もいるってイトリさんから聞きましたよ」

ウタ 「・・・うん」

カネキ「色々な組織に構成員が身を置き、あなたやイトリさんのような情報の集積地点が存在するとなると、情報管理が目的のように感じるんですよね」

ウタ 「ホントすごいね、君は」

カネキ「でも、よく分からないのは、なんでそんなに情報を集めたがっているかなんですよ」

ウタ 「・・・多分イトリさんは仲間に殺されたんだね・・・君のその質問に答えると僕も殺されそうだよ」

カネキ「・・・仲間というのは“ピエロ”ですか?」

ウタ 「うん・・・キミ今“アオギリの樹”の一員なんだってね」

カネキ「さすがよく知ってますね」

ウタ 「まあ・・君目立つからね」

カネキ「“アオギリの樹”の中にもピエロが居るのは間違いないみたいですね」

ウタ 「さて、どうだろうね」



644:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 02:00:35.22 ID:oCvvlDpo0

カネキ「ウタさんの立場はわかるので追及はしませんが、一応僕の予想聞いてください」

ウタ 「うん」

カネキ「ピエロは、様々な喰種集団に構成員を派遣し、喰種社会の情報を集め自身たちが有利になるようバランスをとっている。さらにCCGとも何らかのパイプを持っていてCCGから情報を得て、喰種社会のバランスづくりに利用している」

ウタ 「・・・・80点かな」

カネキ「・・ありがとうございます」

ウタ 「・・・あのさ、イトリさんに聞いたかもしれないけど、僕とイトリさんと蓮示君は4区時代からの友達でね」

カネキ「・・」

ウタ 「繋がりはピエロよりも強かったと思うよ・・蓮示君はピエロじゃないけど」

カネキ「・・」

ウタ 「だから僕も知りたいよ。僕の友達を殺した奴を」

カネキ「・・・僕も今その証拠を集めています」

ウタ 「うん・・・ありがとう。イトリさんも喜ぶと思うよ」

カネキ「・・ええ」

ウタ 「一つ忠告」

カネキ「なんです?」

ウタ 「ピエロが・・・喰種だけの集団だと思わない方がいいよ・・・これは忘れてね」

カネキ「・・・・ありがとうございます」

ウタ 「・・・少し飲もうか?イトリさんは居ないけどイトリさんのお店で」

カネキ「・・ハイ」



645:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 02:02:01.13 ID:oCvvlDpo0

そのころ
――――――――――23区“アオギリの樹”アジト


エト 「・・ねえタタラさん、そろそろミーティングはじめない?」

タタラ「ダメだ。ケンのいない状態でやるミーティングに意味は無い」

エト 「じゃあせめて、なんでヤモリさんが白髪を染めたのか教えて」

タタラ「・・いや・・それは俺も知りたい・・・ていうかアレは染めたんではなく地毛のようだ」

エト 「ええ??」


アヤト「・・・あ、エトか・・・その・・ケンさん見なかったか?」

エト 「ケンは今日は寝坊したのでおいて来ました。遅れてくると思いますよ」

アヤト「そ・・そうか・・・」

アヤト「・・・ダメだ・・会ったら確認しよう・・耐えられない・・・アレ見られてたら俺は・・・」

エト 「・・・?」

・・・・


エト 「遅すぎる・・・あの野郎まさかちゃんヒナに・・」
ピ ピ ピ

エト 「もしもしちゃんヒナですか?」

ヒナミ『あ、先生どうしたの?』

エト 「えっと・・カネキ君は?」

ヒナミ『・・お昼過ぎにおうち出たけど?』

エト 「・・・・(どこほっつき歩いてやがるんだ)」


・・・

ウタ 「カネキ君・・・僕もう無理・・・限界」

カネキ「何言ってるんですか。弔い酒だって言ったじゃないですか。ちゃんとこのお店の血酒飲み干しますよ!」

ウタ 「うう・・・助けて」



652:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 17:59:49.22 ID:oCvvlDpo0

#030 [恋話]


常吉 「貴将、24区探索での成果はどうだった?」

有馬 「はい・・今回の探索ではSレートと思われる喰種3体を駆逐しましたがやはり移動中に“壁”が行く手を阻み最深部への到達はなりませんでした」

常吉 「・・・そうか。お前が24区に居る間にここ本局に喰種が侵入した。“大喰い”と呼ばれる喰種、そして“隻眼の梟”だ」

有馬 「・・・隻眼は24区ではなく地上に居たのですか」

常吉 「うむ・・今後しばらくはお前は24区でなく地上での捜査に当たってもらう」

有馬 「はい」

常吉 「吉時」

吉時 「はい」

常吉 「聞いての通りだ。“隻眼の梟”が現れた。奴の居所を早急に突き止めろ」

吉時 「はい。すでに特別捜査班が動いております」

常吉 「うむ・・・必ずや“隻眼の梟”は討たねばならん」


・・・


“特等捜査官会議”

常吉 「では、篠原くん。隻眼と大喰いの襲撃報告をお願いします」

篠原 「はい。我々は“大喰い”とS3会議室にて遭遇。黒磐、篠原、亜門、美郷、真戸、鈴屋、および安久姉妹が対処しました。亜門と安久の攻撃で大喰いの赫子のスキを突き腹部にダメージを与え戦闘不能としましたが、突如“隻眼の梟”が現れ、羽赫の攻撃をし我々が怯んだすきに大喰いを連れて逃走しました」

常吉 「・・・」

田中丸「ほぅ・・・まるで劇場の救出劇だね」

安浦 「しかし・・隻眼か・・・ここ10年出現報告が無かったからてっきり有馬特等が与えた傷が致命傷となったかと思って居たが」

篠原 「イヤ、それがウチの鈴屋に詳しく聞いたら、どうやら大喰いが真戸を殺した時に突然現れた喰種も“隻眼”っぽかったみたいなんだよね」

宇井 「うわっ・・赫者の隻眼に半赫者の大喰いが繋がってるとなると厄介ですね・・」

篠原 「うん、シャレになんないよ。こっちは赫者の鎧着て、8人がかりでやっと半赫者を討てそうだったって言うのに」



653:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:00:26.09 ID:oCvvlDpo0

宇井 「そう言えば被害はどれくらいだったんですか?」

篠原 「・・大喰いが侵入してきたときに殺された職員が12人、負傷者が3人。それと戦闘時に安久奈白が隻眼の羽赫攻撃を被弾し負傷。傷は深くなかったが大事をとって静養中だ」

田中丸「ンン・・これだけの悲劇、大喰いは討たねばならないな」

篠原 「今分かってるだけで赫者が2人、半赫者が2人。半赫者が赫者になる前に何としても駆逐しないと厄介なことになるのは間違いないね」

灰崎 「・・・“変態”・・許さん・・奴は」

一同 「・・・」

丸手 「なんにせよ隻眼が現れたんだ。とりあえずは隻眼の行方を追うべきなんじゃねーの?そうすれば自然に大喰いの居場所も分かるだろ。奴らが繋がってるんならな」

黒磐 「うむ、そうだな・・・局長」

吉時 「はい、黒磐君」

黒磐 「隻眼の居場所を追う手筈は?」

吉時 「ああ、特別捜査班が編成されてね。今進んでるよ。それに気になるタレコミもあった」

黒磐 「・・・うむ」

吉時 「近いうち“隻眼の梟”と戦うことになるかもしれない。皆さんも準備を万端に」


***


――――――――――20区“あんていく”


芳村 「うん、じゃあ今日は終わりにしようか」

古間 「お疲れ様です。“CLOSE”にしてきますね」

・・・

芳村 「ああ、みんな、ちょっと時間あるかい?」

トーカ「?」
ロマ 「?」
カヤ 「どうしました?」


芳村 「今日はちょうどみんないるからね。みんなに話しておかなければならないことがある・・・永近君のことだ」

トーカ「・・・!」



654:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:01:17.43 ID:oCvvlDpo0

ロマ 「永近先輩ってこの間怪我してたのって一人で白鳩の本拠地に攻め込んだんですよねっ?!すごいカッコいいなぁって思ってたんですよ!!」

トーカ「黙ってなロマ・・・で、アイツがどうかしたんですか?」

芳村 「彼があんなことをしたのは・・やはりリョーコさんの件が原因のようだ」

カヤ 「・・・ヒデヨシ・・馬鹿ね」

芳村 「だから私は彼と約束した。私も白鳩と戦う、だから一人で死にに行くような真似はやめなさいと」

トーカ「店長・・・それって」

芳村 「いや、戦うといっても直接的に白鳩を攻撃することはしない。そんなことをすれば20区の喰種達の暮らしが脅かされるからね」

ロマ 「じゃあどうするんですか?ロマ、怖いのは嫌ですよ」

芳村 「以前リョーコさんを救出するために我々が接触した喰種集団を覚えているかい?」

カヤ 「まさか“アオギリの樹”ですか・・・しかしあの中には」

芳村 「ああ・・分かっている。彼らはどうやら白鳩と戦うつもりらしい。私は彼らを応援することで白鳩と戦おうと思う」

古間 「応援というと?」

芳村 「情報を集め、提供する」

トーカ「店長・・でも・・・“アオギリ”は好戦的な喰種集団です」

芳村 「ああ。もし戦力としての協力を求められたらその時は私が行く。それが最も被害が少なくて済むだろう」

トーカ「・・・・でも!」

芳村 「・・・トーカちゃん、アヤト君は現在“アオギリ”に居るらしい」

トーカ「!!」



655:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:02:05.50 ID:oCvvlDpo0

トーカ「・・・やっぱり・・・あのバカ」

芳村 「知っていたのかい?」

トーカ「リョーコさんを救出に行ったとき会いました」

芳村 「うん、そうか・・・・実は先日“アオギリ”のメンバーがうちに来た。みんなが居ないときにね」


ロマ 「・・・リョーコさんって誰?!ちんぷんかんぷんなんですがぁ・・」
カヤ 「あとで説明してやるから今は黙って聞いてなさい」
ロマ 「はいぃ・・」


芳村 「で、その彼は私のことも・・・エトのことも知ったうえで私に協力を依頼してきた」

トーカ「・・・エト?」

古間 「・・・芳村さん」

芳村 「ああ、いいんだ」

古間 「そうですか・・・・芳村さんのお子さんだよ、トーカちゃん」

トーカ「えっ?!」

芳村 「子供・・・と言っても向こうは私を親とは思っていないだろう・・・トーカちゃんもロマくんも、このことはここだけの話にしてほしい」

トーカ「・・・はい」
ロマ 「は・・はい」



656:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:03:06.51 ID:oCvvlDpo0

芳村 「彼は・・・彼自身も白鳩に狙われている喰種で、通称“眼鏡”と呼ばれているそうだ」

トーカ「・・・眼鏡・・・かけてるんですか?」

芳村 「いや、かけていなかった」

トーカ「じゃあなぜ」

芳村 「それは詳しくは知らないが・・」

トーカ「?」

芳村 「とにかく私は彼を通して“アオギリ”に情報提供を行うことにした」

カヤ 「・・・それで私たちも何かをした方がいいですか?」

芳村 「いや・・危険なことはせず、今までどおり生活してくれて構わない」

古間 「おや、そうですか?ついに“魔猿”の出番かと思ったんですが」

芳村 「ただ、もしCCGのことなどで知っていることがあったら私に教えてくれ。そして永近君を見かけることがあったら無茶をしないように言ってやってほしい」

トーカ「・・・わかりました」

芳村 「それと・・・“眼鏡”と呼ばれている喰種についてもし情報を得ることがあったら教えてほしい」

トーカ・ロマ「?」

芳村 「“眼鏡”は・・最近“アオギリ”に入った喰種らしい・・だから素性もはっきりしていない」

カヤ 「・・・もしかして店長・・・そいつってエトさんと・・」

芳村 「」ギンッ

カヤ 「・・何でもありません」



657:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:03:36.74 ID:oCvvlDpo0

・・・

ロマ 「ええーーっ?!そんなことがあったんですかぁー?!永近先輩、男ですねぇ・・・」

古間 「ああ、彼は男の中の男さ・・・僕のことを兄のように慕っていたしね」

ロマ 「そうなんですかー?古間先輩も古間先輩もすごい人なんですねー!」

カヤ 「エロ猿余計な事言うな。ロマもこいつのいう事真に受けないでいいのよ」

ロマ 「・・・でも永近先輩がそのリョーコさんて人のために必死になったって言うのはホントなんですよねぇ?」

カヤ 「そうね・・・ヒデヨシは・・本当に仲間思いの奴よ。ただ少し純粋すぎるだけ」

ロマ 「必死になってる永近先輩もっと見たいなぁ・・ところで“眼鏡”さんって知ってる人ですか?」

カヤ 「え?」

ロマ 「入見先輩、なんか最後店長と話してましたよね?」

カヤ 「・・・それは知らなくていい事よ」

ロマ 「?」



ヨモ 「・・・」

芳村 「ヨモ君・・聞いていたね?」

ヨモ 「・・はい・・・リゼはどうします?」

芳村 「彼らがどう動くか見てから決めよう。しばらくは君にお願いしていいかな?」

ヨモ 「分かりました」



658:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:04:08.62 ID:oCvvlDpo0

ウタ 「・・・」

カネキ「ウタさーん」

ウタ 「・・・」

カネキ「ダメだ、完全に潰れてしまった・・・しょうがない僕も帰るかな。とりあえずウタさんは奥の部屋のベッドに寝かせてあげよう」

ウタ 「・・・」


ヴー ヴー
カネキ「ん?メールがいっぱい入ってる・・・」


▶メール『カネキ君、もう家出ましたか?』

▶メール『ちゃんヒナに家を出たことは確認しました。メールに気付いたら連絡してください』

▶メール『カネキ君、君が来ないとミーティングが始められません。早く来てください』

▶メール『カネキ君、もしかして事故とかに遭いました?』

▶不在着信1件

▶不在着信1件

▶不在着信1件

▶LINE『ヤモリさんにアド聞きました。気づいたら連絡して』

▶LINE『今日はミーティング無しになりました。ウチに帰ってきてください』

▶メール『もしかして白鳩にやられたのかと思ってちゃんヒナに探知してもらいました。14区に居るようですが何してるんですか?』

▶不在着信1件

▶メール『ちゃんヒナ寝ました』

▶メール『もう怒ってないですから帰ってきてください』

▶不在着信1件

▶不在着信1件



カネキ「・・・・やっべぇ・・完全に忘れてた」



659:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:05:22.15 ID:oCvvlDpo0

――――――――――20区、カネキのアパート

ガチャ
カネキ「た・・ただいま」

嘉納 「かっ・・・カネキ君!」

バンジョー「ケンさん!」

カネキ「や・・やあ皆さん。仲良くしてました?」

バンジョー「あ・・ああ。なんていうかあの人間、可哀想だぜ・・・喰種の中に人間一人って・・・まあ俺たちは食ったりしないけどよ」

カネキ「ああ・・そういえばそうですね」

嘉納 「カネキ君・・・私はおそらくCCGから目を付けられて自分の病院に出勤することもできん。そういう意味で君が匿ってくれることには感謝している・・・しかし・・・彼らが安全であると分かっていても・・・血圧が・・」

カネキ「うーん・・ワンルームですからねぇ・・」

コウト「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい!」

カネキ「あ、コウト君。どう?調子は」

コウト「うん。最近は一日平均で1~2万で安定してきたよ!」

カネキ「よし、やっぱり君はデイトレの才能あるね。くれぐれも日経と東証以外に手を出さないようにね」

コウト「うん!ちゃんと言われた通りストップロスを9000円にして利益2万出た時点で止めてるよ」

カネキ「よしいいね。決めた以上に欲を出さないことがデイトレの秘訣だからね」

バンジョー「ケンさん・・本当にありがとうな。コウトにこれを教えてくれたおかげで俺達とりあえず大丈夫そうだ」

カネキ「ええ、ケイさんとコウト君は大丈夫でしょうね。それ以外の方は順次考えていきますから」

バンジョー「本当、すまねぇ」



660:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:05:56.93 ID:oCvvlDpo0

バンジョー「ところで今日はどうしたんだ?」

カネキ「・・・・ちょっと・・ね」

バンジョー「?」

カネキ「・・・女性に謝罪の意味を込めたプレゼントするとしたら・・・何がいいと思う?」

バンジョー「・・・へ?」

カネキ「実は・・・まあなんというか約束をすっぽかしてね」

バンジョー「いや・・よく分かんねぇがやっぱり新鮮な肉じゃないすか?」

嘉納 「」びくっ

ジロ 「もう、だからダメなんですよバンジョーさんは」

バンジョー「そうか?」

イチミ「だからリゼさんに何度も殺されかけたんですよ」

バンジョー「そー・・それを言うなよ」

サンテ「ここは女性の意見を取り入れるべきですよ」

バンジョー「あ・・ああ。それもそうだな・・・ジロ、どう思う?」

ジロ 「えっと・・・ケンさんはその人にとりあえず謝りました?」

カネキ「い・・いやまだ謝ってないよ」

ジロ 「あちゃー」



661:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:06:30.23 ID:oCvvlDpo0

ジロ 「ダメですよ、まずは謝らなきゃ」

カネキ「うーん・・(約束すっぽかしてバーでワイン飲んでたなんて言ったら)たぶん火に油を注ぐことになると思うんだけどなぁ・・」

ジロ 「まぁ・・そういう場合もあるかもしれないけど・・・で、その人はケンさんの彼女さん?」

カネキ「え・・違うけど?」

ジロ 「えーなんだ違うのかー・・・で、どんな人なの?」

カネキ「えっとね・・眼鏡かけてておっぱいは小ぶりかな」

ジロ 「ちょっ!//」
イチミ「なっ!!」
サンテ「ケンさん・・・なんでおっぱいの話になるんですか!!」

カネキ「あ・・いやその印象が強すぎて。体型はロリ体型だよ・・・・あれ?」

バンジョー「ケンさんは・・・相変わらず俺には理解できない世界にいるぜ・・」



~♪

カネキ「ん?」

嘉納 「私のケータイだ」

カネキ「あ・そうですか(着信音ももクロかよ)」

嘉納 「・・・カネキ君」

カネキ「?」

嘉納 「クロから連絡だ」

カネキ「ん?ああ先生が手術しようとした」

嘉納 「・・メールの文面だけではよく分からないが私に会いたいらしい」

カネキ「あ、そういえば僕も言づけ頼まれてるんでした、よかったら僕も同席していいですか?」

嘉納 「ああ・・しかし私の研究所は君が破壊しつくしたし、CCGに見つかると厄介だ・・」

カネキ「いっそここに呼んだらどうです?」

嘉納 「いいのかね?」

カネキ「確かシロクロさんてCCGでしたよね?一応罠の可能性も考えて一旦僕が外で会って連れてきます」

嘉納 「そうか・・助かるよ」



662:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:07:14.84 ID:oCvvlDpo0

――――――――――20区、駅前のPR●NTO

クロ 「大丈夫?」

シロ 「大丈夫だよ。もうほとんど完治してるし」


カネキ「・・・あれだな・・・周りにスーツケースを持ってる奴はいなそうだな・・よし」

カネキ「・・・こんにちは。安久さんですか?」

クロ 「・・・ハイ」
シロ 「あなたが先生の言っていた“K”さんですか?」

カネキ「うん。僕はケン。先生の友達です」

シロ・クロ「「・・・」」

カネキ「先生はCCGに追われているため僕が匿っています。何人かの喰種と一緒に」

シロ・クロ「「・・・え?」」

カネキ「争いを好まずに平和に生きたいと思ってる人たちです。先生が“作った”人ではないですよ」

シロ・クロ「「・・・あなたは・・・知ってるんですね」」

カネキ「はい。知ってますよ。ヒデ・・永近英良のことも」

シロ・クロ「「!!」」

カネキ「彼に言づけを預かってます」

シロ・クロ「「・・・・彼はなんて」」

カネキ「・・・ヒデは・・アナタ達に謝っておいてくれって」

シロ・クロ「「・・・お兄ちゃん」」

カネキ(あれ・・この子たち妹属性?)

カネキ「とりあえず行きましょうか」



663:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:09:00.23 ID:oCvvlDpo0

カネキ「・・・ここです」

シロ・クロ「「普通のアパートですね」」

カネキ「ええ」

ガチャ
バンジョー「あ、お帰り」

嘉納 「クロ、シロ!」

シロ・クロ「「・・・・先生(・・・とたくさんの喰種?)」」


・・・

シロ・クロ「「・・・それじゃあ先生もヒデお兄ちゃんの事知らないんだ」」

嘉納 「ああ、すまないね」

シロ・クロ「「・・・」」

カネキ「あの、安久さん」

シロ・クロ「「はい」」

カネキ「さっきの話本当?ヒデがCCGを襲撃したって」

シロ・クロ「「ハイ・・私たちも戦いました。間違いありません」」

カネキ「そっか・・うーん・・最近メールも返信してこないと思ったらそんなことになってたのか」

シロ・クロ「「・・・ケンさん・・アナタは“喰種”なんですか?」」

カネキ「うん、そうだよ」

シロ・クロ「「・・・あなたも、人間を殺したりしない喰種なんですか?」」

カネキ「え?いやだって、殺したらダメでしょ。犯罪だよ、犯罪」

シロ・クロ「「・・・・」」



664:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:09:39.41 ID:oCvvlDpo0

シロ・クロ「「あの、お願いがあります」」

カネキ「?」

シロ 「もし今後ヒデお兄ちゃんに会うことがあったら、私たちが会いたがっていたと伝えてください」
クロ 「私たちは・・出来ることならあなたを殺したくない・・だからこれ以上CCGを襲わないでほしいって伝えたいんです」

カネキ「ハイ、わかりました」

シロ・クロ「「ありがとう」」

カネキ「・・・でも、条件があります」

シロ・クロ「「え?」」

カネキ「僕、嘉納先生がCCGから持ち出した資料とやらを見させてもらいました。それとあなた達が喰種化手術を受けようとして、ヒデに止められその後CCGに入ったことも聞いてます」

シロ・クロ「「・・・」」

カネキ「CCGは人間を喰種化し、それを殺して製剤等を作っている。これはどうやら間違いなさそうですね・・コクリアの中やスフィンクスから証拠も見つけましたし」

シロ・クロ「「?!なぜあなたがそんな事を?!」」

カネキ「安久さん達がそれを知っているのにCCGに入った理由は復讐ですか?」

シロ・クロ「「・・・そうです」」

カネキ「CCGの正体を白日の下にさらすことがあなた達の目的なら、それは僕の目的と重なると思うんです・・・協力してもらえませんか?」

シロ・クロ「「・・・あなたは・・一体何者ですか?」」

カネキ「アルバイターです」

シロ・クロ「「???」」



665:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:10:18.99 ID:oCvvlDpo0

カネキ「・・・じゃあまた連絡します。僕は行くとこがあるので用事がすんだら勝手に帰って下さい」

シロ・クロ「「はい、ありがとう。ケンさん」」

カネキ「嘉納先生」

嘉納 「ん?なんだい?」

カネキ「あの二人にも僕の正体はナイショで」

嘉納 「・・・わかった」

カネキ「じゃあみんなケンカしないでね」

ガチャ


カネキ「さて・・・行くか」


――――――――――23区“アオギリの樹”アジト

カネキ「タタラさん」

タタラ「ケン・・その・・エトは帰ったぞ」

カネキ「知ってます・・・エト怒ってました?」

タタラ「いや・・・怒っているというよりソワソワしてた」

カネキ「・・・そうですか」

タタラ「その・・・帰ってやった方がいいんじゃないか?」

カネキ「やっぱりそう思います?」

タタラ「ああ・・・その・・・なんだ・・・・・付き合っているのか?」

カネキ「え?エトと?・・・いや違いますけど」

タタラ「む・・・やっぱりそうか」

カネキ「やっぱりって何ですか」

タタラ「エトにも同じこと聞いたら、同じこと言われたんでな」



666:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:11:07.57 ID:oCvvlDpo0

カネキ「カマかけたな」

タタラ「ハハハ・・だってイイ感じじゃないか」

カネキ「そんな事無いですよ」

タタラ「怪しい奴は皆そういうんだ」

カネキ「なんじゃそれは」

タタラ「・・・でも、好きなんだろう?」

カネキ「だーかーらー!」

タタラ「そもそも初めから怪しいと思って居たんだ。だって同じ家に帰ってるだろう、お前たち」

カネキ「いや、もう一人居ますよ。今は一時的に三人暮らしです。ていうか時々泊まりに行くだけです」

タタラ「エトの親か?」

カネキ「なんで同居から離れないんだっつ!!」

タタラ「くっくっく」

カネキ「子供ですよ」

タタラ「ええ?!もう子供いるの?!!」

カネキ「あーもう!そういう事じゃなくて!!」



667:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:12:20.30 ID:oCvvlDpo0

カネキ「とにかく、エトにも迷惑ですし。やめてくださいよそういう話」

タタラ「む・・そうか?あまり迷惑そうには見えないがな」

カネキ「もう・・他の人に言ってないでしょうね」

タタラ「ああ。もちろんだ。俺の口は堅い」

カネキ「ホント、お願いしますよ」

タタラ「だがもし、そういう事になったら教えてくれよ」

カネキ「・・分かりましたよ」

タタラ「男同士の約束だぞ」

カネキ「分かりましたよ・・全く・・なんでタタラさんと恋バナしなきゃいけないんだ」

タタラ「いいじゃないか、恋バナ。俺は好きだぞ」


***


カネキ「・・・えっと、あ、居た」

アヤト「・・・」

カネキ「アーヤート君!」

アヤト「うひゃああ!ケ・・ケンさん!!」

カネキ「ゴメンゴメン驚いた?」

アヤト「い・・いえ・・・あのッ!俺ケンさんに聞きたいことがっ!」



668:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/22(日) 18:13:05.66 ID:oCvvlDpo0

カネキ「あ、丁度僕もアヤト君に用事があったんだ」

アヤト「え・・・あ・・先にどうぞ」

カネキ「実はこの前偶々コーヒー飲みたくなって“あんていく”行ったんだ」

アヤト「」びくっ

カネキ「そしたらさ、そこの店長と仲良くなってさー」

アヤト「て・・店長っすか(芳村のジジイか・・)」

カネキ「二階で話してたんだけど、話が弾んじゃってさー・・帰るときよく確認しなかった僕が悪いんだけど、間違えて置いてあったハンカチを持って帰ってきちゃったんだよねー」
ぴらっ

アヤト「え・・・?」

カネキ「これさ、“董香”って刺繍してあるしたぶんトーカちゃんのだよね」

アヤト「じゃ・・・ないっすかね」

カネキ「悪いんだけどコレ、アヤト君から返してくれないかなぁ?」

アヤト「・・・へ?」

カネキ「いや、なんか面識の薄い僕が持って帰ってきちゃったってなるとなんかね・・だから間違えて持ってきちゃったって事秘密にして返してくれない?頼むよ」

アヤト「・・・そ・・・そうっすね・・いいですよ・・返しときます」
どっくんどっくんどっくん・・

カネキ「ありがとう!助かるよ」
ぽんぽん
アヤト「い、いえ。大丈夫っす」

カネキ「あ、それでアヤト君の用事って?」

アヤト「あ・・・えっと忘れちゃったんでまた今度にします」

カネキ「そう?じゃあまたね」

アヤト「・・ハイ」



・・・

カネキ「盗聴器設置完了・・・!」ニヤァ



684:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:25:02.60 ID:F5/Z5TRA0

#031 [終了]


――――――――――20区“あんていく”

ロマ 「てんちょー」

芳村 「ん?どうしたんだい、ロマちゃん」

ロマ 「・・・私、すごいこと聞いちゃったんです」

芳村 「?」

ロマ 「この前店長が言ってた“眼鏡”さんて人のことなんですけどぉ・・」

芳村 「彼がどうかしたのかい?」

ロマ 「“眼鏡”さんて・・白鳩からは“変態眼鏡”って呼ばれてるみたいですよ」

芳村 「・・・どういうことだい?」

ロマ 「店長が居ないときお客さんから聞いたんですけど・・・なんでも戦うとき・・・その・・・下半身を・・・その・・・・出したまま戦うことで有名とか・・・」

芳村 「・・・・本当かい?」

ロマ 「・・20区のCCGの前の掲示板にも書いてありましたよ」

芳村 「・・・」

ロマ 「でもって・・・すごく言いにくいんですが・・・“アオギリ”のエトさんと・・・その・・・付き合ってるらしいです」

芳村 「・・・・・」ピキィ!!


ロマ 「ひぃぃぃ!!」
 
古間 「芳村さん!気持ちは分かるけどおちつえぶしッツ!!」

芳村 「・・・ロマちゃん・・・貴重な情報をありがとう・・・」

ロマ 「は・・・はひ・・」


芳村 「・・・カヤくん」

カヤ 「は・・・はい」

芳村 「ヨモ君を呼んでくれ」

カヤ 「えっと・・」

芳村 「早急にだ」

カヤ 「・・はい」



685:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:25:35.49 ID:F5/Z5TRA0

店員 「ありがとうございましたぁ!」

カネキ「・・・うーん・・これでいいかなぁ・・まあもう買っちゃったし。とりあえず行こう」

ガチャ
カネキ「・・・おはようございます」

高槻 「!!!」

カネキ「あ・・・スイマセン昨日は」

高槻 「カネキ君」

カネキ「せ・・先生」

高槻 「昨日はごめんね」

カネキ「・・・え」

高槻 「ちゃんヒナのことで私も頭に血が上ってました。カネキ君のことだからまたどこかで悪いものでも食べて新しい性癖に目覚めてしまったんでしょう。でも昨日のアレは犯罪ですし、人としてどうかと思うのでやめた方がいいです」

カネキ「・・えっと」

高槻 「メールもすみませんでした。いっぱいしてしまって。きっと君のことだから独自に取材をしたり友達と会っていたんですよね。でも今度はできれば前もってメールしてほしいです。君ももうCCGでは有名なんですから心配ですし」

カネキ「・・・」

高槻 「いままで色々とプライベートを縛ってしまってごめんね。君は大学生ですし友達とかと遊んだり、たまには家族に顔を出さなければいけませんよね。でももしよかったらこれからも少しはウチに来てください。やはり君が居ると私の仕事も捗りますし、ちゃんヒナも・・・」

カネキ「先生」

高槻 「・・え?」

カネキ「心配かけてすみませんでした。昨日は色々と取材をしているうちに遅くなってしまい、深夜にやっとアジトに行ったんですが遅すぎたのでそのままアジトで寝ました」

高槻 「そ・・そうだったんだ」

カネキ「コレ、先生に心配をかけたお詫びです」

高槻 「え?」



686:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:26:05.54 ID:F5/Z5TRA0

高槻 「開けて・・いい?」

カネキ「ええ、もちろん」

ごそごそ
高槻 「・・・スカーフ?」

カネキ「先生って“エト”の時スカーフしてるでしょ?いっつも同じ柄だからたまには違うのもと思って」

高槻 「・・・カネキ君・・ありがとう。大事に使います」
ぎゅっ

カネキ「あはは・・大袈裟ですよ」

カネキ(あぶねえええ・・何とか危機は脱した・・・!!とりあえず飲んでたことは内緒の方向で行こう・・取材は本当だしな)

ヒナミ「・・・ん・・・・・あれお兄ちゃん帰って・・!」

ヒナミ(・・・先生がお兄ちゃんに抱き付いてる・・・!)


高槻 「私は朝ご飯作ります。まだでしょ?」

カネキ「うん、ありがとうございます。ちょっとパソコン借りていいですか?」

高槻 「ウン、いいよ。それと、ちゃんヒナを起こしてください」

カネキ「了解です」



・・・

カネキ「・・・よし。iP●dに音源落とせたぞ・・クックック・・」

カネキ「あ・ヒナミちゃん起こさなきゃ」



687:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:26:39.32 ID:F5/Z5TRA0

カネキ「・・・」

寝室には無垢に眠る少女の姿があった。

その枕元に近づくと、少女が静かに立てる寝息が僕の鼓膜を震わせる。

僕はそっと彼女の頬に指先を伸ばす。

頬の柔肉が僕の気持ちを逆立てる。

ごくり・・・

僕の手が掛け布団にかかる・・その瞬間。


パチリ
ヒナミ「・・・」

カネキ「!!ヒナミ・・・ちゃん」

ヒナミ「お兄ちゃんの・・・ウソつき」

カネキ「・・・え?」

ヒナミ「昨日は・・ヒナミに本読んでくれるって言ったのに」

カネキ「・・そうだったね。ゴメン。忙しくて帰ってこられなかったんだ」

ヒナミ「むー・・・」

カネキ「本当にごめんね・・・それでねお詫びにと思ってこれ買ってきたんだ」

ヒナミ「え?・・これは?」

カネキ「携帯電話だよ。プリペイド式だからいくらでも使えるわけじゃないけど。今回みたいなときにちゃんとヒナミちゃんに連絡できるように」

ヒナミ「・・・これ貰っていいの?」

カネキ「うん、もちろん・・・でも先生には内緒だよ、一応」



688:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:27:12.53 ID:F5/Z5TRA0

カネキ「これで許してくれないかな?」

ヒナミ「・・・ダメ」

カネキ「え?」

ヒナミ「さっき・・先生にしてたみたいに・・・ヒナミのことも抱きしめてくれないと許してあげない//」

カネキ「み・・見てたの?・・・しょ・・しょうがないなぁ」

ぎゅっ

ヒナミ「・・・えへへ・・・お兄ちゃん・・///」


ダメだ。

マズイ。

ヒナミちゃんのにおいがッ

キミにこんなことされたら・・

僕はッ!!

もうッツ!!!


ガラガラ
高槻 「二人とも朝ご飯・・・・」

高槻 「・・・」

カネキ「・・・」

ヒナミ「・・・♡」



689:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:27:48.57 ID:F5/Z5TRA0

カネキ「・・・ごちそうさま」

ヒナミ「ごちそうさま」

高槻 「ごちそうさまです」


ヒナミ「お兄ちゃん、一緒に図書館行かない?」

高槻 「ダメです。今日はカネキ君は私とミーティングに行くので」

カネキ「えっと・・」

高槻 「・・・」

カネキ「ミーティング行きます」

ヒナミ「そっか・・残念」

カネキ「ごめんね、また今度、必ず行くから」

高槻 「・・・」

高槻 「ミーティングは午後からなので、午前中はバイトをお願いします」

カネキ「ハイ」

・・・

高槻 「・・・次回作のプロットです。カネキ君の意見をお願いします」

カネキ「先生・・・その、さっきのは先生の誤解です」

高槻 「誤解?何のことですか?別に私は何も言ってませんが」

カネキ「じゃあなんでさっきから赫眼出しっぱなしなんですか」

高槻 「・・・寝不足です」

カネキ「嘘だッ」

高槻 「寝不足は本当です・・・君のことが心配で昨日は碌に寝ていません」

カネキ(・・・確かに目の下のクマがいつもより濃いなぁ)



690:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:28:25.13 ID:F5/Z5TRA0

カネキ「昨日のことは本当にスイマセンでした。今後は必ず事前にメールしますので」

高槻 「ウン・・・ゼッタイだよ?」

カネキ「・・はい。で、プロットでしたね」

高槻 「ウン。お願いします」

カネキ「えっと・・・・先生なんでくっつくんですか」

高槻 「え?そうですか?別にくっついてるつもりはありませんが。ただ隣に居るだけですよ」

カネキ「・・・まあいいですけど怖いから一応赫眼仕舞ってもらえますか?」

・・・


カネキ「・・・・読み終わりました」

高槻 「どう?!」

カネキ「・・・そうですね・・いくつか質問したいこととか、意見がありますが、とりあえずミーティングの後にしません?」

高槻 「ん?・・うわもうこんな時間!さすがに二日連続ですっぽかしはマズイ!急いで行こう!!」

カネキ「ハイ」

高槻 「ちゃんヒナ、私たち出かけてきます」

ヒナミ「うん、いってらっしゃい・・・えっと・・今日は二人とも帰ってくる?」

高槻 「ちょっとどうなるか分からないので連絡します。遅くなったらちゃんと自分でご飯食べるんだよ」

ヒナミ「はーい。行ってらっしゃい」



692:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:29:06.87 ID:F5/Z5TRA0

高槻 「・・・カネキ君何聞いてるんですか?ニヤニヤしてちょっと不審な人ですよ」

カネキ「先生も聞きたいですか?」

高槻 「ウン」

カネキ「そうですね・・・じゃあアジトでアヤト君のことよく見ておいてください。その方が10倍楽しめますから」

高槻 「?」

カネキ「あ、もうアジトですね。マスクしないと」

高槻 「え・・ええ。私も顔隠します」

・・・

カネキ「あ、さっそくスカーフを」

エト 「ウン・・・だってせっかくケンが買ってくれたものだから」

カネキ「そうですか。気に入ってもらえて嬉しいです」

エト 「ウン」


タタラ「お、来たか」

エト 「お疲れサマ」
カネキ「昨日ぶりです」

タタラ「・・・同伴か」ニヤニヤ

カネキ「だからそのニヤニヤ止めい!」バシッ

タタラ「ハハハ・・痛い痛い」

エト (よく分かんないけどタタラさんにここまで全力でツッコむのって後にも先にもケンだけだろうなぁ・・・)



693:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:29:59.20 ID:F5/Z5TRA0

ヤモリ「ケン君」

カネキ「あ、ヤモリさん。お疲れ様です」

ヤモリ「ああ、お疲れ様。ケン君の顔を見ると心が落ち着くよ」

カネキ「はは・・僕もヤモリさんの穏やかな顔見ると安心します」

ヤモリ「ケン君・・・・ハグしようよ?」

カネキ「ええ、いいですよ」
ぎゅっ

エト 「???!!??」

ヤモリ「ふふ・・・やはりハグはいいね・・愛や平和を感じるね」

カネキ「ええ・・ヤモリさんこの前4区でフリーハグしてたでしょ?知り合いのマスク屋さんが見たって言ってましたよ」

ヤモリ「うん・・・はじめは皆、僕の外見を怖がって逃げていったけど、だんだんと人が集まってね。最後は性別も国籍も人種(人間と喰種的な意味)も越えた繋がりを感じることができたよ」

カネキ「そうですね。僕はヤモリさんのそういう幸せそうな顔を見られることが幸せです」

ヤモリ「はは・・・さすがケン君だ」

ナキ 「あっ!ケン母さん!!」

カネキ「もう・・ナキさんは。僕はお母さんじゃないですよ」

ナキ 「いや、ケンさんはお母さんだぜぇぇ・・俺、ケン母さんと居ると楽しくてよぉ・・・うっ・・ダメだ涙が止まらねぇ・・!」

ヤモリ「ナキに聞いたよ。昨日の夜、なかなか眠れないナキの枕元で子守唄歌ってくれたんだってね・・・ケン君の博愛は僕も見習わなきゃ」

カネキ「何言ってるんですか。ヤモリさんだって素晴らしい博愛精神を持ってるじゃないですか・・・僕の貸したマザー=テレサの伝記すごく感動してたじゃないですか」

ヤモリ「うん・・・彼女の言葉にはジーンときたよ。“愛の反対は憎しみではなく無関心です”・・僕は今まで白鳩に対して憎しみだけを抱いてた。でもそれは僕の間違いだった。彼らとの関係も愛をもって考えなければいけないね」

ナキ 「さすがだぜェ・・神兄貴ィ!!」


エト 「・・・・ケン、私ちょっと頭痛がするからミーティング始まるまであっちに居るね」

カネキ「うん。分かったよ」



694:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:30:41.06 ID:F5/Z5TRA0

カネキ「アーヤート君♡」

アヤト「」・・・ぶるぶるぶるぶる

カネキ「そんなに震えなくても大丈夫だよ」

アヤト「ケケケケケンさん・・・・おおお俺・・」

カネキ「・・・・アヤト君の気持ち分かるよ」

アヤト「・・・え?」

カネキ「僕もそうさ。美しい女性のメガネを見るとアヤト君と同じことをしたくなる」

アヤト「ケ・・ケンさん」

カネキ「アヤト君がトーカお姉ちゃんにちょっと意地悪な事言われながら手コキで抜いてもうことを想像しながら発射したのと同じように、僕も美しい女性(できればロリっ子)のメガネにぶっかける妄想でいつも抜いてるよ」

アヤト「ケンさん・・・俺・・」

カネキ「アヤト君、君は僕と同じ。ただその対象がお姉ちゃんだっただけさ・・・僕は嬉しいんだよ仲間ができて」

アヤト「ケンさん・・いや・・ケン先輩!!」

カネキ「アヤト君っ!!」
ガシッ!!


強く交わされた握手。

それはまるで桃園の誓いで義兄弟の杯を交わした英雄のそれであった。

男同士の誓いに言葉はいらない。

カネキがこの日のために買い集めた姉萌え系のエロゲをアヤトに渡したことで二人の友情は永遠のものとなったのだった。



695:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:31:54.47 ID:F5/Z5TRA0

エト 「・・・・ノロさん聞いてくれる?」

ノロ 「・・・・」

エト 「最初はさぁ・・面白そうな奴だからキープしておいて、ゆくゆくは上手くダマして仲間に引き込もうと思ってたんだぁ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「でもさぁ・・蓋を開けてみたら面白いを通り越してぶっ飛んだ奴でさぁ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「ナカマたちがどんどんケン色に染まっていくんだよねぇ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「あ、ほら見て。末端の構成員たちが最敬礼してる・・・そりゃそうだよねぇ・・リーダー代理のタタラさんに笑いながら蹴り入れてる奴に逆らう気起きないよねぇ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「実際ムチャクチャ強いし・・・まあ確かに私がずっと赫包だけを食べさせ続けてたのが原因なんだけどさぁ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「しかもアイツ、ド変態なんだよ。ノロさん11区に居たから知らないと思うけど、下半身丸出しで白鳩と戦ってさぁ・・・でっかいものブラブラさせながら高速で動きまわってんの」

ノロ 「・・・・」

エト 「いや・・・確かに比較対象が無いから本当にでっかいのかよく分かんないけどさぁ・・」

ノロ 「・・・・」

エト 「もー色々台無しだよ!私が頑張って作ったアオギリを根本から変えやがって・・・しかもこのままじゃ・・・私の心まで奪われそう・・・」

ノロ 「・・・  ・・・・」

エト 「あーあー!!今のなし!!忘れて!!・・・まあいいやミーティング始まるよ」



696:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:32:35.87 ID:F5/Z5TRA0

タタラ「・・・みんな聞いてくれ。俺たち“アオギリの樹”は次の段階に入る」

カネキ「次の段階?」

エト 「ウン、聞いてて」

タタラ「知っての通り、俺たちは力をつけ、CCGをはじめとする人間どもが作った線引きを壊すことがとりあえず現在の目標だ・・・そこでここからはさらに喰種の数を増やし、同時にCCGを内部から破壊する」

カネキ「・・・ん?」

タタラ「まず、喰種の数を増やすためにある人間が必要だ。名前は“嘉納”という医師だ。こいつは人間を喰種に変える技術を持っている。こいつが居れば効率よく喰種の数を増やすことができる。現に奴は死んだ“リゼ”の赫包を人間に移植し喰種を作った。その喰種は20区の“あんていく”に居るらしい。可能ならばそいつも手に入れる」

カネキ「・・・」

エト 「ケン、分かってると思うけど移植されたのは君の友達の方ってことになってるから」

カネキ「・・・えっと」

タタラ「次にCCGの内部破壊だが、情報によれば、奴らの中に“ピエロ”という喰種集団の内通者が居るらしい。“ピエロ”は一度CCGに壊滅させられたが“ピエロ”のリーダーがコクリアに収監されていて、先日の俺たちの襲撃の際、そいつを逃がした」

カネキ「・・・あー」

タタラ「だが、そいつはその後行方をくらましてな・・おそらく仲間たちのところに帰ったと思うが未だ感知できていない。おそらく表に出ることを嫌う奴等は俺たちの作戦を良く思わないだろう・・・だからこの作戦は奴らにばれないよう静かに遂行する」

タタラ「そしてCCGが喰種とつながっていることを人間社会に広め、弱体化したところで一気に叩く」



697:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:33:10.31 ID:F5/Z5TRA0

タタラ「以上だ。まずは皆、嘉納の奪還に動け」

喰種達「はっ!」


・・・・


エト 「・・・と言う訳でますは嘉納の奪還から始めるよ。ケンは嘉納の顔知ってるから私と一緒に来てね」

タタラ「任せたぞ、エト、ケン」

カネキ「・・・」

エト 「どうしたの?何か言いたげだけど・・・ああ君の友達のこと?大丈夫だよ無理に連れてきたりしないから。ていうかケンの知り合いってこと分かったらたぶんVIP待遇になると思うし」

カネキ「・・・エト」

エト 「ん?」

カネキ「・・とりあえずコーヒーでも飲みながら落ち着いて話そうか?」

エト 「??」



698:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/23(月) 22:33:53.19 ID:F5/Z5TRA0

――――――――――“あんていく”ではない某コーヒーショップ

高槻 「どう?ここいいでしょ?私のお気に入りなんだ」

カネキ「ええ、そうですね。ゆっくり本読めそうですし」

高槻 「でしょー?ココ、ネタだしに使うんです」

カネキ「なるほど」

高槻 「・・・で、さっきのことだけど」

カネキ「ああ、えっと・・どこから説明してらいいか」

ピリリリ・・

高槻 「ん?カネキ君電話だよ」

カネキ「あ、うん」・・・ピッ

カネキ「もしもし?」

カネキ「え?・・・・ああ・・・ふーん・・そうですかどうもありがとうございます・・・・ハイハイ。分かりました。そっちは何とかします・・・可能な限りですけど・・・はい、それじゃ」ピッ

カネキ「ふー・・・」

高槻 「??」

ヴー・・ヴー・・・

高槻 「今度はメールが」

カネキ「・・・・」ピッ

カネキ「・・・・」

カネキ「・・・・えー・・・・先ほどのタタラさんの作戦ですが、全て終了しました」

高槻 「・・はい?!」



719:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:25:57.71 ID:5GZb2SUP0

#032 [作戦]


篠原 「・・・と言う訳だから」

亜門 「・・分かりました。アキラにも伝えます」

篠原 「うん。じゃあアキラちゃんにも一応書いてもらってね」

亜門 「・・はい」


亜門 「・・・」

ピ ピ ピ・・

亜門 「・・・もしもし、安久か?」

***

亜門 「・・・安久。もう怪我はいいのか?」

シロ 「はい、完治しました」
クロ 「それで、どういったご用件でしょうか?」

亜門 「その様子だとまだ連絡が行っていなかったか」

シロ・クロ「「?」」

亜門 「・・・“隻眼の梟”の居場所が分かった。場所は20区の喫茶店だ」

シロ・クロ「「!!」」

亜門 「相手はSSS級喰種だ。規則に倣い『遺書』を書いた。アキラもだ」

シロ・クロ「「・・・私たちは・・」」

亜門 「篠原さんの話ではお前たちの参加は怪我もあるため自己判断でよいとのことだ」

シロ・クロ「「・・・行きます!!」」

亜門 「・・そう言うと思った」



720:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:26:37.94 ID:5GZb2SUP0

亜門 「“大喰い”は・・未だ感知出来ていない・・隻眼をたたけば現れる可能性が高いという事と、隻眼駆除が最優先であるという事から今回の作戦が決まった」

シロ・クロ「「・・・いつなんですか?」」

亜門 「一週間後だ・・・後の詳しい作戦や配置は黒磐特等から聞け」

シロ・クロ「「・・・はい」」


シロ 「・・・お姉ちゃん」

クロ 「・・・うん」

シロ 「・・・ついに来たね」

クロ 「・・・うん」

シロ 「お兄ちゃんは・・きっと来るね」

クロ 「うん・・・“あんていく”だからね」

シロ 「止めなきゃ」

クロ 「うん。止めなきゃ」


***

黒磐 「皆、話がある」

美郷 「ハイッ!」
シロ・クロ「「・・ハイ」」



721:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:27:21.15 ID:5GZb2SUP0

シロ 「“隻眼の梟”SSSレートか・・」

クロ 「CCGの指揮官は和修局長だってね」

シロ 「・・・うん・・・遺書、書いた?」

クロ 「うん」

シロ 「・・・」
クロ 「・・・」

シロ・クロ「「ふふ」」

シロ 「やっぱり一緒だね」
クロ 「うん。だって家族はお互い同士しか居ないもんね」

シロ・クロ「・・・」

シロ・クロ(・・・どっちかが死んだら・・その次に遺書に書くことは無いね・・・)


***


アキラ「亜門上等・・・ちょっといいか?」

亜門 「・・ああ」

アキラ「“ドウジマ”が完成したらしいな」

亜門 「ああ。お前が構成案を作ったそうだな」

アキラ「ああ・・“ドウジマ”は重過ぎる。もっと軽く、ギミックを凝らした」

亜門 「・・・軽くしたのか?」

アキラ「当り前だ。クインケの性能とは関係のないところで重くしすぎだ・・・どうせ筋トレの一環だろう?」

亜門 「・・・・いや・・これは昔、俺の同期が使っていた遺品でな・・死んでしまった同期のためにも俺は強くなろうと・・」

アキラ「・・・フン。だったらその同期とやらに申し訳ないと思わないのか?これほど重りをつけて」



722:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:27:55.36 ID:5GZb2SUP0

亜門 「・・・要件はそれだけか?」

アキラ「いや・・もう一つ。あの高槻とかいう作家が言っていた“スフィンクス”の前社長が分かった・・・黒磐特等のところの安久姉妹の父、安久七生だ。私が独自に調べた」

亜門 「・・・そうか」

アキラ「・・・驚かないのだな・・・知っていたのか?」

亜門 「いや・・・そういう訳ではない」

アキラ「・・・君は分かりやすいな」

亜門 「・・・」

アキラ「・・君が考えていることは分かっている・・・私もおそらく同じことを考えている」

亜門 「だが・・・」

アキラ「ああ。証拠はない。それに、それが事実であれば・・それは有ってはならないことだ」

亜門 「・・・アキラ。その件に関しては俺が調べる。今は隻眼の事を考えるべきだ」

アキラ「分かっている・・隻眼は母の敵、そして隻眼とつながっている大喰いは父の敵だ」

亜門 「・・ああ・・そうだな」

アキラ「だがな、君だけですべて片付けようとするな。私は君の部下で、パートナーだ」

亜門 「・・・アキラ」

アキラ「私は・・“ドウジマの持ち主”のように君を残して死んだりはしない」

亜門 「・・・・」

アキラ「・・・今回の作戦が終わったら・・君に言いたいことがある」

亜門 「?それは今じゃあだめなのか?」

アキラ「・・・ダメだ。この筋肉馬鹿が」

亜門 「?・・・筋肉をバカにするなよ」



723:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:28:52.52 ID:5GZb2SUP0

***


高槻 「ちょっと説明してもらっていいですか?」

カネキ「えーっと・・まずは嘉納先生のことですが」

高槻 「ウン」

カネキ「家に居ます」

高槻 「ゴメン、のっけから意味わかんない」

カネキ「だから、嘉納先生は僕のアパートに居ます。他に元“アオギリ”の喰種が9人いますけど」

高槻 「・・・・・・まあ・・今更なんで?とか聞きません。たぶん理解にかかる時間が無駄なような気がするので・・嘉納先生を難なくゲットできたと楽観的に考えましょう」

カネキ「あ、そうですか」

高槻 「もうなんだか慣れました」

カネキ「で・・“ピエロ”ですが、取材の結果、大体彼らが何をしてるか分かりました。ついでに逃げたって言うリーダーの居場所もほぼ判明しました」

高槻 「マジですか・・・」

カネキ「あとは先生と“アオギリ”の皆さんの協力があればCCGはたぶん壊滅しますよ」

高槻 「皆はともかく・・・私の協力ってなんですか?」

カネキ「先生の目的を正直に教えてもらえますか?」

高槻 「・・・え?」



724:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:29:28.55 ID:5GZb2SUP0

カネキ「先生のお母さんである憂奈さんはVという喰種達を追っていたんですよね?」

高槻 「ちょっと待てなぜそんなこと知ってる」

カネキ「先生が、人間・喰種・CCGの事分かる範囲で調べろって言ったじゃないですか」

高槻 「ええ・・まあ言いましたけど」

カネキ「CCGは人間を喰種に変える技術を持っています。嘉納先生はCCG在籍時にそれをやる部署に居たようですね。でもってCCGはVという喰種集団とつながっていて、どうやらVは、お互いの均衡をとるためにその事に気付いた喰種や人間を殺す役割を持っていますね。芳村店長が殺し屋さんやってた時は彼はその事を知らなかったんじゃないですかね」

高槻 「うん・・“分かる範囲”っていうかもうほぼ全部調べつくした感じだね」

カネキ「Vは仲間の喰種がCCGに狩られず食料である人間が滅びないように、CCGは適度に喰種を狩り自分たちの仕事がなくならないように、裏で協力していると考えれば、人間と喰種、どちらかの力が大きくなりすぎればその均衡は崩れます。“アオギリ”は・・と言うより先生は、喰種の数を増やしてパワーバランスを崩すことでこの状態を打開しようとしてるんじゃないですか?」

高槻 「・・・・君は有能すぎるね・・・変態すぎるのもそうだけど」

カネキ「で、この際ハッキリさせたいんですよ」

高槻 「・・・何を?」

カネキ「先生は、最終的にどうしたいんですか?」

高槻 「・・・最終的に、というのは?」

カネキ「先生は僕と同じで普通に食事できますし、作家として成功していて別にこのままでも何不自由なく暮らしていけますよね?なのに敢えてこんな面倒な事してる理由は?」

高槻 「・・・」

カネキ「・・・その理由が、憂奈さんの無念を晴らすためなら僕は協力します」

高槻 「・・・ケン」

カネキ「はい?」



725:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:30:12.83 ID:5GZb2SUP0

高槻 「知ってる?私は“隻眼の梟”。今までたくさんの人間や喰種を殺してきた。君はそんな殺人鬼に協力するの?」

カネキ「・・・そうですね。でも今までのは生きるためにしょうがなくでしょ?」

高槻 「・・・CCGを潰すとなれば、それこそ何千人、何万人という人間を殺すことになります。それでもいいんですか?」

カネキ「僕の作戦がうまくいけば、あと5~6人殺せばCCG潰せますよ」

高槻 「・・・それ、ホント?」

カネキ「まあ、もちろん先生と、アオギリの皆、それと“あんていく”が協力してくれれば」

高槻 「・・・」

カネキ「芳村店長が憂奈さんを殺したことを恨んでるのはよく分かりますが、その気持ちが解決の機会を失わせていると思いますよ」

高槻 「・・・っ!」

カネキ「憂奈さんのノートに書いてありませんでしたか?その“復讐したい”という気持ちが今の喰種と人間の関係を作ってしまっている、と」

高槻 「!!・・・君は何でもお見通しですね・・・君はこの短期間に“喰種”という存在が何なのかを突き止めてしまったんですか」

カネキ「・・・コクリアから逃がした喰種にドイツの方が居ましたよね。彼がヒントをくれましたので」

高槻 「・・・分かったよ。乗った。私はケンの作戦に乗ることにします」



726:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:31:20.12 ID:5GZb2SUP0

カネキ「じゃあ具体的な作戦を言いますね。まず“ピエロ”を叩きます」

高槻 「え?」

カネキ「“ピエロ”は人間や喰所のあらゆる組織に居て、情報を集め共有しています。なので先に潰しておかないと情報を流すなどの方法でCCGを潰す邪魔をしてきます。あるいは潰した後Vを使って僕らを潰しに来ます」

高槻 「でも・・あらゆる組織に居る奴をそれぞれ見つけて倒していくのは難しいと思うよ」

カネキ「ええ。だから、アオギリとCCGとあんていくに居る奴らだけで十分です」

高槻 「アオギリに居るの?」

カネキ「ハイ。おそらくノロさんはピエロですね」

高槻 「ええ?」

カネキ「僕が“ピエロ”だとしたら、これだけ大きな喰種集団である“アオギリ”には必ず派遣します。アタリを付けるためにとりあえず幹部の人たちとは全員と仲良くなってみたんですが、ノロさん以外はおそらくシロですね」

高槻 「え・・そのために仲良くなってたの?」

カネキ「先生が、他の喰種に“無理に”個人的な事聞くなって言ったので、まず友達になってそれからゆっくり聞き出しました」

高槻 「ウン・・なんていうか・・そのために人格が変わっちゃた人も居る気がするんだけど・・まあいいや」

カネキ「で、確証を得るためにノロさんにワナをはりました。そしたら見事に引っかかってくれたのでクロですね」

高槻 「ウーン・・実を言うとさぁ、ノロさんて喰種じゃないんだよね」

カネキ「ん?」



727:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:32:28.76 ID:5GZb2SUP0

高槻 「ノロさんて昔、4区の喰種集団から譲り受けた赫子で作ったロボットみたいなものなんだよ。だから喋らないし、簡単な指示しかできないの。目覚まし時計のアラームで行動のオンオフ切り替えしたりとかね。私とタタラさんで交代で燃料となる人間を与えてたんだけど、結構燃費悪いんだよね」

カネキ「うーん・・・だとしたらピエロのリーダーはノロさんを通してアオギリを監視してますね」

高槻 「え?」

カネキ「いくつか証拠があります。あと、今の話聞いてトリさんを殺したのってノロさんじゃないかって疑いが生じました」

高槻 「え?イトリさんて情報屋の人でしょ?死んだの??」

カネキ「ええ。レストランで食事した日の夜誰かに殺されました。あの時はまだピエロリーダーはコクリアに居たので、そいつが遠隔操作でノロさんを動かして殺したのかなと。イトリさんあの夜、僕にピエロの正体を喋りかけましたからね。それで、口封じに」

高槻 「・・・」

カネキ「ただ、気になるのはどうやってイトリさんと僕の会話を聞いたのかって事なんですよ」

高槻 「・・・ゴメンそれ私のせいかも」

カネキ「え?」

高槻 「・・・実はあの夜、君たちの後を付けて様子をうかがっていました・・・・で、その後ノロさんにその事を愚痴りました」

カネキ「いや待ってください・・何を愚痴るんですか」


――――回想――――

エト 「ノロさん聞いてよ」

ノロ 「・・・」

エト 「この前言ったケンって奴さーなんかしっかりデートしてやがんの」

ノロ 「・・・」

エト 「しかもなんか“仲間に入らない?”とか言われてるしさー!」

ノロ 「・・・」

エト 「アイツ、あれであの女の仲間に入ったらクビにして食べてやる!・・そんなに大きい胸がいいのかよ・・!」

――――回想終了――――


高槻 「・・・・////」

カネキ「なんで顔が赤くなるんですか」

高槻 「と・・とにかく人形に話しかける感覚で、あの夜のことはノロさんに言いました///」



728:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:33:17.55 ID:5GZb2SUP0

カネキ「・・まぁとにかく、それを聞いて一層ノロさんが怪しいことが分かりましたね」

高槻 「・・ウン」

カネキ「そういう訳で、ノロさんはピエロです」

高槻 「“あんていく”とCCGは?」

カネキ「協力者が居ます。情報をもらったのでおよその予想はついています」

高槻 「“あんていく”の方はともかく、CCGの内部に入り込むのは至難の業だよ」

カネキ「それも考えてあります・・・実は僕、芳村店長に“アオギリ”と“あんていく”が協力してCCGと戦うという偽情報を従業員さんに言ってもらいました」

高槻 「ん?」

カネキ「従業員の中に居るピエロはそれを良く思わないので、きっとCCGに情報を流して“あんていく”を襲撃するよう仕向けます」

高槻 「そううまくいきますか?」

カネキ「ええ。一週間後にCCGは“あんていく”に襲撃します。内通者から情報が来ましたので」

高槻 「!!」

カネキ「その混乱に乗じてピエロの主要メンバーを倒します」

高槻 「CCGは倒さないでいいの?」

カネキ「それはその次ですね」

高槻 「??」

カネキ「まずは・・・」

・・・



729:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:34:05.59 ID:5GZb2SUP0

高槻 「なるほど」

カネキ「それともう一つ」

高槻 「ん?」

カネキ「先生の次回作に関する意見ですが」

高槻 「それ、いまする話?!」

カネキ「重要です」

高槻 「はぁ・・そうですか」

カネキ「まず主人公ですが、却下です。完全に僕なので。モデルってレベルじゃなく、完全に僕なので」

高槻 「ええええ?!それってもう内容全とっかえのレベルだよ?!」

カネキ「いえ、大丈夫です。主人公は・・・」

・・・


高槻 「なるほど・・・カネキ君」

カネキ「はい?」

高槻 「なんていうか・・・君を雇って正解だったよ。実はこの作戦に近いことはいつかやろうと思ってたの。でも君のおかげでそれをやるタイミングが一気にやってきた」

カネキ「そう言ってもらえると嬉しいですね。でも喜ぶのは作戦が成功してからにしましょう」

高槻 「ウン、そうだね・・・じゃあ私はこのままここでプロットを書くよ」

カネキ「そうですか。じゃあ僕は本でも読んでます・・・・あ」

高槻 「なんです?」

カネキ「いい作業用BGMがあるんですよ・・・・!」ニヤァ



730:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/25(水) 23:34:47.25 ID:5GZb2SUP0

『はぁはぁはぁ・・・』

『トーカお姉ちゃんのにおい・・・トーカお姉ちゃんのにおい!!』

『お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!!』

『あっ・・お姉ちゃんゴメンナサイ・・許して・・ああッそんなッツ』

『ダメだよそんな事・・あッツ』

『お姉ちゃんの指が僕のをッ・・・ああッ!』

『ああっ・・お姉ちゃん・・・そんなことまでッ!!』

『あああああああああ』

『お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!!』

『ダメだよ出ちゃうよッ・・』

『お姉ちゃんの指にかかっちゃうよッ』

『ああっ・・ダメ・・ダメダメダメッ』

『出るっ・・出ます出ます出ますっ!!』

『あああああああああああん!!!』

『お姉ちゃん大好きだよぉ・・・』


『はァウッ!!!!』


高槻 「・・・・最後の悲鳴は何ですか?」

カネキ「アヤト君がいつもお姉ちゃんのこと妄想する部屋(笑)の天井にでっかい文字で『スッキリした?』って書いておいたんですよ。それに気づいた声ですね」

高槻 「鬼畜っすなぁ」



745:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 22:57:16.33 ID:y2YYMCwm0

#033 [事案]


高槻 「ただいまー」

ヒナミ「お帰りなさい・・・お兄ちゃんは?」

高槻 「旅に出ました」

ヒナミ「え?・・・えっと・・取材?」

高槻 「・・私もよくわかりません・・取材も行くけど旅に出るって言ってました」

ヒナミ「お兄ちゃん・・・大丈夫かな?」

高槻 「CCGに捕まらないかという意味では大丈夫です」

ヒナミ「え?」

高槻 「警察に捕まらないかという意味では不安です」

ヒナミ「??」

高槻 「・・・とりあえず私は後1週間で原稿をあげて出版までしなきゃいけないという超ハードスケジュールなので・・・多分ゴハンはかなり疎かになります」

ヒナミ「大丈夫!ヒナミが作るよ!お洗濯もできるから!!」

高槻 「ちゃんヒナはいいお嫁さんになりますね」

ヒナミ「えへへ」


***

カネキ「ふう・・・片道5時間もかかっちゃったな。まあいいや・・・店を探そう」



746:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 22:57:47.63 ID:y2YYMCwm0

店員 「ありがとうございました。それでは3日後に発送いたしますので」

カネキ「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」


カネキ「さて、ここでの用事も終わったし今日は観光していくか」







※福井県みまもり掲示板※ 

▶16時30分ごろ、市内の複数の公園で眼鏡をかけた10代後半から20代後半とみられる男が小学生の女児に話しかける事案が発生しました。
▶男は女児に“お菓子あげるから僕と遊ばない?”などと声をかけてきます。
▶子供たちが事件に巻き込まれないように大人たちは近所の子供を見守りましょう。
▶また、不審な人を見たら警察にご連絡をお願いします。



『不審者情報』

▶今日20時ごろ、市内の○○通りで不審な男が目撃されました。
▶男はビルの高所などから飛び降り、女性の前に突然現れ、“すみませんちょっと暑かったもので”などと喋ったのち立ち去ったとのことです。
▶男は20代くらいで黒髪、メガネをかけており、裾の長いコートを着ています。
▶なお、落下時の風圧でコートが捲れた際、下半身が全裸であったとの証言もあります。
▶同様の事件は30分の間に5件ほど起きており、警察が男の行方を追っています。




カネキ「ふー・・・だいぶふれあったなぁ。今日はもう宿行くかぁ」



747:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 22:58:39.74 ID:y2YYMCwm0

――――――――――23区“アオギリの樹”アジト

カネキ「タタラさん」

タタラ「おお、ケンか。どうした?」

カネキ「話があります」

タタラ「ん?」

カネキ「嘉納医師をゲットしました」

タタラ「何?!本当か?!」

カネキ「ええ、それと、ピエロの居場所も分かりました。CCGを崩壊させる準備も整いました」

タタラ「・・・ケン・・わが友よ。お前はもうこの“アオギリ”になくてはならない存在だ」

カネキ「タタラさん」

タタラ「ん?」

カネキ「お願いがあります」

タタラ「?」

カネキ「僕とエトでCCGとピエロを一掃します。タタラさんとそのほかのアオギリの人には援護をお願いしたいんです」

タタラ「お安い御用だ・・・CCGには俺の敵も居る」

カネキ「・・・援護に当たって条件が二つあります」

タタラ「なんだ?」

カネキ「3日後、CCGが20区にある喫茶店“あんていく”を襲撃します」

タタラ「初耳だな」

カネキ「ええ、内通者から得た情報ですが確かな情報です」



748:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 22:59:15.01 ID:y2YYMCwm0

タタラ「ではその混乱に乗じてやるのか?」

カネキ「そうですが、それに関しての条件が二つ」

タタラ「うん」

カネキ「まずアオギリが出ていくタイミングは、CCGの襲撃よりも少し遅くなる予定です」

タタラ「予定・・・?」

カネキ「具体的にはノロさんが活動を停止したら」

タタラ「??」

カネキ「襲撃のしばらく後、ノロさんが壊れます。そしたらGOです」

タタラ「・・意味がよく分からないがノロは連れて行かないという事か?」

カネキ「まあ、そうです。あとこの会話はすべてノロさんには内緒です」

タタラ「??」

カネキ「それともう一つ、ノロさんが壊れたら、“アオギリ”はCCGの司令官が居る本部部隊から最も遠いところから現れてください。ただし陽動だけでCCGを殺さない事」

タタラ「・・・それは無理だ」

カネキ「お願いします。詳しくは後で説明しますが、そうすることでCCGの完全破壊の可能性が高まります」

タタラ「・・前に言ったな。CCGには俺のかつての仲間を殺した法寺という男が居る。奴と奴の持つクインケを見た時、俺は冷静ではいられなくなるだろう」



749:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:00:24.19 ID:y2YYMCwm0

カネキ「・・・気持ちは分かります。僕も例えばエトが殺られてクインケにされたらタタラさんと同じ気持ちになると思います。でも無理を承知でお願いしてるんです」

タタラ「ケン・・・・・・・お前、やっぱエト好きだろ?」

カネキ「今はそういう話をしていません」

タタラ「・・・・ケン、お前は修学旅行というものを知っているか?」

カネキ「え?何突然・・・まあ知ってますよ。ていうか昔行きました。京都・奈良でしたね」

タタラ「枕は・・投げたか?」

カネキ「え?まくら投げですか?高校生にもなってそういう事はしませんよ」

タタラ「・・・夜、好きな子の話を言い合ったりしたか?」

カネキ「え・・・まあそういう人たちも居ましたね」

タタラ「・・・」

カネキ「・・・?」

タタラ「俺は日本に来て結構経つが、最近お前が貸してくれて読んだ“ガクエンモノ”というジャンルの小説に興味があってな」

カネキ「はぁ」

タタラ「最近思うんだ、俺は日本に来ていったい何をしていたんだと」

カネキ「いや・・まぁ」

タタラ「修学旅行に行きたい」

カネキ「はい?」



750:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:00:54.80 ID:y2YYMCwm0

タタラ「メンバーはケンとアヤトと・・ヤモリとナキも誘うか・・・・あ、シャチはダメだ。アイツは色々台無しにしそうだしな」

カネキ「・・・」

タタラ「京都・奈良・・いいじゃないか。思えば日本観光もしていなかったな。秋葉原は行ったが」

カネキ「・・・わかりました。もろもろ終わったら行きましょう。それでいいですか?」

タタラ「ちゃんと夜はまくら投げをして、電気を消したら恋バナだ」

カネキ「わかったわかった」

タタラ「チケットはもうとっておいた方がいいか?」

カネキ「気が早いですよ。その辺の手配は僕がしますから」

タタラ「なあ、木刀は本当に売っているのか?」

カネキ「・・・そういうものは浅草にもありますよ」

タタラ「何ッ?!」

カネキ「はぁ・・じゃあお願いしますよ、陽動の件」

タタラ「うむ・・行きたい寺のリストアップをしておく」

カネキ「話聞いてます?ノロさんには内緒の件よろしくお願いしますよ」

タタラ「~♪」

カネキ「おい」

タタラ「うむ、わかった」

カネキ「ちなみにアヤト君は何してます?」

タタラ「よく分からんがパソコンで何かを見ている・・呼んでくるか?」

カネキ「いえ、結構です」



751:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:01:43.45 ID:y2YYMCwm0

カネキ(一番面倒だと思ってたタタラさん説得の件が意外にすんなり終わってよかった・・さて)


ガチャ

カネキ「こんにちは」

高槻 「・・・おかえりぃ~」
ヒナミ「お兄ちゃん!」

高槻 「・・・できましたよ。清書まで終了しました」

カネキ「お疲れ様です」

高槻 「お願いです・・ちょっとだけカネキ君分を補充させてください」

カネキ「ちょっと、意味わかんないです」

高槻 「・・・こういう事です」
ぎゅー

ヒナミ「あ・・ヒナミも!!」
ぎゅー

カネキ「こらこら、興奮するだろ?」

高槻 「変な事したら食べますから」

ヒナミ「変な事?」

カネキ「」ごくり

・・・


カネキ「さて、僕の方も終わりました」

高槻 「ウン。お疲れ」

カネキ「あとは先生にやってほしいことがあります」

高槻 「もう勘弁してぇぇ・・」

カネキ「いや、文章書けってハナシではないですから」

高槻 「よかったぁ・・」

カネキ「僕はヒナミちゃんをバンジョーさん達に預けてくるので先生はその間行ってきてほしいところがあります」

高槻 「?」



752:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:03:14.99 ID:y2YYMCwm0

カネキ「ただいま」

バンジョー「ケンさん・・・て、その子は?」

カネキ「この子はヒナミちゃんと言います」

ヒナミ「こ・・こんにちは」

バンジョー(あ・・前にケンさんが言ってた両親を白鳩に殺された・・)

カネキ「皆さん聞いて下さい」

下宿人一同「?」

カネキ「僕はこれからCCGと戦ってきます。平気だとは思いますが万が一のことを考えてこの子をここで面倒見てもらいたいんです」

ヒナミ「えっ?!・・・イヤ・・お兄ちゃん、ダメッ!!」

カネキ「ヒナミちゃん、作戦がうまくいけばここに居る皆さんも、ヒナミちゃんも普通に暮らせるようになるかもしれないんだ。だから行かなくちゃいけないんだ」

ヒナミ「イヤッ・・イヤァ!!」

カネキ「バンジョーさん・・もし僕が2週間たっても帰ってこなかったら、この子を連れて逃げてください」

バンジョー「・・分かった」

ヒナミ「イタダアアア!!お兄ちゃんや先生まで死んじゃったら私ッ!!」

バンジョー「ヒナミちゃん、大丈夫さ・・ケンの強さは半端じゃねぇ・・俺達皆ケンに助けられたんだぜ」

イチミ「そうそう」

サンテ「バンジョーさんは激弱だけど、ケンさんの強さは折り紙付きだから」

バンジョー「俺が弱いこと関係ねーだろーがよぉ・・」

ジロ 「おいで、ヒナミちゃん」

ヒナミ「・・・」


カネキ「じゃあ先生、作戦通りにお願いしますね」

嘉納 「ああ、わかったよ」

カネキ「それじゃ」
ガチャン


嘉納(また喰種が増えたか・・・はぁ・・)



753:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:04:00.34 ID:y2YYMCwm0

――――――――――20区某所

芳村 「・・・芥子か」

芥子 「功善、知っているか?・・・お前の正体はもう白鳩にばれているぞ」

芳村 「・・・そうか」

芥子 「長くVに居たお前ならその意味が解るな?」

芳村 「Vか・・・懐かしいな」

芥子 「功善・・貴様も老いたな」

芳村 「・・・要件は何だ?」

芥子 「“アオギリ”に力を貸すな」

芳村 「・・・何のことかな?」

芥子 「奴らが均衡を壊すために動いていることは明白だ」

芳村 「・・・」

芥子 「そして“隻眼の梟”と呼ばれている喰種を差し出せ」

芳村 「・・知らんな。そんな喰種」

芥子 「しらばくれるな。貴様との血の繋がりは明白だ。奴の存在そのものが我々が築いた線引きを曖昧にしている」

芳村 「悪いが、何を言っているのか分からないな」

芥子 「そうか・・ならば貴様は死ぬ。貴様が守ってきたあの小さな喫茶店とともにな」

芳村 「・・・」



754:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:05:05.48 ID:y2YYMCwm0

ヨモ 「芳村さん」

芳村 「・・・ああ、分かっている。“あんていく”しばらく休業だ」

ヨモ 「・・はい」

芳村 「本当に例の件はお願いしてもいいのかね」

ヨモ 「はい・・・俺だけではないので」

芳村 「分かった・・お願いするよ」

***


芳村 「トーカちゃん」

トーカ「どうしました、店長?」

芳村 「試験、近いんだってね」

トーカ「え・・あ、ハイ」

芳村 「うん・・では今日からトーカちゃんは試験が終わるまでバイトはお休みだ」

トーカ「ええ?!」

芳村 「・・・永近君と同じ大学に行きたいんだろう?がんばりなさい」

トーカ「は・・はい//」

芳村 「大丈夫だよ。彼はきっと帰ってくる」

***


カヤ 「・・店長」
古間 「芳村さん」

芳村 「・・・うん」

カヤ 「本当に白鳩が来るんですか」

芳村 「ああ」

カヤ 「・・・そうですか」

古間 「証拠物品の処分は僕とカヤでやっておきました」

芳村 「ありがとう・・・コーヒーでも飲むかね?」

古間・カヤ「いただきます」



755:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:05:58.21 ID:y2YYMCwm0

カヤ 「・・・でも、本当にあの子が?」

芳村 「ああ」

カヤ 「・・・どうするんですか?」

芳村 「ヨモ君に頼んだ」

カヤ 「そうですか」

古間 「・・・こっちは任せて下さい。“魔猿”がついています」

芳村 「ああ、頼りにしているよ」

カヤ 「なんだか・・・明日の夜、白鳩が攻めて来るなんて信じられないですね」

芳村 「すまないね・・巻き込んでしまって」

古間 「何言ってるんですか・・俺たちは、芳村さんのおかげで今があるんです・・どこまでも着いて行きますよ」

芳村 「・・・」


芳村 (憂那・・・私は・・・)




カラン カラン


高槻 「コーヒーはありますか?」



756:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/26(木) 23:06:46.86 ID:y2YYMCwm0

カヤ 「すみません、もう閉店なんです」

芳村 「・・いや、私が煎れよう・・・座ってください」

カヤ 「?」

高槻 「ありがとうございます」

・・・


高槻 「・・私はエト。“アオギリの樹”のメンバーです。我々と協力関係にあるあなたに今回の作戦について説明をしに来ました」

カヤ・古間「!!」

芳村 「うん・・・聞こう」

・・・


高槻 「・・・と言う訳です」

芳村 「・・・そうか。分かったよ・・・確かにそれは私にしかできないね」

カヤ 「・・・私たちは本当にそれでいいんですか?」

高槻 「ええ・・・これは現在の“アオギリ”の・・・まあなんというか実質リーダーの作戦ですので」

カヤ 「?」

芳村 「・・・エト、見たところ目の下にクマができているが・・大丈夫かね?」

高槻 「・・・あなたが心配することではありません」

芳村 「・・ああ、そうだったね」

カヤ・古間「・・・」

高槻 「それでは、説明したとおりによろしくお願いします」

芳村 「ああ」

高槻 「ごちそうさま・・・・・・コーヒー、おいしかったです」


カラン カラン

芳村 「・・・」

カヤ 「・・店長、私二階の掃除してきます・・ホラ、アンタも」
古間 「あ・・・ああ。それじゃ」
ガチャン

芳村 「・・・」

芳村 「・・・ありがとう・・・エト・・カネキ君・・・・私の夢を叶えてくれて」



773:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:39:27.72 ID:eeIWEeUi0

#034 [開戦]


――――――――――24区


カネキ「なかなか気持ち悪い壁ですね」

高槻 「でしょ?」

カネキ「にしても24区は危険な喰種がいっぱいいるってハナシでしたけどさっきから誰にも会いませんね」

高槻 「そりゃそうですよ。私がそういう風に皆にお願いしたので」

カネキ「隻眼の梟は伊達じゃないですね」

高槻 「やめてくださいよ・・そう自称したわけじゃないので」

カネキ「アオギリのリーダー“隻眼の王”も先生なんでしょ?」

高槻 「違うよ・・そうだね君にも教えとかなきゃね。もうこの作戦をするってことは君と運命を共にするって事だからね」

カネキ「?」

高槻 「・・私がこの24区で中心的な存在となってしばらく経った頃、あるCCG捜査官のチームが喰種討伐に現れました」

カネキ「僕の知ってる人ですか?」

高槻 「ええ。君が戦った“有馬”です」

カネキ「?・・・ああ!あのダサい眼鏡の!!」

高槻 「・・・その認識のが先なんですね」



775:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:40:47.28 ID:eeIWEeUi0

高槻 「“有馬”は強くてね。他の捜査官は倒したけど奴は倒せなかった」

カネキ「そうですか?」

高槻 「君と戦った時は本気じゃなかったよ。奴が本気を出せるのは、仲間が居ないときだから」

カネキ「?」

高槻 「・・・とにかく、限界を超えた力を出した奴と、私は互角で決着がつかなかった」

カネキ「はあ」

高槻 「そしてお互い勝負がつかない事を悟り、私たちは秘密裏の同盟を結びました」

カネキ「ええ?じゃあ先生もCCGに内通者が居たんですか」

高槻 「まあね。ていうか関わって3か月余りで内通者を作っちゃう君の方が異常ですからね」

カネキ「まあ・・アレはタイミングと運もありましたから」

高槻 「・・・契約内容は遠い未来、CCGの闇が暴ける段階になったら協力すること。そしてそのために奴は24区担当官に志願し、他の捜査官が最深部まで到達できないように仕向ける。私は“アオギリの樹”を作りXデーに備える・・・名前の由来はアオギリの花言葉である“秘めた意志”からとってね」

カネキ「ん?じゃあやっぱり先生が“アオギリの樹”のリーダーじゃないですか」

高槻 「違うよ。作ったのは私だけど、リーダーは“隻眼の王”という“存在しない”喰種」

カネキ「うーん・・」

高槻 「・・さて、そろそろ中継地点の“ルートV14”だよ」

カネキ「中継地点?」

高槻 「有馬が居ます」

カネキ「え?!じゃあマスクしなきゃ」

高槻 「必要ないですよ。むしろマスクしてたら攻撃されますよ」

カネキ「?」



776:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:41:26.84 ID:eeIWEeUi0

高槻 「こんにちは」

有馬 「・・・ここはV14。ここから先、“喰種”は通すことはできない。お前たちは誰だ?」

高槻 「私は高槻泉。こっちは私のパートナーの金木研。人間ですよ」

有馬 「・・・そうか」

カネキ「?」

有馬 「高槻・・・やるのか?」

高槻 「ええ・・・あなたもお忘れなく」

有馬 「・・・」


・・・

高槻 「・・・では、君はここで地上に出るんですね」

カネキ「はい。先生の方はお願いします」

高槻 「ウン。任せて」

カネキ「先生・・・すみません。先生に汚れ仕事を任せてしまって」

高槻 「君が謝るなんて珍しいね。大丈夫だよ。むしろ危険なのは君の方だから」

カネキ「・・・じゃあ終わったら例の待ち合わせ場所で」

高槻 「ウン・・・死なないでよ、ケン」



777:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:42:52.84 ID:eeIWEeUi0

――――――――――20区“あんていく”前


吉時 「・・・・作戦を開始する」


「突入しますッツ」

キィィ・・

「とまれッ!!」

古間・カヤ「・・いらっしゃいませ」

「!!」



「和修局長!!喫茶店から複数の喰種がっ!!」

吉時 「梟か?」

「猿のマスクを付けた喰種と犬のマスクを付けた喰種がっ・・どちらも100以上います!!」

吉時 「・・・第2隊と第3隊で迎撃せよ」

「はっ!!」


吉時 「・・・おかしい・・梟が出ないな」


「局長!!」

吉時 「どうした?」

「猿面と犬面達が二手に分かれ分散していきます!」

吉時 「第2隊と第3隊で追撃。後方に居る第4隊に連絡し挟み撃ちにせよ」

「ハイッ!」


――――――――――20区“あんていく”前


吉時 「・・・・作戦を開始する」


「突入しますッツ」

キィィ・・

「とまれッ!!」

古間・カヤ「・・いらっしゃいませ」

「!!」



「和修局長!!喫茶店から複数の喰種がっ!!」

吉時 「梟か?」

「猿のマスクを付けた喰種と犬のマスクを付けた喰種がっ・・どちらも100以上います!!」

吉時 「・・・第2隊と第3隊で迎撃せよ」

「はっ!!」


吉時 「・・・おかしい・・梟が出ないな」


「局長!!」

吉時 「どうした?」

「猿面と犬面達が二手に分かれ分散していきます!」

吉時 「第2隊と第3隊で追撃。後方に居る第4隊に連絡し挟み撃ちにせよ」

「ハイッ!」



778:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:43:40.74 ID:eeIWEeUi0

「くそッ・・奴らすばしっこく動きやがって!!」

猿面 「ウキッ」

「食らえッ!!」

猿面 「ウキキッ!!」

「クソォ!!・・・ん?」

女性捜査官「・・・きゃあああ!!」

「なんだ?!」

女性捜査官「今・・・おしりを・・・触られました」

「??」

「きゃああ!!」
「いやっ!」
「やああああっ!!」
猿面 「ウッキッキ」

「なんだこの状況は・・・?!」

女性捜査官「奴ら・・“エロ猿”よ!!」

「“エロ猿”?!」

女性捜査官「ええ・・かつて20区を中心に各区の優秀な女性捜査官にセクハラしまくっていた『猿面』の喰種集団・・そのリーダー格が“エロ猿”」

女性捜査官「奴のせいで多くの捜査官が心に深い傷を負ったわ・・まさか奴が“隻眼”とつながっていたなん・・きゃああああああ!!エッチ!!!」

古間 「ぐへへへへ・・・・ん?」


鉢川 「よーう・・エロ猿」

古間 「・・・男に興味なし・・去れ」

鉢川 「そういう訳にもいかねぇんだよ・・俺の同期(女性)も師匠(女性)も大勢お前にセクハラされてんだよ」

・・
鉢川 「・・って居ねぇ・・」


ひゅん
古間 「ウキッツ!」
さわっ
穂木 「・・っきゃ!!」

倉元 「穂木ちゃんっ!」

穂木 「触られたの」

鉢川 「くそがあああ!!・・・ってもう居ねえ!!」



779:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:44:21.18 ID:eeIWEeUi0

「望元さんっ・・奴らすごい数ですッ!!しかも奴らのあの姿・・・」

田中丸「うろたえるなボーイたち・・・見ていなさい私の一撃を」

田中丸「・・・ハイアー」

田中丸「マーーーーーーーインドォォォ!!!!!」
ドッゴーーーーーン!!!


カヤ 「クゥゥゥゥン!!」

「馬鹿な・・効いてない?!」

田中丸「ンン・・奴らあの姿・・痛みを快楽に変えているのかねっ!!」

カヤ 「・・・へっへっへ」
シュン!!

「なっ・・一瞬で背後に?!」
カヤ 「キャイイイイイイイン♡!!」

「はっ・・はううううう!!」どぴゅっ

カヤ 「キャンキャン♡」


田中丸「悪いイヌだね・・野犬は保健所に行きなさい」

カヤ 「・・・ふふ」
バキキキキ・・・

カヤ 「そんな事言ってるアンタだって・・・・アソコが天を仰いでるじゃない」


「奴がボンテージ荒縄の犬面集団のボス・・・SSレート喰種“雌犬”か・・・奴に(社会的な意味で)殺された男性捜査官は数知れずだ・・」

カヤ 「すぐにッツ」

カヤ 「そのデカブツをイカせてあげるわッツ!!!」

田中丸「フンッ!!」



780:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:45:32.85 ID:eeIWEeUi0

――――――――――地下某所


「・・・・」
てくてく


ヨモ 「・・・どこへ行く?」

ロマ 「キャッ!!ヨモ先輩っ!!」

ヨモ 「・・・」

ロマ 「だってぇ・・CCGが攻めてきたんですよぉ・・怖いから出来るだけ遠くに逃げるんですよぉ」

ヨモ 「・・・奴ら・・CCGはなぜ“あんていく”の存在を知った?」

ロマ 「えっ?!そんなの私が分かるわけないじゃないですかーっ!!」

ヨモ 「・・芳村さんが“アオギリ”と協力関係にあるというのは・・・ウソだ」

ロマ 「・・え?」

ヨモ 「“コクリア”からSS級の“ピエロ”が逃げたタイミングで“あんていく”に現れたお前を・・ある喰種が疑っていた」

ロマ 「な・・なんですか“ピエロ”って?!」

ヨモ 「お前は芳村さんに言ったそうだな・・・“眼鏡”とエトという喰種が付き合っていると」

ロマ 「・・え?」

ヨモ 「そのような事実はない・・・“眼鏡”はその嘘を“アオギリ”のノロという喰種にだけについた・・・それをなぜお前が知る?」

ロマ 「ちょ・・ちょっと待ってくださいよー!!何言ってるか分かりませんよー!!」


ウタ 「・・・ねえ、リーダー」

ロマ 「・・・ウタ」

ウタ 「僕さ、別にどっちでもいいんだよ。“ピエロ”でも、そうじゃなくても」

ウタ 「でも」

ウタ 「僕たちのナカマのイトリさんを殺したのは、いただけないかな」

ヨモ 「・・・そういう事だ」
ズモモモモ・・

ウタ 「安心してよ。上の戦い終わったら皆イトリさんのお店に集まるんでしょ?・・・僕らもコレ終わったらそこ行くから・・・寂しくないよ?」

ロマ 「・・・」


ロマ 「くっそ・・・あの変態・・・・」



781:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 01:46:08.43 ID:eeIWEeUi0

――――――――――23区“アオギリ”アジト


ノロ 「・・・」
ずずず・・

タタラ「・・・ノロ?」

ノロ 「・・・・・」
ドロドロドロ・・・・グシャァアアア・・

タタラ「・・・ノロが・・崩れていく・・」


タタラ「ヤモリ、ナキ。行くぞ」

ヤモリ「うん。ケン君と一緒に戦うんだね」

タタラ「ああ。ケンは先に行っている・・・ケンの作戦を守るんだぞ」

ヤモリ「うん・・・さすがケン君だよ。慈愛に満ちた作戦だね・・ナキ、行くよ」

ナキ 「ハイッ神兄貴!!」


ガチャ
タタラ「・・・アヤト、合図があった」

アヤト「はァウッ!!い・・・今行きます!!」

タタラ「アヤト・・・なぜ半裸でパソコンを見ている?」

アヤト「えっと・・・その・・・暑くて!!」

タタラ「・・・そうか・・風邪をひくなよ」
ガチャン

アヤト(・・・タタラさんがピュアで助かった)



791:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:34:46.05 ID:eeIWEeUi0

#035 [分断]


“あんていく”第4隊

亜門 「・・声が近づいている」


・・キャー!

・・・うっ!


亜門 「見えた!気を引き締めろ安久ッ!!」

シロ・クロ「「ハイッ!!」」


古間 「・・おや?新手が背後に」

カヤ 「ずいぶん奥まで配備されてたのね・・」


古間 「俺は女を!」
カヤ 「私は男をッ」


亜門 「食らえッ喰種――!」

犬面 「キャンッ」

亜門 「くそ・・なんて数だ」


アキラ「ハァッ!!・・・キャッ!!」

亜門 「アキラ?!大丈夫か?!」

アキラ「よそ見をするな・・しりを触られただけだッ//」

亜門 「くそッエロ猿がッ(ハァハァ・・//)」


シロ 「・・なんでこんなに変態が多いの?」
クロ 「・・お兄ちゃんはこんな奴らと一緒に働いてたの?」



「大変だ!田中丸特等が昇天してる!!」

田中丸「ンン・・おふぅ・・///」

カヤ 「・・」ニヤッ



792:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:35:21.10 ID:eeIWEeUi0

シロ 「くそっ・・このエロ猿ども数が多すぎる!!」

クロ 「シロ!離れないで!!背中をつけていないとお尻を触られるよ!!」



古間 「・・ん?未チェックの子発見!!」ニヤァ

古間 「そォら!!」
もみっ

什造 「・・・なにしてるですか?」

古間 「・・何?!コイツ・・」

什造 「男の尻触って楽しいですかァ?」
ヒュンヒュンヒュン


ザクザクザク!!
古間 「馬鹿な・・俺様が性別を間違えるとは・・油断した!!」
ドサッ

什造 「フフ・・・さて、どうやって解体してあげましょうかねぇ?」

シロ・クロ(・・・助かった・・サンキュー玲)



カヤ 「アンタがここの親玉ね」

亜門 「・・・だったらなんだ?」

カヤ 「・・昇天させてあげるッ!!」
ヒュン!!

ガシッ!! キュルルルルルンン!!
亜門 「・・・・何をしている?」

カヤ 「ば・・バカな・・私のテクが効かない?!」

亜門 「残念だったな・・俺の発達したPC筋の前で貴様のテクニックは無意味だ!!」
ザシュウウウ!!

カヤ 「まさか・・そんなところまで鍛えているとは・・油断したわ」
ドサ



793:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:35:57.50 ID:eeIWEeUi0

カネキ「・・・あ、どうも」

芳村 「・・来たね」

カネキ「すみませんね、待たせてしまって」

芳村 「いや、君の作戦だろ?私たちはそれに従うよ」

カネキ「どうもありがとうございます・・それじゃ行きましょうか」

芳村 「ああ・・・本当に私はすぐに離脱していいんだね?」

カネキ「ええ、“第1隊”とやらを引き付けることができれば十分です。芳村さんはその後の仕事をメインでお願いしたいので」

芳村 「うん、そちらは任せてくれ」

カネキ「じゃあ、まずは芳村さんが出て行ってください。お願いします」

芳村 「ああ。・・・そうだカネキ君」

カネキ「ん?」

芳村 「・・・ありがとう」

カネキ「・・・いえ」


ガラガラガラ・・・



馬淵 「・・!新手の喰種がポイントFに出現っス!」

吉時 「・・・ん?」

芳村 「・・・」

吉時 「やっとお出ましか・・・しかしずいぶんと店から離れたところに出現したな」

吉時 「・・まあいい。第1隊、“隻眼”が出た。ポイントFへ!」



794:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:36:52.72 ID:eeIWEeUi0

芳村 「・・・奪う行為は等しく悪だ・・・」


篠原 「・・おいでなすったか」
黒磐 「・・・うむ」


芳村 「・・・まさか娘が奪われる日が来るとは思って居なかった」


宇井 「・・・先輩、何か言ってません、梟」
平子 「・・・」


芳村 「しかも噂では変態だという・・だが間違いなく彼は娘にとって必要な存在のようだ」


法寺 (・・・ずいぶんと長い独り言を言っていますね・・)


芳村 「この行き場のない気持ち・・・申し訳ないが君たちにぶつけさせてもらう・・!!」


篠原 「なんか理不尽な感じだが来るぞッッ!!」


ドドドドドドドドド・・!!

黒磐 「羽赫だ!避けろッ!!!」

ヒュン!

ズウウゥゥゥゥン・・
篠原 「負傷者はいないな・・宇井ナイスだ」

宇井 「いえ」


芳村 「・・・(あの状態から反撃をするとは)」
ザッ・・シュン!

宇井 「逃げる気か?!」

法寺 「追いましょう」


馬淵 「“梟”負傷して後方へ退避っす!」

丸手 「おお・・すげえな宇井の奴。奴がどんどん遠ざかっていく・・・ん?ヨシトキさん」

吉時 「マル・・喰種達はいずれも肉眼で追えないところまで遠ざかったようだ」

丸手 「それはすごいっすねヨシトキさん。ここはもう安全ですね」

吉時 「ああ、だがこれからここに残っている者たちで“喫茶店”の中を探索させる」



795:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:37:54.67 ID:eeIWEeUi0

芳村 「・・・」

篠原 「・・隻眼さん追いつきましたよ」

芳村 「・・・・」
ヒュン

篠原 「おっと・・・逃げてばっかりいないで戦わないとね」

芳村 「・・・いいのかね?」

篠原 「?」

芳村 「後ろを見給え」

篠原 「??・・・宇井ッ!」

宇井 「?・・・う・・うわああッ!!」

平子 「な・・宇井・・なぜ裸で・・それにその目の周りは・・?」

法寺 「・・平子君・・君もです」

平子 「・・・なっ?!法寺さんも!」

黒磐 「む・・・儂等以外・・皆・・」
篠原 「どういう事だ・・・?!」




カネキ「・・・全裸っていいものですよ」
ぶらん


篠原 「・・・変態眼鏡!!(貴様はアソコだけだから全裸ってわけじゃないだろうが!!)」



796:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:39:05.92 ID:eeIWEeUi0

「イヤッ・・服が!!」
「な・・なんで俺いつの間に裸に・・」
キャー!!
ワー!!


カネキ「僕が脱がせました。ついでにクインケとやらも壊しましたので」

篠原 「貴様・・・今度は皆に油性ペンで眼鏡の落書きを・・・ッ!」

カネキ「・・・だってその方がずっといい顔ですよ、みなさん」

黒磐 「む・・・油断した」
篠原 「ああ・・梟にすっかり気を取られていて後方の確認を怠った」

カネキ「それじゃあ行きますよ?」
ぶらんっ

篠原 「マズイッ・・・羽赫の攻撃が来る!!俺たちはアラタがあるが他の奴は全裸だ!!」
黒磐 「・・いや待て篠原」
篠原 「?」



バラバラバラバラ・・・

篠原 「・・・奴・・何かをばら撒いたぞ・・?」
ガシッ(キャッチ)
黒磐 「うむ・・これは・・飴だな」
篠原 「・・・飴?」


カネキ「僕からお菓子のプレゼントです・・もっと欲しい人は後で僕と一緒に遊びましょうね」


**

鉢川 「・・・穂木・・お前何持ってる?」

穂木 「・・・変な喰種がお菓子いっぱいくれたの・・・僕と遊ばない?って」

鉢川 「・・・誘拐犯か」

**


カネキ「あなた達・・どうですか気分は?アナタ達以外皆全裸ですよ・・・CFNMな気分ですか?あ・逆か」
ぶらんっ・・・・ぐぐぐぐぐぐ・・⤴


篠原 「変態眼鏡・・・貴様は今まで出会った喰種の中で・・一番イカれてやがるねッ!!」



797:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:40:01.91 ID:eeIWEeUi0

亜門 「・・雌犬・・貴様の戦いを見ていた・・貴様は・・・一人も物理的には殺さなかったな」

カヤ 「・・・フン」

亜門 「・・だが貴様は過去に多くの人間を殺した・・」

カヤ 「分かってるわ・・・私の負けよ・・さっさと殺しなさい」

亜門 「・・・ああ」

ヒュル ヒュル・・・ドドドドドド!!
亜門 「・・・・グッ!!新手か!!」

トーカ「・・・離れろ」

亜門 「ウサギのマスク・・貴様も喰種だな」

トーカ「・・・離れろって言ってんだろーがァァア!!!」
ドドドドドドドドドド!!!

カヤ (・・・トーカ・・なんで・・来たの)

亜門 「ああ・・・お前のような喰種ならためらわずに殺れそうだ・・アキラ援護を」

アキラ「ああ!!」



798:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:40:38.26 ID:eeIWEeUi0

・・ブス
什造 「おかしいですねー・・さっさと赫子出してくださいよォ・・もっと刺してほしいですか?失血死しますよー?」

古間 「・・・ぐ・・」

シロ・クロ「「・・・」」

什造 「・・しょうがないですね・・それじゃさような・・」

シロ・クロ「「・・・什造上!!」」

什造 「・・・ら?」
ザシュ

什造 「あれ・・・僕の右手が無いです」


ヒデ 「・・・お前にも同じ痛みを味あわせてやるよ」
ヒュン!!

什造 「・・新手ですか?・・あれ?」ドスッ・・

シロ・クロ「「什造!!下がってて!!アンタが失血死する」」

什造 「・・・う・・油断しました」
・・ドサ

ヒデ 「・・・ハハ・・びっくりだよ。ニュースで見たんだ。“あんていく”襲撃・・・もしかしてシロクロちゃんがばらしたって事・・ねーよな?」

シロ・クロ「「・・違う!!もうやめて!!」」

ヒデ 「・・・とりあえずさ、そこ退いてくんねー?」

シロ・クロ「「ダメッ!お兄ちゃん什造のこと殺すつもりでしょ?!」」

ヒデ 「当たり前じゃん・・CCGは“当たり前”に喰種を殺すんだろ?だから俺も、そういうCCGの奴を“当たり前”に殺すだけ」

シロ・クロ「「お兄ちゃん・・お願い辞めて!!カネキさんに会ってないの?コレが終われば・・全部上手くいくかもしれないのに!!」」

ヒデ 「・・・カネキが絡んでんのか・・そういや着信いっぱい入ってたっけな・・・・でもさ、そのために・・“あんていく”の皆が殺されるのはダメなんだよ」



799:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:42:13.39 ID:eeIWEeUi0

シロ・クロ「「お兄ちゃん・・・どうしても退いてくれない?」」

ヒデ 「・・ああ」

シロ・クロ「「・・・じゃあ私たちが相手になるよ・・せめて・・・私たちがカタを付ける!!」」

ヒデ 「・・・ああ」

シロクロのクインケとヒデの赫子が幾度となく交わった。
しかし躊躇いが、お互いの攻撃の手を甘くしていた。

ヒデ 「・・・なんで・・泣きながら戦ってるんだよ」

シロ・クロ「「だって・・こんな戦い・・したくなかった!!」」

ヒデ 「・・・でもしなきゃなんねーんだろ?」

シロ・クロ「「・・・お願い・・もう・・」」

ヒデ 「・・・」


・・・その瞬間。

黒い風が3人の間を通りすぎた。
紅い目をさらに血走らせながら羽赫で飛び去る喰種の風が3人を通りすぎ第4隊別班をめがけ飛んでいった。

クロの右半身を巻き込んで。


シロ 「え・・・黒奈?」

ヒデ 「ク・・クロちゃん!!」

クロ 「・・・あれ・・・?私・・どうなってるの?・・・がはっ・・!」
・・ドサ

シロ 「ク・・ロ・・・?」

ヒデ 「あ・・・ああああああああああ!!!」



800:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:43:07.31 ID:eeIWEeUi0

アキラ「・・・上等殿、トドメを頼む」

亜門 「ああ・・“ドウジマ”」
ビィィィイン

トーカ(・・・・・みんな・・お父さん・・・ゴメンなさい・・)

亜門 「ハァァッ!!」

・・・瞬間、トーカの前に黒い風が吹いた。
ザシュウウ!!

亜門・アキラ「?!」


アヤト「ガッ・・ハ・・・弱いくせに出てきてんじゃねーよ・・・クソトーカ・・」

トーカ「・・・ア・・ヤト・・」


アキラ「亜門上等!新手だ!!」

亜門 「クッ・・・食らえ!!」
ザンッ!!

ヒュン!!

アヤト「グアアアアッ!!」
ドサ

トーカ「ア・・ヤト・・・ッ!!」


トーカ(な・・んで・・・)

ヒデ 「・・・・」


アキラ「亜門上等ッ!!腕がッ!!!」

亜門 「・・・な・・」



801:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:43:42.89 ID:eeIWEeUi0

ヒデ 「・・・トーカちゃん」

トーカ「・・・ヒ・・・デ」



亜門 「・・・くっ!!」
アキラ「は・・早く止血を!!」
亜門 「すまない・・油断した・・だが・・“大喰い”は・・クッ」
アキラ「そんなこと言ってる場合ではない!私が医療班に連れていく!!」


ヒデ 「は・・ははは・・・・俺・・何してんだろ・・」

トーカ「ヒデ・・すぐに・・また奴らが来る・・・逃げて・・」

ヒデ 「コマさんもカヤさんもトーカちゃんもシロクロちゃんも・・・こんなに傷ついて・・・俺・・誰も救えてない・・・リョーコさんに言った事・・・何も守れてない・・」

トーカ「・・・ヒデ・・・」

ヒデ 「はは・・・・はははははははは・・・」


トーカ「・・・・ヒデ・・ゴメン・・私も・・何も出来なかった」
ドサッ



802:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:44:46.06 ID:eeIWEeUi0

丸手 「馬淵ィ・・どうだ勝利の様子は?」

馬淵 「第1隊・・黒磐、篠原両名を残しその他の職員全員全裸で戦闘不能・・・宇井準特等の周りにその他の隊員が集まってまッス」

丸手 「・・は?」

馬淵 「おそらく宇井サンが本当に男か確認してるんじゃないっすか?」

丸手 「そういう事言ってんじゃねぇ!!“梟”はどうなった?」

馬淵 「モニタに映ってません・・・やべぇ、篠原サンと黒磐サンが戦ってるの変態眼鏡だ・・あそこのデカさパねェ・・」

丸手 「おいおいどういう事だァァァ!!他の隊は?」

馬淵 「第2隊・・田中丸サン昇天してます・・やべぇ・・田中丸サンもパネェデケェ・・」

丸手 「おいおいおい・・やばいじゃねーか!!」

馬淵 「第3隊・・鉢川サンは大声でサルと連呼しながら対象を探してまッス・・たぶんロストしてますね・・・あッ!!2隊と3隊の間に“アオギリ”と思われる集団が出現してます。2隊と3隊の他の職員が応戦中」

馬淵 「第4隊・・亜門サン右腕損傷、手当てを受けてます・・その他の隊員は・・・やべぇ・・マジやべぇ・・!!」

丸手 「どうしたッ?!」

馬淵 「大喰いっス!!片っ端から隊員を殺してます・・・・ん?今一瞬モニタに“隻眼”っぽい奴が映ったっす」

丸手 「どっちに向かった?!」

馬淵 「北に向かってます。ここから離れていきますね」

丸手 「くそッ・・回せる隊員居ないのかッ!!」

馬淵 「どの隊も離れていて、しかもここから遠いので時間かかりそうっす・・・とりあえず第1隊のヒトたち向かわせるッす。全裸ですが怪我はないので」

丸手 「やべぇ・・・このままじゃ有馬が来るまで持たねぇ・・!!」



803:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:45:21.73 ID:eeIWEeUi0

吉時 「・・・喫茶店の中の様子はどうだ?」

無線 『・・綺麗に片付いています・・1階には誰も居ません。続けて2階に行きます』

吉時 「ああ。慎重に行け」

無線 『はい』

吉時 「・・一旦中に入ってモニタをチェックするか」

側近 「そうですね、局長」

高槻 「・・・あのー」

側近 「?!」

高槻 「な・・何ですかこの騒ぎは・・・?」

吉時 「あなたは・・住人の方ですか?」

高槻 「は・・はい。ずっと寝てて・・起きたらなんか外が騒がしいので・・」

側近 「警報が聞こえませんでした?」

高槻 「え?・・警報??」

吉時 「危なかったですね・・・我々はCCGです。この先に喰種の巣窟となっている建物があったので捜査をしていました。警報を鳴らしたのですが・・タイミングが悪かったようですね」

高槻 「ひゃっ!!それは怖いですね・・」

吉時 「民間人の安全確保は最優先だ。おい、この方を安全なとこまでお連れしろ」

側近 「はいッ」



804:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:45:55.21 ID:eeIWEeUi0

高槻 「・・・それにしてもCCGの方全然いないですね・・なんか遠くの方が騒がしいですけど、あっちに居るんですか?」

側近 「ええ。ここは作戦本部なので」

高槻 「そうですか。それは安心しました。作戦がうまくいったようで」

側近 「ん?どういうこ」
ズシャッ
側近の首「とですぅぅぅ・・」

吉時 「?!」

高槻 「油断したアンタが悪いよ」
ザシュッ!!

吉時 「バ・・バカな・・・包囲は完全だったはず・・貴様・・どこから・・」

高槻 「アンタ・・“和修”?」

吉時 「・・・!!・・・そうか・・・端から・・俺だけを・・狙っていたのか・・ぐ・」

高槻 「オヤスミ」
ザンッ


高槻 「あとはモニタルームか」



805:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/28(土) 15:46:33.80 ID:eeIWEeUi0

馬淵 「丸手さんッ!!0番隊到着しましたッス!!」

丸手 「おッ・・あぶねぇ・・間に合わないかと思ったぜ・・とりあえずヨシトキさんに伝えて・・ん?」

ドシュ
馬淵 「・・」
・・ボトリ

高槻 「モニタの方向を見たまま目をつぶり手をあげろ」

丸手 「マジかよ・・ここまで入ってきたってのか?」

高槻 「早くしろ」

丸手 「・・・くっ・・・貴様・・ここまで来たってことはヨシトキさんは・・」

高槻 「・・・お前は知っているのか?CCGの実態を」

丸手 「・・・そうか・・・だからヨシトキさんを狙ったか・・」

高槻 「・・・クインケを全て出せ」

丸手 「持ってねーよ・・あんな胸糞悪い玩具」

高槻 「・・・・・」

丸手 「はぁ・・俺もここまでか・・なあ喰種」

高槻 「・・・」

丸手 「お前・・全部知ってる奴なんだろ?・・だったら・・ちゃんと最後までこの世界の歪みを直せよ」

高槻 「・・・ウン。さよなら」

ヒュンッ
丸手 「・・・ぐ」
ドサ



817:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:24:23.69 ID:Mn+ZmX700

#036 [鯖江]


カネキ「二人とも、あのダサい眼鏡よりも遅いですよ」
ぶらん

篠原 「ぐっ・・」
黒磐 「・・・むう」

法寺(全裸)「・・・あの二人でもだめですか・・」

宇井(全裸)「さっきの接触で完全にアラタを剥がされましたね・・」

平子(全裸)「・・・まずい・・また来る」


ビリビリビリ!!
カネキ「・・これでお二人ともパンツ一枚ですね」
ぶらん

篠原(パンツ)「オニヤマダが・・欠けるとはね・・」
黒磐(パンツ)「篠原・・諦めるな!」

カネキ「いきますよ」
シュンッ!!


宇井(全裸)「ダメだッツ・・!」

篠原(パンツ)・黒磐(パンツ)「「クッ・・・ん?」」

カネキ「お二人がブリーフ派で助かりました。入れやすくて」

篠原(パンツ)「パンツに・・駄菓子が・・」
黒磐(パンツ)「・・・うむ・・コケにされとるな」

カネキ「そろそろ潮時ですかね」


法寺(全裸)「逃げる気・・ですかね?」

平子(全裸)「いや・・・間に合った」


「・・・ナルカミ」
バチバチバチィ!!



818:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:24:59.34 ID:Mn+ZmX700

ひょい
カネキ「来ましたね・・・待ってましたよ!!」
ぶらん

篠原(パンツ)「有馬ッ!!」

有馬 「・・皆さんは服を着て下がっていてください」



カネキ「眼鏡、買い替えたんですか?」

有馬 「ああ・・・お前のせいだ」

カネキ「で・・またそんなダサい眼鏡にしたんですか」

有馬 「ナルカミ」バチィ!

カネキ「おっと」ひょい
ぶらん

有馬 「・・・だったらお前のメガネはどうなんだ。マスクにはめ込んでいる伊達メガネじゃないのか?」

カネキ「ええ、これはね。ていうか僕は“掛ける”方じゃなくて“愛でる”方なので」

有馬 「・・自分で掛けない奴に、とやかく言われる筋合いはなIXA」ドオオオオオ!!

カネキ「あぶねっ!!・・フェイント掛けたな。アンフェアですよ」

有馬 「・・人の眼鏡に落書きする奴にアンフェアもくそもなIXA遠隔操作」ドオオオオオオオン!!

ひょい
カネキ「よっと・・今のは読めました」
ぶらん

有馬 「・・・変態眼鏡・・お前と無駄話をする気はない」



819:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:25:39.25 ID:Mn+ZmX700

カネキ「いや、僕はあなたに言いたいことがあります。有馬さん・・でしたっけ?そのメガネどこで買いました?」

有馬 「・・・答える義務はない」

カネキ「当ててあげましょうか?ずばりJ●NS!」

有馬 「・・だったらどうなんだ?」

カネキ「ふっふ・・流行乗っちゃいましたか・・“クールなメタルフレーム”ってヤツですかァ?それとも流行りの“エアフレーム”ですかぁwww」

有馬 「ナルカミ」バチバチィ!

ひょい
カネキ「もう・・いちいち攻撃しないでくださいよ!」
ぶらん

有馬 「自分で掛けないお前には分からないかもしれないが・・仕事で使うには軽い方がいい」

カネキ「あーダメだ・・分かってない・・全ッ然分かってない・・・よっと」
シュン!!

有馬 「あ・・お前!メガネ取ったな!!」

カネキ「ふーん・・確かに軽いですね」

有馬 「返せ!!ナルカミナルカミナルカミ!!」バチバチバチバチ!!

カネキ「全部明後日の方向に行ってますよ・・結構目悪いんですね」

有馬 「だから眼鏡かけてるんだろうが」

カネキ「・・・だったらコンタクトにすればいいんじゃないですか?」

有馬 「・・・」

カネキ「分かってますよ・・・有馬さん。あなたがそうまでして眼鏡をかける理由」



820:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:26:56.41 ID:Mn+ZmX700

有馬 「・・・」

カネキ「眼鏡が好きなんですよね?・・・僕もそうです。僕は愛でる側ですが、あなたは掛ける側として・・」

有馬 「・・・だったら返してくれ」

カネキ「返しません」

有馬 「貴様」

カネキ「返しませんが、プレゼントがあります」

有馬 「・・・?」

カネキ「フルオーダーメイドのメガネです・・よっと」
ぶらん

すちゃっ
有馬 「・・・これはっ・・!」

カネキ「折り畳み式眼鏡“トラビット”です。聖地、鯖江市まで行ってオーダーしてきました」

有馬 「・・なんという軽さと機能性・・そしてフレームの発色・・・私にくれるのか?」

カネキ「仕事忙しくてなかなか福井県までいけないでしょう?この間落書きしたお詫びも込めてです」

有馬 「・・・変態眼鏡・・・お前は・・」

カネキ「勘違いしないでほしいのは、僕は別にJ●NSが悪いとは言っていない。むしろメガネ界に革命を起こしたメーカーとして尊敬しています。ただ、それが万人に似合うという訳ではない・・・そしてあなたにはその眼鏡が似合うと思った・・それだけです」

有馬 「・・・」

カネキ「それじゃ、そろそろなので。さようなら」
シュン!!

有馬 「変態眼鏡・・・・あ!ナルカミッ!!」バチバチバチィ!!

有馬 「遠すぎる・・届かないか」



宇井 「やった・・・有馬さんが変態を追い払った!」

篠原 「・・だが・・今の俺達では奴にとっては赤ん坊と一緒だね・・何か策を考えないと」



821:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:27:39.54 ID:Mn+ZmX700

有馬 「・・・他の戦局は?」

黒磐 「うむ・・・先ほどから本部からの指示がない」

篠原 「そういえば周りも静かだね。他の班はどうなったのかな?」


アキラ「黒磐特等ッ!!!」

黒磐 「む・・真戸・・それに亜門」

篠原 「む・・ムキムキ・・・お前・・腕が!!」

亜門 「・・・スイマセン・・油断しました」


奈白 「黒磐特等!!」

黒磐 「安久・・と鈴屋か」

奈白 「玲・・什造の手当てを早くお願いします!」

黒磐 「うむ・・・・黒奈は?」

奈白 「・・・殉職しました」

黒磐 「・・・うむ・・・そうか・・・医療班はどうした」

アキラ「医療班も含め第4隊はほぼ全滅いたしました・・・突然現れた“大喰い”によって」

篠原 「・・・なんだって?!」

黒磐 「・・・とにかく本部の局長の元へ行くぞ。無線が壊れているのか全く応答がない」


***


篠原 「これは・・・・・・やられた・・本部が襲われたのか・・!!」



822:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:28:20.69 ID:Mn+ZmX700

――――20区『隻眼の梟 討伐戦』
(後日裁判所に証拠として提出された内部作戦報告書より)

[全体死亡者]
第0隊・・・死亡者なし
第1隊・・・死亡者なし
第2隊・・・死亡者なし
第3隊・・・死亡者なし
第4隊・・・死亡者87名
指揮部・・・死亡者3名

[負傷死亡者名簿]
軽傷・・真戸暁二等、丸手斎特等、安久奈白三等
重症・・亜門鋼太郎上等、鈴屋什造二等・・他多数(全て第4隊)
死亡・・馬淵活也一等、安久黒奈三等、和修吉時特等・・他多数(全て指揮部と第4隊)

[その他]
多くの女性職員がPTSDを発症。
多くの男性職員が社会的に死亡。
第1隊に属する全ての職員が衣服を破かれ、顔に油性ペンで落書きされる。

[討伐喰種]
SSS級・・なし
SS級・・エロ猿(死体確認できず)、雌犬(死体確認できず)
S級・・白ウサギ(死体確認できず)、黒ウサギ(死体確認できず)
A級・・エロ猿配下の喰種多数、雌犬配下の喰種多数
B級以下・・A級に同じ

※なお特別功労者の項目は組織改廃に伴い無効となったため省略



823:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:29:36.38 ID:Mn+ZmX700

――――――――――23区“アオギリの樹”アジト

カネキ「・・・ただいま」

エト 「ケンっ!!」
ぎゅううう

カネキ「よかった・・・エトは無事だったんだね」

エト 「ウン・・ケンも無事でよかった」

タタラ「ケン・・お前の作戦通りだ・・・・ただ・・アヤトが死んだ」

カネキ「・・・え?!」

タタラ「ケン・・お前のせいではない・・アヤトの姉が居たらしい。アヤトは姉を守るため隊列から外れ一人突進していった・・・・・くそッ!!」

カネキ「アヤト君・・・そうか、トーカちゃんが居たのか・・・ゴメン・・君を守れなかった」

タタラ「・・・アヤトの死体は持ち帰った・・ほとぼりが冷めたら墓を作ろうと思う」

カネキ「・・ええ」

ナキ 「うっ・・うっ・・アヤドォォォーー!!」

ヤモリ「・・・アヤト君・・今は静かに君の冥福を祈るよ・・僕にはそれしかできないから」


エト 「・・・アヤト君の死体はとりあえず私が処置します・・・このままじゃ腐っちゃうので」

タタラ「ああ・・・頼む」

タタラ「・・・アヤト・・・お前と一緒に修学旅行に行きたかった・・」

カネキ「・・・タタラさん」



824:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:30:11.91 ID:Mn+ZmX700

カネキ「・・・アヤト君・・君が好きだった姉萌え系のPCゲーム・・一緒に埋めてあげるからね・・トーカちゃんの私物も」

エト 「ケン・・ちょっといい?」

カネキ「あ・・エト」

エト 「・・・隣座るね」

カネキ「うん」


・・・


エト 「・・・君の立てた作戦完璧でした。指揮部に居たのは4名で君の読みよりやや少なかったですが」

カネキ「・・・ごめんなさい。エトに殺しをさせてしまって」

エト 「ううん、いいの。いつかは殺さなきゃいけない奴だった」

カネキ「・・・じゃあやっぱり“和修”が居たんですね」

エト 「ウン・・・君と“アオギリ”、それに“あんていく”が指揮部からCCGを遠ざけ、さらに派手な戦いをしてくれたおかげで、本当に一瞬で終わりました・・・まあ君がどんな戦いをしたかは聞きませんが」

カネキ「・・・後は、芳村さんが動いたのを確認して最終段階です」

エト 「・・・だね。ちゃんヒナに連絡するのはすべてが終わってからかな」



825:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:30:54.22 ID:Mn+ZmX700

エト 「あ、そうそう。お腹すいてない?」

カネキ「え?まあそういえば少し・・・あ、僕駄菓子持ってるけど食べる?」

エト 「コラ。私たちがそれを食べられるのは秘密ですよ?」

カネキ「あ、そうでした」

エト 「ここにお肉があります」

カネキ「・・ええ、どこから持ってきたんですか?」

エト 「そんなことはいいから食べなさい」

カネキ「エトは食べないの?」

エト 「私は女子なので夜9時以降の食事は控えています」

カネキ「えっと・・一応聞くけどその肉は誰の肉?」

エト 「いいから食べろ」
グイ
カネキ「もがががが!」


・・・ごっくん

カネキ「なんて強引に食べさすんですか!」

エト 「だって君が嫌がるから・・・で、どうです?」

カネキ「いつも・・・先生が家でご馳走してくれる味でした」

エト 「じゃなくて性的嗜好に変化は?」

カネキ「・・・はい?」



826:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:31:42.97 ID:Mn+ZmX700

エト 「こ・・・ここに、男性が読む雑誌があります///」

カネキ「コミックエルオー・・エトが買ってきたの?」

エト 「死ぬほど恥ずかしかったです///」

カネキ「・・でこれが何ですか?」

エト 「この本を見てどう思いますか?」
ぴらっ

カネキ(正直大好物だけど・・・あれ?)

カネキ「ぐううう・・!!」
ズググググ!!

エト (・・・やはり)


コンコン
タタラ「エト、ケン、お取込み中悪いがちょっといいか」

ガチャ
エト 「どうしました?」

タタラ「宿の件でケンに相談が・・・って赫子とか色々出てるけど大丈夫なのか?」

カネキ「ぐああああッ!!」

エト 「大丈夫です。アヤト君を失った失った悲しみを全身で表してる的なアレです。少しそっとしておいてあげてもらえませんか?」

タタラ「あ・・ああ分かった」
ガチャン


エト (聞き取り調査の結果、現在ケンはドナートを喰わされたことでロリコンになっている・・・ここでシスコン(姉)のアヤト君を喰わせれば中和されてノーマルな状態になる可能性があるッ!!)

カネキ「赫子が・・おさまらない・・・ッ!!」

エト (がんばれ、ケン!)



827:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/29(日) 12:32:23.39 ID:Mn+ZmX700

カネキ「駄目だ・・!!一旦幼女を誘拐して性的な意味で喰おう・・!!」

カネキ「・・・!!!」

カネキ「・・違うッ!!何を言ってるんだぼくはぁぁぁぁああ!!幼女じゃあお姉ちゃんになり得ないじゃあないかぁあああ!!!」

エト (がんばれ・・頑張れ、私のケン!!)

カネキ「誰か・・」
カネキ「いやだ・・」
カネキ「たすケて・・」
カネキ「こノままジゃ・・」


エト (がんばれえええええ!!)


カネキ「・・・」

エト 「・・・ケン?」

カネキ「・・・エト」

エト 「・・うん」

カネキ「駄目だよ・・この本じゃ」

エト 「・・・!!それじゃあ!!」

カネキ「年上の幼女って存在を3次元に存在させるために、僕は何ができるんだろう?」

エト 「配合失敗だああああ!!!」



859:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:42:25.47 ID:etnkFnPo0

#036 [審判]


エト 「ケン、ケータイ鳴ってますよ」

カネキ「あ、ハイ。メールです」

カネキ「・・・エト。芳村さん、動いたみたい」

エト 「もう?」

カネキ「うん。僕は急いで嘉納先生に連絡をします。エトは24区と有馬さんに連絡を」

エト 「そうだね。慌ただしいなぁ」


********


芳村 「芥子」

芥子 「・・功善よく生き残ったな」

芳村 「ああ・・仲間が守ってくれた」

ヨモ 「・・・」
猿面喰種達「・・・」
犬面喰種達「・・・」

芥子 「そいつらか・・くっくっく」

芳村 「・・・」

芥子 「だがもうあの喫茶店には帰らんだろう?」

芳村 「ああ・・戻ればまた襲撃される。仲間たちを危険な目に遭わせることはできない」

芥子 「なぁくぜえええん。もう一度チャンスをやろう。“隻眼の梟”の居場所を吐け。そうすればお前とお前の仲間たちをVに招いてやろう」

芳村 「・・・わかった。隻眼の梟は24区に居る。詳しい場所は残念ながら分からない」

芥子 「ほぅ!仲間たちには替えられないか・・クックック・・いいだろう24区には後々仲間を送る・・まあ本音を言えばお前自身に行ってもらいたいがな。お前を越える戦闘力を持った者は中々いない」

芳村 「・・・」

芥子 「では行こうか・・新たなVの仲間たち。歓迎するよ」



860:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:42:57.79 ID:etnkFnPo0

芳村 「・・懐かしいなここは」

芥子 「ずいぶんと仲間は減った」

芳村 「・・CCGがうまくやっているからだろう・・・と言うよりCCGサイドの人数が増えたという事だろう」

芥子 「相変わらず鋭い奴だ・・・まあVに身を置いていればCCGに狙われることは無い」

ヨモ 「・・・どういう事だ?」

芥子 「ふ・・貴様もこれからはVだからよく知っておけ・・V≒CCGだからな。均衡を守るという一点では我々は協力関係だ」

ヨモ 「・・・」

芳村 「なあ芥子よ」

芥子 「なんだ?」

芳村 「まさか仲間はここに居るだけか?」

芥子 「いや、24区に行った。お前の情報を聞いてな」

芳村 「相変わらず手の早い奴だ」

芥子 「クックック・・お前の気が変わっては困るからな」

芳村 「・・・と言うことは残りの構成員はここに居るもので全てか」

芥子 「ああ・・・何故だ?」

芳村 「なに・・仕事は簡単そうだなと思ってな・・・お前を除いては」

芥子 「・・・・まさか功善貴様ッ!!」

犬面 「・・・終わりました」

ヨモ 「・・・アジト内の全ての喰種は片付けた」

芥子 「貴様らッ・・・はじめからそれが目的かッ!!」
ズズズズズズ!!

芳村 「みんな下がっていなさい。こいつは私しか相手に出来ない」



861:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:43:27.45 ID:etnkFnPo0

芥子 「舐めてもらっちゃあ困るよォォ功善よォォ!!」

芳村 「舐めてなどいないさ」
ズズズズ・・・!

芥子 「喫茶店の主などという甘えた世界に身を置いたものが私を討てるかァァ?」

芳村 「・・ああ分かっているさ」
ガシッ

芥子 「なっ?!貴様?!」

芳村 「この距離で私の持ちうる全力での羽赫の攻撃を行う。同時に周りに居る私の仲間たちが私ごとお前を討つ」

芥子 「正気か?!貴様も跡形もなくなるぞ?!!」

芳村 「正気さ芥子。一緒に逝こう。旧き友よ」

芥子 「やめろォォ!貴様・・俺たちが滅んだら均衡はどうなる?!人間どもの力が強まりいずれはお前のナカマもお前の子もッ!!」

芳村 「芥子・・・それは今の世代の者たちが考えることだ。我々老人は去ろう」
キイイイイイイイイイイィィィィィィンンン!!!

芥子 「よせェェェェェェ!!!」

芳村 「ヨモ君、皆、あとは頼んだよ」



862:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:44:02.44 ID:etnkFnPo0

――――――――――1区、CCG本局

常吉 「・・・吉時・・なぜ指揮部がやられたのだ・・」

コンコン

常吉 「・・・入れ」

ガチャ

有馬 「失礼します」


常吉 「・・・今回の“隻眼の梟”討伐・・・失ったものの方が多かった」

有馬 「申し訳ございません」

常吉 「駆逐数はかなりのものだが、S級以上の喰種の死体は確認できず、肝心の“隻眼の梟”は討てなかった」

有馬 「・・・」

常吉 「有馬・・・死んでしまった吉時に代わり、新たな作戦の最高責任者にお前を任命する」

有馬 「・・・それは赫包を人間に埋め込む実験でしょうか?」

常吉 「・・・そうだ。吉時から聞いていたか?」

有馬 「いえ・・・テレビをご覧になっていませんか?」

常吉 「・・・?」

有馬 「元CCGの医療部であると名乗るものが、CCGが人間を喰種化させる人体実験を行っているということを複数の証拠とともにメディアやインターネットに発表しています」

常吉 「な・・・なんだと?」

有馬 「さらにはドイツ支局とここ日本の本局の前身組織が、最初の喰種を人間から造ったという証拠も提出されています。総議長のお父上である吉雨氏もその実験に関わったとか」

常吉 「バ・・バカな・・・!!」

有馬 「我々は国家公務員です。我々が喰種を作り出し、そしてそれを倒し続けるというマッチポンプに税金が使われていたという事実に国民の追求は逃れられません」

常吉 「なぜ・・・何故そんなことがッ!!」



863:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:44:46.89 ID:etnkFnPo0

有馬 「“V”という喰種集団が壊滅しました。どうやら喰種同士の争いのようですが」

常吉 「・・・Vまで・・ッ」

有馬 「やはりご存知でしたか・・・壊滅したVのアジトから、VとCCGの繋がりを示す証拠や通信記録が多数押収されています」

常吉 「・・終わりだ・・・儂の父がアダム・ゲッヘナーとともに作り出したシステムが・・・!」

有馬 「我々は裁かれます。多くの人間を殺し、世界を欺き続けた罪で。私はあなたをしかるべき場所へお連れするためにここに来ました。お孫さんの政氏もすでに拘束されています」

常吉 「なぜだ・・・お前もタダでは済まんぞ!!それに機密文書には実名は載っていないはずだ!」

有馬 「残念ながら、ある作家がノンフィクションと銘打って小説を出版し、その中にあなたのお名前も出ています。発売時期から考えて元CCGの告発に意図的にあわせています。人気作家であったこともあり、多くの一般人の目に触れてしまっています」

常吉 「クッ・・・・全て・・仕組まれていたのか・・・」

有馬 「・・行きましょう。和修総議長」

常吉 「・・・待て。儂にはもう一つ選択肢がある」

有馬 「・・何ですか?」

常吉 「儂とて元はSSSランク喰種討伐者だ。一人でも逃げ延びる自信はある。お前が儂を見逃してくれるならお前にもそれ相応の報酬を渡そう。望むなら儂とともに来ないか、貴将」

有馬 「それは不可能です」

常吉 「なんだと?」

有馬 「すでにこの部屋の外には他のCCG職員が待機しています」

常吉 「クッ・・!」

有馬 「それに私は・・・あなた達を許しはしないからです」

常吉 「なんだと?!・・お前を見出しCCGに籍を与えたのはこの儂だ!」

有馬 「ええ・・今日のこの日を待っていました。そのために素性を隠し危険な橋を渡り、多くの喰種を殺し、CCG特等捜査官となった。喰種を生んだ存在を滅ぼすために」

常吉 「素性・・?貴様は・・孤児だったはず」

有馬 「ええ・・両親とも亡くなりました。父親は人間に殺され、母親は喰種に殺されました」

有馬 「・・・」・・ギンッ

常吉 「・・隻眼ッ!!まさか・・貴様が均衡を崩そうとする喰収集団“アオギリの樹”の・・・」

有馬 「“隻眼の王”は存在しない。“喰種”としては・・・行きましょう。あなたは人として裁かれます」



864:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:45:24.51 ID:etnkFnPo0

それからおよそ半年が過ぎた。





――――――――――1区“Rc症候群患者管理局CMR(Commision of Management Rc-syndrome patient)”


アキラ「亜門・・課長補佐。ここに居たか」

亜門 「アキラか」

アキラ「しかし呼びなれないな。この肩書は」

亜門 「そうだな、真戸主任」

アキラ「ハハハ・・なんだ?珍しいな君が空き時間に筋トレでなく本を読んでいるなんて」

亜門 「いや、ブックカバーは10kgの特製だ」

アキラ「相変わらずだな、この筋肉馬鹿が。で、何を読んでるんだ?」

亜門 「筋肉をバカにするな・・・高槻泉の例の本を読んでるんだ」

アキラ「ああ・・私も読んだ。我々をモデルにした捜査官が出ているな。この甘党で部下の家で筋トレをする“不動捜査官”は明らかに君だな」

亜門 「やはりそう思うか」

アキラ「ああ。物語の筋書きはフィクションだが、実在する人物はbold(太字)で、モデルが居る人物はこの不動捜査官のようにイタリック体で名前が記されている・・・和修をはじめとするCCGを告発する目的で書かれたのは明らかだからな」

亜門 「・・・喰種が造られた経緯や、Vという喰種集団のことなど、細かい内容も嘉納医師の提出した証拠と一致しているな・・嘉納医師は高槻泉と面識がなかったというから、高槻は自分で取材してこれだけの内容を書いたという事だ・・全く恐れ入る」

アキラ「フフ・・そうだな。我々に取材に来た時のおちゃらけた雰囲気からは想像もできんな」

亜門 「あの一緒に来たアシスタントの青年がよっぽど有能なのかもしれんな」



865:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:46:04.09 ID:etnkFnPo0

アキラ「・・・そういえば見たか、公表されたCCGによる喰種化被害者名簿」

亜門 「・・ああ。俺の同期の名もあった」

アキラ「私の母の名もだ・・・24区で死んだとされた捜査官の多くは喰種による捕食だけでなく、その実CCGの喰種化被害者であったわけだ・・・父が生きていたらなんて言っただろうな」

亜門 「アキラは・・・良かったのか?CMRの職員となって」

アキラ「・・・確かに世間のバッシングは大きいな。CCGの裏の顔を知らなかった我々のような末端職員であっても、一般人からすれば非人道的な殺人鬼だ」

亜門 「・・・」

アキラ「だがな、CMRの喰種化被害者保護活動と、喰種による犯罪を取り締まれるのは、喰種を良く知る私たち元捜査官だけだ・・・きっと父も母もそれを望むだろう」

亜門 「そうだな。俺も同じ思いだ・・・・ただしアキラ、“喰種”は差別用語だ。ちゃんと“Rc症候群患者”と言え」

アキラ「うむ、そうだったな。長くて言いづらいが。・・・しかしそう考えるとその本は貴重だな。差別だなんだと世論が騒ぎ出す前に書かれたものだから我々になじみのある用語で書かれている」

亜門 「確かに。この本に限っては、逆に過去の事実を正確に伝えるためという理由で改定はされていないしな」

アキラ「・・・そうだ、君に重要な事を伝えるのを忘れていた」

亜門 「ん?どうした?」

アキラ「丸手局長が君を呼んでいた。午後イチで来いとのことだ」

亜門 「そうか。分かった」



866:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:46:41.43 ID:etnkFnPo0

亜門 「失礼します」

丸手 「よう、亜門。相変わらず鍛えてるか?」

亜門 「ええ、もちろんですよ。で、どうしました?」

丸手 「おぅ・・実はな、ちょっと厄介な件だ」

亜門 「?」

丸手 「・・・CCG解体以降、玩具は作られてねぇ」

亜門 「ええ、非人道的なものとして禁止されましたね」

丸手 「だから、今現在その玩具を保管してるのは、お前をはじめCMRに移籍することを望んだ捜査官だけっつー訳だ」

亜門 「・・・まさかRc症候群患者の犯罪ですか」

丸手 「・・ああ。それも飛び切り厄介な奴だ」

亜門 「患者には、国の補助でRc抑制剤の投与と幹細胞から造った肉の配布が無償で行われています・・・彼らにしてもリスクを冒して人を殺すよりも補助を受けた方が良いはず。法整備後、初期に多数みられた補助制度を知らない者の犯行であれば、説得すればよいのでは?」

丸手 「いや・・・コイツは恨みで人を殺してやがる。今まで被害者が明らかにならなかったのは、コイツがCMRに移籍しなかった元CCG職員を狙ってたからだ。それにコイツは喰・・いやRc症候群患者も多数殺して喰っている」

亜門 「それは・・・厄介ですね。赫者にでもなったりしたら・・」

丸手 「残念ながらすでに“赫者”になっている・・・だから戦闘力の高いお前に頼もうと思ってるんだよ」

亜門 「・・・そうですか。写真や名前はあるんですか?」

丸手 「本名は分からねぇ・・・だが俺たちがCCGだった頃、通称“大喰い”と呼ばれてた男だ」

亜門 「!!」



867:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:47:14.32 ID:etnkFnPo0

丸手 「大喰いは24区を根城にしてるみてぇだ。あそこはまだ隠れてるRc患者が多いからな」

亜門 「・・・24区ですか」

丸手 「今回は、大喰いの居場所特定のために『特務課』に応援を願うことになってる。第一係の入見係長に話を聞け」

亜門 「承知しました」


***


亜門 「入見係長は居ますか?」

「はい、居ますよ・・・えっと・・」


カヤ 「コラ万丈!アンタは何度言ったらちゃんとした書類を作れるの!!」

バンジョー「す・・スンマセン入見さんっ!!」

「入見さーん、管理課の亜門さん来てますよー」

カヤ 「え?・・ああゴメンね今行くわ・・・とにかく今日中にちゃんと起案立てなさいよ!!」

バンジョー「が・・頑張ります!」


カヤ 「ああ、スイマセン。亜門課長補佐、お待たせしました」

亜門 「あ・・ああ」

カヤ 「例の“大喰い”の件ですね。会議室で話しましょうか」

亜門 「ええ。お願いします」



868:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:47:43.95 ID:etnkFnPo0

『特務課』はRc症候群患者で構成された課だ。

Rc症候群患者の中には優れた五感やかつて喰種と呼ばれた者たちの内情に詳しい者も居り、今後のRc患者の保護や、犯罪捜査に役立つ可能性が高いことから組織された。

㈶Rc症候群総合研究所の技術により、現在配布されているRc細胞抑制薬はかなり効果が高く、80%の患者は服用を続けることで一般の食事をとることができるまでに回復する。

しかしこの『特務課』に在籍するということは、Rc症候群による身体能力の向上を仕事に生かす必要があるため、基本的にRc細胞抑制薬の服用はできない。

つまり在籍者は国から配布される幹細胞由来肉で空腹を満たさなければならない。

俺は、かつて喰種と呼ばれた者たちの気持ちを考えると、この『特務課』に所属する者たちを尊敬してやまない。



亜門 「・・・早速“大喰い”の件ですが、入見係長の力で居場所の特定は可能ですか?」

カヤ 「実はかなり難しいんですよ。彼・・“大喰い”は24区に出たり入ったりしているだけでなく、おそらく普段はRc患者でない一般人として振る舞っている。かつて私たちが喰種と呼ばれていたころも、稀に私でも人間なのか喰種なのか匂いを判別できない人も居ましたので、おそらく彼もそういう人物なのでしょう」

亜門 「そうですか・・・とりあえず入見係長には捜査の継続をお願いします。何かつかめたら連絡をください・・・彼とは個人的に話もしたいので」

カヤ 「分かりました・・・亜門課長補佐は“大喰い”と呼ばれるRc患者と面識があるんですか?」

亜門 「いえ・・まあCCG時代に何度か・・・彼は・・ずっと私たちにメッセージを送っていたんです。すべての喰種が人を殺してる訳じゃない。平和を望んで静かに生きている者もいると・・・だが当時の私たちはそのメッセージに耳を傾けなかった・・・だから彼が殺人者になってしまったのは私たちが原因なんです」

カヤ 「・・・・そうですか・・・」

亜門 「・・・では、よろしくお願いします」



869:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:48:13.48 ID:etnkFnPo0

――――――――――20区喫茶店“あんていく”


カラン カラン

カヤ 「こんにちは」

古間 「いらっしゃいませ・・・何だカヤか」

カヤ 「猿男、もういいの?」

古間 「ああ。傷も完治したよ。あの日せっかく芳村さんが助けてくれたんだ。早く店に立たなきゃね。それにずっとヨモ君が店に立ってたら来るお客も来ないでしょ?」

カヤ 「確かにそうね」

古間 「で、どうしたの、今日は」

カヤ 「うん・・ちょっとね」

古間 「?」

・・・


古間 「・・・そっか。ヒデ君が・・」

カヤ 「ええ・・ついにウチも動き出したわ」

古間 「顔はばれてないんだろ?何とか説得して投薬すれば・・」

カヤ 「・・たぶん無理ね。ヒデヨシは恨みで元CCGを殺してる。それにあの子もう“赫者”だそうよ。抑制薬効かないと思うわ」

古間 「・・・そっか」



870:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 18:48:51.92 ID:etnkFnPo0

カヤ 「トーカは?」

古間 「相変わらずだよ・・・ぼーっと寂しそうに空を見てる」

カヤ 「・・・無理もないわね・・・あの子は、お父さんも、お母さんも、弟もCCGに殺された。おまけに生きてる唯一の肉親はホモだし」

古間 「僕はさ・・・ヒデ君がCMRに逮捕・・あるいは殺されて・・居なくなったら・・・トーカちゃんが変な気起こさないか心配だよ」

カヤ 「・・・そうね」

古間 「で、ヒデ君の居場所は分かってるの?」

カヤ 「とりあえず知らないって答えたわ・・まあ実際よく分からないし」

古間 「最近はウチにも来てないよ」

カヤ 「そう・・・とりあえず万が一ここに来たら私に教えて」

古間 「オーケー。僕も説得してみるよ」

カヤ 「頼んだわ」

カランカラン


カヤ 「・・・そうだ、あの子にも聞いてみようかしら」

ピ ピ ピ

カヤ 「・・もしもし、ヒナミ?」



878:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:47:46.15 ID:etnkFnPo0

#037 [世界]



私は覚えている。
半年前のあの日、震えながらお兄ちゃんの布団に包まっていた夜。
夜の8時過ぎに、部屋のドアが開いた。


ガチャ
カネキ「ただいま。すべて終わりました」
高槻 「へー・・ここがケンの部屋か。そういえば初めて来たなぁ」

ヒナミ「お・・・・おにいちゃーん!!!」
がしっ

カネキ「ヒナミちゃん、ただいま」

バンジョー「ケン・・・無事だったか・・良かった!!」

カネキ「テレビ点けてください。嘉納先生が記者会見してますよ」

高槻 「しかし・・私の中ではここまで来るのにあと10年はかかる予定だったんですがね・・・さすがケンですよ」

ヒナミ「お兄ちゃん・・先生・・もうどこへも行かない?」

高槻 「ええ。たぶんまだ時間はかかりますが、ちゃんヒナやここに居るみんなが普通に外を歩ける日も近いですよ」

カネキ「ヒナミちゃん、そしたら今度こそ一緒に遊びに行こうね」

ヒナミ「うんっ!!」ぎゅーっ

高槻 「・・」じとー

ヒナミ「・・あれ?お兄ちゃん何かポケットに入れてる?なんだか硬いものがヒナミのお腹に当たってるよ?」

カネキ「うん、それは形を成したモラルだよ・・・ヒナミちゃんが姉属性だったら僕は君をさらっていくんだけどね」

高槻 「・・」
ゲシッ!!
カネキ「痛い」



879:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:48:27.93 ID:etnkFnPo0

あれから時間が経って、私は高校に入るための勉強をお兄ちゃんと先生に習っている。
私は家がないから、お兄ちゃんのアパートと先生のお家を往復している。
先生が忙しい時はお兄ちゃんのアパート。
お兄ちゃんが勉強するときは先生のおうち。
ただ、先生が忙しい時はお兄ちゃんもお仕事を一緒にするから私はお兄ちゃんと一緒に寝ることができないのがちょっと寂しい。

お兄ちゃんのアパートにはイチミさん、ジロさん、サンテさんが居る。
その他の人はみんな仕事を見つけて出て行った。
でも時々お兄ちゃんのアパートに集まってみんなでご飯を食べる。
特に私がお兄ちゃんのアパートに行く日はみんなが来てくれる。

私は生まれつき赫包が2つあった。
だから嘉納先生がRc症候群研究所で開発したお薬を飲んでも普通のゴハンを食べることができない。
私がお兄ちゃんのお家に行く日は、みんな私に合わせて、政府がくれるお肉を食べてくれる。
でもこの間、研究所の安久さんと鈴屋さんという研究員の方が、私にも効く可能性の高いお薬ができそうだって教えてくれた。

お母さんも、お父さんも死んじゃった。
でも私は大丈夫。
みんなが居るから。
勉強頑張って私もいつか入見さんみたいにCMRで私と同じ境遇の人を救いたい。


ヒナミ「お父さん、お母さん、会いに来たよ・・・あれ?」

森の中にあるお父さんとお母さんのお墓に、綺麗なお花が添えてあった。

ヒナミ「・・・誰か来たのかな?」
プルルルルルル!

お兄ちゃんがくれた携帯電話が鳴った。


**

ヒナミ「先生、お兄ちゃん。お話があるの」

高槻 「ん?」
カネキ「どうしたの?」



880:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:49:08.19 ID:etnkFnPo0

***

カネキ「・・じゃあ行ってきます」

高槻 「やっぱり行くんだね」

カネキ「ええ。ヒナミちゃんにもお願いされましたし、それに僕が何とかしないといけない問題だと思うので」

高槻 「・・・彼は共食いによって君と同じ“赫者”になっているそうです・・・もともと持っている赫包も君と同じ・・・多分かなり強いと思います」

カネキ「そうですね」

高槻 「私も助太刀するのはダメですか?」

カネキ「そうですね、今回はダメです。これは僕の仕事です」

高槻 「・・・そうですか・・お願いです。無茶しないでください・・・私にとって君は・・居なくなっては困る人です」

カネキ「・・・先生・・・一応確認ですけど、先生は僕より年上ですよね?」

高槻 「・・・え?突然何言ってんの??・・・ま、まあそうですよ。悪かったですねババアで」

カネキ「・・・その割には子供みたいな体型ですよね」

高槻 「ケンカ売ってんのか?」

カネキ「そして眼鏡をかけていて、BLにも理解がある・・・と」

高槻 「・・・あれ?」

カネキ「僕にとっても、先生は居なくなっては困る人です。よく考えたらこんなドンピシャな人いませんし・・・・これからもずっと、僕は先生と一緒に居たいですね」

高槻 「・・・君らしい、実に君らしい最低な告白ですね・・・・・そうですね、無事に帰ってきたらこの話の続きをしましょう」

カネキ「約束ですよ」



881:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:49:53.18 ID:etnkFnPo0

カネキ「・・・あ、来た」

ヒデ 「うおっ!なんだカネキか・・・どうしたんだよ、こんなとこで」

カネキ「ここに居ればヒデに会えると思って」

ヒデ 「なんだよ・・大学で会えばいいじゃん」

カネキ「だって今年度、もう同じ授業無いでしょ、僕たち」

ヒデ 「そーだっけか」

カネキ「・・・ヒナミちゃんと入見さんに聞いたよ」

ヒデ 「・・・んー・・・そっか・・・二人とも元気?」

カネキ「ヒナミちゃんはすごく勉強頑張ってるよ。入見さんは“あんていく”辞めちゃったからよく知らないけど」

ヒデ 「そうだったな・・・CMRだっけ?入局したんだよな」

カネキ「らしいね」

ヒデ 「・・・・カネキはさぁ・・大学卒業したら何すんの?」

カネキ「僕?・・・うーん・・実はまだ考えてないかな」

ヒデ 「そっか・・まあお前なら何でもできるよ・・なんせ世界を変えちまったんだから」

カネキ「ヒデだって。社交的でどこ行っても上手くいくよ」

ヒデ 「・・・」

カネキ「僕思うんだけどさ、もう十分だと思うよ。このお墓の人・・・ヒナミちゃんの両親だって、もうこれ以上ヒデに何かしてもらいたいって考えてないと思うよ」



882:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:50:32.57 ID:etnkFnPo0

ヒデ 「・・・悪ィ・・・もう後戻りできねーんだわ」

カネキ「元CCGの人を全員殺すまでって事?・・・彼らは法で裁かれてるよ」

ヒデ 「それは“和修”とか、トップの奴だけだろ?」

カネキ「末端の人たちは、それこそ事情を知らずに仕事してた言わば被害者じゃない?」

ヒデ 「・・・俺もお前みたいにそう合理的に考えられてればなぁ」

カネキ「・・・ヒデ。知ってる?CMRが“大喰い”というRc患者の犯罪者を追ってる」

ヒデ 「・・ああ、ついに来たんだ」

カネキ「ヒデはさ・・・CMRに殺されたいんでしょ?」

ヒデ 「・・・」

カネキ「そんな事じゃ贖罪にはならないよ」

ヒデ 「俺はさぁ・・・多分いつかはやられるよ。出来ることなら・・俺は」

カネキ「ヒデ、僕がなんで来たか分かる?」

ヒデ 「・・・説得?」

カネキ「説得してダメだったら・・僕が責任取ろうと思って」

ヒデ 「・・悪ィよ」

カネキ「元をたどれば、ヒデがそうなったのって僕のせいだし。実行犯は嘉納先生だけど」

ヒデ 「・・・そっか・・・実は嬉しいぜ」

カネキ「そうなの?」

ヒデ 「俺はさ・・・CMRじゃなくて、お前に裁いてほしい」
ズグググググ・・・

カネキ「・・うん、わかったよ」
ズグググググ・・・



883:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:51:04.66 ID:etnkFnPo0

入見 「亜門課長補佐、20区の森でRc患者の反応があります・・・おそらく“大喰い”です」

亜門 「・・・わかった。アキラ、行くぞ」

アキラ「・・ああ」



その森に着いて最初に見た光景は、“大喰い”と“変態眼鏡”のコント・・・もとい、戦闘だった。



カネキ「ヒデも赫者になったんだね・・じゃあ行くよ?」
ぶらん

ヒデ 「ちょっと待て」

カネキ「どうしたの?」

ヒデ 「お前、チ●コ丸出しだぞ」

カネキ「え?!今更それ?!」

ヒデ 「今更って言われても知らんし。お前・・捕まるぞ」

カネキ「大丈夫まだ逮捕されたことないよ」



アキラ「・・・亜門課長補佐・・赫者同士が話をしてるが・・」

亜門 「・・・ああ、“大喰い”と“変態”だ・・・戦ってる・・という訳じゃないのか?」

アキラ「なんというか・・・森の中に巨大な赫者が二人・・・異常な光景だな」

亜門 「ああ・・・この距離なら我々のことはばれないだろう」


カネキ「ん?・・あ!おーい筋肉捜査官さーん!!!」

アキラ「おい、早速バレたぞ」

亜門 「・・・そのようだな」



884:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:51:39.47 ID:etnkFnPo0

カネキ「筋肉さん」
ぶらんっ

アキラ「キャッ!!///」

亜門 「コラ変態!アキラに汚いものを見せるな!!」

カネキ「ああ、スイマセン」

ヒデ 「ホラ、俺の言ったとおりだろ!ホントいい加減にしろよ!!」

カネキ「あれー?おかしいな・・この前は誰も突っ込まなかったんだけどなー」

ヒデ 「イヤそれは誰も触れたくなかったんだろ」

カネキ「え、触れるって・・・公開プレイ?」
ググググ・・・⤴

ヒデ 「その“触れる”じゃねーから!!デカくすんじゃねーよ!!!」

亜門 「・・・」
アキラ「・・・///」←指の隙間から見ている


ヒデ 「なんでお前の赫子は局部だけ透明なんだよ!!」

カネキ「だって、見られてると思うと興奮して・・//」
⤴⤴⤴

アキラ「きゃあああああ///」

亜門 「コラ変態!!」

ヒデ 「いい加減にしろ!!なんか布かなんかで隠せ!!女性が居るんだぞ!!!」

カネキ「・・・しょうがないなぁ・・」
ズググググ・・・←新たな赫子が局部を覆う

ヒデ・亜門「「隠そうと思えば隠せたんかーーーい!!!」」



885:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:52:21.84 ID:etnkFnPo0

亜門 「・・・待て・・来た理由を忘れていた・・・変態、お前は何をしてるんだ?」

カネキ「いや、このヒ・・“大喰い”さんを懲らしめようと思って」

亜門 「懲らしめられるべきはお前の方だと思う」
アキラ「同感だ」

ヒデ (・・忘れてた)


ヒデ 「・・・捜査官さん。あなた達に聞きたいんだけど」

亜門 「?」

ヒデ 「・・・フエグチリョーコっていう喰種・・・知ってる?」

亜門 「!」
アキラ「ん?」

亜門 「・・・大喰い・・聞いてくれ」

ヒデ 「・・・」

亜門 「・・・フエグチリョーコという・・Rc症候群患者を捕獲したのは俺と、当時のパートナーだ」

ヒデ 「・・・そっか・・・やっと見つけた」

亜門 「・・・俺は・・・お前やあの人に対して・・・当時は知らなかったとはいえ決して許されないことをした」

ヒデ 「・・・で?」

亜門 「俺のことは・・好きにしていい。だがお前はもう二度と人を殺さないでくれ・・・そしてこれからは普通の人間として生きてくれ・・お前の素性は現時点でCMRでもつかめていない・・頼む」

ヒデ 「・・・」
ズググググ・・


アキラ「ダメだ!!」

ヒデ 「・・退いてくんねー?」

アキラ「やめてくれ!この人は右腕を失って・・もう十分罰を受けている!!」

ヒデ 「・・たくさんの喰種は命を失ったんだぜ?」

アキラ「私は・・・・ッ・・フエグチリョーコを殺した真戸呉緒の娘だッ!!」

ヒデ 「・・・」

アキラ「お前を恨んでいた・・・いつか殺してやると思って居た・・だが・・事実を知って私は決めたッ・・もうお前を恨まない!どこかで憎しみの連鎖を断ち切らねば・・この世界は変わらない!そう気付いたからだ!!」

ヒデ 「・・・」

アキラ「だから・・頼む・・・頼むから・・・私の大切な人を殺さないでくれ・・・お前を憎まないために・・・」


ガオンッッツ!!



886:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:53:01.70 ID:etnkFnPo0

ヒデ 「・・・え?・・・ガハッツ!!」

カネキ「・・・ごめんね」

ヒデ 「・カ・・ネ・・」

カネキ「君をこの世界に誘い込んだのは僕だ・・だから僕が責任を取る」

ヒデ 「・・・う・・・・あ」

ガブリ
カネキ「赫包を喰べられた喰種は死ぬ・・・憎しみの連鎖はここで終わりにしよう。罪は僕が引き継ぐから」


亜門 「お・・大喰いッ!」

ヒデ 「・・・・そ・・だな・・・ハハ・・」
ガブリ
ガブリ
ガブリ


ヒデ 「・・・あり・・がとな」

・・・

カネキ「・・・“大喰い”は二度と現れません」

亜門 「・・・変態・・俺は・・」

カネキ「あなたは、正しかった。あの時、あなたはそうするしかなかったんだから」

亜門 「・・しかし俺は・・!」

カネキ「・・さようなら」


***



887:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:53:58.94 ID:etnkFnPo0

亜門 「・・・Rc症候群患者“大喰い”は・・突然現れた別のRc症候群患者によって捕食されました・・死体はその者が持ち去り、現在そのRc患者もロストです」

丸手 「・・・そうか・・・しかし“赫者”を倒す奴が居るとなると・・後々厄介になりそうだな」

亜門 「おそらくそれは有りません・・・そのRc患者は粛清の意味合いで“大喰い”を殺したようです・・・多分犯罪を犯すことは無いと思います」

丸手 「・・・粛清か・・・」



     この世界は

     間違っていた



トーカ「・・・」

『弱いくせに出てきてんじゃねーよ』

トーカ「・・・アヤト・・」

ヨモ 「・・・トーカ」

トーカ「・・・ヨモさん」

ヨモ 「・・・お前の母親が・・かつて俺に言った・・・『私が居なくなってもお前はお前の人生を生きろ』・・・と」

トーカ「・・・」



     この世界は



ウタ 「・・・」

ウタ 「・・・イトリさん・・僕、君ほどお酒強くないけどこのお店これからは僕がやっていくよ・・・ヨモ君と喋る場所もないしさ」

・・・ギィー

ニコ 「ウタちゃん、やってるぅ?」

ウタ 「・・・うん。いいよ。今日はマスク屋の方はもうお仕舞だから」

ニコ 「そっありがと♡」

ウタ 「ニコさんはさ、なんでピエロを裏切ったの?」

ニコ 「だって・・なんだか男っ気無かったじゃない。ねぇそれよりも、たまには私のお店も来てよ。4区の2丁目にオープンしたのよー♡」



888:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:54:57.58 ID:etnkFnPo0

     間違っていた



篠原 「おーい、いわっちょ」

黒磐 「ん?どうした?」

篠原 「デスクワーク慣れてないからなんか疲れちゃってさ」

黒磐 「・・・うむ。儂もだ」

篠原 「しかし有馬はなんでCMRに移籍しなかったのかね?」

黒磐 「うむ・・・有馬は、対喰種の戦闘のみに秀でていたからな」

篠原 「それにしても一言ぐらい挨拶してくれてもいいのに・・・いったいどこに居ることやら」



     僕たちは



玲  「ホント、おいしいですねぇ。ここのサンドイッチ」

奈白 「・・・うん。コーヒーもいけるよ」

玲  「そうですか?じゃあ僕も食後に頼みます」

奈白 「・・・玲・・なんでアンタは研究員になったの?」

玲  「奈白がなったからですよ」

奈白 「・・え?」

玲  「・・・黒奈の分も僕が頑張りますよ」

奈白 「・・・・玲・・・ありがとう」



889:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:55:40.56 ID:etnkFnPo0

     喰べる(眼鏡にぶっかける)しかない

     喰べる(露出する)しかない

     喰べる(イタズラする)しかない

     喰べる(姉に萌える)しかない

     ・・・・僕の救いは
         それを全て受け入れてくれるパートナーが居ること

     僕の救いは―――――



「アホッ!!」

ゲシッ!!

カネキ「痛い」

ヒデ 「なんてポエム読んでんだお前は!!」

カネキ「大丈夫だよ、これはポエム。実際に事案にはなってないから」

ヒデ 「喫茶店では静かにコーヒーを飲めよ!」

カネキ「前はヒデが騒いでたくせに」

ヒデ 「いーんだよ!あ、トーカちゃん、今日のラテアートのクマ、可愛いね!!」

トーカ「これはウサギだって何回言ったらわかるんだ、このボケヒデーーーーー!!!」
ゲシッ!!
ヒデ 「ぶばっ!!」

カネキ「おーおー痴話げんか?」

ヒデ 「うっせ黙れ!!あ・・高槻先生来たぞ」


カラン カラン



890:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:56:30.75 ID:etnkFnPo0

高槻 「ごめんね待たせちゃって」

カネキ「ヒデで遊んでたから大丈夫だよ」

高槻 「相変わらずだね二人は」


***

カネキ「ヒナミちゃん、合格したみたいだよ」

高槻 「そっか。良かった。じゃあ今日はウチでパーティーだね。あ、私ブレンドでー」

古間 「かしこまりましたー」

カネキ「ふー・・・やっぱりあんていくのコーヒーはおいしいね」

高槻 「ウン・・・」

カネキ「?どうしたの?」

高槻 「ケンはさ・・なんでここまでしてくれたの?」

カネキ「え?何が?」

高槻 「ケンのおかげで・・世界は変わりました。私も・・母の無念を晴らすことができました。ケンだって何度も危ない橋を渡ったはず・・・見ず知らずだった私に・・なんでそこまでしてくれたの?」

カネキ「え・・?だってバイトだし」

高槻 「・・・・・・は?」

カネキ「いや、バイトでやれって言われたから取材したりCCGの事調べてりしたんだけど」

高槻 「ウン・・・なんかごめんね自給1000円で外資系金融会社のCEO並の仕事させてしまって」

カネキ「あ、また取材とかあったらやるよ、お姉ちゃん」

高槻 「当分は遠慮しとくよ。君に任せると極限まで調べ上げてしまうので。後、姉萌えプレイはここではダメ///」



891:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:57:31.67 ID:etnkFnPo0

丸手 「なあ亜門」

亜門 「なんです、局長」

丸手 「・・・これはオフレコなんだがよォ」

亜門 「・・・ええ」

丸手 「俺・・実はCCGの裏の顔知ってたんだわ」

亜門 「・・・局長がクインケを嫌っていたのはそれが理由だったんですね」

丸手 「・・・梟討伐戦の日、ある喰種が指揮部に攻めてきて、ヨシトキさんを含む俺以外の全員が殺られた・・・だがそいつは俺の事だけは殺さなかった」

亜門 「・・・」

丸手 「・・・なんでか分かんなかったんだけどよ・・・最近やっと分かった気がすんだよ・・・コレ、知ってるか?」

亜門 「・・ああ、高槻泉の」

丸手 「主人公の女が言うじゃねえか・・・多分、あの喰種はCCGの裏の顔も全て知ったうえで・・俺にそれを言いたかったんじゃねーのかなってな」

亜門 「ええ・・・俺も同じ考えです・・・最近俺もやっと分かりました。アキラがそれを言ってくれたので」





芳村憂那『・・・私は、喰種のあなたを受け入れます。私は確かに喰種に親を殺されました。でも、あなたそのものを恨んでる訳じゃない。憎しみの連鎖を切らなければいつまでも分かり合えないから。同じ人間なんだから、いつかきっと分かり合えるよ。』
――――――高槻泉(長編小説としては)8作品目、「東京喰種‐トーーキョーーグーール‐」より抜粋



892:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:58:23.21 ID:etnkFnPo0

――――――――――7区


月山 「Fuuu・・・今日も来ないね、僕のbest friend“VE”君は」

店員 「MM様・・申し訳ありませんが本日は閉店時間でございます」

月山 「ああ、分かっているよ・・・明日こそはきっとッツ!!キミに会える気がするッ!!」





高槻 「ねぇケン、たまには7区でデートしようよ」

カネキ「7区は嫌。お姉ちゃんのお願いでもそれだけは嫌」

高槻 「ウーン・・まあ別にいいけどなんでそんなに7区嫌いなの?」

カネキ「なんか生理的に受け付けないものってあるでしょ?」

高槻 「ふーん・・・ところでさ、素朴な疑問なんだけど、半喰種と半喰種が子供作ったら生まれてくる子供はどうなるんだろ?」

カネキ「え?うーん・・・赫包に全Rc細胞を取り込んでおけば体は人間と同じわけだから生まれてくる子供も人間になるんじゃないの?」

高槻 「そうかもね。じゃあそうしてみるね」

カネキ「・・・・・・・・・え?」










この物語はフィクションのフィクションです。登場する人物の性格、登場する人物・団体等の関係性、および一切のネタバレ等は作者の妄想であり、実在するものと異なります。



894:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/03/30(月) 22:59:40.66 ID:etnkFnPo0

これにて終わりです。
長々とお付き合いありがとうございました。

なお有馬さんは鯖江市の眼鏡職人として再スタートをきっています。



転載元
【東京喰種】 永近英良「カネキ・・・いいかげんにしろよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424181899/
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         コメント一覧 (133)

          • 34. 以下、VIPにかわりましてHENTAIがお送りします
          • 2015年03月31日 21:34
          • なんじゃこりゃ・・・
            ふざけた内容なのにシリアスで面白い・・・
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年03月31日 22:46
          • 5 いや何が凄いかって、トーカの最後の台詞とか、かなり最初のほうから決めてたんだろうって話だよ。
            こんだけ長いssで最初から最後まで細かく設定作っとくとかプロの仕事ですわ
          • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 01:31
          • 5 クソ長かったけど超おもしろかった
            また読み直したいけど骨が折れそうだ、トレッビアン
          • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 03:52
          • 正直√Aとか中途半端に改変するよりもこんな風に大幅改造しちゃったほうがよかったと思う
            これは成功例だから面白かっただけで、そりゃ失敗したら√A以上の大ゴケだけど
          • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 06:11
          • 5 職人有馬の次回作(メガネ)に期待
          • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 08:22
          • 5 設定が良すぎ
            面白かった
          • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 09:30
          • 設定の合わせ方が凄い
          • 41. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 10:58
          • カネキがメガネフェチなだけでこうも良い方に変わるのか(唖然)
            おもしろかった
          • 42. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 12:31
          • 芳村憂那ってことは、エトさんパパを許したってことなのかな
            変態ワールドのくせに本当細かい設定が凄いわ
          • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 14:52
          • ccgとvの関係とかマジで原作で今後ありそうな展開でビビった。
          • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 15:02
          • 5 今までのssの中でも非常に面白いssだった。
          • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 15:13
          • 誰か漫画化してくれないかなぁ…(ある意味完全にR18だけど)
          • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 16:01
          • これ程出来の良いifルートはそうはないな。
            原作もこれくらいとは言わんが、カネキくんの人生がもう少し上手く運べばいいのにねえ。あれはあれで良いものだが。
          • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 20:08
          • 5 まれにみる名作だった
          • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 21:18
          • 5 面白かった
          • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月01日 23:07
          • スイ先生ボツになったネタ投稿しないでくださいよwww
          • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 00:04
          • これ誰か漫画にするなり小説にするなり公式展開してくんねえかな…。ifストーリーとして
          • 51. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 01:35
          • 5 今まで見たSSの中でもズバ抜けて良かった。書籍化しよう。
          • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 02:23
          • 5 これは名作
            アニメしか知らないのにめっちゃおもろかった
            てか、先生可愛すぎる
          • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 02:34
          • 5 素晴らしい
          • 54. kR
          • 2015年04月02日 04:14
          • 5 ページが減ってくのが惜しく感じるほど神作!
            エトが可愛く見えてきてしまった…
            原作とかの伏線も軽く回収できてるから原作の関係者と思えちゃうほどにすごかった
            いいSSをありがとう(;д;)
          • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 05:37
          • なんかよくできてた笑

            原作読み込んでると思うし、ちょいちょい「これ原作でもこうなりそうだな」ってのがあって面白かったです
          • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 10:33
          • 5 ただの変態かと思ったら超絶変態でした。
          • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 11:48
          • すごい
            ただただ感心した おもしろかった
            めっちゃ原作読み込んでるんだろうなこの人
            タタラさんの修学旅行が観たいw
          • 58. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 11:56
          • 5 最高でした
          • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 13:45
          • あー、カネキが露出狂になったのってイトリさん食べたからか…読んでるうちは気付かなかった…明言されてるカネキが吸収した特殊嗜好が目立ちすぎて、なかなかわからなかったなぁ。
            面白い。
          • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 15:11
          • 5 面白かったから一気に読んでしまった
            いやしかしアニメ√Aでここまでとはいかないけれどアオギリと仲間仲間してる金木くんを見れると思っていたんですがね……
            あとこの設定ってもしかして原作のまだ明かされてない設定にかなり近いんじゃない?
            特に有馬が喰種とかありそう
          • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 17:52
          • 5 元スレ見たら、1000越えそうだったからその後の話を削ったってあったけど別スレでやってほしかった。
            あるいは元スレにあるその後のみんなの概要を貼るべき。
          • 62. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 19:11
          • 5 とても面白かったです
          • 63. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 20:13
          • そういえば有馬って昔黒髪だったのに
            今白髪になってるよね(笑)
            主人公も、ジェイソンも、瀧澤も……

            グールってストレスで禿げるのかな
          • 64. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 21:38
          • よくできてんなー
            伏線回収違和感なさすぎワロタ
          • 65. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 22:44
          • カネキがメガネフェチで社交的だった場合のif
            プロの人なんじゃないか?
          • 66. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月02日 23:46
          • 長くて見応えありました!
            とても面白かったです
          • 67. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 04:19
          • 5 シリアスも変態も伏線凄すぎww
            いい世界になって良かった
          • 68. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 04:39
          • これが真実か・・・!
          • 69. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 04:48
          • スイ先生がこれを超えられるのか心配になるレベル
          • 70. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 05:41
          • 5 最高だった!
            金木くんとかが変態を除いたら有能過ぎて笑えたw
            アヤトとか死んだのは悲しかったけどね
            次回作も期待します
          • 71. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 10:53
          • 5 面白すぎて毎日読んでる。ぜひ次回作も作って欲しい
          • 72. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月03日 16:23
          • 5 原作の伏線を回収しつつ、変態ギャグ要素で楽しめる。しかも最後は大団円。言うことなしです。
          • 73. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月04日 06:15
          • 5 ここまでキャラ崩壊させてるのに本編が原作より面白いとか反則だろ
          • 74. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月04日 09:20
          • 5 もうこのままアニメ化して欲しいレベル!
            これ読んでエトが好きになりましたw
          • 75. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月04日 14:23
          • クインケニーってどうやってするんですかねぇ…
          • 76. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月04日 15:46
          • 5 この作者さんはプロの作家になればいいんじゃないかなぁ。素晴らしかったです!
          • 77. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月04日 18:56
          • 変態だから、ダメだろうけど、話の出来はアニメ化レベルだね!
          • 78. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月05日 01:01
          • 5 ヒデ「カネキ(ギャグは)いいかげんにしろよ」
          • 79. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月05日 20:38
          • 2 伏線回収だけは良かった
            カネキ無双展開とか、本当に原作ファンなのか疑問
          • 80. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 01:45
          • 5 これはプロの犯行だな
            面白かったありがとう
          • 81. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 03:56
          • 5 数少ない東京喰種のss、そのくせ化け物級のクオリティっ!
            本当に読んでよかった……!!幸せで幸せでもうなにもいうことないよ~

            そしてサラッと付け足された有馬さんのその後で吹いたwww
            シリアスかと思いきや鯖江市で眼鏡職人かよ!!wwww

            リゼのその後も見たかったなあ……。
          • 82. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 17:04
          • 5 ネット内でとどめるにはもったいないと思えるほどの良作だった
            正直今余韻とともにめっちゃ尊敬してる
            お疲れ様
          • 83. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 17:45
          • 5 芳村さんのティーカップが出てきて感動した
            あんていくの名前のところも触れてくれて良かった
            ANTEIKUを並び替えるとUKINA ETになることに気づいた時は衝撃だつた
          • 84. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 20:16
          • ああそういうことか!!読んでて?ってなった部分が※83のお陰でやっと理解できたわ
            てかマジでこの1は内通者なんじゃないのか?
          • 85. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 21:23
          • 5 で、ケnゴホンッ、カネキたちと行く修学旅行はどうなった?
            俺はそこが一番楽しみだったんだが?
          • 86. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月06日 22:09
          • 5 凄く面白く読めた。
            そういえば、作品の中にそとなみさん時代のペ○スマンの要素が多く見て取れるね。
            グールの多くに、強い性癖がみられたり、戦闘に向いてない性格だけどメチャメチャ強い主人公(こっちはヒデだけど、あるいみカネキもか)とか。最初は、ギャグ多めなのに、徐々にシリアスになっていく構成とか。
            あと、エトのヒロイン力がやばい。まじやばい。(小学生並みの感想)
          • 87. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月07日 22:14
          • 5 隻眼の王の設定とか成る程なぁって思って読んでて面白い
            デザパ先輩は泣いていいと思う
          • 88. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月07日 23:10
          • 原作も高槻先生の小説通りに進んでいるから最後は東京喰種って小説だすのかな
          • 89. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月08日 01:09
          • 5 いや、これマジで設定に矛盾ないよね
            色々とネタバレを見てしまった気分すらする

            ストーリーは完全にふざけてるけど
          • 90. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月10日 01:16
          • 5 誰か夏に書籍化していただけないでしょうか?!
          • 91. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月11日 20:13
          • 5 これ書いた奴プロだろ?
          • 92. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月11日 20:18
          • 5 ノロにいったエトと付き合ってる情報の伏線は凄かった あそこでロマをあぶり出すとは 後、米欄見て気付いたわ カネキの露出癖はイトリさんから受け継いだのか(笑)
          • 93. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月12日 06:30
          • 5 原作でエトルートありそうですか?
            設定に関してはドンピシャなんじゃないのか。
          • 94. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月12日 13:43
          • 5 めっちゃ読み込んでるなこの人
            伏線回収もさることながら、しれっとエトが左利きとかヒデの頬杖のクセとか、これ読んで原作確認したら確かにそうだってのが多い
            そのうえ変態ギャグ部分でも独自の伏線張りまくりで最後まで全く飽きない秀作でした
          • 95. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月12日 14:46
          • 5 最高……!
          • 96. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月13日 00:53
          • もうこれが原作でいいんじゃないかな
          • 97. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月14日 18:07
          • エトの家行ってる時ずっとグールの肉食べてたから、カネキ無双でもなんとなく納得できる材料があるんだよな、ホントすげーわ。あとむっつりなアキラかわいすぎかよ
          • 98. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月14日 23:03
          • 5 最高…!こういうルートも有りだと思う
            Reが終わったときにどれだけ設定が本編とリンクしてるか見ものだな

            ってかエト可愛すぎ
          • 99. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月16日 17:23
          • 5 SSSレートのssだった
          • 100. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月17日 11:52
          • 5 なんて作品だ……
            原作以上に好きになってしまいました。
            変態が!世界を救う!!←
          • 101. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月22日 23:18
          • 5 最高の気分だ……
            カネキと高槻先生の純愛も祈って、乙!
          • 102. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月25日 15:02
          • これは凄いssを見付けちまった…

            いい意味でやり過ぎだwww
          • 103. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年05月27日 06:07
          • 5 こりゃとんでもねぇな…
            伏線回収しっくりきた…やべぇ
            私自身相当読み込んでる自信あったけどこれ見てとんでもないなと思った
            喰種とCCGの関係性とか裏で動いてるピエロやVの立場なども考えれば考えるほどなるほどなって思う気になっていたノロもそういう考えがあったかと驚嘆しましたね
          • 104. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年06月14日 15:19
          • カネキが致命的にゲスい(誉め言葉)

            あとクッソフレンドリーで修学旅行に憧れるタタラっち……アリだな!!
          • 105. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年06月15日 21:57
          • 5 語学って大事だなと思いました
          • 106. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年06月26日 21:10
          • 続き書いてくれるよね(マジキチスマイル)
          • 107. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年07月02日 19:11
          • 5 穂木ちゃんにセクハラする為だけに犬猿戦のメンバー入れ替えただろwww
            変なとこ鍛えてて逝かない亜門wお前も変態ww
          • 108. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年07月22日 01:31
          • ニシキがほとんど本筋と関係なく死んでて草
          • 109. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年10月02日 05:17
          • スイ先生ご乱心
          • 110. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年10月09日 14:03
          • 下ネタに隠された伏線の張り方と回収が完璧すぎて何も言えねぇ
            Reも書いてくんねーかな
          • 111. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月02日 20:53
          • 5 めっちゃ面白かった〜
          • 112. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月12日 17:50
          • 5 これでss初心者とか本当かよ...
            滅茶苦茶面白かったです
          • 113. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月21日 03:26
          • 5 トレッ ビアンッ!!!
          • 114. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月22日 11:17
          • 5 いや、凄いの一言
            しかも原作もエトルートに入りそうな訳で
          • 115. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月02日 21:17
          • 話がしっかりしているのにこんなに長くかけていて素直に尊敬
          • 116. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月13日 23:03
          • 5 ちょ…
            これ原作よりきれいに纏まってるじゃないですか
          • 117. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月17日 06:47
          • エト可愛いよエト

            この時はまだreに入ってなかったのかな…だとしたら凄い読み込みだなぁ
          • 118. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月27日 20:48
          • エト×カネキ×ヒナミのやりとりだけでも最高なのに見所がありすぎて長さを忘れるほど見いったよ
          • 119. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年03月14日 13:24
          • こりゃすげーわ
            金木が精神的にタフだったと考えると、確かに一回目の高槻先生サイン会に間に合うかもな
            それで分岐してったストーリーって考えるとすっごく自然な流れだ

            にしても変態とシリアスの降り幅がwww
          • 120. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年05月02日 19:24
          • 5 マジで最高っすね
            原作もこんな風にハッピーエンドを迎えたら嬉しいな
          • 121. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年05月09日 22:25
          • 5 久々読んでみたが、相変わらず面白かった
            でも、やっぱり原作が進んでいる現在とこっちの考察だと相違点がかなりあるね
            個人的にはこっちの設定の方が良かったなーと思うところちょっとあるな
            有馬の隻眼とか、ヒデ生存(まだ死亡確定じゃないけど、でも喰えって言ってる以上死んでるよな)とか
            でも、有馬の片眼の違和感はなんなんだろ?
            隻眼かと思って原作が楽しみだけど、このssみたいに綺麗に纏まるのかが心配
            というか元スレみたけど、その後が軽くしか触れてないから後日談を
            是非とも書いてもらいたい
            つか、この人他なんか書いてんのかな?
          • 122. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年05月15日 13:55
          • んー何故か何度も読み直してしまう謎の魅力
          • 123. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年06月01日 08:50
          • まさかのエトルートw
            エトカネとか初めて見たけどおもしろかった
            トーカルートも見たいな
          • 124. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年06月01日 20:35
          • 5 長いけど、普通に面白かったよ
          • 125. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年09月18日 08:11
          • 5 石田先生何やってるんすか
          • 126. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年09月20日 08:23
          • 5 原作とは違ってるのに、こっちでもちゃっかりドナート喰ってピエロ滅ぼしてるのに草
          • 127. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年11月06日 14:14
          • こんな物語だったら平和なのになぁ
          • 128. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年02月01日 14:38
          • 5 素晴らしい作品でした。夢中で最後まで読んじゃいました笑
          • 129. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年02月18日 11:07
          • 4週目にして気づいたけど、亜門→不動ってデビルマンだろ
          • 130. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年05月28日 21:15
          • 5 最高です。東京喰種ファンとして感動しました。
          • 131. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年08月06日 15:38
          • 5 ほんとに。ロマがピエロのボスになった...。
          • 132. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年08月08日 15:07
          • マジいいねーこれ
          • 133. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年09月14日 22:48
          • 5 最高すぎます!もう読んでてどんどんページめくらされました!笑
            こんな作品をありがとうございます!( ☆∀☆)

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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