曙「クソ提督がクソ過ぎる」
次回作は未定(翌日に上げないとは言ってない)
今回も拙い文章になると思いますが、よろしくお願いします
前作:提督・不知火「「不知火(司令)は俺(不知火)のことを嫌っている」」
漣「ふ~ん」
潮「えっと……」
朧「そうかな、優秀な人だと思うけど」
曙「確かに能力は高いわ。能力は。ただ、イタズラが多すぎるのよ!」
漣「イタズラ(意味深)ですね。分かります」
曙「」パシーン
漣「……ぼうりょくはんたーい」
潮「イタズラなんてされたことないけど……」
朧「私もないね。」
曙「え、そうなの?」
朧「どんなことをされるの?」
曙「うーん………例えば―――――」
――――コンコン
曙「クソ提督、入るわよ」
提督「いいぞ」
――――ガチャ、ボトッ
曙「ん?何か……………きゃあっ!」バックステッポ
提督「よくできてるだろ、そのカエルの人形。それにしても……ぷぷっ………『きゃあっ!』って可愛い叫び声だな」ニヤニヤ
曙「っ!こ、このクソ提督っ!!」ブン
提督「うおっ!?」パシッ
曙「なんでキャッチすんのよ!」
提督「いや、物が顔面目掛けて飛んできたらキャッチするだろ!!」
曙「今日の仕事は?」
提督「曙の分はこれだな。資材の確認がメインだ」
曙「分かったわ。さっさと終わらせて間宮さんのところに――――」ストン
―――――ブッ(ブーブークッション)
提督「」プルプル←笑いを堪えている
曙「」プルプル←怒りと羞恥で震えている
曙「ふわぁ……………」
提督「眠そうだな、昼寝してもいいぞ?」
曙「書類終わらせてからにするわ」
提督「そうか。なら、眠気覚ましにガムでもどうだ?」スッ
曙「クソ提督にしては気が利くじゃない」ヒョイ
―――――――バチンッ
曙「ぅあっ!」
提督「ごめん間違えた。本物はこっちだった」スッ
曙「絶対わざとでしょ!このクソ提督!!」
曙「……んっ………んんっ…………」
提督「お、やっと起きたか」
曙「あー、昼寝したんだっけ………今何時?」
提督「17時」
曙「嘘っ!?」ガバッ
提督「嘘だ」
曙「~~~~~~っ!!」ゲシゲシ
提督「いたっ!蹴るな蹴るな!」
曙「クソ提督、何食べてるの?」
提督「急にバーアイスが食べたくなってな。食うか?」スッ
曙「ふぇ!?」ボッ
曙(こ、これって間接キス……!?ど、どうしよう!?恥ずかしいけど……うぅ……)
曙「しょ、しょうがな――――」
提督「なんてな」パクッ
曙「」
提督「……いや、そんな落ち込まなくても曙の分もあるぞ?ほら」
曙「…………ありがと」ドンヨリ
提督「?」
曙「—――――って感じよ」
漣・朧・潮「………………」
曙「………何よ、その目は?」
朧「いや、急に惚気られたから戸惑ってる」
漣「というか、最後のはイタズラじゃないでしょ」
曙「はぁ!?あなた達どんなどんな頭してんの!?」
潮「私も仲が良いんだなぁ……って思ったけど」
曙「潮まで………」
漣「というか、これ小学生が好きな子の気を惹こうとするレベルの物じゃん」
朧「あの提督がこんなことするんだ……意外だね」
潮「うん。なんか可愛いね」
曙「え………あいつ私に気が…………?え?え?」ブツブツ
漣「本人は気づいてなかったっぽいね」
朧「曙、私達に話したのは何か理由があるんでしょ?考え込んでないで話してみてよ」
曙「…………そうね。今考えても埒が明かないし……」
曙「あなた達には、あいつへの仕返しを手伝ってほしいの」
朧「まだ仕返ししたことないの?」
曙「う…………いや、あるにはあるんだけど…………」
曙(今日は私がク―――こいつに激辛大福を食べさせて………ふふっ、反応が楽しみだわ)
曙「クソ提督!そろそろ休憩にしない?」
提督「ん?もうそんな時間か」
曙「今日のおやつは大福よ!」
提督「大福か、久しぶりだな」
曙「お茶淹れてくるから待ってなさい」
提督「おう」
曙「はい」スッ
提督「どうも。それじゃ、いただきまーす」モグ
曙「……………」ゴクリ
提督「うん、美味いな。曙の淹れてくれたお茶ともよく合うよ」
曙「えっ!?」
提督「どうかしたか?」
曙「い、いや……なんでもないわ………」
曙(おかしいわね。からしを結構入れたはずだけど……)パクッ
曙「んんっーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」ジタバタ
提督「ふははは、俺を嵌めようなんざ100年早いわぁ!!こんなこともあろうかと、大福を机の中に忍ばせておいて正解だったぜ!!」
曙「んんっ!んんっ!(水っ!水っ!)」
提督「ほら。ゆっくり飲めよ?」サシダシ
曙「」ゴクゴク
曙「」プハァ
曙「うぅ………口の中がヒリヒリする……………」ナミダメ
提督「どんだけからし入れたんだよ……ほら、食べかけで悪いがこれ食べて口直ししな」
曙「うん………」
曙「ということに………」
朧「それで、ちゃんとした仕返しがしたいと?」
曙「そうよ」
朧(「どうする?手伝う?」)
潮(「でも、あんまり酷いのだと提督が可哀想だよ……」)
漣(「………これはチャンスだね」)
朧(「何をするの?」)
漣(「イタズラにかこつけて曙の気持ちをご主人様にアピールしよう」)
朧(「なるほど。確かにいいかもね」)
潮(「でもそれ曙ちゃんが納得するかなぁ………」)
漣(「ぼのぼのは単純だから、一回成功すれば平気だと思う」)
朧(「決まりだね」)
朧「分かった。協力するよ」
漣「ご主人様の慌てる姿とか見てみたいしね!」
潮「あまり酷くない物なら……」
曙「ありがとう。それじゃ、早速作戦会議ね」
漣「あのぼのぼのが感謝を言えるようになって……」ヨヨヨ
曙「あんたは私の母親か!」バシッ
漣「はにゃ~っ!」
朧「でも、あの提督にイタズラって難しくない?」
潮「曙ちゃんがやられた蛙の人形や、クッションならどうかな?」
曙「気づかれたわ」
潮「やったんだ………」
漣「そこで逆転の発想だよ!」
曙「逆転の発想?」
漣「こっちが仕掛けるんじゃなくて、ご主人様のイタズラでオーバーリアクションすればいいんだよ!」
潮「オーバーリアクション?」
漣「過剰に痛がるとかどうよ!?」
朧「なるほど。それなら気づかれる心配もないね」
曙「へぇ……面白そうじゃない。流石漣、こういうことでは頼りになるわね」
漣「褒められてる気がしないんですが」
曙「でも、いつあいつが仕掛けてくるかが問題ね……」
漣「ふっふっふ………漣に抜かりはないよ!ご主人様はビリビリペンを明日やるって言ってたからね!」
曙「ふーん………なんで漣がそれを知ってるのかしら?」
漣「そりゃあもちろん、ご主人様とイタズラを考えてるからで―――――ハッ!」
曙「その話詳しく聞かせてもらいましょうか…………」ゴゴゴゴ
<ボノボノオチツイテッ!ヤメッ、アッーーーーーーーーーーーーー
朧「漣も一枚噛んでたから最初驚いてなかったんだね」
潮「というか、曙ちゃん止めなくていいのかな……」
漣(「ご主人様はどんな反応するでしょうかね~?」)ムフフ
朧(「すぐに演技だとばれるんじゃないかな?」)
漣(「いや、面白い反応が見られるかもよ?」)
朧(「根拠は?」)
漣(「ご主人様は、イタズラに使う道具の危険性を念入りに確かめるからね。今回のもガムの時も説得に苦労したよ」)
潮(「漣ちゃんの案だったんだ………って、あ!提督が曙ちゃんにペンを渡すよ!」)
曙「あら?このボールペン、インクが切れてるわ」
提督「ん?ちょっと待て………あった。これはどうだ?」ポイ
曙「ん」パシ
曙(い、痛がる演技をすればいいのよね………)
曙「えっと」カチッ
――――――ビリッ
曙「痛っ!」ウズクマリ
曙(やばい。これ全然痛くないわ。これじゃあ、こいつも………)
提督「曙!?大丈夫か!?」ガタッ
曙(………あ、あれ?)
提督「ケガはないか!?見せてみろ!!」グイッ
曙「きゃっ!」
提督「………見たところ傷はないが、万が一もある。すぐに明石のところへ行こう!」
曙「ちょ、ちょっと待って!大丈夫だから手、離して!」カオマッカ
提督「いや、大事になる前に――――」
曙「え、演技!演技だから!!痛くなかったから!!」
提督「………え?そうなのか?本当に?」
曙「う、うん」
提督「そうか、良かった………ったく、そういうイタズラは心臓に悪いからやめてくれよ……………」
曙「き、気を付けるわ」マッカ
漣(「ね?」)
朧(「なるほど」)
潮(「曙ちゃん心配されて凄い嬉しそう………」)
漣(「これは見てる側としてはたまりませんなぁ」)ニヤニヤ
朧(「でも、これで提督は痛みを伴うイタズラをしなくなるんじゃない?」)
漣(「そこで、第2フェイズだよ!」)
朧(「第2フェイズ?」)
漣(「名付けて、『顔真っ赤作戦』!」)
潮(「顔真っ赤作戦……?」)
漣(「曙に積極的に行動させて、二人の照れる姿を見るのです!」)
朧(「………そういうことか。それなら大丈夫そうだね」)
潮(「それくらいなら大丈夫……なのかな?」)
漣(「ご主人様への根回しは漣がやるから、曙への根回しは任せたよ!」)
朧(「任された」)
潮(「う、うん」)
提督「ポテチ食べる?」スッ
曙「貰うわ」カパッ
―――――ビヨーーーン(ビックリ箱)
曙「きゃっ」ドンガラガッシャーン
提督「あ、曙!?」
曙「腰を打ったわ、どうしてくれんのこのクソ提督(棒)」
提督「すまん、そんなに驚くとは思わなくて……お詫びになんでも言うこと聞くから、それで許してくれ………」
曙(な、なんでも!?じゃあ、あんなことやそんなことも………!?)カオマッカ
提督「曙?」
曙「…………じゃあ、間宮さんのところで奢ってもらおうかしら」ソッポムキ
提督「分かった」
間宮「はい。間宮スペシャルパフェです。ゆっくりしていってくださいね」
曙「いただきます」
提督「どうぞ」
曙「うん、流石間宮さんね。甘くて美味しいわ」
提督「そうか。良かったな」
曙「……………あんたは何も食べなくていいの?」
提督「ああ。気にしないで食べてくれ」
曙「……………ん」スッ
提督「………え?」
曙「しょうがないから!少し分けてあげるわ!!」
提督「いや、俺のことはいいから―――――」
曙「うるさいわね!あんたは黙って食べればいいのよっ!!」
提督「……………いいのか?」
曙「……………」コクリ
提督「じゃ、じゃあ……いただきます」パクッ
曙「……………どう?」
提督「…………お、美味しいよ」
曙「………そう。はい」スッ
提督「い、いや一口だけで――――」
曙「アーン」
提督「……………あ、アーン」パクッ
曙「……………」
提督「……………///」
提督(あ、曙ってこんなことするキャラだっけ……?うぅ、やばい。顔が熱い………)
曙(こ、これ凄い恥ずかしい………あ、提督真っ赤になってる……ちょっとかわいいかも………って!何考えてるのよ、私!?)
朧(「提督があんなに赤くなってるところ初めて見たよ……」)
潮(「それに引き換え、曙ちゃんは平気みたいだね」)
漣(「あれは、妖精さん特性の化粧の効果なのですよ!」)
潮(「お化粧………?」)
漣(「そう!表情を完全に隠す化粧!」)
朧(「心の中では凄いてれてるんだろうね」)
提督・曙((うぅ……恥ずかしい………………///))
―数日後―
提督「最近イタズラが失敗してばかりなんだが……」
漣「でも、曙との距離は縮まったんじゃないですか~?」ニヤニヤ
提督「やはりお前の指示だったか………」
漣「漣はちょこーっとアドバイスしただけですよ」ニヤニヤ
提督「まあいい。やられっぱなしは嫌なんだ。何かいい案ないか?」
漣「漣に話していいんですか?」
提督「間宮のアイス」
漣「パフェがいいです」
提督「………分かった。で、いい案なんだろうな?」
漣「はい。とっておき中のとっておきです!」
提督「………それは反応によっては俺の心がやられるな」
漣「ご主人様はガラスのハートですからねぇ~」
提督「うるせぇ」
漣「でも、いい結果になると思いますよ?」
提督「……………本当か?」
漣「……………初期艦の言葉は信用できませんか?」
提督「……………分かった。やってみよう」
漣「ご主人様、アレの準備。しといた方がいいですよ」
提督「……………」
―――――コンコン
曙「クソ提督、来たわよ」
提督「待ってたぞ。入ってくれ」
―――――ガチャ
曙「どうしたのよ、こんな時間に呼び出して」
提督「大事な話があるんだ」
曙「大事な話?」
提督「ああ、秘書艦のお前には先に伝えておこうと思ってな」
提督「俺は来月から大本営で指揮をすることになった」
曙「え……………」
提督「正式な発表は来週になるが、後任も決まっている。俺の後輩で信頼できる奴だ。サポートしてやってくれ」
曙「……………………」
提督「……急に離れることになってすまない」
曙「…………それって、昇進ってこと?」
提督「ああ。皆より階級を取るようで申し訳―――――」
曙「やったじゃない!あんたの実力が上に認められたってことでしょ!!」
提督「まあ、そうだが…………怒らないのか?」
曙「はぁ?なんで怒るのよ!自分の提督が認められたんだから、嬉しいに決まってるじゃない!」
曙「それに、クソ提督のイタズラを受けなくていいと思ったら清々するわ!」
提督「………そうか。すまなかったな」
曙「だからここは私達に任せて、安心っ、してっ、本営でっ………」ポロポロ
提督「曙?」
曙「こ、これは嬉し泣きよっ!大丈夫っ!あんたは何も心配せずにいればいいからっ……!」ポロポロ
提督「………曙」ギュッ
曙「やっ、駄目っ………今そんなことっ、されたらっ…………」ボロボロ
提督「………………」ギュッ
曙「やっと仲良くなれてきたのに、離れるなんて嫌よっ…………」ギュウウ
提督「曙………………」
曙「うぅ………ぐすっ……………」
提督「大丈夫だ。俺はお前の傍にいる」
提督「—――――――だって、これはドッキリだから」
曙「……………………へ?」
提督「昇進はするが、ここを離れたりはしないよ」
曙「………………こ」
提督「こ?」
曙「こんっのっ、クソ提督ぅーーーーーーーーーーーーーーー!!」
提督「ぐおおおおおおおおおおおっ!?耳がっ、耳がぁっ!!」
曙「バッカじゃないのっ!?くだらないっ!部屋に戻るわっ!!」ダッ
提督「あっ、待ってくれ!もう一つ大事な話があるんだ!!」
曙「どうせ、またイタズラでしょ!?その手には乗らないわよっ!!!」
提督「待てって!」ガシッ
曙「ちょっ、離しなさいよ!」ゲシゲシ
提督「曙、ケッコンしよう」
曙「…………………ふぇ?」
曙「あっ、ま、またドッキリなんでしょっ!?連続はさすがに――――」
提督「……………」
曙「……………………本気、なの?」
提督「こういう冗談は好かん」
曙「……………私、口悪いわよ」
提督「照れ隠しだろ。可愛いぞ」
曙「……………私、まだ小さいわよ」
提督「いつまでも待つさ」
曙「……………本当に、私なんかでいいの?」
提督「お前じゃなきゃ駄目なんだ」
曙「……………ムードも何もないわね」
提督「こっちの方が俺らしいだろ?」
曙「そうね…………」
提督「俺は、曙、お前が好きだ」
曙「…………私も、提督、あなたが好きよ」
提督「…………ケッコン、してくれるか?」
曙「…………うんっ」
漣(「…………………さて、漣達はこの辺で帰りましょう」)
朧(「…そうだね。ここから先は二人にしてあげよう」)
潮(「漣ちゃん……………」)
朧(「………今日は鳳翔さんのところにでも行こうか」)
漣(「…………二人が奢ってくれるなら、いいよ」)
曙「クソ提督がクソ過ぎる」
完
【ぬくもり】
曙『わざわざあんたが出てくる必要なかったんじゃない?』
提督『大規模作戦は何が起きるかわからないからな。というか、俺は毎回これでもいいくらいなんだが……』
曙『あんたがやられたら誰が指揮するのよ。あんたは鎮守府で指揮してればいいの』
提督『自分だけ安全な場所にいるのは落ち着かないんだよ』
曙『ったく、何年提督やってるのよ!いい加減慣れなさいよ!』
提督『どうしても慣れない物はあるんだ………』
曙『本当、甘いんだから―――――』
ドォォォォォォン
曙『—――――え?』
『敵潜水艦発見!』
『曙さん、そこは危険です!退避してください!』
曙『あいつは!?提督はどうなったの!?』
『見ての通り、提督の乗っていた船は大破、炎上しています。恐らくはもう…………』
曙『そんな………今度こそっ!今度こそ護るって決めたのにっ!!』
『曙さん、撤退を!!』
曙『嫌っ!嫌だっ!!クソ提督――――――――――――っ!!!』
曙「っ!!」ガバッ
曙「はぁ……はぁ……夢………か…………」
曙「……………………」
――――ガチャ
ゴソゴソ モゾモゾ
提督「ん…………?」
曙「」ビクッ
提督「んー……って、曙!?どうしてここに!?」
曙「あっ……えっと………」
提督「…………狭いが、大丈夫か?」
曙「……………」コクリ
提督「……………」
曙「……………その、起こして悪かったわね」
提督「気にするな」ナデナデ
曙「んっ………」
提督「悪い。嫌だったか?」
曙「大丈夫。ちょっと驚いただけ……」
提督「そうか」ナデナデ
曙「……………」
提督「……………」ナデナデ
曙「……………もう少し、近づいていい……………?」
提督「ああ」ギュッ
曙「……………ありがと。しばらく……このままで……………………」ギュッ
翌日、二人が「ゆうべはお楽しみでしたね」とからかわれたのはまた別のお話。
完
【四月一日】
陽炎『今日は嘘をついてもいい日なのよ!』
不知火(……と言われましたが、どのような嘘をつけばいいのでしょうか)
提督「不知火?」
不知火(………とりあえず、思っていることの逆を言えばいいでしょう)
不知火「司令」
提督「なんだ?」
不知火「不知火は司令の事が、き………」
提督「き?」
不知火「き………き…………」
提督「?」
不知火「……………ぐすっ」
提督「!?」
不知火「不知火はたとえ嘘でも司令の事を嫌いだなんて言えません………」
提督「」ズキューン
提督「きょ、今日はあくまで嘘をついてもいい日で、強制じゃないぞ!」
不知火「!そうですか。良かったです」パァア
提督(結婚した)
完
【四月一日】
提督「曙、俺はお前が大嫌いだ」
曙「……………そう」
提督「………エイプリルフールだからな?」
曙「……………分かってるわよ」
曙「私もあんたなんて大嫌いよ」
提督「……………おう」
曙「………エイプリルフールよ?」
提督「……………知ってる」
提督・曙「「……………はぁ」」ショボーン
艦娘一同(((食堂でやるなよ………)))ギリィ
完
【>>98の前のお話】
陽炎「不知火!」
不知火「なんでしょう?」
陽炎「私はあなたが嫌いよ♪」ニコッ
不知火「」ガーン
不知火「しっ、しらっ……不知火に何か落ち度でも?」グスッ
陽炎「ごめん。本当にごめん」ダキッ
完
【秘密】
提督「……………」ペラペラ
曙「………随分静かね。何読んでるのよ」ズイッ
提督「資料だ」サッ
曙「………資料ならなんで隠す必要があるのよ」ズイッ
提督「極秘だからだ」サッ
曙「……………そう」
曙「あれ、食堂で何かあったの?」
提督「曙!?い、いや……何でもない!」ダッ
曙「ちょっ、なんで逃げるのよ!」
ポツーン…………
曙「何なのよ、もう………」
提督「曙、もう休んでいいぞ」
曙「え、でもまだ………」
提督「仕事終わってるだろ?偶にはゆっくり休んでくれ」
曙「……………分かったわ」
提督「おやすみ、曙」
曙「………おやすみ」
――――バタン
曙(………ここ数日あいつの様子がおかしい。何か隠し事でもしてるかのような………)
曙(仕事が早く終わっても、普段なら一緒に話したりするのに………)
曙(まさか………いや、でもあいつがそんなことするはずが……………)
曙(……結局気になって戻ってきてしまった。まあ、どうせ私の勘違――――)
間宮『提督、今日は本番ですね』
曙(—―――いで…………え?)
提督『ああ、少し緊張してきたよ……』
間宮『大丈夫ですよ。私にお任せください』
提督『…やはり、お前に頼んで正解だったな』
曙「っ!!」ダッ
……………………
提督「これなら曙も喜んでくれるかな?」
間宮「ふふっ、きっと大丈夫ですよ」
提督「よし。早速作るぞ!」
間宮「はい。お手伝いはお任せください」
提督(緊張してあまり眠れなかった……もうそろそろだな。上手く渡せるだろうか…………)
――――コンコン
提督(来たっ!!)
提督「ひゃっ、入ってくれ」
提督(盛大に噛んだ……もう駄目かもしれん………)
――――ガチャ
潮「し、失礼します……」
提督「って、潮?どうした?」
潮「えっと、曙ちゃんに代わりを頼まれて………」
提督「曙に……?何かあったのか!?」
潮「は、はい……昨日帰ってきてから元気がなさそうでした………」
提督「昨日……?」
提督(確かに少し元気がなさそう……だったか………?)
提督「まあ、分かった。曙は部屋にいるのか?」
潮「多分……」
提督「分かった。様子を見てくるから、少しここを頼む」
潮「は、はい……」
――――コンコン
提督「曙、いるか?」
……………………
提督「………寝てるのか?入るぞー」
――――ガチャ
曙「……………何の用よ」
提督「なんだ、起きてるじゃないか。体調はどうだ?」
曙「体調?………最悪よ」
提督「何!?それじゃあ、明石のところに――――」
曙「触らないでっ!!」
提督「」ビクッ
曙「……………どっか行ってよ」
提督「あ、曙…………?」
曙「どっか行けって言ってるでしょっ!!」
提督「っ!!」ダッ
……………………
漣「………曙、ご主人様に何言ったの?」
曙「……………」
漣「………ご主人様、悲しそうな顔で走ってたよ」
曙「……………あんたには関係ないでしょ」
漣「関係あるよ。漣は二人が好きだから」
曙「……………」
漣「………プレゼントの中身は知らないけどさ、断るにしても言い方があるんじゃない?」
曙「………え?プレ……ゼント…………?」
漣「ご主人様が持ってた袋、ホワイトデーのお返しじゃないの?」
曙(本………食堂………間宮さん………ホワイトデー………)
曙「もしかして……私、勘違いを…………?」
漣「曙?」
曙「あいつはどっちへ行ったの!?」ガバッ
漣「あっちだけど……」
曙「ありがと!」ダッ
漣「…………大丈夫そうか」
曙「はぁ……はぁ……こんなところにいたのね。探したわよ」
提督「曙………」
曙「………さっきは――――」
提督「ごめん!!」
提督「俺、曙を怒らせるようなことしちゃったんだろ?考えてたんだが、原因が思い浮かばなくて………」
提督「言ってくれれば直すから!何が悪かったのか教えてくれないか?」
曙「…………………あんたに悪いところなんかないわよ」
提督「いや、怒らせたのは事実だろ?イタズラが嫌だったのか?からかい過ぎたか?それとも――――」
曙「ごめんなさい!あれは私の勘違いだったの!!」
提督「…………え?じゃ、じゃあ、俺のことを嫌いになったわけじゃ……ないのか………?」
曙「そうよ」
提督「よ、良かった…………」ヘナヘナ
曙「第一、イタズラとかが嫌ならとっくに言ってるわよ!」
曙「わ、私は、そういうところも含めて、あんたの全てが好きなんだから………」ゴニョゴニョ
提督「………………あ」
曙「な、なによ///」
提督「あけぼのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ダキッ
曙「きゃあっ!ちょ、ちょっと!!///」
提督「俺も曙の全部が好きだぞ!!愛してる!!!」ギュッ
曙「う、うぅ…………///」
提督「I love you! Je t’aime! Ich liebe dich! Я тебя люблю!」
曙「~~~~~~~っ!」マッカ
艦娘(((食堂で何をやってるんだあのバカップルは)))
ご主人様の作ったお菓子は、この後二人で仲良く食べてました by漣
完
――――――――――—―――――
――――――――――――
―――――――――
――――コンコン
曙「入るわよ」
提督「おう」
――――ガチャ、ボトッ
曙「っ!」トビノキー
提督「原点回帰してみたんだが……あの可愛い悲鳴聞きたかったなぁ………」
曙「かわっ!?」ボッ
提督「聞きたいなぁ~聞かせてくれないかな~」ニヤニヤ
曙「~~~~~~~っ!!」カオマッカ
曙「あんたは本っ当にクソ提督ねっ!」
曙「クソ提督がクソ過ぎる」
完
転載元
曙「クソ提督がクソ過ぎる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426599766/
曙「クソ提督がクソ過ぎる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426599766/
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コメント一覧 (37)
-
- 2015年03月21日 05:07
- 誰かブラックコーヒー持って来い
-
- 2015年03月21日 05:40
- こういうしょうもない嘘ってたまに吐きたくなるよね
-
- 2015年03月21日 05:56
- これはいいクソ提督
-
- 2015年03月21日 06:09
- なんという王道、だがそれで良いそれが良い
-
- 2015年03月21日 06:12
- 曙、漣、潮。第七駆逐隊ってキャラたってるしいずれ第六駆逐隊に追い付けるかもな。
-
- 2015年03月21日 06:49
- 漣ちゃんこんな立ち回りばっかりや…
たまには彼女も幸せになって欲しい
-
- 2015年03月21日 07:05
- 渋っっっいお茶を所望する。
漣がいい子すぎて辛い
-
- 2015年03月21日 07:19
- くそかわ
-
- 2015年03月21日 07:54
- ※5 貴様、ナチュラルに朧ちゃんスルーしてんじゃねえぞ
-
- 2015年03月21日 08:03
- ※5
とにかく拷問だ、拷問にかけろ!
朧の朴訥とした口調が大好きな提督だっているんですよ!
-
- 2015年03月21日 08:12
- カニの子は改二で人気爆発するって信じてる
改二来るかは知らない
-
- 2015年03月21日 08:19
- 朧だけどういうキャラなのかあまり分知らない
SSで第七駆が出ても、いつもあんまり喋んないし
カニなのは知ってる
-
- 2015年03月21日 08:34
- やっぱヤンデレなんかより王道が一番だわ
-
- 2015年03月21日 09:46
- >>曙『そんな………今度こそっ!今度こそ護るって決めたのにっ!!』
つまりこの提督は二人目ってことか
前の話もあるのかな
-
- 2015年03月21日 10:41
- >>14
曙は史実においてそれこそ不運や不遇という言葉ではすまされないくらい
可哀想な扱いを受け続けた艦なんだよ…
史実を参照すれば、彼女がなぜツンケンした態度をとるのか理解できる
-
- 2015年03月21日 11:18
-
※5
朧とソボロって似てるよね。
-
- 2015年03月21日 11:51
- 朧とかいうオンボロ艦
-
- 2015年03月21日 12:10
- ああ、義賊の彼ね
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- 2015年03月21日 12:26
- ※18
オボロ防壁!
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- 2015年03月21日 13:31
- 駆逐艦の健全は最高や!
この手のSSは軽巡洋艦以上になると、洋画並に濡れ場が多いから嫌いじゃないけど好きじゃないよ
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- 2015年03月21日 14:39
- ぼのかわいいよぼの
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- 2015年03月21日 17:24
- はぁ〜ええわぁ〜
このあっまあまな感じ
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- 2015年03月21日 18:48
- ※19
早漏王特権の肉盾は自らをも窮地に追いやるからやめーや
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- 2015年03月21日 21:40
- ※15
同僚がしっかり護衛対象を守れてるのに自分は対象轟沈されてるんじゃないの?
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- 2015年03月22日 15:33
- と、糖分はもう要らない!止めてくれ…ゴホッ(砂糖を吐く音)
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- 2015年03月22日 17:21
- ※24
お前がバカだという事はよく分かった。
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- 2015年03月22日 18:51
- この手の話だとどうしても漣の方に目が行ってしまう
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- 2015年03月22日 18:54
- この人のSS好き。これこそSSよ
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- 2015年03月30日 01:29
- 第六も最初は電から響の改二ときてその後全員安定した人気を得るようになったし
第七には同じようなポテンシャルを秘めてると思ってたんよ
あとは朧に何かイベントボイスなり新規絵なりくればアニメ二期に登場も夢じゃない
アニメ二期?何言ってんだろう俺
まだアニメ化なんてしてないはずなのに
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- 2015年04月08日 12:34
- そういえば、俺も初期艦は漣だったんだよな。
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- 2015年05月23日 19:24
- ぼのたん可愛い
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- 2015年05月28日 23:09
- 艦これをもしアニメ化するなら第七駆逐隊特に曙と提督の絡みがみたいなあ。
というかアニメ二期の話が上がってるのか……ん? なんで二期なんだ。あれ、でも第六駆逐隊のカレー作戦はどっかでみたような気が……うっ
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- 2015年05月31日 23:29
- ※32
それ以上いけない
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- 2016年05月08日 13:16
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口から砂糖が噴き出るんですがウゴゴゴ
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- 2016年05月13日 15:11
- マジカ
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- 2016年07月26日 08:31
- 曙-----!!
好きだ!!!
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- 2017年09月18日 20:45
- この不知火ちゃんください!