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キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」三冊目

1:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 18:49:25 ID:uJe

現実世界 キモオタの住む街 図書館

キモオタ「んんwwwやってきましたぞwww図書館wwwここならばいろんなおとぎ話読み放題ですぞwww」コポォ

ティンカーベル「毎回買うわけにもいかないしねー、それにいろんなおとぎ話の世界を旅するならいろんなお話を知っておいた方がいいよね」

キモオタ「ですなwwwいずれ、黒幕と遭遇することになるやもしれませんなからwww」

ティンカーベル「よーし!じゃあ早速見に行こう!」

ウィーン

キモオタ「・・・・・・」スタスタ

司書「こんにちは」ニコッ

キモオタ「・・・・・・」スタスタ

ティンカーベル「こら!あのお姉さん挨拶してるんだからちゃんと返事しないとダメだよ!」ボソッ

キモオタ「・・・・・・ども」ボソッ

司書「ごゆっくりどうぞ」ニコッ

キモオタ「・・・・・・」ペコッ

ティンカーベル「人見知りが過ぎるよキモオタ・・・・・・」



3:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 18:54:22 ID:uJe

過去スレ
シンデレラ編 裸の王様編
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」

泣いた赤鬼編
キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」二冊目

これまでのあらすじ
キモオタは現実世界に住む気持ち悪いオタクだよ!
ある日突然、妖精のティンカーベルと出会ったよ!
おとぎ話の消滅を防ぐためにいろんなおとぎ話の世界を旅してるよ!



<
dt>6:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 19:09:56 ID:uJe

キモオタ「・・・・・・」キョロキョロ

ティンカーベル「どうしたの?」

キモオタ「日曜ですからなwww子供が多いのでござるがwwwティンカーベル殿の姿は子供には見えるのでござるよね?」

ティンカーベル「うーん・・・結果的にはそうなんだけど、『妖精を信じている人間には見える』っていうほうが正しいかも」

キモオタ「見えない子供もいるということですかな?」

ティンカーベル「そうなるね、というか今は見えない子供が多いみたい。こないだ内緒で近所の公園飛んだけど私が見えてた子供少なかったもん」

キモオタ「ちょwwwなにしてるんでござるかwww見つかったら大変ですぞwww」

ティンカーベル「見つかっても問題ないよ、見える人は捕まえようとなんてしないし見えない人は妖精をそもそも信じてないんだから。それにものすごく珍しいけど大人にも見える場合はあるよ、キモオタがそのケースだよね」

キモオタ「どうして見えたんでござろうなwww」

ティンカーベル「そりゃあ妖精を信じてくれてるんでしょ?」

キモオタ「ほうwww」

ティンカーベル「プリキュアとかライダー見るときだってすっごい楽しそうだもん!きっと子供の心を忘れてないからだね!」

キモオタ「んんwwwほおっておいていただきたいwww」コポォ



8:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 19:19:50 ID:uJe

キモオタ「ともあれ、子供たちに見つかったら騒ぎになるのではwww」

ティンカーベル「大丈夫だよ、私が見えるのは純粋な子供だけだから内緒にしてねっていったらしてくれるよ。図書館にいる子供なら私が見える可能性高いから声かけられるかもだけど」

キモオタ「んんwwwならばいいんですがなwww」

ティンカーベル「それよりキモオタだよ!ここにはちょくちょく来ることになりそうなんだから、ちゃんと挨拶とかすること!」

キモオタ「人と話すのは難易度高いクエストでしてwww」コポォ

ティンカーベル「もぉ、ちょっとづつでいいから慣れていこうよ。そうしないと友達できないよ!その、スマホ?っていう友達とお話しできる道具使ってるところみたことないもん」

キモオタ「ブフォwwwティンカーベル殿手厳しいwww我輩にも友達いるでござるよwwwシンデレラ殿、裸王殿、赤ずきん殿に赤鬼殿・・・」

ティンカーベル「そりゃあそうだけど、この世界には?」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・ごめん」



9:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 19:28:03 ID:uJe

ティンカーベル「でもでも!私達とは友達になれたんだし、この世界でも友達出来るよ!ねっ!」アセアセ

キモオタ「ティンカーベル殿wwwフォローはありがたいでござるが本筋から脱線してますぞwww今日の目的を果たさねばwww」

ティンカーベル「そうだった!今日は各自いろんなおとぎ話を読んで過ごすこと!」

キモオタ「次に行くお話は【マッチ売りの少女】でしたなwww」

ティンカーベル「そうだね、どうやらいろんなおとぎ話をめちゃくちゃにしてる黒幕が『幻覚を見せるマッチ』を悪用している、そのマッチがあるのがこのお話。ってことだったよね」

キモオタ「マッチ売りの少女の世界の住人が黒幕か、はたまた別の人物かはわかりませんがなwwwとにかく情報は多い方がいいですからなwwwいろんなおとぎ話を知っておく必要があるということですなwww」

ティンカーベル「特にキモオタはたくさんのお話を読んでよ!自分が読みたいお話からでいいからさ」

キモオタ「わかりましたぞwww」

ティンカーベル「じゃあ私も適当に読んでくるね!サボっちゃだめだよ!」ピュー

キモオタ「さて、なにを読みますかなwww」



10:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 19:40:00 ID:uJe

一時間後

ティンカーベル「キモオタ!どうどう?進んでる?」

キモオタ「まじめに読んでおりますぞwwwみるがいいですぞこの本の山をwwwこれすべて読みました故www」コポォ

ティンカーベル「おっ!えらいじゃーん!どれどれ・・・」

白雪姫
眠り姫
かぐや姫
親指姫

ティンカーベル「姫ばっかりじゃん!!」

キモオタ「んんwww好きな本読んでもいいのでござろうwww」

ティンカーベル「そうだけど、偏りが過ぎるよ!もっと色々なおとぎ話あるじゃん!」

キモオタ「しかしですなwww我輩、こうやっておとぎ話をいくつか読んで気がついたことがありますぞwww」

ティンカーベル「気がついたこと?」

キモオタ「それはですな・・・・・・」

ワーワー ザワザワ

ティンカーベル「あれ、なんだか急に騒がしくなったね?」

司書「はーい、じゃあ司書のお姉さんのおはなしの時間だよー、みんなおいでー!」ニコニコ

キモオタ「ほうwww読み聞かせという奴ですなwww」



11:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 19:54:02 ID:uJe

ティンカーベル「読み聞かせ?」

キモオタ「この図書館では日曜日のこの時間に子供たちに絵本を読んで聞かせる時間を設けているとかwwwさっきの司書殿が読むようですなwww」

ティンカーベル「面白そう!私達もいこうよ!」ワクワク

キモオタ「ちょwww勘弁してくだされwwwあの子供たちに我輩ひとりだけ混ざってお話を聞くとかwwwどんな公開処刑ですかなwww」

ティンカーベル「私もいるから大丈夫じゃん!キモオタは一人じゃないよ!」

キモオタ「いやいやいやwww多くの人にはティンカーベル殿見えないでござろうwww結果的には我輩一人でござるぞwww我輩はここで聞いておくので、ティンカーベル殿はどうぞ最前列にwww」コポォ

司書「はい、じゃあ今日のおとぎ話は・・・・・・これです!みんなこのお話知ってるかなー?」

シラナーイ! オシエテー

司書「今日のお話は【こびとの靴屋】だよー」

ワーイ! ハヤクヨンデー

司書「本当は【マッチ売りの少女】を読もうと思ったけど、今日はこの図書館に妖精さんが来ているようなので、妖精さんが出てくるお話を読むよー」ニコニコ

ティンカーベル「えっ?私のことかな?」

キモオタ「偶然でござるよwwwただの前口上でござろうwww」



12:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 20:05:41 ID:uJe

三十分後


・・
・・・

司書「そして、靴屋さんはいつまでもみんなのためにいい靴を作り続けました。・・・・・・はい、このお話はここまで、めでたしめでたし」ニコニコ

オモシロカッター モットヨンデー

ティンカーベル「よかったねぇ、子供たちもおとなしく聞いてたしね」

キモオタ「しかし、あれですなwww読んでもらうというのは楽でござるけど、それ以上にお話が頭に入ってきますなwwwなんとも心地よいwww」

ティンカーベル「あのお姉さんが読み聞かせうまいっていうのもあると思うよ、私も思わず引き込まれちゃったもん。このお話知ってるのに」

キモオタ「そうですなwwwでは本を借りて帰りますかなwww」

司書「あのう・・・・・・ちょっといいですか?」

キモオタ「・・・・・・ファッ!?」ビクゥ

司書「・・・!」ビクッ

ティンカーベル「・・・・・・びっくりしすぎだよ、キモオタ」スッ



13:名無しさん@おーぷん:2014/11/30(日) 20:13:36 ID:uJe

キモオタ「な、な、なんですか・・・」

司書「ごめんなさい、びっくりさせたみたいで。えっと・・・私の読み聞かせ聞いてくれたみたいだったから、感想を聞きたいなって思ったんです」ニコッ

ティンカーベル「・・・・・・ほら、ちゃんとしないと!」

キモオタ「あ、あ、とてもよかったですぅ・・・」ボソッ

司書「ありがとうございます!実はちょっと練習してて自信があったんです」ニコッ

キモオタ「なるほどwww・・・・・・いや、そうですか・・・」

司書「おとぎ話好きなんですか?これ、全部読まれたんですよね?」

キモオタ「は、はい・・・そうです。ちょっとおとぎ話の世界に旅をしt・・・」

ティンカーベル「・・・・・・!」ドスッ

キモオタ「め、姪が!いるので、ちょっと読んでみたんでござ・・・ですよ」アセアセ

司書「そうなんですね、姪っ子さんがいるんですか」ニコニコ

キモオタ(やはり人と話すのは苦手ですな・・・架空の姪まで登場させてしまいましたぞwww)



14:◆oBwZbn5S8kKC:2014/11/30(日) 20:23:47 ID:uJe

キモオタ「と、ところで・・・さっきの妖精がいるというのは・・・」

司書「えっ?」

キモオタ「い、いや・・・」オドオド

司書「えっと、ですね。子供たちの中に妖精がいるよって教えてくれた子がいたんです。だから予定を変更しちゃいました」ニコニコ

キモオタ「な、なるほd・・・そうなんですね」

ティンカーベル「なーんだ、私が見えた訳じゃないんだね」

司書「本当はこの絵本を読む予定だったんですけどね」スッ

キモオタ「【マッチ売りの少女】でしたな・・・いや、でしたね」

司書「ふふっ、お話ししやすいようにはなしてもらって良いんですよ?」ニコニコ

ティンカーベル「このお姉さんお話もうまいし可愛いし優しいよ!やったじゃん!」

キモオタ(こっちはいっぱいいっぱいなんでござるがwww)

キモオタ「えっと、そうでござるか・・・えっと、何故にその絵本を?」

司書「実はこの絵本は私の思いでの絵本なんですよ」

キモオタ「思い出の・・・」

司書「私が読み聞かせをしている、司書をしている理由というかきっかけなんです」ニコニコ



15:◆oBwZbn5S8kKC:2014/11/30(日) 20:31:50 ID:uJe

司書「私の大好きなおとぎ話なんです。この本を読んで、子供の時すごく感動して・・・それで思ったんです。優しい大人になりたい。子供に優しい大人になりたいなって、そしていろんな人に本を読んでもらいたくて・・・だからこうして司書になって読み聞かせしてるんです」ニコッ

キモオタ「なるほど・・・」

ティンカーベル「嬉しいよね、こうやっておとぎ話をいろんな人に読んでほしいって言ってくれるのは」ウルッ

キモオタ「黒幕は別として、忘れられたら消えてしまうんでしたな、おとぎ話は」ボソッ

司書「そうだ、この絵本借りていってください!姪っ子ちゃんにもよんであげてほしいです!」

キモオタ「え、えっと、は、はぁ・・・」

ティンカーベル「私はもう読んだけど・・・借りておこうよ、キモオタまだでしょ?」

キモオタ「じゃあお願いします」

司書「はい!じゃあ図書カード作りますね!」ニコッ

キモオタ「・・・疲れますな、人と話するのは」ボソッ

ティンカーベル「もう、なれなきゃダメだよ!でも絵本も借りれたしこれで目的は果たせたね!」

キモオタ「マックに寄って帰りますかなwwwグラコロを買わねばwww」



17:◆oBwZbn5S8kKC:2014/11/30(日) 20:45:41 ID:uJe

現実世界 キモオタの部屋

ティンカーベル「あの司書のお姉さん可愛かったね」モシャモシャ

キモオタ「そうでしたなwww黒髪ロング萌えの我輩としましてはうれしい限りですな、そして昨今のゲーム作品アニメ作品ではヒロインの枠からはずされて久しい眼鏡属性www
やはり司書という職業と眼鏡という知的なイメージを匂わせる属性の相性は非常によく、そこに黒髪ロングという清楚系の属性が加わることでインドアなキャラクター付けが・・・・・・」ガツガツ

ティンカーベル「・・・・・・グラコロおいしいね!」モシャモシャ

キモオタ「ちょwww聞いてないwww時に、食べたら【マッチ売りの少女】の世界に行くわけでござるが・・・」ガツガツゴックン

ティンカーベル「どうしたの?準備できてないの?」ゴックン

キモオタ「いや、準備はできておりますが・・・帰ったばかりで絵本はまだ読めてないのでござるよwwwゆえにあとでお話の内容教えていただきたいwww本を持って行って汚しては困りますからなwww」

ティンカーベル「うーん、まぁしょうがないか、マック混んでて遅くなったし、急ぎたいのは急ぎたい。黒幕の情報つかめるかもだし」チューチュー

キモオタ「では善は急げですからな、食べ終えた故に、出発しますかwww」

ティンカーベル「おっけー!!じゃあちゃっちゃと行っちゃおう!」

キモオタ「ですなwwwではwwwいざwww」

ティンカーベル「行くよ!【マッチ売りの少女】の世界へ!」

キィィィィィン

キモオタ「ぶひいいいいぃぃぃぃぃ!!」

ヒュン



47:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:04:03 ID:g8l

マッチ売りの少女の世界

ヒュウゥゥゥゥゥゥ

ティンカーベル「着いたぁー!」スィ

キモオタ「しかし冷えますなwww今までのお話はどれも過ごしやすい暖かさでしたぞwww」ブルブル

ティンカーベル「このお話は場面が冬だからしかたないよ、上着着てきて良かったね!」

キモオタ「まったくですぞwwwさて・・・ティンカーベル殿」

ティンカーベル「なになに?」

キモオタ「今回は今までとは状況が異なりますな。この世界は消滅の危機には瀕しておらぬのでござろう?」

ティンカーベル「うーん・・・」クンクン

ティンカーベル「消えそうではない、かな。でも・・・安心とはいえない感じ・・・?」

キモオタ「どっちでござるかwww」コポォ

ティンカーベル「消滅しないと思ってくれていいけど、いやな予感がする。そんな感じかなぁ・・・」

キモオタ「とりあえず現状は本来の結末に進んでいるということですなwww」コポォ



49:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:15:43 ID:g8l

ティンカーベル「そうだね、でも逆に私達が変なことしてこのお話を消しちゃわないように気をつけないとね」

キモオタ「もちろんですぞwww」

ティンカーベル「マッチ売りの少女・・・このおとぎ話の主人公がない幻覚を見せるマッチを持ってるから、黒幕が誰であれとりあえずマッチ売りに話を聞いた方がいいのかな?でもマッチ売りが黒幕だったら・・・うー、どうする?キモオタ」

キモオタ「うーん・・・我輩、考えたのでござるが・・・」

ティンカーベル「なになに?言ってみてよ」

キモオタ「こことは別のおとぎ話の登場人物が黒幕だと仮定しての話でござるが、その場合・・・我々がこの世界をうろついているのは黒幕にとっていい状況ではないでござるよね?」

ティンカーベル「そっか、黒幕はおとぎ話を消滅するためにマッチを使っている。その入手経路だもんね、このお話は」

キモオタ「我々は黒幕を知らないでござるが向こうは知っている可能性もありますからな」



51:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:23:59 ID:g8l

ティンカーベル「確かにね、だっていくつもおはなしが消えるのを防いできたわけだし、向こうも私達を調べてたかも」

キモオタ「そのうえここは重要なおとぎ話」

ティンカーベル「黒幕にとってマッチはおとぎ話を消すための便利な道具だもんね」

キモオタ「そうですな、だから我々にこの世界をうろちょろされては嫌なはず。マッチ売り殿になにかしら吹き込まれてマッチを手に入れられなくなったり、自分の正体を突き止められたり・・・」

ティンカーベル「そう考えると、私達が邪魔になってくるね」

キモオタ「もしもでござるよ?我々がここに来ていることが黒幕に筒抜けだった場合・・・おそらく黒幕はなにかしらの手を打ってきますぞ」

ティンカーベル「えぇー!?それってマズくない?こっちは相手の正体も知らないんだよ?」

キモオタ「それなんでござるよ・・・」



52:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:32:06 ID:g8l

キモオタ「かといって誰彼疑ってかかっては聞き込みどころではないですからなwww参りましたなwww」コポォ

ティンカーベル「とりあえずさ、マッチ売りを探そうよ。声をかけるかかけないかはそれから決めてもいいし」

キモオタ「そうですなwwwそれが無難ですなwww」

ティンカーベル「そうしようか、じゃあ探しに行く前に【マッチ売りの少女】のお話をおさらいして・・・」

キモオタ「ティンカーベル殿・・・!」クワッ

ティンカーベル「えっ!?なになに?どうしたの?」

キモオタ「あそこにホットドックの屋台がありますぞwww腹ごしらえするでござるよwww」コポォ

ティンカーベル「さっきグラコロ食べたじゃん!また食べるの!?おなかいっぱいだよ!」

キモオタ「今日はポテトがMサイズでしたからなwww物足りないwww我輩、買ってくるでござるが、ティンカーベル殿はやめておきますかな?www」

ティンカーベル「いる。マスタードとピクルス抜きで」

キモオタ「がってん承知www」ダダッ



54:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:44:32 ID:g8l

ティンカーベル「キモオタは食べることになると行動力が段違いだなぁ・・・」

ティンカーベル「キモオタのとこに来てから私も食べる量増えちゃったし・・・まぁそのぶんなるべく座らずに飛ぶようにしてるし、大丈夫かなー」

ティンカーベル「・・・混んでるなぁ、時間かかりそうかも」




鳥「彼は駄目だねぇ、連れをひとりぼっちで待たせるなんて」




ティンカーベル「!?」バッ

ガシッ

ティンカーベル「うぐっ!(しまった、油断してた!) 」

鳥「そっちじゃないよ。聞いていたよりすばしっこくないね、ティンカーベル?」

ティンカーベル「離して!離してよ!・・・うぅ、はなせぇー!」ジタバタ

鳥「離すわけないだろう?それにしても君達さっき話していたじゃないか、黒幕にここにいることがばれてるかもって」

ティンカーベル「あんた・・・黒幕の!」ジタバタ

鳥「ここじゃまずい、少し僕につきあってもらうよ?」パタパタ

ティンカーベル「キモオタ!キモオター!」

鳥「無駄だよ、この人混みだ。彼には聞こえない。じゃあ行こうか」バサバサー

ヒラヒラ

ティンカーベル「青色の・・・羽っ!」



58:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 20:58:34 ID:g8l

・・・

青い鳥「さて、どこにしようか・・・」パタパタ

ティンカーベル「くっ、いいかげんに離せぇー!おなかに爪が食い込んで痛いんだよ!バカバカ!」ジタバタ

青い鳥「君は口が悪いな・・・いい加減に諦めなよ。それに爪はワザとさ、こうしないと逃げてしまうだろう?」

ティンカーベル「あんたたちの目的はなんなの!?他のおとぎ話を消そうとしたり、私をさらったのもそうだよ!なにがしたいのさ!」

青い鳥「だから・・・そんなこと言う訳ないだろう?あぁ、でも君をさらった理由は教えてあげるよ」

ティンカーベル「ぐぬぬぅ・・・とーれーなーいー!」ジタバタ

青い鳥「自分で聞いておきながら無視かい・・・?まぁいいさ、これであの男はこの世界から動けない・・・」

ティンカーベル「へへっ!それはどうかなっ!私がいなくたって──」ニヤッ

青い鳥「おはなしウォッチで赤ずきんを呼べば世界の移動は出来る。って言うつもりだろう?」

ティンカーベル「・・・っ!」

青い鳥「知っているよ。【泣いた赤鬼】の世界では君達を監視させてもらったからね」



59:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 21:11:02 ID:g8l

ティンカーベル「監視なんて趣味悪い!バーカバーカ!ファミチキになっちゃえバーカ!」ジタバタ

青い鳥「お断りだよ。どちらにしても君が行方不明になれば彼はこの世界からは離れられない。君を見捨てて自分だけ逃げるなんて出来ない性格なんだろう?彼は」

ティンカーベル「どーかなっ!逃げるよキモオタはっ!多分ね!だからあんたがしてることは無駄だよ!」

青い鳥「口は悪くてもブラフは苦手って訳かな?」

ティンカーベル「うるさい!だまれファミチキ!」ジタバタ

青い鳥「やれやれ、そろそろ変な名前で呼ぶに早めてもらおうかな」ビュン

ベシャッ

ティンカーベル「うぐっ・・・たたきつけるなバカー!」ガシッ

青い鳥「暴れるなよ、僕には二本の足とくちばししかない。君を縛るのも一苦労なんだよ」

ティンカーベル(路地裏のゴミ捨て場・・・?)



61:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 21:26:41 ID:g8l

青い鳥「・・・これでよし。これで君は動けないし飛べない。僕もようやく足が自由だ」パタパタ

ティンカーベル「ふざけんなバカ!羽が曲がっちゃうじゃん!ほどけぇー!」ジタバタ

青い鳥「いっそのこと羽を引っこ抜いてもよかったんだけど?僕としてはそのほうが楽だ」

ティンカーベル「出来るもんならやってみなよ!それにキモオタはすぐに気がつくよ、私がいないって!そうしたら私を探すのは一人じゃないんだからね!」

青い鳥「だろうね。シンデレラは街を駆け回り、裸の王様はどんな瓦礫でもどかして君を探す。赤鬼と赤ずきんも来てくれるだろうね・・・例え今、【桃太郎】の世界にいたとしてもね」

ティンカーベル「こいつどこまで・・・!」

青い鳥「でもね、探さない。誰も君を探さない・・・何故なら君は行方不明じゃないからだ」

ティンカーベル「なに言ってんの?意味わかんない事言ってると──」

ムグッ

青い鳥「君はもう喋らなくていいよ」ガシッ

ティンカーベル(喋れない!口までふさがれた・・・!)

青い鳥「飛べない動けない喋れない、そんな君にはここがお似合いだよ」ガコッ

青い鳥「じゃあねティンカーベル。こんな路地裏のゴミ箱に、君の友達は探しに来てくれるかな?」ビュン

ティンカーベル(キモオタが危ない・・・!早く脱出しないと・・・!) ドサッ

バターン



62:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 21:35:09 ID:g8l

・・・

キモオタ「フヒヒwwwサーセンwww思いのほか混んでおりましてなwww」コポォ

キモオタ「・・・おや、ティンカーベル殿?」キョロキョロ

キモオタ「・・・・・・何も言わずにどこかに行くとは思えませんな。なにか事件の匂いが・・・そうですぞ、おはなしウォッチで話しかけてみればいいですなwww」

カチャッ

キモオタ「ティンカーベル殿!ティンカーベル殿ー!ホットドック冷めますぞwww」

おはなしウォッチ「・・・・・・」シーン

キモオタ「反応無しでござるか・・・まさか、黒幕に捕まっているとか・・・こうしちゃおれませんぞ!すぐにでも探しに行かねばっ!」

女の子「ねっ、ねっ!おにーさん!ちょっといいかな?」ニコッ

キモオタ「な、何ですかな?我輩、今急いでいるのですがwww」

女の子「妖精の女の子のお友達だよね?私、その子とさっきお話ししたよ?」ニコッ



63:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/02(火) 21:53:35 ID:g8l

キモオタ「! それは本当ですかな!」

女の子「金髪で透明な羽で・・・キラキラした粉を散らしてる妖精さんでしょ?えっと、名前は確か・・・ティンカーベルちゃん?」

キモオタ「そうそうwwwそうですぞwwwなにか我輩に言ってませんでしたかなwww」

女の子「あっ、えっとね妖精さんから伝言だよ、『別のおとぎ話にいる妖精から緊急の呼び出しがあったからちょっと行ってくるね。ごめんだけど、ひとりでマッチ売り探してて!ちょっと時間かかるかもだけど心配しないでね!』だって」ニコッ

キモオタ「そうでござったかwww心配して損しましたぞwww」

女の子「じゃあちゃんと伝えたからね?」

キモオタ「助かりましたぞwwwかたじけないwww」コポォ

女の子「うん、じゃあまたね!キモオタおにーさん」ニコッ

タッタッタッ

キモオタ「行ってしまいましたな・・・さて、ティンカーベル殿は心配ないようでござるし、マッチ売り殿を探しますかなwww」コポォ





女の子「こんなもんかなぁ・・・あっちはティンカーベルをうまく拘束できたかな?だとしたらまずは私たちが優勢ってとこかな」フフッ

女の子「さて、君達が私達の遊び相手になるかどうか・・・お手並み拝見といこうかな、ティンカーベル。そして、キモオタおにーさん」ニコッ



86:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 20:04:49 ID:nBF

・・・

青い鳥「やれやれ、やかましい妖精だったな・・・」パタパタ

青い鳥「でもこれで任務は果たした。しばらくはゆっくりできるか・・・その前にあの方に報告をしなければ・・・」パタパタ

青い鳥「さて、どこに居るのか・・・」パタパタ

・・・

女の子「ふんふふ~ん♪」

女の子「幸せの青い鳥が虹の向こうへ飛んでいけるなら~♪」フンフン

女の子「私もきっと行けるはず~♪」フンフン

青い鳥「ご機嫌ですね。鼻歌混じりに歩いてましたよ?」パタパター

女の子「あ、おつかれー。どうだった?うまくいったよね?」

青い鳥「ええ、もちろん。少し・・・いや相当暴れましたけど、拘束してゴミ箱にぶち込みましたよ」

女の子「ゴミ箱かぁー、そりゃあメルヘンの欠片も無いね。妖精なのに」クスクス

青い鳥「キモオタという男はどうでした?」

女の子「どうかな、もうちょっと観察したいけど私はこれからお昼だからね、ちょっと休憩だよ。そだ、一緒にご飯行く?」

青い鳥「はい、お供します」パタパター



88:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 20:13:49 ID:nBF

中央通り

キモオタ「マッチ売りの少女と言うからには、マッチを売っていると思ったでござるが・・・居ませんな、時間が悪いですかなwww」

キモオタ「気は進まないでござるが・・・聞き込みに行きますかな、ティンカーベル殿も居ないでござるし、自らやるしかないwww」

キモオタ「あの話しかけやすそうな人に・・・ちょ、ちょっといいでござるかwww」コポォ

リッチなおっさん「ん?リッチなワシに用事かね?ハッハッハ」

キモオタ「えっと、このあたりでマッチを売っている女の子を見かけておりませんかなwww探しているのでござるがwww」

リッチなおっさん「なんだと!マッチなんて安っぽい道具をワシが使うわけないだろう!バカにしてんのか!」クワッ

キモオタ「ヒィッ!」ビクゥ

リッチなおっさん「まったく、これだから庶民は困るんだ!」プリプリ

スタスタ

キモオタ「あんなに怒るとは・・・なんなんでござるか一体・・・」



90:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 20:24:23 ID:nBF

「マッチ?そんなどうでもいいことで話しかけないでくれ!年の瀬で忙しいんだ!」

「・・・・・・。教えてやってもいい。ただし、何か食べ物をよこしてもらおう」

「らっしゃいらっしゃい!お兄さん!どう?おいしいケーキだよ!チキンもあるよ!」ラッシャイ

「ごめんよおじさん、俺仕事中なんだ。サボってたら御主人にどやされちまう」

「どいたどいた!こちとら忙しいんだ!そんな女の子しらねぇよ!」



キモオタ「・・・・・・参りましたな」モグモグ

キモオタ「この世界は年末のようですなwww誰も相手にしてくれないwww」ムシャムシャ

キモオタ「それに・・・ホームレスのような人もちらほらいるでござるし、幼い子供が平気で労働に駆り出されておりますな・・・それも大体が裸足であったり汚れた服・・・」バクバク

キモオタ「しかしリッチな服装の住人もいますな、貧富の差が激しいのでござろうか・・・ティンカーベル殿、どうおもいますかな?」



キモオタ「んんwwwついいつもの癖がwwwティンカーベル殿いないでござるのにwww」コポォ



91:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 20:34:22 ID:nBF

キモオタ「どちらにしても有力な情報は得られずwww」

キモオタ「仕方ないでござるなwww宿を探して、夕暮れ時にでも出直しますかなwww」コポォ

馬車のおっさん「うおおぉぉ!どいたどいた!」パカラッパカラッ

キモオタ「ファッ!?」ヨロッ

ドシャー

馬車のおっさん「危ないだろうが!気をつけて歩きやがれ!」パカラッパカラッ

キモオタ「なんと乱暴な運転でござるか・・・この寒空の下、ずぶ濡れなどありえませんぞwww」ドロドロ

男性「・・・おや、大丈夫ですか?このハンカチをお使いください」スッ

キモオタ「んんwwwかたじけないwwwこの街にも優しい人がいるとはwww」コポォ

神父「旅の方でしたか、よろしければうちの教会へいらしてください。この季節、濡れた洋服のままでは体をこわしてしまいますからね」

キモオタ「なんというヌクモリティwwwお言葉に甘えますぞwww」コポォ



94:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 20:51:45 ID:nBF

街のはずれの教会

神父「どうぞ、中へ。それと・・・この着替えをお使いください。寄付していただいたものなので差し上げるわけにはいきませんが」

キモオタ「いやいやwwwありがたいwwwなんだか申し訳ありませんなwww」コポォ

神父「この季節の旅はお辛いでしょう。今日は特に冷え込みますからね・・・」

キモオタ「そうでござるなwww雪でもふりそうな寒さですぞwww」

神父「そうですね・・・申し訳ありません、ストーブを焚きたいのですがあいにく燃料が無いのです」

キモオタ「何をwwwお気になさらずwww我輩、脂肪を蓄えております故www」コポォ

神父「ははっ・・・そうですか?」ハハッ

キモオタ「寒さ耐久はありますぞwww」コポォ

神父「・・・・・・旅の方、町の様子は御覧になりましたか?」

キモオタ「?」

神父「驚かれたでしょう、多くの浮浪者。孤児。そして激しい貧富の差・・・どこかイライラしている住人の様子に」



95:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:04:49 ID:nBF

キモオタ「年の瀬でござるからwwwみんな忙しいのでござろうwww」

神父「もちろん、それも理由ではありますが。この街は今・・・とてもひどい有様です・・・裕福な家庭は数えるほど。その影で多くの子供たちが犠牲になっている」

キモオタ「・・・といいますと?」

神父「街で労働をする子供たちを見ましたか?彼等は教育を受ける事も満足に出来ず、働かなければ家族が生活できないのです」

キモオタ「そういえば、働いている子供たちの姿がありましたな」

神父「それでも家があり、仕事があるだけマシです。孤児も多く、働き口の無い子供たちは文字を覚えるより早く盗みの技術を覚えるというのも珍しいことじゃないのです」

キモオタ「日本は・・・いや、我輩の国ではそんな事レアケースですぞ・・・」

神父「できれば、私が孤児の受け入れも行いたいのですが・・・恥ずかしながら資金難でして・・・」

キモオタ「いやいやwww神父殿は悪くないですぞwww」

神父「いえ、神に仕える私が迷える子羊を救うのは当然・・・しかし、先立つものがなければ信じた道を選択することすらできない。世知辛い世の中です」

キモオタ「・・・・・・」

神父「・・・申し訳ありません。つい愚痴をこぼしてしまいましたね。私がこのようなことでは・・・子供たちに示しがつかない」グッ

キモオタ(若いのに立派な考えを持った神父ですなwww)

ガチャ

少女「あの、神父さん。今、よろしいですか?」



96:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:14:45 ID:nBF

神父「はい、どうしましたか?」ニコッ

少女「はい。聖堂のお掃除終わりました、マリア様の像もぴかぴかです」ニコッ

神父「おや?掃除してくださったんですか?・・・ありがとう。でも気にしなくてもいいのですよ?教会は信じるものみんなの家なのですから」

少女「いいえ、昨日泊めてもらっちゃいましたので・・・そのお礼です!だから、一度お家に帰ります」

神父「・・・大丈夫ですか?」

少女「・・・わからないです。お父さんの機嫌が良ければ多分叩かれませんけど・・・でも、ずっと神父さんに迷惑かけるのはよくないです」

神父「辛かったらいつでも来なさい、いいですね?」

少女「はい、じゃあ荷物持ってきますね!」ニコッ

キモオタ「・・・・・・なんかさらっと『お父さんに叩かれる』みたいな事が聞こえましたが・・・」

神父「・・・・・・彼女は、マッチを売って生計を立てています」

キモオタ「マッチ売り・・・!」

神父「えぇ、父親と二人で暮らしていますが、その父親がどうやら彼女に暴力を振るうらしく・・・」



98:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:26:05 ID:nBF

キモオタ「児童虐待・・・という奴ですかな」

神父「えぇ・・・嘆かわしい事です。マッチを売り切れなければ家に入れてもらえないらしいです。ですが・・・マッチなどそうそう売れるものではありませんよ。
だから一束も売れなかったとき・・・よくうちの教会に来るのです。泊めると言っても食べ物も満足に差し上げられない、寝具もない、雨風が防げるだけ・・・ですが」

キモオタ「・・・かわいそうな少女でござるな・・・」

神父「できれば私が父親の行いを正したいのですが・・・彼女が頑なに拒むのです。おそらく、他人に迷惑をかけるのを嫌っているのでしょう」

キモオタ「・・・・・・」

神父「申し訳ありません、旅の方。せっかく立ち寄った街がこのような有り様で、さぞがっかりされたでしょう」

キモオタ「我輩、送り届けますぞwww」

神父「えっ?」

キモオタ「我輩はどうせ旅の者でござるし、時間の融通は利きますぞwwwあの少女を家まで送り届けますぞ、流石に他人がいるところで娘をたたいたりしないでござろうwww」

神父「それはそうかもしれませんが・・・」

キモオタ「神父殿、お世話になりましたな。では行って来ますぞ、服はまた返しに来るのでwww」

神父「はい・・・ではお願いします。あなたに神のご加護がありますように」スッスッ



100:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:35:22 ID:nBF

・・・

キモオタ「マッチ売り殿ぉー!」ドスドス

マッチ売り「誰・・・ですか?」ビクッ

キモオタ「んんwww申し遅れましたなwww我輩はキモオタwww旅の者ですぞwww」

マッチ売り「え、えっと・・・そうだ、さっき神父さんとお話ししてた人だ」

キモオタ「御名答www」

マッチ売り「えっと、私に何のようですか?」

キモオタ「これから帰るのでござろう?女の子の一人歩きは危ない故、我輩が送って差し上げますぞ」

マッチ売り「えっと・・・ありがと」ニコッ

キモオタ(かwwwわwwwいwwwいwww)

マッチ売り「でも大丈夫です!私は一人でも帰れます!平気です」ニコッ

キモオタ「しかし・・・言いづらいでござるが・・・父上殿が・・・」

マッチ売り「・・・・・・神父さんに聞いたの?お父さんのこと」

キモオタ「・・・そうですぞ」

マッチ売り「だったらもっとダメ、叩かれるのは私だけでいいもん、ねっ?」



102:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:43:04 ID:nBF

キモオタ「そんなわけないでござるよ、父上殿に叩かれたマッチ売り殿は痛いでござろう?」

マッチ売り「・・・・・・」コクン

キモオタ「だったらついて行きますぞwwwお主が一人で耐える必要など無いのでござるからwww」

マッチ売り「叩かれるかもしれないよ?」

キモオタ「これでも我輩、数々の修羅場をくぐり抜けておりますからなwww大丈夫ですぞwww」

マッチ売り「本当?おなかたぷんたぷんだよ?」

キモオタ「んんwww手厳しいですなwwwマッチ売り殿www」ドゥフコポォ

マッチ売り「ふふっ」ニコッ

キモオタ「では行きますかなwwwマッチ売り殿、案内お願いしますぞwww」

マッチ売り「本当の本当に平気?・・・怖くなったら逃げてね?」

キモオタ「大人をもっと信用するでござるよwww」コポォ



105:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 21:53:16 ID:nBF

キモオタ(マッチ売り殿には会えたものの・・・)

キモオタ(我輩、ティンカーベル殿とおさらいする前に単独行動する羽目になった故、【マッチ売りの少女】のお話をまったく知らないのでござる)

キモオタ(結末どころか大まかな話の筋もわかりませんからなwwwどうしたものか・・・まぁ、でも大丈夫でござろうwww)

キモオタ(とりあえず今わかっているのはマッチ売り殿はこの寒空の下、遅くまでマッチを売り歩き、売れなければ家に帰れない。さらに父上殿から暴力を受けている・・・あまりにも可哀想でござるよ)

キモオタ(でも・・・数々のおとぎ話を旅して図書館に行った我輩に死角はありませんぞwww)

マッチ売り「・・・・・・ここだよ」

キモオタ「ほう・・・ここに父上殿が」

マッチ売り「・・・・・・」ブルブル

キモオタ(マッチ売り殿・・・震えているではござらんか・・・)

マッチ売り「・・・・・・」ガクガク

キモオタ「大丈夫ですぞ、今日は我輩もいるでござろうwww」

マッチ売り「・・・・・・」コクン

キモオタ「ではwww失礼しますぞwww」コポォ



107:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 22:07:02 ID:nBF

キモオタ「入りますぞwww」ガチャ

マッチ売り「・・・ただいま、お父さん」ソッ

ヒュン パリーン

マッチ売り「遅ぇぞ、ガキ」

キモオタ「酒瓶を投げてくるとは・・・!」

マッチ売り「大丈夫だよ、今日はそんなに機嫌悪くないみたい」ホッ

キモオタ(これで、でござるか・・・)

父親「・・・なにしてやがった?」

マッチ売り「あの、教会にお祈りに・・・・・・」

父親「・・・売り上げを寄越せ、昨日の分だ」

マッチ売り「・・・・・・えっと、あの・・・」

父親「あぁ、だろうな・・・お前が教会に行くのは全然売れなかった時だ」

マッチ売り「あの、ごめんなさ──」

父親「教えたよな、謝罪は質屋で買い取ってくれんのか?なぁ?」

マッチ売り「・・・いいえ、謝っても・・・お金にはならないです」ブルブル

父親「そうだ、お前は物覚えがいいな?だったらこの後どうなるかわかるだろ?こっちへ来い」

マッチ売り「・・・・・・」ガクガク



109:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 22:20:06 ID:nBF

キモオタ「待つんですぞ!」ババッ

ドゴォッ

キモオタ「おぶぅっ」フラッ

父親「・・・・・・なんだ、お前」

キモオタ「マッチ売り殿に暴力は振るわせませんぞ!」

父親「おい、ガキ。何者だこの豚は」

マッチ売り「あの、旅の・・・神父さんの友達の・・・」

父親「あーあーはいはい、神父の差し金か」

ガシッ

マッチ売り「うぐっ・・・」

キモオタ「マッチ売り殿!」

父親「俺の家は貧乏だ、だから子供でも働いて稼ぐ必要がある。それなのに売り上げがありません、そりゃあ駄目だよなぁ?」

キモオタ「マッチ売り殿を離すでござるよ!」

父親「これは俺の家の問題だ。他人に口出しされる筋合いは無い。わかったら出ていけ」

ガシャーン

マッチ売り「・・・うぐっ・・・うぅ・・・」

キモオタ「この・・・自分の娘に暴力を振るうなど・・・恥ずかしくないのでござるか!!」

父親「・・・兄ちゃん、これはな・・・教育だ。俺の娘をどう育てようと他人に口出しさせねぇ」

キモオタ「・・・・・・!」

父親「おい、ガキ。今日はここまでだ。今夜はしっかり売り上げ取ってこい。それと・・・この豚を二度と家に連れ込むな」

マッチ売り「・・・・・・はい、わかりましたお父さん」

父親「じゃあ行け」フイッ



113:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 22:28:52 ID:nBF

キモオタ「・・・父上殿はいつもあんななのでござるか?」

マッチ売り「・・・ううん、今日はすごく機嫌がいい方だよ。私、一回だけ壁にぶつけられただけだったもん」

キモオタ「普通は一回でも大問題なわけでござるが・・・」

マッチ売り「でもね・・・」

キモオタ「?」

マッチ売り「きっと、私だけだったらもっとたくさん叩かれてたと思うの・・・二人ともたたかれちゃったけど、それが一回ですんだんだよ?よかったよね!」

キモオタ「マッチ売り殿・・・」ジワッ

マッチ売り「私のこと助けてくれてありがとね!キモオタおにいちゃん!」ニコッ

キモオタ「我輩・・・我輩、何もしてませんぞ」

マッチ売り「そんなことないよ、お父さんに立ち向かってくれたのおにいちゃんだけだもん!」ニコッ



116:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/04(木) 22:43:30 ID:nBF

キモオタ(なんという健気な女の子でござるか・・・) ホロリ

マッチ売り「おにいちゃん?」

キモオタ「マッチ売り殿!」

マッチ売り「えっ、な、なぁに?」ビクッ

キモオタ「今は・・・毎日働いたり父上殿に暴力を振るわれたり・・・辛い毎日かもしれないでござる。でも、大丈夫でござるよ!いつかマッチ売り殿は幸せになれるでござる!」

マッチ売り「本当?私、痛いのやいやな気持ちが無くなる時がくるかな?」

キモオタ「もちろんでござるよ!ずっとつらいままなんてないでござるよ!もう少しでござるよ、もう少し耐えれば・・・幸せな未来が待ってるでござるよ!」

マッチ売り「もしも、本当だったら・・・それってすごく嬉しいな」ニコッ

キモオタ「本当でござるよ!我輩、約束するでござるよ!」

マッチ売り「じゃあ、おにいちゃん!指切りしよっ!」ニコッ

キモオタ「いいですぞ!では・・・」



キモオタ(だってそうでござろう?マッチ売り殿はこんなにつらい思いをしているのでござる。それに我輩、おとぎ話の共通点を見つけましたからな)

キモオタ(呪いをかけられた眠り姫・・・誘拐された親指姫・・・毒リンゴを食べさせられた白雪姫・・・そして貧しい暮らしに耐えたシンデレラ殿もそうでござった)

キモオタ(主人公の女の子がつらい思いをするおとぎ話は決まって、最後はハッピーエンドを迎えるものなのでありますぞ!だから、もちろん)
 



キモオタ(【マッチ売りの少女】もハッピーエンドに決まっておりますぞ!)



140:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 20:42:45 ID:Z4E

ジタバタ バンバン 

ティンカーベル(・・・もうっ!飛べないからゴミ箱のふたも開けられない!) モガモガ

ティンカーベル(せめて羽か声のどっちかが無事ならなんとかなったのに・・・!絶対に許さない!) モガモガ

ティンカーベル(それよりも・・・ずいぶん前におはなしウォッチの反応があった・・・口塞がれてるから反応できなかったけど)

ティンカーベル(それでもキモオタが探しにこないってことは・・・まさかキモオタも黒幕に攻撃されてるんじゃ・・・でも)



──何故なら、君は行方不明じゃないからだ



ティンカーベル(あのファミチキは確かこう言ってた)

ティンカーベル(多分だけど、キモオタに『ティンカーベルは何らかの用事で席を外してる』みたいな事を吹き込んで、キモオタを安心させたのかも・・・)

ティンカーベル(もう・・・!なんでそんなところで素直なのかなぁ!) プンプン

ティンカーベル(とにかく、私だけじゃここから出られないし・・・キモオタを信じて待とう!)



141:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 20:52:48 ID:Z4E

ゴーンゴーン・・・

マッチ売り「もうこんな時間だ・・・じゃあね!おにいちゃん!私、お仕事にいかなくちゃ!」ニコニコ

キモオタ「わかりましたぞwwwあまり無理をしないようにするんですぞwww」

マッチ売り「えへへっ、じゃあ行ってきます!」フリフリ



キモオタ「まさかリアルで『おにいちゃん』などと呼ばれる日が来るとはwwwいやwwwリアルではないのでござるがwww」コポォ

キモオタ「我輩も後程、様子をうかがいに行きますかなwww」

ピルルッ ピルルッ

キモオタ「おやwwwおはなしウォッチが反応してますなwwwもしやティンカーベル殿ですかなwww」

赤鬼の声「おっす、キモオタ!元気にしてたか?」

キモオタ「その声は赤鬼殿www」

赤鬼の声「おう、今話せるか?」

キモオタ「問題ありませんぞwww」



144:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 21:05:40 ID:Z4E

キモオタ「時に赤ずきん殿と一緒なのでござろう?どうですかなwww旅は順調ですかなwww」

赤鬼の声「それがちょっと困ったことになってな・・・」

キモオタ「困ったこととはなんですかな?www」

赤鬼の声「それがな・・・赤ずきんと二人で【桃太郎】の世界に来たまではよかったんだがな・・・いろいろあって動けずにいる」

キモオタ「どうしたんですかな?お二人の身に何かあったのですかな?」

赤ずきんの声「問題無いわ、私も赤鬼もね・・・。ただ、桃太郎を探すにしても鬼ヶ島を目指すにしても現段階では手段が無いのが現状ね」

赤鬼の声「まっ、ジタバタしても仕方ねぇから暇つぶしにお前に連絡してみたってわけだ!ガッハッハ!」

キモオタ「ちょwww暇つぶしwww」コポォ

赤ずきんの声「あら?私は違うわよ、キモオタ。少し気になることがあってね・・・ティンカーベルはいるかしら?」

キモオタ「それがティンカーベル殿は、妖精仲間で野暮用があるとかでwww」



145:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 21:18:56 ID:Z4E

赤ずきんの声「妖精仲間・・・?」

キモオタ「どうしましたかなwwwティンカーベル殿に何かあれば伝えますがなwww」

赤ずきんの声「いいえ・・・何でもないわ、まずは状況を説明しなければね。実は私達がこっちで足止めを受けているのはね・・・猛獣騒動があったからなの」

キモオタ「んんwwwそのお話は鬼が悪さをする話ではなかったですかなwww何故猛獣がwww」

赤ずきんの声「解らない。でもあなたが言うように【桃太郎】に登場するには鬼。猛獣じゃない・・・だとしたらこの猛獣の出現はおとぎ話の異変なのかもしれない」

キモオタ「確かにそうですな・・・」

赤ずきんの声「そこでティンカーベルに力を貸してほしいのよ。ティンカーベルは消えそうなおとぎ話とそうではないおとぎ話のにおいをかぎ分けることが出来たわね?」

キモオタ「そうでござるが・・・赤ずきん殿はできないのでしたかな?」

赤ずきんの声「私はいつもは世界を移動するとき『消えそうなおとぎ話の世界』へ飛ぶようにずきんに念じてるだけ。私自身に判断する能力は無いのよ」

キモオタ「そうだったんでござるなwww新事実発覚www」



146:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 21:29:57 ID:Z4E

赤ずきんの声「【桃太郎】のおとぎ話が消えそうなのかそうで無いかわからない以上軽々しく動くわけにはね・・・行動の指標も立てられない。そこでティンカーベルにこっちにきて判別して欲しかったのだけど・・・」

キモオタ「なるほどwwwではティンカーベル殿が戻ったら伝えておきますぞwww」コポォ

赤ずきんの声「・・・キモオタ、ティンカーベルはどこの世界の妖精仲間と用事があるといっていたの?」

キモオタ「特に聞いておりませんなwww」

赤ずきんの声「・・・【ピーターパン】のおとぎ話は消滅している。シンデレラや裸の王様、泣いた赤鬼の世界で・・・あなたたちは妖精に出会ったの?」

キモオタ「・・・いや、そう言えば初耳ですな・・・ティンカーベル殿以外には妖精見てませんぞ」

赤ずきんの声「・・・・・・じゃあどこの妖精と用事があるのかしら?」

キモオタ「・・・・・・確かに、よく考えればおかしいですな」



148:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 21:50:32 ID:Z4E

赤ずきんの声「・・・妖精仲間と用事があるって話・・・ティンカーベル本人から聞いたのよね?」

キモオタ「い、いや・・・そういえば、ティンカーベル殿が言っていたわけではないですぞ!街の女の子に話しかけられて、ティンカーベル殿からの伝言だと・・・そう聞いただけでござる」

赤ずきんの声「・・・・・・まずいかもしれないわね」

キモオタ「おとぎ話の世界の住人には老若男女問わずティンカーベル殿が見えるでござるから・・・てっきり真実だとばかり・・・!」

赤ずきんの声「事実かどうかは分からないけれど・・・その女の子は、いいえ・・・これからは面識のない人間は簡単に信用しない方がいいわね、キモオタ」

キモオタ「むむ・・・ではティンカーベル殿は一体・・・!まさか・・・黒幕に危害を加えられているのでは!?」

赤ずきんの声「・・・おはなしウォッチに反応はないのかしら?」

キモオタ「それがまったく・・・こちらからの通信にも反応しませんぞ」

赤ずきんの声「声が出せないか・・・それとも意識がないか・・・」

キモオタ「・・・っ!」



150:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 22:04:26 ID:Z4E

キモオタ「・・・我輩はなんというヘマをしてしまったでござるか・・・!一刻も早くティンカーベル殿を助け出さねば!」

赤ずきんの声「・・・落ち着きなさい。あてがあるわけじゃ無いんでしょう?」

キモオタ「それは・・・そうでござるが・・・」

赤鬼の声「襲われたと仮定して・・・ティンクが狙われたと言うことは黒幕にとって邪魔だったのはキモオタよりもティンクだったってことだよな?」

赤ずきんの声「妙ね・・・黒幕にあなたたちの事が知れてるなら、どちらか一方ではなく二人とも目障りになる。
それにただ邪魔だというなら単に殺してしまうはず。それならば小さいティンカーベルよりも的の大きなキモオタを狙うはず」

キモオタ「さらりと恐ろしいことを言いますな・・・」

赤鬼の声「いやいや、こういうとき犯人の思考を読みとるのは効果的なんじゃないか?」

赤ずきんの声「そうね。・・・でも犯人はティンカーベルを襲った。理由・・・例えば、殺すのではなく・・・誘拐できればよかった・・・というのはどうかしら?」



151:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 22:13:06 ID:Z4E

キモオタ「確かにそれならば小さいティンカーベル殿を誘拐する方が効率はいいですぞ!」

赤ずきんの声「そうね。キモオタを誘拐するかティンカーベルを誘拐するかなら・・・効率を考えれば一目瞭然ね」

赤鬼の声「しかし、何故誘拐したのか・・・という疑問が出てくるぞ?」

赤ずきんの声「そうね・・・ただ殺害ではなく誘拐が目的なら、ティンカーベルはおそらくどこかに拘束されている。気を失っているか・・・意識はあっても声は出せない」

キモオタ「縛られているかもしれませんな、羽が自由なら喋れなくても赤ずきん殿や他の友達のところに助けを求めるでござろうし・・・」

赤ずきんの声「おそらく、ティンカーベルは無事よ。今のところはね・・・」

キモオタ「・・・・・・!」

赤ずきんの声「ただ、黒幕の狙いがわからない以上安心は出来ない」

キモオタ「・・・心配はいりませんぞ」

赤ずきん・赤鬼「・・・・・・」

キモオタ「ティンカーベル殿は我輩が必ず探し出しますぞ!」



154:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/06(土) 22:32:53 ID:Z4E

赤鬼の声「それでこそ、ティンクの相棒だな!しっかりな、キモオタ!」

キモオタ「二人とも助かりましたぞ!我輩一人では・・・ティンカーベル殿を危険にさらしたままでござった!」

赤鬼の声「オイラ達も手伝うぞ!なぁ赤ずきん!」

赤ずきんの声「・・・・・・構わないわ、けれど闇雲に探すのは得策じゃないわね」

赤鬼の声「赤ずきん?」

赤ずきんの声「声も出せずに助けを呼べない。拘束されて飛ぶこともできない。自分ではどうにもできない状況のティンカーベルは・・・きっとあなたを信じて待ってる」

キモオタ「・・・・・・!」

赤ずきんの声「慌てずに落ち着いて、犯人の行動を予想しなさい。そして・・・考えなさい、犯人ならどこにティンカーベルを拘束するか」

キモオタ「そうですな・・・この街は広い、闇雲に探しても・・・」

赤ずきんの声「考えがまとまったら連絡しなさい。私達は日が暮れても、夜中だってあなたの手助けをする」

赤鬼「おう!いつでも呼びつけてくれ!力になるぞ!」

キモオタ「二人とも・・・!ありがたい・・・!助かるでござるよ!」



163:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 17:36:32 ID:pzH

・・・

キモオタ「店主殿!この街の地図を頂きたいでござるよ!」

道具屋「おう、地図地図・・・こいつでいいかい?かなり詳細な地図だ、ちょっと値は張るが・・・買うかい?」

キモオタ「もちろんですぞ!」チャリーン

バサッ

キモオタ「考えるでござるよ・・・黒幕ならティンカーベル殿をどこに拘束するか・・・」

キモオタ「・・・そもそも何故我々を襲わずにティンカーベル殿だけ・・・ここが引っかかりますな」ブツブツ

キモオタ「目的・・・黒幕の目的は・・・たんなる邪魔者の排除だけじゃないでござろう・・・」ブツブツ

キモオタ「邪魔者の排除なら二人まとめて襲った方が効率がいいですぞ・・・我輩もティンカーベル殿も戦闘スキルはほぼ0ですからな・・・ただ倒すのは容易い・・・」

キモオタ「にもかかわらず、生かしておいたのは・・・聞き出したいことがあった・・・いや、我々を分断する事に意味があったのでござるか・・・?」ブツブツ



164:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 17:51:21 ID:pzH

キモオタ「分断させる旨み・・・でござるか。個人行動を強制させるメリット・・・我輩が個人行動していると出来ないこと・・・ティンカーベル殿不在だと出来ないこと・・・」ブツブツ

キモオタ「ティンカーベル殿が居ないと出来ないことは・・・世界の移動・・・!」

キモオタ「これを封じれば、我輩も実質ここで足止めを食らうことに・・・ただ、それが解ってもどこに拘束したかまでは・・・」

キモオタ「・・・・・・」

キモオタ「最初にいた街道まで戻ってみますかな・・・!」ダダッ



165:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 18:06:35 ID:pzH

街道

キモオタ「人通りが多いですな・・・しかしここでティンカーベル殿は連れ去られた・・・」

キモオタ「・・・そうでござる!妖精の粉・・・!ティンカーベル殿の妖精の粉を辿っていけば・・・!」バッ

ザワザワ ガヤガヤ

キモオタ「いや、しかし、もう相当地面は踏み荒らされて・・・」

キモオタ「八方塞がりでござるか・・・!」クッ

ドンッ

大男?「・・・・・・」

キモオタ「んんwww申し訳ないwww考え事をしておりましてwww」

大男?「今日は快晴、風の無い一日だった。誰にも踏み荒らせない場所を頼りに・・・」ボソッ

キモオタ「・・・?」

大男?「飛んでいけ、君の相棒はそこにいる」ボソッ

キモオタ「・・・・・・!」

大男「・・・・・・」スタスタ



166:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 18:26:25 ID:pzH

・・・

大男?「・・・・・・」

女の子「おつかれっ!キモオタ監視交代の時間だよん、私が変わるよー!夕飯にしておいでよ」

大男?「解った・・・その前に報告する。キモオタはどうやらティンカーベルの不在が誘拐であると気がついたようだ。地図を買って探し始めた」

女の子「へぇー、思ったより早く気がついたね!なんでかな?おはなしウォッチで誰かに助言もらったのかな?それとも青い鳥がヘマしちゃった?どっちかな、ねぇねぇ?」ワクワク

大男?「少し前におはなしウォッチで何者かと会話していた。おそらく、その時助言を貰ったんだろうが・・・・・・ほう、見てみろ。妙なことを始めたぞ・・・」

女の子「なになに?今度はどんな面白いことやってんの?あのキモオタ!」ズイッ

ヒュン ピョーン ヒュン ピョーン

「な、なんだぁ!?」ザワザワ

「いきなり女が現れて・・・物凄い勢いでジャンプしやがった!」ザワザワ

「おい!見えたか!なぁ!見えたか!」ザワザワ

ヒュン ヒュン ピョーンヒュン

大男?「キモオタの友達で『脚力増強』できるのはシンデレラだったな、報告された容姿とも一致する」

女の子「あぁ、屋根にならさらうときに飛び散った妖精の粉が残ってるって事かぁ!今日天気よかったもんねぇ!」

大男?「救出は時間の問題だ、青い鳥に伝えるか?」

女の子「いーよいーよ、黙ってたほうがおもしろそうだし」ニコニコ



168:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 19:11:09 ID:pzH

ヒュン

シンデレラ「キモオタさん!聞こえますか!」ピョーン

キモオタの声「問題ないですぞwwwやはり屋根の上には妖精の粉が残っているようですなwww」

シンデレラ「所々、粉がたくさん散ってるところがある・・・多分、抵抗したときに飛び散ったんだと思う」ピョーン

キモオタの声「しかし、ありがたいのでござるが・・・スカートで屋根を飛び回るのはwww」コポォ

シンデレラ「ドロワーズ履いてるから大丈夫です!それより今はティンクちゃんを!」ヒュン

キモオタの声「もちろん、それが最優先ですからな!」

シンデレラ「西側・・・このままもう少し直進します!キモオタさん見失ってませんか?」ピョーン

キモオタの声「問題ありませんぞ!」ダダッ

青い鳥「・・・・・・お前」

シンデレラ「・・・!」キキッ

キモオタの声「どうしましたかな!シンデレラ殿!」

青い鳥「あの妖精を探してるんだろ?やめてほしいな。僕があの方に叱られる」パタパタ



170:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 19:21:28 ID:pzH

シンデレラ「あなたがティンクちゃんをさらったの?」

青い鳥「関係ないだろう、君には。これは僕達とあの妖精と男の問題だ。君は早くお城に帰って王子と幸せに暮らしてなよ」

ダッ ヒュン

シンデレラ「お断りです!私はティンクちゃんを助ける!」ヒュン

青い鳥「噂以上のスピード・・・魔法の靴ってのはどれもこれもたちが悪い!」ピュン

シンデレラ「追い付かせない!」ヒュン

青い鳥「クソっ・・・人間相手だと分が悪いな・・・!」パタパタ

シンデレラ「キモオタさん!その先の4本目の路地を左へ!そこで粉は途切れています!」

キモオタの声「わかりましたぞ!」ドスドス



171:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 19:39:01 ID:pzH

裏路地のゴミ捨て場

キモオタ「ゼェーゼェー・・・シンデレラ殿の情報ではここのはず・・・」

キラキラ

キモオタ「ここだけ妖精の粉がたくさん・・・ティンカーベル殿!ティンカーベル殿!いますかな!」

コン・・・コン・・・

キモオタ「何やら物音が・・・このゴミ箱でござるな・・・!」ガシッ

ギイィィー

ティンカーベル「んんんー!」ジタバタ

キモオタ「ティンカーベル殿!この様に縛られて・・・今、ほどきますぞ!」シュルシュル ベリッ

ティンカーベル「・・・キモオタ・・・ありがと・・・」ヨロヨロ

キモオタ「遅くなって申し訳ない・・・我輩、黒幕側に騙されていたのでござる・・・申し訳ない!」

ティンカーベル「もう、遅いよ・・・!バカバカ!」ポカポカ

キモオタ「いたた・・・我輩、油断していたでござる・・・まさかこんなことになるとは・・・」

ティンカーベル「もしかしたら来ないかもって思っちゃったんだからね!私の相棒なんだからしっかりしてよ!」ウルウル

キモオタ「ティンカーベル殿・・・泣いて・・・」

ティンカーベル「泣いてない!・・・それより、状況の説明はあとでするね・・・私やることあるから」ヒラヒラ

キモオタ「ティンカーベル殿・・・どこへ?」




ティンカーベル「ファミチキに仕返ししてくる!」キッ



172:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 19:54:27 ID:pzH

青い鳥「くそ・・・どうする、あの妖精を自由にしたらあの方に・・・」パタパタ

・・・ミ・・・キ・・・

青い鳥「シンデレラがいるせいであのゴミ捨て場にはいけないとなると・・・今は距離をとって、もう一度あの妖精を捕まえて・・・」

・・・ファ・・・チキ・・・

青い鳥「・・・・・・っ!」

グイッ

ティンカーベル「ファミチキー!やっと捕まえた!」ガシッ

青い鳥「妖精・・・もう追い付いてきたっていうのか・・・!」

ティンカーベル「妖精?もう、そんな呼び方してー・・・私をぐるぐるに縛ってゴミ箱にぶち込んだ癖に随分と他人行儀じゃん、ファミチキ!」

青い鳥「くそっ!この妖精・・・バカにしやがって」ググッ

ティンカーベル「ティンクって呼んでよ!でも、もうすぐに呼べなくなっちゃうかもだけどね!」

青い鳥「お前っ!調子に乗るなよ!」

ティンカーベル「ヤダね!私は調子に乗るよ!だから選びなよ、私用の羽毛布団になるのがいいの?キモオタの夜食用にカラッと揚げられるのがいいの?」



ティンカーベル「あんたが好きなほうで仕返ししてやるんだから!」



173:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 20:11:36 ID:pzH

青い鳥「さっき僕にたやすくやられた癖に、随分と威勢がいいんだね君は」ギロッ

ティンカーベル「油断してなかったらあんたなんか余裕なの!」ブチッ

青い鳥「・・・おい!やめろ!尾羽を引っこ抜くな!僕の飛行はお前たち妖精の雑な飛行と違って繊細なんだ!やめろ!」ジタバタ

ティンカーベル「へぇ・・・雑な・・・!飛行・・・!」ブチブチブチー

青い鳥「右側だけ集中的に引き抜くな馬鹿!墜ちるだろうがこのチビが!」バタバタバタ

ティンカーベル「いいじゃん、飛べなくなっても!私と一緒に空の旅をしようよ、それともこんなチビで!雑な!飛行の!ティンクちゃんじゃあ不満なのかな!」ブチブチブチー

青い鳥「あまり・・・調子に乗るなよ!」ヨロヨロパタパタ

ティンカーベル「へへーん!こんだけ抜いてやったら飛ぶのだけで大変なんじゃないのかな!ファ・ミ・チ・キ・!」ニコォ

・・・

シンデレラ「よく聞こえませんけど・・・ティンクちゃんすごく怒ってるなぁ・・・」

キモオタ「ノリノリですなwwwまぁ気持ちはわかるので手は出しませんがなwww」コポォ



175:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 20:38:45 ID:pzH

ティンカーベル「このまま飛べなくなっちゃえ!そしたら教えてもらうよ、あんたたちの事!その時はあんたは空じゃなくて地面にはいつくばることになるけどね!」ブチブチブチー

青い鳥「せっかくあの世界から逃げてきたって言うのに・・・!」ヨロヨロ

ビタンッ

キモオタ「墜落しましたなwww我々も向かいますかなwww」コポォ

ティンカーベル「じゃあ教えてもらうよ!あんたたち黒幕側がなんでこんなことばっかするのか!」ピュー



女の子「んー、それはまだちょーっと秘密にさせてね?」スッ

大男?「・・・・・・」

キモオタ「あの女の子は・・・!それに一緒にいるのは・・・!」

シンデレラ「えっ?あんな女の子が犯人なの・・・?」

女の子「犯人って!言い方やな感じだなぁー。まぁ、君達の言い方を借りるなら黒幕かな」ニコッ

青い鳥「も、申し訳・・・あり・・・せん・・・・・・様・・・」

女の子「一応助けにきたよ、もう・・・君がヘマするから後始末が大変だよ、でもまぁこれはこれでおもしろい展開だし・・・まぁいっかな」



176:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 20:49:25 ID:pzH

ティンカーベル「あんたたちがほかのおとぎ話を消してるのは知ってるんだからね!」

女の子「うん、ちゃんと真実にたどり着いたんだねぇ。でもなんで消してるかは秘密ね!あ、でも、これだったらティンクちゃんには教えてあげるよ!当事者だし」



女の子「【ピーターパン】を消滅させたのは私だよん♪」テヘッ

ティンカーベル「・・・・・・っ!」

キモオタ「なんですと・・・!」

女の子「あはは、いいねぇその反応!・・・今回は君達を観察したかったけど、思ったより絆っていうのがあるんだねぇ。だから特別にいくつか情報をあげちゃおう!」

女の子「私達にはほかにも仲間がいます!それと、これからも私たちはいろんなおとぎ話を冒険していって、消滅していく予定でーす!」

キモオタ「なんという・・・そうはさせませんぞ!」

女の子「うんうん、そうこなくっちゃ!キモオタおにーさん達はおもしろいし、私たちともっと遊んでほしいな!だから、こうしようよ!」

女の子「私達は消滅をさせるのをやめない。だから君たちはそれを頑張って止めて見せてよ、ねっ?うまくいくか知らないけどさ」ケラケラ



178:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 20:59:15 ID:pzH

ティンカーベル「ねぇ・・・もしかして、あんたの正体って・・・」

女の子「・・・えっ?もうわかっちゃった?教えて教えて」ワクワク

ティンカーベル「【青い鳥】の主人公の一人なの・・・?」

女の子「んー!残念!私はミチルちゃんじゃありませーん!もちろん、チルチル君でも無いよ~!まぁこの青い鳥はまさにそのお話からやってきたけどね」

キモオタ「それだったら、一体何者だというんですかな!お主等は!」

女の子「それを当てるのが君たちの課題だよん?じゃあそろそろヒントタイムはおしまい!」

ティンカーベル「逃がさないんだからね!」ピュー

女の子「おっと、私は黒幕だよん?悪いことだって平気でしちゃうよ~?ねっ!マッチ売りちゃん!」

大男?「・・・・・・」グイッ

マッチ売り「・・・お、お兄ちゃん・・・な、なんなのかなこれ・・・」ビクビク

キモオタ「マッチ売り殿!?」

女の子「はい!今回のスペシャル人質、マッチ売りちゃんでーっす!」



181:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 21:13:11 ID:pzH

ティンカーベル「卑怯!ずるいよ!この黒幕!」

女の子「むしろ黒幕っぽさを演出したことを誉めてよ~、それ以上近づいたらマッチ売りちゃんは一足先に死んじゃいまーすっ!」

キモオタ「一足先に・・・?いやいや、させませんぞ!」

マッチ売り「お兄ちゃん・・・よくわかんないけど、助けて・・・」ジワッ

女の子「大丈夫!私達は約束は守る系の黒幕だからさ!んしょっと!」

ヴォン

ティンカーベル「これは・・・!世界移動の魔法!」

女の子「逃げるの嫌系でもあるからさ、私達は逃げないよん。ただし、君達とはもっと遊びたいからね~!おしゃべりはここまでにしよっか」

キモオタ「待つんですぞ!お主には聞きたいことがまだまだ・・・!」

女の子「残念、たいむあーっぷ!じゃあ、どこのおとぎ話に飛ばされるかは付いてからのお楽しみってことで!えいっ!」

ドンッ ゴゴゴゴゴ

マッチ売り「きゃっ!」ズズゥ

シンデレラ「これは・・・一体どういうことなの・・・」ズズゥ

キモオタ「マッチ売り殿!シンデレラ殿!」ズズゥ

ティンカーベル「・・・黒幕!」ズズゥ

女の子「なになに?」ケラケラ

ティンカーベル「絶対にあんたたちの好きにさせないから!絶対に私達が止めてみせるから!」ズズゥ・・・

女の子「うんうん!楽しみにしてるよん♪」



183:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/07(日) 21:22:05 ID:pzH

ズズゥ・・・ヴォン

女の子「ふぅ、ドッキドキしたねぇ!なんとかみんなまとめて別の世界に飛ばしてやったよん♪」ワクワク

大男?「しかし、早々にバレてしまったな」

女の子「でもでも、これから堂々と一緒に遊べるじゃん!そう考えたらありっちゃありじゃん?」

大男?「お前がそれでいいなら、俺は構わんがな。しかしマッチ売りまで飛ばして良かったのか?何かあればこのおとぎ話まで消えるぞ」

女の子「まぁマッチはたくさん仕入れたしさ、それはそれでいいかなって思ってねー」

大男?「・・・・・・ふむ」

女の子「さて、どうしよっかなぁ・・・青い鳥の処分は・・・ねっ?」

青い鳥「うぅ・・・どうか御慈悲を・・・!」

女の子「んー・・・じゃあそこのカフェでチョコケーキ食べながら決めようか!ねっ!」ワクワク

大男?「やれやれ・・・ご機嫌なのはいいが・・・おてんばがすぎるな」



女の子「おーい!早く早く!遊び相手ができたお祝いにおっきい奴頼むんだから!」ニコニコ



218:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 21:07:36 ID:R52

別のおとぎ話の世界

マッチ売り「・・・きゃっ!」ストン

シンデレラ「おっとっと・・・お嬢ちゃん、大丈夫?怪我してないかな?」

マッチ売り「えっと、えと、大丈夫です・・・」

シンデレラ「どうかしたかな?もしかしてどこか捻っちゃった?」

マッチ売り「ううん、お姉さんすごくきれいだから・・・お姫様みたいだなって思ったの」モジモジ

ティンカーベル「そうなんだよ!シンデレラは本当のお姫様なんだから!」スィ

シンデレラ「や、やめてよティンクちゃん・・・!肩書きだけでまだまだなんだよ、私」

マッチ売り「本当のお姫様・・・!すごいね、お姉ちゃん!」キラキラ

シンデレラ「う、うん。ありがとね。早く立派な姫にならないとなぁ・・・」ナデナデ

ヒュウウゥゥゥ

キモオタ「ブヒイイイイイイィィィィィ!!!」ドスーン

ティンカーベル「・・・・・・」



220:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 21:22:53 ID:R52

マッチ売り「わっ!おにいちゃん大丈夫!?すっごい音がしたよ?」

シンデレラ「怪我はしてない?キモオタさん、私簡単な救急セットならありますよ?」

ティンカーベル「もー、こないだはバッチリ着地できてたのにー」

キモオタ「んんwwwこの対応の違いwwwいやはや、我輩は大丈夫ですぞwww」コポォ

シンデレラ「これってあの女の子の魔法だよね、ティンクちゃんと同じ移動の魔法?」

ティンカーベル「どうかな・・・魔法を使ったのか魔法具なのかはわからないけど・・・相手を強制的に別世界に連れて行くって考えると・・・」

キモオタ「どちらにしろ強い魔法を扱えるということにはかわりありませんな・・・」

マッチ売り「・・・ねぇ、おにいちゃん・・・ここどこなのかな?私の町とは違うみたいだよ?」

キモオタ「えっと、でござるな・・・さっきの女の子の魔法で別の世界に我々はいるのでござるよ。でも御安心をwww」

マッチ売り「大丈夫?私の町に帰れる?」

ティンカーベル「大丈夫!私も世界移動の魔法使えるからね!」フンス



222:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 21:31:42 ID:R52

???「うぅ・・・助けてぇー」ジタバタ

シンデレラ「・・・?何か声が聞こえたけど・・・」キョロキョロ

???「下だよ、下見てよ・・・」ジタバタ

マッチ売り「あっ!鳥さんが倒れてるよ!かわいそう・・・飛べないのかな?」スッ

ティンカーベル「ツバメ・・・かな?でもこのおとぎ話も今は冬みたいだよ?普通はツバメって暖かいところにいくんじゃないの?」

キモオタ「渡り鳥ですからなwwwしかし何故そのような怪我を?www」

ツバメ「言いたくないけど・・・君が空から落ちてきた時に僕にぶつかったんだよ・・・」ジタバタ

ティンカーベル「私たちのせいじゃん!ちょっとキモオタ!気をつけて落ちてよ!」

キモオタ「んんwwwなんという理不尽wwwいやはや、しかし、怪我をさせてしまったのなら謝らねば、申し訳ない」ペコッ

ツバメ「いや、僕も注意が足りなかった。でも、これじゃあしばらくは飛べそうにない・・・」



223:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 21:41:57 ID:R52

シンデレラ「でも、この寒さだと冬を越せないんじゃないですか?普通は渡り鳥はあたたかい南の国で冬を越すものだって聞いてるけど・・・」

マッチ売り「ツバメさん、大丈夫?私たちのせいで、南の国に行けない?」

ツバメ「いやいや、南には行かないつもりだったんだ。だからそれは問題ないんだけど・・・困ったな・・・今日で終わりだったんだけど」

キモオタ「なにかやるべきことがあったのですかな?なんなら我輩、手伝いますぞwww」

ティンカーベル「怪我させちゃった責任もあるしね」

ツバメ「ありがたいんだけど・・・いいのかな?」

キモオタ「遠慮なくいってくだされwww」コポォ

ツバメ「うーん・・・王子様、この方たちに頼んじゃってもいいですか?僕、ちょっと飛べそうにないです」

ティンカーベル「・・・王子様?どこどこ?」キョロキョロ

王子様の声「そうだね、君の体も心配だ。ここはこの方々にお願いしよう」

キモオタ「王子殿らしき人は居ませんな・・・一体どこから声が・・・?」

マッチ売り「・・・ねえねぇ、おにいちゃん。この銅像から声、聞こえるよ?」

キモオタ「何ですと!?」



225:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 21:54:24 ID:R52

王子の銅像「ごめんよ、君達。驚かせてしまったね?」

シンデレラ「王子様の銅像が・・・喋ってる・・・!」

ティンカーベル「・・・・・・そっか、このおとぎ話って・・・」

王子の銅像「おや、そちらのお嬢さんはこの世界がおとぎ話だと知っているんだね?だったらよその世界から来たのかな?・・・声は4つ、女性が3人と男性が一人か・・・でもツバメ君、君の代わりをするには空を飛べないといけないよ?」

ツバメ「王子様、1人は妖精の娘さんです。空も飛べるようなので彼女にとってお願いしたいです」

王子の銅像「そうなのかい?ごめんね、僕は今は目が見えないんだ」

マッチ売り「今はってことは、王子様は前は目が見えたの?」

キモオタ「銅像だというのに目が見えるとはwww」

王子の銅像「あははっ、実は両目ともプレゼントしちゃったんだよ、少し前にね」

マッチ売り「・・・王子様、痛くないの?」

キモオタ「というか目玉など貰っても困るのでは・・・」

王子の銅像「いやいや、僕の両目にあったのは目玉じゃなくてね──」

ティンカーベル「・・・サファイア。だよね?王子様」



226:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 22:04:04 ID:R52

王子の銅像「君が妖精の娘さんかな?しかしよく知ってたね、他のおとぎ話も知ってるみたいだし、ずいぶん賢い娘さんだ」

キモオタ「両目がサファイア・・・?ティンカーベル殿、ここは一体何というおとぎ話なのですかな?」

ティンカーベル「この世界は・・・この王子様の像とツバメが主人公のおとぎ話【幸福な王子】のおとぎ話だよ」

マッチ売り「幸福な王子?おとぎ話?」キョトン

ティンカーベル「【マッチ売りの少女】から【幸福な王子】・・・あの黒幕、連れて行く先の世界を選べるみたいだね」

キモオタ「どういうことですかなwww」

ティンカーベル「悲しいおとぎ話からまた悲しいおとぎ話に移動させたんだよ、あの黒幕!性格悪い!」

キモオタ「・・・ちょ、ちょっと待って頂きたい。それってマッチ売り殿の世界とこの世界のことでござるか?マッチ売り殿の世界が悲しいおとぎ話ってどういう──」

ツバメ「王子様!もうすぐ日が落ちます、それまでにお願いしてしまわないと!」

王子の銅像「そうだね、もう少しお話ししたいけど・・・」



227:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 22:10:46 ID:R52

王子の銅像「えっと・・・妖精のお嬢さん?」

ティンカーベル「ティンカーベルだよ!ティンクって呼んでね!」

王子の銅像「解ったよ、ティンク。君はこのおとぎ話を知っているようだからなにを頼まれるかわかるのかな?」

ティンカーベル「王子様の体に貼られている金箔を貧しい人に届けたらいいのかな?」

王子の銅像「話が早くて助かるよ、じゃあお願いできるかな」

マッチ売り「ねぇおにいちゃん。きんぱくってなに?」

キモオタ「金でできた薄い紙のようなものでござるよ、高級な代物でござろうなwww」

シンデレラ「・・・でも、王子様の銅像には金箔なんて・・・」

王子の銅像「最後の一枚が背中にあるはずだ。それを頼むよティンク」

ティンカーベル「わかった!剥がすよ?王子様」ベリッ



228:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 22:20:17 ID:R52

ティンカーベル「本当に最後の一枚なんだね・・・」

王子の銅像「そうだね・・・僕には見えないけどわかるよ。そんな悲しそうにしないでくれ、ティンク」

キモオタ「ティンカーベル殿・・・このお話は一体どういう内容なのですかな?悲しいおとぎ話・・・というのは?」

ティンカーベル「戻ってから話すよ!とりあえず届けてくる!どこに持ってく?」

ツバメ「その通りにボロボロのレンガの建物が見えるだろう?その二階の一番右の部屋だよ」

王子の銅像「あの家の女の子は母親が病気らしいんだけど、父親はもう無くなっているんだ。今はマッチを売って生計を立てているらしいけど・・・正直苦しい生活だ」

マッチ売り「マッチ売り・・・私とおんなじだ。」

ティンカーベル「わかった!行ってくる!」

マッチ売り「あの・・・・王子様、いいですか?」

王子の銅像「なんだい?」

マッチ売り「この町にも貧しい子供たちがたくさんいるんですか?」



229:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 22:30:45 ID:R52

王子の銅像「この町にも・・・と言ったね?」

マッチ売り「うん、私の町には・・・お父さんもお母さんもいない子供たちやお家がない子供がたくさんいます。私にはお家もお父さんもいるし、マッチを売るお仕事もあるけど・・・なんにもない子供たちもいっぱいいます」

王子の銅像「・・・そうか、君は【マッチ売りの少女】のおとぎ話の・・・」

マッチ売り「おとぎ話・・・?」

王子の銅像「いいや、なんでもない。マッチ売りちゃんの質問に答えよう」

王子の銅像「恥ずかしい話だが、この国にはストリートチルドレンや浮浪者に溢れている。貧困層が多いのも事実だよ」

マッチ売り「そっか・・・わかりました」

王子の銅像「どうか、したかい?」

マッチ売り「ううん、なんでもないです。悲しいなって思いました、可哀想だなって・・・」

キモオタ「マッチ売り殿だって、辛いのを我慢する必要などないんですぞ?」

マッチ売り「ううん、私にはお家もお父さんもお仕事もあるもん。恵まれているほうだよ?」ニコッ

キモオタ「・・・・・・マッチ売り殿」



230:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/09(火) 22:41:50 ID:R52

王子の銅像「マッチ売りちゃん、君もそうとうつらい思いをしていると思うけど、違うのかい?」

マッチ売り「・・・お父さんに叩かれるときもあるけど・・・私は寒い夜に雨に濡れたり、何日も何日もご飯が食べられなかったりしないから・・・」


シンデレラ「叩かれるって・・・虐待ですよ、キモオタさん!」

キモオタ「・・・・・・許せんでござるよ、本当に」

王子の銅像「そうか・・・他人と比べる必要なんてない。君がつらかったら、辛いと言えばいいんだよ?」

マッチ売り「はい、でも大丈夫です!神父さんは優しいし、最近優しいおにいちゃんもできたんですだから辛くないです王子様!」ニコッ

キモオタ「・・・・・・優しいおにいちゃんwww照れますなwww」コポォ

王子の銅像「・・・そうか、君がそう言うのなら信じるよ」

ティンカーベル「ただいまー!」

王子の銅像「お疲れ様。助かったよ」

ツバメ「ありがとうね、ティンク!」

キモオタ「お疲れですなwwwさっそくでござるが・・・このおとぎ話がどのようなお話なのか教えていただきたいwww」

ティンカーベル「うん、わかった・・・じゃあ説明するよ」



ティンカーベル「【幸福な王子】のお話をね」



239:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 20:23:23 ID:cUe

ティンカーベル「あるところに心優しい王子様が居たんだよ。とても立派な王子様だったんだけどある日、亡くなっちゃったんだ」

マッチ売り「病気になっちゃったの?」

ティンカーベル「そうかもしれないね、でね?国の人たちは町の広場に立派な王子様の銅像を作ったんだよ。それはとても立派な像で、両目にはサファイア。剣の柄にはルビー。他にもたくさんの宝石を使って、全身には金箔が貼られていたんだよ!」

キモオタ「・・・しかし、この王子殿は銅像ですぞ?宝石など付いていませんぞwww」

王子の銅像「そうだね。でも僕の体には元々は宝石屋金箔が貼られていたんだよ。勿体ないことにね・・・」

ティンカーベル「でね、ツバメがある日王子の像の足下で休んでると王子様の悲しむ声が聞こえてくるんだ。ツバメが理由を聞くと王子様は「ここから見える家の住人が貧しい思いをしているから僕はつらくて泣いている。僕の剣の束からルビーを外しております彼に与えてほしい」って言うの」

マッチ売り「それって王子様の知らない人?」

王子の銅像「うん、でも知り合いかどうかは関係ないよ」



241:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 20:33:48 ID:cUe

王子の銅像「僕はね・・・悲しかったし、悔しかった。自分の国の為に一生懸命働いて、死んでしまったことは気にしていない。けれど、生きている間の僕は気がつかなかったんだ。この国に貧しい思いをしている人がたくさんいることに」

マッチ売り「だから、知らない人なのにルビーをプレゼントしたの?」

王子の銅像「それもあるけれど・・・像の僕にはルビーなんか必要無いのさ。キラキラの像が広場にあるのに、貧しくて苦しんでいる住人はたくさん居る。そんなのおかしいよね?」

マッチ売り「・・・・・・」コクン

王子の銅像「だったら少しでも多くの人がつらい思いをしなくてすむようにするべきなんだ。僕を讃えてくれるのは嬉しいけど、お金の使い方が間違ってる」

シンデレラ「王族の勘違いしたお金の使い方・・・同じ王族として耳が痛いです」

王子の銅像「シンデレラ姫・・・かな?君はそんなことないだろう?さぁ、ティンク、続けてくれるかい?」

ティンカーベル「うん。王子様の銅像はね、それからもツバメにお願いして体中の金箔や両目のサファイア、宝石を貧しい人にプレゼントして貰ったの」

キモオタ「自分はぼろぼろになりながらも貧しい国民の為に行動するとは・・・立派な王子ですなwww」



242:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 20:42:05 ID:cUe

マッチ売り「妖精さん、それから王子様はどうなったの?」ワクワク

ティンカーベル「王子様とツバメはたくさんの貧しい人を助けていったけど、王子様の体からはどんどん金箔や宝石が減ってみすぼらしくなっちゃったの。今みたいにね」

マッチ売り「王子様・・・可哀想」

王子の銅像「ははっ、ありがとう。マッチ売りちゃん、でもね・・・僕の犠牲で他にたくさんの人が救われるなら、幸せになれるなら構わないんだ」

ティンカーベル「それから、ツバメは王子様の手伝いをしているうちに南の島に渡る時期になったけど・・・王子様のために、この国に残ると言ったんだよ」

キモオタ「2人とも自己犠牲の精神というわけですな・・・」

ティンカーベル「そのおかげで貧しい人たちは救われたけど・・・」

マッチ売り「けど・・・どうなっちゃうの?」


ティンカーベル「・・・・・・」

ザワザワ

ツバメ「そこから先は実際にみてもらったほうが早いかもね」

王子の銅像「・・・そうみたいだ。さぁみんな、私の後ろに隠れるんだ」

スッ

大臣「ふふぅ、この王子の像もずいぶんみすぼらしくなったものだな」



244:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 20:50:14 ID:cUe

付き人「はい、このあたりには貧困層が多いですからね・・・像に付いていた宝石や金箔は・・・おそらく盗まれたのでしょう」

大臣「ふふぅ、まったく・・・困ったものだ。少し税を上げればねを上げるのだから」

付き人「いかがしますか?修繕を行いますか?予算はかなりかかりますが・・・」

大臣「その必要はない。それよりもこんなみすぼらしい銅像があると国の品位が下がってしまう。明日にでも取り壊せ」

付き人「はい、人員を手配します」

マッチ売り(・・・!)

キモオタ(なんですと・・・!)

大臣「その後に新しく私の像を作るぞ。王子のより立派で高級な奴だ!」ウキウキ

付き人「しかし予算が・・・」

大臣「そんなものはまた税を上げればいいだろう?どうせだしゴッソリ上げてしまえ」

付き人「・・・・・・はい、承知しました」

シンデレラ(酷いね・・・国民のことなんかちっぽけも考えていないよ?あの人・・・)



247:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 21:00:34 ID:cUe

大臣「ふふっ、楽しみだ!ハッハッハ!」

スタスタ

王子の銅像「大臣たちは行ったみたいだね。でておいで、みんな」

マッチ売り「王子様、壊されちゃうの・・・?」

キモオタ「大丈夫でござろう?善人の王子殿が壊されてあの悪い大臣の悪政がはびこるなど・・・ないでござるよね?」

ティンカーベル「・・・・・・」

王子の銅像「いいや、私は明日、取り壊される。そして、南に渡り損ねたツバメ君は寒さに耐えられず・・・死んでしまう」

ティンカーベル「・・・・・・国民のために尽くした2人はどんどん消耗していって、王子様は取り壊される。ツバメも王子様が言ったように、死んでしまう。二人の魂は天国へと昇っていくけれど・・・この世界で報われることはないんだよ。それが・・・このおとぎ話の結末」

シンデレラ「・・・そんなのって、あんまりです。ティンクちゃん」

マッチ売り「そうだよ・・・王子様は立派だよ!みんなが幸せになるようにって思ったんだよ!それなのに壊されちゃうの?」

ティンカーベル「・・・私だって納得いかないよ!でも・・・そういう結末だもん。しょうがないじゃん!」

キモオタ「・・・・・・」



248:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 21:10:37 ID:cUe

シンデレラ「ティンクちゃん。元の世界に帰るのは明日にしませんか?私、王子様の運命を最後まで見届けたい・・・だって、こんな立派な考えの王子様なのに・・・報われないなんて・・・」

マッチ売り「私も・・・一緒にいたいな。王子様のお話、聞きたい」

キモオタ「しかしマッチ売り殿はまた父上がうるさいですぞ・・・帰らねば」

マッチ売り「大丈夫だよおにいちゃん。今日はさっきの女の子がマッチをまた全部買ってくれたから、明日の夕方までに帰れればきっとそんなに怒られないよ」ニコッ

ティンカーベル(黒幕のマッチ入手経路はやっぱりここだったんだね・・・)

キモオタ「・・・しかし」

ティンカーベル「・・・そうしよう。私、キモオタと今夜の宿を探してくるから、二人はここで待ってて」

シンデレラ「うん、ごめんねティンクちゃん」

マッチ売り「王子様のお話、シンデレラお姉ちゃんと一緒に聞いておくね」ニコッ

キモオタ「ティンカーベル殿?宿探しならみんなでもwww」

ティンカーベル「いいからいくよ!それに・・・キモオタには話さないといけないことがあるんだよ」

キモオタ「なにですかな?」

ティンカーベル「キモオタはマッチ売りちゃんがどうなるか・・・知らないんだよね?」



250:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 21:21:51 ID:cUe

宿屋

キモオタ「部屋も確保できましたしwwwティンカーベル殿の話を聞きますぞwww」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「マッチ売り殿の・・・【マッチ売りの少女】のお話のおさらいでござろう?今回は誘拐や黒幕との接触やらなんやらで出来ませんでしたからなwww」

ティンカーベル「やっぱり、まだお話の結末を知らないんだね?」

キモオタ「予想はしているのでありますがなwww」

ティンカーベル「・・・おかしいと思ったんだ、マッチ売りちゃんがどうなるか知ってたら、キモオタがあんな笑顔でいられる訳ないもん」

キモオタ「どういう意味ですかなwww」

ティンカーベル「さっきもちょっと言ったけど、【マッチ売りの少女】は悲しいおとぎ話なんだよ」

キモオタ「それは知っておりますぞ・・・マッチ売り殿は厳しい境遇にいますな。しかし、それも中盤までのお話でござろう?ラストにはシンデレラ殿みたいに幸せになれるでござるもんね?」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「ティンカーベル殿・・・?」

ティンカーベル「キモオタ、おさらいするから最後までちゃんと聞いてね?」

ティンカーベル「マッチ売りちゃんにどんな結末が待っていても。だよ?」



251:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 21:40:39 ID:cUe

・・・
マッチ売りの少女

寒い寒い冬。年の瀬のある日の出来事
あるところにとても貧しい女の子が住んでいました
その女の子はマッチを売り歩いていましたが、慌ただしく歩いていく人達は誰一人見向きもしません。しかし、マッチが売れないまま帰ればお父さんにひどく叱られてしまいます。

耳は真っ赤で両手はしもやけ、満足な洋服も着ることができないので震えながら声を出します。マッチ、マッチはいりませんか?
けれど誰の耳にも届きません

馬車に轢かれそうになり、女の子は靴を無くしてしまいます。寒空の下裸足のままで、寒さに耐えながら女の子は懸命にマッチを売ろうとします
でも全く売ることはできません。

もう日も暮れて、裕福な家族が住む家々には明かりが灯り
中では家族が楽しそうにしています。けれどマッチ売りの少女は一人きりです。

寒さに耐えられず、女の子はマッチを一本擦ります。
するとその明かりの中に、暖かいストーブが映りました
女の子は不思議に思いマッチを擦りました
おいしそうな七面鳥。きれいに飾り付けされたもみの木。たくさんのプレゼント。
マッチを擦るたびに幸せな幻が見えました

女の子がもう一本マッチを擦ると、亡くなった優しいおばあちゃんが微笑んでいました。しかし風に揺られて、その幻は消えそうになってしまいます
女の子は慌てて持っていたマッチを全て、次々に擦りました。
おばあちゃんは女の子に笑いかけると、手を取ってそのまま天国へと昇っていきました

翌朝、マッチの燃えかすを抱えたまま女の子は死んでいました
笑顔のまま亡くなっていった女の子を町の人たちは見つけ、悲しみました。

おしまい

・・・



252:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 21:48:19 ID:cUe

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「ちょwwwティンカーベル殿wwwそんなジョークを言うとは不謹慎ですぞwwwさすがの我輩も不謹慎厨にならざるを得ないwww」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「あれでござろうwww得意の妖精ジョークでござろうwwwんんwwwぶっちゃけ妖精ジョークは笑いどころがわからないでござるよwww」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「あ!あれでござろうwww我輩が誘拐されたティンカーベル殿を見つけだすのが遅れた故にwwwまだ怒っているとはwww」

ティンカーベル「・・・・・・もう、やめようよ。キモオタ・・・」ポロポロ

キモオタ「な、なにをですかなwww」

ティンカーベル「もうわかってるんでしょ!私の話が嘘じゃないって事!」ポロポロ

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「信じられないからって・・・逃げてもしかたないじゃん!」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「マッチ売りちゃんは可哀想なまま、報われないまま死んじゃうんだよ!それが、このおとぎ話の結末なの!」



253:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 22:04:19 ID:cUe

キモオタ「・・・なんとかならんでござるか」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「我々で、なんとかこの結末を変えられないでござるか?マッチ売り殿を・・・救いたいでござる・・・!」

ティンカーベル「例えば、その日にマッチをたくさん買ってあげればおうちに帰れるからマッチ売りちゃんは死なないと思う」

キモオタ「それならば・・・!」

ティンカーベル「でも、それはやっちゃだめだよ・・・物語の結末を変えちゃうことになるもん・・・」

キモオタ「・・・・・・他には何か・・・考えるでござる、考えるでござるよ!」

ティンカーベル「キモオタ・・・おとぎ話の結末を変えちゃうとその世界は消滅するって話、したよね」

キモオタ「聞きたくないでござるよ・・・我輩はそれ以上・・・!」

ティンカーベル「・・・キモオタ、駄目だよ・・・私たちが逃げちゃ・・・」

キモオタ「わかってる・・・わかってるでござるよ!おとぎ話の結末を変えるとその世界は消滅する。そして、このおとぎ話の結末はマッチ売り殿の死でござる。つまり・・・手立てがない」

キモオタ「マッチ売り殿が死ねばおとぎ話は残ること。マッチ売り殿は死なないけどおとぎ話は消える・・・どちらかでござる」



キモオタ「・・・我々には、おとぎ話とマッチ売り殿両方を救う手段が・・・無いのでござる・・・!」



254:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 22:14:48 ID:cUe

ティンカーベル「もう、駄目だよキモオタ・・・つらいけど、私たちには手段がないもん」

キモオタ「・・・・・・そもそも、おかしいでござる」

ティンカーベル「・・・・・・」

キモオタ「可哀想な女の子が可哀想なまま、報われずに亡くなるなんておとぎ話・・・!何のためにあるのでござるか!」ワナワナ

ティンカーベル「・・・・・・ねぇ、キモオタ」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「おとぎ話ってね、子供たちに読むためにあるよね。少なくとも今のおとぎ話はさ」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「子供たちにわくわくしてほしい!とか、お話を通して気がついてほしい事がある、そういう気持ちで作者はお話を書くと思うんだよ」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「ねぇ、キモオタ。キモオタはこの【マッチ売りの少女】のお話を聞いて、どんな風に思った?」



256:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 22:26:46 ID:cUe

キモオタ「辛い話だと思ったでござる。ほかの多くのおとぎ話は・・・シンデレラ殿も、図書館で読んだおとぎ話もハッピーエンドでござった
だというのにマッチ売り殿は・・・天国に行ったとしても、幸福な王子殿と同様にこの世界では報われない・・・」

ティンカーベル「じゃあ、町であったマッチ売りちゃんと一緒に過ごしてどう思った?」

キモオタ「可哀想だと思いましたな。それと絶対に虐待は許せないとも思いましたぞ。もうこんな──」

ティンカーベル「可哀想な子供をほってはおけない。って思った?」

キモオタ「その通りですな」

ティンカーベル「作者はそれに気がついてほしかったのかも知れないなって、私は思うの」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「確かにこのおとぎ話は悲しい結末だよ。でも、子供たちはこのお話を聞いて、こう思ってくれると思う。」

ティンカーベル「マッチ売りちゃん可哀想。つらい人には優しくしてあげなくちゃ。苦しい思いをしている人には手をさしのべてあげなくちゃって」

キモオタ「・・・・・・心の教育、という奴ですかな」

ティンカーベル「そんな感じかな。おとぎ話を通して、いろんな気持ちや考えを持って、心を豊かにしてほしい。そしたら人に優しくできるし、つらい人を助けられる心がもてるでしょ?」

ティンカーベル「そう思って、作者はこのおとぎ話を作ったんじゃないかな」



258:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/10(水) 22:34:35 ID:cUe

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・ねっ?私たちはマッチ売りちゃんを助けることはできないけど、このお話を守ることはできる」

キモオタ「・・・・・・そうでござるな」

ティンカーベル「だからせめて、おとぎ話が消えないように最後まで見届けようよ」

キモオタ「・・・そうですな」

ティンカーベル「じゃあ、落ち込むのは?」

キモオタ「終わりですな・・・我々が暗い顔していても仕方がないですからな」

ティンカーベル「そうだよ!せめてお話の筋が変わらない程度にはマッチ売りちゃんと楽しく過ごしたりしたいよね!」

キモオタ「そうですな・・・!」

ティンカーベル「落ち込んでる暇なんかないね、キモオタ!」

キモオタ「そうですな、では二人のところに行きますかな!」



275:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:06:46 ID:rYJ

・・・

マッチ売り「すごいね!じゃあ王子様は生きているときから立派な王子様だったんですね!」キラキラ

王子の銅像「いやいや、そんな事はないよ。そもそも王族っていうのはね、こうあるべきという理想の・・・」

シンデレラ(マッチ売りちゃん、王子様のお話に夢中だなー)

シンデレラ(私が姫だって知ったときも目をキラキラさせてたし)

シンデレラ(やっぱりお姫様に憧れるのかな・・・)

ツバメ「・・・姫様、この娘連れて一度飲み物でも買いにいった方がいいです」ボソッ

シンデレラ「ツバメさん?どうして?」

ツバメ「王子様はいい人ですが、王族とはどうあるべきか語り出すと止まらなくなるんです。このままだと夜更けまで話し続けますよ」ボソッ

王子の銅像「・・・だと思うんだ。つまり、王族というのはいかに国民に慕われ、また国民との信頼関係を・・・」

マッチ売り「・・・?」

シンデレラ「・・・みたいですね」

ツバメ「その娘さんはあまり厚着じゃないですからね。あっちでホットドリンク売ってます、その間王子様の話は私が聞きますよ」



276:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:18:03 ID:rYJ

シンデレラ「マッチ売りちゃん、お姉さんがココアごちそうしてあげる。一緒に買いに行こう、ね?」ニコッ

マッチ売り「で、でも、私は大丈夫だから、お姉さんだけいってきていいよ?」

シンデレラ「マッチ売りちゃん、ココア嫌い?」

マッチ売り「そうじゃないけど・・・大丈夫だよ?」

シンデレラ「もぉ、遠慮しないの。いこう、ね?」

マッチ売り「・・・うん」ニコッ

テクテク

屋台のおっさん「はい、いらっしゃい!何にしましょう?」

シンデレラ「すいません。ココア2つお願いします。両方とも砂糖マシマシでお願いします」

屋台のおっさん「あいよ、えっと・・・砂糖多めでいいのかい?」

シンデレラ「はい。砂糖マシマシで」ニコッ

マッチ売り「お姉ちゃん、それ魔法の呪文?」

シンデレラ「ううん、キモオタさんに教わったの。たくさん入れてくださいって言うときに使うんだって」ニコッ

マッチ売り「キモオタおにいちゃんは物知りだね!」ニコッ



277:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:26:14 ID:rYJ

屋台のおっさん「おまちどう、ホットココア砂糖多め2つね!熱いから気をつけて」

シンデレラ「はい、マッチ売りちゃん。熱いみたいだよ、フーフーしてから飲んでね?」ソッ

マッチ売り「ありがとう、お姉ちゃん」ニコッ

シンデレラ「ココア飲むの久しぶりだなぁー・・・フーフー」

マッチ売り「・・・・・・」ジーッ

シンデレラ「前はよく薄く作って飲んだっけ・・・あれ?どうかした?」

マッチ売り「ううん、お姫様の飲み方ってどうやるのかなって思って見てたの」

シンデレラ「あはは。お姫様の飲み方なんてないよ、普通に飲むよ?」

マッチ売り「そうなの?お姫様の飲み方真似したらお姫様になれるかもって思ったの、ダメかな?」

シンデレラ「マッチ売りちゃんはお姫様になりたい?」

マッチ売り「うん、なりたいな・・・きっと、なれないけど・・・」フーフー



278:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:33:50 ID:rYJ

シンデレラ「どうしてお姫様になりたいのかな?」

マッチ売り「えっとね・・・」

シンデレラ「綺麗なドレスを着てみたいの?」

マッチ売り「ううん、今のお洋服気に入ってるよ?」

シンデレラ「だったらご馳走をいっぱい食べたい?」

マッチ売り「ううん、それもいらない。私あんまりたくさん食べられないもん」

シンデレラ「だったらどうしてお姫様になりたいの?」

マッチ売り「えっとね、王子様もお話ししてくれてたけど・・・。お姫様って王族っていうのだよね?王族って町や国をよくすることがお仕事なんだよね?王子様がいってたもん」

シンデレラ「うーん、まぁ間違ってないかな・・・?」

マッチ売り「じゃあね、お姫様になったら、私の待ちにたくさんいるお家のない子供やお金がなくて苦しい思いをしてる人を助けられるんだよね?」

シンデレラ「・・・・・・マッチ売りちゃん」

マッチ売り「だったらね、私はお姫様になりたい。みんなが幸せな国を作れたら、おなかが空いてたりお父さんに叩かれたりする可哀想なる子供がいなくなるもん」ニコッ



279:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:45:41 ID:rYJ

マッチ売り「私の町、かわいそうな人いっぱいいる。特に私と同じくらいに子供が辛いのは、私も嫌だもん・・・だから偉くなって、みんなが幸せになるためのお手伝いがしたいなぁ」フーフー

シンデレラ「マッチ売りちゃんは・・・幸せじゃなくていいの?」

マッチ売り「こじいん?って言うのが無いから、私の町にはおうちがない子供がたくさんいるって町の人がいってた。私にはおうちがあるから大丈夫だよ」

マッチ売り「神父さんやおにいちゃんやシンデレラおねえちゃんもいる、私はひとりぼっちじゃないから幸せ」ニコッ

シンデレラ「・・・・・・そっか、うん、よかったねマッチ売りちゃん」

マッチ売り「うん、神父さんはこじいんしたいけどお金がないって困ってた・・・お世話になってるから、恩返ししたいなぁ」

・・・

キモオタ「お二方www宿がとれましたぞwww」

シンデレラ「お疲れ様です、キモオタさん」

ティンカーベル「じゃあ王子様、私達はそろそろ宿に行くね。明日の取り壊し・・・ちゃんと来るから」

マッチ売り「ばいばい、ツバメさん」フリフリ

ツバメ「うん、じゃあね。みんな」パタパタ

王子の銅像「最期を前にして、楽しい時間が過ごせたよ。ありがとう、マッチ売りちゃん」



281:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 20:55:04 ID:rYJ

その夜 宿 キモオタの部屋

キモオタ「外は真っ暗ですな・・・ここからもぼんやりと王子殿の像が・・・」

キモオタ「明日には王子殿は壊されてツバメ殿は死に・・・元の世界へ戻ればマッチ売り殿も・・・」

キモオタ「・・・・・・」

キモオタ「いやいや、落ち込まないとティンカーベル殿と約束したではござらんか・・・しかし」

キモオタ「この先もバッドエンドのお話があるんでござろうか・・・」

コンコンコンッ

キモオタ「んんwww開いてますぞwww」

ガチャッ

シンデレラ「キモオタさん、ちょっとお話できますか?」

キモオタ「シンデレラ殿www寝巻き姿萌えですなwww」コポォ

シンデレラ「え、えっと、ありがとう・・・でね、マッチ売りちゃんのことなんです」

キモオタ「ふむ、立ち話もなんでござるし、まぁ入るでござるよwww」



282:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 21:10:15 ID:rYJ

シンデレラ「マッチ売りちゃんとお話ししたんですけど、彼女の街は貧しくて・・・マッチ売りちゃん以外にもたくさんの孤児がいるそうです。そういえばティンクちゃん探しの時屋根の上からも見えました。多くの孤児や浮浪者の方を」

キモオタ「そうですな・・・一方で贅沢な暮らしをしている者もいるわけでござるが・・・」

シンデレラ「そこでね、マッチ売りちゃんの助けになれるなら、なにかしてあげたい・・・と思ったんだけど」

キモオタ「・・・・・・いや、しかし、それはでござるな・・・・・・」

シンデレラ「うん、ティンクちゃんに話したらなんだか複雑な事情があるみたいだね・・・私は部外者だから口出しできないし・・・」

キモオタ「・・・・・・」

シンデレラ「そこでね、せめてマッチ売りちゃんの願いを叶えたいなって思ったんです・・・マッチ売りちゃん、自分も苦しいはずなのに町の孤児たちを心配して居ました。幸せになって欲しいって言ってました」

キモオタ「なんという・・・健気な子でござるよ・・・」

シンデレラ「そこで孤児院の件・・・なんとかできないかなって思って考えてみたんです。聞いたんです、あの町には孤児院がないから、苦しんでいる子供がたくさんいるって」

キモオタ「神父殿も言っておりましたな。しかし、お金がないので難しいと・・・」

シンデレラ「・・・ちょっと考えがあるんです。そのためにある方に協力してもらいたいので・・・キモオタさんのおはなしウォッチをお借りしたいな、と」

キモオタ「ほうwwwなにか策がwwwして、誰に協力をしてもらうんですかな?」

シンデレラ「はい、裸王様です」ニコッ



284:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 21:23:09 ID:rYJ

翌日 町の広場

「うおおぉぉ!大臣の勝手を許すなー!」
「王子様の像は壊させないぞ!」
「うちにも王子様のお恵みがあったんだ!この像は残すべきだ!」

ワーワー ザワザワ

キモオタ「すごい人だかりですな・・・ティンカーベル殿、これ大丈夫でござるか?このおとぎ話・・・消えそうと言うわけではないのでござるよね?」

ティンカーベル「うん、今のところ消えない。まぁ、こんなに町の人が集まるってことは王子様は本当に慕われていたんだよ」

マッチ売り「あんなに反対してる人がいるのに、王子様の像壊しちゃうの?」

シンデレラ「うん・・・そうだね、悪い大臣ってどこにでもいるんだね」

「うおおぉぉ!大臣が出てきたぞ!」
「とっちめろ!うおぉぉぉ!」
「王子様の像を守れー!」

大臣「ふふっ、王子の威光はは死してなお健在か・・・!」

付き人「いかがしますか?」

大臣「構わん。邪魔者は反逆者として牢にぶち込め」



285:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 21:31:21 ID:rYJ

「大臣を捕まえろー!」
「身勝手を許すなー!」
「殺せー!」
ワーワー ワーワー

大臣「ええい、民衆風情に手こずる訳なかろう!兵たちよ!あの反逆者どもをねじ伏せよ!」

ワーワー ワーワー

ティンカーベル「これは・・・思ったより危ないよ、民衆が暴徒化してる!」

キモオタ「シンデレラ殿、マッチ売り殿を連れて広場の外に・・・!」

シンデレラ「・・・マッチ売りちゃん、危ないから向こうにいってよう」

マッチ売り「・・・うん」

ヒュン

ティンカーベル「キモオタ!私達も逃げよう!」

キモオタ「そうですな・・・・・・これ以上は身が持ちませんぞ・・・!」

ワーワー

王子の銅像「キモオタ・・・ティンカーベル・・・」

ワーワー

キモオタ「・・・王子殿?」



286:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 21:44:37 ID:rYJ

ワーワー ワーワー

王子の銅像「君達だけに話しかけている、ここは危険だが・・・少し私の話を聞いてほしい」

ティンカーベル「お話って・・・何?王子!」

王子の銅像「君達はおとぎ話が消えないように旅をしているようだね・・・そして、マッチ売りちゃんに出会い。私の世界に来た」

王子の銅像「おとぎ話の相次ぐ消失は私も感じていた・・・そんな中でキモオタ、ティンカーベル・・・君達がしていることはとても大切なことだ」

王子の銅像「おとぎ話がどんどん消滅して、無くなってしまえば・・・現実世界の子供たちは心を育てるキッカケを失ってしまう・・・それは絶対にあってはならないことだ」

王子の銅像「そんなことになれば心の無い大人が増え・・・その子供の代では更に不幸な子供が増える。それを防ぐためにも・・・君たちにはこれからもおとぎ話を救い続けてほしい・・・!」

キモオタ「・・・王子殿、聞きたいでござる。ひとつだけでござるよ」

王子の銅像「なんだい?」

キモオタ「王子殿はこんな悲しい結末で良いんですかな!?報われず、壊されていく・・・こんな結末で!」



287:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 21:55:22 ID:rYJ

王子の銅像「構わない。私にとって悲しい結末でも現実世界の子供たちにとってこのおとぎ話は糧となる。それが私の使命であり、誇りだからね」

キモオタ「・・・・・・それはわかるでござるよ!子供たちのためには必要なのかもしれないでござる・・・しかし、やはり我輩には王子殿もマッチ売り殿も・・・幸せになってほしいのでござるよ!」

王子の銅像「キモオタ。現実世界の人間である君には私達おとぎ話の住人とは違う部分がある・・・なにかわかるかい?」

キモオタ「・・・・・・」

王子の銅像「それはね、私達おとぎ話の住人には決められた結末がある。だけどキモオタ、君にはそんな縛りはない・・・」

王子の銅像「この旅の行く末がハッピーエンドかバッドエンドか・・・物語の結末を決めるのは君だよキモオタ。この先、おとぎ話を旅していく中で辛いことも苦しいこともあるだろう・・・だけど逃げてはいけない」

王子の銅像「どんなに失敗しても足掻いても、君は必ず自分で結末を選ぶんだ。いいね、キモオタ」

大臣「よし!王子の像はこちらが占拠した!破壊せよ!」

ウオォォォ

バキバキバキ ガシャーン

ティンカーベル「・・・王子!」

キモオタ「王子殿・・・!」



290:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/12(金) 22:08:19 ID:rYJ

大臣「ふっはっは!支配者に逆らうことなど出来ないのだ、民衆どもめ」

付き人「大臣様、像の下にツバメの死骸が・・・いかがしましょう」

大臣「王子の像は焼却してゴミ捨て場に、ツバメの死骸など知らん!そのまま王子の残骸と一緒にしておけ!」

・・・

ティンカーベル「・・・キモオタ」

キモオタ「・・・なんでござるかな?」

ティンカーベル「王子様のいうとおり、これからもっと苦しいことやつらいことがあると思う。黒幕も出てきたし、これまでよりつらい旅になるかも・・・だから」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「もっと頑張ろう!私もやるからキモオタもだよ!今までより辛いなら今までよりがんばればいい、そうだもんね!」

キモオタ「言われずとも、そのつもりでござるよwww」

キモオタ「王子殿の言葉で決心し直しましたぞ!我々はおとぎ話の世界の消失を防ぐ・・・そして【ピーターパン】のお話を元に戻しますぞ!」

ティンカーベル「そうだね!そして、今回明らかになった黒幕・・・絶対にその野望をぶっこわしてやるもんね!」

キモオタ「ですな!では・・・悲しんでいる暇などないですぞ、マッチ売り殿やシンデレラ殿の所に行きますぞ!」



309:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 17:13:04 ID:zfK

・・・

マッチ売り「・・・おにいちゃん!」

キモオタ「マッチ売り殿www無事でしたかな?www」

マッチ売り「うん、シンデレラお姉ちゃんが連れてきてくれたの、ケガはしてないよ」

シンデレラ「2人とも大丈夫でした?すごい騒ぎになってましたけど・・・」

ティンカーベル「大丈夫だよ、王子様は結局壊されちゃったけど・・・」

マッチ売り「そっかぁ・・・王子様いい人だったのにひどいよ」ショボン

キモオタ「・・・王子殿の立派な姿を忘れないようにするでござる、それがマッチ売り殿が王子殿のためにできることでござるよ」

マッチ売り「うん、忘れないよ。私も王子様みたいに立派な大人になる」

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「じゃあ帰ろうか、マッチ売りちゃんの町に」

シンデレラ「そうですね、やることもありますから」



310:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 17:41:43 ID:zfK

マッチ売りの少女の世界 街道

ヒュン

キモオタ「さて、戻ってきましたぞwww相変わらず冷えますなwww」

ティンク「・・・あいつ、まだこのお話にいるのかな・・・もう油断しないけど、いつ襲ってくるかわかんないから気を引き締めないとね」

シンデレラ「私は裸王様と行くところがあるから、ここで一旦お別れです。キモオタさんお願いしていい?」

キモオタ「ガッテン承知www」カチャッ

ピカー

裸王「ガッハッハ!裸王・・・推っ!参!」ムキーン ババーン

マッチ売り「!?」ビクッ

シンデレラ「すいません、裸王様。急にお願いしてしまって・・・」

裸王「なに、構わんぞ!では早速行くとしよう、遅くなってはならんからな。ではキモオタにティンクよ、また後程飯でも食いながら語ろうな、ガッハッハ」

シンデレラ「バタバタしてしまってすいません、じゃあキモオタさんティンクちゃん、また後でね」

タッタッタッ

ティンク「行っちゃった、うまくいくといいね・・・」

キモオタ「あの2人ならうまくいくでござろうwww」

マッチ売り「えっと、私、夕方からのお仕事の準備あるから帰らなきゃ」

キモオタ「家に帰るのでござろう?・・・・・・我輩も付いていきますぞ、一人では心配ですからな」



311:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 17:52:21 ID:zfK

マッチ売り「大丈夫だよ、今日は昨日の売上もたくさんあるもん。全部売り上げたときはお父さん機嫌いいから、きっと叩かれないよ」

ティンク「たたかれるの前提の考えは駄目だよ!私が付いていって、ジャムぶつけてあげようか?悪いお父さんに!」

キモオタ「いやいやいや、あの父上殿はやばいですぞ、出会い頭にティンク殿の羽根を引きちぎってもおかしくないレベルでござるからなwww」

ティンク「本当に!?私、妖精だよ?羽根ちぎるなんてふつうじゃできないよ!極悪人じゃん!」

マッチ売り「あははっ、大丈夫!お家にいったん帰ったらすぐにお仕事に行くから、また今度ね!ティンクちゃん、おにいちゃん!」フリフリ

キモオタ「気をつけるんですぞwww」コポォ

タッタッタッ

ティンク「行っちゃったね・・・」

キモオタ「ですな・・・これからどうするでござる?」

ティンク「うーん、一回今の状況をまとめておきたいよね。私あたまんなかこんがらがってるもん、状況を整理したいよ」

キモオタ「そうですな・・・あっちこっちいきましたしな。黒幕、誘拐、事件が目白押しでしたからな・・・どこかで一度作戦会議ですなwww」コポォ



313:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 18:12:03 ID:zfK

宿屋

キモオタ「まず状況を整理しますかなwww」

ティンカーベル「えっと・・・まず私が誘拐されちゃったよね。これからは油断できないよ・・・でも逆に言えば黒幕には近づけた訳だもん!これは予想外の収穫だよね!」

キモオタ「向こうは我々のことを知っていましたからな、その時点であっちにアドバンテージがありますぞwww我々にとって黒幕側の情報は多い方がいいでござるwww」

ティンカーベル「じゃないとこれから黒幕の悪事を止めるときに困っちゃうもんね!」

キモオタ「ですなwwwそして黒幕側の人間は・・・名前はわからないでごござるが・・・女の子が一人と大男・・・?でござるかね」

ティンカーベル「あとファミチキ!」

キモオタ「気になっていたんでござるがwwwそのファミチキとはwww」

ティンカーベル「悪口だよ!あの青い鳥のこと!」

キモオタ「なるほどwww」ドゥフ

ティンカーベル「でもなぁ・・・気になるんだよねー・・・」

キモオタ「なにがですかなwww」



315:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 18:27:16 ID:zfK

ティンカーベル「ファミチキはね【青い鳥】のおとぎ話の登場キャラクターなんだよ。でね、内容は今は省くけど・・・そのお話の主人公のひとりに女の子のミチルっていう子がいるの」

キモオタ「そういえばティンカーベル殿、そのようなことを黒幕の女の子に言っておりましたなwww」

ティンカーベル「でも違ったんだよね・・・いい線だと思ったんだけど」

キモオタ「どうして黒幕がミチル殿だと思ったのですかな?青い鳥がいたから・・・という訳ではなさそうでござるがwww」

ティンカーベル「【青い鳥】のミチルにはお兄さんが居てね、チルチルっていうの。それでね、チルチルは世界を移動できる帽子を持ってるからそれを使って世界を移動したのかなって思ったんだよね」

キモオタ「魔法具でござるかwww確かにおいて世界移動できなければおとぎ話も消せないですからな・・・黒幕側は必然的に世界を移動する術を持っていると言うことにwww」

ティンカーベル「はっきり見えなかったけど・・・あの女の子は帽子かぶってなかったし、一緒にいた大男が魔法を使った素振りもなかったし・・・」

キモオタ「あの黒幕の女の子がいうように、チルチル殿ミチル殿ではないということになりますな・・・」

ティンカーベル「だったら誰なのかな・・・これがわかればなぁー、動きやすいんだけどね」



316:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 18:39:56 ID:zfK

キモオタ「とりあえず現時点で我々が知っている黒幕の情報は・・・こんな感じですかな?」メモメモ



キモオタとティンカーベルが得た黒幕側の情報
・黒幕は女の子
・その子の言葉を信じるなら黒幕は他にもいる
・大男?とファミチキ(青い鳥) は黒幕側
・【青い鳥】のチルチル・ミチル兄妹は黒幕側ではない
・女の子は世界を移動する手段を持っている
・妙にテンション高い



ティンカーベル「そうなるね・・・うーん、おとぎ話の女の子で絞ってもたくさんいるもんなぁー・・・消えちゃって、私が知らないおとぎ話かもしれないし」

キモオタ「とりあえず、ティンカーベル殿、シンデレラ殿、赤ずきん殿、マッチ売り殿以外ということになりますな・・・」

ティンカーベル「うへー・・・それでも多いしこれ以上絞るには今は情報が足らないね」

キモオタ「黒幕の特定はひとまずここまでですなwww」

ティンカーベル「特定できれば弱点とかわかるかも何だけどなー・・・」



317:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 18:55:29 ID:zfK

キモオタ「弱点などそうそうあるもんでもないでござろうwww」

ティンカーベル「そうでもないと思うよ?あの裸王にだって弱点はあったわけだしさ。キモオタだってクリスマスが嫌いっていう弱点あるじゃん、こないだも爆発しろとか言ってたし」

キモオタ「それはwww我輩の弱点というよりもwww我々の弱点というかwww『【速報】今年のクリスマスは女の子と一緒な件www』というスレを建てたらクッソ叩かれましたからなwww」コポォ

ティンカー「キモオタがよく読んでる2ちゃんねるっていう奴でしょ?死ねとか言われてたもんね・・・私はよくわかんないけど」

キモオタ「まぁそれはいいとしてwww」

ティンカーベル「おもいっきり脱線してるじゃん!真面目にやらなきゃ!」

キモオタ「もちろんですぞwwwそういえばシンデレラ殿は結局裸王殿とどこに行ったんですかなwww我輩、詳しく聞いていないのでござるよwww」コポォ

ティンカーベル「んー・・・孤児院をこの町に作るための作戦だけど、詳しく言うのはやめとく」

キモオノ「ちょwwwなwwwんwwwでwww」

ティンカーベル「シンデレラが『ちょっぴりズルい方法なのかも』って言ってたしね・・・まぁ裸王が止めないってことは問題ないってことだよきっと」



320:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 20:30:58 ID:zfK

ティンカーベル「でもさ、孤児院が出来たらマッチ売りちゃんの願いも叶うじゃん、私たちにできることはそれくらいだよ」

キモオタ「・・・やはり、ラストに死ぬという展開のせいでできることが限られるというのが・・・厳しいですな」

ティンカーベル「まぁさ、これならマッチ売りちゃんの心のつっかえも取れるわけだし・・・かといって結末が変わるわけでもないから、これくらいの改変なら・・・いいよ、多分」

キモオタ「我輩も何かしたいでござるが・・・」

ティンカーベル「じゃあ今夜さ、マッチ売りちゃんの所に行ってみたらいいよ。マッチ売りちゃんはキモオタに懐いてるし、喜ぶよ。きっと」

キモオタ「それでいいんですかな?もっとこう、なにかしてあげるとか・・・」

ティンカーベル「いいのいいの、マッチ売りちゃんはキモオタに何かしてほしい訳じゃないよ」

キモオタ「そういうもんでござるかね?」

ティンカーベル「うん、だってお父さんもそんなだし他に家族もいないし、おにいちゃんが出来て嬉しいんだよ」

キモオタ「そういうことならwww顔を出してみますかなwww」



ガサッ



321:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 20:47:32 ID:zfK

マッチ売りの少女の世界 城

姫君?「遂に来ちゃいましたね・・・」ゴクリ

王族?「ガッハッハ!今更怖じ気付いたのか?なんなら中止にしてもいいぞ?」ムキッ

姫君?「それはダメです!ここで私が頑張らないと孤児院が作られない。孤児たちは苦しい生活をしいられたままになっちゃいます」

王族?「そうだな・・・だがこの国の孤児に妙に肩入れしているようだな?」

姫君?「実は私も結婚する前は貧しい暮らしで・・・孤児でこそなかったですけど、よく義姉や義母に虐められて・・・少しは気持ちわかります」

王族「ふむ・・・」

姫君?「貧しいことは仕方ないと割り切れても・・・寂しいんです。すきま風が嫌なわけでも堅いパンに不満があるわけでもないんです。
ただ、誰かに一緒にいてほしいんです・・・私にはティンクちゃんやキモオタさん、国王がいますでも・・・孤児たちは違う」

王族?「・・・では、気合いを入れなければな!せっかくここまで来たのだ、成果を上げぬ訳にはいかんからな!」マッチョ

姫君?「はい、行きましょう・・・!」



322:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 21:00:53 ID:zfK

門番1「・・・・・・」ビシッ

・・・・・・ドスドス

門番2「・・・・・・ん?なにか近づいてくるぞ?」

ドスドスドス
ヒュン ヒュン ヒュン

門番「な、なんだ・・・ドレス姿の女と半裸のおっさんがこっちに来るぞ!?」

ヒュォン

姫君?「すいません!ちょっとお願いがあるんですっ!」ヒュオ

門番1「な、なんていう速さ・・・!ドレス姿だというのに・・・!」

王族?「マァァァーーッスルッ!キィィーーーングッ!」ムキムキー

門番2「う、うわあああぁぁぁぁ!!!」ビクッ

王族?「むう?何故怯える?我々はこの国の王に用件がある・・・謁見を希望する」

門番1「馬鹿な、謁見などそう簡単に・・・!」

門番2「待て、こいつ・・・半裸だというのに厳かなる気品というか・・・威厳が感じられる・・・もしかすると・・・王族かもしれないぞ」ボソッ

門番1「た、確かにこの女の淑やかな気品・・・王族かもしれない・・・!」ボソッ

門番2「わ、わかった。しかしあまりに急。しばし時間を頂こう」

王族?「うむ」

姫?「はい、お願いしますね」



323:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 21:19:59 ID:zfK

王の間

国王「・・・なんだと?こんな急に謁見の希望?駄目だ駄目だ、断れ」プイッ

門番1「し、しかし・・・なんというか、オーラがありまして・・・気品といいますか・・・おそらく、王族です。どう低く見積もっても貴族・・・という感じでして」

国王「・・・ふむ、だとしたら断ると面倒だな。よし、ひとまず通せ。そこから本物の王族かどうかはワシが判断する」

門番1「は、はい!只今!」ダッ

・・・

姫?「失礼いたします」

王族?「国王殿、急な訪問にも関わらず謁見の許可を頂き、ありがとうございます」

国王「・・・・・・(この2人か・・・) 」

キングマッスル「私は遥か西の国家『プロティン王国』の国王、キングマッスルと申す者。こちらは妻の・・・」

シンディ「王妃のシンディと申します」ペコッ

国王「これは・・・わざわざお越しいただき・・・ありがとうございます。失礼ですが・・・キングマッスル殿」

キングマッスル「なんですかな?」ムキッ

国王「疑うわけではないのだが、プロティン王国という名前を聞いたことがない故・・・国王でる証拠を見せていただきたい」

国王(ムキッってなんだ・・・確かにこの男・・・並々ならぬ威厳がある!)



326:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 21:37:44 ID:zfK

キングマッスル「王である証拠・・・この筋肉が証拠になると思うのですが」マッチョ

国王「む、むぅ!?」ガタッ

シンディ(だ、ダメですよ裸王様!) ボソッ

キングマッスル「・・・ジョークです国王殿。では・・・これを我が国との友好の証として差し上げます」ソッ

家来「はい・・・・・・国王様、どうぞ」ソッ

国王「これは・・・剣か?これがなんだと・・・・・・」

シャリン

国王「・・・な、なんだこの短剣は・・・どのような上等な金属を鍛えればこのような鋭利な刃になるというのだ!」

国王「いや、それだけではない・・・無駄のないフォルムでありながら美しさを内包する・・・武器としておくにはもったいないほどの完成度・・・!」

キングマッスル「お褒めいただき光栄です。我が国は鉱山が豊富で上質な貴金属が採取できます。ですが・・・申し訳ない。国王を試させていただきました。それは新人兵士のための、言わば訓練の剣です」

国王「・・・こ、これが訓練用だと!?」

国王(だとしたら・・・実戦用はどうなる・・・?当然この短剣よりも・・・)

マッスルキング「はい。実戦ではこれよりも数倍完成度の高いものを採用しています。・・・私が詐欺師だとして、このような剣を持ち得ますかな?」

国王「いや、失礼した!キングマッスル殿!これ、早く会食の準備をせぬか!」

国王(本物だ・・・それも大国に違いない!これは取り入るチャンスだ)



327:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 21:47:44 ID:zfK

キングマッスル「いえ、食事は結構。実は我々はこの国にはお忍びで観光に来ているのです。なので部下も連れていないのです」

国王「ほう、では・・・今回は何故私のところへ・・・お忍びというからには挨拶というわけでも無いのでしょう?」

キングマッスル「シンデレr・・・シンディ。お前の口からお伝えしなさい」

シンディ「はい、では・・・申し上げさせていただきます、国王様」

国王「なんですかな、王妃殿」

シンディ「私はこの国の町を見て回ったのですが・・・恐れながら、それはもうひどい有様でした」

国王「・・・おかしいですな?どの国も公的施設への投資は万全。富裕層も多く、自慢ではないですが非常に豊かな国だと自負しております。どこが酷いと言うので?」

シンディ「・・・・・・」

国王「外見がみすぼらしいと威厳が保てませんからな。城だけでなく富裕層の住宅地を始めとして道路などの修繕は常に行っております。貴族の方も多くおられる、どの家々も裕福な生活が出来ておりますよ」

シンディ「・・・何も、見えていないんですね」フルフル

キングマッスル「・・・シンディ。王の御前だ」

シンディ「・・・失礼しました。国王様はご存じですか、町には多くの孤児がいることを」



329:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 21:56:56 ID:zfK

国王「あぁ・・・おりますな、孤児。実は私も問題視しているのです」

シンディ「あっ・・・そうなんですね。よかったです。町にはそこかしこに帰る家も無く明日の食事すら確かでない孤児がいて、私はとても心が痛かったんです」

国王「そうでしょうそうでしょう、これは申し訳ないことをしました・・・」

シンディ「国王様がキチンと孤児たちのことを考えてくださっているようで安心しました・・・では、あの町にすぐにでも孤児院を・・・」

国王「孤児院?いやいや、王妃殿。何を仰っているのやら!」ハハッ

シンディ「・・・どういうことでしょう?里親探しをするという事ですか?」

国王「ハッハッハ!王妃様はジョークが達者でらっしゃる!あんな小汚い子供を欲しがるような人間は私の国には居ませんよ」

シンディ「・・・・・・!」

キングマッスル「・・・・・・」

国王「孤児院なんていうみすぼらしいものを作る必要も資金もありませんよ。そもそも孤児であふれているのは貧困層の国民のせいですからね。彼らは税金をろくに納められないんですよ」



331:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 22:11:58 ID:zfK

国王「税金を納められないような者に構っていられるほど私の国に余裕はないのでね、そこはもう自己責任という奴ですよ」

シンディ「自己責任・・・?」

国王「そりゃあそうですよ、貧しいだの辛いだの可哀想など、そういった甘えをこぼしている奴をいちいち助けてられませんからな。なによりあんなみすぼらしい姿をされては国の品位が下がる。いい迷惑ですよ、ハッハッハ」

シンディ「・・・・・・っ!」

国王「しかし御安心を、浮浪者も孤児も我が国には必要にない足手まとい。すぐにでも我が国の兵士たちに命じて駆除をさせますよ!」

ヒュオ

国王「害虫と一緒ですからな、ほっておくと大切なものが蝕まれる。早い段階で殺し、駆逐すべきですなぶべらっ!?」ゴシャアァァ

家来「こ、国王様を蹴り上げるなど・・・お、王妃様、なんてことを・・・!」

シンディことシンデレラ「・・・ごめんなさい、裸王様。打ち合わせ通りに、できませんでした・・・」

マッスルキングこと裸王「・・・感心せんな。王族たるものが感情に任せた暴力を振るうのは・・・」

シンデレラ「・・・・・・はい」

裸王「王族としては0点だ。だが・・・人間としては、君の行動に大賛成だ。シンデレラ」ニッ

シンデレラ「・・・裸王様」

裸王「それになにより、こんな堅苦しい外交は性にあわん!ハッハッハ!」マッチョ



334:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 22:23:11 ID:zfK

国王「うぐぇ・・・あっが・・・アゴが・・・あじゅれ・・・」

裸王「ハッハッハ!うちの連れがやんちゃをやって申し訳ない!当然、治療費はこちらで用意する。彼女にも私が自ら王族としての外交のマナーを叩き込んでおくので、今回は大目に見て頂きたい!」マッスル

国王「ふ、ふざけるな・・・おまえひゃひただですむと・・・」

裸王「それと国王殿!一つ提案がございます!」ズイッ

国王「な、なにをいうひゅもりだ・・・?」

裸王「今回のお詫びとお近づきの印と致しまして、我が国の炭鉱運営のノウハウ、金属加工の技術・・・と、それらの流通のテクニック・・・すべてをお教えしましょう!この国にも炭鉱はあるようですが・・・あまり業績は振るっていないとか?」

国王「ほ、ほんとうひゃ?あのようなりっぱなつるぎをつくれる国のノウハウを・・・!」

国王(鉱山大国のノウハウなどそうそう手に入らん!これは逃せん!)

裸王「ただし!条件がひとつ!これで国王様には纏まった収入ができますな?」

裸王「その中から町へ孤児院を作る資金そしてその運営資金を捻出していただきたい!」マッチョ



335:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/14(日) 22:32:55 ID:zfK

国王「な、なんひゃと・・・」

裸王「契約書に書いていただきましょう!もちろん不正のないように私がチェックする・・・無理だというなら、この話は勿論白っ!紙っ!」ムキムキー

国王(ええい、構わん。得られるものを考えれば孤児院一つ運営すればいい。安い買い物だ)

国王「は、わひゃった!やくひょくしよう・・・!だれか、ようひしとぺんをもってまいれ!」

裸王「ハッハッハ!懸命な判断!感謝するっ!」ムキッ

シンデレラ「・・・・・・すごい」ポカーン

裸王「これが裸王式外交だ!ハッハッハ!」マッスルポーズ

シンデレラ(やっぱりあれだけの国を育てる人だけあるんですね・・・)

裸王「とにかく、シンデレラよ。喜ぶがいい、これで孤児院が作られるぞ!ハッハッハ!」




 裸 王 ミ ッ シ ョ ン コ ン プ リ ー ト 



365:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 20:15:36 ID:Ojw

街道

シンデレラ「先程はすいませんでした、裸王様・・・せっかく打ち合わせまでしたのに・・・」ショボン

裸王「当初は『力を持つ他国の王族に指摘されたら改善せざるを得ない』だろうということで私とシンデレラで国王を説得するという計画だったな!」

シンデレラ「私、甘すぎました・・・まさかあそこまで国民のことを考えていない、私利私欲にまみれた国王だったなんて・・・見通しが甘かったです」

裸王「ハッハッハ!気にするな、シンデレラよ。お前はまだ若い、そして王族になったばかり、そう始めから思うようにはいかないもんだ!」

シンデレラ「はい・・・そう言って貰えると気が楽です・・・」

裸王「だがやはり、外交に場で相手を蹴り上げるのはよくないぞ!ハッハッハ!」

シンデレラ「うぅ・・・忘れちゃってください・・・思わず飛び出してしまってたんですよ。自分でも忘れたいんですから・・・」

裸王「しかしあの蹴りはなかなか良かったぞ!なかなかさまになってたな!」マッチョ



367:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 20:24:57 ID:Ojw

裸王「まぁ・・・今回は私が助け船を出せた、それにあの国王のことだ・・・他国の姫に顔を蹴飛ばされた。など、絶対に知られたくないはずだ。彼もこれ以上追求はせんだろう。しかし、今後は注意するようにな」

シンデレラ「・・・切り札でしたよね。裸王様にとって炭鉱経営のノウハウというのは」

裸王「うむ、我が国民の長年の努力と研究の成果だ!そうそう手に入るものじゃない・・・だからこそ王族の顎を砕くという蛮行を帳消しにできたのだ!」マッチョ

シンデレラ「・・・・・・すいません」

裸王「だからもういいと言っているだろう。それに・・・実をいうと、お前のおかげでスッキリした。私が殴ってしまえば、取り返しが付かなかっただろうからな!ハッハッハ!」

シンデレラ「ふふっ、裸王様に殴られたら死んじゃいますよ」

裸王「だろう?だからこれで結果的には良かったのだ!そうだろう、シンデレラよ」

シンデレラ「はい、ありがとうございます。裸王様」ニコッ



368:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 20:35:53 ID:Ojw

裸王「しかし・・・キモオタやティンクに聞いた話だと、シンデレラはもっと優しくておとなしいという事だったが・・・」

シンデレラ「うぅ・・・イメージと違いましたか」

裸王「いやいや、そう言うことを言っているのではなくてな・・・先程、あの国王を蹴り上げたのは国民の苦しみや無念を憂いての事、それはシンデレラの持つ優しさだと納得できるが・・・あの蹴りはとっさに繰り出したにしてはあまりにもキチンとしたものだった」

シンデレラ「・・・・・・」

裸王「シンデレラ、あれは訓練をした者の蹴りに見えたぞ?」

シンデレラ「・・・バレちゃいますよね、裸王様には」

裸王「うむ!この裸王、自らの筋肉を鍛えるだけではないからな!」

シンデレラ「この魔法具・・・ガラスの靴のおかげで私は驚異的な脚力と跳躍力を持っているんです。それを少しでも役に立てたらいいなって思ったんです」

裸王「ふむ、なるほど」

シンデレラ「キモオタさんのお友達ってみんな戦えますよね、裸王様も・・・赤鬼さんも、赤ずきんちゃんっていう女の子は銃を巧みに操るって聞いてます」

シンデレラ「私も、ティンクちゃん達のお手伝いがしたい。だから少しは私も戦えるようにって・・・思ったんです」



369:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 20:51:35 ID:Ojw

裸王「そうか、シンデレラの熱い思い!この裸王!しかと聞いた!・・・お主の優しさがあれば、もう力の使い方を誤ることもないだろう」マッチョ

シンデレラ「はい・・・今日のは、反省します。でも、私利私欲の為の暴力はもう絶対に振るいません。私のガラスの靴は・・・そんな事に使うものじゃないから。正義のために使います」

裸王「正義か。うむ!若いというのは羨ましいことだ・・・!ハッハッハ!」

シンデレラ「・・・?」

裸王「何はともあれこれで目的は達成できたわけだ!孤児院は作られる、これでお前の話していたマッチョ売りの少女の願いも・・・」

シンデレラ「裸王様、マッチョじゃないです。マッチです」クスクス

裸王「むむっ!裸王ミステイク!ハッハッハ!」ハッハッハ

シンデレラ「あっ、私、早速ですけどマッチ売りちゃんにこの事をお話します!」

裸王「そうしてやるといい!少女も喜ぶだろう!」マッチョ

シンデレラ「はい!じゃあ、裸王様、今日はありがとうございました。それと・・・できれば・・・」

裸王「むっ?」

シンデレラ「また、王族としていろいろと教えてほしいです。私、立派な姫になりたいんです!そのために出来ることを、もっともっとやりたいんです!」

裸王「もちろんだ!シンデレラはもう私の娘のような者だ、娘の成長に手を貸すのは親父の務め!ハッハッハ!」ムキムキー

シンデレラ「はいっ!では裸王様、ごきげんよう!」ヒュン




青い鳥「・・・・・・」フラフラパタパタ



370:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 21:02:06 ID:Ojw

マッチ売りの少女が住む町 某所

青い鳥「・・・・・・報告は以上です」フラフラ

大男?「キモオタという男・・・その交友関係は概ね把握していましたが、まさか王族の二人が出向くとは」

女の子「でもシンデレラだっけ?気に入っちゃったな、私!だって国王を蹴っ飛ばすなんて新しいじゃん!そのガラスの靴っていう魔法具も面白そうだよね、ちょっと欲しいかも!」

大男?「ガラスの靴を手に入れても履けない。その靴だって魔法具なんだからな」

女の子「まぁ、そうだけどさ!私じゃなくてもいいわけじゃん?」

大男?「あぁ・・・彼女なら履けるな、しかし・・・あまりにオーバースペックになるぞ?出来ることが多すぎる」

女の子「確かにね!なんていうか、魔法具持ちすぎだもんね、あの子!まぁ・・・でもなんていうかなー」

青い鳥「どうしたのです?」

女の子「シンデレラは気に入ったよ?裸王もね。でもさぁ・・・・・・おかしくない?」

大男?「・・・・・・」



371:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 21:16:38 ID:Ojw

青い鳥「おかしいとは?」

女の子「まぁ、確かにね?孤児院ができるくらいならこのおとぎ話の内容に直接変化がある訳じゃないし、今夜あたりに死んじゃうマッチ売りちゃんには関係ないってのはわかるけどさぁー」

大男?「何か気に入らないことがあるのか?・・・いや、だいたい察しはつくが」

女の子「あはは、やっぱり鋭いなぁ!」ニコニコ

大男?「どれだけ一緒にいると思ってるんだ、おまえの考えることくらいわかるさ」

青い鳥「・・・僕にはさっぱりわからない。教えてほしいですね・・・何が不満なのか」

女の子「えっとねー・・・このおとぎ話って可哀想なマッチ売りちゃんが可哀想なまま死んじゃうじゃん?でもさぁ、孤児院なんて作ってマッチ売りちゃんの願い叶えちゃったら・・・可哀想指数が下がっちゃう訳じゃん?」

青い鳥「まぁ、確かに・・・」

女の子「そういう中途半端なのって嫌いなんだよ、私!楽しいときはめいっぱい楽しくないとやだし、可哀想なマッチ売りちゃんには救いようがないくらい可哀想になってもらわなきゃさー」

大男?「だが、もう孤児院の件は決まったことだ」

女の子「だったら、もういらないや。せっかくのバッドエンドなににさ、そんな中途半端に救われるんだったらこんなおとぎ話ない方がいいって!・・・ってなわけでちょっと出かけてくる!」ピョン

青い鳥「出かけるって・・・どちらにお出かけを?」

女の子「マッチ売りちゃんのとこ!あの子みたいな純粋で健気で無垢な女の子相手だったらさ、道具も何もいらないんだよね。ああいうこだったらさ、私がちょーっとお話したら簡単に──」



女の子「──このおとぎ話、消滅するよん!きっとね!」クスクス



373:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 21:31:44 ID:Ojw

街道

ザワザワ ガヤガヤ

マッチ売り「マッチはいりませんかー、マッチはいりませんかー」

ザワザワ ガヤガヤ

マッチ売り「・・・今日は全然売れないなぁ・・・」ションボリ

マッチ売り「・・・ううん、頑張らなくちゃ。おにいちゃんもあとで来るって言ってくれたし、落ち込んでたら心配かけちゃうもんね」

マッチ売り「マッチー、マッチはいりませんかー?」

女の子「いたいた・・・おーい、マッチ売りちゃん!」ニカッ

マッチ売り「あっ・・・えっと・・・何かな・・・こないだはびっくりしたんだよ・・・?」

女の子(そういやこないだ人質に取ったんだっけ・・・さすがに警戒してるかぁー)

女の子「こないだは人質に取るような真似しちゃってごめんね!でもね、私も脅されて仕方なくやってたの・・・」シクシク

マッチ売り「脅されて・・・?本当に?」

女の子「うん、あの大きな人いたでしょ?あの人に協力しないとうちのお店をめちゃくちゃにするって脅されて・・・私怖くて・・・」シクシク

マッチ売り「そっか・・・大切なお店だって言ってたもんね」

女の子「私のこと、信じてくれる?」シクシク

マッチ売り「うん、もちろんだよ。脅されて怖かっただけだもんね、気にしてないよ、私」ニコッ



375:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 21:40:26 ID:Ojw

女の子「本当?マッチ売りちゃん大好き!」スリスリ

マッチ売り「ひゃっ、くすぐったいよー・・・えっと、今日はいつもみたいにマッチ?お店でたくさんいるって言ってたもんね」

女の子「あっ、ううん、マッチじゃないんだ。今日はマッチ売りちゃんに教えてあげることがあってさ!」

マッチ売り「私に・・・?なにかな?」

女の子「マッチ売りちゃんいっつもお仕事がんばってるじゃん?でもずっとお金がなくてお父さんに叩かれて・・・寒いの我慢して働いてるのに誰もマッチを買ってくれない・・・よそには暖かくてごちそう食べてる子だっているのにね・・・」

マッチ売り「・・・えへへ」

女の子「でも大丈夫!」ニコッ

マッチ売り「・・・?」

女の子「マッチ売りちゃん、今夜死ぬから。嫌なことから解放されるよ!」ケラケラ

マッチ売り「えっ・・・?」



379:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/16(火) 21:58:18 ID:Ojw

マッチ売り「冗談にしてもひどいよ女の子ちゃん・・・あはは」

女の子「冗談?私、そんな事言わないよ?」

マッチ売り「・・・・・・」

グイッ

女の子「あのね、マッチ売りちゃん。あんたはねぇ・・・お伽話の世界の住人なの」

マッチ売り「おとぎ話・・・?」

女の子「【マッチ売りの少女】っていうお話なんだよね、あんたが主人公のね。・・・その女の子は貧乏で、不幸で、暴力を振るう父親がいる。でも他には何もない」

女の子「つらい毎日、苦しい生活があるだけ・・・でもさ、その女の子は死ぬことですべてから解放される。それが今日ってわけ!・・・だから」

女の子「あんたに幸せな未来なんてない。必要ないんだよーん。すでにもう結末は決まってる、マッチ売りちゃんは今夜働きながら死ぬんだよ」

マッチ売り「そんなの・・・嘘だよ、だって・・・おにいちゃんが言ってたもん、幸せになれるよって」

女の子「おにいちゃんねぇ・・・じゃあさ、予言してあげるよ!」

マッチ売り「・・・・・・」

女の子「あんたはこの後馬車にひかれそうになって、その時に靴を無くす・・・どう?当たったら信じてよね、私のこと」

女の子「まぁ、絶対に当たるけどさ!なんたって結末はもう決まってるわけだしね!それじゃあ、私は行くね。ばっははーい」フリフリ




マッチ売り「・・・・・・私は今夜・・・死んじゃう?」ブルブル



416:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 21:02:44 ID:r3S

宿

ティンカーベル「・・・・・・っ!」ピクッ

キモオタ「どうしたでござるかwwwティンカーベル殿www見えざる何かが見えましたかなwwwスピリチュアルですなwww」コポォ

ティンカーベル「・・・・・・」クンクン

キモオタ「・・・ティンカーベル殿?」

ティンカーベル「急に感じたよ・・・消えちゃう匂い・・・!」

キモオタ「・・・な、なんですと!?このおとぎ話ですかな!?消える気配はなかったのでは?」

ティンカーベル「そうだよ!さっきまではそんな感じ全然無かったのに!急にこのおとぎ話から消えちゃう匂いがした!」

キモオタ「むむむ・・・いや、案外不思議ではないのかもしれませんな・・・この世界にはまだあの女の子がいるのでござろう・・・」

ティンカーベル「あいつらが何かしたのかも・・・!」

ピロリピロリ

キモオタ「おはなしウォッチ・・・シンデレラ殿から通信でござるか・・・どうしましたかな?シンデレラ殿?」

シンデレラの声「キモオタさん!マッチ売りちゃんが・・・どの街道にもいないんです!」

キモオタ「・・・なんですと!?」



417:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 21:13:52 ID:r3S

シンデレラの声「裸王様と一緒にこの国の王様に話を付けてきたから孤児院は作られることになったんですが・・・それを伝えようと、町中の街道を見て回ったんですが・・・どこにも姿が見えないんです」

キモオタ「・・・マッチ売り殿が仕事をほったらかすとは考えにくいですぞ・・・」

ティンカーベル「・・・タイミングが良すぎるよ、キモオタ!消えそうになっちゃったこのおとぎ話と、居なくなったマッチ売りちゃん・・・絶対関係してる!」

キモオタ「・・・そうですな。シンデレラ殿、我々は心当たりを探してみるでござる!そのまま街道を中心に屋外を探して頂きたい!」

シンデレラの声「わかりました、外は任せてください!」ピッ

キモオタ「・・・黒幕が意図的にマッチ売り殿に接触したのでござろうか・・・」

ティンカーベル「私の時みたいに連れ去られたのかも・・・それか、お仕事を続けていられないような状態になっちゃってるか・・・」

キモオタ「ここは心当たりを探してみますぞ!」

ティンカーベル「心当たり、あるの?キモオタ!」

キモオタ「とりあえず、教会にいってみるでござる。家に戻るとは考えられませんしな、屋外にいないとなると・・・ここではないですかな?」



418:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 21:23:40 ID:r3S

教会

キモオタ「外にはおりませんな・・・」キョロキョロ

ティンカーベル「中にいるかも!いってみようよ!」

神父「・・・おや、旅のお方。どうかされましたか?」

キモオタ「神父殿!マッチ売り殿を見ませんでしたかな!?」

神父「彼女でしたら・・・聖堂にいますよ。いつもならお仕事の時間のはずなんですが・・・」

ティンカーベル「聖堂!いってみようよキモオタ!」

神父「旅のお方・・・あなたからも優しく声をかけてやってもらいたい。なんだか今日の彼女には元気がないようです」

キモオタ「・・・・・・あの女の子に何か言われたのでござろうか・・・」

ティンカーベル「心配だよ、早くいこうよキモオタ!」



420:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 21:38:44 ID:r3S

聖堂

マッチ売り「・・・・・・」

ティンカーベル「いたよっ!おーい!マッチうr」モガモガ

キモオタ「待つでござる!・・・・・・ティンカーベル殿。なんだか様子がおかしいですぞ、ここは我輩にお任せあれ」

ティンカーベル「んーっ!」コクコク

マッチ売り「・・・・・・」

ドスドスドス

キモオタ「マッチ売り殿!どうしたでござるかwww元気ありませんなwww」コポォ

マッチ売り「おにいちゃん・・・・・・」ブルブル

キモオタ「震えてどうしましたかなwww我輩の上着を・・・」ファサッ

マッチ売り「・・・・・・無くなったの」ボソッ

キモオタ「無くなった?なにが・・・ですかな?」

マッチ売り「本当に無くなっちゃったの・・・私の靴・・・」

ティンカーベル「ほんとだ・・・裸足じゃん、危ないよ!」

マッチ売り「・・・馬車にひかれそうになって、無くなっちゃったの・・・本当になっちゃう・・・女の子ちゃんの言うとおりになっちゃう・・・!」ブルブル

キモオタ「ど、どうしたでござる!何をいわれたのでござるか!」

マッチ売り「・・・ねぇ、おにいちゃん。私、今夜死んじゃうの?」

キモオタ「・・・・・・っ!」



421:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 21:51:04 ID:r3S

キモオタ「誰がそんなことを・・・?」

マッチ売り「女の子ちゃん・・・今日ね、私が馬車にひかれそうになって靴をなくして・・・それでね、今夜私は死んじゃうんだって・・・」

キモオタ「なんという事を・・・!」

マッチ売り「変えられないって、言ってた。この世界はおとぎ話の世界だから結末は変えられないって・・・女の子ちゃん、言ってたの」ブルブル

ティンカーベル「あいつ・・・そんなことまで・・・!」

マッチ売り「・・・おにいちゃん」

キモオタ「・・・なんですかな?」

マッチ売り「おにいちゃん、嘘なんかつかないよね?だからね、教えてほしいの。女の子ちゃんのほうが嘘つきなんだよね?」ジワッ

キモオタ「・・・・・・」

マッチ売り「私、死んじゃったりしないよね?この世界がおとぎ話の世界だっていうのも、両方とも嘘だよね?ねっ?」ポロポロ

ティンカーベル「あのね、マッチ売りちゃん・・・」

マッチ売り「私がなにもできずに死んじゃうのはもう変えられないことだって・・・嘘だよね?」ポロポロ



マッチ売り「おにいちゃん・・・私、銅像の王子様みたいに・・・優しくて立派な大人になれるよね?」ポロポロ



423:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 22:04:49 ID:r3S

キモオタ「・・・・・・マッチ売り殿」スッ

ティンカーベル「・・・キモオタ、駄目だよ」ボソッ

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「私だって助けたいよ。生きててほしいよ。でも、これがあいつらの狙いだよ。マッチ売りちゃんに本当のことを全部教えて・・・私たちを悩ませて・・・おとぎ話をひっかき回す・・・!」グスングスン

キモオタ「・・・・・・しかし」

ティンカーベル「私だって嫌だよ・・・でも、決めたじゃん・・・もう、どうするか・・・だから!決心が鈍る前に・・・『全部嘘だよ』って、いってあげてよ!」ボソッ

キモオタ「ティンカーベル殿」

ティンカーベル「・・・なに?」

キモオタ「我輩と・・・マッチ売り殿を信じていただきたい」

ティンカーベル「ちょっと・・・キモオタ?」

キモオタ「・・・マッチ売り殿」スッ

マッチ売り「・・・おにいちゃん。全部、嘘だよね?女の子ちゃんの言うこと・・・私が死んじゃうのも、おとぎ話の世界だっていうのも・・・嘘だよね?」ポロポロ

キモオタ「・・・・・・いいや、本当でござる」

ティンカーベル「キモオタ!!」

キモオタ「この世界はおとぎ話の世界でござるし、マッチ売り殿は今晩・・・死んでしまうでござる」

マッチ売り「・・・・・・っ!」ポロポロ



425:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 22:17:36 ID:r3S

ティンカーベル「キモオタ!!」

キモオタ「この世界は・・・マッチ売り殿が主人公のおとぎ話【マッチ売りの少女】の世界でござる。結末は・・・マッチ売り殿が死んでしまうこと、それが今夜なのでござるよ」

マッチ売り「嘘だよ・・・嘘つき嘘つき!おにいちゃんの嘘つき!」バシバシ

キモオタ「その結末を変えてしまえば・・・このおとぎ話は消滅して・・・現実世界からは消え失せ、この町はまるっきりなくなってしまうでござる」

マッチ売り「・・・・・・」

キモオタ「・・・・・・信じていただきたい」

マッチ売り「・・・おにいちゃん、嘘ついてない目をしてる」

キモオタ「・・・・・・」

マッチ売り「信じる、おにいちゃんの言うこと・・・本当だって信じる。でも・・・嫌だよ・・・」ポロポロ

ティンカーベル「・・・・・・マッチ売りちゃん」ポロポロ

マッチ売り「もっとおにいちゃんやティンクちゃんとお話したいよ、シンデレラお姉ちゃんや神父さんやいっぱいいろんな人とお話ししたいよ・・・死んじゃうのは・・・嫌だよ、おにいちゃん!」ギュッ

キモオタ「・・・・・・」ギュッ

マッチ売り「・・・ぐすっ、ひっく・・・ひっく・・・」ポロポロ

キモオタ「・・・マッチ売り殿、少し話をするでござる。聞いていただきたい」



426:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/17(水) 22:32:54 ID:r3S

マッチ売り「なぁに・・・?」グスングスン

キモオタ「シンデレラ殿から聞きましたがな、我輩もマッチ売り殿の願い事・・・聞いてもいいですかな?」

マッチ売り「・・・私は、みんなが幸せになれるお手伝いがしたかったの・・・私と同じ歳くらいの子供たちが苦しい思いをしないようにしたいなって・・・思ってたよ。でも・・・できないよ、私はもう・・・大人になる前に死んじゃうもん」ポロポロ

キモオタ「・・・・・・そんなことはないでござる。マッチ売り殿は子供たちを救える。幸せになる手助けができてるでござる」

マッチ売り「・・・? でも私は今夜、死んじゃうんだよ・・・?」

キモオタ「・・・マッチ売り殿、これから少しだけ・・・我輩に付き合っていただきたい」

マッチ売り「いいよ、でもどこに行くの・・・?」

キモオタ「ティンカーベル殿!我々を連れて行って欲しい場所があるでござる・・・!その間の代役は、考えているでござるよ」

ティンカーベル「・・・・・・キモオタの考えてること、解った。それなら協力する!でも、完全な代役はお願いできないから・・・夜中までには戻らなきゃだよ?」

キモオタ「それで十分ですぞ!」

マッチ売り「・・・?」

ティンカーベル「わかった・・・じゃあ、いくよっ!キモオタ!マッチ売りちゃん!」



ティンカーベル「キモオタの住む町・・・現実世界へ!」

キィィィィィン



452:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 20:34:42 ID:N6D

・・・

青い鳥「た、大変です!まずいことになりましたよ!」ヨロヨロ

女の子「もぉー、うっさいな!どうしたの?私これから夕飯なんだけどー」

青い鳥「食べてる場合じゃないですって!キモオタとティンカーベルがマッチ売りの少女と接触しました!」

女の子「まぁ、そうでしょ。私もそれが狙いだったわけだしね!」モシャモシャ

大男?「それで、どうなったんだ?青い鳥、教えてくれ」

女の子「それは聞きたい!今夜死ぬ、なんて死の宣告受けて平気な人間なんていないもんねー!キモオタ達、もしかしておとぎ話消えるの覚悟でマッチ売りちゃんをどこかに連れて行っちゃったかも?だったら面白いよね!」ケタケタ

青い鳥「どうやら現実世界に連れて行ったようですが・・・また戻ってくるつもりみたいですよ?」

女の子「・・・は?戻ってくるの?」モシャモシャ

青い鳥「でも大丈夫ですよ。どこに行っても、マッチ売りが死ぬ結末には変わりない。意味なんて無いですよ」

大男?「・・・そう思うか?」

女の子「私は思わないなー、キモオタは何か考えがあるんでしょ?別におとぎ話の住人が現実世界にいくことは問題ないわけだしさ」

大男?「それで、どうする?次の手を打つか?」

女の子「んー・・・とりあえず夕飯を先に済ませるかな、別に消えなかったら消えなかったで今回はキモオタの勝ちってことでいいや」モシャモシャ

青い鳥「いいんですか?」

女の子「いいのいいの、毎回私が勝っても面白くないしさ。別にこのお話以外にもたくさん消せばいいわけだしさ」モシャモシャ

大男?「・・・・・・」



454:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 20:46:12 ID:N6D

現実世界 キモオタの部屋

キモオタ「・・・でござる、なので代役をお願いしたいでござる・・・」ピッピッ

ティンカーベル「マッチ売りちゃん!キモオタはお話中みたいだからもうちょっと待ってて」

マッチ売り「うん・・・ねぇ、ティンクちゃん」

ティンカーベル「なになに?」

マッチ売り「ここにある絵本・・・おとぎ話の絵本だよね?泣いた赤鬼、裸の王様、シンデレラ・・・おねえちゃんの絵本かな・・・?」ガサガサ

マッチ売り「これ、私のお話・・・?」

つ【マッチ売りの少女】

ティンカーベル「うん、そうだよ。読んでみる?」

マッチ売り「ううん、いいの。本当に私はおとぎ話の世界にすんでるんだなって思ったの・・・」

キモオタ「さてwwwシンデレラ殿にも連絡できましたしなwww赤ずきん殿にも代役をお願いしましたぞwwwでは行きますかなwww」

マッチ売り「どこいくの?おにいちゃん」

キモオタ「んんwwwいってみればわかりますぞwww」



457:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 20:57:23 ID:N6D

キモオタの住む町 図書館

マッチ売り「としょかん?ってなに?ティンクちゃん」

ティンカーベル「ここはね、いろんなお話が読める場所だよ!絵本とか小説とか!いろんなお話!」

マッチ売り「おにいちゃん、私を連れてきたい場所ってここ?」

キモオタ「そうですぞ、少し待っていてくだされ・・・司書殿」

司書「あれ?キモオタさん・・・?忘れ物か何かですか?」

キモオタ「突然、無理を言うでござるが・・・頼みごとがあるでござるよ」

司書「はい?私に出来ることだったら・・・なんでもしますけど、どうしました?」

キモオタ「図書館にいる子供たちを集めて、もう一度読み聞かせをして欲しいのでござる、今度はこの【マッチ売りの少女】の絵本を」

司書「うーん・・・そうですね・・・今日の読み聞かせは終わってますし・・・」

キモオタ「この通りでござる!どうしてもこの子に・・・読み聞かせをしているところを見せてやりたいのでござる!」ペコッ

司書「わわっ、頭を下げたりしないでくださいよ、キモオタさん!大丈夫です、一冊だけなら・・・なにか事情もありそうですしね・・・」

キモオタ「ありがたい!よろしく頼みますぞ!」



458:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 21:06:28 ID:N6D

司書「みんなー、今日は司書お姉さんのおはなしの時間もう一回やるよー、みんなおいでー!」ニコニコ

ワーワー ザワザワ

ティンカーベル「子供たち集まってきたね!やっぱり司書お姉さんの読み聞かせ人気なんだね!」

マッチ売り「おにいちゃん、あのお姉さんのお話をみんなで聞くの?」

キモオタ「そうですぞ、さぁ、マッチ売り殿も・・・」

マッチ売り「・・・うん」

司書「今度はこのお話を読むよー、【マッチ売りの少女】という絵本だよー」

シラナイオハナシダー
ハヤクヨンデー

司書「はい、じゃあ読むよーみんな仲良く聞いてねー」ニコニコ

マッチ売り「おにいちゃん・・・私のお話、始まるの?」

キモオタ「そうですぞ、どうかしましたかな?」

マッチ売り「・・・私に事だったら、せっかく読んでもらってもおもしろくないよ?わくわくするお話やどきどきするお話がいいと思うの」

キモオタ「それはどうですかな・・・さぁ、始まりますぞ」



459:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 21:14:33 ID:N6D

司書「あるところにとても貧しい女の子が住んでいました。今と同じでこの女の子の町も冬だよー、雪も降ってるのかな」

マッチ売り「・・・・・・」

マッチ売り(きっとみんな聴いてくれないよ、私のお話だもん)

・・・

司書「──・・・マッチ売りの少女は頑張ってマッチを売ります。マッチはいりませんかー、マッチはいりませんかー?だけど誰もマッチを買ってくれません」

「司書お姉さん、マッチ売りちゃんが可哀想だよー!」
「僕がマッチを買ってあげたら、マッチ売りちゃん可哀想じゃなくなるかな?」
「ふええ、かわいそうだよぉ」グスングスン

マッチ売り「・・・・・・」

司書「──マッチ売りの少女はマッチを擦ります。すると亡くなったおばあちゃんが微笑んでいました」

グスングスン グスングスン

ヒックヒック グスングスン

マッチ売り「・・・・・・おにいちゃん」

キモオタ「なんですかな?」

マッチ売り「あの子たちは何で泣いてるの・・・?」



460:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 21:24:36 ID:N6D

キモオタ「どうしてだとおもいますかな?」

マッチ売り「・・・わかんない。私が可哀想だったから泣いてくれたの?」

キモオタ「そうでござろうな、マッチ売り殿が頑張ってるのに報われない・・・それを悲しんで泣いてくれているのでござる」

マッチ売り「私の町では誰もそんなことしなかったよ?かわいそうな子がいても・・・みんな見ない振りしてた、大人たちはみんな」

キモオタ「・・・あの子たちは違うでござるよ、司書殿のお話に夢中になって、マッチ売り殿の為に泣いているのでござる」

マッチ売り「優しいんだね・・・」ジワッ

キモオタ「そうですな・・・さぁ、お話をきくでござる」

マッチ売り「うん」コクン

・・・

司書「──こうして、マッチ売りちゃんはおばあちゃんと一緒に天国へ行きました。・・・はい、おしまいだよ」

グスングスン ヒックヒック

「司書お姉さん、私、マッチ売りちゃん助けたいよ!」
「僕も困ってる人がいたらお手伝いする!」
「私も!優しい大人になって困ってる人を助けてあげる!」
「僕も!」「私も!」

マッチ売り「・・・・・・」



462:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 21:36:26 ID:N6D

司書「キモオタさん、これでいいですか?」ニコッ

キモオタ「ありがたい、急ならお願いにもかかわらず・・・」

司書「いえいえ、お嬢ちゃんはどうだった?お姉さんのお話、どうだったかな?」

マッチ売り「・・・みんなが優しくて、嬉しかったよ」ニコッ

司書「そうだね、お姉さんもね。昔、このおとぎ話を読んですごく感動しちゃって・・・だからみんなに優しくしようって思ったんだよ。そして司書になったの。だからお嬢ちゃんも、このお話を聞いて、そう思ってくれたら嬉しいな」ニコッ

マッチ売り「本当?私のお話で、そう思ってくれたの?」

司書「うん!」

マッチ売り「優しい大人になりたいって思ってくれた?」

司書「うん、そうだよ!」

マッチ売り「・・・うん、ありがとう。お姉ちゃん」

司書「うん。それじゃあ、キモオタさん。私はお仕事に戻りますね」ニコッ

キモオタ「司書殿、このお礼はいずれ・・・!」

司書「いえいえ、ではまた」ニコッ

マッチ売り「・・・・・・私のお話で、優しくなりたいって思ってくれた人がいる・・・!」



463:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 21:46:53 ID:N6D

キモオタ「・・・マッチ売り殿はみんなが幸せになる手助けをしたいと言っておりましたな」

マッチ売り「・・・・・・うん」

キモオタ「マッチ売り殿のおとぎ話を読んだ司書殿は・・・マッチ売り殿のようなかわいそうな思いをしている子供をほおっておけないと、そう思い優しくなりたいと思ってくれたのでござる」

キモオタ「そして先ほどの子供たちも同じでござるよ・・・マッチ売り殿のおとぎ話を読んで、みんながかわいそうだと涙を流し、優しくありたいと感じたのでござる」

マッチ売り「うん、うん・・・」

キモオタ「あの子供たちがいずれ優しい大人になり、子供を産んで・・・また、マッチ売りの少女のお話を聞かせ・・・育っていく」

マッチ売り「それってね、私のおとぎ話で・・・優しい大人がたくさんいる世界ができるってことかな?」

キモオタ「もちろん、そうですぞ!そしてみんなが優しい大人になり、困っている人を助けたいと思えるようになれば・・・みんなが幸せな世の中がいつかやってくるでござる」

マッチ売り「そのお手伝い・・・私、できてる?」

キモオタ「もちろんですぞ!マッチ売り殿や幸せな王子殿はつらい思いをしたかもしれないでござる・・・しかしそれは子供たちの心を育てて、立派な大人へと成長してくれるのでござるよ!だからマッチ売り殿は、幸せな世界を作る手助けを出来てるんですぞ!」

マッチ売り「・・・それってね、すごく・・・嬉しいことだね、おにいちゃん」ニコッ



465:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/18(木) 22:01:24 ID:N6D

キモオタ「マッチ売り殿の結末は・・・我輩には、どうにもできないのでござるよ」ググッ

マッチ売り「・・・うん」

キモオタ「死に意味があるなどとは思わないでござるが・・・しかし、少なくともマッチ売り殿の悲しい結末は、子供たちの心に残り・・・成長の助けをする、意味のあることなのでござる・・・」

マッチ売り「・・・それを見せてくれるために、ここに来たの?」

キモオタ「そうですな、我々には・・・これくらいしかできないですからな・・・」

ティンカーベル「・・・うん、そうだね・・・」

マッチ売り「ううん、ありがとうおにいちゃん。私、この世界で・・・みんなが幸せになるお手伝いできてるって知って、すっごく嬉しいよ」

マッチ売り「死んじゃうのは・・・恐いけど、でも平気!」ニコッ

ティンカーベル「マッチ売りちゃん・・・ねぇ、キモオタ!」

キモオタ「なんですかなwwwティンカーベル殿www」

ティンカーベル「サイゼリア行こう!三人で!そんで美味しいもの食べよう!」

キモオタ「そうですなwwwマッチ売り殿、夕飯行きますぞ!我輩がごちそうしますぞwww」

マッチ売り「・・・うん!行く!」ニコッ



485:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 20:44:17 ID:DNL

マッチ売りの少女の世界

・・・
・・


マッチ売り?「マッチはいりませんかー」

リッチなおっさん「ふふっ、早く帰って一杯やるかな」ホクホク

マッチ売り?「ねぇ・・・あなた、マッチは・・・いらないかしら?」

リッチなおっさん「なんだと!このリッチな私がそんな物買う訳ないだろ!どいつもこいつも・・・まったく!私に近寄るな薄汚い孤児め!」プンプン

ドンッ ズシャッ

マッチ売り「・・・・・・」ドロッ

コート姿の男?「おい、大丈夫か?あいつ、突き飛ばすなんてひどいな・・・」

マッチ売り?「・・・・・・」ガシャッ

コート姿の男?「待て待て待て!」グイッ

マッチ売り「赤鬼・・・あなた、目立つんだから宿で休んでなさいな」

赤鬼「オイラが居なかったらあの男を撃っていただろ!気持ちはわかるが落ち着け!騒ぎになるぞ、赤ずきん」

赤ずきん「・・・平気、少し腹が立っただけよ。もう落ち着いたからマスケットを返しなさい」

赤鬼「・・・騒ぎになったら困るのはオイラ達じゃないんだ」スッ

赤ずきん「そうね、少し軽率だったかしらね」



487:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 20:58:27 ID:DNL

赤鬼「そのうちキモオタが帰ってくるはずだ・・・それまでの辛抱だろ」

赤ずきん「ええ、マッチ売りの少女の代役ができるのは年齢的にも私だけだから引き受けたけど・・・」

ザワザワ ザワザワ

赤ずきん「予想以上に冷たい人間ばかりなのね、この町は」

赤鬼「そうだな、一見豊かに見えるが・・・他人に感心のない奴ばかりだ」

赤ずきん「・・・話の展開上仕方ないとはいえ、あまりいい気分ではないわね・・・。だけど、引き受けた以上はやりきらないといけないわね」

赤鬼「そうだな!その責任感、それでこそ赤ずきんだな!」ガッハッハ

きもいおっさん「おやおや、お嬢ちゃんみたいなかわいい女の子がマッチを売っているのかい?」グヘヘ

赤ずきん「・・・・・・ええ」

きもいおっさん「ぐへへ、おじさんがマッチを全部買ってあげよう。その変わりお嬢ちゃんには今夜おじさんのマッチを擦ってもrぶべら!」

ガゴォッ

赤鬼「まったく、本当にひどい町だな・・・」ビュオン

赤ずきん「・・・・・・目の前で暴力沙汰があったけれど。私は何も見なかったことにしておくわ、赤鬼」

赤鬼「・・・すまん、そうしてもらえると助かる」



488:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 21:14:40 ID:DNL

・・・
・・


ティンカーベル「赤ずきん!赤鬼!ひさしぶりー!」ピュウ

赤鬼「おお、ティンク!しばらくぶりだな!」

赤ずきん「それほどでも無いでしょう?こないだ会ったばかりじゃない・・・ティンク。彼女とキモオタはどこかしら?」

ティンカーベル「マッチ売りちゃんおんぶしてるから走れないんだよ、サイゼリアでご飯食べた後寝ちゃったから・・・あ、これ差し入れ!缶コーヒーだよ!飲み物が入ってるんだよ!甘い奴だよ!」

赤ずきん「あら、気を使わせてしまったわね・・・」

赤鬼「ほう、珍妙な水筒だな・・・竹製じゃないのか?」

キモオタ「赤ずきん殿ー!赤鬼殿ー!」

赤鬼「おっ、ようやく登場だなキモオタ」

キモオタ「遅くなって申し訳ないwwwおなかがいっぱいになったら眠たくなってしまったようでしてwww」コポォ

赤ずきん「あなたがその娘にしてあげたかった事。それはキチンと済ませたのかしら?」

キモオタ「もちろんですぞ、ただ悲しいだけのおとぎ話ではないと伝えたつもりでござる。我輩の自己満足かもしれませんがな・・・」

赤ずきん「マッチはいくつか擦って・・・ご馳走やストーブの幻覚は見ておいたから。本当に幻覚が見えるマッチだったとはね・・・あとはその娘が、おばあちゃんの幻覚をみるだけよ。」

キモオタ「忙しいというのに代役をお願いして申し訳ないwww」コポォ



489:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 21:26:47 ID:DNL

マッチ売り「スヤスヤ・・・」

赤ずきん「・・・私も彼女を助けてあげたい気持ちはあるけれど、その変わりに私の命を投げ出すわけにはいかないから・・・。悪いけれど、代役はここまでよ」

キモオタ「いやいや、助かりましたぞwwwおかげでマッチ売り殿も、少しは救われたのではないでござろうか・・・」

ティンカーベル「ドリアも食べたしね!」

赤ずきん「・・・・・・それで、この後はどうするつもりかしら、キモオタ?」

キモオタ「・・・・・・」

赤鬼「・・・・・・キモオタ」

キモオタ「大丈夫でござるよ、滅多な真似はしませんぞwww今更マッチ売り殿を連れて逃げたりしませんからご安心をwww」

キモオタ「この後は・・・ここでマッチ売り殿と朝が来るのを待つでござるよ・・・それまでには・・・明け方までにはマッチ売り殿は・・・おそらく」

赤ずきん「・・・辛い決断だったわね。」



490:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 21:36:35 ID:DNL

キモオタ「なんのwww本当につらいのは我輩ではない故にwww」

赤鬼「キモオタ、その娘の結末・・・オイラ達でなんとか・・・」

赤ずきん「やめなさい。赤鬼」

赤鬼「しかし、なぁ・・・」

赤ずきん「なんとか出来るならもうやっているのよ、二人ともね」

赤鬼「・・・・・・」

ティンカーベル「赤鬼!そんな落ち込んだ顔しちゃダメだってば!」

キモオタ「ですぞwwwそれに我々にはやるべきことがあるりますからなwww」

赤鬼「やるべきこと?」

キモオタ「我々にマッチ売り殿を救うことはできないでござるが、おとぎ話を守ることはできるでござる。おそらくこの世界にまだいる黒幕に手出しをさせないこと・・・それならば我々にだってできますからな」

赤ずきん「・・・そうね、そしてそれは・・・このおとぎ話に限った話ではないものね。私達が落ち込んでいたら、誰がおとぎ話の消滅を防ぐのかしらね」

キモオタ「そうですぞ!さぁ、あとは我輩に任せて三人は宿で暖まっていてくだされwww」コポォ



491:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 21:51:29 ID:DNL

キモオタ「マッチ売り殿のことは我輩にお任せアレwww」コポォ

赤鬼「おいおい、水臭いぞ!俺達も朝まで付き合うって!なっ!」

ティンカーベル「えっ?私寒いから帰りたい!キモオタ頑張ってね!」

赤ずきん「・・・私も宿に戻るわよ。赤鬼、あなたも来なさい。この寒さだもの、マスケットのメンテナンスをしないといけないわね」

赤鬼「おいおい、どうしたんだよお前ら!冷たいぞ!?」

キモオタ「んんwwwクールガールズwwwいやいや、問題ないですからなwww赤鬼殿も休んでいてくだされwww」

赤鬼「い、いや・・・しかしだな」

赤ずきん「・・・赤鬼、察しなさい」ボソッ

赤鬼「・・・・・・そう言うことか、わかった」

ティンカーベル「・・・キモオタ」

キモオタ「なんですかなwwwティンカーベル殿www」

ティンカーベル「帰ったら、またピザ頼もうね!今度はたっくさんこれでもかってほどタバスコかけるよ!もう涙とかでちゃうくらいだよ!」

キモオタ「んんwwwそれはいいですなwww」

ティンカーベル「・・・つらい役割押し付けて、ごめんね」ボソッ

キモオタ「なんのなんのwwwでは後ほどにwww」コポォ



492:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:02:51 ID:DNL

・・・

深夜

マッチ売り「・・・スヤスヤ」

キモオタ(赤ずきん殿が察してくれて助かりましたな・・・)

キモオタ(口には出さないですがな・・・言ってしまえばここからはマッチ売り殿の死を待つだけ・・・それも手出しできず、ただ死にゆくマッチ売り殿のそばにいるだけ・・・)

キモオタ(黒幕が手出しする可能性がある以上必要な役割でござるし、それに・・・)

キモオタ(我輩自身、マッチ売り殿のそばにいてあげたかったのでござる。ただの自己満足でござるが・・・)

ユラユラ・・・ユラユラ・・・

キモオタ(んんwww雪までwwwこれはwww)

キモオタ(・・・冷えてきましたな)

マッチ売り「・・・おにいちゃん?」

キモオタ「・・・マッチ売り殿、目が覚めましたかな?」

マッチ売り「・・・いいよ?ここにいなくてもいいよ?おにいちゃんは暖かくしてていいんだよ?」

キモオタ「いやいや、マッチ売り殿と一緒にいたいのでござるよ。イヤでござるかなwww」

マッチ売り「ううん、イヤじゃないよ。だったらお願いする、それなら寂しくないもんね」ブルブル

キモオタ(この震えは寒さのせいですかな・・・それとも・・・)



493:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:12:50 ID:DNL

キモオタ「・・・・・・」

マッチ売り「・・・・・・おにいちゃん」

キモオタ「・・・・・・なんですかな」

マッチ売り「・・・・・・ご飯食べてるとき、お兄ちゃん言ってたよね。いろんなおとぎ話が消えないようにティンクちゃんと旅してるって」

キモオタ「言いましたぞ、それがどうかしましたかな?」

マッチ売り「・・・あのね、おにいちゃんは私のお話がみんなが幸せになるお手伝いできてるよって言ってくれたよね?だからね、そんなおとぎ話を守ってくれるおにいちゃんはもっとすごいよね!」

キモオタ「・・・マッチ売り殿。そういってもらえると嬉しいですなwww」

マッチ売り「・・・私、ずっとずっと応援するよ。おにいちゃんの事」

キモオタ「・・・マッチ売り殿」ジワッ

マッチ売り「だから頑張ってね、おにいちゃん。おとぎ話が消えちゃわないように・・・みんなのこと助けてあげてね?」

キモオタ「もちろんですぞ!マッチ売り殿、約束するでござる・・・もう二度とおとぎ話を消滅させませんぞ」ボロボロ

マッチ売り「うん。約束だよ・・・?」ニコッ



494:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:22:26 ID:DNL

マッチ売り「司書のお姉さんのお話だと・・・私がマッチをこするとおばあちゃんが迎えにきてくれるのかな?」

キモオタ「・・・・・・そうでござるな」

マッチ売り「・・・そうだ、おにいちゃんにお礼しないといけないね」ニコッ

キモオタ「夕飯の・・・ですかな?いいですぞ、そんなことは・・・」

マッチ売り「ううん、ずっと一緒にいてくれたお礼・・・私がおにいちゃんにあげられるのはこれしかないけど・・・」

スッ

キモオタ「これは・・・マッチですな」

マッチ売り「一束しかないけど・・・このマッチが、おにいちゃんの役に立ったらいいなって思うんだ」

キモオタ「・・・大切にするでござる!ありがとうでござるよ、マッチ売り殿!」

マッチ売り「・・・うん。じゃあ、残りのマッチに火をつけなきゃ・・・」

キモオタ「・・・・・・」

マッチ売り「シンデレラお姉ちゃんに孤児院のことありがとうって言っておいてね。あとティンクちゃんと私のかわりしてくれた女の子にもありがとうって、言っててくれる・・・?」

キモオタ「もちろんですぞ、もちろんですぞ!」

マッチ売り「おにいちゃん」

キモオタ「・・・・・・」

マッチ売り「ありがとうね」ニコッ





シュボッ



497:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:32:17 ID:DNL

ユラユラ・・・ユラユラ・・・

──叩かれるのは私だけでいいもん、ねっ?

キモオタ「・・・ぐうぅ・・・うぐっうぐっ・・・」ボロボロ

ユラユラ・・・ユラユラ・・・

──私、今夜死んじゃうの?

キモオタ「うあぁ・・・ううぅ・・・」ボロボロ

ユラユラ・・・ユラユラ・・・

──そのお手伝い私できてる? それってね、すごく嬉しいことだね、おにいちゃん

キモオタ「うああああああぁぁぁぁぁ!!!」ボロボロ

ユラユラ・・・ユラユラ・・・

──おにいちゃん ありがとうね

ユラユラ・・・ユラユラ・・・



498:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:44:05 ID:DNL

翌朝 協会

ドンドンドン 

神父「旅のお方ですか、どうされました?こんな早朝に」

キモオタ「・・・神父殿、我輩は・・・我輩は・・・マッチ売り殿を・・・救うことが・・・!」ボロボロ

神父「・・・・・・旅のお方、気に病まないよう」

キモオタ「・・・うぅ・・・ううぅ・・・」

神父「筋としては彼女の父親に伝えるべきでしょうが・・・」

キモオタ「・・・・・・神父殿!あんな男にマッチ売り殿を・・・!なにをされるか・・・!」

神父「・・・申し訳ありませんが、旅のお方。私は今から・・・彼女の父親には告げずに、独断でマッチ売りさんの遺体を教会の墓地に埋葬します。その共犯になっていただくことになります・・・宜しいですか?」

キモオタ「・・・神父殿」

神父「では急ぎましょう。・・・主よ、彼女に安らかな眠りを・・・」スッスッ



499:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 22:56:18 ID:DNL

宿

ティンカーベル「・・・うぅー、眠い」フラフラ

ティンカーベル「・・・zzz」

ティンカーベル「・・・! ダメダメ!キモオタが帰ってくるまで起きてなきゃ・・・!」

ティンカーベル「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・zzz」

ガチャ

キモオタ「・・・ティンカーベル殿?戻りましたぞ」

ティンカーベル「・・・寝てないよ!」

キモオタ「おおふwww別に寝ていてもよかったんですぞ?www」

ティンカーベル「だって・・・」

キモオタ「いやはやwww気持ちはありがたいですぞwww」



500:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 23:06:42 ID:DNL

ティンカーベル「シンデレラと裸王はそれぞれの世界に送り届けたし、赤ずきんと赤鬼は一足先に【桃太郎】の世界に戻ってるって、あとできてほしいって言ってた」

キモオタ「なるほど、そうでござるか」

ティンカーベル「消えそうな匂い。完全になくなったし・・・もうこのおとぎ話は消えないよ」

キモオタ「それは本当に何よりですな・・・時にティンカーベル殿」

ティンカーベル「なになに?」

キモオタ「我輩、マッチ売り殿と約束しましたぞ・・・もうおとぎ話は消滅させないと・・・!」

ティンカーベル「うん!絶対守らないとね!もし破ったらマッチ売りちゃんの代わりに渡しがな罰を与えるからね!」

キモオタ「ちょwww手厳しいwww」

コツッ

ティンカーベル「・・・?」

コツッ

キモオタ「窓に何か当たってますな?」

ガチャ

女の子「あ、いたいた!おーい!二人とも降りておいでよ!私とお話ししようよ!」ヘラヘラ

ティンカーベル「あいつ・・・!」

キモオタ「・・・・・・」



502:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 23:17:58 ID:DNL

女の子「とりあえずお疲れー!私としてはこのおとぎ話消したかったんだけど・・・今回は見事に阻止されちゃったな!」

キモオタ「お主ら・・・あんな事までして・・・!」

女の子「せっかくマッチ売りちゃんに真実を教えてあげたのにさ。まぁ別にいいや、おもしろいっちゃあおもしろいし。私としても君たちの実力、しかと見た!何つってね!」ケラケラ

グイッ

ティンカーベル「離してよキモオタ!あいつ・・・ひっぱたいてやる!」

キモオタ「いけませんぞ、不用意に近づいてはまた別世界へ飛ばされますぞ・・・!」

女の子「大丈夫大丈夫!そうそう同じ手を何度も使わないって!それじゃあつまんないしねー・・・今回はさ、私バーサスキモオタチームは私の負けってことになっちゃうのかな?・・・あぁでもでもっ!」

大男?「・・・・・・」

女の子「私、負けたままとか無理なんだよね。今もニコニコしてるけどあんたたち殺したいし」ニコッ

ティンカーベル「こっちだってそうだよバーカ!くたばれバーカ!」

キモオタ「ティンカーベル殿!落ち着くでござる!あいつらの思うつぼですぞ!」



503:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 23:30:25 ID:DNL

女の子「あぁ・・・ダメだイライラしたら。我慢しなきゃなぁ・・・あんな妖精いつだって消せるし・・・」フゥー

ティンカーベル「離せキモオタ!あいつにとばされる前に私があいつを地獄に落とす!」ジタバタ

女の子「でもさ、次は絶対に阻止なんかさせないからねん?これからもまだまだ遊んでもらうからねー」

キモオタ「・・・我々も譲るつもりは毛頭ござらん!」

女の子「きゃはは、ジャパニーズサムライかっての!」ケラケラ

女の子「まぁさ、つぎは桃太郎のとこでしょ?あっちには私の仲間たちも行ってるからさ、遊んでやってよ。でもあのこは強いよ?キモオタおにーさんにかなうかな?」クスクス

キモオタ「ドゥフコポォwww負け犬の遠吠えとは情けないですなwww結局お主は我輩に阻止されておりますからなwww」コポォ

女の子「あ、必殺の煽りだ!そんなんに乗っからないよん!でもさぁ、あんたみたいな奴に馬鹿にされるのは嫌なんだよねー」

女の子「さてと、お話はこんくらいにしよっか!じゃあ・・・サクサクっとやっちゃおうかね・・・」カツンカツン



504:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/20(土) 23:45:05 ID:DNL

大男?「待て・・・」

女の子「えーっ?なに?」カツンカツン

大男?「俺がいく、お前の手の内を早々と見せるのは勿体ない」

女の子「まぁ、うん、それもそうかな・・・よし!じゃあお前に任せた!」ケラケラ

キモオタ「あの大男が・・・来るとは!」

ティンカーベル「・・・めちゃくちゃ腹は立つけど、今は逃げた方がいいかも・・・!あっちの手の内どころかあの大男の情報なんかないし!」コォォォ

女の子「あっ、あいつら逃げるつもりだ!ほら、早く斧だしてってば!」

ガシャン

大男?「・・・さぁいつだって行けるぞ?」

キモオタ「コートの中から斧を取り出すとは・・・!」

女の子「行け!ブリキ!あんなオタクと妖精ぶっ殺しちゃえ!」ケタケタ

ブリキ「・・・・・・わかった」ググッ

ブォン ヒュオンヒュオン ドゴシャァ

キモオタ「道路が粉々に・・・!なんという威力でござろう!ティンカーベル殿!逃げた方がいいですな!」

ブリキ「そうはさせない・・・こうやってティンカーベルとおまえの距離を取ってやれば世界移動はできないだろう?」

ティンカーベル「・・・っ!もう少し、キモオタ!こっちに来てくれないと逃げらんない!」

キモオタ「そうしたいのはやまやまですがな・・・」

ブリキ「不可能だ、俺が阻止する。言っておくが、お前のブラフも煽りも俺には効かない」

キモオタ「どういうことでござるか!」

ブリキ「何故なら俺には心が無い。心を持たないブリキの木こりだからだ・・・さぁ、キモオタ」



ブリキ「耐えて見せろよ?俺の攻撃なんかで音を上げていてはこの先・・・マッチ売りとの約束など守れんぞ?」ガシャ



521:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 17:02:09 ID:w3Y

ブリキ「キモオタ、そしてティンカーベル。お前たちの弱点は明確だ・・・ブラフや煽りが持ち味などとは言うが・・・実際の所は違う」ブォン

ティンカーベル「キモオタ!誰か呼ぼう!赤鬼か裸王!私達じゃ太刀打ちできないよ!」

キモオタ「し、しかしこのような状況で呼ぶわけには・・・!一度距離を取らなければ・・・!」

ゴシャアァ

ブリキ「お前達は戦闘が出来ない。故に戦術や心理戦の入り込む余地のない純然たる戦闘力の前には──」ビュオン

ドシャァ

ブリキ「屈するしかない。それがお前達の弱点だ」

キモオタ「ぐぬぬ・・・まずいですな・・・」

ブリキ「・・・さぁどうする?おまえが仲間を呼ぶのが早いか、俺の斧がおまえの首を落とすのが先か・・・」

ブリキ「今のお前では・・・賭けにすらならないだろうがな」

キモオタ「・・・・・・ぐぬぬ!」



522:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 17:28:31 ID:w3Y

女の子「ブリキ!今日は懲らしめるだけでいいよ!よく考えたら殺したらもう遊べないしさ!やっつけ加減は瀕死でお願いします!」ケラケラ

ブリキ「・・・無茶を言うんじゃない、俺はそこまで器用じゃあない。だが・・・お前のお願いだというなら断れないな」

ガシッ

キモオタ「うぐっ・・・なんという力でござるか・・・!」ジタバタ

ティンカーベル「キモオタ!この、キモオタを離せ!このスクラップロボ!」バシンバシン

ブリキ「・・・・・・」ググッ

キモオタ「ぐぅ・・・・・・ティンカーベル殿・・・!」

ティンカーベル「キモオタ!今助けるよ!もう、いい加減に離せ!バーカバーカ!」

ブリキ「・・・・・・目の前の敵に抗う手段も持たずにおとぎ話を救うなど、よく言えたものだな」ヒュオン

ガシャーン

キモオタ「ぐはぁ・・・!」

ブリキ「・・・目的を達成するための旅は容易いものじゃない。生半可な覚悟しかないのなら・・・もう諦めろ、おとぎ話を救うなどという夢物語はな」



524:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 17:52:28 ID:w3Y

女の子「いいねいいね!あとは仕上げにどっか切り落としとく?腕とか!それかティンクちゃんの羽根一枚ずつちぎっちゃう?あっ!じゃあキモオタを脅してティンクちゃんの羽根をちぎらせるっていうのは!?」

ブリキ「・・・瀕死が希望だったんじゃないのか? そこまではいかないが・・・あの男はもう動けないはずだ。訓練をしているわけでもないただの人間、俺の攻撃に耐えただけでもよくやった方だ・・・」

女の子「えー、物足りなくない?」

ブリキ「・・・俺はこの世界に来てから関節がスムーズに動かないんだ。こいつをボコボコにするのは容易いが・・・今はオイルを差したい。いざという時困るからな。それに、今のこいつに・・・こちらに戦力の底を見せる必要はない」

女の子「まぁ、ブリキが言うならいいけどね!じゃあオイル差しにいこう!」

キモオタ「ぐぐっ・・・」

ティンカーベル「・・・キモオタ、大丈夫?動ける?骨折れてない?」

女の子「じゃ、今日はここまでにしとくよ!ブリキの優しさに感謝するんだね!じゃあ、またそのうち会おうね!キモオタ、ティンクちゃん」フリフリ

ブリキ「・・・・・・」

キモオタ「なんという・・・」

ティンカーベル「キモオタ!無理しちゃだめだよ!?」

キモオタ「なんと我々は無力でござるか・・・少女の命ひとつ救えず、悪意ある攻撃に為すすべがないとは・・・」

ティンカーベル「・・・今は帰ろう。ね、戻ってから・・・考えよう、今後のこと・・・」



525:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 18:03:10 ID:w3Y

キモオタの住む町 キモオタの部屋

キモオタ「・・・・・・」

ティンカーベル「・・・・・・まだ痛む?」

キモオタ「いや、それが不思議とそこまでの痛みは無いのでござる。先ほど叩きつけられたときは一瞬呼吸が止まりましたがな・・・」

ティンカーベル「戦力の底を見せなくていいって言ってたし、あのロボ手加減してくれたのかも・・・」

キモオタ「いずれにせよ・・・痛いところをつかれましたな・・・」

ティンカーベル「私達が戦えないってこと?」

キモオタ「ですな。今までの戦い・・・シンデレラ殿や王子殿、そして裸王殿・・・赤ずきん殿に青鬼殿・・・ずっと他人任せでしたからな・・・」

ティンカーベル「ジャム投げたり煽ったりして戦ってるつもりでいたけど・・・」

キモオタ「2人で旅を続ける以上、なんらかに解決策を出す必要がありますな・・・」



526:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 18:26:19 ID:w3Y

ティンカーベル「武器を作るとか、あとは格闘技を覚えるとか?」

キモオタ「むむっ・・・赤ずきん殿に相談してみますかな・・・彼女なら何らかの意見をしていただけるはず。あとは・・・ブリキの男・・・そんな人物が出てくるおとぎ話を・・・知りませんかな?」

ティンカーベル「ごめん・・・まだ私が読んでないお話だよ!また図書館に行って読まないとね!」

キモオタ「そうでござるな。しかし今回の旅は・・・思い知らされましたな。色々と・・・」

ティンカーベル「もう黒幕が手を出してきてもおかしくないって解ったし、誘拐されるかもって解ったし、私達がこの先旅を続けるには戦う手段が必要だってことも・・・」

キモオタ「我輩は・・・おとぎ話の知識を蓄えなければなりませんな・・・」

ティンカーベル「でもさ、逆に課題がしっかり明確になったわけだし・・・これを一つずつ改善していかないとね!そうすればきっと、おとぎ話の世界・・・これからも救えるよ」

キモオタ「あくまでもポジティブですなwww」

ティンカーベル「そうだよ!今回はさ・・・悲しいこともあったし、辛いこともあったし、悔しいこともあったよ・・・でも、ほら!」ヒョイ

キモオタ「マッチ売り殿のお話・・・マッチ売りの少女の絵本・・・」

ティンカーベル「ちゃんと消滅は防げた!マッチ売りちゃんの願いはずっとずっと途切れない、私達はちゃんとできたよ!消滅を防ぐっていう目的!」

キモオタ「そうですな・・・そうですなwww至らない部分は次回から直せばいいですからなwww」

ティンカーベル「そうだよ!じゃあ、読んでみるよ!」



527:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 18:37:24 ID:w3Y

・・・
マッチ売りの少女

寒い寒い冬。年の瀬のある日の出来事
あるところに、貧しい女の子がマッチを売り歩いていました
マッチが売れないまま帰ればお父さんにひどく叱られてしまいます。

けれどマッチ売りの少女は寂しくありませんでした。いつも一緒にいてくれる優しい旅人に出会ったのです。旅人の名前はキモータ。

ある日、馬車に轢かれそうになり、女の子は靴を無くしてしまいます。寒さに耐えながら女の子は懸命にマッチを売ろうとします
でも全く売ることはできません。

もう日も暮れて、裕福な家族が住む家々には明かりが灯り
中では家族が楽しそうにしています。

寒さに耐えられず、女の子はマッチを一本擦ります。
するとその明かりの中に、暖かいストーブが映りました
女の子は不思議に思いマッチを擦りました
おいしそうな七面鳥。きれいに飾り付けされたもみの木。たくさんのプレゼント。
マッチを擦るたびに幸せな幻が見えました

雪の降る夜中、凍えるような寒さの中でもキモータはマッチ売りのそばにいました。
女の子が一本マッチを擦ると、亡くなった優しいおばあちゃんが微笑んでいました。
おばあちゃんは女の子に笑いかけると、手を取ってそのまま天国へと昇っていきました。

翌朝をキモータの腕の中で女の子は永遠の眠りにつきました。しかし、マッチ売りの少女は幸せでした。
優しい大人がいること、そして彼ならばみんなが幸せになれる世界にできると信じていたからです。

おしまい

・・・



528:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 18:46:04 ID:w3Y

ティンカーベル「もう寂しくなくなったんだ、よかったね!」

キモオタ「そうですな・・・悲しいお話でござったが・・・少しは救われたんでござろうか・・・」

ティンカーベル「もちろんだよ!なんなら保証する!」

キモオタ「それならいいんですがなwww」

キモオタ「しかし、我輩は決意を新たにしましたぞ!早速赤ずきん殿のところへ出向き、次もおとぎ話の消滅をはじめとしてふせぐでござる!」

ティンカーベル「そうだね!なんてったって約束したもんね!」

キモオタ「そうですぞ・・・我輩はすべてのおとぎ話の消滅を防ぎ、あの黒幕の悪事の幕を閉じますぞwww」




キモオタ「必ず・・・マッチ売り殿との約束でござるからなwww」コポォ

・・・
悲しい結末のおとぎ話、マッチ売りの少女
その世界の消滅を防いだ彼らは失うものも大きかったが、得るものもまた多かった

黒幕側の少女、青い鳥、そしてブリキの木こり・・・
新たな情報を手に、キモオタたちの旅は続きます

マッチ売りの少女編 おしまい



529:◆oBwZbn5S8kKC:2014/12/21(日) 18:51:53 ID:w3Y

マッチ売りの少女編 おしまいです

登場人物多すぎて読みにくくて申し訳ない・・・
それと支援多数ありがとう!
やっぱり支援やレスが一番モチベーションあがります

あとやっぱりみんなは暗い展開苦手なのかね・・・今後は控えるか

次回【桃太郎】編 

女の子アレだけど元ネタのおとぎ話ではいい子だから!



転載元
キモオタ「ティンカーベル殿!おとぎ話の世界に行きますぞwww」三冊目
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1417340965/
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 20:21
      • んんwww 論者は高身長のイケメンですぞwwww キモオタはありえないwwww
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 20:29
      • んんwwwムックですなwww
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 20:31
      • んんwwww作者(キモオタ)の自己投影がキモいですなwwww
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 20:33
      • ここまでキモオタ
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 20:38
      • んんwww拙者はキモオタではないでござるよwwww
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 21:16
      • 吉作「俺の死も読者に感動をあたえているんかなあ?」
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 21:17
      • 5 悲しくもあったが今回も良かったキモオタが物理的強くなるとしたら、らおうのトレーニングか赤ずきんから武器貰うとかか?
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 21:25
      • ※7ここでwwwそんな普通の※はダメでござるよwwwwwwwwキモオタ殿wwwww
      • 9. 以下、VIPにかわりまして戦騎がお送りします
      • 2014年12月21日 21:49
      • ナーニコレェ?
        俺様のモデルが思いっきり悪役やってるんだけどぉ?
        沁みるわぁ‥
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 22:14
      • 5 普通におもしろかった
        続き期待
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 22:19
      • 悲しい結末のお話をやらないなんて、言わないでくれよ。
        本文中でも言ってたじゃないか、きちんと心を育てるためになってるって……。
        個人的にはごんぎつねをどっかに入れてほしい。あれも名作だから。
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 22:47
      • ちくしょう、まさかガチ泣きするとは思わなかったぜ
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 23:02
      • バッドエンドはつらいなー、切ない
        でもこれも必要だよね
        くっそ…泣けるなぁ…


        ブリキの木こりはオズの魔法使い?だよね?
        で、オズの魔法使いって女の子が主役だよね?
        でもそんな単純じゃないよな…
        女の子…一体何者なんだ…
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 23:15
      • ※6
        あんたの話は怖すぎる
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 23:21
      • 月光じょうrうわなにをs
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 23:28
      • 5 久し振りに泣いてしまった…マッチ売りの少女の絵本持っていた事を思い出した
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月21日 23:42
      • 予想が外れた
        マッチ売りの少女を代表とする、結末がバッドエンドのお話の人物達が御伽噺をぶっ壊そうとしているのかと思ったが…
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 00:11
      • マッチ売りちゃん抱きしめたい
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 00:17
      • ※9
        おっと思い出した。アイガロン乙。
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 00:32
      • 神父のの声が完全にプッチじゃないですかやだーw
      • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 00:59
      • マッチ売りは月光条例でグッときたから
        こっちでどうなるか心配だったけど
        杞憂だったな。

        …ったく、泣かせてくれるぜ
      • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 02:15
      • バッドエンドこそおとぎ話の本領でござるwwwww
        拙者は現実とおとぎ話の線引きは必要だと思うでござるよwwwコポォ
      • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 02:17
      • 1 んんんんwwww空気の読めないコメントはダメでござるよwwww
      • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 02:28
      • 裸王がアームストロングに見えて仕方ない
      • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 03:44
      • 屠殺ごっこした子供たち「僕ら結末変えてないのに初版以降のグリム童話から消えてなくなったんですけど…」
      • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 06:45
      • 一番キツイバッドエンドのおとぎ話ってなんだろ…
      • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 14:08
      • ブリキ出てるし
        女の子はオズの魔法使いのドロシーと予想
      • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 14:50
      • オズのドロシーってそんなに歪む性格だたかなあ?有名な実写版を演じた女優は悲惨な人生だったけど
      • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月22日 16:34
      • 5 裸王様万能すぎwww真○さんとか、ド○ミクラスwww
      • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月23日 02:33
      • 面白かったでござるwwwwwww
      • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月23日 15:37
      • んんwwwこの※欄における半角の多さときたらwwwそのような半笑いでは我輩を装うことなどできませんぞwwwwww

        それはそれとして今回も楽しく読ませていただいたが、数々のおとぎ話に「旅人キモータ」が出る事が問題になりそうな気がしなくもない。
      • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月24日 21:39
      • このシリーズは久々の大当りだな

        今後も楽しみですぞwww
      • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月25日 03:37
      • このシリーズいいわ
        少女が死ぬところでは不覚にもぐっときた
      • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月25日 04:13
      • マッチ売りよりも御伽噺を取ったことが後々効いてくる物語であって欲しい。それでも、それでも死にたくないと願う登場人物達がこれから現れてくることを期待する。そうでなければ、やっぱりこれはくだらないおとぎ話だ。
      • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月27日 08:19
      • んんwwww
        キングダムハーツ的な面白さが、ありますぞwwwww ぺやっ
      • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月30日 03:44
      • これガチで泣いたわ
        マッチ売りマジ健気
        (。°óдò°。)
      • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年12月31日 01:34
      • 金ばつマスケット銃
        魔法少女まどかのやつでいた


      • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月19日 00:17
      • 5 んんwww最高ですぞwww
      • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月19日 11:00
      • 私の お話でって所で、司書さんが気にせず答えてるのわ何故だろうか
      • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月09日 12:48
      • 悲しい話に救いを求めていいけど、救ってはいけないのがね。
        私は好き。

        てか、鬼さんと赤ずきんさんのコンビって戦闘力高くね?鬼ヶ島行っても十分戦えるだろなw

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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