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トルネコ「ここが学園都市か・・・」他

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 21:56:13.75 ID:W1vzJSxMQ

上条「はあ、商売にですか……」

トルネコ「ええ、大事な妻と子供のために身を粉にして働いているわけですよ」

上条「それでどうしてここに? 第一そう簡単に入り込める場所じゃないと思うんですが」

トルネコ「いやあ、うっかりバネの罠を踏んだら巨大な塀を乗り越えてしまいましてね

   おまけに吹き飛ばしの罠に掛かってしまいあわやこの建物から真っ逆さま」

上条「なかなか不幸ですね」

トルネコ「いやいや、多少の幸不幸は身一つで挽回できますよ

   流石に階を降りた瞬間モンスターハウスとかは不幸を嘆きますがね」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:07:25.29 ID:W1vzJSxMQ

トルネコ「ところでこの辺りに武器屋か道具屋なんかはありませんかね」

上条「道具屋…っていうのはもう少し具体的には分からないですか?

   あと学園都市に武器なんて売ってないですよ」

トルネコ「武器屋がない? それは困りましたなあ…仕方ない、魔法の杖か巻物を売っている店は知らないかな?」

上条「魔法の杖? 巻物? いやいや魔法なんてあるわけないですよ」

トルネコ「これは心外ですね。ふむ、いいでしょう

   今の私は武器商人ですから呪文は使えませんが、魔法のアイテムを使うことはできます」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:22:28.02 ID:W1vzJSxMQ

上条「その紙切れは何ですか? それが巻物というやつですか」

トルネコ「その通り。本当はコイツは少々お高いんですが、信用がないと商人はできませんからね

   これは聖域の巻物と呼ばれる、強力な結界となるアイテムなんです。この上にいる限り直接私に手を出すことはできません」

上条「へー、そうですか。俺の右手にはあらゆる異能の力を打ち消す幻想殺しが宿っているんですよ

   もしそれが魔法の力で守られてるなら俺が殴ろうとしたら普通に殴れそうですね」

トルネコ「はっはっはっ。またまたご冗談を。聖域の巻物が効かないなんて洞窟の主ですら珍しい

   誰もが持っているような力ではないんですよ」





上条「いいぜ、その巻物が何でも防ぐって言うんなら……

   まずはその幻想をぶち殺す!」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:30:06.95 ID:W1vzJSxMQ

かみじょうの こうげき!
トルネコは 17のダメージをうけた!

トルネコは きぜつした。

~~~

上条「…すいません、力の加減ができませんでした……」

トルネコ「いえ、大丈夫です。ただあまりに予想外でしたので……

   まさか、ここは稀にあるという魔法力の及ばない空間ですか?」

上条「?」

トルネコ「さっきの聖域の巻物は…あった」ムンズ



トルネコ「…剥がれませんね。ちょっと上条さん、左手で巻物を引っ張って貰えます?」

上条「どれどれ」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:37:45.02 ID:W1vzJSxMQ

上条「…確かにこれは離れませんね……」

トルネコ「では右手でお願いします」

バギン

上条「…あーなるほど……」

トルネコ「こちらも得心しました…まさかこのような力の持ち主が居ようとは

   いかがです、私のボディーガードを勤める気はありませんか? 勿論給金は弾みますよ」

上条「苦学生の上条さんには渡りに船ですね。ただ学生なんで平日の昼間は無理なんですよ」

トルネコ「わかりました。時間は考慮しましょう」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 22:49:29.29 ID:W1vzJSxMQ

~ボディーガード開始~

トルネコ「来てくれて助かります。それでは早速商品の仕入れに行きますか」

上条「仕入れってどちらへ?」

トルネコ「この辺りに未踏の洞窟や遺跡とかないですかな。大抵そういった場所にお宝が眠っているんですが」

上条「…学園都市にそんな場所あるわけないですよ」

トルネコ「ふむ、困りましたな。取り敢えず人通りの少ない方向に行きますか」

~~~

トルネコ「ふーむ…本当に何もないですな…手に入ったアイテムは腐ったパンと雑草くらいか……」

上条「それってアイテムって言うんでせうか……」

トルネコ「いやいや必要とあらば合成の壷をパンに変えて食べますよ…おや、あれは?」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 23:04:08.48 ID:W1vzJSxMQ

??「おかしいな…人払いのルーンはきちんと仕込んだはずなんだが……

   この子を回収するのに手間が増えてしまったな」

上条「? 何を言っているんだ」

トルネコ「おや、シスターと魔法使いですかな?こちらではあまり見かけませんでしたが」

??「!? まだ何もしていない段階で僕を魔術師だと見破るとは…

   仕方ない…炎よ、巨人に苦痛の贈り物を!」

上条「な、何だコイツ!」

トルネコ「取り敢えずあのシスターから引き離すのが先決ですな…ほれ、吹き飛ばしの杖!」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 23:19:26.23 ID:W1vzJSxMQ

??「なっ!?」ギュオン



上条「すげぇなトルネコさん…互いに何やってるか未だに理解が追い付いてねえよ……」

トルネコ「話は後にしよう。彼女の保護が優先だ

   大丈夫かね君。さっきの男に狙われていたようだが?」

??「ありがとう!私はインデックスっていうんだよ」

禁書「さっきの人は何者か知らないけどきっと私の103000冊の魔導書を狙ってきたんだよ」

上条「はぁっ? 103000冊の本だ? 何言ってるんだ」

トルネコ「詳しい事情は後にしましょう。まだ我々は危機の真っ只中にいるわけですし」

上条「!?」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 23:30:05.38 ID:W1vzJSxMQ

??「全く…予想外だよ、まさか既に他の魔術師がこの街に入っていたとは……」

上条「何だテメェは!何故この子を狙う?」

??「それを君たちに話す理由などない…代わりに教えておいてやろう

   僕の名前はステイル=マグヌス。君たちを殺す者だ」

トルネコ「物騒なことを言いますなあ」

ステイル「出でよ!我が切り札…イノケンティウス!!」



トルネコ「溶岩魔人ですか…一匹くらいどうということはないでしょう」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 23:45:53.50 ID:W1vzJSxMQ

ステイル「戯言を…行けイノケンティウス! 奴らを焼き尽くせ!」

上条「トルネコさん!奴の攻撃は俺が食い止めます!今のうちに逃げてください!」

トルネコ「はっはっはっ。それには及びませんよ」スチャッ



ザンッ!

ステイル「何だと? イノケンティウス!」

トルネコ「『アイスソード』…遥か異国の地ではこれ一本のために命を狙われることもある名剣です」

上条「トルネコさん…剣も使えるのか……」



ステイル「ふん、それでイノケンティウスを倒したつもりか? こいつは僕の魔力がある限り何度でも再生可能だ」

トルネコ「ほう?」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 00:05:05.78 ID:Yt32N1nDQ

ステイル「イノケンティウス! 奴らを押さえ込め!」

轟!

トルネコ「上条さん、やっぱり少し手を貸して貰えますかな」

上条「わかりました。奴を食い止めればいいんですか?」

トルネコ「いえ、真っ直ぐあの男に向かってぶちのめしてやってください。溶岩魔人の攻撃はあなたには届きません」

上条「何か手がある…というわけですね」

ダッ

上条「うおぉぉぉっ!」

ステイル「! イノケンティウス、先にこの男を…イノケンティウス?」



トルネコ「かなしばりの杖。戦って勝てない相手は何らかの方法で無力化する。不思議なダンジョンの基本ですな」

ステイル「バカな!イノ――」

バキャッ



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 00:21:31.73 ID:Yt32N1nDQ

上条「どうしますかトルネコさん」

トルネコ「ひとまずここを離れましょう。敵は一人とは限らないし、

   あの男が溶岩魔人を一旦消してまた呼び出したら我々はジリ貧です」

上条「そうですね。インデックスも来るか? まあ俺たちもアレだから別に強制はしないが」

禁書「…おなかがすいたんだよ。ごはんくれるとうれしいな」



上条「………………」

~~~

禁書「ありがとう!そしていただきます!」

バクバク

上条「さてインデックス…どう考えても偽名だが、差し支えがなければ事情を聞きたいんだが」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 00:38:44.67 ID:Yt32N1nDQ

禁書「私は10万3000冊の魔導書を持っているから世界中の魔術師から狙われているんだよ」

上条「さっきもそんなことを言っていたがどこにもないだろ…データか何かか?」

禁書「ううん、私の頭の中にあるんだよ。完全記憶能力で全て記憶してるの」

トルネコ「ふむむ…にわかには信じられないですな。それほどに多くの魔法を操れるわけですか?」

禁書「私は魔力がないから魔法を使えないんだよ」

上条「それで信じろって言うのも無茶な話だな。魔術があるのはもう疑わないが、インデックスが言うことを鵜呑みには出来ないな」

トルネコ「ふ~む、狙われているのはわかりますが、呪文も使えない丸腰で追っ手からよく逃げられましたな」

禁書「この歩く教会のおかげなんだよ」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 00:49:43.74 ID:Yt32N1nDQ

二人「歩く教会?」

禁書「この修道服はすごい防御力を持っていて、並の魔法や攻撃じゃ決して傷が付かないんだよ」

トルネコ「ふむむ…事実なら何十万ゴールド、いやもしかしたら……」

上条「トルネコさん…そんな話を信じているんですか? こんなたかが布切れが……」ポンポン

バギン

はらり



トルネコ「おやおや」

上条「………………」

禁書「………………///」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 01:30:40.62 ID:Yt32N1nDQ

上条「痛てて…獰猛すぎだろお前……」

トルネコ「そうですな…効果のほどは解りかねましたが、上条さんの右手で破壊されたのは惜しい話ですなあ」

禁書「酷いんだよ…いたいけな少女を裸にひん剥くなんて……」

上条「おいインデックス、その服ピンで留めてるけど着る気か?」

禁書「………………」

トルネコ「ふむう、そう言うわけにはいかんでしょうな。最近は鎧の類いは扱いを減らしてるんだが、とっておきを見せよう」

禁書「えっ? なにかななにかな?」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 01:40:15.75 ID:Yt32N1nDQ

上条「これは凄いな…俺でも見ただけで分かる」

禁書「きれいなんだよ…私にぴったりかも!」

トルネコ「エルフの村にのみ伝わる自慢の逸品ですからね…炎に耐性もありますし、これを着るといいと思いますよ」

禁書「ありがとう!」

上条「わざわざすみません…こんなにしてもらって」

トルネコ「はっはっはっ。なに、上条さんなら半年くらいボディーガードをしてくれれば十分ですよ」

上条「えっ? まさか……」

トルネコ「私も商人ですからな。はっはっはっ」

上条「ふ…不幸だー!」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 02:01:01.83 ID:Yt32N1nDQ

禁書「…ありがとう。あとはなんとか私だけでも逃げ切るんだよ」

上条「は? 何言ってんだ! 大体逃げ切るって何処へ行こうってんだ!」

禁書「私はイギリス清教だからロンドンに行ければ一番いいけど、まずは英国式教会かな」

トルネコ(…地名が分からない。私も随分遠くに来たんだなぁ)

上条「ふざけんな! もう少し頼ってくれれば……」



禁書「じゃあ、私と地獄の底まで着いてきてくれる?」





トルネコ「地獄の底ですか。いやはや懐かしい。地獄の帝王をこてんぱんにしたのはいつでしたかなあ

   その程度の死出の旅など、いくらでも付き合いますよ」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 02:13:21.17 ID:Yt32N1nDQ

水の羽衣のつもり>服
IVって世界樹のある村にしか売ってなかった記憶が

~~~

??「ステイル=マグヌスともあろう者が、まさか敗れるなんて」

ステイル「全く、忌々しい話だよ神裂。だが気にかかるのは割って入った年配の男……」

神裂「ステイルを吹き飛ばし、イノケンティウスの動きを止めた、更には氷の剣を操ったという」

ステイル「学生風の若い男は能力者か何かだと思うが、年齢から考えても間違いなくあの男は――魔術師」

神裂「一刻も早く彼女を回収する必要がありますね」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 02:31:51.86 ID:Yt32N1nDQ

上条「…ったく、詳しく問い質してみれば記憶が一年前からないだとよ……」テクテク

トルネコ「なかなかに厳しいですな。彼女の家族はどうしてるんでしょうかね」テクテク

上条「そう言えばトルネコさんは妻と子供がいるって言ってましたっけ」

トルネコ「いやあ、妻のネネと息子のポポロが私の支えですよ

   ネネはよくできた妻で私が見習い商人の頃から支えてくれて、ポポロは元気な盛りですよ」

上条「なんかいいですね、そう言うの

   ……? やけに人通りが……」





神裂「ステイルが人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 02:54:05.83 ID:Yt32N1nDQ

上条「テメェも魔術師か……?」

神裂「神裂火織です、あなた方のことはステイルから聞いています。率直に申しますと、インデックスを保護させていただきます」

トルネコ「少々お待ちください。あなた方は彼女を手にして何を企んでいるというのです

   彼女は10万3000冊の魔導書をその頭脳に持っていると聞きました。あなた方は一体それで何を?」

神裂「それを答える必要はありません。邪魔をするというのであれば

   魔法名、ステイル流に言うなれば『殺し名』を名乗らずにはいられません」

上条「ここでハイそうですかと渡すはずがねぇよ」

トルネコ「仕方ありませんな。話し合いができない以上……」



神裂「力尽く、ということですか」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 03:08:23.24 ID:Yt32N1nDQ

上条「トルネコさん、相手は魔術師ですから、あの刀で何か仕掛けても多分大丈夫です。俺が行きます」

トルネコ「それは危険だな、上条さん。いや敢えて上条くんと呼ぼうか

   若さに任せて正体や力量が分からない相手に正面から戦いを挑むのは危険だ」

ジャキッ

神裂「クロスボウ、ですか。あなたは魔術師と聞いていましたが」

トルネコ「しがない商人ですよ」ビュン!

カキーン!

神裂「無駄です。私の『七閃』の前にそのようなものは通用しない」



上条「………………」

トルネコ「わかっただろう上条くん。私も剣や魔法具を使う商人だが、彼女の剣が魔法によるものとは限らない」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 03:25:29.00 ID:Yt32N1nDQ

トルネコ「彼女は私が止めてみよう。だが正直私でも勝てる保証はない。

   もし負けたら…インデックスを見つけてここを離れることを考えてくれ」

上条「トルネコさん……」

トルネコ(正面からの投擲はほぼ無効…魔法弾もかわされるかも知れませんな。では……)モグモグ

ヒュン!

神裂「っ!? 七閃!」キィン

トルネコ「流石に倍速でも追い付きますか…手強いですな」

神裂「正直私も驚きました。七閃をいくつか捌いた上でここまで近づきますか…並の魔術師とは思えない」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 03:47:22.63 ID:Yt32N1nDQ

トルネコ「まったく、ドラゴンくらいならアイテムなしで行ける自信があったんですが」キィン

神裂「あなたの力もさることながら、立派な剣と盾をお持ちで」キン!

トルネコ「ええ…私が醜態を晒し続けてた頃にさる王様から賜った自慢の装備ですよ」キィン

キィン! キン!

神裂(…動きが鈍くなった?)

トルネコ(まずい…素早さの種の効果が!)

神裂「これで終いです」ヒュン

ザン!

トルネコ「…ぐっ、しかし私の射程圏内!かなしばりの巻m……」



神裂「!? Salvare000!!」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 04:00:28.34 ID:Yt32N1nDQ

上条「トルネコさん!」

トルネコ「ぐうう…に、逃げるんだ上条くん……」

神裂「正直、名乗りたくはありませんでしたが…彼女の為ならば私は躊躇しません」

上条「ふ…ふざけんじゃねぇよ!」バッ

シュパッ

上条「ぐ…あっ……」

神裂「さっきの戦いを見ていなかったのですか。

   あなたがどういった力を持つか知りませんが、あなたに出る幕はありません

   降参してください。それで全ては収まります」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 04:24:01.38 ID:Yt32N1nDQ

神裂「一年より前の彼女の記憶が存在しない話は聞いているかもしれませんが、

   それは私たちがかつての仲間である彼女を救うための唯一の手段」

上条「何を…バカな……」

神裂「10万3000冊の魔導書を全て記憶している完全記憶能力――

   そのせいで彼女は脳の残り15%――たった一年分の記憶しか収められない」

ステイル「彼女の様子をさっき見てきた。やはり兆候が出始めているようだ」ザッ

上条「そ…んな……」

ステイル「残りの数日、君たちに彼女を預けておくよ。逃げられると困るからね」

神裂「それが過ぎたら、私たちは彼女の記憶を殺し尽くします。彼女の為に」



トルネコ「ぐっ……」

上条「ち…ちくしょー!!」



103:1レス昼age:2011/02/18(金) 12:56:49.22 ID:Yt32N1nDQ

禁書 ハァ…ハァ……



トルネコ「ふ~む、我々が外に出ている間にまさか彼女がこんなことになっていたとは……」

上条「なんとかインデックスを救う方法を考えないと…トルネコさん何か思いつきませんか?」

トルネコ「そうですな…万病に効くパテギアの根と言う薬も存在しますが、

   記憶容量が原因だとしたら何の解決にもならないでしょうな……」

上条「あれだけの力を持つアイツ等があんな手段でしか生かせられないってことは、魔術的な手段では止められないってことか……?」

上条(なら、科学の領域ではどうだ? 記憶量の増大を食い止める手段は……)

上条「すいません、俺ちょっと学校の先生に聞きたいことがありますんで、インデックスを看てもらってていいですか?」

トルネコ「ええ、私も少し考えることがあるから構いませんよ。彼女は任せてくれ」



トルネコ(………………)



137:保守ありがとう。書き貯め少し:2011/02/18(金) 20:02:08.28 ID:Yt32N1nDQ

トルネコ(彼らが言うには彼女は記憶容量の限界で苦しんでいるという……

   一年おきに記憶を消さないと彼女の脳が耐えられないから、かつての仲間が敵を演じて記憶を消す)
トルネコ「やりきれませんなあ…心情的には、ですが」

トルネコ(しかし向こうの言い分をそのまま信じていたら商人なんてできませんからね…申し訳ありませんが

   彼らの言動等で他の事実と合わせて正しそうなのは、世界中の魔法使いに狙われている彼女は一年経つと苦しむことになり……

   彼らは彼女の記憶を奪うことでしか対処できない――これだけなんですよね)

トルネコ(もしこれが純粋な病気、または呪いや攻撃の類いだとしたら?

   そして10万3000冊もあるという魔導書にすら解決策がない…つまり自分ではどうにもならないというのは?

   私の知る呪文の中には百に満たない数の中に死者を蘇生させる呪文すらあるというのに……)

トルネコ「…疑いすぎるのは商売人の性とはいえ、考えたらキリがないですな……

   まあ、いろいろ試してみますか」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:11:32.60 ID:Yt32N1nDQ

上条「ええ…つまり、完全記憶能力で脳がパンクすることはないと……

   すいません補習は勘弁してください、失礼します」

上条(何てこった…全ては仕組まれたことだったんだ…誰がこんなことを?

   決まっている…インデックスを手元に置いておきたい奴ら――イギリス清教しかあり得ねぇ!)

ガチャッ

上条「トルネコさん!インデックスの病気についてなんですけど……」

トルネコ「記憶容量の限界によるものではない、ですかな?」

上条「ど、どうしてそれを」

トルネコ「やはりそうでしたか…私も本当の病気か、誰かの魔法による呪いの可能性を考えてました

   しかし弟切草や世界樹のしずくなどの薬では効果がないとなると……

   呪い、しかも10万3000冊の魔導書で解けないことがわかっているものが掛けた呪いの可能性を考えてました」

上条「俺も…インデックスのこの状態は、イギリス清教が魔導書を手放さないために仕組んだことだと考えています」

トルネコ「やはりそうですか…上条くん、君の右手で彼女をくまなく探れば解るかもしれんが、今は時間が惜しい」シュル



トルネコ「シャナクの巻物!」パアァァッ



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:18:56.10 ID:Yt32N1nDQ

ステイル「この魔力の波動は!? あの魔術師め…一体何を?」

神裂「まだちょうど一年には少し早いはず…急ぎましょう」



トルネコ「これは…なんという威圧感。彼女自身がこの力に操られている、と言うことですかな……?」

上条「へっ…全ては嘘ばっかりか。だが、これで俺たちの手でインデックスを助け出してやれるってわけだ」



禁書「禁書目録の首輪の破壊を確認。再生準備――失敗。再生は不可能。

   『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

バタン

神裂「この空間は…聖ジョージの聖域!? 馬鹿な、インデックスが魔力を操るなんて……」

ステイル「まさか、今まで僕たちは……」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:24:22.48 ID:Yt32N1nDQ

トルネコ「何かする気ですな。封印の杖!」

バシュウ!

トルネコ「むう…マホキテのような結界ですか? 魔法による攻撃は無効と言うわけですか」

禁書 キュイィィィン

神裂「あれは『竜王の殺息』!?」

バチッ!

ステイル「なっ! 竜王の殺息を食い止めるとは!?」

上条「これで分かっただろ! インデックスが魔術を使えないってのも、

   一年ごとに記憶を消さないといけねぇってのも全部嘘だ!

   インデックスに掛かっている魔術を何とかしちまえばもう記憶を奪う必要なんかねぇんだよ!」



ステイル「……Fortis931!」バサバサッ



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:35:05.83 ID:Yt32N1nDQ

ステイル「本当なら記憶を消しさえすれば、確実にあの子の命を救うことができる

   だが今は準備も時間もない。何よりこうなってはこの子を救える可能性はただ一つ!

   キサマら…失敗したらこの地を全て灰として贖え!」ゴオッ

神裂「……Salvare000!」
ザンッ! ドオッ!

上条「天井が……」

神裂「『竜王の殺息』は伝説の聖ジョージのドラゴンの一撃!とても人の身で抑えることなど!」

禁書 ユラリ

禁書「戦場の検索を開始…現状最も難度の高い敵兵『上条当麻』の破壊を最優先……」

ステイル「イノケンティウス!」ゴウッ

神裂「行きなさい少年!その手であの子に触れるのです!」
ゴオオオッ



148:年齢バラバラ杉バロスwww:2011/02/18(金) 20:39:42.28 ID:Yt32N1nDQ

ステイル「くっ…再生が、追いつかな……」

上条「あと、4、3、2メートル…間に合」



トルネコ「おおおおおおおおぉぉぉぉっっっっ!!!」ドオオォォッ

トルネコ「竜の息吹ならドラゴンシールドで威力を軽減できます!早く!」



上条「ぅおおおおぉぉぉぉっっ!!」



上条(神様……この世界が、あんたの作ったシステムの通りに動いてるってんなら……)





上条「まずは……その幻想をぶち殺す!」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:46:54.94 ID:Yt32N1nDQ

禁書「警…最終……第、……『首輪、…致命的……」バタッ

ヒラリ、ヒラリ

ステイル「まずいぞ…あの光の羽根は!」

神裂「(いけない…二人とも私が付けた傷が!)早く!その場所を……」

トルネコ(上条くんに、バシルーラの杖を…効くのか? あの右手を持つ彼に……)

トルネコ「上条くん、右手に気を付けてこのドラゴンシールドを!」

上条「なっ! そんなことしたらトルネコさんが!」

ヒラリ、ヒラリ

トルネコ「さよならだ、上条くん」バシュ!



ステイル「あの魔術師は…消えた、のか?」

上条「ト…トルネコさん……」



上条「 ト ル ネ コ さ ー ん ! ! 」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 20:58:04.01 ID:Yt32N1nDQ

あの事件から体が動かせるようになるまで暫しの入院が必要になった。
インデックスは俺を見舞う合間にトルネコさんの行方を探してくれたみたいだ。
例の二人の魔術師(ステイル=マグヌスと神裂火織)も
「あれだけの力を持つ魔術師を正体も行方も不明にはしておけない」
として行方を探っていると言っていた。

しかし、彼の行方は杳として知れなかった。



禁書「…気づいた時には行方不明だなんて…トルネコにもお礼が言いたかったんだよ」

上条「俺もだ…インデックスと同じで、お礼を言う間もなくいなくなってしまった」



上条「でも、きっと大丈夫さ。あの人なら、きっとどこかでたくましく商売してるよ」





トルネコ「ここが学園都市か・・・」





157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 21:07:47.31 ID:Yt32N1nDQ

~エピローグ~

ネネ「あの人…今回の旅に出てから随分経つけど、今頃どこで何してるのかしら……」

キラッ

ドオォーン!

ネネ「あら? 何でしょう…ってあなた!」

トルネコ「う~ん、随分遠くに飛ばされたと思ったら我が家じゃないか……

   おお!ネネじゃないか。今帰ったぞ」

ネネ「あなた…こんなにボロボロになるまで……」

トルネコ「済まんな。新しい街でちょっといろいろあってな。だがいい販路とボディーガードを見つけてな」

ネネ「とりあえずゆっくり休んで。旅の準備はこちらでしておきますから」



トルネコ「準備ならルーラ草だけは必ず一つは用意しておいてくれよ」



エピローグ完




トルネコ「上条くん、学園都市を案内してくれないか」

1:SDjfK94kQ:2011/02/25(金) 21:27:11.44 ID:wkcP/kvw0

上条「えっ? ちょっと待ってくださいよ」

トルネコ「一応上条くんは私に雇われの身じゃないか。休みの日くらい構わないだろう」

上条「ええ…そうでしたね……」ハァ



~話は数日前に遡る~



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:32:12.56 ID:SDjfK94kQ

禁書目録を司るシスター、インデックスに仕込まれた魔術を解除するに際し
上条当麻らはバネの罠で学園都市に迷いこんだ商人トルネコの助力を得て、これを無事に成功した
その際受けた傷は「目に見える程度の外傷と自室の屋根くらい」で済んだのは、奇跡と言う他ない



上条「インデックスのドタバタで天井に穴が空いてしまった…不幸だ……

   まあ、上の階が無人だっただけいいか……」

ピンポーン

禁書「とうま、お客さんなんだよ」

上条「やれやれ、こんな学生寮に一体誰が…はーい」ガチャ



トルネコ「久しぶりだね上条くん」



上条「ト…トルネコさん! 今までどこに行っていたんですか!

   おーいインデックス、トルネコさんだぞ!」

禁書「トルネコ! この前はありがとうなんだよ!」

トルネコ「いえいえ。二人とも元気そうで何よりです」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:34:49.43 ID:SDjfK94kQ

上条「それにしてもトルネコさん、この学園都市にはそうポンポン侵入できるものなんですか?」

トルネコ「何を言うかね上条くん、前はうっかり罠を踏んでしまったために飛ばされてきただけだが

   今回はきちんと正面から入って来ましたよ」

上条「でも学園都市ってそんな簡単に許可なんて降りるもんなんですか?

   第一魔術を操る人の接触なんて学園都市が認めるはずないですよ」

トルネコ「別に私は呪文が使えるわけでもなく、何の呪術的組織とも関わりがない

   それでいて…自分で言うのもなんだが、私の商売の規模は一国に留まらない

   お陰でこの通りだ。さて、本題だが……」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:37:12.04 ID:SDjfK94kQ

上条「暑い…それにしても暑い……」

トルネコ「ふむ…これだけ暑いですと、馬車が欲しくなりますな……」

禁書「でもトルネコがくれた水の羽衣は涼しいんだよ」

上条「お前それ俺が前に売り付けられたヤツだぞ……」

トルネコ「幸い目の前に飲食店があるようですな。寄っていきますか」

~~~

トルネコ「おや、建物の中は随分と涼しいですな。どこかで氷河魔人あたりが冷たい息でも吐いてますかな」

上条「この街で魔術的な生物や魔術そのものを見かけることはないと思ってください」

禁書「でも魔術師が街の中に紛れ込んでくるのはよくあるかも。ほら」



上条「…巫女さん?」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:38:48.58 ID:SDjfK94kQ

禁書「店内が混んでるからとなり失礼するんだよ」

上条「そうだな…他に空いてないし仕方ないか。何か飲みますか?」

トルネコ「ふむ。コーヒーをいただきましょうか」

禁書「シスターは嗜好品の摂取が禁止されてるんだよ

   でも見習いだからシェイクとかパフェとかアイスのトリプルとかが目の前にあったら手が出るのは仕方ないんだよ」

上条「インデックス…お前と言うヤツは……」



上条「お待たせ。これで上条さんの手持ちはカツカツですよ」

トルネコ「すいませんなあ。後で質屋に連れていって頂けたらお返ししますよ」

巫女? ガバッ

上条「えっ?」



巫女?「…食い倒れた」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:41:14.82 ID:SDjfK94kQ

上条「えーと、もしもし?」

巫女?「やけ食い」

上条「はぁ?」

巫女?「全財産。300円。帰りの電車賃。400円。だからやけ食い」

上条「…話は大体分かった。なら300円分電車に乗るなり誰かに100円借りたりすればいいんじゃね?」

巫女?「………………」ジーッ

上条「だーっ! こっち見るな!」

上条(助けてやりたいのは山々だが、質屋までこの炎天下歩くのは無理だ

   インデックスが留守番してくれれば一番いいんだが…俺の頭部の安全が!)



禁書「とうま…私が注文しすぎたから助けられないって言うのかな」イライラ



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:44:35.33 ID:SDjfK94kQ

禁書「大体あなたもあなただよ! 巫女さんなら歩き巫女の真似事をしてお金を得ればいいんだよ!」

巫女?「巫女ではない。私。魔法使い」

一同「はあっ?」



禁書「魔法使いって何さ! どうせならせめて陰陽師とか名乗らないとバレバレなんだよ!」

魔法使い?「うん。じゃあそれ」

禁書「じゃあ!? じゃあって言った!?」

ギャーギャー

巫女?「ん。塾の先生が迎えに来た」

ザッ

上条(塾の先生……? 迎えが来るなら電車賃借りる必要なかったんじゃ?)

トルネコ「そろそろ出ますかな。まだ回ってない場所もたくさんありますし」

上条「そうですね」

禁書「外はまだ暑いんだよ」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:45:44.08 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「さすがに疲れましたな」

上条「今日はあちこち回りましたからね」

禁書「もうへとへとなんだよ…ってあれ? 三毛猫が捨てられてるんだよ」

上条「うちでは飼えないからな」

禁書「飼う飼う飼うー」

上条   はい
   |>いいえ

禁書「飼う飼う飼うー」

上条   はい
   |>いいえ

禁書「飼う飼う飼うー」

上条   はい
   |>いいえ


トルネコ(…ああ。このパターンはどうにもならないですな)



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:47:44.83 ID:SDjfK94kQ

上条   |>はい

禁書「やったー! ってあれ? 待ってスフィンクス! とうま悪いけど先帰ってて!」タッ

上条(スフィンクスってどういうセンスだよ……)

トルネコ「やっぱり子供はペットを飼いたいんですかね

   うちのポポロもアークデーモンやらダースドラゴンやら連れてきて手を焼かせてくれますよ」

上条(…デーモン? ドラゴン? ペットってデジタルペットか何か? 手を焼くって激しい炎か?)





??「久しぶりだね、二人とも」

上条「お前は…確か、ステイル=マグヌス!」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:51:50.94 ID:SDjfK94kQ

ステイル「ご挨拶だな。それとトルネコ…だったかな

   散々行方を追ったのにまさか今頃になって現れるとは」

トルネコ「まだ彼女に用があるのですかな?」

ステイル「うん? 今回は君たちに用があって来たんだ。三沢塾って名前の予備校は知っているかな」

トルネコ「私はまだこの辺りの地理に暗いですからな。上条くんは?」

上条「いや、知らんな。で、そこに何か用か?」



ステイル「そこに女の子が監禁されてるから、僕たちで救い出す必要があるんだ」

二人「はあ?」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 21:56:03.19 ID:SDjfK94kQ

ステイル「もっとも、三沢塾の中身は科学かぶれの新興宗教と化していたらしいが」

トルネコ「…いた、とは?」

ステイル「現在は乗っ取られてるのさ。本物の魔術師――いや、錬金術師にね」

上条「話が見えないな。ソイツは何だってそんなことを?」

ステイル「錬金術師の目的は、元々三沢塾に捕らえられていた吸血殺し(ディープブラッド)さ」

二人「吸血殺し?」

ステイル「吸血殺しはその名の通り、吸血鬼を殺す能力。この能力の存在が、逆に吸血鬼の存在を意味している

   もっともそれを見た者は死んでしまうから、それについては何も解らないんだが」

トルネコ(ふ~む。バンパイアなら正義のソロバンをかざせば消えそうな気もしないでもないですが)

上条「で? ソイツは何で吸血殺しを求めているんだ?」

ステイル「吸血殺しがいれば吸血鬼が寄ってくる

   そいつの力を借りれば人間には辿り着けない高みに辿り着けるわけだ」

上条「結局何が言いたいんだよ。俺たちなんか放っておいて勝手に助けに行けばいいだろ」

ステイル「人を越えた力で君たちの『周囲の人たち』を含む世界全てを

   好き勝手されてもいいのなら、僕は強制しないよ(なんてね)」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:00:42.41 ID:SDjfK94kQ

上条「何か巻き込んでしまったみたいですみません。せっかく来ていただいたのに」

トルネコ「はっはっはっ。なあに、何だかんだで無償で戦うのは慣れていますよ」

上条「…取り敢えずインデックスには留守番をしてもらうことにしましょう」

トルネコ「そうですな。それにしてもまた錬金術師と戦うことになるとは…変身したりはしないでしょうな」

上条「?」



上条「…というわけで、俺はトルネコさんの仕事の関係でちょっと出るから留守番頼む」

禁書「わかったんだよ!スフィンクスと待ってるんだよ」



上条「待たせたなステイル、って何やってんだ?」

ステイル「ルーンのカードを張り付けて、彼女を守る結界を築いてるんだ。前に君たちに動きを止められたイノケンティウスだよ」

トルネコ「…ふむ。私の昔の仲間にもタロットを使って奇跡を起こしてましたが

   似たようなものですかな。私が外にいるときに限って血も凍る寒さが襲ってきましたな」ハァ



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:02:32.23 ID:SDjfK94kQ

上条「で、敵さんの情報は何かないのか?」

ステイル「敵の名前はアウレオルス=イザード。まあヤツ自身より吸血殺し、

   ヘタをすれば吸血鬼自身が飼い慣らされてる可能性の方が余程驚異だがな」

トルネコ「錬金術師本人よりも、と言うことですかな?」

ステイル「錬金術師の究極の目的は『世界の全てを予測して描き出す』こと

   それを現実に引き込むことも理論上は可能だが、限りある生命しか持たない者には結局不可能だ

   結局ヤツにできることなんて三沢塾の要塞化くらいさ」

ステイル「そうそう、これが吸血殺し、姫神秋沙の写真だ。きちんと覚えててくれよ」



二人「………………!! 昼間の巫女さん!?」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:03:39.00 ID:SDjfK94kQ

上条「ここが三沢塾か。さてどうするかな」

ステイル「何やってるんだ。さっさと行くぞ。我々はともかく君の幻想殺しはあそこに入ったら

   どうせ位置を隠し通すことはできないんだ。それとも何か? そいつはオンオフを切り替えられるのかい?」

上条(コイツ無策過ぎる)
~~~

トルネコ「しかし普通の人々が大勢いる敵地を堂々と進むのも珍しい経験ですな」

上条「何か俺たちが入ってきてるのが気づいてないみたいな雰囲気だな」

ステイル「その通りだ。言ってみればこの中の我々とそれ以外の関係はコインの裏と表

   裏の住人である我々は表に対して一切干渉できないだろう。入り口だった自動ドア、移動のためのエレベーターも含めてね」

トルネコ「閉じ込められた、ってことですな…リレミトの巻物を用意すべきでしたかな」



ステイル「姫神秋沙本人を見つけるか、またはこの結界魔術の『核』を見つけるか。当面の目的はこんなところか」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:04:59.62 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「さすがに上り階段は応えますな。ダンジョンでは地下99階まで下ったこともありますが」

ステイル「この階に隠し部屋があるらしいが」

上条「…? 何か建物に似つかわしくない鎧が落ちてるぞ」

ステイル「気にするな。それは唯の死体だ。どこかの騎士が奴に殺られたんだろ」

上条「死体!? まさか…馬鹿な、おい! しっかりしろ!」

ステイル「やれやれ、ここは戦場だというのに。まあいいさ、僕はこれでも神父だからきちんと葬送してやるとしよう」

スッ

ステイル「…さて、戦う理由が増えたことだし。さっさと行くぞ」



トルネコ「あなた神父だったんですね。HPの回復を頼めますかな? あと出来ればパンの補充を」

ステイル「何の話をしているんだ」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:06:31.24 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「不自然な構造も気にならない食堂の裏ですか…考えましたな」

上条「にしてもこっちを意識しない上干渉もできない人の波ってのは恐ろしいな」

ステイル「さて、コインの裏の我々には壁を壊す真似はできない。ここで立往生になるはずだが」



学生たち ギロリ

上条「!? おいステイル、コインの表はこっちに気づかないんじゃなかったのか?」

ステイル「奴の罠ということだ。今のコイツらは学生じゃなくて操られた魔術師だ。来るぞ!」



学生たち「~~~」ボン

上条「撃ってきやがった! つーかあいつら魔術使う度に傷ついてねえか?」バシュ

ステイル「勿論だ。能力者は魔術を使うための回路を持っていない。無理に使わせればあの通りだ」バシュ

上条「…っざけん」



トルネコ「このままではいけませんな。魔物縛りの巻物!」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:07:45.77 ID:SDjfK94kQ

ピタッ

トルネコ「ふう」

ステイル「安心する暇はないぞ。後ろを見ろ!」

上条「! 弾幕が!」

ステイル「どうやら位置がだだ漏れの君を狙ってるようだ。僕はこの魔術の『核』を探してくるから後は頼むよ」ダッ

上条「なっ!おいステイル!…ちっくしょー!」

トルネコ「ともかく後は彼に任せて行きましょう!」ダッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:10:29.05 ID:SDjfK94kQ

上条「くそっ!逃げ場のないビルでどこに行けってんだ!」

トルネコ「上条くん!前に学生が!」

上条「!? 撃って…くるか?」

学生 ユラユラ、ドシャ



上条「………………」

トルネコ「…おいたわしい。無理に呪文を行使した結果ですな……」

上条「…何だってこんな事に。だがこの少女を放り出したらさっきの弾幕に……」



??「大丈夫。適切に対処すれば」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:11:46.23 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「あなたは……」

上条「姫神…秋沙」

姫神 テキパキ

姫神「これで平気。酷いのは見た目だけ」



トルネコ「監禁されていると聞いてましたが、まさか普通に出歩いているとは」

上条「君を助けに来たんだ。さっさとここを出よう」



姫神「? あなた方は勘違いをしている。私には私の目的がある。それはあの錬金術師にしかできない」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:13:19.87 ID:SDjfK94kQ

ステイル「『核』を守っているであろう存在は特になし、か。僕が姿を眩ましたからもう片方を追ったのかな

   遠慮なく、核を壊させてもらおう」ゴオッ

~~~

上条「姫神、何を言って――」

ザッ

??「ふむ。現然、貴様らは魔術師に見えないが、なぜこのアウレオルス=イザードの前に現れている?」

トルネコ「この男が……」

イザード「当然、錬金を極めし我が道を阻む覚悟は出来ているのだろうな」ヒュッ
バッ!

上条「おい!お前まだ……」

ザクッ ドロッ

トルネコ「さっきの少女が…融けた金に!?」

上条「な…にやってんだテメェ!」

イザード「ふん。自然、我が前を阻めばこの『瞬間錬金』によって黄金となるは必定」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:19:39.53 ID:SDjfK94kQ

姫神「…あなたは。アウレオルス=イザードではない」

イザード「唖然。何ゆえそのような言葉を吐くか」

姫神「本物は無闇に人を殺したりはしない。それに。アウレオルス=イザードには私が必要。

   でもあなたには私が必要な意味はきっと解らない。だから偽物」

イザード?「………………」

   憮然! 錬金を窮めしこの私が、アウレオルス=イザードでなくて何とする!」

トルネコ「ふむ。貴重な様で全く役に立たなかったこれの出番が来ますか」パアァッ

イザード?「愕然、貴様何を映し出すか!」

トルネコ「真実を映し出すラーの鏡。…どうやらあなたの本質は魔力を帯びた人工の生命、といったところですか」

イザード?「…呆然、私は完全完璧、私は錬金を窮めしもの、私はイザード=アウレオルス!」ヒュヒュッ

パキーン!

トルネコ「剛剣かまいたちの前ではその程度の投擲を触れずに捌くくらいわけありませんな

   …気はすすみませんが、討ち取らせていただきますよ」ダッ



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:22:45.70 ID:SDjfK94kQ

イザード?「ひっ……」

ズバァッ!

トルネコ「上条くん、その右手でアウレオルスに一撃加えてください!

   恐らくは大きく魔力を失うはずです!」

上条「うおぉぉぉぉっっっっ!」ダッ

イザード「く…来る、なぁっ」ヒュッ

バギン!

イザード「な、何だその右手は!我が瞬間錬金が通じないだと……?」



バキャッ



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:26:38.51 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「去っていきましたか…恐らく、もう彼は体も心も折れているでしょうな」

上条「…姫神、君がここから出ないというのは目的があるからなのか」

姫神「私の力は吸血殺し。それは吸血鬼を引き寄せ殺し尽くす力。学園都市に来れば制御できると思っていた。

   でも駄目だった。アウレオルスはここを結界にして私が吸血鬼を殺さないようにしてくれた。

   彼は吸血鬼の力を借りるために。私は力を制御するために。私たちと『変わらない』吸血鬼を守るために」

上条「だが…ヤツのやり方は間違っている! もうこんなに大勢の人間を巻き込んで……」



??「間然。一体いかなる思考にて私の思想に異を唱えるか」

二人「!?」バッ



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:27:47.51 ID:SDjfK94kQ

アウレオルス「寛然。仔細ない、『すぐにそちらへ向かおう』」

パッ

二人「!?」

上条「バカな…ここまで優に30メートルはあったぞ」

トルネコ「高速移動、空間移動…判別はできませんが、これは……」

アウレオルス「必然、姫神は私の目的に必要だから回収させてもらう。『お前たちは、そこから動くな』」
ピタッ

上条「…何しやがったんだ、動けねぇ……」

トルネコ「まさか張り付けの巻物……? いやそんな様子は」

アウレオルス「当然、理解に苦しむことだろう。だが説明する義務もなし、『貴様らは、速やかに消し――』」



姫神「待って」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:38:09.67 ID:SDjfK94kQ

姫神「あなたの目的は。魔術と関係ない一般人を巻き込んで達成するものなの?

   私はあなたに勝てない。でもあなたが目的のために人を殺し続けるというのなら。私は降りる」

アウレオルス「ふん」スッ

トルネコ(…鍼、ですかな?)

プスッ

アウレオルス「俄然、私の目的にはそのような些事はどうでもよい。我が望みたる禁書目録はこちらに向かっているようであるし」

上条(インデックスが、ここに?)

アウレオルス「歴然、もはや構うに足りぬ者たちよ」



アウレオルス「『ここでの事は、全て忘れろ』」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:39:13.23 ID:SDjfK94kQ

禁書「む、ここかも。家の周りのルーンの力の回路はここに繋がっているんだよ

   きっととうまたちは危険な事件に巻き込まれてるんだよ」トテトテ

ガー

禁書「建物の構造はよく分からないんだよ…あっ! 誰かいる」

イザード?「ひっ、ひぃっ……ああぁぁぁっ!!」バッ

禁書「うわっ!?」ビクッ



アウレオルス「『砕けよ』」

バキャッ



禁書「…今のは、ま…まさか、金色のアルス・マグナ?」

アウレオルス「待ちわびたよ禁書目録。もっとも、君は私のことを覚えてはいないだろうが」ニコリ



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:49:15.49 ID:SDjfK94kQ

~~~

上条「すっかり夜になってしまいましたね。トルネコさん、あまり案内できなくてすみません」

トルネコ「いえ…私もこれほど時間が経っているとは思いもよりませんでした…おおっと」カッ

トルネコは いしにつまずいてころんだ!

上条「危ない!」ガシッ

バギン

トルネコ「…この記憶は? そうだあの時…上条くん、右手で自分の頭を触るんだ!」

上条「えっ? こうですか?」スッ

バギン

トルネコ「思い出したかね上条くん」

上条「ええ…はっきりと。急がないと姫神が、インデックスが!」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:50:25.45 ID:SDjfK94kQ

二人 ハアッ、ハアッ……

トルネコ「あれは…ステイルさんですな。我々と同様の目にあったのではないですかな」

ステイル「ん、君たちがいることを見るとここは日本のようだが、僕は何でここにいるんだ?」

上条「テメェの無策でこうなったんだろうが! 思い出せコラ!」ゴッ

ステイル「☆$※」



三人 ハアッ、ハアッ、ハアッ……

上条「ようやく戻ってこれた…って、あそこに立っているのは殺された騎士の仲間か?」

ステイル「なるほどね…どうやら彼らはローマ正教の騎士団のようだ。裏切り者のアウレオルスを抹殺しに来たか」

トルネコ「何やら合図を送っているようですな…… ! これは!?」

カッ! ドッゴオォォーーーーン……

ステイル「真・聖歌隊…ローマ正教の最終兵器だ。三沢塾の中でアウレオルスが偽物(レプリカ)を発動していたが

   3333人の祈りを束ねたその威力は桁が違う。どうやら我々の仕事はここまでのようだ」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 22:57:15.02 ID:SDjfK94kQ

トルネコ「済まんが書き溜めのラストがまだなんで投下ペースを落とさせてもらいますよ」

禁書「見てる人いないかも。今回本編なぞってるだけだし」

上条「(しーっ、それは禁句)」



トルネコ「中断の巻物(PS版)!」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 23:10:20.06 ID:SDjfK94kQ

上条「…おい、どういうことだ。ぶっ壊れた建物が元に戻っていくぞ! さっき放たれた紅い稲妻も空に戻っていってるぞ!」

トルネコ「これが…アウレオルスの力。先に言葉一つで動きを止め、記憶を消し去ったような、全能の力……」

ステイル「バカな有り得ん! 黄金練成の魔術が完成していない限り、こんなことが…」

上条「だがそのアルス・マグナってやつに到達しなくても魔術ってのはこんな無茶苦茶な事が出来るのか?」

ステイル「いや、その通りだが…あれは呪文の詠唱が数百年はかかるという代物」

トルネコ「…複数人、例えば三沢塾の学生全員で詠唱すれば……?」

ステイル「!? 奴は三沢塾を乗っ取り学生たちを操る魔術を仕掛けていた。あそこには2000人からの学生がいるらしいが、そうか……」

上条「じゃあ、やつは黄金練成を完成させて、望んだ世界を現実に出来るようになってるんじゃねえか!

   それなのに吸血鬼を求めたり、インデックスに用があると言ったり…アウレオルスの目的は一体何なんだ!?」

ステイル「何だと!? あの子が? …そうか読めた、奴の目的はただ1つ、インデックスの治療だ」

トルネコ「彼女の一体何を治すというのです? 彼女の一年ごとの記憶の問題は我々が……」

ステイル「…そう、君たちが治した。だがそれ以前にも当然あの子にはパートナーがついていた

   今は君たち、二年前は僕たち、そして三年前が…アウレオルス、奴だ」

上条「じゃあアイツはそのことを知らずに今まで!?」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 23:22:52.84 ID:SDjfK94kQ

三人 ザッ

アウレオルス「…ふむ、私の目的には気づいたようだが、何故再び私の前に現れる?」

ステイル「簡単なことさ。お前のやり方ではあの子は救われないことを教えに来たのさ」

アウレオルス「嫉妬か、見苦しいとは言わん

   だが人の身に抗えん問題なら人ならぬ身となれば解決するという答えの何が間違っていると言うのか」

ステイル「そのための吸血鬼か。だが、お前の考えが根本的に間違っている理由を説明してやれよパートナー」

アウレオルス「……、なに?」



上条「お前、一体いつの話をしてるんだよ?」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 23:32:52.52 ID:SDjfK94kQ

アウレオルス「な、に……信じられん。馬鹿な、それでは……」

ステイル「ああ、あの子は永遠にこっちを振り向かない

   コイツの右手にある幻想殺しがお前の横で眠ってるあの子を救ったんだよ」

禁書「……、とう、まぁ……」

アウレオルス「…は、はは、私は完全完璧なはずだ、はは、はははははははははははははははははははははー!」

トルネコ(かつて、一人の女性の為に全てを捨てて世界を敵に回した男がいたが、この男もまた哀れ……)



アウレオルス「『侵入者どもよ、倒れ伏せろ!』」

三人 ガタッ

アウレオルス「『簡単には殺さん。貴様らには私が正気を保つための捌け口となって貰おう!』」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 23:48:19.81 ID:SDjfK94kQ

姫神「待って」

上条「ひめ、がみ……(くそっ、もう少し…右腕を引き寄せれば!)」

アウレオルス「ふん、貴様にもう用はない。『邪魔だ、女……』」



姫神(魔法使いに。なりたかった。吸血鬼の加害者も被害者も救える魔法使いに)

アウレオルス「『――死ね』」

ガクン

上条「っざけんじゃねぇぞ!」ダッ

バギン

アウレオルス「『馬鹿な! 姫神秋沙の死は確定した! その右手は我が黄金錬成を打ち消すと言うのか!』」

上条「いいぜ、アウレオルス。テメェが何でも思い通りにできるって言うんなら……



   ――まずは、その幻想をぶち殺す……!!」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:02:27.76 ID:ivIOzJrZQ

アウレオルス「…ふん」プス「『窒息せよ』」

上条「かっ、は……(窒息なら、…口の中か!)」バギン

アウレオルス「『雷に打たれよ』」

バチッ! バシュ!

上条(消せる…行ける!)
トルネコ(肝心なときに私が動けないとは…しかし、上条くんの右手以外に手は……)

アウレオルス「ふん」プス

トルネコ(前にも見せたあの鍼…一体何の意味が? 毒針とは違うようですし、自分の体を刺す意味は?)



アウレオルス「『魔弾を装填、人に捉えられぬ速度で射出』」ドォン



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:08:59.64 ID:ivIOzJrZQ

上条「ぐはぁっ!」ドォ

トルネコ「うおっ! 上条くん!」ゴン

ステイル「…どうやら本当に黄金錬成に到達していたようだな……」グググ

アウレオルス「当然、錬金術師にとっての到達点などいずれたどり着くもの。もっともこの結末は思い描けなかったがな!」

上条「くそっ…たれ!」

アウレオルス「ふん」プス「『魔弾を装填、数は十。全弾……』」

ステイル「イノケンティウス!」

アウレオルス「邪魔を、『ルーンの魔術師よ…内から弾けて、絶命せよ』」



ポン



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:21:03.73 ID:ivIOzJrZQ

上条「ステ…イル…死んだってのか……」

トルネコ「後は頼みますよ、上条くん。それともしもの時はこれを」シュン

上条「えっ?(そうか、さっきぶつかった時に俺の右手が触れたのか)」

トルネコ「うおぉぉぉぉっっっ!」ダッ

アウレオルス「何故、貴様が動ける!? …まあいい」プス

アウレオルス「『その刃は、我を傷つけぬ』」

トルネコ「ぬおっ!」キンキィン!



アウレオルス「つまらんな……、『全身を凍りつかせよ』」



トルネコ「!?」パキーン

アウレオルス「動けるのは貴様一人。先も言ったようにただでは殺さん」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:23:04.88 ID:ivIOzJrZQ

上条(何かがおかしい。全てを自由にできるなら吸血鬼もインデックスも自在にできるはず)

アウレオルス「『刃を生成。音速で射出し、奴の右手を切断せよ』」バヒュ

カキーン

アウレオルス「なっ! 何故斬れない! 直接右手を射たわけではないぞ?」

上条(これにしてもそうだ。奴は直接右手を無効化せずに切り裂こうとした。 何故だ? まさか……)

アウレオルス「『先の手順を複製、射出せよ』」バヒュ

カキーン

アウレオルス(馬鹿な、『右手を斬れぬはずが無い。私は確かに命じた』)



上条「テメェ、まさかこの右手を持った人間を魔術で何とかできると思ってねぇだろうな?」

アウレオルス「!?」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:39:05.14 ID:ivIOzJrZQ

アウレオルス「ならば直接砕いてくれる! 『魔弾を装填、数は十。全弾射出後、先の手順を複製』」

   (『命じた命じた、確かに命じた! 奴を砕けぬ道理など無い、問題ない問題ない!』)

ドドドゥ!

アウレオルス「無傷……? 馬鹿な、右手は一切使っていない筈だ」

上条「まだ分かってねぇようだな…この右手を持つ者の前では黄金練成で起きたことなど

   …ステイルを殺したことも、トルネコさんを凍らしたことも、全て意味がねぇってことだよ!」

アウレオルス(『まさか…あの右手の前では死んだ人間が生き返るというのか?』)

スッ

アウレオルス(!? 『ならばあの商人も!?』)

シュウウウ



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:45:02.45 ID:ivIOzJrZQ

アウレオルス(『違う、これはわたしの不安が起こしたに過ぎない。不安など……』)スッ

アウレオルス「な…無い! 鍼がない!」

トルネコ「探し物はこれですかな? 隙を見て盗めるのは中ボスまでと決まっているのですが」バキッ

アウレオルス「あ、あれがないと私は……(『いや考えるな、不安に思うな、問題など全くない!』)」



(『だが……』)

ザッ

アウレオルス「ひっ!」

上条「どうやらこの右手が異能を打ち消すだけと勘違いしてるんじゃねぇか!?」グォアァッ!

トルネコ「巨大な…竜王の顎!?」



アウレオルス「 駄  目  勝て   筈    な    」



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 00:49:15.09 ID:ivIOzJrZQ

~~~

ステイル「全く、僕が死んでる間に何があったっていうんだい?」

上条「死んでる間とかさらっと言うな気持ち悪い」

トルネコ「いやいやよくある話ですよ」

上条「何にしろ無傷で帰ってこれたのはトルネコさんのくれた鉄化の種のお陰だな

   これがなかったらアウレオルスを騙しきる前に死んでましたよ」

トルネコ「いえいえそれほどでも。 ボディーガードの期間が少し延びるだけですし」

上条「ふ、不幸だ~!」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 01:00:09.35 ID:ivIOzJrZQ

禁書「……、ありがとうステイル。とうまたちを助けてくれたんだね」

ステイル「…巻き込んだのは僕の方だ。例には及ばない。それでは、僕は失礼するよ」

~~~



トルネコ「私が言うのもなんですが…強いですな、あなたは

   かつてのパートナーが自分に対し全く目を向けていないというのに」

ステイル「僕は決めたんだ。あの子の笑顔を守るためならなんだってする

   たとえそれが僕に向けてのものではなくても、ね」

トルネコ「………………」



上条「トルネコさん! なに話してるんですか?」

トルネコ「いえ、少々雑談をね。 ところで、アウレオルス=イザードのことだが」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 01:12:58.17 ID:ivIOzJrZQ

上条「変化の杖?」

トルネコ「ええ、彼は上条くんの攻撃で記憶を失ったようだが

   錬金術を窮めた裏切り者となればあちこちから命を狙われるだろう」

ステイル「まさかあそこまで姿形が変わるとは。 あれはもう女性だよ」

上条「そっか…やっとカタがついたんだな」



禁書「と~う~ま~? ト~ル~ネ~コ~?」

二人「げっ」

禁書「二人して私を騙したあげくに女の子引っ張ってくるなんてどういう了見なんだよ!」ガブッ

上条「うぎゃ~! 不幸だ~!」

トルネコ「やれやれ…仕事はまたの日にしますか」





トルネコ「上条くん、学園都市を案内してくれないか」






トルネコ「事情は知りませんが上条くんに手は出させません」美琴「」

1:NVXDdxmsQ:2011/03/04(金) 20:51:56.07 ID:UYUf9Gjx0

上条(チクショー……、体が動かねぇ……

   早く起き上がって二人を止めないと……)



上条(何で、こんな事になってんだよ……)



~~~



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:01:42.04 ID:NVXDdxmsQ

禁書目録を司るシスター、インデックスに仕掛けられた魔術を
学園都市の学生、上条当麻は異国の商人トルネコと共に打ち破った。
脳に回復不能な障害を負うようなこともなく
今日も上条はトルネコの用心棒のバイトを続けるのであった。



上条「あ"~、トルネコさんも人遣いが荒いな~

   荷物運びなんてボディガードの仕事じゃないだろ~」

??「ちぇいさー!」ガコオォン!

上条「あれは? …何やってんだビリビリ」

ビリビリ「ビリビリって言うな!私には御坂美琴って名前があるって言ってるでしょっ!」バチッ



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:04:20.26 ID:NVXDdxmsQ

上条「その御坂サンが自販機に蹴り入れて飲み物かっぱらうとかどんなお嬢様でせうか」

美琴「女子校なんて皆そんなもんよ。本物は怖いのよ? 例えば常盤台では私のことを……」



??「お姉様ー!」

美琴「そうそんな感じで呼んできたり…って黒子!?」

黒子「あらあらあら。お姉様、放課後のご予定はこちらの殿方との逢い引きの予定でありましたの?」

美琴「アンタ何言ってんのよ!」バチッ

黒子 ヒュン!

上条「消えた? …ってうわっ!」

黒子「申し遅れました。わたくしお姉様の露払いを務めさせていただきます白井黒子と申しますの」

上条「空間移動能力者(テレポーター)だったのか…あ、上条当麻です」

黒子「申し訳ありませんがこの後予定がありますので失礼させていただきますの」ヒュン



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:07:26.55 ID:NVXDdxmsQ

上条「そうだ、俺もまだバイトの途中だったんだ、悪い御坂…って、御坂が二人!?」

??「はい、ミサカの名前はミサカですが、とミサカは即答します」

美琴「…何でアンタがここにいるのよ……。さっ、もう行くわよ」

御坂妹「それでは失礼します、とミサカはお姉様の発言に従います」

トットットッ

上条「妹が居たのか、それにしても似すぎだよな…いけね、早くトルネコさんと合流しなきゃな」

~~~

上条「お待たせしましたトルネコさん、それにしてももうボディガードの仕事じゃないですよねこれ」

トルネコ「そうですな…学校がありますと実際にダンジョンに潜ってもらうのも

   時間的に厳しいでしょうし…私のお手伝いのアルバイトという形で改めてお願いします」

上条「わかりました、給料は出していただけるんですよね?」

トルネコ「そうですな。水の羽衣の代金を給料から全額天引きというのも可哀想ですし、善処しましょう」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:13:06.65 ID:NVXDdxmsQ

上条「それにしても荷物多いですね…うわった!」ドシャッ

トルネコ「おっとっと、気をつけてくださいよ」

コロコロ……

御坂妹「道路に散らばって大変ですね、とミサカは状況を把握しつつ手伝いを申し出ます」

上条「あれ? 御坂の妹じゃねーか。さっき別れたはずなのに」

トルネコ「こちらは?」

上条「御坂美琴って中学生の妹で、名前は…御坂ミサカ?」

御坂妹「早くしないと停められている自動車に迷惑です、とミサカは片付けを促します」

プップー

二人「そうですね」イソイソ



上条「悪いな、手伝ってもらって」

御坂妹「問題ありませんが、どちらまで運べばよろしいのでしょうか、とミサカは尋ねます」

上条「いーよいーよ、これは俺の仕事なんだし」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:16:45.19 ID:NVXDdxmsQ

上条(結局ついてきてもらってしまった……)

上条「取り敢えずうちの寮でいいんですよね」

トルネコ「うむ、ごくろうさん…おや? 上条くんの家の前が騒がしいですな」

禁書「おかえりとうま!今スフィンクスについてるノミを落とすためにセージの煙で燻すところなんだよ」

上条「やめてくれスフィンクスが可哀想だし火災報知器が鳴っちまう」

姫神「やっぱり。魔法のスプレーで一撃必殺」

トルネコ「魔法のスプレーとな? 学園都市にもそのようなアイテムがあるのですか」

上条「いやそれただの強力殺虫剤だから。スフィンクスにも被害が及びそうだからそれも却下」

御坂妹「要は猫に毒性を与えない手法でノミを駆除すればよいのですね、とミサカは確認します」

上条「まあ、そうだけどどうやって?」

御坂妹「こうやってです、とミサカは即答します」

パチン! パチンッ! …パラパラ……



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:20:02.47 ID:NVXDdxmsQ

御坂妹「特定周波数の電磁波でノミのみを駆除しました、とミサカはうまいことを言います」

トルネコ「何だか色々助けていただいたみたいですな

   いえね、わたくし商売人をやっているのですが、指輪に興味はありませんかな?」

御坂妹「いえ、ありません、とミサカは即答します」

トルネコ「それは勿体ない…上条くん、適当に見繕ってやってください。もちろんお代はいただきませんよ」

上条「ひっでー、俺の時と違うじゃねーか…これなんかどうかな」

トルネコ「これは魔法の指輪ですから、本当に必要なときにだけ身に付けるといいですよ。壊れるといけませんし」



御坂妹「ありがとうございます、とミサカはお礼を述べます。それでは失礼致します」



禁書「あれこそクールビューティーなんだよとうま」

上条「頼むから見習ってくれ……」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:22:18.69 ID:NVXDdxmsQ

~翌日~

上条「今日も補習でぐったりですよ…ってあれ? あれは御坂か。おっすー」

美琴「あ、ああアンタか。私は今疲れてるから攻撃は勘弁してあげるわ」

上条「(いつも勘弁してほしいんだが)そういえば妹は一緒じゃないんだな。昨日の礼も改めてしたいんだが」

美琴「…アンタまたあの子に会ったの?」ピク

上条「(う…ヤブヘビ?)…いや、まあ…そんな事より一緒に帰ろうぜ」

テクテク

上条「何か元気ねーな、悩みでもあんのか?」


美琴「えっ? あ、いや、別にないわよ。じゃっ、私こっちだから」タッ



上条「やっぱよくわかんねーな、アイツ……」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:23:59.31 ID:NVXDdxmsQ

上条「あれ? 御坂とはさっき別れたばっかなのに…ってあ、妹の方か」

御坂妹「あなたでしたか、とミサカは目の前の人物を確認します」

上条「昨日はありがとうな。捨て猫に餌やってるのか」

上条(嫌な予感がするな…ここはひとまず退散か、そっと、そーっと……)

御坂妹「お待ちください!、とミサカは強い口調で呼び止めます」

上条「(見てないのにバレてるー!)な、なんでせうか」

御坂妹「あなたはこの猫を見て何も思わないのですか、とミサカは詰問します。仮に保健所に回収された場合、この猫はまず……」

上条「だー!そんなに言うならお前が飼えばいいじゃないか!」

御坂妹「…ミサカの居住環境ではこの子の飼育は不可能です、とミサカは正直に述べます

   しかし仮にこの子の殺処分が決定した場合、第一の工程として……」

上条「わかったわかったからもう喋るなオマエー!」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:24:45.59 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「おや上条くん、また飼い猫を増やす気ですか」

上条「トルネコさん…そういえば前にトルネコさんペットを飼ってるって言ってましたっけ?」

トルネコ「正確には息子のポポロですがね」

上条「猫の飼い方とかよくわかりませんか?」

トルネコ「昔の仲間が犬を飼ってたりしていたんですが…息子のペットは一筋縄では行きませんし、残念ながら

   あと失礼ながら、御坂さん…でしたか、あなたはこの猫に嫌がられているように見えますが」

御坂妹「ミサカが放出する微弱な磁場が問題であり、嫌われているわけではありません、とミサカは発言の撤回を要求します」

上条「あー…ともかく、やっぱり猫の飼い方の本かなんかがいるな…ちょっと御坂妹コイツ頼む」ポーン

御坂妹「あっ。…投げたら受け取らざるを得ないですね、とミサカは走り行く少年を恨みがましく見送ります」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:31:07.66 ID:NVXDdxmsQ

アリガトウゴザイマシター

上条「ふう…こんなもんかな。お待たせしましたトルネコさん、御坂妹はもう帰ったんですか?」

トルネコ「いえ、突然急にどこかに走り出したみたいで…何か用事でも思いだしたのですかな」

上条「そうですか…あっ!待てコイツ!せっかく飼うって決めた矢先に!

   トルネコさん、うちの寮に寄るついでにちょっと荷物と本を持っていってもらえませんか?」タッ

トルネコ「今夜は豪華絢爛焼きあばれうしどりパーティーの予定ですから早めに戻ってきてくださいよ

   …やれやれ、荷物運びを頼んだはずなのにまさか荷物を増やされるとは……」



上条「やっと捕まえた…こんな路地裏に逃げやがって、保健所に回収されても知らねぇぞ…ん?」コン

上条(女物の…靴?)ザッ

ゴトリ

上条(あれは…まさか!?

   血塗れの、みさ…妹!? う、ぁ……)

上条「(バカ野郎…何考えてんだ俺は、あれは御坂…妹……)う、うげえぇぇぇぇ!」ゲボッ



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:37:34.94 ID:NVXDdxmsQ

上条「………………」

上条(あれから救急に連絡して警備員に来てもらったのはいいが、

   死体はおろか、血の一滴すらなくなっていた…くそ、どうなってんだよ!)



ゴソッ

上条「誰だ!」

??「途中で抜け出して申し訳ありません、とミサカは謝罪します」

上条「…ま、て……、お前、御坂妹か? 悪ぃ、お前が危ない目にあった幻覚でも見ちまったみたいで……」



御坂妹「状況がいまいち把握できていませんが、ミサカは先程死亡しました、とミサカは報告します」



上条「なっ……(アイツの持っている寝袋、あれはまるで……)」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:43:10.77 ID:NVXDdxmsQ

上条「ちょっと待て、お前が抱えているそれって……」

御坂妹「どうやらあなたは実験の関係者では無さそうですね、とミサカは推測します

   この寝袋に入っているのは妹達ですよ、とミサカは答えます」


カツン、カツン、カツン……


上条「何だ、これは…御坂妹が、何人も……? 俺はさっきから幻でも見続けてるのか……?」

御坂妹「幻ではなく、御坂美琴お姉様の体細胞クローン…妹達です、とミサカは説明します

   これまであなたと接してきたミサカは検体番号10032号であるこのミサカであり、

   他のミサカは脳波リンクによる記憶の共有をしているに過ぎません、とミサカは追加説明します」

上条(実験、体細胞クローン、そしてさっきの御坂妹…まさか……)



上条(御坂美琴は、この事を知ってたってのか……?)



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:48:15.63 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「今日は250ゴールドは下らないと言われる特撰あばれうしどりの焼肉の差し入れですよ」

禁書「聞いたことないんだよ!でもおいしそうかも」

姫神「しっぽが。気になる」

トルネコ「上条くんはすぐ後から戻ってくるみたいだが、先にこれだけ用意して

   食べられないのも苦しいでしょうから、先に我々はいただきますか」

三人「いただきます」

ジュウジュウ

トルネコ「たまねぎマンの輪切りも焼けてきましたよ」

姫神「焼き蟹も。美味」

トルネコ「ぐんたいガニの身は絶品ですからな。それにしても上条くん少し遅いですな」

禁書「全くとうまはどこで道草を食ってるのかな?」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 21:55:56.13 ID:NVXDdxmsQ

美琴「………………」

美琴(どうして、こんなことになっちゃったのかな……)

美琴「………………」


美琴「…誰か、…助けてよ……」

ザッ

上条「……、何やってんだよ、お前……」



美琴「アンタか…こんな時間にこんなところに出歩くなんて不良だねー」



上条「もう、やめようぜ。さっきまで俺はお前の家に行ってたんだ

   妹達のことも実験のことも一方通行のことも全部知ってる」



美琴「――――――!」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:00:11.94 ID:NVXDdxmsQ

美琴「!? …ふーん、私の部屋に勝手に入って色々漁ったりしないと分かんないはずなのに、アンタは」
上条「それについては弁解の余地もない。後で好きなだけ償いをするつもりだ」

美琴「まあいいわ今は。私が聞きたいのは、アンタがここに来た理由よ」

上条「…お前が心配だからに、決まってるだろ…お前を止めに来たんだ」

美琴「……、全部知っててもそういうことを言えるんだね、アンタは

   …なら、私の覚悟も分かってるわよね。私を止めたいなら戦いなさい。じゃなきゃさっさと消えなさい」



上条「俺は、戦わない……」

美琴「何言ってんのよアンタは!私は本気よ!死にたくなければそこを退きなさい!」バシュッ

上条「それでも、戦いたくないんだ」



美琴「戦えって、言ってるのよー!!」

ピシャァン!!



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:04:24.42 ID:NVXDdxmsQ

ドゴオォーン!

トルネコ「今の雷は…嫌な予感がしますなぁ。二人はここで上条くんを待っててくれないか」タッ



~~~



美琴「………………」

美琴(…これで…全て終わっちゃったんだ……、もう私を止める人はいない)



ザッ

トルネコ「上条くん!? これは一体……」

美琴「!?」

トルネコ「…事情はよく分かりませんが、上条くんにこれ以上手は出させませんよ」

美琴「…何よアンタ」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:08:29.48 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「彼の雇い主ですよ。彼に手を出したのはあなたで間違いないですかな」

美琴「…そうよ。文句ある?」

トルネコ「…恐らくあなたの妹さんと思われる方には先程お世話になったとか

   彼がいないとこれからの業務に支障が出るとか色々言いたいこともありますが……



   そんな事より私は仲間に手を出したあなたを黙って見逃せるほどお人良しではないんですよ!」ゴオッ



美琴(コイツ…並の相手じゃない!それに…妹達の誰かに会ってる?)

美琴「…いいわよ、相手してあげても。アンタが誰に喧嘩を売っているのか思い知らせてあげるわ」





上条(…チクショー……、体が動かねぇ……

   早く起き上がって二人を止めないと……)



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:11:15.15 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「いかずちの杖!」バリッ

美琴「(コイツも電撃使い!?)やっ!」バリッ

バチバチッ!

トルネコ「どうやら先程のライデインもあなたの仕業のようですな……

   英雄たる勇者の血筋の者が何故このようなことを……」

美琴「ふんっ!英雄(ヒーロー)なんてどこにも居やしないわよ!」バリバリ

ヒュッ

美琴(かわした!?)

トルネコ「少し痛い目に遭ってもらいますよ」ゴオッ

美琴「くっ!(ひとまず距離を取らなきゃ……)」ダッ

トルネコ モグモグ ボオッ!

美琴「火炎放射!? まさか…多重能力者?」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:15:20.59 ID:NVXDdxmsQ

美琴「信じられないわ…でも私の命にはまだ最後の使い道がある。ここで倒れるわけには行かないわ」

ピシャーン! ゴロゴロゴロ……

トルネコ「場所がえの杖!」ヒュッ

ドゴオォーン!

トルネコ「自らのライデインでは効果が薄い、みたいですな」

美琴(…位置を変えられた? 間違いない、実現不可能と考えられていた…多重能力者!)

美琴「…いいわ。私のとっておきの超電磁砲を見せてあげるわ

   音速の三倍で迫る攻撃は避ける暇を与えない。直撃はさせるつもりはないから安心して」

トルネコ「…つまり、それを捌きとれば私の勝ち、というわけですな」ダッ

美琴 ゴソゴソ ピーン 「喰らいなs…」



上条「…やめ、る…んだ……」

二人 ピクッ



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:28:30.99 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「上条くん!」

美琴「…ア…ンタ、生きてたの……?」

上条「声が…聞こえた。…ヒーローなんか、どこにも居やしないって……」グググッ

美琴「………………」

トルネコ「上条くん、無理して動くんじゃない。重傷なんだぞ」



上条「でも分かったんだ…全てを解決する方法が……

   学園都市最強の第一位が無能力者に負ければ…本当に最強か疑わしくなる……」

美琴「………………」



上条「御坂…お前や妹達がこの絶望の中から掬い上げるヒーローがいないって言うんなら……





   …まずは、その幻想をぶち殺す……!!」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:35:32.88 ID:NVXDdxmsQ

トルネコ「やれやれ…上条くんが襲われたかと思ったら、ただの痴話喧嘩ですか」

美琴「ちわっ……」

トルネコ「仕方ありませんな。誤解して攻撃を仕掛けたお詫びに、私も手伝いましょう」

美琴「いいえ、複数の能力を操るなんて無能力どころかどの能力者にも不可能な話よ

   気持ちは嬉しいけどこの件でそんな能力者に力を借りるわけにはいかないわ」

トルネコ「(姫神さんはおいといて)街の外の人間が超能力を使えますか?

   何なら能力を測る手段を試してみればいいですよ。彼同様私からも何も出ませんよ」

美琴「…それでも!相手は学園都市の第一位、あらゆる種類のベクトルを

   体表面に触れただけでコントロールできる最強の超能力者よ!

   こっちの攻撃は届かないのに向こうは何だってできる…私たちとは能力の次元が違うのよ!勝てるはずなんか無いわ!」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:44:56.38 ID:NVXDdxmsQ

上条「だから…なんだな」

美琴「!?」

上条「直接敵に向かっていこうとしないお前らしくない行動の原因は」

美琴「………………」

上条「戦うこともできない、他に止める手立てもない

   自分が死ねばそれで何とかなると、本気で考えてたんだな」

美琴「…そうよ。既に一万人以上の私の妹達が殺された

   私が死ぬことで私に価値がないと知らしめなければ、もう止めることはできないのよ!」




上条「…それを俺たちが止めるんだ。教えろ御坂…実験がどこで行われるかを」

トルネコ「…こう見えても私はレベル50を超えてるんですよ。任せておきなさい」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 22:54:24.56 ID:NVXDdxmsQ

一方「…それにしてもやっぱテメェらとは会話なンかできねェンだな

   さすがに一万回もやりゃまともな話の一つでもできるかと思ったンだがなァ」

御坂妹「実験開始時刻になりました、とミサカは第10032次絶対能力進化実験の開始を通告します」

一方「あァそうかい、やっと時間か、じゃあ始めるとするかァ」ビュッ

御坂妹「………………」バッ

一方「何だァ? いきなり逃げを打つって何考えてンだ? ヤル気あンのかテメェ」ダッ

御坂妹「…今夜は風が少ないのですね」バチバチッ

スン

一方「……、なるほどオゾンか、やるじゃねェか…だがな、」バヒュッ

御坂妹「!?」

ドゴォーン!

一方「オメェが俺に捕まってもその作戦は失敗になるンじゃねェもか?」ゲシッ

ザッ

一方「……? おィこの場合、実験はどォなるンだ?」

御坂妹「……!? あなた方は……」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 23:00:14.34 ID:NVXDdxmsQ

上条「…今すぐ御坂妹から離れるんだ」

一方「おいおい困ったなァ、お前ら人形を何万体ぶっ壊そうとも何とも思わねェがよ

   さすがに一般人を口封じに殺すってのは気が引け



上条「今すぐ離れろっつってんだろがこの三下が!」



一方「オマエ、何様? この学園都市第一位の超能力者に向かってなンてクチきいてンですかァ?」



トルネコ「やれやれ、上条くんはすぐ熱くなりすぎますな。まあそれがいいんですが」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 23:07:55.22 ID:NVXDdxmsQ

御坂妹(…な、にを……)

御坂妹「何をやっているんですか、とミサカは問い掛けます

   作り物の体に借り物の心、単価18万円のミサカのために、代わりのないその身を犠牲にするなど……」

上条「うるせえよ!そんな下らねぇことなんかどうでもいいんだよ!…お前は、世界でたった一人なんだぞ」

トルネコ「それに…ここで犠牲になるつもりなんかさらさらありませんよ」



一方「面白ェ、オマエら本当に面っ白ェわ」



トルネコ「まずはこの木の矢で、その力見せてもらいますか」ビュン

ヒュン!

トルネコ「ぐっ!…まさか矢筈を向けて矢が飛んでくるなんて思いもよりませんな」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 23:36:39.65 ID:NVXDdxmsQ

一方「もっと威力の高ェ兵器を使ってくれれば致命傷になったかも知れねぇのになァ。仕方ねェこちらから行くぜ!」

ガンッ!

トルネコ「なっ!鉄塊が!?」

ドゴォン!!

一方「遅ェよテメェら。そのまま潰れなァ!」

上条「うわ! コンテナが崩れ……」

トルネコ「イオの巻物!」ドドドドォーン!

モクモク
……

上条「ケホ、砂埃が……」

一方「へェ、この広範囲に爆発を引き起こすとか面白ェ能力持ってンなァ

   爆発、爆発かァ…いいもン見せてやンよ、粉塵爆発って知ってっかァ?」

上条「やばい、離れ――」

ドオォーン!!



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:11:39.12 ID:0A1GaEVYQ

一方「あァ…クソッ、死ぬかと思ったぜェ、酸素奪われたら苦しいに決まってンじゃねェか」

上条「ぅ……」

トルネコ「ぐっ……(ろくに動けない上条くんをかばったのは応えましたな……)」

一方「オレを苦しめるたァ少しは誉めてやンよ、だがなァ」ビュン

トルネコ「ぐっ!(速い!ガードを……)」サッ

バガァン!

トルネコ「ぐおぉぉっ!(バカな、はぐれメタルの盾が!)」

一方「そンなもンは防御にもならねェンだよ!次はテメェだ!」

上条(くっ……)スッ

パシ

一方「オイオイオイ今の何なンですかァ? 確かに俺はテメェに触れたぜ?」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:23:44.01 ID:0A1GaEVYQ

上条(わかる…速度こそとんでもないが、コイツは単純な動きしかしてない)

一方「いィねいィね最ッ高だねェ!テメェを先に血祭りに上げてやるよ!」ボンッ!

上条 スッ

上条(右手以外で触れたら終わりだろうが、こんな単純な動きなら…触れさせられる筈がない)

上条「喰らえっ!」ゴスッ

一方「がっ…いっ…てェ……、はっ、面白ェ、何なンだその右手は?」ドウッ!

ガシッ

トルネコ「そうか、彼は…今までろくに戦いというものをしてこなかった。その結果が……」



一方「く、か、」

ビュウゥゥゥ

トルネコ「…風?」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:25:29.45 ID:0A1GaEVYQ

一方「くかきけかくきけかくきけかくきけかかー!」

ゴオッ!

上条「!?」ゴウッ!

ズシャッ

美琴「ハァ、ハァ…心配だから来てみれば、アイツ、学園都市じゅうの風を操ってッ……!」

一方「ハッ、空気を圧縮、圧縮、圧縮ねェ。ならこンなこともできンのかなァ?」ギュオォォォン

美琴「大気を圧縮してプラズマを作り出してる!?」



トルネコ「風が原因ですか…ならば、大風の巻物!」ゴウッ!



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:27:25.19 ID:0A1GaEVYQ

一方(風が乱れた、だァ? ふン、だが再演算すれば何て事ァねェ)

トルネコ「プラズマがかき消えたのは一瞬…継続的に風を操る術がありませんと
   いやありますな…風神の盾よ!」ゴオッ

一方「ハッ、面白ェ小道具出しやがって…攻め方を変えてもいィンだが、俺の性に合わねェな

   所詮一方向からのオンオフの切り換えしかできねェなら、それすらも組み込んでやるぜェ」

トルネコ「くっ……」



御坂妹(…超自然的な力を操って戦っている彼は一体…とミサカは疑問を……)



美琴「アンタ、ただでさえ傷ついてるのに悪いんだけど……」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:30:10.21 ID:0A1GaEVYQ

美琴「この戦いに私は手出しできないの。ゴメン、だからアンタしか頼れる人はいない

   お願い、アンタの力で学園都市のプロペラを回して!」



御坂妹「お…姉様、」

美琴「なに?」

コロッ

御坂妹「こ…の、指輪を、ミサカに……」



一方「そろそろ頃合いだァ、全て燃え尽きなァ!」

トルネコ「むう……」

フッ

トルネコ「プラズマが…完全にかき消えた?」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:34:32.06 ID:0A1GaEVYQ

一方(バカな…自在に風をコントロールされてるみてェだ……誰の仕業だァ?)チラ

一方「テメェか…もう動くこともままならねェと思ったが、やたらピンピンしてンじゃないですかァ?」

御坂妹「ミサカの回復力が大幅に引き上げられているようです、と

   ミサカは信じられないという思いを抱きます」

美琴「アンタ、さっきまであんなにボロボロだったのに」

一方「クソがァ……」

ザッ

トルネコ「…上条くん」

一方「まだ動けたのか…面白ェ、先にテメェから完全に潰してやるぜェ!」ギュン

パシッ



上条「歯ぁ喰いしばれ最強…俺の最弱は、ちっとばかり響くぞ……」

フラッ ガクン



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:38:09.89 ID:0A1GaEVYQ

トルネコ「上条くん!」

バキャッ …ドサッ

美琴「………………」

トルネコ「………………」
御坂妹「………………」



一方「…ハァ、ハァ……、グッ、浅かった、みてェだな……」



上条「………………」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:41:33.86 ID:0A1GaEVYQ

一方「チキショウ、体は、動かねェし、複雑な演算式は組めそうにねェな

   …だが、三下野郎はこの様だァ……」

美琴 キッ

一方「おっとォ、例え今の俺でも、『反射』くれェはできるぜェ…アレはほぼ無意識に行う演算、

   俺が寝ていようが何の支障もねェ…運がいいな、死にたくなけりゃさっさと消えな……」



トルネコ「…そうは…行きませんよ……」ビュッ

一方「何だその杖はァ? …今何かしやがったのか?」

トルネコ「…彼の意志を尊重するためにも、我々無能力者によるあなたの敗北は…必須事項なんですよ……」

一方「ハッ、その妙な算盤でブン殴る気か」

一方(腕ごとへし折ってやらァ!)



バキャッ



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:45:22.42 ID:0A1GaEVYQ

~~~

上条「…ここは? 病院か……」

御坂妹「目が覚めましたか、とミサカは意識を確認します」

トルネコ「実験は無事中止に向かうことになったそうですよ」

上条「そっか…あんまり覚えてないんだが、ちゃんと一方通行を倒せたのか」

トルネコ「そうですな。封印の杖を正面から避けられなくなるまでダメージを与えてくれて助かりましたよ

   魔力が起こした現象は操っていましたが魔力そのものを理解して制御することはできなかったみたいですからな」

御坂妹「回復の指輪と言うそうですね、とミサカはあなたがくれた指輪の力に驚嘆します」

上条「それで、やっと御坂妹も普通の生活を送れるようになるわけか」

御坂妹「いえ、そういうわけには行きません、とミサカは答えます」

上条「なっ!?」



御坂妹「寿命の回復のためには定期的な調整を行う必要があります、とミサカは説明します」

上条「そ、そうか……」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 00:47:20.21 ID:0A1GaEVYQ

御坂妹「決して寿命がすぐ尽きる、などと言ったことはありませんから安心してください、とミサカは補足します」

トルネコ「体調が回復したらうちの仕事の手伝いをしてもらおうと思っていますよ」

上条「えっ!? そうなの?」

トルネコ「冷静で的確な判断を下せるし、武具の扱いや道具の知識も学んでくれたら立派な人材になること請け合いですな」



禁書「へ~、知らない間にトラブルに関わって大ケガしたって聞いたから心配したのに

   また粉をかけてるんだね、二人とも」

二人「イ…インデックスさん?」

ゴゴゴゴゴゴ……



この時、けたたましい悲鳴が病院内をこだました。





トルネコ「事情は知りませんが上条くんに手は出させません」美琴「」






トルネコ「学園都市は物騒ですなあ」黒子「そんな事ありませんの」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:32:35.34 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「…ここにきてから随分いろんな事件に巻き込まれてきましたな」

トルネコ「インデックスさんは上条くんが右手で幸運を打ち消しているかもとは言っていましたが」

トルネコ「最近思うんですよね…不幸なのは私なのかもしれない、って」

トルネコ「今も目映い光が空を覆ったから何事かと駆けつけてみれば」



ゴゴゴゴゴゴ……



トルネコ「ゴーレム、ストーンマンの類ですかな……?
   学園都市に魔法的な生物なんていないって言ってたじゃないですか、上条くん」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:36:04.08 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「おまけに逃げ遅れたとおぼしき女学生が一人」

黒子「あなた…こんなところで何をなさっていますの?
   先程の避難命令の照明弾をご覧になりませんでしたの?」

トルネコ「モンスターを見た目だけで判断するなら特殊能力のないパワーファイター……」

黒子「ちょっとあなた人の話聞いていますの?」

トルネコ「種族は物質系と言ったところですな…ならば」ダッ

グゥォオオオッ!

ゴスッ

黒子「!?」



ドシャアァァン!

トルネコ「つるはしで一撃粉砕するのも容易ですな」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:39:09.85 ID:ZfrIfkewQ

黒子(標的のテロリストには逃げられましたか……)

トルネコ「どうかしましたかな」

黒子「あ、いえ、助けていただきありがとうございますの」

トルネコ「いえいえ、もののついでですよ。それにしても街中にモンスターとは物騒ですな」

黒子「(モンスター?)そんな事ありませんの。詳しくお話しすることはできませんが
   先程の出来事は本来学園都市とは関係ないイレギュラーなもののはずですので」

トルネコ「そうですか。とにかく怪我も大したことがなくて何よりです。では」

黒子「お待ちくださいまし。よろしければお名前をお伺いしてもよろしいですの?
   あ、申し遅れました。わたくし風紀委員の白井黒子と申しますの」

トルネコ「(ジャッジメント?)トルネコと申します。一応商人をやっております。それでは失礼しますよ」

スタスタ



トルネコ「…一本しか用意していないつるはしをここで使ってしまってよかったのですかな
   不吉な予感が拭えませんな……」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:42:04.30 ID:ZfrIfkewQ

美琴「黒子!アンタ大丈夫だったの? 何か凄い音させてたけど」

黒子「お姉様!心配してくれましたのー? 黒子は大丈夫ですのー!」ダキッ

美琴「はいはい分かったから離れなさい。これも風紀委員の仕事? 大変ね」

黒子「学園都市に力ずくで不法侵入した賊がいるらしいですの
   標的は地面を操る能力者のようで、不意を突かれて取り逃がしてしまいましたの」

美琴「ふーん…困ったわね、私も協力するわ。これだけの事ができる相手だと手助けもあった方がいいわよね?」

黒子「ありがたいお言葉ですが、これは警備員や風紀委員の仕事ですので大丈夫ですの」

美琴「そう…分かったわ、でもヤバい時は無理せずに頼ればいいのよ?」

黒子「ありがとうございますの、お姉様」



美琴(それにしても、このガラクタを粉々に砕ききったような跡……
   黒子の能力ではこんな風になるはずもないし…犯人が自爆させたのかしら)



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:45:52.10 ID:ZfrIfkewQ

学園都市に住む高校生・上条当麻は、ひょんな事から学園都市に迷い込んだ武器商人・トルネコとともに
謎の純白少女インデックスを救い出した。
不幸中の幸いか脳への重大な損傷のような怪我もなく
上条当麻はトルネコの仕事の手伝いをしつつ学生生活を送っていた。



~上条の学生寮~

ピンポーン

トルネコ「こんにちは。トルネコですが、上条くんはご在宅ですかな」

禁書「あっトルネコ!とうまはがっこうってところに行っちゃったんだけど」

トルネコ「学校ですか…インデックスさん、彼がいつ頃戻ってくるか聞いていませんかな」

禁書「聞いてないんだよ…

   でもでも学校が終わってから遊びに行く約束をしてるからそんなに掛からないかも
   ただ私のお昼ご飯については何も聞いてなかったんだよ」

トルネコ「そうですか。でしたらもう少ししたらお昼を一緒にいかがですかな?」

禁書「ありがとう!助かったんだよ」



11:>>9 はい、諸事情で:2011/03/18(金) 21:50:02.78 ID:ZfrIfkewQ

上条「あ゙~不幸だ…寝不足のまま始業式に無理に参加したのは失敗だったな……
   まさか途中で倒れるとは……」

姫神「上条くん。大丈夫?」

上条「ああ…済まん姫神、転校初日に保健室に付き添ってもらって……」

姫神「いい。私も始業式は退屈」

上条「やっと着いた…ありがとう姫神、俺はここでしばらく横になってるから式に戻ってくれ」

姫神「私も疲れてる。ここで休む」

上条「転校初日にいきなり式をサボるとはやりますね姫神さん
   それとも本当に体調が悪いのか?」

姫神「そんな理由ではない。馬鹿」

上条「えっ?」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:53:22.19 ID:ZfrIfkewQ

上条「…結局昼前まで眠っちまったな…って姫神も隣のベッドで寝てたのか」

姫神「…ん。随分寝てた」ゴシゴシ

上条「時間的にもう今日は学校終わりだな
   午後はインデックスと遊びに行く予定にしていたんだが、姫神も一緒に来るか?」

姫神「え。…ありがとう。私も行く///」

上条「そうこなくっちゃな。よし、行こうか」

~~~

上条「ん? 見慣れない姿をした人がいるな」

姫神「確かに。制服がみんなと違う」

上条「もしもーし? えっと、君は転校生かな? 職員室でも探してるのかな」



??「えっ……、あ、その……」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:56:12.42 ID:ZfrIfkewQ

??「この辺りに来たのは…初めてだから……」

上条「まあ転校生なら仕方ないよな。でも今日学校終わっちまったぞ? …そうだ、もしよかったら一緒に来ないか?
   今から何人かで近場に遊びに行く予定なんだけど、この辺りを案内するくらいならできるし」

姫神(また。この男は)

??「え…じゃあ…はい、お願いします……」

上条「そう言えばまだ名乗ってなかったな。俺は上条当麻って言うんだ
   で、こっちがクラスメイトの姫神秋沙。君の名前は?」



??「風斬…氷華です」

姫神「!?」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 21:59:06.19 ID:ZfrIfkewQ

~上条の学生寮~

上条「ただいまーってあれ? インデックスいねーし
   …書き置きか。なになに? 『トルネコと近くの地下街にお昼ご飯を食べに行ってくる』?」

姫神「上条くん。どうかしたの?」

上条「インデックスがトルネコさんとお昼食べに行っちゃったみたいなんだ
   昼までに戻ってくるって言うの忘れたからな…まだ昼前だから今から行けば追い付くかな」

姫神「どこに行ったか分かってるなら。私たちもすぐ向かえばいい」

上条「それもそうだな。済まん風斬。無駄足になっちまったな」



風斬「いえ、大丈夫…です」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:01:50.49 ID:ZfrIfkewQ

~~~

禁書「食べ物屋がいっぱいなんだよ!どこから手をつけようか迷うかも」

トルネコ「いや~参りますなー、はっはっはっ」

禁書「いろいろあって目移りしちゃうかも。いっそ全部周りたいんだよ」

トルネコ「それはさすがに勘弁願いますかな」



上条「あっいた!おーいインデックス!トルネコさん!」

トルネコ「おや、上条くんがここにいると言うことは意外に学校が終わるのが早いみたいですな」

上条「すいませんトルネコさん、インデックスの面倒を見ていただいて」

禁書「とうま!お昼の用意もせずに置いてくなんてあんまりなんだよ!」

上条「言うの忘れてたけど今日学校は昼までなんだ
   トルネコさんに迷惑かけてないだろうなインデックス?」

禁書「心外なんだよ!とうまは私を信用してないのかな」



トルネコ(実際危ういところでしたが……)



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:05:25.43 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「ところで上条くん、この街には遠く離れた人と話ができるアイテムが売っていると聞いたんだが」

上条「ああ携帯電話のことですね。俺も持ってますけど、トルネコさんの国は多分サポートしてないですよ?」

トルネコ「こっちに来たときに連絡が取れれば十分ですよ」

上条「分かりました。後で店に行きましょう
   取り敢えず俺の電話番号を伝えておきます。学園都市には少ないですけど公衆電話もありますし」

トルネコ「ありがとう。これで前の不思議なダンジョンの時みたいな危機がこっちで起きたときにも役に立ちますな」

禁書「とうま、前の不思議なダンジョンって何のことかな?」

上条「ああそういえばインデックスや今読んでくれてる人たちには言ってなかったな
   少し前に実家が諸事情で吹っ飛ばされた時にひょんなことから行くことに……」

禁書「またとうまは私が知らない間に危険な目にあってたんだね!
   いい加減にして欲しいんだよ!」

上条「ぎゃー!不幸だー!」



風斬「…あ…あの……」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:06:59.80 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「ところで、こちらの娘さんは?」

上条「うちの学校の転入生みたいで、風斬氷華って言うんだ
   この辺の案内も兼ねて一緒に来ないかって誘ったんだ」

風斬「えっと、風斬氷華です…よろしく……」

禁書「ふ~ん、やっぱりとうまはとうまなんだよ」

上条「どうしたんだインデックス?」

禁書「なんでもないんだよ。よろしく、ひょうか!」

トルネコ「ではあらためて食事にしましょうかな」

上条「そうですね。どこに行きましょうか」

禁書「もうはらぺこなんだよ」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:09:14.35 ID:ZfrIfkewQ

~~~

上条「インデックス、券売機なんて使えるのか?」

禁書「甘く見ないでほしいかも。私だってこの街での知識を増やしているんだよ!」

上条「じゃあインデックスやってみてくれ。あんまり時間かけて迷惑掛けるなよ。俺ちょっとトイレ」

禁書「わかったんだよ!」

姫神「私も。ちょっと行ってくる」



禁書「…お金は入れられたんだけど、ボタンがついてないんだよ」

トルネコ「私も電車のチケットを手に入れるときに戸惑いましたが、これまた難しいですな」

風斬「えっと、それは画面にあるパネルで操作するんだけど……」

禁書「そんなわけないんだよ。テレビも画面に映ってるだけでこっちから何もできないんだよ」

風斬「うーん、例えば…この『返却』の部分を押すと」タッチ

ガー

禁書「おー…すごいすごい!もう一回やってひょうか!」

風斬「その…早く買ったほうがいいと思うんだけど……」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:13:02.76 ID:ZfrIfkewQ

~~~

上条「ふ~、スッキリ…ってあれ? 姫神も来てたのか」

姫神「上条くんに大事な話。風斬氷華について」

~カクカクシカジカ~

上条「なるほど、姫神が在籍してた霧ヶ丘に『正体不明』と呼ばれる能力を持つ
   風斬氷華という貴重な能力者がいて、それが学園都市の秘密に関わる鍵だと……」

姫神「いたと言っても。誰もその姿を見ていない。詳細は何も分からない。
   それに今日の転入生の予定は私一人のはず。色々気を付けて」

上条「えっ? そうなのか?」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:15:15.02 ID:ZfrIfkewQ

~昼下がり~

トルネコ「すっかり娯楽を堪能しましたなあ。私どもの国にはカジノくらいしかないもので」

上条「へー、カジノがあるんですが。面白そうですね」

トルネコ「ただコインは景品に替えられるだけで現金化はできませんけどね
   昔は格安で80万枚以上のコインが手に入ってやりたい放題だったそうですが」

禁書「ひょうかは今日どうだったかな?」

風斬「えっと…みんなと遊ぶのも、一緒に写真を撮るのも……
   …缶ジュースを飲むのも…どれもこれも初めての経験で…楽しかったです」

上条「(……?)そっか、それは何よりだな」

トルネコ「そういえば今日、街中で珍しいものを見ましたよ? まさかゴーレムが街のど真ん中に現れるとは」

禁書「ゴーレム!?」

上条「それは土や石、地面を操る能力者ってことじゃないですか?
   学園都市ならそういう能力もありそうですし」

トルネコ「私には詳しくは解りませんがな。あ、ちょっとトイレに行ってきます」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:19:30.08 ID:ZfrIfkewQ

上条「ゴーレムってもな…人型の石人形ってイメージしかないんだけど」

禁書「そんなことないんだよ。要は未完成のヒトを作ってるわけだから、腕だけとか特定の部位だけも有り得るかも」

姫神「例えば。この目のような球体とかも?」

禁書「そうだね。こうやって作れば遠距離の情報を得ることだって……、…え!?」



眼球「うふ、うふふ、うふふふふふふふふ、禁書目録、幻想殺し、五行機関の鍵
   みんな揃ってるわ。どれがいいかしら。どれでもいいかしら」

ドゴォン!



ワー キャー

上条「…まさか、本当にゴーレムが? しかも今の言葉…狙いは俺たちか!」

禁書「地下にいるとどこから来るかも予測できないかも」

コツ、コツ……

上条「来るぞ、みんな下がってるんだ」

禁書「魔術の素人が何を言っているんだよ。ここは私に任せればいいんだよ」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:22:27.40 ID:ZfrIfkewQ

ザッ

美琴「…アンタ一体こんなところで何女の子囲っちゃってるのよ」

黒子「あらあら、日の高い内から大胆ですこと」

上条「…なんだ御坂と白井か、びっくりさせやがって
   今この付近に俺たちを狙ってる奴らがいるから避難した方がいいぞ」

黒子「…どうやら今回のテロリストの件と関係ありそうですわね。今この地下街は封鎖されておりますの
   とりあえず場所を変えて詳しく話をお聞かせ願いますの」

上条「あ、ちょっと、今連れが」

黒子「一般人は警備員によって安全に誘導される手はずになっておりますの。さ、あちらへいらっしゃいまし」





トルネコ「…置いて行かれてしまったようですなあ
   さっきの震動といい、只事ではない何かが起きている気がしますな」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:25:23.67 ID:ZfrIfkewQ

~時間を少し遡る~

黒子「…というわけで捕獲に失敗しましたの。申し訳ありませんの」

固法「様子は学園都市内の監視カメラで把握しているわ。件のテロリストは地下に潜ったようね」

美琴「そう言えば黒子、アンタそのテロリストとやりあったときにどう戦ったの?
   何か瓦礫を砕いたような跡があったんだけど」

黒子「相手は地面や瓦礫を操る念動力の能力者と思われますの
   不覚にも瓦礫に身動きを封じられたときにトルネコさんと仰る商人に助けていただきましたの」

美琴「!? ねえ、このトルネコって人について調べることってできない?」

初春「ちょっと待ってください…エンドール? ちょっと聞かない国です
   そこを拠点とした雑貨商みたいですね。主な取扱品は医薬品、アクセサリー、防犯・防災用品など
   手広くやってますねー。きちんと正規のルートで学園都市に入っているみたいですよ」

黒子「特に問題の見当たらない、と言いますか戦闘力といい、かなり凄い方ですのね
   何かお気に掛かる点でもありますの?」

美琴「…ううん、大丈夫…あっ、ちょっと待って!
   さっき要警戒区域内の監視カメラに映ってたツンツン頭って……」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:28:52.70 ID:ZfrIfkewQ

~各々事情説明中~

上条「…そういうわけで、4人を地上へ送ってくれないか」

ゴゴゴゴンッ

姫神「馬鹿。今誰が狙われてるか。解ってて言ってる?」

美琴「アンタは本当に相変わらずねー」

黒子「一般人を守るのは私たち風紀委員・警備員の責務ですの」

風斬「あ、あうぅぅ……」

禁書「相手は危険な魔術師なんだよ!ここは私に任せるのがいいかも」

ゴゴゴゴゴンッ

上条「何言ってんだインデックス。まあどの道俺は白井のテレポートを受け付けないんだから残るしかないんだ
   白井、まずはインデックスと御坂を頼む。姫神と風斬は地下の警備員に預けるからまた迎えに来てくれないか」

黒子「分かりましたの。地上に戻り次第支援を要請しますわ」

禁書・美琴「ちょっととうま(アンタ)何勝手なこといtt」ヒュン

上条「済まんな二人とも、取り敢えず警備員の集まっているところまで行こう
   そうしたら俺は…ここで足止めに回る」

姫神「仕方ない。でも気をつけて」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:30:21.12 ID:ZfrIfkewQ

上条「…なんてこった、まるで戦場じゃねぇか」ザッ

警備員「おい少年!この先は危険じゃん!今すぐ反対側へ引き返すんじゃんよ!」

上条「すいません、失礼します」ダッ

警備員「お、おい少年!…ぐっ……」ガクッ

~~~

シュン

黒子「姫神さん? 風斬さーん? お迎えに上がりましたのー!
   あ、姫神さんそこにいましたの。あなた目立ちませんのね。ところで風斬さんは?」

姫神「消えた」

黒子「えっ?」

姫神「消えた。私の目の前で」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:34:07.51 ID:ZfrIfkewQ

上条「ここもひでぇな…って、トルネコさんの言っていたゴーレムってアレのことか」

??「幻想殺しの登場ってワケか。探す手間が省けたわよ」

上条「何者だテメェ…ここまでして俺を狙う理由は何だ!」

??「私の名前はシェリー、イギリス清教の魔術師さ。このことは広く知っててもらわないと困るのよね」

上条(イギリス清教? インデックスと同じ所属……?)

シェリー「狙いは別にあなたでなくてもいいのよ。禁書目録でも、五行機関の鍵でも
   戦争の火種が欲しいんだよ。なぁ、エリス?」

エリス ズシン!ズシイィン!

上条「なっ……」ガクン

上条(マトモに立てねぇな…って奴は? 何で普通に立ててるんだ?)



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:35:39.30 ID:ZfrIfkewQ

上条(ちくしょう、あれに俺の手で触れさえすれば……!)

シェリー「エリス」

ズシン!

ガラガラガラ……

上条「うおっ!」バタン

エリス「させねぇよ。それにしても直接手を出しても無効化されるってのはやり辛いわね」



上条「くそったれ……、!?
   おい風斬!お前何でそんなところにいるんだよ早くソイツから離れるんだ!」

風斬「え、あ……」

シェリー「そっちからのこのこ来てくれるとはありがたいわねぇ。エリス!」

ドゴオォォン!



上条「かざぎりいぃぃぃぃぃっ!!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:37:11.84 ID:ZfrIfkewQ

シェリー「うふふふふふふ。まずは一丁上がりね
   …!? 何だその体は!?」

上条「…う、腕が…吹っ飛んでるのに…血が出てない……?
   …それどころか体に中身がねぇ……
   一体…どういう事だ……?」

風斬「う…ぐっ……
   ………………


   …なに、これ……

   …ひっ…い…いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ダッ

シェリー「逃がさねえよ」

ドゴォッ!

風斬「…かはっ……!」

シェリー「ったく、面白い体してんじゃない。どこまで痛めつければ壊れるのかねぇこの化け物は」

上条「くそっ……」



ザッ



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:40:02.66 ID:ZfrIfkewQ

上条「トルネコさん!」

トルネコ「なるほど、昼間の件は彼女の仕業ですかな」

シェリー「アイツは昼間の…まあいい、エリス!」

ドシイィン!

上条「うわっ!またか!」ドテッ

トルネコ ダダダッ

シェリー「な…地に足をつけて何故倒れない!くっ、エリ――」



ガコォン!

シェリー「バカ…な……」

トルネコ「大事な壷を守るためにもダンジョンマスターとして必須アイテムですからな、転ばぬ先の杖は
   さて、覚悟してもらいますか」



シェリー「うふ、うふふ、うふふふふ」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:42:29.52 ID:ZfrIfkewQ

シェリー「まだ終わっちゃいねぇんだよ!」カキカキ

上条「まさか…二体目!?」

シェリー「エリスを動かせるのは一度に一体だけさ。二体目を作ろうとしても泥になって溶けていっちまう
   つまり…それを利用すればこういう事も出来るんだよ!」シュッ

ゴバァッ!

トルネコ「むっ!地面が!」

ヒュン

上条「逃げた? 標的がここに揃ってるってのに…」

『狙いは別にあなたでなくてもいいのよ。禁書目録でも、五行機関の鍵でも』



上条「トルネコ!アイツの狙いは…インデックスです!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:44:26.95 ID:ZfrIfkewQ

シェリー「くそっ、あの男…よくも……
   まあいいさ、上は閉鎖されている、私を追ってきたら…ここが奴らの墓場さ」

~~~

ゴオォォ…ン……

上条「エリスが……」

トルネコ「彼女の言を信じるならば、こちらを壊してから向こうでもう一体を作り上げたのですな。それより……」



風斬「…あ…ああ……」

シュルシュル

上条「う…腕が再生していく……?」

『どこまで痛めつければ壊れるのかねぇこの化け物は』

風斬(…あ…そうか…そうなんだ……、…私……)

上条「風斬、今から俺はアイツをぶちのめしに行ってくる
   そうしないと…お前がまた襲われないか心配だからな」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:48:17.55 ID:ZfrIfkewQ

風斬「心配…してくれるんですね……、こんな…化け物の私を……」

上条「ふざけんじゃねぇ!」

風斬 ビクッ

上条「化け物、だぁ……? まだそんなこと言ってんのか!
   お前は化け物なんかじゃねぇ!お前は俺たちの友達だろうが!」

トルネコ「その通りですよ。私の息子もたくさん友達を連れてますが、見た目や体質なんて関係なく付き合ってますからな」

風斬「………………」

上条「友達同士助け合うのが何がおかしいってんだ!
   …だから、俺は、俺たちは戦ってるんだろうが!」

風斬「…あり…がとう……」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:50:04.03 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「今優先すべきはインデックスさんの保護と、ゴーレム使いの撃破ですかな」

上条「よし、シェリーが逃げてった穴から追いかけるか」

トルネコ「暗くて深さが分かりませんから、上条くんはうかつに降りない方がいいですよ
   風斬さんと地上へ出る方法を模索してください」

上条「トルネコさんは?」

トルネコ「ゴーレム使い…シェリーさん、でしたか。彼女を止めます」

上条「でもトルネコさんはどうやって下へ?」

トルネコ「こう見ても私は鍛えてありますからね
   落とし穴は5ダメージ前後、地割れはノーダメージって決まってるんですよ」ヒュッ



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:52:20.52 ID:ZfrIfkewQ

上条「…仕方ない、ここはトルネコさんに任せてインデックスの元へ急ごう」

風斬「私も…下へ向かいます」

上条「なんだって? おい風斬、お前が行っても……」

風斬「私…分かってきました、自分の本質が……
   今なら大丈夫です。それに…友達同士なら助けてあげたいんです」ヒュッ

上条「な…おい!ちくしょう、こうなったら急いで出口を開けてもらうよう頼むか……」

~~~

ヒュウ……ドシャッ

風斬「ぐっ、う……」

風斬(…傷が治る。力が溢れてくる。…記憶が蘇ってくる
   学園都市の生徒が生み出した陽炎の街…私はその街を制御する役割
   私自身も、この街の能力者に生み出された存在…人間じゃない)

風斬「…でも、それでもそんな私に彼らは……」ダッ



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:55:38.19 ID:ZfrIfkewQ

風斬「はっ、はっ、はあ…ここは……?」

トルネコ「風斬さん、こっちに来ちゃったんですか。あなたも狙われているというのに」



シェリー「ふん、もうソイツはどうでもいいよ。通りたけりゃ通りな、どうせソイツにエリスは止められない
   だがそっちの男は通せない。力の正体は分からんが…危険な感じだ」

トルネコ「ゴーレムがインデックスを狙うまでの足止めというわけですか……
   風斬さん、ここは任せて下さい。インデックスさんを、あなたの友達を助けてやってください」

風斬 ダッ



トルネコ「さて、あなたの目的は分かりませんが…彼女らに手出しはさせませんよ」

シェリー「…ふん」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 22:59:24.66 ID:ZfrIfkewQ

ズゥン…… ズン……

トルネコ「ゴーレムはインデックスさんの襲撃に向かわせているようですが
   それに頼れない今のあなたに私に対抗する術がある、という自信ですか」

シェリー「テメェにゃエリスを一度あっという間に砕かれているのよね……
   再生能力に優れたエリスも2秒以内に体の9割を吹き飛ばされたら直らない
   …だから私がここをテメェの墓場にしないとね!」

ヴォン

トルネコ「これは…魔法陣? 辺り一面に……」

シェリー「逃げ場は無ぇ!潰れちまいな!!」

ギシ…ミシッ!

シェリー「戦争の火種が必要なんだよ!私の友人エリスは学園都市の能力者だった……
   魔術と関わったがために命を落とした…だから魔術と科学は棲み分けなきゃいけない」

トルネコ「………………」

シェリー「最悪私が科学サイドに討たれても戦争の火種という目的は達成できる…それを!
   どこの者とも知らない輩に!止められるわけには行かねぇんだよ!!」

ミシッ…ボゴォッ!

トルネコ「余りこれは学園都市では使いたくはありませんでしたが…」ビュッ

ドシャアァァァッ!



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:00:47.49 ID:ZfrIfkewQ

~地下街~

上条「くっそ!まだ封鎖は解除されねぇのかよ!」

警備員「命令系統が違うから仕方ないじゃん!もう少し待つじゃん!」

上条「ちくしょう…インデックスは俺たちと違ってこの街に守ってくれる人が居ないんだぞ!」



~地上~

ガタガタ…… ゴゴゴ……

禁書「何か震えてるみたいんだよ……
   あっ!スフィンクス!どこ行くんだよ!」

禁書(………………)ジーッ

美琴「…大丈夫よ、追いかけてったら?
   どうせ私は体質上猫は捕まえられないし」

禁書「ありがとう!スフィンクス待ってー!」



美琴(…どういうネーミングセンスよ……)



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:03:13.77 ID:ZfrIfkewQ

ズズウゥ…ン……

シェリー「うふ。うふふ。うふふふふ
   完っ全に潰れたわね。後は戦争の火種を起こすのみだわ」



「それでは困るんですがね」

シェリー「…まさか、ヤツが……、完全に生き埋めにしたはずよ」

ゴバアッ!

シェリー「壁が? いや瞬間的に横穴を掘る手段なんて……」

トルネコ「不思議なダンジョンの外でトンネルの杖みたいな無闇に地形を変えるアイテムは使いたくありませんが
   …しかし、ここであなたを止めなければ戦争が起きてしまう」

シェリー「…なぜ気づかない!科学と魔術、二つの領域が交差すると悲劇が起きることを!
   今の状態は20年前に私の友人が死ぬこととなった時とそっくりなのよ!それを繰り返すわけにはいかない!」



トルネコ「そうですか…しかし実際に戦争が起きてしまったら悲劇の大きさはそんなものでは済まない
   だから戦争なんてものは『また』私が止めさせてもらいますよ」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:05:01.46 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「前に人間の国同士が戦争状態になりかけたことがあったんですが
   それぞれの国のトップの子供は相思相愛の仲でした」

トルネコ「正直私としては両国の中に身内もいないですし、緊張状態の方が防具の売れ行きも良かったんですよ
   それでも私には彼らの仲を裂いてまで財を蓄え続けるなんて選択はありませんでしたよ。なぜでしょうか?」

シェリー「………………」

トルネコ「単純なことです。やっぱりそういった人の姿は見るに忍びなかったからですよ
   愛し合う者同士で殺し合うような事態になりかねない、そんな悲劇をよそに自らの財を蓄えるなど、商人の道以前です
   手段の違いこそあれ、根はあなたも同じでしょう? それを否定するつもりはありません」

トルネコ「しかしあなたから見て標的たる上条くんとインデックスさんが同じ悲劇を引き起こすように見えましたか?
   それでもあなたの目的のために進むというならそれもいいでしょう。しかし私は全力で止めさせていただきますよ」



シェリー「…言いたいことはそれだけか!邪魔する奴らは全て死ねっ!
   『我が身の全ては亡き友のために』(Intimus115)!!」ダッ

ポロッ

トルネコ「…不器用ですなあ……」ダッ



ガコッ



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:51:41.86 ID:ZfrIfkewQ

トルネコ「…一応金縛っておきますか」ビュッ

ビタッ

トルネコ「残るはエリスのみ…術が解けているならいいんですがね」



ズズー…ン……

トルネコ「世の中そんなに甘くありませんな。さて何とかしませんと」

~~~

禁書「ゴーレムが襲ってくるなんて…でも強制詠唱で何とか押さえ込めるんだよ!」

エリス バチン!

禁書「…まさか? ゴーレムの操作が自動に切り替わったかも!?」

エリス ゴォォォン!



ドゴオォォン!

禁書「ひょうか!」

風斬「…もう、大丈夫です…あなたは…早く、逃げて……
   …化け物の相手は、私がします」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:53:56.85 ID:ZfrIfkewQ

上条「ちくしょう…地下から出られねぇ……
   …ってこんなときに電話!?」

トルネコ『おお話せた。上条くん、今の状況を教えてくれないか』

上条「トルネコさん!それが地上に出られなくて状況が把握できていないんです」

トルネコ『わかりました、取り敢えず手近な階段の近くに移動してください。こちらから誘導します』



トルネコ『レミーラの巻物!』



トルネコ(見えますな…自分と他の人、階段、敵性キャラ…こちらがシェリーさんだとすると……
   まずはどの階段の近くにいるのが上条くんか確定しなくては)

トルネコ『上条くん!今から私の言う通りに動いてくれませんか!』

トルネコ(つるはしを失った今の私では恐らくエリスは止められない
   …後は任せましたよ、上条くん)



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:56:26.02 ID:ZfrIfkewQ

上条「トルネコさんはここに来いって言ってたけど…どう見ても行き止まりだよな」

ドゥン

上条「うわっ!襲撃か?」

トルネコ「上条くん!ここから真っ直ぐ進んでください!あれはもう上条くんにしか止められない!」


トルネコ(勝手にトンネル増やしてすいません…非常事態なんで勘弁してくださいよ)



~~~

エリス ギギギ……

禁書「ひょうか!早く逃げて!もうボロボロなんだよ!」

風斬「大丈夫…私は、このくらいの損傷はすぐに『直る』から……」

禁書「何言ってるんだよひょうか!友達がこれ以上ボロボロになるところなんて堪えられないんだよ」

風斬 シュルシュル

禁書「!?」ゴクリ



62:>>51 遅くなりましたがその通りです:2011/03/18(金) 23:57:56.07 ID:ZfrIfkewQ

風斬「騙しててごめんね…でもありがとう、人間じゃない私を友達と呼んでくれて……
   …そう言えばあの人が言ってた、友達は助け合うものだって……」

エリス グォォォッ!

禁書「ひょうかあぁぁっ!!」

風斬(だから、今、私はあなたを……)バッ





上条「か、ざ、ぎりいぃぃぃぃぃぃっっ!!」



ゴカァン!!



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/18(金) 23:59:37.22 ID:ZfrIfkewQ

ボロッ、ボロ…ドガシャアァン!

上条「間に合ったか……」

禁書「とうま……」



ズズーン……



風斬(終わった…私…みんなを守れたんだ……

   粉塵が晴れる前にここから離れよう…よかった、視界が遮られてて……)





ヒュン

黒子「これは予想以上の騒ぎになりますの……」

美琴「どうせアンタたちここにいるんでしょ? 早く離れるわよ!」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/19(土) 00:03:44.53 ID:ozuHo+FnQ

~夕暮れの廃ビル~

ザッ

上条「………………」

風斬「………………」ポタッ ポタッ



風斬「私は…嬉しいんです…私の力で…友達を守ることができて……」

上条「………………」

風斬「…本当は、解ってたんですよ……。化け物が、友達を守ろうとしたらどうなるか……
   …守ろうとした相手に息を飲まれる…それがどれだけ悲しいことか!

   …でも!それでも!見殺しになんかできるわけないじゃないですか!うぅ……」



上条「お前の友達の誰が、お前を化け物と言ったんだ? 体の作り一つ違うくらいで、友達が友達でなくなるのか?」

風斬「…えっ……」

カツン



禁書「………………、ひようか……」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/19(土) 00:04:49.35 ID:ozuHo+FnQ

~みんなと合流~

姫神「全く。私を放置した挙げ句。あれほど気を付けてって言ったのに」

禁書「あいさの言う通りなんだよ!どうしてとうまはそんなに無鉄砲なのかな」

風斬「ええと…その……」

上条「トルネコさん…何とか言ってやってくださいよ」

トルネコ「まあ私は何だかんだで場慣れしてますからね。上条くんだけ不安に思われるのも仕方ないのでは?」

上条「そんな……」



~~~

風斬「そう言えば…気になることが一つ、あるんですが……」

上条「ん? どうした風斬」

風斬「あなたの右手…超能力ではあり得ないはずなんです」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/19(土) 00:08:54.28 ID:ozuHo+FnQ

風斬「自分の体を自覚した今だから分かったことなんですけど……
   …私の体はこの街に住む能力者が無自覚に放出した力で構成されてるんです」

姫神(…私の『吸血鬼を招く力』も。それなのかな)

風斬「ですからあなたの力が私の中に混じっている場合、私は消えてしまうはずなんです」

上条「へー、そんなもんか」

禁書「そんなはずないんだよ!あんなデタラメな力、魔術じゃあり得ないんだよ!」

上条「まあなんだっていいさ。この右手のお陰で今までにいろんな人が救えたんだ」



トルネコ(確かに気になりますな。しかしそれを言ったら私の持っているアイテムはどうなのでしょう
   例えば封印の杖…呪文を封じ込めていたのは当然として、前の戦いで超能力者にも効くということが分かりました)

トルネコ(一部モンスターの体質や上条くんの右手のようなイレギュラーでない限り超能力者・魔術師問わず効いてしまう
   そんなジョーカーが『誰にでも使えて』、やろうと思えば『まとまった数を用意できる』……
   …実は私の立場は私の力以上にずっと危険なんじゃないでしょうか)



トルネコ「何とも恐ろしい力を持ち込んでしまいましたなあ…先が思いやられますよ」

上条「どうしたんですかトルネコさん?」

トルネコ「いえただの独り言ですよ」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/19(土) 00:13:30.29 ID:ozuHo+FnQ

土御門「全てお前の予定通りと言うわけか、アレイスター」

アレイスター「五行機関を制御できるのであれば、それに越したことはない
   幻想殺しという『死』を感じさせれば、防衛本能の一つも働くだろう」

アレイスター「『風斬氷華』という意志を持たせることができれば、制御も容易くなるというものだ」

土御門「忌々しい話だ…だが幻想殺しはいずれお前の世界を殺し尽くすぞ」

土御門「その上…学園都市に紛れ込んだ、いやお前はあえて放置しているのであろう、『異物』も恐らく一筋縄ではいかないぞ

   『地獄の帝王と勇者の伝説』、たわいもない物語かと思っていたが…まあお前には関係ないことだな」





トルネコ「学園都市は物騒ですなあ」黒子「そんな事ありませんの」






トルネコ「私の息子がお世話になったようで」一方通行「あン?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 20:51:52.40 ID:qlxhOeE+Q

「――――――

   …あの人と会って…話を、しなきゃって…



      ミサカは…ミサ…カは――――――」





ゴクン



少年「…よかった。もう目を覚まさないかと……」

少女「…あれ? ここは…ってミサカはミサカは現状かく…に……」フラッ

少年「あっ…ちょっ、ちょっとキミ……!」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 20:56:00.69 ID:qlxhOeE+Q

~~~

少年「よかった…きちんと意識が戻ったみたいで。一時はどうなることかと思ったよ」

少女「あなたが助けてくれたのねってミサカはミサカは感謝してみる」

少年(…ボクや幼馴染みのルルより少し下くらいかな?)

少年「たまたま通りかかっただけなんだ。でもホントによかったよ、何か普通じゃなかったみたいだったから
   パパから世界樹のしずくを持たされてなかったらと思うと……」

少女「ミサカは体がまだ未成熟なまま研究所の外に出たから
   調整を受けないといけないのってミサカはミサカは説明してみる」

少年「(変わったしゃべり方だな)えっと…名前はミサカでいいのかな?
   あっ、ごめん。ボクの名前はポポロって言うんだ」

少女「ミサカの名前はミサカだけど、他のミサカと区別するために
   打ち止めって呼ばれてるんだよってミサカはミサカは自己紹介してみる」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:00:43.07 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「ラスト…オーダー? 変な名前ー」

打止「ゔ…ミサカは他の人とは生まれも違うから仕方ないよってミサカはミサカは諦めてみる」

ポポロ「ごめん」

ポポロ(それにしても……)

打止「ん? どうしたのかなってミサカはミサカは尋ねてみたり」

ポポロ「その…言いにくいんだけど、キミの、格好……///」



E ただのぬのきれ



打止「こっ /// これはミサカの大事な一張羅だから仕方ないんだよってミサカはミサカは主張してみる」サッ



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:04:00.53 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「ところで家はこの近くなのかな?
   さっきの話だとあまり遠くに行けないように思うんだけど」

打止「実はどうやって研究所を抜け出したか覚えてないんだよってミサカはミサカは絶望してみたり
   研究所の人とか知ってる人に会えたらいいなあってミサカはミサカは淡い期待を抱いてみる」

ポポロ「…よく分からないけどようするに迷子なんだね。探すの手伝おうか?」

打止「んー、申し出はありがたいけどこれ以上迷惑は掛けられないよってミサカはミサカは丁重に断ってみる」

ポポロ「大丈夫だよ、ボクはこの街を見て回りたいだけだし
   それに打ち止めはまだ元気が戻ってないみたいだからね」



打止「じゃ…じゃあお願いするねってミサカはミサカは頼んでみる」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:08:27.97 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「よし、おいでロビン」

ロビン「pi pi」ガシャン ガシャン

打止「えっ、ポポロはまだ小さいのに自律型のロボットなんて持ってるんだねって
   ミサカはミサカは意外に思ってみたり」

ポポロ「ムッ…打ち止めの方が小さいと思うんだけど」



ポポロ「コイツはキラーマシーンのロビン
   昔はダンジョンで暴れてたモンスターだったけど、今じゃボクの友達さ」

打止「ロボットがモンスターっておかしくない? ってミサカはミサカは当然の疑問を呈してみたり」

ポポロ「細かいことはどうでもいいから
   取り敢えず打ち止めは負担が減るように中に乗ってて」

ロビン「pi pi」ウィーン



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:13:30.26 ID:qlxhOeE+Q

~数日前~

トルネコ「というわけで学園都市の商用とその近くの頼まれ事に行ってきますよ」

ネネ「わかったわ。準備は任せておいて」

ポポロ「パパ、また冒険に出るの?」

トルネコ「今回は冒険じゃなくて商売なんだよ、ポポロ
   ああ、でもあそこはいろいろ見て回る分にはいい経験になるかも知れんな」

トルネコ「どうだいポポロ、学園都市を一人で見て回る気はないか?」

ポポロ「行く!パパの行ったところは全部一人で見てみたい!
   そして…いつかはパパみたいな立派な冒険者になるよ!」

トルネコ「はっはっは、頼もしい限りだな。じゃあポポロも支度をするんだ」

ポポロ「うん!」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:17:08.38 ID:qlxhOeE+Q

トルネコ「学園都市では臨時発行IDを用意してもらうから大丈夫だがこっちとはいろいろ違うから気をつけるんだぞ
   あと向こうで目立つモンスターは連れていけないからパパがモンスターを選んでおくよ」

ポポロ「うんわかった!」

~~~

トルネコ「ポポロ、連れていくモンスターを向こうに待たせてあるがくれぐれも無茶させるんじゃないぞ」



ゲラゲラ(わらいぶくろ)「………………」
ナイパー(ドッグスナイパー)「くぅーんくぅーん」
ロビン(キラーマシーン)「pi pi」



ポポロ「パパ、ロビン連れてってもおかしいと思われないの?」

トルネコ「ああ。あそこは機械の文明がすごく発達してるからな
   準備は出来たか? 父さんも9月1日になったら学園都市に入るからそれまで色々回ってみるといい」

ポポロ「うん!しゅっぱーつ!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:20:56.19 ID:qlxhOeE+Q

~8月30日に戻る~

ポポロ「少しは顔色が良くなったかな」

打止「本当に助かったよってミサカはミサカは重ねて感謝してみたり
   すごい薬をもってたんだねってミサカはミサカはびっくりしてみる」

ポポロ「パパが世界中を回る冒険者で珍しいアイテムとかを手に入れてくるんだ
   いつかはボクもパパみたいな立派な冒険者になるんだ!そのためにいろんな所を回ってるんだ」

打止「へー、じゃあポポロはこの街の人じゃないんだねってミサカはミサカは確めてみる」

ポポロ「うん、昨日来たばかりだよ。だからいろいろ見て回ろうと思ってるんだ」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:27:07.34 ID:qlxhOeE+Q

打止「ふ~ん、ポポロはまだ小さいのに立派なんだねってミサカはミサカは感心してみたり」

ポポロ「…やっぱり打ち止めの方が小さいと思うんだけど」



打止「でもミサカは物心ついてからの記憶が少ないからそういうのもいいなってミサカはミサカは羨んでみる」

ポポロ「打ち止めはまだ小さいからこれからボクよりもたくさんいろんな事を経験できるよ!」

打止「……、きっとそうだよねってミサカはミサカは前向きに考えてみる!」



ポポロ「そうだ、ボクの友達になってよ!」

打止「えっ…ってミサカはミサカはびっくりしてみる」

ポポロ「そんで元気になったらボクがこの街に来たときに一緒に遊ぼうよ」

打止「――っ、ありがとうってミサカはミサカは答えてみる」



打止(…でも『うん』、って答えてあげられないんだよってミサカはミサカは呟いてみる)



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:32:19.16 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「ところでさ」

打止「え? ってミサカは――」

ポポロ「人を探してるのにそんな隠れるようにしてたらやりにくくない?」

打止「あっ、これは、その、ミサカの癖みたいなものだよってミサカはミサカは白状してみたり」

ポポロ「ふーん、変なの。そう言えば探してる人ってどういう人?」

打止「えーと、研究員の人はあんまり目立つようにはしてないから
   知らない人が見分けるのは難しいかもってミサカはミサカは説明してみる」

ポポロ「うーん……」

打止「でも」

ポポロ「?」

打止「知ってる人で白い髪と白い肌、赤い目をした目立つ人がいるってミサカはミサカは特徴を述べてみる」



ポポロ(…いっかくウサギ?)



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:36:25.94 ID:qlxhOeE+Q

~深夜~

ポポロ「結局丸一日探し回ったけどだめだったね……」

打止「…う…うん……」ハァハァ

ポポロ「こんな時は大きなパンに限るよ」ハムッ

ポポロ「打ち止めもオニオンブレッド食べる? …打ち止め?」

打止「――あ…うん、って…ミサカは……」

ポポロ(…様子がおかしい!? 回復の杖を!)ビュッ

パアァァッ



ポポロ「…打ち止め大丈夫?」

打止「うん、平気だよってミサカはミサカは返答してみる」

ポポロ「よかった……」



ポポロ(でも世界樹のしずくでも病気の元はそのままだったってことかな……
   とにかく一日一回回復がいるとすると杖の残りはあと三日分か…一刻も早く探し人を見つけないと)



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:40:31.28 ID:qlxhOeE+Q

「ぎぁあ!」
「ぐあっ……」

ドサドサッ



一方「………………」ザッ

一方(ったく、無能力のアイツらに負けて以来、勘違いした頭の弱ェ奴らが次から次へと……
   …だが、なンか違うよなァ……、刃向かう奴らを放置なンて俺らしくねェっつーか)


一方「煩わしィな。音も反射にセットするか」



「pi pi」



一方「…なンだァ? 新型の駆動鎧?と…ずいぶン小せェ2匹のセットだァ?」



打止「あー! やっと見つけたってミサカはミサカは安堵の喜び!」

ポポロ「よかったぁ…これでもう安心だ」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:46:26.30 ID:qlxhOeE+Q

打止「もしもーし、聞こえてる? ってミサカはミサカはあなたの反応を窺ってみたり」

ポポロ「あれ? もしかして人違いだったり」

打止「確かに『直接の』面識はないけどそんなはずはないんだよってミサカはミサカは否定してみる」



一方(…コイツらも襲撃に来たかと思えば何か喚いてるだけみてェだな…音の『反射』を解除するか)



打止「それにしても本当に聞こえてないのかなって
   ミサカはミサカはあまりの完全無視っ振りに寂しさがこみ上げてきたり」

一方「待て。オマエ今なンつった?」

打止「よかったー、無視されてた訳じゃなかったんだねってミサカはミサカは人心地ついてみる」

一方「(聞き間違いじゃねェな……)何もンだオマエ?」

アクセラレータは ラストオーダーのそうびを はじきとばした!



打止「………………うっ」

一方「あァ? 何だこりゃあ、…ってか真っ裸たァ何だァそりゃあ!?」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:50:26.05 ID:qlxhOeE+Q

一方「(…『ミサカ』と名乗ったコイツはやたら幼く見えるが確かに超電磁砲の面影がありやがる、が)……で、」

ポポロ「///」

一方「…オマエの素性は後で聞いた方がいいな。で、そっちのガキは何もンだ?」

打止「倒れていたミサカを助けてくれたポポロって言うんだよってミサカはミサカは命の恩人を紹介してみる」

一方「ンでオマエらは一体何の用だ」

ポポロ「打ち止めがおじさんを探してたのを手伝っただけだよ」

一方「おじさン? 俺ァそンな年じゃねェ!
   …で、打ち止めってのはそっちのガキか」

打止「詳しくは後で話すけどあなたは『実験』の被験者だから研究員とコンタクトを取って欲しいなって
   ミサカはミサカは可愛くお願いしてみたり」

一方「他ァ当たれ」

打止「いえーい即答速攻大否定!ってミサカはミサカはあなたにしか頼めないから食い下がってみたり」

一方「そっちの命の恩人様に頼めばいィだろ」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:54:19.21 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「…打ち止め、本当にこの人で大丈夫?」

打止「うん、探してくれてありがとうってミサカはミサカはポポロに感謝一杯
   あとはこの人に任せれば万事解決だよってミサカはミサカは安心してみる」

ポポロ「…わかった、また困ったことがあったらきっと助けに行くから」

打止「うんバイバイってミサカはミサカはポポロにお別れの挨拶をしてみたり」

一方「…チッ」



打止「…で、とりあえずあなたにミサカの身の上を説明すると、

~カクガクシカジカ~

一方「…あァそうかい」スタスタ

打止「あっ、待って待ってってミサカはミサカは三食昼寝付きを逃さずに追いかけてみる」

一方「ここで寝てろ」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 21:58:07.35 ID:qlxhOeE+Q

一方「大体オマエ妹達を一万人も殺した奴相手に何考えてンだ」

打止 ピクッ

一方「俺がオマエたちに何やったか覚えてねェわけじゃねェだろ?」

打止「…ミサカは9969人全てのミサカと『ミサカネットワーク』っていう脳波リンクで接続した状態なんだけど
   『ミサカ』単体が死亡してもネットワークそのものが消滅することはないってミサカはミサカは考えてた」

一方「――――――」

打止「けど、ミサカは他の誰のミサカも代わりになれない命の価値があるって教えてもらったから
   これ以上は一人だって死んでやることはできないってミサカはミサカは宣言してみる」

一方「…はっ」

打止「それでも命なきミサカに魂を注ぎ込んだあなたにミサカはミサカは感謝してみる」

一方「訳分かンねェよオマエ。『実験』のために散々進んでオマエらをぶっ殺してきた俺に何言ってンだ」

打止「それは違うってミサカはミサカは否定してみる。ミサカ達に会話をしてきたことにしてもそう
   戦闘の前、ミサカ達を脅すような台詞ばかり。もしミサカが『実験』をしたくないって言ったら――」



一方「……、チクショウが……」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:02:03.21 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「…打ち止め、大丈夫かな……」

ポポロ「うん、きっと大丈夫だよ。あの人が研究員の所に連れてってくれるよ」

ポポロ「今日はあんまりこの街を自由に探険できなかったから、明日は色々回ってみよう」

ポポロ「おやすみ、ゲラゲラ、ナイパー。ロビン、大変だけど見張り頼むよ」

ロビン「pi pi 夜間警戒モードヘ 移行シマス」



~8月31日昼~

ポポロ「ナイパー、弓と翼をしまって!目立ちすぎるよ!」

ナイパー「ワンワン!」バサッ

ポポロ「ゲラゲラ、最近何か静かだね」

ゲラゲラ「………………」

ポポロ「わー、この街はいろんな物が売ってるんだ。でもボクが使える杖とかは売ってないんだね
   …パパなら始めて見た一品物のアイテムだって鑑定できるのになぁ。よく考えたらすごいや」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:05:07.68 ID:qlxhOeE+Q

~昼下がり~

ポポロ「あちこち見て回って遅くなっちゃったからいい加減昼ごはん食べないと……」

ポポロ「あれ? あれは打ち止めと昨日の……」

打止「あっ!ポポロ発見ってミサカはミサカは手を振ってみる」

ポポロ「打ち止め!あと、ええと…おじさんは……」

打止「この人は一方通行って言うんだよってミサカはミサカは代わりに紹介してみる」

ポポロ「一方通行? おじさん変な名前……」

一方「ハッ、ガキは怖ェもンを知らねェから困る」

打止「今から私たち遅めの昼ごはんなんだよってミサカはミサカは舌鼓を打ってみる」

一方「…オマエ今一番優先すべき事を言ってみやがれ」

打止「えっ? お昼ご飯でしょってミサカはミサカはまだ見ぬメニューに思いを馳せてみる」

一方「あァ何かもォどォでもいいや」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:08:20.43 ID:qlxhOeE+Q

打止「ポポロはもうお昼食べたのかなってミサカはミサカは一緒の食事を誘ってみる」

一方「おィ勝手に何言ってやがるンだこのクソガキ」

打止「いいじゃないどうせあなたいつも一人で食事してたんだよねってミサカはミサカは推測してみる」

一方「うるせェ勝手にしろ」



~レストランでお食事~

打止「いただきます、ってミサカはミサカはみんなで温かい食事ができることを喜んでみたり」

ポポロ「なんかごめんなさい」

一方「………………」ムシャムシャ

ポポロ(焼けた鉄板を素手でつかんでものともせずにお肉を食べ続けるなんて……
   見た目と違ってすごく強い人なのかな)



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:16:36.17 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「えっと、打ち止めは研究所に行ったのかな?」

打止「ううんまだだよってミサカはミサカは答えてみたり」

ポポロ「昨日の時点で結構危なかったから急いだ方が…おじさん、お昼食べたらすぐ連れてってあげて」

一方「ケッ、くゥだらねェ」ガタッ

スタスタ

ポポロ「あっ!ちょっと待って」ダッ

カキーン

ポポロ「うわっ!」コテッ



一方(チクショウが…破壊するしか能のねェ俺が今更……)



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:20:07.01 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「打ち止め!早く追いかけないとあの人行っちゃうよ!」

打止「へーき、へーき…あの人の家は分かってるからってミサカはミサカは……」フラッ



ズシャッ

ポポロ「!? 昨日より元気でいられる間隔が短い? 早く回復の杖を……」





??「キミ、話は聞かせてもらったよ。私はこの子の関わった研究の責任者の天井と言う者だが」

ポポロ「?」

打止 ピクッ

天井「私にこの子を託してはくれないか? この子の生存に向けて全力を尽くさせてもらうよ」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:24:19.79 ID:qlxhOeE+Q

~研究所~

一方「………………」ザッ

??「お帰りなさい一方通行」

一方「ったく、ご苦労だなァ芳川。データ眺めンのがそうンなに楽しいかァ?
   まァいい。『妹達』の培養装置と学習装置を借りンぞ」

芳川「!? どうしてあなたがそれを? 最終信号の問題については私ですらついさっき知ったばかりなのに」

一方「最終信号ァ? そう言えばそンな風に言ってやがったなァ。オイ芳川、詳しく説明しろ」

芳川「そうね、かくかくしかじかってことなのよ
   全『ミサカ』を統括・制御する上位個体である彼女にウィルスコードが埋め込まれてるの。起動は9月1日0時丁度」

一方「そこまでに天井の奴を捕まえるか打ち止めを保護すりゃいいって訳だ」

芳川「そこに二つの選択肢を用意してあるわ。一つは天井の潜伏先・逃走ルートの予想図
   もう一つは打ち止めのウィルス感染前の人格プログラムよ。好きな方を選んで頂戴」



一方「ハッ、決まってンだろォが。壊すことしか出来ねェ俺の選択なンざよォ――」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:29:27.16 ID:qlxhOeE+Q

~レストラン~

ポポロ「たまたま研究員の人がレストランにいてくれてよかった……
   これで安心して街を回れるよ」

ポポロ「とりあえずご飯の続き」モグモグ



ポポロ「ごちそうさまー」

アリガトウゴザイマシター

ポポロ「さて次はどこに行こうかな」テクテク



ゴウッ ガシャーン パリーン

ポポロ「あれさっきのレストランで何かあったのかな?」

トウマータスケテ!

ポポロ「あれは? …リリパット? にしては大きいな…って誘拐!?」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:33:19.10 ID:qlxhOeE+Q

スウゥー

ポポロ「リリパットの姿が消えてく? ルーラの指輪か、ううんあの消え方はレムオルの杖……?」

ポポロ「早くなんとかしないと…そうだいかずちの杖!」ビュッ



ダッ バチバチッ!

??「ぐあっ……(後ろから!? くそっ…仲間がいたのか!)」



ポポロ「やばっ、誰か飛び出してきた」



??「」シュウゥゥ



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:39:40.71 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「ごめんなさい!えーとえーと…回復の杖!」ビュッ

バシュッ

ポポロ(あれ? もう一回!)ビュッ

バシュッ! バシュッ!



|> 回復の杖[0]



ポポロ「………………」

ポポロ(回復の杖の効果がない? …ううん、いかずちの杖は効いてたから……
   まさか…アンデッド系!?)



ポポロ「…し、し~らないっ」

??「」プスプス



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:43:14.97 ID:qlxhOeE+Q

~再び研究所~

一方「笑えよ、どォやら俺はこの期に及ンでまだ救いが欲しいみてェだぜ」ザッ

芳川「ふふ、あなたの中にそんな感情があったなんて。笑って喜ぶべきことね」



芳川「それにしても最終信号がまさか一週間も生き延びるとは思いもしなかったわ」

一方「あン?」

芳川「特別な処置なしで生き延びれるのは精々5日、何の処置もなく一週間も生きていられるはずがないわ
   本当なら最終信号が逃げ出して5日間発見されなかった時点で天井は詰んでた筈なのよ」

一方「…それは間違いねェのか」

芳川「彼女たちの面倒を見ていた者として断言するわ」



一方(…ポポロっつったか? あのガキ、一体……
   そォ言やあのガキの駆動鎧モドキ…『外』の技術じゃ、あそこまでいかねェ)

一方「打ち止めを助けたタイミングといい…臭ェな」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:48:33.44 ID:qlxhOeE+Q

一方(…あのガキは動けねェだろォからポポロの奴を探すべきだな
   さて、どこから手ェつけるか…まずはさっきのレストランだろォな)



一方「なンだァこりゃァ? 店ン中がグッチャグチャじゃねェか!
   そォ言や芳川の奴、『外』からの侵入者のせいで第一級警報が出てるっつってたな」

一方「待てよ、学園都市製じゃねェ駆動鎧モドキ、打ち止めの回復、『外』からの侵入者……
   推論でしかねェから決め付けは危険だがなァ」



一方「表の世界の住人を巻き込む事件起こす目的で生かしておくために
   ワザワザ学園都市に侵入してクソガキ引き渡すたァ悪党の風上にも置けねェなァポポロくンよォ!」

ビュン

~~~

ポポロ「明日はパパがこの街に来ることになってるから、それまでに一人で回れるだけ回りたいな」

ドオォーン!



一方「よォ。やっと見つけたぜェ、手間掛けさせやがって」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:53:29.34 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「び、びっくりした…おじさん? 何か用かな」

一方「時間がねェ、余計な雑談はナシだ。打ち止めは何処にいやがる」

ポポロ「打ち止めなら研究者の天井さんって人にたまたま会えたからお願いしたよ」

一方「言ィたくねェってンならガキだろォが容赦しねェぞ…ってオイ今何つった」

ポポロ「だから研究者の天井さんに任せたんだよ」

一方「チィ、もォ引き渡した後かよ。早くしねェと手遅れに……」

一方(…待てよ、コイツはレストランの時に俺に早く研究者に見せろっつったな
   あン時ァ研究所に運ンでいきなり処分される可能性を考慮したが、もし俺が引き取ってたら……?)

一方「へっ」

ポポロ「どうしたの?」

一方「俺ァオマエを誤解してたってだけだァ。なンでもねェよ」



ポポロ「…打ち止めに何かあったの?」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 22:58:41.71 ID:qlxhOeE+Q

一方「何でもねェっつってるだろォが。ガキは帰って寝る時間だ」

ポポロ「うそ!何かあったんでしょ? さっき早くしないと手遅れにって言ったよね?」

一方「あったとしてもオマエには関係ねェ」

ポポロ「打ち止めは友達なんだよ!関係なくなんてないよ!」



一方「…ケッ」ヒュン

ポポロ「あっ!」



ポポロ(打ち止めはまだ大丈夫じゃないんだ…まさか? さっきの研究員は偽物!?)

ポポロ「追いかけるよ!ナイパー、打ち止めかおじさんの匂い分かる?」

ナイパー「ワンッ!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:04:06.12 ID:qlxhOeE+Q

一方「さァて、天井の奴は恐らく検問のせェで街から出られねェハズだ
   未熟な個体のあのガキをどォにか生かしてェなら行き先は一つ」



~量産型能力者計画研究所跡地~

ブロロロロ……

天井「ハァ、ハァ…… 命があるうちに回収できてよかった……
   あと少し、ウィルス起動まで保ってくれれば……」

バッ

一方「よォ」

天井「ひぃ!」キキーッ

ガシャーン!

天井「ぐっ……」ガクリ

一方「車の衝撃を全て真下に変換するなンて単純なやり方で悪いなァ、さて」

prrr……

一方「芳川か? ガキは保護したぜ」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:10:58.08 ID:qlxhOeE+Q

芳川「やるじゃない一方通行。最終信号の様子はどう?」

一方「かなりぐったりしてやがンなァ。妙なうわごとを口走ってやがる」

芳川「? ちょっと一方通行、最終信号の声を聞かせてくれる?」



打止「――――――、――――――」



芳川「…うそ、そんなまさか、だってまだ……!」

一方「どォした芳川、何が起きてンのか説明しやがれ」



芳川「既にウィルスが起動しつつあるのよ。9月1日0時のタイムリミットは偽装……
   ウィルスコードの解析はまだ終わってない以上あなたができることはただ一つ」



芳川「その子を処分して世界を守るのよ、一方通行」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:14:47.51 ID:qlxhOeE+Q

一方「クッ……

   クソッたれがあァァァァァァァァァァああ!!」



芳川「あなた以上に最終信号の体を知り尽くしている私がそう判断したの
   機材もない、方法もない、何より時間がないのよ」

一方(そォだよ、俺に人を救うことなンざ出来やしねェ。そォ言うのはポポロの奴や『実験』を止めたアイツらの仕事だ
   俺に出来ンのは血流や生体電流を操って人体をぶっ壊す事くれェしか……、………………?)

芳川「ちょっと一方通行、聞いてるの?」

一方(考えるンだ。俺の能力、コイツの状況、今ここにあるモノ、そして打開策を……
         ………………!!)

芳川「もしもし、もしもし!」



一方「そこで聞いてなァ芳川。柄にもなく俺がコイツを救う様子をなァ」ポイ

一方(手元には打ち止めのウィルス感染前の人格データ……
   俺の能力で今の打ち止めからコイツと異なるコードを全て削除するしかねェ)



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:25:24.29 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「どうしようどうしよう、ボクはパパと違って巻物は読めないし…目的の方向へ早く移動できる手段は……
   こんなことならパパの友達からバロンの角笛を借りときゃよかったよ……」

ポポロ「ねえゲラゲラ、パパから何か役に立つアイテムを入れてもらってない?」ゴソゴソ

ゲラゲラ「………………」

ポポロ「鏡が一つだけかぁ…こんなんじゃ……」

ポポロ(…待てよ? この鏡は確か、そして最近全く笑わないゲラゲラ…まさか?)

ポポロ「この鏡を向けて……」スッ

パアァァッ



ポポロ「やっぱり!ゲラゲラは変化の杖での仮の姿だったんだ!本当はダース、キミだったんだ」

ダース(ダースドラゴン)「事態は把握している。我が背に乗るがいい」

ポポロ「うん!頼むよ、ダース!」

ビュオッ!



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:31:59.62 ID:qlxhOeE+Q

打止「――――――、――――――」



一方「………………」

一方(…行ける…全演算能力を打ち止めの人格コードの照合と上書きに回せば……)

ガサリ



天井「…邪魔を…す、るな……」スッ

一方(拳銃か…だが今演算を止めるわけには行かねェ……)



天井「邪魔を…するなぁっ!」カタカタ





ポポロ「打ち止めァァーーーー!!」ビュオォッ



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:36:08.87 ID:qlxhOeE+Q

ポポロ「今ちらっと見えたのは…ダース!」

ダース「承知!」

ゴオォォッ!





天井「じゃばを…するなあぁっっ!!」カチッ

一方(チクショウ……

   !? 建物を通り抜けて炎の塊が!?)





ドウッ



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:39:11.21 ID:qlxhOeE+Q

天井「ぐあぁぁぁぁっっっっっっ!!」ゴロゴロ

ザッ

ポポロ「打ち止めは…友達だから、ボクが守るんだ!
   …そうだ、打ち止めは!?」



一方「問題ねェよ…このガキの身に起きてやがった問題は全て俺が片付けた」ダラダラ

ポポロ「おじさん!」

一方「おいオマエ…打ち止めの体力を回復させる手段があるンだろ? 今すぐこのガキに使え」

ポポロ「それは…昼間に使い切っちゃったんだ。っておじさんこそ……」

一方「俺ァいい、どォせ俺達は腐った世界の住人だ
   …けどよォ、俺達のせェでこのガキが見殺しにされてもいいって理由にはなンねェだろォが」

ポポロ「おじさん……」

一方「クソったれが。当たり前の事じゃねェか……」フラッ

ドシャッ

ポポロ「おじさん!」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:43:24.94 ID:qlxhOeE+Q

天井「…ぐうぅぅぅ、くそっ、くそっ、くそぉっ!こうなったら……」プスプス

ポポロ「打ち止めたちに手は出させないよ!」ザッ

天井「…邪魔を……」ピクピク



芳川「そこまでよ。天井亜雄」



天井「芳川…桔梗」

芳川「一方通行は口に出さなかったけど、打ち止めの命を救ってくれたのはあなたね?」

ポポロ「あ、はい、でも……」

芳川「その子なら心配ないわ。『冥土帰し』と呼ばれる程の凄腕の医者が知り合いにいるからね」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:53:19.02 ID:qlxhOeE+Q

天井「そうか…お前が動いていたのか
   だが理解できない…それは今までのお前の思考パターンではない」

芳川「そうね、そしてわたしはずっとその思考パターンが嫌いだった
   わたしは本当はこんな研究者じゃなくて優しい先生になりたかったの」

ポポロ「………………」

芳川「終わりよ。天井亜雄。一人で死ぬのが怖いのなら、わたしを道連れに選びなさい
   子供たちには一切手を触れさせない」

天井「ふん…強がってみたところで全身が焼けて指一本動かせやしない。しかし……
   どいつもこいつも他人を守るために動きやがって…こんなことではどの道俺の目的は果たせなかっただろうな……」

ガクン



芳川「…わたしは今から救急車の手配をするわ。えっと、キミ……」

ポポロ「ポポロです」

芳川「ポポロ君、ちょっと言いにくいんだけど…この生き物を隠すことってできるかしら」

ダース「それでは失礼しよう」バサアッ!

ポポロ「ごめんね。ありがとダース!」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 23:57:47.68 ID:qlxhOeE+Q

~病院~

冥土「お見舞いかね?」

芳川「ええ、あの子の容態は?」

冥土「まだ意識が戻ってはいないが峠は越えたみたいだね」

冥土「ただ、真正面じゃないにしろ頭部に受けた銃弾が頭蓋骨を部分的に砕いて前頭葉に傷を付けているね
   言語能力と演算能力に問題が出るかもしれない」

芳川「………………」



冥土「しかし、彼の言語能力と演算能力は僕が必ず取り戻す――必ずだ
   ただちょっとあの子たちに協力してもらわないとねえ。ミサカネットワークの力を借りる必要がありそうだ」

芳川「え、まさか、そう言えば最終信号は? まさかここで彼女の調整ができてるって言うの?」

冥土「僕は患者の必要なものは何だって用意するよ
   何なら会って顔でも見ていくかい?」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 00:02:19.93 ID:5KGu2arXQ

~後日、同じ病院~

コンコン、ガチャッ



一方「てめェか」

ポポロ「おじさん……」



一方「オマエの世界が普通じゃねェってのは良ォく分かった
   だがなァ、善良な人間はこれ以上俺みたいな腐った世界の住人に関わるンじゃねェ。忘れるンだ」



ポポロ「…承知しないよ?」

一方「あン?」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 00:03:05.47 ID:5KGu2arXQ

ポポロ「ボクはいい。でも打ち止めは元からの縁もあって
   もう切り離せないくらいおじさんに関わってるんだよね? 詳しくは聞かなかったけど」

ポポロ「この間の昼みたいにほったらかして逃げるようなマネを見せたら、承知しないよ」



一方「…ケッ、ンな事言うまでもねェだろォが……」





トルネコ「私の息子がお世話になったようで」一方通行「あン?」





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 00:04:16.36 ID:5KGu2arXQ

~エピローグ~

上条「ったく、ただでさえこっちは時間がないんだ、呪いとやらを解いたらさっさと帰らせてもらうからな」

闇咲「…済まん。恩に着る」

上条「ここか。ちゃっちゃとやって帰るか」



「シャナクの巻物!」

パアァァッ

上条「…聞き覚えのある声と巻物の名前、まさか……」ガラッ



トルネコ「おや上条くん、奇遇だねこんなところで」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 00:09:09.65 ID:5KGu2arXQ

上条「じゃあトルネコさんはこの人の依頼で……」

トルネコ「ええ。呪術師はさっきしばいてきたから後は呪いを解くだけだったんですよ」

闇咲「これは…奇跡か?」

女性「本当に…何とお礼を言ったらいいか……」

トルネコ「ああ別に気にしないでいいですよ。本当はきちんと代金をいただくつもりでしたが」

三人「?」





トルネコ「上条くんにつけておきますよ、いや~あなた方は運がいい」



上条「…ふっ……

   不 幸 だ ぁ ー ー ー ! ! ! 」





今度こそ完



転載元
トルネコ「ここが学園都市か・・・」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297939270/
トルネコ「上条くん、学園都市を案内してくれないか」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298636831/
トルネコ「事情は知りませんが上条くんに手は出させません」美琴「」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299239516/
トルネコ「学園都市は物騒ですなあ」黒子「そんな事ありませんの」
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         コメント一覧 (12)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月02日 22:01
          • 分けたほうがア/フィ/収/入上がるんじゃない?
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月02日 22:35
          • ネネさんえろい
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月02日 22:36
          • こりゃまた懐かしいもん引っ張ってきたな
          • 4. MCC
          • 2014年12月02日 23:04
          • 5 良いもん見れた
            まとめ乙!
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月02日 23:09
          • 面白かった!とある完結したら全部書いて欲しいぐらい
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月03日 00:52
          • いいね!
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月03日 03:30
          • これを機会に久しぶりに3を起動してみよう。
            多分ゴーレムにたこ殴りされながらレベルアップする作業をしてる最中だろうけど。
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月03日 16:20
          • 20000回遊べるRPG!
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月03日 20:32
          • ※2
            っ「スーパードラモンクエスト」
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月04日 09:49
          • ポポロのペット強すぎワロタ
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月04日 16:43
          • また懐かしいssを…
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月05日 13:40
          • 懐かしいなw

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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