アシタカ「森が静かだ……コダマたちもいない……」
アシタカ「これなら誰にも見られずにすむ。おいで、モロ」
モロ「アシタカよ。本当に、やるのか?」
アシタカ「怖いのか?」
モロ「恐れなど無い。貴様のような人間に、何を恐れる必要があると言うのだ」
アシタカ「ならばそう警戒しないでくれ。力を抜いて、そこに横たわるといい」
モロ「……少し待て、泉で汚れを落とす」
アシタカ「待てない」
モロ「だが」
アシタカ「汗臭いのではないかと気にかけているのだろう? 私は気にしない」
モロ「知ったような口を……! 私はそのようなことなど気にかけてはいない」
モロ「小僧、私を導くつもりでいるなよ。私から見れば、貴様など赤子も同然なのだからな」
アシタカ「そなたは幾百という年月の中であらゆる知見を得ているだろうが、色事についてはまだまだ未熟だろう」
モロ「我が息子がふたりいる、その意味がわからぬほど愚かではあるまい」
アシカタ「単なる交尾と、愛のある交わりは違う。さあモロ、少し撫でるよ」サワッ
モロ「ン……っ///」
アシカタ「気分はどうだ? 私の感触は、悪くはないが」
モロ「フン、何も感じぬ……」
アシタカ「そうか。ならもう少し、強く触ってみよう」
ナデナデ
モロ「ふぅん///」
アシタカ「森が静かだ……モロの声がよく響く」
モロ「悦に浸っているのか……? 私の乳房を撫で回し、よがり声をあげさせたと?」
アシタカ「そんなつもりはないさ。ただ、モロが喜んでくれるのなら、私も嬉しいよ」
モロ「アシタカ……」
アシタカ「良い毛並だ……月明かりを反射している……美しい」
モロ「だ、黙れ小僧……///」
アシタカ「顔を埋めても構わないかな」
モロ「……好きにしろ」
ポフッ
アシタカ「……ん、ふぅー」
モロ「…………アシタカよ」
アシタカ「大丈夫だ、汗臭くなんかない。今日はたくさん走ったから、気にしているのだろう?」
モロ「フン……人間は獣の匂いを嫌うからな」
アシタカ「私は違う。モロ、そなたの匂いが好きだ」
モロ「……っ!」
アシタカ「………はぁ、はぁ」
ツンツン
モロ「……小僧! 何かが当たっているぞ……!」
アシタカ「私の張りつめた弓は限界のようだ……弦が震えてしまっている……!」
アシタカ「ここ数日、自慰行為を慎んでいたからな……!」
モロ「欲を抑えこんでいたのか……この時のために」
ギンギン♂
モロ「その白き矢を、私へ解き放つのか……?」ドキドキ
アシタカ「モロが……それを許してくれるのであれば」
モロ「…………私は……」
モロ「今日は……今日は、中には出させん」
アシタカ「……そうか」
モロ「……アシタカ」
アシタカ「いや、良い。最後に及んだのは遥か昔のことなのだろう。急いてすまなかった」
アシタカ「今日は外へ出そう。そうだ、モロの毛にかけてはどうだろう」
モロ「それでは、人間の匂いが染みついてしまう……! サンが感づく」
アシタカ「それも、駄目か……?」
モロ「……! ……構わん。小僧、好きにしろ」
アシタカ「ありがとう。では、私の弓に白き矢をつがえる手伝いをしてくれるか?」
モロ「……舐めればよいのか?」
アシタカ「先っちょを、優しく包み込んでくれ」
ペロペロ
アシタカ「っく……!」
モロ「……なんと小さく、醜く、そして…………」
アシタカ「森の神々には到底及ばぬ。ふぅ、見たことはないが、大きいのだろう?」
モロ「かつて連れ添った者(乙事主)は、人の男ほどの大きさの得物を持っていた」
アシタカ「人ほどか……それに比べたら、私のは……うっ、はぁん……小さいか」
モロ「小さい……が、これで良い……」
チロチロ
アシタカ「……そろそろ出そうだ」
モロ「早いな……まるで人の一生のように」
アシタカ「そなたの美しき毛並へ、放ちたい……!」
モロ「こい、小僧!」
アシタカ「……ん、っぐ!」
モロ「………!」
アシタカ「出るぅ……! 出る!」
モロ「……」
アシタカ「駄目だ! やはり出せない!」
モロ「!? 何故だ!? 何故、出さぬ、小僧!」
アシタカ「そなたの美しき毛並を、汚したくない……!」
モロ「……! ならば! その溜まった白き矢を、どこへ放つ!?」
アシタカ「森へ……草木の上へ……!」
コダマ「……」カラカラカラカラ
アシタカ「コダマたち……!」
コダマ「……」カラカラカラカラ
アシタカ「いけない……! 森を汚す様をコダマに見られたら……! シシ神に……!」
モロ「……!」
アシタカ「……! あれは!」
デイダラボッチ「……」ジー
アシタカ「見られてしまった……!」
コダマ「……」カラカラカラ
モロ「夜の姿から昼の姿へ戻るのだ……! まさか、ここがその場所だったとはな……!」
モロ「小僧、いまここで白き矢を放てば、森を汚した罪人として命を吸われることになる……!」
アシタカ「だが、もう……! 矢が放たれるまで数秒ともたない……!」
モロ「……! 小僧! 口だ! 私の口の中へ出せ! 白き矢を隠す!」
アシタカ「モロ……! すまない、なんとかとめようとしたんだが……!」
ドッピュ
モロ「んむっ」
モロ「~~~~~~~っ!」
アシタカ「モロ!」
モロ「……ごっくん」
アシタカ「の、飲むことができたのか……!?」
モロ「フン、貴様ごとき、身体ごと飲み込むのも造作ない……おえっ」
アシタカ「気分は悪くないか?」
モロ「……構うな。私は平気だ……。美味しかった(ボソッ」
アシタカ「……そうか、よかった」
シシ神「……」ジー
アシタカ「シシ神よ! 私たちは、そなたの森を汚すつもりなどない! ただ、愛を育んでいただけなのだ!」
シシ神「……」プイッ
タッタッタッタ
アシタカ「去っていく……」
モロ「アシタカよ……少し、疲れた……背中を撫でろ」
アシタカ「ああ、すまなかった」ナデナデ
アシタカ「モロ……私は、お前の虜だ」
モロ「戯けたことを」
アシタカ「嘘ではない。モロ、ふたりで暮らそう」
モロ「……それはできない。私は山犬、貴様は人間だ。所詮は相容れぬ存在……」
アシタカ「そんなことは関係ない。モロ、そなたが私のことをどう思っているかだ」
モロ「私は……貴様が……嫌いでは、ない。他の人間たちと比べてだが……」
アシタカ「ならば共に生きよう」
モロ「……」
アシタカ「ヤックルは捨てる。モロも、二匹の息子とサンを捨ててくれ」
モロ「………」
アシタカ「モロ。答えてくれ」
ナデナデ
モロ「わ、わかった……///」
モロ「お前たち、サンと共に生きていくんだよ」
山犬A「えっ」
山犬B「サンと?」
モロ「そうだ。私は、ここを離れる」
サン「母さん! どうして!?」
モロ「アシタカを愛しているからだよ」
サン「アシタカを!?」
アシタカ「サン、私はモロと共に生きる。ヤックルを頼む」
ヤックル「……」
サン「ア、アシタカ!」
アシタカ「サンはヤックルと、私はモロと共に生きよう。会いに行くよ、モロに乗って」
乙事主「モロの娘が失恋したらしいね。モロも旅に出たらしいし、ちょっと顔を覗きに行ってみようかね」
乙事主「傷心のモロの娘に頼めば、口でしてくれるかもしれないね」
乙事主「おーい、モロの娘ー。わしとイイことしないか」
サン「ヤックル、口でするよ?」
ヤックル「……」
サン「はむっ、ぺろぺろ」
乙事主「……悲しいことだ。先を越されてしまった」
完
転載元
アシタカ「森が静かだ……コダマたちもいない……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1405175157/
アシタカ「森が静かだ……コダマたちもいない……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1405175157/
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コメント一覧 (27)
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- 2014年11月22日 04:57
- 兄様の正妻はわたカヤがふさわしいと思います!
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- 2014年11月22日 05:07
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美輪さんの声で脳内再生されてまう…取り敢えずカオス
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- 2014年11月22日 06:22
- 暇つぶしで最近読んだな
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- 2014年11月22日 07:21
- 美輪明宏じゃキツイわ。
美川憲一ならなんとか。
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- 2014年11月22日 08:47
- けだもーのーたちーだけー
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- 2014年11月22日 09:18
- ヤックルメスじゃなかったか?
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- 2014年11月22日 09:21
- サンとヤックルの描写を詳しくして欲しいんだよなあ
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- 2014年11月22日 09:56
- 挿れろ!小僧!
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- 2014年11月22日 10:47
- 声さえ変えればいける
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- 2014年11月22日 11:56
- モロの声をCV:釘宮やCV:能登、CV:万丈に代えてみよう
あら不思議全然いけるようになります
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- 2014年11月22日 12:36
- 万丈って何だよ(思考放棄)
鈴置さんかな?
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- 2014年11月22日 13:42
- 銀河さんだろ
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- 2014年11月22日 13:59
- CV:若本でイケたら達人
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- 2014年11月22日 14:36
- カオスなコメに交じって、※2は里に帰りなさい
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- 2014年11月22日 17:11
- 流石はアシタカさんだな。
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- 2014年11月22日 17:19
- 張り詰めた弓で限界だったwwww
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- 2014年11月22日 20:52
- 昨日金ローでもののけ姫の映像が流れた時このss思い出しちゃったんだよなあ…
-
- 2014年11月22日 22:24
- たしかヤックルはメスだったなあ
-
- 2014年11月22日 23:05
- 雌のハズのヤックルのナニをサンが咥えている
つまりヤックルはふたなり
-
- 2014年11月23日 03:27
- ※1
この前よぉモロのアソコに鼻突っ込んで、ヘヘッこう言った。「オオッ、ホントにでけえな!オオッ、ホントにでけえな!」何で2度も言うのよって聞くから、「言ってねえよ」って。ヘッ、わかるか?ヘヘッ二度目はこだまだ。中でほら、ヘヘッヘッ
-
- 2014年11月23日 07:06
- ヤックルは男の子なんだよなぁ……
-
- 2014年11月23日 10:07
- これもS.S.宝.庫のパクリっすねwww
-
- 2014年11月23日 11:00
- ※23
バカ発見
-
- 2014年11月23日 11:05
- ※23
これは恥ずかしい
-
- 2014年11月23日 20:51
- ※23
これ消してあげた方がいいんじゃないか?
本人のためにも。
-
- 2014年11月24日 09:28
- cv.美輪明宏でふぅん///とかもうね・・・
勘弁しれくらさい
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