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「垣根探偵事務所」【後半】

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「垣根探偵事務所」【後半】






476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:29:40.09 ID:gDwjCkaqo

ドア<ガチャ


一方通行「邪魔するぜェ」カツカツ

麦野「あら第一位、また来たのね」

御坂「暇なのアンタ?」

一方通行「テメェこそ最近ずっと入り浸ってンじゃねェか、学校行けよ学校」

御坂「ちゃんと行ってるわよ!て言うかこの手のSSで学校関係に言及するのはやめてよ!!」

一方通行「なンのこっちゃ」

麦野「ところで第一位、その手に持ってる箱は何かしら?」

一方通行「あァこれか?なンか有名店のケーキだとよ。
      うちのババアが『世話になってるんだから偶には土産でも持ってけ』ってうるさくてなァ」

麦野「へぇ、気が利くじゃない。いい親御さんね」

一方通行「いや親じゃねェけどな」

御坂「偶には良い事するわね」

一方通行「偶には、は余計だ。オラ、好きなの選べ」トン



477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:30:10.69 ID:gDwjCkaqo

御坂「わぁ美味しそう」

麦野「折角ケーキがあるんだし、お茶淹れてティータイムにしましょ」

一方通行「俺はコーヒーな」

麦野「自分で淹れろ」

一方通行「テメ、ケーキ持ってきたの俺だぞ……」

麦野「知らないわね、このテーブルに置かれた時点でうちの物よ」

一方通行「野郎……チッ、まァいい、おい垣根、コーヒー淹れろ」

麦野「ちょっと……」

御坂「一方通行……」

一方通行「ン?おい垣根?……あ」

麦野「……」

御坂「……」

一方通行「……悪ィ、そォだったな」



478:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:30:39.03 ID:gDwjCkaqo

一方通行「垣根はもォ、いねェンだった……」

麦野「……」

御坂「……」


垣根「……」


一方通行「おォ垣根、いいとこに出てきたな。コーヒー淹れてくれ」

麦野「私は紅茶な」

御坂「あ、私も紅茶でお願ーい」

垣根「いやいやいやちょっと待て!何だよさっきの空気!?
   何でちょっとトイレに行ってる間に俺が死んだみたいな事にされてたんだ!?」

一方通行「ちなみにケーキは三切れしかねェから必然的にオマエの分はねェ」

垣根「スルーすんなよ!!つーか何だその必然!?俺家主なんだけど!」

一方通行「だってよォ、オマエがケーキ食ってる姿とかキメェだろォが……」

垣根「相変わらず大したムカつきっぷりだなこの野郎!大体テメェの方が似合わねぇだろ!!」



479:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:31:25.26 ID:gDwjCkaqo

麦野「テメェら二人とも似合わねぇから私と第三位で処理しといてやるよ」

一方通行「太ンぞ?」

麦野「ぐ……」

垣根「安心しろ麦野、俺はむっちりした女の子も好きだから」

一方通行「女の『子』……?」

麦野「物凄い勢いで食欲が失せて行ったわ……っておい第一位、さり気無く喧嘩売ってんだろテメェ」

御坂「それじゃ私が貰っちゃおっかなー、私食べても太らない体質だしー」

麦野「あーだから胸も痩せてんのねアンタ」

御坂「喧嘩売ってんの!?」

麦野「売ってんのはどっちだ!?何が太らない体質よ!!死ね!!」

御坂「事実なんだから仕方ないじゃない!!」

麦野「じゃあ胸が無いのも事実として受け入れろ!!」



480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:31:51.73 ID:gDwjCkaqo

一方通行「太るだの太らねェだのくだらねェ事でキレてンじゃねェよ」

垣根「馬鹿、女より細いオマエがそんな事言うと……」

麦野「表出ろや骨格標本がああ!!!」

一方通行「こ、骨格……上等だクソババアが!格の違い思い知らせてやンよ!!」カチッ

麦野「スイッチ入れてんじゃないわよ、私が勝てないからやめろ」

一方通行「どンだけ理不尽だよオマエ」

麦野「ほら、第三位も何か言ってやりなさい」

御坂「え?あ、えっと、ひ、卑怯者!」

一方通行「えェー……」

垣根「男なら拳一つで勝負しろよモヤシ」

一方通行「死ね」ゴゴゴゴ

垣根「ちょ、何で俺だけ!?ぎゃあああぁぁ!!!」メリメリメリ

麦野「丁度いい落し所が見つかったわね」

御坂「それじゃ一人減ったしケーキ食べよっか」

一方通行「何気に黒いなオマエ」

麦野「女の子はドライなのよ、覚えときな童貞」

一方通行「オマエもそろそろ死ぬか?」



481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:32:25.88 ID:gDwjCkaqo

御坂「あれ、ところでケーキどこに置いたっけ?」

一方通行「あァ?さっきそこのテーブルに……あ?」

麦野「おかしいわね、どこに……ん?」


インデックス「え?」ムシャムシャ


麦野「誰!?」ビクッ

一方通行「うおォ!なンかいンぞ!?」

御坂「あ、アンタいつの間に!?てか勝手にケーキ食べてるし!」

インデックス「あ、お邪魔してるんだよ」ムシャムシャ

垣根「な、何だこのガキ?」

御坂(あ、もう復活してる)

麦野「あぁ私知ってるわ、アレでしょ、イカ……」

イン(略「断じて違うんだよ!!」



482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:33:08.84 ID:gDwjCkaqo

一方通行「(イカ……?)ンだオマエ、よく見たらいつぞやの……なンつったっけ?」

イン「その反応は余りにも酷いんだよ!?」

御坂「アンタ何やってんのよこんな所で……って、ケーキ返しなさいよ!」

イン「もう全部食べちゃった」ゲフゥ

御坂「はや!?」

麦野「ジュッてやっちゃってもいい?」イラッ

垣根「やめろ、掃除が大変だろうが。それより一方通行、第三位、オマエらこのガキと知り合いか?」

一方通行「まァ、ちょっとしたな」

御坂「一応ね……」

垣根「よし、じゃあ責任持って摘み出せ」

イン「ちょ、ちょっと待って欲しいかも!ここって探偵事務所なんだよね!?
      私はお願いしたいことがあって来たんだよ!」

垣根「……えー」

イン「そんな露骨にめんどくさそうな顔しないで欲しいかも!」

垣根「だってオマエ見るからにマトモじゃねぇし」



483:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:33:42.06 ID:gDwjCkaqo

麦野「何なのその白い修道服、コスプレ?あざといわね、死ねばいいのに」

イン「お、お客さんに向かってその言い草は余りにも酷いんだよ!」

御坂「不法侵入の上勝手にケーキ食べちゃうような人はお客さんじゃなくて泥棒って言うのよ」

イン「短髪は心が狭いんだよ。私はお客さんなんだからお茶とお菓子くらい頂く権利があるんだよ」

御坂「何よその滅茶苦茶な理屈は……」

麦野「やっぱりジュージューやっちゃっていい?酷くムカつくわ」

垣根「食い物の恨みは怖ぇなぁ」

イン「う、うぅ……ね、ねぇ白い人は私の味方だよね!?
   私の話を聞いてくれるように皆を説得して欲しいんだよ!」

一方通行「……」ウーン

イン「あれ、何を唸ってるのかな?私の声聞こえてる?」

一方通行「ダメだ、やっぱり名前が思い出せねェ」

イン「酷いかも!?」

垣根「会話に絡んでこねぇと思ったらずっと考えてたのかよ」



484:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:34:07.83 ID:gDwjCkaqo

一方通行「喉まで出掛かってンだけどなァ……イン……インなんとか……」

垣根「インの付く名前……インセクター羽蛾?」

イン「誰!?」

一方通行「そンなTCGで遊んでそうな名前じゃなかったはずだ」

垣根「インテル?」

一方通行「入ってンのか?」

イン「知らないんだよ!!」

垣根「インド人を右に?」

一方通行「あの誤植は酷かったなァ」

イン「いい加減にして欲しいかも!よく聞いて、私の名前は……」

垣根「インキュベーター?」

一方通行「それだ」

イン「わけがわからないんだよ!!」ガタン!

麦野「どっちかっつーとインキュベーターは第一位の方でしょ?」

垣根「あー、白くて目が赤いからな……
   でもこんなんが魔法少女のマスコット枠で出てきたらドン引きだろ」

一方通行「本家もマスコットって呼ンでいいかどォか微妙なレベルだったろォが」

麦野「微妙って言うかもう全ての元凶だったわよね」

イン「いい?私の名前はインデックス……ってホント話聞けよオマエら」



485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:34:49.17 ID:gDwjCkaqo

イン「酷いんだよ、酷いんだよ……」グスン

御坂「あーもう泣かないでよ。ほら、何しに来たのか聞いてあげるから」

イン「た、短髪……」

垣根「勝手に決めてんじゃねぇぞコラ」

麦野「つーか何で突然優しくなってんだ?」

御坂「うるさいわね、いいじゃない聞いてあげるくらい。どうせ暇なんでしょ?」

垣根「まぁそりゃそうだが……チッ、仕方ねぇな、暇つぶしがてら聞いてやるか」

麦野「先に言っとくけど私は手伝わねぇぞ?」

御坂「ほら、聞いてくれるってさ。話してみなさい」ニコッ

イン「何だか笑顔が怖いんだよ……」

御坂「アンタの事だから、多分アイツ関連の相談事なんでしょ?アイツが何かやったの?」ニタ

一方通行「……依頼にかこつけて三下の情報を得ようって算段か、汚ェな」

御坂「うるさいわね、黙ってなさいよアンタは!」キッ

垣根「アイツ?三下?」

麦野「誰よ?」



486:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:35:14.32 ID:gDwjCkaqo

イン「えっと、最近とうまの帰りが遅くて、」

御坂「何ですって!?」

一方通行「本当に三下関連の依頼かよ」

麦野「だから三下とかトウマって誰よ」

垣根「オマエら何か面識あるみてぇだけど、こっちにもわかるように説明しろよ。
   一応言っとくが探偵は俺だぞ?」

イン「あ、ごめんなさい。とうまって言うのはこの写真の人で、私と一緒に暮らしてるんだよ」ス

垣根「同棲中の彼氏の帰りが遅ぇとかそういう事か?どれどれ……」ペラ

麦野「どっかで見た事あるわね、この写真の男」

垣根「こいつ第三位が『調べてくれ』って依頼してきた野郎じゃねぇか?」

麦野「あー懐かしいわ、そういえばこんな感じの顔してたわね……ん、てことは」

御坂「……な、何よ?」

垣根「オマエ寝取る気だったのか」

御坂「違うわ!!」



487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:35:44.71 ID:gDwjCkaqo

麦野「恋人がいる男の事を必死に調べようとしてたのね、何て健気なのかしら……」

一方通行「それは健気じゃなくて往生際の悪い負け犬ストーカーだろォが」

御坂「負け犬でもないしストーカーでもないわよ!!
   アイツとこの子はただの同居人で、付き合ってるとかそういうのじゃないんだから!」

垣根「え、いや男女で同棲してんのに付き合ってないとか無理ありすぎだろ。
   とっくにやる事やってるに決まってんじゃねーか」

麦野「一概にそうとも言えないでしょ、私とアンタは同じ場所に住んでるけど恋人じゃないし、
   身体の関係もないし、これから先もそういう関係になることはあり得ないし、
   アンタに抱かれるくらいなら舌噛んで死ぬつもりだし」

垣根「どんだけ嫌われてんの俺?」

一方通行「何で一緒に住ンでンだオマエら?」

麦野「垣根が出て行かないから仕方なくよ」

垣根「俺ん家なんですけど!?」

イン「ま、まぁ事実として私ととうまはまだ付き合ったりしてるわけじゃないんだよ」

御坂「『まだ』なんていずれそういう関係になるような言い方はやめてくれない?訂正しなさいよ」

イン「細かいんだよ短髪……」



488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:36:14.64 ID:gDwjCkaqo

垣根「とりあえずオマエら二人がこの冴えねぇウニ頭を取り合ってんのはわかった」

御坂「べ、別に取り合ってなんか……私はアイツの事なんてッ」フン

垣根「いやもう今更そういう露骨なキャラ作りはいいから……」

一方通行「あざといな」

御坂「うっさい!」

垣根「んで、インデックスつったっけ?依頼内容話してもらえるか?」

イン「い、イン、インデ………うぅぅッ!」ブワッ

垣根「何ぞ!?」

一方通行「……どォしたンだオマエ?」

御坂「な、何で突然泣き始めたわけ?」

イン「ご、ごめんなさい、名前をちゃんと呼んでもらえたのが嬉しくて……」グスン

垣根「どんだけ不憫な子だよ」

一方通行「そォいや『Itと呼ばれた子』なンて本があったなァ」

麦野「あー私この子好きだわ、すっごいいじめてオーラ感じる、いじめたい」ウフフ

一方通行「悪魔かオマエは」



489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:36:45.69 ID:gDwjCkaqo

イン「そ、それで依頼なんだけど、さっきも言ったように最近とうまの帰りが遅いんだよ」

垣根「ふむふむ、そいつが遅くまで何やってるか調べて欲しい、ってとこか?」

イン「ちょっと違うかも」

垣根「違うのか?」

麦野「それじゃ何よ?」

イン「私に尾行の仕方を教えて欲しいんだよ!」

垣根「はい?」

イン「とうまが毎日何をしてるのか、自分の目で確かめたいの!」

垣根「何でわざわざ……目で確かめたいってんなら写真でもビデオでも撮ってやるぞ?」

イン「でもそれじゃとうまが何かしようとした時に即座に止めに入れないし」

御坂「何かって何よ?」

麦野「そりゃナニでしょ」

一方通行「ナニだな」

御坂「だ、だから何なのよそれ!?」



490:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:37:27.25 ID:gDwjCkaqo

イン「バレないように、常に近くでとうまが浮気してないかどうか見張ってたいんだよ」

垣根「浮気て……さっき『付き合ってない』って言ってなかったか?」

麦野「付き合ってもない男を常に見張ってたいってストーカー宣言もいいとこじゃない。
   まぁ気持ちはわからないでもないけどね」

垣根「わかっちゃうのかよ」

御坂「わ、私も尾行のやり方を学べばいつでもアイツの事を……」

一方通行「こっちにもなンか食い付いてる奴がいるぞ」

イン「理由は説明したんだよ。さぁ私に尾行術を仕込んで欲しいかも!それが私からの依頼!」

垣根「んー、まぁその依頼を受けるかどうかは置いといて、
   何で帰りが遅くなってるのか、ちゃんと聞いてみたか?真っ当な理由があるのかも知れねぇぞ?」

御坂「そうよ、アイツ成績悪いらしいし、補習でも受けてるんじゃないの?」

イン「もちろん理由は聞いてるんだよ、でも補習って言ったり人助けって言ったり毎日理由が違うんだよ。
   休日にまで毎日出かけて行っちゃうし……
   それにね、昨日とうまの机からこんなものが出てきたの!」バサ

垣根「何だこの雑誌?エロ本じゃなさそうだが」

麦野「レディース向けアクセサリの雑誌みたいね。男がこんなもん持ってるって事は……」

一方通行「女にアクセサリを渡す予定があるって事かァ?」



491:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:37:58.18 ID:gDwjCkaqo

垣根「案外もう渡してたりしてな」

御坂「え、それはないでしょ。だって私まだアイツからそんなの貰ってないし」

一方通行「なンでオマエが貰う前提なンだ?」

イン「とにかく、とうまがどこかで変な女に誑かされてるかも知れないと思うともう心配で心配で……」

垣根「なるほど事情はわかった。だがなインデペンデンス、
   尾行術なんてのは一朝一夕でマスターできるもんじゃねぇぞ?」

イン「インデックス!わざとやってるのかな!?」

麦野「暗部だと結構基本スキルだけどね。でも一般人が完璧な尾行術身に着けるのは骨が折れるんじゃない?」

一方通行「まァ素人の尾行なンてバレバレもいいとこだからなァ」

イン「記憶力には自信があるんだよ!やる気だって誰にも負けないかも!だから……」

垣根「生憎、俺は他人に何かを教えるなんて柄じゃねぇし、弟子は取らない主義なんだ」

イン「う……」

垣根「……だがな、俺の仕事ぶりを見て技を盗むってんなら勝手にしろ」ドヤ

一方通行「オマエそれ言いたかっただけだろ」

イン「し、師匠!」



492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:38:33.47 ID:gDwjCkaqo

垣根「いいか、俺からは何も教えねぇ。尾行術学びたけりゃ死ぬ気で俺の動きを見てろ」ドヤ

麦野「いい加減ドヤ顔やめろ」

イン「精一杯頑張るんだよ!」

垣根「頑張るだけじゃダメだ、やるからには結果を出せ!」

イン「絶対にやってみせるんだよ師匠!」

垣根「師匠……いい響きだ」ホウ

御坂「……ッ」グ

一方通行「なンでオマエまで決意に満ちた表情してンだ?」

垣根「よし、それじゃ早速外に行くか、尾行の基本を見せてやろう」

麦野「『何も教えない』とか言いつつ教える気満々じゃねぇか」

垣根「細かい事気にするなよむぎのん」

麦野「誰がむぎのんだ!?ぶち殺されてぇのかテメェ!!」

一方通行「むぎのン」

御坂「むぎのん」

イン「むぎのん?」

麦野「な、何よアンタら!?」



493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:39:01.44 ID:gDwjCkaqo

垣根「それじゃ俺はちょっと外に出てくるから、留守は頼むぞむぎのん」ガチャ

イン「楽しみなんだよ」トテトテ

麦野「むぎのんはやめろ!!」

一方通行「行ったか、騒がしいのがいなくなって清々するぜ。
      おいむぎのン、コーヒー淹れてくれ」

麦野「だからむぎのんって呼ぶんじゃねぇよ!自分で淹れろこのウルトラマンが!!」

一方通行「ウルトラマン!?」

麦野「特撮ヒーローと囚人服足して二で割ったような服着やがって、どんなセンスよ?馬鹿じゃねぇのか」

一方通行「……ハッ、所詮テメェみてェな バ バ ア には若者のセンスは理解出来ねェンだよ」

麦野「ババアを強調しやがったな……?このウルトラ白モヤシ野郎、テメェブチコロシ確定だよ!!」

一方通行「面白ェ、やってみろよド三下が!10秒で挽肉にしてやンよォ!!」カチッ

麦野「行きなさい第三位!このセンスの欠片もないモヤシ男に一泡吹かせるのよ!」ビシッ

一方通行「おいィ!?そこで他人任せかよ!!」

麦野「くく、負い目があるってのは悲しいわねぇ、えぇ第一位様よぉ?
   アンタが第三位に手を出せないのなんてとっくに調べがついてんのよ。
   さぁ第三位、今こそ積年の恨みを晴らしてやりなさい!」



494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:39:38.18 ID:gDwjCkaqo

シーン


麦野「……? あれ、第三位?」キョロキョロ

一方通行「……そォいやさっきから姿が見えねェな」

麦野「もしかして帰っちゃったのかしら?いや、それとも垣根について行った?
   ……どっちにしろ参ったわね、これは誤算だわ」アチャー

一方通行「……さァて、何か言い残すことはあるかァ?」ジリ

麦野「あー………」

一方通行「あァ?」

麦野「……意外と悪くないと思うわよ、その服」ウン

一方通行「……」

麦野「……」テヘ

一方通行「今更遅ェンだよォォォォ!!!」

麦野「チッ、ダメか!仕方がないわね、戦略的一時撤退よ!」パリーン!

一方通行「野郎、窓から!?クソが、逃がさねェぞ!!」ダッ



495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:40:05.22 ID:gDwjCkaqo

―街中



垣根「さてインなんとか、尾行をする上で一番重要なことはなんだと思う?」

イン「なんとかじゃないんだよ!何で皆してたった六文字が覚えられないのかな!?」

垣根「悪い悪い、インデックス(仮)だったな」

イン「(仮)って何!?」

垣根「インデックス(笑)の方がよかったか?」

イン「ふざけてるのかな!?」

垣根「まぁふざけてるかふざけてないかで言ったらふざけてるけどな」

イン「……」グスン

垣根「……オーケー、俺が悪かった、だから涙ぐむのはやめてくれ。
   なんだか俺が泣かせたみたいで心が痛いから」

イン「事実あなたが泣かせたのかも!」キッ



496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:40:42.96 ID:gDwjCkaqo

垣根「よし、気を取り直していくか。尾行で最も重要な事はなんでしょう?」

イン「え、えーっと、相手を見失わない事?」

垣根「残念、ハズレだ。見失わない事も勿論重要なんだが、それよりも重視すべきは相手に尾行がバレない事だ」

イン「そうなの?」

垣根「おう。見失っちまって尾行の機会を失うのは確かに痛手だが出直せばいいだけの話だ。
   他方、尾行に感づかれた場合は向こうが警戒感を持っちまうから尾行そのものの意味がなくなる。
   そればかりか、待ち伏せや罠にはめられてこっちが被害を被る可能性も低くねぇ」

イン「な、なるほど」

垣根「だからな、最初は『見失ってもいいや』くらいの気持ちで気楽にやりゃいいんだ。
   相手が急に走り出したり方向転換したからって無理に追いかける必要もない、
   相手が立ち止まった場合や振り返った場合も慌てることなく普通に歩き続けてスルーすりゃいい。
   自然な行動をしてターゲットに警戒されないこと、尾行を悟られないこと、
   これが基本にして一番大事なことだ、いいな?」

イン「よくわかったんだよ!」



497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:41:09.89 ID:gDwjCkaqo

垣根「あぁそれと、物陰から物陰に移動しながら追跡とか創作ではよくあるけど、
   あんなもん馬鹿のやる事だからな?実際にやると怪しすぎて一発レッドだ」

イン「それは言われなくても何となくわかるかも」

垣根「自意識過剰な一部の女はともかく、一般的な男は
   『誰かにつけられてるかも』なんて疑念持ってることなんてまずねぇから
   こっちが基本を守ってヘマさえやらなきゃそうそうバレる事はねぇ。
   が、素人や知能の足りねぇストーカーはその辺わきまえずに無理な追跡をするから
   あっさりバレて警察のご厄介になっちまうってわけだ」

イン「何だかストーカー講座みたいなんだよ……これ見てストーカー増えちゃったら責任とれないかも」

垣根「ま、言うは易く行うは難しってやつだ。
   実際、ターゲットの突発的な行動に自然体で対応するのは相応の慣れと度胸が必要だぜ?
   念頭に置いとくだけでもそれなりに違っては来るけどな」


※ホントこれ参考にストーカーとかやめろよお前ら、親御さん泣くぞ?



498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:41:46.03 ID:gDwjCkaqo

垣根「で、尾行の前提として目立たない格好ってのが絶対条件なわけだが……」ジー

イン「そんなに見つめられると照れちゃうんだよ」

垣根「オマエの格好目立ちすぎだろ、尾行学ぶ気あんのか?今すぐ目立たない服買って来い」

イン「えぇ!?」

垣根「言うまでもねぇだろうが、目立たない服つってもただ地味な服を選べばいいってもんじゃねぇからな?
   その場に調和する服装を吟味して、場合によっちゃ買い物袋なんか持ったりするのも効果的だ。
   学園都市には奇抜な格好の奴も多いが……第七学区で周りに溶け込むんならやっぱり学生服が一番か」

イン「ふ、服を買うお金なんて無いんだよ!それに……」

垣根「それに?」

イン「この服脱いだら私の個性が激減しちゃうんだよ……」

垣根「……あぁ、確かにシスター服じゃなくなったら誰かわからなくなりそうだな」

イン「そこまではっきり言われると傷つくかも……」

垣根「まぁオマエ存在感薄いし、そのままでもオッケーって事にしとくか」

イン「わ、私は存在感抜群だもん!空気ヒロインじゃないもん!」

垣根「まずヒロインじゃねぇだろ」

イン「えっ……」



499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:42:31.61 ID:gDwjCkaqo

垣根「後は習うより慣れろだな、適当な奴をしばらくつけ回して練習してみろ」

イン「了解なんだよ!どこかに鈍感そうなカモはいないかな……」キョロキョロ


???「あれ、インデックス?」


イン「え?……と、とうま!?ど、どうしてこんな所に!?」

上条「こっちのセリフだ、いったいどうしたんだよこんな所で?
   飯は家に用意してあったはずだけど……もしかして足りなかったか?」

イン「い、いや、そういうわけじゃなくて、あの……」

上条「ところでそっちの人は知り合いか?何か話してたみたいだけど」

垣根「ん、俺か?」


イン(尾行の練習してるなんてバレたらマズイんだよ!どうにか誤魔化して!)ボソボソ

垣根(俺がかよ……つーか何でいきなりターゲットのウニ頭が出てきてんだよ、空気読めやクソ)ボソボソ


垣根「あー、俺はアレだ、ちょっとこの子に道訊いてただけだ、知り合いってわけじゃねぇよ」



500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:43:19.28 ID:gDwjCkaqo

上条「そうだったのか。インデックス、ちゃんと道は教えられたか?」

イン「ば、馬鹿にしないで欲しいかも!私には完全記憶能力があるんだから、
   道を教えるのなんて朝飯前なんだよ!」

上条「そっかそっか、偉いぞインデックス」

イン「フフン、当然なんだよ!」

垣根(あぁ、こりゃ確かに恋人同士ってより親御さんと子供とかそっち系だな……)

上条「それじゃ俺はちょっと用事があるから、お前は暗くなる前に帰るんだぞ?」

イン「え……とうま、今日も遅くなるの?」

上条「ん、悪いな、帰りに何か食べ物買ってきてやるから、それで……」

イン「そんなのじゃ誤魔化されないかも!いい加減、毎日何をやってるのか白状するんだよ!」

上条「インデックスが食べ物で釣られなかっただと!?クソ、魔術師の仕業か!!」

イン「茶化さないで!」キーッ

上条「悪い悪い……別に大したことはしてねぇよ、わざわざお前に言うほどの事じゃないってだけだ」

イン「とうま……」ジー

上条「な、何だよ、俺にだってプライバシーの一つくらいあってもいいだろ」



501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:44:02.63 ID:gDwjCkaqo

イン「とうま、私はとうまの事が心配なんだよ……」グスッ

上条「え?」

イン「またとうまが私の知らないところでボロボロになってるんじゃないかと思うと、夜も眠れなくて……」

上条「インデックス……」

垣根(いや、そんな心配はしてなかったよな?女が出来たんじゃないかって疑ってただけだったよな?
   つーか俺いつまでいるんだ?帰ってもいいかな?)

イン「完全記憶能力のせいで、どうしても傷ついたとうまの姿を忘れられないんだよ!
   側にいてほしい、なんてわがままは言わないけど、せめて何をしてるかくらい教えて欲しいかも……
   でないと私、不安と心配で押しつぶされちゃいそうなんだよ……」ヒックヒック

上条「……ごめんなインデックス、お前がそんなに俺の事を心配してくれてたなんて、思ってもみなかったよ」

イン「とうま……毎日遅くなってる理由、教えてくれる?」

上条「……なぁインデックス、もうすぐクリスマスだよな?」

イン「え?」



502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:44:44.59 ID:gDwjCkaqo

上条「ところが残念なことにうちは貧乏です。このままではサンタさんや七面鳥はおろか、
   ブロイラーすら拝むことが出来ません。て言うかその後新年迎えられるか怪しいです」

イン「知ってるんだよ……最近毎日モヤシだし……」

垣根(どんな食生活だよ……)

上条「そこで上条さんは思いついたわけですよ、
   短期のバイトでガッツリ稼いで、楽しく年末年始を迎えよう、と」

イン「あ、じゃあ……」

上条「そ、毎日バイトしてたから遅くなってたんだよ。
   本当は当日サプライズパーティー的に驚かせてやろうと思ってたんだけど、
   黙ってたせいで心配させちまったみたいだな。すまん」

イン「う、ううん!こっちこそごめんなさい、とうまがそんなに頑張ってたのに私……
   あれ、それじゃあのアクセサリの雑誌は……」

上条「げげ、あの雑誌見ちゃったのか!?」

イン「う、うん、ごめん……でもあれ、ひょっとして……?」

上条「あーそうですよ、食べ物だけじゃ風情が無いし、
   せっかくだしクリスマスプレゼントも、と思ってお前に似合いそうなの探してたんです!
   あークソ、恥ずかしいなこれ……」


垣根(おいおい、なんて茶番だよ……いや、なんとなくこんなオチじゃねぇかとは思ってたが……)



503:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:45:30.03 ID:gDwjCkaqo

イン「な、何か本当にごめんね?とうまの計画全部ぶち壊しちゃったみたいで……
   で、でもすっごく嬉しいんだよ!惚れ直したんだよとうま!」

上条「ほ、惚れ直したって、違うだろ?見直した、とかそういう……」

イン「違わないんだよとうま」

上条「え……」


垣根(チッ、ちっとばかしムカつくが、流石にここで邪魔するほど俺も無粋じゃねぇよ。
   二人で好きなだけイチャついてやがれ、俺はこのままクールに去るぜ)フッ


イン「とうま、私……」

上条「い、インデックス!あんまりからかわないでくれよ!
   経験の少ない上条さんは本気になっちゃいますよ!?」

イン「からかってなんか無いんだよ!私はずっととうまの事……」

上条「インデックス……」


御坂「そこまでよ!!」バァーン!!


上条「な、み、御坂!?」

イン「た、短髪!どうしてここに!?」



504:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:46:02.33 ID:gDwjCkaqo

御坂「さっきから黙って見てれば、何なのよこのオチは!!こんなので納得できると思うわけ!?」

上条「お、オチ?何だオチって?」

イン「オチとか言われても知らないんだよ!て言うかずっと見てたの!?」

御坂「えぇ、あそこの電柱の陰から」

イン「全く気付かなかったんだよ……」

御坂「とにかく!抜け駆けは許さないんだから!!」

上条「お、おい、何か知らねーけど落ち着けよ御坂」

御坂「うっさい!元はといえばアンタの思わせぶりな行動が悪いのよ!!」ピキピキ

上条「上条さん何かしました!?」

御坂「このまま派手に爆発オチでも喰らっときなさいよこの馬鹿!!!」ピシィ!

上条「ちょ、待て待て待て!!落ち着けって!?」

御坂「問答無用!!今日こそアンタに一泡吹かせてやるわ!!」バチバチバチ!!

イン「とうまぁー!!」

御坂「喰ぅらぁえぇぇ!!!」バチバチバチィ!



505:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:46:30.66 ID:gDwjCkaqo

垣根「おっと、そんなもんにしとくんだな第三位」ババーン!


御坂「な!?」

上条「あ、アンタさっきの!?」

イン「師匠!!」

上条(師匠?)

垣根「フ、何とか間に合ったみてぇだな」

御坂「な、何よ邪魔する気!?アンタには関係ないでしょ!!」

垣根「なに、気にすんな、ただのアフターサービスだ。親切、丁寧、お客様満足度100%がモットーなんでな」

御坂「絶対嘘だ!!」

垣根「それにな、精一杯の勇気を振り絞ろうとしてた少女の告白に水を差すなんざ、無粋にも程があるぜ?
   オマエみたいのを野放しにしてるとレベル5の品位が疑われちまうんだよ」

御坂「どの口が言ってんのよおおおお!!!邪魔するんならアンタから吹っ飛ばすわよ!?」ムキー

垣根「ハッ、やってみろ!格の違いってやつを思い知らせてやる!!」ファサッ



506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:47:06.05 ID:gDwjCkaqo

上条「な、何だこの翼!?」

イン「綺麗……まるで天使みたいなんだよ」

上条「……天使?」ピク


上条(白い翼=天使=魔術師関係)ハッ

上条(そんな奴がインデックスと接触していた……つまりコイツは、インデックスを狙ってるのか!!)ピキーン!

イン「とうま、何か壮絶な勘違いをしてない?」

上条「安心しろインデックス、絶対に俺が守ってやるからな!」

イン「あ、うん」



507:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:47:53.86 ID:gDwjCkaqo

上条「おい」

垣根「あ?何だテメェまだいやがったのか、第三位の相手は俺がしとくから
   テメェはさっさとインデックス連れて逃g」

上条「喰らええええ!!!」ブン!

バキィ!!

垣根「ぐぉふぁ!!痛ってぇ!!?い、いきなり何しやがるこのウニ頭!?イカレてんのか!!」

上条「テメェが何者かは知らねぇし何企んでんのかも知らねぇが、インデックスは渡さねぇ!!
   来いよ魔術師!!お前の幻想は粉々に打ち砕いてやる!!」キッ

垣根「ま、まじゅつ、なに?つーか別にいらねぇよそんなガキ……っておい何しやがる!?話せ!!」

上条「今だ御坂!!俺がコイツの能力を封じてる隙に撃てえええ!!!」

御坂「え、でも、え?」エー

上条「頼む御坂、お前しか頼れる奴がいないんだ!!」



508:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:48:21.53 ID:gDwjCkaqo

御坂「た、頼れるのは私だけ……」キュン

垣根「おい待てふざけんな撃つ気かよ!?何なんだよこれ何で能力使えねぇんだよ!?」

上条「『禁書目録』の傍には『幻想殺し』がいる、そんな事も知らなかったのかよ?」

垣根「知らねぇよ!!てか意味わかんねぇよ!!離しやがれクソがあああ!!」

上条「く、なんて力だ……御坂、はやく!もう抑えられない!!」

御坂「……絶対に動かないでね、アンタには当てたくないから」スチャ

垣根「おいいいいコイン構えてんじゃねぇぞコラアアアア!!!」

上条「頼むぜ御坂……ぶっ放せええええ!!!」

御坂「いっけええええええ!!!!」バシュゥゥゥゥン!!

垣根「ぐあああああああああ!!!!」



509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:49:12.09 ID:gDwjCkaqo

上条「サンキュー御坂、お前のお陰でインデックスを守れたよ」

御坂「お、お礼なんて言わなくていいわよ、ただ思いっきり能力使ってスッキリしたかっただけだし!」


垣根「」プスプス


上条「それでも、ありがとう。お前がいなかったらダメだったかも知れねぇ」

御坂「わ、私がいなきゃダメだなんて、そんな……」カァー

イン「短髪、何か都合よく曲解してない?」


垣根「」ピクッ


御坂「あら、アンタまだいたの?」

イン「酷いかも!!ずっといたんだよ!!」

御坂「ごっめぇーん、影が薄くて気付かなかったわぁ」

イン「薄くないもん!薄くないもん!!」ジタバタ



510:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:50:01.82 ID:gDwjCkaqo

垣根「」ピクン……ガリッ


上条「あ、やべ……バイト完全に遅刻だ……」

イン「そういえばそんな事言ってたっけ……短髪のせいなんだよ!」

御坂「わ、私の!?え、えっと、ごめんなさい?」

上条「いや、はは、いいんですよ、土下座の一つでもすれば許してもらえますから……」


垣根「……そうかぁ、優しいんだなぁ、オマエのバイト先は」ムクッ


上条「!?」

御坂「まさかもう!?」

垣根「でもな、俺は土下座くらいじゃ許してやらねぇぞ?
   テメェらは全員バラバラに刻まねぇと気が済まねぇ!!」バサッ

イン「と、飛んだ!?」

上条「ま、まだこんな力が……クソ、上空には手が出せない……」

御坂「二人とも逃げて!私が時間を稼ぐから!!」

上条「で、でもそれじゃお前が!!」

御坂「どうせ空には手が出せないんでしょ!?足手纏いだって言ってんのよ!!」

イン「短髪……」



511:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:50:33.98 ID:gDwjCkaqo

垣根「おっと、逃げられると思ってんのかカスどもが?
   安心しろよ、三人まとめて仲良く……」


麦野「見つけたああああ!!!」ダダダッ

垣根「あぁ?麦野……」

一方通行「待ァちやがれェェェェェ!!!!」ゴォォォォ!!

垣根「と、一方通行?何でキレてんだアイツ?」

イン「な、何か二人とも凄いスピードで走って来てるんだよ」

御坂「何やってんのよあの二人……」

上条「あ、一方通行?アイツ何を……」


麦野「いいとこにいたわね垣根ぇ!!私の盾になりなさい!!」ビシッ

垣根「ハ?」

一方通行「あァ!?邪魔すンのか垣根くゥゥゥン!!!」

垣根「いや待て、んなこと一言も……」

一方通行「スクラップの時間だぜェェェェェ!!!!」ゴゴゴゴゴ

垣根「ぎゃああああああああ!!!!」メキョメキョメキョ



512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:51:02.03 ID:gDwjCkaqo

麦野「よし、今のうちにこっち来なさい第三位!」ガシ

御坂「へ?ちょ……」

麦野「キレてる第一位を説得するからアンタも手伝いなさい!!」

御坂「わ、私を巻き込まないでよ!!て言うか何でキレてんのよアイツ!?」

麦野「ファッションセンス馬鹿にしたら半ギレで追いかけてきたから、
   逃げながら逆にファッションセンスべた褒めしてみたんだけど、そしたらあの様よ」

御坂「な、なんて褒めたわけ?」

麦野「ウルトラマンみたいでかっこいいとか、誰も真似したくない独創的なセンスが素敵とか」

御坂「馬鹿にしてるだけじゃない!?」


一方通行「おらァァァァァ!!!」バキバキバキ

垣根「ごはぁぁぁぁぁ!!!」ゴシャァ!


麦野「チィィ、垣根がやられたわ!逃げながら説得するわよ第三位!」ダッ

御坂「だ、だから何で私まで……離してよおおお!!!」ズルズルズル

一方通行「待てオラァァァァァ!!!」バビュン



513:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/04(木) 22:51:31.16 ID:gDwjCkaqo

垣根「」チーン

上条「……何か嵐のように去って行ったな」

イン「……短髪まで連れてね」

垣根「」

上条「ところでこの人大丈夫なのか?」

イン「さぁ……辛うじて原型は留めてるし、多分何とかなるんだよ」

上条「そっか……それじゃバイト行くわ俺」

イン「うん、出来るだけ早く帰ってきてね。私は家で待ってるんだよ」


垣根「」



514:>>1:2011/08/04(木) 22:54:05.47 ID:gDwjCkaqo

投下終わり
物凄い勢いで不幸になっていく垣根さん



201410010014



542:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:53:27.73 ID:qB8mGc/eo

― 一方通行宅


一方通行(……どォしてこうなった)

結標「ほらあっくん、あーんして?」

番外個体「ダメダメ、第一位はミサカが食べさせてあげるんだから!」

一方通行「やめろ、二人して箸押し付けて来るンじゃねェ……つーか俺の皿返せ」

食蜂「二人ともやめなさいよぉ、ご主人様が困ってるじゃない
   それにご主人様の身の回りの世話は私がやるって決めてるんだからぁ」

一方通行「オマエどっから沸いて出た?つーかマジで止めろオマエら、
      反射して無かったら今頃俺の顔面ベッタベタだぞ」

絹旗「相変わらず朝っぱらから超うざったいことこの上ないですね、この連中は」モグモグ

御坂「ホントもういい加減にして欲しいわね……」ハァ

絹旗「と言いつつ、御坂も毎日超さり気無く一方通行の隣か対面をキープしてますよね」

食蜂「ダメよォ御坂さん、あんまり私のご主人様に近づいちゃ」

御坂「うっさいわね!アンタの方が新参でしょうが!!ってか何でアンタがここにいるのよ!?」



543:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:53:59.29 ID:qB8mGc/eo

食蜂「あらぁ?だって私はご主人様に身も心も捧げたんだもの、いるのは当然でしょぉ?」

御坂「みみみ、身も、心も捧げた、ってま、まさか……」ガクガク

一方通行「いや指一本触れてねェから、全反射してっから、俺妹達一筋だから」

絹旗「果たして二万人いるクローン体全部に超求愛してるのが『一筋』と言えるのでしょうか」

結標「隙あり!」グイ

一方通行「むぐゥ!?」ガポ

結標「ふふ、どうあっくん、美味しい?」ニコッ

番外個体「あああもう!ズルいズルい!!ミサカが食べさせてあげたかったのに!」

一方通行「ゲホッ、クソ、いきなり口ン中に箸突っ込ンできやがって……」ゲホゴホ

番外個体「咽てる第一位……」キュン

絹旗「そこ、超キュンとするところではないと思うんですが……」

一方通行「ゴホゴホッ……だ、誰か飲み物取ってくれ……」



544:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:54:42.04 ID:qB8mGc/eo

番外個体「待ってました!はいどうぞ、ブドウジュースだよ第一位!」スッ

一方通行「おォ……サンキュ……」ゴキュゴキュ

結標「チィィ、先を越されたわ!!」

食蜂「二人とも動きが速いのねぇ……私ももっと頑張らないと、奴隷失格だわぁ」

絹旗「そこは超失格でいいと思います……おや御坂、どうしました?
   微妙なポーズでジュース持ったまま固まって超何してるんです?」

御坂「な、なんでもないわよ!このジュースは私が飲む為のものなんだから!
   別に一方通行に渡そうだなんて……」ゴクゴクゴク

絹旗「いえ誰もそんな事超言ってませんから、何も超一気飲みしなくても……」

番外個体「どう第一位、美味しい?ミサカの特製ブドウジュースだよ」

一方通行「……ブドウより鉄の味の方が濃いンですけどォ」

番外個体「フフッ」ニコッ

一方通行「………なァ、なンでオマエ手首に包帯巻いてンの?なンで血が滲ンでンの?」

番外個体「聞きたい?聞きたい?」ニタァ

一方通行「怖ェからやめとくわ……」

番外個体「あはぁ……第一位の中にミサカの一部が入っちゃったんだぁ……」エヘヘ

一方通行「恍惚の表情でそンな事言うのマジでやめろ、正直滅茶苦茶怖ェ」



545:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:55:16.50 ID:qB8mGc/eo

結標「ねぇあっくん、次はお姉ちゃんのジュースも……」スルリ

絹旗「ちょ、何で超服脱ごうとしてるんですか!?」

結標「ジュースを飲ませてあげる為に決まってるじゃない!」

御坂「じゅ、ジュースって……」カァー

食蜂「御坂さん何の事だかわかるのぉ?案外やらしいのねぇ」クスクス

御坂「わわ、わからないわよ!全然知らないわ!!」

結標「さぁあっくん、直に飲んでもいいのよ……?」ジリジリ

一方通行「空気、風、大気……あンじゃねェか、目の前のクソをブチ殺すタマがここに……」ギュオオオ!!

結標「ひでぶ!!?」グシャリ

絹旗「あー、今日はまた一段と超派手にぶっ潰れましたね……
   正直超食欲が無くなるので食事時は自重して欲しいんですが」

一方通行「そりゃ結標の大馬鹿に言ってやってくれ」

絹旗「まぁ、ミサワはまだ悦に入って超放心状態ですし、結標は超潰れましたし、
   これでようやくマトモに食事が出来ますね」



546:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:55:46.51 ID:qB8mGc/eo

御坂「まだ余計なのが一人いるけどね」ジトッ

食蜂「御坂さん酷ぉい、私はご主人様のお傍にいたいだけなのにぃ」

絹旗「食蜂はツートップに比べるとまだマシな方ですし、超ギリギリ許容範囲内でしょう
   相手にすると超めんどくさいですけど」

一方通行「つーかいつまで奴隷やってンだよ、自分の能力だろォが、さっさと解除しろよ」

食蜂「いくらご主人様の命令でもそればっかりは聞けませぇん」キッパリ

一方通行「ホントに、どォしてこンな事になっちまったンだか……」ハァ


一方通行(俺はただ、ショートカットで大人しめの女の子と
      運命的な出会いを果たした上で脱童貞したかっただけだってのに……)

一方通行(気付いてみればストーカーどもに囲まれて一挙一動監視されながら生活する毎日……
      妹達に会いに行く事すらままならねェし、運命の相手を探す事も出来やしねェ……)

一方通行(振り回されてばっかだな最近の俺……
      マジで、なンとかこの状況を打破出来ねェか?心休まる時間が一切ねェぞ)

一方通行(考えろ……前回は失敗しちまったが、何か方法はあるはずだ)



547:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:56:14.34 ID:qB8mGc/eo

食蜂「顔色が悪いですよご主人様ぁ、何かお悩みですかぁ?」

一方通行「ン、あァ、オマエらのせいでな……」

食蜂「まぁ、私の為にお心を煩わせていただけるなんて、感激です」ジーン

一方通行「なンでストーカーどもは揃いも揃ってそンなにポジティブなンだ?」

絹旗「そりゃ超ポジティブで脳味噌花畑じゃないとストーカーなんて超やってらんないでしょう」

御坂「本当に、困ったものよね」ハァ

一方通行「何物憂げに溜息吐いてやがンだ、そもそもオマエがストーカー第一号だろォが」

御坂「は、はぁ!?私がアンタのストーカー!?寝言は寝てからいいなさいよ!!」キッ

絹旗「相変わらず超自覚無しですか、そうですか」

一方通行「ある意味コイツが一番救いようがねェ気がするわ」ハァァ

食蜂「ご主人様ぁ、悩み事ならなぁんでも私に吐き出してくださぁい
   お手伝いさせていただきますよぉ」

一方通行「イヤだからオマエらが………ン、待てよ」



548:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:56:53.99 ID:qB8mGc/eo

一方通行(なンで今まで気付かなかったンだ俺は、
      第五位の能力利用すればストーカーどもを一掃するのなンざ簡単じゃねェか)

一方通行(流石に第三位の超電磁砲には効かねェかも知れねェが、
      結標と番外個体の二人には多分有効だろ、コイツらは防御能力高くねェし)

一方通行(厄介過ぎるこの二人がストーカーやめるだけでも相当楽になるしなァ、試してみる価値はあるな)

一方通行(クソ、なンでもっと早く気付かなかったンだ、
      そォすりゃ垣根の口車に乗って女装するよォな事もなかったってのに……)ギリッ

一方通行(まァいい……この作戦、万一失敗してもデメリットはねェし、とにかくやってみるか)ニタ


食蜂「ご主人様ぁ?」

絹旗「何か超あくどい顔してますね」

御坂「どうせまたろくでも無い事考えてるんでしょ?
   どうやって妹達の気を引くかとか、運命の相手との出会い方とか……馬っ鹿じゃないの」フン

絹旗「いつの間にか超正統派ツンデレヒロインになってますよね、御坂」



549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:57:30.68 ID:qB8mGc/eo

一方通行「……食蜂、オマエに頼みがあるンだが」

食蜂「頼みだなんてそんな事言わずにぃ、いつものように命令すればいいんですよぉ?
   跪いて足を舐めろ、とかぁ、散歩に行くから首輪をつけろ、とかぁ」

一方通行「俺がいつそンな命令したよ!?」

御坂「そんな事してたのアンタ……最低よ!」ウゥッ

絹旗「流石の私も超ドン引きなんですが……」ウワァ

一方通行「だからやってねェって!!」

食蜂「フフー、さぁご主人様ぁ、何なりとご命令を」ニコッ

一方通行(コイツ、ホントに洗脳かかってンのか?かかったフリして俺をからかってンじゃ……)

結標「フフフフ、そういうプレイがしたいんならお姉ちゃんに言えばいつでも付き合ってあげるのに……」ムクリ

絹旗「うわ、もう復活しやがりましたよこの女」

番外個体「んー、ミサカはどっちかって言うとSなんだけどさぁ、
      第一位の為ならどんな役割でもこなしてみせるよ?」ニタニタ

御坂「げ、こっちも……」



550:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:58:24.94 ID:qB8mGc/eo

一方通行「ハッ!テメェらそンな事言ってられンのも今の内だ!」ビシッ

結標「え?」

番外個体「どういう事?」

一方通行「やれ食蜂!コイツらが二度と俺のストーカーにならないように意識を改変してやれ!!」

食蜂「Yes, Your Majesty!!」 カッ

結標「え、ちょ、ちょっとそんな!?」

番外個体「ど、どうして!?」

絹旗「おぉっと、ついに超強硬手段に出ましたね」

御坂「てかまぁ、今までやらなかったのが不思議だったくらいだけどね」

食蜂「さぁ二人ともぉ、ご主人様との思い出を忘れて真っ当な人間になりなさぁい」キュイイイン

結標「い、いや、やめてええ!!」

番外個体「な、何でそんな事……やめてよ!ミサカ第一位の事……ッ」

一方通行「ぐ……流石に心が痛ェな……いや、情に流されるな、心を鬼にするンだ……」

絹旗「超ちょっとだけ可哀想な気もしますが、これでこの家の少しは平和になるというものです」ムフー

御坂(よし、二人減る)グッ



551:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:59:32.78 ID:qB8mGc/eo

食蜂「覚悟はいいかしらぁ?いくわよぉ………」グググ…

結標「いやああああ!!」

番外個体「うあああああ!!」


食蜂「フフフ、存分に苦しみなさぁい、私のご主人様を煩わせた罰よぉ……
   ……え?あ、あれ、な、何コレ……え?」

結標(あっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくん
   あっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくん
   あっくんあっくんあっくんあっくんあっくんあっくん……)


食蜂「な、何?何で!?操れない……ッ!?」


番外個体(第一位第一位第一位第一位 第一位第一位第一位第一位 第一位第一位第一位第一位
       第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位第一位
      第一位第一位第一位 第一位第一位第一位第一位第一位……)


食蜂「い、いや、何なの!?く……せ、制御できない……」

結標「フフフ……まだまだ、こんなもんじゃないわよ私の愛は!!」カッ

番外個体「この程度でミサカの想いを打ち消そうだなんて、片腹痛いねぇ!」キッ



552:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 13:59:59.50 ID:qB8mGc/eo

食蜂「う、嘘、そんな!?わ、私の能力が効かないなんてぇ……
   あ、いや、思考が、逆流して……いやあああああああ!!!!!」ガクガクガク

一方通行「食蜂!?」

食蜂「うぁ……あ、あっくん……第一位……アルビノ、ショタ……」ガクリ

一方通行「食蜂ォォォォォォ!!!!」

絹旗「超死んだあああああ!!!」ウワァァァ

御坂「い、いや意識失っただけでしょ、何か色々取り返しのつかないことになってそうだけど……」

一方通行「クッソ何てこった、まさかこの作戦も失敗しちまうとはなァ……」

御坂「想いだけで心理掌握跳ね返すってとんでもないわね……私でも結構キツいのに」

一方通行「ハァ、まァた打開策練り直しかァ……気晴らしに散歩でも行って来るかなァ」

絹旗「あー一方通行、凹んでる所超申し訳ないんですが、」

一方通行「あァ?」

絹旗「あちらさん方がマジギレしてるので超どうにかしてください」

一方通行「……え?」



553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:00:27.21 ID:qB8mGc/eo

結標「さぁて、流石のお姉ちゃんも今日はちょっと怒っちゃったわよ?
   まさか今までの甘酸っぱい思い出を消しさろうとするなんてねぇ?」

番外個体「そっかぁ、やっぱり第一位はミサカの事嫌いだったんだぁ……
      それじゃさ、もう第一位を殺してミサカも死ぬしかないよねぇ?」


一方通行「」

御坂「あー……まぁ乙女心を身勝手に弄ろうとしたんだから二人が怒るのも無理ないわよね」


結標「記憶をなくしたまっさらな状態のお姉ちゃんと一からやり直したかったのかもしれないけど、
   無許可でいきなりやろうとするのはオイタが過ぎると思うなぁ」ジリジリ

番外個体「ねぇ第一位、天国ってどんなところだと思う?それとも地獄行きかな?
      どっちにしたって、第一位が隣にいればミサカにとっては天国だけどね」ニタァ

一方通行「う、く、クソ、やってられっかァァァァ!!!」ダッ パリーン!

絹旗「あ、超逃げた!」

御坂「わざわざ窓割って逃げなくても……」



554:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:01:05.13 ID:qB8mGc/eo

結標「待ちなさいあっくん!今日はトコトン行くわよぉぉぉ!!!!」ビュン

番外個体「待ってよ第一位!大人しくしてれば痛くないように一発で叩き割ってあげるからさあああ!!!」ダッ


絹旗「……全く、朝から本当に超騒がしいですね」ハァ

御坂「いい加減慣れてきたけどね……って、もうこんな時間!絹旗さん、すぐ出ないと学校遅刻するわ!!」

絹旗「ふぇ? うはぁ本当だ!?超急がねば……あ、食蜂どうしましょう?」

御坂「寝かせたままでいいんじゃない?面倒なことになってそうだし」

食蜂「」

絹旗「御意。それでは超急ぎましょうか」

御坂「鍵は……かけなくていいわよね、家半壊してるし」



555:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:01:39.46 ID:qB8mGc/eo

―――――――――――――――



―――――――――



――――



「待ち合わせまで半端に時間空いてるな……どうすっか」


 第七学区の一角、暗部の仕事を終えた垣根は携帯電話で時間を確認しつつ、この後の予定を考えていた。
一方通行との待ち合わせ時刻まで後一時間弱。さっさと仕事を終わらせ、
自宅に帰ってシャワーでも浴びてから一方通行と会うというのが当初の予定だったのだが、
予想外に仕事が長引いてしまい、自宅に戻ってシャワーを浴びるにはもう時間が足りない。
かと言って何もせずにただ待つには長すぎる。
 さてどうしたものか、と思案しつつ、垣根はとりあえず手持ち無沙汰にその辺を歩き回る事にした。


「本屋かゲーセン辺りで時間潰すか?……いや、汗流してぇな、近くに銭湯でもありゃいいんだが」

「む……そこにいるのは垣根帝督か?」

「あぁ?」


 不意に声をかけられ、垣根はピタリと足を止める。
ハッキリ言って、垣根は知り合いが少ない。街中で出会って声をかけてくる相手となると
一方通行くらいしかいないはずだが、声も口調も明らかに違う。
さてそれでは何者か、と首を傾げつつ声の方へと向き直った垣根の視線の先に、
安物のジャケットを羽織った大柄な男が立っていた。



556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:02:08.14 ID:qB8mGc/eo

「……やはりそうか、久しぶりだな」

「おぉ、誰かと思ったら駒場じゃねぇか、まだ生きてたんだな」

「お陰様で、なんとかな」


 駒場利徳。かつて垣根が盛大な勘違いの末に命を助けたスキルアウトのリーダーである。
軽口を叩きながら挨拶を交わす二人だが、彼らの間にある信頼関係は
勘違いを重ねた上に成り立っているものである。
垣根は駒場の事を清く正しいロリコンで童貞の同士だと思っており、
駒場は垣根の事を超能力者でありながら無能力者の未来を憂う勇士だと考えているのだ。
本当に、どうしてこんな有り得ないような行き違いが生まれてしまったのやら……


「その後どうよ、無能力者狩りしてたクソどもは?」

「随分と鳴りを潜めている。お前のお陰だ、感謝しているよ」


 垣根の問いに、駒場は微かに微笑みながら返答する。
無能力者狩りをしていた能力者達は一度垣根の手で一掃されており、
その為今日に至るまで、無能力者達が迫害される事案は大幅に減少しているらしい。
垣根のお陰である事に間違いは無いのだが、勿論これも勘違いの元行われた事である。



557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:02:53.51 ID:qB8mGc/eo

「よせよせ、俺は他人に感謝されるような人生送ってきた覚えはねぇよ、
ムカつくクソどもを適当にぶっ潰しただけだっての」

「例えそうであったとしても、やはり俺はお前に感謝している」

「やめとけって、俺みてぇなのに恩義感じてると長生き出来ねぇぞ?」


 駒場の謝辞を受けた垣根はくすぐったそうに苦笑いしながら、やれやれと大げさなジェスチャーを取る。
それにしてもこの男、こういう時だけは本当に無駄にかっこいい。


「全ての能力者がお前のような考えを持っていればどれ程良い事か……」

「心配すんな、第一位の一方通行も俺と似た思考を持ってる。
いつか俺達がこのクソ溜めみてぇな世界を変えてやるさ」



558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:03:29.74 ID:qB8mGc/eo

 そうとも、俺は非童貞になっても童貞を迫害したりするものか、と垣根は心の中で誓いを立てる。
童貞が馬鹿にされない世界。なんと素晴らしいのだろう。

「……その時は、俺も微力ながら力にならせてもらうとしよう。
しかし、第一位も同じ志を持っているのか……やはり捨てたものではないな、超能力者も」

「あぁ、アイツも同士だ。そのうちオマエにも会わせてやるよ」

「それは、楽しみだ」


 勘違いの上に勘違いを更に重ね、男達の信頼は更に深まっていく。
無論、垣根の言う同士とは童貞の同士という意味であり、
駒場の言う同じ志とはこの街の未来、持つ者と持たざる者の対立を憂いているという意味である。
この勘違いで成り立った奇妙な関係、決壊したときはさぞ見物だろう。



559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:03:55.89 ID:qB8mGc/eo

「見つけたじゃん、駒場ぁ!!!」


「む……」

「ん?」


 しばし談笑を続けていた駒場と垣根の間に、突如地を揺るがさんばかりの大声が割って入る。
見ると、遥か遠くから緑色のジャージを着た女性が駒場の名を叫びながら猛烈なスピードで迫って来ていた。
彼女が大地を蹴る度、その豊満なバストが上下に激しく揺れ動く。
身体にフィットするジャージで押さえ付けられているにも関わらず、だ。


「そこを動くなよ!今日こそ捕まえてやるじゃん!!」


「……何だあれ、知り合いか?……しかし、胸でけぇな」

「あぁ、黄泉川と言う名の、俺の事を何かと目の敵にしている警備員だ。あの巨乳は侮れんぞ」


 性格の堅い駒場ですら思わず言及してしまうほどの巨乳である。当然、垣根が目を奪われないはずがない。
ゴクリと生唾を飲み干した垣根の脳が、加速的にダメな方向へと回転を始めた。



560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:04:24.81 ID:qB8mGc/eo

垣根(あの警備員に協力する→感謝される→さり気無く連絡先とか交換する
   →少しずつ関係を深めていく→おっぱいおっぱい)

垣根「ついに俺の時代か……」ニヤリ

駒場「……何を言っている?とにかく俺は逃げる。また会おう、垣根帝督」

垣根「まぁ待て」ガシ

駒場「む、何をする?」

垣根「悪いな駒場……俺の運命の為にちょっと犠牲になってくれ」

駒場「な、何?」

垣根「あの警備員にオマエを引き渡す」

駒場「な、ふざけているのか!?俺は捕まるわけには……」



561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:04:51.10 ID:qB8mGc/eo

黄泉川「追いついたじゃん駒場!さぁ、神妙にするじゃん!!」

駒場「く……おい、手を離せ!」

垣根「だが断る」

黄泉川「おっと少年、駒場を捕まえるのに協力してくれたじゃん?感謝するじゃんよ」

垣根「いえいえ、善良な一般市民として当然の事をしたまでですよ」ニコッ

黄泉川「なんとまぁ、今時珍しい好青年じゃん……駒場、お前も更生してこの子を見習うじゃん」

駒場「ぐぬ……何を考えている、垣根」

黄泉川「ふふん、ついにこの時が来たじゃん!
     さぁ、たっぷり絞ってやるから覚悟してお縄につくじゃん駒場!!」

垣根「搾り取るだとぉ!?」

駒場「む!?」ビクン

黄泉川「ど、どうしたじゃん少年!?」

垣根「い、いや何でも……それよりお姉さん美人ですね、とても警備員とは思えない」キリッ

黄泉川「ハッハッ、嬉しい事言ってくれるじゃん少年、もしかして私を口説いてるじゃん?」



562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:05:31.30 ID:qB8mGc/eo

垣根「そうだ、と言ったら?」ニィ

駒場「……お前、何を?」

黄泉川「おぉっと、面白い奴じゃんよ。その積極性と今日の感謝も込めて、今度食事でもご馳走してやるじゃん」ニカッ

垣根「マジっすか、いや言ってみるもんだな」

黄泉川「それじゃ少年、私は今から駒場を連行するから、連絡先交換しとくじゃん?」

垣根「うっす、俺の携帯番号は………ん、あそこにいるのは……?」ハッ


麦野「あーもう、フレンダの馬鹿、まぁたミスしやがって……イラつくわ……」テクテク


黄泉川「どうしたじゃん少年?」

垣根「……まさか、こんな所で見つけるとはな……やはり運命か」ブツブツ

黄泉川「何言ってるじゃん?」

垣根「あーすいません、ちょっと急用が出来たんでまた今度で」

黄泉川「ん?まだ連絡先交換してないじゃん?」

垣根「いえホント一刻を争うんで、これで失礼します、では」バサァッ

黄泉川「速!?てか飛んだ!?」

駒場「本当に何がやりたいんだ……?」



563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:06:10.85 ID:qB8mGc/eo

黄泉川「物凄いスピードでどっかに飛んでったじゃん……腹でも下してたじゃんかね?
     まぁいいじゃん、それじゃ駒場、行くじゃんよー」

駒場「ぐ、おのれ……垣根め、一体何故……」


駒場(……奴が考えなしにこんな事をするとも思えん。何かあるはずだ、しかし何が……)

駒場(待て、あいつは最初に何と言っていた?……『まだ生きていたのか』確かにそう言っていたはずだ)

駒場(ただの憎まれ口だと思っていたが……あれが本当に俺が生きている事に対しての驚きだったとしたら?)

駒場(まさか、再びこの街の上層部が俺の命を狙っているのか……?)

駒場(いや、そう考えれば全て辻褄が会う。こうして警備員に俺の身柄を拘束させれば、
   暗部といえどもそう簡単に手出しをする事は出来なくなるはずだ)

駒場(そうして俺が拘留されている間にあいつは事態の収束を図ろうというわけか……)

駒場(とすると、突然どこかに飛んでいったのは
   俺の命を狙っている者が近くにいたのを見つけ、排除に向かったと言う事か!)


駒場「……また助けられてしまったな、垣根帝督」フッ

黄泉川「なぁに満足そうに笑ってるじゃん?ほら、きりきり歩くじゃんよ」



564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/07(日) 14:06:38.48 ID:qB8mGc/eo

垣根「待て麦野おおおお!!今日は逃がさねぇぞおおおお!!!」バサバサバサ

麦野「何なんだよテメェはああああ!!こっち来ないでよもおおお!!!」ダダダダ

垣根「ハハッ、照れるな照れるな!やっぱり俺にはオマエしかいねぇよ!!!」バサバサ

麦野「もういやあああああ!!!」ウワァァ



565:>>1:2011/08/07(日) 14:07:12.00 ID:qB8mGc/eo

終わり

久しぶりに書いてて思ったけど、ほんとアホしかいねぇなコレ……



590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:36:56.66 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「あぁ一方通行、ちょっとそれ取ってください」

一方通行「これかァ?」

絹旗「超違います、それではなくその隣の……そうそう、その雑誌です」

一方通行「ほらよ」ヒョイ

絹旗「ありがとうございます。それでは次はコーヒーでも淹れてください、砂糖とミルク超たっぷりで」

一方通行「もォそれコーヒーの意味ねェだろ、最初からカフェオレでも飲ンでろよ……」

絹旗「あ、それとさっき冷蔵庫にチョコが入ってたんでそれも出して来てください」

一方通行「おいィィ!!ちったァ自分で動きやがれェ!!」


麦野「と言いつつ絹旗のために馬車馬のごとく働くロリコンの第一位です」

垣根「つーか俺ん家の冷蔵庫勝手に漁ろうとしてんじゃねぇぞオマエら。
   一方通行にはもう今更つっこまねぇけど、何でそっちのチビまでここにいるんだよ」

絹旗「最近一方通行が呼んでもなかなか来てくれないのでこっちから超出向いてみました。
   それと超チビ呼ばわりしないでください、超ぶっ飛ばしますよ、一方通行が」



591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:37:29.86 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「俺がかよ……出向いて来ンなよめンどくせェ……」

麦野「ちょいと第一位、それは酷いんじゃない?」

絹旗「そうですよ!『超何でも頼れ』なんて言ったくせに!」

一方通行「超とは言ってねェし、毎度毎度『醤油取れ』だの『テレビのリモコン捜せ』だの
      クソくだらねェ理由で呼び出されてりゃ行きたくもなくなるわ。
      ちょっと甘やかしたら増長しやがって 、一番最初の健気な妹キャラどこ行ったンだよ……」

垣根「そういや結局『お兄ちゃん』って呼ばれてないのな」

絹旗「あー、超忘れてました。まぁ今更いいでしょう、猫被るのも超疲れましたし」

一方通行「……さてはオマエ、端から俺をパシリにしたかっただけだな?」

絹旗「浜面が超パシらせ辛くなってしまいましたから、一方通行はその超代替品です」

一方通行「本音言いやがったなテメェ、そこまで言われて大人しくパシリしてやるほど俺は優しかねェぞ?
      金輪際、オマエの下らねェ頼み事は一切引き受けねェからな」

絹旗「うぁー、『暗闇の五月計画』の後遺症で突然身体が一切動かなくなりました、
   超責任とってください一方通行」ダラーン

一方通行「ふざけてンのかテメェ!?」



592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:38:00.11 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「超ふざけてなどいませんが?暗闇の五月計画に少しでも責任を感じているのなら
   あなたは超責任を取るために被験者である私に超尽くすべきなんです!
   それともこんなに超キュートで超可哀想な被験者を超見放すつもりなんですか?
   学園都市の第一位は自分の撒いた種すら刈り取れない超情けない男なんですか?」

一方通行「く、クソがァ……」ギリギリ

垣根「無駄に責任感があるってのは悲しいな」

麦野「一度掴んだ弱味は決して離さず骨の髄までしゃぶりつくす、それが『アイテム』よ」

垣根「小物集団もいいとこじゃねぇか……
   あぁ一方通行、コーヒー淹れるんなら俺の分も頼むわ」

麦野「私のもね」

一方通行「ザケンな!!おい垣根、オマエが全員分淹れろ!!客に働かせるつもりか!?」

垣根「オマエまだ自分が客だと思ってやがったのか……」

絹旗「私はぁ、一方通行の淹れたコーヒーがぁ超飲みたいんですけどぉ」

一方通行「なンだその喋り方すげェムカつくンですけど」

垣根「おらご指名だぞ一方通行、さっさと淹れて来い」

麦野「チョコ出してくるのも忘れないでね」

一方通行「ちくしょォ、俺杖ついてンのに……」ブツブツ



593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:38:27.01 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「あぁぁ……遥か格上を顎で超こき使うこの快感……
   浜面を超パシらせるのとはまた違った趣がありますね」ホゥ

垣根「オマエらみたいのに囲まれて生活してた浜面に同情の念を禁じえねぇよ。
   そりゃ俺でも大人しそうな能力追跡選ぶわ」

麦野「あぁ?美女にこき使われるなんて男冥利に尽きるだろうが」

垣根「自分で『美女』とか臆面もなく言っちゃうような女にこき使われて喜ぶのなんざ
   よっぽどよく訓練されたドMちゃんくらいだろ。オマエの辞書には自重とか自戒って言葉がねぇのか?」

麦野「チッチッ、甘いわね。私クラスが謙遜するとそれは反って嫌味ってもんよ」

垣根「本当にどこまでも自己評価高ぇな。中世ヨーロッパだったら魔女狩りに遭ってるぞオマエ」

麦野「そんなもん返り討ちよ返り討ち」

絹旗「麦野は超生身でもリアル三国無双がやれそうですよね」



594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:38:57.87 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「オラ馬鹿ども、コーヒー淹れて来たぞ」

絹旗「ご苦労様です、超褒めて遣わせます」

一方通行「えらっそうにしやがってこのクソガキが……」

垣根「何だかんだでちゃんと俺らの分も用意してくれてるのな」

麦野「そりゃぁ可愛い妹にお願いされたらロリコンの第一位としてはフイには出来ないでしょ」

垣根「流石真正は格が違うな……っと待て一方通行、無言でスイッチに手をやるな、謝るから」

一方通行「チッ」

絹旗「そんなことより超早くコーヒーとチョコを寄越してくださいよ」

一方通行「……オマエ絶対ろくな大人にならねェわ、断言しといてやる」

垣根「オマエが断言してもなぁ……オマエこそろくでもない人間の代表格じゃねぇか」

一方通行「オマエにだけは言われたくねェよ」

麦野「ところで何で冷蔵庫にチョコなんて入ってたわけ?私買った覚えないわよ?」



595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:39:28.40 ID:dAZ0cGI2o

垣根「あぁ、俺結構甘いもん好きだから、手軽に糖分取れるもの常備してんだよ」

麦野「何その設定、気持ち悪いわね」

絹旗「スイーツ男子(笑)とか言うやつですか?超キモいですね」

一方通行「死ねよ」

垣根「甘い物好きって言っただけで何でそこまでボコボコに言われなきゃならねぇの?
   帝督泣いちゃいそうだよ」

麦野「次はもっと高級なの用意しときなさい、ゴディバとかロイズとか」

垣根「いやそういうのはバレンタインとかに貰うものであって男が自分で買うもんじゃねぇだろ」

絹旗「バレンタインに高級チョコ貰おうなんて超生意気ですね垣根のくせに」

垣根「何でこのチビはナチュラルに俺に喧嘩腰なの?」

麦野「暗闇の五月計画で第一位の精神性を植えつけられてるんだから当然でしょ」

一方通行「俺のせいなのかよ」

絹旗「超その通りです、あなたの捻じ曲がった精神のせいで恋人はおろか友人すら中々できません。
   超責任とりやがってください」



596:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:39:58.30 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「はァ?どォ取れってンだよ、俺に恋人ごっこに付き合えとでも言うつもりかこのチビ助」

絹旗「え、何それ超キモい」

垣根「出た出た、これだから超真正のロリコン様は……」

麦野「責任とって恋人になるとか、発想が超童貞臭すぎて乾いた笑いしか出てこねぇわ」

一方通行「超超うるせェンだよクソボケどもがァ!!ぶっ殺すぞ垣根ェ!!」カチッ

垣根「だから何で俺だけ!?」

麦野「ロリコンだから絹旗には手を出せるわけないし、
   その真正ロリコンすら手を出すのを躊躇させるほどの美貌が私にはあるからよ」

絹旗「一方通行はそんな顔して超女好きなんですか?超フェミニストなんですか?」

一方通行「おォォ……そろそろ殺意で色ンなモンが暴発しちまいそォだ……」ビキビキ

垣根「『らめェイく!暴発しちゃうのォ!!』ってか?言葉責めで感じるとかどんだけだよ。
   ロリコンの上ドMとか救いようの欠片もねぇぞオマエ」

絹旗「うわぁ、超気持ち悪い……キモいじゃなくて気持ち悪い……」

麦野「引くわぁ……」

一方通行「オマエら三秒以内に土下座しとかねェとマジに殺すぞ?」

垣根「さーせんっした!」ガバ

麦野「ごめんなさーい」

絹旗「超反省してまーす」



597:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:40:33.25 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「垣根以外は土下座のどの字もねェじゃねェか……
      つーかなァ、何度も言うが俺はロリコンじゃねェンだよ」

麦野「好きになった相手が偶々ロリだっただけで……」

一方通行「妙な言葉付け足すの止めてもらえますゥ!?」

垣根「つってもなぁ、最終信号に対しては過保護だし、チビ旗に対しても何か優しいし、
   俺に対しては妙に厳しいし、これじゃロリコン呼ばわりされるのも仕方ねぇだろ」

絹旗「チビ旗言うなや」

麦野「テメェに優しい人間なんざ世界中どこ探したっていやしねぇよ」

垣根「ひどくね?」

一方通行「チッ、打ち止めは絶対に危険な目に合わせねェって誓いを立ててンだ、
      そこに浮ついた気持ちなンざ一切ねェよ。絹旗には……まァ負い目があるからなァ」

絹旗「負い目がなかったら私など超眼中にないということですか、そうですか」

麦野「そんな誓いを立ててる時点で十分にロリコンだと思うけどねぇ」

垣根「まぁオマエが何と言おうが、事情知らない人間100人に聞いたら
   100人ともオマエの事ロリコンっつーと思うわ」



598:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:41:03.98 ID:dAZ0cGI2o

麦野「痩せぎすの悪人面が幼女の隣歩いてたら毎秒通報されてもおかしくないわ」

絹旗「そういえばこの前一方通行と一緒に歩いてたら超職質されてました」

一方通行「あァァァァうるせェ!!もォいい、よォくわかった!!
      なら手っ取り早く俺がロリコンじゃねェって事を証明してやる!!」

垣根「ほう?」

麦野「どうやって?並大抵の事じゃ疑惑は払拭されないと思うけど」

一方通行「要は俺がロリに興味がねェってアピールすりゃァいいンだろォ?
      簡単だ、同年代以上の彼女でも作りゃいいだけの事じゃねェか」

絹旗「……なんか、超偽装結婚する同性愛者みたいな発想ですね」

垣根「まぁ確かにマトモな彼女がいればロリコン扱いはされねぇと思うが……
   そんな理由で恋人にされる女は哀れにも程があんだろ」

麦野「偽装だって指摘されるのがオチな気もするけどね。
   で、『簡単』なんて言ってるけどアテはあるわけ?」

一方通行「ン……いや……」

垣根「あるわけねぇだろこんなコミュ障のモヤシ野郎に。
   コイツにマトモな恋人が出来るんなら俺は今頃ハーレム築いてるわ」

絹旗「それも超どうかと……浜面が超イケメンだというのと同じくらいあり得ないと思いますが」

麦野「ま、テメェらは大人しく一人でマスかいてろってこった」



599:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:41:30.04 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「おい第四位」

麦野「あ?何よ?」

一方通行「俺と付き合わねェか?」

麦野「はぁ!?」

垣根「オマエ、いくらアテが無いからって……」

絹旗「とりあえず超目に付いたから告白してみました、みたいなノリですね……」

一方通行「もう一回言うぞ第四位、俺と付き合え」

麦野「命令形になりやがった……つーかこの流れでOKするわけねぇだろ馬鹿」

垣根「そりゃなぁ」

絹旗「断って超当たり前ですよねぇ」

一方通行「まぁ待てよ、何もタダでとは言ってねェ」

絹旗「超物で釣る気だぁー!!」

垣根「流石第一位、ろくなもんじゃねぇ……」



600:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:41:57.64 ID:dAZ0cGI2o

麦野「ふーん、タダじゃないって何をしてくれるわけ?
   言っとくけど、私はテメェが思ってるほど安い女じゃねぇぞ?」

一方通行「そォだな……浜面一年分で手を打たねェか?」

垣根「ついに浜面物扱い!?てか一年分って何だよ!?
   そもそもオマエにどんな権限があって浜面の一年を売り渡すんだ!?」

麦野「浜面が、一年分……一日一体消耗しても365日……」ゴクリ

絹旗「麦野が超食い付いた!?いやいや一日一体消耗したら一日で無くなるでしょう!?
   浜面はしょせん超一人しかいませんから!!」

麦野「ハッ、そ、そうだったわね……危うく騙されるところだったわ……」

垣根「一日一体消耗って何に使う気だったんだよ……」

麦野「残念だったわね第一位!浜面一匹ごときで揺らぐほど私は安くないわ!」

一方通行「チッ」

垣根「いや、ガッタガタに揺らいでたろオマエ」

絹旗「超陥落寸前でしたよね」



601:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:42:34.15 ID:dAZ0cGI2o

麦野「でもこうやって直球で口説かれるのも悪くないわね。第一位もやっぱり男の子ってわけ?
   私の身体にそんなに興味があったのかにゃーん?」ニヤニヤ

一方通行「あァ?うぬぼれてンじゃねェぞババアが、オマエの身体なンざ一切合財興味ねェよ。
      単にオマエがロリの対極みてェな存在だからロリコン否定すンのに都合が良かったってだけだ」

麦野「ロリの対極だぁ!?テメェどういう意味だコラァ!!?」

垣根「つーか麦野の身体に興味ねぇとか、オマエやっぱロリコンか、そうじゃなきゃ不能かゲイだろ。
   コイツほどそそる身体してる女もそうそういねぇぞ?胸とか、脚とか」

麦野「気持ち悪!?オマエマジでキモいわ!!こっち見んなボケ!!」

垣根「えっ、フォローしたつもりだったのに」

一方通行「オマエはどこのセクハラおやじだよ……」

絹旗「超ドン引きです……」

垣根「興味ねぇって言われるよりは抱きてぇって言われた方が嬉しいもんじゃねぇの?」

麦野「もう口開くなよクソ童貞」

垣根「どどどど、童貞ちゃうわ!」



602:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:43:02.54 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「しかし第四位はダメか、どォすっかなァ」ウーン

絹旗「本当に超誰でもいいわけですか……」

一方通行「まァロリコンじゃねェって証明してェだけだしな、別に彼女作って何かしてェってわけでもねェし」

麦野「腐ってるわテメェ、愛とかそういうのは関係ないわけ?」

一方通行「オマエの口から『愛』なンて単語が出ると酷く汚れた意味に聞こえるなァ」

麦野「ブチコロスぞ」

垣根「今思い出したんだが、うってつけな奴が一人いるじゃねぇか」

一方通行「あァ?」

麦野「うってつけって、第一位の恋人役に?ロリキャラ以外でそんなのいたっけ?」

垣根「ほらあの、アイツ、ショタコン……結標つったっけ?」

一方通行「!?」

麦野「そういやいたわねそんなの、まだ塀の高い病院に入ってんの?」

垣根「そうなんじゃね?ありゃ一生退院出来ねぇだろ。
   けどとりあえずロリじゃねぇし、一方通行に歪みまくった好意持ってるし、
   考え得る中では恋人役に最適なんじゃねぇか?」

一方通行「……」



603:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:43:29.85 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「ムスジメ?超誰の事です?」

麦野「世の中知らない方がいい事もあるのよ絹旗……」

垣根「あぁ、ありゃ関わりたくない人種、知りたくない世界だったぜ……」

絹旗「むむ、そう言われるとむしろ超気になってしまいますね……
   一方通行、ムスジメとは一体超何者で……一方通行?」

一方通行「む、結、標……むす……」カタカタカタ

麦野「……どうしたの第一位?」

一方通行「結標……むs、結じm……m……カフッ」カヒューカヒュー

垣根「うおぉ!?過呼吸起こしてるぞコイツ!?」

麦野「ちょ、何でよ!?」

絹旗「超何事ですか!?」

垣根「と、とにかくその辺の適当な袋とってくれ!このままじゃやべぇ!!」

絹旗「え、えっと、これで超大丈夫ですか?」サッ

垣根「サンキュー、ほら一方通行、すぐ楽にしてやるからな」ファサ

麦野(セリフだけ聞くとトドメ刺してるみたいね……)

一方通行「ヒュー……ヒュー……」



604:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:44:00.20 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「超落ち着きましたか?」

一方通行「……あァ、すまねェ、みっともねェ姿晒しちまったな」

垣根「別にいいけどよ……何だったんだよ突然?」

麦野「あのショタコン女と何かあったわけ?」

一方通行「……この前、アイツの見舞いもとい監視に行って来たンだが」

垣根「だからもう行くなよオマエ」

麦野「何でそう自分を追い込むような真似するわけ?やっぱドMじゃないのアンタ?」

一方通行「その時にだな……ク……」ハァ、ハァ、ハァ

垣根「おいぃぃ!!また過呼吸起こしかけてんじゃねぇかあああ!!」

麦野「もういいから無理すんなよ……」

一方通行「クソ、この俺がァ……」ゼェゼェ

絹旗(全く話について行けませんが、本当に超知らない方がいい事みたいですね……)



605:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:44:26.95 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「……一手」

垣根「あ?」

絹旗「超一手?」

一方通行「あと一手遅かったら、俺は今頃……」ガタガタ

垣根「わかった!もうわかったから!そんな無理して喋ろうとすんな!!
   つーかもう聞きたくねぇよ!!」

麦野「第一位がここまで追い詰められるなんてね……侮れないわ、あのショタコン」


ドア<ガチャ


御坂「やっほ、遊びに来たわよー……って何よこのお通夜みたいな雰囲気……
   一方通行、アンタただでさえ酷い顔色が更にとんでもない事になってるわよ?」

一方通行「……」ゲッソリ

垣根「つっこまないでやってくれ、ちょっと色々追い詰められてんだコイツも」

御坂「そうなの?まぁどうでもいいけどさ……あれ、はじめて見る顔がいるわね。もしかしてお客さん?」

絹旗「あ、私の事ですよね?いえ、超客ではありませんが……あなたは、もしや第三位ですか?」



606:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:45:03.91 ID:dAZ0cGI2o

御坂「え?うん、そうだけど……何で私の事知ってるの?どこかで会った事あったっけ?」

麦野「アンタ知名度高いしね。それにその子は私の身内だから、アンタの事くらい知ってるわよ」

御坂「ふーん……はじめまして、御坂美琴よ」ニコッ

絹旗「どうも、絹旗最愛です。……これで第一位から第四位まで、学園都市の上から四人が揃い踏みですか。
   どんだけの戦力を超保有してるんですかこの探偵事務所……」

垣根「クク、アレイスターのクソ野郎に反旗を翻す準備は着々と進んでるぜ……」

麦野「んな事考えてたわけ?多分誰も手ぇ貸さないと思うけど。
   おら第一位、そろそろ正気に戻んなさい、話進まねぇだろうが」

一方通行「おォ……」

御坂「……?何があったの?こんな弱々しいコイツ見たの初めてなんだけど」

垣根「聞かないでやってくれ、また過呼吸起こされると面倒だから」

御坂「過呼吸って……」

一方通行「とにかく、結標が無理だってのはわかって貰えたかァ?」

麦野「イヤって程ね」



607:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:45:32.77 ID:dAZ0cGI2o

垣根「しかしそうなると他に候補は……」

絹旗「もう超諦めてロリコンの烙印を押されながら生きてはどうです?」

一方通行「ふざけろ、身に覚えのねェ中傷がどンだけ辛ェと思ってンだ」

御坂「何かアンタがそういう発言するとすっごくシュールよね。
   で、何の話してるの?」

垣根「あぁ、もう第三位でいいんじゃねぇか?」

一方通行「はァ?いや無理だろ、俺とコイツの間にどンだけ溝があると思ってンだ」

御坂「私がどうかしたわけ?何の話よ?」

垣根「まぁそう言うなよ、試すだけならタダだろ?
   それともやっぱり一生ロリコン呼ばわりされながら生きて行くか?」

一方通行「つーか冷静に考えたら俺の事ロリコン呼ばわりするのなンざオマエらくれェだし
      オマエらぶっ殺せば解決する気がしてきたわ」

麦野「一時的にはそれでいいかも知れないけど、根本的な解決にはならないわよ?」

垣根「だな。俺ら殺したところでオマエがロリコンじゃねぇって証明にはならねぇだろ」

一方通行「チッ、仕方ねェな、試してみるか……」



608:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:46:18.25 ID:dAZ0cGI2o

御坂「だから何の話してんのアンタら?」

一方通行「なァ超電磁砲」

御坂「何よ?」

一方通行「俺と付き合ってくれねェか?」キリッ

御坂「……はい!?」

絹旗「うわぁ無駄に斜め45度の超キメ顔してますね……」

麦野「なんだかんだで結構ノリ気ね」

御坂「つ、付き合うって何よ?どういう意味?」

一方通行「そのまンま、男女の関係にならねェかって事だ」

御坂「えええぇぇぇ!?」

一方通行「一生、オマエの傍で罪を償わせてくれ」キリッ

御坂「え、い、いや、本気なの!?」

一方通行「こンな事冗談で言うわけねェだろ?オマエの傍にいてェンだよ……」

御坂「は、はぁ……」



609:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:46:45.26 ID:dAZ0cGI2o

絹旗「おー、超ガチで口説きに行ってますね」

垣根「第三位も満更でもなさそうだな、まぁ男性経験なさそうだし仕方ねぇか」

一方通行「なァ、三下は諦めて俺にしねェか?」

御坂「えぇ……い、いやでも……」

麦野「あー、盛り上がってるところ悪いんだけどさ」

一方通行「あ?」

垣根「どうかしたか?」

麦野「一般的に見たら中二はロリの範疇だと思うのよね。
   だから第三位落としてもロリコン疑惑は払拭されないんじゃない?」

垣根「……確かに」

絹旗「なるほど、確かに中学生は超ロリの範疇ですよね」

一方通行「……チッ、使えねェな超電磁砲」

御坂「な、何なのよ!?一体何がしたいのよアンタ!?」

麦野「あー、簡単に説明するとね……」



610:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:47:19.31 ID:dAZ0cGI2o

御坂「はぁ、つまり一方通行のロリコン疑惑を解消するために恋人を作ろう、と」

一方通行「まァそォいうこった」

御坂「馬鹿じゃないの?てか馬鹿じゃないの?」

絹旗「超馬鹿ですよね、第一位のくせして」

一方通行「オマエらに何がわかンだコラ、謂れねェロリコン扱いで俺がどンだけ心砕いてると思ってやがる」

垣根「謂われないって事は無いだろ、普段の行動がロリコンくせぇから指摘されてるわけで」

一方通行「殺されてェのかオマエ?……しかしこれで手詰まりかァ、他に候補思いつかねェ」

垣根「オマエの保護者はどうなんだ?あの警備員の女とか」

一方通行「流石に年齢一回り違う相手はちょっとなァ……」

垣根「麦野も似たようなもんだろうに」

麦野「バラバラにすんぞコラ」



611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:48:00.09 ID:dAZ0cGI2o

御坂「一応聞いとくけどさ、アンタまさか打ち止めに手ぇ出したりしてないわよね?」

一方通行「出してるわけねェだろ馬鹿」

麦野「ロリは神聖不可侵なものであって直接触れていいものではない、
   遠くから温かく見守り愛でるものだ、って言いたいわけね?」

一方通行「違ェよ!!つーか遠くから見守るだけでロリコン扱いなのかよ!?」

絹旗「うわぁ、私の事もそんな目で見てたんですか?超ドン引きです」

垣根「まぁオマエが幼女見守ってたら通報モンだよな」

御坂「打ち止めは私が引き取ったほうがいいのかしら……でもどうやって……」

一方通行「オマエらそろそろマジにやめてくれねェ?黒い翼出るぞ?」

麦野「冗談はさて置き、候補ならまだいるでしょ?この部屋に」

一方通行「はァ?この部屋にっつーと後は絹旗しか残ってねェぞ?ロリの権化じゃねェか」

絹旗「誰がロリの超権化ですか!?私はこれでも超中学生で……」

御坂「嘘、中学生って事は私と同じくらい!?
   ……いいとこ小学校高学年あたりだと思ってたわ」

垣根「暗闇の五月計画と同時に二五〇年法でも施されたんじゃねぇかオマエ?」

絹旗「超失礼ですねアンタら!?」



612:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:48:31.96 ID:dAZ0cGI2o

麦野「いや絹旗じゃなくてさ、もう一人いるじゃない?」

一方通行「は?」

垣根「……」

絹旗「え?」

御坂「?」

麦野「コイツよ、コイツ」ポン

垣根「……やっぱ俺かよ!?」


一方通行「……もォめンどくせェから簡単なつっこみしかしねェけどよ、男じゃねェかそれ」

麦野「何か問題が?」

一方通行「問題しかねェ気がすンのは俺の気のせいか?」

絹旗「でも確かに男同士で付き合ってればロリコン疑惑なんて超一瞬で消し飛びますよね」

垣根「替わりにゲイの烙印押されるだろうが!!つーか俺にはデメリットしかねぇだろ!!」

麦野「そう?ゲイとかオカマって意外と女の子受けいいわよ?モテるわよ?」

垣根「見世物的な意味でだろうが!!」



613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:49:05.68 ID:dAZ0cGI2o

御坂「お、男同士でそんな……」カァー

麦野「ほら、第三位も期待してるわよ?」

垣根「守備範囲広いなオマエ!?『カァー』じゃねぇよ!!」

一方通行「男に走るくらいならまだロリコン呼ばわりの方がマシだろ……」

麦野「果たしてそうかしら?ゲイは世界的に随分認められて来てるけど、
   ロリコンはほとんどの先進国で犯罪者扱いよ?」

一方通行「そりゃそォかも知れねェが……」

垣根「何でオマエはそんなに同性愛押してくんの?誰も得しねぇよそんなカップリング」

麦野「テメェら散々私の事レズ呼ばわりしただろうが、お返しだボケ。
   それに、ホモが嫌いな女子なんていないのよ?ほら、見てみなさい」


絹旗「私的には垣根が誘い受けの一方通行が超ヘタレ攻めだと思うんですよね」

御坂「んー、でも一方通行は結構土壇場の逆境に強いし攻撃してる時はノリノリだから、
   攻めでそんなにヘタレるかしら?」

絹旗「確かに一方通行は一見超ドSっぽいですけど、潜在的には超ドMっぽくないですか?」

御坂「それを言うとあっちの方も……」



614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:49:33.18 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「ね?」

垣根「腐ってやがる……早すぎたんだ……」

一方通行「いや遅すぎて腐ったンだろこのババアは」

麦野「粉微塵にされてぇのかクソ虫どもが。
   とにかく第一位、テメェに残された道はロリコンかゲイかの二つに一つだけよ」

一方通行「最低最悪の二択だなオイ、もォロリコンでいいわ、好きに言ってろボケが」

垣根「やーいロリコン」

一方通行「ぶっ殺すぞ」

麦野「ふーん、本当にそれでいいわけ?」

一方通行「あァ?」

麦野「アンタがロリコンだって周知されてくると、打ち止めちゃんも生活し辛くなるんじゃないかにゃーん?」

一方通行「ら、打ち止めが……?」



615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:50:00.50 ID:dAZ0cGI2o

麦野「ロリコンと同棲してる、なんて噂が立ったらあの子が周りからどんな目で見られると思う?
   アンタそれでいいわけ?守るんじゃなかったの?」

一方通行「お、おォォ……」

垣根「おい待て、変な方向に誘導しようとすんな、やめろ嫌な予感しかしねぇ」

麦野「あの子の為にも、アンタは今ここでゲイという汚名を被ってでもロリコン疑惑を晴らしておくべきなのよ」

一方通行「……それが、打ち止めの為なのか」

垣根「おいばかやめろ!!あっさり誘導されてんじゃねぇぞモヤシが!!」

一方通行「垣根ェ……」チラッ

垣根「こっち見んなああああああ!!!!」

一方通行「正直テメェが相手なンざ反吐が出るが……打ち止めの為だ、協力してもらえねェか?」ジリ

垣根「オマエ最終信号が絡んだからって一瞬で見境吹っ飛ばしてんじゃねぇよ!!
   そんなだからロリコン呼ばわりされてるって事に何で気付かねぇ!?正気に戻れよ!!」



616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/11(木) 05:50:44.20 ID:dAZ0cGI2o

一方通行「……」ジリジリ

垣根「無言で距離詰めてくるんじゃねええええ!!!
   それ以上一歩でも近づいてみろ!殺し合いだ!!今日ばかりは俺もマジで応戦すっからな!?」

一方通行「大丈夫だ、問題ねェ」ジリ

垣根「あ゛あああああ!!!ふざけんなあああああ!!!!」バサァ! パリーン

麦野「あ、逃げやがった」

一方通行「野郎、逃がすかァ!!」バビュン!


御坂「ほら、やっぱり一方通行は強気攻めじゃない?」

絹旗「むむ、しかしまだベッドの上では超ヘタレるという可能性が……」



その後、垣根は何とか一方通行の電池が切れるまで逃げ切ることに成功し、
彼の貞操は無事守られたという。



617:>>1:2011/08/11(木) 05:51:35.68 ID:dAZ0cGI2o

投下終了
ネタに困ったときは下ネタに走れってばっちゃが遺言で……


201410010015



662:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 19:58:14.69 ID:6hHAWh7Wo

垣根「犯人はこの中にいる!」

麦野「はぁ?」

御坂「え?」


垣根「白状しやがれ!オマエらの内どっちかが犯人だってのはわかってんだ!」ダン

麦野「意味がわからねぇわ」

御坂「犯人って何よ?」

垣根「あくまでしらばくれるつもりか?いいぜ、ならまず事件の概略から説明してやる」

麦野「事件?」

御坂「何かあったの?」

垣根「ついさっきの話だ……俺は冷蔵庫を開けた」

麦野「あぁ、開けてたわね。何も取らずに戻って来たけど」

御坂「で、戻ってくるなり『犯人はこの中に~』って突然言い出したのよね」

垣根「そう、事件は冷蔵庫の中で起きてたんだ。残忍で狡猾で、人の尊厳を踏みにじるような恐ろしい事件がな……」



663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 19:58:48.26 ID:6hHAWh7Wo

麦野「もうどんな事件か予想ついたから喋らなくていいわよ」

垣根「どんでん返しがあるかも知れねぇだろうが、最後まで聞けよ」

麦野「はぁ……」

御坂「冷蔵庫の中で何が起きてたの?」

垣根「簡単に言うと俺のプリンがなくなってた」

麦野「どんでん返しの欠片もなかったじゃねぇか!予想通りだよ馬鹿が!!」

御坂「え、それだけ……?」

垣根「難しく言うと昨日俺が最高級の材料を集めて丹精込めて作った特製カスタードプディングが消失していた」

御坂「いや難しく言われても……」

麦野「つーかあれオマエの手作りかよ……変なもん入れてたんじゃねぇだろうな……」

垣根「事件の概要は理解できたな?さぁ白状してもらおうか!」

御坂「白状って言われても……私来たばっかりだし何も知らないわよ?てか何でそんなに必死なの?」



664:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 19:59:17.38 ID:6hHAWh7Wo

垣根「今日の俺はプリンな気分なんだよ」

麦野「どんな気分だよ……冷蔵庫にあったプリンなら私が今朝方……」

垣根「いや待て、やはりここは探偵らしく推理して犯人を当ててやろう」

御坂「今自白しかけてたのに……」

麦野「プリンごときで面倒な男ねホント」

御坂「食べといてその言い方は流石に酷いんじゃ……」

垣根「まず俺の勘だが……犯人は第三位、オマエだな?」

御坂「わ、私!?」

麦野「推理って言っときながらいきなり勘頼り!?しかも大ハズレかよ!!」

垣根「いいか、これは簡単な消去法だ。麦野が犯人じゃねぇって根拠があるんだよ。
   なら必然的に第三位が犯人になるだろうが」

麦野「根拠あんの!?食べたの私なのに!?」

御坂「ちょ、ちょっと私じゃないわよ!!何で私がアンタの作ったプリンなんか食べなきゃいけないわけ!?」



665:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 19:59:53.13 ID:6hHAWh7Wo

垣根「往生際の悪ぃガキだな。なら俺の推理で一歩一歩追い詰めてやろうじゃねぇか」ギロッ

御坂「えぇぇー……」

垣根「まず今朝、俺が目を覚まして冷蔵庫を確認した時点ではプリンは確かに生存していた」

麦野「生存とか言うな気持ち悪い」

垣根「つまり今朝俺が確認してから、
   さっき俺がプリンの消失に気付くまでの数時間の間に犯行が行われたって事になる」

御坂「うん、それで?」

垣根「さて第三位、オマエにその間のアリバイはあるか?
   ちなみに麦野は朝起きてからすぐにシャワーを32分56秒間浴び、
   その後12分19秒ほどストレッチをした後、ずっとソファでゴロゴロしてたぞ」

麦野「気持ち悪!!何でシャワーとストレッチの時間そんなに正確に把握してんだよ!?
   つーかそこまで把握しててなんでプリン食ったことには気付かねぇんだ!?
   ストレッチした後に食ってただろうが!!」

御坂「あ、アリバイ……え、えっと、今日は寮を出た後にコンビニで立ち読みして、
   ちょっとゲーセンでストレス解消して……」

垣根「女子中学生の休日の行動とは思えねぇな……」

麦野「アンタ友達とかいないわけ……?」



666:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:00:32.33 ID:6hHAWh7Wo

御坂「い、いるわよ失礼ね!! えっと、それでゲーセンの後はゲコ太グッズを見に……」

垣根「いやもういいわ、何かごめんな?こんな事聞いて」

麦野「私達が言えた事じゃないけどさ、アンタ随分悲しい青春送ってるわね。
   もっと今という時間を大事にした方がいいわよ?」

垣根「麦野が言うと深いな。若い間なんて一瞬で過ぎてくからなぁ」

麦野「ぶっ殺すぞクソメルヘン」

御坂「何なのよ二人して!?私の人生はつまらなくなんてないわよ!!」

垣根「そこまでは言ってねぇ」

麦野「話題変えましょうか。私が犯人じゃない根拠があるって言ってたけど、あれどういう事?」

御坂「人生楽しいもん、バラ色だもん……」ウジウジ

垣根「あー根拠な、だってオマエ今ダイエット中だろ?」

麦野「はあぁ!?何言ってやがんだテメェ!!」



667:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:01:06.08 ID:6hHAWh7Wo

垣根「あ?だって三日前風呂場で『増えた……』って呟いてたじゃねぇか」

麦野「何で聞こえてんだ!?絶対外まで聞こえないくらいの声量だったろ!!」

垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」フッ

麦野「オマエそれ言えば何でも通ると思ってんなよ!?
   まさかカメラとかマイクとか仕掛けてんじゃねぇだろうな!?」

垣根「……まぁそんなわけで、体重が微増した麦野がプリンを盗み食いなんてするわけねぇんだよ」

麦野「おいこっち見ろ、マジで仕掛けてんのかテメェ!?それと体重増えてねぇから!!」

御坂「ダイエットが必要そうな体型には見えないけどなぁ」

麦野「だから増えてないしダイエットもしてないって言ってんでしょ!?」

垣根「ちなみにあのプリン、材料が最高級ならカロリーも最高級だ。
   万一麦野が食ってたらやばいことになるかも知れねぇ」

麦野「……ちょっと吐いてくる」

御坂「そこまでしなくても……て言うかもう消化されてるでしょ……」



668:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:01:36.95 ID:6hHAWh7Wo

垣根「さぁそんなわけで第三位!白状しろ!」

御坂「だから私じゃないってば!!さっきからそっちで白状してるのに何で聞いてないのよ!?」

麦野「そもそも何でテメェはプリンなんて作ってたんだ?気持ち悪ぃ」

垣根「男が菓子作りしてたら気持ち悪い、みたいな風潮やめろよ。
   一流のパティシエ見てみろ、男ばっかじゃねぇか」

麦野「男が菓子作りしてたらってか、テメェが菓子作ってるのが気持ち悪ぃつってんのよ」

垣根「酷くねぇ?」

麦野「まぁ味は悪くなかったけどねー、これからも私の為に作るってんなら許してやってもいいわよ?」

垣根「んだとコラ!俺のプリン食ったのはテメェか!?」

御坂「あ、ようやく気付いた」ホ

垣根「俺のプリンを食っただけに止まらず、第三位に無実の罪を着せ、
   挙句の果てには可哀想な休日の過ごし方まで暴露するなんてな……
   何て周到で残忍かつ狡猾な手口だ!!テメェの血は何色だ麦野ッ!!!」

麦野「赤よ」

御坂「可哀想な休日って言うなあああ!!しかも聞いたのアンタでしょうがあああ!!」



669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:02:11.22 ID:6hHAWh7Wo

垣根「まぁ第三位はどうでもいいか。
   それよりオマエ俺のプリン勝手に食ったんだから詫びに胸の一つでも揉ませろよ
   それか今からダッシュで菓子屋行って一番高いプリン買って来い」

御坂「どうでもいい!?」

麦野「イヤに決まってんだろ馬鹿舌噛み千切って死ね羽毟り取るぞクソメルヘン」

垣根「勝手にプリン食ったオマエが悪いのは確定的に明らかなのに何で逆ギレしまくってんだコラ。
   とにかくすぐにプリンが食いてぇんだよ俺は……もう自分で買いに行くか」

御坂「ねぇちょっと、まず私に濡れ衣着せようとした事謝りなさいよ」

垣根「あぁ?間違いくらい誰にでもあるだろうが、笑って許せよ」

御坂「ふざけてんのアンタ!?間違いを犯したらきちんと謝るのが筋でしょうが!!」

垣根「チッ、胸と一緒で心も狭ぇな」

御坂「胸は関係ないでしょうが!!心も狭くないわよ!!」

麦野「アンタの胸が小さいのは事実だけどねー」ニヤニヤ

御坂「うるさい!今から大きくなるからいいのよ!」キー



670:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:02:40.86 ID:6hHAWh7Wo

垣根「麦野みたく無駄に胸大きくするだけじゃなくて、ちゃんと心も広くしろよ?」

麦野「おい誰の胸が無駄だって?」

垣根「俺が揉めない胸なんざ等しく無価値だこの野郎」

麦野「今、世界中の女の胸から価値が消失したわね」

垣根「俺に胸揉ませてくれる女一人もいねぇのかよ」

御坂「お、男ならいるかもよ?」

垣根「その何かを期待するような眼差しはやめろ、オマエマジで腐ってんのな」


ドア<ガチャ


一方通行「よォ」カツカツ

麦野「あら、ちょうど相手が来たわよ?」

御坂「ゴクリ」

垣根「俺の傍に近寄るなぁぁぁぁぁ!!!!」ガタンガタン



671:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:03:22.11 ID:6hHAWh7Wo

一方通行「そンないきなり全力で引くなよ、傷つくだろォが」

垣根「オマエこの前何やったか覚えてねぇのか!?俺のハートがブレイク寸前だよ!!」

一方通行「あァー……この前はそのォ……すまねェ、
      かなり追い詰められてて、つい第四位の口車に乗っちまったンだよ。
      つーか元を辿ればロリコン呼ばわりしまくったテメェも悪ィだろォが」

垣根「そうやって改心したフリして、俺が油断したところで掘るつもりだな!?その手には乗らねぇぞ!!」

一方通行「アホかオマエ」


麦野「前回血走った目で垣根の尻追っかけまわしてたアンタにはアホ呼ばわりされたくないでしょうけどね」

一方通行「誰のせいでそンな事になったと思ってやがンだ!?」

御坂「結局未遂で終わったんだっけ、つまんないの」

麦野「第一位が電池切れしたんだっけ?全く、これだから早漏は」

一方通行「おい第四位、汚ェ花火になりたくなけりゃ黙ってろ」カチッ

麦野「はいはいごめーんねー、で、アンタは何持ってんのよ?またケーキでも貢ぎに来てくれたわけ?」

一方通行「あァこれか?……まァ垣根へのちょっとしたお詫びっつーか、まァそンな感じだ。
      正直、この前のありゃァ本気で申し訳ねェと思ってる」



672:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:03:54.48 ID:6hHAWh7Wo

御坂「変な所で律儀ねアンタ」

垣根「騙されねぇぞ!!近づいたら抱き寄せられたりするんだろ!?」

一方通行「おいその気持ち悪ィ妄想すぐにやめろ、誰がテメェなンぞに触れてやるか」

麦野「ありね」

御坂「……」ドキドキ

一方通行「超電磁砲の反応がガチっぽくてちょっとマジで怖ェンですけどォ!?
      どンだけ興味深々なンだよコイツ!!」

麦野「性に多感な年頃なのよ、テメェらだって同じ年頃の時は猿みてぇに抜いてただろうが」

垣根「馬鹿にすんなよ、現役だ」

麦野「その情報は知りたくなかったわ」

御坂「と、ところでお詫びって何持って来たの?食べ物?」

一方通行「ン、あァ……」



673:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:04:23.21 ID:6hHAWh7Wo

一方通行「プリンだ」

垣根「!?」

麦野「これまたタイムリーな」

御坂「凄い、通じ合ってるのね……」キラキラ

一方通行「はァ?何が?」

垣根「一方通行……」

一方通行「あァ?」

垣根「許そう、全てを」

一方通行「……は?」

麦野「どんだけプリン食べたかったのよ」

御坂「まぁずっとプリンプリン五月蝿かったしね……」



674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/16(火) 20:04:51.09 ID:6hHAWh7Wo

垣根「許すなんてもんじゃねぇな、抱きしめたいくらいだ」ジリ

一方通行「おい待て、プリンならくれてやるからそこで止まれ」カチッ

垣根「この感謝の気持ち、100万の言葉にしても伝えきれねぇよ」バッ

一方通行「止まれつってンだろォがァァァァァァ!!!!」ベクトルパンチ

垣根「がああああああ!!!!」バチュン


麦野「結局こうなるわけ」

御坂「お約束ってやつね」ウン

麦野「とりあえず私達は垣根が潰れてる隙にプリンを頂きましょうか」

御坂「わーい」



675:>>1:2011/08/16(火) 20:06:09.99 ID:6hHAWh7Wo

投下終わり
ネタが思い浮かばぬ……そろそろ閉めるか……
つーか↓に喋らせるネタも浮かばねぇ……


201410010016



698:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:22:41.62 ID:gYAB9kYto

「うーむ、どうしたものでしょうか……とミサカは顎に手を当てながら思案に暮れます」


 学園都市の一角、一人の少女が説明くさい口調の独り言を呟きながら、トボトボと歩を進めている。
名門・常盤台中学の制服に身を包み、大きな軍用のゴーグルを額に装着している彼女は、
『妹達』と呼ばれる御坂美琴のクローン集団の一個体である。
 打ち沈んだ表情で顎に手を当てたその姿は、いかにも『悩み事がありますよ』と
周囲にアピールしているようではあるが、生憎、今現在彼女の周囲には人っ子一人見当たらず、
その為、そんな彼女に救いの手を差し伸べてくれる者は存在しない。


「しかしこのままではマズいですね、ミサカのような愛くるしい少女が
こんな人気のない場所に一人でいるとなると、これはこの後薄い本的な展開に陥ってしまう可能性が……」

「あー!クールビューティーなんだよ!」

「おや?とミサカは首を傾げつつ声のした方へと向き直ります」


 さて、先程『人っ子一人見当たらない』と書いたばかりだが、どうやら正確ではなかったようだ。
存在感の薄さから地の文にすら見落とされ忘れられていた存在、インデックスさんが
いつの間にやらその個体のすぐ傍まで近寄って来ていた。

見えなかったんだから仕方がないだろう?地の文だって偶にはミスするさ。



699:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:23:21.36 ID:gYAB9kYto

「久しぶりー、こんな所で何をしているのかな?」

「さてこのミサカはあなたに会うのは初めてなのですが、そこんところ説明しても理解出来ないでしょうし、
時間ももったいないですしミサカは空気の読めるいい子なので、ここは話を合わせておく事にします。
お久しぶりですインさん、お元気でしたか?」

「……何か色々とつっこみたいところがあるけど聞くと長そうだからやめとくんだよ」

「ありがとうございます、インさんも空気の読める子ですね、とミサカは笑顔で頷きます」

「ふふん、まぁね!」

「て言うか空気になれる子ですよね、とミサカは含み笑いをしながら頷きます」

「酷いかも!?私は空気ヒロインなんかじゃないんだよ!!」


 突然の罵倒に地団駄を踏んで抗議するインデックスだったが、当の少女は全く意に介さず、
むしろその反応を楽しんでいるかのように、クスクスと笑い声を漏らしていた。



700:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:23:49.45 ID:gYAB9kYto

「うぅ……私の知ってるクールビューティーじゃないかも……」

「まぁ細かい事はお気になさらずに。それよりインさんはこんな所で何を?
とミサカは可愛らしく小首を傾げながら尋ねます」

「あ、私はスフィンクスを探してるんだよ」

「ほう?」

「とうまがご飯の用意忘れて出かけちゃったからお腹空いちゃって、
仕方ないから気晴らしにスフィンクスを舐めてたら逃げ出しちゃったんだよ」

「そら逃げるわ、つーか空腹の気晴らしに飼い猫舐めるって発想がおかしいだろ、
とミサカはドン引きしながらつっこみを入れます」

「スフィンクスはね、偶に身体ごとご飯に突っ込む事があるから、
すごくいい匂いがするし、舐めるととっても美味しいんだよ」

「さいですか、とミサカはこれっぽっちも興味が無いので聞き流します」


 自分から尋ねておきながら『興味が無い』と一蹴し、
既に視線をインデックスから外しつつあるその個体に対して、
インデックスはむぅと頬を膨らませ、すねた表情を作る。
その様は抱きしめたくなるほどに愛くるしいが、残念ながら目の前の少女に対しては何の効果も成さないようで、
彼女は膨らんだインデックスの頬を両指で摘むと、むにー、とそれを左右に引っ張った。



701:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:24:15.86 ID:gYAB9kYto

「おぉ……もっちもっちしておる……
とミサカはお餅のように柔らかいインさんの頬っぺたに感嘆の声を漏らします」

「いひゃい!いひゃいんらよ!はなひてほひいかも!」(痛い!痛いんだよ!離して欲しいかも!)

「これは失礼、なんだか摘みやすそうだったのでつい、
とミサカは手を離しつつ謝罪します。めんごめんご」

「謝られてる気が全くしないんだよ……」


 インデックスは引っ張られた頬を擦りつつ、投げやりな謝罪をする少女を涙目で睨み付ける。
なんとも嗜虐心をそそる姿である。


「そ、それよりクールビューティーこそこんな所で何をしているのかな!?」


 このままでは更にいぢめられてしまう、咄嗟にそう判断したインデックスは
再び彼女に向かって手を伸ばそうとしていた少女から距離を取りつつ、大声で話題の転換をする。


「なんだか困ってたみたいだけど、私でよかったら相談に乗るんだよ」


 罵倒され頬を抓られても、困っている人間には手を差し伸べる。
インデックスさんはほんま聖女の鑑やでぇ……



702:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:24:48.96 ID:gYAB9kYto

「おぉ忘れていました、あなたの言うとおり、実はこのミサカは今少々悩んでおりまして、
とミサカは今更ながら自分が窮地に立たされていたことを思い出します」

「忘れる程度の事なのに窮地なの?いったい何を悩んでいるのかな?」

「実はですね、ミサカとしたことがうっかり道に迷ってしまいまして、
とミサカはここぞとばかりに己のドジッ子っぷりをアピールします。てへ」


 少女は媚びた声を出しつつ、ペロリと舌を出し己の頭をコツンと小突く。
あざとさに満ちた行動だが、一連の動作は完全な無表情で行われているため、何とも不気味極まりない。
そんな彼女にインデックスは若干引きつつも、おずおずと口を開く。


「な、なるほど迷子になってるんだね?だったら私に任せて欲しいんだよ」

「おや、案内をして頂けるのですか?しかしインさんも猫探しに忙しいのでは?
とミサカはインさんの事を気遣ってみます」

「大丈夫、猫探しも迷子も両方解決してくれそうな場所を私は知ってるんだよ!
実は私もスフィンクスを探すのを手伝ってもらおうと思って丁度そこに向かう途中だったの!」



703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:25:16.83 ID:gYAB9kYto

「ほほう、そのような場所があるのですか、流石は学園都市ですね、
とミサカは腕を組みつつ感心します」

「うん、それじゃそこまで案内するからついてきて」


 にこりと微笑むと、インデックスはパタパタと駆け出し、
しばらく進んだところで振り返り手招きをしている。一挙一動が愛らしい。
こんなに可愛いのにどうして空気扱いされるのかな?わけがわからないんだよ。


「流石はシスター、迷える子羊を導くのはお手の物というわけですか、とミサカは……」

「迷える子羊ってそういう意味じゃ……」


 べたべたなボケをかましつつ、二人はインデックスを先頭に歩いていく。
向かう先は当然、いつものあそこである。



704:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:25:52.65 ID:gYAB9kYto

「どうすっかなぁ、これ……」


 とある探偵事務所内、自称名探偵の垣根帝督もまた頭を抱え悩んでいた。
彼の仕事デスクの上には平常時にはあり得ないものが乗っており、それこそが垣根の悩みの種になっている。
具体的に言うと、今現在彼のデスクの上には迷い猫と思しき首輪をつけた三毛猫がおり、
彼の昼食のおかずであった焼き鮭を必死に貪り食っているのだ。


「鮭が好きだなんてわかってるわね、お代わりいる?」

「にゃー」


 一心不乱に鮭を喰らう猫が気に入ったのか、探偵助手の麦野が上機嫌な様子で猫に語りかける。
すると、猫はまるでその言葉の意味を理解しているかのように返事をし、それを受けた麦野は
「待っててね」と言い残すと台所の方へ向かっていった。追加の鮭を取りに行ったのだろう。
猫のお代わりを用意するくらいなら、まず先におかずを奪われた垣根に新しい鮭を渡すべきだと思うのだが、
どうにも麦野の中の優先度は可愛い三毛猫>>垣根という等式になっているようだ。
まぁ仕方あるまい、こればっかりは垣根が可愛くないのが悪い。



705:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:26:20.94 ID:gYAB9kYto

 垣根個人は別段鮭が好きなわけでもそれほど空腹なわけでもなかったのでそれは構わないのだが、
この後猫をどうするべきか考えると非常にめんどくさい。
流石に迷い猫を邪魔だからと摘み出すのは気が引ける。かと言ってずっと置いておくというのは論外だろう。
飼い主を探すか、或いは警備員か風紀委員にでも引き渡すのがベストな選択肢なのだろうが、
先にも書いたようにめんどくさい。彼は探偵であってボランティアではないのだ。


「おい一方通行、オマエこの猫警備員にでも引き渡して来い」


 故に、垣根は部屋の隅で先程から垣根の淹れたコーヒーを啜っている白い男にその役目を押し付けることにする。
客でもないのにほぼ毎日事務所を訪れてはコーヒーをせびり、
挙句勝手に来客用のソファで惰眠を貪っているのだから、その位の面倒事はやってくれても罰は当たるまい。
一方通行は億劫そうに首だけで垣根の方を向くと、チッと舌打ちをしながら口を開く。


「死ねよ」


 そしてそこから発せられた言葉は、余りにも短く、かつ冷酷な拒絶の言葉。
八割方断られるだろうとは思っていたが、まさか『死ね』とまで言われるとは思っていなかった垣根は
少々涙目になりながらも、一方通行に猫を任せることを諦め、
次は一方通行の対極の位置に座している少女のほうに視線を移した。



706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:26:48.56 ID:gYAB9kYto

「なぁ第三位、この猫を……」

「あーごめん、無理」


 垣根の言葉が終わるよりも先に、紅茶(これも垣根が淹れた)を啜っていた御坂が拒否の意を表明する。
まさかこちらに即答で断られるとは思っていなかったらしく、垣根は口を半開きにしたまましばし硬直し
「そりゃないだろ」とでも言いたげな目で御坂を見つめた。


「い、いや面倒だからー、とかじゃなくてね?私、猫とかの小動物には好かれないから……」

「あ?あぁ、そういや電撃使いはそうなんだったか……」


 非難めいた垣根の視線に耐えかねた御坂が慌てて言い訳を口にする。
御坂だけに限らず、電撃系の能力者は大抵その能力の特性上、常に微弱な電磁波を身体から発しており、
その為そういったものに敏感な小動物にはどうしても嫌われてしまう、というか拒絶されてしまう傾向にあるのだ。


「猫は好きだし、連れて行って上げたいのは山々なんだけど、こればっかりはどうしようもね……」


 はぁ、と溜息を吐きつつ、御坂は本当に申し訳なさそうに、そして少々悲しそうに猫を眺める。
好きなのに触れる事はおろか近寄ることすら難しいというこの状況、
猫好きなのに猫アレルギーという方は身に覚えがあるのではないだろうか。



707:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:27:18.16 ID:gYAB9kYto

「それじゃ仕方ねぇよな、じゃあ一方通行、やっぱオマエが……」

「いや、俺別に猫好きじゃないンでェ」


 再び一方通行に振ろうとするが、やはりにべもなく断られてしまう。
これ以上一方通行に頼み込んでも無駄だと判断した垣根がデスクに視線を落とすと、
キッチリ鮭の皮まで食べた猫が満足げな表情で転寝をしていた。
可愛らしい姿ではあるのだが……可愛さ余って憎さ百倍、ふとそんな言葉が頭をよぎる垣根であった。

 さて、「猫が好きではない」と言い放った一方通行だが、
かつて猫同士の会話を勝手に想像していたという過去がある事を我々は忘れてはならない。
意外と脳味噌春だよね、この人。


「お待たせ、鮭焼けたわよ」


 打つ手に窮した垣根がしばしぼんやりと猫を眺めていると、
麦野が鼻歌でも歌いだしそうなほど上機嫌な様子で焼き鮭を片手に台所から戻ってきた。
これ程機嫌の良い麦野の姿を垣根はこれまで見たことがない。
恐らく、鮭が好きで堪らない、スーパーに行くと鮮魚コーナーから30分は動かない彼女は、
鮭好きの同士が見つかった事が嬉しくて仕方がないのだろう。例え相手が猫であっても。



708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:27:57.13 ID:gYAB9kYto

「あれ、寝てるの?もうお腹一杯なのかにゃーん?」


 すーすーと寝息を立てる猫の前に鮭の乗った皿を置きつつ、麦野は甘ったるい口調で猫に語りかける。
その少女ちっくな行動に、思わず「自分の歳を考えろ」とつっこみそうになる垣根だったが、
口に出してしまえばぶん殴られるのが目に見えているため、歯を食いしばり必死に堪える。
まぁこのくらいのイタい言動は許してやろうぜ、むぎのんもまだ十代(自称)なんだからさ。


「麦野、この猫を警備員なり風紀委員なりに引き渡して来てくれねぇか?」

「えー、めんどくさいわね」


 一方通行も御坂も使えなかったので麦野に頼んでみる垣根だったが、やはり彼女もあまり気乗りしないようだ。
麦野は自分の運んできた焼き鮭を頬張りながらやんわりと垣根の頼みを拒絶する。
ん、あれ?その鮭は猫の為に持って来たんじゃなかったか?


「おい、何でオマエが鮭食ってんだ?」

「え?あ、うっかり……」

「無意識に食ってんのかよ、そんなだから太rぐはああぁ!!!」


 垣根が喋り終わるよりも先に、麦野の右拳が彼の頬に突き刺さった。
折角さっきつっこむのを我慢したというのに、結局彼は殴られる運命にあったということだろう。

 女性に対して「太る」は絶対禁句である。男に対する「ハゲ」と同じくらい言ってはいけない言葉だ。
ダメ、絶対。



709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:28:23.59 ID:gYAB9kYto

「いってぇ……オマエもうちょっと加減ってもんをだな……」

「知るか馬鹿」


 ふん、と顔を反らす麦野を尻目に、垣根は殴られた頬を擦りつつ、
「仕方がない、俺が連れて行くしかないか」と覚悟を決め、猫をつまみあげる。と、その時、


「こんにちは、お邪魔するんだよ」

「失礼します、とミサカは挨拶をしながらインさんの後に続きます」


 ノックもなしに事務所のドアが開き、二人の少女が物怖じする様子もなく堂々と室内へと入ってくる。
説明するまでもなく、先程の個体とインデックスさんの二人組みである。


「ん?この前のインなんちゃらと……そっちは第三位のクローンか?」


 二人の来訪者の姿を確認した垣根は浮かしかけていた腰を再び下ろし、
うろ覚えの名前を口にする。いい加減、ちゃんと覚えて上げて欲しいんだよ。



710:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:28:58.19 ID:gYAB9kYto

一方通行「あァ?なンでオマエがこンなとこに……いや、オマエは……」

御坂「どうしたのアンタら二人して?」

「おや、一方通行にお姉様ではありませんか、なんという僥倖、
とミサカは挨拶しに行く手間が省けた事に喜びを露にします」

垣根「すげぇ無表情だけど喜んでんのかそれ?」

麦野「へぇ、これが妹達って奴?実物見るのは初めてだけど、本当にそっくりね」

「可愛いでしょう?とミサカははにかみながらその場でくるりとモデルのようにターンしてみます」

麦野「うん、第三位に負けず劣らずのムカつきっぷりね」

御坂「わ、私はあんな変てこな行動取らないわよ!?」


イン「あのね、私達、探偵さんにお願いしたい事があって来たんだよ。ってあれ、あなたが抱えてるその子……」

垣根「あ?こいつか?」

<にゃ~ん



711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:29:37.90 ID:gYAB9kYto

イン「やっぱり!スフィンクスなんだよ!こんな所にいたんだ!」

垣根「なんだ、これオマエの猫か。丁度よかった、ほら持って帰ってくれ」グイ

<にゃー

イン「ありがと!依頼を先読みしてスフィンクスを見つけててくれるなんて、やっぱりあなたは凄いんだよ!」

垣根「まぁな」フッ

「さて、それでは次はこちらの番ですね、とミサカはずずいっとインさんの前に躍り出ます」

イン「ちょっと、私が見切れちゃうからやめて欲しいんだよ!」

「はいはいインさんの出番はこれで終わりですよ、閉店ガラガラー、
とミサカはインさんを部屋の外へ締め出します」グイ、ガチャ


<ヒドインダヨー!
<ニャー



712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:30:10.74 ID:gYAB9kYto

一方通行「……」ジー

「おや一方通行、さっきからどうしたんです?ミサカの方をそんなにじっと見て……えっち!
とミサカは一方通行の嘗め回すような視線から身を庇います」

麦野「やっぱロリコンなのね第一位」

垣根「ロリコンっつーか、ミサコン?」

御坂「私の事も変な目で見てるんじゃないでしょうね……」

一方通行「皆殺しにすンぞオマエら……それよりオマエ、学園都市に住んでる妹達じゃねェな?」

御坂「え、この子の事?違うの?」

垣根「そういや学園都市だけじゃなく世界中に散らばってんだったか?でも何でそんな事わかんだよオマエ」

麦野「何か違いでもあるわけ?」

一方通行「おォ、学園都市に住んでる妹達の特徴は大体覚えてっからなァ。
      例えば10032号は三下に買ってもらったネックレスをうざってェくれェアピールしてくるし
      13557号は会話の端々にガンダムのネタ織り交ぜてくるし、
      19090号は他の妹達に比べてちっとばかし痩せてやがンだ」



713:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:30:38.37 ID:gYAB9kYto

「ほう、よくお分かりで、流石は毎日毎日ミサカ達の事を視姦しているだけの事はありますね。
とミサカは拍手しながら一方通行の識別能力を褒めちぎります」パチパチ

一方通行「いや視姦はしてねェよ」

御坂「守るって口実でそんな風に見てたのね!最ッ低!!」キッ

麦野「あーやっぱりね、『興味ないですよー』って顔してる奴に限ってむっつりなのよね」

垣根「男ならもっと堂々と、オープンに行こうぜ?」

一方通行「……」カチッ

垣根「OK、俺らが悪かったから落ち着いてスイッチを切ってくれ」

麦野「はいはいごめんごめん」

一方通行「チッ」


<アケテホシインダヨー!(ドンドン!)
<ニャー



714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:31:19.10 ID:gYAB9kYto

御坂「それでさ、アンタ本当に学園都市に住んでる妹達じゃないの?」

「はい違いますよ、このミサカは外の研究所で調整を受けていたミサカです、
とミサカはさっくりとお姉様の言を肯定します」

垣根「ミサカミサカうっせぇなオイ」

一方通行「でェ、オマエの検体番号は?何しに学園都市に来やがったンだ?」

「やだ、いきなり携帯番号を尋ねるだなんて、ミサカの事をどうする気!?
とミサカは積極的な一方通行にどっきどきです。この早漏野郎が、もっと段階踏めよ」

一方通行「『検体』番号な?俺が冷静な内に話進めた方がお互いの為だと思うぜ?」

「やれやれ相も変わらず冗談が通じませんねこのモヤシは、そんなだから童貞なのですよ、
とミサカは溜息混じりに妖怪童貞モヤシを罵倒します」

一方通行「……」カチッ

「スイッチ入れて脅そうとしても無駄無駄、ミサカ達に手が出せないことはわかっています。
とミサカは一方通行の頭の中などお見通しだと言わんばかりに不敵に笑います」ククク

一方通行「あああァァァうっぜェ!!何なのオマエ!?
      いいからさっさと検体番号言いやがれェェェェ!!!」

麦野「いい性格してるわねこの子、嫌いじゃないわ」

垣根「そんなもんにしといてくれ、俺が八つ当たりされそうで怖ぇから」



715:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:31:50.96 ID:gYAB9kYto

「まぁそろそろ話を進めましょうか、既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
このミサカの検体番号は……」


11111号「11111号です、とミサカはぺこりと頭を下げながら簡潔に自己紹介をします」


御坂「あ、凄いゾロ目なんだ」

垣根「覚え安くていいな」

麦野「覚えても何一つ得は無さそうだけどね」

一方通行「……で、その11111号さンが学園都市に何の御用ですかァ?」

11111号「そんな露骨に嫌そうな顔しないでくださいよ、来ちゃダメなんですか?
      とミサカは膨れっ面になりながら抗議します」プクー

一方通行「うぜェ……なンかムカつくなァオマエの面」

11111号「言われてますよお姉様」

御坂「何で私!?」



716:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:32:16.50 ID:gYAB9kYto

11111号「同じ顔ですし、遠まわしにお姉様の顔に文句つけたいのでは?
      とミサカは邪推してみます」

御坂「く……一方通行!アンタ私の顔が気に入らないっていうの!?」

一方通行「ノせられてンじゃねェよ馬鹿。もォいいからさっさと学園都市に来た理由をだなァ……」

11111号「本当にせっかちですねぇ、少々焦らすのは淑女の嗜みだと言うのに、
      とミサカは女性の心理をこれっぽっちも理解していない一方通行を鼻で笑います」ハン

一方通行「……垣根、ちょっと殴らせてもらってもいいかァ?」

垣根「何でだよ!?」

麦野「ストレス解消用のサンドバッグ扱いって事でしょ」


<ヒドインダヨ、ヒドインダヨー!
<ニャー



717:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:33:01.93 ID:gYAB9kYto

一方通行「……」カチッカチッカチッカチッ

御坂(何かスイッチ入れたり切ったり繰り返してる……)

麦野(相当イラついてるみたいね第一位……)

垣根(もう俺がとばっちりで潰される未来しか見えねぇ……)ウヘェ

11111号「一方通行がそろそろ限界みたいなので真面目に話しますが、
      実はこのミサカは今日から学園都市でお世話になる事になっているのですよ、
      とミサカは自分が外の研究所から出戻りして来たという事実をぶっちゃけてみます」

一方通行「今日から学園都市でェ?聞いてねェぞ、ンな事」

11111号「何故一々あなたに知らせなければならないのですか?
      そんなにミサカ達の一挙一動が気になりますか?ヤンデレですか?
      とミサカは束縛の激しい一方通行に辟易します」ウハァ

一方通行「……」カチカチカチカチカチ……

垣根「ちょ、そんな連打したらチョーカー壊れるぞ!?」

麦野「高橋名人バリの連打速度ね」

御坂「ほ、ほらアンタもいい加減にしときなさいよ!そろそろプッツンいっちゃうわよコイツ!」



718:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:33:38.14 ID:gYAB9kYto

11111号「おっと失礼いたしました、ついつい一方通行を罵倒してしまうのはミサカの悪いクセですね、
      とミサカは舌をちろちろと出しながら謝罪します」テヘペロ

麦野「あ、今のすっごいイラっときた」

一方通行「垣根ェェェェェェ!!!!」カチッ!

垣根「だから何で俺!?頼むから落ち着いてくれ!!」ヒィ

11111号「一方通行、どうか怒りをお収めください、後で上位個体のおさわり券を差し上げますから、
      とミサカはロリコン垂涎のブツをちらつかせながら交渉します」

一方通行「いらねェよボケがァァァァァ!!!」

11111号「なんと!?……ってよく考えたら毎日一緒に風呂入ってるんでしたね。
      券なんぞなくても触り放題ならそりゃいりませんか、とミサカは納得します」

一方通行「な、デタラメ言ってンじゃねェぞ!?」



719:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:34:06.81 ID:gYAB9kYto

垣根「一緒にって……」

麦野「うわぁ……」

御坂「一方通行、アンタ……」

一方通行「入ってねェよ!!神に誓って入ってねェ!!」

11111号「超能力者が神に誓っても説得力ありませんよね、とミサカは半笑いでつっこみを入れます」プフー

一方通行「あ゛あ゛あ゛ァァァァァ!!!!」ガチガチガチガチガチ……

垣根「だから連打やめろって!!チョーカーから煙出てるぞオマエ!?」

麦野「第一位もよく耐えてるわねぇ、矛先が私だったらとっくにふっ飛ばしてるわ」


<シクシクシクシク……
<ニャー



720:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:34:40.38 ID:gYAB9kYto

一方通行「……でェ、何が原因で出戻って来やがったンだオマエは」ビキビキビキ

11111号「大丈夫ですか一方通行、何か顔面に血管浮き出て狂経脈みたいになってますよ?
      とミサカは今にも血管がブツンといってしまいそうな一方通行を心配します」

一方通行「心配ならちゃンと話進めてくれねェ?頼むから、マジで」

垣根「俺からも頼むわ、このままじゃいつ俺が殺されるかわかったもんじゃねぇ」

御坂「そろそろ真面目に、ね?これ以上妹達の印象悪くなると私も悲しいから」

11111号「何気にお姉様酷い事言ってね?と思いつつも自覚はあるので深くはつっこまない事にします。
      でまぁ、このミサカが出戻ってきた理由なのですが……」

一方通行「おォ」

11111号「ぶっちゃけわっかんねーんですよ、とミサカは腕組みをしながら首を傾げます」ンー

一方通行「はァ?」

御坂「わかんないってどういう事よ?」

11111号「いえ、何か突然『お願いですから学園都市に帰ってください、面倒見切れません』
      って研究員一同が涙ながらに土下座しはじめまして……」

麦野「……まぁその性格じゃ面倒見切れなくなるのもわかるわね」

一方通行「むしろよく今まで持ったなァ……」



721:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:35:07.30 ID:gYAB9kYto

11111号「……はて?」ンー?

垣根「コイツ自分の性格が腐りまくってるって自覚ねぇのか?」

御坂「さっき妹達の印象が悪くなる自覚はあるみたいな事言ってた気がするんだけど……」

11111号「まぁまぁ細かい事はお気になさらずに。
      そんなわけでお土産をたくさん頂いて晴れて学園都市に戻って来たミサカなのですが、
      なんとも困った事に病院に着く前に道に迷ってしまいまして、
      あわや薄い本的な展開になろうかというピンチをインさんに救っていただいたのです。
      とミサカは颯爽と去っていったインさんに感謝の念を送ります」

垣根「いやまだそこにいるけどな?」

一方通行「つーかオマエが追い出したよな?」

<アケテヨー……

御坂「薄い本って何?」

麦野「簡単に言うと18歳未満購入禁止の同人誌の事よ」

御坂「ふぇ!?」



722:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:35:39.18 ID:gYAB9kYto

11111号「カマトトぶってるお姉様は置いといて、どなたかミサカを病院まで案内していただけませんか?
      とミサカは可愛らしく首を捻りながら懇願してみます」

一方通行「微塵も可愛らしくねェな、微塵切りにして鍋にでもぶちこンでやりてェくれェだ」

11111号「それは遠回しに『食べちゃいたいくらい可愛い』と言っているのでしょうか?
      とミサカは生暖かい視線で素直になれない一方通行を眺めます」

一方通行「あァー、今この瞬間オマエの脳天に隕石振ってこねェかなァ」

垣根「全くの無表情なのにこんだけ悪意が透けて見えるってのもすげえよ」

御坂「わ、私のどこがカマトトぶってるって言うのよ!?」

麦野「BL好きだったり同人誌の意味はしっかり理解してるくせに無知ぶって顔赤らめてる所じゃない?」

御坂「ぐにゅ……」

11111号「『ぐにゅ』は無いわぁ……
      とミサカはわけわからん擬音でかわいいアピールしはじめたお姉様にドン引きします」

御坂「アンタねぇ……」


<……イコ、スフィンクス
<ニャー



723:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:36:35.33 ID:gYAB9kYto

11111号「ふむ、しかし誰も自主的に案内はしてくれなそうですね、
      まったく、こんな美少女が困っているというのに、とミサカは憤慨します」プンプン

一方通行「そりゃ誰もオマエみてェな性悪の道案内したくねェよ」

麦野「今の所第一位以外は大した被害受けてないけどね」

御坂「あの、私もかなりからまれてると思うんだけど……」

11111号「むむむ……仕方ありませんね、ここは探偵事務所ですし、
      正式な仕事として探偵さんに道案内を依頼する事にしましょう、
      とミサカは薄情な皆さんを横目で睨みます」

御坂「どう考えても原因はアンタの言動でしょうに……」

垣根「……まぁ依頼されりゃ道案内くらいしてやるが、ただし報酬はキッチリもらうぞ?」

11111号「ふむ、おいくらで?とミサカはがま口財布を片手に尋ねます」

垣根「前払いで一億円な、払えるか?」ククク

11111号「いいですよ、払いましょう、とミサカはあっさり頷きます」

垣根「えっ、払えんの!?諦めさせる為に法外な額ふっかけたのに!?」



724:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:37:01.48 ID:gYAB9kYto

11111号「フフン、ナメて貰っては困ります。
      このミサカには一方通行という無限にお金の沸いて出るサイフが……」

一方通行「絶ッッッ対払わねェからな?オマエの為に出す金なンざびた一文ありゃしねェよボケが」

11111号「なんですと!?このミサカを見捨てるおつもりですか!?
      とミサカはアテが外れたことに目を見開きながら驚愕します」

一方通行「あンだけ俺の事罵倒した癖して、なンで俺が素直に金出すと思ってやがったンだ?
      まァ土下座の一つでもしてくれるってンなら垣根と交渉してやってもいいけどよォ」ケケケケ

11111号「く、この鬼畜め……わかりました、仕方がありませんね、とミサカは溜息を吐きながら意気消沈します」ハァ

一方通行「おォ、わかりゃいいンだよ。上下関係はハッキリさせとかねェとなァ。
      それじゃさっさと土下座を……」

11111号「身体で払いましょう、とミサカは上着に手をかけながらていとくんの方へ向き直ります」

一方通行「おいィ!?」



725:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:37:28.27 ID:gYAB9kYto

御坂「ちょ、ちょっと何やってんのよアンタ!?」

11111号「止めないでくださいお姉様、もはやミサカに残された道は
      このダイナマイトバディでていとくんを悩殺するしか……」

御坂「止めるに決まってんでしょうがああ!!!私と同じ顔でそんな事しないでよおおお!!!」

垣根「オマエは自分の身体に一億の価値があると思ってんのか……つーかていとくんって何だコラ」

麦野「ダイナマイトどころか、いいとこ不発弾よね」

11111号「言われてますよお姉様」

御坂「だ、だから何で私なのよ!?」

11111号「体型も全く同じですし。ちなみにこのミサカのスリーサイズは上から……」

御坂「ぎゃあああああ!!!やめなさい!!やめてえええ!!!」

11111号「やめて欲しくばこのミサカを病院まで案内してください、
      とミサカはお姉様に交渉を持ちかけます」

御坂「えぇー……」



726:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:38:11.14 ID:gYAB9kYto

11111号「上から7……」

御坂「わ、わかったわよ!!案内してあげるから!!」

11111号「はい、ではよろしくお願いしますね、とミサカはニッコリ微笑みます」ニコッ

麦野「笑顔怖!」

一方通行「なンて邪悪な笑顔だ……」

垣根「麦野の笑顔でももうちょいマシだぞ……」

麦野「おい」


御坂「うぅ……それじゃ私この子連れて病院まで行ってくるから……」

垣根「あ、あぁ」

麦野「行ってらっしゃい」

一方通行「なンつーか、頑張れよ?」

11111号「本当は一方通行にエスコートしてもらいたかったんですが、
      ちょっと今は一方通行を脅す為の手駒が少ないので仕方がありませんね、
      とミサカは己の準備不足を悔やみます」チィ

一方通行「オマエは俺になンの恨みがあンだよ……」

11111号「フフ、まぁ気にしないでください。さぁお姉様行きましょう、
      とミサカはお姉様の背中をぐいぐい押します」グイグイ

御坂「ちょ、ちょっとそんなに押さなくてもちゃんと案内してあげるから!
   あーもう、じゃあまたね!」ガチャ

11111号「それでは皆さん御機嫌よう、とミサカはにこやかに手を振りながらドアを閉じます」バタン



727:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/19(金) 21:39:14.65 ID:gYAB9kYto

一方通行「……行ったかァ」

垣根「まるで暴風雨だったな」

麦野「妹達って皆あんなんなわけ?」

一方通行「俺も全部のを知ってるわけじゃねェが、多分ありゃ特別だろ。
      学園都市に住んでる他の妹達はもォちょいマシだ」

垣根「それでももうちょいなのかよ……」


11111号「あーそうそう、忘れてましたが、」ガチャ

一方通行「!?」

垣根「何だ、まだいやがったのか」

11111号「先にも言った通り、お土産がありますのでまた今度渡しに来ますね、どうぞお楽しみに、
      とミサカはウインクしつつ再登場フラグをしっかり立てて退散します」バタン

一方通行「ぐはァァァ!!」

垣根「一方通行!?」

一方通行「あ、アイツまだ出張る気かよ……助けてくれ、胃に穴が開いちまいそォだ……」ハァハァ

麦野「てかもう開いてんじゃない?」



728:>>1:2011/08/19(金) 21:40:16.16 ID:gYAB9kYto

投下終了
ネタに困ったときの切り札・フリーダム外道ミサカさんです



201410010017



762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:06:35.99 ID:a/bdNfIGo

11111号「やぁやぁ奇遇ですね、とミサカは道行く一方通行に挨拶をしてみます」

一方通行「……」カツカツ

11111号「立てた再登場フラグを回収しに来ました、ワンモアミサカです、
      とミサカは歩き去ろうとする一方通行に並んで歩きながら笑顔で語りかけます」

一方通行「……」カツカツ

11111号「おぉっと一方通行、意外にもこのミサカの事を完全スルー。
      無理は身体に毒ですよ?ミサカと話したいんでしょう?お土産欲しいんでしょう?
      とミサカは外からのお土産の入った鞄をチラつかせながら誘惑してみます」

一方通行「……」カツカツ

11111号「おいおいマジで無視かよ、パパから女の子の扱い方を学ばなかったのか、坊や?
      とミサカはアメリカンテイストな挑発をしつつ一方通行の脇腹をつっつきます」ツンツン

一方通行「……ク」カツカツ

11111号「反応しましたね?今ちょっとくすぐったそうにしましたね?
      とミサカはあっさりポーカーフェイスの崩れた一方通行を嘲笑します」プゲラ



763:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:07:10.28 ID:a/bdNfIGo

一方通行「……」カツカツカツカツ

11111号「あー一方通行、杖ついてるくせにそんなスピードで走ると……」

一方通行「おぐっ!?」ビターン

11111号「言わんこっちゃない、とミサカは無様にすっ転んだ一方通行を溜息混じりに見下ろします」ジ-

一方通行「だァァァァァもォ!!!何なンだよオマエはよォォォォォォ!!!」

11111号「検体番号11111号のミサカですが」

一方通行「知ってンよボケがァ!!!」

11111号「じゃあ聞くなよ、とミサカは呆れ顔で肩をすくめます」ヤレヤレ

一方通行「そォいう事じゃねェ、そォいう事じゃねェンだよ……」

11111号「まぁ落ち着いてください、一先ず立ちましょう?
      とミサカは地べたに座り込んだままの一方通行に手を差し伸べます」ス

一方通行「罠なのが見え透いてンだよボケ、何企ンでンだ」チッ

11111号「いえ何も……て言うかこのミサカは最初からあなたにお土産渡そうとしてただけなのですが、
      とミサカは話も聞かずにミサカを悪者にしようとする一方通行に憤慨します」プンスカ



764:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:08:00.75 ID:a/bdNfIGo

一方通行「信用出来っか!言っとくけどオマエ第一位印象最悪だからな?」ギロ

11111号「第一印象で言ったら間違いなくあなたの方が最悪ですけどね?特にミサカ達からは。
      とミサカは黒い発言で返してみます」

一方通行「すンませンでした」

11111号「まぁまぁそう萎縮しないでください、
      少なくともこのミサカはあなたに対してこれっぽっちも恨みなど抱いておりません。
      あなたをからかうのは純然たる趣味です、とミサカはぶっちゃけてみます」

一方通行「オマエちょっと一発殴ってもいいか?」

11111号「構いませんよ?一発と言わず何発でもどうぞ、むしろウェルカムです。
      とミサカは期待に満ちた熱っぽい目で一方通行を見つめてみます。
      さぁ早く!さぁさぁさぁさぁ!!ハリーハリーハリーハリー!!」ハァハァハァ

一方通行「あァそォ、そォいう方面もカバーしてンのか、オマエ鉄壁だなちくしょォ」

11111号「誰の胸が絶壁ですか!お姉様に謝罪してきなさい!
      とミサカは己の豊満なバストを突き出しながら一方通行を叱責します」ズイ

一方通行「うるっせェンだよこの嘆きの壁がァァァァ!!!
      ねェモンを無理にアピールしようとしてンじゃねェェェェ!!」

11111号「な、嘆きの壁!?」



765:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:08:27.51 ID:a/bdNfIGo

一方通行「もォいい!もォ十分だ!今までのやり取りでオマエがどンな存在かは痛ェほど良くわかった!!
      結論、オマエなンざ垣根と同じ扱いで十分だボケがァァァァ!!!」

11111号「あぁ!?ていとくんと同じ!?人間として最底辺の扱いって事じゃねえか!!
      ミサカだって妹達の一員なんだぞ!!他の妹達と同じように大事に扱えよ!!
      とミサカは何か吹っ切れちゃった一方通行に待遇の改善を要求します!」

一方通行「うっせェこの三下が!!大事にされてェンならそれ相応の態度を取ってみやがれってンだ!!」

11111号「ついには三下呼ばわり!?ははぁ、あなたは従順な女性が好きですもんね!
      何でも思い通りになる女性が大好きですもんね!?流石は童貞!!
      このミサカにも首輪をつけて擦り寄って欲しいというわけですか!
      とミサカは童貞白モヤシの童貞丸出しな願望にドン引きします」ウワァ

一方通行「童貞童貞うっせェンだよクソボケがァァァァ!!!
      そもそも偉そうォにしてっけどオマエら妹達にどンだけ経験があるってンだ!?」

11111号「やだ、こんな街中でそんな事を大声で聞くだなんて……
      とミサカは顔を赤らめながら今のあなたの発言を即座にMNWに放流します。
      おーい皆、一方通行がミサカ達の性的な経験談に興味津々らしいぜー」

一方通行「ほあああァァァァァ!!!?」



766:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:08:58.21 ID:a/bdNfIGo

11111号「おぉっと、上位個体と番外個体が食い付きました。家に帰ってからが楽しみですね?
      とミサカはにっこり微笑みながら迂闊な一方通行を指差し嘲笑います」プギャー

一方通行「ちくしょォ、ちくしょォ……」

11111号「で、そろそろ当初の目的を果たしましょうか、とミサカは鞄を漁ります」ゴソゴソ

一方通行「あァ……?」

11111号「はいこれ、どうぞ、とミサカは鞄から取り出したお土産を一方通行に手渡します」ス

一方通行「……なァンですかァ?この錠剤……」

11111号「胃薬です」

一方通行「……なンで?」

11111号「最近ストレスで胃がやられてるんでしょう?もっと自分の身体を労わってあげてください。
      とミサカは慈愛に満ちた眼差しで一方通行を心配します」



767:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:09:31.06 ID:a/bdNfIGo

一方通行「胃痛の原因の半分は間違いなくオマエだよ!!」

11111号「チッ、まだ半分程度ですか……もっとあなたを釘付けにしなければなりませんね、
      とミサカは己の至らなさを反省し更なる精進を誓います」

一方通行「あァもォ今ので七割くらいになったわ」

11111号「まぁ冗談はさておき、その胃薬は是非持っていてください。きっと役に立ちますから、
      とミサカは胃薬がRPGのキーアイテム的な重要さを秘めていることを仄めかします」

一方通行「今まさに役に立ちそォなンですけどォ……
      つーか俺の胃痛の原因の大部分がオマエだってのは冗談でも何でもねェ」

11111号「あ、それともう一つ、とミサカは再び鞄を漁ります」ゴソゴソ

一方通行「あ?まだあンのか?つーかこの胃薬はマジで土産なのかよ」

11111号「どうぞ、LOです、とミサカはロリコン向け成人雑誌を差し出します」

一方通行「死ね」



768:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:09:59.87 ID:a/bdNfIGo

「はァ、ったく……」


 能力を使用し全力で11111号を振り切った一方通行は、
軽く頭を抱えながらも、そのまま垣根探偵事務所へ向かう。
本来、今日は事務所に行く予定はなく、彼はコンビニへコーヒーを買いに行こうとしていただけだったのだが、
11111号がMNWに余計なものを流したせいで真っ直ぐ家に帰るわけにはいかなくなってしまったのだ。
何か上手い言い訳の一つでも考えておかねば、打ち止めや番外個体に何を言われるかわかったものではない。


※ちなみにLOは受け取りませんでした


「あァークソ、何なンだアイツ……」


 探偵事務所の階段を上りつつ、一方通行は先日からの出来事を思い出し、一人ごちる。
アイツ、とは無論11111号の事である。目を閉じると彼女の悪意に満ちた無表情が浮かぶようだ。
たった二度しか遭遇していないというのに、随分と強烈な印象を植え付けられたものである。

 妹達に個性が芽生え、それぞれが異なる思考や趣向を持ち、独立した個人へと成長していく。
一方通行はそれをとても喜ばしい事だと思っている。思っているのだが……



769:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:10:26.28 ID:a/bdNfIGo

「それでもアレはねェだろ、個性的ってレベルじゃねェ」


 呟きつつ、ハァと大きく溜息を吐く。
平常時から白い彼だが今日はまた一段と白く見えるような気がする。


「打ち止めに頼ンだら何とかならねェかな……つーかアイツ番外個体よりよっぽど性質悪くねェ?」


 もう一回学習装置使ってマトモな人格に摩り替えたり出来ないだろうか、
一方通行は割と真剣にそんな事を考えつつ、探偵事務所の扉に手をかける。

 何だかんだで、一方通行は垣根探偵事務所という場所が結構気に入っていた。
彼にとってこの場所は、打ち止めや番外個体の構って攻撃や口うるさい保護者から解放され、
好き勝手にだらだらする事が出来る快適空間なのである。
別に打ち止め達の相手をするのがそれほどイヤだというわけではないのだが、
一方通行とて多感な時期の少年なのだ、家族的な存在から距離を置きたくなる事もある。
そんな時の逃避先がこの垣根探偵事務所だというわけだ。

 今日も垣根にコーヒーを淹れさせ、それをすすりつつのんびりと打ち止め達への言い訳を考えよう。
これからの予定を頭に思い浮かべながら、一方通行は事務所の扉を押し開いた。



770:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:11:03.98 ID:a/bdNfIGo

「いやぁそれにしても美琴ちゃんの控えめな胸は羨ましいわぁ、私なんてこんなだからさぁ、
大きすぎると逆に見栄えも悪くなりそうだし、肩は凝るし男の視線は鬱陶しいしでいいことないのよねぇ」

「私も麦野さんのガッシリした下半身がすっごく羨ましいわ。
私、どれだけ鍛えても中々足が太くならないのよね。あーあ、こんな細い足でスカート履くの恥ずかしいなー」

「ふふ、大丈夫よ、アンタの足は細くても短いからバランス取れてるわ」

「ありがと、でもアンタの胸もその下半身のインパクトに比べれば控えめだから気にしなくていいと思うわよ?」

「うふふふ」

「あははは」

「お、おい二人ともそんなもんにしとけって、な?」

「何言ってんの?まだまだ褒めたりないわよ」

「ね、褒めたい部分が多すぎて何処から褒めればいいかわからないわ」

「うふふふふ」

「あはははは」



771:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:12:06.30 ID:a/bdNfIGo

「……なンぞこれ」


 先に書いた通り、一方通行は癒しを求めてこの事務所を訪れたはずである。
が、いざ扉を開いてみれば、そこは憩いの空間どころかとんでもない修羅場であった。
御坂と麦野は両者ともに額に青筋を浮かべながらも笑顔を絶やすことなく
互いの身体的特徴を褒めあっており(褒めてんのか?)
家主であるはずの垣根はオロオロと憔悴した顔で二人のやり取りを見守っている。


(……どォ考えてもここにいたらろくな事にならねェ、さっさと帰っちまうか)

「ん、よ、よう一方通行、来てたのか」

(チィ、気付かれちまったか……)


 即座に踵を返そうとした一方通行であったが、なんとも運悪く垣根に見つかってしまう。
垣根なんぞ無視してさっさとここを離れるのがベストだと頭では理解しているのだが、
如何せん、垣根の打ち捨てられた子犬のような目を見ているとそんな気分にもなれず、
一方通行は大きく溜息を吐きつつ事務所内へ歩を進め、垣根の隣から女の戦いを眺める事にした。



772:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:12:37.12 ID:a/bdNfIGo

一方通行「……」

垣根「よく来てくれた、そろそろ逃げ出そうかと思ってた所だぜ……」


御坂「それにしても麦野さんはお化粧上手いわよね、羨ましいなー。
   私ってお化粧する必要がないからいつまでたっても化粧の技術が向上しないのよね」ニコニコ

麦野「化粧品代って結構馬鹿にならないし、化粧なんて覚えない方がいいわよ?
   やっぱり肌にも良くないから、しなくて済むんならそれが一番よ?
   それに元が良くないと化粧しても大して意味無いし、
   アンタみたいに化粧する必要がない程度の顔してる子が羨ましいわぁ」クスクス

御坂「あはははは」

麦野「うふふふふ」


一方通行「……何なンだコレ?」

垣根「何なんだろうな、コレ」



773:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:13:27.18 ID:a/bdNfIGo

御坂「あぁそれにしても麦野さんが羨ましいわ、
   想い人に既に恋人がいるお陰で新しい恋を探せる麦野さんが羨ましいわー。
   私の想い人はずっとフリーだから、私はいつまで経ってもアイツの事見てなきゃいけないのよねー」ニタニタ

麦野「一途な恋を貫ける美琴ちゃんが羨ましいわね、既に女と同棲してて、
   クリスマスにアクセサリのプレゼントまで考えてる男の事をフリーだと言い切れる
   美琴ちゃんの脳味噌お花畑っぷりが本当に羨ましくて仕方ないわ」ニヤニヤ

御坂「あはははははははは」

麦野「うふふふふふふふふ」


垣根「見てるだけで胃が痛くなってきたぜ……」

一方通行「……胃薬あンぞ、飲むか?」

垣根「気が利くな、貰うわ……」

一方通行「ン、俺も飲むから水汲んできてくれ。
      ……胃薬が重要なキーアイテムになるってこォいう事か……」



774:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:14:12.57 ID:a/bdNfIGo

御坂「ねぇ麦野さん、ちょっと二人で外歩かない?私、一度アンタとじっっくり話し込んで見たかったの」ニコ

麦野「奇遇ね、私も丁度二人で散歩に行きたいと思ってた所なのよ」クス

御坂「へえ、私達って気が合うわね」ニコニコ

麦野「えぇ、私はアンタの事が大好きよ?剥製にしてずっと家に飾って置きたいほどね」クスクス

御坂「私も麦野さんの事大好き、だからいつも空の上から見守ってて欲しいな」ニタァ

麦野「ふふふ、行きましょうか」ガタ

御坂「えぇ、行きましょう」ガタン

麦野「うふふふふふふふふふふふ」テクテク

御坂「あははははははははははは」テクテク


ドア<バタン


一方通行「……」

垣根「……」



775:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:14:53.25 ID:a/bdNfIGo

<オラァァァァ!!チョウシコイテンジャネェゾクソガキガァァァァ!!!
<フザケテンジャナイワヨ、コノオバサン!!クロコゲニシテヤルワァァァ!!


垣根「……胃薬、もう一つ貰えるか?」

一方通行「おォ……つーか何?何があったンだよアイツら」


<パリイ!パリイ!パリイ!ッテカァ!!ワラワセンナクソガキィィィ!!
<ウルッサイノヨ!ビームウツシカノウノナイカクシタガァァァ!!


垣根「……あの、アイツ、この前のクローンが第三位に土産持って来たんだけどよ」

一方通行「おォ」


<オ、オマエラ、コンナマチナカデナニヤッテンダ!?
<ア、アブナインダヨ、トウマ!

<アァ?ナンダテメェ!?
<サガッテナサイ!ケガスルワヨ!!



776:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:15:20.42 ID:a/bdNfIGo

垣根「その土産ってのが豊胸マシーンでな……麦野がそれをからかった事から発展して、
   気付いたらあんな感じになってやがった」

一方通行「結局あのクソッタレが全ての元凶かァ……」ハァ


<ト、トニカクヤメロッテ、フタリトモ!マワリニメイワクダロ!?

<カァンケイネェェェンダヨォォォォ!!
<サガッテロツッテンデショウガァァァァァ!!

<ギャァァァァフコウダァァァァァァ!!!
<ト、トウマァァァァ!!!


垣根「……何か一般人巻き込まれてねぇ?」

一方通行「……俺には何も聞こえねェな」


<オワリダヨォォォォォォ!!!!
<アンタガネェェェェェェ!!!!

ドゴォォォォォォォォォォ!!!



777:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/23(火) 20:15:47.01 ID:a/bdNfIGo

垣根「……」

一方通行「……」


ドア<ガチャ


垣根「……戻って来たか?」

一方通行「さて、超電磁砲か第四位か、どっちだろォな」クルッ

11111号「いえ、ミサカですが?とミサカは……」

垣根「帰れええええええ!!!!」

一方通行「胃薬、胃薬……」ゴフゥ



778:>>1:2011/08/23(火) 20:17:09.20 ID:a/bdNfIGo

11111号さんの再登場フラグ無事回収。
さて次はどうするか、そろそろ探偵っぽいことさせねえとな……


201410010018



818:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:52:05.84 ID:j6LHu6+oo

ジングルベールジングルベール♪


垣根「いやぁクリスマスイブですねえ麦野さん」

麦野「そうねえ垣根くん」

垣根「当探偵事務所も開業から早1ヵ月半経過ですよ麦野さん」

麦野「早いものねえ垣根くん」

垣根「そんな事より見てください窓の外、こんなに寒いのにカップルであふれ返ってますよ」

麦野「全員死ねばいいのにね」

垣根「そもそもオマエら十字教徒でもないくせに何浮かれてんだボケって感じですよね」

麦野「クリスマス祝って除夜の鐘聞いて正月行事やってって、本当に意味わからないわよねー」

垣根「そういう意味不明な連中って許せませんよね。その点俺は熱心な仏教徒ですから、
   西洋の天使っぽい羽生えますけど仏教徒ですから、クリスマスとかマジでアウトオブ眼中ですから」

麦野「はいはい私も同じでーす。クリスマスを祝ってやる義理なんてこれっぽっちもありませーん」



819:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:52:34.14 ID:j6LHu6+oo

垣根「で、何とも悲しい事にこんな日に限って一方通行も第三位もやって来ません」

麦野「毎日毎日用も無いのに入り浸ってたくせにどうしのかしらね」

垣根「きっと今頃どこかでクリスマスだって浮かれてるんでしょうね、あの馬鹿どもは」

麦野「嘆かわしい事よね、超能力者ともあろう者がそんな俗世のお祭り騒ぎに踊らされるなんて」


垣根「……」

麦野「……」


垣根「つーか何!?マジで何なの!?アイツらなら今日も何食わぬ顔で現れてくれると思ってたのによぉ!!
   昨日まで普通に来てたじゃん!?『明日クリスマスイブだな』って話振っても
   『そういやそうだっけ』くらいの反応しかしてなかったじゃん!?」

麦野「全く裏切られた気分よ!!これ見よがしに今日だけ尋ねて来ないなんてどんな嫌味!?
   私らの事馬鹿にしてんのかクソが!!!」

垣根「言っとくけどなぁ麦野!!俺をオマエみてえな負け犬と一緒にしてんじゃねえぞ!?
   俺はアイツら二人が尋ねてきてもいいようにと思ってここで待機してたんだ、相手がいないわけじゃねえ!
   それとほら、俺仏教徒だから!クリスマス祝う義理なんてねえから!!」

麦野「ハッ、私だって予定なんかいくらでもあったわよ!!
   でもね、馬鹿どもが寂しがらないようにそれ全部蹴ってここで待機してたんだよ!!
   それに私の家も熱心な浄土真宗だったから!クリスマスなんて知ったこっちゃねえんだよ!!」



820:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:53:01.10 ID:j6LHu6+oo

垣根「フン!知ったこっちゃねえ何て言ってる割には随分念入りに部屋の飾りつけしてやがったじゃねえか!!
   もみの木のクリスマスツリーまで買ってきやがって!!何がしてえんだテメェは!!」

麦野「テメェこそ冷蔵庫に入ってるあの馬鹿デカいケーキは何だよ!?
   あんなもん手作りしやがって、気持ち悪いったらありゃしないわ!!
   それに知ってんのよ?テメェがサンタのコスプレ衣装に付け髭まで用意してるって事!!」

垣根「け、ケーキは俺が食いたくなったから作ったんだよ!!
   サンタ服はあれだ、安かったから部屋着にでもしようと思ってただけだ!!
   俺は別に皆でクリスマスパーティーやりたかったとかそんな事思っちゃいねえよ!!」

麦野「私だってそんな事思ってないわ!!クリスマスツリーは、その……
   か、観葉植物代わりよ!!この事務所殺風景過ぎだし!!この時期はもみの木が安いのよ!!」

垣根「……」

麦野「……」

垣根・麦野「「……ハァ」」ガックリ

垣根「もみの木重かったろ?お疲れさん……」

麦野「アンタこそ、マジパンでサンタのミニチュアまで作って……器用なのね」



821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:53:26.63 ID:j6LHu6+oo

垣根「なぁ、マジな話、オマエ他に予定とか無かったのか?
   アイテム連中で何かしたりしねえの?」

麦野「……滝壺と浜面は性夜、絹旗は何か『サンタを歓迎する準備で忙しい』とか
   『今年こそサンタを捕まえてやる』とか言ってて話にならなかったわ」

垣根「そうか……」

麦野「アンタの方こそ、一緒に過ごす相手いなかったわけ?
   例えばほら、スクールやってた時にアンタと一緒にいたあのドレス着た女とか」

垣根「……ぶっちゃけ俺、アイツの連絡先どころか本名すら知らねえ。
   そもそもアイツは俺が生き返ったこと知らねえと思う」

麦野「そっか……」

垣根「……それより何で来ねえんだろうなぁ、あの二人」

麦野「さぁ、考えたくもないけど……何かしら予定があったって事でしょ……」ハァ

垣根「違うな……間違っているぞ!」

麦野「あぁ?」



822:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:53:52.48 ID:j6LHu6+oo

垣根「アイツらはきっと、何か事件に巻き込まれて身動きが取れなくなっているに違いねえ」

麦野「……」

垣根「ここは探偵としてアイツらの身に何が起きているのか、アイツらが何をしてるのか、
   真相を暴く必要があるんじゃないでしょうか!!」

麦野「……ごめん、流石にクリスマスに知り合いを出歯亀しようと思うほど堕ちてねぇわ」

垣根「違う!断じて覗き行為ではない!!真実を追究しようという、探偵の知的探究心だ!!」

麦野「つーかさぁ、 第一位も第三位もクリスマスに二人で過ごすような相手いねえだろ。
   多分アンタが期待してるような事はやってないと思うわよ?
   精々知り合いとパーティー開いてるくらいじゃない?」

垣根「いやもうそんなん関係ないって、ただあの二人がクリスマス楽しんでんのが許せねえ」

麦野「……本音ぶっちゃけたわね」

垣根「そんなわけで俺は行く。楽しいクリスマスなんざこの俺がぶっ壊す。
   俺からアイツらへのクリスマスプレゼントだこんちくしょう」

麦野「最悪なクリスマスプレゼントもあったもんね……私は行かねぇぞ?」

垣根「おう、アイツらのクリスマス叩き潰してここまで引っ張ってくるから待ってろ!」バサッ

麦野「はいはい行ってらっしゃい」



823:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:54:31.91 ID:j6LHu6+oo

麦野「………テレビでも見てよう」カチ

テレビ<いやぁ、何処もかしこもクリスマスムード一色ですね。
     早速道行くカップルに突撃インタビューを……―プツン

麦野「死ねばいいのに」チッ

麦野「……浜面にイタ電でもかけてみよ」

麦野「……もし出たら前の事謝ってあげてもいいかな」ポチポチ

麦野「今頃滝壺とお楽しみ中だったりしてねー、なんて……」prrrr!prrrr!ガチャ

『も、もしもし、どうしたんだ麦野?』

麦野「(あ、出てくれた……)は、浜づr」

『ま、待て滝壺!!今電話中だって!!ちょ、待て、待、そんな……あぁぁぁぁ!!』

麦野「………」ピ

麦野「………」

麦野「……グスン」エグエグ



824:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:55:00.89 ID:j6LHu6+oo

―浜面さん家


浜面「滝壺ぉ、電話中だから待ってくれって言ったじゃねえかよぅ……」

滝壺「はまづら、勝負の世界は非情なんだよ?」ピコピコ

浜面「だからってタイム解除する事ないよね!?俺のマリオ最下位になってるじゃん!!
   あ、悪い麦野、ちょっと滝壺とマリオカートしてて……ってあら、切れてる?」ツーツーツー

滝壺「むぎの、何か言ってた?」

浜面「いや、用件聞く前に切れちまった。麦野から連絡来るなんて相当久々だったんだが……かけ直してみるか」

滝壺「大事な用事ならまた向こうからかかってくるんじゃないかな?
   それよりはまづら、早くコントローラー持たないと周回遅れになっちゃうよ?」

浜面「うおぉ!?ち、ちくしょう、見せてやるぜ俺の底力ぁぁぁぁ!!!」

滝壺「応援してるよ、はまづら」ピコピコ


滝壺(……計画通り)ニヤリ



825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:55:41.52 ID:j6LHu6+oo

―黄泉川家


黄泉川「メリークリスマスじゃん、皆ー!」パーン!

一方通行「いきなりクラッカー鳴らしてンじゃねェよ、うざってェ……」

打ち止め「わーいクリスマスだクリスマスだー!ってミサカはミサカは大はしゃぎ!!
      ねぇねぇサンタさんは?サンタさんはまだ来ないのかな?」

番外個体「あれ、知らないの?サンタさんはいい子のところにしか来ないんだよ?」

打ち止め「み、ミサカいい子だもん!ってミサカはミサカは胸を張りつつも
      やっぱりちょっと不安で周囲を見回してみたり……」

黄泉川「大丈夫大丈夫、打ち止めはいい子じゃん?きっとサンタさんも来てくれるじゃんよ。
     な、一方通行?」

一方通行「知るかボケ、俺に振るンじゃねェ」

芳川「私にも来てくれないかしら、サンタクロース」

番外個体「そうだね、仕事でもプレゼントしに来てくれればいいのにねー」ケケケケ

芳川「サンタなんてクソ喰らえね」



826:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:56:11.83 ID:j6LHu6+oo

黄泉川「さ、それより晩御飯の準備が出来たから皆食べるじゃん?
     食後にケーキも用意してあるじゃんよ」

打ち止め「ケーキケーキー!ってミサカはミサカは喜びのあまり小躍りしてみたり!」

黄泉川「まぁまぁそう焦らず、まずはご馳走を食べてからじゃん」

番外個体「しっかしさぁ、ニートな芳川や社会不適合者な第一位は仕方ないにしても、
      黄泉川はその歳でクリスマス一緒に過ごす相手がいないってどうなの?寂しくないわけ?」

黄泉川「……うちはアメリカ式だから、クリスマスは家族で過ごすって決めてるじゃん」

番外個体「何それすっごい初耳なんですけどー?
      て言うか最近はアメリカでも恋人と過ごす日になりつつあるらしいよ?」

黄泉川「ぐぬぬ……」

一方通行「番外個体、そンなもンにしといてやれ、黄泉川ちょっと涙目になってンだろ……」

番外個体「ありゃ?ごめんね、痛いとこついちゃって☆」

黄泉川「な、なってないし痛くも痒くもないじゃん!?
     私はお前達とクリスマス一緒に過ごせる事に心から満足してるじゃん!」

芳川「あら嬉しい事言ってくれるじゃない。これからもよろしくね?」

黄泉川「いやお前はさっさと働け」



827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:56:53.71 ID:j6LHu6+oo

番外個体「ところでさぁ第一位、折角のクリスマスだって言うのに
      第一位はミサカ達にプレゼントの一つも出来ない甲斐性なしなの?」

芳川「甲斐性なしなのかしら?」

一方通行「はァ?なァンで俺がオマエらにプレゼントなンざ買い与えなきゃならねェンだ?
      つーかこそっと便乗してンじゃねェぞ芳川、甲斐性なしはオマエだろォが」

打ち止め「そうだよ!クリスマスプレゼントっていうのはサンタさんに貰うものなんだから!
      ってミサカはミサカは無理言ってこの人を困らせようとしてる番外個体を嗜めてみたり!」

番外個体「だってミサカいい子じゃないしー?サンタからはプレゼント貰えないだろうから、
      代わりに第一位が可哀想なミサカにプレゼントくれてもいいじゃん?」

一方通行「可哀想なのはオマエじゃなくてオマエの頭だボケ」

打ち止め「いい子にしてなかったんならプレゼント貰えなくても自業自得だよ!
      ミサカはこの日の為に買い物や家事のお手伝い頑張ったもんねー!
      ってミサカはミサカは自分の行動に抜かりがない事に胸を張ってみたり!」

芳川「果たしてプレゼント目当てに家の手伝いをする打算的な子が『いい子』と言えるのかしら?」

打ち止め「え!?」



828:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:57:30.42 ID:j6LHu6+oo

芳川「普段からありのままの自分を曝け出している私こそ真のいい子よ。
   と言う訳で愛穂、私にプレゼントを……」

黄泉川「お前マジでしばらく黙っとくじゃんよ」

打ち止め「あわわわわ……み、ミサカはいい子だよね?ね?」

黄泉川「だ、大丈夫じゃん、打ち止めはいい子だから安心するじゃん、な?」

打ち止め「う、うん……ってミサカはミサカは……」

番外個体「いやぁどうかなー、サンタクロースは最終信号の卑しい考えなんかお見通しかも知れないよ?
      もしミサカがサンタだったらプレゼント目当てにいい子を演じるような
      意地汚い子にはプレゼント上げようとは思わないなー、うひゃひゃひゃひゃ!!」

打ち止め「あわわわわわわ……」ガタガタ

黄泉川「あーもう!これ以上打ち止めをからかうのはやめるじゃん!!」

番外個体「だってー、ミサカだけプレゼント貰えないなんて不公平じゃん?」ブーブー



829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:58:01.05 ID:j6LHu6+oo

黄泉川「はぁ……一方通行」チラ

一方通行「チッ、仕方ねェ……ほらよ」ポイ

番外個体「わっと、何さこの袋?」ガサ

一方通行「いいから開けてみろ」

番外個体「んー?」ガサガサ

打ち止め「何々?何貰ったの?ってミサカはミサカは後ろから覗き込もうと必死に背伸びしてみたり」

番外個体「これ、ストール……?ね、ねぇ第一位、これは……」

一方通行「言わなくてわかンだろォが、
      サンタさンの来てくれない可哀想な番外個体ちゃンへのクリスマスプレゼントですよォ。
      さっきからぐだぐだうざってェからオマエには先に渡しといてやる」

番外個体「用意してくれてたんだ……ふ、ふん!折角だから貰っといてあげるよ!
      センスの無い第一位にしては中々悪くないもの選んだんじゃないかな!」

一方通行「礼の一つくらいマトモに言えねェのか?いや、言われても気持ち悪ィけど」



830:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:58:36.32 ID:j6LHu6+oo

打ち止め「ああああ!!!ずーるーいー!!ミサカも!ミサカもあなたからのプレゼントが欲しいー!!
      ってミサカはミサカは両手を振り回して駄々をこねてみたり!!」

番外個体「ふっふーん、いい子の最終信号はサンタからプレゼント貰うんでしょー?
      あんまり無理言って第一位を困らせちゃダメだよ?ぎゃは☆」

打ち止め「うああああああん!!」ビエエエ

一方通行「あァもォ、泣くンじゃねェよ……」ハァ

打ち止め「だって、だって、み、ミサカはサンタさんからのプレゼントよりも
      あなたからのプレゼントの方が……ってミサカは、ミサカは……」グスン

一方通行「……おい黄泉川、打ち止めにも今渡しちまって構わねェか?うるせェし」

黄泉川「ん、まぁ仕方ないじゃんね?」

一方通行「はァ……ほらよ打ち止め、受け取れ」ポン

打ち止め「え、これ、ゲコ太のぬいぐるみ……?も、貰っちゃっていいの!?
      ってミサカはミサカは目を輝かせながらゲコ太を抱きしめてみる!」ギュ

一方通行「おォ、そン代わりオマエ今駄々こねて周りを困らせやがったからなァ、
      サンタからのプレゼントは貰えねェかも知れねェぞ?」

打ち止め「構わないよ!ミサカはあなたからのプレゼントが一番だもん!!
      ってミサカはミサカはあなたの胸に飛び込んでみたり!」ガバッ

一方通行「くっついてくンなうざってェ」



831:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 12:59:11.04 ID:j6LHu6+oo

番外個体「あーあ、相変わらず最終信号にはお優しいねぇ第一位は」

一方通行「オマエももォちょっと可愛げがありゃァ優しくしてやンよ」チッ

番外個体「ストールありがとう!ってミサカはミサカは第一位に抱きついてみたり!
      ってか!?なんじゃそりゃ!!うひゃひゃひゃひゃ!!」ガシ

一方通行「おい番外個体放せ、それは抱きついてンじゃなくてただのチョークスリーパーだ」

芳川「ねえ一方通行、私には……」

一方通行「地獄巡りの片道切符なンてどォだクソニート」カチッ

芳川「ナチュラルにスイッチを入れたわね……ちょっと私に辛く当たりすぎじゃない?」

黄泉川「一方通行、私の分は無いじゃん?」

一方通行「オマエもかよ!?ババアが二人して一回りも二回りも年下の男にたかってンじゃねェ!!」

黄泉川「そこまでは離れてないじゃん!?」

芳川「訂正しなさい一方通行!流石にそれは許せないわ!」

一方通行「あァァァうぜェ!!大体なンで俺がやる側なンだよ!?
      年齢的には貰う側でもおかしくねェはずだろォが!!」



832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:00:08.15 ID:j6LHu6+oo

―窓の外


垣根「……」

垣根「……何これ、あのモヤシ野郎ハーレムじゃん」

垣根「幼女、同年代、年上、綺麗どころ選り取り見取りじゃねえか」

垣根「あぁムカつく、ぶっ殺してえ。
   こっちがどんな気分でケーキまで焼いて待ってたと思ってやがんだ」

垣根「何が悲しくて麦野と二人で……ん?」

垣根「クリスマスに麦野と二人きりって結構願ってもない状況だったんじゃね?あれ?」

垣根「……まぁいい、『年齢的には貰う側』確かにそう言ったな一方通行」

垣根「いいぜ……オマエの願い、叶えてやる……なぁ、結標淡希?」ククク

結標「ふふ……『プレゼントは私』ってやつね?」ニヤリ



833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:00:40.48 ID:j6LHu6+oo

垣根「いやぁ、わざわざテメェを病院から強奪して来た甲斐があったぜ、
   こんな胸糞悪い光景見せられたんじゃ、ちょっとやそっとの妨害じゃ気が済まねえからな」ククク

結標「私は一方通行に私の身体をプレゼントする、一方通行は私に子種をプレゼントする、
   win-winの関係ね!上手く事が運べばアルビノショタを量産する計画が大きく前進するわ!!」

垣根(あ、やっぱり気持ち悪いなコイツ)

結標「それじゃ行ってくるわね、ここまで連れて来てくれてありがとう」

垣根「いいって事よ、前の仕事のアフターサービスみてえなもんだ」

結標「とう!」ヒュン!

垣根「ケケケケケ、地獄を見るがいいぜ一方通行……ッ!!」



834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:01:12.66 ID:j6LHu6+oo

結標「久しぶりね一方通行」ヒュン

一方通行「む、結標ェ!?」ガタン

黄泉川「ん、どちら様じゃん?」

打ち止め「あー!あなたはー!!」

番外個体「いつぞやの捏造写真に写ってた赤毛だね、何しに来たんだろ?」

一方通行「お、オマエなンで……当分病院から出れねェはずだろォが!!」

結標「今夜はイブよ?奇跡が起きても不思議じゃないわ」フ

一方通行「ンなマイナス方向の奇跡いらねェよ!!!」

結標「さぁ一方通行……プレゼントは、わ・た・し……」ジリジリ

一方通行「近寄って来ンなァァァァァァ!!!!」

結標「とりあえずそのチョーカー飛ばしちゃおうか、邪魔だし」

一方通行「しま……ッ」ヒュ



835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:01:40.96 ID:j6LHu6+oo

―大変お見苦しい事になる為途中経過はカットさせて頂きます―



836:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:02:16.42 ID:j6LHu6+oo

<ウガアアアアihbfwqahq……(バシュゥゥゥ

<ウワアアアアアア!!
<オ、オチツクジャン、アクセラレータ!
<ク、クロイハネガァァァァ!!

<ワタシガホシイノハ、クロイノジャナクテシロイノヨ!!


垣根「うわぁ……」ドンビキ

垣根「違う、違うんだ……俺はちょっと一方通行が楽しんでるのに水を差したかっただけで、
   こんな阿鼻叫喚の地獄絵図を見たかったわけじゃねえんだ……」ウワァ

垣根「すまなんだ、すまなんだ一方通行……」ウゥ

垣根「……まぁ巻き込まれない内に逃げるか」バサバサ



垣根「さて、一方通行の事は忘れるとしよう、ありゃ不幸な事故だ」

垣根「そういや第三位の方はどうなってるだろうな、
   先んじて変態ツインテを病院から脱走させといたが……とりあえず常盤台の寮に向かってみるか」バサバサ



837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:03:00.19 ID:j6LHu6+oo

―常盤台寮前


御坂「」グダ

白井「」シーン


垣根「……し、死んでる」ウワァ

御坂「い、生きてるわよ……」ピクピク

垣根「お、おぉ、どうした、何があったんだ?」

御坂「あいたたた……寮でパーティーやってたんだけどさ、突然この子が飛び込んで来て……」

白井「」グッタリ

御坂「寮内では能力の使用は禁止されてるってのに、能力使って私に抱きつこうとするわ
   嘗め回そうとするわ脱がそうとするわの大暴れで、仕方なく私も能力使って迎撃したんだけど、」

垣根「ふんふん、それで?」



838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:03:31.27 ID:j6LHu6+oo

御坂「運悪くそこを寮監に見つかってね……喧嘩両成敗とかで二人まとめて締め上げられて外にポイ、よ……」ハァ

垣根「超能力者とレベル4の空間移動能力者まとめて締め上げるのかよ、その寮監は人間か?」

御坂「正直人間じゃないと思うわ……てか何でこの子ここにいるのよ、入院してたんじゃないの?」


白井「」


垣根「さぁ、何でだろうな?不思議な事もあるもんだな」シレッ

御坂「あーあ、折角のパーティーだったのに……」

垣根「戻らねえの?」

御坂「うーん今更戻ってもねぇ……黒子が復活したらまた面倒な事になりそうだし」



839:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:04:01.34 ID:j6LHu6+oo

垣根「それじゃうちに来ねえか?ささやかなパーティーをやるつもりだったんだが、
   俺と麦野だけじゃちと寂しくてな」

御坂「え、いいの?それじゃお邪魔しちゃおっかな、ずっと外にいると風邪引いちゃいそうだし」

垣根「おう、そんじゃ行こうぜ」ククク

御坂「うん……そう言えばアンタは何でこんなところに?」

垣根「気にすんな、それよりあのツインテ放置しといていいのか?」

御坂「死にはしないでしょ、構わないわよ」テクテク

垣根「いや、この季節は死に兼ねねえんじゃ……別にいいけど」


白井「」チーン



840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:04:28.09 ID:j6LHu6+oo

―事務所


垣根「戻ったぜー」ガチャ

御坂「お邪魔しまーす」


麦野「あら、第三位連れて来たんだ」

一方通行「よォ、邪魔してンぞ」

垣根「あ、一方通行!?」ビクッ

一方通行「あ?何ビクついてンだオマエ?」

垣根「い、いや別に……(俺があの変態けしかけたってのはバレてないよな……?)
   何でここにいんだオマエ、家族でパーティーとかじゃねえのか?」

一方通行「ン、まァそのはずだったンだが……」ハァ

麦野「いつぞやのショタコン女が突然乱入してきて全部台無しになっちまったんだと、
   何されたか詳しくは話してくんないけど」

一方通行「とりあえずあの馬鹿は張り倒してきたが当分は家に戻れねェ、悪ィが居座らせてもらうぞ」

垣根「お、おォ……」



841:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/27(土) 13:04:59.72 ID:j6LHu6+oo

麦野(……おい垣根、テメェの仕業だろ?)ボソボソ

垣根(一方通行には内緒にしててね、マジで再起不能にされそうだから)ボソボソ

御坂「何こそこそしてんの?」

垣根「な、何でもねえよ!それより折角四人だしパーッとやろうぜ!
   ほら麦野、シャンパン取ってきてくれシャンパン!」

麦野「もう用意してるわ、ほら」ドン

御坂「ちょ、ちょっと、皆未成年じゃ……」

一方通行「第四位は違ェだろ」

麦野「堅い事は言いっこ無しよ、ほら皆グラス持って。それと第一位、テメェ後で覚えてろ」


垣根「皆グラスは持ったな?そんじゃ……」


「「メリークリスマス!」」カツン



842:>>1:2011/08/27(土) 13:06:13.18 ID:j6LHu6+oo

季節はずれのクリスマスネタをやるくらいネタが無い
次あたりでいきなり裏話のコーナーが始まってもおかしくない状況です


201410010019



897:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:32:38.72 ID:+0ELmCk3o

「ここが。垣根探偵事務所」


 クリスマスも平穏無事に終わり、世間は年越しの準備に入ろうかという頃、
一人の少女が物陰から垣根探偵事務所の看板を掲げるビルヂングを見上げていた。
 一般的に見て美少女と言って差し支えない顔立ちをしており、
更に黒髪ロングの前髪パッツンというその手のものが好きな人には堪らない髪型の彼女だが、
その存在感はどこか希薄で、気を抜くと隣にいる事すら忘れてしまいそうな儚さを湛えていた。


「ここに。あの人がいる」


 何を考えているのか読み取り辛いポーカーフェイスと感情の起伏を感じさせない平坦な口調で少女は呟く。
 もう随分前の事だ。学校が終わり帰途についていた彼女はその途中、
偶然にも垣根探偵事務所の主である垣根帝督を見かけたのだ。
その時の衝撃は今でも覚えている。全身に電撃が流れたかのようなショックを彼女はその見に受けた。
それは「垣根がイケメンだから一目惚れしちゃった」とかそういう浮ついたものでは断じて無く、
彼女は垣根の放つ圧倒的なオーラに当てられたのだった。

 そう、例え原作での出番が少なかろうと、何故か二次創作では大人気で引く手数多の彼のオーラに。



898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:33:33.43 ID:+0ELmCk3o

「彼に学べば。きっと私も」


 そんな願いを胸に、彼女はその日以来ずっと垣根探偵事務所を見張っていたのだ。
もう随分長いこと昼夜問わず見張っているのだが誰も彼女に気付く様子はない。
探偵や刑事顔負けの恐るべき張り込み能力である。暗部でも食っていけそうだ。

 そんなわけで自分もせめて二次創作で活躍出来るオーラを持つ為に観察を始めた彼女だったが、
事はそう上手くは運ばなかった。何せ垣根本人が中々事務所から出てこないのだから。
この探偵事務所、垣根のやる気があまり無いのも相まって良く閑古鳥が鳴いているのだ。
そして仕事以外では彼は基本的に外出せず、買い物なども鮭で釣った助手に行かせているようだ。
客以外は良く訪ねてくる為、最近はスマブラ大会などが開かれているらしい。


「このままじゃ。埒が明かない」


 そう、このままでは埒が明かない。観察したい対象は滅多に外に出てこない上に、
外に出てきた時も白い翼を広げあっという間に飛んで行ってしまう為、ろくに観察出来ていないのだ。
何一つ学べないまま、時だけは無常に過ぎている。このままではいけない。

「こうなったら最後の手段。私自身が依頼人となって。あの人を間近で観察する」


 決意に満ちた表情で少女は呟く。そう、もはやそれ以外にあの男をじっくり観察する術は無いだろう。
実際、依頼したい事などいくらでもある。本当にいくらでもある。悲しくなってくるくらいある。
目立ちたいとか、出番増やしたいとか、ヒロインっぽくなりたいとか、
そろそろ吸血鬼という存在が登場してもいいんじゃないのとか、そりゃもう色々ある。



899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:33:58.34 ID:+0ELmCk3o

「よし。行こう」


 少女はパンパンと自分の頬を軽く張って気合を入れると、
満を持して探偵事務所へと足を踏み入れようとした。が、その彼女の前で――


「なるほど探偵事務所か!ここなら俺の探してるものを見つけてくれるかも知れねえな!」


 時代錯誤も甚だしい白ランに身を包んだ男が一人、大股で事務所の階段を駆け上って行った。
賢明な彼女はすぐに気付く。「あんなのと一緒に探偵事務所に行ったら自分は間違いなく空気になる」と。
今の男も凄まじいオーラを纏っている事は一目でわかった。しかし、あの男と同じ空間にいると
何かを学ぶ前にその存在感に自分という存在が消し飛ばされてしまうかもしれない。
彼女は今の己の立場を良く理解しているのである。悲しい事に。


「今日は日が悪い。改める」


 ボソリと呟くと、少女は再び物陰に隠れ外から探偵事務所の観察をする事にした。
彼女はもう何年も待っているのだ。今更数日遅れた所で何の事も無い。



900:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:34:43.83 ID:+0ELmCk3o

「頼もう!!」


 まるで道場破りでも挑むかのような威勢の良い掛け声と共に、垣根探偵事務所のドアは大きく打ち開かれる。
音に驚いた垣根が一体何事かとコーヒーを飲む手を休めながら事務所の入り口に目をやると、
真っ白い学ランを着た、昭和時代の番長のような男が腕組をして立っていた。


「……何だオマエ?」

「あんたが探偵か!?聞いて欲しい事があるんだ!!」

「あぁ、依頼人か……」


 垣根の案内を待つまでもなく大声を張り上げながらドカドカと部屋に侵入してきた依頼人は、
そのままどっかりとソファに腰を下ろした。そんな彼を見て垣根は思う。
とんでもなくめんどくさそうなのが来やがったな、と。

 なんとも間の悪い事に、今現在事務所には麦野も一方通行も御坂もおらず、
つまりは垣根がたった一人でこのめんどくさそうな依頼人の相手をしなければならないのだ。
「今日はいいことなさそうだ」ソファに腰掛けている依頼人を見つめつつ、
垣根はぼんやりとそんな失礼な事を考えていた。


「えーっと、とりあえず名前を聞かせて貰えるか?」

「おう、削板だ!削板軍覇!!」



901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:35:26.10 ID:+0ELmCk3o

「ソギイタ、グンハ……あぁ」


 依頼人の名乗った名と自分の記憶を照合した垣根は軽く驚きの声を漏らす。
垣根はその名に覚えがあった。珍しい名だ、同姓同名の別人という事もあるまい。
目の前の依頼人は学園都市の頂点に君臨する七人のレベル5の第七位、 削板軍覇に間違いないと見ていいだろう。
これで七人のレベル5のうち実に五人がこの探偵事務所と関わりを持った事になる。

 レベル5の第七位、その能力は不明。それは世界最大の『原石』と言われ、絶大な力を誇るが、
あまりにも繊細かつ複雑である為、学園都市の研究者達にすら解析不能な代物らしい。
そもそも超能力に分類していいものなのかすら不明なのだが、
間違いなくレベル5クラスの出力と応用力を秘めているため、
とりあえず第七位というポジションを与えたれているという極めてイレギュラーな存在である。


(何度か資料で名前を見かけた事はあるが、現物を見るのは初めてだな。
これがこの街のイカレ科学者どもが揃って匙を投げたって言うイレギュラーか……)


 垣根は値踏みするような視線で削板を眺める。


(……馬鹿そうだな)


 ソファに座ったままキョロキョロと事務所内を見回している削板に、垣根は早速『馬鹿』の烙印を押した。
そして「こんなんがレベル5でいいのかよ」と肩を落とす。自分の事は棚上げして。



902:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:35:51.94 ID:+0ELmCk3o

削板「探偵事務所なんて来るのは初めてだが、中はこんな風になってるんだな!」キョロキョロ

垣根「あーそれで、何か依頼があって来たんだろ?さっさと用件を言ってくれ、俺も暇じゃねえんだ」

削板「その前に確認しときてえんだが、この探偵事務所はどんな事が出来るんだ!?」

垣根「……そうだな、本気出したら世界の半分くらい征服出来るんじゃねえか?」

削板「マジか!?すげえ!!!」

垣根(まぁレベル5が四人もいるしな)

削板「そんなすげえ所なら俺の頼みも聞いて貰えそうだな……」

垣根「フン、この俺に解決出来ねえ事なんてねえよ、言ってみやがれ」

削板「あぁ……実は俺は今、ある男に勝つ為に修行をしているんだが」

垣根(勝つ為に修行?レベル5が勝てない相手なんざそうそういるもんじゃねえはずだが……)



903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:36:26.41 ID:+0ELmCk3o

削板「一人でやる修行に最近限界を覚えてきてな……
   組手とか乱取りとか、もっと実戦に近い修行をやりてえんだよ」

垣根「確かに、何事も一人でやるよりは何人かで切磋琢磨した方が効率いいわな。
   って事はオマエの依頼は……」

削板「おう!俺と一緒に修行してくれるヤツを探してくれ!!強ければ強いほどいい!!
   いや、例え腕っ節は弱くても逃げ出さない根性があるんならそれで構わねえ!!」

垣根「……それ探偵に依頼するような事か?人材派遣会社とかの仕事だろ」

削板「さっき『解決出来ない事なんて無い』と豪語してたのは嘘だったのか!?
   嘘をつくなんてとんでもねえ根性なしだなこの野郎!!」

垣根「そりゃ言ったけど仕事のジャンルが違うだろうが!!根性関係ねえよ!!
   オマエがやってんのは寿司屋に入ってラーメン頼むのと同じようなもんだぞ!?」

削板「一流の板前ならラーメンだって作れるはずだ!もっと根性出せよ!!」

垣根「根性でどうにかなるレベルじゃねえよアホ!!
   寿司屋のメニューにラーメンあったらシュールすぎんだろうが!!」



904:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:37:07.19 ID:+0ELmCk3o

削板「ラーメン一つ作れねえで何が寿司屋だ!!
   最近の寿司屋はプリンやゼリーだって置いてあるんだからラーメンくらいいけるだろ!!」

垣根「もはや意味がわからねえよ!!つーかそれ回転寿司の事言ってんのか!?
   いくら回転寿司でもラーメン回ってる店は存在しねえだろ!!」

削板「そう思うか?だが実際にあるんだぞ、
   注文するとラーメン出てくる寿司屋もインスタントラーメンが回ってる回転寿司屋も」

垣根「……マジか?」


※マジであります



削板「さぁ、これで俺の方が正しいと言うことが証明されたな!!俺の頼みを聞いて貰うぞ、探偵!!」

垣根「え、何、そんな流れだっけ?オマエちょっと自分を押し通しすぎじゃねえ?」



905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:37:42.72 ID:+0ELmCk3o

削板「お前が仕事を引き受けてくれるまで、俺はここを一歩も動かねえぞ!!」フンス

垣根「そうかそうか、じゃあそのまま一生そこにいろ、そんで餓死でもしとけ」

削板「そういえば朝飯を食ってなかった!何か無いか!?」

垣根「オマエに食わせるようなモンはねえよ」チッ

削板「お、何だ色々あるじゃねえか」ガチャ

垣根「な、早え……いつの間に冷蔵庫の前まで……
   っていきなり他人の家の冷蔵庫漁ってんじゃねえよ!!常識ねえのか!?」

削板「そんな道理、俺の無理でこじ開ける!!」

垣根「もはや会話する気ないだろオマエ!?」

削板「ひょれよりひゃやくひゃれかひょうかいひてくれ(それより早く誰か紹介してくれ)」モグモグ

垣根「勝手に食ってるし……何なのオマエ……?」ハァ

削板「削板軍覇だ!!」カッ

垣根「知ってんよ!!」



906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:38:23.02 ID:+0ELmCk3o

削板「ならいいだろうが!!」

垣根(……うぜえ、マジうぜえ、さっさと依頼終わらせて帰ってもらおう。
   一方通行か麦野か第三位の内の誰かを適当に宛がえばいいか……)

垣根「わかったわかった、それじゃ適当に心当たりに頼んでみるからしばらく大人しくしててくれ」ケイタイポチポチ

削板「おう、頼んだぜ!!」


prrrr!prrrr!prrrr!ガチャッ

垣根「あーもしもし一方通行か?ちょっと頼みがあんだg」プツン

垣根「……」ツーツーツー

削板「切られたみてえだな」ハッハッハ

垣根「あの馬鹿切るのはええよ!!クソ、じゃあ麦野に……」prrrr!prrrr!ガチャ



907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:38:50.73 ID:+0ELmCk3o

垣根「もしもし麦野、今大丈夫か?つーかオマエ何してんの?早く事務所に戻って来いよ」

垣根「はぁ、買い物の途中で第三位と会った?なるほどそりゃ好都合だ」

削板(第三位だと?)

垣根「ん、ちょっとオマエら二人のどっちかに頼みたいことが……
   いやいや即答で断るなよ、せめて内容聞けよ」

垣根「いいから聞けって、すぐ終わるから……何オマエらそんなにレズプレイで忙しいの?
   偶には俺の言うこと聞いてくれてm」プツン

垣根「……」ツーツーツー

削板「切られたな」ハッハッハ

垣根「……万策尽きたか」クッ

削板「もう尽きたのか!?」ガーン



908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:39:23.99 ID:+0ELmCk3o

垣根「つーわけで悪ぃがオマエの依頼は叶えてやれそうにねえ。ほら、帰った帰った」シッシ

削板「一度は引き受けておきながらそんなにあっさり諦めるのかこの根性なしめ!!」

垣根「いやもうホント、打つ手なし、お手上げだお手上げ」バンザーイ

削板「二回電話しただけでもう打つ手なし……さてはお前、友達いねえな?」

垣根「あ?」ピク

削板「そうか、それじゃ仕方ねえか……友達いないヤツに人を紹介してくれってのは流石に無茶振りだもんな」

垣根「あ゛ぁ?」ピキ

削板「邪魔したな、修行相手は自分で探す事にするぜ!お前も頑張って友達たくさん作れよ!100人くらい!!」

垣根「待ちやがれコラ!!そこまで言われてタダで帰すと思ってんのか!?」ダン

削板「うん、何だ?何かくれるのか?」



909:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:39:59.64 ID:+0ELmCk3o

垣根「あぁ……テメェの依頼は叶えてやるよ、この俺直々に修行に付き合ってやるって形でなぁ!!」

削板「え……いえ、結構です」

垣根「ええええ!?そこで断るのかよオマエ!?」

削板「だってお前、言っちゃ悪いがあんまり根性なさそうだしよ」

垣根「んだとコラ!!」

削板「正直、モツ鍋の方がいい仕事してくれそうだ」

垣根「俺鍋物以下!?」

削板「ん、だが見た目で判断するなんてのは根性なしのやる事だな……
   よし!それじゃ死なない程度に修行に付き合ってくれ!!」



910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:40:26.65 ID:+0ELmCk3o

「死なねえように気をつけるのはテメェの方だ、第七位」


 削板からの度重なる挑発(本人はそのつもりはないのだが)にいよいよキレた垣根は
屋内であるにも関わらず己の能力を行使し、その白い翼で削板を完全に包囲する。
窓ガラスはひび割れ家具は砕け、建物全体が軋んだ音を立てるが、そんなものは最早些細な事である。
今この瞬間、垣根は目の前のふてぶてしい態度の依頼人を叩きのめす事しか考えていなかった。


「おおすげえ!これお前の能力か!?かっこいいじゃねえか!!
今ここで組手をはじめるつもりなんだな!?よし、やるか!!!」


 垣根の未元物質を見た削板は感嘆の声を上げると、この場で組手をやるものだと判断し、
ガンと己の寮の拳を突き合わせる。
あくまでも組手のつもりの削板、結構本気で殺すつもりで更に能力による包囲までしている垣根、
現状どちらが有利な状態であるかは火を見るよりも明らかである。
そして、己の優位な立場を知った垣根は多少余裕を取り戻したのか、薄く笑みを浮かべながら口を開いた。



911:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:41:05.11 ID:+0ELmCk3o

「テメェは俺が誰だか知らねえみてえだからな、まず自己紹介しといてやる。
俺はこの学園都市の第二位、垣根帝とk」

「すごいパーンチ!!!」

「ごふぉああああああああ!!!!!」


 問答無用、電光石火、快刀乱麻。垣根の自己紹介が終わるよりも先に、
どこか間抜けな掛け声とともに放たれた削板の一撃が容赦なく垣根の顔面にぶち込まれた。
念動砲弾(アタッククラッシュ)、通称すごいパンチ。
不可視の力で対象を殴り飛ばす削板軍覇の必殺技である。

 己が優位を信じ、油断しきってドヤ顔で自己紹介をしようとしていた垣根は
身構える間もなくモロにすごいパンチを喰らってしまう。
派手にきりもみ回転しながら吹っ飛んだ垣根は窓をぶち割ると、
そのまま受身も取れずに地面に激突し、グシャリと嫌な音を立てた。



「第二位だか何だか知らねえが組手の最中にごちゃごちゃ喋ってんじゃねえ!!」


 削板は割れた窓から地面に倒れ伏す垣根に向かって大声で怒鳴りつける。
組手とはあくまでも稽古であり真剣勝負ではない。が、だからと言って手を抜いていいものではないのだ。
心を落ち着け、実戦さながらに集中し、今までの修練の成果を互いに確認しあう、それが組手なのである。
その神聖なる組手の最中にドヤ顔でベラベラ喋り始めるなど以ての外、ぶん殴られても文句は言えまい。



912:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:41:31.49 ID:+0ELmCk3o

「どうしよう。突然人が振ってきた」


 外から垣根探偵事務所の様子を窺っていた黒髪の少女は大いに狼狽していた。
突然監視していた事務所の窓がぶち割れ、そこから一人の人間が
きりもみ回転しながら落ちてきたのだからそれも当然だろう。
ましてその落ちてきた人物というのが己の監視対象である垣根帝督だったのだから、
これはもう狼狽するなという方が無理な話である。


(正直焦った。て言うか振ってきた窓ガラスの破片刺さる所だった。
でもこれはチャンス。何があったかはわからないけど今ここでこの人を介抱すれば
このSSでのメインヒロインの座は私のもの)

※もうすぐ終わります。



913:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:41:59.78 ID:+0ELmCk3o

 悲しい下心を胸に、未だに名前すら明かされていない少女は
地面に倒れたままピクリとも動かない垣根に近付いて行く。
ふと上を見上げると白い学ランを着た男が割れた窓ごしに何事か叫んでいるのが見えたが
そちらは一先ず無視する事にする。傷つき倒れた主人公を介抱するというヒロイン的な行動こそ、
今の彼女の最優先事項なのだ。


「大丈夫?」

「……く、ククク、ふ、はははははは、ひゃはははははは!!!」


 少女が大丈夫かと声をかけた直後、垣根の身体はビクンと跳ね、
その口から気でも違ったかのような狂気染みた笑い声が溢れる。
どうやら大丈夫ではなかったらしい。

「……大丈夫?」

「面白え、面白えよ第七位、ここまで俺をコケにしてくれたのはテメェが初めてだ!!」


 もう一度尋ねてみるが、垣根は少女の事など目に入っていないかのように独白を続ける。
恐らく、実際に見えていないのだろう。



914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:42:29.11 ID:+0ELmCk3o

「もう逃がさねえ、もう許さねえ、確実にここで潰してやる……!!」

「……」


 垣根は血みどろの顔に歪な笑顔を張り付けながら事務所の中にいる白ランの男を睨み付ける。
なんだろう、この温度差は。


「この痛み……ククク、一方通行のクソ野郎とやりあった時を思い出すぜ……
これだ、やはりこれこそが俺の生きる世界だ!!ありがとよ第七位、お陰で最高の気分だ!!」

「……」


 なんだかトリップして自分の世界にドップリと入っている垣根に対し、
少女はもはやかける言葉が見つからなかった。


「さぁこっからが本番だ……簡単にくたばるんじゃねえぞ!?
俺の怒りが収まるまで付き合っt」

「すごいパーンチ!!!」

「ぐあああああああああ!!!!」

「……」


 血走った目で独白を続けていた垣根に割り込むようにして、
いつの間にかすぐ側まで迫っていた白ランの男が掛け声とともに思い切り垣根を殴り飛ばす。
悲痛な叫び声を上げつつ、垣根は物凄い速度で明後日の方向へ飛んで行った。
これは新手の漫才か何かなのだろうか、と少女は首をかしげながらその光景を黙って見守っていた。



915:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:43:05.76 ID:+0ELmCk3o

「すごいパーンチ!!」

「いい加減にしろオラァ!!!」

「ぐぅ!?」


 完全にペースを持って行かれ延々と殴られていた垣根がついに反撃に出る。
かつて一方通行の黒い翼を見たあの時のように、未元物質を、己の役割を理解したあの時のように、
垣根は数十メートルにも及ぶ巨大な翼を展開し、追撃を加えんとしていた削板を弾き飛ばした。


「すげえな、すげえ根性だ……こんな隠し玉を持ってやがったのか……」


 その圧倒的な力に、神々しさすら覚えるその姿に、削板は目を奪われ立ち尽くす。


「覚悟はいいな、第七位」

「あぁ、俺も本気で行くぜ……来いよ第二位!!」



916:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:44:21.69 ID:+0ELmCk3o

 垣根と削板、二人を中心に周囲の空間が歪んでいく。
攻めるは覚醒せし垣根帝督、相対するは世界最大の原石たる削板軍覇。
学園都市最強の一方通行を以ってしても、今の彼らを止めるのは容易ではあるまい。


「オオオオオォォォォォォ!!!!」

「超!すごいパーンチ!!!」


 咆哮と共に垣根の巨大な翼は一点に収束し、圧倒的な力の奔流となって削板を襲う。
対する削板も己の全霊を込め、一撃必殺の奥義を放つ。
二つの強大すぎる力はぶつかり合い、爆ぜ、そして―――



「気分はどうだ?第七位」

「俺の負け、かぁ……」


 数秒の後、地に伏していたのは削板の方であった。



917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:44:59.89 ID:+0ELmCk3o

「当たり前だ、テメェごときがこの俺に勝てると思ってやがったのか」


 フンと鼻で笑いながら、しかしどこか清々しそうに垣根は削板を見下ろす。
それを受けた削板は寝そべったまま、ヘヘヘと屈託ない笑みを浮かべた。
互いに全力をぶつけ合った二人の間には、まるで川原で殴り合いをした後の不良達のような、
奇妙な友情が芽生えていた。
おかしいよね、途中まで垣根が問答無用で殴られてただけなのに。


「これで気は済んだだろ?じゃあな」

「待て!」

「あぁ?」


 その場を立ち去ろうとする垣根を削板は慌てて呼び止める。
思いっきりでぶつかりあってスッキリはした。だが削板の本来の目的は一緒に修行する相手を探す事だ。
この一回だけで終わらせるわけにはいかない。それも負けっ放しで。



918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:45:53.85 ID:+0ELmCk3o

「また付き合ってもらうぞ第二位!!次は負けねえからな!!」

「ハッ、暇な時なら相手してやるよ。何度やっても同じだろうがな」


 垣根は小馬鹿にしたような笑みを浮かべながら捨て台詞を吐くと、今度こそ足早にその場を立ち去って行った。
一人残された削板は寝そべったまま拳を天に突き上げ、まだまだ強くなってみせると誓いを立てる。
余談だが、街中で大暴れし、第七学区をかなり破壊してしまった彼らは
後日膨大な額の請求を学園都市からされる事となるのだが、それはまた別のお話である。



919:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 22:46:48.68 ID:+0ELmCk3o

―それから


垣根「確かに暇な時なら相手してやるとは言った。言ったけどな……」

削板「頼もう!!!」バターン!!

垣根「毎日来てんじゃねえよボケが!!テメェの暑苦しいツラ見るのなんざ一ヶ月に一回くらいで十分だっての!!」

削板「暇そうだなぁ第二位!!よっしゃ、表に出ろ!!」クイ

垣根「暇じゃねえよ馬鹿!!仕事してんだろ!!」

削板「毎日そう言って逃げてるじゃねえか!!いい加減にしろ!!」

垣根「いい加減にするのはテメェだ!!おい一方通行、オマエ代わりにこの根性馬鹿の相手してやれ!!」

一方通行「死ね」

垣根「『死ね』て!?オマエ今回唯一のセリフがそれでいいのか!?」

削板「ああああもう我慢出来ねえ!!喰らえ第二位!!すごいパーンチ!!!!」ドーン!

垣根「ぎゃあああああああああ!!!」ゴシャァ!



920:>>1:2011/08/29(月) 22:47:57.98 ID:+0ELmCk3o

投下終了
さてこのスレの今後はどうしたもんか……


201410010020

特徴なさすぎてAAが苦しいよママン……



942:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:03:29.92 ID:xMsHIEHHo

一方通行「……」ズズ

麦野「……」ペラ

垣根「……」ウツラウツラ

一方通行「……」ズズズ

麦野「……」ペラ

垣根「……」コックリコックリ

一方通行「……フゥ」コト

麦野「……」ペラ

垣根「……」ハッ

一方通行「おい垣根、コーヒーのおかわりよこせ」

垣根「よし、オマエの負けな」

一方通行「……ハ?何が?」



943:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:03:56.07 ID:xMsHIEHHo

垣根「皆無言だったのにオマエが沈黙を破った。だからオマエの負け。
   第一位だってんならそんくらい即座に理解しろよ」

一方通行「いや意味がわからねェ、いつからそンな勝負始まってたンだよ」

垣根「対峙した瞬間から勝負は始まる、そういうもんだろうが」

麦野「何言ってんだこいつ?ついに頭がどうにかなっちゃったわけ?」

一方通行「垣根の頭がどォにかなってンのは最初からだろ」

垣根「言ってろ言ってろ。とにかくオマエの負けだから、コーヒーは自分で淹れやがれ」

一方通行「ふざけンな、納得いかねェぞ!どンな些細な事だろうとテメェに負けるなンてあっちゃいけねェンだよ!」

垣根「いや今負けたから、これは覆ることの無い事実だから」

一方通行「まず勝負なンざやってねェ」

垣根「チッ、負けず嫌いめ。じゃあ改めて勝負するか?
   今から俺ら三人の内で最初に喋った奴が負けってルールでな」

一方通行「ハッ、面白ェ、格の違いを教えてやンよ三下野郎が」



944:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:04:51.59 ID:xMsHIEHHo

麦野「おいコラ私を巻き込むな。つーかそんな勝負するなんてどんだけ暇だよテメェら」

垣根「シャラップ!だらだら雑誌読んでるテメェも暇人だろうが」

一方通行「ハッ、勝つ自信がねェンなら今すぐここから出て行っても構わねェぞ?」

麦野「ムカつくわね……いいわ、乗ってやるよその勝負。
   まぁ私は別にテメェらと話したい事があるわけでもないし、絶対に負けやしないと思うけど」

垣根「よーしそれじゃルールの確認だ。単純明快、最初に喋った奴の負け。誰かが喋るまで終わりはなし。
   一番最初に喋った奴は他の二人から罰ゲームを与えられる。こんなもんでどうだ?」

一方通行「とンだドMちゃンだなテメェは、そンなに罰ゲームが受けてェのかよ」

麦野「ルールなんてどうでもいいわ、負けないし」

垣根「ククク、それじゃ始めるぞ?いくぜ、スタートだ!!」パン



945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:05:28.10 ID:xMsHIEHHo

一方通行「……」

麦野「……」ペラ

垣根「……」

一方通行(……これ)

垣根(……ノリノリで始めたのはいいが、地味な勝負だよな)

麦野(何でこんな勝負乗っちゃったんだ私は……)

一方通行(ともあれ、この状況)

垣根(単純に誰かが喋るのを待つ、なんてやってたら何日経っても終わらねえ可能性がある)

麦野(基本的なルールは『喋ってはいけない』という一点だけ、反則行為などは設定されていない。つまり……)

一方通行(喋らなけりゃ何をやってもいいってわけだ。サクッと誰かをハメて声を上げさせればそれで終わり)

垣根(だが焦るな、露骨に動けば逆に集中攻撃を受ける可能性がある……)

麦野(ここは慎重に、馬鹿二人の動きを観察するべき……負ける気はこれっぽっちもないけど、
   万が一負けたらどんな罰ゲーム受けさせられるかわかったもんじゃないしね)

一方通行(しばらくは見に回るか……だが他の二人も似たような事考えてるはずだ)

垣根(結局は我慢比べって事になるな。最初に下手な事した奴が負ける可能性は高い)



946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:06:38.98 ID:xMsHIEHHo

ドア<コンコン


垣根「!?」

一方通行「!」

麦野「!」

一方通行(ドアがノックされた……って事は)

垣根(客……だと……クソ、こんな時に限って!!)ダン

麦野(あーらら、意外と早く終わりになったわね。ま、どうでもいいけどー)


ドア<コンコン


垣根「……」

一方通行「……」

麦野「……」



947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:07:06.73 ID:xMsHIEHHo

ドア<コンコンコン


垣根「……」

一方通行(こ、こいつ……)

麦野(無視する気だ……!)


ドア<コンコンコンコン


垣根「……」

一方通行(何だこいつ馬鹿なのか?いや、馬鹿だけどよ)

麦野(こんな下らない勝負の為に客ガン無視って……馬鹿じゃねえの?あ、馬鹿だっけ)

垣根(くくくく、焦ってやがるな二人とも……この垣根帝督、勝負に勝つ為なら明日をも捨てる覚悟よ!)



948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:07:39.21 ID:xMsHIEHHo

ドア<シーン……


垣根(ふん、帰ったか。一先ず難は逃れたな)

一方通行(あーあ、滅多に客なンてこねェのに追い返しちまったよ)

麦野(別にいいけどね、エセ探偵業務の手伝いさせられんのもイヤだし)


ドア<ガチャ


垣根(なんだと!?)

一方通行(おォ、返事ねェのに入ってきやがった)

麦野(そういえば基本鍵開けっ放しだし入ろうと思えば誰でも入れるのよね)


???「ここ。探偵事務所?」テクテク

垣根(チィィ、まさか入ってくるとは……こいつは予想外だ)

一方通行(うわァ、垣根の野郎目の前で話しかけられてンのにガン無視してやがる)



949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:08:08.40 ID:xMsHIEHHo

???「ねぇ。私の声聞こえてる?」

垣根(女の依頼人か……紳士な俺としちゃぁ話くらいは聞いてやりてえところだが……
   ここで声を出すわけにはいかねえ!罰ゲームなんて絶対受けたくねえし!)

麦野(あー本気で無視し通す気だなこりゃ。
   でもまぁ垣根に依頼してもろくな事にならねぇし、この女はむしろ運が良かったかもね)

一方通行(しかし、なンつーか存在感の薄ィ女だな、目ェ閉じたらそこにいるのかどォかわからねェレベルだぞ)

???「もしかして。私の事見えてない?」

垣根(そうそう見えてないんだよ、だから今日のところは帰ってくれ)

麦野(あからさまに無視してないで筆談くらいしてやりゃいいのに)

一方通行(完全スルー決め込ンでる俺らも俺らだけどなァ)

???「そう。見えてないし聞こえてない。フフフ。やっぱり私は空気。
     モブ扱いどころか存在を完全スルーされるほどの空気……」フラフラ



950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:08:42.53 ID:xMsHIEHHo

垣根(ん?何だこいつフラフラと……)

一方通行(窓の方に……)

麦野(窓の側で屈んで……)

???「どっせええええい!!!!」ガシャーン!!

垣根(わざわざ窓ぶち割りながら飛び降りたああああ!!!)

一方通行(意味がわかンねェェェェ!!!!)

麦野(何やってんだこの女あああああ!!?)


???(フフ。これだけ派手な行動をとれば。きっと私の存在に気付いて貰える)ヒュー……


グシャ



951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:09:13.46 ID:xMsHIEHHo

垣根「……」

一方通行「……」

麦野「……」


<ヒ、ヒトガオチテキタゾオオオ!!
<ウワアア!トビオリダアアア!!

<ウ、ウソダロ……ヒメガミィィィィ!!
<ア、アイサアアア!!


一方通行(なンか聞き覚えのある声がすンな……)

垣根(救急車……いや別にいいか、それより窓直さねえとな)

麦野(私は何も見なかった)ペラ

垣根(しっかし窓から女が飛び降りても声一つ上げねえなんざ、こいつら血も涙もねえな)

一方通行(チッ、こいつらも流石は元暗部だなァ。この程度じゃ微動だにしねェか)

麦野(目の前で人が死ぬのなんて日常茶飯事ってわけね。この勝負本当に終わるのかしら?)

一方通行(いや死ンでねェだろ多分)

麦野(人の思考につっこみいれてんじゃねぇぞホワイトアスパラ)



952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:09:42.02 ID:xMsHIEHHo

御坂「やっほ、遊びに来たわよー」ガチャ

一方通行(ン……)

麦野(あー、面倒なのが来たわね)

垣根(第三位か、厄介だな……釣られて喋らねえように気を付けねえと……)

御坂「ん?どうしたの皆して黙りこくって……それよりさ!さっきこのビルの前で飛び降りがあったらしいわよ!!」

垣根(知ってます)

一方通行(このビルの前でってか、このビルから飛び降りてったからなァ)

麦野(結局あの女は何がしたかったのやら……名前すらわからないわね、そう言えば)

御坂「もしかしてあんたら何か関係してるんじゃないでしょうねー?」

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」



953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:10:12.55 ID:xMsHIEHHo

御坂「もし何か関与してたら風紀委員に通報しちゃうからね?覚悟しなさいよー」

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」

御坂「ちょ、ちょっと何とか言いなさいよ!!」キョロキョロ

垣根(うっせえなこの構ってちゃんが……)

一方通行(……悪ィな超電磁砲、オマエには負い目こそあれど恨みなンざこれっぽっちもねェが
      この勝負は負けられねェンだよ)

麦野(あーあ可哀想に、誰か相手してやれっての)

御坂「……」

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」



954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:10:53.23 ID:xMsHIEHHo

御坂(な、何これ、何で喋らないのよこいつら……私の事無視してんの!?)オロオロ

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」

御坂「あ、あー、喉渇いたんだけどさ、何か飲み物貰ってもいい?」

垣根「……」コク

御坂(頷いてる……無視されてるわけじゃないのかな?)ンー

一方通行(あァすっかり忘れてた、俺コーヒーのおかわりしようと思ってたンだよ……)

麦野(私も喉渇いてきたわね、何か飲み物取ってこようかしら)

御坂「れ、冷蔵庫の中にあったジュース貰うわよ?いいわよね?」

垣根「……」コクコク

一方通行「……」

麦野「……」



955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:11:39.82 ID:xMsHIEHHo

御坂「……も、貰うわね」

垣根「……」コク

一方通行「……」

麦野「……」

御坂(だから何で喋らないのよこいつらあああああ!!!)

御坂(何よ、何なのよ?私が何かしたわけ!?)

御坂(無視じゃないけど……何なのこれ!?イジメ!?)

御坂(あ……も、もしかして私、嫌われてる!?)ビクッ

御坂(で、でもでも!嫌われるようなことした覚えなんて……)オロオロ



956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:12:11.20 ID:xMsHIEHHo

御坂「……」

御坂「あ、あのさ、最近寒いわよね?私この前風邪引きかけちゃってさー、皆は大丈夫?」

一方通行「……」コク

垣根「……」コク

麦野「……」コク

御坂(う、頷いてる、大丈夫、無視じゃない!無視されてるわけじゃない!!)

御坂(ってそうじゃなくて!!何で喋らないのよ!!?いつものこいつらなら……)

『ン?あァ、そォいや俺も常時反射はなくなっちまったから気をつけねェとなァ』

『余計な心配だ。俺の身体は風邪ごときに屈するほどやわじゃねえんだよ』

『馬鹿は風邪引かないってのは本当だったわけだ。垣根が馬鹿だって事の証明がまた一つ増えたわね』

御坂(みたいな会話になるはずなのに!!何で黙って頷くだけなのよ!!?)



957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:12:47.56 ID:xMsHIEHHo

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」

御坂(はっ、まさか……)

御坂「何者から攻撃を受けてるのね!?喋れなくする能力!?私を無視したくなる能力!?」

一方通行(何言ってンだこいつ)

垣根(何言ってんだこいつ)

麦野(何言ってんだこいつ)

御坂「何て事……何者かが私の交友関係を破壊しようとしてるだなんて……」ブツブツ

一方通行(……おい垣根)パクパク

垣根(あ?何よ?)パクパク

一方通行(もォやめねェ?)パクパク

麦野(何か居た堪れなくなってきたわ……)パクパク


※読唇術で会話中です。暗部では必須スキルです。



958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:13:17.73 ID:xMsHIEHHo

御坂(な、何なのこいつら、急に三人で口パクパクして……)


垣根(オマエら第三位には甘ぇなぁ)パクパク

一方通行(負い目があるしなァ……)パクパク

麦野(何かすっごい焦燥してるし、見てて辛くなってきたわ)パクパク

垣根(俺らと会話出来ないのがそんなに堪えてんのかね?)パクパク


御坂(……も、もしかして会話してる?え、ひょっとして私の耳が聞こえなくなったとか?)ビク


一方通行(つかよォ、こォやって読唇術で会話すンなら普通に喋るのと同じだろ)パクパク

麦野(そもそも私達は何でこんな下らねぇ事やってんだ?)パクパク

垣根(全部素直に負けを認めなかった一方通行が悪い)パクパク

一方通行(負けだの勝負だの言い出したオマエが元凶だよボケ)パクパク



959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:14:19.07 ID:xMsHIEHHo

御坂(ふ、普通に会話してるみたいね三人とも……まさか本当に私の耳が悪いの!?)ビクビク

御坂「あ、あーあーあーあー!」

一方通行(うォ、なンだいきなり!?)

垣根(何でいきなり発声練習始めたんだ?)

麦野(もう精神的に限界なんじゃない?)


御坂「あーあー……うん大丈夫、聞こえる。私の耳は正常だ……」ホッ

御坂(でも、それじゃどうしてこいつらの声は聞こえないんだろう……)

御坂(何だか私だけ取り残されてるような気分……寂しいな……)グス


一方通行(おい涙ぐンでンぞ)パクパク

麦野(なんだかんだで中二って事ね)パクパク

垣根(あー、流石にこれ以上は続けられねえな)パクパク

一方通行(なら勝負は無効って事でもォ終わりでいいな?)パクパク

垣根(おう、後腐れねえように『せーの』で一斉に声出そうぜ)パクパク

麦野(わかった、そうしましょ)パクパク



960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:14:45.11 ID:xMsHIEHHo

御坂「ねぇ三人とも?私の声は聞こえてるのよね?さっき頷いてくれたもんね?
   お願いだからさ、私にわかるように喋って貰えない?ね?」


一方通行(なンかすっげェ必死なンですけどこの子)パクパク

垣根(何こいつ、そんなに俺らに依存してたの?)パクパク

麦野(いっつもクソ生意気なくせにねぇ……まぁ友達少なそうだし仕方ないか)パクパク


御坂「も、もしかして聞こえてない?声も届かなくなった?何か反応してよ!」グスグス


麦野(ちょ、ちょっと、本気で泣きそうなんだけどこの子!)パクパク

一方通行(お、おい、もォさっさと終わらせンぞ!合図出せ垣根!)パクパク

垣根(わかってる。それじゃいくぞ?せーの!!)パクパク



961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:15:21.84 ID:xMsHIEHHo

一方通行「……」

垣根「……」

麦野「……」

一方通行(うォォォいオマエらァァァァ!!なンで誰も喋らねェンだよォォォ!!!)パクパク

垣根(そういうオマエだって喋ってねえだろうが!!)パクパク

麦野(チッ、やっぱハメようとしてやがったなテメェら!!)パクパク


御坂「三人とも何だか楽しそうね?いいな、私も混ざりたいな。
   ねぇ、ダメ?聞こえてるんでしょ?聞こえてるのよね?ねぇったら!!」


一方通行(うォォ、やべェ、やべェって!!なンか精神的に相当キてンぞこいつ!!)パクパク

麦野(ほ、ほら垣根、もう一回合図出しなさい!今度こそちゃんと終わりにしましょう!)パクパク

垣根(お、おう、それじゃ今度こそ終わりだからな?せーの!!)パクパク



962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:15:49.45 ID:xMsHIEHHo

麦野「……」

垣根「……」

一方通行「ァ……!!!」

御坂「!!!!」


垣根(っしゃあああ!!オマエの負けだ一方通行ァァァ!!!)パクパク

麦野(ふぅ、危ないところだったわ……)パクパク

一方通行(待て待て待て待てェ!!ふざけンなテメェらァ!!!今のはセーフだろセーフ!!)パクパク

垣根(いーや喋った!『ァ』って言ったぞ『ァ』って!!)

一方通行(ふ、ふざけやがってェ!!勝負は無効にするって決めただろォがァ!!)



963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:16:19.43 ID:xMsHIEHHo

御坂「一方通行、あんた今喋ったわよね!?声が出たわよね!!?」ガシ

一方通行「!?」ビクゥ

垣根(うわ、すげぇ反応してる)

麦野(どんだけ必死なのよこの子……)

御坂「私の声が聞こえるわよね!?私の事がわかるわよね!?」

一方通行「……」コクコク

御坂「頷いてないで喋れやあああああ!!!」

垣根(諦めて喋れ一方通行、どの道オマエの負けだ)パクパク

麦野(さーて、どんな罰ゲームにしてやろうかしらねー)パクパク

一方通行(テメェらァァァァ……)パクパク



964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:17:00.72 ID:xMsHIEHHo

御坂「鯉の真似はもういいから喋りなさいよ!!喋れるんでしょ!!?」

一方通行「あァァァもォ!喋れます喋れますゥ!!何の用でしょうかァ!!?」

御坂「うわ!い、いきなり大声出さないでよ!!」

垣根「ふぅ、ようやくはっきり喋りやがったか」

麦野「これでこっちも安心して声出せるわね」

一方通行「マジで覚えてろ……」ギリ

御坂「え、あ、み、皆喋れるの?私の声聞こえる?私の事わかる?」ビクビク

垣根「あぁ、わかるわかる」

麦野「ちゃーんと聞こえてるわよ」

御坂「あ……よ、よかった……」ホッ

麦野「ごめんねー、別にあんたの事イジメようとか思ってたわけじゃないんだけどさー」

一方通行「ぜェンぶ垣根の馬鹿が悪ィ」

垣根「そうやって何でもかんでも俺のせいにしてりゃいいさ」ケッ

麦野「事実だろ」

御坂「……ねぇ、一体何があったの?私の声はずっと聞こえてたの?」

垣根「あー、実はな……」



965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:17:34.79 ID:xMsHIEHHo

御坂「………はぁ、つまり最初に喋った人が負けってルールのゲームをしてただけって事?」

一方通行「まァ、そォいうこった」

麦野「タイミング悪くあんたが来てね、中々やめるにやめれなかったのよ」

御坂「……馬鹿じゃないのあんたら?本当に馬鹿じゃないの?」

垣根「馬鹿じゃねえし、第二位だし、オマエより上だし」

御坂「うっさいわ馬鹿!馬ぁぁぁぁ鹿!!!」

垣根「うぜえ……」

麦野「垣根が馬鹿なのは全面的に同意するしアホ臭いゲームだったけど、
   私としてはいい物見れたから満足してるわ」ククク

御坂「な、何よいい物って……」

麦野「わかるでしょぉ?美琴ちゃんが私たちに構って貰えなくてわたわたしてる姿の事よ」ニヤニヤ

御坂「わ、わたわた何てしてないわよ!!」



966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:18:06.40 ID:xMsHIEHHo

一方通行「いやァ、半泣きですっげェキョドってたぞオマエ」

御坂「う、わ、忘れなさい!!忘れろ!!」

垣根「そう恥ずかしがるなよ、普段生意気な分かわいかったぜ?」ククク

御坂「死ね!」

垣根「何で俺にだけは辛辣なの?」

御坂「あーもう恥ずかしい……違うのよ、今日はちょっと精神的に不安定で……」

麦野「生理?」

御坂「違う!!!と、とにかく忘れて!!」

垣根「はいはい忘れる忘れる。んで、一方通行への罰ゲームはどうすっかね」

麦野「あーそうね、どうしましょうか」

一方通行「おい待てふざけンな、勝負は無効にするって約束だろォが」

垣根「何それ知らねえよ?」

麦野「読唇し損ねたんじゃない?」

一方通行「テメェらァァァァァ!!!!」



967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:18:36.05 ID:xMsHIEHHo

御坂「……ね、その罰ゲームなんだけどさ」

垣根「うん?」

御坂「私に決めさせてくれない?」ニコッ

麦野「ん、私は構わないわよ?まだ何させるか考えてなかったし」

垣根「まぁ第三位にも迷惑かけちまったしな」

御坂「うん、ありがと。さぁて、どんな罰ゲームにしようかなー」

一方通行「おい待て、まず俺は罰ゲームやる気なンてねェからな?」

垣根「はぁ?ルール破る気かよテメェ」

麦野「ったく器がちっちゃいわね」

一方通行「いやだから勝負は無効……」

御坂「よし決めたわ!!」パン

垣根「お、決まったか」



968:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:19:34.92 ID:xMsHIEHHo

麦野「それでどんな罰ゲームにするのかしら?」

一方通行「俺の話を……」

御坂「一方通行ってさぁ、肌白いわよねぇ」

垣根「ん?確かに病的に白いな」

御坂「それにすっごく華奢な身体つきしてるわよねぇ」

麦野「そうね、簡単にへし折れそうな身体してるわね」

御坂「そんでもってー、よく見ると中性的で綺麗な顔してるわよねぇ」

一方通行「おいこらイヤな予感しかしねェぞ」


御坂「一方通行に女物の服着せたら、すっごく似合うと思わない?」ニコニコ


垣根「ほう」

麦野「なるほど」

一方通行「待て……待て……」



969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:20:01.85 ID:xMsHIEHHo

御坂「女装しなさい一方通行!それが罰ゲームよ!!」

一方通行「だァれがやるかァ!!!ふざけンなよボケナスが!!!」

垣根「そう硬いこと言うなよ一方通行、罰ゲームなんだから仕方ねえだろ?」クククク

一方通行「ナメやがって……いいぜ、テメェらまとめて挽肉に……」

麦野「おぉっと、スイッチは入れさせないわ」ガシ

一方通行「な、テメェ!?」

麦野「今よ!!このもやしの服を剥ぎ取りなさい!!」

一方通行「おま、ふざけンな!!!」ジタバタ

御坂「くっくっく、年貢の納め時ね一方通行……」ジリジリ

垣根「安心しろ一方通行、未元物質でオマエにぴったりの服を作ってやるからよ」クククク

一方通行「ちょ、やめろ!近寄ってくンな!!おいそこで止まれ!!おいいいィィィィ!!!!」

御坂「すご、本当に肌白いわね……」

麦野「髪もサッラサラ、羨ましいわぁ……」

垣根「こうやって目細めるとデフォルトでも女に見えない事もないな……」


一方通行「ああああァァァァァやめろォォォォォォォォォォォ!!!!!!」



970:>>1:2011/09/11(日) 20:20:59.64 ID:xMsHIEHHo

投下終了
スレの容量的にもネタ的にも限界なのは確定的に明らか

201410010021



転載元
垣根探偵事務所
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309278276/
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         コメント一覧 (11)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月03日 17:38
          • なんで2011の記事を…
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月03日 17:42
          • 禁書の過去作をまとめるのが管理人のブームらしいで
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月03日 17:52
          • そンな実験で絶対能力者になれるわけねェだろとイヤだも載せようぜ!管理人!
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月03日 19:02
          • また懐かしいものを
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月03日 19:43
          • うわぁ、懐かsなげぇ
            当時更新を追っかけてたから感じなかったけど、こんな長かったのか
          • 6. MCC
          • 2014年10月03日 21:00
          • 1 ギャグは寒い上に作者の嫌いなキャラの扱いが露骨に悪いからこの作者のSS嫌い
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月04日 01:20
          • 久しぶりに読んだけど、やっぱり面白い。
          • 8. 以下、VIPにかわりまして殺人鬼がお送りします
          • 2014年10月04日 22:21
          • 5 ありがとうございます

            久しぶりに読めて感涙です
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月05日 23:03
          • ちょくちょく挟むAAが可愛い
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年08月08日 01:25
          • 5 面白い
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月06日 16:45
          • むぎのんがババア扱いされてて悲しい

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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