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「あっしがおっ死んじまった話」

1: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 22:47:18.85 ID:pDIBvgpo0

ヤッ、こいつあドウモ旦那。

こんな田舎っぺえのあっしのために、このようなリッパな席をご用意頂くとは……甚く感謝しておりまする。
イヤイヤどうも、申し訳ない。……イエイエ結構!座布団なんて……あっしのようなシガない庭師にゃ、冷たい板の間が合うてまして。
そのままで結構……結構!汚れマス……座布団を汚してしまいマスので……へへへ、いやどうもかたじけない。



2: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 22:52:14.05 ID:pDIBvgpo0

ヤヤ、こいつは奥様。
へへへ、お美しいこって……あっしは齢三つの頃から庭の木々をいじくり回しておりますが、
このようにお偉ガタに囲まれるっテエのは……何分初めての事でして。

あっしがお話出来る事と言いましたら、松の木の綺麗な切り方だとか、石の積み方ぐらいなもんでげして。
田舎モンには少々辛い席で御座います……エライ事になりましたなあドウモ。



3: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 22:57:39.15 ID:pDIBvgpo0

へえ?聞きたい事があると?……旦那が、あっしにでゲスか?

……あっしの身の上話で御座いますか。イヤア、こいつは困りました。
何分ただの田舎モンの庭師でゲスので……へえへえ、そうですね。そういう事になりますナ。
お話出来るような事なんぞ……そうですな。

……タッタ一つ御座いますが……こいつあツマラないお話でして。

眉唾物の空想話で……龍がごうと鳴き鳳凰がぴょんと飛ぶ……そのようなお話で御座いますので。
誰も信じてくれないような……あっしがおっ死んじまった話でゲして。



4: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:03:20.78 ID:pDIBvgpo0

ヘエ、奥様はそのようなお話が大のお好きだと仰る……マイリましたなァドウモ。
酒の肴にするにゃあチと、下らないお話でゲスので……ハァ。
あっしがおっ死んじまった訳ですからね。こんな話、旦那にしても……。
アラ、旦那。旦那もお好きだと言いますか。ウワア、えらい事になったナ。



5: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:07:28.97 ID:pDIBvgpo0

ならばお話しますが……どうか、ドウカ。……ちいとばかし長いお話になりますのでね。足を崩して頂ければト。
ヤッ、奥様お酌なんぞは……あっしには必要の無い事でゲス。お構い遊ばしません。こぼれます、コボレマスので……結構。どうも……。
代わりに旦那、葉巻を一本頂ければト……ヤヤ、ドウモかたじけない。……火まで頂けるとは、恐縮です……。

……フウーッ……。

……では、お話しましょうか。



6: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:10:50.64 ID:pDIBvgpo0

……あっしの生まれ故郷は、そいつァ大層な田舎なもんでゲして。
あっしはその土地を治めるさる貴族の屋敷で、庭師として生きておりました。
日ガナ一日枝をチョキン、石をゴロリと転がしましテ、お偉ガタが喜びなさるような、素晴らしい庭を作っておりました。



7: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:13:11.30 ID:pDIBvgpo0

自慢じゃあありませんが、あっしの作る庭はそれはそれは綺麗なモンで……主人が喜びなさるモンなんで、あっしも張り切って枝をチョキチョキ、石をゴロンときたもんです。
アンマリにも張り切って、毎日毎日道具をキチンと手入れしてたモンなので、主人はあっしの道具を金剛石(ダイアモンド)か何かだと思ったようで……。
使い古したあっしの道具が、もうチットで紙のお金に変わる所でゲしたという……アハハハハ、笑い話が御座いまして。

今思えばそうした方が良かったかもしれません。……イヤ何、こちらの話でして。フウーッ……。



8: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:16:18.42 ID:pDIBvgpo0

自慢といやあ、あっしの歳の離れた妹も自慢の一つでした。
名をミチコと言いまして……こいつがあっしに似ず、可愛い娘なんでゲス。
背丈は五尺チョットぐらいの、小柄な愛らしい猫のような娘でして……。

丁度奥様に良く似た顔立ちで御座いました。……イヤ失礼!奥様の方がお綺麗で……ドウモ、すみません。ヘヘヘ、慣れないモノで……ドウモ。



10: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:20:57.20 ID:pDIBvgpo0

ともかくあっしは妹を、マルで実の娘であるかのように可愛がっておりましテ。オイと呼べばハイと答え、ナアと言えばナアニと答える……そんな妹が可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。
仕事の方でも、そうですね。……あっしが植えた苗にミチコが水をやる、あっしが切った枝をミチコが集めるという具合でしテ。それはそれは仲が良く……。

へへへ、どうも相すいやせん。惚気話に付き合わせてしまいやして。しかしここが大切なお話でして……フウーッ……ああ失礼旦那。灰皿を……エエどうも。ドウモ……。



11: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:23:52.64 ID:pDIBvgpo0

ミチコは誰にでも愛想が良く、あっしと違って皆の人気者でゲした。
お空の上にある太陽に負けないくらい、明るい笑顔で庭仕事をするモンですから。
小さい頃から他の庭師に、可愛がられて育ちました。

あっしは気が気じゃありませんでしたね。アハハハ……アハアハアハ……可愛い妹をそこらのキタネエ庭師にやれるかと、鼻息荒く妹の周囲を、犬のようにグルグル回っておりましたよ。
しかしこいつも長くは続かないモンでげして。……フウーウーッ……いや奥様、酒は結構で……こぼれますので……ヘエ、お気持ちだけで……ハイ。



12: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:26:04.23 ID:pDIBvgpo0

ある日、あっしは目ざとく気付いちまったモンでげして。
貴族の若様が、ミチコに『イロ目』を使ってる……訳でゲして。

確かにミチコは、それはそれは可愛いモンでしたが、まさか若様の目に留まるとは思いもしませんでしたナ。
頭痛が痛いというバカな言葉が出ちまうのも無理は無いですよ。



13: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:28:03.31 ID:pDIBvgpo0

貴族と庭師とじゃあ、それはもう身分が違うって騒ぎじゃあありませんからね……あっしは若様のお気持ちに気付きましたが、ナンとも言わずに日々を過ごしておりました。

しかし、どうにもオカしい。……若様はどうやら、本気なようでゲして……へへへ、兄としては喜ぶ所なんで御座いましょうが、どうにも受け入れられなくてですね。
若様が日ごと、ミチコとの距離を詰めていくのを、歯ガユイ気持ちで見ておりましたよ。



14: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:30:29.27 ID:pDIBvgpo0

しかしまあ、あっしはトコトン運が悪い男でして。

……磨き終わったノコギリ一丁を、庭の石蔵に仕舞おうと思うた、夕暮れ時の頃です。
石蔵の影で、若様とミチコが……チッスをしているのを、見ちまいましてね。
……ヘエ……キッス、ですか。……どうも相すいません。田舎者でげして。
それを見ちまった訳で御座いますから、あっしの中にある世界というやつが、ガラガラと音をたてて崩れていきやしてね。

許せん……あの若造……おれの妹に手をかけやがって……畜生……と、きたもんです。

しかし次の瞬間には、

貴族である若様なら、妹を安心して任せられるナ……と、くる訳です。
アハハハハハ……アハアハアハ……どうです、可笑しい話で御座いましょう。



15: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:32:34.13 ID:pDIBvgpo0

兎も角あっしは、ウスラ汚え嫉妬を一摘みと、兄として祝福してやろうという気持ちを抱えて、自分の部屋へ帰ったもんでして。
ただ、ナニ……その後がいけませんでしたナ。

そうだ、妹が若様に嫁ぐってえんなら、兄として何かやらんとな……ときたもんです。今思うとなんとも気が早い……田舎モンな訳でゲスからな。カッテがわからん訳でして。
あっしは懐にカネを突っ込み、古びたコートを羽織って、外へ飛び出したのです。町へ降りて何か買ってやろうと息巻いておりました。……初めての事でしたナ。夜に出歩くというのは……。

秋口の事でした。月の綺麗な夜でげして……。



16: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:35:33.33 ID:pDIBvgpo0

あっしが手入れした庭を横切り、正門へと出向いた訳ですが、
何やら様子がオカシイ……。

正門の前に、見慣れぬ馬車が一台、停まってるじゃあありませんか。
何分、夜に出歩くのは初めてでゲスので……見慣れぬのも無理は無い訳ですが。
あっしは驚いて、自分が昼間転がした岩の影に隠れて、馬車を眺めていたのです。



17: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:37:44.85 ID:pDIBvgpo0

馬車の周囲には、カイゼル髭にシルクハットという……何やらウサンクサイ輩が数人おりましテ。
その中に、ナント……若様がおられるのを、見ちまいましてナ。
こいつはいよいよオカシイぞと、あっしは訝しんだ訳です。



18: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:40:00.81 ID:pDIBvgpo0

そのうちにバタンと扉が閉まり、ぴしゃんという鞭の音がします。
こいつはいけねえと、あっしは無我夢中で、馬車の後ろに掴まりました。

ゴトゴトと馬車は山道を進みます……あっしは見つからないよう細心の注意をはらいながら、チラと窓越しに馬車の中を見ました。
若様は、カイゼル髭の輩どもと、なにやら下卑た笑みを浮かべながら話をしているのです……。

あの顔といったら……それはモウ……妹には見せられん顔でしたナ。
フウーッ……いや失礼、あんまりに長くお話したモンで……。お水は結構、ケッコウ……。



19: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:42:02.53 ID:pDIBvgpo0

秋口の事ですから、馬車の外に掴まるというのは、ナニ、少々身体にコタえるものがありまして。
町へ行くだけだったなら、ちょいと酒場で一杯、身体を温めようか……ナンテ、考えていた訳なのですが。

馬車はグングンと速度を上げて、脇道にそれていくではありませんか。
コイツはもうダメだ、なんて思った次第です。
何がダメなのかはサッパリでごぜえますが……。



20: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:44:54.68 ID:pDIBvgpo0

風に吹かれ、身体のシンまで冷えきった頃に、ヤット馬車の速度が弱まりました。
見ると、森の中に立派な赤煉瓦の建物があるのです。……驚きましたよ、それはそれは……。

あっしはエイヤっと馬車から飛び降り、近くの木陰に身を潜めました。
馬車はすぐに止まり、中からカイゼル髭と若様が降ります。
あっしは、男共が赤煉瓦の建物に吸い込まれていくのを、じいっと木陰で見ておりました……。



21: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:46:36.57 ID:pDIBvgpo0

さて、赤煉瓦へと入っていった若様達ですが、
これが一刻たってもニ刻たっても、ウンともスンとも言わん訳でして……。

そのうちにあっしはシビレをきらして、ソロリソロリと赤煉瓦へと近づいていきました。
中から若様が出てきて鉢合わせしたら、わんと一声吠えて逃げてやるぞと、そう思いながら近づいていきました。

結局、誰にも会わずに煉瓦まで辿り着いた訳で御座いますが、
やはり、気になってしまうのが人のサガというモノでげして……。
若様は一体、カイゼル髭と、中で何をやっているのか、と……そう思った訳ですな。人としては当然でしょう。



22: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:48:23.33 ID:pDIBvgpo0

赤煉瓦を指先でコツコツつつき、グルグルと周囲を回りました。
入口の鉄製の扉は、カカアの財布のヒモのように硬く閉まっておりましてな。どうにも中の様子は見れそうにない。
あっしは暫く考えました。そして、

上の方になら、昼間に使う『明かり窓』があるかもしれないナ……と、思うた訳です。

見上げると、道理で、僅かながら光が漏れております。
帷幕(カーテン)で覆っておるのでしょうが……マア、あちらからすれば完全に覆う必要は無い訳ですからナ。こんな山奥に人なんぞ、来るはずなんぞ無い訳ですから……。



23: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:50:04.85 ID:pDIBvgpo0

あっしはウンウン唸りながら、煉瓦を登って行きました。
そして、やっとこさの思いで、明かり窓まで辿り着いた訳です。
我ながら何という執念で御座いましょうか……。

アンナ執念なんぞ無ければ、あっしはおっ死ぬ事は無かった訳ですから、皮肉なモンです。アハハハハ……。



24: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:52:04.02 ID:pDIBvgpo0

あっしは恐るオソル、窓の向こうを見ました。
そこには……ヤヤ、どうも言葉にはしづらいモンでして。奥様の前では特にねェ。へへへへへへ……。

窓の向こうにゃあ、何てことはねえ……丸裸の人間が大勢いたんですよ。

大きな大きな部屋でした。それに似つかわしい大きなベッドや、ソファアやクッションやマットなんぞが、所狭しとありましてね。
その間や上に、大勢……丸裸のね、男女が……大勢……身体を求め合っている訳です。
咥えたり揉んだりときた訳です……ハハア、こいつがナントモ、言葉にゃあし辛い理由でして。
あっしは目ん玉をマンマルにして、中の様子を見ましたよ。
これが不思議な事に、あっしにゃあこの赤煉瓦の建物が、極楽浄土じゃあなく地獄なんだと……そう思うた次第でゲして。
あっしは時間を忘れて、中を見ておりましたね。……フウーッ……ウウ……。



25: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:53:55.13 ID:pDIBvgpo0

さんざっぱら地獄を眺めていたあっしですが、
一刻もたった頃にやっと、気付いちまったんでゲス……。

丸裸になり、獣のように交わる奴らに『加わっていない』奴がいる、と……。

そいつは印度の紅茶を片手に、少し離れた所でその様子を見ておるんです。
さも楽しそうに、見ておるんです……地獄を……極楽浄土を……。

『そいつ』が若様だと気付くのに、そう時間はかかりませんでしたね。



27: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:55:16.07 ID:pDIBvgpo0

あっしは転がり落ちるように赤煉瓦から降りると、
一目散に屋敷の方へとかけ出しました。

何分、若い年頃でしたモンで……馬車でガタゴト揺られた道を、ひとっ走り戻るのはそう苦ではありませんでした。
頭の中で、先ほど見た景色を忘れようと、努力しながら走ったのをよく覚えております。
あれは悪夢だったのだと、自分に言い聞かせたのをよく覚えております。
マア、忘れるというのはドダイ無理な話だった訳ですが……そいつは置いときましょうか。

あっしはむかむかと沸き立つ吐き気を抑えながら、自分の部屋へと帰った訳です。
……ナンデあんなものを見ちまったんでげしょうねえ……フウーッ……。



28: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:56:36.51 ID:pDIBvgpo0

……何?その話がどう、あっしがおっ死んだ話と繋がるのかって?
イヤこりゃ失礼、旦那。あっしは人より木々と話した年数の方が長いモンでげして。
話下手なのはどうか、ご了承を……足を崩して下さい、ドウカ……。

長々と話した地獄話……極楽浄土話でごぜえますが、こいつは密接に、あっしの死に繋がるもんでゲして。
何分、こいつを見ちまったモンだから、あっしはおっ死んじまった訳ですので。
今からそれについてお話しましょう。しかし……フウーッ……。
どうにもいけねえ、舌がくたびれちまいましたよ。



29: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:57:53.70 ID:pDIBvgpo0

旦那、葉巻をモウ一本頂けますかい?
ヤヤ、どうも……有り難い。良いモクでげすな。こんな上質なモンは初めてで……。

ゴホン。……フウーッ……。

失礼、旦那。並びに奥様。……この一本を吸い終わるまで、暫し休憩といたしましょうや。
ここからが舞台のメーン・ステエジ……あっしがどうやっておっ死ぬかという、お話になりますのでね……。
くたびれた舌でロレツが回らないなんて、白けちまったらいけねえや。

フウウーウウウ……失礼、お二人……ドウモ。



30: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/07(木) 23:59:50.64 ID:pDIBvgpo0

(今更ですが、ご指摘にあった通り、このSSは夢野久作『人間腸詰』を元ネタに、>>1の夢野久作好きを盛り沢山にしてお送りします)



38: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 22:57:44.75 ID:RwDKkIVo0

……フウウー……ウウーウウ……。

アッ、こいつあイケネエ旦那。あっしとした事が、ついウトウトと居眠りコイてたみてえで。
失礼、ドウモ……葉巻があんまりにも上等なモンですから……ヘヘ……。
亜米利加(アメリカ)のハッパでげすか?ヘエ……道理で……。

……フウーッ……。
……サテ、どこまで話しましたかな……。



39: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:01:08.38 ID:RwDKkIVo0

しがない田舎の庭師であるあっしが、ヒョンな事から自身が仕える若様の、悪魔のような一面を……赤煉瓦の地獄を……極楽浄土を……見ちまったという話でしたな。
ソイツを見ちまったモンで、あっしは腰を抜かして赤煉瓦から転がり落ち、一目散に自分の部屋へと逃げ帰ったという話でしたナ。
無論、ムロン、覚えております。ヘヘヘ……ナニ、物語にはこういう『タメ』も、必要なモンでげして。
ここからです……このキタネエあっしの部屋から、全ては終わるんで。

さて……。



40: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:03:50.77 ID:RwDKkIVo0

自分の部屋へと帰ったあっしですが、煎餅布団を頭からヒッ被っても、ドウにも眠れやしねえもんです。
長い長い山道を走ったばかりだというのに、あっしは汗一つかかず、代わりにガタガタ震えてやがるんです。
目をつぶると先ほどの地獄が……極楽浄土が……脳裏をよぎります。

毎日毎日お仕えしている、柔和な顔をした若様が、アンナ地獄を見て茶をススってるモンですから……そりゃアもう怖くて怖くて……。
ツラが良い奴はカワまで厚いってエのは、どうやら本当の事でしたナ。



41: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:06:05.23 ID:RwDKkIVo0

忘れようとしても、簡単に忘れるモンでは御座いません。
暗闇の中に、裸でまぐわう男女の姿が浮かびやがるモンですので。ハァ。
あっしはそのタンビに目をコズり、アレは夢だと言い聞かせるんです。

しかし……田舎モンのあっしって奴ァ、女の味もそう深くは知らないモンでげして。ヘヘ……。
地獄の女の裸体が浮かぶタンビに、ムクムクと湧き上がる気持ちがありやした。
あっしは水差しをヒッ掴むと、そいつでシコタマ頭をブン殴ってやりましたよ。ハハ……。



42: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:08:05.80 ID:RwDKkIVo0

グワングワンと世界が揺れて、ドウラ、これなら良く眠れそうだワイ……と……。
そう思った矢先であります。……フウーッ……。

……こん、と音がね。……響いたんでゲス。

あっしは布団から跳ね起きました。窪んだ瞳で、ジッと扉を睨みつけてやります。
しかし……暫く待っても、ナニも音がしやがらないモンでして。
ハテ、あれは空耳だったのかしらん、と……そう思った次第です。

お次はコンコンと、二回……。
……軽く扉を叩く音が響いたんです。



43: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:11:12.13 ID:RwDKkIVo0

あっしの心臓はそれアもう……恐ろしい早さで鳴っておりましたよ。
ズウタイはデカくともキモは羽虫ときております……ハハハ……。
あっしは身動ぎ一つせず、ジッと扉を見ておりました。

サテハ、あっしに気付いた若様が、追いかけてきたのではあるまいナ……。

そんな事を考えながら、あっしは扉を見つめ続けておりました。
そのまま暫く時が経ちました……。

……静寂を破ったのは向こうの方です。
可愛らしい……鈴のような声が、扉の隙間から聞こえてまいりました。



44: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:13:06.03 ID:RwDKkIVo0

「お兄さま……お兄様。……一体、ドウかされましたか?」

……ナンて事ァありません。ミチコです。……あっしの妹の、ミチコの声なんです。
ミチコがあっしの部屋の扉を、コンコンと叩いておったのです。



45: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:15:49.37 ID:RwDKkIVo0

あっしはスッカリ安心しきって、オウ、と声をかけようとしました。
しかし……ドウにも声が出ない。

ドウヤラ赤煉瓦の上で腰を抜かした拍子に、声を落っことしちまったヨウで……。
唇を舐めあげようにも、舌までガチガチに固まっておりましてナ。

仕方ないっテンデ、あっしはまたも水差しを引っ掴みますと、今度は中の水を顔中にブチまけました。
冷たい水は鉄のヨウな味がしました。
それでヤット、舌が動くようになったのです。



46: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:17:53.91 ID:RwDKkIVo0

「応。ミチコか。おれはここだ」

自分でも驚くくらいに、落ち着き払った声が出やした。
お水ってエのは偉大でして……何も余計なモンなんぞ無いのに、コウも人を生き生きとさせちまうモンなんですから。
人生の最後に飲むモンは、酒や果汁では無く水であるべきですナ……。
イヤ奥様……今は結構……お水はケッコウです。こぼれます……こぼれてしまいマスって……。



48: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:21:03.04 ID:RwDKkIVo0

「アア、お兄様、お兄様。良かった……お変わりありませんか」

扉の向こうで、ホッとしたような声がします。
これが、ナントモ可笑しな言葉でげして……。
チョット部屋に引っ込んだ実の兄が、一晩で支那人に変わるハズがありませんでしょう。ハハ……。
だからあっしも笑ってやったんでげす。

「ミチコよ、可笑しな事を言うな。おれはおれだ。変わるハズがあるまいテ」

「イエお兄様。そういう事ではありません」

「なんだってんだ。先の物音なら、ナニ、水差しを落ッことしてしまっただけだ」

「違います、違いマス……」

と……何やら要領を得ません。
首をかしげておりますと、躊躇いがちに、妹の方から答えが出ます。

「……あたし、見てしまったのです。……お兄様が、青白い顔で……夜のお庭を横切るのを」



49: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:23:17.15 ID:RwDKkIVo0

……ナンともまあ、イヤな所を見られたモンで。
地獄から逃げ帰った所なんざ、カカアにも見られた事が無エってえのに……。
フウーッ……。
……旦那も男ならわかりましょう?
尻尾を巻いて逃げ出した所を、見られちまった恥ずかしさ……虚しさ……心苦しさを……。

「お兄様……お兄様」

ポトポトと柔らかい音が響きます。
言葉を失ったあっしを案じて、ミチコが素手で扉を叩く音です。
優しい音が、分厚い扉の向こうからズッと聞こえるのです……。



50: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:25:43.03 ID:RwDKkIVo0

あっしの声は震えておりました。

「何でもナイ……ナンでもナイんだよ……」

「嘘です。お兄様……一体、ナニがあったので……?」

「ナンでもナイんだ……はやく、お部屋にお戻り」

「嫌です。お兄様……聞いて下さい、お兄様……」

強情な娘だ、誰に似たんだってんで……あっしは怒鳴りつけようとしました。
震える姿を、妹に見せたくは無かったのです……。

しかし、あっしは言えませんでした。
妹の声が……アンマリにも、素晴らしいモンでしたから。



51: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:28:06.91 ID:RwDKkIVo0

「お兄様……最愛のお兄様、タッタ一人のお兄様。……幼くして両親を失ったあたしを、大切に育てて下さいましたお兄様。……あたしは、お兄様のタッタ一人の妹です。……お兄様のタッタ一人の家族なのです。……あたしは、苦しむお兄様のお力になりたいのです……どうか、ドウカ……扉をお開け下さい……お兄様の苦しみを、あたしにもお預け下さい。ドウカ……」

……なんともいじらしい……美しい娘でしょう……。
一人、地獄を見ちまったモンで苦しむあっしにとって、その言葉は暖かいものでして……。
今すぐ抱きしめてやりたいと思いました。……涙を拭いてもらいたいト……。

あっしはその時になって初めて、自分の部屋にガッチリと鍵をかけていたのを思い出しました。
震える手で鍵を開けますト……寝間着を着たミチコが、そこに立っておりました。



52: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:30:50.49 ID:RwDKkIVo0

トタンに、鍵を開けた事を後悔しました。

月明かりに照らされたミチコは……濡れた髪を後ろで結った妹は……。
……美しすぎたのです。輝かしく……麗沢(つややか)で……ナマメかしい……。

「アア……お兄様」

ミチコがあっしの腕に飛び込んできました。
石鹸の香りがただよいました。胸がムズ痒くなる香りです。
泥や草木の臭いじゃない……女の香りが、妹からしたのです。

地獄の女の裸体が、脳裏をよぎりました。



53: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:33:30.01 ID:RwDKkIVo0

「ミチコ……イケない、やめてクレ……おれに触らないでクレ……」

あっしの振り絞るような声も、彼女の前では通用しません。

「お兄様……お兄様。こんなに白い顔にナッテ……あたしがついておりまする。あたしが……お兄様、ナニがあったかは存じません。しかし……あたしがついておりまする」

妹の小さな身体が、あっしに擦り寄ります。
あっしはミチコの身体に、手を回す事が出来ませんでした。
鼓動は痛いくらいに脈打っております。ムカムカと吐き気が湧き上がりました。
あっしがヨロケると、妹はヒッシとあっしの身体を支えます。

「お兄様……お兄様、シッカリ……」

首をかしげて、あっしの顔を覗きこむ……。
その姿がナントモ慎ましく……アデやかで……。

地獄の女の裸体が、脳裏をよぎりました。
あっしはきっと、地獄の香りに酔っておったんでしょうなア。



54: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:36:17.34 ID:RwDKkIVo0

大きな身体を折り曲げるあっしを、ミチコは甲斐甲斐しく支えます。
あっしの目の前に、ミチコの唇がありました。

するとどうでしょう。あっしの頭の中に、赤煉瓦の地獄では無く……昼間の光景が……。
若様と接吻をかわすミチコの姿が……浮かび上がったのです。

可愛らしく、潤った唇を、若様は奪っていったのです。
あの悪魔は……屋敷では温かな笑顔を見せる若様……地獄を茶菓子代わりにミルク・テイーを楽しむ若様……は、こんなにも可愛らしい……無垢な少女の……唇を奪っていったのです。
全てをダマして、アザムいて……唇を奪っていったのです。



55: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:38:20.28 ID:RwDKkIVo0

あっしの中に、ふつふつと沸き立つ感情がありました。
嫉妬とも色欲とも支配欲とも言える……禍々しい感情がありました。
ナニも知らぬ歳若い処女である、ミチコは……そんなあっしを優しく支えます。

極楽浄土の女の裸体が、脳裏をよぎりました。
あっしはコンナにも美しい彼女を……自分のものにしたいと、思うたのです。



56: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:40:14.16 ID:RwDKkIVo0

気付けばあっしは、ミチコを床の間に押し倒しておりました。
何も知らぬ生娘である彼女は、不思議そうにあっしを見つめます。

あっしは目を合わさぬようにして……乱暴に唇を重ねました。
ムサぼるように唇を奪いました。
コジ開けるように唇を押し付けました。



57: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:43:02.13 ID:RwDKkIVo0

初めは驚いて、身体を硬直させていた彼女でしたが、すぐに我を取り戻し、暴れます。
非力ながらも、強く、ツヨく……。
妹の非力な拳が、あっしの胸板を強く叩きます。
あっしはそれを、抱きしめるように押さえつけました。
ギュっと強く押さえつけました。

そうして暫くしておりますと、暴れていた彼女も……次第に力を失っていきます。
それがナンともなやましく、可愛らしいのです。



58: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:45:11.23 ID:RwDKkIVo0

一頻り唇を味わうと、今度はシッカリ見つめ合いました。

「お兄様……オオ、お兄様……ご乱心を……」

涙で潤んだ瞳が、あっしを見上げます。
一挙一動が可愛らしい……美しい……そして、怖い……。
背徳感とでも言うのでしょうか。あっしは背中をゾクゾクさせました。
きっとその時、あっしは地獄の悪魔のような顔をしておったのでしょう。



59: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:47:41.00 ID:RwDKkIVo0

乱れた着物から、乳房が顔を出しておりました。
控えめでいて、それでいて女であることを主張する乳房です。
あっしはその先を……乳首を舐めあげ、軽く噛みつけました。
ビクンとのけぞった妹の身体が、あっしの腕の中で暴れました。

極楽浄土の女の裸体が、脳裏をよぎりました。
禁断の果実というヤツは、キットこんな味をしたんでしょうなア……。



60: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:49:12.75 ID:RwDKkIVo0

股ぐらは強くいきり立っております。
涙を流す姿すら、愛おしい……もう止まれません。
あっしにとってミチコはもう、妹でも娘でも無く……女だったのです。
一人の女だったのです。

あっしは……妹を犯しました。
何度も、何度も欲望を吐き出しました。
ミチコはキット、泣いておったのでしょう。
あっしは自らの欲のまま、妹を犯しました。
背徳感が加速します。
それがあっしを、何度も何度も駆り立てるのです。



61: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/09(土) 23:50:24.54 ID:RwDKkIVo0

……どのくらいたったのでしょうか……。
気がつけば、チュンチュンと小鳥のさえずる声が聞こえます。
一晩中まぐわっていた事に驚きました。一晩中精を吐き出していた事に驚きました。
そうして顔を上げた隙に、ミチコはあっしの手からスルリと抜け出しました。

待ってくれなんて、言えるハズもありません。
ミチコは非道い身体のママ……顔も身体もナニもかもドロドロで、グショグショで、乱れた着物のママ……自分の部屋へと逃げ帰って行きました。
そうして二度と、あっしの前に姿を現さなかったのです。

……フウーッ……。



68: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 21:59:08.02 ID:ZIAgBQDw0

……アハハ……。
アハハハハ……アハアハアハ……ああ、オッカシイ。

どうです、笑えますでしょう?へへへ……ナンともミニクい話で。
あっしは最低な咎人で……稀代の強姦(レイプ)魔で……狂妄(しれもの)で……狂人(キチガイ)だった訳です。

アッハッハッハ……アハハハハ……。

こうしてお話しているあっしが、まさかそんな輩であったトハ……夢にも思いますマイ。
何せ、実の妹を散々に犯した訳ですから……古来より許されるものではありませんコッテ。アハハ……マイっちまいますね、ドウモ……。



69: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:01:42.72 ID:ZIAgBQDw0

ハハ……ハッハッハッハッハ。
オヤ、旦那。いい笑顔でゲス。もっともっと笑いなさい。こんなあっしを笑えばいいんでさァ。
アハアハアハ……アハハ……。

……アレェー、奥様……どうかしやしたか?
笑いこそすれ、泣く所ではございやせんぜ?笑いなさい。ハハ……。
ハハハハハハハ……。



70: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:03:55.60 ID:ZIAgBQDw0

……どうもイケねえや。
女ってヤツぁ可哀想な話になると、すぐに自分の事のように思って泣きやがるってンで……。

イヤ失礼。言葉が過ぎました。相すみません。本当……。
……フウーッ……。

……旦那も吸いやせんか?ドウモ、一人フカすってえのは居心地がワルいもんでゲス……。
イヤア、それとも……コンナ狂人と同じに葉巻とは、お偉ガタのシャクに触りますか……ハハ……。
アハハハハ……ハハ……。



71: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:05:44.90 ID:ZIAgBQDw0

フウーッ……。
……地獄がネ……狂わせたんですよ。

ミチコは二度と、あっしの目の前に現れませんでした。
何分、男を知らぬ生娘であった訳ですからナ……心に深い傷跡となっても、オカシくないモンでげす。
深いフカい……傷跡だったんでしょうナア。
誰にも話す事が出来ない、フカい悩みです。コレばっかりはドウシヨウもないってんデ……。
ミチコは皆から逃げるようになりました。誰にも話せない、傷跡を抱えちまったばっかりに……。



72: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:07:58.09 ID:ZIAgBQDw0

それをオカシく思ったのは、若様だったモンで。
当然でげしょうねえ……毎日毎日、表面向きは愛し合っていた相手が、ある日フイッと姿をくらませやがるモンですから。
泣きながら自分の前から、姿を消すモンですから……。
あっしはイイ気味でしたけどねェ。……スカッとしたモンですよ。へへへ……。

……しかし、ドウニモ人生ってヤツは、上手くいかないモンでゲして……。

若様はある日、庭仕事をしているあっしの胸ぐらを掴んだんです。
妹がオカしくなっちまったってェのに、呑気コいて庭仕事しているあっしを、訝しく思うたんでしょう。



73: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:10:33.78 ID:ZIAgBQDw0

「貴様、おれのミチコに一体ナニをしやがった」

……と、きたもんです。
トタンにあっしも、カッと頭に血が昇ります。

おれのミチコ、だと……ナニをウ……ミチコはおれのだ……と、きたもんです。我ながら小さいコッテ……。
カッとキちまったモンですから、あっしの動きも凄まじいモンでさア。
エイと若様の服を掴むと、そのマンマ投げ飛ばして、松の木にブツけてやったのです。



74: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:14:07.83 ID:ZIAgBQDw0

毎日庭仕事をしておりますし、死んじまった親父から、柔道の手ほどきを受けていたモンでしてね……センの細い若様を投げるのは、大したことではありませんでしたよ。
松の木にブツかった若様は、キュウと声を上げて目をグルグル回しました。
怒りで顔が真っ赤になります。
あっしはそれを見て、ゲラゲラと笑いこけましたね……従うべき主に手を上げちまったんでさァ。もうドウにでもナレってんで……大声を上げて笑ってやりやしたよ。

「許さん、貴様……おれは領主だぞ。貴様の雇い主だぞ……いずれ貴様とは義理の兄弟となる者だぞ……」

そんな、怒りに満ち満ちた言葉が聞こえてまいりやす。
それを聞いて、あっしはまた笑い声を上げるのです。



75: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:15:50.95 ID:ZIAgBQDw0

「アハハ、可笑しな事を言うボンだ。ミチコはおれのモンだってェのに、自分のモンのように言いなさる」

「エッ……それは、ドウイウ……」

「アハハハハ、アハアハアハ……ミチコはおれの女でさ。お前がチッスで満足しとる所、おれはヤツを女にしたんだ……ミチコを女にしてやったんだ……」

その時の若様の顔色とイッタラ……。
真っ赤だったのが紫になり、青くなり、焦げ茶色になり、紅く染まるのです。
昔、洋行した植木屋の息子が、きゃめれえお(カメレオン)というイキモノを連れ帰っておりましたが……そいつソックリに顔色をコロコロ変えやがるのです。あっしは笑いが止まりませんでした。



76: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:17:14.41 ID:ZIAgBQDw0

何分、良家のご子息が妻とする女な訳ですから……ソレは生娘と相場が決まっとるモンでさあ。
ドンナに田舎モンで身分が違おうとも、ソコだけは守らなきゃあナラン訳です……。

それが、実の兄とまぐわうフシダラな……禁忌を犯す重罪人だったトハ……若様の頭ン中は、怒りと悲しみと絶望と苦しみと切なさとで、ゴチャゴチャになっちまったンでしょう。
唇をワナワナ震わせて、呪いの言葉を吐き捨てながら、あっしに殴りかかってくる訳です。
それをヒョイと避けながら、あっしはナオも笑い続けます……。



77: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:19:48.38 ID:ZIAgBQDw0

「ハハハ……赤煉瓦の地獄を楽しむ若様も、表向きの想い人は大切だと見える……頭のイカレた放蕩息子に、大切な妹をやれるカヨ……アハハ……ペッペッ……」

得意満面に、ソウ言いました。
……言わなきゃア良かったンですがね……。



78: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:21:27.12 ID:ZIAgBQDw0

若様の顔色が、スッと青白くなります。
アレ、と思う間もありやせん。表情を無くし、まるで能面のヨウな……鬼のヨウな……幽霊のヨウな……顔になったのです。
あっしはその顔に、見覚えがありました。……赤煉瓦の地獄を眺めていた顔と、マッタク一緒だったのです……。

フウーッ……。



79: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:23:18.85 ID:ZIAgBQDw0

「……ドコで知ったかは知らんが……知っちまった以上、生かしてはおけんナ……」

洞穴の底から聞こえるヨウな、感情の無い暗い声が聞こえやした。
それが、あっしの聞いた最後の声でやした。



80: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:25:39.23 ID:ZIAgBQDw0

ヌッと、太い腕が四本伸びてきて、あっしの首根ッコを掴みやした。
アッと言う間の出来事です……あっしはそのマンマ石蔵の中へ、ズルズルと引きずり込まれやした。
何がナンだかわかりやせん。……後で知った事なんですが、コイツぁ若様がヒッソリと雇った、毛唐の用心棒だったヨウで……。
肌のイロが違えば、力も違うってなモンです。あっしも力にゃチョイと自信があるモンでしたが、毛唐二人がかりにゃ敵いません。

石蔵の冷たい床の上に、うつ伏せに……コウですな……押さえつけられたのです。



81: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:27:14.69 ID:ZIAgBQDw0

あっしはウス汚く罵る事しか出来やせん。
何がナンだかわからぬマンマに、思いついた言葉を投げつける事しか……。

土地を治める貴族サマの、次期当主ともあろうモンが、毎夜マイヨ酒池肉林の宴を繰り返しておるなんて……知られちまったらイチ大事ってモンでさア。
いい気になっていたあっしは、その事までオツムが回らなかったって話です……へへへ……コイツあドウモお恥ずかしい……。



82: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:29:02.70 ID:ZIAgBQDw0

暴れ続けるあっしでしたが、視界のスミッコで、何やらイヤアなモンを見ちまいやした。
それは……一体ナンだと思いやすか?

へへへ……イヤ、こいつは失敬。
下らん謎かけナンゾやるつもりは毛頭ありやせん……。

何てことはねえ……ノコギリですよ。エエ……。

あっしが今しがた磨き上げて、アブラを塗ったばかりのノコギリです。
毎日飽きもせず、丁寧に手入れをしたノコギリです。
その、ぴかぴかに光ったノコギリを……若様が手にとっておるのです。
あっしは言葉を失いました。ジッと、ノコギリが放つ鈍い光を見ておりました……。



83: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:31:30.17 ID:ZIAgBQDw0

若様が、ノコギリをあっしの首に当てます。
尖った刃が首に突き刺さりやす。

マチバリが指に刺さったくらいで女ッコは泣き出すモンですから、その痛みといったらモウ……。
あっしはアラン限りの力で暴れました。声を張り上げて逃げようとしやした。

泣いていたのかもしれません。

ソンナあっしなんて意に介さず……若様は、ノコギリを引き下ろしました。



84: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:32:52.66 ID:ZIAgBQDw0

知っての通り、ノコギリってヤツぁ引けば切れるようになっておりますので……。
刃があっしの皮膚を切り裂きます。刃と刃の間に皮膚が引っかかり、千切れるヨウに切り裂かれるのです。
あっしは悲鳴を上げました。

泣いていたのかもしれません。

口のハシからアワを吹いて、ケムクジャラの腕から逃げようとします。
恐ろしい凶器から逃げようとします。
……意味はありませんでしたな。



85: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:35:01.11 ID:ZIAgBQDw0

若様がノコギリを押し上げます。
ごりゅり、と音がしました。
肉がスリ潰され、形を無くす音です。
あっしは痛みを訴えました。

泣いていたのかもしれません。



86: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:37:22.50 ID:ZIAgBQDw0

若様がノコギリを引き下ろします。
皮膚の下にあるアブラが削られたのがわかりました。
刃と刃の間に詰まって、そこら中に飛び散るのです。
あっしは許しを請いました。

泣いていたのかもしれません。



87: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:41:20.06 ID:ZIAgBQDw0

またもノコギリは押し上げられます。
筋肉の繊維がぐちぐちという音をたてました。

泣いていたのかもしれません。

またもノコギリは引き下ろされます。
肉と肉が連なって引きずり出されました。

エエ……泣いていたんでしょうなあ……。



88: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:44:19.90 ID:ZIAgBQDw0

ギコギコという音が響きます。
あっしが毎日聞いておる音です……違うのは、ノコギリを持つのが若様で……松の木があっしという事でした。
モウ何も考えられません……。

ハヤク、コノジゴクヨ、オワッテクレ……。

……途切れトギレにそう思った事だけは記憶しております。
その間にも肉は裂け、飛び散り、潰れ、ミゾは深まっていきます。

あっしは涙を流しました。
泣いていたのです……女のヨウに……ミチコのヨウに、泣いておったのです……。



89: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:46:21.66 ID:ZIAgBQDw0

ブツリ、という音がしました。
瞬間、あっしの首から血液が、ドバッと噴水のように吹き出ます。
ドウヤラ若様のノコギリが、ジェイドーミャクをキッちまったヨウで……。

……ヘエ……頸動脈……ジェイでは無くケーですか。……ドッチでも同じじゃあありませんか……ジェイでもケーでも……。
兎も角そのナントカ脈を、切っちまったようでした。



90: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:49:47.27 ID:ZIAgBQDw0

血がそこいらに飛び散ります。床に水たまりが出来ました。
若様の一張羅が真っ赤に染まったモンですので、

シメタ……イッパイ食わせてヤッタゾ……。

なんて、思った次第であります。
しかし若様はナンとも思わなかったヨウで、ノコの手を緩めようとはしませんでした……。



91: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:51:15.21 ID:ZIAgBQDw0

ガツンという衝撃が走ります。
ノコギリの刃が、首の太いホネにブチ当たった衝撃でした。
ホネを切り落とすってエのは、それこそホネが折れるってなモンです。

コイツでこの『庭師ゴッコ』は、終わるかもしれんナ……。

そう思った矢先です。
若様は器用にホネとホネの間、関節の所に刃をネジ込むと、そのままゾックリと切り離してしまいやした。
その凄まじさといったら……。
あっしがオン鶏なら、こうして首をハネられたいモンだと思った次第です……ハハハ……。



92: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:53:14.02 ID:ZIAgBQDw0

ゴトンという音がします。
世界がグルリと一回転し、身体がフンワリ軽くなります。
そのままクルクル回ったと思うと、石畳の上でピタリと止まります。

あっしは首のない身体を見ました。
見間違えるハズがありやせん……あっしです……あっしの身体なんです……。

あっしの首は、スッポリと切り落とされてしまったのデス……。



93: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:55:03.58 ID:ZIAgBQDw0

……フウーッ……。
……恐ろしいのは、この話……。
…………マダ終わりじゃあありません、って事でげして……。
へへへ……。



94: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 22:58:34.55 ID:ZIAgBQDw0

次に若様は、休む事無く、あっしの肩に刃を当てました。
ドウヤラ若様は、気狂のあっしをトコトン殺すつもりらしく……。
ドッチが気狂だかわかったモンじゃあありません。

ノコの刃があっしの身体に、ズブズブ沈むように入っていきやす。
もう痛みなんて感じません……首が取れちまったモンですからな。
そのまま暫くしたかと思うと、マアルい関節が顔を出しやした。
コレは刃が通らねえ……サテどうするか……ときたもんです。



95: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:00:34.25 ID:ZIAgBQDw0

若様はドコからか、木槌とノミを持ってきたかと思うと、
あっしの肩に当ててカンカンと打ち付け始めました。

ホンの僅かな時の間です。居眠りするヒマもありやせん。
その間に若様は、あっしの腕を胴体から切り離してしまいやした。
その手つきの慣れた事……鮮やかな事といったら……。

アッ、コイツあコロシは初めてじゃあねえな……。

と、その時になって初めて気付いたのです。



96: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:02:30.56 ID:ZIAgBQDw0

若様はあっしの腕と足を、ほとんど関節ごとに切り離し、バラバラにしちまいやした。
そこらはもう血の海です。ムッとする熱気と生臭さが充満しております。
蝿があっしの右人差し指を食っているのが見えました。

しかし若様はスズしい顔で、次に胴体に取り掛かりました。
ヘソの辺りに刃を当てて、またギコギコと動かし始めるのです。



97: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:04:02.63 ID:ZIAgBQDw0

少しするとザクロの実のヨウにパックリ割れ、中からゴム風船にソックリなものがデロンと出てきました。
ヘエ、これが腸ってモンでして……。

身体ん中にアンナ長いモンがスッポリ収まっているモンですから、何やらムズ痒くなるような話でして……。
若様はソレを指先でつまみなさると、火箸でシッカリとはさみ、クルクルと巻き付け始めました。



98: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:05:56.29 ID:ZIAgBQDw0

……エッ……ナンデそんな事をするのかって……。

腸というヤツには、あっしが昼間にたらふく食った、ムギメシやら漬物ナンゾがパンパンに詰まっておりますからナ……ソレがドロドロと溶けあって混ざり合い、臭い糞となってやがるモンでさア。
ソイツをブチまけたく無かったんでゲショウ……ソレトモ、あっしの腸を丁寧に洗いまして、腸詰(ソーセージ)なんぞを作るつもりだったのやもしれません……。

火箸に腸をスッカリ巻きつけてしまいますと、あっしの胴体は笑っチまうくらいにカラッポで……黒い穴が空いてるだけになりやした。



99: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:07:38.45 ID:ZIAgBQDw0

最後に若様は、剪定バサミを取り出しました。
ナニを切るつもりなんだろう、と、無い首ヒネりましたね……。

あろうコトか、若様は……ソイツをあっしの、股間にデスね……。
あっしのイチモツに当てやがるモンでして。ハア……。

あっしは目をツムる事すら出来やせん。
ただ、目の前でイチモツが輪切りになるのを……睾丸を八つに分けられるのを……。
その上からトンカチで叩かれ、犬のエサにされるのを……。
見ている事しか出来やせんでした。



100: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:09:22.09 ID:ZIAgBQDw0

……こうして、あっしはおっ死んじまった訳です。

歯車がチイと狂っちまったバッカリに……おっ死んじまった訳なのです。
二十数コの肉片に分けられ、人としての尊厳をグチャグチャに押しつぶされて……。
おっ死んじまった訳なのです。
若様の手によってネ……。

……フウーッ……。



101: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:11:01.95 ID:ZIAgBQDw0

ソレカラ先の事は、あっしには何もわかりません。

アレから何年たったのかも……若様がドウなっちまったのかも……。
ミチコがドウなっちまったのかも、何もナニもわからないのです。

どうか、ドウカ願わくば……妹には、アンナ悪魔となんて一切関わる事無く、幸せに……。
タダ、シアワセに暮らしてもらいたい、ト……。
心から思う次第であります……。

……フウーッ……。



102: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:15:11.94 ID:ZIAgBQDw0

…………エッ?

……あっしがそうしておっ死んじまった訳ナラバ……。
コウシテお話しているお前は……。

……イッタイ何なのかっテ?

……へへへ……。



103: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:16:16.15 ID:ZIAgBQDw0

へへへ……アハハハハ……。

アーッハッハッハッハッハ!アハアハアハアハアハアハアハアハ!

ウヘヘヘヘヘヘ!イヒヒ!アヒヒ!

アヒヒヒヒヒヒヒヒ!!

アハハ……旦那も人が悪いこって!
見ればわかりますコトを、ワザワザ聞きなさるモンですから!
あっしはもう可笑しくてオカシクテ……。

アハハハハハハ!

ワハハハハハハハハハハハハハハ!



104: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:17:45.25 ID:ZIAgBQDw0

妹と関係を持つとイウ、許されざる咎を背負ったあっしです。
恐ろしい禁忌を犯したあっしです。

ドウヤラ極楽浄土の神様も……地獄の閻魔大王さえも、
あっしの事ナンゾいらんという……。

アハハハ!お笑い草じゃあありませんか!
タッタ一晩のアヤマチで、あっしはこの終わらぬ地獄を……。
ホントウのジゴクを生きる事となった訳ですから……。

アハハハハハハ!

イーッヒッヒッヒッヒ!!



105: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:19:16.09 ID:ZIAgBQDw0

だがね、旦那……。考えてもみてクダサイ。
あっしがジゴク行きというのなら……。

赤煉瓦の地獄を日々楽しみ、殺人を犯す外道畜生も……。

あっしと同じ咎を背負いながら、ソレを隠してシアワセな結婚をしたあの売女も……。

みんな、ミインナ、ジゴク行きじゃあありませんか……。



106: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:21:09.47 ID:ZIAgBQDw0

アハハ……こいつぁオカシイや!
あっしが地獄を見ちまったバッカリに、全員ソロってジゴク行きたあ……。
この話にピッタリなオチでしょう?

アハハハハハハハ……。

アハハハハハハハハハハハハハハハ……。

ハハハ……。

オット失礼……旦那、灰を落としてしまいやした。
相すいやせん……ドウにもこのナリじゃあ、灰を集める事すら出来ねえモンで……。

……フウーッ……。



107: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:22:28.56 ID:ZIAgBQDw0

……ところで旦那。
世間話なんですがネ……。





……バラバラにしたあっしの身体、
イッタイ何処へヤったんで?

…………



108: ◆eUwxvhsdPM:2014/08/10(日) 23:24:00.90 ID:ZIAgBQDw0

終わりです。ありがとうございました。
いい息抜きになりました。フウーッ……さ、他のSS書くのガンバロ。

夢野久作は、私の妹好きの原点であります。
興味を持った方は、是非。それでは……。



転載元
「あっしがおっ死んじまった話」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407419228/
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         コメント一覧 (18)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 00:16
          • おもしろい
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 00:39
          • グロ注意
            いい文章書くね。面白かった
            一体ドコで話してるんだろうな
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 00:50
          • スラスラ入ってきた
            いいssだ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 01:11
          • 俺頭悪いんだけど、旦那様が若様で、奥様がミチコってことであってる?
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 01:14
          • 洒落コワ殿堂入りの「晴美」の作者と文体が似てる
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 02:11
          • 文章でこうも吐きそうになったり、体が震えたりするとは思わなかった。
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 02:20
          • 確かに首だけだったら座布団が汚れるな
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 02:54
          • それこそ人間腸詰とリンクしてるな
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 03:07
          • テンポの良いグロ

            酒タバコをたしなむことが出来るんだから不完全な再結合ってイメージ
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 03:08
          • 何故今さら解体した人間と話そうと思ったのか、どうして頭だけ残して置いたのか…凄い気になるけど

            まあ野暮だよな、普通にテンポよく纏まってるんだし
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 03:34
          • 夢野久作っぽくて良かったよ

            でも口調が〜でゲスは狙い過ぎててサムい
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 05:04
          • ※11
            いや、もともとの作品、人間腸詰の語り手の口調が~でゲスだから。
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 08:15
          • 米5
            こういう文体、夢野久作がよくやるんだよね
            手本が同じなんだろうなあ
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 08:34
          • 汚れるとか零れるとかは生首だけになってたからか
          • 15. MCC
          • 2014年08月11日 13:51
          • 4
            悪くねぇ
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 20:16
          • 面白かった。原作読みたくなるような愛あるSSでした。
            最後が駆け足だったかなという印象…
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月11日 23:09
          • 5 原作読んでみたいな
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月13日 09:13
          • この口調好きだ

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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