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もこっち「妄想を現実にする能力?」【前半】

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:04:46.36 ID:ydY1i2Lc0

・「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」と「カオスヘッド」のクロスです

・もこっち及びわたもての原幕生達は翠明学園に通っている設定でお願いします



2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:13:34.84 ID:ydY1i2Lc0

もこっち(やっと今日の授業終わったし帰るか)

リア充A「おいこのあと飯食い行くけど来る奴いねー!?」

リア充B「はーい!私いきたーい!」

リア充C「お?なになに?俺も行っていい!?」

ワイワイガヤガヤ…

もこっち(ちっ、うるせーなバカどもが。どんだけバカ集めて飯食いいけば気が済むんだよ…どうせ飯食い終わった後はそこにいるバカ女どもをいただいちゃってさらに食い足りないからって持ち帰りするんだろ?わかってんだよクソどもが…)

もこっち(…)

もこっち(帰るか…)



5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:29:25.83 ID:ydY1i2Lc0

ー帰りの電車の中ー
もこっち(今日は電車が空いてて椅子に座れてよかっ た)ガタンゴトン

もこっち(家まではあと30分以上あるな、よし、この3 0分はすべて妄想に使おう…)ガタンゴトン

ーもこっちの妄想の中ー

ヤンデレイケメン「どうしてそんな顔をするの?君が いけないんだよ?君が僕以外の男と一緒にいたりする から…」

妄想もこっち「やっ、だめ!こんな電車の中で!人に 見られちゃう!」

ヤンデレイケメン「うるさい口だね、その口を僕の口 でふさいであげよう」

妄想もこっち「だめえええええ!」

ープツンッー



6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:36:35.56 ID:ydY1i2Lc0

ー現実の電車の中ー

もこっち(うへへ…)ニヤニヤ

もこっち(…ん?なんだあの女、あんな馬鹿でかい剣のおもちゃもって…よく改札とかで駅員に何かいわれなかったな…)

もこっち(しかし恥ずかしいな、周りの人も完全に見て見ぬ振りしてるじゃないか…
ってよくみたらあれ私と同じ学校の生徒じゃないか?全く、同じ学校の生徒として恥ずかしい。ああいう趣味があるにしても、私みたいに妄想の中だけにとどめておけよ…)ニヤニヤ

もこっち(ってやば!ばかにして笑いながら見てたら目合った!しかし目つき悪いなあの女…睨み殺されるかと思ったぞ…)

もこっち(まあいい、妄想に戻るか…)



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:43:43.68 ID:ydY1i2Lc0

ーもこっちの降りる駅ー

もこっち(ふう…楽しい妄想の時間も終わりか…)

もこっち(て、あの女もここでおりるのか?くそ、さっきのことがあるだけに気まずい…)

ー駅の出口ー

もこっち(くそ…さっきのあの女、ずっとこっちをにらんできやがる…くそ、あの女DQNなのか?面倒なことに巻き込まれてしまった…
ん?あいつ、あの剣どこにしまったんだ?あんな馬鹿でかい剣、仕舞えるところないと思うが…電車の中にでも置いてきたのか?いやでも電車を降りるときは持ってたような…)



9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:49:33.46 ID:ydY1i2Lc0

もこっち(てやば!あの女こっちにきてる!)

もこっち(くそ、逃げねば!)ダッ

DQN女「おい」ガシッ

もこっち「ひゃ、ひゃい!」

もこっち(終わった…腕つかまれた…これからこのDQN女の彼氏であるDQNのところに連れて行かれるんだ…そして財布の中身全部とられて…身ぐるみはがされて…何人ものDQNにヤられちゃうんだ…くそ、こんなことなら、こんな女みんなみたいに見て見ぬ振りをすればよかった…)



10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/27(火) 23:55:35.09 ID:ydY1i2Lc0

DQN女「お前、見えていたのか?」

もこっち「見、見えてたって…な、な、何が?…」

DQN女「とぼけるな!あの剣のことだ!」

もこっち「け…剣…?」

もこっち(剣てあの電車でもってたやつのことか?いや、そりゃ見えるだろ…だってあんな馬鹿でかいものだぞ?とりあえず、はいって答えとくか…)

もこっち「は、は、はい…」

DQN女「なるほどな…」スッ

もこっち(てなんだ?腕はなしてくれたぞ?も、もしかして、見逃してくれるのか?やった!一時はどうなることかと…)



11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 00:04:10.98 ID:mjFPxz2X0

DQN女「見ていろ」スッ

もこっち「ひいい!」

もこっち(な、なんだ?いきなり拳を私の前に掲げてきて…殴られるかと思っちゃったじゃないか…)

DQN女「そうおびえるな、行くぞ」

もこっち「ひゃ、ひゃい…」

もこっち(行くって何が?…て、えええええええ!?こ、こいつ、何もないところからさっきのあの剣を取り出したぞ!?くそ、何を言っているのか分からねえと思うが私も何が起こっていたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだ、喪女だとかリア充だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…)



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 00:11:35.72 ID:mjFPxz2X0

DQN女「テンパり過ぎだ、少し落ち着け」

もこっち「は、はい…」ドキドキ

もこっち(な、なんださっきのは!?どんな手品だ!?い、いやどう考えても不可能だ、あれは手品なんかじゃない!く、くそ、このDQN女一体…)

DQN女「だれがDQN女だ、斬るぞ」

もこっち「ひ!?す、すすすすすみません!」

もこっち(て、いま声に出してたのか?)

DQN女「そういえばまだ名乗ってなかったな、私は三年の蒼井セナだ、よろしくな」

もこっち「は、はあ…よ、よろしくお願いします…」

セナ「お前は?」

もこっち「は、はい?…」

セナ「お前の名前を聞いているんだ」

もこっち「ひゃっ!え、ええと…に、二年の黒木智子です!よよよよよよろしくお願いいたします!」



13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 00:21:00.71 ID:mjFPxz2X0

セナ「そうか、では黒木」

もこっち「へ、へい!」ビクッ

セナ「はぁ…そうおびえるなといっただろう」

もこっち「は、はい…も、ももも申し訳ございません…」

もこっち(無理に決まってんだろーが!ただでさえちょっとこえーのにあんなもん見せられて怯えるななんてできるわけねーだろ!)

セナ「…」

セナ「黒木、お前、ガルガリ君は好きか?」

もこっち「え!?ま、まあ…」

セナ「何味が好きだ?」

もこっち「え?ソ、ソーダ味…」

セナ「そうか、気が合うな、私もだ」

もこっち「は、はあ…」

セナ「ついてこい、おごってやろう」

もこっち「え?」

もこっち(これって行った方がいいのか?いやでも逃げた方が…)

セナ「早く来い」ガシッ

もこっち「ひ、ひいいいいいい!わ、わかりました!行きます!行きますから放して下さいお願いします!」

もこっち(く、くそう…私が何をしたって言うんだ)グスン



17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 01:42:32.90 ID:mjFPxz2X0

ーコンビニー
店員「ありがとうございましたー」

セナ「ほら黒木、食べろ」スッ

もこっち「あ、ありがとうございます…ま、待っててください…今お金だすんで…」

セナ「いい。おごってやると言っただろ?ほら、受け取れ」

もこっち「そ、それじゃあ…」スッ

セナ「さあ、早く食べろ」サクサク

もこっち「は、はい…ありがとうございます」サクサク

セナ「どうだ?うまいか?」

もこっち「は、はい、とても…」

セナ「フッ…そうか、それはよかった」

もこっち(な、なんだ?いい人…なのか?…)

セナ「それで」

もこっち「は、はい?」

セナ「お前にはあの剣が見えていたんだな?」

もこっち「え、えぇ…」

セナ「そうか…」

もこっち(な、なんだ?考え始めちゃったぞ?)

セナ「黒木」

もこっち「は、はい?」

セナ「VR技術というものを知っているか?」

もこっち「え?…VR?」

セナ「そうか、知らないか…」

もこっち(な、なんだ?何の話をするつもりだ?)

セナ「ヴィジュアルリビルディング。生まれながらに目が不自由な人でも、目の前の景色を見ることができるようになる。カメラなどを通してな」



19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 01:53:04.78 ID:mjFPxz2X0

もこっち「は、はあ…」

セナ「そのVR技術を用いて物体の情報を神経パルスへと変換、それを人の脳へ認識させて五感をコントロールできたなら、その物体はその人にとって存在していることと同意義ではないか?」

もこっち(…?何の話だ?毒電波を垂れ流し始めたのか?)



21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 02:10:28.30 ID:mjFPxz2X0

セナ「世界の仕組みは3つの数字で説明できる、マイナス1と0 、そして1」

もこっち「は、はあ…」

セナ「そしてディソードはマイナス1を生み出すためのもので あり、ディラックの海へと干渉する端末でもある」

もこっち「ディソード?」

セナ「さっき見せた剣のことだ」

もこっち「あ、あぁ…」

セナ「ディソードがディラックの海へと干渉すること で粒子と反粒子が生成される」

セナ「そしてこの時生成される粒子がエラーと呼ばれ る。そのエラーを周りの人間のデッドスポットと呼ば れる視界の死角に送り込み、個人の妄想を《周囲共通 認識》として成立させることで、妄想を現実にするこ とができる。この能力をリアルブートと呼び、この能 力を使える者達のことをギガロマニアックスと呼ぶ」

もこっち(つまり、どういうことだってばよ?)

セナ「…簡単に言うと、自分の妄想を現実にする能力が ある人間がいて、その者達がギガロマニアックスと呼 ばれていると言うわけだ」

もこっち「妄想を現実にする能力?」



22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 02:27:08.98 ID:mjFPxz2X0

もこっち(いやいやいやいやありえない!そんな能力があったら、人はとっくに万能になってるぞ!?)

セナ「そんなに信じられないのか?」

もこっち(!?さっきからまさかとは思うけど、思考を読まれてないか!?)

セナ「そのまさかだ」

もこっち(…やっぱり。ていやいやいやいやいや!?思考を読む!?な、なんだその能力!?チートすぎんだろ!というかなんだこの人、超能力者なのか!?)

セナ「私は超能力者ではない、今話したギガロマニアックスだ。」

もこっち(ギガロマニアックス…妄想を現実にできるっていう…し、しかしそのギガロマニアックスってのは、他人の思考を読むことまで可能なのか?)

セナ「その通りだ」

もこっち(……チート過ぎんだろ常考)

セナ「ギガロマニアックスにできることは、他人の思考を読む、他人に思考を読ませる、あとさっき言ったように妄想を現実にすることができ、他には他人の記憶の改竄、マインドコントロール、あと力の強いものなら生物でも作り出せる」

もこっち(パネェ…)

セナ「しかし弱点もある。まずは《周囲共通認識》を作り出すためには周りに誰か人がいないと能力は使えない。」

もこっち「なるほど…」

セナ「あと他には怪我の治療などには使えない。脳が痛みを認識してしまうからな」

もこっち(いろいろあるんだな…)



23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 02:34:06.67 ID:mjFPxz2X0

セナ「そして黒木、お前にもそのギガロマニアックスの素質がある」

もこっち「へ?」

セナ「私のディソードが見えていたんだろう?あのディソードはリアルブート前だ。普通の人には見えない。リアルブート前のディソードを認識できるのは、ギガロマニアックスともしくはその素質を持つものだけだ」

もこっち(まじかよ…)

セナ「そして私の見たところでは、お前はかなり強力なギガロマニアックスの素質がある」

もこっち「え?」

セナ「お前の妄想能力がかなり高いということだ」

もこっち(ま、まあ…暇さえあれば妄想してるしな…)



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 02:41:58.96 ID:mjFPxz2X0

セナ「いいか、極力エラーを作るな」

もこっち「エ、エラー?」

セナ「あまりギガロマニアックスの力を使うなということだ」

もこっち「…ま、まぁ…つ、使おぅ、にも…使い方が、わかりませんし…」

セナ「ならいいんだがな」

もこっち(で、でも、そんな能力使えるなら使いたいかもなー…そ、そうすればリア充化なんて夢じゃないし…)

セナ「…ひとつ言っておくと、ギガロマニアックスになるにはかなりの苦痛が伴う」

もこっち(え!?に、肉体的に!?それとも精神的に!?)

セナ「それは場合によるが、ただひとつ言えることとしては、ギガロマニアックスとなった者は、誰であろうと一度は壊れているんだよ」

もこっち「え…て、ていうことは、あ、蒼井さんも?…」

セナ「…」

もこっち「あ、す、すみません…」

セナ「いや、いい、気にするな」



25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 02:54:34.22 ID:mjFPxz2X0

もこっち「…」

セナ「もう一度聞くぞ。」スッ

もこっち(あ、ディソード…だっけ?…が出てきた、慣れてきた自分が怖い…)

セナ「このディソードはリアルブート前だ。これが見えているんだな?」

もこっち「は、はい…」

セナ「さっきも言ったがお前にはギガロマニアックスの素質がある。だが一部には、その力を、悪用しようとするやつもいるんだ。何かあったら私を頼れ。私は普段は駅前の電車にいる」

もこっち「は、はあ…」

もこっち(駅前の電車って?…)



26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 03:00:31.87 ID:mjFPxz2X0

セナ「ん?なんだあいつは?」

もこっち(ん?…てあれは、たしかうちのクラスのキモオタの、不登校気味の奴じゃなかったっけ?今席が隣だけど、あいつからは私と同じにおいがしてきてちょっと嫌なんだよな…えーと名前は、西條…何だっけ?)

セナ「あいつ、今私の方を見てギョッとしたぞ」

もこっち「そ、その、ディソードを、持っているからじゃ…ないですか?」

セナ「いや、このディソードはリアルブート前だ」

もこっち「あ…そういえばそうか…」

セナ「そういえばあいつ、これまでにも何度か…まさかとは思っていたが…」



28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 03:04:34.17 ID:mjFPxz2X0

もこっち「あ、い、行っちゃいますよ?」

セナ「…ッ、逃がすか!」

もこっち「て、あれ?蒼井さん?」

もこっち(!?な…西條の前に蒼井さんがいる!?そんなバカな!ほんの数秒前までここにいたんだぞ!?)

もこっち「…」

もこっち「でええい!」ダッ



29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 03:13:41.39 ID:mjFPxz2X0

拓巳(う、うおお!?剣を振り回し始めた!?)

セナ「お前も集められんたんだな」

拓巳「…?」

セナ(黒木と同じように…)

セナ「エラーを見たことがあるか?」

拓巳(エラー?)

セナ「見たら教えろ」

もこっち「あ、蒼井さーん」ゼイゼイ

セナ「おお、黒木。すまなかったな。置いてきてしまって」

拓巳(あ、確か隣の席、の女子、だったっけ?…)

もこっち「い、いえ…」ゼイゼイ

セナ「驚かせてしまったか?すまなかったな。とりあえず今日はもう暗くなってきたし解散にしよう」

もこっち「え!?あ、ああ…はい…」

もこっち(追いかけてきた意味ほぼねえ!)

セナ「それじゃあ私はあっちなので、またな」

もこっち「ああ…はい、さよなら…」

セナ「お前もな」

拓巳「え!?ああ…はい…」



30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 03:20:57.22 ID:mjFPxz2X0

拓巳「…」

もこっち「…」

拓巳・もこっち(気まず!!)

もこっち(え?いやなになに?どうすればいいの!?私こいつと一度もしゃべったことないんだけど!?しかしかといってここで何も言わずに立ち去ったら超気まずいじゃねーかどうすんだこれ!?)

拓巳(こいつ確か席隣のやつだよな?こいつも休み時間いつも寝てるよな…まあ、見るからにぼっちだけど…全く、僕みたいに最低登校シフト表作って最低限だけ学校にいけばいいのに…ふひひ…
てそうじゃなくて!
どうすんだこの空気!?すごい気まずいぞ!?なんか言った方がいいのか?しかしこいつと口利いたことないから何の話すればいいか分かんないし、くそう…こんな時、三住くんならどうするんだ!?くそう、僕がリア充だったなら、こういう状況にもうまく対処できたのに!)



31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 03:37:24.64 ID:mjFPxz2X0

もこっち(…)

拓巳(…)

もこっち・拓巳「あ、あの…」

もこっち・拓巳(…)

もこっち・拓巳(てタイミングかぶった最悪!ますます気まずいぞこれ!)

もこっち(と、とりあえずここは…)

もこっち「あ、な、なにか言うことあった?」

拓巳「い、いや別に…と、ところでそっちこそなにかあったの?…」

もこっち「い、いや、立てるかなー…って思って…」

拓巳「あ、ありがとう。だ、大丈夫。ひ、一人で立てるよ」スッ

もこっち「そ、そう…よ、よかった」

拓巳「ぼ、僕帰るけど君はどっちへ帰るの?」

もこっち「あ、あっち…」

拓巳(う…一緒かぁ…でも二人で一緒に帰るところをDQNや三住くんに見られたりして、そのネタで絡まれたらいやだしなあ…優愛のこともあったし…よし!)

拓巳「そ、そうなんだ。そういえばぼく、まだ買い物あったの思い出したから、ちょっとそっち寄ってくね…」

拓巳(こ、これで完璧なはず…)

もこっち「そ、そうなんだ、じゃ、じゃあね…」アイソワライ

もこっち(何が買い物だこの引きこもりキモオタが!私と歩くのがそんなにいやか!ああ私だってお前みたいなキモオタお断りだよ!じゃあな!帰ってブラチュー辺りでも見て星来だのエリン辺りに萌え萌えしてろこのくず!)

拓巳(よ、よし、完璧にごまかせてるな。さすが僕、学校に行かなくてもテストで上位の点数をとれてるだけはあるな)

拓巳「う、うん…じゃ、じゃあね」ペコリ、スタスタ

もこっち(ふん!)スタスタ



34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 20:24:07.76 ID:aNWxw8bL0

ーその日の夜黒木家にてー

もこっち「ていうことがあったんだすごいだろ!?」

智貴「…」

もこっち「いやぁ?何も言えないって顔してんなぁ?。わかるぞー?その気持ち。お前なにかと姉である私を越えようと必死だったもんなぁ?弟の癖に。でももうそんな努力しなくていいんだぞ?だって私はギガロマニアックスなんだからな。他人の思考を読んだり、頭に考えたことを現実にしたり、何もないところからすげーかっこいい剣取り出せたりするんだからな!」

智貴「…」

もこっち「ん?なんだよ?そろそろなにか言ったらどうだ?」

智貴「…」

智貴(うぜえ…)



35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 20:40:43.09 ID:aNWxw8bL0

智貴(ていうかなんだこいつ?前々から変な妄想癖があるのは知っていたが、とうとう現実と妄想の区別が付かないレベルまでいっちまったのか?)

もこっち「いやぁ?中学二年の時からサッカー部のFWでレギュラーしてたり、女子からクッキーもらったり片思いされてたりして、完全に私に勝ったつもりでいたんだろうが、悪いね、どうやらこの勝負、私の逆転勝ちに終わりそうだよ」ハッハッハッ

智貴(べつに勝負なんてしてねえよ…)

もこっち「ふん、私もそのうちギガロマニアックスとして覚醒してやる、そうすれば、クラスのビッチやDQN、そしてお前のようなリア充などに嫉妬する必要などなくなる!ギガロマニアックスの力を使って、適当なイケメンを洗脳して、私の彼氏にしてやろう!いやそれだけではない!ギガロマニアックスの力を使えば、大学入学や就職も楽勝であろう!ふん!高校生になって少し自信をなくしていたが、やはり私は勝ち組になる運命だったのだ!」

智貴(それでいいのかお前の人生…)

智貴「…でも、ええとなんだ…?ギガマニア…なんだっけ?」

もこっち「ギガロマニアックスだ」

智貴「そうそう、そのギガロマニアックスってのになるには、かなりの苦痛を伴うとか言ってたじゃねえか。それはどうする気なんだ?」

もこっち「ふん、甘いな弟よ!我が弟ながら恥ずかしい!そんなことを私が考慮していないとでも思ったか!」スタッ

智貴(なんだなんだ?いきなり立ち上がったぞ?)



36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 20:49:11.08 ID:aNWxw8bL0

もこっち「気づいていなかったかも知れないが、私は高校生になって以来、高校ではずっとぼっちなのだ!」

智貴(高校入学前から薄々気付いてましたが…)

もこっち「そうして高校生になって以来私は、現実逃避と妄想を繰り返すようになった!つまりだ!」

智貴「?」

もこっち「私はすでに心に深い傷を負っていて、壊れてしまっているのだ!つまり、ギガロマニアックスとして覚醒する条件は満たしている!あとは覚醒するだけだと言うことだ!」

智貴(ものすごく都合のいい考え方だな…)

智貴「はあーあ…」

智貴(付き合ってられるか…)



37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 20:58:05.45 ID:aNWxw8bL0

もこっち「ん?どうした弟?数学の問題集なんか開いて。今はそんなことしてる場合じゃないぞ?」

智貴(…)

智貴「そっちこそそんな妄想垂れ流してる場合かよ、そろそろ期末試験だぞ?勉強しないとまずいんじゃねえの?」

もこっち「も、妄想だとぉ!?」ガシッ

智貴「うわっ、ていきなり胸ぐらつかむんじゃねえよ!」

もこっち「いいか!?蒼井さんは確かに私の目の前で、何もないところから剣を取り出したり、瞬間移動をしたり、私の思考を読んだりしたんだ!もしギガロマニアックスというのが私の妄想だとしたら、あの超常現象の数々はどう説明するつもりだ!?」

智貴(…)

智貴「あのなぁ姉ちゃん、そろそろ目覚ませよ」



41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 21:41:17.36 ID:aNWxw8bL0

もこっち「は?どういう意味だよ?」

智貴「そのままの意味だよ。そろそろ現実見ろってこと」

もこっち「ふ、ふん!現実を見ていないのはお前の方だ!言っただろう蒼井さんは私の目の前で…」

智貴「姉ちゃん!」ドンッ

もこっち「!?」

智貴「それが妄想だっていってんだよ…」

もこっち「な、なに?…」

智貴「まじでわかんねえのか?そんなことできる奴なんているわけない…さっきから姉ちゃんが見たって言う超常現象は全部妄想だっていってるんだよ…」



42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 21:57:32.27 ID:aNWxw8bL0

もこっち「な、なんだと?」

智貴「分かったか?分かったらさっさっと中学生みたいな妄想やめて、勉強でもしろ。姉ちゃんこの前のテスト調子よかったんだろ?今回のテストで点数落ちないようにしろよな…」

もこっち「な、な…」

智貴「それじゃあな、おれは勉強するから…」

もこっち「ふざけるな!」バンッ

智貴「…なんだよ?まだなにかあんのか?」

もこっち「あれは私の妄想なんかじゃない!確かに私は見た!この目でな!」

智貴「…だったら他に見たって奴でもいんのかよ?」

もこっち「そ、それは…」

智貴「いないんだろ?だったらやっぱり姉ちゃんの妄想だってことだ」

もこっち(はっ!そういえば隣の席の西條は蒼井さんが瞬間移動したのを見たじゃないか!それに蒼井さんのディソードも見えているようだったぞ…ということは…)

もこっち「ふっふっふっふっふ…」

智貴(なんだ?壊れちまったか?たしかにちょっときつく言い過ぎたかもな…)

もこっち「いるんだよぉ他にもその超常現象の数々をみたやつがなぁ!」

智貴「え?」

もこっち「よし!明日お前にそいつと会わせてやろう!ついでに蒼井さんとも会わせてやる!さすがに二人も証人がいれば、信じるほかないだろう?」

智貴「まあ、確かに…」

もこっち「というこで明日の放課後に駅の改札に集合だ!わかったな!」

智貴「ま、まあ…部活はテスト休みだしいいけど…」

もこっち「約束だからな!明日を楽しみにしておけよ!」バタン

智貴(行っちまった…)



43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 22:08:07.93 ID:aNWxw8bL0

ー次の日の朝の教室ー

もこっち「とはいったものの…どうしたものか…」

もこっち(考えてみればまず西條が今日学校に来るかどうかも分からないしな…まあ、来るように祈るしかないか…)

三住「お、黒木さんじゃん!おっはよー!」

もこっち「ひっ!?お、ぉぉおはようございます…」

三住「やべー!おれ黒木さんと初めて絡んだぜ!」

リア充A「はは、三住彼女いるのに節操ねーなーw」

リア充B「大輔にはミナコがいるんだからだめだよー!?」

リア充軍団「ははははは!」

もこっち(…)

もこっち(氏ね)



44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 22:24:09.06 ID:aNWxw8bL0

もこっち「ふう、席に着くまでに相当体力を使ってしまった…」

もこっち(しかしなんなんだよあいつら…楽しむなら楽しむで好きにしてくれていいが、他人を巻き込むんじゃねえよ…)

もこっち(と、いかんいかん!私もギガロマニアックスとして覚醒したら、やつらと同じ、いやそれより上の地位に上り詰めるんだぞ!?こんなぼっち的思考はいますぐにでもやめねば!)

ガララッ

もこっち(ん?)

拓巳(はあ…ただでさえ今週は三回もこなきゃいけないのに、朝から七海に見つかって、その上三住君にも絡まれるし、FESはなんか訳わかんないこと言うだけ言って立ち去るし、なんなんだよもう…)

もこっち(お、西條キター)

拓巳「…」ガタッ

もこっち(くそ、昨日のことがあるから気まずい、その上よく考えたら私、他人に声をかけるの大の苦手じゃないか…くそ…
しかしよく見るとこいつ辛気くせえツラしてんな…女に全く縁がなさそうだ…
ん?まてよ?…そうか!こいつは女に縁がないんだ!つまりこいつにとって女である私に声をかけられることはご褒美他ならない!さらにその上帰り駅まで連れ回してもらえるんだぞ?…
そうか!私が悪いなんて思う必要はどこにもない!むしろ一種のボランティア的活動だと考えるんだ!)



45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 22:36:50.38 ID:aNWxw8bL0

もこっち「あ、ぁ…あの、に、西條くん?…」

拓巳「は、はい?」

拓巳(な、なんだいきなり?昨日のことか?いやでもなにか言われるようなことは別に…)

もこっち「そ、その…に、西條くんはみた?昨日、蒼井さんが剣持ってたり、しゅ、しゅ、瞬間移動したりしてたの…」

拓巳(蒼井?昨日一緒にいたDQN女のことかな?しかしやっぱりあれ瞬間移動してたのか?となるとあのDQN女一体…)

拓巳「う、うん。み、見たよ…」

もこっち「ほ、本当!?」パアア

拓巳(な、なんでこんなにうれしそうなんだ?)

もこっち「あ、あの…今日の放課後、駅までついてきてほしいんだけど…だ、だ、だめかな?」

拓巳(う、なんだこいつ?三次元女子の癖に僕を誘っているだと!?こ、こいつも将軍の手下か?…)

もこっち「あ、あの…だ、だめかな?」

拓巳「だ、…」

もこっち「?」

拓巳(「だが断る」っていおうと思ったのに、雰囲気的に断りづらい…)

拓巳「わ、わかった…いいよ…」

もこっち「ほ、本当?そ、それじゃあまた、放課後に…」パアア

拓巳(何で僕はこういう時に断れないんだ、くそう…)



46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 22:44:49.16 ID:aNWxw8bL0


ーそして放課後ー

もこっち「そ、それじゃあ西條くん…つ、ついてきて…」

拓巳「あ、そ、その前に…」

もこっち「え、な、なに?」

もこっち(まさかここまできてドタキャンしたりしねえだろうな?)

拓巳「ア、アニメエイト、寄ってもいい?」

もこっち「ア、アニメエイト?」

もこっち(なんだそんなことか…アニメエイトなら駅までの通り道にあるし、まあ別にいいだろ…)

もこっち「わ、わかった…いいよ…」



47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 22:59:01.18 ID:aNWxw8bL0

すみません書く上での都合上、翠明学園と渋谷駅の距離は、電車で30分くらいの設定にさせてください


拓巳・もこっち「…」テクテク

拓巳(くそ、またしても七海以外の女子と一緒に歩くことになるとは…)

もこっち(まさか弟以外の男子と一緒に歩くことになるとは…)

もこっち(というか待ち合わせ場所、駅じゃなくてふつうに学校にすればよかっ…
だめだ、弟に学校では話しかけんなって言われてんだった…)

もこっち(…て!そういえば西條つれてくるのに夢中で、蒼井さんつれてくるの忘れてた!どうしよう…もう学校終わって大分時間たっちゃってるし、蒼井さん部活とかやってなさそうだし、もう帰っちゃってるだろうな…)

拓巳「あ、つ、ついた…」

もこっち(長考してたらいつの間にかついたか…)

拓巳「そ、それじゃあ、買ってくるから…」

もこっち「あ、ま、待って…」

拓巳「?」

もこっち(外で待ってても暇だし、私も中を見てこよう…)

もこっち「わ、私も行く…」

拓巳「え?」

拓巳(星来たんのフィギュア、受け取るところあんまり見られたくないけど、くそ、仕方ないか…)

拓巳「わ、わかった…じゃあ、行こうか…」



48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 23:10:09.29 ID:aNWxw8bL0

ーアニメエイト店内ー

もこっち(ふむふむ…おっ、聖女タイム(もこっちが握手会の話で買っていた乙女ゲーム)アニメ化してたのか…しかしゲームからのアニメ化は失敗率が高いからな…まあ、帰ってから二、三話見て判断するか…)


拓巳(ふひひ、星来たんのフィギュア、ディスプレイされてるのを見ただけでも、原型師にはGJの一言を送りたいね…早く帰ってなめるように鑑賞しないと。ふひひ。
…て、あの黒木とかいう女子に、どこか連れて行かれるんだった…
くそ!これだから三次元女子は!
氏ね!死ねとまではいわないが氏ね!)



49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 23:21:58.07 ID:aNWxw8bL0

もこっち(そういえばあいつ、予約してたフィギュア受け取るとかいってたがなんのフィギュア予約してたんだ?まさかキモオタ御用達のブラチューの星来とか言わないよな?)チラ


拓巳(そういえばあの子、適当に店内見てくるとか言ってたけど何見てるんだろう?もしかして喪女御用達の聖女タイムとか言わないよね?)チラ


拓巳・もこっち「ブフォッ」

もこっち(いやいやいやいや!昨日も心の中で星来に云々とか言ったけど、まさかまじで星来たんのフィギュアかよwwしかも予約ってwwまじもんのキモオタのテンプレだったとはww)

拓巳(いやいやいやいや!確かに喪女っぽいとは思ってたけど、その中でも喪女御用達ゲームの五本の指に入る聖女タイムを選ぶとは…しかも僕は見てないけど、ネットの評判によると最近やってるアニメ原作レイプの連発で評判最悪らしいじゃないかwwそのアニメの方のグッズ見てるって、喪女の上ににわかってこと?無理無理wwガチ目にwwやっぱ三次元より二次元だわww)



50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 23:28:03.29 ID:aNWxw8bL0

店員「ありがとうございましたー」

拓巳「あっ…買い物終わったよ…」

もこっち「あ、ああ…そう…」

拓巳「な、なにか、買っていかなくていいの?」

拓巳(たとえば聖女タイムのヤンデレ言葉責めCDとかww)

もこっち「あ…い、いいです…」

もこっち(てめえとちがってグッズに金ぽんぽん出せるほど裕福じゃないもんでねww)

拓巳「あ…そう、じゃあ、いこうか…」

もこっち「は、はい…」



52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 23:44:47.75 ID:aNWxw8bL0

拓巳(さてと、早くこの女の用を終わらせて、家に帰って星来たんのフィギュア鑑賞会やるぞ、ふひひ。)

もこっち(こいつさっきからずっとニヤニヤしててきめぇ…)

もこっち(て、なんだあのふたり?こっちをみてるのか?なんか明らかに普通じゃない感じのオーラがでてるが…)

拓巳「…!!」

もこっち(な、なんだこいつ?落ち着きがないぞ?どうしたんだ?)

判「あのー…ちょっといいかい?」

もこっち「は、はい?…」

判「ああ…お嬢ちゃんの方じゃなくて、そっちのお兄ちゃんに用があるんだけどさ…」

拓巳「え、ぼ、ぼく?」

判「おじさん、こういう者なんだけどさ」スッ

もこっち(け、警察!?なんだこいつ!?警察のお世話になるようなことでもしたのか!?)

判「ちょっと話を聞かせてもらっていいかい?もちろん強制ってわけじゃないよ、あ、いやいやそんな身構えなくっていいよ。ほんとに話を聞くだけだから」

もこっち(こ、こいつがしょっぴかれるとか、そういうことではない…のか?)

判「えーと君さ、俗に言うニュージェネレーションの狂気って知ってる?」

拓巳「…」コクン

もこっち(な、なに?ニュージェネレーションの狂気って、あのニュージェネ事件か?ニュースとか見ないから詳しくはしらないが、最近めっちゃ騒がれてるあの…あれにこいつがなにか関係してるのか?)

判「それなら3番目の事件、《張り付け》についても知ってるよね?その目撃者を探しているわけだけど…あ、ちなみに君、名前を教えてくれるかな?」

拓巳「に、西條、拓巳…」

判「西條拓巳くんね、その制服翠明?だよね?何年生?」

拓巳「に、2年生…」

判「2年生ね、どうも…」

もこっち(な、なんだ?警察って、こんなことまで調べるもんなのか?)



53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/28(水) 23:56:03.52 ID:aNWxw8bL0

判「それじゃあ西條くん。先月29日の午後6時から10時頃にかけて、どこで何をしていたのか、教えてもらえるかい?」

拓巳「っ…!」

もこっち(な、なんだこれ?アリバイ…ってやつ?こいつが疑われているのか?いやまさかそんな…)

判「いや別に君を疑ってるとかじゃなくてさ、その時間にこの辺にいたなら、怪しい人物をみたとか、なにか音を聞いたとか、ないかなと思ってね」

拓巳「…」

もこっち(こ、こいつ、汗がすごいぞ、大丈夫か?)

判「なあ西条君、今日はそんなに暑いか?まうすっかり秋だ、汗をかくほど暑くないと思うが…まあ体質って奴は人それぞれだしな。はっはっは」

もこっち(…)

拓巳「ぼ…」

判「んん?」

拓巳「僕はやってない…」

もこっち(!?)

判「ほう」

拓巳「…」

判「なにを、やっていないんだ?」



54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 00:14:08.95 ID:hM938xeN0

拓巳「み、見たんです!
《張り付け》の現場…そこに女がいたんです!手、血塗れにして…死体の前に…杭がたくさん、死体に刺さってて、500本は絶対、こ、こえてた…異常だ!…」

拓巳「死体はハリネズミみたいになってた…女は僕を見て、わらっ…笑ってた!あ、あの女は悪魔だっ…人間じゃない!ニュージェネの犯人は、ひ、ひとを、こ、超えた存在なんだ!予知とかすごい能力つかう…」

判・諏訪・もこっち「…」

拓巳(く、くそ、し、信じてもらえてないのか?)

判「なるほどねえ、悪魔かぁ、その女の特徴は?」

拓巳「す、翠明、の、生徒…」

拓巳(し、信じてもらえてる、のか?)

判「翠明って翠明学園?」

拓巳「そ、その制服、着てた…」

もこっち(翠明って私と同じ高校じゃねーか!?てことはなんだ!?うちの学校にニュージェネの犯人がいるってことか!?)

判「なるほどねぇ、他になにか分かることは?」

拓巳「…」

判「黙ってるってことは分からないってことか。いや、結構結構。貴重な情報、どうもありがとう。あ、そうだ、連絡先とか教えてもらえる?」

拓巳「え?」

判「いや、きみをその悪魔から守らなくちゃいけないだろう?」

拓巳「あ、ああ…」ガサゴソ

拓巳「じゃ、じゃあ、携帯電話…」スッ

判「ふむふむ…」カキカキ

判「それじゃあありがとう、君の証言は、重要な手がかりになりそうだ。またにかあったら連絡するかもしれないからそのときはよろしくね。」

諏訪「先輩、いいんスか?」ヒソヒソ

判「いいんだよ、黙っとけバカ」ヒソヒソ

判「それじゃあ忙しいところ悪かったね、それじゃあね」

もこっち(…)

もこっち(行っちゃった…)



58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 21:27:25.00 ID:LeepstCN0

ーその後ー

もこっち「…」テクテク

拓巳「…」テクテク

もこっち(…く、くそ、何だよさっきの警察!この場の空気どうしてくれるんだ!ただでさえ話すことなくて気まずかったってのに…ていうかこいつ、さっきの警察見つけたときの態度、普通じゃなかったよな…まさか、こいつがマジで犯人とか!?)

もこっち(…それはないか、だってこいつ犯人は女とか言ってたし…)

もこっち(…その情報も胡散臭いけどな、犯人は超能力使いとかわけわからんこと言ってたし…)

もこっち(私がギガロマニアックスとして覚醒していたら、気の毒だし助けてやらなかったこともなかったんだが…)

もこっち(ん?ギガロマニアックス?超能力使い?…
……もしかしてこいつの言うニュージェネの犯人の超能力使いっていうのは、ギガロマニアックスなのか?ギガロマニアックスの能力を使えば、殺人なんて楽勝だしな…)

もこっち(いやしかし…)ウーム


拓巳「あ、あの…」

もこっち「へ、へい!?」ビクッ

拓巳「え、駅に着いたよ?…」

もこっち「あ、ああ…本当だ」

拓巳「そ、それで、なに何をすればいいの?…」

もこっち「あ、ああ…じゃあ、ついてきて…」



59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 22:03:08.07 ID:LeepstCN0

ー改札前ー

智貴「…」

智貴(おせえ…)

もこっち「おーい!弟ー!」

智貴「ちっ、おせえぞ!人を待たせて何してやがった!?」

もこっち(うっ、そんなに待たせたのか?)チラッ

もこっち(って、うおお!?学校終わって一時間くらいたってるぞ!?そういえばアニメエイト寄ったりあの警察に捕まったりして大分時間食ってたの忘れてたわ…)



60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 22:18:20.63 ID:LeepstCN0

智貴「たくよー…」

もこっち「うう…す、すまんな…」

智貴「それで、昨日言ってた二人は?」

もこっち「あ、ああ…こちらが、西条…君だ」

智貴(下の名前出てこないからってごまかしやがった…)

拓巳「に、西條拓巳です…よろしく。」

智貴「ああ、弟の黒木智貴です。いつも姉がお世話になってます」ペコリ

拓巳(な、なんだこの人、ほんとに黒木って人の弟なのか?姉とぜんぜんオーラが違うぞ?)

智貴「で、あとひとりは?」

拓巳「あ、あとひとり?…」

智貴「ああ、姉の方にきいたんです…」

拓巳(な、なるほど…しかしあとひとりって何の話だ?)

智貴「確か、蒼井さん…だっけ?」

拓巳(蒼井さん!?蒼井って、たしか昨日のDQN女じゃあ…)

もこっち「あ、ああ…すまない、それが、蒼井さんは用事でこれないそうだ」

もこっち(適当なこと言ってごまかしとこう…)

智貴(嘘くせえな、まあ別にいいか…)

智貴「そうか…じゃあさっさっときくこときいて終わりにしようぜ…」

拓巳(な、なんだ!?何を始める気だ!?さっき蒼井とかいうDQN女の名前まで出てきたし…くそ、もしかしてこいつらも、優愛みたいに将軍の手下なのか!?)



61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 22:42:04.49 ID:LeepstCN0

もこっち「あ、あの…じゃあ西條くん…」

拓巳「は、はい!?」ビクッ

拓巳(な、何を聞く気だ?ま、まさか、さっき悪魔女のことを警察に喋ったから何か…そうか!悪魔女は将軍の仲間で、それで悪魔女のことを喋ったぼくを将軍の手下であるこいつらが殺しにきたってわけか?いや、でも朝の段階では、悪魔女のことは誰にもしゃべってなかったはず…いや、もしかしたら朝の段階から僕は見張られてたのかも…それで、僕が悪魔女のことを警察に喋ったから、こいつらは僕を殺すんだ、くそう、何でもっと早く気づかなかったんだ…これから僕は、今までのニュージェネの被害者みたいにむごいことされて、最後は殺されちゃうんだ…くそ、いやだ、死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない…)

もこっち「えっと、昨日、蒼井さんが瞬間移動したのみえたよね?…」

拓巳「えっ?…」

拓巳(な、何でこんな意味もないこときくんだ?いや、もしかしたら関係ない質問で油断させたところを殺そう、っていう作戦かもしれない…しかしどうしよう?これって、答えていいのか?いや、答えなかったら逆にもっとひどい目にあうかも…)

智貴「あ、あの…もし姉に無理矢理つきあわされてるとかだったら、無理しなくてもいいですよ?」

拓巳(?な、なんだ?まだ油断させようって言うのか?)

もこっち「え、ええーと…に、西條くん?…」

拓巳「は、はい!み、見ました、見ました確かに!」

拓巳(こ、こたえろといわんばかりの顔で見られたから、つい驚いちゃったじゃないか…)

もこっち「だ、だよね?…」パアア

拓巳(な、何だ?朝みたいにすごくうれしそうだぞ?)

智貴(なんか無理矢理いわされてねえか?これ…)

もこっち「そ、それと、蒼井さんがもってた、大きな剣もみえたよね?」

拓巳「は、はい…」

拓巳(く、くそう、これに答えれば見逃してもらえるのか?だったら早く見逃してくれ!)

もこっち「だ、だよね…う、うん…ありがとう…」

拓巳(て、なんだ?もうおわりか?)

もこっち「ふん!これで分かったか弟?昨日私の言っていたことが、嘘ではないということが!」

拓巳(?)

智貴(大分胡散臭えけど、面倒だし適当に話を合わせとくか…)

智貴「ああ…わかったよ…」

もこっち「ふはははは!そうだろうそうだろう!」ワハハハハ

拓巳(しかし弟と話すときの態度普段と違いすぎだろ常識的に考えて…)



62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 22:56:23.31 ID:LeepstCN0

拓巳(何はともあれ無事に解放されそうでよかった…)

七海「あれ?おにいじゃん!おーい!おにー!」タッタッタッ

拓巳「げ、七海!?」

拓巳(なんでこんな時間にこいつが!?)

七海「実の妹に向かって「げっ!」とはなによー!」プンスカ

拓巳「あ、ああ…ごめん…」

七海「てあれ?もしかして、うちのクラスの黒木くん?」

智貴「ああ、どうも…」ペコリ

もこっち(…こいつまた女子から声掛けられてやがる、くそ、私だってギガロマニアックスとして覚醒さえすれば…)

七海「なんでおにいと一緒にいるの?」

智貴「ああ、あの、姉につれてこられて…」

七海「姉って…この人、黒木君のお姉さんなの?」

智貴「ええ、まあ…」

智貴(こんなのが姉だとは俺も思いたくないけどな…)

七海「初めまして、智貴くんのクラスメイトの、西條七海です」ペコリ

もこっち「え、ええと…智貴の姉の
黒木智子です…よろしくお願いします…」



63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 23:10:00.95 ID:LeepstCN0

七海「よろしくお願いします…呼び方は、智子さん、でいいですか?」

もこっち「ああ、は、はい…」

もこっち(な、なんだこのかわいい娘は!?西條の妹、なのか?…なんで西條なんかにこんなよくできた妹が…くそ!私だってこれくらいよくできた弟がほしかったぞ!)

七海「じゃあ、智子さん、智貴君によると、おにいと智貴君を会わせたのは智子さん、てことらしいんですけど、おにいなんかに何の用だったんですか?」

もこっち「え、ええと…」

もこっち(礼儀までいいじゃねえか!くそ!ますます私の妹に欲しくなってきたぞ…西條うらやましい…)

もこっち(しかし説明するとなると長くなりそうだから面倒臭いな…くそ、なんていおうか…)

もこっち「そ、その…」

拓巳(く、くそ、早く帰って星来たんのフィギュアみたいのに…こうなったら…)

拓巳「べ、別にそんなことどうでもいいだろ七海、ぼ、ぼくは用事があるし、もうそろそろ帰るぞ…」

七海「え?ちょ、ちょっと待ってよおにいー!」

もこっち(よしナイス行動だ西條!)



64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 23:23:36.06 ID:LeepstCN0

すみませんこれまた書く上での都合上、もこっち達の家は拓巳のベースの近くという設定にさせてください


七海「あ!そういえば智貴君と智子さんは、家はどの辺なんですか?」

智子「え?あ、あの…渋谷駅の近く…」

七海「あ、私たちも渋谷駅で降りますので、もしよければ一緒に帰りましょうよ!」

拓巳「ちょ、私たちも渋谷駅でおりるって、僕とお前一緒に帰るのかよ!」

七海「なによー、その一緒には帰りたくないみたいな言い方ー!」

拓巳「だ、だって事実お前と一緒には帰りたくないし…」

七海「住んでるところは違っても降りる駅は一緒なんだから、一緒に帰るよもう!」

拓巳「ぐっ…て、ていうか、なんでこんな時間まで駅にいるんだよお前…」

七海「駅前のマクディで友達と勉強会してきたんだよ!悪い!?」

拓巳「じゃ、じゃあその友達とかえればよかったじゃないか…」

七海「その友達はこの駅の近くに住んでるから、もうさっき別れてきたんだよ!とにかく一緒に帰るよ?わかった?」

拓巳「く、くそう…」

七海「それじゃあ智貴君、智子さん、一緒に行きましょう!」

もこっち「え?は、はい…」

もこっち(西條、あんないい妹をないがしろにするとは…)スタスタ

智貴(西條さんも兄弟関係について苦労してるみたいだな…)スタスタ



67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 23:45:08.56 ID:LeepstCN0

ー電車の中ー

七海「へえー、おにいと智子さんはクラスメイトなんですかー」ガタンゴトン

もこっち「え、ええ…まあ…」ガタンゴトン

七海「おにい、クラスではどうです?」

もこっち「…え?」

拓巳「ちょ、ちょっと、何変なこときいてんだよ…」


七海「いいじゃん別に。それとも、きかれちゃまずいようなことでもしてるの?」

拓巳「べ、別にそんなことはないけど…」

もこっち(本音を言ってしまえば、ぼっちで半ば不登校のキモオタ野郎だが、妹の手前下手なことも言えまい。仕方ない、ここは適当に…)

もこっち「ふ、ふつうだと思いますよ…成績だっていいし…」

もこっち(我ながらナイス返しだな)

拓巳(まあそりゃぼっちの半ば不登校のキモオタ野郎とはいえないだろうな…)

七海「本当ですか!?よかったー!」パアア

拓巳(七海も七海でさっきのあれ信じてるのか?もしかしてバカなのかな?)

もこっち(ものすごいうれしそうだな…兄思いのいい妹だ、それに比べうちの弟は…)チラ

智貴(なんかあのバカさっきからこっちちらちら見てきてうぜえ…)



68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/29(木) 23:58:32.33 ID:LeepstCN0

七海「そういえば結局、おにいにはどんな用だったんですか?」

もこっち「え?…ええと、ちょっと弟にきかせたい話があって…」

もこっち(適当にごまかしとくか…)

七海「へぇー。おにいの話なんて黒木くんにきかせるべきじゃないとおもうけどなー…」

拓巳「き、きこえてるぞ…」

七海「聞こえるように言ったんだよ」

拓巳(ちっ、うざい…)

七海「ちょっとー、そんな怒った顔しないでよー」


もこっち(なんかこの兄妹ちょっとおもしろいな…)



69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 00:06:20.66 ID:DQ6PYt6k0

アナウンス「次はー渋谷ー渋谷ー」

七海「あっ次渋谷ですよ!降りる支度しましょう!」

もこっち「あ、そ、そうですね…」

智貴(おれ結局ほとんどしゃべってねえ…)

拓巳(七海の相手はやっぱり疲れるな…早く帰って星来たんにこの疲れを癒してもらおう…ふひひ。)

七海(…おにい…また何か変なこと考えてるんだろうなー…)



70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 00:20:40.61 ID:DQ6PYt6k0

ー渋谷駅前ー

七海「黒木君たちはどっちに帰るの?」

智貴「え?ああ、あっちの方…」

七海「あっちの方かー。私は違う方向に帰るけど、おにいは智貴君たちと同じ方向だから、よければ一緒に帰ってあげてね!」

もこっち(兄妹なのに帰る方向がちがう?…なにかワケありな家庭なのか?)

拓巳「お、お前はぼくの保護者かよ…」

七海「な、なによその言い方…ナ、ナナだって、いちおう、おにいのこと心配して…こういうこと言ってるんだからね!」

もこっち(デ、デレているだと!?くそ!うちの弟はここ数年全くデレていないというのに…くそ、西條のやつ、私の弟と奴の妹を交換してはくれないだろうか…)

七海「それじゃあね黒木君、また明日学校でねー」

智貴「はい、さようなら…」ペコリ

七海「智子さんもまたいつか!」

もこっち「え、は、はい、さ、さようなら…」



71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 00:41:17.13 ID:DQ6PYt6k0

拓巳・智貴・もこっち「…」

拓巳・智貴・もこっち(帰るか…)スッ


拓巳・智貴・もこっち「…」スタスタ


拓巳・智貴・もこっち「…」スタスタ


拓巳・智貴・もこっち「…」スタスタ


拓巳「…あ、ぼく、この交差点あっちに曲がるんで…」

もこっち「あ、ああ…そう…そうなんだ」

拓巳「そ、それじゃあ…」

智貴「それじゃあさようなら、お気をつけて」ペコリ

拓巳(…やっぱりよくできた弟だなー、七海と交換してほしいくらいだ…)

拓巳「じゃ、じゃあ、さ、さようなら……そ、そちらも、お、お気をつけて…」ペコリ、スタスタ


もこっち・智貴「…」

智貴「なあ姉ちゃんよ」

もこっち「あ?」

智貴「おれっち来週試験だろ?」

もこっち「そうだな」

智貴「他の生徒のみんなは帰って勉強してるだろ?」

もこっち「そうだな」

智貴「…おれたちは貴重なテスト期間の放課後に、一体何をしていたんだ?もう夕飯時だぞ?物凄く時間を損した気がするんだが…」

もこっち「全く、誰のせいだろうな」

智貴「全部お前のせいだ!お前の!」アイアンクロー

もこっち「あだだ!アイアンクローはやめろアイアンクローは!」

智貴「うるせえ!下らないことに俺をつきあわせやがって!テスト勉強のための時間返せ!」

もこっち「下らないって…お前まさかまだ信じて!…」

智貴「だあーもう!うるせえ!黙れ!おれは遠回りしてこっちの道から帰る!だからお前はこっちの道から帰れ!わかったか!」

もこっち「そんなことしたらますますテスト勉強の時間なくなるんじゃ…」

智貴「黙れ黙れ!いいか!テスト終わるまで絶対に話しかけてくんな!家でもだぞ!分かったな!?」

もこっち「は、はあ…」

もこっち(普段クールぶってるこいつがこの怒鳴り声か…相当きてるな…)

智貴「おれはもう帰る!あばよ!」スタスタスタスタ


もこっち「行っちまった…」

もこっち(…)

もこっち(私も帰るか…)スタスタ



76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 23:08:29.30 ID:DQ6PYt6k0

ーその日の夜ー

もこっち(弟の奴…夕飯の時も一度も目を合わせてこなかったな…そこまで怒っているのか…)

もこっち(しかしまだ誰かにギガロマニアックスのこときいてもらいたいな…)

もこっち(そうだ!ゆうちゃんなんてどうだろう!ゆうちゃんなら弟と違って信じてくれるはずだ!)

もこっち(そうと決まればゆうちゃんに電話だ!ええと、ゆうちゃんゆうちゃん…)ピポパポピ

もこっち(出てくれ…ゆうちゃん…)プルルルル

ピッ

ゆう『もしもし、もこっち?』

もこっち「あ、ゆ、ゆうちゃん?きいてきいて!あのね…」



77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 23:32:10.81 ID:DQ6PYt6k0

(説明省略)

もこっち「てことがあったのすごいでしょ!?」

ゆう『へえー!すごいじゃんもこっち!もこっちもその、ギガロマニアックス…だっけ?…の才能があるんでしょ!?へえー。いいなー、私なんて何の才能もないから、もこっちのことが羨ましいよ…』

もこっち「そ、そんなことないよ!ゆうちゃんはとっても可愛いし、やさしいし…」

ゆう『えへへ。ありがともこっち。そんなに私なんかのことほめてくれたの、もこっちだけだよ』

もこっち「そ、そう…」

ゆう『あ、ところで、そのディソードっていうの?私も似たようなものを見たことあるかも…』

もこっち「え?…」

ゆう『友達とファンタズムのライブに行った時に、FESが大きな剣を持っているのを見たんだ、それで友達にその剣のこといったら、友達は剣なんて見えないって言ってたの…だからあの剣は、もしかしてディソードだったのかもね』

もこっち(ま、まさかゆうちゃんもギガロマニアックスとしての素質が?…と、ところで、ファンタズムだのFESってのは何のことだ?)

もこっち「あ、あのゆうちゃん…ファ、ファンタズムとかFESってなんのこと?」

ゆう『え?もこっち知らないの?』

もこっち「う、うん…」

ゆう『ファンタズムっていうのはバンドの名前、で、FESていうのはそのバンドのボーカルのことなんだ、すごいんだよそのバンド!曲の歌詞の一部が、まるでニュージェネの犯行の手段を予言しているようだ、って今すごい話題になってるんだ』

もこっち「へ、へえ…」

もこっち(ニュージェネ関連かよ…正直グロは苦手だからニュージェネについては詳しくは知らないようにしてたのに…)

もこっち(しかしそのバンドのボーカルのFES…だっけ?…はディソードみたいなものを持っていたらしいし…)

もこっち(し、仕方ない…ちょっと調べてみるか…)

もこっち「へ、へえ…そうなんだ…じゃあちょっと調べてみるね」

ゆう『うん!予言抜きにしても曲はいい曲が多いから、試しに何かファンタズムの曲を聞いてみるといいよ!ちなみに今の流行りは、「密教の首飾り」って曲だよ!』

もこっち「ありがと…じゃあとりあえず、ファンタズムに調べてみるからじゃあね…」

ゆう『曲聞いたら感想教えてねー!』

もこっち「うん、じゃあまたね…」ピッ

ツーツー



78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 23:50:49.47 ID:DQ6PYt6k0

もこっち(しかし夕方の警察といい…またニュージェネ関連かよ…)カチッウイーン

もこっち(ええと、ファンタズムっと…)カタカタ

もこっち(お、公式サイト出てきた…とりあえず公式サイト見てみるか…)カチッ

もこっち(てなんだこれ?メンバーのことについてまるで何もかかれてないじゃないか…全く、使えないにもほどがあるぞ…!!)

もこっち(まあいい…他の検索結果は…)カチカチ

もこっち(ふむふむ…@ちゃんのスレがいっぱいあるな…とりあえず一番上に出てきたこのスレを…)カチカチ

もこっち(ええと…なになに?…集団ダイブの予言?密教の首飾り…?
これってたしかさっきゆうちゃんが言ってた曲か…しかし集団ダイブってなんの話だ?ちょっと調べてみるか…)カチカチ

もこっち(ええと…集団ダイブっと…)カタカタ

もこっち(て、ニュージェネの事件のことかよ!く、くそ…あんまり見たくないな…
ま、まあでも…ちょっと興味あるし…少しだけ…)カチカチ

もこっち(ええと…ニュージェネ情報まとめサイト、「にゅーじゃねっ!?」…?
な、なんだこのサイト?…殺人事件についておもしろおかしくまとめてるってことか?く、くそ…何面白がってるんだこいつら…人が死んでるんだぞ…)

もこっち(まあ、情報をみるには便利だけどな…ええと、集団ダイブの記事はっと…)カチカチ



80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/30(金) 23:57:48.52 ID:DQ6PYt6k0

ー30分後ー

もこっち(…)ガタガタ

ピシッ

もこっち「ひいい!?」ビクッ

シーン

もこっち(…)

もこっち(ニュージェネこえええええええ!)



81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 00:09:14.49 ID:zMjcMEfT0

もこっち(くそ!何で怖いもの見たさで、結局全ての事件についての記事を見てしまったんだ!)

もこっち(あの時の私に言ってやりたい!迂闊なことをするなと!軽率なことをするなと!見て見ぬ振りをするんだと!)

もこっち(何だよ!!集団ダイブ!?妊娠男!?張り付け!?ヴァンパイ屋!?)

もこっち(どれもこれもグロ過ぎだろ!!ニュージェネグロいとは聞いてたけど、ここまでグロいとは思ってなかったわ!!)

もこっち(しかもヴァンパイ屋の記事に張られてた、全部の血を抜かれてオークションに出品された死体の画像…!!あれ見たときはちびるかと思ったわ!!)

もこっち(そういえば最近クラスのDQNとかがよく、
「その目誰の目ww?」
とかいってたけど、元ネタニュージェネかよ!)

もこっち(こんな猟奇的な事件のどこがおもしろいんだ!警察も早く犯人を捕まえろ!そういえば今日西條が警察になにか言ってたハズだ!あの証言を元に捕まらないだろうか…)

もこっち(無理だな…あの証言意味わかんなかったし、警察無能だし…)

もこっち(くそ、このままじゃあオチオチ外も歩けねえわ!ニュージェネの犯人死ね!氏ねじゃなくて死ね!)



86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 21:44:25.32 ID:zMjcMEfT0

ー翌日の朝、学校ー

もこっち(くそ、ニュージェネのこと知ってから外出歩くのがこええ…)

もこっち(なんでどいつもこいつも面白がってられるんだ?こちとら怖くて気が気じゃないってのに…)

もこっち「…あっ」

小宮山「あっ…」

もこっち(こいつは便所コオロギ…会いたくない奴に出くわしてしまった…)

小宮山(こいつは智貴くんの姉…会いたくない奴に出くわしてしまった…)

三住「お、黒木さんじゃん!おっはよー!」

もこっち「あっ、お…おはよう…」

三住「ははっ、そうかしこまらないでって、かわいいなー黒木さんは!」

もこっち(か、かわいい!?)

リア充A「おう三住ー、朝っぱらからナンパかー?」

リア充C「お前が女好きなのは知ってるけど、ほどほどにしねえとミナコに愛想つかされっぞー?」

リア充B「このこと、ミナコに報告した方がいいー?」

三住「な、や、やめろよ、てめえら!今度飯奢るからよ…」

リア充A「お、今の聞いたからなー?」

リア充B「一人三千円分ね!」

リア充C「三人合わせて九千円かー!頼んだぞ三住!」

三住「なっ…て、てめえら、一人三千は高すぎだろ…せめて二千に…」

リア充A「いいのか?ミナコにちくるぞー?」

三住「ちっ、ちくしょう…わかったよ…」

リア充軍団「わはははははははは!」



87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 22:05:58.30 ID:zMjcMEfT0


小宮山(行っちゃった…)

もこっち(…)

もこっち「フン!」ニヤ

小宮山(…この野郎!リア充軍団に絡まれたからって調子に乗ってやがる!!なんだあの顔!!私のことバカにしてんのか!?)

小宮山(ちっ!)クルッ

ドンッ

小宮山(いたっ!)ドタッ

あやせ「っ…!」ドタッ

小宮山(く、くそ!あいつのせいで人とぶつかっちまった…)
       
小宮山「ご、ごめんなさい…大丈夫ですか?」

あやせ「…ええ、大丈夫よ…」スタッ

小宮山(てあれ?うちのクラスの岸本さん?)

あやせ「それじゃ…」スタスタ

小宮山「あ…」

もこっち(ププ、便所コオロギめ…間抜けにも人にぶつかりやがった…)


あやせ「…っ!?」ピタッ

もこっち(…っ!?な、なんだ!?私を見て立ち止まったぞ!?も、もしかして、私になにか因縁を付けるつもりか?…



88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 22:13:37.67 ID:zMjcMEfT0

あやせ(この子…まさか…)ジー

もこっち(な、なんだ?ものすごいガンとばしてくるぞ?こ、こういうときはどうすればいいんだ!?)

あやせ(…)

あやせ「…」スッ

もこっち(うおお!?な、なんだ!?拳を私の前につきだしてきて…殴られるかと思ったぞ…)

もこっち(てあれ?…こんなこと前にもどこかで…)

あやせ(…試してみる価値はあるわね…)

もこっち(な、なにを…てうおお!?ディ、ディソードが出てきたぞ!?…ど、どどどどういうことだ!?ま、まさかこの人もギガロマニアックスなのか!?)アセアセ



89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 22:30:29.04 ID:zMjcMEfT0

あやせ(…この様子、間違いない…)

もこっち(く、くそ…一体全体…)

あやせ(どういうこと?この子の存在は予言にはなかったわ…)

あやせ(…まさか、今が予言と違ってきている?…)

あやせ(そうすると今やるべきことは…)

もこっち「あ、あ、あ、あの…」

あやせ「早く見つけて。剣を」

もこっち「え?」

あやせ(この子に剣を手に入れてもらうこと…)

もこっち(け、剣って…ディソードのことか?)

あやせ「でないと…世界が邪心王に侵略されてしまうかもしれない…」

もこっち(じゃ、邪心王…?なんのことだ?)

あやせ(…それにしてもどういうこと?今までは予言通りに進んできたはずなのに…)


小宮山「あ…あ…あ…」

もこっち(…?ど、どうしたんだ?便所コオロギの奴?)

小宮山「な、なにもないところから、す、すごく大きい…け、け、剣が出てきた…」

あやせ「!?」

もこっち(な、なに?こ、こいつ…ディソードが見えているのか?このディソードは、周りの通行人の様子から察するに…リアルブート、前だよな?…)

あやせ(まさか…この子も黒騎士だというの…?)

あやせ「…っ!」スッ

もこっち「あ…」

あやせ「……」スタスタ

もこっち(い、行っちゃった…)



90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 22:43:09.28 ID:zMjcMEfT0

小宮山「あ…あ…」

もこっち(こ、こいつ…腰抜けてるぞ…)

もこっち「ほ、ほら…立てる?」スッ

小宮山「あ…あ、ありがとう…」ガシッ、スタッ

もこっち(あ…うっかりコオロギの手握っちまった…)

小宮山「な、何よさっきのあれ…」

もこっち(…言ってる場合じゃなかったな…)

もこっち(仕方ない、こいつにも説明してやるか…)

もこっち「えっと、あれはだね…」

キーンコーンカーンコーン

もこっち「あ…予鈴…」

小宮山「ね、ねえ…何だったのよ…」

もこっち(相当テンパってるな…予鈴が耳に入ってない…)

もこっち「と、とりあえず…朝のホームルーム始まっちゃうし…ひ、昼休みにでも、図書室あたりで…」

小宮山「あ、ほ、ほんとだ…」

もこっち「じゃ、じゃあ、昼休みに図書室で…、ほらてん…遅刻しちゃうよ?」

小宮山「わ、わかった…」



94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 23:07:45.29 ID:zMjcMEfT0

ー昼休みー

もこっち(くそ…朝のことで全然集中できなかった…)

もこっち(…コオロギの方はもっとひどいだろうな…とりあえず説明しに行ってやるか…)テクテク


もこっち(ええと、図書室ついたか…)ガラッ

小宮山「っ!?」

もこっち「え、ええと…ち、ちぃーっす…」

小宮山「…っ!!」ツカツカ

もこっち(…うっ、こ、こっちきたぞ…)

小宮山「ねえ!!朝のあれはどういうことよ!!」

もこっち(と、図書委員のこいつが図書室でこんな大声出すとは…想像以上にテンパってるな…)

小宮山「岸本さんに聞こうにも、岸本さんは教室に行ったらもういなかったし!!朝のことが頭から離れなくて授業は全く頭に入ってこなかったし!!」

もこっち(し、しかし、声でかすぎだろ…他の生徒がすごいこっちみてるぞ…)

もこっち「と、とりあえずおちついて…」

小宮山「これが落ち着いていられる訳ないじゃない!!ねえ!!どういうことよ!!早く教えてよ!!」

もこっち「あ、あの…こ、ここ…図書室…」

小宮山「え?あ…」

もこっち「と、とりあえず、場所移そう…」

小宮山「え、そ、そうね…えっと…じゃあ、あとは頼める?」

図書委員A「え?は、はい…」ポカーン

小宮山(は、はずかしい…!!)カアア

もこっち「ほ、ほら!早く行くよ!」スタスタ

小宮山「え?あ、う、うん…」スタスタ



96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/31(土) 23:29:20.09 ID:zMjcMEfT0

ー十五分後、適当な空き教室ー

小宮山「し、信じられないわね…」

もこっち「で、でも…朝のあれみたでしょ?」

小宮山「う、うん…」

小宮山「え、ええと…もうちょっとその…ギガロマニアックス…っていうものについて詳しく教えてもらいたいんだけど…」

もこっち「え、ええと…ごめんね…実は私もギガロマニアックスについては、そこまで詳しく知らないんだ…」

小宮山「そ、そっか…」

もこっち「で、でも…さっき話した、蒼井さんってひとが…大分詳しく知ってるみたい…」

小宮山「あ、そうなんだ…そ、それじゃあ…その、蒼井さんってひとに会わせてもらえないかな?」

もこっち「え、えっと…ごめんね、蒼井さんがどこに住んでるかとか、そういうことはぜんぜんわかんないんだ…」

小宮山「そ、そう…」

もこっち「三年っていっても、何組かもわかんないし…」

小宮山「そ、そうなんだ…」

もこっち「あ、で、でも…そういえば、普段は駅前の電車にいるとかなんとか…」

小宮山「駅前の電車?」

もこっち「な、なにか、ピンとくるものある?」

小宮山「え、ええと…」

キーンコーンカーンコーン

もこっち「あ、予鈴…」

小宮山「きょ、教室戻らないと…」

もこっち「そ、そうだね…」

小宮山「と、とりあえず…帰りまでに考えてみるね…」

もこっち「あ、じゃあ…私も考えてみる…」

小宮山「よ、よろしく…じゃあ、帰りのホームルーム終わったら、下駄箱に集合しよう…」

もこっち「そ、そうだね…」

小宮山「じゃあ、私あっちだから…」

もこっち「あ、うん…じゃあ帰りにね…」



99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 22:06:06.47 ID:nduU/Lt50

ーーー
ーー

キーンコーンカーンコーン

もこっち(授業終わった…とりあえずあいつ迎えに行ってやるか…)テクテク

ー玄関ー

小宮山「あっ…」

もこっち(来るの早っ!!)

もこっち「ご、ごめん…待たせちゃった?」

小宮山「う、ううん…今来たところ…」

もこっち(待ってた奴の返事のテンプレだな…)

もこっち「そ、そうなんだ。それで、駅前の電車ってなんのことかわかった?」

小宮山「ああ…考えてみたんだけど、それって渋谷駅前のハチ公の近くにある電車のモニュメントのことじゃない?」

もこっち「あ…なるほど」

小宮山「とりあえず、そこに行ってみようよ。たしかあんた家あの辺でしょ?」

もこっち「う、うん…」

小宮山「じゃあいこ…」



100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 22:17:34.46 ID:nduU/Lt50

ーその後、渋谷駅前ー

もこっち(着いたはいいけど、来る途中お互い全く口をきかなかったな…)

もこっち(くそ、人が多いからこの辺はあんまり好きじゃないんだよな…ええと、ハチ公ハチ公…)

小宮山「…あれ?何この鎖?」

もこっち(ん?鎖?)

小宮山「ほら、地面に落ちてる…」

もこっち「あ、ほんとだ…」

小宮山「それにしても大分長いよこれ…ずっと向こう側までのびてる…」

もこっち(たしかに相当長いな…100メートル以上あるんじゃないかこれ…)

小宮山「ちょっとこの鎖について行ってみよう…」テクテク

もこっち(さっさっとハチ公前の電車に行きたい気もするが、まあいいだろ…)テクテク



101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 22:44:04.81 ID:nduU/Lt50

ーーー
ーー

小宮山「てあれ?これハチ公じゃない?」

もこっち「あ、ほんとだ…」

小宮山「よくみたら、この鎖あそこの電車から延びてない?」

もこっち(たしかに…)

小宮山「…どうする?電車の中見てみる?」

もこっち「えっ?で、でも…少し危なそうじゃない?…」

小宮山「た、たしかに…」

もこっち「ど、どうする?…」

小宮山(…)

小宮山「…よし、見に行こう!」

もこっち「え?」

小宮山(この機を逃したら、ギガロマニアックスついて詳しく知ることができないかもしれないし…)

小宮山「さ、さあ…そうと決まったら行くよ!」

もこっち(…まじかよ)



102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 22:52:40.05 ID:nduU/Lt50

小宮山「で、どっちが中覗いてみる?…」

もこっち「え?そ、それはあんたが…」

もこっち(てめえが言い出しっぺだろーが!!)

小宮山(正直怖いし…よしここは!)

小宮山「…ね、ねえ?じゃんけんで負けた方が覗くことにしない?」

もこっち「は?」

小宮山「じゃ、じゃあいくよ!!最初はグー!!ジャンケン…」

もこっち「え?ちょ、ちょっと?」

もこっち(この野郎やっぱりクズだった!!)



103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/02(月) 23:00:14.63 ID:nduU/Lt50

もこっち・小宮山「ポンッ!!」バッ

小宮山「…」パー

もこっち「…」グー

もこっち(…)

もこっち(え…?)

小宮山「そ、それじゃあ…あんたよろしくね…」

小宮山(昔何かで
「突然ジャンケンを振られると人はグーを出す」
てきいたことあったけど、その通りだったわまじで!!)

もこっち「え…?いや、だって…え…?」

小宮山「だ、大丈夫…ここで見ててあげるから…」

もこっち「はい?」

小宮山「じゃ、じゃあ…がんばってね!!」

もこっち「…」

もこっち(ふざけんな…



106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 14:20:36.21 ID:rtMfEdL2O

もこっち(くそ、何故か窓からは中は全く見えないし…)

小宮山「ほ、ほら!はやく!」

もこっち(このくず…私がギガロマニアックスとして覚醒したら八つ裂きにしてやる…)

もこっち(ええい!もうどうにでもなれ!!)ヒョイッ

セナ「む?」

もこっち「てあれ…?蒼井さん?」

セナ「黒木か…どうした?私に何か用か?」

もこっち「え…あの…」

セナ「…」

セナ「ふむ、なるほどな」

もこっち「え?」

セナ「もう一人もそこにいるんだろ?早く入ってこい」

小宮山「え!?は、はい…?」

もこっち(ああ…私の思考を読んだのか…それにしても便利な能力だな…)



107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 14:31:14.76 ID:rtMfEdL2O

小宮山「そ、それじゃあの…し、失礼します…」

セナ「用件は分かっている、ギガロマニアックスのことについてききたいというんだろう?」

小宮山「え?あ、あの…もしかして、蒼井さん、ですか…?」

セナ「ああ、自己紹介が遅れたな、そうだ、私は蒼井セナ、よろしくな」

小宮山「え?あ、あの…小宮山琴美です…よろしくお願いします…」

セナ「そうかしこまるな、もう少しリラックスしろ」

小宮山「え?す、すみません…」

小宮山(てあれ?さっきまであった鎖が無くなってる?あんな長い鎖、そんな簡単にはしまえないと思うけど…)



110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 16:11:34.49 ID:rtMfEdL2O

セナ「私の作ったエラーが見えていたのか?」

小宮山「エ、エラー?」

セナ「鎖だ。白い鎖」

小宮山「み、見えました。だってそれをたどってここにきたんですら…」

小宮山「で、でもどこにもない。消えてる」

セナ「私が消した。私の妄想だからな」

小宮山「も、妄想…」

セナ「黒木からきいてるんだろ?私はギガロマニアックスだ」

小宮山「じゃ、じゃあ、あの、ディソードって剣も?」

セナ「おまえは持っていないのか?」

小宮山「も、持ってません…」

セナ「なるほど…」

セナ(…)

小宮山(な、なんだ?考え始めたぞ?)

セナ「窓の外になにが見える?」

小宮山「な、なにって…人しか見えませんけど…」

小宮山(そ、そういえば、あんなに人がいるのに、なぜ誰も入ってこないんだろう)



111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 16:28:27.13 ID:rtMfEdL2O

セナ「完璧な世界が、そこに見えるか?」

小宮山「はい?」

セナ「見えるはずがない。エラーが必ず存在する。すべてのものは、人も含め、電気仕掛けだからな」

小宮山(え、えっと…何の話?)

セナ「なにを見ているか、じゃない。なに見せられているか、だ。」

セナ「人は、身体の外からの情報は五感によって得ているが、その受け取る情報の8割は視覚から入ってくるんだ。そして視覚から得られた映像は、パルス信号になって視神経を通り、脳に送られる」

セナ「VR技術を知っているか?」

小宮山「ええと、どういうものかくらいは…」

もこっち(VR技術…私との話にも出てきたな…)

セナ「仕組みまではしらないのか?」

小宮山「は、はい…」

セナ「なるほどな、まあ、仕組みとしては単純な話だ」

もこっち(そういえば私もくわしい仕組みについては教えられていないな…)

セナ「カメラが映した映像も、脳を流れる神経パルスも、突き詰めれば電気による信号だ」

セナ「要は、神経パルスにコンバートする技術さえあればいい」

セナ「すでにテストは成功している。ある研究チームが特許を取得済みだ」

小宮山(特許って…本当に?)



112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 16:48:21.25 ID:rtMfEdL2O

セナ「このことからわかることがある」

セナ「ある意図的な情報を、神経パルスへコンバートする事ができたら、人の五感すべて、さらには人の意志もコントロールすることが出来るんじゃないか?」

小宮山(そ、そんなことって…)

セナ「さっきも言ったように、人は電気仕掛けだ。脳だけでなく、全身の神経も、電気が通っている」

セナ「つまり、肉体的な動きも、操れるということだ。理論的にはな」

もこっち(恐ろしいな…)

セナ「事実、特許を取得した研究チームもその方向へと研究内容をシフトした」

セナ「あまりに危険な内容だったから、アメリカ大統領からストップがかかったほどだ」

小宮山(まじかよ…)

セナ「だが世の中は、腐った連中ばかりだ。倫理を無視して、自分の利益のために他人を犠牲にするようなやつがゴロゴロしている」

セナ「…全く、反吐がでる」スタッ

もこっち(な、なんだ?突然立ち上がって…)

セナ「いいか、無知は罪だ。知らない方がいいこともある、なんていうのはただの甘えだ」

セナ「世界を疑え。仕組みを知れ。この世界は完璧じゃない」

セナ「ーその目に見えている景色は本物か?」

小宮山「…」

セナ「…では、私は用があるので、またな」

小宮山「え?は、はい…」

セナ「黒木もな」

もこっち「え?は、はい…また…」

セナ「すまない小宮山、道を開けてくれ」

小宮山「え?は、はい!」スッ

セナ「すまないな」スタスタ



113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/03(火) 17:08:15.41 ID:rtMfEdL2O

もこっち「行っちゃった…」

小宮山「結局なにを言われていたのか、よくわからなかったんだけど…」

もこっち「まあ要は、ある情報を、神経パルス…?っていうものに変換して、他人の脳へ送り込むことができたら、その情報がたとえ嘘でも、その送られた人には、その情報が本当に感じちゃうってことかな…?」

小宮山「うーん…」

もこっち「そ、そうだ。あのさ、蒼井さんが言ってた、VR技術っていうのについて、少し調べてみない?」

小宮山「そ、そうだね…」

もこっち「ちょ、ちょっと待ってね…」スッ

もこっち(ええと、VR技術っと…)チョイチョイ

もこっち(てなんだこれ?英語のサイトばっかだぞ?そういえば、アメリカのチームが研究したとかいってたな…)

もこっち(まあ文系科目は得意だから、英語も少しだけなら読めるし、一応開いてみるか…)

もこっち(てなに?このページはパソコンでしか利用できませんだと!?くそ!!ふざけんな!!)

小宮山「…ど、どうだった?」

もこっち「だ、だめだった…パソコンからじゃなきゃ開けないみたい…」

小宮山「そ、そうなんだ…」

もこっち「…」

小宮山「…そ、それじゃあ…近くにある@カフェの、パソコンルーム使って調べてみない?」

もこっち「え?ま、まあ…別にいいけど…」

小宮山「…じゃ、じゃあいこ!」



114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 01:05:10.34 ID:JaPZQum5O

ー@カフェにてー

店員「いらっしゃいませー」

もこっち「あ、あの…パソコンルーム、使いたいんですけど…」

店員「二名様でよろしいですか?」

もこっち「は、はい…あ、あの…ドリンクバー、つきで…」

店員「おつれさまは?」

小宮山「え?じゃ、じゃあ…わたしもお願いします…」

店員「こちら開いてるルームになります。どちらのルームになさいますか?」

もこっち「じゃ、じゃあ…ルーム37で…」

店員「わかりました。ルーム37ですね。それではごゆっくりどうぞー」



116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 01:38:00.11 ID:JaPZQum5O

ーPCルームー

もこっち「じゃ、じゃあ、調べてみようか…」

小宮山「どうでもいいけど、なんでこんなドリンクバーから遠い部屋選んだの?」

もこっち「いやここ、近くの席にあまり人が入らなくて、比較的静かなんだよ。たしかにドリンクバーを取りに行くには不便だけどね…」

小宮山「ふーん、まあいいけど…」

もこっち「そ、それじゃあ調べてみよう。ええと、VR技術っと…」カタカタ

小宮山「えっと…これかな?」

もこっち「た、たぶん…」カチッ

小宮山「ええと、なにこれ?英語のサイト?面倒ね…」

もこっち「と、とりあえず、少しくらいなら私にも読めるし、一応訳してみるけど…」

小宮山「私も手伝うよ…」

もこっち「ええと、なになに?United States Patent…アメリカの特許?」

小宮山「あ、あの人の言ってたこと…本当に?」

もこっち「特許…ほんとに認められてる…」

小宮山「し、下の文は…?」

もこっち「ええと、なになに?『アメリカのヴィクトリア・コンドリア大学、精神生理学研究室で、VR技術という画期的な発明がある。これは介護を目的としており、世界中の盲目の人々から注目されている。生まれながらに盲目の人でも、そこに見える景色を見ることができるようになる。その方法は、カメラに写った映像信号を、脳が唯一認識できる神経パルスへと変換。これを脳と繋がる視神経に接続することである。すでにテストは成功している』…」

もこっち「これって、さっき蒼井さんが言ってたことと同じだ…」

小宮山「じゃ、じゃあ、本当に…」

もこっち「…」



118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 02:30:56.30 ID:JaPZQum5O

ー三時間後ー

もこっち(結局あのあと、調べ物が終わったということで、コオロギはエンスーというネトゲ、私はマンガを読んでいる…)

小宮山「だあーちくしょー!下手くそプレイヤーが!!もう少し考えてプレイしろや!!」

もこっち(それにしても大分白熱してるなこいつ…そろそろ帰りたいんだが…)

もこっち(ていうかこいつネトゲ中毒者かよ…しかもこいつによると複数垢持ちらしいし、この白熱っぷり…終わってんなまじで…)

小宮山「ふぅー…とりあえず一段落ついたし、チャットで小休止するか…」

もこっち(てまだいるきかよ!)

小宮山「グリムwwあいつまた訳わかんねーこと言ってやがるwwww」

もこっち(こいつと一緒に来なきゃよかった…)

小宮山「ん?だれだこいつ?」

もこっち(ん?なんだなんだ?)

小宮山「将軍?見たことないな…」

もこっち(知らない奴がチャットにはいってきたってことか…)

小宮山「ておいおい、グリムがいきなり退室しちまったぞ?」

もこっち(なんかこいつ、ネトゲやり始めてひとりごと多くなってねえか?)

小宮山「まあいいか、とりあえず『よろ』っと…」カタカタ

もこっち(しかしあれだけのことがあったのに、よくこのテンションでいられるな…)

小宮山「ん?なんだこいつ?いきなり画像のリンクを貼り付けてきたぞ?」

もこっち(なんだなんだ?)

小宮山「なになに?『the world changes if you click it』?」

もこっち(なぜに英語…)

小宮山「まあ、別にクリックしてもいいか、どうせ自分のパソコンじゃないし」カチッ

もこっち(くずだな…)

小宮山「てなんだこれ!?グロ画像かよ!!」

もこっち(なんだなんだ?)

もこっち(てうわ!!なんだあれ!?人間の頭が切り開かれてる!!しかも中になにも入ってない…おえええ!!あのグロさ…まるでニュージェネ並だぞ!!)

小宮山「くそ!!このやろう!!グロ画像送ってきやがって!!一発文句を…」カチカチ

もこっち(い、いいぞ!!便所コオロギ!!)

小宮山「ええと、『グロ画像貼ってくんな死ね』っと…」カタカタ

もこっち(何のひねりもないな…)

小宮山「送信!!」カチッ

もこっち(こいつ、ネットだと強いタイプか…)



120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 03:02:27.19 ID:JaPZQum5O

小宮山「なんだこの数式?Ir2?物理の公式かなにかか?」

もこっち(きいたことないぞ…)

小宮山「なになに?『おどかしてごめん』?ばかやろう!!いいか、ゴメンですめばけいさつはな…」

小宮山「てこいつ!また画像送ってきやがった!このやろう!!またグロか!?」カタカタ

小宮山「てなに?グロではないから安心しろ!?こいつ!もしまたグロ画像だったら…」カチッ

もこっち(結局開くのか…)

小宮山「…え?なんで…え?」

もこっち(どうかしたのか?)ヒョコッ

もこっち(…え?なんでわたしたちが、モニタに写ってるんだ?このパソコンのカメラか?いやこのパソコンのカメラは蓋がされてるぞ…じゃあいったいどうして…)

小宮山「!?」

もこっち「なっ…」

次の瞬間、私達の目はモニタに釘付けになった。最近ではよくきく、流行語になりつつある言葉。そんな言葉が送られてきただけだった。でもそのときのその言葉には、なにか不思議な重みを感じた。その言葉は、

『その目誰の目?』



124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 12:30:40.38 ID:JaPZQum5O

ー数日後の学校ー

もこっち(結局あのあと、将軍はすぐにチャットから退室して、私達もそのまま解散になった…)

もこっち(それにしてもなんなんだ?あの将軍とかいうやつ…どうやって私達の写真を撮ったんだ?)

もこっち(…もしかして、将軍はギガロマニアックスで、その能力を使って私達の写真を撮ったんじゃあ…)

もこっち(でも一体なにが目的で?私達にギガロマニアックスの素質があるからか?)

もこっち(いやしかし…)ウーム

ガララッ

梨深「やっほー!みんなおっはよー!ビシィ!!」

シーン…

もこっち(な、なんだあの女?あんな女うちのクラスにはいない…はずだよな?だってまず髪の色がピンクの時点で相当目立つし…ひょっとしてあの女、教室を間違えたんじゃあ…)

クラス一同「…」

クラス一同「よっ、おはよー梨深!!」

もこっち(…え?)

リア充A「梨深は朝から飛ばしてんなーww」

リア充B「全く、その元気分けてほしいよ。あたしなんて昨日彼氏と別れて最悪…」

梨深「たはは…恋愛のことは、私にはあんまり分かんないから何ともいえないな…ところで大ちん、タクはまだきてないの?」

三住「そーいやタクおせーなー。そもそも、あいつ今日学校来る日だっけ?」

ワイワイガヤガヤ…

もこっち(な、なんだ?なぜあの女クラスに溶け込んでるんだ?そもそもあいつが入ってきたとき、みんなの反応は完全に「おまえ誰?」状態だったじゃないか!!くそ、周りがおかしいのか?それとも私が…?)



125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 12:38:57.05 ID:JaPZQum5O

梨深「そういえば私の席ってどこだっけ?」

三住「おいおい、そんなことも忘れたのか梨深?あそこだよあそこ。黒木さんの一個前」

もこっち(なに!?)

梨深「たはは…そうだったね。ごめん、ちょっとボーッとしてて…」

リア充C「ははは!!やっぱ梨深がくると和むなww」

リア充軍団「わははははは!!」



127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 14:39:05.45 ID:Ey4c98LGO

もこっち(…なにがどうなってるんだ?)

梨深「黒木さんおはよー!!ビシィ!!」

もこっち「え?お、おはよう…」

三住「おい梨深ー。数学の宿題やったかー?やってあったら見せてほしいんだけど」

梨深「えー!?数学の宿題なんてあったの!?どうしよう、あたしやってないよ…」

リア充C「なんだ梨深もやってねーのか。安心しろ、クラスの半分くらいがやってねーから」

リア充軍団「わははははは!!」

もこっち(それって大丈夫じゃないだろ…)

もこっち(ていうかまてまて!!絶対おかしい!!こんな濃い女が前の席にいたら、いくら私でも絶対覚えてるぞ!!くそ!!なんでこの女がこの教室にいるのが当たり前みたいになってるんだ!?)

梨深「どうしよー…黒木さん、やってある?」

もこっち「え?ま、まあ…いちおう…」

梨深「ごめん!!もしよければ、ちょっと見せてもらえないかな!?」

もこっち「え…?う、うん。ちょ、ちょっと待ってて…」ガサゴソ

梨深「助かるよー。本当にありがとう!!」

もこっち(く、くそ…一体どうなってるんだ?私か?私の方がおかしいのか!?)

梨深「…」

梨深(やっぱり、この子には洗脳が効かないみたい…)

もこっち「は、はい、これ…」

梨深「本当にごめんね!それじゃあ集めるときまでには返すから!!」

もこっち「え?う、うん…」

三住「お、なんだなんだ?もしかして黒木さんやってあったのか?」

梨深「うん!そうみたいだよ!!」

三住「わりい黒木さん!!おれも写させてもらっていいか!?」

もこっち「え?べ、別にいいけど…」

三住「わりい!!恩に着るぜ!!」



128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 15:38:28.25 ID:Ey4c98LGO

もこっち(結局クラスの連中の大半が宿題やってなかったみたいで、今みんなで私の課題を回して写している…)

もこっち(ていうかいくら何でもやってなさ過ぎだろ…カラオケだのゲーセンだの行ってる暇あったら課題くらい終わらせとけっての…)

もこっち(…て!今はそんなことどうでもいいんだった!!)

もこっち(そう、今の問題は、私の前の席の女(咲畑というらしい)が、どうしてクラスに溶け込めているかが問題だ…)

梨深「ほらほら!!裏面も写したいから早く表面写しちゃってよ!!」

リア充B「まってよ梨深!!これでもがんばって写してるんだからさ!!」

もこっち(しかも腹立たしいことに、私よりも断然友達が多い…)

もこっち(ていうか、昨日まで咲畑の席を使ってたやつはどこに行ったんだ?)

もこっち(て…よくみると教室の昨日まで空いてたスペースに席が移動してる…)

もこっち(やっぱりおかしい…おかしいのは私じゃなく、まわりの連中だ…)

もこっち(てあれ?席がもう一つ増えてるぞ?何でだろう…転校生でも来るのかな?)



129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 15:42:26.62 ID:Ey4c98LGO

ガララッ

もこっち(む?)

拓巳「…」スタスタ

もこっち(西條か、そういえばこいつ学校きてなかったから、あの日の帰り以来会ってなかったな…)

もこっち(まあこんなキモオタ、会ったところで別になにもないどな。せいぜい家で星来たんのフィギュアでも眺めてなw)

拓巳「…」ガタッ

拓巳「…」スースー

もこっち(登校して早々寝たふりかよ…)

三住「ふぅー。どうにか全員写し終わったか…ありがとな黒木さん、助かったぜ」

もこっち「えっ?い、いえ…そんな…」

三住「よおータク!お前は課題やってあるか?あれ朝に集めるらしいから、やってないとしたら今のうちに写しとかねーとまじーぞ!!」ポンポン

拓巳「…っ」スースー

三住「ておい?なんだ?人が話しかけてんのに寝たふりか?それともマジで寝てんのか?おーい、タクー?」

拓巳「…」スースー

拓巳(ほっといてよ…)

もこっち(あれやられたとしたらきついだろうな…)

プルルルルルル

もこっち(!?な、なんだ…携帯電話の着信音か…しかしわたしの携帯は今電源切ってあるぞ?てことは、この二人のうちどちらかのやつか…)

三住「えっと、おれのケータイじゃないから…おいタク?ケータイ鳴ってるぞ?」

拓巳「…」スースー

三住「…たく、早くも爆睡モードか?おーいタクー?おーきーろー」ポンポン

拓巳「…っ」スースー

三住「おーい、た…」

梨深「やめなよ、大ちん」

拓巳(!?)

三住「おう梨深。いや、だってよ…」

梨深「きっと、疲れてるんだよ。寝かせてあげよ…ね?」

三住「まあ、そうだな…」

拓巳(この声…悪魔女…!!)

拓巳(ほ、ほんとに、悪魔女はクラスメイトだったのか?いや、そんなはずはない。少なくとも、僕が前に学校にきたときには見てない!!くそ!!どうやって潜り込んだんだ?)

キーンコーンカーンコーン

ガララッ

荻野「はーい、じゃあみんな席ついてーホームルームはじめまーす」

当番「きりーつ、きをつけー、れーい、ちゃくせきー」

拓巳(て!あの女の席、僕の斜め前じゃないか!!やっぱり嘘だ!!さすがの僕でも、こんなに席が近ければ覚えてる!!くそ!!どうしよう…家に帰ればディソードがあるのに…)

もこっち(なんだか今日の西條落ち着きがないな…)



130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 15:59:23.39 ID:Ey4c98LGO

荻野「えー、今日から転校生が入ることになりました」

リア充A「あれ?あの子まじでかわいくね?」

リア充C「わかるわかる。なんか気が弱そうで、守ってやりたくなるオーラ出てるよな」

ザワザワ…

もこっち(ふん!なんだよ!かわいい子がきたからって浮かれやがって…どうせ化粧してスカート短くして、男に媚び打ってるクソビッチだろ!!全く…)チラッ

もこっち(…てあれ?別にそんなことはなかったな…むしろ見た目はそこそこかわいいかもしれん…)

もこっち(て、くやしくねーし!!あんな女のことしか考えてない性欲猿野郎どもに好かれてもなにもいいことねーし!!)

荻野「ほら、折原。みんなに挨拶しなさい」

梢「…っ」

荻野「えーと、どうやら折原は緊張してるみたいね。よし、挨拶はいいわ。みんな、この子は折原梢よ、仲良くしてあげてね」

荻野「折原、席は一番後ろよ、席についていいわ」

梢「…」

梢「…っ」ペコリ、テクテク

もこっち(なんか、この子私みたいだな…)



131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 16:14:19.97 ID:Ey4c98LGO

梢「…」スタスタ

梢「…」ピタッ

拓巳「…?」

もこっち(な、なんだ?西條を見て突然立ち止まったぞ?)

梢(この人、似てる…)

拓巳(え?)チラッ

もこっち(な、なんだ?今の声…)チラッ

拓巳・もこっち(てなんだ!?あの巨大な鉄板みたいなものは!?)

拓巳・もこっち(て、あ…れ…?まばたきしたら、鉄板みたいなものが消えたぞ?目の錯覚か?)

梢(同じクラスでよかった)

梢「…」スタスタ

拓巳(な、なんだったんだ一体?)

もこっち(くそ、どうなってるんだ…)



132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 16:30:48.94 ID:Ey4c98LGO

ー休み時間ー

もこっち(はあ、あのあと結局ホームルームはすぐに終わったな)

もこっち(一限目まであと5分か…暇だし妄想でもしてようかな…)

三住「よおー折原さん!おれ三住っていうんだ!よろしくー!」

リア充A「ねえねえ、折原さんって前はどこの学校だったの?」

リア充C「部活とかやってた?」

もこっち(…ふん、いきなりナンパかよ。ご苦労なこったな…)

拓巳「…」

梨深「タク」

拓巳「…!!」

もこっち(む?そういえば咲畑、こいつについてもまだ謎だったな…)

梨深「具合悪そうだけど、平気?」

拓巳「…っ」

もこっち(たしかに西條のやつ、顔色が悪いな…)

梨深「汗びっしょり。風邪でもひいた?」

拓巳(に、逃げないと…)ガクガク

もこっち(おいおい…大丈夫か西條のやつ?)

梨深「ねえねえ。さっきなに話してたの?」

梨深「すっごく気になるー」

拓巳(は、話してたって…なんのことだよ…)

梨深「転校生」

梨深「あの子がタクの横通るときに、小声でさ。ボソボソーっと」

梨深「もしかして、あの子と知り合い?」

拓巳「…」

梨深「タクってリアルの女の子に興味ないんじゃなかったっけ?もしかしてホントは興味あるの?」

拓巳「…」

梨深「じゃあさじゃあさ。あたしにも興味あったりする?…なんてね。たはは…」

拓巳「…っ!!!」ガタッ

梨深「あっ、タク!?」

拓巳(に、逃げないと…殺される!!)タッタッタッタッ

もこっち(な、なんだなんだ?西條のやつ相当慌ててたが、大丈夫か?)

梨深「タク…」



133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 16:47:14.56 ID:Ey4c98LGO

ー翌日ー

もこっち(くそ、まさか土曜日に学校に行かされるとは…模試なんかなくなれ!!)

もこっち(そういえば今日の模試、西條来てなかったな…昨日もあいつあのまま帰っちゃったし…)

もこっち(昨日のあいつ、明らかに普通じゃなかったが、大丈夫か?)

もこっち(…て、あれ?周りが急に静かになったな…)チラッ

もこっち(…え?渋谷駅前に人がいない?一人も…?)

もこっち(いやいや!!おかしいおかしい!!絶対おかしい!!今何時だ!?夜7時だぞ!?土曜夜七時って、渋谷が一番混雑する時間だろ!?)

もこっち(…て、あれは…)


拓巳(な、なんだよこれ!どうなってるんだよ!!)


もこっち(に、西條!?)

もこっち「…に、西條くーん!!」タッタッタッタッ


拓巳「!?」

拓巳「く、黒木、さん…?」

もこっち「な、なにこれ?どうなってるの?こ、この時間に渋谷に人がいないなんて…」

拓巳「わ、わからない、わからないんだ…なにがどうなってるか…」



134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 16:59:35.09 ID:Ey4c98LGO

ーーキィッ

拓巳・もこっち「!?」

ーーキィッ

拓巳「よ、よかった…人がいた…」

もこっち「う、うん…」

もこっち(しかし誰だろうあれ?車椅子に乗ってるけど、子供…かな?ここからじゃよく見えないけど…)

??「やっと、会えたね」

もこっち(え?)

拓巳(な、なにを、いっているんだ?)

もこっち「え、えっと?…ど、どうして…だれも…いないのか…」

もこっち「あ、あの…あ、あなたは…し、知っていますか…?」

??「知ってるよ」

拓巳「え…」

??「それより」

??「僕のメッセージは受け取ってくれた?」

拓巳「メ、メッセージ…?」

??「君たち二人両方に送ったはずだけど」

もこっち「あ、あの…?」

??「ーその目誰の目?」

??「でしょ?」

もこっち「え?」



136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 17:16:51.58 ID:Ey4c98LGO

拓巳「あ、あの…一体、なにを…」

??「目覚めるんだ、早く」

??「でないと、もっとたくさんの人が死んじゃうことになるから」

ーキイッ

もこっち(ひっ!?な、なんだあいつ!?街灯の下に顔が行ったから、ようやく顔見れたと思ったら…皺だらけじゃねーか!!)

もこっち「あ、あの…あなたは一体…?」

??「僕?」

??「僕は…」

??「将軍だよ」

拓巳(なっ!?)

もこっち(え?…あ、あいつが…将軍!?)

将軍「忘れないで」

ーキイッ

将軍「君たちは、逃げちゃいけない…」

ーキイッ

もこっち「え?ちょ、ちょっと…?」

将軍「…」

ーキイッ

もこっち(い、行っちゃった…)

拓巳「う…」

もこっち(…?)

拓巳「うわあああああああああ!!!」

もこっち(!?)

拓巳「う、うううぅぅ…」ガクガク

もこっち(と、突然うずくまりだしたぞ?そこまで怖かったのか?)

「ータクッ」

もこっち(…?ど、どこから声が?)

「ータクッ!!」

もこっち(!?)



137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 17:40:24.99 ID:Ey4c98LGO

ーバアッ

もこっち(な、なんだ?まばたきしたら、無人だったのが、人でたくさんになったぞ…?)

通行人A「おい、立ち止まってんじゃねーぞ!」

もこっち「ひいっ!!す、すみません!!」スタスタ

通行人A「…てなんだこいつら?邪魔だな…」

もこっち(あ…西條と、となりにいるのは、咲畑…?何であいつがここに?)

梨深「タク…」

梨深「歩ける?歩いて…」

もこっち(く、くそ…私も何となくここで立ち止まってしまったが、通行人の視線が痛い…)

梨深「タク、今は私の言うことを聞いて…」スッ

拓巳「く、くるなぁ!!」バッ

梨深「!?」

もこっち(ど、どうしたんだいきなり?)

拓巳「お、おまえだろ…!!おまえの精神攻撃だろ…さっきのは!!」

拓巳「こ、この、この悪魔女めっ!!」

拓巳「お、おまえなんか…剣で殺してやる!!」

拓巳「ベースに行けば、僕にはディソードが…」

梨深「…っ!」

バチンッ

拓巳(なっ…)ヒリヒリ

もこっち(ビ、ビンタしたぞ…)

拓巳「…ひ、ひいいいい!!」

拓巳(殺される今度こそ殺される!!)

梨深「タクッ!」

ダキッ

もこっち(な…)

拓巳(…え?)

梨深「お願い。今は、あたしについてきて」

梨深「信号、赤になっちゃってるから…」

拓巳「え?…う、うん」

梨深「…黒木さんも」

もこっち「え?は、はい!」



138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 17:58:40.64 ID:Ey4c98LGO

梨深「よし!ここまでくれば安心だね!」

拓巳「え…う、うん…」

梨深「それにしてもびっくりしたー!タクと黒木さんが道の真ん中でぼーっとしてるんだもん!」

梨深「タクなんてうずくまっちゃってるし…信号赤になったときはどうなることかと…」

拓巳「あ、あの、手…離して…」

梨深「えっ?あっ!!ごめんごめん!!さっきから繋ぎっぱなしなの忘れてた!!」バッ

拓巳「ぼ、ぼく…帰る…」

梨深「え?じゃあ送ろうか?具合悪いんでしょ?」

拓巳「い、いや、いい…」

梨深「タク…」

拓巳「…あ、ありがとう」スタスタ

もこっち(…行っちゃった)



140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/04(水) 23:38:13.01 ID:Ey4c98LGO

梨深「…」

もこっち「…」

もこっち(え、ええと…二人きりになってしまったが、正直気まずい…)

もこっち(というか考えてみたら、こいつの得体はまだしれないままじゃないか…さっきのあれを見る限り、悪い人ではなさそうだけど…)

七海「てあれ?梨深さんだ!おーい!梨深さーん!!」

梨深「え?あぁ…な、ナナちゃん!!久し振り!!ナナちゃんも模試帰り?」

七海「はい!それにしてもうちの学校、試験直前に模試入れるなんて、ほんと、やめてほしいですよねー」

梨深「たはは…そうだね。あたしなんて、試験勉強まだなにもしてないよ…」

七海「ナナも、まだ今回の試験対策終わってないんですよ。今からやっても間に合うかどうか…」

七海「てあれ?そこにいるのは、もしかして智子さんですか?」

もこっち「えっ?は、はい…」

七海「お久しぶりです。ナナのこと覚えてます?」

もこっち「え、えっと…西條くんの、妹の…」

七海「よかったー!覚えててもらえてて。そういえば智子さんに梨深さん、こんなところで何してたんです?」

梨深「え?ああ…ちょっとね…たはは…」

七海「そういえば梨深さん、今日はおにいは一緒じゃないんですか?」

もこっち(…?なんだなんだ?咲畑と西條はそんなに仲がいいのか?)

梨深「え?ああ…タクはちょっと、用事があるとかで帰っちゃった…」

七海「ええー?おにいが用事ー?どうせおにいの用事なんて、フィギュア買いに行くかゲームするかのどっちかですよー。全く、そんなんだから彼女もできないのに…」

梨深「たはは…ナナちゃんは手厳しいね…」

七海「今度梨深さんからも、ビシッといってやってくださいよ。ナナが言っても、おにい全然ききませんもん」

梨深「ええと、ごめん…あたしにはタクを怒ることなんてできないよ…たはは…」

七海「もぉー…梨深さんはやさしいんだから…」

もこっち(な、なんだこの会話?この会話きいてる限りだと、まるで西條と咲畑がカップルみたいじゃないか…いや、それはないな…だって西條は咲畑のことを見てものすごく怯えてたし…)



141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/05(木) 00:01:48.20 ID:prnX+v4BO

もこっち(し、しかし西條の妹も、咲畑と知り合いなのか…)

七海「そういえば梨深さん、きいてくださいよー、この前おにいがですねー…」

もこっち(しかも大分親しげだな…)

梨深「ええー!?そんなことがあったのー!?」

もこっち(まてよ!どうせなら西條の妹に、咲畑についてきいてみればいいんじゃないか!?)

七海「それだけじゃなくてですね、他にも…」

もこっち(おお!我ながらナイスアイデアだ!よし、そうと決まれば…)

梨深「ええー!?そんなことまでー!?」

もこっち(会話がとぎれたのを見計らって、解散するように提案する!!)

七海「全く、おにいにはほんと困らされてばっかりですよ…」

梨深「たはは…ナナちゃんも苦労してるね…」

もこっち(今だ!!)

もこっち「あ、あの…テ、テストも近いし、そ、そろそろ、解散にしませんか…?」

梨深「え?ああ…そ、そうだね!!ごめんね黒木さん!二人で話し込んじゃって…」

もこっち「い、いえ…」

梨深「それじゃあ、私は家があっちの方だからいくね、バイバイ!!黒木さんにナナちゃん!!」

七海「バイバイ梨深さーん!!また今度ー!!」

もこっち「え、えと…その、さ、さようなら…」



145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/05(木) 21:31:26.03 ID:Q7pNfAm2O

もこっち「…」

七海「…」

もこっち(よし、咲畑は帰った!!)

もこっち(ここまでくればあとは…)

七海「えっと…それじゃあ、ナナも帰ってテスト勉強しないといけないので、そろそろ失礼しますね」

もこっち(なに!?)

七海「それじゃあまた今度」ペコリ

もこっち「え…ま、まって!!」

七海「え?」

もこっち(せっかく咲畑を帰らせたんだ、この機を逃してたまるか!!)

もこっち「え、えと…その、さ、咲畑さんって、どういう人なのか、教えてもらいたいなー、なんて…」

七海「梨深さんですか?」



146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/05(木) 21:50:23.80 ID:Q7pNfAm2O

七海「ええっとですねー…」

もこっち(さあ、どんなやつなんだ!!早く教えろ!!)

七海「いい人ですよ、すごく。だっておにいと仲良くしてくれる女の子なんて、梨深さんくらいしかいませんもん」

もこっち(なに?西條と咲畑はそんなに仲がいいのか?少なくとも西條のあの様子を見る限り、そうは思えないが…)

七海「私が梨深さんと知り合いになったのだって、おにいを通じてでしたからね」

もこっち(…?どうなってるんだ?この子の話を聞く限り、西條と咲畑は大分仲が良さそうだぞ?しかし西條は咲畑を見て…)

七海「…あれ?でもナナと梨深さんが知り合いになったのって、どうやってだったかな…?」

もこっち(え?)

七海「いえ、なんとなくおにいを通じて…っていうのは覚えてるんですけど、いつどこでどうやってとか、そういう詳しいことになると、なんにも覚えてないんですよ…」

もこっち(?ど、どういうことだ?)

七海「あれ?ええっと…あれ?す、すみません。どんなに思い出そうとしても、全然思い出せないんですよ…まるで最初からそんな記憶はないみたいに…」

もこっち(最初からそんな記憶はないみたいに?)

七海「て、あー!!もうこんな時間!!帰って勉強しなきゃ!!すみません智子さん!!思い出せたらまた話しますから、今日のところはもう帰っていいですか!?」

もこっち「え?ああ…だ、大丈夫…ご、ごめんね。テスト前に付き合わせちゃって…」

七海「いえいえ!!そんなことないですよ!!とりあえず梨深さんがいい人なのは間違いありませんから、そこは安心してください。それじゃあ智子さん!またいつか!」

もこっち「う、うん…バ、バイバイ…」



147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/05(木) 22:33:56.07 ID:Q7pNfAm2O

ーその後、もこっちの部屋にてー

もこっち(くそ、結局西條の妹からは、ほとんど収穫が得られなかったな…)

もこっち(まあただ、悪い人でないことは間違いなさそうだな…どうやってクラスに入り込んだのか、とか、気になることは多々あるが…)

プルルルルル

もこっち(む?電話か。まあ私に電話をかけてくれる相手なんて、一人くらいしかいないがな…)スッ

もこっち(やっぱりゆうちゃんか…まあ、誰からも連絡がこないよりは、まだ一人でも連絡くれる友達がいる分、私の方がふつうのぼっちより上もだな。もっとも私がギガロマニアックスとして覚醒すれば、もうこんなレベルの低い争いもしなくてよくなるんだけどな、今のうちに下々の生活を楽しんでおくか…)ピッ

もこっち「もしもし、ゆうちゃん?どうしたの?」

ゆう『もしもしもこっち?いやこの前話したファンタズムのことなんだけどね…』

もこっち(うっ…ファンタズム…考えてみれば、やつらのおかげでニュージェネについて詳しく知る羽目になってしまったんだったよな…)

ゆう『今度ファンタズムのライブに彼氏と行く予定だったんだけど、彼氏が急に行けなくなっちゃったみたいなんだー。それでチケットが一枚余っちゃってるんだけど、よければもこっちこないかなーって思って…』

もこっち(…彼氏と行く予定だっただと?くそ!!このビッチめ!!)

もこっち(…っていかんいかん!!私はギガロマニアックスなんだ!!いつか能力を使えるようになれば、彼氏なんて好きなだけ作れるんだ!!それまでの辛抱だ。むしろ今のうちにソロプレイを楽しんでおかねばと考えるんだ!!)

ゆう『ええっと…もこっちー?』

もこっち「えっ!?ああ、ごめんごめん!!ちょっと考えごとしてて…それで、何の話だったっけ…?」

ゆう『ええっと…まあ平たく言えば、今度のファンタズムのライブにこないかって話』

もこっち(ライブか…あんまり人の多いところは好きじゃないが、せっかくだし行ってみるか。ゆうちゃんによれば、ボーカルのFESがディソードみたいなものを持っていたらしいしな…)

もこっち(それに何より、友達と話題のバンドのライブに行くなんて、いかにもリア充のすることらしいもんな!!今のうちにソロプレイを楽しんでおくことも重要だが、リア充生活の予行演習もやっておかねば…)

もこっち「うん、わかった。行くよ。何日の何時から?」

ゆう『え?きてくれるの?ありがともこっち!!えっと日時はね、22日の午後6時からだって。場所は駅前のGIGANTESってライブホールみたいだけど、大丈夫かな?』

もこっち(あそこか…まあその時間なら、学校からも帰ってこれるだろうし、多分大丈夫だろ…)

もこっち「うん、大丈夫。じゃあ、その日の五時半くらいに、ハチ公前の電車に待ち合わせにしよう…」

ゆう『うん、わかった!楽しみにしてるね、それじゃまたねもこっち!』

もこっち「う、うん、バイバイ…」ピッ

ツーツー



148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/05(木) 23:12:33.90 ID:Q7pNfAm2O

もこっち(ふむ、ファンタズムのライブか…)ゴロリッ

もこっち(…)

もこっち(…それにしても、あの人がだれもいなかった渋谷は、一体何だったんだ?私と西條で幻覚でも見ていたのだろうか…)

もこっち(…)

ーーー

将軍「僕?」

将軍「僕は、将軍だよ」

ーーー

もこっち「…っ!!」ゾクッ

もこっち(…く、くそ!!いやな幻覚を見ちまった!!個人的にはあの将軍とかいうやつに謝罪と賠償を請求したい気分だ!!)

もこっち(て、あれが幻覚だとしたら、将軍とかいうやつもいないのか…だから謝罪も賠償も請求できない…)

もこっち(いやでも、小宮山とのチャットには、たしかに将軍というハンドルネームを使ってる奴が存在した。そして私たちの写真を…)

もこっち(…)

もこっち(…薄々自分でもわかってる。あれは絶対幻覚なんかじゃない)

もこっち(そしておそらく、咲畑はなにかを知っている…)

もこっち(次の学校で、咲畑にきいてみようか…いやしかし、咲畑は悪い人ではないことはわかったが、得体の知れない存在であることには変わりない。くそ、一体どうすれば…)

もこっち(…)

もこっち(ここで考えても仕方ないな。とりあえず最近あんまり寝てなかったし、今日はゆっくり寝よう。考えるのはそれからだ)

もこっち(よしそうしよう、それじゃ寝るとするか…)

もこっち「ええと、電気を消して…」カチッ

もこっち(…)

もこっち(寝るか…)

もこっち「…」

もこっち「…」スースー



150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 00:06:21.75 ID:jfhV6ROAO

ーーー
ーー

もこっち「…」パチッ

もこっち(…?ど、どこだここは?私は確か、自分の部屋で寝ていたはず…)

もこっち(周りが暗くてよく見えない、とりあえず起き上がって…)

もこっち(…)

もこっち(…え?なんだこれ?何で私の下半身がないんだ?)

もこっち(え?う、嘘だろ!?な、なんだよこれ!!どうなってるんだ!!よく見たら、腹から下が切断されてるじゃないか!!)

もこっち(う、嘘だ嘘だ!!だって、私が寝る前は、私は五体満足で…自分の両足で立って、自分の部屋の電気を消したんだぞ!?)

??「残念だったね…」

もこっち(え…?だ、誰?)

??「あなたはとうとう、目覚めることはできなかった…」

もこっち(だ、誰だ!?何を言ってるんだ!?)

??「まあでも、当初の予定より、大分多くのギガロマニアックスが覚醒してくれたし…」チャキッ

もこっち(な、なんだ?あのいびつな、鉄板みたいなものは…ディソード、なのか…?)

??「おそらく、あなたのコードサンプルはなくても大丈夫そう…」

もこっち(こ、コードサンプル?なんのことだ?)

??「それに、あそこにいる、あなたの友達も、すぐにそっち側に送ってあげるから…」

もこっち(と、友達?)

ゆう「は、はぁ…はぁ…も、もこっち…」

もこっち(ゆ、ゆうちゃん!?ひ、ひどい…何であんな血だらけに…)

??「だから、安心して死になさい…」チャキッ

もこっち(な、なんだよこれ…夢、だよな?)

??「さようなら…」ブンッ

ゆう「え、や、やだ…もこっち…?」

もこっち(こ、これは夢だ。これは夢だ、これは夢だこれは夢だこれは夢だ…)

もこっち「これは、夢だ!!」

ゆう「もこっちー!!」

グチャッ

ドバーッ

ープツンッー



151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 00:24:27.42 ID:jfhV6ROAO

もこっち「ひっ!!!」ガバッ

もこっち「…」

もこっち「え?」

チュンチュン、チュンチュン

もこっち(な、なんだ…夢、だったのか?)

もこっち(…)

もこっち(ゆ、夢でよかったー!!)

もこっち(し、しかし何だよあの夢!!怖すぎんだろ!!私の人生において余裕でワースト一位の悪夢だぞ!?)

もこっち(…考えてみればここ最近、現実離れしたことの連続で、少し精神が不安定だったからな)

もこっち(しかし今日は日曜なのに、こんなに早く目覚めしまった…仕方ない、朝ご飯食べて、テスト勉強でもするか…)スタッ

もこっち(…)

もこっち(それにしてもさっきの夢、すごいリアルだったな…なんか、絶望感とか、恐さとかが…)

もこっち(しかもなんでゆうちゃんが出てくるんだよ…全く…)

もこっち(まあ、もうさめてしまった夢のことは忘れよう、そんなことより、テストがもう近いんだった…)スタスタ

黒木母「あら?今朝は早いのね」

もこっち「ああ…うん。目が覚めちゃって。それよりテスト勉強したいから、早くご飯頂戴」

黒木母「はいはい、ちょっと待っててね…」



153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 00:40:21.45 ID:jfhV6ROAO

ー22日、午後五時、ハチ公前の電車前ー

もこっち(くそ、さすがに早くきすぎたな…)

もこっち(まあしかし、私たちの学校は今日テストが終わったので、気楽なことこの上無いのだ!!)

もこっち(…てここ、そういえば蒼井さんのいるところじゃないか…電車の中を見る限り、今日はいないようだが…)

もこっち(…ん?)

梢「…」トボトボ

もこっち(あれはたしか、うちのクラスの転校生の…名前は折原とか言ったか?こんなところで何をしているんだ?あいつも家がこの辺なのか?)



159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 23:27:36.57 ID:jfhV6ROAO

もこっち(まあそんなことはどうでもいい。ゆうちゃん来るまで暇だし、妄想でもしてよっかな…)

もこっち(私は智子、普段はごく普通の高校生を演じているが、それはあくまで世を忍ぶ仮の姿。その正体はこの世界のどこかに潜む幻魔皇を討伐すべく天上界より派遣された使徒であり、高校生の仮面を被って幻魔皇をさがしている。「幻魔皇はまだ見つからないのか…」私はそう吐き捨て街を見下ろし…)


DQN男A「よおそこのきみ!今ちょっとヒマ?」

もこっち(ん?)

DQN男B「おれらちょっとヒマなんだよー。ヒマならちょっと相手してくんねー?」

梢「…っ!?」

もこっち(あれは、転校生が絡まれている、のか…?し、しかしどうする、相手はどう見てもDQN軍団だし、まわりの人間はみんな見て見ぬふりしてるし…)

DQN男C「…なあ。さっきからだんまりこいてねえで、何とか言ったらどうなんだ?それともなんだ?無言の了承と受け取っていいのか?」

梢「…っ」

DQN男A「…なんだこいつ、話になんね。まあいいか、とりあえず、そこの路地裏つれてくぞー」

もこっち(なっ!?)

DQN男C「はいよー。てわけなんで、とりあえずついてこいや」ガシッ

梢「…っ!!」ブンブン

DQN男C「てこいつ、抵抗すんな!!はやくついてこい!!」

通行人一同「…」

もこっち(く、くそ!!なんでどいつもこいつも見て見ぬふりをしてるんだ…誰か助けに…)

もこっち(…)

もこっち(くそ!なんでだれもあの子を助けに行かないんだ!!もし私が、もし私がギガロマニアックスとして覚醒していれば!!)



161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 23:46:27.35 ID:jfhV6ROAO

もこっち(…て、もう転校生つれてかれちゃった!!)

もこっち(ど、どうしよう…とりあえず、交番にでも駆け込むべきか?)キョロキョロ


セナ「…ん?もしかして、そこにいるのは黒木じゃないか?」

もこっち(え?ああ…蒼井さんか…)

セナ「どうした黒木?なにか慌てているみたいだが…」

もこっち(…あっ!!そうだ!!ギガロマニアックスの蒼井さんなら…)

もこっち「あ、あのっ!!蒼井さんっ!!つ、つい今さっき…私のクラスメイトの女の子が…わ、悪そうな男の人たちに、路地裏に連れていかれちゃって!!」

セナ「なにっ!?それは本当か!?」

もこっち「た、たすけなきゃって思ったんですけど…な、なにもできなくて…ど、どうしていいか…」

セナ「今はそんなことはどうでもいい!!どこの路地裏だ!?」

もこっち「え、えっと…あそこの…」

セナ「あそこだな!」ダッ

もこっち「えっ!?あ、蒼井さん!!ちょ、ちょっと待って…」ダッ



162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/06(金) 23:55:25.94 ID:jfhV6ROAO

セナ「…っ」タッタッタッタッタッ

もこっち「あ、蒼井、さん!!ちょ、ちょっと…」タッタッタッタッタッ

セナ「…」ピタッ

セナ「ここだな?黒木」

もこっち「…え?は、はい…」ゼエッゼエッ

セナ「おまえはここで待っていろ、いいな?」

もこっち「…へ?は、はい…」

セナ「…」スッ

セナ「おいおまえたち!今すぐその子から手を離せ!!さもなくば…」

セナ「…」

セナ「…え?」

もこっち(な、なんだ?蒼井さんが急に黙っちゃったぞ…なにかあったのか?)ヒョコッ



163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 00:27:00.30 ID:V04hRy2iO

もこっち(…)

もこっち(な、なんだあれは?私はてっきり、DQNたちに転校生が襲われているかも、くらいに思っていたのに…)

もこっち(でも目の前に見えているのは…私の想像と全く違う。DQNたちが全員腰を抜かしていて、その前に転校生が巨大な鉄板のようなものを持って立っている…)

もこっち(そういえば、あの転校生、転校してきた日も、たしかあんなようなものを…)

梢(転校生じゃーないよ!!こずぴぃは、こずぴぃだもーん!!)

もこっち(…っ!?な、なんだ今の声?頭の中に直接…?)

梢(それより、お兄さん達三人、悪い人、なーんだよね?じゃあ、殺しちゃってもいいのら♪)ジャキッ

DQN軍団「ひ、ひいいいいいいい!!」

梢(そーれじゃあねっ…)スッ

DQN軍団「ひ、や、やだ…やめて…お願い…」グスッ

もこっち(な、なんだ?どうなってるんだ?…って!!そんなこと言ってる場合じゃない!!とりあえず、どうにかして止めないと…)

もこっち「あ、あの、ちょっと…」

セナ「よせ」スッ

梢(うぴ?)ピタッ

もこっち(あ。蒼井さん…)

セナ「やりすぎだ」

梢(えー?でも、悪者だよー?この人たちー…)

セナ「…」

セナ「そこで見ていろ…」ジャリッ

もこっち(な、なんだ?どうするつもりだ?)

DQN軍団「ひっ…た、助けて…」

セナ「…」

ーカッー

DQN軍団「…え!?あっ…」フラッ

ドサッ!

もこっち(ん?な、なんだなんだ?こいつら突然倒れたぞ?どうしたんだ?)

セナ「いくぞ、黒木。…と、梢でいいのか?」スタスタ

梢(うぴ?な、なんで?なーんでこずぴぃの名前わーかったの?教えて!おーしーえーてー!)スタスタ

もこっち(え、えっと…こいつらはほっといていいのか?…)スタスタ



167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 20:40:06.06 ID:V04hRy2iO

ーハチ公前ー

セナ「ふう、ここまでくれば、もういいだろう」ピタッ

もこっち(結局、DQNたちは放置してきてしまったが大丈夫なのだろうか…)

梢(ねえねえ、なーんでこずぴぃの名前分かったのー?教えて!!教えてってばー!!)

もこっち(しかし、さっきから頭に響く、このバカみたいな声は何だ…)

梢(バカって言った!?今バカって言った!?ひーどーいー!!こずぴぃ、バカじゃないもーん!!)

もこっち(なに?何故私の考えたことが…)


セナ「…」

セナ「お前だろう?この声の主は」

梢(うぴ?)

もこっち(え?この声の主は転校生…だって?いやいや、そんなわけないだろ。こんな陰気そうな奴がこんなにハキハキと…)



168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 20:44:10.18 ID:V04hRy2iO

梢(あー!まーたひどいこと言ったー!!こずぴぃ、陰気なんかじゃないもーん!!)プンスカ

もこっち(な、なに?また私の考えたことが…まさかとは思うが、蒼井さんの時みたいに、また思考を読まれたりしてないだろうな?)

セナ「そのまさかだ、黒木」

もこっち(え?)

セナ「薄々勘付いているだろ?この子はギガロマニアックスだ」

もこっち(なに!?)

セナ「最も、少し変わったタイプであるようだがな…」

梢(ねえねえ、そんなことより、なんでこずぴぃの名前わかったのー?教えてってばー!ねーえー!)

セナ「そうか、そういえばまだ教えていなかったな。よし、説明してやろう」

もこっち(…何が何だかわからない)



169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 21:07:20.84 ID:V04hRy2iO

(説明省略)

セナ「と、いうわけだ」

梢(へえー!!じゃああなたもこずぴぃと同じ、ギガロマニアックス…っていうものなの!?)

セナ「そういうことだ」

梢(やったー!!お仲間さんだー!!)

セナ「そ、そんなにうれしいのか?」

梢(うんうん!だって今までこずぴぃみたいな力を使える人と、会ったことなかったんだもーん!)

セナ「…フッ、そうか」

もこっち(蒼井さん嬉しそうだな。もしかしてあんまり友達とかいないんじゃあ…)

梢(?蒼井しゃんって、この人のことー?)

もこっち(なにっ!?はっ、し、しまった!!私が考えていることはダダ漏れだったのを忘れていた!!)

セナ「梢、黒木が何か言っていたのか?」

梢(んー?えーっとねえ…)

もこっち「い、いえっ!!何でもありません!!ほ、ほんとに何でもありませんから!!」

セナ「?…そうか、なら別にいいんだが…」

もこっち(あぶねえあぶねえ…)

梢(ねえねえ、あなた蒼井って名前なのー?)

セナ「ん?ああ、そういえば名乗るのが遅れたな。私は三年の蒼井セナ、よろしくな」

梢(よーろしく!!セナしゃんって呼んでもいいかなー?)

セナ「ああ、構わないぞ」

梢(やったー!!こっちに来てから初めての友達だー!!よろしくね、セナしゃん!!)

セナ「ああ、こちらこそよろしくな」

もこっち(…)

もこっち(こいつのノリについていける気がしない…)



170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 21:57:40.61 ID:V04hRy2iO

梢(それで、えーっと…あなたは智子しゃんでよかったっけ?)

もこっち「え?何で、私の名前…」

梢(クラス一緒だし、一応名前くらい覚えてるよ!まあ、こうして話すのは初めてな気がするけど…まあとにかく、これからよろしくね智子しゃん!)

もこっち「え?えと…よろしく…」

梢(ねえねえ!智子しゃんは、こずぴぃとお友達になってくれる!?)

もこっち「えっ?べ、別にいいけど…」

梢(やったー!!二人目のお友達だー!!よろしくね智子しゃん!!)

もこっち「う、うん…よろしく…」

もこっち(しかしこいつ、ええと、こずぴぃとかいったっけ?見た目と性格のギャップが激しすぎるだろ…)

梢(智子しゃんだって、あんまり人のこといえないんじゃないんじゃないかなー?)

もこっち(…)

もこっち(こいつの前では何も考えない方がいいかもな…)



171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 22:14:58.28 ID:V04hRy2iO

梢(あ、そうだ、ちょっと待っててね…)ガサゴソ

もこっち(む?な、なんだ?)

梢(ええっと、あった!これ!)スッ

もこっち(?な、なんだあれ?飴玉か?し、しかしどうしたんだ?いきなり飴玉を差し出してきて…くれるってことか?)

梢(うん!そうだよ!お友達になってくれた人には、必ずあげることにしてるの!)

もこっち(まあ、くれるっていうならもらっておくか)

もこっち「あ、ありがとう…」

梢(どういたしまして!ほら!セナしゃんも!)

セナ「いいのか?ではありがたくもらっておこう」

梢(えへへへー。友達だ友達だー!)

もこっち(相当嬉しそうだな…まあ、私と友達になれて喜んでくれてるっていうなら、別に悪い気はしないけど…)ペロッ

もこっち(む…なかなかうまいじゃないか…)ナメナメ

セナ「うむ…なかなかおいしい飴玉だ。なにか礼をしなくてはだな…」

梢(いいですよお礼なんて。友達、でーしょ?)

セナ「そういう問題ではない。何かをしてもらったら、何かをしてあげるのが礼儀というものだ」

もこっち(お礼か…私も何かしたほうがいいのかな…)

セナ「そうだ梢、お前、ガルガリくんは好きか?」

梢(え?ガルガリくん?なーにそれ?)

セナ「ガルガリくんを知らないのか?」

梢(うん、こずぴぃ知らないなー…)

もこっち(珍しいな…)

セナ「な、なんてことだ、なんてことだ…」

もこっち(?どうしたんだ蒼井さん…)



172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 22:32:34.81 ID:V04hRy2iO

セナ「ガ、ガルガリくんを知らない?ガルガリくんを知らない?…」

もこっち(え、えっと…大丈夫かこの人?)

もこっち「あ、あの…蒼井さん?す、少し落ち着いて…」

セナ「これが落ち着いてなどいられるか!!!」

もこっち「ひぃっ!!」ビクッ

セナ「ガルガリくんを知らないだと!?それではガルガリくんを知っている人と比べて、人生を実に90パーセント近く損している!!」

もこっち(…そんなことはないと思うけど)

セナ「梢!!今から私がガルガリくんの美味しさについて教えてやるから、よくきいておけ!!いいか!?ガルガリくんというものはだな…」

梢(わーなになに?おもしろそうなのらー♪)

もこっち(…蒼井さんが壊れた)



173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 23:09:33.79 ID:RGsRznHbo

キャンディさんは鞄を漁って偶然出てきたからあげただけで
友達にあげるのはぶちゅぶちゅさんじゃ……
まぁ、初めての友達だしなにをあげるかは今決めたとかでいいか



174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 23:21:30.37 ID:V04hRy2iO

>>173
すみませんミスでしたそんな感じで脳内保管お願いします



175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/07(土) 23:43:37.20 ID:V04hRy2iO

ーーーー
ーーー
ーー

セナ「つまりこのことから分かるようにガルガリくんはソーダ味が最高でありそれ以外の味は邪道で…」

梢(ほえー)

もこっち(もう10分間もガルガリくんについて語ってるぞ…蒼井さんの意外な一面をみた気がする…)

セナ「そしてさらにガルガリくんの当たり棒が当たる確率は…」

もこっち(しかしよく話すネタが尽きないな…どんだけガルガリくん好きなんだよ…)

セナ「…というわけでガルガリくんの当たり棒にはすばらしい価値があるのだ!」

梢(わぁーなるほどなるほど!!)

セナ「だがしかし!!最近巷ではガルガリくんの当たり棒のサーチが横行している!!全く反吐がでる!!自分の実力以外で当てた当たり棒になど価値はない!!」

もこっち(ガルガリくんの当たり棒のサーチなんてあんのか!?)

梢(セナしゃんセナしゃん、こずぴぃセナしゃんの話聞いてたら、そのガルガリくん、食べたくなってきちゃったのら…)

セナ「ふんいいだろう!私が何本でもおごってやる!さっきの飴玉のお礼だ!さあいくぞ黒木!みんなでガルガリくんを食べようじゃないか!」

もこっち「え、えと、あの…」チラッ

もこっち(今は25分か…ゆうちゃんとは30分に待ち合わせだから、ここにいた方がいいだろ。今の蒼井さんには、あんまりついて行きたくないしな…)

もこっち「あ、あの、すみません…友達と30分にここで待ち合わせで…」

セナ「な、なに?ほ、本当か…」ゼエッゼエッ

もこっち(どんだけ白熱してたんだ…)

梢(じゃあしょうがないのら♪セナしゃんセナしゃん、はやくガルガリくん食べにいきましょーよー)

セナ「む?そ、そうだな…」ハアッハアッ

梢(ていうことでばいばい智子しゃん♪またあーしーたー♪)

セナ「…ふう。で、ではな黒木。また今度…」

もこっち「え、えと、はい。さ、さよなら…」



176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 00:00:24.94 ID:/hP1Dx6zO

もこっち(…)

もこっち(行ったか…)

もこっち(しかしあのこずぴぃ、なかなか強烈なキャラをしてたな…)

もこっち(そもそもこずぴぃってどうなんだこずぴぃって。このあだ名で呼ぶと呼んでるこっちまで恥ずかしくなってくるじゃないか…)

もこっち(しかもあいつ、常時他人の思考を呼んでいるらしく心の中でも下手なことが言えない…)

もこっち(…まあ、悪い奴ではないだろうがな)

もこっち(…)

もこっち(てあれ?あそこにいるのは…)

拓巳(ふひひ、テストも終わったし、今日から遊びまくるぞ。しかし優愛め…なにが話がしたいだよ…どうせまた、僕がニュージェネの犯人とかいう、意味の分からない妄想垂れ流してくるだけだろ。全く、探偵気取りは構わないけど、僕を巻き込まないでほしいね…)

もこっち(西條か。そういえばやつとは、学校で顔をあわせることがあったとはいえ、あの将軍の一件以来話してなかったな。やつもなにか将軍とは因縁があるのだろうか…)



177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 00:18:35.21 ID:/hP1Dx6zO

もこっち(そういえばあの日の夜に見たあの夢…)

もこっち(ゆうちゃんが血だらけで泣いてて、私の下半身が切断されてた夢…)

もこっち(くそ!!何であんな夢をいつまでも覚えてるんだ、あんなのはただの悪い夢だ。そうだ、ただの夢なんだ、早く忘れよう…)

ゆう「もこっちー!!」

もこっち「!?」

ゆう「お待たせー!!ごめんね遅くなって…待たせちゃったかな?」

もこっち「い、いや…そ、そんなこと、ない、よ…」

ゆう「…もこっち?」

もこっち(バ、バカか私は!?あの夢をみたあとも、何度もゆうちゃんとはメールや電話したじゃないか!!何を心配しているんだ…バカバカしい!!あんなのは悪い夢なんだ、早く忘れてしまえばいいんだ…)

ゆう「えっと…大丈夫?顔色悪いけど…具合でも悪いの?」

もこっち「え?い、いやいや大丈夫!!大丈夫だから!!ね?そ、そんなことより、早くいこ!?ライブってたしか、六時からでしょ!?」

ゆう「え?う、うん…」

もこっち「じゃ、じゃあ、あんまり時間ないし、早くいこ!?もし遅れたりしたら、勿体ないしさ!!」

ゆう「う、うん。そうだね…」

もこっち「じゃ、じゃあ!出発!!」スタスタ

ゆう「あっ、ま、待ってよもこっち…」スタスタ

ゆう「…」スタスタ

ゆう(もこっち…)



178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 00:42:26.46 ID:/hP1Dx6zO

ーライブハウスー

ワイワイガヤガヤ…

もこっち「い、いやー…さすが今話題のバンドなだけあって、ものすごい人の量だね…」

ゆう「うん…」

もこっち「…ゆうちゃん?ひょっとして、まだ気にしてる?わ、私は本当に大丈夫だからね…?」

ゆう「え?あ…うん。わ、わかってるよ…」

もこっち「ゆ、ゆうちゃん…?」

ゆう「あ…フェ、FESがでてきたよ!!もこっち!!ス、ステージの方見てごらん!?」

もこっち「え、ああ…うん…」チラッ

もこっち(てあれ?あ、あの人…)

あやせ「今日は、なぜだかとても調子がいいわ…」

あやせ「世界がとても澄んでいる」

もこっち(た、たしか、学校でディソードを持ってた…岸本、だっけ?)

あやせ「コキュートスへの門が閉じているからかもしれない」

もこっち(ていうかあの人、さっきから発言が電波じゃないか?)

あやせ「もう私からは、予言の詩は失われてしまったけれど…」

あやせ「それでも、私は歌うわ…」

あやせ「君たちのカオスを、受け入れてあげる…」

もこっち(…うん!まちがいない!!あれは電波だ!!)

あやせ「それじゃ一曲目…」

あやせ「『密教の首飾り』」

(前奏)

観客「ワーワー!!」

もこっち(てうるさ!!みんなこんなとこにいて耳がおかしくならないのか?)



179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 00:52:56.24 ID:/hP1Dx6zO

あやせ「 捧げられた…」

もこっち(よ、ようやくボーカルの出番か…)

あやせ「血の半分…」

もこっち(ていうかゆうちゃんは…て!!ほかの客と一緒でノリにノってやがる!!)

あやせ「水盤に、まき散らして…」

もこっち(てこの曲…たしか集団ダイブの…)

あやせ「契約には、謳われない、背くことへの境界は…」

あやせ「目には見えない、不思議な視線で、見下ろされた瞬間、支配者は、主のごとく、不気味にあざ笑う…」



180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 01:02:07.59 ID:/hP1Dx6zO

ジャジャーン

あやせ「月夜の、光が、示された、従者よ!」

もこっち(うっ、こ、この歌詞は…)

あやせ「この場所へ、つながる、幻の道…」

もこっち(集団ダイブの予言の詩…)

あやせ「叫びは!いつしか!沈黙に、変わって…」

もこっち(しかしなんて暗い曲だ…よく見たら客席も静まり返ってるじゃないか…)

あやせ「落ちてゆく、安息。風に手と、手を、つないで…」

(間奏)



181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 01:11:30.78 ID:/hP1Dx6zO

観客「…」

あやせ「…ふう」ユラユラ

あやせ「…」ピタッ

あやせ「…」ジーッ

もこっち(…?な、なんだ?私を見てる、のか?)

もこっち(てあれ?いつの間にディソードを取り出したんだ?まわりの人間の様子から察するに、あのディソードはリアルブートされてない、のか…?)

もこっち(そういえばゆうちゃんは、ディソードが見えるんだっけ…よしここはゆうちゃんに…)

もこっち「ね、ねえ、ゆうちゃん。あれ、FESの手に…」

もこっち「…」

もこっち「ゆ、ゆうちゃん…?」

もこっち「…」

もこっち「てあれ?ここはどこだ?私はたしか、ライブハウスにいたはずなのに…」



182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 01:44:18.41 ID:/hP1Dx6zO

もこっち「…?ど、どこだここは?学校の、屋上?」

もこっち(なんでこんなところに…?)キョロキョロ

もこっち(てあのフェンスの向こうにいるのは、岸本、か?あ、あんな危ない場所で何を…)

あやせ「…」

あやせ「還りたかった、大いなる意志が住む、もうひとつの世界に…」

もこっち(…?一体、何を?)

あやせ「そのために、心を切り刻んで、全部受け入れたわ、混沌の器としての、夢を…」

あやせ「だけど、グラジオールの胎動が活発化している…」

あやせ「もう、時間がないのに、見つからない、見つからないのよ、天国の扉も、賢者も、導き手も、七つの神罰も」

あやせ「黒騎士の伝説は本当なの?」

あやせ「詩はもうたくさん歌ったわ、それで足りないって言うなら、ねえ、大いなる意志よ…」スッ

もこっち(両手を広げたりして…まさか…)

あやせ「私は、飛ぶわ」

もこっち(やめろ)

あやせ「お願い、この器は、差し出すから」

あやせ「魂を、連れて行って」

もこっち(やめろ)

あやせ「ー還るべき」スッ

もこっち「まっ…」

あやせ「ー場所へ」グラッ

もこっち「待って!!」ダッ

あやせ(ああ、風が気持ちいい…)ゴオオオ

あやせ(…?あの扉は?…ああ、そういうこと、あの扉の向こうに…)

もこっち(く、くそ!もう落ちちゃってる…私が手を伸ばしても、届かない!!)

あやせ(ー私の求める)

もこっち(やめろ)

あやせ(ー空が)ゴオオオ

もこっち「やめろおおおおお!!!」

グチャアッ

ビチャーッ

もこっち「うわああああああああ!!!」

ープツンッー



183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 02:00:25.22 ID:/hP1Dx6zO

もこっち「はっ!!」パチッ

ゆう「…?ど、どうしたの?もこっち」

もこっち「こ、ここはどこ!?FESは!?FESは!?」

ゆう「え、えっと?落ち着いてもこっち。ここはどこって、ここはライブハウスだよ。私ともこっちで、ファンタズムのライブを見に来たんだよ?」

もこっち「え…フェ、FESは!?」

ゆう「えっと…今ちょうど全部の曲が終わっちゃって…もう奥に戻っちゃったけど…」

もこっち「い、生きてる…?」

ゆう「え?生きてる?って、どういう意味?」

もこっち「学校の屋上から飛び降りたり、してない…?」

ゆう「え?そ、そんなことは、ないと思うけど。だってFES、ライブが終わるまで、ずーっとステージの上で歌ってたし…」

もこっち「そ、そっか。そうだったね…」

ゆう「ええっと、なにかあったの?もこっち」

もこっち「う、ううん!!大丈夫大丈夫!!ただちょっとぼーっとしてて…」

ゆう「そ、そう…」

もこっち「そ、それじゃあ、ライブも終わったみたいだし、帰ろっか」

ゆう「そ、そうだね」



185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 14:14:05.39 ID:BCLn4KtJO

ーーーー
ーーー

もこっち「きょ、今日はチケットありがとね、ゆうちゃん」

ゆう「うん…」

もこっち「…」

ゆう「あ、あの、もこっち?も、もしかして、何かあった?」

もこっち「え?な、なんで?」

ゆう「いや、今日のもこっち、なんかいつもと違ったから…」

もこっち「え?い、いや、何でもないよ。ただちょっと、テストが終わったばっかで疲れてただけだから…」

ゆう「そ、そう。ならいいんだけど…」

もこっち「そ、それじゃあねゆうちゃん…また今度…」

ゆう「え?う、うん…ま、またね…」



186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 14:29:58.49 ID:BCLn4KtJO

もこっち(…)

もこっち(はあ、結局今日は、ずっとゆうちゃんに気を使わせてしまったな…)

もこっち(くそ、これというのもすべて、最近私の周りで起きてる現実離れしたことが原因だ…)

もこっち(ギガロマニアックスとして覚醒さえすれば、こんな悩みからも解放されるのに…)

もこっち(てまてよ?今までギガロマニアックスとして覚醒覚醒言ってきたが、ギガロマニアックスとして覚醒するには、一体何をすればいいんだ?)

もこっち(そういえばギガロマニアックスは、みんなディソードを持っているな…ディソードを手に入れれば、ギガロマニアックスとして覚醒できるのか?)

もこっち(いやでもどうやって…私はあんなもの持っていないぞ…)

もこっち(いやまてよ?ギガロマニアックスはみんな何もないところからディソードを取り出していた…ということは…)

もこっち(私も同じことができるんじゃないか…?)

もこっち「…」スッ

もこっち(ええと…現れろ!!私のディソード!!)

シーン…

もこっち「…」

もこっち(だめだ、何も起こらない…)スッ

もこっち(くそ、私にはギガロマニアックスの素質があるんだろ?何だ?何が足りないんだ?)
もこっち(…考えても仕方ないな。今度蒼井さんにでもきいてみるか)テクテク

もこっち(む?@カフェか…そういえば聖女タイムのマンガ版、新刊出たんだったな…)

もこっち(この前アニメ見てみたら、アニメはクソつまらなかったが、マンガはそこそこ面白いんだよな。まあテストも終わったし、ちょっと@カフェ寄って読んでくか…)



187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 14:51:58.74 ID:BCLn4KtJO

ー@カフェ内ー

店員「いらっしゃいませー」

もこっち「え、ええと…パソコン、ルーム…ド、ドリンクバー、つきで…」

店員「わかりました、こちら空いてるお部屋のリストになります、どちらのお部屋をお使いになりますか?」

もこっち「え、ええと…」

もこっち(てあれ?ルーム37が使われてる?私以外にも、あの部屋使う奴いたのか…37が使えないとすると、どこにしよっかな…)


拓巳「はあっ、はあっ、はあっ」タッタッタッタッタッ

もこっち(ん?な、なんだ?あの猛ダッシュでこっちに向かってくる奴は…)

もこっち(てあれ西條か…なにやってるんだあいつ?店の中で走るなよ…)

拓巳(に、逃げないと!逃げないと!!)

拓巳「お、お金、ここにおいておきます!!」バンッ

店員「え?あ、あの…お客様!?」

拓巳「はあっ、はあっ、はあっ…」タッタッタッタッタッ

もこっち(ど、どうしたんだあいつ?あんなに慌てて…私なんか、視界にすら入っていなかったようだが…)

優愛「はあっ、はあっ、ま、待ってください!!西條くん!!」タッタッタッタッタッ

もこっち(な、なんだ?また誰か走ってきたぞ…制服から察するに、うちの学校の生徒か?)

優愛「あ、あのっ、お金、ここに置いていくんで…」バンッ

店員「え?あ、あの?」

優愛「に、西條くん、西條くん!!」タッタッタッタッタッ

もこっち(…)

もこっち(一体何なんだ…)



188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 15:13:17.20 ID:BCLn4KtJO

店員「ええと、あの…す、すみませんね…少々お待ちください…」

もこっち(それにしても、あの西條の様子、普通じゃなかったな…)

もこっち(少し気になるし、私も追いかけてみるか…)

もこっち「え、えっと…すみません。や、やっぱりいいです…」

店員「え?そ、そうですか…」

もこっち「そ、それじゃあ…」ペコリ、ダッ

店員(くそ、さっきのあの二人のせいで、客が一人帰っちまった…あの二人、出禁にしてやろうか…)



189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 15:34:14.47 ID:BCLn4KtJO

ーーーー
ーーー

もこっち「はあっ、はあっ」タッタッタッタッタッ

もこっち(く、くそ…どこに行ったんだ、西條のやつ…)ゼエッゼエッ

もこっち(…れ?公園にいるあいつ…)ハアッハアッ


拓巳(はあっはあっ、つ、疲れた…コ、コーラを…キンキンに冷えたコーラを飲みたい…)


もこっち(い、いた!!西條だ!!)ダッ


拓巳(はあっはあっ、く、くそ!!僕が、僕が何をしたって言うんだ…てあれ?あそこにいるのは…)


優愛(はあっ、はあっ…あ、いた!!に、西條くんだ!!)ゼエッゼエッ

警官「ちょっと君、どうしたんだ?そんなに慌てて…」

優愛「え?ああ、あの…あそこにいる人を…」


拓巳(優愛!?くそ、最悪だ。やっと休めると思ったのに…てあの女!!近くにいる警官になにかいってやがる!!ふ、ふざけるな!!ふざけるなよぅ!!)ダッ


もこっち(なっ!?や、やっと見つけたと思ったのに、西條のやつ、どこに行くつもりだ!?)タッタッタッタッタッ


拓巳(罠にはめられた、優愛は僕を破滅させるつもりだ、どうせ警察は、僕みたいなキモオタのいうことより、女子高生のいうことを信じるに決まってる…捕まったら、僕はおしまいだ…やってもない冤罪で、ずっと刑務所に入れられて、何十年も生き地獄を味わわされて、最後は死刑にされるんだ…くそ!!そんなのイヤだ。そんな人生はイヤだっ!!)タッタッタッタッ



190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 16:01:09.28 ID:BCLn4KtJO

ーライブハウス前ー

拓巳「はあっはあっ…」

拓巳(く、くそ!もう体力が限界だ!!こんなことなら、普段からもっと運動しておけばよかった…)ゼエッゼエッ


もこっち「はあっ、はあっ、に、西條くーん!!」タッタッタッタッタッ

拓巳「うわああああああああ!!」ビクッ

もこっち「はあっはあっ、や、やっと、追いついた…」ゼエッゼエッ

拓巳(…て、隣の席の黒木さんか。で、でも、こんなに息を切らして、一体何の用だろう…ま、まさか、こいつも優愛の仲間なのか!?)

もこっち「え、えっと、だ、大丈夫…?」ゼエッゼエッ

拓巳(く、くそ!僕が何をした、僕が何をした!?に、逃げないと…早く逃げないと!!)ガクガク

もこっち(そういえば、何となく追いかけてきたはいいものの、なんて言えばいいんだ?えーと…)ハアッハアッ


あやせ「私に付いてきて」


拓巳「ひいいいいいいいっ!!」ビクッ

もこっち「どぅおう!?」ビクッ

もこっち「…て、あれ?」


あやせ「逃げないと。さ、早く」スッ

拓巳「え?あ、うん…」ガシッ

もこっち(き、岸本?)


あやせ「あなたも付いてきて」

もこっち「え!?は、はい!」

あやせ「じゃ、行くわよ…」タッタッタッタッタッ

拓巳「あっ、ちょ、ちょっと待って」タッタッタッタッタッ

もこっち(くそ、一応マラソンは得意とはいえ、こうも走りっぱなしだときつい…)タッタッタッタッタッ



191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 16:17:57.41 ID:BCLn4KtJO

ー地下道ー

あやせ「はあっ、はあっ…」

拓巳(はあっはあっ…な、何とか逃げ切った、のか…?)ゼエッゼエッ

もこっち(はあっはあっ…も、もう限界…足が棒みたいだ…)ゼエッゼエッ

もこっち(ていうか、考えてみたら何で私はこんなに走り回ってるんだ?くそ、あの時西條なんか気にせず帰っていればこんなことには…)ハアッハアッ

拓巳(しかしFES、こうして見てみるとエロいな。スタイルもいいし。きっと、男たちからモテモテなんだろうな…)

拓巳(って、こんな状況で僕はなにをバカなことを考えてるんだ!)

あやせ「追われてたわね」

拓巳「え?う、うん…」

あやせ「警察?」

拓巳「ま、まあ…」

拓巳(警察だけじゃなくて、優愛にも追われてたけど、説明する気力も残ってない…)

もこっち(け、警察に追われてた?に、西條のやつ、なにかしたのか?)

あやせ「私も同じ」

もこっち(え?どういうことだ?)

あやせ「私の書いた歌詞と、なんとかっていう事件との関係について、だって。ライブのあと、しつこく聞かれたわ。私、疑われてるみたい」

もこっち(ニュージェネの犯人として、か…)

もこっち(私も最初はそう思ったけど、実際は違うのか?)



192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 16:42:47.05 ID:BCLn4KtJO

あやせ「あなたたちが追われてたのは、なぜ?」

あやせ「何か悪いことでもしたの?」

もこっち(ええと、あなたたちっていわれても、私は別に追われてたわけではないんだが…)

拓巳「ち、チクられた…」

あやせ「?」

もこっち(…?西條のやつ、どうしたんだ?)

拓巳「あの女、ぼ、僕のことをチクったんだ!!ニュ、ニュージェネの、は、犯人にされる!!」

もこっち(!?ま、またニュージェネの話か!?し、しかし…あの女ってだれだ?@カフェで西條を追いかけて出て行ったやつか?)

あやせ「そう」

あやせ「容疑者候補ね、私たち」

あやせ「うふふ」ニコッ

もこっち(な、なんで笑ってられるんだ…?)

拓巳「…ぼ、僕は無実だっ!!」

もこっち(うおおっ!?)ビクッ

拓巳「じ、事件を、もく、目撃しただけだっ!!証拠品を、も、持ち帰っちゃったけど、そ、それだけだっ!!ぼ、僕は、殺してない!!殺してなんかいないっ!!」

もこっち(…こいつがこんな大声出すとは、相当きてるな…)

あやせ「それなら」

あやせ「それはきっと、導きなのよ」

あやせ「大いなる存在による、ね」

拓巳「は?」

拓巳(またメンヘラか!?また中2病か!?)

あやせ「キミが見たものが事実なのか幻かなのかは、ほんの些細なこと」

拓巳(幻!?あんなにリアルだったのに!?)

あやせ「キミが今抱いてる苦しみや怒りは、必要なものっていうことよ」

拓巳(な、なにをいっているんだ、このデンパ女め…)

もこっち(…まるで意味がわからんぞ)



193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 17:04:22.67 ID:BCLn4KtJO

あやせ「だから、早く見つけて」

あやせ「剣を、見つけて」

もこっち(け、剣…?)

拓巳「ディ、ディソード…」

あやせ「そうよ」ニコッ

もこっち(ああ、なるほど…ディソードのことか…)

もこっち(って!なんで西條がディソードについて知ってるんだ!?)

もこっち(…そういえばたしか、西條はリアルブート前のディソードが見えてたな。ということは、西條もまさかギガロマニアックスなのか?)

あやせ「勉強、したみたいね」

拓巳「そ、それなら手に入れた!!」

もこっち(なにっ!?どうやって手に入れたんだ!?)

拓巳「い、今家に…」

あやせ「知ってるわ」

拓巳(え?)

あやせ「見たから。キミが渋谷の真ん中で、大きなオモチャを抱えて、恥ずかしそうにしてたのを…」

拓巳(ディ、ディソードを買った日のことかーっ!!く、くそ、まさか見られてたなんて…)

拓巳(っていうか、ちょっと待て。今、FESはなんて言った?)

拓巳「オモチャ…?」

あやせ「ニセモノ、だと思うわ。あなたの買った剣は」

拓巳「…っ!!」

もこっち(な、なんだ?ニセモノを掴まされたって話か?ていうかそもそも、ディソードってどこかに売っているものなのか?)

拓巳「じゃ、じゃあっ!!」

拓巳「お、教えてよ!!ディソードは、どうやったら手に入るのか!!」

もこっち(おお!!ナイス質問だ西條!!)


あやせ「…」

あやせ「見て」スッ


拓巳「!?」ビクッ

拓巳(な、なんだ…?おもむろに右手を突き出してきて…)

もこっち(ああ、何となく展開読めてきてた自分が嫌だ…)



194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 17:24:04.19 ID:BCLn4KtJO

ーパリンッ!

拓巳(っ!?な、なんだ?何もない空間に、ヒ、ヒビが…?)

ースーッ

拓巳「え?…あっ」

ージャキンッ!!

あやせ「…」

拓巳「…」

拓巳「…え?な、なにこれ…?ディ…ソード…?」

もこっち(相当驚いてるな…まあ、無理もないと思うが…)

拓巳(あ、ありえない…な、なんだよこれ?僕の見てる妄想か…?だ、だって、こんなのファ、ファンタジーだ、ア、アニメだよ…)


あやせ「この剣は、命運を握るもの」

拓巳「…え?」

あやせ「この剣は、嘆きを収束させたもの」

あやせ「この剣は、超越した場所に干渉するためのもの」

拓巳「ちょ、超越した場所って?」

あやせ「異空間、のようなもの」

拓巳(異空間って、いよいよアニメチックになってきたぞ…)

あやせ「同一次元上にある、もう一つの可能性」

あやせ「あるいは、妄想」

拓巳(妄想…?)

あやせ「言い方にあまり意味はないわ。唯一確かなのは…」

あやせ「この剣も、その領域に存在しているということ」

拓巳(つ、つまり、ディソードは妄想の産物ってこと?)

拓巳「そ、そんなの、あり得ない…」



195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 17:37:02.43 ID:BCLn4KtJO

あやせ「そう?」

拓巳「だ、だって、ぼ、僕には剣が見えているんだぞ!?」

拓巳「も、もし妄想だとしたら、ど、どうして僕に剣が見えているんだよ!?」

あやせ「言葉に振り回されてはダメよ」

あやせ「後ろを振り返ってみて」

拓巳「え?」クルッ

もこっち(後ろ?)クルッ

拓巳・もこっち「なっ!?」

拓巳(な、なんで、階段にもFESが!?)

もこっち(な、なんだ?双子?い、いや、そんなレベルじゃない…似てるとかじゃなくて、同一だ、完全に…)


あやせ「これも、キミの妄想よ」




196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 17:54:12.59 ID:BCLn4KtJO

拓巳(キ、キミってことはぼくのことか?ぼくがもう一人のFESを妄想した?そ、そんな覚えは全くないけど…)

もこっち(し、しかしどれだけ見ても全く一緒だな…違うのは服装くらいか…)


あやせ「なぜ、渋谷という場所は、若者たちをこんなに惹きつけると思う?」

もこっち(…?いきなり話題が飛んだな…)

あやせ「たとえ世界を見渡しても、こんな場所は他にはないわ」

拓巳(な、なんだ?ディソードと関係のある話か?)

あやせ「渋谷。この街の名前が独り歩きしてしまうくらいに」

もこっち(し、しかし、二人の岸本から同時にに声が聞こえてくるからなんか奇妙だな…)

あやせ「日本中の人に刻まれてるわ。「若者の街」という記号が」

あやせ「なぜだと思う?」

拓巳(な、なぜって…そんなこと、僕にはどうでもいい…)

あやせ「大いなる意志よ」

もこっち(こ、これは…)

あやせ「高次存在、神による意志なの」

もこっち(ヤバイ。まさか怪しげな宗教の勧誘じゃあ…)

拓巳(そ、そろそろ逃げた方がいいかもわかんね…)

あやせ「ディソードもまた…」

拓巳(…え?)

あやせ「その意志による導きなのよ」



197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 18:22:48.49 ID:BCLn4KtJO

拓巳「…っ!!」ツカツカ

もこっち(ん?ど、どうしたんだ…?西條のやつ…)

拓巳「さ、さっきから…どうでもいいような話ばかりして、は、はぐからかしてる…」

拓巳「お、大いなる意志とか、渋谷がどうとか、そ、そんなこと、僕にはどうでもいい…」

あやせ「…」

拓巳「き、聞きたいことは、ひとつだけだ…」

拓巳「ディソードは、ど、どうすれば、て、手に入るの…?」

あやせ「…」

もこっち(そ、そうだ!いいぞ西條!私もそれが聞きたかったんだ!)

拓巳「お、教えてよっ!!」

あやせ「…」

あやせ「教えられることじゃないわ」

拓巳「な、なんで…!!」

あやせ「見つけなくちゃいけない、自分自身で」

あやせ「方法なんて、私にもわからないわ…」

もこっち(なに?だったらどうやってお前はそのディソードを手に入れたんだ!?)

あやせ「ただ、ディソードは力を持つ人の目にしか映らない」

拓巳(じゃあなんだ!?僕には力があるってことか!?その力のせいで、将軍や優愛にちょっかいをだされてるのか!?だったら、そんな訳の分からない力いらないよ!!)

拓巳(ただ、ディソードは欲しい…ディソードがあれば、将軍や優愛から自分を守れるんだ。だから早く、ディソードを手に入れないといけないのに!!)

あやせ「感じて。世界の選択した意志を」

もこっち(くそ!この女!!この期に及んでまだはぐらかしてきやがる!!もうなんなんだ!?縛って監禁でもして喋らせてやろうか!?)

もこっち(…)

もこっち(うう、私って最低かも)

あやせ「ねえキミ、名前は?」

拓巳「え?」

あやせ「私は、岸本あやせ」

拓巳「あ…に、西條、拓巳…」

あやせ「あなたは?」

もこっち「え?あ…く、黒木、智子…」

あやせ「ふふふ」ニコッ

もこっち(な、なにがおかしいんだ?)

あやせ「また会いましょう、拓巳に、智子…」クルッ

もこっち「え?ちょ、ちょっと…?」

あやせ「…」スタスタ

拓巳(い、行っちゃった…)

もこっち(く、くそ!!結局、何の収穫も得られなかったじゃないか!!)

もこっち(って、そういえば、もう一人の方の岸本はどうなったんだろう?)

もこっち(って、消えてる…結局、何だったんだあれは?岸本は西條の妄想だとか言ってたが…)



198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 18:37:39.74 ID:BCLn4KtJO

もこっち(と、すっかり暗くなってしまったな。仕方ない、私もそろそろ帰るとしよう…)

もこっち「あ、あの…そ、それじゃあ、わ、私も…帰るね。バ、バイバイ、西條くん…」

拓巳「あっ、ちょ、ちょっと待って…」

もこっち「え?」

拓巳(帰り道、いつ優愛や警察に襲われるかわからないし、一人でなんて、怖くて帰れない…)

拓巳「あ、あの…よければ、い、一緒に、帰らない…?」

もこっち「えっ!?」

もこっち(わ、私と一緒に帰りたい!?ま、まさか西條のやつ…私に気があるのか!?)


拓巳「え、えっと…や、やっぱり、だめかな?」

もこっち「えっ!?べ、べべべ別にいいけど…」アタフタ

もこっち(ま、まあ!!前に一度お前を用事に付き合わせちゃったこともあるしな!!仕方ない!!こ、今回だけだぞ!?)


拓巳「…」

拓巳(どうしちゃったんだろうこの子…)



199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 18:56:54.55 ID:BCLn4KtJO

ーKURENAI会館ビル前ー

もこっち(ふむ、ここが西條の家なのか…)

もこっち(しかし西條のやつ、帰りに人通りの少ない道ばかり選んでたな。まあ結局、何もされなかったけど。全く、実行に移す度胸もないのか…)

もこっち(って、もちろん、そういうことはだめだぞ!?ま、まあっ、私に気があるって言うんなら、友達くらいにはなってやらんこともないがな!!まあ西條のやつ、見た目はそんなに悪くないし、友達になれば、ゆうちゃんに男の友達できたって自慢できるしな!!)ブツブツ

拓巳(…さっきからこの子何をぶつぶつ言ってるんだろう)

もこっち(まあとりあえず、今日のところはここでお別れか。まあ、明日も学校で会うわけだがな。ん、待てよ?明日はこいつが学校に来ない日である可能性もあるわけだから、そうとは限らないか…)

もこっち(いやいや、普通に考えて、好きな女が隣の席にいるんだから、毎日学校に来るようになるに決まってるな。そうなれば、私はこいつの不登校を治してやったことになる!!おお!!またゆうちゃんに話せるネタが一つ増えた!!)ニヤニヤ

拓巳「…」

拓巳(大丈夫かな?この子)



200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 19:14:36.40 ID:BCLn4KtJO

もこっち(まあ、時間も時間だし、ふつつにそろそろ帰るか…)

もこっち「え、えっと…じゃ、じゃあね西條くん、ま、また明日…」

拓巳「え…あ、あの!ちょ、ちょっと待って!!」

もこっち「どぅえ!?は、はい!?」ビクッ

もこっち(な、何だ?ま、まさかとはおもうが…)ドキドキ

拓巳「あ、あの…へ、部屋まで、付いてきてほしいんだけど…」

拓巳(ベースの場所は優愛にばれてるから、ベースに優愛がいないとも限らないし…)

もこっち「え、えええええええ!?」

拓巳(!?な、なんだ?なんでそんなに驚いてるんだ?)

もこっち(こ、これって、親に私を紹介とか、そういうつもりか?ど、どうしよう!!ま、まだ心の準備が…)ドキドキ

拓巳「え、ええと、む、無理なら別に…」

もこっち「え?い、いやいや無理じゃないよ!!む、無理じゃないから!!ほ、ほんとに!!そ、そうと決まったらはやく行こう!!」アタフタ

拓巳「え?あ、ああ…あ、ありがと…」

拓巳(なにをあんなにテンパってるんだろう?)



201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 19:29:34.11 ID:BCLn4KtJO

ー階段ー

拓巳「あ、あの、け、結構、きゅ、急だから、き、気をつけてね…」

もこっち「え、あ…うん…」

拓巳(しかし普段の僕なら、絶対女の子に部屋までついてきてくれなんて頼めないな…くそ!こんなことしなきゃいけないのも、全部優愛とか将軍のせいだ!!)

拓巳(あの二人死ね!!氏ねじゃなくて死ね!!)


もこっち(く、くそ…いきなり私を家族に紹介だと?西條のやつ、そんなに私にメロメロだったのか…ふ、ふふふ…私はブスでないとは分かっていたが、まさかこんなキモオタ野郎をここまで積極的にさせてしまうレベルの美少女だったとは…)

もこっち(し、しかしどうしよう…家族にもし、「僕の彼女」だなんて紹介されたら…いや、西條が嫌いというわけではないが、付き合えというのはさすがの私でもちょっと…)

拓巳「あ、え、えっと、つ、着いたよ、黒木さん…」

もこっち(ってなに!?まだ打開策が考えついていないぞ!?く、くそ!!こ、ここまできたら、もうなるようになるがいい!!)クワッ

もこっち「…」

もこっち「え?」

もこっち(な、なんだここ?屋上じゃないか…ひょっとして西條のやつ、階を間違えてないか?)

拓巳「えっと、あれが、僕の部屋…」

もこっち(え?あれって、あのコンテナハウスか?えっと、どういうことだ?もしかして貧しい家庭なのか…?)



202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 19:41:09.99 ID:BCLn4KtJO

もこっち(はっそういえば!!)

ーーーーー

七海「あっちの方かー。私は違う方向に帰るけど、お にいは智貴君たちと同じ方向だから、よければ一緒に 帰ってあげてね!」

ーーーーー

もこっち(こいつと妹は別々に暮らしているんだった!!そしてあのコンテナハウス、どうみても人が二人暮らせる大きさではない!!ということは…)

もこっち(私をここにつれてきたのは家族に私を紹介するためでない…)

もこっち「…」チーン

拓巳(ど、どうしたんだろうこの子、燃え尽きたみたいなかんじになってるけど…)

拓巳(まあそれはおいといて、とりあえず屋上には優愛はいなそうだな…)

拓巳(あとはベースの中か。とりあえず、ベースの中を確認するまでは、一緒にいてもらおう)

拓巳「えっと、じゃあ、ついてきて…」

もこっち「え?あぁ…うん…」

もこっち(いやいや私よ!!考えてみろ!!一人暮らしの男が女を部屋にあげようとしているんだぞ!?そうだ!!家族がいなくなっただけだ!!まだ西條が私にメロメロである可能性は十分にある!!)ブツブツ

拓巳(…)



203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/08(日) 23:49:26.92 ID:BCLn4KtJO

拓巳「え、えっと…そ、それじゃあ、ちょ、ちょっとの間、扉の前で待ってて…」

拓巳(部屋の中に大量に置いてある、エロゲの箱を見られるわけにはいかないしね…)

もこっち「え?あっ、うん…」

もこっち(なるほど。好きな女を部屋にあげる前に、部屋の中を片付けようという寸法か…)

拓巳「そ、それじゃ、そ、そこから、う、動かないで、ね…」ガチャッ

もこっち「う、うん…」

もこっち(ま、まあ?部屋に上がってやるくらいは構わないけど、エロいこととかは駄目だからなっ!?)

拓巳「…」バタンッ

拓巳「…」キョロキョロ

拓巳(…よし!ベースの中にも優愛はいないし、あとは扉に鍵さえかければ、とりあえず今晩は安心だろう)

拓巳(さて、そうと決まれば…)

ガチャッ

もこっち(お、部屋の片づけもう終わったのか?考えてみたら、弟以外の男子の部屋にはいるのは初めてだな…)

拓巳「え、えっと、く、黒木さん、きょ、今日は、あ、ありがと…も、もう、帰ってくれて、だ、大丈夫…」

もこっち(はい?)

拓巳「そ、それじゃまた…」キイッ

拓巳(優愛が来たりする前に、急いで鍵をかけないと!!)

もこっち「え?ちょ、ちょっと…」

バタンッ

もこっち「…」

ガチャリッ

もこっち「…」

もこっち「死ねやキモオタ…」ボソッ



208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/09(月) 22:44:41.28 ID:L7D5LUaKO

ー翌日の学校ー

もこっち(ふう、結局昨日は疲れてすぐ寝てしまったな)

もこっち(しかし西條め、結局なんの目的で私を連れ回したんだ…)

生徒A「おーい、今日の英語の小テストの勉強やったかー?」

生徒B「やべーやってねー。おれ今回0点かもしんねえわー」

生徒A「おれもなんもやってねー。やべーどうしよー」

もこっち(なに!?今日英語の小テストなんてあんのか!?やばいぞ、昨日はいろいろあったせいで完全に忘れてた…どうしよう、今からやって間に合うかな?)

生徒A「昨日はニュージェネのせいでそれどころじゃなかったしなー。そういやお前見た?集団ダイブの動画」

もこっち(え?)

生徒B「あー見た見た。てかニュージェネマジでやばくね?」

生徒A「ああ、まじでやべえよな。ネットじゃ大盛り上がりだったけど、渋谷に住む身としては、早く犯人捕まってほしいぜ」

生徒B「そういや噂によると、ニュージェネの犯人ってすげー美少女って噂だぜ?」

生徒A「えっ?まじで!?やべー、ちょっと見てみたいかも…」

生徒B「いや、おれはいいわ…たとえどんなに美少女だったとしても、あんな猟奇殺人やってるやつとは会いたくねえもん」

生徒A「まあ確かに。いわれてみればそうかもな…」

生徒B「って、そんなことより小テストだ小テスト!!今からでも教室行って、なんとか詰め込もうぜ!!」

生徒A「ああ、そういえばそうだったな。よし、急いで教室行くか!」ダッ

生徒B「あ、おい!ちょっとまてよ!」ダッ

もこっち「…」  

もこっち(ニュージェネの犯人は美少女?)



209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/09(月) 23:00:59.95 ID:L7D5LUaKO

もこっち(それってまさか、西條のいってたニュージェネ犯人の女のことか?)

もこっち(それにしても、集団ダイブの動画ってなんのことだ?飛び降り自殺の様子がアップでもされたのか?)

もこっち(さすがにそれはないか。まあ、ニュージェネこわいし、あまり深くは調べないようにしよう…)

あやせ「…」

あやせ「そんなところで立ち止まってなにをしているの?智子」

もこっち「ひゃいっ!?」ビクッ

もこっち(て、なんだ。岸本か…)

あやせ「おはよう智子。あのあと警察はどう?」

もこっち「え、ど、どうって…」

もこっち(私は別に警察に追われてたわけではないし、どうってきかれても…)

あやせ「捕まったりはしなかった?」

もこっち「え?ま、まあ、別に…」

あやせ「そう。ならよかったわ」

もこっち「は、はあ…」

もこっち(よかったもなにも、私は警察には追われてないって…)

あやせ「さ、こんなところで立ち止まっててもしょうがないわ。はやく教室に行きましょ」

もこっち「え?は、はい…」



210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/09(月) 23:44:53.40 ID:L7D5LUaKO

ー教室ー

ガラッ

もこっち(はあ、今日もまた一日学校か。めんどくさいな…)

もこっち(って、いかんいかん!今日はたしか英語の小テストがあるんじゃないか!今からでも急いで勉強しないと!)

もこっち(ええと、テスト範囲の紙は…)ガサゴソ

三住「あのー、黒木さん。ちょっといいかな?」

もこっち(ん?なんだこいつ?こちとら今から勉強しないといけないってのに…)

もこっち(って、もしかしてナンパか!?そういえばこいつ、前々から私にちょっかい出してくるし、もしかして私のことをねらってるんじゃ…)

三住「黒木さんってさ、うちの学年の岸本と仲いいの?」

もこっち「え?」

もこっち(は?岸本?なぜこいつ、私に岸本のことをきいてくるんだ?ていうかなんだ?こいつは私のことじゃなくて、岸本のことについてききたいってことか?もしかして、私に岸本を紹介してくれとでもいうのか?)

もこっち(くそ!昨日の西條に引き続き、どいつもこいつも勘違いするようなことばかりしてきやがって!)

もこっち(ふん!こちとら小テストの勉強で忙しいんだ!ここは適当に…)

もこっち「い、いや、そ、そんなには…た、たまに話すくらい…」

三住「まじで!?あちゃー、黒木さんに岸本を紹介してもらおうっていうおれの作戦がー…」

もこっち(やっぱりかい)

三住「まあいいや、じゃあさ!岸本の趣味とか分かる?」

もこっち「え?しゅ、趣味…?」

三住「ほらこうさ、何が好きとか休みの日は何やってるかとか…」

もこっち(え?岸本の趣味?知らないぞ?ていうか、岸本に趣味なんてあんのか?あ、そういえば歌があるか。バンドのボーカルやるくらいだし、歌は相当好きなんだろうな)

もこっち「う、歌…?」

三住「はあー、やっぱ歌くらいしかないのかー。わかった!ありがとな黒木さん!」

もこっち「え?は、はい…」

リア充C「おーい三住ー。岸本のことなにかわかったかー?」

三住「だめだー。ほとんど収穫がねえー」

リア充A「まじかよー。全く、岸本はガードかたそうだし、なにか役に立つ情報があればいいんだけど…」

リア充B「もー。くだらないこと言ってないで、さっさっと小テストの勉強するよー?」

もこっち(くそ、岸本モテモテだな。私にだって、ひとりくらい振り向いてくれてもいいじゃないか…)



212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/10(火) 18:17:45.88 ID:iPcV2yvoO

もこっち(そういえば、昨日のライブハウスで見た、岸本の飛び降り自殺…)

もこっち(なんだったんだあれは?実際は岸本はピンピンしてるし、屋上から飛び降りたなんて事実はないが…)

もこっち(くそ、前に見た夢といい、最近嫌なものばかり見る!こんな鬱状態から解放されるためにも、一刻も早くディソードを手に入れギガロマニアックスとして覚醒せねば…)

もこっち(って、いけないいけない!とりあえず今は勉強しないと!)ガサガサ

ガララッ

もこっち(む?)

梨深「やっほー!みんなおはよー!ビシィッ!」

三住「おーっす、梨深。今日の小テスト勉強したかー?」

梨深「えーっと、実は何にもやってないんだ。たはは…」

リア充B「やっぱみんなそうだよねー。てかうちの学校、試験の直前に模試入れたり、試験の直後に小テストやったりまじ最悪…」

リア充A「全くだな。これじゃオチオチ彼女とデートも出来ねえっての」

リア充C「お?なんだなんだ?またのろけか?」

三住「お前らもう一ヶ月だっけ?俺の目から見れば、けっこう長く持ってる方だと思うぜ」

リア充B「でも最近試験のせいであんま会えてないんでしょ?このままじゃ愛想つかされるんじゃない?」

梨深「ええと、お気の毒に。たはは…」

リア充A「なっ、お、おめえらっ!!縁起でもないこと言うなよ!!」

三住「って、おいおいマジになるなよ。冗談だから冗談…」

もこっち「…」

もこっち(ざまあっ!!)ニヤリッ



213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/10(火) 22:48:13.25 ID:rsBdXwBxO

ー放課後ー

もこっち(ふう、なんとか小テストは追試にならないレベルの点はとれたな…)

もこっち(しかし、西條のやつがめずらしく追試だったな。まあ昨日あんなことがあったし、ろくに勉強できなかったんだろう…)

もこっち(さて、帰りのホームルームも終わったし、支度して帰るとするか)

もこっち(ええと、明日宿題出てる教科は…)ガサゴソ

拓巳(くそ、優愛とか将軍のせいで、小テストが追試になってしまった…追試になるなんてDQN行為、絶対にしちゃいけなかったのに…)

拓巳(はあ、もうやだ。帰って星来たんにでも慰めてもらおう…)ガタッ

拓巳(ってあのドアのところにいるのは…)

優愛「…」

拓巳「わ、わあああああーっ!!」

もこっち「っ!?」ビクッ

クラス一同「っ!?」ビクッ

拓巳「あ、あ、あ…」ガクガク

もこっち(ど、どうしたんだ?西條のやつ。いきなり大声だして…)ジロジロ

リア充B「ちょ、ちょっとやだ、なにあれ?どうしちゃったの?あの子…」コソコソ

リア充C「さあー?とうとうおかしくなっちゃったんじゃね?」コソコソ

リア充A「全く、ああはなりたくないよな…」ジロジロ

拓巳(ーやめろ…)

拓巳(ー僕を、見るな…)

拓巳(ー僕を、見ないでくれっ!)

拓巳「う、うわああああああああ!」ダッ

クラス一同「っ!?」ビクッ

もこっち(なっ!?…ってうわあ!!)

ドンッ!

拓巳「っ!?」ドタッ

もこっち「いたっ!」ドタッ、バサアッ

もこっち(あいたたた…って、教科書が散乱しちまったじゃねえか!くそ、どうしてくれるんだこのキモオタ野郎!)キッ

拓巳「ひ、ひぃぃ…」ガクガク

もこっち(え?えっと…大丈夫かこいつ?)

拓巳(に、逃げないと…早く、どこか遠くへ、逃げないと!)

拓巳「う、うわああああああああ!!」ダッ

もこっち「どぅおうっ!?」ビクッ

拓巳「わあああああああ!!」タッタッタッタッタッ

もこっち「…」

クラス一同「…」

もこっち(な、なんだっていうんだ?)



214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/10(火) 23:57:32.39 ID:rsBdXwBxO

梨深「ごめんね、黒木さん」

もこっち「はいっ!」ビクッ

もこっち(って、咲畑か…)

梨深「タクが、迷惑かけちゃって」

もこっち「え?いや、別に…」

梨深「立てる?」スッ

もこっち「え?ああ。あ、ありがと…」ガシッ、スタッ

梨深「タク、最近疲れてるみたいなの。だから、さっきみたいなことしちゃったんだと思う。でも、タクも悪気があってやったわけじゃないと思うから、あんまり怒らないであげて」

もこっち「は、はあ…」

梨深「それじゃ、あたしはタクを追いかけてくるから、落としちゃった教科書拾うのは手伝えないけど、ごめんね?」

もこっち「え?う、うん…」

もこっち(ごめんね、なんて。むしろ、私がお礼を言うべき立場なのに…)

もこっち「あ、あの…」

梨深「?」

もこっち「あ、ありが、とう…」

もこっち(ふう。なんとか、お礼を言うことができた…)

梨深「…」

梨深「うん。どういたしまして」ニコッ

もこっち(っ!?な、なんて眩しい笑顔だ!私の笑顔なんかとは全然違うぞ!?)

梨深「それじゃあ咲畑梨深、今からタクを追いかけに行ってきまーす!ビシィ!」

もこっち「えっ?は、はい…」

梨深「それじゃバイバイ黒木さん!また明日!」ダッ

もこっち「え?う、うん。バ、バイバイ…」

梨深「…」タッタッタッタッタッ

もこっち「…」

もこっち(聞こえた、かな?)



215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 00:28:02.50 ID:k0YPdmVBO

梢(聞こえてたー、みたいだよ?)

もこっち(ん?なんだ、こずぴぃか…)

梢(あっ!?今なんだっていった!?なんだっていった!?ひーどーいー!こずぴぃ、なんだじゃないもーん!)

もこっち(うるさい。授業中暇だからといってテレパシーを送ってくるからだ)

梢(しょうがないじゃーん!だって転校してきたばっかで、授業とか意味わかんないんだもーん!あ、それはそうとセナしゃんによればー、こずぴぃのこれは、テレパシーではないんだってー)

もこっち(なに?これがテレパシーじゃなきゃなんなんだ?)

梢(なんだったかなー。話が難しくてよく覚えてないんだけど、これも、こずぴぃのギガロマニアックスとしての能力のひとつらしいよー)

もこっち(ギガロマニアックスってこんなことまでできんのか…)

根元「ねえねえ、黒木さん?」

もこっち「はいっ!?」ビクッ

根元「さっきからぼーっとしてるけど、教科書拾わなくていいの?手伝うよ?」

もこっち「えっ?ああ、うん、あ、ありがと…」

根元「それにしても、さっきは災難だったねー、はいっ」スッ

もこっち「え?ま、まあね。あ、ありがと…」スッ

梢(わー!こずぴぃも手伝うのらー♪)スタスタ

根元「わっ、もしかして折原さんも手伝ってくれるの?わー!ありがと折原さん!」

梢「…っ」

もこっち(いや、だからお礼を言うのは私なわけで…)

もこっち(ていうかこずぴぃ、改めて思ったが心の声と態度の差がはげしすぎるだろ…)



216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 01:01:35.65 ID:k0YPdmVBO

ー5分後ー

根元「それじゃバイバイ、黒木さんと折原さん」

もこっち「あ、バ、バイバイ…」

梢「…っ」

リア充B「おーい陽菜ー。はやくいくよー?」

根元「あー、ちょっとまってよー」タッタッタッタッ

もこっち「…」

梢「…」

もこっち(さてこずぴぃよ、私たちもそろそろ帰るとするか)スタッ

梢(え?ああ、うん。それにしても智子しゃん、なんで智子しゃんこずぴぃにはそんなに態度が大きいのら?)スタスタ

もこっち(ふむ。いい質問だ。こずぴぃはたしか、常時他人の思考を読んでいるんだろう?ということは、普段の私のゲスな心の声も、全部こずぴぃには筒抜けというわけだ)スタスタ

梢(うんうん)コクコク

もこっち(だったら、もう隠しても意味がないし、ありのままの私で行くことにした。心の声なら、声を出す必要もないから好き放題言うことができるしな!)

梢(なるほどなるほどー。あ、でもひとつ言っておくとー、こずぴぃは他の人の心の声をききたくてきいてる訳じゃないよー?)

もこっち(え?どういうことだ?)

梢(こずぴぃ、気が付いたら他の人の心の声が聞こえるようになっちゃって、それからずっと聞こえてくるのら。中には、智子しゃんよりもずっとひどいこと考えてる人もいるから、できるなら他の人の心の声なんて聞こえないようにしちゃいたいのに、そうもできならいのら…)

もこっち(うむ。こずぴぃにはこずぴぃなりの悩みがあるわけか…)

梢(あっ!それはさておき智子しゃん!このあとセナしゃんと待ち合わせしてるんだけど、よければ智子しゃんもこないのら?)

もこっち(え?私?いや、私はこのあとちょっと用事があって…)

梢(えー?そんなー。うぷー。残念なのらー…)

梢(まあ、用事あるならしょうがないのら!また今度誘うのら!)

もこっち(う、うん。そ、それじゃあ私はあっちだから、それじゃあね…)

梢(そーれじゃーねー智子しゃーん!まーたあーしたー!)ニコニコ

もこっち(う、うん。また明日…)スタスタ



221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 19:55:56.87 ID:k0YPdmVBO

ー数十分後、渋谷駅前ー

もこっち(さて、用事も済んだし帰るとするか…)テクテク

もこっち(しかしあの時、こずぴぃになんの用事かきかれなくてよかった。あいつに嘘はつけないしな…)

もこっち(いくら数少ない友達の一人とはいえ、ヤンデレ言葉責めCDを買いに行くとはいえない…)

もこっち(いやわかってる。気持ち悪いって自分でもわかってる。でもしょうがないじゃん。だって今部屋にあるやつもう全部聞き飽きちゃったんだもん…)

もこっち(まあ、それはおいといて、今日買ったやつはなかなか良さそうだな。よし、帰ってじっくり聞くとするか…)

デモ隊「犯人を渋谷から追い出せー!」

もこっち(む?)

デモ隊「悪魔を渋谷から追い出せー!」

もこっち(なんだなんだ?何かのデモか?ええっと、持ってるメッセージボードに書いてあるメッセージは…)

もこっち(『渋谷をテロリストから守れ』?『悪魔を街から追い出せ』?)

もこっち(ああ、なるほど。ニュージェネ事件への抗議か。まあ、私としても早く犯人には捕まってほしいがな…)

警官「みなさん!落ち着いてください!一般の人たちの通行の邪魔になっています!」

デモ隊員A「うるせえ!そんなこと言ってる暇あったら、さっさっと犯人見つけろっての!」

デモ隊員B「犯人を、渋谷から追い出せー!悪魔を渋谷から追い出せー!」

警官「みなさん!落ち着いてください!落ち着いてください!」

もこっち(あんな仕事やらされて、あの警官も可哀想に…)

もこっち(しかし、本当にデモ隊通行の邪魔だな。こいつらのせいでこっちの道が使えなくなってしまっている…)

もこっち(まあいいか、少し遠回りだけど、別の道から帰るとしよう…)テクテク



222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 21:54:02.85 ID:dp/9owdFO

もこっち(ってあれは…)

梨深「ねえタク、本当にファンタズムのCD、ただで借りちゃってもいいの?」

拓巳「う、うん…」

梨深「ほんとにありがとタク!この恩は一生忘れません!ビシィッ!」

拓巳「は、ははは…」

もこっち(咲畑と西條か。そういえば、西條のやつは大丈夫なのか?教室出て行ったときのあいつは、どう見ても普通じゃなかったが…)

梨深「って、あれー?もしかしてそこにいるのは黒木さん?」

もこっち「えっ!?う、うん…」

もこっち(気付かれた…)

梨深「こんなところで奇遇だねー。黒木さんも、家がこの辺りなの?」

もこっち「ま、まあ…」

梨深「そういえば黒木さん、さっきはあのあと大丈夫だった?」

もこっち「え?う、うん…」

拓巳(さっき?ぼくが教室出ていったときのことか?そういえばこの子にぶつかっちゃったし、一応、謝っておいた方がいいかも…)

拓巳「あ、あのっ!」

もこっち「え?」

梨深「…タク?」

拓巳「さ、さっきは、ごめん…す、すごい慌てて、そ、それで…」

拓巳(よ、よし。なんとか謝れたぞ。まあ、許してはもらえないだろうけど…)

もこっち(ええと、おそらく教室でのことだろうな。まあ、確かにこいつかなり慌ててたみたいだし、仕方ない。特別に許してやるか)

もこっち「あ、ああ、うん。き、気にしないで…」

拓巳「えっ!?あ、ありがとう…」

拓巳(ゆ、許してくれた?本当に?黒木さんって、意外といい人なのかな?)

もこっち「…」

拓巳「…」

梨深「…」

もこっち(く、くそ。話題が話題だけに、どう返せばいいのかわからん。そもそも私、人と会話するのは苦手だし…)

拓巳(場が静まり返っちゃった…やっぱり本当は怒ってるのかな?)



223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 22:04:02.61 ID:dp/9owdFO

梨深「え、ええーと…そ、そういえば黒木さんは、家がこの辺りって言ったよね!?も、もしかして、方向はあっち?」

もこっち「えっ?う、うん…」

もこっち(ふう、なんとか咲畑が切り出してくれたか。さっきのあの雰囲気は気まずすぎる…)

梨深「い、今からタクの家に行くんだけど、よ、よければ途中まで一緒に帰らない?」

もこっち「えっ?べ、別にいいけど…」

梨深「じゃ、じゃあいこっ!しゅ、出発進行ー!ビシィッ!」スタスタ

拓巳「あ、ま、待ってよ!梨深…」スタスタ

もこっち(くそ、まさか二日連続で西條と一緒に帰ることになるとは…)スタスタ



224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:17:06.61 ID:dp/9owdFO

ーKURENAI会館ビル前ー

梨深「ふう。なんだかここにくるのも久し振りな気がするなー」

拓巳(そ、そうでもないんじゃ…)

もこっち(私はここでお別れか。しかしせっかくこの3人で集まれたんだ。私には確認しておかねばならないことがある…)

もこっち「あ、あのっ!」

梨深「ん?」

もこっち「こ、この前の土曜日、し、渋谷の駅前が、無人になってたの!そ、そこに、車椅子に乗った、皺だらけの子供がいて、ぼ、僕は『将軍』だって、言ってきた…で、でも、気が付いたら、い、いつもみたいに渋谷の駅前は人でいっぱいになってて、そ、その『将軍』はいなくなってたの。そ、それでなんだけど、この前の土曜日、咲畑さんは渋谷の駅前にいたでしょ?だ、だから、何か知らないかなーっておもって…」

拓巳「っ!?」

梨深「…」

もこっち(よ、よし。私にしては、長い台詞をなんとか言い切ったぞ。咲畑、おまえが何か知ってるのはわかってるんだ。西條がいる手前、おかしなこともできまい。さあ、観念して全て喋るがいい!)

拓巳(や、やっぱり、あれは僕の妄想なんかじゃなかったのか?)

梨深「…」

梨深「うーん…」

梨深「タクにも似たようなこと聞かれたけど、あの時、渋谷の駅前が無人だった、なんてことはなかったよ?」

梨深「いつもと同じだった」

もこっち「え?」

もこっち(…ふ、ふん!あくまでしらを切る気だな!だがこっちには証人がいるんだ!逃がしはせん!逃がしはせんぞ!)

もこっち「に、西條くんも、み、見たでしょ?無人の渋谷の駅前…」

拓巳「え?う、うん…」

もこっち「ほ、ほら。西條くんだって、み、見たって言ってる。ま、まちがいないよ。た、たしかに、渋谷の駅前は無人だった…」

梨深「ええっとー、ごめん。少なくとも私が見た限りじゃ、渋谷の駅前は確かにいつも通りだったよ?」

もこっち「え…」

梨深「それにあの時、渋谷の駅前にはたくさんの人がいたでしょ?ふつうに考えて、あれだけの人が一瞬で現れると思う?」

もこっち「だ、だから…」

梨深「それに私、車椅子に乗った皺だらけの子供なんて、たぶん見てないと思うよ?」

もこっち「え?」

梨深「ええっとー、もしかしたら、タクと黒木さんで、幻覚でも見てたんじゃないかな?ごめんね、役に立てなくて。たはは…」

もこっち(あれが幻覚?あんなにリアルだったのに?)

梨深「えっと、それじゃあね、黒木さん。また明日…」

もこっち「え?」

梨深「ほ、ほら、はやくいこっ!タク!」スタスタ

もこっち「ちょ、ちょっ…」

拓巳「あっ、ま、待ってよ梨深!」スタスタ

もこっち「…」

もこっち(行っちゃった…)

もこっち(くそ!結局なんの収穫もなしか…)

もこっち(咲畑のやつ、もしかして本当に何も知らないのか?そうなるとなんだ?私と西條で幻覚を見ていたとでも言うのか?)

もこっち「…」

もこっち(はあ、咲畑は行ってしまったし、考えてもしょうがないな。とりあえず、また次の機会を探そう…)

もこっち(仕方ない。今日のところは帰るとしよう…)テクテク



225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/11(水) 23:46:15.23 ID:dp/9owdFO

ー黒木家ー

黒木母「おかえり智子」

もこっち「ただいまー」スタスタ

もこっち(はあ、さっきはあんなに喋ったからのどが渇いたな…ジュースジュースっと…)ガチャッ

もこっち(ええっと、弟のスポーツドリンクとお茶しかないか…仕方ない。弟のスポーツドリンクで我慢しよう…)スッ、バタンッ

もこっち「…」ゴクゴク

もこっち(ぷはぁっ!弟にしてはうまいスポーツドリンクを買ってあるな!あいつもたまには役に立つじゃないか!)

ニュースキャスター『続いてのニュースです』

もこっち(む?テレビか…)

ニュースキャスター『本日未明、渋谷区の路上で、同区AH東京総合病院の精神科医師、高科史男さん、41歳が、遺体となって倒れているのが発見されました。警察は、高科さんの死因は栄養失調による衰弱死だと発表しました』

黒木母「あら、かわいそうに。栄養失調ですって」

もこっち「う、うん…」

ニュースキャスター『また、高科さんの頭部はきれいに切断され、脳が取り除かれていたということです』

もこっち「えっ!?」

黒木母「や、やだ。脳が取り除かれていた…?」

もこっち(あ、あのとき、将軍が送ってきた画像…)

ニュースキャスター『渋谷区では先月から、猟奇殺人が相次いでおり、警察では、同一犯の可能性もあるとして、捜査を進めているということです』

黒木母「や、やだ。またニュージェネ?渋谷も物騒になったわね…」

もこっち(そ、そんな、まさか!)ダッ

黒木母「と、智子!?一体どうしたの!?」

もこっち(ま、まさか…将軍があの時送ってきたのは、さっきの被害者の画像とでもいうのか!?)ダッダッダッ、ガラッ

もこっち(く、くそ。グロが苦手とか言ってる場合じゃない…早く詳しい情報を調べないと…)カチッ、ウィーン



226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 00:20:18.48 ID:4kNdGsmSO

ー数分後ー

もこっち(な、なんだよこの事件…被害者の男性は、脳が取り除かれた状態で、しばらく生きていた?く、狂ってる…こ、これを、あの将軍が?)カチカチ

もこっち(ん?なんだこの動画?集団ダイブの飛び降りの様子?)

もこっち(そ、そういえば今日、学校でそんなことを話してた奴がいたような…)

もこっち(く、くそ!見たくないけど、もしかしたら、ニュージェネの犯人が写ってるかもしれないし!も、もしそれが将軍じゃなかったら、こ、こんなに怯える必要もなくなる…)

もこっち(でももし将軍が写ってたら?そ、そしたらどうしよう…)ガクガク

もこっち(くそ!ここここまできたら、もうなるようになれ!)カチッ

集団ダイブ被害者A『えーん!やだー!やだよー!うわーん!』

集団ダイブ被害者B『死にたくない!死にたくないよー!わーん!』

もこっち「…」

もこっち(な、なんだよこの動画…や、やめろよ!そいつら!本当は死にたくなんてないんだぞ!?)

『ーーキイッ』

もこっち「…え?」

『ーーキイッ』

もこっち「こ、この車椅子の音…」

集団ダイブ被害者C『えーん!えー…』ピタッ

集団ダイブ被害者全員『…』ピタッ

集団ダイブ被害者全員『…』

もこっち「な、なんだ?どうしたんだこいつら?」

集団ダイブ被害者全員『…』スタッ、ガシッ

もこっち「み、みんなで手を繋いで、まさか…」

集団ダイブ被害者A『ーその目誰の目?』

もこっち「え?」

集団ダイブ被害者全員『…』グラッ

もこっち「な…ま、待て。やめろ、早まるな…」

『グチャッ、ビチャーッ』

もこっち「やめろおおおーっ!」



227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 00:50:42.62 ID:4kNdGsmSO

ーーーー
ーーー

もこっち「う、うううう…」ガクガク

もこっち(な、なんだよあれ…何でどいつもこいつも、面白がっていられるんだよ…)ガクガク

もこっち(あの動画の中で聞こえてきた、車椅子の音、カメラの目線の低さ、そして何より、あのチャットで送られてきた画像…)

もこっち(やっぱり、あの時見たのは幻なんかじゃない。ニュージェネの犯人は、将軍だ)

もこっち(ど、どうしよう。私もいずれ、ニュージェネの被害者みたいに殺されるのか?い、イヤだ…そんなのはイヤだ!)ガクガク

プルルルルル

もこっち「っ!?」ビクッ

プルルルルル

もこっち「で、電話…?」

プルルルルル

もこっち「だ、だれからだろう…?」スッ

プルルルルル

もこっち「え?知らない番号…?」

プルルルルル

もこっち(ど、どうしよう…これ、出た方がいいのかな?)

プルルルルル

もこっち「…」

プルルルルル

もこっち「…っ!」ゴクッ

ピッ



228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 00:51:42.57 ID:4kNdGsmSO

もこっち「も、もしもし…?」

小宮山『もしもし、黒木!?私よ私!小宮山!』

もこっち「…え?」

もこっち(よ、よかった…)ジワッ

小宮山『えっと、もしもし?黒木?』

もこっち「え?ああ、ごめん。ちょっとボーッとしてて…」

小宮山『そ、そう。ならいいんだけど…』

もこっち「そ、そういえば、私の番号どうやって?」

小宮山『ああ、成瀬さんにきいたの…って、今はそんなことはどうでもいい!』

もこっち「え?ご、ごめん…」

小宮山『あんたニュース見た!?ノータリンの…』

もこっち「え?う、うん…」

小宮山『あ、あれって、あのとき将軍とかいうやつが送ってきた…』

もこっち「う、うん。たぶん将軍が、ニュージェネの犯人だと思う…」

小宮山『え?』

もこっち「ね、ねえ、今、暇?話しておきたいことがあるんだけど…」

小宮山『え?まあ、暇だけど…』

もこっち「それじゃあ、今からうちにこられないかな?できれば早めに…」

小宮山『う、うん。わかった。今から出る…』

もこっち「うん、それじゃあ後でね…」ピッ

ツーツー…



229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 01:05:27.09 ID:4kNdGsmSO

もこっち「はあ…」

もこっち(よし、小宮山が来る前に、一旦思考をまとめておこう…)

もこっち(ええっと、何から話そうか…)

ーーーー

将軍「僕?」

将軍「僕は、将軍だよ」

ーーーー

もこっち「…っ!?」ゾクッ

もこっち(だ、だめだ!何を考えようとしても、あの将軍の皺だらけの顔が頭に浮かんでくる…)

もこっち(あっ!!そ、そういえばやつは、どうやったかは知らないが、私と小宮山の写真を撮っていた…ということは、やつは私たちのことをねらっているのか!?)

もこっち(く、くそ!ど、どうしよう、どうしよう…)ガクガク

??「少しは、落ち着いたら?」

もこっち(…え?)クルッ

もこっち「あ…あ…あ…」

将軍「やあ、また会ったね」

もこっち(しょ、将軍っ!?)ガタッ



230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 01:15:02.38 ID:4kNdGsmSO

将軍「そう怯えないでよ」

ーーキイッ

もこっち「こ、来ないで…来ないで…」ガクガク

将軍「ひどいこと言うなあ…」

ーーキイッ

将軍「ボクのこと嫌い?」

もこっち「あ…あ…あ…」ガクガク

将軍「へー、嫌いなんだー。ショックだなー」

ーーキイッ

将軍「もう少し優しい方法で殺してあげようかと思ったのに、そう言うんだったら、しょうがないな…」

ーーキイッ

将軍「僕に考えられる限り、できるだけ残酷な方法で殺してあげるよ…」ニタァ

もこっち「や、やめて…」ガクガク

将軍「それじゃあね…」スッ

もこっち「う、うわああああああああっ!」

ープツンッー



231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 01:25:39.21 ID:4kNdGsmSO

智貴「おい姉ちゃん!おい姉ちゃん!」

もこっち「はっ!?」ビクッ

智貴「冷蔵庫にあったスポーツドリンクはどうした!?」

もこっち「…えっ?あ、ご、ごめん、なさい…の、飲んじゃった…」ガクガク

智貴「って、そこまで怯えんなよ…別にそんなに怒ってるわけじゃねえからよ…」

もこっち「ご、ごめんね…ごめんね…」

智貴「たく、どうしたんだよ、調子狂うな全く…」ガラッ

ピシャッ

もこっち(な、なんだ、幻覚だったのか…た、助かった…助かった…)ジワッ

ピンポーン

もこっち(ん?ああ、小宮山か。よし、一応出迎えてやるとするか…)ゴシゴシ



232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 01:38:03.61 ID:4kNdGsmSO

ー玄関ー

もこっち「って…」

智貴「こんにちは、もしかして姉に何かご用でしょうか?」

小宮山「え、あ、あの…と、智子さんに、呼ばれてきて…」

もこっち「お、おう。弟よ、応対ご苦労…」

智貴「あ、姉ちゃん。この人、姉ちゃんに呼ばれてきたってよ」

もこっち「あ、ああ、私が呼んだ…ちょっと話があってな…」

智貴「ふーん。そういや考えてみたら姉ちゃんが誰かを家に呼ぶなんて、高校入学以来はじめてじゃねーか?」

もこっち「う、うるさい…」

黒木母「あら?智子のお友達?」

小宮山「え?あ、あの…お邪魔します…」

黒木母「あらあら。そんな気を使わないで。ゆっくりしていってね」

小宮山「は、はい…」

もこっち「そ、それじゃ私の部屋に…」

小宮山「えっと、そうだね…」



237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 20:16:18.34 ID:+KOXwJ90O

ーーーー
ーーー

小宮山「そ、そんなことが…」

もこっち「信じられないかもしれないけど、本当のことなんだよ…ニュージェネの犯人は、将軍だと思う…」

小宮山「じゃ、じゃあ、あいつに写真を撮られた私達は、次のニュージェネのターゲットってこと…?」

もこっち「わ、わかんない…」

小宮山「そ、そんな、どうしよう…」ガクガク

もこっち「と、とりあえず、一旦落ち着いて話そう、ね?」

小宮山「う、うん…そ、そういえば、西條くんっていう人も、将軍を見たっていったよね?」

もこっち「え?うん、たしか…」

小宮山「な、なら、その人の話もききたいんだけど…連絡取れる?」

もこっち「ええっと、家しか知らない…」

小宮山「じゃあ、今からいこうよ…あ、案内して…」

もこっち「え?い、いいのかな…?」

小宮山「そ、そんなこといってる場合じゃないでしょ…ほら、早く…」

もこっち「う、うん…そうだね…」



238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 21:21:24.53 ID:v1arBx6BO

ーKURENAI会館ビル前ー

小宮山「ここが、その西條くんの家?」

もこっち「う、うん。ここの屋上にある、コンテナハウスに住んでるみたい…」

小宮山「な、なんでコンテナハウス…」

もこっち「わかんない…」

小宮山「まあどうでもいっか…それじゃあ、早くいこ…」スタスタ

もこっち「あ、う、うん…」スタスタ



239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 21:42:38.15 ID:v1arBx6BO

ーその頃、ベースの中ー

拓巳(梨深が買い出しにいってる間に、特許とか思考盗撮について調べてみよう…)カチカチ

拓巳(ってグリムからチャットがきてる…ええっと、なになに?ニュージェネの新事件発生…?)

拓巳(く、くそ。またニュージェネかよ…僕が殺されるのはいつだ?次か?次の次か?)

拓巳(もう勘弁してくれ…僕のライフはとっくにゼロだよ…)

拓巳(って、グリムが何か言ってる…)

拓巳(え?被害者は、精神科医だって…?)

拓巳(そ、そんな。まさか、まさか…)ガクガク

拓巳(い、いや!そんなはずはない!き、きっと僕の考えすぎなだけだっ!)カチカチ

拓巳(だ、大丈夫。そうだきっと大丈夫だ…ええっと、ノータリンのニュースはっと…)カチッ

拓巳「…」

拓巳「あ…あ…」ガクガク

拓巳「な、なんてことだ…なんて…」

拓巳「こ、殺されちゃった…僕が頼りにしてた、高科先生が…」

拓巳「そ、そんな…そんな…」



240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 21:59:36.18 ID:v1arBx6BO

ー階段ー

もこっち「西條くん、いるかな?」

小宮山「いるよ、きっと…」

もこっち(なんの根拠があって言ってるんだ…)

小宮山「それより、三人で集まったあとはどうする?やっぱり、警察に行くべきかな?」

もこっち「ええっと、とりあえず、三人で集まってから考えよう…」

小宮山「そ、そうだね…」

梨深「ってあれー?もしかして、そこにいるの黒木さん?」

もこっち(えっ?)クルッ

もこっち「あ、咲畑さん…」

梨深「こんにちは黒木さん!ビシイッ!」

もこっち「は、ははは…」

小宮山「えっと、すみません…失礼ですが、どちらさまでしょうか?」

梨深「って、あーゴメンゴメン。名乗るのが遅れちゃったねー。あたし咲畑梨深。黒木さんのクラスメイトです。よろしくね!ビシイッ!」

小宮山「あ、小宮山琴美です…よろしくお願いします…」

小宮山(随分濃いキャラしてんなこの人…)



241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 22:21:07.07 ID:v1arBx6BO

梨深「それはそうと黒木さん、さっきは一回帰ったのに、一体どうしたの?もしかして、あたしかタクに何か用かな?」

もこっち「あ、あの、西條くんの方に…」

梨深「タクの方に?もしかして、またあの無人の渋谷の話?」

もこっち「ま、まあ…」

梨深「…」

梨深「そう、その話なんだ…」

もこっち「え?」

もこっち(な、なんだ?このテンションの下がりっぷりは。聞いちゃまずいことでもあるのか?)

梨深「黒木さん」

もこっち「はいっ!?」ビクッ

梨深「お願いがあるんだけど…」

もこっち(お、お願い?)

梨深「もう、タクの前でその話はしないで」

もこっち「え?」

もこっち(な、なんで?やっぱり咲畑、あの事について何か知ってるのか…?)

梨深「タクね、今とても怯えてるの。これ以上タクに恐怖を与えたら、大変なことになっちゃう。だから…」

もこっち(た、大変なこと?大変なことってどういうことだ…?)



242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 23:09:50.34 ID:OPJ9Q8EJO

もこっち(って、そんなことを考えている内に屋上についてしまった…)

もこっち(しかし咲畑のやつ、確実に何かを知っているな。うーむ、何とかして聞き出せないものか…)

梨深「…」

「助けて!!誰か助けてくれぇぇぇぇ!!」

もこっち「おおうっ!?」ビクッ

小宮山「っ!?な、なにこの声、あのコンテナハウスからきこえてきたけど…」

梨深「…っ!?タクッ!!」ダッ

もこっち「えっ!?さ、咲畑さんっ!?」

「あああーっ!!わあああーっ!!!」

もこっち(うおおっ!?)ビクッ

「イヤだ!イヤだ!イヤだーーっ!!」

もこっち(ってこの声、西條の…)

「死にたくないよ!死にたくない!」

小宮山(この声の主に一体何があったんだ…)

拓巳「梨深っ!助けてっ!!」

梨深「タクッ!!」ガチャッ

拓巳「う、うううう…」ガクガク

梨深「タクッ!タクッ!」

拓巳「うああああ…」ガクガク

梨深(っ!!あたしが入ってきたことに気がつかないくらい気が動転してる!)

梨深「タクッ!タクッ!」

拓巳「う、うううう…た、助けて…」ガクガク

梨深「タク…?」

拓巳「助けて…僕を助けてよ、梨深…行かないで、どこにも行かないでよ…頼むから…」ガクガク

梨深「…」

梨深「うん…」

拓巳(えっ?)

拓巳(あ、梨深…いつの間に…)

梨深「ここにいる」

梨深「あたしは、ここにいるから」

梨深「怯えないで…」

拓巳「あ、梨深…梨深ぃ…うううっ…」グスッ

梨深「大丈夫」ダキッ

拓巳「えっ?り、梨深…?」

梨深「大丈夫だから…」ギュッ

拓巳「うう、あ、ありがとう、ありがとう…梨深…梨深…」ギュッ



243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 23:30:31.16 ID:OPJ9Q8EJO

もこっち「…」

小宮山「…」

もこっち(私たちは外にいるので、コンテナハウスの中は見えないが、叫び声は止んだようだな…)

もこっち(しかし西條のやつ、大分精神的にきてるようだな。とりあえず、今日は帰った方がいいだろう…)

もこっち「あ、あのさ、今日はやっぱりやめとかない…?」

小宮山「う、うん。私もそう言おうとおもってたところ…」

もこっち「そ、そう。じゃ、じゃあ、いこっか…」スタスタ

小宮山「あ、ま、待って」    

もこっち「え?」ピタッ

小宮山「いや、こ、このあと、どうするのかなーって…」

もこっち「ああ、そういえば…」

小宮山「どうする?やっぱり、警察…?」

もこっち「で、でも、私たちの言うことなんて、きいてもらえるのかな?西條くんだって、証言しても何もなかったみたいだし…」

小宮山「そ、そんな…」

もこっち「他に、私たちを守ってくれそうな人をさがそう…」

小宮山「あ、うん。そうだね。ええっと…」

もこっち(誰かいないか、誰か…)

小宮山(誰か…誰か…)

もこっち・小宮山(うーむ…)

もこっち・小宮山「あ!」    

もこっち・小宮山(そうだ、あの人がいたじゃないか!)

もこっち・小宮山「蒼井さん!」



244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/13(金) 23:46:00.00 ID:OPJ9Q8EJO

ーその後、ハチ公前電車付近ー

もこっち(ええっと、蒼井さん蒼井さん…)キョロキョロ

小宮山(…今日はこの辺にはいないのかな?)キョロキョロ

梢(ってあれー?もしかして、そこにいるのは智子しゃんじゃないのら?)

もこっち(む?この声は、こずぴぃか…)

梢(ピンポーン!大正解なのらー♪ところでところで、智子しゃんはもう用事はもう終わったのら?)

もこっち(用事?ああ、ヤンデレ言葉責めCDを買いに行くあれか…)

梢(うぴ?ヤンデル…なあに?)

もこっち(ってしまった!な、何でもないぞこずぴぃ!ほ、ほんとに何でもないからな!?)アセアセ

梢(んー?)

もこっち(そ、そんなことよりこずぴぃよ!こんな所で一体何をしているんだ!?)

梢(あ、そうだったのらー。智子しゃん智子しゃん、用事が終わったなら、こずぴぃたちと一緒に遊ぶのら♪)

小宮山「…」

小宮山(あの二人、口もきかないでずーっと見つめ合ってるけど、一体何をしてるのかしら?)


もこっち「妄想を現実にする能力?」【後半】



転載元
もこっち「妄想を現実にする能力?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401199486/
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