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【続】矢車想「IS学園…今の俺には眩し過ぎる」─第3話─

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106: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/24(月) 23:42:33.14 ID:eKIXGj6DO

─第3話─


山田「今日はなんと!転校生を紹介します!」

ガヤガヤ…

シャル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さん、よろしくお願いします」

生徒「お…男?」

シャル「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて、本国から転入を」

生徒達『きゃー!!』

シャル「えっ!?」

生徒「男子!二人目の男子!!」

生徒「矢車くんとは真逆のタイプのイケメン!守ってあげたい系!!」

生徒「嫌いじゃないわ!!嫌いじゃないわッ!!」

千冬「騒ぐな馬鹿者!!」
キャー!キャー!

矢車「………」



110: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/24(月) 23:55:31.84 ID:eKIXGj6DO

セシリア「笑顔が眩しい方ですわね…」

セシリア(正に光と闇…。闇の住人である地獄兄妹とは真逆の存在ですわ…)


千冬「今日は第2グランドにて2組との合同訓練を行う」

千冬「矢車、同じ男子同士だ。デュノアの面倒はお前が見てやれ」

矢車「何で俺がそんな面倒事を…」

シャル「よろしくね!矢車くん」

矢車「はぁー……ん?」

矢車(こいつッ!?)ガターン!



112: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/25(火) 00:10:20.43 ID:JPVaLt1DO

ガシッ!

シャル「わっ!?」

グイッ!

矢車「………」ジィー

シャル(えっ!?か、顔近いッ!!)オロオロ

山田「ちょ、ちょっと!!矢車くん!?」

シャル(もしかして…バレた!?)

矢車「………」

矢車(こいつ、瞳の奥に闇が見える…。俺やセシリア達と同じ、地獄を見たか?)ジロジロ

シャル「あの…その……」

矢車(しかし…分からん。何処こんなに明るく眩しい奴が、心の奥に闇を抱えている…?)



114: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/25(火) 02:49:46.10 ID:JPVaLt1DO

千冬「何をやっとるんだ馬鹿者ッ!!」バチーン!

矢車「うぐッ!」ドサッ

シャル「ひっ!?」

千冬「驚かせてすまない。見た通りこいつはどうしようもない変人でな。
   こうして度々、訳の分からん奇行に走る事があるのだ」

シャル「は、はぁ…」

千冬「矢車にお前の事を任せようと思ったのは、この女だらけの環境で
   同じ男子にしか相談出来ない事もあるのだろうと思っての判断なのだが…。
   デュノア、お前が嫌なら無理には頼まんが、どうする?」

シャル「い…いえ、同じ男子同士、矢車くんとは早く仲良くなりたいですし」

シャル「矢車くんには迷惑かけちゃいますけど、よろしくお願いします」

千冬「そうか…分かった。
   こいつがまた何か問題を起こしたら遠慮せず私に言ってくれ。後で〆に行く」

シャル「あ、あはは…」



115: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/25(火) 03:09:07.78 ID:JPVaLt1DO

矢車「おい……」グイッ

シャル「えっ!?」

矢車「更衣室へ行くぞ…。お前はこれから着替える必要があるんだろ?」

シャル「あっ、うん…」スタスタ


箒「珍しいな…。あいつがあんな積極的に初対面の人間と接するだなんて…」

セシリア「お兄様、何故…?あんな光の世界の住人と一緒に…?」

箒(光の世界って…いや、もう何も言うまい)



116: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/25(火) 03:31:09.65 ID:JPVaLt1DO

~廊下にて~


シャル「あの…矢車くん?」

矢車「あっ?」

シャル「えっと…これからは下の名前で呼んでもいいかな?
    苗字で呼ぶって、何か他人行儀な感じがするし」

矢車「……好きにしろ」

シャル「ありがとう!改めてよろしくね、想!」

矢車「……あぁ」



生徒「あっ!?噂の転校生発見ッ!!」

生徒「矢車くんも一緒!」

上級生「こっちへいらっしゃ~い…私がッ!抱きしめてあげる!!」クネクネ

シャル「えっ?何!?」

矢車「はぁー……どいつもこいつも!」グイッ

シャル「うわッ!」ダッ

生徒「あっ、逃げた!」

生徒「追いかけるわよ!」

上級生「盛り時の女の子達から必死に逃げ惑う男子……嫌いじゃないわぁ~!」クネクネ


ダダダダ…



122: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 00:50:23.83 ID:9WhzJ7DDO

~更衣室~

シャル「ハァ…ハァ…何で皆あんなに騒いでたの?」

矢車「俺達男子がよっぽど珍しいんだろ…あいつらにとっては」

矢車(全く、街灯に群がる羽虫の様に鬱陶しい連中だ…)

シャル「あ、あぁ…そっか」

矢車「………」

シャル「そういえばさっき、“お前は”これから着替える必要があるんだろ?”って言ってたけど、想はスーツに着替えないの?」

矢車「あぁ…必要ない…。何を着ていようが、それに関係なく変身は出来る」

シャル「す…凄い!革新的な技術だよ!ねぇ想、それってどういう仕組みなの?」

矢車「……そんなこと俺が知るか」

シャル「そ、そっか…そうだよね…。流石にそんな専門的な事までは知らないよね…」

矢車(……?)



124: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 01:13:21.67 ID:9WhzJ7DDO

シャル「じゃあ、僕は着替えがあるから、その…。あっち向いててくれる?」

矢車「……何故だ?」

シャル「えっ!?いやだって!は、恥ずかしいし…」

矢車「………」ジィー

シャル「だから見ないでってば!想のエッチ!!」

矢車「エッチ…?男同士なのにか?」

シャル「えっ!?あ、いや…男同士でも恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ!とにかくあっち向いて!」グイッ

矢車(この異常なまでの拒否反応……。こいつ、まさか…)クルッ

───


シャル「はい、終わったよ」

矢車「……早いな、着替え」

シャル「う、うん…」

矢車「………」

シャル「………」

矢車「準備が出来たんなら、とっとと行くぞ…」クルッ

シャル「あっ、うん…」スタスタ



126: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 04:46:44.85 ID:9WhzJ7DDO

~第2グランド~

千冬「これより、1組と2組の2クラスによる合同実習訓練を行う」

生徒達『はい!』

千冬「まずは戦闘の実演を専用機持ちに行って貰う。オルコット、凰、前に出ろ」

セシリア&鈴「はい」

スタスタ…

鈴「面倒いなぁ…なんで私が」

セシリア「フンッ!やる気が無いなら、無理をしてまでやらなくてもよろしいのですわよ?」

鈴「…何よアンタ、随分と喧嘩腰ね」

セシリア「この際だからハッキリと申し上げておきますが、鈴さん…」

セシリア「わたくしはまだ、あなたの事を地獄兄妹の一員だとは認めておりませんのよ!」

鈴「なッ!何よ!想の奴が良いって言ったんだから別に良いでしょ!
  アンタにとやかく言われる筋合いはないわよ!!」

セシリア「“想の奴”ですってえーッ!お兄様の事を実兄の様に敬うのが地獄兄妹の掟だというのに!!」

矢車(…そんな掟あったか?)

セシリア「矢車さんの事は“お兄様”と呼びなさいお兄様と!」

鈴「お、お兄様なんて…言える訳ないでしょうが!こっ恥ずかしい!」

セシリア「お兄様という呼び方が嫌なら“お兄ちゃん”でも“兄さん”でもよろしいのですよ?
     そんな初歩的な事も出来ないとなれば、地獄兄妹の一員として認める事は到底出来ませんわね…」

鈴「あーッ!もうさっきからごちゃごちゃと!何様なのよアンタ!!」

セシリア「何様ですかって…?フフッ…わたくしは…」

セシリア(ここですかさず…)

セシリア「地獄兄妹長女!セシリア・オルコットですわ!!覚えておきなさいッ!」ビシィ!

セシリア(フフッ…決まりましたわ…)



127: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 04:59:47.45 ID:9WhzJ7DDO

千冬「いい加減にしろ!馬鹿者共がッ!」ブンッ

セシリア「痛ッ!」ゴンッ!

鈴「あでッ!」ゴンッ!

千冬「お前達!地獄兄妹がどうとかの前に、代表候補生としての自覚を持て!」

セシリア(フフッ…ここはお兄様風に…)

セシリア「代表候補生…今のわたくしには眩し過ぎ」

千冬「いちいち口答えをするなァ!」ボコォッ!

セシリア「へぶぉッ!!」ドサッ

千冬「全く埒が明かん!山田先生!とっととこの馬鹿共をとっちめてやってくれ!!」



128: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 05:22:41.07 ID:9WhzJ7DDO

箒(そういえば、先程から山田先生の姿が見えないが…)

キィィィーン…

箒(……って!あれはッ!?)

山田「ど、どいて下さーい!!」キィィィーンッ!

箒「想ッ!危ない!避けろ!!」

矢車「んっ?」


ドゴーンッ!



129: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 05:37:00.03 ID:9WhzJ7DDO

矢車「わあああぁぁぁぁぁぁッ!!!」ビューン


のほほん「わー!やぐるーがフッ飛んだー!!」

鈴「そッ!想ーッ!!」

セシリア「お兄様ぁーッ!!」

ビューン…



135: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 18:22:31.22 ID:9WhzJ7DDO

~暫くして~

山田「本っ当にごめんなさい矢車くん!!私ったら何て事を…」

矢車「笑え…笑えよ……」ボロボロ

セシリア「お兄様…おいたわしや…」ウルウル

千冬(授業が全く進まない…)

千冬「もういい…矢車は大事を取って保健室で暫く休んでろ…」

矢車「保健室、か…今の俺には眩し過ぎる…」

箒「大丈夫だそうです」

千冬「そ、そうか…。それなら良いのだが…」

千冬(はぁー…胃が痛い…)



139: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/26(水) 20:40:23.02 ID:9WhzJ7DDO

~それからセシリアと鈴が山田先生に模擬戦で負けたりと色々あって昼休み~


キーンコーン カーンコーン

カップ麺『兄貴塩』

矢車「………」ズルズルズル

カップ麺『妹醤油』

鈴「………」ズルズルズル

セシリア「………」ズルズルズル

箒「…お前達、昼食くらいもっとちゃんとしたものを食べたらどうだ?
  カップ麺なんて質素で味気ないだろう…」

セシリア「はぁー…故郷のマズメシに比べれば全然マシですわ…」ズルズルズル

鈴(意外とイケるわねコレ)ズルズルズル

シャル「えっと…ホントに僕が同席して良かったのかな?」

シャル(って言うか凄く居づらいんだけど…)

矢車「あぁ…構わない」ズルズルズル



147: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/27(木) 03:15:06.52 ID:6zSLkkSDO

セシリア「お兄様、ちょっとお耳を…」チョイチョイ

矢車「何だ…?」

セシリア「……お兄様、一体どういうつもりですの?
     シャルルさんと…あんな日向の世界で輝いているような人間と行動を共にするだなんて!」ボソボソ

セシリア「地獄兄妹の長男であるお兄様のやる事とは、到底思えませんわ…」ボソボソ

矢車「……お前は感じないのかセシリア?あいつの心の奥底に潜む、底れぬ闇を…」

セシリア「何ですって!?彼もまた心に闇を!?」チラッ

シャル「……?」

セシリア「……とてもその様な風には見えませんが…」

矢車「確かに見たままのアイツは、お前の言う通り日向の世界で輝いているような眩しい人間だ…。
   だが俺は、奴の心の奥底に秘められている闇の波動を確かに感じた」

矢車「同じ心に闇を抱える者として、アイツの心の内にある闇の正体が一体何なのか、俺は知りたくなった。
   そして今俺は、アイツの…シャルルの心の奥底に秘められている闇の正体を知る為に、色々と探りを入れているところだ…」

セシリア「…彼の心の闇の正体を知り、あわよくば地獄兄妹の仲間に入れようと、そういうことですの?」ボソボソ

矢車「…いや、そこまでは考えていない」

セシリア「そ、そうですか…。しかし彼の心にそんな闇があったなんて…」チラッ

シャル「……ん?」

セシリア「………」ジィー

矢車「………」ジィー

シャル「あの~、僕の顔に何か付いてる?」

矢車「いや……」ズルズルズル

セシリア(やっぱり、わたくしには分かりませんわ…)ズルズルズル



149: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/28(金) 05:08:55.58 ID:l+jAZCGDO

箒「兎に角!こんな粗末な食事を取っていては、いざという時に力が入らん!」

箒「そ、そこでだな…」パカッ

矢車「これは…」

鈴「わーお」

セシリア「……これはまた、随分と豪華なお弁当ですわね」

箒「想にはクラス代表として十分に力を発揮してもらう為にも、精の付く食べ物を食してもらう必要があるからな」

矢車「成る程な…」

鈴「えーと、実は私も…」パカッ

矢車「酢豚…」

鈴「流石にカップ麺だけじゃお腹膨れないでしょ?
  結構多めに作っておいたから、遠慮せずに食べて」

矢車「………」

セシリア「全くあなた方は!お兄様がそんな豪勢なモノ召し上がる訳ないじゃありませんか!」

矢車(確かに、どちらの料理も今の俺には眩し過ぎる…)

箒「……そういうセシリアの手元にあるバスケットは一体何だ?」

セシリア「えっ!?あっ、これは…その…」ガサゴソ

鈴「アンタ、地獄兄妹がどうとか偉そうに語ってた癖に…」

鈴(こいつも想に自分の手料理食べてもらいたいんじゃない)

セシリア「こ、これはッ!闇世界の住人のみが作ることを許される“地獄料理”ですわ!!」

セシリア「この料理なら、闇の世界の住人であるお兄様のお口にもきっと合う筈!!」

箒「地獄料理って……」

鈴「何それ…もうちょっとマシな言い訳考えなさいよ」

矢車「地獄料理か…面白い」スッ

箒「…って、想!」

鈴「アンタねぇ…」

セシリア「お兄様!ささ、お召し上がりになって!」ズイッ

矢車「サンドイッチか…」パクッ

矢車「………」

セシリア「ど…どうですか?お味の程は?」

矢車「……セシリア、やっぱりお前は最高だ…」

セシリア「お…お兄様~!」デレデレ

矢車「全く期待を裏切らない……ゴフッ!!」

箒&鈴&セシ&シャル『なッ!!?』

矢車「いいぜ……地獄が見えるぜ、セシリガハァッ!!」バタンッ

セシリア「お、お兄様ァーッ!!」

鈴「セシリアッ!あんた何てモン食べさせてんのよッ!?」

箒「この馬鹿者がッ!地獄料理だか何だか知らんが、料理に毒を盛るだなんて一体どういうつもりだ!?」

セシリア「わ、わたくし毒なんて盛ってませんわよ!!」

シャル「想ッ!大丈夫!?しっかりして!!」ユサユサ

矢車(影山…もうすぐ俺も、お前のいる所へ…)ガクッ

シャル「想ーッ!」



171: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/31(月) 22:24:25.22 ID:RQjUPIUDO

~矢車さんの部屋~


箒「お前との相部屋生活も、今日で最後だな」

矢車「あぁ、そうだな…」

シャル「これからは僕と一緒の部屋だね。よろしく、想!」

矢車「……あぁ」

箒「シャルル、コイツが何か仕出かしたら遠慮なく私に相談してくれ。
  想の元ルームメイトとして何かしらのアドバイスは出来るだろうし、
  もしもの事があったら…その時はこのバカをひっ叩きに行くから」

シャル「あはは…ありがとう」

矢車「………」



172: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/31(月) 22:37:54.19 ID:RQjUPIUDO

───


矢車「ほら、茶だ」スッ

シャル「あっ、ありがとう…」

矢車「………」ズズッ…

シャル「………」ズズッ…

矢車「………」ジィー

シャル(まただ…想、また僕のことじっと見てる…)

シャル(やっぱり、僕が女だって事がバレたのかな…?)

シャル(もし、気付いているけどあえて気付いていないフリをしているのだとしたら…)

千冬『見た通りこいつはどうしようもない変人でな。
   こうして度々、訳の分からん奇行に走る事があるのだ』

箒『シャルル、コイツが何か仕出かしたら遠慮なく私に相談してくれ』

シャル(……寝込みを襲われたりなんて事も…)

シャル(いやッ!ちょっと変わったところはあるけど、想はそんな事する人じゃないよ!……多分)チラッ

矢車「………」ジィー


シャル(……それでも、ハッキリさせておく必要はあるよね…。いざという時の為に…)

シャル「あのさ、想…。一つ聞いていい?」

矢車「……何だ?」

シャル「その…何でそんなに僕のことジロジロ見るの?今朝からずっとだよね?」

シャル(もしも想が僕の正体に気付いていたら…その時は…)



173: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/31(月) 22:57:35.95 ID:RQjUPIUDO

矢車「……単刀直入に言おう。
   シャルル、俺は始めてお前と出会った時…」

シャル「………」ドキドキ

矢車「お前の心に闇を感じた」

シャル「……えっ、闇?」

矢車「あぁ…闇だ。お前のその明るく眩しい見た目とは対照的な、真っ黒に染まった心の闇…
   俺はそれを確かに感じ取った」

シャル「な、何だ…そんな事か…僕はてっきり…」

矢車「……てっきり、何だ?」

シャル「あッ!ううん!何でもないよ!!」

矢車「………」

矢車(この独特の仕草と雰囲気、そして更衣室で見せた異常なまでの拒否反応…。
   確信はないが…恐らくコイツの正体は女だ)

矢車(しかしどうする?確かめる方法はいくらでもあるが、下手に手を出せば担任と箒に殺されかねん…。
   無闇やたらと手出しは出来ないな…)

シャル「でも、僕の心に闇があるだなんて…。正直、思い当たる節なんてないよ」

矢車「嘘を言うな。俺には分かる…
   お前のその目は地獄を味わった者の目だ…!」

シャル「ほ、本当だよ!僕の過去なんて…そんな対したことないし…」

矢車「………」ジィー

シャル(駄目だ…“そんなこと信じられるか”って感じの顔してる…。
    でも、僕の素性について想に知られる訳にはいかないし…。適当に言い逃れしないと…)



174: ◆4cmyCM./Qw:2014/03/31(月) 23:39:37.00 ID:RQjUPIUDO

シャル「でも、強いて言うならアレの事かな?」

矢車「……アレ?」

シャル「僕の父さん、デュノア社っていうIS関連の企業の社長なんだけど、最近会社の業績が悪いみたいで…
    それで僕も、先行きの事とか、父さんの事とか…色々と不安があって」

矢車「…それがお前の心の闇と関係していると?」

シャル「うん、多分…」

シャル(嘘は付いてないよ…)

矢車(……コイツの心に闇が生まれた原因がそれだと?
   いや、多分違うな…。先行きの不安だとか、身内の不幸だとか、そんな不明瞭で間接的な出来事がコイツの心に闇が生まれた原因であるとは、どうしても思えない…
   それ程までにコイツの抱えている闇は根深いものであった…
   コイツに闇が生まれた理由はもっと別にある筈…
   そう、コイツの…シャルル自身の身に降りかかった、何かしらの不幸…
   恐らくそれこそが、コイツの心に闇が生まれた真の原因だ)

矢車(それと…コイツの正体が女だということを前提にした話になるが、
   わざわざ男だと偽ってこの学園に入学して来た事とその原因は、何か関係があるのかもしれん…)

矢車(やはりコイツの正体については、もっと探りを入れる必要があるな…
   しかし、担任と箒が睨みを効かせてる以上、下手に手を出す事は出来ないが…)

矢車(まぁいい…共同生活はまだまだ続く…。こちらが焦って行動せずとも、いずれは向こうの方からボロを出す時が必ず来る…
   その時が来るまで、様子見として暫くコイツを泳がせておくのも悪くはない…)



178: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/03(木) 21:17:00.88 ID:HVU1nyJDO

シャル「あの…僕の話はもうこのくらいでいいかな?」

矢車「………」

シャル(腑に落ちないって感じの顔してる…。
    でも、これ以上僕の過去について詮索されるのは色々とマズいし…
    僕に関しての話題はこの辺で切り上げておかないと…)

シャル「そうだ!僕、昔の想についての話とか聞いてみたいな」

矢車「……昔の俺の話だと?」

シャル「うん」

矢車「俺の過去、か…。聞いてどうするつもりだ?」

シャル「ど、どうって…別に深い意味はないよ。
    ただ友達として、もっと想の事を知っておきたいなーって思って…」

矢車「フッ……。俺の身の上話なんか聞いたって、面白くも何ともないぞ?」

シャル「僕の話だって対して面白い話じゃなかったでしょ?」

矢車「………」

矢車(まぁ、コイツになら打ち明けても良いか…
   セシリアや鈴以上の暗闇を心に宿す、コイツになら…)

矢車「いいだろう、教えてやる…
   幾重もの地獄を味わい闇の住人として生まれ変わった、この俺の半生を…」スッ…

ガサゴソ

矢車「栄光からの転落、挫折、そして後悔…。俺の過去は、そんなどうしようもない出来事の連続だった…」ガチャガチャ

シャル(……アタッシュケース?)

矢車「そしてこれが、俺の人生最大の後悔の…その証だ」カパッ



179: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/03(木) 22:58:05.28 ID:HVU1nyJDO

シャル「えッ!!それって想がいつも身に付けてる
    専用機を起動させる為のベルト!?」

矢車「あぁ、それと同型のベルトだ…」

シャル(それって、つまり…)

シャル「2本目のベルト…?」

矢車「そうだ…このベルトは、俺がかつて“相棒”と呼んでいた男が使っていた物だ…」

シャル「相棒…?」

矢車「真っ暗闇の無限地獄を共に生き抜いた、俺の弟分だ。
   こんなろくでなしを慕ってくれた、俺にとって掛け替えのない…」


『俺は…兄貴も知らない暗闇を知ってしまった…』

『連れて行って欲しかったけどさ…。俺はもう、一生この暗闇から出れないよ……』

『サヨナラだ…兄貴』


矢車「そう、掛け替えのない存在だった」



185: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/06(日) 23:16:43.33 ID:pPk2sTODO

シャル(想のこんな悲しそうな顔、初めて見た…)

シャル(もしかしたら僕、聞いたらいけない事を…)

シャル「あ…あのさ、想。どうしても話したくない事なら、無理に話さなくてもいいんだよ?」

矢車「………」

シャル「あの…想?」

矢車「……もう、こんな時間か。話に夢中になって気が付かなかったな」

シャル「えっ?」

矢車「昔話はここまでだ。俺は先に寝るぞ、シャルル」ガサゴソ

シャル「あっ、うん…。おやすみ」

矢車「………」

矢車(影山、俺は…)



186: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/06(日) 23:18:44.02 ID:pPk2sTODO

~翌日~

山田「ええっと…今日も皆さんに嬉しいお知らせがあります」

山田「また一人、クラスに新しいお友達が増える事になりました!」

ラウラ「………」

ガヤガヤ…

生徒「えっ?また?」
生徒「2日連続で転校生だなんて…」
生徒「美白ね…。でも、私の方がおっぱいおっきいわ…」

山田「み、皆さんお静かに!」

ガヤガヤ…



193: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/09(水) 01:16:12.59 ID:adyZ/6VDO

千冬「ラウラ、自己紹介しろ」

ラウラ「はい、教官」

矢車(……教官だと?)

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

山田「……えーっと、以上ですか?」

ラウラ「………」ツカツカ

矢車「……?」

ラウラ「……貴様が矢車想か」

矢車「あっ?」

ブンッ

矢車「………」パシッ!

ラウラ「ほう、私の平手打ちを初見で防いでみせるとは……ますます気に食わん」

矢車「……何の真似だ?」

ラウラ「別に深い意味はない。ただ教室内の目障りなゴミ虫を叩き潰そうとしたまでの事だ」

矢車「貴様…」ギリギリギリ…

ラウラ「……おい、いい加減その手を離…」

グイッ!

ラウラ「なッ!?」

グワシッ!



194: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/09(水) 01:22:13.91 ID:adyZ/6VDO

ピタッ

矢車「………」ジィー

ラウラ「こッ!こいつ!離せッ!!」

山田「や…矢車くーん…」アワアワ

千冬「はぁー……放っておけ、山田君」

山田「し、しかし…」

千冬「今回は先に手を出したラウラの方にも非がある」

千冬(それにもう…いちいち突っ込みを入れるのにも疲れたしな…)


矢車「………」ジィー

ラウラ「このッ!やめろ!!離せッ!!」ジタバタ

矢車「動くな」顔面ガシッ!

ラウラ「ムグゥッ!?」

矢車「じっとしてろ…」ジィー

ラウラ「ンー!ンー!」ジタバタ

矢車(闇だ…。こいつの瞳の奥から、底知れぬ闇を感じる……)

矢車「そうか、お前も俺達と同じ……ん?」

ラウラ「ムグゥッ!?」

矢車(……何だ?この妙な違和感は…?)

矢車(コイツの心から感じ取れる…。闇とは違う、もっと別の感覚…)

矢車(これは……光…?)

ラウラ「ングゥーッ!!」ジタバタ

バッ!

ラウラ「ハァーッ!ハァーッ!貴様ァーッ!!」ブンッ

ボコォッ!

矢車「うグッ!」ドサッ

山田「やッ!矢車くん!?」

セシリア「お兄様ァーッ!」ガターン!

ラウラ「ハァーッ!ハァーッ!ハァーッ!」プルプル…

ラウラ「私はッ!絶対にッ!お前を認めんッ!!」

矢車「………」

矢車(はぁー……シャルルに続きまた一人、か…)



204: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/19(土) 20:59:52.89 ID:ALYdsxMDO

~放課後 アリーナにて~

箒「珍しいな。お前が私達の訓練に付き合うだなんて」

矢車「セシリアに“どうしても”と頼み込まれてな…」

セシリア「お兄様…やはりご迷惑でしたか?闇の住人であるあなたにこの様な事を……」

矢車「……いや、かわいい妹の頼みだ…断る道理がない」

セシリア「かッ!かかかわいいだなんてッ!!そんな…」カァー

箒「……多分、お前の思っている様な意図で言った訳ではないと思うぞ」

矢車「それに…」チラッ

シャル「……?」

矢車(コイツらの訓練に付き合えば…シャルルの闇の正体について、何か手掛かりが掴めるかもしれないしな……)

鈴「それで、何すんの?」

セシリア「フフッ……今日の特訓メニューはわたくしが考えておきましたわ!題して!」バッ

セシリア「セシリア・オルコット監修!専用機持ち限定“地獄の大特訓”ですわッ!!」バーン!

箒(……ナチュラルに省かれたな、私)

セシリア「これがそのスケジュール表ですわ!」バサッ

箒「なになに…“ガケの上から落ちてくる岩石を、パンチとキックのみで次々と破壊する訓練”?」

鈴「“モトクロスコースを用いたISの走行訓練”?」

シャル「“七人の先輩達からの集団リンチに耐える訓練”?」

セシリア「パワー、スピード、耐久力を同時に鍛え上げられる完璧なメニューですわよ!!」

一同『…………』

セシリア「フフッ……あまりにも素晴らしいメニュー内容に、皆さん声も上げられませんか…!」

鈴「いや…色々とツッコミ所が多すぎて……」

シャル「ISでやる意味ないよね?」

箒「セシリア…お前頭がおかしくなったんじゃないのか?想の奴に感化されたばっかりに…」

セシリア「なッ!?」

鈴「確かに、最近のセシリアってばかなり暴走気味よね」

セシリア「なッ!何をおっしゃいますの!?こんなに素晴らしい特訓メニューなのに!?」

矢車「セシリア…」

セシリア「お、お兄様!お兄様は分かって下さいますよね!?」

矢車「……却下だ」

セシリア「えっ!?…でもッ!」

矢車「却下だ」

セシリア「……はい」



209: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/24(木) 00:22:45.37 ID:H9XI5CrDO

箒「セシリアの案はボツにするとして…。他に何か良い案はないか?」

鈴「う~ん……想は何かやりたい訓練とかない?」

矢車「やりたい訓練、か……それなら」チラッ

シャル「んっ?」

矢車「シャルル、お前と手合わせ願いたい…」

シャル「えっ?」

セシリア「なッ!?」

矢車「どうした?嫌なのか…?」

シャル「あっ、いや…そう言う訳じゃないけど……」チラッ

セシリア(……わたくしを差し置いて…お兄様と……)ジェラシットォー…

矢車「……構うな。そうと決まれば、早速初めるぞ」パカッ

ピョーン ピョーン ピョーン

パシッ

矢車「変身…」カシャ

──HENSHIN──

キュイキュイキュイーン

──CHANGE! KICK HOPPER!──

シャル「あっ、うん」キュイーン

矢車「………」

矢車(これがシャルルの専用ISか…)

セシリア「お兄様!シャルルさんとの特訓が終わったら、次の相手は是非わたくしとッ!!」ズイッ!

矢車「はぁー……分かったから、そこ退いてろ」グイッ

セシリア「グムッ!」

シャル「え~と…そろそろ初めてもいいかな?」

矢車「あぁ…いつでも来い、シャルル……」

シャル「じゃあ、行くよ!想ッ!」ドッ



214: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/25(金) 10:54:03.64 ID:yG71IHeDO

シャル「先手は取らせてもらうよ!」ズダダダダッ!

矢車「フッ……」スッ タンッ タンッ

ドガガガガンッ!

シャル(速い…!)


箒「あれ程の弾幕を掻い潜ってみせるとは…」

鈴「相変わらず凄い避け方するわね…想」

セシリア「だぁーかぁーらぁーッ!!おッ!にッ!いッ!さッ!まッ!お兄様とお呼びなさいってッ!!
     全くあなたという人は!!何べん言わせれば分かるのですかッ!!?」

鈴「あ゛ぁーッもうウッサいわねーッ!!
  アンタ!想に相手してもらえないからってふて腐れてんじゃないわよ!!」

セシリア「何ですってェーッ!」ムッキー!

箒「………」


シャル(噂には聞いてたけど、凄い回避能力…)ズダダダダッ!

シャル(なら、一気に接近して至近距離からのショットガンで!)グワッ

矢車(来たか…)スタッ

シャル(今だ!)

シャル「たぁッ!」ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!

矢車(散弾をバラ撒いて退路を断つつもりか…。だが、甘い……)

矢車「ライダーキック…!」カシャカシャ

──RIDER KICK!──

矢車「ハァッ!」バシィッ!

バチバチバチ!

シャル(えッ!?弾丸を蹴り返して来た!?)

ビュンビュンビュンビュン

シャル「わぁッ!」バリバリバリィ!!

矢車(只の弾丸ではない……タキオン粒子を纏わせ威力を底上げさせた弾丸だ…)

シャル「うッ!」ドサッ

矢車「どうしたシャルル?その程度で限界か…?」

シャル「……いや、まだまだこれからだよ!想!」

矢車「ならば…来い、シャルル…」

矢車(そしてさらけ出せ…お前の心の内の全てを…!)



219: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/28(月) 03:41:46.53 ID:CyaXEOaDO

~訓練終了~

矢車「今日のところはこれくらいにしておくか…」

シャル「そうだね…。相手してくれてありがとう、想!」

矢車「……あぁ」

セシリア「流石でしたわお兄様!相手の放った弾丸を軽快に回避する身のこなし!そして適切なタイミングで間合いを詰める判断力ッ!
     どれを取っても素晴らしいの一言ッ!やっぱり、お兄様は最高ですわッ!!」

矢車「最高、か…はぁー……」

シャル「そういえば…」

矢車「あっ?」

シャル「前々から疑問に思ってたんだけど…想って銃とかの射撃武器の類いは、キックホッパーに装備しないの?」

矢車「……何故そんな事を聞く?」

シャル「えっ!?何故って…。
    近接戦闘型のキックホッパーに牽制用の射撃武器すら装備されていないのは何でだろうって、ちょっと疑問に思って…」

矢車「………」

鈴「確かに…近接戦闘型って言ってもどうせキックホッパーは蹴り技がメインで手の方は空いてるんだから、
  銃器の一つや二つ持っといても特に問題はない筈よね?」

セシリア「何を言っているのですかあなた達!?キックホッパーにとって武器など邪道ッ!無粋の極みですわ!!」

箒「……射撃特化型のISを扱うお前がソレを言うか…」



220: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/28(月) 04:01:42.66 ID:CyaXEOaDO

矢車「射撃武器、か…今の俺には必要ない……
   過度な武装はかえって邪魔になるだけだ…」

シャル「でも僕個人の意見としては、多少邪魔に感じても射撃武器は持っておいた方がいいと思うな。
    こんな事を言うのは余計なお世話かもしれないけど…今の想の戦い方じゃあ、いつまでも上手く行くとは限らないし」

矢車「………」

シャル「何なら、僕がキックホッパーと相性のいい射撃武器を探…」

矢車「必要ない」

シャル「えっ?」

矢車「射撃武器……地獄の住人である俺にとっては、あまりにも眩し過ぎる……」

シャル「は…はぁ?」

箒「気にするなシャルル…。いつもの狂言癖だ」

矢車「……それに、いざとなったらキックホッパーの“クロックアップ”を使えばいいだけの話だ…」

鈴「クロックアップ…?何それ?」

シャル「それってもしかして…キックホッパーのワンオフ・アビリティーの事?」

矢車「……違う。全てのマスクドライダーシステムに、標準的に装備されている機能だ…」

鈴「マスクドライダーシステム??」

箒「相変わらずお前の言ってる事はよく分からん…」



231: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/29(火) 18:50:17.91 ID:XDHgyheDO

シャル「それで、そのクロックアップって一体どういう能力なの?」

矢車(……いちいち説明するのが面倒だな…)


生徒「ねぇ!あれ見て!」

矢車「あっ?」チラッ


ラウラ(IS展開中)「………」


生徒「あれって…ドイツが開発中の第三世代機じゃない!?」

生徒「まだ本国でもトライアル段階だって聞いてたけど…」

矢車「……ラウラ…」

鈴「ラウラって…今朝想の事をグーパンで殴ったっていう転校生!?」

セシリア「よくも……よくもお兄様を………」ワナワナ…


ラウラ「……矢車想、それが貴様の専用機か?」

矢車「あっ?」

ラウラ「そのIS、まるでバッタか何かだな…
    貴様のようなゴミ虫にはこれ以上ない程相応しいIS、という訳か」

鈴「ちょっとアンタッ!喧嘩売ってんの!?」

ラウラ「ゴミ虫の腰巾着が…貴様に話をしているのではない」

鈴「コイツッ!!」ズイッ

ガシッ

矢車「………」

鈴「想…」

矢車「何の用だ?ラウラ…」

ラウラ「その腰巾着の言う通り、お前に喧嘩を売りに来た。矢車想、私と戦え」

矢車「……成る程な」

セシリア「あなたッ!黙っていればいけしゃあしゃあと調子に乗って!!」

セシリア「お兄様!わざわざお兄様のお手を煩わせる事は御座いません!!
     ここは地獄兄妹長女であるこのわたくしがッ!!」

矢車「いや、その必要はない…」スタスタ

セシリア「お兄様…?」

矢車「丁度いい…これで説明する手間が省ける」

シャル「想、まさかラウラ相手にクロックアップを…?」

矢車「……よく見ておけシャルル。全ては、一瞬で終わる…」



237: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/30(水) 00:10:21.45 ID:0thmY9DDO

矢車「ラウラ…。喧嘩を買うのは構わないが、その前に一つ条件がある」

ラウラ「……最初に言っておくが、ハンデは受け付けないぞ」

矢車「安心しろ。そんな野暮ったらしい頼みじゃない」

ラウラ「なら早く言え。私は気が短い」

矢車「……交換条件だ、ラウラ…
   もしお前が勝って、俺が負けたら……俺はお前の言うことを何でも一つ聞いてやる」

ラウラ「ほう……」

矢車「その代わり俺が勝ったら……ラウラ、お前の過去に何があったのか…その全てを、俺に洗いざらい話してもらう…」

ラウラ「……私の過去、だと?貴様、一体何を企んで…」

矢車「ラウラ…俺はお前に始めて出会ったあの時、
   お前の瞳の奥底から、ドス黒い闇を感じた…」

ラウラ「……何だと?」

矢車「怨み…辛み…そして絶望……
   俺がお前の瞳から感じ取ったのは、そんな禍々しい“負の感情”だった…」

ラウラ「………」ピクッ

矢車「お前はかつて、自らの心が苛まれる程の深い絶望を味わった…
   そして…その時に生まれた心の歪みは、ドス黒い心の闇として、今でもお前の中に存在し続けている……違うか?」

ラウラ「─ッ!!貴様ッ!知ったような口を叩くな!!」

矢車「どうやら図星のようだな…」

ラウラ「黙れッ!!」ガシャ



238: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/30(水) 00:33:16.19 ID:0thmY9DDO

箒「なッ!想ッ!危ない!!」

ズドンッ!

矢車「セヤッ!」ブンッ

バシィ! 

ドゴォーンッ!

ラウラ(馬鹿なッ!レールカノンを蹴りで捌いただと!?)

矢車「……俺は、お前の抱える闇の正体について興味がある…
   どれ程の地獄を見てきたのか……どれ程の絶望を味わってきたのか……
   それを知るには、お前の過去に何があったのか…それを知る必要がある」

ラウラ「……その為の交換条件、という訳か…」

矢車「………」

ラウラ「しかし…それはあくまでも、貴様が私に勝つ事を前提とした仮定の話だ…
    矢車想…貴様、本気で私の駆るこの《シュヴァルツェア・レーゲン》に勝てるとでも?」

矢車「…あぁ……」

ラウラ「フン…大した自信だな…」スッ…

ラウラ「……いや、思い上がりかッ!」ガチャ

ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!

矢車「………」スッ タンッ ピョーン

ドゴォ! ドゴォ! ドゴォ!

ラウラ「チッ!猪口才な!」

スタッ

矢車(“条件は呑んだ”と受け取らせてもらうぞ…ラウラ)スッ…

矢車「クロックアッ…」



242: ◆4cmyCM./Qw:2014/04/30(水) 16:18:45.42 ID:0thmY9DDO

教員「お前達!そこで一体何をしている!?」

矢車「………」


ガヤガヤガヤ…

ラウラ「……チッ、邪魔が入ったか…
    まぁいい…今日のところは、大人しく引き下がってやる」キュイーン

(ラウラ、IS解除)

矢車「………続きは又の機会、か…」カシャ

(矢車、変身解除)

ラウラ「……そう言えば、私が勝ったら何でも言うことを一つ聞く、という約束だったな…」

矢車「…あぁ……」

ラウラ「決めたぞ…。矢車想、お前が負けて、私が勝ったら…
    お前には、この学園から速やかに出て行ってもらう」

箒「何ッ!?」

鈴「はぁッ!?」

シャル「えッ!?」

セシリア「なッ!何ですってぇーッ!?」

ラウラ「今さら条件をふいにするのは無しだぞ。
    私に負けたら、二度とこの学園の土を踏まないと誓え」

矢車「……分かった」

セシリア「ちょッ!お兄様!?」

ラウラ「フン…せいぜい首を洗って待っているのだな」スタスタ

鈴「どういうつもりよ想!?あんな条件飲むなんて!」

シャル「いくら想が強いって言っても、もしも負けるような事があったら…」

矢車「………」

鈴「想!聞いてんの!?」

矢車「………お前達は先に帰ってろ。野暮用が出来た…」スタスタ

鈴「ちょっと!想ッ!」

セシリア「あれ!?お兄様ッ!私との特訓は!?」

矢車「…………」スタスタ

セシリア「お兄様ッ!?お兄様ぁーッ!」

箒(哀れな…)



247: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/01(木) 01:41:03.63 ID:EYoNoasDO

~アリーナ外 校庭~

矢車「………」チラッ

ラウラ「何故です教官!?何故あなたはこんな所でッ!?」

千冬「何度も言わせるな。私には私の役目がある。それだけだ…」

ラウラ「こんな極東の地で何の役目があると言うのですか!?
    お願いです教官!我がドイツで再びご指導を!!」

矢車(やはり…あの担任とラウラの間には、只ならぬ因縁があるようだな…)

千冬「………」

ラウラ「大体ッ!この学園の生徒など、教官が教えるに足る人間ではありません!!
    危機感に疎く…ISをファッションか何かと勘違いしている!
    その様な者達に教官が時間を割かれるなどッ!!」

ラウラ「特に…あの矢車想と言う男はッ!」ギリッ

矢車「………」ジィー

千冬「……矢車?アイツがどうかしたのか?」

ラウラ「……奴に関する情報は、私も以前から常々伺っておりました…
    全人類の男の中で唯一ISを動かせ、尚且つ正体不明のIS“キックホッパー”を所有する、謎多き人物だと…」

ラウラ「そして…そんな奴の人物像は、とんでもない“変人”であるとッ!」

矢車「………」

千冬(……否定しようのない事実だな)



248: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/01(木) 01:50:52.81 ID:EYoNoasDO

ラウラ「奇抜な服装を身に纏い、意味不明な言動を繰り返す……
    奴の起こす行動は奇行に満ち溢れており、周囲への悪影響が懸念されている、と……」

ラウラ「それだけなら…それだけならまだいいッ!!
    奴が奇行に走ろうが何をしようが、私の知ったことではないッ!
    しかし!奴はよりにもよって織斑教官の受け持つクラスの生徒となってしまったッ!!
    その結果…教官は奴の犯す意味不明な奇行に幾度となく振り回され、苦悶に満ちた日々を送っているッ!!
    その事実を聞かされた時の私の怒りたるや……!!同時に沸き上がったのは、奴に対する激しい憎悪の感情でしたッ!!」

ラウラ「あんなふざけた奴の為に、織斑教官の身に只ならぬ心労が掛かっている……
    そう考えるだけで!私はッ!!」ギリリッ

千冬「……同情として受け取っておこう」

矢車(成る程…ラウラが俺に異常なまでの嫌悪感を抱き、目の敵にするのはその為か……)



264: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/05(月) 02:15:20.98 ID:cNXIineDO

ラウラ「何故です教官ッ!?何故あなたはそうまでしてこの学園に拘るのです!?」

千冬「はぁー……何処から得た情報かは知らんが、全くいい加減な話だ…
   ラウラ、お前は一つ大きな勘違いをしている」

ラウラ「えッ!?」

千冬「“苦悶に満ちた日々を送っている”だと?
   私は別に、今の環境に不満など感じてはいない」

ラウラ「し、しかし!矢車の奴があなたを苦しめているのは事実…」

千冬「教師という職に就いている以上、問題児の相手をするのは覚悟の内だ。
   矢車を生徒として受け持った事も、今更後悔などしていない」


矢車「………」


千冬「……まぁ確かに、私が矢車の行う奇行に日々頭を悩ませているのは事実だがな」

ラウラ「それならば何故ッ!?」

千冬「だがな。問題児であろうが何であろうが、今のアイツは私の受け持つクラスの生徒だ。
   アイツが私の生徒である以上、私は指導者として最後まで責任を持って面倒を見る。
   それが、人を教える立場にある“教師”という人間の成すべき義務、と言うものだ。
   故に、矢車の件を今更どうのこうの言うつもりはない」

千冬「それに…問題児の面倒を見るというのも、存外悪いものではない」

ラウラ「なッ!何をッ!?」

千冬「手に余るバカであればある程、それだけ叩き概がある…と言う事だ」

ラウラ「わ…私は……納得出来ませんッ!!」

千冬「まぁ…教えられる立場の人間であるお前にとって、
   教える側の人間の考えなど、到底理解出来る話ではあるまい」

千冬「話は以上だ。お前も早く寮に戻れ。私も忙しい」

ラウラ「─ッ!!……くッ!!」ダッ



270: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/10(土) 23:38:40.46 ID:hrNGEIiDO

───

千冬「そこの男子生徒」

矢車「………」ヌッ

千冬「盗み聞きか?異常性癖とは……いや、お前ならやりかねんか…」

矢車「………」

千冬「用がないのならとっとと寮に帰れ。私も暇では…」

矢車「担任、アンタにはどうしても聞きたい事がある」

千冬「……さっきの話の続きか?生憎だがアレはお前を誉めた訳では…」

矢車「違う…。アンタが俺の事をどう思っているかなんて、興味ない…」

千冬「……矢車、全くお前と言う奴は…
   目上の者に対する言葉使いをだな…」

矢車「俺が興味あるのは、アイツの…ラウラの過去についての話だ」

千冬「………」ピクッ

矢車「アンタはラウラと長い付き合いらしいからな…。担任、アンタなら知っている筈だ。
   アイツの過去に一体何があったのか…。何故アイツは、心の内に深い闇を抱えているのか…」

千冬「……闇、だと?」

矢車「あぁ……俺は今朝、ラウラの瞳を覗いたあの時…
   アイツの心の奥底に宿る、底知れぬ闇を見た…」

千冬(……あの奇行にそんな意味があったとは…)

矢車「その闇の正体を知る為にも、俺はアンタに聞かなければならない。ラウラの過去に何があったのか……
   そう…アイツの心の闇にまつわる、その全てを…」

千冬「……質問を質問で返すようで悪いが…
   何故お前はそうまでして、ラウラの心の闇とやらについて知りたがるのだ?」

矢車「………」

千冬「アイツの弱みを握ろうなどと考えているのなら止めておけ。
   アイツはその程度の事で、どうにかなるタマではない」

矢車「弱みを握る、か……。そんな下らない事に興味はない」

矢車「俺はただ知りたいだけだ…。ラウラの抱える闇がどれ程のものなのか……
   一体奴が、どの様な地獄を味わってきたのかを……」

千冬「……本当にそれだけか?」

矢車「あぁ、他意はない。
   ただ知りたい。それだけだ…」

千冬「……意外だな。お前がそこまで他人に関心を持つだなんて…」

矢車「………」

千冬「……確かにお前の言う通りだ。
   私は…お前の知らないラウラの過去を知っている。
   お前の言う“ラウラの味わった地獄”とやらにも、心当たりがある」

矢車「ならば……」

千冬「しかしだ。本人の了承もなく、他人の身の上話を勝手にべらべら喋る様な趣味など、私にはない」

矢車「………」

千冬「ラウラの件に関しても同じだ。本人が良しと言わない限り…私の口から言う事は、何もない」

矢車「……そうか…」



276: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/14(水) 23:44:26.56 ID:rU2FEiuDO

千冬「話は終わりか?なら今度こそ寮に…」

矢車「いや、もう1つ」

千冬「……手短に頼むぞ。
   私も多忙の身だ。いつまでもお前の与太話に付き合ってはいられん」

矢車「安心しろ…。今度もラウラに関係する話だが、大方の見当は付いている事だ。軽い確認程度で済む」

千冬「………」

矢車「俺は、ラウラの心の中を覗いたあの時…
   アイツの心に、闇以外のある存在を垣間見た」

矢車「それは“光”だ……」

矢車「アイツの心を支配している闇に比べれば微かなものだが…
   それでもハッキリと感じ取る事の出来た、心の内を照らす光…」

矢車「その光の正体は恐らく……担任、アンタだ」

千冬「……何?」

千冬(私が…ラウラの光?)

矢車「あぁ…さっきの二人の会話を聴いて、ある程度の察しは付いた。
   随分とアンタにご執心の様だったからな、アイツ…」

千冬「………」

矢車「アンタとラウラの関係だが…ラウラがアンタの事を“教官”と呼んでいた事から察するに、
   アンタとラウラはかつて、指導者と教え子の…言うなれば師弟関係にあった…」

矢車「アンタとラウラとの間に何があったのかは知らんが…
   今のラウラにとってアンタは憧れ…いや、それ以上の特別な存在である事は確かだ…
   実際、今のラウラはそんなアンタの影を追っている節がある」

千冬「……矢車、お前…」

千冬(思春期特有の痛い思考を持ったバカ者の、只の妄言かと思って聞いていたが…考えを改めなければならないな……
   コイツの洞察力は…本物だ)

千冬(コイツの言う…ラウラの心の内に潜む光と闇の存在とやらも、矢車の出鱈目な妄言という訳ではないのかもしれん…)



277: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/15(木) 08:52:33.21 ID:fwYc/yBDO

矢車「だが…奴がどれ程アンタの事を追い求めようとも、所詮は届かぬ光……
   ラウラは…アンタの様には絶対になれない」

矢車「それでもラウラは、アンタという光を追い求め続けるだろう。
   自らの心に存在する闇を、払拭する為に…」

千冬「………」

矢車「しかし、そういった生き方はかえって己自身を苦しめるだけだ…」

千冬「……どういう意味だ?」

矢車「……闇を受け入れる事で救われる魂もある、という事だ…
   光も届かぬ暗闇に居れば、光に対して過度な期待をする事もなくて済む。
   苦しみに満ちた暗闇も、一度受け入れてしまえば
   それはそれで…己の新たな居場所へと変わる…
   そう…地べたを這いつくばってこそ、見える光があるんだ……」

千冬(……ネガティブ思考もここまで行くと、ある意味ポジティブだな…)

矢車「しかし、ラウラの場合は違った…
   なまじ求める光が見えてしまったばかりに、アイツはそれに手を伸ばしてしまった…
   決して手の届かない、織斑千冬という名の光に……」

千冬「………」

矢車「そんなアイツの今の心境は、言うなれば…“生殺し”の状態だ。
   己の闇を払拭したいという思いと…光を掴み、救われたいという願い…
   幾ら光を求めても、それを手に入れる事が出来ないという歯痒さ…
   そういった終わりのないジレンマが、今も尚、ラウラの心を蝕んでいる…」

矢車「担任…アンタという存在は、ラウラを絶望の縁から救ったと同時に
   ラウラの心を縛り付ける存在として、ラウラの心の在り方までをも変えてしまったんだ…」



292: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/19(月) 00:31:26.96 ID:lJ0colPDO

矢車「担任…アンタ自身は、ラウラの事をどう思っているんだ?」

千冬「……ラウラは私の大事な教え子だ。それ以上でもそれ以下でもない」

矢車「そうか…。なら、これ以上アイツに過度な期待は与えない事だ…」クルッ

千冬「………」

矢車「アイツは決して、光を掴む事など出来やしない…」スタスタ

千冬「……一つだげ忠告しておくぞ、矢車」

矢車「………」ピタッ

千冬「ラウラの過去に何があったのか興味を持つのは勝手だが…
   それをアイツ本人から直接聞き出そうなどとは思わない事だ」

矢車「何…?」

千冬「アイツは口の堅い奴だ。
   例え拷問をされようが、何をされようが…アイツが喋らないと決め込んでいる以上、
   アイツがお前に、己の過去について語る事はあり得ないだろう」

矢車「……そうか」

矢車(つまり…アリーナで交わした交換条件も、ふいにする可能性があると言う事か…)

矢車「はぁー……」

矢車(まぁいい…。それならそれで、他の方法を試すまでの事だ…)

スタスタスタ…



293: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/19(月) 23:24:28.64 ID:lJ0colPDO

────

矢車(今日は色々と収穫があったな…
   ラウラの過去については聞けず仕舞いだったが…それでも進展はあった。
   後は…シャルルの闇の正体について、何か知る事が出来れば…)スタスタ


~矢車さんの部屋~

矢車「ただいま…」ガチャ

シャワー…

矢車(シャルルは風呂か…)

矢車「………」

矢車(問い詰めるなら今がその時、か…)



303: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/21(水) 15:48:20.59 ID:7q18VwADO

~暫くして~

ガチャ

シャル「ふぅ…」ホカホカ

矢車「……よう」

シャル「えッ!?あっ想ッ!も、もう帰ってたんだね!!」アタフタ

矢車「あぁ……」

シャル(びっ…ビックリしたぁ…
   さっきまで部屋に僕一人だけだったから、ちょっと油断してた…)

矢車「…シャルル」

シャル「なっ、何!?」

矢車「次、俺が入るぞ…風呂」

シャル「えっ?あっ、うん…」

矢車「………」ヌギヌギ

シャル「ちょッ!ちょっと!脱ぐなら脱衣場で脱いでよ!!」

矢車「……はぁー…面倒な…」スタスタ

シャル(し…心臓に悪いよぉ…)ドキドキ

───

シャワー…

シャル(はぁー……こんな調子で共同生活なんて…本当にやっていけるのかな…?僕…
   ちょっと自信無くしてきた…)

シャル(……あれ?このベッドの上に置いてあるのって)ヒョイ

シャル「……想の専用機を起動させる為のベルト…」

シャル(さっき服を脱いでた時に外して、ここに置いていったのかな?)

シャル「………」

シャル(……世界で唯一ISを扱える男性、矢車想と、謎のISキックホッパーのデータ収集…
    それこそが、僕がこの学園に転校して来た本当の目的……)

シャル(このベルトを本社に持ち帰れば…最上のデータが得られるのは確実…)

シャル「……って、何考えているんだろう…僕
    いくら何でも…そんな友達を裏切るような真似なんて出来る訳ないよ」

シャル(バカな考えなんか捨てて、ベルトを元の場所に戻して…)



304: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/21(水) 15:57:19.47 ID:7q18VwADO

バターンッ!!

シャル「えッ!?」ビクッ!!
矢車(???)「……そんなにそのベルトが気になるのか?シャルル…」

シャル「ご…ごめんね想!勝手に触ったりし…」クルッ


矢車想(キャスト・オフ)「………」


シャル「ひッ!!きゃああぁぁぁぁッ!!?」ビクゥッ!!

シャル(はだッ!ははは裸ぁッ!!?)

矢車「どうしたシャルル?“男同士”なら何ら問題はない筈だが…」スタスタスタ…

シャル「あッ!いやッ!ふッ!!そのッ!!」アタフタ

ガシィッ!!

シャル「ひッ!?」

矢車「シャルル…お前、女だな?」

シャル「えっ!…あっ…その……」

矢車「あっ?」ズイッ

シャルル「わかッ!分かった!!分かったから服着てよぉーッ!!」

矢車「………」



314: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/22(木) 22:59:20.73 ID:vqjbGvcDO

───

矢車想(プット・オン)「さて…大人しく話してもらうぞ、シャルル……」

シャル「………」

矢車「何故…女である筈のお前が、わざわざ自分の身を男だと偽りこの学園に転校して来たのか…」

矢車「そして何故…俺の身の上を嗅ぎ回り、キックホッパーに関する情報を収集しているのかを…」

シャル「……その事についても気づいてたの?」

矢車「あぁ…。お前の態度はあからさま過ぎるからな……
   キックホッパーに関する話への食らい付き様を見て、大方の察しは付いた…
   お前の正体が女である事も…前々から薄々感づいていた事だ」

シャル「……何だ。それならばそうと言ってくれればよかったのに…」

シャル(何も…裸になってまでカマをかけなくても…)

矢車「どうせ俺が問い詰めたところで、白を切り通すつもりだったんだろ?」

シャル「それは…その……」

矢車「……はぁー…。まぁ、今はそんな話どうでもいい…」

シャル「………」

矢車「もう隠し事は無しだぞ。シャルル、お前には全てを喋ってもらう…
   さっきの質問の答えも、お前の心の闇にまつわる過去についても、何もかもだ…」

シャル「……うん」



317: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/25(日) 20:09:42.69 ID:+5TbygbDO

シャル「前に…想にも話した事があったよね?
    僕の父が、IS関連の会社の社長なんだって」

矢車「……あぁ…」

シャル「あの話自体は嘘じゃないんだ。
    ただ、その父親と僕との関係っていうのが、ちょっと複雑でね…」

矢車「………」

シャル「実は僕……父と、父の本当の奥さんとの間に産まれた子供じゃないんだ…」

矢車「何…?」

シャル「………」

矢車「……愛人、か?」

シャル「……うん…」

矢車「成る程…つまり、お前はその社長である親父が作った
   愛人との間に産まれた娘…という訳だな」

シャル「……うん。でも僕が物心付いた頃には、既に父とは疎遠になっていて…
    父に初めて会ったのも、つい最近の事なんだ」

シャル「……会ったって言っても、遠目から父の姿を見つけたって程度の事で…
    それも、数える程しかないんだけどね…」

矢車「……それで、その顔も知らない親父と今回の一件…一体何の関係がある?
   いくら実の父親とは言え、既に縁を切った相手だ…。もうお前の人生とは何の関係もない、赤の他人の筈…」

シャル「……そう、僕と父との関係は、もうとっくの昔に終わっていた筈なんだ。
    母さんが亡くなって…僕がその父親の下へと引き取られる事になった、あの時までは…」

矢車「………」

シャル「母さんを亡くして…他に身寄りのなかった僕を引き取ったのは、紛れもない実の父親だったんだ。
    でも…愛人との間に生まれた子供が、新しい家族として快く受け入れられる…なんて事はなかった……」

矢車「………」

シャル「僕のIS適性が高いって事が判明した後は、
    ISに関する基礎知識の叩き込みと、ISの操縦訓練をひたすらやらされる日々だったな…」

矢車「………」

矢車(成る程…その親父がシャルルの事を引き取ったのも
   最初から、シャルルを自分の手駒として利用する為だった…という訳か)



319: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/25(日) 21:56:54.25 ID:+5TbygbDO

シャル「前に話した、父の会社の業績が悪いっていうのも本当の話でね…
    デュノア社は他社と比べて、第三世代機の開発に大きな遅れを取っているんだ。それで…」

矢車「男で唯一ISを動かせるという俺の情報と、俺のキックホッパーに関するデータを収集する為に…
   お前の親父はお前という…シャルル・デュノアという名のスパイをこの学園に送り込んだ…という訳か」

シャル「……そう。自分の身を男だって偽れば、想と、想の扱う専用機に接触する機会も増えるし
    同時に会社の広告塔としての役割も担えるからね」

矢車「……成る程、それこそが、お前がこの学園に来た真の理由…
   そして…お前の心に闇が生まれた、忌むべき真実、か…」

シャル「心の闇、ね…。そんな物が僕の心の中にあっただなんて…
    正直、自覚なかったな…」

矢車「………」

シャル「でも…本当のこと喋ったら、何だかスッキリしたよ。
    話聞いてくれてありがとう、想」

シャル「これで僕も…心置きなくこの学園を去る事が出来るよ…」

矢車「……どういう意味だ?」

シャル「……僕の正体を君に知られた以上、もう…この学園に居続ける事は出来ない…
    きっと僕は、本国にいる父の下へ呼び戻されるだろうね…。その後は…良くて牢屋行きかな」

矢車「……お前はそれで良いのか?」

シャル「良いも悪いも、僕一人の意思でどうこう出来る問題ではないし……」

矢車「だからって、黙って受け入れるのか?そんな理不尽を…」

シャル「……仕方のない事なんだよ…」



320: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/25(日) 23:50:39.20 ID:+5TbygbDO

矢車「………」

矢車(コイツ…)スッ…

ガシッ

シャル「えっ!?」ビクッ!

矢車「シャルル、もう一度だ…。もう一度だけ、お前の瞳の奥をよく見させろ…」

グイッ

シャル「えっ?…あの…その……想?」

矢車「………」ジッ…

シャル「……うん…」

矢車「………」ジィー

矢車(何処かを見据えているようで、何処も見ていない…
   一見、生気が宿っているようにも見えるが、瞳の奥は死んだ魚のように濁っている…
   今のコイツの目は、そんな目だ…)

矢車「………」

矢車(……そうか、そういう事か…)

矢車(今のコイツが抱えている感情…それは、自分自身に対する“諦め”だ…)

矢車(今のシャルルの心にあるのは、自分の哀れな境遇に対する絶望でも、己の不幸を呪う憎しみの感情でもない…
   コイツの心の中は、空っぽだ…)

矢車(ラウラのように光を求めようと、足掻こうともしていない…
   何もかも諦めて…己の存在価値すら見限っている…
   希望までをも切り捨てた、無の感情…。それこそが、コイツの心に存在する闇の真の正体だ…)



322: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/26(月) 10:43:59.89 ID:NbArXN2DO

矢車(しかし…コイツはただ、自分の本当の気持ちを押し殺しているだけだ。
   諦めて蓋をして、見て見ぬフリをしているが…
   コイツ自身の、望みを渇望する心が消えた訳ではない…)

矢車「シャルル…お前の本心を聞かせろ。周りがどうだなんて関係のない
   お前自身が真に求めているもの…お前の本当の気持ちを、俺に教えろ…」

シャル「えっ……でも」

矢車「いいから、答えろ」

シャル「それは…えっと……」

矢車「………」

シャル「……僕だって、本当は帰りたくなんかないよ。あそこに…僕の居場所はない」

シャル「それに…短い間だったけど、僕…楽しかったよ。
    想やクラスの皆と、この学園で過ごした日々…
    だから…本当は僕だって、ここを離れたくなんかない…」

矢車「なら、ここに残ればいい。親父の命令なんか無視して、ずっとここに居ればいい…」

シャル「だから…それは無理なんだって…」

矢車「父親の言う事には絶対服従、か?
   まるで…都合のいいロボットか何かだな、お前…」

シャル「……想に何が分かるって言うの…?」

矢車「………」

シャル「僕だって…僕だって嫌だったんだよ!こんな事ッ!
    男と偽る為に言葉使いまで変えさせられて…
    データ収集の為に想を…皆を騙すような真似までして…!」

シャル「でも仕方なかったんだよッ!あの人の前では僕の意思なんて…無いも同然なんだよッ!」

矢車「………」

シャル「……そうさ…僕にはどうする事も…出来ない…」

矢車「……それで、何もかも諦めるって言うのか?自分の本心までをも押し殺して…
   実の親父に、いいように扱われて…」

シャル「……想には…分かりっこないよ」



325: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/29(木) 23:50:12.32 ID:z6CQm8GDO

矢車「……お前はいいよなぁ…シャルル。
   夢も希望も…己の求めるもの全てを、そう簡単に切り捨てる事が出来て…」

シャル「………」

矢車「俺は、違った…。闇の住人として生まれ変わった後でさえ、光を求めた事は幾度もあった…」

矢車「このベルトの持ち主も…そうだった」スッ…

シャル(……2本目の、ベルト…?)

矢車「いや、アイツは俺以上に未練たらしい奴だったな…」

矢車「かつての栄光に余程の未練があったのか…
   闇の住人の身でありながら、隙あらば光を求め…そしてその度に、痛いしっぺ返しを食らっていた。
   全く…俺達のようなろくでなしが光を求めても、苦痛を味わうだけだってのに…」

シャル「………」

矢車「……だが、ソイツももう、この世にはいない…」

シャル「えっ…」

矢車「アイツは…影山は…」


─『サヨナラだ…兄貴』─


矢車「……死んだ」

矢車「一緒に白夜を見に行こう…と、約束してたのに…
   結局それも叶わなかった…」

矢車「そう…アイツは、行ってしまったんだ…
   何も感じる事のない、無の世界へと…」

矢車「アイツはもう…幸せも、苦しみも…喜びも悲しみも、何も感じる事はない……」

矢車「もう…何も…」

シャル「………」



328: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/30(金) 10:03:47.76 ID:RMHhC4lDO

矢車「何も感じない…そう、今のお前と同じだ。シャルル…」

シャル「……僕と…同じ?」

矢車「あぁ…今のお前は“死人”と一緒だ…
   お前は今、何も求める事のない諦めの境地に立っている。
   光を求める事もなければ、闇と戯れる事もない…
   今のお前が歩もうとしているのは、そんな虚しい…空っぽの人生だ……」

シャル「……僕だって、好きでそうなった訳じゃ…」

矢車「望む、望まないは関係ない。
   他人の身勝手な都合に振り回され、己の人生が狂わされる…
   この世界では、嫌という程よくある話だ」

矢車「その事は、お前が一番よく理解している筈だ」

シャル「………」

矢車「シャルル。お前の居るべき場所は、お前を縛る親父の下ではない…
   親父を裏切ったその先に待ち受けている、苦悩に満ちた道…
   それこそが、お前の居るべき本当の居場所…地獄だ」

シャル「……地獄…?」

矢車「茨の道を行け、シャルル……。這いつくばり、泥を啜れ。
   例えその先に、辛く…険しい日々が待ち受けていたとしても…
   それを止めるな。惨めに足掻き続けろ…」

矢車「そうすれば、何れお前にも見えてくるだろう…
   お前の心の内を照らす、一筋の光が……」

シャル「光…?」

矢車「ろくでなし共にしか見る事の出来ない、一筋の光…
   例えて言うなら…そう、白夜の様な光だ…」

シャル「……でも、光を求めたその先には、痛いしっぺ返しが待ってるんでしょ?」

矢車「それでもだ。シャルル…。お前はそれでも藻掻き続けろ…
   傷付き、苦しみ…痛みを味わう事になったとしても、
   何も感じない人間であるより、幾分もマシだ…」



332: ◆4cmyCM./Qw:2014/05/31(土) 23:20:07.51 ID:tB5E/DKDO

シャル「……本当に…僕なんかに出来るのかな?そんなタフな生き方…」

矢車「恐れるな。お前はもう、独りじゃない
   俺も一緒だ、シャルル…」

シャル「……えっ…?」

矢車「俺も…お前と同じ地獄を、共に味わう…
   お前の受けた苦しみも、痛みも、悲しみも…俺が一緒になって背負ってやる」

矢車「だから…お前はもう、独りじゃない」

シャル「……想…」

矢車「……改めて言うぞ、シャルル」

矢車「親父との縁を切れ……
   そして、俺の妹になれ」



334: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 11:55:58.13 ID:nly6pIDDO

シャル「想の…妹に…?」

矢車「………」

シャル「……もう、無茶苦茶だよ。さっきから想の言ってる事は…
    地獄を味わえだとか、俺の妹になれだとか…」

矢車「………」

シャル(……でも、何でだろう…
    そんな無茶苦茶な話でも…想の言う事なら、信じられる…)

シャル(根拠なんかまるで無い話なのに…
    本当に…想の言う事が正しいとは限らないのに…)

シャル(……でも、それでも…)

シャル「想…僕は…」


グゥ~


矢車「………」

シャル「えっ!?あっ!これは!その…」

矢車「……腹、減ったのか?」

シャル「……えっ?」

矢車「……ちょっと待ってろ」スクッ

スタスタ…

シャル「えっ…想、何処行くの?」

矢車「……直ぐに戻る」

バタンッ



337: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 12:50:51.36 ID:nly6pIDDO

~食堂~


ガヤガヤガヤ…

箒(何だ?厨房の前に黒山の人だかりが…)

鈴「あっ!箒ッ!ちょっとこっち来て!」グイッ

箒「な…何だ?」

鈴「いいからこっち!」グイグイ

箒「うわッ!?」ズイッ

鈴「ちょっと!アンタ達どいて!」


~厨房前~

鈴「ほら!箒あれッ!」

箒「何…?」

ジュ~

矢車「………」トントントン

箒「そ、想ッ!お前一体何を!?」

矢車「見ての通りだ。麻婆豆腐を作っている…」

箒「な……何ッ!」

箒(そ、想が…料理…だと?)

鈴「どッ!どう言うつもりよアンタッ!
  私の作る酢豚は“眩し過ぎて食べられない”とか言ってた癖に!」

矢車「……それとこれとは話が別だ…」

鈴「何が違うって言うのよ!?同じ中華料理じゃないッ!」

矢車「はぁー…少し黙ってろ。気が散る…」

鈴「なッ!何よその態度ーッ!!」ムッキー!

箒(……食に関して無関心になった今のアイツが…料理だと?
  何故今になって…?)



338: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 13:03:10.78 ID:nly6pIDDO

───

矢車(出来た…)スッ

生徒「矢車くん凄~い!まるでプロみたい!」
生徒「本当に美味しそう!」
ガヤガヤガヤ…

矢車「………」ヒョイ

スタスタ…

箒「ちょ…ちょっと待て!想ッ!!」

矢車「……何だ…?」ピタッ

箒「……その、麻婆豆腐…何故今になって?」

矢車「……いけないのか?俺が料理をしたら」

箒「い、いや!そうは言ってない!しかし…」

矢車「……俺の料理を食わせたい奴が出来た。だから作った。
   ただ、それだけだ…」

箒「えっ!?」

箒(食わせたい…奴?)

箒「そ…その食わせたい奴って、まさか…」

矢車「………」

箒「……セシリアの事か…?」

矢車「……違う」

箒(セシリアではない、だと…?
  だとすると……まさか!?)

矢車「……料理が冷める、話は終わりだ…」クルッ

箒「あっ!?おい想ッ!」
スタスタスタ…

箒(……嫌な予感がする)



339: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 15:45:28.14 ID:nly6pIDDO

~矢車さんの部屋~

ガチャ

シャル「あっ…おかえり、想」

矢車「……メシ、持ってきたぞ」

シャル「あっ、ありがとう」

矢車「ほら」コトッ

シャル「……これって、もしかして中華料理?
    何だろう?初めて見る料理だけど…」

矢車(そう言えば、食堂のメニューには無かったな…麻婆豆腐)

矢車「……麻婆豆腐だ。俺が作ってきた」

シャル「えっ!?想って料理作れたの!?」

矢車「……悪いか?」

シャル「いや、ゴメン…。何だか意外だな~って思って…」

矢車「……メシ、冷めるぞ」

シャル「あっ、うん。いただきます」スッ

モグモグ…

シャル「お…美味しい!!初めて食べる料理だけど…お店に出てるヤツみたい!」

矢車「そうか…」

シャル「あれ…?そう言えば、想の分の麻婆豆腐は?」

矢車「……最初から、お前の分しか用意していない…
   今の俺に、豆腐はあまりにも眩し過ぎるからな…」

シャル「あはは…。やっぱり想の言ってる事はよく分かんないや…」



342: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 18:20:38.27 ID:nly6pIDDO

───

シャル「……あのね、想。僕、想が部屋を出て行ってる間に、色々と考えてたんだ。これからの事…」

矢車「……結論は、出たのか?」

シャル「……うん。それを言う前に…想、一つだけ約束して」

矢車「………」

シャル「絶対に僕を独りぼっちにしないって…ずっとそばに居てくれるって…約束して」

シャル「それが出来るなら…僕は…」

矢車「……言った筈だ。お前はもう、独りじゃない、と…」

シャル「……想…」

矢車「シャルル……俺達は永遠に一緒だ…
   もう、離ればなれになる事はない…。ずっと一緒に、真っ暗闇の無限地獄の中を…藻掻き、苦しもう…」

シャル「う…うん!」

シャル(……良かった。安心した…)

シャル「じゃあ……僕、なるよ。想の…妹に!」

矢車「……あぁ…」

シャル「それと、ふたりっきりの時は、僕のことを…
    シャルロットって、呼んで欲しいんだ…」

矢車「……シャルロット……お前の本名か?」

シャル「うん。母さんが付けてくれた名前なんだ…」

矢車(シャルロット、か…。きらびやかで、眩しい名前だな…)

矢車「……まぁ、俺とお前のふたりだけの時は、極力そう呼ぶようにしよう」

シャル「うん。……ありがとう。僕なんかの事を…こんなにまで気に掛けてくれて…」

矢車「………」

シャル「改めて…ありがとう。そして、これからもよろしくね」

シャル「お…お兄、ちゃん……」カァー

矢車「……あぁ…よろしくな、相棒…」

シャル「─ッ!!うん!」

矢車(……そうだ。今度こそ、絶対に…この手を放すものか…)

矢車(あんな思い…あんな苦しみ…
   俺はもう…二度と御免だ…!)



343: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 18:43:43.58 ID:nly6pIDDO

シャル「そ、そう言えば!晩ご飯まだ食べてる途中だったな~!
    話も終わった事だし、今から全部食べるよ!」スッ

モグモグ…

矢車「……フッ」

矢車(影山…今の俺をアイツが見ていたら、俺の事をどう思うんだろうな?)

矢車(柄でもない事をしているって…笑うのか?
   それとも…闇の世界の住人の癖に、何やってんだって…俺の事を怒るか?)

シャル「うん、やっぱり美味しいよ!この料理!」モグモグ

矢車「……そうか」

矢車(……影山、お前にも食わせてやりたかった…
   俺の、麻婆豆腐…)



346: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 21:32:54.75 ID:nly6pIDDO

~翌朝~

キーンコーン カーンコーン

千冬「お前達席につけ。SHRを始め…
   ……おい、矢車とデュノアはどうした?」

箒(……そう言えば、今朝から二人の姿を見ていないが…)

千冬「全く…揃いも揃って遅刻か?矢車は兎も角、デュノアまで…」

ウィーン

矢車「………」スタスタ

千冬(来たか…問題児)

千冬「遅いぞ馬鹿者。もうとっくにSHRは始まって……」

シャル「………」ザッザッザッ

千冬「……デュノア…何だ…?その格好は……」

シャル「これですか…?これはですね……フフッ」

生徒「えっ…?あの服って…」
生徒「矢車くんと…同じ?」

セシリア「じ…地獄スタイル!?」ガタッ!



347: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 22:56:12.00 ID:nly6pIDDO

ザワザワザワ…

矢車「コイツの服の新調に、少し時間が掛かってな…それで遅れた」

千冬「………」

シャル(うぅ……この服露出度が高くて…
    ちょっと、着てて恥ずかしいよ…)モジモジ

シャル(……けど、お兄ちゃんと…お揃いの服…)ポッ

箒(……嫌な予感が、当たってしまった…)

シャル「これで僕も……本当の意味で、地獄兄妹の仲間入りが出来たんだよね?お兄ちゃん…」

セシリア「お…お兄ちゃんーッ!!?」

矢車「あぁ、そうだ…。これでお前は、その身も心も闇に委ねる事が出来る…」

シャル「そっか……これでようやく…僕は闇の住人に……」


─ブチッ

千冬「こンのバカ者共があぁぁぁッ!!
   デュノア!没収だ没収ッ!!」

シャル「えぇッ!!何でですか!?お兄ちゃんには何のお咎めも無かったのに…」

千冬「コイツは既に手遅れだッ!今更何を言おうがコイツのこの意味不明な人間性は変わらん!!」

矢車「………」

千冬「しかしお前は違うッ!!お前は気の迷いか何かで一時的におかしくなっているだけだ!
   今ならまだ引き返せるんだぞ!デュノアッ!!」

シャル「で…でも…僕は闇の住人……」


─ブチブチィ…

千冬「いいからとっととそのボロ布を脱げェーッ!」グイグイ

シャル「えぇーッ!!そ…それは駄目ですよッ!色んな意味で!!」

千冬「つべこべ言うなァーッ!
   それが嫌なら、今すぐ更衣室に行って着替えてこいッ!!」

シャル「そ…そんなぁ……」

生徒「うわぁ…織斑先生滅茶苦茶キレてるよぉ…」
生徒「最近かなりストレス溜め込んでたみたいだからね…」
生徒「……遂に、爆発しちゃったか…」



349: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 23:28:53.50 ID:nly6pIDDO

矢車「はぁー……。闇の住人である今のシャルルは、
   光ある所に拒まれてしまう運命にある、と言う訳か…」


──ブチブチブチィ…


千冬「貴様がデュノアを誑かしたんだろうがァーッ!!」ブンッ

ボコォッ!


矢車「わあああぁぁぁぁぁぁッ!!!」ビューン


のほほん「わー!やぐるーがまたフッ飛んだー!!」

シャル「おッ!お兄ちゃーんッ!!」

セシリア「お兄様ぁーッ!!」

ビューン…

箒「………」


箒(体重の乗った、いいパンチだ…)



350: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 23:41:11.44 ID:nly6pIDDO

ワー!キャー! ヤグルマクーンッ!


ラウラ「……クッ!」ワナワナワナ…

ラウラ(矢車とその取り巻きめッ!
    またしても織斑教官の事を苦しめおって!!)

ラウラ(教官の鉄拳制裁だけでは収まりがつかん…!
    この私が…直々に引導を渡してやるッ!矢車想ッ!!)


──つづく



353: ◆4cmyCM./Qw:2014/06/01(日) 23:51:51.74 ID:nly6pIDDO

デデーン!

次回、仮面ISキックホッパー!


ラウラ(な…何故だ……
    私が…こんな……こんなッ!)

矢車「……消えろ、ラウラ…」カシャ

──RIDER JUMP!──


加賀美陸「久しぶりだね……矢車くん」

矢車「……クロックアップは、使わない」

箒「な…何だと!?」

デレー



転載元
【続】矢車想「IS学園…今の俺には眩し過ぎる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1393955435/
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:42
      • 加賀美…あっ(察し)
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:47
      • ※1
        ウンメイノー
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:47
      • 男はいなくても、オカマはいるわけかw
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:52
      • おい、一般生徒に変なオッサン混じってんぞ
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:57
      • 5 続きはよ!
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:57
      • 加賀美が出るなら、いずれ天道も出るのかな。
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:57
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:58
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 11:59
      • よく見ろ、加賀美は加賀美でも加賀美パパだ
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 12:05
      • 京水さん増えすぎィ!
        ラウラが割とまともな理由で殴りこんできたのが一番ビックリしたわ
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 12:20
      • ていうかカブトの方とどれくらい絡めるつもりがあるのか普通に気になるんだけどこのSS
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 12:22
      • もうクラス全員京水さんでいいんじゃないかな
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 12:38
      • 5 兄貴はやっぱり最高だ…
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 12:39
      • 4 えらい続きが気になってしょうがない。

      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 13:05
      • 待ってた

        続きはよ!はよ!
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 13:15
      • こんなSSが在るなんて驚きだよ。まるでボクの心を突き抜ける晴天の……
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 13:25
      • 面白すぎてどうしようもない。俺も兄貴の麻婆豆腐食いたいわ
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 14:07
      • 相変わらず面白くてなんか悔しいw
        てか、加賀美は加賀美でも父親の方かい!
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 14:35
      • 4 2~3ヶ月おきかぁ…
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 16:26
      • 兄貴の麻婆豆腐、俺も食してみたいぜ
      • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 16:42
      • パパリン登場してますますカオスで千冬の胃が痛い。
      • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 16:43
      • 5 自分でもビックリするくらい待ってた!
        兄貴…やっぱり兄貴は最高だよ! しゃるがパンチホッパーになってくれないかとひそかに期待。
      • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 17:30
      • ゴツい変なオッサンみたいなレディが混じってるよw
        ムチ攻撃やフライング二丁目固め使いそう
      • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 17:32
      • 本編の兄貴は弟(一時加入含む)全員死んでるからな…
      • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 17:49
      • っていう事は、箒の専用ISが戦いの神になるのか。
      • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 17:55
      • ウンメイノー
      • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 18:13
      • ※24
        実は海東(ディエンド)もバイクが無いという理由で地獄兄弟入りしてるからそれは当てはまらない
        後本編じゃ影山って死んだとは明言されてない

        ※25
        スペック高いけどかませって意味じゃ同じだな
        だがガタックゼクターって加賀美を一度拒否しておきながら死んだら生き返らせて適応者と認めてたり結構えぐいんだよね
      • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 19:33
      • 兄貴が高校生なのがやっぱり駄目だwwwwwww

        シャルがパンチホッパーフラグだな・・・
      • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 19:43
      • 兄貴…(´;ω; `)ヴワッ

        誰か全員の地獄スタイルのイラストを…
      • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 19:52
      • 5 何気にジェラッシトーがいたなwww

        続きはよ
      • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 20:23
      • 影山…某戦隊に出てくるんじゃないか(出たら兄貴と同じく特撮御三家コンプだし)と思ってた時期があったな…
        しかし次回まさかの父のほうかwww
      • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 20:36
      • 4 よく見ておけって言われても、
        本来クロックアップした者の動きはタキオン粒子が流れる目じゃないと視認する事さえ出来ないんだよな、 最近のライダーに出てくるクロックアップはそうでもないみたいだが
        それはともかく続き期待してます
      • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 20:53
      • ※27
        実はも何もそれ本編じゃないし…
        明言されてないに関してはSS内と同じ認識でいいだろうに

        最終話周りの展開急ぎすぎなのが一番悪いが
      • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 21:09
      • ゲーム作品のライジェネ2だと影山死んだ事になってるんだよな。
        それで、影山の肉体を蘇えらせる為に兄貴は敵のボスと手を組んでプレイヤー達と対峙するんだけど、
        兄貴の言う台詞がどれも悲壮感漂っててヤバい

        個人的にはオーズに対して言った
        「俺は手の届く範囲も守れなかったよ。何時もそばにいた相棒さえな…」って台詞が虚しかった
      • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 21:14
      • ※34
        いやそれは分かってる、というかネタにマジレスって…(汗
      • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 21:27
      • 「ネタにマジレス」の使いどころ間違ってるからもう座っとけ

        兄貴飛びするときだけうわぁぁぁって素の声になってて草出る
      • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 21:36
      • ※27
        だからガタックはヤンデレという噂もあるんですよ……
      • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 22:05
      • なぜオカマが紛れてるんですかね…
      • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 22:52
      • 俺の中で豆腐=天道って認識がある
      • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月03日 23:13
      • ※27
        エグいもなにもあれは加賀美が1回ザビーの資格者になっちゃって、1回死ななきゃガタックの資格者になれないからじゃなかったっけ
      • 41. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 00:22
      • 1 isってのはラノベで
        もう一つは仮面ライダー?

        お前ら恥ずかしいというか病気だろ...
        精神年齢が幼いまま歳取っちゃう犯罪者予備軍作っちゃうから規制しかないね
      • 42. 通りすがり
      • 2014年06月04日 00:46
      • シャルにサオでカマをかけるってか、やかましいわw
      • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 00:50
      • ※41

        ナニイテンダコイツ.____   __
            /Hヽ    ||\   .\  |◎ |  
          ( 0M0)   ||  | ̄ ̄|  |:[].|
         ┌(  つ/ ̄l| / ̄ ̄/  | =|
         |└ ヽ |二二二」二二二二二二二二」
      • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 01:02
      • 兄貴…兄貴はやっぱり最高だよ…
      • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 01:07
      • ※41
        (^U^)<良い台詞だ、感動的だな、だが無意味だ。どうした、規制しないのか?
      • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 01:11
      • 5 相変わらず滅茶苦茶言ってるな兄貴wwwww
      • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 02:16
      • やっぱりカブトのライダー勢はどいつもこいつもキャラが濃いな
        このSSが証明しているように単体でもクロスSSの題材として成り立つレベルだわ
        影山はキャラ的にちょっと厳しいかもしれんけど

        ドレイク?私の知る仮面ライダーカブトはトンボモチーフのライダーが登場する番組ではなかったが…
      • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 08:58
      • ※47
        ドレイクさんはウカワーム倒しただろいい加減にしろ!
      • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 18:14
      • ※47
        ドレイクは良回製造機
        あいつが絡むと大体良回か神回
      • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 18:58
      • ※49
        藤波辰巳みたいな存在だな、ドレイクは…

        最後の方のシャルのセリフは何かプロポーズみたいだぞ
      • 51. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 19:00
      • トンボライダー?
        ああV3のことか
        そういやゲスト出演でFIRST本郷が天道と同じ豆腐買いに来てたよな
      • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 22:45
      • 前回のSS見てセシリア回で終わるべきだったんじゃなかろうかと心配してたけどそんな事はなかった。
        兄貴やべぇ…順調にヒロイン達を闇堕ちさせていってるよ…
        続きが凄く気になってくる…
      • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月04日 23:55
      • 5 各所ゲームだと影山死亡扱いだったし俺も死んでるもんだと思ってた
        やさぐるまさんやっぱり家族思いね
      • 54. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月05日 04:16
      • 年齢はともかく基本的にはカブト本編後の話ってことかな


        それはそうとお前らウンメイノーはやめてさしあげろw
      • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月05日 13:04
      • 加賀美の爆死ネタは米村が天道の引き立てに使おうとするから生まれたもんだよな~。

        それはそうと、なぜ陸さん出てくるんだよww
      • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月11日 20:22
      • ※16
        霹靂?
      • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月17日 18:04
      • ※56
        そうそう、それそれ!
      • 58. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月19日 22:53
      • 矢車さんは裸になってシャルに自分の CAST_OFF! した CHANGE_BEETLE! を見せ付けた訳か
      • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月26日 11:26
      • やばい、この箒好きかもw
      • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年08月23日 17:30
      • そういや結局影山は兄貴の麻婆豆腐食べられなかったな
      • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年08月25日 02:05
      • しかし更新遅いな
      • 62. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年09月11日 19:35
      • ※41
        お前仮面ライダーまじめに見たことないだろというかISも批判するなら何で来たんだよ
      • 63. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年09月17日 08:57
      • 5 続きが気になってしょうがないw
        ヒロインクロニクルやってる時も思ったけど一夏いないほうがISのヒロインは生きてる

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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