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レッサー「私のスカートの中は直パンでしょうか、スパッツでしょうか」【前半】

2:・ヅorapa:2013/10/21(月) 00:43:21.93 ID:dxuNkGoU0

レッサー「気になるでしょう? 気になりますよね? というわけで後ろに回ってぜひどうぞ!」

上条「いきなりどうぞじゃねぇよ! お前こんなところで何してんのっ!?」

レッサー「あぁ、別に後ろに回らなくてもいいですよ? 正面からバサっとやってもらっても構いません」

上条「やらないし! それより俺の質問は完全スルーか、こんちくしょう!」

レッサー「スカートをめくらない……?」

レッサー「っ! まさか脱がして確認するというんですかっ!? なんて大胆な……」

上条「どこをどう解釈したらそんな答えが導かれるんだよっ!? っていうかさっきから会話が全く成立してないんですがっ!」

レッサー「そんな細かいことはどうでもいいんです。今大事なのは直パンかスパッツかということでして…」

上条「そげぶ!」チョップ

レッサー「あうっ」ビシッ



3: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:44:54.61 ID:q1eqTRWAO

レッサー「いきなりチョップを食らわせるなんて酷くないですか……」サスサス

上条「いきなりパンツだかスパッツだかを見せようとするやつよりマシだ」

レッサー「見せようとしたんじゃなくて、見られようとしたんです!」

上条「どっちも一緒だっ、このバカっ!」

上条「つーかお前ほんとに何やってんの?」

レッサー「あなたと現在進行形でお喋りしてます」

上条「そ・う・じゃ・な・く・て! わざわざ学園都市まで何しに来たのかってこと」

レッサー「ああ、そっちですか。えっーとですね………」

レッサー「観光……? 的な」

上条「的なってなんだよ、的なって……」

レッサー「ですから、細かいことは気にしない気にしない」

上条「……はぁ。まあいいや。じゃあ観光楽しんでな」

レッサー「えっ」

上条「えっ?」



4: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:46:28.88 ID:dxuNkGoU0

レッサー「えぇ~……」

上条「なんだよ……」

レッサー「いやいや、こうして運命的な再会を果たしたというのにアッサリすぎません?」

上条「運命的な再会って……、たまたま会ったと思ったらわけわからん質問をしてきただけだろうが」

レッサー「まさしく運命的じゃないですか。美少女との出会い頭にパンツかスパッツを見るチャンスがあったんですよ?」

上条「そんなチャンスを与えるって運命の神様はいったい何をやってんの? それと自分で美少女とか付けんな」

レッサー「でも私って可愛いですよね?」

上条「まあ可愛いよな」

レッサー「うぇっ!?」

上条「な、なんだよっ、いきなり大声だして……」ドキドキ

レッサー「い、いえっ。唐突だったものですから……///」

上条「??」



5: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:48:50.87 ID:q1eqTRWAO

レッサー「と、ともかくっ。せっかくなんですからガイドくらいやってくれてもいいじゃないですかぁ」

上条「だってお前といると疲れるし」

レッサー「酷いっ! 私がいつあなたを疲れさせたと言うんですか!」

上条「出会い頭のアレコレですでにクタクタなんですが…」

レッサー「それくらいで疲れてては夜のアレコレで体力持ちませんよ?」

上条「何を言っているのか上条さんにはサッパリですな」

レッサー「ぶぅぅー」

上条「そういう訳で、これ以上の面倒ごとはゴメンなんですよ。じゃ」

レッサー「………あー、ロシアでは大変だったんですけどねー」

上条「」ピクッ

レッサー「言葉がわからないあなたのために通訳係をかってでたり、ロシア正教の魔術師からあなたを守ったり、ベツレヘムの星にだって登ったりしたっていうのに」

上条「………まぁ、確かにあの時は色々助けてもらったけど…」

レッサー「私の『鋼の手袋・レッサースペシャルカスタム』を使い捨てにもしてくれましたよねー?」

上条「あ、あれは捕まってた人たちを助けるためだったし…」



6: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:50:12.46 ID:dxuNkGoU0

レッサー「それってつまり、あなたがやりたいことをやるために私の持ち物をぶっ壊したってことですよね?」

上条「うっ……」

レッサー「まったくあなたは私のことをどう思っているんですか? てきとうに使える都合のいい人間ですか?」

レッサー「ちなみに女として都合がいいと思われてるなら逆にオッケーです。都合のいい女……勿論卑猥な意味を含んでもらって構いません」

上条「怒ってるのかふざけてるのかどっちだよ」

レッサー「要するに、私もこの街の地理がよくわからなくて困ってるんです。助けてくれますよね?」

上条「っ………」

レッサー「………」ジーッ

上条「……はぁ。仕方ない。観光案内くらいならやってやるよ」

レッサー「いっえーい! さっすがですねっ。例によって例の如く困ってる女には手を差し伸べる。嫌いじゃないですよ、そういうの」

上条「俺が女たらしみたいな言い方はやめてっ」



7: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:52:51.81 ID:q1eqTRWAO

上条「それより、ほんとにただの観光なのか?」

レッサー「どういう意味です?」

上条「さっき観光の後に、的な…とかつけてたじゃねえか。まさかとは思うけど魔術云々とかイギリス云々とかじゃねえだろうな?」

レッサー「あっはっはー。そ、そんなわけないじゃないですかー」フイッ

上条「目を逸らすな、目を」

レッサー「と、ともかくっ、今は観光です、案内です。よろしく頼みますよ? ガイドさん」

上条「へいへい。それで、レッサーはどっか行きたいとこがあるのか?」

レッサー「まずはホテルですかね。頭にLOVEのつく」

上条「ばいばーい」スタスタ

レッサー「わぁぁぁ! 嘘ですっ、ごめんなさい! 見捨てないでぇぇ!!」

上条「ちょっ! 街中で誤解されるようなセリフを吐くな! ほら周りの人から変な目で見られてる!」

レッサー「お腹の子はどうすればぁぁ!!」

上条「冗談でもやめてっ!」


ヒソヒソ
ナニアレー
シュラバナノー


上条「ち、違いますからねっ!? 誤解ですからっ!」

レッサー「そんなひどいです……、あんなに激しい夜だったっていうのに……」

上条「レッサーぁぁ!?」

レッサー「初めて出会ったあの日……あんなに長いモノが私を貫いて……血だっていっぱい出て、ものすごく痛かったんですよ…?」

上条「それ俺じゃないし! 騎士派のやつだろ!?」



8: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:56:17.99 ID:dxuNkGoU0

レッサー「私はあんなにもあなたに尽くしたっていうのに…」グスッ

上条「誤解されるからマジでやめてって…「ジャッジメントですの!」

上条「!?」

黒子「いったい何の騒ぎですの……って類人猿?」

上条「し、白井……」

レッサー「誰です?」

黒子「ジャッジメントですの。なにやら近くで騒ぎが起きていると思って来てみれば……また貴方でしたのね」ハァ

上条「俺がいつも騒ぎを起こしてるみたいな言い方しないでくれます?」

黒子「ともかく、原因はなんですの? 男女のもつれか何かですか?」

上条「ちが…「この人が私を捨てようとするんです!」

上条「レッサーぁぁぁ!!」

黒子「最低ですわね」

上条「違うよっ? 違うからねっ?」

レッサー「お腹の子も認知してくれないって…」グスッ

上条「認知も何も、んなもんいねえだろうが!」

黒子「そういうことなら、いくら極悪非道な類人猿とはいえ男としてキチンと責任はとるべきだと思いませんの?」

上条「そりゃ、そういうことしてたら責任はとるよっ? キチンととらせて頂きますとも!」

上条「でもそんなことしてないもん! あとさりげなく罵倒しないでっ!」グスッ

黒子「わ、わかりましたから泣かないで下さいまし」



9: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 00:57:15.83 ID:q1eqTRWAO

レッサー「いやぁ、私も悪ふざけが過ぎましたね。すみません」

上条「もうこの辺歩けないじゃん…」

レッサー「でもあれですか。そういうことしたらキチンと責任とってくれるんですか。これはいいこと聞きましたねぇ」ジュルリ

上条「何考えてるのか知らないけど、お前ほんとに反省してる?」

レッサー「してます、しまくりですよー」

上条「はぁ……」

黒子「解決したのなら構いませんが、あまり街中や公共の場で騒がないようにお願いしますの」

レッサー「わっかりましたー」

黒子「ところで類人猿さん?」

上条「上条です」

黒子「上条類人猿さん」

上条「名前じゃないからっ! 上条当麻ですからっ!」

黒子「上条・ルイジンエン・当麻さん」

上条「ミドルネームでもないっ!」



10:1:2013/10/21(月) 00:58:29.72 ID:dxuNkGoU0

黒子「失礼ですがこちらの女性は? 外国の方のようですが……」

上条「結局ちゃんと呼ばないのかよ…」

レッサー「自己紹介が遅れましたね。どうも、上条レッサーです」ペコリ

上条「人の苗字を勝手に名乗るな」

黒子「わたくしは白井黒子と申します」ペコリ

上条「白井もサラッと流すなっ」

レッサー「白井…黒子…。白黒ですか。なんかパンダとかオセロとか連想しますね」

黒子「よく言われますの。特に気にしませんが」

上条「パンダねぇ……。レッサーと白井、二人合わせて…」

レッサー「………」

黒子「………」

上条「………ゴメン。やっぱなんでもない。だからその蔑むような見下すような視線はやめて下さい。お願いします」

レッサー「蔑む? 見下す? いったい何のことですか?」ニコニコ

黒子「その通りですわ。ですから早く続きをお話になってくださいまし」ニコニコ

上条「頼むからこれ以上上条さんの心を抉らないで!」



11: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:00:17.12 ID:q1eqTRWAO

黒子「まあ別にいいですわ。それよりもレッサーさんはこの街の方なのでしょうか?」

上条「いや? レッサーはイギリスから来たんだけど…」

黒子「イギリスですの? それは留学か何かで?」

レッサー「まぁ、そんなとこですね」

上条「あれ? さっきは観光って……」

レッサー「あ、あぁ…えっと…それはですね…」アセアセ

黒子「レッサーさん?」

レッサー「か、観光と留学の両方ですよっ。両方」

上条「なんか様子が変だけど…」

レッサー「き、気の所為じゃないですか?」

黒子「ご本人がそうおっしゃるのなら…」

レッサー「そ、それより今はガイドをお願いしますよっ、ねっ?」グイッ

上条「あ、あぁっ…」



12: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:01:34.96 ID:dxuNkGoU0

黒子「あらあら、腕を組んで随分と仲が良さそうですわね」

レッサー「あ。やっぱりカップルに見えちゃいます?」

上条「カップルとまでは言ってないだろ」

黒子「お似合いですわよ。おほほほ」

上条「お似合いって……」

黒子(本当に恋仲なのかは知りませんが、少なくともこの類人猿に恋人らしき人物がいるということがお姉様に伝わればショックを受けること間違いなし)

黒子(そして傷心の身であるお姉様をわたくしの優し~く、深~い愛で包んで差し上げれば…)

黒子(そこに残るのはわたくしとお姉様のイチャラブハッピーエンド!)

黒子「ぐふっ、ぐふふふふ」ジュルリ

上条「し、白井さーん?」

黒子「おっと、失礼。それで上条夫妻はこれからどちらへ?」

上条「上条さんはお嫁さんをいただいた記憶はございませんことよ?」

レッサー「どちらかといえば婿養子のほうがしっくりきますね」

黒子「確かに。奥様の尻に敷かれる姿が容易に想像できますの」

上条「俺ってそんなに甲斐性なしに見えんの?」



13: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:02:52.92 ID:q1eqTRWAO

レッサー「それで、観光の件ですがとりあえずダーリンにてきとうな所を案内してもらおうかと」

上条「ダーリン言うな」

黒子「ホテルなら第三学区の個室サロンがオススメですの。安さを求めるなら他の学区のホテルもありますが」

上条「どうしていきなりホテルの話なの?」

レッサー「それは頭にアレがつくホテルでしょうか?」

黒子「そこはご自分でお確かめくださいな」

レッサー「ふふふふ」

黒子「ほほほほ」

上条「やべぇ、変態チックな子しかいねぇ……。てか白井ってそんなキャラだっけ?」

黒子「いつどこでお姉様と一線を越えてもいいように全学区のホテル、個室サロンは完璧に網羅してますの」フンス

上条「無駄にすげぇ。というか風紀委員がそんなんでいいのかよ…」

レッサー「私もイギリスのホテルは全部把握してます! すごいでしょう」ドヤァ

上条「張り合おうとするな。すごいけども」

レッサー「まぁ頭にアレがつくホテルのみですが」

上条「だと思ったよ」



14: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:04:20.42 ID:dxuNkGoU0

黒子「冗談はさておき」

上条「どこからどこまで冗談だったのか……。怖いから聞かないけど」

黒子「いくら貴方が節操なしのお猿さんとはいえ、あまり淫猥な行いはよろしくありませんわよ?」

上条「淫猥なのはどっちだよ!」

黒子「以前人気の無い地下街でシスターさんに押し倒されていたのはどちら様でしたっけ?」

上条「あれは転んだだけで…」

黒子「まだ日も高かったというのに。随分とお盛んだったではありませんか」

上条「だから違うってのっ」

レッサー「やーい淫獣ー」

上条「帰るわ」

レッサー「ごめんなさいぃぃぃ!」



15: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:06:40.78 ID:q1eqTRWAO

黒子「それで、話を戻しますが今からの観光はあまりオススメしませんの」

上条「あー。それもそうだな」

レッサー「? なんでですか?」

上条「完全下校時刻」

黒子「平たく言えば学生がお家に帰る時間ですの」

レッサー「うわっ、そんなのがあるんですか。学園都市めんどくさっ」

上条「まぁ、人口の八割が学生だからな。そのへんのルールが結構厳しいのはしょうがないんだよ」

レッサー「それじゃあ夜遊びとか出来ないじゃないですかー」

黒子「やろうと思えばできますが……、その代わり全ての交通手段は停止。加えて街を徘徊するアンチスキルにスキルアウトとエンカウントの繰り返しになりますわよ」

レッサー「この街独自の警察と不良集団でしたっけ? それくらいから逃げるのはわけないですが交通手段が無いのはめんどうですね……」

上条「ま。そういう訳で今日は諦めろ、レッサー」

レッサー「うぅ…、仕方がありませんね」

黒子「わたくしもそろそろ寮の門限がありますのでこれで失礼いたします」

上条「おう。気をつけて帰れよー」

レッサー「さよならー」

黒子「お二人もこれ以上騒ぎを起こしたりせずに。それでは」ヒュン



16:1:2013/10/21(月) 01:08:44.71 ID:dxuNkGoU0

レッサー「!?」

上条「やっぱいいなぁ、テレポートって」

レッサー「テレポート……あぁ、超能力ですか」

上条「俺もテレポートが使えれば、特売に遅刻するなんてこと起きないのに」

レッサー「みみっちい考え方ですね」

上条「特売をなめるなよ。ちょっと出遅れただけであっという間に商品が無くなるんだからな」

レッサー「それならそもそも遅刻しなければいいだけの話では?」

上条「……まぁ、そう言われるとそうなんだけどさ」



17: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:09:59.68 ID:q1eqTRWAO

上条「そんなことよりレッサー。完全下校時刻まで、まだ少しだけ時間あるし今のうちに案内しようか?」

レッサー「どこをです?」

上条「ホテルとか」

レッサー「頭にLOVEのつく」

上条「つきません」

レッサー「チッ」

上条「舌打ちすんな」

レッサー「てへっ☆」ペロッ

上条「………」ビシッ

レッサー「無言チョップはやめてくださいっ!」



18:1:2013/10/21(月) 01:11:51.37 ID:dxuNkGoU0

レッサー「それよりホテルの件ですが一応当てがあるのでそこに行くことにします」

上条「当て?」

レッサー「はい。当てです」

上条「………」

レッサー「………」

レッサー「あの…」

上条「お断りします!」

レッサー「まだ『あの…』しか言ってません!」

上条「どうせあれだろ! 『当てというのはあなたのお宅なんです! という訳でよろしく☆』とか言い出す気だろっ!」

レッサー「わかってますねぇ。という訳でよろしく☆」

上条「よろしくじゃねぇ! っていうか断ってんじゃん!」

レッサー「私は一度や二度の拒絶で諦めるような女ではありません!」

上条「そういう心持ちは素晴らしいけどっ! 今回ばかりは俺の為に諦めて!」

レッサー「むしろあなたが、私が諦めるのを諦めてくださいっ!」



19: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:13:30.32 ID:q1eqTRWAO

レッサー「だいたい何が嫌なんですかっ! 美少女と同じ部屋で過ごせるなんて贅沢極まりないですよっ?」

上条「あなた前にうちに(勝手に)泊まった時に風呂場の壁ぶち破ったよね!? そういうことがあったから嫌がってんの!」

レッサー「じゃあ今回は絶対にやりません! これならオッケーですよね?」

上条「うっ……。い、いや、ほらインデックスもいるし…」

レッサー「残念でした。彼女がグレムリン騒動の事後処理に協力して、数日間イギリスに帰っているのは知ってますぅ」

上条「くそっ!」

レッサー「お願いしますぅ。家事なり奉仕なりしますからぁ。勿論奉仕とはアレですよ?」

上条「そういうこと言い出すから嫌なんだよ!」

レッサー「せっかくこの広い街で、たまたま会えたんですからぁ。泊めてくださいよぉ」

上条「たまたまって、どうせ最初からこれ狙ってたんじゃねえのかよ」

レッサー「あー、それは違います。初めはカプセルホテルか漫画喫茶あたりで寝泊まりしようと思ってたんですよ」

上条「じゃあそうすればいいじゃん」

レッサー「財布落としました」

上条「oh……」



20: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:15:25.21 ID:dxuNkGoU0

レッサー「ですからお願いしますよぉ」ウルウル

上条「うぐっ……」

上条(確かに……ここまで困った状態のレッサーを放置するのは可哀想…だよな)

レッサー「………」ウワメヅカイ

上条(でもなぁ………あっ!)

上条(小萌先生に事情を話して預かってもらえば…)

上条「レッサー、いい考えがある」

レッサー「お断りします!」

上条「早い! さっきの仕返しかっ!」

レッサー「どうせ、『知り合いに頼れる人がいるからそこで預かってもらう』とかでしょう?」

上条「そうだけど…。それの何が嫌なんだよ」

レッサー「私ってとんでもない人見知りなんですよ」

上条「嘘つけ!」

レッサー「いやいやほんとなんですよ。初対面の人とは緊張して一言も喋れないんです」

上条「さっき白井と随分意気投合してたのはどこのどちら様でしたっけぇ!?」



21: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:17:34.06 ID:q1eqTRWAO

レッサー「……ここまで言ってもダメなんですか」

上条「ダメです」

レッサー「……はぁ、なら仕方ありません……か」

上条(諦めた…のか?)

レッサー「こうなったら路上でダンボールを寝具に生活するしかないですね」

上条「はっ?」

レッサー「多少の寒さは我慢しますか。先ほど言ってたスキルアウトとやらに襲われる危険もありますが……なんとかなるでしょう」

上条「お、おい……」

レッサー「いや、むしろスキルアウトとやらに媚びへつらいますかね。お尻ふってニャンニャン言えば寝床くらい提供してくれるでしょうし」

レッサー「その分私の操を捧げることになるかもしれませが…」

レッサー「あ~ぁ………」ショボン

上条「うぐぐ……」

上条「はぁ…、 わかったっ、わかりましたよ! 泊めてあげますよっ!」

レッサー「やっほぅ! 流石です! この太っ腹ぁ!」



22: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:20:00.68 ID:q1eqTRWAO

上条「その代わり!」

レッサー「?」

上条「約束があります!」

レッサー「わかりました! あなたにナニをされても、しかるべきところへ報告など絶対にしません!」

上条「違ぁう! 約束ってのは、そういう変な言動をしないこと!」

レッサー「えぇー…」

上条「約束が守れなければ……」

レッサー「守れなければ?」

上条「………アンチスキルに引き渡す。公然猥褻罪で」

レッサー「わたくしレッサー、約束守ります!」

上条「よろしい。じゃ、暗くなる前に帰りますか」

レッサー「はーい!」

上条(はぁ……不幸だ…)

レッサー(これでこの人の家に潜り込むのは成功。あとは私の『せくしぃ』な色気で丸め込めば……)

レッサー「くっくっく…」

上条(こいつ絶対約束守る気ないな…)



23: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:22:47.29 ID:dxuNkGoU0

ーーー上条宅ーーー

レッサー「おっ邪魔しまーす!」

上条「はいはいどうぞー……ってコタツに入る前に手を洗いなさい!」

レッサー「いちいち細かいですねぇ」

上条「とか言いつつキチンとするんだな」

上条「じゃあ俺は晩飯の支度でもするかな」

レッサー「あ。手伝いましょうか?」

上条「マジで? それは助かる」

レッサー「寝床を提供してもらうんですからこれくらいはしないと」

上条「おぉ……初めてレッサーがマトモに見えた…」

レッサー「前々から思ってましたけど、私に対するあなたの評価ってとんでもなく低いですよね」

上条「でも今のでちょっと上がったかもな。それじゃあこのエプロン使ってくれ」

レッサー「こ、これは裸エプロンのフラグ!?」

上条「上げたと思ったらすぐさま下げに来やがったよこの子! やっぱ、さっきの約束守る気なかったな!」



24: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:24:16.05 ID:q1eqTRWAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

上条「……そういやレッサーさ」

レッサー「なんですー?」

上条「お前、荷物とか何もないみたいだけど、どっかに置いてんのか?」

レッサー「ああ、忘れてました。多分届いていたと思うんですけどね…」

上条「届く?」


ピンポーン


上条「こんな時間に誰だ?」

上条「はいはーい」



25: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:26:14.41 ID:dxuNkGoU0

ガチャ


土御門「やっほー、カミやん」

上条「土御門? どうした?」

土御門「さっきカミやん宛ての荷物が届いてたぜい。留守だったから代わりに受け取っておいたぜよ」

上条「荷物?」

土御門「ほいこれ」

上条「サンキュー……って旅行カバン?」

土御門「第二十三学区からだにゃー」

上条「なんでこんなもんが…」

レッサー「あ。届いてましたか」

上条「お前のか?」

レッサー「はい。こっちに来てからここ宛てに送っておいたんですよ。荷物持って歩き回るのは苦ですから」

上条「ふーん………あれ? なんで俺の部屋宛てに送ったんだ? カプセルホテルとかに泊まる予定だったって……」

レッサー「…………」フイッ

上条「………お前、最初からここに泊まる気だったな」

レッサー「さ、さあーてご飯の支度を続けないとー…」スタスタ

上条「待てコラ!」

土御門「カミやん」グイッ

上条「っと、なんだよ土御門」



26: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:27:23.15 ID:q1eqTRWAO

土御門「今の女は…」

上条「レッサーだよ。イギリスの『新たなる光』の」

土御門「『新たなる光』って言えば、英国第二王女の私兵みたいな奴らか。その構成員の一人がなんでカミやんの部屋に?」

上条「本人は観光だって言い張ってるけど……若干怪しいんだよな。なんか企んでそうで」

土御門「……そうか」

上条「なんか問題でもあるのか?」

土御門「………グレムリン騒動が終わってから、連合勢力は良好な関係を続けている」

上条「みんな仲良しってのはいいことじゃん。それがなんかあるのか?」

土御門「そいつはあくまで表向きの話だ」

土御門「裏じゃ戦利品の奪い合いにドサクサ紛れの火事場泥棒みたいなことしてる奴らもいる」

土御門「あとは厄介な敵組織を潰そうとしている連中とかな」

上条「! それって……」

土御門「『新たなる光』の……レッサーだったか? そいつが狙われて逃げてきたのかはわからんが、第二王女の後ろ盾が無い以上100%安全というわけじゃないんだろう」

上条「………」

土御門「カミやん。匿うのは勝手だが、それなりのリスクを伴うかもしれんぞ」

上条「……つまりどっかの馬鹿がレッサーを狙ってここまで襲いに来るかもしれない……と」

土御門「可能性はゼロじゃない」



27: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:28:54.85 ID:dxuNkGoU0

上条「……土御門。頼みがある」

土御門「…………はぁ。どうせ言っても無駄なんだろうにゃー」

上条「お前は黙っててくれるだけでいい」

土御門「はいはい。カミやんの頼みなら仕方ないぜよ」

上条「悪いな」

土御門「別にいいぜい。カミやんには色々借りもあるし、巻き込みまくって迷惑もかけてるからにゃー」

上条「土御門……」

土御門「さて。じゃ、オレはこれで」

上条「おう」

土御門「今から舞夏の愛情たっぷりの手料理を食べなきゃいけないんだにゃー」

上条「はいはい。じゃあな、シスコン軍曹」

土御門「おーう」


ガチャ


上条「あいつ迷惑かけてるって自覚あったのか…」



28: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:29:44.40 ID:q1eqTRWAO

レッサー「随分と話し込んでましたね」

上条「ちょっと盛り上がっちまってな」

レッサー「ふーん、そうですか」

レッサー「あっ。もうすぐできるんで食器をお願いします」

上条「あいよー」

レッサー「ふんふふんふふん~♪」

上条「………」



29: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:31:30.39 ID:dxuNkGoU0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

レッサー「さあ、さあっ! 召し上がってください!」

上条「おぉ! なにこれ、すげぇ本格的じゃん!」

レッサー「イギリスの家庭料理の基本。シェーズパイとフィッシュアンドチップスです!」

上条「てっきりオムライスとかチャーハンにイギリスの国旗立てて、イギリス料理でーす、とかいう展開だと思ったけど」

レッサー「はっはっはっ! 私ってやればできる子なんですよ? 見直したでしょう!」

上条「見直した見直した」

レッサー「惚れ直したでしょう!」

上条「それはない」

レッサー「うがぁー!」



30: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:33:47.96 ID:q1eqTRWAO

上条(………にしてもレッサーのやつ。多分色々大変だったのに無理して元気に振舞って……、ほんとにいい子だったのか)

上条(南の島に行くなんて言ってたけど俺のとこに来たってのは俺のことを頼ってくれてるってことか?)

上条(いや……俺なら巻き込んでもいいや…って考えてんのかも…)

上条(どっちにしろ心細かっただろうな。仕方ない、しばらく住むとこくらい提供してやるか)

レッサー「? なんですか、私の顔ジッと見つめたりして。惚れました?」

上条「惚れてないから安心しろ。さていただきますか」

レッサー「どうぞー」

レッサー「………」



31: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:35:27.88 ID:dxuNkGoU0

レッサー(さて。この人のことですからきっと『レッサーも大変だったんだろうから優しくしてやろう』とか考えてたんでしょうね)

レッサー(こ れ は 好 都 合 !)

レッサー(さっきの金髪。必要悪の教会の人間みたいですが、的外れな推論立ててくれてグッジョブですよ)

レッサー(別に私は誰かに狙われてませんし、キャーリサ様も療養中ですがその権力は揺らいでいない。つまり私らの後ろ盾は今も健在)

レッサー(まぁ確かに? 首を突っ込みすぎてベイロープにちょっと……いやカナリお叱りを受けてしまいましたが…)

レッサー(ともかく! この人が私に対して多少優しい気持ちでいるのは事実! そこに漬け込み、甘えまくってイギリスの為の尖兵に作り変えてやりますよ!)

レッサー「にしし……」

上条「レッサー? どうかしたか?」

レッサー「いえっ、なんでもありません」



32: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:36:41.47 ID:q1eqTRWAO

レッサー「それよりお味の方はどうですか?」

上条「メチャクチャ美味いよ」ニコッ

レッサー「それは良かったです」ニコニコ

レッサー(普段ならここで『イギリスの為に働いてくれるなら毎日食べ放題ですよー』…なんて言うところですが)

レッサー(ここは変化球で勝負します!)

レッサー「私をお嫁さんにしてくれれば毎日食べ放題ですよ」ニコッ

上条「こんな美味い料理が毎日食べられるなら是非とも嫁に来て欲しいな」ニコッ

レッサー「ふぇっ!?」

上条「レッサー?」

レッサー「ななな、なんでもないですっ!///」

レッサー(打ち返された! しかも私にダイレクトで向かってきましたし!)

レッサー(さ、流石は幻想殺し…ですがまだまだ諦めたりしませんよ!)



33: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:39:25.64 ID:dxuNkGoU0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

上条「……ごちそうさん」

レッサー「ふぅ……」

レッサー(さっきはうまくいきませんでしたが次こそはっ!)

レッサー(と言ってもどうしますかねぇ)

レッサー(とりあえずストレートに攻めますか。今の彼ならよっぽど変なことを言わない限り、大抵のことは怒ったりしなさそうですし)

レッサー(いきすぎず、なおかつ誘惑する言葉を慎重に選んで……)

上条「そうだレッサー。風呂なんだけどさ」

レッサー「一緒に入りますか!」

上条「」ヒキッ

レッサー(はい、ミスった)



35: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:41:12.95 ID:q1eqTRWAO

レッサー「というのは冗談でぇ……」

上条「だ、だよなぁ…。流石にレッサーもそんなこと言わないよなあ」

レッサー「当然じゃないですかー。それで、お風呂がどうかしました?」

上条「いや、先入るならどうぞー…って。こっちの片付けは俺がやっとくから」

レッサー「いいんですか?」

上条「おう。ゆっくり温まってくれ」

レッサー「ではお言葉に甘えて……」



36: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:44:16.70 ID:dxuNkGoU0

ーーーーーーーーー


カポーン


レッサー「あぁ~、あったまりますねぇ~」チャプ

レッサー「にしてもどうしましょうか…」

レッサー「勘違いされてるおかげで多少のワガママ、甘えは許されるでしょうが、逆にいきすぎた言動は追われてる人間がするには違和感がありますし…」

レッサー「うーむ…」

レッサー「………」チャプ

レッサー「あったかぁい…」

レッサー「足伸ばして入れるお風呂っていいですねぇ…」

レッサー「どうせならSENTOってのにも入ってみたいですが…」チャプ

レッサー「それにしてもねむい。ねむねむです」

レッサー「あー、今日はもういいや。また明日考えますかね」ジャバッ

レッサー「とりあえず今は上がって……あ。そうだ、ハニートラップでも仕掛けて出ましょうか。下着でも置くとかして」ガチャ

レッサー「うっかり忘れたフリすれば怒られないでしょうし。それであの人が興奮してオオカミさんにでもなってくれれば…」

上条「レッサーぁ、バスタオル渡すの忘れて…」ヒョコ

レッサー「………っ!!?」

上条「………っ! ご、ゴメン」ダッ

レッサー「………み、見られた……?///」



37: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:45:25.16 ID:q1eqTRWAO

上条「やばいものを見てしまった…」

上条「今のはレッサーの罠とかじゃなくて完全に俺の不手際だよな…」

上条「どうしよう……」

上条「きゃーえっちぃ! ガブッ! なんてことにはならなかったけど…。後が怖いな…」

上条(それにしてもレッサーって案外胸あるんだな……。身長はインデックスと同じくらいなのに…。多分御坂や白井よりもあるよな)

上条(サイズだけなら他にもデカイやつはいっぱいいるけど、あのギャップがあるやつはあんまりいない…」

レッサー「あの……」

上条「っ! れ、レッサー…」

レッサー「とりあえず上がったのでどうぞ…」

上条「お、おう…」イソイソ



38: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:48:35.20 ID:dxuNkGoU0

レッサー「……やってしまった」

レッサー「くそうっ! メチャクチャチャンスだったのにぃ!!」

レッサー「裸を見られた責任を取ってもらうとか言えば! 言えばよかったのに! 私のばかぁ!」

レッサー「っていうか、私アドリブに弱すぎです!」

レッサー「これはなんとかしないと……」

レッサー「よし! もうすぐ就寝ですからここで勝負を仕掛けましょう!」



40: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:50:37.14 ID:q1eqTRWAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

上条「えっとさ、布団なんだけど…」

レッサー「あー、あなたがベッドを使ってください。私はほら、お風呂で寝ますから」

上条「はっ? それはダメだ。女の子を風呂場で寝かせられるわけないだろ」

レッサー「でも……」

上条「上条さんが風呂場で寝ます」

レッサー「家主をそんなとこで寝かせられませんよ!」

上条「でもなぁ……」

レッサー(悩んでます悩んでます。先に選択肢を抑えた甲斐がありました)

レッサー(私が先に遠慮すれば人がいいあなたは絶対に私を優遇しようとしますからね)

レッサー(これぞ、押して駄目なら引いてみろ!)

レッサー(後はうまいこと言いくるめて同じ部屋で寝れるように持って行けば……)



41: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:53:07.71 ID:dxuNkGoU0

レッサー「ではこういうのはどうですか? 私がこのコタツで寝ますからあなたはベッドを使ってください」

上条「えっ……いや、でもなぁ。男と女が同じ部屋で寝るってのはちょっと…」

レッサー「あなたなことを信じてますから。あなたなら私のことを襲ったりしないでしょう?」

上条「しないよ。ってか俺が襲われそうで怖いんだけど」

レッサー「そんなことしませんってー」

上条「んー……じゃあ」



42: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:55:43.52 ID:q1eqTRWAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

レッサー「ほんとに私がベッドでいいんですか?」

上条「こっちは床に毛布と枕を敷いただけだからな。女の子をそんなとこに寝かせらんないよ」

レッサー「気を使ってもらって悪いですね」

上条「気にすんなって。じゃあ電気消すぞー」

レッサー「はぁーい」


パチッ


上条「じゃあおやすみ、レッサー」

レッサー「おやすみなさぁい」

レッサー(……とか言いつつ寝ないんですけど)

レッサー(それよりも、これで同じ部屋で寝れることになりました。ってことは後はやりたい放題!)

レッサー(この人が寝静まったら寝相が悪いふりして潜りこんでやります! そして朝になったら同じ布団で抱き合う二人の図が完成…)

レッサー(そうやって着々と好感度上げて攻略していきますかね)ククク

レッサー(それじゃあまずはこの人が寝るまで頑張って起きてますか!)フンッ



43: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/21(月) 01:57:12.02 ID:dxuNkGoU0

ーーー5分後ーーー

レッサー「」スゥ

上条(寝るの早いな。まあ疲れてただろうし仕方ないか)

上条(ここにいる間くらいはゆっくり休んでくれよ)

レッサー「にへへぇ……正解はぁ…両方履いてませぇん……ムニャムニャ…」

上条「………聞かなかったことにしよう」



70:・ヅorapa:2013/10/27(日) 01:20:37.28 ID:DHLLhGp90

チュンチュン


上条「おはようレッサー。………どうした?」

レッサー「………自分のしでかしたミスを後悔しているところです……」

レッサー「どうして……どうして彼より早く寝て、遅く起きてしまったんですか……」ブツブツ

上条「よくわかんねえけど……。とりあえず四つん這いになって尻をこっちに向けるのはやめなさい」

レッサー「………」フリフリ

上条「尻尾を振るな、尻尾を。見えちゃうぞ」

レッサー「見ても怒りませんからどうぞめくってくださいな」フリフリ

上条「馬鹿なこと言ってんじゃないっての。ほら朝ご飯だぞー」

レッサー「うぁーい」イソイソ



71: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:21:57.52 ID:KeRKh9cAO

レッサー「ほうほう。パンにソーセージにサラダですか」

上条「はいミルク。それからパンになんか塗るか?」

レッサー「なにがあります?」

上条「バターとイチゴジャムとブルーベリージャム」

レッサー「ふぅむ……、じゃあ今日は赤の日なんでイチゴジャムをお願いします」

上条「はいよ。……ってか赤の日ってなんなの? ラッキーカラー?」

レッサー「今履いてるパンツの色です」

上条「ぶふぉっ!?」

レッサー「見ます?」

上条「見ません!」

レッサー「このヘタレめ」

上条「ヘタレで結構」

上条(それよりちゃんと履いてるのか……、よかった)

上条(にしても赤って……派手過ぎる気が……。いったいどんなの履いてんだよ)



73: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:24:27.13 ID:DHLLhGp90

レッサー「あ。今なにかやらしいこと考えたでしょう」

上条「か、考えてません!」

レッサー「ふ~ん。ほ~ん」

上条「な、なんだよ、その顔は…」

レッサー「いいぇ、別にぃ」ニヤニヤ

上条「ふん………」

レッサー「………」ヌリヌリ

上条「………」モシャモシャ

レッサー「スケスケかヒラヒラか」

上条「んぐっ!?」

レッサー「ふふん」ニヤニヤ



74: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:25:14.20 ID:KeRKh9cAO

上条「ごほっ……ごほっ」

レッサー「おやおやどうしましたぁ?」ニヤニヤ

上条「な、なんでもねぇよ…」

レッサー「へー。ちなみに、スケスケとヒラヒラならどっちが好みですか?」

上条「上条さんはどうでもいいです」シレッ

レッサー「紐もありますよ?」

上条「ひっ!?」

レッサー「新鮮な反応をどうも」ニヤニヤ

上条「くっそ……」



75: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:32:04.83 ID:DHLLhGp90

レッサー「それにしても、草食系かなんだか知りませんが男ならガツガツするべきですよ」

レッサー「目の前にエサがぶら下がってて、それに噛みつかないなんて信じられません」

上条「そのエサに罠が仕掛けられてるとわかってるのに噛みつく奴のほうが信じられねえよ」

レッサー「ひょんなほほいっへ、ほんほほはふぁまんひへるはけのくふぇに」

上条「パン咥えながら喋らないの。何言ってるのか全然わかんねえよ」

レッサー「んぐ」ゴクリ

レッサー「そんなこと言って、ほんとは我慢してるだけのくせに」

レッサー「男なら本能に忠実になったらいいじゃないですか。スカートめくって興奮して、そのまま押し倒…むぐっ!?」

上条「やっぱり咥えてろ」グイィッ

レッサー「もがもが…」



76: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:35:08.11 ID:KeRKh9cAO

レッサー「んっ…んぐ」ゴクッ

レッサー「いきなり『俺のソーセージをくわえてろ』だなんて……///」

上条「んなこと言ってないよね? なんでそこまで自分勝手な解釈ができんの?」

レッサー「お望みとあらば残りのソーセージも艶めかしーく食べてあげますよ? ほら、ほうやっ……ふぇ!?」ズビシッ

上条「食べ物で遊ばないの」

レッサー「い、痛いです……。なんだか回数を重ねる度にチョップのキレが増してるような……」ジンジン



77: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:38:50.44 ID:KeRKh9cAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

レッサー「ごちそうさまでした」

上条「お粗末さんっと」

上条「それで、これからどうすんの?」

レッサー「どうする、とは?」

上条「えっと……ほら、観光…とか」

レッサー「あぁ。それなら行きたいところがあるんですが、いいですか?」

上条「いいぞ。どこだ?」

レッサー「『布面積50%減』」

上条「却下」

レッサー「ではせくしぃ、なランジェリーショップ」

上条「却下!」

レッサー「痴女変態御用達激エロファッションショップ!」

上条「却下ぁぁぁ!!」



78: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:40:29.66 ID:DHLLhGp90

レッサー「なんでですか!? きわどい水着に、エロエロな下着! 思春期の男なら大好物でしょうが!」

上条「そりゃあ好きか嫌いで言えば好きですよ!? 俺だって健全な男子高校生ですもん!」

上条「でもそういうとこ行くのはダメなんだよ! 周囲の人の目とか色々あって!」

レッサー「男なら度胸です! そんな周りの目とか気にせずいきましょうよ! 死ぬわけじゃないんですから!」

上条「無理だよ! どうせ不幸な上条さんはそこで知り合いとかに会って社会的に死んじゃうんだから!」

上条「そうでなくてもお前とそんなとこに行くと変なことになりかねないっての!」

レッサー「へ、変なこと!? あなたはエロエロなお店に行って私にナニをする気ですか!?」

上条「ほらっ! 行く前からコレだもん! 行ったら今度は水着かどうか疑わしいレベルの布切れ見せられて究極の選択を迫られるんだろ!?」

レッサー「全裸よりはマシでしょう!」

上条「その考えからしてすでにおかしい!」



79: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:42:41.49 ID:KeRKh9cAO

上条「観光ってその土地の名物とか独自の慣習とかを見て回るもんじゃねぇのっ!?」

レッサー「この街の名物ってブッとんだ科学兵器に超能力開発でしょうっ? そんなもの見て回ったって面白くありませんよ!」

上条「だからって目的がエロ水着エロ下着になるのはおかしい! なんかもっと興味をひくもんがあっただろ!?」

レッサー「はっはー! 今の私には学園都市製の水着下着以外にひかれるものはありません! 進んだ科学技術による斬新すぎるブツに興味津々なんです!」

上条「最新鋭の科学技術をなんだと思ってるの!? エロ水着エロ下着開発の為にあるわけじゃないんだよ!?」



80: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:45:37.27 ID:DHLLhGp90

レッサー「はぁはぁ……」

上条「ぜぃぜぃ……」

レッサー「くそぅ……ここまで言っても考えを変えないんですか…」

上条「変えません」

レッサー「……なら仕方ありません。私のほうが諦めてあげますよ」

上条「? やけにアッサリ下がるな……」

レッサー「その代わり!」

上条「……その代わり?」

レッサー「普通のショッピングなら付きあってくれますか?」

上条「……まぁ、普通のなら…」

レッサー「よし! じゃあ早速支度して行きましょう!」

上条「なんか裏がありそうな……」

レッサー「そんなことありませんよぉ~」

上条「それよりレッサー。お金は?」

レッサー「結構持ってきましたから大丈夫です!」

上条「……いや。お前財布落として宿代すら無いって言ってなかったか?」

レッサー「………やべ」

上条「やっぱりあれも嘘だったのかよ!」

レッサー「てへっ☆」

上条「人の親切心に漬け込みやがって!」

レッサー「ま、まぁ、今更気にしたってしょうがないじゃないですかっ。つべこべ言わずに出かけましょう!」



81: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:46:54.05 ID:KeRKh9cAO

ーーーーーーーーー

上条「おぉ…結構寒いな…」

レッサー「もう冬ですからねぇ。風も結構吹いてますし」

上条「……レッサーのそれ、暖かそうだな」

レッサー「マフラーですか? あったかいですよー。モフモフしてますし」

上条「触っていいか?」

レッサー「いいですけど、噛みますよ?」

上条「マジでっ!? それ生きてんのっ?」

レッサー「嘘です。100%作り物です」

上条「なんだそれっ」

レッサー「ふふふっ。ちょっとしたジョークですよ。使ってみますか?」スッ

上条「いいのか?」

レッサー「ええ」

上条「じゃあ代わりに俺のマフラー使えよ」スッ

レッサー「おぉ、ぬくぬくですねぇ」マキマキ

上条「こっちもすげぇぬくぬくだな。若干首がくすぐったいけど」



82: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:48:48.38 ID:DHLLhGp90

レッサー「すぐ慣れますよ」

レッサー(それにしても…)

レッサー「………」クンクン

レッサー(他人の匂い……というかこの人の匂いがいっぱいしますね)クンクン

レッサー(特別いい匂いってわけじゃありませんが、なんというか癖になるというか、いつまでも嗅いでいたいような……)ポーッ

レッサー「………」クンクン

上条「レッサー?」

レッサー「はいっ!?」

上条「もしかして、なんか臭うか?」

レッサー「い、いえっ、そんなことはっ。……ただ、あなたの匂いがするなぁー…と思いまして」

上条「俺の匂い?」

レッサー「はい。ほら」

上条「どれ」クンクン

レッサー「するでしょう?」

上条「うーん。自分の匂いはわかんねぇな」



83: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:49:56.51 ID:KeRKh9cAO

レッサー「こんなに香ってくるんですけどねぇ」クンクン

上条「でもこっちのマフラーにもレッサーの匂いがするな」

レッサー「うそっ」

上条「ほんとほんと」クンクン

レッサー「ちょ、ちょっとっ。あんまり嗅がないでくださいよ。恥ずかしいですっ」

上条「えっ。レッサーって羞恥心とかあったのか?」

レッサー「あるに決まってますよ!」

レッサー(昨夜だってお風呂であんなに恥ずかしがりましたし)

上条「普段の言動からは考えられないな」クンクン

レッサー「ですから嗅がないでくださいって!」

上条「なんか他人の匂いって新鮮で嗅いでいたくなるんだよ。それとこの際だからレッサーに人並みの羞恥心を植え付けようと思って」クンクン

レッサー「だから人並みの羞恥心くらい持ってますよ!」

上条「ほんとだ。顔真っ赤になってる」ニヤニヤ

レッサー「くっ……///」



84: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:52:51.59 ID:KeRKh9cAO

レッサー「こ、このニオイフェチめっ!」

上条「だ、誰がニオイフェチだ! そもそも先に匂いを嗅ぎ出したのはお前だろうが!」

レッサー「女が男のマフラーの匂いを嗅ぐのと男が女のマフラーの匂いを嗅ぐの。どっちが絵面的にマズイかわかってますか?」

上条「な、なに……?」

レッサー「どう考えても後者の方がマズイんですよ?」ニヤニヤ

上条「だ、男女差別反対!」

レッサー「そんなもの知りませーん。やーいニオイフェチのへんたーい」

上条「レッサーに変態呼ばわりされるとか屈辱過ぎる!」

レッサー「屈辱ってなんですか! 屈辱って!」



85: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 01:54:56.01 ID:DHLLhGp90

レッサー「ともかく、私のマフラー返してくださいっ」

上条「はいはい」スッ

レッサー「ふんっ」マキマキ

レッサー(私としたことが、主導権を握れず振り回されるなんて……)

レッサー(……ん?)クンクン

レッサー(少しですがこの人の匂いが付いてる……?)クンクン

レッサー(ってことはあっちのマフラーにも私の匂いが!?)バッ

上条「なんか騒いだら暑くなってきたなぁ。マフラーもういいや」

レッサー「………」

上条「……どうした?」

レッサー「……いえ。フラグを立てては叩き折るとはこういうことなのかと思いまして……」

上条「?」


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



86: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 02:00:23.07 ID:KeRKh9cAO

ーーーセブンスミストーーー

上条「………レッサーさん? あなた確か普通のショッピングって言いませんでしたっけ?」

レッサー「ええ、言いましたよ。それがなにか?」

上条「それならなんでイキナリ下着売り場直行なんですかねぇ!?」

レッサー「人間なら普通下着くらい買うでしょうし着るでしょう? それともあなたは私に下着を着るなと言うんですか、そうなんですか」

上条「んなこと言ってねぇ! なんで男の俺が居るのにまずは下着なのかと聞いてるんですよ! 気まずくってしょうがねえよ! 周りの人の目とかが!」

レッサー「うーん。やっぱり一般の店だとこの程度ですか。今一つインパクトが足りないような……」

上条「無視か!」

レッサー「もう。そんなに嫌なら離れてても構いませんよ? でもブラの試着する度に、上半身ブラのみの姿であなたのところまで感想を聞きにきますが」

上条「やっぱり羞恥心なんて一欠片も持ってねえだろ、お前!」

レッサー「予定では15着は試すつもりです!」

上条「俺のほうが恥ずかしくなってくるわ!」



87: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 02:02:34.63 ID:DHLLhGp90

上条「頼むよ。頼むから勘弁してくれ」

レッサー「はぁ。わかりました。ここは一人で見てますからあなたはこの店の前のベンチで休んでいてください」

上条「ほっ…」

レッサー「それではまた後で」

上条「おぉ……」

レッサー「~~♪」

上条「………店について五分でクタクタだ」ドカッ

上条「はぁ~」

「ったく、あのクソガキ、一人で先に行きやがってよォ」ドカッ

上条「ん?」

一方通行「あァ?」



88: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 02:03:29.16 ID:KeRKh9cAO

ーーーーーーーーー

レッサー「まったくあの人はヘタレというかなんというか」

レッサー「せっかく『彼好みの下着を着て見せてムラムラ籠絡してやるぜ』作戦が…」

レッサー「はぁ……。それはそうとここの下着は微妙なのが多い気がしますね……」

レッサー「この店で飛び抜けてるってやつもイマイチですし……」

「わぁー、すごいヒラヒラってミサカはミサカは派手な下着を見ながら一人で驚いてみたり」

レッサー「?」

打ち止め「こういうのを履けばあの人もミサカの魅力でイチコロなのかなって、ミサカはミサカは真剣に考えてみる」

レッサー(んー? この子、どこかで……?)

レッサー(それに『ミサカ』ってあの人の知り合いの電撃使いと同じ名前…)

打ち止め「わぁお。そっちのあなたが持ってるやつもなかなかのエロエロだぜ」

レッサー「おや、この程度の下着でエロエロとはあまり人生経験が多くは無さそうですね」ニヤッ

打ち止め「下着の評価だけでミサカの製造されてからの期間をザックリ当てられたっ!? ってミサカはミサカは驚愕してみる!」



89: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 02:05:39.38 ID:DHLLhGp90

打ち止め「それよりこのヒラヒラはそんなにエロエロじゃないのかぁ…」

レッサー「本当のエロ下着とはこういうのを言うんですよ!」ピラッ

打ち止め「おぉー! 真っ赤でヒラヒラ!」

レッサー「ふふん」

打ち止め「うーん。でもミサカが前に会った女の人はもっと寒そうでスケスケなエロエロ下着だったかも、ってミサカはミサカは思い出しなが目の前のと比べてみる」

レッサー「な……に…?」

打ち止め「その人曰く、セクシー系担当は苦労するらしい、ってミサカはミサカはその人のセリフを思い出してみる」

レッサー「つ、つまり私のコレではせくしぃ系には及ばないと……?」

打ち止め「ミサカにはよくわかんない、ってミサカはミサカは首を捻ってみる」

レッサー「ま、まぁ今履いてるのは本気ではありませんし? 私の本気はもっと紐でスケスケでエロエロですから!」

打ち止め「こういうのを言い訳がましいって言うのかな、ってミサカはミサカは一人呟いてみる」

レッサー「こうなったら新しいエロ下着を手に入れて私こそが真のせくしぃ系担当だと知らしめてやります!」

レッサー「そしてあの人を私の魅力でコロッと落としてみせますよ!」

打ち止め「おぉー! なんだかよく分からないけどすごいやる気、ってミサカはミサカはあなたの熱意に気圧されてみたり」



90: ◆4gxjuRWR1w:2013/10/27(日) 02:07:37.37 ID:KeRKh9cAO

レッサー「しかしここの下着だと若干物足りないんですよねぇ…」

打ち止め「ミサカはこれで十分だと思うけど、ってミサカはミサカはスケスケパンツを手にとって呟いてみる」

レッサー「エロ下着初心者にはこれくらいで丁度いいですよ」

打ち止め「なるほどー、ってミサカはミサカは新たな道を踏み出すことに感動を覚えてみる」

打ち止め「あっ! せっかくだからあなたに下着選びを手伝って欲しいな、ってミサカはミサカはお願いしてみる」

レッサー「私にですか?」

打ち止め「さっき魅力で誰かを落とすって言ってたからミサカにもそのやり方を教えて欲しいかなーって」

レッサー「つまりあなたも誰か狙っている人がいると…」

打ち止め「うん! ってミサカはミサカは元気よく答えてみる」

レッサー「なるほど……、いいでしょう。私がエロ下着道についてレクチャーしてあげますよ」

打ち止め「やっほーい! これでミサカもあのお子様や末の妹に負けないアイデンティティを手にできるぜ! ってミサカはミサカはガッツポーズをとってみる」グッ

レッサー「ではまず、紐下着の有用性から……」

打ち止め「ほうほう……」



98: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:00:22.53 ID:CY0kZurS0

一方「三下か」

上条「よう一方通行。なにやってんだ? こんなところで」

一方「下着屋来て下着買う以外になンかあンのか」

上条「えっ……、ここ女物の店だけど……お前まさか……」

一方「クソガキの付き添いに決まってンだろォが。つまンねェこと考えてンじゃねェよ」

上条「だよなぁ」

一方「そォいうオマエこそなにやってンだ?」

上条「俺も付き添い。今は休憩中っていうか買い物待ち」

一方「どォでもいィ」

上条「聞いてきたのお前のくせに……」

上条「それより今『付き添い』って言ってたけど打ち止めの服ってお前が買ってたのか?」

一方「ちげェよ。普段は黄泉川が買ってンだが、今日はショッピングに行きてェとかぬかしやがってよォ」

一方「誰もいねェから仕方なくついて来てやったらこのザマだ。めンどくせェことこのうえねェよ…」ハァ

上条「ふーん」

上条(なんだかんだ言いつつ付き合ってやってんだなぁ)ニヤニヤ

一方「ンだよ。そのムカつく面は。ニヤニヤニヤニヤしやがってよォ」

上条「失礼な。上条さんは生まれつきこの顔ですっ」

上条(覚えてないけど多分)

一方「そォかい。ならオマエと会ったのが最近でほンとよかったわ」

上条「?」

一方「長年顔合わせ続けるなンてことになってたらイライラしすぎでポックリ逝っちまってたかもなぁ」

上条「俺も幼少期にお前と出会ってたら一生もののトラウマつくってたかも」

一方「どォいう意味だごらァ!」



99: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:01:51.11 ID:11PRUyOAO

上条「それはそうと、お前打ち止め一人に買わせてんの?」

一方「なンか問題あンのか?」

上条「いや別に……」

上条(ばったりレッサーと会って変なこと教えられたり…なんてことはないだろうな…)

一方「オマエこそ今度はどこの女引っ掛けたンだよ」

上条「引っ掛けたってなに? なんでどいつもこいつも俺のことを女ったらしみたいな風に言うの?」

一方「ちげェのか?」

上条「ちげぇよっ」

一方(自覚ねェとか……)

上条「だいたい上条さんのどこをどうみたら女ったらしに見えるんですかねぇ?」

上条「俺の周りにいる女の子ってどこかしらぶっ飛んでるやつばっかなんだぞ」

一方「ほォーン」

上条「プロのフードファイターもビックリの大食いシスターに、雷様も尻尾巻いて逃げ出す電撃姫」

一方「へェ」

上条「更にドS系の魔術結社ボスに、変態チックな少女…etc」

一方「ふあァァ…」

上条「そんな変なやつらばっかなのに女たらし扱いされるなんて……」ウゥ

一方「話終わったかァ?」

上条「聞いてねえのかよ」



100: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:03:04.36 ID:CY0kZurS0

一方「なげェンだよ。途中で飽きるわ」

上条「長くねえよ。つーか最初のほうから聞いてなかったろ。後半欠伸してたし」

一方「ンなことねェよ。しっかり相槌も打ってただろォが」

上条「どこがしっかり打ってたんだよ。ほォーンなんて相槌のどこが」

一方「いちいちうるせェなァ」

上条「まあともかく、上条さんは女の子に恵まれてないんです」

一方「そォですかァ」

上条「もっとマトモな子と出会いたい……。管理人風なお姉さんとか純真無垢な女の子とか…」

一方「打ち止めに手ェ出したらどォなるかわかってンだろォなァ?」

上条「ロリコンでもお前でもないんだから出すわけねえだろ」

一方「ちょっと待て。なンでオレとソレを同列にしやがった」

上条「え? だってお前ロリコ…」

カチッ

上条「謝るからここで能力使おうとしないでくださいっ」

一方「次はねェぞ」

上条「すんませんしたぁ」



101: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:04:26.20 ID:11PRUyOAO

一方「にしても遅ェなァ…」

上条「心配なら見に行けばいいじゃん」

一方「言われてンだよ。買ったモンは後の楽しみにしてやるから絶対見ンな、ってよ」

上条「へえ…」

上条(後の楽しみって……今買ってのって下着じゃ……)

一方「まァどォでもいいけどよォ」

上条「さいですか」

上条(とか言いつつ心配はしてんだな。店の出入り口ガン見してんじゃねえか)

一方「やっぱ見に行くか」スクッ

上条「どうでもいいんじゃなかったのかよ」

一方「打ち止めが変な野郎に絡まれてたらどォすンだ」

上条「女性用の下着売り場だぞ? 変なやつとかいないって」

一方「そォかァ……?」

上条「そうだって………ほら! 出てきたぞ」

一方「!」

打ち止め「あなたぁー! ってミサカはミサカは元気よく手を振ってみる!」フリフリ

レッサー「ヘイっ、あなたぁー! って私はお尻を振ってみます!」フリフリ

一方「誰だアレ?」

上条「ゴメン。変なやつ…っていうか変態がいたわ……」

一方「?」



102: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:07:42.32 ID:CY0kZurS0

打ち止め「こんにちはヒーローさん! ってミサカはミサカは元気よく挨拶してみる」

上条「よっす打ち止め」

レッサー「おや、お知り合いでしたか?」

上条「まあな」

レッサー「こちらの白い方は?」

打ち止め「一方通行って言って学園都市第一位だよ、ってミサカはミサカは自己紹介をしないであろうこの人の代わりに紹介してみる」

レッサー「第一位? それはこの街で一番強いということですか?」

打ち止め「いいところに気がつくな師匠、ってミサカはミサカは不敵な笑みを浮かべてみる」ニヤッ

打ち止め「一方通行は学園都市最強なのだ! ってミサカはミサカは大きな声で自慢してみたり!」

レッサー「学園都市…最強……」

一方「Level5のランク付けは強さじゃねェよ。…まあ他のLevel5どもよりは強ェが」

レッサー「なるほど……。私、イギリスの『新たなる光』というサークルに所属しているレッサーと申します」

一方「イギリスだァ?」

レッサー「はい。あなた、イギリスに興味ありません?」

一方「興味ねェよ」

レッサー「そう言わずに」

上条「こらっ。超能力者をそっち側に引き込むな」ビシッ

レッサー「あぅっ」



103: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:08:47.74 ID:11PRUyOAO

一方「なンなンだこの女は」

上条「俺の連れ。ちょっと変わってるけど…」

一方「『そっち側』っつーのは…」

上条「お前が考えてる通りだよ」

レッサー「おや? 学園都市の人間なのに知ってるんですか?」

一方「多少はなァ」

打ち止め「なんの話? ってミサカはミサカは首を傾げて尋ねてみる」

一方「オマエには関係ねェ」

打ち止め「むうぅぅ、ってミサカはミサカは冷たいあなたの態度にホッペを膨らまして怒りをあらわにしてみる」プクゥ

一方「なら、その風船みてェな頬を潰せば怒りも一緒に萎むンですかァ」ムギュッ

打ち止め「ぷぎゃっ! 離ひてぇー、ってミヒャカはミヒャカはホッペを掴まれながら暴れへみる!」ジタバタ

一方「おォー、おォー、おもしれェ面しやがってよォ」グニグニ

打ち止め「みにゃー!」

上条(さっきまで心配しまくりだったくせに…)

上条「その辺でやめとけよ、親御さん」

一方「誰が親御だ、誰が」パッ

打ち止め「うぅ……、ミサカの頬っぺた大丈夫? ってミサカはミサカは涙目で心配してみる」

一方「問題ねェだろ」

打ち止め「こっち見て言ってよ! ってミサカはミサカは明後日の方向を向いてるあなたに文句を言ってみる」

一方「あァ……腹減ったなァ…」

打ち止め「完全無視なんだぜ! ってミサカはミサカは食欲>ミサカの構図にショックを受けてみたり!」

一方「なンか食いてェ……。どっか行くか」

上条「なんていうか…お前ってほんと自由だな」



104: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:13:33.76 ID:CY0kZurS0

ーーーファミレスーーー

打ち止め「ミサカはお子様ランチ!」

レッサー「私は極太ソーセージグリルにでもしますかね」

上条「じゃあ俺は…」

一方「ちょっとまて。なンでオマエらも当たり前のよォにいるンですかァ?」

上条「俺らも腹減ったし、ちょっと早いけど昼にしようと思ってさ」

一方「だからってなンで同じ店の同じ席についてンですかねェ?」

レッサー「せっかくですし一緒に食べよう、ってこの子が」

打ち止め「ミサカの発案だぜ! ってミサカはミサカはピースしながら威張ってみたり!」

一方「オマエか」

打ち止め「ダメだった? ってミサカはミサカは瞳をウルウルさせながら上目遣いで聞いてみる」

一方「………どォでもいい」

打ち止め「ってことは一緒に食べてもいいんだね、ってミサカはミサカ素直にいいよって言えないあなたの気持ちを汲み取ってみる」

一方「妙なこと言ってンじゃねェよ」

レッサー「この第一位さんとやらはツンデレなんですか?」

上条「ツンデレかな」

打ち止め「ツンデレだよ、ってミサカはミサカは断言してみる」

一方「誰がツンデレだァ!」



105: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:14:09.53 ID:11PRUyOAO

打ち止め「じゃあミサカがボタン押していい? ってミサカはミサカは指を伸ばしつつ聞いてみる」

上条「ちょい待ち、俺がまだ決まってない」

レッサー「このとろろハンバーグとか山芋ドリアとかがオススメです」

上条「なにそのネバネバ押し。あとお前オススメって言ってるけど食ったことあんの?」

レッサー「ないですよ? でもオススメです」

上条「なにその自信。どこからくるんだよ」

レッサー「自信といいますか………ねぇ?」

上条「とりあえず値段が手頃なやつにしよう……、えっーと…」

一方「めンどくせェ。金はオレが出すからさっさと決めろ」

上条「まじで!?」

一方「こっちは腹減ってンだよ。いつまでも待たせンな」

上条「一方通行ってば太っ腹!」

レッサー「あなたとは大違いですね!」

上条「うるさいっ」



106: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:16:22.77 ID:CY0kZurS0

打ち止め「もう押してもいい? ってミサカはミサカは欲望を抑えきれないかもって」

ピンポーン

一方「抑えきれてねェな」

打ち止め「押しちゃった、ってミサカはミサカは事後報告をしてみたり」

レッサー「………あなたも抑えきれなくなったら是非どうぞ」

上条「お前こそ発言を抑えなさい」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



107: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:19:05.05 ID:11PRUyOAO

店員「それではごゆっくりどうぞー」

上条「おおぉぉ……こんな大きなお肉初めてですよ…」

打ち止め「見て見てー! カナミンストラップ! ってミサカはミサカはおまけのおもちゃを自慢してみる!」

レッサー「ほぉ……極太ソーセージ(意味深)……なかなかですね」

一方「(意味深)ってなンだ」ヒョイヒョイ

レッサー「気になります?」

一方「気にならねェ」ヒョイヒョイ

打ち止め「あー! あなたってば人参除けてる! いけないんだー、ってミサカはミサカは指摘してみる!」ヒョイヒョイ

一方「そォいうオマエこそピーマン取り除いてンじゃねェ」

打ち止め「だ、だって苦くて美味しくないんだもん、ってミサカはミサカは言い訳してみたり……」

上条「あんまり好き嫌いばっかりすると大きくなれないぞ、二人とも」モグモグ

一方「なンでオレもなンだよ」

上条「だってヒョロヒョロじゃん、お前」

一方「そォいう体質なンだからしょォがねェだろ」

レッサー「そんなにガッツリしたお肉食べても太らないんですか」アムアム

一方「まァな」



108: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:21:27.50 ID:11PRUyOAO

打ち止め「この人ってば食べたり寝たりの繰り返しなのに全然太らないの。羨ましいよね、ってミサカはミサカは師匠に同意を求めてみる」

レッサー「この世の女性全てを敵にまわしかねませんね」

一方「敵にまわしたところでだな」

上条「そういえばさ。さっきも思ったけどその『師匠』ってなんなんだ?」

打ち止め「えっとね。ミサカが買い物してる時に色々アドバイスくれてMNWには無い知識も教えてくれたから師匠って呼んでるの、ってミサカはミサカはザックリと説明してみる」

上条「アドバイスって……お前」

レッサー「別に変なことは教えていませんよ? 主に下着選びのコツとかブラを着ける時の注意点とかを教えただけです」

上条「ほんとだろうな」

レッサー「疑り深いですね」

上条「だってなぁ……」

レッサー「私だってこんな小さな子に変なこと教えたりしません」

上条「それは安心した。けどお前、自分のしてることが変なことだって自覚あったんだな」

レッサー「っ……! 謀りましたね!」

上条「謀ってないから。自爆だから」



109: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:22:30.02 ID:CY0kZurS0

一方「……つゥかよォ、オマエ。その背中だか正面だかわかンねェ身体にブラなンてモンがいンのかよ」

打ち止め「なっ! し、失礼な! ちゃんとあるしこれから大きくもなるもん! ってミサカはミサカは成長途中の胸を張って宣言してみる!」

一方「張るほどねェだろ」

打ち止め「ちょ、ちょっとはあるってば! よく見てよ! ってミサカはミサカはバンザイをして胸の存在をアピールしてみる!」

一方「胸だったのか。てっきり肩甲骨だと思ったわ」

打ち止め「背中じゃないし!! ってミサカはミサカはあなたに訴えてみる!」ポカポカ

一方「殴るなうっとォしィ……」

レッサー「……微笑ましいですね」

上条「だな」

レッサー「あなたもこういうのがお望みで?」

上条「うーん、まぁそうかもな」

レッサー「こういうプレイが好み、と…」メモメモ

上条「そういう意味じゃない」



110: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:25:17.08 ID:11PRUyOAO

レッサー「では、そろそろ話を戻しますか」

上条「話?」

一方「なンのことだ?」

レッサー「あなた方がイギリスの為に……」

上条「断る」

一方「知るか」

レッサー「まだ言い終わってません!」

一方「話ってそれかよ……。戻しすぎだろォが」

上条「っていうか本気だっのか」

レッサー「強くて貴重な人材が欲しいんですよぉ……」

レッサー「幻想殺しに学園都市最強の超能力者……人材としては完璧じゃないですか!」

打ち止め「そ、それはダメっ! ってミサカはミサカは口を出してみる!」

レッサー「はい?」

打ち止め「この人はミサカのなんだから! 誰にも渡さないんだから、ってミサカはミサカは敵意をあらわにしてみる!」

一方「オマエのでもねェよ」

レッサー「ほほぅ、そういう関係だったんですか。ロリコンなんですか」

一方「なに勘違いしてンだコラ。愉快なオブジェにすンぞ」



111: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:28:52.04 ID:11PRUyOAO

レッサー「是非ともイギリスに来てくださいよっ」

打ち止め「だからダメぇ! ってミサカはミサカは絶対に渡さないアピールをしてみる!」ギュッ

一方「ウゼェ…。くっつくな」

打ち止め「それにこの人はいうほど強くないもん! ってミサカはミサカはこの人の評価を下げてみる!」

一方「ハァ? なに言ってンだオマエ」

打ち止め「だってあなたってヒーローさんに何度も負けたって聞いたよ? ってミサカはミサカはMNWの情報と照らし合わせてみたり」

一方「……二回しか負けてねェよ」

レッサー「そうなんですか?」

上条「二回目は別に負かしたわけじゃないけど……。お前も居ただろ?」

レッサー「………あっ! ロシアで黒い翼を出して、この人にボコられてた!」

一方「………」

レッサー「どこかで見たなー、と思ってたら……、こっちの子もあの時見かけたんでした。そうでしたそうでした」

レッサー「やっとモヤモヤが解消されました」

レッサー「あれ? ということは……」

レッサー(『幻想殺し>学園都市最強の超能力者』ということに……)

レッサー「………」



112: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:30:02.98 ID:CY0kZurS0

上条「レッサー?」

レッサー「私はあなた一筋です!」ギュッ

上条「なに急に!?」

レッサー「やっぱり超能力者よりも幻想殺しですよねー!」

一方「コイツ……、オレが三下に負けたって聞いた途端手のひら返しやがったな」

レッサー「そんなことありませんよ? 優先順位が決まっただけです」フフン

上条「なんていうか……調子いいよな、ほんと」

レッサー「人間賢く生きませんとね~♪」



113: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:31:44.49 ID:11PRUyOAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

打ち止め「ごちそうさまー、ってミサカはミサカはお腹が苦しくてもう食べられない……」ゲプッ

一方「調子のってパフェなンか頼むからだ。しかも食い切れてねェし」

レッサー「まあいいじゃないですか、残った分は私が食べたんですから」

上条「口の周りを不自然にクリームまみれにしながらな」

打ち止め「ありがとー師匠、ってミサカはミサカは机に突っ伏しながらお礼をいってみる」

レッサー「いいですよー。第一位さんに貸し一つ付けときますんで」

一方「だったらこっちはオマエと三下の飯代付けとくからな。三下に」

上条「俺かよ!?」

一方「オマエの連れなンだからあたりめェだろォが」

レッサー「どんまい」ポンッ

上条「お前のせいでこうなったんですけど!?」

レッサー「じゃあ私の分の借りは私があなたに返します。もちろん身体……でっ!?」ズビシッ

上条「はいはい」

レッサー「うぉぉ……。そ、そんな事務的にチョップを……」

一方「アホなのか、コイツは?」

上条「アホの子だな」

レッサー「アホじゃないです!」


prrrrr!



114: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:33:15.72 ID:CY0kZurS0

上条「悪い俺のだ。はい」ピッ

『上条ちゃーん。こんにちはなのですよー』

上条「小萌先生? こんにちはー」

『こんにちはー、じゃないのですよー!』

上条「いや、先に言ったの先生じゃないですか……」

『そうですけど、そんなこと言ってる場合じゃないのですー!』

『上条ちゃんっ。今日が何の日か忘れたのですか!?』

上条「? 先生の誕生日ですか? いったいおいくつに…」

『違うのです! そしてさりげなく先生の歳を探らないでください!』

上条「ばれたか」

『あぁもうっ! 忘れたのなら教えてあげます! 今日は上条ちゃんの補習授業の日なのですっ!』

上条「へ? それって来週じゃ……」

『上条ちゃんの出席日数が大ピンチだから一週間早めて開始するって、先生言いましたよね!?』

上条「……………あ!」

『やっぱり忘れてたのですか……』

上条「す、すみません! 今すぐ行きます!」

『課題もたーっぷりあるのですから早く来ないと最終下校時刻までに終わりませんよ!?』

上条「マジっすか!?」

『マジマジなのです』



115: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:34:43.08 ID:11PRUyOAO

『授業開始時刻をすでに1時間も過ぎているのですよー』

上条「いっ…」

『後20分以内に来ないと課題増量に加えて冬休みはすけすけ見る見るもしてもらうのですよー』

上条「ちょっ! それだけは勘弁してください!」

『コロンブスの卵じゃないだけましなのです。それではよーい……どん! なのですよー』


ブツッ


上条「小萌先生っ!」

ツーツー

上条「…………」

上条「助けっ…」

一方「知るかボケ」

上条「早い! 早すぎる! 早すぎるんですのよ!?」

一方「なンのキャラだよ」

上条「急いで補習に行かないと上条さん、すけすけ見る見るの刑に処せられちゃう!」

レッサー「そんなもの私に頼めば何時でもやってあげますよ?」

上条「すけすけ見る見るはお前の考えてるようなもんじゃないの!」

上条「一回帰ってから着替えて荷物用意して学校向かわないとっ! あぁ! 20分じゃ間に合わねぇ!」

一方「忘れてたオマエが悪い」

レッサー「ですね」



116: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:36:27.25 ID:11PRUyOAO

上条「そうこう言ってるうちに後18分しかねえ! 悪いけど俺はここで………」

レッサー「どうしました?」

上条「あっ……、いや、レッサーは大丈夫……か?」

レッサー「貸し一つで許します」

上条「いや、そうじゃなくて……」

レッサー(あぁ、私の身を案じてるんですか。自分が大変だってのに……、甘いというか優しいというか)

レッサー「一人でフラフラしてますよ。なにかありましたらあなたの学校に向かいますし」

上条「! そうか。……お前俺の学校知ってんの?」

レッサー「調査済みです!」

上条「さいですか」

レッサー「それよりほら、後15分しかありませんよ」

上条「うぉ! じゃあ俺はこれで! 一方通行ゴチ! 打ち止めもまたな!」

一方「おォ…」

打ち止め「ばいばーい、ってミサカはミサカは眠い目をこすりながら手を振ってみるぅ…」

上条「うぉぉぉぉぉ!!」ダダダッ



117: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/03(日) 22:37:54.15 ID:CY0kZurS0

レッサー「足速いですねー」

一方「必死だなァ」

レッサー「間に合うと思います?」

一方「多分……いや。ぜってェ無理だな」

レッサー「私もそう思います」

一方「人助けか交通事故で遅れるだろォな」

レッサー「もしくは両方ですね」

打ち止め「うぅん…」

一方「おィ。寝るンじゃねェぞ」

打ち止め「大丈夫ぅ…、ってミサカはミサカはぁ…」

レッサー「寝る寸前ですよ、これ」

一方「チッ。帰るぞ」

打ち止め「うぅん…。わかったぁ、ってミサカはミサカはあなたの腕につかまってみるぅ…」

一方「クソが」カチッ

レッサー「なんですか? それ」

一方「いろいろあンだよ。ほらつかまれ」カチッ

打ち止め「わぁい、抱っこだぁ…」

一方「オレは先に出てンぞ。金は払っておく」

レッサー「ご馳走さまです。………あ。ちょっとお待ちを」サラサラーッ

一方「あン?」

レッサー「私の連絡先です。イギリスの為に働きたくなったら是非どうぞ」スッ

一方「………」クシャ

レッサー「無言で握り潰さないでくださいよ」

一方「いらねェ」

レッサー「そっちの子が私と話したがったらどうするんですか?」

一方「………チッ」スッ

レッサー「そうやって初めからしまっておけばいいのに」

一方「うっせェ」スタスタ

レッサー「さよならー」

レッサー「ふぅ。私はこれからどうしますかねー」

レッサー「………ん?」

レッサー「あの人は……」



126: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:46:54.78 ID:ioAWMenAO

黒子「ではこのまま帰らせていただきます」ピッ

黒子「はぁ……、ようやくひと段落つきましたわ」

黒子「あとは支部の方で固法先輩と初春が報告をしてくださいますし」

黒子「思わぬ暇ができてしまいましたわね。これからなにをしましょうか……」

レッサー「どうもー」ヒョコッ

黒子「! 貴女は確か……レッサーさん?」

レッサー「ええ、こんにちは白黒さん」

黒子「白井黒子ですの。今日はお一人で?」

レッサー「はい。あの人ってば学校の補習とかで先ほど走っていっちゃいましてね」

黒子「はぁ……。あの類人猿はいったい何をやっているんだか……」

レッサー「ですよねー。おかげで、今日この街を色々と案内してもらうつもりだったんですがパーになっちゃいましたよ」

黒子「女性との約束を破るとは…………!」

黒子「でしたらわたくしがご案内いたしましょうか?」

レッサー「! いいんですか?」

黒子「ええ。風紀委員として困っている方を助けるのは当然ですから。……それに時間が余ってわたくしも少しばかり退屈しておりましたの」

レッサー「では頼んでも?」

黒子「この白井黒子にお任せくださいましっ」



127: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:48:39.48 ID:5rdZNF4x0

黒子「……それで、レッサーさんはどこか行きたいところはありますの?」

レッサー「あー、さっき『セブンスミスト』という店に行ってたんですが、気に入ったものが見つからなくて……」

黒子「では洋服店をご案内いたしましょうか」

レッサー「洋服よりも下着のほうが欲しいんですよ」

黒子「下着ですの? あそこは中々大きい下着売り場があったと思いますが……」

レッサー「私的にはもっとこう、スケスケとかエロエロな感じのがいいんですよね。男を誘惑するような」

黒子「なっ………」

レッサー「……あー、引いちゃいました?」

黒子「………いえ、まさかレッサーさんの趣味がわたくしと似通っているとは思わず……」

レッサー「はっ? 似通って……?」

黒子「男を誘惑……という部分は違いますが……。まあわたくしもそういう下着を着用しておりますの、ほら」ピラッ

レッサー「なっ!? 局部以外がほとんどスケスケのエロ下着!! しかもパープルというエロ色だと!?」

レッサー「Tバックに薄っぺらい布を足して通常のパンツと同じ形を作りあげている……。それを履きこなすとは……あなた、できますね」キラーン

黒子「この下着の良さを一目で見抜くとは……貴女こそできますわね」キラーン

レッサー「…………」

黒子「…………」


ギュッ


レッサー「仲良くしましょう」

黒子「こちらこそよろしくお願いしますの」



128: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:49:41.11 ID:ioAWMenAO

黒子「では早速、わたくし行きつけのランジェリーショップへ行きましょうか」

レッサー「よろしくお願いします」

黒子「では手を出してくださいまし」スッ

レッサー「手?」スッ

黒子「行きますわよ」ニギッ

レッサー「行くってどこに……」

ヒュン



129: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:50:58.56 ID:5rdZNF4x0

ヒュン


レッサー「!?」

黒子「どうですの?」


ヒュン


黒子「これがテレポート」


ヒュン


黒子「ですの!」


ヒュン


レッサー「ちょっ! まっ!」


ヒュン


レッサー「吐く吐く!」

黒子「うぇっ!? ちょっと待ってくださいまし!」


ヒュン


レッサー「いやまずは!」


ヒュン


レッサー「これを!」


ヒュン


レッサー「やめてくださいよぉぉぉぉ!!」



130: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:53:07.13 ID:ioAWMenAO

レッサー「きっつぅぅ……吐くかと思った……」

黒子「申し訳ありません……。話の合う方と出会えて、ついテンションが上がってしまい……」ショボン

レッサー「あぁ、大丈夫ですよ……。その気持ち、わからないでもないですから」

レッサー「でもあの高さはマジでやめてください。パラシュートとか無しだとほんとに怖いです」

黒子「お姉様と普段からあの高さを経験しているものでしたから……」

レッサー「あなたのお姉さん何者ですか」

黒子「いえ。血は繋がっておりませんの。『お姉様』というのは、愛と尊敬を込めてわたくしが呼ばせていただいている呼び名ですの」

レッサー「へぇ」

黒子「お姉様は常盤台でエースとして君臨されていて、学年問わずあらゆる生徒から尊敬され……いえ、生徒どころか教師陣からも常盤台の顔として……」

レッサー(あ。これ長いパターンだ)

黒子「派閥を作らず、他者をいたわり、贔屓や差別を行わず……」ペラペラ

レッサー(あ。ささくれできてる)

黒子「非公式ではありますが、過去には学園都市のピンチを幾度となく救ってまいり……」ペラペラ

レッサー(やっぱり冬は『尻尾』を肌に直接巻いていると冷えますね……。私もスパッツとか履きましょうか……)

黒子「学園都市のみならず、『学芸都市』、ロシアの『ショッピングモール』など世界に渡りその存在を……」ペラペラ

レッサー(それだとスカートをめくった時にパンツが見えませんし……)



131: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:55:18.58 ID:5rdZNF4x0

黒子「さらには、宇宙から射出されたミサイルを撃ち落としたり、『宇宙エレベーター』の崩落を食い止めるのに一役買ったりと、お姉様のご活躍はこの地球という惑星から離れてまで……」ペラペラ

レッサー(パンストならその手のフェチに需要がありますし私も寒さをしのげますか……)

黒子「一人で突っ走るところもありますが……、それはわたくし達を巻き込まない為という優しさと、一人でやりたがる子供のような可愛げだと思えば……」ペラペラ

レッサー(あの人的にはどうなんですかねぇ……、今晩あたり試してみましょうか)

黒子「多少お子様趣味はありますが……」

レッサー(ただパンストだとエロ下着の威力が半減するというデメリットも……)

黒子「聞いております?」

レッサー「ええもちろん。『お姉様』って人は素晴らしい人ですね」

黒子「流石はレッサーさん。見る目がありますの」

レッサー「見てはいませんけどね」

黒子「そうでしたわね。機会があればご紹介させていただきますの」

黒子「学園都市七人のLevel5の第三位。最強の『電撃使い』であるお姉様を」

レッサー「Level5第三位……? 最強の『電撃使い』……?」

レッサー(ということは……、さっきの白い方より劣るが、別の分野ではトップということですか……?)

レッサー「…………」

ガシッ

黒子「!?」

レッサー「ぜっっったいに! 紹介してくださいね!」

黒子「も、もちろんですの」

レッサー(これは攻略対象第三候補ってとこですね♪)

黒子(この必死さ……、まさか黒子は強力なライバルを作り上げてしまったのでは!?)



132: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:57:59.80 ID:ioAWMenAO

レッサー「しばらく動いていなかったおかげで気分のほうもだいぶ落ち着いてきました」

黒子「それはよかったですの。ではここからは徒歩でまいりましょうか。ゲートまですぐですので」

レッサー「ゲート? そういえばここってどこなんですか? なんだか柵で囲まれた施設みたいですけど」

黒子「ここは『学舎の園』といって、わたくしの通う常盤台中学を含む五つの女子校で共同運営している地域ですの」

黒子「基本的に学舎の園の外部の人間は入場できませんが、わたくしのご友人として招待すればレッサーさんも中に入ることができますの」

レッサー「私、この街のIDとかありませんけど」

黒子「わたくしがその場で招待状を発行すれば問題ありませんわ」

レッサー「厳重なんだかチョロいんだかわかんない警備なんですね」

黒子「実際、一般の学生の侵入を許したこともありますから、そのあたりは否定できませんの……」

レッサー「ふぅん」

黒子「お喋りしているうちにゲートまで来ましたの」

レッサー「自動改札と数人の女性スタッフですか……。これなら強行突破されてもおかしくないですね」

黒子「無理に入ったとしても後が怖いだけですの」

レッサー「?」

黒子「ではわたくしは手続きをしてまいりますので暫しお待ちを」

レッサー「はぁ」



133: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 00:59:44.52 ID:5rdZNF4x0

ーーー学舎の園ーーー

レッサー「ほぉ……中は洋風になってるんですか。そして目当てのブツもここに……」

黒子「ええ。この内部は小さいですが一つの街として機能しておりますから、生活に必要な物は大抵揃っておりますの。わたくしの下着も」

レッサー「なるほどなるほど。それでは早速案内してもらえますか」

黒子「お任せあれ」



134: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:01:55.39 ID:ioAWMenAO

ーーーランジェリーショップーーー

レッサー「な、なんですかここは!?」

黒子「ふふふ」

レッサー「さ、流石は学園都市……。まさかこんなものまで……」

黒子「一般人からすると異質とも呼べる代物ばかりですが……、学舎の園内にはこういったものを好むお嬢様も少なくはありませんの」

レッサー「お嬢様ぱないですね」

黒子「ぱないですの」

レッサー「にしてもほんとにこれは……もう……、私ですら躊躇するような物まで……」

レッサー「これなんか下着の役割果たさないだろ! って感じですし……」

黒子「こっちには、こんなもの履くくらいなら何も履かない! と言いたくなるような物も……」

レッサー「そもそも『履く』という表現が適しているんですか、これは……」

黒子「『履く』というよりむしろ『貼る』とか『着ける』とかのほうが適していますわね」

レッサー「iバックの進化形って感じですかね」

黒子「こちらのものは挟むタイプではなく、ヌーブラのように肌に張り付くタイプですの」

黒子「あまりの面積の少なさと密着具合の良さで着けていることを忘れるとか……」

レッサー「こんなの着けていてもいなくても同じですよ」

黒子「そうですわね」

レッサー「あっはっはっ」

黒子「おほほほ」



135: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:04:12.96 ID:5rdZNF4x0

レッサー「でもなー。あんまり買い込み過ぎるのもちょっと……」

黒子「あって困る物ではないと思いますが?」

レッサー「実は私、今居候中なんですよ」

黒子「そういえば留学中……? いえ、観光中でしたか」

レッサー「どっちでもいいです。まあ、そのためあんまり荷物を増やすと色々困るんですよねぇ」

黒子「それは大変ですのね」

レッサー「ですから買うのは2、3着程度に抑えてようかと思って」

黒子「なるほど……、この中から数着ですか……」

レッサー「こっちも捨てがたいし。あっちも捨てがたい……うーむ。悩みます」

黒子「そういう時は直感で、これだっ! …と思った物を選べばいいんですの」

レッサー「直感……」

レッサー「………」

レッサー「よし! 決めました!」



136: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:05:39.23 ID:ioAWMenAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

レッサー「いやぁ~。いい買い物が出来ましたっ」

黒子「それは良かったですの」

黒子(まさか、あのようなモノを選ぶとは……。意外でしたの)

レッサー(コレさえあれば、あの人を私の魅力で落とすのもわけないですね)クックック

黒子「それでレッサーさん。この後、他に行きたいところなどはございますか?」

レッサー「んー……。特には無いですけど……、しいて言うならもう少しこの中を見てみたいです」

黒子「でしたら近くの喫茶店でお茶でもいかがでしょうか? ケーキの美味しいお店があるんですの」

レッサー「お。いいですね。行きましょうよ」

黒子「それでは、徒歩とテレポート。どちらがお好みで?」

レッサー「徒歩でお願いします!」



137: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:07:58.80 ID:5rdZNF4x0

レッサー「……それにしても。ここってほんとに女の人しかいないんですね」

黒子「女子校の集まりですし」

レッサー「そうじゃなくて……。店員とかガードマンとか……、受付も女性でしたし」

黒子「まぁ、そういう風にできておりますから」

レッサー「男からしてみれば楽園<ハーレム>ですよね~。あの人がここにくると、三歩歩くたびにフラグ立てそう……」

黒子「そんなことはありませんわよ? 先ほども言いかけましたが殿方が侵入しても地獄を見るハメになりますの」

レッサー「なんでですか?」

黒子「男子禁制だからですの」

レッサー「禁制って……、入ったら捕まるんですか?」

黒子「いえ。お嬢様能力者によるフルボッコですの」

レッサー「えっ」

黒子「基本的にここにいる女性は殿方との交流が皆無ですので、男子禁制の学舎の園で殿方を見つけると恐怖以上に敵意の感情を抱きますの」

レッサー「それでフルボッコですか……」

黒子「先日も、荷物に紛れて殿方が一人侵入したとか」

レッサー「荷物に紛れてって……、随分とトリッキーな人物だったんですね。中国雑技団かなにかですか?」

黒子「一般の学生だったらしいですから驚きですの」

レッサー「なんですかその人。ぱないですね」

黒子「ぱないですの」



138: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:09:21.99 ID:ioAWMenAO

ーーー パティスリー ーーー

店員「いらっしゃいませっ」ニコッ

レッサー「へぇ。なかなかオシャレなケーキ屋さんですね」

黒子「こちらは学舎の園の外でも有名になっているところですの」

レッサー「ここで食べることも出来るんですか」

黒子「ええ。日替わりのケーキセットがオススメですの」

レッサー「持ち帰りもできますよね?」

黒子「もちろん」

レッサー「じゃあケーキセットと、お土産になにかてきとうに買って帰りますか」

黒子「ではわたくしもケーキセットを」



139: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:13:00.85 ID:ioAWMenAO

レッサー「これはなかなか……」モグモグ

レッサー「濃厚なチーズの香りが口いっぱいに広がって……」モグモグ

レッサー「紅茶もいい茶葉を使ってますね……」ズズッ

レッサー「全体的に最高です!」

黒子「お口にあってなによりですの」

レッサー「お土産に買って帰ったらあの人喜びますかね~」

黒子「あの人とは類人猿……ではなく、上条さんですの?」

レッサー「ええ、そうですよ」

黒子「………レッサーさんは上条さんと恋人……という関係なのでしょうか?」

レッサー「んー……。違いますけど、現在攻略中ってとこですかね」アムアム

黒子「ふむ……」

レッサー「まさかとは思いますけど、あなたもあの人狙ってます?」

黒子「はっ。まさか、んなことあるわけねぇですの」

黒子「むしろ毛嫌いしておりますので」

レッサー「それはよかった。ライバルは少ない方がいいですし」アムアム



140: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:14:44.84 ID:5rdZNF4x0

黒子「それで、つかぬ事をお伺いしますが、あの方との進展具合はどのような……」

レッサー「全然ダメですね。こっちがいくらアプローチしてもてきとうに流されます」ハァ

黒子「やはりあの方の鈍感っぷりは凄まじいまのですのね……」

黒子(お姉様が類人猿になんらかのアクションを起こす前に、お二人にはくっ付いていただきたいですわね……)

黒子(あのお姉様がご自分からなにかするとは思えませんが)

レッサー「なんか手っ取り早く落とす方法とかないですかね。超能力で催眠状態にするとか」

黒子「催眠って……、物騒な。まぁ、精神操作系の高位能力者ならできなくもないでしょうが……」

レッサー「いや、でもあの人の右手だと効かないかも……」ブツブツ

レッサー「催眠以外だと何かないですかね?」

黒子「正攻法では無理なんですの?」

レッサー「できたらエロ下着買って誘惑なんてしませんよ」

黒子「そ、そうですか…」



141: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:17:11.55 ID:ioAWMenAO

レッサー「進んだ科学技術で惚れ薬とか作れたりしてないんですか?」

黒子「ありますわよ」

レッサー「ですよね~。そもそも惚れ薬なんて物こっちの領分………、今なんと?」

黒子「ですから。ありますの、惚れ薬」

レッサー「マジですか!?」ガタッ

黒子「ええ。しかし、惚れ薬といっても、飲んだ直後に見た人を好きになる……という鳥の『刷り込み』のようなものではなく、精力増強剤みたいなものですが」

レッサー「なんだ……」シュン

黒子「ただ…」

レッサー「ただ?」

黒子「ただ……、そこは流石の学園都市。一般的な惚れ薬や媚薬なんかとは比べられない効能を持っています」

レッサー「そ、それはいったい……」

黒子「精力増強ならぬ、性欲増強」

レッサー「詳しく聞かせてもらいましょう」



142: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:18:56.01 ID:5rdZNF4x0

黒子「一般に、性欲の高まりはホルモンの分泌が影響すると言われております」

黒子「学園都市製の媚薬はホルモンの分泌を促進し、特殊な薬効成分の効能により、たぎるような性欲を生み出させますの」

レッサー「たぎるような……、具体的には?」

黒子「一滴で身体中が熱を帯びて頭がポーッとしてきます」

レッサー「一滴でムラムラするんですか」

黒子「二滴で身体に加わる刺激が全て快感に変わります」

レッサー「SMにピッタリですね」

黒子「三滴でそれはもうすごいことに」

レッサー「すごいこと……」ゴクリ

黒子「多少の個人差はあるらしいですが」

レッサー「それで、その媚薬はどこで手に入ります?」

黒子「こちらに」コトッ

レッサー「なんで持ち歩いてるんですか!?」



143: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:20:25.05 ID:ioAWMenAO

黒子「いつでもコレを使えるように、と思いまして」

レッサー「いつでもって……」

黒子「よろしければ分けてさしあげますの」

レッサー「い、いいんですか!?」

黒子「まだまだ沢山ありますので」

黒子「なにせ1ダースほど買ってしまったものですから……」

レッサー「1ダース!? いや、これ三滴あれば十分なんじゃ……」

黒子「色々と沢山使う必要があったんですの」

レッサー「ふぅん。まあともかく、ありがたくいただきます」

レッサー「今夜辺りこいつを使ってあの人の理性をぶち壊してあげましょうかねぇ」ニヤニヤ

黒子「使用上の注意として、五滴以上はお控えになったほうがよろしいかと」

レッサー「あー。大丈夫です。適当に理性を失ったところで気絶させて、『そういうコトをした』という状況を作るだけですから」

黒子「レッサーさん……。貴女なかなかの悪女ですわね」

レッサー「媚薬を常備してる人に言われたくないです」



144: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:22:05.87 ID:5rdZNF4x0

黒子「っと。そろそろ完全下校時刻になりますわね」

レッサー「もうそんな時間ですか」

黒子「早いとこ帰りませんと」

レッサー「その前にお土産用のケーキを買っていいですか?」

黒子「かまいませんの。わたくしもお土産になにか買って帰りますので」

レッサー「二種類ほどてきとうに……」

黒子「わたくしも……」



145: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:23:13.87 ID:ioAWMenAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

黒子「ではわたくしはここで」

レッサー「わざわざ寮の近くまで送ってもらってすみません」

黒子「いえ、お気になさらず」

黒子「それでは色々と頑張ってくださいまし」

レッサー「頑張って飲ませてみせますっ」グッ

黒子「ご使用はほどほどに。では失礼します」シュン

レッサー「さよなら~」

レッサー「……さて。私もあの人の部屋に帰りますかね~」



146: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:25:21.28 ID:5rdZNF4x0

ーーー上条宅ーーー

レッサー「ただいま帰りましたよ~」

上条「お、おかえり……」クタッ

レッサー「随分と疲れてますね」

上条「結局補習に遅れてコッテリとしごかれたからな……」

レッサー「途中で人助けでもしてたんですか?」

上条「女の子に絡んでた不良と喧嘩して、信号に引っかかって、倒れてる妊婦さんに救急車が来るまで付き添ってた」

レッサー「私らの予想を上回ることがあったんですね……」

上条「まあそれはいいんだけど」

上条「今日は悪かったなレッサー。あんまり付き合ってやれなくて」

レッサー「大丈夫ですよ。なんやかんやで目的以上のことを果たせましたし」

上条「そうなのか?」

レッサー「はい。あ、そうだこれお土産のケーキです」スッ

上条「おぉ。悪いな」

レッサー「いいえ、お気になさらず。お茶を入れますから食べましょうか」

上条「そうだな。食器の用意をするよ」

レッサー「はいっ」

レッサー(チャーンス!)



147: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:27:22.11 ID:ioAWMenAO

ーーー常盤台寮ーーー

黒子「おっねぇさまぁー!」ガバッ

美琴「ちょっ! いきなり抱きつくなっ!」ビリッ

黒子「あふんっ」

美琴「たくっ…」

黒子「まったくお姉様の、い・け・ず☆」

美琴「今度はもっとキツくするわよ」

黒子「ただのスキンシップですのに……」

美琴「スキンシップで身体をまさぐるな!」

黒子「もう……。あっ、そうですわ。わたくし、ケーキを買ってきましたのでよろしければいかがです?」

美琴「あんたダイエット中じゃなかったの?」

黒子「本日はおやすみですの」

美琴「そんなんだから失敗ばっかするのよ……」

黒子「明日からまた頑張りますので大丈夫ですの!」

美琴「はいはい。まあいいわ。せっかくだからいただくわね」

黒子「ではわたくしはお紅茶の用意を……」カチャカチャ

黒子(そしてここで媚薬を……)ポタポタポタ



148: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:29:59.14 ID:5rdZNF4x0

美琴「あ。そうだ」

美琴「このあいだ、部屋のゴミ箱からこんなものを見つけたんだけど」

黒子「なんですの?」

美琴「『パソコン部品×12』 ……愛と漢方の絶倫媚薬って会社から来てるわね」

黒子「」

美琴「この伝票ってなんなのかしら。あんた宛になってるけど」

黒子「そ、それは……風紀委員のほうで少々……」

美琴「へぇ。風紀委員で、ねぇ」

美琴「ってことはその紅茶には何も入ってないわよね?」

黒子「ととと、当然ですの!」

美琴「じゃあ飲んで」

黒子「えっ」



149: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:31:29.69 ID:ioAWMenAO

美琴「なにも入ってないなら飲めるわよね」

黒子「そ、それは……」

美琴「まさか飲んだら前みたいに発情する……、なんてことになるわけないわよね? なにも入ってないんだし」

黒子「っ……」

美琴「飲めないの?」

美琴「なんかネットでちょっと調べたんだけど、数滴で効果を発揮するらしいじゃない。 これ」

黒子「………」

美琴「黒子」ニッコリ

黒子「お姉様……」

黒子「………わかりました。白井黒子、今ここでお姉様の信頼に応えてみせますの!」ゴクゴク

美琴「!」



150: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:33:48.78 ID:5rdZNF4x0

黒子「ゲフッ」

美琴「ちょ……、平気なの……?」

黒子「当然ですの。なにも入っていないのですから」

美琴(………確かに、顔も赤くないし、生体電気にも目立った異常は無い……)ビリッ

美琴「黒子……」

黒子「ふっ……」



151: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:36:16.37 ID:ioAWMenAO

黒子(……くっ。流石に三滴入れたものはキツい……)

黒子(しかし! こういった場合に備えて少しずつ媚薬を飲み続け、身体を慣らしたわたくしにこの程度の我慢ができないはずありませんの!)

黒子(表面上はマトモな体裁を取り繕っ……「ゴメンね、黒子」ダキッ

黒子「!?」

美琴「私ったら疑ってかかっちゃってさ。あんたのこと信じないで」

黒子「あっ、お、おね……お姉さ…」

美琴「一緒にケーキ食べよ?」ギュ

黒子「っ!!」

黒子「………ぐふっ」

美琴「………黒子?」

黒子「ぐふふっ。ぐふふふふ!」

黒子「おね、お姉様の香り! 感触! 温もり! 黒子は黒子は………ふぉぉぉぉぉぉ!!!」

美琴「えっ…」

黒子「我慢なりませんのぉぉぉぉ!!」ガバッ

美琴「ちょ! あんたって奴は……」

美琴「やっぱりかぁぁぁぁ!」ビリビリーッ!

黒子「あぁん! エクスタシィィィィ!!!」ビクンビクン



152: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:38:48.59 ID:5rdZNF4x0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

黒子「」ブスブス

美琴「やっぱり薬盛ってたんじゃないの」

美琴「ベッドの下にまだまだ残ってるし」

美琴「これは私が処分しておくか……」

美琴「にしても媚薬って……、しかも女性にしか効かない商品だし」

美琴「えーと……『女性ホルモンに作用して性欲をーーー』別にいいや。興味ないし」

美琴「まったくこの変態は………」ハァ



153: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:40:25.72 ID:ioAWMenAO

ーーー上条宅ーーー

レッサー「………」

上条「ご馳走様レッサー。美味かったよ」

レッサー「え、あぁ、はい」

レッサー(………おかしい。おかしすぎます。あんなに媚薬を入れたのに変化がないなんて……)

上条「ふぅ」ゴクゴク

レッサー「おかわりどうぞ」スッ

上条「流石に四杯目は……」

レッサー「どうぞ」ズイッ

上条「あ、ありがとう……」ゴク

レッサー(いくら個人差があるといっても、今度は二十滴近く入れたんですからこれで反応がないと……)ジッ

上条「な、なんだよ……?」

レッサー「あの…、なにか身体に違和感とかありませんか?」

上条「違和感……? あぁ……」

レッサー「なにかあります!?」

上条「その……トイレに行きたくなったかな」

レッサー「なんだ……、そうですか」

上条「ちょっと行ってくる」スクッ

レッサー「はいはいどうぞー」



154: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:41:50.47 ID:5rdZNF4x0

レッサー(不良品だったんですかね?)

レッサー「………」スンスン

レッサー(嗅いでもわかりませんよね)

レッサー(……一口だけ)

レッサー「………」ゴク

レッサー「…………っ!!?」

レッサー(なっ! 身体が…熱っ……///)

レッサー(頭が…グチャグチャして……///)ハァハァ

レッサー(め、めちゃくちゃ効くじゃないですかぁぁ!!)ハァハァ

レッサー(あぁ……、なんだか、頭が真っ白に……///)



155: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/10(日) 01:43:16.19 ID:ioAWMenAO

ジャアァー

上条「ふぅ…。スッキリスッキリ」

レッサー「はぁはぁ……///」

上条「レッサー? どうした? なんか息が荒いけど……」

レッサー「ふふっ、ふふふっ///」トロン

上条「ちょ、どうした。お前目がなんか……顔も赤いし……」

レッサー「ふふふふ、へへへっ///」ジュルリ

上条「な、なんだ…?」

レッサー「ふふ、ふふふっ///」ジリ

上条「れ、レッサーさん……?」

レッサー「ふふふ………///」ピタ

上条「………?」

レッサー「!」バッ

上条「なっ!? ちょっ、おまっ……そこは………」








上条「いやぁぁぁぁぁ!!」



163: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:16:00.85 ID:DFc+iMgAO

レッサー(………目が覚めると私は毛布とロープでぐるぐる巻きにされていましたとさ…)

レッサー(ご丁寧に口には猿ぐつわまでも)

レッサー(どうやら棺桶のような箱の中に入れられているもよう。蓋もしてあって灯りもない)

レッサー(ぶっちゃけ……)

レッサー(メチャクチャ怖いんですけどぉぉぉぉ!!?)

レッサー(何これ!? 何これ!? いったい全体どういう状況ですか!?)

レッサー(全く身に覚えがないんですが!?)

レッサー(何故か記憶もとんでるしぃ!?)

レッサー(何があったんでしたっけぇ!? 頑張って思い出せ! 私っ)



164:・ヅorapa:2013/11/21(木) 23:18:08.22 ID:4d0glgSg0

レッサー(と、とりあえず状況整理をしましょうか)

レッサー(まず、誘拐とかされてない限りここはあの人の部屋のはず)

レッサー(あの部屋の中で人間一人を詰め込める箱といえば……)

レッサー(浴槽、ですね)

レッサー(ってことは、立ち上がれば浴槽用の蓋くらい押し退けられるはず)ゴソゴソ

レッサー(っ! 足までガッチリ縛ってあるんですか……。いったいなにがあってこんな目に……)

ガチャ

レッサー「!」



165: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:20:44.22 ID:DFc+iMgAO

上条「レッサー、目が覚めたのか……?」

レッサー「んーっ! んーっ!」ドンドン

上条「!」

上条「ちょっと待ってくれ。よっと」

レッサー「んーっ!」ガバッ

上条「……えっと、レッサー。意識はハッキリしてるのか?」

レッサー「んっ!」コクコク

レッサー(こ、この状態をなんとかしてくださいっ!)

上条「まずは口につけてるタオルをとるからな? ………噛み付いたり、……舐めたりするなよ」

レッサー(はっ? 舐め……?)

シュルッ

レッサー「ぷはっ」

上条「っ!」サッ

レッサー「ちょっと、これってどういうことですか!?」

上条「どういうって……。お前昨日のこと覚えてないのか?」

レッサー「昨日……?」



166: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:24:14.15 ID:4d0glgSg0

レッサー(昨日って……白黒さんと下着を買いにいった日? ってことは、帰ってから一晩たっているんですか……)

レッサー(でもなにがありましたっけ?)

レッサー(確か………そうです! ケーキを食べて、媚薬を貰って、そいつでこの人を落とそうとして……)

レッサー(いや。でもこの人には何故か効かなくて、私が試しに一口飲んで……飲んで……)

レッサー(そこから記憶がないですね)

レッサー「………私、何やりました?」

上条「ほんとに覚えてないのか……」

レッサー「もしかして今縛られてるのとか、さっき舐めるとか言ってたのも関係あります?」

上条「…………」

レッサー「黙らないでくださいよ」

上条「じゃあサラッと説明するけど……」

レッサー「っと。その前にこれほどいてください。流石に痛いですし、キツいです」

上条「…………ほどいたらまた変なことしない?」オソルオソル

レッサー「昨日の私、マジで何したんですか!?」

上条「じゃあちょっと待っててくれ」スタスタ



167: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:25:39.77 ID:DFc+iMgAO

上条「ほどく前にこれ渡しておくよ」

レッサー「これって私が昨日着ていた服……。なんで持ってるんですか」

上条「お前が昨日、身体が熱いとか言って脱ぎ出したんだよ」

レッサー「あぁ。この毛布はそのために……。ってことはあなた私の下着姿を見たんですか」

上条「…………これはどうしたらいいのかわなくて」

レッサー「えっ。それって私が昨日付けてたブラ……」

上条「まあ、そうだな」

レッサー「………今私ってパンツ一丁で全身緊縛簀巻き状態なんですね。どんだけアブノーマルなんですか」

上条「どういう経緯でそうなったか聞くと、んなこと言ってる余裕は無くなるぞ」

レッサー「………マジでなにしたんですか。私」



168: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:29:00.51 ID:4d0glgSg0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

上条「じゃあそこ座って。あと俺の半径1m以内に入らないでくれ」

レッサー「あなたがそこまでひく程のことしたんですか……」

上条「ざっくり説明するとだな……」



~~説明中~~

「熱いとか言って……」


「服の上から人の乳首とか鎖骨を……」


「力づくで抑えても……」


「縛ろうとすると……お前、声が……///」



169: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:30:32.39 ID:DFc+iMgAO

~~説明終了~~


上条「……で、上条さんの貞操のために後頭部殴って毛布とロープで縛って隔離させてもらった」

レッサー「……………うわぁ」

上条「いや。自分のしたことに引いてんじゃねえよ」

レッサー「あなたさっきからちょっと言葉キツくありません?」

上条「そりゃこんなもの見つけたからな」スッ

レッサー「っ!? そ、それは……」

上条「お前の服から出て来たぞ。『即効性・性欲増強剤』……要はこれ、媚薬だよな?」

レッサー「えぇと……」

上条「………」

レッサー「……はい」

上条「昨日のお前の様子から考えて、こいつを俺に飲ませようとしたけど失敗して自分で飲んじまった……、ってとこか?」

レッサー「……はい」



170: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:32:48.44 ID:4d0glgSg0

上条「それで、何か言うことは?」

レッサー「次はうまくやります」グッ

上条「違うだろっ!」チョップ

レッサー「ひゃんっ」ビクッ

上条「今からガチ説教するからちゃんと聞けよ」

レッサー「わ、わかりましたよぅ………あっ。その前にちょっとおトイレに行かせていただいても?」

上条「いいけど……」

レッサー「すみませんね。どうやらまだ少しクスリが抜けきっていないようで」スタスタ

上条「そうか………って、おい。それどういう意味だ」

レッサー「あなたにチョップされたせいか、こう……ムラッときまして///」

上条「おい……おい!」

レッサー「私、声出しちゃうかもしれないので聞かないでくださいね?」

上条「まてコラ。お前人の部屋のトイレで何する気だ」

レッサー「それでは失礼」ガチャ

上条「ちょっ! おいレッサー!!」



上条「えぇ……」



171: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:33:37.00 ID:DFc+iMgAO

ーーー15分後ーーー

レッサー「お待たせしました」ツヤツヤ

上条「なんかスッキリした顔で戻って来やがったぁぁ!?」

レッサー「ではまず……。この度はご迷惑をおかけして……」

上条「ちょっと待って、何その態度!? いつものふざけた感じはどこいった!?」

レッサー「ご迷惑をおかけしたんですから謝罪するのは当然でしょう?」

上条「当然だけど! お前が当たり前のことしてるとなんか怖い! 何があってそんな真面目モードになってんの!?」

レッサー「ナニって、そりゃあ……ねぇ?」

上条「ねぇ? じゃ、ねえんだよぉ!」

レッサー「そんなことよりお説教の続きをどうぞ」

上条「んなもんできるかぁぁ!!」



172: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:36:50.75 ID:4d0glgSg0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

上条「……疲れた。疲れたよう……」

レッサー「大丈夫ですか?」

上条「大丈夫だからもうちょっと離れて」

レッサー「はいはい」

上条「はぁ……もういいや。とりあえず俺は学校行ってくる」

レッサー「学校ですか。お気をつけて」

上条「お前以上の何に気をつけろと」

レッサー「あなたもいちいち根に持ちますね」

上条「クスリ盛られて貞操奪われそうになれば誰だって根に持つわ」

レッサー「私だってあなたに裸見られたんですから。それでおあいこにしましょうよ」

上条「あれはお前が自分で……」

レッサー「ほらほら、いつまでもグチグチ言ってるとまた遅刻しますよ?」

上条「うぉっ! もうこんな時間かよ!」

上条「行ってくる! 帰ったら説教の続きするからな!」

レッサー「へーい」

上条「やっべえぇぇ!」ダダダ

レッサー「……また遅刻する気がしますね。勘ですが」



173: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:37:35.71 ID:DFc+iMgAO

レッサー「さてと。それじゃあ私は何をしますかね~」

レッサー「媚薬作戦も結局失敗しちゃいましたし、なにか新しい案を考えないと……」

レッサー「ならまずは、あの人の趣味を把握しないといけませんね」

レッサー「一時期つるぺた好きという疑惑が持ち上がりましたし、それが事実かどうか確認しないと……」ゴソゴソ

レッサー「おっ! あったあったありましたーっと」

レッサー「ベッドの下に本を隠すとか……、こういうことは期待を裏切りませんね」

レッサー「それでは、ご開帳ー………ん?」



174: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:40:31.13 ID:4d0glgSg0

レッサー「『メイドモノ』『メイドモノ』『妹モノ』」

レッサー「『妹モノ』『外人巨乳モノ』『妹系メイドモノ』『年上モノ』……」

レッサー「………コスプレと妹が好みなんですかね?」

レッサー「この感じだとつるぺたがいいってわけじゃなさそうですし」

レッサー「ふむ……どうしましょう」

レッサー「どこかでメイド服を手に入れましょうか……」


キュルルルゥゥ~


レッサー「お腹減りました……」

レッサー「よく考えたら昨日のケーキ以降なにも食べてないんですよね……」

レッサー「とりあえず朝食にでもしますか」



175: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:42:50.78 ID:DFc+iMgAO

ーーーJoseph'sーーー


『ですから、超………』

『南南東から………』

『ヌルい。もっかい行ってこい』

『げぇ! これで三回目……』



レッサー(2日続けて、しかも朝っぱらからファミレスなんてどうかと思いますけど)

レッサー(意外と悪くないもんですね~。朝メニューの値段は手頃ですし。客も数人しかいませんから快適ですし)

レッサー(ただちょっと暖房効かせすぎですかね。暑い……)パタパタ

店員「ご注文はお決まりでしょうかぁ?」

レッサー「あ、はい。ドリンクバーと…」

店員「ドリンクバーがお一つぅ」

レッサー「コンソメスープと…」

店員「コンソメスープがお一つぅ」

レッサー「あと、ジューシーサイコロステーキをお願いします」

店員「ジューシーサイコロステーキが……サイコロステーキ!?」

レッサー「なにか?」

店員「い、いえ失礼いたしましたっ。ではご注文を繰り替えさせていただきます」

レッサー「あ。そういうの大丈夫です」

店員「かしこまりました。ドリンクバーはあちらになっておりますのでご自由にどうぞぉ」

レッサー「どーもー」

店員(朝っぱらからステーキって……。あの女の子、体重とか気にならないの!?)



176: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:44:38.78 ID:4d0glgSg0

レッサー「ドリンク、ドリンクっと」ピッ

レッサー「やっぱり学園都市製のドリンクバーも氷と水で薄めてカサ増ししてるんですね」

レッサー「さぁて」クルッ

女性「おっと」

レッサー「っ!?」バチャッ

女性「おや……これは」

レッサー「す、すみません! ぼっーとしてて……」

女性「いや、大丈夫だ。幸い冷たい飲み物だったから火傷などの心配はない」

レッサー「でもスカートがビショビショに……。シミになっちゃうかも……」

女性「今すぐ拭き取れば大したことにはならないだろう」ジジッ

レッサー「私ハンカチ持ってるんでそれで……」

シュルッ
パサッ

レッサー「? ……っ!? な、なんでスカートを脱ぎ出してるんですか!?」

女性「? 脱いだほうが拭き取りやすいだろう?」

レッサー「いやいや! だからってこんな所でいきなりストリップを始めます!? 男の人だっていますよ!?」



『ごくり……』

『はまづら……?』

『うわぁ……なに超ガン見してるんですか。超キモいです』

『ぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い・だにゃーん』

『ちょ、これは違っ……』


女性「起伏に乏しい私の身体で興奮する男性がいるとは思えないが……」

レッサー「いや、周りをよく見てくださいよ! モロ反応してる野郎がいるでしょうが!」

女性「どちらにせよ私は特に気にしないし……」

レッサー「気にする気にしないじゃなくて……、とにかく履く!」バッ

女性「冷たっ」



177: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:49:17.39 ID:DFc+iMgAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

レッサー「……これでだいたい拭き取れましたかね」

女性「すまないね」

レッサー「いえ、元はと言えば私がぶっかけたせいですから」

レッサー「でも腰にスーツの上着巻いちゃったりしてシワになりません?」

女性「安物だから問題ないよ。それにこうしていないと君が怒るだろう?」

レッサー「そりゃそうですよ。女がホイホイと簡単に肌見せちゃダメなんですから」



178: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:50:20.11 ID:4d0glgSg0

上条「お前が言うな!」クワッ

青ピ「急にどしたん、カミやん」

上条「いや、ちょっと寝ぼけてたみたいだ……」

土御門「居眠りとは……、さては昨日の夜は何かハッスルしてたのかにゃー?」

青ピ「ナニか!? カミやん、まさかそのナニってのは女の子とのナニのことか!?」

上条「なになにうっせぇよ!」

吹寄「全員うるさい! 授業くらい黙って真面目にうけろ、三バカ!」

小萌「吹寄ちゃんの言うとおりなのですよー。それと居眠りしていた上条ちゃんは放課後居残りなのですー」

上条「小萌先生! それじゃあ特売に間に合わなくなるかもしれません!」

小萌「諦めて欲しいのです」ニコッ

上条「不幸だっ!」

青ピ「自業自得やん」



179: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:52:16.00 ID:DFc+iMgAO

ーーーーーーーーー

女性「……なるほど。レッサー君はイギリスから……」

レッサー「えぇ。えーっと……」

木山「木山だ」

レッサー「その格好、木山さんはOLかなにかですか?」

木山「いや、研究職についている。専攻は大脳生理学だがほかにはAIM拡散力場にも多少の知識を……、といっても外から来た君にはわからないか」

レッサー「はい、わからないですし興味もないです」

木山「素直だな」

レッサー「よく言われます」

店員「あのぉ~、サイコロステーキのお客様ぁ」

レッサー「おっと。そういえば私の席ってあっちでした」

木山「せっかくだからこっちで一緒にどうだい?」

レッサー「いいんですか?」

木山「君さえよければ」

レッサー「ではお言葉に甘えて。すみません、注文したもの全部こっちのテーブルにお願いします」

店員「かしこまりましたぁ。それではこちらスパイシーカレーでございまぁす」

木山「ありがとう」

店員「ごゆっくりどうぞぉ」



180: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:55:37.30 ID:4d0glgSg0

レッサー「朝っぱらからカレーですか」

木山「徹夜明けでね。昨日はキチンとした食事を取らなかったものだから空腹なんだよ」

レッサー「徹夜明けですか。大変ですね~」

木山「慣れっこだから大したことはない………と言いたいが、私も歳だからな。一応疲労回復効果のあるものを選んでいるつもりだ」

レッサー「歳って……ふつうに若いと思いますけど」

木山「君と比べればもう歳だよ。流石に朝からステーキは食べれない」

レッサー「いや、私だって毎朝こんなにガッツリ食べてるわけじゃありませんからね? 今日はお腹減ってたんで特別なだけです」

木山「そうなのか? てっきり今流行りの肉食系女子というものとばかり……」

レッサー「それ、意味間違ってますから。それに流行りってわけでもないですし」

木山「なるほど、それは知らなかった。一つ賢くなったな」



181: ◆4gxjuRWR1w:2013/11/21(木) 23:57:11.79 ID:DFc+iMgAO

レッサー(……なんだか変わった感じの人ですね)

レッサー(でも第一位さんや白黒さんも若干変わった感じでしたし、学園都市の人間は基本的にこんな感じなんでしょうか?)ウーン


プチ プチ
シュルッ
パサッ


木山「ふぅ」

レッサー「ん? ………はっ!?」

木山「どうかしたかね?」

レッサー「どうかした、じゃありませんよ! なんでまたストリップしてるんですか!?」

木山「カレーを食べたら暑くなってきてね。ここは暖房も効いていて汗ばむし」

レッサー「だからって何故脱ぎます!? さっきホイホイ肌を見せるなって言いましたよね!?」

木山「だって暑かったから……」

レッサー「いや、あなた今の自分の姿わかってます!?」

木山「?」

レッサー「上はブラだけ! 下はストッキングと腰に巻いたスーツ!」

木山「なるほど。客観的な意見を聞くと自分がどういう状態かよくわかる」

レッサー「よくわかったところでどう思います!?」

木山「…………涼しい」

レッサー「なっ………」

木山「正解だろう?」フッ

レッサー(脱衣に関して私をツッコミ役にするとは、なんて恐ろしい人………。というかなんで得意げな顔してるんですか)

木山「あぁ……涼しい……。カレーが美味い……」



197:・ヅorapa:2013/12/12(木) 00:21:41.81 ID:f/APEISf0

木山「……屋内でもダメなのか」

レッサー「そういうのは自宅だけにしてください」ハァ

木山「善処しよう」

木山「さて、私はそろそろ行くところがあって出るが……君はどうする?」

レッサー「あー、どうしましょう……。もともとメイド(服)を探しに外に出ましたし……」

木山「めいど?」

木山(めいど…メイド…冥土…冥土帰し?)

木山「レッサー君。君は冥土(帰し)に用があるのか?」

レッサー「えぇ。まぁ、メイド(服)に用が……」

木山「そうか。実は私も同じところに用があってこれからそこに向かうつもりなんだが……一緒に来るか?」

レッサー「ほんとですか!? ぜひお願いします!」

レッサー(まさかこんなところで手がかりを掴めるとは! ツいてます!)

木山「よし。それじゃあ会計を済ませて行くとしようか」

レッサー「はいっ………って、スカート履くの忘れてます!」

木山「おっと、ついうっかり」スタスタ



199: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:23:36.84 ID:Hb934/2AO

ーーーとある病院ーーー


レッサー(行くところって病院……? ほんとにこんなところにメイド服が……?)

木山「お久しぶりです」

冥土帰し「やぁ」

レッサー(うわっ。カエルそっくりです)

冥土帰し「君の生徒さん。全員とも通院によるリハビリはもう必要ないね?」

木山「そうですか……」ホッ

レッサー(写真撮ってSNSに書き込みたい……)ウズウズ

冥土帰し「嬉しそうだね?」

木山「っ……!」

レッサー(それにしてもこのカエル顔がメイド服を……?)

冥土帰し「顔に出ているよ?」

木山「……あの子達が完全に回復したということ以上に喜ばしいことはありませんから」

冥土帰し「本当に君は生徒思いなんだね?」

レッサー(……はっ! まさか、コスプレマニア!?)



200: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:24:28.83 ID:f/APEISf0

木山「それで今日こそはあの子達の治療費の件で……」

冥土帰し「必要ない………と、散々言ったはずだよ?」

木山「そういうわけには……」

冥土帰し「……彼らはこの街が生み出した被害者だ。僕は医者として、1人の人間としてその被害者である彼らを救いたい。そう思ったから勝手に手を貸したまでだ」

冥土帰し「そのことに関してお礼を言われる筋合いは無いね?」

木山「しかし……」

冥土帰し「……それに、僕は患者が望むものを全て用意する主義だ」

木山「………?」

冥土帰し「僕の患者である君の生徒さん達が今もっとも望んでいるのは君と過ごす時間だよ」

木山「………」

冥土帰し「だからそのお金は彼らと美味しいものを食べるなりどこか出かけるなり、そういうことに使いなさい。いいね?」

木山「………はい。ありがとございます」



201: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:26:48.54 ID:Hb934/2AO

冥土帰し「気にしなくていい。それよりも、こちらの女の子はどちら様かな?」

レッサー「どうも初めまして。イギリスから来ましたレッサーです」

木山「どうやら先生に用があるらしくて……」

冥土帰し「僕に用?」

レッサー「はい。実はとあるブツを入手したいんですが」

冥土帰し「ブツ?」

レッサー「えぇ。私の知り合いにある服が好きな少年がいるんです」

レッサー「ここならその服が手に入ると聞きまして」

冥土帰し「ふむ……」

冥土帰し(そんなものはナース服くらいだが…………ん?)

冥土帰し(『ナース服が好きな少年』……? まさか……)

冥土帰し「一つ聞きたいんだけどね?」

レッサー「なんですか?」

冥土帰し「その少年の名前はなんなのかな?」

レッサー「名前ですか? 『上条当麻』です」

冥土帰し(やはり……、彼も目覚めたか。ナース趣味に!)



202: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:27:53.60 ID:f/APEISf0

レッサー「それで……「いや、もう結構だよ」

レッサー「は?」

冥土帰し「事情はわかった。みなまで話す必要はない。彼のことは僕もよく知っている」

レッサー「知っているって……」

冥土帰し「彼はよくここに運び込まれていてね。常時僕の患者みたいなものなんだよ」

レッサー「患者……」

レッサー(この人マジもんの医者だったんですか……。てっきりコスプレマニアかなにかかと……)

冥土帰し「そう。患者だ。そして僕は患者が望む物は全て用意する。それが何であってもだ」キリッ

レッサー「お、おぉ……」

木山(流石は『冥土帰し』。素晴らしい人だ……。なんの話なのかはまったくわからないが)

冥土帰し(初の同好の士ができるかもしれないんだ。全力を持ってこちら側に引きづりこもうじゃないか)キリリッ

レッサー(この場においては常識的な振る舞いをしなきゃいけない気がするのは何故でしょうか……)



203: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:29:10.02 ID:Hb934/2AO

冥土帰し「それじゃあその服なんだけどね? 今日の夜にでも彼の部屋に郵送しておくね?」

レッサー「あ、お願いします。それでお金の方は……」

冥土帰し「必要ないんだね? これは僕の善意の行いだと思ってもらえればいいから」

レッサー「おぉ。太っ腹ですねぇ」

冥土帰し「大したことじゃあない」

看護師「先生。そろそろ回診のお時間です」

冥土帰し「もうそんな時間か。それじゃあ僕は失礼するよ」スタスタ

レッサー「ありがとうございました」

木山「ありがとうございました」

冥土帰し「ん」ヒラヒラ

冥土帰し(さて、これからナースとの回診か……ふむふむ………むふふ)

看護師「先生。次そんな目で見たらセクハラで訴えますと申したはずですが?」

冥土帰し「なんのことかな?」キリッ

看護師「はぁ……」



205: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:31:04.32 ID:f/APEISf0

レッサー(結局あの人が何者なのかわからなかった気がします……)

木山「さてと。用事も済んだことだし帰るとするか」

レッサー「あ。わざわざ紹介してもらって、ありがとうございました」

木山「構わないよ。私の用事のついでだったのだから」

木山「それで、君はこれからどうする? 帰るのなら送っていくが……」

レッサー「んー。ありがたい提案ですけど、今帰ってもやることがありませんし、もう少しブラブラすることにします」

木山「そうか。それじゃあ、またどこかで」

レッサー「さよなら~、木山さん。もう人前で脱いじゃダメですからね~」

木山「できるだけ頑張るよ。……できるだけ」スタスタ



レッサー「……そのうち絶対脱ぎますね」ハァ

レッサー「ま。言っても仕方ありませんし、今度見かけたら止めてあげましょう」ウンウン

レッサー「さてと。それじゃあ私はてきとうにブラついて帰りますかね~」


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



206: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:32:28.96 ID:Hb934/2AO

ーーー夜ーーー


上条「レッサーさん。いくつか話があります」

レッサー「………はい」

上条「まずは今朝の説教の続き……をするつもりでしたが、そっちは後回しにします」

レッサー「………はい」

上条「上条さんが帰宅した時に……その……お宝本が散乱していた件について何か言うことは?」

レッサー「…………中々いいご趣味で?」

上条「違うだろっ!」ビシッ

レッサー「ふぎゃっ!」

上条「違うだろっ! 違うだろっ!!」ビシッビシッ

レッサー「痛いっ、痛いです! 連打やめてくださいっ!」



207: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:34:12.63 ID:f/APEISf0

上条「びっくりしたぞ!? 帰ってきたらベッドの上やテーブルの上に開いたまんま置きっぱなしなんだもん!」

レッサー「読んだあとついウッカリしまうの忘れてまして……」

上条「まずなんで読んだの!?」

レッサー「なんでって……そこにエロ本があるからですよ」キリッ

上条「なにそれカッコイイ……」

上条「じゃねぇ!」

上条「女の子がこういうモノ読んじゃいけません!」

レッサー「怒るポイントそこですか?」



208: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:36:12.62 ID:Hb934/2AO

上条「お前がこういうの読むと、妙なことにしかならない気がするんだよ!」

レッサー「あぁ。否定はしません」キッパリ

上条「すげぇ真面目な顔で断言しやがったよこいつ」

レッサー「ところでお兄ちゃん」

上条「ほら早速妙なこと言い出したぁ……」

レッサー「お義兄ちゃんの方がお好みでしたか?」

上条「口頭じゃ違いがわかんねぇよ」

レッサー「読んだ本の中ではこういった呼び方が多かったようですが?」

レッサー「お兄様、兄さん、にぃに……などなど」

上条「……つーか、いっとくけどソレは俺の趣味じゃないからな」

レッサー「な……に……?」

上条「クラスメイトから頼まれて預かってただけなんですぅ」

レッサー「つ、つまりメイド趣味も無いというんですか!?」

上条「無い! 上条さんは年上で寮の管理人さんがタイプだからなっ」

レッサー「なっ……! それじゃあ今日の私の努力はいったい……」ワナワナ

上条「知るかっ」



209: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:37:26.79 ID:f/APEISf0

上条「そして、次」

上条「俺宛にナース服が届いたのはなんで……?」

レッサー「それについては知りませんよっ!」

上条「こんな変なことにお前が関係してないはずないだろっ」

上条「だいたい送り主の『同好の士』って誰だよ!? お前の友達じゃねぇの!?」

レッサー「いや、マジで知りませんからね!?」

上条「なにより1番聞きたいのは……」

上条「このナース服のサイズが俺の服のサイズピッタリだってことだよっ!」



211: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:39:59.23 ID:Hb934/2AO

上条「ピッタリなんだけど。ピッタリすぎるんだけど」

レッサー「しかもミニスカですし」

上条「怖ぇよ。なにこれどういうこと」

レッサー「さあ?」

上条「送り主はいったい何が目的でコレを俺に送ってきたんだよ……」

レッサー「うん……まあでもせっかくですし……着ます?」

上条「お前が?」

レッサー「いえ、あなたが」

上条「俺がコレ着て誰か喜ぶの?」

レッサー「写真撮ってネットにでも載せれば喜ぶ人もみつかるんじゃないですか?」

上条「いや、別にみつけたいわけじゃないからね?」



212: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:42:01.51 ID:f/APEISf0

レッサー「じゃあネットには載せませんから写真を1枚撮らせてくださいよ」

上条「嫌に決まってんだろ。だいたい、そんな写真を撮って何になるってんだ」

レッサー「世界を救ったヒーローの弱みを握れる……みたいな?」

上条「最悪だな」

レッサー「そう怖い顔しないで。ともかく1度着てみましょう」グイグイ

上条「だから着ないって。服持って近づいてくんな」

レッサー「そんなこと言わずに。せっかくなんですから」グイグイ

上条「せっかくってなんだよ。つーかなんでお前そんなにグイグイくるの? いったい何があったの? ねぇ?」

レッサー「日中慣れないことをしたせいかストレスが溜まって……」

上条「慣れないこと?」

レッサー「えぇ。色々あったんです。それでやっぱり私はツッコむよりツッコまれる方だと思いまして」

上条「……何の話?」

レッサー「卑猥な話ではありませんよ?」

上条「そ、そうか……」



214: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:43:17.56 ID:Hb934/2AO

レッサー「あ。もしかして変なこと考えました? ねぇ、考えましたか?」ニヤニヤ

上条「よし。歯ぁ食いしばれよ。今からちょっと強めのお仕置きするからな」

レッサー「ふん。いくら異能の力を打ち消す右手を持っているからって、肉弾戦で私に勝てるとお思いですか?」

上条「お前こそ喧嘩なれした男子高校生舐めるなよ?」

レッサー「カッコつけた台詞を吐いた幻想殺し。10分後にはナース服に身を包んであられもない姿をそこに晒す!」

上条「そういう台詞の方が死亡フラグだってわかってるか?」

レッサー「………」

上条「………」

「「うらぁぁっ!!」」



215: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:45:06.53 ID:f/APEISf0

ーーー5分後ーーー

上条(ナース服)「……うぅ……うぅっ…」シクシク

レッサー「ざ、座布団で足滑らして転ぶとか……」プププ

上条(ナース服)「人が気絶してる間に着替えさせやがって……」

レッサー「こっち向いてくださいよー」

上条(ナース服)「うっせぇ! カメラこっち向けんな!」

レッサー「シャッターチャーンス!」カショーン

上条(ナース服)「やめろこら!」

レッサー「おぉ、バッチリ撮れてますよ」

上条(ナース服)「今すぐ消せ!」

レッサー「この写真、どうしましょうかね~。一斉メールでも送りましょうか」

上条(ナース服)「この野郎……」ワナワナ

上条(ナース服)「うがぁぁ!」ガバッ

レッサー「よっと」ヒラリッ

上条(ナース服)「そのケータイ寄越せ! 叩き壊してやる!」バッ

レッサー「いやでーす」ヒラッ


ドタバタッ


上条(ナース服)「あっ」ツルッ

レッサー「へっ?」


ドシーン!



217: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:46:34.98 ID:Hb934/2AO

ガチャ

土御門「カミやんうっさいぜよ! いったい何時だと……」

上条(ナース服)「痛ってぇ……」

レッサー「お、重いですよぉ……」

上条(ナース服)「悪い。今どくから……。土御門……?」

レッサー「?」

土御門「……すまん。邪魔した」

上条(ナース服)「……ちょっと待て。お前は今盛大な勘違いをしている」

土御門「いや。趣味は人それぞれだと思う……よ?」

上条(ナース服)「そのよそよそしい態度やめろ。そして目を合わせやがれ」

土御門「大丈夫、大丈夫だから。耳栓してるから。じゃ」ガチャ

上条(ナース服)「待て土御門! 土御門ぉぉぉ!!」

上条(ナース服)「……どうしてこうなった」

レッサー「………追い打ちをかけるようなんですが」

上条(ナース服)「嫌な予感しかしないけど一応聞く。なんだ?」

レッサー「一斉メールであなたのコスプレ写真、送っちゃいました☆」テヘッ

上条(ナース服)「NOぉぉぉぉぉ!!」



218: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:48:39.60 ID:3aRQSWOU0

ーーー常盤台中学学生寮ーーー


pipipi

美琴「黒子ー、ケータイなってるわよ」

黒子「メールですわね」

黒子(レッサーさんから?)

黒子「………ぶふぉ!?」

美琴「なに!? どうしたの!?」

黒子「い…いえ。…なんでもありませんの…」プルプル

黒子(る、類人猿のナースコス……爆笑モノですの……)

美琴「?」



219: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:50:04.88 ID:Hb934/2AO

ーーーとある教員用マンションーーー


ブーブー

打ち止め「あー! 師匠からメールだ! ってミサカはミサカはあなたのガラケーを手にとってみる」

一方「人のケータイ勝手に触ってンじゃねェよ。あと、ガラケーバカにすンな」

打ち止め「……っ!?」

一方「あァ? どォした………っ!?」

一方「なンで三下がナース服着た写真が送られてきてンですかァ!?」

打ち止め「ひゃあぁ……。ヒーローさんってこういう趣味があったんだね、ってミサカはミサカは衝撃の事実に愕然としてみたり」

番外個体「なに見てんのー? ミサカにも見せて……って、なにこれ!?」

打ち止め「ヒーローさんのコスプレ写真だよ、ってミサカはミサカは番外個体にケータイの画面を向けてみる」

番外個体「や、やばい……笑いが堪えらんない……」プププッ

番外個体「MNWにアップしてやろーっと」

一方「ったく。くだらねェことすンじゃねェよ」

番外個体「ついでに第一位の顔写真でコラ画像も作っちゃおーっと♪」

一方「やめろコラっ! 番外個体ォォォ!!」



221: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/12(木) 00:51:14.42 ID:wQTajr3n0

ーーー英国・某所ーーー


「………」

「………」

「………」

「……あの馬鹿はわざわざ日本までこんな写真を撮りに行ったのか?」

「どうするの?」

「どうもこうもないわ。これまでのあの馬鹿の独断行動は目をつぶってきたけど、流石にここらで灸を据えないとね」

「どうやって?」

「ワタシが直接出向いて連れ戻してくる」

「1人で大丈夫なの?」

「科学側の総本山にウチのメンバー全員で潜り込む訳にもいかないしね」

「それもそうね。とりあえずアンタに任せるけど、相手は『あの』レッサーなんだから無理はしないように」

「はいはい」



229: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:34:15.58 ID:I3RvCb7AO

上条(……レッサーがウチに来てからもうすぐ一週間か……)

レッサー「うがぁ……」ガサゴソ

上条(レッサーを狙う魔術師との戦闘とかもなく)

レッサー「ぅうん……よっ」ガサゴソ

上条(ただただ平穏な日々が過ぎていくだけ)

レッサー「んん……」ガサゴソ

上条(……俺のナースコスの写真を見たっていう御坂妹に蔑むような哀れむような目で見られたけど)

レッサー「くっ……あ痛っ!」ゴチン

上条(あとはまぁ……レッサーの馬鹿げたアピールくらいか)

レッサー「ぷはぁっ。よしっ、着替え完了!」

上条「こらっ! コタツの中で着替えるなって言ってるだろっ」

レッサー「だって寒いんですもん。エアコンとか床暖房とかも使いましょうよぉ」

上条「そんなもんまで使ったら電気代が大変なことになるでしょうが」

レッサー「ぶぅぅー」

上条「頬っぺた膨らましてもダメですー」



230: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:36:50.90 ID:I3RvCb7AO

レッサー「まったく、ケチ臭いったらもう……」ブツブツ

上条「聞こえてるぞ」

レッサー「キャーリサ様に頼めばエアコン床暖房完備。その他諸々好待遇な生活が保障されるというのに」

上条「あの暴君王女様が1人の学生の為だけにそこまでするとは思えないがな」

レッサー「そりゃあ死に物狂いで働かないと無理ですよ。キャーリサ様、結構人使い荒いですし」ケラケラ

上条「そんな話聞くと絶対にイギリスの為に働きたいと思わなくなるな」

レッサー「しまった! イギリスの良いところをアピールするはずが墓穴掘りました!?」

上条「お前って営業とかプレゼンとか向いてなさそうだなぁ」

レッサー「そ、そんなことありません!」

上条「じゃあ何か良いところ、アピールしてみろよ」

レッサー「え、えぇと…………!」

レッサー「私と一緒に働けるっ!」

上条「さぁて、洗濯洗濯」

レッサー「無視はやめてくださいっ!」



232: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:38:30.85 ID:Hfru6nIk0

上条「ほらほら、お前も脱いだ服よこせ」

レッサー「服よこせって……、私の服でいったいナニするつもりなんですかっ!///」

上条「あー、洗剤もうすぐ無くなりそうだな。今度買っておかないと」

レッサー「連続無視は流石に堪えますからやめてください」

上条「だったら早く持ってくる」

レッサー「はいはい、わかりましたよーっだ。はいどうぞ。私の脱ぎたてホカホカパジャマです」バサッ

上条「それをすかさず洗濯機にドーン!」バスッ

レッサー「うぎゃあぁぁ!!? マジですかあなた!? もうちょっと何かあるでしょう!?」

上条「何かってなんだよ……」

レッサー「私の残り香を堪能するとか、ぬくもりを存分に味わうとか!」

上条「上条さんにそんな趣味ありませーん。さて、洗剤入れてピッピッピっと」

洗濯機『ゴゥンゴゥン』

レッサー「あぁ、あなたの趣味はコスプレですもんね」

上条「あれはお前が無理矢理着せたんだろうがっ」

レッサー「とか言って、内心楽しんでたんじゃないんですかぁ?」ニヤニヤ

上条「んなわけねぇだろ」

レッサー「どうだか」

上条「」イラッ



233: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:39:46.92 ID:I3RvCb7AO

上条「お前、あんまり調子に乗ってるとお仕置きだぞ」

レッサー「お仕置き? なんですか、お尻ペンペンでもするんですか」

上条「するか馬鹿」

レッサー「そんな回りくどいことしなくてもお尻が触りたいなら好きなだけ触らせてあげますのに」

上条「なんでお前は人の話聞かないでそんな変に受け取るの?」

上条「だいたい俺がお前に欲情したりするわけないだろ。ロリコンじゃあるまいし」

レッサー「だ、誰がロリですか!? 確かに年下ですが、ロリ呼ばわりされるほどじゃありません!」

レッサー「見てくださいよ、このボディー! ナイスでしょう! せくしぃでしょう!」グッ

上条「年齢の割には……な」

レッサー「がーん!」

上条(自分の口で『がーん』って言うやつ初めて見た)



234: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:41:29.77 ID:Hfru6nIk0

レッサー「くっ……。でしたら嫌でも欲情させてやりますよ!」

上条「っ!」

レッサー「ちょうどすぐそこは風呂場ですし、連れ込んで押し倒してR-18の展開にしやります!」

上条「朝っぱらから何言ってやがる!」

レッサー「浴場で欲情ですよ!」

上条「本気で何言ってんだ! この馬鹿!」

レッサー「せくしぃパンチ!」ブンッ

上条「危ねっ!?」サッ

レッサー「ないすばでぃーキック!」ブンッ

上条「やめなさいっての!」サッ


バキッ


上サー「「!!」」

洗濯機『ガガガ……ギギッ! ゴガガッ!』

レッサー「あらら?」

上条「ちょっ! 壊れた!?」

洗濯機『バフンッバフンッ!………』

上条「………セーフ……か?」

レッサー「こういう時って大抵……」

洗濯機『バゴンッ!!』

上サー「「アウトォォ!!」」

洗濯機『』ドバババァ

レッサー「冷たっ!?」

上条「ぎゃああぁぁ!! 一面水浸しぃ!!」

洗濯機『』ドバババァ

上条「不幸だああぁぁ!!」



235: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:43:48.39 ID:I3RvCb7AO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


洗濯機『』プシュー

上条「うぅ……洗濯機が……洗濯物が……」

レッサー「そ、その……ごめんなさい……」

上条「はぁ……」

レッサー「ぅ……」

上条「新しいの買わなきゃな。……また出費が……」

レッサー「だ、代金の方は私がっ」

上条「どうせ身体で払うとか言うんだろ」

レッサー「ち、違います! ちゃんと現金で……」

上条「無理しなくていいって。お前もそんなに金持ってないだろうし」

レッサー「で、ですが……」

上条「型落ちしたやつ探したりリサイクルショップとか行けば安く手に入るから大丈夫だよ」

上条「それよりも。お前ビショビショじゃねえか。洗剤の泡もついてるし。一回シャワー浴びて流してこいよ」

上条「俺は後片付けのほうやっておくから」

レッサー「こ、これくらい大丈夫ですっ」

上条「風邪ひいたら大変だろ。早くしろって」

レッサー「は、はい……わかりました……」

上条(………年末だし、売れ残りのやつとかあるよな)



236: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:46:09.32 ID:Hfru6nIk0

ーーー風呂場ーーー


レッサー「ん……」ヌギヌギ

レッサー「うへぇ……、洗剤でヌルヌルです……」ベチャ

レッサー「下着まで濡れてますし……」

レッサー「………はぁ。どうしましょう」

キュッ
シャアァァー

レッサー「流石に家電を壊すのはやりすぎですよね……」

レッサー「前に壁壊しましたけど」

レッサー「そういえばこの壁。直したんですねー。傷跡も残らず随分見事に」

レッサー「これも私が綺麗に壁をくり抜いたおかげですね」フッフッフ

レッサー「じゃなくて」

レッサー「実際どうしましょう。私がたいしてお金を持って無いのは事実ですし」

レッサー「こっち来てから無駄遣いしすぎましたかね……」

レッサー「こうなったらどうにかして弁償するしかないですね」

レッサー「よし。そうしましょう」

キュッ

レッサー「ふぅ。とりあえず洗い流し終えましたし後は着替えて……」

レッサー「あっ」



237: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:48:41.10 ID:I3RvCb7AO

上条「……こんなもんか」

上条「洗濯物は洗濯機の中に一旦入れて後で風呂場で手洗いするか」

上条「……洗濯機も壁みたいに浜面に頼んだら直してくんねえかな」

ガチャ

上条「!」

レッサー「すみませ~ん。バスタオルと着替えをお願いしてもいいですか……?」ソローッ

上条「任せろ。ほら、バスタオル」バッ

レッサー「っと。ありがとうございます。着替えはなんでもいいので、カバンからお願いします」

上条「わかった。ちょっと待っててくれ」



238: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:50:04.47 ID:Hfru6nIk0

上条「えっと……これでいいのか?」ガサゴソ

上条「後は下着か」

上条「洗濯物洗うたびに思ってたけど、あいつの下着、過激すぎだろ……」

上条「赤の紐とか黒のスケスケとかパープルのヒラヒラとか……」

上条「インデックスので慣れてるとはいえ、ああいうのは流石に男子高校生にはちとキツい……」

上条「まあいいや。てきとうに選んで………」ガサゴソ

上条「これでいいか」ヒョイッ

上条「………ぶふぉっ!?」

上条「な、なんだこれ……。紐?」

上条「じゃねえな……まさか下着か? これ」

上条「まるでハイレグから必要な箇所以外を極力削り取ったみたいな……」

上条「いや、どっちかって言うとTバッグを上に伸ばして腕が通るようにした感じか」

上条「それになんだろう……、この肌に張り付くような手触り……。布もめちゃくちゃ薄いし」

上条「こんなの下着としての役割果たすのか……?」ジー

上条「……変なこと考えるのはよしてサッサと持っていこう」



239: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:51:10.40 ID:I3RvCb7AO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


レッサー「あの……洗濯機壊してすみませんでした」ペコッ

上条「えっと……」

レッサー「今すぐは無理ですけど必ず弁償します」

上条「ちょっ、どうした?」

レッサー「どうしたって……だって」

上条「お前そんな反省とかするキャラだっけっ?」

レッサー「わ、私だって悪いと思ったりしますよ!」

レッサー「貧乏学生のあなたが大切に使ってる家電を壊したりすれば……」

上条「少しカチンとくる言い方だな。……間違っちゃいないが」



240: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:53:15.57 ID:Hfru6nIk0

レッサー「ですから……「ちょっと待って」

上条「反省してるのはわかった。でもなはっきり言うと、気持ち悪い」

レッサー「…………はい?」

上条「お前がしおらしく謝ったりしてる姿見るとなんか背筋がゾワゾワする」

レッサー「どういう意味ですか!?」

上条「なんて言うかさ……、おとなしくなってるのはいいんだけど、普段の言動と違いすぎて」

レッサー「なっ! し、失礼すぎますよ!」

レッサー「まるで私がまともに謝罪すらできないみたいな言い方……へ………ヘクチッ!」

上条「!」

レッサー「うぅ……」ズビッ

バサッ

レッサー「っ!?」

上条「ほら、風邪ひくって言っただろ。ちゃんと髪の毛拭かないと」

上条「うりゃうりゃあぁ!」ゴシゴシ

レッサー「うがぁ! 雑です、雑すぎます!」



241: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 00:55:58.92 ID:I3RvCb7AO

上条「そうやって元気なほうがお前らしいって」ゴシゴシ

上条「だから弁償とか深く考えて落ち込んだりするなよ」

レッサー「……はい。そうですよね……」

レッサー「……そうですよねぇ!」

レッサー「いやぁ、らしくありませんでした! やっぱり小悪魔美少女のレッサーちゃんは元気ハツラぁぁぁ! 痛い痛い!」

上条「だーかーらー調子に乗るなっての」グリグリ

レッサー「こめかみグリグリするのやめてくださいぃぃ!」



242: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:00:09.57 ID:Hfru6nIk0

上条「ったく」

レッサー「うぉぉぉ……痛ぇ……」ヒリヒリ

上条「自業自得です」

レッサー「あなたの暴力で私の身体はもうボロボロですよ」

上条「俺がいつも暴力ふるってるみたいな言い方すんなよ」

レッサー「違うんですか?」

上条「基本的に上条さんは紳士ですから、女性に暴力をふるったりしません」

レッサー「キャーリサ様ぶん殴ったり、今私にグリグリした人のセリフとは思えませんね」

上条「そこはまぁ……臨機応変にな」

レッサー「うわぁ……」

上条「うわぁ、とか言うなし。それにお前に対してやってるのは暴力じゃなくて躾みたいなもんだ」

レッサー「躾?」

上条「そう。犬とか動物の躾みたいな」

レッサー「ほうほう。つまりあなたは私をドM調教しようと」

上条「してやろうか?」

レッサー「えっ」ドキッ



243: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:02:55.07 ID:I3RvCb7AO

上条「冗談だっての。そんなに驚くなよ」ニッ

レッサー「っ……///」

上条「さっきも言ったけどお前はそうやって元気にしてる方がいいって」ポンポン

レッサー「くぅぅ……///」

上条「洗濯機のほうは今日の放課後にでも色々まわって探すから」

レッサー「! でしたら私も付き合います!」

上条「そうか? なら放課後どっかで待ち合わせるか」

レッサー「あなたの学校の前で待ってます!」

上条「学校の? まあいいか。だったら今日は昼までだから昼過ぎに来てくれ」

レッサー「わっかりました!」

上条「じゃあ俺はそろそろ行ってくるな」

レッサー「はい! お気をつけて!」フリフリ

上条「はいよー」フリフリ



244: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:08:06.61 ID:Hfru6nIk0

上条「……あいつも責任感じて落ち込むなんて可愛いとこあったんだな」

上条「……あんまり感じ過ぎて変にならなきゃいいけど……」

上条「でもどうすっかなぁ……ほんと」

上条「コインランドリー通いなんて嫌だし、早いとこ新しいやつ買わないと」

上条「はぁ~……」



245: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:09:29.41 ID:I3RvCb7AO

ーーーとある高校ーーー


上条「よーっす……」

青ピ「おはよー、カミやん。……? なんや、元気ないなぁ。なんかあったん?」

上条「ちょっとな」

土御門「朝っぱらからあれだけ騒いでたら疲れて当然だにゃー」

上条「あぁ。聞こえてたか」

土御門「オレが家出る時までバッチリと」

青ピ「なになに。なんの話?」

土御門「カミやんが朝っぱらから痴話喧嘩をしてたって話だぜい」

青ピ「はぁ? なんなんそれ。痴話喧嘩とかマジないわー」

上条「いきなり態度悪くなりすぎだろ。あと土御門もテキトーなこと言ってんじゃねぇよ」

土御門「青ピはクリスマス目前にして独り身だからピリピリしてんだにゃー」

青ピ「くっ……。クリスマスなんてなくなってしまえばええんや……」グッ

上条「握りしめたこぶしから血出てんぞ」



246: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:11:04.31 ID:Hfru6nIk0

上条「そんなことより、お前らさ。家電とか安く売ってる店知らないか?」

青ピ「家電?」

土御門「何か壊したのかにゃー?」

青ピ「持ち前の不幸で?」

上条「うっせぇ。壊れたのは不幸っていうかアクシデントでだよ」

青ピ「そのアクシデントはカミやんの不幸で起きたんやないん?」

上条「……まぁ。そうかも」



247: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:12:18.09 ID:I3RvCb7AO

上条「ともかく知らないか? 洗濯機が安く買えるとこ」

青ピ「カミやんが欲しいのって洗濯機なん?」

上条「そうだけど」

青ピ「だったらウチにいらん洗濯機あるよ?」

上条「マジで!?」

土御門「青ピのとこってパン屋か?」

青ピ「そうそう。福引で新しいの手に入れてんけど、前のをどうするか困ってんねん」

上条「くれっ! 俺にくれ!」

青ピ「タダで?」

上条「お前友達から金取る気か?」

青ピ「まさか。カミやんの知り合いの女の子をボクに紹介してくれたらええよ」

上条「女の子?」

青ピ「」コクコク!

上条「それで洗濯機が手に入るなら別にいいけど」

青ピ「いよっしゃあぁぁぁ!!」

青ピ「これで今年のクリスマスは独り寂しくクルシミマスなんてことにはならへんでぇ……」クックック

土御門(青ピ……。カミやんの知り合いってことはそれはもうフラグ建築済みだと思うが……)

上条(レッサーでも紹介すればいいか)



248: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:14:52.95 ID:Hfru6nIk0

上条「じゃあ今日の放課後取りに行っていいか?」

青ピ「ええけど。自力で持って帰るん? 結構重いで?」

上条「頑張る!」

青ピ「頑張るって……、まあカミやんがええなら別にかまへんけど」

青ピ「でも女の子かぁ……むふふ」

土御門「青ピが報われる気がしないのは気のせいかにゃー?」

上条「せんたっき、せんたっき♪」

青ピ「女の子、女の子っ♪」

土御門「……幸せそうだから別にいいか」



249: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:18:02.47 ID:I3RvCb7AO

ーーー上条宅ーーー


レッサー「さて。あの人はああ言ってましたが……」

レッサー「やっぱり弁償しなきゃですよね……」

レッサー「と、言ってもお金はありませんし」

レッサー「身体で返す……なんてのもダメですし」

レッサー「どうしましょう」

レッサー「働く……のは無理でしょうね。私この街のIDありませんし」

レッサー「じゃあ誰かに借りるとか?」

レッサー「でも誰に……?」

レッサー「この街で私が知り合った人といえばアホ毛のおチビちゃんと、保護者でロリコンっぽい第一位さん」

レッサー「媚薬とエロ下着のプロの白黒さん」

レッサー「すぐ脱ぎ出す木山さんとカエル顔のコスプレマニア」

レッサー「うぅむ。みんないい人そうですが、流石に出会ったばかりの人間に数万円も貸してくれるとは思えません」

レッサー「かと言って以前からの知り合いといっても……」

ピンポーン

レッサー「!」



250: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/16(月) 01:19:56.96 ID:Hfru6nIk0

ピンポーンピンポンピンポンピンポーン

レッサー「おぉう!? いったい何ですか?」

ピンポンピンポーン

レッサー「い、今出ますから待ってください!」

ガチャ

レッサー「いったい何ですか……って、あなた……」

「やっっっと見つけたぞこのバカ!」

レッサー「フロリス!?」

フロリス「ふんっ」

レッサー「フロリス……お金貸してくださいっ!」ガシッ

フロリス「いきなりなんだ!?」



256: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:17:31.42 ID:H33D/mwz0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


フロリス「………で、お金を貸してくれと」

レッサー「はい! お願いします!」

フロリス「い・や・だ!」

レッサー「はぁぁ? マジですかあなた。友達がこんなに頼んでるっていうのに」

フロリス「頼むっていうなら頭の一つくらい下げてみろ」

フロリス「だいたいワタシにそんな余裕無いっての」

レッサー「なんでですか? サイフでも落としました? このウッカリ屋さんめっ☆」

フロリス「………」グニイィィ

レッサー「みぎゃあぁぁ!? 無言で尻鷲掴みしないでくださいぃ! 割れる割れるっ!」

フロリス「もともと割れてるっての! つーか尻尾邪魔!」

レッサー「尻尾引き千切ったら流石の私も怒りますよ!?」

フロリス「だったら引き千切られる前にしまえ!」バシッ

レッサー「ひゃうっ!」



257: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:20:22.45 ID:ireRs4xAO

レッサー「うぅ……、ヒリヒリする……」

フロリス「こっちも手が痛いっての……」

フロリス「とりあえず、そろそろ本題に入るよ」

レッサー「本題? フロリスがこの街に来た理由ってことですか?」

フロリス「そ。ワタシはアンタを連れ戻しに来たの。一緒にイギリスに帰るよ」

レッサー「はっ? いやですよ。だってまだ幻想殺しを手篭めにしてないですもん」

フロリス「手篭めって……、アンタそれ本気で言ってたの? あの日本人をイギリスに引き込むってやつ」

レッサー「本気じゃなきゃロシア行ったり何度もこの街に来たりしませんよ」

フロリス「それもそうか……」

フロリス「だけどさ、うまくいってないんでしょ?」

レッサー「そ、そんなことはありませんっ。結構いい感じです!」

フロリス「いい感じって?」

レッサー「そ、そりゃあ、あと一息というか、もう二・三回プッシュすればいけるような……まあ四・五日様子を見てもらえればわかってもらえると言いますか……」

フロリス「要するに全然ダメなのか」

レッサー「うぐっ」



258: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:22:47.71 ID:H33D/mwz0

フロリス「それとさ、一つ気になってたんだけど、なんでそんなにあの日本人にこだわるの?」

レッサー「へ?」

フロリス「『幻想殺し』ってやつは確かに希少かもしんないけど、そこまでこだわるもんなのかって」

レッサー「いやいや、だって魔術側にとっても科学側にとっても重要な存在で、そのうえ世界を救ったヒーローなんですよ? そんな人物が味方につけばどれだけイギリスにとって有益かなんて……」

フロリス「違う違う。そうじゃなくて、なんで『レッサー』がそこまでこだわるのかってこと」

レッサー「??」

フロリス「もともとあの日本人は間接的にだけどイギリス清教の味方なんでしょ?」

フロリス「つまり、新たなる光に引っ張り込まなくてもイギリスにとっては有益なわけじゃん」

フロリス「だからなんでそんなに固執するのかなーって」

レッサー「………」

フロリス「要するにさ、アンタ……」










フロリス「好きなの?」

レッサー「それは無いですね」



259: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:29:31.57 ID:ireRs4xAO

フロリス「え? あっ、そうなの……?」

フロリス(即答……)

レッサー「いやまぁ、好きか嫌いかで言えば好きですよ? でも恋愛感情のあるなしで言われると違うんですよねぇ」

フロリス「そうなんだ……、つまんないの」

レッサー「つまんない……?」

レッサー「なんですか、フロリス。あなた『そういう話』を聞きたかったんですか?」

フロリス「いやっ、今のは違っ……」

レッサー「そういえばフロリスって意外と乙女チックなとこありますもんね~。恋愛小説とか雑誌の占いコーナーとか好きだったり」

フロリス「はぁぁ!? 別にそんな趣味ないっての!///」

レッサー「照れない照れない」

フロリス「照れてない!///」



260: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:31:21.07 ID:H33D/mwz0

レッサー「……さて、私はそろそろ出かけますが……フロリスはどうします?」

フロリス「どうしますじゃなくて。ワタシはアンタをイギリスに連れて帰らなきゃいけないんだけど」

レッサー「だから嫌だって言ってるじゃないですか」

フロリス「嫌だ嫌だ、って子どもじゃないんだからワガママ言わない。ベイロープだってアンタの好き勝手にそろそろ怒ってんだよ?」

フロリス「この間の変な写メが来てからすぐ連れ戻しの命令出して……」

レッサー「写メってあの人のナースコスですか?」

フロリス「そうだけど?」

レッサー「あの写メ送ったのって何日か前ですよね? それなのにフロリスは今日ここに来たんですか?」

フロリス「!」ピクッ

レッサー「……そういえばあなた、以前アジア観光に行けなくて随分悔しがってましたよね」

フロリス「………」

レッサー「確か先ほどはお金を貸す余裕が無いとかなんとか……」

フロリス「………」

レッサー「あれ? あれあれ? まさか……いやそんなまさかねぇ? そんなことがあるわけないですよねぇ?」

フロリス(うぜぇ)



261: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:32:53.84 ID:ireRs4xAO

レッサー「フロリスあなた、『せっかくだし観光してからレッサーを連れ戻そー』とか思ったんじゃありませんよね?」

フロリス「………」

レッサー「ベイロープから貰ったお金も観光費に充てたりしてませんよねぇ?」

フロリス「………」ダラダラ

レッサー「んー? 汗かいてるみたいですけど暑かったですかね?」

フロリス「………よ」

レッサー「なにか言いました?」

フロリス「……そうだよ。そうだよ! 観光ついでに連れ戻そうって思ったんだよ!」

レッサー「ふっふーん。やっぱりですか」

レッサー「……って私がついでになってますけど」

フロリス「どっちもちゃんとこなせば同じことだろっ」

フロリス「それにワタシとアンタの飛行機代には手をつけてないし」

レッサー「つまり他の費用には手をつけたと」

フロリス「……宿泊費とかお土産代くらいには」

レッサー「宿泊費使ったって……寝泊まりはどうしてたんですか?」

フロリス「漫画喫茶とかで安く済ませてた」

レッサー「なるほど」



262: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:36:00.97 ID:H33D/mwz0

フロリス「でも別に観光しちゃいけないとは言われなかったし、レッサーを連れて帰ればそれでいいし」

レッサー「ふむ」

フロリス「だからワタシを脅そうとしても……「お土産」

フロリス「っ!」

レッサー「お土産代にも手をつけたんですよね?」

フロリス「………」

レッサー「私を連れて帰って済むならさっきあんなに焦る必要はありませんでしたよね?」

フロリス「………」

レッサー「ほんとはお土産代に手をつけたことを焦ってたんじゃないんですか?」

フロリス「……レッサーってほんと変なとこで鋭いよね」

レッサー「そりゃどーも」

フロリス「……実はさ、キャーリサ様にちょろっと頼まれてたんだけどついつい使いすぎちゃってねー」

レッサー「あー、なるほど」

フロリス「それでレッサーにちょっとお金借りて買い物して帰ろうと思ってたんだけど……」

レッサー「ほうほう」

レッサー「………」ニヤリ



263: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:36:35.20 ID:ireRs4xAO

フロリス「それで? レッサーはそのことでワタシを脅して意地でも帰らないつもり?」

レッサー「まっさかぁ。フロリスが困ってるのにそんな酷いことしませんよ」

レッサー「だから取引しましょうよ」

フロリス「取引? お金を貸すから見逃せって?」

レッサー「はいっ。ベイロープとキャーリサ様。どっちの機嫌をとるべきかは言わなくてもわかりますよね?」

フロリス(脅しと何が違うんだろ……)

レッサー「賢く生きましょうよ」

フロリス「………はぁ。仕方ない」

レッサー「!」

フロリス「オッケーオッケー。アンタの言うとおりにする。キャーリサ様の機嫌損ねるほうがマズイしね」

レッサー「ふふん」

フロリス「だけど、いつまでもここにいるわけにはいかないことわかってる?」

レッサー「わかってますって。目的を果たしたらちゃんと帰りますって」

レッサー「じゃあ私は今度こそ出かけますんで」

フロリス「あぁ、じゃあワタシも付き合うよ。ここに居ても暇だし」



264: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:38:56.75 ID:H33D/mwz0

ーーーとある高校・校門前ーーー


青ピ「女の子っ、女の子っ♪」

上条「はしゃぐな気持ち悪い」

青ピ「だって女の子やで!? はしゃぐに決まってるやん!」

青ピ「あぁ、これでボクにも春が……」

上条「紹介するだけでその後のことは保証してないけど……って聞いてないな」

青ピ「で。その女の子はいつ来るん? なぁいつ来るん?」

上条「多分そろそろ……あっ。あれだ」

青ピ「どれどれっ!?」キョロキョロ

レッサー「お待たせしましたー!」

フロリス「………」

青ピ「黒髪ロリ巨乳と色白金髪碧眼少女!!」

上条「あいつって確か……」



265: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:39:28.71 ID:ireRs4xAO

レッサー「すみません遅れてしまって」

上条「いや、大丈夫だけど、こっちの子ってフロリス……だっけ」

フロリス「あぁ、久しぶり」

上条「あの時以来だな。元気だったか?」

フロリス「当然、元気元気。そっちは?」

上条「こっちも元気だったぜ」

フロリス「そっか。それはよかった」

上リス「「はははっー!」」

フロリス「どっせい!」ブンッ

上条「ひでぶっ!?」バキッ

レッサー「おぉ。見事な右ストレート」

青ピ「えぇなぁ、カミやん」



266: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:43:03.05 ID:H33D/mwz0

上条「いきなり何すんだ!?」

フロリス「あの時のお返しっていうか……個人的な復讐?」

上条「まだ川にダイブの件根に持ってたのか?」

フロリス「どっちかっていうとその後の裏切りのほうが頭にきてたんだけど」

上条「裏切り?」

フロリス「自覚ないならいいや。ワタシはスッキリしたし」

上条「理由もよくわかんねぇまま殴られた……。ちくしょう」



267: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:43:33.24 ID:ireRs4xAO

青ピ「カミやん、カミやん」

上条「はいはい。ちゃんと紹介するっての」

レッサー「誰ですか?」

上条「俺の友達の青髪ピアス」

青ピ「青ピって呼んでなぁ」

上条「こっちはレッサーとフロリス」

レッサー「どうもー」

フロリス「……どうも」

青ピ「異人さんかぁ。えぇなぁ、えぇなぁ、かわええなぁ」

レッサー「えーっと……?」

上条「予定変更。詳しくは青ピの下宿先に向かいながら話すよ」



268: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:46:34.42 ID:H33D/mwz0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


レッサー「……それで青ピさんが洗濯機をくれると。ありがとうございます」

青ピ「ええってええって。おかげでこんな可愛い子と知り合えてんから」

レッサー「可愛いだなんてもー。まあ知ってますけど」フンス

青ピ「レッサーちゃんっておもろいなぁ」

青サー「「はははっ」」



フロリス(あの2人仲良いなぁ)

上条「そういやフロリスはなんでここに?」

フロリス「んー……まぁ、観光ってとこかな」

フロリス(レッサーを連れて帰るって言って引き止められると面倒だし誤魔化しとこ)

上条「観光……ね」

上条(レッサーと同じように逃げて来たってところか……。言葉も少し濁してる感じもするし深く突っ込まないほうがいいか)

上条「じゃあこっちにいる間は色々俺に頼ってくれていいぜ。レッサーみたいにさ」

フロリス「えっ、あ、あぁ。そっちがそう言うならお言葉に甘えるけど……」

上条「あぁ」ニコニコ

フロリス「……?」


レッサー(……あの人はまだ素敵に愉快な勘違いをしてるんですね)

レッサー(ここまで来ると引け目も感じないこともありませんが……、まぁ別にいいでしょう)

レッサー(それより……)



269: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:47:32.11 ID:ireRs4xAO

上条「ーーー」ニコニコ

フロリス「ーーー」

上条「ーーー!?」

フロリス「ーーー」フフッ



レッサー(なんだか仲良さげな気が……、出会い頭に喧嘩してたとは思えないですね)

レッサー(新たなる光の印象とかもありますし仲悪くされるよりはいいですけど)



270: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:51:43.25 ID:H33D/mwz0

ーーーパン屋ーーー


ドラム式洗濯乾燥機『』


上条「お、おぉ……!」

青ピ「けっこう新しいからなぁ。貰ってくれるんなら助かるわ」

上条「おぉぉー!」マジマジ

青ピ「今台車持ってくるからちょっと待っとてな」

上条「おおぉー! おぉー!」ジロジロ

フロリス「いい加減『おぉ』以外の言葉を話せ」

上条「だってさだってさ!」キラキラ

レッサー「子どもみたいにはしゃいでますね」

上条「俺の部屋にあったやつより凄いんだぜ!?」

フロリス「へー」

上条「結果オーライってやつだなぁ」

レッサー「私が古いやつをぶっ壊したおかげですね」フフン

フロリス(それはちょっと違うんじゃないのか?)

青ピ「ゴメーン、カミやん」

上条「なんだ青髪?」

青ピ「実は……」



271: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:52:41.67 ID:ireRs4xAO

上条「えっ? 台車無いのか?」

青ピ「朝小麦粉運んでるときにキャスターが壊れたの忘れとって……」

上条「マジか……」

青ピ「どうする、担いで持って帰る?」

上条「無茶言うなよ……、でもどうすっかな……」

レッサー「!」ピーン

レッサー(役に立つチャンス!)

レッサー「はいはーい! でしたら私が運びます!」

上条「レッサーが?」

青ピ「流石に女の子に運ぶのは無理ちゃう?」

レッサー「問題ありません! それに元はと言えば私が原因ですから」

レッサー「それに『こいつ』を使えば……」ゴソゴソ

レッサー「………」

上青「「??」」

レッサー(………持ってくるの忘れたーっ!)ズーン

フロリス「……たく、何やってんだか」ジャキッ

上条「おっ。鋼の手袋」

青ピ「なにそれ? マジックハンド?」

フロリス「こいつで掴めば……」

ガシッ



272: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:55:44.50 ID:H33D/mwz0

フロリス「ほら」ヒョイ

上条「おぉ! 軽々と」

青ピ「それフロリスちゃんの能力なん?」

フロリス「まぁそんなとこ。これなら台車もいらないでしょ」

上条「確かに……ってあれ? それじゃあフロリスが俺の部屋まで運んでくれるってことか?」

フロリス「まぁそれくらいはやってあげるよ」

上条「フロリス……」

フロリス「なにさ」

上条「お前って、いいやつだな」ナデナデ

フロリス「ちょっ! なにやってんの!?」

上条「いい子いい子」ナデナデ

フロリス「手塞がってるから振り払えない! やめろこの野郎!///」

上条「わっしゃわっしゃ」ナデナデ

フロリス「むうぅー!!///」

青ピ「うわぁー、めっちゃぶん殴りたい」

レッサー「なんでしょう……このかませ扱いというかモブ扱いは……」

レッサー「まさか! ヒロイン交代!?」

青ピ(レッサーちゃんって意外とゲーム脳してんねんなぁ)

フロリス「洗濯機叩き落すぞ!」

上条「調子に乗りましたぁ!」



273: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 02:56:23.99 ID:ireRs4xAO

フロリス「ったく……」イライラ

上条「ゴメンゴメン」

上条「じゃあ青髪。これ貰ってくな」

青ピ「はいはい、どうぞー……あっ。ちょい待って」ヒョイ

上条「?」

青ピ「このパンも持ってってえぇよぉ」ヒョコ

上条「おぉ! いいのか?」

青ピ「レッサーちゃんとフロリスちゃんにプレゼント。美味しいから是非どーぞ」

レッサー「ありがとうございますっ」

フロリス「いい匂い」

上条「サンキュー。やっぱ持つべきものは友達だな」

青ピ「ええってええって。ボクもかわい子ちゃんのアドレスもゲットできたし」ムフフ

上条「はいはい。じゃあなー」

レッサー「さよならー」

フロリス「さよならー」

青ピ「はーい。ばいばーい」ブンブン



上条「あのデカさの人間が大きく両手振ってるとちょっと怖いな」

レッサー「三大テノールもビックリしそうな野太い声してますし」

フロリス「言いたい放題か」



274: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:00:34.98 ID:H33D/mwz0

ーーー上条宅ーーー


フロリス「よっこいせ」ドサッ

レッサー「おっさん臭いですね」

フロリス「エロオヤジみたいな脳ミソのアンタに言われたくない」

レッサー「誰がオヤジですか!」

フロリス「エロも否定しろよ……」

上条「喧嘩すんなよー。俺は古いほうの洗濯機をベランダにっと」

レッサー「私がやります!」

上条「じゃあ頼む」

レッサー「お任せをっ」

上条「なら朝やり損ねた洗濯物を片付けるか」

フロリス「あっ。じゃあさ、ワタシのも頼んでいい? 替えの服がもう無くて……」

上条「オッケー。一緒に入れてくれ」

フロリス「はいよー」

上条「ふんふふんふーん♪」

上条(今から干しても乾かないだろうし、乾燥かけとこー)

レッサー「運び終わりました!」

上条「よし、じゃあ昼飯にするか」

レッサー「やったー!」



275: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:01:25.58 ID:ireRs4xAO

フロリス「……で」

レッサー「さっき貰ったパンがランチですか」

上条「大量に貰ったし幾つかのパンは早めに食べないと傷んじゃうからな」

レッサー「なら仕方ありませんね。あっ、飲み物はホットミルクでお願いします」

フロリス「ワタシは紅茶で」

上条「今用意するからちょっと待っててくれ」

レッサー「今のうちに何食べるか決めときましょーっと。えっと、メロンパンとソーセージのとハムサンドと……」

フロリス「取りすぎだって」

上条「俺はコレとコレと……」



276: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:04:15.15 ID:H33D/mwz0

ーーー昼食中ーーー


レッサー「うまうま」モキュモキュ

フロリス「ほんと」アムアム

上条「お前ら頬張りすぎ」

上条「ところで、フロリス。お前さっき替えの服が無いとか言ってたけど昨日今日こっちに来たんじゃないのか?」

フロリス「何日か前に日本には来てたんだけど、色々と転々としててね」

上条「ふーん」

フロリス「色々あってレッサーのいるアンタのとこに来たわけ」

上条「色々……」

フロリス「そう色々(お金とか連れ戻しとか)」

上条「………」

フロリス「? どしたの」

ブーブー

フロリス(レッサーからメール?)

フロリス(…………なるほど。この男もなんていうか……お人好しだね、まったく)

フロリス(まぁ、勝手に勘違いしてるんならわざわざ教えなくてもいいか)

フロリス(それに利用できるっていうなら……)



277: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:05:02.45 ID:ireRs4xAO

フロリス「あのさ」

上条「なんだ?」

フロリス「ワタシも何日かここに置いてもらえないかな?」

レッサー「!?」

上条「フロリスも? 俺は構わないけど」

フロリス「ほんと? じゃあよろしく」

上条「あぁ」

フロリス(ラッキー♪)

レッサー「(ちょっとフロリス。あなた何考えてるんですか?)」ヒソヒソ

フロリス「(何って別になにも? まあせっかくだからもうちょっとこの街を観光しようかなぁと思って)」ヒソヒソ

レッサー「(だからって、なにもここに泊まらなくても……)」

フロリス「(ワタシにはベイロープにアンタのこと報告する義務があるしそれに)」

レッサー「(それに?)」

フロリス「(レッサー、アンタが自分で『四・五日様子を見ろ』って言ったんじゃん)」

レッサー「(あっ……)」

フロリス「(というわけでよろしく)」

レッサー「(むぅ……)」

上条「どうした?」

フロサー「「なんでも」」

上条「そうか……? あっ、レッサー。お前が食ってるの美味そうだな。一口くんない?」



278: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:10:32.86 ID:ireRs4xAO

レッサー「これですか? いいですよ。では『くぱぁ』とお口を開けてください」

フロリス「ぶふっ!?」

上条「くぱぁとか言うな」

レッサー「では濡れた二枚の唇を開きその粘膜を私に晒し……」

上条「官能小説っぽく言ってんじゃねえよ」ビシッ

レッサー「あいたっ! うぅ……じゃああーん」

上条「あーん」パク

上条「ん。けっこう美味いな」モグモグ

上条「こっちも食う?」

レッサー「じゃあ一口」

上条「ん」

レッサー「あーん」パク

レッサー「ふぉう。こっひもなふぁなふぁ」モキュモキュ

上条「ケチャップ付いてる」フキフキ

レッサー「ん。ありがとうございます」

フロリス「」

レッサー「……フロリス? どうしました?」

フロリス「……へっ? あ、あぁ」

上条「どした、ぼーっとして」

フロリス「えっ、いや、あのさ。アンタ達……そんな関係なの?」

上サー「「関係?」」

フロリス「あ、わかってないならいいや……」

上サー「「??」」



279: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:13:06.06 ID:H33D/mwz0

フロリス(マジかよ、こいつら。こんなカップルみたいなことしといて自覚無しかよ……)

フロリス(そういやレッサーって張り切って真面目にやると失敗しまくるくせに無意識に、無自覚に天然でこういうことするところあるからなぁ)

フロリス(こっちはこっちで天然ジゴロだって話を聞くし)

フロリス(まさかとは思うけど、レッサーが自分で思ってるより仲良いんじゃ……)

フロリス(……もうちょっと色々見てみよ)



280: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:15:04.08 ID:ireRs4xAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


フロリス(……絶対仲良いじゃん!!)

フロリス(ちょっと待ってよ! なんで少しトイレに席外してたらこんなことになってんの!?)

レッサー「そんなとこに突っ立ってどうしました?」

フロリス「アンタ達こそどうした!?」

上サー「「??」」

フロリス「ワタシがちょっと離れてる間に何があった!?」

フロリス「なんでレッサーはそいつの膝の上に座ってんの!?」

レッサー「膝の上じゃなくて胡座かいた脚の間ですよ」

フロリス「どっちでもいいわっ!」

上条「寒いからだってさ」

フロリス「さ、寒いっ?」

レッサー「ほらコタツって脚とかはあったかいですけど背中は冷えるじゃないですか。だからですよ」

フロリス「だからですよ、って……他に何かなかったわけ?」

上条「何かって言われてもレッサーがこれがいいって」

レッサー「背中あったかいんですよ」ダラーン

フロリス「えぇ……」



281: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:18:43.46 ID:H33D/mwz0

フロリス「なんか……頭痛い」

上条「大丈夫か?」

フロリス「大丈夫だけどさ……」

フロリス「一つ聞いていい?」

上条「なんだ?」

フロリス「アンタ達ってずっとそんな感じで生活してたの?」

上条「そんな感じって?」

フロリス「その人間背もたれとか」

上条「いや、二・三日前にレッサーが寝ぼけて座ってきてからだな」

フロリス「ふ、ふぅん……じゃあさっきの『あーん』とかは……」

上条「それはたまにかな」

フロリス「たまに……ん? それはたまにって……」

フロリス「じゃあ背もたれは頻繁にしてるの?」

上条「風呂上がりとかだいたい。なぁ?」

レッサー「ええ。落ち着くんですよ、ここ」グデーン



282: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:20:07.38 ID:ireRs4xAO

フロリス(えぇー……なにこいつら付き合ってんの? 付き合ってんのねぇ?)

フロリス(完全にバカップルのソレじゃん)

フロリス(そのくせレッサーは恋愛感情がないんでしょ? 意味わかんない、意味わかんないんだけど)

フロリス(それにこれだけ仲良くしてて手篭めにしてないって……)

フロリス(いや、個人的に仲が良いってだけでイギリスの為になんでもしますー、ってわけじゃなのか)

フロリス(……どうしよう、なんだかよくわかんないけどものすごく居づらくなってきた。この他人から見たら甘々な空間から逃げ出したい)

フロリス「………」



283: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:22:41.05 ID:H33D/mwz0

上条「フロリース?」

フロリス「……ちょっと外行ってくる」

上条「えっ、あぁ……そうか」

フロリス「すぐ戻るから」スタスタ

ガチャ

上条「どしたんだろ……」

レッサー「さぁ……?」

上条「あぁ、やべっ。脚痺れてきた」

レッサー「お、マジですか。くすぐってやりましょう」

上条「こらっ! やめろバカっ」

レッサー「ほれほれー」グリグリー

上条「ぬわっ! くっ……」

レッサー「うりゃりゃー!」グリグリー

上条「いい加減にしろ!」ビシッ

レッサー「あうっ」



284: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:23:22.86 ID:ireRs4xAO

prrrrr

ピッ

ベイロープ『やっと連絡してきたわね、フロリス』

フロリス「………」

ベイロープ『レッサーのほうはどうなってるの?』

フロリス「………」

ベイロープ『……? おーいフロリス? 聞こえてる?』

フロリス「……ねぇ、ベイロープ」

ベイロープ『! どうしたのよ』

フロリス「ワタシも男欲しい」

ベイロープ『はっ?』

フロリス「なんかレッサーが目の前でイチャついててムカつく」

ベイロープ『ちょっ、なんの話?』

フロリス「ゴメンやっぱなんでもない。また連絡するから」

ベイロープ『はっ? フロリーー』ブツ

フロリス「……はぁー」



285: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/25(水) 03:24:31.91 ID:H33D/mwz0

ブツ

ベイロープ「………」

ランシス「ふ、フロリしゅ…な、なんだっ…て?」プルプル

ベイロープ「よくわかんないけど……レッサーに毒されてたわ」

ランシス「? どう…いう…くく…こと?」プルプル

ベイロープ「さぁ? やっぱりレッサーは一筋縄じゃいかないってことじゃない?」

ランシス「ふ、ふぅ…ん…? こそば…」プルプル

ベイロープ「いや、くすぐったいなら無理して魔翌力練らなくても」

ランシス「ひ……ひゃうんっ…!」プルプル

ベイロープ「……なんでうちには変なのばっかりしかいないのかしら……」ハァ



296: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:35:06.30 ID:+5+HtuX+0

ガチャ

フロリス「ただいま……って」

レッサー「にゃはははっ!」ジタバタ

上条「うりゃうりゃうりゃー!」コチョコチョー

フロリス「………なにやってんの」

レッサー「フロっ……フロリ…ス。たひゅけ……ひひっ」

上条「ほらほらー!」コチョコチョー

レッサー「ひゃうっ!」ビクッ

フロリス「やめんか」ゲシッ

上条「うぉっ」

レッサー「はぁー……はぁー……」

フロリス「盛ってんじゃねーよ」

上条「違うから。レッサーが痺れた脚を攻撃してくる仕返しに、脇くすぐってただけだから」

フロリス「ったく、こいつらは
……」

フロリス(イチャついてんじゃねーよ! ばーか!)

上条「まあちょっとやりすぎたかもな。大丈夫か? レッサー」

レッサー「テ…テクニシャン……すぎ…です……」グッタリ



297: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:37:13.18 ID:hR+DGyaAO

レッサー「あぁー、笑いすぎてお腹痛い」

上条「んーっ、俺も腕疲れた」

フロリス「どれだけハードだったんだよ……」

レッサー「体験してみます?」

フロリス「遠慮しとく」

上条「そろそろ晩飯の食材買いに行くけど、何か食べたいものあるか?」

フロリス「なんでもいい」

レッサー「私もあなたが作ったものならなんでもいいです」

上条「なんでもいいってのが一番困るんだよなぁ」

レッサー「じゃあ何かあったまるもので」

上条「あったまるものねぇ……、じゃあ鍋にするか」

フロリス「鍋って闇鍋とか?」

上条「いや普通の鍋……って、なんで闇鍋知ってんの?」

レッサー「以前キャーリサ様とエリザード様が『鍋パやるぞー』って、適当に人集めてやったことがあるんです」

上条「イギリス王室ってほんと変わってるな」

フロリス「あんなもん考え出す日本人こそ変わってるでしょ」

上条「まあ否定はしないけど」



298: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:39:39.79 ID:+5+HtuX+0

上条「しかし王室の用意した鍋ってなると、随分高級なんだろうなぁ。羨ましい」

フロリス「そんなことなかったけどね。とても食べれたもんじゃなかったし」

上条「そうなのか? キャーリサのことだからてっきり燕の巣とかトリュフとか珍しいもの入れそうだけど」

レッサー「まぁ、珍しいといえば珍しかったですね。カーテナ=セカンドの欠片とかでしたし」

上条「まって、カーテナの欠片? 何入れてんの、あの王女様」

レッサー「あとは美少女フィギュアとかギターピックとか」

上条「よしわかった。お前たちは闇鍋を完全に勘違いしている」

フロサー「「??」」



299: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:42:06.99 ID:hR+DGyaAO

上条「イギリス王室式闇鍋の話は置いといて、うちは寄せ鍋にでもするか」

上条「つーわけでスーパー行ってくる」

レッサー「あっ、私も一緒に行きます」

上条「フロリスはどうする?」

フロリス「んー……そうだなぁ……」

フロリス「!」

フロリス「ワタシは留守番してるから2人で行ってきなよ」

上条「わかった。じゃあ行くか、レッサー」

レッサー「はいはーい」

フロリス「………」



300: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:47:42.77 ID:hR+DGyaAO

ーーーーーーーーー


上条「おぉーさむ」

レッサー「そりゃ冬ですもん」

上条「風も吹いてるしなぁ」

レッサー「吹いてますねぇ」

上条「そういや、前にレッサーと買い物行った時もこんな会話してたなぁ」

レッサー「あー、そう言われれば」

レッサー「確かあの時、あなたがニオイフェチの変態だと発覚したんでしたっけ」

上条「捏造した記憶を語るな。上条さんはそんな趣味持ってませんって」

レッサー「いやいや『俺はレッサーの匂いをいつまでも嗅いでいたいんだ』キリッ……とか言ってたじゃないですかー」

上条「言ってねぇよ。つーか俺のモノマネ似てなさすぎ」

レッサー「私の匂いをクンカクンカして恍惚の表情を浮かべたくせにぃー」

上条「浮かべてませーん。そういうお前こそ顔真っ赤にして照れてたくせにぃー」

レッサー「あ、あれはあなたが……///」ゴニョゴニョ

上条「………勝った」グッ

レッサー「なにガッツポーズしてるんですかっ!」

上条「………」フッ

レッサー「無言のドヤ顔うぜぇ」



301: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:50:24.67 ID:+5+HtuX+0

フロリス「………」コソッ

フロリス(………出かけてからずっと後をつけてるけど気づかれないもんだね)

フロリス(にしても……)



上条「ーーー」ワーワー

レッサー「ーーー」ギャーギャー



フロリス(仲いいなぁ)

フロリス(レッサーは恋愛感情無いって言ってたけど)

フロリス(あれだけ仲良さげだとなぁ)

フロリス(見てるこっちがむず痒いというか)

フロリス(さっさとくっ付けばいいのに)

フロリス(でもあれは……)



レッサー「くしゅっ」

上条「鼻水出てるぞ。ほらこっち向いて」

レッサー「いいですっ、自分でやりますっ」チーン



フロリス(恋人っていうより兄妹だよなぁ)

フロリス(うーん……)



302: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:52:34.89 ID:hR+DGyaAO

ーーー スーパー ーーー


上条「さてっ」

レッサー「買いますかっ」

上条「まずは野菜だな」

レッサー「野菜少なめ、肉ガッツリがいいです」

上条「ダメですー。バランスよく食べないと大きくなれないぞ?」

レッサー「胸の話ですか?」

上条「身長の話です」

レッサー「これでも結構大きいほうなんですけどねぇ。これ以上大きくなれだなんてあなたも好きですね、まったく」

上条「身長の話だって」

レッサー「まぁ、あなたがどうしてもと言うのなら……」

上条「白菜安ーい。春菊安ーい」

レッサー「途中で話切らないでくださいよ」



303: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:55:37.75 ID:+5+HtuX+0

フロリス(……なーんでレッサーのやつはすぐそんな話にもっていくかな)コソコソ

フロリス(そういうこと言わなきゃ結構いい感じなのに……)

フロリス(でもこういうシチュエーションって悪くないよね。新婚夫婦みたいでさ)

フロリス「………げっ。ニンジン買ってるし……最悪」



304: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/28(土) 23:57:20.57 ID:hR+DGyaAO

上条「次は魚介類と肉だな」

レッサー「手分けしましょうか」

上条「じゃあレッサーは肉のほう頼む」

レッサー「わっかりましたー」タタタッ

上条「……レッサーが手伝ってくれると楽でいいなぁ」

上条「飲み物に媚薬仕込んでた時が懐かしいや……」

「上条?」

上条「!」

吹寄「奇遇ね」

上条「よう、吹寄。買い物か?」

吹寄「スーパーに来て買い物する以外に何かある?」

上条「言葉足らずだった。健康食品の買い物か?」

吹寄「言い直すんじゃないわよ!」

上条「大豆飲料、DHCサプリ、スッポンドリンク……それにムサシノ牛乳?」

吹寄「好きなのよ。……って勝手に見るなっ!」

上条「……そういやムサシノ牛乳ってバストアップの都市伝説とかあったよな」

吹寄「そうなの? 私は知らないけど……上条当麻。貴様どこを見て言ってるの」

上条「誤解だ、吹寄。俺はお前の胸など……「ふんっ!」ゴンッ

上条「ごはっ!」



305: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:01:43.77 ID:OX+QBgt80

上条「いてて……しかし見事に健康食品ばっかだな」

上条「いや、スッポンドリンクって健康食品なのか……?」

吹寄「スッポンにはアミノ酸、ビタミン、ミネラルと栄養が豊富なのよ」フンッ

上条「ふーん……」

吹寄「………貴様、まさかとは思うけど変なこと考えてないでしょうね」

上条「変なこと?」

吹寄「だってスッポンって……///」

上条「あー、なるほど。精力ざ…「黙りなさいっ!」ゴンッ

上条「理不尽っ!」



306: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:02:52.17 ID:hg2QASpAO

吹寄「そういう上条は鍋かしら?」

上条「お前こそ勝手に見てるじゃねーか」ヒリヒリ

吹寄「おあいこでしょ」

吹寄「それより、1人分にしてはやけに多くない?」

上条「3人分だからな」

吹寄「3人分? 3バカで鍋パーティーでもするの?」

上条「土御門と青髪じゃねえけど、鍋パって感じになるかな」

吹寄「ふぅん」

上条「お前も来るか?」

吹寄「遠慮しておくわ。他の2人ってどうせ女の子でしょ? そんな中に入っていけないわよ」

上条「そんなこと気にする必要ないと思うけど……」

吹寄「とにかく私はいいわ」



307: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:06:23.60 ID:OX+QBgt80

吹寄「パーティーといえば、上条。貴様クリスマスは何か予定があるのかしら?」

上条「クリスマス? 今のところハッキリした予定はないかな」

上条(多分インデックスとスフィンクスも帰ってくるだろうから、レッサーとフロリスと4人+1匹で過ごすことに……)

吹寄「じゃあクラスでクリスマスパーティーやらない? 今姫神さんと計画してるんだけど」

上条「クリスマスパーティーか。いいなそれ」

吹寄「じゃあ上条も参加でいい?」

上条「何人か連れが来るかもだけどいいか? インデックスとか今言ってた女の子2人とか」

吹寄「いいわよ、それくらい。クラスの人も全員来るわけじゃないから」

上条「そうなのか」

吹寄「ええ。バイトとかナンパとかだって」

上条「ナンパって……」

吹寄「あの青髪でさえも『ボクは女の子と予定ができる予定なんやー』…とかなんとか。わけわかんないわね」

上条「いやぁ、あいつは多分来るぞ」

上条(レッサーもフロリスも多分パーティーに参加するだろうし)

吹寄「そうなの? まあいいわ。なら貴様と連れと青髪は参加ね。詳細が決まったら連絡するから」

上条「おう」

吹寄「じゃあまた」

上条「またなー」



308: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:07:26.06 ID:hg2QASpAO

上条「さて買い物の続きするか」

レッサー「そうですね」

上条「………いつからいたんだ?」

レッサー「『よう、吹寄。買い物か?』キリッ……の辺りですかね」

上条「最初の最初だな」

レッサー「最初の最初ですね」

上条「まあ聞いてたんなら話が早いな」

レッサー「やっぱりあなたは大きい方がいいんですか」

上条「なんでそういう結論に至った?」

レッサー「今日の食事にあんな巨大な武器を持つ女性を誘ってたから?」

上条「別に吹寄が巨乳だから誘ったわけでは……」

レッサー「でも大きい方が好きなんでしょう?」

上条「……否定はしない……かな?」

レッサー「うわぁ……」

上条「うわぁ、とか言うなよ。つーかお前さっき自分でそんな話してたじゃねぇか」

レッサー「私の話では反応しなかったくせにあの大きさだと反応するんですか、そうですか」イジイジ

上条「うわぁ。めんどくせえこの子」



310: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:11:12.07 ID:OX+QBgt80

レッサー「で。クリスマスパーティーの話でしたっけ」

上条「急に普通になるなよ。っていうか聞いてたなら始めからそっちの話をしろ」

レッサー「ワンクッション挟もうと思いまして」

上条「何を挟んだんだよ」

レッサー「ナニを挟むっ!? いったいナニでナニを挟むとっ!? ///」

上条「………」ビシッ

レッサー「痛いっ」

上条「チョップしたぞ」

レッサー「やってから言わないでください」

上条「事後報告だ」

レッサー「他のコトもヤッてから事後報告を………すみません。グーはやめてください」



311: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:12:51.43 ID:hg2QASpAO

上条「で。クリスマスパーティーだけど、来るか?」

レッサー「私としてはクリスマスはあなたと2人きりがいいんですけど」

上条「フロリスはどうすんの」

レッサー「1人で過ごさせましょう」

上条「何気に酷いこと言ってるな」

レッサー「そうですか?」

上条「冗談はさておき」

レッサー「(2人で過ごしたいってのあながち冗談では……)」ブツブツ

上条「?」

レッサー「なんでもないです。いいんじゃないですか、クリスマスパーティー」

上条「じゃあレッサーは確定ってことでいいか。フロリスはどうだろ」

レッサー「あとで聞いてみればいいじゃないですか」

上条「それもそうか。じゃあ買い物の続き……ってお前肉は?」

レッサー「何の肉を買うのか聞いてなかったから戻ってきたんです」

上条「そういや言ってなかったな。豚と鶏の合挽き肉を頼む」

レッサー「はーい。……あ。先ほどの話を聞いてちょっと欲しいものができたんですが……」

上条「………スッポンなら買わないぞ」

レッサー「いやそれではなく……」

レッサー「ムサシノ牛乳のほうを」



313: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:16:42.10 ID:OX+QBgt80

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


上条「肉買った。野菜買った。魚買った」

レッサー「豆腐にうどんに牛乳に」

上条「無くなりかけてた洗剤もバッチリ」

レッサー「私が覚えてたおかげですね」

上条「そうだな。えらいえらい」

レッサー「………」

上条「なんだよ」

レッサー「袋半分持ちますよ」

上条「? じゃあこっちの頼む」ガサッ

レッサー「お任せを」ガサッ

レッサー「……おほん。いやー私が覚えていたおかげで洗剤を買い忘れずにすみましたねっ」

上条「? おう」

レッサー「……鈍い人ですね」

上条「……? なんか拗ねてる?」

レッサー「別に拗ねてはいませんけど……」

上条「なんか知らないけど機嫌直せよ。帰りにコンビニでスイーツ買ってやるから」ナデナデ

レッサー「っ!」ピクッ

レッサー「し、仕方ありませんねぇ。まったく」ニヨニヨ

上条(機嫌直った。やっぱ甘いものは強力だな。うん)ナデナデ

レッサー「ふふん♪」



314: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:18:49.96 ID:hg2QASpAO

フロリス「うえぇ。砂糖吐きそう」

フロリス「アホで甘え下手の天然と鈍感女たらし……」

フロリス「なんだかんだでいい感じだよなぁ」



レッサー「でもあなたがスイーツとか言ってるとちょっと笑えますね」

上条「う~る~さ~い~」ガシィ

レッサー「痛いっ。痛いですっ! 頭が割れるぅっ」



フロリス「……台無しだよ。ばかたれ」

フロリス「まあいいか。ワタシは2人より先に戻ろう」



315: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:22:17.70 ID:OX+QBgt80

ーーー上条宅ーーー


上条「ただいまー」

レッサー「ただいま~」

フロリス「おかえりー」

上条「寒かったー」

レッサー「やっぱり部屋の中はあったかいですね」

フロリス「お疲れさん」

上条「早速だけど下ごしらえのほう済ませるか」

フロリス「手伝うよ」

レッサー「私もっ」


ドラム式洗濯乾燥機『終わったでー』


フロリス「!?」

上条「お。終わったみたいだな」

レッサー「ならあっちは私が」

上条「任せた」

フロリス「喋った件についてはノータッチ!?」

上条「学園都市製ならそんなもんだよ」

レッサー「学園都市マジぱないですからね」

フロリス「えぇ……」



317: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:23:27.45 ID:hg2QASpAO

ドラム式洗濯乾燥機『終わったでー終わった……』

ピッ

レッサー「喋る家電って珍しくはないですよね。よく考えたら」

レッサー「何故関西弁なのかは知りませんが」

ガチャ

レッサー「おぉ。乾燥かけてたんですね」

レッサー「ぬっくぬく」モフモフ

レッサー「外は寒かったからものすごく気持ちいいです」

レッサー「………」



318: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:26:27.81 ID:OX+QBgt80

上条「……で。丸めて冷蔵庫に入れてと」

フロリス「野菜切ったよ」

上条「サンキュー」

上条「それで、クリスマスパーティーだけどどうする?」

フロリス「うーん。レッサーとアンタが行くんならワタシも行こうかな」

上条「りょーかい。じゃあ友達にも言っておくな」

フロリス「はいよ」

レッサー「………あの」

上条「サンキューレッサー。洗濯物は後でたたむからベッドの上にでも置いててくれ」

レッサー「そうではなくてですね……」

フロリス「どしたのさ」

レッサー「乾燥かけたせいかいくつかの服が縮んでたんですけど……」

上条「マジっ?」

レッサー「はい。これとか」

フロリス「真っ赤でヒラヒラとか……。アンタまだそんな変な趣味の下着履いてたの……」

レッサー「むっ。変な趣味とは失礼ですね。せくしぃなんです、これはっ」

上条「見た感じそんな縮んでるように見えないけど……」

フロリス「なんでアンタは恥ずかしがらずにまじまじと見てるんだ」

上条「そりゃあいつも見てるし」

フロリス「えっ」



319: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:28:43.80 ID:hg2QASpAO

上条「誤解するなよ? 毎朝の洗濯で見てるってことだからな?」

フロリス「あ、あぁ…。そういうことか。ビックリした……」

上条「それよりも、そんなに縮んでたのか?」

レッサー「はい。さっき履いてみたらカナリ食い込んできたんですよねぇ」

フロリス「ちょっと待て。履いたの? なんで?」

レッサー「いやぁ、乾燥終わったばかりでぬくぬくしていたものですから。外も寒かったですし、あったまろうかと」

フロリス「えっ、じゃあアンタが今持ってるのって……」

レッサー「乾燥したばかりでぬくぬくのうえ脱ぎたてほやほや、ってことですね」エッヘン

フロリス「っ………」

上条「他のも全部縮んでた?」

フロリス「まさかのスルー!?」

上条「こういうのはもう結構慣れたし」

フロリス「凄いな。マジで」

レッサー「私としてはちょっと複雑です……」



320: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:31:27.64 ID:OX+QBgt80

レッサー「とりあえずシャツとかタオルは大丈夫っぽかったです」

上条「そうか……。悪いなそのあたり気を使わなくて」

レッサー「私は別にいいですよ。下着はまだ他にもありますから」ニコッ

上条「おぉ……、レッサーがいい子だ。ものすごくいい子に見える」

フロリス「えへへっ」

フロリス「………あれ? ワタシのは?」

レッサー「縮んでました」

フロリス「おぉい! ワタシの着替えほとんど洗濯に出してたんだけどっ!?」

レッサー「私の使います?」

フロリス「レッサーの?」

レッサー「新品がありますから今日の夜はそれを使って、明日あたりまた買いに行けばいいじゃないですか」

フロリス「うーん……そうするか」

上条(レッサーの新品の下着ってハイレグモドキの紐みたいなやつなんじゃ……)

上条(……まあいいか)



321: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:32:36.82 ID:hg2QASpAO

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


レッサー「げぷぅ」ゴローン

フロリス「おいしかったー」グデーン

上条「風呂の支度してくるけど、お前らそのまま寝たりするなよ」

レッサー「わかってますよぉ」

フロリス「んー……」

上条「フロリス寝てないか?」

フロリス「へーきへーき……んん……」

上条「半分くらい寝てるじゃねぇか……」

上条「まあ後で起こせばいいか」



322: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:37:36.88 ID:OX+QBgt80

ーーー風呂場ーーー

上条「ふんふふんふふーん♪」ゴシゴシ

prrrrr

上条「ん。電話か」

上条「っと」

ピッ

上条「はいもしもし」

『も、もしもし。カミジョーさんですか?』

上条「そうだけど……どちら様?」

『イギリス清教所属、レイチェルと申します』

上条「イギリス清教?」

『インデックスの件でお話が……』

上条「っ! インデックスになにかっ……」

『いやいや、そーじゃなくてですね……。インデックスー! 電話繋がったよー!』

上条「……?」

『もしもーし? とうまー?』

上条「! インデックスっ?」

『いきなりなんだけどしばらくそっちには戻らないんだよ!』

上条「はっ?」

『クリスマスはこっちでみんなと過ごすことにしたんだよ! お正月には戻るからおせち料理よろしくかも!』

上条「えっ、はい?」

『それじゃあとうま。メリークリスマス! それから良いお年をっ!』

上条「ちょっと待って、思考が追いつかない! とりあえずメリクリ! よいお年を!」

『インデックスー、アーン。コッチモコッチモー。ちょっと待って欲ふぃかふぉ。モガモガ』

上条「えぇ……」



323: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:41:07.85 ID:hg2QASpAO

『……あ、レイチェルです。電話戻りました』

上条「あ、ども……」

『すみません、いきなりで。実はあたし達が無理言ってインデックスを引き止めたんです』

上条「引き止めた?」

『もともと記憶を失う前のインデックスと遊んでた面々で可愛がってたんですけど、ちょっとヒートアップしちゃいまして』アハハー

『それで、クリスマスはインデックスと過ごすー、ってなって』

上条「正月まで帰らない、ってなったのか」

『そゆことです』

上条「そういうことなら心配ないな。インデックスによろしく言っててもらえるか?」

『わかりましたー』

上条「でもこういう連絡ってステイルあたりがしてきそうなんだけどな」

『あの人インデックスの可愛がりすぎで倒れました』

上条「なんだそれ!? 何があったんだよ!?」

『色々あったんですよー。それでは』

上条「お、おう」

ピッ

上条「ステイルェ……」



325: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:43:30.13 ID:cpWc07Ko0

上条「まぁ、それなら仕方ないか」ゴシゴシ

上条「インデックスも楽しそうで問題もないっぽい感じだし」ゴシゴシ

上条「吹寄から連絡きたらインデックスの参加は無しって言っておかないと」ゴシゴシ

上条「よし。掃除完了。後は泡を流して……」



326: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:44:36.24 ID:hg2QASpAO

レッサー「んにゃー……」ゴロゴロ

フロリス「んあぁー……」ダラダラ



「あっつうぅぅぅ!!」



レッサー「!」ガバッ

フロリス「!」ガバッ



328: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:48:16.08 ID:cpWc07Ko0

バタバタ

フロリス「どうした!」

上条(半裸)「」

フロリス「」

レッサー「大丈夫ですか! ……ってどういう状況ですか……」

上条(半裸)「い…いやあぁぁ! フロリスのエッチぃぃ!」

フロリス「だ、誰がエッチだこの野郎ぉぉぉ!!」ブンッ

上条(半裸)「びぶるちっ!?」

レッサー「なんと鋭い正拳突き」



329: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:50:01.49 ID:hg2QASpAO

レッサー「……泡を流そうとしてシャワーを出したら」

フロリス「ノズルがこっち向いてて熱湯をかぶったと」

上条(半裸)「その通りでごんす」

レッサー「まったく、何事かと思いましたよ」

フロリス「だからってなんでエッチとか言われなくちゃいけないんだ」

上条(半裸)「なんとなく?」

フロリス「なんとなくって……」

レッサー「よかったですね、ラッキースケベですよ」

フロリス「よくないわっ! 誰得だよ!」バンッ

フロリス「アンタもいつまで乳首隠してんだよ! 女子かっ!」バンバンッ

上条(半裸)「いや、一度隠したら引っ込みつかなくなっちゃって」

上条(半裸)「それよりあんまり壁バンバンするのやめてくれ」

フロリス「ん。あぁ」

レッサー「また壁が壊れたりしたら大変ですもんね」

上条(半裸)「あれは壊れたんじゃなくてくり抜かれたんですが」

レッサー「細かいことは気にしない気にしない」

上条(半裸)「細かくはねぇよ……ってフロリス?」

フロリス「……ゴメン。ちょっと剥がれちゃった」

上条(半裸)「!?」

レッサー「あー、でも表面の壁が剥がれただけですよ」

上条(半裸)「ほんと? ほんとに?」

レッサー「ほら」

上条(半裸)「ほんとだ。よかった……」ペタ

パキィーン


ズズッ
グラァー

ゴッシャーン!


上条(半裸)「」
レッサー「」
フロリス「」



330: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:54:20.61 ID:cpWc07Ko0

ーーーーーーーーー


上条「……未元物質製?」

『そうそう。第二位の能力で抜かれた壁を接合、その表面を俺が普通の材料でコーティングしたんだよ。大将の右手で触れてもいいように』

『そのコーティングを剥がして右手で触るとはなぁ』ハハハッ

上条「笑い事じゃないんだよ……」

『悪い悪い。とりあえず明日第二位と大将の部屋行くからそれまで待っててくれ』

上条「頼むぞー。世紀末帝王」

『頼まれたぞー。じゃあ明日の夕方行くから』

上条「おぉー」

『じゃあなー』

ブチ

上条「………はぁ」

フロリス「えっと……ゴメン」

上条「いや、直接壊したのは俺だから別にいいけど、今晩風呂どうするかな」

レッサー「入れないんですか?」

上条「浴槽も割れちゃったし、水流したら色々詰まりそうだし、使用は避けたほうがいいだろ」

上条「第七学区内に銭湯があったはずだから今日はそこに行くか」



331: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:56:47.46 ID:hg2QASpAO

ーーー銭湯ーーー


レッサー「……ここがセントーですか」

フロリス「レトロって感じか?」

上条「ここで料金払って、その後男女別々になってるから」

レッサー「混浴はないんですか?」

上条「あっても男しか入らないだろ」

上条「えっと、学生3人で」

番頭「小学生は半額だよ」

レッサー「中学生です!」

上条「ははっ。じゃあまた後で」



332: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 00:59:47.05 ID:cpWc07Ko0

ーーー女性用脱衣所ーーー

レッサー「誰が小学生なんですか……」ヌギヌギ

フロリス「身長で判断されたんじゃないの」ヌギヌギ

レッサー「胸で判断しろって感じです」バーン

フロリス「………」チラッ

レッサー「まったく……」プルンッ

フロリス「………」ペタペタ

フロリス「………」ムニムニ

レッサー「どうかしました?」

フロリス「………チッ」

レッサー「なんで舌打ち!?」



333: ◆4gxjuRWR1w:2013/12/29(日) 01:03:39.96 ID:hg2QASpAO

ーーー大浴場ーーー


カポーン


レッサー「おぉ!」

フロリス「広いねぇー」

レッサー「これが銭湯……」

フロリス「あの富士山はなんの意味が……?」

レッサー「知りませんよ。とりあえず入りましょう」

フロリス「そうだね。じゃあ早速……」

「ちょっとそこの2人!」

「湯船に浸かる前に御身体を清めなさいな!」

フロリス「ん?」

美琴「あれ?」

レッサー「おや」

黒子「まあ」




「「「「へっ?」」」」



349: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:04:14.99 ID:btycC7et0

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



黒子「お姉様たちがお知り合いだったとは……驚きですの」スリスリ

レッサー「私も件の『お姉様』がこの人だったとは思いませんでしたよ」アワアワー

美琴「アンタは確か……フロリスだっけ? ロシアの『ショッピングセンター』以来ね」ワシャワシャ

フロリス「まさかこんなとこで会うとはねー」シャアァァー

美琴「それで、アンタたちはここで何やってんの?」

レッサー「身体洗ってます」

フロリス「泡流してる」

黒子「お姉様のお背中をお流ししております。もちろん素手で」

美琴「そういう意味じゃない。そして最後のは本気で何やってんのよっ!」ゴッ

黒子「肘打ちっ!」



350: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:05:11.03 ID:RSeJlKxAO

黒子「んもぅ。人前ですからって恥ずかしがらなくとも」

美琴「2人きりだとするのが当たり前みたいなこと言わないでくれる?」

レッサー「イギリスじゃレズカップルなんてザラですよ?」

フロリス「同性婚も認められてるし恥ずかしがることないって」

美琴「ほら、変な勘違いされてるし」

黒子「お姉様。今すぐイギリスに……」

美琴「行かない」

黒子「わたくしが言い終える前にお返事を……」ワナワナ

黒子「やはり言葉を交わさずともお姉様とわたくしは繋がっていますの!」

美琴「アンタはほんとポジティブだな!」

黒子「そんなに褒めないでくださいまし///」テレッ

美琴「褒めてない!」



352: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:07:02.39 ID:btycC7et0

美琴「バカはほっといて、アンタたち2人は何しに学園都市に来たのよ」

レッサー「観光ですよ観光」

フロリス「あとはおつかいとか色々」

美琴「ふぅん……」

レッサー「おやおや。何やら勘ぐっているご様子で」

美琴「そりゃあねぇ……」

レッサー「あなたが心配するようなことは何も無いと思いますが」

美琴「ならいいけど」

レッサー「……ところで」

美琴「なに?」

レッサー「先ほどから視線が私の顔より低い位置に感じるのは気のせいでしょうか?」

美琴「っ!? き、気のせいにきまってるじゃないっ!」

レッサー「…………」

美琴「…………」

レッサー「……触ります? 乱暴に扱わないのならいいですよ?」

美琴「………っ」ゴクッ



353: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:09:18.89 ID:RSeJlKxAO

上条「い~い湯ぅだな♪」

上条「ハハハンっ♪」



354: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:11:07.78 ID:btycC7et0

美琴「………なによあの質量。私より身長ちっこいくせに胸だけデカいなんて」ズーン

フロリス「そのうち、いつか、きっと、多分アンタのも大きくなるって」

美琴「フォローするならもっと上手く言いなさいよ……。ほとんど希望が無いみたいじゃない……」

黒子「黒子はお姉様のスレンダーで無駄なお肉のない、締まりに締まった御身体を愛しておりますわ」

美琴「アンタはアンタでフォローしてんの?」

黒子「当然ですの! わたくしはグランドキャニオンの切り立った絶壁のようなお姉様のペッタンコを!」

黒子「あのどこまでも続く地平線のようなペッタンコを! あの夕陽が沈む美しき水平線のようなペッタン…コブラクラッチクロスフェイス!?」

美琴「ペッタンコペッタンコってアンタは餅つきでもしてるわけぇっ!?」ギリギリッ

黒子「きまっ、極まってますのっ!」バンバン

黒子「あっ、でもこれはこれで全裸のお姉様と密着できていいですの……」ハァハァ

美琴「ひぃっ!?」バッ

フロリス「この人ほんとすごいね。色々と」

レッサー「息が荒いのも疲れてるからなのか興奮してるからなのかわかりませんね」

黒子「お姉様ぁ~」ズルズル

美琴「這い這いで寄ってくるんじゃないわよ!」



355: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:14:15.51 ID:RSeJlKxAO

チャプ


レッサー「そういえば白黒さん。前に言ってた完全下校時刻とやらはどうしたんですか? 過ぎちゃってますけど」

黒子「それには海よりも深く、山よりも高い事情が……」

美琴「アンタが私の入浴中に突撃してきたもんだからお風呂が壊れちゃったんでしょ」

美琴「そのせいで寮を抜け出してわざわざここまで……」

黒子「お姉様が素直にわたくしと入浴してくださればよろしかったのに……」

美琴「アンタと2人きりでお風呂とか死んでも御免よ」

黒子「お姉様のい・け・ずぅ☆」

美琴「………」ギシィィ

黒子「無言のアイアンクローはやめてくださいまし」

美琴「アンタたちこそなんで銭湯にいるわけ?」ギシィィ

黒子「あの……お姉様…? そろそろお手を離していただきたいのですが……」

レッサー「私たちもお風呂が使えなくなったものですから仕方なくここへ」

美琴「ふぅん」ギシィィ

黒子「お……さっ…ま」

黒子「申し訳ありませんでしたのぉ!」

美琴「ったく」パッ

黒子「痛いですの……」グスッ

フロリス「指の痕がくっきり……」

レッサー「あの握力で私の胸も揉まれてたんですね……、そう思うとゾッとします」



356: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:16:22.45 ID:btycC7et0

黒子「……そういえば。お風呂が使えなくなったということは上条さんもこちらに?」

美琴「!?」

レッサー「えぇ。今頃男湯でノンビリしてるんじゃないですか?」

美琴「ちょ、ちょっ! それどういう意味!?」

黒子「こちらのレッサーさん。実は上条さんのお部屋にお世話になっているそうですわよ」

美琴「はあぁぁ!? なにそれうらやまっ……」

フロリス「うらやま?」

美琴「なな、なんでもないわ! それよりそれってどういうことよ!」

レッサー「こっちにいる間の滞在地として転がりこんだんですよ。ちなみにフロリスも今日から世話になってます」

美琴「 」

レッサー「私はかれこれ一週間はあの人と暮らしてますかね」

美琴「一週間も!? 同じ部屋で!? 羨ましっ……」

黒子「あら、羨ましいんですの? お姉様」

美琴「ううう、羨ましいわけないじゃにゃい!」

フロリス「噛んでる噛んでる」



357: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:19:08.00 ID:RSeJlKxAO

レッサー「」♪

美琴「」ボーッ

黒子「」ニヤニヤ

フロリス(大体関係図が見えてきたかな)

フロリス(御坂美琴はあの男が好きなわけか。……ふむ)

フロリス(こういう修羅場っぽいのって恋愛小説とかで一番盛り上がるよねぇ、やっぱ!)ワクテカ

黒子「それで上条さんとの仲はどのくらい進展なさったんですの?」

美琴「」ピクッ

レッサー「まだまだって感じですね」

黒子「そうなんですの?」

フロリス「人目もはばからずイチャついてたくせに何言ってんだか」

美琴「!」

黒子「そうなんですのっ?」

レッサー「イチャついてはないと思いますけど……」

フロリス「パンの食べさし合い。身体のくすぐり合い。膝の上に座って人間背もたれで密着……。これでイチャついてないとは言えないっての」

黒子「まあまあっ。随分と仲がよろしいではありませんの」

レッサー「そう言われると……」

美琴「食べさし合い……くすぐり合い……密着……」

美琴「うらやまっ……羨ましいっ!!」

黒子「とうとう言い切りましたの」



358: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:21:26.42 ID:btycC7et0

美琴「羨ましいっ、羨ましいっ、羨ましいぃ!!」バチャバチャ

美琴「私もアイツとそんなことしたいぃー!」

フロリス「お、おぉ……」

レッサー「うわぁ……」

黒子「お姉様。冷静に考えてくださいまし。お姉様があの殿方とそういうことをしているところを」

美琴「 」ピタッ

美琴「………///」カアアァ

黒子「とても冷静にいられるとは……」

美琴「ふにゃああぁ///」バチバチ

黒子「おねっ! お姉様っ、水辺での能力しよ…あばばば!」



ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


美琴「……ごめん」

黒子「他に利用者がいなくてよかったですの」

フロリス「ワタシらも大したことなかったし」

レッサー「むしろ肩こりが若干ほぐれたような」

黒子「とりあえずそろそろ出ませんこと? また同じようなことになったら大変ですし」

レッサー「そうですね。そろそろあの人も出て待ってるかもしれませんし」



359: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:24:08.51 ID:RSeJlKxAO

ーーーーーーーーー


上条「おっ。あがったのか」ホカホカ

レッサー「はい。お待たせしました」ホカホカ

上条「あれ、フロリスは?」

レッサー「渡した下着が気に入らなかったようで着るかどうか悩んでます」

上条(あぁ。あの過激なやつ……)

レッサー「それから……」

美琴「や、やっほー」

黒子「こんばんは」

上条「御坂に白井? なんでここに?」

美琴「色々あるのよ。それより」ズイッ

上条「?」

美琴「アンタ。あの2人と同棲してるってほんとなの?」

上条「あぁ、まあそうだな」

美琴「食べさし合いとか色々やってるのも……?」

上条「食べさし合い? ……あぁやってるな」

美琴「ちちち、ちなみに付き合ってるとかじゃあ……」

上条「付き合う? 俺とレッサーが?」

上条「それはない……って、なんのガッツポーズですか? 御坂さん」

美琴「な、なんでもないっ!///」



360: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:26:30.61 ID:btycC7et0

フロリス「おまたせー」

レッサー「おやフロリス。結局着ることにしたんですか?」

フロリス「あの2人は何やってんの?」

レッサー「無視ですか? 聞かれると困るんですか?」

フロリス「御坂美琴のほうは喜んでるように見えるんだけど?」

レッサー「はっ! まさかあなた! 今ノーパ……」

フロリス「着てるよ! あのこっぱずかしいエロ下着!///」

レッサー「なに声高らかに言ってるんですか。なにかのアピールですか? ん?」

フロリス「うぜぇ……って、白黒はなんでそんなキラキラした目でこっち見てんの?」

黒子「フロリスさん。わたくし達は同好の士ですの」

フロリス「なんかよくわかんないけどこの人勘違いしてない?」



361: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:28:34.67 ID:RSeJlKxAO

美琴「そ、それでさっ。アンタ、クリスマスもあの2人と過ごす……の?」

上条「クリスマスはクラスのやつらとパーティーする予定だ。あいつらも参加で」

美琴「パーティー?」

上条「あぁ。細かいことは決まってないけど……」

美琴「私も参加しちゃダメ……?」

黒子「!?」

上条「御坂も? 多分大丈夫だと思うけど……」

美琴「!」パアァァ

黒子「おおお、お姉様! クリスマスはわたくしと熱い夜を! 聖夜を性夜として過ごす御予定では!?」

美琴「私その予定知らないから1人で過ごして」

黒子「ジーザス!」

上条「膝から崩れ落ちたぞ」

美琴「ほっといて平気よ」

上条「そうか……あっ」

上条「だったら白井も来るか?」

美琴「!?」

黒子「いいんですの?」

上条「御坂1人じゃ気まずいかもしれないし」

美琴「ちょっ!」

黒子「それもそうですわね。お姉様のた・め・に! わたくしもそのお誘いを受けさせていただきます」

上条「おう」



362: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:31:00.70 ID:btycC7et0

上条「じゃあまた連絡するから今日はこれで」

美琴「も、もう帰るの?」

上条「湯冷めして風邪でもひいたら大変だしあんまり遅くなるのもまずいだろ」

美琴「まぁ……そうだけど」

上条「御坂も白井も気をつけて帰れよ」

黒子「貴方のほうこそお気をつけて」

レッサー「ではさようなら」

フロリス「また」

黒子「ご機嫌よう」

美琴「……じゃあね」



ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



363: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:33:23.63 ID:RSeJlKxAO

ーーー常盤台学生寮ーーー



美琴「まさかあの馬鹿。また女の子はべらかしてるとは思わなかったわ……」カリカリ

美琴「よりにもよってあのチビ巨乳だとは……」カリカリ

美琴「やっぱりアレか! 乳か!? 乳がいいのか!?」

黒子「お姉様……」

美琴「そのうえ同棲って! イチャついてるって! なんだよコンチキショーっ!」

黒子「キャラが崩壊しております、お姉様」

黒子「それに静かにしないと……」

バァンッ!

寮監「うるさいぞ御坂ぁっ!!」

美琴「はいっ!」

寮監「門限過ぎてからの無断外出並びに浴室の破壊。その件について反省文10枚。今日中に提出するように」

寮監「しなかったらどうなるかわかっているだろうなぁ?」ゴゴゴ

美黒「「イエッサー!!」」



364: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:35:11.89 ID:btycC7et0

ーーー上条宅ーーー


上条「ただいまーっと」

フロリス「寒かったー」

レッサー「結局湯冷めしちゃいましたね」

上条「大丈夫かお前ら」

レッサー「大丈夫で…くしゅっ」

上条「大丈夫じゃねえじゃねえか」

上条「あったかくして早く寝るぞ」

レッサー「では2人で抱き合って寝ましょうか。暖かくするならそれが一番てっとり早いですし」

上条「そうだな」

レッサー「えっ」



365: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:37:41.44 ID:RSeJlKxAO

ーーーーーーーーー


レッサー「」ムッスゥー

上条「じゃあ電気消すぞ」

フロリス「……うん。おやすみ」

上条「おやすみー」

パチッ

レッサー「ってちょっと!」

上条「なんだよ」

フロリス「うるさいレッサー。耳元で大声出すな」

レッサー「なんでフロリスと抱き合って眠るハメになるんですか!」

フロリス「こうなるって大体読めてただろ。あと抱き合ってない。アンタが一方的に抱きついてるだけだ」

レッサー「だって寒いし狭いんですもん」

上条「とりあえず我慢してくれよ。毛布足りてないんだから」

レッサー「いや我慢しますよ。しますけどね? とりあえず一回電気つけましょうか」



366: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:39:41.57 ID:btycC7et0

パチッ

フロリス「眠い」

上条「眠い」

レッサー「ホットコーヒー」

上条「寝る気ねぇのな」

レッサー「とか言いながら用意してくれるんですね」

上条「はい」スッ

レッサー「すみません。私苦いのダメでした」

上条「じゃあなんで頼んだ?」

レッサー「なんとなく?」

上条「殴っていい?」ニコッ

レッサー「いやです」ニコッ

上条「………」グニイィ

レッサー「ほっふぇたひっぱらないれ」

上条「………」グニグニ

レッサー「………」

上条「………」グニグニ

レッサー「ちょっと楽しくなってません?」

上条「………うん」

フロリス「そいや!」ドゴッ

上条「んぎゃっ!」

フロリス「眠いんだよ……。目の前でイチャつくな」

上条「え、延髄蹴り……」



367: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:41:57.65 ID:RSeJlKxAO

上条「……それでなんだよレッサー」イテテ

レッサー「期待させて落とすのはどうかと思います」

上条「なんの話?」

フロリス「自分の胸に聞け」

上条「??」

レッサー「とりあえず寒いです」

上条「コタツは点けないぞ?」

レッサー「そうではなく」

上条「ホットミルク飲むか?」

レッサー「魅力的な誘惑ですがお断りします」

上条「じゃあなにがいいんだ?」

レッサー「ですから寒いんですって」

上条「なにが言いたいのかサッパリわからん」

レッサー「『俺の肌で温めてやんよ』とか言ってみろよ!」

上条「てめぇは俺に何を期待してんだ!?」



368: ◆4gxjuRWR1w:2014/01/05(日) 02:44:46.78 ID:btycC7et0

レッサー「こうなったら問答無用であなたの腕の中にドーン!」バッ

上条「ごふっ!」

フロリス「鳩尾に入ったんじゃ……」

レッサー「やっべぇなんか落ち着く……」

上条「……っ!」

フロリス「落ち着いてるレッサーとは対照的に悶絶してプルプルしてるんだけど」

レッサー「んにゃぁ……」

上条「な、なんなのこいつ……寝ぼけてんの?」

レッサー「どうやらあまりの眠気と極度の疲れで意識が朦朧としてるみたいです」

上条「朦朧としてる人間の割りに随分冷静な自己分析だな、おい」

レッサー「………」

上条「………?」

レッサー「 」クー

上条「あれっ? もしかしてこいつマジで寝た!?」

レッサー「 」クークー

フロリス「……寝てるな」

上条「フロリスヘルプ!」

フロリス「任せろ」

パチッ

フロリス「電気は消したから電気代は気にするな」

上条「そういうことじゃない!」

フロリス「じゃあおやすみ。ちなみに寝込み襲ったら……」

上条「襲わないからこいつどうにかしろよ!」

フロリス「 」クー

上条「お前も寝たの!? 魔術師って早寝もできるの!?」

レッサー「 」ガシッ

上条「うわぁ、がっしり掴んでやがる。離れねぇ」

レッサー「 」クークー

上条「………どうしよう」


レッサー「私のスカートの中は直パンでしょうか、スパッツでしょうか」【後半】



転載元
レッサー「私のスカートの中は直パンでしょうか、スパッツでしょうか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382283500/
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