モバP「アイドルを喜ばせる!」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:01:46.32 ID:rkT0A/j3o
P「……しっかし、忙しいですよね」ッタタタタタ
ちひろ「レギュラーのお仕事も新規のお仕事も、増え続けてますからねぇ」カタカタ
P「もちろん、有難い事ではあるんですけど……流石にキャパオーバー気味で」タンッ タタタタタタ
ちひろ「何を言いますやら。Pさんのキャパシティを超えさせるなら、この3倍は持ってこないと」カタカタ
P「どこの英雄王ですか俺は……」タタタタタタタタッ タタタタタタタ
ちひろ「少なくとも人類の枠組みではないと思いますけどね」カタカタ
P「ひでえ。いやでもホント、たった2人で処理する仕事量じゃないですよこれ」タタタタタタタタッ カリカリ
ちひろ「そんな機銃掃射みたいな音でキーボード打ってる人に言われても説得力ないです」
ちひろ「なんなんですか、PC3台同時操作って。おまけにサイドテーブル使って書類の記入まで」
P「だってソフトの切り替えとか、処理待ちの時間とか勿体無いですし……っと。ちひろさん、こっち終わりましたよ」
ちひろ「早ッ!? 貴方、私の5倍くらい量ありましたよね!?」
P「会話しながらでも集中できる性質なんで。ちひろさん、ちょいちょい手止まってたでしょ?」
ちひろ(えー……それだけじゃないと思うんですけど……あ、いけないいけない)カタカタ
P「今からそっち手伝いますよ。20時前には帰りたいですし」
ちひろ「普通の会社なら午前様の量なんですけどねぇ……」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:04:40.63 ID:rkT0A/j3o
ちひろ「本当に19時半で終わらせるとは」
P「為せば成る」
ちひろ「実際、この3倍でも何とかなるんじゃないですか?」
P「勘弁して下さいよ……」
P「真面目な話ですけど。他の仕事に追われて、肝心のアイドルに当てられる時間がどんどん削られてるんですよね」
ちひろ「あー……150人以上のアイドルを一手にプロデュースしながらの新規スカウト」
ちひろ「その上で、出来る限り事務所や現場への送迎、スケジュール管理」
ちひろ「さらには営業や交渉もこなして、おまけにこの事務処理と」
P「ね? どれだけ激務かって話ですよ」
ちひろ「それをこなせるから問題なんですけどね」
ちひろ「知ってます? 最近の社長の口癖、「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」ですって」
P「だから勘弁して下さいって。アイドル達からも「最近は冷たくなった」だの「あの頃のプロデューサーはもういない」だの好き放題言われてるんですから」
ちひろ「あはは。みんな年頃ですねえ」
P「上から下まで幅広く言われてます」
ちひろ「それはそれは……」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:06:59.12 ID:rkT0A/j3o
P「と、言うわけでですね。初心を思い出して、アイドルとしっかりコミュニケーションを取ろうと思うんです」
P「折角だから、皆を喜ばせるような事を考えてますよ」
ちひろ「おー。プロデューサーの鑑」パチパチ
P「どうも。と言ってもいきなり全員は無理なんで、ひとまず何人かってとこですけどね」
ちひろ「スケジュールのほうは?」
P「さっき仕事の合間に調整しました」
ちひろ「マルチタスクにも程がありますね」
P「それぞれの仕事時間と待機時間を計算して、空きを入れただけですよ」
ちひろ(いや、それを仕事の合間にやるからとんでもないんですが)
ちひろ「で、どの子に尽くしてあげるんです?」
P「言い方……。凛、卯月、未央の3人です」
ちひろ「ニュージェネレーションですね」
P「ええ、一番付き合いの長い3人ですから。昼前にTV出演なんで、朝方事務所に来たとこで」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:08:22.26 ID:rkT0A/j3o
ちひろ「3人とも、いつも早めに来てくれますもんね。何をしてあげるつもりですか?」
P「まあ、お楽しみってことで」
ちひろ「えー」
P「ははは。……っと、それじゃそろそろ上がりますね」
ちひろ「はい、では私も。えっと……」
P「戸締まりと不在は他の階も含めて確認してますから、後は玄関だけ閉めてもらえれば」
ちひろ「え、あ、ありがとうございます」
ちひろ(いつの間に……)
P「お疲れ様でーす」
* * *
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:11:03.54 ID:rkT0A/j3o
* * *
未央「おはよーございまーす!」ガチャ
卯月「おはようございます!」
凛「おはよう」
ちひろ「おはようございます。ふふ、朝から元気ね」
P「ん、おはよう。相変わらず早いな」
未央「ふっふっふっ! プロデューサー、たまには朝から笑顔で元気な未央ちゃんを褒めてくれてもいいのだよ!」
P「おう、褒めてやるとも。えらいぞー」ワシャワシャ
未央「わぷっ! ……え? あ、えっ?///」
P「凛と卯月も。いつも早くから来て感心感心」ナデナデ
卯月「わ……えへへ///」
凛「ん……///」
ちひろ「お、早速やってますね!」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:15:32.22 ID:rkT0A/j3o
P「まさか。今のはただの挨拶ですよ。……3人とも、少し応接室に来てもらえるか?」ナデナデ
ちひろ(会話しながらも、ごく自然に3人の頭を交互に撫でてる……)
ちひろ(……“ただの挨拶”のレベルが高すぎるわ)
凛「いいけど、今日のことで何かあるの?」
P「いや、仕事には関係ないんだけどな。ちょっと話があるんだ」
卯月「えっと、ここじゃダメなお話、なんでしょうか……」
P「ん? ああ、別に深刻な内容ってわけじゃないから心配しなくていいぞ」
卯月「あ、そうなんですか」ホッ
P「ただ、立ち話っていうのもなんだからな。さ、ついて来てくれ」
凛「うん」卯月「はい!」未央「はーい」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:20:15.38 ID:rkT0A/j3o
* * *
P「さて。仕事前とはいえ、わざわざこうして集まってもらったのは他でもない」
未央「うむ。例の件だな? 問題ない、全て順調に進んでいる。全てはシナリオ通りだよ」
P「そうか、君に任せて正解だったようだ――ってコラ。何の組織だうちは」ペシッ
未央「たっ! ……な、何故ですボス。私は貴方の右腕だったはず……!」
P「フハハハハ、そう思っていたのは君だけだったという事だよ! ……だから何の組織だっつの」ペシッ
未央「あたっ! ……てへへ。なんか今日のプロデューサー、付き合いいいね」
P「そうか?」
未央「そうだよー。いつもだったら「ハイハイ」って軽く流しちゃうじゃん」
凛「だね。それに、今朝も普段と違った」
P「なんだ、凛もか」
凛「うん。頭を撫でられたのなんて、いつ以来だろって」
卯月「久しぶりだったので、すっごく照れちゃいました」
P「そうか……いや、そうだったんだろうなあ……」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:26:23.01 ID:rkT0A/j3o
凛「……? プロデューサー?」
P「ああ。話っていうのはつまり、その事なんだ」
P「ここ最近、とにかく事務所が忙しくなってきているだろう?」
未央「そうだねー。ビックリするくらいお仕事増えたもんねー!」
P「うん。お前達にも負担をかけてすまないと思っているんだが……」
凛「やめて、プロデューサー。仕事を負担になんて、そんな風に思ったことないよ」
卯月「そうですよ。むしろ、プロデューサーさんのほうが心配です」
凛「一人で出来る仕事量じゃないでしょ、絶対」
未央「あ、この間社長が「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」って」
P「それもうちひろさんに言われた」
卯月「私たちなら、まだまだ頑張れますから! プロデューサーさんこそ、自分をもっと大事にして下さい!」
P「ははっ、ありがとうな、卯月」
P「まあ、ともかくさ。毎日そうやって仕事に追われてて、アイドルの皆と過ごす時間が減っちゃったな、って」
凛「プロデューサー……」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:35:31.04 ID:rkT0A/j3o
P「もちろん、今の仕事はどれも大切なものだよ。必要であれば、書類整理も電話応対も何だってやるさ」
P「でもな、俺の本業はプロデューサーだ。アイドルをプロデュースするのが俺の役目だ」
P「本来はさっきみたいな、皆との何気ない会話にこそ一番時間を使わなきゃならない」
未央「………」
P「でもいつの間にか仕事仕事で、そういうのを疎かにしてたんだよな。すまなかった」ペコリ
卯月「そんな、私は」
P「っと、待った待った。別に謝るのが目的じゃないんだ。その逆の話で3人を集めたんだよ」
卯月「逆の話……?」
P「うん。じゃ、改めて」
P「……3人とも、この事務所の創立期からずっと一緒にやってきたよな」
未央「いやー、思えば遠くへきたもんですなあ」
凛「こら、茶化さない。……でも、そうだね。ここに来てからもう2年以上も経ったんだ」
P「そう。最初は随分苦労したな。小さな事務所だからって、さんざん理不尽な扱いも受けたもんだ」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:38:17.13 ID:rkT0A/j3o
卯月「その度にプロデューサーさんが盾になって、私たちが傷つかないようにしてくれたんですよ」
P「それが俺の役割さ。それに、卯月達が頑張ったからこそ俺の働きも実になったんだぞ」
P「みんな堅実に仕事をこなしていって、徐々に信頼も得て。大きな仕事も入るようになっていった」
凛「そのうち新しいアイドルも入って、事務所も段々大きくなって。そして今や」
卯月「150人以上が所属する大手プロダクションです!」
未央「うんうん、頑張ってきた甲斐があったよねー!」
P「ああ。未央達が頑張ったおかげだぞ」ポフッ
未央「っ、え? プロデューサー……ど、どしたの? 今日ほんと変だよ……///」
P「変なもんか。ちゃんと言わないといけない事だったんだよ」ポンポン
P「この事務所がここまで大きくなったのは、皆が頑張ってきたお陰だ」
P「社長にちひろさん、アイドルの皆。全員でここまで事務所を大きくしてきた。微力ながら、俺も含めてな」
卯月「あれを……」
凛「微力……」
未央「だと……?」
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:42:41.93 ID:rkT0A/j3o
P「微力、微力。……事務所が大きくなったのは、そうやって全員で頑張った結果だけど」
P「けど、俺は思うんだ。3人がいなければ、今の事務所はきっとなかった」
P「まだロクに仕事も取れなくて、ただ焦っていた頃。卯月の優しさに、凛のひたむきさに、未央の明るさに、どれだけ助けられたか」
P「事務所が大きくなって色々とせわしなくなってからも、3人はずっと変わらずに接してくれたよな」
P「卯月は、少しでも手が空くと必ず俺の手伝いをしてくれたのを覚えてる」ナデナデ
卯月「い、いえいえっ! 私が好きでやっていたことですし!」
P「凛は言葉こそ素っ気無いが、何かと俺の世話を焼いてくれた」ナデナデ
凛「それは……プロデューサーが自分自身に気を遣わないから」
P「未央はどんな時でも笑顔で、俺を元気付けてくれたよ」ナデナデ
未央「あ、あはは……まあ、アレは未央ちゃんの地ってやつで……」
P「だから、これまでへの感謝と、今後ともよろしくの意味を込めて。……はい」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:48:09.11 ID:rkT0A/j3o
未央「わ。何、これ?」
P「見ての通りプレゼントだ。これが凛で、こっちが卯月のな」
凛「……今、開けていいの?」
P「もちろん。気に入るかは分からないけどな」
卯月「えへへ、どんな物だって嬉しいですよ! わー、何だろ何だろ!」ガサガサ
卯月「わぁ……綺麗なバレッタ!」
P「髪、普段はリボンかシュシュで留めてるからさ。たまにはそういうのもいいかと思って」
卯月「嬉しいです、すっごく! ありがとうございます!」
凛「私のはチョーカーだね。……この蒼い石、もしかしてアイオライト?」
P「最初はそうしようと思ったんだが、『初めての愛』なんて意味があるらしくてなー。そいつはタンザナイトだ」
凛(それでいいのに……)
P「石の意味は『誇り高い』。凛にピッタリだろ?」
凛「ふふっ……ありがとう」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:52:54.40 ID:rkT0A/j3o
未央「ではでは私のを……おおー! 可愛いブレスじゃん!」
未央「ってこれ、もしかしてオーダー?」
P「おお、分かるのか……流石だな。未央は大概のブランドなら持ってそうだから、オリジナルの物をと思って」
P「素人が作ったにしては中々の出来だと思うんだが、どうだ?」
未央「うそ!? ってことはこのブレス、プロデューサーの手作り!? ……ぃやったぁ!」グッ
卯月「あ、未央ちゃんいいなー」ジー
凛「プロデューサーのハンドメイド……」ジー
P「こらこら、卯月と凛のだって手作りじゃないけど、ちゃんとオーダーメイドなんだぞ。世界に一つだ」
卯月「世界にひとつ……」
凛「それなら、まあ……うん」
未央「にへへー」
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 02:58:03.30 ID:rkT0A/j3o
P「前置きが長くなっちゃったけど、ようやく渡せたな。……さて」
P「――卯月、凛、未央」
P「こうして向かい合って話す事も今は少なくなったけど、3人には本当に感謝している」
P「俺を信じて今日までついてきてくれて、ありがとう」
P「いつでも一生懸命に仕事をこなしてくれて、ありがとう」
P「俺は約束通り、君達を必ずトップアイドルの座へ連れて行く」
P「きっと今後も慌しい日々が続くと思う。コミュニケーションを疎かにしてしまう事もあるかも知れない」
P「だから今、君達にきちんと言葉で伝えておきたい」
P「俺を――ファンの皆を幸せにしてくれて、本当にありがとう」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:00:55.29 ID:rkT0A/j3o
卯月凛未央「………」
P「……と、こういう話で集まってもらったんだけ、ど……」
卯月「……っ、…」グスッ
凛「あ、ぁ……」ポロポロ
未央「……ぅ、っく」ジワッ
P「!? え、なんで泣いて」
卯月「プロデューサーさん! プロデューサーさぁん!」ガバッ
P「うおっ!? う、卯月飛び込んでくるな危ない! っていうか胸、腕、胸っ!」
凛「プロデューサー……っ!」ギュッ
P「凛、お前もかっ!? 胸が、腕に、俺のっ!」
未央「うわぁぁぁん! だいすき! プロデューサー、だいすきぃ!」ギュゥゥゥゥゥ
P「モガッ!? お前ドサクサに何言って……苦し、胸で顔を……!!」
卯月「私も好きです、大好きです!」ギュゥゥゥゥ
凛「大好き……っ!」ギュゥゥゥゥゥ
未央「大好きだよ! 大好きだよぉ!」ギュゥゥゥゥゥゥゥ
P(……こ、呼吸……関節ッ……)
未央「大す……あれ、プロデューサー?」
P「」チーン
凛「あっ」
- 20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:04:58.57 ID:rkT0A/j3o
* * *
卯月「ご、ごめんなさいプロデューサーさん」
P「ゲホッ、ゲホッ……いや、綺麗な花畑が見えた気がしたけど……問題ないよ」
未央「ホントにごめんね? ……ちょっとさ、感極まっちゃって」
凛「未央、キツく抱きつきすぎ」
未央「なによー。しぶりんとしまむーだって思いっきり抱きついてたじゃん。大好きーって言モガガ」
卯月「わー! わー!」バタバタ
P「ははは……しかし、まさか泣かれるとはなぁ」
凛「泣くってば。反則だよ、あんなの」
P「反則って。俺はただ、3人には本当に感謝してるって事を伝えたかっただけだぞ」
P「凛と未央と卯月に、俺がどれほど支えられてきたか」
凛「っ、待って待ってやめて。今涙腺緩い涙腺ヤバい」ウルウル
卯月「ぅく……っ、ロ、デュー…サ……、さんっ……」ポロポロ
未央「あー、ほら……っ、しまむーが決壊しちゃっ……た、よ……」グスッ
P「分かった、分かったから! 止めるから!」
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:08:25.70 ID:rkT0A/j3o
* * *
凛「じゃ、行ってきます」
ちひろ「はい、行ってらっしゃい。3人とも気をつけてね」
P「なあ、本当に送ってかなくていいのか? わざわざタクシー使わなくても……」
未央「んやー。正直、今はプロデューサーと一緒にいるだけで涙腺がねー」
卯月「今日の現場はよく知っているスタッフさん方なので、大丈夫ですよ!」
P「そうか? まあ、そういうなら……。でも、何かあったらすぐに言うんだぞ」スッ
未央「わー! 言ったそばから優しくしないで! 撫でないで! 泣いちゃうから!」ササッ
凛「これ以上目元が腫れたら、メイクでもごまかせないよ……」ササッ
卯月「ごめんなさい、プロデューサーさん!」ササッ
P「……おい、むしろ俺が泣くぞこれ」
凛「帰ってからならいくらでも撫でていいから。というか、撫でて」
未央「あ、私も私もー!」
卯月「私もお願いします!」
P「おう、今避けられた分までたっぷり撫でてやるからな。頑張ってこいよー」
未央「行ってきまーす!」
- 22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:10:58.46 ID:rkT0A/j3o
ちひろ「ふふっ、大成功だったみたいですね」
P「どうなんでしょう……泣かれちゃいましたけど」
ちひろ「嬉し泣きならいいじゃないですか。パーフェクトですよ」
P「ですかねえ」
ちひろ「です。さて! 上手くいったところで、こっちのお仕事の方も頑張っちゃいましょう」
P「はーい。今日もやるか!」ノビー
P「っと、そうだ。忘れるところだった……ちひろさん、ちょっといいですか」
ちひろ「はい?」
P「いつもいつも、仕事の合間にしか会話がないですからね。いい機会なんで」
ちひろ「?」
- 25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:15:39.44 ID:rkT0A/j3o
P「……さっき、あの3人と話しながら思い返していたんですが」
P「文字通り事務所ひとつだった頃から、ちひろさんとは一緒に頑張ってきましたね」
ちひろさん「……Pさん」
P「どんなに苦労しても、どんなに忙しくても。貴女は、第一に俺の身を案じてくれた」
P「知ってるんです。あのドリンク、本当はあんな値段で渡せるものじゃないんでしょう?」
ちひろ「それは……」
P「見えないところで頭を下げて、俺には高いものを売りつけているように振舞って」
P「気遣いを無碍にすると思って今まで言えなかったけど。……ずっと、感謝していました」
ちひろ「……」
P「ちひろさん、貴女は俺にとって仲間であり、戦友であり、家族のような存在です」
P「ずっと俺を支え続けてくれたちひろさんに、きちんと言葉にして伝えたいんです」
P「いつも、本当にありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします」
- 27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 03:18:13.89 ID:rkT0A/j3o
P「それで、ドリンクの代わりにはならないですけれど。これを……」ガサッ
P「癒し効果のあるアロマポットなんですが」
ちひろ「……」フルフル
P「……ちひろさん?」
ちひろ「っ、ぅ……わあぁぁん! Pさあぁぁぁん!!」ダバーーー
P「また!?」
おしまい
転載元
モバP「アイドルを喜ばせる!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400432496/
モバP「アイドルを喜ばせる!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400432496/
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コメント一覧 (86)
-
- 2014年05月19日 13:21
- ちっひカワイイ
-
- 2014年05月19日 13:26
- このPはマジ人たらし
-
- 2014年05月19日 13:32
- すいません、このPっていうのを一人ウチにも下さい
-
- 2014年05月19日 13:33
- あーあー病弱な担当アイドルを放っておいておくなんて最低だよ
早くわた加蓮って子にもプレゼント渡しなよ
-
- 2014年05月19日 13:38
- ビックリマンに例えると第一弾カードか
-
- 2014年05月19日 13:38
- 先ずはということは続編あるんですね!続編はよ、はよ
…鬼の目にも涙(ボソッ)
-
- 2014年05月19日 13:39
-
べ、別にPさんのハンドメイドのプレゼントとか興味ないし
-
- 2014年05月19日 13:53
- このP腕何本あるんですか?
-
- 2014年05月19日 13:54
- ※6最近ドリンク各種が値上げしまして70%onになってます♪
-
- 2014年05月19日 13:54
- 良いな、Pマジ聖人
-
- 2014年05月19日 13:58
- イチゴタブレットにも何かプレゼントをですね
-
- 2014年05月19日 13:59
- もう、最初にトップアイドルになった人に婚姻届プレゼントっていったしまうのが一番なのでは?
-
- 2014年05月19日 14:02
- ※12
それって最近シンデレラガールになった渋谷凛って子が権利あると思うな
-
- 2014年05月19日 14:08
- 今まで見たSSの中で一番Pがかっこよかった
-
- 2014年05月19日 14:22
- ※9
※6だけですよね女神様
-
- 2014年05月19日 14:25
- Pが超人なのはハズレが少なくて良いな
-
- 2014年05月19日 14:28
- べ、別に私はプロデューサーからのプレゼントなんてほしい訳じゃないけど・・・神谷奈緒にあげればきっと喜ぶと思うよ・・・。
-
- 2014年05月19日 14:34
- 私もPさんから星のようにキラキラと輝くプレゼントがほしいですね……ふふっ
-
- 2014年05月19日 14:42
- 超人スペックとかナデポ要素とかあると途中で投げるようになってしまった…
-
- 2014年05月19日 14:46
- 私はPさんが私の実家に挨拶に来てくれれば良いですよー。そうしたら両親も絶対に喜んでくれますよー。
-
- 2014年05月19日 14:55
- 一社に一人このPをどうぞ!!
いやマジで欲しい…
-
- 2014年05月19日 14:57
- ほー いいじゃないか
こういうのでいいんだよ こういうので
-
- 2014年05月19日 14:58
- まぁ、常識的に考えて一本飲めばスタミナが全回復するようなドリンクが100mcな訳無いわな
やち天
-
- 2014年05月19日 15:08
- ちっひのドリンクが実は値下げ販売してた・・・・だって・・・(愕然
-
- 2014年05月19日 15:19
- みくちゃんも喜ばせてあげるべき!!
にゃ
-
- 2014年05月19日 15:24
- 素晴らしい!
是非他のアイドル達も読みたいと思いました。
-
- 2014年05月19日 15:28
- ちっひは涙も自由自在だな、事務員にしておくのがもったいないわ
-
- 2014年05月19日 15:29
- たまには大人組をいたわってあげるといいと思うわ
わかるわ
あの、Pさんが元気ならそれがわた三船美優さんの望みだと思います。
ライラさんもー
-
- 2014年05月19日 15:37
- このSSの※欄見て驚愕。最近異様に荒れるSSが出るのも納得だわ
劣等生とかいう小説がアニメ化してる昨今だもんな・・・生きてたのかよネ右一、死んだはずだろ・・・
-
- 2014年05月19日 15:38
- 飲めばスタミナ全快、副作用も(少なくとも公式では)ないなんて、間違いなく夢の疲労回復薬だからな
たまにはこういう善意を真っ直ぐ伝えるのがあってもいい
感謝を口に出して伝えるってやっぱり大事だよ
-
- 2014年05月19日 15:40
- 俺TUEEEPだな
主人公最強ラノベを読んでるようだった
-
- 2014年05月19日 15:42
- いい話だなー
-
- 2014年05月19日 15:47
- 死亡フラグにしかみえないんですが
-
- 2014年05月19日 15:50
- 初めての恋はダメのに頭撫でるのはOKなのか(困惑)
超人設定はともかく執拗なナデナデがラノベみたいでした(小並感)
-
- 2014年05月19日 16:00
- エエ話やないか
-
- 2014年05月19日 16:02
- やP天!
みフ辞
-
- 2014年05月19日 16:18
- ドリンク買わなきゃ(使命感)
-
- 2014年05月19日 16:27
- このPは後々愛憎渦巻くドラマに発展する。
-
- 2014年05月19日 16:51
- 最近は色んな意味で胃やら胸やらが痛くなるssばかりだったからかこういう話を読むと凄く癒える。
-
- 2014年05月19日 16:52
- ニュージェネは可愛いなぁ...
やっぱり初期の頃からやってると思い出深いもんだね
-
- 2014年05月19日 16:54
- こういうのが一番好き
Pが凄く感じがいい人でよかった
ちょっとあれなss読んだあとだったから、なおさらよかった
-
- 2014年05月19日 16:58
- 超人スペックな話はあっても無くても問題ないね。
良い話ですやん
-
- 2014年05月19日 17:13
-
ええ話や(´;ω;`)ウッ・・・
-
- 2014年05月19日 17:16
- このSSは第一弾ですよね?
次は城ヶ崎姉妹だとか、かな子とか美穂とか楓さんとか美優さんとかに泣かれるんですよね!?
-
- 2014年05月19日 17:19
-
Pもアイドルもファッキューチッヒもお疲れさまと言いたくなる
-
- 2014年05月19日 17:20
- 社長 無能 仕方なかった
-
- 2014年05月19日 17:22
- 真面目に考えるなら超人Pに事務仕事をやらせるのは無駄使いだが
ギャグ入ったほっこり話なんだし別に拘るとこでもないと思う
-
- 2014年05月19日 17:28
- これは良いと思う
ただこのジャンル以外に目もくれないのが大半というのが問題なんだよ
だから受けの良さだけを重視して適当に書いたクソほども面白くないテンプレが増えていく
-
- 2014年05月19日 17:35
- 普通だな
悪くないけど普通
書き方は上手い方だと思う
-
- 2014年05月19日 17:36
- 戦闘するような話なわけで無し、チートスペでも何の問題もないね
頭なでるのって女性にとってムカつく行為って統計が出てるっていうか普通に考えればそうなんだよなあ…現実は厳しいな
-
- 2014年05月19日 18:13
- ※50 ただしイケメンに限る
-
- 2014年05月19日 18:22
- こういう平和な話でいいんですよ
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- 2014年05月19日 18:31
- 付き合ってたら撫でてもおこられないよ
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- 2014年05月19日 18:38
- 社長は言ってる暇あるなら送迎担当のマネージャーと事務員増やしてやれよwwww
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- 2014年05月19日 18:57
- わざとだろうけど超人すぎてなんか
ギャグじゃないなら過度なメアリースーは避けるべきだ
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- 2014年05月19日 19:04
- フフーン、プロデューサーさんはカワイイボ輿水幸子ちゃんにもプレゼントをあげるべきです!
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- 2014年05月19日 19:10
- 素直にこーゆうこと言えるPさんすごい!
いやまじですげーわ。
俺もこんな頼られる人間になりたい
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- 2014年05月19日 19:14
- こんなPが社員として働いていたらウチの会社も傾きゃしなかったろうな、とか思った
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- 2014年05月19日 19:23
- メアリースーだったかー
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- 2014年05月19日 19:25
- >>52につきる
っつーかこれ終始かわいい系ギャグだと思うんだけど違う?
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- 2014年05月19日 19:27
- Pの超人的な能力で作中の問題を解決してるわけじゃないんだから
メアリー・スーではなかろうよ
関係が冷え切って一触即発状態のアイドル達をナデナデ一つで垂らしこむとかなら別だが
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- 2014年05月19日 21:24
- Я также хочу подарок‼︎
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- 2014年05月19日 21:30
- こども扱いして欲しいJKアイドルか
アリですね
Pはキモいっす
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- 2014年05月19日 21:35
- 天然たらし……
まぁ、Pだから許す
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- 2014年05月19日 21:47
- 「凄腕のジゴロ」っていうのかな?こういうのは
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- 2014年05月19日 22:20
- イケメンイケメンアンドイケメン
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- 2014年05月19日 22:21
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ありきたりな展開ではあるがシンプルに良かった。
処女作でこういう王道が書ける人はすごいと思う。
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- 2014年05月19日 23:17
- バレッタって何? イタリアの銃メーカー?
バレッタM93にリボン巻いてあるの?
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- 2014年05月19日 23:50
- 最近、ちひろさんが天使の扱いを受けている気が…
違うだろ!?皆!思い出すんだ!
ちひろは悪魔を越えた存在なんだっ!
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- 2014年05月19日 23:54
- 同じくバレッタと聞いて拳銃のことかと
もしかしてアイオライトあたりの知識ひけらかしが鼻につきました(小並感)
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- 2014年05月19日 23:59
- 何で惚れられてるのか分からんそこらへんのPどもよりは良かったんじゃないかな?
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- 2014年05月20日 00:11
- ベレッタと間違えたオレ通過
Pに秘書アイドルシステムがつけばさらに仕事がはかどると、わk…某Co年長組さんより提案が
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- 2014年05月20日 00:19
- >>68
>>70
ネ、ネタだよな…?
バレッタくらい、名前が出た時点で物が浮かばないとか
おうちに引き篭もってばかりじゃなくて、ほんとお外に出ましょうね?
ttps://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BF%E3%80%80%E9%AB%AA%E7%95%99%E3%82%81&lr=lang_ja&hl=ja&rlz=1I7RNSN_ja&tbs=lr:lang_1ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=jyB6U__aCsPCkAWPm4BI&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1745&bih=862
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- 2014年05月20日 00:46
- どっかの首都がバレッタだったな
バレッタっつったらヴァンパイアの赤ずきんじゃないのか。時代を感じるぜ
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- 2014年05月20日 00:49
- 全Pが泣いた
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- 2014年05月20日 00:57
- 謙遜も過ぎれば嫌みって言うか
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- 2014年05月20日 01:08
- ・主役が作者の願望投影で完璧超人
・完璧超人設定のための無駄で冗長な主役age(>>1-4とか3行で)
・花・宝石言葉や女性受けのいい薀蓄披露でモテ臭散布
・話にオチはない、主役格好いいアピールが目的
満貫だは
やれやれ系にしてちゃんとナデポしてれば跳ねたのが惜しい
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- 2014年05月20日 01:32
- 胃に優しくてよく効くssだった。
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- 2014年05月20日 02:18
- 梁山泊の発明家「無能」ぽん
社長「 」
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- 2014年05月20日 03:25
- 未央なら大概のブランドは
が
未央なら大概のプラシドは
に見えてしまった
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- 2014年05月20日 05:20
- これはイケメン過ぎる。そして化け物過ぎる。
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- 2014年05月20日 09:47
- このレベルで有能で心もイケメンじゃないと150人は無理なんだなwww
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- 2014年05月20日 16:24
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結婚式の、両親への手紙シーンみたいな小っ恥ずかしさがあるなw
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- 2014年05月22日 00:24
- 普通だ
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- 2014年05月29日 21:56
- ※77
色々大変だね
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- 2014年09月09日 00:20
- ちひろさんは天使
はっきりわかんだね