やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」

1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:49:54.54 ID:wgRUDw0Y0

雪乃「馬鹿なこと言ってないで早くそのみっともない顔を洗ってきなさい」バタンッ

八幡「…あい」



雪乃「遅いわよ。早く食べなさい」

八幡「悪いな…毎日。面倒だったらこなくていいんだぞ」ガタッ

雪乃「…別に。問題ないわ。幼馴染みですもの」


八幡「…そうだな」モグモグ



2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:52:03.14 ID:wgRUDw0Y0

雪乃「早くしてくれないかしら?」

八幡「もっとゆっくりいこうぜ」

雪乃「嫌よ」

八幡「やれやれ」ガチャガチャ

雪乃「……」テクテク

八幡「鍵よし…と」

八幡「…よし。行くか」

八幡「いや無視かよ」クルッ

八幡「……」

八幡「…あれー?」



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:53:30.23 ID:wgRUDw0Y0

八幡「うーす」ガチャ

雪乃「…」ペラペラ

八幡「…今日も誰も来ないのかね」ペラペラ

雪乃「それならそれで良いと思うのだけど」

八幡「違いない」

結衣「こ…こんにちは」ガラガラ

八幡「きたな…見事に」

雪乃「ようこそ。奉仕部へ」



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:54:33.77 ID:wgRUDw0Y0

八幡「クッキーねぇ」

結衣「うん」

雪乃「…そういえば小学生の時に貴方焦げたクッキーを作ってボロボロに貶されてたわね」

八幡「おい。やめろ。今まさに思い出してブルーになってたんだから」

結衣「…なんか、仲良いね」

八幡「…腐れ縁だしな」

雪乃「誠に遺憾ながらね…こんな腐った縁さっさと腐敗しきって切れないかしら」

八幡「腐りすぎだろ…」

結衣「あ、あはは」



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:56:07.44 ID:wgRUDw0Y0

結衣「上手くいかないなー」

雪乃「どうすれば伝わるのかしら」

結衣「……才能ないのかなぁ」

雪乃「……」ピクッ

八幡「あー。そういうのは良くないぞ」

雪乃「…」

結衣「え?」

八幡「才能とかいうけどさ、才能あってもやったことないことはすぐにできないんだ。上手くなるスピードは違ってもな」

結衣「……」

雪乃「…」プイッ

八幡「才能あるやつだって努力はしてると思うぜ?…俺はしないが」

雪乃「最後の一言で台無しね。まぁ事実なのだけど」

八幡「そこはフォローしてくれよ…」

結衣「…凄い」ボソッ

八幡「まぁ、ゆっくりやってみようぜ」

結衣「うん!」



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 09:57:46.95 ID:wgRUDw0Y0

八幡「帰りはどーするんだ?乗ってくか?」

雪乃「……」

八幡「おーい。どうした」

雪乃「いえ。なんでも」

八幡「…乗れよ」

雪乃「…ええ」チョコン

八幡「何か言いたそうだな」

雪乃「…まさか貴方があんなことを言うとわね…少し…いいえ。かなり意外だったわ」

八幡「別に…思った事言っただけだ」


雪乃「…そう」

八幡「今夜なに食うよ」

雪乃「今日は久しぶりに私が作ってあげるわ。ありがたく思いなさい」

八幡「…へいへい」



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 16:57:01.34 ID:wgRUDw0Y0

小町「お帰りー。お兄ちゃん。雪乃さん」

八幡「たでーま」

雪乃「ただいま。小町さん」

小町「あ、お兄ちゃん。陽乃さん来てたよ」

八幡「うげぇー。わかった」

雪乃「まったく…」

八幡「ちょっと行ってくるわ」

雪乃「晩御飯までには帰るのよ?」

八幡「あいあい」



18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 16:57:35.52 ID:wgRUDw0Y0

八幡「陽乃さんー?いますかー?」コンコン

陽乃「八幡ー!ひっさしぶりー」ダキッ

八幡「三日ぐらいですけどね」

陽乃「もー。そんなこと言うー」ギュー

八幡「苦しいです。離してください」

陽乃「だめー。八幡成分を充電中だからね!」

八幡「ご飯作れませんよ?」

陽乃「それは困るー」

八幡「ならレポートしといてください。どうせ。ギリギリなんでしょ?」

陽乃「後5つかなぁ。それ終われば2年まで出なくてもよくなるしね」

八幡「ほんと…自由な人ですね」

陽乃「誉め言葉?」

八幡「えぇ。まぁ」



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 16:58:02.00 ID:wgRUDw0Y0

八幡(やべぇ…遅くなった。絶対怒ってる。)

八幡「たでーまー」ガチャ

雪乃「あら?遅かったわね」

八幡「あれ?普通だ」

雪乃「なんの事かしら?」

八幡「や、もっと怒られると思ってたわ」

雪乃「どうせ姉さんに捕まってなかなか帰ってこれなかったのでしょう?」

八幡「あぁ。まぁ」

雪乃「ほら、手を洗ってきなさい。暖め直すから」

八幡「うい」



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/20(月) 16:58:41.27 ID:wgRUDw0Y0

雪乃「それじゃ、私は帰るわ」

八幡「送ってく」

雪乃「良いわよ。近くなのだし。それに貴方が痴漢と間違えられて通報されてしまうわ」

八幡「おい」

雪乃「冗談よ?」

八幡「…わかってるよ。とりあえず送ってくから待ってろ」

雪乃「珍しく律儀ね」

八幡(遅くなったのは俺が飯に遅れたせいだからな)



35:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/21(火) 08:35:04.95 ID:5j878TGh0

結衣「やっはろー!依頼人つれてきたよー!」

八幡「なんでだよ…」

結衣「え?あたしも部員だし」

八幡「え?そうなの?」

雪乃「違うわ」

結衣「違うんだ!?」

八幡「違うのかよ…」

雪乃「入部届けや平塚先生の了承がないもの」

結衣「かくよー!いくらでも書くよ!」


雪乃「それで…そちらのかたは?」

結衣「あ、同じクラスの彩ちゃん」

戸塚「戸塚彩加です」



36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 08:38:11.93 ID:5j878TGh0

雪乃「つまり、貴方を強くすればいいのね?」

八幡「お前テニスしてたっけ?」

雪乃「あら?貴方ともやったはずよ?忘れたの?」

八幡「…なんか、スパルタで鍛えられた記憶が蘇ってきたんだが…」

雪乃「そもそも、貴方がテニスの王子になるとか言ったから始めたのだけど?」

八幡「やめろ。頼むからやめろ」

戸塚「凄い仲良いんだね」

結衣「仲良すぎて入り込めない…」



37:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 08:40:14.73 ID:5j878TGh0

三浦「あれ?テニスしてんじゃんー」

結衣「優美子」

三浦「結衣じゃん。あーしらも入っていい?」

結衣「えーっと。それはどうだろうー…みたいな」

三浦「はぁ?なんで?」

八幡「悪いがここは戸塚が練習で使ってるんだよ」

三浦「あんたも使ってんじゃん」

八幡「俺らは正式に戸塚の依頼人としてここにいるんだよ」

三浦「依頼ー?」

葉山「まぁまぁ、優美子」

八幡「…葉山」

葉山「久しぶり…って訳でもないね。同じ教室だし」

八幡「……」

葉山「比企谷…こうしないか?勝った方が戸塚の練習に付き合う」

三浦「なにそれ!じゃあいっそ男女の混合ダブルスにしよーよ!」

八幡「はぁ…悪いが戸塚さん。付き合ってくれないか」

戸塚「え?ごめん…その、僕…男なんだけど…」


八幡「…は?」



39:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 11:37:43.59 ID:5j878TGh0

八幡「…どうすっかなぁ」

八幡(雪ノ下は多分飲み物とか作りにいってるし…由比ヶ浜は三浦のグループの一員だし。ここで頼るのは酷だろ)

八幡「……二対一で勝負しないか?勿論俺が一だ」


結衣「まって。ヒッキー」

八幡「なんだよ?」

結衣「あたし出るよ」

八幡「やめとけ。お前見学しとけ」

結衣「でも!」

八幡「お前はお前の居場所を守っとけ」



40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 11:38:33.89 ID:5j878TGh0

八幡「ったく…」

結衣「さぁいくよー!」

八幡(……どんだけ良い奴だよこいつ)

葉山「ルールはどうする?」

八幡「俺らはいいけど、由比ヶ浜は初心者だし、適当で良いだろ」

葉山「わかった。それでいこう。…手加減はしないよ?」

八幡「……」



41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 11:42:38.07 ID:5j878TGh0

結衣「ヒッキーうまっ…」

八幡「まぁ昔やってたからな。王子にはなれなかったが」

三浦「嘘でしょ?」

葉山「さすがだな…」

三浦「…ごめん結衣」ボソッ

八幡(……なるほどな。由比ヶ浜狙いか)

結衣「よっ!はっ!」

戸塚「deuce」

結衣「ご、ごめんヒッキー」

八幡「……」ポンッ

結衣「あぅ。…イタッ」

八幡(足にきたか。まぁずっと足元狙われてたもんな)


八幡「お前、サーブ以外は全部前衛に行け。」


結衣「で、でも!」


雪乃「なんの騒ぎかしら?」

八幡「…雪ノ下」

葉山「雪ノ下さん」

雪乃「……なるほどね」

八幡「ぁー。これは」

雪乃「言わなくていいわ。大体理解したもの」

八幡「そうですか…」

雪乃「由比ヶ浜さん。交代しましょう。これでも飲んで休憩しときなさい」

結衣「あ、ありがと」



42:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 11:45:22.30 ID:5j878TGh0

雪乃「さて、点差は?」

八幡「deuce」

雪乃「…落ちぶれたわね?」

八幡「お前もうちっと俺に優しくしてくれ…」

雪乃「これが終わったら貴方も鍛え直してあげるわ」

八幡「やめてくれ…」


雪乃「さて、行くわよ?私の友…知り合いを可愛がってくれたお礼はしっかりと返すわ」


結衣「……ゆきのん」


八幡(素直じゃないなぁ)



43:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/21(火) 11:46:07.22 ID:5j878TGh0

八幡「ほんと…化け物だよなお前」

雪乃「なんのことかしら?」

八幡「三浦泣いてたぞ…」

雪乃「ただテニスをしただけよ?」

八幡「はぁ…まぁいいけどよコートも守れたし」

雪乃「そうね…それで比企谷くん」

八幡「あー?」

雪乃「試合前にいったこと覚えてるかしら?」

八幡「……ワスレタ」

雪乃「…」ニコリ


八幡(殺される…ぜってぇ殺される)



49:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/22(水) 10:31:06.32 ID:pcLJEfBU0

結衣「ねぇヒッキー」

八幡「んー?」ペラッ

結衣「入学式の事……覚えてる?」

八幡「や、俺初日に事故ってるから式に出てないんだよ」

八幡(まぁ陽乃さんとこの車に跳ねられたんだけどな……マジ痛かった)

雪乃「…」ペラッ

結衣「…そうなんだ」

八幡「?」



50:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:31:36.70 ID:pcLJEfBU0

平塚「遅刻とは良い度胸だなぁ?」

八幡「や、今日は優秀な目覚ましが機能しなくてですね」

八幡(ほんと、昨日ちょっと言い合いになっただけなのになぁ…)

平塚「反省をしろぉ!」

八幡「ぐぁ…」バタッ

八幡「……黒の…レース?」

川崎「……バカじゃないの」

雪乃(…何故か比企谷くんを虐めたいわね)



51:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:32:02.56 ID:pcLJEfBU0

小町「おにーちゃんー!ゆきのさーん」

八幡「あー?なんだ小町。学校まできて」

雪乃「あら?」

結衣「ふぇ?」

小町「やーちょっと相談があってさー」

大志「ども」

八幡「よし。お前、名前と小町との関係をいえ」

大志「え?」

雪乃「落ち着きなさい?シス谷くん。それで、貴方は?」

大志「えっと。川崎大志です。姉ちゃんがこの学校の生徒で……」



52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:32:28.78 ID:pcLJEfBU0

雪乃「なるほど。つまりお姉さんが最近帰りが遅いと」

八幡「あの黒のレースか」

雪乃「…」ピクッ

雪乃「どういうことかしら?」ゴゴ

八幡(まずい。地雷踏んだ)

八幡「や、何も言ってないぞ」

結衣「ヒッキー?」

八幡「な、なんでもないって」

小町「んー?」

小町(んー。どっかで見たことあるような?)



53:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:33:51.33 ID:pcLJEfBU0

八幡「で、ここがそうか」

雪乃「みたいね」

結衣「メイド…カフェ?」

八幡「メイド…ねぇ」チラッ

雪乃「なにかしら?いやらしい視線を向けないでもらえるかしら?通報するわよ?」

八幡「別に見てねーよ」

八幡(こいつには程遠い存在だな)

結衣「ここ。メイド体験できるみたいだね」

八幡「ま、雪ノ下は絶対できないな」

雪乃「…」ピクッ



54:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:34:19.75 ID:pcLJEfBU0

八幡「しまった…」


八幡(女性人が行ってしまったせいで一人になってしまった…普段なら問題ないんだが…この店で一人はちょっと辛いぞ)


「お、お待たせ」

八幡「……」

結衣「ど、どうかな?」モジモジ

八幡「…まぁ似合ってるぞ」

雪乃「…」ズイッ

八幡「な、なに?」

雪乃「…」ジー

八幡「…えぇー何この高圧的なメイドさん。…お前が着るとメイドって感じじゃないな。まぁ…なんだ…似合ってるぞ」

雪乃「……そう。ここには川崎さんはいないわ。次に行くわよ」クルッ

結衣「ゆきのん照れてる?」

八幡「……さぁな」プイッ



60:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/22(水) 20:16:59.70 ID:pcLJEfBU0

八幡「ここか…またあれな場所だ」

雪乃「この手の店にはもう慣れてるでしょ?」

八幡「ばっか。慣れてるわけないだろ」

雪乃「…大丈夫よ?いつも通りにしていれば。父母との席に比べれば軽いものよ」

八幡「お前の母ちゃんを引き合いに出すなよ…大抵の修羅場が修羅場じゃなくなってしまう」

雪乃「それもそうね」

結衣「すっごいなぁーこの服」クルクル

八幡「はぁ…行きますか」

結衣「えぇ。いきましょう」

結衣「あ、まってー!ゆきのんー!ヒッキ」


八幡「いたな…」

雪乃「私が基本話をするわ」

結衣「あ、うん」



55:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:36:45.94 ID:pcLJEfBU0

川崎「あんたの父親県会議員なんてましょ?」

雪乃「ーーーっ!」ガタッ

結衣「今ゆきのんの家族は関係ないじゃん!」

川崎「なら、私も関係ないよね?」

結衣「それは……」

雪乃「大丈夫よ。由比ヶ浜さん」

八幡(あぁ。駄目だなこれは。この問題は雪ノ下にはわからない。川崎の言う通りなのだから)

八幡「川崎。明日の朝時間くれ」

川崎「まだなんかあるの?」

八幡「…お前の問題を解消してやる方法がある。駅前のマックに朝五時な」

川崎「ちょっと」

八幡「?」

川崎「会計。まだなんだけど」

八幡(払わず出たのかよ……)



56:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/22(水) 10:37:21.92 ID:pcLJEfBU0

雪乃「スカラシップ…ね。そんな制度があったのね」テクテク

八幡「まぁあの塾に行ってなきゃわかんねーよ」テクテク

雪乃「…そう。ね」

八幡「…どうしたよ?」

雪乃「いえ…何でもないわ」

八幡「…気にすんなよ。お前は悪くないんだ」ポンッ

雪乃「やめなさい…通報するわよ…」

八幡「……」ナデナデ

雪乃「……」



66:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/24(金) 08:04:46.73 ID:6g0ALaAT0

小町「やーお兄ちゃん。結衣さんと会えてたんだね」

八幡「あー?なんのこと?」

小町「ほら。お菓子の人」

八幡「お菓子ー?」

小町「あれ?話してなかったっけ?」

八幡「…全部初耳だぞ。なんだお菓子って」



67:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:05:19.02 ID:6g0ALaAT0

八幡「へー…由比ヶ浜があの犬の」

小町「そうそう。運命的出会いだね!」

八幡「や、どこがだよ…たまたまじゃねーか」


八幡(あーまさか由比ヶ浜はそれを気にして奉仕部にいんのか?…だとした誤解は解いとかないとな)



68:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:06:09.92 ID:6g0ALaAT0

結衣「やっはろー!」

八幡「うーす」

結衣「ヒッキー何読んでるの?」

八幡「経済学の本」

結衣「ケイ…ザイ?けいざい?」

八幡「……まぁ普通の本だ」

雪乃「……」ペラッ

「ここが奉仕部かぁぁ!」ガラッ

結衣「ふぇ!?」

雪乃「……」ペラッ

八幡「……」


「はーはっはっは。八幡!」

八幡「どちら様ですか?」

「えぇ!?た、体育でペアを組んだ…ざ、材木座輝義…なんですが」

八幡「冗談だから。キャラぶれすぎだから」

材木座「わっはっは。冗談とは愉快愉快!さすが八幡!」

結衣「…な、なに?この人」

雪乃「材なんとか君よ。中二病?という病にかかっているそうよ」


結衣「え?ゆきのん面識あるんだ?」

雪乃「ええ。比企谷くんと下校中に出会ってしまったの」

結衣「え?ヒッキーと下校?」

雪乃「…間違えたわ。比企谷くんにストーカーされてたの」

八幡「や、何でストーカーにされてるんだ俺は。むしろ後ろにいたのはお前…」

雪乃「何をいってるのかしら?まったく…貴方腐ってたのは目だけではなく脳もだったのね?そんなのでは私は貴方の将来が心配よ?」

結衣「あ、心配するんだ」

雪乃「あ、いや、ちがうの」カァァ

八幡「… 」ポリポリ

材木座「あ、あれー?あ、あの我の話を……」



69:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:06:36.53 ID:6g0ALaAT0

八幡「ラノベねぇ」

材木座「さよう。読んでくれ」

八幡「投稿サイトのがいいとおもうぞ?」

材木座「酷評されたら我…多分死ぬぞ?」

八幡「や、だからだよ」チラッ

雪乃「……」ペラッ

八幡「まぁお前がいうなら読むけどよ…」



70:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:07:14.44 ID:6g0ALaAT0

雪乃「今日はここまでね。鍵を返してくるわ」

結衣「おっつかれー!」

八幡「お疲れさん」

結衣「あれ?ヒッキー帰らないの?」

八幡「あー。まぁちょっと忘れ物だ」

結衣「……二人ともツンデレだなぁ」

八幡「さて、なんのことかな」

八幡(あぁ。そういや、今二人じゃん。誤解を解くには丁度いいな)


八幡「なぁ由比ヶ浜」

結衣「なーに?」

八幡「何で奉仕部に入部しようと思ったんだ?」

結衣「え!?そ、それはーそのー」テレテレ

八幡(なぜそこで照れる…)

結衣「ヒ、ヒッキーこそ…なんで?」


八幡「あん?俺は成り行きだ。強いて言うなら雪ノ下が作るって言いだしたからだな」

結衣「……ゆきのんが羨ましいなぁ」

八幡「なんで?」

結衣「ううん。何でもないよ。あたしが入った理由はね……うん!」

八幡「?」

結衣「二人と仲良くなりたかったからだよ!」ニコリ

八幡「……そっか」

結衣「うん!それじゃあね!ヒッキー!」



71:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:07:44.00 ID:6g0ALaAT0

雪乃「あら。まだそんなとこにいたの?また私のストーカーをするつもりかしら?」

八幡「や、ちがうからな。と言うかストーカーは止めろって」

雪乃「……今日は一人で帰ろうと思うのだけど」

八幡「由比ヶ浜を気にしてるなら要らない心配だぞ」

雪乃「え?」

八幡「あいつなら大丈夫だろ」

八幡(……まだ確信はないけどな)

雪乃「そう…かしら」

八幡「あぁ。だから乗ってけ」

雪乃「……し、仕方ないわね」



72:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/24(金) 08:08:10.87 ID:6g0ALaAT0

陽乃「やっほー八幡ー」

八幡「陽乃さん…だから勝手に人の部屋を漁らないでくださいよ」

陽乃「いやー。八幡の性癖を調べてたんだけどねぇー。尻尾すら掴ませないとは…やるねぇ!八幡」

八幡「や、持ってないですから」

八幡(今の時代は携帯が主流だしな。…なんでもできる…そうiPhoneならね!)

八幡「…で、今日はどうしたんですか?」

陽乃「えー?八幡に会いに来たんだよー?」

八幡「そうっすか。ご飯どうします?」

陽乃「あ、お願いしていい?」

八幡「えぇ。問題ないですよ」

陽乃「んー!さすが私の八幡ー♪」ダキッ

八幡「だから暑いですってば」

陽乃「雪乃ちゃんは?」

八幡「一回着替えに戻りましたよ」

陽乃「そっかーざんねーん」

八幡「ほら、料理作りますから離れてください」


陽乃「やーだー。前に八幡は後ろから抱きつかれながらも料理できたじゃん」

八幡「誰かさんが離してくれなかったからですよ」

陽乃「じゃあ今回もなのだ♪」

八幡「……はぁ。包丁の時は気を付けてくださいよ」

陽乃「はーい♪」



86:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/26(日) 10:30:34.23 ID:SB6buScT0

雪乃「姉さん…きてたの」

陽乃「やっほー雪乃ちゃん」

雪乃「……何をしているのかしら?エロ谷くん」

八幡「どうみても冤罪だ……」

陽乃「んー?雪乃ちゃんもすれば?」

雪乃「いやよ。襲われてしまうもの」

陽乃「私ははいーんだけどなぁ。八幡なら」

八幡「やめてください。マジで洒落にならないですから」

雪乃「……」

八幡「ほらご飯食べましょう」

陽乃「八幡ー。食べさせてー」アーン

八幡「はぁ……」スッ

陽乃「ん……おいしい♪」


雪乃「……比企谷くん」アーン

八幡「え……なんですか」

雪乃「……」アーン

八幡「……マジかよ」



87:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 10:31:09.67 ID:SB6buScT0

八幡「……くぁぁぁ」ペラッペラッ

雪乃「……」ペラッペラッ

八幡「なぁ…雪ノ下」ペラッ

雪乃「……なにかしら?」ペラッ

八幡「背中合わせで読む必要あるか?」ペラッペラッ

雪乃「だって、貴方に顔を見られながら読書したくないもの」


「それに、中二さんの小説は時々不可解な文章があるから、それを説明してもらうには貴方が適任でしょ?」


八幡「そうですか」

雪乃「ええ。それだけよ」

雪乃「……♪」ペラッ



88:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 10:31:46.85 ID:SB6buScT0

八幡「結論。おもしろくない」

材木座「ぬぁぁぁぁぁ」ゴロゴロ


結衣「うっわーヒッキー手加減なしだ」


八幡「ばっか。本気でやるなら現実を見ないといけないだろ?まぁこいつが本気かわからないけど」

雪乃「中二さんが死んでしまったようなので私は言う必要ないかしら?貴方が概ね言ってくれたことだし」

結衣「あ、あたしもそうかなぁー」アセアセ

八幡(こいつ……読んでなかったな?)

材木座「……」チーン



89:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 10:32:14.50 ID:SB6buScT0

八幡「誕生日?お前はまだだったろ?陽乃さんもまだだし」

雪乃「私達じゃなくて由比ヶ浜さんよ」

八幡「あれ?そうなのか?」

雪乃「ええ。それで、その……付き合って…貰えないかしら?」モジモジ


八幡「……へ?」



90:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 10:32:46.58 ID:SB6buScT0

八幡(プレゼント選びね…一瞬でも勘違いした俺を殴りたい)


雪乃「これとかどうかしら?」つ参考書


八幡「や、だめだろ……」


八幡「なんていうか、小物とかか、よく使えるものとかのがいいんじゃないか?」

雪乃「参考書は使えると思うのだけど?」

八幡「それだけはやめとけ……」

雪乃「そう。わかったわ」


「あっれー?雪乃ちゃんー?」


八幡「?」

雪乃「?」

陽乃「やっほー」



109:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 21:38:54.56 ID:SB6buScT0

八幡「陽乃さんも来てたんですか」

陽乃「うんー。買い物にね。まさか雪乃ちゃんとデートしてるとは思ってなかったよー」

八幡「や、デートじゃないですよ」

陽乃「え?そうなの?」

雪乃「そうよ。ただ誕生日プレゼントを選びに来てるだけよ」

陽乃「誕生日?誰の?」

八幡「まぁ、部活仲間ですよ」

陽乃「えぇー!部員増えたんだ?どんな子?どんな子?」

八幡「んー……アホの子ですかね」

雪乃「貴方……さらりと酷いことを…でも、反論のしようがないわね」

陽乃「アホの子……ほーほー…もしかして女の子?」

八幡「ええ。そうですね」

陽乃「……ふぅん?」

雪乃「姉さん?」

陽乃「ねぇ八幡」

八幡「はい?」

陽乃「その子って可愛い?」

八幡「??」

八幡(由比ヶ浜ねぇ…まぁ普通に可愛いんじゃないか?三浦とつるんでる理由も可愛いからとかだった気がするし)

八幡「可愛いんじゃないですか?」

陽乃「う……あ、あのね」

八幡「?」

陽乃「私は?」

八幡「え、急にどうしたんですか?」

陽乃「もー!ちゃかさないの!」

八幡「いや、可愛いですよ?」

陽乃「そっか♪」

雪乃「……」クイクイ

八幡「ん?どした」

雪乃「私はどうなのかしら?別に特に意味がある訳じゃないのだけど姉さんや由比ヶ浜さんを評価したのだから私にも評価するのが筋じゃなくて?」

八幡「や、なにいってんだよ…お前だって可愛いだろ…そう言われてきただろ?今までだって」

雪乃「他人の評価なんてどうでもいいわ。私はあな……いえ何でもないわ」



110:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 21:39:49.48 ID:SB6buScT0

陽乃「でも、由比ヶ浜さんかぁ。会ってみたいなぁ」

八幡「いや、その必要はないんじゃないですか?」



「ワンワン!」タタタッ


八幡「へ?犬?」ダキッ


「サブレー!すいませーん!うちの犬がぁ!」

八幡「え」

雪乃「あら」

結衣「へ?」

陽乃「んん?」


サブレ「くぅん」



111:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 21:40:20.65 ID:SB6buScT0

結衣「ヒッキーじゃん!それにゆきのんと…えと」

陽乃「あ、雪乃ちゃんのお姉ちゃんで、八幡の彼氏の雪ノ下陽乃でーす」

結衣「あ、ゆきのんのお姉さんで…ヒッキーの彼女…彼女?ヒッキーの?…ええええ!?」


八幡「信じるなよ。嘘だからそれ」


結衣「ええ?どっち!?どっちなの!?」

陽乃「あははー。どっちだろうね?」



120:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/01/27(月) 19:17:46.66 ID:pPGCxfMH0

陽乃「いやー面白い子だったねぇー」

八幡「そうですか」

陽乃「さーて、私も行くね!人待たせてるから!本当は八幡とデートしたいんだけどねぇ」

八幡「や、人待たせてるなら早く行ってあげてください」

陽乃「はーい。あ、夜には帰るからよろしくね」

八幡「はいはい」

陽乃「じゃーねー八幡!雪乃ちゃん!」

八幡「…さて、探すの続けますか」

雪乃「そうね」

八幡(俺も探すか…まぁ犬飼ってるのはわかったし…あれでいいだろ)



121:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/27(月) 19:18:16.46 ID:pPGCxfMH0

雪乃「……」ジー

八幡「?」

八幡(ああ。パンさんか)

八幡「欲しいのか?」

雪乃「べ、別にそんなことないわ。勝手に決めつけないでくれないかしら?」

八幡「はいはい。」テクテク

八幡「これお願いします」

店員「はーい。2980円になります」


八幡「ほれ」

雪乃「あ、ありがとう」モフッ

八幡(本当、パンさん好きなんだな。雪ノ下なのに毒がないじゃん)


雪乃「…♪」サワサワ



122:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/27(月) 19:18:53.22 ID:pPGCxfMH0

雪乃「今日は大事な話があるの」

結衣「だ、大事な話?」ゴクッ


雪乃「貴女にはちゃんと言っておかないといけないから」

結衣「も、もしかして…この前のあれかな?」

雪乃(この前のあれ?プレゼント選びのことかしら?)

雪乃「ええ。それも関係するわ」

結衣「じゃ、じゃあやっぱり……ヒッキーは…」

八幡(なんか微妙に噛み合ってない気がする)



123:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/27(月) 19:19:26.58 ID:pPGCxfMH0

結衣「へ?付き合ってないの?」

八幡「当たり前だ……釣り合わんぞ俺とあの人じゃ」

雪乃「確かにそうね」

八幡「だから少しはフォローしてくれ…」

雪乃「いやよ」

結衣「な、何だぁーよかったー」

八幡「よかった?」

結衣「う、ううん!なんでもない!プレゼントありがとう!ゆきのん!ヒッキー!」

雪乃「構わないわ」

八幡「どーいたしまして」

結衣「えへへ」



135:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/01(土) 21:25:27.22 ID:AZCIjnkx0

陽乃「やほー!八幡ー!」ダキッ

八幡「ちょ!危ない危ないですよ」

八幡(主に理性的な意味で!)

陽乃「いやーやっと休みだねぇ!待ってたよ!」ギュッ

八幡「あ、暑いですから離れて」

陽乃「うん。それ無理♪」

八幡「……冷房強くしていいですか?」

陽乃「んふふ。やっと諦めてくれた?」

八幡「陽乃さんには敵いませんからね」

陽乃「あはは。でも、冷房は必要ないかな?」ズイッ

八幡「え、ちょ、ちかっ」

陽乃「…八幡」

八幡「は、陽乃さ…」


バンッ!


雪乃「朝から何をしているのかしら?」ゴゴゴ

八幡「ゆ、雪ノ下!」

陽乃「あーん。残念」

雪乃「姉さん……比企谷くんを呼ぶのが遅いから来てみれば…」

陽乃「えへ。ごめんねー」

八幡「え?どっか行くの?やだよ俺」

雪乃「比企谷くん…」ゴゴゴ

八幡「30秒で仕度します」



136:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:25:55.60 ID:AZCIjnkx0

結衣「ヒッキーおそーい!やっはろー」

戸塚「こんにちは。八幡」

小町「やっはろーですー。結衣さん。戸塚さん。何時もうちの兄が迷惑をおかけしてすいません」

八幡「や、かけてないだろ…ない…よな?」

八幡(もしかして影で言われてたりするの?なにそれ死にたい)

結衣「全然迷惑なんなじゃないよー」

戸塚「そうだよ。むしろお世話になってるよ」

小町「おおっ。お兄ちゃん好評価だ」

平塚「全く……そろそろ行くぞ?時間もギリギリだ」

八幡「そもそも何処に行くんですか…なにも聞いてないんですけど」

平塚「千葉だ」

八幡「千葉?」

陽乃「さぁ!レッツゴー♪」



137:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:27:20.03 ID:AZCIjnkx0

陽乃「私助手席いくねー」

雪乃「あら?てっきり比企谷くんの横だと言うと思ったのだけど?」

陽乃「本当はそうしたいんだけどなぁ。静ちゃんと久しぶりに話したいしー」

平塚「だから静ちゃんはやめろ…」

陽乃「あ、八幡私の膝の上に乗る?」

八幡「いいです」

結衣「即答だ!?」

陽乃「あーん。つれなーい」

平塚「……イチャイチャするんじゃない!ほら、もう行くぞ!」

結衣「じゃーあたし、ヒッキーの横!」

八幡「ん。わかったから。引っ張るな。子供か」

雪乃「……」スタッ

八幡「お前もか……後ろのが空いてるぞ」

雪乃「動くのがめんどくさいわ」

八幡「どんなめんどくさやがりやだ!」

小町「さすがゴミィちゃん。いつの間にかフラグを乱立させてるよ」



138:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:28:24.90 ID:AZCIjnkx0

平塚「ついたぞ」

陽乃「んー!長かったー」

八幡「つーかここって…」

平塚「ふっ…何時から千葉にいくと錯覚していた…」


平塚「残念!ち」

結衣「うっわー!千葉村だー!!なつかしー」

平塚「………」

八幡「惨いな由比ヶ浜……天然って恐ろしい」

陽乃「八幡ー!荷物ー!」

八幡「あ、はい」テクテク

平塚「……うぅ」



八幡「結構ありますね」

陽乃「よろしくね!」ダキッ

八幡「や、何で背中に抱きついてるんですか」

陽乃「私も荷物ってことで」ニコニコ

八幡「無理です」

陽乃「えー?」

平塚「……リア充爆発しろ!」



139:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:28:51.23 ID:AZCIjnkx0

平塚「あーなんだ。よーはー小学生の林間学校の手伝いをーしてもらうー」

結衣「うわ、先生なんか投げやりだ」

八幡「多分お前のせいだぞ……」

結衣「ええ!?あたしなにもしてないよ!」

平塚「イチャイチャイチャイチャと……見せつけてるのか?」

陽乃「まぁまぁ静ちゃん。今度うちのコンパ呼ぶから許して」

平塚「なに!?や、や、約束だぞ!」

陽乃「うん♪」

陽乃(まぁ先生が相手されるかは別の話だけどね♪)

平塚「よ、よし!お前たち!とりあえず小学生がくるまでは自由でいいぞ!」

「はーい」



140:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:29:46.44 ID:AZCIjnkx0

八幡「つーか、お前らも来たのな」

葉山「まぁ内申目当てでね」

戸部「タダでBBQできるってきいたしな!そりゃやるしかないっしょ!」

八幡「…そーですか」

陽乃「八幡ー!」ガラガラ

八幡「ちょ、せめてノックしてから」

陽乃「いいからいいから!いくよ!」パシッ

八幡「え、ちょ、まって!」

戸部「すっげぇ美人。なにあれヒキタニ君の彼女?すっげー!ぱねぇわ」

葉山「……」



141:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:30:13.14 ID:AZCIjnkx0

八幡「一体どうしたんですか」

陽乃「ほらほら。ここ」

八幡「川?」

陽乃「明日遊ぼーね!」

八幡「無理です」

陽乃「えー!いーじゃん。私の水着だよー?」

八幡「……」

陽乃「おんやぁ?興味津々かなぁ?」

八幡「べ、べつに」

陽乃「ほれほれぇ、本音ゆうてみぃ?」

八幡「は、陽ねぇの水着なんて中学のときだってみてたし」

陽乃「お、久しぶりにその名前で呼んでくれたねー八幡は焦るとそうなるから面白いよ」


八幡「……」プイッ


陽乃「恥ずかしいと顔背けるのも何時も通りだね」ニコッ



142:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:30:41.81 ID:AZCIjnkx0

雪乃「遅いわよ」

八幡「悪い。もう始まったのか」

雪乃「今からスタートよ。小学生のアテンド役ね。……間違えて通報されないようにしなさいよ?」

八幡「心配しながら貶すって本当お前器用だな」

雪乃「あら?褒めてくれてるのかしら?」

八幡「なんでだよ…」



143:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:31:26.00 ID:AZCIjnkx0

「えぇー!八幡あっちなのー?なら私もー!」


「ダメよ。貴女はこっちを手伝ってもらうわ」ガシッ

「うわーん八幡ー」ズルズル


八幡「んじゃ、行くか」

結衣「う、うん!」

葉山「ははは…」



144:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:31:55.92 ID:AZCIjnkx0

「…ネェ」

「クスクス」

「……」

八幡「……」

結衣「……」

葉山「ポイントは見つかった?一緒に探そうか。お名前は?」

「鶴見…留美」


葉山「よし、よろしくね」


八幡「……」

結衣「……ヒッキー…今のって」

八幡「……行くぞ」



145:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:32:26.01 ID:AZCIjnkx0

陽乃「見て見て八幡ー!ウサギ」

八幡「これ梨ですよ…?食べにくくないすか」

雪乃「でも、子供たちは喜んでるわよ?」

八幡「ふー…参りましたよ」

陽乃「……」

八幡「どうしました?」

「…クスクス」

鶴見「……」

陽乃「んーん。ただ、何処も同じなんだなって思ってね」

八幡「……」

雪乃「……」



146:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:32:58.69 ID:AZCIjnkx0

平塚「孤立している生徒…ね」

葉山「はい。何とかしてやりたいです」

雪乃「……無理よ貴方じゃ。そうだったでしょ?」

葉山「それは……」

三浦「あんたっ!」

八幡「こら言い過ぎだ」ペシッ

雪乃「……」プイッ

八幡「…はぁ」

陽乃「いい方法があるよ?」

葉山「それは?」

陽乃「あの子のグループ全員同じ状態にしてあげればいいんだよ」

葉山「な!」

陽乃「全員虐められればすぐ解決だよ?あの年の子は連帯感が全てみたいなものだし、鶴見ちゃんも孤立しなくなるよ?」

八幡「陽ねえ。却下」ベシッ

陽乃「あんっ。ダメー?」

八幡「駄目だろ…その方法じゃ虐めはなくならないだろ?」

陽乃「……それを君がいうかなぁ」ジトッ

八幡「……」

雪乃「……」

葉山「……」

結衣「?」

八幡「……一個思い付いた事がある」



147:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:33:51.08 ID:AZCIjnkx0

八幡「よかったのか?あんな役引き受けて。俺がやるつもりだったのに」

葉山「……駄目だ。これは俺がやるよ」

八幡「……そうかい」

葉山「……ああ」

八幡「…ちょっと外出てくるわ。電気消しといていいから」

葉山「……」



148:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:34:17.71 ID:AZCIjnkx0

雪乃「誰?」

八幡「俺だ」

雪乃「……だれ?」

八幡「幼馴染みを忘れるのかよ…」

雪乃「…冗談よ」

八幡「お前、こんな夜にどうしたよ」

雪乃「……三浦さんが突っかかってきたから返り討ちにしたの」

八幡「……そりゃ三浦が可哀想だ」

雪乃「まさか泣いてしまうとはね……だからしばらく外にいるのよ」

八幡「そうか」ドッコイショ

雪乃「何故隣に座るのかしら?」

八幡「別に?ちょっと風にあたるだけだ」

雪乃「そう」

八幡「ああ」



149:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:34:54.50 ID:AZCIjnkx0

八幡「……スースー」

「クスッ…可愛い寝顔♪」

「おーきーて?八幡」

八幡「…ん」ゴロン

「起きないと…イタズラしちゃうぞ?」耳フー

八幡「……」ガバッ

「きゃ♪」

八幡「あ、朝からなにやってるんですか陽乃さん」

陽乃「おっはよー!じゃ。行こっか」

八幡「ちょ。朝飯。せめて顔洗わせてください」

陽乃「全部向こうでできるよ!」



151:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:35:21.13 ID:AZCIjnkx0

八幡「川…ですか」

陽乃「そうだよ!」

小町「あ、お兄ちゃんー!」

八幡「んー?」

小町「ほれー!それー!どうだー!」キラキラ


八幡「ん。世界一可愛いよ」


小町「やったね!じゃあ結衣さんは?」

結衣「こ、小町ちゃん…は、恥ずかしいよ」

八幡「ん。似合ってるぞ」

結衣「そ、そうかな。えへへ」

陽乃「おっ待たせー!」ダキッ

八幡「ちょ!陽乃さん!」

陽乃「んふふー。どうだー?お姉ちゃんの水着はー」


八幡「抱きつかれてたら見えません」

陽乃「……えへっ」

八幡「わざとですか…」

結衣「え、えいっ!」ダキッ

八幡「あの…由比ヶ浜さん?」

結衣「あ、あたしも、見、見られたら恥ずかしいから」

八幡(抱きつく方が恥ずかしいんじゃないのかな?いや、つーかこの状況はヤバイ)

八幡「俺、ちょっと木陰で休んどきます」

陽乃「えぇー」



152:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:36:21.43 ID:O41mZxgS0

八幡「……ふー」

鶴見「……」チョコン

八幡「……なにやってんだ?」

鶴見「今日、自由行動だったんだって」

八幡「……そうか」

鶴見「うん」

八幡「……一人は嫌か?」

鶴見「別に……一人なのは別にいいよ。ただ、見下されてるのは嫌だな…って」

八幡「……そうか」

八幡(問題…新世界の神になるにはどうしたらいいか)

八幡「肝試し…楽しめたらいいな」

八幡(答え…デスノートを拾う)

八幡「ま、死神役やるのは葉山だけどな」



153:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:37:03.05 ID:O41mZxgS0

八幡「始まったか」

雪乃「これでよかったのかしら」

八幡「まぁ解決はしないな。けど解消はできる」

雪乃「……昔から変わらないわね」

八幡「……昔なんて忘れたよ」

雪乃「そう……」

八幡「そろそろ止めに入るか」

雪乃「ええ…」



154:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:38:15.10 ID:O41mZxgS0

葉山「後10秒…9……5……うっ」パシャ

三浦「え?」

戸部「まぶしっ」

鶴見「こっち!」タタタッ



155:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:39:09.61 ID:O41mZxgS0

八幡「……」

雪乃「…仲よかったのかしら」

八幡「んな訳ないだろ……ただあいつが凄いってだけだろ」

雪乃「…そうね」

八幡「……」



156:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:39:51.77 ID:O41mZxgS0

平塚「危ない橋を渡ったな」

八幡「……ええまぁ」

平塚「全く……君は何故そう卑屈なんだ」

八幡「まぁ周りが馬鹿正直者しかいないんで…ね」

平塚「なんだそれは。反骨精神か」

八幡「……すいません」

平塚「……まぁ結果として虐めは沈静化したみたいだから…よしとするがな」

八幡「方法は最低ですがね」

平塚「全くだ……」



157:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/01(土) 21:40:36.04 ID:O41mZxgS0

鶴見「……」スタスタ

八幡「……」

鶴見「……」ピタッ

八幡「……止まるなよ」

鶴見「……」

八幡「……ま、頑張ってくれ。一人ってのも案外悪くないからさ。もしどうしても辛かったら俺と友達になろうぜ」

鶴見「……ありがとう」テクテク


陽乃「……甘いなぁ八幡は」

八幡「そうですか?」

陽乃「他人にはね」

八幡「自分にも甘甘ですがね」

陽乃「……クスッ。八幡ー!」ダキッ

八幡「止めてください」

陽乃「んふふーやーだ」ナデナデ

八幡「はぁ……」



173:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/03(月) 21:16:00.66 ID:48rV8Cgg0

ピンポーン

八幡「はい。どちら様で」ガチャ

結衣「来ちゃった♪」

八幡「……は?」



174:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:16:26.92 ID:48rV8Cgg0

サブレ「ワンワンッ!」

イヌリンガル【遊んで!!】

八幡「まさかサブレを預かるとはな」

小町「やー困ったねぇ」

八幡「そうだな……まぁ由比ヶ浜に悪意はないだろうがな」

小町「まぁ思わないだろうねぇーまさか……」


雪乃「ひ、比企谷くん!サブレがこっちに!」ガクブル


八幡「雪ノ下が犬嫌いでしかも家によく来るなんてな。そりゃ思わないわ」


雪乃「た、たすけっ」

サブレ「わんっ!」ピョン


雪乃「ひゃぁ!」バタンッ



175:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:16:52.50 ID:48rV8Cgg0

小町「雪乃さんがこなくなっちゃったね」

八幡「まぁ妥当だろ。由比ヶ浜が旅行にいってる間だけだし」

小町「雪乃さんの犬への苦手意識ってなんでだっけ?」

八幡「あれだあれ。小学生の時に犬に追いかけ回されたんだよ。んで、あいつ号泣」

八幡「そっから犬が苦手になったんだったかな」

小町「あーそういえばそうだったねぇ。そんとき雪乃さんを助けたのもお兄ちゃんだったね」

八幡「…さぁ。どうだったかな」

小町「あれ?照れてる?」

八幡「……別に」ポリポリ



176:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:17:48.53 ID:48rV8Cgg0

結衣「ありがとうねー!ヒッキー!小町ちゃん!」

八幡「おう」

小町「いえいえー!サブレまた連れてきてくださいねー!」

結衣「うん!また必ずお礼するね。それじゃね!」

八幡「気いつけてな」

結衣「うん!……」ピタッ

八幡「どした?」

結衣「……えっと…」

八幡「?」

結衣「ひ、ヒッキー……来週末…暇?」

八幡「来週末?まぁ暇だが」

結衣「えっとね!」



177:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:18:48.74 ID:48rV8Cgg0

八幡「花火大会ねぇ」

小町「やー。結衣さん積極的だねぇ」

八幡「なにがだよ?」

小町「ほーんと、分かってるんだか無いんだか……」ヤレヤレ

八幡「……」


小町「まぁとにかく、ちゃんとエスコートするんだよ?」

八幡「おいおい……どうしろと」

小町「わかった!?」

八幡「……うぃ」



178:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:19:30.05 ID:48rV8Cgg0

結衣「ご、ごめん!お待たせ!」

八幡「ん。全然だぞ。今来たとこだし」

結衣「そ、そう?」

八幡「あぁ…」ジー

結衣「う…ど、どうかな?変じゃ…ない?」

八幡「ん。良いと思うぜ?似合ってるぞ」

結衣「そ、そかな」

八幡「おう」

結衣「えへへ」

八幡「んじゃ、いくか」

結衣「うん!」



180:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:20:00.82 ID:48rV8Cgg0

結衣「何食べる?りんごあめかな!りんごあめだよね!」

八幡「どんだけ好きなんだよ……あ、おい」ギュ

結衣「ひゃぁ!」

八幡「慌てすぎだ……人にぶつかるぞ」

結衣「ご、ごめん」

八幡「まぁいいけどよ」

「あれ?結衣ちゃんー?」

結衣「へ?……さがみん!」パッ

相模「やっほー!」

結衣「やっはろー!」

相模「あれ?今日は二人なんだ?」

結衣「え?ああ。うん」

相模「えーそーなんー?いーなー。ねー?」

「クスクス」

結衣「……あ、あはは」

八幡「……由比ヶ浜。焼きそば並んでるみたいだから行ってくるわ」

結衣「あ。……待って!」

八幡「?」

八幡(おいおい。ここで引き留めるなよ)

結衣「それじゃね。さがみん」ニコッ

相模「え……う、うん。バイバイ」

結衣「お待たせー!ヒッキー」

八幡「……よかったのか?」

結衣「んー?いいのだ!」ギュッ

八幡(……まぁ迷子になられても困るしな)



181:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:20:51.95 ID:48rV8Cgg0

結衣「何処も人で一杯だねぇ」

八幡「そうだなぁ。っとここら辺でいいか」スッ

結衣「へ?」

八幡「シートだよ。ここなら通行の邪魔にもならないし、いいだろ」

結衣「…前から思ってたんだけど」

八幡「ん?」

結衣「ヒッキーって…優しいよね」

八幡「……雪ノ下が聞いたら鼻で笑いそうだな」

結衣「ううん。笑わないよ」

八幡「そうか?」

結衣「うん」

八幡「……」ポリポリ

結衣「ヒッキーは優しい!」ニコッ

八幡「褒めすぎだろ」プイッ

結衣「えへへ」



182:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:21:24.15 ID:48rV8Cgg0

陽乃「あーーー!いたー!」

八幡「え」

結衣「へ?」

陽乃「八幡の浮気者ー!」

八幡「なんのことすか…」

陽乃「だってー!花火大会私や雪乃ちゃんじゃなくてガハマちゃんと来てるんだもん!」ブーブー

八幡「……陽乃さんは今回の花火大会で挨拶があったでしょうに。それに雪ノ下はめんどくさがって来ませんよ」

陽乃「ん?そうだったかなぁー?」

八幡「そうですよ……」

陽乃「むー!でもー!」

八幡「はいはい。また今度機会があれば行きましょう」

陽乃「八幡のばーかー!でもいくー♪」ポカポカ

八幡「痛いです止めてください」

陽乃「べーだ!あ、じゃあもう時間だからいくね!」タタタッ

八幡「やれやれ」

結衣「……陽乃さんとも仲良いよね…ヒッキー」

八幡「まぁあの人とも幼馴染みだしな」

結衣「いいなぁ……」ボソッ

八幡「…何か言ったか?」

結衣「んーん。それよりさ!ゆきのんとかとどう知り合ったの?」

八幡「あー雪ノ下とか……」

結衣「うんうん!」

八幡「まずは…そう。陽乃さんと出会ったのが始まりだったな」



183:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:21:50.09 ID:48rV8Cgg0

八幡「よっと」カキーン

八幡「ほ」パシッ

「へぇ……面白いことしてるね。君」

八幡「……だれ?」

「雪ノ下陽乃だよ。よろしくね♪」



184:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:22:21.21 ID:48rV8Cgg0

八幡「と、まぁ俺が一人野球やってるときに陽乃さんが話しかけてきて、そんで仲良くなって雪ノ下と出会ったんだよ。以上」

結衣「説明終わり!?ってか一人野球ってなんだし!?」

八幡「まぁ昔の話なんてしなくてもいいだろ?今が全てさ」

ヒューーー

結衣「ちぇー。興味あるのになぁ」

バーン!

結衣「わぁ!綺麗!ほらヒッキースッゴい綺麗!」

八幡「そうだな」

結衣「……ねぇヒッキー」

八幡「んー?」

結衣「…あたしね」

八幡「ああ」

結衣「あたしは……」

八幡「?」

結衣「……ううん。何でもない」

八幡「……そうか」

結衣「うん。ごめん」



185:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:23:02.12 ID:48rV8Cgg0

結衣「駅でよかったのに」

八幡「まぁ一応な」

結衣「やっぱり優しい」

八幡「これぐらいで優しいなら全国の大半の人は優しくなるな」

結衣「素直じゃないなぁ」

八幡「むしろお前らが素直すぎるんだよ」

結衣「そかな?」

八幡「ああ」

結衣「そんなことないと思うけどなぁ」

結衣「でも、ヒッキーあたしのこと見てくれてるんだ?」

八幡「当たり前だろ?同じ部活なんだし。嫌でも見るさ」

結衣「嫌なんだ!?」

八幡「……」ポリポリ

結衣「……クスッ」

八幡「な、なんだよ?」

結衣「んーん。ただヒッキーも素直だなぁって!」

八幡「はぁ?」

結衣「クスクス。ごめんごめん。それじゃ、もう家だから。ここまでありがとう」

八幡「あぁ。じゃあな……由比ヶ浜」

結衣「うん!バイバイ」

八幡「……さて、帰るか」

八幡(小町と雪ノ下と陽乃さんのお土産買っていっとこ……後が怖いし)



186:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:23:38.19 ID:48rV8Cgg0

八幡「休みも後一週間……溜まり貯まったコイツらを片付けなければ…」

雪乃「見せないわよ」

八幡「や、自分でやるっての」

雪乃「あら?そうなの?」

八幡「別に今まで見せてもらったことないだろ」

雪乃「あら?そうだったかしら?小学生の頃は事ある毎に雪乃ちゃんーと呼んでいたのに」

八幡「小学生だろ……それは。今は自分でやってるぞ」

雪乃「本当…何時からこうなってしまったのかしら…」ボソッ



187:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:24:40.48 ID:48rV8Cgg0

陽乃「八幡ー!海に行こー」

八幡「え。俺宿題がまだ。それに前行ったじゃないですか」

陽乃「それは川♪」

八幡「水遊びには変わりないですよ」

陽乃「……」ボソボソ

八幡「……え」

陽乃「八幡のPCのパスワードだよね?」

八幡「……」ダラダラ

陽乃「やー…あんな趣味だったんだね」ニコニコ

八幡「さって、行きますか」

陽乃「うん!」



188:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:25:06.87 ID:48rV8Cgg0

陽乃「きゃー!綺麗だねー!」

八幡「あ、あの」

陽乃「なぁに?」

八幡「や、おかしいでしょ」

陽乃「海だよ?」

八幡「確かに海ですね……グアムの」

陽乃「やー。一回来たかったんだよねぇ」

八幡「何故こんなことに」

陽乃「えへへー。サプライズの方が楽しいでしょ?」

八幡「や、サプライズ過ぎますよ…パスポートもいつのまに作ってたんですか…」

陽乃「褒めて褒めてー♪」

八幡「や、なんでですか」

陽乃「えー冷たいー。ちぇー」

八幡(言ってること無茶苦茶なんですけど。……まぁでもわざわざ計画たてて連れてきてくれたんだしな)

八幡「…ありがとうございます連れてきてくれて」ナデナデ

陽乃「へ」

八幡「あ」

八幡(ヤバイ小町への癖が出た)

陽乃「あの、その、えっと…… 」

八幡(なにこの慌てる陽乃さん。超可愛い)

八幡「す、すいません」バッ

陽乃「あ……う、うん。大丈夫」

八幡(なんか陽ねえがしおらしいと空気が…)

陽乃「と、とりあえずホテルに荷物置きに行こっか」

八幡「……ホテル?」

陽乃「うん。二泊三日だよ!」

八幡「……え。そんな荷物もってないですよ?」

陽乃「大丈夫大丈夫。現地調達だよ!」

八幡「えぇー…」

陽乃「私に任せなさい!七ヶ国語ぐらいならわかるからさ!」



189:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:26:07.59 ID:48rV8Cgg0

八幡(そうしてあっという間に時は過ぎた)

陽乃「今日が終われば明日の朝には日本に帰っちゃんだねー」

八幡「十分遊んだじゃないですか」

陽乃「んー足りないなぁ」

八幡「まだ足りないんですか…」

陽乃「うん。だって私は八幡と一緒に学校いけないんだもん」

八幡「……それはそうでしょう」

陽乃「中学も、高校も…私は一緒にいれなかったんだもん。やっぱ一緒に居れる時間少なくなるもん」

八幡「……」

陽乃「……留年すればよかったかなぁ」

八幡「バカ言わないでください」

陽乃「あはは。そうだね」ダキッ

八幡「……」

陽乃「……今日は嫌がらないんだ?」

八幡「……」ナデナデ

陽乃「八幡の手……なんか落ち着くね」



190:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:26:38.62 ID:48rV8Cgg0

八幡「たでーまー」

小町「あ、お兄ちゃんお帰りー。グアムはどうだったー?」

八幡「お前知ってたのかよ……ほれお土産」

小町「わぁー!ありがとうー!さっすがお兄ちゃん」

八幡「雪ノ下は?」

小町「あー。スッゴい怒ってたよぉ?宿題ほったらかしでー!って」

八幡「うげ……明日から外で勉強するかなぁ」

雪乃「何を言ってるのかしら?」ニコニコ

八幡「……ゆ、雪ノ下さん?」

雪乃「ふふふ。さぁ、弁明を聞こうかしら?」

八幡「や、なんのだよ」

雪乃「せっかく私が手伝ってあげようと思って来たのに貴方は宿題を放っておいて、姉さんと旅行に……」

八幡「悪かったよ」

雪乃「私だって比企谷くんと……」ブツブツ

八幡「…あー。雪ノ下」

雪乃「……何かしら?」

八幡「これ。お土産」

雪乃「もので釣ろうなんて浅はかね。そんなのでは私は……え。これって」

小町(とか言いながらちゃっかり受け取ってるんだもんなぁ)

八幡「なんか、向こう限定とかの奴だってよ」

雪乃「あ、あ……ありがとう」

八幡「……ん。どういたしまして」

小町(しかも釣れちゃったよー……雪乃さんちょろすぎだよぉ!)



191:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:27:07.50 ID:48rV8Cgg0

八幡「うー」モゾモゾ

雪乃「ほら、さっさと起きなさい」ユサユサ

八幡「んー。後二分」ゴロン

雪乃「はぁ……まったく仕方ないわね」

八幡「んん……スースー」

雪乃「……起きないと……わよ?」

八幡「……」ガバッ

雪乃「おはよう。寝坊助さん」

八幡「お、お、お、お前な!」

雪乃「ほら、さっさと起きなさい。今日から新学期よ」

八幡「……そうだったな…地獄だ」



192:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/03(月) 21:28:08.99 ID:48rV8Cgg0

八幡「なん…だと…」

平塚「なんだね?何か問題でもあるのかね?」

八幡「俺が実行委員……ですか?」

平塚「そうだ。では女子の方を決める」

八幡「ちょ、勘弁してください」


「えー。では、女子の方は誰かいませんか?」

相模「はーい。うちは由比ヶ浜さんがいーとおもいまーす」

結衣「へ?私?」

相模「だってぇ?仲いーじゃん?そういうの素敵だと思うよー」クスクス

八幡「……」

結衣「うん。いーよ?」ケロッ

相模「え」

八幡「は」

三浦「ええー!結衣はあーしと売り子じゃんー?」

結衣「ふぇ!?そうだったの!?」

三浦「まー結衣がそっちやるってならいーけどさー」シクシク

結衣「ご、ごめんね?」アセアセ

三浦「結衣のばかぁ」

結衣「あ、あはは」

平塚「ふむ。では男子は比企谷で女子は由比ヶ浜だな。では解散」

相模「な、なんでっ」ワナワナ



202:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/04(火) 21:37:31.74 ID:dEvPyQNg0

八幡「お前良かったわけ?」

結衣「んー?なにがぁ?」

八幡「委員会だよ」

結衣「うん。別にやるのは嫌じゃないし。ヒッキーもいるしね」ニコッ

八幡「……そうか」

八幡(まぁ俺もこいつの方が気が楽でいいけど……なんつーか、ちょっと変わったよな。由比ヶ浜)

結衣「さーいこー!いざ委員会!」

八幡(バカなのは変わらないけど)



203:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/04(火) 21:40:10.50 ID:dEvPyQNg0

八幡「やっぱいやがった」

雪乃「何よ?それより貴方こそ、ここにいるなんてどうしたの?迷子かしら?」

結衣「やっはろー。ゆきのんー」ダキッ

雪乃「ちょっと、由比ヶ浜さん。人前で」

結衣「んー。ゆきのん柔らかーい」

八幡「やれやれ……」

「皆さんこんにちはー」

めぐり「生徒会長の城廻めぐりです。これからしばらくよろしくね」

めぐり「今日は早速なんだけど、文化祭の実行委員長を決めたいと思いますー」

めぐり「それじゃー立候補する方ーどうぞー」

「……」

「……」

八幡(まぁー立候補何てする奴いないわな)

めぐり「あれ?もしかして……比企谷くんと雪ノ下さん?」

八幡「え。なんで俺」

雪乃「そうですが」

めぐり「やっぱりー!陽乃さんから話をよく聞いてるよー」

めぐり「陽乃さんが委員長の時はそれはもう凄い盛り上がりでね!」

雪乃「……」

八幡(俺らも盛り上がった一部だから知ってますよ)

めぐり「どうかな?二人なら出来ないかな?」

八幡「いや、俺らは…」

雪乃「……わかりました」

八幡「え」

めぐり「本当にー!?スッゴク助かるよぉ。ありがとうー!」

八幡「……雪ノ下?」

雪乃「……」



204:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/04(火) 21:40:53.43 ID:dEvPyQNg0

八幡「……何で受けたんだよ」

雪乃「……別にいいじゃない。ただの気まぐれよ」

八幡(こいつが気紛れで動くわけがない。そもそも最初から立候補するなら迷わず挙手してたはずだ……切っ掛けは…)

八幡「……大分前にも言ったけどよ」

雪乃「……なにかしら?」

八幡「お前は陽ねえにならなくていいんだぞ」

雪乃「……わかってるわよ。そんなこと」プイッ


八幡(本当に大丈夫なのかよ)



205:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/04(火) 21:42:19.79 ID:dEvPyQNg0

雪乃「こうなってしまったからには暫く奉仕部は休部するわ」

八幡「そだな」

結衣「んーそうだねぇ」

雪乃「それじゃあ会議に行きましょうか」

結衣「うん!ちゃんとゆきのんの補佐するよぉ!」



206:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/04(火) 21:42:46.41 ID:dEvPyQNg0

雪乃「……では、その資料の通りのスケジュールで行こうと思います。お疲れ様でした」

八幡(終始雪ノ下の独断場だったな)

「疲れたー飯食って帰ろーぜ」

「やー堅苦しいっていうかピリピリしてたから気が抜けなかったわー」

八幡(反応はバラバラだけど……これが最悪どうなるかだな)


結衣「ゆきのーん!お疲れー!」

雪乃「ええ。お疲れ様。由比ヶ浜さん」

結衣「ねぇねぇサイゼよって帰らない?」

雪乃「……ごめんなさい。今日は用があるの」

結衣「えーそうなんだ。残念」

雪乃「ええ。ごめんなさい」

結衣「いいよいいよ。んー……それじゃまたねー!ゆきのん!ヒッキー!」

八幡「……居残りか?」

雪乃「……ええ。皆には明日から動いてもらうけれどその為の準備をするわ」テキパキ

八幡「そうか」スッ

雪乃「ええ。だから今日の晩御飯は……何をしているのかしら?」

八幡「手伝うよ」

雪乃「……平気よ?」

八幡「いいんだよ。勝手にやる」

雪乃「……そう。勝手なら仕方ないわね」

八幡「……ああ」テキパキ

雪乃「……ありがどう」ボソッ



213:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/05(水) 19:38:51.47 ID:pXsRF4YJ0

陽乃「おかえりー!おそいよー!」ダキッ

八幡「ぐぇ……は、離してください陽乃さん」

陽乃「帰りが遅かったから八幡成分切れちゃったのだー♪」ギュー

雪乃「姉さん。やめなさい」

陽乃「えー?だめー?」

八幡「だめです」

雪乃「だめよ」

陽乃「うぅー。ふたりしてー」シクシク

八幡「まぁとにかく座っててくださいご飯作るんで」テクテク

陽乃「はーい」

雪乃「……」テクテク

八幡「んじゃ作るか」

雪乃「ええ」



214:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/05(水) 19:40:14.21 ID:pXsRF4YJ0

八幡(あれから三日が過ぎた。今のところ問題はない。ただ……)

「だりー」

「また会議かぁー」

「俺あの空気苦手」

「俺も俺も」

八幡(まぁこうなるわな。何も問題がないから、平凡な作業をこなすだけだからやる気は減る一方だ。まして殆どが無理矢理ここに来たようなもんだしな)

雪乃「それでは今日の会議を始めます」

八幡(まだ何も問題にはなっていない……けどこの空気で本当に成功できるのか?)



215:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/05(水) 19:40:41.80 ID:pXsRF4YJ0

陽乃「やっほー」ガラガラ

八幡「え」

雪乃「姉さん」

結衣「あ、陽乃さんだー」

陽乃「有志の申し込みに来ましたー……って八幡ー!」ダキッ

八幡「ばっ。学校ではやめてください」ジタバタ

陽乃「八幡のいけずー」ギュー

結衣「いーなー」ボソッ

雪乃「……雑務仕事よ」ゴゴゴ

八幡「なんで怒ってるんだよ……」



216:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/05(水) 19:41:18.42 ID:pXsRF4YJ0

数日後

「すいません。クラスの手伝いで遅れました」ガラガラ

雪乃「……問題ないわ。それじゃあ会議を続けます」

八幡(明らかに遅刻者が増えてるな。というか遅刻だけならましだ。サボる奴も出てる)チラッ

雪乃「入場門の作成が遅れているわね。その理由は?」

「はい、人手不足と後はやはり慣れてないから時間がかかっていますね」

雪乃「そう。わかったわ」

八幡(こいつが遅刻しようが、サボろうが何も言わないから人がどんどん減ってるんだよな)

雪乃「それでは次は……」

八幡(今は人手不足や進行の遅れは雪ノ下や俺、由比ヶ浜でフォローできてるけど……もしこれ以上となると)

結衣「……」



217:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/05(水) 19:42:44.72 ID:pXsRF4YJ0

八幡「お前、まだやるのかよ」

雪乃「引き受けたからには全力を尽くすわ」カリカリ

八幡「だからって帰ってまで……」

雪乃「……大丈夫よ。現場に回っていて遅れた事務関係を片付けてるだけだもの」

八幡「……バカ野郎が」ボソッ

八幡「手伝う」

雪乃「……ではそこの資料の束に印鑑をお願いするわ」



226:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/06(木) 17:37:20.95 ID:qjLf6B3m0

雪乃「……」テキパキ

「んー休憩ー」グター

「終わんねー」ポイッ


八幡(不味いな。本格的に作業が遅れてる……だけど部活やクラスがあるからこっちは強くは言えない)

めぐり「ふー。もうちょっとだから皆がんばろー!」テキパキ

八幡(生徒会は頑張ってくれてるけど……既に全体でしっかりとやってくれてるのは三割ぐらいか。どうしたものかね)

めぐり「ごめん比企谷くん。これもお願いしてもいい?」

八幡「……ふー。問題ないですよ。雑務ですからね」

めぐり「……比企谷くんがいなかったら凄く大変だったよ」

八幡「?」

めぐり「裏で凄く頑張ってくれてるもんね」

八幡「……ただの気紛れですよ」ポリポリ



227:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:38:15.00 ID:qjLf6B3m0

雪乃「今日はここまで。お疲れ様でした」

「終わったー」

「帰ろーぜー」

「お腹すいたー唐揚げ食べてー」


八幡(またやり残しが出来たな……)

八幡「しょうがない……」ガタッ

結衣「あたしもやるよ」ガタッ

八幡「あ?別にいいぞ力仕事だし」

結衣「だめ。やるの」

八幡「……そうか。なら頼むわ」

結衣「うん!」

八幡「雪ノ下ー入場門の作成行ってくる」

雪乃「……わかったわ」テキパキ



228:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:39:11.61 ID:qjLf6B3m0

結衣「ヒッキーうまっ!」

八幡「まぁ男子はこういうの慣れてるんだよ」

結衣「そーなん?」

八幡「ああ。段ボールで色々作ったりしたしな」

結衣「へー」

八幡「つーかお前、遅くなるぞ?大丈夫か?」

結衣「ああ。うん。大丈夫だよ」


八幡「そうか。あ、そっち持ってくれ」

結衣「ん。わかったー」

結衣「……ねぇ、ヒッキー」

八幡「んー?」カンカンッ

結衣「大丈夫かな?」

八幡「……」

結衣「大丈夫……だよね?」

八幡「……わからん」カンカンカン

八幡(……少しでもあいつの負担を減らしてやらないとな)



229:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:39:52.80 ID:qjLf6B3m0

小町「お兄ちゃんー朝だよー」

八幡「ん……あれ。雪ノ下は?」ボー

小町「んー。今日は来てないよー?連絡もなかったし」

八幡「……まさか」ガバッ

小町「ちょ。お兄ちゃんー?ご飯はー!」



230:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:40:25.69 ID:qjLf6B3m0

ピンポーン


八幡「……もう行ったのか?いや、まさか」

プツッ

雪乃「……はい。どちら様ですか」

八幡「俺だ。開けろ」

雪乃「嫌よ」

八幡「……体調崩したんだろ」

雪乃「……大丈夫よ」

八幡「いいから開けろ」



231:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:40:53.81 ID:qjLf6B3m0

八幡「おい。熱あるのに仕事してるんじゃねーよ」

雪乃「……大丈夫よ」フラフラ

八幡「フラフラしながら言われても説得力の欠片もないぞ」パシッ

雪乃「な、なにを……ひゃぁ」

八幡「病人は大人しく寝ろ」

雪乃「ひ、比企谷くん。お、おろして!下ろしなさい!」ジタバタ

八幡「ベットで下ろすから暴れるな」

雪乃「も、もう!」



232:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/06(木) 17:42:11.31 ID:qjLf6B3m0

八幡「38,7か……死ぬぞお前」

雪乃「う、うるさいわね」

八幡「とにかく大人しくしろ。陽ねぇには連絡いれたから後ですぐ来る」

雪乃「……」

八幡「飯は?」

雪乃「……少し食べたわ」

八幡「よし。なら薬だな。待ってろ」スタスタ

雪乃「……比企谷…くん」ボー

八幡「薬これでいいよな」ガチャ

雪乃「……スースー」

八幡「……無理しすぎなんだよバカ野郎」ナデナデ

雪乃「……ん」

八幡(……何とかしないとな)



237:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/07(金) 19:47:48.44 ID:bYv1cOab0

結衣「あ、ヒッキーやっはろー。遅かったね」

八幡「雪ノ下が寝込んでな。それで少し遅れた」

結衣「ええ!?」

八幡「まぁただの風邪だし、あんま心配すんな」


結衣「ほんとうに?」

八幡「ああ。陽乃さんも見てくれてるし、俺達はとにかく授業受けて委員会だ」

結衣「……うん」



238:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 19:53:14.07 ID:bYv1cOab0

葉山「こんにちは」ガラガラ

八幡「…葉山」

葉山「やぁ。比企谷くん。有志の申し込みに来たんだけど」

八幡「ん。この用紙に記入な」

葉山「ありがとう。それにしても忙しそうだな」

八幡「……まあ人手不足なうえに、雪ノ下がいないからな。自然に仕事量が増えただけだ」

八幡(まじ仕事って辛いよね。働いてる皆様毎日ご苦労さまです)

葉山「そうか。因みに君の仕事は?随分と積まれてるけど」

八幡「記録雑務」

葉山「ああ。似合うな」

八幡「おい」

葉山「ごめんごめん。…有志代表って形で手伝うよ」

八幡「お前クラスの方が主役じゃなかったか。時間無いだろ」

葉山「台詞は大体覚えたから大丈夫だよ」

八幡「……そうか」



239:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 19:58:18.00 ID:bYv1cOab0

平塚「下校時間だな。今日は解散だ」

「お疲れー」

「駅前のマッグ行こうぜー。店員が可愛いんだってよー」


八幡(……さて、もう少しやっていくか)

結衣「よっと」

八幡「……最近ずっとだけど、帰ってもいいんだぞ」

結衣「だってヒッキー、一人で全部やっちゃう気でしょ?」

八幡「周りが頼れないなら自分でやるしかないだろ」

結衣「あたしにも頼ってくれないんだ?」

八幡「……もう充分助かってるよ」

結衣「……そっか。よーし頑張ろう!」

八幡「ああ」



240:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 19:59:24.36 ID:bYv1cOab0

八幡(なんとか現場の遅れは取り戻せたな。後は事務処理を家で片付けて……その前に雪ノ下の調子を見に行くか)

八幡「たでーま」ガラガラ

小町「あ、おかえりーお兄ちゃん。ご飯できてるよー」

八幡「サンキューって……おい」

雪乃「何かしら?」

八幡「……寝てろっていっただろ」

雪乃「……もう熱は下がったわ」

八幡「それでもだ、寝ろ」

雪乃「嫌よ」

八幡「ね」

雪乃「嫌」

八幡「……はぁー。で、何でいんの?」

雪乃「私の仕事を返して貰いに来たのよ」

八幡「さぁなんのことでしょうか」

雪乃「私の部屋にあったもの勝手に全部持っていって……犯罪よ?」

八幡「や、何でだよ……」

八幡「はぁ……」

八幡(病人に働かせるつもりはないし、仕方ない……あれ使うか)

八幡「雪ノ下」スッ

雪乃「な、何かしら?ち、近いわよ、通報するわよ?」

八幡「俺に任せてお前は寝ててくれ。な?」ササヤキ

雪乃「ひっ……」ゾクゾク

八幡「いい子だからさ…頼む」ナデナデ

雪乃「ば、ば、ばかぁ。近いのよ。痴漢ね。痴漢。こ、こんな犯罪者の近くなんて居たくないからもう帰るわ」カァァァ


八幡「ああ。送るよ」

雪乃「い、いい!さ、さようなら!比企谷くん。小町さん」ピュー

八幡「ふぅ」

小町「うっわーお兄ちゃん今のわざと?」

八幡「あいつ耳弱いうえに頭撫でると何か素直になるんだよな……まぁ次の日五割増しで攻撃的になるからあんまり使いたくないんだけどな」スタスタ

小町「それってただの照れ隠しじゃないのかなぁ……気づいてないかゴミぃちゃんだもんね」



241:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:05:13.45 ID:bYv1cOab0

八幡「もう一日ぐらい様子見たほうがよくないか?」

雪乃「うるさいわ。変質者。変態」

八幡「……う」

雪乃「それに昨日、変態と一緒に作業した由比ヶ浜さんが心配だから休めないわ」

八幡「どういう意味だよ……」

雪乃「あら?そのままよ」

八幡「さいですか……」



242:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:10:52.98 ID:bYv1cOab0

八幡「あん?お前のクラスこっちじゃないだろ」

雪乃「由比ヶ浜さんにお礼を言いに行くのよ。貴方と一緒に行くなんて不快極まりないのだけど仕方ないわ」

八幡「そーですか……でも、由比ヶ浜はバス通だしまだ来てないと思うぞ」

雪乃「あら?そうだったの。仕方ないから外で待とうかしら」

「えーほんとにー?」

「間違いないって!」

「ありえなくない?だってあれだよ?」

「だから面白いんじゃん」

雪乃「……騒がしいようね」

八幡(……)ガラッ


「お、きたきた」

「かっくいーー」

八幡「……」テクテク

相模「ねぇ。あんた」

八幡「なんだよ?」

相模「由比ヶ浜さんと付き合ってんだよねー?」

八幡「はぁ?」

相模「とぼけないとぼけない。花火大会も一緒だったし?昨日も二人で仲良くやってたじゃん?もうまるわかりだし」ケラケラ

相模「でも、由比ヶ浜さんあんたのことなんてどーでもいいと思ってるに違いないよぉ?キープ君」

「おいおいやめてやれよー」ケラケラ

相模「えー?でもそうっしょ?まぁウチならキープでもお断りだけどねぇ」アハハハ

八幡「……あのな」

雪乃「少しは黙ったらどうかしら?低脳なお猿さん」

相模「え?」

八幡「おい、お前が出てくるなややこしくなる」

雪乃「止めないでくれるかしら」

結衣「やっはろー!ってどしたん?」

八幡「ああ、もう……」



243:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:14:08.58 ID:bYv1cOab0

八幡「はぁ……」

結衣「あはは……ゆきのん凄かったね」


八幡「相模は大泣きして帰るし、一緒にからかってたクラスメイトの大半論破して…まるでお通夜会場になってたぞ……」

八幡「気まずすぎて教室から出てきちまったしよ」

結衣「でも、何でゆきのんあんなことしたの?」

八幡「あー……」

八幡(どう説明したものか)

八幡「まぁ色々あってな」

結衣「そーなんだ?」

八幡「まぁーな」ガサガサ

結衣「?」

八幡「どうせ一現サボったんだ。委員会の仕事する」

結衣「手伝うね」

八幡「ん。頼む」

八幡(キープ君ねぇ……そもそもそういう意識がないだろ……)

【付き合ってるんじゃない?あの二人ってさ!】

八幡「……なんで今さら」ボソッ

結衣「♪」カキカキ



244:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:18:24.52 ID:bYv1cOab0

八幡「……なんとか間に合いそうだな」テキパキ

雪乃「後はこの事務処理の山ね」

結衣「よーし!あともうちょっとがんばろー!」

めぐり「おー!」

陽乃「はろろーん」ガラガラ

八幡「陽乃さん」

雪乃「姉さん?」

陽乃「雪乃ちゃんー薬。昼の分飲んでなかったでしょー!薬は飲まなきゃダメだよ!」

雪乃「の、飲んだわよ?」

陽乃「はい。ダウトー。ダメだよー」

八幡「お前また……」

雪乃「し、仕方ないじゃない。美味しくないんだもの」

結衣「あー確かに美味しくないよねぇ。でもゆきのん薬嫌いなんだ。なんか意外」

八幡「ちなみに注射も嫌いだぞ。こいつは」

雪乃「こ、こら!比企谷くん!」カァァァ

陽乃「はーい。お薬飲みましょうねー?」

雪乃「う……し、仕方ないわね」

八幡「普通に飲め」

陽乃「んで、ついでだから仕事手伝うよー八幡」

八幡「え。あ、はいお願いします」

陽乃「これ半分貰うね」ガサッ

雪乃「……ならこれもお願いするわ」ドサッ

陽乃「……あれー?」

八幡「鬼だな」

結衣「鬼だねー」



245:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:21:08.69 ID:bYv1cOab0

八幡「……終わったー」グー

雪乃「……ふぅ」

陽乃「お姉ちゃん頑張ったよー八幡」シクシク

八幡「お疲れ様です」

陽乃「うぅー充電」ギュー

八幡「ちょ。暑いです」

雪乃「止めなさい姉さん」

結衣「むー。あたしも充電したいなぁ」

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん?」

結衣「あ、な、何でもないよ!」

めぐり「比企谷くんモテモテだぁ」



246:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:24:53.78 ID:bYv1cOab0

八幡「何とかなったな…」

雪乃「まだ本番が残ってるわよ」

八幡「まぁそうだな……今年は楽しむ側じゃないのが残念だけどな」

雪乃「そ、その」

八幡「ん」

雪乃「……何でもないわ」プイッ

八幡「んー?」

陽乃「八幡ー!」バーン

八幡「な、なんすか」

陽乃「お腹すいたぁー!」

八幡「……やれやれ。座っててください。ご飯作りますんで」

陽乃「ぬふふー今日は私も手伝うよ」

八幡「やめてください」

陽乃「うえーんなんでー!」

八幡「陽乃さんが料理作ったら食費がバカになりません」

陽乃「えーちゃんと計算してるよぉ?」

陽乃「ねー?雪乃ちゃん」

雪乃「いえ、姉さんは料理をするべきではないわ」

陽乃「ひどい!」ガーン

八幡(だって宮廷料理とか作り出すんだもん)



247:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:31:49.49 ID:bYv1cOab0

当日

結衣「へ?あたしが挨拶するの!?」

八幡「頼めないか?多分雪ノ下だとすっげぇ堅苦しい挨拶で終わるからさ」

雪乃「失礼ね。ただ羽目を外しすぎないように注意するだけよ」

八幡「はいはい。お前中学の時もやらかしてるんだから、却下な」

八幡「そんな訳だからさ、頼めないか?」

結衣「…んー。うん!頑張ってみる」グッ

八幡「ああ、頼む」

雪乃「私だって……」ブツブツ

八幡「はいはい。お前は現場監督な」



248:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:35:27.20 ID:bYv1cOab0

結衣「やっはろー!みんなー!お待たせー!」


結衣「まぁ色々先生から注意事項言えって言われたけど、そんな前置きおいといてー」

結衣「楽しく盛り上げていこー!総武高文化祭の始まりだー!」


ワァァァ


八幡【ほれ。由比ヶ浜が適任だっただろ?】

雪乃【そのようね……】

雪乃【……それより貴方何処にいるのかしら?存在が見えないのだけど】

八幡【はぁ?】

雪乃【ああ、もしかしたら私が貴方の存在を直視したくないだけかもしれないわね。ごめんなさい】

八幡【おい。ふざけんな。超こっち見てるじゃねぇか】

雪乃【変な言いがかりは止めてくれないかしら?】

【会長。インカム繋がってます】

雪乃【ぁ……以下のプログラムも予定通り進めるわ。準備よろしく】

【了解】



249:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:37:36.85 ID:bYv1cOab0

雪乃「見回りに行くわ。貴方は文化祭の風景写真をとっといてもらえるかしら?」

八幡「ん。了解」

雪乃「はい。腕章」

八幡「腕章?」

雪乃「これがないと不審者に見られるわよ?……あぁ元々だったわね」

八幡「酷すぎませんかねぇ……」



250:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:42:02.53 ID:bYv1cOab0

結衣「あ、ヒッキーお疲れー」

八幡「ん。お前こそ。クラスの方もだもんな。お疲れさん」

結衣「うん、大変だけど楽しいよ」

八幡「そうか」

結衣「あ、ヒッキーこれ食べようよ」

八幡「?」

結衣「ジャーン!ハニトー!」

八幡「すっげぇ食パンなんだけど」

結衣「おいしーよー?」

八幡(食べるのはやっ……つか、そのクリーム俺のからも取ってませんか)

結衣「んー!おいしー!」ニコニコ

八幡「……まぁいっか」モグモグ

八幡(超パンだな……)

八幡「あ、お金」ゴソゴソ

結衣「いーよいーよ」

八幡「ばっか。金は揉める原因だし、しっかりしないといけないんだぞ」

結衣「いーの!……ど、どうしてもっていうなら、ま、また今度…その、ハニトー奢って!」

八幡「……まぁ。それなら……いいか」

結衣「うん!いいのだ!」



251:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:49:02.97 ID:bYv1cOab0

雪乃「それじゃここの届け出は直しておいてね」

「はーい」

「すみませんでしたー」

雪乃「……ふぅ」

八幡「お疲れ」

雪乃「あら、、雑務は仕事終わったのかしら?」

八幡「ああ。まぁな」

雪乃「そう。なら空いた時間は楽しんでいいわよ?」

八幡「……まだお前は仕事終わってないんだろ?」

雪乃「そうね。後は出店関係を回るぐらいかしら」

八幡「んじゃ、いきますか」

雪乃「え、嫌よ」

八幡「仕事なら仕方ないんじゃないか」

雪乃「……それもそうね。仕事だから。仕事なら仕方ないわね」

八幡「ああ。行こうぜ」



252:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:51:24.86 ID:bYv1cOab0

八幡「……お。うまそう」

雪乃「仕事中よ」

八幡「味見も仕事だ。お前も飯まだだろ?」

雪乃「それはそうだけど……」

八幡「ほら、食えよ。お前の分」

雪乃「あ、ありがとう」パクッ

雪乃「……おいしい」


陽乃「あ、雪乃ちゃーん!八幡ー!」

八幡「ああ。陽乃さん」

陽乃「午後のステージ見に来てよねー!」

八幡「ああ。もちろんですよ」

雪乃「と言うより、委員会なのだから嫌でも見るわ」

陽乃「そっかそっか。それじゃ私準備してくるから!」タタタッ

八幡「……素直じゃないよな、お前」

雪乃「あら、貴方に言われるなんて心外ね……ほら、早く見回りを終わらせるわよ」

八幡「うぃ」



253:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:53:09.08 ID:bYv1cOab0

「それでは次のプログラムは有志団体による演奏です」


陽乃「……」スッ


「すげぇ……」

「ぷ、プロみてぇ」


八幡「さすが……としかいいようがないな」

雪乃「そうね……さすがだわ」

雪乃「……ああなりたいのだけどね」


八幡「……ならなくていいのに」


雪乃「……」



254:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:54:57.84 ID:bYv1cOab0

陽乃「やっほー!どうだったー!?」

八幡「流石でした」

結衣「凄かったです!」

雪乃「まぁ80点ね」

陽乃「えへへー!ありがとう!」

雪乃「後は二つのプログラムで終わりね」

「会長!」

雪乃「どうしたの?」

「実は……」



255:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:56:26.76 ID:bYv1cOab0

雪乃「次のプログラムの演奏が出来なくなったのね」

「はい」

雪乃「とりあえず先に葉山くん達に演奏してもらいましょう」

「わかりました」

八幡「余る時間どうする?別に切り上げても構わないと思うが」

雪乃「そうね。別に問題はないわね」

陽乃「はいはーい!」

雪乃「姉さん?」

陽乃「私いいこと思い付いたよ!」

八幡「……まさか」

雪乃「そのまさかでしょうね……この流れは」



256:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 20:59:10.28 ID:bYv1cOab0

平塚「全く……なんだねこんな時に呼び出して」

陽乃「えへへーごめんね静ちゃん」

雪乃「姉さん一応聞くわ……何をするつもりなのかしら?」

陽乃「へへー。それは勿論!バンドだよ!」

結衣「ふぇ!?」

八幡「やっぱり……」

雪乃「……はぁ」



257:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 21:00:21.50 ID:bYv1cOab0

陽乃「ギターが八幡。リズムギターは雪乃ちゃん。ドラムが私。んで静ちゃんはベース。ボーカルはガハマちゃん!」

結衣「どぅへぇー!?あ、あたしボーカルですかぁ!?」

陽乃「大丈夫大丈夫!雪乃ちゃんもやってくれるから!」

雪乃「はぁ……また無茶苦茶な」

八幡「と言うか何で俺がギターなんすか……リズムならともかく……普通に考えて俺より上手い雪ノ下と役割逆でしょう」

陽乃「だってー。八幡のかっこいいソロ聴きたかったんだもん♪」


八幡「……はぁ」


陽乃「大丈夫大丈夫!八幡のギターはお姉ちゃんと雪乃ちゃん直伝なんだから!」

八幡「そうですかねぇ」

雪乃「時間もないし仕方ないわね」

八幡「マジですか……」



258:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 21:01:03.40 ID:bYv1cOab0

結衣「……やっはろー!みんなー!」

ワーワー

結衣「えーっと!今回!特別プログラムとしてあたしたちのバンド演奏をやることになりましたー!」


結衣「とにかく全力でいくよー!!」



259:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 21:01:32.18 ID:bYv1cOab0

結衣「……終わったー!」

八幡「……ふぅ。……疲れた」

雪乃「……ほっ」

陽乃「八幡ー!かっこよかったよー!」

八幡「……どうも」

雪乃「途中音が抜けたときはどうしたものかと思ったけれどね」

八幡「……仕方ないだろ。2ヶ月ぶりぐらいだったんだから」

結衣「でも!すっごくかっこよかったよ!ヒッキー!」ズイッ

八幡「お、おう」プイッ

雪乃「……」ムッ

陽乃「……ほほぅ」ニヤニヤ

結衣「また来年もやろうよ!皆で!」

八幡「……」

雪乃「まずは貴女は歌詞をちゃんと覚える所からね」

結衣「あぅ、ゆきのん厳しいよぉ!」

雪乃「ふふっ。でも、すごくよかったわよ」

結衣「……えへへ!ありがと!ゆきのんもすっごくかっこよかった!」

陽乃「んふふー八幡」ダキッ

八幡「ちょ、陽乃さん!」

陽乃「よいではないかーよいではないかー」

雪乃「姉さん!」



260:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/07(金) 21:03:01.99 ID:bYv1cOab0

八幡「お疲れさん」コトッ

雪乃「……毒入りかしら?」

八幡「おい」

雪乃「冗談よ」カチャ

八幡「……ったく」ゴクゴク


雪乃「……本当助かったわ」

八幡「……なんだ、明日は嵐か?」

雪乃「……」

八幡「……冗談だよ」

雪乃「……貴方がいなければ恐らく間に合わなかったでしょうね」

八幡「そうでもないぞ……成るようになってたと思うぞ」

雪乃「……まったく…本当に誰にでも優しいんだから」

八幡「……」

雪乃「……ありがとう本当に」ニコッ

八幡「……」ポリポリ

雪乃「……」

小町(り、リビングに入れない)



270:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/10(月) 14:51:45.05 ID:X1SF6tdR0

陽乃「いーなー!」

八幡「あの……陽乃さん?」

陽乃「なーにー」

八幡「もう少し離れてもらえないでしょうか?」

陽乃「えー?やーだー」

八幡「あ、あの、ならせめて……後ろからお願いできませんか」

陽乃「なんで?」

八幡「そのですね……前から抱きつかれると顔が近っ」

陽乃「えへへ。やーだよ♪」

八幡「……」

八幡(何故今日に限って雪ノ下がこない)


陽乃「私も修学旅行いきたーい!」

八幡「や、無理ですよ……」

陽乃「いきたいー!」



271:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:52:11.09 ID:X1SF6tdR0

八幡「修学旅行ねぇ……」

結衣「あ、ヒッキー!一緒にまわろーよ!」

八幡「え、お前は三浦とか葉山とかそこら辺と回るんだろ?」

結衣「班はそうだけどー。でもほら、ここに自由行動あるじゃん」

八幡「ぁー。でも俺自由行動は一人の予定なんだけど。寺巡りするし」

結衣「えぇー……どーしてもだめ?」

八幡「や、どーしてもって訳じゃないが……寺巡りするだけだし、面白くないぞ?」

結衣「それでもいーからさ!私はヒッキーといれば楽しいし!」

八幡「……まぁ、いいけど」

結衣「約束だよ!」

八幡「ああ」

八幡(……てか、班どうしよう)



272:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:53:19.02 ID:X1SF6tdR0

戸塚「八幡と一緒だね」

八幡「そうだな。よろしく」

戸塚「うん!」

八幡(そういや、あいつ班どうなってるんだろーな)

姫菜「……」ジー



273:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:54:23.50 ID:X1SF6tdR0

八幡(あー。やっぱここで飯食うのが落ち着くわ。人来ないし)

姫菜「比企谷くんー」

八幡(と、思ったらこれだよ)

八幡「えーっと」

姫菜「海老名だよー。海老名姫菜。よろしくね」

八幡「はぁ……こりゃご丁寧どうも」

姫菜「……本当はこんなこと頼んじゃいけないんだろうけど……」

八幡「?」

姫菜「比企谷くんにお願いがあるの……」

姫菜「実は……」

八幡「……え?まじ?」



274:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:54:53.48 ID:X1SF6tdR0

雪乃「修学旅行の班?……ああ。残念だけれど私はもう決まっているわよ?」

八幡「おい。俺だって決まってるぞ。その言い方だと俺が決まってないみたいだぞ」

雪乃「あら?そうだったの?貴方と一緒に回るなんて……うら……可哀想ね」

八幡「おい。止めろ。戸塚はそんなこと思わないだろ」

雪乃「そうね。戸塚くんに失礼だったわね」

結衣「でも、あたしはヒッキーと回りたかったなぁ」

八幡「お前は三浦たちがいるだろ……」

結衣「そうだけどさー。ヒッキーこっちに来ればよかったのに」

八幡「嫌だ。三浦恐い。ダメ。絶対」

結衣「そんなに怖くないけどなぁ」

八幡「そりゃ友達だからだろ……」

ガラガラ

葉山「やぁ、こんにちは」

八幡「……葉山」

雪乃「……」

結衣「やっはろー!隼人くん」



275:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:56:16.56 ID:X1SF6tdR0

八幡「今日はどうしたんだよ?」

葉山「……依頼があってね」

八幡「依頼?お前がか?」

葉山「いや、入っておいでよ」

戸部「ど、どもー」

八幡「……」

結衣「戸部っち?」

雪乃「……」ペラッ



276:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:56:45.24 ID:X1SF6tdR0

八幡「……や、そんなもん自分でなんとかしろよ」

戸部「うはー!ヒキタニクンつめてー!でもマジその通りだから言い返せないわー」

結衣「ふぇー。戸部っち姫菜のことが好きだったんだー」

戸部「お、おう。まぁな」

結衣「へー。全然気がつかなかったや」



277:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:57:26.31 ID:X1SF6tdR0

雪乃「どうして引き受けたの?」

八幡「しょーがねーだろ?由比ヶ浜がやる気だったんだしよ」

雪乃「全く……まぁ、彼らをうまい具合に二人きりにするのが目的なのだからそんなに難しい問題ではないのかしらね」

八幡「……だな」



278:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:58:04.20 ID:X1SF6tdR0

八幡「明日から修学旅行か……」ボフッ

八幡「……さっさと寝るか」

陽乃「そうだね♪」

八幡「……」

陽乃「……」ニコニコ

八幡「……寝るんですけど」

陽乃「うん。わかってるよ♪」

八幡「いや、絶対わかってないですよね?」

陽乃「え?男女の交友を深めるんだよね?」

八幡「違います」

陽乃「えー……つまんなーい!」

八幡「はぁ。どーしたんですか?こんな遅くに」

陽乃「寝に来た。性的な意味で」

八幡「よし帰れ」

陽乃「やーだー!」ギュー

八幡「ちょ。せまい。落ちる。離してください」

陽乃「……だって八幡明日からいないんだもん」

八幡「え……たった二泊三日ですよ?」

陽乃「それでもー!寂しいんだよ!察してよーもう!充電なのだ!」

八幡「……さいですか」

陽乃「そーですよー」

八幡「……何か目が覚めたんで話でもしますか」

陽乃「うん!」



279:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 14:58:30.61 ID:X1SF6tdR0

雪乃「……」ピキピキ

八幡「……スースー」

陽乃「……スースー」ギュー

雪乃「ふふふ……どうやって起こそうかしら?」ゴゴゴ

陽乃「んん……ふぁー………ん?どこここ」ゴシゴシ

雪乃「おはよう姉さん……いい夢は見れたかしら?」ゴゴゴ

陽乃「……あれ?寝ちゃってた?おはよー!雪乃ちゃん!」

八幡「ん……んん……朝からうるさい」モソモソ

陽乃「おはよー。八幡♪」

八幡「おはよーございます……陽乃さん……陽乃さん?」

雪乃「おはよう。比企谷くん」ゴゴゴゴゴ

八幡「あ、あれ?雪ノ下さん?何でそんなに怒ってられるんでしょうか?」

雪乃「怒ってなんかないわよ?ただ、どうやって法的に処分しようかと考えているだけよ」ニコリ

八幡「すげぇ怒ってるよな……それ」

雪乃「うふふふ」

陽乃「はっ!?寝癖とか大丈夫かなぁ!?鏡鏡ー!」バタバタ

雪乃「あ、こら!姉さん!まだ話は!」

八幡「今のうちに」

雪乃「……比企谷くん」

八幡「は、はい」

雪乃「後でゆっくり話を聞かせてもらうわよ」

八幡「……うす」



289:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/10(月) 22:38:36.79 ID:+PUsoPKM0

八幡「やっと駅か……」

結衣「やっはろー!ヒッキー!ゆきのーん!」

八幡「おう」

雪乃「おはよう。由比ヶ浜さん」

結衣「あれ?何かヒッキー寝不足?クマできてるよ?もしかして楽しみで寝られなかったとか?」

八幡「俺は子供か……ちげーよ。あと今その話題を出してほしくはなかった」

雪乃「昨晩……ねぇ」ゴゴゴ

結衣「わぁ!?なんかゆきのんから変なオーラが……」

八幡「はぁ……落ちつけ雪ノ下。何度も説明しただろ……」

雪乃「ええ。貴方と姉さんが寝たということをね」

結衣「寝た?ヒッキーとお姉さん?陽乃さん?寝た?え?えええええ!?」

八幡「ばっか!わざわざ誤魔を招く言い回ししやがって!」

雪乃「ふん。それじゃ私は向こうだから」

八幡「せめてフォローしてからいけよ!ああもう!」

結衣「ヒッキーが……ヒッキーがぁ」

八幡「いいから落ちつけ」ビシッ



290:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:39:04.91 ID:+PUsoPKM0

八幡「ふぅ」ギシッ

戸塚「何だか疲れてるね?八幡」

八幡「あー……ちょっと色々あってさ。ねむっ……」

戸塚「いいよ。寝てて。僕が着いたら起こすから」

八幡「ごめ……ん」スースー



291:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:40:00.08 ID:+PUsoPKM0

八幡「結局何も起こらずホテルまで来ちまったな」

結衣「んー。姫菜と戸部っちがなかなか二人きりになれないんだよねぇ。結構頑張ったのになぁ」

八幡「……そだな」

結衣「何とかならないかなぁ……」

八幡「……わからんな。それじゃ俺部屋こっちだから」

結衣「あ、うん。お休み!ヒッキー」

八幡「おう。お休み」


結衣「……あたしも……二人きりになれたらなぁ…」



292:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:41:04.37 ID:+PUsoPKM0

八幡「ちょっとコンビニ行ってくるわ。何かいるものあるか?」

戸塚「ううん。特になにもないよ。気を付けてね。八幡」

八幡「ん。了解」



293:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:41:32.13 ID:+PUsoPKM0

八幡(よし、後は飲み物くらいか……ってあれ三浦か。まぁ雑誌読んでるし無視で良いだろ)

八幡「……」テクテク

三浦「ねぇ、あんた」

八幡「……俺か?」

三浦「当たり前だし、あんたさ、結衣の事どう思ってるの?」

八幡「はぁ?なんで由比ヶ浜?」

三浦「いいから答えろし」

八幡「……悪いやつじゃねーよ。良いやつだと思ってる。優しいやつだよ。あいつは」

三浦「……ふーん」

八幡「もういいか?」

三浦「あと一個」

八幡「?」

三浦「あーしは今の関係が結構気に入ってるんだよね。だから、あんま下手なことしないでほしいんだよね」

八幡「……わかってるよ」

三浦「……わかってる?」

八幡「いや、何でもない。まぁ何だ……お前らの関係を崩すってことは無いからこの修学旅行中は見逃してくれ」

三浦「そっか……悪かったね。引き留めて」

八幡「気にすんな」

三浦「あーヒキオ」

八幡「?」

三浦「さっきの関係うんぬん……あんたなら認めてやるよ」

八幡「……」

三浦「……」

三浦「ふんっ。ほらさっさと帰んな」

八幡「……ああ」



294:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:42:42.51 ID:+PUsoPKM0

八幡「あれ?何してんだ」

雪乃「別に。ただの買い物よ?」

八幡「そうかい」

雪乃「貴方こそ何してるの?」

八幡「別に買い物だよ」

雪乃「そう」

八幡「おう」

雪乃「ねぇ……」

八幡「んー何だよ。あ、これ小町へのお土産にいいな」

雪乃「貴方、私に隠し事をしてないかしら?」

八幡「……隠し事?」

雪乃「ええ」

八幡「……してないな」

雪乃「……そう」

八幡「……ああ」

平塚「こら、何をしてるんだ二人とも」

八幡「え」

雪乃「平塚先生」

平塚「とっくに部屋に戻る時間だぞー……ったく」

八幡「すいません」

雪乃「……戻ります」



295:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:43:51.11 ID:+PUsoPKM0

結衣「ヒッキー!さっそく尾行するよー!」

八幡「ん、ああ……っても、尾行って訳でもないがな」

結衣「……んースパイ?」

八幡「そうだな。そんな感じだ」

結衣「それじゃ、私は姫菜。ヒッキーは戸部っちをよろしく!」

八幡「……ああ」

戸部「やべぇ……マジ緊張してきた」

葉山「……落ちつけって」ニガワライ



296:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:45:36.33 ID:+PUsoPKM0

結衣「よっし!やっと二人きりに出来たね!」

八幡「……」

雪乃「こんな所を見るなんて不謹慎じゃないかしら?」

結衣「まぁまぁ。ゆきのん」

結衣「……ヒッキー?」

八幡「……ん。ああ。そだな」

結衣「どしたん?」

八幡「……いや、何でもない」

結衣「そう?」

雪乃「……比企谷くん?」

八幡「ああ。問題ない」スッ

結衣「ちょ!ヒッキー!?なにして」



297:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:46:45.10 ID:+PUsoPKM0

姫菜「それで、私に話って何かな?」

戸部「えーっとな」

姫菜「……うん」

戸部「……その」

戸部「俺と!」

八幡「俺と付き合ってください!」

戸部「……え」

結衣「……え?」ズキン

雪乃「……」ボウゼン

姫菜「……ごめんなさい!今は誰とも付き合う気はないの!本当にごめんなさい」タタタッ

戸部「あ、あれー?」

八幡「……ふぅ」

戸部「ちょ、ヒキタニくんそりゃないぜー!?」

八幡「ははっ。悪いな。けど、お前は次があるから……よかったな」

戸部「そりゃそうだけどさぁー!」

八幡「はは……」スタスタ



298:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/10(月) 22:47:44.01 ID:+PUsoPKM0

八幡「……」スタスタ

雪乃「……」スタスタ

八幡「雪ノし……」

パンッ!

雪乃「……はー…はー……もう二度と…」

八幡「……」

雪乃「もう二度としないって言ったじゃない! 」キッ

八幡「……これしかなかったんだよ」

雪乃「……何時も貴方はそうやって一人で……どうして……私に」クルッ

八幡「……」

雪乃「……叩いて……ごめんなさい」

結衣「ゆきのん!」

結衣「……ヒッキー」

八幡「……」

結衣「ああいうの……よくないよ……もっと周りの事考えてあげてよ」

八幡「これが最適で……これしかなかったんだよ……」

結衣「それでもっ!!……バカッ」

八幡「これしか……ないだろ。時間だって……なかったんだよ」

【お願い。もう二度とこんなことは……しないって約束して】

【……うん。約束する】



306:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/11(火) 15:09:30.08 ID:4jd2a16g0

過去

陽乃「君が一人野球の比企谷くんかぁー」

八幡「えっと……すいません。誰ですか?」

陽乃「あーごめんね?私は雪ノ下陽乃だよ。小学六年生」

八幡「……雪ノ下?」

陽乃「そ。君と同い年の雪ノ下雪乃ちゃんのお姉ちゃんでーす。雪乃ちゃんは知ってる?」

八幡「はぁ……名前くらいは」

八幡(うちのクラス……というか学年じゃ有名人だし。……あんまり良い意味ではないけど。ってそれは俺もか)

陽乃「そっか!まぁ早速なんだけどね」

八幡「?」

陽乃「比企谷くん!私と友達になろう!」ニコッ

八幡「へ?」



307:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:09:59.52 ID:4jd2a16g0

陽乃「ほらほらー!遅いぞー!」

八幡「ちょ。雪ノ下さんが早すぎるんですよ」

陽乃「そんなことないよー?まだまだよゆうだよー?」

八幡「ちょ!休憩させてください……」

陽乃「だーめー。ほーらサーブいくよー」

八幡「うわぁ!」

陽乃「あららーそんなんじゃテニス界の王子様にはなれないぞー。ほらほらー!」パシッパシッ

八幡「なれなくて……いい」バタッ

陽乃「あらま。倒れちゃった」



308:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:10:27.47 ID:4jd2a16g0

陽乃「はーい。比企谷くんー!これがうちの妹の雪乃ちゃんでーす!」

雪乃「……」

陽乃「んで、こっちが比企谷くんだよ!雪乃ちゃん!」

八幡「……ど、どうも」

雪乃「姉さん。もう部屋に戻ってもいいかしら?」

陽乃「だめ♪今日は外で遊びまーす」

雪乃「嫌よ」

陽乃「だめ♪」

雪乃「嫌」

陽乃「そーれいくよー!」パシッ

雪乃「ちょ、ちょっと姉さん!」



309:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:10:54.06 ID:4jd2a16g0

陽乃「やほー!八幡ー!」

八幡「こ、こんにちは。雪ノ下さん」

陽乃「もー!だめだぞー!陽乃だよ?」

八幡「う……は、はるの……さん」

陽乃「よろしい!雪乃ちゃんも。ほら!」グイッ

雪乃「引っ張らないで。姉さん。……こんにちは……は、八幡」

八幡「え、えっと……こんにちは……雪乃……ちゃん」

陽乃「んんー二人とも照れてるなんて可愛いなぁー!」ギュー

八幡「ちょっと!陽乃さん!苦しいですよ」

雪乃「は、はなして頂戴!」



310:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:11:24.37 ID:4jd2a16g0

陽乃「んー……もっと二人と一緒に学校生活したかったなぁ」

八幡「……卒業おめでとうございます」

陽乃「うん。ありがとう。それでね、八幡」

八幡「はい?」

陽乃「雪乃ちゃんのこと……よろしくね?」

八幡「……?それはわかりましたけど」

陽乃「うん!任せたぞ!」



311:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:11:53.48 ID:4jd2a16g0

八幡「四年生で初めて同じクラスだね!雪乃ちゃん」

雪乃「ええ。そうね。よろしく……八幡」

八幡「うん」


「……な?」

「だろー?」

「へー……」

葉山「……」



312:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:12:22.78 ID:4jd2a16g0

八幡「あれ?どうしたの雪乃ちゃん」

雪乃「……いえ。何でもないわ」キョロキョロ

八幡「何か探し物?」

雪乃「……いえ、どうやら教室に置いてきてしまったようだから八幡は先に帰っておいて頂戴」

八幡「え?待つよ?」

雪乃「大丈夫よ。それじゃまた明日ね。八幡」

八幡「あ。うん」

クスクス

八幡「……?」



313:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:12:48.32 ID:4jd2a16g0

「えー。まずいでしょー」

「大丈夫大丈夫!バレやしないって!」

「なんせ雪女だからな!」

アハハハ

八幡「……?」ガラガラ

「やべっ!……って何だ引きこもりか」

八幡「……なにやってんだよ?」

「あー?別に何もやってないぞ?」

八幡「その机……雪乃ちゃんのだよな?」

「ぷっ!雪乃ちゃんだってよ!」

「なぁなぁ!前から思ってたんだけどよー」

「お前ら二人って付き合ってんの?」

「あり得ねー!」

葉山「何してるの?」

「葉山!」

「やべっ隼人だ」

「な、なにもしてねーよ」

葉山「……大丈夫かい?比企谷くん」

八幡「……え?あ、うん」

「おいおいー。隼人ー!そいつの肩持つのかよ!」

葉山「そんな訳じゃないけど?」

「……ちっ」

八幡「……」



314:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:14:06.10 ID:4jd2a16g0

八幡「え?上履き持って帰るの?」

雪乃「ええ。ちょっと汚れてしまったし、洗いたいと思ったからね」

八幡「そうなんだ?」

雪乃「ええ。それじゃ、帰りましょうか」

八幡「うん」



315:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:14:32.02 ID:4jd2a16g0

数日後

八幡「あれ?雪乃ちゃん。何でスリッパ?」

雪乃「……ちょっと上履きを洗っていてね。職員用のスリッパを借りたのよ」

八幡「……」

雪乃「……」

八幡(……絶対嘘だ)

陽乃【雪乃ちゃんのこと……よろしくね?】

八幡「……守らないと」

八幡(……例えどんなことをしてでも)



316:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:15:06.53 ID:4jd2a16g0

「キャーー!ちょっと!なにこれ!」

「うっわ。蛙の死体?」

「うわぁ……なんか他にもたくさん……」

「誰よ!?こんなこと私の机にしたやつ!」

「……まさかあんたじゃ!?」

「はぁ!?違うよ!」

「出てきなさいよ!誰よ!?」

八幡「はははは」

「……え、なに。まさかこれあんたがやったの!?」

八幡「うん。そうだよ?傑作だったよ。さっきの顔」

「なにしてくれてんのよ!」

八幡「あれ?やるのには慣れててもやられるのには慣れてないんだ?」

「なに言って!」

八幡「そのままの意味だよ。わからないわけないよな?」

「……なに?もしかして復讐?あの雪女にでも頼まれた?」

八幡「いや?全然?ただ、俺がムカついたからしただけだよ?」

「はぁ?なにそれ!嘘だってバレバレだし!」

八幡「雪ノ下なんか関係ないよ。そもそも俺、あんな奴のために頑張らないし」

「……何…わけわかんない……」

八幡「俺もあいつには迷惑してたんだよね。ちょっと仲良くしたら勝手になつかれてさ。俺一人のが好きなのにちょこまかと付いてくるし」

「なにこいつ……最低……」

「……気持ち悪い」

雪乃「……なんの騒ぎ?……八幡?」ガラガラ

八幡「…………俺はこんな奴大嫌いだ」

雪乃「……え?」

八幡「もう二度と俺のこと八幡とか呼ぶなよ。雪ノ下」

雪乃「ちょ、ちょっと!八幡!?」

八幡「……」

雪乃「待って!待ってよ!八幡ってば!」



317:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:16:25.08 ID:4jd2a16g0

八幡「……」ガラガラ

「ち……また来やがった……学校にくんなよ人でなしが」

「何か空気が不味くなったねー」

「てか何か臭くない?」

八幡「……」ガタッ

「なんか、喋れよな。ああ、でも人間じゃないし無理か」

「あいつが喋ると臭くなるからやめろって」

「違いない」

雪乃「は……八幡?」オズオズ

八幡「……」ギロッ

雪乃「は…八」

八幡「話しかけんな」ガタッ

雪乃「……ぁ」

雪乃「待ってよ!八幡!」

「もう雪ノ下さんもあんな奴ほっときなよ!」

「そうそう!」



318:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/11(火) 15:16:55.38 ID:4jd2a16g0

「は……まん……八幡!」

八幡「っ……」

戸塚「おはよう。八幡。もうすぐ千葉につくよ」

八幡「戸塚……?」

戸塚「そうだよ。大丈夫?顔色よくないよ?」

八幡「……いや、大丈夫だ。起こしてくれてサンキューな」

戸塚「うん。全然だよ」


八幡(……嫌な事思い出したな……)

八幡(ぁー……また陽乃さんに怒られるんだろうなぁ……小町にもか)

八幡「……帰りたくないな」



325:1 ◆g5dLMrAnA6:2014/02/15(土) 16:00:01.14 ID:iSvCooVV0

ピピピピピピ

八幡「……朝か」ポチッ

八幡「……はぁー」

八幡(結局というか……やっぱりというか……小町には散々言われた)

小町【お兄ちゃんのばかぁ!唐変木!】

八幡(陽乃さんは……逆に普通だった。むしろそれが怖いんですけどね)

八幡(当然あれから雪ノ下は我が家にこなくなった。こうして俺は、はれて学校でもボッチ、家でもボッチのプロボッチになってしまった)

八幡「……まぁ小学の時とかで馴れてるし……問題ないけど」



326:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 16:02:15.52 ID:iSvCooVV0

姫菜「比企谷くん」

八幡「ああ。海老名さん。どうしたんですか?」

姫菜「ごめん……私のせいで。結衣の誤解は解いといたから」

八幡「……別によかったんだけどな」

姫菜「だめだよ!とにかく……多分結衣は謝ると思うから……その、許してあけでほしいの」

八幡「……もともと怒ってないし、謝る必要もないんだけどなぁ」

姫菜「それでも!……お願い」

八幡「……わかりました」



327:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 16:02:47.71 ID:iSvCooVV0

八幡「うす」ガラガラ

結衣「あ、ヒッキー……」

八幡「おう」

結衣「……えと……」

雪乃「……」ペラッペラッ

八幡「……どうしたよ?」

結衣「ぁ………ううん。何でもない」

八幡「そうか」

結衣「……うん」

雪乃「……」ペラ

コンコン

結衣「?」

雪乃「……はい」

めぐり「こんにちはー」

いろは「どうもー」

八幡「……?」



328:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 16:03:50.55 ID:iSvCooVV0

雪乃「生徒会長……ですか」

めぐり「そうなの。この子は嫌みたいだから相談しにきたんだけど……」

いろは「私……信任投票でなるのが嫌なんですよ……なんか負けたみたいで…嫌です。それに何かショボいじゃないですか」

結衣「それって辞退とかできないんですか?」

雪乃「無理ね。生徒会選挙についての項目にそんな方法は載ってないのよ」

結衣「さ、さすがゆきのん。物知りだ」

八幡「……ぁーじゃあ」

雪乃「貴方が応援演説で無茶苦茶を言って一色さんを落選させる」

八幡「……エスパーかよ」

雪乃「……ただの幼馴染みよ……絶対に認めないわ。そもそも確実性がないもの」

結衣「……そんなの私も嫌だよ…ヒッキーがまた悪く思われるの」

八幡「……じゃあ他にどうすんだよ」

雪乃「それは……」

八幡「少なくともこれなら楽に依頼はクリアだ。一色は生徒会長にならなくて済むし、名誉も傷つかない」

雪乃「だめよ」

八幡「……じゃあ他にどうするんだよ」

雪乃「……そうね。一色さんに代わる立候補者をだして、その者が勝てばいいんじゃないかしら」

八幡「そもそも間違ってるだろ、候補者がいないから信任投票になってるんだぞ」

雪乃「だから候補者を増やせば良いと言ってるのよ」

八幡「それこそ確実性がないだろ」

雪乃「それはあなたの案だって同じでしょ」

結衣「ストップ!二人ともそれ以上言い合わないで!落ち着こうよ」

八幡「……」

雪乃「……」

いろは「な、なんか殺伐としたところですね……奉仕部って」

結衣「今だけ……だよ。本当はもっと……」



329:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 16:04:19.14 ID:iSvCooVV0

雪乃「……私が立候補するわ。自惚れかもしれないけど、これなら一色さんは落選することができるはずよ」

八幡「……奉仕部はどうするんだよ」

雪乃「……ちゃんと考えているわ」

八幡「まさか両方やるとか虫の良いこと言うんじゃないだろうな?そんなの無理だぞ」

雪乃「ええ。何も問題ないわ。だから今回貴方は動かないで頂戴」

八幡「……勝手にしろ」

雪乃「……」



330:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 16:05:37.42 ID:iSvCooVV0

結衣「ゆ、ゆきのん……本当に立候補しちゃうの?」

雪乃「ええ。そして勝つわ」

八幡「……」

結衣「……」

雪乃「まずは推薦人30人を集めないといけないわね」

雪乃「貴女にも協力してもら……」

結衣「あたしも……」

雪乃「え?」

結衣「あたしも出る……選挙」

雪乃「……由比ヶ浜さん?」

結衣「それで、ゆきのんにも、ヒッキーにも負けない!」

八幡(おいおい……どうするんだよこれ)



338:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:05:40.52 ID:iSvCooVV0

八幡「……なんでお前まで出るんだよ?」

結衣「……だって、嫌だから」

八幡「嫌?」

結衣「多分ゆきのんなら選挙に勝っちゃう……そうなったら奉仕部は無くなっちゃう……そんなのやだよ」

八幡「……そうか」

結衣「あたし……奉仕部が好き。ゆきのんがいて、ヒッキーがいて、あたしがいて……そんな空間が……好きなの」

八幡「……でも、お前が当選してもそれは同じだぞ」

結衣「あたしは……当選したら生徒会は適当にして逃げちゃうからいーのだ!」

八幡「……」

八幡(嘘だ。こいつはこいつで責任感が強い。仮に由比ヶ浜が選挙で勝ったなら……結局奉仕部はなくなるはずだ)

八幡「……まぁ、頑張れよ。俺は活動禁止されたしな」

結衣「まかせといて!」

八幡(……奉仕部を守りたい……か)



339:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:06:08.07 ID:iSvCooVV0

八幡「……たでーま」

八幡(……まぁ返事なんてないわな)

小町「……おかえり」

八幡「え……あ、ああ。ただいま」

小町「……私勉強するから」

八幡「……ココア飲むか?」

小町「……うん」

八幡「了解 」



340:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:07:08.34 ID:iSvCooVV0

小町「……ねぇお兄ちゃん」

八幡「なんだ?」

小町「また……なんかあったでしょ?」

八幡「……誤魔化せないなぁ」

小町「誤魔化したりしたら小町怒るよ」

八幡「……そうだな。ちょっと聞いてくれるか?」

小町「……ココア飲む間ならきくよ」



341:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:08:35.51 ID:iSvCooVV0

小町「ねーお兄ちゃん」

八幡「なんだよ」

小町「本当にダメダメだなぁ……雪乃さんや結衣さんが怒るのも無理ないよ」

八幡「……」

小町「お兄ちゃん……何もしないの?」

八幡「俺は動くなって言われたんだぞ」

小町「そっか……じゃあさ……小町のために動いてよ。小町も奉仕部がなくなっちゃうのは嫌だからさ」

八幡「……」

小町「……来年小町が入部する部だしさ。それが無くなったら受験勉強も捗らないなぁー 」

八幡「……わかったよ。小町が勉強出来なくなったら困るしな」

小町「うん……」



342:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:11:04.05 ID:iSvCooVV0

自室

八幡「……と、言ってもなぁ」

陽乃「困っちゃうよね?」

八幡「ええ……いや、何でいるんですか」

陽乃「え?八幡に会いに来たら何か、楽しい話してたから……思わず聞いちゃった♪」

八幡「……すいません」

陽乃「何で謝るの?」

八幡「こんなことになってしまったので」

陽乃「気にしすぎだよー」

八幡「……そうですか」

陽乃「ふふっ。八幡」ギュ

八幡「……なんすか」

陽乃「……一緒に考えよっか……何とかする方法」ナデナデ

八幡「……」

陽乃「雪乃ちゃんにも、ガハマちゃんも否定されないやり方を」

八幡「……」

陽乃「……ね?」

八幡「……そうですね」

陽乃「覇気がないなぁ」

八幡「それが俺ですから」

陽乃「……あはは!それもそーか♪」



343:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:13:28.58 ID:iSvCooVV0

陽乃「……それじゃ、これでいこうか」

八幡「全く……時間のかかる作戦ですね」

陽乃「でも、考えたのは八幡だよー?」

八幡「まぁこれで何とか……あいつらと交渉しますよ」

陽乃「でも、これにはその有名人が必要なわけだけど」

八幡「そこは俺が何とかします」

陽乃「そっか♪任せるよ」

陽乃「それじゃー私は今から仕込みに入るねぇー」

八幡「すいません。面倒なこと頼んで」

陽乃「んふふーじゃあ今度デートしてね」

八幡「……はい。いくらでも付き合いますよ」

陽乃「よしっ!お姉さんとの約束だぞ♪」



344:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:15:01.56 ID:iSvCooVV0

八幡「……」モグモグ

八幡(策は出来た……後は実効するだけだが……本当にこれでよかったのか?)

八幡(……他に手はない……と思う。これなら二人とも降りれる。一色の不満も解消だ……けど何か引っかかる。何かモヤモヤするんだよな)

材木座「コラムコラム」

八幡「?……材木座。どうした?」

材木座「いやな、主が何かおかしいと戸塚氏に聞いたものでな」

八幡「え?戸塚?」

八幡(そういや、朝に挨拶したときも何か、変だったな。いやこの場合変だったのは俺になるのか?)

材木座「うむ。しかし本当に変だな」

八幡「……そんなにわかるものか?」

材木座「うむ。まぁ我と八幡の仲だからのぅ」

八幡「うぜぇ……あ」

材木座「む?どうした?」

八幡「材木座……お願いがある」

材木座「我に願いだと?」

八幡「ああ。お前にしか出来ないことだ」

八幡「とりあえずここじゃなんだから、放課後サイゼでどうだ?」

材木座「うむ。任された」



345:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:16:16.04 ID:iSvCooVV0

八幡「……と、まぁこれまでの成り行きはこんな感じだ」

材木座「……ふむ。先に聞くが何故当選したらだめなのだ?」

八幡「……想像してみろよ……あの二人が生徒会長になったらどうなるか」

材木座「……うむ。我に優しくない学校になるだろうな」

八幡「そういうことだ」

八幡(まぁそんな風には変わらないだろうけどな……)

材木座「うむぅ……しかしこれは中々難しい問題ではないか」

八幡「方法はあるんだ。その手伝いをしてほしい」

材木座「何だ。解決策はもう見つけてあるのか」

八幡「ああ」

小町「……あ、お兄ちゃーん!」

八幡「小町?」

小町「よかった。間に合った」

八幡「どうしたんだよ」

小町「えっとね。ほら電話でお兄ちゃん作戦会議するみたいだったから……」

大志「どうもっす!」

川崎「……何で呼ばれたの?私」

戸塚「やっほー八幡」

小町「助っ人を呼んでみたの。小町も協力するって決めたしね」

八幡「お前ら……」

八幡「……とりあえず俺が考えた方法なんだが……」



346:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:18:25.54 ID:iSvCooVV0

八幡(手段は揃った……Twitterのアカウントでの票数獲得も半数に近づいてきた……だけど違和感がある……何でだ?)

陽乃「おー。さすが隼人だねぇ。票数がどんどん増えていくよ」 カタカタ

八幡「まぁアイツはよくも悪くも目立ちますから」

陽乃「そうだねぇー。あ、また増えた」カチッ

八幡(ずっとモヤモヤしている。修学旅行の時みたいな手段は使わないようにした……ましてや昔のやり方とも違う)

八幡「……なんでだ?」ボソッ

陽乃「どうかした?」

八幡「あ、いえ。何でもないです」

陽乃「おやぁ?怪しいですなぁ……お姉さんに言ってみなさい」

八幡「いや、大したことじゃないですよ」

陽乃「それでも言うのー」ギュー

八幡「わ、わかりましたから抱きつかないでください」

八幡「その……何と言うか、これでよかったんだろか?って思うっていいますか……何か違和感があるんですよ」

陽乃「違和感?」

八幡「ええ。方法は間違ってないはずです。まぁ人には言えないやり方ですけど……ただ、何か見落としてるっていうか……」

八幡(そうだ……何かを見落としているんじゃないか?それが分からないから違和感として出ているんじゃないのか?)

陽乃「違和感ねぇ……まぁ。雪乃ちゃんは素直じゃないからなぁ……後で何言われるかわからないしねぇ」

八幡「……素直じゃない」

陽乃「どうしたのー?」

八幡(そうだ。雪ノ下雪乃は素直ではない。その思考は解りやすいが決してそれを口に出さない。それが雪ノ下雪乃だ)


八幡(いや、待てよ……俺は何年も雪ノ下と過ごしてきた……だから俺は雪ノ下を理解しているものだと誤解しているんじゃないか?)


八幡(最初から考え直せ……全く知らない状態と仮定してそれでアイツを見つめ直せ)


八幡「……まさか、あのバカ」

陽乃「もーなに考えてるのー?無視されるのは寂しいよー」

八幡「……あ、すいません」

八幡(まだ確証はない……というか確証なんて持てない。ただの可能性の一つだ)

八幡「……陽乃さん。お願いがあります」

八幡「……」

陽乃「へ?ああ。うん。全然いいよ」

八幡「お願いします」

八幡(一つでも多くの可能性を試してみるべきだ)



347:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:20:46.69 ID:iSvCooVV0

いろは「先輩ー……何で推薦名簿を書き写してるんですか。」

八幡「いいから書け」

いろは「……もー……手が痛いなぁ」

いろは「これ、やる意味あるんですかぁ?」

八幡「ないな。どうせやっても雪ノ下や由比ヶ浜が勝つだろうしな。そういう意味じゃこれは無意味だ」

いろは「……で、でももしかしたら勝つかもーなんて」

八幡「ない。安心しろ」

いろは「……」ピクッ

八幡「雪ノ下の応援演説は葉山がするし」

いろは「……」

八幡「由比ヶ浜は三浦だ」

いろは「ぁー……三浦先輩」

八幡「多分お前を推薦したクラスの連中も影で笑ってるぞ」

いろは「……」ムカッ

八幡「……そういうのムカつくよな」

いろは「……え?」

八幡「自分達は影に隠れて涼しい顔をしている。そんな奴らに一泡吹かせてやろうぜ」

いろは「そ、そんなこと…」

八幡「できる」

八幡「何せこの推薦名簿はお前のなんだから」

いろは「……は?……あ。……ふぇ?」

八幡(言い直さなくていいから)

八幡「推薦人約400人……これが一色いろはの支持者だ」

いろは「え、ええええ!?」



348:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:24:56.75 ID:iSvCooVV0

八幡「……よう」ガラガラ

雪乃「……こんにちは」

結衣「や、やっはろー」

八幡「悪いな、呼び出して」

結衣「う、ううん。問題ないよ」

雪乃「……それでなにかしら?貴方の方法は却下したはずよ?」

八幡「まぁ落ち着け……とりあえずだ。依頼は破棄されたこと伝えに来たんだよ」

結衣「へ?」

雪乃「……どう言うことかしら」

八幡「……簡単なことだ。一色いろはが生徒会長をやることを承認した。ただそれだけのことだよ」

雪乃「……何故急に」

八幡「これだ」バサッ

結衣「なにこれ……名簿?」

雪乃「推薦人名簿……」

八幡「約400これが一色の推薦人の数だ……事実上の当選だな」

雪乃「一体どうやって」

八幡「SNSで有志のやつが募集かけてたみたいだな……」

結衣「うわ……ホントだ」ポチポチ

雪乃「……これはあなたが?」

八幡「……さぁ。俺の知らないやつだろ」

雪乃「……」

結衣「そ、それじゃぁもしかして……」

八幡「……ああ。お前らが生徒会長選挙に出る必要はない」

結衣「……よかった」

雪乃「そうね……」

八幡「……ああ」

雪乃「……」

八幡「……なぁ雪ノ下」

雪乃「何かしら?」

八幡「一つ聞きたいことがある」



349:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:26:16.55 ID:iSvCooVV0

八幡「お前……本当は生徒会長したかったんじゃないのか」

結衣「えぇ!?なにいって」

雪乃「……そんなことを聞いてどうするのかしら?例えそうだとしても、既に選挙になっても私に勝ち目はないわ」

八幡「……生徒会長になって、由比ヶ浜と俺も生徒会に引っ張るつもりだったんじゃないか?」

結衣「……え?」

雪乃「……」

八幡「そう考えれば納得できる。ここでの活動も生徒会として大々的にやればもっと利用するものも増えるし、出来ることも増える」

結衣「……そっか」

八幡「……違うか?」

雪乃「……そこまでわかっていながら……どうして」

八幡「わかったのはちょっと前だ……それに、お前が当選してしまったら……奉仕部の理念から外れるだろ?」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「……奉仕部は依頼者の自立を促すもの……だろ」

雪乃「……」

八幡「……今回はちょっとケースが違うが、こうして一色は自ら生徒会長になることを決意した……これも自立と言えるんじゃないか?」

雪乃「それは……」

八幡「後な……これ」ピラッ

雪乃「生徒会副会長……申込書?」

八幡「陽乃さんに頼んで城廻先輩に聞いてもらったんだよ。まだ受け付けてるかどうかを」

八幡「全然受付てるし、お前そのまま副会長に立候補したらどうだ?一年の生徒会長のバックアップとしてさ」

雪乃「……」

八幡「んで、由比ヶ浜は計算とか得意だし会計とか書記とかそこら辺でいいんじゃないか?」

結衣「そ、そっか!もしそれでみんな当選すれば!」

八幡「そういうこと……雪ノ下の考えた通りに出来るって事だよ」



350:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:26:50.25 ID:iSvCooVV0

雪乃「……相変わらず無茶苦茶を言うわね」

八幡「……どうするんだ?」

雪乃「確認なのだけど……貴方は何になるの?」

八幡「はぁ?俺?役職なんていらないぞ。めんどくさい」

雪乃「ダメよ」

八幡「えぇー……」

雪乃「そうね。あなたにぴったりの役職があるわ」

八幡「うっわー……嫌な予感しかしないんだけど」

雪乃「庶務ね。雑務でもいいけど」

八幡「うっわー……予想通りだわ」

結衣「あ、あはははは」

八幡「おいっ。笑うなよ。つか、これで笑うとか酷くないか」

結衣「ご、ごめん……だって……あはは」

雪乃「ほら、雑務早速書類を提出しにいくわよ」

八幡「おい。役職で呼ぶな。つかまだ認めてない」

結衣「あはは。……やっと……やっと元通りだ」



351:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/02/15(土) 19:32:25.67 ID:iSvCooVV0

いろは「先輩お茶いれてぐだーい」

雪乃「雑務。仕事よ」

八幡「……くそ。やっぱ言わなきゃ良かったな……」

結衣「あはは。手伝うよ」

雪乃「由比ヶ浜さん。ここの計算が抜けてるのだけど」

結衣「うわぁぁぁ。ご、ごめんゆきやんー!」

いろは「先輩まだですかー?」

八幡「ちょっとは待ってろ!」

いろは「遅いですよー。もー」

雪乃「そういえば。裏庭の草刈りが合ったわね……頼んだわ」

八幡「……何でだよ。手伝ってくれよ……まぁいいけどさ」

めぐり「こんにちはー」

いろは「あ、めぐり先輩ー!ほらほら、先輩お茶ですよお茶」

八幡「少しは自分で淹れろ!」

結衣「あははは」

雪乃「……」クスッ

めぐり「おー……楽しそうだね」

陽乃「やほー!八幡ー!」ダキッ

八幡「ちょ。陽乃さんなんで学校に!」

めぐり「あ、私が呼んだの♪」

雪乃「姉さん離れなさい」ゴゴゴ

結衣「うーん!あたしも!」ダキッ

雪乃「由比ヶ浜さんまで……」

陽乃「約束のデートは何時しよっか?八幡♪」

八幡「は、陽ねぇ!火に油注がないでくださいよ!」

結衣「あー!陽乃さんズルいですよ!ヒッキー!あたしもデートの約束してたよね!?」

八幡「ちょ。由比ヶ浜まで!」

雪乃「……どういうことかしら?八幡?」ゴゴゴ

八幡「落ち着け!俺は悪くない!」

雪乃「言い訳……無用よ」

八幡「こ、殺される」

いろは「あーあ、可哀想に」

八幡「い、一色助けてくれ……」

いろは「自業自得です」

八幡「なんでだよ!」

雪乃「覚悟はいいかしら?八幡」

八幡「待て!俺のせいじゃない!」

パチンッ!

やはり俺の幼馴染みが彼女なのはおかしい


End



転載元
やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。雪乃「何を言っているのかしら?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390178994/
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         コメント一覧 (105)

          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 00:37
          • 何の創造性もない駄文だな
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 00:57
          • おもしろかった、続きとかも見たい
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:01
          • ちょっと都合が良すぎるけど、夢があるな
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:03
          • うん、いい感じ
            まあ原作はこうはなるまい…
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:15
          • 中途半端なところで終わってしまったな。
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:21
          • 俺ガイルにオリジナル設定組み込んだSSは大抵「ヌルくてニューゲーム」になった結果原作の良さが削ぎ落とされるのが難しいとこだよね
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:25
          • この手のSSを読んでから原作を読むと余計切なくなる
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:49
          • 原作読んでいないから、ところどころ説明不足で意味不明になっているシーンが散見される。修学旅行のくだりとか。
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 01:50
          • もはや愛を通り越した狂気を感じる
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 02:08
          • 二次でしか知らんけど
            まだ未完結なんだろ?バッドエンド決まってるのか

            ヒロイン可愛いなぁおもて
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 02:08
          • 乙です。
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 02:38
          • いつか原作まとめ読みしたいと思ってるから途中で止めとくかー
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 03:47
          • 時間忘れて読んだ
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:14
          • すげー好きなんだけど続編はまだですかー???
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:17
          • こうなるのか…?シランケド
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:39
          • ※13
            わざとだろ、そもそも二次創作は原作ありきなんだから1から10まで全部説明されてもクドいだけ
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:40
          • これ実はあねのん√だろ
            絶対グアムでヤってるって

            それから、葉山の扱いが寂しかった。せっかく葉山とも幼馴染みなんだからもう少しライバル意識持たすとかあっただろ
            雪の下姉妹は一切葉山と絡んでないし
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:47
          • 原作でもあぁなって欲しかった

            いつもの八幡なら気付くことも出来たろうに、色々余裕無かったんだろうな。はるのんが手伝ってくれたおかげか
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 04:51
          • 面白かったよ
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:07
          • あんまり間違ってない青春ラブコメ
            八幡が幼少時から理解者や共有相手に恵まれて、陽乃が妹以外に目を向ける機会があるとこうなるのか
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:22
          • こういうのも悪くないな。

            ただもちろん原作の話があってこそだけど。

            俺ガイルこれからどうなっていくんだろうなぁ…
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:28
          • ヌルゲーだから文化祭で無理矢理問題点捻出することになるんだよなぁ
            皆で生徒会は原作でも理想解に近いし、それをやりたくなるのは理解できる
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:38
          • 八幡のキャラがぬるま湯で薄めてあるせいで、さっぱりつまらない
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:40
          • 俺は割と好きだなぁ。
            原作ほど周りのキャラに殺意を抱かない。
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:56
          • 原作の設定ガン無視のSS作るなら別にその作品でやる意味ねえだろ
            妄想垂れ流しすぎて気持ち悪い
          • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 05:58
          • あえて原作設定無視してんじゃないのか
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 06:05
          • SSだから妄想の垂れ流しで正解だろう、何を言ってるんだ?
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 06:44
          • 著作権侵害wwww
            妄想垂れ流しwwwwww
          • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 07:33
          • 個別ルートあるみたいよ
            だから中途半端に終わらせたんでしょ
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 09:00
          • 著作権侵害wwwwwwwwww


          • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 10:07
          • 著作権侵害の是非・有責無責は、二次創作って時点で話の的通り過ぎてるだろ
            それで金銭を得たり、何かを対象に攻撃したりで悪質かどうかは問われるだろうけどな
            SSサイトに何しに来てるか知らんが、気に入らん相手を悪者にしたけりゃ無い頭絞れバカ

            原作設定無視とか言ってるやつも、if設定のSSだってこと頭に入れてるのか?
            このSS例に挙げれば、八幡と雪ノ下が幼馴染でボッチこじらせすぎてなかったらっていう話だろ
            そういうもしもの元で丁寧に話が進むなら問題ないんだよ
            呼称や表記ゆれや原作との乖離があったとして、それに説得力をもたせられれば
            原作無視とか言われるのは、ロクに説明もなしにちぐはぐな設定盛り込む馬鹿だ
            気に入らないのも辛口なのもそれはそれでいい。だけど不快感の元をきっちり正してそれを表せよ
            批判でも擁護でも具体的に挙げろ。第三者に何か伝えるときは頭使え
          • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 10:34
          • ※4が馬鹿すぎて
          • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 10:46
          • 俺はいいと思う
            そして4はなにをいっているんだろう…
          • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 10:47
          • 凄いなぁ
            SSを色々考えて読んでる人もいるんだ
            真面目なんだなぁ
          • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 11:49
          • 素直に面白かった
          • 41. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 12:25
          • 米4の人気に嫉妬
          • 42. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 12:28
          • SSに何言ってんだかって感じ…
            いちいちそんなの気にして読んでわざわざ文句ってなんでそんな時間浪費してんのよ
            ほっときゃ言いしコメ欄でそんな事言ってどうなるってんだよ
            あと原作しか認めん奴はSS読むなって話
          • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 12:56
          • >>八幡「んで、由比ヶ浜は計算とか得意だし会計とか書記とかそこら辺でいいんじゃないか?」
            一瞬嘘だッッ!!と言いたくなったけど
            そういえば国語が苦手な割に数学だけはずば抜けて得意なタイプってクラスに一人は居たな

            良SS 二人の距離が近かったからその分だけ正解に近づけたんだな
          • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 13:05
          • 文化祭で計算やってたからなガハマさんは
          • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 13:17
          • 八幡が「や、○○~」ってセリフが多すぎてくっそいらついた
          • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 13:20
          • こう言うのはアリだな。八幡であって八幡ではないって感じで。それに原作がああいう感じだからこう言うのが映える。ただ同じ幼なじみである葉山をもっと絡ませて欲しいところではあった。出来れば静ちゃんも。
          • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 14:18
          • ※45
            短気すぎだろwww
            もうss読むのやめたら?

            あ、このssは凄く良かったです。はい
          • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 15:46
          • なんではるのははるのなのに、ゆきのはゆきのしたなんだ?
            あのさ、このラノベの名前、変換候補に出てこないんだけど。
          • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 15:54
          • ※48
            こいつバカだろ……普通に読めばわかると思うが……
          • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 16:24
          • 5 if世界はやっぱ面白いな
            原作あってのssって感じがして結構俺は好き
          • 51. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 18:45
          • 期末考査わすわる
          • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 20:03
          • さっさと続きかけよ
          • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 20:31
          • この八幡2周目だろ
            姉のんがこっちにいる時点でいろいろいい意味で終わるんだよなぁ
          • 54. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 20:33
          • 米48
            小学生は寝る時間だぞ
          • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 20:35
          • ※54
            は?高校生だわなんもソース無いのに調子コクなよwww
          • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 20:36
          • 高校生だわ(キリ!

            結局ガキって言うwwwwww
          • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 21:01
          • ※55
            やっぱガキじゃねぇかw
          • 58. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 21:08
          • まあ、良いと思うけどこれじゃあ話は終わるし原作に人気は出なかったんだろうなー
          • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 22:16
          • 5 普通に最高峰だと思うぞ
            個別ルートもあるらしいし
            そっちも期待
          • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 22:59
          • ※58
            これじゃあ凡百のハーレムラブコメに過ぎんからな。でも原作があんな風になってるからこそ、こういうのもあって良いんじゃないかなとは思う。
          • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 23:15
          • 原作の展開なぞってる時の端折り方が雑過ぎだったな
            伝える気がないなら全部省けばよかったのに
          • 62. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 00:11
          • なんか、無変換で打ったコメントのせいでわけわかんないケンカ勃発してて笑った。本人いなくてよく騒げるなw
            雪ノ下姉妹の姉だけ名前で、妹苗字に違和感覚えないのか?
            普通に読めばわかる(キリッ)っとか言われたから頑張って読んだら、ケツの方でやんやあったみたいだねww
            長くてスマホ1ページ分で断念したから知らなかった。すまんな
          • 63. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 00:57
          • ※62
            なんか言い訳がましいけどきちんと自分の非を認められるだけお前は立派だと思うよ。
          • 64. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 02:11
          • ※63が慈悲深くてワロタwww

            原作と設定違うとか言われても二次創作だしねぇ、ある程度の改変は覚悟しとかないと
          • 65. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 02:46
          • おもしろかったよ
          • 66. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 03:08
          • 実際八幡の台詞に「や、」が多すぎ
            是非はともかく、ろくに推敲してないんだろうなぁとは思った
          • 67. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 04:03
          • 5 SSに著作権侵害とか言ってる奴www
            妄想垂れ流しとかSS全否定かよwww
          • 68. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 07:16
          • アニメ組の人からしたら修学旅行の流れが意味不明過ぎてようわからん
            いろはもSSで浅い部分までは知ってるけどようわからん

            ようわからんのです
          • 69. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 11:49
          • SSは楽しめればいい。
            偉い人にはそれが分からんのです。
          • 70. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月18日 13:14
          • ようわからんのやったら原作読んでみたらどうだろうかね

            このssは個人的に傑作
          • 71. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月19日 00:02
          • 5 アニメしか見てないから修学旅行のところからわからなくなったけどかなり面白かったよ
          • 72. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月19日 11:52
          • 2 ※62>>なんか、無変換で打ったコメントのせいでわけわかんないケンカ勃発してて笑った。 本人いなくてよく騒げるなw
            無変換で打ったコメントである事は何も関係が無く、また喧嘩が起きていた事実も無い。※48や※55の発言は本人が居らずとも叩かれるほどの見事な間抜けであったのだ。

            >> 雪ノ下姉妹の姉だけ名前で、妹苗字に違和感覚えないのか? 普通に読めばわかる(キリッ)っとか言われたから頑張って読んだら、ケツの方でやんやあったみたいだねww 長くてスマホ1ページ分で断念したから知らなかった。すまんな
            読むことが苦痛だったアピール。実は読んでいなかったアピール。謝るポーズで煽る。その上で※48での主題は曲げず、誤りを認めない。

            ※48、※55、※62から見て取れる限りでのレス主の人格は、人格形成という面から見て小学生であったほうがまだ救いがあった。あるいは釣りであるならば、両手放しで賞賛させて頂きたい。

            最後に、「ケツの方でやんやあったみたいだねww」を辞書を引いて意訳してみたが、「終わりのほうでしきりに褒めていたみたいだね。」流石にどう理解すればいいのか解らなかった。

            追伸。評価☆はSSに対する物です。
          • 73. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月19日 13:06
          • 4 素直に面白かった。原作があるからこそ、こーいう世界があったとして面白いって意味で。二次創作としてよかった。
          • 74. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月19日 13:41
          • やはりゴミ原作のゴミSSはまちがっている。
          • 75. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月21日 09:22
          • やはり俺のSSの米欄が荒れるのは間違っている
          • 76. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月21日 22:22
          • なんでこんな荒れてるの
            あまあまではあったがまともだったじゃん
            ひえー
          • 77. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月22日 01:32
          • SSって、ガハマさんアホかわいい、とか
            ゆきのんがデレた!、とか
            よかった、不幸になった静ちゃんはいなかったんだね、とか
            そういう原作では表現できないif、書ききれない余白の部分とかをブヒブヒ言って楽しむものと思ってたんだが
            なんでみんなそんな必死なのん
          • 78. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月23日 14:52
          • ごめん姉が可愛すぎてもう読めない
          • 79. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月23日 23:59
          • 余計な部分削って陽乃が幼馴染なところだけ書いてれば良作だった
          • 80. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月24日 00:10
          • 多分この後姉ルート書くよ

            ゆきのんルートかもしれないけどね
          • 81. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月24日 12:06
          • 割と良かったんだが、ゆきのんが幼馴染なら、始まる前から終わってるよな。
          • 82. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月25日 09:24
          • 姉のんが可愛すぎて辛い
          • 83. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月27日 01:45
          • まぁ
            悪くないけど
            切ないな
          • 84. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年03月18日 12:22
          • 陽乃かわいすぎんよ^~
            八幡羨ましすぎてアーイキソ
            由比ヶ浜もさらにかわいい
          • 85. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年03月18日 12:27
          • ※55に大草原不可避

            こういうSS最高や!
            コメ欄も4とか55とかおもろい奴いるし最高や!
          • 86. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年04月14日 00:50
          • 原作のイメージがブレるかもと思って今まで読んでなかったけど、あねのんルート読んでから読んでみたら面白かった。
            原作はこれからどうなるかわかんないから、今から楽しみだ。
          • 87. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年04月14日 01:04
          • 85
            あと30.の面白さも忘れちゃいけないぞ

            センスを感じる
          • 88. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年04月14日 01:24
          • 文化祭の所で相模➡︎ガハマさん、はるのさん敵性➡︎味方、の条件下で同じ展開はムリあるやろ
            他は中々面白い
          • 89. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年04月16日 11:56
          • これ、ヒッキーが普通にリア充になってるから、付き合ってもバッドステータスにならない希ガス
          • 90. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年04月25日 07:57
          • 著作権侵害の話聞いてちょっとΣ\( ̄д ̄;)ォィォィってなったが色々考えてるなー、

            個人的にパラレル系は結構好きなんだが
          • 91. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年05月05日 19:11
          • 原作があるから、原作はなぞるけど決定的に違うから面白い
          • 92. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年06月04日 22:39
          • SSにwwwwwwwwwwwwwwwww著作権wwwwwwwwwwwwwwwやべぇwwwwwwwwwwwwもうほのぼの漫画のエロ画像描けねぇwwwwwwwwwww
          • 93. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年07月10日 06:38
          • やっぱり雪ノ下雪乃がNO1!やっぱり雪ノ下雪乃がNO1!
          • 94. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年10月22日 19:49
          • 高校生ワロタタタタwwwww
          • 95. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年03月08日 09:07
          • 72必死だな
            なんか笑えるwwww
          • 96. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年05月14日 14:14
          • こうなればよかったなほんと
          • 97. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年05月20日 22:12
          • ※4が本気でこんなレスを書いたのかが気になる。単なるIF系SSだろうに。
          • 98. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年08月13日 03:58
          • 近くのマッグの可愛い店員って、はたらく魔王さまに出て来るちーちゃんじゃね?ww
          • 99. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年08月25日 12:55
          • 妄想垂れ流しってラノベだろうが漫画だろうがそれこそ東野圭吾だって源氏物語だってそうだろ
          • 100. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年10月11日 00:09
          • 著作権うんぬん、設定うんぬんの人の考えをもっと聞いてみたいな、どういう考えなんだろ
          • 101. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月27日 04:51
          • 頭が逝っちゃってる人がこんなにいるんだなぁと思いました(KONAMI感)
          • 102. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年02月11日 12:55
          • 3 喋り出しに「ちょ。」がめちゃくちゃ多くて目についた
          • 103. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年08月29日 06:18
          • ゆきやんは草
          • 104. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年12月09日 19:02
          • 面白いし雪の下姉妹可愛いけど絶妙にキモいな
          • 105. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年06月27日 09:59
          • 面白いしってそら原作ほぼパクって幼馴染設定付けただけやからな。

            作者これでドヤ顔してたんやろなぁ…痛すぎわろたw

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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