「太陽に包まれる鷲 / じょうじ物語」

関連記事:小吉「…何でブラなの?」ミッシェル「大胸筋矯正サポーターだ」
20 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:19:48 ID:9pn4J6no

ID違うけど>>1です
かなり余ってるのでテラフォの短編でも書きます



21 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:22:20 ID:9pn4J6no

『太陽に包まれる鷲』



22 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:27:07 ID:9pn4J6no

ここ、火星で俺は大切なヒトを失った


今俺は、そいつの墓の前で泣いている…彼女に抱かれながら


彼女は脱出機から飛び降りている時には泣き叫び、無事に降りてからは子供のように駄々を捏ねていた


そんなさっきまで助ける側のか弱い彼女に、ランキング12位の俺は助けられている

優しく頭を撫でられて、宥めてくれている

久々に感じる人のぬくもり……あたたかい

太陽を失った俺をあたためてくれる



23 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:33:10 ID:9pn4J6no

「…八重子」

「んー?なあに?」

「ありがと…な」


「ふふふ、どういたしまして」


にこっと笑う彼女の笑顔が、あいつと重なる


年齢も、性格も、国も、顔の作りもまったく違う…同じなのは性別ぐらいだ

だが彼女は、あいつと同じように俺にとっての太陽となっていた



24 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:41:37 ID:9pn4J6no

今度は失わない……奪わせやしない


「……お前は絶対に死なせないからな」


「うん…ちゃんと守ってね」

ザッ


後ろから足音が聞こえた

ゴキブリか?いや、違う……残念ながら、後ろを振り向かずに誰なのかわかるほど聞きなれた足音だ

お前、空気読めよ…アシダカグモの毛は敏感なんだろ?

…いや、こいつの場合はわざだな



25 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:47:29 ID:9pn4J6no

「ゴキブリ達がいないか見回りをしてたんだが……さて、艦長達に報告しないとな」

「…何を報告すんだ?」

「『祝!火星カップル誕生』ってな!」

タッタッタッタッタ


あのイカ野郎…全速力で逃げやがった


「あ~あ、カナちゃんに質問攻めにされちゃうなぁ」



26 :じょうじ 2013/12/17(火) 15:53:35 ID:9pn4J6no


「ごめんな、俺のせいで……」

「別にいーよ……そこまでイヤじゃないし」


「え?」


「た、ただし!100万円払わないと、うちを彼女にさせてあげないからね!」

「金とんのかよ!?しかも100万って高っ!!」

「うちは優良物件なんだからこんぐらいなの!これでも出血大サービスしてんだからね」



まったくこいつは……


「…なぁ、ローンは組めるのか?」



31 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:46:14 ID:l.PdM5c6



『じょうじ物語』




32 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:47:06 ID:l.PdM5c6

※この物語は都合上、副音声でお送りしております


ジョージ「よお、久しぶりだな!」

城「ああ、そうだな。そっちは最近どうだ?」

ジョージ「まあまあかな。先輩とちょっとうまくいってないけどな」

城「お前のとこの先輩って確か…源さんか?」

ジョージ「そうだ。最近湖で泳がされてばっかなんだよ…」

城「ハハハ!それは大変だな。それより見ろよ、この体を!艶があるだろ!」キラキラ

ジョージ「ああ……艶って言うより、もはや光沢だな」



33 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:47:42 ID:l.PdM5c6

J・ジョー「はぁ……」トボトボ

ジョージ「おっ、どうした?お前が落ち込んでいるなんて珍しいな」

J・ジョー「俺だって落ち込む事ぐらいあるさ」

城「で、どうしたんだ?いつも『面白ェ……』って言っているお前がそんなに落ち込むなんて」

J・ジョー「実は…部下が俺の事を馬鹿にすんだよ」ハァ…

城「はあ~!?そんな事かよ。元々一匹狼だったお前が、なにを今さらそんな事を気にしてんだよ」

ジョージ「…何て馬鹿にされてんだ?」

J・ジョー「『お前の攻撃など効かない』、『何の為にその手の穴はあるんですか?』とか…」

ジョージ「…ちょっとソイツら蹴り殺してくるわ」ダッ

城「待て!」ガシッ



34 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:49:01 ID:l.PdM5c6

ジョージ「放せ!!親友を侮辱されて黙っていられるか!」ジタバタ

城「だが、お前の脚力で蹴られたら粉々になるだろ!!」

ジョージ「そうするつもりだ!!粉々にしてやる!!」

J・ジョー「ジョージ、お前の気持ちはうれしいが…そんな奴らでも俺の大切な部下なんだ。やめてくれ」

ジョージ「…チッ、わかったよ」

城「ったく、お前のそういうとこ変わってないな」

ジョージ「…うるせぇ」

J・ジョー「だが、あまりカッとなりすぎて作戦を忘れるなよ。あくまでお前の任務はサンプルと車を奪うことだ。それまでに部下がやられようと我慢して見ているんだぞ」

ジョージ「…ああ、わかっているさ。そのために運転を覚えたんだ、難しかったんだぞ」



35 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:49:47 ID:l.PdM5c6

ちなみに主音声に切り替えると……


バッタTF「じょうじ」

ニジイロTF「じょう じょう」

ゴッドTF「じょうじょう じょうじょう」

バッタTF「じょうじ じょうじ」



36 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:50:47 ID:l.PdM5c6

副音声


城「それにしても……本当にまた来んのかよ、アイツら」

J・ジョー「ああ、そうらしい……何でも今回は20年前の奴らよりも人数が多いらしいぞ」

城「げっ、マジかよ…気持ち悪いな。あの時も俺、あまり近づかないようにしてたし…」

ジョージ「だが俺達はやるしかない。この星を…俺達の星を守るために…」

J・ジョー「ジョージ…」

城「…まあ頑張れよ、お前ら。俺の出番は結構後だからな。確かクロちゃん達の後だ」

J・ジョー「まずは俺の班が奴らの船を落とす」

城「…そういえば、アイツらの船に潜入する奴も居るんだろ?どうやって潜入するんだ?」

ジョージ「はぁ…ちゃんと作戦を聞いてろよな。それは――」



37 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:51:32 ID:l.PdM5c6

主音声・副音声


バッタTF「じょうじ じょうじ」

城「へぇ~、なるほど」

バッタTF「じょうじ」

城「マジかよ!?そんな事言ってたか?」

ゴッドTF「じょうじょう」

城「はいはい、聞いてなくてすいませんでしたよ……ついでにもう一つ聞いていいか?」

バッタTF「じょうじ」



38 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:52:58 ID:l.PdM5c6

城「何で俺等ってこんなにでかくなったんだっけ?」

バッタTF「ジョウジッ!!」

城「いやぁ、その時も話を聞いて無くてさ。今さら聞くのも恥ずかしいなぁーって思ってたんだけど……何か知りたくなってな」

ゴッドTF「…じょうじょう じょうじょう」

城「あー、確かにそんな事を言ってたような記憶が……ないな」

バッタTF「じょうじ」

城「ハイハイ、悪かったって。そんなに怒るなよ」



39 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:53:58 ID:l.PdM5c6

副音声


ジョージ「ったく…お前は本当に人の話を聞かねぇな」

城「この体だと背景と同化して見えなくなるから目立たねぇんだよ」

J・ジョー「逆に目立って常習犯だから怒られないんじゃないのか?」

ジョージ「そのクセはちゃんと直せよ。じゃないとケラ先輩、もしくは……パラポ将軍に言うぞ」

城「それだけはやめてくれ!握り殺されちまう!」ガクガク

J・ジョー「あの人の腕力(パワー)は別格だからな…」

城「あの人の腕力に耐えられるのはクロちゃんぐらいだぜ」



40 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:54:46 ID:l.PdM5c6

ジョージ「じゃあこれからはちゃんと人の話を聞けよ」

城「…善処する」

ジョージ「おい」

J・ジョー「……さて、お喋りも終わりだ。そろそろ時間だぞ」

城「じゃあ俺はケラ先輩のとこに行ってくるわ」

ジョージ「待て、お前ら!」

城「何だよ、話があるなら早くしろよ。あの人も怒らすと怖いんだからな」



41 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:55:28 ID:l.PdM5c6

ジョージ「これをするのを忘れてた…」ス…

J・ジョー「フッ…お前も変わらないな」ス…

城「ああ、何かあると直ぐにこうやって3人で拳を合わせてたな」ス…

ジョージ「お前ら…絶対に死ぬなよ。また、ピラミッド(ここ)で!!」



バッ

      ブゥゥゥゥゥン



42 : ◆BUsl4O8zWY 2013/12/21(土) 13:57:32 ID:l.PdM5c6

___________________

そして時は流れ…


ジョージ「アイツらよくも俺の部下を…」ギリッ

ジョージ「はっ!……J・ジョーに言われてたな……俺のやるべき事は車とサンプルの奪取。それだけを考えるんだ……でも、一匹ぐらい殺しても大丈夫だよな?」

ジョージ「おっ、戦闘が終わってアイツら油断したな。源さんも作戦通り、湖から仕掛けたし……さて、行くか」ググッ… ダンッ!

キュン

       ドガンッ!!

アレックス(なっ、何だコイツは!?)


ジョージ「…火星をなめんなよ!!」



43 :じょうじ 2013/12/21(土) 14:01:01 ID:l.PdM5c6

これで完結です

一応今書いてるssが終われば、また別スレでテラフォのssを書くつもりです
ちなみに今度はチャオミー君を火星に送ろうと思ってます

ではまた今度



転載元
小吉「…何でブラなの?」ミッシェル「大胸筋矯正サポーターだ」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1387208208/
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         コメント一覧 (8)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 14:29
          • (笑)
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 14:54
          • 2
            前作に比べるとつまらないなぁ……残念
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 15:35
          • そもそもテラフォ自体糞やからね、仕方ないね
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 16:26
          • 誰かサイヤ人を火星に送ってくれねぇかなぁチラッチラッ
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 19:01
          • 5 まぁいいやw

            TFSSもっと増えろwwww
          • 6. MCC
          • 2013年12月23日 20:52
          • 5
            前作も今作も面白かった!
            テラフォマSSはもっと増えるべき!
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 21:13
          • スレタイからバルイーグルかと思ったのは俺だけでいい
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月23日 21:54
          • 3
            もっと増えろ!

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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