ベジータ「問おう、貴様がオレのマスターか」雁夜「え?」
参考リンク:Fate/Zero - Wikipedia- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:32:47.78 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「おい貴様、質問に答えろ! 貴様はオレのマスターなのか」
雁夜「あ、ああ……そうだ」
雁夜(なんだコイツ……バーサーカーなのに理性があるみたいだ)
雁夜(しかもやけに偉そうだ……)
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:35:53.36 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「チッ……」ジロリ
雁夜「な、なんだ……俺の顔になにかついてるのか?」
ベジータ「よりにもよって、貴様のようななまっちろい野郎がこのオレのマスターとはな」
臓硯(なんじゃこれは……一体どうなっておる……)
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:37:41.23 ID:ZaGRXXTK0
どうなってんだよ
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:41:33.71 ID:d0hgrhjg0
雁夜「な、なまっちろい……」
ベジータ「フン。おい貴様、名前は」
雁夜「え? 俺の名前……? 間桐雁夜だ」
ベジータ「マトウカリヤ……妙な名前だ」
雁夜「……あー、一応言っておくと名前は雁夜で間桐は苗字だ」
ベジータ「……なるほど。カカロットが孫悟空と呼ばれているようなものか」
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:45:10.68 ID:d0hgrhjg0
雁夜(カカロット? 孫悟空?)
雁夜「……じゃあ俺も訊くが、お前の名前は?」
ベジータ「なにっ! 貴様このオレが何者かも知らずに呼びつけたというのか」ギロッ
雁夜「ッ! あ、ああ……」
ベジータ「チッ、まあいい。貴様の質問に答えてやろう」
ベジータ「オレは宇宙最強の戦闘民族サイヤ人の王子、ベジータ様だ!」
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:47:09.46 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……」
ベジータ「……」
雁夜「…………」
ベジータ「…………どうした。オレの正体を知って恐ろしさの余り声も出ないのか?」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:50:56.37 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……臓硯」
臓硯「……なんじゃ、雁夜」
雁夜「あんたの用意した聖遺物はこいつにゆかりある品だったのか?」
臓硯「……違うな」
ベジータ「おい貴様ら、何をゴチャゴチャ言っている!」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 04:56:57.56 ID:d0hgrhjg0
雁夜「い、いや、なんでもないんだ」
雁夜(それじゃあこれは臓硯にも予想外の出来事なのか……)
雁夜「……ベジータって言ったな。お前は聖杯戦争について理解しているのか?」
ベジータ「当然だ」
雁夜「お前のクラスはなんだ」
ベジータ「バーサーカーだ」
雁夜「バーサーカー? だがそれにしては――――」
ベジータ「待て」
雁夜「……なんだ?」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:01:42.91 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「さっきから気にはなっていたがここは一体なんだ」
ベジータ「気色の悪い虫どもがぞろぞろ這い回っているし、何よりここの空気は臭くてかなわん」
ベジータ「気に入らん、破壊するぞ」キュイイイイ
雁夜「おい待て、破壊って――――!」
ベジータ「はあっ!」ビシューン
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:10:08.54 ID:d0hgrhjg0
密集していた無数の蟲が消し飛び、蟲蔵の天井が崩落する。
ベジータ「……なんだ?」
ベジータ「戦闘力が、とてつもなく弱まっている……」
ベジータ「一体どういうことだ……」
雁夜「ゲホッ、ガハァッ……!」ビチャビチャ
雁夜「う……ぐぅ……っ」バタリ
ベジータ「おい貴様、一体どうした!?」
臓硯「……儂の蟲蔵が……一瞬で……」
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:18:57.16 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「おいそこのジジイ! こいつはどうしちまったんだ!」
臓硯「……今の攻撃による魔力消費は、その未熟者にこたえたようだな」
ベジータ「クソッ、見た目以上に軟弱な野郎だぜ……!」
臓硯「それにしてもお主、よくも儂の蟲蔵を滅茶苦茶にしおったな」
ベジータ「…………なんだ、その目は?」
臓硯(……とはいえこやつの力といい、バーサーカーでありながら理性を持つことといい、使えるかもしれぬ)
- 33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:32:33.27 ID:d0hgrhjg0
臓硯「……ベジータと言ったな」
臓硯「此度の破壊行為、本来ならば許されぬことだが不問に付す」
ベジータ「不問に付す……?」
ベジータ「フン! 貴様、自分の立場をわかっているのか?」
ベジータ「オレにかかれば貴様を殺すことなど赤子の手をひねるよりたやすいのだぞ」
臓硯「確かに。だが今この場で儂を殺せばほぼ間違いなくそこの未熟者も死ぬであろうな」
臓硯「自然、お主も消滅することになる」
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:38:57.68 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「何が言いたい」
臓硯「お主のマスターは未熟も未熟。まともな魔術の扱いさえ心得ておらん」
臓硯「儂の手がなければすぐにでも路傍でゴミのように死ぬであろうな」
ベジータ「……なるほど。貴様を殺せばオレも必ず死ぬということか」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:44:54.34 ID:d0hgrhjg0
臓硯「お主とて自らの望みが果たせぬうちに消滅するのは不本意であろう?」
ベジータ「……ふっ、ふふっ……はーっはっはっはっはっはっ!」
臓硯「……何故笑う」
ベジータ「ジジイ、覚えておけ! オレはサイヤ人の王子だ!」
ベジータ「貴様のくだらん脅しに屈するくらいなら、命なぞいくらでもくれてやる!」
- 38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:56:24.51 ID:d0hgrhjg0
臓硯「…………」
ベジータ「おい、貴様いつまで寝ているつもりだ! さっさと起きんか!」ゲシッ
雁夜「ぐああっ!?」
ベジータ「この屋敷のいやな空気はもううんざりだ。立て、さっさと出るぞ」
雁夜「う……」ヨロヨロ
ベジータ「チイッ、手間のかかる野郎だ!」ガシッ
雁夜「!?」
雁夜「おい、お前俺に一体何を……!?」
ベジータ「ガタガタぬかすんじゃねえ!」
ベジータ「……老いぼれ。オレを見くびった借りは、全てが終わった後でタップリと返してやる」シューン
臓硯(……あやつ、空まで飛ぶとは……!)
- 42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:14:32.55 ID:d0hgrhjg0
-冬木市内・とある廃墟-
ベジータ「……この辺でいいだろう」ドサッ
雁夜「いてぇ……!」
ベジータ「……しばらくここで寝ていろ」
ベジータ「貴様がある程度まで回復したら残りの連中を一気に叩く」
雁夜「叩くったってお前、他の連中の居場所はほとんど分からないぞ?」
ベジータ「なんだ貴様、魔術師なのに気も感じ取れんのか? でかい気が6つ、どれもそう遠くないところにある」
雁夜「気……? お前さっきからムチャクチャだぞ……」
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:18:45.82 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……ていうか王子とかなんとか言ってたけど、お前ほんとに何者なんだ?」
ベジータ「本当も何もオレはサイヤ人の王子ベジータだとさっきから何度も言っているだろう……!」イライラ
雁夜「でも俺はそのサイヤ人とかいう民族も、お前の伝承も知らない」
ベジータ「だろうな」
雁夜「だろうな、って……」
ベジータ「どうやらここはオレの元いた世界とは別の世界らしい」
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:28:20.87 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……別の世界だと?」
ベジータ「そうだ。オレはここではない別の『地球』から来た」
雁夜「英霊の座からじゃないのか」
ベジータ「聖杯がよこした知識の中にそんな言葉もあったな。だがオレは違う」
ベジータ「いつものようにトレーニングをしていたら突然景色が暗くなり、気が付けば貴様の前にいた」
ベジータ「知らない間に貴様の召使い(サーヴァント)とやらになっていたんだ、頭にくるぜ」
- 45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:30:26.28 ID:d0hgrhjg0
雁夜「聖杯の概念を持たない地域の英霊どころか、別世界の生きた人間だって?」
雁夜「何故だ」
ベジータ「オレが知るか」
ベジータ「……と言いたいところだが、ひとつだけ心当たりがある」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:39:39.39 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「オレの世界の『神』は貴様らが言うところの聖杯のようなものを持っていた」
ベジータ「『大願成就す神龍の珠(ドラゴンボール)』と呼ばれ、7つ揃えるとあらゆる願いを叶えられる代物だ」
雁夜「ドラゴンボール……!」
雁夜(大聖杯も7騎のサーヴァントの魂を揃えることで起動すると聞いた)
雁夜(そっくりだ……!)
ベジータ「詳しいことは知らんが、なんらかの原因によりドラゴンボールが聖杯と一緒くたにされた可能性もなくはない」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 06:51:53.37 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「まあ、それだけでは『オレ』が『貴様』に召喚された理由までは説明できんがな」
雁夜「たしかに……」
ベジータ「だがそんなことはどうでもいい」
雁夜「え?」
ベジータ「オレには聖杯にかける願いはない。だが、聖杯をかけての戦いには大いに興味がある」
ベジータ「……まあ、知名度補正とかいうやつのせいでかなりパワーダウンしてはいるが」
雁夜「パワーダウン?」ジッ
雁夜「!」
雁夜(こいつのステータス、とんでもないぞ……! パワーダウンしてこれなら、元はどんな化け物だったんだ)
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:02:06.18 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「だが、この気の感じなら他の奴らに後れをとることはないだろう」
ベジータ「楽しくなりそうだぜ……」ニヤァ
雁夜(もしかしたらこの聖杯戦争、勝てるかも知れない……!)
ベジータ「だが!」
雁夜「ッ!」ビクッ
ベジータ「オレが全力を出して戦うには、貴様は弱すぎる!」
雁夜「う、それはまあ、確かに……」
ベジータ「エネルギー弾の一発やそこらを撃っただけで死なれては話にならん」
- 57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:06:18.79 ID:d0hgrhjg0
雁夜「そうは言ってもどうしようもないしなあ……」
ベジータ「貴様を鍛えてやる」
雁夜「休み休み戦っていくしか……え?」
雁夜「……今、なんて?」
ベジータ「ええい、聞こえなかったのか。貴様を鍛えてやると言ったんだ」
- 63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:16:44.89 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「今の貴様は虫の息だから勘弁してやるが、明日からは覚悟しておけよ」
雁夜「待て、それは無理だ! どのみち死ぬ!」
ベジータ「なんだと?」ジロッ
雁夜「いや、その、俺の場合色々あってこういう体質になったから、鍛えるとかそういう問題じゃ……ゴニョゴニョ」
ベジータ「フン、どうせ魔術のトレーニングをサボったツケでも回ってきたんだろう」
雁夜(うっ、鋭い……!)
雁夜「でもどのみち身体はボロボロなんだ」
雁夜「トレーニングなんかしたらほぼ確実に俺は死ぬし、何よりそんな悠長なことをしている時間はない」
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:22:31.78 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「クソッ、とことん使えんやつだな貴様」
雁夜「悪かったな」
ベジータ「……となると不本意だが不意をついて一匹ずつ確実に仕留めていくしか……」ポトッ
ベジータ「ん、これは……」
- 67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:29:10.33 ID:d0hgrhjg0
雁夜「なんだそれは、巾着か」
ベジータ「……仙豆だ」
雁夜「センズ?」
ベジータ「ああ。どんな外傷でも癒し、一度食えば10日は腹持ちする豆だ」
雁夜「へえー。お前の世界って便利なものがあるんだな」
ベジータ(オレがトレーニングで家を空けるといったときに、ブルマがカカロットに取ってこさせたものだ……)
ベジータ(懐に入れていたから、一緒にこっちの世界に来たのか)
雁夜「それならお前が傷を負っても安心だな」
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:39:49.03 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「おい」
雁夜「なんだ」
ベジータ「貴様の皮膚の舌で這いずりまわっていのは、あの気色悪い虫か」
雁夜「……ああ」
雁夜「お前が言ってたサボりのツケだ。この蟲は俺の肉を喰う代わりに魔術回路を補ってる」
ベジータ(…………ただ単に仙豆を食わせるだけでは虫の活動も活発になってしまうな)
雁夜「……おーい?」
ベジータ(となると、ああするしかないか……)
ベジータ「……つくづく貴様は世話のやける野郎だ」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:51:30.59 ID:d0hgrhjg0
雁夜「一人で何ブツブツ言ってるんだ……ん?」ガシッ
雁夜「おい、俺は別に男に手を握られて喜ぶ趣味はないぞ」
ベジータ「バッ……バカヤロウ! そんなんじゃねえ!」
ベジータ「……いいか、よく聞け」
ベジータ「今から気を流して貴様の魔術回路をクソ虫ごと焼き切る」
雁夜「焼き切る!? そんなの無理だ!?」
ベジータ「聞け!」
雁夜「っ……!」
ベジータ「恐らく死ぬよりひどい痛みが貴様を襲うはずだ。だが、即死はせんだろう」
ベジータ「そして魔術回路がズタズタになったところで仙豆を食い、虫に補われていた部分も含めて再生する」
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:57:17.31 ID:kH4H/+yb0
仙豆って欠損も治療できるらしいな
- 77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:57:46.78 ID:UPVsDW0i0
仙豆とドラゴンボールはマジで便利
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:04:07.21 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……そんなことが本当にできるのか?」
ベジータ「仙豆はあらゆる傷を治すと言ったな」
ベジータ「貴様の肉体は健康には程遠いらしいが、その時点で傷ついているのは魔術回路だけだ」
雁夜「まあ、そうだな」
ベジータ「つまり魔術回路そのものがひとつの大きな傷となり、本来自前の回路が存在しなかった部分まで治る……はずだ」
雁夜「……なるほど」
ベジータ「というわけでやるぞ」
- 84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:12:07.04 ID:d0hgrhjg0
雁夜「うわ、待て!」
ベジータ「……いちいちうるさい野郎だな。まだ何かあるのか」
雁夜「お前のやろうとしてることはわかったけど、その、気で魔術回路を焼き切るってやつ」
雁夜「気ってさっきお前がジジイの蟲蔵を壊した時みたいなのだろ?」
雁夜「仙豆とやらで治す前に俺死ぬんじゃないのか?」
ベジータ「なんだ、そんなことか。このオレがくだらんヘマをするはずないだろう」
ベジータ「それに、パワーダウンしたことで気のコントロールは普段よりしやすくなっている」
ベジータ「……さあ、お喋りはここまでだ。今度こそやるぞ」
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:18:56.94 ID:d0hgrhjg0
雁夜(……こいつに全てを委ねてみよう)
雁夜「ああ、やってくれ」
ベジータ「はあぁ……」ボウッ
雁夜「ッぐわああああああああ!!」
雁夜(なんだこれ、痛い! 焼けた鉄を突っ込まれてるみたいだ!)
雁夜「あぐっ……ううううっ……!」
ベジータ「……こんなもんか」シュウン
ベジータ「おい、食え」
雁夜「ぐ……う……」モグモグ
雁夜「く……っ」ゴクン
- 92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:22:42.08 ID:3Gnb8i7e0
ホモかと思った
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:26:22.24 ID:d0hgrhjg0
雁夜「!」
雁夜「……あっという間に痛みがひいた!」
ベジータ「……どうやら、なんとかなったらしいな」
雁夜「思ったより早かったっていうか一瞬だったな」
ベジータ「長引かせるとひ弱な貴様が死ぬかと思って気を遣ってやったんだ、ありがたく思いやがれ」
雁夜「あ、ああ……」
ベジータ「……ん。貴様のポンコツ回路がマシになったお陰でオレの戦闘力もほんの少しだが上がったらしい」
- 99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:27:53.08 ID:1JHRtMVY0
ベジータさん優しすぎる
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:34:04.14 ID:UPVsDW0i0
元々ナッパに避けろと言ったり結構優しい
- 102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:37:24.55 ID:d0hgrhjg0
雁夜「この後はどうする気だ?」
ベジータ「決まっている。敵を一人残らず叩き潰すんだ」
雁夜「一人でか? さすがに無茶だろう」
雁夜「いくらお前が強くても正面から挑んだんじゃ――――」
ベジータ「……そういえば、貴様にはまだ言っていなかったな」
雁夜「何がだよ」
ベジータ「貴様らが確か『宝具』とか呼んでいるものだ」
雁夜「宝具だって!?」
ベジータ「貴様がすぐ死ぬ心配もなくなったんだ。見せてやるよ」
- 113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 08:49:00.83 ID:d0hgrhjg0
雁夜(武器か、それとも何かの道具が……)
雁夜(どのみちこいつのことだからとんでもないものに違いない)
ベジータ「はああああああ……」ゴゴゴゴゴ
雁夜(俺の魔力があいつに流れていくのを感じる……)
ベジータ「ぁあああああああ……」ゴゴゴゴゴ
雁夜「……」ゴクリ
ベジータ「はああ――――っ!」ドオオンッ
- 120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:00:23.05 ID:d0hgrhjg0
雁夜「金色の髪に青い目……その姿が宝具なのか……?」
ベジータ「ああ」ニヤリ
ベジータ「オレの宝具、『黄金の闘気(スーパーサイヤジン)』だ」
雁夜「……名前ださっ」
ベジータ「おい貴様、今なんと言った」スッ
ベジータ「事と次第によっては殺すぞ」シュイイン
雁夜「な、な、な、何も言ってないぞ……!」
雁夜(……しかし名前はださいけどすさまじいプレッシャーだ)
- 124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:11:03.72 ID:d0hgrhjg0
雁夜「ところで、その宝具の効果は?」
ベジータ「ステータスが大幅に底上げされる」
雁夜「それだけ?」
ベジータ「……なんだと?」
雁夜「いやなんかこうもっと、かっこいい剣とかさあ……」
ベジータ「不満か」
雁夜「正直言うとまあ、地味だなあと……」
ベジータ「そうか、不満なんだな……」
雁夜「おい、どこ行く気だ」
ベジータ「貴様にこのオレの素晴らしさを見せてやろう」
ベジータ「オレ以外の全員を今晩中に倒す」ドヒュンッ
雁夜「おい、待て……ベジータ!」
雁夜「……聞いちゃいねえ」
- 129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:21:42.63 ID:d0hgrhjg0
-冬木市上空-
ベジータ「一番手近なところにいるやつは……」
ベジータ「あっちだ。気を隠すどころかこっちを誘ってやがる」
ベジータ「このオレに勝負を挑むとはいい度胸だ」
- 133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:28:55.45 ID:d0hgrhjg0
-港-
ベジータ「ここだな」スタッ
ベジータ「おい、誰だか知らんがいるのは分かってるんだぞ! 出てきやがれ!」
???「…………」スッ
ベジータ「お出ましか、そのナリは槍使いのサーヴァントだな」
ランサー「いかにも。そういう貴様は…………よく分からないな」
- 134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:29:37.68 ID:02xcQAy10
わかるわけないよなwwwwww
- 142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:41:56.84 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「別に分からなくても支障はないだろう」
ベジータ「……貴様はすぐに、このオレの手で殺されるんだからな」
ランサー「随分と自信があるようだな」
ランサー「だが、俺とてそうやすやすとやられるつもりはない」
ベジータ「ほう……?」ニヤリ
ランサー「フッ……それでは腕比べといくか」チャキン
ベジータ「いいだろう、相手になってやる」
ベジータ(両手に槍だと……? 今までに見たことのない戦い方だ)
- 144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:47:37.89 ID:d0hgrhjg0
ランサー「……む。貴様、武器はどうした」
ベジータ「オレには必要ない」
ランサー(武器を使わないつもりか……? ますます正体が分からん……)
ランサー(だがまあいい。俺は主のために敵を討ち取るだけだ)
ランサー「行くぞ……っ!」
- 151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 09:57:08.30 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「待て」
ランサー「!」
ベジータ「コソコソと盗み見をしている臆病者がいるようだ」キュイイイイ
ランサー(なんだあれは……! やつの手が光り輝いている……!)
ベジータ「目障りだ!」バッ
ランサー「飛んだ!? 宝具もなしに!」
ベジータ「ハァッ!」ドヒュドヒュドヒュドヒュ
- 156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 10:02:45.67 ID:d0hgrhjg0
ベジータの放った4発の気弾はそれぞれ切嗣・マイヤ・ケイネスのすぐ傍に着弾し、
偵察をしていたアサシンの一人は直撃を受け消し飛んだ。
ベジータ「今のは警告だ! 貴様らが横槍を入れれば、次は直撃させる!!」
ベジータ「それからそこの貴様、さっさと出てこい」クルッ
セイバー「…………」コツコツ
セイバー(私より先にこの男がランサーと出会ったせいで、登場のタイミングを見失っていました……)
- 161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 10:18:03.77 ID:d0hgrhjg0
セイバー「私はセイバーのサーヴァント。貴殿らはランサーと……モニョモニョモニョ……とお見受けする」
ベジータ「おい貴様ぁ、もっとハッキリと喋りやがれ」
セイバー「……ゴホン。貴殿らのどちらかの気配に気付きこの場へやってきたのだが、既に戦いが始まっているというなら邪魔立てするつもりはない」
セイバー「どうか戦いを続けてくれ」
ベジータ「オレは別に構わんぞ」
ベジータ「……貴様はどうだ、槍使い?」
- 175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 10:34:31.50 ID:d0hgrhjg0
ランサー「……その提案には同意しかねる」
ランサー(セイバーは邪魔立てをするつもりはないといったが虚言かもしれん……)
ランサー(もしそうであった場合、セイバーとこの正体不明の男の両方を相手取るのは危険だ)
ランサー「……」
セイバー「……」
ベジータ「……」イライラ
ランサー「…………」
セイバー「…………」
ベジータ「…………おい、貴様ら」
- 176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 10:42:35.02 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「オレは辛抱強くないんだ。どっちでもいいから早くかかってこい」
ランサー「……」
セイバー「……」
ベジータ「チッ! 埒が明かん!」
ベジータ「セイバーのサーヴァント。貴様がオレの相手をしろ」
ベジータ「それから槍使い。セイバーだろうがこのオレだろうが手を出したら貴様を殺す」
セイバー「……決闘の申し入れを受けては、騎士として断れません。承りましょう」
ランサー(騎士……? あのセイバーは騎士なのか?)
ランサー「そのような姑息な真似をするつもりは毛頭ない」
- 181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 10:48:07.65 ID:d0hgrhjg0
セイバー「……」シュウウウ
ベジータ「……その姿。貴様、女だったのか」
セイバー「ああ。だがそれがどうした? 女だからといって私を侮るつもりか」
ベジータ「フン、そんな訳があるか」
セイバー(真名どころかクラスさえわからないサーヴァントか……油断はできないな……)
セイバー「それでは、いざ!」
ベジータ「来い!」
- 191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:03:26.29 ID:d0hgrhjg0
恐るべき速さと威力の斬撃が次々とセイバーから繰り出される。
ベジータは不可視のそれら全てを紙一重で回避する。
セイバー(この男、風王結界があるというのに私の剣の軌道をことごとく読んでいる……!)
ベジータ(……この女、思ったよりやるな)
ベジータ「しかし……!」ガッ
セイバー「!?」
セイバー「指一本で私の剣を止めただと……!?」
- 195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:08:24.46 ID:d0hgrhjg0
セイバー「そんなバカな……!」
ベジータ「……」ガッガッガッガッ
ランサー「……信じられん」
セイバー「くっ……!」バサッ
セイバー(『約束された勝利の剣』の斬撃を指一本で受け止めるなんて……!)スタッ
ベジータ「次はこちらの番だ」ダンッ
セイバー「!?」
- 204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:25:32.52 ID:d0hgrhjg0
一瞬のうちにセイバーの眼前へ迫るベジータ。
しかし、ベジータの拳がセイバーを貫こうとした時、文字通り横槍が入る。
一対一の勝負への介入はしないと表明していたはずのランサーの投擲した長槍が、ベジータの鼻先をかすめていった。
ベジータ「……おい貴様、オレはくだらん邪魔はするなと言ったはずだぞ」
ランサー「…………」ワナワナ
ランサー「クッ……!」ダッ
ベジータ「チィ……!」
- 206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:29:34.17 ID:d0hgrhjg0
ランサー(主よ、何故、何故あなたは……!)
ベジータ(セイバーより速いな)
ベジータ(だが、こいつの動きはおかしい。不自然だ)
ベジータ(そう、まるで操り人形のような……)
- 210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:35:47.86 ID:d0hgrhjg0
ベジータ(そうだ、こいつは令呪の強制によってオレを攻撃しているのか……!)
ベジータ「ハッ!」
ランサー「俺の槍を掴んだ……!?」
ベジータ「ふん!」
ランサー「ぐ……は……」バタリ
ベジータ「クズが……!」キッ
ベジータ「どいつか知らんが俺の忠告を聞かなかった奴がいたらしいな!」
- 211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 11:39:55.03 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「オレがセイバーを仕留める瞬間に隙ができるとふんだらしいが、残念だったな!」
ベジータ「オレの戦いにケチをつけたのはどいつだ!」
ベジータ「……そうか、だんまりか。ならば3匹とも殺してしまおう」キュイイイイ
セイバー(まずい、切嗣と舞弥が……!)
- 238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:07:03.97 ID:d0hgrhjg0
ベジータによる報復が行われようとしたその瞬間、夜の闇を青白い稲光が切り裂いた。
- 240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:10:54.62 ID:d0hgrhjg0
セイバー「なんだ……?」
ベジータ「上を見ろ」
セイバー「戦車……!」
セイバー「真っ直ぐ突っ込んでくる……!」
ベジータ「何!?」
- 244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:23:04.38 ID:d0hgrhjg0
着地した戦車はアスファルトを破壊しながら猛スピードで走行する。
ベジータとセイバーが今しがたまでいた場所を駆け抜け、しばらくして戦車は停止した。
ライダー「我が名は征服王イスカンダル! 苦しゅうない、近う寄れ」
ウェイバー「わーっ! わーっ! なんでいきなり名乗っちゃうんだよ!」
ライダー「……小僧、真名ぐらいでそガタガタさわぐこともなかろう」
ライダー「それにしてもお主、見事な戦いぶりであったな」
ベジータ「……貴様、見ていたのか」
ライダー「背丈は小さいがなかなかに豪快だったぞ」
ベジータ「…………」ピクッ
- 250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:31:03.04 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「……貴様今なんと言った」
ライダー「ん? 余は貴様の、小さな背丈に見合わぬ豪快な戦いぶりを讃えたのだぞ。もっと嬉しそうな顔をせんか」
ベジータ「…………」ピクピク
ライダー「まあ背丈の小ささでこの坊主に優る者はおらんがな」
ウェイバー「おいライダー! 僕の身長の話なんかいいだろう!」
ベジータ「…………!」ブチッ
- 252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:34:01.59 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「ええい貴様、ふざけたことを一度ならず二度までもいい腐りやがって……!」キュイイイイ
セイバー(小柄な男だとは思っていたが、本人も気にしていたんだな……)
ライダー「……時に貴様、余の臣下になる気はないか」
ベジータ「もう我慢なら――――――はぁ?」シュウン
- 255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:44:04.71 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「…………貴様は、自分の言っていることが分かっているのか……?」
ライダー「うむ。貴様のその腕っ節、是非余の軍勢に加わるべきであろう」
ベジータ「……どうやら分かっていないようだな」
ベジータ「オレはサイヤ人の王子ベジータだ! 王子であるオレが他人の軍門に降ると思うか!?」
ライダー「サイヤジン……?」
ライダー「そのような民の名に聞き覚えはないのう。どこか辺境の民族か?」
ベジータ「おのれえ……!」
- 258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:51:24.82 ID:d0hgrhjg0
セイバー(ベジータというのがやつの真名か……しかし私もサイヤジンという民族には聞き覚えがない……)
セイバー(だがそんなことよりも、みなが名乗りを上げているのだから私もブリテンの騎士王だと声高らかに明かしたい……!)ソワソワ
セイバー「む……?」
ベジータ「クソッ、また新手か……!」
- 261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:53:22.52 ID:0d7GG8lx0
この騎士王かわいい
- 265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 12:59:16.84 ID:d0hgrhjg0
アーチャー「我を差し置いて王だ王子だと名乗る輩が一夜に二匹か」
ランサー「ぐ……なんだ、あのサーヴァントは……?」
セイバー「ランサー、目が覚めたのか」
アーチャー「この世で王たる資格を持つのはこの我一人! 跪け! 頭が高いぞ!」
- 266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:01:55.30 ID:zuMoYS4G0
まるで王のバーゲンセールだ・・・
- 267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:04:12.29 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「……フン」カチン
ベジータ「なんだ貴様は」フワフワフワ
ライダー「ほー! あやつめ生身で空を駆けることができるのか!」
ライダー「ますます余の臣下に加えたいのう」
アーチャー「おい貴様。雑種の分際で我を見下ろすとはどういう了見だ」
ベジータ「正真正銘、純血のサイヤ人であるオレに雑種だと?」
ベジータ「何寝ぼけたことを言ってやがる、馬鹿が」
- 270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:08:40.06 ID:d0hgrhjg0
アーチャー「……貴様王たる我を愚弄するかァ!」
ベジータ「それはこっちの台詞だぜ!」
アーチャー「……よかろう、愚民を慈しむことも王の義務だ」
アーチャー「我直々に貴様を冥土に送ってやろう!」
アーチャー「『王の財宝』!」
- 272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:12:56.51 ID:d0hgrhjg0
ベジータ(ん、奴の背後から無数の武器が出現したぞ……)
ベジータ(あれをどうするつもりだ……)スチャ
アーチャー「死ね!!」シュッ
ベジータ「なっ……!?」
ベジータ(ただ撃ち出すだけだと……!?)
- 273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:14:07.44 ID:Zaj/m11i0
ワロタ
- 274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:14:30.85 ID:5TMGp775i
どんな攻撃を期待してたんだ
- 279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:21:42.89 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「なめくさりやがって……!」キイイイン
アーチャー「踊れ雑種! 我を楽しませよ!」ドシュドシュドシュドシュ
ベジータ「クソッ、おちょくってやがる……!」
ベジータ(『あれ』を使うか……?)
ベジータ(いや、まだいいだろう……)
アーチャー「どうした雑種! 勢いがいいのは口だけか!?」ドシュドシュドシュドシュ
ベジータ「いい加減にしやがれぇ――――っ!」ボボボボボボボボッ
- 285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:29:28.58 ID:d0hgrhjg0
ギルガメッシュ「なっ……」
ギルガメッシュ(我の財宝を一瞬のうちに全て撃ち落としただと……!?)
ベジータ「さっきから大人しくしててれば調子に乗りやがって……!」
ベジータ「侮られたもんだぜ」
セイバー「あのサーヴァントがベジータを侮っているだと……?」
ランサー「オレにはとてもそうは見えんが……」
- 287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:36:03.67 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「これで終わりにしてやる!」キイイイン
ギルガメッシュ「『天の鎖』よ……!」ジャラジャラジャラ
ベジータ「この期に及んでオレをからかうつもりか!」ジャラ
ベジータ「こんな貧弱な鎖が何になる!」ブチィッ
ギルガメッシュ「なに――――!」
ベジータ「消えろ――――ッ!」ゴオオオオッ
- 289: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/04/06(土) 13:37:13.64 ID:cWPnx53V0
鎖すら千切るか
- 291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:38:33.82 ID:cEaPXrrr0
まぁ神性なんて欠片も無いもんな
- 297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:42:07.16 ID:d0hgrhjg0
ベジータの拳はアーチャーが身にまとっていた金色の鎧を打ち破り、その奥に隠されていた肉体を貫いた。
アーチャー「おの、れぇ……!」
ベジータ「フン」
こうして最強のサーヴァント・英雄王ギルガメッシュは、異界から来たサイヤ人に驚くほどあっさりと敗れ、消滅した。
- 298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:43:15.86 ID:cEaPXrrr0
時臣「」
- 302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:45:54.58 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「くだらん勝負だったな…………ん、あの貧弱野郎思いの外近くにいるようだな」シューン
セイバー「行ってしまった……何者なんだあの男は……」
ライダー「ああー、余の臣下に滅茶苦茶欲しいのう」
ランサー(俺、いいとこなしだったな……)
- 309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:48:52.74 ID:d0hgrhjg0
セイバー「あ」
ランサー「セイバー、どうかしたのか?」
セイバー「い、いや、なんでもないんだ……」
セイバー(サーヴァントの気配を発見した瞬間ダッシュしてきたから、アイリスフィールを浜辺に置き去りにしてしまった……)
セイバー(また切嗣に陰湿な嫌がらせを受ける……ああ……)
- 311: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/04/06(土) 13:50:34.12 ID:cWPnx53V0
イジメっ子切嗣
- 313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:54:06.03 ID:d0hgrhjg0
-港に程近い路地裏-
ベジータ「おい貴様、何故また倒れているんだ……」
雁夜「ベジータお前なあ……」
雁夜「いくら俺の魔術回路が完治したからって、あんなに大出力で暴れられたら魔力が枯渇して死んじゃうよ」
ベジータ「何!? 貴様の体調を考慮してエネルギー弾はほとんど撃たずにおいてやった――――」
ベジータの脳裏に、飛来する無数の宝具を撃ち落とした瞬間が蘇る。
ベジータ「……いや、なんでもない」
雁夜「? ……そうか」
- 318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:58:40.86 ID:d0hgrhjg0
雁夜「ていうかそんなことよりもだ、ベジータ! お前時臣のサーヴァントを倒したんだな!!」
ベジータ「トキオミ?」
雁夜「さっきの金ピカのマスターだよ! よくやったぞ!!」
ベジータ「貴様、その時臣とかいう男と何かあったのか?」
雁夜「大したことじゃないんだが、まあ、ちょっとな」
ベジータ「…………話してみろ」
雁夜「え? なんでだよ」
ベジータ「いいから話せ。命令だ」
雁夜「ハハ。命令、ね……」
雁夜「分かったよ……」
雁夜「カクカクシカジカ」
- 321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:59:11.12 ID:yXPF6Pqv0
微笑ましいな
- 325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:03:02.79 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「ほー、くだらん」
雁夜「お前ならそう言うと思ってたよ」
ベジータ「だがこれで分かった」
雁夜「ん? 何が?」
ベジータ「オレが貴様の……サーヴァントとしてこの世界に招かれた理由だ」
- 334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:11:13.30 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「オレも貴様も、自分に優る一人の男妬み、嫌い、時には殺したいとさえ思った」
ベジータ「そしてその執着によっていつか道を踏み外す運命にあった」
雁夜「つまるところ俺たちは同じ穴の狢だったってこと」
ベジータ「……気に入らん表現だが、まあそういうことだ」
- 336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:13:01.05 ID:MtLO3LNg0
なるほど
- 347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:18:13.84 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……ていうか、お前も失恋したことあるのかー」
ベジータ「アホ! 誰が失恋だ!」
雁夜「あれ、違うの?」
ベジータ「当たり前だ!」
雁夜「へえー」
雁夜「俺、その話に興味あるな?」
ベジータ「フン、くだらん話だ」
- 354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:25:10.39 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「……そんなことより、だ」
ベジータ「やはり肉体の状況が改善されたとはいえ、貴様はオレのマスターとしてはポンコツだ」
ベジータ「このままではもう一つの宝具が使えん」
雁夜「えっ、お前超サイヤ人以外に宝具あったの!?」
ベジータ「ああ」
ベジータ(あっさり話題を逸らせたぞ、単純なやつだ……)
- 364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:32:08.18 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「今回の宝具は貴様が喜びそうなものだぞ」ニヤ
雁夜「へえ、どんなんなんだ?」
ベジータ「『終局の雷光(ファイナルフラッシュ)』という」
雁夜「うわ、またイケてない……」
ベジータ「殺すぞ」ガッ
雁夜「ごめんごめん! 俺が悪かったから襟首掴むのやめて!」
ベジータ「……いいだろう。ちなみに対星宝具だ」
雁夜「ふーん…………対星宝具ぅ!?」
- 365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:33:19.62 ID:G8+f2pej0
全てが吹きとんじまう
- 368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:37:52.92 ID:d0hgrhjg0
雁夜「対星宝具って想像つかないんだけど……」
ベジータ「星を割る程度の威力ということだ」
雁夜「星って……どの星?」
ベジータ「まあ地球ぐらいなら容易いな」
雁夜「サラッと言うなよ……」
- 383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:49:55.02 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「しかしだ」
ベジータ「貴様が今のような体たらくでは死ぬ寸前まで魔力を絞りとってもこの街を消し飛ばせるかどうかだ」
雁夜「いや充分だろ……っていうかお前の話のスケールはおかしいよ、ベジータ」
ベジータ「そういうことだから貴様は明日からトレーニングをしろ」
雁夜「ごめん話の流れが見えない」
ベジータ「なんだ? もう貴様の魔術回路は正常化されたからトレーニングしても死なんぞ」
雁夜「そうじゃなくて。そんな何日かトレーニングしたところで魔力の絶対量が劇的に増えるわけないだろ」
ベジータ「誰も魔力の絶対量を増やせとは言っていないぞ」
雁夜「じゃあどうするんだよ」
- 389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 14:57:56.29 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「オレのいた世界での気とこの世界の魔力はどうも性質的にはほとんど同じらしい」
ベジータ「つまりオレが気をコントロールをする要領で貴様が魔力をコントロールできるようになれば、今まで無駄になっていた魔力も有効活用できる」
ベジータ「わかったか?」
雁夜「分かりません」
ベジータ「分かれ」
雁夜「ワカリマシタ」
- 393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:03:53.16 ID:4Wg3Y1lp0
あかんおじさんZ戦士になってまう
- 405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:12:47.16 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「基礎的な部分なら数日でマスターできるだろう」
ベジータ「……まあ、貴様がひどい無能でなければの話だが」
雁夜「くそ、やってやるよ。やればいいんだろ」
ベジータ「そうだ。分かればいいんだ」ニヤ
雁夜(それマスターしたらこいつみたいに空を飛んだりなんかビーム出したり出来るのかな)
ベジータ「ああ。ひとつ言っておくが別に魔力のコントロールを修得しても空は飛べんしエネルギー弾も撃てんぞ」
雁夜「……なんでだよ?」
ベジータ「そこからさらに高度なトレーニングが必要だからだ」
雁夜「くそ……っ!」
- 419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:21:59.94 ID:d0hgrhjg0
それから数日間、他陣営は魔術工房が爆破されたりアインツベルンの森で戦ったりしていたが雁夜は廃墟でひたすらトレーニングを積まされていた。
ベジータ「おい、貴様。もう少し長く集中できんのか」
雁夜「いや、もう限界……」
ベジータ「これしきのことで呼吸を乱すな、持久力皆無なのか貴様は」
雁夜「そりゃあこの前まで死にかけでしたし……」
雁夜(小さい頃に葵さんとピクニック行ったなあ……楽しかったなあ……)
ベジータ「貴様ろくでもないことを考えているだろう。魔力の流れが乱れたぞ」
……というような感じである。
- 428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:27:34.64 ID:d0hgrhjg0
-数日後の夜-
ベジータ「……数日前に比べれば遥かにマシになったな」
雁夜「それって褒めてるんだよな?」
ベジータ「馬鹿め、これくらい出来て当然だ。浮かれるな」
雁夜「手厳しいな、相変わらず」
ベジータ「おい、何を笑っている……ん」
雁夜「おい、ベジータ……!」
ベジータ「ああ、何か巨大な魔術が起動している……なんだこれは……」
- 438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:36:26.93 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「様子を見てくる。貴様はここいろ」
雁夜「いや、俺も行く。連れて行ってくれ」
ベジータ「何故だ」
雁夜「この前の港での戦いは何もかもお前に任せっきりだったからな、今回はせめて俺も同じ場所へ行く」
ベジータ「足手まといだ」
雁夜「知っている。けど頼む」
- 442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:40:51.98 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「……仕方がない」フワッ
雁夜「サンキュー……ってフード掴むと伸びる! 首締まる! 俺死ぬ!」
ベジータ「チッ、いちいちやかましい野郎だ……!」キイイン
雁夜「うわ、苦しい!」ジタバタ
- 444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:49:48.85 ID:d0hgrhjg0
-冬木市・未遠川畔-
セイバー「その、ランサー……私のマスターが申し訳ないことをした……」
セイバー「本当は毒を盛って一思いに殺すつもりだったらしいんだが……まさか脱毛剤と間違えていたとは……」
ランサー「いや、こちらこそすまなかった……」
ランサー「俺が主の仇討ち合戦など申し込んだせいでお前は左手を……」
セイバー「いや、これはあなたとの戦いによる名誉の負傷だ。気にしないでくれ」
ランサー「いやしかし……主の髪の毛の仇討ちでその傷は釣り合わないような……」
ベジータ「おい貴様ら、なにをゴチャゴチャ言っている」
- 447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:53:46.57 ID:d0hgrhjg0
ランサー「貴様は……!」
セイバー「なぜ貴殿がここに……というか、貴殿のマスターは口から泡を吹いているようだが?」
ベジータ「かまわん。おい、起きろ」バチン
雁夜「いてぇ……!」
雁夜「し、死ぬかと思った……」
ベジータ「それで、状況はどうなっているんだ?」
ベジータ「さっきの巨大な術式はなんだったんだ」
- 450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 15:59:38.02 ID:d0hgrhjg0
セイバー「あ、ああ……」
セイバー「先ほどの術式はキャスターの仕業だ」
セイバー「やつは自分でも制御不能なほど巨大な海魔を召喚し、人々を生贄に捧げるだとかんとか喚いている。変態だ。早く消え失せればいい」
雁夜(うわあ、このセイバーはキャスターになんか恨みがあるんだろうなあ)
ランサー「水上でも行動のできるセイバーとライダーが海魔に攻撃をしていたのだがどうにも埒があかなくてな……」
ランサー「今作戦を練ろうとしていたのだ。それにしてもライダーとそのマスターはまだ戻ってこないのか」
- 452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:03:01.46 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「おい、そんなことよりその海魔とやらはどこにいるんだ」
ベジータ「貴様らが巨大だという割に全く姿が見えんが」
セイバー「現在海魔はライダーの固有結界に取り込まれている。だが、じきに姿を現すだろう」
セイバー「あの海魔は攻撃をしてもすぐに再生してしまう……一体どうすれば……!」
ランサー「セイバー、やはり俺がゲイ・ボウを破壊して」
セイバー「それはダメだランサー!」
ベジータ「フン」
- 454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:07:39.70 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「貴様らはそこで言い合いでもしていろ。その化け物は俺が倒す」
セイバー「貴殿が倒すだと……?」
ベジータ「おい貴様、よく見ていろよ。貴様の……サーヴァントの宝具を披露してやる」フワッ
雁夜「やるのかベジータ!」
セイバー「宝具……? あの男も対城宝具を保有しているのか……!?」
- 455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:09:49.18 ID:+i0trbXn0
ちゃんと手加減しないと!
- 456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:11:32.01 ID:oRkvG2gwP
地球が地球が大ピンチ
- 457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:11:45.59 ID:d0hgrhjg0
宙に浮いたベジータが両腕をつき出す。その手のひらの間でバチバチとスパークが起き始めた。
雁夜「おいベジータ! 間違っても地球を真っ二つにするんじゃないぞ!」
ベジータ「貴様に言われるまでもない!」
ランサー「……面白い、冗談だな」
セイバー「……ああ」
ベジータ「ライダーの固有結界とやらはまだ解けんのか……!」イライラ
- 462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:17:06.55 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「……あれか!」
雁夜「きた! ベジータ!」
ベジータ「はあぁぁぁぁぁぁ……」バチバチッ
ベジータ「あああああああ……!」バチィッ
ベジータ「ファイナル」
ベジータ「フラァァァァァアアアァァッシュ――――!!」
- 469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:22:01.80 ID:d0hgrhjg0
まず、日本の太い稲妻が水面を切り裂くようにゆっくりと進んだ。
そうして次の瞬間、網膜を焼き切りそうなほどに強い光が炸裂した。
雁夜「……すごい」
雁夜(さっきまででかいタコだかイカだかわからない怪物がいたのに、跡形も無い……!)
雁夜(しかも川沿いの市街がきちんと残ってる……!)
ベジータ「……ふぅ」
雁夜「ベジータ! お前の宝具はすごかったよ!」
- 475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:31:09.60 ID:d0hgrhjg0
さすがに気力が尽きてきたので
~まあなんか色々あってマスター全員生存からの雁夜が聖杯を獲得~
~まあなんか色々あって聖杯のまずさに気が付いた雁夜がベジータに指示し聖杯をキレイに破棄~
というご都合展開後のお話です
- 480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:35:03.45 ID:XCx0Fc+L0
>>475
ガンバレ お前がナンバーワンだ
- 477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:33:09.60 ID:EzzbvluP0
それでいいから続きはよ
- 481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:35:31.62 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……ベジータ、元の世界に帰るんだな」
ベジータ「ああ、多分な」
雁夜「色々、ありがとう」
ベジータ「お、オレは自分の好きなようにやっただけだ! 貴様のために戦っていたわけではない!」
雁夜「ああ、わかってるよ……」
雁夜(お前が素直じゃないってことはさ)
ベジータ「……おい貴様、これをやる」
雁夜「これは……仙豆?」
- 487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:39:25.27 ID:d0hgrhjg0
ベジータ「そうだ。貴様の屋敷に少女がいただろう。名前は……」
雁夜「桜ちゃんか?」
ベジータ「そう、そいつだ。仙豆をやるからオレが貴様にしたのと同じ事をあいつにしろ」
雁夜「俺がか?」
ベジータ「ああ、貴様なら可能なはずだ。俺が保証してやる」
雁夜「……わかった」
- 490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:43:52.91 ID:d0hgrhjg0
雁夜「それにしても、お前最初はただの偉そうなやつかと思ったけど、案外お人好しだったな」
ベジータ「やかましい!」
ベジータ「……の……が……」
雁夜「ん?」
ベジータ「……オレの娘が、あの少女と同じくらいなんだ」
雁夜「へえ! お前って娘いたんだ!」
ベジータ「……」
ベジータ「……どうやらそろそろ時間切れのようだな」
ベジータ「この世界ともおさらばだ」
- 492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:48:03.16 ID:d0hgrhjg0
雁夜「……じゃあな、ベジータ」
ベジータ「……」
ベジータ「……お前のサーヴァントだった時間は、なかなか悪くなかったぞ」
雁夜「え……」
ベジータ「……さらばだ、間桐雁夜……」シュンッ
雁夜「……」
雁夜「いなくなっちまったか」
雁夜「……俺も、お前のおかげで楽しかったぜ。ベジータ」
-End-
- 495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:51:00.59 ID:d0hgrhjg0
というわけで長い時間お付き合い頂きありがとうございました
ちょっとだけ作品について質問とかあればお答えしたいと思います
でも細かいことはあんまり考えてないので、設定については深く突っ込まないで頂けるとありがたいです
- 497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:52:43.59 ID:SzsPzSQVO
リュウノスケも生き残ったの?
- 502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:54:51.85 ID:d0hgrhjg0
>>497
龍之介さんは未遠川血戦(今回はヌルゲーでしたが)のしばらく後で、
とうとう足がついちゃって警察に逮捕されるって設定でした
- 499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:52:51.05 ID:+Rqw3/Vm0
乙
良かったぞ
- 500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:54:10.36 ID:oBec74cl0
乙
面白かった
- 507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 16:57:10.47 ID:d0hgrhjg0
あと、ベジータがバーサーカーなのに理性的な件につきましては、大猿化や洗脳された場面からそうしました
スキル「自我:A+」とかあるかもしれません
- 514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 17:04:53.48 ID:7sV9QtEu0
臓硯どうしたん?
- 517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 17:07:37.91 ID:d0hgrhjg0
>>514
おじいちゃんすっかり忘れてました……
聖杯はベジータ先生がまじで跡形もなくぶっ壊していったので、ちょっと早めにボケが来て丸く収まると信じてます
- 518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 17:07:59.81 ID:qspWdzrV0
乙!
また書いてくれー!
- 528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 17:45:49.28 ID:jdC+9wYqO
乙
面白かったぜ
- 534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 18:35:28.55 ID:MtLO3LNg0
おもしろかった ありがとう
- 537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 18:57:06.77 ID:cItVkQac0
できれば省略された部分も書いてほしいな
このスレじゃなくても、後日立て直すのでもいいし
乙でした
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:08:34.20 ID:a9Os/a020
これ思い出した
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 05:14:00.38 ID:velTdKNp0
>>22
エミヤと凛の即逃げに草不可避
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 07:06:07.91 ID:RwNYlAh70
>>22
わろた
◆以下、おまけ(小ネタ)になります。
これ思い出した
転載元
ベジータ「問おう、貴様がオレのマスターか」雁夜「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365190367/
ベジータ「問おう、貴様がオレのマスターか」雁夜「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365190367/
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コメント一覧 (84)
-
- 2013年04月06日 20:25
- まぁ普通に戦えりゃベジータどころかラディッツでも楽勝だしな
-
- 2013年04月06日 20:25
- 幸運以外は全パラメータがEXなんだろうな……
-
- 2013年04月06日 20:28
- 最後w
ただ悟空は、自分より弱い相手とは戦いたがらないんだよなあ・・・
-
- 2013年04月06日 20:29
- 最後にすべて持って行かれたw
-
- 2013年04月06日 20:34
- 最後の画像で草生えた
そいつはアカン
-
- 2013年04月06日 20:34
-
カリヤのおじちゃんが操気弾を使う展開が来るかと思ってました
次スレへ続く、で良かったのに!
王様とか蟹とかガッチャさんとかが現界しないかな
-
- 2013年04月06日 20:36
- 最後の画像ワロタ
-
- 2013年04月06日 20:40
- カカロットとか日本人なら即逃げ必至だな
-
- 2013年04月06日 20:43
- ヤムチャでもfateなら無双出来そう
-
- 2013年04月06日 20:47
- かなり初期の段階で星くらいならとりあえず消し飛ばすレベルの奴らと戦ってられっか
-
- 2013年04月06日 20:50
- 最後の画像懐かしいなww
あのサイトまだあんのかね
-
- 2013年04月06日 20:58
- 現代日本なら最強のサーヴァントかもな、悟空
-
- 2013年04月06日 20:58
- 強さ坊があらわれそうな予感
-
- 2013年04月06日 21:07
- 初代ピッコロ大魔王ですら、街を更地にできるレベルだからな
-
- 2013年04月06日 21:08
- ※12
問題は燃費だけだな。
界王拳発動したら「か…」の時点でケイネス先生ですら、
魔力どころか生命力も全部干上がって消滅するだろ
-
- 2013年04月06日 21:11
- 最後の画像で草不可避
-
- 2013年04月06日 21:13
- 面白かったw
そりゃドラゴンボール勢とガチバトルなんかやってられんわなwww
あと最後の画像吹いたwww
-
- 2013年04月06日 21:14
- ※15
スーパーサイヤ人なんてなった日にはマスター即死だろうな…
-
- 2013年04月06日 21:16
- 現代日本なら知名度補正が半端ないだろうな
-
- 2013年04月06日 21:18
- カリヤおじさんの夢オチだよなこれwww
-
- 2013年04月06日 21:19
- ドラゴンボールはかめはめ波の威力と拳法による攻撃力の間にギャグの壁があるから強さ議論面倒
-
- 2013年04月06日 21:20
- ヤムチャさんはスラッガーだから!年俸は高いから!!無職とは違うから!!(泣
-
- 2013年04月06日 21:20
- オラワクワクすっぞ!
-
- 2013年04月06日 21:22
- 丸く収まるってめでたいの雁夜だけのような
-
- 2013年04月06日 21:32
- ※11
まだあるよ。『ろくでなしの詩』
今は不定期連載でハルヒのTS漫画描いてる
-
- 2013年04月06日 21:41
- 実際雁屋がまともでギルが速攻で落ちたら残りのやつらの性格上爽やかに終わりかねないからなあ
ベジータ入れても純粋な勝負で全部ケリがつきそうだ
-
- 2013年04月06日 21:47
- バーサーカー枠にギャグもシリアスもこなせるキャラが召喚されると
雁夜もコミカルになるからこういうの好きだわw
-
- 2013年04月06日 21:51
- ※6
決闘者の方々はあかん…
12次元の宇宙を滅ぼすガッチャさんはもっとあかん…
-
- 2013年04月06日 22:05
- 笑いが止まらないwww
-
- 2013年04月06日 22:13
- キャラクターに愛がこもってる。
思ったより遥かに面白かったw
-
- 2013年04月06日 22:13
- 赤帽子の決闘者召喚は見たことあるわ
-
- 2013年04月06日 22:20
- これは面白かった
こういうコミカルなZeroはもっと増えて欲しい
-
- 2013年04月06日 22:23
- ブラが桜くらいってことはGT前くらいのベジータか
-
- 2013年04月06日 22:35
- 亀仙人は月を跡形もなく(ry
-
- 2013年04月06日 22:49
- 月落とし何か亀仙人で余裕で何とか出来るレベル
-
- 2013年04月06日 23:06
- >ベジータ(ただ撃ち出すだけだと……!?)
GOBをに対してそんな感想をもてるのはあんただけですよ……
確かに打ち出す武器について考えなければその通りだけれど!
※31
コナミ君なんて決闘者の方々以上の化物じゃないですか。
神を含めあらゆるカードを操り、Dホイールは何の補助もなしにOZONを突破するぞ。
さらに例え相手がカリスマAを持っていても「お前は俺の伴侶!」とか「ベットタウンはベットベト!」とかの言葉で相手を魅了する「話術A++」の持ち主だし。
-
- 2013年04月06日 23:12
- 亀仙人ぐらいならいい勝負になんじゃね?
そう考えるとヤムチャも人間としては相当強いんだなぁ
-
- 2013年04月06日 23:27
- 前向きなサーヴァントがいるだけで雁夜の見方も結構変わるものだなw
戦士として未熟なマスターに稽古をつける王子は戦闘民族の鑑
-
- 2013年04月06日 23:28
- カカロット相手ならしゃーない
-
- 2013年04月07日 00:20
- ベジータへの愛を感じた
映画じゃネタにされてたけどやっぱりベジータはこうでないとな
-
- 2013年04月07日 00:24
- ※37
かめはめ波で月吹き飛ばしてる時点でハナから勝負にならん
それに残像拳のスピードからしてバビロン宝具の射出速度なんぞナメクジの歩行速度だ
-
- 2013年04月07日 00:28
- クンッで対界宝具くらいか
ナッパ様でも楽勝だろうな
-
- 2013年04月07日 00:43
-
ジャネンバとかブロリーとかじゃなくて本当によかった
おじちゃんの命的な意味で
-
- 2013年04月07日 00:50
- ヤムチャは噛ませ補正的な物がかかりそう…
-
- 2013年04月07日 00:52
- 最後ww
悟空なら知名度的にサーヴァントでもおかしくねえなw
-
- 2013年04月07日 01:00
- ※44
「ヤムチャが死んだ!」
-
- 2013年04月07日 01:06
- 笑えよ…ベジータ
-
- 2013年04月07日 01:11
- 強さ的には幼チチや牛魔王あたりが妥当かね?
-
- 2013年04月07日 01:27
- 対界宝具のエアはDBの世界でどの程度の火力なんだろうな
そしてアヴァロンは引きこもれるのか
-
- 2013年04月07日 01:53
- グラップラーのサーヴァントのやつ未完なんだよな…
-
- 2013年04月07日 02:14
- 決闘者の皆さんは遊星以外キャスターだろうけど王様以外普通に単独戦闘こなせるレベルの身体能力持ちで
神を従えたり、宇宙を爆破したり、光速以上で動けたり、その場で最適の武器を創造したりするからなぁ
-
- 2013年04月07日 02:44
- 途中まで意外に真面目に書いてて面白かったのに残念だわ
-
- 2013年04月07日 03:19
- ヤムチャはアニメだと、超完全体セルをあっさり倒したパイクーハンといい勝負をしたオリブーに余裕で勝っているから、相当強いはず。
-
- 2013年04月07日 03:43
- 最後の漫画懐かしいな
-
- 2013年04月07日 04:44
- 亀仙人の月破壊はギャグだからな
月破壊するには少なくともサイヤ人編のピッコロぐらいの戦闘力がいるからな
-
- 2013年04月07日 05:38
- 266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/04/06(土) 13:01:55.30 ID:zuMoYS4G0
まるで王のバーゲンセールだ・・・
だれうまw
あと自我A+の設定は良いな
-
- 2013年04月07日 08:36
- ランチ位でちょうどいいと思われ
-
- 2013年04月07日 09:13
- 初登場時の天津飯の気功砲くらいじゃね?
あれだって悟空をリングアウトさせる為に威力加減してるし、
本気バージョンで我様のエアくらいかも
-
- 2013年04月07日 09:43
- 対星宝具って規模が違いすぎだろ……
そうなるとガッチャさんの対12次元宝具の規模ってどんなのになるのか分からんな
再大出力で発動したらどうなるのやら
-
- 2013年04月07日 09:57
- もっと読みたかったわww
-
- 2013年04月07日 11:50
- >>22
ワロタ
-
- 2013年04月07日 12:20
- おまけの画像止めれー!草不可避しかないじゃないか
-
- 2013年04月07日 13:50
- サーバントの戦闘力って50前後なんだろうな・・・
-
- 2013年04月07日 14:31
- ベジータが好きになるお話。
-
- 2013年04月07日 15:55
- ヤジロベーでも無双できそう
-
- 2013年04月07日 16:14
- 最後の奴、悟空の宝具をドラゴンボールと勘違いした凛が顔真っ赤にして「ギャルのパンティーをおくれー!」っていうのが最高に面白かった
-
- 2013年04月07日 20:19
- 下手すりゃタオパイパイでもいけそう……、武装した兵士を舌で一撃だし、ドドンパあるし。
流石にギルさんは厳しいか?
-
- 2013年04月07日 21:07
- ベジータがバーサーカーのクラスで召喚とは…
いい設定センスしてるわ
-
- 2013年04月07日 21:29
- イングラム・プリスケンとか現界しないかな
-
- 2013年04月07日 21:32
- 悟空は日本に限れば知名度最強だけども
世界的に見てもかなりのレベルだろ
-
- 2013年04月08日 00:32
- きのこによれば型月作品は全員ヤムチャに勝てないらしいからな
べジータとかバランスブレイカーもいいところだろう
-
- 2013年04月08日 00:48
- ※71
全員ってことはアルクェイドやORTも?
-
- 2013年04月08日 07:32
- ぶっちゃけサイヤ人なら油断しない限り楽勝だろw
ナッパさんなんてクンッで町一つ破壊できるんだぜ?
-
- 2013年04月08日 15:44
- 英霊化する前から英霊みたいな奴だから土台が人間じゃ勝てないよお
-
- 2013年04月08日 21:12
- いけとこだっけ? あれ好きだったなあ
-
- 2013年04月09日 03:29
- >>71
きのこがそんな事言ってたのか・・・
でもヤムチャだと何だかんだで負ける気がするから不思議!
-
- 2013年04月09日 04:30
- >>71.72.76
ヤムチャがORTに勝てる図が思い浮かばないなww
-
- 2013年04月09日 10:55
- \デデーン/
-
- 2013年04月09日 12:16
- ただ撃ち出すだけだと…?で草不可避wwwww
最後まで書いて欲しかったけど、ギルとジルぶっころしたら、確かに後は爽やかかつあっさり終わりかねんな…w
あと、いちいち騎士王が可愛いw
-
- 2013年04月10日 22:29
- ただ打ち出すだけだと…にワロタ
ベジタブルさん好き
-
- 2013年04月18日 01:09
- アルクやORTなんて星ごと壊しゃいいだろw
少なくともセル編以降なら地球の一つくらい簡単に破壊するだろ>ヤムチャ
-
- 2014年10月17日 17:33
- 確かに雑種じゃないよなベジータwww
地球生まれじゃないから、金色に頭下げる必要無いし
-
- 2015年03月13日 10:11
- 鋼の大地の登場するべきキャラだなベジータ
-
- 2017年08月02日 09:42
- おじさんのssなのに桜が出てこないってどういうことなの