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「ギャグモバマス日和」

関連記事:ギャグモバマス日和
1: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:41:09.18 ID:ePJK1xABP

前回までのあらすじ

ようやく辮髪をやめた天才ピアニスト・銀河進は、音を視る能力者・梅木音葉と共闘するべく今度はロン毛にし始めたが長すぎて演奏の邪魔になってしまう

一方代謝が活性化しすぎてお腹がゆるくなった暗黒王ジョンは、正義のヒーロー・ヒカルとの決戦に遅れつつあった

そしていよいよ衣替えの頃合いを窺い始めた暗黒仮面トムは、悪の女王を名乗るクイーンレイナとどちらのマントが長いか揉めてしまうのだった

物語はいよいよクライマックスへ!



2: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:42:42.38 ID:ePJK1xABP

【超得SHOP】


ちひろ『こんにちは、超得SHOPのお時間です!
    本日はプロデュースに欠かせない各種ドリンクのお得なセットをご紹介します』

P「おおっ…なんてこった。これは課金好きでドリンク好きの俺にうってつけの限定SHOPじゃないか!」

運営『はい。本日はこちらのスタミナドリンク10本セットを800モバコインでご提供させていただきます』

P「ほう、定価1本100モバコインのスタドリを10本で800モバコインとは……なかなかやるな
  だがしかし、その程度じゃあまだまだこの俺を動かすには及ばないぜ運営さんよぉ……!」ニヤリ

運営『加えて本日はこのスタミナドリンクにエナジードリンクも10本お付けいたします!
   これで本来お値段2000モバコインのところ、本日はこの番組を見てる方だけに! 特別価格1500モバコインでご提供いたします』

ちひろ『わぁ~すごい! これでお仕事もLiveもバッチリですね!』

P「な、なにぃ!? スタエナ10本ずつのセットで1500モバコインだと!? こりゃ買いじゃねーか!」



3: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:43:45.52 ID:ePJK1xABP

P「だがしかし、後からおまけをつけてお得感を出すのは限定SHOPの十八番。この程度じゃまだ俺を――」

ちひろ『でも運営さん、もう一声!』

P「なっ…バカなぁっ! この女正気か!? どういう神経してんだ非常識を恥じろ!」クワッ

ちひろ『ほら、今の時期ってやっぱりLPドリンクも欠かせないじゃないですか』

P「この上LPまで要求だと!? この女化け物か!?」

運営『うーん弱りましたねぇ。こちらもずいぶん無理をしてるんですが……』

P「ほれ見ろ運営さん困ってるだろ! 面の皮が厚いにもほどがあるぞ!」

運営『それじゃ今日だけ特別ですよ?』

P「なっ、おいまさかっ……」

運営『こちらのドリンクセットにLiveツアーで使えるLPドリンクを6本お付けしちゃいましょう! これで1500モバコイン!』

P「いったぁぁぁーーー!! LPドリンク6本サービスッ!!」



4: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:44:58.90 ID:ePJK1xABP

ちひろ『やった! さすがは運営さんですね!』

P「ほんとにさすがだよ! 実質ドリンク11本本無料とか出血大サービスってレベルじゃねーぞ!」

P「ハァ…ハァ…いかん、俺としたことがつい興奮してしまった。売り切れないうちに申し込みだ!
  俺ほどの課金兵ともなればSHOPページをお気に入り登録してるからな! すぐに手続きできるぜ!」ピッピッ


ちひろ『でも運営さん、スタミナドリンクとエナジードリンクは10本ずつなのに、LPドリンクだけ5本じゃバランスが悪くないですか?』


P「は…?」

P「いったいどこまでっ……化け物なんてレベルじゃねぇ、こ、この女は悪魔、いや悪魔王(サタン)だっ…!!」



8: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:46:01.68 ID:ePJK1xABP

運営『うーん、そうですねぇ……』

P「よ、よすんだ運営さん! そこの悪魔の言葉に惑わされるんじゃない!
  これ以上のサービス精神は長年の課金で煤けた俺の心には優しすぎて耐えられねぇぇぇーーー!!」

ちひろ『そうですかー。それは仕方ありませんねー。あまり無理を言ってすみませんでした』

P「えっ…!」ハッ

ちひろ『じゃあスタミナとエナジーを6本ずつにしてバランスを取りましょう』

P「た、助かった……動悸が激しすぎて死ぬかと思った……」

運営『いやー助かりましたよちひろさん』

ちひろ『いえいえどういたしまして♪』


P「数減ってんじゃねーか!!」



9: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:46:52.93 ID:ePJK1xABP

運営『というわけで! こちらのドリンク三種を6本ずつ、合計18本で1500モバコイン! どうですかー?』

P「なんだよこの茶番! 数減らしといてどうもクソもあるかよ!」

運営『でもちひろさん、もう一声!』

P「ハァッ!? 何が一声だよおっさん!?」

ちひろ『あらら、運営さんもなかなかやり手ですねー』ニコニコ

ちひろ『わかりました! それじゃあ私がおねだりしたLPドリンクはナシにしましょうか』

P「LPぃぃぃ!? なに急に掌返してんだよアマァァァー!!」



10: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:47:45.39 ID:ePJK1xABP

運営『でもこれだとスタミナ・エナジーの合計が12と割り切れる数になりますよね。結婚式だと縁起が悪いんでもう一声!』

P「なに急に縁起担ぎ始めてんだよ運営オイコラ!? さっきまでの太っ腹は芝居か!?
  あいにくうちのアイドルには結婚予定の奴なんか向こう3年は居ねーよ!! 余計な心配すんな!!」

ちひろ『なるほどそれもそうですね。じゃあエナジードリンクを一つ減らしましょうか』

P「ちくしょうエナドリをぉぉぉー!! なんてSHOPだっ、俺に買わせる気あんのかこいつら!?」  

ちひろ『あら? けど運営さん、これだとスタミナドリンクだけで数えた場合はまだ6本のままで割り切れてしまいますよ?』

P「なんでそこでスタドリだけ数えるんだよ!『あら?』じゃねーよわざとらしい!」

運営『おや本当だ。ではスタミナドリンクも一つ減らしますか』

P「やめろぉぉぉー!! これ以上本数を減らすなぁぁぁーーー!!」



11: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:49:34.28 ID:ePJK1xABP

運営『あっ、そうしたらまた二種の合計が偶数に』

ちひろ『不思議ですねぇ…』

P「不思議じゃねーよ! 不思議なのはお前らの脳みそと神経だよ! なんでそこまで奇数にこだわるんだよ!?」

運営『こうなったらもう……』

ちひろ『ええ……』

P「ちょっ…おい、待て、何をする気だ? まさかっ……!」

運営『スタドリ1本だけ残して残りは没収しましょう』

ちひろ『わぁ! スッキリしましたねっ、運営さん♪』

P「うぎゃあぁぁぁぁーーー!! とうとうスタドリ1本で1500モバコイン!?
  ふざけんなよどんなに最高の素材で製造されてようと大損確定チケットじゃねーか!!」



13: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:50:59.75 ID:ePJK1xABP

運営『ただですねぇちひろさん。正直、私はこのスタミナドリンクも惜しくなってきたんですよ』

ちひろ『あらら~さすがにそれはあんまりじゃないですか運営さん?』

P「……」

運営『ですがこれ「マイ」じゃないんですよ? 普通にトレードとかでも使える資産ですし……』

ちひろ『言われてみればその通りですね……それじゃ中身をあらかじめ抜いちゃいましょうか!』ニコ!


P「ぐぼぉおあぁぁぁーーー!!!」ドサッ!



14: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:52:30.55 ID:ePJK1xABP

P「もう、無理だ……限界だよ…買える訳がねぇ……」ピクピク

P(そうさ…もういいじゃないか。俺は今まで十分課金してきた……車どころか家の1、2軒は建つレベルでな……だからもうゴールしても…)フッ

P(なのに…なぜだ……)グッ


P(なぜ俺はケータイを操作しているんだ!?)


P「……フッ、知れたことよ。俺の後ろには何百何千というイベントランナーと廃課金兵が居るんだ!
  そいつらの頂点に立つ課金者として、俺は絶対に負けられないのさ……たとえそれがどれほど悪辣な限定SHOPでも!」

P「俺は買わなきゃならねぇぇぇんだぁぁぁーーーーー!!!」ピッピッピ!

運営『はい! それでは本日はこちらのスタミナドリンクの空き瓶を一本1500モバコインでご提供いたします!』

ちひろ『これはイベントやお仕事では役に立ちませんがが花瓶として使うと事務所が華やいで心が豊かになりますね!』


P「ムリ…どう考えてもムリ……」バタリ



16: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:54:32.86 ID:ePJK1xABP

P(俺が初めて敗北を感じたその時――)

運営『うーむしかし流石にこれではあまりにも寂しいのでマイエナジードリンクハーフをお付けしましょう』

P「……かったぜ」ポチッ


P(最後に運営が見せた良心で……俺は奇跡的に勝利した)


【おしまい】



17:【ウキウキ1レス劇場】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:55:56.07 ID:ePJK1xABP

【ウキウキ1レス劇場】

『リボン』

佐久間まゆ「こんにちはぁ、佐久間まゆです♪ うふふ、このリボン、まゆのお気に入りなんですよぉ」

まゆ「だってPさんが『似合うよ』って言ってくれたんですからぁ……え?
  『まさかそのリボンでPさんに近づく子を』? うふふ、そんなことしませんよぉ……想像力が豊かなんですね♪」クスクス

まゆ「あ…けどそういえば前に一度……ふふ、いいえぇ、あれは数のうちには入りませんよねぇ」

まゆ「だってあの子がいけないんですからぁ……だからこのリボンの艶にしてあげたんですよぉ……うふふふふ♪」クスクスクス…



18:【ウキウキ1レス劇場】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:57:01.83 ID:ePJK1xABP

『猫さん天国』

前川みく「PチャンPチャン大ニュースにゃ! 今度の日曜にデパートの屋上で『猫さん天国開催! 世界の猫さん大集合!』ってイベントがあるにゃ!」キラキラ

P「ほぉ、そりゃまたお前の為にあるようなイベントだなぁ
  よし! CDも好評だったし最近好調なご褒美だ! 俺が連れてってやろう!」

みく「さっすがPチャン話が早いにゃあ!」ワーイ!

日曜日

P「……すまん、みく。俺も事前に確認しとくべきだったよな」

みく「まさか全部剥製とは……」ドンヨリ



20:【ウキウキ1レス劇場】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:58:27.93 ID:ePJK1xABP

『なでなで』

赤城みりあ「えへへっ! いつもがんばってるプロデューサーに、みりあからなでなでのお返ししちゃうよっ!」ナデナデ

P「ハハハ、それは嬉しいな。疲れも吹っ飛ぶよ、ありがとう!」ニコニコ


みりあ(――バカなプロデューサーさん。これが地獄のなでなでとも知らないで……)フッ…



21:【ウキウキ1レス劇場】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 19:59:15.56 ID:ePJK1xABP

『ジグソーパズル』

双葉杏「あー疲れたー……」ダラー

輿水幸子「プロデューサーさん! ちょっと来てください!」

P「ん、どうした幸子? あ、こら杏、また事務所のソファでゴロゴロして――」

幸子「まぁまぁ今ぐらいは大目にみてあげましょうよ。それよりテーブルの上ですよ! すごいでしょう? こんなに複雑なジグソーパズルを!」

双葉「うー…だるいー……」ゴロゴロ

P「うわっ、こりゃすごい! これを杏が組み立てたのか!?」

幸子「ボクが作りました」ドヤァ


【おしまい】



23:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:01:12.08 ID:ePJK1xABP

【上京】


奥山沙織「おどちゃん、わだすやっぱりアイドルになりたい。だから上京してーんだ!」

奥山父「寝ぼけたこと喋るんじゃね。芸能界はおっかねぞ」

沙織「ほ、ほんたらこと入っててみるまで分からね! わだす、あ、わたし、一生懸命標準語も勉強してんだ!」

父「入らんでもおどちゃんには分かる」



24:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:04:59.60 ID:ePJK1xABP

父「いいかおめ、テレビでしかアイドル観たことねだべ?」

沙織「そ、そりゃそうだけんど……」

父「テレビでアイドル見とる分にゃなおめ、そりゃあちっちぇくてめんけぇべ」

父「んだどもありゃな、テレビだからちっちぇく見えんだべ。実際にゃありゃな――」


父「――全員2mはあんべ?」


沙織「おっかねぇーーー!」



25:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:09:02.04 ID:ePJK1xABP

父「おめ、十時愛梨ちゃん好きだべ?」

沙織「うん、好き。あぎた出身だしめんけから」

父「ありゃ161㎝言うが実際にゃおめ、2m10㎝はあんべ」

沙織「うえぇ…ゆ、夢が崩れる……んだ、あ、じゃあ諸星きらりちゃんなんか、す、すごいんだろね」

父「まぁ2m15㎝ってとこだな」

沙織「あ、思ったより差がねんだね」

父「そこは逆に、な」

沙織「なるほど逆に……」



27:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:13:16.33 ID:ePJK1xABP

沙織「で、でもわだ、わたしやっぱりアイドルに憧れんだ。めんけ衣装もてっぺ…たくさん着られるし」

父「服なんてもんイオンさ行きゃなぼでも見つがんべ」

沙織「そぅでね! めん…かわいい衣装が着てーんだ!」

父「あめぇな沙織。おめ、ライブの服さなして集めっか知ってんべ? あれな――」


父「――他の子からぶんどってんだべ?」


沙織「おっかねぇーーー!」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/16(土) 20:15:43.00 ID:LLL+2HaUP

あんまり間違ってないから困る



29:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:17:06.65 ID:ePJK1xABP

父「おめが欲しい思る服は他の奴もそう思っとる。なしがらおめが手に入れた途端他の奴に持ってかれんべ」

沙織「そんなおっかねぇ世界なのか!? イメージがどんどん壊れてくべ……」

父「ありゃおめ修羅の道だべ。わりことは言わねから、アイドルなんて諦めろ」

沙織「んだどもやっぱりわだすアイドルやりたいべ。色んなとこさお仕事で行けるし。ツアーとか」

父「わかってねな。ツアー言うたらおめ、実際はあれだべ――」


父「――ただの殴り合いだべ?」


沙織「おっかねぇーーー!」



31:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:20:07.47 ID:ePJK1xABP

父「あんなもん結局は力の強いもんしか生きられね世界だべ。おめにゃ荷が勝っとる」

沙織「んだ…そ、それでもわだ、わたしは、アイドルになりてーんだ! そ、そのくらいは、頑張るべ!」

父「わからね娘だべ。だいたいやおめ、上京て一人暮らし出来っか? 住むとこはどうすんべ」

沙織「し、心配はいらね…いらないよ。寮とかあるし」

父「寮か。さてはおめ、なんがも知らねな? ありゃな、アイドルの寮ってな――」


父「――用が済んだアイドル使って建てとるんだべ?」


沙織「おっかねぇーーー!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/16(土) 20:21:10.79 ID:VjxV7XIv0

このオヤジもしや元Pか



33:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:24:06.14 ID:ePJK1xABP

父「おめ、世の中にどんけアイドルえると思っとる? 人気出る子は一握りだべ」

沙織「んだば…そ、それじゃあ、人気出なかった子は……」

父「ほんたらおっかねことはおどちゃんの口からは言えね。ただ、寮建てるんに使ったり他の子の為に犠牲にしたりはすんべ」

沙織「し、信じられね……アイドルがほんたらおっかねものだったなんて……」

父「わかったべ? アイドルなんておっかねだけだ、わりことは言わねから諦めるべ」



34:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:28:06.59 ID:ePJK1xABP

沙織「でもやっぱりアイドルなりたいべ。ライブとか…」

父「ライブなんてしてみれ。ヘリコプターからけっぽられるべ?」

沙織「おっかねぇーーー! けどイメチェンもしてみてーし…」

父「無理くり眼鏡かけさせられるべ?」

沙織「おっかねぇーーー! けど色んなとこから来た子と仲良くなれるかもしれねし…」

父「宇宙人とか混じってるべ?」

沙織「おっかねぇーーー! けどアイドルプロダクションて憧れるし…」

父「潰れるかもしれねーべ?」

沙織「おっかねぇーーー!」



36:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:32:14.76 ID:ePJK1xABP

沙織「……わり、おどちゃん。散々おもや…心配してもらったけど、それでもわだす、アイドルになりてーんです」

父「……全く、とんだかだぱりもんだべ、おめは。こんけ言っても聞かねなら仕方ね」

沙織「おどちゃん…!」

父「東京さえてこい。んで芸能界のおっかなさを味わってこい」

沙織「うん! わだす、絶対一人前のアイドルさなって帰って来るべ!」



38:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:36:18.88 ID:ePJK1xABP

ちひろ「ローカルオーディション合格おめでとうございます!
    それでは奥山さん。こちらがあなたを受けもつプロデューサーです」ニッコリ

沙織「は、はいぃっ!」ドキドキ

沙織「は、はは、はじめまして…! わだす、奥山沙織19歳です…
   わ、わだすなんかがアイドル目指すなんて馬鹿って思われるかもしれねーけんど…頑張りますから、プロデュースおねげーします!!」ペコリ!


Pヘッド「HAHAHA、まぁまぁそう固くならないで。リラックスしてよ」


沙織(お、おっかねぇぇぇーーー!!?)


【おしまい】



41:【上京】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:39:17.42 ID:ePJK1xABP

欄外おまけ


諸星きらり「にゃっほーい! きらりだよ☆」ドーン!

沙織「わっ!」ビクッ

P「おいきらり、いきなり出てきたらびっくりするだろ。あ、驚かしてごめんな沙織。色々とこう、びっくりしたろ、身長とか」

沙織「あ、ほんたら…そ、そんなことないです! それに、思ったよりちっちぇし」

P「小さ…えっ!?」ギョッ



42: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:42:32.37 ID:ePJK1xABP

ケイト「私の日本語、まだまだ覚えることたくさんデス! だから本読むだけじゃなくって、ちゃんと日本語教わりたい!」グッ!

楊菲菲「ふぇいふぇいも本格的に日本語勉強したいダヨー!」オー!

ナターリア「ッテことデ! 事務所オチカクの日本語教室にみんなで来ましター!」ビシッ!

一同「「「わー!」」」パチパチパチ

菲菲「でもよかたヨー! ここならお仕事合間に通えるネ!」

ナターリア「ナターリアたちの中で、一番日本語上手なの、きっとケイトだよネ?
      もしセンセイの喋るコト、難シくて分かんない時は、ケイトが解説おねがいネ!」

ケイト「お任せー! 自信はないけどその時はその時でLet's Go!」

ナターリア「ん~ッ、知らないウチにナターリアたちペラペラになったら、プロデューサーびっくりするネ!」

ケイト「ビックリして腰が砕けるヨ!」

菲菲「そダヨー! あっ、でも優しい先生だといいネー?」ワクワク

ナターリア「ネー! あっ、センセイ来たゾ~」ワクワク


ゴビンダ「あーどうも。ナマステ」


一同(……なんでインド人!?)



44:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:47:20.23 ID:ePJK1xABP

【迷走教室】

ゴビンダ「へぇー、皆さんアイドルさんたちだったんですか。そりゃあ美人さんばっかりだと思いました」

菲菲「そダヨー! ゴビンダさんも今度ライブ来てネー?」

ゴビンダ「いいですよー。あっ、どうせなら私と一緒にライブしませんか? 私インド人なんで笛には自信があるんですよ」

ナターリア「笛! ならナターリア、笛に合わせて踊るネ!」

菲菲「あっ、それじゃふぇいふぇいも一緒に踊るヨー!」

ケイト「笛ならユカリも呼ばないとネ! ユカリのフルートはすごいんデスヨ!」

菲菲「ゆかり呼ぶならせいかも呼ぼヨー! せいかのバイオリンも負けないくらいすごいんダヨー!」

ゴビンダ「いやいや私の笛が一番すごいですよ。何せあらゆる蛇を微妙に操れる日があるんですからね」ハハハ

ナターリア「へび!? すごい! じゃあナターリアへびと一緒に踊れるカナ?」キラキラ

ケイト「わぁ! ヘビと踊ってるナターリア想像したら、とってもexoticでちょっぴりerotic!」

菲菲「うー、ならふぇいふぇいだって大人っぽくなりたいヨー!」

ゴビンダ「それならうってつけの物がありますよ」

菲菲「ホント!?」パァ!



47:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:50:56.28 ID:ePJK1xABP

菲菲「なんだか頭がモコモコダヨー」

ナターリア「フェイフェイ、似合ってる! ステキ!」

ケイト「ターバン、結構オシャレだネー」シゲシゲ

ゴビンダ「そうでしょう。今日本ではターバンがブームですからね」

ケイト「Really? ちっとも知らなかったデス。寝耳にミミズとはこのことデスネ!」

ゴビンダ「おや、知らなかったんですか? 今日本は空前のインドブームが到来中なんですよ」ニヤリ

ナターリア「インドブーム? カレー?」

菲菲「ふぇいふぇいカレーも好きダヨー!」



49:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:54:18.31 ID:ePJK1xABP

ゴビンダ「おおそれは嬉しいですね。それじゃこのカレールーをあげましょう」ボトボト

ケイト「Excellent! 服の袖からカレールーが出てきマシタ! これはオリエンタル・マジックというやつデスカ?」キラキラ

ゴビンダ「驚くのはまだ早いですよ。今時日本人でもこれぐらいは出来て当たり前ですから」ハハハ

菲菲「そうナノ!? みんな一度も見せてくれなかたヨー!」ガーン

ナターリア「手品見せてくれたのレナぐらいダヨネー?」キョトン

ケイト「Cats hide their claws! 私、日本語の本で読みマシター!
    こういうのを日本では『農家の鷹は爪を隠す』って言うんだネ!」ポン!

ゴビンダ「ははは、ケイトさんは日本語がお上手ですねぇ。どれ、あなたにもカレールーです」ボトボト

ケイト「ヤッター!」



50:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:55:52.57 ID:ePJK1xABP

ナターリア「あっ! ふたりばっかりズルい! じゃあナターリアはカレーのうた! 歌うネ!」

ナターリア「わっカレーても~好きなヒト~♪」

菲菲「ナタリアじょうずじょうず!」

ナターリア「ナナが口ずさんでたノ、聴いて覚えたヨ!」

ゴビンダ「さすがアイドルさんは歌もお上手です。はい、カレールーをどうぞ」ボトボト

ナターリア「やったヨー!」ワーイ!

菲菲「だけどこれだけじゃ具がないヨー?」



52:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:57:14.42 ID:ePJK1xABP

ケイト「ニンジンとかジャガイモとかはありマセンか?」

ゴビンダ「あいにくルーしか持ち合わせてないんですよ。オンリールーです」

ケイト「オンリールー?」

ゴビンダ「ところで『オンリールー』ってラブソングがなんかありそうですよね日本に」

ケイト「Only ルー~君だけを♪Only ルー~愛しているんだ♪I love you forever……grate! 本当デス!」パァ!

ナターリア「すごいすごい! 大発見だネ!」

菲菲「今度Pさんに教えてあげヨー! きっとびっくり仰天ダヨー!」

ケイト「きっと目ん玉がこぼれ落ちるネー!」



55:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 20:59:34.33 ID:ePJK1xABP

ケイト「それにしてもゴビンダさん日本語すごいデース!」

菲菲「ペラペラダヨネー! まるで日本人みたいダヨー!」

ゴビンダ「まぁ日本暮らしも長いですからね。東京に住み始めてかれこれ5年になりますか」

ナターリア「5年も! すごいすごい、日本ハカセ!」

ケイト「ずっと日本語のteacherしてるデスカ?」

ゴビンダ「はい。このお仕事でお金を貯めて、いつかアマゾンの奥地でガイドをするのが夢なんです」

菲菲「アマゾン!? ジャングルのガイドさん!?」ギョッ!

ナターリア「すごーい! でもなんでジャングル?」キョトン

ゴビンダ「おや、ご存じないんですか? ジャングルといえばターバン」

ナターリア「ターバン?」

ゴビンダ「はい。ジャングルの王者ターバン」



56:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:00:50.09 ID:ePJK1xABP

菲菲「あっ! ふぇいふぇいそれ知ってるよー!」

ケイト「私も聞いたことありマース!」

ナターリア「ジャングルの王者ターバン! アーアアーってヒト?」

ゴビンダ「そうですそうです。私もひとりのインド人としてぜひジャングルの王者になってみたいと思いまして」

ケイト「すごい夢デース! もし叶ったらゴビンダさんが新しいジャングルの王者デスネ!」

菲菲「ふぇいふぇい応援するヨー! ゴビンダさんならきっと王者なれるヨー!」

ナターリア「じゃあじゃあ、ナターリアもアイドルの王者目指すー!」

ケイト「もちろん私も目指しマス!」

菲菲「ふぇいふぇいだってアイドルの王者なるヨー!」

ゴビンダ「皆さんならきっとなれますよ。ぜひアイドルの王者になって日本中にインドブームを広めてください」

ケイト「ハァイ! 私たちに任せてクダサーイ!」



59:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:04:00.01 ID:ePJK1xABP

後日

P「えーっと今日の予定は……」

「Pさーん!!」

P「ん、その声はフェイフェイ――」クルッ


菲菲(ターバン)「ナマステダヨー~」

ケイト(ターバン)「ナマステー!」

ナターリア(ターバン「ナマステ~♪」)


P(……なんでインド風!?)


【おしまい】



61:【迷走教室】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:07:59.92 ID:ePJK1xABP

欄外おまけ


市原仁奈「ぱお~! インドゾウの気持ちになるですよ」

宮本フレデリカ「くらえ! グラブジャムーン!!!」

水本ゆかり「果たしてフルートでも蛇を操ることは可能でしょうか……」

高垣楓「カレーな音色……ふふ」

多田李衣菜「時代はターバンロックですよね!」


P「いつの間にか事務所がインドに浸食されてる……!?」



64: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:12:04.35 ID:ePJK1xABP

読み切り紹介君(31)「次は『月刊Vシンデレラ』3月号に載った読み切りマンガだよ! おっ、ローカルガチャからレアアイドルゲット♪」


新しい仕事を見つけるまでの準備期間と言い張って毎日部屋でゴロゴロしている読み切り紹介君

今はたまたま知ったシンデレラガールズに激ハマりし「自分は課金なんてしないから大丈夫」って言い聞かせながら遊んでいるよ

急に笑顔を見せることが増えた彼の様子にお父さんたちもホッとしているみたい

でも始めのうちこそ「あの様子ならすぐにまた新しい仕事に就いてくれるだろう」と思い見守ってくれてたけど

いつまで経ってもバイト情報誌ひとつチェックしない彼に不安を覚え、暗に再就職を促すようなことを仄めかすと、途端に不機嫌そうになってしまうんだって



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/16(土) 21:14:03.46 ID:VjxV7XIv0

読み切り紹介君もうそんな歳か…



66:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:15:38.56 ID:ePJK1xABP

【ゲーム大好きアイドル ~『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』篇~】


三好紗南「ねえPさんPさん、むせながらドリンク一気飲みしてる暇あったらゲーム買ってきてよ
     ニンテンドー3DS『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』。次のゲームプレイ道場で紹介したいから」

P「ゲホッゲホッ…お前またゲーム会社から頼まれたゲームじゃなくて自分のやりたいゲームを……まぁ仕方ない、経費で落として買ってくるわ」


P「あんまゲーム詳しくないけどさすがにドラクエぐらいは知ってるぞ
  えーっと確か今回頼まれたのはニンテンドースリーディーエスドラゴン……」ブツブツ

太田優「アッキー暴れちゃダーメ」ギュゥ

アッキー「クゥウン…!」モゾモゾ

P「…クエストセブンアッキー暴れちゃ…ん? いや待て待ておかし――」

優「あん、こらアッキー!」

アッキー「アウゥン!」バッ

P「ギャアァァァー! 飛びかかってきた犬が俺の両目にお手をォォォー!?」



68:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:20:00.52 ID:ePJK1xABP

紗南「あっ! Pさんおっ帰りー! 買ってきてくれた?」ワクワク

P「ただいまー……うーん目がシバシバする……あ、ああ、勿論さ。タイトルぼんやりとしか見えなかったけど……」

P「これだよな?」


つ『ドラムスコベスト7 エのデン戦士たち』


紗南「うげっ!? な、なにこれー!」

P「え? 何ってドラクエ……あ、ありゃ!? 何だこりゃ!?」ゴシゴシ

紗南「うわぁぁんPさんのバカぁ!
  『ドラゴンクエストⅦ』じゃなくて『ドラムスコベスト7』なんて買ってきたー!」

P「くぅ、すまん紗南。いかんせん目が霞んでて……」

紗南「はやくドラクエ7買ってきてよー!
   最近やりたいゲームをやる時間すらなかったからお仕事にかこつけてドラクエ7やろうと思ってたあたしのワクワクを返せー!」

P「そ、そんなに何本も経費で買えないよ……イベ中でポケットマネーもないし、返品お断りの店で買っちまったし……」

紗南「なんでそんな胡散臭いお店で買うわけよ!?」



69:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:24:00.08 ID:ePJK1xABP

P「い、いいから落ち着けって。お前ほどのゲーマーならどんなゲームでも楽しめるだろ?
  ほら、とりあえず試しにやってみろって。案外掘り出し物を引き当てたかもしれないぜ?」

紗南「うぅ…た、確かにマイナーゲーには意外とバカにできない良作がある場合も少なくないけど……」

P「な? お前いい買い物したよほんと」

紗南「そんなことまだわかんないし! とりあえずやってみてから判断するから!」

♪パーッパラ・パッパッパッパッパ・パッパッパッパッパッパッパッパ~

紗南「うわぁいきなりモロパクリ来たよ! どう聴いてもこれドラクエの序曲じゃん!」

P「さすがに俺も聴いたことあるぞこの曲は……あ、でもこれが流れるってことはやっぱりこのゲームドラクエなんじゃ?」

紗南「んなワケないっしょ!? そもそもこれロト篇の序曲だし!
   Ⅶならほんとは天空篇の序曲が流れるの! どさくさに紛れて失態をなかったことにしようとすんなー!」

♪パーパーパーパーパ~~パーパー・パーパパパーパーパ~~パ~~

紗南「しかも途中から初代FFのオープニングに変わってる!? どんだけ節操ないのよこのゲーム!」

P「え、エフエフにドラクエのいいとこ取りなんだよ! ほら、早くも神ゲーの予感がするだろ紗南?」

紗南「早くもクソゲーの匂いがしてるよ! まだゲーム開始から十秒なのにこのザマだよ!?」



70:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:28:00.87 ID:ePJK1xABP

P「そ、そんなことまだわからないだろ!
  ほら、なんかムサイおっさんが出て来たぞ! きっと主人公の親父とかだよ!」

*『オレの名はアルスック。この島で一番のドラ息子よ』

紗南「なんかこのおっさんが主人公っぽいんだけど!? しかもアルスックって適当な名前なに!? 警備会社!?」

P「吉田さんがパーティーメンバーに入るのかもしれんぞ! だとしたらデカい戦力だ!」

紗南「んなワケないっしょ!? 確実にその辺の許可とか取ってないっぽいしこのゲーム!」

アルスック『オレは島一番のドラ息子の名を欲しいがままにしていた
      三十路が近いってのに碌に働きもせず、年老いた両親の脛をかじって今日も悠々快適暮らしよ』

紗南「うわっ、こいつ典型的なダメ人間だ!」

アルスック『今もお袋が内職で稼いだ金をポッケに遊んできた帰りだぜ。グヘヘヘヘ』

紗南「何でこいつこんなに誇らしげなの!? ひぃ、笑い顔が汚い!」

P「ある種の開き直りだ……完璧に『どうしようもない自分』に酔ってやがるんだ……!」



72:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:32:07.68 ID:ePJK1xABP

アルスック『だが家に帰ると様子がおかしかった。いつになく神妙な顔をした親父が俺を座らせたのだ』

オヤジ『アルスックよ、今日こそはお前に言っておかなければならんことがある』

P「おっ、話が動きそうだぞ紗南! いよいよ冒険の始まりじゃないか?」

紗南「いや、単に説教されそうなだけじゃ……」

オヤジ『今日までお前の面倒を見てきたがもう我慢の限界だ。今すぐうちを出て行きなさい』

紗南「ほら言わんこっちゃない! ただの家庭内問題だよ!」

アルスック『ど、どうしてそんなことを言うんだ親父!
      親は死ぬまで子どもの面倒を見る義務があるんだぞ!』

紗南「クズすぎる! ヤだよこんな主人公!」

P「リ、リアル路線を追求してるんだよ! うん」

紗南「いらないよこんなリアルさは! あたしは王道RPGを期待してるんだから!」



75:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:36:06.07 ID:ePJK1xABP

アルスック『脅してもすかしても親父は頑として聞き入れなかった
      怒り狂った俺は親父を殴り、泣き崩れるお袋から財布をぶんどると家を飛び出した』

紗南「もはや弁護の余地がないよこいつ! あたしが勇者なら真っ先にこいつを斬ってるよ!」

P「いや、この後自責の念に駆られて真人間に……!」

アルスック『くすねた金でタバコを買って公園のベンチでふかしてると、どこからともなく声が聞こえてきた……』

紗南「さっそくお金使ってるし! しかも子どもが遊んでる公園でタバコ吸ってるんだけどこいつ!」

P「き、喫煙可の公園なのかも……」

紗南「もはやそういう問題じゃないから! ていうかこれOPイベントなの?
   ここまで冒頭で辞めたくなるRPG初めてだよ! 清々しいほど主人公に共感できないよ!」



77:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:40:19.54 ID:ePJK1xABP

*『アルスックよ聞こえるか? 私は神だ』

アルスック『神がオレになんの用だ』

紗南「この流れで神様出てくるの!? しかもアルスック順応性高いな!」

*『お前の力を見込んで頼みがある。この世界を支配しようと企む魔王を倒してくれ』

紗南「いったいこいつのどこを見込んだの神様!?」

アルスック『魔王だって? まさかオレがこんな風になっちまったのも魔王の仕業なのか!?』

紗南「関係ない関係ない! それは単にお前がダメなだけだから!」

*『え…あ、うん、そう、そうなの。悪いのは全部魔王なのだ』

紗南「こいつ本当に神様なの!? こいつが魔王でもあたしは納得だよ!」

P「な、なぁ紗南、先が読めない展開ばかりで驚きの連続だろ? お前いい買い物したよ!」

紗南「悪い意味で驚きの連続だよ!」



78:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:44:08.02 ID:ePJK1xABP

*『もし魔王を倒してくれたら世界の半分をお前にやろう』

アルスック『うっひょー! 一生遊んで暮らせるぜぇ! やるやる、殺っちゃいますよォ~』

紗南「とうとう竜王の名台詞出しちゃったよ! なにこの悪質なパクリゲー?
   アルスックの台詞も主人公のそれじゃないし……あぁだから笑い顔をアップで映すな! 3D機能切るぞ!」

P「ざ、斬新な主人公だろう……? 神様の台詞はあれだ、オールドファンへのサービス」

紗南「なんでファンサービスで違うゲームの過去作ネタを盛ってくるワケよ?
   このゲーム『ドラゴンクエスト』じゃなくて『ドラムスコベスト』でしょーが!」

アルスック『こうして、オレは生まれ故郷である江ノ島を旅立った』

紗南「これ舞台江ノ島!?」

*『江ノ電に乗って各地を回り、蔓延る魔物を倒しましょう。目的地までの切符を購入してください』

紗南「移動手段江ノ電!? うわっ、駅名がずらずら表示されてきた!
   全くと言っていいほどファンタジー要素がないよ! 逆に魔物って単語が浮いてきたよ!」



81:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:48:29.05 ID:ePJK1xABP

P「げ、現実世界と虚構世界が交わるメタフィクショナルな……!」

紗南「そんないいもんじゃないよこれ! うわぁん、予想通りクソゲーだよー!」

P「待てって紗南! ここまでのはプロローグだろ?
  ここからが王道ファンタジーの幕開けだって! お前いい買い物したよ!」

紗南「江ノ島と江ノ電で王道ファンタジーなんて期待できそうにないけど……まぁいいや、もうちょっと進めてみよう」

P「所持金は、うぉっ、3000円もあるぞ! やったな紗南、序盤から大金持ちじゃないか!」

紗南「お母さんからくすねた財布だと思うと全然嬉しくないんだけど……てか通貨単位“円”なんだ……」

P「とりあえず一駅隣の腰越へ行ってみるか。初めから遠出すると危ないからな」

紗南「運賃は190円か……現実的だなぁ、RPGやってるはずなのに」

あやしい男『グフフ…愚かな奴よ。何の警戒もせず江ノ電に乗るとはな!』

アルスック『なにぃ! いったい何者だ?』

P「おっ、悪そうな奴が出て来たぞ紗南! バトルじゃないか!?」

紗南「だから展開が急だっての! なんで江ノ電の中に敵が潜んでんのさ?」



82:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:52:07.58 ID:ePJK1xABP

あやしい男『オレは魔王オゴリ・デ・ドーヤ様のしもべだ!
      アルスックよ、貴様に私怨はないがここで消えてもらうとしよう!』

紗南「魔王の名前ひどっ!」

P「そんなこと言ってる場合じゃないぞ! いきなりボス戦だ!」

紗南「えぇーまだ装備も整えてないしザコ戦すらしてないのに!?」

《あやしい男が現れた!》

P「確かこのゲームは作戦を立てるんだよな?」

紗南「このゲームのことは知らないよ! ドラクエでは確かにそうだけど」


《作戦を選んでください》

・ガンガン つぎこもうぜ! ・いのちは おしいぜ!

・いろいろ たくらもうぜ! ・おれに まかせるな!

・じゅもん つかえないぜ! ・めいれい すんなや!


紗南「ロクな作戦がない!」



84:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:56:06.40 ID:ePJK1xABP

紗南「っていうかこれ作戦て言えるの!?」

P「と、とりあえず『いろいろ たくらもうぜ!』にしてみたらどうだ紗南? この中じゃ一番作戦らしいぞ!」

紗南「う~、でもこっち初期レベル初期装備っぽいし……最初は敵の出方を窺った方がいいかもよ?」

→いのちは おしいぜ!

アルスック『降参します。命だけはお助けを』ドゲザ!

紗南「おいこらアルスックぅ!?」

P「あちゃあ~言わんこっちゃない。だからいろいろ企んどけばよかったんだよ」ポンポン

紗南「訳知り顔で肩ポンポンするなー!」



85:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:57:28.64 ID:ePJK1xABP

あやしい男『ほう。では魔王様へ忠誠を誓うのだな?』

アルスック『はい。もちろんでございます』

あやしい男『いい心構えだ。お前ほどの極悪ドラ息子が配下に加われば世界征服の時も早まるだろう』

アルスック『これからは死力を賭して悪逆の限りを尽くす次第でございます。うへへへへ』

紗南「しかもこいつ敵に寝返ってる! うわぁイヤらしい顔!」

P「い、いや待て紗南! ひょっとしたらこれは演技で敵を欺くための作戦なのかも……!」

アルスック『その後、悪の化身となったオレはたちまち魔王軍で頭角を現していった』

紗南「頭角現しちゃってるけど!」

P「なにィ!? そ、そんなバカな!」

アルスック『荷物を抱えたお婆さんの目の前でエレベーターの扉を閉めたり、家庭で出した燃えないゴミをコンビニの燃えるゴミ入れに捨てるなんてのは序の口よ』

紗南「地味だけど胸糞悪いな!」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/16(土) 21:58:40.55 ID:A1WwVNN0O

どうしようもねぇクズだww



87:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:59:01.23 ID:ePJK1xABP

アルスック『同じように江ノ電沿線で燻ってたドラ息子たちも続々と魔王軍に加入し、各々ができるやり方で悪行を繰り返していった』

紗南「こいつとタメ張れるドラ息子がそんなにたくさんいるの江ノ電沿線には!?」

アルスック『やがて、オレを筆頭とする7人のドラ息子たちは「ベスト7」と呼ばれるようになり、その名を耳にした者は敵味方問わず震え上がるほどの存在となったのだった』

紗南「なにがベストだよ! ワースト7だろむしろ!」

P「そうか! こっから7人が力を合わせて魔王に反旗を翻すんだよ!」

紗南「たぶんないよそれはもう……」

アルスック『かくして世界は魔王オゴリ・デ・ドーヤ様の手に落ちた。最大の功労者であるオレは今じゃ悠々自適のエリートニートだうっしっしっしっし』

~The End~

紗南「ほれ見たことかー! 終わったよこれ!」

P「なっ、あ、ありえんっ……!」

紗南「あり得るよ! 現にこうして終わってるんだから!
   うわぁぁぁん、やっぱりPさんクソゲー掴まされてきたんだよぉ!」ポカポカ



88:【ゲーム大好きアイドル】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 21:59:42.63 ID:ePJK1xABP

P「いや、いくらなんでもこれで終わりはないだろ……たかが作戦ひとつ間違えたぐらいで」

紗南「そりゃ普通はそうだけど……このゲームにそんな常識は通じないってことでしょ!」

P「いやいや待て待て、きっと何か隠しコマンドとかあるに違いない!」

紗南「RPGで隠しコマンド!? うぅ、まったく期待できないけど、念のためもう一度よくパッケージと取説を確認して……」


『ドラムスコベスト7 エのデン戦士たち』

定価:5800円 CERO:B ジャンル:RPG風ADV


紗南「これRPGじゃないっ! アドベンチャーゲームだぁっ!!」ボコォ!

P「ゲフゥッ! な、なんだとぉ!?」


【おしまい】



89: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:00:41.38 ID:ePJK1xABP

読み切り紹介君(31)「チッ…ここからは『月刊シンデレラSQ』Vol.4~6に三話連続で掲載されたスペシャル連作だよ……アァクソッ…」ボチボチ


この間登場したSレア欲しさに「一度だけなら」と有料ガチャを引いてしまい、そこからはタガが外れたように課金ボタンを押し続けてる読み切り紹介君

おじさんの工場で働かせてもらってた頃の貯金もどんどん減ってきて焦りを感じてる反面、仕事をすることでスタミナや攻撃ポイントの回復値を無駄にするのは耐えられないと感じてしまいなかなか次の働き先を決められないんだ

「今の世の中、仕事探しにスマホは必須だから」といって親にスマホをねだっているけど「もう30過ぎてるんだから親の金をアテにするな」と言われてしまったよ

そのことに機嫌を損ねながらも、働かなければどうにもならず、けどやっぱり働きたくないので、着々と減っていく貯金にうすら寒いものを感じながらも結局は、今日も部屋でガチャを引く生活を送っているよ

小遣い稼ぎに読み切り紹介だけでなくやりたくもないスペシャル連作の紹介までやってるせいかガチャがハズれるせいか、最近は濁った眼をしながら常に舌打ちしてるね!



91: ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:04:08.98 ID:ePJK1xABP

所長「はい、ロボット研究所です」

P『もしもし、おはようございます。わたくし、シンデレラプロダクションのPと申します』

所長「あー私、『あんずのうた』でカラオケ98点取ったことありますよ」

P『は、はぁ……実は今度『アイドルvsロボット!三本勝負!』という企画がありまして……』

所長「まぁ私の作った採点マシンだったんですけどね。ナハハ」

P『そ、そうですか……それで実は番組に必要なロボットをウチのアイドルが用意するはずだったのが、土壇場で設計ミスが発生したとかで使えなくなってしまって……』

所長「レンタル用のロボットですか……」チラッ

所長「今空いてるのはアホみたい奴と外でうんこ踏んできた奴と燃えてる奴の三台ですがどうしますか?」

P『えぇ…まさかのオールチェンジ……あ、あのぉ、もうちょっと他にどうにかなりませんか?』

所長「そうですねぇ……あ、こちらも今メンテナンス中のが今度まとめて戻ってくるので、収録の当日になりますがそれでよければまとめて持っていきますよ」

P『当日ですか……うーん、まぁ背に腹は代えられないか……っていうかその三台こそメンテナンスすべきでは?』


【アイドル危機一髪~陰謀編~】



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/16(土) 22:05:10.58 ID:A1WwVNN0O

ロボ研きたー!



94:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:08:12.54 ID:ePJK1xABP

スタジオ

P「おはようございます! この度は急な話だったにも関わらずレンタルロボットを三台も用意していただき、ありがとうございました!」

所長「いえいえ気にしないでください」

P「あ、それじゃ先に今日出演するウチのアイドルたちをご紹介しますね」

五十嵐響子「おはようございます! 五十嵐響子です! 今日はよろしくお願いします!」ペコリ!

中野有香「押ッ…おはようございます! 中野有香と申します!」ペコリ!

渋谷凛「おはようございます。渋谷凛です」ペコリ

所長「いやぁ今をときめくシンデレラプロのアイドルさんたちを生で見られるなんて光栄ですなぁ。後でサインもらえますか?」

P「あはは……それで所長さん、本日お貸しいただけるロボットの方は?」

所長「おっとそうでしたそうでした。確か対決の内容は……
   一回戦が料理、二回戦が運動神経、三回戦が演技でしたな?」

P「はい!」



96:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:12:07.80 ID:ePJK1xABP

所長「それじゃご紹介しましょう。まずは一戦目の料理対決に使うロボですが……」パンパン

グラ郎「失礼します」テクテク

P(なんか遠い目をしてるのが来たな……)

響子(なんだか上半身がグラグラしてるけど大丈夫かな……?)

所長「うちで唯一料理機能を持つグラ郎君です。ちょっと胴体の部品が緩いので若干上体がグラつきますがまぁ問題ないでしょう」

P「えっ、メンテナンスしてきたんじゃないんですか?」

所長「今回のメンテナンスは短所を補うのではなく長所を伸ばす方向で行ってみました」

P「は、はぁ……本当に大丈夫なんですかね?」

グラ郎「初めまして、グラ郎といいます。未熟者ですがいい勝負ができるよう頑張りたいと思います」グラグラ

響子「あっ、こちらこそよろしくね! 一緒に楽しい番組にしよう!」ニコ!

P(あ、よかったー。ちょっとグラついてるけど感じはよさそうだ)

グラ郎「いえいえこちらこそよろしくお願いします」グラリッ!

一同「すごい角度で傾いた!?」



97:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:16:00.72 ID:ePJK1xABP

所長「いやいや、これでもだいぶマシになったんですよ。以前は頭が時計の7時を指すぐらいだったのが今は8時と9時の間ぐらいでしょう?」

P「いや大差ありませんよ!? 頭が腰より下に来てる時点でダメでしょう!?」

グラ郎「うるせぇぞハゲメガネ野郎が……」ボソッ

P「なにぃ!? ハ、ハゲてもないしメガネもかけてないだろ!」

所長「ああすいません。ほらグラ郎君、迂闊に上半身を下げちゃダメだって言っただろ?」ヒョイ

グラ郎「あ、すいません所長。次からは気をつけます」

凛「すごい変わり様……」

所長「グラ郎君は腰のあたりにナマコのような人工知能が入っているので、身体が傾くと人格も傾いてしまうんですよ」

P「どう見ても欠陥品じゃないですか! そこ真っ先に直してくださいよ!」

所長「心配はいりませんよ、本番では他のロボットを補佐につけますから」

響子(な、なんだか不安になってきたかも……)



100:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:20:21.93 ID:ePJK1xABP

所長「それで二戦目の運動神経対決ですが、なるべく頑丈なものをというリクエストでしたので……」

有香「そうなんですか?」

P「ああ、お前には思う存分実力を発揮してもらいたいからな」

P(いくら有香でもロボットを破壊できるとは思えないが……一応念には念をいれておかないとな)

所長「うちで一番頑丈な奴を用意してきました。イカ型ロボットのイカ郎くんです」

イカ郎「……」ノソノソ

一同「!?」



103:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:24:29.17 ID:ePJK1xABP

響子(うわぁぁぁ目が充血してるイカだぁぁぁ怖い!)ガクブル

凛(高さは……きらりちゃんよりちょっと大きいぐらいかな? けど横幅があるせいですごい圧迫感……)ゴク…

有香「よ、よろしくお願いします……!」

イカ郎「めぐすり……」ボソッ

P「ちょっと所長さん! これも大丈夫なんですかホントに!?」アタフタ

所長「これも前よりはマシになったんですよ。修理前は充血に加え鼻から臭いオイルが漏れてましたから」

P「その勢いで充血も直してくださいよ!
  ていうかその前になんで一番頑丈なのをイカ型にしちゃったんですか!?」

所長「まぁまぁそう興奮なさらずに。見た目はアレですが頑丈さは保障しますよ、大きさも前は160㎝くらいだったのを190近くまで増やしましたし」

P「見た目がアレって自覚あるんじゃないですか!」

有香「落ち着いてくださいプロデューサーさん。あたしならどんな相手でも大丈夫です。ただ全力を尽くすだけですから」

P「そ、そうか……いやしかし」



104:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:28:14.13 ID:ePJK1xABP

所長「それで最後は演技力を競う勝負でしたね。とっておきのを用意してきましたよ」

凛(どんなのが来るんだろう……ここまで来るとちょっと期待しちゃうかも)ソワソワ

P(頼むぞー! まともなロボットであってくれよー!)ドキドキ

所長「女の子型のスタント用アイドルロボ・スタ江ちゃんです
   うちで唯一、映画の撮影にも参加したことのある実力者ですよ」

P(ホッ…よかった、見た感じは普通そうだ)

凛(思ったより普通かな……ちょっと残念)

スタ江「――予告するわ。今日でアンタのアイドル生命は終わりよ」ビシッ!

凛「えっ」

P「なっ!?」



108:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:37:19.33 ID:ePJK1xABP

スタ江「アンタ、少しはやるようだけど、その程度じゃ私の敵じゃないわ
    この番組の主役は私……そしてアイドルの頂点に立つのもこの私なの。ケガをしたくなかったら素直に番組を降りることね」

P「おい来て早々なにトンデモないことばっかり言ってるんだよコイツは!?」

響子「り、凛ちゃんに真っ向から宣戦布告……!?」オロオロ

有香「ただならぬ気迫ですね……」ゴクリ

凛「――へぇ、言うじゃん、アンタ。それが口だけじゃないといいけど」フッ…

P(り、凛が本気モードに入った!?)

スタ江「フン、少しは骨のある奴みたいね。いいわ、なら私の全力で以てアンタを潰す」キッ!

凛「望むとこだよ。お互い手抜きはナシで、ね――」ニヤリ

P「おいお前ら勝負の内容わかってるよね!? 競うのは演技力だからね!!」アタフタ



110:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:43:41.31 ID:ePJK1xABP

所長「スタ江ちゃんは非常に向上心の強い子ですので、きっといい勝負が撮れると思いますよ」

P「いやこれスタントアクション用ロボですよね!? そこまで向上心要るんですか!?」

所長「いいアクションを撮る為には熱血精神も必要なんでしょう。あ、何でしたらプロデュースしてみますか?」

P「結構です! てか『必要なんでしょう』って何で他人事みたいな言い方なんですか! 作ったのあなたでしょう!?」

凛「――静かにしてよ、プロデューサー。収録前に気が散るでしょ」

P「えぇっ、でも」

凛「プロデューサーは、私が負けると思ってるの?」

P「……そんなわけあるかよ」

凛「ならいいでしょ。大丈夫、私に任せといて」フッ…



112:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:49:01.69 ID:ePJK1xABP

スタジオ

司会「皆さんこんばんは!『アイドルvsロボット!三本勝負!』のお時間がやってまいりました!
   私は司会進行を務めさせていただきますアナウンサーの竹杉竹夫です。どうぞよろしくお願いします」ペコリ

司会「さぁ、今日は今をときめくアイドルたちと最先端の技術を駆使したロボットたちによる笑いあり涙ありの特別番組です!」

司会「それではさっそく一回戦・料理対決の対戦カードをご紹介しましょう
   炊事洗濯お掃除、家事ならなんでもござれの家庭的アイドル・五十嵐響子ちゃん!」

響子「こんばんはー! 料理なら負けませんよー?」ニコ!

ウオォォォーーー!! キョウコォォォーーー!! カワイィィィーーー!!

司会「対するはロボット研究所の料理ロボ・グラ郎君です!
   上半身が不安定とのことですので、サポートにアナウンサーロボの穴郎君がついています」

グラ郎「五十嵐さんの胸をお借りする気持ちで頑張ります」グラグラ

穴郎「ちくしょうあの司会なかなか良い滑舌してやがる……クソッ、早く噛め…!」ブツブツ

司会「えー、穴郎君の方が何やらブツブツ言っていますがレシピのおさらいでしょうか
   それでは勝負を開始します。料理テーマは『肉じゃが』ですよ! では、スタート!」ビー!



114:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:54:51.66 ID:ePJK1xABP

P「あぁ神様のあ様クラリス様どうか何事も起きませんように……」ブツブツブツ

所長「なぁに大丈夫ですよ。穴郎君はテレビ慣れしてますからしっかりサポートしてくれます」

P「そうですか……あ、そういやアナウンサーロボなんでしたっけ」

P(川島さんなら知ってるかな……)

所長「ええ。些細なことでキレない限りは人畜無害なロボットです」

P「全然大丈夫じゃなさそうなんですけど!? 些細なことでキレるんですかアレ!?」

所長「いやいやちゃんと修正を加えましたから心配は無用です
   以前はすぐブチ切れていたんですが、今はバージョンアップして省ギレモードに抑えてありますから」

P「なんですかその省エネみたいなモードは!?」

所長「常に小さな不満を呟かせ続けることで怒りが大きく爆発する前に発散させるという斬新な発想で――」

P「まずキレないよう作り直してくださいよ!」



115:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:57:22.25 ID:ePJK1xABP

司会「おーっとさすがは響子ちゃん、手際よく野菜を切っていますね」

響子「えへへ、肉じゃがは得意料理ですから!」トントントン

司会「おっ、これは自信満々ですねー。期待できそうです
   対するグラ郎君の方は――おおっとこれはすごい! 右手に吸い込んだジャガイモが左手から出てくる時には綺麗に皮が剥けている!」

グラ郎「先日のメンテナンスで料理機能が強化されましたのでこれぐらいは。ついでに芽も取ってるんですよ」シュウ…キュポッ!

司会「これはなんとも便利な機能! ぜひご家庭にも一台欲しいところですねぇ! ただ画的には微塵も料理っぽくありませんが」

穴郎「進行もうまいだと……ふざけやがって……トチれ…!」ギロッ

響子「いいなぁーウチにもグラ郎君欲しいかも」ニコニコ

グラ郎「いえいえそんな滅相もない。えーっとボウルは下の収納の中か……」グラリ!

司会「うわっと! グラ郎君ずいぶん思い切った角度で傾いてますが大丈夫でしょうかー?」

グラ郎「……家事が得意とかオバサン臭いよなぁお前」ボソッ

響子「えっ…」ピクッ



117:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 22:59:25.44 ID:ePJK1xABP

グラ郎「まだ15、6だろ? その歳で趣味が家事全般とか家庭的ってレベルじゃねぇよ……中年主婦かよ」ボソボソ

響子「ちょっ、なんですかいきなり……あっ!」バラバラバラ!

司会「あーっと響子ちゃん! 手元が狂ったのか、せっかく切った野菜の入ったボウルを落としてしまいましたー!」

響子「あ、あははっ、ごめんなさーい! うっかりしちゃいましたー!」

司会「いやいや料理にハプニングはつきものですから。落ち着いて頑張ってくださいねー!」

穴郎「ハプニングにも的確に対応しやがって……ムカつくぜ……!」ブツブツ


P「おい穴郎仕事しろぉぉぉ! 相方がおもっくそ傾いてんぞオラァ!?」

所長「穴郎君! はやくグラ郎君を起こしなさい!」



118:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:00:10.93 ID:ePJK1xABP

穴郎「うぉう、そうだった。おい、いつまで傾いてんだ」グイッ!

グラ郎「あ、失礼しました」

司会「さぁ響子ちゃんは失敗を取り戻すように見事な包丁捌きで残りの野菜を切っています
   おっとここで調味料と鍋を用意しました! 炒め物の準備を整えているのでしょうかー!」

響子「さってと、野菜の大きさはこれくらいでいいかな
   肉じゃがって、人によって材料を調理する順番や火にかける時間が結構違うんですよねー♪」カチャカチャ

司会「なるほどそうなんですねー。おや、いきなり調味料ですか?」

響子「はい! うちの場合は最初に水と調味料を鍋に入れて煮立てた後、その煮汁にお肉と玉ねぎを入れてもうひと煮立ちさせますね」

グラ郎「五十嵐さんは煮立てる派ですか。僕はオーソドックスに炒める派ですね」ボォォォ…

司会「おっ、グラ郎君も鍋に火を点けました! 両者ともいよいよですねー!」

グラ郎「甘さはどれくらいがいいかな……あ、みりん出しとかないと」グラリッ!

穴郎「クソッ…それにしてもミスしねぇ司会だな……つまらん…!」ブツブツ



121:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:05:26.65 ID:ePJK1xABP

響子「出汁のお味は……うん、いい感じいい感じ♪ 玉ねぎもしんなりしてきたし、そろそろ人参とジャガイモを……」ゴロゴロゴロ

グラ郎「……料理する様がずいぶん板についてんな。アイドルってよりまんま厨房のおばさんて雰囲気だぜ」ボソッ

響子「なっ…!」ピクッ

グラ郎「大体お前って華やかさがないよなぁ……所帯じみてるっていうかよぉ。若者らしい瑞々しさがないっていうか」ボソボソ

響子「そ、そんなことあなたに言われる筋合いはないでしょっ……!」グツグツ

グラ郎「俺だから言ってやれるんだよ……みんな気付いてるのにお前を気遣ってるから触れてやってないだけかもしれないぜ?」ボソボソ

響子「えっ……う、うそ、でも……!」

司会「あっ、響子ちゃんちょっと火が強すぎるのではありませんかー!?」

響子「えっ? あっ!」アワアワ

司会「今日は珍しいことに響子ちゃんにミスが多いですが大丈夫でしょうか!? 最後まで落ち着いて頑張ってください!」

響子「は、はいっ……失礼しましたっ!」ニ、ニコ…!



124:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:10:18.95 ID:ePJK1xABP

P「もう穴郎には任せておけん! 俺が行く!」

スタッフ「ちょっ、無茶言わないでくださいよPさん!」ガシッ

P「ええい離してください! こんな勝負は無効だ!」ジタバタ

所長「ううむ……やはりメンテナンス明けで試運転をしてなかったせいか」

P「ちょっと所長! なんとかしてくださいよアイツら!」ジタバタ

所長「すみません……どうも料理機能を強化した反面で悪化してる部分もあったみたいですねぇ
   以前のグラ郎君は唐突に言いがかりじみた脅しをかけてくるぐらいだったんですが、今はネチネチとゲスい言いがかりをつけるようになってしまったようです」

P「だからなんでそういう致命的な所を直さないんですか!
  ぶっちゃけジャガイモの皮剥き機能とかわざわざ強化せんでもいいでしょうが! ピーラー使え!」クワッ

スタッフ「落ち着いてくださいPさん! ほら、よく考えたら傾いてる間は手が止まるからその分グラ郎の料理も完成が遅くなるんじゃ!」

P「ハッ! そ、そうか! よしよし、まだ慌てるような時間じゃないな! いける、いけるぞ響子!」

所長「あーいや、上体が傾いても作業できるよう調節してあるんですよ」

P「ちくしょおおぉぉぉ!! やっぱり俺に行かせろぉ!!」ジタバタ



126:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:16:13.70 ID:ePJK1xABP

司会「さぁ残り時間も少なくなって参りました。両者とも後は煮込みの時間ですね。ベストな味付けに仕上がる時間を見極めることができるでしょうか!」

響子(落ち着け私! 平常心、平常心……!)ドキドキドキ

グラ郎「玉ねぎが焦げちまったんじゃないのか? 煮汁もだいぶ飛んじまったみたいだがよぉ?」ボソボソ

響子「…っ!」

グラ郎「玉ねぎはもう誤魔化すしかないよなぁ……今から水と調味料つけ足すか? 満足に味が絡むかねぇ
    ククク……お前、料理は得意だって聞いてたんだが、どうやらウワサに過ぎなかったみたいだな……」ボソボソ

響子「……それはどうかな?」

グラ郎「なに?」



129:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:20:41.31 ID:ePJK1xABP

穴朗「あ、おいいつの間にまた傾いてんだ!
   お前が傾いて向こうを動揺させても司会の野郎がそつなくフォローするから腹立つんだよ! 起きろ!」グイッ

グラ郎「あ、度々すみません」

響子「料理番組にハプニングはつきものだもんね……だから私は色んな物を用意してきてるんだよっ!」

司会「おぉーっとぉ! ここで響子ちゃんが取り出したのはめんつゆ、めんつゆです! そうめんなどに使う家庭用の!」

響子「加奈ちゃんからもらったこのめんつゆが役に立つ時が来たっ!」トットット…

司会「なんと響子ちゃん取り出しためんつゆを鍋に注ぎ始めました!」

グラ郎「へぇ、調味用にめんつゆを使うんですか。なかなかいい発想ですね
    汁気を補いつつ味を加味できる。それにめんつゆ独特のまろやかさがいい具合に風味を整えてくれそうです」

響子「勝負は最後までわからないよっ!」



131:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:25:16.88 ID:ePJK1xABP

司会「ここでタイムオーバー! お二人ともお疲れ様でしたー!」

響子「ふぅ…どうなるかと思ったけど、なんとかいい感じに仕上がったよ」ニコ!

グラ郎「こちらも自信作ができましたよ。結果が楽しみです」グラグラ

司会「さぁそれでは早速の審査員に判定して頂きましょう!
   ムシャムシャ食べながらペチャクチャ喋ることでお馴染みのグルメレポーター・牛屋政輝さんです!」

牛屋「牛屋です、よろしく。それじゃまずロボット君の方からいってみようか」パクッ

響子「……!」ゴクリ

牛屋「うんムッシャムッシャ…これはなかなかクッチャクッチャ…クチャいい仕上がりだねぇ…モシャモシャ…」ペチャクチャ

牛屋「ジャガイモのハフハフ…柔らかさもクチャ絶妙…ムッシャムッシャ…すんなりクチャクチャ箸がモグモグ刺さるムシャ程度で…」ペチャクチャ

牛屋「それでいて…ハフハフ汁っぽさはなく…んークチャクチャ全体的に汁気は抑え目ムッシャムッシャ…その分の旨味がムグムグ…肉やハフ糸コンにクッチャ…」ペチャクチャ


P(えぇい汚いレポーターだなぁ! しかもかなり高評価じゃねーか、くそっ!)

所長「どうですか? うちのロボットの実力は」ドヤァ

P「してやったりって顔で覗き込まないでください!
  グラ郎の姑息な精神攻撃目の当たりにした後でなんでそんなに得意げなんですか!」



135:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:29:55.81 ID:ePJK1xABP

司会「これはかなりの出来だったようですねー! それでは続いて響子ちゃんの作品です!」

響子「はいっ! お願いしますっ!」ニコ!

P(響子…あんな妨害を受けたのになんていい笑顔……さすがはアイドルだよ、お前っ!)ジーン

牛屋「ほほうどれどれ……」パクッ

牛屋「ムッシャムッシャうーん…クッチャこれもなかなか…ムグムグいい味出てるねぇ…」ペチャクチャ

牛屋「口に入れた直後はクチャクチャ…微妙なハフハフ感じがするけどムッシャムッシャ…すぐに印象がモグモグ変わって…まろやかな風味がゴクンッ」ペチャクチャ

牛屋「アムッ砂糖クッチャみりん醤油ムグムグの…ゴクリ…オーソドックスな味付けが私は好きなんだけどね、ハムッ…これもなかなかムッシャムッシャ」ペチャクチャ

司会「こちらも高評価! これは予想のできない勝負になりました!」

響子「……よし!」グッ

P(いいぞっ、いける!)グッ

穴朗「チッ…盛り上げもうまいと来やがる…」ブツブツ

P(お前はほんと何しに来た)



138:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:33:06.85 ID:ePJK1xABP

司会「果たして勝つのは響子ちゃんのアイドルパワー入り肉じゃがか!
   それともグラ郎君のハイテクロボット料理か! それでは判定を下していただきましょう!」

牛屋「はい。それじゃあ今回の勝者は――」

司会・響子・P「ゴクッ……」

牛屋「――グラ郎君だねぇ」

響子「…っ!」

司会「おぉーっとぉ! どちらも譲らぬ対決、勝利したのはロボット研究所のグラ郎君だぁ!」

グラ郎「うわぁ、嬉しいなぁ」グラグラ


スタッフ「ちょっ、Pさんスタジオに出て行こうとしないでくださいよっ!」ガシッ

P「ふ、ふざけるなっ! 響子の愛情たっぷり肉じゃがだぞっ!?
  男ならたとえ焦げてようが腐ってようが喜んで完食した上満点をあげるもんだろっ!」ジタバタ

所長「――わかりませんか?」

P「なっ…!?」



139:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:38:22.41 ID:ePJK1xABP

司会「傍から見ている分には本当にどちらが勝ってもおかしくないほど遜色ない仕上がりでしたが牛屋さん、どのあたりが決め手になりましたか?」

牛屋「うーん、響子ちゃんの肉じゃがは確かに独特のまろやかさがあっておいしかったんだけどねぇ
   やっぱりギリギリで味付けを加えたせいで、もう一歩味にまとまりが出なかったのが惜しいねぇ」シーシー

響子「あはは……やっぱり誤魔化しきれませんでしたよねー」ペロッ

牛屋「でも本当にいい仕上がりだったよ。次はぜひ完成品を食べてみたいと思わされるような料理でしたわ。うん、お疲れ様」

響子「はいっ! ありがとうございましたっ!」ペコリッ

響子「――みんなぁー! 肝心な所でうっかりしてばっかでごめんなさーいっ!
   次はぜっっったい勝つからぁー! これからも応援よろしくねぇぇー!!」

ウオォォォーーー!! ワァァァァーーー!! キャァアァァァァーーー!!

キョウコォォォォーーー!! アイシテルゥゥゥゥーーー!! イッショウソバニイルゾォォォォーーー!!

司会「はいっ! 素晴らしい勝負を見せてくれてありがとうございましたっ!
   それではみなさん! もう一度お二人に盛大な拍手をお願いいたしますっ!!」

ワアァァァァァァァーーーーー!!



142:【アイドル危機一髪~陰謀編~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:43:09.81 ID:ePJK1xABP

所長「牛屋さんは食べ方は汚いがグルメレポーターとしてはベテラン中のベテランです
   いくら可愛いアイドルの逆転劇がテレビ的に映えるからといって、自分の舌に嘘は吐けないんですよ」

P「そ、それは……」

所長「それに見えますか? あなたのプロデュースしたアイドルは、悔しい顔ひとつみせずに、ファンに笑顔を振りまいている」

所長「私にはわかります。彼女はこれからももっと伸びますよ」

P「所長さん……」


P「……だからグラ郎の妨害のせいで負けたっつってんだろぉがぁぁ!!」

所長「やっぱりそこは誤魔化しきれなかったかぁぁぁ!!」



144:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:47:28.38 ID:ePJK1xABP

【アイドル危機一髪~死闘篇~】


司会「さぁ一回戦の興奮冷めやらぬ会場ではなおも歓声が飛び交っております
   ではこの勢いのまま二回戦に進みましょう! 対戦カードはこちらです!」ドン!

司会「空手家としてもアイドルとしてもその実力は本物! 最強にしてキュート・中野有香ちゃん!」

有香「押ッ…はいっ、絶対勝ってみせます!」

ユカァァァーーー!! ユカチャァァァーーーン!! カワイイヨォォォォーーーー!!

司会「対するはロボット研究所随一の頑丈さを誇ると言う用途不明のイカ型ロボット・イカ郎君です!」

イカ郎「かゆい……」ボソッ

司会「何やら両目が充血していますが大丈夫でしょうか!? それでは二回戦、運動神経勝負の内容を発表いたします!」

司会「勝負内容は『球技』! そして競技内容は『モッジボール』です!!」



149:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:51:31.75 ID:ePJK1xABP

司会「ルールは簡単! ボールをぶつけられて地面に落としてしまったプレイヤーの負けです!」

司会「むろん、ただのドッジボールとは違います! モッジボール独自の様々なルールが設けられているそうですのでお楽しみに!」

司会「さぁ、両選手ともコート内へお入りください!
   それでは二回戦運動神経勝負、スタートです!」


P「にしてもなんでまたそんなよく分からん球技を……」

所長「なるほどモッジボールですか。これはいい、メンテナンス明けにイカ郎君のスペックを測るのにうってつけだ」

P「あんたまたそんなことを! さっきみたいなことになったら許しませんよ!?」

所長「なに、今度こそ心配は無用ですよ。正直、イカ郎君は作った後でどの用途で使えばいいのか思いつかなかったぐらい何の取り柄もありませんから。頑丈さ以外にはね」

P「なんでそんなロボット作ったんですか?」


有香「最初のボールは私からですが……」ムニムニ

五郎「」



151:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:55:35.83 ID:ePJK1xABP

司会「ここで本日の解説をご紹介しましょう! 日本モッジボール協会会長・足腰弱男さんです!」ドン!

解説「はい。モッジボールは日本ではまだマイナーですが、とても奥深いスポーツですよ」

司会「ありがとうございます! それは楽しみですねー、何でもドッジボールにはない様々なルールがあるとか?」

解説「モッジボールは本来多人数で行う競技ですが、今回はタイマンルールということですので、いわゆる外野はナシです
   コート外にボールを出してしまった場合は自動的に相手のボールになります。ですので注意して攻撃する必要があるでしょう」

有香「じっとりしてなんだか嫌な手触りですね……何故か顔のようなものがありますし、早く投げてしまいたいところですが……」

司会「それにしても独特なデザインのボールですねー、というかアレほんとにボールなんですか?」

解説「あれは五郎という種類のボールですね。まったく弾まないので今回のようなタイマン戦では遠くへ転がることが少なく、便利ですよ」

司会「なるほどそうなんですね! できればなぜ顔がついているのかという疑問についても解説して頂きたかったのですが」



152:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:57:28.85 ID:ePJK1xABP

有香「えーっと確か投球フォームが決められていたんですよね。確かこう…右手を水平に動かして……!」ヒュン!

イカ郎「……」ボスッ!

司会「おぉーっとぉ! ここで有香ちゃん先制攻撃! 不慣れなスポーツにもこの順応の早さは見事!
   しかし緊張しているのでしょうか、動きがややぎこちない! 右手と右足が一緒に出てしまってます!」

解説「いえ、あれが正しい投球フォームなんです」

司会「えぇっ!? そうだったんですか!?」

解説「ボールは右手に持ち、水平に横投げします。その際右手と右足は一緒に出さなければなりません
   左手はグー、顔は大嫌いなあいつが盲腸で入院したと聞いたときのようないい笑顔であるとなおいいですね、これらは必須じゃありませんが」

司会「ボールを投げるだけなのにやたら細かい規則があるようです!
   しかも笑顔のたとえがイヤらしい! そんな表情の有香ちゃんなんて見たくありません!」

有香「ぬぅ、イマイチ力が出し切れません……というかコートの中央に審判が位置取っているのが物凄く邪魔なんですが」クッ

解説「コートの中央、相手コートと自分コートの境界線上のちょうど中心が主審の立ち位置になります
   もちろん主審にボールを当てても得点にはなりませんので、うまく主審を避けながら相手を狙う必要があるでしょう」

司会「なるほどそれは奥が深いですね。なぜ主審の定位置がコートのど真ん中なのかも気になりますが――」



154:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/16(土) 23:59:46.31 ID:ePJK1xABP

イカ郎「ねむい……」ブンッ!

有香「なっ、はやい――!?」サッ

司会「ここでイカ郎君の反撃ですがこれは速い! 当ればひとたまりもありません!」

有香「……ふぅ、なんとかかわせました
   どうやらかなりの手練れみたいですね。こちらも気合を入れ直さなければ!」キリッ

司会「しかし間一髪! 有香ちゃん軽やかな身のこなしでイカ郎君の攻撃をかわしました!
   それにしてもこのボール本当に微塵も弾みません! しかも微妙に表情が歪んでいるように見えます! あ、カメラさんアップで映さないで!」


P「ちょっ、今のイカ郎君の投球ちょっと威力出し過ぎじゃないですか!?
  あんなの万が一直撃したら危ないじゃないですか! ほんとに大丈夫なんでしょうね!?」

所長「そりゃイカの触手は長いですからねぇ。横投げでも遠心力で十分な威力を発揮できますよ」

P「なに当然のように太鼓判押してるんですか!?
  頑丈さ以外に取り柄がないのがアイツの特徴でしょう!?」

所長「ははは、やだなぁPさん。イカの脚が長いのなんて取り柄のうちには入らんでしょう?」ドヤァ

P「うわっ、その表情めっちゃ腹立つ!」



156:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:01:39.67 ID:3E02L1THP

有香「ボールがコート外に出たので次は私ですね。今度こそは全力で行きますよっ! オリャー!!」ブンッ!

司会「おぉっとここで再び有香ちゃんの攻撃! これは強烈です!」

イカ郎「いたい……」ゴンッ!

司会「当ったァァァ!! 有香ちゃん渾身の一撃が見事に炸裂っ! イカ郎君取り損ねましたぁっ!!」

有香「よっし!」グッ

解説「いや、待ってください。今のはノーカウントですよ」

有香「えっ」

司会「えっ? あっ、そういえば何やら主審が腕を動かしています! あれはハンドシグナルでしょうか!?」

解説「右腕は30度程上げつつ肘から先は真上へ垂直90度。左腕は時計で言う4時の方向へまっすぐ伸ばしていますね
   あれは反則を表すハンドシグナルです。おそらく今の有香ちゃんの攻撃は腕が水平に動いていなかったのでしょう」

司会「細かっ! 水平ってそこまで厳格に求められるルールなんですか!?
   というかよく見るとあの主審のポーズ、試合開始時にも取っていたような記憶がありますが……」

解説「それは試合開始のサインですから関係ありませんよ
   あの時は左腕が4時方向までさげられつつも肘から先は水平に伸ばして3時を指していたでしょう?」

司会「いやそんなの覚えてないですよ!? なんでそんな微妙な違いしかないんですか!
   笛ぶら下げてるんですから笛吹いてサイン出せばいいじゃないですか!」



159:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:05:28.43 ID:3E02L1THP

有香「むぅ…今のはかなり会心の一撃だったのですが……!」

解説「ちなみに反則は二回で退場、三回で火葬です」

司会「か、かそう!?」


P「おいなんでだよ! 今の決まってたろ!?」

所長「解説聞いてなかったんですか? 投球フォームが正しくなかったんですから当然ですよ」

P「いや聞いてたから納得できないんだよ! 確かに有香はちゃんと投げてましたよ!?」

所長「野球のボール、サッカーのオフサイド、短距離走のフライング……素人目にはうまくできたように見えても、実際にはそうじゃないことなんてよくあるのがスポーツですよ」

P「その辺のスポーツとこんなワケ分からん球技を一緒にしないでください!」



160:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:08:42.51 ID:3E02L1THP

司会「さて、主審のハンドシグナルについて突っ込んでいる間にも試合は続いています
   イカ郎君の続く攻撃をまたしても見事に避けた有香ちゃん、再びボールを手にフォームを……おや? 何やら様子がおかしいですね」

有香「……ハァ……ハァ……!」

司会「有香ちゃん、唇を噛み締めています。辛い表情です、どこか痛めてしまったのでしょうか?」

ユカチャーン!? ドウシタノー!? ダイジョウブー!?

P「有香……?」ハラハラ




有香(ダ、ダメ…こんな時にお腹が痛くなるなんて……! た、耐えなきゃ……!)



162:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:12:49.58 ID:3E02L1THP

解説「どうやらお腹が痛くなってきたようですね」

司会「え、えぇっ!? 腹痛ですか!? な、なんでそんなことが分かるんです!?」

解説「モッジボールをしているとお腹が痛くなることがあるんです」

司会「因果関係がさっぱりわかりませんよ!?」

解説「そういうスポーツなんです」

司会「怖っ!」

解説「あと歯が抜けてくる場合もありますねぇ」

司会「ますます怖っ!」


P「た、大変だ! すぐに救急車を!」アタフタ

所長「まだ勝負はついていませんよ」

P「なに寝ぼけたこと言ってるんですか!? 有香のあの顔からして尋常じゃないですよ!!」

所長「モッジボールの試合中にお腹が痛くなった選手が出た場合、周りに居る人間が『頑張れ頑張れ』と応援してあげるのがマナーです」

P「なんの気休めですかそれは!?」



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 00:15:10.38 ID:puGdTwT3O

そういやそんなスポーツだったな…



166:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:17:22.92 ID:3E02L1THP

所長「腹痛はモッジボールに参加する者が避けて通ることのできない宿命です。潔く乗り越えるしかありません」

P「あんたさっきから妙に詳しいな!? ひょっとして経験者なんですか!?」

所長「え? はは、やだなぁそんな訳ないじゃありませんか
   モッジボール? ドッジボールの変形か何かですか?」

P「とぼけ方がいまさら過ぎますよ! なんで隠そうとするんですか!?」

所長「――ここだけの話ですが、モッジボールを始めたことはお母さんには黙っておかないといけないんですよ」ヒソヒソ

P「な、何故に!? しかもそれなら私にまで隠す必要ないじゃないですか!」

所長「どこからお母さんに漏れるか分かったもんじゃありませんからね……」

P「あんたのお母さんと話す機会なんて多分今後ないよ! ち、ちなみにバレたらどうなるんですか?」

所長「有香ちゃんにもそう伝えて……あ、でもこの番組を家族が観てたらお母さんにバレちゃうか。あーあ……」

P「あーあとかやめてくださいよちょっと! ねぇバレたらどうなるんです!?」

所長「そんなことよりPさん、アイドルを心配する気持ちはわかりますが、ここは信じてあげるべきではないですか? 彼女と、彼女のファンたちを――」

P「!」



167:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:21:15.53 ID:3E02L1THP

有香(次にボールを取られたら、回避できる自信がない……なんとしても、この一撃で仕留めないとっ……!)

司会「有香ちゃん足取りがフラついています! これは本当に辛そうです!」

解説「まれに倒れた後いくら応援しても起き上がってこないケースもあります」

司会「さっきから怖い話しか聞こえてきません! これほど危険なスポーツだと誰が予想したでしょう――おや?」

有香「こ、ここまで……きて……」フラリ

ユカチャーン!

有香「…っ!」ハッ

ガンバレーユカチャーン! ガンバッテー! ユカチャンナラキットデキル!

オレタチガツイテルヨー! サイゴマデソバニイルゾー! ユカチャーン!

司会「こ、これはっ……テレビの前の皆さんにも聞こえているでしょうか!?
   会場中から有香ちゃんを元気づける声援が! すごい! どんどん大きくなっていきます!」

ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! 

 ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! 

ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! ユーカーチャン! 



169:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:25:02.80 ID:3E02L1THP

有香「みなさん……!」

有香「……そうだ、どんな試練でも乗り越えてみせるって、あたしは誓ったはず!」キッ

司会「有香ちゃん立ち上がったァァァ!!」

ウォォォォーーー!! ユカチャアァァァァーーーン!!

P「有香ァァァァァーーーーー!!!」

有香「この一撃に全てを賭けます!」スッ―

有香「最強ッ! 最強ッ!! 最強ッ!!! オリャー!!」ブンッ―!

ブチブチブチ!!

P・有香「あっ!!」 



171:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:26:15.26 ID:3E02L1THP

司会「き、決まったァァァ!! 決まりましたっ!!」

司会「有香ちゃん渾身の一撃を絡め取ろうとしたイカ郎君の触手がそのまま引きちぎれています!
   ボールはちぎれた触手が絡まったまま床へ落ちました! 解説の足腰さん、これはアリでしょうか!?」

解説「ええ、攻撃成功です。主審も試合終了のハンドシグナルを出しているでしょう?
   あのうずくまってこちらを窺うようなシグナルは『もう帰りたい』という意味です。つまり試合終了です」

司会「最後までなんだかよくわからないスポーツでしたがどうやら決着がついたようです!
   二回戦・運動神経勝負!! 先の読めない激戦を制したのは、キュートでパワフルな空手家アイドル・中野有香ちゃんですっ!!」

ウォォォォーーー!!! ユカチャンサイキョォォォォォーーー!!

カワイィィィィィーーー!! アイシテルゾォォォユカァァァァーーー!!!

有香「ありがとうございますっ!! この試合に勝てたのもみなさんのおかげですっ!!」

イカ郎「しょぼしょぼ……」ボソッ

有香「!」

有香「――押忍! ありがとうございました!」ペコリ!



173:【アイドル危機一髪~死闘篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:30:32.02 ID:3E02L1THP

P「すごい、すごいぞ有香! お前はやっぱり最高だっ!!」ウルウル

所長「いやはや参りましたな……メンテ明けでもう損傷してしまうなんて、まったくおたくのアイドルには敵いませんよ」

P「いやぁ一時はどうなるかと思いましたが、終わってみれば有香の魅力とガッツを存分に発揮できた勝負でした
  所長さん、ありがとうございます。途中で取り乱して、色々と失礼なことを言ってしまって申し訳ありません」ペコリ!

所長「ははは、よしてくださいPさん。いやはやそれにしても、まさか負けてしまうとは思いませんでしたよ」

P「いえ、イカ郎君も本当に強敵で――」

所長「並みの攻撃じゃ怯まないボディに、飛んできたボールをしっかり掴み取る吸盤
   跳ね返ったボールが落ちる前に絡め取り、攻撃時には遠心力を利用した強烈な打球を放てる長い触手」

P「え、ええ、本当に……」

所長「ロボットだから腹痛にもならないし疲れも知らない
   なるべく主審に隠れるようにして攻撃をかわし、相手が腹痛で弱るまで粘った後一気に潰す必勝テクまで教えこんだと言うのに、まさか負けるとは……」

P「やっぱりガチで潰しにきてやがったなぁぁぁ!!」

所長「しまったうっかり本音がぁぁぁ!!」



177:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:34:54.43 ID:3E02L1THP

司会「さぁますます盛り上がっている『アイドルvsロボット!三本勝負!』」

司会「ここまでの対戦結果は一勝一敗! 両チーム一歩も譲らぬ白熱の対決が続いています!」

司会「それでは最終戦の参加者をご紹介しましょう!
   シンデレラプロ三看板にして今絶好調のニュージェネレーション・渋谷凛ちゃん!!」 

凛「――この勝負、絶対勝つから!」

ウワァァァーーー!! リィィィンッッッ!!! リンチャァァァーーーン!!

サイコォォォォーーー!! キョウモカワイイィィィーーー!! ウォォォーーーリィィィンーーーウォォォーーー!!

司会「はいっ、ありがとうございます! 今日の凛ちゃんも気合十分ですねー!
   そんな凛ちゃんと対決するのはロボット研究所屈指の演技派・スタントロボのスタ江ちゃんです!」

スタ江「フン、逃げずにここへ来たことは誉めてあげるわ。けど、そのプライドをへし折ってやるから覚悟なさい?」

凛「言ってれば? 終わる頃にはハッキリしてるだろうし」

司会「おぉっと両者の間に激しい火花が飛んでいるようです!
   優勝のかかったこの三回戦、これは早くも激戦の予感っ……!!」



178:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:37:17.30 ID:3E02L1THP

【アイドル危機一髪~完結篇~】


P「ついに最終戦か……頼むぞー、最後くらいは何も起きないでくれよー……!」ドキドキ

所長「スタ江ちゃんはこれまでのロボットたちみたいに明確な不備があるわけじゃありませんからまぁ大丈夫でしょう」

P「あんたの大丈夫はもはや微塵も信用できませんよ」

所長「唯一の弱点だった関節の脆さも克服しましたしね
   正に今の彼女はベストコンディションと言えるでしょう、いい勝負が観られますよこれは」

P「今までよくスタントできてましたね……関節が脆いのに」



180:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:41:35.24 ID:3E02L1THP

司会「さて、最終戦は演技力対決です!」

司会「こちらで指定したお題について、その内容に沿った5分程度の寸劇を即興で演じていただきます!」
   
司会「簡単なあらすじや台詞を考える時間は5分! 交互に演技を披露する形になります!
   これは演技力だけではなく、状況に対応する柔軟さや発想のセンスも問われる対決です! まさに最終戦にふさわしい難易度と言えるでしょう!」

凛(即興劇か……マニアックなお題さえ出なければひとまずどうにかなりそうだけど)

スタ江「ふふん、なによそのシケた面は。さてはここへ来てビビったのかしら?」フフン

凛「……別に。そっちこそずいぶん饒舌なんだなーって思っただけ」

スタ江「ほざくじゃないの小娘が……!」ギロッ

司会「さぁ、それではお題を発表しましょう!」

司会「演技力勝負のお題はズバリ!『歌う幽霊』です!!」ドン!



181:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:43:22.66 ID:3E02L1THP

凛「ゆうれい……?」

司会「はい!『歌う幽霊』というテーマにさえ沿っていれば寸劇の内容は完全に自由です!」

スタ江「フッ…この勝負もらったわね」

凛「…!」

司会「おぉっとスタ江ちゃん、ずいぶん自信があるようです!」

スタ江「あの日……両腕を怪我したあの日から、私はただトップアイドルを目指すだけの亡者……正に生ける屍だったのだから!」

凛「な、何があったの……?」

スタ江「私以上に『幽霊』を演じきれるアイドルなんてこの世にはいないわ!
    トップアイドルになれず散って行った全ての女の子たちの想いが私には宿っているのだからっ!」ゴゴゴゴ…!

司会「なにやら恐ろしい宣言をし始めました! 既に何かの役に成り切っているかのようです!
   それにしても怖い、怖いぐらいの気迫です! いったい何がスタントロボである彼女をここまで追い詰めたのでしょう!」

凛「……すごい気迫」

凛(単なるビッグマウスかと思ってたけど……どうもアイドル活動にかける想いは本物みたいだね)

凛(……いいじゃん、面白い)フッ



184:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:47:39.97 ID:3E02L1THP

司会「さぁ、それではお二人には寸劇の内容を考えていただくとしまして、今のうちに特別審査員をご紹介しましょう!」

司会「悪霊・怨霊・地縛霊! 霊で困ったらなんでもお任せ!
   現代にその名を轟かせる一流陰陽師・阿部さんです!!」ドン!

阿部「オレを怖がらせるような演技だけはするなよ!」

司会「いきなり根本から覆すような発言が飛び出してきました!
   いや、そんなこと仰いましても今回のテーマは『歌う幽霊』で――」

阿部「おい司会! 『幽霊』と言うな、『おばけ』と言え『おばけ』と!」

司会「ええっ!? いや阿部さん、普段本物の霊を見慣れているあなただからこそ今回のお題の審査を――」

阿部「滅多なことを言うな! オレは霊を見慣れてなどいない!」

司会「えぇーっ!? そ、そうなんですか……あ、『霊の仕業と言われる物事の大半は、実際にはそうじゃない』ということですか?」

阿部「霊が視界の隅にでも入った瞬間には目を瞑っているか気を失っているからだ! だから全然見慣れてない!」

司会「じゃあ普段どうやってお仕事なさってるんですか!?」



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 00:48:24.54 ID:puGdTwT3O

とんでもねぇ逸材呼んで来やがった



189:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:52:13.65 ID:3E02L1THP

阿部「怖そうな依頼の時はもっぱら式神を使う。今日もそのつもりだぞ」

司会「おぉっーと阿部さん、何やら五芒星の描かれた布を取り出しました!
   これは噂に聞く陰陽師の式神をカメラがとらえる初めての瞬間かもしれません!」

凛「……私たちより審査員の方が注目集めてない?」

スタ江「あの審査員め……今に見てるがいいわ。私の本気演技で泣きべそかかせてやるんだから!」メラメラ

凛「さすがに大の大人が泣きべそはかかないと思うけど……」

阿部「サイン・コサイン・ボインボイン」

司会「何か唱え始めました! まさかこれが式神召喚の呪文なのでしょうか?」

阿部「何はなくともボイン!」ドーン!

司会「やたら強調してきます!」

モクモクモク…

ニャンコさん「ニャンパラリ~」

凛「!?」



193:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 00:57:31.13 ID:3E02L1THP

司会「おぉーっとぉ! 煙の中から現れたのはネコ! 二足歩行のネコです! これが式神なのでしょうか!?」

ニャンコさん「そこの司会者、ネコネコと連呼するのはやめろ。我が輩は式神だぞ」ムッ

司会「はっ、これは失礼いたしました! で、ではなんとお呼びすれば……?」

ニャンコさん「ニャンコさんだ」キリッ

凛(可愛い…!)ソワソワ

スタ江「フン、犬ならまだしも猫とはね。ならこの勝負余裕だわ」

司会「ニャンコさん! 了解いたしました! それでは本日はよろしくお願いします!」

ニャンコさん「うむ。阿部にもしものことがあれば我が輩が責任を持って審査を下そう」

司会「もしものこと!? 演技の審査でいったい何が起こり得ると言うのでしょうか!?」

阿部「フッ…せいぜい覚悟しておくことだな」ニヤリ

司会「何故そこで不敵な表情を!? 何を覚悟すればいいんですか!」



194:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:00:28.68 ID:3E02L1THP

P「薄々気づいてはいましたけどこの番組出演者おかしくないですか」

所長「ハハハ、何をいまさら」

P「言っときますがそのおかしい割合の半分はおたくのロボットたちですからね!」

所長「フム、ではもう半分はおたくの…?」

P「ウチのアイドルはまともですよ! むしろ事務所でもかなりまともなメンツが今日は来てますよ!」

所長「それは人選が裏目に出ましたなぁ。いっそ弾けてる子たちを出演させていればもっとインパクトを残せたでしょうに」

P「これ変人度を競う趣旨の番組じゃありませんから!」



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 01:01:19.47 ID:puGdTwT3O

企画考えた奴も通した奴も正気じゃない



196:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:05:11.02 ID:3E02L1THP

司会「さぁ! それではお二人とも寸劇の目途は立ちましたかぁ?」

凛「はい、大丈夫です」

スタ江「陰陽師だか唐招提寺だか知らないけど、私の名演技で一泡吹かせてやるわよ」

阿部「やめろ。本気を出すな。泡どころかゲロ吹くぞ」ギロッ!

司会「やめてほしいのはこっちです阿部さん! その時はどうかこらえてください!」

スタ江「ふんっ!」ブチィッ!

司会・凛「!?」ギョッ!

スタ江「ウグゥアァァァ……!!」バチバチバチ…

司会「ぎゃあっ! す、スタ江ちゃんが突然自分の左腕を引きちぎりました!
   あっ、カメラさんあんまり映さないで! 煙が、煙が凄まじいことになっています!」

凛「ちょっ、急になにしてんのアンタっ…!?」シロクロ

スタ江「ウグゥ…フ、フフ…なに、こ、このぐらいなんでもないわ……
    必要なのよ…この戦いに勝つためには、このぐらいの犠牲が何だっていうの……!」ハァハァ

司会「怖っ! スタ江ちゃんの気迫がいよいよ怖すぎる領域に入りつつあります!」



197:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:09:42.92 ID:3E02L1THP

凛「ほ、ほんとに大丈夫なの……? 関節から血みたいなの流れてるけど……」ドンビキ

スタ江「これはただのオイルよ。それよりもアンタは自分の心配をした方がいいんじゃないかしら……?」ハァハァ

司会「ちぎれた腕から赤いオイルの滴るロボットというある種のホラーが既に完成しておりますが、スタ江ちゃんのやる気を見て阿部さんいかがですか?」

阿部「既に怖すぎる。帰って動物番組でも観たい」ガクブル

司会「そこをなんとか頑張ってください! 本番はこれからです!」

阿部「バカなっ…これ以上オレに何を頑張れと言うのだ? 座っているから分からんだろうが俺のズボンは今ちょっと湿っているんだぞ」キッ

司会「うへぇっ!? 早くもライン越えちゃったんですか!? あっ、立とうとしないでください! 
   わかった、わかりましたから! ズボンの様子を見せようとしないでください! カメラさん映さないで!」


司会「えぇー、気を取り直しまして、それではいよいよ演技の方を披露していただきましょう
   最初に演技を披露するのはスタ江ちゃんです! それではスタ江ちゃん、準備はよろしいですかぁ?」

スタ江「いつでもかかってらっしゃい」モクモク

凛(何にせよ、お手並み拝見…ってとこかな。にしても煙すご…)

司会「それではスタ江ちゃん、『歌う幽霊』お願いします!」ジャン!



199:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:13:44.73 ID:3E02L1THP

「ようやく……ようやくここまできた……」フラフラ

「トップアイドル目指して……営業やドサ回りで地道に足場作って……」ユラリ

「ついにっ……念願の武道館ライブっ……」ガクッ

「だ、ダメよ……まだ倒れちゃっ……! このぐらいの傷が何よっ……たかが腕の一本や二本っ……!」ハァハァ

「今日…この舞台で歌う為にっ…その為に頑張って来たんじゃないっ!!」キッ!

「――みんなぁっ!! 今日はっ、ゲホッ、私の、ライブ、グフッ、に、来てくれて、ありがとうっ!」ギラギラ

「テヘヘ…ごめんね、私ったらドジ踏んじゃって、ゲホッ、ゲホッ!
 本番当日に怪我しちゃうなんて、まだまだトップアイドルへの道は遠いわよね!」フラフラ

「でもっ! 今日はっ、グホォッ、ゲホッ、ゲホッ…せ、精いっぱい、みんなの為にっ――!」

「――私の全ての力を出し切りますっ!!!」ギラン―

「ハイヤァァァァァーーーーー!!」ドドドドド…!

「う、ウフフ…みんなびっくりした? みんなにも初めて見せるもんね……これが私の本気の姿
 胸部から飛び出した四本の追加腕で、みんなの心臓と脳髄をガッチリ鷲掴みしちゃうゾっ!!」ハァハァ

「それじゃあみんなっ! 一曲目行くわよー!!」ニタニタ

ニャンコさん「そこまでっ!」

スタ江「ハァッ!?」ギロッ



202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 01:15:28.71 ID:yADfTCAw0

こえーよバカ

絵面を想像したらマジでこえーよ…



203:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:17:14.26 ID:3E02L1THP

司会「ここでニャンコさんのストップが入りましたぁぁぁ!
   それにしてもみなさんお分かりですかこのスタジオの空気!」

ニャンコさん「ただのストップではない。ニャントップだ」

司会「にゃ、にゃんとっぷ!? それはただのストップとどう違うのでしょうか?」

ニャンコさん「お前にはもう撫でさせてやらん」ムッ

司会「なにやら機嫌を損ねてしまいました!」

スタ江「ちょっと待ちなさいよアンタっ! 式神だか尻紙だか知らないけど、私の一世一代の名演技に水を差すとはどういう了見よ!?」クワッ!

ニャンコさん「演技に夢中で気付いていないかもしれんが、阿部は開始から20秒で既にダウンしている。よってこの演技の審査は我が輩に任せてもらおう」

司会「えぇっ!? あっ、本当です!
   青ざめた阿部さんが白目を剥いて椅子にもたれこんでいます! カメラさん映さないで! 口元が放送できない有様だから!」

阿部「えぐりこむようにして打つべし! えぐりこむようにして打つべし!」ガンガン

司会「なにやらうわごとを呟きながら椅子の背に頭を打ちつけています! ある意味こっちも怖い光景です!」



204:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:21:59.79 ID:3E02L1THP

スタ江「そんなことよりアンタよアンタ! そこの猫八!
    この私の演技を途中で邪魔するなんていったいどういう了見!? 審査なら最後まで観てからにしなさいよ!」ビシビシビシビシ!

ニャンコさん「一斉に指さすな。そもそもお前は自分の姿をよく見ろ
       髪を振り乱して目をギラつかせながら胸から四本腕を生やしたロボットだぞ? もはや幽霊というよりモンスターだ」

司会・凛(うんうん)

スタ江「そ、そんなことないわよ! あんたは猫だからそんな風に見えるだけよこのねこひろしが!」

司会「えー、そもそもの問題としてですねスタ江ちゃん。今の寸劇はいったいどういうあらすじだったんでしょうか?」

凛「状況がさっぱり飲み込めなかったんだけど……とりあえずあれはライブ風景でいいわけ?」

スタ江「そうよ! 夢にまで見た武道館ライブを目前にして大ケガを負ったアイドルが、血反吐を吐きながら渾身の想いでステージに立つの」

スタ江「けど客席は空っぽ。アイドルは自分が既に醜い怨霊と化していることに気付かぬまま、誰もいないステージで歌うのよ。万雷の歓声に包まれる幻影を見ながら……」

司会「怖すぎるっ!! 下手なホラー映画よりよっぽど怖いですよ!」

凛「即興劇なのになんでまたそんな凝った設定を……」

スタ江「片腕がちぎれても支障のないこのタフさと四本の“奥の手”という私の魅力を存分に発揮するには、それぐらいの設定が必要だったのよ」ドヤァ

凛「それってアイドルとして誇れる魅力なの……?」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 01:25:44.82 ID:yADfTCAw0

>もはや幽霊というよりモンスターだ

ニャンコさんが的確にオレの気持ちを代弁してくれた



207:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:26:36.36 ID:3E02L1THP

P「ほとんど放送事故寸前じゃないですか今の」

所長「ここまで来たんだ、Pさん、あなたも地上波の限界に挑んでみたくはありませんか?」

P「ありませんよ! そもそもせっかく強化したっていう腕をなんで自分で壊しちゃうんですか!

所長「私も驚きました……まさか彼女がここまでやるとは
   それなりに強くしとけばいいと思って程ほどの強化しかしなかった関節が仇となりました」

P「これからはもっとちゃんとした所へメンテナンスに出してくださいよ!
  ていうか今更ですけど他に演技できそうな女の子のロボットってなかったんですか?」

所長「うちにある女の子型はスタ江ちゃんを除くと少し壊れてる奴とプリンみたいな奴と丸出しの奴ぐらいですよ」

P「もう壊れてる奴には突っ込まないとして、だからなんで普通の体型にしないんですか!
  それと丸出しって何がですか念のために訊いておきますが。別にやましい気持ちがあっての質問じゃないですよ?」

所長「耳毛が丸出しです」

P「切れよ!」



209:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:30:42.83 ID:3E02L1THP

司会「さぁ、それではこの空気を打破していただきましょう! お次は渋谷凛ちゃんの番です!」

凛「理不尽にハードルを上げられた気がする……まぁいいけど」

阿部「待て!」ガバッ

凛「うわっ」ビクッ

司会「おっ、阿部さん復活されましたか!」

阿部「お題を変えろ。今のお題は禁止だ」

司会「えぇーっ!? ここへきてお題変更ですか!?」

凛「あらすじ考えたのに……」

司会「で、ではどんな幽れ…いえ『おばけ』なら?」

阿部「『おばけ』から離れろ! 霊とは全く関係ないお題にするんだ!」

司会「あなた自分が呼ばれた理由分かってますか!?」

阿部「うるさい! これ以上今のお題で続けると本気でこの番組がお蔵入りになりかねんぞ? それでもいいのか!」

司会「どれほどの醜態を見せるつもりですか阿部さん!?」



210:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:34:14.30 ID:3E02L1THP

スタ江「そうよそうよ! 大体今になって急にお題を変えたらこんな新参者に対応できるはずないわ!」ビシビシビシビシ!

凛「指ささないでよそんな一斉に……いいですよ、別に。少し考える時間もらえるなら変えても」

司会「おぉっ、突然の事態にもこの応対、さすがは凛ちゃんです!」

ウォォォーーー!! リィィンッ!! カックィイィィーー!!

サイコォォォーーー!! イッケェェェーーー!! リンチャァァァーーン!!

スタ江「くっ…赤っ恥かいても知らないわよ!?」キッ!

凛「……アンタは自分の心配をした方がいいんじゃない?」フッ

スタ江「!!」

司会「それでは阿部さん、新しいお題はどうしましょうか?」

阿部「歌う…うん、『歌うアイドル』にしよう」ポン

司会「演技どころか普通のアイドルですよそれ!?」

阿部「うるさい。アイドルならアイドルらしく歌で勝負してみろ!」キリッ

司会「なら最初からあなたが呼ばれてませんよ! なんでわざわざ陰陽師招いて歌唱力の審査してもらわなきゃいけないんですか!?」



215:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:38:53.42 ID:3E02L1THP

凛「よくわからないけど、とりあえず歌えばいいってことですか?」

阿部「ああ頼む。恐怖に震えるオレのハートを癒せるか、お手並み拝見といかせてもらうぞ」ニヤリ

司会「そこで不敵そうに笑う自信の根拠がわかりませんよ!?
   それに凛ちゃんだけ審査内容を歌に変えたら不公平じゃ……」

阿部「ぐぬぬ…そこまで言うなら何か演技を交えてもらうか。どうしてもおばけ関係じゃないとダメなんだな?」

司会「はい、一応はそれでお願いします。出ないと阿部さんの存在理由が……」

阿部「仕方ない……それじゃ目いっぱい妥協して……『元気にはしゃぎながらおばけを歌で追い払うアイドル』でいこうか」キリッ

司会「それもうおばけの要素必要ないレベルですよね!?」

凛「余計ハードル上がってる……!」



217:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:41:56.22 ID:3E02L1THP

阿部「おばけが絡んでる時点でオレのメンタルにマイナスポイントが加わるんだ
   それを上回りつつさっきの恐怖を癒すには元気にはしゃいでもらうより他にあるまい?」ニヤリ

司会「だからそれキメ顔するような発言じゃないですよって!」

凛(元気にはしゃぎながらって……えっ、どうしようほんと)

凛(きらりちゃんの真似とかしながら歌を……いやっ、それだけは勘弁してお願いだから)ハラハラ


P「おい…凛にはしゃげとかムチャぶりもいいとこだぞ……!」

所長「しかし微妙な空気に包まれてしまったスタジオを盛り上げるにはそれぐらいは……」

P「その空気を作り出した原因の半分以上はおたくのスタ江ちゃんですよ! もう半分は審査員ですけど」

所長「逆に言えばここがアイドル・渋谷凛の正念場かもしれませんね」

P「あんたはどういうポジションの人間だよ!?」

所長「Pさん。薄々気づいていましたが、あなたは少しアイドルたちに対して過保護すぎるきらいがあります」

P「なっ…」

所長「まぁここは黙って見守ってあげましょう。彼女がどういう答えを出すのかを」

P(なんでこんな一番の理解者みたいな顔してんだよ!)



219:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:45:15.65 ID:3E02L1THP

司会「えー、特別審査員の都合によりどんどん初期テーマからズレてきておりますが、このグダグダになりつつある状況を果たして凛ちゃんは打破できるのでしょうか!」

凛(えっ、本気? 本気できらりんモードやらなきゃダメな雰囲気? テレビで!?)ドキドキドキドキ

ガンバレーリンチャーン! リンチャンナラデキルヨー! ソバニイルゾー!

イケーリンチャーン! リーンチャン! リーンチャン! リィィィィンッ!!

スタ江「フン、所詮はこの程度ね」

凛「…っ!」

スタ江「これぐらいのムチャぶりも捌けないようじゃ、トップアイドルなんて夢のまた夢よ
    アンタはおとなしく私の引き立て役として全身に気の毒なくらいご飯粒をつけていればいいのよ」

司会「突然のムチャぶりに動揺する凛ちゃんに対しスタ江ちゃんがよくわからない挑発を!」

凛「――わかりました」



221:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:49:42.82 ID:3E02L1THP

凛(トップへの道は甘くない……前にPさんに言った言葉。私自身に、言い聞かせた言葉――!)

司会「おぉー! 凛ちゃんこの難題に立ち向かう意思を見せてくれました! いかがでしょうこの決意の表情!」

ウォォォォーーー!! リィィィィンッッッ!! サイコォォォォーーー!!

カッコイィィィィーーー!! カワイィィィーーー!! オウエンシテルヨォォォーーー!!

スタ江「いい度胸じゃないの! アンタみたいな田舎娘に私の名演技を破るなんてムリよ!」ギロッ

凛「――そのセリフ、私のパフォーマンスが終わってからもう一度言ってくれる?」キリッ

スタ江「望むところよ! やれるもんならやってみなさいよこの田舎侍が!」クワッ

司会「さぁっ、それでは披露していただきましょう! 渋谷凛ちゃん、『元気にはしゃぎながらおばけを歌で追い払うアイドル』どうぞ!」

凛(……覚悟決めろ、私)スゥー…





凛「に、にょわぁ~! りんちゃんだにぃ~☆ きょ、今日もりんちゃんのりんりんぱわーで、みんなハピハピすぅ~?///」



224:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:54:08.00 ID:3E02L1THP

こうして――

シーン…

凛「り…りんりーんあたーっく! わるいオバケさんも、みんないっしょに、は、はっぴはぴだにょわ~☆///」

ザワザワ

クールアイドル・渋谷凛の――

オォォ…

凛「弱気になぁたりもするよん☆そんな時にはぎゅうぅぅーってしてあげる!」

ウ、ウオォォォーーーー!!!

キューティーパッションスターとしての才能が――

ワァァァァァァーーーーー!!!

凛「りんちゃんのおうたはどうだったかにぃ? オバケのみんなも、今日からりんりんハピハピだにょー☆」

リィィィィンッッッーーーーー!!!

開花した――



227:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:56:13.63 ID:3E02L1THP

ウオォォォォォリンリィィィィンッッッ!!!

ワァァァァァクァアィィイィィイィーーー!!

サイコォォォダァァァーーーーーリィィィンッッ!!

司会「――はぃっ、お疲れ様でしたっ!! いやぁどうですかこの声援!! まるで凛ちゃんの単独ライブ会場みたいになっちゃってますよっ!!」

凛「……ありがとうございます。なんかやってみたら意外とできました……///」フゥ…

司会「ありがとうございます! 今までの凛ちゃんとは違った新しい一面を切り拓けたようですね! いかがでしたか阿部さん?」

阿部「全体的には癒されたがやはり『おばけ』という単語が出るたびにビクッてなる」キリッ

司会「あなたもう転職した方がいいんじゃないですか!?」

ニャンコさん「これで二人ともパフォーマンスが終わったわけだな。後は我が輩と阿部でどちらが勝者か協議しよう」

スタ江「……その必要はないわ」

凛「えっ」



228:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:58:18.05 ID:3E02L1THP

司会「おぉっと、スタ江ちゃんが凛ちゃんに近づいていきます」

スタ江「完敗よ。悔しいけど、あんな演技みせられちゃね。認めるしかないわ」

凛「……いいの?」

スタ江「恥も外聞もかなぐり捨てて、求められた役割を演じ切る……アンタのアイドル活動にかける覚悟を見せつけられたわ」

スタ江「私は自分の長所をアピールすることばかりにとらわれて……自分が何を求められているのかを二の次にしていた」

スタ江「私もまだまだ未熟者ね」

凛(アンタに求められてるのはアイドル活動じゃなくてスタントアクションだと思うけど……)

凛「……ありがと。でも正直私は、アンタの演技の方がすごかったと思うよ」



230:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 01:59:34.00 ID:3E02L1THP

スタ江「フン! 慰めなんて無用よ! この世界は過酷なの。油断してたらすぐ犬に咬まれて脱落してしまうんだから」

凛「な、なんで急に犬が……?」

スタ江「アンタ犬の怖さを侮ってるといつか足元すくわれるわよ!」クワッ

凛「いや、っていうかうち犬飼ってるけど」

スタ江「なっ…まさかとは思うけどミニチュアシュナウザーじゃないでしょうね!?」

凛「えっ…うん、シュナウザーとコーギーの雑種だけど」

スタ江「……なるほど勝てないハズよ。アンタ、自分が勝つって最初からわかってたのねこの猛獣使いがっ!」ビシビシビシビシ!

凛「いや意味がわかんないって。ミニチュアシュナウザーといったい何があったの……?」

スタ江「おだまりっ! とにかくいいこと? この私に勝ったのだから、死んでもトップアイドルになりなさいよ!」

凛「……わかってる。言われなくてもそのつもりだから」フッ…

スタ江「たとえ五体がバラバラになっても、首だけでライバルの喉笛に食らいつくぐらいの意気を見せなさい!」

凛「さすがにそこまでは自信ないけど……」



232:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:01:45.48 ID:3E02L1THP

司会「ご覧ください皆さん!! この対決を経て、ふたりの間にある種の友情が芽生えたようです!」

ウワァァァァーーーーー!! リィィィンッッ!! オツカレサマァァァァーーー!!

スタエモオツカレェーー!! イイショウブダッタヨォォォーーー!!

司会「それでは三回戦の勝者は渋谷凛ちゃんということでよろしいでしょうか!?」

阿部「あ、いいんじゃないか」(思い出すのも怖いからニャンコさんに任せようと思ってたが……まぁいいか)

ニャンコさん「当人たちが納得してるならそれでいいだろう」(阿部をあそこまで怖がらせる程だからスタ江にしようかと思ってたが……まぁいいか)

司会「はいっ、特別審査員の阿部さん、審査代理のニャンコさん、ありがとうございました!」

司会「では結果を発表します! 第一回『アイドルvsロボット!三本勝負!』
   優勝はシンデレラプロ・アイドルチームに決定いたしました! おめでとうございます!」

ワァァァァーーーーー!!



233:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:04:43.21 ID:3E02L1THP

司会「それではもう一度参加者の皆さんにご登場いただきましょう! どうか皆様盛大な拍手でお迎えください!!」

響子「今日は応援してくれてありがとうー! 失敗ばっかだったけど、次こそは頑張りまーす!」

グラ郎「この企画に参加させていただけたことに感謝しております」グラグラ

穴郎「チッ…あの司会、結局最後までトチらなかったか……」

有香「押忍っ! これからも応援よろしくお願いします!」

イカ郎「かすむ……」

凛「私が勝てたのも皆さんの声援のおかげです。本当にありがとうございました!」

スタ江「次に私が姿を現すのは看板番組を取った時よ!」



236:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:08:20.13 ID:3E02L1THP

P「みんなお疲れさま!! 今日はほんとよく頑張った!」キラキラ

響子「ありがとうございます! けどごめんなさい、結局私だけドジ踏んじゃいました……」

P「響子がしょげることないぞ! お前はよくやったさ!」

有香「そうですよ! あの肉じゃが、ぜひ食べてみたくなりました!」

P「そうだ有香! お腹の具合は大丈夫か!?」

有香「ええ、不思議なことに試合が終わったらすっかりよくなりました」

響子「かえすがえすもよくわからない球技だったね……」

P「そうだ有香、モッジボールを始めたことはお母さんには内緒だぞ?」

有香「えっ、どうしてですか?」



238:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:12:24.04 ID:3E02L1THP

凛「……」ソワソワ

P「あっ、凛――」

凛「わ、笑いたかったら笑っていいよっ……あんなの柄じゃないって自分でも分かってるし……///」

P「誰が笑うもんか! 今日の凛は最高だったぞ!」

響子「そうだよ凛ちゃん! 今日の凛ちゃんはほんとにすごかったよ!」

有香「あたしならあの状況、とても対応しきれませんでした。さすがです!」

凛「そ、そう…かな……///」

P「ああっ! これからはああいう路線でも売り出していけるぞ!」

凛「それは勘弁して」



240:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:16:06.23 ID:3E02L1THP

ニャンコさん「ウッフ~ン…これはかなりのテクニシャン……」ハァハァ

凛「……可愛い」ナデナデ

響子「あっ、凛ちゃん次は私に撫でさせて!」ワクワク

有香「せっかくですのでぜひ!」ワクワク

阿部「誰か俺の背中をさすってくれる奴はいないのか」

凛「……正直なところ、阿部さんて本当に陰陽師なんですか?」

阿部「無論だ。現に式神をこうして使役しているだろう」ムッ

凛「それはそうですけど……」

阿部「もし怖くないおばけのことで困ったことがあったらいつでも連絡をくれ」

凛「いや、怖くないなら別に困らないと思いますけど……」

阿部「依頼の時は家の間取りも一緒に送ってくれると意欲が湧いて捗ることがあるぞ」ニヤリ

凛「不動産に興味あり…?」



243:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:22:39.55 ID:3E02L1THP

所長「Pさん。それにアイドルの皆さん。お疲れ様でした」

P「あっ、所長さん。こちらこそ本日はありがとうございました
  途中色々ハプニングもありましたが、こうして無事に収録を終えることができました」ペコリ

所長「いえいえ、うちのロボットたちのせいで色々とすみません」

P「もしご縁がありましたら、また何かの企画の折にはよろしくお願いします」ニコ!

所長「願ってもない。時にPさん、今回の収録で発生したイカ郎君の触手とスタ江ちゃんの片腕の修理代金ですが」

P「ええっ、ちょっ、待ってくださいよ! イカ郎君はともかくなんでスタ江ちゃんまで!? あの子自分で腕引きちぎったじゃないですか!」

所長「そうなんですが、契約上スタ江ちゃんはそちらのレンタル中に損傷した扱いになりますので――」

P「そ、そんなっ……!」



246:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:26:22.52 ID:3E02L1THP

所長「お願いします。実は今負けそうな裁判を二つほど抱えていてお金に余裕がないんですよ」

P「そんな事情いまさら聞かされても困りますよ! なんで二つも裁判抱えてるんですか!?」

所長「ひとつは研究所からロボットを派遣する際にロケットで射出する為発生する騒音への苦情です」

P「普通に送ればいいじゃないですか!」

所長「もうひとつはウチのロボットが出したタバコの不始末で家が焼けてしまったご家庭への慰謝料で――」

P「案の定おたくのロボットが原因かよ!」

所長「と言うわけでPさん。なにとぞ――」

P「あーもうわかりましたよ! そのかわりもうおたくにはレンタル頼みませんからね!」



249:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:30:06.38 ID:3E02L1THP

後日――

P「とほほ……修理代結構持ってかれたよ……ちひろさんには怒られるし散々だ」

池袋晶葉「まったく、安易に怪しげな研究所を頼るからだ
     この天才・池袋晶葉が開発したロボットたちの代理が務まるロボなんてそうそう見つかるはずがないだろう?」

P「そうは言うけどなぁ、元はと言えばお前のロボットが土壇場で故障するからこうなったんだぞ?」

晶葉「そ、その件はすまなかったと思っているさ!
   しかし中途半端な状態の発明品を貸し出すことは発明家としてのプライドが――!」

ちひろ「あっ、プロデューサーさん、晶葉ちゃん。ちょうどよかった、晶葉ちゃんにお客様ですよ」

晶葉「私に客?」


所長「こんにちは。こちらの薄汚れてるロボットと造って後悔してるロボットと何か出てるロボットのメンテナンスをしていただきたいんですが」


P・晶葉(うちに来たっ!?)


【おしまい】



251:【アイドル危機一髪~完結篇~】 ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:32:10.49 ID:3E02L1THP

欄外おまけ

荒木比奈「前に締切に間に合いそうになかった時に一回だけロボ研からマンガ家ロボを借りたことがあるんスよ…」シミジミ

片桐早苗「だいぶ昔の話だけど、交番勤めしてた頃に一回だけロボ研の警察ロボと仕事したことがあってさー…」シミジミ

P「こんなところにも被害者が!?」



253: ◆oYMPPWw31U :2013/03/17(日) 02:34:00.09 ID:3E02L1THP

【あとがき】


こんばんは、皆様お疲れ様でした

この巻では何と言っても暗黒王ジョンと正義のヒーロー・ヒカルが対峙したシーンが最大の見せ場でしたね

暗黒仮面トムとクイーン・レイナ様の高笑い合戦もかなりの見せ場だと思います

天才ピアニスト銀河進が演奏中にまた指を骨折してしまい音葉さんがアカペラで歌う回は屈指の見せ場と言えるでしょう

次巻では暗黒忍者ケントを捕える為に駆け出しくノ一・あやめが大活躍するシーンが最大の見せ場になると思います

それではまたお会いしましょう


【ギャグモバマス日和下巻・完】



254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 02:38:22.77 ID:puGdTwT3O

乙でした!
またネタ溜まったら頼むわww



255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 02:39:44.28 ID:yADfTCAw0

おっつおっつばっちし!

ネタ満載で色々楽しめたよ



256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/17(日) 02:41:02.61 ID:dAXmewmJ0



マニアックな小ネタも多くて面白かった



転載元
「ギャグモバマス日和」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363430469/
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         コメント一覧 (28)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 06:58
          • ||A`)…
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 09:25
          • おもしろい?……
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 09:43
          • え……あ、うん…………。
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 10:00
          • 特に感想が思い浮かばない
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 10:29
          • なんか「エンタの神様」末期って感じ
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 10:55
          • 最初の話でもう駄目だった。
            ギャグとすら思えなかったよ(-"-;)
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 11:05
          • やっぱソーシャルゲームなんて題材にする人にまともな人はいないんだなーって
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 11:08
          • いや面白かったよ
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 11:26
          • きらりモードの…凛…
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 12:00
          • 原作からしてあれだからね…
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 12:31
          • なんか叩かれてるが
            頭の中に原作絵が浮かんできてすごくおもしろかった
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 12:48
          • ドラムスコベスト7とか本当に原作でやりそうw
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 12:57
          • 1 オリキャラが多すぎ
            これなら他の題材の子を差し替えてもいいよね
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 14:40
          • 「!?」をつければたじろぎながらも突っ込んでいる状況を作れるという風潮
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 14:43
          • よくこんなに細かいネタ覚えてるな
            これはモバマスとギャグマンガ日和両方とも好きじゃなければ書けないわ
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 15:32
          • ええ? まさかの低評価?
            わだすの話とかうまいことハマってて面白かったけどなw
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 15:50
          • 元ネタを知らんとつまらないのかね
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 16:20
          • 元ネタ知らんとつまらんって感じかね。
            知ってたから面白かったが
          • 19. 七草粥
          • 2013年03月17日 16:48
          • 2 響子ちゃんに暴言吐くとか許されざるよ……
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 19:44
          • ロボットのが悪い意味で長すぎる
            元々しょうもない短編を複数楽しむようなのだからあれを長く出したのは間違い
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 20:31
          • 5 日和っぽさがよく出てて、モバマスキャラともかなり面白く絡んでて楽しかった。

          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 20:47
          • あれ?なんか不評だな…
            モバマスやっててギャグマンガ日和読んでる俺は楽しめたけどな
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 21:17
          • ※22
            日和読んでない奴がつまらん言うんだろう
            まあ仕方ないとは思うけど
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月17日 21:36
          • 元ネタ知ってるが
            ちょっと文字だけで表現は厳しいものがある
            あと文字だとこう長いとだれる
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月18日 09:41
          • 象には原則SSけなそうと思って読んでる奴が集うから仕方ないね
            他ブログで同じSSのまとめ読んでるとここの米がいかにアレかよくわかる
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月18日 12:25
          • 原作を知らないと楽しめないと言う時点で、他のキャラを使ってのパロディとしては失敗だと思う。
            全く知らなくても楽しめたというコメのあるSSだってある訳だし、そうなってくると単に作者の力量不足でしかない。
            実際映像を想像出来ない人が面白くないとコメをしている割合が高い訳だから、文章だけだと厳しい物があるって事だ。
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月18日 23:00
          • ファミチキください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月19日 00:39
          • >>26
            それでもこんな袋叩きにされるほどつまらないとはどうしても思えないけどな

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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