モバP「え?トレさんを休日に?」マス「誘いたまえ」
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:15:49.14 ID:IGAdeifa0
P「またも、随分と突然ですね。こういうことはあまり身内の方は言わないのでは?」
マス「P殿もご存知かと思うが、トレは我々家族の家事全般を一手に引き受けている。いわば母親がわりだ」
P「とすると、マスさんは父親がわりみたいなものですね。あはは」
グイッ
マス「次は君のほほ肉をそぎ落とすので覚悟したまえ」
P「ふひまへん……いひゃい」
マス「家事に加え、トレーナーとしての仕事もやっている。本人が望むとは言え、オーバーワークはよくない」
P「確かに」
マス「そこで、次の休日は完全オフにしようと思う。家事はあとの二人に任せる」
P「しかし、休日くらいトレさんも一人でのんびりしたいんじゃないんですか?」
マス「アレは身内の目から見てもそういうのは不器用な娘だ。放っておいたら一人でトレーニングをしかねない」
P「ありうるな……でも、彼氏や男友達とかいるんじゃないんですか?」
マス「残念だが、これまでそういった浮いた噂の一つもない。二人きりで逢瀬すらしたことないだろうな」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:00:26.71 ID:sLqqvRff0
マスタートレーナー(28)
トレーナー(23)
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:18:12.56 ID:IGAdeifa0
P「そうなんですか?あんなに可愛いのに?」
マス「奥手が悪いというつもりはないが、ここまで何もないと姉としても不安になるのでな」
P「それで、僕を?」
マス「君は普段からアイドルに接している分女性の扱いに慣れている」
P「振り回されてばかりですよ……あれを慣れと見ますか?」
マス「まあ、あとは君ほど人畜無害な男も珍しい。そう言う意味では安心だ」
P「はぁ……」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:21:53.88 ID:IGAdeifa0
マス「なんだ?乗り気ではないようだな?トレが相手では不満か?」
P「滅相もない!逆に、僕が相手じゃトレさんが可哀想なのではと…」
マス「……」
P「どうしました?」
マス「鈍感もここまで来ると犯罪に等しい。私が大臣なら鈍感な男は銃殺するよう法改正したい」
P「ええええっ?」
マス「ともかく受けるのかどうなのか?はいかイエスで答えたまえ」
P「一択じゃないですか!も、もちろん、喜んでエスコートさせていただきます」
マス「それでよい。自分に素直になるのもプロデューサーの資質だ」
P(また、大変なことを引き受けてしまったぞ……)
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:29:31.37 ID:IGAdeifa0
――――――――――――デートの日の朝、トレーナー姉妹宅
トレ「さて、朝ごはんの準備しないと……」
マス「……」
ベテ「……」
ルキ「……」
トレ「あれ?姉さん達もう起きてたんだ?珍しいわね」
マス「トレ、少し話がある」
トレ「わかりました。ご飯の準備するのでちょっと待ってくださいね」
マス「いや、不要だ。今日はお前に完全オフを言いつける」
トレ「え?だって、今日はもともとレッスンもないしオフの予定では?」
マス「さっきも言ったが『完全』オフだ。家事をする必要はない」
トレ「ええええ!だって……それじゃあ……」
マス「家事はこの二人が代行するから安心しろ」
ベテ「そういうことだ」
ルキ「任せてよ!」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:00:26.71 ID:sLqqvRff0
ベテラントレーナー(26)
ルーキートレーナー(19)
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:33:17.49 ID:IGAdeifa0
ぴんぽーん
マス「来たか。時間通りだ」
P『おはようございます。Pです』
トレ「Pさんっ?!」
マス「よく来たP殿。扉を開けたので上がってきたまえ」
P『わかりました』
トレ「やだ!?ど、どうしよう……まさかPさんが……」
マス「どうしても一人がいいなら、P殿にはお引き取り願うが?」
トレ「そんなことできるわけないでしょ!」
マス「早く準備しないとP殿が上がってきてしまうぞ」
トレ「そうだ!こんなことやってる場合じゃない!!早く着替えないと……」
ルキ「お姉ちゃん、私も手伝ってあげる!」
ベテ「時間が惜しい。私も手伝う。部屋に行くぞ」
トレ「え?え?ちょっと……」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:38:32.06 ID:IGAdeifa0
――――――――――――トレの部屋
トレ「ああん、どれ着て行ったらいいのかしら?」
ルキ「お姉ちゃん、下着はどうするの?」
トレ「し、下着?今はそんなこと必要ないでしょ!!」
ルキ「お姉ちゃんわかってないなあ。万が一のこともあるでしょ?」
トレ「そ、そ、そんなこと……私は心の準備が……」
ルキ「ふっふっふ、私のとっておきを貸してあげようか?これならPさんもイチコロだよ」
トレ「イチコロって……そんな」
ベテ「そんな子供趣味な下着などPが喜ぶはずなかろう。第一、ルキのサイズじゃトレには小さすぎる」
ルキ「むきーっ!どういう意味よっ!!」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:41:25.73 ID:IGAdeifa0
ベテ「こういう時こそ、私の出番だな」
トレ「……大丈夫なの?」
ベテ「機能性、通気性、そして全国で調査された結果を元に男性が好むデザインで作られた、まさに究極の下着だ」
トレ「これって……ほとんど紐じゃない……」
ルキ「こんなのオバサンくさいよー」
ベテ「なにおうっ!」
トレ「ああああ!もうっ!!」
ガチャ
トレ「みんな!!出て行きなさーーーーい!!!」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:46:10.57 ID:IGAdeifa0
P「」
トレ「えええ!?Pさんっ!!」
P「今、着いたんでマスさんから上がって来いといわれたんで……そしたら、扉が開いて…」
トレ「こ、これは……」
P「トレさんの気持ちも考えず、勝手に申し訳ありません……」
トレ「ちちちち、違いますっ!!ままま、待っててください!!!」
バタン
P「すごい真っ赤になってたな……」
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:52:38.22 ID:IGAdeifa0
――――――――――――居間
マス「まあ、P殿。トレの支度が終わるまでこちらでくつろぐといい」
P「は、はい」
マス「今日はどのようにして来たのかね?」
P「一応、車で来ました」
マス「マンションの駐車場に停めてきたかね?空きはあるが」
P「い、いえ……近くのコインパーキングに」
マス「なぜだ?」
P「だって、周りはジャガーやベンツやフェラーリばかりですよ?型落ちした中古の国産車なんか止めたらみなさんに悪いかと」
マス「君はそういうところは小さな男だな。一皮剥ける必要があるぞ」
P(……他意はないんだよな?)
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 01:57:09.16 ID:IGAdeifa0
トレ「お、お待たせしました……Pさん」
P「!……」
トレ「そ、そんなに見ないでください……お化粧が手抜きで……恥ずかしい」
P「い、いえ……そのままで、というよりそれがいいです」
トレ「は、恥ずかしい……」
P(むちゃくちゃ可愛い…アイドルなら間違いなくスカウトしてたぞ)
マス「準備が出来たのなら行ってくるんだ。今日はゆっくり心身ともに休めてくるんだぞ」
トレ「姉さん……ありがとうございます」
P「それでは、トレさんをしばらくお借りします」
ルキ「今度は私も連れてってくださいね!Pさん!」
P「そうだね。マスさんの許しがあれば」
ベテ「トレ、Pが襲ってきたら迷わずその警報ブザーを引くんだぞ。120dbの音がお前を守ってくれる」
トレ「もう!姉さんったら!」
P(そこまで信用がないのか……)
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:02:42.24 ID:IGAdeifa0
――――――――――――車中
P「狭くて汚いですが我慢してくださいね」
トレ「いいえ、とんでもない。Pさんらしくて素敵です」
P「よかったら、音楽でもどうぞ。ダッシュボードにCDありますから」
トレ「たくさんありますね……あ、じゃあ、これを」
~♪
P「これって…きらりの曲ですね」
トレ「はい。私、この曲好きなんです。元気になれますし」
P「そう言ってもらえると、プロデューサーとしては嬉しいの一言ですね」
トレ「それに、きらりちゃんも一生懸命頑張ってましたから」
P「そうですね」
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:09:00.66 ID:IGAdeifa0
~♪
トレ「♪まーしゅまーろほっぺー ゆびっさきっで ぷーにぷに」
P「……」
トレ「♪たのっしそーに あなたが はじいてわらう ぷにp」ハッ
P「……」
トレ「!!……すいません!私ったら無意識に…」
P「いやいや、すごく上手いですよ!もっと続けてください」
トレ「ももも、もういいです……恥ずかしい」
P「そうですか?きらりとは違った味が出ていいと思います。覚えるまで聞いてもらえるのはプロデューサー冥利に尽きますし」
トレ「……きらりちゃん、この歌もらった時にすごく喜んでて……いつも、私と練習してたんです。そしたら、私まで覚えちゃって…」
P「そうだったんですか。ご迷惑をおかけしました」
トレ「いえ、とんでもない!きらりちゃん、本当に可愛くて優しい女の子なんです。私も大好きですから」
- 35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:19:27.95 ID:IGAdeifa0
P「へえ……そういえば、きらりで思い出したんですが、ダッシュボードにメモが入ってませんか?」
トレ「あ、はい。ありますね」
P「前もってきらりがオススメするスポットを書いてもらってたんです。このへんだと思うんですけど……なんて書いてあります?」
トレ「えっと……きらりんのオススメはぴはぴスポット☆」
P「……たぶんそれタイトルですね」
トレ「きらきらしてる信号をにょわーっと右に行くと、おっきいお店があるにぃ☆その前をきゅんきゅんすきっぷで歩くとネオンがピカピカしてりゅー!なにそれきれーい☆」
P「……信号はキラキラしないだろ」
トレ「んでんで、てぃっしゅ配ってるくまさんといっしょに遊んじゃった!きゅーてぃーきらりん☆」
P「何やってんだよ……」
トレ「歩いていったらみっつめのかどを曲がるとかわいい看板があるからそこだにぃ☆ちゃんとついたらほめてー!わかんなかったらおまわりさんにきいておにゃーしゃー☆」
P「……しまった。さっぱりわからん」
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:31:24.54 ID:IGAdeifa0
トレ「多分、そこを左ですね……あっ、あのお店じゃないですか?」
P「今のでわかったんですか?!」
トレ「なんとなくですけどね……きらりちゃんの言葉はクセがありますけど言いたいことはわかります」
P「すごいな。『にょわー☆Pちゃん、大好きだにぃ!』って言ってもらえます?」
トレ「い、言えるわけないですよ!!」
P「ははは、ですよね。きらりのモノマネは流石にハードルが高いか」
トレ(セリフの内容に問題が……)
- 39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:37:36.31 ID:IGAdeifa0
――――――――――――ファンシーショップ
トレ「なんか……キラキラしたお店ですね……」
P「きらりの情報によると、カワイイ小物やぬいぐるみ等を集めた店らしいです」
トレ「きらりちゃんらしいですね」
P「トレさんは、ぬいぐるみとか持ってるんですか?」
トレ「子供の頃は持ってましたが、さすがにこの年齢になりますと…」
P「まあ、たまには童心に帰ってみるのもいいと思いますよ」
トレ「はあ…」
P(しかし、派手な店だよな。オシャレ小物にぬいぐるみか……トレさんにはどれが似合うんだろ?)
P(ぬいぐるみとかはあんまり反応が良くないから、こういう文房具類なんかいいかもな)
P「トレさん、これなんかどうです?……って、あれ?いない?」
- 40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:47:28.63 ID:IGAdeifa0
P「どこ行ったのかな……あっ、いた」
トレ(……)
P(黙々と乱れたぬいぐるみの列を陳列し直してる……マメだな)
P「トレさん」
トレ「あっ、はい…」
P「直さなくても大丈夫ですよ。お店の人がやってくれますから」
トレ「す、すいません……ちょっと、気になっちゃって……」
P「癖になっちゃってるとか?」
トレ「ごめんなさい……こういう楽しみ方じゃないんですよね」
P「いいんですよ、気にしないでください。ちょっと早いけど昼食にしましょうか?」
トレ「は、はい……お任せします」
P(ここは、あまり合わなかったかな?)
- 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:51:12.03 ID:IGAdeifa0
――――――――――――日本料理屋
P「ここ一度来てみたかったんですよね」
トレ「すごく高級そうですよね……」
P「休日のランチは特別メニューが出るんですよ。しかも割安で」
トレ「そうだったんですか」
P「注文しましょうか?僕は和牛ハンバーグで。トレさんは?」
トレ「じゃあ、カレイの煮付けで」
P(……渋いな)
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 02:58:09.36 ID:IGAdeifa0
P「うんっ!美味いなコレ!なかなか食べられないんだよな」
トレ「……」
P「子供の頃からハンバーグが大好きでして、この照り焼きソースがまた」
P「わっほう!ほらほら肉汁がこんなに」
トレ「……」ブツブツ
P(すごく煮付けを見てる。なに呟いてるんだろ?)
トレ「この煮汁、なんで甘いんだろ?お酒が違うのかな?カレイも柔らかい……煮てる時間が違う?いや、下ごしらえの段階で……」ブツブツ
P(料理の研究をしてるのか……一生懸命だな)
トレ「!!……あ、あ…ごめんなさい。何かおっしゃってたんですよね?」
P「いえ、大丈夫ですよ。どうです?参考になりそうですか?」
トレ「ええ、とても。家に帰って成分やカロリーから見てみないとわかりませんが参考になります」
P「そういう観点でも料理を見られてたんですね」
トレ「姉さん達だけでなく、アイドルの子達にも教えてあげたいです。みんな育ち盛りですからね」
P「やっぱり、トレさんは仕事熱心だ」
トレ「あっ……いえ……すいません」
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:03:52.73 ID:IGAdeifa0
――――――――――――車中
P「さて、次なんですが…」
トレ「……Pさん」
P「はい?どうしました?」
トレ「あの……私といても楽しくないですよね……」
P「そんなことないですよ?どうしてですか?」
トレ「私……男の人と遊んだことないですし……その、皆みたいにお互い楽しむにはどうすれば……」
P「ふむう……」
トレ「せっかくのPさんのオフを私が潰してしまうのは心苦しいです……今日はありがとうございました」
P「待ってください。僕は退屈だとは思ってませんし、自分だけが楽しみたいとも思っていません」
トレ「でも……」
P「僕の仕事はプロデューサーです。それは、ファンのみんなを楽しませることです。いつもそれを一番に考えています。今日はその対象がトレさんです」
トレ「……」
P「トレさんが本当に楽しんでくれることが僕の楽しみです。こればっかりは職業病みたいなものなんで」
トレ「……」
- 45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:06:07.97 ID:IGAdeifa0
P「もう少しだけ付き合ってもらえませんか?きっとトレさんを楽しませてみせます」
トレ「……でしたら……お任せします」
P「約束します……あと、ついでにトレさんも約束してください」
トレ「何をですか?」
P「つまらないなら、つまらないとはっきり言ってください。決して『ごめんなさい』や『すいません』と言わないでください」
トレ「えっ?……私そんなに言ってました?」
P「多分無意識に言ってると思います。どうです?今日だけ頑張ってみませんか?」
トレ「…わ…わかりました」
P「言ったら罰ゲームですよ」
トレ「えええっ?……ううぅ……はい」
P「じゃあ、出かけましょうか。ちょっと高速に乗りますね」
トレ「高速?どこか目的地でも?」
P「それは秘密です。行きましょうか」
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:13:41.81 ID:IGAdeifa0
――――――――――――高速SA
P「ちょっと、ここで休憩取りましょうか」
トレ「はい。広くていいところですね……Pさん、あれは何ですか?」
P「あれはドッグランですね。犬を遊ばせたりする施設です」
トレ「へええ。最近じゃそういうものもあるんですね」
P「犬も車の中に押し込められては息がつまりますからね。たまには遊ばないと」
トレ「……」
P「僕、ちょっと飲み物と何かつまめるもの買ってきますね」
トレ「ああ、それなら私も」
P「大丈夫ですよ。今回おすすめがあるんです。そこのベンチで休んでてください」
トレ「あ、はい……」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:18:15.64 ID:IGAdeifa0
P(よし、やっと買えた。ここの角煮まんじゅう美味いんだよな)
P(あれ?トレさん、何してるんだろ?)
P(子犬がトレさんにじゃれついてる)
トレ「あはっ♪カワイイね」
女の子「うんっ」
子犬「きゃんっ」ペロペロ
トレ「あっ、もう♪ふふふっ」
P(やっぱり、可愛いな……よし)
女の子「このコがなつくなんてめずらしいの。おねえちゃん、ありがとー」
トレ「いえいえ。どういたしまして」
女の子「ばいばーい」
トレ「ばいばい」
- 48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:22:14.49 ID:IGAdeifa0
P「トレさん」
トレ「あっ、Pさん。見てらしたんですか?」
P「ええ。あの子は?」
トレ「ワンちゃんが私のところに走ってきたんですよ。あの女の子は飼い主で」
P「そうだったんですか。あまりにも可愛いのでつい写真撮っちゃいました」
トレ「や、やだ……やめてくださいよ」
P「あはは。すいません…はい、ここの角煮まんじゅう美味いんですよ」
トレ「ありがとうございます……あれ?Pさん今『すいません』って?」
P「あっ!しまった……罰ゲームですか?」
トレ「ふふふ。いいんですよ」
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:25:31.44 ID:IGAdeifa0
――――――――――――道の駅
P「お疲れ様でした。到着しましたよ」
トレ「ここは?どういうところなんですか?」
P「道の駅と言って、わかりやすく言うなら一般道のSAみたいなものです」
トレ「へえ…初めて来ました」
P「それじゃあ、入ってみましょうか」
トレ「はい」
- 50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:31:03.76 ID:IGAdeifa0
――――――――――――店内
トレ「うわぁ……すごい!お野菜がいっぱい!!」
P「この地域の野菜や果物、魚まで集まってくるんですよ」
トレ「そうなんですか。なんかワクワクします」
おじさん「おお?もしかして、ぷろぢゅーさーさんか?」
P「ご無沙汰しております」
おじさん「ちょっと待っててよ。おーい、おっかあ!Pさん来てくれたぞ!」
おばさん「あれま?Pさん、お久しぶり!今日もお仕事?」
P「いえ、今回はプライベートです」
おじさん「そこのべっぴんもたれんとさんか?ええのー、ワシも農家やめてぷろぢゅーすしてみたいのう」
おばさん「なにいってだ?こんなジジイじゃかわいそうだべ?なあ?」
トレ「い、いえ……わたしは……」
P「この方はアイドルじゃないんですよ。簡単に言えばアイドルの先生みたいなもんです」
おじさん「ほええ。やっぱ都会っ子はちがうのー」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:35:21.87 ID:IGAdeifa0
P「トレさん、紹介しますね。この道の駅の責任者にあたるご夫妻です。以前、ロケでお世話になったんですよ」
トレ「はじめまして。トレと申します」
おじさん「いやまあ、きれいな人だなぁ……Pさんの恋人け?」
トレ「えっ?!い、い、い、いえいえ」
P「残念ながら違います。こんな綺麗なお嫁さんがいたら、もっと自慢しますよ」
トレ「Pさんまで!……もうっ」
- 52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:38:42.97 ID:IGAdeifa0
おばさん「おじょうちゃん、これ食ってみっぺか?」
トレ「お漬物ですか?いただきます……ん~、美味しい!!」
おばさん「ウチで漬けたんだ。ぬか漬けだ」
トレ「これって、いいぬか床使ってるんですね!コクがあって味が染みてる……市販の味噌じゃないですよね?」
おばさん「詳しいねえ。自家製の味噌だ。こっち来てみてみるかい?」
トレ「いいんですか?!是非、見せてください!」
おじさん「ウチのおっかあ、連れ回してんな?珍しいっぺ…あの子のおかげだ」
P「僕も連れてきた甲斐がありますよ」
トレ「Pさん!こっちこっち!!見てくださいよ!!」
P「あはは、今行きますよ」
P(トレさんイキイキしてるな……すごくいい笑顔だ)
- 54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:42:06.68 ID:IGAdeifa0
トレ「Pさん、見てください!こんなに買っちゃいました!」
P「随分、買い込みましたね」
トレ「だって、お野菜はみんな新鮮だし、お漬物も美味しいし、お味噌もすっごく美味しいんですよ!」
P「もしかして試食たくさんしました?」
トレ「えっ?……ま、まあ……おいしくってつい……えへへへ」
おばさん「まあ、喜んでもらってウチらもうれしいわ。これも、持っていきな」
トレ「これは、柚子ですか?いい匂い……」
おばさん「お嬢ちゃんきれいだから、これ風呂に浮かべたら肌ツルツルでもっと綺麗になるわ」
トレ「わあ!ありがとうございます!」
おじさん「いい子だべなあ。ウチのおっかあとあんなに楽しそうにしとる」
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:45:08.51 ID:IGAdeifa0
P「ですよねえ」
おじさん「そんな他人事みたいに……はやく捕まえとかないと持っていかれるべ?」
P「それはトレさんが決めることですから」
おじさん「Pさん、そんなんじゃいかん。二人ともお似合いやから次は嫁にして来な」
P(ハードルが高いな……)
トレ「Pさん?何話してるんですか?」
P「い、いえ、別に……あははは」
トレ「??」
P「この後、ちょっと見せたいものがあるんですがいいですか?」
トレ「はい!楽しみです。ふふふっ」
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:48:50.60 ID:IGAdeifa0
――――――――――――山の展望台
トレ「うわあ……すごくいい景色……」
P「今がちょうどいい時間帯なんですよ。山の向こうに日が沈むのと同時に上の方では星空も出てますし」
トレ「本当……綺麗……」
P「僕にもうちょっと稼ぎがあれば、高層ビルの上から夜景を見ながらディナーとかできたんですけどね。面目ない」
トレ「いいえ……都会の夜景もいいと思いますが、私はこの景色のほうが好きです」
P「今日は色々振り回してしまいましたね。疲れたでしょう?」
トレ「そんなことありません。普段では見られないような驚きや発見がたくさんありました」
P「そう言ってもらえると、来た甲斐がありました」
トレ「Pさん……私、どうしてPさんがアイドルから信用されるのか、わかる気がしました」
P「自分ではわかりませんが……どうしてですか?」
トレ「うまく言えないですけど……本当に考えてくれてるんだなって。飾り気はないけど、すごく真っ直ぐに伝わってくるんですよ」
P「そう言われちゃうと、なんか照れますね。ただの不器用なだけなのに」
トレ「不器用だけど真っ直ぐなんです……だから、自分でも気づかなかった所が素直に出ちゃうんです。それってすごく大事な才能なのではないかと思います」
P「恥ずかしいな……」
- 57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:52:47.00 ID:IGAdeifa0
トレ「私、トレーナーの仕事も家事も全部大好きです。大変な時もあるけど、辞めたいと思ったことはありません」
トレ「ずっと、そういう生活でいいと思ってましたし、変えたいも思いませんでした。だけど
……」
P「だけど?」
トレ「いろいろな物をみて、いろいろな物触れて、いろいろな人に出会って……私一人では絶対できないようなことをPさんのおかげで体験出来ました」
P「そう言って頂けただけで僕は満足ですよ」
トレ「そして……Pさんが本当に優しいんだってことがわかりました」
P「……」
トレ「Pさん……わたし……わたしは……」
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:55:27.52 ID:IGAdeifa0
P 「……」
トレ「……くしゅんっ」
P「あっ、気が付かずに……これ着てください」
トレ「そんな!それじゃPさんが…」
P「僕は大丈夫ですよ。割と寒さには強いんで。どうぞ」
トレ「ありがとうございます……Pさんの匂いがします」
P「うげっ!この間、洗濯したはずなのに……」
トレ「ふふふ。私、この匂い…………すきです」
P(……なんか照れるな)
- 59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 03:59:12.79 ID:IGAdeifa0
――――――――――――マンション前、車内
P「さて、到着しました。今日一日お疲れ様でした」
トレ「はい……」
P「荷物のほう、上まで持ちましょうか?」
トレ「い、いえ……だいじょうぶ……Pさん!あのっ!」
P「ん?どうかしましたか?」
トレ「え、えっと……ば、罰ゲームです!SAの時の罰ゲーム!」
P「うそっ!今になってですか?だってあの時……」
トレ「ダメです!デコピンするんで……目を瞑ってください」
P「ひいいいいっ……お手柔らかに頼みますよ」
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 04:02:21.05 ID:IGAdeifa0
トレ「……」
P「……」
ちゅっ
P「え?!………今のって?」
トレ「ば、ば、ば罰ゲームですから!!……今日はありがとうございました!!それじゃあ!!」
バタン
P「行っちゃった……ほっぺにキス……」
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 04:06:13.78 ID:IGAdeifa0
――――――――――――トレ姉妹の家、玄関
トレ「ただいま帰りました」
ルキ「おかえりーお姉ちゃん!ねえねえ、どうだった?」
ベテ「随分早かったんだな?もっと遊んでても良かったんだぞ?」
トレ「大丈夫だから。これ、おみやげ」
ルキ「ん?野菜に漬物に……柚子?」
ベテ「買い物に行ってきたのか?」
トレ「違うの……デート、すごく楽しかった……」
ベテ「買い物デートにしては庶民的すぎるな……」
トレ「食事まだでしょ?……準備するから」
ルキ「う、うん……」
トレ「着替えてくるからちょっと待ってて」
ばたん
ルキ・ベテ「???」
- 63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 04:09:39.46 ID:IGAdeifa0
――――――――――――トレの部屋
トレ(初めてしちゃった……キス……)
トレ(不意打ちみたいだったけど……ちゃんと言えなくて……)
トレ(でも……最高のおみやげになっちゃった……ふふふ)
ルキ『おねーちゃーん!ごはーん!!』
トレ「はーい!今行きます!」
トレ(まだまだ、これから!がんばろうっ!!)
おわり
- 64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 04:12:02.34 ID:IGAdeifa0
これで終わりです
みんなもっとトレさんたちを大事にしよう(提案)
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 06:11:58.88 ID:csLaqpg40
良かった
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/27(水) 04:41:29.36 ID:sNrm+HrUO
乙
転載元
モバP「え?トレさんを休日に?」マス「誘いたまえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361895281/
モバP「え?トレさんを休日に?」マス「誘いたまえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361895281/
「Amazon」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (34)
-
- 2013年02月27日 10:17
- 大事に10人セットで使いますね
-
- 2013年02月27日 10:25
- 可愛い。
トレさんが可愛いので、みくにゃんのファンになります。
-
- 2013年02月27日 11:16
- トレーナー可愛いよね…親愛度MAXにしたときとか
-
- 2013年02月27日 11:19
- トレーナーSSもっと増えれ!
-
- 2013年02月27日 11:58
- 一緒にトレーニングしたいよな
-
- 2013年02月27日 11:58
- トレさん使えなくて女子寮圧迫してんだよ
-
- 2013年02月27日 12:15
- 床漬けは味噌じゃなくて糠だと思うな。味噌だと味噌漬けだろう?
ま、トレさん可愛いからいいけど。
料理上手は床上手らしいのでトレさんのファンになります!
-
- 2013年02月27日 12:15
- いいゾ~これ(ご満悦)
-
- 2013年02月27日 12:21
- トレさんはちゃっかりオーディションに出ちゃったりしちゃうお茶目さん
-
- 2013年02月27日 12:56
- トレーナー不足なのにサマトレさんが使えない
-
- 2013年02月27日 12:59
- 味噌って糠味噌のことだろ
話の繋がりから味噌でも問題無いだろ
トレさん可愛いからどうでもいいけど
-
- 2013年02月27日 13:01
- 大事に数十枚保管してます!!
-
- 2013年02月27日 13:17
- 気持ち悪い目線で言わせてもらうと砂糖不足ですねトレーナーさんが可愛いのでみくにゃんのファンやめます
-
- 2013年02月27日 13:37
- 前にトレーナー四姉妹書いた人かな?
-
- 2013年02月27日 14:14
- 高級マンションっぽいしそうだろうね
サマトレちゃんが可愛すぎてつらいわー
-
- 2013年02月27日 15:10
- トレさん四人の画像を初めて見た時、全員同一人物だと思ったわ。成長過程?的な
-
- 2013年02月27日 15:51
- 姉妹だから似ててもおかしくはない
期間限定トレーナーさんはどれも可愛い
-
- 2013年02月27日 17:01
- 姉さんのナチュラルボーンビッチ!
トレ系SSもっと増えて欲しいな
-
- 2013年02月27日 17:40
- 俺得!俺得!
と思ったらトレさんのファン結構いるんだな
嬉しいやら悲しいやら
-
- 2013年02月27日 17:59
- マストレさんが出来る女過ぎて生きるのが楽しい。
-
- 2013年02月27日 18:27
- トレさん大事にし過ぎて寮が……
-
- 2013年02月27日 18:27
- 大事に百枚くらい贈り物保存してます(白目)
-
- 2013年02月27日 18:51
- 姉さんのナチュラルボーンビッチ!
-
- 2013年02月27日 19:30
- ※10
わかるわ。
どうしても使う気になれなくてサマトレさんだけ女子寮に残ってるよ…
-
- 2013年02月27日 19:52
- トレーナーさんに鞭でしばいて欲しいお
-
- 2013年02月27日 20:15
- そろそろルキトレちゃんの新規絵出してもいいのよ?
-
- 2013年02月27日 23:20
- よく参考画像に出てくる私服のトレさんってどうやって手に入る?
ノーマル、バレンタイン、新春は持ってる。
-
- 2013年02月28日 00:10
- ああ^~ノンケになる~~
-
- 2013年02月28日 13:41
- バレトレさんとサマトレさんはちょっと可愛いすぎて困る
-
- 2013年03月01日 12:47
- このSSは最低だね。
こんなの読んだら、可愛すぎてトレさん達をレッスンに使えなくなるじゃないか!
-
- 2013年03月11日 14:14
- ヤベエ、カワイイ
-
- 2015年01月05日 21:08
-
続きはよ!
-
- 2015年01月15日 18:49
- トレは所詮エサだろ。
-
- 2015年01月24日 23:09
- アニメでベテトレさんとルキトレさんが登場!
マストレさんとトレさんはいつ登場するのか期待大