承太郎「ゾンビか…全く気持ちの悪い敵だぜ…」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:26:04.82 ID:Ap2IlkbT0

ガウ、ガガウガウ!!!

ポル「な、何を言っているのか分からねーと思うが俺も訳がわからねー…」

ポル「ただ今言える事はあの犬!イギー以上に…いや!イギーなんかよりずっと性質が悪いってことだッ!」

ジョセフ「ポルナレフ!何を独りでブツブツ呟いとる!もっと気合入れて走らんか!」

花京院「しかし『DIOの館に進もうとしていたのにある地点から先に進もうとした瞬間景色が変わり、
    あの皮膚の爛れたホラーゲームに出てきそうな犬に追われる目に会った』…これはスタンド攻撃と見ていいのか…?」

承太郎「…今は考えている場合じゃあないぜ。じじいは波紋だかなんだかで平気かもしれねえが生憎俺はもう
    このまま化物犬と鬼ごっこをするつもりはねえししたくもねえ」

アヴ「ふむ…では承太郎。つまりこう言いたいのか?『あの化け犬を片付ける』…と」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:28:14.19 ID:Ap2IlkbT0

承太郎「そうだ」

ポル「ま、マジかよ…ジョースターさんはああいうの慣れてるんじゃないの?」

ジョセフ「わ、わしがか!?OH MY GOD!!冗談じゃあない!良いか、敵の正体が何なのかも分からんのに
     威勢よく正面から遣り合うのは勇気でも何でも無いんじゃ!」

ポル「じゃあイギー!てめー犬同士何か『通じ合う』ものがあるんじゃねーか!?」

イギー「グルル…」『じょうだんじゃあないぜッ!ポルナレフ、なんならもう一度てめーの面に屁こいても良いんだぜ!』

ポル「な、なんだよそんな息巻くなって…」

ジョセフ「む!?目の前に洋館が見えてきたぞ!」

承太郎「DIOの野郎の館か!?」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:34:11.30 ID:Ap2IlkbT0

アヴ「いや、違う!アレはエジプトにあるような建築物ではない!」

花京院「何でも良い。今は罠だろうとあそこに逃げ込むしかありません!」

ポル「ああもう最悪じゃねーか!!」

ケルベロス「バウババウ!!GYABAAAA!!!」

洋館まであと少し。飛び掛るケルベロス、驚愕して足がもつれて倒れこむポルナレフ。

ポル「うおあああッ!?」

承太郎「ちい…!オラァッ!!」

ケルベロス「ウバアアアッ!…ギャウッ!ギャン!」

ポルナレフの顔面に鋭い牙が食い込む直前に承太郎の『星の白金』がケルベロスの顔面を叩き潰していた。
ヌチャァ…と嫌な音を立てまるで泥を叩いたかのようにスタンドの拳に纏わりつく肉片。



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:38:40.96 ID:Ap2IlkbT0

承太郎「…やれやれ…コイツは…中々嫌な相手だぜ、ポルナレフ。立てるか」

ポル「あ、ああ…」

ジョセフ「承太郎!ポルナレフ!」

承太郎「じじい!今ので分かった…このゾンビ犬…今はこう呼ぶぜ。…は、ハッキリ言って
    俺達のスタンドで十分に対抗出来る…なら館に逃げ込む前に叩き潰しておく。
    また不意打ちでもされたら面倒なんでな…」

動物的本能で承太郎を警戒してか近付かない残りの二匹のケルベロスを眺め承太郎が呟いた。

ジョセフ「~~ッ…なんでも良い!だったらさっさとしてしまえ!こうしている間にも化物が増えるかもしれん!」

アヴ「じょ……ジョースターさん…」

ジョセフ「なんじゃ、アヴドゥル!わし等はなんとしてもあの入口を確保しておくんじゃ!」

花京院「残念ですがそれは出来そうも無い…まず僕達も『奴等』を始末しなければ…」

良いながら花京院が指し示した先。
そこには低い唸りを上げ腐り切った肉から異臭を放つケルベロスが更に三匹。



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:43:42.73 ID:Ap2IlkbT0

ジョセフ「Holy Shit!! こうなっては仕方無い!これ以上増えん内にさっさと片付けて中へ逃げ込むんじゃあ―ッ!!」

承太郎「言われなくてもそのつもりだがな…『星の白金』ッ!!」

ポル「…絶対に触れたくねー…だからッ!触れたと感じる間も無いぐらい早く片付けるぜ!『銀の戦車』!!」

花京院「……醜い生き物には醜い飼い主が居るものだが…これの飼い主となると相当か…『法皇の緑』!!」

アヴ「DIOを倒す為旅をしてまさかゾンビ退治をする事になるとは…『魔術師の赤』!」

イギー『…まてよ、オレは偶々ジョースターたちに無理矢理連れてこられただけなんだぜ!
    それこそここであんな得体の知れない奴等と戦わせるなんて虐待だ!ひ、ひっ…あ、あいつら…
    まるで俺を『獲物を狙うような目』で見ている…チクショォー…やってやる!『愚者』!』


             ドォォ―――z____ン


ケルベロス「「「「「グヴァァァアア!!!」」」」」


……………

………





12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:48:54.15 ID:Ap2IlkbT0

洋館

ポル「ふ~ぅ~…た、助かった…けどもしも花京院のエメラルドスプラッシュが無かったら俺やばかったぜ…」

花京院「……あの運動能力は侮れない…はっきり言って人外との対戦経験があるジョースターさんを除けば僕らは
    あんな化物とは戦った経験など無いんですから…」

承太郎「………だがそんな事は理由にはならないはずだぜ花京院。なぜなら俺達が相手にするDIOという野郎は
    そういう化物の中でも群を抜いて厄介な野郎のはずなんだからな…」

一同「………」

アヴ「…それで、これからどうしましょうジョースターさん。私としてはやはりここがスタンド攻撃によるものか
   そうでないのかはどうかとしても脱出を優先するべきだと思いますが…」

ジョセフ「…うむ、アヴドゥルの言う通りじゃ。しかしここがどこかも分からん、状況も把握出来て居ないでは
     ここを出るのは返って危険じゃ。さっきの化物も正面から遣り合えばまずやられる事は無いが不意を打たれては
     対応しきれんかもしれん…わしはまずこの館を調べつくし情報を集めるべきじゃとおもう」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/05(火) 23:56:00.79 ID:Ap2IlkbT0

ポル「…あー…オレはそれで良いと思うぜジョースターさん。どのみちこれがスタンド使いの仕業だとしたなら
   どうせこの館のどこかにそいつが居るってのがオチなんだろ。そうじゃなくってもここを調べるだけの価値はありそうだしな!」

花京院「僕も賛成です。今表に出るのは返って危険だ…アヴドゥルさんはどうです?」

アヴ「私も賛成だ、それに今は雨が降っている。この曇り空と土砂降りの豪雨では視界も効かない」

承太郎「…俺もそれで構わないぜ。出来る事ならさっさとDIOをブチのめしてーが焦ると出来る事も出来なくなるんでな」

ジョセフ「決まりじゃな……ならよく聞いて欲しい。良いか、わし等の居るこのフロア…
     幾つか扉があるがわしはまず順当に左の扉の部屋から進んで行きたいと思っておる」

ジョセフ「ここからが問題じゃ。良いか、このまま5人…いや、イギーを含めれば6人…ぞろぞろと行っては
     狭い通路などで敵に出くわした時、何らかの罠に掛かった時に小回りが利かなくなる上全滅は必至!
     ……そこで半々に別れるというので考えておる。『ここに残りホールを確保する』者達と
     『館を詮索し脱出の糸口を探す』者達でな…」

アヴ「で、ではその分け方とは…」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 00:03:10.27 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「…わしの意見としてはまずこのわしジョセフ・ジョースター…そして承太郎、花京院の三人で館を詮索したいと思う」

ポル「な……何故だジョースターさんッ!オレじゃあ不満だってのか!?」

花京院「ポルナレフ!ジョースターさんには何か理由があっての選抜に違いないはず!」

ポル「…ぐっ…」

ジョセフ「その通りじゃ花京院。…良いか、わしの『隠者の紫』はこの館に何らかの手がかりとなる物があった場合
     それを誰の物であるのか特定する事がある程度可能!…更にその能力から迷うことはまず無い。
     次に承太郎の『星の白金』は精密な動きと分析が得意。これも詮索には必要な能力と言えるのは明らかじゃ。
     そして花京院の『法皇の緑』はわしや承太郎のスタンドより遥か遠くまで移動可能。これにより罠を回避するのが
     容易になってくる…そして何より花京院の『頭脳』をわしは買っておる」

ジョセフ「…逆に言えばポルナレフ。お前のチャリオッツやイギー、アヴドゥルのスタンドは攻撃性に置いては
     素晴らしいが詮索向きではない…特に『魔術師の赤』は詮索に繰り出すよりこの広いホールで待機していた方が
     敵が現れた場合にも有利なのは明らか!…というわけじゃ…」

アヴ「…確かに私自身小難しい事を考えるのは得意でないし私個人としては納得出来る分け方です、ジョースターさん」

ポル「……そういう事ならオレも文句は言わないぜ、すまないジョースターさん…」

イギー『…俺は被害者なんだぜ。元から館探し回るような危険な真似はしないぜ!ケッ!』



27::2009/05/06(水) 00:12:47.60 ID:XnhPkMSo0

『 ガ オ ン !! 』

ジョセフ「なんじゃぁ!?」

承太郎「…またあの化け犬か…?」

花京院「い、いや…奴等が出せるような音ではなかった…しかし…では一体…」

ジョセフ「何にせよ詮索する過程で分かるじゃろう…行くぞ!ポルナレフ、アヴドゥル、イギー!お前達はここを何としても
     死守するんじゃ!そしてアヴドゥル…!もし30分経ってもわし等からなんの連絡も無ければこの洋館に火を放て!良いな!」

ダダダッ


シ――…ン



34::2009/05/06(水) 00:21:15.87 ID:XnhPkMSo0

ポル「…行っちまった……けどただ待ってるって言うのも暇だよな………?…アヴドゥル、それは?」

アヴ「この炎は生物探知機だ…生物の呼吸や皮膚呼吸、『スタンド』のエネルギーも感じ取る…これを常に浮べておこう。
   ジョースターさん達が帰っても分かるしそれ以外の来訪者もすぐに分かる」

イギー『…鼻が曲りそうなくらいクセェ…この『洋館』…明らかにヤバイぜ…!クソッ!』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ジョセフ「…これは…?血じゃ…血溜まりが出来ておる…」

花京院「……まだ瑞々しい…流れてからごく最近のものだ…」

ジョセフ「…承太郎、花京院。他を当たってくれんか?わしはこの血液を調べようと思う」

言って、右手から茨を象ったスタンド『隠者の紫』を繰り出したジョセフが膝を突く。
「分かりました」と答える花京院、そして沈黙を保ったまま次の扉のドアノブを捻り先へ歩く承太郎



37::2009/05/06(水) 00:27:48.57 ID:XnhPkMSo0

花京院「それにしても……この状況でこんなことを言うのもなんだが承太郎。正直言って僕は恐怖や焦りの他に
    ほんの少しに過ぎないが妙な高揚感を感じているんだ。なんと言ったら良いだろう…修学旅行に行った時のような…」

ピチャ

承太郎「…やれやれ。花京院…お前にしては暢気だな。わからねーでもねえが…」

ピチャ……ジュプ

花京院「実はこの展開、僕の知っているゲームに良く似ているんだ…そのゲームだと丁度その角を進んだ先に…」

グチャ

承太郎「!? 花京院、それ以上進むんじゃあねえッ!何かいやがる!」

花京院の肩を掴み戻すと自分が率先し前へ出る承太郎。
困惑しつつ後ろから承太郎の視線の先を追う花京院。
二人が見た先には…


ゾンビ「あ゛ぁぅあ――…」グチュ ジュプ



42::2009/05/06(水) 00:32:39.74 ID:XnhPkMSo0

花京院「…うっ…こ、これは…!」

承太郎「野郎……正に『ゾンビ』ってヤツが居るとしたらコイツがそうとしか言い様がねえ…
    そしてこのゾンビが組み敷いて美味そうに食っている奴は俺達もよく知る奴だぜ…」

花京院「…ああ…僕も覚えているぞッ!こ、コイツの…このゾンビに食われている男の名は…!」


花京院&承太郎「「鋼入りのダン!」」

花京院「…そうか…これがゾンビだとしたならばゾンビには脳神経を弄繰り回したりするような攻撃は効果が薄い…」

ゾンビ「ウぁー」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 00:33:52.57 ID:GTJ0fteL0

ダンwwwwwwwwwwwwwwww



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 00:35:07.01 ID:7XTGEV9O0

恋人の人かwwwwwww



55::2009/05/06(水) 00:41:21.60 ID:XnhPkMSo0

花京院「! 『法皇の緑』!そして…エメラルドスプラッシュ…!!」

立ち上がってゆっくりと接近を試みて来たゾンビに向けて花京院のスタンド、『法皇の緑』の必殺技
エメラルドスプラッシュが発射された。一点集中で頭に無数ものスプラッシュを喰らったゾンビは一溜まりも無く
壁に叩き付けられ崩れる。

花京院「…ハァッ…ハァッ……ぼ、僕はとんでもない勘違いをしていた…!
    あの『ゲーム』みたいで少し楽しいだと…!?『スタンド』を持っているんだ、負けるはずがないだと…!?
    確かにあのゲームにそっくり…いや…今の所そのものだ…発見した僕等が『ゾンビ』を始末したという点を除けば…
    しかし『スタンド』を持っていた鋼入りのダンは殺されたじゃあないか…絶対的優位に立てる訳ではないんだ…」

承太郎「花京院!落ち着け!じじいの所に戻るぞッ!こうなった以上はじじいを一人にして置くのもまずい!」

花京院「…ハァッ……す、すまない承太郎…そうだな…僕もそう思う。ここは三人で固まって行動するべきだ…」



63::2009/05/06(水) 00:49:08.36 ID:XnhPkMSo0

バイツァ・ダスト

時は戻りジョセフ達がDIOの館へ乗り込もうとする少し前

DIOの館

DIO「…ジョセフ・ジョースター一行がこの館へと向かっているな…ペット・ショップは既に殺されたか…」

DIO「しかし…ペット・ショップを殺しここに乗り込めた事をお前達は『後悔』することになるぞ…
  ダービーの人形にされるかヴァニラに消されるか……どちらにしてもまともには死ねないのだからな…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「…ぬ?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「な…なんだッ!?館が揺れているッ!ジョースターの仲間にこんな能力のスタンド使いは居なかったはず!」


DIO「…ちいい…時を止めて様子を見るか…馬鹿な、『世界』の能力が使えんッ!…こ、このDIOがッ!?」



カッ



69::2009/05/06(水) 00:55:33.25 ID:XnhPkMSo0

DIO「ヌウウ……?……なんとも…なっていないな…?」

DIO「……ここは…どこだ?森の中…先程のは物体を瞬間移動させるスタンドか何か…か」

DIO「…どれ…ザ・ワールドッ!!」


ドォォォ――――――z_______ン


DIO「…時は止まった。木の葉は揺れる事も無くなり雨は宙に留まる……どういう訳だ?先程は使えなかった
  『世界』が使える様になっているぞ……」



73::2009/05/06(水) 01:00:08.91 ID:XnhPkMSo0

DIO「……しかしこれからどうするか……まさかジョースター共が不意打ちをして来るとはな…フン…」

DIO「…少し歩いてみるか。見た所スタンドで生み出された空間ではないからな……」

DIO「そして時は動き出す」



…グルルルルル

         ハァハァハァ…


DIO「フン……屍生人のようなものか…?…何にしてもこのDIOに対して犬の成り損ないのようなッ!汚らしい物を寄越すとはッ!」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 01:12:12.17 ID:ppP4wqRlO

>>73
>> DIO「犬の成り損ないのようなッ!汚らしい物を寄越すとはッ!」


いやお前一部で犬の成り損ない自分で作ってたじゃねーかwwwwwwwwwww



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 01:08:47.11 ID:XnhPkMSo0

場所は変わって洋館。
ジョセフ達とは遠く離れた左の扉から幾つか行った場所にある部屋


ゴソゴソ

「ちくしょう…暗いぜ、目がなれねえ…」

「…そもそも俺は自分のスタンド『皇帝』の弾丸を受けて入院していたはずだぜ」

「身体の調子も戻っているし何もかも腑に落ちねえ…そもそもここはどこなんだ?DIOの館…か?」

ゴッ

「いってぇ!移動するのにも一苦労だぜこの館は……」


カチ シュボッ



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 01:18:31.07 ID:XnhPkMSo0

ホル「…持ってて良かったな。………こんな部屋見覚えがねえ…そういえばさっき蹴ったのは一体…」

ホル「う、ウゲエエッ……け、ケニーG…!!死んでやがる…む、むごい殺し方しやがる…」

ケニーGの死体は顔は何かに食い潰されたかのように抉れ取られていやがる…
身体の方も同じ様な抉り痕が幾つか残されている。まったくやった奴はイカれてるぜ…
DIOでさえ食事はもう少しまともにやるってぇのによ…



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 01:20:36.28 ID:XnhPkMSo0

「あ゛ぁー…」

ぴしゃ、ぴしゃり…

ホル「!?」

「うう゛ぅー…」

ぴしゃっ…ひた…ひた…

ホル「…な…なん…」

お、おお…落ち着けホルホース…
なんてこたあねえ…ケニーGを殺した奴が今妙な音を立てて来てる野郎だとしても
元々ケニーGは幻術使いみてえなセコイ野郎よ…俺の方が少し、いやずっと強かったはず…!
輪郭が見えてきたな…ちょいとライターを前に持って行って顔を拝見させて貰う…と、同時にィ~~ッ!!

ホル「『皇帝』…!既に俺のスタンドは突き付けてるぜッ!一歩でも動いたらブッ殺す!」



117:1:2009/05/06(水) 01:30:05.28 ID:XnhPkMSo0

…や、やったッ!あんまり見栄えはよくないが四の五の言ってらr

ゾンビ「あ゛ぁー」

ホル「!?!!?」

走ったね。
そりゃもう凄い勢いで走ったぜェ~~ッ!!
あ、あんな…イ、イカれてるぜアイツ!顔が腐り落ちてた…

ホル「ハァ…ハァ……くそっ…闇雲に逃げたから場所が分からなく…」


…………

……





121:1:2009/05/06(水) 01:32:46.27 ID:XnhPkMSo0

ラバソ「ヒヒヒ…俺ってさァ~…本当つくづく運の良い男よのォ~!」

ラバーソウルのスタンド『黄の節制』はラバーソウルの肉体を取り囲むようにして発現している。
そしてその所々に血の気の無い人の手足…いや、ゾンビの手足が覗く。

ラバソ「最初はどうなることかと思ったがさァ~!蓋を開けてみりゃあ俺の『黄の節制』とは相性バツグンなんだからなぁ~!
    オマケに人の話が理解出来ないのか無意味と言っても突っ込んでくるしよー!このままドンドン食い潰していけば
    DIO様でさえ敵わない程強くなれるかもしれんねぇ~!ええ、そうは思わんかい!?」

自らゾンビへと向かい立ち片っ端から自らのスタンドの養分としていくラバーソウル。
しかし『黄の節制』は突如として異変を起こす。

ラバソ「…?…ん~…変だな…なんか…身体が暑い…ぜ……あぁ~ッ!たまんねェ!かゆい!…っぐ………」



142:1:2009/05/06(水) 01:44:41.36 ID:XnhPkMSo0

承太郎「…と、言う訳だぜ。そしてコイツがそのダンの死体と言う訳だな…」

先程の部屋へと戻った承太郎と花京院はジョセフを呼び戻し先程の現場へと戻った。
頭が破壊されピクリとも動かないゾンビと見るも無残な姿の『ダン』だった死体

ジョセフ「……幾ら敵であったとは言えこれは惨い…じゃが、これでひとつ分かったことがあるッ!」

暫く『ダン』を眺めていたジョセフはやがて承太郎と花京院に向き直ると力強く言った。

ジョセフ「ひとつはこれがDIOの差し金によるものではないこと……そしてこのダンの他にも
     DIOの僕が来ておる可能性がある……無論DIOもな…ふたつめはこのゾンビ…わしの知っている物よりかは
     遥かに再生力に劣っておる…頭が弱点らしいのぉ……」



148:1:2009/05/06(水) 01:54:31.79 ID:XnhPkMSo0

花京院「…いえ、もうひとつある…それは僕等のスタンドが必ずしも『優位に立てる代物』ではないということです」

ジョセフ「なに…?」

花京院「…この『ダン』がそうだ…それに僕の『法皇の緑』はこの人のような化物には有効だがこの先どんな奴が出て来るか
    分かりもしない…!もしかしたらスタープラチナでもどうにもならないかもしれない…!」

承太郎「…花京院。俺達に泣き言を言っている暇はねえんだぜ。ゾンビとDIOが同時に現れたならどちらもブッ潰す…
    それくらいの覚悟はしておきな」

ジョセフ「花京院…君は精神的疲労で少し弱気になっているだけだろう。何、わしは自分で言うのもなんだがこんなものより
     ずっと性質の悪い生物と戦ったことがある。何よりこのゾンビには無い『勇気』や『希望』がある…!」

花京院「…ジョースターさん…承太郎…」



155:1:2009/05/06(水) 02:03:27.07 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「安心するんじゃ、花京院。いざとなったならばアヴドゥル達と合流する手もある」

花京院「…そうですね。僕とした事が少し弱気になり過ぎていた…もっと凶悪な敵を目指していたのに…すみません」

ジョセフ「なに、弱気になった時にはわし等には励まし合う仲間が居るということじゃ。
     これもわし等にあってゾンビには無いものと言えるな…」

承太郎(…やれやれ、こっぱずかしい台詞を良く笑顔で言えるモンだぜ。俺は思っていても絶対に口には出せねーがな…)

ジョセフ「…さて、このダンの亡骸じゃが…一応波紋を流し込んでおこう。万が一という事がある…」

右手を掲げたジョセフの眼が見開かれる。


コオオオオオオオ…

      オーバードライブ
ジョセフ「波 紋 疾 走 !!」



157:1:2009/05/06(水) 02:08:08.07 ID:XnhPkMSo0

ダンの頭目掛けて流し込まれた波紋はやがてぱちぱちと静電気のような音を鳴らし静まった。


ジョセフ「…これで大丈夫じゃろう。確証の無い保険じゃがな…」

承太郎「……その波紋とやらは吸血鬼だけじゃなくゾンビにも有効なのか?」

ジョセフ「まあわしの知っている『ゾンビ』になら…な…」

花京院「これが同じものかどうかは確証が無いという訳ですね」

ジョセフ「まあそうなるが問題は無いじゃろう。最悪『隠者の紫』のみでも対抗は可能じゃ」


……………

………





158:1:2009/05/06(水) 02:11:42.17 ID:XnhPkMSo0

承太郎「…墓場か……やれやれ、この状況じゃあ一番足を運びたくは無い場所だな…」

花京院「承太郎の言い分は分かります…ジョースターさん、何故ここに?」

ジョセフ「…先程血を調べるついでにここの地図を『隠者の紫』でより詳しく調べていた。
     するとここ…つまりこの墓場の奥に通路がある事が判明したのだ…」

ジョセフ「承太郎。スタープラチナでこの墓石を退かしてくれるか」

承太郎「…墓を暴くというのはあまり良い気はしねえが…スタープラチナッ!オラァ!」

ゴシャァア



165:1:2009/05/06(水) 02:28:04.44 ID:XnhPkMSo0

承太郎「!」

花京院「通路が……」

ジョセフ「やはりな…行くぞ。ここまであからさまな隠し通路だと『何か隠しています』と言っているとしか思えん…」

承太郎(…やはり何十年前だかに化物と戦っただけはあるな。まるで物怖じしてねえぜ……)

花京院「…だが何も無い…何なんだここは…」

ジョセフ「無駄足だったか?じゃが無意味にこんな施設を作る意味は無い…」

承太郎「いや、あるぜ。意味有り気な棺がな…」

承太郎が見上げた先には四つの鎖にぶら下げられた棺。
いかにもと言う雰囲気を漂わせるそれからジョセフへと視線を向けた承太郎は更に言う



171:1:2009/05/06(水) 02:39:07.56 ID:XnhPkMSo0

承太郎「どうするじじい。あの距離なら花京院の『法皇の緑』なら十分届く距離だぜ」

ジョセフ「…恐らくはあの中に何らかの手掛かりがあるはず。何と無くじゃが…
     花京院、エメラルドスプラッシュであの鎖を引きちぎる事は可能か?」

花京院「…お任せ下さいジョースターさん。その程度ならば…!『法皇の緑』!」ズァオッ

花京院「そして!エメラルドスプラッシュ…!」

狙いを定めたスプラッシュが棺を繋ぐ四つの鎖を撃ち抜くと轟音を立てて棺は地に落ちた。
衝撃で蓋が開かれたのを確認しながら近寄るジョセフ達。

承太郎「なっ……こいつは…またゾンビか…」

花京院「……しかし何故態々コイツだけをここに…?」

承太郎に続き花京院が棺を覗き込んだのと同時、ゾンビが身を起こした。

花京院「!! こ、こいつ…!生きている…!」

承太郎「オラァッ!!!」

ドッグァン!!



176:1:2009/05/06(水) 02:43:21.89 ID:XnhPkMSo0

プロト「おぐるぅぁああ!」ドシャッ

承太郎「……」

花京院「…あ、あっけなさすぎる………が…死んだのか…?」

ジョセフ「! いや、そいつはまだ死んではおらんッ!花京院!退くんじゃ!『隠者の紫』AND『波紋』…!!」

ジョセフの右手から伸びた茨がゾンビを絡めとる。
更にその茨に流し込まれた波紋がゾンビに追撃を加えるがトドメには至らない

ジョセフ(…効いておる…効いてはおるがわしの知っているものと違い致命傷にはなっておらん!)

承太郎「…チッ…じじい、そのままハーミットで縛っておきな。その間に俺が『星の白金』で叩くッ!」

承太郎「オラァッ!オララオラオラオラ――ッ!!!!」



180:1:2009/05/06(水) 02:49:46.40 ID:XnhPkMSo0

承太郎「…?…やろう……コイツは花京院がブッ飛ばしたヤツとは訳が違うようだな…」

花京院「『法皇の緑』にはこういう使い方もあるッ!張り巡らせた『触脚』でゾンビを串刺しにするッ!」

プロト「ゴアアアッ!!」ブチン!

花京院「…効いていない…!」

ジョセフ「…おおおッ!は、ハーミットパープルをちぎりおった…!!」

プロト「グォアアア!!」

承太郎「…退いてなじじい!効かないなら効くまで殴り続けるだけだぜ…潰れて動けなくなるまでな……少し早いようだがどうってことはねえ」

ジョセフ「いや、承太郎…ここはこのジョセフ・ジョースターにやらせて貰おう。お前は先程わしらが出られぬよう落ちて来た
     『鉄格子』をスタープラチナで取り外しておくんじゃ。そして花京院、先程物置で取っておいた灯油があったはずじゃが」



182:1:2009/05/06(水) 02:55:30.45 ID:XnhPkMSo0

花京院「え、ええ…ここにありますが…」

ジョセフ「それを貸してくれ、それこそが今この化物を叩き潰す必殺の武器と成り得る…」

プロト「ゲェエエ!!」

花京院「ジョースターさん!危ないッ!」

ジョセフ「いや、このままで良い…このままでな…」

不敵な笑みを浮べると灯油の入ったボトルをゾンビ目掛け投げ付ける。
当然そんなものが効く事もなく頭からゾンビを濡らすに留まりボトルは床を転がった

花京院「ジョースターさん…!!!」

ジョセフ「…花京院、次に君は『こんな奥の手があったなんて…』と言う」

ニヤリと笑ったままジョセフが息を吐く



188:1:2009/05/06(水) 02:59:05.36 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「…応用技は久しぶりすぎるが…行くぞ!緋色の波紋疾走…!!AND『隠者の紫』…!」

拳に纏った炎が茨を伝う。
炎を纏った茨がゾンビ目掛けて直進し、からめとったかと思えば一瞬にしてゾンビを火達磨にした

プロト「ウゴォ…お゛…ぁぉ…」ドザァッ

ジョセフ「……ふうっ…………どうやら…終わったようじゃな…」

花京院「こ……こんな奥の手があったなんて……ハッ!」

承太郎「…………ゴク……(はっ)…じじい、鉄格子ならとっくに外したぜ」

ジョセフ「ふむ…結局見つかったのはよく分からんオブジェか……」

承太郎「……やれやれ。じじい、てめーの見通しってのはどうもアテにならねーようだな…」



252:1:2009/05/06(水) 12:13:03.16 ID:XnhPkMSo0

…………

……



アヴ「すでに30分たった…我々も捜索を開始するぞ、ポルナレフ」

ポル「ああ…」

アヴ「突入する前にひとつだけ言っておきたい。わたしはもしお前がこの館の中で
   行方不明になったり負傷したりしたとしても『助けない』つもりでいる…お前もだ、イギー…」

イギー「…」

アヴ「冷酷な発想だが我々はDIOを倒すために旅をしてきた…ここで全員がやられてしまうような事は避けねばならない。
   誰か一人でもここを無事脱出しDIOを打倒しなければならないのだ。お前達ももしわたしがやられたり、
   お前達とはぐれてしまってもわたしを助けようと孤軍奮闘するような真似はしないと約束しろ」



257:1:2009/05/06(水) 12:19:03.09 ID:XnhPkMSo0

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ポル「…ああ…分かったぜ、アヴドゥル…」スッ…

アヴ「…」ガシッ

ポル「生きてここから出られたら豪勢な飯を奢れよな」

アヴ「…イギーにもな」

ポル「よし、行こうぜッ!アヴドゥル、イギー!」

アヴ「…ルートだが、私はこの上の階段を上りジョースターさんが進んだルートの上を行くべきだと思う」

ポル「何…?」

アヴ「ジョースターさん達が全滅したとは考え難いがもしそうだとしたら何らかの凶悪な罠や敵が居るはず…
   だとしたら同じルートは避けた方がいい。しかし見ないで行くのもどうかとは思う。そこでジョースターさんが
   進んだ部屋を見下ろせるあの上の部屋を通り進んで行く。もしもジョースターさん達が生き延びているのなら
   進んだ先は2階になる。どのみち会うことにはなるはずだ」

ポル「…分かった、何にしても結局探し回るんだ。俺はお前の言う通りにするぜ」

……………

………

… 



262:1:2009/05/06(水) 12:43:24.46 ID:XnhPkMSo0

ホル「…じょーだんきついぜ…」

見た所ここは応接間かなんかか…とりあえずここにはあの化物は出ては来ないみたいでホッとした…
しかしここの化物どもは人の肉でも求めて彷徨ってるのか…俺がなんとかケニーGの遺体のあった部屋へ
戻ってみるとケニーGの遺体は7割が骨だけになる程貪られていた…恐ろしい館だ、この洋館はよ…

ホル「ケニーGの敵討ちって訳じゃねえが一応あの化物はトドメを刺してやった…『皇帝』で頭をブチ抜いてやったら
   一発でおだぶつよ…」

そう。恐れることなんかねえんだ。
奴等はこのホルホースに比べりゃ何てことのない雑魚…落ち着け、落ち着けよホルホースゥ~~…



266:1:2009/05/06(水) 12:49:19.00 ID:XnhPkMSo0

ホル「……ショットガンか、こりゃあ良いぜ。『皇帝』だけじゃ心もとないとこだったんで頼りになるぜ」シュボッ

煙草を咥えたホルホースが壁に掛けられたショットガンに手を掛ける。
何か音がしたのは気のせいかそうでないのか…

ホル「…ケニーGが死んでたって事は他のスタンド使いもここに来ている可能性は大きいねこいつは…
   ってぇ事はさっさとそいつ等の誰かと落ち合ったほうが利巧か」

ホル「…DIOは信用がならねえ。ンドゥールやヴァニラもDIOを妄信しすぎてるから俺を良くは思っちゃいねえはずだ。
   ってなるとやはりここは『アレッシー』や『ラバーソウル』辺りか…怪我をして入院してた俺がここに居るんだ。
   奴等の内誰か…いやどちらかでも来て居て可笑しく無いって事よ」

自身を落ち着かせる為か汗を流しながら独り言を呟くホルホース。
廊下へと出るために部屋の扉を開いた瞬間、異変に気付いた。



268:1:2009/05/06(水) 12:55:23.56 ID:XnhPkMSo0

ゴゴゴゴゴゴ

ホル「…!? しまった!まさかッ!」

ホル「や、やはり!天井が落ちて来ているゥゥゥ――ッ!!」

ホル「ち、ちくしょうッ!くそ!出せ!出してくれ!!」ドンドン

ゴゴゴゴゴゴ

ホル「ひィィィ――ッ!!………ハッ」



272:1:2009/05/06(水) 13:00:22.60 ID:XnhPkMSo0

ホル「てめー……この…調子に乗っとったらよぉ…ブチ殺すぜこのホルホースさんがよ…!
   そうこの『罠』を作った奴よ…よくよく考えたらこんなもんは…『皇帝』!」

シャキィ――ン!

ドゴォン!ドォ―ン!!


ギィ…


ホル「…あ、危なかったぜェ~~~ッ!!も、もう少しでペチャンコ……
   やっぱり早いトコ誰かと会わないとこりゃ命が幾つあっても足りんぜ……」

……………

………





278:1:2009/05/06(水) 13:09:44.53 ID:XnhPkMSo0

アヴ「よし、開けるぞ!」ギィ

ポル「…?…うわぁあああァ~~~ッ!?」

ゾンビ「お゛ぉあ~」

イギー「!?」

アヴ「チッ…『魔術師の赤』…!」

ゾンビ「う゛げェアァ~!!!!」ドチャァ



280:1:2009/05/06(水) 13:12:21.47 ID:XnhPkMSo0

ポル「…ひ、人の…!人の形をしているぜッ!こいつ…!」

イギー「ハァッ…ハァッ…」

アヴ「どうやら…我々は本格的にヤバイ事態に巻き込まれているな…!」

ポル「まさかジョースターさん達はコイツに!」

アヴ「いや、驚きはしたがこの程度の化物ならばあの三人の内誰でも対処できるはず…
   …下の階にはやはりジョースターさんは確認出来ない。仕方無い、予定に反するが一度戻って逆側の方も見て行こう。」

~~~~~



284:1:2009/05/06(水) 13:17:51.11 ID:XnhPkMSo0

アヴ「…む。鍵が掛かっているな…」

ポル「いや、問題は無いぜ。チャリオッツ……!」ドォ―ン

アヴドゥルを押し退け前に出たポルナレフが『銀の戦車』を発現させ扉の前に立つ。
一呼吸の間に十字に切り裂かれたドアは形を崩し板切れと化した

ポル「さあ、グズグズしている暇は無いぜアヴドゥル!」ズカズカ

アヴ「テラスか…?……普通ならば良い景色かもしれないがこの状況では不気味だな…」

イギー「ワウッ!ワンワン!」『クセェ!臭うぜ、ポルナレフ、アヴドゥル!その先に何かある!!』

アヴ「イギーの鼻が何かを見つけたか…この先…気をつけろポルナレフ…!」

ポル「見つけたからと言ってどうする?逃げるのか?それじゃあジョースターさん達への手がかりも
   脱出への糸口も何時まで経っても見えはしねーんだぜ、アヴドゥル…俺の判断は『このまま真っ直ぐ進む』!」



287:1:2009/05/06(水) 13:24:01.73 ID:XnhPkMSo0

言ってアヴドゥル達を残し角を進んだ先の階段を駆け下りるポルナレフ

ポル「ぎぃやああァ――――ッ!!?」

アヴ「!? どうしたッ!!ポルナレフ……!…こ、これは!?」

ポル「……う…おぇっぷ……オゲェェ―ッ!」

あまりにも凄惨な物を見たポルナレフがテラスから身を乗り出し
昼食で食べた物を全て戻してしまう。

アヴ「………こいつは…誰なんだ…?」

ポル「お、俺は知ってるぜ…その顔がグチャグチャになったひでえ面の野郎の名は『アレッシー』
   影のスタンドを操る恐ろしいスタンド使いだったが……ま、まさか何でコイツがここに…」



305:1:2009/05/06(水) 13:41:57.18 ID:XnhPkMSo0

ポル「…まどろっこしいぜッ!何でも良い、虱潰しに探して行けば良いんじゃねえか!」

アヴ「ふ…まあそういうことになるが…良いのか?中々骨が折れそうだが…」

ポル「骨ならもうこの旅で嫌と言う程折れてるぜ、アヴドゥルよ」

ポル「……とりあえず、この銃は貰っとくぜアレッシー。スタンドがあれば身を守るのに苦労は無いが
   武器はあっても困らないからな…」


アレッシーの拳銃を手に入れた

…………

……





306:1:2009/05/06(水) 13:46:52.49 ID:XnhPkMSo0

アヴドゥル達はその後洋館内を練り歩き、途中襲い掛かるゾンビを『銀の戦車』が斬り裂き、『愚者』が叩き潰し、
『魔術師の赤』が消し炭にすると言う死角の無い攻撃で次々と始末しながら探索した。

アヴ「……ドアを見てみろポルナレフ。随分蜘蛛の巣が張っている」

ポル「ヘッ、こんなボロッちい館だぜ。蜘蛛の巣ぐらい張るぜ」

アヴ「いや、ここに来るまで幾つか部屋を見てきたが扉がこんな風な状態になっている部屋は見当たらなかった…
   この部屋は何か他とは違う。ポルナレフ、気を引き締めて…」

ポル「まどろっこしいと言ったはずだぜアヴドゥルッ!例えこの先にいきなりDIOが現れようと俺は既に
   チャリオッツを繰り出し奴を『討つ』だけの『覚悟』が出来ているんだッ!行くぜイギー!」 ダダダッ

アヴ「ま、待てポルナレフ!!」

ガチャッ



308:1:2009/05/06(水) 13:52:30.78 ID:XnhPkMSo0

ポル「……誰も居ないぜ、アヴドゥル…」

肩を竦めふうっと溜息を吐き出すポルナレフ…
しかしアヴドゥルはその背後に除く巨大な毒蛇を見逃しはしなかった。

アヴ(い…いったい…なんだコイツは~~~ッ!!!バカ…な…こんな…こんな化物が…!?
   いや、DIOよりは格下であるのは確実だ……しかしこいつもまた『危険』であることに変わりは無い…!)

アヴ「ポルナレh」

アヴドゥルがイギーとポルナレフに注意を呼びかけ『魔術師の赤』を発現させようとしたのと同時、
毒蛇…ヨーンはのっそりと頭を起こしポルナレフ達にその鋭く巨大な顎を向けた。

アヴ「ポルナレフッ!!イギーッ!危ないッ!」

バギャッ!



314:1:2009/05/06(水) 14:03:28.36 ID:XnhPkMSo0

ポル「ぐぶっ!?」

地面を転がり倒れたポルナレフ。
口の中に広がる鉄の味に眉を顰めながら顔を上げた先には、巨大な毒蛇に腹部をガッチリ
噛み止められているアヴドゥルだった

イギー「ハァハァ―ッ ハァ―ッ」

ポル「あ…アヴ…ドゥル……アヴドゥルゥゥウウ―――ッッ!!!!」

ポル「な、なんだこいつは……クソッ!アヴドゥル!今すぐに助け出してやるッ!
   シルバー………チャリオッツ!!!」

ドォォ―――z___ン



315:1:2009/05/06(水) 14:07:33.23 ID:XnhPkMSo0

アヴ「……ぬ…ぬう…レッド…バイン…ド…!」

今にも意識を手放してしまいかねないアヴドゥルであったが
途切れそうな意識を何とか手放さぬようにして『魔術師の赤』から
弱々しい炎の縄を繰り出した。それはポルナレフとイギーを縛り上げると同時に
今入って来たドアの方へと叩き投げる。

ポル「うぐうッ!!あ、アヴドゥル何を…!」

アヴ「……チッチッ、ポルナレフ。わたしは謝らなければならない…
   嘘を吐いていた……さ、最初から…仲間を見捨てるなどと……そんな考えは無かったのだ…ぐうッ!」


ヨーンの牙から解き放たれ壁に叩き付けられたアヴドゥルが微笑んだ。
何かしらの予感を感じ取ったポルナレフは地面を蹴り部屋へ戻ろうとする



316:1:2009/05/06(水) 14:14:15.11 ID:XnhPkMSo0

ヨーン「シャアアアア…!!!」

ポルナレフ「アヴドゥル……!!!待て、待ってくれッ!」

アヴドゥル「……最後の…『魔術師の赤』……!クロス…ファイヤーハリケーン!!!」

ゴォオアアオッ!!

ポルナレフ「うおおおおッ!?」

アヴドゥルを中心に炎が渦巻きヨーンを飲み込んだ。
部屋へ踏み入る直前熱風に押し戻されたポルナレフとイギーは階段を転げ落ち吹き飛ばされる。

ヨーン「ギシェェェエエエ!!!!!!!!!」

ヨーンの巨体が地に沈む。
そしてつい先程まで炎の海と化していた部屋もフッと静まり返った。
それはアヴドゥルの死を意味していた…



317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 14:17:17.73 ID:T0hfnCp8O

死んだ……だと?



323:1:2009/05/06(水) 14:28:35.47 ID:XnhPkMSo0

ポル「ち…チクショー…てめーが!てめーが言ったんだぜアヴドゥル!
   危なくなっても見殺しにすると!うそつきめ……あ、謝ったとしても俺は許さねーぜ…!
   ……クソッ!クソッ!………そういうつもりなら俺も嘘を吐かせて貰うぜアヴドゥル…」

ポル「…てめーなんか大嫌いだぜ、いつだって俺はお前を目障りに思って居たんだ!アヴドゥル…!
   お前の仇を取ろうとか、ここから必ず脱出してDIOを始末しようだとか…考えてもいないんだ!」

ポル「………じゃあな…」


ポル「…イギー、これ以上この部屋に居るとこの音や臭いを嗅ぎ付けてあのゾンビがやってくる。
   移動するぜ…」

……………

………





328:1:2009/05/06(水) 14:35:55.87 ID:XnhPkMSo0

20分前

ジョセフ「……アヴドゥル達はホールに居なかった…つまりわし等を捜索するために今この洋館の中を
     彷徨っておるはず……そこでわし等はどうするか?このホールで今度はわし等が待つかアヴドゥル達を
     探し洋館を更に調べるか」

花京院「ここで待つのが確実かもしれない。ですがそれでは彼等に何らかの危険が差し迫っていた場合取り返しの付かないことになる…」

承太郎「…決まりだな。じじい、俺達は『アヴドゥル達を探す』当然途中見つけた敵はゾンビだろうと何だろうと
    『叩き潰す』…こういうことで良いな」

ジョセフ「…やはりそれが一番か…ならばわしは一先ずこの館の裏手から森に入りその先にある小屋へ行こうと思う。
     どうやらこの洋館何かしらの研究施設が隠されている…わしの『隠者の紫』で調べた…」

承太郎「研究に興味はねえが…もしこの化物がそういった研究によるものだとしたなら野放しには出来ねぇ」

花京院「そういう事です」

ジョセフ「では行くとしよう…!」



345:1:2009/05/06(水) 16:09:58.18 ID:XnhPkMSo0

道端

ジョセフ「…どうやら鍵が掛かっているようじゃが、この程度ならば『隠者の紫』で攻略可能じゃな」

右手から伸びた茨は鍵穴へ入り込む。
暫くガチャガチャと音を鳴らしていたと思うとカチリと小気味良い音が響いた

ジョセフ「…よし、開いたぞ。先へ進もう…」

花京院(やはり似ている…いやそのものだ。もしかして僕等はゲームの中に迷い込んだのか…?
    …ファンタジーやメルヘンじゃあないんだ、ゲームの中の世界なんて…)

???「う゛ぅうううう…」

ジョセフ「!? 聞えたか、花京院!承太郎ッ!」



348:1:2009/05/06(水) 16:14:53.73 ID:XnhPkMSo0

承太郎「ああ、ハッキリとな…今までにない高い唸り声だが…」

花京院「これは…まさかそんな…」

承太郎「どうした、花京院…?」

花京院「…これからこの小屋に突入する前に言っておきます。
    僕はこれと良く似たシチュエーションになるゲームをやった事があるッ!
    そしてこれから起きる事柄もゲーム同様ならば恐るべき敵がこの先次々といます…
    …スタンドを出しておいてください」

ジョセフ「…OH MY GOD…」

承太郎「花京院……それはゲームの話なんだな…?」

花京院(…し…しまった…誤解されてしまったようだぞ…違うんだ、デジャヴだとかそんなレベルじゃあない!
    これは確実にあの『ゲーム』の世界なんだ…!)



350:1:2009/05/06(水) 16:23:13.56 ID:XnhPkMSo0

花京院「…分かった承太郎。なら僕を先頭に立たせてくれ。良いですかジョースターさん」

ジョセフ「う、うむ…しかし大丈夫か花京院?わしが言うのもなんだが君は酷く疲れているように…」

花京院「…あえて言いましょう。今僕は正常です、この上無い程に…!」

ザッ

ジョセフ「暖炉に火がついている…誰か居るのか…?」

承太郎「…いや、恐らく『さっきまでは居た』というところだな…今の所気配は感じねえし誰かが襲ってくる感じもねえ」



353:1:2009/05/06(水) 16:29:20.92 ID:XnhPkMSo0

花京院(……あのゲームをやったのは何年前だったか……だめだ展開を思い出せない…)

ジョセフ「…これは…写真?」

花京院「どこかの家族のようですが…」

承太郎「………」

ジョセフ「…ふむ、調べてみるか……承太郎、どうしたんじゃ黙り込んで」

承太郎「手紙を見つけたぜ。読みな…とてもじゃあねえが口に出して読みたい内容じゃあ無いんでな………」



356:1:2009/05/06(水) 16:35:50.80 ID:XnhPkMSo0

お父さん 一つ くっつけた 

お母さん 二つ くっつけた

中身はやぱり赤く ヌルヌル
白くてかたかた

ホントのお母さ 見つからない

お父 ん分からない
また お母さ 今日見つけた

お母さ をくつけたら
お母 ん動かなくなた
 母さんは悲鳴を上げていた

なぜ?
私は一緒に居たかただけ

お母さん
どこ?

会いたい



360:1:2009/05/06(水) 16:42:38.96 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「……な、なんとむごい……」

花京院「……なんなんだこの手紙は…せ、正常な人間のものではない…」

承太郎「吐き気を催すような猟奇的な内容だ…ずっと見ていると頭がイカれそうになる程にな…」

???「う゛ぅうあう…」

ジョセフ「またあの鳴き声か!…先程より近いッ!近くにおる!」

花京院「ジョースターさんッ!うしろだ!しゃがんで下さい、エメラルドスプラッシュ!!」

既に警戒していた花京院は叫ぶと同時に鎖を引き摺り現れた異形の化物目掛け
渾身の一点集中エメラルドスプラッシュを放った。



365:1:2009/05/06(水) 16:48:08.06 ID:XnhPkMSo0

リサ「アぁあゥ…!」

花京院「ば、馬鹿なッ!」

承太郎「おおおおッ!オラァ―――ッ!!」

まるで効いていないかのように立ち上がった異形、リサ・トレヴァーの頭を鷲掴みにした
スタープラチナが壁に叩き付ける。それでもリサの歩みは止められない

ジョセフ「オーノーッ!何なんじゃコイツはッ!!」

承太郎「…チッ…じじい!花京院!下がってな…話の流れから言ってコイツがあの手紙の書き主と見て間違いねえ…
    てめえがどういう境遇か俺は知りもしないし別に知ろうとも思わねえ。だが手紙を見る限りてめーは既に
    何人かの命を奪っている…それだけは確実だぜ…なら遠慮する必要はねえッ!」



366:1:2009/05/06(水) 16:57:31.93 ID:XnhPkMSo0

リサ「マ゛マぁーーー…」

承太郎「……」

両腕を振り乱して打撃を与えようとするリサに対しスタープラチナでがっちりと
ガードの構えを取る承太郎。だが次の瞬間スタープラチナごと吹っ飛ばされた承太郎が木箱を破壊し倒れる姿があった

承太郎「うおお…ッ!……こ、このアマ…いや、アマと言って良いかはわからねーが…す、すげえパワーだぜ…」

ジョセフ「……いかん!この狭い部屋でコイツと遣り合うのはあまりにも不利!逃げるんじゃあッ!承太郎、花京院ッ!」

『隠者の紫』を繰り出し窓のガラスを突き破ったジョセフが叫ぶ。
まず一番に花京院がそこから飛び出し続けて承太郎、ジョセフと続き今来た道を走り戻った



371:1:2009/05/06(水) 17:06:04.30 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「ケツの穴にツララを突っ込まれた気分だ…今…あのままあそこで戦い続けていたならばわしらの内
     誰か一人は確実にやられておった…!」

花京院「一体何だったんだ今のは……!不死身なのか…!?」

途中で一体のゾンビと鉢合わせするも酷く慌てていたジョセフが薙ぎ払うように波紋を纏ったパンチで吹っ飛ばした。


ジョセフ「…とりあえず『アレ』が何なのかは後回しじゃ…あんなものが居るとなれば益々アヴドゥル達を早く見つけなければ
     危ない……『隠者の紫』AND『波紋』ッ!!」

襲い掛かるケルベロスを『隠者の紫』で薙ぎ払うジョセフ。
波紋を纏ったハーミットはいとも容易くケルベロスを両断する

承太郎「……アヴドゥルの『魔術師の赤』ならあの化物を炭に出来るかもしれねえが…とにかく合流してからだな」

花京院「とりあえずまずは先程の小屋でジョースターさんが手に入れた『クランク』でこの水を抜きましょう」

…………





374:1:2009/05/06(水) 17:14:41.81 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「……益々怪しいの…こんな施設があるとは…」

花京院「それよりもこの先…水が溜まっている上に鮫が居る…水中ではエメラルドスプラッシュも威力が落ちてしまう…」

承太郎「…一匹ならスタープラチナでどうにかなるが…やれやれ、三匹も居ると少々面倒だな…」

ジョセフ「鮫に関しては問題ない。二人共水から上がっておくのだ…」

右腕を掲げ水中に足を踏み入れたジョセフが二人を制し波紋の呼吸を練り始めた

ジョセフ「コオオオオオ…青 緑 波 紋 疾 走(ターコイズブルーオーバードライブ)!」

承太郎(波紋とやらは何でもありか…何とも恐ろしい技だぜ…)

一通り施設を破壊し尽し館へと戻ったジョースター達


…………

……





375:1:2009/05/06(水) 17:19:09.46 ID:XnhPkMSo0

ホル「……これからどうするってよぉ、決まってるぜ。
   この館から逃げる!こんな所で人生終わらせるなんてそれこそつまんねぇ人生だぜ…」

ショットガンもあるし『皇帝』もある。
先程物凄い轟音と共に何かが燃えるような臭いがしたが…

ホル「…まさかアヴドゥルじゃあねーよな、あいつ等が来ているとしたら面倒な事になるぜ…」

ゾンビ「う゛ぉ~」

ホル「良いかいあんたら何がダメってその素手ってとこがよ。そんなとろい攻撃じゃあ…」

ドゴォン!!

ゾンビ「うぇあ」

ホル「こうなるわなぁ…」クルクルクル スチャッ



377:1:2009/05/06(水) 17:23:48.27 ID:XnhPkMSo0

ホル「アヴドゥルが居るか居ないかは置いといてとりあえず出口を探すかね…あと出来れば乗り物も欲しいよなぁ…」

ドドドドドドドドドド

ホル「いや、そもそもここどこなんだ?深く考えちゃ居なかったがヤッパリ突然飛ばされるなんて可笑しいぜ。
   もしかすっとこりゃあ誰かが俺達スタンド使いを一網打尽にする為仕込んだ罠なんじゃあ…」

ドドドドドドドドドドドドドドド

ホル「…ん…?」

ハンター「…フ―ッ…フ―ッ」

ホル「ゲッ!なんだこいつはァ―ッ!?」



380:1:2009/05/06(水) 17:30:26.66 ID:XnhPkMSo0

ホル「鋭い爪もそうだが体型からしてさっきのとは違う…が、何にしても爪より銃が強いなぁ当たり前よ!
   よぉ~く狙いを定め……!?は、早ェ~!!」

ズバァッ

ホル「ギャアアアッ!こ、この野郎…!」

ハンター「オ゛アアアア」くわっ

ホル「ひええええっ!!」


ホル「ハアッハアッ…か、間一髪身体を転がして避けたッ!だが一発目を腕に喰らっちまったァ…」



382:1:2009/05/06(水) 17:35:23.45 ID:XnhPkMSo0

ハンター「オボァアアアア」

地べたに尻餅を突いたまま息吐くホルホースにトドメを刺そうと
ハンターが駆ける。更に回転して回避したホルホースは立ち上がるなり怒鳴り散らした

ホル「ちくしょうッ!いい気になるんじゃあねえッ!『皇帝』…!」

ハンター「…!!」

ホル「くたばりやがれッ!化物めッ!!」


ドゴォ―ン!!


ハンター「ググウ…」



437:1:2009/05/06(水) 20:08:01.82 ID:XnhPkMSo0

ホル「…や、やった………ん?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

クリムゾンビ「うぇああああ゛」ドタドタ

ホル「ヒギャアアアア――ッ!!」ドォン!ドゴォン!!

ホル「き、キリがねえッ!ちくしょう、まさか始末したのが復活するとは!
   焦るぜェ~ッ!くそっ!来るなおのれら!!」

大量のクリムゾンゾンビに追われたホルホースは命からがら部屋へ逃げ込むとその場にあった家具で抑え付けた


<ドンドンドン!
<う゛ぉあ~

ホル「……じょ、冗談じゃあねえ…逃げることも出来ないなんて…なんだこの手紙…」



438:1:2009/05/06(水) 20:11:32.37 ID:XnhPkMSo0

May 9, 1998
夜、警備員のスコットとエリアス、研究員のスティーブとポーカーをやった。
スティーブの奴、やたらついてやがったがきっといかさまにちがいねェ。
俺たちをばかにしやがって。

May 10, 1998
今日、研究員のおえら方から新しい化け物の世話を頼まれた。
皮をひんむいたゴリラのような奴だ。
生きたえさがいいってんで、豚を投げこんだら、奴ら、足をもぎ取ったり内臓を引き出したり
遊んだあげくやっと食いやがる。

May 11, 1998
今朝5時頃、宇宙服みてえな防護衣を着たスコットに突然たたき起こされて俺も宇宙服を
着せられた。なんでも、研究所で事故があったらしい。
研究員の連中ときたら、夜も寝ないで実験ばかりやってるからこんな事になるんだ。

May 12, 1998
昨日からこのいまいましい宇宙服をつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆい。
いらいらするんで、腹いせにあの犬どもの飯を抜きにしてやった。
いい気味だ。

May 13, 1998
あまりに背中がかゆいんで医務室にいったら、背中にでっけえバンソウコウを貼られた。
それから、もう俺は宇宙服を着なくていいと医者がいった。
おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。



444:1:2009/05/06(水) 20:17:24.46 ID:XnhPkMSo0

May 14, 1998
朝起きたら、背中だけでなく足にも腫物ができてやがった。
犬どものオリがやけに静かなんで、足引きずって見に行ったら数が全然たりねえ。
めしを三日抜いたくらいで逃げやがって。
おえら方に見つかったら大変だ。

May 16, 1998
昨日、この屋しきから逃げ出そうとした研究いんが一人、射さつされた、て はなしだ。
夜、からだ中 あついかゆい。
胸のはれ物 かきむしたら 肉がくさり落ちやがた。
いったいおれ どうな て

May 19, 1998
やと ねつ ひいた も とてもかゆい
今日 はらへったの、いぬ のエサ くう

May 21, 1998
かゆい かゆい スコットーきた
ひどいかおなんで ころし
うまかっ です。

4
かゆい
うま



445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 20:19:23.30 ID:2NX8w1g00

ごくり…



446:1:2009/05/06(水) 20:20:26.62 ID:XnhPkMSo0

ホル「……どう見ても気の触れた奴の日記だが…どうもこの状況で読むと違った解釈をしてしまいそうだ…
   なあ、どう見てもこれここの化物に奴等がそうなっちまう過程の話だよな?」

立て掛けたショットガンに離し掛けて見る。答えてくれるはずもない

ホル「…ちくしょう、正気の沙汰じゃあねえ…傷を気にしている暇もねぇ…とりあえずこのハーブ塗りたくっとくが…」

ホルホースはまだ気付かない。
自分の後ろのクローゼットが微かに軋んでいるのを。



449:1:2009/05/06(水) 20:25:18.32 ID:XnhPkMSo0

ポル「ンン~…?なんだァあの音は…………あっちの部屋が騒がしいぜ…イギー、化物以外に何か居るか?」

イギー「…ふるふる」『この臭いで分かるかよ、鼻が曲りそうなんだよアホナレフッ!』

ポル「そうかわかんねえかァ……しかしよ、この俺はもうやたら滅多無防備に探し回る事はしねえ。
   俺がここで死んだらアヴドゥルに申し訳が立たないからよ。…だが!あの物音が承太郎達の物だとしたなら
   行くだけの価値はあるぜ…!」ダダダッ

ポル「あの部屋だッ!扉が壊されている…まさか承太郎達がッ!」



456:1:2009/05/06(水) 20:31:01.50 ID:XnhPkMSo0

クリムゾン「おぁー!!」

ポル「チャリオッツ…!今の俺のチャリオッツは素早いぜ…やらなければならないと言う『使命感』と
   アヴドゥルの見せた『覚悟』に突き動かされているからよォ――ッ!!」

ズバババババァ―ッ!

あっという間に3体のクリムゾンゾンビを片付けたポルナレフが部屋へと侵入すると
そこには別の3体のゾンビ、ハンター相手に立ち回るホルホースの姿があった。



463:1:2009/05/06(水) 20:37:03.21 ID:XnhPkMSo0

ホルホース「チクショウ――ッ!!てめえら退かんと頭が飛ぶぜッ!……ぽ、ポルナレフ!」

ハンター「グアアアッ!」

クリムゾン「あぁあー…!」

クリムゾン「ぅう゛…」

ホルホースに飛びかかろうとしていたハンターがポルナレフに向き直り
片付けたと思っていたクリムゾンゾンビが背後で起き上がる。
その気配を察知したポルナレフはくるりと後ろを向きチャリオッツで捌き倒すなりイギーに声を掛けた。



464:1:2009/05/06(水) 20:37:45.12 ID:XnhPkMSo0

※こっから「ポル」と「ホル」で表記するとややこしいからポルナレフとホルホースでいきます



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/06(水) 20:38:13.19 ID:2NX8w1g00

おk



466:1:2009/05/06(水) 20:42:31.45 ID:XnhPkMSo0

ポルナレフ「この数相手じゃあ流石にしんどいぜッ!それに相手はホルホース、助ける義理はないんだしな…イギー!」

イギー「…」コクリ

ポルナレフ「逃げる」

ホルホース「わああ―ッ!ポルナレフ!俺をおいていかないでくれ!
      ここを逃げるのには戦力は一人でも多く居た方が良いハズだ!」

ポルナレフ「やかましいッ!てめー自分のした事忘れたんじゃあねえだろうな!再三人の命狙っといてよく言うぜ!」

ポルナレフ「てめーはそこで死ねッ!!」



472:1:2009/05/06(水) 20:54:47.28 ID:XnhPkMSo0

ホルホース「分かったそれじゃあこうしようポルナレフ!おまえが俺を助けるってなら俺はこの重要機密書類をくれてやる!
      こいつ等の成り立ちについて書かれたものだぜ!」
 
重要機密書類などとホラを吹き胸元からスコットの手紙を除かせたホルホースが叫ぶ。
同時、くるりと向き直ったポルナレフがそれを見て次にホルホースを見た。

ポルナレフ「この場だけだぜ!シルバーチャリオッツ!」

イギー『…なんだよクソッ!『愚者』…!』

ホルホース「…へっへへ…これであんさんらは死ぬしかないって事さなぁ~…!『皇帝』AND『ショットガン』…!」


ハンター「…フーッ…フシャー…」

クリムゾン「…うぼぁ…!」


ドォン!!ドゴォン!

          ズババァ―――ッ

 ドグシャァッ


…………

……





477:1:2009/05/06(水) 21:03:33.28 ID:XnhPkMSo0

ホルホース「…つまり俺はただ生きてここを出たい訳よ。
      もうポルナレフ、お前やジョースターを狙うつもりはないしDIOに付くってのももう止めた」

ポルナレフ「てめーの言うこと鵜呑みにする程間抜けじゃあねーぜ、このポルナレフはよ!
      良いからうだうだ言い訳してねーでさっさと書類寄越しな。ジョースターさんに渡しゃあ何か
      ヒントが出るかもしれねー」

ホルホース「何、ジョースターも来てるのか!」

ポルナレフ「ああ来てる。けれどもお前には関係ないことだぜ」

ホルホース「…ぬう…そらこいつはくれてやる!あとこのショットガンもくれてやらぁ!
      だから頼むポルナレフ!俺も一緒に行かせてくれぇ!」

ポルナレフ「喚くなやかましい!…付いてくるなら勝手にするが良いがもしも何かあったなら俺の
      チャリオッツは何時でもお前を射抜く準備は出来てるって事は忘れるなよ!」



479:1:2009/05/06(水) 21:13:09.99 ID:XnhPkMSo0

ポルナレフ「それからコイツはてめーらの仲間だった『アレッシー』の死体が持っていた拳銃だ。くれてやる
      俺はてめーがくれたショットガンがあるしそんなモンをずっと持って居たく無いからなあ」

ホルホース「…アレッシーが……ケニーGだけじゃあねえか…やっぱり…」

アレッシーの死を受けてあくまで『自分の身が更に危なくなった』のを懸念するホルホースを他所に
スコットの手紙を握り締めたポルナレフが震える。

ポルナレフ「ほ…ホルホースてめーっ!何が重要機密書類だコラァ!ただの悪趣味な日記じゃねーか…!」

ホルホース「ち、違う!そいつは確かに誇張表現はあったが人が化物になる過程の日記だぜポルナレフ!」

ポルナレフ「…ぐぬぬ…なんか納得いかねーが…まあいい。ここで争ってても仕方ない…おめーはここを脱出してから
      2発は殴ってやる……」



480:1:2009/05/06(水) 21:17:11.52 ID:XnhPkMSo0

…ジュル

ホルホース「……あん?」

ブジュル

ポルナレフ「…な、何か居るぜッ!この部屋の…違う廊下かッ!!」ダダッ

ウジュルブジュル

イギー「ウヴウ…」

ホルホース「待ちなってのに…勢い付いて出ると命が幾つあっても足りんぜポルナレフ…」

ポルナレフ「…なんだこのゾンビは…」

ホルホース「……ゲゲェッ!コイツはラバーソウル!ぞ、ゾンビになっちまった挙句他のゾンビの肉を『黄の節制』で取り込んでんのかァ!」

ポルナレフ「…承太郎が言ってた奴か。何か知らんがどの道化物なら叩き潰すしかねーな!『銀の戦車』…!」



525:1:2009/05/06(水) 22:29:13.68 ID:XnhPkMSo0

ポルナレフの身体から飛び出たチャリオッツがラバーソウル目掛けて剣を幾重にも突き刺して行く。
だが『黄の節制』に覆われた肉体にはダメージは届かない。

イギー「フーッ!フーッ!!」

ポルナレフ「クソッ!イギー!逃げるぜッ!さっさとしろホルホース!」

ホルホース「…あ、ああ…おれの『皇帝』とコイツの『黄の節制』は最高に相性が悪い!言われなくても逃げるぜ!」


…………

……





529:1:2009/05/06(水) 22:36:25.69 ID:XnhPkMSo0

DIO「…フン…随分と歩かされたが……この『館』…臭うな…」

最初ジョセフ達がケルベロスに追われ逃げ込んだ正面の玄関。
DIOはそこに居た。
途中何度かケルベロスの奇襲にあったが噛まれようがまったく意に介さないDIOの前には子犬同然であった。

ギィ……

DIO「誰も居ないのか…?……いや!この館に入った途端『感じた』ぞ…ジョースター共の気配を!
  ふたつ…ひとつは承太郎、ひとつはジョセフ・ジョースターか……」



533:1:2009/05/06(水) 22:43:56.48 ID:XnhPkMSo0

ゾンビ「お゛ぁあ」

DIO「退け 邪魔だ」

前からゆったり迫るゾンビを見取ったDIOは
怯む事無く自ら迫ると左手で軽く薙ぎ払うようにゾンビを叩いた。
一転、ゾンビは凄まじい勢いで回転しホールの手擦りをぶち壊し崩れた

DIO「……中々悪く無い間取りだ。ここがどこかは分からんが全てが終わったならばここを
  このおれの拠点とするのも悪く無いな」



538:1:2009/05/06(水) 22:49:20.34 ID:XnhPkMSo0

DIO「………それにはやはりジョセフと承太郎を倒さない事にはな……
   その内どちらかから血も頂くとするか…」

「…こっちだ……ナレフ!」

「いや……ホース…だぜ…!」

「ワオン…ワンッ…」


DIO「…?…やはりこのDIOやジョースターの他にもここに連れて来られた者が居るな…
  ……今の声はこちらの左側の部屋から聞えたように思えるぞ…」コツコツ


……………

………





542:1:2009/05/06(水) 22:54:24.98 ID:XnhPkMSo0

ポルナレフ「うわぁあああ――ッ!!!」

ラバーソウル「う゛ぇああごぁああ―ッ!!」ドブジュルウジュル

廊下を駆けるポルナレフ、イギー、ホルホース。
後を追うラバーソウル。ラバーソウルの通った後にはゾンビもケルベロスもハンターも皆
養分となり肥大化した『黄の節制』が禍々しい鎧と化している

ホルホース「ちい…!くたばれラバーソウルッ!『皇帝』AND『拳銃』!」ドォン!ドゴォン!

ホルホース「ひィ――ッ!やっぱり効いちゃいねェ―ッ!!」ズドドドド

ポルナレフ「ホルホース!おめーのスタンドじゃあまず無理だし俺のチャリオッツやイギーの『愚者』でも歯が立たない!
      とりあえずアイツを撒くぜ、良いなおいッ!」



548:1:2009/05/06(水) 23:02:03.56 ID:XnhPkMSo0

ホルホース「あ、ああ…!」

ポルナレフ「この窓ガラスをぶち破って森の方に出る!ぐるりと回ればまたテラスの方から中に戻れるハズだぜッ!」

ホルホース「アイアイ!任せなポルナレフ!」ドォン!

窓ガラスをぶち抜いたホルホースが我先にと窓から飛び出るのにイギーが続き、
間一髪ポルナレフも『黄の節制』から逃れ出たのだった



549:1:2009/05/06(水) 23:04:12.21 ID:XnhPkMSo0

DIO「…確かこの辺りか……?…やけに血肉が多いな…」

悠然と廊下を歩くDIOの前方に見えるのは割れた窓ガラス。
更にそれを詳しく確認しようとした時DIOの腕を何かが絡め取った。

ブジュルジュル


DIO「ヌウッ!?…これは『黄の節制』…そうかラバーソウル…お前も来ていたのか。
  だが何を血迷ったかこのDIOに手を出すとはな…フッフ…錯乱でもしているのかな…
  この肉体は不死身!故にこんなものッ!」

言って、DIOは『黄の節制が張り付いた肌を無理矢理引き剥がした。
暫くの流血の後肌が再生を終える。



552:1:2009/05/06(水) 23:12:43.92 ID:XnhPkMSo0

ラバーソウル「うヴぉぁああ…」

DIO「…?……ラバーソウル…貴様人間をやめたな?…フフ…成る程…」

ラバーソウル「…ウゲェーッ!!!!」

奇声を発したゾンビラバーソウルの『黄の節制』がガバッと開きDIOを取り囲もうと試みる


                   ザ・ワールド 
DIO「ぬうっ……言ったハズだ!『世界』!」


ドォォ――――z______ン



554:1:2009/05/06(水) 23:16:58.36 ID:XnhPkMSo0

ラバーソウル「………」

DIO「無駄 無駄 無駄 無駄よ……フン、ウリィヤァッ!!」

『世界』の拳がラバーソウルの『黄の節制』の鎧をも貫く。
止まった世界に置いてはその柔らかなスライム状の鎧さえ凍りつく…
そして固体と化した鎧を『世界』のパワーが貫くのは容易いことだった

DIO「3秒経過…時は動き出す!」グッ

ラバーソウル「ウゲェエエエアアアア!!!」

思い切り衝撃で吹き飛んだラバーソウルが部屋の壁をブチ抜いて倒れた。



564:1:2009/05/06(水) 23:23:42.47 ID:XnhPkMSo0

DIO「…やはり所詮ムシケラはムシケラだったな…ん?」

DIOがほくそ笑むと同時、緩やかにラバーソウルが身を起こす。
既に『黄の節制』と本体の筋肉が合体し始めている異形の身体は吸血鬼に勝るとも劣らない
速度で掛けて来る。やがてその鉄拳は油断していたDIOの頬骨を叩き割った

DIO「ウヌウウウッ!?!? き、きさま…!」

DIO(やはり…ここに来るまでの下種な犬と言いホールで見かけた屍生人の成り損ないと言い…
   このDIOの知らない何かが作用しているのか…)



577:1:2009/05/06(水) 23:34:16.42 ID:XnhPkMSo0

DIO「…よかろう。貴様は必ず始末してやろう…だが今すぐにやるとなるとちと面倒だ…
  ラバーソウルよ、貴様はジョースターの血を取り込み究極の生物となったこのDIOが始末してくれるぞッ!」

DIO「ザ・ワールドッ!」

ドォ―――ン

DIO「…さて…ジョセフと承太郎…固まって動いているな…?…あちらか…」

『世界』で壁を殴りぬいたDIOは吸血鬼の驚異的脚力を持って駆け出した。
おおよその位置しか特定は出来ないがそれだけで十分と考えての事だ。


次に時が動き始めた時、ラバーソウルは獲物を求めまた彷徨うだろう



587:1:2009/05/06(水) 23:42:31.33 ID:XnhPkMSo0

承太郎「…それにしてもじじい。結局アヴドゥル達は見つからなかったじゃあねえか」

ジョセフ「…となるとやはりまだ館の中に居ると考えて間違い無い。あの施設におった
     訳のわからん巨大蜘蛛なんかに比べれば館のゾンビなど既に可愛いもの。さほど
     手こずる事もないはず…恐らくはな」

花京院「僕が気になっているのはやはりあの『両手鎖の化物』です…
    少なくとも僕等ではかなり苦戦する事になる…」

ジョセフ「その事ならひとつだけ対処方法がある」

承太郎「なに…?」



589:1:2009/05/06(水) 23:48:18.26 ID:XnhPkMSo0

ジョセフ「『逃げる』敵わないと分かっているのに立ち向かうのは勇気ではない。
     無理だと分かっているのならば次のチャンスを待つ為引くのもこのジョセフ・ジョースターのやり方じゃ」

花京院「……た、確かに間違っては居ませんが…」

ジョセフ「なに、この施設については後ほどSPW財団に調査を頼むつもりじゃよ…
     もしもわし等がここから無事脱出できればの話じゃがな」

承太郎「…!…おいじじい…」

ジョセフ「……うむ…」

花京院「?……どうしたんです?」

ジョセフ「DIOが近くにおる…それもすぐそこじゃ、おそらく館のどこかに!



594:1:2009/05/06(水) 23:54:45.41 ID:XnhPkMSo0

ドォーン

花京院「…!」

承太郎「野郎も俺たちの場所を分かっているらしいな…だが互いに大体の位置…半径50mほどの曖昧な位置しかわからねえ…」

ジョセフ「そう。わし等と奴は不思議な波長のようなもので通じているが何と無くジョースターが居る…という程度にしか分からない」

花京院「…」

ジョセフ「…わしと承太郎は別れた方がいい。片方がDIOに追われたとしても片方がアヴドゥル達と合流する為にな…」

承太郎「……花京院、おまえはじじいと一緒に行きな……じじいには波紋があるとは言えスタンドは戦闘向きじゃあねえ…
    ここのゾンビ相手ならともかくDIOとなると話は別だからな…」



598:1:2009/05/07(木) 00:00:13.91 ID:SkoK40V60

花京院「ああ…分かった。…承太郎」

承太郎「…なんだ」

花京院「……君は知らなかったかもしれないが僕等は同じクラスなんだ。
    もっとも転校してからすぐにこの旅に参加する事になったのでまだ自己紹介すらしていないが…」

承太郎「…」

花京院「無事に戻れたなら修学旅行もある。この旅に比べればずっと平穏だがきっと楽しくなると思うんだ」

承太郎「…ああ」

花京院「だから」

承太郎「花京院」



599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 00:01:09.19 ID:S32AFkAH0

なんというフラグ



609:1:2009/05/07(木) 00:05:42.07 ID:SkoK40V60

花京院「…?」

承太郎「うだうだ言ってんじゃあねえぜ。俺は『友人』を信じている。お前はどうなんだ」

花京院「…………信じているッ!」

承太郎「なら言うことは何もねえな。じじい、俺はこっちの道を通り一度玄関まで戻る形で『館』に戻る」

ジョセフ「…ではわしと花京院は今来た道を戻り裏手から墓地を通る形で戻るとしよう」

承太郎「ああ」

花京院「また」

ジョセフ「館で会おうッ!」

ザッ



613:1:2009/05/07(木) 00:11:11.86 ID:SkoK40V60

…それにしてもこのポルナレフって奴はどうも切羽詰った感じだぜ。
スタンド使いとしては優秀ってんでナンバー2が哲学の俺としては
このままポルナレフを盾…いや相棒にする形で行きてぇがどうも一緒に居るとこっちの
寿命まで縮まりそうだ。
どうにかして緊張を解してやりてぇんだがどうしたもんか…

ホルホース「…ハアッ…ハアッ……ま、撒いたようだぜポルナレフ…」

ポルナレフ「…チクショー…あ、アイツを野放しにしておいたらそれこそこの館のどこかに居るはずの
      ジョースターさん達が危ねえ…くっそお…」



618:1:2009/05/07(木) 00:17:10.99 ID:SkoK40V60

ホルホース「…ポルナレフよ、ちょいと気負い過ぎじゃあねーのかい。この館に潜んでる化物は何も
      あのラバーソウルのゾンビだけじゃあねえ。爪の化物ややたら早いゾンビだって潜んでやがる。
      そいつをお前だけ…いや俺達だけでどうにかしようってのは無茶ってもんだ」

我ながら機転の利いた言い方じゃあねえか。これでうまい事ポルナレフが俺の意見を
飲んでくれりゃあ信用度も上がって言うことなしだぜ

ポルナレフ「…俺はおめーとは違うんだぜホルホース。日和な考えのおめーには分からないだろうが
      俺には信頼し合った『仲間』が居るんだよ、ジョースターさん達を危険な目には合わせられねえ…
      アヴドゥルの為にもな…」



624:1:2009/05/07(木) 00:23:53.80 ID:SkoK40V60

なぁ~ッ!
なんでこんなガンコなんだよコイツはよ!
アヴドゥルの為にもだぁ~!?アヴドゥルは死んだのかよ!
理想論を振り翳して突っ込んで行くたぁとんだ馬鹿だぜ…!

…ん?

まてよ、アヴドゥルが…死んだのか?

ホルホース「おい、ポルナレフ!アヴドゥルは死んだのか!?」

…この聞き方はねーな。
ちょいと時間を撒き戻してもう少し柔らかい聞き方で聞き直してぇ。
だがもう言った後じゃ仕方ねぇわな…



628:1:2009/05/07(木) 00:28:18.26 ID:SkoK40V60

ややあってポルナレフはおれを見て「ああ…」とだけ返した。
暗い暗い、だがこんな雑木林の中でいつまでもうだうだやってると
あの犬のゾンビが嗅ぎ付けて来ないとも限らねぇ。だから俺は鼻の効く
『愚者』のイギーを前にずかずかと『テラス』があるっつう道を進んでいる。
とにかくポルナレフに『ジョースターを守る為に障害を潰す』って考えを改めさせなきゃならねえ。
少なくともこのホルホースの身の安全が確保されるまではな。その後はどうなろうが知ったことじゃないがね。

ホルホース「…ポルナレフ。てめえはジョースターや花京院、承太郎が信じられねえってのかい?
      あの三人があっさりやられちまうと?」

ポルナレフ「いつ俺がそんな言ったッ!ホルホース!」

よぉしよし、喰らいついて来たなポルナレフッ!

ホルホース「あんさんが言ってるのはつまりそういう事よ。てめーじゃあそうは思って無くても
      ようはジョースター達がどう思うかよなぁ…。なあポルナレフ、あんた自分が逆の立場だったら
      どうするんだ?自分の為に仲間が必要以上に傷付くのを見て嬉しいかい?」



632:1:2009/05/07(木) 00:31:48.62 ID:SkoK40V60

ポルナレフ「…っ」

もう一押し!

ホルホース「…ポルナレフ。それよりもお前はより安全にここを脱出する方法を探し出し
      ジョースター達と出会ったならすぐにでもここを出れるようにするべきだとおれは思うがね」

ポルナレフ「…」

ち、まだしぶってやがる…

ホルホース「アヴドゥルだってお前が傷付くより安全に皆で脱出する事を願ってるんじゃあねーのか!」

ポルナレフ「! ……アヴドゥル……分かった、ホルホース。俺は無理に『戦わない』」

ラッキー!
それで良いんだよそれでよ!!

ホルホース「まあそういう事ならこの俺も微力ながらに力を貸させて貰うぜ、ポルナレフ」

ってもまぁお前が無事脱出の手筈を済ませてくれるまでだがね…
おっと、そろそろ見えてきたか…アレがテラスだな?



……………

………





635:1:2009/05/07(木) 00:38:30.29 ID:SkoK40V60

承太郎「…じじいと別れて来たのは良いが随分酷い獣道だな……
    オマケに視界が悪くて急襲されればちとまずいかもしれん。
    ……だが俺の『星の白金』は弾丸を掴むほどの精密な動きと分析をする。
    もしも何かが来たとしても反応は出来る…」

スタープラチナを先行させる形で獣道を進む承太郎。
向かっているのは最初来た正面玄関…
今は屋敷の壁伝いに歩くような形で居る。

承太郎「…窓ガラスが割れている…?」

承太郎「……俺の覚えている限り前に通った時にはこうはなっていなかったはずだ。
    外から鳥のゾンビでも侵入して来たか?いや、ガラスの破片は
    『表側に散らばっている』…これは中から割られた事を意味している」

破片をスタープラチナで拾った後に割られた窓を眺めた承太郎が不審そうに窓を見る。

承太郎「だが今ここでこの窓から中に入るのは得策じゃあねえな…
    今まで出会った化物の中には窓を割り飛び出るような敏捷性のある奴はいなかった…
    カラスの化物が居たが奴がそういった行動に出るのは俺達のような『獲物』を見つけた場合のみだった。
    つまりこのガラスを破ったのは先程別れたじじいと花京院ではまずねえ。残すところとなれば
    『アヴドゥル達』か『鋼入りのダンのような敵のスタンド使い』だろう…
    そうなるといずれにしても誰かがここから逃げる選択をしなければならねえような奴がこの先に居るという事になる…」

一通りの考案を終えるとスタープラチナが持っていたガラス片を弾き飛ばし
承太郎は更に玄関へ向けて歩き出した。途中見かけたテラスから中へ入って居ればポルナレフ達との
合流は容易であったが承太郎がそれに気付くはずもなかった。



637:1:2009/05/07(木) 00:43:08.59 ID:SkoK40V60

ジョセフ「何と言う事もなく館に戻る事には成功したが承太郎は戻っているだろうか…」

花京院「…いや、まだのようです。見ての通り正面ホールには僕等以外には誰も…… !?」

ジョセフ「こ、これは……ゾンビの死体…い、いや…動き出した死体の死体と言う言い方は妙じゃが…」

DIOが始末したゾンビの亡骸。
それはホールから2階に上がる階段の右半分を階段と手擦りごと抉りとって破壊した中に有り
ゾンビを始末した者の凶悪さが見て取れた。

ジョセフ「間違いない…これはDIOの仕業じゃ…この館にDIOが居るというのは今もひしひしと感じておるが
     どの階なのかどの部屋なのかまでは分からん…おそらくDIOもそのはず…花京院、わし等はここに留まろう。
     ここからは大抵の部屋へ行く事が出来る。つまり待って居ればその内誰かしらが来るはずじゃ。
     確率論で言えばわし等の仲間が来る可能性が一番高い…!承太郎もまだという事を含めてな」

花京院「分かりました…では僕の『法皇の緑』の結界を張って置きます。
    これでどのドアから誰が来ようとすぐに分かる…発射するのは僕が振動を感じてからなので
    間違ってアヴドゥルさん達にエメラルドスプラッシュを放つような事にはなりません」

ジョセフ「うむ、頼む…わしは『隠者の紫』で地図を探りどこか外部と連絡の取れる場所が無いか探ろう。
     上手くやれればSPW財団からヘリを調達するなり出来るかもしれん」



638:1:2009/05/07(木) 00:48:37.27 ID:SkoK40V60

DIO「……二手に別れたか……」

数多く存在する部屋の一室、ベッドに脚を組み座っていたDIOが呟いた。
ぼんやりとだがその別れた気配のひとつは館の中心に居るように感じ取れる…
つまり

DIO「…承太郎かジョセフかッ!ホールに居るな…!」

勢い良く立ち上がったDIOは『世界』ではなく自らの拳を持って床を殴りつける。
地響きを鳴らし崩れた床から1階へと降り立つと邪魔をするハンターやゾンビを
降り掛かるカーテンを薙ぎ払うかのような簡単な動作で始末し走った。



643:1:2009/05/07(木) 00:53:03.69 ID:SkoK40V60

ズズゥ――……ン


テラスから館内へと戻ったポルナレフ達がジョセフ達の捜索を兼ねた情報収集を行っている最中、
突如何かが崩れる轟音が聞えた。

ポルナレフ「…これは…まさかジョースターさん達が戦っているのか!」

あのラバーソウルの化物と…
ポルナレフの脳内に不吉な考えが過ぎるのと同時にホルホースが前に出る

ホルホース「おいポルナレフ。俺は反対だぜ。ありゃあ普通の音じゃあねえ!」

ポルナレフ「だったらここに居てなッ!悪いがホルホース、俺にはやっぱり聞いて聞かぬフリは無理だッ!
      ちゃんとこの目で音の正体を確認せんと気になって仕方ねーからよォ!!行くぜイギー!」ダダダダッ

ホルホース「なっ…」

なにィィィイ~~~ッ!!?
こ、このやろォ!さっき約束したばっかじゃねぇか!
くっそお~~!やっぱりポルナレフなんざ信用なんねぇ!けど置いてかれるとやべぇ!

ホルホース「ま、待ってくれ!おれも行くぜ!」



646:1:2009/05/07(木) 00:57:23.01 ID:SkoK40V60

「やれやれだぜ」

口癖と化した台詞が口をついて出た。
屋敷の前まで漸く繰り出した承太郎の目の前に現れたのはあの『化物』。
恐らくじじいと花京院は既にホールに居るだろうがこの雨では聞き付けて助けに来てくれると言うのは
期待できない。ならばやる事はひとつ。

承太郎「…てっきりてめーはあそこから移動する事はねえ…そう思っていたがな…」

リサ「マ゛マぁ~!」

承太郎「だが現れちまったなら仕方ねえ。じじいは逃げろと言ったが……生憎俺が逃げるのはマジにヤバイ時だけだ。
    今はまだその時じゃあねえ…てめえ如きで尻尾を巻いて逃げていたらDIOに笑われちまうんでな…」

ゆっくりと確実に承太郎との距離を詰めるリサ・トレヴァーを見据えた承太郎は
ポケットから両の腕を出すと手招きをしてみせ、そして口を開いた。

承太郎「…来な。『お母さん』はもう居ない」

リサ「ウ゛ぁああァ!」

承太郎「スター……プラチナッ!オラァ…!!!」



649:1:2009/05/07(木) 01:02:23.07 ID:SkoK40V60

花京院「…ジョースターさん、何か分かったことは?」

ジョセフ「ふむ……いや、もしかすると先程の研究施設にあるかもしれん…一応全てのカタがついたなら
     一度ここに戻るか……解決せねばならん問題は山積みじゃが、な…」

花京院「そうですか……しかし少しもアヴドゥルさん達の手掛かりが得られないのが気掛かりだ…
    何かしらの連絡があっても良いはずですが…」

ジョセフ「……最悪の……最悪の事態も有り得る。わし等がまだ把握出来て居ないような恐怖がこの館には
     潜んでおるのかもしれん。もしかすると今この時とんでもないピンチにあっているのかもしれん…
     だが我々に出来るのはただ彼等を信じることなのだ。分かるな花京院…」

花京院「ええ…アヴドゥルさんの『魔術師の赤』ならばまずここの化物相手に苦戦することもない…
    しかしそれが返って僕に何か言い様の無い不安を…」

「………居たのはジョセフ・ジョースターか…近くに承太郎も居る様だが…まあいい」

ジョセフ「!?」

花京院「…DIOッ!!」



651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 01:07:21.53 ID:0Hca8Xmy0

DIOキター



652:1:2009/05/07(木) 01:08:05.49 ID:SkoK40V60

ポルナレフ「…天井に穴が空いている…恐るべきパワーだぜ…こんな事が出来る奴は限られてる。
      承太郎のスタープラチナかアヴドゥルのマジシャンズレッド…アヴドゥルは死んじまったからNOだ…
      残るは承太郎だがこれも無いハズだぜ、承太郎はこういう時に敵を誘き寄せるような真似はしねえからな…」

ホルホース「やはり俺達にはまだ分かって居ない『敵』が居るんだよポルナレフ!俺達は行くべきじゃねえ!」

ポルナレフ「さっき言ったはずだぜ。良いか、俺は今敵への『恐怖』は感じていない…
      感じるとしたならそれはこれ以上仲間を失う事への『恐怖』だけだ…もう一度言うぜ、
      ホルホース…これから先びびって居るなら俺とは来るな」ザッ

ホルホース「…くっ…」ザッ

あ~そうかいそうかい!
なら俺も勝手にするぜェ~ッ!
俺達が来た側に何も居なかったってことはこの大穴開けた奴は
ホールに居る!ホールまで走ればすぐだが俺は行かねぇ!
ポルナレフ、イギー!てめーらはそうやって寿命を削るような真似をすると良いぜ!
このホルホースはせこく長く生きさせて貰うんでなぁ!


ポルナレフ「…行ったな。ハッキリ言ってジョースターさん達を…仲間を守る戦いに無関係な奴を巻き込む訳にはいかねー…
      たとえそれがホルホースだとしてもな。イギー…お前もだぜ、本当に俺達を煩わしく思っているならここで行って良い。」

イギー「…」フン
   
ポルナレフ「…イギー…分かった。なら開けるぜ、このホールの扉をな…
      この先に居るのが『ラバーソウル』のゾンビだろうと新しい『化物』だろうと…
      刺し違えてでも俺はそいつを潰すッ!」

ガチャリ



658:1:2009/05/07(木) 01:12:44.60 ID:SkoK40V60

ポルナレフがホルホースとやり取りを交わしていた頃


DIO「ではまず…ジョセフ・ジョースター…貴様の血を頂くぞ!」

ジョセフ「…出おったな…DIOめッ!!『隠者の紫』…!」

DIO「フン……貴様のスタンドが戦闘向きでない事は既に知っているぞ…無駄 無駄」

カチリ

ドドンッ!!

DIO「ヌウッ…!?これは…!」

カチン

ドドドッ!

DIO「花京院の『法皇の緑』…!」

迫り来るエメラルドスプラッシュを全ていなしながら
DIOが視線を彷徨わせる。やがて視界に捉えた花京院を見ると不敵に微笑んだ。

花京院「触れれば発射される『法皇』の結界は…!すでにこのホール全域に張り巡らされているッ!
    ジョースターさんに手出しする事は不可能だぞ!DIOッ!」



666:1:2009/05/07(木) 01:16:47.90 ID:SkoK40V60

ガチャリ

ポルナレフ「…!? ジョースターさんッ!花京院ッ!……そしてDIOッ!?」

花京院が正にトドメのスプラッシュを見舞おうとしたその時、扉が開かれた。
姿を見せたのはポルナレフとイギーに他ならない。

ジョセフ「ポルナレフ、イギーッ!話はあとじゃ…とにかく今はこいつを片付けん事には我々に生還は無いッ!」

DIO「フン…ポルナレフに『愚者』の犬か……死体が2つ…増えることになるな…」

花京院「……DIO…減らず口もここまでだぞ…喰らえ…」

ポルナレフ「!? イギ――ッ!」

イギー「…!『愚者』ッ!」

砂のスタンド『愚者』はDIOと花京院の合間に飛ぶと同時DIOの顔面に砂を吹き荒らした。
ダメージこそ無いがDIOの視界は封じられる。

ポルナレフ「何が起こるかわからねえ…頼むぜッ!」

イギー『いちいち言われなくても分かってるんだよ!飼い主みたいに命令するんじゃあねえぜ!』

花京院「半径20m…エメラルドスプラッシュを―――ッ!!!」



669:1:2009/05/07(木) 01:22:09.40 ID:SkoK40V60

DIO「ヌウッ…!マヌケめ!視界を封じたところで…!『世界』…!」

DIO「これが…『世界』だ…もっとも時間の止まっているお前達に見えはしないだろうがな…」

DIO「まずはジョセフ・ジョースター……貴様は先程入手したこのダガーナイフで始末しておこう。
   しかしトドメは刺さん。殺しては意味が無いからな…生き血を飲んでこそより効果がある…」

シュッ、と投げられたナイフがジョセフの手前に留まった。

DIO「……心臓は外してある。だが容易に身動きは取れないはずだ」

DIO「次に…『愚者』の犬……このDIOに対して砂などと言うチャチな物を…!フン!死ねいッ!!」


ボギャァァ!!!


DIO「…ポルナレフまで始末していると時間が無いか…やはり花京院、先にお前を始末するとしよう…」

ドゴォオオッ

DIO「…時間切れか…そして時は動き出すッ!」



674:1:2009/05/07(木) 01:25:18.11 ID:SkoK40V60

花京院がエメラルドスプラッシュを放ったと思った瞬間、
イギーが身体を九の字に曲げて天井に弾け飛びジョセフの胸部にはナイフが突き刺さり崩れた。

イギー「……!…!!」

ジョセフ「うぐっ…ぐあぁ…!!」

ポルナレフ「い…イギィ――ッ!!ジョースターさんッ!!」

…そして『花京院』の姿をした『愚者』が塵となり崩れた

DIO「!? …何ィ!…犬、貴様ァ!!」

イギー「…」ニヤリ

花京院「…馬鹿な!こんな事が…!僕の『法皇』の結界を同時に破りながらジョースターさんとイギーを…」

…いや…そんな…そんな事は目の前の惨状に比べればどうということはない。
イギーが僕を庇った…
アヴドゥルさんがこの場に居ないのは恐らく………
ジョースターさんは致命傷ではないがイギーはもう無理だ。
僕を象った『愚者』は既に唯の砂と化している。
…アヴドゥルさんはどんな最期だったのだろう。
イギーは何故僕を庇ったのだろうか、
それはやはり僕を…いや僕等を仲間だと思っていたからだろうか。



677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 01:27:37.91 ID:N12NjsRSO

イギー・・・やるじゃないか・・・



681:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 01:29:44.95 ID:hCHao57P0

イギー・・・



682:1:2009/05/07(木) 01:31:48.59 ID:SkoK40V60

花京院「…DIO、貴様のスタンドの秘密…皆の犠牲の上にわかったぞ……」

ポルナレフ「…な、なんだって…」

DIO「ほう…言ってみろ」

花京院「貴様のスタンドはッ!『時』を止めるスタンド……!そして長い間は止められない…
    何故なら何分も止めていられるならば『愚者』での身代わりがあった僕を除けばポルナレフも
    やられていたはずだからだ…!」

DIO「…少しだけ褒めてやろう。だが花京院…見破ったからどうするのだ?どう『対抗』するのだ?…フフ…」

花京院「…お前は連続して時を止めても居られない。そうでなければ僕は今こうして喋って入られないからだ」

DIO「……フン…」



687:1:2009/05/07(木) 01:34:18.69 ID:SkoK40V60

花京院「まだお前は全ての触脚を断ち切っては居ないぞ!数は少なくなっても発射できるッ!」

DIO「無駄無駄無駄 無駄ァ!」

ドゴォ―――ン!ガッシャァン!!!

花京院、ポルナレフとDIOが対峙する中…
正面玄関の扉が叩き潰された。
吹っ飛んだ扉は真っ直ぐにDIOに向かって飛ぶが、『世界』はそれを容易く弾き飛ばす。

DIO「……出たな…」

承太郎「…やれやれ…まったくしぶとい敵だったぜ…あのマンモーニはよ…
    だが『星の白金』のラッシュを1分間に渡り浴びせ続けたのは流石に効いたようだったぜ…
    スピードは圧倒的に俺が勝っていたんでな…そしてDIO、次はてめーだ…」

ドォ―――ン



688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 01:39:03.16 ID:/i6y/z1u0

承りキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!



689:1:2009/05/07(木) 01:43:00.19 ID:SkoK40V60

花京院「承太郎ッ!聞いてくれ!DIOのスタンドの秘密は」

DIO「フン…!」

花京院「時を」

DIO「ザ」

ポルナレフ「DIOOOO――ッ!!」ババッ

DIO「! ポルナレフッ!おのれ…!だが惜しかったなァ…!」ドグシャッ

ポルナレフ「がっは……!!…ち、チクショウ…」

花京院「DIOのスタンドは時を止めるスタンドだ!承太郎ッ!」

承太郎「!」



695:1:2009/05/07(木) 01:48:46.95 ID:SkoK40V60

DIO「フン…分かったところでお前達に手立ては無いがな…」

承太郎「………」ザッザッ

DIO「…ほう…近付いてくるか…」

承太郎「近付かなきゃあ、てめーをブチのめせないんでな…」

DIO「ほほぉ~…では十分に近付くが良いッ!」


「オラァッ!」
「無駄ァ!」


花京院「…ポルナレフ!ポルナレフ…聞こう、まだ立てるか立てないか…!」

ポルナレフ「…う、ウググ……ここで何としてもDIOを始末しない事には…い、イギーにも申し訳が立たないぜ…!」

花京院「よし。…承太郎を援護する…奴は時を止めると言っても全方位に気を配れる武道の達人などではない…」

花京院「しかも今は承太郎の『星の白金』を相手に遊んでいる…暫く奴は時を止めるつもりはない…
    そこに付け入る隙はあります。僕がエメラルドスプラッシュで劣りになる…その間ポルナレフ、君はDIOの…」



697:1:2009/05/07(木) 01:56:20.89 ID:SkoK40V60

DIO「もういい…もう十分に分かったぞ…やはりパワーも精密さも我が『世界』が上だ…
   承太郎…表で何かここの化物と戦っていたらしいがそれを差し引いたとしてもお前のスタンドは
   このDIOには遠く及ばんのだ!…トドメを刺すのはやはり…『世界』ッ!」

DIO「時は止まる…」

承太郎「…」ピクッピクク

DIO「なに…?」

DIO「まさか…コイツ…」

DIO「…?…フフ…ハハハハハ!!…磁石か…フン、もう少しで騙されていた。
   だがこんなものは何の意味も成さない…死ねい!承太郎ッ!」



700:1:2009/05/07(木) 02:00:12.39 ID:SkoK40V60

『世界』の鉄拳が振り上げられたと同時、止まった時の中で承太郎の拳が静かに動いた。
同じ様にして『星の白金』もまた拳を振り上げ―――――

 
         バグォォオン!!


DIO「…な、何…こっ…コイツ!本当は動ける…ウヌヌヌヌッ!」


――――時は動き出す


DIO「うぐぅぁあっ!!」

ドグシャァアッン!!


階段を滑り上がり踊り場の壁で漸く止まったDIO。
突然の事に呆然とそれを眺める花京院、ポルナレフ



703:1:2009/05/07(木) 02:05:42.67 ID:SkoK40V60

DIO「ヌウウ…よくも…よくもやってくれたな承太郎…!」

承太郎達を除けば生ける死者しか存在しないこの館において
DIOは重傷を瞬間的に回復する術を持たない。
今出来ると言えばくたばりぞこないのジョセフの『血』…
隙を伺うかのようにDIOがチラリとジョセフを見詰める。


…居ない。



DIO「…!? い、居ないッ!花京院、ポルナレフ…貴様達か…!」

言われて花京院とポルナレフもまたジョセフの倒れていた場所を見る。
しかしそこにジョセフの肉体は無い。

承太郎「……DIO、どうやらてめえ後ろに気配を配るのを忘れていたらしいな」

DIO「何ッ!?」

ジョセフ「…DIO、貴様はどうやらわしの祖父ジョナサン・ジョースターも得意とした波紋を良く知らないと見た。
     なぜならば波紋による『自己治癒』も知らんのだからな…」



705:1:2009/05/07(木) 02:09:43.75 ID:SkoK40V60

承太郎「…卑怯とは言わせないぜ、DIO。今から俺はてめーにトドメのスタープラチナを叩き込む…」

ジョセフ「…わしは貴様に波紋を流しに流し込んだ『隠者の紫』をお見舞いしよう」

DIO「…ヌウウッ!時よ

承太郎「オラァッッ!!」

バグォオオン メキャメキャッ

―――時は動き出す

承太郎「…苦労したんだ。てめーが時を動かそうと殴らせて貰ったぜ…DIO…」

DIO「う…ウググググッ!…ば、馬鹿な…脚に力が……ぬううっ…」

ジョセフ「そしてコレがトドメじゃ!山吹色の波紋疾走…!AND『波紋』ッッ!!!」

腹部と頭部に重傷を負い膝を突くDIO目掛けジョセフの『隠者の紫』が飛び掛る。
今時を止めたばかりのDIOに成す術は無い。


―――茨がDIOを縛り上げた。

と、同時に崩れ去るDIO



712:1:2009/05/07(木) 02:17:11.38 ID:SkoK40V60

DIO「ば…馬鹿な…こ…このDIOがッ!!…このDIOがァァァアアアッ!!!!」



ジョセフ「………終わった…終わったのだ……」

完全に塵と化したDIOを見下ろすジョセフ・ジョースター
波紋戦士でありながらスタンド使いでもあり、肩にジョースターの証を持つ老人、
そしてDIOの『世界』に対抗し得るスタンドを持った肩にジョースターの証を持つ青年。
二人のジョースターがその因縁に終止符を討ったのだ。


承太郎「…確かに当初の旅の『目的』は終わった…だがまだ終わりじゃあねえぜ…」

リサ・トレヴァー、DIOと連戦を強いられて血に塗れた承太郎が肩を揺らし呟いた。

ポルナレフ「…は…ははは…でもやった…やったんだな…DIOを…うおおお―ッ!チキショー!
      ついにやったぜ…!」



716:1:2009/05/07(木) 02:27:32.93 ID:SkoK40V60

花京院「…しかし犠牲が余りに大きい…」

承太郎「…ああ…」

ジョセフ「…ポルナレフ、アヴドゥルはやはり…」

ポルナレフ「…ああ、俺とイギーを庇って……」

承太郎「………」

花京院「そのイギーもまた僕を庇い亡くなった……だが僕は後悔はしない。
    何故なら僕もまたイギーが同じ場面に直面したならばそうしていた…
    イギーに謝罪の言葉は口にしない…」
    

ジョセフ「…行こう。先程花京院と話していたのだがあの研究所とも取れる施設にならば
     通信機器が存在するはず…」



717:1:2009/05/07(木) 02:28:40.47 ID:SkoK40V60

    …二度手間じゃあねえか、やれやれ…


                    研究所…!?ここは館だぜジョースターさんッ!そんなもの存在するのかよ!

  
 耳元で騒ぐな…!するものはするんじゃから仕方ないッ!

      
    ……しかし…死んでいるとは言え僕はあのサメの居る場所にもう一度行くのは…



イギー!アヴドゥル!

終わったよ…



721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:34:13.00 ID:5aRxGXfUO

>>717
え……?



718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:30:32.36 ID:iUw9R9rLO

終わったの?



719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:31:14.04 ID:zDOdclJRO

まさかな・・・



723:1:2009/05/07(木) 02:36:23.14 ID:SkoK40V60

その後の事をほんの少しだけ話すぜ……
あの後あの施設に戻る道中でポルナレフの言って居た『ラバーソウル』のゾンビが現れた。
だがじじいの奇策が成功…野郎はサメの浮かんでいたあの浸水した場所に
鎧を取ったチャリオッツで誘導、花京院のエメラルドスプラッシュで叩き落した所を
俺が時を止め腹をブチ抜いた。最期にはじじいの波紋とやらを遥か底に沈むまで徹底して流し込まれて終わりだ…

まったく厄介な敵だったが俺達全員が協力した事で打ち勝つ事が出来た…

…そうそう、ホルホースの野郎…
俺達がSPW財団のヘリに乗りあの館を脱出しようとするまさにその時になってひょっこりと現れやがった…
相変わらず汚いと言うかセコイ野郎だったが…
なんでもホルホースはあの化物になるウイルスが体内に入り込んでいたとかで
後少しでヤバかったらしい…SPW財団の医者でなければワクチンの製造は不可能だったようだな…
悪運だけは強い野郎だ…

……この後俺達は其々の生活に戻った……
高校生活をそれなりに満喫した俺と花京院――――
…クソアマ…いや、母さんやババアと毎日を楽しくやっているじじい…ボケなきゃいいがな―――
母国へ戻り妹の墓石に仇討ちを報告したと言うポルナレフ――――
…ホルホース…は、知らねえな…

それから更に数年後俺はじじいの隠し子の存在を知ることになる。
まったく馬鹿な事をやってくれるじじいだ…いい年こいてするかフツー…
その町で俺はまた厄介な事件に巻き込まれることになる…
じじいを乗せた船を狙った音石が同行していた花京院にブッ飛ばされたり…
その町で知った『矢』についてポルナレフ、花京院、そして俺はギャングを叩き潰す事になったりするんだが…

そいつはまた、別の話だ





725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:38:43.77 ID:iUOzILHR0

何でこんな打ち切り風味になってんだよw



731:1:2009/05/07(木) 02:39:51.79 ID:SkoK40V60

本当は>>723に書いた内容(特に前半)はちゃんとSS形式で詳しく濃く書いていくつもりだったが
それをやると終わるのが5時とかになりそうで眠たかったのでこういう形にしてしまった…

すんません、そして見てくれた人本当にどうもありがとう
以前からジョジョキャラのみのSSを書きたくて仕方なかった、反省はしている



740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:44:46.16 ID:GSEgqJxWO

面白かった、乙

てか、この終わり方なら花京院は修学旅行に行けたようだなw



748:1:2009/05/07(木) 02:49:57.22 ID:SkoK40V60

>>740
行けたよ。
ノリ気じゃない承太郎をしおり片手に引きずり回したよ。
あと二人の周りにはいつも女の子が絶えず受け入れる花京院と怒鳴る承太郎とか妄想。



750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:52:03.86 ID:nxtpSXIJ0

>>748
その修学旅行、ずいぶん楽しそうだなw



751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:53:18.77 ID:6bDZ2fz+0

>>1
楽しかった
次回作に期待



788:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:43:10.08 ID:Ox5tLv8mO

乙!!



転載元
承太郎「ゾンビか…全く気持ちの悪い敵だぜ…」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1241533564/
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          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月24日 22:34
          • いちげと
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月24日 22:42
          • また2009年か
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月24日 22:42
          • SPWの科学力パネェ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月24日 22:57
          • 2げっと
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月24日 23:47
          • 4 面白かった!
            最後まで見たかった・・・
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 00:11
          • スタプラから一分間もラッシュされるとは……境遇もさることながら気の毒な子だなあ、リサは(´・ω・`)
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 00:22
          • 5 ナレーション大川透
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 00:28
          • 地味に波紋tueee作ですな
            スタンド中心だから仕方ないとは言え、三部でも波紋をもっと見たかったな
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 00:29
          • 5 スティールボールランの最終回みたいな終わり方だな
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 01:38
          • 承太郎と花京院が仲良さげに修学旅行とか……
            アカン泣けてきた
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 01:48
          • 何故バイオの世界に繋がったかが明かされなかったか…眠いなら仕方ない
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 01:59
          • 花京院さん…
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 02:07
          • なんでバイオと結びつけたのか
            色々気になってモヤモヤ
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 02:18
          • SSそのものは面白かったが、やはり最後まで続けて欲しかった
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 04:17
          • 面白かったけどDIO戦で終わったからバイオ要素がただの前哨戦になってしまった、勿体ない
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 04:53
          • 面白かったけど、打ち切るぐらいなら2日に分けて書いたら良かったのに
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 06:17
          • DIO戦あっけないし、アヴやイギーの死に方が大体同じだから新鮮味に欠けたが、ゾンビ相手に四苦八苦するのは面白かった

            あと>>1は花京院とジョセフが好きだろw
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 07:33
          • ダンは完全にカウンター型だしケニーのも攻撃力皆無だから仕方ないね
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 08:10
          • ※13 こまけぇこた気にすんな

            ジョジョ愛にあふれてて良かった
            スタンド使いでバイオとか
            ふつーにゲームとしておもしろそうだな
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 09:15
          • 最後まで書いて欲しかったが面白かった
            しかしまさかの花京院生存である
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 11:33
          • バイオ知らないけど楽しめた
            何より花京院がフラグにも負けず生存してくれたことがうれしい;;
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 14:07
          • 花京院が生き残るとか珍しいな
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 15:34
          • 花京院は承太郎の一年後輩だから一緒に修学旅行にいけないけどな
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 17:25
          • ※23そうだっけか?じゃあ出席日数足りなくて留年したんだよ
            そういうことにしておこうじゃないか
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月26日 15:08
          • フーゴがT-ウィルスと相乗効果なんてやったらトンでもないことに
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月26日 18:21
          • なんと言うか…
            クソつまらんのだけど、何でこんなに絶賛コメだらけなんだ?
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月26日 18:27
          • 懐かしいなw
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月25日 17:55
          • (一応)普通の人間のレオンやキックやクリスのパンチでもゾンビは倒せるから、スタプラがあったらチートレベルに楽勝だろうなあ
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年03月07日 06:45
          • ここまでDIOが余計なSSも珍しいな
            で、館はなんだったんだ。なんでスタンド使いが集められたんだ。
            脱出と解明に主眼をおくべきだった。
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年03月24日 13:24
          • なにより花京院が生存なのがうれしい、ありがとう
          • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年05月14日 22:26
          • アヴドゥルは熱くなりやすいだけで、知恵は回るタイプってことを知らない上に炎の探知機を利用した探索方法あるからむしろこの場では有利になる筈なんだがな。
            なんというかニワカジョジョ信者が書いた三流SSって評価しかできん。
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年02月03日 04:50
          • 炎の探知機は生物探知機なのに動く死体に反応するかよニワカ
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年03月11日 15:40
          • ゾンビと化したラバソとの戦いはちゃんと見たかったな…
            ラスボスっぽかったのにあんな端折られ方はあんまりだ
            細かいところが違うとはいえDIOとの決戦というのは原作通りだし、色々残したままそこで終わってしまったのが残念
            この舞台でしか出来ないような展開が見たかった
          • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年06月01日 10:03
          • 3 ※31
            頭の良い順に3人グループ組んで、もし不慮の事故で全滅したら残りどうすんのよ
            別の班のリーダーとしてはブ男は適任だろ?
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月20日 11:33
          • 花京院が生き残っただけでも嬉しいわ…

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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