郁乃「ワレワレハ・宇宙人ダ」恭子「へえ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 15:43:41.70 ID:rXn2eRTe0

恭子「そうなんですか?えらいこっちゃなあ」

郁乃「スベテ・真実ダ」

恭子「ほーう、大変や大変や」

郁乃「だいじょうぶ、心配いらんで~」

恭子「あーよかったなー」

郁乃「なんでかって?も~、すぐ人に聞かんと、自分で考えなあかんで~?」

恭子「あーあかんかったなー」

郁乃「しゃーないな、種明かししたるね~」

恭子「わあ、うれしい」

郁乃「ババーン」

恭子「ばばーん」

郁乃「地球も宇宙の一部やからね、地球人かて宇宙人であっとるわけや」

恭子「へえ」

郁乃「…」

恭子「びっくり」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 15:50:45.09 ID:rXn2eRTe0

郁乃「なあなあ、末原ちゃん」

恭子「はい、なんですか?」

郁乃「うちがこんなしょうもないこと言うんはな、末原ちゃんに構ってほしいからやんか?」

恭子「ほえ」

郁乃「なにそれ、返事?」

恭子「息です」

郁乃「息かあ~」

恭子「…」

郁乃「話戻してええ~?」

恭子「宇宙人ですか?」

郁乃「ううんその後、構うとか構わへんとかいう話なんやけど」

恭子「ああ、そっちですか、どうぞ」

郁乃「なんで構ってくれへんの?」

恭子「怒ってるんですか?」

郁乃「傷ついとるんやで~」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 15:59:01.89 ID:rXn2eRTe0

恭子「ふうん」

郁乃「せやからもっと末原ちゃんは…」

恭子「じゃあ」

郁乃「うん?」

恭子「友だち辞めます」

郁乃「ほえ?」

恭子「さようなら、代行」

郁乃「ちょ、ちょっとまって!」

恭子「なんですか?」

郁乃「…なんでそういうことになるん~?」

恭子「代行を傷つけてもうたならしゃーないです」

郁乃「う、嘘やってそんなん!」

恭子「嘘なんですか?」

郁乃「いや、その、嘘とはちゃうけど、大袈裟にいうただけっちゅーか」

恭子「やっぱ傷つけてもうたんやないですか」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:06:55.46 ID:rXn2eRTe0

恭子「ならしゃーない、自分で自分にケジメ付けます」

郁乃「待ってって!もう!なんなん!」

恭子「なんなんはこっちの台詞ですわ」

郁乃「うん?」

恭子「謝りませんよ?わたし心から謝るなんて絶対せえへん」

郁乃「あら素直~」

恭子「そんなん分かってるでしょう」

郁乃「うん、知っとる」

恭子「やったら、怒っても傷ついてもええけど」

郁乃「うんうん」

恭子「勝手に許してくれなあかんやん」

郁乃「…」

恭子「…? なんですか?」

郁乃「ううん、暴君やな~、って」

恭子「仲良しには冷たくしてまうんですわ」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:15:07.39 ID:rXn2eRTe0

郁乃「あら~喜んでええんかな~?」

恭子「駄目です」

郁乃「なんで~?」

恭子「なんか嫌やもん」

郁乃「え~」

恭子「不満ならええんですよ」

郁乃「もう、またそんなん言うて、ほんならお別れや、ってなるんやろ?」

恭子「はあ、そらまたえらい理不尽やなあ」

郁乃「うちは末原ちゃんの話をしとんのやで?」

恭子「あほな、わたしは代行とお別れなんて考えたこともありませんよ?」

郁乃「ひゃん、もっかい言うて」

恭子「おんなじことは言いません」

郁乃「え~ケチ~」

恭子「逆らわんでください、うざったい」

郁乃「は~い」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:22:44.46 ID:rXn2eRTe0

恭子「じゃあわたし読書に戻りますんで」

郁乃「え~!」

恭子「なんや、今日一番の不満声ですね」

郁乃「構ってって言うとるやん」

恭子「あー…今ええとこなんですよ」

郁乃「それ何回も読んでるやつやんか~」

恭子「よう知ってますね」

郁乃「末原ちゃんのことなら何でも知っとるで~」

恭子「へえ、嬉しい」

郁乃「えへへ~」

恭子「でも何度読んでもええとこなんですよ、ほんと」

郁乃「あ、ダメやってば、構って~」

恭子「…じゃあこうしましょう」

郁乃「うん?」

恭子「わたし本読みながら左手をぽいっと伸ばしとくんで、代行はそれ触って遊んでてください」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:30:31.01 ID:rXn2eRTe0

郁乃「それで納得すると思ったん~?」

恭子「精一杯の譲歩やないですか、右手だけで本読むんですよ?」

郁乃「…じゃあええよ、左手だして」

恭子「はい」ポトン

郁乃「…」プニプニ

恭子「痛くせんでくださいね」

郁乃「うん」プニプニ

恭子「…」

郁乃「…」プニプニ

恭子「…」

郁乃「…」

恭子「…」

郁乃「うち、もう寝るね」

恭子「え」

郁乃「おやすみ」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:37:47.36 ID:rXn2eRTe0

郁乃「…」テクテク

恭子「あ…」

バタン…

恭子「…行ってもた」

恭子「…」

恭子「…」ケータイピッピッ

恭子「もしもし漫ちゃん?」

恭子「うん、うん、そうなんや」

恭子「代行怒ってもうて、どないしよ」

恭子「え、うーんと、左手をぽいっと」

恭子「うん、うん…ううん、そやなくて」

恭子「なんか、おもろいかな、って、うん」

恭子「しょうがないってなんやねん、感想聴きたくて電話したんちゃうで」

恭子「なんとかせん…え?」

恭子「うん、謝るんは嫌や」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:44:31.16 ID:rXn2eRTe0

恭子「そう、そう、そやって代行かわええんやって」

恭子「だってなんか代行見とったらなんか意地悪しとうなるんや」

恭子「せやからそれをなんとかしてって言うとるわけやん」

…………

郁乃「…」カクレ

郁乃(実はドアの向こうにずっとおったんやけど~…)

郁乃(もう30分くらい電話しとる…ずっとうちの話しとるし…)

郁乃「…」

郁乃(許したってもええかなあ)

…………

恭子「うん、うん」

恭子「…」

恭子(ずっとドアの向こうにいるの丸わかりなんやけど…)

恭子(そろそろ出てきてくれへんかなあ)

漫『ふわああ…せんぱい、うちもう眠いですて…』



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:54:41.12 ID:rXn2eRTe0

漫『ええですか、よーく聞いてくださいね』

恭子「うん?」

漫『これがおやつの時間の3時とかにかかってきた電話ならね、うちももうちょっとグダグダ付きあってもええわけです』

恭子「3時やん」

漫『分かってて言ってるんでしょう?』

恭子「…うん」

漫『今はミッドナイトの3時です』

恭子「…せやな」

漫『謝ってください』

恭子「ごめん」

漫『謝れるんやないですか、せやったら代行にもおんなじように…』

恭子「それは無理」

漫『なぜ』

恭子「漫ちゃんと代行とでおんなじにはできへん、うちは代行だけの暴君やから」

漫『あれ?もしかして今ノロケました?3時に?』



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 16:59:14.02 ID:rXn2eRTe0

漫『もう…寝かしてくださいて…』

恭子「見捨てるんか漫ちゃん」

漫『うちがせんぱいを見捨てるわけないやないですか』

恭子「そやんな」

漫『見守ってますから、寝てもええですか』

恭子「困るで」

漫『やったら、うちの言うこと繰り返してください』

漫『ドラえもん』

恭子「…? ドラえもん」

漫『パン粉』

恭子「パン粉」

漫『失政』

恭子「失政」

漫『代行、ごめんなさい』

恭子「代行…」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:04:27.21 ID:rXn2eRTe0

恭子「…出てきてください」

郁乃「…」ガチャ

恭子「あの…」

郁乃「…なあに」

恭子「えっと」

郁乃「うん」

恭子「…」

郁乃「…」

恭子「……おなか、空いたんやけど」

郁乃「うん」

恭子「牛丼とか、食べに行きま……行きたいんやけど」

郁乃「…」

恭子「…嫌なら」

郁乃「…ううん」

郁乃「ええよ」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:09:16.59 ID:rXn2eRTe0

恭子「…」テクテク

郁乃「…」テクテク

恭子「…もう、あんま寒くないんですね」

郁乃「そやね」

恭子「ちょっと着すぎてもうたかも」

郁乃「そう」

恭子「代行も、ですね」

郁乃「うん」

恭子「……あの」

郁乃「うん…?」

恭子「なんでそんなイジけとるんですか…?」

郁乃「…」

恭子「…えっと」

郁乃「イジけてへんもん」

恭子「嘘やん」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:15:16.30 ID:rXn2eRTe0

恭子「…あの、代行」

郁乃「うん」

恭子「わたし、そんな怒る思ってへんかったっちゅーか…」

郁乃「…」

恭子「正直テンパりますわ、頭ゴチャゴチャしてもうて…」

郁乃「…へえ」

恭子「…」

郁乃「そんなことあるんや、末原ちゃんでも」

恭子「ありますよ」

郁乃「ふ~ん…」

恭子「…なんですか?」

郁乃「ううん、おもろいな~って」

恭子「む」

郁乃「実はね、なんであんな怒っとったんか、よく憶えてへんのよ」

恭子「…は?」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:20:53.96 ID:rXn2eRTe0

郁乃「怒ってたんやで、ほんまに」

恭子「…へえ」

郁乃「ほんまやって~」

恭子「…」

郁乃「でももう忘れちゃった」

恭子「…」

郁乃「だから許したります」エヘン

恭子「…どうも」

郁乃「も~プリプリせえへんの~」

恭子「…プリプリしとったんはそっちやないですか」

郁乃「あら~?怖かった?うちと仲直りできん思て怖かったん~?」

恭子「…」コクン

郁乃「かわいい~」ダキッ

恭子「…」

郁乃「あと、嬉しい」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:26:55.41 ID:rXn2eRTe0

郁乃「ふふ~」ギューッ

恭子「あの…」

郁乃「ん~?なあに~」

恭子「いつ元のかんじに戻ってええのか、分からんのやけど」

郁乃「うん?いつでもええよ?」

恭子「じゃあ離れてください」

郁乃「え…」

恭子「あ…」

郁乃「ふふっ、冗談やって~ベタベタするん嫌いやもんね~」パッ

恭子「…そういう冗談は無しで」

郁乃「え~」

恭子「…不満なら」

郁乃「不満やないで~す」

恭子「はあ、やりづら…」

郁乃「うちオトナのおんなやからね~」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:32:49.90 ID:rXn2eRTe0

郁乃「そんで末原ちゃんは子どもや~」

恭子「はいはい、それでええですわ」

郁乃「えへへ~」

恭子「はあ、おなかすいた」

郁乃「そやな~」

恭子「牛丼はテイクアウトで、ジュース買って帰りましょ」

郁乃「うん」

恭子「…代行」

郁乃「うん?」

恭子「…左手、まだ、その…ええですから」

郁乃「…あは、じゃあ、握ってもええ?」

恭子「…好きなようにしたらええですわ」

郁乃「うん」ギュッ

恭子「…おなかすいた」


カン!



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:35:33.02 ID:8pr8WqMK0

乙乙
いい末郁だった



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/02(土) 17:39:20.62 ID:NQ+Y07F90





転載元
郁乃「ワレワレハ・宇宙人ダ」恭子「へえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359787421/
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         コメント一覧 (2)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月03日 01:47
          • ワレメはにみえた
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月03日 04:35
          • 咲二期の声優早く決まらないかなぁ…

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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