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勇者「ここが勇者学校か」 貴族生徒「何お前?」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 22:32:01.94 ID:3H98gJyK0


今より少し前、世界は魔物であふれていた。

しかし約60年程前のある時、勇者のパーティーによって魔王は討ち果たされ、世界は平和になった・・・かに見えた。

魔王がいなくなり魔物は大人しくなったが人と人、そして人と魔物の間にトラブルは絶えなかったのだ。

事態を重く見た王は調停官学校の設立を決めた。

様々な問題を解決するための交渉術や戦術を学び、魔物をも退ける戦闘力を身につけ見事卒業したものには「勇者」の称号が与えられ、確固たる地位を約束される。

これは、そんな「勇者」の仕事に就くために集められた14歳~20歳までの若者達の中の、とある一人の青年のお話!



5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 22:44:21.60 ID:3H98gJyK0



▽3の町_勇者の家


勇者母「勇者ー、朝よー」

勇者「zzz」

勇者母「勇者ー?」

勇者「んん・・・zzz」

勇者母「起きなさい!」バサッ

勇者「!?」

勇者「うう・・・寒い・・・」

勇者母「今日から待ちに待った学校でしょ?そろそろ起きないと遅れちゃうわよ」

勇者「うー・・・そういえば今日からだっけ?っていうか別に楽しみにしてなんかないし・・!」

勇者母「はいはい、早く下に行って朝ごはん食べちゃいなさい」

勇者「はーい・・・ふぁぁ・・・はぁ」

ドタドタドタ

勇者「いただきまーす」


~~


勇者「ごちそうさまでした」

勇者母「お粗末さまでした」

勇者「学校ってしばらく帰ってこれないんだったよね?」

勇者母「そうね、無事に卒業するか見込み無しで追い出されるかしないと帰ってこれなかったと思うわ」

勇者「っていうことはしばらくこの家ともお別れかー」

勇者母「お母さんともね」クスクス

勇者「別に母さんとは問題じゃないって!」

勇者母「はいはい」

勇者「それに、勇者の学校って言ったって王都公認の調停官の資格を取るためのところだろ?余裕余裕」

勇者母「勇者としての心構えなんかはお母さんが叩き込んだからね」




6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 23:01:22.13 ID:3H98gJyK0


勇者「身体や剣の腕なんかは父さんに習ったしさ。直接指導受けたのは小さい頃だったからどんな人だったかあんまり覚えてないけど・・・」

勇者母「お父さんかー・・・とっても素敵な人だったわよ。かっこよかったしなによりとっても強くてやさしかったの。お母さんも助けられたのが出会いだったのよ?」

勇者「それもう何回も聞いたって。色々なところを旅したんだろ?」

勇者母「仲間の人達とね。楽しかったわ・・・」

勇者「今じゃ魔王もいないのにあんまり平和って感じじゃないから、気楽な旅なんて出来ないんだろうなー」

勇者母「お話はこれくらいにして、準備出来た?」

勇者「んー、剣とか鎧って持込可だったっけ?」

勇者母「確か大丈夫だったと思うわ」

勇者「じゃあ・・・」

勇者母「・・・」ニヤニヤ

勇者「何?」

勇者母「別になんにもないわよー?」

勇者「・・・鎧は置いていこうかな」

勇者母「もう、そんなに照れることないでしょ!ほら、お父さんの形見の鎧、着ていくんでしょ?」

勇者「ま、他に鎧持ってないし少し重いけど我慢してやるかな」ガシャガシャ

勇者母「ほんとにもうこの子ったら」クスクス

勇者母「あ、分かってると思うけど力加減はしっかりね。みんな鍛えてると思うけど・・・多分同じ年代でも勇者はかなりレベルが高いから」

勇者「えー、仮にもあの勇者を目指すような連中なんだから大丈夫だって」

勇者母「そうだと良いんだけど・・・」

勇者「母さんはいつも心配しすぎなんだってば」

勇者母「うん・・・。じゃあ気をつけていってらっしゃい」

勇者「行って来ます。転移呪文!」シュンッ



8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 23:20:15.04 ID:3H98gJyK0



▽王都(6の都)


勇者「よし、到着。ここなら人目につかないし着地地点に選んで正解だったな。早く学校とやらに向かおう」

テクテク

勇者「ここが勇者学校か」

貴族生徒「何お前?」

勇者「え、俺?」

貴族生徒「そう、お前だよ」ニヤニヤ

取り巻き「・・・」ニヤニヤ

勇者「やだなー、人違いですよ」スタスタ

貴族生徒「お前だって言ってるだろ!?」

勇者「ちっ・・・。それで、俺に何か用?」

貴族生徒「んんっ。僕は貴族生徒だ。この勇者を育てるための学校に推薦されてやってきたのさぁ!」

勇者「はぁ」

貴族生徒「やはり勇者は僕の様な高貴な人間にこそ相応しい称号だ。王都の連中はよく分かってるよなまったく!」

勇者「へぇ」

貴族生徒「そして聞いて驚くなよ?なんと僕の祖父はあの魔王を倒した勇者のパーティーの一員で、僕の父さんはこの学校の校長なのさ!どうだ、すごいだろ!」

勇者「はぁ」

取り巻きA「お前人の話聞いてないだろぉ!?」

勇者「いやいや、ちゃんと聞いてるって。お前一分間でゆで卵10個も食えるなんてすごいねー」

取り巻きB「やっぱり聞いてないじゃないか!」

勇者「ったく、なんなんだよお前は。朝からぎゃあぎゃあと・・・」

貴族生徒「ふんっ、なんなんだはこっちの台詞だよ。どうしてこの選ばれた者だけが通う学校にお前みたいなみずぼらしい奴が来てるんだ?何か汚い手でも使ったのか?」ニヤニヤ

取り巻きA「そういや平民からの一般入学が2人いるって噂ですよ貴族生徒さん」

貴族生徒「平民か、どうりできったない鎧着てると思ったよ!はっはっはっはっは!」

取り巻き「ははははは!」




9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 23:33:04.68 ID:3H98gJyK0

勇者「お前ら・・・!」ガシッ

貴族生徒「ぐ・・なんだお前、この僕に手を出して済むと思ってるのか?」

取り巻きB「おい、何掴みかかってるんだよ!」

取り巻きA「離せよ、おい!」

勇者「とりあえずお前がむかつく奴だってのは分かったから、2~3発ぶん殴ってやる!」

貴族生徒「ひっ!?」

平民生徒「だ、ダメだよ!」ガシッ

勇者「うわ、何だお前!離せ!」ブンブン

平民生徒「暴力はダメだって、みんな見てる!」

勇者「関係ねーよ!」

校長「お前達!何をしているか!」

取り巻き「校長先生!」

取り巻きB「挨拶したらこいつが急に貴族生徒に掴みかかってきたんです!」

取り巻きA「止めようとしたらさらに殴ろうと・・・!」

勇者「な、なにぃ・・・!?」

貴族生徒「おい、離せよ・・・!」

勇者「・・・・」

校長「離しなさい」

勇者「・・・・」パッ

校長「よろしい。ではキミとお前とそこのお前、話を聞くからついてきなさい」スタスタ

貴族生徒「はい、校長先生!」

平民生徒「は、はいっ・・!」

勇者「着いてそうそうどうしてこんなことに・・・はぁ」



10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/12(土) 23:50:47.73 ID:3H98gJyK0



▽校長室


貴族生徒「さっきも言った通りこの人が挨拶しただけの僕に突然掴みかかってきたんです」

校長「ふむ、だそうだが?」

勇者「確かに掴みかかったけどそれはこいつが喧嘩を売ってきたからで」

校長「では掴みかかって殴ろうとしたのは間違いないんだね?」

勇者「そうなりますね」

校長「では謝罪すべきではないかね?」

勇者「・・・すみませんでした」

校長「よろしい。では下がりなさい」

勇者「あれ、貴族生徒から俺への謝罪は無いんですか?」

校長「何に対してだね?」

勇者「俺の父さんの形見の鎧を馬鹿にしたことにだ。汚いなんて言いやがって・・・!」

貴族生徒「・・・・」

校長「ふむ、それは確かに良くないが、見たところかなり年季が入っているようだ。大事な物ならば手入れはしっかりとしたほうがいい」

勇者「・・・」

校長「満足したかね?では下がりなさい」

勇者「・・・」スタスタ

平民生徒「失礼します」ペコリ

貴族生徒「平民が調子に乗るなってことだ」ボソッ

勇者「・・・」

ガチャッ バタン

校長「まったく、平民ごときがいい気になりおって。これだから一般からの入学なんていらないと言ったんだ・・・」

貴族生徒「本当にそうですねお父様」

校長「あいつらには関わらないようにな。じゃあお前も教室に行きなさい」

貴族生徒「はい」



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 00:15:13.74 ID:il2wMhKS0



▽1F廊下


平民生徒「あの、庇ってあげられなくてごめん」

勇者「いや、自分でやったことだから気にしなくていいって。それにああいう連中は無視するのが早いしな」

勇者「あと、さっきはありがとな。止めてくれてなかったらぶん殴ってて学校どころじゃなかったと思う・・・」

平民生徒「お礼を言われるほどのことじゃないから気にしないでいいよ」

勇者「じゃあそうする」

平民生徒「はは、そういえば名前聞いてなかったっけ。僕は平民生徒、キミは?」

勇者「俺は勇者だ、よろしく」

平民生徒「うん、よろしくね。勇者は勇者科なの?それとも戦士科?」

勇者「勇者・・・科?どういうことだ?」

平民生徒「あれ、知らないの?ここの学校は調停官の勇者と、後はその勇者のパーティーとして補佐を勤める戦士、魔法使い、僧侶を育成するためにそれぞれの科に分かれてるんだ」

勇者「なるほど、俺は鎧を着てるから勇者か戦士で憶測したってことだな」

平民勇者「そういうこと」

勇者「俺は勇者になりたく・・・なるために入れられたからそんなこと知らなかったぜ」

平民勇者「そうなんだ」

勇者「そういえば平民勇者もあいつみたいに推薦されて来たのか?」

平民勇者「いいや、僕もキミと同じで平民の出だよ。7の町から来たんだ」

勇者「ほー、俺は3の町からだ。・・・あんなのばっかりだったらどうしようかと思ったけど、平民勇者みたいなのがいるならなんとか楽しくやれそうだ」

平民勇者「あはは。僕はみんなと仲良く出来たらいいなと思ってたんだけど、難しそうかなー」

勇者「お前がそうしたいって言うなら応援する。あと結構尊敬する」

平民勇者「あはは。勇者科の教室は・・・あ、もうみんな教室に集まってるみたいだ。早く行こう」

勇者「おう」



14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 00:37:55.57 ID:il2wMhKS0



▽勇者科教室


担任「えー、まずは簡単に挨拶させてもらうが私は担任、受け持ちは剣術だ。よろしく頼む」

担任「説明は受けていると思うがもう一度この学校について説明するぞ」


~~


担任「というわけだ。途中の試験で合格ラインに達していなかった場合は追試となるが、1週間後に行われる追試でも合格ラインに届かなかった場合は即刻退学となるから精進するよう」

担任「説明は以上だが、何か質問のある者はいるか?」

生徒「・・・・」

担任「いないようなので今日はこれにて解散とする。明日から始まる訓練と講義に備えて各自部屋で休むといい。では解散」

ワイワイ ガヤガヤ

勇者「なんか周りはみんな仲が良さそうだな・・・。そういえば平民から来てるのは二人だけって言ってたし、顔見知りなのかもしれないな・・」

勇者「お嬢さん、僕と剣でも振りませんか?」

女生徒A「えー、どうしよっかなー」クスクス

女生徒B「剣なんて振っても仕方ないよねー」クスクス

貴族生徒「おい、何やってるんだ。そんな田舎臭いのに構ってないで行くぞ」ニヤニヤ

女生徒A「あ、はーい」

女生徒B「というわけだからごめんねー」クスクス

キャッキャウフフ

勇者「あの野郎、あんな可愛い子達と仲良くしやがって・・・!それだけでなんかもう負けた気がする」

勇者「お、平民生徒!剣でも振りに行かないか?」

平民生徒「いいね、行こう」

勇者「そうと決まればさっそく行こうぜー」

女生徒「こんにちは」

勇者「お、おう、こんにちは」

平民生徒「こんにちは。女生徒さん・・・だっけ?」




15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 00:49:45.18 ID:il2wMhKS0


女生徒「ええ、女生徒よ。よろしくね」

勇者「よろしくおねがいします。ところで、僕に何か用ですか?」

女生徒「朝の貴族生徒と揉めてたの見てたから、そんなにかっこつけなくてもいいわよ」

勇者「ああ、さいですか」

女生徒「剣を振りに行くんでしょ?私も付き合わせてもらおうと思って」

平民生徒「みんな遊びに行くみたいだけど行かなくていいの?」

女生徒「逆よ。『勇者』になるためにこの学校に来たのに遊びに行くなんてどうかしてるわ」ハァ

勇者「おー・・・貴族にもまともなやつはいたんだな」

平民生徒「そういう決め付けはよくないなー」

女生徒「平民生徒の言うとおりだわ。確かに何しに来たのか問い詰めたい人もいるけどね・・・」

勇者「奇遇だな、俺もだ」

平民生徒「それは僕もかな」

三人「HAHAHAHAHA!」

勇者「なんか女生徒とは気が合いそうだ。女っ気が無いから是非仲良くしてくれ」

女生徒「そういう目で見られるのは好きじゃないわ。何度も言うけど私達は『勇者』の資格を得るためにここに来たんだから、それ以外考えてる余裕なんてないでしょ」

平民生徒「それもそうだね」

勇者「資格、か・・・」

平民生徒「それじゃあ庭にでも行こう」

勇者&女生徒「おー」



22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 22:52:02.65 ID:il2wMhKS0



▽中庭


勇者「そういえば二人共剣は持ち込みしてるのか?」

平民生徒「僕は剣を買うが余裕が無くて学校の訓練用の木剣だよ。それにまだ金属の剣で素振りを出来るほど慣れてないし」

女生徒「私もさっき借りてきた木剣だよ。勇者君は自分の剣があるんだね」

勇者「あー、親父が冒険者だったらしくて、昔使ってた鍛錬用の剣と鎧を持たされたんだ。けどまぁまだ初日だし今日は俺もこの木剣を振るぜ」

平民生徒「訓練が始まる前からバテちゃったら大変だもんね」

勇者「そうそう、のんびり行こうぜ」

勇者「いーち、にーい・・・」ブン ブン


~~


勇者「ふー、いい汗かいたな」

女生徒「まるでおじさんみたいなこと言ってる」クスクス

平民生徒「ふぅ、でも、剣を振るだけでも案外疲れるんだね・・・僕も汗だくだよ」

女生徒「うん、結構大変そうだね。これからの訓練大丈夫かな・・・」

平民生徒「頑張ればなんとでもなるって。そうだろ、勇者」

勇者「ああ、きっとそうだ。じゃあまた明日から頑張ろう」サッ

平民生徒「ん・・ほら、女生徒も手を重ねて」スッ

女生徒「うん」スッ

勇者「勇者になるぞ!」

3人「おー!」


~~





23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 23:12:24.26 ID:il2wMhKS0

▽宿舎_勇者の部屋


勇者「部屋に来てみたらまさか同じ部屋とは・・・」

平民生徒「僕たちは不思議な縁があるみたいだね。ただ単に平民からの一般入学だからって理由かもしれないけど」

勇者「俺たちの部屋だけ離れたボロ小屋で他の連中は立派な建物だからな、そんな気もするぜ・・・。まぁ気にしても仕方ないから水浴びして飯だ飯」

平民生徒「そうだね、汗もかいたしお腹もぺこぺこだ」


~~


平民生徒「ご飯も別だったね」モグモグ

勇者「広くて綺麗な食堂に行ったら俺たちの席は無いって言われて、部屋に戻ってきたらパンとスープが置いてあったな。ドアに小さい扉がついてると思ったらそういうことかよ」ガツガツ ズズー

平民生徒「よっぽど毛嫌いされてるみたいだね・・・。まぁこの学校に入れただけでも有り難いのかもしれないけどさ」

勇者「なんかおかしい気もするけどな。勇者を育成する場所でこんな露骨なことやってどうすんだと思うぜ俺は・・・」ゴクゴクゴク・・・ゲフッ

平民勇者「それでもやっぱり立場は違うから仕方ないのかもしれない。さすがに成績なんかの評価は立場関係なくするだろうし」

勇者「だといいんだけどなー・・・ちょっと嫌な予感しかしない」

平民生徒「それでも勇者になれるだけの成績をおさめればいいんだよ。まだ訓練もはじまってないんだし、ね?」

勇者「まーそれもそうだな。じゃあとっとと寝ちまおう」

平民生徒「うん、おやすみ」

勇者「おやすみ」



24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 23:28:28.37 ID:il2wMhKS0



~~


平民生徒「勇者、朝だよ。早く起きないと朝ごはん食べる時間無くなっちゃうよ」

勇者「・・・うん?ああ、もう朝か・・・おはよう」モゾモゾ

平民生徒「結構前から起こそうとしてたんだけど、朝弱いのかな?」

勇者「うん、まあ普通かな・・・。ただ寝起きには俺を呼ぶ布団の声を聞く力が目覚めるんだ・・・いただきます。あぐ」モムモム

平民生徒「よい・・・しょ、っと。鎧ってこれで大丈夫かな?」

勇者「ああ、ちゃんと着れてると思うぜ。それもここのか?」

平民生徒「そうだよ。学校に入るだけで一杯一杯で・・・」

勇者「なるほどー。家は何やってるんだ?」

平民生徒「普通の農家なんだけど近頃出来があまり良くないんだ」

勇者「それで『勇者』になって稼ぎたいと」

平民生徒「それもあるんだけど、でもやっぱり勇者になりたいのは憧れたからなんだ」

勇者「憧れた?・・・ごちそうさまでした」ゲフッ

平民生徒「うん。まだ小さい頃に読んだ勇者の冒険譚が忘れられないんだ。僕もこんな冒険がしてみたい、こんな風に旅がしたい、って。それで少しでも近づける気がして、『勇者』を目指そうと思ったんだ」

勇者「いい話じゃないか」

平民生徒「なんか照れるなぁ」

勇者「立派なもんだって、胸を張れよ」

平民生徒「あはは、ありがとう。勇者はどうして『勇者』になろうと思ったんだ?」

勇者「俺も平民生徒と似たようなもんさ。やっぱりかっこいいからな」

平民生徒「だね」

勇者「っていうか鎧を着て行くのは今日からなのか」

平民生徒「そういう風に説明があったと思うんだけど・・・。昨日も鎧着てたの勇者だけだったでしょ?」

勇者「うわ、なんかすごい張り切ってるみたいで恥ずかしい!母さんめ・・・!」

平民生徒「あはは、でもこれからは皆常に鎧の着用が義務付けられてるから1日くらい早くたって問題ないよ」



26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 23:36:18.05 ID:il2wMhKS0


勇者「それもそうだ。俺も鎧着ちゃわないとなー」ガシャガシャ

平民生徒「訓練用らしいんだけど鎧って結構重たいんだね・・」

勇者「初めて着るのか?」

平民生徒「今まで旅とか冒険に全く縁が無かったからね」

勇者「そういえばそうだった。慣れるまでは結構大変かもしれない」

平民生徒「でも鎧を着たまま普通に生活できないと勇者なんてなれないんだろうね」

勇者「だろうなー」

平民生徒「なら慣れるしかないよね・・!」

勇者「おお、さすがだな平民生徒!今頃文句しか言ってないだろう貴族生徒のやつも見習うべきだな」

平民生徒「そんなの分からないじゃないか」

勇者「お優しいことで」

平民生徒「誰に対しても平等に接するのも大事なことだと僕は思ってるからね」

勇者「平民生徒が優等生な訳は納得した」

平民生徒「??」

勇者「あー、いや、なんでもない。じゃあ準備も出来たし行くか」

平民生徒「うん。集合は校庭だったね」





28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/13(日) 23:49:04.34 ID:il2wMhKS0



▽校庭

生徒A「おい、お前の鎧かっこいいな」

生徒D「これからのために新品を買ってもらったからな!」

ワイワイ ガヤガヤ

取り巻きA「貴族生徒さんの鎧めちゃくちゃいいっすね!」

貴族生徒「そうだろう?なんせ王都1の職人に特注で作らせた最高級の鎧だからな!」ドヤァ

取り巻きB「輝きが違いますもんね!」

貴族生徒「それに引き換え・・・」チラッ

取り巻きA「勇者の方は昨日からすでに汚いのは知ってたけど、もう一人の平民は学校からの備品だってさwww」

取り巻きB「兵士のお下がりかww傷だらけだしやっぱり汚いなwww」

貴族生徒「平民に鎧を新しく買えなんて酷なこと言うんじゃないよお前ら。それによく似合ってるじゃないか!」

取り巻き「HAHAHAHAHAHA」

女生徒「・・・・」ムカムカ

勇者「ふあー・・・あいつらは楽しそうでなんかうらやましくなってくるぜ」

平民生徒「笑われてるのに余裕なんだね、勇者は」

勇者「あれはああいう鳴き声の虫かなんかだと思えばいいのさ」

平民「はは、それは面白いね」

勇者「だろ?」




29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 00:02:01.93 ID:0tCRBFd50


生徒G「あ、先生が来たぞ!」

担任「よーし、全員揃ってるな。午前の訓練は剣術だが、まずは諸君らの体力がどれほどのものか見せてもらいたい」

ザワザワ

担任「よってまずはこの校庭の外周を走ってもらう」

エー ケンジュツナノニ? サイアクー マジカヨ

担任「剣を振るのはもちろん旅をするのに体力は必要不可欠なものだ、それを鍛えるのに自分の限界を知るのは悪くない。制限は設けないから良しというまで走ること。では行け!」

ドタドタドタドタ

平民生徒「ま、まさかこれを着たまま走らされるなんて」ガシャガシャ

勇者「言ってることはもっともだったけどな」ガシャンガシャン

女生徒「そうね、今はとにかく頑張って走りましょう」ガシャンガシャン


~~


貴族生徒「ひぃ、ひぃ・・・くそっ、マラソンなんて聞いて、ない・・・!」ガシャンガシャン

担任「大分ばてて来たな・・・・よし、そこまでだ!」

モウダメダ シヌ・・・ カラダガウゴカナイ

勇者「ぜはー、ぜはー、こんだけ走らされるときっついなー・・・」

平民生徒「はぁ、はぁ、鎧が重くて、しばらく立てそうに、ないよ・・・」

女生徒「はぁ、ふぅ、二人共座り込んじゃって、情けないわね・・・」

勇者「ぜはー、そういう女生徒も、へたれてるじゃねーか・・・」

女生徒「わ、私はくつろいでるだけだから・・・!」

平民生徒「はぁ、はぁ・・」

平民生徒(二人ともよくあんなに喋る元気があるなぁ・・・)

貴族生徒&取り巻き「」ピクピク




30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 00:19:47.48 ID:0tCRBFd50


担任(ふむ・・・今のところ見込みがありそうなのは少ししかいないな。少し前まで屋敷で気ままにくらしていた貴族層の者達ばかりでは仕方が無いと言えば仕方が無いが・・・果たしてこんなことで大丈夫なんだろうか)

担任「集まれ、集合だ」

勇者「あんまり休ませてもくれないみたいだな・・・ほら、行くぞ」

平民生徒「ま、待って、今行く・・・」ハァハァ

担任「ではこれから剣術の訓練に入る。剣の持込をした者は?」

担任「・・・・女生徒全員と平民生徒以外は全員か」

担任(女子に剣を持たせることを親が賛成的ではないようだが仕方が無いとは言え・・・、鎧と言い貴族の男子は逆に見栄っ張りばかりだな・・・)

担任「よし、では持ち込みをしたものは最初から最後までその剣で訓練を行ってもらう。木剣のものはなるべく早い内に自分の剣を用意するように。まずは素振り100本、上から下へまっすぐ振り下ろせ。始め!」


~~


担任「よし、合計300本の素振り完了。次回からはこれをしてから訓練開始とするからそのつもりで。では午後は教室で講義だ。解散」

生徒「」

貴族生徒「う、腕が・・・上がらない・・・・!」プルプル

勇者「あのおっさん軽い準備運動のノリだったけどこれは大丈夫なのか・・・」プルプル

平民生徒「僕はスプーンが持てるかどうかも怪しいよ・・・」プルプル

女生徒「これくらいじゃないと、この学校に来た甲斐が無いじゃない」プルプル

勇者「おい、手震えてるぞ」

平民生徒「強がってるみたいだね」

女生徒「他の子達と一緒にしないで欲しいわ」

勇者「まぁ確かに他の貴族のやつらよりマシだけどな。男子共なんてかっこつけて新品の剣持ってきたせいで大変なことになってたし」

平民生徒「とりあえずご飯食べに部屋に戻ろうか・・・」

勇者「ああ、そうだな・・・」

女生徒「えっ、食堂で食べないの?」



31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 10:53:51.41 ID:0tCRBFd50


勇者「んん?なんか俺達は部屋に飯が運ばれてくるからそれで済ませなきゃいけないみたいだ」

女生徒「えっ、そうなの?」

平民生徒「なんでかは知らないけどね」

勇者「そういうわけだからまた後でな」スタスタ

平民生徒「また後で」テクテク

女生徒「あ、うん、またね」

勇者「あー・・・腕が痛ぇ・・・」


~~


▽勇者科教室


商人「今日から交渉術の授業を任された商人だ。よろしくなー」

商人「ワシの授業ではその名の通り交渉術や話術の訓練を行う。これは『勇者』として問題を解決するにあたって非常に重要になってくるので、心して学ぶように」


~~


商人「では今日の講義はここまで。次の授業もここだから30分後にはまた着席しておくこと」スタスタ

勇者「ぐ・・・頭が・・・」

平民生徒「あはは、なんだか苦しそうだね」

勇者「おう、平民生徒か。深く考えるのは苦手だからこういうのはちょっとな・・・」

平民生徒「そうなんだ。僕は剣術の授業よりこっちの方が向いてるからまだマシかな」

勇者「母さんにも困難にぶつかった時はうまくいく方法を模索しないといけないから勉強は大事だって言われてたんだけど、やっぱり苦手なもんは苦手だ」

平民生徒「勇者は昔から『勇者』になるための訓練をつんできたんだね」

勇者「ああ、憧れだったからな」

平民生徒「それなら苦手くらいすぐ克服できるよ。意外と根性ありそうだし」

勇者「むしろ根性しか無い気がする」

勇者「次は戦術の講義か。気合入れていこうな」

平民生徒「うん、それじゃあまた後で」

勇者「おう」



32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 11:09:16.86 ID:0tCRBFd50



~~


勇者「んー、思ったより難しい話じゃなくて面白かったな」

平民生徒「そうだね、あの軍師さんの話し方も面白かったし、勇者はああいうの好きそうだもんね」

勇者「ああいう熱い戦いの話とか燃えるだろ」

平民生徒「そうだね」

勇者「よし、部屋に帰るかー。明日からは3つの授業が順番に繰り上がってくるんだっけ?」

平民生徒「そうだよ。だから明日はまず交渉術、次に戦術で最後に剣術だよ」

勇者「最後に剣術が一番いい気がするな」

平民生徒「最初だったりすると今日みたいにみんな疲れ果ててそうだもんね」クスクス

勇者「だな」


▽勇者の部屋


勇者「ごちそうさまでした」

平民生徒「ごちそうさまでした」

勇者「疲れてるからか知らないけど、なんかこれだけじゃ物足りねぇな」

平民生徒「うん・・・、でもこれ以外に食べるものももらえないと思うし我慢するしかないよ」

勇者「そうなんだけどなー・・・」

コト

勇者「うん?」

平民生徒「勇者、どうかした?」

勇者「いや、なんか物音がしたような・・・」

ガチャッ

勇者「おおう?平民生徒、ちょっと見てくれ」

平民生徒「何かあったの?・・・え?なんで食べ物がこんなところに」

勇者「干し肉や果物なんかが籠に入って置いてある・・・食って良いんだよな?」

平民生徒「学校からの配給ならこの小さな扉から入れてくれるだろうし、一体誰が・・・」

勇者「まぁくれるっていうんならもらおうぜ」

平民生徒「もう、食い意地が張ってるねキミは・・」

勇者「え?なもごもっご?」モムモム

平民生徒「口にものを入れたまま喋らない」

バタン





33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 12:01:21.27 ID:0tCRBFd50



~~
~~


▽勇者科教室


勇者「訓練が始まってから一週間経ったけど、平民生徒はもう慣れたか?」

平民生徒「うーん、やっぱり剣術の方はまだ身体が追いつかないなぁ」

勇者「でも今のところ走ったり剣を振ったりばかりで基礎的なことしかしてないから、効果が出るのはまだかかりそうだ」

平民生徒「そんなすぐに鍛えられたら苦労しないもんね。毎日身体が悲鳴上げてるよ・・・」

勇者「そんなもんだって。俺も最初は鎧着たら一歩も動けなかったし」

平民生徒「今じゃ平気そうなのに」

勇者「歩くくらいならな。走ったらもうすぐ疲れちまう」

平民生徒「そういえばこの学校って呪文は習わないのかな」

勇者「そういえばそうだよな。魔法使い科のやつらに任せるから勇者は魔法いらないとかそういう感じじゃねーの?」

平民生徒「そんなこと・・・ないとも言い切れないから困っちゃうね」

勇者「だろ?しょうがないから休みの日にでも練習するしかないか・・」

平民生徒「そうだね、ゆっくり休みたい気持ちもあるけど呪文の練習もしとかないとね」

勇者「じゃあ次の休みにでも早速やってみるかー」

女生徒「ねぇ、なんの話してるの?」

勇者「うん?ああ、今度の休みに呪文の練習でもしようかってな」

平民生徒「授業ではまだ習わないみたいだから今のうちから練習したくって」

女生徒「あ、私も混ぜて欲しいな」

勇者「呪文の練習にか?」

女生徒「うん。私も授業で無いのが気になってたから」

平民生徒「お休みが潰れちゃうことになるけどいいの?」

女生徒「そんなこと言ってる余裕なんて無いからいいの」

勇者「さすが女生徒は違うな」

平民生徒「そうだね」

女生徒「なにそれ」

勇者「褒めてるんだよ」

平民生徒「そうだよ」





34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 12:37:11.96 ID:0tCRBFd50


女生徒「まあいいわ。場所は?」

勇者「中庭でいいんじゃないか?」

平民生徒「じゃあ中庭に10時集合で」

勇者&女生徒「はーい」


~~


▽中庭


勇者「うーっす・・」

平民生徒「おはよう」

女生徒「二人共おはよう。なんで勇者はそんなに眠そうなのよ」

勇者「休みだと思って布団から出なかったからまだ目が覚めてないんだ・・・ふあー・・・はぁ」

平民生徒「勇者は寝起きよくないからねー」

平民生徒「とりあえずはじめよっか」

女生徒「うん。で、どうするの?誰かに習うの?」

平民生徒「どうしよっか」

勇者「決めてなかったのか・・」

女生徒「呆れた・・・。どうやって練習するのよ」

平民生徒「呪文に関する本をいくつか持ってきたからこれを参考にしてやってみようよ」

女生徒「そうね」

勇者「ちょっと顔洗ってくるわ」


~~


勇者「調子はどうだ?」

平民生徒「うーん、ある程度は分かったんだけどさっぱりかな」

女生徒「そうね・・・。誰か呪文が使える人がいればいいんだけど」

勇者「え、俺使えるけど?」




35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 13:53:01.20 ID:0tCRBFd50


平民生徒「え?」

女生徒「ちょっと、使えるなら最初から言いなさいよ・・・」

勇者「でも簡単なのしか使えないしそれに人に教えられるほど器用じゃないんだって・・」

平民生徒「そっかー。じゃあこの本に書いてあるとみたいに瞑想でもしてみようか」

女生徒「そうしましょう」

勇者「俺も俺も」


~~


平民生徒「火球呪文!」ポフッ

平民生徒「出そうではあるんだけど・・・」

女生徒「火球呪文」ポッ

女生徒「やった!見た?出たわ!」

平民生徒「おー、早いね」

勇者「なんだかんだ言いながら二人共上達早いんだな。俺はもっと苦労したのに・・・」

平民生徒「勇者は瞑想とかも苦手そうだからね」

勇者「よくお分かりで」

女生徒「見るからに体力馬鹿だしね」

勇者「体力馬鹿とは失礼な、女生徒だって女共の中じゃ充分体力ばk 女生徒「ふん!」ゴスッ

勇者「かぺっ!?」

女生徒「こんなか弱い乙女を捕まえて、失礼しちゃうわ」

勇者「どの口が言うんだ・・・」

平民生徒「あはは、それじゃあ今日はこのくらいにしてまた練習しよう」

勇者「そうだな。あとは明日に備えてゆっくり休もう」

女生徒「うん、じゃあまた明日!」

勇者「またなー」

平民生徒「またねー」



36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 14:08:19.25 ID:0tCRBFd50



~さらに2週間~


担任「今日は二人一組になって軽く打ち合ってもらう」

ガヤガヤ

勇者「平民生徒、組もうぜ」

平民生徒「うん、いいよ」

貴族生徒「おい勇者、僕達と遊ばないか?」ニヤニヤ

勇者「なんだお前ら、これは訓練だぞ」

貴族生徒「この僕が直々に稽古をつけてやろうって言うんだ、僕とお前じゃお遊びにしかならないさ」

勇者「ああ、さいですか」

取り巻きA「平民生徒はこっちだ」ニヤニヤ

平民生徒「勇者、どうする?」

勇者「ん、ああ、相手してやろうじゃないか」

平民生徒「おっけー」

担任「今日は初めてだから一組ずつ行うので他の組はよく見ておくこと。剣は訓練用の木剣を使うこと。クリーンヒットで一本、顔には当てないよう寸止めをするか胴や腕の鎧部分を狙うこと。それではまずは勇者と貴族生徒、前へ」

貴族生徒「僕の華麗な剣術を見せてやるよ」

勇者「お手柔らかに」

担任「始め!」

貴族生徒「ふん!」ブンッ

勇者「おお、最初に比べて普通に動けるようになったんだな」サッ

貴族生徒「僕を誰だと思ってるんだ?屋敷では剣術も一流の戦士に習っていたこの僕が、貴様ごときに劣るわけないだろうが!」

ヒュッ カン カン

取り巻きA「さすが貴族生徒さんだ、おしてるおしてる!」

取り巻きB「平民の出はたいしたことないな!」

勇者「あんまり調子に乗ってると痛い目見るぜ?」ブンッ

貴族生徒「な、防御をはじかれ・・・!」

勇者「ふん!」シュッ ピタッ

平民生徒(防御を弾いたあとの首筋への寸止め、勇者の勝ちだ!)

貴族生徒「この!」バシッ

勇者「!?」グラッ




37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 14:21:52.70 ID:0tCRBFd50


貴族生徒「悪い悪い、手が滑ってしまって」ニヤニヤ

担任「一本!」

勇者「なっ、どうして貴族生徒の旗が上がるんだ。ちゃんと急所に寸止めしただろ!」

担任「あのタイミングでは貴族生徒の首への攻撃が有効だ」

取り巻きB「負け惜しみは見苦しいぞ!」

勇者「・・・ちっ」

女生徒「先生、むき出しの場所への攻撃はいいんですか!?」

担任「ぎりぎりのタイミングだった上に貴族生徒はまだ慣れてないんだ、仕方が無い」

女生徒「そんな・・・!」

勇者「いい、まだ取り返せる・・」

平民生徒「首大丈夫?」

勇者「ああ、次が始まるから離れててくれ」

平民生徒「わかった、頑張ってね」

勇者「おう」

貴族生徒「惜しかったなー」ニヤニヤ

勇者「次はきっちり当ててやるからな」

担任「始め!」

勇者「先手必勝!」シュッ

貴族生徒「!?」

スパァン!

勇者(胴へのなぎ払い、決まっただろ・・!)

女生徒「やった!・・・って貴族生徒が振りかぶって・・」

平民生徒「勇者、まだ終わってない!」

貴族生徒「ひひ、残念でした!」

ゴスッ

勇者「ぐ・・!?」ガクッ

担任「一本!貴族生徒の勝ち!」

取り巻きA「やった!」

取り巻きB「さすが貴族生徒さんだ!」

平民生徒「貴族生徒!頭を思い切りたたきつけるなんてひどいじゃないか!」

貴族生徒「勢い余っちゃって止めきれなかったんだよ、悪い悪い」ニヤニヤ




38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 14:30:09.45 ID:0tCRBFd50


平民生徒「勇者、大丈夫?」

勇者「さすがに脳天直撃は効くぜ・・・」

貴族生徒「あれだけ調子に乗ってた癖にいい様だな!」

取り巻き「HAHAHAHAHAHAHA!」

女生徒「この・・・!」

勇者「やめろ女生徒、俺の負けでいい」

女生徒「でも・・!」

勇者「判定は判定だ、仕方ねぇ」

平民生徒「こういう時勇者は大人だね。僕はいい加減我慢の限界だよ」

勇者「俺のことで問題起こして追い出されでもしたら悔やみきれないだろ?それに、俺も申し訳ないからやめてくれ」

平民生徒「・・・うん、分かったよ勇者」

貴族生徒「これにこりたら大人しくしてるんだな!あっはっはっは!」

担任「次、取り巻きAと平民生徒、前へ」

平民生徒「じゃあ行って来るよ」

勇者「おう、しっかりやってこい」

女生徒「頑張ってね」

勇者「あー、くそ、まだ頭がクラクラするぜ」

女生徒「座ってたら?」

勇者「そうだな。よっこら、しょと」




39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 14:37:17.72 ID:0tCRBFd50



~~


平民生徒「ごめん、勝てなかったよ」

勇者「あいつも一応剣術はならってたみたいだし、やっぱり判定が平民生徒には厳しくて取り巻きAには甘かったからな」

女生徒「あそこまで露骨だと引くわね」

勇者「それぞれ誇りやらなんやらが絡んでるんだろうし、仕方ないさ」

平民生徒「そうなのかな・・・」

勇者「でもまぁ、俺って負けず嫌いだから、ちょーっと納得いってなかったりするんだよな」

平民生徒「もしかして、もう一回やるつもり?」

勇者「ばれたか」

女生徒「判定は判定じゃなかったの?もう一回挑んだってどうせ同じでしょ」

勇者「まぁ見てなって」


~~


担任「よし、全員終わったな。少し早いが今日はこれで・・」

勇者「先生」

担任「なんだ?」

勇者「もう一度貴族生徒と打ち合いをしたいのですが」

担任「貴族生徒、どうする?」

貴族生徒「もちろん受けて立ちますよ」

担任「よし、なら二人共前へ」

貴族生徒(馬鹿が、何度やっても同じだってことを分からせてやる!)

担任「始め!」




40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 14:51:16.71 ID:0tCRBFd50


ブン カン カン ブン

平民生徒「勇者はどうするつもりなんだろう。攻めあぐねてるみたいだし・・・」

女生徒「下手な攻撃をしても反撃されるだけだから、様子を見てるんだと思うわ。でも本当にどうするのかしら」

平民生徒「何も考えてないなんてことは・・・」

女生徒「在りうるわね」

貴族生徒「ほらほら、手出して来ないのか!」ブン

カッ

勇者「・・・」

貴族生徒「おら!」ドッ

勇者「くっ・・!」ドサッ

平民生徒「タックルして勇者を転ばせた!?」

女生徒「先生!」

担任「身体ごとぶつけて相手のバランスを崩すのも剣術の内だ。反則ではない」

貴族生徒「ほら、隙ありだ!」バシッ

女生徒「あいつまた顔面に攻撃を・・・!」

担任「一本!」

勇者「・・・」ムクッ スタスタ

平民生徒「あの足腰の強い勇者があんな簡単に転ばされるなんて・・・もしかしてわざと・・」

女生徒「何か企んでるみたいね」

担任「始め!」

貴族生徒「ほらほら、行くぞ!」

カッ カッ カン ブン カッ

勇者「そこだ!」

バシィ! カランカランカラン

貴族生徒「ぶ、武器が・・!」

勇者「隙ありだぜ、大将」

シュッ ピタッ

担任「勇者、貴族生徒は武器を落としてしまったから今のは無効だ。拾うまで待機していろ」

勇者「どうせそんなことだと思ったぜ」

女生徒「首筋に剣を当てていたのに・・・」

平民生徒「よっぽど勇者に勝たせたくないみたいだね」

女生徒「勇者はどうやって勝つつもりなのかしら・・」




41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 15:10:11.98 ID:0tCRBFd50


貴族生徒「せこい手使いやがって・・・覚悟はいいか?」

勇者「お前こそ、今回はちょっとばかり痛い目見せてやる」

貴族生徒「ふん、出来るものならやって見ろよ、この平民風情が!」ブンッ

勇者「そこ!」カッ

取り巻きA「貴族生徒さんの振った剣に攻撃を当てて弾き返した!」

取り巻きB「最初みたいにする気か?どうせ無駄なのに、学ばない奴だな!」

ゲラゲラゲラ

勇者「ふん!」ドッ

貴族生徒「うわぁ!?」ドサッ

平民生徒「タックルで転ばせた!」

女生徒「さっきと逆ね」

勇者「さて、と。1本目と同じ状況な訳だからもちろん続行だよな?」

担任「・・・」

貴族「こ、この!足をどけろ!」ジタバタ

勇者「なーに言ってるのかなこのおぼっちゃんは。さっきキミがしたことそのままだよー?」

女生徒「右腕と左腕の手首を足先で踏んづけて押さえつけてる・・・」

平民生徒「なるほど、止められないためにさっきわざと倒されたのか」

貴族生徒「や、やめろ、何をする気だ・・!」

勇者「何って今はまだ訓練中だぜ?お前みたいに思い切り頭ぶん殴ったりしないから安心しろよ、な!」ブンッ

貴族生徒「ひぃ・・・!」

取り巻きB「あの野郎、動けない貴族生徒さんの頭に向かって寸止めしてやがる!」

勇者「つっても、顔面にされるとかなり怖いだろうけどな!」ガッ

貴族生徒「ひっ」

取り巻きA「今度は顔すれすれの地面を殴ってやがる!」

勇者「あれー?うまく当たらないなー?」

ガッ ガッ ガッ ガッ

貴族生徒「ひっ、ひぃ・・!どうして終わらないんだ・・!」

勇者「今ここで有効打とっちまうとさっきまでの勝ちも無しになるんだから、そりゃあ寸止めじゃあ止められないだろ。あとスレスレで掠るくらいしかしてないしな」

ビシッ




42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 15:16:52.06 ID:0tCRBFd50


貴族生徒「ひぎゃっ・・・!」

平民生徒「耳に剣先を・・」

ビシッ ガッ ビシッ ビシッ

女生徒「どれだけ我慢してたかよく分かるわね・・」

平民生徒「今度は横に振って鼻の頭を狙ってる・・。止めなくていいのかな?」

女生徒「自業自得じゃないかしら」

貴族生徒「も、もう、やめぎゃっ・・!」

取り巻きA「おい勇者!お前いい加減にしろよ!」

取り巻きB「卑怯だぞ!」

勇者「はいぃ?言っとくけど俺はお前らが自分の良いように作ったルールで訓練してるだけだぜ?どこが卑怯なんだよ。ほら、言ってみろよ」

取り巻き「うぐ・・・」

勇者「そんなに止めたいならお前ら俺とやるか?こいつの代わりになるっていうんならやめてやるよ」

取り巻き「・・・」

勇者「結局そんなもんだろ。まあ、そろそろ満足したからやめてやるよ」

勇者「参りました」

担任「・・・貴族生徒の勝ち」

貴族生徒「うう・・お前、覚えてろよ!」

勇者「えー、なんのことかわかんなーい」スタスタ

ザワザワ

平民勇者「お疲れ様」

女生徒「少しやりすぎな気もするけど、お疲れ様」

勇者「他の連中みたいに引いたか?」

平民勇者「こういうのは良くないと思うんだけど、すっきりしたかな」

女生徒「別に。ただあんなにするなんてお子様だわ」

勇者「どうせお子様ですよ」


~~



53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 17:41:02.78 ID:0tCRBFd50



▽校長室


校長「どうして呼び出されたか分かるかね?」

勇者「いいえまったく」

校長「剣術の訓練中に貴族生徒をいたぶって遊んでいたそうじゃないか」

勇者「そんなことしてませんよ。真面目に訓練にはげんでいました」

校長「ではキミは貴族生徒が嘘をついていると言いたいのかね?」

勇者「そんなつもりはありませんが、俺も嘘はついてません」

校長「そうか。ならキミは1週間の謹慎としよう」

勇者「わかりました」

校長「戻ってよろしい」


▽勇者の部屋


ガチャ

勇者「ただいま」

バタン

平民生徒「おかえり勇者。どうだった?」

勇者「1週間の謹慎だとさ。嫌になるぜまったく」ブツブツ

女生徒「あれだけやったんなら仕方ないわよ。貴族生徒が自業自得ならあなたも自業自得ね」

勇者「そんなこと言ったってやっぱり腹立つだろ・・・ってなんで女生徒がここにいるんだよ」

女生徒「別に」

平民生徒「勇者のこと心配してここで待っててくれてたんだよ」

勇者「ふーん」

女生徒「私も貴族生徒が悪いと思うから、あなただけ呼び出されたことに納得がいかなかっただけよ」フン

勇者「あーあーそうですか。期待して損した」

女生徒「じゃあ私は部屋に戻るから」

勇者「おう、ありがとな」

平民生徒「また明日ね」

ガチャ バタン

平民生徒「それにしても1週間の謹慎なんて厳しすぎる気もするけどね」



54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 17:58:14.31 ID:0tCRBFd50


勇者「やっちまったもんはやっちまったもんとして、明日からどうするかなー」

平民生徒「切り替え早いのは勇者の長所だと思うよ」

勇者「なんだ突然」

平民生徒「なんでもない。それじゃあおやすみ」

勇者「おう、おやすみ」


~~
~~


▽校庭


勇者「あー、久しぶりの娑婆だぜ」

平民生徒「謹慎がとけてから始めての訓練だね」

勇者「おう、もう退屈すぎて干からびるかと思った」

生徒「ヒソヒソヒソヒソ」ビクビク

平民生徒「なんかみんな勇者のこと怖がってるみたいだね」

勇者「なんだって・・!俺はこんなにも優しいっていうのに・・・おいみんなー、そんなに怖がるなよー」

生徒「・・・」ササー

勇者「おい平民生徒」

平民生徒「どうしたの勇者」

勇者「みんなすごい勢いで退いていくんだけど」

女生徒「だからそれも自業自得でしょ」

勇者「うう・・・せめて女の子とはお近づきになりたかったのに・・・」メソメソ

女生徒「呆れた・・・」

平民生徒「まあまあ。それより訓練始まるみたいだよ」

担任「知っての通り、明日から3日間かけて各教科毎の試験が行われる。剣術では二人一組で模擬戦闘を行いその動き等で採点する。勝敗で合否が決まるわけではないがアピール出来なければ得点は低いと思え」

勇者「ちょ、明日から試験かよ」ヒソヒソ

平民生徒「もう、ちゃんと1週間前に伝えたじゃないか」ヒソヒソ

担任「それでは今日は二人一組で各組訓練にはげむように」

勇者「よし、今度こそ組もうぜ」

平民生徒「うん、よろしく」



55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 18:10:55.06 ID:0tCRBFd50



~~


勇者「ふー、平民生徒も腕をあげたな」

平民生徒「あはは、そう言われると嬉しいな」

担任「よし、今日は午後の授業は無いから各自明日からの試験に備えるように。解散」

ワイワイガヤガヤ

勇者「試験って明日が剣術だっけ?」

平民生徒「そうだよ。次の日が交渉術で次が戦術」

勇者「なるほど・・。まぁなんとかなるだろ」


▽勇者の部屋


勇者「お、今夜の差し入れはやけに豪勢だな」

バタン

平民生徒「変だね、今までそんなに変わらなかったのに」

勇者「試験前だから気利かせてくれたとか。ほら、活入れるためにさ」

平民生徒「なんだか怪しいなぁ・・・・勇者、それは食べないほうが」

勇者「むはっ、これうめぇ・・!」ガツガツムシャムシャ

平民生徒「遅かった・・・」

勇者「ごくごくごく・・・ぷはー!大丈夫だって、平民生徒は心配しすぎなんだよ」

平民生徒「だといいけどね」




56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 20:06:14.77 ID:0tCRBFd50



~~


▽校庭


担任「では二人一組での試験を行う。組み合わせはこちらで決めてあるので呼ばれた者達から前へ出るように」

勇者「ぐぅおおおおお・・・腹があああああ・・・!」

女生徒「え、どうしたの勇者」

平民生徒「晩御飯の差し入れの話はしたでしょ?それが昨日はやけに豪華だったから、食べないほうが良いって僕は止めたんだけど・・・」

勇者「う、う、腹の中で何かが暴れてるかのように痛ぇ・・・ぐうううう!」ギュルルルルル

担任「次、貴族生徒と勇者、前へ」

勇者「げぇ・・!」

貴族生徒「どうしたんだい勇者くん、やけに体調が悪そうじゃないか」ニヤニヤ

取り巻き「・・・」ニヤニヤ

勇者「ちょっと食いすぎちまってな・・・はう!」

平民生徒「貴族生徒のあの顔、もしかして・・・」

女生徒「あいつらまた卑怯な手を・・・!」

勇者「ぐうううう・・・!」

担任「始め!」

貴族生徒「体調管理が出来てないやつが悪いんだ、これで不合格でも恨むなよ?」ダッ

平民生徒「まずい・・!」

勇者「お、お、おああああ・・・・!」ビュンッ

バッシィィィィンン!!

ゴロゴロゴロズサー

貴族生徒「」ピクピク

担任「」

生徒「」

平民生徒「」

女生徒「」

勇者「お、おおふ・・・!」プルプル

担任「お、おい、取り巻き、貴族生徒を医務室へ運ぶぞ!他の者達は待機だ!」

取り巻き「は、はい!」

ドタドタドタ

勇者「と、トイレ・・・!」




57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 20:13:20.35 ID:0tCRBFd50


女生徒「力任せに剣を思い切り叩きつけたわね」クスクス

平民生徒「多分試験どころじゃなくて力がこもっちゃったんだろうね。貴族生徒が一撃で気絶しちゃったし」クスクス

二人「あはははは」


~~


▽勇者の部屋


勇者「ふぅ、やっと落ち着いた・・・」ゲッソリ

平民生徒「だから止めた方がいいって言ったのに」

勇者「まぁそう言うなって。なんとかなったし」

平民生徒「まぁね。他の人達の試験もなんとか無事に終わったし後2つも頑張らないと」

勇者「結果は後日だよな?まぁ一撃で終わらせた俺は合格間違いなしだろうけど」

平民生徒「貴族生徒は」

勇者「間違いなく不合格は無い。プライドの塊みたいな親子だからなあいつら」

平民生徒「何のための試験なんだろうね」

勇者「面子を守るためじゃね?俺にはさっぱり分からねぇよ」

平民生徒「そうだね。もう寝よっか」

勇者「おう、おやすみ」

平民生徒「おやすみ」



58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 20:21:38.85 ID:0tCRBFd50



~~
~~


勇者「おっしゃ、なんとか無事試験終わったな」

平民生徒「無事ってわけじゃないと思うけど。何人かは追試もダメで学校を去っちゃったわけだし」

勇者「仲間ってわけでもないんだからいいんだよ。普段あれだけ馬鹿にされてるのに平民生徒ははお人よしだな」

平民生徒「そんなことないよ。勇者も交渉術の試験追試で合格なんだからもっと危機感持った方がいいって」

勇者「俺は後ろは振り向かない主義なんだ」キリッ

女生徒「そんなこと言ってると脱落しちゃうわよ」

勇者「おっと、女生徒。お前は3つとも好成績で余裕そうだな」

女生徒「努力の賜物よ。それに、平民生徒だって成績良かったらしいじゃない」

勇者「そりゃあうちの平民生徒は出来る子だしな」

女生徒「いつからあなたの家の子になったのよ・・・」

平民生徒「あはは。この調子で頑張ろうね」



~そして1年の時が過ぎた~




60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 20:53:51.34 ID:0tCRBFd50



▽中庭


勇者「よっ、ほっ」

キン ガキン 

平民生徒「やぁ!」

チッ

勇者「くっそ、平民生徒の勝ちだな」

平民生徒「えへへ、やっとらしくなってきたかな」

勇者「らしくなってきた、なんてもんじゃねぇだろ。俺と五分五分にまでなるなんて」

平民生徒「ここに来てから1年間頑張ったからね」

女生徒「二人共お疲れ様。平民生徒は本当に強くなったよね」

平民生徒「ありがとう」

勇者「剣は自分の剣買ったみたいだけど、やっぱり鎧は無理か」

平民生徒「うん・・・・。でも、今は剣を買えただけでも充分嬉しいんだ。最近やっとこの剣に慣れてきて勇者とも互角に戦えるようになったし」

勇者「なんか俺時々平民生徒がまぶしいぜ・・・!」

女生徒「あなたは少し見習った方がいいわね」

勇者「きこえなーい」

平民生徒「そういえば勇者、鎧が少しずつ黒くなっていってない?」

勇者「ああ、なんかそういう鎧らしい。俺も最初汚れかと思ってたんだけどな」

女生徒「ふーん、不思議な鎧ね」

勇者「そういえば明日から他の科の連中と合同で訓練したりするんだよな」

平民生徒「そうみたいだね。戦術の授業では実際にパーティーを組んでそれについて訓練するらしいよ」

勇者「なるほどな。じゃあ明日からも頑張ろうぜ」

平民生徒「うん、頑張ろう」

女生徒「それじゃあ、また明日ね!」




62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 21:08:06.85 ID:0tCRBFd50

▽校庭


軍師「それでは今日からこの授業では、実際にパーティーを組んで訓練してもらう。パーティーは好きに組んでくれ」

ワイワイガヤガヤ

戦士生徒A「勇者科だよな?良かったら組まないか」

平民勇者「うん、いいよ」

平民勇者「じゃあ勇者、また後でね」

勇者「おう」

勇者「・・・さて、怖がられてるのかわからねぇけど誰も近寄って来ないな。とりあえず俺も声かけて回るか」

テクテク

戦士生徒「・・・」

勇者「おっ、なんか強そうなのが一人で突っ立ってるな。おーい、そこの君、俺とパーティー組まないか」

戦士生徒「ああ。俺は戦士生徒だ、よろしく頼む」

勇者「おう、よろしくな」

勇者「あとは僧侶と魔法使いか」

テクテク

僧侶生徒「・・・」オロオロ

勇者「おっ、丁度メンバー探してそうな女の子がオロオロしてるな。そこの僧侶さん、俺達と組まない?」

僧侶生徒「えっ、いいの?ボクは僧侶生徒、よろしくね!」

勇者「俺は勇者だ、よろしく」

戦士生徒「戦士生徒だ、よろしく」

勇者「後は魔法使いか・・・。でもこれだけ時間立ってたらみんな決まってそうだな」

魔法使い生徒「・・・」ムキッ

勇者「どこかに魔法使いは・・・」スタスタスタ

魔法使い生徒「っておい!ここ!ここにいんだろ!」

勇者「え、どこに?」キョロキョロ




64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/14(月) 21:18:18.13 ID:0tCRBFd50

魔法使い生徒「ここだここ!」

勇者「お前のような魔法使いがいるか」

魔法使い生徒「ここにいるんだなそれが」

勇者「まぁ、いいか。俺は勇者だ、よろしくな」

僧侶生徒「僧侶生徒だよ、よろしくね!」

戦士生徒「戦士生徒だ、よろしく頼む」

魔法使い生徒「おう、よろしくな!」

勇者「みんな一人でいたみたいだけど、誘われてなかったってことは俺みたいに避けられてるのか?」

戦士生徒「俺は師匠の教えで知識なども身につけようと勉強していたらバカにされてしまってな・・・」

僧侶生徒「ボクは男なのにこんな格好してるから、みんなにおかしいって言われて・・・」

魔法使い生徒「俺も師匠の教えで身体を鍛えまくってたらみんなに笑われちまってよう」

勇者「なるほど。始まってすぐにそういうのを言いふらされたわけか・・」

貴族生徒パーティー「・・・」ニヤニヤ

勇者「またあいつらか」

軍師「全員パーティーは組めたようだな。ではこれより30分は情報交換の時間とする。それぞれの得意不得意を聞き出して勇者科の者は頭に叩き込むように。なお今日組んだパーティーは人数が2人以下になるまでそのままだから、しっかりと各メンバーの特性を把握するように」

勇者「ってわけだから、みんな得意なこととか苦手なことを教えてくれ。特技とかでもいいぞ」




75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 19:41:31.72 ID:b4uo2KMl0


勇者「まずは戦士生徒から」

戦士「そうだな、それなりに知識はあるほうだと思う。後は戦士らしく攻撃力の高さか。苦手なことは特に無いな」

勇者「なるほど、万能タイプってことか。じゃあ次、僧侶生徒」

僧侶生徒「えっと、やっぱり僧侶だし回復と補助かなぁ。でもボク、こう見えて結構力持ちなんだ。苦手なことはそんなに無いと思う」

勇者「ああ、うん、わかった。じゃあ魔法使い生徒は?」

魔法使い生徒「おう、魔法使いらしく筋肉を活かした攻撃力の高さが」

勇者「ちょっと待て」

魔法使い生徒「いきなり止めやがって、なんだってんだよ」

勇者「前二人まではまぁいいとして、どこが魔法使いらしいんだよ!」

魔法使い生徒「そういうもんじゃねーのか?」

ヒソヒソヒソヒソ クスクスクス

勇者「・・・まあいいや、続けてくれ」

魔法使い生徒「後は攻撃呪文なら大体使えるな。苦手なのは早く走ることと考えることだ」

勇者「ああ、わかった」

勇者「・・・・なんて攻撃力過多なパーティーだ・・。でもまぁ、他の連中はこんな逸材を見逃すなんて勿体ねぇな、ぐふふふふ」

魔法使い生徒「どうしたんだこいつ?」

戦士生徒「俺達を気に入ってくれたみたいだな」

僧侶生徒「精一杯頑張るよ!」

勇者「とりあえず全員把握出来たかな」

戦士生徒「すまない勇者、俺も作戦を立案するのに役立ちたいから勇者の特性を把握しておきたいんだが、教えてもらえないか」

勇者「ああ、それもそうだな。俺は剣術は勇者科で3位以内で力と体力だけなら多分1番だ。交渉やらは苦手だが戦術も小さい頃から習っていたし呪文もそこそこ使える」

戦士生徒「おお・・・。勇者こそどうして一人で仲間を探していたんだ?それだけの実力があるなら引っ張りだこだろうに」

勇者「いやー・・・実は結構前の剣術の訓練で、勢い余って貴族生徒っていうおぼっちゃんを思い切りぶっ飛ばしちまってさ、目つけられてるんだ」




76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:14:20.00 ID:b4uo2KMl0


戦士生徒「なるほど、そういえばちらっとだけ耳にした噂でそんなのがあったな」

勇者「え、どんなの?」

僧侶生徒「勇者科に品行方正で真面目な貴族生徒がやり返さないのを良い事に、訓練にかこつけていたぶってる平民出のゲスがいるっていう・・・」

勇者「ちょっ、そんな酷いこと言われてたのか。っていうか俺その噂に出てくる貴族生徒っていうやつ見たことないんだけど。ゲスで同じ名前のやつなら知ってるけど」

魔法使い生徒「どんなやつかと思ってたけどよ、お前がそんなことするやつじゃないってのは何となく分かるから気にすんなよ」

勇者「おう、ありがと」

軍師「30分経ったな。では、今から仮想の状況を説明するので、その状況を打破する作戦を立案してもらう。各パーティーメンバーの特性を活かした作戦を立てることが目的故に正解はパーティーによって違う。よく考え、よく話し合うこと。満足のいく作戦が出来たら私のところに説明しに来ること」

戦士「なるほど、戦術の時間だけあって面白そうな訓練だな」

勇者「パーティーの戦力をうまく使って論破すればいいんだろ?このパーティーだとすることなんて大体決まってるようなもんだけど・・」

軍師「では状況を伝える。とある町の村長の娘が盗賊にさらわれ人質にされてしまった。人質はアジトの隣の小屋に置かれているがそこに見張りはいない。ただしその小屋へは続く4つの道の入り口にはそれぞれ見張りが一人ずつ立っており、入り口同士は100m程の間を空けて開けた場所にあるため、見張りを倒せばその瞬間に他の入り口の見張りがアジトへ行き進入者が来たことを伝えてしまう。村長の娘を救うにはどうしたらいいか。さぁ、考えろ!思いついた者は前に出てくるように」

勇者「・・・思いついたんだけどいいか?」

魔法使い生徒「早いな!」

勇者「いや、これは俺達のためにあるような問題じゃないかと思うくらい、簡単な話だ」

戦士生徒「だな」

勇者「お、戦士生徒も思いついたのか、さすがだな」

僧侶生徒「うーん・・・?」

魔法使い生徒「」チーン

勇者「まぁ行ってくる」スタスタ

軍師「お、早いではないか。では聞かせてもらおうか」

勇者「四人でそれぞれの見張りのところへ行き、それぞれ1人ずつ倒します」




77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:26:50.61 ID:b4uo2KMl0


軍師「え?」

勇者「一人1殺」

軍師「僧侶も見張りを倒せると?」

勇者「何故か俺のパーティーみんな力自慢だったんで、出来ます」

軍師「よろしい、ではやってみせてもらおう。あそこに兵士達がいる。あれを見張りの盗賊だと思って作戦を実行してみなさい」

兵士A~D「・・・」

ザワザワ

平民生徒「勇者のやつ、また何か企んでるみたいだ」クスクス

勇者「分かりました」

勇者「おーいみんな、集合」

戦士生徒「準備は出来ているぞ」

魔法使い生徒「待て待て、作戦を説明してくれなきゃわかんねぇって」

僧侶生徒「ボクにも教えてー」

勇者「かくかくしかじか」

魔法使い生徒「なるほど、そりゃあ簡単だ」

僧侶生徒「大丈夫かな・・・」

勇者「大丈夫大丈夫。じゃあ位置についてくれ。俺が走り出したら一斉に突撃してくれ」

勇者パーティー「おう!」

軍師「いつでも始めてもらって構わんぞ」

勇者「では行きますよ。・・・」テクテク

兵士A「うん?なんだお前ら、こっちは通さないから帰りな!」

兵士B「痛い目に遭いたくなかったら引き返した方がいいぜ?」

勇者「・・・行け!」ダッ

勇者パーティー「!」ダッ

兵士「!?」

女生徒「全員足速いわね・・・」




78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:40:15.61 ID:b4uo2KMl0


ブンッ

ピタッ

軍師「全員的確に急所に寸止めしている・・・」

ワイワイガヤガヤ

タッタッタ

勇者「見ていただけましたか」

軍師「うむ、見事であった。兵士達はどう思う」

兵士A「いやー、兵士の私達でも見切れない程でした」

兵士B「ああ、完璧だったな」

兵士C「さすが勇者とそのパーティーを目指す生徒達だ」

兵士D「盗賊程度なら余裕で倒せるでしょうね」

軍師「パーティーメンバーの特性を活かした見事な作戦だった。他の者も見習うように」

オオー

勇者「いえーい」ハイタッチ

僧侶生徒「いえーい!」ハイタッチ

戦士生徒「さすが勇者だな」

勇者「いやいや、あれは問題が俺たちにとって簡単過ぎたんだって。実際他のやつらはまだ合格出てないだろ?」

戦士生徒「この結果が偶然だとしても、俺達のことを理解してくれたのは確かだ。感謝する」

魔法使い生徒「戦士生徒の言う通りだな!」

勇者「恥ずかしいからやめろって」

僧侶生徒「避けられてばかりだったから、嬉しいんだよ」

勇者「ったく、恥ずかしいやつらめ」プイッ

ドカッ ボカッ

バタンッ キュー

軍師「失敗だ、やり直し」

貴族生徒「なんだよお前ら!しっかりしろよ!」



82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 20:51:48.43 ID:b4uo2KMl0


軍師「前のパーティーの真似をしたところで上手くいくはずもないだろう。あれはあのパーティーだからこそ上手くいったのだ、貴族生徒は貴族生徒のパーティーメンバーの特性をうまく利用して作戦を立てるがいい」

貴族生徒「くそっ、お前らがちゃんとしないからだ!」

勇者「あいつは見てられねーなー」

戦士生徒「ああいうのは関わらないのが一番だ」

勇者「しごくもっともだ」


~~


勇者「じゃあみんな、またな」

戦士生徒「ああ、またな」

僧侶生徒「またねー」

魔法使い生徒「またな!」

テクテクテク

勇者「ふー、なんだかんだ楽しかったな、パーティー訓練」

平民生徒「勇者、今日は一番手で合格もらうなんてすごかったね」

勇者「平民生徒のとこも合格もらってたじゃねぇか」

平民生徒「他の人達が優秀だったからね、助けられただけだよ」

女生徒「そんなことないでしょ。平民勇者は自分を過小評価し過ぎよ」ツンツン

平民生徒「うわぁ、女生徒、ほっぺたつつかないで・・!」

勇者「でも女生徒の言う通りだと思うけどな。もっと自信持って良いぜ」

平民生徒「あはは、ありがとう」

勇者「それで当たり前のように女生徒も合格もらってたしな」

女生徒「思いつきさえすればどんなパーティーでもなんとか出来るようになってたからね。4人で正面から行って同時に倒す、なんて方法を取ったのは一組だけだけど」



85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:10:06.47 ID:b4uo2KMl0


勇者「はっはっは!・・・まぁ、最初はどうしようかと思ったんだけどな、何あの筋肉バカ祭り」

女生徒「見事に偏ったわね」

平民生徒「でも勇者のパーティーのみんな、すごく楽しそうだったよ」

勇者「あいつらかなり優秀なのに、ちょっと変わってるからってずっと避けられてたみたいだからな」

女生徒「そんなところまであなたと似てるのね。何か運命的なものを感じないかしら?」

勇者「ないない。女の子だったら大歓迎だけどな」

平民生徒「あれ、僧侶生徒さんは女の子じゃないの?」

勇者「あれで男だってさ。あいつが避けられてる理由らしい」

女生徒「嘘・・・あれで男の子って・・・私より可愛いのに・・・」

平民生徒「落ち込んじゃったね」

勇者「そういうの気にしないやつかと思ってた」

平民生徒「変わったんじゃない?」クスクス

魔法使い生徒「うるさい!」


~~


▽勇者科教室


担任「えー、連絡してあったように、明日から2週間ほど休暇期間に入る。宿舎に残っても良いがなるべくなら家族に顔を見せてくることだ。息抜きは大事だが鍛錬は欠かさないよう。ではこれで解散だ!」スタスタスタ

勇者「いよっしゃー!待ちに待った長期の休みだ!」

平民生徒「何かするの?」

勇者「いや、まだ決めてないんだけどな。どこか修行しに行こうぜ修行」

平民生徒「うん、いいけど、家に挨拶してからかなー・・」

勇者「もちろんそれが済んでからだ。俺も家に帰っとかないと母さんがうるせぇし」



90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 21:25:43.33 ID:b4uo2KMl0


平民生徒「そうだね」クスクス

平民生徒「女生徒には声かけるの?」

勇者「あいつはどうしようかなー。いるとうるさそうだし」

女生徒「誰がうるさいですって?」

勇者「!」ダッ

ガシッ

女生徒「逃がさないわよ?」ニコッ

ギリギリギリギリ

勇者「痛い痛い痛い痛い手首が潰れる!」


▽勇者の部屋


女生徒「それで、修行ってどこがいいのかしらね」

勇者「考えてないからなー・・・迷いの森とかどうだ?」

平民生徒「あそこって確か勇者様が魔王討伐の時に通って行って魔物を退治したんだよね!?」キラキラ

勇者「ああ、そうだぜ」

女生徒「でもその時にただの森になったのよね・・・?」

勇者「そうだけど、修行には良さそうじゃないか?」

平民生徒「修行って言ったらやっぱり山とか森だもんね!」

女生徒「勇者関連の話だと平民生徒がすごく活き活きするんだったわ・・・」

勇者「憧れてるんなら仕方ないだろ」

平民生徒「じゃあ待ち合わせどうしよっか」

勇者「三日後に王都の門でいいか?」

女生徒「私は大丈夫よ。けど勇者って3の町に家があるのよね?短くないかしら?」

平民生徒「僕も7の町だけどどうだろう・・」

勇者「なんとかするから大丈夫だって」

女生徒「そう・・。じゃあ私は行くわね。また三日後に」

勇者「またな」

平民生徒「また三日後に」

ガチャ バタン



95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 22:05:14.02 ID:b4uo2KMl0


勇者「ほらほら、平民生徒も準備準備」

平民生徒「うん、終わったよ」

勇者「よし、じゃあ行くか」

平民生徒「うん、じゃあまた三日後に」

勇者「何言ってんだ、平民生徒は俺と一緒に行くんだぞ?」

平民生徒「え、3の町とは反対方向だよ?」

勇者「7の町だろ?行ったことあるから知ってるよ」

平民生徒「どういうこと・・?」

勇者「ちょっと手貸してくれ。説明するより早いから」

平民生徒「う、うん」スッ

ギュッ

勇者「転移呪文!」シュンッ


▽7の町_町外れ


シュンッ

勇者「到着」

平民生徒「えっ、なんで外に・・しかもここって」

勇者「7の町だ」

平民生徒「うわぁ!勇者って転移呪文使えるんだ!習得するの難しいって聞くのに、やっぱり勇者はすごいなー」キラキラ

勇者「とりあえず手離してからはしゃごうな」

平民生徒「わぁっ、ご、ごめん」

勇者「そんなに謝ることでもないけどな。じゃあ宿屋ででも待ってるから挨拶に行って来いよ」

平民生徒「良かったら家に遊びに来ない?宿屋で待ってるのも退屈でしょ?」

勇者「うん?あー、それもそうだな。じゃあ行ってみるか」

平民生徒「じゃあこっち」ビシッ

勇者(楽しそうだなー)



96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/15(火) 22:17:33.57 ID:b4uo2KMl0


▽7の町_平民生徒の家


平民生徒「ただいまー!」

平民父「おお、おかえり平民生徒」

平民母「おかえりなさい」

勇者「あ、どうも」

平民父「そちらの方は・・?」

平民生徒「あ、この人は勇者だよ」

平民父「ほお、お前の手紙によく出てくる勇者くんか。これはこれは、うちの娘がお世話になって」

平民母「ご迷惑をおかけしてないでしょうか・・」

勇者「いえ、俺の方こそ平民生徒にはいつも助けられてばかりで・・・ん?娘・・?」

平民生徒「・・・」クスクス

勇者「え?え?」

平民父「さあさあ、狭いところだけど上がっていってください。平民生徒も久しぶりの我が家なんだからゆっくりしていきなさい」

勇者「あ、はい」

平民生徒「うん。明日になったら勇者と女生徒と迷いの森に修行しに行くんだ」

平民母「まあ、修行なんていいわねー」

平民父「迷わないようにな」ナデナデ

平民生徒「もう、私そんなに子供じゃないってばー」

平民父「はっはっは」


~~


▽平民生徒の部屋


勇者「お、お前女だったのか?」

平民生徒「うん、そうだよ。・・・別に隠してるつもりも無かったんだけどね」



114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 21:01:56.16 ID:mzBR8WWs0


勇者「マジかよ・・・全然気づかなかった」

平民生徒「少し不便はあったけどそこまで気にすることでもなかったから。女生徒も気づいてたみたいだしね」

勇者「ちょ、そうだったのか」

平民生徒「うん、色々気を遣ってくれたんだ」

勇者「うわー・・・」

平民生徒「どうしたの?」

勇者「いや、なんか自分のあほさ加減に呆れてるというか」

平民生徒「まあそんなに気にしないで今まで通り仲良くしてくれると嬉しいな」

勇者「お、おう」


~~


▽客間

平民父「じゃあ勇者くんはこの部屋を使ってくれ」

勇者「お世話になってしまってすみません」

平民父「なに、あの子も気に入ってるみたいだからこれからもよろしく頼むよ。それじゃあおやすみ」スタスタ

勇者「あ、はい、おやすみなさい。・・・よろしくって何をさ」


~~


勇者「・・・ZZZ」

コソコソ

勇者「う・・・ん・・?」

平民生徒「勇者、起きてる・・?」

勇者「平民生徒・・?こんな時間にどうしたんだ・・」

平民生徒「なんだか寝れなくってさ、一緒に寝てもいいかな」

勇者「え!?ちょっと待て、お前はおんn」

平民生徒「今までずっと同じ部屋で過ごしてきたんだし気にすることじゃないよ」

モゾモゾ

勇者「わぁ!?だから待てって・・!」

平民生徒「実は僕、前から勇者のことかっこいいって思ってたんだ」




115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 21:11:39.79 ID:mzBR8WWs0


勇者「お、おま、何言って・・・」

平民生徒「勇者は僕のこと嫌いなのかな?」ギュウ

勇者「好きとか嫌いとかそういうんじゃなくて・・って、近い、顔が近い!」

平民生徒「僕がこんな貧相なガリガリの身体だから・・?」

勇者「だからそういうことじゃなくて・・・頭が混乱するには充分だから!」

平民生徒「ねえ、いいでしょ勇者?」

勇者「ま、待て、落ち着け・・・!」

平民生徒「優しくするから」

勇者「あれ、どうして俺がうつぶせにされてるの、っていうかいつの間に!?あと優しくってどういう・・!」

平民生徒「い た だ き ま す」

勇者「あっ、そ、そこはだめっ、」

勇者「アッー!」ガバッ

勇者「・・・・・」キョロキョロ

勇者「・・・・・」

勇者「・・・ふぅ、夢か。なんて夢だ・・・」ガックリ

平民生徒「勇者ー、朝だよー」

勇者「!?」ビクッ

平民生徒「そんなに怯えた顔してどうしたの?」

勇者「い、いや別にナンデモナイゼ。今日もいい天気だな」

平民生徒「うん。なんだかまだ眠そうだから顔でも洗ってくるといいよ」

勇者「おう、そうする・・」

平民生徒「終わったらみんなで朝ごはんだよ」

勇者「あいあい」




117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 21:28:27.95 ID:mzBR8WWs0



全員「いただきます」

ガツガツムシャムシャ

勇者「うまっ、うまっ」

平民生徒「勇者、そんなに慌てなくてもご飯は逃げないよ」クスクス

勇者「だってどれもこれも美味いし仕方ねぇって、あ、パンおかわりください」

平民母「はいどうぞ」

勇者「どうも」

平民父「平民生徒が朝早くから張り切って準備してたからなぁ」ニヤニヤ

平民生徒「お父さん!?」

勇者「へー、じゃあ全部平民生徒が作ったのか」ガツガツモグモグ

平民生徒「まあね・・」

平民母「・・・」ニコニコ

平民父「平民生徒達はもう出掛けるのか?」

平民生徒「うん、勇者も家に帰らないといけないしそうする」

勇者「もしあれなら明日また迎えに来るから、それまでここで待っててもいいんだぞ?せっかく帰ってきたんだし」

平民生徒「それはそうなんだけどね」

平民父「それなんだけど実は父さん達急にでかけなくちゃならなくなってな。明日にならないと帰ってこられないんだ」

平民生徒「え、そうなの?」

平民父「すまないな」

平民生徒「そっか、じゃあやっぱり勇者について行くよ。勇者のお母さんにも会ってみたいと思ってたし」

勇者「別に会ったって面白くないと思うぞ」

平民生徒「でもどんな人か気になるんだ」

勇者「ふーん」

勇者「それにしてもよく食べた。お腹が一杯だ」

全員「ごちそうさまでした」

平民生徒「お粗末様でした」



118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 21:41:14.34 ID:mzBR8WWs0



~~


勇者「お世話になりました」

平民父「いえいえ、良かったらまたおいで」

勇者「ありがとうございます。じゃあ平民生徒、行くか」

スッ

平民生徒「うん」ギュッ

平民生徒「お父さん、お母さん、またしばらく出掛けてくるね」

平民父「ああ、立派な勇者になって帰ってくるんだぞ」

平民母「身体には気をつけるんだよ」

平民生徒「うん・・。じゃあ、行って来ます」

平民父&母「いってらっしゃい」

勇者「転移呪文!」シュンッ


▽3の町


勇者「到着」

平民生徒「んー・・なんだか不思議な感覚」

勇者「そうか?俺はもう慣れちゃったからわからねぇや」

平民生徒「便利なんだけどね」

勇者「だろ。じゃあこっちだ」テクテク


▽3の町_勇者の家


勇者「ただいまー」

勇者母「おかえりなさい。お休みは昨日からなのにどこに寄り道してたの・・・ってあら、お友達?」




119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 21:53:20.97 ID:mzBR8WWs0


平民生徒「はじめまして、平民生徒です。すみません、僕の家に寄ってもらったのでお礼も兼ねて泊まってもらったんです」

勇者「明後日からもう一人の友達と3人で修行に行く約束があるから転移呪文でぱぱっと」

勇者母「なるほど、そういうことなら平民生徒くんに免じて許してあげちゃう」キラッ

勇者「もう若くないんだからウィンクとか止めた方がいいと思う」

勇者母「勇者ー、もう一回言ってみてくれるかなー?」ガシッ

勇者「いえなんでもないです。言ったら次の瞬間ひき肉にされそうだから何も言いません」

勇者母「よろしい」

平民生徒「勇者のお母さん、すごく綺麗な人だね」

勇者「見た目だけはな」

平民生徒「そういうこと言うから怒られるんだよ」クスクス

勇者母「平民生徒くんはいい子ねー」ナデナデ

勇者「そういえば母さん、鎧着るの2日目からだったんだけど、どういうこと?」

勇者母「お母さん知らないわ」シレッ

勇者「くっ、反省が全く感じられない・・」

平民生徒「あはは」

勇者母「そうだ、平民生徒くん、嫌いなものとかってある?」

平民生徒「いえ、無いですけど・・?」

勇者母「そっか、ありがとう。今夜はいつもより気合入れて作るから、楽しみにしててね!」

勇者「うっ・・・」

平民生徒「ん、どうしたの?」

勇者「・・・とりあえず部屋に行こう」

平民生徒「うん」

勇者「母さん、俺達部屋にいるから」

勇者母「はーい。・・・早速お買い物に行って、後は適当に狩ってこなくちゃね」ルンルン




120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 22:09:17.45 ID:mzBR8WWs0



▽勇者の部屋


勇者「迂闊だった・・まさか母さんがお客さんで機嫌が良くなるタイプだったとは・・・」

平民生徒「勇者、一体どうしたの?」

勇者「実はな、その、・・・母さんの料理は変わってるんだ」

平民生徒「変わってる?ってどういうこと?」

勇者「見た目から味から、全部・・・普通じゃないんだ」

平民生徒「せっかく作ってくれてるのにそんなこと言ったらお母さんに悪いよ?」

勇者「後で平民生徒も目の当たりにすることになるから説得しようとは思わないけど、自分の目の前に並べられたスープと目が合った時のあの衝撃と言ったら・・・」

平民生徒「スープと目が?勇者が何を言ってるか僕には分からないや」

勇者「悪いことは言わないから買ってきたパンだけで済ますんだ、いいな」

平民生徒「もう、好き嫌いはダメだよ?」

勇者「そういう次元の話じゃ無いんだけどこればっかりは体験した方が早いからな。忠告はしたからな、恨まないでくれよ」

平民生徒「ご飯をご馳走になって恨むような人間だと思われてたんだ・・」


~~


勇者「・・・」

平民生徒「・・・」

勇者母「さあ、沢山作ったから遠慮しないでどんどん食べてね」

勇者(お客様の影響か知らないがいつもの数倍豪華だ、悪い意味で・・)

三人「いただきます」

勇者「平民生徒、無理して食べなくていいからな」ヒソヒソ

平民生徒「別に無理なんていらないよ、少し見た目が悪いくらいで失礼だよ」ヒソヒソ

勇者「よし、じゃあ俺はもう何も言わないが最後に一言、死ぬなよ」ヒソヒソ

平民生徒「勇者は大げさなんだよ」ヒソヒソ

食人植物のサラダ「」

平民生徒「じゃあまずはこの野菜を・・・」パクッ モグモグ

平民生徒「!?」

平民生徒(なにこれ・・噛めば噛むほど生のお肉の味がする・・!)

平民生徒「・・・!」グググ

勇者(お、頑張って食べてる・・・さすが平民生徒だ)

平民生徒「・・・」ゴクン

平民生徒「わ、わぁ、このお野菜とっても新鮮ですね・・!」



121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 22:24:33.86 ID:mzBR8WWs0


勇者母「でしょ?さっき狩って来たばかりなの」

平民生徒(つ、次は・・・)

オオナメクジのお刺身「」

平民生徒(なんだろうこれ、少しぬめりけがあるけど・・・)パクッ モグ

平民生徒「!?」

平民生徒(一口噛んだだけで変な苦さがぬめりけと一緒に口の中に広がって・・・これ以上噛めない・・!)

勇者母「どう?おいしい?」

平民生徒「・・・!」コクコク

勇者母「でしょ!勇者はいつもまずいって言うんだけど、やっぱり平民生徒くんはいい子だわ・・・。あ、私食器とかの片付けがまだだったからちょっとしてくるわね」テクテク

平民生徒「・・・」プルプル

勇者(平民生徒が涙目でこっちを見ながら引きつった顔で首を振ってる。さすがに無理だったか)

勇者「今のうちにここに出して口ゆすいで来い」スッ

平民生徒「・・・・!」ブンブン

勇者「食べ物と作った人へのその姿勢は立派だと思うけど、無理なもんは無理だって。ほらぺっしなさいぺっ」

平民生徒「・・・・」ググッ

勇者「平民生徒は充分頑張ったって」

平民生徒「・・・・!」ペッ ダダダッ

勇者「おおう、すごく申し訳無さそうに吐き出した後水飲み場の方に走って行った・・やっぱり口の中気持ち悪いよな、あれ」

平民生徒「・・・・」グッタリ

勇者「感想は?」

平民生徒「・・・言わないでおくよ」

勇者「そこまで来ると尊敬するぜ」

勇者「無理せずにパンだけにしとけって」モグモグ ムシャムシャ

平民生徒「あれ、勇者は食べてるじゃないか・・まずいんじゃないの?」

勇者「不味いに決まってる。けどまぁ作ってくれたものだし食べるは食べる。でも慣れてるとは言えやっぱり不味いし口の中がすごく不快だ・・・」モグモグ

平民生徒「それなら僕も食べるよ」




122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/16(水) 22:33:06.55 ID:mzBR8WWs0


勇者「大丈夫か?正直あそこまで取り乱した平民生徒は始めて見たぞ」

平民生徒「大丈夫だよ、せっかく僕達のために頑張って作ってくれたんだから、応えなきゃ」

勇者「・・・」

平民生徒「でもとりあえず口直しのために普通のパンを食べてからにするよ」

勇者「ああ、それがいいな・・・あ」

平民生徒「え?」

勇者母「あ、平民生徒くん、丁度パンを食べるところ?実はいいものがあるのよ」

平民生徒「あ、勇者のお母さん・・、丁度いいって一体・・」

勇者母「この特製ジャムを塗ればもっとおいしくなるわよ」ヌリヌリ

勇者母「はい、どうぞ」

平民生徒「あ、ありがとうございます」

勇者(あのジャム緑色だけど大丈夫か・・・?)

平民生徒「・・・・」パクッ モグモグ

勇者母「どう?」

平民生徒(なんだろうこれ、苦い・・・ん?パンに塗ってあるジャムのところが盛り上がって・・・切れ目が出来て開いて・・これは、目・・!?)

スライムジャム「ヤァ」

平民生徒「」

フラッ バタッ

勇者「平民生徒ぉー!」


~~



131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 19:32:33.99 ID:axzMoDH30



▽勇者の部屋


平民生徒「・・・あれ・・?」キョロキョロ

勇者「起きたか、おはよう」

平民生徒「何があったんだっけ」

勇者「平民生徒が食べたジャムと目があって気絶したんだ」

平民生徒「ああ、そういえばそうだったね。勇者の言ってた意味が分かったよ・・・」

勇者「お前は立派だったよ」

平民生徒「はは、ありがとう。気絶しちゃって勇者のお母さんには悪いことしちゃったね」

勇者「いやいや、普通の人ならまず食べられないから本当にお前は頑張ったって。あんまり気にするな」

平民生徒「うん・・・」

勇者「じゃあまだ暗いし今日はこのまま寝とけ。明日も特にすること決めてないしな」

平民生徒「そうするよ、おやすみ勇者」

勇者「おう、おやすみ」


~~


勇者「ぐう・・・ん?もう朝か・・・ふあー・・・はぁ」ノビー

勇者「平民生徒はもう起きてるみたいだな」

スタスタ

勇者「おはよう」

平民生徒「おはよう。勇者、もうお昼前だよ」

勇者母「おはよう。お休みだからっていつまでも寝てたってだめよ?」

勇者「もうそんな時間なのか。それで二人は何してるのさ」

平民生徒「料理の指導してるの」

勇者母「料理の指導受けてるの」

勇者(普通逆じゃねぇのか、なんてことは黙っとこう)

~~

3人「ごちそうさまでした」

勇者「この家で初めてまともなもの食べた気がする」

勇者母「まぁ、なんてこと言うの、恥ずかしいじゃない」

勇者「別に褒めてる訳でもないんだけどな」

平民生徒「料理が下手な訳じゃないみたいだよ?僕は食材用意しただけでほとんど見てただけだし」

勇者「へー、じゃあなんでだったんだろうな」

勇者母「不思議ねー」

勇者母(料理に魔物を使わないなんて知らなかったわ・・・)



132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 19:42:39.17 ID:axzMoDH30


勇者「今日はどうするかなー」

平民生徒「何も決めてなかったんだね」

勇者「俺は大体思いつきと勢いで生きてるからな」

平民生徒「・・・なんとなく分かる気がする」

勇者「いやー、恥ずかしいな」

平民生徒「褒めてないからね」クスクス

勇者「まぁ明日から修行だし、今日は近所ぶらぶらしてのんびり過ごそうぜ」

平民生徒「うん、そうだね」


~~


勇者「あー、昨日はゆっくり休めたな」

平民生徒「あれだけ休んだのも久しぶりだね」

勇者「せっかくの休みだからな。じゃあ王都に行くか」スッ

平民生徒「うん」ギュッ

勇者母「二人とも身体には気をつけるのよ」

勇者「分かってるって」

平民生徒「はい、お世話になりました」

勇者母「いってらっしゃい」

二人「行ってきます!」

勇者「転移呪文!」シュンッ




133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 19:54:42.97 ID:axzMoDH30



▽学校_勇者の部屋


勇者「到着」

平民生徒「僕達の部屋なんだね」

勇者「誰かに見られたりすると面倒だからな」

平民生徒「大騒ぎになるだろうね」

勇者「さっさと門のところに行こうぜ」スタスタ


~~


▽王都_門


勇者「お、いたいた」

女生徒「あれ、門の内側から来るなんて、実家に帰ってなかったのかしら?」

平民生徒「それは後で説明するよ。準備はばっちり?」

女生徒「もちろんよ。魔物がいる場所は危険だって言ってお父様が中々家から出してくれなかったから、強引に出ては来たけど・・・」

勇者「さすがおてんばお嬢様だ」

女生徒「誰がよ!」バシッ

勇者「おふっ!お前だお前・・・」

平民生徒「あはは、そろそろ行こっか」

勇者「そうだな。女生徒、ちょっと手貸してくれ」スッ

平民生徒「修行なんてわくわくするね」ギュッ

女生徒「手なんて繋いでどうするのよ」ギュッ

勇者「こうするの。転移呪文!」シュンッ




134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 20:12:58.10 ID:axzMoDH30



▽迷いの森入り口


勇者「到着!」

平民生徒「やっぱりあっという間だね」

女生徒「あなた転移呪文なんて使えたの!?」

勇者「そんなに驚くことか?」

平民生徒「勇者、驚くことだよ」

女生徒「こんなに便利な呪文中々無いわ。使えたらお父様の顔も見なくていいし・・・」

勇者「これ結構疲れるんだけどな・・・」

勇者「とりあえず森に入って修行によさそうな場所でも探そう」

平民生徒&女生徒「おー!」


~~


女生徒「ちょっと」

勇者「何?」

女生徒「すっかり暗くなっちゃったけど、どうするの?」

勇者「先に野宿出来そうな場所を探すか」

平民生徒「でももう真っ暗だしこれ以上歩き回るのは危険だと思う。この森には魔物も多く住んでるしね」

勇者「それもそうだな。じゃあ枯れ枝を集めてくるから燃やそう。飯だ飯」

平民生徒「僕達はどうすればいい?」

勇者「二人はここで待っててくれ。はぐれたりしたら困るからな」

平民生徒「うん、分かった」

勇者「すぐ戻るからな」ガサガサ

女生徒「行っちゃったわね」

平民生徒「僕と二人だと不安かな?」

女生徒「そんなことないわよ。一人だったらさすがに不安だけど、平民生徒なら頼りになるし大丈夫だわ」

平民生徒「そう言ってもらえると嬉しいけど、僕はちょっと・・・・怖いかな」

女生徒「私がいるから大丈夫よ!」

平民生徒「・・・うん、二人なら怖くないね

女生徒「そういえば平民生徒が女の子だって、勇者まだ気付かないの?」

平民生徒「気付いてはなかったんだけど、僕の家に来た時にお父さんが娘って言ってばれちゃった」

女生徒「一緒に生活してたのに言われるまで気付かないなんて勇者は抜けてるわね」

平民生徒「それは仕方ないよ。学校では隠してたしね」



135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 20:35:21.15 ID:axzMoDH30


女生徒「今でこそ勇者が何度もこらしめてたり平民生徒の成績が良かったりで生徒達からの差別はほとんどないけど、最初は平民出が同じ空間にいるなんて在り得ないっていう空気だったものね。平民生徒が女の子だって分かってたら貴族生徒もどんな嫌がらせしてきたか分かったものじゃないし」

平民生徒「うん・・。僕も最初は平民出でこんなところに来て良かったのかなって怯えてたけど、勇者のお陰で胸を張って『勇者』を目指せるよ」

女生徒「でも、張るほどの胸が無いんじゃない?」

平民生徒「あ、女生徒それはひどいよ!」

女生徒「あらごめんなさい」クスクス

勇者「いやー、大量大量。って、なんか楽しそうだな」

女生徒「当然よ、私達仲良しなんだから」

平民生徒「うん、僕は勇者も含めて親友だと思ってるよ」

女生徒「私は勇者は普通の友達くらいね」

勇者「友達だと思われてただけでほっとしたから大丈夫。火球呪文!」

ボッ

勇者「干し肉干し肉~♪木の棒で、刺す!そしてそれの持ち手の方を焚き火の側に、刺す!!」

平民生徒「結局勇者のお母さんにお弁当作ってもらわなかったんだ」

勇者「せめて家以外でくらい勘弁してくれよ・・・」

女生徒「あなた、自分のお母様の料理が嫌いなの?」

勇者「また面倒そうな食いつき方を・・・平民生徒、食った料理の詳細を伝えてやれ」

平民生徒「ごめん、あの料理に関しては僕は何も喋らないことにするよ」

女生徒「平民生徒がフォローしないなんて、そんなにひどいの・・・?」

平民生徒「・・・・」

勇者「それはもう大変だった。平民生徒も頑張ったんだけど途中で気絶しちまってな」

女生徒「気絶!?食事していて気絶ってどういうことよ・・・」

平民生徒「・・・・」

勇者「今度お前も招待してやるよ」

女生徒「え、ええ、覚悟しておくわ」

勇者「まぁ平民生徒が料理教えてたしマシになってるかもしれないけどな」

女生徒「それだと少し残念な気もするわね」

勇者「おいおい、度胸試しじゃないんだから・・・」

ガサッ

勇者「ん?」



136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 20:49:23.72 ID:axzMoDH30


平民生徒「何かいる・・・?」カチャッ

勇者「魔物かもしれないな。夜中に肉なんて焼くべきじゃなかったかもしれねぇ」

女生徒「魔物・・・戦うの?」

勇者「こんな暗い中逃げても逃げられるかわからねぇし、はぐれたりしたら大変だからな。俺達なら大丈夫さ」

犬魔物「グルルルル」

平民生徒「やっぱり魔物だったね・・!」シャキン

勇者「しかも一匹じゃないみたいだな」シャッ

ガサガサ ガサガサ

女生徒「け、剣・・・」ブルブル

勇者「女生徒、怖いなら下がっててもいいぞ」

女生徒「私だって『勇者』を目指してるんだから、こんな魔物くらい・・・」

犬魔物B~F「グルルルルル」ガサガサ

勇者「魔物だしこのくらいの火じゃ怖がらないか。よし、二人共無理はするなよ。このくらいの魔物なら俺がちょちょいと片付けてやるよ」

平民生徒「勇者に頼ってばかりはいられないよ」

女生徒「勇者一人じゃ頼りないから私も手伝ってあげるわ」

犬魔物A~F「!?」ピクッ

ガサガサ

勇者「ん?まだいるのか?」

獅子魔族「グオオオオオオオオオオ!!!」

ビリビリッ

勇者「なんだあいつ、叫んだだけで衝撃が・・!」

犬魔物A~F「キャインキャイン」

勇者「犬魔物は逃げたけど悪化した気がするな・・・、だけど三人で力を合わせれば!・・・あれ?」

女生徒「勇者、あなたならきっと勝てるわ」

平民生徒「勇者、頼りにしてるから・・!」

勇者「薄情者ぉぉぉぉぉぉ!!無理!!絶対無理!!」




137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 21:04:09.25 ID:axzMoDH30


勇者「・・・」チラッ

獅子魔族「・・・・」

勇者「うわー、これもう死んだ、絶対死んだ」

獅子魔族「・・・・」

ズシャッ ズシャッ

勇者(うわぁ、こっち近づいてくるし!こんなところで死ぬのか俺は・・・!)

勇者(いや、ここで俺が死んだらあとの二人もすぐに殺されてしまう。まだ死ねない。どうせ死ぬにしても、せめて二人が逃げられるだけの時間を稼いでから死んでやる・・!)

獅子魔族「坊主、危ないところだったな」

勇者「・・・へ?」

獅子魔族「夜になると犬共が活発になるから気をつけた方が良いぞ」ポンポン

勇者「もしかして、言葉が分かる・・・のか?」

獅子魔族「ワシは魔物ではなく魔族だからのう」

勇者「じゃあ、さっきのは俺達を助けてくれたのか・・・。ありがとう、勘違いしてすまなかった」

獅子魔族「なぁに、平和になったとは言えこの姿、怖がられるのには慣れておるわ」

タッタッタッ

平民生徒「勇者、大丈夫?危ないところありがとうございました」

女生徒「ありがとうございました」

勇者「お前らがあんなやつだとは思わなかったぜ」

女生徒「助かったんだから良しとしましょう」

勇者「それ普通俺の台詞だからな?」

獅子魔族「はっはっは。お主らはこんな時間にどうしてこんなところにおるのだ?」

勇者「修行に来たんだけど中々良さそうな場所が無くて、仕方ないから野宿しようとしてたんだ」

獅子魔族「なるほどのう。それならワシの家に来ないか?夜のこの森は坊主らにはまだ危険だ」

勇者「おー、いいのか?」

獅子魔族「誰も彼もすぐに逃げて行きおるから話相手が欲しかったところだ、遠慮はしなくていい」

勇者「どうする?」



138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 21:29:09.43 ID:axzMoDH30


平民生徒「お邪魔させてもらった方がいいと思うな。このままここで寝るのは怖いよ」

女生徒「そうね、魔物と戦闘するのはなるべく避けたいわ・・・」

勇者「よし、じゃあ決まりだな。俺は勇者、お世話になるぜ」

平民生徒「平民生徒です、よろしくおねがいします」ペコリ

女生徒「私は女生徒と申します。お世話になります」ペコリ

獅子魔族「ワシは獅子魔族だ。堅苦しいのは好きじゃないから普段通りでかまわんぞ。ではしっかりついてこい?」ノッシノッシ

勇者「獅子っぽいけど2足歩行するんだな」

獅子魔族「本気で走る時は4足だが普段は2足だのう。大体の魔族は2足だぞ?」

勇者「んー?さっきも思ったんだけど魔族と魔物の違いってなんだっけ?」

平民生徒「え?勇者知らないの?」

女生徒「え、違うの?」

平民生徒「女生徒まで・・・」

獅子魔族「知能が低く動物のように本能で生きてるさっきの犬魔物のようなのが魔物で、知能が高いワシらのような存在を魔族と呼ぶのだ」

平民生徒「魔王が倒されて魔族は大人しくなったんだけど、魔物はもともと魔王の命令で動いてるわけじゃなかったらしくて、今でも人を襲ったりするんだ」

獅子魔族「魔物はワシらにとっても邪魔になることもあるからのう。人間が野生の動物に襲われるのと同じことだ」

勇者「魔物と魔族がごっちゃになってみんな敵だと思ってたのか。話せば分かったんだろう?」

平民生徒「うん。獅子魔族さんみたいな魔族は多いらしいよ」

獅子魔族「しかし、寂しいことに未だに魔物と同じに思われてることも多い」

勇者「そうなのか?」

平民生徒「うん。さっき僕達も新しい魔物が出たって驚いてたでしょ?あんな風に勘違いして逃げたり、攻撃したりしてもめることがよくあるらしいんだ。数的に人間が判断するから魔族の人達が一方的に悪くされちゃったりもね・・」

勇者「なんか嫌な感じだな」

獅子魔族「その内分かってくれるだろうさ。さぁ、着いたぞ」

勇者「おお、普通に木で出来た家だ。正直洞窟とかほら穴とか、そんなの想像してた」

平民生徒「そういうこと言ったら失礼だよ」

勇者「おっと、これは失礼」

獅子魔族「そういうのが好みではあるが、人間から見たらこっちの方が親しみやすいと思うてのう」

勇者「あ、やっぱりそっちの方が良いんだ」

獅子魔族「さぁ、遠慮なくあがってくれ」

三人「お邪魔しまーす」




139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 21:42:10.52 ID:axzMoDH30


獅子魔族「空き部屋は5つほどあるから好きに使ってくれてかまわん」

勇者「あんたどれだけお客さんが来るのを想定してたんだ」

獅子魔族「備えがあれば憂いは無いというからのう」

平民生徒「それでお客さんが来たことは・・・」

獅子魔族「坊主らが初めてだ」

三人「!!」ブワッ

勇者「精一杯くつろがせてもらうぜ・・!」

獅子魔族「変な奴らだのう・・。それで、しばらく泊まっていかないか?」

勇者「良いのか?2週間程修行しようと思ってたからそれいくらいいさせてもらえるとかなり助かるんだけど」

獅子魔族「もちろん大歓迎だ。何せ初めてのお客様だからのう!」ウキウキ

勇者(すげー楽しそうだ・・。超強面の癖にどんだけもてなし好きなんだよこのおっさん・・・でもま、良い人みたいだな)

獅子魔族「湯を沸かしてあるから浴びてくるといい。汗だくだろう?」

勇者「おう、じゃあありがたく」スタスタ

獅子魔族「お嬢ちゃん達も行くといい。広く作ってあるから問題は無いぞ」

女生徒「あ、はい・・・・達?」

獅子魔族「ん?雌かと思ったんだが勘違いだったか?」

平民生徒「いえ、いつも男の子に間違われるので・・・」アタフタ

獅子魔族「そうかそうか、可愛いお嬢ちゃんなのに周りの者共は見る目が無いのう、はっはっは」ポンポン

平民生徒「あ、ありがとうございます//」

女生徒「じゃあ行きましょう」

平民生徒「うん」

テクテク

獅子魔族「・・・まるで孫でも出来たようだ。さぁ、腹も空かせておるだろうし料理もしなければのう」ウキウキ



140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/18(金) 22:10:56.03 ID:axzMoDH30



~~


勇者「いや、しっかり男女別れてるってどうよ。どれだけもてなす気でこの家作ったんだよ獅子魔族さん・・・」

勇者「まぁ、魔物と対峙しただけで嫌な汗かきまくったし疲れたからゆっくり堪能しよう」


~~


勇者「ふー、さっぱりした。あ、獅子魔族さん」

獅子魔族「もうあがったのか。もう少しで食事の支度が出来るから少し待っておれ」

勇者「お、おう。これでも結構のんびりしてたつもりだったんだけど・・・そういや用意してあったこの服は着ても良かったのか?」

獅子魔族「もちろん、お客様用に置いてある物だ、遠慮なく使うと良い」

勇者「いたれりつくせりってやつだなほんと・・。鎧は重いしその辺に置いとこう」

勇者「俺も長く入ってたつもりだったけどやっぱり女は長いもんなのか・・?」

獅子魔族「身だしなみに気を遣うものではないのか?」

勇者「普通はそうなんだけど、あいつらはなんていうか普通と違うからな」

獅子魔族「ほう、どう違うんだ?」

勇者「話すと長いんだけどな」


~~


勇者「っていうわけなんだよ」

獅子魔族「ほう、人間と魔族間のトラブルを解決する『勇者』になるための学校とは・・・。主らのような人間がその『勇者』になるのならワシら魔族も平和に暮らせるようになるかもしれんのう」

勇者「ああ、俺達がそういう世界を作って見せるさ」

平民生徒「あ、勇者はもうあがってたんだ」

女生徒「こんな森の中でお湯に浸かれるなんて思ってもみなかったわ・・」

勇者「お、二人共あがったのか。なんか鎧もつけてないし寝巻きだしですごい新鮮だ」

平民生徒「こういうの久しぶりに着たけどやっぱり僕なんかじゃ似合わないよ・・・」チラッ

女生徒「そんなに気にしなくてもいいじゃない。それに、私達は『勇者』になるのが一番よ」

平民生徒「うん、そうだね」

獅子魔族「ワシも応援しておるぞ」

女生徒「ありがとうございます」

平民生徒「そっか、『勇者』になれば獅子魔族さんみたいな怖がられてる人達の助けにもなれるんだね・・!」

勇者「おう、そんな話を丁度してたところなんだ。そんな世界を俺達が作る、ってな」

女生徒「あら、勇者にはちょっと難しいんじゃないかしら?」

勇者「なにをー!?」

ワイワイ ガヤガヤ




149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 21:01:55.24 ID:SMriIOSY0



~~


勇者「んん・・もう朝か、なんか頭がガンガンする・・・」フラフラ

獅子魔族「起きたか、おはよう」

勇者「おはよう・・。昨日なんかあったっけ、頭痛ぇ・・」

獅子魔族「ワシが飲んでおった酒を主らにも振舞ったら、気に入ってどんどん飲んでおったじゃないか。覚えてないのか?」

勇者「ああ、酒か。どうりで頭が痛いわけだ」ズキズキ

勇者「あの二人も飲んだのか?」

獅子魔族「ほれ、あの通りだ」チラッ

平民生徒「」

女生徒「」

勇者「二人共床で力尽きてるな」

獅子魔族「あれだけ飲めば当然だのう。たくさん騒いでおったぞ」

勇者「女生徒はともかくとしてハイテンションな平民生徒とかちょっとどんなのか気になるな・・・どうして忘れてしまってるんだ俺ってやつは」

獅子魔族「はっはっは、とりあえずワシの作ったスープでも飲んでおけ」

勇者「嗅いだことない匂いだけどなんだこれ・・。えらく濁ってるな」

獅子魔族「酒の肴にしようと思って豆の塩漬けを置いておいたら腐ってしまったんだが、片付けるのも面倒でさらに置いておいたらよく分からん物になったんだ。舐めてみたらこれが意外といけてのう・・・。色々研究する内にスープにすると美味いというところまで辿りついたのだ」

勇者「よく分からん物ってそれ、ただの豆が腐った物じゃ・・?」

獅子魔族「まずは飲んでみろ、文句はそれから聞こう」

勇者「うーん・・・、まぁ母さんの料理に比べたらマシな気がしてくるな・・」ズズズ

獅子魔族「どうだ?」

勇者「なんだこれ、普通にうまいぞ・・・!」

獅子魔族「そうだろうそうだろう」



151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 21:22:42.05 ID:SMriIOSY0


勇者「野菜とかにもあってるし・・・このなんとも言えない塩味がたまらないな」ズズー

獅子魔族「しかもそのスープは二日酔いにも効くようだから、後で二人にも飲ませてやるといい」

勇者「ん、どこかに出掛けるのか?」

獅子魔族「いつもは来客に備えて蓄えがあるんだが今日はたまたま少なくなっていたところでのう、食料や燃料を調達しておかないといけないんだ」

勇者「俺達も手伝おうか?」

獅子魔族「なに、余計な心配はせずに客人はもてなされておけば良い。では行ってくるが家の物は好きに使ってくれ」ノッシノッシ

勇者「なんか悪い気もするけどお言葉に甘えて俺達は修行頑張るか」

勇者「それにしてもこれうまいな・・・」ズズー

平民生徒「う・・ううん・・?」

勇者「お、平民生徒、おはよう」

平民生徒「おはよう勇者・・・すごく頭が痛いんだけど何か知ってる?」

勇者「昨日みんな酒飲んで騒いでたんだとさ。ちなみに俺も記憶が綺麗さっぱり無い」

平民生徒「そうなんだ、僕も全然覚えてないや・・」

勇者「ほら、獅子魔族さんが作ったスープがあるぞ。こんなの初めて食べたけどかなり美味かったぞ」

平民生徒「ありがとう。確かに変わった匂いだね・・・」ズズ

平民生徒「・・うん、すごく美味しいね。なんだか落ち着くよ」

勇者「だよな。獅子魔族さんの人の良さが伝わってくるみたいだ」

平民生徒「あはは、確かにそんな感じだね」

勇者「ああいう人のためにも、立派な『勇者』になりたいな」

平民生徒「確かにまだ人を襲ったりする魔族もいるみたいだけど、ほとんどの魔族は平和的に生きていくことを望んでるらしいよ。だから勇者様は魔王を討った後、世界を旅して人間と魔族の揉め事を解決して周ってたんだよね」

勇者「そうだったな。それで一人では限界を感じて『勇者』の学校を作るように当時の王に迫って、去年やっと完成したわけだ」

平民生徒「すっごく憧れた勇者様に自分がなれるなんて・・楽しみだね」

勇者「でも、今の学校は勇者様が望んでた物なのかとか思ったりしちまうんだよな」



152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 21:43:41.94 ID:SMriIOSY0


平民生徒「それは・・・うん」

勇者「今の王は魔族に対してきついし校長からしてあれだろ?勇者様に憧れて世界を平和にしたいっていう俺や平民生徒だって不安で一杯なのに、自分の立場や威厳しか気にしないような連中が『勇者』になったって仕方ない気がするんだよな」

平民生徒「今はそうかもしれないけど、変わるかもしれないし・・」

勇者「平民生徒はいいやつだから貴族生徒達のことを悪く思えないかもしれないけど、俺はあいつらが好き勝手するために『勇者』っていう肩書きを欲しがってるようにしか見えないんだ。職務を全うするようなまともなやつには、どうしても思えない・・」

平民生徒「勇者の気持ちも分かるよ。けど他人を悪く言うのは好きじゃないんだ、ごめんね」

勇者「・・いや、俺の方こそ変な話してすまなかった」

平民生徒「僕達は僕達で立派な『勇者』を目指そうよ」

勇者「ああ、そうだな」

女生徒「うう・・・ん・・・」キョロキョロ

勇者「お、やっと起きたか」

平民生徒「おはよう、女生徒」

女生徒「うん・・・うん・・・zzz」

勇者「おい、立ち上がったから顔でも洗いに行くのかと思ったら椅子に座ってまた寝始めたぞ」

平民生徒「実は女生徒って朝あんまり強くないらしいんだよ」

勇者「そうだったのか・・・。自分のことを棚に上げて散々人のことをバカにしてたとは・・・ちょっとお仕置きが必要だな」スタスタ

平民生徒「近づいていってどうするの?」

勇者「耳元で話しかけるだけだぜ?」

勇者「おい、女生徒ー、起きてるかー?」

女生徒「ん・・・、うん・・・」

勇者「お前はねぼすけさんだよな?」

女生徒「うん・・・」

勇者「お前って女らしくないよな」

女生徒「うん・・・」

勇者「空は赤いよな」

女生徒「うん・・・」

勇者「俺ってかっこいいよな」

女生徒「うーん・・?」

勇者「どうしてそこで悩むんだよ!」



153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 22:07:04.55 ID:SMriIOSY0


平民生徒「あはは、失敗しちゃったね」クスクス

勇者「なんか悪意を感じるぜ・・・。まぁいいや、放っとけばそのうち起きるだろ」

平民生徒「少しは僕の気持ちが分かったかな?」

勇者「あーあー、なにもきこえなーい」

平民生徒「もう、勇者は子供だね」


~~


勇者「気付いたらもう夕方かー。修行してたらあっという間だったな」

平民生徒「そうだね。今日は弱い魔物と何回か戦闘になったけど問題なく倒せたし」

女生徒「でもやっぱり攻撃する時の感触は思い出したくないわ」

勇者「襲われるんだから仕方ないとは言ってもな、気持ちのいいもんじゃない」

平民生徒「そうだね・・」

ガチャッ

獅子魔族「帰ってきたか、おかえり」

勇者(ピンク色のエプロンが絶望的なまでに似合ってないんだけどこれは触れないであげるべきなんだろうか)

女生徒「ただいま。それ素敵なエプロンですね」

平民生徒「ただいま、獅子魔族さん。ほんとだ、可愛い・・・!」

獅子魔族「ずっと用意していたんだが中々使う機会が無くてのう・・。実際褒められてみると照れるものだな、はっはっは」

勇者「・・・・」スタスタ

勇者(だめだ、この流れについていけない・・!話題を変えよう)

勇者「そういえば獅子魔族さん、今朝のスープ二人共気に入ってたぜ」

平民生徒「うん、優しい味でとっても美味しかったよ」

女生徒「そうね、あんなの私も初めてだったわ」

獅子魔族「これまた照れるのう。スープにする以外にパンや野菜につけて食べたりしても美味いぞ」

勇者「おお、色々食べ方があるんだな」

獅子魔族「うむ、今夜は味噌尽くしだ」

勇者「ミソ・・?」

獅子魔族「ワシが作ったあれの名前だ。もちろんワシが名づけた」

勇者「なるほど、楽しみだぜ」

ワイワイ ガヤガヤ



154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 23:06:26.64 ID:SMriIOSY0



~こうして一週間が過ぎました~


勇者「今日もよく修行したなー」

平民生徒「うん、そうだね」

女生徒「勇者ってなんだかあまり素早さとか上がってないような感じがするんだけれど、どうなの?」

勇者「んー、なんか自分自身でも結構前から変わらない気がする。なんでだろうな」

女生徒「成長の限界・・・」

勇者「怖いこと言うな!」

獅子魔族「おかえり、今日もよく修行してきたみたいだのう。もう真っ暗だ」

勇者「ただいま、もうばっちりだぜ」

獅子魔族「そうかそうか、お湯も沸かしてるから浴びてくるといい」

勇者「ん、いつもありがとうな」

獅子魔族「好きでやっておるのだから気にするなといつも言っておるだろうに」

勇者「そうは言ってもやっぱりありがたいしなぁ」

タタッ

猫魔物「ニャー」

獅子魔族「・・・ふむ、分かった、すぐ向かおう。ほれ、報酬だ」ポイッ

猫魔物「ニャー」カプッ タタッ

勇者「どうしたんだ?」

獅子魔族「いや、主らと同じくらいの年の坊主共が6人程森でさ迷ってるらしくてのう。もう暗いし魔物に襲われてはいかんからちと迎えに行ってくる」ノッシノッシ

勇者「分かった、いってらっしゃい」

勇者「俺達と同じくらいか・・。こんな時間にこんなところにいるなんて、もしかして俺達みたいに修行でもしに来たのか・・・?」

平民生徒「獅子魔物さんなんだか嬉しそうだったね」

勇者「お客様が増えるんだからそりゃあ嬉しいだろうさ」

女生徒「うーん・・・」

勇者「女生徒、どうしたんだ?」

女生徒「今思い出したんだけれど、お休みが始まる前に貴族生徒に遊びに誘われたのよ。それで迷いの森に修行に行くからって断ったんだけど、何か企んでそうな顔してたわ・・・」

平民生徒「企んでそうな顔っていうのもなんだか酷いね」

勇者「つっても貴族生徒だしな・・・嫌な予感がする、俺達も行ってみないか」

女生徒「ええ、そうしましょう」

平民生徒「僕も行くよ」




155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/19(土) 23:28:19.70 ID:SMriIOSY0


平民生徒「でも獅子魔族さんはもう行っちゃったじ、どうやって行くの?」

勇者「これやるからその人間達のところへ案内してくれないか?」スッ

猫魔物「ニャー」パクッ ムシャムシャ

猫魔物「ニャー」ダッ

勇者「よし、後を追うぞ!」

女生徒「大丈夫かしら・・」

平民生徒「今は信じるしかないよ」


~~


取り巻きA「うう、すっかり暗くなっちゃいましたね・・」

貴族生徒「お前らがちんたらしてるからだろ!さっさとあいつらを見つけないから!」

取り巻きB「今までの恨みを晴らすのに修行の邪魔しようなんて、貴族生徒さんが言い出すから・・・」ブツブツ

貴族生徒「何か言ったか!?」

取り巻きB「な、なんでもないです」

魔法使い生徒A「あの勇者っていうやつはそんなに嫌なやつなんですか?」

貴族生徒「ああ、平民出の癖に僕をバカにしてくる陰湿なやつだ。訓練にかこつけて僕に暴力をふるってきたりするんだぞ?終わらないようにいたぶったり、急所を狙って気絶させたりしてきた。あの平民にはそろそろ立場の違いってやつを分からせてやらなくちゃあいけないんだ!」

取り巻きA「大体自分から仕掛けて仕返しされてるだけなんだけどな」ヒソヒソ

取り巻きB「だよな」ヒソヒソ

戦士生徒A「とは言っても本当にこんなところで修行なんてしてるのか?」

貴族生徒「あいつら体力だけはあるから、間違いないはずだ」

僧侶生徒A「しかしこれだけ暗いと探すのは大変そうですね・・」

魔法使い生徒A「今日はもう引き上げた方が良いのでは?」

貴族生徒「まだあいつらを見つけてないじゃないか、貴族でもかなりの権力のある僕の命令に逆らうのか!?」

戦士生徒A「・・・」

魔法使い生徒A「そういうわけでは・・・」

ガサガサッ

貴族生徒「ひっ!?」ビクッ






162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 10:07:51.26 ID:UkPWQYnI0


犬魔物「グルルルル・・・ガウ!」

バッ

ガシッ

犬魔物「ガフッ!?」

獅子魔族「・・・・」

戦士生徒A「犬の魔物が飛び掛ってきたと思ったら更に獅子の魔物が出てきて空中で頭を掴んでそのまま地面に叩きつけた・・・!?」

取り巻きA「あの魔物すごい強そうですよ!」

ギリギリギリ

犬魔物「ガ・・・ギ・・・!」

魔法使い生徒A「今はあっちに気をとられているけど、あの犬を倒したら次はこっちに来るかもしれません!」

戦士生徒A「今のうちに逃げよう」

貴族生徒「おい、何やってるんだ、早く攻撃しろ!」ガクガク

取り巻きB(腰抜かしてるのに何言ってるんだこいつ!?)

僧侶生徒A「手を出すべきではないと思います」

魔法使い生徒A「そうよ、逃げるのが先だわ」

貴族生徒「いいから早く攻撃しろって言ってるだろこのノロマめ!」

魔法使い生徒A「どうなっても知りませんからね・・!氷結呪文!」ビュゴウッ

獅子魔族「んん?」フリムキ

犬魔物「」

取り巻きB「うわぁ、もう倒し終わってる!」

戦士生徒A「くそっ!」ズバッ

獅子魔族「・・・」

戦士生徒A「ほとんど効いてない・・!?」

獅子魔族「ワシはお主らをとってくったりはせんぞ・・?」

貴族生徒「誰が魔物の言葉なんか信じるか!どうせ騙して襲う気だろ!全員かかれ!」

取り巻きA「く、くそう!」バシッ

取り巻きB「この魔物め!」ズバッ

獅子魔族「ぐぅ・・・」

獅子魔族(聞く耳を持ってないようだしどうするかのう・・・全員気絶させて連れて行くか・・?)

貴族生徒「なんだこいつ、棒立ちじゃないか!いけるぞ!」

戦士生徒A(自分は見てるだけか・・)

取り巻きA(この人ほんとに役立たずだな・・)

魔法使い「とっておきの、強火炎呪文!」ゴウッ

獅子魔族「ぐ・・・」






163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 10:23:09.57 ID:UkPWQYnI0


勇者「やめろお前ら!下がれ!」ブンッ

戦士生徒A「!?なんだお前は」

平民生徒「獅子魔族さん、大丈夫ですか?」

女生徒「ひどいことするわね・・」

貴族生徒「勇者!?・・・・なるほど、お前ら魔物とつるんでいたのか、人間の恥さらしめ!」

勇者「何て言われたって構わないけどな、この人は悪い魔族じゃないんだ、戦う必要はない!」

貴族生徒「魔物なんてみんな一緒だ、お前ら、あいつらごとやっつけてしまえ!」

勇者「かかってくるなら手加減はしないぞ」

戦士生徒A「ふんっ!」

ガキィン

勇者「おい、あんなのに従ってて楽しいか?」

戦士生徒A「うるさい、お前には関係のないことだ!」ブンッ

取り巻きA「あいつら強いし敵いっこないよな」ヒソヒソ

取り巻きB「だよなー」ヒソヒソ

魔法使い生徒A「あれが噂の勇者ですか、私達の方が数で勝っているんだから行きなさい。援護してあげます」

魔法使い生徒A「火炎じゅmぼっ・・!?」バタッ

女生徒「呪文なんて使わせると思ってるのかしら?」

取り巻きA「魔法使い生徒Aさんが一撃で気絶した・・!」

女生徒「あなた達もこうなりたい?」

取り巻き「いえ、とんでもない」ブンブン

貴族生徒「くそ、どいつもこいつも役立たずめ!こうなったら僕が・・!」シャキン

平民生徒「やめてくれないか貴族生徒。あの人は本当に優しい人なんだよ」

貴族生徒「魔物の味方をするようなやつの言うことなんか信じないぞ!どけ!」

勇者「平民生徒・・!?」キィン

戦士生徒A「クラス1の俺の剣が通用しないだと・・!?」

勇者「邪魔だ!」ゴスッ

戦士生徒A「ぐっ!?」

平民生徒「どかない!」




164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 10:51:37.00 ID:UkPWQYnI0


貴族生徒「そうか、じゃあまずはお前からだ!」ブンッ

獅子魔族「ぐっ、身体が動かん・・!」

平民生徒「っ!!」

ガキィン

女生徒「さすが勇者、ちゃんと受け止めたわね・・。あなたたち、変な動きを見せたら攻撃するから大人しくしてるのよ」

魔法使い生徒A「」

取り巻き「はい・・」

勇者「・・・貴族生徒、お前、自分が何をやろうとしたか分かってるのか?」ギリギリ

貴族生徒「魔物の味方をするやつを切ろうとしただけだ!お前も切るぞ!」

勇者「出来るもんなら、やってみろ!」ガッ ゴスッ

取り巻きA「いい蹴りが入ったなぁ・・・」

貴族生徒「うわぁ!」ゴロゴロゴロ

戦士生徒A「大丈夫か?」

貴族生徒「お前が勇者を抑えておかないからだ!」

戦士生徒A「・・・」

勇者「それでどうするんだ、まだやるか?」

貴族生徒「くそっ、帰るぞ!」スタスタスタ

ドタドタドタ

勇者「獅子魔族さん、大丈夫か?」

獅子魔族「ああ、しかしどうして来たんだ、危ないところだったではないか」

勇者「嫌な予感がしたからちょっと心配になったんだ」

女生徒「でも来て良かったわね、案の定話も聞かずに攻撃してたみたいだし・・」

勇者「困ったやつだよ、ほんと」

勇者「平民生徒、お前は大丈夫だったか?」

平民生徒「うん、勇者のおかげで平気だよ」

勇者「そうか、ならよかった」ホッ



165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 14:56:18.93 ID:UkPWQYnI0


獅子魔族「ワシはともかく知り合いの平民生徒にまで切りかかるとは、物騒なやつだのう」

女生徒「自分以外は全部自分のために存在してると思ってるようなやつだもの」

勇者「とにかく家に戻ろう。回復呪文」

獅子魔族「うむ、それが良い」


~~


勇者「おはよう」

獅子魔族「おはよう」

平民生徒「おはよう勇者、もうお昼だよ」

勇者「起きた時はおはようでいいの」

平民生徒「はいはい」クスクス

勇者「獅子魔族さん、傷はもう大丈夫なのか?」

獅子魔族「主らの魔法のおかげでもうすっかり良くなったぞ」

勇者「おおう、さすがだな」

勇者「女生徒は?」

平民生徒「眠気覚ましにお湯浴びてくるって」

女生徒「今上がったわよ」

勇者「おおう、まだ寝ぼけてるかと思ってたぜ」

女生徒「フン!」

タタッ

猫魔物「ニャー」

獅子魔族「む・・・そうか、分かった」

猫魔物「ニャー」トテトテトテ

勇者「もしかしてまたあいつらか?」

獅子魔族「うむ、そのようだ。しかも結構な人数で来ておるらしい」



166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 16:58:47.65 ID:UkPWQYnI0

勇者「ほんとにあいつは面倒臭ぇな・・・息の根止めてやってれば良かったか?」

平民生徒「物騒なこと言わないの」

勇者「けどどうするんだ?」

獅子魔族「ううむ、話してみるしかないのう」

勇者「じゃあ俺達も付いて行こう。一人だと誤解される可能性があるからな」

獅子魔族「うむ、では頼もうかのう」

勇者「よし、二人共、準備するんだ」

女生徒&平民生徒「はーい」


~~


校長「この森の中に獅子の魔物がいてお前達に襲い掛かってきたんだな?」

貴族生徒「そうなんですよ父上。『勇者』を目指すものらしく勇敢に戦いましたが邪魔をされてしまって・・・」

校長「そうか。兵士長、聞いての通りだ。討伐の手はずは整っているんだろうな?」

兵士長「はっ、手練れの兵士を30人程連れてきているので充分かと思われます」

校長「よろしい」

ザッザッザッ

勇者「・・・来たな。止まれー!」

校長「む、なんだあれは。うちの生徒が3人と、その後ろに大きな獅子が立っているな」

貴族生徒「父上、あの魔物ですよ僕達を襲ったのは!」

校長「どうしてあの平民が魔物と一緒にいるんだ?」

貴族生徒「きっと力で僕に敵わないからって魔物に寝返ったんだ!さっきも邪魔してきたし!」

兵士長「もしかしたら魔物に操られているのかもしれませんな。者共止まれ!」

ザワザワ

勇者「よし、行こう」

兵士長「近づいてきますが」

貴族生徒「きっと油断させて一気に襲うつもりだ・・!」

校長「うむ、操られた生徒達を傷つけるわけにはいかない、近づかれる前に攻撃を開始しろ」

兵士長「はっ。魔法隊、構え!」

勇者「攻撃してくる気か!?待て、戦うつもりはない!」

獅子魔族「3人とも、下がれ!」バッ

兵士長「火球呪文、放て!」

魔法使い兵士「「火球呪文!」」

ゴウッ

獅子魔族「むぅ、どうやらこいつらも話を聞く気はないようだ」バシッバシッ

女生徒「あの数の呪文を防御して耐えてる・・・」

平民生徒「悪い人じゃないんだ!攻撃をやめて・・!」

勇者「やめろ!やめろって!・・聞こえてないのかこの野郎!止めろって言ってんだろ!」

校長「あまり効いていないようだ、更に畳み掛けろ」

兵士長「あの子らは魔物に操られている、耳を傾けるな!強氷結呪文、構え!」




167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 17:19:54.96 ID:UkPWQYnI0


勇者「くそっ、こうなったら力づくでも・・・!」シャキン

兵士長「強氷結呪文、放て!」

魔法使い兵士「「強氷結呪文!!」」

獅子魔族「ぐ・・ダメだ勇者、今出て行けばお前たちも攻撃されてしまう」

平民生徒「でもこのままだと獅子魔族さんが・・!」

校長「今勇者が剣を抜いたな。攻撃してくるようならば仕方が無い、迎え撃て」

兵士長「はっ。者共、近接戦闘に備えよ!」

女生徒「魔法が止んだわ」

勇者「よし、今なら切りかかれる・・!」グッ

獅子魔族「・・・グオオオオオオオオオオオオオ!!!」

全員「!?」ビクッ

ガシッ

勇者「な、一体n」

ブンッ

勇者「うおぉ!?」

ズシャアゴロゴロゴロゴロ

勇者「いつつ・・」

女生徒「きゃあ!?」

平民生徒「わあ!?」

兵士長「子供達を投げてきた!?どういうことだ」

獅子魔族「小僧共を騙してうまく人間に取り入って、隙をついて侵略するつもりだったが考えが甘かったようだのう!こうなったら仕方が無い、貴様らをここで全員葬ってまた1からやり直してやる!」

平民生徒「獅子魔族、さん・・?」

女生徒「最初から私達人間と仲良くするつもりなんてなかったってこと・・?」

獅子魔族「当然だ、薄汚れた人間が何を言っておるか!」

勇者「俺達を騙したのか!?」

獅子魔族「だからそう言っておるだろうがこの間抜けが!」

校長「ふん、低俗な魔物が考えそうなことだ。兵士長、やつを捕縛しろ。見せしめに王都で処刑する」

兵士長「はっ。者共、かかれ!」

兵士「「うおおおおおおおお!!」」ドドドドド

兵士長「君達は下がっていなさい」

勇者「・・・・」

平民生徒「そんなの、ひどいよ・・・」

女生徒「信じた私達がバカだったのかしら・・」

勇者「下がろう・・・」



168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 17:36:57.90 ID:UkPWQYnI0



~~


獅子魔族「フーッ、フーッ・・!」

兵士長「捕縛完了しました。多少のダメージは受けたそうですが、死者は無し。大した被害はありません」

校長「ふん、口ほどにもなかったな。汚らわしい魔物の分際で逆らうからこうなるのだ」

獅子魔族「貴様のような者がいるから、人間と魔族の争いが始まったのだ・・・!」

校長「最初に仕掛けてくるのはいつも貴様らの方だろう。兵士長、帰るぞ」スタスタスタ


~~


▽王都_学校_勇者の部屋


平民生徒「帰って来ちゃったね・・」

女生徒「あんなことがあったんだもの、仕方ないわ・・。獅子魔族さんの処刑、明日だそうよ」

平民生徒「大人しくしてるように言われたけど、何もしてないと色々考えちゃうね」

勇者「大人しくしてる暇なんかないけどな」ガサゴソ

平民生徒「勇者はさっきから準備してるみたいだけど、どこか出掛けるの?」

勇者「決まってるだろ、獅子魔族さんを助けに行くんだ」

女生徒「はぁ?あなた何を言ってるの、私達は騙されてたのよ?」

勇者「女生徒こそ何を言ってるのか俺にはわからねぇな。どう考えてもあんなの嘘だろうが」

平民生徒「・・・うん、僕も、そう思いたいな」

女生徒「あなたまで・・・何か根拠はあるの?」

勇者「あの人は優しい人だ。お前だってそれくらい感じただろ?」

女生徒「そうだけど、それは演技だったんでしょ?」

勇者「あそこで獅子魔族さんがああしなければ、俺達は兵士と戦っていたかもしれない。いや、戦ってただろう。そうなれば俺達の立場は悪くなるし、下手をすれば殺される可能性もあった。獅子魔族さんはそうならないために俺達を騙したことにして、わざと捕まったんだ」

女生徒「確証が無いじゃない」

勇者「実はあの後、一人で家に戻ってみたんだ」

女生徒「それがどうしたのかしら?」

勇者「調理場や獅子魔族さんの部屋を見てみたらな、一週間記念のパーティー用の料理や飾りの準備がしてあったんだ」

女生徒「えっ」




170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 17:54:46.73 ID:UkPWQYnI0


勇者「悪い魔族がそんな細かいこと祝うか?」

平民生徒「・・・ぷっ、あはは、獅子魔族さんらしいね」クスクス

女生徒「そうね、獅子魔族さんは悪いことを企むような人じゃなかったわ。私どうかしてたみたい」

勇者「気が動転してたんだろ、仕方ねぇよ。それじゃあちょっと家から必要な物とってくるから、出掛ける用意をしといてくれ」

平民生徒「うん、わかった」


~~


▽王都_城


勇者「よし、すっかり暗くなったな。行こう」

女生徒「待ちなさい、正面から行く気?」

勇者「おっと、これは失敬。じゃあこれを・・・」ゴソゴソ

平民生徒「何を出すのかな?」

勇者「じゃじゃーん」

女生徒「これは何かしら?」

勇者「今回の秘密兵器だ。おりゃ!」

ボワン

女生徒兵「あれ、みんなの姿が兵士に・・!」

平民生徒兵「もしかしてそれって」

勇者兵「そう、変化の杖だ」

魔法使い生徒兵「ワクワクしてきたな!」

戦士生徒兵「だな」

僧侶兵「ボクもボクも!」

女生徒兵「そういえばこの3人はどうしてここに・・」

戦士生徒兵「力を貸して欲しいと頼まれてな」

僧侶兵「うん!」

勇者兵「行くぞ」

ザッザッザッザッ

見張りA「む、お前ら、こんな時間にどうしたんだ」

勇者兵「よし、魔法使い生徒、まずは門の見張り二人を眠らせてくれ」

魔法使い生徒兵「よしきた!睡眠呪文!」

見張り「zzz」

勇者「この二人は草むらにでも隠して僧侶生徒と戦士生徒で代わりに見張りしててくれ」

戦士生徒兵「分かった」

僧侶生徒兵「はーい!」




171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 18:05:10.87 ID:UkPWQYnI0


勇者兵「俺達は堂々と行くぞ。確か牢は地下だったよな?」

平民生徒兵「うん、そのはずだよ」


~~


▽牢屋


魔法使い生徒兵「睡眠呪文!」

兵士「zzz」バタッ

勇者兵「よし、鍵をもらってっと・・・。魔法使い生徒、そいつの代わりに見張りしといてくれ」

魔法使い生徒兵「任せとけ」

勇者「獅子魔族さんはっと・・・いた!」

平民生徒「獅子魔族さん!」ガシャッ

獅子魔族「主ら・・どうしてここに」

勇者「助けに来たんだよ」

獅子魔族「忘れたのか、ワシは主らを騙して・・」

勇者「俺達を助けるために嘘ついたのくらいお見通しだから、そんな演技しなくていいぜ。さっさと帰って1週間記念のパーティーでもしよう」

ガチャリ

獅子魔族「勇者・・・すまんな」

勇者「じゃあこれを振りまして」

ボワン

獅子魔族兵「おお、こんな物を持っていたのか」

勇者兵「家の倉庫にしまってあってな、ガキの頃よく遊びに使って叱られたもんだ」

平民生徒兵「見つかったら騒ぎになるから早く外に出よう」

勇者兵「そうだな、魔法使い生徒、戻るぞ」

魔法使い生徒兵「了解!」


~~



172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 18:18:18.56 ID:UkPWQYnI0


戦士生徒兵「お、戻ってきたみたいだな」

僧侶生徒兵「ほんとだ、おーい!」

勇者兵「うまくいったからさっさと逃げよう、三人共、ありがとうな!」

戦士生徒兵「困ったことがあればまた呼んでくれ」

魔法使い生徒兵「この筋肉で良かったらいつでも助けてやるからな」

僧侶生徒兵「また学校で!」

タッタッタッ


~~


▽迷いの森_獅子魔族の家


勇者「ふう、うまくいったな」

平民生徒「だね」

女生徒「お城に忍び込むなんてなかなか出来ない体験だったわ・・」

獅子魔族「ありがとう、助かった」

勇者「散々お世話になったからな、気にしないでくれ」

平民生徒「でもこれからどうしようか」

獅子魔族「せっかく作った家だが引っ越すしかないかのう・・」

勇者「それは問題無いぜ。この変化の杖があれば、人間の姿で生活できるからな」

女生徒「なるほど、それがあれば怖がられることもないわね」

勇者「というわけではい、俺たちからの出所祝いだ」

獅子魔族「ありがたく使わせてもらうとしよう」

勇者「じゃあ獅子魔族さんがいないのがバレた時に疑われるとまずいから、俺達は部屋に戻っとこう」

女生徒「そうね」

平民生徒「じゃあ獅子魔族さん、また遊びに来るね」

獅子魔族「いつでも来るとよい」

勇者「またな。転移呪文!」シュンッ



179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 19:28:01.39 ID:UkPWQYnI0



~~


▽学校_勇者の部屋


平民生徒「勇者、起きて、勇者」

勇者「んん・・・」モゾモゾ

平民生徒「今日からまた訓練が始まるのに、そろそろ起きないと間に合わないよ」

勇者「・・・はっ、どうしてもっと早くに起こしてくれなかったんだ」ドタバタ

平民生徒「勇者がもう少し、もう少し、って言ったんじゃないか」クスクス

勇者「ですよねー」

平民生徒「ほらほら、急いで朝ごはん食べないと」

勇者「分かってるって」


~~


▽勇者科教室


勇者「はよーっす」

ザワザワ ヒソヒソ 

勇者「ん?なんか様子が変だな」

女生徒「おはよう。貴族生徒が色々言いふらしてくれたみたいだわ」

勇者「いい加減しつこいだろ・・・」

平民生徒「どんなこと言われてるの?」

女生徒「魔物の手下になって貴族生徒を襲ったとか、捕まった魔物を脱走させたとか」

勇者「ほっとけほっとけ」

平民生徒「二つ目は間違ってないしね」クスクス

取り巻きB「うわー、魔物の手下が来たぞー!」

取り巻きA「逃げないと魔物をけしかけられるぞー!」

貴族生徒「みんな、あいつらには気をつけるんだ」

勇者「お、貴族生徒、マントにゴミがついてるぞ・・・・火球呪文」ボソッ

貴族生徒「ふん、今更媚びても無駄だからな!」スタスタスタ

メラメラ

取り巻きA「き、貴族生徒さん・・ま、マントが!」

貴族生徒「うるさいな、マントがどうしたって・・・うわー!?」バタバタバタ

勇者「ぶふっ、大慌てで走って行きやがった!」ゲラゲラゲラ

取り巻きA「あ、貴族生徒さん!待ってください!」ドタドタ

平民生徒「もう、放っとくんじゃないの?」



180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 19:52:24.22 ID:UkPWQYnI0


勇者「ああいうのは無視が1番だろ、俺は仕返ししないと気がすまないけどな」

女生徒「ガキね」クスクス

勇者「ガキで結構」

ガラッ

担任「どうしたお前ら、早く席につけー」

ガヤガヤ

担任「今日は抗議の前に卒業試験の話がある」

担任「卒業試験は各教科毎で行われるが、剣術以外は合格の必要は無くなった」

ザワザワ

担任「剣術以外は実地で鍛えていくのが1番という判断からだ」

担任(単に他の教科担当の講師が買収出来なくて貴族生徒の卒業が危ういというだけの話だがな・・・)

担任「だがそれぞれの成績で派遣先なども決まるので、卒業に関わらないといっても手は抜かないように」

担任「以上だ。最初は交渉術の授業だから待機しておけ」スタスタスタ

勇者「ふー、一番の難関だった交渉術は合格する必要がなくなってほっとしたぜ」

平民生徒「だめだよ、そんなこと言ってたら。さっきも手を抜かないようにって言われたでしょ?」

勇者「そうは言われてもなー・・・まぁ出来る限りは頑張るさ」


~~



181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 20:16:56.50 ID:UkPWQYnI0



~卒業試験前日~


▽勇者の部屋


勇者「いよいよ明日か、ドキドキしてきたな」

平民生徒「だね。僕も今から緊張してきたよ」

女生徒「ここまで残ったんだから、絶対卒業してみせるわ」

勇者「その意気だな」

勇者「ところで、女生徒はどうしてここにいるんだ?」

女生徒「私がここまで頑張れたのもきっと2人が一緒だったからだと思うのよ、だから最後に一緒にいたかっただけ。・・・その顔は何、悪いかしら?」

勇者「いや、悪いことはないんだけどよ、珍しく素直だからびっくりしただけだ」

平民生徒「もう、そういうこと言っちゃだめだよ」

勇者「お、おう。でも、お前がここまで残れたのはお前自信が誇りを持って『勇者』を目指したからだ。仲間がいたから頑張れるってのはそうだろうけど、それは俺達も同じだからお互い様だぜ」

平民生徒「うん、僕もそう思うよ」

女生徒「・・・じゃあ私はそろそろ戻るわ。明日は頑張りましょう」

勇者「当然。じゃあまたな」

平民生徒「また明日」

ガチャッ バタン

勇者「俺達もさっさと寝ようぜ」

平民生徒「うん、おやすみ勇者」

勇者「ああ、おやすみ」




182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 20:45:19.39 ID:UkPWQYnI0



~卒業試験当日~


▽校庭


商人「ではこれより、交渉術の卒業試験を行う」

商人「試験の内容はこうだ。君たちはある島へ渡らなければならないが、現在この近くで使用できる船は一人、つまりワシしか持っていない。ワシは船に乗りたければ2000Gを払うよう条件を提示した。しかし君達は1000Gしか持っていない。どうにかして船に乗せてもらえるよう交渉すること。それが試験だ」

ザワザワ

商人「そして持ち物は、わずかな食料、剣や鎧などの装備品、そして500Gほどの価値の物だ。これから1時間の間に交渉成功すれば合格だ。時間内なら何度失敗しても構わないので最後まで諦めるなよ?では開始だ!」

平民生徒「卒業試験だけあって難しいね・・・」

勇者「うぐぐ・・・」

女生徒「あら、こんなの簡単よ」

勇者「もう分かったのか」

平民生徒「さすが女生徒だね」

女生徒「じゃあ行って来るわ」シャキン

勇者「待て」ガシッ

女生徒「どうして止めるのかしら?」

平民生徒「女生徒、その剣はどうするつもり?」

女生徒「もちろんこれを相手の首筋に当てて・・・」

勇者「それは交渉じゃなくて脅迫だ!」

女生徒「いいアイディアだと思ったんだけど、ダメかしら」

勇者「論外だな」

平民生徒「さすがにそれは駄目じゃないかな」

女生徒「仕方ないわね、別の方法を考えるわ」スタスタ

勇者「今何人か抜いた剣をしまったな」

平民生徒「みんな同じこと考えてたみたいだね」

勇者「こいつら物騒すぎんだろ」



184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 20:58:18.61 ID:UkPWQYnI0



~~


商人「よし、そこまでだ。合格者は38人中26人か・・頑張ったな」

平民生徒「惜しかったね」

勇者「ぐあー・・・やっぱり交渉術なんて苦手だ」

女生徒「もしこれの結果が卒業に関わってたら終わってたわね」

勇者「ぐふっ」

平民生徒「そうだね、ちょっと反省したほうがいいよ」

勇者「がはっ」

勇者「とりあえず、次だ次!気を取り直して行こうぜ!」


~~


軍師「戦術の試験では全科合同のパーティー戦闘を行う。最初に10分の時間をとるので各パーティーで作戦を立てて試験に臨むのだ」

軍師「時間になったら順に2パーティーずつ呼ぶので、専用のフィールドで戦ってもらう。勇者が倒されるか降参、もしくは全員降参したら敗北となる。では作戦会議始め!」

勇者「どうせ俺達はあいつらとだろ」チラッ

貴族生徒パーティー「ヒソヒソ」ニヤニヤ

勇者「あいつバカだからすぐ終わりそうだ」

戦士生徒「それでも油断はしない方がいい、あのパーティーは貴族生徒以外は各クラスの成績1位だからな」

勇者「総合成績で1位のやつにだって、自分の得意な状況なら勝てるさ。特に俺達のパーティーはまさに個性の塊だからな」

魔法使い生徒「照れるぜ」ムキッ

勇者「照れるな、ほめてない」

戦士生徒「それで、作戦はどうする?」

勇者「そうだな・・・」


~~



186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/21(月) 21:14:45.73 ID:UkPWQYnI0


軍師「次、勇者と貴族生徒」

勇者「やっぱりか・・・。フィールドは平らな場所に所々石柱が置いてあるだけのシンプルなものか・・」

軍師「では両パーティー端と端に行け。5分後に開始だ」

勇者「はーい」

~~

軍師「開始の合図を放て」

魔法使い生徒C「火球呪文!」ボッ

勇者「合図が上がったな。所定の位置に素早く移動して待機だ。合図したら魔法使い生徒、頼んだぞ」

魔法使い生徒「おう!」

戦士生徒「俺と僧侶生徒は少し行ったところの左右の端の石柱に隠れて待機だったな」

勇者「そうだ。じゃあ3人とも、頼んだぞ」

三人「応!」ダッ

勇者「さて、俺はのんびり歩いてまっすぐ行くか」スタスタ

~~



192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/22(火) 20:08:02.35 ID:IA37IN640


貴族生徒「さっきも言ったけどもう一回言うからちゃんと聞いてるんだぞ?僕と戦士生徒Aが前を歩いて、後の二人は後ろから援護だ。分かったな?」テクテク

戦士生徒A「わかってる」

魔法使い生徒A「作戦と言えるほどのものでもないと思うんですけど、どう思いますか?」ヒソヒソ

僧侶生徒A「不安ですけど、貴族生徒さんは相手を舐めてかかってるんだと思います・・・」ヒソヒソ

魔法使いA「でも聞いた話だと勇者ってやつのパーティーメンバー全員落ちこぼれなんでしょう?なら問題ないですよ」ヒソヒソ

僧侶A「それもそうですね」ヒソヒソ

戦士生徒A「いたぞ、勇者だ」

勇者「げっ、もうこんなところまで来てたのか!」ダッ

貴族生徒「逃げた!追うぞ!」ダッ

戦士生徒A「待て、一人で突っ走るな!」ダッ

僧侶生徒A「勇者が一人で偵察に来てたみたいですね」タタッ

魔法使い生徒A「やっぱり他のメンバーはあてにならないんですよ。走るのは苦手なんですけどね」タタッ

勇者「来てる来てる。やっぱりあいつら馬鹿だわ」タッタッタ



取り巻きA「大丈夫かな貴族生徒さん」

取り巻きB「おっ、勇者を見つけたみたいだぞ」

取り巻きA「追いかけてるみたいだけど、後ろの二人がどんどん離されて・・・」



魔法使い生徒A「ああ、二人が見えなく・・・」ゼェハァ

僧侶生徒A「二人共足が早いから先に行っちゃったんですね・・・」

ダッ

僧侶生徒A「えっ?」

魔法使い生徒A「ん?」

僧侶生徒「ごめんね!」

戦士生徒「許せ」

バシッ ボカッ

僧侶生徒A「」

魔法使いA[]




193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/22(火) 20:36:41.34 ID:IA37IN640




軍師「魔法使い生徒A、僧侶生徒Aの両名は戦闘不能、と」



勇者「ついて来んな!火球呪文!」ボッ

戦士生徒A「ふん!」バシッ

貴族生徒「そんな呪文効くか!」

勇者「ちっ、自分で防いだわけでもないのに偉そうに・・まぁ、そろそろいいか」



取り巻きA「お、勇者が止まったぞ」

取り巻きB「もう2対4なんだけど気付いてないんだろうなー・・・」




戦士生徒A「むっ、貴族生徒、止まるんだ」ガシッ

貴族生徒「何偉そうにしてるんだ!命令するのは僕だぞ!」

戦士生徒A「逃げていたあいつが急に止まったのは何か罠があるに違いない。いや、すでに遅かったかもしれないが・・」

貴族生徒「どうせハッタリだろ」

勇者「それがもう遅かったりするんだなー。今頃後ろの二人はリタイアしてるぜ」

戦士生徒A「その可能性もあると思ったが・・・貴族生徒を一人にするわけにはいかなかったから仕方がない。それにお前を倒せば勝てるわけだし・・・な!」ダッ

勇者「魔法使い生徒!」

魔法使い生徒「応!」

バシィッ

戦士生徒A「何!?」

魔法使い生徒「どうしたどうした、力で負けたらまずいんじゃねーのかぁ?」ギリギリギリ

貴族生徒「おい!魔法使い程度に何してるんだ!」

勇者「程度って言うけど力じゃお前勝てないぜ?」

貴族生徒「そんなわけないだろ!平民出の魔法使い如きに!」

勇者「そんなことばっかり言ってるからいつまで経ってもダメなんだお前は。早く俺を倒さないと俺の仲間二人が戻ってくるぞ」

貴族生徒「この!」




209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 19:59:19.66 ID:pzK1DdmH0


勇者「これは戦術の試験なんだからこの状況になってる時点で負けてるんだよ、そのくらい分かれ」

ボカッ

貴族生徒「」

勇者「ふう、一丁上がりだな」


~~


軍師「戦術の試験を終了する。解散」

勇者「ふー、戦術の試験は見事に合格したぜ」

平民生徒「普段あんまりほめない軍師さんがすごいほめてたもんね」

勇者「あれは相手がバカだったから出来たんだけどな・・。そういう平民生徒や女生徒だって余裕で合格だっただろ」

女生徒「当然ね」

平民生徒「僕はメンバーが優秀だったから」

勇者「女生徒と違って平民生徒は謙虚だなー。っと、今日はこれで終わりだっけ?」

平民生徒「うん、らしいよ」

女生徒「あら、担任だわ。話があるみたいね」

担任「剣術の試験のことで話がある。ちゃんと聞くように」

担任「剣術の試験だが、明後日行うこととする」

ザワザワ

担任「それでだが、入学してから常に身に着けておくように言ってあった鎧はこの後部屋に戻ったらもう着用しなくて良い。そして今夜と明日一日はしっかりと身体を休ませ、明後日の試験に臨むように。それでは以上だ」スタスタ

勇者「おー、本番は鎧無しでやるんだな」

平民生徒「身体を鍛えるために着させてたらしいからね。本番で脱がなかったらいつ脱ぐのさ」

勇者「ごもっとも。けどなんつうか寂しくなるなー」

女生徒「あら、それなら別に脱がなくてもいいんじゃないかしら?」

平民生徒「そうだね」クスクス

勇者「でも重いからやっぱり脱ぐ。さ、帰ってのんびりしようぜ」

女生徒「じゃあ明後日会いましょう」

勇者「またな」

平民生徒「またね」


~~





210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:14:08.56 ID:pzK1DdmH0



▽校長室


コンコン

校長「入れ」

ガチャッ バタン

担任「失礼します。お呼びですか?」

校長「うむ。明後日の剣術の試験のことなんだがね・・」

担任「ご子息のことですか、わかっています」

校長「それは何度も伝えたはずだからな、分かっている。別のことだ」

担任「別の、と言いますと?」

校長「あの勇者とかいう平民出の小僧だ。今日の戦術の試験でも貴族生徒を卑怯な手で貶めていたそうじゃないか・・・正面からでは敵わないからと姑息な・・・」

担任「そうですな」

校長「で、だ。あいつを不合格にしてくれればそれでいい。適当な理由をつければ簡単だろう?」

担任「ええ、お任せください」

校長「では下がってよい」

担任「失礼します」

ガチャッ バタン


~~





211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:26:27.35 ID:pzK1DdmH0



勇者「・・・んー、いつもはベッドから出たくないんだけど、いざ寝ててもいいと言われると退屈だな」

平民生徒「勇者はわがままだね」

勇者「いやなんか忙しい時とか予定がある時だけ眠くなるみたいな、そんな感じ?」

平民生徒「でも鎧を着ずに1日休んで過ごせって言われてるんだから、そうしなくちゃ」

勇者「普段なら起きてるのにベッドに横になったままの平民生徒も珍しいな。真面目というかなんというか」

平民生徒「今日は休むのが訓練だと思えばいいよ」

勇者「あー・・・そうだな。のんびり話でもしよう」

平民生徒「そうだね」

勇者「平民生徒はさ、『勇者』になりたいか?」

平民生徒「どうしたの突然。なりたいに決まってるよ。勇者だってそうでしょ?」

勇者「そうなんだけどな、うん。ここを卒業したら『勇者』になれるっていうのがなんかな」

平民生徒「違うっていうこと?」

勇者「ああ。ここを卒業してなれる『勇者』と、俺が憧れた『勇者様』はなんか違うような気がするんだ」

平民生徒「うーん・・・」

勇者「例えば貴族生徒がここを卒業するだろ?」

平民生徒「うん」

勇者「そしたらあいつも『勇者』になるわけだ」

平民生徒「そうだね」

勇者「憧れるか?」

平民生徒「・・・・黙秘するよ」

勇者「そういうことだ」

平民生徒「なるほど・・・」

勇者「だろ?」

平民生徒「でもさ」

勇者「なに?」



212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:35:41.67 ID:pzK1DdmH0


平民生徒「それでも『勇者』になるのが一番『勇者様』に近づけるんじゃないかな」

勇者「その『勇者』は俺がなりたかったものじゃない気がするんだよなー・・・」

平民生徒「じゃあさ」

勇者「うん?」

平民生徒「勇者のなりたい『勇者』になればいいんだよ」

勇者「なりたい『勇者』・・?」

平民生徒「うん。好きなようにやってみたらいいと思うんだ」

勇者「・・・そうか、そうだな。ありがとな平民生徒。モヤモヤが晴れたぜ」

平民生徒「そんなお礼を言われるようなことしてないよ」

勇者「俺にとっては礼を言わなきゃいけないことなんだよ。とにかく明日の試験で合格しねぇとな!」

平民生徒「うん・・・」

勇者「一気に暗くなったな」

平民生徒「勇者は心配ないだろうけど、僕は不安で仕方が無いんだよ」

勇者「大丈夫だって、心配すんな」

平民生徒「うん・・・。あ、勇者、手出して?」

勇者「ん?なんだ?」ス

ギュッ

平民生徒「こうしてれば不安も無くなるから」

勇者「お、おう・・」

平民生徒「明日は頑張ろうね」

勇者「だな」


~~



213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:37:34.64 ID:pzK1DdmH0


魔法使い生徒「平民生徒とのイチャラブ来るかと思った?残念、筋肉の発達した魔法使い生徒ちゃんでした!」ムキッ


~~



215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:41:14.74 ID:XejouYVAO

よかった
校長によって不純異性交友とか難癖つけられて二人とも退学とか言うシナリオじゃないんだね



216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 20:47:46.96 ID:pzK1DdmH0



▽校庭


担任「全員集まったな。しっかり休んで来たか?これで合格できるかどうかが卒業できるかどうかに関わる、気を引き締めて臨むように。それではこれより剣術の卒業試験を行う!」

ガヤガヤ

担任「内容は簡単、私と打ち合いをして1本とれたら合格だ。鍛錬に耐えてきたお前たちなら出来る。自分を信じろ」

担任「では順に呼ぶので、呼ばれるまで待機しておけ」スタスタ

勇者「おおう、試験は担任と一騎打ちか・・」

女生徒「さすがの私も緊張してきたわ」

平民生徒「僕なんて緊張しっぱなしだよ」

勇者「俺は楽しみなんだけどなー、担任と打ち合いなんて初めてだろ?」

平民生徒「そうだけど・・」

補佐「次、貴族生徒」

貴族生徒「はい」

取り巻き「がんばってください!」

貴族生徒「こんな試験余裕さ。すぐ戻るからな」スタスタ

勇者「コネの塊の癖にどうしてああも偉そうなんだろうな」

女生徒「自分の実力と勘違いしてるんじゃないかしら」

平民生徒「まあまあ」

~~

補佐「次、勇者」

勇者「ついに来たか」

女生徒「あなたが不合格なら全員不合格なんだから、頑張りなさいよ」

平民生徒「がんばってね・・!」

勇者「おう、楽しんでくるぜ」テクテク




217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 21:08:30.58 ID:pzK1DdmH0


勇者「お、ここでするわけか」

担任「次はお前だったか。そこの防具をつけて木剣の中から好きな形と大きさのものを使いなさい」

勇者「はーい」

ガサゴソ

勇者「俺の剣に似た感じのは・・・これでいいか」

勇者「準備できました」

担任「よし。魔法は不可だ、剣だけでかかってきなさい」

勇者「あいあいさ。それじゃ、行きますぜ?」

ジリジリ

勇者「・・・」

担任「迂闊に飛び込んでは来ないか・・・。ならこちらから!」

勇者「おら!」

ガッ ブンッ ブンッ カッ ブンッ

担任「やっぱりお前は優秀だな」ザッ

勇者「それほどでもありますな。けど担任さんこそ、普通に強くてびっくりした」

担任「指導する側なら当然だろう」

勇者「それもそうだった」

担任「さぁ、来い」

勇者「うおおお!!」ダッ

ブンッ ガッ ガッ ブンッ ガッ ガッ ガッ ドゴッ

勇者「一本・・だよな?」

担任「ああ、見事な一本だった。合格だ」

勇者「っしゃあ!」

担任「教室に上がって他の者が終わるのを待っていろ」

勇者「あいあいさー」タッタッタ

担任「・・・本気で相手をしていたんだが、な。やはり優秀だ」


~~



218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 21:26:06.62 ID:pzK1DdmH0



▽勇者の部屋


勇者「無事試験突破!」

三人「「「おめでとー!」」」

勇者「いやー、良かったな」

平民生徒「なんとか、って感じだったけどね」

女生徒「でも一本はとれたんだから、誇っていいわよ」

勇者「そうそう、俺もかなりてこずったからなー」

平民生徒「勇者もてこずったなんて、それを聞いたらちょっと安心したかな」

女生徒「そうね」

勇者「俺がてこずらないことの方が珍しい気がするんだけどな」

女生徒「あなたはいつも貴族生徒と組んだりしてるから余裕そうに見えるわよ」

勇者「なるほど」

平民生徒「あはは」

勇者「そういえば明日は式なんだっけ?」

女生徒「そうよ。明日はドレスを着ないといけないみたいだわ」

平民生徒「僕持ってないんだけどどうしよう・・」

女生徒「あら、じゃあ私のを貸してあげるわ」

平民生徒「本当?助かるよ」

勇者「俺は普通の旅立ち用の服でいいや、面倒だし」

女生徒「本当は私もそっちの方がいいんだけど、お父様とお母様が見に来るらしいから着てないと何を言われるか・・」

平民生徒「僕は逆に驚かれそうだね」

勇者「違いない」

勇者「まぁ、今夜は遅くならない程度に騒ごうぜ!」

女生徒&平民生徒「おー!」



219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 21:55:53.67 ID:pzK1DdmH0



~~


▽校長室


校長「勝手なことをしおって、所詮あいつも平民の出か・・。まぁいい、私はここを治める立場、いくらでもやりようはある・・・くっくっく」


~~


▽校庭


王「~~であるから~~が~~で~~」

勇者(話長ぇ・・・。それにしても、ドレスとかの正装に剣だけは持ってるって変な絵だな)

王「~というわけである。つまり、諸君らはついに『勇者』として~~おめでとう!」

パチパチパチパチ

司会「では続きまして、『勇者』の証授与・・・なのですが、勇者学校校長の校長よりお話がございます」

校長「本来ならばここまでの過程を乗り越えた者達を『勇者』として認める神聖な場なのだが、一人相応しくない者がいる」

ザワザワ

校長「その者は学友を脅し、卑怯な手で試験にも合格した。よって『勇者』としての資格は与えないものとする。そしてその者の名は、勇者、キミだ」

ザワザワ

勇者「あっはっはっは、笑っちまうね!」スタスタ

平民生徒「勇者が笑いながら校長のところへ・・!?」

女生徒「拡声器のところへ行って何かする気かしら」

勇者「俺も言いたいことがあったから丁度良かったぜ。俺は小さい頃に聞いた『勇者様』に憧れてここに来た。それがなんだ、身分がどうとか立場がどうとか、そんな下らないこと言ってるやつが勇者を語るな!」

校長「!?」ビクッ

勇者「お前らが欲しいのは『勇者』の肩書きだけだろうが。俺はそんな腐った肩書きなんかに興味ねぇからな、こっちから辞退させてもらうぜ」ポイッ

スタスタ






222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:07:40.42 ID:pzK1DdmH0


校長「この・・・生意気な平民め!」

勇者「二言目にはそれだ。そんな頭でっかちで魔族と仲良くなんて出来るのかよ・・・いや、そういう考えすら無かったなこいつらは」ヤレヤレ

校長「これ以上バカにすると許さんぞ・・!」

ザワザワ

勇者「どうなるのか教えてほしいな・・・って、うん?」

校長「な、なんだあれは・・・?」

ズシン ズシン

保護者A「5メートルはありそうな黒い鎧がこっちに向かって歩いてくるぞ!」

闇の衣「オオオオオオオオオオオオ!!!」

ビリビリ

勇者「なんて声だ・・!」

平民生徒「何あれ・・さっきまでいなかったのに」

ワー キャー

保護者C「あ、あれは、伝説で聞いた魔王の闇の衣だ!!」

王「魔王が現れたのか・・!?」

勇者「ちっ、とにかく戦うしかないな。みんな剣を抜け!」

貴族生徒「バカかお前、勝手に死んでろ!」ダッ

ワー モウダメダー ニゲロー

勇者「ダメだこいつら、ほとんど逃げ出そうとしてやがる」

校長「ひ、避難しなければ・・・!」

担任「責任者が真っ先に逃げてどうする!せめて保護者と来賓の避難を優先しろ!」ガシッ

校長「うるさい!私はまだ死にたくないんだ!」

勇者「幸いこっちに真っ直ぐ来てるみたいだから、ここで食い止めれば被害は少ないはずだ・・・」シャキン

平民生徒「勇者、僕も付き合うよ」

勇者「平民生徒・・」

女生徒「こんなことになるならやっぱりドレスなんて着てくるんじゃなかったわ」

勇者「女生徒まで・・よし、俺達は『勇者』になるんだ。行くぞみんな!」

女生徒「ええ!」
平民生徒「うん!」

闇の衣「オオオ・・・・・」スゥ

勇者「あれ、闇の衣が消えて・・・」

平民生徒「いなくなっちゃったね」

女生徒「なんだったのかしら」



224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:21:06.33 ID:pzK1DdmH0


校長「・・・・はっ。・・オホン、危機は去ったようだな」

貴族生徒「あんなのでビビってたら『勇者』の名が泣くぞ!」

勇者「うわ、いまさらかっこつけてる」

女生徒「かっこ悪いわね」

王「ほっほっほ、何ごともなく良かったのう」

勇者父「どうも、王様」

王「ゆ、勇者様!?」

ザワザワザワザワ

勇者「あれが、勇者様・・!?」

平民生徒「でも勇者様って生きてたとしてももう80手前なんじゃ・・」

勇者父「ん?ああ、なんか加護の力とかで歳とらないんだ。それで王様、俺が頼んでたのと違うんじゃないですかねー?」

王「違うとは一体・・」

勇者父「『勇者』を育ててくれとは言ったけど、精神的なもの鍛えなくてどうすんですか。しかも校長とかなにあれ、あんなのが頭にいたらろくなもん育たないでしょうが」

校長「何・・!?貴様、勇者様と言えど根拠も無しに人を侮辱するとどうなるk」

勇者父「担任」

担任「はい」

校長「何!?まさかお前・・・!」

勇者父「担任は俺の知り合いの弟子でな、色々報告してもらってたんだわ。それはもう不正とかばっちりよ?」

校長「うぐぐ・・・」

勇者父「で、あんたは勇者っていう生徒がこの場に相応しくないとか抜かしてたが、逆に相応しいのは何人いるのかな?」

勇者父「俺が見るに、さっき黒い巨人が出た時に立ち向かおうとした生徒はたったの3人だ。お前が相応しくないと言った勇者を含めてな?」

校長「それがどうした!さっき剣を構えたからといって『勇者』の名を汚す行為をしたのは事実なのだから、『勇者』の資格を与えることは出来ない!」




227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:34:53.39 ID:pzK1DdmH0


勇者父「人には戦わなければならない時は必ず来る。その時に誰かを守る為に立ち向かう勇気があれば、誰でも『勇者』になれるんだ。その相手から真っ先に逃げ出す者に『勇者』を名乗る資格なんて無い!」

校長「ひっ!」ビクッ

勇者父「王様、校長はクビにして担任を新しく責任者として推薦します。人間と魔族との摩擦を無くす存在なのだから、肉体の強さだけじゃだめなんです」

王「すまない、ワシの考えが及ばなかった。全て勇者様の言う通りにしよう」

元校長「そんな・・・」ガクッ

勇者父「分かってもらえればいいんです」

勇者「あ、あの・・・!」タッタッタ

勇者父「君が勇者だな」

勇者「はい!」

勇者父「さっきの啖呵は見事だったぜ、お前なら立派な『勇者』になれるさ。後ろの二人もな」

平民生徒「あ、ありがとうございます!」

女生徒「お会いできて光栄です!」

勇者父「俺もまだまだ捨てたもんじゃないな。ほら、三人に『勇者』の証だ」

勇者「でも俺は・・」

勇者父「確かにこれは俺みたいな天から与えられたものじゃないが、大事なのはこれを手にしてからだ。君達の行動次第でこれは本物の『勇者』の証にだってなる。応援しているよ」

三人「ありがとうございます!」

勇者父「ああ、それと勇者」

勇者「なんですか?」

勇者父「実は勇者のお父さんにはお世話になったことがあるんだ。そのお礼と言ってはなんだがこの剣を押し付けよう」ス

平民生徒「これって伝説にも出てくる聖なる剣カリボール・・!?」

勇者「こんなすごいものもらってもいいんですか?」

勇者父「毎日朝になると堂々とそりたっててキモいから手放したかったところだ、もらってやってくれ」

勇者「あ、ありがとうございます」




228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:51:53.34 ID:pzK1DdmH0


平民生徒「勇者がしどろもどろになってるけど、憧れの勇者様が目の前にいるから仕方ないよね」ヒソヒソ

女生徒「ええ、かなり珍しいけれど私もどうしていいか分からないから勇者のことを言えないわ」ヒソヒソ

平民生徒「しかも剣までもらっちゃって、いいなー」ヒソヒソ

勇者父「それじゃあ俺はまた旅に出る。またどこかで会えたらいいな」

勇者「はい、またどこかで!」

勇者父「君のお母さんにもよろしく言っておいてくれ」スタスタ

勇者母(もう、突然一芝居うつのに手伝ってほしいなんて手紙を送っておきながら挨拶もしないで行っちゃうんだから・・・)

勇者「まさか本物の勇者様に会えるとはな!まだ興奮が冷め遣らないぜ!」

平民生徒「僕達を応援してくれるって!」

女生徒「恥ずかしくない立派な勇者になりましょう」

勇者「ああ、そうだな!」


~~


▽王都_門


勇者「旅立ち日和だな!」

男戦士「ああ、そうだな」

勇者「準備は万端か!?」

男僧侶「忘れ物はないはずだよ!」

男魔法使い「この鍛え抜かれた筋肉さえありゃあどこへだって行けるぜ!」ムキッ

勇者「ああ、なんで卒業してまでこのメンバーなんだ」

男戦士「俺たちみんなお前に惚れたんだ、仕方ないだろ?」

勇者「もちろん人間としてだよな?」

男戦士「最初の仕事は2の町で魔族と人間が揉めているらしいからそれの問題解決だ」

勇者「あえて触れないことにしよう」

男魔法使い「うっしゃあ、楽しみだな!」

男僧侶「がんばろー!おー!」

勇者「ま、俺も自分なりの『勇者』を目指して頑張るか」

男戦士「どうした勇者、置いていくぞ」

勇者「ああ、今行く」

勇者「行ってきます、父さん」ペコリ


    『勇者「ここが勇者学校か」 貴族生徒「何お前?」』~完~



230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:55:38.74 ID:vuKu9bYNo

おつおつ
しばらくして気が向いたら続編も書いてほしいな



232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/24(木) 22:59:31.49 ID:4FaH+9D30

いやー面白かった。貴族生徒達の嫌がらせに屈しないとかマジイケメン

是非また勇者物を書いて欲しいくらいだ



238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 00:00:59.36 ID:JhAyjNIeo

お疲れ様でした。



243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 00:26:09.85 ID:NZDYCdIAO

乙カレー



248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 14:11:38.54 ID:AzfL135E0

乙乙
おもしろかったよー



249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/01/25(金) 19:40:02.49 ID:iTUlBPlH0

本編内で説明出来なかった(回収し忘れた)フラグを書いておきますね

・夕飯時の毎日の差し入れ
担任がこっそり置いていました

・貴族生徒の祖父が勇者パーティーの一員
ただの見栄です。昔勇者と旅をした仲間は3人共子供がいません

・究極火球呪文、マラゾーマ
マランテよろしくこれを使いたかったけどハーレム♂濃度が薄かったために未使用

・女生徒と平民生徒の魔法の腕前
女生徒は攻撃呪文が得意で平民生徒は回復と補助系の呪文が得意

それではHTML化の依頼を出しておきます。お付き合いいただきありがとうございました、また次の作品でお会いしましょう!




転載元
勇者「ここが勇者学校か」 貴族生徒「何お前?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357996939/
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        コメント一覧

          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月25日 23:42
          • カリボールて…w
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月25日 23:45
          • 勇者母が魔王ってオチか?
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月25日 23:45
          • カタルシスがなぁ…
            アイディアは好きだよ

            でも初っ端から朝飯普通に喰ってるのにメシマズ設定はダメだな
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月25日 23:51
          • まさかのカリボールwwww
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 00:05
          • やっぱりハリーポッターに思えた人多いなw
            話の展開はいいんだけど棒読みすぎてガキ使を彷彿とさせられた
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 00:07
          • いいね
            こういう王道は大好物だ
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 00:31
          • 勇者イケメンすぎぃ!!
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 00:37
          • 魔法使い…ツンデレ…メルティか
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 01:13
          • なんか台詞が説明的すぎて会話してる感じがしない
            三年前くらいに某サイトで溢れ返ってたファンタジー系の携帯小説思い出した
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 03:42
          • 魔法使い生徒「うるさい!」
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 04:56
          • 本当は強い主人公、入学直後に打ち解ける性格の良い友人、勝気なヒロイン、無駄に因縁つけてくる噛ませ犬、学園が舞台、身分差別が激しい

            固有名詞が違うだけのこういう携帯小説、数えきれないくらいあったなぁ……
            今思うとあれってハリポタに影響されてたんだろうな
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 05:40
          • これ前作があったはずなんだけどなぁ。ハーレム(♂)のやつ
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 05:53
          • 身分格差で苦しむ平民主人公ってのはよくある設定の一つだけどな
            まぁこれはモロハリポタだわな、始めは面白いと思ったが要所要所皮を被ってる感じが出ててイライラしたわ
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 05:58
          • 5 めっちゃおもしろかった。続編頼みますm(_ _)m
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 08:48
          • 今度はガチホモ一色で頼む
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 09:03
          • ホモオチか壊れるな~
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 09:33
          • 平民とのイチャラブ見たかった
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 10:15
          • カリボールひどすぎワロタ
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 10:54
          • ハリーポッターみたいでとても面白かった。読んでいてスカッとしました。
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 10:55
          • 設定は「ジャスティナスティ」
            話の構成は「ハリーポッター」

            って感じか
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 11:38
          • 獅子魔族さん甲斐甲斐しすぎ可愛すぎワロタ
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 12:16
          • 普通に面白いと思ったけどな。ありきたりな流れではあるけどただ学園ものの王道ってだけだろうし。
            コメント欄読んでたら特に実力があるわけでもなく、気の合う友達も出来ず、突っ掛かってくるやつすらいない物語を読みたいやつがいるみたいだけどそれって面白そうに思えないぞw
          • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 12:36
          • テンプレ嫌いな人は元のスレに前作が貼ってあるから読んでみるといいよ。ヒロインっていう概念が無い珍しい勇者SSだから
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 13:30
          • テンプレ以外が想像できんのは、単にテンプレばっかしか読んだことないからじゃないか
            世の中には色んなファンタジーものがあるよ

            こういう話読みすぎたから個人的につまらないと感じるだけで、面白いと思う人を否定するつもりは毛頭無いです
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 13:47
          • 面白くないな
          • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 14:16
          • ただ気分悪いだけなんだけど、本当に面白いと思って書いてんの?
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 14:20
          • 最後の展開が雑だな
          • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 15:05
          • 最後もったいない・・
            名前がわかりにくいし、もうちょっとがんばってほしい
          • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 17:43
          • うん、
          • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 18:27
          • 長さを感じさせないくらいの読みやすさ、それは同時に「ありきたりで単純過ぎる」って言えるんだけどね。流しそうめんみたいに流れてっちゃった。

            面白かったと思うんだけど、最後は流石に急過ぎだし意外性もなかったんだよね。むしろ思わずご都合主義かよって言いたくなったし。

            ただ、続きを考えてくれるなら是非とも。これからの話の方が少なくとも変化に富んでそうだし、興味がある。
          • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 18:50
          • ※9 恐らくカリボールはアーサー王が使ってたエスカリボールが元ネタだから何処もおかしくはない
          • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 19:06
          • 全体的に雑だな
            中学生が頑張って書いたとあったがあながち間違いとも言えないだろう
          • 41. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 22:03
          • 読者様すごいねえ
          • 42. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月26日 23:09
          • 5 久々のスカッとSSだった
            最近のコメ欄は批判厨が目立つな…
            感想ってより頑張って批判してる感じがすごいんだが
            みんないったい何と戦っているんだ…
          • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 00:14
          • 中学生が頑張って書いても面白ければ問題なくねー?
            俺は面白かったよー
          • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 00:27
          • 最近多い勇者が色んな女の子に囲まれながら旅するようなSSより好きだ
            同じような題材でも細かい見せ方は違うんだから、SAってそういうのを楽しむもんじゃないのかな?
          • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 00:32
          • SAってなんだ、SSの間違いです
          • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 04:00
          • 携帯小説読んでた奴が流れてきちゃったかな
            実際2ちゃんで書いてるって奴多そう
          • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 04:10
          • 担任かっこいいな

            面白かった
          • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 11:08
          • 勇者がハリーポッター、平民がロン、女がハーマイオニー、貴族がフォイフォイで再生される
          • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 11:34
          • これは続編が楽しみ!いくらでも話が広げられそう!作者は続き書かんのかな…?
          • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 11:38
          • キモイからって完全になすりつけじゃねーかwww

            伝説の剣なんだから大切にしろよwww
          • 51. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 11:41
          • 単純だのテンプレだの言う奴に一言
            「王道の面白さがわからない奴に王道以外の面白いモノは造れない」

            王道も立派な作品だ、わからないならグレンラガン見てこい、アレを駄目だと言うのならもう救いようがない。さっさと巣に帰れ
          • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 15:59
          • グレンラガンwwwwww
          • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 17:01
          • 続きを予定してるみたいなことは元スレに書いてあったよ
          • 54. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 17:21
          • テンプレだからってだけで否定するつもりはないけど、テンプレ王道に価値があるのは「どこかで見たような話、それでも面白い、引き込まれる」からだろ
            「どこかで見た」ってだけで王道って言われちゃたまらん
          • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 20:35
          • この人のハーレム(♂)は面白いからおすすめ
            読んでて似てるなとは思ってたが筋肉魔法使いが出てきた時点で同一人物だと確信した
          • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 21:09
          • 「王道の面白さがわからない奴に王道以外の面白いモノは造れない」ドォヤァァァァァwwwwwwwww

            あ、SSは面白かったですはい
          • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 22:31
          • 5 面白かったです^ ^

          • 58. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月27日 22:36
          • 貴族勇者のキャラがマルフォイぽいからハリーポッターぽくなるのかな
            なんにせよ長さも程よくおもしろかったよ
          • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 00:14
          • あれ、鎧が黒ずむ伏線って回収されたっけ?
          • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 01:02
          • 貴族勇者の外見がなぜか金色のガッシュのマルスで再生された
          • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 01:49
          • カリボールってエクスカリバーのことだから勘違いすんなよw

            登場人物の性格がかなり好みだった
          • 62. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 02:31
          • スライムジャムwww
          • 63. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 13:02
          • 魔物を飯にしてるかーちゃん……コイツ、まさか元魔王?


            これ「まおゆう」だったのか!?
          • 64. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 13:04
          • ※54
            それ、俺の創作じゃねぇぞ?
            俺を馬鹿にしたいなら攻める場所変えなアカンよ。
          • 65. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 16:39
          • 5 米10でなるほどと思った

            おもしろかった
          • 66. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 03:39
          • 1 ただただ、つまらないな
            キャラを立たせようとして寒い言動になってるし、台詞回しも上手くない
          • 67. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 07:04
          • 貴族が語尾にフォイって付けてたら評価した
          • 68. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 09:14
          • ちょっとつまらないけど

            きらいじゃない
          • 69. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 09:18
          • ※64
            誤読してるぞ
            54はよくある設定ならイコール王道ってことはないだろって話
            使い古された言い回しそのものには言及してない

            王道っていうのは質の高さも内包した言葉で、質が低いと感じれば王道とは言わず、ありきたりとかよくある話って感想になる
            つまり「単純」「テンプレ」ってのは裏を返せば「これは王道じゃない」って言ってるわけ

            それに対して王道の面白さを説くのは、話の次元がひとつズレてる
          • 70. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 15:19
          • すごいな陳腐って言葉が一番よく似合う
            いや全部読んだけどね
          • 71. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月29日 19:40
          • 米10のお陰で魔物がご飯にでて来る理由がわかった。
            ありがとう
          • 72. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月30日 11:59
          • こないだ買ったエクストルーパーズで脳内再生されてました

            面白かったよ、乙!
          • 73. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月30日 18:00
          • ※11
            せめてちゃんと読んでから文句言えよチン子
            勇者は夕食時俺はなれたと言ってまずいといいながらも普通に食ってたろ
            それも普段より悪い意味で数倍豪華な料理をな

            ※65
            読み返すとそう考えたほうが妥当っぽいね
            魔物を使う料理が当たり前と思ってたり闇の衣演出とか勇者父が生きてりゃ80手前って事も伏線っぽいな
            そうなってくると勇者の鎧の伏線のことが気にかかってしゃあない
          • 74. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月30日 20:16
          • 微妙
          • 75. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月30日 20:36
          • ※73
            前作読んでたら勇者母=魔王っていうのはすぐ分かったよ。何故かここには貼られてないのが残念だけどね
            勇者「過酷な旅ならハーレムがいいだろ」とかそんな感じのタイトル
          • 76. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月31日 01:45
          • 相変わらずみなさん偉そうですね
            SSは中学生が頑張って書いてコメントでは中学生が偉そうに評論家気取り
          • 77. 紺野ユウキ
          • 2013年01月31日 01:46
          • 4 差し入れしてるの女生徒かと思ってたのにな


            てかふつうに面白いし、中学生が書いたとかバカにしてるやつはこれ以上のものが書けるのかね?批判厨ども乙ww

            ガチレスすまそ
          • 78. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月01日 01:07
          • 1 長くて平坦なとてもつまらない話だった
          • 79. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月01日 12:24
          • 1月の人気SSランキング6位おめでとう!
          • 80. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月01日 18:56
          • 何が嫌いかじゃなく(ry

            それなりに面白いとは思う。よく言えば王道、悪く言えば陳腐。
            王道と陳腐の差は結局「面白いかどうか」って主観的な話だと思うね。

            それよりむしろ、作者の構想だと第1話にあたる部分で打ち切り、という感を受けたんだがもし続きがあるならそれを読んでからでないと感想も何も……
          • 81. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月01日 19:11
          • カリにボール・・・
          • 82. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月01日 21:52
          • そう・・・そのまま飲みこんで、僕のカリボール・・・
          • 83. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月02日 02:05
          • 厨房が自演して必死に庇護しててワロタ
            もしかして作者か?w

            まぁつまらん面白いなんて人の勝手なんだから気に食わないからと言って自分の意見を強要するのはよくないなぁ…
          • 84. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月02日 19:10
          • ※83はエスパーなのか……
          • 85. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月04日 16:25
          • ずっと会話してのね 読む気がgしない
          • 86. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月04日 16:55
          • 5 勇者→3の勇者
            平民生徒→途中まで7主人公、女って分かってから3女勇者
            女生徒→4の女勇者
            貴族生徒→マルチェロ
            校長→ハワード
            勇者父→オルテガ
            担任→ブラスト団長

            で脳内再生されたな。ハワードは本当はいいやつだけど
          • 87. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月10日 23:01
          • ハリーポッターの名前が出てて安心した
          • 88. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月12日 21:52
          • 1 勇者の性格がks過ぎてつまんね・・・ただ仕返しするだけのksじゃん貴族とかわらん
          • 89. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月25日 20:49
          • いかん、カリボールはアーサー王伝説の剣って分かってはいるけど、どうしても股間のカリボール的に変換してしまう…
          • 90. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月08日 09:59
          • 塩漬けで納豆出来るのか?
          • 91. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月25日 01:22
          • 『勇者』の対義語ってなんだ?『貴族生徒』?
          • 92. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年05月14日 18:39
          • 微妙。セリフとか微妙すぎる。面白いかも微妙
          • 93. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年06月28日 13:00
          • 面白かったー貴族生徒はマルフォイで変換された
          • 94. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年08月23日 20:58
          • まあ普通に面白かった
            生かしきれなかった設定が多めなのはちょっと残念
          • 95. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年11月25日 05:36
          • ks「勇者の性格がks過ぎてつまんね・・・ただ仕返しするだけのksじゃん貴族とかわらん」
          • 96. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年01月23日 20:52
          • >>95
            おめーも同類だっての。
          • 97. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月06日 19:31
          • こういう基本明るい物語がやっぱり好きだな
          • 98. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年02月24日 14:37
          • >>95すげぇ そこまで貴族兵士に成りきるなんてよっぽどこのSSにハマッタンだね!!
          • 99. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年04月25日 17:27
          • スライムジャム「ヤァ」www
          • 100. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年05月10日 07:12
          • >>90
            本文にも書いてあるが、納豆ではなくて味噌ダヨー
          • 101. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年07月17日 21:54
          • 平民生徒と勇者の関係が気になる
          • 102. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年09月02日 21:31
          • 平民生徒と勇者のフラグ回収はまだなの?はよはよ
          • 103. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年01月16日 09:50
          • 5 最後がちょっと駆け足に感じたけどとても面白かった!
            昔のど根性主人公とそれを取り巻く人たちの物語って感じで、いい意味での陳腐って言葉が本当に似合う良作品だった。
            平民生徒が女の子ってわかったあとも下手に恋愛に走らずに、でも最後の最後にほんの一瞬だけ甘酸っぱいような感じになったのも個人的にはとても好印象で…変にラッキースケベとかあるよりずっとドキドキした。
            もっとこういう勇者物語増えないかなー
          • 104. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年05月10日 05:40
          • 面白かったよ
          • 105. 匿名係
          • 2016年05月23日 06:53
          • 3 途中から、ハリーポッターかな……と思って読んだ後コメ見たら同意見の人が多くて驚いた。

          • 106. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年11月26日 13:11
          • 途中までハリポタっぽい
          • 107. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年02月12日 11:46
          • ええやんおもしろかったで
          • 108. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年06月07日 00:31
          • かーちゃん、魔族やね。
            魔王?かはわからないけど

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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