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美少女「教官!今日もよろしくお願いします!!」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:22:37.25 ID:Uigi7ArAO

【公園】

ニート「よーし、今日は砂場でお城作りだ!」

美少女「この前やった"砂場でトンネル作り"の応用編ですねっ!」

ニート「そこら辺の茂みで砂を削るのに丁度良い枝を拾ってきてくれ」
ニート「俺は水を汲んでくる」

美少女「了解です!」

――…

ニート「ふぅ」
ニート「やっと一階目が出来たなぁ……」

美少女「すごいです…これだけでも一軒家の完成と同じです……私は感銘を受けました」

ニート「ああ、そういえばトンネルから城だもんな。段階が飛びすぎたか」

美少女「あっ」ハッ
美少女「すみません教官っそろそろお昼なので一旦家に帰りますね!」

ニート「ああ、俺も近くのファミレスで食ってくるから」

美少女「了解しましたっ!」ニコッ



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:26:12.75 ID:Uigi7ArAO

【美少女宅】

ママ『ごはん食べたらまたお外に行くの?』

美少女「うんっ」パクッ

ママ『そう……あんまり遅くならないようにね』

美少女「恐い人が来ても教官が助けてくれるからへいきだよっ」

ママ『教官? (キョウカン? 新しいお友達かしら)』

美少女「教官は素手で熊も倒せるんだって~」ニコニコ
パクッ

ママ『あらすごいわねぇ』
ママ『じゃあハイ、これキョウカン君にもあげてね』スッ

美少女「アイス! ありがとうママっ」

――…

ニート「……でだ、ここをこうして…」

ニート「アイスの当たり棒で砂城作りとは……さすがの俺も緊張して手が震えるぜ…」

美少女「教官……」

ニート「汗!」

美少女「は、はいっ」
フキフキ

ニート「……長い戦いになりそうだ…」

美少女「……はい…」ドキドキ



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:27:06.95 ID:Uigi7ArAO

美少女「きゃっ」
コテッ

ニート「おいお前」
ニート「どうしてスカートなんて履いているんだ」

美少女「えっ……あの、これ可愛いから…」

ニート「いまみたいに転んだ時足を擦りむいたら大変だろうが!」
ニート「次からはズボンを履いてこい」

美少女「……はい…」シュン

ニート「……だが、たしかに可愛いとは思う、少しだけな」

美少女「! はいっ」パアァッ

――…

ニート「……」ペタペタ

美少女「~♪」ニコニコ

ニート「……おい、なにをそんなに嬉しいそうにしている」

美少女「いえ、なんでもありませんっ」ニコニコ



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:27:56.86 ID:Uigi7ArAO

ニート「……できた」

美少女「やったぁ! やりましたね教官!!」

ニート「あぁ……これだけのモノを作ったのは初めてだ」
ニート「それに、俺一人では作ることは難しかっただろう」

ニート「ありがとうな」

美少女「教官……」ウル

ニート「泥だらけになってしまったな……」

美少女「教官の言う通りジャージを履いてくれば良かったですね……」

ニート「いや、それでもズボンが汚れてしまう」
ニート「次からは俺が小さい時に履いていたウインドブレーカーを持ってくるから、それを履くといい」

美少女「ありがとうございますっ」ニコッ

ニート「よし! 砂城完成の記念にジュースで乾杯といこうか!!俺の奢りだ!」

美少女「うわぁいやったー!」バンザーイ



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:31:53.75 ID:Uigi7ArAO

【学校】

クラスメイト♀『美少女ちゃん! おはよーっ!』

美少女「あっおはよー!」

クラスメイト♀「昨日のお休みなにしてたのー?」

美少女「お外で遊んでたー」ニコッ

クラスメイト♀「へ~今度わたしも混ぜてねー!」

美少女「うん!」

クラスメイト♀「わたしもお兄ちゃんがいるけどいま大学で忙しいから構ってくれないのー」

美少女「大変だねー」

――…

ニート「俺か?」
ニート「俺はハーバード大学に通っている」

美少女「凄いんですか?」

ニート「ああ、日本一だ」

美少女「うわ~やっぱり教官は凄いですーっ!」

ニート「まあな……ほら、ちゃんと力を入れないとロープはすぐにほどけるからな」

美少女「了解しましたっ!」グッ



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:32:53.74 ID:Uigi7ArAO

ニート「これが"モヤイ結び"だ」

美少女「すごいです、全然ほどけません……」
ギュッ

ニート「まあそうだろうな、俺が昨日考えた結び方だ。これのほどき方は俺ですらまだわからん」

美少女「! それって……」ゴクリ

ニート「ああ…」
ニート「……一度結んだら最後。死ぬまでほどけない悪魔のロープワープ技術だ」

美少女「ひえぇ……」サーッ

ニート「だが安心しろ」
ニート「これを知っているのは俺とお前だけだ。誰も悪用なぞせん」

美少女「そうですかぁ……安心しました…」ハァ

クラスメイト♀『!』
クラスメイト♀『あっ美少女ちゃん!』

クラスメイト♀『ねえねえお母さんっあの子がいっしょのクラスの美少女ちゃんだよ!』

母『あらそう……とても可愛らしいこね』ニコ
母『? いっしょにいるのはお兄さんかしら…………??』



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:33:59.87 ID:Uigi7ArAO

美少女「よし。ではもう一度復習しますね」ギュッ

『美少女ちゃ~ん!』

美少女「?」

クラスメイト♀「今日も公園で遊んでたんだねえ」

美少女「クラスメイト♀ちゃん! うんっ楽しいよ~いっしょに遊ぶ?」

クラスメイト♀「う~んお母さんが良いって言ったらあそぶー」

美少女「お母さん?」チラ

母『はじめまして美少女ちゃん』ニコ

美少女「あっ、はじめまして!」ペコッ

母『それと…』
母『……お兄さん、かしら? クラスメイト♀の母です』ニコ

ニート「……ぇす」

母「はい?」

ニート「ご丁寧に、どうも……」

母「はい」ニコ
母「じゃあお母さんお買い物してくるから、戻ってくるまで遊んでていいわよ」

クラスメイト♀「やったー!」

美少女「わ~いっ!」

ニート「………………」



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:35:20.67 ID:Uigi7ArAO

クラスメイト♀「なにして遊ぶー?」

美少女「ええとねぇ……あっ」

美少女「教官が決めるんだよクラスメイト♀ちゃんっ」

クラスメイト♀「きょうかん?」

美少女「教官。お兄さんのことだよ」

クラスメイト♀「美少女ちゃんのお兄ちゃんって"きょうかん"っていうんだ」

美少女「教官! 次はなにをしますか!?」

ニート「次は……」
ニート「俺のうちでゲーム…………」

美少女「教官のおうちですか?!」

クラスメイト♀「美少女ちゃんのおうち!? 楽しみ~っ!」キャッキャ

ニート「でもここで遊んでおかないとダメか……」

美少女「あっ……そう、でしたね」シュン

クラスメイト♀「ちょっとくらいならいいよ! ねっ? 美少女ちゃんのおうちに行こっ!」

美少女「教官のおうちだよクラスメイト♀ちゃんっ」

ニート「うーん……まあ、いいか」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:38:12.56 ID:Uigi7ArAO

テクテク

ニート「駄菓子屋か……」
ニート「ふたりとも、ここでお菓子を買っていこう」

美少女「えっ」
美少女「でも……お金が…」

ニート「なに、俺の奢りだ。ひとり100円までだぞ」

美少女「! ありがとうございますっ」パアァッ

クラスメイト♀「やった~!」

――…

店主『……』

ニート「基本は当たり付きをだな……」

美少女「ふむふむ。勉強になります」

クラスメイト♀「お兄ちゃんっこれは?」

ニート「ああ、それはヨーグルトに似せた……」

店主『(……保護者か)』フワァ…

美少女「駄菓子屋さんって楽しいですっ」ニコニコ



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:39:06.76 ID:Uigi7ArAO

テクテク

ニート「……」

女子高生『……』ヒソヒソ

女子高生B『……』クスクス

美少女「?」
美少女「いま通りすぎたお姉さん方はどうして笑ってたんですか?」

ニート「さあな……」

クラスメイト♀「お兄ちゃんの格好が変だからじゃないの?」

美少女「! どこも変じゃないよっ!」

クラスメイト♀「私のお兄ちゃんが……"良い歳して髪は目まで伸ばし放題、首もとがヨレヨレのTシャツ、けみかるうぉっしゅ? よくわかんないけど水色のジーパンは変だって"言ってたよ!」

ニート「……東京ではこうなんだ」

美少女「なるほど都会の流行なんですね!」

クラスメイト♀「むぅ……帰ったらお兄ちゃんに文句言ってやるぅ」

美少女「教官の履いている"俊足"カッコいいですっ!」ニコッ

ニート「最新モデルだからな」



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:39:51.53 ID:Uigi7ArAO

【ニート宅】

ニート「俺んちだ」

ガチャ

美少女「お邪魔します……」ドキドキ

クラスメイト♀「お邪魔しまーす」

ニート「上がって。先に二階に行ってていいから」

美少女「あれ? 教官ってたしか一人暮らしでしたよね??」

ニート「……」

美少女「女性ものの靴がたくさんあるので……」

ニート「たしかに一人暮らしだ」

ニート「だが、ルームシェアといってな。他の人間が家賃を払うから一緒に住ませてくれって言うから仕方なく置いてやってる」

美少女「そうだったんですかー」ホェー

クラスメイト♀「早く! 早く!!」

ニート「この時間は誰も帰ってこないからな……」



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:40:40.71 ID:Uigi7ArAO

ピコピコ

美少女「また教官の勝ちですっ」

クラスメイト♀「wiiのならうちにもあるんだけどな~」

ニート「このシリーズは64が一番なんだ」

――…

クラスメイト♀「メタナイトは?」

ニート「いない」
ニート「(……30分くらいしたら戻るか)」

――…3時間後

スヤスヤ…

ニート「!」ハッ

ニート「」キョロキョロ
ニート「寝てしまってたか……時間は?」チラ

ニート「…………」チラ

美少女「……スー…スー…」

クラスメイト♀「むにゃむにゃ……」

ニート「……」

ニート「まあ、なんとかなるだろう」フワァ…
ノビ



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:44:34.65 ID:Uigi7ArAO

美少女「ん……」パチ
美少女「……?」

ニート「起きたか、そろそろ行くぞ」

美少女「!」
美少女「きょ、教官が私の家に……!?」アタフタ

ニート「寝ぼけるな。ここは俺の家だ」

美少女「ぇ?」キョトン
美少女「あ……そういえば遊びに…」キョロキョロ

ニート「君も起きるんだ」
ユサユサ

クラスメイト♀「ううん……」スヤスヤ

ニート「起きないな……」

美少女「教官の持っている高級スポーツカーで送っていただけたら……」

ニート「……生徒が教官に対して要求か」
ニート「だが今は車は故障中でな。徒歩で行くしか無い」

美少女「30台ある高級バイクは……?」

ニート「故障中だ。いいから徒歩で行くぞ!」

美少女「了解しましたっ!」



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:45:19.32 ID:Uigi7ArAO

テクテク…

ニート「もう暗いな……」ヨイショ

クラスメイト♀「……」スー

美少女「教官の背中、よっぽど寝心地が良いんでしょうね」クス

ニート「そろそろ俺の腕が限界だ……」

美少女「もう少しですっファイトです!」

ニート「……帰ってアニメ見て…」ハァッ ハァッ

美少女「教官もアニメを見るんですか?」

ニート「ああ、お前と話を合わせるためにな」

美少女「そんな……恐縮ですっ」
美少女「あのアニメは…」

ニート「あれは作画がイマイチだ。それに前作の方がキャラが立っていて……」

店主『おーい! 見つけたぞ!! こっちだ!!!』

ニート「?」



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:46:21.96 ID:Uigi7ArAO

ドタドタ

店主『おいアンタ!』

ニート「……どうしたんですか」

店主『この子の親御さんが心配して探していたぞ!』
店主「たしかいま警察に電話していたはずだ」

ニート「!」

美少女「教官のお父様は警視庁総監なんですよ」エッヘン

ニート「!!!」ダダッ

美少女「教官っ!?」

――…

母「よかった……」
母「すみません、お宅に電話してもお母様が『美少女は帰ってきてない』とおっしゃっていたので……」ホッ

美少女「うちに電話をしたんですか?」

母「ええ……」

美少女「それなら教官のおうちに…むぐっ??」

ニート「……すみませんでした。失礼します」

母「あっ、いえいえお気になさらずに……ほら、行くわよ」

クラスメイト♀「うん……」ムニャ

美少女「クラスメイト♀ちゃんまだ眠たいみたいだね」クス



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:47:11.97 ID:Uigi7ArAO

――…

母親『アンタ、もういい歳なのよ?』クドクド

母親『うるさいってなによ!』ドンドンッ

――…

妹『お兄ちゃん、明日友達来るから部屋から出てこないようにね』

妹『といっても普段から私たちがいない時にしか出てこないか』

――…【深夜】

姉『おいこら! お前を食わせてる大黒柱が帰ってきたぞー!』ヒック

姉『たまには顔くらい見せろよー……』ヒック

――…

【美少女宅】

美少女「でね、教官は家族に毎月100万円送ってるんだって!」

ママ『へぇ面白い子ね……』フフッ

美少女「教官は面白くてスゴいんだよ~」ニコニコ



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:48:05.87 ID:Uigi7ArAO

【朝】

姉『たまには行ってらっしゃいくらい言えよー』ドンドン

妹『あっ冷蔵庫に入ってるアイスは私のだから食べないでよねーっ』

母親『お金はドアの前に置いておくから』

――…

美少女「あっクラスメイト♀ちゃんおはよー」ニコッ

クラスメイト♀「おはよー」
クラスメイト♀「えっとね? 美少女ちゃん」

美少女「?」

クラスメイト♀「美少女ちゃんとは遊んでも良いけとお兄さんとはダメだってー」

美少女「どうして?」

クラスメイト♀「わかんない……お父さんにも怒られちゃった」

美少女「大変だねー」

クラスメイト♀「子供はつらいよー」

【昼】

ガチャ…

ニート「……」キョロキョロ

シーン…

ニート「…………」

ギィ…



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:51:20.67 ID:Uigi7ArAO

TV『髪切った?』

ニート「今年はまだ……」

ピッ

TV『奥さん……それはご主人が…』

ニート「働かない男とかどうしようもないな」モグモグ

ピッ

TV『近隣の女子小学生を狙った犯罪が……』

ニート「……世の中クズばっかりだ」

ニート「さて…」
ニート「……アニメを見て、一眠りしてから公園に行くか」

――…

美少女「いただきまーす」

教師♀「美少女ちゃんは色々知ってるし礼儀は正しいし、偉いわねえ」

美少女「教官のおかげですっ」ニコッ

教師♀「教官?」

美少女「いつも公園で色々教えてくれるの!」ニコニコ

教師♀「……そう」

【公園】

ニート「(あいつまだかな……)」



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:52:26.01 ID:Uigi7ArAO

ニート「……」

チュンチュン

ニート「……新しいラノベ買いに行くか…」

少女『……』ジー

ニート「?」

少女「…………」

ニート「美少女よりも更にガキだな……」

少女「……」

ニート「向こうに行きな」シッシ

少女「しっし」ケラッケラ

ニート「……」ハァ
スタスタ…

少女「……」ニコニコ
テクテク…

ニート「……ついてくるな」

少女「  」ニコニコ

ニート「おい怒るぞ」

少女「?」

ニート「……いい」
ニート「じゃあそこの駄菓子屋でアイス買ってやるから、それ食ったら帰れよ」

少女「?」ニコニコ

ニート「なにが楽しいんだよ……」ハァ



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:53:32.73 ID:Uigi7ArAO

ニート「ほらアイス」

少女「♪」

ニート「初めて見るな……俺はこの公園は長いが、新人には寛大なんだ」

少女「~♪」ニコニコ

ニート「だぼだぼのシャツをワンピースがわりなんて……貧乏な子なんだな」

少女「?」ペロペロ

ニート「俺は働いていないけど家族のおかげで生きていられる……」

少女「?」

――…

美少女「あっ、教官もう来てる」

『俺は働いていないけど……』

美少女「?」

ニート「学校に行ってるのも嘘。バイトすらしていない……」

美少女「……?」



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:54:22.07 ID:Uigi7ArAO

ニート「昔の友達とは会えないし、人前ではギリギリどもらないのがやっと」

少女「……?」

ニート「君に言ってもわからないよな」
ニート「だから言ってるんだけどさ」

美少女『……教官…』

――…

『教官~!』

ニート「?」

美少女「こんにちわです!」ニコッ

ニート「おう」
ニート「今日はなにをするか……」

美少女「いいです」

ニート「?」

美少女「これからは教官に毎日教わることもしません」

ニート「っ」
ニート「な、なぜだ?」

美少女「……」

ニート「(まさか……さっきの話…)」タラ



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 06:59:45.11 ID:Uigi7ArAO

美少女「一つ提案があるんです」ニッ

ニート「提案……?」

美少女「はいっ」

美少女「教官は私に嘘をついていました」

ニート「っ」

ニート「    」
ニート「(に、逃げてしまいたい……)」

美少女「……」チラ
美少女「そこでですね…」

ニート「(さっきの話……俺が働いていないことも、今まで話した自慢が全て虚構のものであることも…)」サアァ

美少女「聞いてますか?」

ニート「…………」アセ

美少女「……なので嘘を本当にしてもらいたいと思います」

ニート「……え?」

美少女「これからは、私と一緒に社会復帰目指して頑張っていきましょうっ!」ニコッ

ニート「……美少女…」

美少女「教官は私の憧れですからっ」ニコ



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 07:01:01.92 ID:Uigi7ArAO

ニート「怒って、いないのか?」

美少女「多少は不満があります」

ニート「……すまん」

美少女「でもそれは嘘をついていた事にではなく、」

美少女「私ではなくよくも知らない女の子に打ち明けていた事に対してです」ジー

ニート「……すまない」

美少女「……でも、教官には色々教えていただきましたし…」

美少女「……改めて、これからもよろしくお願いしますね教官!」ペコッ

ニート「美少女……」

ニート「わかった。これからは俺も頑張るよ」

美少女「じゃあまずは……散髪ですねっ」

ニート「前髪がかかってないと不安定になるんだよ」

美少女「後は履き物に……」

ニート「……」ハァ

ニート「まあいいか」
ニート「美少女」

美少女「?」

ニート「そのスカート、似合ってるぞ」

美少女「こ、光栄です……っ」カアァ



24: ◆0f/9jKtPus:2012/07/22(日) 07:03:25.15 ID:Uigi7ArAO

 第一部<完>
 ということで、
 次からは数年後のお話です。

 お付き合いくだされば嬉しいです。



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:03:17.91 ID:Uigi7ArAO

――…

ニート「……」

ニート「……」ポチポチ

『ねえ』

ニート「……」ピコピコ

妹「部屋から出るようになったと思ったらやってることはひきこもってる時と一緒」ハァ

ニート「……」ピコピコ

『まあ長い間社会とは離れていたんだ。少しくらい多めにみてやれ』

妹「お姉ちゃんがそうやって甘やかすから……っ」ムゥ
妹「部屋から出るようになって4年…未だに働いてないなんて…」

姉「だが美少女ちゃんのおかげで身なりは清潔になっているし、こう見えて勉強も頑張っているんだぞ? この前試してみたらそこらの大学なら楽に入れるくらいの知識を持っていた」

妹「お兄ちゃんがぁ?」チラ

ニート「……」ピコピコ

妹「……」ハァ
妹「見た目と頭が問題ないなら、やっぱりコミュニケーション能力の欠如が一番の穴ね」

ニート「…………」ピコピコ



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:05:23.78 ID:Uigi7ArAO

【学校】

キーンコーンカーンコーン

ガラッ

クラスメイト♀「美少女ちゃん!」

美少女「あっ、クラスメイト♀ちゃん」

クラスメイト♀「もう来年は中学校のお受験でしょー? もう親が勉強しろってうるさいからさ~」

美少女「大変だねー」

クラスメイト♀「高学年は辛いよ」ハァ
クラスメイト♀「美少女ちゃんは勉強も運動も出来るから羨ましいな~」

美少女「教官が教えてくれるから……」ニコ

クラスメイト♀「ラブラブだもんねー」

美少女「そんなんじゃないよー」アタフタ

クラスメイト♀「私はこれから塾だけど…」
クラスメイト♀「美少女ちゃんは……」

美少女「私は……公園に」ハハ

クラスメイト♀「ひゅーひゅー」

美少女「もうっ茶化さないで」カアァ



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:06:24.05 ID:Uigi7ArAO

【公園】

スタスタ

美少女「あっ」
美少女「教官~!」フリフリ

美少女「?」

ニート『財布ですか……』

女性『どうかしら……』

美少女「女の人……?」

――…

美少女「すみませーん……」

ニート「おう、来たか」

美少女「そちらのお方は……?」

女性「はじめまして」ニコ

ニート「どこかから俺の話を聞いてきたみたいでな…」
ニート「……財布が本物かどうかを鑑定してほしいとの事だ」

女性「ショップで買ったんだけど、証明書が付いてこなかったから…近くに鑑定してくれる場所も無いので」

美少女「なるほど…」
美少女「……それで、わかります?」

ニート「たぶんな。ネットで贋作の見極め方はある程度仕入れてある」

美少女「さすがですっ」ニコ



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:07:32.07 ID:Uigi7ArAO

ニート「ヴィトンか……made in フランス…か、問題ないな」

美少女「フランスだと良いんですか?」

ニート「ご丁寧にチャイナやジャパンやら書いてくれていたら助かるんだけどな」

ニート「フランスの他にはスペイン、U.S.Aのいずれかなんだ」
ニート「それに、刻印されている製造番号の"Oオー"、これは本物はただのゼロじゃなく、小さい"o"が使われている」

ニート「この財布は刻印のバランスも悪いし…」

ニート「……使われているジッパー。」
ニート「本物はエクレール社のものが使われている事が多いがそれも違う」

美少女「凄いですね……」



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:11:55.16 ID:Uigi7ArAO

ニート「本物の鑑定士は匂いや質感でわかるらしいから。この鑑定も話半分に聞いて欲しい」

女性「ということは……?」

ニート「偽物ですね、おそらく」

女性「……返品、してきますっ」
タッタッタ

ニート「おい確定じゃ無いんだからな」ハァ

美少女「……」フム
美少女「……教官」

ニート「なんだ?」

美少女「そろそろ良いんじゃないんですか?」

ニート「……なにがだ」

美少女「……わかってるくせに」ジー
美少女「そろそろ会社の面接…知識が増えて自信が付いたら、アルバイトの面接でもハキハキ話せると思います!」グッ

ニート「……」

美少女「そんなに嫌そうな顔しないでください」タラ

ニート「……勉強は一人で出来るから楽なんだよ…」



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:12:41.51 ID:Uigi7ArAO

ニート「今日は体育だ。この練習通りにやれば5年後には全中100mで優勝も可能だ」

美少女「いや……まあ、教官がそう言うならそうなんでしょうけど…」

ニート「ジャージは履いてきたか?」

美少女「スパッツの方が動きやすいかな……と」ヌギ

ニート「お前は覚えていないかもしれないが…ズボ」

美少女「ジャージを履かないと転んだ時に怪我をする。ですよね」ニコッ

ニート「ああ…覚えていたか」

美少女「それはもう……教官の言うことですから」
美少女「怪我を恐れていたら良い体育も出来ません」ニッ

ニート「よし、では始めにストレッチを…」

美少女「って! 就活の話が先です!!」

ニート「……」ハァ

美少女「こっちがため息をつきたいですよ…」ハァ



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:13:57.03 ID:Uigi7ArAO

ニート「いきなり接客業は無理だ」

美少女「たしかに……でも、ファストフード店の調理場とかはどうですか? ポテト焼くとかっ」

ニート「出来れば本屋で働きたい、知識ならある」

美少女「でも……どんな本でもすぐに探し出せるなら店員としても即戦力ですね」
美少女「食品工場のパート勤務などは? 何ヶ月か働くと社員になれるという触れ込みもよく見ますし」

ニート「工場……ライン、食肉…水産系はイカ臭くなりそうだな」

美少女「ちなみに今募集しているのはファストフード店です」

ニート「……もし調理場じゃなくカウンターだったら…」

美少女「ここは調理場とカウンターで分けて募集しているので心配ご無用です」ニコ

美少女「ちなみに私は教官に凄く期待しています」ニコ
美少女「……今でも尊敬しています…」テレ

ニート「ピグマリオン効果……」ゴクリ



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:14:55.30 ID:Uigi7ArAO

ニート「そうだな」
ニート「これは初陣だし、落ちても次の面接に繋げれば良いさ」

美少女「教官っ」パアァッ

ニート「それにむしろ俺なら引く手あまただ」

美少女「はいっ教官は素晴らしい人材です!」

ニート「大企業の面接を受けても良いくらいだと思うな」

美少女「能力は外資系でも通用すると思いますが…まずは第一ステップとしてアルバイトを……」

ニート「英語ドイツ語フランス語…その他に5ヵ国語をマスターした」
ニート「辣腕を振るうに値する外資系企業に入れば、みんな俺を認めるはず……」

美少女「教官? たまに出る悪い癖が……」アセ

ニート「……面接希望の電話してくる」スタスタ…

美少女「いっちゃった……でも、大手が電話一本で面接をしてくれるとは思いませんが」

――…

【外資系企業 超大手 本社ビル前】

ニート「   」ダラダラ



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:18:42.49 ID:Uigi7ArAO

○ ニート教官
◎ 面接官
● 社員



   ◎◎◎   
●●     ●●
●●     ●●
●●  ○  ●●
●●     ●●
●●●●●●●●●
●●●●●●●●●
●●●●●●●●●


面接官『わが社では圧迫面接という形をとらせていただいているが……』

ニート「  」バクバクバクバクバクバクバクバクバク

面接官『聞けば日本語を入れて9ヵ国語を話せるらしいじゃないか』

ニート「(面接官ってみんな敬語なんじゃないのか?)」バクバクドキバクバク

面接官『それでは質問をさせてもらいます』

ニート「ヒッヒッフ、ヒッヒッフ」ハフハフ

ヒソヒソ   ヒソヒソ
  クスクス
 ヒソヒソ   クスクス   ヒソヒソ



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:19:47.91 ID:Uigi7ArAO

ニート「(圧迫面接ではわざと意地悪な質問や高圧的な態度を…その対策として……求められているのは……上手い切り返しに…)」ダクダク

面接官『わが社では常に優秀な人材を引き入れる用意がされている』

面接官B『外国語が堪能ということですが……』クイッ

ニート「は、はい……………話してみましょうか?」

面接官B『結構です。この場には英語・中国語以外の外国語を理解できる人間がいませんので』

ニート「ぁ……ぅぁ」ハッハッ

面接官B『例えば中国への……具合が悪そうに見えますが』

ニート「だいじょおぉうぶ」

面接官B『……続けます』

面接官B『例えば中国で…………本当に大丈夫ですか? 顔色が悪いように見えますが』

ニート「…………きゅう」グルグル

バタンッ

面接官『おいキミっ大丈夫か!?』ガタッ

――…

ニート「…………」ボー



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:21:10.84 ID:Uigi7ArAO

ニート「ここは……家か」

母親「まったく……面接先で気絶するなんて…」

妹「心配させないでよね……」ハァ

姉「無理に働く必要は無いんだぞ?」

ニート「……」キョロキョロ
ニート「(美少女はいないか……当たり前か)」

ニート「っしょ……」ググ

母親「っ! どこにいくつもりなの!?」

ニート「……公園」

母親「アンタねえ……ただでさえ毎日小さい女の子と遊んでご近所の評判も悪いっていうのに……」

妹「……美少女ちゃん? だっけ、あの子と遊ぶようになってから色々活動的になったみたいだけど…」

姉「相手側にも迷惑がかかるようならもう会わないことも考えた方が良い……」

ニート「……うるさい」

母親「アンタまたっ!」

ニート「約束したんだよ……」ググ…



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:35:31.34 ID:Uigi7ArAO

キィ… キィ…

美少女「おとなでもこうえんであそぶんだ……」

ニート「……」スー

トテトテ

美少女「……」ジー

ニート「……すぅ」スヤスヤ

美少女「ねてる……ぶらんこにのりながら」

ニート「っ」ビクッ

ニート「……寝てたか」フゥ
ニート「……ん?」

美少女「わっ」ビク
美少女「こっちみた……」

ニート「……」ハァ
ニート「こんな時間に学校はどうした?」

美少女「がっこうはらいねんからだけど……おにいさんは?」

ニート「俺か…」
ニート「……大学はとっくに辞めた」

美少女「だいがく?」

ニート「うるせえな……」チッ

美少女「(へんだしこわい……)」ヒェー



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:37:18.59 ID:Uigi7ArAO

ニート「……」チラ

美少女「……」ビクッ

ニート「向こうに行け」
シッシ

美少女「おにいさんはがっこうにいってないの?」

ニート「……ああ」

美少女「かいしゃ?」

ニート「会社にも行ってない。……なにもしてないんだ」

美少女「……」ポケー

ニート「(……わかってるのかこいつは)」

美少女「わたしといっしょだね!」ニコッ

ニート「……」ポカン

ニート「……くっ」クク
ニート「ああそうだな。お前と一緒だ」ニコ

美少女「おおわらったー」ホェー

ニート「……なんかばかっぽいなお前」

美少女「ばか……?」

ニート「ただの物知らずなら俺が色々教えてやるよ、先生…いや」

ニート「鬼教官としてな」グッ

美少女「お~おにきょう…くぁ…?」グッ

ニート「教官だ きょ う か ん 」

美少女「きょうかんっ、きょうかんっ♪」パチパチ



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:39:17.11 ID:Uigi7ArAO

――…

ニート「よぉし学校にあがるまでに国語は漢字、算数は掛け算割り算まで覚えるぞ」

美少女「わからないけどわかった!」エヘー

ニート「締まらないな…」
ニート「……返事は"了解しました"だ。美少女」

美少女「りょうかい……しま」

ニート「りょうかいしました」

美少女「りょうかいしま…ま……」

ニート「本当に頭が足りない可能性もあるな」

ニート「よし、なら"りょうかいです"でいい」

美少女「りょうかい…ですっ」

ニート「そうだっ」
ニート「まずはひらがな50音を覚えるぞ~!」

美少女「りょうかいですっ!」ニコッ

――…数ヶ月後

美少女「教官おそいなぁ……」

『おい、最近見るなお前』

美少女「っ?」ビクッ



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:41:37.23 ID:Uigi7ArAO

ガキ(小3)『よくここで遊んでるみたいだな……』

美少女「……なんですか」

ガキ「敬語なんて上下関係がわかってるみたいだな」
ガキ「ここは高学年のやつらがこない穴場なんだよ、目障りだから出ていけ!」

美少女「敬語は目上の人にたいしての礼儀です……」
美少女「それに公園は公共のしせつなのでみんなで楽しくつかうものです!」

ガキ「なに~? 難しい言葉を使いやがって……」

ガキB『どうした?』
ガキC『こいつが噂の……』

美少女「……」ブル

ガキ「大人しく出ていかないと……」ポキポキ

美少女「あっ、骨を鳴らすとかんせつ内の気泡が割れて指が太くなる原因になりますよ」

ガキ「なっ……なめてんのかテメェ! どこ情報だコラァ!!」

美少女「(……教官…)」ウル



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:55:44.21 ID:Uigi7ArAO

ガキC「でもこいつまだ学校にも上がってないんじゃないか?」

ガキB「えっ、タメか一つ下くらいじゃないの?」

ガキ「学校には上がってるだろ……こんなスラッとした可愛い子見たことないぜ」

ガキC「見たこと無いんじゃねえか」

ガキC「学校帰りに直で来てる俺らより早いならコイツも直のはずだ」
ガキC「でもランドセルが見当たらない……だから小学生じゃない。ちがうか?」

美少女「せ、正解です……」

ガキB「ガキCすげー!」

ガキC「だから暴力なんてのはダサいのさ」

ガキC「お前、オレと算数で勝負だっ」

ガキ「えっ」
ガキB「えっ」

ガキC「えっ?」

ガキ「小学校にも上がってない子供に対して算数勝負仕掛けるのかよ……」

美少女「……いいですよ?」

3バカ「えっ?」



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:56:53.90 ID:Uigi7ArAO

ガキC「いいの?」

美少女「はい……3年生にはかなわないかもしれませんが…」

ガキC「なんで3年生ってわかった?」

美少女「あの…名札……」

ガキC「あ、ああ……そうか」

ガキB「なんかもう負けだよお前……」

ガキ「頭良いとか思ってるんだろうけどそれ俺らの中だけだからな、分数もわからないだろ俺ら」

ガキC「ばか、掛け算が出来れば勝てるんだよ……」

美少女「あ、分数ならわかります」ニコッ

3バカ「えっ」

美少女「意外に覚えるスピードが早いからって、教官が教えてくれたので」ニコ

ガキC「お、おう」チラ

ガキ「ダメだわ俺ら」

ガキB「こうなったら力づくだ!」

ガキ&ガキC「たまに調子にのるガキBー!!」

ガキB「おりゃっ!」ブンッ

美少女「きゃっ」

ガシッ

美少女「……?」パチ

ニート『どうやら間に合ったようだな』フゥ

美少女「教官!」パアァッ



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 10:58:00.23 ID:Uigi7ArAO

美少女「教官っ!」

ダキッ

ニート「ケガは無いようだな……」ハァ

美少女「はいっ」ニコッ

ニート「……」
ニート「おい小僧供」

ガキ「あ……あの…………その……」ガチガチ

ガキB「す、すみませ…へぇん」ガクブル

ガキC「あわわわわわわわ」ジョ~

ニート「いいか? 公園はみんなで使うものだ」

3バカ「は、はい……」ガクガク

ニート「……反省してるなら良い。大事なのは反省した後にどうするかだ」

ニート「解散!」

3バカ「はいぃぃ!!」ダダッ
タッタッタッタ…

ニート「……いつの時代もああいうやつらがいるんだな」ハァ

美少女「……教官、こわかったですぅ…」ヒック

ギュ…

ニート「……」ハァ
ニート「こっちの面倒も大変だ」ナデ



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 11:52:11.53 ID:Uigi7ArAO

――…

ニート「落ち着いたか?」

美少女「はい……」スン
美少女「あの……教官」

ニート「どうした……?」

美少女「教官ってどうして働いてないんですか?」

ニート「うぉっ」
ニート「な、なんだ急に……」

美少女「教官は頭も良くて度胸もあって…どうして"のうりょく"があるのにそれを生かさないのかなって」

ニート「……なんていうか…」
ニート「お前、頭良いな」ナデナデ

美少女「ぁっ」
美少女「き、きょうしゅくです」カアァ

ニート「? どこで覚えたんだそんな言葉」

美少女「テレビで見ました……」テレ

ニート「そうか……そいつは良かった…」

……

ニート「今日の勉強は…」

美少女「さっきの話はスルーですか!?」ガーン



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 11:53:22.79 ID:Uigi7ArAO

ニート「……俺はな」

美少女「はい……」

ニート「実は大学に行っている」

美少女「!」

ニート「会社も企業して大成功。巨額の資産を得た」
ニート「ようはお金持ちってやつだ」

ニート「高級車は何台も持ってるし、高級バイクも10台以上だ」

美少女「教官……すごいですっ」ホェー

ニート「自慢になるから言わなかったんだ」

美少女「そうだったんですか…」
美少女「……でも、私はどんな教官でも大好きですよ」ニコッ

美少女「ぁっ」
美少女「い、いまのはちが……」カアァ
アタフタ

ニート「熊も素手で倒せる」

ニート「まあつまりだ」
ニート「これからも俺についてこい」

美少女「教官……」
美少女「はいっ了解しましたっ!」ニッ

ニート「あと父親が警視総監だ」

美少女「おおー」パチパチ



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 11:54:32.88 ID:Uigi7ArAO

――…
―…


美少女『そういうことがあってね』ニコニコ

クラスメイト♀『なるほど私よりも付き合い長いんだー』

美少女『だから、私はこれからも教官と一緒にいれたらいいなぁ……って』テレ

クラスメイト♀『顔を真っ赤にしてなにをノロケてるんだこの親友は』ハァ

美少女『クラスメイト♀ちゃんが教えてって言ったんでしょっ』ムー

クラスメイト♀『はいはいそうでしたありがとうございます~』ケラケラ

ニート「……そろそろ出ていくか」

ガサッ

ニート「おーい」

美少女「き、教官!?」

クラスメイト♀「おっ、ここは空気を読んで退散しますか」
スタスタ…

美少女「もうっ」カアァ

ニート「遅くなって悪いな」

美少女「い、いえ……問題ないです…」カァ



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 11:56:18.40 ID:Uigi7ArAO

美少女「あの……面接は…?」

ニート「ダメだった」

美少女「……そうですか…」

ニート「だがこれは+だ」
ニート「大事なのは反省を次に生かせるかどうか」

美少女「……それって」

美少女「教官、もしかしてさっきの話…」

ニート「美少女」

美少女「は、はいっ」

ニート「当初の目算と違い、お前はとても聡明な子だ」

美少女「当初はどう思ってたんですか……」アセ

ニート「俺は無職だ」
ニート「しかし、今後は必ず仕事にありつき、持てる能力を存分に発揮するつもりでいる」

美少女「……はい。教官なら、きっと出来ます」

ニート「美少女……お前に言いたい事がある」

美少女「!」ドキッ
美少女「はっ、はい!」ドキドキ

ニート「美少女…」

ニート「……お前は今日限りで俺の指導から卒業とする!」

美少女「!」



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 12:20:05.78 ID:Uigi7ArAO

美少女「ぇ……?」

ニート「お前は、俺の手を離れても立派に成長出来ると判断した」

美少女「きょうかん…なにを言って……」

ニート「思えばお前が小学校に上がってからの5年、俺はむしろ、お前に面倒をかけさせていた」
ニート「どこに出しても恥ずかしくない、一人前だ」

美少女「やだ……わたしにはまだきょうかんが…」

ニート「これから来る受験戦争や社会の荒波も、その聡明さで上手く渡っていけるだろう」

美少女「ゃ……もうききたくありません…」

美少女「教官! 私はまだ教官と一緒に……」

ニート「美少女……卒業、おめでとう」

美少女「~~っ」ブンブン

ニート「返事はそうじゃないだろう」

美少女「……」グスッ

ニート「最後に言う。お前は立派になった、教官の俺が言うんだから間違いない」

ニート「……わかったな?」

美少女「りょうかいっ…しまし、たぁ」ヒック

ニート「……やっぱりお前は出来る子だ」ニッ



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 12:28:10.25 ID:Uigi7ArAO

――…

ニート「よし、4年生から習うローマ字を速攻で習得し、英語へ移行する」

少女「了解です!」

ニート「しかし……あの時の子が美少女の一年下だったとはな…」

少女「師匠! NIKEがナイキと呼ぶのはどういう了見なのか模造紙三枚分で説明してください!!」

ニート「それを言うなら作文用紙な…」ハァ
ニート「美少女とは違う意味で鍛え甲斐がありそうだ」

『私がどうしました?』

ニート「っ……おう、また来たのか」

美少女「はい、もちろん」ニコッ
美少女「これからは教官と生徒としてでなく、一個人同士としてお付き合いしたいと思います」ニッ

ニート「まあ……いいか」

ニート「それじゃあ今度から俺の事は…」

美少女「いえ」
美少女「これからもよろしくお願いしますね」

美少女『教官っ♪』ニコッ

     了



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 12:30:54.60 ID:Uigi7ArAO

 二部 了というわけで、

 次からは更に月日が経った教官と美少女のお話です。



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 13:30:22.50 ID:Uigi7ArAO

【合格発表 掲示板前】

ニート「……」

ニート「遅いな…」
ニート「この後は学校に戻って合否の連絡か」

ニート「ふわぁ……」ファ
ニート「寝不足が…歳だな」ハァ

タッタッタ

『お待たせしましたーっ』

ニート「おっ、来たか」

美少女『人が多くて中々掲示板の前まで行けなくて……』ハァッ ハァ

ニート「……で、どうだった?」

美少女「……」

ニート「……」

美少女「   」ニッ
ブイッ

ニート「よしっ…て、まあ順当だな」
ニート「どうだ? 今の心境は??」

美少女「そうですね……」

美少女『高校生になってもよろしくお願いしますねっ!』ニコッ



61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 13:32:18.68 ID:Uigi7ArAO

ニート「中学校生活もあっという間だったな……」

美少女「それ、私のセリフですよ」クス

ニート「まあな……元生徒の新たな門出だ。感慨深くもなる」

美少女「その"もと"生徒っていう言い方、どうにかしてくれませんか?」

ニート「撤回する気も言い直す気も無い」

美少女「そうですかそうですか…」ハァ
美少女「……でも、4月から高校生です」

ニート「制服が変わるな」

美少女「16歳です」

ニート「酒を飲めるまであと4年か……」

美少女「……」
美少女「お、お酒は飲めなくても…け、結婚……は出来…」テレ

ニート「ああ、俺はそろそろ参議院議員の被選挙権を手に入れる年齢だ」

美少女「そ、そうじゃなくて……」

ニート「ん?」

美少女「ぁ……ぁぅ…」カアァ



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 13:33:26.59 ID:Uigi7ArAO

ニート「そうだ、これから学校に戻るんだろう」

美少女「はいっ、…あっ」

ニート「どうした?」

美少女「あの…戻る前に記念写真を撮りたいなぁ……と」

ニート「おう、いいぞ。ほらカメラ貸せ」

美少女「いやっ、あの……教官も一緒に…」

ニート「俺と?」
ニート「家族でも無いのに、それに記念写真なんだから…」

美少女「記念写真だからですっ!」

ニート「うおっ…なんだよ、びっくりさせるな」アセ

美少女「ダメ……ですか?」ウル

ニート「……構わん」
ニート「ほら…貸せ」

美少女「はいっ!」パアァッ

ニート「俺はこの後少女を迎えに行って……」

美少女「……え?」



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 13:34:40.01 ID:Uigi7ArAO

美少女「少女……ですか?」

ニート「安心しろ、お前を送ってからだ」

美少女「ええと……なにか用が?」

ニート「ああ、賭けで負けてな。1週間送り迎えをしなきゃいかん羽目になった」ハァ

美少女「そうなんですか……大変ですね…」シュン

ニート「ああ、次の車検までに職に付かなければ車も乗れなくなる。少しは大変だ」

ニート「小変だ。の方が正しいか」

美少女「……あの、教官」

ニート「?」

美少女「もしよかったらなんですけど……」

ニート「??」

――…

ブロロロロ…

ガチャッ

少女『……おや』

美少女「お、お邪魔します……」アセ

ニート「言葉の使い方おかしくないか……?」ハァ



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 13:36:10.32 ID:Uigi7ArAO

――…

ブロロロロ…

少女「合格おめでとう美少女さん」ニコ

美少女「ありがとう少女ちゃん」ニコッ

少女「姐さん、呼び捨てで良いって言ってるじゃないですか」

美少女「少女ちゃんだって、私も歳が近いんだしもう少し友達みたいな口調で良いよって言ってるでしょ?」

少女「おししょーさんの教えその3」ビシッ
少女「"目上のヒトへの礼儀を忘れるべからず"」

美少女「それはわかってるけど……」

ニート「おーい、後ろでごちゃごちゃうるさいぞ」
ニート「あと、この後どうするつもりだ?」

少女「あ、ウチ帰るー」

美少女「教官に対しての礼儀は?」

少女「師匠はスペシャルなので特別オッケーなんです」

ニート「それはお前が判断することなのか……」



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:27:21.14 ID:Uigi7ArAO

少女「そういえば、また頭髪検査で引っかかってさ~」

ニート「学校側には地毛だって伝えてあるだろ」

少女「師匠に買ってもらったニーソックスだって"校則違反"だって」

ニート「白色なら良いんじゃなかったか」

少女「おそらくあの女教師は私が嫌いなんだと思いますっ」

ニート「そうか……美少女はそういうの無かったから、こういう時どうすれば良いのか咄嗟に出てこん」

少女「あと、このカーディガンもダメだって」
ビヨーン

ニート「……茶色なら良いんじゃなかっ…」

美少女「随分仲がよろしいんですね」ニコ

少女「? たまに見る、姐さんの身の危険を感じる笑顔……」



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:28:16.24 ID:Uigi7ArAO

少女「それにしても、いくら私立だからって2月末に合格発表って早すぎじゃないですか?」

美少女「入試も2月頭だったしね……」

ニート「散々言った事だが…」
ニート「……俺の母校なんかで良かったのか?」

美少女「……はい」

ニート「全国どこの高校でも選べる成績で……勿体無い」

美少女「……いいんです」ニコ

少女「あ、私も師匠の学校に行きたいです」

ニート「お前まで……理由は?」

少女「師匠との話題になるじゃないですか」ニコッ

ニート「お前……人生ナメるなよ?」ハァ

ニート「……おっ、着いたぞ」

美少女「そういえば私、少女ちゃんの家に来るの初め…」

美少女「……て…」

【ニート宅】

美少女「…………??」ポカーン



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:29:16.05 ID:Uigi7ArAO

美少女「?」

ゴシゴシ

美少女「……」チラ

【ニート宅】
\ドンッ!/

美少女「……」

美少女「あっ、お荷物を取りに来る用事が――」

少女「ただいまーっ」
ガチャリ

美少女「――――……」

美少女「んー?」

ニート「ん? このアパートに引っ越した時に手伝ってくれただろ??」

美少女「ええと……ですね」

美少女「教官の住所が変わっている事に驚いたんじゃない。とは、言っておきます」
美少女「どうして――」

ニート「ああ、アイツと俺。いま一緒に暮らしてるんだ」

美少女「――――……」ピシッ

美少女「……っあ~良い天気ですねっ!」ニコッ



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:35:11.47 ID:Uigi7ArAO

――…

ガチャ…

少女「あれー? アイス切れてるよー」

ニート「ああすまん、昨日食った」

少女「まあ良いです」ニコ
ガチャン

ニート「?」

美少女「……」チュー

ニート「美味いか? そのジュース」

美少女「……あっ、はい」

少女「家でも靴下履けば良いのに……」
ヒョイ

ニート「家の中ではノー靴下。これ常識だ」

美少女「……?」

ヒョイ

美少女「ブラジャー…」
美少女「……っ」

美少女「え、えふかっ…」タラ



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:36:03.75 ID:Uigi7ArAO

美少女「……」
美少女「……ふぅ」

美少女「少女ちゃん」ニコ

美少女「少女ちゃんってウエスト私と同…」

少女「あー最近また1cm痩せたんですよ」

美少女「そうなんだっ」ニコッ

美少女「……」ズーン

ニート「……そうだ」
ニート「そういえばどうして一緒に暮らしてるかを言ってなかったな」

美少女「……え?」

ニート「これも言ってなかったんだが」

美少女「はい……?」

ニート「ついこの前の裁判で、少女の親権を取ったんだ」

美少女「!」

美少女「……」チラ

少女「おとうさ~ん、なんてね」ケラ



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:37:02.58 ID:Uigi7ArAO

美少女「え……」

ニート「だから、今はこいつの父親ってわけだな。法律上は」

ニート「正直父親なんてごめんだが」

少女「とーぜん」ニッ

ニート「お師匠さんとして色々叩き込むつもりだが…」
ニート「……不満があれば遠慮なく言えよ」

少女「了解で~す」

美少女「……」

ニート「言いそびれていたのはだな……落ち着くまでなんとなくな…」

ニート「……美少女?」

美少女「……ぁっ」
美少女「その、すみません……」

少女「姐さん?」

美少女「……少女ちゃん…」

少女「あ~私なら全然へいきですから」ニィー



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:38:10.26 ID:Uigi7ArAO

少女「あっ」

少女「話は変わるんですけど」

少女「とりあえず長髪金パってのと、ニーソックスとカーディガンをなんとかしないとダメっぽいから買いに行きたいんだけど」

ニート「金パはしょうがないにせよ、服に靴下に……なんだ最初のは、髪も切りたいってことか」

ニート「というか話が変わるというより戻るだなそれは」

美少女「……」

少女「美少女さんも一緒に行きましょうねっ」ニッ

美少女「ぁ……うん」

少女「あっ、それと」

ニート「まだあるのか」

少女「父親な師匠に耳寄りな情報が……」
ペラ

ニート「……?」
ニート「"授業参観"…??」



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:45:29.70 ID:Uigi7ArAO

ニート「……」

少女「…………だめ?」

ニート「授業参観用の服もついでに買いに行くか」

少女「よっし!」グッ

ニート「美少女はあと1ヶ月学校に行くんだろ?」

美少女「は、はい。正確には2週間ほどですが……」

ニート「よし」
ニート「それならソッチも見にいけるな」

美少女「えっ」
美少女「私の教室にも…」

ニート「ああ、久しぶりに指導を受けている姿、見てやろう」ニコ

美少女「わ……わわ」
美少女「少女ちゃん、どこの美容室に行ってるのっ?」

ニート「なぜお前まで切るんだ」



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:46:08.81 ID:Uigi7ArAO

ニート「あとは美少女の合格記念パーティー用の買い出しも……」メモ

美少女「私の……?」

ニート「ああそうか、家族とやるもんだよなそういえば」

美少女「い、いえっ家族には電話するので問題ありませんっ」
美少女「でも……良いんですか?」

ニート「ああ、気にするな」

美少女「貯金も少くなってきたのに…」

ニート「それは……近い内に必ず働く」

美少女「前みたいに一発ガツンとなんて大金は入ってきませんよ……」

ニート「……俺を信じろ」
ニート「今日は記念パーティーをやる。決定だ!」

少女「おぉーテンション上がってきたー!」

美少女「二人とも、ありがとう……」ニコッ



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:47:07.60 ID:Uigi7ArAO

――…
【夜・ニート宅】

ニート「久しぶりに美少女が作った飯を食った。美味いなやっぱり」

美少女「そ、そうですか?」

ニート「ああ、良い嫁さんになれる」パクリ

美少女「き、恐縮です……」テレ
美少女「……でも」

ゴトンッ

少女「はいお待たせ~プチ満漢全席ー」
ジャーンッ

ニート「どこの宮廷料理人だお前は」ハァ

少女「お祝いなんだし、パァーッといかないと」ニッ

美少女「料理上手なんですね……少女ちゃん」

ニート「おかげで栄養過多だ」モグ

美少女「なるほど……栄養を取ればああなれるんですね」フム



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:51:28.63 ID:Uigi7ArAO

ニート「身長の話か?」

美少女「えっ、ええと……」カアァ

ニート「そういえば、思ったほど伸びなかったな」
ポン

美少女「そうですか? 低くはないと思うんですけど……」

ニート「いやな、お前ならモデル並に伸びるのかと…」
ニート「……こっちは伸びすぎだがな」チラ

少女「たしかに……ここ数年で成長したなぁ」パク

ニート「4年の時は美少女よりもこんなに背が低かったのになあ」

少女「でも美少女さんと同じくらいですよ? 身長」

ニート「そうか?」

美少女「少女ちゃんの方がひとつ歳下な分、やはり背が高いと思いますけど」

ニート「美少女は(顔が)小さいからな…少女もだが、美少女は特に……スラッとして華奢な分小さく見えたのかもな」

美少女「し、少女ちゃんと比べて小さい……」ピキッ



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:52:21.75 ID:Uigi7ArAO

美少女「……」チラ

少女「?」タユン

美少女「……」チラ

美少女「……」シーン

美少女「は、走ればなんとか……」

少女「姐さんの方が華奢って…私も同じくらい痩せてるんだけど」

ニート「それはそうだが…なら、その無駄にデカい胸のせいだ」

少女「勝手に大きくなるんだもん……」

美少女「マッサージしてもどうにも…」
美少女「……」チラ

少女「?」

美少女「……メロン」

ニート「よし、メロン食うか」

美少女「えっ??」

ニート「買ってきておいたんだ。食うか?」

美少女「は、はいっいただきます……」ハハ



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:53:26.14 ID:Uigi7ArAO

――…ジャー…

美少女「……」

少女「美少女さん」

美少女「……教官は?」

少女「洗い物してます」

美少女「そっか……」

少女「……」ペタン

少女「一度聞いて見たかったんですけど…」
少女「……美少女さんって、どうして師匠の指導を受けるの辞めたんですか?」

美少女「え……」
美少女「…聞いてないの?」

少女「はい。教えてくれなくて……」
少女「なにか不満があったとか」

美少女「……ううん、不満なんてなにも無かった」
美少女「本当はこれまでに何回も、また教えて欲しいってお願いしてきたんだ」

美少女「教官が言ったんだ。私はもう卒業だって」

少女「えっ!?」
少女「……それはいつ頃…?」

美少女「んー、小学5年生かな」

少女「私は今でも"卒業なんてまだ先"って言われてるのに……」



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:57:12.65 ID:Uigi7ArAO

美少女「教官の手を離れても、立派に成長出来ると判断した……って」

少女「小学5年生で今の私より上ってこと?」ガーン

美少女「教官の真意はわからないけど…」
美少女「本当は……悲しかったのと同時に、認められたことも嬉しかったの」

美少女「なんか……教官との6年間が急に頭に流れてきてね」

美少女「あれからもう4年かぁ……」

(『最後に言う。お前は立派になった、教官の俺が言うんだから間違いない』)

美少女「……そうかな」
美少女「私はまだ、こんなに子供で…こんなにも教官に頼って生きているのに……」

少女「……」

スッ

少女「すみません、少し後片付けの方に行ってきますね…」ニコ

美少女「……」コク
グスッ

美少女「ありがとう……」グス



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 20:59:06.83 ID:Uigi7ArAO

カポーン…

美少女「……」ポチャン

少女「湯加減どうですか?」

美少女「丁度いいよ」ニコ
美少女「大きい湯船に…浴室自体広いみたいだね」

少女「お風呂だけは立派なんです」ニコ
少女「あ、入りますね」

チャプ…

美少女「ゎっ……びっくりした」

少女「湯の中に視線を向けてるから驚くんですよ」
少女「前を見ないと先へは進めない。ってね」

美少女「前を見たら……」

少女「?」タユーン

美少女「……なんか下を向いたまま進みたくなってきた」ブクブク…

少女「もう、姐さん元気出しましょうよ」

美少女「うん……」

少女「タオル風船なんてやってる場合ですか」ハァ



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:00:00.53 ID:Uigi7ArAO

少女「美少女さんと師匠って、小学校に上がる前からの付き合いでしたよね?」

美少女「うん……今で10年目かな…」

少女「ということは指導6年目で卒業…」

少女「私は4年生からだから……」

少女「高校1年くらいで卒業なのかな……?」
少女「……いやだな」

美少女「……少女ちゃんでもそんなに悲しそうな表情をするんだ」ポカン

少女「しますよー心の中では常に泣いてますよ」
少女「卒業…どうでした?」

美少女「号泣した」ハハ…

少女「そうかぁ……私も泣けるかな」

美少女「普段は泣けないの?」

少女「産まれて以来ですね」

美少女「それは……泣けるか難しいところだね」アセ



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:05:51.58 ID:Uigi7ArAO

美少女「私からも一つ聞いていいかな?」

少女「どうぞ」

美少女「どうして教官の事を"師匠"って呼ぶようになったの?」

少女「逆にどうして"教官"なんですか?」

美少女「教官が『教官と呼べ』って言ったから……」

少女「……なるほど」

美少女「少女ちゃんは?」

少女「……内緒です」

美少女「えぇーずるいよ」

少女「私のはレアケースだと思うので…近々教えますから」ニコ

美少女「うーん…今は教える気がないということか~」

少女「そうとも言えますね……」

美少女「なにか考えがあってだと思うから追求はしないけど…」
美少女「……レアケースかぁ…気になるな~」

少女「姐さんと師匠は相性が良すぎたんですよ。……だから最高に楽しい6年間を過ごせたんです…」



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:07:31.24 ID:Uigi7ArAO

――…

ニート「電気消すぞ」

少女「真っ暗にしてね~」

美少女「……」

ニート「どうした?」

美少女「い、いえ……異常無しです」

ニート「微妙に異常ありそうな言葉遣いだな…」
ニート「……川の字で寝るのも良いか、たまには」フワァ…

少女「私のパジャマはどうですか?」

美少女「うん、少し上が大きいかなってくらい」

少女「すみません……胸に合わせると少し大きめのを買わないといけなくて」

美少女「……泣きたい」

ニート「俺が真ん中で良いのか? 寝相悪くてぶつかるかもしれんぞ」

少女「私はもう馴れたけど……姐さんは気をつけてくださいね」
少女「朝起きたら巻き込まれてすごい体勢で寝てたりしますから」

美少女「り、了解しました……」ゴク



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:10:48.13 ID:Uigi7ArAO

――…

少女「……」

シーン…

少女「……」チラ

ニート「……」スー

美少女「……」スヤスヤ
少女「……寝付きいいなー二人とも」

少女「……ふわぁ…」ウト
少女「師匠と呼ぶようになった理由…か」チラ

ニート「……」スー

少女「そういえば初めの出会いってなんだったっけ…」
少女「……一番初めが思い出せない…」ムゥ

少女「たしか師匠と仲良くなる前は……」

――…
―…


少女『……あっ』

ニート『……』キィ…キィ…

少女(幼)「……大人がブランコに乗ってる…」



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:15:36.19 ID:Uigi7ArAO

少女「……」

ニート「……?」
ニート「……どうした」

少女「いや、用は無いんだけど……」

ニート「用が無いなら向こうに行け」シッシ

少女「いつも一緒にいるお姉ちゃんは?」

ニート「あ?」

少女「ほら、いつもここで遊んでた」

ニート「……ああ」
ニート「あれは遊んでいたんじゃない。指導だ」

少女「指導。へー」

ニート「……どこかで見たことあるなお前」

少女「今日はお姉ちゃん来ないの? 指導は休み??」

ニート「……あいつはもう来ない」
ニート「指導も昨日付けで終わり。晴れて卒業と相成ったわけだ」

少女「もう来ないんだ……」

ニート「……ああ、もう来ない…」



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:16:33.34 ID:Uigi7ArAO

ニート「というかいつも見てたのか」

少女「楽しそうだなー…って」

キィ…キィ…

ニート「……思いきり泣かせてしまったんだ。だから嫌われたかもな」

少女「仲直りしないの?」

ニート「そうだな…あいつもようやく友達と遊びに行けて嬉しいんじゃないか?」

少女「おにーさんは友達なの?」

ニート「教官だ。元な」

少女「へー」

ニート「わかってるのかお前…名札には4年と書いてあるが、小学校に上がる前の美少女と話している気分だ」

ニート「それに…」
ニート「ワンピース一枚で寒くないのか? もう夏も終わりだぞ」

少女「服はこれしかないんだ」ピラ

ニート「………………お前」

少女「?」

ニート「下着はどうした?」タラ



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:17:32.04 ID:Uigi7ArAO

少女「あっ」

少女「……忘れてた」
少女「まあいいか」

ニート「良くない。それとたくしあげたスソを下ろせ。俺が捕まる」

少女「どうして?」

ニート「真面目に聞いてるならお前はとんだ無知っ子だな」

ニート「……じゃあ問題を出してやる」
ニート「歳の離れた男と、下着未着用でワンピースのスソをたくしあげる少女がいました。さて、どうなるでしょうか?」

少女「少女が風邪をひく?」

ニート「正確は男がしょっぴかれるでした。よし下ろせ」

少女「なるほど、風邪を"ひく"としょっ"ぴかれる"で"引く"がかかってるんだ。うまい」

ニート「かけてないし上手くない。じゃあ力づくで下ろしてやる」ワキワキ

ガシッ

少女「ゃ、離してっ」

ニート「良いだろう減るもんじゃあるまいしっ」グググ…

『おまわりさんこっちです!』



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/22(日) 21:18:30.69 ID:Uigi7ArAO

ニート「えっ」

『若い男が少女の服を脱がそうと……!』

ニート「おい洒落にならん」

ニート「仕方がない…」
ニート「お前、名前は?」

少女「少女だけど……」

ニート「俺は今から退散するが、お前はもう人前でワンピースをたくしあげるのはやめるんだぞ」

ニート「いいな!?」
ダダッ

少女「……」

少女「よく聞き取れなかった」キョトン

『大丈夫か君!?』

少女「……? 大丈夫です」

『なにをされたんだ?』

少女「なにをされたというか、するなと言われたというか」

『……どういうことだ?』

少女「……どういうことなんだろう」フム

少女「(『俺以外の前でワンピースをたくしあげるな』)」

少女「……うん、どういうことだろう」



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:27:25.12 ID:yEQknt4AO

――…【少女宅】

TV『いま子供たちに大人気の……』

少女「……」

TV『内容は、親子愛を描いた……』

少女「……」アム

母『ご飯食べたらお風呂入りなさい』

少女「はい……」パク

ガチャ…

父『ふぅ~呑んだ呑んだ』ヒック

父「おっ」

少女「……」

父「おうおう」
父「どこの異人さんかと思ったら他人のガキじゃねえか」

母「また酔って……」

父「俺のガキならそんな髪の色してるわけねえしな……」ゴク
父「金髪に目は赤色ときたもんだ。どこでつけられた種なのかしらんが……」

少女「……」

母「もう……」ハァ
母「少女も、お父さんに謝りなさい」

少女「……」
少女「………………なさい」

父「ったく……」ゴクッ…ゴク



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:28:28.93 ID:yEQknt4AO

母「もう散髪に行かないとダメかしらね」

スル…

少女「ん……」

父「床屋行く金があったら酒でも買ってこい」ヒック

母「でも…腰より下になったら洗うのも大変じゃない」

父「じゃあ俺が切ってやるよ」
父「おい、ハサミはどこだ?」
ガサゴソ

少女「っ」
少女「や、やだ」

父「あぁん、なに言ってんだ今短くしてやるからな……」
ガサゴソ…

少女「……っ」チラ

母「?」

少女「お母さ…」

母「少女…」
母「……お父さんああなったら止められないの、知ってるでしょ?」

少女「っ!」
少女「……」チラ

父「おっ…」
父「……あったあった、これが大きくて良いんだ…」チャキ



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:31:05.89 ID:yEQknt4AO

少女「っ」

父「よぅし……じっとしてろよ…」
ジリ…

少女「……っ」

少女「やだっ!」
ダッ

父「おい!」

母「少女!」

ガチャッ

少女「なんで…」ハァッハァ
タッタッタ

『おい戻ってこい!!』

少女「っ」ビクッ

少女「~~っ」ブンブン
少女「戻ったら……もっと怒られる…」ハァッ…ハァ

――…

【公園】

少女「……」ハァッハァ
少女「……今日、どこで寝よう…」

――…
―…
…チュンチュン

『おい、起きろ』

少女「………………?」ウト…



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:35:13.75 ID:yEQknt4AO

『大丈夫か?』

少女「……」
少女「……ぁ」
キョロキョロ

少女「……」ホッ

ニート「いくら休日だからって、こんな時間に来ても友達も誰もいないぞ」

少女「……昨日の…」

ニート「……おい」
ニート「なにかあったのか?」

少女「」ビクッ

ニート「あったんだな…」
ニート「裸足に…何回か転んだのか、擦り傷も何ヵ所かある」

ニート「住所は? 今すぐ親御さんに連絡を入れ…」

少女「やだっ」

ニート「っ」

少女「家には、知らせないで」

ニート「……そうか」
ニート「よし、俺でよかったら話をしてみろ」ヨッコイショ

少女「……」パチクリ

ニート「なに、困った時は大人を頼れ」フワァ



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:36:00.09 ID:yEQknt4AO

ニート「ほら」

少女「?」

ニート「コーヒー、飲むか?」

少女「……いいの?」

ニート「ああ、働かずに飲む早朝のコーヒーはやけに苦くてな…誰か代わりに飲んでくれないかと思っていたところだ」

少女「……ありがとう」

――…

ニート「しかし……一張羅が汚れてしまったな」

少女「……?」

ニート「それ一着しかないんだろう。家にも戻れないならどうするつもりだ?」

少女「……」

ニート「今日明日、これからの飯は?」

少女「……」シュン

ニート「……」ハァ
ニート「当面の金はなんとか出来るんだが…母さんに土下座をすればな」フゥ…



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:39:08.21 ID:yEQknt4AO

――…

ニート「……」

少女「……」ゴクッゴク

ニート「……」

少女「……ぷはぁ」

ニート「暖まったならさっさと経緯を話せ」

少女「……」

ニート「そのコーヒーは前払いだ。お前は俺に事の顛末を話す義務がある」

少女「……ずるい」

ニート「昨日は俺の話も聞いてもらった形になったからな。今日は俺が聞いてやる」

ニート「……それとな」

少女「?」

ニート「家に戻ったら下着くらい履いてこい」ハァ

少女「……あぁ」
少女「まあ、いi… ニート「よくない」



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:40:07.82 ID:yEQknt4AO

――…

ニート「……なるほど」

少女「……」

ニート「法律には詳しくないが、児童保護相談所あたりにいって…被虐待児は当然対象だろうから」

ニート「後に親権喪失宣言。児童養護施設…ってのがセオリーだ」

少女「……やっぱり、家には帰る」

ニート「……まあ。話を聞く限り、酔ってない状態の親父はそれなりに普通らしいからな」

少女「二人とも、心配してるかも」

ニート「……俺は適当な事を言うつもりは無いが」
ニート「警察が動いていないところをみると、捜索願いは出してないみたいだ」

少女「……どういうこと?」

ニート「まあいい。またなにかあればこの公園に来ると良い」

少女「……わかった」ニッ



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:40:49.28 ID:yEQknt4AO

――…【翌日】

少女「……」キョロキョロ
少女「あっ」

ニート「……おう、来たか」

少女「いますごく早い時間だよ?」

ニート「夜中にお前が来たら困るだろ…」フワァ

ニート「……大丈夫だったみたいだな」

少女「……うん」

少女「"やりすぎた"って。謝ってくれたから」ニコ

ニート「そうか、まあ何事も無く良かった」

ニート「ここの滑り台の下で寝るから、静かにしてろよ」

少女「……はーい」

――…

ニート「……ん」

ニート「もう昼か…ガキ供も集まってきて……」

ニート「って」
ニート「どういうことだ…………」



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:41:44.21 ID:yEQknt4AO

ガキ1『おーい、少女の靴どこに隠したー?』

ガキ2『しらねー』

少女『よーし、探すか~』ノビ

ニート「おい待て」

少女「あれ、起きたんだ」

ニート「おかげで快眠だ。だが起き抜けにとんでもない光景が目に入ったからな」

少女「とんでもない光景ってどこ?」

ニート「お前だお前」

少女「私?」

ニート「なんだ今の靴を隠した隠されたってのは。」

少女「ああ、逃げる人は鬼役の靴を隠して……」

ニート「お前が今の鬼役ってわけか」

少女「ううん、鬼役はいつも私だよ」ニコ

ニート「……得心がいかん」アセ



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:44:36.37 ID:yEQknt4AO

ニート「お前が靴を探している間、他のやつらはなにをしている?」

少女「? 他の遊びをしてる」

ニート「……」タラ
ニート「……もう一授業つけてやる」

少女「また?」

ニート「友達とはそうイジメまがいな事をするヤツの事を言わない」

少女「みんな遊んでくれるけど……」

ニート「……よし」
ニート「なら俺からのアドバイスだ」

少女「?」

――…

ガキ1『おーい、鬼がガキ2になったぞ~!』

ガキ3『ほら捕まるぞ、少女も逃げろ!』

少女『う、うん!』

少女「……」チラ

ニート「……」グッ

少女「っ」

少女「 あ り が と う (口パク)」ニコッ
ブンブン

ニート「……まあ、ガキには菓子なり与えれば仲間に入れるもんだ」フリ



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:45:58.32 ID:yEQknt4AO

――…
【少女宅】

TV『先日お伝えしたこどもに大人気アニメの……名セリフを…』

少女「……」ジー

TV『「師匠とは時に優しく、時に厳しく…時には父親で、時には理解ある親友で……」』

少女「……」

TV『「俺と師匠は家族よりも……で、家族より……な…」』

少女「……家族よりも固い…関係…」

少女「家族より…家族以上に自分を思ってくれる…」

TV『「痛っ、お師匠さん!緊箍児(きんこじ)が頭に絞ま…」』

少女「……」クス

『帰ったぞ~』ヒック

少女「っ」ビク

――…
―…




112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:46:52.32 ID:yEQknt4AO

――…【公園】

少女「……」ジンジン

ワイワイ キャッキャ

少女「……痛っ」ズキン
少女「……」

ガキ1『おーい次はこっちのボールだぞー!』

少女「あの……」

ガキ1『……』

少女「私も一緒に遊…」

ガキ2『どうしたー?』

ガキ1「いやなんでもー」

ガキ2「ほっといていこーぜー」

タッタッタ…

少女「……」

――…カァー…カァー

少女「……」

ニート『カラスが鳴いたら帰る時間だぞ』

少女「……ぁ」

ニート「またこんなところで座り込んで…なにかあったのか」

少女「……」ポロ



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:50:27.69 ID:yEQknt4AO

ニート「また親父に酷いこと言われたのか?」

少女「……」コク

ニート「また、友達が仲良くしてくれなくなったのか」

少女「…………」コク

ニート「悲しいか」

少女「……」ヒック

ニート「……悔しいか?」

少女「………………」コク…コク…

ニート「みんなを見返し、認めてもらうには今のお前では無理だ」

少女「……?」

ニート「お前に必要なのは知識と、それを実行する体力だ」

少女「……」

ニート「俺が指導してやる」
ニート「まあ……勿論お前次第だが…」ポリポリ

少女「……」コクッ

ニート「……よし、その決断が一番始めの成長だ」ニッ



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:51:32.99 ID:yEQknt4AO

ニート「そうだ、俺の事は今度から……」

『師匠』

ニート「ん?」

少女「……師匠」

(TV『家族より…家族以上に自分を思ってくれる…』)

ニート「いや、師匠じゃなくきょうか…」

少女「」ジ…

ニート「っ……」
ニート「……わかった。師匠でいい」ハァ

少女「っ」

ニート「今度から俺の事は"師匠"と呼べ、それと礼儀を重んじてだな…」
ニート「……これからビシバシ鍛えていくからそのつもりでな!」ニッ

(TV『……家族よりも固い…関係…』)

少女「……」ポロッ…
グスッ

少女「……はいっ!師匠!!」ニコ

ニート「こら、これから新たな門出という時に泣いてどうする」

少女「嬉しいけど…涙が出るんです…」ニコッ
ポロポロ…



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:52:29.82 ID:yEQknt4AO

【翌日】

ニート「だから、そこはこうで……」

少女「なるほどこうですねっ」

ニート「全然ちがうっ」
ニート「ふざけて適当な事を言う度にアイアンクローをおみまいするからな」ガシッ

グッ…

少女「~っ」

ニート「力加減は絶妙なはずだ。程よく痛みが…」

ニート「……おい」

少女「TVでやってたきんこじ…いっしょだ」エヘ

ニート「罰を受けてなお笑うとは……計り知れんやつだ…」

少女「師匠…私、頑張りますっ!」ニッ

――…
―…


少女「……あの後も裁判に、色々あったけど…」チラ

ニート「……」スー

少女「……ありがとうね、師匠…」ニコッ



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:53:22.26 ID:yEQknt4AO

チュン…チュンチュン……

ニート「……ん」パチ

ニート「……」ボー

ムニッ

ニート「……"むに"?」

少女「……」スー…

ニート「こいつ…俺の黄金の右腕を抱き枕替わりとは……」

ニート「それに」

少女「……」スー
タユン

ニート「そういえばこいつ、ガキの頃から下着付け忘れるんだった」

ニート「パジャマの上着が若干はだけて…下手に動かすと脱げるぞ」

ニート「……こっちは」チラ

美少女「……」スゥ

ニート「寝相まで良いのか。……逆に腹が立ってきた」



117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/07/23(月) 19:58:35.53 ID:yEQknt4AO

ニート「右半身が動かせないこの状況…」

ニート「……今日の予定を思い出してみるか」

ニート「休日を利用しての買い物。あとは散髪に…」

タユン

ニート「……授業参観に着ていく服は買う必要ないかもしれんが」

たゆん

ニート「匂いが…甘ったるい」
ニート「4年であの痩せっぽちのチビが随分成長したもんだ…」

ニート「……じゃなく」
ニート「その後の予定は……」

たゆんたゆん

ニート「」イラッ
ニート「……あと5秒してどかなければ突き飛ばす」

フニン

ニート「?」クルッ

美少女「……」スゥ
ダキ

ふにん

ニート「……左腕まで抑えられただと」



121: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:40:51.40 ID:W+mmBxVAO

美少女「……ぅ…ん」スー…

ギュッ

ニート「さて…どうするか……」
ニート「起こすのが手っ取り早い。そうしよう」

ニート「おい、お前ら起きろ」

美少女「……」スゥ

ふにん

少女「……」クゥ…

たゆん

ニート「起きる気配は無いか…」
ニート「……大声を出すしかない」

ニート「……」スゥッ…

美少女『ぁ…おはようございます』ニコ

ニート「……っっと…」

ニート「起きたか。起きたなら良い」ハァ

美少女「……?」

美少女「っ!」

ニート「気づいたなら早く離せ」

美少女「わ、わわっ」カアァ

ギュ~

ニート「痛っ! なぜ逆に力を上げる!?」



122: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:41:46.06 ID:W+mmBxVAO

美少女「すっ、すみません」アタフタ

パッ

ニート「……ふう、これで幾分かは楽になった」

美少女「寝ていたとはいえ教官に抱きつくなんて……」モジ

ニート「次は…こいつか」

少女「すぅ……」

ギュッ…

ニート「気づかないうちに両足で俺の黄金の右足をホールドしてやがる」
ニート「しかし左腕が生き返ったんだ。これで叩き起こせる」スッ

美少女「……叩くんですか?」

ニート「そうだな…じゃあこっちだ」

ガシッ

ギューッ

少女『わっ……い、痛っ』
少女「おー久しぶりのきんこ…じ……痛っ」エヘ

ニート「アイアンクローで喜ぶという意味不明さは健在か……」



123: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:42:49.55 ID:W+mmBxVAO

――…

少女「……おはよー」ニヘ

ニート「さっさと着替えろ。朝飯食ったら指導ののちに外出だ」

少女「外出? ショッピング&ヘアーカット!?」
ズイッ

ニート「散髪は服の値段しだいだな……」

少女「うーん、まあ髪はもう少し伸ばしてもいいか……」

ニート「ついでに寝間着も買ったらどうだ? 普段はTシャツに短パンで身体も冷えるだろ」

美少女「短パンっ? まだ冬だよ少女ちゃん……」

少女「ほら、馬鹿は風邪を引かないっていうし」

ニート「ちなみにコイツの学力は今の美少女より上だからな」

美少女「そ、そうなんですか……」



124: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:47:28.09 ID:W+mmBxVAO

少女「やっぱり師匠の指導の賜だね」ニコ

美少女「指導方法は私の頃と一緒ですか……?」

ニート「いや、もちろん改良を重ねている」

美少女「じゃあ……国語は?」

少女「ええと、例えば現代文の文章作成能力の鍛錬だったら」
少女「乗り物に乗っている間は外の風景を可能な限り、頭の中で文章化する。とか」

美少女「頭の中で……?」

少女「『隣の車は若者に人気のある排気量1300ccの黒色乗用車。中央分離帯には信号を億劫に感じたのだろう、年季の入った灰色の中折れ帽を被った初老の…」

美少女「ちょっと、待って」
美少女「それを…乗り物に乗る度に?」

少女「はい、初めは面倒ですけど慣れれば考えなくてもスラスラ出てきます」

ニート「俺は歩いている最中に、現状の説明を脳内でしながら歩行しろと言ったんだが…」
ニート「……自転車でもどこでもやるようになってからはよくスピードに脳内説明が付いていくもんだと関心する」

美少女「そ、それは……難易度以上に持続させるのが大変そうですね…」タラ



125: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:48:15.68 ID:W+mmBxVAO

少女「そういえば…」
少女「……保健体育だけ教えてもらってないような」

ニート「保健体育なんて人生において対して重要じゃないだろう」

美少女「科学や歴史よりは生きる上で役立つと思いますけど」

ニート「そうか、言われてみればそうだった」
ニート「気が向いたら教えてやる」

少女「おー初めて教わる教科!楽しみだな~っ」ニコニコ

美少女「……」
美少女「私は教わってません」

ニート「?」

美少女「私のときも、保健体育は指導科目に入ってなかったので、私も教えてもらってませんっ」

ニート「教科書でもめくってろ。以上だ」

美少女「……ずるいーずるいなー」

ニート「こどもみたいな態度をとるな……」ハァ



126: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:49:13.08 ID:W+mmBxVAO

――…
【ショッピングモール 駐車場】

ニート「……」

ガチャ

少女「ただいま~」
ドサ

ニート「おう。気に入ったものは買えたか?」

少女「うん、カーディガンに、ニーソックスに…」

ニート「他にも買ったのか。まあ予算内なら良いが」

美少女「あの……私の分までお金を出していただいて…」

ニート「良い良い、ついでだ。俺からのプレゼントだと思え」

美少女「教官……からのプレゼント…これで3つ目ですね」ニコ

ニート「……」
ニート「前にプレゼントなんてしたことあったか…?」

美少女「初めてのアレは……?」

美少女「二回目ならインパクトもあったので忘れてませんよね?」

ニート「……」
ニート「…………なにを言ってるんだこの女は。」



127: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:53:41.06 ID:W+mmBxVAO

美少女「……まさかとは思いますけど」
美少女「本当に忘れたんですか?」

ニート「捏造だ。記憶に無い」

美少女「私は今でも大事に飾ってあるのに……」

少女「なにを貰ったんですか?」

美少女「1回目が下着で…あっ、勿論こっちは飾ってないよ。小学生の頃だったから履いて使ったし」
美少女「二回目が……」

ブルゥウウゥウウ

ニート「ほら、もう遅い時間だし行くぞ」

美少女「話はまだ途中ですよ~」

ニート「今度聞く今度」
ニート「美少女はここから家が近いから歩いて帰るんだろう?」

美少女「はい…あの、二回目は…」

ニート「また明日な」

ガチャン

ブロロロロロロロロ…

美少女「……」
美少女「……私はすごく嬉しかったんだけどなあ…」シュン



128: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:54:32.99 ID:W+mmBxVAO

――…【ニート宅】

ニート「先に風呂入れよ」

ガサゴソ…

少女「はいっこれ」スッ

ニート「ん……なんだこれは?」

少女「服と靴下以外にも買ったものがあるって言ったでしょ」
少女「これ、師匠へのプレゼント」ニィ

ニート「……」

少女「自分で働いて稼いだお金じゃないけど…」
少女「……いつか働いて、お給料が貰えたら今までのお返し、たくさんするから…」

ニート「……」
ニート「ばか、俺がしたくてした事だ。それに対するお返しなんていらん」

ニート「……だが恩返しならありがたくもらう」

少女「……うんっ」ニコッ

――…

ニート「"yes/no枕"……」タラ



129: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:55:33.42 ID:W+mmBxVAO

――…

ニート「授業参観は何時限目からだった?」

少女「3時間目でーす…っと」
ヌギ

ニート「美少女が4時限目だから…先に少女の方か」

少女「ん……っと」
ハキハキ

ニート「着替えが済んだら朝のストレッチ。その後に…」

――…

少女「それじゃあ、いってきます!」

ニート「いってこい」

ガチャン…

ニート「……」

ニート「枕は両方"NO"にして寝たはずなんだが…」
ニート「……朝起きたらどっちも"YES"に変わっていたとかどんな寝相だ」



130: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 19:57:18.12 ID:W+mmBxVAO

【学校 クラスルーム(少女)】

クラスメイト♂「少女さんは今日も綺麗だな……」ヒソ

少女『……』

クラスメイト♀「それはそうよ」ボソ
クラスメイト♀「非公式のミスコン企画で500票中、100票も入れられたくらいなんだから」

クラスメイト♂「1位は先輩のあの人だろ?」
クラスメイト♂「2年だけでみれば、美少女さんより少女さんの方が票数は上だったみたいだけどな」

クラスメイト♀「なんでかわかる?」
クラスメイト♀「1年と3年生に配ったミスコン対象者の写真は顔写真だけど、2年生に配ったのは全身を映した写真だったの」

クラスメイト♂「それがなんの違…」
クラスメイト♂「……ああ、そうか」

クラスメイト♀「2年の男子票はほぼ全部入ったみたい……」ハァ

クラスメイト♂「……でも、少女さんはクールだからそういう事には興味無さそうだよな」

クラスメイト♀「本当そうよね…今もきっと深い事を考えているのよ」キュン

――…

少女「(師匠が授業参観にくるっ師匠が授業参観にくるっ♪)」ニコニコ



131: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:01:45.21 ID:W+mmBxVAO

キーンコーンカーンコーン…

スタスタ

教師『席につけー』

ザワザワ…

教師「この時間は保護者の皆さんが見ている中での授業だ」

教師「恥ずかしがらずに手をあげるんだぞ」ハハ

ザワザワ…

少女「……」チラ

教師「どうした少女。保護者の列が気になるのか~」ハッハッハ

少女「……」チラ
少女「……来てない」

教師「少女は一番前の席で皆から見える位置なんだから、きちんと授業を受けるんだぞ」ハッハ

ガラッ

『すみません遅れました…』ボソ

教師「お気になさらずにどうぞ」ハッハッハ

少女「!」ピコンッ
少女「~~」パアァッ

ニート「(少女のやつ……なにが嬉しいのかアホ毛が立ってるぞ)」



132: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:02:47.60 ID:W+mmBxVAO

――…カツ…カツ

教師「よって解は……」カツカツ

少女「……」ソワソワ
少女「……」チラ

ニート「(落ち着かんやつだ)」

少女「……」チラ

ニート「(おっ、目があった)」

少女「」ニコ

少女「……」チラ
少女「……」フリフリ

ニート「(手首を振ってる…)」フリ…

少女「~~っ」ニコニコ

少女「……」(ワーキャー)

ニート「(机につっぷしてなにやら悶絶している…)」
ニート「(……こうして授業参観に保護者が来るのは初めてなのかもしれん)」

ニート「(だが…)」
ニート「(……他のクラスメイトが変に思わないのだろうか)」

クラスメイト一同『(いつもはクールな少女さんが可愛すぎて生きるのが辛い)』



133: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:03:35.23 ID:W+mmBxVAO

キーンコーンカーンコーン…

教師「保護者の皆さん本日は忙しい中……」

――…

ザワザワ

少女「……」スッ

ツカツカ…

クラスメイト♀『少女さんが保護者の列へ…!』ヒソ

クラスメイト♂『きっと"こないでって言ったでしょ(キリッ)"ってクールに言うんだっ』ヒソッ

ツカツカ…

少女「……」

ニート「……」

少女「……」ジ…

ニート「……」

少女「……どう、だった?」モジ

クラスメイト一同『(少女さんが可愛すぎて鼻血がヤバい)』

ニート「ああ……頑張ったな」ナデ

少女「…………やったっ」テレテレ

クラスメイト一同『少女さんの照れ顔が見れてもう気兼ね無く逝ける』



134: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:08:09.64 ID:W+mmBxVAO

ニート「たしかに……こうして見ると大人になったなって感じる」ナデ

少女「……そう?」ニコ

ニート「4年前とは外見だけじゃなく精神も確実に大人になっている」

少女「綺麗になった? なんて。」ニコ

ニート「そうだな……確かに美人になったな」

少女「ぇ……」

ニート「……綺麗になった」

少女「……」
少女「……」ボンッ

ニート「どうかしたか?」

少女「ぇ……ぁ…」カアァ

少女「な、なんでもないっなんでもないっ!」ブンブン

ニート「そうか…それじゃあ俺は美少女の方に顔を出してくる」
スタスタ…

少女「い、いってらっしゃい……」フリフリ



135: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:12:58.17 ID:W+mmBxVAO

【体育館】

ピッピー

ニート「体育の授業参観とは斬新だな……」

ニート「美少女は……」キョロ

美少女『ほらっクラスメイト♀ちゃんもこっちに』ニコ

クラスメイト♀『えーいいよ~バスケよりバレーが良いー』

ニート「一緒にいる子は…いつも美少女と遊んでいたあの子か」

美少女「――あっ」チラ

ニート「おっ」フリ

美少女「教官っ!」
タッタッタ

美少女「見に来てくれたんですねっ」ニコッ

ニート「当たり前だが体操着はジャージなんだな」

美少女「教官の指導ならスパッツに履き替えるんですけどね」クス

ニート「保護者じゃないが見学していいのか?」

美少女「今日は両親が二人とも来れないみたいなので、教官が保護者って事にしておきますっ!」

ニート「おっ……テンション高いな。指導し始めの頃みたいだ」

美少女「久しぶりに教官が見てくれると思ったらつい……」ハハ



136: ◆0f/9jKtPus:2012/07/24(火) 20:14:01.41 ID:W+mmBxVAO

ニート「……にしても」
ニート「足が長いな…」

美少女「そうですか?」

ニート「短パンから伸びる白い脚が眩しい…」
ニート「……髪の毛以外に毛なんて生えてないんじゃないか? ってくらいツルッツルだ」

美少女「髪の毛以外には生えませんね…女子だからかな」

ニート「毛穴の存在すら感じとれん」
ニート「腹もくびれて華奢で…本当に内蔵が全部あるのか? 2、3個入ってないだろ」ポンポン

美少女「くすぐったいですよ」クス

クラスメイト♀『あの……美少女』

美少女「?」

クラスメイト♀『もう授業始まってるんだけど……』

ザワザワ…

美少女「ぇ……あっ」カアァ
アタフタ



164: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 06:14:24.76 ID:WPoksB0AO

美少女「教官っ、授業参観頑張ってください!」ニコ
タッタッタ…

ニート「おう、そっちも気張り過ぎないようにな」
ニート「……」

ニート「…授業参観って、どうやって頑張れば良いんだ?」

―――――

ダムダム ダムダムッ

美少女「クラスメイト♀ちゃん! 足とまってるよ~」

クラスメイト♀「も、もぉ限界だって……」ハァ、ハァ

ニート「美少女はリードガードか。まあ体育の授業で本格的にやる必要はないと思うが」チラ

美少女「いくよモブ子さんっ」
美少女「クラスメイト♀ちゃんゴール下っ」

クラスメイト♀「へいパス! パスちょうだい! パスパス! パース! ……ナイッシュー」

モブ子「やったやった!」
ピョンピョン

美少女「やったね!」パチパチ

ニート「……」
ニート「美少女のやつ、楽しそうにやってるじゃないか」

――…

タッタッタ
美少女「教官」

美少女「どう、でした?」

ニート「ああ、立派なもんだったと思う」

美少女「っ」パァッ
美少女「あ、ありがとうございます!」ペコッ

ニート「……」
ニート「なあ、美少女」

美少女「教官に誉められた……えへへ…」
美少女「……って、はい? なんですか??」

ニート「その『教官』という呼び方……そろそろやめにするか」

美少女「え……?」



165: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 06:43:46.33 ID:WPoksB0AO

ニート「本当なら、お前に卒業を告げた時点で呼称を変えさせるべきだったのかもしれない」

美少女「ど、どうしてですか?」
美少女「それに……ほらっ、学生が卒業しても担任の先生の事は変わらず『先生』と呼ぶじゃないですか? それと一緒で…」

ニート「それは……その先生が、変わらずそう呼ぶに値する人間だからだ」

美少女「ではなんの問題もありません……私にとって教官は尊敬に値する人で… ニート「……美少女」

ニート「それはちがう」

美少女「なにも違うくありませんっ、私にとって教官は……」

ニート「今でも尊敬に値する人間だと?」

美少女「はい、私はそう思っています」

ニート「……」
ニート「どこがだ?」

美少女「?」

ニート「学生生活ひとつとっても、クラスの端にいた俺と……人気者のお前では比べる必要すらない差がある」

美少女「……そんなこと、関係ありません」
美少女「私は今でも教官の事を…お、お慕い……していて…」カァ

美少女「それで、十分じゃないですか?」

ニート「……美少女」
ニート「その『慕っている、尊敬している』ってのは……小学生時代から続いているだけの、ただの盲目的な思い込みだ」

美少女「……どうして、そんないじわる…言うんですか?」ウル…



166: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 07:11:19.34 ID:WPoksB0AO

ニート「俺と美少女の関係っていうのはな…」
ニート「……初めのあの時点。お前が子供で、俺が大人だったから成立したんだ」

美少女「……」

ニート「だから、知識を教えるという名目で…実際、当然 二人の学力には差があった」
ニート「それが今では大差無いどころか、教える事すらない」

美少女「仮に……そう、だとしても」
美少女「私が尊敬しているのなら、関係ありません」

美少女「『教官』とお呼びするのが私の気持ち次第なら、私自身がそれを望んで…」

ニート「お前は毎日、俺と少女の指導に付いて歩いているだろう」
ニート「その時間を部活なり、青春なりに使えばいい」

美少女「私が、好きでそうしているんです」

ニート「……お前は、美人になった」
ニート「…器量が良いのは前からだが」

美少女「……」
美少女「き、恐縮です」テレ

ニート「だからこそ」
ニート「偏差値の高い学校に行って、高身長のイケメンと付き合う。そんな楽しい学生生活を送る資格がお前にはあるだろう」

美少女「そんなこと……」

ニート「俺が知らないだけで、恋人がいてもおかしくはないが」

美少女「……」ブンブン
美少女「私には、きょ…きょうか……」

美少女「…教官……が…」カアァ

ニート「こうして、俺とお前が話をしている事も奇跡が重なった結果にしか思えん」ハァ
ニート「だから、もう一度、盲目的な羨望なんて抜きにして俺がどういう人間なのか言ってみろ」

美少女「……」
美少女「教官、は……」

美少女「良い歳になっても、ニートで……」

ニート「…………おう……」



168: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 07:25:57.39 ID:WPoksB0AO

美少女「知らない内に可愛い女の子と二人暮らしをしていて……」

ニート「……」

美少女「その女の子は教え子で……」

ニート「教え子でも今は家族だからな。一応、念を押しておくが」

美少女「その女の子はFカップで……」

ニート「関係あるのかソレは」

美少女「前に一度、手に入れた大金も…働かずに必要以上に使うので残高も少なくなって……」

ニート「……」

美少女「でも、それも一人の女の子の…教え子のためで……」

ニート「……」

美少女「いつまでも、私や…その女の子にも尊敬されていて……」

美少女「やっぱり…」ウル

美少女「……やっぱり、素敵な…人だと、思い…ます……」ヒック

ニート「……」
ニート「そうか……」



169: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 07:48:32.53 ID:WPoksB0AO

美少女「だから……」

クラスメイト♀『美少女~、もう皆教室に戻っちゃったよー?』

美少女「ぁ……うんっ、いま行く…から」

キーンコーンカーンコーン…

美少女「……」

ニート「……」

美少女「……」ペコ

クラスメイト♀『美少女ー』

美少女「ごめんね、行こうっ?」

クラスメイト♀「そういえば、お兄さんっ」
クラスメイト♀「ミスコンの投票用紙、玄関前にあるのでどうぞよろしく~」

タッタッタ…

ニート「……中学校でミスコンなんてあるのか」

ニート「……」フム

ニート「美少女はエントリーされているのか? 少女にでも聞いておくか……」ポリ



170: ◆0f/9jKtPus:2012/08/14(火) 11:28:26.52 ID:WPoksB0AO

――…【昼】

少女「ミスコン?」パク

ニート「ああ、なにやら投票用紙があるから一票入れてけって話らしい」モグ

少女「なるほど」アム
少女「でも1位は美少女さんで当確だね」ニコ

ニート「だろうな……」

少女「それじゃあ師匠の清き一票は私に入れていただけるということで」ハムハム

ニート「? 少女も出ているのか??」

少女「風の噂では」ウーン

ニート「噂では……って」
ニート「へえ、お前も人気あるんだな」

少女「珍しいだけですよ、金と赤が」

ニート「……そうだな」
ニート「美少女は放っておいても勝つだろうし、少女に投票出来そうならそっちに入れておく」

少女「よっし」グッ
少女「じゃあ私は教室に戻るんで」
ガタッ

少女「今日はお疲れさま、師匠」ニコッ
スタスタ…

ニート「……ごちそうさま、っと」

ニート「たしか……投票用紙は玄関前だったな」



180: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 08:15:53.99 ID:6dXjHjqAO

――…【生徒玄関前】

ニート「ええと……」
ニート「ああ、ホールの中央にそれらしき設営がなされているな」

ニート「朝にはまだ無かったが……」
ニート「なになに…『厳正なる事前調査の結果から選ばれた5人の女性徒から一人を選び、記入してください』」

ニート「ご丁寧に写真付きとは……ん?」

ニート「この写真…よく撮れているが、アングルからして盗撮みたいだな……」
ニート「それに、美少女の写真にも少女の方の写真にも…小さく俺が写っている」

ニート「……いつもの公園で指導している場面を撮ったのか」
ニート「…まあ、大した問題じゃないだろう」

ニート「じゃあ少女に投票するか…」

ニート「……」

ニート「この別にエントリーしている女子…」
ニート「……同じ学校に入ったのか」

――…【放課後・ニート宅】

少女「ししょーっ!」

ニート「おう、おかえり」

少女「姐さんになんて言ったんですか!?」
ズイッ

ニート「? ……??」



182: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 18:46:40.17 ID:6dXjHjqAO

ニート「『なんと言ったか』か」

ニート「お前が帰宅早々、靴と鞄を放っぽいといての その見幕……とりあえず靴は並べなおしてこい」

少女「……了解です」
トテトテ…

ニート「……ふむ」
ニート「心当たりがあるとすればあの件だな」

――…

少女「『"教官"と呼ぶのをやめろ』と言ったんですか?」

ニート「ああ。あいつも高校に進学するし、いよいよ俺との付き合いを改める良い機会だと判断してな」

少女「……」

ニート「……何か言いたそうな目だな」

少女「言いたいのは目よりもやはり口ですよ」パクパク

ニート「……言ってみろ」

少女「まず、"呼称を改める必要があったのか"という件が一つ」

ニート「……」

少女「小学生時以来、美少女さんは指導にも参加していませんし…姐さんと師匠が繋がっているという、ハッキリとした接点がその『教官』という呼称じゃないですか」

ニート「……」
ニート「なら高校、大学…成人して社会人になってもその呼び名を使われる可能性が高いんだが」

少女「いけないんですか?」

ニート「まあ……」
ニート「俺もいつまでも若いわけではないし、名前で呼んでほしいところだな……」

少女「名前…ですか……?」



183: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 19:25:16.62 ID:6dXjHjqAO

ニート「別に、名前で呼んでほしいから呼称を改めさせたわけじゃない」

少女「……」ハァ
少女「『付き合いを改める良い機会』ってやつですか?」

ニート「そうだ」

ニート「美少女のやつ、毎日 放課後は俺たちと行動を共にしているだろう」
ニート「あの様子だと彼氏を作る暇も無いんじゃないか?」

少女「……」
少女「師匠は、美少女さんに恋人を作ってほしいと」フム

ニート「積極的にそうしてほしいわけでもない……」

少女「歯切れが悪いですね…」
少女「……単刀直入に言ってください。はいっ」

ニート「……」
ニート「リア充はリア充とつるむべきなんだよ」

少女「……」

少女「……?」ムゥ

ニート「……なんだ?」

少女「なんか美少女さんから聞いた事がありまして…」
少女「……師匠が今よりずっとヘタレだった時代があると」ウーム

ニート「……美少女め」

少女「自分に対して卑屈で、とても私を救い出してくれた時の師匠とはやる気や自信からして違うという…師匠(弱)の負の時代があったと」

ニート「……」

少女「……」

少女「……じゃあ、言わせてもらうね」

ニート「? ……」

少女『……ダッサ』シラ

ニート「っ」



185: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 21:49:36.43 ID:6dXjHjqAO

少女「リア充はリア充と? その心は??」

ニート「クラス内カーストってのがあるだろう…」

少女「上は上と、下は下とつるむものだと……」
少女「だから、人気者である姐さんはイケメン含める上位カーストの連中と仲良くしているべきだと」

ニート「俺なんかと歩いていても恥ずかしいだけだ」

少女「師匠の容姿に関しては、私は言うこと無いんですが」
少女「なるほど。これが師匠(弱)ですか、弱虫で卑屈……厄介ですね」

ニート「……」

少女「これは、逆に良い機会かもしれませんね」
少女「私は師匠の事をどこかで"スーパーマン"だとでも思っていた節がありますし」

ニート「……」

少女「この際、出せる膿は出してしまいましょう」
少女「師匠と弟子として、家族として…」

少女「……男と女として」ニコ

ニート「(……まさか、こんな事態になるとは…)」
ニート「(口は災いの元とはこのことだな)」ハァ



186: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 22:10:01.17 ID:6dXjHjqAO

ニート「論点がずれてるんじゃないか?」
ニート「問題は、『呼称変更の是非』だったはずだが」

少女「……えぇと」ポリ
少女「今から多少、ひどい口をきくかもしれませんが。それは今だけで、心の中では真に師匠を慕っているという事を頭に入れておいてください」

ニート「……」

少女「本気で打ちのめしにかかるので…よろしくお願いします」ペコ

ニート「?」

少女「なに? 『俺と一緒にいても恥ずかしいだけ?』」
少女「それはアレか。『こんな不細工な僕と天使のように可愛い美少女ちゃんが釣り合うワケないじゃないか』って感じ?」

ニート「……極端に言うとな」

少女「きも……そんなこと意識しちゃってるんだ」ハァ

ニート「事実だ…美少女だってイケメンの彼氏くらい作りたいだろう」

少女「まあ、美少女さんが彼氏を作りたいかどうかは置いておくとして」
少女「問題は、"美少女さんが好んでニートさんと行動を共にしている"という事実であり、ニートさんが勝手に決めつける事じゃありませんから」アンダースタン?

ニート「……好んで一緒にいる?」
ニート「親離れ出来ないのと似たようなもので、未だに指導者に依存しているだけじゃないのか」

ニート「それなら『教官と呼ぶな』に対して、否定的になるのもわかる。まだ指導者離れが出来ていないってだけで」

少女「都合の良い解釈で自虐的というか……『僕は友達が少ない』とか言っちゃうハーレム物の主人公くらい鈍感だねニートさんは」

ニート「容赦ないな……」



189: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 22:35:11.05 ID:6dXjHjqAO

少女「美少女さんが好きで一緒にいるのならそれを否定する理由なんてないよね?」

ニート「……アイツが望んでそうしているのなら…俺が突き放す理由は無いな」

少女「では問題は、美少女さんは望んで私達…いや」
少女「『望んでニートさんと行動を共にしているのか』についてですね」

ニート「"私達"で良いだろう、美少女が遊びに来る理由の大半はお前なんじゃないか?」

少女「……それはそれで光栄な事ですけど」
少女「美少女さんは言っていませんでしたか?」

少女「貴方の事を尊敬している、と」

ニート「……」

 (美少女「私は今でも教官のことを…お、お慕い……していて…」)

ニート「……」

 (美少女「私が尊敬しているのなら、関係ありません」)

ニート「……言っていたな」

少女「いまさっき貴方は『美少女さんが望んでいるのなら突き放す理由はない』と言いました…」
少女「……そして、美少女さんがそれを望んでいる事も伝わっている」

少女「あれ? どこにも問題は無いですね?? 解決しちゃいました」ニコッ

ニート「……」

少女「……?」ニコニコ

ニート「初めからこう落ちるように誘導したな……?」ハァ

少女「落とし所は大事ですからね。話し合う前から答えは決まっていました」フム

少女「でも…」
少女「……師匠だって、とっくに気づいていたんじゃないですか?」

少女「美少女さんが、師匠の事を本当に尊敬していて…大事に想っているということを。」

ニート「……」
ニート「お前らが成長するに比例して立派になっていくもんだから、俺が成長を抑制し 縛る枷になると思ったんだ」

少女「師匠に縛られるならウェルカムですよっ」グッ

ニート「……俺が枷になろうが、勝手に成長していくよな。お前らなら」



190: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 23:04:09.72 ID:6dXjHjqAO

――…【美少女宅】

美少女「……」クスン

美少女「教官に嫌われたのかな……」

美少女「……」

美少女「もう"教官"と呼ぶなって…」

美少女「……人生の半分以上そう呼んできたのに、今さら変えるなんて」

美少女「……」

美少女「に、に……」

美少女「…………ニート、さん」ボソ

美少女「きゃ~っ」ジタバタ

美少女「……お、お名前でお呼びするのはまだハードルが高いです…」

美少女「……」ハァ

美少女「教官から貰ったプレゼント……」
スッ

美少女「これ……教官に見せたら思い出してくれるかな…」

美少女「……あー、明日はミスコンの結果発表でステージに立たないといけないらしいし…」

美少女「……寝て起きたら、悩み事ぜんぶ…解決していると良い……」

美少女「…のに、な………」ウト




…ムニャ。



192: ◆0f/9jKtPus:2012/08/16(木) 23:56:47.34 ID:6dXjHjqAO

――…

ニート「……ふわぁ、朝か」
ニート「おい起きろ下着一丁JC」

少女「ん……むにゃ」

ニート「顔洗って、朝の運動。飯食って歯ァ磨いて……学校に行ってこい」

少女「ふぁい……」
少女「師匠はー?」

ニート「俺は午前中に面接があるからな」

少女「本当!? 燃料を積載してないジェット機と呼ばれていたあの師匠が!??」

ニート「初耳だぞソレ……」

少女「私の中だけですけどね」アハハ
少女「でも、本当にどうしたんですか? 急に……」

ニート「前に大金を一発当てただろう。その関係で知り合った人に連絡したら、すぐに面接したいって話だ」

少女「あーあの…」
少女「……でも師匠が社会の歯車になる決心をしてくれたのは国家にとっては朗報だねっ」ニコ

ニート「素直に喜べない言い方だな……」
ニート「最近は飲み会も少ないと聞くし、気楽に行くよ」

少女「そういえばあそこの会社、女性従業員多かったよね?」
少女「オフィス ラブ的なアレがあったり?」

ニート「無い無い。まあ確かに、若い子ばかりだな……お前達とは比べられんが」

少女「ふぅん…」
少女「……」

少女「あ、あまり無理はしないようにね」

ニート「? ああ」

少女「女ばかりの職場は面倒事も尽きないから、合わないと思ったら引き返すのも手だから!」ウンウン

ニート「わ、わかったわかった……」

少女「なんなら数年後には、私が働いて師匠を養ってあげるからね」

ニート「はいはい、期待しないでおくけどな」

少女「……割と本気なんだけどなぁ」ウーン



214: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 17:10:04.61 ID:kWIBqh2AO

ニート「よし行ってこい」

少女「師匠の方こそ、面接頑張ってね」ヒラヒラ

ニート「もしかすると前にやっていたアルバイト系の仕事かもしれないけどな」

少女「……ああ、前に言っていた」
少女「それで、初給料で何か買いたいものとかあるんですか?」

ニート「そうだな…」

ニート「……お前に、携帯電話を買ってやりたいと思う」

少女「え……?」

ニート「初給料とは言うが、貯蓄自体はまだあるからな」
ニート「少女は『よくわからないけど携帯ってお金かかるんだよね?』と購入を否定していただろう」

ニート「自分で稼いだ金なら、お前がなにを言おうが俺が良くて買うんだ。文句は聞かない」

少女「……師匠」

ニート「ぽかーんとするな。これは俺が決めた事だ」

少女「……ううん」
少女「ありがとう、師匠。スーパー嬉しいっ」ニコ

ニート「……遅刻するぞ」

少女「はいはい」
少女「師匠がその理屈を通すなら、私が自分の初給料の時も師匠が何を思おうが文句言わずにプレゼント…受け取ってくださいね」ビシッ

少女「じゃあ、行ってきます!」
タッタッタ…

ニート「……」

ニート「本当、少女の前で単純な事 言えんな…」
ニート「……アイツなら、初給料を全てプレゼント代に使う可能性もありそうだ」タラ



215: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 17:38:36.73 ID:kWIBqh2AO

――…(?会社前)

ニート「……」
ニート「(……緊張するな)」

ニート「意外と大きな建物…小さいテナントにでも入っていると思ったら」

ニート「圧迫面接を思い出す…」
ニート「……今日は卒倒しないよう、気を強く持たないと」

ニート「……」
ニート「前のはアルバイトと言うより"お手伝い"だったからな。これが本当の初給料になる可能性が…」

ニート「……美少女にも、なにかしてやりたいな」


――…【学校】

『美少女ー、ミスコンってもう集計終わってるの?』

美少女「えっ?」パチッ
美少女「あ、うん。半分は集計が済んでいて、もう半分はその場で開封するみたい」

クラスメイト♀「ふーん……で、寝不足なの?」

美少女「ど、どうして?」

クラスメイト♀「なんとなく。寝不足でも相変わらず可愛いわね、くそ~」
ムギュー

美少女「いふぁい、いふぁいっへ…ばっ。もう……」ヒリ

クラスメイト♀「美少女の妹弟子? あの金髪の子、もしかしたら美少女負けちゃう可能性あるよ」
クラスメイト♀「だって、まずミスコンのアンケート用紙のとこにあった参考写真。あれが卑怯よねっ」

美少女「卑怯って……少女ちゃんが撮ったわけじゃないんだから、そう怒らないで…」

クラスメイト♀「前屈みになった場面を真正面のアングルからなんて……キ~あの豊乳が腹立つーっ」

美少女「もう写真に怒ってるのか少女ちゃんに嫉妬しているのかわからないね……」

クラスメイト♀「どっちもによ! 美少女っ、絶対勝ってね!!」
ギュッ

美少女「もう結果は変えられないけど……善処(?)します」ニコ
ナデナデ



216: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 18:12:48.07 ID:kWIBqh2AO

――…

『し、少女さんっ』

少女「……?」

モブ♀「あ、あの……少女さんならミスコン優勝も出来るって思うから!」

少女「……ありがたいけど」
少女「先輩にとびきりの美人がいるからね。私は結果に執着していないから」

モブ♀「……そう、ですか」シュン

少女「……」チラ

モブ♀「……」

少女「……話したの、初めてだね」

モブ♀「!」
モブ♀「う、うんっ。少女さん、誰も寄せ付けない雰囲気があったから……」

少女「……そうかな」ポリ

少女「もう少しでクラス替えだけど…」
少女「……三年になっても同じクラスだったら良いね」ニコ

モブ♀「はっ、はい!」

少女「その時はお昼とか… モブ♂『少女さん!』

少女「?」

モブ♂「お、俺も三年からとは言わず今から仲良くしたいんだけど……」

モブ♀2「あっ、私も私もー!」

モブ♂2「俺らも良い!?」

少女「……」ポカン
少女「……うん、トーゼンっ」ニッ

クラス一同『(少女さんが笑顔を向けてくれてもう死んでも良い)』

モブ♀「もう、皆…一気にノっちゃって……」ハァ

少女「私、自分から友達作ろうとしないから皆に勘違いさせちゃっていたのかもしれないね」
少女「……うん。決めた」

少女「これからはもう少し仲良くするよう努力するから」ニコ

モブ♀「は、はいぃ……」カアァ
バタンッ

『どわーっ、モブ子が倒れた!?』
『いきなり大量に少女さん分を補給するから……っ』

少女「……」クス

少女「うん、楽しくなっていきそうだよ師匠」
少女「(師匠と出会う前からじゃ考えられないくらい友達にも恵まれてるっ)」ニィ



220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/08/26(日) 22:40:54.73 ID:kWIBqh2AO

――…【体育館】

ザワザワ…

生徒会長『はいお静かにー』

生徒会長「えー、この度のミスコンですが例年通り生徒会が進行を務めます」

生徒会長「卒業されていく先輩方にはこれが最後のイベントとなるので、盛りに盛り上げていきたいと思いまーす」

ザワザワ…

生徒会長「ええと、色々とヤジも飛んでいますが早速、投票数の中間発表と参ります」

生徒会長「生徒総数800。その半数は既に開票済みです」

生徒会長「ちなみにボクは少女さんに一票入れました」ニコッ

ブーブー

生徒会長「おっと主に最前列…三年生方からのブーイングが酷いですね。やはり三年生は美少女さん贔屓なのでしょうか」

生徒会長「同じく二学年は少女さん支持が多数だと思うので、結果を決めるのは来年から二学年となる一年生の浮遊票でしょう」

生徒会長「投票所には書き間違えを考慮して、1000枚近くの投票用紙を用意していたので100枚ほど余っていた所をみると、100票程は書き直しでゴミ箱に入ったか保護者の方々が入れたと見ています」

生徒会長「……付いてこれてます? 簡単な算数ですが…あーはいはいブーイングはいいです」

生徒会長「投票数は900。開票済が400。なので残りの500票を優秀な会計さんが素早く開けていくので巧の技をどうぞご覧ください」

生徒会長『さあ今年のミスコンはどう転ぶ? 優勝者にはボクからの熱い抱擁とキスが送られ…あーだからブーイングはやめるように……』


美少女「……生徒会長さん。いつも通りだね」

少女「同性なのに貞操の危険を感じます。私はもう一年、あの人と学校生活を送らないといけないのでそれだけが憂鬱ですよ」ハァ



229: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 23:13:22.63 ID:kWIBqh2AO

会長『現在のところ、1位が美少女さんで150票。2位が少女さんで130票。残りの120票が3位と4位で分配されています』

美少女「わぁ」

少女「もっと圧倒的かと思ってましたが……」フム

美少女「ううん。むしろこんなに票を貰えてびっくりしてる」ハァ

少女「謙遜しなくていいですよ姐さん」
少女「これから残りも開票されるので、更に広がりますよ~」ニコニコ

美少女「少女ちゃんの方が嬉しそうだね」アハハ…

少女「それはもう、姐さんは私の誉れですから。姐さんが評価されるそれ即ち、私の尊敬対象が支持されるという事なので最高に気持ちが良いんです」フフン

美少女「そういうものなのかなぁ」

少女「そういうものです」ニコ

美少女「教官なら、『いつまでも尊敬対象にしていたら追い抜くことは出来ないぞ』って言うのかな?」クス

少女「師匠ならきっと――」

――…

ニート「……『もっと上を目指すべき?』」

若社長「ああ、お前にはその能力があるだろう」

ニート「いや、人見知りが激しくて……対人関係の仕事には滅法弱く…」

若社長「ははは、面接の場で自分を卑下するやつがあるか」
若社長「俺が買ってるんだ。安心して引き受けてほしい」マジキチスマイル

ニート「……」

ニート「ありがとうございます」
ニート「それで、先程の件については……」

若社長「ああ、うちの娘の提案なんだが……」

ニート「……」

若社長「そう嫌な顔をするな」アッハッハ

ニート「ですが……」



230: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 23:34:32.54 ID:kWIBqh2AO

若社長「嫌なら良いんだが……」

ニート「……いえ」

若社長「ステップアップしていく事を考えれば――…」

ニート「……先程仰られた最終目標は…」

若社長「――…『教師』だ」

ニート「教師……」

若社長「俺は、教師という役職すら荷として負けていると考える」
若社長「もっと上だ。教師の上…と一考してもすぐには思い浮かばないが、お前には指導者としての才能があるじゃないか」

ニート「片手で足りるくらいにしか面倒をみてきた経験が無いですよ」

若社長「公園の子達を含めて4人だったか? 4人とも、君の指導で著しく成績を上げているだろう」

ニート「……それは、彼女達が元々 成長するだけの素質があっただけで」

若社長「それを簡単に伸ばすのだから間違いないな」
若社長「といっても教職はなにも子供達の面倒だけをみているわけじゃない」

ニート「相変わらず強引に話を進めるんですね……」

若社長「教職は大変だぞ? 昨今の親は――…」クドクド

ニート「……はあ」

若社長「だからお前には第一段階として――」

ニート「(……美少女と、少女達のミスコンはどうなっているのだろうか…)

――…

美少女「……残り一票みたいだね」

少女「これは……なにかの間違いです」

会長『残り一票にして、美少女さんと少女さんは同票! これは面白い展開になってきました!!』

ワーワー! ドンドコ!!



231: ◆0f/9jKtPus:2012/08/26(日) 23:55:32.41 ID:kWIBqh2AO

会長「これには生徒全員が大盛り上がり!!」

ワイワイ!! DonDokoDon!!

会長「残り一票は責任を持って私が開票しましょう…はい、ヤジらないヤジらない」

会長「では……最後の一票ですっ!!」

美少女「あれ? この一票が他の人で、同数だったらどうなるのかな??」

少女「それはわかりませんが…あの生徒会長の事です。生徒代表として、自分がもう一票入れるとか言い出すかもしれません」

美少女「うーん、どうなんだろう」ハハ…

少女「でも、最後の一票なので。ここまできたらなるようにしかなりません」
少女「万が一私にその一票が入ろうが、美少女さんの勝ちなので!」

美少女「……その心は?」

少女「私が美少女さんに入れる一票は10票分くらいの価値があるからですっ」

美少女「ふふ、ありがとう少女ちゃん」ニコッ

少女「いえ……後は最後の一票が空気を読んでくれるのを期待するだけですが…」

会長「さあっ、この折り畳められた最後の一票! それを今、開けます!!」

会長「……」

シーン…

会長「……っ!」
バッ

会長「こ、これは……」

会長『少女さんです! 最後の一票は少女さんに入りました!!』

少女「……」

美少女「ぽかんとしてないで。ホラっ、おめでとう少女ちゃん…立ってお礼の挨拶をしないと」ニコ

少女「……わかりました」
少女「なるようにしかならないと言ったのは私ですし。ここは結果を受け入れましょう…」

少女「……まったく。空気の読めない最後の一票は一体、誰が投票したんだろ」

会長「ええと……無記名投票のはずですが、用紙隅になにやらマークみたいなのが…」
会長「……"○(マル)師?" 師匠の"師"という字を○で囲んでいます…」ウーム

美少女「!」

少女「っ……ま、○師って……」
少女「し、師匠…?」

少女「そういえば私に入れてくれるって……でも、最後の一票にならなくてもいいのに…」クス

美少女「……」

美少女「…………教官の一票が……少女ちゃんに…?」



232: ◆0f/9jKtPus:2012/08/27(月) 00:14:31.74 ID:6htwOH3AO

美少女「……そっか」
美少女「まあ、仕方ないよね」アハハ…

少女「美少女さん?」

美少女「? ううん、なんでもない。ほらっ、ステージ中央に呼ばれてるよ」ニコッ

少女「ほら、私の一票は十票分なので……美少女さんの勝ちなので!」

美少女「うん。わかってる」ニコ
美少女「……みんな待ってるよ、ほらほら」

少女「ではまた後ほど……」ペコッ
タッタッタ…

美少女「……一緒に住んでるんだもんね」

美少女「……少女ちゃん、すごく可愛いから。当然だよ、うん」

美少女「……少女ちゃんの一票は十票分」

美少女「じゃあ教官の一票はなん票分になるんだろう…」

美少女「……少なくとも、私にとっては…どの一票よりも大きいんだけどなぁ」

会長『見事な逆転劇! 見事なプロポーション!! ほら副賞の抱擁を…』
ギューッ

少女「あー暑いから抱きつかないで」
ペシペシ

会長「少女さんに叩かれるのも堪らないです! ああ全校生徒のブーイングも二人を祝福する讃美歌に聞こえます!」

美少女「讃美歌って神様を讃える歌の事だよね……」

会長「ああっ、もう死んでも良いほどに幸せだ!」

少女「じゃあ讃美歌じゃなく鎮魂歌だ」

\ どっ /

会長「オチも付いたところで今期のミスコンはこれにて終了! 皆さん、少女さんや他の出場者の皆さんに大きな拍手を!!」

ワーワー! ピューピュー!! キャーキャー!!!

少女「なんだか疲れました。今日は寄り道せずに帰りましょう」

美少女「私は……今日は、お邪魔しないことにするね」ハハ…

少女「? はあ……」?



233: ◆0f/9jKtPus:2012/08/27(月) 00:31:18.14 ID:6htwOH3AO

――…

少女「ただいまー」

ニート「おう、お帰り」

ニート「そういえば少女、今日のミスコンどうなっ… 少女「どうなったの!? 今日の面接??」ズイッ

ニート「……俺が先に聞いたんだが」

少女「私の事は後でいいからさ、ほらほらっ」

ニート「……まあいいか」
ニート「結果だけ言えば、就職は出来なかった」

少女「……そ、そうなんだ」
少女「仕方ないよっ、また次に行けばいいから」ウンウン

ニート「でもまずは第一段階らしいが…」
ニート「……"お手伝い"の域だが、また家庭教師をする事になったんだ」

少女「家庭教師??」

ニート「ああ、いくらか手当ては出るらしいが…本格的な就職はまだ先だな」フゥ

少女「それでも良いと思います! 師匠は教職に従事するべきだと私も兼々思っていたところですからっ!」ニッ

ニート「……そうか」
ニート「じゃあ、美少女にも教えないとな」

ニート「今日は一緒じゃないのか?」

少女「……ああ、実は美少女さんは今日の指導には参加しないとの事で…」

ニート「……珍しいな」

少女「関係ないのかもしれませんが…実は今日のミスコンで……」

ニート「……聞かせてくれ」フム



246: ◆0f/9jKtPus:2012/09/02(日) 21:14:51.07 ID:9qgFzibAO

ニート「少女が優勝したのかスゴいな」

少女「自分でもにわかには信じられませんが…」
少女「……しかも、最後の一票で決着が決まって…その一票が」

ニート「その一票が?」

少女「師匠投票用紙だったんです」

ニート「へえ~よく俺だとわかったな」

少女「用紙に名前が……こう、○師と」クルクル

ニート「なるほど」
ニート「……それで、そこから美少女が指導に寄らない事へどう繋がるんだ?」

少女「それは……」

ニート「それは……?」

少女「……」
少女「……わかりません」ハテ

ニート「……まあ大方、用事でもあったんだろう…さあ指導の準備だ着替えろ」

少女「どうして来ないんだろう……姐さん」フム…
少女「あっ、師匠ースパッツまだ乾いてません~」

ニート「……三枚ともか?」

少女「三枚ともです。洗うの遅くなったんですか?」

ニート「……じゃあ、体操服で良い。行くぞ」

少女「了解です!」ニッ

――…【美少女宅】

美少女「あー」
美少女「……帰ってきちゃった」

美少女「二人の邪魔はしたくないし…教官には会いたいし……」
美少女「……」

美少女「あー」
美少女「……帰ってきてからこの繰り返し…」ハァ



247: ◆0f/9jKtPus:2012/09/02(日) 22:00:12.83 ID:9qgFzibAO

美少女「今まで全部私の独りよがりだったから…」
美少女「……独りよがりで良いから、これからも教官に会いに…」

美少女「でもそれだと二人の邪魔をしちゃうし……」

美少女「あー」
美少女「……もう」クタ

美少女「教官に会うのをやめるのは明後日から……」
美少女「そう、明日を最後にして……その次から教官断ちすれば良いんだ。うん、そうしようそれが良い」

美少女「……最後なんだし、積極的にいこうかな…」
美少女「……最後、なんだから…最後…………」シュン

美少女「いけない、落ち込んでる場合じゃないの……うんっ」
美少女「よしっ、明日は無理を言って――…」

――…

ニート「『指導に参加させて欲しい?』」

美少女「はい! よろしくお願いしますっ」ペコ

ニート「ダメだ」

美少女「むぅ……教官のイジワル」

ニート「意地悪でも何でも良い、とにかく… 美少女「最後です」

ニート「?」

美少女「これが……最後ですから…」

ニート「……」

美少女「きっぱり諦めるために……悔いが無いようにしたいんです」

ニート「……」
ニート「……良いだろう」ハァ

美少女「教官!」パァッ

ニート「お前がそういう目をする時は何かしらの決心をしてる時って決まってるんだ……長年の付き合いだからな」
ナデ…

美少女「はいっ、えへへ…教官に頭を撫でられるの久しぶりです」テレ

ニート「そうだったか?」フム



248: ◆0f/9jKtPus:2012/09/02(日) 23:53:07.23 ID:9qgFzibAO

――…

ニート「よーし、準備運動が済み次第体力測定といくか」

美少女「え?」
美少女「今日は指導無しですか?」

ニート「いま現在の美少女の能力が知りたいからな…出来るなら学力テストもしたいところだが……」

少女「姐さんと指導を受けるのなんて初めてだからワクワクしますっ」ニコ

美少女「本当、いつも一緒にいるのに……変な感じだね…」エヘヘ

ニート「1種目目は100m走だ、スライド意識して走れよー」

――…

美少女「はあ……はぁ」

少女「美少女さん…早っ…」クタ

ニート「スゴいな……今からインハイ出ても通用するぞ」

少女「走り幅跳びも、高跳びも……どの種目も一個も勝てない…」ハァ

美少女「一つ歳上だから……そこは意地で…」

ニート「前に教えた通り、練習は続けていたんだな」

美少女「教官の教え通りに自主練してましたっ」

ニート「……そうなると」
ニート「自主練で済むなら、少女の方もソレで良さそうだな……」

少女「え?」
少女「だ、ダメだよだめだめっ!」

ニート「いやな、俺が働きに出ると夕方に帰って来られないだろうし…」
ニート「……考えていたんだが、美少女の測定結果をみると自主練でも十分いけると判断出来る」

少女「わ、私は自主練なんて出来ないよ! 絶対2日で飽きる自信があるっ!」

ニート「そうは言ってもなあ……」ポリ

少女「……そうだ」
少女「運動は自主練で何とか出来るとします…」

少女「でも座学は師匠無しでは立ち行きます。一人では不可能です」エヘン

ニート「何を威張る……勉強なんて、それこそ一人で出来る。予習と復習をしろ」

少女「師匠のわからず屋!」

ニート「お前はコレに限っては譲らないからな……」ハァ

美少女「……」



249: ◆0f/9jKtPus:2012/09/03(月) 00:27:12.35 ID:rbLwl6HAO

美少女「?」
美少女「そういえば教官。今、『働きに出る』って……」

ニート「ああそういえば言っていなかったな。正確には就職ではないんだが、まずは下積みとして家庭教師をする事にした」

美少女「そうですか! それはとても喜ばしい事ですっ」パチパチ

ニート「家庭教師なら前に少しだけやっただろう……まだ喜ぶには早いと思うが」

美少女「いえ、前回とは成り行きが違います。教官の能力があれば、すぐにカリスマ家庭教師の呼び名も……」

ニート「家庭教師でカリスマって、ピンと来ないが…」
ニート「……美少女には10年近く世話になってるからな、俺も早く女房役に良い報せを送れるよう頑張るよ」

美少女「……はいっ」ニコ

少女「……」ジー…

ニート「?」
美少女「?」

少女「……師匠と美少女さんって、歳の差が無ければかなりお似合いだと思うんですけど…」

ニート「お前はまた……」

美少女「し、ししししょうじょちゃんなにをいきなりいってるのかな!?」

少女「昨今、歳の差婚なんて珍しいものでもないみたいですけど…」
少女「……私的には、二人の赤ちゃんをあやす幸せがあったり…べろべろば~、って」ベー

ニート「どんな幸せだ。自分の幸せを先に考えろ」

少女「私の幸せ?」
少女「いや、師匠と一生同じ屋根の下に住む事が出来るならメイドでもなんでも良いですけど……」フム

ニート「真面目な顔をしてなにふざけた事を…」
ニート「……一生同じ屋根の下って、お前は一生結婚しない気か?」ハァ

少女「……そうか」
少女「じゃあ師匠と結婚――…」チラ

美少女「…………ん?」ニコッ

少女「……結婚は出来ませんね、色々な意味で」
少女「やっぱり、たまに美少女さんから怖いオーラ的なものを感じるなぁ……」ボソ



253: ◆0f/9jKtPus:2012/09/03(月) 20:44:14.00 ID:rbLwl6HAO

ニート「よし、少しだけ学力テストの方もやるか」

美少女「こちらも、尚更 上級生として負けられません」

少女「師匠と勉強すると雑学ばっかり覚えちゃうんだよなあ……」

ニート「待ってろ、ささっと問題作る……」

――…

ニート「……数・理・英の3教科合算で100点満点のテストだったが…」

ニート「……少女が82点で…」

ニート「……美少女が63点か」

少女「超嬉しいです!」

美少女「ナンバースクールの問題より難しかった…」
美少女「……けど、負けは負けだね」アハハ…

美少女「すごいなぁ少女ちゃん。数学が鬼の用な難問ばかりだったのに80点以上だなんて……」

少女「身体能力では姐さんに負けましたけど、学力で勝てた喜びの方が悔しさを上回って最高に嬉しいですっ」ニィ

美少女「……身体能力…」

少女「わーいっ!」ピョンピョン
タユンタユン

美少女「……」タラ
美少女「身体の方もとても敵わない……」ハァ

ニート「……」

美少女「…教官?」

ニート「……いや、なんというかな…特別、贔屓にしているわけじゃないんだが」
ニート「美少女が負けたのが若干、ショックでな」

美少女「? ……はあ」

少女「えっ、どういう事? 事と次第によっては非常にショックなんだけど……」



254: ◆0f/9jKtPus:2012/09/03(月) 21:05:49.41 ID:rbLwl6HAO

ニート「だから、贔屓をしているわけではないと前置きしただろう」
ニート「一番目の教え子としてもそうだが、卒業生としても美少女が初めてだからな」

ニート「何となく、元指導者としては…常にトップでいて後輩の追いかける目標であって欲しいという気持ちがな」

美少女「……すみません、教官の期待に答えられなくて」

ニート「気にするな。その後輩の出来が良かっただけだ」

少女「誉められてるんだろうけど複雑な気分…」
少女「……まあ確かに、美少女さんは目標の一つだったからこそ先ほどの勝ちが殊更嬉しいものだったんですが」

美少女「……」
美少女「やっぱり、また教官に…」

美少女「……いや、やっぱりダメですね。教官はこれから大事な就職の一歩を踏み出すわけですから…」

美少女「……私が我が侭を言うのはいけませんよね」ニコ

ナデ…

美少女「?」

ニート「美少女……お前は、少し…いや。大分 物わかりが良すぎる」
ニート「こういう性格にしてしまったのは、小学校に上がる前からお前を指導してきた俺の責任だな」

美少女「……けど…」
美少女「教官に、ご迷惑をおかけすることになります……」

ニート「なに、その何倍も今まで面倒を見てきてもらった」
ニート「今日、今だけは……お前はまた俺の教え子だ。正直に、言いたい事は全部言え」

美少女「……教官」
美少女「……」ギュッ

美少女「わ、わかりました」

ニート「……よし、言ってみr… 美少女「今日は残り5時間あります」

ニート「……? そうだな」

美少女「この5時間を、明日に持ち越したいです。如何ですか?」

ニート「『如何ですか』……って、ずいぶん無理矢理な…」

美少女「……」ギュ

ニート「……」ポリ
ニート「……仕方ない。教え子の頼みだ、きいてやろう」

美少女「あ、ありがとうございます!」パアァッ

美少女「教官の言う通り…」
美少女「……私、自分に正直になってみようと思うんです」

ニート「……」
ニート「よし、遠慮なくぶつかってこい。お前の無茶発言は久しぶりだからな、俺も気分が良い」ニィ

美少女「はいっ! ではまた明日! 指導、ありがとうございました!」ペコッ

タッタッタ…

ニート「……懐かしいな。美少女が卒業して、何年かぶりの礼だ」

少女「……」
少女「大事な話なら、私はその場から距離を置いておこうかなあ…」ウーム



267: ◆0f/9jKtPus:2012/09/06(木) 20:13:08.58 ID:4NMAT++AO

――…【ニート・少女 宅】

トントントントン…

少女「もう少しでご飯出来るから~」

ニート「『今日の献立』……"麻婆豆腐・担担麺・回鍋肉・青椒肉絲か、中華…それも四川料理尽くしだな」

少女「師匠には美味しいもの食べてほしいですからっ」ニコ
少女「明日は美少女さんからお話があるようですし、精をつけないと」

ニート「美少女からの話か…」
ニート「……なんなんだろうな」

少女「うーむ、私でもピンときません」
少女「でも、ああなった姐さんは強いですから。こちらも負けないように体力を付けておかないと」アム

ニート「お前の言う通り、我を前に出してくる美少女というのは手強いんだ」
ニート「アイツが小学生の頃を思い出す……あの時は俺をグイグイ引っ張っていっていたからな…」

少女「とにかくっ、明日は美少女さんの事 正面から受け止めるように!」ビシッ

ニート「……その心配はいらん」
ニート「なぜなら明日は教官としてアイツの前に立つんだ。全部受け止めてやるさ」



321: ◆m2nIThBwKQ:2012/12/31(月) 23:01:59.54 ID:+NeAbmfV0

ーー…【夜・美少女宅】


美少女「……」

美少女「…今から緊張していたら、教官の前に立った時思うようにいかないよね……」

美少女「明日は少女ちゃんもいる前で告げる事になりそうだし…少し以上に恥ずかしいけど、もう決めたから」ウン

ママ『明るいと思ったら。まだ起きていたの?』

美少女「お母さん……うん、明日 教官と大事な話をするんだ。それで緊張して寝付けなくて…」

ママ「あら、キョウカンくん? ?久しぶりね……大事な話って??」

美少女「ええと…」
美少女「…………その……」カァ

ママ「……」フム
ママ「深く詮索はしないわ…頑張ってね、美少女」ニコ

美少女「……うん」コク

ママ「アガった時こそ取り繕わず、思った事を正直に…ね」

ガチャッ

美少女「? ?うん、おやすみなさい……」

美少女「……あとは…」

スゥッ

美少女「”コレ”も……」

美少女「…よしっ」

美少女「明日は……正直に…勇気を出して……」

ーー…【翌夕・公園】

教官「……おっ」

美少女「こんにちは…それとも”こんばんは”でしょうか?」ニコ

教官「どちらでも構わない」

美少女「……」キョロ
美少女「あの…少女ちゃんは……?」

教官「ああ、なんでも気を使って場を離れてくれたらしい。何に気を使っているのかはわからんが……」ハァ

美少女「そう……ですか」



322: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/01(火) 02:34:17.59 ID:Rz9WMW3k0

美少女「この度は貴重なお時間を割いていただき…….」

ニート「教え子の頼みだし 未だ俺は暇なニートだ。気にするな」
ニート「話があるんだろう。進めてくれ」

美少女「は、はい。よろしくお願いします」ペコ

ニート「どんな内容でも構わない。遠慮なくな」

美少女「……あの」

ニート「?」

美少女「私、勉強が好きです」

ニート「それは…立派だな。中学生時代の俺に美少女の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい」

美少女「勉強を好きにさせてくれたのは、教官です」ニコ

ニート「……一応、素直に喜んでおく」

美少女「私は…幼少の時分から教官の事を尊敬していました」

ニート「……」

美少女「小学校に上がってからもそれは変わらずに、尚の事 強くなるばかりで……」

ニート「……そうか」

美少女「そうです。……勉強は高校に上がる今では更に好きになりました…」
美少女「…….比例するように…いや、それ以上に教官をお慕いする気持ちも…」チョン、チョン

ニート「……」

美少女「きょ、教官は益々素敵になられて…かっ、かっこいいと思います」カァ

ニート「……褒められ慣れていないんだ。そう持ち上げるな」ポリ

美少女「知識を無闇にひけらかしたりしないところも、叱る時は受け手が納得するように筋道を立てて優しく注意なさるところも…」
美少女「……大人な男性の印象を受け、とても頼りがいがあります」カアァ

ニート「褒めすぎだ。もう当分プレゼントなんてやる気はないんだぞ……」

美少女「プレゼントなら、今までにも沢山いただいています」

ニート「小学生時代に贈った下着と、この前の合格祝い…たしか、他にもう一つあるって言っていたな」

美少女「はい…今日は、それを持ってきました」
美少女「……これです…」スッ

ニート「…………これは……」



325: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/02(水) 00:42:27.67 ID:Hsv2U0ap0

美少女「教官はお忘れになっていると思いますけど……」

ニート「……いや、いま思い出した」

ニート「”指輪”だ。中学に上がる記念で贈ったんだったか」

美少女「そうですね…正確には小学校卒業の記念と仰っていました」
美少女「……それに、元々はランジェリーショップに向かう予定でしたが途中に露店を見つけまして、そこで購入したんです」

ニート「露店…あったかもな確かに」
ニート「ランジェリーショップ……? ?には何の用があったんだ…。ドロワーズでも見繕いに行ったような記憶が」

美少女「教官のパソコンで女の子がカボチャパンツを履いている画像を見て、私が興味を示したのが理由でしたと……」
美少女「ランジェリーショップにはそういった下着は置いてませんでしたが」ニコ

ニート「あー……そうだ。あの時の指輪か…綺麗にとっておいたみたいだな」
ニート「値段が4桁の、今見ても高いものじゃないとわかる代物だ」

美少女「……今でも私の中で一番の宝物です」
美少女「買ったその場で教官が私の指に嵌めてくれて…」

ニート「ペアリング、好きな男子がいたら渡してみろと言ったのに……まだ二つとも残っているのか」

美少女「……」コク

美少女「…教官」

ニート「?」

美少女「もう一つのリング……教官に…………受け取ってほしいんです」

ニート「……」

美少女「……」スゥ…
美少女「……私」
ギュッ

美少女『私….教官が好きです』

ニート「っ」


美少女『ずっと……貴方の事が…好きでした』ニコ



328: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/02(水) 20:54:52.27 ID:sIZcaTZ70

美少女「……」

ニート「……」

美少女「……告白って、告げる時がピークかと思っていたんですけど…」
美少女「……まだドキドキしています」テレ

ニート「……告白は、初めてか」

美少女「はい、初めてです…」
美少女「……私の、初恋は…教官ですから」ニコ

ニート「…お前なら、もっと良い男を捕まえられる」

美少女「教官が、私の一番なんです」

ニート「収入はないぞ、自慢じゃないが」

美少女「甲斐性の話ですか? ?……収入を男性だけに頼るのは違うと思います」
美少女「それに、何度も言っていますが教官なら大丈夫です。私が保証します」ポン

ニート「……顔は良くないし身長も並だ。それに比べてお前は容姿に恵まれている」

美少女「それは……」
美少女「きょ、教官から見て…魅力的な部分が……あるという事でしょうか?」

ニート「……教え子でも美形は美形に見えるさ。純粋にな」

美少女「 ぇ、えぇと……」

美少女「…きょ、恐縮です……」カァ



329: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/02(水) 21:18:40.16 ID:sIZcaTZ70

美少女「教官もすごく格好いいです……」テレテレ

ニート「収入の話はしたくないんだが…」
ニート「……俺くらいの歳になると、付き合う事は結婚も視野に入れる必要が出てくるからな」

美少女「…け、結婚……ですか…?カアァ

ニート「そういうところから違うんだよ、歳の差があるとどうしてもな」

美少女「年齢に差があるのは…教官が歳上の女性を好きなのはわかっています。それに…」
美少女「……胸の、大きい女性の方がタイプなのも」 うぅ

美少女「教官は先ほどから私の心配ばかりしてくれています」

ニート「お前の将来のためだ。夢だってあるんだろう…」

美少女「私の夢は……小さい頃から、教官のお嫁さんです」

美少女「……子どもっぽいかもしれませんが」モジ

ニート「……」

美少女「結婚を視野にというなら私は教官に付いていきたいです…」
美少女「早くが良いなら、教官が帰宅される時には…時間が無い場合 着替えず制服の上にエプロンをしてでも食事を作ります」

美少女「社会人になってからが良いのなら、忙しくてもスーツの上にエプロンをして間に合わせますっ」

ニート「美少女にとって食事はどれだけ重要なんだ。遅れても良いから着替えてから賄いなさい」
ニート「お前なら足が長いからスーツも似合うだろうが……」フム

美少女「……なので、私は教官に…その……」

美少女「…どうしようもなく…………惚れているんです」
ギュ…

ニート「……」

美少女「だから、知りたいんです」

美少女『教えてください……教官の、気持ち』


ニート「……」



330: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 01:45:17.09 ID:ImQhNHVk0

ニート「否定はしない、俺もお前の事は好きだ」

美少女「ぇ……」
美少女「………………え?」
チラ

ニート「……」

美少女「わ……わわわ」カアァ

ニート「? どうした」

美少女「だ、だって…」
美少女「……きっと、教官にはどのような理由にしてもフられてしまうものだと…」

ニート「その器量だ。好感を持たない人間の方が珍しい」
ニート「それに加え、性格も柔和で純粋。俺のような人間にも優しいときたら放っておかないだろう」

美少女「……教官?」

ニート「更に賢い。知能も、紙の上でも高得点な才色兼備だ」

美少女「……」

ニート「…………まだあるぞ」

美少女「……」

美少女「…………もう、結構です…」

ニート「……」

美少女「…………教官。やっぱり、私は教官にとっての一番ではないんですね……」

ニート「……やはりお前は賢明だな」
ニート「だが、順位をつけろというなら……誰よりも美少女が上にくる」

美少女「……」ウル

ニート「上から言っているようでわるいな。こればかりは上手く言えそうにない….」
ニート「しかし根幹は単純で、難しい話とは違う……」

美少女「……?」


ニート『…………欲情…しないんだ』



336: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 19:09:34.60 ID:P6tOnKWY0

ニート「俺も言いたくてこんな事言っているわけじゃない」

美少女「……」
美少女「…………」カァ

ニート「赤くなるな。フザケた話に聞こえるかもしれないが」ハァ

美少女「き、教官の言いたい事はわかります…」
美少女「……その、小さいのは自分でも理解していま… ニート「サイズの話じゃない……」

ニート「幼女の時代から知っているんだ。その教え子に劣情を抱くなんて無理な話だろう」

美少女「劣情…で、ですか……」キュウ

ニート「砕いた言い方をすれば『エロい目では見る事が出来ない』ということだな」
ニート「……なんの説明をしているんだ俺は」アセ

美少女「…では……」
美少女「え、えっちな気分にならないとイケないということで……」モジ

ニート「大事な事だ。男には譲れない部分がある」

美少女「……」


ニート「大事な事だ」



338: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 20:01:45.94 ID:P6tOnKWY0

ニート「……エロい目云々は置いておくにしても」
ニート「…結局は、『教え子だから』に帰結する」

美少女「私が……生徒だから…」

ニート「……これも言葉足らずだったか」
ニート「そして、俺がお前にとっての”教官”であったり、少女にとっての”師匠”であるからだ」

美少女「少女ちゃんにとっての師匠で…」
美少女「……私にとっての、教官…だから…」

ニート「……」

美少女「……」
美少女「…………わかり、ました」

ニート「……」

美少女「本当はわかってない部分もありますが…」
美少女「……なんだか…上手く考えられなくて…………」グス

ニート「……すまない」

美少女「…いいんです」ニコ
美少女「こんなに教官に褒めていただいたのは初めてですから」

美少女「それだけで……」

ニート「……」


『”それだけで”? なにも良くないよね??』

ニート「……気を使ってどこかに行ってたんじゃなかったのか?」タラ

少女『町内一周してきたら、まだ話してるとは思わなかったから』ハァ

ニート「…………またタイム縮んだんじゃないか努力家」

少女「ありがとう。………………おとーさん?」ニィ



339: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 20:09:49.38 ID:P6tOnKWY0

ニート「どの辺りから聞いていたんだ?」

少女「正確には”聞こえた”だけど…」
少女「……私の師匠だから、美少女さんの教官だから…っていう。ほんのさっきだね」

ニート「なら話の流れはわからないんだな」

少女「一を聞いて八を知るくらいには鍛えていただいてますから……流れは、逆流して遡ってみた感じ、大体把握しました」フム

美少女「……少女ちゃん」

少女「姐さん。動揺しているみたいですから、思考が回らないのも仕方ないのかもしれませんけど…」
少女「勝てなくとも、負けはしませんよ。美少女さんが、美少女さんらしくしていれば」

美少女「……」

ニート「少じy… 少女『第一に』

ニート「……」

少女「美少女さんも理解は出来ないし、腑に落ちないと言っています」

美少女「……落ち着いて考えると、『教官の教え子だから』という理屈では納得…出来ません」

少女「そうですね、倫理的道徳的観念から言っているようなら…やはり、正しい事を言っているようには思えません」

ニート「……世論が味方だぞ。教え子と関係を持つなんて避難轟々、懲戒免職だ」

少女「関係?」

ニート「関係だ。それに結婚も見据えてな」

少女「…………?」チラ

美少女「……? 一を聞いて八を知…」

少女「……」コホン
少女「三くらいは把握していたみたいです」アハハ

ニート「……」ジト

少女「まあ、これで十を知ったワケですから。結果オーライってことで…」
少女「……どちらにしろ、私の主張は変わりません」

少女「なぜなら、美少女さんは既に”卒業”し…師匠の教え子ではなくなっているからです」ビシッ

ニート「……」

ニート「……一理はあるな」

少女「真理です」ニコ



342:1129:2013/01/03(木) 20:17:56.82 ID:P6tOnKWY0

少女「私の脳内シソーラスにも……」

美少女「……」
美少女「少女ちゃん」

少女「?」

美少女「ありがとう。おかげさまで…もう、落ち着いた」ニコ

少女「……」ジィ…

美少女「……」

少女「……了解です」ニコ
少女「今度は師匠が可哀想になってきますが……姐さんが本領発揮出来るなら」

少女「……まぁ、いいか」

ニート「おい」ハァ

少女「後は、お先に帰ります。心配せずに続きをどうぞー」フリフリ
タッタッタッ…

ニート「……」

美少女「……少女ちゃんの方が大人ですね」

ニート「耳年増なんだよ、美少女よりかは」

ニート「……それで… 美少女「教官に、提案したい事があります」

ニート「……人の言葉を遮るのが好きなやつらだな…姉妹揃って」

美少女「すみません…」クス

ニート「…それで、提案とはなんだ?」

美少女「現状がどうであれ、教官にとって私は……未だに教え子なんですよね」

ニート「……ああ」

美少女「…………ですから…」

美少女『……私が、教官と対等な存在になればいいんです』ニコッ

ニート「?」


ーーーー……
ーー…
ー…




343: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 20:24:56.05 ID:P6tOnKWY0

ーー…
ー…


『あれ……美少女は?』

少女「師匠を駅まで迎えに」

『…………そう』

少女「……やきもち?」

ゴンッ

少女「痛っ」

『美少女よりも私の方が成績だって良いのに……訴訟だわ』

少女「姐さんと師匠には小さい頃からの思い出がありますから」ヒリヒリ…

『私だって、ランドセルを背負ってる頃からパパの紹介であの人とは会っていたわ…』
『……第一印象は、”ブランコに乗った無職の人”だったけど…』

少女「そういえば、あれから一年が経ったくらいかな」

『あれから?』

少女「二人の約束ですよ。……賭けと言っても良いですけど」

『……へえ、興味深いわね。教えなさい』

少女「結果はじきにわかりますよ」

少女「…………二年後にね」ニィ


ーー…

美少女「……あっ」

『……暑いから、中で待っていれば良かっただろう』

美少女「そうですね……次からはそうします」

美少女「……待ちきれなくて、また…外に出てしまうかもしれませんが」テレ



344: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 20:34:05.28 ID:P6tOnKWY0

ニート「黒タイツも様になってきたな」

美少女「中学校では禁止でしたから……」ハハ

ニート「似合っていると思う。贔屓無しに」

美少女「きょ、恐縮です……」カァ

ニート「……」
ツカ、ツカ

美少女「……」
テク、テク…

ニート「……勉強の方は進んでいるか?」

美少女「はい。あの二人に勝てないと、教官には勝てませんから」
ギュッ

ニート「少女はともかく……社長の娘があれほどとは思わなかったからな」
ニート「家庭教師をしていた小学生の頃から、飛び抜けてはいたが」ムウ

美少女「……」チラ
美少女「…………教官」

ニート「?」

美少女「約束、覚えていますよね」

ニート「……当たり前だ。俺も、負けられないからな…」フウ



345: ◆m2nIThBwKQ:2013/01/03(木) 20:59:45.61 ID:P6tOnKWY0

ニート『最難関大入試で、美少女が俺を抜いて首席を取ること……”俺より上”だけで良かったんじゃないか?』

美少女「首席と、教官を抜く事は同義だと思いますから」ニコ
テクテク…

ニート「……」
スタ、スタ…

美少女「……」

美少女「……それで、もし私が首席で合格出来たなら…」

美少女『………結婚を前提に、交際してください』

ニート「……ああ」
ポンッ

美少女「ん……」

ニート「そうだな。俺が勝った場合、お前に言いたい事がある」

美少女「?」

ニート「だから、俺はお前に勝つ」

ニート「……負けたから。じゃなく、勝って…な」

美少女「……はいっ」ニコ


ニート「手土産、なにか買っていくか……?」

美少女「では、この前寄った……」

ニート「……」
ニート「……美少女」

美少女「はい」

ニート「……これからも、よろしく頼む」ポリ

美少女「…………はい」
美少女「……私からも…」

ニート「?」


美少女「末長く、よろしくお願いします…」

美少女『……ニートさん』ニコッ


・ < 完 >



349: ◆/hJn9PNMy7TY:2013/01/03(木) 21:15:54.91 ID:P6tOnKWY0

vipでの保守、支援ありがとうございました。
1年経ってからSS速報に立て、完結までお付き合いくださった方。感謝です。

一応以前使用していたトリである ◆0f/9jKtPusを入れますが、恐らく別なトリが表示されるでしょう。

教官と美少女ちゃんの10年間は楽しいものだったと思います。
時間があれば、エピローグの数レスでも書くために立てるかもしれません。

乙です。



358:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/01/04(金) 11:26:32.92 ID:OK5/NJGDO

乙、素晴らしい作品だった
最後のニートさんで吹き出したのは黙っておこう



359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/01/04(金) 12:38:34.54 ID:Abt6Vfwyo

お疲れ様ーまた書いてくれよな!


勇者「女魔王との結婚生活」

P「神崎蘭子と同棲を初めてから他のアイドルが中二病パンデミック」



転載元
美少女「教官!今日もよろしくお願いします!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342905757/
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         コメント一覧 (33)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月04日 23:36
          • >勇者「女魔王との結婚生活」
            これの作者だったのか…どうりで感動するわけだ作者乙
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 00:08
          • うさぎドロップだっけ?あれ思い出した
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りしまスターダスト☆高坂
          • 2013年01月05日 00:11
          • 5 言葉は、要らない(キリッ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 00:19
          • 5 普段こういうの読まない俺でも良かったよ
            良作!
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 00:20
          • めっさ良かったわ
            少女はどうなるのか気になるけど。

            ただリードガードっていつの時代の人ですかw
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 00:35
          • ニートWWWWWW て俺じゃん……
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 00:38
          • 5 ※5
            教官はスラダン世代だから…(震え声)
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 01:01
          • 少女ちゃんブレないなーこういうキャラ好きだ
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 01:17
          • 5 最高
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 01:54
          • 稲中の井沢と神谷か
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 02:03
          • 5 最高だった…
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 03:13
          • このニートに指導されれば俺も天才に....
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 03:19
          • 生理的に無理だった
            言い回し、作者の願望が透けて見えるようで気持ち悪すぎる
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 05:17
          • 5
            遅い時間だけど一気に読めたわ面白い
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 05:33
          • ふつうにおもしろかった
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 05:46
          • 外野のレスがないからボリュームの割にすんなり読めた
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 05:56
          • 調べてみたけど出来なくはないんだな

            1.養親が二十歳以上(民法792条)
            2.養子は自分より年下(民法793条)
            3.既婚の場合は配偶者の同意が必要(民法795条)
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 06:37
          • ウサギドロップ、高杉さんちのお弁当思い出した
            ほかにこういうのないかなー
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 08:59
          • 5 とても感動する作品でした!
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 09:05
          • 5 ししょ…ニートは金髪の子と付き合うべきだと思うな!
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 10:57
          • 気持ち悪…妄想も大概にしなよ
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 10:57
          • 気持ち悪…妄想も大概にしなよ
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 12:47
          • 批判意見は妄想乙ばかりだろうと思ったら案の定
          • 24. ぴーぽこー
          • 2013年01月05日 13:12
          • 5 (´Д`)年始めハラショー!!!!
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 15:10
          • あーなるほど。『うさぎドロップ』ね、近いわ。

            難しい言葉を使わなくても頭が良さそうに聞こえる人っているよね。
            そういう人って本当に賢いんだろうな。
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 16:43
          • 米25
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 17:27
          • 最初と最後はいいと思った
            少女とその周りのノリが気持ち悪い
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 17:52
          • 人物名が固有名詞じゃない話って大抵キモいな。中身も書こうとすること自体も。
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 18:08
          • >最初と最後はいい
            なんでや!少女ちゃんかわいいやろ!
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月06日 22:59
          • 美少女が良い子過ぎて
            もう…(´;ω;`)
          • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月07日 01:55
          • すごい面白かったが
            最後にニート呼びはキツいぞ
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月10日 04:41
          • 美少女がビッチ過ぎてダメ これおしてんのどうせ女ばかりだろ
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年08月19日 18:32
          • 1 キンモーWうわキモW妄想もここまでくるともはや芸術だな^^

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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        • 彡(゚)(゚)「将来の夢は>>3(なんJ民)や…」
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