みゆき「みんなが私に内緒でクリスマスパーティしてる……」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 22:48:09.88 ID:aW1MFIrK0
不思議図書館
あかね「いやーホンマ楽しみやなぁ!ツリーここでええなー?」
なお「ケーキもう少しで焼き上がるよ!」
あかね「うわ、めっちゃ良い匂いやーん!」
れいか「やよいさん、この掛け軸はどうでしょうか?」
やよい「えー……、ビミョウ、かな?」
れいか「そ、そうでしょうか……?」
キャンディ「キャンディもかざりつけしたいクル!!」
ポップ「拙者も手伝うでござるよ、キャンディ」
ワイワイワイワイ・・・・・・
窓の外
みゆき「……」プルプル
みゆき「こ、こんなの全然ハッピーじゃないよ……」トボトボ
-
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 22:51:06.05 ID:iXSa7reK0
-
おい!やめろ!
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 22:56:28.60 ID:aW1MFIrK0
みゆきの部屋
みゆき「…………」ズーン
みゆき「……か、かなしい……」
『笑って』
みゆき「……っだめだめ!こんな暗い顔してたらハッピーが逃げちゃうもん!」
みゆき「よーし閃いたー!今日はいろんな所のクリスマスに行ってみよう!」
みゆき「外に出れば何か言い事あるかもしれないしっ」
みゆき「よーし、本棚でレッツゴー!」
みゆき「だれかと一緒にパーティが出来る所へ!」
……ペカーンッ
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:05:06.19 ID:aW1MFIrK0
・・・・・・ドサッ!!
みゆき「ふぎゃ!?……いたた、なんだろう?ここ。くらーい……」
みゆき「あ、扉がある。これって……昔のお屋敷とかにある」ギギギッ
みゆき「蔵、っていうのかな?」キョロキョロ
みゆき「うわ!外すっごいお屋敷!!」
ワイワイワイ・・・
みゆき「なんだろ、奥の部屋で笑い声が」
???「!……ちょっと待って、誰か庭にいるみたい」
???「えー、気のせいじゃない?」
???「私も何も聞こえませんでしたが……」
???「いえ、確かに誰かいるわ。誰っ?」ガラッ
みゆき「うわわ!あ、怪しいものじゃないんです!!ごごごゴメンなさーい!」ズザッ
ほのか「……あなた、星空さん?」
みゆき「あ、あれ?も、もしかしてあなた、ほのかさん?」
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:12:39.23 ID:aW1MFIrK0
なぎさ「ほのかー!やっぱ誰かいたの!?ドロボーだったらとっちめて……!!」
ひかり「なぎささん!危ないですよ!」
なぎさ「って、あれ?たしかあんた、キュアラッキー!」
ほのか「ハッピー、でしょ。なぎさ」
なぎさ「そだったそだった」アセアセ
みゆき「ど、どうも……」
ほのか「お久しぶりね。どうしたの、今日は」
みゆき「それが、誰かと一緒にクリスマスパーティーしようと思って……」
なぎさ「で、着いたのがほのかの家?」
みゆき「その、本棚で飛んできちゃって」
ほのか「……そういうことね。今私達もパーティーの途中なの。是非寄っていって」
みゆき「あ、ありがとうございます!」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:22:05.02 ID:aW1MFIrK0
ひかり「みゆきさん、シャンメリーどうぞ」
みゆき「ありがとう、ひかりちゃん!」
みゆき「でも良かったのかな、急にお邪魔しちゃって……」
ほのか「人数は多い方が楽しいわよ?ね、なぎさ」
なぎさ「そそ!自分ちだと思ってくつろいでって!」
ひかり「なぎささん、ここはほのかさんの家ですよ」
ほのか「もう、なぎさったらー、うふふ」
なぎさ「あっはははは!さ、みゆき。遠慮しないで飲んだ飲んだ」
みゆき「は、はい!」
みゆき(なぎささんとほのかさんってなか良いな~)
みゆき(……あれ、このシャンメリーなんだか甘い臭いがしないような……)
なぎさ「さ!ほのかもひかりもぐいっと!」
ほのか「もう、なぎさがそういうなら……たまには」グイッ
ひかり「いただきますっ」グイッ
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:31:39.47 ID:aW1MFIrK0
みゆき「あの、このシャンメリーって……」
ほのか「……ひっく……」ボーッ
ひかり「……ひくっ……」ボーッ
なぎさ「へ?どうかした?」
ほのか「なぁぎぃさぁ~……」ベター
ひかり「なぎささ~ん……」ベター
なぎさ「ちょ!ちょっと二人とも!!どうして抱きつくのよ!?」
ほのか「わたしたちぃ~……最強のコンビでしょ~……だからいつもくっついていなきゃ……」ギュウウッ
ひかり「なぎささ~ん……なんだかわたし……ちからがぬけてぇ~……」ギュウウッ
なぎさ「ちょっ……その割には凄い力なんだけど!どうなってんのこれ!?」
みゆき「こ、これシャンメリーじゃない!!ただのお酒!!」
なぎさ「な、なんですとー!!み、みゆき助けて」ジタバタ
みゆき「え、えぇ~……」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:41:33.20 ID:aW1MFIrK0
みゆき「ふ、ふたりとも、放してあげた方が……」グイッ
ほのか「ひっく……ひとのこいじをじゃまするやつは~……」ユラッ
ひかり「うまにけられてなんとやら~!」グワッ
みゆき「え、ええぇぇ~!?」ドシーンッ
ほのか「ぜぇったいにゆゆさない……」グイグイ
ひかり「たこ焼きどうぞ~みゆきしゃ~ん」グイグイ
みゆき「いたたたたたっ!!熱!?あっつつつつ!!や、やめてぇ~……!!」
なぎさ「弱!?みゆきあんたピンクでしょ!?もっと根性見せなさい!」
みゆき「む、無理です~……」ピクピク
さなえ「おやおや、なんの騒ぎですか?」ガラッ
なぎさ「あ~……おばぁひゃま~……」
さなえ「おやまぁ、これは……」
―――――――――――――――――――――――――――
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:48:40.99 ID:aW1MFIrK0
みゆき「はっぷっぷー……」
なぎさ「酷い目にあったもんだ……」
さなえ「ごめんなさいね、お二人とも」
ほのか「……う~ん……ご、ごめんなさい……せっかくのクリスマスに……」
ひかり「ご迷惑を……お掛けしました……」
さなえ「ほら、二人はまだゆっくり寝てなさいな」
ほのか・ひかり「はい……」
なぎさ「なんかゴメン!こんな事になっちゃって!!」グワッ
みゆき「い、いえ!」
なぎさ「みゆきは他の所に行ってきなよ、まだ他の皆がパーティーやってるはずだからさ」
なぎさ「私はほのか達の面倒見なきゃだし。せっかくのクリスマス、楽しみなって」
みゆき「……はい!」
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/25(火) 23:57:47.55 ID:aW1MFIrK0
ペカーンッ・・・・・・ドサッ
みゆき「いだっ!……またお尻打っちゃった……」
みゆき「ここは……なんだろう!なんか香ばしい匂い!」
みゆき「こっちから良い匂いが~……」フラフラ・・・ガチャッ
咲「ん?みのりー?」
舞「もうあの二人と帰って来たのかしら」
みゆき「え!あ、あのーお邪魔しまーす……」ソロソロ
咲「え!?あー!キュアラッキーだ!」
舞「ハッピーでしょ、咲」
咲「あ、そうだった。キュアハッピー!」
みゆき(なんだかさっきと似てるなあ……)
舞「みゆきちゃん、どうしたの急に」
みゆき「いや、あの、あはは。かくかくしかじかで……」
―――――――――――――――――――――――――――
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:05:54.78 ID:GNEIFU2N0
咲「そういう事だったんだ、じゃうちのパン思う存分食べて元気出して!」
舞「咲の家のパン凄く美味しいのよ」
みゆき「うわーい!いっただっきま~す」モグモグ
みゆき「!!!……お」
咲「お?」
舞「お?」
みゆき「おいしいぃぃ……うるとらはっぷぃ~!」ニマーッ
咲「良かったぁー!」
舞「流石はパンパカパンのパンねっ」
咲「絶好調ナリー!」
みゆき(よかったぁ……ふつうのパーティーになりそう!)
みゆき「でも、急にお邪魔しちゃってごめんね、二人とも」
咲「良いって良いって!」
舞「全然問題ないわっ」
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:14:00.58 ID:GNEIFU2N0
―――――――――――――――――――――――――
舞「咲、あーん」
咲「あーん」パクッ
みゆき「…………」モグモグ
舞「咲、実は私今日の為にプレゼント、用意したの!」
咲「本当!?なになに!?」
舞「はい、新しいグローブ!もう前のは指の所、擦り切れてるでしょ?」
咲「うわー!ありがとう舞!!ちょうど買い換えようと思ってたんだぁっ」キャッキャッ
みゆき「…………」モグモグ
咲「えへへ……実はね、舞にもプレゼントがありまーす!」
舞「え……ホント!?」
咲「じゃーん!また絵を描いたよ!!絵を描いてる舞!」
舞「あ、また上手くなって……ありがとう……!!大切にするね……!!」ジワッ
みゆき「…………」モグモグ
みゆき(い、いづらいなぁ~……あはは)
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:25:48.65 ID:GNEIFU2N0
みゆき「わ、私そろそろいこうかなぁ~、なんて」
舞「え、まだ来たばっかりじゃない」
咲「良いよ、もっと食べていっても!」
みゆき「う、ううん!もういろいろお腹いっぱいだから……」
舞「みゆきちゃんて意外と小食なのね、ピンクなのに」
咲「珍しいよね?じゃあ、お土産にこのパン持って行って」グイッ
みゆき「うん、ありがとう咲ちゃん!」
舞「また遊びに来てね!」ニコッ
咲「待ってるナリ!」ニマッ
みゆき「本当にありがとね!それじゃ!」ガチャンッ
みゆき(あんなに仲良い所見せられたら……余計に寂しくなっちゃうよ……)
みゆき(ううん、こんな事考えちゃハッピーが逃げちゃう)
みゆき「今度はもっと、賑やかなパーティーへ!」
ペカーッ・・・・・・
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:34:03.05 ID:GNEIFU2N0
・・・・・・ドスン
みゆき「うぎゃ!……もうお尻ひりひりするよー……ここは?」サスサス
???「それじゃあ次は!ホットケーキにけって~い!!」
???「こぉら!勝手に決めないの!さっきからお菓子ばっか!」
???「ホットケーキ!俺に焼かせてくれ!」
???「あらあら、あせらないで。豆大福でもどうぞ」
???「ああ!豆大福がもうありません!!」
???「すまない、あまりに美味しかったもので」
???「おいおい、甘いものばかり食べるのは良くないよ?」
???「それはお二人とも気を付けて下さいね!全く!」
???「ほらほら、怒らないの。折角のパーティーじゃない」
みゆき「うわー、ホントに賑やかな所に来ちゃったみたい」
???「あれ?何だろこの匂い……美味しいパンの匂いがする!!!」
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:43:29.48 ID:GNEIFU2N0
のぞみ「あー!!やっぱりパンだー!!みーつけた!!」ドタドタ
りん「のぞみ!その前に言う事があるでしょう!!」
うらら「こんなところでどうしたんですか、みゆきさん?」
こまち「あなたも羊羹食べに来たのね、はい、どうぞ」
かれん「こまち、別に羊羹を食べに来たわけじゃないと思うわよ」
くるみ「このナッツハウスに土足で踏み込むとはいい度胸じゃない」
ココ「くるみ、その言い方はないんじゃないかな」
ナッツ「彼女はどうやらその本棚を通って来たらしい」
シロップ「本棚ぁ?運び屋顔負けだなこりゃ」
みゆき「ほんとに賑やかだなあ、あはは」
のそみ「みゆきちゃん!!パン、届けてくれたんだよね!?ありがとー!!」ギュッ
りん「んなわけないでしょーが。で、どうしたのホントに?」
みゆき「それがその、かくかくしかじかで…………」
―――――――――――――――――――――――――――
- 33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 00:57:14.61 ID:GNEIFU2N0
のぞみ「むぐむぐ……それはモグモグ……災難だったね……むぐむぐ」モゴモゴ
うらら「もぐもぐ……ですね……もぐもぐ」モググ
りん「そのこの二人!口に物入れたまま喋らない!」
みゆき「いやあ、あはは」
こまち「ここでゆっくりして行ってね。お菓子はまだまだいっぱいあるから」
かれん「それにしても災難ね、あの子たち、貴女を仲間はずれにするようには見えなかったけど」
りん「表面上の付き合いなんて良くあるじゃないですか、かれんさん?」
かれん「なあに、りん?私はいつでも真剣に付き合っているつもりよ?」
りん「べつに今のかれんさんの事だなんてひとことも言ってませんよ?」
かれん「そういう時期もあった、と言ってほしいの?」
うらら「二人とも!お客さんが来てるんですよ!のぞみさんもなにか……」
のぞみ「うぇ?……りんちゃんもかれんさんもこのパン食べなよー!おいしいよー?」ニッコリ
りん「……はぁ、のぞみには」
かれん「やっぱり敵わないわね」
みゆき(のぞみちゃんすごいなぁ……あかねちゃんとなおちゃんの時は私は……
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 01:09:29.57 ID:GNEIFU2N0
くるみ「のぞみにばっか良いカッコさせてられないわね!」ザッ
みゆき「くるみちゃん?」
くるみ「良い事?アンタ達5人より私達は一人多いの。しかも私は5人分の力」
くるみ「つまり、私は六人のなかで一番強く、貴女達全員よりも強い。どう?」
みゆき「はぁ……」ポカン
くるみ「はぁ、じゃないでしょ!!さっきのぞみ見てたみたいな目で私を見なさい!」グイグイ
くるみ「私はパルミエ王国の歴史に名を刻むとっても素晴らし」―――――――ボウンッ
ミルク「い戦士の中の戦士ミル!!」
みゆき「あ……かっ」
ミルク「参ったかミル!恐れうやまうミル!!」
みゆき「かわいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」ギュウウウッ
ミルク「な、何するミル!?はなすミルぅぅう!!!かれぇぇんっ」
ココ「どうやら時間切れみたいだね、ミルク」
ナッツ「朝から働き過ぎだ、少し休め」
シロップ「おーい!おまえら!ホットケーキあがったぞー!!」
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 01:24:30.58 ID:GNEIFU2N0
―――――――――――――――――――――――――
のぞみ「もぐもぐ……あれ?みゆきちゃんもう食べないの?」モゴモゴ
みゆき「なんか皆が食べてるの見てたら、お腹一杯に……特にうららちゃんが」
うらら「もぐ……アイドルは体が……もぐもぐ……資本なんです!」
みゆき「この二人、なおちゃんより食べてるよね、絶対」
りん「この二人はいつもこうだから気にしないで、付き合うのが大変だよ?」
みゆき「それでも、付き合うんだ……すごいな」
りん「ま、大変だけど目が離せないからね、特にのぞみは」
りん「でも、この6人をまとめられるのはのぞみだけだよ」
こまち「そうね、のぞみさんがいるから、私達は一緒にいられた」
かれん「不思議な魅力があるのよ、あの子には」
ミルク「ミルクは認めないミル!……ミル」プイッ
みゆき(私も、そうなれたら良いなあ……)
ミルク「またその目でのぞみを見るなミル!ミルクを見るミルー!!」
ナッツ「皆。ツリーをそろそろ点灯するぞ」
- 40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 01:32:58.58 ID:GNEIFU2N0
のぞみ「うわーきれー!!ココ!すっごい綺麗だよ!!」
ココ「そうだね、あの時を思い出すよ。今年は無事にクリスマスを迎えられて良かった」ニコ
のぞみ「うぇ?……あ、うん。……」キュッ
こまち「ナッツさん……」
ナッツ「……」
こまち「……」
ナッツ「……どうした、こっちに来ないのか?」
こまち「!……いいえ!」
かれん「きれいね、ミルク?」
ミルク「ミルクの飾り付けが一番美しいミル!!」
かれん「そうね、頑張って飾り付けたものね」ニコッ
うらら「サンタさん、今年も頑張ってるのかな」
シロップ「……知らない。今年は来なくてせいせいするよ」
うらら「ふふ……ほんとは心配してるくせに」
シロップ「う、うるさいな!同業者なんだからしょうがないだろぉ……」
- 42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 01:41:14.56 ID:GNEIFU2N0
りん「あちゃーみんな自分の世界に入っちゃってる」
みゆき「なんか一気に入りづらいなー、あはは」
りん「ああなったら、なっかなか帰ってこないから他行った方が楽しいよ?」
りん「うちのみんなは、なんだかんだロマンチストだからさ」
みゆき「でも、りんちゃんは」
りん「アタシはホラ、恋多き乙女だから?……大丈夫。行きなって」
みゆき「……うん、ありがとう!」
みゆき「それじゃ、次は……」
のぞみ「まって、みゆきちゃん」
みゆき「のぞみちゃん!」
りん「のぞみ!ココは?」
のぞみ「ミルクにじゃまされちゃってー……じゃなかった、みゆきちゃん」
のぞみ「大丈夫だよ。友達みんな、みゆきちゃんを待ってるよ」
みゆき(なんだろ……のぞみちゃんのことば、すごく安心する……)
みゆき「うん、ありがとう!のぞみちゃん!また遊びに来るね!」ペカーンッ・・・・・・
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 01:54:35.17 ID:GNEIFU2N0
・・・・・・ドサッ
みゆき「いたっ!?……もういやだよこれー……」サスサス
???「祈川くーん!お茶が入りましたよーっ!」
???「ありがとうございます、文尾社長。しかし今日はクリスマスではありませんか」
???「あのねぇ!うちみたいな中小にクリスマスはないのよ!貧乏ヒマなしなの!」
みゆき「なんだろここ……知らないおじさんの声……間違えちゃったかな?」
みゆき「もっとちゃんと移動しなきゃ!」ペカーンッ……ポロッ
みゆき「あ、あれ?パンの残り無い?……落としちゃったかも……ご、ごめんね咲ちゃん」
―――――――――――――――――――――――――――
???「あー朝から晩まで何も食べずに働いて……転職しようかな私」ガチャ
???「!?あ、あれれこれは!?祈川くーん!!ちょっとー!!」
???「なんですか、犬の散歩の顧客リストでも紛失しましたか?」
???「ちょっとコレ見て!パンだよパン!コレあれだねサンタさんだよね!?」
???「何を言っているんですか、サンタにしては遅すぎます。今朝届くはずでしょう?」
???「いいの!良い大人の為のサンタは夜来るんだよ!!さ、食べよう祈川君!お腹すいてるでしょ?」
- 45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 02:06:24.54 ID:GNEIFU2N0
・・・・・・ドサンッ
みゆき「うわわ!?……なにここ、クローゼット?」
???「な、なに今の音?」
???「クローゼットに誰かいるみたいよ!?」
???「まさかまたおもちゃの国が……」
???「それって……うさぴょん!?」ガラッ
みゆき「ご、ごめんなさい、怪しい者じゃないんです……」
ラブ「み、みゆきちゃん!?」
祈里「みゆきちゃんがどうして急にクローゼットに!?」
美希「一体どこから……」
せつな「このクローゼット……一時的にアカルンと似た力を持ったみたい」
ラブ「おっどろいたー!大丈夫、立てる?」
みゆき「う、うん……」
ラブ「一体どうしたの、こんなところから……」
みゆき「実はかくかくしかじかで……」
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 02:24:46.36 ID:GNEIFU2N0
祈里「そういう事だったの……」
美希「カンペキにたらい回しね……」
みゆき「あはは……困っちゃうよね、ホント」
ラブ「今日はうちでゆっくりして行ってね!ハンバーグもあるからっ」
みゆき「あ、ありがとうラブちゃん!」
せつな「ラブ、お母さんに一人増えたって言わないと」
ラブ「そうだね、せつな!それじゃ一階へレッツゴー!!」
―――――――――――――――――――――――――
あゆみ「あら、星空みゆきちゃんっていうの?可愛い名前ね」
みゆき「えへへ……宜しくお願いします……」
ラブ「お母さん!この子も一緒にハンバーグ食べて良いでしょ?」
圭太郎「ただいまー!今日はクリスマスだから早上がりにして貰えたぞー!」
ラブ「あ、お父さんだ!」
圭太郎「おー今日は毎年のごとく賑やか……ん!?君は!!」
みゆき「え?私……?」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 02:47:23.74 ID:GNEIFU2N0
圭太郎「君の髪型!素晴らしいよそれ!インスピレーションを掻き立てられる!」
みゆき「え、この髪型ですか?」
圭太郎「そうだよ!一見不自然に見えるコロネ型なのに不思議と調和がとれている!」
圭太郎「なお且つ髪質を痛めるような無理なセッティングはしていない!」
圭太郎「ちょっと触らせてくれないかな?」
ラブ「お父さん!!失礼でしょ!」
美希「おじさま、髪は女の命ですよ?」
祈里「それはちょっと……」
あゆみ「あなた」
せつな「みんな、どうして怒っているの?」
圭太郎「あーお父さんの味方はせっちゃんだけだよー……」
ラブ「ごめんね、お父さんかつらを作ってる会社で働いてるんだ。だから昔から……」
みゆき「そ、そうなんだ。ちょっとびっくりしちゃった」
みゆき(こういう家族だんらんっていいいなぁ、やっぱり)
- 50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 03:16:19.58 ID:GNEIFU2N0
ラブ「それじゃ、ハンバーグをつくろう!」
みゆき「ラブちゃん、料理できるの?」
ラブ「出来るよー。お母さんが忙しいから、自分で作らないとだもん」
みゆき「すごいなあ、私なんかいつもこうやってお皿洗うとわっちゃったり……あっ!?」ツルンッ
祈里「あ!」
ラブ「あぁ!?」
美希「はっ!!」パシッ
せつな「すごいわ、美希」
ラブ・みゆき「おー!」パチパチパチ
美希「あたし、カンペキ」フッ
美希「というか拍手してる場合じゃないでしょっ」
みゆき「ご、ごめん!」
せつな「美希は、手足が長いのね」
美希「お皿を取る為じゃないのよっ、モデルだからよ!」
- 53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 03:27:50.05 ID:GNEIFU2N0
ラブ「せつな、ニンジン切って」
せつな「じゃあなるべく細かく切るわね。ラブはピーマンを」
ラブ「うん!こまかーく切っておくからね」
せつな「ありがと、ラブ」
みゆき「?ラブちゃん家って野菜を細かく切るの?」
ラブ「ん?そういうわけじゃないよ。でも、ねー?」
せつな「ね、ラブ」
みゆき「じゃあホウレンソウはこのくらいで良いかな?」
ラブ「こ、これは随分と……」
せつな「ワイルドね」
みゆき「え、えへへへへ……」
圭太郎「みゆきちゃん、そこは僕が切ろう」
みゆき「お、おじさん?」
圭太郎「まあまあ、ホウレンソウを切るのは任せておくれ。たまには厨房に立たないと……」
みゆき「?……じゃあ、お願いしますっ」
- 54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 03:43:02.17 ID:GNEIFU2N0
ラブ「そろそろ完成だね!」
祈里「そろそろタルトちゃんが戻ってくるころじゃない?」
みゆき「タルト、どこか行ってるの?」
せつな「何でも兄弟と忘年会だそうよ、ただ夕飯までには戻るとか」
みゆき「……兄弟?」
―――――――――ドッシイイイィィィィンッ
美希「また二階から!?」
祈里「今度は何!?」
せつな「まさか今度こそ……」
あゆみ「みんな!今の音は!?」
圭太郎「なんだなんだ!?」
ラブ「っ!私見てくるよ!!」ダッ
みゆき「私も行くよ!」ダッ
美希・祈里・せつな「行こう!」ダッ
―――――――――――――――――――――
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 04:00:42.88 ID:GNEIFU2N0
ラブの部屋
シフォン「キュアキュア、プリップー!」ケラケラ
タルト「肴やぁ!!肴持ってこんかーい!!」
ウェスター「あっははははははは!!兄弟兄弟!!荒れてるなぁ、あっはははははは!!」
サウラー「ぼ……僕は……グスッ……メビウス様の為にねぇ……ッ……」
カオルちゃん「いやー、みんな見事に出来あがっちゃってるねぇ!グハッ」
ラブ・みゆき「な、何この状況ー!?」
せつな「サウラ―、ウェスター!?」
美希「カオルちゃんまで!?」
祈里「シフォンちゃん、どういう事なの?……え?それでこんな事に?」
ラブ「ブッキー、シフォンなんて言ってるの!?」
祈里「タルトが楽に帰りたいってごねたから、ここまでテレポートさせたみたい……」
美希「周りの人まで全員!?」
あゆみ「ラブ―!?なんか男の人の声が聞こえるけどー!?」タッタッタッ
ラブ「不味いよ、これ!どうしようどうしよう!!」
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 04:12:44.45 ID:GNEIFU2N0
みゆき「そうだ!もう一回この人達をどこかにテレポートさせれば良いんじゃない!?」
ラブ「それだぁ!ブッキー!」
祈里「うん!シフォンちゃん、いつもこの家にいない人まで連れて来ちゃダメでしょ?」
シフォン「キュアアっ」コクッ
祈里「そういう人を、テレポートさせて。ね?」
シフォン「キュアキュア、プリップー!」
―――――――――パアアァァァァッ・・・・・・・・・・・・バシュンッ
タルト「なんや!!兄弟達帰ってもうたんかい……!なんや……全く……だらしな……ぐーっ……」ポテン
ラブ「……寝ちゃったよ。でもこれでなんとか……ありがとね!みゆきちゃん!」
ラブ「………………あれ?みゆきちゃんは?」
せつな「さっき、ブッキーは『いつもこの家にいない人は』と言ったわ」
美希「それってカンペキに……」
祈里「え、ええええ!?ど、どうしよう私……!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
みゆき「私どこまで飛ばされるの―――――――――――!?」バシュウウゥゥゥンッ
- 61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 04:31:07.82 ID:GNEIFU2N0
・・・・・・ドゴォンッ
みゆき「んぎゃっ!!?……いたーい……顔すりむいたぁ……」グッタリ
???「皆さん!植物園の裏です!こっちに落ちたみたいですよ!」
???「ぜぇったい隕石だって!間違いない!!」
???「まさかまだデザートデビルが」
???「何にせよ、迂闊に近づく事は危険よ」
みゆき「うるとらはっぷっぷー……」グルグル
???「うわあああ!!喋った!!!遊星からの妖怪Zだこれ!!寄生されちゃう!!」
???「な、なんなんですかそれー!!?恐ろしいです!!」
???「ちょっと二人とも落ちついて!そんなSFみたいな事が」
???「ある訳ないでしょう。良く見なさい。これは……」
みゆき「もうだめぇ……」
ゆり「キュアハッピーよ」
つぼみ・えりか・いつき「ええええええええええええええええええ!!!?」
- 64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 04:46:01.99 ID:GNEIFU2N0
みゆき「いたたたた……」
つぼみ「動かないでくださいね、今アロエエキス塗ってますから」
ゆり「怪我の治りが早くなるはずよ」
えりか「しっかしおどろいた!!空からプリキュアが落ちてくるなんてさ!」
いつき「いや、戦ってたらたまにあると思うけどな」
えりか「いつき!私達は二代目飛行型プリキュア!落下なんてナーンセンス!!」ドヤッ
ゆり「えりか、貴女、妖精なしで飛べるのかしら?」キッ
えりか「う……しゅ、しゅみません……」
つぼみ「それにしてもどうしたんですか?まさか新しい敵が……」
ゆり「苦戦するようなら、私が出るわ」ザッ
みゆき「ち、違うよぉ!えとこれには深い事情があってね」
えりか「ほう、深い事情とな?どれどれこのえりか様に聞かせてみなさい」
みゆき「実はかくかくしかじかで…………」
―――――――――――――――――――――――――――――
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 05:01:52.07 ID:GNEIFU2N0
えりか「へー!酷い友達もいるもんだ!!あったま来たっしゅ!」
つぼみ「えりか!言い過ぎです!」
いつき「何か事情があるんじゃないかな」
みゆき「そう、だと良いんだけど……なんだか今日いろいろ回ってたら自信無くしちゃって」
つぼみ「自信、ですか?」
みゆき「うん、今日は皆に会ったんだけど、ピンクのプリキュアってみんな凄いなって」
みゆき「なぎささんには根性が足りないって言われちゃったし」
みゆき「咲ちゃんは舞ちゃんとすっごく仲が良くて、お互い通じ合ってる感じだし」
みゆき「のぞみちゃんはみんなに慕われてるまとめ役だし」
みゆき「ラブちゃんは私と違って家事も出来るし……」
みゆき「私、何もできないなって。それじゃ、友達でいたくなくなるかも……って」ジワッ
みゆき「私、もっと皆に好かれるように……変わらなきゃかな……って……」ポロッ
つぼみ「みゆきさん!!」ギュウウッ
つぼみ「確かに変わる事は良い事かもしれません。でも、それは今までの自分を否定する事じゃありません」
みゆき「つぼみちゃん……!」
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 05:15:04.28 ID:GNEIFU2N0
つぼみ「みゆきさん、元気出して下さい。今の自分もふくめてチェンジなんです!」
みゆき「あ、ありがとう、つぼみちゃん」
えりか「ていうか、周りが受け入れてくれなかったら次行けばいいじゃん?」
いつき「えりかはバッサリだなあ、せっかくいい感じだったのに」
えりか「経験者は語る!」ドヤァッ
ゆり「みんなが貴女ほど無神経で図太い訳じゃないのよ、えりか」
えりか「ゆ、ゆりさんなのに言葉は薔薇っしゅ……」フニャン
つぼみ「ふふふっ、えりかのそういう所、私は好きですよ?」
えりか「!っっでっしょー!この来海えりか様の魅力に気付くとは、つぼみお主やりおるわっ」コショコショコショ
つぼみ「ちょ!え、えりかくすぐったいですよぉ、もう!!ひゃひゃひゃっ」ジタバタ
ゆり「まったく、つぼみがいなかったらどうなってたのかしらね」フッ
いつき「はははっなんだかごめんね、騒がしくって」
みゆき「あっはははは、ううん、ありがとう皆!なんだか元気出た!!」
つぼみ「あはははっ、それはよかったです!ちょっとえりか、やめっ」
えりか「うりうりうり~♪」コショコショ
- 67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 05:32:11.59 ID:GNEIFU2N0
ゆり「えりか、皆、そろそろ時間よ」
えりか「まじ!」ピタッ
いつき「そうだった!あぶないあぶない」
みゆき「え、今日なにかあるの?ごめん、忙しい時に来ちゃった」
つぼみ「いえ!むしろ好都合です!一緒に行きましょう、みゆきさん」ギュッ
――――――――――――――――――――――――――
幼女1「ホントにプリキュアくるのかなー?」
まゆか「きてくれるよ!この前立ってきてくれたもん!」
男子1「ほんとかよ?いのちかけるかー?」
幼女2「私もプリキュアにあってみたいなー」
男子2「ねえねえ!おそらがいま光ったよ!あれって……!」
『プリキュア!オープンマイハート!!』
『プリキュア!スマイルチャージ!!』
―――――――――シュバアァァァァァッッ
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 05:46:27.41 ID:GNEIFU2N0
幼女・男子・まゆか「プリキュアだあ――――――っ!」
ブロッサム「大地に咲く一輪の花!!キュアブロッサム!!!」シュタン
マリン「海風に揺れる一輪の花!!キュアマリン!!!」シュタンッ
サンシャイン「日の光浴びる一輪の花!!キュアサンシャイン!!!」シュタン
ムーンライト「月光に冴える一輪の花!!キュアムーンライト!!!」シュタン
ハッピー「キラキラ輝く未来の光!!キュアハッピー!!!」シュタン
ブロッサム「皆さん、お待たせしました」
マリン「コッペ様!!送迎ありがとー!!」ブンブンッ
幼女1「プリキュアー!会いたかったー!」
サンシャイン「私も、皆と会いたかったよ」ニコ
ムーンライト「さ、それじゃ一緒に遊びましょうか」ニコ
幼女2「おねえちゃんもプリキュアなの?ちょっとみんなとちがうー」
ハッピー「うぇ!?う、うん。いや……かな?」
幼女2「ううん!すごくかわいい!!あそんでー!!!!」
ハッピー「!……うん!!あそぼうっ!!」ウルウル
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 06:02:23.42 ID:GNEIFU2N0
――――――――――――――――――――――――――
えりか「ふい~……つかれたっしゅ~……」グッタリ
つぼみ「そうですね……」グッタリ
いつき「二人とも修業が足りないね!」
ゆり「その通りよ、このくらいで音を上げるなんて。星空さん、貴女は?」
みゆき「しゅみましぇん……疲れましたぁ……」バッタリ
ゆり「あなたも、まだまだね」フッ
つぼみ「あ、みゆきさん……そろそろ遅い時間ですし、家まで送って頂けるそうですよ」
みゆき「送って?いいよいいよ、車とか悪いし本棚さえあれば……」
コッペ様「…………」ヒョイッ
みゆき「え……!?えええええ!?コッペ様の背中!?」プラーン・・・ポスン
えりか「コッペ様が、頑張ってくれたお礼だってさ!ホントはソコあたしの特等席なんだからねっ」
つぼみ「みゆきさん、あとこれ、エンドウの種です。持って行って下さい」
つぼみ「エンドウは綺麗なピンク色の花を咲かせるんです。花言葉は『必ず来る幸福』。……それじゃ、また」
みゆき「つぼみちゃん……!みんな、ありがとね!またねー!!」シュバアァァァッ―――――
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 06:13:11.60 ID:GNEIFU2N0
みゆき「良い眺め~……コッペ様、重くないですか?」
コッペ様「…………」
みゆき「……あ、あはは。重くない、よね?」
みゆき「んふふふ……必ず来る幸福、かぁ。良いなあ」ニマニマ
―――――――――ビュウウウゥゥゥゥゥウウゥウウゥウウッ
みゆき「え!?風!?……あ、種が!!」バララッ
みゆき「きゃ……キャッチ!!」パシッ
みゆき「と……とと……とととととっ!?」グラグラ
みゆき「え……!?えええええええええええええええええええ!!?」コケッ・・・ヒュウウーーーーーーーーーーッ
みゆき「どうしようどうしよう!!変身しても間に合わないよぉ!!」ジタバタ
みゆき「必ず来る幸福は!?やだやだやだあああああああああっっ」
―――――――――ビュワアアァァァッッ
みゆき「なにこれ……!?桜吹雪!?」
コッペ様「……大丈夫か?」ガシッ
みゆき(……か、カッコいい……!)
- 72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 06:26:57.83 ID:GNEIFU2N0
みゆき「も、もしかして、コッペ様?」
コッペ様「…………」フッ
みゆき「うそ……!?コッペ様ってこんなにカッコよかったんだ……!」
???「ちょっとちょっと!屋根の上が騒がしくない?」
???「多分猫よ、私が言うんだから間違いないわ」
???「ねえ、外見て!何なのこの花びらは……?」
???「どうでもいいけど、早く片付け始めたら?もうだいぶ遅いんだけど」
みゆき「!……なんだかここ、甘い匂いがする」
???「あー!!なんか女の子がカッコいい人にお姫様だっこされてる!!!」
???「またまたぁ~、聖夜にそんなロマンチックなことがあるわけ……えええええ!素敵っ!!」
???「ね、猫じゃなかったのね……」
???「はぁ、くっだらな……」
みゆき「あれ!?この声って……」
響「あ、あれ!?あれって、みゆきちゃん!?」
みゆき「響ちゃん!?なんでこんなところにいるの!?」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 06:42:54.19 ID:GNEIFU2N0
響「なんでって、ここ私の街だもん」
みゆき「ここが?すごーい、素敵なとこだね!」
奏「み、みゆきちゃんこそ何でこんなところに?っていうかそのカッコいい人誰!?」
コッペ様「……」ボウンッ
みゆき「えと、コッペ様です」
奏「か、カッコよくない……」ガクッ
コッペ様「…………」
みゆき「コッペ様、ありがとうございました!また落ちちゃうと大変だから、ここから帰ります」ペコッ
コッペ様「…………」コクリッ・・・ブワッ
みゆき「いっちゃった」
エレン「や、やっぱり猫だったみたいね」
響「いや、猫じゃないよ、猫って大きさじゃなかったよ」
奏「しかも可愛くない……あ、そういえばアコちゃんは?」
エレン「ああ、姫様ならまだ中に」
アコ「その姫様ってうの、いい加減やめてくれない?エレン」ザッ
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 07:08:07.24 ID:GNEIFU2N0
―――――――――――――――――――――――――
みゆき「と言う訳で、今日一日いろんなところに行って来たんだ」
響「なるほど、それで加音町まできたんだ」
奏「ごめんね、ついさっきクリスマスパーティ終わっちゃって……」
エレン「もう殆どケーキも残ってないわね……」
みゆき「良いよ良いよ!ちょっと本棚を貸してもらえればすぐ帰るから」
響「えー折角来たんだからゆっくりしてきなよー!」
アコ「あんたたちは、ゆっくりしてられないわよ?掃除、明日まで掛ける気?」
響「むっかぁー!分かってるよん!そんなこと」
奏「まあまあ響、落ちついて。皆でやればすぐに終わるわ」
みゆき「あ!私も手伝おうか?」
響「そんな、悪いって!」
みゆき「いいよー。掃除も皆でやればすぐ終わる、でしょ?」
奏「それじゃ、みゆきちゃん、お願い出来る?」
みゆき「まっかせて!えへへへ」
- 75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 07:21:36.23 ID:GNEIFU2N0
響「う、うわ!奏!これ、こんなに泡立って良いの!?」モコモコモコ
奏「ちょっと響!!洗剤使い過ぎ!!水がもったいないでしょ!?」
響「だって奏の言う通り、ちょっと洗剤たらしただけだもん!」
奏「響のちょっとは人並み以上なの!!だから、ちょーっとって言ったのに!」
響「なにそれ!そんな微妙ないい方じゃ分からないよ!!」
奏「じゃあ小さじ一杯!これで良いでしょ!」
響「はいはい!小さじ一杯ね!!」トロー
奏「ちょっと!!それ大さじじゃない!!こ、こっちまで泡が」モコモコモコ
響「ええええ!?うちじゃこれが小さじだよぉ!!」モコモコモコモコ
奏「響のバカ―!」モコモコモコモコ
みゆき「あ、あれ、止めなくていいのかな?」
エレン「いつもの事だから大丈夫。み、みゆきちゃん」
エレン「それよりも、さっきの友達のパーティーの事だけど……」
みゆき「え?あ……うん」
エレン「それね、その、誰かが仲たがいをさせる為にやってるって、可能性もあると思うの」
- 77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 07:37:44.80 ID:GNEIFU2N0
みゆき「それって……?」
エレン「誰かがみゆきちゃんと他の人の仲を裂こうと、友達のお芝居をしてるとか」
みゆき「……そんなこと、あるのかな?」
エレン「あ、っ……あるわ。確かにある」
エレン「でも私が言いたいのは、友達の様子を疑うって事じゃなくて」
エレン「最後まで友達を信じてあげて欲しいってこと」
エレン「信じる為に、見た物が偽物かも、訳があるかも、って思っても良いと思うわ」
エレン「信じ続けることで、救われる人もいるから……」
エレン「……あ、ごめんなさい、なんか良く分からない話よね」
みゆき「ううん……エレンちゃん、心配してくれてありがと」ニコ
エレン「良いのよ」フッ
みゆき「私も、きっとそうだと思う。あの皆があんなこと、する訳ない」
みゆき「何か訳があるんだよ」
響「そうそう!友情ってちっちゃい勘違いで簡単にひびが入るから怖いんだよ。ね、奏」モコンッ
奏「もう、響ったら気取っちゃって……そうね、ちゃんと伝えようとしなきゃ伝わらないのよね」モコンッ
- 79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 07:53:10.49 ID:GNEIFU2N0
――――――――――――――――――――――――――――――
みゆき「それじゃ、私、行くね」
響「またいつでも遊びに来てね!明るいうちならコンサートもしょっちゅうだから」
奏「これ、余り物で申し訳ないけど、カップケーキ。持っていって」ニコッ
エレン「お、お友達のこと、宜しくね?」
アコ「…………まあ、真っ直ぐ信じてみれば?あんた難しく考えるの苦手そうだし」フッ
みゆき「みんな、ありがとう。私、もう一回不思議図書館に行ってみる」
響「その意気だ!腹を割って話しちゃえばスッキリするかもよ?」
みゆき「……うん、またね響ちゃん!」
響「またね、みゆきちゃん!」
―――――ペカーンッ・・・・・・・・・
みゆき(でも、少し……まだほんの少し怖い……)
・・・・・・ドサッ
みゆき「いたっ!?……こ、ここ、不思議図書館じゃない?」サスサス
- 82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 08:03:30.69 ID:GNEIFU2N0
みゆき「ど、どこだろ、ここ?ぜんぜん見たことない場所だし……」
みゆき「不思議図書館へって思ったのに、私、行けなかった……」
みゆき「どうしよう……困ったな……」ジワッ
みゆき「このまま、今日は皆に会えないのかな……」
みゆき「今すぐ行かなきゃ……明日はもっと……行くのが辛くなるのに……」
みゆき「どうしよう……」ポロ・・・ポロ・・・
???「あなた、困ってるの?」
みゆき「……うん」
???「私に何か、出来ることない?」
みゆき「……友達に会う、勇気が出ないの……」
???「うん」
みゆき「だから……ちょっとだけ……ちょっとだけ勇気が出るように……」
みゆき「応援してくれたら、嬉しいな」
???「うん、大丈夫だよ。大丈夫、絶対」ギュッ
――――――――――――――――――――――――――
- 83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 08:11:09.18 ID:GNEIFU2N0
みゆき「……?あ、あれ?ここ、不思議図書館……」パチッ
みゆき「みんなは……いない」
みゆき「……………………」
みゆき「……あっはは……そうだよね」ジワッ
みゆき「もう、こんな時間だもんね……もうっ」ボロ・・・ボロ・・・
みゆき「みんなっ……帰った……っに……決まって……っ」ボロボロボロ・・・
みゆき「わっ……たし……っ……バカっだなあっ……!」ボロボロボロボロ・・・
みゆき「わた…………しっ…………っ…………」ボロボロボロボロ・・・
―――――――――ペカーンッ・・・・・・
- 86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 08:24:33.00 ID:GNEIFU2N0
???「みーんーな!!みゆきがいるクル!!」
???「ホンマや!!みゆきがおる!!」
???「よかったみゆきちゃん、やっと追いついたよ!!」
???「みゆきちゃん!会いたかったよぉ!!」
???「みゆきさん、おかえりなさい!!」
???「苦労したでござるよみゆき殿!!」
みゆき「えっ…………!?」
キャンディ「みーゆーき―――――――っ!!」ギュウウゥッ
あかね「みゆき!!探したで!!!ごめんな!!」ギュウウゥゥッ
なお「ホントにごめん!!!心配したよぉ!!」ギュウゥゥッ
やよい「ごめんね、みゆきちゃんっ!!ごめんっ!!!」ギュウゥゥッ
れいか「みゆきさん、本当に、本当に申し訳ありませんでした!!」ギュウウゥゥッ
ポップ「みゆき殿、多大な迷惑を掛け、本当に申し訳ない……!!」
みゆき「みん……な?本当の本当にみんななの!?」ポロポロ
あかね「あったり前やんっ!!うちら意外にうちらがいるかい!!!」ギュゥゥッ
- 88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 08:35:49.22 ID:GNEIFU2N0
みゆき「う……うわああぁぁぁぁあああああぁぁあああっっ」ボロボロ
みゆき「よかったああぁぁ、みんながいてくれてええぇぇっ」ボロボロ
みゆき「わたしっみんなにっきらっわれたかとおもってえええっ」ボロボロ
あかね「わかっとる!!わかっとるから!!ごめんなみゆきいぃぃ!!」
みゆき「いろんなとこっ行ったけどっ!どこもわたしのっ居場所じゃっなくってええぇっ」
なお「さびしい思いさせてごめんね、みゆきちゃん……!!」
みゆき「みんなのことっ疑いたくないのにっっう疑っちゃってぇっ」
やよい「うんっ!うんっ!!」
みゆき「信じてるのっにっこわくてっ!!でもうたがってっ……!」
れいか「はいっ!わかっています……!!」
みゆき「みんっなっ……信じてっあげられなくって……」
みゆき「ごえんなひゃいぃぃっっ!!!」
みゆき「うわああぁぁぁぁああぁぁあああっっ」ボロボロボロボロ
――――――――――――――――――――――――――――
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 08:50:16.12 ID:GNEIFU2N0
――――――――――――――――――――――――――――
あかね「ほんっまに申し訳ない!!サプライズパーティなんて思いついたのがアカンかった!!」ガバッ
みゆき「あはは、もう良いよあかねちゃん。大げさにしちゃったの私だし……」
ポップ「すべてはみゆき殿の監視を怠った拙者の責任でござる!!」
キャンディ「キャンディもクルぅ……」
なお「でも、まさか他のプリキュアの人達の所に行ってるとはね」
やよい「しかも追いかけても追いかけても次の場所に行ってるんだもん、びっくりしたよ」
れいか「でも、おかげでみゆきさんのこと、良く分かりました」
みゆき「私の……こと?」
あかね「みゆき、パワーならウチにまかしとき!」
やよい「みゆきちゃん!一緒にロボッターをみて、我々はより理解し合うのだ!!」
れいか「まとめ役ならば、生徒会長である私に任せて下さい」
なお「家事全般は、あたしの得意分野だよ?」
みゆき「みんな……!」
あかね・やよい・なお・れいか「でも……」
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 09:03:40.66 ID:GNEIFU2N0
あかね「みゆきがおらんと、始まらんやろ」ニッ
やよい・なお・れいか「うんうん」
みゆき「……っよかった……やっぱり、皆が良い……」
みゆき「あかねちゃん」
あかね「おう!」
みゆき「やよいちゃん」
やよい「はい!」
みゆき「なおちゃん」
なお「うん!」
みゆき「れいかちゃん」
れいか「ええ!」
みゆき「キャンディ、ポップ」
キャンディ「クルっ!」
ポップ「でござる!」
みゆき「私、皆と一緒にプリキュアできて本当に……ウルトラハッピーだよ!!」ニコッ おわり
- 93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 09:12:31.15 ID:GNEIFU2N0
――――――――――――――――――――――――――――
なお「そういえば、最後にみゆきちゃん、どこに行ってたの?」
れいか「加音町から飛んだところで追えなくなってしまったんですよね」
みゆき「え?そうなの?」
あかね「せや、諦めて不思議図書館に帰って来たら、みゆきがおったんや」
やよい「ねね?もしかして異世界とか!?魔法の国とか!?」
みゆき「それが……良く覚えてないんだよねぇ、あはは」
あかね「なんじゃそりゃ?どういう場所だったかくらいわからんのかい」
みゆき「んー……女の子の声が聞こえた。でね、応援してくれたの!!皆に会えるように!!」
れいか「それは珍妙不可視議な話ですね……」
みゆき「うん!……でもね」
みゆき「あの子とは、また会える気がするんだぁ……えへへへ」
あかね「まーたはじまったで、みゆきのメルヘンが」
みゆき「もー!あかねちゃんひどぉい!!はっぷっぷー!!」
――――あっはははははは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 09:24:22.89 ID:GNEIFU2N0
――――――――――――――――――――――――――
ピピピピピ!ピピピピピ!・・・ピッ!
???「もしもし。あ、ごめんね。すこし遅くなりそう」
???「いや、ちょっと途中でね不思議な子に会って」
???「あはは、ユーレイじゃないよー!ちゃんと足あったもん」
???「ただね、凄く困ってるみたいだから声を掛けたの」
???「うん、ほっとけないよ!」
???「それになんだか、私に似てるかなって……」
???「うん、たぶん凄く仲良くなれると思う」
???「うんそう。それにね」
???「あの子とはまたどこかで会える気がするんだ」
???「ちがうちがう。そんなロマンチストじゃないよ!」
???「それじゃ、今から行くからね!」
・・・ピッ!
相田マナ「また、会えるよね……?」タッ おわり
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/26(水) 09:33:04.10 ID:6ErKS4Z80
乙乙
転載元
みゆき「みんなが私に内緒でクリスマスパーティしてる……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356443289/
みゆき「みんなが私に内緒でクリスマスパーティしてる……」
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コメント一覧 (23)
-
- 2012年12月26日 12:15
- ふむ
-
- 2012年12月26日 12:25
- 最後のって次の主人公?
-
- 2012年12月26日 12:33
- 他人が入りづらい咲舞空間とか、新鮮ヤロー組のネタキャラっぷりとか、ひびかなは相変わらず夫婦だとか……、まあ良く絡めたもんだ、乙
-
- 2012年12月26日 12:46
- うーん……どうせオールスターならもうちょい豪華にやってほしかったなぁ
まぁ台詞あるだけニューステージよりましなのか
-
- 2012年12月26日 13:13
- 良い作品やな!!!
どう考えても劇場公開すべきだろ
-
- 2012年12月26日 13:17
- あゆみちゃん涙目である
-
- 2012年12月26日 13:37
- オールスターでいいな。
-
- 2012年12月26日 13:42
- ウェスターはやっぱりいいなぁ。
カオルちゃんみたいな男になりたい。
-
- 2012年12月26日 13:51
- みんなのキャラがそれっぽくて楽しかった。
-
- 2012年12月26日 14:24
- それぞれのキャラの特徴がつかめててすごいな、面白かった乙
-
- 2012年12月26日 14:38
- やっぱラブ兄貴だけ名前浮いてるよな
-
- 2012年12月26日 14:45
- えりかの脳内再生がやばい。
あと、ちゃんと本編に沿った台詞が入ってるからちゃんと見てる人なんだなと。
エレンにああいう台詞言わせるのはいいな。
咲はちゃんと筋肉のつき方に注意して絵を描くようになったのだろうか。
-
- 2012年12月26日 17:13
- オールスターはいいねぇ
-
- 2012年12月26日 17:38
- プリキュアへの愛が深すぎ
-
- 2012年12月26日 18:14
- おおお、良いね。
-
- 2012年12月26日 20:09
- おぉ、久しぶりにプリキュアでいいじゃん
-
- 2012年12月26日 20:59
- いいねぇ
日常パートメインのオールスターも劇場で観てみたくなった
-
- 2012年12月26日 23:46
- なお、綺麗ごと言ってるプリキュアたちは、あゆみちゃんをハブってる模様
-
- 2012年12月27日 08:27
- 久しぶりにみんなを見た。面白かった
-
- 2012年12月27日 10:08
- いいな!のぞみがちゃんとのぞみしててますます惚れた
-
- 2012年12月27日 12:04
- サウラーが泣き上戸なのがなんかリアルだわwwww
-
- 2012年12月27日 16:57
- ハブられたと思っていたことが勘違いで安堵するプリキュアがいる一方で
作者にガチでハブられたプリキュアがいるのであった
奏(響もだけど)はミューズ加入後はアコのこと呼び捨てになるけど
このSSだとそうじゃないのが気になった
-
- 2014年03月05日 09:35
-
GOOD!!!