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ミギー(失敗した……残念だ……) 美希「星井ミギーなの!」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:17:35.72 ID:+F7vU+uG0

アイドルマスター×寄生獣

まえのやつ
http://elephant.2chblog.jp/archives/51927185.html
_____________________________
【あらすじ】

ある日、空から多数の正体不明の生物が飛来してきた。
その生物、人間の頭に寄生して脳を奪う彼ら「パラサイト」は、
高い学習能力から急速に知識や言葉を獲得しアイドル業界に紛れ込んでいった。

その日、765プロのFランクアイドルである星井美希は一匹のパラサイトの襲撃を受けた。
偶然ヘッドフォンをしていた幸運もあり、間一髪で脳の乗っ取りは免れたものの
パラサイトは美希の右腕に寄生してしまう。

「ミギー」と名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まった。
アイドル業界の支配を企むパラサイトと961プロ。
やがて美希は真実を知る者としての責任を感じるようになる。
しかし、美希と自らの安全の確保にしか興味の無いミギーはどちらにも与する気はなかった。

7話(愛ちゃん編)の途中から



2: ◆.ewUP/EILA :2012/01/03(火) 16:19:00.67 ID:+F7vU+uG0

   【 765プロダクション 】


美希「……」


美希(アイドルアカデミーのノミネートが決まって、二日……)

美希(嬉しいはずなの……)

美希(嬉しいはずなのに……)


ミギー『……ミキ』

美希「ミギー、どうしたの?」


ミギー『最近のキミはどうも精神的にやたら疲れているようだが』

ミギー『どうした。何か不満があるのか』



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:20:43.09 ID:+F7vU+uG0

ミギー『せっかく、ノミネートが決まったんだ』

ミギー『人間はこういうとき、もっと嬉しそうなそぶりを見せるものじゃないのか』

美希「……」

美希「人間なら、そうなの」



ミギー『……』

美希「ミキには……もう、よくわからなくなっちゃったの……」

美希「やる事が多すぎて……」


美希「お姉ちゃんが殺されて……ハニーが死んで」

美希「そして、もっとたくさんの人が死んでいる事がわかって……」

美希「961プロダクション……ヤツらを倒さないといけないのに……」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:23:08.88 ID:+F7vU+uG0

美希「ミキ、ホントにこんなことしてていいのかな」

美希「トップアイドルになるなんて、悠長な事で良かったのかな」

美希「今も……この時も。人がたくさん、殺されてるかもしれないのに」


ミギー『それを辞めさせるためには、961プロを潰せるだけの力……』

ミギー『<妖精計画>や<天ヶ瀬冬馬>以上の影響力を持たなければならない』

ミギー『アイドルアカデミー大賞はその第一歩だ。何も間違ってはいないさ』


美希「ホントに? ホントにそんな余裕あるの?」

美希「そんな風に、のんびりしてていいものなの!?」


美希「もっと、正しいやり方があったんじゃないかな……」

美希「たとえばあのおじさんが言ってたみたいに、ミキが怪物だって名乗り出るとか……」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:27:20.55 ID:+F7vU+uG0

ミギー『……ミキ、それは駄目だ』

ミギー『名乗り出れば、キミのトップアイドルへの道は永久に閉ざされるぞ』

ミギー『わたしだけではない。すでにキミの体も変化しているのだ』

ミギー『最悪、寄生生物のサンプルとして拘束される事も……』


美希「それでも……それでもいいのっ!」

美希「ミキの体で、たくさんの人が救われるなら……」

美希「お姉ちゃんみたいな犠牲は、二度と……」


ミギー『……もっと心に余裕を持て』

ミギー『人間は余裕を持つ事ができる唯一の生物だろう』


美希「……」

美希「ふふふ……人間……?」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:29:20.00 ID:+F7vU+uG0

美希「そうだよね……人間なら余裕を持たなくちゃ」

美希「……でもミキはほんとうにまだ人間なのかな……」


ミギー『……自分で解らないか』


美希「……そうなの、わからなくなったの」

美希「ミキにはもう……何もかもわかんないの」

美希「……」



ミギー『……言っておくが』

ミギー『自己犠牲なんて考えは、寄生生物には存在しないものだ』

ミギー『わたしは、そんな考えは理解できないからな』

ミギー『……キミは間違い無く人間だよ。ミキ……』



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:33:01.05 ID:+F7vU+uG0

美希「……」

ミギー『……』


   ガチャッ!


春香「おはようございます! 天海春香でっす!」

やよい「うっうーっ! やよいです!」


美希「おはようなの……」

春香「お! 美希、今日も早いねー!」


春香「IA発表までもうすぐだもんね! ファイト、オー!」

やよい「ファイト、オー!」

美希「お、おー、なの……」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:36:00.71 ID:+F7vU+uG0

春香「美希、今週の予定は!?」


ミギー『今日は、一日レッスンだ』

ミギー『新曲のハイスコアはランキングに深く関係している』

ミギー『今は基礎を上げ、発売一週前に全国オーディションを行う』

ミギー『後は地方でのフェスを繰り返し、曲のブレークを待つ』


春香「ふむふむ……よし、わかったよ!」

やよい「アイドルアカデミー大賞までもう二月くらいですから、」

やよい「この時期が一番大切ですー!」

やよい「うっうーっ! 頑張りましょうー!」


美希「……」

美希「うん、頑張ろう……なの!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:41:20.44 ID:+F7vU+uG0

  【  ショッピングモール  】


    プルルルルルルルルルッ....

愛「……」


携帯「……もしもし?」ガチャッ

携帯「どこのエンジェルちゃんだい? 俺の私用の携帯番号を知っているなんて」

携帯「困った子だ……」


愛「何をふざけているんですか、ジュピター」

愛「尾崎プロデューサーの件、聞きましたよ」


携帯「ああ……殺されちゃったようだね」

携帯「美しい女性が死ぬ事は悲しい事だ。彼女にもう会えないなんて……」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:44:23.10 ID:+F7vU+uG0

愛「犯人は……おそらくですが、ホシイミキです」

愛「なぜ、彼女が生きているんですか?」

携帯「なぜとは……?」


愛「貴方達は彼女を始末する役目があったはずでは?」

愛「ここまで野放しにしたのはなぜです」


携帯「……そうだったな……すまない」

携帯「どうも、女性が相手だとあまり本気になれないものでね……」

携帯「尾崎さんからの頼まれごともあったし、先延ばしにしてしまった」


愛「あなたがそうやって怠けているうちに……」

愛「ホシイミキのユニットはアイドルアカデミーにノミネートされました」

愛「……このままでは、961プロのIA奪取の大きな障害となります」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:48:48.84 ID:+F7vU+uG0

携帯「アイドルアカデミーか……そうだったね」

携帯「仕方ない。早めにケリをつけるとするよ」


愛「……これが最後です。今日中にお願いします」


    ガタガタガタッ


舞「愛ー! どこにいるのーっ!」

舞「お、あんなとこに……おーい!」


愛「こちらも忙しいので、これで」ピッ


愛「もー! ママ! 大きな声で呼ばないでよー……恥ずかしいよ……」

舞「あんたが突然になくなるからでしょーが!」

舞「とりあえず、買いたいモノは買えたから。次は愛の買い物でしょ」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:51:52.32 ID:+F7vU+uG0

愛「ママ、私そろそろ夏服が欲しいよ」

舞「あん? 去年のがあるでしょーが、去年のが……」

舞「たいして成長してねえくせに衣装持ちになりやがって……」

愛「ママ、あたしアイドルなんだよ! 服は欲しいよ!」


舞「はいはい……あーでも、最近の若い子の服ってわかんないわー」

舞「好きなモノ買ってきなさい。クレカあげるから」

舞「まだ二十万くらい残ってたし。とりあえず夏物ごっそり買っといで」

愛「う、うん」


舞「じゃあ二、三時間で戻って来いよ」

舞「それまでゲーセンで時間潰しておくから~」

愛「う、うん……」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:54:17.88 ID:+F7vU+uG0

舞「さて……文字通りうるさいのもいなくなったところで」

舞「ゆっくりゲームでもしますか」


   ワイノ ワイルドワイバーン ヤッ!!

   ソシテ.... コレガ..... ガンマリュウ レンシャ ワザ ヤ!!

   ビー――ッッ.....  シュウゥゥゥッ!!!


舞「……」

舞「うーん、最近のゲームはわかんないわね」

舞「べ、別に年をとったわけじゃないわ。最近のヤツが進みすぎなだけよ!」

舞「スプラッターハウスとか……もう無くなったのかしら」


舞「……とりあえずアイマスやるか……」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:56:43.76 ID:+F7vU+uG0

   < ツカマエテ スキダヨト イッテホーシイー >


舞「うっわー。この子歌へったくそねー」

舞「ウチの愛みたい。いや、愛よりはマシか……? そうね」

舞「でも、ウチの愛の方が圧倒的に可愛いわね」

舞「一度合わせてガチでケンカさせてみたらどっちが勝つかしら……」


   「……!!」

   「ああ、やっとみつけたよ、キミ……」

舞「あん? この台は今私が使ってんのよ?」


   「いや、そうじゃなくて……」

舞「……!! あら、なつかしい顔じゃん」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 16:58:48.02 ID:+F7vU+uG0

   …………。


愛「……さて、衣装を選ぶよー!」


愛(アイドルらしく、流行の最先端を担う身として、慎重に選ばねば)

愛(今年は、(Vi)重視……で行くか)

愛(……ならば、この扇情的な衣装を……)


愛(いや、待て。この衣装では日高舞に怪しまれるな)

愛(何より日高愛らしさがない)

愛(普通に子供らしい服を選んでも良いが、思春期の子供は多感……)

愛(あえて他のアイドルに影響を受けたような服を選んでみるのも……)


愛「うーん、迷っちゃう……」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:00:54.03 ID:+F7vU+uG0

愛(むしろ、日高舞のイメージに合わせてみるべきか……)

愛(いや、むしろ日高愛であれば日高愛を意識した服など選ばないだろう)

愛(ならば……)


   ヴーッ! ヴーッ!

愛「……? 仕事用の携帯に、メール……」



愛(!!)

愛(四条貴音……!?)


愛「―― フェス会場の裏で待つ」

愛「……ここから20分程度か」

愛(……? なぜ……今になって?)



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:04:32.56 ID:+F7vU+uG0

   【  フェス会場 裏口  】


貴音「……」


  ガサッ

愛「……四条貴音」


貴音「……来ていただけましたか、愛」

貴音「お久しぶりですね」


愛「今はそんな事どうでもいいでしょう……」

愛「なぜ、すぐに961本社に戻らなかったのですか?」


貴音「……」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:06:33.53 ID:+F7vU+uG0

愛「尾崎プロデューサーから、あなたを探せとの命令が出ていまして

愛「私の仕事なんですよ」


貴音「……尾崎プロデューサーは、亡くなったそうですね」


愛「……!」

愛「それを知りながら、潜伏を続けていたのですか?」

愛「その理由を聞きましょう」


貴音「……」

愛「……言わない、と」

愛「まあ、かまいません。四条さんの事情を汲んでいる暇はないのです」

愛「戻りますよ、961プロダクションに」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:09:22.69 ID:+F7vU+uG0

貴音「……私は、戻りません」

愛「!!」


貴音「いえ……戻りますが、今はその時ではありません」


愛「……なら、力ずくで連れ帰ります」

愛「いざとなれば、死体を引き摺ってでも連れて行きます。命令ですから」

愛「四条さんでは私に勝てない事くらいわかりますよね」


貴音「……そうでしょうか」

貴音「……いえ、それは問題ではありません」


愛「……?」

貴音「今日は、……少しお話しをしに来たのです」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:14:41.23 ID:+F7vU+uG0

貴音「貴方とはよく、私達寄生生物の生きる目的について議論しましたね」

貴音「しかし、あなたと私の意見はあまり合わなかった……」

貴音「……意見が、目的が違いすぎていたからです」


愛「違い……?」

愛「……そうでしたね。しかし……」

愛「寄生生物同士で、意見の違いが生まれる事自体がおかしいのです」


貴音「私の目指す目的と、あなたの目指す目的」

貴音「その違いの本質。私には見えていましたよ」


愛「……?」

貴音「私と、貴方の違いをお教えしましょう」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:16:04.81 ID:+F7vU+uG0

貴音「まず……私は、人間との共生を望んでいました」

貴音「しかし……その本質は、生きる事」

貴音「トップアイドルになる事も、社長殿に協力するのも……」

貴音「自ら……この世界での命を守るため……それだけなのです」


愛「……それは、生物として当然の事でしょう」

愛「何者であれ、生命を遵守するのは当然の事です……」


貴音「……そうでしょうか?」

貴音「ならばなぜ、我々は……互いに、同種で殺し合うのです?」


愛「……何?」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:18:54.93 ID:+F7vU+uG0

貴音「私達は、一人では生きられない……かよわい寄生生物です」

貴音「……この体も、人間から奪ったモノです」

貴音「だからこそ、人間を愛さねば。隣人として歩み寄らねばならないのです」



愛『……やはり、あなたは違う……』

愛『連れ帰るのは止めだ。……やはり処分する』 マメッ


貴音「ほう……? 日高愛は、人間と共に暮らす事が、不可能だと……?」

貴音「誰よりも人間を愛している貴方が?」


愛『……? 何を言っている……?』

愛『……人間との共生など不可能だ』

愛『奴等と共に生きる事など、寄生生物にはできない』



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:20:47.09 ID:+F7vU+uG0

貴音「……なぜ?」

愛『知れた事……この身は、人を食らうのだ』

愛『人はそれを否定する。けして隣人とは認めようとしない』

愛『我々が表の社会に姿を現せば、たちまちのうちに滅ぼされるだろう』


貴音「……」

貴音「……たとえば、星井美希とその右手のような関係性」

貴音「私には、とても羨ましかった」


愛『……』

貴音「わたくしは……自分の生まれてきた目的を……知りたい」

貴音「隣人を食らい、同種で殺し合う寄生生物……」

貴音「それを理解し、尊重し、わかり合えるのは……やはり、隣人なのです」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:23:15.77 ID:+F7vU+uG0

愛『……くだらない』

愛『貴様の妄言は聞き飽きた。死ね』


貴音「私は、生きるために人間に近付いた……」

貴音「人間そのものを知り、共生の道を探そうとした……」


愛『ッッ!!』 マメメメッ!!

    ガキィィィンッ!!


貴音『しかし、貴方は違う。貴方と私の違い……』 シジョッ......

貴音『貴方は』

貴音『人間、そのものになろうとしている……』


愛『!!』 ビクッ



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:26:55.28 ID:+F7vU+uG0

貴音『……日高愛という体は、とても心地良いようですね』

貴音『その理由とは?』


愛『……』マメッ!

   ガキッ! ガキッ!


貴音『ッッ!』 タタッ!

貴音『客の前での性格付け……また、趣味、知能、性癖っ』

貴音『それら全てが、生前の日高愛を意識していると及びます!!』

貴音『その理由とは!?』


貴音『たとえば、この人間ですか!!』バッ

舞「あっ……」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:30:15.73 ID:+F7vU+uG0

愛『あっ……』

愛「……」シュンッ...


舞「……愛」

舞「いや……愛……じゃないのよね?」

舞「一体いつから……?」


愛「……」


貴音『……おそらく、一年前からでしょうか』

貴音『日高愛が961へ入社したのは、その時期です』


舞「そう……」

愛「ま、ママ……」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:32:41.40 ID:+F7vU+uG0

愛「……ご、ごめんね……ずっと黙ってて」

愛「私、日高愛……で、961プロで、パラサイトやってます……」


舞「……」

舞「ごめんね……ちょっと、混乱しててさ」

舞「その、いきなり、こんな事……」


舞「961プロに入った事はしってたけど……」

舞「まさか、そんな……」


愛「……、ま、ママ!」

愛「私、たしかに寄生生物だけど、愛だよ! 日高愛だよ!」

愛「だから、そんな目で見ないで!」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:35:26.18 ID:+F7vU+uG0

愛「元は愛なんだから! これからもずっと日高愛だよ!」

愛「お願い……信じてよ……っ!!」


舞「……」


愛「……、こ、こんな後だけど……」

愛「日高愛として……私を子供でいさせてくれる……?」

愛「まだ、愛してくれる……?」


舞「……無理よ」 

舞「あなたは愛じゃないもの……」



愛「……」

愛『そうか』



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:36:30.96 ID:+F7vU+uG0

舞「……」



愛『せっかく……』

愛『……』


愛『どうしてくれる……』

愛『貴様のせいで……殺すしかなくなった!!』 マメメメッ.....


貴音『!!』 シジョッ!

     ガキィッ!!

愛『これまで……これまでが……無駄に……』

愛『全てが……!!』



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:38:52.45 ID:+F7vU+uG0

貴音『激高するな……日高愛……』 シジョッ

貴音『わたし達が人に愛されるには、その本質を理解させるしか無いのです!』


愛『それは貴様のエゴでしかない!』 マメマメッ....

愛『なぜ私に押し付けた! ここまで……そこまで私が嫌いか!!』


  ギギギギギッギッ!!


貴音『……いいえ』 シジョッ....

貴音『むしろ……私は、あなたを好意的に見ています』

貴音『だからこそ、これから起こる出来事の前に……』

貴音『ある種の、道を用意させたのです』


愛『なに……?』



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:41:35.11 ID:+F7vU+uG0

貴音『生物として……時に、生き方を考えなければならない』

貴音『そして、わたし達の生き方とは、「寄生」他なりません』

貴音『その本質を理解せねば、わたし達は生きられぬのです……』


貴音「」 シュルシュル....

愛『(変形を、解いた……?)』


貴音「……」 サッ!


   ―――ビッッ!



愛『……』グラッ

愛『な……何……ごほっ』



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:45:12.77 ID:+F7vU+uG0

愛『(突然……傷が…………狙撃か!?)』


貴音「……」

愛『貴様……』 グラッ


   ――ビッッ!!

愛『ああっ……!!』 ガクッ

愛『(足を……くそ……これは……!?)』



舞「あ……」

水瀬薫「……狙撃班は待機。地上班は周囲を囲め」 ガシャンッ

武田「……ほう、まだ立つか」


愛『人間ども……!!』



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:47:05.86 ID:+F7vU+uG0

   ――ビッッ!!


愛『……』

愛『……う……』 ヨロッ...バタンッ


貴音「これより起こるのは、戦闘でなく一方的な駆除……」

貴音「あなたにはまだ、道が残されている……それだけです」


水瀬薫「拘束する。手負いとはいえ寄生生物だ。手強いぞ」

水瀬財閥私兵「はっ!」 バタバタバタッ


愛『人間が……くそっ……近寄るなっ……』

舞「……」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:49:30.01 ID:+F7vU+uG0

  【  レッスンルーム  】


ミギー『「L」、「L」、「L」、「R」、「R」、……』


美希「なのっ、なのっ、なのっ……!!」 タッタッタッ

春香「……はっ、はっ……」 タッタッターンッ

やよい「はっ……やっ……えいっ……」 クルックルッ


美希「……うう、連続でレッスンは疲労が溜まるの……」

春香「もうクタクタだよー……」

やよい「目が回りますー……」


美希(みんな、疲れてるっぽいの……)

美希「みんな、そろそろ休憩しようなの!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:51:36.84 ID:+F7vU+uG0

春香「あ、じゃあ春香さんが下の自動販売機で何か買ってきますね~」

春香「アップルティーあったかな……」


ミギー『……!』ピクッ

   ガシッ!

春香「うわっ……え? どしたの美希?」


美希「え? いや、ミギーが……」

ミギー『私が行く。二人は休んでいろ』


春香「そ、そう? じゃあお願いしよっかな……」

やよい「ありがとうございます、美希さん!」

美希「う、うん……」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:55:07.95 ID:+F7vU+uG0

    ガチャンッ


美希「ど、どうしたの……? ミギー」

美希「ミキ、サイフはカバンの中だから買いに行けないよ?」


ミギー『違う!』

ミギー『「仲間」だ! ここに真っ直ぐ向かっている!』

ミギー『殺意を感じる……間違い無く目的はわたし達だ!』


美希「……!!」


ミギー『……ここでは戦えないだろう。キミの仲間の前では』

ミギー『ともかく場所を変えるぞ』



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:56:57.16 ID:+F7vU+uG0

   【  屋外  】


美希「……っ!」 ガチャッ

美希「敵はどっちなの、ミギー!」

ミギー『少し待て……これは……?』

ミギー『マズいぞ、ミキ。ここは逃げだ』


美希「……?」

ミギー『敵は三匹だ! 固まってこちらへ向かっている……』

ミギー『戦っては勝ち目がない。逃げるぞ』


美希「さ、三匹も……」

ミギー『向こうも本気でこちらを殺しに来ているのだろう』

ミギー『このままではすぐに追いつかれる……何か……』



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 17:58:44.12 ID:+F7vU+uG0

   ブロロロロロッ

ミギー『車だ! 車を奪え!』

ミギー『それに乗ってここから離れれば、奴等は追ってこられない!』


美希「で、でもそれって悪い事なんじゃ……」

ミギー『そんな場合か、やれ!』

ミギー『追いつかれれば殺されるんだ!』


美希「わ、わかったの」

美希「そこの車の人――っ! 止まって――っ!!」ブンブンッ



  ブロロロロロッ! キキッ!

軽口「WowWow! カーノジョ! また合ったね!」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:02:03.40 ID:+F7vU+uG0

軽口「この前のパンチはメチャ→痛かったZE! ビンビン来たZE!」

軽口「でも俺……目覚めちゃったのさ! キミのその熱いソウルに!」


美希「……」


軽口「いや……違うな。今日は真面目な話をしに来たんだ」

軽口「今回は芸能関係者とかじゃない……スカウトでもない……」

軽口「どうか、この俺と、付き合って……」


ミギー『どけっ!』 ドカッ!

軽口「ヘヴンリーッ!!」 ズシャァァァァァッ!!


美希「ちょ、ちょっと車を借りるの!」

軽口「オフコース!」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:05:13.30 ID:+F7vU+uG0

   ガチャガチャガチャ........


美希「み、ミキ、免許無いし……運転できないよ?」

ミギー『大丈夫だ。わたしが運転する』

ミギー『シートベルトしめろよ。マジでな……』


   ギャギャギャギャ!

   ブロオオオオオオオオオオンッッ!!


美希「ミギー……いつのまに運転なんて憶えたの……?」

ミギー『わたしは日本語を一日でマスターしたんだぞ』

ミギー『人間が運転しているのを見て憶えた。カンタンなものだ』

美希(心配なの……)



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:08:44.83 ID:+F7vU+uG0

    ブロロロロロロ.........


美希「……まいたんじゃないの?」


ミギー『いや、索敵範囲から外れただけだな。安心は出来ない』

ミギー『このまま道を進んで逃げられるだけ逃げるぞ』


美希「ずーっと? この道を……お、大阪まで行っちゃうの!」

美希「それ以前に、ミキが運転してるトコ見られたら捕まっちゃうんじゃ……」


ミギー『その点は考える……』

ミギー『ともかく、どこか安全な……、……』


美希「ミギー?」

ミギー『……駄目だ、眠くなってきた……“すいみん不足”……』



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:12:08.65 ID:+F7vU+uG0

美希「ちょ、ちょっとミギー、困るの!」

ミギー『駄目だ。眠い。4時間眠る』

ミギー『ともかく、逃げられるところまで逃げろ……』


美希「ミギー! やだ、頑張ってほしいの!」


ミギー『……無理だ……』

ミギー『今のミキなら、……ヤツらからも逃げ切れるはず……、……』

右手『……』


美希「もう……! いつもカンジンな時にこれなの……」

美希「あ、でも、ミキ、運転できないの……あわわっ」


    ガガガガガッ! ガタンッ!



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:16:12.74 ID:+F7vU+uG0

美希「ふう、止まった……いや、ぶつかったの」

美希「……それよりも、敵が!」


美希「うう、ミギーが眠ってるから位置が分からないの……」

美希「でも、相手はミキの位置が分かるなんて……不公平なの!」



美希「とにかく、何か速い乗り物で逃げれば……」

美希「電車……バス……」

美希「どれも乗るまでに追いつかれそうで怖いの……」

美希「あ、タクシー!!」 サッ


タクシー「どちらまで?」 ギッ

美希「ミキ、お金無いけど、行けるとこまで行ってほしいの!!」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:20:05.59 ID:+F7vU+uG0

   【 どこか 】


    ブルルルルルルルッ..............


美希(……ここはたぶん、首都圏を抜けたあたり、かな……)

美希(そろそろ4時間ぐらい経つし……)


美希「あ、このあたりでいいの!」

タクシー「あいよぉー」ガチャッ


タクシー「サインありがとうよ」

タクシー「うちの孫もミキちゃんのファンだからね。きっと喜ぶと思うよ」


美希「うん! おじさんも、ありがとうなの!」

美希「おしごとがんばってね!」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:23:00.58 ID:+F7vU+uG0

美希「ここ、どこだろう……」

美希「……うーん、けっこう山手っぽいところに来たの」


美希「とりあえず、ミギーが起きるまでこのあたりをうろついておくの」

美希「見晴らしが良いから、誰かが近付いて来たらすぐに解るの!」



    ブロロロロッ

美希「あ、自動車が……まさか……」



    「えー翔太クン、こんなところでいいのー?」 ガチャッ


翔太「うん、ここでいいよ。ありがとうお姉さんたち!」

翔太「また遊ぼうねーっ」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:27:11.00 ID:+F7vU+uG0

美希(こ、子供なの……)

美希(それに一人だけ……なら、違うかな……?)



翔太「……ふうっ」

翔太「やあ、おねーさん。始めて会うね」


美希「……!」


翔太「鈴木さんも絵理ちゃんも尾崎Pも、みんなキミがやったんだって?」

翔太「すごいなー。やっぱりその右手の力なの?」

翔太「今はすごく反応が弱いみたいだけど、何かあった?」


美希(に、逃げるのっ!!)ダッ!

翔太「あ、追いかけっこだね! よーし!」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:30:31.74 ID:+F7vU+uG0

美希「はっ……はっ……」 タッタッタッタ

翔太「待ってよ、おねえさーん!」 タタタタッ


美希(お、おかしいの……)

美希(本気で走ってるのに、全然振り切れない……)

美希(ミキは、普通の人間より早く走れるはずなのに……)


美希(寄生生物は首から下は人間だから、体は人間と同じはず……)

美希(相手はあんなちっちゃな子なのに……)



美希「な、なんで追いついてくるの……!?」

翔太「おねーさーん! もっと速く走らないと追いつくよ、おーい!」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:34:00.78 ID:+F7vU+uG0

翔太「えいっ! 捕まえたっ!」 シュタッ

美希「うあっ!」 サッ

          スカッ!


翔太「あー、かわされちゃったかー」

翔太「んー、そろそろ鬼ごっこはお終いにする? 疲れちゃったし」

翔太「そろそろ、戦おうよ」


美希「ミギー! 起きて! 起きてなの!」


右手「……」

右手『ん……ああ……』


ミギー『ミキか……無事で何よりだ』



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:37:01.22 ID:+F7vU+uG0

美希「おはようなの。でも、それより……」


ミギー『三人……!』 ピクッ

美希「う、うん……残りの二人はどこにいるかわかんないけど」


ミギー『違う、ミキ』

ミギー『こいつ一人の体に、三人だ!』


美希「!?」


翔太「あーあー、いきなり秘密がバレちゃったね」

右手『……』  シュッ

左手『……』  シュシュッ


翔太「でもまあ……勝ったかな?」 ショタッ.....



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:40:16.27 ID:+F7vU+uG0

美希「……っ」


翔太「僕が思うに、きっと……おねーさんの戦い方は独特なんだよ」

翔太「だから、これまでの仲間はやられちゃった」

翔太「そうじゃないかなー?」


ミギー『ミキ、気を引き締めろ』 ミキミキッ

美希「……」


翔太「人間の脳が残ってるのに強いってのがわかんないよねー」

翔太「うーん、ちょっと戦い方を見せてくれないかな?」


左手『……!』 ショタタッ

    カキィィンッ!



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:44:29.57 ID:+F7vU+uG0

ミギー『ッ……!!』 ミキッ


翔太「まあ、用心に超したことはないし」

翔太「いろいろ考えながらやってみようと思うんだよね」

左手『……』 ショタタッ!

  ガキィンッ!


翔太「でも、人間の脳が生き残ってるって事は」

翔太「結局は別の生き物……敵同士なんだよね、僕たち」

右手『……』 ショタッ!

   ガキィィィンッ!!


ミギー『ッッ!!』 ミキッ!



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:47:38.69 ID:+F7vU+uG0

美希「な、何なの……喋りながら戦って、お行儀悪いの!」

美希「喋るか戦うか、どっちかにして欲しいの!」

ミギー『ミキ、返事をするな!』


右手『……』 ショタッ

左手『……』 ショタタッ!!


   ガッ! ズバッ!!

美希「きゃああっ!!」


翔太「なるほどね、おねーさんにはすごい身体能力と動体視力があるみたいだ」

翔太「……それは天性のモノなのかな? それとも……」


美希「うう……痛ぁ……」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:50:59.74 ID:+F7vU+uG0

ミギー『ミキ、大丈夫か!』

美希「へ、平気なの……ちょっと切っただけなの」

美希「それより、あの刃の数……なんとかならないモノなの?」


翔太「そうやって相談しながら戦うんだ……」

翔太「……それって効果あるのかな?」


右手『……』 ショタタッ!

左手『……』 ショタッ!!


ミギー『……ッッ!!』 ミキミキッ!!


      ガキン! ガキン! ガキィィンッ!!



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:52:51.10 ID:+F7vU+uG0

美希「い、一旦引くの!」 ダダダッ!

翔太「あ、まだ逃げる?」



ミギー『新しいタイプの敵……』

ミギー『一人の体に三体か……どう戦うか』


美希「……その点は大丈夫なの! ミキだって考えてるの!」

美希「脚、脚を狙うの!」


美希「いくら寄生生物がたくさんついてたって、体は人間なの!」

美希「脚は二本、心臓は一つ!」


ミギー『うーむ……』



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:57:10.54 ID:+F7vU+uG0

ミギー『気になる……ヤツの寄生部分がはっきりしない』

ミギー『範囲がどうもよくわからん』


美希「寄生部分なんて、手と頭でしょ? 決まってるの!」

美希「脚を攻撃して、体勢を崩させてから心臓を狙うの!」


ミギー『しかし……どうも……』

ミギー『いや、そんな事を言っている間はないな』


翔太「うーん……」ガサガサッ

翔太「ああ、いた。おねーさん。もう逃げないでよー」


美希「き、来たの!」

ミギー『……仕方ない!』



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 18:59:26.19 ID:+F7vU+uG0

翔太「そろそろ、おねーさんと遊ぶのにも飽きちゃったなあ」

翔太「もう、本気で終わらせちゃおうかな」コキッ

右手『……』 ショタ.....

左手『……』 ショ.....



ミギー『一か八かだ。ミキ、キミの案で行こう』

ミギー『次に来る攻撃、わたしは右手をかいくぐって脚を狙う』

ミギー『左手の攻撃はキミがなんとかかわせ』


美希「かわせって……そ、そんな無茶なの!」

ミギー『やるしかない。目を使え……』


翔太「行くよっ!」 ショタタッ!



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:01:18.93 ID:+F7vU+uG0

左手『……』 ショタタッ!


美希「ひゃあっ!」

美希(集中……シューチューして……!!)

美希(タイミングを……!!)ギッ


左手『……!』 フラッ....


美希「やあっ!」 ブンッ!

    バシンッ!

左手『……』 フラフラッ...


美希(や、やったの! 止めたの!)

美希(ミギーは……!!)



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:04:36.10 ID:+F7vU+uG0

ミギー『……ッッ!!』 ミキミキッ!!

右手『……』 ショタショタッ!


   ガキィィンッ!!



ミギー『ッッ!!』 ミキミキッ!


      ザクッッ!!

右脚「……」

ミギー『……!? 刃が、通らない……!?』

ミギー『まさかっ!!』


翔太「ははは! 僕の勝ちっ!」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:08:17.08 ID:+F7vU+uG0

右手『……』 ショタタッ!

左手『……』 ショタッ....


美希「きゃあああああっ!!」


    ガキィィィンッ!!


翔太「ありゃ……」

美希「えっ……」


右手『……』 クラクラ...

左手『……』 フラフラ.....


美希(自分の触手同士で、空中衝突……!?)

美希(今がチャンス!!) ダッ!



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:11:52.71 ID:+F7vU+uG0

翔太「もう……なんてかっこわるいんだ! 二人とも!」

翔太「早く戻って……」


美希「やああっ!!!」

ミギー『……!!』 ミキミキッ!!


翔太「あ、ちょっ……」 モタモタッ


ミギー『ッッ!!』 ミキッ!!


     バサッッッ!!


翔太『がっ……』 ズルッ ビシューッ!

翔太『……』 ゴロゴロッ



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:14:11.06 ID:+F7vU+uG0

美希「……はぁ、……はぁ」

美希「あ、頭……首を……?」


ミギー『……こいつは体中に寄生部分を広げているな』

ミギー『斬りつけた脚も、人間のものではなかった』

ミギー『心臓や脚を狙うよりも、寄生部分を切り離しすほうが早いと判断した』


美希「そ、そうなの……」

ミギー『斬りとばした頭がそのあたりにいるはずだ』

ミギー『元の肉体に戻られる前に、トドメを刺すぞ』

美希「わかったの!」


   『……やれやれ』



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:16:19.79 ID:+F7vU+uG0

ミギー『!?』

ミギー『あっ……』


美希「ミギー?」

ミギー『そんなことが、出来るのか……?』



右手『……』 ニュウウッ....

右手『……』 ジュウウ!


頭部『……!!』 ジュジュジュッ........


美希「み、右手が、頭に……」

美希「再生したのっ……」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:18:46.00 ID:+F7vU+uG0

   「……おい、翔太! 戻ってこい!」


  ガサガサッ!


翔太『はーい!』 ピョンピョンッ

翔太『いやー、油断したよ。あんなふうにやられるなんて……』

翔太『よっ……』 ジュジュッ

右手『……ふう。やっぱりこの位置が落ち着くなあ』


   「……選手交代だな」 ジュジュジュジュッ...........


ミギー『体型が変わる……まさか、そこまで……』


美希「……天ヶ瀬冬馬!」

冬馬「……お前とは一度、フェスで目が逢ったな……」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:22:37.66 ID:+F7vU+uG0

右手『いやー、あのおねーさん想像してたよりずっと強いよ!』

右手『体がちょっとこちら側に来てるみたいだね。理屈はわからないけど』


冬馬「ふん……」

冬馬「おい北斗、お前があいつを仕留められなかったからじゃねえか」


左手『すまない……つい、あのエンジェルちゃんの視線にクラクラしてしまってね』

左手『以後、気を付けるよ……』



ミギー『こいつ……すごい……』

ミギー『三匹じゃなかったんだ……!!』

美希「えっ……」


ミギー『五匹……六匹……いや、もっと……!!』



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:22:38.49 ID:VMIiidlR0

ジュピターってそうだったのか……



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:25:35.15 ID:+F7vU+uG0

冬馬「……その通り」

冬馬「俺達は、<ジュピター>……」

冬馬「人間の部分を排除した……完全に寄生生物だけの存在だ」


ミギー『三匹だと思っていたのは……』

ミギー『その三人の意志が統一されていなかったからか……』


冬馬「そう……この体を支配できるのはこの俺と」

冬馬「右手の翔太……左手の北斗のみ」

冬馬「そして俺こそが完全なこの体の統率者。リーダーだ」

冬馬「俺達こそ……完全な寄生生物。パラサイトアイドル!!」 ジュジュッ!


美希「ッ!?」

ミギー『動きが違いすぎる!』



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:31:26.20 ID:+F7vU+uG0

  ガサガサッ!

   バッ! ザザザザッ! バシュッ!!


美希「きゃあっ!!」ズシャッ

美希「い、痛い……痛いの……」


ミギー『ミキ、気をしっかり持て!』

美希「うう……」


冬馬「チッ……かわしやがったか……」

右手『だから、身体能力凄いって教えてあげたでしょーっ』 ニュッ

左手『おい冬馬、女性を傷付けるのは、男としてどうかと……』 ニュッ

冬馬「う、うっせえお前ら! ちょっと引っ込んでろ!」



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:35:19.56 ID:+F7vU+uG0

美希「ううっ……」ヒョコヒョコッ


冬馬「もう、もういいから寝てやがれ!」

右手『えーっ! そんな事言って、冬馬君一人だけ楽しむつもりでしょ』

左手『全く……冬馬、お前は……』



ミギー『今のうちに、出来る限り離れるぞ』

ミギー『……おそらくすぐに追ってくるだろう。わたしの気配を追ってな……』


美希「ど、どうすればいいの……?」

ミギー『……どうしようもない……』

ミギー『ヤツは弱点の部分が存在しないのだ』

ミギー『そこの森の中に逃げ込め。……少し、考える……』



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:37:47.00 ID:+F7vU+uG0

美希「……はぁ、……はぁ」 ガサガサッッ


美希(100Mくらいは逃げたかな……)

美希(でも、この距離じゃすぐばれちゃうし追いつかれちゃうの……)

美希(どうすれば……)



ミギー『……ミキ』

ミギー『わたし達二人が力を合わせても、勝ち目は無いだろう……』

ミギー『ならばいっそ、別れてやってみないか?』

美希「え? それは、どういう……」


ミギー『……これだ』 ガリガリッ

美希「え、これ……木……杭……?」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:40:23.74 ID:+F7vU+uG0

ミギー『……次が本当の、一か八かだぞ』

ミギー『戦いは「兵力」よりも、「勝機」だ』


美希「……っ」 ゴクッ


ミギー『まずは、ミキはその武器を持って、木の上に登ってくれ』

ミギー『そして……』





   …………!


美希「……そ、そんなの無茶なの! 無茶すぎるの!」

ミギー『だからこそ、「天ヶ瀬冬馬」にも予想できないのさ』

ミギー『やるしかない……』



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:42:32.29 ID:+F7vU+uG0

   ガサガサガサッ......


冬馬「チッ……森の中に逃げ込んだか」

冬馬「だがむしろ、やりやすくなったって事だぜ」


美希(来たの……!!) コソッ


   ミギー『まず、ヤツの表面は寄生細胞でプロテクトされている……』

   ミギー『こちらの攻撃は全く通用しないだろう』


冬馬(……逃げない……こちらを待ち構えている?)

冬馬(戦う気だな……。何か工夫がついたのかもしれねえな)


   ミギー『だがおそらく、攻撃の一瞬の際はそれが解除されているはずだ』

   ミギー『表面を甲羅で覆ったままでは、機敏な動きなど出来ないからな』



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:46:43.84 ID:+F7vU+uG0

冬馬「……来るか……!!」


   ミギー『そして、わたしの体だが……』

   ミギー『宿主から離れれば、数分しか生きられない』

   ミギー『……その数分間が勝負だ。注意をわたしに惹き付ける』


   ガサガサッ!!

冬馬「……出てきやがれ!」


   ミギー『わたしがヤツを惹き付け、戦闘を始めた瞬間』

   ミギー『キミが死角からヤツの心臓目がけて、その杭を突き刺す!!』

   ミギー『おそらく、それでは死なないだろうが……活動は止められる』

   ミギー『その隙に、ヤツの頭と両腕を切り落とす!』


美希(やるの……やれるの……!)



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:48:16.11 ID:+F7vU+uG0

ミギー『(位置が悪い……あれではミキが心臓を狙えない)』

ミギー『(わたしが移動して、敵の位置を……)』

ミギー『(……む……。なんてことだ、もう意識がぼんやりとしてきた……)』

ミギー『(宿主がいない寄生生物は、ここまで脆いのか……)』


冬馬「おい! お前ら!」

冬馬「そこまでこの俺が怖いのか! さっさと出てこい!」


美希「……!!」

ミギー『今だ! やれっ!!』 ミキミキッ!!


冬馬「そこかっ!!」 ジュジュジュッ!


美希(今なのっ!!) バッ!



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:50:56.35 ID:+F7vU+uG0

    ガキィィッンッ!!


冬馬「……」

    ドシュッ!!

冬馬「がっ……ッッ!? な、がぁ……っ!?」 グラッ....


美希「やっ……!!」 ズデッ!

美希「ミギー! 戻って来てっ!」

右肩「……」サッ


冬馬『くそ……あがっ……』


ミギー『……!!』

ミギー『浅かったようだ……!!』



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:52:11.45 ID:+F7vU+uG0

ミギー『……やはり左手では、杭に体重を掛けきれなかったのか!!』

ミギー『ッッ!!』 ミキミキッ!

   ザンッ! ガキィィンッ!!


左手『……!』 ジュジュジュッ!

ミギー『……駄目か!』



美希「み、ミギー!!」ガサッ


ミギー『来るな ミキ! 失敗だ!』

美希「な……」


左手『冬馬、無事か!』

冬馬『……こいつは……やられたぜ……』 ジュジュジュッ



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:56:48.73 ID:+F7vU+uG0

ミギー『逃げろミキ! こいつら、パワーはまだ充分だ!』

美希「すぐ、そっちへ行くの!!」


ミギー『来るな! 二人とも死ぬ事はない!』

ミギー『早く行け!!』

美希「……っっ!!」


右手『冬馬! 逃げられるよ! 始末しないと!』 ショタッ

ミギー『ッッ!!』 ミギッ


       ――― ガキィィンッ!!


冬馬「俺の……俺の……」

冬馬『俺の前に立つんじゃねえええええっっ!!!』 ジュジュジュッ!



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 19:59:18.23 ID:+F7vU+uG0

冬馬『ウオォォォォォォォッッッ!!!』


ミギー『何をやっている! このまぬけ! はやく行け!』


美希「……!!」

美希「ッッ!」 ダッ!




    『……』

    『さようなら、ミキ。これでお別れだ』


    『一番始めにキミに出会って……』

    『キミの脳を奪わなくて、よかったよ……』



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:00:52.86 ID:+F7vU+uG0

    『おかげでトモダチとして……765プロダクションの仲間として……』

    『いろいろな……楽しい思い出を……』



    『意識が薄れてゆく……』

    『妙に眠い……』


    『それなのに……孤独感だけがくっきりと大きく……』





    『これが……死か……』


━━━━━━━━──
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112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:04:46.44 ID:+F7vU+uG0

   【  フェス会場 裏口  】


愛『くそ……人間ども……』

愛『やめろ……わたしに近付くな……』 マメマメッ.....



私兵「……触手を振り回されて、近付けません」

私兵「どうしますか、会長」


水瀬薫「……あの出血量なら、いずれ死ぬだろう。……人間ならな」

水瀬薫「あのパラサイト保護に関しては、キミの希望を聞いたものだ」

水瀬薫「どうする、四条貴音」


貴音「……」

舞「……ちょっと、通して」 ズイッ



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:07:53.14 ID:+F7vU+uG0

武田「日高君、危険だ。下がりたまえ」

舞「どけっ!」 ブンッ

     ドコォッ!

武田「ほう、いいパンチだ」 ドサッ



愛『くそ……人間……』

愛『……近寄るな……』


愛『あっ……』


舞「……おいこら」

舞「人の娘の顔いじくりまわしてんじゃないわよ。戻しなさい」


愛『……』



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:12:18.23 ID:+F7vU+uG0

舞「……ふぅ」

舞「前々から脳味噌の無い子だとは思ってたけど、まさかホントに無いなんてね」

舞「けっこうショックだわ、これ……」 グィィッ


愛『……!?』

愛「ま、ママ! 痛い! 髪の毛引っ張らないで!」 シュンッ


舞「あら? 戻った。便利ねこれ」 グイグイッ


愛「……私に、何か用か」

愛「……それとも、お前の娘の方か」


舞「はん? 愛は死んだんでしょ。用なんてないわ」

舞「でもアンタとは一年も暮らしてきたんだもん……思うところはあるわよ」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:14:39.96 ID:+F7vU+uG0

愛「私を恨んでいるか。憎んでいるか……娘を殺した私を」


舞「……まあね。なんで今さらそんな話を……って感じね」

舞「とっとと乗り移ったときに言えば良かったのよ。“愛じゃありません”って」


愛「……」

愛「……日高舞に……拒絶されると思った」

愛「娘を奪った私を……許しはしないと思った……」

愛「だから私は……日高愛になりきった……」


舞「ばれたときにもっと怒られるとか、考えなかったの?」

愛「……日高舞の知能では、この擬態は見抜かれないはずだった」


舞「クソ生意気ね……しばき倒してやろうかしら」



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:18:01.86 ID:+F7vU+uG0

愛「……」

舞「……よっこらせっと」 ザッ



愛「私は、どうすればいい……」

愛「これから……」

舞「なに? アタシに振られたのがそこまでショック?」

舞「あったり前よ。娘のフリしたパラサイト? なんて知らないもの」


愛「……ならば」

愛「殺せ……この肉体も、長くはない……」


舞「病院行けばいいんじゃないの?」

舞「武田くんとあの水瀬のお坊ちゃんが用意してくれてるってさ」



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:21:16.07 ID:+F7vU+uG0

愛「……なぜ、私に情けをかける」


舞「アンタが、愛にそっくりだから……っつっても愛の体なら当然か」

舞「でも。自分の娘が傷付いていて、ほっとく母親なんていないわよ」


愛「……お前の娘はもういない」


舞「どうしてそんな事がわかるのさ……」

舞「……あんただって、私のメシ食って一緒に暮らしてきたんだ」

舞「……娘みたいな、もんだろ」


愛「日高舞の思考は、やはり理解できない……」

愛「本来なら娘を殺した私を……拒絶するべきなのだ……」


舞「まるで拒絶されたいみたいな雰囲気じゃない。めんどくさい子ね」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:23:51.47 ID:+F7vU+uG0

舞「寄生生物って、ホントは周囲の人間を殺して身分を捨てちゃうんでしょ?」

愛「そうだ……人間の頃の生活は、枷にしかならない」


舞「だったらわかりなさいよ」

舞「私があんたを殺さない理由は、――」

舞「あんたが私の元を離れなかった理由と、同じだっつの」

愛「……」


舞「……今までずっと、……私の手で愛を育んできたんだもの」

  アイ・フォーリンラヴッ!
舞「私の愛はここにある! ……つってね」



愛「……。あまり面白くないな。オヤジ臭い」

舞「てめえ……」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:27:27.67 ID:+F7vU+uG0

舞「……これからの事は、これから考えましょ」

舞「今はアンタ、病院に行くべきでしょ。ちょっと武田くん、車用意して!」

武田「……うむ」 ヨロッ


私兵「……」 ザザッ

水瀬薫「……日高愛、いやパラサイト。……拘束する」

水瀬薫「貴様は治療を受けた後、これまでの経緯について尋問する」

水瀬薫「全て話してもらうぞ、961プロについて」


愛「……好きにしろ」

愛「……少し疲れた。眠る……」


愛「そうだ……日高舞……頼みがある……」

舞「ん?」



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:33:08.39 ID:+F7vU+uG0

愛「……<ALIVE>」

愛「日高愛が……幼少の頃に聞いていたという曲だ……」

愛「アイドル日高舞の、歌声……」


舞「ああ、私がアイドルだった頃の」

舞「あれがどうしたの?」


愛「私は、聞いた事がない……」

愛「日高愛になってから、唯一……<ALIVE>だけは知らなかった」


愛「……これが、最後だから……」

愛「聞かせて……ママ……」


舞「ええ……」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:34:52.71 ID:+F7vU+uG0

   < 想い出が折り重なってく  >

   < 独りで寂しかった時にも あなたはいつも微笑みをくれた >


武田「ALIVEか。……いい歌声だ。掛け値無しに」

貴音「……まことに」


   <  誰もが皆 生きた証を  >


水瀬薫「これで、ヤツらを識別できる「目」、……四条貴音と」

水瀬薫「日高愛による「情報」が用意できた」


   <  心の中に紡いでく 物語にして  >


水瀬薫「後は……961本社に乗り込み」

水瀬薫「パラサイト共を滅ぼすのみ」



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:39:27.61 ID:+F7vU+uG0

武田「……アイドル業界の大掃除だ。忙しくなる」


   <  見守っててね 素敵な私が飛び立つまで  >


水瀬薫「行動を起こすのは、三日後……」

水瀬薫「961プロ記念フェス、「FIRE BALL」の前日……」

水瀬薫「全ての社員、アイドル達が961本社に出向く……その時を狙う」

貴音「……」


舞「この地球(ほし)に標(しるべ)はないけど............♪」

舞「素晴らしい.......世界がある..........」



愛「……」

舞「おやすみ、……私の愛……」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:43:34.02 ID:+F7vU+uG0

   【  ???  】


  ……!


美希「……はあっ……はあっ……」タッタッタッ

美希「……はあっ……」


     ズルッ

美希「あっ!」


  ドンガラガッシャーンッッ!


美希「う、うう……」

美希「……」



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:44:20.14 ID:+F7vU+uG0

右肩「……」



美希「う……う……」

美希「ううっ……」ポロッ....


右肩「……」


美希「ひぐっ……ううううっ……」ポロポロ

美希「うああああ……」


美希「うあああああああああああああっ……」ポタポタポタッ........



美希「ミギー……!!」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:46:19.72 ID:+F7vU+uG0

   〓 8 〓

   ━【  星井美希 十五才  】


   【  765プロダクション所属 Eランクアイドル  】

   【  同ユニット   高槻やよい  天海春香   】

   【  活動期間六ヶ月  】


   【  十五才だからケッコンできるよ  】


   【  ━━━━━  】

   【  ━━━━━━  】


   【  人間  】 [New]



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:50:24.34 ID:+F7vU+uG0

  【  春香の家  】


   <  ~♪  >

   < 言い訳なんか聞きたくないわ >

   < 胸が張り裂けそうで >


春香「うむむ……美希の歌う relations は凄いなあ」

春香「いつか持ち歌にしてやるぞっ!」

春香「わっほい!」


  タン.....  タン.....

     ザ――――ッ


春香「ん? 雨…… 洗濯物取り込まないと!」



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:53:13.35 ID:+F7vU+uG0

春香「うわわわわっ、未来のトップアイドルの服が濡れちゃう!」

春香「スケスケになっちゃいますよー」 バタバタッ


春香「そういえば、今日は美希、飲み物買いに行ったまま戻ってこなかったな……」

春香「……突然いなくなるのは今に始まった事じゃないけど」

春香「でもレッスンをバックレなんて! アイドルとして自覚が足りてないよね」 ガララララッ

   ガチャッ、タンッ


春香「その点、春香さんはしっかりと……」 フニッ

春香「……ん? 何か踏ん……」


美希「……うっ……」


春香「う、うわあああああっ!! み、美希っ!!」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:56:28.34 ID:+F7vU+uG0

春香「美希! しっかりして!」


美希「あ、あれ……春香……?」

美希「どうして……」


春香「ここは私の家だもん……美希こそどうしてここに……」

春香「私の家、知ってたっけ?」


美希「わかんない……ただ、なんとなく、歩いてたから……」

美希「誰かに会いたくて……」 グラッ


春香「あっ……美希……」

春香「とにかく、ここじゃ風邪引いちゃうよ」

春香「家の中に入ろ……」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:58:49.75 ID:+F7vU+uG0

春香「狭いところだけど、どうぞ……」

美希「うん……」


   <  「じゃあね」なんて言わないで  >

   <  「またね」って言って  >



美希(……relations)

美希「……ぐすっ」



春香「……!!」

春香「み、美希……どうしたの、それ……」

春香「右手が……無いけど……なんで……!?」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 20:59:21.21 ID:+F7vU+uG0

美希「……」

右肩「……」


春香「それに……傷だらけだし、血塗れだし……」

春香「な、何があったの……!?」


美希「……」

美希「う……うう……」ポロポロ


春香「み、美希!?」

春香(美希が泣くところなんて、初めて見たかも……)


春香「落ち着いて、美希……!!」

春香「……とにかく……傷の手当てを……」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:01:18.49 ID:+F7vU+uG0

美希「……」


春香「美希……本当に、何があったの?」

春香「こんなの、普通じゃないよ……」


美希「春香には、カンケー無いの……」プイ.....


春香「関係なくないっ!!」

春香「美希、聞かせて! 私……力になってあげられないかも知れないけど」

春香「役に立たないかも知れないけど!!」

春香「それでも……美希の事、ほおっておけないよ……」


美希「……」

春香「そんな悲しそうな顔をする美希、見たくないもん……」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:04:36.42 ID:+F7vU+uG0

美希「……春香」

春香「……言ったでしょ。春香さんはいつでも受信中なの!」

春香「美希の辛い事、全部受け止めてあげるから」


美希「……グスッ」

美希「春香ぁ……春香っ……」


春香「……美希」

美希「ミギーが……ミギーが死んじゃった……」

美希「また、私のせいで……私をかばって……」

美希「お姉ちゃんも……ハニーも……みんな……」


春香「みぎぃ……?」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:09:14.61 ID:+F7vU+uG0

   …………。


春香「……つまり、」

春香「その、右手のミギーさんが、いなくなっちゃったんだ……」


美希「……うん」


春香「あれ、腹話術とかじゃなかったんだね」

春香「……パラサイト、かあ……四条さんと同じヤツ……? だよね」

春香「……ビックリしちゃったよ」


美希「……ごめんね。ずっと黙ってて」

美希「ミキのこと、ケーベツする……? 嫌いになった……?」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:12:13.83 ID:+F7vU+uG0

春香「ううん……美希」

春香「……辛かったね。苦しかったね……」

美希「……」グスッ


春香「……美希ってさ」

春香「私達の前で、あんまり弱いところ、見せないじゃない?」

春香「いつも明るくて、脳天気で、マイペースで……」


春香「でも、本当は繊細で傷付きやすくて……真っ直ぐで」

春香「……ちゃんと美希を見れたことが、私にはちょっと嬉しいかも」


美希「春香……」

春香「……うんっ!」



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:17:49.66 ID:+F7vU+uG0

春香「決めたよ、美希! 私は何があっても美希の味方になる!」

春香「だから美希も、もっとわたし達を頼って! 765プロのみんなを頼って!」

美希「あ……」


春香「これから、何か辛い事があるなら、すぐ相談すること!」

春香「だってわたし達……」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

              <仲間だもんねっ [ Y ]>


       テテレッテレッテッテッテレッ  ( 3 )  テテレッテレッテッテッテレッ


 < 先輩と後輩でしょ? [ X ]>    <恋人だからね…… [ B ]>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:20:18.79 ID:+F7vU+uG0

春香「仲間だもんねっ!」

美希「……」


美希「……ふふっ」グスッ

美希「春香は……いっつも、いつも通りなの……」

春香「はい! 春香さんはいつでも春香さんです!」


美希(ミキ……)

美希(765プロダクションに入って……ユニットを組んで……)

美希(春香と出会えて……仲間と出会えて、よかった……)

美希(……ミギー……)


美希「春香……ありがとう……」



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:24:06.69 ID:+F7vU+uG0

   【  その夜  】



春香「……よし」ガサゴソ

春香「ちょっと狭いけど、これでいいかな」

春香「寝床できました!」


春香「美希ー、パジャマのサイズ大丈夫だった?」


美希「うん……」

美希「でもちょっと……胸がきついの」


春香「うぐぐっ」 グサッ

春香「……ゆ、油断してた……こんなところに胸囲の驚異が……」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:27:36.43 ID:+F7vU+uG0

春香「それじゃ、電気消すよー」 パチッ

春香「美希、おやすみなさいっ!」

美希「おやすみなの……」



   …………。


春香「……zzz」


美希「……」

美希(……真っ暗だ……)

美希(……なんだか)


美希「こわい……」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:32:18.52 ID:+F7vU+uG0

美希(そうだ……これまでは、独り寝なんて、なかった……)

美希(ずっとすぐそばに、お姉ちゃんが……ミギーがいた……)

美希(みんなを、感じていられたもの……)


美希(こわいの……ひとりぼっちが、こわい……)

美希(暗闇に食べられそうになる……)


美希「……はる……春香……」

美希「春香っ」




春香「うう……ん……? 美希……?」

春香「どうしたの……春香さんはここですよ……?」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:34:57.68 ID:+F7vU+uG0

美希「寝られないの……こわいの……」

美希「真っ暗で……こわくて……」


春香「ふぅん……」ポー

春香「じゃあ、美希が眠れるまで……」

春香「……春香さんが……手を握っててあげよう」 ギュッ


美希「あっ……」

美希(あったかい……)


春香「ムニャ……zzz」


美希(春香……)

美希(……)ゴソッ



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:36:46.03 ID:+F7vU+uG0

   【  翌朝  】


春香「おはよう、美希」

美希「……おはようなの」


春香(美希、あんまり寝られなかったみたい……)

春香(無理もないかな……)


春香「……ねえ、美希。……今日は病院に行こうよ」

春香「体もところどころ怪我してるみたいだし、腕も……」

春香「一度、診てもらった方がいいんじゃない?」


美希「……ヤなの」

美希「行ったらいろいろと聞かれるの。もうミキ……何も答えたくないの」



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:39:03.53 ID:+F7vU+uG0

春香「なら……とりあえず、事務所に顔出して、律子さんか社長に話を……」


美希「……嫌なの。外へ出たくないの……誰にも会いたくない……」

美希「アイドルも辞める……片腕じゃ、続けられないの……」


春香「……そ、そんなの……!」

春香「……」


美希「春香は、事務所に顔を出した方がいいよ……」

美希「きっと、やよいが待ってるの」


春香「……」

春香「ううん。今日はレッスン、お休みするよ」

春香「今日は……一日、美希と一緒にいようかな……なんて」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:42:13.80 ID:+F7vU+uG0

美希「春香……」


春香「あ……私、事務所に休みの連絡入れてくるね」

春香「朝ご飯も作ってくるから、ベッドでゆっくりしててね」


美希(春香は、優しいの……)

美希(ミキのことを、気遣って……)

美希(……) ゴロッ


美希(これから、どうすればいいのかな……)

美希(家には……戻りたくないの……)

美希(ミキって、ミギーがいないと何もできなかったんだね……)


   バタバタバタッ! ドンガラガッシャーンッ!



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:45:06.21 ID:+F7vU+uG0

美希「春香?」


    ガチャッ!

春香「……美希! 美希っ!」

春香「電話だよっ!」


美希「電話……? ミキに……?」



春香「千早ちゃんから!」

美希「えっ……千早さん……?」



携帯「……ええ、私よ。……久し振りね、美希」

携帯「春香の家にいるって聞いて、驚いたわ」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:47:41.45 ID:+F7vU+uG0

美希「千早……さん、あの……」


携帯「……何も言わなくていいわ」

携帯「こちらも武田さんから事情を聞いているから」


美希「武田さん?」


携帯「あなたの事情……右手や、お姉さんについて」

携帯「こちらでも全て把握しているわ」


美希「……な、……なんで……」


携帯「美希、明日……事務所の前に来て」

携帯「……あなたの力が、必要なの」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:50:37.22 ID:+F7vU+uG0

携帯「明日……全てが、終わる」

携帯「私達が勝つ! 九分九厘、問題は無いわ」


美希「……」


携帯「……あなたにも、見てもらいたいのよ」

携帯「……この結末を」


美希「……もう、駄目なの」

美希「ミキはもう……何の役に立たないの……」

美希「もうミキに出来る事は、何も無いの」


携帯「……それでも、あなたが……アイドルであるならば」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:52:35.94 ID:+F7vU+uG0

美希「……やめてっ!」

美希「ミキはもう、アイドルなんかじゃないの!」


携帯「……」

美希「トップアイドルへの道って、大変なんだね」

美希「ミキ……これまで、考えたこともなかったよ」


春香「……美希……」


美希「千早さんだって、わかるでしょ……」

美希「ミキがこれまで歩いてきた道も……これからの道も……」

美希「みんな、血でべっとりしてるの!」


美希「忘れたいのに! ……なんで、逃げちゃいけないの……」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:54:24.44 ID:+F7vU+uG0

携帯「……」

携帯「あなたが、……まだ、アイドルだからよ……」

携帯「アイドルに逃げ道なんて無いの」

携帯「戦って。立ち向かって。そうして、駆け上るのがアイドル」


美希「……」


携帯「あなたがそれを棄てると言うのであれば、私は引き留めはしない」

携帯「……でも、そうじゃないでしょう」


美希「……ミキは……」


携帯「全ては、あなたが決める事だから」

携帯「……明日、待ってるわ」



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:57:14.56 ID:+F7vU+uG0

   【  その夜  】


美希「……」

春香「……zzz」


美希(明日、全てが終わるって……)

美希(何が、あるんだろう)


美希(……もう、ミキにはカンケー無いことなの……)

美希(……でも)


美希「……」

美希「……春香、寝てるよね」



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:58:53.86 ID:+F7vU+uG0

春香「……zzz」


美希「……ミキ、どうすればいいんだろ……」

美希「……わからないの。誰か……」

美希「こんな時……ミギーが居てくれたら……」


美希(……とにかく……いつまでも春香の家にいるわけにはいかないの)

美希(明日……千早さんに会って……)


美希(会ってどうするの……)

美希(何を話せばいいの……)


美希(ミギー、やっぱりミキ)

美希(ミギーがいないと、駄目な子のままだよ……)



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 21:59:27.85 ID:+F7vU+uG0

美希(ミギーが始めて、ミキのトコに来てから……)

美希(ずっと、助けられてきた……)

美希(お姉ちゃんが殺された時も……ハニーが死んだときも……)

美希(ミキが諦めそうになったときも、ずっと励ましててくれたの……)


    ――『自己犠牲なんて考えは、寄生生物には存在しないものだ』

    ――『わたしは、そんな考えは理解できないからな』


美希(そして、最後の時だって……)

美希(ミキのことを守るために、ジュピターに立ち向かって……)


美希(ミギーの賢さ……勇気……)

美希(どれを取っても、ミキがかなうところなんてないの……)


美希(……ミギーこそ、ホンモノのアイドルなの!!)



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:03:32.25 ID:+F7vU+uG0

美希(ミギー……)


美希「……」ポロポロ

美希「ヒック……ヒック……」

美希「ミギー……ミギー……」


美希「ミギー……!!」



   『……』



美希「……えっ!」

美希「ミギー……!?」


右肩『……』 ミキッ



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:08:42.45 ID:+F7vU+uG0

美希「ミギー!! どうして……どうして……!!」


    ――『……キミが家で胸を貫かれた時……』

    ――『わたしは自らの一部をキミの心臓に送り込み、ふさいだ』


美希(そうだ……! いる、いるの! ミギーは……)

美希(まだ、ミキの中に……)

美希(ほんの少しだけ、残っているの……!!)


美希「ミギー!」

美希「ねえっ! ミキなの! わかるっ!?」ポロポロ


右肩『……』スッ

右肩「……」



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:11:26.23 ID:+F7vU+uG0

美希(……駄目なの……)

美希(そっか……しゃべれるほどじゃ、ないんだ……)

美希(……でも……)


春香「うーん……美希ぃ……?」 ポケーッ

春香「どうしたの……大声出して……」

春香「あ……まだ、こんな時間だ……」


美希「春香っ……」ゴソゴソッ

春香「……え!?」


春香「み、美希!? ど、どうしたの、突然脱ぎだして……」

春香「わたし達アイドルなんだから、そんな……」



180: ◆.ewUP/EILA :2012/01/03(火) 22:14:01.90 ID:r1r3qs5Z0

美希「ねえ、見て……」

春香「は、わわわっ」


春香「あっ……」

春香(胸に……大きな、……傷跡……?)


美希「……ずっと、いたいんだ……」

美希「ミギーは、ずっとここに……」

美希「ずっと……」ポロポロッ


春香「……美希……」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   テテレッテレッテッテッテレッ <タッチして下さい> テテレッテレッテッテッテレッ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:15:39.16 ID:r1r3qs5Z0

   ぷにっ


美希「え?」

春香「あ、あれ?」 モミモミ


美希「……」

美希「春香、サイテーなの……人が真面目な話してるのに……」


春香「こ、これは違うよ! 美希の涙を拭いてあげようと思って……」

春香「ちょっと、手が滑ったって言うか……」

春香「目を奪われたというか、手を奪われたというか……」


美希「春香は、やっぱり、いつも通りなの……」

美希「もういいの! おやすみなさいなの!」 ゴロッ



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:18:55.58 ID:r1r3qs5Z0

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        ゙デッデデッデ< バッドコニュミケーション >――ンッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


春香「あちゃー……」

春香「でも、思い出ゲージが一つ増えたような気がするし、良しとするかな……」ブツブツ



美希(……)

美希(……明日、か……)


美希(ミキに、何が出来るんだろう……)

美希(また、誰かのために戦えるのかな……)


美希(誰かをまた、守ることが……)

美希(……ミギー)



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:22:23.88 ID:r1r3qs5Z0

   【  765プロダクション前  】


    ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ..........!


美希「……」


千早「……来てくれたのね、美希……」

美希「……千早さん」

春香「千早ちゃん、久し振り……」


    ブロロロッ  ガチャッ

武田「話は後だ……乗ってくれたまえ、君達」


春香「あ、貴方は……?」

武田「そう、僕だ」



188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:25:05.70 ID:r1r3qs5Z0

    ブロロロロロッ............


武田「……すでに作戦は動いている」

武田「後は、我々が現地入りをするだけだ」


美希「作戦……?」

春香「あの、それって何ですか……?」


武田「水瀬グループと警察機動隊の協力で……」

武田「武力によって……961プロダクションのパラサイトを一掃する」


美希「……!!」

春香「え!? パラサイト……? 961プロ? えっ……」



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:28:02.67 ID:r1r3qs5Z0

武田「<妖精計画>……<天ヶ瀬冬馬>……」

武田「我々は秘密裏にアイドル業界のパラサイトの情報を収集し」

武田「その本拠が、961プロダクション本社であることまで調べ上げた」

武田「この件を監督しているのは水瀬財閥の息子……水瀬薫だ」


美希「みなせ……?」

千早「伊織のお兄さんよ」


千早「公式には伏せられているけど……」

千早「海外でも、パラサイトの浸食は広がっているわ」


千早「……あちらではロス――映画業界がパラサイト達の手に落ちてね」

千早「とても激しい戦いがあって、たくさんの犠牲者が出たわ」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:30:29.70 ID:r1r3qs5Z0

武田「……如月くんの協力により、向こうの研究機関からも重要なデータが手に入った」

武田「こちらも寄生生物のサンプルを多数入手している」

武田「そして……協力者も、いる」


美希「……」

春香「……え? 961プロって? ロサンゼル……え?」


武田「……今日は、アイドル業界が生まれ変わる記念すべき日となるだろう」

武田「君達765プロがトップアイドルとなり表の舞台を立て……」

武田「僕たちが裏の舞台を立てる……」


武田「そのために、君の協力が必要なんだ……星井くん」

美希「……」



193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:33:34.82 ID:r1r3qs5Z0

美希「……ミキは」

美希「もう、アイドルなんて……」


武田「きみ、右手……どうしたの?」

美希「……」


千早「美希?」

春香「あ、あの! こ、これは……」


武田「いや……言わなくていい。事情は読み込めた」

武田「……右手のパラサイトは、死んだのかい?」


美希「……」

武田「……そうか」



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:35:31.21 ID:r1r3qs5Z0

  【  961プロダクション前  】

  【  ――その、時が来た   】



伊織「……いよいよ、なの?」

水瀬薫「……」


無線「こちら<REM@STER-A>、配置につきました」

無線「<REM@STER-B>、配置につきました」


水瀬薫「よろしい……機動部隊に合図を」

水瀬薫「961本社周辺の交通を止め、一般人を避難させろ」

水瀬薫「パラサイトであれば蟻一つ逃すな」



197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:38:31.08 ID:r1r3qs5Z0

伊織「……お兄様」

伊織「本当に、行くの……?」


水瀬薫「……水瀬の男は、常に人よりも先を征く」 ガチャガチャッ....

水瀬薫「たとえそれが、戦場であろうとも、だ」 ガシャッ!


私兵A「会長! こちらも準備、整いました」

私兵B「いつでも出られます」


私兵C「伊織様は、こちらへ」

伊織「お、お兄様……」


水瀬薫「……では、「外環」を囲め」



198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:41:31.50 ID:r1r3qs5Z0

   【  961プロダクション 社長室  】


黒井「……!!」

響「ん? どーした社長?」


北斗「これは……困ったことになったね」


響「んー?」



響「な、なんだ……961プロのビルが、武装したヤツらに囲まれてるぞ……」

響「……警察? ま、まさか……」


冬馬「……どうやら、その通りか」

冬馬「何もかも、バレちまってるようだぜ……」



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:43:51.65 ID:r1r3qs5Z0

黒井「……やる気か、人間共」


善永「まさか……っ! しかし、どんな手が……」

善永「このビルは、人間の方が多いのですよ!!」


響「何か……自分たちと人間とを判断出来る方法でもあるのか……?」

黒井「……」


黒井(……装甲車まで出してきたな)

黒井(逃がさない……という事か。しかし一体……)


黒井「……!!」

黒井「まさか……!!」



201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:46:49.20 ID:r1r3qs5Z0

   【  玄関ホール  】


水瀬薫「突入!」

   バタバタバタッバタッ!!


社員A「きゃ、きゃああああっ!!」

社員B「な、なんだ! テロか!」


私兵「動かないで下さい! 危害を加える者ではありません!」


水瀬薫「一,二階付近にパラサイトは存在しない……」

水瀬薫「第一部隊はすみやかに一般人を避難させろ!」


     ザワザワザワザワッ..........



202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:51:11.29 ID:r1r3qs5Z0

私兵「現在、アイドル襲撃事件の犯人がこのビルの一室に立て籠もっています!」

私兵「皆さんは、一時ビルの外に避難をお願いします」


社員A「そ、それって……以前に765プロを襲ったヤツみたいな……」

社員B「や、やべえ……」


水瀬薫「……四階までは全て961の玄関だ」

水瀬薫「五階から上は報道関係、961弁護士事務所、961建設」

水瀬薫「そして七階から上は全てアイドル関係の施設……」

水瀬薫「そこからは君の協力が必須になる。社長室は最上階だ」


    「……」


水瀬薫「……このまま四階付近まで全て制圧するぞ。続け!」



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:53:37.89 ID:r1r3qs5Z0

   【  屋外  】


   ザワザワザワ...........


社員「うわ……こんなに警官が……」

警官「落ち着いて! 落ち着いて避難して下さい!」



武田「始まったか……」

伊織「まるで、戦争ね……」


春香「伊織っ!」

美希「デコちゃん……?」


伊織「あんたたち……」



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:55:12.20 ID:r1r3qs5Z0

春香「わ、私……全然わかんないんだけど……」

春香「何が起こってるの……?」


伊織「……見ての通りよ」

伊織「お兄様たちが、ヤツらの親玉を締め上げに行くの」


春香「パラサイト……」


美希「本当に、殺せるの……?」

美希「……倒せるのかな?」


伊織「美希?」

伊織「……!! あんた、その手……!!」


美希「人間に……あいつが、倒せるのかな……」ギュッ....



205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 22:58:10.06 ID:r1r3qs5Z0

   【  四階  】


私兵「避難をお願いします! 押さないで下さい!」


社員A「いやはや、立て籠もりなんて……」

社員B「最近こんな事件が多いなあ……」


水瀬薫「……そろそろか」


   「……来ます」

私兵「……!!」


アイドル候補生A「あのー、なんかあったんスか……?」

アイドル候補生B「うわっ! ケーサツ?」

アイドル候補生C「……え、何? 何コレ……?」



206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:01:15.14 ID:r1r3qs5Z0

    「……あちらです」


候補生A「……!!」


候補生B「立て籠もり? 避難? ちょっと勘弁してよ~」

候補生C「これからレコーディングなのに……」


私兵「……」 ガシャッ.....


候補生B「え? なんでこっちに銃を……」

候補生C「え……これドッキリ……?」


水瀬薫「撃て!」


      ――― ドォンッッ!!!!



208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:03:40.21 ID:r1r3qs5Z0

候補生A「あっ……」 ヨロッ


候補生B「な……撃った……?」

候補生C「……えっ」


私兵「……」チャッ

水瀬薫「二発目は待て!」



候補生A『ガッ……グッ……』 メキメキメキッ

候補生A『ギャアアアッ!!』 ジュジュジュッ!


候補生B「うわ、わああああああっ!!」

候補生C「キャアアアッ!!」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:16:22.58 ID:6wocCHSi0

社員「う、うわああああっ!!」

候補生「ば、バケモノ……!!」


私兵「静かに! 落ち着いて下さい!」

私兵「落ち着いて下さい!」


水瀬薫「エレベーターを止めろ。非常階段を封鎖して逃げ道を絞る」

水瀬薫「ここで数名残り、上階から避難してきた者達を誘導しろ」


   「……どうやら、今の騒ぎは上階の「仲間」にも気付かれたようです」

   「人間も多数いるようですが……どうされますか」



水瀬薫「ある程度のパニックは予想している……従わない者は撃ってもかまわん」

水瀬薫「パラサイト側の「内通者」として処分する」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:17:12.15 ID:6wocCHSi0

  【  五階  】


記者A『……この下の階か……』


記者B『偵察に向かった仲間の反応が無くなった。おそらく死んだのだろう』

記者B『一体がこちらへと逃げてくる』


記者C『……人間ども。白昼堂々攻めてくるとは……』

記者C『ちょうど良い。この階で待ち伏せるぞ』



    ガシャンッ

善永「駄目ですね、情報関係が断絶されてます」

善永「……私も避難した方がいいでしょうか」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:18:22.89 ID:6wocCHSi0

記者A『そうだな。戦えない「人間」は足手まといだ』

記者B『……盾としてなら使えるかもしれんぞ』


善永「ご冗談を。私は一時上階へと戻ります」

善永「人間のアイドル候補生と共に避難することにしましょう」


記者C『……下階からの仲間が来たな』

記者C『……? どうして入ってこない……?』



  ガチャッ!

         カランカランッッ............


善永「……? これは」


       プシュー――ッッッ!!



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:19:04.57 ID:6wocCHSi0

善永「う……ぐっ……ほごっ……ごほっ……」グラッ

善永(視界が……それに、息も……)バタッ


記者A『!?』

記者B『ゴッ……グエッ……』

記者C『ガッ……!!』 メキメキッ


     バタンッ!!


水瀬薫「制圧!」

私兵「ッッ!!」 ジャジャッ


    ドドンッ! ドンッ! ドドドドドッ!!



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:20:00.77 ID:6wocCHSi0

水瀬薫「……換気」

私兵「はっ!」

     シュー――ッ!!


水瀬薫「……化け物といえど、その内部は人間だ。呼吸はする」

水瀬薫「……その寄生細胞を保たねばならんからな」


善永(……ガスか!)

善永「ゴホッ……ゼエッ……ゼエッ……」


水瀬薫「人間は医療班に回せ……」


水瀬薫「ともかく、敵の弱点は人間部分だとはっきりした」

水瀬薫「……つまり、積極的に人を撃て、という事だ」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:22:48.73 ID:6wocCHSi0

善永「……ゴホッ」

私兵「大丈夫ですか、こちらへ……」


善永(しかしなぜ、……この位置を的確に……)

善永(階下から上がってきた仲間というのは……?)

善永(まさか……!!)


水瀬薫「……ここから先、私達にはパラサイトと人間の判断は出来ない」

水瀬薫「一人一人を確認していく暇はない」

水瀬薫「人間に被害が出る前に敵の場所と人数を把握し、即座に始末する」

水瀬薫「君の「目」が頼りだ……四条くん」


貴音「……承知しました。水瀬殿」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:25:42.11 ID:6wocCHSi0

  【  八階  】


響「うわ……一気に三人もやられちゃったぞ……」

響「やつら、いったいどんな手を使っているんだ……!?」


候補生「……エレベーターも止められたか……」

候補生「おそらく、我々を逃がさないつもりだろう」


響「……固まるのは危険、かな」

響「とにかく、逃げる道を探すのが賢いやりかたかな……」

響「なら、まずは外への脱出を試みるさ!」


候補生『……窓か』 メキッ



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:26:25.85 ID:6wocCHSi0

  バキィィンッ!

候補生『……』 シュルシュル

候補生『隣のビルまではおよそ40M……』

候補生『ギリギリ……届くか』


響「向こうに付いたら引っ張ってくれると助かるぞー」

響「とにかく、これで、逃げ――」


   ――― バスッッ!!


候補生『ガ……ガ……』 グラッ


響「えっ……? なっ……」

響「うわああああっ! ぬーじゃくりゃー!!」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:28:54.45 ID:6wocCHSi0

    「こちら<REM@STER-B>、八階にパラサイト二体を確認」

    「脱出を計った一体を狙撃、始末しました」



水瀬薫「……<M@STER-V>了解」

水瀬薫「ほぼ七階を制圧……位置の確認を頼む」


     ダンダンッ!!  ダダンッ!!


職員『グアアアッ……』 ビクビクッ!


職員1「ひゃあああっ……」

職員2「あわわわっ……」


私兵「暴れず、こちらへ避難をお願いします……」 ガシャッ



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:31:00.51 ID:6wocCHSi0

水瀬薫(以外にパニックが少ないな……)

水瀬薫(腐っても芸能関係者……)

水瀬薫(既に状況を理解して、おとなしく避難に従っている者が多い)

水瀬薫(ありがたい、というべきか……)



私兵「会長、上階からアイドル達が避難経路を求めています」

水瀬薫「……四条貴音」


貴音「はい……数名の「仲間」が混じっているようです」

貴音「互いに連携を取りながら、脱出しようと企んでいます」


水瀬薫「……よろしい、ここで一掃する」

水瀬薫「アイドル達をデュオで下ろさせろ」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:34:12.24 ID:6wocCHSi0

アイドルA「ひっ……」

アイドルB「……」

貴音「……次です」


アイドルC「……」

アイドルD「うわわ……」

貴音「……次……」



私兵「……信用、出来るんですか……あの寄生生物」


水瀬薫「……さてな。だが武田Pが選んで連れてきたヤツだ」

水瀬薫「敵には、ならんだろうさ……いざという時は、後ろから撃てばいい」

水瀬薫「一応、玄関ホールにサーモグラフを用意してある」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:37:36.08 ID:6wocCHSi0

貴音「次……」

  ガタンッ....


アイドル1「……」 ガッ!

アイドル2「えっ?」


貴音「そちら、「仲間」です!!」


アイドル2「や、放し……」 グイグイグイッ

アイドル1「……ッ!」 ダッ!


私兵「人質を……」

水瀬薫「かまうな! 撃て!」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:38:15.24 ID:6wocCHSi0

   ダダダッ! ダンッ!

アイドル2「……」ドシャッ

アイドル1『ガッ……!!』 ジュルジュル......


アイドル3「ひ、ひいいいいいいいっ!!」

アイドル4「キャアアアアアアッ!!」


私兵「え、えーい! 落ち着け!」


アイドル5『……ッ!』 シュッ.....ビュンッ!


私兵「ぎゃあっ!」 バサッ!

私兵「う、撃て! 撃て!」


      ドンッ! ドンッ! ドンッ!



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:40:43.28 ID:6wocCHSi0

アイドル6「ひゃあああ……ひゃああああっ!!」 ダッ!


私兵「くそっ! 待て!」 ダァンッ!

アイドル6「ぐっ……」ドサッ


貴音「そちらは人間です……」


アイドル7「きゃああっ……う、撃った……」

アイドル8「……もう嫌ぁ……」 ヨロヨロッ


私兵「こ、こら! 下がれ……」

私兵「止まれ! 近寄るな!」


水瀬薫「何をしている、躊躇うな!」 ダァンッ!



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:44:07.85 ID:6wocCHSi0

アイドル8「ガッ……」

アイドル8『グエエッ……』 メキメキ...


水瀬薫「……」 ジャッ

貴音「お見事……よく解りましたね」



水瀬薫「不審な動きをするものは、全て撃つ」

水瀬薫「おとなしく指示に従え」


アイドル「ひ、ひぃぃ……」 ササッ


水瀬薫「……階上のアイドル達が揃って降りてきたという事は……」

水瀬薫「……もはや、残っているのはパラサイトだけだな……」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:47:20.46 ID:6wocCHSi0

水瀬薫「……ここで部隊を二つに分ける」

水瀬薫「一隊はここに残り、周囲の警戒、及び生存者の保護をしろ」

水瀬薫「もう一隊は私と共に階上を制圧する」

私兵「はっ!」



貴音「……!」

水瀬薫「……どうした」


貴音「……今、「仲間」の一人が階下へと降りていきました……」

貴音「どのような通路を使ったのかは解りませんが……」


水瀬薫「……そうか」

水瀬薫「ならば、さらに部隊を分ける必要がある」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:50:53.51 ID:6wocCHSi0

水瀬薫「四条貴音は数人を率いて、そのパラサイトの始末に向かってくれ」

水瀬薫「その後7階の部隊と合流して待機。以上だ」


貴音「……よろしいのですか……私がいなくても」

水瀬薫「私にも、おおよそはパラサイトと人間の区別が付くようになった」

水瀬薫「後は我々で大丈夫だ」


貴音「承知しました……では」




私兵「……会長、パラサイトと人間の区別方法というのは……?」


水瀬薫「簡単なことだ。撃てば中身が出る。……それで分かる」

水瀬薫「ともかく……見つけたなら、撃て」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:53:22.72 ID:6wocCHSi0

   【  エレベーター箱口  】


響『フフフ……自分、やっぱ完璧だな!』 ヒビキーンッ!


響『エレベーターは止められちゃったけど……』

響『その通り道は、一階まで吹き抜けなんだぞ!』


響『これで一気に、逃げられるさー!』


  ガタガタッ! ガタンッ!


響「よっ……と」

響「あれ? ここ、四階か……」

響「なんでこんな中途半端な位置に……」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:56:14.09 ID:6wocCHSi0

響「さて、こっそり避難しているアイドルに紛れ込み……」


   ダンダンッ!!

響「うぎゃああああっ!」 サササッ!


私兵「チッ……どこを狙っているんだ!」

私兵「扉の影に隠れたぞ!」


   ダァァンッ!

響「ひぃー! なんで、なんでわかるんだよー!」



貴音「おや……響ですか」

響「た……貴音!」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/03(火) 23:59:35.17 ID:6wocCHSi0

響「ちょうど良かった……こいつらを倒すのに、協力してくれ!」

響「お、おい! 貴音! たか……」


貴音「……」


響「ど、どうして……そっち……いるんだ?」

響「なんで、人間の味方なんか……」


私兵「ッッ!」   ダァンッ!


響「ぎゃあっ」ササッ


響「お前……裏切ったな! 裏切ったな貴音!」

響「なんてヤツだ……仲間を裏切って、人間側に売り渡すなんて!!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:00:48.56 ID:ErxVlCeJ0

響「許さないぞ……許さないぞ、貴音ェ!!」

響「正々堂々と、勝負しろー! 決闘しろー!」


私兵「……」 ザッ

貴音「……お待ちを」


貴音「そうですね……響。あなたとは、長い付き合いですからね……」

貴音「……そろそろ。清算の時期が来たのです」


響「……」


貴音「いいでしょう。あなたも、知るべきなのです……受け取りなさい」

貴音『私から、最後の手向けです……』 シジョッ.....



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:04:04.79 ID:6wocCHSi0

私兵「なっ……」 ビクッ


貴音『響……さあ、出ていらっしゃい』

貴音『決着を付けましょう。この醜い共食いに……』


響「……」

響『上等だぞ、貴音……!!』 ヒビッ....

響『いつかは、戦わなくちゃならない……そんな気がしてたんだ……!』


貴音『ッッ!』 シジョッ!

響『やっ!』 ヒビキッ!


     ガキィィー――ンッッ!!



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:06:45.68 ID:ErxVlCeJ0

  【  八階  】


小隊長「もう、生存者はいないか……」

私兵「おそらく、先程のアイドル達が最後かと」


   カツン.......  カツン.......


小隊長「!!」

私兵「あれは……!」



冬馬「……人間か」

冬馬「でかい銃だな……あれでみんなやられちまったのか?」


小隊長「こいつは……いかにもって感じだな……」 ガチャッ



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:08:47.98 ID:ErxVlCeJ0

小隊長「こいつも化け物には間違い無いだろうが……」

小隊長「他のヤツとは何やら雰囲気が違う」


冬馬「フン……」


小隊長「油断せず、遠巻きに包囲してから一斉射撃で倒せ!」

私兵「はっ!」


    ザザザザッ……!


冬馬「……たったこれだけだかよ。つまんねえな」

冬馬「もっと工夫はねえのかよ。人間様ってのは、地上で一番賢い動物なんだろ」


小隊長「撃て!」


      ダッダッダダダダダダダンッッ!!!



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:12:27.84 ID:ErxVlCeJ0

冬馬「……」 ガガガッ!

私兵「……!」 ダダダダダッ!


小隊長「やめっ!」 ガッ!


冬馬「……」



小隊長「なぜ……倒れない……?」

私兵「当たっているはずなのに……血が、全然吹き出ない……」

私兵「う、うわあ……」


冬馬「ずいぶんと、……ごちそうしてくれるじゃねえか」

冬馬「服がボロボロだぜ。まったくよ……」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:16:45.68 ID:ErxVlCeJ0

冬馬「……そういえば」

冬馬「仲間の内の誰かが、こんな事をよく言っていたな……」

冬馬「『私達が生きる目的を知りたいのです』――とかよ……」

冬馬「今さら、どうでもいい事だがな……」


冬馬『……』 ジュ....ジュジュジュジュッ......

冬馬『……』 メキメキメキメキ......


私兵「う、うわああああっ!!」

小隊長「……これは……」


冬馬『でも、一つ解ったことがあるぜ』

冬馬『俺にとっては……戦いこそが……!!!』 ジュジュジュジュッ...!

小隊長「あ、あ、あああああああああっ!!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:20:23.16 ID:ErxVlCeJ0

  【 社長室 】


水瀬薫「この階層も、ほぼ制圧したか」

水瀬薫「後はこの部屋だけだ。扉を開けろ」


   ガチャッ.......


私兵「……!!」 ガシャッ!

私兵「お、おい……あいつ……」



黒井「やーあ、諸君……」

黒井「いつまでそこに突っ立ってるつもりかね? 入りたまえよ」


水瀬薫「黒井崇男……」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:22:25.40 ID:ErxVlCeJ0

黒井「ふぅん……水瀬財閥の息子か」

黒井「今回は貴様らの勝利だと言っていいだろう……」


水瀬薫「……」

黒井「だが、お前のその手腕は、もっと別の……」

黒井「さらに重要な目的のために使われねばならん」

黒井「本来の役割……「間引き」だ……」


水瀬薫「……左右に広がれ」

水瀬薫「油断せず遠巻きに包囲しろ」


黒井「……もう少ししたら人間全体が気付くはずだ……」

黒井「人間の数を、……すぐにでも減らさねばならんということに……」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:25:21.44 ID:ErxVlCeJ0

黒井「際限なく増え続ける人間……その人口」

黒井「近代化が進むにつれ、その増加傾向も数倍に上がった」


黒井「……そして、アイドル業界もそれにつれて増大している」

黒井「パラサイトがアイドル業界に寄生する目的が解るかね」

黒井「アイドル業界を食い荒らし、進んだその先について……教えてやろう」


私兵「……」ザッザッ


黒井「君達は、アイドルという存在について考えた事は無いか……?」

黒井「そこいらの人間より、圧倒的に優れた容姿(Vi)、歌唱力(Vo)、身体能力(Da)」

黒井「そして、何千人、何万人もの人間の心を掴む支配力……」


黒井「そう、アイドルこそ人類より一歩進み出た……新たなる「種」なのだよ」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:28:12.03 ID:ErxVlCeJ0

黒井「気付かないか? いや、気付いているはずだ」

黒井「この社会がもう既におかしな事になっている事に……」

黒井「若い人間共は無気力化し、経済は落ち込み、その未来はない……」

黒井「そして自然界は開発し尽くされ、人の手が入らぬ場所は無い」


黒井「犯罪者……変態……同性愛者……有象無象の増加……」

黒井「解るだろう! 人類は既に飽和しているのだ!」

黒井「減らさねばならない……今こそ必要なのだ、人類の「天敵」が!」

黒井「そして、それこそが我らパラサイト!」


黒井「大自然の生物ピラミッド……その頂点に、新たなる種が立つのだ」

黒井「その頂点こそ、アイドル……」

黒井「貴様ら人類の天敵であり支配者である、パラサイトアイドルだ!」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:31:26.16 ID:ErxVlCeJ0

黒井「増えすぎた人間を抑制する……!」

黒井「アイドルという、人類より進み出た種によって」

黒井「それでふたたび、再び大自然のバランスは回復する!」


黒井「……、地球上の誰かがふと思ったのだ……」

黒井「生物(みんな)の未来を守らねばと……」



水瀬薫「……やかましいぞ、何様のつもりだ、寄生生物が」

水瀬薫「アイドルが新たな「種」だと? 笑わせる」


水瀬薫「アイドルは人間だ。人間でなければアイドルなどとは認めん」

水瀬薫「寄生生物に支配されるなど……虫酸が走る」


黒井「ククク……これだから人間は好きになれん」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:35:18.55 ID:ErxVlCeJ0

黒井「最後にそう開き直るのであれば、始めから飾らなければよいのだ」

黒井「環境保護や動物愛護もすべて人間の支配を中心とした歪なモノ……」


黒井「そして、アイドル活動……営業やオーディション、IAやIU! あれら全てが歪!」

黒井「アイドルたちを育てるためではなく、業界への利益、拝金主義を追求したもの!」

黒井「ただ、集められるだけのグループ、ユニット、アイドル、それに憧れる子供達……」

黒井「今のアイドル業界は腐っている……!!」


黒井「アイドル達を選別し、管理する我々から比べれば……」

黒井「子供達の夢を食らい……金に換える資産家、こずるい芸能関係者、愚かな消費者!」

黒井「貴様らのような人間こそ、この業界を蝕む寄生虫!」


黒井「いや、……寄生獣か!!」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:40:05.65 ID:ErxVlCeJ0

水瀬薫「撃て!」

私兵「ッッ!」  ドドンッ! ドドンッ!


黒井「……」

黒井「……」ドサッ



水瀬薫「……」

私兵「や、やりました、会長!」

私兵「とうとう、敵の親玉を倒した……俺達が……」

私兵「……」


水瀬薫「……どうした?」

私兵「これ……、人間です……」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:43:28.76 ID:ErxVlCeJ0

水瀬薫「なに……」


    ガシャァァァンッ!!

私兵「ッ!?」


冬馬『……』スタッ

冬馬『……黒井のおっさんか……』


黒井「……」


冬馬『……最後までよくわかんねー人だったけど……』

冬馬『俺達をアイドルへ導いてくれた事……感謝してるぜ。ありがとうよ』

冬馬『……お前らから見ても、だいぶ珍しいんだろうな、こういう人間は』



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:46:00.71 ID:ErxVlCeJ0

私兵「ッッ!!」ザッ

水瀬薫「<天ヶ瀬冬馬>か……」


冬馬『へえ。俺を知ってんのか。アンタ』

冬馬『……まあ、そこそこ活動はしてるから。知っててもおかしくねーな』


水瀬薫「ちょうどいい。貴様には借りがあったな」

冬馬『……?』


水瀬薫「<竜宮小町>だ。おぼえているか」

水瀬薫「貴様の乱行で、彼女達の活動に支障が出た」


水瀬薫「水瀬財閥の水瀬伊織に……」

水瀬薫「私の妹に、恥をかかせた男は許さん」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:48:58.78 ID:ErxVlCeJ0

水瀬薫「撃て!」

私兵「ッッ!!」 ダダダダダッ!!


冬馬『……』 ガガガガッ

冬馬『芸がねえな……お前らは……』


水瀬薫「……」


冬馬『下の階にいたやつらは、片付けた』

冬馬『後は、お前らで……最後だ』


水瀬薫「……プラン変更。Remix-Aだ」


冬馬『ぶっ倒してやるぜ……』

冬馬『立ち塞がるなら、誰であろうと……』 ジュジュジュッ



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:51:24.70 ID:ErxVlCeJ0

   『……』 ジュジュッ....


私兵「これは……」

私兵「ば、化け物……」


   『……これが……俺達の、ユニット……』


ジュピター『……<ジュピター>だ』 ジュジュジュジュ..........



水瀬薫「もはや、人ではないな。……擲弾銃」

私兵「はっ!」 ガチッ!

   ダッ! シュ―――ッ!
                     ドォォンッ!!


ジュピター『……ッ!!』



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:53:52.35 ID:ErxVlCeJ0

水瀬薫「日高愛から手に入れた情報によれば……」

水瀬薫「ヤツに人間の弱点は存在しない」


私兵「ッッ!」 ダッ! シュウ――ッッ!

ジュピター『……!!』      ダァァァンッ!!


ジュピター『遠くからコソコソとやられるのは……あまり好きじゃねえんだよ』

ジュピター『ハァッ!!』 ダッ!


水瀬薫「放射!」

私兵「はっ! 放射!」  バシュウウウウウウッッ!!


ジュピター『なっ……がああっ……!!』  バリバリッ!

ジュピター『炎……焼夷銃か! くそ、せこい真似を……』



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:57:20.84 ID:ErxVlCeJ0

     バラバラバラ................!


ジュピター『……てめえら……よくも』

水瀬薫「近付かせるな……擲弾!」


         ドォォンッ!

ジュピター『チィッ……!』


水瀬薫「……パラサイト風情が、水瀬グループの誇りに傷を付けたこと……」

水瀬薫「後悔するんだな。天ヶ瀬冬馬!」


     バラバラバラバラバラッッ!!!

   「……こちら<REM@STER-A>……敵のパラサイトを確認……」


ジュピター『な……ヘリ……!?』



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 00:58:16.84 ID:ErxVlCeJ0

   「<REM@STER-A>、砲撃準備完了」

   「――掃射!」 ガシャン!


冬馬『!?』

     バババババババババババババババッッッッッ!!!

        バリバリバリバリバリッ!

冬馬『グォォォォォォォォッッ!!』 ガガガガガッッ!!



水瀬薫「20mmの機関砲……本来であれば、対人には用いないものだ」

水瀬薫「しかし人でなければ存分に使えるだろう」

水瀬薫「そのまま圧し切れ!」


冬馬『グゥゥゥゥゥゥゥッッッッ………!!』 ガガガガガガガッッ!!



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:01:46.91 ID:ErxVlCeJ0

    「……」 ババババッ!

    ガシャンガシャンガシャンッ!  ガシャンッ!


水瀬薫「……」

私兵「会長……やりました、勝ち……人間が勝ちました!」


ジュピター『……グウウッ!!』 ガガガッ!


私兵「!?」

水瀬薫「……なんだと……」



ジュピター『……好き勝手やってくれるじゃねえか……』

ジュピター『だが……俺は、寄生生物の中でも特別でね……』 ジュジュジュッ!


水瀬薫「!!」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:04:49.24 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』

右手『……』 メキメキッ

左手『……』 メキメキメキッ

触手『……』 ジュジュジュッ.....

触手『……』 ジュジュジュッ........!


水瀬薫「……!!」

ジュピター『今回は……お前らの物量差の前に不覚を取ったが……』

ジュピター『現実はこうだ……俺一人で、てめえら全てを蹴散らせるんだよ……!!』


私兵「あ、ああああっ……」

水瀬薫「貴様は、……一体、何なのだ……」


ジュピター『……おまえらこそ、なんなんだ?』



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:08:40.34 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『俺達は、単なる野生動物だ』

ジュピター『腹が減れば食うし……邪魔者がいればのぞく……』

ジュピター『誰にも……俺の前には立たせねえ……』  ジュジュッ


ジュピター『……ッッ!!』 ジュジュジュジュッッ!!


水瀬薫「放――!!」

       ザババババババババババッッッッ!!


水瀬薫「……ぐ……ごほっ……」 

私兵「……」 ズルッ

私兵「……」 ベシャッ


水瀬薫「ば……馬鹿な……」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:11:00.70 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……これで、お前一人だぜ』

ジュピター『さあ、人間様よ、お前はなんなんだ? 答えてみろよ……』


水瀬薫「こちら……<M@STER-V>……」 ピビッ

水瀬薫「全滅した……。次のプラン……Remix-Bだ……」


    「……<REM@STER-A>、了解……」


水瀬薫(伊織……)


ジュピター『まだ、何か……手があんのか?』

ジュピター『いいぜ……やってみろよ』


     バラバラバラバラバラバラバラバラッッッ!!!

ジュピター『……ん?』



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:14:48.75 ID:ErxVlCeJ0

   【  四階  】

    ガキィィィンッ!!


貴音『……』 シジョッ!

響『……くそっ!』


響『なんで……なんで当たらないんだ!』 ビキーンッ!


      ババッ! バシュッ!


貴音『……』サッ! サッ!

貴音『私とあなたの力が、ほぼ互角……拮抗しているからでしょう』


貴音『……響。もう、よいではありませんか……』

貴音『人間に降りなさい……悪いようにはされませんよ』



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:17:00.62 ID:ErxVlCeJ0

響『嫌だ……!!』

響『人間に飼われるなんて、プライドが許さないぞ!』


貴音『……そう言うと、思っていました』


響『……』

響『なあ……なんでなんだよ……貴音』

響『なんで、人間なんかの仲間になったんだ……なんで……』

響『もしかして……自分たちが虐めたせいか? ……』


貴音『……いいえ』


響『じゃあ……なんで、出て行ったんだよ……貴音……』



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:20:19.66 ID:ErxVlCeJ0

響『自分には、理解できないぞ……』


貴音『……』

貴音『これは、私の目的でもあるのです……』


響『……?』


貴音『私達が生きる目的……寄生生物としての目的……』

貴音『それらについて、響は考えたことがありますか?』

貴音『いえ……おそらく、無いでしょうね』


響『ああ! 無いさー!』

響『そんな事を考えるのは無意味だ! 時間の無駄だ!』

響『……そんな思考に至るのは、暇な人間だけだぞ……貴音……!』



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:22:34.92 ID:ErxVlCeJ0

貴音『……おそらく、そうでしょうね』

貴音『人間とは……暇が……余裕のある、生物でした』

貴音『私には、それが酷く羨ましかった……』


響『な……?』


貴音『寄生生物は……生きる上での「余裕」を持ち合わせません』

貴音『人を殺し、乗っ取り、やがてはお互いに殺し合う……』

貴音『まるで……滅びるために生まれてきたかのような……』


貴音『私は、生きたかった……』

貴音『生きる目的……殺し合う目的……それら全てから』

貴音『寄生生物として……この世界で生きることを、許されたかったのです』



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:25:11.62 ID:ErxVlCeJ0

響『……? な、なにいってんのかわかんないぞ……』

響『だいたい、生きるためには、戦いは必須だ!』

響『それも、人間とのな!』


貴音『……そうでしょうか』


響『ああ! 自分たちは寄生生物……パラサイト……』

響『そしてそこからさらに進化したパラサイトアイドルだ!』

響『人間を支配して、種の頂点に立つんだ! それが生きる目的の全てだ!』


貴音『……』

貴音『たとえば……星井美希……』


響『……!!』



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:27:28.08 ID:ErxVlCeJ0

響『……な、なんだよ……また星井美希かよ……』


貴音『星井美希の右腕のような……』

貴音『また、日高愛にとっての日高舞のような……』

貴音『仲間……別種として……家族としての関係……』

貴音『実に……美しい関係でした』


貴音『私は、仲間が欲しかった……』


響『……貴音……』

響『自分たちだって……仲間じゃないか……家族じゃないか』

響『何が、不満なんだ……』

響『なんで……逃げるんだよ……貴音……』



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:30:52.42 ID:ErxVlCeJ0

貴音『……響……あなたの言う「仲間」とは』

貴音『私の言う仲間とは……また違うのです』


響『仲間……仲間って、なにさ!』

響『生きるために協力し合うのが、仲間だろ! そうだろ!』


貴音『……そうですね』

貴音『だが、私の求める仲間とはまた違う』

貴音『心を許しあえ、理解できる……仲間たち』

貴音『人間達との……765プロでの生活は、実に楽しかったです……』


響『人間なんていらない!』

響『自分たちは寄生生物だ! 寄生生物同士で、仲良くすればいいじゃないか!』



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:33:36.24 ID:ErxVlCeJ0

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!

    ドドドドドドドドドドドドドドドドッッッッ!!


貴音『!?』

響『なっ……なんだっ……!?』 ヨロッ



貴音『……ッッ!!』 シジョジョッ!!


    ビュンッッッ!!

        ――― ―-― ドスッッッ!!


響『がっ……』 ビッ...

響『うぐ……ぐっ……』 グラッ.....



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:35:02.22 ID:ErxVlCeJ0

響『……ぐっ……貴音……』 ベシャッ

響『……なんで……』


貴音『……』 シジョッ......

響『……くそ』


    ザンッ――!


響『……』

貴音『……響……貴方は……』



   ダァンッ!!

貴音『……ッ!!』



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:36:31.77 ID:ErxVlCeJ0

私兵1「ば、馬鹿……なんで撃った……」

私兵2「だ、だってあいつ……あいつも、化け物……」


貴音『う……ごほっ……』 グラッ ドサッ.....


私兵1「……もう、駄目だ。行くぞ」

私兵2「あ、ああ……」



貴音『……』

響『……』


貴音『皮肉ですね……まさか……』

貴音『……こんな形で……』

貴音『響……』 シジョッ......



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:40:00.58 ID:ErxVlCeJ0

   【  屋外  】


   ガラガラガラ.......


春香「ひ、ひいい……な、何があったの……」

春香「突然ヘリコプターが飛んできて……ば、爆発が……」


千早「……まさか、ビルの一角を吹き飛ばすなんてね」

千早「もしも瓦礫がここまで飛んできていたら、車ごと潰されていたわ」


武田「……水瀬くんは……」

伊織「お、お兄様……お兄様ぁ……」


美希「……」



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:42:45.24 ID:ErxVlCeJ0

武田「しかし……パラサイト相手に、軍用ヘリまで持ち出すとは……」

武田「あまつさえ爆撃とはね……」

千早「ロスでは日常でしたよ」


伊織「お、お兄様……お兄様が……」

武田「……水瀬くんはそんな簡単にやられる男じゃないさ」


武田「……あの場所は……おそらく、社長室だな」

武田「ならおそらく、今ので全ての決着が付いただろう」

武田「救助部隊を――」


    シュダッッ!!


美希「……!!」



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:45:40.45 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』


春香「え……? あの人裸だよ……なんで……」

春香「あ、春香さんは見ていません! 見ていませんからね!」 アセアセッ


ジュピター『……チッ』

ジュピター『あの野郎……最後にとんでもねえモンくらわせて行きやがって……』

ジュピター『……衣装が台無しだぜ……』


美希「……天ヶ瀬冬馬……!!」


ジュピター『ああ……? ……なんだお前……生きてやがったのか』


春香「は、はう……美希、ガン見は駄目だよ!」

春香「アイドル的にも、女の子的にも駄目だよ! も、もう……」テレテレ



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:49:31.81 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……お前も、かんでたってわけか……』

ジュピター『たしかに大きな戦いだった。……俺以外の仲間はみんな殺されたか……』

ジュピター『そして、その先にお前がいた……』


美希「……!」


ジュピター『……そういえば、これはおっさんからの命令でもあったな』

ジュピター『お前を殺せば、少しはスッキリするだろうよ』


美希「……」

美希「……望む……ところなの」

美希「ミキはもう、逃げたりしないの……絶対に!」

美希「みんなを……こんどこそ……!!」



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:51:54.06 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……そうだな。殺すべきだ』

ジュピター『そして俺は、次のステージへと進む……』 ジュジュジュッ


美希「キミを倒して、ミキの……」

美希「ミキの心とも、決着を付けるの! ミキはアイドルだから!」 ミキキッ!


ジュピター『……』 ズズッ....


     パァン! パァンッ!


ジュピター『……?』 ビビッ

美希「で、デコちゃん……」


伊織「……」 スチャッ



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:52:47.56 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……心臓を狙ったのか? なかなか正確じゃねえか』

伊織「まさか……」


機動隊A「な、なんだ、今の銃声……」

機動隊B「おい、あいつ……!」


ジュピター『……チッ』

ジュピター『しらけちまった……帰るぜ』

ジュピター『……てめえとの決着は、また次だ』


美希「ま、待てっ!」


ジュピター『……ッッ』 メキメキッ

      バッ!!



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:57:47.68 ID:ErxVlCeJ0

伊織「と、跳ん……!?」

伊織「追え! 追いなさい!」


武田「いや、しかし……」

千早「ともかく、ビルの中の部隊の安否を……」


美希「どいてっ!」 ブンッ!

       ドコォッ!

武田「ほう、いいパンチだ」ドサッ


千早「武田さん!? 美希、何をしているの! 車から降りて!」


美希(よし……!) ガチャッ

春香「美希っ!」 ガタッ!



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 01:58:50.87 ID:ErxVlCeJ0

美希「春香!? 何してるの、降りて!」

春香「美希こそ! 駄目だよ、こんなことしちゃ!」


美希「……ならシートベルト絞めてて! マジなの!」ガチッ!

春香「え、ちょ……ひゃああっ!」



   ギュギュギュギュッ!

       ブロロロロロロロロッッ!


春香(は、走り出しちゃった……)

春香「み、ミキ……いつから運転できるようになったの……?」

美希「ミギーがやってるところ見てたの! 結構カンタンなの」

春香(大丈夫かな……)



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:00:49.25 ID:ErxVlCeJ0

   …………。

   ブロロロロロロロロッ...........!


美希「……」


春香「……ねえ、美希……戻った方がいいよ」

春香「勝手にこんな事して……きっと、怒られちゃうよ……」


美希「……」

春香「もう、あの人……人なのかな?」

春香「ともかく、その人も見失っちゃったわけだし……」


美希「……」

春香「うーむ……なーに考えてんでしょうか……」



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:04:16.57 ID:ErxVlCeJ0

   ブロロロロロッ......


春香「……」

春香「なんだか、美希とドライブしてるって、変な気分……」

美希「……」


春香「どこへ向かってるんだったっけ?」

春香「……」

美希「……」


春香「だんまりですか……」

春香「……ケーサツとかに止められないかなあ……無免許だし……」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:05:07.94 ID:ErxVlCeJ0

   【  ――そして夜  】


   ブロロロロロ................



春香「……酸欠な車内~♪」

春香「……そう満月のせいじゃない~ぃ♪」


美希「……」


春香「わあ、美希……ドームだよ、ドーム……」

春香「いつかここでライブが出来たらいいなあ……」


美希「……」

美希「……ドーム……」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:07:45.08 ID:ErxVlCeJ0

  ギギッ...........


春香「あ、やっと止まった……」

春香「ずっとシートで揺られてたから、お尻が痛いよー……」


     ガチャッ....


美希「……いる……感じるの」

美希「呼んでる……ような気がするの」


春香「……? 誰が?」

美希「……行かなくちゃ!」 ダッ!


春香「あ! ちょっと美希……またっ!」

春香「もう! 手のかかる子ですね……春香さんを困らせるんじゃないやい!」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:10:28.89 ID:ErxVlCeJ0

   【  ドーム裏口  】


美希「……」ガチャガチャ


春香「う、うわー……こ、ここってこうなってるんだ……」

春香「なんだか、感動……」


春香「……じゃなくてっ!」 ビシッ!

春香「駄目だよ美希、ここは立ち入り禁止……ってかこんな時間に誰もいない……」


     ガチャンッ!

美希「よし、開いたの……」 ゴソゴソッ


春香「あ、待って、美希……!」

春香「お、……お邪魔します……」 ゴソゴソッ



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:12:37.23 ID:ErxVlCeJ0

右肩『……』 ピクッ

美希「……こっちなの?」


春香「う、うわー……ここ、ホントにドームなんだぁ……」

春香「ステージから見ると、観客席がこんなに広い……うわー……っ!」


春香「あ、……機材がおきっぱなしにされてる」

春香「これ、動くかなあ……電源、どこだろう……」



美希「……いる……」

美希「感じるの……すぐそばに……」


美希「あいつが、いる……」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:15:18.19 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』


美希「……!!」

美希(いたっ!!)

美希(見つけた……けど……!!)


ジュピター『……』


美希(眠ってる……?)

美希(そうだ……こいつらもちゃんと眠るの)

美希(ミギーだって、普通の時でもしょっちゅう寝てたの……)


美希(……なんだか、いけそうな気がしてきたの……)

美希(それと、もう一つ……)



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:19:50.77 ID:ErxVlCeJ0

美希(……人と寄生生物は、お互いに引き合う性質なんて無い……はずなの)

美希(それでも……場所が解ったって事は……)


右肩『……』


美希(もしかしてミギーは、ジュピターに取り込まれただけで)

美希(こいつの中で、生きてるんじゃないのかな……)


ジュピター『……』


美希(パカッて割ってみたら、ミギーが出てきたりしないかな……)

美希(どうだろ……)


美希(あ、それ以前に……ミキ、何も武器を持ってこなかったの……)

美希(これはマズったの……一生の不覚なの!)



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:23:55.97 ID:ErxVlCeJ0

美希(そうだ……ミギー!)

美希(ミギーさえ戻れば、こいつとも戦えるの……)

美希(どうにかして、ミギーを戻して……)

右肩『……』


美希(でも、どうすればいいかわかんないの……)

美希(ここで名前を呼んでみたら、ミギーが返事したりしないかな……)


ジュピター『……』


美希「よし……やってみるの。……せーのっ!」

美希「ミ――」


       「どんがらがっしゃ―――んっ!!!」



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:28:52.78 ID:ErxVlCeJ0

美希「うわっ」ビクッ


春香「あちゃー……失敗失敗」

春香「マイク持ったまま転ぶとこんな感じなのか……」

春香「でも、いい練習になったぞ! もう転ばないぞ! よしっ!」


美希「春香ぁ!」


春香「あ、美希……ごめん、うるさかったかな」

春香「いつかここに立ったときのために、練習しておこうと思って……てへっ……」


美希「もう、びっくりしたの! 春香のバカ!」



ジュピター『……おい』 ギョロッ



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:30:46.45 ID:ErxVlCeJ0

美希「ひっ!!」

美希(お、起きたの……!)


ジュピター『てめえ……寝ている人の耳元で叫びやがって……』

ジュピター『覚悟は出来てるんだろうな……』


美希(ま、まずい……殺されるの……)

美希(終わった……? いや、まだ……)


美希「ミギー! いるんでしょ、ミギー!」

美希「返事をしてなの……ミギー!!」


ジュピター『……ミギー? ああ、この前の右手か……』

ジュピター『……わりいな。ここには、俺一人だ……』



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:34:25.67 ID:ErxVlCeJ0

美希「よくも……よくも、ミギーを!」

美希「左チョーップ!!」 ブンッ


      ぺしっ!


ジュピター『……んだよ、それは……』

ジュピター『人間のケンカというヤツか? 見たことあるぜ……しかし、あんな……』

ジュピター『……』 ジュジュジュッ

右手『……』 ブンッ!


美希「わっ!!」 サッ!


           ボゴィィィッ!!



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:34:59.54 ID:ErxVlCeJ0

美希(か、会場の鉄傘が折れ曲がったの……)

美希(あんなパンチ受けたら、死んじゃう……)


ジュピター『ただの人間が俺に戦いを挑むだと……!?』

ジュピター『人間ごときが、たった一匹で……何をしようってんだ!!』

右手『……』  ジュジュジュジュ.........

左手『……』  ジュジュジュジュ..............

触手『……』  メキメキッ........

触手『……』  メキメキメキ........



美希「ふ、増えてる……!! 進化してるの……」

美希「こんなの、どうしようもないの……」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:38:17.05 ID:ErxVlCeJ0

    < あー、あー、マイクテスト中ー >

    < 春香さんの美声テスト中ー >


美希「!?」


ジュピター『ああ……? なんだ、あいつ……』

ジュピター『お前の仲間か……?』


美希(まずいの……春香がを連れてきたのは失敗だったの!)


美希「違うの! 春香はミキの仲間じゃないの!!」

ジュピター『……ハルカ?』


    < おーい、ミキー! 聞こえてるー? えへへー! >



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:42:36.18 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』

美希「もうっ……サイアクなの!」


ジュピター『……』

ジュピター『なんだかよくわかんねぇが……』 ジュジュッ.......

右手『……』 バキバキッ.......

左手『……』 バキバキ.....


ジュピター『とりあえず不愉快だぜ、殺しておくか……』


美希「……だ、駄目なの! やらせないの!!」


    < 一番後ろの人も、ちゃんと見えてるからねー! >

    < なんちゃって……ふふふっ  >



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:45:50.82 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……ああん?』

ジュピター『人間が……何が出来るってんだ……?』


美希「……」


    < 何か、いいなあ……この景色…… >


触手『……』 ブゥンッ!

   ドカァァァッッッ!!

美希「ぎゃああああっ!!」 バキバキッ!


    < ちょっと……歌っちゃおっかなあ…… >


美希「う……うう……」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:48:02.85 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……クルッ』


美希「ま、待つの……」

美希「春香の所には……いかせないの……」 フラッ


ジュピター『……しつけぇな……』

ジュピター『……戦えないヤツに興味はねえんだよ……寝てろ!』

触手『……』 ビュンッ!

     ビシィィィッッ!!


美希「うがっ……ぐっ………!!」 ミキミキッ!


ジュピター『……!? 耐えやがった……だと……』

ジュピター『……てめえ。……マジで人間かよ』



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:51:29.14 ID:ErxVlCeJ0

美希「行かせないの……春香は……ミキが、守るの……」


ジュピター『……人間はたまに理解できねえ行動を取りやがる……』

ジュピター『なんだ? あの女がそんなに大事なのか……? 自分の命より?』


美希「理解なんて、する必要はないの……パラサイト……」

美希「春香は、ミキの大切な仲間だから……そしてミキは、アイドルだから!!」

美希「だから……!!」



    < テテンテテンテテッテッテーテー テテンテテンテテッテッテーテー チャッチャッ! チャララッ! (ポンッ) >


美希「……?」

ジュピター『……あ?』


    < パッパッパパッパッパッパパーラー パッパパパパッパパッパパーラ タッタッ! タラランッ! >



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:54:25.55 ID:ErxVlCeJ0

    <  よーるの♪ ちゅうしゃじょうぉうーで♪  >

    <  アナタは なにもぉー  いわなぁーいま・ま♪  >


美希「は、……春香?」


ジュピター『あ……ああ……?』 ジュジュッ.....

ジュピター『なんだ……この怪音程は……!!』


    <  レディオーからぁーん ながれるメロディ♪  >

    <  ワタシはーァ きょうをー ふーりーかーえるのぉーう♪  >


ジュピター『……くそ! そのふざけた歌を止めろ! マイクを離せ!』


             ガッ!!

美希「い、行かせないの……絶対に行かせないの……!!」



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:56:35.49 ID:ErxVlCeJ0

春香「あのうーみ☆ あーのまぁちーかどーはー♪」 

春香「おもいぃーでにぃー、のこーりーそうーでー♪」


ジュピター『くそ……なんだか……すげえ頭に来やがる……』 ビキビキ......ッ

ジュピター『よくわからねーが……止めるしかねえ……ッ』

ジュピター『死ね……!!』 ババババッ!

触手『……』 ババッ!


美希「駄目えええええええっっ!!」 ミキミキッ!!

触手『……』 ババババッッ!!

       ジュジュジュジュジュジュジュジュジュジュッッッ!!


美希「あっ」



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 02:57:26.11 ID:ErxVlCeJ0

美希(……)

美希(終わった……こんどこそ……終わったの……)


右肩「……」


美希(春香の歌声とダンスをバックに、人生初のドームで)

美希(ミキの15年の人生が、劇的に幕を閉じるの……)


右肩『……』 ピクッ


美希(……)

美希(結構長いスローモーションなの……)


美希(な、なんてこったなの……)

美希(スローモーションだから、敵の攻撃もゆっくり見えるの……)



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:00:39.21 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』

触手『……』 ジュジュッ.......


美希(……右肩先から入って、左脇腹に抜ける……)

美希(即死、なの……たぶん)


右肩『……』ピクピクッ


美希(やるなら……さっさとやってしいの!)



右肩『……ッッ!!』 グィィィ――ッッ!!


美希「えっ!?」

触手『……』  バシュッ!



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:01:30.15 ID:ErxVlCeJ0

右肩『……!』 バチィッ!

触手『……!!』 バチバチバチバチィッ!!


ジュピター『……!? な、何が……起こってんだ……!?』

ジュピター『な、何かが……がっ……!!』

触手『……ッ!!』 ミキミキッ!



美希「ミギー……ミギーなの!!」

美希「やっぱり、そこにいたんだねっ!!」


触手『……! ……っ!』 バチッミキキッバチッ!


春香「このこーうぃがぁーん あそうびぃーならーばーん♪」

春香「わりきーれるーのーにー かんたんじゃな、いーん♪」



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:05:32.15 ID:ErxVlCeJ0

触手『……』 バチッバチッ!

右肩『……!!』  バチチチチッッッ!


   ミキッ.....ミキミキミキッッッ!!

右手『……』 ミキミキッ!



ミギー『やあ……』

美希「ミギー……ホントにミギーなのー!!」


ジュピター『バカな……ただの肉片が……どうして俺に従わねえ!!』

ジュピター『くそ……あの歌声が……頭に響いて……』


春香「ううーっ! わっほい♪」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:08:58.96 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『くそ……俺に逆らうんじゃ……』 ジュジュッ

ジュピター『なっ……なんだ……お前らまで……ッッ!!』


    < 「じゃあね」なんていーわないでぇー♪ >

    < 「またねぇっ」っていぃってぇーっ♪ >



ジュピター『グァアアアアアアアッッッッ!!!!』  ギギギギギギギギッッ!!


ミギー『……すごい綱引きだな』

美希「あは……グスッ……ミギー」


    < ワッタッシのモッノッにっならなっくてい・い♪ >

    < そっばっにいるだけでぇーい・いー♪ >



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:11:01.62 ID:ErxVlCeJ0

冬馬『……があっ!』

冬馬『……お……お前らぁっ!!』 ジュジュジュッ!


北斗『すまん……冬馬……限界だ』 ギギギギッ!

翔太『あの歌を聴いていられない……もう我慢できない……逃げようよ!』  ビビビッ!


    <  アノコぉにもしもっあきたぁらー♪  >

    <  すぐによぉびっ だぁし てーん♪  >


冬馬『ふざけんなあああああああっっ!!!』  ジュジュジュジュッ!

ジュピター『俺は、戦う……戦う……勝つ……!!』


    <  こーわーれる、 くーらーいにぃ♪  >

    <  だぁきー! しぃめてぃー♪  >



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:13:31.94 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『無駄だ! 形成は逆転したのだ!』

ミギー『こちら側に移動する際に、重用器官をいくつか引きちぎった!』

ミギー『修復しなかれば戦えはしない!』


ジュピター『ガガ……ガガ……ガガガガガガ!!』  ジュジュジュジュッ!

ジュピター『ヨ……よくも……ガアアアッ!!』 ジュビビッビッ!!


美希「あ、アイツの体で、何が起こってるの……?」


ミギー『……「反乱」だ』

ミギー『統率者以外の寄生細胞が本能的に危機を察知し、体から逃げだそうとしている』

ミギー『それを抑えようとする「頭」と「それ以外」で、壮絶な綱引きの真っ最中ってわけだ』


ジュピター『ガガアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!』  ジュジュジュジュッ!



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:15:44.85 ID:ErxVlCeJ0

美希「な、なんでそんないきなり……?」

ミギー「詳しくはわからないが……おそらく……」


    < よーし! もう一曲、行きますよーっ♪ >


   『毒だ……毒が来る!』

   『この体では持たない……逃げろ! 離れるんだ……』

   『この場から、離れ――』


  冬馬『 黙れええええええええっ !! 』  ジュジュジュジュジュジュッッッ!!!


ジュピター『ゆるさねえ……ゆるさねえぞ……お前らごときに……』

ジュピター『人間が、人間がああああ――――――――っっっ!!!!』 ジュジュジュッッッッ!!!



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:16:22.94 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『すさまじい怒りだ……』

ミギー『ヤツの体に充満する怒りの正体……それは、脳を奪った寄生生物にしか存在しないもの』

ミギー『即ち、“この種を喰い殺せ”!』


ジュピター『ガ……ガアアアアアアアアッ!!』

ジュピター『オレノ……オレノマエニ……タツンジャ……ネエエエ………!!!』 ジュジュジュッ!!


ミギー『そして、ヤツは何匹もの寄生生物を体内に取り込むことにより』

ミギー『その思いを、増幅させ続け……その結果』

ミギー『戦いを、勝利を、強敵を求め続ける……戦闘マシーンが完成した』


ミギー『しかし、それはもはや――』 ミキキキッ!!



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:20:51.61 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『ガガガガガガガガッッッ!!!』

      ジュジュジュジュジュジュジュジュジュジュッッッッ!!!


ミギー『――ッッ!!』 ササッ!

ミギー『綱引きの綱に……わずかな切れ込みを入れただけで……』


ミギー『ッッ!!』 ミキミキィッッ!

             ――――ザンッ!!


ジュピター『―――――ッッッ!』 ジュッ.......


       バアアアアンッッ!!!

                  ドシャドシャッ!!

美希「……ミギー!」

ミギー『……全身がはじけ飛ぶ』



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:21:38.66 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』


美希「…………終わったの?」

ミギー『……ああ』

ミギー『どうした。その顔は、酷いじゃないか』


美希「ジュピターにチョップをくらわせたら、100倍返されたの……ホント容赦無いの」

ミギー『素手で勝負を挑んだのか……?』

ミギー『……キミもまた、凄いやつだな……』


美希「えへへ、褒められたの。……ところで」

美希「ジュピターはなんであんなに苦しがってたの……?」

ミギー『おそらく、……あれだろう』

美希「?」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:22:56.38 ID:ErxVlCeJ0

春香「ツカマエテ スキダヨト イッテホーシイー♪」


ミギー『動物には、特定の音波を嫌うものがいる』

ミギー『……人間にも、特定の音楽が肌に合わなかったり、認められなかったりするだろう』


ミギー『ジュピター達……完成されたパラサイトアイドルにとっては』

ミギー『おそらく、ハルカの自由奔放な歌い方は毒でしかなかったのだろうな』


美希「……いい歌だと思うけどな……」

ミギー『……それは、ミキが春香の歌を好きだからだよ』


美希「そうなの! 美希、春香の歌って大好きなの!」


春香「ソウヨ エイエンノナツ キットキット ドラマガハジマルー♪」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:26:48.60 ID:ErxVlCeJ0

ジュピター『……』


ミギー『(……)』

ミギー『(この毒の大音量の中では、復活することも無いだろう)』


美希「春香! 春香!」

美希「ねえ! リクエストお願いするの!」


春香「よっし美希! 何でも来い!」

美希「 shiny smile ! 歌ってほしいの!」


春香「シャイニースマイルか……よし、美希、上がっておいで!」

春香「一緒に歌お♪」


美希「はいなのー!!」



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:32:56.66 ID:ErxVlCeJ0

   【  そして――  】

   【  後日――   】



    『……961プロ殲滅戦から一週間が過ぎ……』

    『アイドルアカデミー大賞、グランドフィナーレまで一月に迫った……』


    『アイドル関連の事件……もとい、パラサイト関連の事件は……』

    『あれ以来影を潜め、日々平穏が続いている』


    『……けして、この業界から“パラサイトアイドル”がいなくなったわけではない』

    『彼らはより賢く……狡猾に……「老獪さ」を身につけ、』

    『人間社会へと上手く溶け込んでいったからである』



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:33:48.72 ID:ErxVlCeJ0

    『中には例の「日高愛」のように、人間の家族として紛れ込み』

    『人と同じ生活を続けるうちに、その食人衝動を失い……』

    『いつしか、完全な「人間化」していくものもあった』


    『……寄生生物には、「個体差」があった』

    『それは時として自らの性質に変化をもたらし、』

    『「変化」――新たなる「進化」を遂げる種もあったのだ』


    『そして……ここにも一人』

    『自分を変化させつつある 寄生生物がいた……』



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:36:00.09 ID:ErxVlCeJ0

   【  美希の部屋  】


美希「……あふぅ」

美希「トップアイドルに……なるの……zzz」


ミギー『……』

ミギー『……ミキ……』 スッ



美希(ミギーはホント、あっけらかんとしてて……)

美希(心配してソンしちゃったの!! もうっ!)


ミギー『……』


美希(でも……生きてて良かったの……ミギー……)



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:38:47.62 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『……』

ミギー『どう見える、ミキ……』


美希(うん……? ミギー? なんだかはっきりしてるの)

美希(これって夢なのかな。なんだか真っ暗で……)




ミギー『……ミキ、今日はな……』

ミギー『お別れを言いに来たんだ……』


美希(え? どういうことなの……?)

美希(まさかまた、ちぎれてどこかに……)


ミギー『……いや、そうじゃない……そうじゃないんだが……どう言えば』



174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:41:02.73 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『つまり……「眠り」に付こうと思っている』


美希(……? でも、ミギーしょっちゅう眠ってるの)

美希(一日に四時間……たまにそれ以外でも……)


ミギー『いや……この眠りは、それとは違う。少し長い』

ミギー『何年……何十年……ひょっとしたら死ぬまでだ……』

ミギー『つまり、ミキにとってわたしはただの「右手」に戻ると考えてくれていい……』


美希(な、なんでそんな……いきなり……)

美希(理由を言って欲しいの!)


ミギー『わたしはね……内部構造がまた少し変化したんだ』

ミギー『莫大な情報量……そして、それらを別々の思考で処理することができるようになった』



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:43:19.75 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『しばらく外からの情報をシャットアウトして……』

ミギー『ここにある材料だけでやってみたくなったんだ』


ミギー『だから、外面の活動を停止する』


美希(そ、そんなの……困るの……)

美希(これまで、ずっと一緒にやってきたのに……いきなり居なくなるなんて!)

美希(むてきいん……むせきい……無籍姻……? とにかくそれなの!)


ミギー『……ミキ』


美希(やだよ、ミギー……いなくなっちゃったら寂しいの)

美希(ミキ、また独りになっちゃうの……!!)



176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:44:17.88 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『……ミキ』

ミギー『キミには……わたしなんかよりも、とてもいい仲間がいる』

ミギー『ハルカがいる……ヤヨイがいる。チハヤがいる……イオリがいる』

ミギー『寂しいことなんて……ないさ』


美希(でもっ……でもっ……)

美希(ミギーは……ミギーはいなくなっちゃうんでしょ……!?)


ミギー『ミキ、わたしの事は』

ミギー『一つの……「夢」だったと思ってほしい』

ミギー『だから最後に夢の中で別れを言いに来た』


美希(夢なんかじゃないの! ミギーと……ずっと暮らしてきた毎日は……)

美希(絶対夢なんかじゃないの!)



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:46:27.30 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『……たしかに……キミの周りでは様々なことが起こった』

ミギー『多くの出来事……人の死は現実だ』


   …………!


 菜緒「……」


美希(お……お姉ちゃん……?)

美希(なんでお姉ちゃんが、ここに……)


ミギー『「人の死」と聞いて、キミが創り出した映像だよ』

ミギー『……ほう……キミの姉は、キミの脳ではこう見えるのか……』


ミギー(え? ……どういうことなの?)



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:47:07.78 ID:ErxVlCeJ0

 菜緒「……」


 イヌ美「……」

 サイネリア「……」

 絵理「……」


 プロデューサー「……」


美希(あ……ハニー!)


ミギー『……ミキの脳には、こう映っていたのか……』

ミギー『……どれも、わたしが見ていたのとは違う……』

ミギー『わたしを出して見ろ』


美希(えーっと……)



182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:49:21.77 ID:ErxVlCeJ0

ミギー「……」 ピコッ


ミギー『へぇー……』

美希(へーって、……ミギー……)


ミギー『……つまりは……お互いに理解し合えるのなんて』

ミギー『ほとんど、「点」なんだよ』


ミギー『同じ価値観……構造を持つ人間同士でさえ、そうだ』

ミギー『魂を交換できたとすれば、想像を絶する世界が見えるだろう……』


     シュゥゥゥゥ――――ンッ


美希(あ……みんな、消えて……)



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:51:40.09 ID:ErxVlCeJ0

ミギー『さて……もうそろそろ行く』

ミギー『スイッチを切るぞ』


美希(ま、待ってよ……ミキはこれからどうすればいいの……?)

美希(ミキだけじゃ、なんにもできないの……)

美希(たとえば、もし……寄生生物とかがでたら……)


ミギー『……キミならば、大丈夫だ』

ミギー『それよりも悪い記者に気を付けろ。』

ミギー『アイドルアカデミー大賞……グランドフィナーレには、万全の状態で挑め』

ミギー『これまで、わたしが教えてきたことが役に立つはずだから……』


ミギー『それに、キミには仲間がいる』

ミギー『困ったときは仲間を頼れ……「団結」するんだ……』



184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:54:02.38 ID:ErxVlCeJ0

美希(ひどいの……こんないきなり……)

美希(……もう、ミギーとは……お喋りできないの……?)


ミギー『あるいはな……でもまあ、よく考えて見ろ』

ミギー『自分の右手と話すアイドルなんて、いるほうがおかしいんだぜ』

ミギー『……本来は』


ミギー『……キミが目を覚ましたら……この夢の事も忘れているだろう』

ミギー『その時わたしのことも一緒に……忘れてくれ』

ミギー『……忘れることができるはずだ』


美希(待って……ミギー! ミギー!)



ミギー『今までありがとう……ミキ……』



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:55:49.92 ID:ErxVlCeJ0

  …………。

  チュンチュン......    チュン........


美希「ん……」

美希「……」


右手「……」


美希「……ないの……」

美希「忘れられるわけ、ないの! バカっ!!」



右手「……」

美希「バカ……」



189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:58:18.79 ID:ErxVlCeJ0

   【  ――そして  】

   【  876プロダクション  】



石川「……ついに……ついに来たわ……」

石川「我が、876プロダクションに……新たなアイドルが!」


涼「わ、ワクワクしますね!」

ペニー『りゅんりゅん☆』


まなみ「涼さん……最近変な口癖が増えましたね……」


石川「紹介しましょう! 桜井夢子ちゃんです!」


夢子「ど、どうも! これからよろしくお願いします……!」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 03:59:54.11 ID:ErxVlCeJ0

涼「え……ええーっ!!」

涼「な、なんで夢子ちゃんが876プロに……」


夢子「あら、来ちゃ悪いの?」

夢子「私だってアイドルよ。移籍くらいは自由でしょう」

夢子「……べ、別に……アンタがいる事務所を探してたわけじゃ……」


ペニー『りゅんりゅん……この子、涼に気があるみたい……?』


涼「え?」

夢子「な、なななっ! 何言ってんの! バカじゃないの! 死ねっ!」  ゲシッ!


涼『りゅんりゅんっ☆』 ビクーンッ!

涼「ぎゃおおおおおおおんっ!」 ビクーンッ!



191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:02:30.95 ID:ErxVlCeJ0

涼「い、いてて……」

涼「でも社長! よく考えたら、僕が女装する必要、もう無いんじゃないですか?」

涼「夢子ちゃんがいてくれるわけだし、僕はそろそろイケメン路線で……」


石川「は? そんなことしないわよ」

石川「だって貴方達は、ユニットで活動してもらうんだもの」


涼「え?」

夢子「え?」


まなみ「あの……社長、私も初耳で………」


石川「ああ、まなみん。あなたが三人目のメンバーだから」

石川「最年長として、二人をしっかりリードしてあげなさい」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:03:46.78 ID:ErxVlCeJ0

まなみ「え? あの、社長?」


石川「よかったわ……まなみんがアイドル志望だった頃の書類が残っていて」

石川「なんとか来週のオーディションに間に合わせることが出来たわ……」


まなみ「え? 来週? あの、その……」

涼「……ま、まなみさん……」

夢子(何この事務所……色々とやばくないかしら……)


石川「そう……ここに、未来のトップアイドルの座を約束された三人が揃った……」

石川「今日は、記念すべき日ね!」


石川「伝説……今日ここから、876のアイドル伝説が始まるのよ!」

石川「あっはーっはっはっは!!」



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:07:04.02 ID:ErxVlCeJ0

    【  病室  】


雪歩「……」

雪歩「萩原雪歩ですう……」


雪歩「私は今、病院にいますう」

雪歩「あの事件から私はアイドル活動ができなくなって765プロを辞めました」

雪歩「そして、ここにずっと入院していますぅ」


雪歩「……一人ってすごく落ち着きます……」

雪歩「わずらわしい事が何も無くて、すごく楽ですう」



雪歩「……でも、体がベッドに縛り付けられてるのは納得できないですぅ……」

雪歩「扉にも鉄格子が付いてて閉塞感がありますぅ……」



197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:10:03.85 ID:ErxVlCeJ0

雪歩「扉の鉄格子は、この前に私が勝手に帰ろうとしたからです」

雪歩「体が縛られているのは連れ戻されたときに暴れたからですぅ……」


雪歩「でも酷いですう……こんな事……」

雪歩「でも私が悪い事をしたからいけないんですぅ。これは罰なんですぅ……」


雪歩「……ずーっとベッドに寝ていると暇ですぅ……」

雪歩「悪い事ばっかり考えちゃいそうで……」



雪歩「こんな生活してたら、いつか病気になっちゃいますぅ……」

雪歩「……」


雪歩「あ、違う……病気だから入院してるんでした……」



199: ◆.ewUP/EILA :2012/01/04(水) 04:13:07.65 ID:NtDrnLmN0

雪歩「……」

雪歩「きっときっときっときっときっときっと……♪」

雪歩「あなた宇宙一 ~♪」

雪歩「幸せモノね ♪」


雪歩「……、うー……」

雪歩「だせだせ~! だせだせ~!」

雪歩「だせだせだせだせだせだせだせだせだせ!」

雪歩「出せぇ~!!」ガタガタガタガタッッッ


   ビーッ! ビーッ!
              バタバタバタッ ガタンッ!


   「萩原さん、暴れないで下さい!」



200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:13:50.99 ID:NtDrnLmN0

雪歩「はうぅ~ごめんなさい、ごめんなさい……」

雪歩「もう暴れません、暴れませんから……」


   ガチャンッ!

雪歩「え? どこへ行くんですか?」

雪歩「嫌ですぅ、部屋替えは嫌ですぅ! ここがいいですぅ……」

雪歩「反省部屋は狭くて汚くて怖いですぅ……」


雪歩(……うう、でも私がいけないんですよね……)

雪歩(私が駄目な子だから……ここに入れられたんですぅ……)

雪歩(きっと、お父さんもわたしの事が嫌いなんですぅ)

雪歩(765プロも、春香ちゃんも、真美ちゃんも……しじょ~さん、も……)

雪歩「ひいいいいいいいっ」バタバタッ



203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:15:58.00 ID:NtDrnLmN0

雪歩「怖いですぅ……口だけ頭はほんとにいたんですぅ……」

雪歩「人間のフリをしているんですぅ……」


    ガチャッ


雪歩「え? 面会ですか?」

雪歩「いや、いやですう、人と会うのは嫌ですう」

雪歩「会って怖いおもいをするくらいなら、ずっと一人でさみしがってたほうがマシですぅ」

雪歩「わたしには穴蔵がお似合いなんですう、日の光は苦手ですぅ」


雪歩「いやあああああああああああっっ!!」



真「……やあ、雪歩」

雪歩「ま……真ちゃん……?」



207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:19:25.79 ID:NtDrnLmN0

真「久し振りだね……ずっと山ごもりしてたから、知らなかったよ」

真「雪歩がこんなところにいるなんてさ」


雪歩「はい……私にはお似合いですぅ」


真「……違うよ。雪歩」

真「雪歩の居場所はここじゃない……」

真「……アイドル事務所……765プロダクションのはずだろ」


雪歩「……でも、私、アイドル辞めちゃいましたし……」

真「辞めてないよ。事務所からは活動停止ってなってるだけだ」


雪歩「でも……ここから出ちゃ行けないんですぅ……」

真「なら、僕が出してあげるよ」



210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:22:20.50 ID:NtDrnLmN0

雪歩「で、でも……でもぉ……」

雪歩「私は……出たくないんですぅ……」


真「……どうしてだい、雪歩」


雪歩「……外は、怖いことだらけですぅ……」

雪歩「犬もいます……男の人もいます……口だけ頭もいます……」

雪歩「病院の中の方が……安全ですぅ……」


真「じゃあ、これから雪歩を僕が怖いものから守ってあげるよ」

真「これでいいんじゃないかな」


雪歩「……真ちゃんが……怖い人になるかもしれないですぅ……」

雪歩「ある日突然……頭がパックリ割れて……」

雪歩「はわ……あわわわっ……あわわ……わわわわわっ」



211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:25:21.59 ID:NtDrnLmN0

真「雪歩、落ち着いて……」

真「ここには何も怖いものなんてないだろ?」


雪歩「……」

真「……あるのかい?」


雪歩「……」

雪歩「真ちゃんが……怖いですぅ……」


真「……」


雪歩「いきなり訪ねて来て……こんな事を言い出して……」

雪歩「なんでですか……なんで私を追い詰めるんですか……」

雪歩「もう、そおっとしておいて欲しいですぅ……」



212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:27:52.40 ID:NtDrnLmN0

雪歩「真ちゃんの心が見えないですぅ……怖いですぅ……」

雪歩「いや、あたりまえです……人は繋がれないからです……」

雪歩「人は心と心を繋ぐことは不可能だからです……それはまた、別の次元に存在するんですぅ」

雪歩「相手を知れる部分なんて、ほんの点でしかないんですぅ」

雪歩「だからこそが怖いんです……真ちゃんの心が見えないんですぅ……

雪歩「見えないことは怖いことですぅ。怖いのは嫌ですぅ……」

雪歩「幸せになりたいですぅ……」


真「……もう少し、雪歩の方から僕に歩み寄ってみるってのはどうだい?」

真「近くで見れば、怖くないってこともあるかもしれないよ」


雪歩「歩み寄った……歩み寄りました……」

雪歩「でも……歩み寄ったら頭が シジョッ て割れたんですう……」



216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:31:17.54 ID:NtDrnLmN0

真「……何がいけないんだい?」

真「僕の頭が突然 マコッ て割れたとして、何か問題あるのかな?」


雪歩「……」

雪歩「だってそれは……怖いことで……」

雪歩「……ま、真ちゃん……もしかして……」


真「何勘違いしてるのさ。僕は人間だよ」

真「それに、……たとえ割れたとしても、何か問題あるのかな?」


雪歩「だって……こ、怖いです……」

真「それは、見た目が?」


雪歩「……全部ですぅ……」



219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:33:29.40 ID:NtDrnLmN0

真「……」

真「知ってるよ……雪歩」

真「君が何を怖がっているのか」


雪歩「……」


真「……雪歩は、知ることを怖がっているんだ」

雪歩「……えっ」


真「何かを知って……それに踏み入ったとき」

真「怖いことがおこらないかどうか……それが怖くて、ずっと踏み出せないでいるんだよ」


雪歩「ち……違います……私は、理解できないものが怖いんです……」

雪歩「だから……」



220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:37:21.70 ID:NtDrnLmN0

真「それは、雪歩が勝手に思ってるだけじゃないかな?」

真「誰かにそう、教えられたの?」


雪歩「……それは、しじょ~さんが……」

雪歩「あ……ああ……」


真「……雪歩。たまにはさ、僕と一緒に病院の外も歩いてみようよ」

真「たまにスポーツとかもやったりしてさ。体動かして……」

真「こうやって、お喋りするのも悪くないかな」


真「もっと、僕のことを知ってもらいたいんだ……雪歩に」

真「僕のこと……知ろうとしてみて」


雪歩「ま、真ちゃん……」



222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:38:41.45 ID:NtDrnLmN0

真「……怖いことなんて、なにもないよ」

真「僕を知って……自分を知ることが出来れば」

真「そうしたら、雪歩も……ここから出られるようになるさ」


雪歩「……で、でも……」


真「「でも」は、無し。今はね……」

真「いつか、ここを出たら……二人で旅行にでもいこうよ」

真「そこでゆっくり羽を伸ばそう」

真「そしていつか……765プロに戻って、アイドル続けよう……」


雪歩「……うん……」


真「雪歩――。僕が絶対……幸せにしてあげるからね」



225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:42:18.30 ID:NtDrnLmN0

   【  また別の病院  】




伊織「縛り付けるの! 縛り付けておくのよ!」

伊織「何を言おうと絶対にベッドから立ち上がらせちゃ駄目よ!」


医者「は、はい……伊織お嬢様」

医者「しかし、奇跡ですな……これほどの軽傷で……」


伊織「こんの……バカ……バカ兄様っ!」

伊織「私がどれだけ心配したか……」


水瀬薫「……水瀬家の男は、常に人より先を征く……」

水瀬薫「しかし……人より先に逝くことはけして無いのだ……」



226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:44:43.13 ID:NtDrnLmN0

医者「……しばらく、絶対安静です」

医者「動いてはなりませんぞ……」


水瀬薫「……善処する」


伊織「だから、縛り付けておきなさいって言ってんの!」

伊織「賭けてもいいわ……お兄様、明日にはいなくなるわよ」


水瀬薫「……明日は、たしか極東ラジオで伊織と亜美ちゃんのコーナーがあったな……」

水瀬薫「……ぜひ、現場に向かわねば……」


伊織「だから! 動くなっていってるでしょーが! ラジオくらい放送で聞きなさいよ!」

伊織「今月いっぱいは絶対に病室を離れないこと!」



227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:47:58.24 ID:NtDrnLmN0

水瀬薫「しかし……今週末の<竜宮小町>の定期ライブは生で見ねば……」

水瀬薫「……【水瀬伊織ちゃんを応援する会】の【会長】として……面目が……」


伊織「ばかーっ!」 べちーん!


伊織「お兄様は水瀬グループの跡取りでしょ!」

伊織「いいかげん、そのアホみたいな会の【会長】ってやめなさいよ!」

伊織「ちょっと前にそれのせいでお父様に勘当されかけたじゃない!」


水瀬薫「……しかし、その父も今や【会員No.775479】として熱心に活動を行っている……」

水瀬薫「全ては、この私の手腕による所で……」


伊織「もう! ばかー!」

伊織「なんでこんな、私の周囲には駄目な大人しかいないのよー!」



230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:51:27.76 ID:NtDrnLmN0

   【  北海道  十勝  】

   【  ――場末のラーメン屋  】





武田「……なぜ、音楽業界を率いて立つはずの僕が……」

武田「……このような場所でラーメンを注文しているのだろうか……」


舞「あん?」 ズルズルズルー

舞「何よ、武田くん……ご飯付き合ってくれるって言ったじゃない」


武田「言ったは言ったが……まさか、こんな……」

武田「……東京から三時間便で振り飛ばされることになるとは思わなかったよ」



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:53:29.99 ID:NtDrnLmN0

愛「北国ラーメン……お待ち」 ドンッ


武田「愛くん? ……いま、君の指が入っていたような気がするんだけど」

武田「困るんだよね……僕は結構、潔癖だから……」


舞「あ、コラ? うちの娘のダシが美味くないって言うの?」

愛「嫌なら食うな」


武田「いや……いただくよ……いただくとも……」


舞「いやー愛がバイト始めるって聞いたときはびっくりしたけど……」

舞「まさか北海道とはねーっいや、びっくりしたわー」


愛「……毎日食べに来るとは思いませんでした」



233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:56:32.40 ID:NtDrnLmN0

武田「ああ……それはあれだね」

武田「日高くんはなんだかんだで……子離れができない体質なんだよ」

武田「そして相手が嫌がれば嫌がるほど追い回す……っていう……ね」


舞「ふん……別に。ここのラーメンが美味いから食べに来てるだけよ」

舞「勘違いすんなよ! 愛!」


愛「……まいど」

愛「……!」ピクッ


  ガランガラン......


金髪の少女「あの……十勝らあめんとは、いずこに……」


武田「ん……?」



237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 04:59:40.83 ID:NtDrnLmN0

武田「おや、お客さんのようだ……」

武田「……? お嬢さん、僕とどこかで会ったことがないかな」


金髪の少女「はて……?」


舞「何? 武田くん、ナンパ? うわー……古典的ね……」

武田「いや、たしかにどこかで……」


金髪の少女「……」 ファサッ......


武田「……いや、すまなかった。僕の知り合いに金髪の少女はいない」


金髪の少女「ジュルルルルルルルルルルルルルルルルッッッ!!」


武田「……ラーメンをそんな風に食べる知り合いもいない」



239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:04:24.67 ID:NtDrnLmN0

   ガラガラ......


漆黒の少女「はいさーい、ここにいたのか、たか――」

漆黒の少女「ゲッ!?」


愛「……」 ガチャガチャ


金髪の少女「ああ、……どうでした工事の様子は」

金髪の少女「せっかく広い土地を買ったのです……大きな家が欲しいですね……」


漆黒の少女「あ、あはは、そうさー! ひ、広かったさー!」

漆黒の少女「犬でもワニでも牛でもなんでも飼えるぞ!」


金髪の少女「それは……まことに――」

漆黒の少女「あ、今から二人で見に行こう! そう、それがいいさー!」



241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:07:19.63 ID:NtDrnLmN0

金髪の少女「え? あ、あの、私……まだ駆けつけ一杯しからあめんを食して……」


漆黒の少女「い、いいから! 出るぞ!」

漆黒の少女「あ、お代ここにおくさー」 サッ


愛「……まいど」


    ガラガラガラッ! バタバタバタッ!


舞「なんだか慌ただしいお客さんだったわね」

舞「こっちの人ってもっとのんびりしてるイメージあるけど……」


武田「……」

武田「……今の黒い方の子も……どこかで……」

武田「気のせいか……?」



243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:11:21.96 ID:NtDrnLmN0

   【  ――そして  】

   【  アイドルアカデミー大賞  】

   【   グランドフィナーレ 】



四海「……今年度……IA大賞に輝いたのは……」

四海「……」



四海「765プロダクション!」

四海「星井美希、高槻やよい、天海春香!」

四海「曲は……【マリオネットの心】!」


   ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:14:56.51 ID:NtDrnLmN0

春香「う……嘘……」

やよい「わ、私達が……IA大賞です……!!」


四海「天海春香さん、受賞の感想をどうぞ」


春香「うっ……こ、言葉が……でてこなくて……」

春香「これもみんな……リーダーの美希が、私達を導いてくれたからだとっ……」ポロポロッ


美希(本当に……)

美希(ここまで……長かったの……)


四海「星井美希さん、この曲「マリオネットの心」……ですが」


美希「はい……これは、私達が辿ってきた……軌跡……」

美希「大切な人と共に過ごした日々を、歌った曲です」



247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:17:11.34 ID:NtDrnLmN0

   ねぇ 消えてしまっても探してくれますか?

   きっと忙しくてメール打てないのね
   寂しい時には 夜空見つめる
   もっと振り向いてほしい 昔みたいに
   素直に言いたくなるの

   ZUKI ZUKI ZUKI 痛い
   DOKI DOKI DOKI 鼓動が身体伝わる
   『踏み出したら 失いそうでできない』

   ねぇ 忘れてるフリすれば会ってくれますか?
   待ち続ける 私マリオネット
   貴方と離れてしまうと もう踊れない
   ほらね 糸が解れそうになる
   心がこわれそうだよ…



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:18:06.75 ID:NtDrnLmN0

   いっそ別れ話 サッパリするのにね
   苦しい時には 朝が眩しい
   そっと鞄たぐりよせ 想い詰めても
   途中で放り投げてる

   JIRI JIRI JIRI 焦がす
   GIRI GIRI GIRI そんな駆け引き怖いよ
   踏み出したら 後悔なんてできない

   ねぇ 消えてしまっても探してくれますか?
   行くあてもない 私マリオネット
   貴方に気持ち届かない Ah もどかしい
   ほらね 涙ひと粒も出ない
   心がこわれそうだよ…


   切れそうになった糸は もう戻らないよ
   だけど勇気なくて認めないの
   すでに醒めてしまったこと



249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:21:29.06 ID:NtDrnLmN0

   ねぇ まだ私のこと見つめてくれますか?
   何もできない それがマリオネット
   貴方に気持ち届かない Ah もどかしい


   ほらね 涙ひと粒も出ない
   心がこわれそうだよ…



美希「……」

春香「……」

やよい「……」


美希(……これで)

美希(ミキの……長い物語は、終わったの……)

美希(お姉ちゃん……ハニー……ミギー……)

美希(ミキ……トップアイドルになったよ……)



253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:23:08.72 ID:NtDrnLmN0

   【  IA会場  テラス  】


春香「……夢みたいだな」

春香「私達が、この舞台に立てるなんて……」


やよい「今朝の夢の続きを見ているみたいです」

やよい「……春香さん、ほっぺたつねらせて下さい!」 ギューッ!


春香「あいててて! 夢じゃない! いてててっ!」


春香「……でも、」


美希「……ううん」

美希「みんな……それぞれが最高の結果を出せたことが……ここに繋がったんだと思うな」



255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:25:25.59 ID:NtDrnLmN0

     カツカツ.......

   「……」


美希「……? 誰か、こっち来るよ?」


春香「あの感じ……! インタビューですね! この春香さんに!」

春香「いやーさっそくみつかっちゃったなー」 クネクネ


やよい「……でも、このテラスって受賞者以外立ち入り禁止ですよね……?」

やよい「スタッフの方でしょうか」


   「やっと、見つけた……」

美希「……? もしかして、まだ受賞の挨拶とかあるんですか?」


善永「ああ、いえ。挨拶があるのは私ですよ」



259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:28:07.93 ID:NtDrnLmN0

善永「まずはおめでとうございます。IA優勝」

善永「いや……本来なら961プロがIA、IUの完全制覇を行う予定だったんですけど」

善永「いや……皮算用は駄目ですね。大損してしまいましたよ」


美希「……? 何の、話をしてるの?」


善永「ああ、あなたに話してるんじゃないですよ」

善永「右手さんとお話しがしたいだけです」


美希「!!」

春香「!?」

やよい「……みぎてさん、ですか……?」


善永「何……ちょっとした、ビジネスのお話しですよ」



261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:31:05.47 ID:NtDrnLmN0

善永「あの日高愛がこれまでのことをぺらぺらと喋りやがってせいで……」

善永「……ちょっと、警察にマークされちゃいましてね」

善永「殺人の前科が付いちゃいそうでして」


春香「さ、さつじ……」


善永「まあ……961プロと関わる以上、いつかこんな事になるんじゃないかなー」

善永「とは思ってたんですけど……」


善永「……まあ、ここでビジネスの話ですよ」

善永「実は私、961プロの意見役を務めていたこともありまして」

善永「パラサイトとは深い関係にあるのです」



263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:34:00.56 ID:NtDrnLmN0

美希「……何の話なの?」


善永「あなた、961プロのパラサイトを狩っていましたよね」

善永「ぜひ、その協力をさせてもらいたくて」


春香「え……? 狩って……?」

美希「……!!」


善永「パラサイト共の情報は全て渡しますよ。もう私には必要ありませんから」

善永「まあ、その代わりに私の逃亡資金を援助してもらいたいんです」

善永「これもビジネスって事で。トップアイドルとしても、必要なことですよ……」


善永「右手さんにとっても、これはかなり有益な情報になると思いますが」

善永「……どうですかね」



264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:36:29.74 ID:NtDrnLmN0

美希「……」

美希「やよい、警備員呼んできて」

やよい「あ……はい……」 テテテッ


善永「あれ……? 困りますよ」

善永「私は逃亡中の身だって、言ったじゃないですか」


美希「じゃあとっとと捕まればいいって思うな」

美希「ミキはそんなヤツの相手をしてるほど暇じゃ無いの」


善永「……」

善永「まったく……しょうがないですね……」

善永「じゃあ、逃げるとしますか……」

     ―― ダッ!! バッ!



265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:38:05.50 ID:NtDrnLmN0

善永「よっと」 ガッ!!

春香「やっ、きゃああっ!」


美希「春香ぁ!?」 バッ


善永「動かないで下さいよ……アイドルの顔に深い傷が付きますから」

善永「……伊達に敏腕記者、やってないですよ」 ザッ


   ズリズリ......


春香「……」

善永「……テラスは5階か……ここから飛び降りるのは、ちょっと無理かな」

善永「……ちょっと、右腕さん、逃げ道作って下さいよ」

善永「せめて下の階まで下ろしてくれたら、あとは適当に逃げますから」



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:42:23.39 ID:NtDrnLmN0

美希「……」

美希「で……出来ないの」


善永「……はい?」

善永「寝言は聞きたくないですね……」

善永「こっちはちゃんと調べが付いてるんですから。敏腕記者舐めないで下さいよ」


美希「だ、だから……」

美希「ミキには、今、ミギーがいなくて……!!」


善永「……私も必死なんですよ」

善永「ここで捕まったら、今までの悪行的に死刑濃厚なんですよ」

善永「……決めた。次、「できない」とか言ったらこの子の口が裂けます」 チャッ


春香「……っ!」



269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:46:23.24 ID:NtDrnLmN0

春香「……やあああっっ!」 バッ! スパッ!

善永「なっ……くっ!!」


美希「春香ぁっ!」

春香「美希っ! 逃げて……こんな人の言う事、聞いちゃ駄目っ!!」 グイグイッ!


善永「……ッッ!」 ザッ!

    バサッ!

春香「いっ……!!」 ヨロッ


美希「春香ああああああっっ!!」 ダッッ

善永「……余計な真似を……」


       ドンッ!



274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:49:08.06 ID:NtDrnLmN0

美希(集中……!!)

美希(春香が押されて……このままじゃテラスから落ちるの……!)

美希(大丈夫、ミキのスピードなら追いつけるの)

美希(だってミキは普通の人間じゃ無いんだから!)


美希(まずは春香直伝の、左殺人チョップであの女をぶっ倒して……)

美希(それから右手で落ちていく春香を掴み上げるの!)


美希(大丈夫! 一秒もかからない! ミキなら余裕なの!!)  ダッ!

美希(まず、ここでこの女の顔面に左チョップを……!)


善永「――はッッ!」     ドスッ!


美希(――あれ?)



275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:52:38.87 ID:NtDrnLmN0

美希(痛――)

美希「ああああああああああああっ!」

美希「ミキチョーップッ!!」 ズンッ!


      ドゴォッ!!


善永「がは……っっ」 グラッ



美希(そして――っっ!!)

美希「右なの!! 春香――っ!!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   テテレッテレッテッテッテレッ <タッチして下さい> テテレッテレッテッテッテレッ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:54:58.50 ID:NtDrnLmN0

                   ━ (3) ━


                   ━ (2) ━


                   ━ (1) ━



美希「春香っ……!!」
                     スカッ!
春香「みっ――」ヒュゥッ....




美希「あっ……」

美希「あああっ……」


美希「あああああああああああああああああっ……!!」



279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:56:13.08 ID:NtDrnLmN0

美希「また……助けられなかったの……」

美希「お姉ちゃんも……ハニーも……春香も……」

美希「ひどい……ひどいの……なんでいつもこんな……」ポロポロ



   ―― 道で、偶然出会った生き物が

   ふと見ると、死んでいた。

   そんな時、なんで悲しくなるんだろう?






    『そりゃ……』

    『ミキが、人間がそれだけ、ヒマな動物だからさ』



281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:57:14.72 ID:WOZJE8bP0

えっ



283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:58:20.86 ID:NtDrnLmN0

    『だがな……それこそが人間の取り柄なんだ!』

    『心に余裕がある生物……』

    『なんと素晴らしい!』


    『だから……、いつまでもメソメソしてるんじゃない』


    『あと、こいつ重い』

    『疲れるから自分で持ちな』



美希「えっ……」


右手「……」

春香「お、落ちる……うぐぐぐ……」 ブラーン



284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 05:59:51.22 ID:NtDrnLmN0

やよい「み、皆さん、今警備員の人を……」

やよい「うわっ!」


美希(……ミギー?)

美希(もしかして……今……)



やよい「み、美希さん、そのまま掴んでいて下さい!」

やよい「今引っ張り上げます!」


やよい「やっさーっ!!」 グイッ!


春香「うわっ!!」 ドシンッ

美希「あいたたたなの……」



286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:01:13.27 ID:NtDrnLmN0

警備員1「大丈夫ですか!」

警備員2「こいつ……一体どこから入り込んで……」

警備員3「すぐ救急車を!」


美希「救急車……?」

美希「あっ……春香……! 顔に怪我してるの……!!」


春香「ちょ、ちょっと頬を斬られたただけだから……」

春香「それより……救急車が必要なのは美希だよ!」

春香「う、左腕に……!」


美希「……あっ」

美希「い、痛い! 何コレ……スッゴク痛いの! いたたたたっ!!」



288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:02:46.47 ID:NtDrnLmN0

美希「……痛たた……」」


右手「……」

美希「……。春香……」

美希「……ミギー、見た?」


春香「……?」


美希「今……たしか……」

美希「ミギーが春香を助けてくれたような……気がして……」


春香「そうかな?」


春香「……でも、……それはたぶん」

春香「私を助けたんじゃなくて……美希を助けたんだと思うよ」



291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:03:53.89 ID:NtDrnLmN0

美希「……?」

春香「私を助けてくれたのは……美希でしょ?」

春香「いつもと変わらない……優しくて、真っ直ぐな、美希」


美希「……は、恥ずかしいの……」


春香「私の側に美希がいるように……」

春香「きっと……」

春香「美希のそばにも……きっと、助けになってくれる人がいるんだよ」



美希「すぐ……そばに……」


美希(……ミギー、いるの……?)

右手「……」



293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:05:36.22 ID:NtDrnLmN0

    <  何かと共に……  >

    <  守りながら、支えながら……団結し……  >


    <  何かに寄り添い、やがてその命が終わるまで――  >



      ――< アイドル >

      それは全ての女の子達の憧れ――

      これは ―― その頂点に辿り着いた ――


      三人の女の子と、一匹のパラサイトの物語である ――




                         【 終わり  】



297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:08:29.24 ID:NtDrnLmN0

だいたい原作通りを意識したつもりなんですけど、
いろんな所がほつれて破綻したりして結局オリジナルっぽくなりました。
やっぱりクロスは難しいです。

最後まで見てくれた方、本当にありがとうございました

おまけ用意しました↓



299:おまけ ◆.ewUP/EILA :2012/01/04(水) 06:09:19.94 ID:NtDrnLmN0

AA寄生獣美希



302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:10:11.49 ID:IKl3jnpB0

星井ミギー…見事なAAや…!!!!



312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/04(水) 06:35:30.78 ID:XptYD3V60

AAまで作れるとは…
しかも覚醒



転載元
ミギー(失敗した……残念だ……) 美希「星井ミギーなの!」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325575055/
ミギー(失敗した……残念だ……) 美希「星井ミギーなの!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325600132/
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         コメント一覧 (70)

          • 1. あ
          • 2012年06月14日 19:00
          • 感動した
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 19:22
          • いや面白かった、掛け値なしに
            マリオネットの心合いすぎだろ
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 19:42
          • なんだ美希のアホ毛がミギーになるんじゃなかったのか
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 20:48
          • 春香さんの歌はダイオキシン並の破壊力なのか……(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 20:51
          • 久々に時間を忘れて読破した
            いいSSだった、掛け値なしに
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 21:42
          • 面白かった。
            もっかい全巻揃えようかな?
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 21:51
          • 寄生獣知らないけど面白かった
            あと、春香さんマジ天使
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:07
          • 5 おぉ、寄生獣とは懐かしいものを

            小学生の時のトラウマだったわ
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:22
          • 5 寄生獣はやっぱり名作だなぁ
            文句なし!
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:36
          • 5 はるるん!はるるん!!!
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:47
          • 良いSSだった……掛け値なしに
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:50
          • シンイチが初めて泣くシーンはカットか。
            あそこが名作寄生獣一番の名シーンだとおもってたのに……まぁしかたないか。
            それよりも、春香さんウザ可愛い!!
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 22:57
          • 春香さんの毒歌に噴いたwww
            ジュピターも歌で敗北ってどこのプロトデビルンだよwww
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 23:08
          • パラサイト愛ちゃんって神代剣坊ちゃんににてるな。
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 23:16
          • 寄生獣の話を生かすために、田宮涼子役を分散させてたけど、アイマスの設定を使い切るって考えると良い設定だった
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月14日 23:48
          • 面白すぎて寄生獣買って来ちまったよ…
            四巻抜けてたけど・・・
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:02
          • 5 こんなに脳内再生されたSSは初めてだ
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:15
          • 面白かった。寄生獣SSはハズレ無しやでほんま
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:17
          • 寄生獣知らない自分が悔しい(ビクンビクン
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:20
          • 5 愛ちゃんポジの元キャラが子供遺して死んだけど生きてて良かった。あと春香さんすげぇ
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:45
          • 端々に出てくる曲を聴きながらついじっくり読んで見入ってしまった
            凄く面白かったー乙!
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:52
          • 金髪って何かと思ったらアケ版没設定verの貴音かw
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 00:52
          • 5 見事なクロスSS
            やっぱり寄生獣はレンタルじゃなくて買いそろえないとなぁ
            あと涙を流すシーンが無かったのは残念だ
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 01:41
          • 5 雪歩と真のくだりもよかった
            貴音と響に救いがあるっぽい終わり方もよかったな
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 02:22
          • いやぁ、面白かった
            これは良いSS

            真くん出てきて良かったw
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 03:46
          • 雪歩や亜美真美のキャラ改編にオリジナリティがあって面白かった。また他ストーリーの改編部分も寄生獣のストーリーをなぞるだけでなく、解釈した上でキャラクターを動かしていたのがとても楽しく読めた。しかし、それだけにジュピターが後藤のキャラに成りすぎて闘争本能をむき出しにしているのが非常に違和感で、そこだけが残念だった。
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 04:57
          • いいクロスだった…掛け値なしに。筋肉番付のSS書いてた人か?
            欲を言えば、原作通りにキャラ殺さないのなら伊織兄や渋澤の位置に伊織や律子を使ってやって欲しかったなw
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 07:16
          • いやぁいいSSでしたね

            しかし春香さんの歌ェ……
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 13:51
          • 竜宮抜いたら私兵に囲まれるとか怖すぎだろw
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 14:29
          • 5 春香さんの歌の文章が脳内再生されて困り過ぎるwwwwww
          • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 15:33
          • 5 面白かったー!
            いおりん兄の最後のオチというか会長ってそういうことかよwww
            私兵のほとんども会員っていう裏設定ないだろうなこれw
            星井ミギーのAAが素晴らしすぎるw
            というかフルフルまじ可愛い。

            前から寄生獣には興味があったけど、これを機会に揃えてみるかな。

            米22
            金髪で貴音って何か覚えが……と思ったらアケ版かwww
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 17:22
          • 5 完成度高すぎだろ…
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 22:35
          • 5 面白かった。
            扱いに差はあったけど、キャラを綺麗に使い切ってて良かった。
            特にヒロイン役の春香は原作よりずっと魅力的に感じた。
          • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月15日 23:05
          • 田宮良子の最期は無しか、ちょっと残念。

            面白かった。
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月16日 00:40
          • 俺も涙が帰って来たんだのシーン読みたかったな・・・でも、面白かった。
          • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月16日 17:15
          • 面白かったけど、オリジナルのアレンジを頑張りすぎて、倉持と田宮良子の駆け引きやシンイチの涙みたいな寄生獣屈指の名シーンがカットされたり細切れになってるのが勿体なかったかも。
          • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月16日 19:21
          • 寄生獣は絶対に読んだ方が良い名作
          • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月24日 16:16
          • 春香さんが天使すぎて辛い
          • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年08月08日 17:03
          • 屋上での投球スナイプのシーンが無かったのは残念だけど、
            ヘリがその代わりをしてくれたのかな

            ともかく、とても素晴らしいSSだった!
          • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年08月10日 03:43
          • よかった
          • 41. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年08月23日 22:06
          • 前半のビーダマン推しはなんだったんだww
            でもいいアレンジだわ
          • 42. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年10月11日 17:30
          • いいねっ!
            ティンときたよ
          • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年10月16日 22:44
          • 5 両原作への愛が伝わってくるな
            ミギー以外も生き残ってるあたりがなかなかにくい
            なんというかぽんぽことかの終わりに近い気がする
          • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年10月17日 00:14
          • >ミギー『いや……見られた。目と目が逢う瞬間、敵だと気付いた』
            ミギー…

            面白かった!
          • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年11月01日 22:22
          • いいssだ。掛け値なしに。
          • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年11月07日 01:00
          • 最高に楽しかった
          • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年12月03日 05:20
          • 素晴らしい以外にどう言えばいいか分からないのに素晴らしいじゃ全然足りないこの気持ち。
          • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月21日 06:30
          • 満足感ぱない
          • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月02日 02:50
          • 非常に楽しめたが、水瀬薫は死ぬべきだった。
          • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月29日 10:21
          • うまい文章だ、実に読ませる!
          • 51. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月29日 15:36
          • ビーダマンが好きなんだと言う事は十二分に伝わってきた
          • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年05月01日 03:30
          • 舞台『寄生獣』を765プロ総出で演じました!みたいな感じで読んだら楽しかった。
            どっちの作品に対しても愛が溢れてて良かった。小ネタも素晴らしい。
          • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年05月13日 22:46
          • エゴエゴは予想外だよ
          • 54. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年05月28日 23:33
          • 5 いやー、久しぶりのいいSSだった。
          • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年06月04日 18:37
          • 乙!!

            寄生獣久しぶりに読みたくなったなー。
          • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年06月20日 02:17
          • 面白かった、掛け値なしに!
          • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年06月29日 12:25
          • 5 実に面白かった。
            しかし、
            春香さんの歌=ダイオキシン
            (ダイオキシンは最強の毒物)
          • 58. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年08月24日 22:52
          • 5 とても面白かった!オリジナルのとこもいい味出てたよ!
            愛の話しは特に泣けた。
          • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年11月10日 17:57
          • ここまで自演のコメ
          • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年11月10日 18:16
          • こんなのが面白いとか言ってる奴頭おかしいじゃねぇの
          • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年12月08日 20:33
          • ※60
            こういうSSは初めてか?まぁ力抜けよ
            具体的にどこが気に入らないか言わないっつうのは
            ただのガヤと変わんないぞ?
          • 62. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月17日 00:40
          • 面白かった!
          • 63. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年03月08日 12:35
          • 5 面白かった!
          • 64. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年08月30日 01:36
          • 5 面白かった
            何気に北斗がいい味だしてた
            それにしてもネタ要素満載の春香さんがここまで重要なキャラになるとは…
          • 65. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年11月27日 01:14
          • 良かった
          • 66. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月03日 18:45
          • 仮にもアイドルの歌を毒電波扱いってwww
          • 67. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年12月11日 15:33
          • この美希とレフティーを宿したアメリカ版新一が出会ったらどうなるか気になるw
          • 68. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年07月03日 17:33
          • 5 面白いな
            寄生獣読み直したくなった
          • 69. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年11月01日 16:36
          • 1 俺には合わないかった
          • 70. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月05日 11:50
          • 5 素晴らしいクロスssだった、掛け値なしに。

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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