律子「お疲れ様です、プロデューサー殿」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:36:54.58 ID:boqKvef90

P「おっ、コーヒーを入れてくれたのか。ありがと、律子」

律子「いえいえ、夜遅くまで頑張っているプロデューサー殿にご褒美ですよ」

P「頑張ってコーヒーだけなのか……」

律子「ふふっ、冗談ですよ」

P「まぁ、律子が入れてくれたってのは確かにご褒美か」

律子「……それは普段私が気を使わないってことですか?」ジロリ

P「えっ?律子にはいつも支えてもらって助かってるよ?」

律子「なっ!?///」


夫婦力―夫の「話し方」で夫婦はこんなに変わる



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:37:46.85 ID:boqKvef90

P「……ふぅ、律子が入れてくれたってだけでいつもよりおいしく感じるな」

律子「まったく……不意打ちは卑怯よ///」

P「え?なにが卑怯?」

律子「なんでもないですよ、そんなことよりプロデューサー」

P「ん?なんだ、律子」

律子「最近、いつも遅くないですか?私より早く帰ったことありませんよね?」

P「そうか?ま、律子がそういうならそうなんだろうな」

律子「ちゃんと休みは取ってます?倒れてもらったら困りますよ?」

P「休み?ああ……まぁぼちぼち?(前の休みっていつ取ったけなぁ……)」

律子「本当でしょうね?嘘じゃないですよね、プロデューサー殿?」ジロリ

P「律子は俺を信じられないのか?」キリッ

律子「い、いえ。そういうわけじゃないですよ///」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:40:07.76 ID:boqKvef90

P「まぁ、みんなも竜宮に負けないくらい売れてきたからなぁ……そりゃ忙しくもなるよな」

律子「あら、竜宮小町はまだまだ負けてませんからね?プロデューサー殿?」

P「ふっ、その余裕も今のうちだぞ。みんな本当に頑張ってるからな」

律子「ええ、わかってますよ。私たちもアイドルに負けないように頑張らないと」

P「ああ。さて、さっさと終わらすか……」

律子「私は今日の分が終わったので手伝いますよ、プロデューサー」

P「えっ、律子も疲れてるだろ。無理はするなよ」

律子「二人でやればプロデューサーも早く帰れるでしょ?いいから手伝わせてください」

P「すまんな、律子。助かるよ」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:43:07.11 ID:boqKvef90

律子「いえ、これでもプロデューサーには感謝しているんですよ?」

P「感謝?なんか感謝されることしたっけ?」

律子「事務所に二人しか居ないプロデューサーなのに私は竜宮小町に付きっ切りで……」

P「でも765プロとしての仕事なら律子も担当するし、俺のフォローしてくれるだろ」

律子「担当は3人と9人ですよ?余裕があればフォローくらいしますよ」

P「でもなぁ……そうだ、お礼に食事でどうだ?」

律子「別に構わないんだけど……まぁそれでプロデューサーの気が済むなら甘えちゃいますね」

P「おう。じゃあこの資料をまとめてもらえるか?」

律子「了解です。それじゃあ頑張りますか」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:46:10.38 ID:boqKvef90

―数時間後―

P「ふぅ……このペースならいつもより早く帰れそうだな」

律子「この時間でもいつも帰れないんですか?いくらなんでも……あれ?携帯に電話?」

律子「はい、もしもし……なによ、伊織」

P「伊織から電話か……明日の撮影の件かな」

律子「ええ……まだ事務所よ……そうよ?……ええ、わかったわ……えっ?……はいはい。それじゃ明日ね」

P「律子、伊織は明日の件で電話してきたのか?」

律子「はい、プロデューサー」

P「え?携帯がどうした?」

律子「伊織がプロデューサーに話があるみたいですよ」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:49:17.48 ID:boqKvef90

P「伊織が?……もしもし、伊織?なんか用か?」

伊織『ちょっとアンタ、律子と二人っきりだからって変な気を起こすんじゃないわよ?』

P「…………はぁ……用ってそれだけか?」

伊織『いまアンタ溜息ついたでしょ!この伊織ちゃんが電話で話をしてあげてるのよ!?』

P「いや、まぁ……伊織の声を聞けて疲れも取れるな、ありがとう」

P(こんな感じでいいのか?……伊織らしいっちゃらしいけど)

伊織『ちょっ///……ふ、ふんっ!……アンタ、いつも遅くまで頑張ってるんでしょ?』

P「えっ……伊織?」

伊織『体壊すんじゃないわよ?みんなが心配するんだから』



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:52:12.57 ID:boqKvef90

P「伊織……伊織は心配してくれないのか?」

伊織『…………私だって心配くらいするわよ。プロデューサーには感謝しているんだから///』

P「伊織……」

伊織『な、なにを言わすのよっ!変態!!///』

P「……おい。まぁいい。仕事を終わらせるからもういいか?」

伊織『律子に迷惑掛けんじゃないわよ。……あ、あと仕事、頑張んなさいよね///』プツッ

律子「……伊織はなんの用だったんですか?プロデューサー」

P「ああ、律子に迷惑掛けるなって……ん?」

律子「どうしました?プロデューサー」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:55:09.86 ID:boqKvef90

P「いや、携帯の待ち受け竜宮小町と一緒に写ってる画像なんだな」

律子「まぁ、大事な子たちですからね。あ、765プロ全員で撮ったのもあるので偶に変えてますけどね」

P「ふーん、なんとなく律子らしいな。携帯返すよ、ほら」

律子「はい、どうも。……私らしい、ですか?自分では特に意識してないんですけど」

P「……ちなみに俺が写っているのもあるのか?」

律子「全員で撮ったのぐらいしかないと思いますよ?プロデューサーなんだから」

P「じゃあ二人で写ってるの撮るか?せっかくだし」

律子「なっ、なにを言っているんですか、プロデューサー。第一せっかくってなんですか、せっかくって」

P「えっ?ほら、二人で残業記念……みたいな?」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 21:58:27.31 ID:boqKvef90

律子「ほら、そんなことバカなこと言っていないで仕事終わらせますよ」

P「はいはい、律子と撮りたかったのにな」

律子「なっ……///」

P「あとは……これだけか。さっさと終わらすか」

律子「……ったく、だから不意打ちは卑怯だって言ってるじゃない///」

P「ん?どうした、律子」

律子「なんでもありませんー!集中してください、プロデューサー」

P「は、はい……」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:01:13.79 ID:boqKvef90

―数時間後―

律子「終わりましたね、プロデューサー」

P「ああ、助かったよ律子。これから食事にでも行くか?」

律子「いえ、今日はもう遅いですし明日の仕事も早いのでまたの機会にします」

P「そうか、まぁ時間あるときに言ってくれ。楽しみしてるから」

律子「ええ、私も楽しみにしてますね。プロデューサー殿?」

P「それじゃあ、片付けて帰るか。……ふぅ」

律子「そうですね。……プロデューサー、やっぱり疲れているように見えますよ」

P「疲れてないって言ったら嘘だけどな……まぁ大丈夫だよ」

律子「プロデューサー……」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:04:13.73 ID:boqKvef90

―数日後―

P「おはようございまーす……ってみんな集まってどうしたんだ?律子?」

律子「いえ、それがプロデューサーが来てから説明するって社長が……」

高木「おっ、プロデューサーも来たようだね」

美希「むー!むーむーむーむむっ!」ジタバタ

P「あの……なんで美希は縛られてるんですか?」

律子「私も気になってたんですよね……社長?」

高木「うおっほん!ひとまず私の話を聞いてもらっても構わないかね?」

P「はぁ……」チラッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:07:11.54 ID:boqKvef90

美希「むむー!むむむ!むっむむー!!」ジタバタ

春香「ほら、美希。これもプロデューサーさんのためだよ?」

響「そうだぞ美希。プロデューサーのために我慢だぞ」

美希「むむむ、むむむ。むむ、むむむむー!」

律子「いいのかしら……」チラッ

真美「そうやっていると毛虫みたいだよ~ミキミキ」

亜美「んっふっふ~、今のミキミキは千板の上の鯉だね~」

あずさ「亜美ちゃん?それを言うならまな板よ?」

千早「くっ……普通千板なんてまな板より出てこないわよ」

美希「むむー、むむむむ、むむー」シクシク



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:10:15.35 ID:boqKvef90

高木「さて、キミたちに黙って集まっていたのはちょっとしたサプライズでね」

P「サプライズ……ですか?なんでわざわざ……」

高木「うむ、普通に言ってもつまらないからだよ」ドヤァ

律子「まったく……なんでこんな人が社長なんてやっているのかしら」

高木「律子くぅん……それはひどいんじゃないかね?」ドヨーン

小鳥「ほら社長。落ち込んでないで続けてください」

高木「う、うむ、そうだね。ここのところキミたちは休みの日をちゃんと取っているかね?」

律子「えっ?休みですか?まぁ以前の暇だったときに比べたら減ってはいますが取ってますよ?」

P「あ、ああ、そうだな。や、休みは大事だもんな」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:13:28.30 ID:boqKvef90

高木「ふむ、ここに小鳥くんが調べたプロデューサーの勤務報告書があるのだが……」

P「よし、社長。勤務の話よりサプライズについて話を進めてください、お願いします」フカブカ

律子「なに頭を下げているんですか、プロデューサー。ちょっと見せてもらっても良いですか?」

高木「うむ、見てくれ。律子くんは確かに休みは取っているがプロデューサーは……」

P「それでは営業に行ってきますっ!!」ダッ

律子「えっと、どれどれ…………えっ!?」

真「ダメですよ、プロデューサー!」

P「げえっ、真!?」

伊織「なに逃げようとしてるのよ。まだ話は終わってないわよ」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:16:08.37 ID:boqKvef90

律子「ちょっとプロデューサー?これはどういう……ってあれ?」

貴音「律子、プロデューサーはあちらです」

P「真、伊織、男には行かねばならないときがあるんだっ、それが今なんだ!」キリッ

真「ぷ、プロデューサー……かっこいい///」

伊織「ちょっと真?そんなのにだまされてんじゃないわよ」

P「うん、というわけでそこをどくんだ!いやどいてください!」ダラダラ

伊織「汗すごいから拭いたら?あとそんなことより後ろを見たほうがいいわよ?」

P「いや、なにを言っているんだ伊織。男は後ろを振り返らない――」ポン



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:19:08.94 ID:boqKvef90

律子「プロデューサー殿♪社長の話が終わってないのにどこへ行くつもりなんですか?」

P「ど、ど、どど、どこへも行かないよ?あっ、でもちょっとトイレに――」

律子「そんなことよりこれはどういうことなんですかっ!?」

真「うわぁ……話には聞いていたけど本当に毎日出勤してたんだ」

伊織「これでも全部は把握してないらしいわよ?ホント、バカなんだから」

律子「プロデューサー言いましたよね?休んでるって!嘘だったじゃないですか!」

P「いや、えっと……ほっ、ほら、ここ!この日は朝2時間だけであとは休みに――」

雪歩「あっ、その日はプロデューサーが午後からの私の舞台の稽古を見に来てくれました」

P「oh……」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:21:23.04 ID:boqKvef90

律子「雪歩?それでプロデューサーはいつまで居たのかしら?」

雪歩「うん、稽古が終わるまで居ました。スタッフの人と打ち合わせもしていたし」

律子「プロデューサー殿?」

P「いや、そこじゃなかったな。この日だ、この日は昼過ぎまでぐっすり寝てからの出勤だから――」

やよい「あぅ、その日は朝から私の仕事の送り迎えをしてくれました……」

P「いや、まいったね、こりゃ……ははっ」

やよい「私、プロデューサーがそんなに忙しかったなんて知らなくて……プロデューサー、ごめんなさいぃ」ポロポロ

伊織「ちょっとアンタ!やよいを泣かすんじゃないわよ!」

律子「……で、プロデューサー殿?」ニコリ



32:>>28 まぁよくある話です…:2012/06/02(土) 22:24:12.55 ID:boqKvef90

P「もうどうにでもなーれー…………すみませんでしたっ」ズザァ

真「なんて見事な土下座なんだっ!?すごいよプロデューサー!」

雪歩「真ちゃん、そこは感動するところじゃないよ……」

律子「とりあえずこの件はあとで詳しく聞きますからね。社長のところに戻りますよ?」

P「了解ですっ!……あー、やよいも気にするな、俺が好きでやったことなんだから」ナデナデ

やよい「ぷろでゅーしゃー……///」

高木「そろそろいいかね?本題に入りたいのだが……」

律子「はい、それでなんのためにこんなことをしたんですか?」

高木「うむ。先ほどのでプロデューサーの勤務実態がわかったと思うのだが」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:27:08.47 ID:boqKvef90

律子「はい……まさかあんなことになっていたなんて……」

高木「それで会社としても問題になるので、ここは思い切って強制的に休みを取ってもらおうと思ってね」

P「すみませんでした……。でも強制的に休みですか?」

高木「そのとおり。キミが頑張っているのはわかっているのだが、倒れてもらっても困るのだよ」

小鳥「そうですよ、プロデューサーさん。少しは休まないとダメです」

高木「それでキミたちには明後日から1泊2日の温泉旅行で休んでもらうよ」

律子「たち……?それって私もなんですか?」

高木「うむ、どうせなら律子くんもって話になってね。2人一緒に旅行に行ってくれたまえ」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:30:08.05 ID:boqKvef90

律子「そんな!2人一緒にだなんて仕事に影響しますよ!」

高木「大丈夫。アイドルのみんなも協力してくれるし、もちろん私もプロデューサーの代わりに出るよ。2日だけだがね」

律子「だからってわざわざ2人一度に休まなくても……社長も若くないんですから」

高木「律子くぅん……」ドヨーン

小鳥「社長、キモいです。律子さんも一緒なのは理由があるんです、ね、社長」

高木「小鳥くんまで……。う、うむ。一緒なのはプロデューサーの監視をお願いしようと思ってね」

P「監視……ですか?別に悪さしようなんて考えてませんよ?」

高木「キミがちゃんと休んでいるか見てもらうための律子くんなのだよ」

律子「なるほど……プロデューサーのことですからね、わかりました。せっかくですからみんなに甘えちゃいますか」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:33:26.00 ID:boqKvef90

P「俺の信用度が減っている……」

律子「嘘をついていたのはどこの誰ですか……それでプロデューサーはどうするんですか?」

P「そうだな……俺がいなくても大丈夫なんだな?春香、千早」

春香「プロデューサーさん、私たちは大丈夫ですよ。ね、千早ちゃん」

千早「ええ、プロデューサーに甘えてばかりじゃいけないわ」

P「春香……千早……」

千早「それにプロデューサーに休んでもらおうと言い出したのは春香なんですよ」

P「そうなのか?春香」

春香「ちょっ、それは秘密だって!……えっと、プロデューサーさんが疲れているように見えたので……///」

小鳥「ふふっ、それで私にちゃんと休んでいるか確認のお願いに来たのよね?」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:36:16.02 ID:boqKvef90

春香「はい、それで社長にプロデューサーさんの休みを貰えるように相談したんです」

小鳥「私も自分が休みのときのプロデューサーさんは知らなかったですからね、調べて驚きましたよ」

P「すみません、小鳥さん……」

千早「ふふっ、春香はよくプロデューサーを見てたのよね」

春香「ち、千早ちゃん!?……えっと、その……プロデューサーさんにはいつも感謝してますから///」

P「そうか……心配かけてすまんな、ありがとう春香」ダキッ

春香「!?ぷ、ぷ、ぷろでゅーしゃーしゃん!?///」

美希「むむー!?むむー!むむー!むむー!」ジタバタ

律子「……そういえば美希はなんで縛られているんです?」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:39:07.45 ID:boqKvef90

響「それは自分が説明するぞ!美希はな、ぷろ――」

貴音「美希はプロデューサーと律子が一緒に温泉に行くことに反対しているのですよ」

響「た、貴音ぇ……自分が説明するって言ったのにぃ……そ、それでだな、あま――」

あずさ「それであまりにも反対するものだからみんなで縛ってみちゃったのよ~?」

響「あずさまで……自分の台詞……取らないで欲しいぞ……ぐすん」

貴音「すみません、響。ちょっとした悪戯です」

あずさ「あら~?そうだったの?私はただ説明しただけなんだけど~」

響「あずさ……はぁ……もういいさー。自分、どうせこんな役回りだしさ……」イジイジ

貴音「響、自分を自嘲するものではありませんよ」キリッ



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:42:07.64 ID:boqKvef90

響「意地悪してきた貴音に言われたくないぞ!自分だってプロデューサーの役に立ちたいのに……」

P「響、大丈夫だ。お前もちゃんと役に立ってるよ」ナデナデ

響「プロデューサー……えへへ///」

律子「……それでどうして美希は反対してるのかしら?」

真美「んっふっふ~、それじゃ本人に聞いてみましょ~!」

亜美「ミキミキ、どうぞ~!」パッ

美希「――ぷはっ、ハニーと2人っきりなんてダメなのー!」

律子「ああ、そういうことね」

P「???」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:45:06.37 ID:boqKvef90

美希「ハニーに休んでもらうのには賛成だけど律子――」

律子「ああん?」

美希「――さん、と旅行なんてハニーの貞操の危機なの!」

律子「それじゃあ、まるで私がプロデューサーを襲うみたいじゃない」

美希「えっ!?ハニーと2人っきりの旅行なんだよ!?」

律子「そんな2人っきりの旅行で襲わないというだけで驚かないでよ……」

美希「なにを言っているの律子!ハニーと一緒にちょっとした小旅行……」

律子「『さん』を付けなさいよね……って聞いてないし」

美希「しかも温泉なの!ハニーと一緒に入ってハニーの背中を洗ってあげるの!」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:48:07.25 ID:boqKvef90

響「混浴前提なのか?でもプロデューサーとお風呂…………えへ……はっ!だ、ダメだぞ!まだ早いぞ!///」

美希「温泉に入った後は部屋でまったりして寝るだけなの!一つの布団で!あはっ☆」

あずさ「普通お部屋も別だし、人数分の布団を用意されると思うのだけれど~?」

小鳥「それで朝チュンなのねっ!?一つの布団で朝チュンなのねっ!!」

貴音「小鳥嬢、落ち着くのです。所詮妄想なのですよ?」

美希「朝起きたら2人の仲は今までと違ってラブラブになっているの……」

やよい「み、美希さん……大人です……///」

美希「だから2人一緒なのは反対なの!ミキがハニーと一緒に行けば解決だよ♪」

高木「なにを言っているのだね。これは律子くんにも休んでもらうためでもあるのだよ?」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:51:16.08 ID:boqKvef90

千早「それに美希はその日仕事が入ってるでしょ?我が儘言っちゃダメよ」

春香「そうだよ。プロデューサーさんたちが心置きなく行けるようにしよ?」

美希「うぅ……ハニぃー」

P「みんながせっかく言ってくれたんだしな、美希」

真「ほら、美希……」

雪歩「美希ちゃん……」

美希「うぅ……わかったの。ハニー……律子、さんには気を付けるの!約束だよ?」

律子「はいはい、それじゃその日までに必要な仕事は終わらせますか」

P「そうだな。社長、その2日間の仕事の引継ぎなんですが――」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:54:05.21 ID:boqKvef90

―2日後―

P「さて、ここが社長の知り合いが経営している温泉宿か」

律子「雑誌にも取り上げられている有名なところみたいですよ、プロデューサー」

P「こりゃ社長に感謝しないとな。それじゃ行こうか、律子」

律子「はい、宿の人に挨拶しないとですね。あっ、すみません」

女将「はい、ようこそお越しくださいました、お客様」

律子「あの、765プロの高木からの紹介で来たものなんですが」

女将「ああ、高木さんの。お話は聞いていますよ?それではお部屋へ案内しますね、うふふ」

P・律子「はい、お願いします」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 22:57:19.31 ID:boqKvef90

―部屋―

女将「こちらのお部屋になります、お食事の時間までごゆっくりおくつろぎください」

律子「ん?……あの、女将さん……私の部屋は?」

女将「高木さんからは若い2人がいらっしゃると聞いていたので、ちゃんと同じ部屋にしてありますよ?」

P「律子、それって……」

律子「ええ、若い夫婦と勘違いされてますね///」

女将「今時の若い人だからって別の部屋なのは夫婦生活にはよくありませんよ?」

P「いや、俺たちはですね――」

女将「温泉も家族風呂で予約とってありますからお2人仲良くお過ごしください、うふふ」

律子「あの、うふふじゃなくてですね――」

女将「それじゃごゆっくり、うふふ」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:00:06.93 ID:boqKvef90

P「……女将さん行っちゃったな」

律子「はい……行っちゃいましたね。どうします?プロデューサー」

P「まぁ、今から部屋を取ってもらうのも悪いしな……律子さえ良ければ同じ部屋でも」

律子「う……まぁ宿代とかは社長が出してくれてますし、私は構いませんよ///」

P「ただ家族風呂どうすっかなぁ……予約されてるんだよなぁ」

律子「そうだった……とりあえず順番に入れば大丈夫ですよね」

P「そ、そうだな。律子が先で良いぞ?」

律子「なにを言っているんです。今回はプロデューサーに休んでもらうのが目的なんですよ?」

P「そうか?じゃあ入ってくるから律子はくつろいでいてくれ」

律子「はい、いってらっしゃいプロデューサー殿」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:03:11.31 ID:boqKvef90

―家族風呂―

P「ふぃ~、温泉っていいものですねぇ~。あったまるわぁ……」

P「こうやって落ち着いて入るのも久しぶりかも…………ん、なんか脱衣所が騒がしいが?」

女将「失礼しますね、うふふ」ガララ

P「ちょっ!?お、女将さん?なんで入ってきてるんですか!?」

女将「いえね?食事の時間を伝えにお部屋行ったらお一人で入っているって言うじゃありませんか」

P「だからなんでっ!?」

女将「うふふ、大丈夫ですよ。邪魔をしに来たわけじゃありませんから……ほら、あなたも早く入りなさい」

律子「いや!さすがにまずいですって!一緒に入るのは!」

女将「まったく、恥ずかしがっていないで旦那さんの背中くらい流さないとダメですよ?ほらっ」

律子「ちょっ!?わかりましたから引っ張らないでください!///」

P「oh……」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:06:13.26 ID:boqKvef90

女将「それじゃごゆっくり……うふふ。あ、湯は張り替えできるのでご安心くださいね?」

律子「なっ!?///」

女将「それでは……あ、でもあまり大きな声は出さない方がよろしいですよ?うふふ」ピシャン

P「お、女将さん……///」

律子「えっと……その……///」

P「と、とりあえず寒いだろうから律子も入ったらどうだ?」

律子「そ、そうですね。じゃ、じゃあ身体を洗うので向こう向いてもらっててもいいですか///」

P「お、おう……そうだな、うん、見てたらダメだよな……///」

律子「当たり前ですよ!恥ずかしいんですから!///」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:09:15.21 ID:boqKvef90

―数分後―

律子「そ、それじゃあ湯船失礼しますね///」

P「お、おう、どうぞどうぞ///。あっタオルはしたままなのか」

律子「プロデューサー?なにか言いました?」ニッコリ

P「い、いえ。ただ湯船にタオルはマナー的にどうなのかなと思ったり――」

律子「プロデューサー殿?なにか言いました?」ニッコリ

P「いや、うん。なんでもないよ?気にせず温まってくれ、うん」

律子「まったく……そんなことばかり言っていると美希たちに言い付けますよ?」

P「――っ!?いや、美希たちは関係ないだろ、うん。それに俺は(変態)紳士だぞ?」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:12:10.54 ID:boqKvef90

律子「どの口が言うんですか……んー、でもやっぱり温泉っていいですね」

P「そうだな。(うっは!手組んで伸ばしてると胸が強調されて!)」

律子「あの女将さんは困った人よね。無理やり引っ張ってくるんだもの」

P「そうだな。(律子って着やせするんだな、眼福眼福)」

律子「あ、社長にはさっき連絡しておきましたよ。無事着いたって」

P「そうだな。(律子がメガネを外してる……新鮮でこれはこれで)」

律子「プロデューサー?ちゃんと話し聞いてますか?」

P「そうだな。(しかし本当になかなかのお胸さま――っていふぁいいふぁい!」

律子「どこを見てるんです?プロデューサー殿?」ギュー

P「すみまふぇん、ごめんなふぁい(でも反省はしない、男の子ですもの)」キリッ



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:15:09.51 ID:boqKvef90

律子「なんとなく反省の色が見えないけど……まぁいいわ」

P「……なぁ律子、このタイミングで言うのもあれだけど…………いつもありがとな」

律子「なんです?急に。別にお礼言われることはしてませんよ」

P「いや、律子にはいろいろ教わって支えてもらって、俺もここまで出来るようになったんだ」

律子「そりゃ私のほうが先輩なんですから当たり前じゃないですか」

P「そうだとしても感謝していることには変わりないしな。律子が居ればこそだよ」

律子「な、なんか改めて言われると恥ずかしいですね///」

P「律子照れるなって。これは俺の本心なんだから」

律子「そうは言われても……まるで告白されてるみたいですよ。ついでに付き合ってくれーっていうのも言いますか?」

P「告白か……それもまたあり、だな。律子と付き合えるのなら……」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:18:09.02 ID:boqKvef90

律子「なっ!?…………そ、それじゃ私が付き合って欲しいって言ったらOKくれるんですか?///」

P「当たり前だっ」キリッ

律子「はいはい、ありがとうございます。(プロデューサーが本気なら私にもチャンスあるのかしら///)」

P「ふぅ……でもこうやって律子と一緒に入ることになるとはな」

律子「ふふっ、美希が知ったら大騒ぎするでしょうね」

P「あ、美希で思い出したんだが美希からよくわからないメールが来てたな」

律子「メール、ですか?どういう内容なんです?」

P「ああ、『夜を楽しみにしててね、ハニー』だと。ここら辺で夜に祭りでもやってんのかね?」

律子「この辺でですか?一応ここのことを調べたときにはそれらしいものはなかったんですが……」

P「うーん、なんだろ。まさか夜に美希がここに来るってことだったり」

律子「まっさかぁ……いくら美希でも仕事終わりに来ないでしょ」

P「あはは、そうだよな。……そういえば美希と何人かは明日休みだったな」

P・律子「まさか……ねぇ」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:21:47.04 ID:boqKvef90

―移動中―

P「いやぁ、いい湯だったな。せっかくだからあとでまた入るか」

律子「そうですね、でも一緒には入りませんよ?」

P「あ、うん。……そうだよな」

律子「なにがっかりしてるんですか。さっきは女将さんに無理やりだったからですよ」

女将「呼びました?うふふ」

P・律子「「うわぁっ!?」」

女将「夕食の準備は出来てますよ?精がつく料理をご用意させていただきました。うふふ」

P「いや……精がつくって……」

律子「なんなの、この女将さん……社長はこの人になんて伝えたのよ……」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:24:20.03 ID:boqKvef90

女将「ああ、そうそう。夕食がお済みになったら散歩なんていかがです?夜景が綺麗なところがあるんですよ」

P「散歩か……気分転換にいいかもしれないな」

律子「そうですね……最近本当に忙しかったから」

女将「うふふ……ムードたっぷりなところなのでお2人の愛を確かめるのに最適ですよ?」

P・律子((もうこの人、ダメかもしれない))

女将(あらあら、お2人息ぴったりですね。うふふ)

P・律子((この人直接脳内にっ!?この人何者!?))

女将「どうかしましたか?…………私はただの女将ですよ?」

P・律子((もうやだっ!この人っ!!))



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:27:04.01 ID:boqKvef90

―部屋―

律子「夜景、本当に綺麗でしたね、プロデューサー」

P「ああ、念願の記念写真も律子と一緒に写ったのやっと撮れたしな」

律子「念願ってこの前の待ち受けの話ですよね、そんなに撮りたかったんですか?」

P「ああ、もちろんだ!2人っきりっていうのがポイント高い!」

律子「なんでそんなにテンション高いんですか……もう///」

P「…………」

律子「急に黙ってどうしたんですか?」

P「ああ、気が付いているか?律子……」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:31:06.06 ID:boqKvef90

律子「…………ええ」

P「布団が2つぴったり寄せてあるよ……枕元にティッシュが置いてあるし……」

律子「女将さん……ですかね」

P「女将さん……だろうな。まぁ、寝るとき離せばいいな」

律子「ですね。今やると女将さんが来たときなにか言われそうで怖いですし」

P「寝るまで時間あるし、このあとどうする?」

律子「…………あの、プロデューサー?その……私に身体を触られるのは嫌ですか?///」

P「律子?……いや、別に嫌じゃないが……」

律子「じゃあ……恥ずかしいですけど……布団に寝てください……///」

P「律子……わかった。寝ればいいんだな」

律子「はい、プロデューサー殿……///」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:35:05.79 ID:boqKvef90

―???―

??「ふっふっふ、ここがハニーが泊まってる温泉なの!」

??「ちょっと美希、もう夜なんだからあまり大きな声出しちゃダメだよ」

??「春香の言うとおりだぞ、美希。な、千早?」

千早「ええ、我那覇さん。他の人の迷惑になってしまうわ」

美希「おっと、いけないの。それじゃまず、ミキたちの部屋に荷物を置いてハニーのところに行くの!」

春香「うん、伊織も協力してくれてプロデューサーさんの隣に部屋を用意してくれたしね」

響「だな。みんなの協力があってこそだぞ!でも律子の部屋がわからないってどういうことなんだ?」

千早「結局社長も教えてくれなかったのよね……」



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:38:27.96 ID:boqKvef90

美希「律子の部屋はどうでもいいの、大事なのはハニーの部屋だもん!」

春香「みんな、準備はいい?あと抜け駆けはダメだからね?」

響「ああ!今回は抜け駆け禁止だな!伊織たちとの約束だもんな!」

千早「……このメンバーには少し不安を覚えるのだけれど」

美希「それじゃみんな、行くのー!」

春香・響「「おーっ!!」」

千早「……はぁ……水瀬さんも私にだけ頑張るように言って来たし、貧乏くじを引いたかしら」

美希・春香・響「「「どうしたの?千早(ちゃん・さん)」」」

千早「……いえ、なんでもないわ。行きましょう?」

美希・春香・響「「「???」」」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:41:23.58 ID:boqKvef90

―Pたちの部屋の前―

千早「まったく……あなたたちはもう少し静かに行動できないの?」

春香「ごめん、千早ちゃん……また転んじゃって」ショボーン

響「ごめん、千早……ハム蔵がまた逃げ出したから」ショボーン

美希「ごめんなさい、千早さん……ハニーが待っていると思うとテンションが高くなって」ショボーン

千早「もういいわ。それで美希、プロデューサーには行くって伝えてあるのよね?」

美希「もちろんなの!ハニーに夜を楽しみにしててねってメールしといたの!」

春香「……もしかして、メールの内容それだけ?」

美希「うん!今頃ミキが来るのを待っているはずなの!一緒に温泉入るんだっ♪」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:44:12.55 ID:boqKvef90

響「……美希?それだけじゃ伝わらないと思うぞ?」

美希「えっ!?」

千早「えっ、じゃないわ。その内容だと美希はともかく私たちが来ることはわかるはずないもの」

美希「そっかぁ……じゃあ、サプライズってことにするの♪」

春香「うわぁ……ポジティブだよ……」

千早「切り替えが早すぎるわ……」

響「それでどうすんだ?いきなり部屋に突入するのか?」

千早「そうね……プロデューサーが部屋に居るのかわからないのよね。居ればいいのだけれど」

美希「それならドアに耳を当てて音がするか確認すればいいと思うな!」



72: 忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2012/06/02(土) 23:45:26.66 ID:/ORFPtuI0

あかん



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:47:30.92 ID:boqKvef90

千早「いえ、そんなことするならノックすれば――」

春香「さすが美希!ナイスアイディアだよ!」

響「おおぉ、さすが美希だな!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

千早「……頭が痛いわ。あのときの水瀬さんの哀れむ目はやっぱりこういう意味だったのね」

美希「それじゃさっそく……」ピト

春香「……あ、声が聞こえるよ?」ピト

響「……ああ、居るみたいだな」ピト

千早「……はぁ、こんなところ誰かに見られたら///」ピト

女将「あらあら……うふふ」ジッ



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:48:41.90 ID:pMArr+LZi

コレは…



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:50:20.74 ID:boqKvef90

P『ああ……律子……気持ちいいよ……』

律子『ふふ、プロデューサー殿……こんなに硬くしちゃって』

美希「なの!?」

P『あっ……律子……痛いっ』

律子『……ちょっと激しすぎましたかね?ふふっ』

春香「えっ!?」

P『うわぁ……そこ……』

律子『ほら、気持ち良いでしょ、プロデューサー殿?』

響「だぞ!?」

P『ああ……気持ちよくて……もう』

律子『プロデューサー殿、声は我慢しなくていいですよ?』

千早「くっ!?」

P『律子っ……!』



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:54:06.78 ID:boqKvef90

美希「律子!ハニーを襲っちゃヤなのー!!」バーン

春香「プロデューサーさん!?不潔ですよ、不潔!」

響「変態プロデューサー!なんで律子なんだ!?自分じゃダメなのか!?」

千早「プロデューサー!なんてことを――」

P「美希!?春香に響、千早まで!?」

律子「あんたたち!?なんでここに居るのよ!?」ゴキッ

P「~~~~~~っ!?」

律子「あ゛っ……」

美希「ハニぃーーーー!!」

響「ぷ、プロデューサぁーーーー!?」

春香「千早ちゃん、あれってもしかして……///」

千早「ええ、ただマッサージをしていただけのようね……///」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/02(土) 23:57:17.02 ID:boqKvef90

―数分後―

P「あいたた……ああ、びっくりした」

律子「すみません、プロデューサー。それであんたたちなにしに来たのよ」

美希「うぅ……ごめんなさいなの……」

春香「すみません……律子さん……」

響「勘違いしてたなんて……自分、恥ずかしいぞ///」

千早「えっと、プロデューサーたちはマッサージをしていた、ということですよね?」

P「ああ、律子がこれまたうまいんだ」

律子「ええ、一応マッサージの資格の勉強していたから。プロデューサーの身体、結構固まっていたし」

P「正直、お金が取れるレベルの気持ちよさだったよ」

律子「まだ勉強中だから恥ずかしいんだけど……そう言ってもらえて嬉しいわ」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:00:10.53 ID:OM6R2be/0

美希「よかったの……ハニーは襲われてなかったんだね」

春香「よかったね、美希」

響「自分、プロデューサーのこと信じていたぞ!なっハム蔵?」

ハム蔵「ヂュイ……」(呆れ)

律子「それで……なんであんたたちがここに居るのよ?」ギロリ

千早「り、律子……落ち着いて?話せばわかるわ」

P「美希のメールはこういう訳だったのか、明日には帰るっていうのに」

美希「そんなのハニーの貞操が心配だったから……って、あっーー!!」

春香「ど、ど、ど、どうしたの!?美希っ!?」

響「ど、ど、ど、どうしたんだ!?美希っ!?」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:03:27.09 ID:OM6R2be/0

美希「ふ、ふ、ふ、布団が2つぴったり寄せてあるのっ!!」

春香・響「「な、なんだってー!!」」

律子「ちょっと千早……あんたが連れて来たんだからこの3人の面倒ちゃんと見なさいよ」

千早「私にだって……できないことぐらい……あるわ……」

美希「ということは律子、さんもこの部屋で寝るってことなの!!」

春香「みんな見て!枕元にティッシュが用意されてるよ!!」

響「そうか……そういうことだったのか……」

P「律子、マッサージ気持ちよかったよ。機会があればまた頼めるか?」

美希「なにかわかったの!?響!」

響「アレを見た瞬間、自分はすべての謎が解けた!!」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:06:11.08 ID:OM6R2be/0

春香「ど、どういうこと……響ちゃん……」

律子「はい、それでプロデューサーの疲れが取れるなら構いませんよ」

響「自分たちはとんでもない考え違いをしていたんだ……あれはプレイの一種だったんだっ!」

美希・春香「「な、なんだってー!!」」

律子「そういえば千早たちはもう温泉に入った?」

千早「いえ、まだよ。さっき荷物を置いてきたばかりだから」

P「千早たちの部屋はどこなんだ?近いのか?晩飯は食べたのか?」

千早「一応、隣の部屋ですね。夕食は電車の中で少しだけ……」

律子「隣って……伊織ね。まったくあんたたちの行動力にはびっくりするわ」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:09:14.51 ID:OM6R2be/0

P「よし、それじゃあお前たちは温泉にでも入って来い。俺は簡単に食べれるもの買ってくるよ」

響「マッサージで気持ちよくなって、そこからその……もっと気持ちよくなることをするはずだったんだっ///」

美希「なんて言うことなの……ミキたちは……何もかも……何もかも遅すぎたの……」

春香「美希、響ちゃん!私たちはそれでも未然に防いだじゃない!」

美希・響「「春香……」」

春香「あきらめない!!それが私たちにできる唯一の闘い方なんだよ!!」

律子・千早「「…………頭が痛いわ」」

律子「じゃあ、私もマッサージで汗かいたからもう一度温泉に入ることにするわ」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:11:10.85 ID:OM6R2be/0

千早「そう。それじゃ私たちも準備するから部屋の前で落ち合いましょう?」

律子「わかったわ。はいはい、そこの3人!部屋へ戻って準備して来なさい!」

美希・春香・響「「「…………」」」

律子「どうしたの?3人ともそんな真面目な顔をして……」

美希「律子、さん。その前に確認しておきたいことがあるの」

律子「な、なによ、美希。早く汗を流したいんだけど」

春香「今日、律子さんはどこで寝るんですか?」

律子「どこって……」

響「プロデューサーの隣で寝るのか!?どうなんだ!?」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:14:23.00 ID:OM6R2be/0

律子「……そういえばあんたたちの部屋もあるのよね」

千早「そうね、5人でも寝るだけなら広さは問題ないと思うわ」

美希「狭いならミキがハニーと一緒に寝れば問題ないの!」

春香「ちょっと美希!抜け駆けはダメだよ!」

響「そうだぞ!自分もプロデューサーと一緒に寝たいぞ!」

律子「なに馬鹿なこと言っているの。私もあんたたちと同じ部屋でいいわ」

千早「そう……それじゃみんな、準備してきましょう」

律子「そういう訳ですからプロデューサー……ってあれ?プロデューサーは?」

千早「プロデューサーなら少し前に部屋を出て行ったわよ?」

律子「逃げたわね……プロデューサー……ま、いいわ。温泉を楽しみましょう?」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:17:17.17 ID:OM6R2be/0

―2日後―

高木「どうだったかね?2人ともゆっくり休めただろうか」

P「ええ、いろいろと疲れることもありましたが休息は取れたと思います」

高木「それはよかった。私も久しぶりに頑張った甲斐があるというものだよ」

律子「そういえば社長。あの女将さん、いったい何者なんです?」

高木「…………いやぁ、美希くんたちも向かったと聞いたときは心配したんだが」

律子「社長?話を逸らさないでください」ジロリ

高木「…………私にもわからないのだよ。悪い人ではないのだが周りは振り回されてばかりでね」

P「ええ……振り回されましたよ……」

高木「そうか……私も黒井もあの人には何度も振り回されたものだよ……」

律子「はぁ……もういいです。それじゃ私たちも仕事に戻りますね」

高木「ああ、よろしく頼むよ。それじゃ私はお土産の饅頭でも……」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:20:09.53 ID:OM6R2be/0

P「ふぅ……これからまた忙しくなるな」

律子「当分温泉とか行けそうにありませんね」

P「なぁ、律子」

律子「なんです?プロデューサー」

P「……また機会があれば旅行に行かないか?」

律子「……2人っきりで、ですか?」

P「ああ、2人っきりで」

律子「構いませんよ?私もプロデューサー殿と一緒なら嬉しいですし」

P「本当かっ!?」

律子「ふふっ、なんなら新婚旅行ってことにして行きますか?///」

P「えっ!?」

律子「それじゃコーヒー入れてきますね?プロデューサー殿?」

P「えっ!?律子がデレた……のか?」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:23:14.50 ID:OM6R2be/0

―給湯室―

律子「うわぁ……我ながら恥ずかしいことを言ってしまったわ///」

律子「でもプロデューサーと2人っきりで旅行か……ふふっ」

律子「なかなか素直になれないけど、これが私なんだし……少しずつでも素直になれれば」

律子「そういえば食事の約束もまだだし……今日誘ってみようかしら?」

律子「よしっ、とりあえず気持ちを切り替えていかなきゃ!まずはあの子たちをトップアイドルにするわよ!」

美希「律子ぉーー!!」

律子「……切り替えた瞬間コレなの?はぁ……なによ美希。『さん』、を付けないさいよね」

伊織「ちょっと律子!この待ち受けはどういうことなの!?」

律子「伊織あんたまで……待ち受け?人の携帯を勝手に見ないの――ってあーっ!?」

亜美「律っちゃ~ん、この兄ちゃんとツーショットの待ち受けはどういうことなのかな~?」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:26:07.49 ID:OM6R2be/0

律子「ちょっ!?ダメよ!返しなさい!///」

真美「んっふっふ~、仲よさそうにくっついてますなぁ~。律っちゃんも満更ではないご様子で」

伊織「律子、前言っていたわよね。待ち受けは大事な画像にしてるって」

律子「これはあのね?ち、違うのよ?///」

亜美「おやおや~?と言うことは兄ちゃんとのツーショットは大事なんだね~」

真美「そういうことだね~、律っちゃんも兄ちゃんのことが好きなんだね~」

美希「む~。律子、さんには負けられないの!」

律子「あーもぅ、嫌ぁーっ!!///」

P「ん?なにか大きな声出して律子は元気だなぁ……よし、また旅行へ誘えるように俺も頑張らないとな!」

美希・伊織「「律子っ!!」」

亜美・真美「「律っちゃん!!」」

律子「なんでこうなるのよーーっ!!///」


おわり



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:27:35.63 ID:mhLhjbRj0

おつ
りっちゃんかわいいよりっちゃん



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:29:01.96 ID:Phz/DbkP0

はやく結婚して、どうぞ
乙!



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/03(日) 00:38:21.98 ID:u/lj3juz0


律っちゃん可愛い
けどみんな可愛いね



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         コメント一覧 (10)

          • 1. あ
          • 2012年06月03日 02:07
          • 感動した
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 02:49
          • イイヨイイヨー
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 02:50
          • 律子が雰囲気にながされて温泉に一緒に入るのは想像できてしまった

            なんていうか可愛い娘が自分の価値をわかってなくて謙遜してるのって演技じゃなかったらそそるよね

            律子はまさにそんな女性です
            リッチャンハカワイイデスネ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 02:53
          • 3
            前に似たような短編SSがあったけど、あれの焼き直しかね?
            正直短編の方がスッキリしてて好きだけど。
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 03:18
          • ※3
            意外とスペック高いのに本人はそれに気付いてないからな、むしろ自分を卑下してる
            律子の良さはそういうところだと読んでて染々思った
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 04:10
          • 5 律ちゃんは可愛い 異論は認めない
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 04:11
          • ※3 ※5
            お前らとは美味い酒が呑めそうだ。
          • 8. スターダスト☆高坂(ホントウニリッチャンハカワイイデスヨ)
          • 2012年06月03日 08:34
          • ちょうど良い長さで楽しめた
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月03日 12:33
          • ※7
            俺も混ぜてはくれないか?
            律子可愛いよ律子
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月28日 18:21
          • りっちゃんちゅっちゅ

            女将KOEEEEEEEEE

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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