春香「プロデューサーさん妹ですよ?妹?」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 04:56:47.97 ID:Skantr7xO
春香「お兄ちゃん!」
P「」ブフォッ!
P「いかんいかん、PCに茶が……で、突然どうしたんだ春香」
春香「えへへ……私、ちょっと個性が弱いって言われてるじゃないですか」
春香「なので試しに妹キャラを練習してみようと思いまして」
春香「そういうわけで、今日は一日プロデューサーさんの妹になっちゃいますよ!」
P「春香……意気込みは買うが、そういう売り込みの方向性を決めるのは本来俺の仕事なんだが」
春香「ねえねえ、いいでしょー? お兄ちゃーん……」ズイズイ
P「むう……」
⇒最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。- 48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:03:05.89 ID:Skantr7xO
春香(ふふふ……妹という体ならプロデューサーさんも邪険にはできない。自然な形で堂々と近付いていける……さすが私!)
春香「ほらほらお兄ちゃん、妹を存分に可愛がってくれていいんですよ?」
P「あー、はいはい」ワシャワシャ
春香「むぎゅ……っ」グリグリ
春香「ぷあっ……! ちょ、ちょっとプロデューサーさん、もっと優しく撫でてくださいよ!」
P「ん? 妹の可愛がり方ってこんなものじゃないか?」
春香「それはそうかもしれないですけど……」
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:06:28.42 ID:Skantr7xO
P「それに早くも素に戻ってるじゃないか」
春香「あっ……」
P「挑戦するのはいいけど、もう少し練習してから試した方がいいと思うぞ……さて、外回り行ってきまーす」スッ
春香「むー……」
春香「でも、プロデューサーさんに頭撫でてもらっちゃった……えへへ」
春香「よーし、今日はさらに妹キャラで攻めてみせる! プロデューサーさん、見ててくださいよ!」
アイドル「……」
- 52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:15:11.99 ID:Skantr7xO
P「ただいまー」ガチャ
ザワッ…
P(ん? 何だか事務所の様子が……)
美希「お帰りなの、ハニー!」ガバッ
P「うわっとと……!? こら美希、抱き着いてくるんじゃない!」
美希「これくらいいいでしょ? 兄妹のスキンシップなの!」
P「馬鹿言ってるんじゃない、ちゃんとアイドルの自覚を持って……兄妹?」
美希「そうだよ? 春香ばっかりずるいの、美希も今日一日ハニーの妹になるって決めたから!」ギュー!
P「こらこらこら、何を勝手なことを! だいたい妹はハニーなんて呼ばないだろ!」
美希「あ、そっか……んー、でもいいの! ハニーはハニーなの!」
P「答えになってないっての! 離れろって、ほら……!」グイグイ
美希「ヤなのー!」ムギュー!
- 53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:20:51.27 ID:Skantr7xO
伊織「ちょっと美希、あんた妹とか関係なくゴリ押しじゃない! 自重しなさいよ!」
美希「妹だったらこのくらい甘えても許されるって思うな!」ベター
P「ああもうっ! 何でもいいから一度離れろ! 急ぎで資料まとめなきゃならんのだ!」ブンブンッ
美希「むーっ!」
伊織「ほら、美希は押さえててあげるから今のうちよお兄様!」
P「おお、助かったぞ伊織」
P「……ん?」
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:24:00.61 ID:Skantr7xO
P「伊織、今なんて……」
伊織「な、何でもないわよ! 早く仕事に戻りなさいよ、バカ兄貴っ!」
P「!?」
P(か、完成度高ぇ……)
P(じゃなくて、伊織まで何事だこれは……)
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:30:36.75 ID:Skantr7xO
千早「プロデューサー、お疲れ様です。あの、鞄持ちますよ」
P「おお、ありがとう千早……助かるよ」
P(どうやら千早はまともらしいな……いや待て、千早が鞄運びなんてしてくれたことあったか?)
P「えっと……千早? 席なんてすぐそこだし、わざわざ運んでもらうほどの荷物じゃ……」
千早「いえ……妹としてこのくらいは」
P「!?」
千早「えっと……はい、どうぞ座って……いえ、その前にスーツの上着をかけておくべきかしら」
千早「あの、ぷろ……じゃなくて。上着、脱いでください。かけておきますから……に、兄さん」カア
P「」グラッ
- 59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:38:40.71 ID:Skantr7xO
千早「それじゃ、あの……お仕事頑張ってください、兄さん」
P「」
P「ハッ……いかん、あまりの予想外の出来事に意識が」
P「いや、しかし千早のあの破壊力は何だ……新たな可能性を見た気が」
P「ああ、いや……そんなことより資料を」
雪歩「あ、あの……お茶が入りましたぁ」
P「お? おお、雪歩……ありがとう、ちょうど外回り帰りで喉が渇いてたんだ」
P「……」ズズ
雪歩「……美味しい? お兄ちゃん」
P「……っ!? ゲッホ! ゴホッ!」
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:45:11.23 ID:Skantr7xO
雪歩「あわっ!? だ、大丈夫? 熱かったですか!?」トントン サスサス
P「ああ、いや……大丈夫、ちょっと気管にな……」
P(何とか吹かずにはすんだが……雪歩、まさかお前まで)
雪歩「よかった……あんまり慌てて飲まないでくださいね?」
P「ああ、気をつけるよ……ん」ズズ
P「お? 今日は特別美味いな?」
雪歩「本当ですかぁ!? よかったー、蒸らし時間を少し変えてみたんです!」
P「いや、うん……これは本当に美味いな。熱さもちょうどよくて飲みやすいし」ズズー
雪歩「えへへ……日本茶は少し温度の低いお湯で入れた方が甘みが出て美味しくなるんですよ」
P「ほう……」ホッコリ
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:48:23.91 ID:Skantr7xO
雪歩「それで……あの」
P「ん、どうした雪歩? まだ何かあるのか?」
雪歩「えっと……せっかくお兄ちゃんに美味しいって言ってもらえたから、その……」モジモジ
P「?」
雪歩「……」オズオズ
P(頭を下げてきた……? あ、もしかして……)
P「ええと、その……美味しいお茶ありがとう、雪歩」ナデナデ
雪歩「えへへ……」
- 63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:52:18.48 ID:Skantr7xO
P「……」カタカタ
P「……」カキカキ
P「……」チラッ
アイドル「……」
P(なんつー空気だ……お互いに牽制しつつ、俺に手を出せる動きがあるかを見張ってやがる……)
P(駄目だ、集中できん……!)ガタッ
アイドル「……!」
P「ちょ、ちょっとレッスンの様子見てこようかな……なんて……はは」
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 05:57:39.32 ID:Skantr7xO
P「それじゃ、行ってきまーす……」
伊織「ちょっと待ちなさいよ」
P「うげっ」
伊織「何を露骨に嫌な顔してるのよ、失礼ね」
伊織「ほら、ネクタイ曲がってるわよ……社内だからって身嗜みには気を使いなさいよ」サッサッ
P「お? おお……」
伊織「はい、これでよし」シュッ
P「ああ、すまん。助かったよ」
伊織「いいわよ、このくらい……私のお兄様だもの、みっともなく見られたら困るでしょっ」ニヒヒッ
P「」グララッ
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:01:10.38 ID:Skantr7xO
千早「ぷ、ぷろっ……兄さん! 外出の前に私、髪を整えますから!」ガタッ
雪歩「えっと、あの……! ズボンがしわになってますぅ!」ガタタッ
美希「ハニー! 行ってきますのチューがまだなの!」ガタタタッ
P「い、行ってきまーす!」ガチャ バタン!!
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:08:24.34 ID:Skantr7xO
P「危なかった……さて、この時間は……確かダンスレッスンの途中だったか」
P「手ぶらで行くのも何かな……飲み物でも差し入れてやるか」
P「お疲れ、頑張ってるかー」ガチャ
律子「あら、兄さん。外回りから帰ってたんですか?」
P「ああ、せっかくだから差し入れに……って、律子……まさかお前まで」
律子「たまにはいいじゃないですか。お兄ちゃんの方がよかったですか? それとも……兄上殿?」
P「純粋に楽しんでるなお前……」
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:14:37.64 ID:Skantr7xO
亜美「あ、兄ちゃんだ→、お帰り→」
真美「ねえ兄ちゃん、このジュースって差し入れ? 飲んでいいの?」
P「あ、ああ。レッスンの合間にでも飲んでくれ」
亜美「おおっ! 兄ちゃん太っ腹→!」
真美「ありがと兄ちゃん! んじゃ真美はこれもらうね→」
P「おお……」
P(なぜだ……亜美も真美もいつも通りなんだが)
P(今日はやたらと『兄ちゃん』が特別な響きに聞こえる)
P(やべ、撫で回したい……)
- 72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:20:31.46 ID:Skantr7xO
真「プロデューサー、差し入れありがとうございます!」
P「お……おお、真も頑張ってるな?」ハッ
真「はいっ! 今日は調子がいいみたいで……いつもより難しいステップにも挑戦できそうかなって!」
P「そうか、そりゃよかった。差し入れしたかいもあるってもんだ」
P(真はいつも通りか……ほっとしたような、残念なような)
亜美「……まこちんまこちん」
真「ん? あ……ああ、そっか」
真「えっと……あの、外回りでお疲れじゃないですか? お、お兄ちゃん」
P「!?」
真「よかったらボク、マッサージでもしましょうか?」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:26:56.04 ID:Skantr7xO
P「亜美……いや、もしかしなくても真美もか!?」
亜美「んっふっふ→、ばれちゃしょうがないね」
真美「真美たち、妹キャラやること多いかんね→。演技指導ってやつ?」
P「おいおい! 律子、レッスン中だろ? 止めなくていいのかこれ!?」
律子「いやー、もしかしたら新しく売り出す方向性が見つかるかもしれませんし。交代でやれば問題ないかと」
P「そういう問題か……?」
真「そういうわけですから……お、お兄ちゃん。ほら、座ってください」
響「へへ、差し入れありがとな。真の次は自分だからな……に・ぃ・に」
P(罠だ! とんでもない所に来ちまった……!)
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:40:19.59 ID:Skantr7xO
真「よっと……それじゃ肩から……って何これ!?」
P「え……何かおかしいか?」
真「おかしいかじゃないですよ……石みたいにガチガチに固まっちゃってるじゃないですか!」
P「あー……そういや最近まともに横になってなかったしなー……」
真「これじゃまともに腕も上げられないと思うんですけど……ボクたちにはちゃんとトレーナーのマッサージ受けさせてるのに、自分の体も少しは気遣ってください!」
P「ああ、すまんすまん」
真美「あ→、まこちんまこちん」
真「え、何……普通すぎ? ……うん、もっと……らしく……わかった」
真「それじゃ……ボクがお兄ちゃんの肩、柔らかくほぐしてあげるからねっ!」
P「おお……」
- 77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:45:56.96 ID:Skantr7xO
真「よいしょ、よいしょ……!」
P「あ"ー……」
真「あははっ、すごい声出てますよ? そんなに気持ちいいですか?」
P「いや、これは予想以上に……というか、予想外に上手いな」
真「む、どういう意味ですかそれ?」
P「いやこう……力余ってバキバキッ! って展開を覚悟してたもんだからつい」
真「む、失礼な……ちゃんとプロのトレーナーのマッサージを受けてるんですから、コツはしっかり掴んで……あ」
P「ん?」
真「えと、お兄ちゃんのために練習してたからですっ! やっとしてあげられたから嬉しいなって……へへっ」
P「そ、そうか……」
- 79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:50:39.70 ID:Skantr7xO
響「まーこーとっ、交代だぞ!」
真「え、もう? 早くない?」
響「もうだいぶ時間経ってるさー、夢中になりすぎだぞ?」
真「ななななっ、そんな、夢中になってなんか……!」
P「いや……ずいぶん肩が軽くなったぞ。ありがとな、真」
真「へ? あ、えへへ……お兄ちゃんの役に立てて嬉しいです……」
亜美「う→む、まこちんにはもう少し練習が必要ですな→」
律子「敬語がとれないから妹っていうより後輩ポジションみたいね。それも持ち味だし……難しいところだわ」
- 80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 06:56:57.78 ID:Skantr7xO
響「それじゃ、今度は自分の番だぞ! にぃに、ここにうつぶせになるさー!」バフバフ
P「おいおい、わざわざマットまで出してきて……しかし響は違和感ないな」
響「自分、沖縄に本当のにぃにもいるからな! まあそうじゃなくても、妹キャラだって完璧だぞ!」
P「わかったわかった、じゃあよろしく頼むよ」
響「任されたぞ! そりゃっ!」ギュムッ
P「おぐっ!? おま……足で、しかもそこ……」
響「へへー……にぃに、帰ってきたらずっと座りっぱなしだろ? 意外とお尻って頑固な凝り方するんだぞ!」
P「それにしたってお前、やり方って物が……ん、お?」ムギュ グニュグニュ
P「んん? いや、これはなかなか……」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:04:58.36 ID:Skantr7xO
響「ふふーん、そう言いながらほぐれてきたぞ……にぃにも好きだなー?」グニグニ
P「おまっ、そういう言い方を……というか、なんか響の方が楽しんでないか!?」
響「へへっ、そんなことないぞー? それに、にぃにとこうやってたら嫌でも楽しいさー!」
P「む、う……」
P(遠慮のえの字もないが……本当の兄妹って案外こういうものかもな……)
響「よーし、お尻は終わり! んじゃ腰もほぐしてやるぞ!」ノシッ
P「ぐむっ! おい響、上に乗るんならもっとそっと……うっ……?」
響「ん? どうしたんさ?」
- 83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:12:24.98 ID:Skantr7xO
P(ジャージ越しとはいえ、響の太ももが密着して……!)
響「おおー、運転とかも座りっぱなしだもんなー……腰もすっごい凝ってるぞー……」グッグッ
P「あふん……」ヘナ
P「じゃなくて……響、もういいから。この体勢はよくない。降りなさい。な?」
響「ええ? 何でさー、始めたばっかりだぞ?」
P「何でも何も、お前……くっつきすぎだから……!」
響「んんー? このくらい兄妹ならなんくるないさー……それとも、もしかしてにぃに」
響「妹なのに、自分に引っ付かれてドキドキしてるのか? ふふ……にぃにのえっち」クス
P「……!」ゾクゾク
律子「はい、そこまでー」グイ
響「えっ、まだ……うぎゃー! ポニーテール引っ張っちゃ駄目だぞ!」ジタバタ
- 85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:20:21.76 ID:Skantr7xO
P(あ、危なかった……響のやつ、セクハラには敏感なくせに妹キャラだとあんな……恐るべし)
律子「さて、今度は私の番ですね?」
P「は? いやいや待て待て、律子! お前はプロデューサーだろうが!?」
律子「せっかくだから見本を見せておこうと思いまして……ご協力お願いしますよ、あ・に・う・え・ど・の」
P「待てって、特に今はまずい……」
亜美「あ→、りっちゃんずるい→! 次は亜美たちの番っしょ!?」
真美「んっふっふ→……全身揉みほぐしてあげるよ、兄ちゃん」ワキワキ
真「あ……に、兄さん! ボクももう一回!」
響「うあー! まだ! 自分とにぃにの邪魔しちゃ嫌だぞー!」ジタジタ
P「お……俺はこれで! レッスン頑張るように!」ササッ ガチャ バタン!!
- 86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:28:33.77 ID:Skantr7xO
ニゲタゾー!! オエー ツカマエロー!!
P「ふー……体は楽になったが、あのままあそこにいたら心臓が保たんな……」
P「……」グキュルルル…
P「もうこんな時間か……」
P「資料の整理も進んでないしな……外で頭冷やして、ついでに何か食ってくるか」ガチャ
貴音「あ……これは良い所に」バッタリ
やよい「うっうー! プロデューサー、お疲れ様ですー!」
あずさ「あら、お一人でおでかけですか? 私たちこれからお昼なんですけど……よかったら、お兄ちゃんもご一緒にどうですか?」
P「あ、はい……ちょうど俺も昼飯でしたし、喜んで……」
P「んん?」
- 88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:36:52.14 ID:Skantr7xO
P「あずささん? 今……」
貴音「やよい」
やよい「あっ! そうでしたー、家だとお姉ちゃんだから忘れちゃいますね……」
やよい「ぷろ……じゃなくって! お兄ちゃんっ!」
やよい「えへへ……慣れてないから、なんだか恥ずかしいですー」
P「」グラララッ
貴音「さ、参りましょうか……兄上様」スッ
P「貴音、お前もか……というかおい、なぜ腕を取る。なぜ密着する」
貴音「わたくし兄弟というものがおりませんでしたので、この機会に兄というものに甘えてみたく……不愉快でしたでしょうか」
P「え? あ、いや……」
あずさ「あらあら、それなら私も……お兄ちゃん、行きましょうねー」
P「あずささん、妹なのか姉なのかわからなく……」
ムニッ ムニュッ グニッ
P(りょ、両脇から柔らかいものが……うおおおおっ……!?)
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:42:15.09 ID:Skantr7xO
あずさ「さて、何にしようかしら~?」
やよい「お昼にファミレスに来れちゃうなんて……夢みたいですー!」
貴音「これがふぁみれすというものですか……何と豊富な品書き。心踊りますね」
P(堪えた……よく堪えたぞ……EDを心配されようが俺は自分を褒めてやりたい……!)
「ご注文はお決まりでしょうかー?」
- 91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:47:29.89 ID:Skantr7xO
あずさ「私はこの季節の御膳をお願いします~」
P「あ、俺は日替わりセットで……やよいは?」
やよい「う……うぅ~……」
P「やよい?」
貴音「やよい、今のあなたは妹なのですから……他の兄弟に遠慮せずともよいのですよ?」
やよい「は、はい」
やよい「あの、お兄ちゃん……ハンバーグセット、頼んでもいいですか……?」
P「……ああ! お腹いっぱい食べていいぞ!」
やよい「本当ですか!? ありがとうございますー!」
貴音「……では」
貴音「うえいたあ殿、わたくしは品書きのここからここまでを」
P「お前は自重しろ」
- 93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:53:01.66 ID:Skantr7xO
やよい「お、美味しいですー!」パアア
P「そうかそうか、満足するまで食べていいからな!」
やよい「夢みたいですー! お肉が柔らかくって、じゅーしーで……ううー長介、かすみ、ごめんね……!」
P「はは……やよいはいつも頑張ってるからな、今日くらいご褒美をもらっても罰は当たらないよ」ナデナデ
やよい「そ、そうですか? えへへ……」
貴音「兄上様、でしたらわたくしも追加注文よろしいですね?」
P「自重しろ」
貴音「兄上様いけずです……」
- 94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 07:59:32.80 ID:Skantr7xO
あずさ「うふふ……お兄ちゃん」
P「え?」
あずさ「はい、あ~ん」
P「ちょっとあずささん、恥ずかしいですよ……」
あずさ「あら駄目ですよ、今日は私も妹なんですから」
あずさ「あずさって呼び捨てにしてくださいな?」
P「」グララララッ
P「わ、わかりました……じゃなくて……ああ、わかったよあずさ」
あずさ「うふふ、嬉しい……それじゃお兄ちゃん、あ~ん」
P「し、仕方ないな……あ~ん」パク
あずさ「どう? 美味しいかしら~?」
P「ああ……あずさに食べさせてもらうと余計に美味しいよ」
あずさ「あらあら、もうお兄ちゃんったら~!」
P(味なんてわかんねー……)ドキドキ
- 95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:04:55.84 ID:Skantr7xO
やよい「お、お兄ちゃん!」
P「ん?」
やよい「あ~ん!」
P「やよい……いいのか? 夢にまで見たハンバーグだろ?」
やよい「はい! お兄ちゃんのおかげで食べられたから……美味しいの一人占めするよりも、お兄ちゃんにも味わってほしいなーって!」
P「やよい……」ジーン
やよい「はい、あ~ん」
P「あ、あ~ん」パク
P「うん……うん! 美味いな、やよい!」
やよい「えへへ、よかったー!」
貴音「……兄上様!」
P「ん?」
貴音「あ、あーん……」
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:07:24.37 ID:Skantr7xO
P「……」
貴音「あーん」
P「……」
貴音「あーん」クイックイッ
P「貴音……お前、一人だけ自分から口開けて……恥ずかしくないか?」
貴音「も、もう全て食してしまったものですから……」
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:13:18.84 ID:Skantr7xO
P「まったく……さすがにどうかと思うぞ、貴音も二人を見習ったらどうだ」
貴音「うう……兄上様、不出来な妹で申し訳ありません」
貴音「ですが……はしたないとは知りつつも、二人とのやり取りが羨ましく」
貴音「兄上様……わたくしも同じ思いを味わいたいのです……いけないことでしょうか?」グスッ
P「……」
P「仕方ないな……ほら」
貴音「ああっ……! あーん……」パク
貴音「……」モグモグ ハフゥ…
貴音「天にも昇る心地というのはまさにこのこと……兄上様、大好きです」
P「お、おおう……」クラッ
- 99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:18:45.57 ID:Skantr7xO
やよい「ご馳走さまでしたー!」
P「うんうん、やよいは偉いな。今時いないぞ、ちゃんと言える子は」
やよい「えへへ……今は妹だけど、やっぱりお姉ちゃんですから!」
あずさ「あの~…お兄ちゃん?」
P「はい、何です……いや。どうした、あずさ?」
あずさ「私、デザートが食べたいな~……なんて」
P「あー……」
やよい・貴音「……」ジー
P「……仕方ないな、特別だぞ」
やよい「うっうー! お兄ちゃん大好きですー!」
貴音「ではわたくしはここからここまでを」
P「一人一品な」
貴音「……お兄様はいけずです」
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:27:33.36 ID:Skantr7xO
アリガトウゴザイマシター
P(当然デザートもあーん合戦だったわけで……)
P(腹は満たされたし幸せなんだが、気が休まる暇はまったくないな……)
あずさ「お兄ちゃん、午後からの予定はどうなってるんですか?」
P「ええと……次のライブの段取りの打ち合わせがあるんで、また外回りです…いや、外回りだな」
やよい「うー……せっかく妹の日なのにあんまり事務所にいてくれないんですねー」
貴音「兄上様、寂しうございます……」
P「はは……いや本当、俺も仕事しないと……」ガチャ
美希「ハニー! どこ行ってたの!? ただいまのチューは!?」
響「にぃに! 探したぞ、勝手に出てっちゃうなんてひどいさー!」
千早「あの……兄さん、よかったらボイスレッスンに時間をあけてもらえたら……」
律子「これから打ち合わせですよね? スタジオまで送りましょうか、あ・に・う・え・ど・の?」
P「」
- 101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:30:13.38 ID:Skantr7xO
P「疲れた……今日は本当に疲れた……」グッタリ
P「事務所の仕事はまるで進まないし……ああ、もうこんな時間か」
P「どれ、コーヒーでも……お?」
春香「……」
P「おい、春香……何でまだ残ってるんだ? 終電はどうした?」
春香「……知りません」ムスー
- 103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:37:27.52 ID:Skantr7xO
P「知りませんじゃないだろ、何時だと思ってるんだ? 親御さんだって心配するだろ……」
春香「……だって」
P「うん?」
春香「だって、みんなずるいですよ! 私が最初に妹キャラ始めたのに……」
春香「みんな押しが強くって全然プロデューサーさんと話せないし、プロデューサーさんも途中からデレデレしちゃいますし!」
P「デレデレってお前……あのなあ、元はといえば春香が始めたことだろうに……ほら、時間はかかるけど車で送るから。さっさと帰るぞ」
春香「やです」
P「おい、春香……」
春香「ふんだ、みんなが妹キャラやりだしたら見向きもしてくれなかったくせに……どうせ私なんて無個性ですよーだ」ムスー
P「……はあ」
- 104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:45:50.13 ID:Skantr7xO
ピポパ プルルル…
P「もしもし……ええ、はい、そうです……ええ、収録の都合で……はい、責任持って手配しますので……それでは」
春香「……」
P「春香」
春香「……何ですか」
P「親御さんには収録の都合でホテルに泊まらせたって電話しといたから……今夜は帰らなくていいぞ」
春香「……え?」
P「ただし、俺は昼の仕事が終わらなかったから徹夜ペースだ。事務所からは出られないし仕事しながらになるけどな」
春香「プロデューサーさん……」
P「ただし、明日に支障がないように。体調も崩さないように」
P「毛布はあるから、眠くなったら無理せず寝るんだぞ。間に合うならビジネスホテルに移ってもらうからな」
春香「……」
春香「あはは、プロデューサーさん……何だか、本当にお兄ちゃんみたい……」
- 105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:52:02.13 ID:Skantr7xO
P「本当に……手のかかる妹だよ」ワシャワシャ
春香「ちょ……それ髪が……むーっ」グリグリ
春香「ぷはっ……もう、プロデューサーさん! ひどいですよ、いきなり」
P「ははっ……どうした? 今夜中ならお兄ちゃんでいいんだぞ?」
春香「……もうっ」
春香「今夜は寝かせませんからねっ!」
P「誤解を招く言い方だな……だいたい仕事だから寝れないだっての」
春香「ふふっ……じゃあコーヒー入れてきますから! いっぱいお話しましょうね、お兄ちゃん!」
- 106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:57:33.91 ID:Skantr7xO
P「って感じで……昨日は本当に大変でしたよー……」
小鳥「まあまあ、それも役得じゃないですか……はい、お疲れ様です」トクトク
P「ええ、どうも……んっんっ……ぷはーっ」
小鳥「それにしても、プロデューサーさんってお兄さんっぽいんですかね? みんななかなか乗り気だったじゃないですかー」
P「まあ、まだ甘えたい年頃なんでしょう……あ、すみません。串盛りお願いします」アイヨー
小鳥「……」
小鳥「わ、私も甘えたくなってきちゃったなー……お兄ちゃん」
P「はは、小鳥さん俺より年上じゃないですか」
小鳥「……妹なんで大嫌いです」ピヨ…
《おしまい》
- 107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 08:59:13.89 ID:89bsjd/b0
乙
次は姉バージョンも見たいなーって
- 108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/05(土) 09:05:00.58 ID:Skantr7xO
おしまいです。
姉版いいですね…近いうちにスレ立てて書いてみるかな。
では、お疲れ様でしたー
春香「プロデューサーさん姉ですよ、姉!」
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コメント一覧 (51)
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- 2012年05月08日 16:10
- 裏山爆発
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- 2012年05月08日 17:04
- なかなかステキ
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- 2012年05月08日 17:09
-
>>55
>P(か、完成度高ぇ……)
そりゃあ……その筋のエキスパートですし
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- 2012年05月08日 17:11
- 見える、見えるぞ…姉ver.のピヨちゃんが!
P「はは、小鳥さんは元々俺より年上だから普段と同じですよね」
小鳥「ピ、ピヨ…」orz
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- 2012年05月08日 17:30
- さすがはるかさん
転んでもただでは起きない
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- 2012年05月08日 18:02
- 可愛いですね(´・ω・`)
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- 2012年05月08日 19:02
- みんな可愛い
だが雪歩が妹だとなんか刺されそうだ
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- 2012年05月08日 19:09
- 俺の中だとPは30越えてるからピヨちゃんも年下のイメージなんだがまあいいや
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- 2012年05月08日 19:11
- あぁ、死ぬほど愛されて眠れない的な
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- 2012年05月08日 19:14
- 「お兄ちゃん」
「お兄ちゃま」
「あにぃ」
「お兄様」
「おにいたま」
「兄上様」
「にいさま」
「アニキ」
「兄くん」
「兄君さま」
「兄チャマ」
「兄や(にいや)」
「あんちゃん」
-
- 2012年05月08日 19:16
- 皆を撫で撫でしてやりてぇ…
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- 2012年05月08日 20:24
- 拗ね春香さんだ!拗ね春香さん最高!!!
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- 2012年05月08日 20:52
-
響可愛いー
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- 2012年05月08日 22:15
- ※7
雪歩「お兄ちゃんを殺して、あたしも死ぬっ!」
「包丁、取ってこなきゃ」
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- 2012年05月08日 23:51
- やっぱり一番しっくり来たのは響だなw後姫ちん自重w
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- 2012年05月09日 00:46
- やっぱり「にぃにぃ」の破壊力に勝る物なしだな…
おそるべき響…というかうちなーぐち
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- 2012年05月09日 08:34
- 社長が羨ましそうにPを見つめている
妹にしてあげますか?
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- 2012年05月09日 12:14
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いおりんのお兄様と響のにぃにマジ最高
貴音は違和感が無さすぎてギャップ萌えできなかったなー
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- 2012年05月09日 13:31
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乙!皆かわいかった!
貴音さん自重しようぜぃ・・・・・・
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- 2012年05月09日 20:03
- やよいの一言でそうか妹の日なのかと思ったら
9月6日の悪夢ががが
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- 2012年05月11日 23:04
- このスレはまずい(貧血)
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- 2012年06月03日 03:31
- やっぱりはるるんがメインヒロインやで
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- 2012年06月11日 22:40
- 真には「あんちゃん」もしくは「兄貴」で行って欲しかった。
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- 2012年06月21日 21:41
- いおりんは一粒で二度おいしいと思う
お兄様と馬鹿兄貴を使い分けられるのはなかなかいないと思う
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- 2012年07月09日 19:11
- 伊織「な、何でもないわよ! 早く仕事に戻りなさいよ、バカ兄貴っ!」
これなんて桐乃?
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- 2012年07月19日 00:57
- リアル妹がいる身だとよくわからんな、可愛いとは思った
-
- 2012年08月20日 01:21
- 妹なのにあずささんの圧倒的姉感がすごい
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- 2012年08月23日 09:29
- あずささんと小鳥さんに限ってイメクラ臭がする
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- 2012年08月24日 12:51
- メインヒロインは拗ねてる時がめっちゃ可愛い
-
- 2012年08月27日 21:42
- 千早は湊で再生されますねぇ…
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- 2012年11月24日 13:10
- ゆきちはいおの3人が妹のケースを想像した。俺死んだ。
まこりんは確かに後輩ポジが1番破壊力が高くなる気がする。
全員可愛い事に変わりはないけどね!
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- 2012年11月26日 03:27
- 春香に千早、それに雪歩と響が可愛い。
※31
真は後輩ポジですな。
※7・14
怖ぇよ……
※17
あんた男だろ!?
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- 2013年01月05日 02:08
- うおぉぉぉぉお!!!
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- 2013年01月09日 00:26
- ※30千早が湊みたいなのはよく分かる
湊が好きな俺は妹千早がやばいくらい好きだ
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- 2013年02月03日 21:58
- 雪歩の妹属性は反則だろ…
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- 2013年02月09日 21:48
- 雪歩が妹で刺されそうってのは
ヤンデレ妹CDでゆりしーがやってたからってことだろ?
だってほら、こんなに天使じゃないか…
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- 2013年02月25日 14:50
- 伊織は「兄さん」でいいだろ。マメツブ兄さんとなあ
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- 2013年03月05日 17:05
- 考えたら俺、弟ににぃにって呼ばれてんだよな
これが妹だったら・・・
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- 2013年03月05日 22:03
- ※38
(弟じゃ)いかんのか?
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- 2013年03月31日 01:31
-
名前で呼びあっている兄弟姉妹もいるわけですしおすし
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- 2013年04月26日 22:56
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やよいの妹キャラ最高だなぁ
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- 2013年05月10日 14:44
-
妹千早は反則
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- 2013年09月25日 14:00
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千早さんと響の破壊力がヤバい
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- 2014年04月12日 11:37
- 春香さんがかわいすぎて全俺がやばい
あと、お姫ちんは自重しようなwww
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- 2014年12月21日 09:49
- 貴音はまなマスだと妹がいる設定だよね
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- 2015年08月14日 14:15
- 最高レベルの姉属性と妹属性を併せ持つ、やよいさんは格が違った
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- 2015年09月12日 22:50
- 他のアイドルも大概ではあるけど、響とやよいの妹属性はガチでヤバイ
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- 2015年11月16日 01:52
- >>36
ゆりしーといえばToHeart2にこのみという妹に近い幼馴染キャラがいてだな…
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- 2015年11月16日 01:56
- 確かゆりしー時代の雪歩の時にToHeart2このみのキャラクターソングの「小さな勇気〜がんばれ女の子」という曲を雪歩に歌わせる事が出来た覚えがある。
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- 2016年08月23日 00:55
-
ssもコメント欄も平和で安心する
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- 2018年02月17日 16:20
- Pレムもの苦手なんだがこれは良かった!!!!
個人的には千早、響、やよいが良かった
真は兄貴か○○兄(にい)っていう印象なんだけどなぁ。○○先輩呼びはしっくりくるから後輩キャラっていうのもよくわかる
最後の春香さんはかわいかったです。やっぱメインヒロインの器だなと思いました
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