赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」

前スレ:赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:07:30.73 ID:8pOW85mC0

高木「…ついにここまで来たねえ」

赤P「はい」

高木「こうなると私にも感慨深いものがあるよ」

青P「恐縮です」

高木「…これも全てきみたちのおかげだと思っている」

黄P「やーだなあ社長!水くさいっすよ!」

高木「いや、ははは…」

高木「…ライブ、絶対に成功させよう!」

Pたち「「「はいっ!」」」


第13話『そして、彼女たちはきらめくステージへ』



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:10:01.95 ID:RojttTsp0

今からバイトだけど、終わった後の楽しみができた


ブルジョワジーの秘かな愉しみ



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:12:13.77 ID:8pOW85mC0

赤P「…うん、曲順はこれで…」

青P「ここで如月さんにトークをしてもらいましょう」

黄P「千早にぃ?サービス精神ほとんどゼロのあいつにか?」

青P「いいえ、最近の彼女は違いますよ」

赤P「まあ春香も一緒だから、なにかあったらフォローしてくれるだろ」

黄P「千早も巻き込んでコケるとかは勘弁してほしいなー」

青P(如月さん…)

青P(あなたが書きこんだ72冊のダジャレノートは裏切らないはずです…!)

青P(健闘を…祈ります…っ!!)



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:18:59.60 ID:8pOW85mC0

-楽屋-

千早(私も少しでもライブを盛り上げるためになにかできないかとプロデューサーに相談したら)

千早(ゲリラダジャレショーを提案された…)

千早(…)

千早(…大丈夫かしら)

春香「ちーはーやーちゃん!」

千早「は、春香…」

春香「大丈夫?緊張してる?」

千早「…ええ、そうね…だいぶ緊張してるわ」

春香「えへへ…私もだよ」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:23:38.86 ID:8pOW85mC0

春香「でもあれだけレッスン頑張ったからね、きっと大丈夫だよ!」

千早「…そうね、頑張りましょう」

真「…それにしても、竜宮小町は間に合うのかな」

雪歩「前のお仕事も、時間に余裕があるようにはしたらしいけど…」

貴音「…なにやら、嫌な予感がしますね」

響「なんだか不安になってきたぞ…」

美希「うーん、でも、心配してもなにも変わんないよ?」

真美「うん、今は真美たちにできることをやんないと!」

やよい「うっうー!そうですよ、準備しましょう準備!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:27:17.26 ID:ZcW1h90L0

もう書き溜め終わったのか?



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:28:33.94 ID:8pOW85mC0

春香「…うん、そうだね!」

千早「各自、必要な準備をしましょう」

ワイワイ ガヤガヤ

赤P「…うん、わざわざハッパかける必要も無いな」

青P「…はい、はい…」

青P「…本当ですか、それはまずいですね…」

赤P「…?」

青P「わかりました、できるだけ急いでみてください」

青P「…はい、それでは」ピッ



14:>>11 全部は終わってないんですが、1スレじゃ25話までいかないので途中まで投下予定です:2012/03/18(日) 13:34:59.91 ID:8pOW85mC0

赤P「…どうしたんだ?」

青P「竜宮小町が出先で台風による渋滞にみまわれたそうです」

赤P「…それってもしや」

青P「…ライブ開始に間に合わないかもしれません」

赤P「まずいなそれは…」

青P「ですが、まだ遅れると決まったわけではありません」

赤P「ああ、それじゃあセットリストを少し変更して…」

青P「実はもう頭に浮かんでいます」

赤P「仕事はえー」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:39:38.88 ID:8pOW85mC0

青P「…うん、これで大丈夫でしょう」

スタッフ「了解です!すいませーん、セトリ変更でーす!」

ドタドタ バタバタ

赤P「成功の確率は?」

青P「……60%、でしょうか」

赤P「…あとはアイドル達次第だな」

青P「彼女たちに期待しましょう」

赤P「ところで黄羽根は?」

青P「バイクで竜宮小町を迎えに行ってます」

赤P「行動はえー」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:45:32.72 ID:8pOW85mC0

-竜宮小町、車内-

律子「く…こんな渋滞するなんて…」

あずさ「困りましたね~…」

亜美「…間に合うのかなあ」

伊織「…なによ、どれだけ頑張っても…!」

伊織「みんなに見てもらえないんじゃ意味無いじゃない!」

あずさ「伊織ちゃん…」

コツコツ

亜美「窓に石でも当たってるのかな…」

亜美「!!!」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:51:01.02 ID:8pOW85mC0

亜美「い、いおりん!窓!窓!」

伊織「…別に窓なんて見ても雨しか…」

伊織「!!!」

律子「き、黄羽根P!?」

ウイィーン

伊織「あ、アンタなんでこんなところにいるのよ!」

黄P「バイクで来た」

伊織「手段を聞いてるんじゃないわよ!」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 13:56:12.30 ID:8pOW85mC0

黄P「バイクならどうにか間を縫って行ける、このまま車でのんびり旅行するよりマシだ」

伊織「マシってアンタ…!ずぶ濡れじゃない!」

黄P「そりゃそうだ、台風の中かっとばしてきたんだからな」

伊織「…ああもう!バカなんだから!」

黄P「それで…バイクだから一人ずつしか送れねえんだ」

伊織「…それじゃ結局ダメじゃないの」

黄P「この中で一人でもステージをつなぐ自信があるのは誰だ?」

伊織「!」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:03:31.34 ID:8pOW85mC0

黄P「今からならせいぜい30分遅れで会場に着く」

黄P「竜宮小町が一人でもいれば場は盛り上がるだろ、そこからできるだけ急いで残りの二人を迎えに行く」

黄P「まあ俺としては二人乗りのうしろはあずささんがいいんだけどな」

あずさ「あらあら~」

伊織「…私が行く!」

亜美「いおりん!」

黄P「できんのか、お前に」

伊織「できるわよ!竜宮小町のリーダー、水瀬伊織ちゃんに向かって生意気な口たたくんじゃないわよ!」

黄P「へへ、おらヘルメットだ」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:09:12.20 ID:8pOW85mC0

黄P「そんじゃ律子、行ってくるわ」

律子「…お願いします、事故だけには気をつけて」

黄P「おう、任せとけ」

伊織「…ねえ」

黄P「あ?」

伊織「…大丈夫なんでしょうね」

黄P「大丈夫に決まってんだろ?俺はお前の元プロデューサーだぞ?」

黄P「いいか伊織」

伊織「…?」

黄P「お前が信じる、俺を信じろ」ドヤァ



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:16:30.11 ID:8pOW85mC0

あずさ「行っちゃいましたね~」

律子「…良かったんですか?伊織で」

亜美「今の竜宮小町の中で一番実力があるのはいおりんだもん、仕方ないよ」

あずさ「それに、センターの振り付けを覚えてるのは伊織ちゃんですから…」

律子「それは、そうかもしれないけど…」

あずさ「あと、あんなこと言ってましたけど」

亜美「…黄色の兄ちゃんが一番信じてるのはいおりんだもんね、悔しいけど」

律子「…二人に、期待しましょう」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:21:14.94 ID:8pOW85mC0

-ライブ会場-

「次、次の曲は!?」

「す、スカートが破けたー!」

「うあうあー!これどうすんの→!?」

赤P「み、みんな、落ち着け!って言ってもダメか…!」

真「ぷ、プロデューサー!」

赤P「どうした!?」

真「このあとの曲順なんですけど…!」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:27:17.45 ID:8pOW85mC0

赤P「これは…美希が続いて出ることになるな…」

響「い、いくら美希でもこのダンサブルな曲を2曲続けては無理だぞ!」

真「た、確かに…このダンサブルな曲を続けては…!」

赤P「くっそ…!ダンサブルすぎるだろ…!」

響「ダンサブルさー…」

真「ダンサボゥ…」

美希「3人ともダンサブル言いたいだけじゃないの?」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:34:16.59 ID:8pOW85mC0

美希「今の美希ならできるの…ううん、やらせて!」

赤P「だ、だけど…」

青P「やらせてあげてください」

赤P「青羽根…!」

青P「…星井さん、できますね?」

美希「うん!」

赤P「…わかった、真と響はサポートに入ってくれ」

真「了解です!」

響「わかったぞ!」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:40:18.19 ID:8pOW85mC0

真「それじゃあ早く打ち合わせしよう!」

響「真が美希の左、自分が右で…」

美希「あそこのステップは交差するから…」

ガヤガヤ…

青P「…すみません」

赤P「美希がやれるって言ったんだ、信じるさ」

青P「…ありがとうございます」

赤P「……正念場だな」

青P「はい」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:47:05.39 ID:8pOW85mC0

-会場-

春香「えーっと、天海春香と如月千早で『GO MY WAY!!』でした!ありがとうございました!」

千早「…どうも」

パチ… パチパチ…

客A「…なぁ、さすがに竜宮の出番ひっぱりすぎじゃね?」

客B「確かに…もう30分くらい経つのに1曲も無しはなぁ…」

客C「これもいおりんからのじらしプレイと考えればまた一興」

春香「あ、あはは…」

千早(お客さんが飽き始めている…これはまずいわね)

千早(ならばここは…!)



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 14:53:52.53 ID:8pOW85mC0

春香「え、えっと!千早ちゃん!こんな立派な会場でライブができてとってもうれしいよね!」

千早「そうね、マンモスうれぴーわ」

春香「!?」

客たち「!?」


青P「如月さん…!それはダジャレじゃなくてギャグです…!」

赤P「突っ込むところはそこじゃないだろ」


千早「チョベリグな気分よ」

春香「え、ちょ、千早ちゃん…?」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:00:51.59 ID:8pOW85mC0

客たち「な、なんだあの子…急に古い流行語を…」

千早(よし、お客さんはかなり盛り上がっている…!)

春香(すごくザワついてるよぉ…)

千早(ここでとっておきの…!)

千早「ねぇ春香、こんなときなんて言うか知ってる?」

春香「え?」

千早「お客さんのおかげで…」

千早「O脚が治りました、ってね」

春香「え?」

客たち「え?」

千早「え?」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:01:48.67 ID:tjtnu7yl0

やっちまった



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:04:42.82 ID:reBVM34W0

数年後このライブの映像が地上波に乗って…



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:04:57.48 ID:r9SOT4qx0

もう許してやれよ



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:07:25.47 ID:8pOW85mC0

春香(え?お客さん関係無くない?)

客たち(え?なんでO脚なの?)

千早(え?)

千早(…)

千早(え?ちょ、…え?)

青P「“おきゃく”と“おーきゃく”…なるほど、これは盲点でした…」

赤P「真、響、行ってくれ」

真「え?あ、はい!」

響「み、美希!曲始まっちゃうぞ!」

美希「…」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:12:16.69 ID:8pOW85mC0

美希「ハニー、ミキ頑張るの」

青P「だから俺はハチミツじゃありませんよ」

美希「いっぱいキラキラしてるとこ、見ててほしいの」

青P「…ええ、2曲続けては大変でしょうが、頑張ってください」

美希「千早さんの失敗はミキが取り返すの」

青P「あれを失敗と言いますか…」

美希「…それじゃ、行ってきます!」ダッ

青P「行ってらっしゃい」


赤P「…すごいなお前」

青P「俺は自分のやりたいようにやってるだけですよ」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:17:24.17 ID:8pOW85mC0

ネェ キーエテシマーッテモ サガシーテクーレマスーカー♪

客たち「うおおおぉぉぉぉ!!」

客A「あの星井美希って子、ちょーかわいいじゃん!」

客B「お米のCMの子だよな?俺あずささんから乗り換えちゃうかも…」

客C「所詮ミキミキもいおりんの前座に過ぎん」


春香「すごい…美希、あんなに盛り上げてる…」

千早「…くっ」

春香「ち、千早ちゃんも美希のあとにソロがあるからそこで頑張ろうよ!ね?」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:23:48.09 ID:8pOW85mC0

千早「…ええ、わかってるわ」

春香「千早ちゃ…」

千早「…所詮ダジャレはダジャレよ」

春香「…え?」

千早「私は歌手なの、歌で勝負するわ」

春香「う、うん…」

春香(…なんだろ)

春香(千早ちゃん、すごく悲しそうな顔してる…)

スタッフ「竜宮小町、水瀬伊織さん到着しましたー!!」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:28:55.96 ID:8pOW85mC0

バタバタ ドタドタ

伊織「ステージは!?」

赤P「美希が頑張って盛り返してくれてる、でもお前もそんなすぐには…」

伊織「そんなこと言ってられないのよ!」

赤P「!」

伊織「今日のライブに竜宮小町目当てで来たファンがどれだけいると思ってんの!?」

伊織「私を信じて先に行かせてくれた他の3人…いえ、4人の気持ちは!?」

伊織「アイドルってのはね!」

伊織「無理を通して道理を蹴っ飛ばさなきゃいけないのよ!」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:34:34.44 ID:8pOW85mC0

赤P「…美希の次、千早のソロが終わり次第『SMOKY THRILL』だ!いけるな!?」

伊織「トーゼン!」

「水瀬さん衣装こっちです!」「はい!」タッタッタッ…


青P「…黄羽根くんに似てきましたね」

赤P「…似なくてもいいところまで似てきたけどな」

青P「竜宮小町の残りのメンバーが揃うまで、頑張りましょう」

赤P「ああ!…っと、その前に褒めてやる相手がいるんじゃないか?」

青P「?」

美希「ハニー!」タッタッタッ



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:39:45.23 ID:8pOW85mC0

青P「お疲れ様です、星井さん」

美希「はぁ…はぁ…!…ハニー!ミキ、キラキラしてた!?」

青P「ええ、すごくキラキラして、輝いてましたよ」

美希「!」パアァァ

千早「美希、お疲れ様」

美希「千早さん!頑張ってね!」

千早「ええ、もちろんよ」

千早「…私には、歌しか無いもの」

青P「…」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:46:03.13 ID:8pOW85mC0

メトメガアウー シュンカンスーキダトキヅーイター♪

客A「おお…この子ホントは歌うめえんだな…」

客B「さっきのよくわからんギャグしか頭に無いわ…」

客C「いおりん…いおりん…」ハァ ハァ


青P「…」

赤P「なんだ、浮かない顔して…千早も上手く歌ってるじゃないか」

青P「いえ、それはいいのですが…」

赤P「…?」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:46:44.51 ID:t3uyvBxy0

客Cがヤバイ



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:52:25.89 ID:8pOW85mC0

パチパチパチパチ チハヤチャンヨカッタヨー!

千早「ふぅ…」

伊織「千早、お疲れ!あとは任せなさい!」タタタッ

千早「あ、水瀬さん…」

青P「如月さん、お疲れ様でした」

千早「プロデューサー…はい、ありがとうございます」

青P「…どうでしたか?」

千早「…そうですね、やはり」

千早「私には歌しか無いんだな、と…再確認しました」

青P「…そう、ですか」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:52:27.42 ID:u7N6Jd1/0

客Cとは気が合いそうだ



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 15:57:28.69 ID:8pOW85mC0

青P「このあとも何曲かありますし、最後のフィナーレもあります」

青P「今は体を休めてください」

千早「はい…それでは失礼します」スタスタ

青P「…」

青P「お疲れサマーバケーション」

青P「…」

青P「…面白く、ないですね」


『みんなー!お待たせー!』

『うおおおお!いおりんだーーーー!!!!』



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:02:13.81 ID:8pOW85mC0

伊織「ごめんねファンのみんなー!到着が遅れちゃってー!」

客A「大丈夫だよー!何があったのー!?」

伊織「実は仕事先で台風に遭遇しちゃって、渋滞に巻き込まれたのー!」

客B「大変だったねー!」

伊織「ありがと!にひひっ♪」

客C「ううっ…いお、いおりん……ひぐっ、ぐすっ…おええっ…」

伊織「まあ水瀬家の伊織ちゃん専用ヘリでひとっ飛びだったけどね!」

客A「亜美ちゃんとあずささんはー!?」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:08:07.94 ID:u7N6Jd1/0

客C・・・・・



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:08:36.52 ID:8pOW85mC0

伊織「『悪いけどこのヘリ、あと一人しか乗れないんだ』って言って置いてきちゃったわ」

客B「いおりんの鬼畜ー!スネ夫ー!」

伊織「仕方ないからあと2台チャーターしてあげたわよ!」

客C「あれがいおりんの真髄にして原点、シンプルイズツンデレやでぇ…うぅっ…」

伊織「だから亜美とあずさもすぐに来るわ!心配しないで!」

客たち「うおおおお!!」

伊織「それに、今日のお客さんには特別なショーを見せてあげるんだから」

客たち「うおおおお??」

伊織「…『SMOKY THRILL』、水瀬伊織ソロバージョン!いっくわよー!」

客たち「うおおおおおおおおおお!!!!!!」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:14:17.69 ID:8pOW85mC0

-楽屋-

シラヌガーホトケ ホットケナイ♪

真美「ふわー…いおりんさっすがー」

やよい「伊織ちゃんかっこいいですー!」

貴音「萩原雪歩も犬らいぶのときはあのような感じですよね」

雪歩「や、やめてくださいぃ…」

響「自分たちも頑張らないとな!ね、千早!」

千早「…ええ、そうね」

春香「…」

『竜宮小町、双海亜美さん三浦あずささん到着しましたー!』

全員「!!」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:20:12.12 ID:8pOW85mC0

バタバタ ガヤガヤ

律子「みんなお待たせ!」

真「律子!こんなに早く着くと思わなかったよ!」

亜美「黄色の兄ちゃんが下のルートを教えてくれて、そしたらめっちゃスムーズだったんだよね→」

あずさ「私は高速道路の方が早いと思ったんですけどね~」

律子「…さすがに道に関することであずささんは信用できないですよ」

春香「あ、あの!今伊織が一人で頑張ってて…!それで…!」

律子「さっきモニターで見たわ!亜美、あずささん、すぐ行きますよ!」

あずさ「了解です~」

亜美「朝6時からの特訓の成果見せちゃうよ→!」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:27:28.85 ID:8pOW85mC0

律子「それじゃあなたたちもしっかり準備しておきなさいよ!」

美希「はいなの!」

タッタッタッ…

真美「…やっぱ竜宮小町はすごいなあ…」

雪歩「う、うん…プロって感じだよね…」

響「う…今のところ美希と千早くらいしか盛り上げられてないし…」

全員「…」

春香「…でもさ!逆に言えば美希と千早ちゃんは盛り上げられたんだよ?」

春香「こんなの、ちょっと前の私たちじゃ考えられなかったよね?」

全員「…!」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:36:13.78 ID:8pOW85mC0

春香「竜宮小町の3人が道を開いてくれて」

春香「美希と千早ちゃんが先陣を切ってくれた」

春香「じゃあ次は私たちの番だよ!」

真「…そうだね、うん、そうだよ!」

やよい「うっうー!『キラメキラリ』の準備してきますー!」ダッ

真美「や、やよいっち!真美も行くってばー!」ダッ

貴音「ふふ、天海春香」

春香「な、なんですか貴音さん…」

貴音「いえ、なんでも」

春香「うー…にやにやしないでくださいよぉ!」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:38:23.49 ID:t3uyvBxy0

最後の一文にやられた



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:45:16.39 ID:8pOW85mC0

雪歩「四条さん!私たちも次の曲の準備しましょう!」

貴音「ええ、参りましょう」


美希「…春香はすごいの」

春香「え?」

美希「みんなを元気づけるってなかなか出来ないんだよ?少なくとも、ミキにはできないなーってカンジ」

春香「そんな…私はただ普通に」

美希「その“フツー”が春香のいいところなの」

春香「…それ褒められてるのかな」

美希「えへへ、さいこーに褒めてるの」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:53:30.97 ID:8pOW85mC0

美希「でも、ミキは竜宮小町に負けるつもりは無いの」

春香「…うん!そうだよね!みんなライバルってことで」

美希「もちろん春香にも」

春香「え」

美希「他の誰にも負けないで、トップアイドルになって」

美希「ハニーを喜ばせてあげるの」

美希「それが、ミキの夢なの」

春香「…!」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 16:59:41.78 ID:8pOW85mC0

春香「そ、そんなの私だって…!」

春香「…で、できればトップアイドルになりたいかなーって…その…」

美希「あはは、春香は優しいの」

春香「うぅ…」

美希「…でも、今日のライブを成功させないでトップアイドルなんてちゃんちゃらおかしいの」

春香「…うん」

美希「成功させようね、春香!」

春香「…うん!」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:05:44.59 ID:8pOW85mC0

『こらー!いおりーん!』

『私たちを置いていくなんて…もうぷんぷんですよ~!』

『あ、アンタたちぃ!到着が早いのよー!』

客A「いおりん謝ってー!」

客B「仲間割れする竜宮小町なんて見たくないよー!」

『ほらー、ファンの兄ちゃんたちもああ言ってるよ→?』

『どうしましょう、伊織ちゃん?』

『…そうね、お詫びと言っちゃなんだけど…』

『新曲披露しちゃおうかしら!』

客たち「うおおおおおお!!!!」

『聞いてください!『七彩ボタン』!』



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:12:25.26 ID:8pOW85mC0

トードカーナイ メーッセージ フカシナラビリンスー

客A「うおー!真ちゃんダンスうまいし歌もうめー!」


スキスキ ダイスキ マルデジェットコースターミータイネー

客B「うおー!貴音ー!雪歩ー!俺だ-!ジェットコースターで轢いてくれー!」


キラメキラリ モットモワットー

客C「見える、見えるぞ…!やよいおりという可能性が…!」


マミチャンモカワイー!コッチムイテー!

ハルカ!コンドハコロブナヨー!

ヒビキー!ダンサブルー!



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:21:13.34 ID:8pOW85mC0

赤P(…いい盛り上がりだ!これはいけるぞ!)

青P「最後は全員での新曲…」

黄P「『自分REST@RT』だな」

赤P「黄羽根…!お前戻ってたのか!」

黄P「さすがに雨に打たれたからな、先にシャワー借りてたわ」

青P「お疲れ様です、はい飲み物」

黄P「バカ野郎、アイドルが頑張ってんのに俺だけ先に飲むわけねぇだろ」

青P「だと思って実はカラのペットボトルです」

黄P「…お前な」

赤P「ははは、何やってんだよお前ら」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:28:19.38 ID:8pOW85mC0

赤P「…ついにここまで来たんだな」

黄P「なんだぁ?お前も高木のおっさんみたいなこと言ってんじゃねぇよ」

青P「そうですよ、むしろアイドルとしてはこれからです」

赤P「…ああ、そうだな、その通りだ」

『プロデューサーさーん!最後みんなで円陣組みましょ、円陣!』

黄P「よっしゃ!俺あずささんの隣!」

青P「円陣組んでエンジン全開…おや、これは…」

赤P「…よし!みんなで声出して勢いつけるぞ!」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:33:49.02 ID:8pOW85mC0

春香「…みんな、いい!?」

真「竜宮小町も」

真美「いっしょに!」

雪歩「私たち!」

千早「歌って」

貴音「踊って」

やよい「最後まで!」

響「力いっぱい!」

美希「頑張るのー!」



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:39:15.40 ID:8pOW85mC0

伊織「全員で!」

亜美「盛り上がって!」

あずさ「ファンのみんなも」

律子「いっしょに!」

青P「だって」

黄P「俺たち!」

赤P「仲間だもんげ!」

春香「765プロー…!」


『ファイトーー!!!オーー!!』



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:46:39.93 ID:8pOW85mC0

赤P「よし!お前ら行って来い!」

青P「頑張ってきてください」

黄P「ドカンと見せつけてやれ!」

タッタッタッタッ…

ウオオオ!!ナムコプロー!!イオリーン!ミキミキー!


赤P「…」

黄P「…なあ赤羽根」

赤P「……なんだ」

青P「噛みましたよね?」

赤P「…言うな」

キノウマデノイーキカータヲ ヒテイスルダケジャナークテ…♪



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:51:57.12 ID:8pOW85mC0

-後日、765プロ事務所-

高木「諸君!この前のライブは大成功だったね!」

黄P「いやあ、それほどでもありますよ」

小鳥「あの日以来ファンレターも増えたし、仕事のオファーも増えたんですよ」

青P「ようやく世間にアイドルのみんなが認められましたね」

赤P「いーや、アイドルとしてはまだまだこれからだ」

黄P「おいおい、それこの前青羽根が言ってたやつじゃねーか」

青P「盗作は感心しませんね」

赤P「お、おい!それ言うなよ!」

小鳥「うふふ」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 17:57:33.09 ID:8pOW85mC0

高木「だが、アイドルとしてはまだ未熟なのも確かだ」

高木「もしかしたら強大なライバルも出てくるかもしれない」

高木「…そんなときに必要なのがきみたちプロデューサーの存在だ、頑張ってくれたまえ」

赤P「はい!」

青P「任せてください」

黄P「どんなライバルでもボッコボコにしてやりますよ!」

高木「いや、ボコボコは困るのだが…まあいいか」

小鳥「よくないですよ!」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 18:03:11.87 ID:8pOW85mC0

ガチャ

「おはようございまーす!」

青P「おや、早いですね」

黄P「んだよ、もうちょっとゆっくりさせてくれよ」

赤P「そうはいかないだろ」

赤P「だって、プロデューサーなんだし」

青P「…ええ、そうですね」

黄P「…ったく!しょうがねえなあ!」

赤P(さて、と)

「それじゃ今日のスケジュールだけど…」


第13話『そして、彼女たちはきらめくステージへ』 完!



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 18:07:16.77 ID:8pOW85mC0

とりあえず13話まで終わりです
当初の予定ではここまで1スレでやるつもりだったのでなんか最終回っぽくなってるのは仕様

今から晩ごはん食べて、なんやかんやするので再開は8時~9時くらいになると思います
落ちてたら落ちてたで改めてスレ立てるつもりです

ちょっと内容がダレてる感あるけど読んでくれてる人ありがとう
15話はどうにかギャグ入れてるんで、楽しんでくれれば幸いです

それじゃ餃子食べてきます



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 18:13:24.80 ID:PxX3KTGl0

素晴らしい乙



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 18:27:27.42 ID:u7N6Jd1/0

待ってたんだからね!!!////////もう!!!!////



124:保守ありがとうございます:2012/03/18(日) 20:34:38.46 ID:8pOW85mC0

春香(見上げる秋の空は、抜けるような青)

春香(河原にはすすきも顔を出して)

春香(自転車をこぐと、風が少し冷たく感じたりして)

春香(もうすっかり秋の気配です)

春香(…移り変わったのは、季節だけではありません)

春香(私たち765プロと、それを取り巻く環境も)

春香(大きく変わったんです!)


第14話『変わり始めた世界!』



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 20:39:24.20 ID:8pOW85mC0

-テレビ収録スタジオ-

やよい「高槻やよいのー…お料理さしすせそー!」

赤P(よし、さ行がちゃんと言えたな)

やよい「今日はふんわりオムレツを作っていきますー!」

赤P(うん、今日も順調にいきそうだ)

やよい「それではさっそく調理していきます!アシスタントの豚さん、卵お願いしまーっす!」

赤P(はいはい卵ね)

赤P(あー、それにしても)

赤P(豚の着ぐるみあっついなー)



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 20:44:23.48 ID:8pOW85mC0

-ファッションショー会場-

『きゃー!美希ちゃんかわうぃー!』

『こっちー!こっち向いてー!ほんぎゃああぁあぁ!』

美希「あはっ☆いぇーいなのー」

青P(星井さん、モデルとしての初仕事の割には堂々としてますね)

青P(これなら心配なさそうです)

青P(…)

青P(私、モデルの仕事も出る!)

青P「くっ、ふ、ふふふ…」

スタッフ(なにこの人)



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 20:49:35.64 ID:8pOW85mC0

-ラジオ収録スタジオ-

MC「へえ、じゃあ来週に次の曲をリリースすると」

雪歩「は、はい!新曲です、ありがとうございますぅ」

黄P(雪歩のやつ、相手が男なのにけっこうしゃべれてるじゃねえか)

黄P(これも毎日会話の中に下ネタを織り交ぜてきたおかげか?)

黄P(へへ、そんなわけねえか)

黄P(…)

黄P(……そろそろ、潮時か)

雪歩「そ、それじゃあ一発芸やりますぅ!」

MC「は、萩原さん!ウチそういう番組じゃないから!まだお昼だから!」

雪歩「ふわあああ!」



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 20:56:01.28 ID:8pOW85mC0

-後日、テレビ雑誌表紙撮影スタジオ-

伊織「ね、ねえ、今日の撮影なんだけど」

黄P「あーあずささんの衣装、なんでスイカじゃねえんだろうなー、絶対似合うのになー」

亜美「んっふっふ~、あれはきっとあずさお姉ちゃんそのものがスイカだということなのだよ兄ちゃん!」

真美「なるほど→、これは納得の理由ですな→」

伊織「ちょ、ちょっと双子!今は私がこいつと話してるんでしょうが!」

貴音(水瀬伊織の言動は実に面白いですね)


真「うーん、この変装じゃファンの人にバレちゃうのかー」

響「だから自分くらいしっかり変装しなきゃダメだぞ!」

赤P「いやお前ら変装ってのはもっと自然に帽子とかメガネとか…春香を見習えよ」

春香「そ、そうだよ二人とも!」

春香(ぷ、プロデューサーさんに褒められちゃった!やった!)



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:03:47.76 ID:8pOW85mC0

青P「如月さん、今日の衣装も似合っていますよ」

千早「…ありがとうございます、新曲のチェックがしたいのでもういいですか?」

あずさ「千早ちゃんは最近歌の方もがんばっているものね~」

律子「これは竜宮小町もうかうかしてられないかもしれませんね、プロデューサー殿!」

青P「…ええ、そうですね」

律子「?」


カメラマン「それじゃ撮りますよー!」

春香「はーい!それじゃみんな、せーのっ」

全員「いぇーい!!」


カシャッ オッケーデース!



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:09:49.39 ID:8pOW85mC0

-数日後-

亜美「最近のウチら絶好調だね!」

真美「ね!この前の表紙撮影もばっちりだったしね!」

響「ねープロデューサー、写真の見本とか無いのー?」

赤P「んー、なんでかまだ来てないんだよなぁ…今日発売の実物見て確かめるしかないな」

やよい「伊織ちゃん、事務所来るときにその雑誌買ってくるって言ってましたよ!」

赤P「おお、それじゃ伊織待ちで…」

ガチャ

伊織「…」ツカツカツカツカ

赤P「お、今ちょうど伊織の話を…」

伊織「これ、どういうことよ!」バンッ!

赤P「ど、どうしたんだ?」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:15:53.71 ID:8pOW85mC0

赤P「…これは」

伊織「なんで表紙が私たちじゃなくてジュピターの連中になってるのよ!」

赤P「どういうことだ、出版社に電話を…」

青P「いえ、その必要はありません」

響「ど、どういうこと?青羽根プロデューサー」

青P「連絡が無いまま表紙さしかえなんてあるわけがありません、だとすればこれは…」

赤P「…言えない理由があるってことか」

やよい「ど、どういうことですかー?」

亜美「もしかして亜美たちよりジュピターの方がいいって思われたってこと!?」

真美「でもこの表紙の写真なんかダッサイよー?」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:22:40.33 ID:8pOW85mC0

赤P「ああ、なんだか急に埋め合わせするように撮られた写真だ」

青P「発売日を考えると、我々の撮影が終わったあとに撮られたものでしょうね」

伊織「で、でも…なんでそんなことを…」


高木「…おそらく、961プロの黒井社長だろう」


赤P「社長!いたんですか!?」

青P「これは想定外でした」

亜美「しゃ、社長!びっくりさせないでよ!」

響「な、なんくるなくないさー!」

やよい「あ、社長!おはようございますー!」

高木「…」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:30:07.40 ID:8pOW85mC0

高木「…というわけなのだよ」

赤P「社長と961プロにそんな過去が…」

青P「これは勉強不足でした」

伊織「……」

伊織「…こうなったらお父様に連絡して…!」

赤P「い、伊織!それは…!」

ガチャ

春香「ただいま戻りましたー!」

千早「…?なにかあったんですか?」

真美「あ、他のみんなも帰ってきた」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:39:05.82 ID:8pOW85mC0

貴音「…なんと」

真「それは…許せないね」

伊織「そうよ!だから水瀬グループの力を借りて仕返しを…!」

黄P「別にいいだろ、そんなことしなくても」

雪歩「ぷ、プロデューサー…」

伊織「アンタ!連中にこんなことされて悔しくないの!?」

黄P「悔しくねえよ、イカサマ使ってくるような相手に何されようが悔しいわけねえだろ」

赤P「…そうだ、それに仕返しなんてしたらあいつらと同じになるぞ」

伊織「う…で、でも…!」

青P「…なにも水面下で争わなくても良いのではないでしょうか」



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:46:38.57 ID:8pOW85mC0

青P「雑誌には売り上げというものがあります」

青P「…今週分のジュピターが表紙のものと、来週分の我々が表紙のもの」

青P「どちらが多く売り上げたかで勝負すればいいのではないでしょうか」

あずさ「で、でも来週の表紙が私たちが撮ったものになるとは限らないんじゃ…」

赤P「そこは俺たちプロデューサーの仕事ですよ、あずささん」

律子「…ええ、どちらにせよこの後出版社に確認の電話をしますから、そのときに打診してみます」

黄P「ま、男が表紙と女が表紙じゃ当然女の方買うわな」

美希「しかもミキたちが表紙だしね!」

高木「はっはっはっ!威勢がよくてなによりだ!」

春香「しゃ、社長!いたんですか!?」

高木「…」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:49:40.47 ID:t3uyvBxy0

社長……



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 21:53:11.93 ID:8pOW85mC0

赤P「…とにかく!今は新しい仕事も続々決まって忙しい時期だ!みんなはアイドルとしての仕事に専念してくれ!」

千早「…そうね、他人が何をしようが私は私のやるべきことをやるだけだもの」

小鳥「ねえみんな、こんなときになんだけど…これを見てくれる?」

やよい「あ、ファンレターですかー?」

貴音「ふふっ、なんともかわいらしい文面と絵ですね」

黄P「貴音のおっぱいでかく書かれすぎだろ!でもまあこれはこれでいいな!」

小鳥「みんなの活躍を楽しみにしてる人がたくさんいるのよ?だったらまずはそれに応えなきゃ」

響「…うん、そうだね!自分たちだってまだまだ頑張らなきゃいけないんだし!」

美希「春香、いつものオネガイなの!」

春香「…うん!いくよ、みんな!」

「765プロー!ファイトー、オー!!」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:00:40.45 ID:8pOW85mC0

ワイワイ ガヤガヤ

小鳥「ふふ、みんな元気になったみたいですね社長」

高木「…音無くん、今晩一緒に酒でも飲みにいかないか」

小鳥「お断りします」

高木「…」

小鳥(今日はゆきまこの新しいネタが浮かんだから、忘れないうちに書いておかないと!ごめんなさい社長!)

高木(……あとで善沢くんにでもメールしよう…)


黄P「おうデコすけ、満足したか」

伊織「…ふんっ!お仕事に全力で取り組むのはいつも通りよ!」ツカツカ

赤P「はは、相変わらずだなお前らは」

黄P「まあ担当外れてからはデコすけと遊ぶのもだいぶ減ったけどな」

青P「なんにせよ、アイドルのみんなが前向きになってくれたようでなによりです」

赤P「…なあ、提案があるんだが



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:06:22.60 ID:8pOW85mC0

黄P「あ?めずらしいな、お前がそんなあくどい顔するのも」

青P「先ほど仕返しはダメだと赤羽根くんが…」

赤P「いや、そうじゃなくてな…出版社の人にもっと俺たち765プロを覚えてもらえるように…」


-出版社-

善沢「…うん、この前のライブ記事はこんな感じでいいだろ」

善沢「それにしても…日曜の昼に生番組、しかも全員で映画出演か」

善沢「まさに波に乗ってると言った感じだな、765プロの諸君は」

善沢「ん?高木からメール…」

善沢「『アイドル事務所の社長だが社員に嫌われてるかもしれない』…?何言ってるんだあいつは…」

善沢「…今日の8時にいつものバーでいいか」

若手編集者「善沢さん!」

善沢「ん?どうした」



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:12:25.54 ID:8pOW85mC0

編集者「765プロと善沢さんって仲良いですよね?」

善沢「まあ昔からの仲だからな、なにかあったのか?」

編集者「な、なにかっていうか…こんな画像が送られてきたんですけど…」

善沢「画像…?」

善沢「!」

編集者「765プロのプロデューサーが3人でそれぞれ果物持ってる写真なんですけど…」

善沢「…これ、お前の担当してる『テレビチャン』の表紙のパロディだよな?」

編集者「た、多分そうです…今回の表紙の件で迷惑かけちゃったから怒ってるんでしょうか?」

善沢「……ああ、なるほど」

善沢(黒井の件か…)



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:19:07.33 ID:8pOW85mC0

編集者「ど、どうしましょう?謝罪とか入れなきゃまずいですかね…?」

善沢「…いや、『今後もよろしくお願いします』って書いてあるしな、怒ってるわけじゃないだろ」

善沢(まあ、今の765プロが啖呵切ったところで逆効果だしな)

編集者「そ、それで…編集長には伝えない方がいいですかね?」

善沢「『テレビチャン』の編集長ってあいつだろ?俺から言っておくよ」

編集者「で、でも…」

善沢「あいつは俺の昔の部下だ、とやかく言わせないさ」

編集者(善沢さんかっけええええ!!!)

善沢「ま、今回は過ぎたことだが…お前はできるだけこういうことするんじゃないぞ」

編集者「は、はい!」タッタッタッ…

善沢(…さてと)



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:26:25.27 ID:8pOW85mC0

善沢「おい、今日の夜ちょっと付き合えよ」

善沢「先輩の誘いだろ?久しぶりにお前と話がしたいと思ってさ」

善沢「それにお前に会わせたい人もいるんでな」

善沢「…おう、まあ業界の人だな」

善沢「そう、俺の友人。ちょっとバカだけど仕事はできるんだ」

善沢「…それと見せたいものもあるんだが」

善沢「……うん、それは店に行ったときに見せるよ」

善沢「よし、それじゃ決まりな」

善沢「場所は…」

善沢「8時に俺の行きつけのバーだ」


第14話『変わり始めた世界!』 完!



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:33:22.15 ID:8pOW85mC0

見てる人いるか分からないけど番外編やっていいですか?
15話行った方がいいですか?



153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:36:20.90 ID:AiIZ7mwZ0

見てるよ
好きに書いてくれ



154: 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2012/03/18(日) 22:36:48.31 ID:mnEPQ6jk0

番外編オナシャス!



156:ありがとうございます じゃあ番外編やります:2012/03/18(日) 22:38:19.64 ID:8pOW85mC0

「それじゃリハいきまーす!」

「シーン1、亜美と真美の日常風景!よーい…スタート!」

赤P(最近波に乗っている765プロですが)

赤P(大きい仕事も徐々にいただけるようになりました)

赤P(…今日はその大きい仕事のうちのひとつです)

赤P(そう、今日は)

「ねーねー真美、最近なんかつまんないよね→」

「うんうん、シゲキが欲しくなっちゃうよね!」

赤P(『劇場版無尽合体キサラギ』の撮影初日です!)


番外編『映画のお仕事!』



158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:44:50.54 ID:8pOW85mC0

-撮影開始前-

赤P「今日はよろしくお願いします、今石監督」

今石「こちらこそよろしく、765プロさん」

赤P「手のかかる子たちですが、根は真面目で良い子ばかりですので…」

今石「いや、最近勢いのある765プロさんですからね…僕の方こそ勉強させてもらうつもりですよ」

赤P「いやいやそんな…ははは」


春香(あ、なんかプロデューサーさんがプロデューサーっぽい!)

千早「なにニヤニヤしてるの、春香」

春香「な、ななななんでもないよ千早ちゃん!」

千早「?」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:50:12.66 ID:8pOW85mC0

今石「それにしても魅力的な子が揃ってますね、765プロには」

赤P「あはは、光栄です」

今石「えーっと、あの…星井美希ちゃん、だっけ?あの子にはなんだかインスピレーションを感じましたね」

赤P「でしたら次回作もウチの美希を是非」

今石「あっはっは、上手だなあ」

貴音「あ、あの!今石監督殿!」

赤P「た、貴音?」

今石「キミは…四条貴音さんだよね?」

貴音「な、名前を覚えていただけているとは…!わたくしは今、感動しております!」

赤P「貴音は今日撮影するシーン無いだろ?なんで現場に…」

貴音「わ、わたくし!今石監督殿の作品の大ふぁんでして…その…」

赤P「こ、こら!失礼だろ!」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 22:55:35.62 ID:8pOW85mC0

今石「あはは、いいんですよ。むしろ作品を見ていただいてるみたいでうれしいですし」

貴音「な、なんという心の広さでございましょう…」

赤P「すみません監督、ウチのアイドルがわがまま言って…」

今石「いえいえ…四条さんは後半からの出番ですけど、こうやって現場の雰囲気を知ることも大切ですしね」

赤P「そう言っていただけると助かります…」

今石「四条さん」

貴音「ひゃ、ひゃい!」

今石「普段アニメを作ってる僕としては、今回の実写映画はあらたな挑戦になります」

今石「そこで何より大切なのは、演じてくれるアイドルの皆さんだと思っています」

今石「良い作品になるように、僕たちも一生懸命努力します」

今石「だから、一緒に頑張りましょう」ニコッ

貴音「は、はわ、はわわわわ…///」

赤P(監督かっけー!)



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:02:03.27 ID:8pOW85mC0

赤P(その後、貴音はウキウキ顔で今石監督からサインを2枚もらっていた)

赤P(…おそらく黄羽根の分だろう、あいつは雪歩の仕事についていってるはずだからな)

赤P(公私混同しないようあとできつく言っておかなければ…)

真「プロデューサー!おつかれさまです!」

赤P「お?おお、真も見学か?」

真「はい!近くで撮影があったんですけど、早く終わったので」

今石「…あれ?菊地くんだよね?」

真「あ、はい!おはようございます、監督!」

今石「あー、今日来るんだったらあいつにも声かければよかったかな」

赤P「あいつ?」

今石「いや、僕の知り合いに以前から真くんの大ファンがいるんですけどね?会えるなんてうらやましいなーってずっと言われてて」

赤P「あはは、有名になる前から好きだなんてよっぽどのファンですね」

今石「ええ、あいつはよっぽどのファンですよ」



166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:08:33.01 ID:8pOW85mC0

今石「まあ、今は一仕事終えたあとで疲れてるみたいだから…また機会があればってことで」

真「えへへ、ボクからも会いたいって伝えておいてください!」

今石「はは、あいつも喜ぶよ」

赤P「さ、真は春香と千早に声でもかけてきてくれ」

真「わっかりました!それじゃ監督、失礼します!」

タッタッタッ…

今石「いやあ、こりゃあいつがファンになるのも分かるな」

赤P「監督、ところであいつってのは」

今石「おっと、そろそろ休憩も終わるな…それじゃプロデューサーさん、今日1日よろしくお願いします」

赤P「あ、はい!よろしくお願いします!」



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:15:11.90 ID:8pOW85mC0

スタッフ「それではシーン4!閣下登場の場面いきまーす!」

スタッフ「よーい…スタート!」


真美「あ、亜美!上だよ上!」

亜美「ビルの屋上に人!?誰だ、名を名乗れぇ!」

「ふはッ、ふははッ、ふぅーははははははッ!!」

春香「私の名前はハルシュタイン閣下ッ!」

春香「新生国家アマーミの総統であるッ!!」バーン!


赤P(春香のやつハマりすぎだろ)

今石「カット!春香ちゃん笑い声長すぎ!」

春香「す、すみません!」

赤P(怒られとる)



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:22:12.00 ID:8pOW85mC0

スタッフ「シーン6!キサラギ起動シーンいきまーす!」

スタッフ「よーい…スタート!」


亜美「…これがおじいちゃんの遺した…!」

真美「汎用壁型巨大歌謡ロボ、キサラギ…!」

亜美「……今はとにかくやるしかない!」

真美「行こう、亜美!」

亜美「うん!行くよ、真美!」

亜美真美「無尽合体キサラギ…!」ゴゴゴゴゴゴ…

亜美真美「見ッ!参ッ!」ズギャーーーーン!!!

キサラギ(cv千早)「…くっ」


今石「はいオッケー!」

千早「…これ別に後録りでもいいんじゃ」

赤P「耐えろ千早」



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:31:05.17 ID:8pOW85mC0

スタッフ「それじゃ今日のラスト、シーン12!キサラギが必殺技でリッチェーンを倒すシーンいきまーす!」

スタッフ「よーい…スタート!」


美希「す、すごいパワーを感じるの!」

亜美「スーパァァァァ!」

真美「イナズマァァァァァ!」

亜美真美「ビィィィィィィッッムッッッ!!!」

キサラギ(cv千早)「…くっ!」ズバババババ!

リッチェーン(cv律子)「メガネっ…!!」チュドーン!


今石「はいオッケー!」

千早「だからこれ後録りで」

律子「そもそも私プロデューサーなのに」

赤P「みなまで言うな」

律子「しかもやられるときのセリフがメガネって」

赤P「耐えろ律子」



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:39:17.00 ID:8pOW85mC0

赤P(ふぅ、なんとか今日の撮影は無事に終わったな)

今石「お疲れ様です、プロデューサーさん」

赤P「あ!こちらこそありがとうございました!」

今石「いやいや、アイドルのみんなもよく頑張ってくれましたよ」

赤P「これからもよろしくお願いします」

今石「ええ、良いものを作りましょう!それではまた」スタスタ


赤P「…はぁ、大きな問題も無く終わったようで…よかった」

春香「プロデューサーさん!」

赤P「お、春香か、お疲れさん」

春香「お疲れ様です!あ、あの、今日の私の演技どうでしたか?」

赤P「…ふは、ふはは、ふーははは!春香ちゃん笑いすぎィ!」

春香「もー!からかわないでくださいよぉ!」



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:45:43.12 ID:8pOW85mC0

赤P「ははは、悪い悪い」

春香「…こっちは真面目に聞いてるんですからね」

赤P「まあ最初だしな、芝居そのものはそんなに気にしなくていいんじゃないのか」

春香「で、でも映画なんて初めてだし…それにもっと良いものをファンの人に見せたいし…」

赤P「うん、だからその気持ちがあれば大丈夫ってことだ」

春香「え?」

赤P「そりゃあ映画なんだから芝居が上手い方がいいだろうけどさ」

赤P「春香を観に来てる人は、一生懸命頑張る春香を見たいはずだ」

春香「…」

赤P「今日の笑いすぎってのも頑張りすぎた結果だ、違うか?」

春香「……そういうことにしておいてください///」

赤P「ははは」



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:51:17.06 ID:8pOW85mC0

赤P「…ま、とにかく俺が言いたいのはさ」

赤P「小手先の演技よりも、体当たりでぶつかってる春香の方が魅力的」

赤P「少なくとも俺はそう思うな」

春香「!!」

赤P「だから芝居の技術はこれから身につけていくとして」

赤P「今はとにかく全力で撮影に取り組んで……」

赤P「…どうした?」

春香「…なんでもないですっ!」プイッ

赤P「?」



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/18(日) 23:57:46.27 ID:8pOW85mC0

赤P「よし、それじゃ帰るか」

春香「あ、あの!プロデューサーさん!」

赤P「ん?」

春香「きょ、今日クッキー作ってきたんですけど…食べませんか?」

赤P「作ったって…撮影もあるのに大変だったろ」

春香「い、いえ!今日は私の出番ちょっとだけだったし…みんなの疲れがちょっとでもとれればって思って…」

赤P「…春香はやさしいなあ」

春香「へ」

赤P「甘いもので疲れがとれるってのも青羽根に教わったやつだろ?それを時間を割いてまで実践してあげるなんてやさしいと思ってさ」

春香「え、ち、ちが…」

赤P「それに黄羽根に言われたとおり今石監督の作品全部見てきたらしいな、貴音に聞いたよ」

赤P「そこまでしなくてもいいのに…黄羽根とも話が合うようになるし、本当に春香はやさ」

春香「そんなんじゃないです!」



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:04:27.50 ID:hJuoNVk00

赤P「そ、そんなに黄羽根のこと嫌いなのか?」

春香「ち、違います!黄羽根プロデューサーさんのことは嫌いじゃないですけど…」

赤P「…じゃあなにがいったい」

春香「監督の作品を見たのは映画のためになると思ったからです!演技の勉強もしたかったし!」

春香「クッキーを作ったのも青羽根プロデューサーさんの知識を広めたいわけじゃなくて、本当にみんなの疲れがとれればって思って…!」

赤P「…えっと」

春香「それに、わざわざクッキーを残しておいたのは…!」

赤P「春香」

春香「ぷ、ぷろ、プロデューサーさんの…!」

赤P「はる」

春香「プロデューサーさんのことが、す」

貴音「春香!くっきぃはまだ余っていますか!?」

赤P「!?」

春香「!?」



186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:10:23.61 ID:hJuoNVk00

貴音「…はて?面妖な雰囲気でございますね…」

赤P「な、なんでもないぞ貴音!」

春香「そ、そそそうですよ貴音さん!今日のお仕事について話してただけで…」

貴音「なら良いのですが…ところでくっきぃは…」

春香「あ、えっと…」

赤P「…あー、すまん!さっき俺が全部食べちゃったんだ!」

春香(…え)

貴音「…それは……仕方ないこととはいえ…」

貴音「……くぅっ…!」

赤P「いやいや、悔しがりすぎだろ」

貴音「たいへん美味だったものですから…」

赤P「へぇ、楽しみだな」

貴音「楽しみ…?」

赤P「あ、いや、なんでもない」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:16:20.24 ID:hJuoNVk00

赤P「とにかくもう遅いしな、早く帰ろう」

貴音「わたくしはくっきぃ屋さんに寄ってから帰りますので、これにて…」

赤P「どんだけクッキー食いたかったんだよ…あ、もう行っちゃった」

赤P「それじゃあ俺たちも帰ろうか、春香」

春香「…はい!」

赤P「……ま、さっきの話の続きはまた今度な」

春香「それよりもクッキー食べてくださいよ、クッキー!」

赤P「おわ、ちょ、口に押し込むな…!んぐ…!」

春香「ど、どうですか!?」

赤P「……うん、うまい」

春香「…えへへ」



191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:22:30.45 ID:hJuoNVk00

赤P「こりゃ譲らなくて正解だったな、貴音には悪いけど」

春香「プロデューサーさんがいいなら毎日でも作ってきますよ?」

赤P「いや、毎日はいいかな…」

春香「ふふ、冗談ですよー」

赤P「…なあ、春香」

春香「はい」

赤P「明日も、頑張ろうな」

春香「当然です!えへへ」

赤P「…」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:26:43.68 ID:hJuoNVk00

春香「それじゃ私はここで」

赤P「ああ、気をつけてな」

春香「…あの、プロデューサーさん」

赤P「ん、どうした?」

春香「…えっと」

春香「クッキー、食べてくれてうれしかったです!」

春香「それじゃ、お疲れ様でした!」ペコリ

タッタッタッ…

赤P「…」

赤P「…ダメだろ」

赤P「…」

赤P「プロデューサーとアイドルで恋愛なんて……」


番外編『映画のお仕事!』 完!



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:33:36.67 ID:hJuoNVk00

番外編終わったところですみませんが寝ます…
多分このまま15話以降続けても変なところで寝落ちしそうなので…

朝の段階で残ってたらこのスレで続き書くつもりです
落ちてたら改めて15話からスレ立てて投下していこうと思います

ひとつだけ言い訳させていただくと、この番外編は完全に自分の趣味でした
ロボットアニメが好きだというのとアニマススタッフは純粋にすばらしい仕事をしたということ
それからゲームをやった以上、春香さんは恋愛要素が外せないキャラだなと思ったので
それらを表現するためにこういう話を入れました

もしかしたらこれからもこういった要素が入るかもしれないので、承知していただけるとありがたいです

それではおやすみなさい



197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/19(月) 00:36:16.35 ID:ghoM5bx60


続き待ってるぜ



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         コメント一覧 (14)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 21:25
          • 13話で七彩ボタンは早すぎないか…?
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 21:44
          • 良いね、良いね!
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 21:50
          • 2chよりニコニコの架空戦記に近い空気があるような
            しかし恋愛要素はなんかモヤっとくるな
            何でだろ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 22:47
          • 千早がだんだんダークサイドに…
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 23:15
          • この人素直にすごいわ感動した
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 23:43
          • 完結までがんばれ
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月19日 23:59
          • このシリーズええなーやっぱり
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 00:37
          • 寝オチしそうとか言うなら本編を先に終わらせて欲しかった…
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 01:33
          • ※1
            でもアニメ本編で竜宮が遅れて到着したあと、スモスリ以外に何を歌ったのかは気になってた
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 03:42
          • 真ファンの知り合いって100%ゴリさんじゃんwww
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 07:58
          • ほう
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 13:38
          • 20話で千早の家に行くのは青Pじゃなくて春香であって欲しいなあ
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月20日 15:44
          • うまく設定を生かしきれてない気がする
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年12月28日 02:33
          • チャバネGが出てくるんですねわかります

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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