デーモン小暮閣下「我輩がアイドルのプロデューサーだと?」
関連リンク:デーモン小暮閣下「ここが学園都市か」参考リンク:デーモン閣下 - Wikipedia
参考リンク:THE IDOLM@STER - Wikipedia
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 16:30:16.90 ID:Il1fel7k0
閣下「今場所は期待の把瑠都が制したな、相撲界の活性化が見られるのは良い事である!」
閣下「最近は特に我輩の仕事も無いし、ゆっくりと春を待つとするかな」
閣下「しかしながら、こういう時に限っていきなり我輩をせっつく者がおるからな」
閣下「今のうちに鍵でも締めて我輩の館に侵入して来ないようにせねば…」ピシャ
ダミアン浜田大魔王「やってるか?」
閣下「」
閣下「…」
ダミアン「なんだその泥棒でも見るような顔は」
閣下「魔界の大魔王がまさか高度なピッキング技術を持ち合わせているとは思わなくてな…」
ダミアン「?」
閣下「その ん? みたいな顔をやめろ!!」
⇒デーモン小暮閣下の悪魔の人間学- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 16:49:51.49 ID:Il1fel7k0
閣下「それで大魔王殿よ、今日は一体何ようであるか?」
ダミアン「あぁ、話が早いなデーモンよ」
ダミアン「実はな、最近下界の人間達の間でアイドルが一大ブームと化しているのだ」
閣下「アイドル?あぁ、我輩達が人間界に居た頃も多く存在していたな…しかしそれがどうしたというのだ?」
ダミアン「そのアイドルがな異様なまでの人気具合でな…まるで宗教の様な程に人の心を掴んでいるのだ」
閣下「ふん!我輩達、聖飢魔Ⅱの…」
ダミアン「聖飢魔Ⅱの比では無い人気だ」
閣下「」
- 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 16:58:19.33 ID:Il1fel7k0
ダミアン「すまん…いや、別に聖飢魔Ⅱが不人気とか言うわけではないんだぞ」
閣下「うるさいのである、もう協力しない。絶対協力しない。」
ダミアン「悪かったと言っているだろう、それで本題に入るのだがな」
閣下「協力しないのである…」
ダミアン「お前には今回、そのアイドル達の実態を調査してきてほしいのだ」
閣下「やらない!」
ダミアン「お前は日本の芸能界にも顔が効くからな」
閣下「やらないと…」
- 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/01/25(水) 17:02:52.56 ID:hjnH9VRSO
またお前か
今度は765プロですか閣下
⇒デーモン小暮閣下「ここが学園都市か」- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 17:05:42.48 ID:Il1fel7k0
またおれです
ダミアン「それでこれがお前が潜入するプロダクション等の詳しい情報はここに書いておくからな」
閣下「だからやらないと!」
ダミアン「さぁ、それでは人間界への転送を始めるぞ」ガチャン!
閣下「ま、待つのである!そんないきなり!」キュイ―――ン
ダミアン「よいしょっと」ポチっ
閣下「!?」
ダミアン「ハブ ア グッド トリップ wwww」
閣下「おのれ―――!!!」
シュンッ
ダミアン「さて、オネマスでも見るかな」
- 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 17:06:47.17 ID:V1BFz2zqo
これはww
あの人と一緒か
期待!- 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 17:33:05.52 ID:Il1fel7k0
ちなみにけいおんの人では無いですww
ちょっと前に学園都市とのクロスを書いてました
閣下「そろそろ転職も本気で考える時期かもしれないのである…」
閣下「しかしながら、仕事を終えなければ魔界にも帰還できん…」
閣下「はぁ…」
P「」ガスッ…
閣下「む…?」
P「」
閣下「あ!」
閣下(い、いかん!悪魔の形態のままで人間界に降りてきてしまった!)- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 17:45:08.52 ID:V1BFz2zqo
けいおんとのクロスもあったのか
デーモン閣下を題材にしたSS書く人が複数いたことに驚きだわww- 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 19:38:05.85 ID:Il1fel7k0
閣下「いや、我輩けしてあやしいものでは!」あせあせ
P「」
閣下(幸先の悪さが半端じゃないのである…)
P「か…」
閣下「ん…?」
P「閣下だー!!!!!!!」
閣下「!?」
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2012/01/25(水) 20:02:32.92 ID:53zZ/wIAO
目の前に閣下現れたらそうなるよな- 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/01/25(水) 20:04:55.97 ID:hjnH9VRSO
まあ聖飢魔Ⅱだからなwwwwww- 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 20:07:11.92 ID:Il1fel7k0
P「あの!貴方、デーモン小暮閣下ですよね!」
閣下「いかにも、我輩はデーモン小暮であるが…」
P「お、俺…閣下のファンで!子供のころから聖飢魔Ⅱの歌良く聞いてました!」
閣下「お、おぉ…そうか!」
P「いやー、うれしいなぁ!こんなところで会えたんですから!」
P「ところで閣下はどうしてこんなところに?」
閣下「あぁ、我輩少しばかりある芸能事務所の世話になる予定になってな」
閣下「今からそこに向かうのだ」- 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 20:18:11.99 ID:Il1fel7k0
P「事務所…もしかして移籍ですか!?」
閣下「いやいや、恐らく裏方の仕事になるであろうな」
P「って事はプロデューサーですか?」
閣下「まぁ、我輩も行ってみないと詳しい事はわからないのだがな」
P「すごいなー…歌手活動だけじゃなくプロデューサーまでやるだなんて」
閣下「だから、わからないと…まぁ良い」
P「他の事務所でアイドルなんてプロデュースされたら、うちは参っちゃいますよ」
閣下「他の事務所とな?」- 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 20:23:32.70 ID:Il1fel7k0
P「あっ…すいません!業界の人間なのに挨拶が遅れてしまって…」
閣下「ほう、貴様もこの業界の?」
P「はい、ここのビルに入ってるんですよ!結構有名になったつもりなんですが」
P「って言っても、まだ事務所は汚いんですがねww」
閣下「それは知らなかったのである、魔界では相撲関連しか見ないからな」
P「765プロって言うんですが」
- 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 20:37:40.26 ID:Il1fel7k0
閣下「ほう、765プロ…」
閣下(このパターンは…)
閣下「…」かさこそ
765プロだよ、勘が冴えてるなwwwwww byダミアン
閣下「…」グシャッ
P「!?」
閣下「お世話になるのである」
P「!!!!!!」- 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/01/25(水) 21:02:08.78 ID:63a8pO3AO
なにこの可愛い閣下- 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 21:19:31.27 ID:Il1fel7k0
P「さぁどうぞ、足元に気をつけて下さいね」ガチャッ
閣下「うむ…」
閣下(しかし、本当にここがアイドルを育成する事務所なのか…)
閣下(汚いのである…)
P「汚いですよね…すいません」
閣下「いやいや、気にする事ではないぞ」
閣下(大魔王は何故こんな所に我輩をよこしたのだ…)
閣下(指令もしっかりと出されていないし…)- 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 21:20:04.39 ID:Il1fel7k0
P「しかし、閣下と一緒の現場で働けるなんて夢のようですよ!」
閣下「そ、そうか」
P「今まで以上にやる気が出ますよ!宜しくお願いします!」
閣下「うむ!」
閣下(状況は良くわからんが、この男も喜んでおるし…)
閣下「まぁ…良いか」
P「?」
- 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:01:02.91 ID:Il1fel7k0
P「ところで閣下」
閣下「うむ、なんだ?」
P「本当はうちの社長から挨拶させるべきなんでしょうけど、あいにく出張中でして…」
閣下「ほう、出張か」
P「挨拶はまた今度という事で良いでしょうか?」
閣下「気にせんでくれ、それより我輩は一体ここでどんな仕事をすれば良いのだ?」
P「はぁ、それなんですが…社長が出張中な上、連絡すら前もって貰わなかったので…」
閣下「いや、そんな事だろうと思ったのである…」
- 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:01:41.95 ID:Il1fel7k0
P「と、とりあえず!閣下にはプロデューサー業務について頂きたいんですが」
閣下「プロデューサーか、対象はアイドルという事で良いのか?」
P「はい、といってもうちには現在アイドルしかいませんし」
閣下「なるほど…」
P「今現在うちはプロデューサーの二人体制でてんてこ舞いでして」
閣下「二人!?」
P「仕事も忙しくなってきたので、さすがに細部までアイドル達に気が届かなくて…」
閣下「そりゃあ、そうである…」- 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:02:25.94 ID:Il1fel7k0
P「という事で、宜しくお願いします!」
閣下「しょうがない、それで一体どんなアイドルを受け持てばよいのだ?」
P「あ、はい」
P「誰かをずっと持ってもらうんじゃなくて、交代制な感じでやりたいんですが」
閣下「なるほど、日替わりの様なものだな」
P「それじゃあ早速今日から担当してもらいたいんですが、その前に俺と一緒にプロデューサーをやってる奴を紹介しますね。」
閣下「あぁ、二人体制だと言っておったな…」
P「はい、おーい!律子ー!」
- 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:03:38.88 ID:Il1fel7k0
律子「何ですかプロデューサー!そんなに大きな声出さなくても聞こえますっt…」
閣下「む?」
律子「…」
閣下「なんだ…人の顔をじろじろ見て」
律子「」
P「り、律子…こちら今日から765プロで働k…」
律子「へ…」
閣下「?」
律子「変態よ―!!!!」
閣下「!!!!」
- 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:04:44.20 ID:Il1fel7k0
律子「ちょっと!何やってるんですか!早く警察を!」
P「り、律子!何言ってんだよ、この人は有名な…」
律子「有名!?有名な変態なんですね!!!」
閣下「!?」
P「だから、落ち着くんだ律子!」
律子「だ、誰か!?さすまた持ってきて!警察が来る前にやっつけるのよ!」
P「おい!」
閣下「」
律子「じ、自衛隊よ!自衛隊に連絡を!!」
P「…」
- 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:05:13.50 ID:Il1fel7k0
閣下「…」
律子「すいませんでした…」
閣下「我輩、以前学園都市という所で同じような扱いを受けたからな。もう慣れたのである…」
P「人の話を聞かないからだぞ律子!」
律子「しょうがないじゃないですか、まさかこんな変態な人が事務所にいきなり現れるなんて…」
P「おい…」
閣下「…」
律子「へ、変態じゃないです!変態じゃないですってば!!!」
- 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:05:45.54 ID:Il1fel7k0
閣下「もう、謝らんで良い…」
律子「ごめんなさい…」
閣下「これから一緒に働いていくんだからな、いつまでも根に持ったりはせん」
律子「は、はい…」
P「しかし、閣下の事知らなかったのか律子は」
律子「いや、今冷静になればテレビで見たことあるなぁとは思いだせたんですけど…」
P「世代の差か…」
律子「良く分からないですけど、どんピシャな世代はプロデューサーよりも上なんじゃないですか?」
P「確かに、俺も世代では無いんだがな」
閣下「また、傷つけにかかってるのであるか?」- 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:07:25.37 ID:Il1fel7k0
閣下「さて、再びバッサリと行かれたところであるが…」
P・律子「ごめんなさい…」
閣下「時に貴様ら二人が、この事務所の切り盛りをしているという事は分かったわけなんだが」
閣下「その貴様ら二人が事務所に居て良いのであるか?」
P「正確には今日は休んでますけど事務の人間もいますが…うちは、少ない人数でやってるんで、アイドル達も自ずと自分でしっかりと動いてくれるんで」
律子「彼女達だけで現場に行ってもらう事も多いんですよ」
律子「そのせいで、彼女達へのサポートが万全とは言えないんですよ…」
- 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:08:38.65 ID:Il1fel7k0
閣下「それで、我輩がここにいると…」
閣下「今、そのアイドル達は仕事中なのだな?」
律子「は、はい。でもそろそろ帰ってくると思いますよ?」
P「この時間だと、春香がそろそろ帰ってきますね」
閣下「ほう…」- 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:09:09.60 ID:Il1fel7k0
ガチャッ!
春香「ただいま帰りましたー!帰りにケーキ買ってきたんですよ、みんなで食べましょ!」
P「おぉ春香!お疲れ様!」
春香「お疲れ様です、プロデューサーに律子さん!」
閣下「御苦労である!」フハハハハハ!
春香「お疲れ様で…」
閣下「うむ」
春香「…」
閣下「…」
春香「…」ゴシゴシ
閣下「…」
春香「目が疲れてるのかな…」
閣下「…」
春香「…」
閣下「…」
春香「」ドシャッ!!!
- 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/25(水) 22:10:11.40 ID:Il1fel7k0
春香「ケーキ、崩れちゃいましたね…」ハハハッ
閣下「この反応に一定の心地よさすら覚えるようになってきたな」
P「ケーキはまだ食べられるだろ」あせあせ
P「それよりも、春香に紹介しなきゃな」
春香「は、はい!」
P「今日からうちでプロデューサーになってくれた…」
閣下「デーモン小暮である!!!」フハハハハハ!!!
春香「は、はい!宜しくお願いします!」
- 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:06:04.86 ID:BSwelRa70
P「春香はこの後、歌のレッスンだったよな?」
春香「はい!そろそろ新曲の発売も近いんで頑張っちゃいますよー!」
P「というわけで、閣下には春香のレッスンに同行してほしいんですが…」
閣下「なるほど、それならば我輩に任せておけ」
P「一応、担当の先生が付いていてくれているんですが」
P「閣下の目線でどんどん気づいた事を春香に言ってやってください!」
- 38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:06:50.55 ID:BSwelRa70
閣下「というわけで、スタジオに着いたわけだが…」
春香「閣下プロデューサーさん!今日は宜しくお願いします!」
閣下「うむ!我輩に任せておくのである!」フハハハハ!
春香「はい!」
閣下「ところで、先ほどPとやらに聞いたレッスンの講師とやらが見当たらないのだが?」
春香「先生は時々遅れてくるんですよ…」
春香「なんでも、ここに来るまでの道で喧嘩売られちゃうらしくて…」
閣下「…」- 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:07:34.80 ID:BSwelRa70
春香「ど、どうしたんですか!?」
閣下「いや…」
閣下「良いか娘よ…悪い予感というのはな、時として良く当たるものなのだ」
春香「?」
閣下「そう…」
閣下「こんなようにな…」
エース清水長官「いやー遅れてごめん春香ちゃん!また絡まれちゃってさ―wwwwww」
- 40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:08:17.13 ID:BSwelRa70
春香「せ、先生!大丈夫だったんですか!?」
閣下「せ、先生!大丈夫だったんですか!!!!」
エース「あぁ、大丈夫!ちょっとお財布取られちゃったけど大したことな…」
閣下「…」
エース「」
閣下「人間ごときに、また後れを取ったな長官よ…」
エース「」
- 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:09:03.99 ID:BSwelRa70
閣下「大丈夫ですか、エース清水長官先生」ギロリ
エース「いえ…呼吸の仕方を忘れつつあるので、きっと駄目だと思います」びくびく
閣下「随分と余裕ですな?」
エース「よ、余裕だなんて!そんなもの魔界の母ちゃんに誓ってありませんよ!」
閣下「何?母親に誓ってだと?」
エース「はい!俺、母ちゃんには嘘つけないですし、マザコンな閣下もこの気持ちわかりますよね!」
閣下「」
- 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:10:40.59 ID:BSwelRa70
閣下「貴様には口という部位は不要かもしれんな」
エース「しゅ…しゅまひぇんでひた…」シュ―
春香「閣下プロデューサーからビームが出た…じゃなくて!せ、先生!」あせあせ
閣下「ほうっておけ、長官も一応高位の悪魔である、それぐらいならすぐに治るからな」
春香「さっきプロデューサーさんから聞いた時は半信半疑だったんですけど…」
春香「閣下プロデューサーは本物の悪魔さんだったんですね!」
閣下「今頃信じたのか貴様は…というか、長官から何か聞いたりしておらんかったのか?」
春香「先生が元々有名なバンドのメンバーだったのは知ってましたけど…」
閣下「けれど?」- 43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:11:24.58 ID:BSwelRa70
エース「は、春香ちゃんそれ以上は!」
春香「その時のボーカルさんが相当頑固で嫌な人だったらしくて…」
春香「いつもその人の悪口くらいしか聞きませんね」
閣下「ほう…」
エース「…」
閣下「長官よ…」
エース「は、はい!」- 44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/26(木) 14:12:03.54 ID:BSwelRa70
閣下「我輩は今とても冷静な気持である…」
エース「…」
閣下「そして尚且つ、我輩は寛大な心を持っているのだ」
エース「か、閣下…許してくれるんですか!」
閣下「大丈夫だ長官…」
閣下「痛いのはほんの一瞬だからな」
エース「」
- 47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/01/26(木) 17:47:07.65 ID:zE7hN3BSO
やはり長官かwwwwwwwwwwww- 50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 01:08:40.86 ID:cT2TI72qo
このパターンは……ww- 52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 11:57:07.42 ID:c+cIbCps0
閣下「さて、本題に入るのである」
エース「」
閣下「長官、本題に入るぞ?」
エース「」
閣下「ふぅ…」
閣下「お前を…」
閣下「蝋人形にしてやろうか?」ボソッ
エース「!」ビクッ
閣下「さぁ、長官!本題である」
エース「は、はい!!!」
- 53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 11:58:02.80 ID:c+cIbCps0
閣下「長官よ…お前はまた何故、人間界に降りてきておるのだ?」
エース「いやぁ、話すとなるとと長くなるんですけどねwwwwそれでも良けりy」
閣下「三行で話すのである」
エース「へました」
エース「怒られた」
エース「飛ばされた」
閣下「この馬鹿者が…」
- 54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 11:58:42.27 ID:c+cIbCps0
閣下「つまり、貴様は魔界の任務で下手をこき結果としてこの街に左遷されたと?」
エース「はい、だからもう殴らないでください…」うるうる
閣下「良い歳こいた悪魔が泣くのではない!だいたい貴様、どんなへまをやらかしたというのだ?」
エース「じ、実はですね」
回想
魔界の監獄にて
エース「ったくよぉ~、閣下は人使いが粗過ぎるってんだよ!」
エース「この前だって、自分が相撲中継見たいからって雑用全部俺に押しつけてさ!!!」
エース「やってられないっつーの!」
ゼノン石川和尚「ちょっと飲み過ぎだよー、体に響くんじゃないー?」
エース「うるせぇ!ほっといてくれってんだよぉー」- 55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 11:59:18.40 ID:c+cIbCps0
ライデン湯沢殿下「そんな言い方ないだろうさ~、石川君は長官の為を思って言ってんだぞ~」
エース「お前らは良いさ!なんだかんだ言って閣下にこき使われないしよ!」
エース「だいたい俺は閣下よりも年上なんだぞ!先輩だよ先輩!」
エース「それなのにさぁ…階級は俺の方が遥かに下…」
ゼノン「階級社会の被害者だねー」
ライデン「まぁ、俺も一応殿下なんだけどねww」
エース「だぁーうっさい!お前らも閣下もみんな嫌いだ!」
ゼノン「荒れてるなー」
ジェイル大橋代官「んで、荒れる分には良いんだが…」
ジェイル「なんで、俺の職場で酒盛りなんだ?」イラッ
- 56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:00:12.29 ID:c+cIbCps0
エース「しょうがないだろーが!魔界の飲み屋街で飲んだりしたらまた無条件に喧嘩売られるんだからさ!」
ライデン「強気で情けないな~…」
ジェイル「何がしょうがないんだよ!お前ここがどんな所かわかってんのか!」
エース「わかってるって、魔界の監獄だろ~?んなの常識だっつーの」
ジェイル「ここで飲んでる時点で非常識なんだよ!」
ライデン「まぁまぁ!大橋君もさ~そう固いこと言わずに一杯やろうよ~!」
ジェイル「ふざけんな!」イラッ
エース「なんだぁ~!俺の酒が飲めないっつーのか!」
ジェイル「お前そんなんだから喧嘩売られるんじゃない…?じゃなくて」
ジェイル「だいたい、監獄の俺の執務室ならまだしも…」
ジェイル「なんでがっつり、牢獄の前なんだよ!」- 57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:01:02.43 ID:c+cIbCps0
エース「いやー、ちょっと前に人間界の飲み屋で牢獄風なのがあってさ、ちょっとまたやりたくてww」
ジェイル「そんな理由で…」
ライデン「まぁ、良いじゃんか~!いくら酔ってても、牢獄の罪悪魔になんかしたりしないって!」
ゼノン「んー、僕もそう思うよ―」
ジェイル「ま、まぁ…良い歳こいた悪魔が牢獄で問題を起こすなんてことはないt…」ガチャン!!
エース「やべっ…いじってたら鍵開いちった…」
ジェイル「と思うんだが…」
ジェイル「」
ライデン「」
ゼノン「」
エース「」
エース「テへッ////」
- 58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:01:36.65 ID:c+cIbCps0
ゴォォォォォォォォォォォ!!!!!
ジェイル「テヘじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
エース「うわぁ~!まさかあんなんで鍵が開くとは!」
ライデン「ちょっ!早く締めないと!石川君!」
ゼノン「僕よりジェイルの方が出来るでしょー」
ジェイル「言われなくてももう動いてるっつーの!!!」
キィィィィィィ バタァァァァァァァン !!!!!!!
- 59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:02:22.70 ID:c+cIbCps0
エース「し、閉まった…」
ライデン「今のは洒落にならんかったな~!」
ゼノン「洒落にできないねー」
ジェイル「この大馬鹿が!危うく本当に俺の首が飛ぶ所だったんだぞ!洒落なんかにされてたまるか!」
エース「ま、まぁとりあえずは何も無かったみたいだし大丈夫じゃないかww」
ジェイル「テメェ…まぁ今の間じゃさすがに逃げ出せてないとは思うが…」
ライデン「一応、確認だけしといた方が良いんじゃない~?」
ジェイル「あぁ、そうだな…今、仲間に連絡を取ってみる…」
ジェイル「俺だ…そうジェイルだ…」
エース「なんか懐かしのオレオレ詐欺みたいだなww」
ライデン「ちょ…wwwwww茶化すのやめなよ―wwwwww」
ジェイル「ちょっと黙ってくんないかな」イラッ
エース・ライデン「はい…」
ゼノン「空気読めないなー二人ともー」
- 60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:03:01.02 ID:c+cIbCps0
ジェイル「そうか、凶悪な悪魔は逃げていないんだな…」
ライデン「凶悪な悪魔ってどんなんかな~?」
エース「閣下みたいのじゃないか?wwwwww」
ゼノン「静かにしてなってー」
ジェイル「なに、下級悪魔が一体逃げただと!?」
ライデン・ゼノン「!?」
エース「か、下級の悪魔だったら大丈夫だろ」
ジェイル「…そうか、わかった…すぐに出る」
ライデン「大橋君!どうだった!?」
ジェイル「お前達も聞いていたと思うが、下級の悪魔が一体逃げ出した…」
エース「でも下級なんだろ!それならすぐに捕まるはずさ!」
ジェイル「確かに下級の悪魔だ…犯した罪も魔界の中じゃ大したもんじゃない…でもなぁ、これがめんどくさい事にそいつは憑依型で実態が無い悪魔なんだよ…」
ライデン「ってことは、ここから逃げ出されちゃったら…」
ジェイル「見つけ出すのは至難の業だな…」
エース「」- 61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:03:39.44 ID:c+cIbCps0
ジェイル「しかも面倒なことに、そいつが好むのは人間の心って事だ」
ゼノン「人間の心を食い物にする奴なんだなー」
ジェイル「そう、だから人間の心の奥底にでもくっ付いて隠れられたら、手の出しようがない」
エース「」
ジェイル「あいつの事だ、すぐにでも人間界に向かうだろうな…」
ジェイル「そんでもってエース」
エース「…」
ジェイル「お前も人間界送りだ」
エース「ひぇぇぇぇぇぇぇぇ」
回想 終了
- 62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:04:18.78 ID:c+cIbCps0
エース「というわけなんですよ」
閣下「今度という今度は呆れて物が言えん…」
エース「やった、今度は殴られないで済むんですねwwwwww」
閣下「もう知らん…」
閣下「それでは、長官が何故ここに居るかもわかった所で、さっそくレッスンを始めようではないか!」フハハハハハ!
エース「酷いっすよ閣下!結局殴ってんじゃないですか!」
閣下「それでは娘よ、とりあえず持ち歌を歌ってみろ」
エース「閣下…しかとは辛いですよ~…」
春香「は、はい!」
春香「♪~」
- 63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:05:55.99 ID:c+cIbCps0
春香「ふぅ!緊張したけど、なかなかうまく歌えて良かったです!」
閣下「」
エース「そのですね閣下…」
閣下「」
エース「春香ちゃんは、その…あまり歌が得意ではなくてですね…」
閣下「」
エース「俺も色々試してはみたんですが…」
閣下「か、歌詞に無いのに…いっぱいタハ~って言っておったぞ…」
エース「そこは!そこだけは絶対に触れないで上げて下さい!」
- 64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:06:28.61 ID:c+cIbCps0
閣下「我輩達が活動していた時もなかなか音程を置き去りにするアイドルという者もいたが」
エース「はい…」
閣下「タハ―は初めてなのである…」
エース「だからそれは言わないでくださいって!!!」
春香「あ、あの!今のどうでしたか?」
閣下「うむ…」
エース「いや、良かったんじゃないかな…」
春香「…」
閣下「なかなか、個性的なタハ―であったぞ…」
エース「閣下!」
春香「…」- 65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:07:04.22 ID:c+cIbCps0
春香「やっぱり駄目か~…」
閣下「…」
エース「そ、そんなこと無いって!うまく歌えていたよ!」
春香「閣下プロデューサーはどう思いますか?」
閣下「…」
エース「ちょ…閣下!変なこと言わないでくださいよ…」
閣下「…」
春香「…」
- 66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:07:39.87 ID:c+cIbCps0
閣下「技術的な事を言えばだ…」
閣下「シンガーとしてのレベルは低いな」
春香「…そう、ですか…」
エース「なんでバッサリなんですか!俺の話し聞いてたんですか!?」
閣下「…」
春香「…」
閣下「ただな…アイドルという職種はただの歌い手では無い」
春香「ど、どういうことですか?」
閣下「もちろん技術的な面を持ち合わせていればそれに越したことは無いが…」
閣下「貴様らにはそれ以上に人に夢を与えるという義務がある」
春香「!?」- 67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:08:16.40 ID:c+cIbCps0
閣下「貴様も誰かに夢を貰ったことは無いか?」
春香「…あ、あります」
春香「子供の時に…すっごく大切な夢を…」
閣下「そうか」ニヤリ
閣下「それが分かっていれば充分なのである!」
閣下「そして貴様には何故かその能力が見られる!まぁ技術の改善ももちろん必要であるが…」
春香「夢を与える…」
閣下「さぁ、もっと多くの人間達に夢を与える為にも、歌唱力向上のレッスンである!」
春香「はい!頑張ります!」- 68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:08:45.58 ID:c+cIbCps0
閣下「我輩に続いて歌うのだ! AH~♪」
春香「はい!タハ―♪」
閣下「違う!タハ~ってなっておる!」
春香「ご、ごめんなさい!」
閣下「さぁ!今日はスパルタで行くのである!」
春香「はい!!」
エース「…」
エース「…俺、もしかして空気じゃないか?」- 69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:09:13.55 ID:c+cIbCps0
春香「閣下プロデューサー!今日はありがとうございました!」
閣下「うむ、なかなか上達したのではないか?」
春香「閣下プロデューサーのおかげです!でもまだまだ頑張りますよー!」
閣下「うむ、精進するのである!」フハハハハハ!
エース「…」
閣下「今日もう遅いからな、気をつけて帰るように」
春香「はい!失礼します!」
ガチャ キー バタン- 70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/27(金) 12:10:53.97 ID:c+cIbCps0
閣下「…なかなかプロデューサーと言うものも疲れるもんだな長官よ!」
エース「俺の分の仕事まで全部やってましたからね閣下は!」
閣下「そうかりかりするでない…」
エース「自分はいつもカリカリしてるくせに…」
閣下「何か言ったかな長官?」
エース「あ、また脅すんですね!そういうのここではパワハラって言うn…」
閣下「…」ロウニンギョー
エース「」カチンコチン
閣下「脅しじゃなく実際にやるのだがな…さて我輩も事務所に戻るとするかな…」
エース「」カチンコチン- 73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 00:28:39.66 ID:AV0zqx/00
事務所
閣下「ただいま戻ったのである!」
P「あ、閣下!お疲れ様です!」
律子「デーモンさんお疲れ様です」
閣下「うむ!」
P「春香のレッスンはどうでしたか?」
閣下「全体的にタハ―であったが、まぁ大丈夫であろう」
P「そ、そうですか…」- 74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 00:29:13.38 ID:AV0zqx/00
閣下「技術面は後からでもある程度は付いてくるものだ、あれくらいならば改善は見込める」
P「なるほど…やっぱり閣下が言うと重みがあるなぁ…」
律子「そうですか?案外普通の事を言ってるだけの気も…」
閣下「我輩はお前に恨みを持たれるような事でもしたのか…」
P「ま、まぁまぁ!律子もそんな失礼なことを言うもんじゃないぞ!」
律子「私は思った事を言っただけなんですけどね」
P「おいおい…」
- 75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 00:29:52.29 ID:AV0zqx/00
閣下「まぁ良い、それでPとやら…今日の仕事はこれで終いという事でいいのか?」
P「はい、今日は他のみんなも仕事が終わりましたのでこれで終わりです!」
閣下「うむ、それでは我輩は帰ると……!?」
閣下(帰る家が無いのである…)
P「閣下…どうかしたんですか?」
閣下「い、いや何でもないのである」フハハハハ…
律子「もしかして、帰る家が無いんじゃないですか?」
閣下「!?」
- 76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 00:30:35.59 ID:AV0zqx/00
閣下(この女、無駄に勘が良いのである…)
P「えぇ!?そうなんですか閣下!」
閣下「いや、無いわけではないというか…あるにはあるのだがというか…」
P「遠くて帰れないって事ですかね?」
律子「あれ?でも昔、瞬間移動できるとか空が飛べるとか言ってませんでしたっけwwwwwwww?」ニヤニヤ
閣下「そ、それはだな…」
閣下(魔界への瞬間移動は出来ないのだが…)
閣下(恰好悪くて言えないのである…)- 77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 00:31:35.70 ID:AV0zqx/00
P「おい律子、またそう言う事を言って!」
律子「私は別に言われて困るようなことは言ってませんよ」
閣下「むっ…」
P「へ理屈を言わない!閣下、寝る場所だったらしばらくはこの事務所を使ってください!」
P「夜は基本的に使いませんし、いくら閣下が悪魔だと言っても寒い所はきついでしょう」
閣下「おぉ、感謝するのである!」
律子「悪魔なのに、部屋の中でぬくぬくと過ごすんですねww」
- 78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:32:23.68 ID:AV0zqx/00
閣下「貴様!!!!」
律子「なんですか!!!!!!!」
P「す、すいません閣下!律子には俺から後できつく言いますんで!」
閣下「むむむむむぅ…」
律子「なんであの人ばっかり味方するんですか!」
閣下「人では無い!悪魔である!」
P「律子!話がややこしくなるから!じゃあ俺達はこれで帰りますんで!戸締りだけお願いします!」ギュッ
- 79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:32:52.86 ID:AV0zqx/00
閣下「うむ…了解したのである…」
律子「ちょっ…!離してください!まだ私には言いたいことが!」ジタバタ
閣下「…」ジーッ
律子「何よ!言いたいことあるんなら、言ってくださいよ!」
閣下「ベー…である」ニヤリ
律子「!!!!…い、いまべーってしたでしょ!」
P「何言ってるんだ律子…閣下がそんなことするはずないだろう!」
律子「本当ですって!」
閣下「ベ――――」ニヤニヤ
律子「このぉ!」
P「ほら早く行くぞ!それじゃあ閣下、失礼します!」
閣下「うむ!御苦労であった!」- 80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:33:36.96 ID:AV0zqx/00
きぃぃぃぃぃ…ガチャン!
閣下「やっと、落ち着いたのである…」
閣下「しかし、以前学園都市に飛ばされた時と言い今回と言い…一日があっという間である…」
閣下「今日はまだ時間も早いが、今日はもう休むとするかn…」
ガチャッ!!!!
雪歩「す…すいません!事務所に忘れ物をし…ちゃっ…て…」
閣下「む、ここの者か?忘れ物など…しっかりせんといかんぞ!」
雪歩「」- 81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:34:12.47 ID:AV0zqx/00
閣下「して、その忘れ物はなんだ?」
雪歩「」
閣下「おい、どうしたのだ?」
雪歩「」
閣下「おい!聞いておるのか?」
雪歩「」
バタンッ!
閣下「おい娘よ!いきなり倒れおって!どうした!」ぶんぶんっ!
雪歩「う…うぅ~ん…」
閣下「おぉ…起きたか娘よ!」
雪歩「」
閣下「む…どうしたのだ?」
雪歩「きゅ~…」パタッ
閣下「お、おい!しっかりするのである!おい!」- 82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:34:40.15 ID:AV0zqx/00
ちゅんちゅんっ!
閣下「あ、朝である…」
閣下「結局この娘が起きるたびに気絶するせいで一睡もできなかった…」
雪歩「すぅー…すぅー…」
閣下「しかもそのまま寝ておる…」
閣下「まぁ寝ておるという事はしばらくは起きんだろう、我輩も少しだけ眠るとするかn」
ガチャ!!!
小鳥「おはようございまーす!」
閣下「む…」
小鳥「…」
閣下「き、気絶だけは勘弁してほしいのである…」
小鳥「…か」
閣下「か?」
小鳥「閣下よー!!!!!!!!」
閣下「!?」- 83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:35:09.90 ID:AV0zqx/00
小鳥「閣下!デーモン閣下ですよね!!!」
閣下「うむ…我輩はd…」
小鳥「きゃー!すごい!本物だわ!閣下閣下!!!」
閣下「ほ、本物であるが…」
小鳥「私!昔からファンだったんですよ!うわーすっごく興奮しちゃう!」
閣下「そうか…貴様はこの事務所の者か?」
小鳥「はい!ここで事務仕事をやってる者です!」
閣下「あぁ…貴様が事務員か…我輩、突然だがこのプロダクションで働かせてもらう事になっt…」
小鳥「きゃー!!アイドルですか!?アイドルになるんですね!!!」
閣下「そんなわけなかろう…我輩はここでプロデューサーとしt…」
小鳥「プロデューサーですか!キャー!私もプロデュースされたいわー!!!」
- 84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:35:47.90 ID:AV0zqx/00
閣下「そ、そうか…というわけで我輩は少しここで寝かせてもら…」
小鳥「閣下!私、閣下の大ファンで!」
閣下「いや、聞いt…」
小鳥「もう興奮が止まらない!!!」
閣下「…寝られないのである」
小鳥「ファイヤー!アフター!ファイヤー!」
閣下「持ち歌が憎いのである…」
雪歩「…ん、う~ん…私事務所で寝ちゃったの…?」
雪歩「確か忘れ物を取りに来て…そしたら凄い顔した人がいて」- 85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:36:18.26 ID:AV0zqx/00
小鳥「地平の―彼方まで―!!」
雪歩「え?え!?」
閣下「…」
雪歩「ひぃっ!」
閣下「娘よ…」
雪歩「…」がくがく
閣下「…」
- 86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 01:36:56.39 ID:AV0zqx/00
雪歩「夢じゃ…無かったんだ…」
閣下「お願いだ…」
雪歩「は、はい!」
閣下「あいつを…」
雪歩「…」
閣下「あいつを止めてくれ…」パタッ
雪歩「あの…え?」
閣下「」
小鳥「支配をー!告げーるー!証―!!!!」
雪歩「どうなってるのー…」
小鳥「ファイヤー!アフタ!ファイヤー!」
- 89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 02:51:23.40 ID:AV0zqx/00
閣下「ZZZZZZZである…」
雪歩「良く寝てますね…」
P「あぁ、疲れてたんだろうな」
律子「びっくりしましたよ、出勤してきたら小鳥さんは一人ライブ…」
P「雪歩はあわあわしながら半泣きだもんな」
雪歩「疲れちゃいました~…」
小鳥「すみません…少し興奮しちゃって…」
律子「あれが少しなら大興奮はどんなレベルなんですか…」
小鳥「ごめんなさい…」- 90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 02:51:54.61 ID:AV0zqx/00
閣下「む…我輩は寝ていたのか…」
P「あ、おはようございます閣下!」
律子「仕事場に居て遅刻なんてすごいですね」
閣下「う、うむ…」
小鳥「…あの」
閣下「!?静かになっているのである…」
小鳥「すいませんでした…お疲れのところを邪魔してしまって…」
閣下「いや、分かってくれれば良いのだ…しかしあのテンションからここまで大人しくなるとは…」- 91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/28(土) 02:52:30.86 ID:AV0zqx/00
雪歩「…」
閣下「娘よ…」
雪歩「は…はい…」
閣下「我輩が手を拱いた相手をここまで納めるとは…」
雪歩「えっと…」
閣下「褒めてつかわすのである!」
雪歩「あ、ありがとうございます…」
P「良かったじゃないか雪歩!閣下に褒められるなんて!」
律子「この人に褒められてもね―…」
- 98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:28:48.40 ID:/NEQN9zQ0
閣下「さてPよ!」
P「はい!なんでしょう閣下」
閣下「昨日はあのタハ―娘を見たわけだが」
P「あ、あぁ春香の事ですね…」
閣下「うむ、今日は一体どいつを見てやればよいのだ?」
P「それなんですが、今日は…」
ガチャッ
亜美・真美「おっはよー!」
閣下「む?」
P「あぁ二人ともおはよう!」
亜美・真美「…」
- 99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:29:38.98 ID:/NEQN9zQ0
P「って、二人ともどうしたんだ?」
亜美「兄ちゃん!この変態だれ!?」
閣下「この変態とはもしや我輩の事か?」
真美「それ以外ないっしょ!兄ちゃん!きっとこの人、きけんじんぶつって奴だよ!」
P「こら、お前達!この方は…」
亜美「変態なんだよね!よし任せて兄ちゃん!こんなの亜美がやっつけちゃうから!」
真美「亜美だけを危ない目に合わせないよ!真美もやっつけちゃうぜい!」- 100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:30:25.08 ID:/NEQN9zQ0
閣下「なんだ貴様ら、随分と物騒ではないk…」
真美「キーっく!!」ボカァッ!
閣下「うがぁッ!…貴様!不意打ちとは卑怯な!」
亜美「えーいっ!」ギュー
閣下「頬をちゅねりゅでにゃい!痛いのへはる!」
真美「兄ちゃん!今のうちにとどめを…」
小鳥「あぁ!私も閣下に攻撃したい!」
雪歩「こ、小鳥さん…」
P「何やってるんだ!」アセアセ- 101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:35:39.28 ID:/NEQN9zQ0
閣下「…全く、この事務所の者どもは皆まともに話を聞かんのだな」
P「申し訳ございません…」
真美「ごめんねー、まさか変態おじちゃんがプロデューサーだなんてわからなくてさー」
亜美「こんなに変態なのにね―!」
閣下「貴様ら、謝るのか馬鹿にするのかどっちかにしろ」
P「すいません…ほら!二人ともちゃんと閣下に謝るんだ!」
真美「えー、真美はちゃんと謝ったよ!」
亜美「亜美の分は真美が謝ったよ―!」
- 102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:36:14.83 ID:/NEQN9zQ0
P「へりくつ言わない!ちゃんと謝るんだ」
閣下「まぁもう良いのである…所詮子供がしたことである」
P「閣下…」
閣下「我輩はその程度の事d…」ギュッ!
亜美「ねーねーおじちゃん!この髪どうなってんのー」
真美「ちょーはーどわっくすだよきっと!」
閣下「」ぷるぷる
小鳥「あぁ!私も閣下をぷるぷるさせたい!」
雪歩「…」
P「こらぁー!」- 103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:36:58.01 ID:/NEQN9zQ0
閣下「大丈夫である…我輩は高位の悪魔であるからな!この程度の事で怒りの感情に飲まれはせん!」
P「さすが閣下!やっぱり違うなぁ…」
律子「沸騰直前でしたけどね」
閣下「…オッホン!」
P「律子もいちいち突っかかるんじゃない!それで…今日の閣下のお仕事なんですが…」
閣下「ふむ」
P「今日はボーカルレッスンがどのアイドルも無い日なので、アイドルの収録に同行していただけますか?」
閣下「造作も無いことだ!」- 104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:37:34.98 ID:/NEQN9zQ0
P「それで、その同行してもらうアイドルなんですが…」
閣下「アイドルがどうかしたのであるか?」
P「非常に頼みにくいんですが…その…」
閣下「なに、気にすることは無い!我輩に任せるのだ!」フハハハハハ!
P「亜美と真美をお願いしたく…」
閣下「」
P「やっぱり、嫌ですかね…」
閣下「別に嫌だとかでは無いのだが…」
亜美「えー亜美こんな変態おじちゃんより、兄ちゃんが良いよ―!」
真美「真美も真美もー!」
閣下「」プチン- 105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:38:20.25 ID:/NEQN9zQ0
P「おいおい我儘は駄目だろ…」
律子「そうよ!Pと私は終日他の現場だし、貴方達の今日の現場は遠いんだから誰かがつかなくちゃいけないのよ!」
P「でもこうなったら逆に閣下の御迷惑になるしなぁ…いっそ真美達二人で現場に向かわせるしか」
閣下「いや、待つのであるPよ…」
P「は、はい閣下…」
閣下「こやつらの事は我輩に任せるのだ」
P「えぇ!?でも閣下、良いんですか?」
閣下「良いのだ!たった今、我輩が決定したのだからな!」
P「この二人の元気の良さは半端じゃありませんよ?…」
閣下「我輩は一時的にとは言え、ここの者になった身である…そうなれば皆の助けとなるような働きをせねばならん」
P「閣下…」ジーン
- 106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:39:34.07 ID:/NEQN9zQ0
閣下「であるから任せておくのである!我輩がしっかりとこやつらを教育するのである!」フハハハハハハハ!
亜美「えー!結局おじちゃんなのー!?」
真美「兄ちゃんじゃないのー?」
律子「良い事言ってるようだけど、亜美達からしてみたら充分に嫌がらせよね…」
閣下「そこ!余計なこと言ってるのは聞こえておるぞ!」
律子「デビルイヤ―は地獄耳なのね…」
閣下「それは別の悪魔なのである…っとそんなことは良いとして、さぁ貴様ら!さっそく現場に向かうのである!」
亜美・真美「えー!」
- 107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:40:09.13 ID:/NEQN9zQ0
閣下「つべこべ言わさずにつれていくのである!」ひょいっ
亜美「離せ―!変態ー」
真美「ケーサツに連絡しちゃうぞー!」
閣下「それで現場はどこなのであるか!」
P「えっと、今日は山梨のコナミ町ですね…現地集合ってことなんですが」
閣下「うむ、それではPよそこの窓を開けてもらえるか?」
P「?…は、はい」
ガラガラガラッ
閣下「それでは貴様ら、しっかりと掴っておるんだぞ!」ニヤリ
亜美・真美「えー?」
閣下「我輩の運転は少しばかり荒いのである!」バッ!!
亜美・真美「ちょっ!?」
ビュー――ん!!!!!
亜美・真美「えー!?」
閣下「フハハハハハ!!!!!」
- 108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:40:35.93 ID:/NEQN9zQ0
P「さ、さすが閣下だ…亜美達二人を抱えて現場まで空を飛んで向かうだなんて!!!」
律子「女子小学生二人抱えて空を飛ぶ悪魔だなんて、変態度合い増してるんじゃないんですか?」
雪歩「すごいです~…空を飛んでいっちゃうなんて…」
小鳥「あぁ!私も閣下に連れ去られたい!!!」
P「あの、物騒なこと言わないでもらえますかね…」
- 109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:41:23.38 ID:/NEQN9zQ0
シュタッ!!!
閣下「さて…現場に着いたわけであるが…」
亜美「」
真美「」
閣下「ふっ…」
閣下(元気が良いというから試しに脅しがてらこうして空を飛んできたわけだが…)
閣下(黙ってしまうとはやはり子供…だが我輩をコケにした罰、しかと受けてもらったぞ!)
閣下「フハハハハハは!どうしたというのだ貴様ら!先ほどの威勢は何処に行ったのだ!」
亜美「」
真美「」
閣下「フハハハハハ!」
亜美・真美「…」ニヤリ
閣下「フハハハハ…」
亜美「亜美達をみくびらないでよねーおじちゃん!」
真美「これくらいでちびっちゃうと思ったのかな―?」
閣下「な…なんだと…」
- 110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:42:41.27 ID:/NEQN9zQ0
閣下「」
亜美「いやーおじちゃん楽しかったよ―!」
真美「帰りもとんでってねー!」
閣下「…」
閣下(あの後、収録まで時間があったせいで何度も空を飛ばせられたのである…)
閣下(正直、舐めていたのである…)
亜美・真美「キャッキャッ♪」
閣下「…」
閣下(まさに小悪魔である…)- 111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:44:13.49 ID:/NEQN9zQ0
閣下「さぁ娘達よ…いよいよこれから収録に入るわけなのだが」ぜぇぜぇ…
亜美「わかってるよおじちゃん!亜美達もう仕事なんてなれっこだもんねー」
閣下「うむ、それでは現場の者たちに挨拶をしてくるのである」
亜美・真美「はーい」タッタッタッタ
閣下「…」
閣下「やっと解放されたのである…」
閣下「子供のアイドルのプロデューサーやマネージャーというものを舐めていたな…」ふぅ…
閣下「我輩も周りの者に挨拶ぐらいはせんとn…」
スタッフ「あの…もしかして…デーモンさんですか?」
- 112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:45:11.51 ID:/NEQN9zQ0
閣下「いかにも、我輩はデーモン小暮閣下であるが」
スタッフ「やっぱりそうですよね!いきなり過ぎてびっくりしちゃいましたよww」
スタッフ「今日はオフかなにかですか?」
閣下「いや、ばっちり仕事なのである…実は我輩とある事情で765プロのプロデューサーを務めることになってな」
スタッフ「ぷ…プロデューサーですか!?」
閣下「うむ」
スタッフ「じ、事情がいまいち掴めないんですが、ってことは亜美・真美ちゃんたちのプロデューサーって事で良いんですよね?」
閣下「我輩ですら事情が掴めていないのである、まぁ日替わりではあるが今日に限ればあやつらのプロデューサーであるな」
スタッフ「はぁ…まぁとにかく今日は宜しくお願いします!」
閣下「うむ、頼むのである!」
- 113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:45:45.69 ID:/NEQN9zQ0
真美「おじちゃん!あいさつしてきたよー!」
閣下「うむ、終わったか」
亜美「この後はメイクするんだよ!」
閣下「ほう、貴様らのような子供でもメイクなどするのか?」
真美「もー!真美達だって立派なアイドルなんだからねー!」
亜美「せくちーなメイクしてもらうんだ―!」
閣下「せくち―であるか…まぁ良い、それならばそのメイク担当にも我輩が挨拶せんといかんだろう」
亜美「その兄ちゃんなら、あっちのロケバスの中にいるよ!」
閣下「ほう、それではさっそくロケバスに向かうとするか…」
- 114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:46:12.23 ID:/NEQN9zQ0
ロケバスの前
閣下「随分と派手なロケバスである…」
真美「真美も良く知らないけど、メイクの兄ちゃんの趣味らしいよ!」
閣下「一メイク担当がロケバスの装飾にまで手を出せるのであるか?」
亜美「メイクの兄ちゃん、すっごい…かりすまなんだってー!」
閣下「業界でも強い力を持つという事か、それならば尚更しっかりと挨拶せねばならんな」
閣下「さぁ、行くぞ」
亜美・真美「はーい!」
- 115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 14:47:06.43 ID:/NEQN9zQ0
ガラガラガラッ
閣下「本日の収録で世話になる娘達とそのプロデューサーのものである!今日は宜しく頼むのである」
亜美・真美「たのむのであるー!」
ルーク篁参謀「あ~亜美・真美ちゃんひっさしぶり~wwwwwwww」
閣下「」
亜美・真美「ひさしぶり~メイクの兄ちゃん!」
ルーク「あれぇ!良く見たら閣下もいるじゃないですか~!こんな所でなにしてるんですかwwwwwwww」
閣下「」
- 120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 17:58:18.79 ID:/NEQN9zQ0
閣下「娘達よ…」
亜美「ん?どーしたのおじちゃん?」
閣下「今日はメイクなしである」
ルーク「ちょっ…!!wwww」
真美「えー!なんでー!真美せくちーなメイクしてもらいたいよー」
閣下「なんでも何も無い、こんな男にメイクなどさせられないのである!」クワッ!
ルーク「なんてこと言うんですか閣下wwww」
閣下「だいたい、なにが…」
ルーク(閣下)「こんなところでなにしてるんですかww」
閣下「であるか!それはこっちの台詞である!」
ルーク「久しぶりなのにそんなに怒らないでくださいよww今からちゃんと説明しますからwwwwww」
閣下「当然である!早く話すのだ!」
ルーク「あ、そんな態度とるならどうしよっかなーww ここはあえて焦らしプレイなんてのも良いかもwwwwww」ニコニコ
閣下「」イラッ
ルーク「いや、それともクイズ形式で教えてあげるのもいいですよねwwww」
閣下「」
- 121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 17:59:39.10 ID:/NEQN9zQ0
閣下「さぁ、クイズである参謀よ」
ルーク「」
閣下「我輩は先ほど貴様に怒りの鉄槌を加えたわけであるが…」
ルーク「」
閣下「次に怒りの鉄槌を加える方法はなんであるか」
ルーク「」
閣下「1、蝋人形ビーム」
ルーク「」
閣下「2、エルドラドビーム」
ルーク「」
閣下「3、死んだふりを決め込んでこの場をやり過ごそうとしている参謀をタコ殴り」
ルーク「!」ビクッ
閣下「さぁ、どれであるか?」
ルーク「か、閣下…」
閣下「うむ…」
ルーク「無傷でおうちに帰りたいんです…」
閣下「それは無理な話だな」
ルーク「」
- 122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:00:14.81 ID:/NEQN9zQ0
閣下「あぁ~…すっきりしたのである」
ルーク「」シュ~…
亜美「おじちゃんおじちゃん!」
真美「メイクの兄ちゃんと知り合いだったのー?」
ルーク「」
閣下「…知り合い」
閣下「…いや素直に認めたくないラインがそこにあるのである」
亜美「おじちゃんにも色々あるんだねー!」
真美「うんうん!真美達もおとなだからわかるよー」- 123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:01:03.57 ID:/NEQN9zQ0
閣下「子供に慰められるとは…っと」
閣下「そんな事は良いのだ、さぁ参謀よ早く貴様がここに居るわけを話せ!」
ルーク「ちょっと待って下さいよ!いくらなんだって、あそこまでボコボコにされたんですから!」ビェェェェェェン!!!!
閣下「良い歳こいて泣くんでない!」
ルーク「痛かったんですよー!!!」ビェェェェェェェン!!!
亜美「あー!おじちゃんがメイクの兄ちゃん泣かした―!」
真美「いけないんだー!!!」
閣下「な!面倒なのである!参謀よ、早く泣きやむのだ!」
ルーク「あれ閣下?さっきの強気はどうしたんですかwwwwもしかしてこのまま泣き続ければ閣下に勝てるんじゃwwwwww」
閣下「調子に乗るなよ参謀、一生泣けないようにしてやろうか?」
ルーク「さぁ閣下!それでは私が人間界にいる理由をお話しましょう!」キリッ!
閣下「調子の良い奴なのである…」
亜美「メイクの兄ちゃんはいつもこんな感じだよ―」- 124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:01:44.39 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「これには深いわけがあるんですが…」
閣下「くだらん前置きはいらん短く話すのだ」
ルーク「魔界の監獄から抜け出した悪魔を見逃しちゃったんすよwwwwww」
閣下「」
回想
ルーク「ふぁ~あ…今日も暇だなぁ…」
ルーク「家の中にあるマンガも全部読んじゃったし、ネットもあきちゃったなぁ~」
ルーク「かといって働くのもだるいしww」
ルーク「なんか面白い事無いかなぁ~っと…なんだありゃ?」
低級悪魔「…」ふーらふーら
ルーク「おーい!君なにやってんだー!」- 125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:02:20.29 ID:/NEQN9zQ0
低級悪魔「!?」
ルーク「ありゃ?低級悪魔だからあんまししゃべれないんだな?」
低級悪魔「!」ぶんぶん!
ルーク「そっかそっかー!まぁ何でもいいけどさww君はここでなにしてんの?」
低級悪魔「…」
ルーク「こんな辺鄙なとこなかなか他の悪魔も来ないしね、人間界との境だけど最近は人間界に行く悪魔も少ないからww」
低級悪魔「…」
ルーク「ん~…話が通じないなぁ…は!もしかして!」
低級悪魔「!?」ビクッ!
ルーク「君まさか僕のファンなんじゃ!?」
低級悪魔「?」
- 126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:02:56.04 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「違うの?じゃあまさか脱走してきた悪魔とかwwww」
低級悪魔「!!!」ぶんぶん!
ルーク「じゃあやっぱり僕のファンなんだね!」
低級悪魔「!!!」こくこく!!!
ルーク「なんだーそれなら恥ずかしがらずに最初からそう言えば良かったのに―wwwwww」
ルーク「しょうがないなぁ!握手してあげるよ握手!」
低級悪魔「…」
ルーク「本当は今日はオフなんだからね!特別だよ!?」にこにこ
低級悪魔「…チッ」
ルーク「あれ?もしかしていま舌打ちした?」
低級悪魔「!」ぶんぶん!
- 127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:03:39.27 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「そうだよねー!ファンが舌打ちなんt…」
なーいんてぃーないてぃなーい♪ しーくれっつ おーぶ じぇーくつ♪
ルーク「ちょっと待ってね!電話だ!終わったらサインもあげるから!」ピッ
ルーク「もっしもーしww」
ジェイル(あぁルーク!お前今どこに居るんだ!)
ルーク「どこって家に決まってるじゃないwwwwww」
ジェイル(まぁお前に聞く事じゃなかったな…じゃなくて緊急事態なんだ!今お前の家の近くに不審な悪魔は見当たらないか!?)
ルーク「不審悪魔?wwそんなのいないよwwww」
ジェイル(既にお前が不審だしな…とにかく誰もいないんだな?)
ルーク「いや、一応いるにはいるんだけどねww」
- 128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:04:17.13 ID:/NEQN9zQ0
ジェイル(何?)
ルーク「なんでも僕のファンらしくてさ!下級悪魔なんだけどセンス良い奴なんだよねwwwwww」
ジェイル(そいつだ!そいつが不審悪魔だよ!そいつは魔界の監獄からの脱走悪魔なんだ!!!)
ルーク「え?」
ジェイル(そいつは確かに今そこに居るんだな!?)
ルーク「い、いるよ!さっきまで僕と…って」
ポツ――――ン…
ルーク「あ、あれ…?」
- 129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:05:13.57 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「…」
ジェイル(どうしたんだルーク!?)
ルーク「さ、最初から…」
ジェイル(なんだ?)
ルーク「最初から、そんな奴はいなかったんだよ…きっと…」
ジェイル(おい!お前何言ってんだ!まさか逃したのか!)
ルーク「逃げったってなに?wwwwwwおいしいの?wwwwww」
ジェイル(このやろー!!!!)
回想終了
- 130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:05:47.02 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「というわけで、人間界に左遷されてwwwwww」
閣下「」
ルーク「で、生活するためには仕事に就かなきゃなんで、求人情報で出てたメイクさんの補助をし始めてwwwwww」
閣下「」
ルーク「気づいたらこの地位にwwwwww」
閣下「はぁ…」
真美「どーしたのーおじちゃん!」
亜美「ため息ばっかだと幸せがにげちゃうぞー!」
閣下「もうとっくに逃げているのである」
ルーク「元気出して下さいよ閣下wwww」
閣下「」
- 131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:06:20.89 ID:/NEQN9zQ0
閣下「さて、娘達よ!メイクはしっかりできたか?」
亜美「出来たけどさ―やっぱりメイクの兄ちゃんの方が上手だよー」
閣下「仕方なかろう、急に具合が悪くなったというのであるから」
ルーク「」
真美「なんかおじちゃんから、すごいおーらが出た瞬間にメイクの兄ちゃんがたおれたよーな!」
閣下「フハハハハ!そんな偶然もあるのだな!」
ルーク「ぐ、偶然て…」
グシャァ!!!!
- 132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:07:08.89 ID:/NEQN9zQ0
閣下「おや?何かを踏んだようであるな…」
ルーク「」
閣下「さぁ、いよいよ収録である!しっかりと自分の力を出してくるのであるぞ!」
亜美・真美「はーい!」
閣下「うむ!行くのだ娘達よ!」
真美「おじちゃんもあんましメイクの兄ちゃんいじめたら駄目だよ―!」
閣下「フハハハハハ!!!わかったのである!」
- 133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/29(日) 18:07:57.78 ID:/NEQN9zQ0
ルーク「」
閣下「…」
ルーク「」
閣下「ちょろちょろとした子供だが、仕事に関してはしっかりやるようだな…」
ルーク「」
閣下「いつまで寝た振りをしているのだ参謀よ」
ルーク「だ、だって起きたらまた叩くじゃないですか!」
閣下「それは貴様が余計な事を言うからだ!それで、まだ我輩に言っていないことがあるのではないか?」- 137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/01/30(月) 01:50:59.02 ID:yTvoLXaSO
全くこいつらは……
何年経ってもきっと変わらんだろうなwwwwwwwwwwww- 140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:04:47.74 ID:mxTw4EQl0
ルーク「な、なんのことだかww」
閣下「隠さんでも良い…事の成り行きは長官から絞り出した」
ルーク「…」
閣下「貴様と長官がこの765プロに関わっているという事実…」
閣下「そして我輩がここにいるという事実」
ルーク「…」
閣下「それを偶然というには難しくは無いだろうか?」
ルーク「ですよねー…」
閣下「さぁ、洗いざらい吐くのである!」
ルーク「わかりましたよ!そんな物騒なこと言わないでくださいって!!!」- 141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:05:26.88 ID:mxTw4EQl0
ルーク「さっきの話の通り、その低級悪魔が人間界に逃亡したのは事実です…」
閣下「うむ」
ルーク「僕とエースはそのミスの責任と低級悪魔の捜索と退治の為に人間界に送り込まれたんですが…」
閣下「うむ」
ルーク「いかんせんみつからなくてwwwwwwww」
閣下「…」
ルーク「あ…すいませんジョークです…」
閣下「続けろ…」
ルーク「でも見つからなかったのは本当で、どうすればいいかと思ってたら魔界のゼノンからこんな道具が届いて」ひょい!
閣下「むむ?何であるかこれは…」
- 142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:06:13.81 ID:mxTw4EQl0
ルーク「これはゼノンが作った脱走悪魔探査装置…脱走君です!wwwwww」
閣下「何?和尚が作ったのか?まぁ奴には博士と言う肩書もあるからな…」
ルーク「これがまたかなり良い道具で、すぐに悪魔の居所を突き止めたんですよ!ww」
閣下「おぉ…ネーミングセンスは別として効果はあったようだな?それで、突き止めた場所が765プロだと?」
ルーク「はい!んで、すぐにでも退治にかかろうと思ったんですけど…」
閣下「何か問題でもあったのか?」
ルーク「これが大ありなんですよ、まず一つは765プロの人間の中に潜んでいるという事しかわからないって事です」
閣下「つまり、どの人間にその悪魔が寄生しているかは分からぬのだな?」
ルーク「そうなんですよー、それと二つ目に寄生された人が分かっていても手出しが出来ないって事ですww」
閣下「それはどういう意味だ?」
ルーク「いかんせん見つけるのに時間がかかり過ぎたようで、その悪魔は人間の心の奥に根付いてしまったみたいで…」
閣下「…」
- 143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:06:59.29 ID:mxTw4EQl0
ルーク「どうしたんですか閣下wwwwww」
閣下「頭が痛いのである…」
ルーク「いちおう解決策はあるんですけどねwwww」
閣下「なんだと?ならばそれをやれば良かったではないか!」
ルーク「これがまた厄介で、宿主の心の不安を取り去ることが解決策なんですよww」
閣下「またなんとも厄介な…」
ルーク「でしょうww それでまたどうしようもなくなって魔界からの連絡を待っていたら…」
閣下「我輩が降りてきたと…」
ルーク「はい、それも二人の子持ちでwwwwwwww」
閣下「」イラッ
ルーク「やめてww殴らないでwwwwww」- 144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:07:44.69 ID:mxTw4EQl0
閣下「まぁ良い、これでとりあえず我輩がすべきこと位は分かったからな…」
ルーク「いやー良かったですよww閣下が来てくれたのなら解決もそう遠くないでしょうしwwww」
閣下「他人事のように語りおって…」イライラ
ルーク「そんなこと無いですって!僕も手伝いますからwwwwww」
閣下「これでもかと言うぐらい邪魔なのである…」
閣下「とにかく我輩はこの騒動の決着の為に当面765プロに潜伏をする、長官と参謀の尻拭いだ」
ルーク「え?僕のお尻きれいですよ?」
閣下「真顔でアホな事を言うな!我輩は収録を見にいってくるからな!」
ルーク「了解で~すwwwwwwww」- 145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:08:25.56 ID:mxTw4EQl0
それから半日、夜 765プロ事務所
閣下「あ~今日も疲れたのである…」
閣下(結局収録が終わった後、あの娘達にせがまれて飛んで帰ってきたが…)
閣下「やはり飛行よりも自動車や新幹線の方が楽なのである…」
P「あ!閣下今日もお疲れ様です!」
春香「閣下プロデューサーお疲れ様です!」
閣下「おぉ…Pと昨日のタハ~娘ではないか!」
春香「は…ははは~…」
P「閣下…その呼び名はいくらなんでも…」
閣下「おぉ、すまんすまん…」- 146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:09:26.56 ID:mxTw4EQl0
P「プロデューサー業務の方は慣れましたか?」
閣下「なんとか…というところであるな、子守りまでは想定外であったが…」
P「ご迷惑かけてしまってすいませんでした…またあの二人は失礼なことをしませんでしたか?」
閣下「いや、元気は良過ぎるが…なかなか素直な娘達であったぞ」ニヤリ
P「そうですか!良かった!」
閣下「うむ!」
春香「そういえばプロデューサーさん!閣下プロデューサーになにか伝えたい事があったんじゃないんですか?」
P「あぁそうだった、閣下…明日の予定なんですが、アイドルに同行して料理番組の収録に行ってほしいんですが」
閣下「ほう…料理番組、という事はそのアイドルが料理を作るのか?」
P「いえ、この番組は少し趣向が違いまして…」
- 147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:10:04.26 ID:mxTw4EQl0
閣下「どう違うのだ?」
春香「大食い番組に近いというか…」タハー
P「うちの事務所のアイドルの一人が出てる番組なんですが…そのアイドルが延々とらーめんを食べるというもので…」
閣下「なんという企画なのだ…」
P「かなり実験的に始められたんでけど…これがまたすごい視聴率で…」
閣下「日本人の見識を疑うばかりである…」
P「とにかく、その現場についてほしいんですが…」
閣下「うむ、承ったのである!」
P「はい、宜しくお願いします!それで、詳しい事はここに書いておきますので」
閣下「ふむふむ…現地集合という事で良いのだな?」
P「はい!それじゃあ俺はこれで!お先に失礼します!ほら春香も途中まで送っていくぞ?」
春香「ホントですか!?じゃあ私も失礼します!」
閣下「うむ、それではまた明日である!」
きぃぃぃ… ガチャン
- 148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:10:41.25 ID:mxTw4EQl0
閣下「…」
閣下「…落ち着いたら腹が減ったのである」
閣下「…」
閣下「…カップラーメンでも作るかな…」
律子「カップラーメンなら台所の戸棚ですよ?」
閣下「!?…なんだ貴様!いたのであるか!?」
律子「私はずっといましたよ!自分が気づいてなかっただけでしょう…」
閣下「我輩とした事が…人間に背後を取られるとは…」
律子「悪魔教の教祖が肩無しですね?」
閣下「うむ…そうであるな…っと」- 149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:11:14.91 ID:mxTw4EQl0
閣下「ん?貴様、我輩が悪魔教の教祖だと知っていたのか?」
律子「し、知ってましたよ!じゃなくてネットで調べたんですよ!」あせあせ
閣下「む?貴様何を焦っておるのだ?」
律子「焦ってません!貴方みたいな変態の事は何も知りません!」あせあせ
閣下「?」
律子「とにかく!私はもう帰りますから!カップめんは戸棚ですからね!」
キィィィィィィ… バタン!!!
閣下「いや、もう聞いたのであるが…」
閣下「まぁ…ありがたく頂くとしよう…」- 150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:11:52.73 ID:mxTw4EQl0
翌朝…東京某所のロケ現場近く
閣下「さて、今日も早くからプロデュース業務が始まるわけであるが…」
閣下「考えてると、集合場所を聞いても当の担当するアイドルについて何も聞いてなかったな…」
閣下「これは…我輩とした事が…」
閣下「まぁ現場に行けばわかるだろうg…」
貴音「もし?」
閣下「む?」
貴音「もしや貴方様が今日、私についてくださる方ではありませんか?」
閣下「むむ?貴様は765プロの者であるか?」- 151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:12:33.30 ID:mxTw4EQl0
貴音「はい、私は四条貴音と申します…」
閣下「ほう…我輩は…」
貴音「貴方様は、デーモン小暮閣下ですね?」
閣下「貴様…我輩の名を知っておるのか?」
貴音「はい、私の故郷でも貴方様の事は有名でしたから」
閣下「ほう、そうか…ここに来てからというもの、ひどい扱いしか受けていかったからな…いささかムズ痒いのである」テレテレ
貴音「しかしながら貴方様の様な方が何故ここにおられるのですか?」
閣下「うむ…まぁそれには深い事情があるのだが…」
貴音「あまり聞かれたくは無いという事でしょうか…申し訳ございません…」
閣下「い、いや気にする事は無い!まぁ言えぬ事情である事に変わりは無いのであるが」
貴音「そうですか、ではこの話を長引かせてもしょうがないですし」
閣下「うむ、さっそく現場に向かうとするか!」
貴音「はい」- 152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:14:00.66 ID:mxTw4EQl0
閣下「というわけで現場に着いたわけであるが…」
貴音「はい…勝負の場に入り、一段と気の引き締まる思いです」
閣下「うむ、良い心がけである!しかしながら我輩この企画は大食い企画だと言われておったのだが…」
貴音「確かにそのような見方もできるでしょう…しかしながら私にとってこの番組はそんな陳腐なものではありません!」
閣下「す、すまぬ…まさか貴様がそこまでこの企画に思い入れを持っているとは…」
貴音「私も少し熱くなり過ぎたやもしれません…」
閣下「いや、それ程にやる気をもって臨んでいるという事であろう!」
スタッフ「四条さん、打ち合わせお願いしまーすって…で…デーモン小暮!?」- 153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:19:35.38 ID:mxTw4EQl0
閣下「む?何だ貴様?我輩の名を呼び捨てにするとは良い度胸ではないか」
スタッフ「すいません!あまりにも状況が読み込めなくて…」
閣下「まぁ良い…本日この娘のプロデューサーを務めるデーモン小暮である!宜しく頼む」
貴音「宜しくお願いします」
スタッフ「なんだかさっぱりなんですが…閣下!もしよろしければ四条さんと一緒に出演していただけませんか?」
閣下「む?なんだと?」
スタッフ「閣下も御存じかと思われるんですがこの番組は四条さんの胃袋との対決がメインなんです!」
閣下「全く御存じでないのだがな…」
スタッフ「じゃあ閣下こちらに」コソッ
閣下「なんであるか?」
スタッフ「要するに、閣下と四条さんで大食い対決をしてほしいという事なんですが…」こそこそ
閣下「大食い対決だと?我輩が?この娘と?」
スタッフ「はい!四条さんは大食いとか言われると機嫌が宜しくないんですが、本質は大食いです!」こそこそ
閣下「…」
- 154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:20:04.81 ID:mxTw4EQl0
スタッフ「どうでしょうか?」
閣下「フハッ…」
スタッフ「?」
閣下「フハハハハハハハハ!!!」
スタッフ「!?」ビクッ
閣下「我輩は元魔界の副大魔王にして、悪魔教教祖のデーモン小暮であるぞ!」
閣下「その我輩が、人間の娘と大食い対決だと?勝負になるとでも思っているのか?フハハハハハ!!!」
スタッフ「大食いってのは四条さんの前ではNGです」こそこそ
閣下「おぉすまん…」
スタッフ「あの~…それと閣下はこの番組ご存じないんでしょうが…」
閣下「知っておるわけなかろう!最近は魔界で過ごしておったんだからな!」
スタッフ「そ、そうですか…なら言わせてもらいたいんですが、四条さん…半端じゃないですよ?」
貴音「私は別段、はんぱではないとは思わないのですが」- 155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:20:34.20 ID:mxTw4EQl0
スタッフ「し、四条さん!?」
閣下「人間レベルなどたかが知れているではないか!まぁ良い!今日の我輩は気分が良いからな!その勝負に乗ってやろう!」
スタッフ「本当ですか!ありがとうございます!よしこれで視聴率取れるぞ!」
貴音「私の出演する番組に自ら出て場を盛り上げて頂けるとは…嬉しい限りです」
閣下「なに気にする事は無いぞ!それに今回は我輩の活躍の場にしかならんしな!」
閣下「前回の学園都市の時と違い我輩の活躍が少ないからな!これくらいのボーナスは貰わんと!」フハハハハハ!
貴音「とにかく、感謝いたします」
閣下「フハハハハハハハハ!!!!」
- 156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:21:11.03 ID:mxTw4EQl0
閣下「…と余裕をこいて勝負に乗ったまでは良いが」
閣下「あやつの胃袋の許容量を前にした時、我輩はその勝負に乗った事を後悔した」
閣下「しかしそこはまぁ、我輩も高位の悪魔であるからな!」
閣下「負けるわけにはいかぬ!」
シャッ
看護婦「小暮さん、静かにしてくださいねー」
シャッ
閣下「おぉ、すまないのである…」
閣下「…」
閣下「結論から言おう、ここは病院である」
閣下「…」
閣下「あの娘と張り合い…大盛りラーメン10杯を完食したところまでは記憶があるのだが」
閣下「気づけば知らない天井であった…」
- 157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:21:40.38 ID:mxTw4EQl0
貴音「…もし?」
閣下「お…おぉ…娘よ…」
貴音「…」
閣下「…」
貴音「…」
閣下(大見えを切った手前、いささか恥ずかしいのである…)
貴音「…」
閣下「…」
貴音「もう体はよろしいのですか?」
閣下「あぁ…これくらいなら大丈夫である」- 158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:22:15.52 ID:mxTw4EQl0
貴音「申し訳ございません…」
閣下「貴様に競って倒れたのは我輩自身の落ち度である…そこまで自分の事を責めるでない」
貴音「しかし現場も大変な事になってしまいました…来週の放送は総集編に差し替えになりましたし」
閣下「それはもう完全に我輩の落ち度である、我輩から先方に謝罪しておくから貴様は気にするな」
貴音「…」
閣下「…」
貴音「…」
閣下「まぁ…」
貴音「…」
閣下「まぁ、しかし…あの喰いっぷりは大したものだな?」
閣下「まさに異次元の喰いっぷりであったわ…あれはまさに人間の所業とは思えなかった」フハハハハハ!
- 160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:23:08.87 ID:mxTw4EQl0
貴音「人間の所業ですか…」
閣下「うむ、一階の人間が我輩を負かすなどとは考えられんしな?」
貴音「…」
閣下「…」
貴音「…」
閣下「まさかとは思うのだが…貴様…」
貴音「…」
閣下「貴様もしy…」
貴音「もし?」
閣下「?」
貴音「女というものは…」
- 163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/01/30(月) 16:27:10.45 ID:mxTw4EQl0
閣下「…」
貴音「女というものは秘密を着飾って美しくなるものだと言います…」
閣下「…」
貴音「私は素晴らしいアイドルというものになるために、美しくなりたいと思います」
閣下「…」
貴音「…」
閣下「フハハハハハ!野暮な事を聞いたのである!」
貴音「いえ、感謝いたします」
閣下「フハハハハハ!!!」
シャッ
看護婦「こら!小暮さん!静かにしてくださいって言ったでしょ!」
閣下「す、すまないのである…」
貴音「まこと、申し訳ございません…」
- 171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:00:36.61 ID:TwixSOdX0
事務所にて
閣下「さて、765プロに潜入して四日目なのである…」
閣下「未だ、逃げ出したという悪魔に関する情報はなし…」
閣下「先が見えんなぁ…」
P「あ、閣下!おはようございます!」
閣下「うむ…」
P「なんだか昨日は大変だったみたいですね…」
閣下「うむ…挑んではいけない勝負を挑んでしまってな…」
P「貴音と大食い対決だなんて無謀すぎますよ…」
閣下「うむ、こればかりは我輩の落ち度だ」
- 172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:01:23.32 ID:TwixSOdX0
P「はははっ…」
閣下「ところでPよ…今日の仕事の内容はどんなものなのだ?」
P「はい、今日はダンスレッスンの方に付いていってほしいんですが…」
閣下「ダンスレッスンだと…これは困ったのである、我輩は踊りにはあまり精通しておらぬぞ?」
P「今日も俺と律子が終日別の現場で…本当ならレッスンの場合アイドル達だけで行ってもらうんですが…」
P「今日から新しい振り付け担当の人が来るらしくて、うちからも挨拶ぐらいはしなければなと…」
閣下「そういう事情ならば仕方なかろう、よし引き受けたのである!」
P「ありがとうございます!」
律子「ここで働いてるんですから当然ですよ、プロデューサーもいちいちお礼を言う必要なんてないです!」
閣下「む?また貴様か」
P「律子、お前はまたそんなこと言って…」
- 173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:02:05.98 ID:TwixSOdX0
律子「だいたい私はいい加減な人にうちのアイドルを持たせるのだって不安なんですからね…」
P「いい加減って…」
律子「ライブ中にしょっちゅう歌詞とか間違えてたんですよこの悪魔!」
閣下「?」
P「?」
律子「なんですか?」
閣下「貴様、よく我輩がライブ中に歌詞を間違えるのを知っておったな」
P「うん、俺もそう思って…」
律子「そ、そんなの有名じゃないですか…」
- 174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:02:42.52 ID:TwixSOdX0
閣下「自分で言うのもなんだが、あまり有名ではないと…」
律子「そ、そうだ!インターネットで調べたんです!すっかり忘れてたわ!」
閣下「ほ、ほう…」
閣下「インターネットにはなんでも載っておるのだな?」
P「そうですね…俺もびっくりですよ」
律子「あぁもう!早く仕事に行きますよ!!!」
閣下「そんなに焦らんでも、まだ時間には早いのではないか?」
律子「いいんです!早く貴方はスタジオに向かってください!」クワッ!
閣下「わ、わかったのである…」- 175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:03:25.01 ID:TwixSOdX0
ところかわってスタジオ
閣下「あやつに急かされて早く来たは良いが…」
閣下「この時間ではまだ誰もいないと思うが、とりあえず中に入るとするか…」
キィィィィ…バタン!
閣下「案の定誰もおらんな…」
エース「」
閣下「…」
エース「」
閣下「…」
エース「…」
閣下「どうしようかのう…」
- 176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:04:20.82 ID:TwixSOdX0
エース「酷いじゃないですか閣下!蝋人形にしたまま何日も放置するだなんて!!!」
閣下「すっかり忘れておってな、しょうがないではないか」
エース「忘れておったってのが一番ひどいですよ!」
閣下「そもそも貴様が余計な事を言うのが悪いのである!」
エース「なんすか閣下!丸二日も俺の事忘れといて謝りもしないんですか!」
閣下「誰が謝るか!このたわけが!!!」
エース「このガンジーが!」
閣下「む!貴様!」ロウニンギョー
エース「そう何回も同じ手を喰らいますか!」
閣下「このうつけが!」エルドラドー
エース「うわ危なっ!!!エルドラドは卑怯でしょう!!」- 177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:07:09.30 ID:TwixSOdX0
閣下「ちっ避けたか…」
エース「ちって…あんなもんあたったらヤバいでしょ!!!わかりました!謝ります!謝りますから!」
閣下「ならん!次は外さn…」
あずさ「あの~…」
閣下「しばし待っておれ!我輩はこやつを仕留めるのである!」
エース「助けて!あずさちゃん!」
あずさ「あら~清水先生、ごめんなさいね~お楽しみのところあれなんですけど~」
あずさ「レッスンの時間わ…」
閣下「なに!?もうそんなじかんであるか?ちっ…後で覚えておくのだぞ長官!」
エース「」
- 178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:08:00.98 ID:TwixSOdX0
閣下「で、貴様が今日のレッスンを受ける一人目のアイドルであるな?」
あずさ「は~い、三浦あずさです」
閣下「なるほど…さっそくレッスンを始めたいところなのだが、まだダンス講師が来ておらんようだな」
あずさ「そうなんですか、今日から新しいダンス担当の人だと聞いていたので遅刻しないようにと思って来たんですが…」
閣下「レッスン生とは言え、人を待たせるとはあまり褒められた事ではないな…」
あずさ「私も良く道に迷ってしまって、遅れる事あるんですけどね~」
閣下「そ、そうであるか…」
エース「なんだか事情は分からないんですけど、とにかくダンス講師がいないんですよね?」
閣下「うむ、今日から担当が変更されたと聞いてな…」
あずさ「困りましたねぇ…練習の時間が限られているんですけど…」
閣下「来たら説教の一つでもせねばn…」
ガチャ
- 179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:08:40.31 ID:TwixSOdX0
ライデン「ほら~、石川君のせいで遅れちゃったじゃないか~!」
ゼノン「そんなこといわれてもなー、魔翌力が切れて動けなかったんだからしかたないだろー」
ライデン「普段の運動不足のせいだよ~!」
閣下「」
エース「」
あずさ「?」
閣下「」
エース「」
あずさ「???」
- 180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:10:02.85 ID:TwixSOdX0
ライデン「うひょー!閣下、なんでこんなところにいるんですか!?」
ゼノン「ひさしぶりだねー」
閣下「貴様ら、あれか?わざとやっておるのか?え?」
ライデン「?」
ゼノン「?」
閣下「あぁ、もう良い…して?貴様らが新しいダンスの講師と言う事で良いのか?」
ライデン「そうですけど…って」
ゼノン「閣下はこんな所で何をやってんのー」
閣下「我輩は今、765プロに世話になっていてな…つまるところ貴様らの尻拭いである」
ライデン「なに言ってんですか閣下、俺ちゃんとお尻ふいてますよwwwwww」
ゼノン「僕はウォシュレットだけどねー」
閣下「あぁ、そのネタはもう他のアホがやったのである」
- 181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:10:55.13 ID:TwixSOdX0
閣下「うぉっふぉん!とにかく講師が来たというわけでレッスンを始めたいわけであるが…」
閣下「貴様ら、ダンスの講師など出来るのであるか?」
ライデン「はぁ…閣下、わかってないですね~…」
ゼノン「ふぁーあ…」ごしごし
閣下「む…何だ貴様ら!その残念な奴を見るような顔をやめるのである!!!」
ライデン「良いですか閣下、ダンス上達の為には大切なコツがあるんですよ」
閣下「コツであるか?」
ゼノン「それを僕達は知ってるってわけさー」
閣下「ほう、して?それはどんなものなのだ?」
ライデン「それは…」
ゼノン「リズム感なんだなー」
- 182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:12:05.55 ID:TwixSOdX0
閣下「リズム感…」
ライデン「そう!そのリズム感に関しては俺達リズムセクションは抜群の物を持ってますからね!」
閣下「随分と極端な話なのである…」
ゼノン「とにかく、レッスンを始めるよー?」
閣下「うむ、とにかく始めねばならんな!おい娘、準備の方は良いか!」
あずさ「はい~、大丈夫ですよ」
閣下「それでは、頼んだぞ」
ゼノン「」ジャキンッ!
ライデン「」ジャキンッ!
閣下「」ぽかーん…
ライデン「ん?閣下、どうしたんですかそんなポカ~んとした顔して…」- 183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:12:50.81 ID:TwixSOdX0
閣下「い、いや…貴様らがやっておる事がいまいちわからんのでな…」
ライデン「やっておる事って、楽器を構えてるだけですけど?」
閣下「うむ、見ての通りなわけであるが…」
閣下「そうではなくてだな、なぜダンスの講師をするのにわざわざ楽器をとりだすのである」
ゼノン「だからリズムをとるためでしょー」
閣下「うむ、だからな別に楽器を取りださなくても…」
ライデン「リズムを取るためには、僕らの楽器がなきゃ意味がないでしょう閣下!」
閣下「うむ、だからな…」
ライデン「それじゃああずさちゃんだっけ?俺達のリズムに合わせて踊ってみてね!」
あずさ「なんだかむずかしそうですけど、頑張りますね~」
ゼノン「頑張ってみてねー」
- 184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:15:50.08 ID:TwixSOdX0
閣下「…」
閣下「のう、長官よ…」
エース「なんですか閣下…」
閣下「リズムは大切なのかもしれんな」
エース「えぇそうですね」
閣下「でもメトロノームとかで良いのではないかこの場合」
エース「そうですね」
閣下「…」
エース「でもまぁ、あいつらも張り切っているんで良いんじゃないですか?」
閣下「…」
エース「…」
閣下「我輩、ちょっと駅前のドトールに行ってくるのである…」
エース「あ、僕も行きます…」
- 185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:16:31.27 ID:TwixSOdX0
閣下「っと、あまりのハチャメチャレッスンぶりに目を背け外出してから一時間…」
エース「俺らが再びスタジオに戻ってくると…」
閣下「そこにあったのは目を疑うような光景であった…」
エース「…」
あずさ「あの~お二人ともお茶のおかわりはどうですか~?」
ライデン「おっ!おれもう一杯もらおうかな?」
ゼノン「僕ももらおうかなー」
あずさ「はいはい、まだたくさんありますかね~」
あずさ「お菓子もまだまだありますよ~」
閣下「」
エース「」
- 186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:17:22.20 ID:TwixSOdX0
閣下「貴様らぁ!一体何をやっておるのだ!!!!」
ライデン「ぶっふぉ!!!閣下!いつ戻って来たんですか!!!」
ゼノン「お茶美味しいよー、閣下も飲む―?」
閣下「おぉ、じゃあ一杯」
エース「ミイラ取りがミイラにならないでくださいよ…」
閣下「!!!…そうでなくてだなぁ、我輩は貴様たちがダンスのレッスンを頼んだわけであるが?」
ライデン「あぁ…そんなことですか」
閣下「何がそんなことか!」
ライデン「そ~かりかりしないでくださいよ~、しっかりレッスンの方は出来ましたから~」
ゼノン「というか、もともと彼女はダンス出来てたしー」
- 187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:17:58.52 ID:TwixSOdX0
ライデン「そこに俺らのリズム感をプラスすることで、もう一気に完成ですよ!」
閣下「むしろ貴様ら邪魔などしなかったであろうな?」
あずさ「そんなことはないですよ~、なんだかいつもよりも良いレッスンが出来た気がします」
ライデン「ほら!あずさちゃんもこう言ってるじゃないですか!」
閣下「う、うむ…」
あずさ「それに二人ともとっても可愛らしい方達なので、楽しい時間でしたよ~」
ライデン「か、かわいいって…////」テレテレ
ゼノン「…////」テレテレ
閣下「デレデレするでない!このたわけが!!!!」クワッ!- 188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:18:33.10 ID:TwixSOdX0
エース「まぁまぁ閣下…そんで?っていう事はあずさちゃんのレッスンは終わりって事で良いの?」
ゼノン「うん、もうこれ以上教える事はないよー」
あずさ「あらあら、免許皆伝ですね~」
ライデン「…////」テレテレ
閣下「いつまで照れておるのだ!」
エース「まぁまぁ…」
閣下「まったく…ところで貴様、この後の予定はどうなっておるのだ?」
あずさ「私ですか?私はこの後、テレビ局でバラエティ番組の収録ですね~…」
閣下「うむ、それならば早く向かったほうが良いな…先ほど遅刻する方だと言っておったし」
あずさ「…」
閣下「む?どうしたのである」- 189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:19:17.88 ID:TwixSOdX0
あずさ「いえ、なんだか本当にプロデューサーさんみたいだなぁと」
閣下「…な!我輩は本物のプロデューサーである!」
あずさ「そうですよね~、私ったら変な事を言ってしまって」ニコニコ
閣下「うむ、であるからして受け持つアイドルの事を考えるのは我輩にとって当たり前のことだ」
あずさ「ありがとうございます、素敵なプロデューサーさんに受け持ってもらえて嬉しかったですよ~」ニコニコ
閣下「す!素敵!であるか!!!!!」
あずさ「はい~、それじゃあプロデューサーさんの言うとおり私はもう次のお仕事に向かいますね」
閣下「そ…そそそそうであるか!」
あずさ「それじゃあ失礼しま~す」
キィィィィィィィ… ガチャン- 190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:19:58.31 ID:TwixSOdX0
閣下「」
ライデン「ねぇ石川君」
ゼノン「ん?なーに?」
ライデン「さっき閣下さ、俺達があずさちゃんにデレデレしたおこったじゃん?」
ゼノン「うん」
エース「それいじょう言ってやるなって、以外に女に弱いんだからあの悪魔」
エース「しかも相手は人間界でお嫁さんにしたいアイドルナンバー1の三浦あずさちゃんだぜ?」
ライデン「にしったてね~」
ゼノン「かたなしだったねー」
閣下「」ぽーっ…
- 191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:24:18.29 ID:TwixSOdX0
エース「でもさぁ、ふと思ったんだが…」
ライデン「ん~?」
エース「今の閣下はまさにデレデレの腑抜け状態だ…」
ゼノン「うん、そーだねー」
エース「ってことはだ…」
ライデン「うんうん…」
エース「今のうちなら悪口とかも聞こえないんじゃね?wwwwww」
ライデン「え~やめときなよ~、絶対ばれるって~」
ゼノン「毎回そのての事で失敗してるしねー」
エース「大丈夫だって!wwww」- 192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:24:54.56 ID:TwixSOdX0
閣下「」ぽーっ…
エース「こんなんだぜ?絶対聞こえないってwwww日ごろの恨み晴らしてやるぜ!!!wwwwwwww」
ライデン「やだよ~」
ゼノン「やりたければ一人でやれば良いんじゃないー?」
エース「度胸ないな~wwwwwwじゃあ俺がやるから見ておけよ?wwww」
閣下「」ぽーっ…
エース「やーい!この頑固じじい!ガンジー!!!」
閣下「」ぽーっ…
エース「wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ライデン「その辺でやめとけって~…」
エース「大丈夫wwwwはーざまあぁみろwwwwwwww」
ゼノン「…」
- 193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:25:24.98 ID:TwixSOdX0
エース「このマザコン!!」
閣下「」ぽーっ…
エース「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ライデン「あ~あ…」
ゼノン「…」
閣下「」ぽーっ…
エース「へ理屈じじい!!!!」
閣下「」ぽー
エース「おもしれえwwwwwwwwww」
ライデン「…」
ゼノン「…」
エース「お前らもやれば良いのにwwwwよし、今のうちにもっといっとこww」
閣下「」ぽー
エース「この相撲好き!相撲取りと結婚しちまえ!wwwwww」
閣下「」- 194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:26:07.93 ID:TwixSOdX0
エース「ライブ中に喉からすなやwwwwwwww」
閣下「」
エース「女たらし!何人とやってんだよwwwwwwww」
閣下「…」
エース「であるwwwwwwwwであるwwwwwwwwww」
閣下「……」
エース「お前も蝋人形にしてやろうか!」キリッ!
エース「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
閣下「」プチンッ
- 195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/01(水) 20:28:25.27 ID:TwixSOdX0
閣下「さて、次はアイドルが三人程アイドルが来るとのことらしいが…」
ライデン「…」
ゼノン「…」
エース「」
閣下「どうしたのだ貴様ら、随分と静かではないか?」
ライデン「いや、さすがにあの光景を見させられた後にそんな冷静に仕事の話をされても…」
ゼノン「ちょっとねー」
エース「」
閣下「ん?何を言っておるのだ貴様らは、まぁ良いそろそろ次のアイドル達が来る時間であろう」
ライデン「は、はい…」
閣下「そこに転がっている廃棄物を外に捨てておけ」
エース「」- 207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/03(金) 20:48:26.58 ID:KDK4myGW0
閣下「とりあえず、次のアイドル達を迎えるからな…ちゃんとあの馬鹿者は捨ててきたのであるか?」
ライデン「一応、部屋の外に置いてきましたけど…」
閣下「うむ、それなら良いのだが」
ゼノン「でも、あんな所においといてだいじょうぶなのー?」
閣下「あんなものどう見たってゴミにしか見えんだろう」
ライデン「まぁ、百歩譲って俺達悪魔はそう見えるでしょうけど…」
閣下「なら良いではないか、何を気にしておるのだ?」
ゼノン「人間の女の子達が見たらー…」
わーきゃーわーきゃー!!!
ライデン「こうなっちゃいますよ…」
閣下「…」
- 208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/03(金) 20:53:11.52 ID:KDK4myGW0
数分後…
真「」
響「」
美希「ふぁ~あなの…」
閣下「え~…我輩は本日貴様らのプロデューサーを務めるデーモン小暮閣下である…」
真「」
響「」
閣下「え~そして、ここにおる二人が貴様らのダンスの講師を務める、ライデン湯沢殿下とゼノン石川和尚である…」
真「」
響「」
ライデン「ちょっ…閣下!」
- 209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/03(金) 20:57:37.46 ID:KDK4myGW0
閣下「む?なんである?」
ライデン「なんであるじゃないですよ~…ちょっとあの子たちの顔見て下さいよ~」
閣下「顔であるか?」
真「」
響「」
美希「…ZZZ」
閣下「まぁ、現代っ子なのであろう」
ライデン「ブヒョっ!!!現代も過去もないですよ!こんな雰囲気の中でレッスンなんて始められるわけないでしょ~!」
ゼノン「この雰囲気の中じゃやりにくいってー」
閣下「な!貴様らそれでも泣く子も黙る聖飢魔Ⅱの構成員であるのか!!!」
ライデン「それはそれ!」
ゼノン「これはこれだよー」
閣下「き、貴様ら~!」
- 210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/03(金) 21:03:56.74 ID:KDK4myGW0
ライデン「そんなに怒るなら閣下があの子たちに指導すればいいじゃないですか~…」
閣下「踊りなど我輩はできん!我輩は歌唱のスペシャリストであるかr…」
ゼノン「泣く子も黙る聖飢魔Ⅱのリーダーでしょー?」
閣下「た…たしかにそうではあるが…」
ライデン「じゃあお願いしますよ~!俺達ができない雰囲気でも閣下なら何とかできますよ~!」
閣下「…」
ゼノン「できないわけないよー」
閣下「」
真「あ、あの~…」
閣下「」
ライデン「ん!どうしたのかな~!」
真「結局レッスンの方はどうなるんですかね?」- 211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/03(金) 21:36:32.69 ID:KDK4myGW0
ライデン「あぁ~レッスンね!大丈夫、今から始めるから!」
閣下「ま、待て!結局我輩がやるのか!?」
ライデン「当然ですよ閣下~!それじゃあ今から君達のプロデューサーが直々にレッスンを始めるから!」
響「そこの変なプロデューサーが教えてくれるのかー!?」
閣下「いや!我輩!おぉ!待つのである!!!」
ゼノン「閣下ー、もう腹をくくった方がいいってー」
閣下「何故だ!我輩はダンスなど!」
真「…あの~、別に出来ないのなら無理やりレッスンしてくれなくても良いですよ?」
響「自分達は完璧だからなー!先生がいなくたって全然平気だぞー!」
美希「…美希はハニーがいないならあんまりやる気が出ないの…」- 216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:45:30.69 ID:oEXYeAaU0
閣下「む!?」
ライデン「ブヒョっ!!」
ゼノン「…」
真「だいたい、最近はプロデューサー達も僕達だけで仕事やレッスンに行くように言ってますから…」
響「もう慣れてるからなー!」
真「そうそう!それに、ダンスの素人に変なこと教わるよりも僕達で自主練してほうが良いですし」
閣下「確かに素人ではあるが、そこまで言われると釈然としないのである…」
ライデン「…」
ゼノン「…」
閣下「しかしながら、これで我輩は窮地を脱したという事になるのか?」- 217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:46:57.56 ID:oEXYeAaU0
ライデン「…」
ゼノン「…」
閣下「フハハハハハ!我輩に窮地など似合わんからな!フハハハハハ!!!!」
ゼノン「完全にホッとしてるねー」
ライデン「言ってやるなよ~、しょうがないこうなったら無理やりにでも閣下に一肌脱いでもらおうか」
ゼノン「できるのー?」
ライデン「まぁ見とけって石川君!」
タッタッタッ!
ライデン「ねぇ、君達~」ひそひそ
響「なんだー?おもしろ頭のおじさん!」
ライデン「お、おじさんか~…」シュン…
ゼノン「へこたれてないでさー、言うことあるんじゃないのー?」- 218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:47:56.66 ID:oEXYeAaU0
ライデン「あぁ~そうだった!君達さ!確かに閣下は自分が踊る事に関しては素人かもしれないけど…」
ライデン「それで見切りをつけるのは早すぎる気がするな~」
真「どういう事ですか?」
ライデン「踊らせることに関しては超一流だと思うよ~?」
真「踊らせる…こと?」
ライデン「そう、踊らせること!」
響「???…自分、おもしろ頭のおじさんが言ってる意味がよくわからないぞー…」
ゼノン「説明不足な気もするけどねー」
ライデン「まぁとりあえず、やってみればわかるよ~!閣下!閣下~!」
閣下「フハハハハハ!フハハハハハ!」
ライデン「まだ笑ってるよ~…」- 219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:48:38.04 ID:oEXYeAaU0
ゼノン「よっぽど、ダンスの講師やりたくなかったんだねー」
ライデン「おっと、そんなこと言ってる場合じゃなかった!閣下!起きて下さいよ閣下!」ぐいぐい!
閣下「フハハハ…!っとなんなのだいきなり!」
ライデン「いきなりもなにも無いですよ!今からダンスレッスンを始めますよ!」
閣下「?…いやいや、貴様ら先ほどの会話を聞いとらんかったのか?」
ライデン「聞いてましたよ~、だから今からレッスンです」
閣下「?????」
ライデン「さぁほら!三人も所定の位置について~」- 220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:50:25.41 ID:oEXYeAaU0
真「なんだかよくわからないけど…」
響「とりあえず、つけばいいんだなー?」
美希「美希はなんだかやる気でないの…」
ライデン「ちょっ!…この段階でそんな事言われても!」
閣下「???」
美希「久しぶりにハニーに会えると思ったら、代わりに変なおじさん達がくるし、なんだかとってもつまらないの…」
ライデン「え~?現代っ子すぎるよ~…石川君どうしよ~」
ゼノン「…」
ライデン「石川君~…」
ゼノン「うん、まかせておきなさい」
ライデン「うっひょ!石川君あの子を説得できるのかい!?さすが石川君だ!」- 221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:54:17.41 ID:oEXYeAaU0
ゼノン「まぁ見といてよー」テクテクテク…
ゼノン「きみきみー」ちょんちょんっ…
美希「ん?美希はキミじゃなくて美希なの、なんなの?角のおじさん」
ゼノン「やっぱりレッスンはやる気でないのー?」
美希「…」
ゼノン「そっかー残念だなー」
ゼノン「このレッスンがしっかりできたら、なんでも好きなものを閣下が買ってくれるらしいんだけどなー」
美希「!?」
ゼノン「…」- 222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:54:54.03 ID:oEXYeAaU0
美希「それ本当なの?」
ゼノン「本当だよー」
閣下「???」
美希「それじゃあ美希はハニーが欲しいの!」
ゼノン「んー、ハニーがなんだかはわからないけど、ちゃんとお金で買えるものにしてねー」
美希「は、ハニーはお金じゃ買えないかもしれないの…」
ゼノン「女の子なんだからさー、ケーキとか洋服とかどうかなー?」
美希「じゃ、じゃあ!美希おにぎりが良いの!」
ゼノン「おにぎり―?そんなのでいいのー?」
美希「それがいいの!おにぎり食べ放題なの!」
ゼノン「んー、まぁじゃあきちんとレッスン出来たらおにぎり食べ放題って事でやる気出してもらえるかなー」
閣下「???」
- 223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:57:45.00 ID:oEXYeAaU0
美希「わかったの角のおじさん!美希やる気出してレッスンするの!」
ゼノン「よーしじゃあ頼んだよー」
真「えー…なんか美希だけご褒美だなんてずるくないですか?」
響「そうだぞ!ふこうへいってやつじゃないかー?」
ゼノン「んー、この際面倒だし君たちにもちゃんとご褒美だすよー」
真「え!本当ですか!」
響「じ!自分は新しい家族が欲しいぞ!」
真「僕はひらひらのお姫様みたいな洋服が欲しいです!」
ゼノン「まかせておいてー」
真・響「やったー!ありがとうございまーす!」
ゼノン「うん気にしないでよー」
ゼノン「…」
ゼノン(どうせあとで閣下にお金請求するしねー)- 224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:58:29.31 ID:oEXYeAaU0
ゼノン「さーそれじゃあ三人とも位置についてねー」
真・響・美希「はい!(なのー)」
ライデン「ぶっひょ!!!石川君!あの子達いきなりやる気出したじゃないか~!どうやったんだい~!?」
閣下「???」
ゼノン「ちょっと、ニンジン作戦をねー」
ライデン「おぉ!良くわからないけど、さすが石川君だぜ~!」
ゼノン「んー、とりあえずまた閣下が意識失ってるから戻ってきてもらおうかー」
閣下「???」
ライデン「うひょ~またびっくりして意識飛んじゃってるよ…この状態から戻すの難しくないかい?」
ゼノン「大丈夫だよー、一言で起きてもらえるからー」
ライデン「石川君すげ~…そんなことできんのかよ~」- 225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:59:00.76 ID:oEXYeAaU0
ゼノン「閣下ー」
閣下「?????」
ゼノン「じたばーたすーるーなよー」
閣下「!?聖飢魔Ⅱがくーるぜ!!!!フハハハハハ!!!」
ゼノン「ねー?」
ライデン「石川君すげー!昔のCMを引用してこんなに簡単に閣下を覚醒させるなんて!」
ゼノン「おはよー閣下」
閣下「フハ!?なんだなんだ?一体我輩は…」
ゼノン「さー閣下レッスンの時間だよー」
閣下「そうである!レッスンである!できん!出来んぞ我輩は!」
ゼノン「大丈夫大丈夫ー、閣下は歌ってくれるだけで良いからー」
閣下「何が大丈夫なものか!我輩が歌うだけでは何も練習にならんと…」
ゼノン「すっかり閣下は忘れてるけどさー」
ゼノン「踊る事は出来なくても、歌で踊らせればいいんじゃない?」
閣下「!?」- 226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 16:59:37.33 ID:oEXYeAaU0
ゼノン「伴奏は僕達に任せてさー、彼女達を踊らせちゃってよー」
閣下「そうか、踊れなくとも踊らせる事は出来るではないか…」
ゼノン「うん」
閣下「フハハハハハ!その手があったのである!フハハハハハ!!!」
閣下「良いか娘達よ!今から我輩の歌を聞くのだ!」
真「なんだかいきなり元気になってませんか?」
ライデン「意外に調子のいい悪魔なんだよ…」
閣下「そこ!私語は慎むように!それでは行くぞ!」
閣下「学園都市の時より見せ場が少ないからな!その鬱憤ここで晴らさせてもらおうぞ!!!」
閣下「魔界舞曲!!!フハハハハハハハ!!!」
- 227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/05(日) 17:00:52.91 ID:oEXYeAaU0
真「な、なんだこれ!?」
響「体が勝手に動き出したぞー!?」
美希「おにぎり!おにぎり食べ放題なの~♪」
ゼノン「…」
ライデン「まったくさ~閣下も自分の持ち歌すっかり忘れちゃって~…」
ゼノン「踊れないってパニックになってたからねー」
エース「でもあの姿はざま―見ろだったなwwwwwwwwwwwwwwww」
ゴチンッ!!!!
エース「」
ライデン「復活したと思ったらいきなりその悪態…」
ゼノン「いいかげん学習した方がいいけどねー」- 233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:01:52.02 ID:wyZ8q85g0
真「はぁ…はぁ…これすっごい疲れるな…」
響「でもなんだかとっても楽しいぞ~!」
美希「おかかに明太子!ツナマヨなの~!」
閣下「いやー気分が良い!気分が良いのである!」
閣下「踊り狂うのだ!フハハハハハ!」
ゼノン「…」
ライデン「いや~、アイドルちゃん達もやる気出してくれたし、閣下も通常運行に戻ったし良かった良かった!」
エース「何が良かっただよ!いちち…こっちは全然良くないよ!」- 234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:18:28.78 ID:wyZ8q85g0
ライデン「それは自分がいけないんだろ~、まったくすぐに調子に乗るんだからな~」
エース「うるさい!こっちは何日も蝋人形にされてたんだぞ!これくらい良いじゃないか!!!」
ライデン「あ~はいはい、そうだねそうだね~」
エース「おい!ちゃんとこっち見て返事しろよ!さみしいだろ!!!ゼノンもなんか反応しろよ!」
ゼノン「…」
ライデン「ん!石川君どうしたんだい!さっきの饒舌が嘘のように静かじゃないか~」
ゼノン「…」
ライデン「石川君?」
ゼノン「いやーこの後の閣下のテンションが心配でさー」
ライデン「ん?どういうことだい石川君?」
ゼノン「んーあとでわかるよー」
ライデン「んー???」
閣下「フハハハハ!踊れ!踊るのだ!フハハハハハ!」- 235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:21:11.32 ID:wyZ8q85g0
店員「ポイントカードありますかー?」
閣下「あっ、しばし待つのである」ごそごそ
店員「これ期限切れてますね~、新しいのおつくりしますか?」
閣下「うむ、頼むのである」
店員「はい、えーっと…こちらが新しいポイントカードですね」
閣下「うむ…」
店員「こちらお釣りです」
閣下「あ、レシートはいらないのである」
店員「はい、ありがとうございましたー」
閣下「…」- 236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:21:43.20 ID:wyZ8q85g0
ウィーン…
閣下「…」
美希「わ~おにぎりなの~!」
閣下「…これでこの界隈の全てのコンビニに回ったのである…」
美希「ホントはまだまだ足りないけど、とりあえずありがとうなの!」
閣下「まだ足りないだと…!?」
ゼノン「…」
ライデン「うひょー…こりゃおどろいたわ~!」
真「僕ももっとひらひらした可愛い服欲しかったんですけどねー」
閣下「無茶を言うでない!貴様も何着買ったと思っておるのだ!」
真「えー…」
閣下「えーじゃない!我輩の財布を空にしおって!」- 237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:22:20.20 ID:wyZ8q85g0
ゼノン「…」
ライデン「石川君がさっき心配してたのはこれだったんだねー」
ゼノン「うん」
ライデン「まぁさ、良いじゃないですか閣下~、閣下はお金持ちなんですからこのくらい屁でもないでしょ~」
閣下「もう人間界での稼ぎは全て使ったわ!おにぎりなどカードで買ったのだぞ!」
ゼノン「ごめんね閣下ー、僕閣下はもっとお金持ちだと思ってたからさー」
閣下「…貴様は謝っておるのか傷つけておるのかどっちかにするのである…」
ライデン「でもさ~まさか石川君がこんなニンジン作戦でアイドルちゃん達を釣るなんてな~wwww」
ゼノン「あぁでもしないと収集つかなかったからねー」
閣下「そういう意味ではプロデューサーとしての仕事の面で助けられてるわけだがな…」
- 238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:22:58.68 ID:wyZ8q85g0
響「自分はもう満足だぞ!明日には新しい家族がうちに来るし!」
閣下「貴様が一番怖いのだ!なんであるか、ライオンが欲しいなどと!!!」
響「やっぱりどうせなら普段は絶対に無理なようなのを頼もうと思ってなー!」
ライデン「いろんな法律とかに引っ掛かりそうなんですけどね~」
閣下「なんで街角のペットショップに置いてあるのだ…」
響「なんだかアイツもあそこは居づらそうだったからなー!ちょうど良かったぞ!」
閣下「その居づらさ解消の為に一億以上の金が動いておるわけなのだが…」
エース「その大半が俺の貯蓄から根こそぎ搾り取られたわけだが…」- 239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:23:30.46 ID:wyZ8q85g0
閣下「仕方なかろう、我輩の人間界における貯蓄をもってしてもライオン一匹飼うのには足りなかったのだからな」
エース「だからってなんで俺のお金使うんすか!」
閣下「それにしたってどちらにせよ足りなかったではないか」
エース「えぇ!足りなかったですよ!だからって俺に金借りに行かせるって何なんですか!!!」
閣下「無い袖が振れんのなら、その袖を作るしかなかろう?」
エース「その袖のせいで、あとで身ぐるみごと剥がされかねないんですよ!!!!!!」
ゼノン「…」もぐもぐ
エース「恥ずかしかった!融資の目的聞かれてライオンを飼うためですって言った時のあの場の空気…」
閣下「なにもそんな所を馬鹿正直に答える必要ないではないか」
- 240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:25:01.54 ID:wyZ8q85g0
ライデン「あっ!なんだいそれ石川君!」
ゼノン「からあげくんっていうやつだよ、けっこうおいしいよー」
エース「お前らうるせぇよ!!!」
閣下「まぁとにかくである、和尚のありがた迷惑な気遣いのおかげでとりあえずはレッスンも成功したしな」
真「はい!久々に楽しいレッスンでした!」
響「最近は忙しくてレッスン自体も少ないし、プロデューサーも付いてきてくれないしなー…」
美希「ハニーに会えないのはとっても辛かったの…」
閣下「…」
ライデン「…」
ゼノン「…」
エース「あ~…これからどうやって飯食ってこうかな~…」- 241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:26:01.55 ID:wyZ8q85g0
響「でも今日のレッスンのおかげで、またこれから頑張ろうって思ったぞ!」
閣下「そりゃライオンまで買わせておいてやる気が出んのでは困るがな」フハハハ
響「も、もちろんだぞ…」
真「僕ももっともっと頑張らなきゃって思いました!」
美希「おにぎりのこと考えてたらあっという間だったの!」
閣下「フハハハハ!まぁ高くついたが、貴様らのプロデューサーとしての仕事は全うできたようであるな」
美希「でもやっぱりハニーの方がいいの!」
閣下「金で愛情までは買えないという事であるな?」フハハハ
エース「と、まるで達観したように一言放った閣下であったが…」
エース「実はかなりショックであっt…」ゴチン!!!!!!- 242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:26:46.20 ID:wyZ8q85g0
エース「」
閣下「さぁ、夜ももう遅いのである!それぞれ気をつけて家まで帰るのであるぞ!」
真「はい!今日はありがとうございました!」
響「新しい家族、大切にするからなー!」
閣下「うむ!」
美希「ねぇねぇなの!」
閣下「なんである?おにぎり娘よ」
美希「またおにぎりちょうだいなの!」
閣下「貴様が頑張った時に、また好きなだけ買ってやろう」- 243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:27:20.54 ID:wyZ8q85g0
美希「やった!ありがとうなの!じゃあねデビルちゃん!」
閣下「デ、デビルちゃん…」
真「それじゃあデビルプロデューサー、失礼します!」
響「失礼するぞデビルプロデューサー!」
閣下「お、おぉ…」
閣下「…」
ライデン「…に、ニアピンですね」
閣下「う、うむ…」- 244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:28:19.80 ID:wyZ8q85g0
765プロ事務所
閣下「疲れたのである…」
閣下「まさか財布まで持ってかれるとは思わなかったのである…」
ことっ
閣下「む?」
律子「お疲れ様です」
閣下「あぁ貴様か…」
律子「お茶用意したっていうのになんなんですかその言い方は!」
閣下「疲れておるのだ!そんなに大きな声を出すでない!」
律子「自分だって大きな声出してるじゃないですか!」
- 245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:28:49.16 ID:wyZ8q85g0
閣下「あぁ言えばこういう眼鏡である…」
律子「眼鏡を悪口みたいに言わないでください!」
閣下「あーうるさい、うるさい眼鏡である」
律子「なんですってー!!!」クワッ
ガチャンッ
伊織「ちょっと!伊織ちゃんが帰って来たってのに出迎え一つないとはどういう事y…」
閣下「お前の眼鏡を蝋人形にしてやろうか!」グワッ
律子「ちょっと言ってる意味わからないですね!」
伊織「」- 246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 15:29:37.33 ID:wyZ8q85g0
閣下「あーもうやめたのである!お前の眼鏡を蝋人形にするのはやめたのである!」
律子「だから意味わからないですって!」
閣下「代わりに貴様の眼鏡をわくわくさん仕様にしてやるのである」ピシャ―!!!
律子「わっ!なにこれ眼鏡が!」
閣下「フハハハハ!」
律子「戻しなさいよ!」
閣下「フハハハハハ!お前が我輩に今までの非礼を詫びれば戻してやらんこともないが?」
伊織「」
ガチャンッ…
やよい「うっう~!ただいまもどりました~!」
伊織「」
- 249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 21:17:21.02 ID:wyZ8q85g0
やよい『えーっと…』
伊織『』
律子『なんなんですかこれ!早く治してくださいよ!』
閣下『だから言ったであろう?貴様が我輩に詫びを入れればそのわくわくさんから開放してやるとwww』
律子『誰が詫びなんていれますか!だいたいこんなのメガネを外せば…!』
閣下『ほう…外してみれば良いではないか』
律子『なにこれ!全然外れないじゃない!』
閣下『フハハハハ!苦しめ!苦しむのである!』
- 250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 21:18:13.32 ID:wyZ8q85g0
やよい『あのー…』
閣下『ほら、どうしたのであるわくわくさんよ!』
律子『くぅ~…』
やよい『あのっ!』
律子『なに!』
やよい『うっ…うっう~…』
律子『や、やよい…ごめんなさいいきなり怒鳴っちゃって!』あせあせ
閣下『品がないな、わくわくさんよ』
律子『誰のせいでこの子を怖がらせちゃったと思ってるんですか!っていうかわくわくさんはやめてください!』
やよい『あの!私は大丈夫ですから!理由はわからないですけどケンカはやめてください!』- 251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 21:18:55.35 ID:wyZ8q85g0
律子『ご、ごめんなさい』
閣下『年端もいかない子供に諌められるとはなわくわくさんよ』
律子『だから貴方のせいでしょ!』
やよい『ケンカはダメです!』
伊織『』
律子『あ~ごめんなさいって、伊織もいるじゃない?声ぐらいかけてくれれば良いのに』
伊織『ごめんなさい、ちょっと今自分が置かれている状況を整理していたの』- 252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 21:23:51.26 ID:wyZ8q85g0
伊織「それで、まだ状況が飲み込めてないんだけど…」
律子「状況?…あぁこの変態悪魔のことね?」
閣下「誰が変態であるか!誰が!」
律子「この状況じゃあなたしかいないじゃないですか…」
閣下「なんだとわくわくさんの分際で!」
やよい「あの~、ケンカは…」
閣下「っと、そうであったな…ところでわくわくさんよ、こやつらもこの事務所のアイドルなのであるか?」
律子「誰がわくわk…もう良いです、そうですねこの子たちもうちのアイドルです」
- 253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 22:04:13.53 ID:wyZ8q85g0
律子「この元気で素直そうな子がやよいです」
やよい「うっう~!はじめまして!高槻やよいです!」
閣下「我輩はこの765プロでプロデューサーを務める事になった、デーモン小暮閣下である!」
やよい「かっか…かっかってなんですか~?」
閣下「ほう…良い目の付け所であるな?まぁ子供にも分かるように説明するとするならば、大変偉いということであるな」ニヤリ
やよい「えらいんですか~!すごいです~!」
閣下「フハハハハ!貴様!なかなか見所のあるやつではないか!」
やよい「よくわからないですけど、ほめられて嬉しいです~!」
- 254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 22:04:51.60 ID:wyZ8q85g0
伊織「ちょっとやよい!なんでそんなに馴染んでるのよ!」
やよい「だって、このかっかさんとっても良い人なんですよ~?もうとっても仲良しに慣れました~!」
閣下「仲良しであるか!まぁ我輩人ではないのだがな!」フハハハハ!
やよい「はい!もう仲良しです!」
伊織「あんたはもう少し人を疑う事を知りなさいよ…」
やよい「はい!たーっち!」ちょいっ…
閣下「ほう…よくわからんが貴様とハイタッチすれば良いのだな?」ぺちん…
やよい「うっうー!これでもうかっかさんと私は仲良しです!」- 255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 22:05:33.04 ID:wyZ8q85g0
律子「馴染んでもらってるとこ悪いんですけど、もう一人も紹介しちゃいますね?あそこで不機嫌な顔して立ってるのが竜宮小町の一員の水瀬伊織です」
閣下「ほう…竜宮小町という事は、以前我輩が受け持った双子の片割れやお嫁さんアイドルの娘が入っておるというあれか?」
律子「なんというか、一応プロデューサーなんですからちゃんと名前で呼んであげて下さいよ…」
伊織「水瀬伊織よ!私ぐらいのスーパーアイドルになると自己紹介なんていらないわよね!」
閣下「…」
伊織「ちょ…ちょっと!まさかあんた、このスーパーアイドル水瀬伊織ちゃんのこと知らないだなんて言うんじゃないでしょうね?」
閣下「いや、我輩は貴様らの事を知らないからそこのわくわくさんに聞いているわけでな…」
伊織「冗談でしょ?ホントに知らないって言うの!」
閣下「なんというか、これからも精進して欲しいのである」
- 256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/08(水) 22:05:58.89 ID:wyZ8q85g0
伊織「なに慰めてんのよ!」
律子「えーっとね伊織…確かにこの悪魔今の日本の芸能界には疎いんだけど、結構顔も広いし!プロデューサーとしての腕も結構あると思うわ」
伊織「信じられるわけないでしょ!この伊織ちゃんのことも知らないような奴が芸能界に顔が効くだなんて!」
閣下「それが効くのだな、我輩結構簡単に横綱のサインとか貰えるぞ?」
伊織「それは角界でしょ!なんなのよもう!」
やよい「すごいです!今度白鵬のサインもらえますか!」
閣下「フハハハハ!しょうがない貴様には特別に我輩から横綱に頼んでサインをもらってきてやるのである!」
やよい「うっうー!本当ですか!弟達が喜びます!」- 264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:47:26.02 ID:vtPddgTA0
伊織「やよい!あなたねぇ!」
律子「まぁまぁ…そんなにカリカリしないの」
伊織「私は別にカリカリなんてしてないわよ!ただやよいの事が心配なだけで!」
律子「はいはい!でもね、貴方が心配する気持ちもわからなくないけど…」
律子「やよいは貴方が思ってるほど何も知らない子では無いと思うわよ?」
伊織「そんなことわかってるわよ!」
律子「そう…ならやよいを信じてあげなさい、あの子は純粋すぎるくらいだけどしっかりと人を見る目はあると思うわ」
律子「まぁ、悪魔だから人では無いんだけどね…」
伊織「…」- 265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:49:15.25 ID:vtPddgTA0
律子「やよいを信用してあげろと言っただけで、あの変態を信用しろとは言ってないわ」
律子「あの悪魔を信用するしないは貴方自身が決める事だからね」
伊織「…わかったわよ」
律子「そう!なら良かったわ!」
伊織「でも私はまだあの変態の事を信じたわけじゃないんだからね!アイツが本当に私達のプロデューサーとしてふさわしいかは…」
伊織「この私の目で見極めるんだから!」
閣下「話の途中で失礼するのだが!」ヌッ…
伊織「ちょっと!びっくりするじゃない!」
律子「な、なんですかいきなり!?むこうでやよいと話してたんじゃなかったんですか!」- 266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:50:17.29 ID:vtPddgTA0
閣下「あぁ、確かに話しておったのだがな…」
やよい「…ZZZ…ZZZ」
閣下「我輩が相撲の歴史をこと細かに説明し始めてやったとたんに眠ってしまったのである…」
律子「寝ちゃってますね…そんな難しい話するからですよ」
閣下「この娘がかなりの好角家のようであったからな、我輩もすっかりと気分が良くなってしまってな…」
伊織「頭がパンクしちゃったのよ!それにしても困ったわね…」
律子「やよいのことなら、私がちゃんと見ておくから大丈夫よ?」
伊織「ただ寝ているだけなら良かったんだけどね、今日は私がやよいの家に泊まる予定だったのよ…」
律子「う~ん…今日は残念だけど無理そうね、私があとで二人を送ってあげたいんだけど、今日は朝まで書類の整理をするはずだし…」
伊織「そうね…またこんd…」
律子「いえ!ちょっと待って!」- 267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:51:14.61 ID:vtPddgTA0
伊織「な、なによ律子!」
律子「私は確かにあんた達を送れないけど、やよいをおぶって家まで届けてくれるのが一匹いたわ!」
閣下「まさかとは思うが、その一匹とは我輩の事ではないだろうな?」
律子「そのまさかですよ、どうせこの後は暇なんでしょう?だったらこの子たちをやよいの家まで送ってくれませんか?」
閣下「変態扱いされた挙句に一匹扱いされ…その上でこやつらを送って行けと?」
律子「そうです、今うちの事務所で動けるのは貴方だけですから」
閣下「うぇー…面倒である…」
律子「どっから声出してるんですか…言ったでしょう?この子たちはあなたが知らないだけで、伊織が言っていたように人気アイドルなんです」
- 268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:52:04.41 ID:vtPddgTA0
閣下「まぁ…我輩何度も言うように最近の芸能界には疎い方であるからな?」
律子「そんな人気のアイドルが夜道を、それも二人だけで歩いていた…」
律子「…」ジーッ…
閣下「そ、その目はなんなのだ貴様!」
伊織「別に私はこんなのに送ってもらいたくないわよ!どうしても必要ならば家の人間に車を出させるし!」
律子「そんなこといわないで、これも一応はプロデューサーの仕事なんだから!ね?」ジーッ…
閣下「だからなんなのだと!えぇーい、わかったのである!送るのである!」
律子「やっとわかってくれましたか、伊織!そういう事になったから良いわね?」- 269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:52:48.92 ID:vtPddgTA0
伊織「だから私は別に送ってくれだなんて!」
律子「良いわね?」
伊織「だかr…」
律子「良いわね?」
伊織「…」
律子「それじゃあ…二人の事、よろしくおねがいします」
閣下「おい、そこの娘は我輩に送られたくないようなのだが…」
律子「大丈夫ですよ、良いのよね伊織?」
伊織「…」
閣下「…」
律子「大丈夫だそうですよ?」
閣下「…」
伊織「…」
やよい「…ZZZ」
- 270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:53:36.36 ID:vtPddgTA0
とある街中
閣下「…」
伊織「…」
やよい「ZZZ…」
閣下「…」
伊織「まったく、なんであんたみたいのが付いてくるのよ…」
閣下「好きで付きまとってるわけではないわ、この馬鹿者が…」
伊織「ちょっと!誰が馬鹿者だっていうのよ、誰が!」
閣下「大きな声を出すでない!背負っている娘が起きてしまうのである」シーっ…
伊織「あ、あんたが馬鹿だなんて言うからでしょう!」こそこそ
やよい「…う…うっう~…」- 271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:54:27.10 ID:vtPddgTA0
閣下「ほら見ろ、言わんこっちゃないのである…」
やよい「あれ~…ここどこですか~…」
伊織「…」
閣下「…良く眠れたかうっう娘よ、今貴様の家に向かっているところである」
やよい「…あっ!かっかプロデューサーさん、おはようございます~…」
伊織「まだこんばんわよ、やよい?」
やよい「伊織ちゃんも、おはようございます~…」
伊織「今日はやよいの家に泊まるっていう約束だったからね、迷惑かとは思ったんだけど送らせてもらったわ」
閣下「まぁ送っているのは我輩なのだがな」
伊織「ちまちました事を言うんじゃないわよ!」- 272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:55:16.25 ID:vtPddgTA0
やよい「私、いつの間にか寝てたんですね~、かっかプロデューサー!私もうひとりで歩けますから!」
閣下「まだ眠いのであろう、しばらくは我輩の背中で休むと良い」
やよい「でも重くないですか~…」
伊織「気にしないでゆっくり休みなさいよ、まだ家まで結構時間かかるしね」
閣下「それだけ一生懸命に仕事をしているということである、気にせんで良いのである」
やよい「それじゃあちょっとだけ、おんぶしてもらいます~…」
閣下「うむ…」
伊織「…」
やよい「…うっう~……ZZZ」
- 273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:56:11.43 ID:vtPddgTA0
閣下「…また寝たようである」
伊織「ちいさな体であれだけの仕事してるんだもの、疲れは嫌って言うぐらい溜まってるはずよ」
閣下「仕事の忙しさなら貴様も変わらんのではないか?Pとやらに言わせれば765プロのアイドルは皆、休む暇すらないと」
伊織「あんたね、私を誰だと思ってるのよ?」
伊織「私はスーパーアイドルの水瀬伊織!これぐらいで疲れる人間じゃないわよ!」
閣下「フハハハハ!非常に強い心であるな?」
伊織「当然よ!それくらいじゃなきゃこの業界では生き残っていけないわ!」
閣下「一理あるのである…だがな娘よ」
伊織「なによ!」- 274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:56:53.39 ID:vtPddgTA0
閣下「我輩も長い間、人間界の芸能界に身を置いた者である…その間に、まぁ貴様らの先輩の多くも見てきたわけである」
伊織「…」
閣下「貴様のように強い人間ももちろん多く見てきたが…」
伊織「なによ?もったいぶらずに言いなさいよ!」
閣下「その多くが、自らの才能を存分に発揮することなく消えていってしまったのである」
伊織「…」
閣下「もちろん、貴様がその一人になるという確実な物は無いのであるが」
伊織「あたりまえじゃない…」
閣下「まぁつまりである、仮にも我輩は765プロのプロデューサーであるから助言させてもらうが」
閣下「貴様には強いだけの人間にはなって欲しくはない」
伊織「…」- 275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:58:41.89 ID:vtPddgTA0
閣下「…見た所、今の貴様は強さだけではないようであるが…」ニヤリ
やよい「…ZZZ」
伊織「…」
閣下「その気持ちを忘れずに精進すれば、きっと貴様の名は魔界にも轟くはずである」フハハハハ!
伊織「忘れるわけないじゃない、すぐにあんたの仲間だって伊織ちゃんにゾッコンして見せるわよ!」
閣下「フハハハ!それは今から楽しみである」ニヤリ
伊織「なめないで欲しいわね!あんただってメロメロにさせるぐらいのアイドルになるんだから!二ヒヒ!」
閣下「いや、我輩はおでこ娘に興味はないのである」
伊織「ちょっと!今の展開はそういう感じじゃないでしょ!っていうかおでこ娘って何よ!」- 276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 22:59:52.13 ID:vtPddgTA0
閣下「ぴーぴーとうるさいのである、そんなに騒ぐとまたうっうー娘が起きてしまうであろう…」シーっ…
伊織「関係無いわよ!なによおでこ娘だなんて!訂正しなさいよ!」
閣下「あぁもうわかったのである…おでこガール、貴様は今からおでこガールである」
伊織「ふっざけないでよ!何一つ変わってないじゃないの!」
やよい「うっう~…もうおうちですか~…」
伊織「あっ…やよい!起しちゃってごめんなさい!」
閣下「あー起こしたのであるー」
伊織「なによ!あんたのせいでもあるでしょう!」
やよい「うっう~…」
伊織「まだやよいの家までは時間がかかるから寝てなさい?」
- 277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 23:00:27.02 ID:vtPddgTA0
閣下「…」
やよい「う~…」
閣下「しょうがない…子守唄でも歌ってやるのである」
伊織「子守唄って…」
閣下「黙って聞いておればよいのだ、でこガールよ」
伊織「誰がでこガールよ!」
閣下「…」
- 278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 23:00:59.22 ID:vtPddgTA0
やよい「…ZZZ…ZZZ…ZZZ」
伊織「」
閣下「…また眠りについたようであるな」
伊織「」
閣下「どうした、でこガールよ?そんなに口を開けておると顎が外れるぞ?」
伊織「あ、あんた…」
閣下「む?」
伊織「あんたいったい何者なのよ…」
閣下「何者って、我輩は元魔界の副大魔王にして、悪魔教教祖のデーモン小暮閣下であるが?」
伊織「そ、そうじゃなくて…なんでそんなに歌がうまいのよ…」- 279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 23:01:29.92 ID:vtPddgTA0
閣下「なんでと言われてもな、先ほども言ったように我輩は人間界の芸能界で歌手活動をしておったし…」
伊織「その辺の歌手なんていうレベルじゃないわよ、あんた…」
閣下「まぁ我輩は高位の悪魔であるからな、これぐらい歌えんとな」
伊織「子守唄でそんなレベル歌われたら、やってられないわよ…」
閣下「お誉めに預かり光栄である」ニヤリ
伊織「…それと、今のあんたが歌ってた歌、子守唄なの?」
閣下「いや、これは我輩の持ち歌である」
伊織「そう、良い歌じゃない」
閣下「フハハハハ!そうであるか!」
伊織「二ヒヒ!私あんたの事は嫌いだけど、あんたの歌う歌は好きよ」- 280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 23:01:56.89 ID:vtPddgTA0
閣下「それは大変喜ばしい」ニヤリ
伊織「勘違いしないように、もう一回言うけど、あんたの曲が好きなだけだからね?」
閣下「わかった、わかったのである」ニヤリ
伊織「もう!早くやよいん家に行くわよ!」
閣下「わかった、わかったのである」ニヤリニヤリ
伊織「あんた、本当にわかってるんでしょうね!」
閣下「だから、わかっておる…さっさとうっう娘と貴様を家まで送り届けて我輩は事務所に戻るのである」
伊織「わかってないじゃない!あんたもやよいんちで晩御飯食べてくのよ!」- 281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/10(金) 23:03:01.16 ID:vtPddgTA0
閣下「なに?我輩も食べるのであるか?」
伊織「やよいの、もやし料理は絶品なんだからね!感謝しなさいよ!」
閣下「いや、我輩まだ何も言っておらんのだg…」
伊織「そうと決まれば買い物にも行かなきゃね…ほら!急ぐわよ!」
閣下「だから…」
伊織「行くわよ!」
閣下「…」
閣下「我輩の舌はなかなか肥えておるぞ?」
伊織「やよいのもやし料理を舐めるんじゃないわよ!」
閣下「ほう…では楽しみにさせてもらうのである」…- 287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:44:45.54 ID:lcM/2bbd0
765プロ事務所
閣下「あぁ~喰った喰ったのである…」
律子「随分と遅いお帰りですね、てっきり駅まで送ったら帰ってくると思ってましたよ」
閣下「我輩も最初はそのつもりだったのだがな…うっう娘がぐっすりと寝ておったのでそういうわけにもいかなかったのである」
律子「それで家まで行って夕飯まで食べてきたと?」
閣下「うむ、良くわかったではないか」
律子「それだけ煙くさければ誰でもわかると思いますけどね」
閣下「おぉ…そんなに臭うか?」- 288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:45:13.81 ID:lcM/2bbd0
律子「悪魔のくせにそんなこと気にするんですか」
閣下「悪魔も人間も関係ないのである…特に我輩ぐらい高位の悪魔になれば身だしなみに気を使うのは至極当然だ」
律子「はぁ…そうですか」
閣下「ところで貴様は、まだ仕事をしておるのか?」
律子「さっきも言ったじゃないですか、今日は徹夜でやらなきゃいけない仕事があるんです…」
閣下「そうであるか、なにか我輩に出来る事はないのか?」
律子「あなたに出来る事はないですよ…事務処理なんてできないでしょ?」
閣下「うむ…その手の事はさっぱりであるな!」
- 289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:46:29.62 ID:lcM/2bbd0
律子「でしょう?」
閣下「うむ…」
律子「…」
閣下「…」
律子「じゃあまぁ、やることが無いんだったら、ちょっと私の話につきあって欲しいんですけど…」
閣下「む?我輩は別に構わんのだが、貴様は仕事中では無いのか?」
律子「そんなに長い時間かかるような話じゃないですから、まぁとりあえずそこに座って聞いてください」
閣下「う、うむ…」- 290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:47:03.25 ID:lcM/2bbd0
律子「貴方もこの765プロに来てしばらく経ちました、ほぼ全員のアイドルにあったと思いますけど…」
律子「長く芸能界にいた貴方の目から見て、うちのアイドル達をどう思いますか?」
閣下「どう…であるか?」
律子「はい…」
閣下「なんというか、曲者揃いではあるが本質的にまっすぐで良い娘たちだと思うが?」
律子「あの子たちは芸能界で今後もやっていけるでしょうか…?」
閣下「それに関しては我輩は何とも言えんがな…まだまだ子供であるし、このままぶつかる壁もなく進む事はないだろう」
律子「…」
閣下「しかしそこを共に乗り越えてやるのが我輩達の仕事であろう」
律子「私達の仕事…」
閣下「うむ…」- 291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:47:32.42 ID:lcM/2bbd0
律子「それじゃあ、もう少しだけ話に付きあってくれませんか?」
閣下「よかろう」
律子「アイドルのランクについてご存知ですか?」
閣下「ランク?」
律子「あぁ…やっぱり最初に話しとくべきでしたね、貴方が日本の芸能界から離れて一時的に魔界に帰還していた時に出来た制度なんですけど…」
閣下「詳しく聞かせてもらうのである」
律子「要するに…アイドルの人気をしっかりとした指標で示すことで、そのアイドルの格を決めたランクなんですけど」
閣下「何故そんなものができたのだ?」
律子「表向きには色々と耳触りの良い事が言われてますけどね、テレビ局側と事務所の癒着の防止と枕営業の防止が肝なんです」
閣下「なるほどである…」- 292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:48:10.36 ID:lcM/2bbd0
律子「段階的に、年齢層の狭いアイドル業界から導入されたんですけどね…これから先もしかしたら芸能界中がランク分けされるかもしれません」
閣下「うむ…」
律子「うちの子たちは全員そのランクの中でも上位につけているので、自ずと仕事量も多いですしメディアの露出も多くなります…」
閣下「芸能界に身を置く者としては良いことではないか」
律子「そして、うちの事務所にはその中で一人、アイドル業界の頂点と言って良いSランクのアイドルが存在します」
閣下「Sランク…」
律子「確かまだ彼女には会ってませんよね?」
律子「彼女の名前は如月千早…765プロ史上唯一のSランクアイドルにして」
律子「日本のアイドル業界が誇る歌姫です」
- 293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:48:42.83 ID:lcM/2bbd0
閣下「歌姫か…」
律子「明日、貴方に見てもらおうと思ってるアイドルです」
閣下「…」
律子「…」
閣下「まぁ…今の話からするに、何か問題がありそうなのである」
律子「はい…」
閣下「先に聞いておくが、まさかこの事務所はアイドルを売り込むために下劣な接待などさせておらんだろうな?」
律子「馬鹿にしないでください!そんなことせずに彼女達は必死にこのレベルまで駆け上がって来たんです!」
閣下「うむ、ならば良いのである…その歌姫とやら、我輩が責任を持って見てやろう」
- 294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:49:28.75 ID:lcM/2bbd0
律子「全く!何を聞かれるのかと思えば!」
閣下「フハハハ!貴様が枕営業の話なぞしたからな、一応確認の為に聞いたのである!」
律子「確認でもそんなこと聞くもんじゃないですよ!最低ですよ!」
閣下「…」
律子「…」
閣下「…」
律子「…でもまぁ」
閣下「…」
律子「…千早の事、よろしくお願いします」
閣下「うむ!まかせておくのだ!」フハハハハハ!!!!
- 295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:49:55.59 ID:lcM/2bbd0
翌朝 レッスンスタジオ
閣下「と、わくわくさんに言ってみたは良いもののである…」
閣下「我輩、そのアイドルの情報どころか顔すらも見たことないのであるが…」
エース「あ~閣下~、おはようございます」
閣下「おぉボンクラよ、今日も御苦労である!」
エース「誰がボンクラっすか!ちゃんと長官って呼んでくださいよ!」
閣下「気にするでないのである!ちょうど良かったのである、貴様は如月千早というアイドルを知っておるか?」
エース「朝一番にボンクラって言われたら、誰だって気にしますよ!…ってなんですって?」
閣下「だから、如月千早と言うアイドルを知っておるのかと聞いているのだ」
- 296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:50:24.35 ID:lcM/2bbd0
エース「」
閣下「どうしたのだ長官?」
エース「あの~今日閣下と一緒にレッスンに来るって言う765さんのアイドルって言うのは…」
閣下「あぁ、その如月千早とでこ娘であるな?」
エース「でこ娘?」
閣下「水瀬伊織である」
エース「い、伊織ちゃんも来るのか~…助かった~…」
閣下「???…貴様なにか様子がおかしいぞ?如月千早に何かあると言うのであるか?」
- 297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:50:54.85 ID:lcM/2bbd0
エース「いや!別に!なにかあるってわけじゃ!」
閣下「もったいぶらずに話すのである!我輩はまどろっこしい事は好かんぞ!」
エース「わ、わかりましたよ…話しますって…」
閣下「最初からそうしてればいいのである、このアホウが!」
エース「なんで次から次えと悪口が飛び出すんですか!ちゃっちゃと話しますから聞いていてくださいよ!」
閣下「うつけもの」
エース「この野郎!今日という今日は我慢できねぇ!」クワッ!
閣下「む?」ギロリ…
エース「閣下はご存じかどうかわからないんですけど、如月千早と言えば芸能界が誇る歌姫です」
閣下「あっさりと我慢しおったな?」
- 298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:51:21.93 ID:lcM/2bbd0
エース「その歌唱力は他のアーティストとは段違い、人気アイドルが多く所属する765プロさんの中でも唯一のSランクアイドルです」
閣下「その辺りまでは、うちのわくわくさんにも聞いたのである」
エース「わくわくさんっすか?」
閣下「あぁ、話を続けてほしいのである」
エース「は、はい…出始めた時の彼女は家庭環境や過去の出来事のせいか、歌は飛びぬけて上手かったんですけど、全然笑顔が無くて」
エース「氷の歌姫だなんて言われてました」
閣下「氷の歌姫…」
エース「でも数か月前までは、マスコミの誹謗中傷も乗り越えて笑顔も出てきたり、バラエティにも良く出演してたんですが」
エース「ここ最近は、また笑わなくなって氷の歌姫に逆戻り…スタッフにもそっけない態度で接してるみたいで、決して評判は良くないですね…」
- 299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:52:37.67 ID:lcM/2bbd0
閣下「なるほど…」
エース「あとはまぁ、本人が来てから閣下自身で判断してほしいんですけど…」
エース「あの子はもう人間が手を加えられるレベルじゃないって事だけ頭に入れといてください…」
閣下「む?どういう意味である?」
エース「いえ、もしかしたら俺達悪魔だって手が出せないかもしれません、とにかくこれも実物を見ればわかります…それと…」
閣下「なんであるか?」
エース「諸々の理由から、俺は如月さんを全力で怖がっています…」
閣下「悪魔が人間を恐れるとは…本当にどうしようもない奴である…」
エース「怖いんですって!あの子悪魔レベルなんですって!」
閣下「言いわけはあとで聞くのである!」
- 300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:53:08.82 ID:lcM/2bbd0
エース「怖いんです!如月さんマジで怖いんです!」
千早「…」
伊織「…」
閣下「…」
エース「もう!マジ怖い!マジで!マジで!」
千早「…」
伊織「…」
閣下「…」
- 301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/12(日) 17:53:30.50 ID:lcM/2bbd0
エース「マジで…」
千早「…」
伊織「…」
閣下「…」
エース「ホハァッ――――――――!」
伊織「ねぇ?」
閣下「む?なんである」
伊織「これも、あんたの仲間なの?」
閣下「…」
伊織「…まぁ良いわ、早くレッスンしましょう」
千早「…」
- 309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:03:09.67 ID:xzJqlbbb0
千早「…」
伊織「…」
エース「」
閣下「…」
閣下(空気が重いのである…)
千早「…」
エース「き!如月さん!おはようございます!」
千早「…えぇ、おはようございます」
エース「本日のレッスンはですね!えー!如月さんの素晴らしい歌唱力をですね…」
千早「変な説明はいらないのでレッスンに入りませんか?時間の無駄ですし」
エース「ですよねーwwww…実は俺も今そう思っていた所なんですよwwwwww」- 310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:03:42.48 ID:xzJqlbbb0
千早「…」
エース「」
閣下「のう、でこ娘よ?」こそこそ
伊織「ちょっと!誰がでこ娘ですって!」
閣下「あぁ…でこガールにするんであったな?」スマンスマン…
伊織「どっちでもないわよ!」
閣下「それで、貴様に聞きたい事があるのだが」こそこそ
伊織「なによ?また変な事言ったらただじゃおかないんだからね!」
閣下「まぁ変と言えば変なのだが…」- 311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:04:10.32 ID:xzJqlbbb0
閣下「あのアホは何故あそこまで、あの娘を恐れているのだ?」
伊織「あぁ…その事ね?あんた、清水の友達なのにそんなことも聞いてないの?」
閣下「断じて友人などではないからな!まぁ後で話すとは言われたが…」
伊織「かなり馬鹿げた話なんだけどね、それも全面的にあんたの友達が悪い」
閣下「あの馬鹿が何かしでかしたのか…」
伊織「今からちょっと前、って言ってもあんたが来る前の出来事なんだけど…」
伊織「たまたま時間があった私と千早は、仕事終わりにレッスンを受けに来たのよ」
閣下「それはあの馬鹿のレッスンと言う事であるな?」
伊織「えぇ、あんたの友達のね」
閣下「」- 313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:17:55.20 ID:xzJqlbbb0
伊織「まぁ、これも後でわかる事なんだけど…先に言っておこうかしら」
閣下「む?なんであるか?」
伊織「千早は…如月千早と言うアイドルはもうアイドルの域を超えているわ」
閣下「つまりどういうことなのである?」
伊織「だから言ったでしょう?後でわかるわよ」
閣下「う、うむ…」
伊織「あんたの友達の清水も…まぁ悪魔だか何だか知らないけどね、やっぱり千早の事を手に負えるレベルじゃなかったわ」
閣下「…手に負えるレベルじゃない、であるか?」
- 314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:18:49.52 ID:xzJqlbbb0
伊織「まぁ後は千早が歌い始めてから説明するわ、やっぱりそっちの方が早そうだし」
閣下「時間も限られておるからな、そうすることにしよう」
エース「き、如月さん!お茶飲みますか!」
千早「いえ、飲み物だったら買ってきたので結構です」
エース「ですよね~wwwwさすが如月さんだ!飲み物もね!こう、しっかりと買ってくるみたいなwwwwww」
千早「…」
エース「」
閣下「長官よ、くだらんことをやっておらんで、そろそろレッスンに入ろうではないか」
エース「か…閣下~!!!」びぇぇぇぇぇん!!!!
閣下「なんだいきなり!よせ!戦闘服に鼻水がつくではないか!」
エース「もう俺無理っすよ~!心が!心が削られていく~!!!!」びぇぇぇぇぇん!!
閣下「何をわけのわからんことを…とにかく貴様はいったん外に出ておれ!」
エース「はい!出てます!ずっと出てます!」キリッ
スタスタスタッ!きぃぃぃぃ…がちゃんっ- 315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:19:25.91 ID:xzJqlbbb0
閣下「…」
伊織「…」
千早「…」
閣下「と、とりあえず自己紹介である」
閣下「我輩はしばらくの間、765プロのプロデューサーを務めることとなったデーモン小暮閣下である」
千早「如月千早です、よろしくお願いします」
閣下「うむ、早速であるが貴様の歌唱力を確かめたいのでな…発声練習の後に何でも良いから持ち歌を歌ってみてほしいのである」
千早「はい、わかりました…」
伊織「ちょっと!私は何をすればいいのよ?」
- 316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:20:32.70 ID:xzJqlbbb0
閣下「そうであるな、とりあえず貴様はそこにある雑巾でおでこを磨いておれ」
伊織「馬鹿にすんじゃないわよ!ちゃんと私にもレッスンさせなさいよ!」
閣下「あ~わかったのである、貴様もこやつと同じように発声練習からである!」
伊織「ふんっ!ちゃんと最初から言いなさいよね!」
閣下「我輩は終わるまで部屋の外に出ているのである、しっかりとやっておくように!」
千早「はい」
伊織「わかってるわよ!」
きぃぃぃぃ…がちゃん…- 317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:21:03.05 ID:xzJqlbbb0
閣下「…」
エース「心がぁ…ほぉぉぉぉぉ…」
閣下「まだやってたのである…」
エース「だ、だって閣下!見ましたかあの目!まるで変態を見るような冷たい目!」
閣下「変態を見るような目ならばあっているではないか、実際変態なのだし」
エース「なんでだよー…こんなに紳士な男いないじゃないですか~…」
閣下「貴様には紳士と言う言葉の意味を一から教える必要がありそうである…」
エース「くぅ…くぅぅぅ…」
閣下「ところで長官、貴様が先ほど言っておった事なのであるが」
エース「え?さっきですか?」- 318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:21:32.94 ID:xzJqlbbb0
閣下「うむ…如月千早の事である」
エース「うぉぉぉぉぉ…」
閣下「もうそれは良いのである!何故貴様はそこまであの娘を恐れるのだ!」
エース「だから後でわかるって言ってるじゃないですか!」
閣下「よくよく考えればそんなにもったいぶらずにも良い話ではないか、さぁ早く話すのである!」
エース「…」
閣下「話すのである!」
エース「…怒らないですか?」
閣下「…」
閣下「…怒らないのである」
エース「ちょっwwwwww今の間はなんすか!絶対怒る気じゃないですかwwwwww」- 319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:22:06.40 ID:xzJqlbbb0
閣下「…」
閣下「…怒らないと言っておろう、何度も言わせるでない」
エース「え~本当ですか~?じゃあまぁ話しますけど」
閣下「うむ…」
エース「さっきも言ったかも知れませんけど、如月さんはもはや人間の手に負えるようなもんじゃないんです」
閣下「つまり?」
エース「歌のうまさがもはや人間の域を超えてるんですよ!というか俺もレッスン講師なんてやってますけど、如月さんはいじれるレベルじゃないんです」
閣下「でこ娘が言っておったのはそういう事か…もはや悪魔でも手に余るということであるな?」
エース「そう言う事ですね…それで、どうも尋常じゃないと思って和尚から道具を取り寄せて調べてみたんですけどね?」
閣下「この手の調査だけは褒められるレベルであるからな」
- 320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:22:36.82 ID:xzJqlbbb0
エース「あの子、めちゃめちゃなんですよ…」
エース「どうもあの子が発する歌からは神の力も、そして悪魔の力さえも壊してしまう不思議な能力があるみたいなんです」
閣下「なんだと?まさか…」
エース「えぇ、閣下が学園都市で出会った少年…上条とか言いましたっけ?あの少年と同じ…」
閣下「…神をも超える力を人間ということであるか」
閣下「しかしながら、その手の能力を持つ人間には大きな代償がつきものである、あの少年も生まれながらの不幸体質であったが」
エース「あぁ、それならばっちしです…如月さんは幼い時に弟を失った上に両親も離婚して、今は一人暮らしです」
閣下「…」
エース「まだ本人には能力を持っているという自覚は無いみたいなんですよね…自覚が無い分、あの少年より厄介かもしれないですが」
閣下「うむ…なるほど、それが貴様があの娘を恐れる要因と言うわけであるな?」
- 321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:23:10.45 ID:xzJqlbbb0
エース「…」
閣下「他にもあるのか?」
エース「いえ、ないd…」
閣下「あるのだな?」
エース「…」
閣下「怒らない」
エース「…」
閣下「怒らないのである」
エース「わかりましたよ…約束ですからね!」
閣下「…」
エース「ちょっwwwwwwなんで約束してくれないんすか!」- 322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:23:58.52 ID:xzJqlbbb0
閣下「良いから早く話すのである!」クワッ!
エース「わかりましたって!」
エース「もう怒られないってことも決まったんで、単刀直入に言っちゃいますと…」
エース「俺が逃がしちゃったあの悪魔、如月さんの心の中にすみついてるんじゃないかと思います」
閣下「なんだと!?」
エース「あの脱獄悪魔が人間界に逃げてきた時期と、如月さんがまた心を閉ざしたようにメディアで振舞い始めた時期はほぼ同じ時期なんですよ…」
閣下「しかし長官よ、貴様は先ほどあの娘には神をも超える力があると言ったはずである!そんな者が易々と低級の悪魔などに入りこまれるわけが…」
エース「こうも言ったはずです、彼女にはその力の自覚自体がないって」
閣下「!?」- 323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:24:34.83 ID:xzJqlbbb0
エース「以前俺達が降り立った学園都市は能力者達の街でした、それも戦闘系の能力が多く存在してましたよね?」
エース「そうなれば自ずと自分の能力には向き合いますから、上条って言う少年の場合はそれなりの自衛策が取れてたはずです」
閣下「しかし今回は違う…」
エース「そうです、ここは本当に平和な街…学園都市のように能力者も存在しません」
閣下「そうなれば、自分の能力に気づかないまま悪魔に入りこまれることも…」
エース「むしろ逃げてきた悪魔としても好都合なはずです…神や悪魔も恐れる能力を宿り木にすれば、最強の悪魔になるようなもんですから」
閣下「しかし貴様何故そのような事を黙っておったのだ!そうとわかっておれば、我輩も早急に手を打つ事ができたであろう!」
エース「えーっと…それにも事情がありまして…」
閣下「なんである!」- 324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:25:13.51 ID:xzJqlbbb0
エース「もちろん俺も動かなかったわけじゃないんですよ…というかむしろかなり早い段階で動きました…」
閣下「だからなんなのだ!」
エース「ちょうど俺がこのレッスン講師と言う仕事に潜入してしばらくたったころに如月さんがここにやってきて、脱獄悪魔捕縛のチャンスと見た俺は如月さんに飛びついたんです」
閣下「飛びついた?」
エース「えぇ、物理的に」
閣下「?」
エース「だから、あれですよ…グワッ!って感じで」
閣下「うむ、一応聞いておこうか…何故グワッという感じで行ったのだ?」
エース「人間の心に入った悪魔の捕縛の際に条件があるのは知ってますか?」
閣下「うむ、参謀からその話は聞いたのである…その対象となる人間の心の隙間を埋めることであったか?」
- 325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:25:49.00 ID:xzJqlbbb0
エース「はい、それともう一つあるんですよ」
閣下「この条件をやったうえでという事であるか?」
エース「そうですね、んでその条件って言うのが…」
閣下「うむ…」
エース「胸を鷲掴みすることなんですよ」
閣下「」
エース「…」
閣下「すまんが、もう一回最初から言ってはくれぬか?」
エース「はい、心がぁ…心がぁ…」
閣下「誰が一番最初からせいと言った!」- 326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:26:17.61 ID:xzJqlbbb0
エース「あぁ、えっとですね…胸を鷲掴みにすることが彼女の中に棲みついた悪魔を追い出す条件だって言ったんです」
閣下「…」
エース「…」
閣下「…貴様、やったのか?」
エース「はい、グワッと行きました…」
閣下「無論、その脱獄悪魔は…」
エース「出てきてませんね、焦り過ぎて第一条件の心の隙間を埋めるってとこを完全に忘れてましたから…」
閣下「それからどうしたのだ…」
エース「如月さんから、すんごい目で見られて」
エース「一発良いのを貰いました」
閣下「であろうな…」- 327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:26:57.65 ID:xzJqlbbb0
エース「しかもそれから如月さんったら歌を歌いながらも明らかな俺への敵意を向けてくるんで、毎回消えそうになるぐらい苦しいんですよ…」
閣下「貴様なぞ、そのまま滅してしまえばいいのである」
エース「とにかく、以上の理由によって俺が如月さんを怖がっているってわけです」
閣下「なるほどなのである…」
エース「さぁ、なんか話してる間に気持ちも落ち着いてきたしレッスンの方に戻りますか!」
閣下「…待つのである」
エース「なんですか閣下?如月さんがまた御機嫌斜めになる前に早く戻りましょうよ」
閣下「さーいしょはぐーである…」
エース「え?じゃんけんすか?」- 328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:27:27.47 ID:xzJqlbbb0
閣下「だっさなきゃ負けよー、じゃんけん…」
エース「子供じゃないんですから~wwwwwwいきなりじゃんけんなんてwwww」
閣下「ぽんである」ロウニンギョー
エース「」
閣下「…」
エース「」
閣下「そろそろレッスンに戻るのである」
コツコツコツッ
エース「」
エース「」
きぃぃぃぃぃ…がちゃん!- 329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:28:09.96 ID:xzJqlbbb0
コツコツコツッ
千早「…」
伊織「…」
閣下「待たせてすまないのである」
伊織「ねぇ…なんか部屋の外がいきなり静かになったんだけど…」
閣下「気にすることは無いのである、通常運行である」
伊織「そ、そう…」
閣下「さぁレッスンを始めるのである!」- 331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:28:43.04 ID:xzJqlbbb0
閣下「とりあえず、でこガールよ…」
伊織「あんた!またその名前で呼んだわね!」
閣下「はいはい、悪かったのである悪かったのである」
伊織「なによその適当な謝り方!」
閣下「とりあえず貴様から歌ってみせるのである!」
伊織「えっらそうに!この伊織ちゃんの歌が聞きたいって言うんなら、頼み方ってもんがあるんじゃないの!?」
閣下「じゃあ如月千早、貴様が歌ってみせてほしいのである」
千早「えっと、私からで良いんですか?」
伊織「ちょっと待ちなさいよ!頼みなさいよ!」- 332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:29:11.92 ID:xzJqlbbb0
閣下「む?何故我輩が貴様に頭を下げねばならんのだ?」
伊織「スーパーアイドルなめんじゃないわよ!頭ぐらい下げなさいよ!」
閣下「はい、如月千早さんお願いしまーすである」
伊織「ちょっと、千早にはなに普通にお願いしてんのよ!」
閣下「むぅ…いちいち面倒な奴である、そんなに歌いたいのならば早く歌えば良いではないか」
伊織「あんたの態度が気に食わないって言ってんのよ!」
閣下「では貴様は我輩が頭を下げなければ歌わないと?」
伊織「そうよ!で、でもあんたがどうしてもって言うなr…」
閣下「はい、如月千早さ…」
伊織「歌うわよ!歌うって言ってんでしょ!歌わせなさいよ!」- 333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:30:13.15 ID:xzJqlbbb0
閣下「最初からそう言ってればいいのである」
伊織「くぅ~…こんな変態悪魔に偉そうにされるなんてー!」
閣下「悔しがってもらってるところで、早速歌ってもらうのである…曲は貴様の持ち歌で良いぞ」
伊織「うるさいわね!今から歌うからしっかりと聞いてなさいよ!」
―――――――――――――――――――――――
伊織「~♪」
閣下「…」
千早「…」
伊織「っと、終わったわよ!」- 334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:30:49.02 ID:xzJqlbbb0
閣下「うむ…」
伊織「なにか言う事とかないの!仮にもあんたプロデューサーでしょ!」
閣下「あぁ…何というか気づいてはいたのであるが、特徴的な声であるな?」
伊織「他にはなんかないの!もっと技術的な事とか!」
閣下「技術的…う~む貴様には特に言う事がないな…」
伊織「それって、もう治すことがないくらいに良いって事よね?さっすが私n…」
閣下「いや、特筆して凄い点も無かったのであるな」
伊織「もういいわ、あんたわざと私を怒らせようとしてるでしょう…」プルプル…
閣下「至極真面目な仕事モードである、貴様の歌を聞いた上で最善のコメントをしたのだ」
伊織「なによ!難しい言葉使って普通って言ってるだけじゃない!」- 335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:31:19.46 ID:xzJqlbbb0
閣下「そうとも取れるかも知れんがな、我輩が特に貴様にアドバイスを送らなかったのは貴様のキャラクター性を考えたからである」
伊織「…キャラクター?」
閣下「うむ、貴様は今の時代で言うところの…ツンデレ?であるか?それであるな」
伊織「誰がツンデレよ!何を言うかと思えば馬鹿にしてんのね!」
閣下「貴様は今現在、そんな貴様に惹かれた多くのファンを獲得して人気アイドルに成りあがったのではないか?」
伊織「私がツンデレかどうかは別として、今までの私にファンが付いて来たってのは本当ね…」
閣下「であるならばだ、貴様の声質や人間性を合わせて考えた時、もっとも条件にあった歌唱力は今の歌声であると我輩は判断したのだ」
伊織「なによ!私に歌を上手くなるなっていってんの!」
閣下「本当にぴーぴーとうるさい娘である…」
伊織「あんたがわけわかんないこと言うからじゃない!」
- 336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:31:52.89 ID:xzJqlbbb0
閣下「はぁ…である」
伊織「なにため息ついてんのよ!ため息つきたいのはこっちの方よ!」
閣下「いいであるか?先ほど貴様が言ったように我輩は仮にも貴様らのプロデューサーである」
伊織「そうよ!だから私h…」
閣下「勘違いするなよ!我輩は貴様のカラオケ講師ではないのだ!貴様がより活躍するアイドルに成長させるのが仕事なのである!」
伊織「…」
閣下「我輩の腕をもってさえすればどんな者でも短期間でオペラ歌手にすることすら不可能ではない!」
閣下「しかし考えてもみるのである、貴様がオペラ歌手の様な歌い方をした所でファンが増えると思うのか?」
伊織「そんなの極論じゃない…」
閣下「うむ極論であるな?ならば簡単な言葉で伝えてやろう」- 337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:32:21.01 ID:xzJqlbbb0
閣下「貴様は、今まで通りの貴様の良さを持ち続けるのである」
伊織「…」
閣下「歌い手にとって変化はつきものである、これは宿命と言っても過言ではない」
閣下「その宿命を乗り越えられるほどに貴様には強烈なキャラクター性と声質を持っておる…」
閣下「であるかr…」
伊織「もう、わかったわよ」
閣下「…」
伊織「あんたの説教は長ったらしいのよ、とにかく私は…」
伊織「伊織ちゃんは今までどおりに輝いてれば良いってことでしょ?」ニヤリ
閣下「そういうことになるのである」- 338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 02:32:56.29 ID:xzJqlbbb0
伊織「なによ、長々と色々言ってたわりには要するに伊織ちゃんは治す所がない位完璧ってこt…」
閣下「いや…ところどころリズムがぎこちなかったし、上手いかと言われれば…」
伊織「なんなのよもう!良い感じで締めたんだから、余計なこと言うんじゃないわよ!」
閣下「それでは次…如月千早!貴様の番である!」
千早「はい」
伊織「流すなっ!!!」
閣下「貴様にも何か持ち歌を歌ってもらうのである、準備は良いな?」
千早「大丈夫です」
伊織「はぁ…もういいわよ…」
閣下「さぁ、どんなものかお手並み拝見である…」
―――――――――――――――――――――――――――――
- 341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:33:59.94 ID:xzJqlbbb0
千早「♪~」
閣下「…」
伊織「ねぇ…あんた」
閣下「なんであるか?今こやつの歌を聞いているのであるが」
伊織「ちょっと聞いたらわかるでしょ?千早こそ直す事なんて無いのよ」
閣下「…」
伊織「売れる前から歌唱力だけなら一流だったのよ、売れてからは有名なレッスン講師でも直す所がないなんて言い出す始末なんだから」
閣下(これが、神が恐れる歌声であるか…)
閣下(確かに技術面ならば本当にケチのつけどころのない上手さである…だが…)
伊織「いくらあんたが歌が上手いからって、千早にはケチつけられないわよ」
閣下「…」- 342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:34:39.82 ID:xzJqlbbb0
千早「ふぅ…以上です、どうだったでしょうか?」
閣下「うむ、技術面は言う事なしのパーフェクトである」
千早「技術面は…ですか?」
閣下「うむ、技術面はである」
千早「その言い方だと、他の部分では問題があったという風に聞こえるんですが?」
伊織「ちょ、ちょっとあんた!」
閣下「問題ありありである、全くもって面白みのない歌であったな?」
千早「…」
伊織「いきなり何言ってんのよ!?」
閣下「技術面はSランクであったか?とにかくトップにふさわしい歌唱力であったな、だが…」
閣下「であるがだ、貴様の歌には感情がひとっかけらもない!」
- 343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:35:11.80 ID:xzJqlbbb0
千早「…」
伊織「…」
閣下「貴様はロボットか何かであるか?そうでなければ説明できない程の酷さであったぞ?」
千早「…」
千早「…言いたい事はそれだけですか?」
閣下「…む?」
千早「言いたい事はそれだけなのかと聞いたんです!」
閣下「…」
伊織「千早も!なに熱くなってんのよ、少し冷静になりなさい!」
千早「私は冷静よ!」
閣下「図星を突かれて動揺しているのであろう?売れてから周りの人間が誰も指摘しなかった点を突かれてな」
- 344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:35:37.81 ID:xzJqlbbb0
千早「今日初めて会った人に、知った口を叩かれたくありません!」
閣下「確かに我輩は貴様の事を知らんな?しかし魔界の元副大魔王、デーモン小暮である」
閣下「貴様の歌を一節聞けば、貴様の心など手に取るようにわかる」
千早「何を馬鹿な事を!」
閣下「馬鹿で結構、わかるものはわかるのである!」
千早「!?」
閣下「とにかくである…今の貴様の歌は歌では無い」
閣下「まるっきり偽物である」
伊織「いくらなんでも言い過ぎよ!プロデューサーだからって言って良い事と悪い事があるんじゃないの!」
閣下「我輩は思った事を言っておるのだ、それのなにが悪い」
- 345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:36:06.91 ID:xzJqlbbb0
千早「…貴方は」
閣下「…」
千早「あなたはさっき、私の歌の感情のなさを指摘した人間がいないと言いました」
閣下「…」
千早「でも、それは違います…」
千早「最近になって、多くの著名な先生方の中には何人かその点を指摘した方がいましたし…」
千早「プロデューサーにもその点は指摘されました」
伊織「…」
千早「でも私はそんな自覚ありません、いつもの様に…今までの様に歌って来たつもりです!」
千早「だから…だから私は指摘を受けた先生方やプロデューサに聞きました!」
千早「心をこめた歌い方とはなんなのか?どうすれば感情のこもった歌になるのか!」
閣下「…」
- 346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:36:40.90 ID:xzJqlbbb0
千早「プロデューサーは元々音楽を学んできた方では無いです、だから仕方ないのかなとも思います…」
千早「でも!指摘した他の人達も私に答えをくれませんでした!いえ!答えをくれとは言いません!」
千早「せめて…道を示してさえくれれば、自分で見つけ出す事が出来るはずなのに!」
伊織「千早…」
千早「…そんなある時、レッスンの休憩時間中に外で話してる先生の声が聞こえました」
千早「如月千早はいじれない…あれはもう完成されてると」
閣下「…」
千早「完成されているのに、感情がない?それっておかしいじゃないですか…」
千早「それなら私はもうこれ以上の歌が歌えないんですか?」
千早「もう誰にも手を差し伸べてもらえないんですか…」- 347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:37:24.77 ID:xzJqlbbb0
閣下「…」
千早「私は、私には歌が全てなんです…」
千早「みんながいる、ファンの方もいる…それでも…」
閣下「…」
閣下「…わかったのである」
千早「…」
閣下「答えは出さんが、貴様が言うところの道とやら…」
閣下「このデーモン小暮閣下プロデューサーがつけてやるのである」
伊織「あんた…どうするってのよ?」
閣下「どうするもこうするも、一つに決まっておろう?」
閣下「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじである」
伊織「どういう意味よ?」
閣下「如月千早よ!」
千早「!」
閣下「我輩の歌、しかと聞け!!!!!!!」
- 348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:38:23.36 ID:xzJqlbbb0
閣下「これはかつて、我輩が仲間たちと仲違いをした時の事を歌った歌である」
千早「…」
閣下「今ではこうして馬鹿をやっては許しあえる我輩達であるが、この時ばかりは本当に袂を分かつ覚悟をしたのである」
閣下「我輩は今、その時の事を思い出すようにこの歌を歌ったのだが…どうであったかな?」
千早「…」
伊織「とっても心のこもった歌だったわよ、なんていうかその時の情景が浮かんできそうな…」
閣下「そうであるか…」
千早「…心」
閣下「まぁ今の曲は我輩の思い出を歌った曲であるからな、当然心も込めやすいのだが…」
閣下「我輩ならば、たとえ他の者が作った曲であろうと心を込めて歌う事が出来る」
千早「どうしてですか?なんでそんなことができるんですか!」- 349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:38:59.21 ID:xzJqlbbb0
閣下「それは答えであろう?我輩は言ったはずである、道を見せてやると?」
伊織「けちけちしないで教えてあげれば良いじゃない!」
閣下「それは違うのである、これはこの娘が必ず乗り越えなければならないものである」
千早「…」
閣下「当の本人もしっかりと気づいておろう」
千早「…」
閣下「それでも、焦りから誰かにすがりたくなる気持ちもわかる」
千早「私は…」
伊織「…」
閣下「事務所の予定表を見たのだが…近々、貴様のライブがあるそうではないか?」
- 350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:39:54.37 ID:xzJqlbbb0
千早「はい、来週の週末に…でも今は!」
閣下「うむ…しかし仕事は仕事である、貴様の事情でやめることなど認めんぞ」
千早「…」
閣下「であるから、それまでの一週間…我輩が貴様に特別のレッスンメニューを授ける!」
千早「特別…メニューですか?」
閣下「それで貴様はしっかりと答えを見つけるはずである」
千早「…」
閣下「まず一つ、本番まで持ち歌の歌唱を禁ずるのである!」
千早「そ、そんな!」
伊織「あんた!またわけのわからないことを!」
閣下「これは決定事項である、そして二つ目…」- 351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/16(木) 03:40:27.25 ID:xzJqlbbb0
閣下「ライブで歌う予定の全曲の詩をそれぞれ毎日10回ずつ手書きで書きうつし提出すること!」
伊織「あんた、千早がライブで歌う曲が何曲あると思ってんのよ…」
閣下「これが課題である!ちなみライブまでは我輩が付きっきりで発声練習するのである!」
伊織「だからあんたn…」
千早「わかりました…」
伊織「え?」
千早「それで、また一歩自分が高められるのなら」
千早「もっともっと、良い歌が歌えるのなら…」
千早「私はやります」
伊織「ちょ、ちょっと千早…」
閣下「うむ、少しは良い面になったのである!」
閣下「それではレッスンは明日から、今日はここで終いとする!解散である!」- 362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:29:10.77 ID:nFVgXcdl0
如月千早ライブ前日 765プロ事務所
閣下「…あぁ~今日も大変疲れたのである」
小鳥「はい閣下!お疲れ様です!」コトッ…
閣下「おぉ、お茶であるか…ありがたいのである」
律子「あら?私がお茶を出した時とは大違いじゃないですか?」
閣下「悪魔教信者には優しく、わくわくさんには厳しく行くのである」
律子「またその変なあだ名で!」
閣下「良いではないか、ちゃんと元に戻してやったのだからな」
律子「えぇ…すっかり忘れられてたせいで、直してもらうまで数日かかりましたけどね!」- 363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:44:26.05 ID:nFVgXcdl0
閣下「そうカリカリするでない…我輩疲れておるのだと言っておろう…」
律子「関係ありませんよ、自分だけが疲れてるみたいな顔しないでください!」
小鳥「まぁまぁ、そんなに怒らないで…」
律子「小鳥さんもこんなの甘やかさないで良いんですから…お茶ぐらい自分で入れさせてください!」
小鳥「そういうわけにもいかないわよ、私悪魔教信者だし」
閣下「うむ、悪魔教信者ならば仕方ないな!」ドヤ―!
律子「本当に憎たらしいですね…」イラッ…
ガチャッ…
P「あぁ閣下、律子、小鳥さん!お疲れ様です」
伊織「お疲れ様!」- 364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:45:06.56 ID:nFVgXcdl0
閣下「おぉPよ、御苦労である!」
伊織「ちょっと!伊織ちゃんを目の前にして何にもないってどういう事よ!」
閣下「おぉ…すまんすまん、忘れておったな」ぺチッ!
伊織「!…挨拶代わりに人のおでこ叩くってどういう神経してんのよ!」
閣下「?」
伊織「その「ん?」って顔やめなさいよ!本当になんなのよあんた!」
閣下「?」
伊織「あんたね!!!」
P「か、閣下…その辺でよしてやってください、きりがないんで…」
小鳥「はぁ!私も閣下におでこぺチンってやられたいわ~!!!」- 366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:47:25.18 ID:nFVgXcdl0
閣下「まぁ恒例のデコガールいじりも終わったところで…Pよ」
P「はい、千早の件ですね?」
閣下「うむ、話が早くてありがたいのである」
P「ここ一週間、閣下の付きっきりの指導を受けているのは律子から聞いてはいたんですが…俺も他の子を見るのが精いっぱいで…」
閣下「そこに関しては気にすることはないのである、元々このアイドル数にして事務所スタッフが少な過ぎるのが問題であるからな?」
P「はぁ…でも…」
閣下「気にするなと言ったら気にするでない!」
律子「そう言われても難しい所なんですよ…」
閣下「…」
律子「貴方が言った通り、私達だけでこの数の売れっ子アイドルを隅々まで見るのは不可能なんです」- 367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:48:34.88 ID:nFVgXcdl0
P「千早の不調に関してだけじゃない、他の子たちも今までの様に見てやれてはいません…」
律子「今はまだ何とか堪えてられますけど、これからを考えれば気にせずにはいられない所ですから」
伊織「ふんっ!バカバカしいわね!別にあんた達がいなくたって、私達はやっていけるわよ!」
閣下「まぁ、貴様らの心配は確かにアイドル達の中で小さな燻りになっているであろうが…」
閣下「今はとにかく目の前の問題を消化しなくては話にならんぞ?」
P「わかってはいるんですが…」
律子「…」
閣下「まぁ良い、如月千早の事に戻すぞ?」
P「は、はい…」
閣下「正直言って、歌唱力で言えば問題は無い…あの手の者はオーバーペースになりがちであるからな、その辺も抑え気味に出来ておる」
P「千早は頑張り過ぎるくらいですからね…ありがたいです」- 368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:49:23.67 ID:nFVgXcdl0
閣下「問題となっている感情の部分であるが…」
律子「どうですか?改善は見られましたか?」
閣下「いや、発声練習ぐらいしかしておらんからな?感情もくそもわからないのである」
P「え?」
律子「…」
小鳥「はぁ…私も閣下に発声練習をみてもらいたいわ~!!!」
閣下「だから、感情の部分に関してはぶっつけ本番、蓋を開けてみなくてはわからんのである」
伊織「あっきれた…」
律子「…」
P「いくらなんでも、本番前には歌わせますよね…」
閣下「だからぶっつけ本番である、そうでなければ一週間も発声練習だけさせた意味がないのである」
律子「私、日本が銃社会なら貴方をハチの巣にしてる自信がありますよ?」- 369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:50:04.50 ID:nFVgXcdl0
閣下「随分と物騒な発言であるな?まぁ黙って本番を待っていれば良いのである!我輩と如月千早を信じるのである」
伊織「あんただから信じられないのよ!」
閣下「…」ぺチン…
伊織「無言で叩くんじゃないわよ!」
律子「とにかく、ここまで来たらやるしかないって事ですか…」
P「そうだな、どちらにしてもいつかは千早が越えなきゃいけない所だったんだから…」
閣下「まぁ、心配はもっともであるが…本番を楽しみに待っていてほしいのである」ニヤリ…
伊織「何ニヤニヤしてんのよ!気持ち悪いわね!」
閣下「…」ぺチン…
伊織「また無言で叩いたわn…」
閣下「…」ぺチン…
伊織「ちょっ…やめなさいy…」
閣下「…」ぺチン…- 370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:51:25.18 ID:nFVgXcdl0
如月千早ライブ 当日
千早「…」
閣下「どうであるか?我輩が聞いている限りでは声はしっかりと出ていたようであるが?」
千早「はい、声は今までのライブの中で一番良い状態のような気がします…でも」
閣下「歌を歌っていないのはやはり不安であろうな?」
千早「自分の歌がどんなふうになるのか…それにこんなに長い期間、発声練習だけというのも初めてですから」
P「…」
律子「…」
閣下「しかし、ここまで来たらもう後には引けないことはわかるであろう?」
千早「はい…わかっています」
閣下「良い面構えである!」ニヤリ…
エース「…」
ルーク「…」ニコニコ- 371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:52:01.51 ID:nFVgXcdl0
閣下「それでは参謀、メイクの方を頼むのである!」
ルーク「はいはい~!とびっきり可愛く仕立て上げちゃいますからね~!」
千早「よろしくお願いします…」
ルーク「う~ん千早ちゃんの玉の様な肌wwwwwwwwうらやましいわ~wwwwwwww」
千早「あ、ありがとうございます…」
閣下「おい、アホったれよ?こっちに来るのである」
エース「…今回、いつにもまして俺の扱いが酷い気がするんですけど…」
閣下「いつにもましてアホだからであろう?気にすることは無いのである」
エース「ちくしょう…」グズッ…
閣下「でである、例の物はしっかりと持ってきたのであるか?」
エース「持ってきやしたよ!!!和尚作成の脱獄悪魔探知機!!!」
- 372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:52:43.98 ID:nFVgXcdl0
閣下「貴様のせいで我輩がこんな所に駆り出されたというのに、何をそんなふてくされた態度を取っておるのだ?」
エース「あんだけ上司にパワハラされたら、そりゃふてくされたくなりますわ!!!」
閣下「めんどくさい奴である…それで?今現在そやつの反応はあるのであるか?」
エース「それはもうビンッビンなぐらいに!如月さんの中で蠢いているものだと…」
閣下「なるほど、しかしながらここで強硬策で如月千早の中の悪魔を取り去ろうとすれば…」
エース「見事俺の仲間入りですね…」
閣下「まっぴらごめんである…つまりは如月千早の中にある心のわだかまりを晴らすことで脱獄悪魔をおびき出すことが出来るのであったな?」
エース「はい、まぁそういうことっすね…」
閣下「この場合で行けば、如月千早に自分を満足させる歌を歌わせることであるか…」
エース「こればっかりは如月さん自身に頑張ってもらわなきゃですからね…」
- 373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:53:14.13 ID:nFVgXcdl0
閣下「まぁそれも今日この時に解決するはずである」
エース「そうっすね…変な事が起こらなければ大丈夫っすよ」
千早「あの…まだメイクは終わらないんでしょうか…」
ルーク「まだまだ!もっと綺麗にならなきゃだよん!」
千早「は、はい…」
閣下「おい、Pにわくわくさん!貴様らもこっちに来るのである!」
P「はい…」
律子「…」
閣下「貴様ら…そんな辛気臭い顔をするのならば、すぐに帰るのである」
エース「…」
P「…」
律子「…」- 374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:54:17.73 ID:nFVgXcdl0
閣下「ここは我輩達歌い手にとって戦いの場である、士気を下げるものはプロデューサーであろうがなんだろうが邪魔である」
閣下「それとも貴様らにはこの戦場で共に戦う覚悟はあるのであるか?」
P「俺は…」
閣下「うむ…」
P「すいませんでした!本当なら俺が千早を元気付けなきゃいけないっていうのに…」
P「これまでだって、一緒に頑張って来たんです!」
律子「…そうですね、これからだって何も変わりません」
閣下「貴様らも戦う者の顔を持っているではないか!」ニヤリ
ルーク「はい!出来たよ千早ちゃん!今日も綺麗だよ~!!!」ニコニコ
千早「ありがとうございます」
閣下「如月千早の準備も整ったようであるな?」
P「千早!頑張ろうな!」
千早「はい、やれるだけの事をやってみます!」- 375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:54:44.66 ID:nFVgXcdl0
閣下「それでは、行k…」
スタッフA「す、すいません!」
閣下「む?なんであるか?」
スタッフA「何故だかわからないんですが、持ち込まれていた音楽の機材や照明器具が急に一斉に故障しまして…」
千早「!?」
P「なんですって!?」
律子「どういうことなんですか!?一斉に故障だなんて…」
スタッフA「それが…全然わからなくてですね…」
千早「ライブは!?ライブはどうなるんですか!」
スタッフA「あまりにも突然の事なのでどこまで対処できるかによると思いますが…」
スタッフA「少し、難しいかと…」
千早「そんな!」- 376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:55:17.44 ID:nFVgXcdl0
スタッフA「今、スタッフが総出でやっていますが…申し訳ございません!」
閣下「…」
エース「閣下、もしかして…」
閣下「一瞬であるが、我輩も神の妨害を疑ったのである…」
エース「じゃあ…」
閣下「いや、いくら如月千早が神もが恐れる歌声の持ち主だとしてもである…」
閣下「今回の一件は神側からしてなんの問題もない出来事である」
エース「そうか…むしろ神側からしてみれば如月さんには実力を出してほしくは無いんですね…」
閣下「うむ…」
エース「だとしたらこのトラブルは偶然って言う事ですか?にしてはちょっと出来過ぎかと…」
閣下「各ポジションそれぞれにならば問題は起きるだろうが、ここまで被害が出て偶然というのは少しばかり無理があるのである」
エース「じゃあいったい…」
- 377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:56:31.83 ID:nFVgXcdl0
閣下「うむ…我輩としてもそれを考えている所なのであるが…Pよ!」
P「はい!なんでしょうか閣下!」
閣下「この芸能界において、我輩達765の人間が活躍して嫌がるものはおるか?」
P「いや、まさかそんな人はいないと思うんですけど…」
閣下「マスコミ、芸能関係者…何でもよい、誰かおらんのか!」
律子「ひ、ひとりいます!」
P「そうだ!最近邪魔がなくなったからすっかり忘れてましたけど…」
閣下「なに?そやつは何者だ!?」
P「同じ芸能事務所の961プロの社長…黒井社長です!」
閣下・エース「あ~…」
律子「え?なんですかその反応…」
P「危機迫る聞き方だったからもっと驚くかと思ってたんですけど…」
閣下「いや、想像以上に納得がいったのである…長官よこの場は貴様に任せたのである」
- 378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:57:44.45 ID:nFVgXcdl0
エース「了解しました!スタッフさん、開演まであとどのくらいですか?」
スタッフA「えっと、10分ぐらいですね…」
エース「だそうです閣下!それまでに黒井の野郎をやっちゃってくださいね!」
閣下「お釣りが来るのである!任せておれ!」シュタッ!
エース「さぁ、じゃあ如月さんはステージの横に行っちゃいましょうか」
千早「は、はい…」
律子「ちょっと待って下さいよ!貴方達、黒井社長の事知ってるんですか!?」
エース「あぁ、黒井の事?どうしたのそんなに驚いて…それがなんなのさ?」
P「黒井社長ってい言えば芸能界で知らない人はいないって言われてますけど、呼び捨てで呼ぶ人なんてうちの社長ぐらいだと…」
エース「えぇ!?あいついつの間にそんな偉くなってんだよ!俺からしたらそこに驚きだよ!」
エース「だってアイツは――――――――――――- 379 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:58:13.16 ID:nFVgXcdl0
黒井「良いな?今からでも電源設備の復旧までに最低1時間はかかる、その後はこのまま機械の不調と言う事で如月千早のライブは中止にするんだ」
スタッフB「し、しかし…そんな事がばれたら、俺は…」
黒井「ばれなければ良いんだよ、それとも…ここですぐ潰されたいか?」
スタッフB「わかりました…やらせて頂きます…」
黒井「最初からそう言っていればいいんだ、それでは後はしっかりとやっておくように」
スタッフB「…」
黒井「ふんっ…」コツコツコツッ!- 380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:58:54.78 ID:nFVgXcdl0
黒井「これは始まりに過ぎんぞ?765プロ…」
黒井「この黒井に歯向かった罰、出過ぎた杭の如月千早を打つことから始めさせてもr…」
閣下「その前に、我輩に歯向かった罰を晴らさせてもらおうか?」
黒井「」
閣下「久しぶりであるな黒井よ、もう20年近く前になるか?のぉ?元聖飢魔Ⅱのスタッフ黒井」
黒井「」
閣下「その節は大変世話になったな?」
黒井「…な、なんのことだか」
閣下「マザコン疑惑」
黒井「」
閣下「その他諸々のタブロイド」
黒井「」- 381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 15:59:50.56 ID:nFVgXcdl0
閣下「我輩、未だに魔界の者にはこの手のネタでいじられておってな?」
黒井「」
閣下「貴様の私怨のせいで随分と迷惑を被った…」
黒井「」
閣下「人の噂と違い、悪魔の噂は100年単位なのである…」
黒井「」
閣下「黒井よ?」
黒井「」
閣下「聞いておるのか!!!!!!!!!」ビリビリッ
黒井「は、はい!!!!!」
閣下「このライブの妨害、貴様の仕業であるな?」
黒井「…」
閣下「我輩、実は如月千早のプロデューサーをやっておってな?」
黒井「!?」
閣下「もう一度だけ問うのである…これは貴様の仕業か?」
黒井「…」
閣下「蝋人形にされたいか?」- 382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:02:16.15 ID:nFVgXcdl0
黒井「わ、私です!!!私の仕業です!!!」
閣下「そうであるか、なら今すぐに直すのである」
黒井「そ…それは無理です」
閣下「ほう…」
黒井「ち、違います!私は閣下に逆らっているわけではなくですね!」
閣下「…」
黒井「先ほど落とさせた電源設備の復旧は今からやったとしても1時間以上はかかると…」
閣下「その他は…」
黒井「その他は!電源設備が復旧されないと直せない作業ですので!」
閣下「うむ…随分と厄介な事をやってくれたではないか?」
黒井「申し訳ございません!」
閣下「まさか我輩が765プロのプロデューサーだと知っての狼藉であるか?」- 383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:03:03.55 ID:nFVgXcdl0
黒井「とんでもございません!私、先ほど閣下が765の関係者だと知った次第でございます!」
閣下「ほう、ならば何故貴様はここまで765プロに対して妨害を行うのであるか?」
黒井「え?」
閣下「なんだその顔は?」
黒井「い、いえ…閣下が765プロで働いておられるという事だったので、当然気づいておられると…」
閣下「む?どういう意味であるか?」
黒井「765プロの社長は高木ではないですか…」
閣下「…」
黒井「私と高木は閣下もご存じの通り、犬猿の仲でございます…」
黒井「そして今や、両者とも芸能界で飛ぶ鳥を落とす勢いの芸能事務所の社長…」
閣下「貴様の性格からして邪魔せずにはいられんな?」
黒井「…」- 384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:04:10.54 ID:nFVgXcdl0
閣下「いや、これは驚いたのである…というか出張中とやらで気にせんで居た我輩の落ち度であるか」
閣下「まさか765プロが高木の事務所であったとはな!」フハハハハハ!!!
黒井「あの~閣下…まさかご存じなかったという事ですか?」
閣下「いや~これはたまげたのである!そうか!」
黒井「…」
閣下「おい!黒井!」
黒井「はい!なんでしょうか閣下!」
閣下「貴様からの情報で我輩は大変気分が良くなったのである!」
黒井「はっ!ありがとうございます!」- 385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:04:43.40 ID:nFVgXcdl0
閣下「気分が良い時に貴様の顔は見たくないのである」
黒井「…」
閣下「…」
黒井「あの、復旧作業の方は…」
閣下「貴様じゃ話にならんからな、我輩自らやってやるのである」
黒井「…」
閣下「失せろ」
黒井「は…はい」
黒井「失礼いたしました!!!!!!!!!!!」ぴゃ――――――――- 386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:05:39.28 ID:nFVgXcdl0
閣下「高木であるか…」ニヤリ…
閣下「…っとほくそ笑んでる暇は無いのである!」
閣下「人間の力でどうにかならんのなら、悪魔の力をもってして片付けるまでである!」
ステージ横
P「開演一分前…お客さんは超満員…」
律子「最悪の場合、開演時間を遅らせるしかないですね…」
千早「…」
エース「大丈夫っすよ…閣下なら必ずやってくれますから」
ルーク「ちょっとばっかし暴力的だけど、やることはしっかりやるからね!」
律子「でも、まだ何も復旧してないんですよ!」
ルーク「関係ない関係ない!俺達悪魔だよ?人間と同じ物差しで測ったらだめだってwwwwwwww」
- 387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:06:13.82 ID:nFVgXcdl0
エース「それにあの悪魔はデーモン小暮…」
エース「俺達、聖飢魔Ⅱのリーダーだからね」
P「信じましょう…信じて待ちましょう」
律子「というか、それに乗っかるしかないのよね…」
千早「…」ポンっ
ルーク「…可愛い顔が台無しじゃないかいwwwwwwほれ!いつものクールビューティーは何処に行ったのかなwwwwww」
千早「ルークさん…」ポンっ
エース「如月さん!とりあえず笑顔d…」
千早「触らないでください」
エース「」
ルーク「どんまいwwwwww…っと、ステージの真ん中になんかいないか?」
P「ホントですね…誰だろ?スタッフだったらはけてもらわないと…」
律子「いや、あんな派手な格好したスタッフ居ないでしょ…」
律子「何やらかす気なんですか…閣下?」
- 388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:07:01.16 ID:nFVgXcdl0
閣下「よし!準備は万端なのである!」
閣下「あとは幕を開けるだけであるな?」エルドラドー
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
わーきゃーわーきゃー!!!!!!!
ちはやちゃーん!!!
ちはやちゃーん!!!
閣下「なるほど…これは凄い人気である」
閣下「では、早速行動に移るとしようか…」
- 389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:07:37.93 ID:nFVgXcdl0
ルーク「おぉ…閣下、幕を開けたって事はそういう事ですねww」
P「えっと…俺には何が何だか…」
エース「…ひっぐ…ひっぐ…」
ルーク「おい!泣くなって~!出番だぞ!出番!」
エース「うるせえ!わかってるっつうの!!なんだよ!いつも俺だけこんな役回りじゃねぇか!」
ルーク「はいはい!それじゃあ千早ちゃん!俺達ちょっくら行ってくるよww」
千早「あ、あの…どうするつもりなんですか!」
ルーク「見てればわかる…かなぁww、まぁとにかく千早ちゃんは俺達が呼びこんだら出てきてちょうだいwwww」
千早「は、はい…」
ルーク「よっしゃ!行くぞー!」
エース「ちっきしょう!行ってきます!!!!」ダッ!
P「…行っちゃったな」
千早「…はい」
律子「…」- 390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:08:09.47 ID:nFVgXcdl0
閣下「おぉ貴様ら、ちゃんと我輩の狙いに気づいたようであるな?」
ルーク「まぁ長い付き合いですからねwwゼノンとライデンはどうしますか?」
閣下「…あぁ奴ら事なら」
ゼノン・ライデン「いぇーい!」
閣下「貴様らより早く来たぞ?」
ルーク「俺、あいつらのそういう良い子ちゃんなところが好きじゃないんだよww」
エース「俺はお前も含めてみんな嫌いだよ!ちくしょう!!」
閣下「これでとりあえず問題はなさそうであるな?では行くぞ!」
閣下「きけぇぇぇぇい!愚かな人間どもよ!」
客「なんだよこいつら!」
客「千早ちゃんのライブで何やってんだよ!帰れ!」
かえれー!かえれー!
千早ちゃんをはやくだせー!- 391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:08:51.60 ID:nFVgXcdl0
閣下「酷い言われようである…」
ライデン「元より覚悟ですよ~!」
ゼノン「…まぁ黙らせちゃおうよー」
閣下「であるな?」
閣下「我輩達は本日、如月千早の前座を務めることとなった聖飢魔Ⅱである!」
客「暗くてよく見えないけど…あれ、相撲の解説やってる人じゃない?」
客「昔のイロモノバンドだよ…」
ひっこめー!帰れ―!
相撲でもとってろー!
閣下「何でも、電源機器のトラブルだとかで?我輩達の歌は音楽無し、明かりもなしでやれとか言われたわけであるが…」
閣下「全くもって失礼な話である!」
客「あれだろ?蝋人形にしちゃうやつ」
客「たいして売れても無かったらしいからな、見かけだけで音楽も大したこと無かったんじゃないか?」
かーえーれっ!
かーえーれっ!- 392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:09:24.47 ID:nFVgXcdl0
閣下「まぁ良い、ここは我輩にとって随分とアウェーなようであるし…」
閣下「ここは自己紹介代わりに最悪の音楽と…」
閣下「ちょっとしたイリュージョンをお楽しみになるといい!」
閣下「シュっ!!!」
P「どういうことだ!?いきなり音楽と照明がついたぞ!?」
スタッフA「それが私たちにもわからないんですが…聖飢魔Ⅱさんが歌い始めてから、いきなり故障していたものが生き返りまして…」
律子「…千早、準備は良いわね?」
千早「はい!」
客「す、すごいな…」
客「千早ちゃんの歌とはまた少し違うけど…なんていうか」
わーきゃー!!!! わーきゃー!!!!
いいぞー!!!! もっとやれー!!!- 393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:10:05.51 ID:nFVgXcdl0
閣下「この掌返しである…」
エース「まぁでも、いつだって俺らを見た人間の反応はこんなもんですよ」
閣下「間違いないのである、それでは次の曲で如月千早への道を作るとするかな?」
閣下「聞けぇぇぇぇぇぇい愚かな人間ども!!!!!これが我輩が作る道である!!!!!」
ウォ―――!!!! キャーーーー!!!!
閣下「フハハハハ!ここからがお楽しみ!如月千早の登場である!」
閣下「また逢おう!フハハハハハ!!!!!」
たったったったったっ…
閣下「…」
千早「…」
閣下「…」ニヤリ…
千早「…」コクリ…
コツコツコツコツコツッ…
- 394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:10:53.56 ID:nFVgXcdl0
客「おぉ!千早ちゃんだ!」
千早ちゃ―ん! こっちむいてー!
千早「…すぅー…」
千早「…ふぅ」
ワ―キャー! ワ―キャー!
エース「すげぇ…これが本当の如月千早…」
P「えぇ…これがうちが誇るSランクアイドル、如月千早です」
閣下「…」
ルーク「…」ニコニコ
ライデン「ぶっひょ~…こりゃたまげたな~…」
ゼノン「…」- 395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:11:26.82 ID:nFVgXcdl0
律子「あの荒療治が効きましたね…さすがと言うかなんというか…」
閣下「我輩は奴の考え方に一定の変化を加えただけである」
律子「変化?」
閣下「うむ、我輩と出逢った当初の如月千早は歌に対する執着心こそ存在していたものの、恋心が欠けておった」
律子「どういう意味ですか?」
閣下「感情の無さを指摘されても、その改善策を手に入れる事は出来ない…」
閣下「しかしトップアイドルと言う立場である…自分の歌と向き合う時間は無い」
律子「…」
閣下「であるからこそ、我輩はあやつに自分の歌と向き合う時間を与えた、それだけである」
律子「…」
閣下「そして、再び歌に対する恋心を与えた…これもそれだけである」
律子「貴方が言うところのそれだけの事に私達は何カ月も気づかなかったんです…」
閣下「ならこれからは気をつけるのだな?Pも貴様もまだまだ駆け出しである」
律子「…」
閣下「…」- 396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:11:58.84 ID:nFVgXcdl0
エース「か、閣下!」
閣下「む?どうしたのである?」
エース「どうしたもこうしたもないでしょう!本来の目的を忘れてもらっちゃ困るんですよ!」
閣下「おぉ!脱獄悪魔であるな!」
エース「はい!今なら如月さんの心は満ち足りているはずです!あっ!如月さんが戻ってきましたよ…」
千早「はぁ…はぁ…」
P「お疲れ様!」
千早「ありがとうございます!」
閣下「素晴らしい歌声であったぞ」
千早「ありがとうございます!貴方のおかげで良い歌が歌えました!」
閣下「うむ…」
千早「これからも宜しくお願いします!」
- 397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:12:24.45 ID:nFVgXcdl0
エース「閣下!早く早く!」
閣下「わかっておるわ!如月千早よ!貴様の心は満ち足りておるか!」
千早「え…心ですか?」
閣下「そうである!どうなのだ!」
千早「良い歌が歌えましたし、満ち足りてはいると思いますけど…」
閣下「よし!長官!」
エース「はい!装置の反応はビンッビンですよ!!!」
閣下「散々手こずらせおってからに!それも今日で終いである!」
千早「な…なんのことですか?」
閣下「行くぞ!!!!うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ピトッ…
- 398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:12:59.60 ID:nFVgXcdl0
千早「!?」
P「え!?」
律子「ちょっと!!!!」
閣下「…」
閣下「?」
長官「あれ?」
閣下「…仕切り直しである」
閣下「うぉぉぉぉぉ!!!!!」
ピトッ…
千早「…」
閣下「…」
千早「…」
閣下「む、胸の位置を間違えたのであるか?」
千早「…」- 399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/20(月) 16:13:28.64 ID:nFVgXcdl0
P「閣下…そのジョークはいくらなんでも…」
律子「最低ですね…」
閣下「…」
千早「…」
閣下「…長官」
エース「…」
閣下「…あとで覚えておれよ?」
エース「…」
千早「…」
ばちーーーーーーん!!!!!!!!
765プロ事務所 ライブ打ち上げ
閣下「…」もみじ…
エース「」ロウニンギョウ…
千早「…」ムス―ッ…
P「なんともまたシュールだな…」
- 408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:09:01.03 ID:Hh6CZfq70
千早「…それで、貴方達が揃いもそろって私の胸に触った理由はわかりました」
律子「魔界の牢獄から逃げ出した悪魔の捜索…そしてその悪魔が千早に入り込んだと思っていたと」
閣下「うむ…」
エース「まことに申し訳ございませんでした!!!!!」
P「なんていうか、スケールが大き過ぎてついていけない話ですね…」
律子「嘘なんてことないでしょうね?ただ千早の胸に触りたかっただけとか…」
閣下「な!我輩はそんな愚かな事をするような者では無いぞ!」
エース「そうですよ!どうせ触るなら、あずさちゃんの胸を触りたいですよ!!!!!」
律子「…」
千早「…」
閣下「話がややこしくなるであろう!!!!貴様は黙っておれ!!!!!」- 409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:10:07.17 ID:Hh6CZfq70
エース「…」おくちみっふぃー…
律子「で?なんで60億人いる地球の中で、千早に悪魔が入り込んだんだと?」
閣下「うむ、それはだな…この装置の反応を見たからである!」ひょいっ…
ピコン! ピコン!
P「なんですかこれ?」
律子「ちゃちなおもちゃですね」
閣下「これは魔界の発明家でもある和尚の発明品…脱獄悪魔探知機である!」
P「すごいっ!さすがゼノン石川和尚ですね!」
律子「名前もちゃっちいわね…」
閣下「その辺の事には我輩も関わっておらんから、文句は和尚に言うのである」
律子「でもこれ本当にそんな精密な機械なんですか?私にはどうしてもそんな風には見えないんですけど…」
閣下「実のところを言うと、誰の中に脱獄悪魔が入り込んでいるかまではわからんのである」
律子「やっぱり!」- 410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:11:02.83 ID:Hh6CZfq70
閣下「脱獄した悪魔が近くに居ると反応するという仕組みなのである、それ以上はいくら和尚でも難しかったのであろう」
P「でも…それなら何故、千早に入り込んだんだと思ったんですか?その機会の反応だけを見るなら他のアイドルや俺にだって入っていてもおかしくは無いんですよね?」
閣下「それには言えない悪魔的事情があるのである…」
律子「なんなんですか、その悪魔的事情って!」
閣下「だから言えんのだ!」
律子「そんな風に隠していると、本当に千早の胸を触るために適当な事を言っているようにしか聞こえませんよ?」
閣下(ここで如月千早に神でさえ恐れる力がある事は言えんのである…)あせあせ…
律子「黙ってないで何とか言ったらどうなんですか!」
閣下「であるから…」あせあせ
P「おい律子!閣下がそんなことするはずないだろう!」
律子「わからないじゃないですか!」
千早「もう…良いんじゃないでしょうか」
律子「なにが良いって言うのよ!」
千早「言えないと言ってるんです、無理に聞き出すのもどうかと思います」- 411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:11:42.47 ID:Hh6CZfq70
律子「そんな事言ったってn…」
千早「私は小暮プロデューサーを信じていますから」
律子「!?」
P「千早…」
閣下「…」
千早「それは…いきなり人の胸に触ったあげく、胸の位置を間違ったかな何て言う悪魔は最低ですけど…」
閣下「…申し訳ないのである」
千早「それでも、そんなことをされても…私に道を示してくれた小暮プロデューサーへの信頼は揺るぎません」
千早「言えない事情と言うのも、きっと…本当に重大なことなんだと思います」
閣下「…如月千早」
P「なぁ律子…」
エース「…」おくちみっふぃー…
律子「あぁ…わかりました、この件に関してはもう触れない事にしましょう!」
- 412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:12:11.43 ID:Hh6CZfq70
閣下「すまんのである…」
千早「あの、でも少し気になる事があるんですが…」
閣下「む?なんであるか?」
千早「…結局、私の中に悪魔はいなかったわけですよね?」
閣下「うむ…間違いなく、貴様の中に悪魔など存在しなかったな」
千早「だとしたら、何故あの探知機は未だに反応を続けているんでしょうか…」
ピコン! ピコン! ピコン!
閣下「…」
P「…」
律子「…」
エース「…」おくちみっふぃー…- 413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:12:39.68 ID:Hh6CZfq70
千早「もしかして、この中の誰かの中にまだ悪魔がいるってことなんじゃないんですか?…」
千早「ここに居る二人は、小暮プロデューサーが来られる前にそこの変態な方と会った時どちらもいましたし…」
閣下「…」
P「ま、まさか…」
律子「この中でって…」
エース「…」おくちみっふぃー…
閣下「必然的に二人に絞られるのである…」
P「えぇ!?」
閣下「悪魔は悪魔に取り付く事が出来ないのである…できるとしたら別の属腫…」
P「…」
閣下「…」
律子「…つまり私か」
P「俺かって事ですか…」
エース「…」おくちキティーちゃん…- 414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:13:12.64 ID:Hh6CZfq70
閣下「そういうことになるのである…」
律子「…」
P「…」
千早「…」
エース「ちょっwwwwおくちキティーちゃんってwwwwww口無くなっちゃったじゃないですかwwww」
閣下「黙れ変態」
エース「」おくちキティーちゃん…
律子「…」
P「閣下…」
閣下「確かめるしかなかろう…」
律子「!?…ちょちょっと待って下さいよ!確かめるってその…千早の時みたいにするってことですか!」
閣下「しかたなかろう…我輩とて不本意ではあるがそのような確かめ方しかできないのである…」
- 415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:13:45.53 ID:Hh6CZfq70
律子「冗談じゃないですよ!嫌ですよそんなの!」
P「しょうがないだろう律子、悪魔退治の為だ…」
律子「なに言ってるんですか!嫌です嫌です!」
閣下「そんな風に嫌がっておると、何か怪しいのである…」
千早「えぇ…私もそんな気がしてきました」
律子「ち、千早まで何言ってるのよ!悪魔なんていないわよ!」
閣下「…」
千早「…」
律子「なんなのよも~!!!」
P「それじゃあ、俺から確かめてもらえませんか?」
閣下「む?貴様から調べるのであるか?」
P「はい!俺が先に閣下に調べてもらって、結果的に俺の中に悪魔が入っていれば律子を調べる必要は無くなりますし…」
P「入っていなかったとすれば、もう律子も腹をくくるしかないですから」
律子「な、何を勝手な!!!」- 416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:14:15.04 ID:Hh6CZfq70
閣下「うむ、それが最良の判断であるな!では行くぞPよ!」
P「お、お願いします!」
律子「私からも、いろんな意味でお願いします…」
閣下「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ピトッ…
閣下「…」
P「あの…どうでしたか?」
閣下「なかなか鍛えられた良い胸筋だったのである…」
P「ありがとうございます!いやぁ~…閣下に褒めてもらえるなんて光栄です」
律子「」
千早「くっ…」
閣下「お疲れ様であるPよ…」
閣下「では次の方…」
律子「いやぁぁぁぁぁ!!!」- 417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:14:42.29 ID:Hh6CZfq70
P「いい加減あきらめろって…閣下、これで律子の中に悪魔が入り込んでたって事になるんですよね?」
閣下「うむ…まぁ、そういうことになるのである…」
律子「やぁめぇてぇ~…」
千早「もうあきらめましょう、ここで小暮プロデューサーにどうにかしてもらわないと悪魔が出て来ないんですよ?」
律子「…」
閣下「行くぞ?」
律子「…」
閣下「おい…」
律子「」
閣下「聞いておるのk…」
律子「」
バタンッ!!!
- 418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:16:03.45 ID:Hh6CZfq70
2時間後 765プロ事務所
律子「う…う~ん…」
閣下「やっとお目覚めであるか?」
律子「えっと、もしかして私…気絶してましたか?」
閣下「もしかしなくても気絶していたのである、貴様が倒れてからかれこれ2時間になるか…」
律子「そうですか…」
閣下「うむ…」
律子「みんなは…」
閣下「Pと千早は明日の仕事に備えて帰ったのである…あのアホは目障りであるか帰らせた」
律子「そうですか…じゃあ悪魔の方は…」
閣下「…」
律子「どうなったんですか…」
閣下「結論から言うのである…」
律子「はい…」
閣下「貴様の中に悪魔はいなかったのである」
律子「!?…でも、Pの中に悪魔がいなかったって事は私の中に悪魔がいるって事になったんじゃ…」
閣下「…そのはずだったのであるが」- 419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:17:31.76 ID:Hh6CZfq70
2時間前
P「り、律子!!!」
律子「きゅ~…」
P「意識がない!閣下!」
閣下「そう騒ぐ出ない!大丈夫である、命に別状はない」
P「でもこれって、律子の中にいる悪魔のせいなんじゃ…」
閣下「悪魔の仕業ならば反応が出るのである、こやつは極度の緊張で倒れただけだ」
エース「しばらく寝かせとけば大丈夫じゃないですかね?」
閣下「お口」
エース「…」おくちきてぃーちゃん…
閣下「とりあえず、毛布でも持ってきてほしいのである…如月千早」
千早「はい、確か律子のデスクの中にあったと思うので取ってきます」- 420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:18:13.86 ID:Hh6CZfq70
律子「きゅ~…」
閣下「さて…」
エース「…」おくちみっふぃー…
閣下「我輩はこの隙に、仕事を済まさせてもらうのである」
P「律子が気絶している間でも悪魔を出せるんですか?」
閣下「母体が寝ていようがなんであろうが、出させる事はできるのである」
閣下「それでは行くぞ…」
ピトッ
閣下「」
律子「きゅ~…」
閣下「」
エース「」おくちみっふぃー…- 421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:20:50.16 ID:Hh6CZfq70
閣下「」
P「あの…閣下?」
閣下「」
P「悪魔は…」
閣下「…」
P「…」
閣下「あれぇぇぇぇぇぇである…」
P「で、でてこなかったんですか!?」
閣下「我輩にもさっぱりわからないのである…おい長官!!!!どういうことである!!!」
エース「」おくt…
閣下「喋れ!喋るのである!!!」
エース「ふぅ~…やっと喋らせてもらえる…」
閣下「なにがふぅである!!!これはどういうことなのだ!?」
エース「どういうことって言われても…俺にもさっぱりですよ」
ピコンッ! ピコンッ!- 422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:21:32.36 ID:Hh6CZfq70
閣下「可能性のある人間は調査した!しかし和尚が作ったこの機械は反応したまま!」クワッ!
エース「ちょっと…そんな怖い顔しないでくださいよ…」
P「もともと機械が壊れてたって事なんじゃ…」
閣下「和尚に限ってそんな事はないのである!あるとしたらこのアホが機械を壊した可能性である!」
エース「そ、そんなことしてないですって!」
閣下「ならばこの状況をどう説明するのである!」
エース「俺はこの機械を渡されただけなんですよ~!!!」
閣下「和尚にであろう!和尚がこのようなミスするはずないのである!」
エース「る、ルークはそう言ってました…けど」
閣下「けど、なんである!」
エース「その和尚に会った時に聞いたんですけど、和尚にこの装置の作成の指示を出したのはダミアン大魔王なんすよ…」
閣下「な、なんだと?」
エース「なんでもこの装置にはですね、中にその脱走した悪魔の血液が入っているらしくてですね」
エース「その血液も大魔王陛下が持って来たとか…」- 423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:22:00.27 ID:Hh6CZfq70
閣下「…」
エース「ゼノンがへまするとも思えないですし、俺も二回連続のミスなんてごめんですから…」
閣下「…」
エース「今回の騒動、もしかしたr…」
ガッシャン!!!
千早「きゃっ!!!」
閣下「どうしたのである!」
P「何か凄い音がしたんだが…」
千早「すいません、デスクの中から毛布を取ろうとしたら何かに引っ掛かっていて…」
千早「無理やり取ろうとしたら、中の物が全部出てしまいました」
閣下「驚かせるでない…」
千早「すいません、今片付けます」
P「びっくりしたよ…それこそ悪魔でも出たのかと思った」
エース「まぁ俺達も悪魔なんですけどねwwwwww」- 424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:22:32.54 ID:Hh6CZfq70
P「そうですねwwww…あっ!」
エース「どうしたんすか?」
P「あの~…長官」
エース「え?なんすか?」
P「よろしかったら、あとでサイン貰っても良いですかね…」
エース「え?閣下じゃなくて俺の?」
P「閣下にも言ったんですけどね…実は俺、聖飢魔Ⅱのファンだったんですよ!」
エース「おぉ~本当ですか!嫌だな~テンションあがっちゃうよwwwwwwww閣下じゃなくて俺のサインが欲しいのかwwwwww」
閣下「我輩のはここに来た当日にやったのである」
エース「あーあー聞こえない!そうかいそうかいwwww俺のサインがねwwwwwwww」
千早「完全に調子に乗ってますね」
閣下「言ってやるな、今回は本当に良い所が無かったであるからな」
P「和尚や殿下や参謀のも欲しかったんですけどね、なんでさっきは仕事中でしたし」
エース「よし!とびっきりかっこいいサイン書いちゃうぞ!色紙かなんか…ってなんだよ~ここにうちらの小教典(シングル)あんじゃないか~wwwwww」
- 425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:23:00.31 ID:Hh6CZfq70
P「えっ?」
エース「まったく~準備が良いな~wwwwwwwwあれこっちには大教典(アルバム)まであんじゃんwwwwwwww」
P「い、いや…それ…」
エース「ん?どうしたの?」
P「それ俺のじゃないですよ…」
エース「え?」
P「確かに俺もそれ持ってますし、音楽プレーヤーにも入れてますけど…」
P「さすがに持ち歩いてはいないですし、事務所にも置いてませんね…」
エース「じゃ、じゃあここにばらまかれている聖飢魔Ⅱグッズの数々は?」
千早「この机からばらまかれた物なので…必然的に…」
閣下「…」
エース「…」
P「…」- 426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:23:37.84 ID:Hh6CZfq70
現在
閣下「…というわけである」
律子「そうですか…」
閣下「…」
律子「…」
閣下「貴様は怒らないのであるか?結果として悪魔はいなかったしわけであるしな」
律子「怒りの感情よりも、恥ずかしさの方が上を行ってるみたいなんで…」
閣下「そ、そうであるか…」
律子「…ここに私の毛布があるってことは、中の物も見られてるんでしょうしね」
閣下「う、うむ…」
律子「…」
閣下「…」
律子「はぁ~…ばれたならしかたないですね…」
閣下「…」
律子「そうですよ、散々貴方を馬鹿にしてきてあれですけど…」
律子「私はあなた達の、いえ貴方の隠れ信者です」- 427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:24:08.46 ID:Hh6CZfq70
閣下「お、おうなのである…」
律子「なに照れてんですか…」
閣下「す、すまんのである…ただ信者とは思えないくらいに我輩の事を罵倒しておったからな、少し驚いたのである…」
律子「あぁ…なんというか最初に失敗しましたからね」
閣下「む?どういう意味であるか?」
律子「最初に貴方と会った時の事を覚えてますか?」
閣下「うむ…危うく自衛隊が出動する所であったな…」
律子「今思えばですけど、あの時の私は相当パニックになってたんだと思います」
閣下「…」
律子「まぁパニックにもなりますよ、子供のころからファンだった悪魔がいきなり現れたんですから」
閣下「子供のころからであるか?」
律子「うちの父が元々、貴方達の信者だったんですよ…それも筋金入りのね」
閣下「ほう…」
律子「だから私は本当に小さな時から英才教育の様にあなた達の歌を聞いてたんですよ、ホントに歌詞も丸覚えになっちゃいました」
閣下「…」- 428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:25:08.40 ID:Hh6CZfq70
律子「母はあんまり父の音楽の趣味は好きでなかったみたいでしたけど…それでも仕事人間の父の唯一の楽しみが貴方達だったので、許してはいました」
律子「だから私一度だけ、貴方達のライブに行った事があるんです…貴方達が解散したあのライブに」
閣下「…」
律子「私にとって最初で最後だったんですけどねミサデビューがラストミサ…なんて」
律子「でも、楽しかったです…心の底からズンズン来るような、あの感じ…」
閣下「…」
律子「今思えば、あのライブがきっかけで私もこの世界にあこがれたのかも知れません」
閣下「Pから聞いたが、貴様も元アイドルなのだそうだな?」
律子「はい、まぁ今のうちの子たちに比べたら本当にぺーぺーなアイドルでしたけど」
閣下「…」
- 429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:25:52.11 ID:Hh6CZfq70
律子「貴方達のライブのおかげで、私はアイドルを目指せた…貴方達のおかげで今の私はいる…」
閣下「急にデレるでない!恥ずかしいではないか!」
律子「ツンデレは伊織の専売特許ですからね、遠慮しときますけど…」
閣下「…」
律子「ありがとうございました」
閣下「…」
閣下「き、貴様と貴様の父親の分のサインを後で書いてやるのである!」
律子「本当ですか?父も喜ぶと思います!」
閣下「その位、朝飯前なのである!」
律子「やったわ…これで聖飢魔Ⅱコレクションがまた一つ…って、あの~ひとつ良いですか?」
閣下「なんである?」- 430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:26:39.31 ID:Hh6CZfq70
律子「結局私の中に悪魔はいなかったんですよね?」
閣下「うむ、そうであるな?」
律子「だとしたら、結局悪魔はどこにいったんでしょうか?」
閣下「それに関してはもう解決したも同然である」
律子「どういうことですか?」
閣下「そのままの意味である…」
律子「じゃあ悪魔はもう捕まえたって事ですか?」
閣下「いや、捕まえはせんぞ?というか捕まえられんしな…」
律子「?」
閣下「とにかく、我輩は今からこの一連の騒動の決着をつけに行くのである」
- 431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:27:13.15 ID:Hh6CZfq70
律子「そうですか…」
閣下「…」
律子「帰ってきたら、カップ麺作りますね」
閣下「それは助かるのである、まだまだ夜は寒いからな…」
律子「プロデューサーは体が資本ですからね、風邪なんてひかないでくださいよ?」
閣下「わかっておる!貴様は我輩をなんだと思っておるのだ!我輩はn…」
律子「デーモン小暮閣下…」
閣下「…」
律子「ですよね?」ニヤリ…
閣下「うむ…」
律子「それじゃあ、いってらっしゃい」
閣下「うむ、行ってくるのである」ニヤリ…- 432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:27:59.04 ID:Hh6CZfq70
765プロ近くのとある居酒屋
ガラガラガラッ…
すちゃっ…
閣下「また今回もしてやられたのである…」
閣下「な~にがアイドルの調査であるか、な~にが脱獄悪魔の捕縛であるか」
閣下「二つもフェイクを入れおってからに…とんだ迷惑である…」
閣下「え?なんとか言ったらどうなのである?」
閣下「大魔王陛下よ…」
ダミアン「ん~…やはり人間界の焼き鳥はうまいな!」
閣下「…」ぷるぷる…
ダミアン「そう怖い顔をするな…」
閣下「散々厄介事に巻き込んでくれた方が言うようなセリフでは無いな?」イラッ…
ダミアン「まぁそう怒るな、どうだお前も一杯」
閣下「遠慮しておくのである…それで事の成り行きを白状していただきたいのであるが?」
- 433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:28:35.44 ID:Hh6CZfq70
ダミアン「おぉ、そうであったそうであった…それではアイツが来るまでの間にその話をしようか?」
閣下「…」
ダミアン「気づいておるのだろう?」
閣下「あぁ…人間界に脱獄してきた悪魔などおらんかったのである」
ダミアン「うむ…ちょうど使えそうな事件だったからな…ただ本物の脱獄悪魔を人間界に放つわけにはいかんだろう?」
閣下「長官と参謀の失態をうまく利用して自らの計画を遂行したと…それで?とうの脱獄悪魔はどうしたのであるか?」
ダミアン「事件の後すぐ大橋から連絡があってな、あれは私が人間界との狭間で捕縛しておいたよ…あんなの朝飯前だ…」
閣下「それでは長官と参謀には永遠に朝飯は食わせられないのである…」
ダミアン「それで、お前を人間界に送るための布石として事の次第を知っている大橋を除く聖飢魔Ⅱの構成員を先に人間界に送ったのだ」
閣下「わざわざ、脱獄悪魔の偽探査機まで作らせて…本当に良い性格しているのである」
ダミアン「良い感じに惑わされただろう?脱獄悪魔とあの探知機のおかげで貴様らを長く人間界に滞在させることが出来たしな?」
閣下「偽物のサンプルを渡して和尚に装置を作らせる、和尚はそうとも知らずに完璧な装置を作る…その和尚を信頼する我輩達は見事に混乱…」
閣下「おかげで良いビンタを貰ったのである…」- 434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:29:18.19 ID:Hh6CZfq70
ダミアン「アイドル事情の調査で765プロに向かわせたのは、まぁ依頼主の要望にこたえる為なのだがな」
閣下「随分と回りくどい事をしてくれたのである…まったく…」
ダミアン「文句は依頼主に言ってもらえるかな?」
閣下「あぁ…しっかりと言わせてもらうのである」
ダミアン「だとさ、ほら早く出てこい…」
閣下・ダミアン「高木!」
高木「いやぁ~!デーさん!久しぶりだね~!」
閣下「なにが、いやぁ~であるか!この馬鹿者が!」
高木「またそんな言い方、久しぶりに会ったっていうのに酷いんじゃないか?」
閣下「貴様のせいで、我輩がどれほど苦労したと思っておるのだ!」
高木「まぁまぁ…そんな怒らないで!」
ダミアン「親父!串焼きの盛り合わせをもう一つ追加してくれ」
店員「へいっ!」
閣下「それで?依頼主殿よ、貴様は一体どんな理由があって我輩を貴様のプロダクションのプロデューサーにしたのであるか?」
- 435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:29:52.90 ID:Hh6CZfq70
高木「依頼主殿だなんて堅苦しい言い方はよしてくれよ~…これでも元聖飢魔Ⅱのプロデューサーだよ僕は」
閣下「うるさいのである!早く答えろ!」
高木「本当に君は昔から短気だね~」
閣下「やかましい!!!!」
高木「はいはい…理由ね、理由はいくつかあるんだけど…一つはうちの事務所の人員が足りなかったからかな?」
閣下「貴様…」
高木「いや!待ってよ!別に雑用をやってもらう為に呼んだわけじゃないんだから!」
閣下「…」
高木「しばらく働いてもらったみたいだからわかると思うけど、うちは今や売れっ子事務所だよ」
高木「在籍するアイドルの全てがこれでもかと言うくらい順調でね…」
閣下「しかしながら、在籍するプロデューサーは二人と…」
高木「そういうこと、私も早く新しいプロデューサーを雇おうと思ってはいたんだがなかなか優秀な人材がいなくてね…」
高木「そうこうしている間に仕事は増える、プロデューサー達はそれを回すので精一杯でアイドル達の細かな部分まで目が行きとどかなくなっているようだった…」
閣下「かと言って仕事を減らすのは無理である」- 436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:30:25.85 ID:Hh6CZfq70
高木「だから、私が信頼する君にこの仕事を頼みたかったんだ…手伝ってもらってる間に僕は新しいプロデューサーを探そうと思ってたしね」
閣下「だったらこんな回りくどいことなどせずに、直接頼みに来ればよいではないか?」
高木「君はめんどくさがりだろう?初めに真正面から頼んだって引き受けてくれないじゃないか!」
閣下「…」
高木「だから、大魔王に頼んだんだよ…君を動かすには大魔王に頼むのが一番だからね~」
閣下「…わかったのである、それで他の理由というのはなんなのだ?」
高木「まぁこっちの理由は単純なんだけどね」
高木「長年共に闘ってきた君に見てほしかったんだよ…私の自慢の娘達をね…」
閣下「…」
高木「…」
閣下「…」
高木「デーさん…君と初めてであったのは、もう随分前になるね」
閣下「うむ…」
高木「私がこの業界に初めて足を踏み入れて受け持ったのが、地球デビューをしたばかりだった君達だったね…」
閣下「あの頃は本当に貴様で大丈夫だろうか不安だったのだぞ?新人で頼りげないもやし男…」
高木「私だって不安だったんだよ!新人で初めて受け持ったのが悪魔だよ!?」
閣下「うるさいぞもやし!」- 437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:31:00.62 ID:Hh6CZfq70
高木「やっと軌道に乗って売れてきたと思ったら、メンバーの脱退にスキャンダル続出…」
閣下「スキャンダルは貴様と犬猿の仲であった黒井のせいであるがな!」
高木「私が聖飢魔Ⅱの統括プロデューサーになった事に嫉妬して…だったかな?」
閣下「今回もまたライブを邪魔しようとしていたのである…あやつもなかなか懲りないな…」
高木「あれでも、今一番芸能界で力を持ってる男なんだけどね」
閣下「芸能界も随分と残念な男が締めるようになったのであるな?」
高木「人格とやり方はともかく腕は確かなんだがねぇ…でも君と黒井の話をするだなんて、昔に戻ったみたいだよ」
高木「あの頃は毎日が大変だったなぁ…」
閣下「まったくである…」
高木「…」
閣下「随分と老けたな?」
高木「悪魔と一緒にしないでくれよ、もう良いおじさんさ」
閣下「その割には、未だに精力的に動いているではないか?」
高木「昔のようにはいかないさ…だからプロデューサーの二人には大きな負担をかけてしまっている」
閣下「その負担を減らすために我輩はしっかり負担を背負わされたのであるがな?」
高木「そんな言い方しなくても良いじゃないか~…私は君の音楽家としての確かな実力を認めたからこそお願いしたんだよ?」
- 438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:31:49.01 ID:Hh6CZfq70
閣下「ふんっ…褒めても何も出ないのである!」
高木「別にごまをすっているわけじゃないんだがなぁ…で、話をちょっと戻したいんだけど」
閣下「なんであるか?」
高木「うちの娘達はどうだったかな?」
閣下「おぉ、そうか…そんな話であったな」
高木「うんうん、で?どうだった?」
閣下「まぁ…最初に持ったのは天海春香であったか」
高木「…」
閣下「あやつは見た目も歌唱力も高いレベルにはないのであるが…なんというか人の良さが出ておってなぁ…」
閣下「何か人を引き付けるものがあったのである、磨けばまだまだ光るはずである」
閣下「…直接受け持ったわけではないが、萩原雪歩…あれもまだまだ光るぞ?あれには男を引きつける魅力がある」
高木「…」
閣下「双子の双海亜美と真美には、まぁ疲れさせられたが…小さな体で溢れんばかりの元気を周りに振りまいておってな?」
閣下「まるで小悪魔のようであったわ!」ニヤリ…
閣下「四条貴音は不思議な少女であった…あやつに関しては我輩から言える事は無いが、まぁアイドルとしては素晴らしい素質を持っていると思うのである」
高木「…」- 439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:36:28.35 ID:Hh6CZfq70
閣下「三浦あずさは本当に包容力のあるアイドルである、さすがはお嫁さんにしたいアイドルといったところであるか?」
閣下「菊池真は素晴らしい身体能力があるのである、将来的にはアクションなんてものも良いかもしれんな」
高木「…」
閣下「我那覇響も素晴らしい身体能力を持ち合わせておったな?あれも食いっぱぐれない良い物を持っておる」
閣下「星井美希はセンスの塊であるな?あれはプロデューサーの腕次第で最高のアイドルが出来上がるぞ?」
閣下「高槻やよいはなんというか、父親の気持ちになってしまったのである…魔界に帰還しても応援したいのである…」
高木「…」
閣下「水瀬伊織は、口こそ悪いがあれは芯の通った良い女である…ただ強くあろうとし過ぎる所が不安であるな」
閣下「如月千早はもう大丈夫であろう…貴様が一番心配していたであろうアイドルだが、不安要素は克服したようである」
閣下「皆総じて、見込みのある者達であった」
高木「…」
閣下「…感想は以上である」
高木「やっぱり君に任せて正解だったみたいだね…」
閣下「褒めても何も出んと言っておろう…」- 440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:37:53.71 ID:Hh6CZfq70
高木「そんなんじゃないって言ってるだろう、私は本心からそう思っているんだよ…」
高木「この短期間でそこまでしっかり見てくれたんだ…鼻のあたりがツンと来るくらい嬉しいよ」
閣下「ふんっである…」
高木「それでさ、どうだろうデーさん…正式にうちのプロデューサーとして加わってくれないだろうかね?」
閣下「何を言い出すかと思えば…我輩はそんな事をしている暇など無いのである…」
高木「忙しいのは承知だよ…でもね、私は君にうちの娘達をもっと輝くダイアモンドに磨きあげてほしいんだよ」
閣下「…新しいプロデューサー探しの為に事務所を離れていたのではなかったのであるか?」
高木「もちろん新しい人にも近いうちに入ってもらうよ…それでも君の代わりになる人材はいないんだ」
閣下「むぅ…」
ダミアン「別に魔界の方は何とかなるぞ?必要とあれば50年くらい人間界に居たって構わないしな」
閣下「…」
- 441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:38:50.49 ID:Hh6CZfq70
ダミアン「凝り性のお前の事だから、面倒見た娘達は最後まで見たいんじゃないか?」
閣下「それはそうなのであるがな…」
高木「ならいいじゃないか、大魔王もこう言ってくれてることだし」
閣下「…」
高木「デーさん!」
ダミアン「…」
閣下「我輩は…」
閣下「我輩は!」
「ヒロイン・シンドローム」
- 442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:39:39.81 ID:Hh6CZfq70
閣下「…であるから、そこの部分はもっと大切に読み上げるように歌うのである」
千早「なるほど…ありがとうございます、小暮プロデューサー!」
閣下「うむ、精進するのである!」
伊織「ちょっと!さっさと伊織ちゃんの歌にも指摘しなさいよ!」
閣下「相変わらずの歌い声であったぞ!68点!」
伊織「こら!68点どういうことよ!?なめんじゃないわよ!!!!」
閣下「うるさいのである!ぴーぴーとわめくのではない!!!」
伊織「うっさいのはあんたも同じじゃない!」
律子「こ~らっ!閣下も忙しいからあんただけに構ってられないのよ」
閣下「その通りである、ほらさっさと次の仕事に行くのであるデコガール!」
伊織「な!?ちょっとあんた!またデコg…」
律子「はいはい、愚痴なら後で私が聞くからね~…それじゃあ閣下!そろそろ切りますね?」
閣下「うむ、他の者にもよろしく伝えてほしいのである…」
律子「はい、じゃあまた」
閣下「うむ、また逢おうである!」
伊織「まだ私の話は終わっ…- 443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:40:26.46 ID:Hh6CZfq70
プツンっ…
閣下「疲れたのである…」
ダミアン「そりゃわざわざマカイプで歌唱指導なんてしたら疲れるな」
閣下「しかたないであろう…魔界に居ながらして指導するにはこれが一番効率的なのである」
ダミアン「そんな面倒なことせずに、人間界に残れば良かったではないか…高木も喜んだだろうしな?」
閣下「アイドル事務所にいる悪魔など笑い物である…それに…」
ダミアン「それに?」
閣下「あんなに優秀なプロデューサーがおればもう大丈夫であろう?」
ダミアン「会ったことないから私は知らないんだがな、まぁお前がそこまで言うのならそうなのだろう」
閣下「うむ…」
ダミアン「ところでデーモンよ?」
閣下「む?なんであるか?」
ダミアン「プロデューサー業も忙しい所に追い打ちをかけるようで悪いのであるが…」
閣下「嫌な予感である…やめるのだ大魔王!!!それ以上は言うのではない!!!」
ダミアン「お前にちょっと行ってほしい所があってな…」
デーモン小暮閣下「我輩がアイドルのプロデューサーだと?」 完
- 444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 02:45:36.11 ID:Hh6CZfq70
以上で、終わりとなります!今回は本当に長かったです…
感想や質問など頂けると嬉しいです。
また機会があったら閣下のSSを書きたいと思いますので、こんな作品と閣下を合わせたら面白いんじゃないかという意見ももらえると嬉しいです!- 445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/26(日) 02:53:16.84 ID:w+KHeGDWo
実に楽しませてもらった、乙
- 446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/26(日) 03:13:34.95 ID:fcSy1ycDO
>>1乙
大変素晴らしい閣下のご活躍を拝見出来て嬉しかったよ
じゃあ次はβ世界線の人達を導いてくれ- 447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/02/26(日) 03:33:04.28 ID:gvM3Kaywo
面白かった!乙!
次のシリーズも楽しみに待ってますww- 448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/26(日) 03:58:30.78 ID:BHbe7tvDO
楽しかった乙!
楽しくきれいに終わってくれるのはやっぱ気持ちいいな- 449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/26(日) 08:09:57.83 ID:1vh2surSO
次はどの世界にいくんかな
乙- 451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/02/26(日) 08:55:15.98 ID:NjrkcdLIO
おつおつ。
このシリーズ大好きなのでまた読みたい。- 452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) 2012/02/26(日) 11:57:06.39 ID:aFzDFsmu0
乙!
次の閣下の活躍も楽しみにしてます!- 453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) 2012/02/26(日) 12:11:59.69 ID:LT+B6KEMo
乙
初閣下SSだけど面白かった
次に期待
転載元:デーモン小暮閣下「我輩がアイドルのプロデューサーだと?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1327476342/
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コメント一覧 (42)
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- 2012年02月26日 21:02
- 全体的に凄い面白かったけどマカイプで一番ワロタ
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- 2012年02月26日 21:04
- 聖飢魔Ⅱはデーモン閣下しか知らなかったけどすごい面白かった
キャラがいいSSは見てて気持ちいい
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- 2012年02月26日 21:50
- 閣下の歌唱力はガチ
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- 2012年02月26日 23:48
- 壮大すぐるwww
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- 2012年02月27日 00:01
- 閣下は名前ぐらいしか知らなかったけどすごい楽しめたわ
次回作も期待
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- 2012年02月27日 00:13
- 前は相撲特撮大好きコスプレおじさんだと思ってたけど、「エルドラド」聴いて相撲特撮大好き大悪魔に変わった。
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- 2012年02月27日 00:18
- 閣下も聖飢魔Ⅱのこともあんまり知らないけど、それでもおもしろかった
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- 2012年02月27日 00:24
- エースの扱いひどすぎわろた
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- 2012年02月27日 01:02
- デーモン小暮閣下からデーモン閣下に改名したよ
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- 2012年02月27日 02:11
- 単なるギャグSSかと思ったら最後まで一気に読んでしまった
特に「嵐の予感」は反則
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- 2012年02月27日 03:00
- マカイプwwやっぱ閣下含め聖飢魔IIのキャラクター性は素晴らしいな。
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- 2012年02月27日 03:01
- 乙!マカイプwwやっぱ閣下含め聖飢魔IIのキャラクター性は素晴らしいな。
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- 2012年02月27日 06:44
- 閣下にレッスンつけて貰ったら寿命縮みそうだよな。悪魔的な意味で。
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- 2012年02月27日 14:41
- ゼノンとライデンのRXコンビをバックにダンスレッスンとか豪華すぎだなww
面白かった!
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- 2012年02月27日 15:21
- エースの扱いに笑うww
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- 2012年02月27日 23:47
- 長かったけど面白かった!
続編に期待!
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- 2012年02月29日 02:30
- この人のSSのせいで聖飢魔IIの大教典を買ってしまったw
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- 2012年03月01日 06:24
- なんて俺得なSS
閣下の語尾がやたらと「である」で違和感あったけどww
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- 2012年03月03日 07:32
- 聖飢魔Ⅱあんまり知らんけどおもしろかった
ちょっとアルバム借りてくる
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- 2012年03月03日 19:45
- 携帯で70ページてwwwwそれでも一気に読ませる文才に脱帽ww
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- 2012年03月27日 23:51
- てか765に身近の各トレーナーがアレだけ聖飢末関係者ばかりなら、Pもデーモン見かけたくらいだとそこまで驚かない気がするんだがw 面白いからいいけどw
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- 2012年05月08日 17:46
- 全員の声が聞こえるようだったわ
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- 2012年05月14日 10:01
- 面白かった!作者さん、中々の腕を持ってますね。
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- 2012年06月16日 22:34
- 面白かった!!そしてエースの扱い本当に酷いwwww
番組の企画で閣下がバンドの指導してたの観てたから、なんとなく情景が想像できたわwww
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- 2012年07月04日 07:46
- 聖飢魔Ⅱはコミックバンドだと思われてる(本人達もそう公言してる)けど技術は凄い高いからな。
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- 2012年08月06日 01:46
- デーモン小暮閣下をインフィニティエクシーズ召喚。
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- 2012年08月07日 20:45
- ちょっとエースの扱いがひどすぎるのが気になった
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- 2012年08月24日 17:21
- ジェイル代官真面目すぎワロタ
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- 2012年09月14日 23:47
- 凄い面白かった。声が脳内再生出来過ぎて困るww
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- 2013年02月25日 10:35
- 魔界舞踏曲出た頃はまだ昭和だったんだよね 映像も足の改造手術時のものだし
今こういう強烈な個性とそれ以上の技術を持ったバンドっていないなぁ
閣下達の口調がすごく気になったけど、各構成員の呼び方とか和尚のふいんきとかよく調べてあるなと感心した
それがアイマスの世界に綺麗にはまっているのもお見事!
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- 2013年04月17日 06:12
- このssのおかげで閣下とアイマスに興味を持ちました!
ありがとうございます(*^^*)
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- 2013年05月15日 06:48
- 亜美真美に振り回される閣下のくだりで、フジカラーのCM思い出したw
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- 2013年07月19日 10:26
- もうちょっと短くまとめた方が良い
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- 2013年07月25日 14:45
- エースの扱い、っていうかエースだけ実際の性格(キャラ)とあまりにかけ離れてるのは何でだ?
色魔だけどすごく真面目な人なのに…
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- 2013年11月04日 17:22
- 一気に読み上げたわww
面白かった!!
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- 2013年11月08日 00:18
- 面白かったわー!!
テンポよく読めてめっちゃ笑わせてもらったwwww
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- 2014年11月09日 07:58
- 学園都市のに続き面白かったわ、掛け合いのテンポが秀逸
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- 2015年02月19日 01:50
- ※34
多分「正義のために」のPVのアニメでのエースの扱いをオマージュ、あの作中のエースはお調子者の面があったし
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- 2015年11月20日 01:38
- せっかくデーモン閣下なのにハルシュタイン閣下との絡みがないのはどういう事ですかねぇ...
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- 2016年01月22日 19:38
- 読み応えもあって面白かった!
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- 2016年03月02日 20:06
- ※31を書いた、このssで聖飢魔Ⅱに興味を持ったものですが、先月ついに30周年武道館ミサに行ってきました!!
めちゃくちゃかっこよかったです。
改めて、作者様に感謝しています。
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- 2017年04月07日 12:08
- 面白かった!聖飢魔IIにこれ見て興味持ちました!デーモン閣下がテレビで出てるの見るとクスリとしてしまうww