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番外個体「てんちょてんちょー!」上条「はいはい」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:54:12.26 ID:65aIYOHz0

禁書SS

原作から約四年後。上条さんが経営する喫茶店での、お馬鹿な日常がメイン

原作にはないカップル? が存在します。公式以外は認めねえ、って方は見ないほうがいいかもです

一話完結、台本形式で投下。息抜きで始めたSSなのでシリアスは一切ありません



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:54:48.96 ID:65aIYOHz0

世界大戦から数年、学園都市の世界的優位は磐石なものとなり、各国との融和政策を開始する。


内政干渉を危惧する列強の思惑とは裏腹に、学園都市が執った政策は極めて平和的、且つ、効果的だった。


学園都市は世界の主要都市に『喫茶MISAKA』を出店。瞬く間に顧客の支持を獲得、規模を拡大していった。


それは政策というにはあまりにも壮大すぎた。可愛く、美人で、クール、そしてあまりに萌え偏重すぎた。


それはまさに侵略だった。







                ――喫茶MISAKAバチカン支店の常連客 マタイ=リースの手記より抜粋


15分あれば喫茶店に入りなさい。



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:55:37.79 ID:65aIYOHz0

学園都市 某所 喫茶 MISAKA――

閉店後

番外個体「ありがとうございました。またお越しくださいませー」ペコリ

番外個体「ふぅ、今日も一日忙しかったな」



上条「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………」ドンヨリ

番外個体「うわ、凄い溜息だね。どうしたの、てんちょー?」テクテク

上条「この台帳を見てくれ……」

番外個体「どれどれ……うん、売上も何もかも順調! 収支もずっと黒だし、ミサカたちの未来は明るいね」ヨミヨミ

上条「みんなのお陰でな」

番外個体「フフン、ミサカは可愛くて優秀だからね」

上条「あはは、自分で言うなよ」

番外個体「自分を売り込むくらいじゃないと、この先生き残れないよ。で、てんちょーは何が不満なのかな?」

上条「あー、ここなんだけど」ユビサス

番外個体「……なるほど、常連さんのツケかぁ」

上条「うちは喫茶店なのに新車が買えちまう金額ツケてるなんて、あいつら絶対払う気ないだろ……」

番外個体「みんなそれなりに裕福なハズなのにねぇ」

上条「今日だってさぁ――――」



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:56:09.80 ID:65aIYOHz0

CASE 1 報われないからこそヒロインは輝く?


カランカラン

番外個体「いらっしゃいませー」

禁書「いらっしゃったんだよ!」

番外個体「今日も飼い主と一緒じゃないの?」

禁書「ちょっと! 私をペットか何かと勘違いしないでほしいかも!」プンスカ

番外個体「餌付けされてるんだし、似たようなモンじゃん」

禁書「……この店は接客がなってないんだよ」

番外個体「はいはい、一人ならカウンターでいいよね?」

禁書「うん」



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:58:06.42 ID:65aIYOHz0

カウンター席


上条「あれ? 飼い主はどうしたんだ?」

禁書「とうままで!?」ガビーン

上条「まぁアイツも研修やらで忙しいだろうから、年がら年中お前の面倒を見てられないよな」

禁書「レディーに対して失礼かも! 私だって今年で18なんだから子供扱いはやめてよね!」プンプン

上条「そっか……。なら他のお客様みたいにツケはなしだな」

禁書「そ、それは困る……かも?」アセアセ

上条「インデックスさんは大人の女性ですもんね。昼食代くらい余裕で払えますよねー」ニッコリ

禁書「うぅ~、とうまのイジワル……」ウルウル

上条「はは、ごめんごめん。冗談だから怒るなよ」

禁書「……」ゴゴゴゴ

上条「インデックスさん……? もしかして本気で怒ってます?」

禁書「オーダー!!」クワッ



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 01:59:03.37 ID:65aIYOHz0

番外個体「はーい、ご注文をどうぞー」

禁書「全部」

上条「え゛」

禁書「メニューの上から下まで全部っ!!」

上条「ちょ、おまっ、全部なんて食べきれないだろ!?」

番外個体「オーダーを繰り返しまーす。全部、以上でよろしいですか?」

上条「番外個体も何復唱してんの!?」

禁書「よろしいんだよ!」

番外個体「それでは少々お待ちください」ペコリ

上条「待て! いや待ってください!?」

禁書「ごっはん♪ ごっはん♪」

上条「インデックスさん、お代は結構ですからオーダーを変更して頂けませんでしょうか?」ドゲザ

禁書「うん、それ無理かも♪」

上条「」マッシロ



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:00:50.76 ID:65aIYOHz0

一時間後


番外個体「おぉう……」

禁書「けぷっ」パンパカパーン


カウンターノウエ ナニモナイ


番外個体「まさか完食するなんてね。どんな胃袋してるんだろ?」

禁書「このくらい余裕……うぷっ」

番外個体「百年の恋も醒めちゃう有様だね。そんなんじゃ捨てられちゃうかも☆」ニヤニヤ

禁書「ふ、ふん。あの人はとうまみたいにセコくないもん」プイッ

番外個体「食費のことじゃないんだけど……ま、いっか」

カランカラン

番外個体「らっしゃっせー、ってなんだ第一位かよ」

一方通行「うちのシスターが邪魔してンだろ。どこに居ンだ?」

番外個体「そこに転がってるよ」

禁書「ア、アクセラレータ……」コロコロ

一方通行「………………俺ァ、風船に知り合いなンていねェンだが」

禁書「風船!?」ガガーン

番外個体「ぎゃははははは!! 風船だって風船っ!! ねぇ、てんちょー聞いた!?」ゲラゲラ

上条「………………肥満目録(インデブックス)」プッ

禁書「とうまァァーーーーー!!!」ガァ

上条「ええっ、なんで俺だけーーーー!?」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:02:10.00 ID:65aIYOHz0

一方通行「上条に迷惑かけンじゃねェ」ガシッ

禁書「だ、だって!」ジタバタ

一方通行「今日は構ってやっから我慢しろ」

禁書「ホントに!?」パァァ

一方通行「あァ、午後が休講になったからな。どこでも好きなとこ連れていってやるよ」

禁書「えっと、えっと、それじゃあね」

一方通行「とりあえず店出て歩きながら考えろ」

禁書「うん!」

一方通行「忙しいとこ邪魔して悪かったなァ」

上条「気にすんなよ」

番外個体「そうそう、ミサカたちに気を使ってないでシスターさんの相手をしてやりなよ」

一方通行「ここンとこ忙しくて、ほったらかしにしてたからなァ」


禁書「アクセラレータ、早く行こっ!」グイグイ

一方通行「おォ。ンじゃまたなァ」

番外個体「ありがとうございましたー」


カランカラン……



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:03:46.72 ID:65aIYOHz0

上条「ハハ、あいつら本当に仲がいいよなぁ」

番外個体「……そうだね」

上条「ん、どうした? 元気ないな」

番外個体「なんでもなーい。それより第一位からお代を貰ってないんだけど、良かったの?」

上条「あ」

番外個体「さっきの分で第一位&シスターさんのツケが100万超えちゃった。きゃは☆」メモメモ

上条「ひゃひゃひゃひゃくまん!?」

番外個体「なんていうのはウニー♪」ケラケラ

上条「ウニいうな! って、そうだよな。いくらなんでも100万はねーよな、あはは」

番外個体「え、100万はホントだよ?」

上条「ハハハ、ご冗談を。さっきのは嘘とかけてたんだろ?」

番外個体「ウソなんて言ってないよ? ウニとは言ったけど」

上条「……Realy?」

番外個体「リアリー。この商売を始めて二年、ほぼ毎日入り浸ってれば当然だよねぇ」

上条「分割でもいいから払って貰おう……。うう、不幸だ」ガックリ



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:04:24.39 ID:YPPGJjhH0

番外幻想とは珍しい
期待



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:05:39.41 ID:65aIYOHz0

上条「――――ってことがあったろ? それで調べてみたら他にもいっぱい……」

番外個体「ゆるい経営だねぇ。ま、そこがてんちょーのいいトコでもあるんだけどさ」

上条「儲ける為に始めた仕事じゃないからな。ゆっくりまったりでいいんだよ」

番外個体「ふふ、そうだね」


御坂妹「賄いが出来ました、とミサカは会心の一食を運びながら二人を呼びます」

番外個体「そういやお腹ぺこぺこだぁ。今日の晩ごはんは何かな~?」グゥ

御坂妹「坦坦麺です」ドヤッ

番外個体「……なんで坦坦麺? ここ喫茶店だよ?」

御坂妹「そんなのミサカが食べたいからに決まってます、とミサカは胸を張って正直に答えます」

上条「いいじゃねーか坦坦麺。のびないうちに食っちまおうぜ」

御坂妹「流石は店長。一国一城の主は度量が違いますね、とミサカは下心などおくびにも出さずヨイショします」

番外個体「おくびどころか口から駄々漏れだっつの」

上条「まぁまぁ。でも上条さんに媚を売っても給料は増えませんよ?」

御坂妹「いえ、ミサカの真の狙いは店長に永久就職させ…」

番外個体「ズズズーーーーーーーーーー!!! ズバァァァーーーーーーーーッッ!!! ゴクゴクゴク!!!」

上条「うおっ、スゲー食いっぷりだな」

御坂妹「チッ……」



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:08:33.02 ID:65aIYOHz0

番外個体「ぷはー! まったく油断も隙もあったもんじゃないね」

御坂妹「お姉様が学校に通っている今こそが最大のチャンスですから、とミサカは虎視眈々と獲物を狙います」ヒソヒソ

番外個体「あぁー、あれは高校を卒業したら即ここに就職する気だよね」ヒソヒソ

御坂妹「そうはさせません。お姉様は大学にでも進学して幸せになってもらいます」ヒソヒソ

上条「ん? 美琴ならもう内定出したけど?」

御坂妹「……」

番外個体「……どうして?」

上条「スゲー熱心だったから。俺に一生ついて行きたいんだってさ。あいつも可愛いとこあるよな」

御坂妹「ッ!?」

番外個体「ふ、ふーん」アセアセ

上条「……待てよ、よく考えたらあれってプロポーズなんじゃ……?」

番外個体「ないないない! あり得ない。うん、絶対にないね!」

上条「そこまで否定しなくても……」ズーン



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:11:28.25 ID:65aIYOHz0

番外個体「大体、高校生なんてガキじゃん。ガキに告られて嬉しいわけ? ロリコンなの?」

上条「ガキってお前、最近の美琴は普通にっていうか……超がつくほどの美人だろ? モテない上条さんには高嶺の花ですことよ?」

番外個体「~~~~~~~~ッッ!!!」

上条「一方通行たちを見てると恋人が欲しくなるんだよなー。経営も順調だし今度デートに誘ってみっかな?」

番外個体「キモっ! ロリコン! 犯罪者っ!」

上条「犯罪者て……」

番外個体「だってそうじゃん! アルバイトに手を出すなんてサイテーだよ!」

上条「けどなぁ。このままズルズルと魔法使い一直線なんて嫌だぞ」

番外個体「てんちょーにはミサカが居るからいいの! つーかミサカが一生ついて行くの!」

上条「お、おう?」

番外個体「分かったならお疲れ様でした!」タッタッタ



上条「何だったんだ、あいつ?」チュルチュル

御坂妹「み、みみ、ミサカはもしかして、でで…出遅れてる……?」カタカタ

上条「この坦坦麺うまいな。新メニューに……いや、匂いがキツすぎるか」チュルチュル



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:13:23.21 ID:65aIYOHz0

帰り道――


番外個体「あーイラつく! お姉様め、ミサカのてんちょーを誘惑しやがって! ……ん、あれは」イライラ



禁書「今日はとっても楽しかったね」

一方通行「そォかよ」

禁書「また二人で行こう?」ニコッ

一方通行「……また暇ができたらな」プイッ



番外個体「そうだよ……ケッケッケ、先手必勝早いモン勝ち、ミサカがデートに誘えばいいんだ」ニタァ



一方通行「なンか嫌な気配を感じたンだが……」ゾクッ

禁書「どうかしたの?」

一方通行「いや、何でもねェ。それより明日の朝飯を買って帰るか」

禁書「う……ごめんね。私がキッチンを壊したから……」ショボン

一方通行「気にすンな。誰にだって得手不得手は有るもンだ」

禁書「うん……。でもね、私もあなたの為に何かしたかったの」

一方通行「…………オマエは十分大切なものをくれてる」ボソッ

禁書「え?」

一方通行「何でもねェよ」プイッ



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:15:40.78 ID:65aIYOHz0

翌日

学園都市 某所 喫茶 MISAKA――


上条「仕込みはこんなモンでいいか?」

御坂妹「はい、手伝わせてすみません、とミサカは頭を下げます」ペコリ

上条「いいって。足りないとこを埋めるのも俺の仕事だからな」

御坂妹「……店長は明日オフですよね? とミサカは上目遣いで質問します」

上条「そうだけど? てか御坂妹も休みだよな」

御坂妹「はい」

上条「じゃあ明日つきあってくんねーかな?」

御坂妹「!?」

上条「店を良くする為の研究っつーか、リサーチだな。第四学区に有名店が出店したのは知ってるだろ?」

御坂妹「み、ミサカでよければ……///」ポッ


番外個体「ちょっと待ったぁぁーーーーーーーーーーっ!!!」


上条「うおっ、何だ!?」

番外個体「リサーチにはミサカがついてくよ!」

御坂妹「え……」

上条「いや、お前は明日のシフトに入ってるだろ」

番外個体「19090号に代わってもらうから大丈夫だよ」

上条「気の弱い19090号に押し付けちゃダメだ」

番外個体「じゃあ10039号に頼む!」

上条「うーん、メニューも参考にしたいから厨房スタッフの方が都合がいいんだけどなぁ」



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:18:53.37 ID:65aIYOHz0

御坂妹「それならミサカが適任です! とミサカはここぞとばかりに売り込みます」

番外個体「うぐっ、思わぬアドバンテージが……」

上条「そうだな、今回は御坂妹にお願いするよ」

御坂妹「任せてください、とミサカは小躍りしたい衝動を抑えつつ快諾します♪」ルンルン

上条「よろしくなー」スタスタ



番外個体「……」プルプル

御坂妹「店長とお出かけ……デート……初めてのデート……フフフ」フラフラー

番外個体「チクショー!! こうなったら次の休みは絶対にミサカがッ!!」

19090号「あ、あの……」オズオズ

番外個体「なにっ!!」

19090号「ひっ!?」ビクッ

番外個体「……あー、怖がらせちゃったか。ごめんね?」

19090号「い、いえ……」

番外個体「それで何か用かな?」

19090号「えっと、その……番外個体は来月のシフトを確認しましたか? とミサカは躊躇いがちに切り出します」

番外個体「もちろんだよ」

19090号「で、では店長のは?」サシダス

番外個体「店長のシフト? どれどれ……………………………………ナニコレ?」ギギギ

19090号「番外個体は一番のベテランだから、来月以降は自分の裏に入れると店長が……」

番外個体「ミサカがオフの日は、てんちょーが仕事。てんちょーがオフの日は、ミサカが仕事……?」プルプル

19090号「や、やはり聞いていませんでしたか、とミサカは番外個体に同情を禁じえません」オドオド

番外個体「ッ!!」ダダッ



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:20:57.20 ID:65aIYOHz0

番外個体「てんちょてんちょー!!」タッタッタ

上条「はいはい、店内を走んな。あと二回言うな」

番外個体「てんちょーも二回言ってんじゃん! ってそうじゃない!!」プンスカ

上条「もうすぐ開店時間なのに酷い顔だぞ?」

番外個体「誰のせいよ!」

上条「……もしかしなくても上条さんのせい?」

番外個体「そーだよ! てんちょーが勝手にシフトを決めたからに決まってんじゃん!」

上条「はぁ? 一応希望は聞いたはずだけど」

番外個体「そういうんじゃなくって! てんちょーの裏がミサカだけってどーいうこと!?」

上条「あれ? 話してなかったっけ?」

番外個体「聞いてないよ!」

上条「そりゃ悪かったな。でも昇進扱いだからさ、悪い話じゃねーだろ?」

番外個体「悪いよ!? 全っ然良くない!!」

上条「何でだよ? 給料だって大幅アップなんだぞ?」

番外個体「給料なんてどーでもいいの! そんな事よりミサカは……っ!!」

上条「あ、もしかして」キュピーン

番外個体「ッ!?」

上条「俺と一緒の日が減るから嫌がってんだろ!」ビシィ!

番外個体「~~~~~~ッッ///」カァァ

上条「あはは、図星なんかよ」ケラケラ

番外個体「わ、悪い!?///」



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:23:56.02 ID:65aIYOHz0

上条「いやー悪くはないんですがね? そっかー、番外個体は寂しかったのかー」ニヤニヤ

番外個体「うう……///」モジモジ

上条「見た目は大人でも、中身はまだまだ子供なんだなぁ」ナデナデ

番外個体「子供扱いしないでっ!!///」テレテレ

上条「はは、そういう事ならシフトを組み直さないとな」

番外個体「ほ、ホント!?」

上条「おう、子供に好かれてるうちが華っていうし。寂しくて涙目のワーストたん萌え~ってな」ニヤニヤ

番外個体「涙目じゃないし! てか昔のお姉様みたいにあしらうな!!」ビリビリ

上条「そういや昔の美琴もそんな感じだったっけ」パキーン

番外個体「もう……」

上条「そんじゃあシフトを弄りますかね」

番外個体「だ、だったら次の休みを、てんちょーに合わせてほしいんだけど」

上条「次っていうと来月の頭か……あ、悪い。その日は無理だ」

番外個体「どうして?」

上条「俺の他に美琴もオフになってるんだよ。流石にホールのベテラン不在は不味いからな」

番外個体「……もしかしてその日、お姉様と何かあったりする?」

上条「一緒に帰省することになってる。就職の件を、美鈴さんたちに報告しに行くんだ」

番外個体「……」プルプル

上条「帰省する度に孫はまだかーってうるさいんだよなぁ。ったく、うちの両親sにも困ったモンだぜ」

番外個体「……なんで複数形?」

上条「美鈴さんと旅掛さんも煽るんだよ。俺なんかより有望なのはいくらでもいるだろうに、娘の将来なんだから慎重になれってんだ」



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:26:14.62 ID:65aIYOHz0

番外個体「そ、そうだよ、てんちょーとお姉様じゃ月とスッポンだもんね!」※お姉様=スッポン

上条「あはは、上条さんはスッポンかよ。そこまでしつこい性格じゃないと思うんだけどな」

番外個体「その……相手が見つかんないなら、ミサカが……///」モジモジ

上条「お前がねえ。……それもいいかもな」ニカッ

番外個体「マジで!?」

上条「ああ、なんだかんだでお前とも付き合い長いし、父さんたちにも気に入られてるしな」

番外個体「てて…てんちょーは、ミサカの事……どう思ってるの?///」

上条「んんー、そうだな……。番外個体は傍若無人で怒りっぽくて、笑い方が変だ」

番外個体「なにそれ! ケンカ売って……」

上条「だけど働き者で、実は面倒見がよくて、分かりづらいけど本当は優しい子だと思ってる」ニコニコ

番外個体「……///」

上条「照れてんのか? かーわいいなぁ」ナデナデ

番外個体「も、もう……。てんちょーはズルイよ///」テレテレ

上条「ずるくて結構。こんなに可愛い子供ならいくらでも欲しいってもんだ」

番外個体「…………………………子供?」



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:27:34.68 ID:65aIYOHz0

上条「上条さんちの養子になってくれるんだろ? なんだかんだ言っても実年齢は4才くらいだもんな」

番外個体「……」

上条「あ、そういえば養子縁組は既婚者にしか出来ないんだっけ?」

番外個体「……」ブルブル

上条「まずは彼女をつくれってことか。妹達に理解のある女性じゃないとダメだし、やっぱ美琴に……」

ブチッ

番外個体「ふっざけんなァァーーーッ!!!」バチバチッ

上条「はいはい、店内での能力使用は控えてください」パキーン



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:30:18.56 ID:65aIYOHz0

番外個体「ミサカは! てんちょーの事が! 大好きって言ってんだよ!!」ガァァ

上条「おう、上条さんも大好きですよ」ニコニコ

番外個体「全然わかってない! なに!? てんちょーってば日本語が不自由なの!?」

上条「失敬な。高校時代の現国は確か……3だったかな? うん、平均だ平均」

番外個体「うそつけ! アヒルの行列だったでしょ!」

上条「なんで知ってんの!?」

番外個体「てんちょーの事なら何でも知ってるもん!」

上条「んな一文の得にもならん情報を知ってどうすんだよ。お前、暇だなぁ」ヤレヤレ

番外個体「もう知らないっ! てんちょーの馬鹿あああああああああああああああああ!!!」タッタッタ

上条「もうすぐモーニングだから、すぐ帰ってこいよー」フリフリ

番外個体「~~~~~ッ!! 馬鹿ああああああぁぁぁぁぁ…………――」ドップラー







御坂妹「恋敵ながら同情を禁じえません、とミサカは走り去っていく末の妹を見送ります」

19090号「ミ…ミサカは養子でも満足です……とミサカは思わぬ妥協案に目が眩みます」クラクラ



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:31:46.53 ID:65aIYOHz0

てな感じで今回は終了
4~5回の投下で完結させる予定なんで、よろしければお付き合いくださいー



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 02:44:12.64 ID:/xKhgQN+o


舞ってる



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 12:00:20.22 ID:oWH1FSOLo



番外可愛すぎて上条爆発しろ



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/19(月) 15:18:58.94 ID:OeipGInAO

やべぇ

ニヤニヤとまんないwww



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/20(火) 00:59:42.94 ID:5BHxRCUqo

いいなーこの感じ!
4~5回で、終わっちゃうのは寂しすぎるぜ!
ともあれ>>1乙!



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 21:52:52.09 ID:P9XI84hIO

てんちょー!はやく帰ってきてー!



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/25(日) 22:21:46.66 ID:WHh5qJ6W0

てんちょーマダー?



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2011/09/27(火) 00:28:26.49 ID:Wxl4Q1CI0

てんちょーはいつ来てくれるのか



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 01:32:28.49 ID:EyHAKJZ+0

てんちょてんちょー



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:22:57.31 ID:7BkFR1NT0

深夜ですが投下ー



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:25:14.58 ID:7BkFR1NT0

高校在学中に持ちかけられた、全世界を巻き込んだ壮大なプロジェクト。学園都市による世界平和。

馬鹿げていると思ったし、正直興味もなかった。今より多少平和になるならいいや程度の認識だった。

だけど卒業を控えたあの日、全てを諦めてるアイツに気付いたあの日、俺に天啓が舞い降りた。

世界があいつ等を理不尽に扱うなら、あいつ等の、俺の都合のいいように変えていけばいい。

極力血の流れない方法でソレを成す。学園都市による世界平和? ハッ、くっだらねえ。

俺とアイツが打ち出した目標は唯一つ! ふたりで立ち上げた会社による世界征服! これしかねえ!






                    ――株式会社 IMAGINE 代表取締役の独白(笑)より



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:26:46.57 ID:7BkFR1NT0

学園都市 第七学区 窓のないビル――


上条「――以上が今期の利益配分になります。各セクションも順当に成果を出しておりますので、戦略目標の修正は必要ないかと」

アレイ☆「報告ご苦労。フフフ、学園都市の評判は二年前とは比べるべくもないな」

上条「社員一丸となって取り組んだ結果と自負しております」

アレイ☆「当初のプランより三年も短縮できたのだ。もっと誇っていい。それで次のステージはどうなっている?」

上条「水耕栽培プラントや養殖プラント等の各種インフラ事業も順調です。食糧難に喘ぐ第三世界からも出店の要望が上がるほどです」

アレイ☆「大いに結構。やはり君に任せて正解だったよ」

上条「恐縮です」



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:27:56.51 ID:yyqzWSFL0

おお、ありがたやありがたや



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:28:42.32 ID:7BkFR1NT0

アレイ☆「さて、定例報告会はこれで終了だ。お互い堅苦しいのはここまでにしよう」

上条「了解。はぁ……こういう真面目なのは肩が凝って仕方ねーな」コキコキ

アレイ☆「名目上、私はメインスポンサーで、君は代表取締役なのだ。体裁は必要だろう?」

上条「まあなー。けど俺は社長なんてガラじゃねーし、早く店長業務だけに専念したいんですことよ」

アレイ☆「君の目的はほぼ達成しているからな。だが君の力、まだまだ私のプランのために役立ててもらうぞ」

上条「へいへい、分かってますよ」

アレイ☆「楽隠居したいのなら後継者を育てることだ。私としては君の血を継ぐものが望ましいのだがね」

上条「モテない上条さんに無茶をおっしゃる。あ、そうだ、独身でも養子がとれるように法改正してくんない?」

アレイ☆「……仕事ではキレ者なのに、何故こっち方面は壊滅的なのか」ボソッ

上条「???」

アレイ☆「近々大規模な法改正を行う予定だ。君も観念しておくといい」ニヤ

上条「は? なんだよそれ?」

アレイ☆「フフ、そのうち分かるさ」



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:30:02.35 ID:7BkFR1NT0

学園都市 第七学区 駅前――


上条(何とか今回もいい結果が出せたな。でもあいつ等を路頭に迷わせないように、もっと頑張らねーとな)

上条(現地企業との関係強化に現地人の好みの掌握。インフラ整備にも着手する時期だし、やる事が山積みだ)

??「かみじょう?」

上条「はい? 私に何か御用でしょうか?」

??「スーツを着てると印象が違うね」

上条「おお、久しぶりだな――」



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:31:48.35 ID:7BkFR1NT0

CASE 2 てんちょーの華麗な一日?


学園都市 某所 喫茶MISAKA――


番外個体「はぁ、てんちょー遅いなぁ」

御坂妹「定例報告に本社へ出向いているので仕方ありませんよ、とミサカは多忙な店長に想いを馳せます」

番外個体「ああ見えてワーカホリックだからね」


カランカラン


番外個体「らっしゃっせー、って浜面じゃん」

浜面「客を呼び捨てにすんなよ……。てかヤなヤツを思い出すから、その語尾はやめれ」

番外個体「お客様はお一人じゃん? ならカウンターで十分じゃん? ではこちらへどうぞじゃん?」

浜面「嫌がらせか!」

番外個体「別にいいじゃん。気にすんなじゃん。じゃじゃじゃじゃ~~ん☆」ケラケラ

浜面「相変わらずいい性格してんなぁオイ!?」



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:34:01.05 ID:7BkFR1NT0

番外個体「で、なんにする?」

浜面「はぁ……いつもので」

番外個体「りょーかい。エスプレッソとミルクレープひとつー」

御坂妹「エスプレッソとミルクレープひとつー、とミサカは緩慢な動きで厨房へ向かいます」テクテク

浜面「他に客がいないからって横着するなよ」

番外個体「いいじゃん別に。つーか男なのにミルクレープが好きって変わってるよね」

浜面「……甘いモンでも食わねえと、やってらんねぇんだよ」ゲンナリ

番外個体「どうせまた自業自得でしょ?」

浜面「ちっ、……まあそうだけどよ」

番外個体「女を幸せにするのは誠実さだと思うけどな。そこんとこは第一位を見習いなよ」

浜面「一方通行か。いいよなぁ……銀髪シスター。ルックスだけなら学園都市一位じゃね?」

番外個体「んー、そうかも。ミサカでもちょっと敵わないかなぁ」


カランカラン


番外個体「いらっしゃいませー、って、噂をすれば」

禁書「……」フラフラ



95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:36:21.99 ID:7BkFR1NT0

浜面「おい、フラついてるけど大丈夫か?」

禁書「……おなかへった」グキュルルルルルルルーーーーーーー!!!

番外個体「はいはい、10032号に何か作ってもらうから待ってて」スタスタ

禁書「お願い……」グッタリ

浜面「これさえなけりゃ完璧なのに。……もったいねぇ」

禁書「今、失礼なこと言ったでしょ……」

浜面「うお、聞こえてたのかよ」

禁書「また浮気してたって、りこうに言いつけてやる……」ボソッ

浜面「やめてっ!? 本気で洒落になんないから!?」



96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:38:16.69 ID:7BkFR1NT0

番外個体「おまちどーさま」スタスタ

禁書「いっただきまーす!!」ムクッ

ズバァァァァァァァァ!!! ムシャムシャー!! ゴックン!


浜面「……スゲー勢いでパスタが減ってくな」

番外個体「そっちもお待たせ」

浜面「おう、やっと一息つけるぜ」

番外個体「んで? てんちょーの代わりに愚痴を聞いてあげるから話してごらん? スケコマシくん☆」

浜面「その呼び方はやめて!?」

番外個体「大方、浮気疑惑か何かで奥さんを怒らせたから、てんちょーに仲介を頼むつもりなんでしょ?」

浜面「ぐっ、鋭い」ギクッ

番外個体「今度は誰かな? 第四位、窒素姉妹……大穴でフレメアちゃんかにゃ~ん?」ニヤニヤ

浜面「……まさかの大穴」

番外個体「うわぁ……」

浜面「ちょっ、ドン引かないでっ!? 俺の話を聞いてくれ!」



97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:40:43.53 ID:7BkFR1NT0

番外個体「このロリコン」

浜面「ぐはっ! 絶対零度の眼差し……ッ!?」

番外個体「あんな出来た奥さんがいるのに、どうして犯罪に走るかな?」

浜面「だから誤解だっての!」

番外個体「五階も六階もないよ。てんちょーは20階に住んでるけどね♪」

浜面「上条が何階に住んでるとか関係ねえから! てか愚痴を聞いてくれんじゃないの!?」

番外個体「しょーがないなぁ」ヤレヤレ


浜面「昨日さぁ、俺だけ会社が休みで暇してたんだ。そしたらフレメアから会いたいってメールが来てな」

番外個体「うんうん、それで?」

浜面「映画見て、飯食って、流れでホテルに…」

番外個体「はいアウトー」

浜面「え、もう!?」

番外個体「どんな流れでホテルに行くのかな? ミサカには理解できないよ」ジトー

浜面「男と女の機微っつーか、あるだろ? そういう雰囲気になる瞬間が」

番外個体「あったとしても、てんちょーなら紳士的にエスコートしてくれるもん」



98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:42:46.02 ID:7BkFR1NT0

浜面「上条を基準にするなっての。妹達に囲まれてんのに手ぇ出さないとか聖人だろ」

番外個体「ハッ」

浜面「鼻で笑いやがった……」ガーン

番外個体「男なら、てんちょー並の甲斐性と紳士力を身につけてみなよ」

浜面「無茶いうな! あの野郎がどんだけ稼いでるか知ってるだろ!」

番外個体「稼いでるのは事実だけど、たぶん貯金はゼロだよ?」

浜面「はぁ!? どんだけ金使いが荒いんだよ」

番外個体「んー、妹達が何人いるか知ってる?」

浜面「いや、知んねえけど」

番外個体「ミサカと最終信号を含めて9971人。その全員に誕生日プレゼントと、ホワイトデーのお返しを用意したら……ねえ?」

浜面「単純計算で一万円のプレゼントを一万人に配るとして…………一億ぅー!?」ガガーン

番外個体「実際はもっとかかってるんじゃないかな」

浜面「上条のヤツ、そんな事してんのかよ。馬鹿だろ……」

番外個体「ミサカが無理しないでって言っても、大した事ないーっつって聞かないんだから♪」

浜面「やべぇ、素で尊敬しちまいそうだ……あらゆる意味で」

番外個体「ふっふーん、ミサカのてんちょーは凄い人なんだよ」ニコニコ

浜面「必ずしも褒めてねぇからな……」



99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:44:10.70 ID:7BkFR1NT0

浜面「クソッ、愚痴りにきたハズなのに、なんでか知らねえが惚気られてやがる!」

禁書「諦めた方がいいかも。ワーストのとうま自慢はいつもの事でしょう?」

浜面「お前も何気に復活してんのな……」

禁書「ごちそうさま。危うく飢え死にするところだったよ」

番外個体「量は足りた?」

禁書「うん!」


カランカラン


番外個体「いらっしゃいませー」

上条「ただいま」

番外個体「あはっ、てんちょーおかえりー!」

上条「おう」



100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:46:06.00 ID:7BkFR1NT0

浜面「よう、上条」

上条「またな!」

浜面「ああ、またな……って、待て待て! いきなり帰らせようとするな!」

上条「インデックスも来てたのか。もう飯は食った?」

禁書「うん。ふわふわ玉子のカルボナーラ、とっても美味しかったんだよ」

浜面「華麗にスルーすんな!」ガァァ

上条「浜面……さっき駅前で奥さんに会ったぞ」

浜面「え、マジで?」ギクッ

上条「滅茶苦茶怒ってたんだが、お前なにしたんだよ?」

浜面「いや、なんつーか……ハハ」

禁書「また浮気したんだって」

上条「……最低だな」ジトー

浜面「100%浮気と決まったわけじゃねえよ!? 不可抗力な面もあったんだって!」アセアセ

禁書「幼い子羊を毒牙にかけておいて、ちょっと見苦しいかも」

番外個体「中学生はヤバいよねー♪」



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:48:58.61 ID:7BkFR1NT0

上条「中学生? ……まさか打ち止めじゃねーだろうなァ」ギロッ

浜面「ち、違う! 確かに打ち止めは可愛いけど、今回は違うんだ!」

上条「今回は、だと? ……テメェ、もし打ち止めに手ぇ出してみろ。頭から噛み砕いてやるからな」ゴゴゴゴ


グガァァァァァァァァァァァァ!!!! キシャァァァァァァァァァァァァァ!!!!


浜面「ひぃぃ!? なんか出てるっ! 右手からドラゴンっぽいナニカが、こんにちはしてるぅ!?」ガクブル

番外個体「てんちょー落ち着いて? お相手はフレメアだってさ」

上条「……ならいいんだ。脅かして悪かったな」ニッコリ

浜面「あ、ああ」ビクビク

禁書「ちょっと、とうま! フレメアも中学生だから、倫理的にも法的にもアウトなんだよ!」プンスカ

番外個体「そもそも妻帯者だしね。浮気自体あり得ないよ」ヤレヤレ

上条「外野が口出しする話じゃないだろ。フレメアだって後二年もすれば問題ないし、既婚者には離婚って手段もあるしな」シレッ

浜面「いや、俺に別れるつもりはサラサラないんだが」

上条「お前になくても、奥さんにはあるかもな?」ニヤリ

浜面「ッ!?」

上条「悪い事は言わねーから、土下座するなり機嫌を取るなりした方がいいんじゃねーか?」

浜面「そ、そうだな」

上条「ほらっ、これを持ってけ」ポイッ

浜面「おっと、何だコレ?」キャッチ

上条「サードオニキスのペアブレスレット。『家族の幸福』って意味が込められてるんだ。おあつらえ向きだろ?」

浜面「上条……恩に着るぜ!」タッタッタ


カランカラン……



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:51:38.90 ID:7BkFR1NT0

番外禁書「「……」」ポカーン

上条「やれやれ、世話が焼けるな」

番外個体「て、てんちょー?」オズオズ

上条「なんだ?」

番外個体「どうしてあんなに手回しが良かったの?」

禁書「そ、そうだよ! 鈍感大王のとうまらしくないかも!」

上条「はは、鈍感大王ってなんだよ。御坂妹にも言ったけど、足りないところを埋めるのが俺の仕事だぞ?」

番外個体「それにしたって、あり得ないでしょ」

上条「帰り道で怒ってる浜面夫人に出くわしたからな。彼女が怒りを露にするってなると、浜面の浮気くらいだろ?」

禁書「う~ん……」

上条「それで馴染みのアクセ屋で適当に見繕って、今に至るってわけ」

番外個体「サードオニキスだっけ? 無駄になるかもー、とか考えなかったの?」

上条「アルバム一枚程度の出費だし気になんねーよ」

禁書「でも宝石に込められた意味なんて、よく知ってたね」

上条「フフン、上条さんを舐めんなよ? これでも一万回以上、女の子にプレゼントを贈った経験があるからな!」

番外個体「あー……なるほどなー」



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:53:31.37 ID:7BkFR1NT0

数十分後


上条「うーん、珍しく暇だなぁ」マッタリ

番外個体「ディナー前なのを差し引いても暇だねぇ」マッタリ

上条「じゃあ番外個体、今日は早上がりしていいぞ」

番外個体「なんでさ?」

上条「平日だし、今日のホールはラストまで四人も居るから戦力は十分だろ。だからたまには、な?」

番外個体「いいよ別に! 途中で投げ出すなんて、ミサカのポリシーに反するもん」アセアセ

上条「そっか、残念だな」

禁書「……」

番外個体「……ミサカはてんちょーと一緒に働きたいってのに……ミサカにだけ鈍感なんだから」ボソッ

上条「ん、なんか言った?」

番外個体「なーんにも。てんちょーもさっさと着替えてきなよ」

上条「いや、俺はもう帰るけど?」

番外個体「……え?」



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:55:55.03 ID:7BkFR1NT0

上条「最近オーバーワーク気味だし、たまには贅沢に外食してSPAにでも行こうかなーって」

番外個体「それってもしかして……?」

上条「普段から人一倍頑張ってる、有能店員一号も一緒にって思ったんだけどな」

番外個体「やっぱミサカも早上がりす…」

ヴヴヴヴヴ

上条「悪い、俺の携帯だ」スタスタ


番外個体「る……」ションボリ

禁書「ワーストも間が悪いね……」ポン

番外個体「うわぁぁん!! 折角てんちょーが誘ってくれたのにぃ!! 念願のデートのお誘いだったのにぃぃ!!!」

禁書「大丈夫だよ。ワーストが素直に行きたいって伝えれば、きっと気持ちは届くよ」ニコッ

番外個体「そ、そうだね。まだ大丈夫だよね」

禁書「うん。あ、とうまが戻ってきたんだよ」



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:57:48.82 ID:7BkFR1NT0

上条「そんじゃ上条さんは上がるんで、後は頼むな」イソイソ

番外個体「あ、あのミサカも一緒に…」オズオズ

上条「ごめん、優秀アルバイト一号を待たせてっから、用があるならメールで頼む」イソイソ

番外個体「~~~~~~ッ!?」

禁書「ちょ、とうま!?」

上条「さっきの電話が美琴からでさ、一緒に行く事になったんだよ」

番外個体「ま、待って!」キュッ

上条「おい服を掴むな、って、番外個体……?」

番外個体「……ミサカも行きたい」

上条「……」

番外個体「早上がりを断ったのも、ホントはてんちょーと居たかったからで……」

上条「そっか」

番外個体「だから、てんちょーとお姉様が二人っきりなんてヤだよ……」

禁書「とうま、短髪……ううん、みことには申し訳ないけど、ワーストの気持ちも汲んであげて」

上条「はぁ、なに言ってんだ」ヤレヤレ



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:59:37.14 ID:7BkFR1NT0

番外個体「てんちょー……」

上条「ったく、なんつー顔してるんだよ」ワシャワシャ

番外個体「わわっ!?」


上条「突然ですが問題です。上条さんは番外個体の何ですか?」

番外個体「え、急に言われても……」オロオロ

上条「制限時間は後10秒! 9、8、7」

番外個体「えっと、……恩人?」

上条「ぶっぶー! 6、5、4」

番外個体「ど、同僚! 仲間っ! それから、えっと、友達!」アタフタ

上条「まとめてハズレー! 3、2、1」

番外個体「わかんないっ!? わかんないよ、てんちょー!?」

上条「ピンポーン、正解っ!」

番外個体「ふぇ?」

上条「俺はお前の『てんちょー』だろ?」



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 03:02:14.92 ID:7BkFR1NT0

番外個体「……」

上条「お前が悲しい顔をしてるなら、何があろうと放っておけねーよ」

番外個体「……」

上条「俺は社長だからな。何を踏みにじっても、お前らを守り抜く。その覚悟はとっくに済ませてんだ」

番外個体「てんちょー……」

上条「だから、お前はもっと我侭を言っていいんだよ」

番外個体「期待しても……高望みしてもいいの?」

上条「今更だろそんなの。遠慮なんてらしくねーぞ?」

番外個体「ッッ!! て、てんちょー!!」ギューッ

上条「はいはい、二回言うな」ナデナデ

番外個体「言ってるの、てんちょーじゃん……」

上条「あはは、そうだな」





禁書「ワースト、よかったね」ホッコリ

御坂妹「贔屓です。これは明らかな贔屓です! とミサカは嫉妬の炎に悶えます。あちち……」ムカムカ

19090号「イラッ☆ とミサカは出勤直後の惨劇に怒りが有頂天に達しました」イライラ

禁書「そうだ! あの人に頼んで――」pi



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 03:04:44.48 ID:7BkFR1NT0

待ち合わせ場所――


番外個体「てんちょー、何処へ食べに行こっか?」

上条「そうだなぁ、ドレスコードなしで美味しいとこがいいな」

番外個体「じゃあ第四学区でフレンチにする?」

上条「フレンチか……いいねえ、そうすっか」

番外個体「ワインにシャンパン♪ 楽しみだねー」ニッコニコ

上条「俺と美琴は未成年だからノンアルコールで頼むぞ」

番外個体「コンプライアンスってヤツ?」

上条「そういう事。上条さんに軽率な行動は許されないのです」

番外個体「てんちょーは早生まれだもんね。あとちょっとの我慢だよ」

上条「二十歳になったら一緒に飲みに行こうな?」ニカッ

番外個体「う、うん。楽しみにしてるね///」カァァ



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 03:07:08.46 ID:7BkFR1NT0

上条「にしても遅すぎないか? 美琴のヤツ」

番外個体「お姉様が遅刻なんて考えられないけど」

ヴヴヴヴヴ

上条「ん、美琴からだ。――もしもし」pi

一方通行『上条、オリジナルからの伝言だ。よく聞け』

上条「一方通行?」

一方通行『急病で行けなくなった。ごめン、……だそうだ』

上条「おい、急病って大丈夫なのかよ!」

一方通行『心配ねェ。「イナハンバデノルナジリオ」って学名の新種の水虫だ』

上条「み、水虫ぃ!?」


フザケンナァァァァ!!! ダレガミズムシダコラーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!


上条「今、美琴の声がしなかったか?」

一方通行『気のせいだ。それより……まァあれだ、一応オリジナルも女だからよ』

上条「ああ、分かってる。下手な慰めは逆効果だもんな」


チョット!? トウマニナンテコトフキコンデルノヨ!?


上条「美琴を頼む。キッチリ治してやってくれ」

一方通行『冥土帰しと俺が責任を持ってやっから、オマエはガキのお守りに専念してろ。いいな?』pi



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 03:09:03.72 ID:7BkFR1NT0

上条「……あの二人なら安心だな」

番外個体「お姉様がどうかしたの?」

上条「あ、ああ。ちょっと具合が悪くなったから来れないって」

番外個体「え、大丈夫なの? お見舞いに行ったほうが良くない?」

上条「私は平気だから、二人は思いっきり羽を伸ばしてこいってさ」

番外個体「でも……」

上条「俺たちが見舞いに行ったら、かえって気を遣わせちまうだろ?」

番外個体「……そだね」

上条「美琴には悪いけど、今夜はめいっぱい楽しもうぜ!」

番外個体「うんっ!」



こうして番外個体は、念願のてんちょーとのデートを満喫しましたとさ。めでたしめでたし?



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 03:09:37.29 ID:7BkFR1NT0

ってな感じで今回は終了
感想どうもです。新約二巻の嘘予告がこのSS誕生の切欠だったり



115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 04:27:12.09 ID:HGOxltS+o

番外個体ってなんでこんなにかわいいの?



116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 12:00:51.34 ID:dyyacPNAO

番外個体だからだよ



139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:28:57.63 ID:yIoTfKfn0

超時短バージョンで投下ー



140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:31:07.91 ID:yIoTfKfn0

EXTRA CASE 前回アフター



番外個体「これって……てんちょーの携帯?」ヒョイ

ヴヴヴヴヴ

番外個体「てんちょー! なんか着信してるよー!」


上条「誰からー?」


番外個体「えっとね……ッ!?」パカッ

上条「メールか……てかなに変な顔してんだ?」スタスタ

番外個体「な、な、な、な……」

上条「???」

番外個体「何この待ち受けーー!?」

上条「何って、俺とお前の写メだろ?」シレッ

番外個体「こんなの撮った覚えないよ!? こ、こんなに顔を近づけて……ッ!?」アウアウ

上条「昨日飯を食った後、酔っ払ったお前が撮って勝手に設定したんだろうが」ヤレヤレ

番外個体「そ、そうなの?」

上条「『ミサカたち結婚しました♪』とか添えて、妹達全員に配信してたじゃねーか。ったく、大変だったんだぞ」

番外個体「は……はぁ!? そんな訳……」チラッ




19090号「……………………」ジーーーーーーーーー

御坂妹「ダメ、抜け駆け。絶対ダメ、とミサカはミサカミサカみみみ……」プルプル



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:32:52.78 ID:yIoTfKfn0

番外個体「うあ、マジか……」ガックリ

上条「まあ可愛いからいいけどな」

番外個体「へ……?」

上条「こんな無邪気に笑っちゃってさ」ニヤニヤ

番外個体「~~~~~~~~ッッ///」カァァァ

上条「あはは、酔いどれワーストたん萌えー」ケラケラ

番外個体「け、消してっ!!///」

上条「イヤでーす」

番外個体「いいからっ! 携帯をっ! よこしてっ!///」ピョンピョンピョン

上条「でも届かないんだなーこれが」

番外個体「そんなみっともないのヤだってば! せめて取り直させてよぉ///」ウルウル

上条「だが断る!」ピロリーン♪

番外個体「ちょ、なに撮ってるの!?」

上条「涙目ワーストたんゲットー♪ なんつってな」ニカッ

番外個体「ば、バカっ! てんちょーのバカバカバカーーーーーー!!!///」ポカポカ





19090号「……ッ……ッ……ッ……ッッ……」ドン! ガン! バキッ! ゴスッ!

御坂妹「よろしい。ならば戦争だ、とミサカはフルブーストの申請をしました」イラッ



142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:33:50.35 ID:yIoTfKfn0

その日の終業後 ※例の待ち受けは消去されました


番外個体「……」キョロキョロ

番外個体「……」パカッ カチカチ

番外個体「……」

番外個体「え、えへへ///」ニヘラ

上条「……」ソローリ

番外個体「てんちょーとのツーショット♪ 消す前に保護できてよかったぁ」ニコニコ

上条「……」ツンツン

番外個体「ふふ、我ながら幸せそうな顔してる。記憶にないけど……ちょっとお酒は控えようかな?」

上条「……」ツンツン

番外個体「もう、いい気分に浸ってるのに、さっきから何……」クルリ

上条「賄いできたぞ」ニッコリ

番外個体「…………見てた?」

上条「何をだよ?」

番外個体「べ、別にぃ? なんでもなーい」アセアセ



143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:37:34.23 ID:yIoTfKfn0

上条「なんだよ、気になるじゃねーか」

番外個体「いいから! さっさとテーブルに行こ!」グイグイ

上条「引っ張んなって。つーかさ、これ見てくんない?」パカッ

番外個体「んー? なにな……に?」ピシリ

レイノマチウケ

上条「いやー、お前に消されると思ってな。こんな事もあろうかと、バックアップを取っておいたんだ」

番外個体「……///」プルプル

上条「お酒を控えるのは上条さんも賛成ですよ? お前、酔うと性質が悪いからなー」ニヤニヤ

番外個体「タチ悪いとか言うなっ!! ミサカをいじめて喜んでるドSてんちょーのくせにぃぃ!!」プンスカ

上条「悪い悪い、お前の反応が可愛いからつい、な?」

番外個体「~~~~~~ッ!! て、てんちょーなんか……てんちょーなんか……///」

上条「だから二回言うな」

番外個体「てんちょーなんか! 大っ好きだああああああああああああああああああああ!!!///」スタコラサッサー



上条「……あ」

御坂妹「弄りすぎたせいで帰ってしまいましたね、とミサカは暗にミサカにも構えと促します」

上条「……」

御坂妹「どうしたのですか店長? まさか……」

上条「三回だったか……。迂闊だった」

御坂妹「そっちかよ! とミサカは内心あなたの鈍感ぶりに安堵しました」ホッ



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:38:11.14 ID:yIoTfKfn0

といったところで今回は終了
ガッツリ投下する分とは別に、こんな感じで小ネタを挟むのもありかなー



147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 23:47:39.34 ID:9dgzDSJd0

乙です。こういう小ネタも大好物です



162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:23:46.91 ID:KpHzBrRG0

今回も小ネタを投下ー



163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:24:35.61 ID:KpHzBrRG0

EXTRA CASE NTR? いいえ、そもそも恋人ですらありません


番外個体「異動?」

上条「おう、何でもミサ会議ってので、希望勤務地一位に学園都市が選ばれたそうなんだよ」

番外個体「……まあそーだろうね」

上条「それでモチベーションを高める意味合いも込めて、ダイナミックな人事異動を考えてるんだ」

番外個体「ふ、ふーん」

上条「で、ものは相談なんだけど……」

番外個体「イヤっ!!」

上条「嫌って……話くらい聞いてくれよ」

番外個体「イヤったらイヤなの! ミサカは異動なんて絶対イヤだからね!」

上条「試験期間っつー事で、一週間だけロシアに行ってくんない?」

番外個体「却下!」プイッ



164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:25:53.21 ID:KpHzBrRG0

上条「この通り! お願いだからさ、な?」

番外個体「イーヤーだー!」

上条「どうしても嫌か?」

番外個体「ミサカは学園都市を離れると死んじゃう病気なの!」

上条「はぁ、ったくガキだなぁ」ヤレヤレ

番外個体「ガキでいいもん! ここの競争率がどんだけ高いか知ってるでしょ!」

上条「まあな、二位以下がゼロ票だもんなぁ」

番外個体「そもそもミサカ、外国語しゃべれないし」

上条「は、ウソだろ?」

番外個体「元々使い捨ての予定だったからね。日本語とロシア語しか出来ないよ」

上条「ロシア行けるじゃん!」

番外個体「も、もう忘れたっ! ミサカ、ロシア語ワッカリマセーン!」アセアセ



165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:27:09.09 ID:KpHzBrRG0

上条「仕方ねーな。そこまでいうなら番外個体はパスにするか」

番外個体「当たり前だっつの。ミサカは仕事に戻るからね!」スタスタ


上条「んー……。19090号はどうだ? ロシアに行ってみないか?」

19090号「ふぇっ!? みみみ、ミサカがですか!? とミサカは突然の振りにあわわ……」オロオロ

上条「異動っつっても一週間だけだ。あっという間だと思うけどな」

19090号「あ、え、その、あの……」オロオロ

上条「不安を感じるのは分かる。けど俺も一緒だから心配すんな」

19090号「……へ?」

上条「流石にお前一人に押し付けたりしないって。モスクワ支店たっての要望でもあるし、上条さんが出張するのも織り込み済みなんだ」

19090号「で、でしたらミサカは頑張れそうです!」パァァ

上条「ハハ、経験は積んでおいて損はないからな。そんじゃ週明けにはロシアに飛ぶから準備はしっかり頼む」

19090号「はい! とミサカは期待に沿えるよう気合を込めて返事をします」



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:27:57.54 ID:KpHzBrRG0

そして週明け 一日目


御坂妹「はぁ……」

カランカラン

番外個体「おっはよー! 今日も一日張り切ってこー!」

御坂妹「おはようございます、とミサカはダウナー気味に挨拶をします」ドンヨリ

番外個体「どしたの? 元気ないじゃん」

御坂妹「当然です。今日から一週間も店長に会えないのですから、とミサカは自らの発言で更に落ち込みます。はぁ……」

番外個体「え、うそ……?」

御坂妹「ロシア行きの件です。番外個体は店長に随行するのを辞退したと聞きましたが」

番外個体「…………!! あの時か!」タッタッタ



167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:28:52.78 ID:KpHzBrRG0

番外個体「早く出ろ、早く出ろー……」pipi

Prrrr Prrrr

上条『――もしもし』pi

番外個体「てんちょてんちょー! なんでロシアに行ってんの!?」

上条『はいはい、二回言うな。てかこの前説明しただろ。試験的に人事異動するってさ』

番外個体「てんちょーまで異動するなんて聞いてないよ!?」

上条『そうだっけ?』

番外個体「そうだよ!」

上条『んー、まあ問題ないだろ。ていうかこっちは深夜なんだ。もう寝かせてくれ』

番外個体「ま、待って!」


テンチョウ、ミサカハドコデネレバイイデスカ?


上条『クソっ、このボロ部屋ベッドが一つしかねえ! ソファーじゃ風邪を引くし……しょーがないな、一緒に寝るぞ』


ソ、ソンナ!?


上条『安心してくれ。絶対何もしないから大丈夫だ』


ム、ムシロ、シテクレタホウガ、ト ミサカハ……///


番外個体「ちょっ、てんちょー!?」

上条『ああ、すまん。何か不都合があるならメールで頼む。明日こっちで処理するから』

番外個体「そうじゃなくて! 何か不穏当な台詞が……」アワワ

上条『なに言ってんだ? こっちは平穏無事……って、19090号、もっとこっちこい。風邪引いたら馬鹿らしいぞ』

番外個体「ッ!?」

上条『んじゃお休みー、じゃなくて、そっちはおはようの時間だっけか。とにかく切るぞ、店の事たのむな』pi



168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:29:37.65 ID:KpHzBrRG0

番外個体「……」ボーゼン

御坂妹「どうしたのですか? 顔色が悪いですよ」テクテク

番外個体「……」プルプル

御坂妹「番外個体?」

番外個体「…………た」プルプル

御坂妹「?? なんですか?」

番外個体「19090号に、てんちょーを寝取られたあああああああああああああああああああああ!!?」ギャース

御坂妹「………………………………え」



169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:30:14.07 ID:KpHzBrRG0

二日目


番外個体「一週間なんてあっという間だよ。てて、てんちょがいい、居なくたって、へへ平気……」ガタガタ

御坂妹「早くも禁断症状が出てますよ、とミサカは末の妹の打たれ弱さに唖然とします」

番外個体「そそそ、そんなここ、ことないってばばばっ!」ガタガタ

御坂妹「店長お帰りなさい」

番外個体「えっ、どこどこ!? てんちょー? てんちょー!」キョロキョロ

御坂妹「二回言うな」

番外個体「~~~~~~~~ッッ!? 騙したなぁぁ!! つーかてんちょーのマネすんなっ!!!」ガァァ



170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:30:59.11 ID:KpHzBrRG0

三日目


番外個体「てんちょーが帰ってくる、こない、くる、こない、くる、こない、くる……」プチ プチ プチ プチ

御坂妹「花占いですか、とミサカはマジマジと推移を見守ります」

番外個体「こない、くる、こない、くる、こない、くる…………」プチ プチ プチ プチ

御坂妹「最後の一枚ですよ?」

番外個体「……」プルプル

御坂妹「まあ結果は帰ってこないですが」

番外個体「言うなあああああああああああああああああああ!!!」ガァァ



171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:32:05.46 ID:KpHzBrRG0

四日目


番外個体「会いたくて~会えな~くて♪」

御坂妹「歌ですか、とミサカは意外に上手な歌声に聞き入ります」

番外個体「会いたくて~会えなく~ても~♪」

御坂妹「……」

番外個体「会いたい~でも会えないのなら~♪」

御坂妹「……」

番外個体「それでも会いたい~会えるのなら~♪」

御坂妹「会うのか会えないのか! 一体どっちなのですか!? とミサカは支離滅裂な歌詞に思わずツッコミます」ビシッ

番外個体「てんちょー……会いたいよぉ」メソメソ



172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:33:06.76 ID:KpHzBrRG0

五日目


御坂妹「~~~~~~~♪」セッセ

番外個体「……10032号は元気そうだね」ドンヨリ

御坂妹「そうでしょうか?」

番外個体「そーだよ」

御坂妹「最近始めた日課が楽しいせいかもしれません、とミサカは分析してみます」

番外個体「日課?」

御坂妹「寝る前に店長とテレビ電話をするんです、とミサカは惜しげもなく情報を公開します」

番外個体「……」

御坂妹「~~~~~~~~♪」セッセ

番外個体「……全然気付かなかった」ガックリ




その夜

番外個体「てんちょ、てんちょ♪」ワクワク

Prrrr Prrrr

番外個体「早く繋がれー♪」ソワソワ

Prrrr P――

番外個体「あっ!? て、てんちょー?」

『おかけになった電話は現在電波の届かない場所にあるか――』

番外個体「……………………」グスッ



173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:34:20.98 ID:KpHzBrRG0

六日目


カランカラン

番外個体「いらっしゃいませー、って今日はシスターさんは一緒じゃないの?」

一方通行「なンか用事があるンだとよ」テクテク

番外個体「いつものブレンドでいい?」

一方通行「あァ」

番外個体「……」コポコポ

一方通行「……」

番外個体「……」コポコポ

一方通行「悩み事か?」

番外個体「ぎゃは☆ 第一位に心配されるなんて、ミサカってばそんなに分かり易いのかにゃ~ん?」コポコポ

一方通行「上条以外には丸分かりだろォよ」

番外個体「……こんなのらしくないって事くらい自覚してるよ」コポコポ

一方通行「それは俺に嫌味の一つも言えてねェ事か? それとも上条に好き好き言いまくってる事か?」

番外個体「両方。はい、ブレンドいっちょあがりー」



174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:36:10.14 ID:KpHzBrRG0

一方通行「……普通だな」ズズッ

番外個体「そりゃあね、てんちょーみたいには無理だってば」

一方通行「うちのシスターが、インデックスが言ってたンだが……」

番外個体「……」

一方通行「俺とオマエはグーらしい」

番外個体「……は?」

一方通行「じゃんけんのグーだ」

番外個体「ああ、じゃんけんね。それで?」

一方通行「インデックスと上条はパーだそうだ。つまり俺らじゃ敵わねェってこった」

番外個体「惚れた弱みだもんね」クスッ

一方通行「幸せになっていいはずがねェ、今更どのツラ下げてテメェの幸せを享受するンだって、頑なに思ってた」

番外個体「……」

一方通行「なのに打ち止めに泣かれて、上条にぶン殴られて、……インデックスが許してくれた。幸せに生きていいンだって」

番外個体「覚えてるよ。あの時のシスターさん、聖母さまみたいだったよね。実際聖母なんて知んないけど」

一方通行「あァ」

番外個体「挙句の果てに、てんちょーから……ううん、ヒーローさんからシスターさんを奪い取りやがって。とんだ悪党だよね☆」

一方通行「……違いねェ」ズズッ



175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:37:46.25 ID:KpHzBrRG0

番外個体「で? ミサカも自虐マゾヒスト君みたく、頑なになってるって言いたいのかな?」

一方通行「違うのか?」

番外個体「お生憎様、ミサカはてんちょーにゾッコンなんで。あなたに説教されるまでもないっつの」

一方通行「らしくないンじゃなかったのか?」

番外個体「らしくないよ。でも今のミサカを、ミサカ自身が気に入ってるからモーマンタイってね」

一方通行「クカカ、二年前のオマエに聴かせてやりてェ」クスクス

番外個体「ハッ、それはこっちの台詞だよ。四年前のあなたに、今の腑抜けっぷりを教えてやりたいね!」ケラケラ

一方通行「言ってろ。……ン? じゃあ何でこの世の終わりみてェなツラしてたンだ?」

番外個体「……」プルプル

一方通行「もしかしなくてもよォ、他の妹達に上条を取られたのかァ?」ニヤニヤ

ブチッ

番外個体「ああそうですよっ!! 間抜けにも19090号に盗られちゃいましたぁ!!」

一方通行「お、おォ」

番外個体「でも絶対取り戻すっ!!」

一方通行「……元々オマエのじゃねェだろ」ボソッ

番外個体「なにか言った!?」ギロッ

一方通行「……もう講義の時間かァ。お代は置いとく、釣りはいらねェから」ソソクサ



176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:38:50.88 ID:KpHzBrRG0

終業後 帰り道


番外個体「くっそー、第一位め。勝ち組の余裕を見せつけやがって」イライラ

番外個体「それもこれも、てんちょーが連絡一つ寄こさないから――」

pipipipi pipipipi

番外個体「はーい、もしもしミサカですけどぉ。あなたがクソおかけになった番号は現在クソ着拒中でーす」pi

番外個体「クソしばらく時間を潰してから、クソおかけ直しくださーい。つーか空気読めクソったれ」

上条『え、どのへんの空気を読めと? ……まあいいや、そんだけ元気なら問題ないよな』pi


番外個体「今の声……まさか」カチ カチ


着信履歴 だーりん☆


番外個体「ぎゃあああああああ!? とんでもない暴言吐いちゃったぁぁーーーーーーーーっ!?」ガビーン



177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:39:32.35 ID:KpHzBrRG0

番外個体「と、とにかくかけ直さないと」pipi

Prrrr Prrrr

上条『――もしもし、クソったれですが?』pi

番外個体「ごめん、てんちょー! マジでごめん! 許して!?」

上条『いえ、私は気にしておりませんから』

番外個体「う、ウソだ……。仕事モードのしゃべりになってるじゃん……」

上条『被害妄想です。それより番外個体さん、何故私の番号を着信拒否にしたのですか?』

番外個体「してないってば!? さっきのは勢いっていうか、怒りに身を任せたというか、ああもうっ、ミサカが悪かったですごめんなさい!!」アタフタ

上条『……』

番外個体「てんちょー……?」

上条『……』

番外個体「反省してるから返事してよぉ……」グスッ

上条『ぷっ』

番外個体「あ……ああぁぁーーーー!!! 今笑ったっ! ミサカを騙して遊んだんでしょ!!」



178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:40:38.41 ID:KpHzBrRG0

上条『あはは、ごめん。なんかつい』

番外個体「ついじゃねーっつの! 本気で焦ったんだからね!」

上条『だから悪かったって』

番外個体「フンだっ! もう知らない!」プイッ

上条『機嫌を直してくれよ。何でもいう事聞くからさ』

番外個体「……なんでも?」

上条『ああ、犯罪以外なら叶えてみせるぞ』

番外個体「…………たい」

上条『ん、なんだ?』

番外個体「今すぐ会いたい。会いたいよ、てんちょー……」

上条『番外個体……』

番外個体「学園都市を離れたら死んじゃうなんてウソ吐いちゃったけど、てんちょーに会いたくてホントに死んじゃいそうだよ……」

上条『それは光栄というかなんつーか』

番外個体「ごめん、無理言ってるよね。でも――」


上条「何が無理だって?」pi

番外個体「え……てんちょー?」クルリ



179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:41:55.36 ID:KpHzBrRG0

上条「おう、上条さんですよ」

番外個体「え、でも、あれ? 帰国は明後日のはずなのに」オロオロ

上条「上条さんに会いたくて死んじゃう病を治療しに空間移動で帰ってきたんだ」ニカッ

番外個体「う、うそ!?///」カァァ

上条「まあな。本当は番外個体が泣いてるって、匿名希望のAさん(仮)から連絡があったから飛んできたんだ」

番外個体「飛んできたって……」

上条「超音速旅客機ならロシアからでも、あっという間だろ?」

番外個体「でも仕事が……」

上条「んなモン、昨日で終わらせたよ。……19090号を置き去りにしちまったけど」ボソッ

番外個体「もう、無茶するんだから」



180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:43:12.72 ID:KpHzBrRG0

上条「はは、それで? ワーストたんは何故泣いていたのでせうか?」

番外個体「……てんちょーを19090号に取られたから」

上条「はい?」

番外個体「惚けてもダメだからね! 一緒に寝たってミサカ聞いたもん!」

上条「確かに寝たな」シレッ

番外個体「ッ!?」

上条「けどしょーがねえだろ。ホテルは何処も満室だわ、社員寮は一部屋しか空いてないわ、そこも空調はぶっ壊れてるわで大変だったんだぞ」

番外個体「はぁ?」

上条「だからやむを得ず19090号に抱き枕兼、湯たんぽになってもらったんだよ」

番外個体「意味分かんないよ!?」

上条「上条さんにも19090号が最高の抱き心地だったとしか説明できない」

番外個体「ちょ、ちょっと待って! それは早計じゃないかな!?」ヒクヒク

上条「なんでだよ」

番外個体「きっとミサカの抱き心地のほうが上に決まってるもん!」



181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:44:25.95 ID:KpHzBrRG0

上条「そうかなぁ。お前って喧しいからダメっぽい気がする」

番外個体「んなっ!?」ガーン

上条「まあ学園都市は暖かいし、空調もバッチリだから栓ない事だけどな」

番外個体「……納得いかねえ。なに? ミサカたちってば女として見られてない?」ブツブツ

上条「???」

番外個体「じゃ、じゃあ仮にお姉様だったらどうなの?」

上条「へ? 美琴?」

番外個体「お姉様も喧しいからダメ?」

上条「……」

番外個体「てんちょー?」

上条「む、むむ、無理だってそんなの!? 絶対理性が持たないって!///」アセアセ

番外個体「なんでだこらーーーーーーっ!!!」ビリビリッ

上条「ったく、なんつー想像させるんだよ。今夜眠れなくなったらどうすんだ」パキーン

番外個体「心配いらないよ。ミサカが夜通し説教してあげるから!」プンスカ

上条「あ、19090号にフォローをしておかないと」メルメル

番外個体「脈絡なく話を逸らすなっ!!」

上条「なんだよさっきから。思春期か?」

番外個体「ミサカは大人だぁぁーーーーーっ!!!」ガァァ

上条「ソウデスネー」

番外個体「~~~~~~~~~ッ!!」ジタンダ



182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:45:26.57 ID:KpHzBrRG0

番外個体「てんちょーの鈍感! 変態っ! スケコマシっ!!」プンスカ

上条「はいはい」

番外個体「軽く流すなっ!!」

上条「それよりまだ言ってなかったな」

番外個体「何っ!? これ以上ミサカを怒らせ――」

上条「ただいま、番外個体」ニコッ

番外個体「――え、ぅ、うん。……おかえり、てんちょー///」カァァ

上条「……」ジー

番外個体「そんなに見ないで……。照れるよ///」フルフル

上条「じっとしてろ」グイッ

番外個体「ひあっ!?///」

上条「痛くしないから俺に任せてくれ」キリッ

番外個体「ええっ!? こ、こんなとこで!?///」ドッキーン

上条「場所なんてどこでもいいだろ。もう我慢できないんだ」

番外個体「イヤ……初めてはちゃんとしたとこがいい……」フルフル

上条「いくぞ」

番外個体「~~~~~~~ッッ///」ギューッ



プチッ



183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:46:58.45 ID:KpHzBrRG0

上条「ふぅ、終わったぞ」

番外個体「…………………………ふぇ?」

上条「ほら枝毛。いやー見つけちまうと抜かずにはいられないよなー」

番外個体「…………」プルプル

上条「せっかく綺麗な髪なんだ。手入れしないと勿体無いぞ?」ナデナデ

番外個体「…………///」プルプル

上条「よし、可愛い! 流石はうちの看板娘!」

番外個体「うがァァーーーーーーーーっ!!!///」ブンブン


上条「こらこら、女の子がそんな風に叫ぶんじゃありません」メッ

番外個体「ミサカを女の子扱いしてないてんちょーが言うなっ!!」

上条「だってお前、子供じゃん」シレッ

番外個体「ちくしょう、今に見てろ! ミサカの魅力でメロメロにしてやるんだから!!」

上条「はいはいソーデスネ。てか古いな、メロメロって古いな」

番外個体「二回言うな///」

上条「あはは、心配しなくても上条さんは、ワーストたんの魅力に参っちまってますことよ?」ヘラヘラ

番外個体「ウソつけーーーー!!」ポカポカ

上条「ウソ吐けって言うからウソつきましたー」ニヤニヤ

番外個体「ヘリクツ!? それヘリクツだー!!」

上条「二回言うな」

番外個体「大体てんちょーはね! ミサカに対して――」



等とバカらしいやり取りをしながらも、番外個体は終始笑顔だったという



184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:47:58.41 ID:KpHzBrRG0

おまけ とある学生寮――


美琴「――それでね、なんかいっつも邪魔がはいるのよ」メソメソ

禁書「きっと短髪は間が悪いんだよ。とうまを諦めるのが吉かも」

美琴「諦められないわよ。だってこんなに当麻のことが好きなんだもん……」

禁書「でも片思いは辛いでしょう? とうまを諦めれば楽になるよ」ニッコリ

美琴「……」

禁書「男性はとうまだけじゃないよ? 視野を広くもってみるのもいいかも。だからとうまを諦めるんだよ」

美琴「無理っ! 私にはアイツしか考えられないよ!」

禁書「思考停止は良くないよ。まずはとうまを諦めるとこから始めよう?」ニコニコ

美琴「……アンタ、さっきから私を誘導しようとしてない?」ジトー

禁書「そんな事ないんだよ。とうまとワーストが結ばれればいいなんて、これっぽっちも思ってないよ?」

美琴「思いまくってるでしょーがっ!!!」ガァァ

禁書「だって私はワーストの味方だもーん♪」シレッ

美琴「神に仕えるシスターがエコ贔屓していいんかーーーーー!!」

禁書「シスターだって人間だもんねー♪」

美琴「くっそー! アンタもアンタの彼氏も真っ黒じゃないっ!! 見た目は真っ白のくせにぃぃ!!」

禁書「ふっふーん、腹白い恋人たちとは私たちのことなんだよ! じゃーねー短髪ぅー♪」スタコラサッサー

美琴「腹黒いの間違いでしょ!? つーかアンタは何しに来たんだーーー!!!」



オリジナルの受難はまだまだ続くようです



185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:48:49.42 ID:KpHzBrRG0

といったところで今回は終了
次回は本投下で長めになります。では週末にでもまたー



186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/06(木) 23:49:55.81 ID:IBHHOD6Po





214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 16:39:43.73 ID:QADCvfATo

てんちょー、待ってるよー



225:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:04:51.74 ID:bQqYEaiY0

投下が遅れてすみません。色々あって書けんかったんやー
最初に書くべきだった登場人物紹介と小ネタを投下ー



226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:06:45.69 ID:bQqYEaiY0

主な登場人物

上条当麻
このSSの主人公で現在19才。高校卒業と同時に喫茶MISAKAをオープン、経営者兼店長として奮闘する。彼女いない歴=年齢。
数々のラッキースケベを経て、あり得ないほどの自制心を獲得。昔から身内を甘やかすのが大好き、最早ライフワーク。


番外個体
このSSのヒロインで現在20才(肉体年齢)。喫茶MISAKAに勤めるウェイトレス。てんちょーが好きすぎて生きるのが辛い。
約二年、上条さんの一番近くで甘やかされ続けた影響は推して知るべし。てんちょーに可愛がられるも、彼女が報われることはあまりない。


打ち止め
常盤台中学の二年生。社会研修の一環で喫茶MISAKAにやってくる。一方通行の妹分でシスターズの司令塔。
足長おじさん的に支えてくれる上条さんが大好き。何気に計算高い策士だったり。


御坂妹
喫茶MISAKAに勤める調理師。持ち前の要領と飲み込みの良さで、料理の腕は一流の域に達している。
屋号から分かるように店員は全てミサカで構成されている(上条さんと美琴を除く)


ミサカ19090号
喫茶MISAKAに勤めるウェイトレス。引っ込み思案の大人しいミサカ。基本不運な妹達の中で、珍しく幸運に恵まれる個体。


御坂美琴
とある高校の三年生。喫茶MISAKAに勤めるアルバイト。長年患っていたツンデレは根治した模様。番外個体とは不倶戴天の間柄。
基本意地っ張りだが上条さんに対しては超素直。両親sのアシストもあり、四年越しの想いが成就するのも時間の問題といったところ。


禁書目録
常連さんその一。世の為人ため、救いを振りまく超絶美人シスターさん。ニート街道を爆走中、だが勝ち組である。


一方通行
常連さんその二。医学部に通う学園都市第一位。性格がまん丸になった。彼女と同棲中。常に上条さんの一歩先を往く男。


浜面仕上
常連さんその三。社会人で既婚者。しかし異様にモテるため浮気が絶えない不埒者。麦野が好きです、でも理后はもっと好きです。


アレイスター=クロウリー
学園都市 統括理事長にして最強の魔術師。ホルスの時代の到来を渇望している。押してダメなら引けばよいと最近悟ったらしい。



227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:08:53.65 ID:bQqYEaiY0

EXTRA CASE 競争倍率 9972倍なんて無理ゲー。しかしその幻想はぶち殺される予定


事務所――


番外個体「トリック・オア・トリート!」

上条「ほい」スッ

番外個体「……ちぇー」

上条「ハハ、お菓子はたんまり用意してんだ。いたずら出来ると思ったら大間違いですことよ?」

番外個体「ぶーぶー! ミサカつまんなーい」

上条「そんじゃ俺もトリック・オア・トリート!」

番外個体「はいはい、ミサカも用意してますよー……って、あれ?」

上条「……」ニヤニヤ

番外個体「おかしいな、確かにここに入れておいたのに」

上条「さっきインデックスが食ってたぞ。食いモンに関してはホント目聡いよなぁ」ニヤニヤ

番外個体「ええっ!?」

上条「つーわけで、ワーストたんは上条さんにイタズラされる運命にあるのですよ」ニッコリ

番外個体「ちょ、笑顔がこわいよ!?」



228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:10:32.92 ID:bQqYEaiY0

上条「さーて何にしますかねぇ」

番外個体「あ、あんまり無茶なのはヤだよ?」オロオロ

上条「んー、じゃあ今日一日、武士っぽい口調で過ごしてもらおうか」

番外個体「は……?」

上条「ありがとうございました=かたじけのうござる、みたいな?」

番外個体「ヤだよそんなの!? 混じりっ気なしの変人じゃん! てかそれイタズラじゃなくて罰ゲーム!」

上条「だよなー。第一可愛くないから無意味だな」

番外個体「もう……」

上条「なら」グイッ

番外個体「わわっ!?」

上条「番外個体……」ボソッ

番外個体「ひゃん!? ててて、てんちょー!?///」プシュー

上条「この抱きしめ攻撃っ! 恥ずかしがり屋のワーストたんには辛かろう」ギュー

番外個体「うぅっ……///」モジモジ

上条「ぬっくいなぁお前。冬場のホッカイロ一号に任命しようかな」

番外個体「みみ、みしゃかはべべ、別にいいにょ!?///」カミカミ

上条「ハハ、かみかみですよ?」

番外個体「うるしゃい……///」テレテレ



229:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:11:58.94 ID:bQqYEaiY0

十数分後


番外個体「…………///」グッタリ

上条「うっし、いたずら完了っと」


美琴「当麻ぁー、居るー?」


上条「おう、いますよー」

美琴「いたいた。ふふん、トリック・オア……って、その子どうしちゃったの?」テクテク

上条「上条さん式トリックの餌食に――」

番外個体「て、てんちょーに辱められたの……///」モジモジ

美琴「!?」

上条「ちょ、おまっ!? 人聞きが悪いだろ!?」

番外個体「真実じゃん。じっくりたっぷりミサカをいじめたくせに~///」テレテレ



230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:13:14.27 ID:bQqYEaiY0

美琴「~~~~~~ッ!! トリック・オア・トリートッ!!」

上条「へ? ……あぁはいはい、お菓子な」スッ

美琴「トリック・オア・トリートッ!!」

上条「お菓子だろ?」

美琴「トリック・オア・トリートッ!!」

上条「いや、だから」

美琴「トリック・オア・トリートぉぉ……」

上条「……もしやトリックの方をご所望で?」

美琴「……///」コクコク

上条「そ、それで? 美琴センセーはどんなイタズラをなさるのでせう?」ドキドキ

美琴「これ……食べて///」スッ

上条「これって、カップケーキか?」

美琴「うん……///」

上条(このパターンは間違いないッ! 一口食べたらお口の中が大惨事ってヤツだろ!?)

美琴「…………///」ソワソワ

上条(妙にそわそわしてるし確定だな。……ええいっ、ままよ!!)パクッ

モグモグ ゴックン

上条「うまっ! なにコレ、めっちゃ美味しいんですけど!?」ガビーン



231:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:17:26.06 ID:bQqYEaiY0

美琴「と、当麻が美味しいって言ってくれた……。よかったぁ」ホッコリ

上条「普通激辛とかじゃねーの? イタズラ的にさ」

美琴「あはは、そんな事しないわよ」

上条「そ、そっか。つーかこれ、パンプキンケーキだよな」

美琴「ハロウィンだからね。その……当麻に食べて欲しかったから、頑張って練習してみたの///」テレテレ

上条「美琴……」ジーン

美琴「本当はもっと凝ったお菓子を作れればよかったんだけどね。それが今の私の精一杯なんだ」

上条「十分だよ。美琴の優しい気持ちがいっぱい伝わってきた」ナデナデ

美琴「ふにゃあ!?///」ビクッ

上条「あ、すまん。つい癖で……」

美琴「い…イヤじゃないから。だから……もっとして?///」ウルウル

上条「じゃあ遠慮なく。おおっ、髪がサラサラだなぁ」ナデナデ

美琴「えへへー///」フニャフニャ


番外個体「なぁに二人の世界に入っちゃってんですかぁぁっ!!??」ガァァ

上琴「「ッッ!?」」ビクッ



232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:20:43.76 ID:bQqYEaiY0

番外個体「お姉様っ!!」

美琴「な、なにかしら?」

番外個体「ミサカのてんちょーを誘惑しないでよ」

美琴「は…はぁ!?」

番外個体「いい? ミサカはてんちょーが大好きで、てんちょーもミサカが大好きなんだよ。つまり相思相愛なの///」カァァ

上条「自分で言ったくせに照れるなよ」ヤレヤレ

美琴「ちょ、ちょっと!」

番外個体「なにかな?」

美琴「相思相愛ってなんなのよ!? ウソよね? そんなの……」アセアセ

番外個体「ウソじゃないでーす☆ ね? てんちょー」

上条「間違っちゃいねーけど、なんかニュアンスが変じゃないか?」

美琴「そ、そんな……そんなぁ」メソメソ

上条「美琴サン!?」

美琴「グスっ、えぐっ、わたしだって好きなのにぃぃ……」ポロポロ

上条「美琴が泣くなんて、どどどうしたらいいんだ!?」オロオロ

番外個体「し、知らないよ!?」オロオロ



233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:22:39.15 ID:bQqYEaiY0

美琴「うあぁぁーーーーーーん!! 当麻ぁぁーーーー!!」グスグス

上条「はい! 上条さんはここにいます!」

美琴「置いていっちゃヤだぁぁ!! ヤだよぅ」メソメソ

上条「置いてったりしないから。美琴を悲しませたりしないから泣き止んでくれよ、な?」オロオロ

美琴「ううっ……ホントに?」

上条「当たり前だ。ずっと俺についてきてくれるって言ったのは、お前じゃねーか」

美琴「……当麻のそばにいていいの?」

上条「いいですとも! 寧ろ居てくださいお願いします」

美琴「よかった……よかったよぅ」ポロポロ

上条「ああもうっ、なんで泣くんだよ!?」ハラハラ

番外個体「恥も外聞も捨ててマジ泣きするなんて……。ミサカには真似できないかも」ゴクリ

上条「真似しなくていいから!」ビシッ



234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:24:04.36 ID:bQqYEaiY0

数分後


美琴「ごめん。取り乱しちゃった……」ションボリ

上条「いいって気にすんな」

番外個体「まったくだよ。大体てんちょーは日本語が不自由だから、好きって言っても通じないっつの」ヤレヤレ


上条「そういやさっき、上条さんを好きって言いませんでした?」

美琴「う、うん……。好き……すごく好き///」モジモジ

上条「そ、そうか。はは、あははは///」マッカッカ

美琴「当麻は? ……当麻はどう思ってる?///」オズオズ

上条「えっとだな、俺もその……美琴のことが好――」


番外個体「なんでじゃこらーーーーーーーっ!!!」ガァァ



235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:26:40.45 ID:bQqYEaiY0

上条「なんだよ。今いいとこなのに」ムッスー

番外個体「おかしいよね!? 明らかにおかしいよね!?」

上条「二回言うな。てかどこが変なんだよ」

番外個体「ミサカはね、てんちょーが大好きなんだよ?」

上条「おう、俺も大好きだ」

番外個体「お姉様も てんちょーが好きなんだってさ」

美琴「…………///」イヤンイヤン

上条「み、みたいだな。あはは、いやぁ参ったなぁ///」テレテレ

番外個体「ほらおかしいっ!! 反応が違いすぎるでしょ!?」

上条「どう違うんだ?」

番外個体「ミサカの時はスッゴイ淡白じゃん!」

上条「そうか? あーでも、番外個体の好きは家族的な好きで、美琴は女の子として――」

番外個体「黙って!? それ以上は全部が終わっちゃう気がする!」

上条「わがままだなー」

番外個体「くっそー、量産型はワンオフ機に敵わないのか!」

美琴「試験機より量産機のほうが性能は上じゃない? 信頼性が重要なんだし」

番外個体「嫌味か!? 嫌味なんか!?」

美琴「もう、二回言わないの」メッ

番外個体「うがああああああああ!? なんだこの敗北感!?」



236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:29:33.44 ID:bQqYEaiY0

御坂妹「そろそろディナータイムなのでホールに出てください、とミサカは店長たちに呼びかけます」



上条「よっしゃ、今日も張り切っていきますか!」

美琴「うん、頑張りましょ」

番外個体「絶対負けない……。最後に笑うのはミサカなんだから!」

上条「おいおい、上条さんはみんなが笑顔のハッピーエンド以外は認めませんことよ?」

美琴「大丈夫よ。私は当麻の描く未来を信じてるから///」ピト

上条「お、おう。任せとけ///」テレテレ

番外個体「……半端ない。疎外感が半端ないよぅ」ガックリ


上条「カップケーキのお礼をしないとな」

美琴「いいわよお礼なんて。当麻が喜んでくれたなら、それが一番のご褒美だもん///」イチャイチャ

上条「そう言うなよ。……デートに誘う口実なんだからさ///」イチャイチャ

美琴「じゃ、じゃあ期待してるね///」イチャイチャ


番外個体「おっかしいなぁ……。いつの間にかミサカが置いてかれてるし」ポツーン


上条「おーい、早く来ないと置いてくぞー」フリフリ

番外個体「ま、待ってよ! すぐ行くってば!?」タッタッタ




この日、凄絶な死亡フラグ(おそらく腹上死)を建てたことに上条さんは気付いていなかった……。



237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:33:18.04 ID:bQqYEaiY0

といったところで今回は終了
今月中には完走できるハズだったのにぃぃ!! 本筋あと三回も残ってるんだよ……



239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空):2011/10/23(日) 11:52:14.44 ID:2CaiRGjm0

おつ



241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/23(日) 11:59:14.42 ID:rS3GTqPU0

乙!毎度和むなぁ



267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:30:45.23 ID:fcedZ+pk0

※注意 このSSはあくまで番外幻想がメインです

今回は超ロングverで投下ー



268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:31:50.45 ID:fcedZ+pk0

この世界に生まれ落ちて二年。一般人、普通の人たち、その他大勢とカテゴリできる人間が贅沢に思えた。

朝起きて、ご飯を食べて、学校に通って、放課後は友達と遊んで、明日に想いを馳せながら眠りに就く。

それを当たり前のように享受しているくせに、その有り難さを認識してない連中を内心、妬んでいた。

この世界に自分の存在が許されて一年とちょっと。ミサカは念願の普通を満喫している。

朝起きて、ご飯を食べて、学校に通って、放課後は友達と遊んで、明日に想いを馳せながら眠りに就く。

その有り難さを噛みしめながらも、もっと、もっとと願ってしまうミサカは、きっと贅沢で我侭なのだろう。

でも願ってしまう……。始まりをくれたあの人の幸せが これからもずっと続きますように。

そして望んでしまう……。ミサカに普通をくれたヒーローさんの一番になりたいと。







                               ――とある常盤台のお嬢様の述懐



269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:31:59.70 ID:O+MJQNFyo

キター!!



271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:32:43.72 ID:fcedZ+pk0

学園都市 某所 喫茶 MISAKA――


番外個体「てんちょてんちょー! 大変だよ!」パタパタ

上条「なんだ、ついに浜面が刺されたのか? あと二回言うな」

番外個体「それは先月の話でしょ。とにかくこれを見てよ」ズイ

上条「回覧板? どれどれ……中学生の職業体験実習への協力要請?」

番外個体「しかもうちが担当する学生が――」

カランカラン

打ち止め「こんにちはー! ってミサカはミサカは元気よく登場してみたり!」

番外個体「――鬱陶しい最終信号なんて最悪だよ」ガックリ



272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:33:45.66 ID:fcedZ+pk0

上条「いらっしゃい。常盤台の制服、相変わらずよく似合ってるな」ニカッ

打ち止め「も、もう、お世辞が上手ね、ってミサカはミサカは嬉しさを隠し切れなかったり///」テレテレ

上条「お世辞じゃないさ。飲み物はヤシの実サイダーでいいか?」

打ち止め「出来ればカロリーゼロのでお願いしまーす」

上条「オッケー。最近人気だよなー、カロリーオフの飲料」

打ち止め「美味しくてカロリーを考えなくていいのは魅力的だもん、ってミサカはミサカは力説してみる」

上条「年中カロリー不足だった上条さんには理解できねーな。ほい、おまち」

打ち止め「ありがとう! えへへー、冷たくておいし♪」コクコク

上条「打ち止めも大きくなったなぁ。ちょっと前までは可愛かったのが、今じゃ随分と綺麗になった」ウンウン

打ち止め「そ…そうかな?///」モジモジ

上条「おう」

打ち止め「上条さんもカッコいいと思うよ、ってミサカはミサカは正直な感想を伝えてみたり///」テレテレ

上条「ハハ、そんな風に言ってくれるのは打ち止めだけだ」ナデナデ

打ち止め「あぅ……///」ドキドキ


番外個体「またかっ!! またこの流れかっ!! ミサカを無視していちゃつくなああああああああああああ!!!」バンバン!

幻想止め「「ッ!?」」ビクッ



273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:35:11.07 ID:fcedZ+pk0

番外個体「まったく、中学生にデレデレするなんて信じらんない」プンスカ

上条「普通に話してただけだろ? 何でそんなキレてるんだよ」

番外個体「全ミサカがムカついたの! ミサカが負の感情を拾いやすく調整されてるの知ってるでしょ!」

打ち止め「えぇーっ、ネットワークをモニターしてるけどそんな事ないよ? ってミサカはミサカは訴えてみたり」

番外個体「う、うっさい」アセアセ

上条「おいおい、年上なんだからもっと余裕を持てよ」ヤレヤレ

打ち止め「そうだそうだー! ってミサカはミサカは便乗してヤジを飛ばしてみる」

番外個体「うぅ、ミサカは末っ子のハズなのにぃ……」

上条「はぁ……ったく、俺も大人げなかったから機嫌を直してくれ」ナデナデ

番外個体「しょ、しょーがないなぁ。でも別に機嫌悪くないし?///」マッカッカ

打ち止め「嫉妬深いわりに単純なのね、ってミサカはミサカは溜息を吐いてみたり」ヤレヤレ



274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:36:53.47 ID:fcedZ+pk0

上条「へぇ、うちが担当する学生って打ち止めだったのか」

打ち止め「初めからミサカの斡旋先はあなたのトコだったみたい、ってミサカはミサカは事情を説明してみる」

上条「一応保護者だしな。俺の方は何も問題ないよ」

打ち止め「ホントに? 迷惑じゃない? ってミサカはミサカは不安を抑えて聞き返してみたり……」オズオズ

上条「迷惑なわけないだろ。寧ろもっと甘えてくれた方が上条さん的には嬉しいですよ、姫?」

打ち止め「えへー♪ やっぱり優しいね、ってミサカはミサカはあなたに抱きついてみたりー♪」ガバッ

上条「このっ、可愛いヤツめ!」ワシャワシャ




カウンターから少し離れたテーブル席――


土御門「微笑ましいにゃー。やっぱ義妹は最高ぜよ」ホッコリ

海原「ちょ、土御門さん!?」

結標「あわわ……」ガクブル

土御門「どうしたん……だ……?」ギギギ

番外個体「……ご注文はお決まりでしょうか? あと義妹じゃねーから」ゴゴゴゴ

土御門「うにゃあ!? この毘沙門天はどっから出てきたんだ!?」ビクッ

番外個体「誰が軍神だっ!」ビリビリ

土御門「あばばばばば!?」シビビ


結標「……どちらかと言えば雷神さまね」ヒソヒソ

海原「ええ、触らぬ神に祟り無しです」ヒソヒソ



275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:37:57.66 ID:fcedZ+pk0

土御門「……酷い目に遭ったにゃー」プスプス

結標「半分は自業自得でしょう?」

海原「しかし上条さんが小さな御坂さんの保護者だなんて初耳ですよ」

番外個体「……」


結標「何デリケートっぽい話題を振ってるのよ!?」ヒソヒソ

海原「自分は空気を変えようと……」ヒソヒソ

結標「余計なことするんじゃないわよ!」ヒソヒソ

番外個体「別に隠しておくような話じゃないし、ミサカに気を使わなくていいよ」

土御門「カミやんは嫌がるぞ?」

番外個体「てんちょーは謙虚すぎるよ。もっと欲があってもバチは当たらないのにね」

海原「どういう事です?」

番外個体「あれはてんちょーがまだ高校生だった頃のことなんだけど――――」



276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:39:51.78 ID:fcedZ+pk0

CASE 3 ヒーローさんがてんちょーになった日


二年前

第七学区 黄泉川のマンション――


黄泉川「ここを出て行く?」

一方通行「あァ。今まで世話になった」

黄泉川「それは構わないじゃん。だが行く当てはあるのか?」

一方通行「冥土帰しの紹介で医大に通うことにしたンだ」

黄泉川「……」

一方通行「そこの学生寮に入る。もう手続きも終わってっから心配はいらねェ」

黄泉川「そうか……」

一方通行「相談も無しに話を進めたのは悪かった。けど俺は……」

黄泉川「皆まで言うな」

一方通行「黄泉川……」

黄泉川「最近のお前、いい顔してるじゃん。憑き物が落ちたみたいな清々しい顔だ」

一方通行「……」

黄泉川「きっとお前を変えるほどの素晴らしい出会いがあったんだろう?」

一方通行「……あァ」

黄泉川「なら私が止める理由はないじゃん。一人の大人として、家族として、一方通行の門出を祝福するじゃん」

一方通行「………………………………今まで、ありがとうございました」ペコリ

黄泉川「ハハッ、驚天動地じゃん。お前をそんな風に変えたヤツがいるなんてな!」

一方通行「うるせェ……」



室外――

打ち止め「……」

番外個体「ぶひゃひゃひゃひゃ! あの第一位が半べそかいて、あひゃ!? ふ、腹筋がつった……ッ!?」ゴロゴロ

芳川「何やってるの……。それにしても驚いたわね」ヤレヤレ



277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:41:42.38 ID:fcedZ+pk0

打ち止め「ミサカはいい事だと思うよ、ってミサカはミサカは寂しさを堪えてあの人を応援してみる」

番外個体「ハァ、ハァ……ミサカも概ね同意だね」

芳川「私だってあの子が前に進むのは嬉しいわ。でもね……」

番外個体「ミサカたちなら平気だよ? 元々ミサカと第一位が馴れ合うの自体、違和感しかなかったもん」

打ち止め「……」

番外個体「加害者と被害者。どれだけ綺麗事や正論を並べてもそれは変わらない。まあどっちかっていうとミサカは加害者だけど☆」

芳川「それでも貴女たちは上手くやってきたじゃない」

番外個体「学園都市にいるミサカはね。でも海外にいるミサカはそうじゃないんだよ?」

芳川「まさか……」

打ち止め「許せないって。感謝や同情よりも憎しみが勝ってきてる個体が少しずつ増えてるの、ってミサカはミサカは悲しい事実を伝えてみる」ションボリ

番外個体「海外組は、はっきり言って過酷な状況なんだ。身近に後ろ盾が無いから研究者の良心に運命を左右されてるんだよ」

番外個体「人間のクローンを容認するような連中のモラルなんて、期待するだけ無駄でしょ?」

芳川「……耳が痛い話ね」

番外個体「希望がない人間なんて脆いもんさ。手近な何かに不満をぶつけないと精神の安定すら保てやしない」

芳川「彼はそれを知ってるの?」

番外個体「きゃは☆ 知るわけないじゃん」ケラケラ

打ち止め「あの人にはこれ以上傷ついて欲しくないから、ってミサカはミサカは本当は弱いあの人を思ってみたり」

番外個体「豆腐メンタルだもんね~」

芳川「酷い評価ね」ヤレヤレ



278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:42:44.59 ID:fcedZ+pk0

番外個体「だからこれはいい機会なんだ」

打ち止め「ミサカたちも自活の道を考える時期なのかなぁ、ってミサカはミサカは漠然と考えてみるのだけど」

番外個体「困った事にまともな仕事に就けないんだよねー」

芳川「当たり前よね……。戸籍が無い以上、貴女たちは存在していない人間だもの」

打ち止め「ねぇ、何とかならないかな? ってミサカはミサカは一縷の期待を込めてみたり」

芳川「ごめんなさいね。残念だけど無理よ」

番外個体「こればっかりは仕方ないよ。第一の難関にして最大の難問だもん」

芳川「逆に考えれば戸籍さえ入手できれば、妹達はある程度自由に生きられるわけか……」

番外個体「一人二人ならともかく、妹達全員ってのには無理があるよ。それこそ奇跡でも起きない限りね」

芳川「奇跡……? そうよ、奇跡なら一度起きてるじゃない!」キュピーン

打ち止め「どうしたのヨシカワ?」

芳川「貴女たちの大好きなヒーローに助力を願うのよ」

番外個体「はぁ?」

芳川「彼はね、学園都市にとって数少ない乱数要素なの。彼なら私たちの思いもよらない答えを導き出すかもしれない」

番外個体「あの冴えないヒーローさんがねぇ……。つーか好きでもなんでもないし」



279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:44:14.36 ID:fcedZ+pk0

翌日

第七学区 とある高校 通学路――


上条「インデックスの引越しも終わったし、今日はゲーセンでパーっと遊びますか!」

土御門「それは名案ですたい」

青ピ「せやな。最近は受験勉強ばっかでストレス溜まってるさかい、僕も久々に遊び倒したい気分や」

上条「受験かぁ……」

土御門「オレは就職組だから気楽だにゃー」

青ピ「そない余裕かましてええの? 最近は就職も楽やないって小萌センセが言うてはったやん」

土御門「心配ご無用! なんたって縁故就職だぜい」ニヤリ

青ピ「ズルっ! 土御門君それはインチキやで!?」ガーン

土御門「ふはははは、持たざる者の僻みは心地良いぜよ! なあ、カミやん!」

青ピ「んなっ、カミやんお前もかっ!?」

上条「まあなー。正直実感ないから微妙だけど(統括理事会からのオファーなんて言えないよなぁ)」

青ピ「なんちゅー贅沢発言や! 謝り! 全国の就活難民に謝り!」

上条「あはは、ワケ分か…」


ドドドドドドドドドドドドドドッ


美琴「今日は一緒に帰るって約束してたでしょ!? なのに無視して帰るってどういう了見だこらーーーーーーーっ!!!」タックル

上条「ごふっ!?」バターン


青ピ「この光景、昔見たような……」

土御門「激しくデジャヴだぜい」



280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:45:40.96 ID:fcedZ+pk0

上条「いってぇなこの野郎!」

美琴「野郎じゃないわよ!」

上条「細けぇこたぁいいんだよ! つーか重たいからどいてくれ」

美琴「なんですってぇーーーーっ!!!」ビリビリ

上条「うぉあっ!?」パキーン

美琴「なに勝手に打ち消してんのよっ!! ちゃんと喰らいなさいよ!」プンスカ

上条「上条さんに死ねと申すか!?」

美琴「どうせ死なないわよ!」ビリビリ

上条「その幻想をぶち殺す!?」パキーン



青ピ「まーた始まった……」ゲンナリ

土御門「さっさと結婚しちまえばいいのに」ヤレヤレ

青ピ「もうカミやんはダメや。堕落しきったリア充に成り下がったんや」

土御門「カミやんは置いてゲーセンに行こうぜ」



281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:47:13.57 ID:fcedZ+pk0

十数分後


美琴「ぜぇ…ぜぇ……やるじゃない」フラフラ

上条「うっせーよ…ぜぇ…ぜぇ……てか何でこんな事になったんだ?」フラフラ

美琴「アンタが約束をすっぽかしたからでしょーが!」

上条「約束ぅ?…………あ」ギクッ

美琴「放課後、買い物に付き合ってくれるんでしょ?」

上条「」ダラダラ

美琴「楽しみにしてたのになー」ジトー

上条「」ダラダラ

美琴「それなのに無視して帰っちゃうなんて、あんまりだと思わない?」

上条「すみませんでしたぁぁーーーーーっ!!!」ドゲザ

美琴「……」

上条「神様仏様御坂様! 何でもするから命だけはご容赦をっ!!!」ガクブル

美琴「……はぁ、もう怒ってないから」

上条「本当ですか!?」

美琴「インデックスの件もあったし忙しかったもんね。私も大人気なかったわ」

上条「大人気ないって、俺の方が年上なのですが……」

美琴「なら年上としての威厳を示してみなさいよ。上条せんぱい?」フフン

上条「………………買い物っつったらセブンスミストだよな! ほら、行こうぜ!」スタスタ

美琴「ちょ、ちょっと!」タッタッタ

上条「いやぁ今日は絶好の買い物日和ですなー。あははは!」ボーヨミ

美琴「誤魔化せてないわよ! ……ったく、しょーがないなぁ」クスクス



282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:48:40.60 ID:fcedZ+pk0

第七学区 セブンスミスト――


上条「御坂ぁ……まだかー?」ゲンナリ



美琴「んー、もうちょっとー」



上条「なんで女の買い物はこんなにも長いのか……って番外個体?」


番外個体「あ、ヒーローさん」テクテク

上条「よう、久しぶり。元気してっか?」

番外個体「それなりにね」

上条「……」

番外個体「?? どうしたの?」

上条「いや、なんつーか……違ってたら悪いんだけどさ、嫌なことでもあったのかなって。何処と無く辛そうだ」

番外個体「……まあ、当たらずとも遠からずかな?」

上条「そっか」

番外個体「うん」

上条「……俺も何か力になれないか?」

番外個体「あひゃひゃひゃ、ホント期待を裏切らないっていうかテンプレだよねー☆」

上条「う、お節介なのは自覚してるっての」

番外個体「あっはは、ごめんねー。ミサカってばこんな言い方しかできなくってさぁ」

上条「はぁ、いい性格してんなお前」

番外個体「仕方ないよ。ミサカは悪意の塊だからね」ニヤ

上条「そうだったな。で?」

番外個体「結局首を突っ込む気かよ。てかヒーローさんでもどうにもなんない問題だよ?」

上条「決め付けんなよ。無駄かどうかは、聞いてみないと分かんねーだろ」

番外個体「……無駄だと思うけど。ミサカたちはね――――



283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:50:36.62 ID:fcedZ+pk0

番外個体「――――ってことなんだ」

上条「……(なんだよそれ……。インデックスを守り抜けたからって何呆けてんだよ俺は! もう一つの誓いを全然守れてねえじゃねーか!)」

番外個体「ね? どうにもなんないでしょ?」ケラケラ

上条「……(それにこいつの妙に達観した、大切な事を諦めたみたいな顔が気に食わねえ!)」

番外個体「別に期待してないから気にしないでよ。ミサカは――」

上条「番外個体!」ガシッ

番外個体「ッ!?」ビクッ

上条「四の五の言わねえ。黙って俺について来いっ!」キリッ

番外個体「は……はい……///」ズキューン!!

上条「よしっ、膳は急げだ! 行くぞ!」ギュッ タッタッタ

番外個体「え、え、ナニコレ? 手をつないで、え、なにこれーーー!?///」タッタッタ



















美琴「おっ待たせー♪ ってあれ?」キョロキョロ



284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:53:51.16 ID:fcedZ+pk0

第七学区 窓のないビル――


少年説明中


アレイ☆「フム、なるほどな」

上条「我ながらいい考えじゃないか? これなら学園都市発の企業としてワールドワイドで展開できるぞ」

アレイ☆「私の一存では何とも言えないが、検討の余地は十分にあるだろう」

上条「んじゃ妹達とカエル先生、御坂とも話をしてみるよ」

アレイ☆「是非そうしてくれ。ああ、それとは別に妹達の戸籍の件は何とかしよう」

上条「サンキュー! 助かるぜ」

アレイ☆「旗色を学園都市に定めてくれた君への、ささやかな礼だと思ってくれ」

番外個体「……」ポカーン

上条「名前とかも考えないといけないな。ん? 苗字は御坂になるのか?」

アレイ☆「御坂はやめた方がいい。超電磁砲との関連性を勘ぐられるのは無粋だろう?」

上条「これからの事を考えると激しく今更な気もするけどな。なあ番外個体?」

番外個体「は、はいっ!?」ビクッ

上条「いろんな事を決めなきゃいけないと思うんだ。だから一度、打ち止めや御坂妹たちも交えて話し合いをしよう」

番外個体「え、あ……うん……」

上条「どうしたんだ? 借りてきた猫みたいだぞ」

番外個体「あ、当たり前だよ! おかしいでしょこんなの!?」

上条「???」

番外個体「何言ってんのお前? みたいな顔すんな!!」

アレイ☆「少々気が短いな。接客業には向かないのではないか?」

上条「問題ないって。悪ぶってるだけだし、何より可愛いじゃん」シレッ

番外個体「かかか可愛い!? ミサカが!?///」カァァ

上条「つーわけで、俺と一緒に喫茶店やろうぜ!」ニカッ



285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:55:32.06 ID:fcedZ+pk0

学園都市 某所 喫茶 MISAKA――



番外個体「――――結局、そのまま押し切られちゃってね。てんちょーと二人三脚でここまできたんだ♪」ニッコニコ

結標「嬉しそうにしちゃってまあ……」

土御門「カミやんも罪な男だぜい」ヤレヤレ

番外個体「てんちょーのお店で働くミサカ、学校に通うミサカ。選択肢は多くなかったけど、みんな毎日楽しく暮らせてるんだ」

結標「そりゃ惚れるわね」

海原「一万人近くの戸籍を用意するなんて、普通では考えられませんよ」

土御門「何度も学園都市の危機を救った対価だからにゃー。本来なら最年少の統括理事になっていても不思議じゃないんだぜい?」

番外個体「謙虚でお人好しなのが、てんちょーの美点だもん。お客さん相手にニコニコしてる方が、ずっとらしいよ」

海原「不思議とこの店に足が向くのも、彼の魅力によるものかもしれませんね」

土御門「うっわ白々しい。超電磁砲が目当てのくせしやがって」

海原「言い掛かりです!!」ギクッ

結標「他のお客に迷惑だから騒がないの」ヤレヤレ

番外個体「多少は平気だよ。この時間帯は主に裏家業の常連さんしかいないから」シレッ

海原「裏家業……たしかに否定できませんが」

番外個体「でね? さっき話したとこまでが馴れ初め編なんだけど、続きの立志編も聞く?」

海原「いいえ、結構です」キッパリ

番外個体「ちぇー、つまんないのー」



286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:56:55.83 ID:fcedZ+pk0

海原「それにしても、小さな御坂さんが常盤台の制服を着ている姿、……一部を除いてかつての御坂さんそのものですね」

土御門「きめぇ……。こいつ、打ち止めのおっぱいをガン見してやがる」

海原「誤解です!? 自分はアホ毛のことを言ったんですっ!」アセアセ

結標「でも、よく常盤台に入学できたわね。あそこって色々と審査が厳しいんでしょう?」

番外個体「フン、権勢の流れに聡いだけだよ。てんちょーが後見人だからフリーパスだってさ」

土御門「幻想殺しに恩を売りつつ、理事会への強いパイプもゲット。合理的だにゃー」



打ち止め「それでね、大覇星祭でも期待されてるから応援に来て欲しい、ってミサカはミサカはお願いしてみたり」

上条「もちろん行くさ。父さんたちも呼んでるし、ちゃんとカメラも用意してっから頑張れよ」ニコニコ

打ち止め「うん!」パァァ



海原「……困った事態になれば、自分たちで処理すればいいでしょう」

結標「あの溺愛っぷりを見てると、私らの出る幕なんて無さそうだけど?」

土御門「義妹の為なら命も惜しくは無い。それが真理ぜよ」ウンウン

番外個体「だから義妹じゃねえっつの」



287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/28(金) 23:58:49.91 ID:fcedZ+pk0

上条「今、二年生だっけ?」

打ち止め「うん、そうだよ」

上条「てことは来年は受験かぁ。打ち止めは優等生だって先生が褒めてたから、霧ヶ丘か長点上機あたりかな?」

打ち止め「有名校じゃなくて、お姉様が通ってる高校がいいな、ってミサカはミサカは希望を伝えてみる」

上条「なんでだ? 美琴は今年で卒業するし、平凡な学校だぞ?」

打ち止め「えっとね……あなたの後輩になりたいの、ってミサカはミサカは思い切って本音を語ってみたり///」ポッ

上条「あはは、なんだよそれ」ケラケラ

打ち止め「そ、そしてね? 高校を卒業したら、あなたにミサカを貰って欲しいな、ってミサカはミサカは大胆告白っ///」

上条「最近の中学生はませてんなー」

打ち止め「むう! ミサカは本気だよ、ってミサカはミサカは憤慨してみる!」プンプン

上条「分かってるって。……そうだな、後四年経っても気持ちが変わらなかったら、その時は上条さんが責任を持って打ち止めを貰おう」

打ち止め「や、約束だよ!」

上条「じゃあ指きりでもするか?」スッ

打ち止め「するー!」スッ


幻想止め「「ゆーびきーりげーんまん――」」





結標「まだ結構お客が居るのに何か始めちゃってるわよ!?」

海原「おぅふ、店内の糖度がえらいことに……」ゲンナリ

土御門「ついにカミやんがこちら側に来るのか。……感慨深いにゃー」シミジミ

番外個体「~~~~~~~~ッ!!??」ダダッ



288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:00:29.12 ID:ONL3ffZP0

幻想止め「「はーり千本飲ーます! 指切っ……」」


ダダダダダダダッ


番外個体「中学生相手に何やってんだこらーーーーーーーーっ!!!」タックル

打ち止め「あ、危ない!?」

上条「でも上条さんには通用しないんだなこれが」ヒョイ

番外個体「ひえっ!?///」ヒメダッコ

上条「秘技・御坂殺し(タックルブレイカー)! なんつって」ニヤッ

番外個体「……///」マッカッカ





結標「タックルを紙一重で回避しながら、カウンターにお姫様抱っこを決めるなんて……」

土御門「腕を上げたな、カミやんっ!」

海原「……羨ましくなんてありませんよ? ええ、自分は御坂さん一筋ですとも」イライラ



289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:01:10.15 ID:ONL3ffZP0

上条「なあ番外個体、店内で暴れるのは御法度のはずだよな?」

番外個体「だ、だって てんちょーが……///」モジモジ

上条「言い訳無用。暴れん坊のワーストたんには打ち止めの研修を命じます」

番外個体「ええっ!? そういう細かいのは19090号が向いてるのに///」

上条「却下。ホールは俺と19090号で回すから、お前は事務所で打ち止めに業務内容を指導してくれ」

番外個体「うう、分かったよ……///」ガックリ

上条「よろしい。打ち止めも確り習ってくれよ?」

打ち止め「……それよりいつまで抱っこしてるつもりなの? ってミサカはミサカは冷徹に突っ込んでみる」イラッ

上条「おお、そうだな」

番外個体「ちぇー///」



290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:02:07.85 ID:ONL3ffZP0

喫茶MISAKA 事務所――


番外個体「さて、何から教えようか」

打ち止め「……」ワクワク

番外個体「ん~、やっぱ最初は挨拶が無難だね」

打ち止め「こんにちはー! ってミサカはミサカは元気いっぱい挨拶してみたり!」

番外個体「ノンノン。職場での挨拶は『おはようございます』一択だから」

打ち止め「え? お昼も夜もおはようございますなの? ってミサカはミサカは疑問を呈してみる」

番外個体「そうだよ。んで、仕事を終えて帰るときは『お疲れ様でした』って言うの」

打ち止め「なるほどー、ってミサカはミサカはきちんとメモを取ってみたり」カキカキ

番外個体「メモを取るなんて、ガキんちょにしちゃ感心じゃん」

打ち止め「むぅー! ミサカのほうがお姉さんでしょ! ってミサカはミサカは抗議してみる」プンスカ

番外個体「はいはい、次いくよー」



291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:03:16.65 ID:ONL3ffZP0

喫茶MISAKA――


19090号「――以上でご注文の品はお揃いでしょうか? とミサカはお客様に確認を取ります」

テンインサーン チュウモンオネガーイ

19090号「はい、只今伺います、とミサカは素早く返事をします」

上条「三番テーブルさんのブレンド出来たぞー、って俺が運んだほうが良さそうだな」


19090号「お待たせ致しました。ご注文をどうぞ」パタパタ

お客A「ケーキセットを二つ」

19090号「それではケーキとドリンクをこちらからお選びください、とミサカはメニューを提示します」

お客A「私はフォンダンショコラとココアで」

お客B「モンブランとハーブティーをお願い」

19090号「ご注文を繰り返します。フォンダンショコラとモンブラン、ココアとハーブティーでよろしいでしょうか?」

お客A「ええ」

19090号「ありがとうございます。それでは少々お待ちください、とミサカは一礼して下がります」


チョットネーチャン コッチコンカイ!


19090号「は、はい、只今!」ビクッ



292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:04:32.68 ID:ONL3ffZP0

終業後


上条「ふぅ、なんとか捌けたな」

19090号「つ…疲れましたぁ……とミサカはテーブルに突っ伏します」グッタリ

上条「ご苦労さん。19090号のお陰で何とかなったよ」ナデナデ

19090号「いえ、この程度は当然であって褒められるような事では、とミサカは……///」ゴニョゴニョ

上条「はは、謙遜すんなって」ナデナデ

19090号「……///」マッカッカ


御坂妹「賄いが出来たので番外個体たちを呼んできて貰えませんか? とミサカは暇を持て余している店長にお願いします」

上条「ん、了解」

御坂妹「……」ジー

上条「どうしたんだ?」

御坂妹「……ミサカも頑張ったのに、とミサカは不平を漏らします」

上条「そうだったな。御坂妹もご苦労さん」ナデナデ

御坂妹「はい……///」ポッ



293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:05:34.12 ID:ONL3ffZP0

喫茶MISAKA 事務所――



打ち止め「乱暴な言葉遣いはダメだよ! ってミサカはミサカは注意してみる!」プンプン

番外個体「えー、普通だと思うけど?」

打ち止め「らっしゃっせー、なんて普通言わないもん! ってミサカはミサカは指摘してみたり」

番外個体「スタンドとかラーメン屋じゃ普通なんだけどなー」

打ち止め「ここはカフェでしょ! ってミサカはミサカは屁理屈に呆れてみたり」

番外個体「うちは喫茶店ですぅ☆」

打ち止め「同じ意味でしょ! ってミサカはミサカは――」

上条「おーい、賄いができたぞー」スタスタ

番外個体「もうそんな時間か。ごめんね、てんちょー。最終信号がうるさくってさぁ」

打ち止め「違うもん! 番外個体がだらしないからだもん! ってミサカはミサカはてんちょーに泣きついてみたりぃー!」ギュッ

番外個体「!?」

上条「ったく、後輩にだらしないとか言わせたらダメだろ?」ヤレヤレ



294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:06:35.19 ID:ONL3ffZP0

打ち止め「てんちょー、あのね? ミサカもお店に出られるよ、ってミサカはミサカは研修の成果をアピールしてみたり」

上条「おお、そりゃ頼もしいな」

打ち止め「それでね、それでね……」


番外個体「ちょーーーっと待たんかーーーい!!!」ガァァ


上条「いきなり大声出してなんだよ?」

番外個体「最終信号ぁぁっ!!」ビシィッ!!

打ち止め「な、なに?」ビクッ

番外個体「てんちょーを『てんちょー』って呼んでいいのはミサカだけなの」

幻想止め「「……………………はぁ?」」

番外個体「他のミサカもお姉様も『店長』って呼んでんの! 分かる!?」

上条「……なに言ってんだ、お前?」

打ち止め「?? てんちょーは分かる?」

番外個体「ああーーっ!! またてんちょーって言った!!」



295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:07:31.65 ID:ONL3ffZP0

上条「落ち着け。お前が何に怒ってんのか、サッパリわかんねーよ」

打ち止め「ミサカもー、ってミサカはミサカはてんちょーに同意してみる」

番外個体「~~~~~~~~ッッ!!」ジタンダ

打ち止め「それよりお腹すいちゃった、ってミサカはミサカは切実に訴えてみたり」

上条「御坂妹が賄いを作ってくれてっから、さっさと食いに行こうぜ」スタスタ

打ち止め「うん!」テクテク

番外個体「さらっと流すな! ミサカの話はまだ終わってないよ!」プンスカ


上条「今度ゆっくり聞いてやっから、その時までに分かり易くまとめといてくれ」

打ち止め「ねぇねぇ、てんちょー?」

上条「なんだ?」

打ち止め「ミサカはどこに泊まればいいの? ってミサカはミサカは社会研修中の下宿先を聞いてみたり」

上条「そっか、下宿がいるのか。社員寮があるけど、空き部屋の手配には時間がかかるしなぁ」

打ち止め「うう、困ったなぁ……。外泊申請しちゃってるし、門限はとっくに過ぎてるし……」ションボリ

上条「心配すんな。上条さんちに泊めてやっから」

打ち止め「えっ、いいの?」パァァ

上条「もちろんだ。部屋もいくつか余ってるし問題ねーよ」ナデナデ

打ち止め「やったー! てんちょーのお家にお泊り~♪ ってミサカはミサカは大はしゃぎー♪」

番外個体「ちょっと待って!? そんなの絶対おかしいよ!?」



296:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:08:46.34 ID:ONL3ffZP0

打ち止め「何がおかしいの? ってミサカはミサカは情緒不安定な番外個体を心配してみたり」

上条「何もおかしくねーだろ。なあ?」

打ち止め「ねー♪」

番外個体「くっそー! なんなのコレ!? そんなに中学生が好きなんかーーーーっ!!」プンスカ

上条「中学生じゃねえ。打ち止めが好きなんだ」

打ち止め「み、ミサカも……大好きだよ?///」テレテレ

上条「はは、ありがとな」ナデナデ

打ち止め「……ふっふーん♪」チラッ

番外個体「あ、あーっ!! ほくそ笑んだ!? この悪魔っ子、今ほくそ笑んだよ!」

上条「はぁ? 天使のまちがいだろ」ヤレヤレ

番外個体「騙されないで、てんちょー!?」ギャース



297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:09:48.21 ID:ONL3ffZP0

上条のマンション リビング――



上条「で? なんでお前までついて来てんだ?」

番外個体「いやー、いつ来ても広いねぇ。ヴェントハウスっていうんでしょ?」ボーヨミ

上条「何その怖いハウス!? ペントハウスだ。一応経営者っつーか社長だからな。見得も大切……って、話を逸らすな」

番外個体「いいじゃん、減るもんじゃなし」

打ち止め「じゃあミサカも『てんちょー』って呼んでも…」

番外個体「ダメ! 減るからダメっ!」

打ち止め「なにが減るの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

番外個体「なんかこう……よく分かんないけど、大切な何かが減るの!」

上条「はいはい、いいから二人とも風呂に入ってこい。寝室の準備をしておくからさ」

打ち止め「はぁーい、ってミサカはミサカは面倒くさい末の妹を連れて猛ダッシュ!」グイグイ

番外個体「ちょ、引っぱらないでよ!?」ズルズル


上条「はは、仲がいいなぁ」ホッコリ



298:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:10:24.27 ID:ONL3ffZP0

浴室――


打ち止め「わぁー、お風呂がひろーい! ってミサカはミサカは思わず飛び込んでみたり!」ピョーン

ザブーン!!

打ち止め「――――ぷはぁ」

番外個体「身体を洗ってから入りなよ。マナー違反だよ」ヤレヤレ

打ち止め「えへへー、ごめんなさい。てんちょーには内緒でお願い、ってミサカはミサカは密約を持ちかけてみる」

番外個体「……」プイッ

打ち止め「あれれ?」

番外個体「……」ツーン

打ち止め「……店長さんには内緒にして? ってミサカはミサカは言い直してみたり」

番外個体「わかればよろしい」



299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:11:31.72 ID:ONL3ffZP0

番外個体「…………」ジー

打ち止め「ミサカをじーっと見たりしてどうしたの? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」

番外個体「胸……また大きくなった?」

打ち止め「そうなの聞いてよ。季節が変わるたびにブラを新調しなくちゃだから大変なの、ってミサカはミサカは辟易してみたり」

番外個体「なるほどなー、中学生にはお高い買い物だもんね~」

打ち止め「アルバイトしてる余裕ないし、店長さんに我侭言いたくないしで困ってるの」

番外個体「仕方ないなぁ。ちょっとだけミサカがカンパしてあげる」

打ち止め「ホント!?」パァァ

番外個体「これは妹達全員が抱えてた問題だからね。文句はお姉様の遺伝子に、ってね☆」

打ち止め「でもでもお姉様の胸は小さ――」

番外個体「しーーーーっ!! 関東平野とか言ったら可哀想だよ」

打ち止め「……そこまで言ってないよ、ってミサカはミサカはお姉様に同情してみたり」



300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:12:58.66 ID:ONL3ffZP0

打ち止め「ところで店長さんとは、どこまで進んでるの? ってミサカはミサカはライバルの進捗状況を窺ってみたり」チャプチャプ

番外個体「どこまでって……基本毎日いっしょだけど」

打ち止め「ムムム! それは脅威かもしれないっ! ってミサカはミサカは戦慄してみる。……キスとかしちゃった?」

番外個体「ぶふーーーっ!?」

打ち止め「えっちなことしちゃったり?」

番外個体「しし、しししてなな……!?///」アタフタ

打ち止め「よかったぁ。その様子じゃ安心だー、ってミサカはミサカは胸を撫で下ろしてみたり」ホッ

番外個体「こ、このマセガキ……ッ!!」

打ち止め「ふふん、ミサカはお嫁さんにしてもらう約束までしちゃったもんね、ってミサカはミサカは勝利宣言!」

番外個体「あんなの指切る前に阻止したから無効…」

打ち止め「それっ♪」

パシャ

番外個体「わぷっ!?」

打ち止め「ハッハー! ただのミサカが司令塔であるこのミサカに敵うと思っているのかー! ってミサカはミサカはお湯で追撃してみたり」

パシャ パシャ パシャ

番外個体「ちょ、鼻にお湯がっ!?」

打ち止め「てんちょーはミサカのものだー! ってミサカはミサカは…」

番外個体「……おい」

ガシッ

打ち止め「へ? あ、あれ?」

番外個体「調子乗んな☆」ニッコリ

ザブーン パシャパシャパシャパシャパシャパシャー!!

打ち止め「きゃあぁぁーーーーーーーっ♪」






上条「……なに大騒ぎしてんだ? おーい、着替えは脱衣所に置いておくからな」



301:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:14:51.24 ID:ONL3ffZP0

脱衣所――


打ち止め「ふぃ~、いいお湯だったー」

番外個体「……こっちはクタクタだよ」

打ち止め「若さが足りませんなー、ってミサカはミサカは番外個体の年寄り臭さを指摘してみたり」

番外個体「あーはいはい、クソガキ様に社会人の辛さは分かんないだろうねー」

打ち止め「むぅ、いっつも店長さんのそばに居られるくせに……ってミサカはミサカは嫉妬を露にしてみる」

番外個体「それはミサカの特権だから……ってなんで着替えがあるの?」

打ち止め「しかも下着もパジャマも新品だよ、ってミサカはミサカは戸惑いを隠せなかったり……」オロオロ

番外個体「ん? パジャマに何か挟まってる」

打ち止め「紙だね。何か書いてあるの? ってミサカはミサカは興味を示してみる」

番外個体「なになに……」


『お泊り程度で調子乗んなよ妹! アンタのお姉様は遥か彼方、ずっと先まで進んでるんだから! 悔しかったら追いかけてきなさい、アーハッハッハ!』


番外個体「……」プルプル

打ち止め「あ、ミサカのにも挟まってる! ええっと……」


『研修一日目はどうだった? 辛い事があっても当麻とお姉様がフォローするから、一緒にがんばろうね』


打ち止め「お姉様……」ホッコリ

番外個体「あんのクソ姉がァ……。泣きべその分際で調子に乗りやがってぇぇ……ッ!!」イライライライライラ



302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:15:59.62 ID:ONL3ffZP0

リビング――


番外個体「てんちょてんちょーー!」タッタッタ

上条「……二回言うな。冷蔵庫に飲み物入ってっから、好きなの飲んでくれ」カタカタカタ

番外個体「なんで てんちょーの家に女物の着替えがあるの!?」

上条「……美琴が買い置きしていったから」カタカタカタ

番外個体「どうして!?」

上条「……仕事の勉強会で最近よく泊まってるから。まあ色っぽい話は皆無ですけどね」カタカタカタ

番外個体「そういう事か。お姉様め……」


打ち止め「店長さんはお仕事中? ってミサカはミサカはパソコンを覗き込んでみたり」テクテク

上条「……今期の臨店日程を組んでるんだ。よし、送信っと」カタカタカタ カチッ

打ち止め「臨店?」

上条「お店を回る事だよ。つっても世界中に展開してっから、大仕事なんだけどな」

番外個体「もうそんな時期かー。ミサカも準備しなくっちゃ」

上条「あー、番外個体は今回お留守番だ」

番外個体「は……はぁ!?」



303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:17:33.64 ID:ONL3ffZP0

上条「代わりに美琴を随伴させるから、店の方をしっかり頼むぞ」

番外個体「ちょっと待ってよ! なんでミサカじゃダメなの!?」

上条「美琴は来年度から本社勤めになるからな。今のうちに各店との顔合わせやらを済ませておきたいんだよ」

番外個体「……へ?」

上条「常盤台で経済学も一通りやったって言うから、存分に才能を振るってもらおうってな」

番外個体「……」

上条「入社一年目からヘッドクォーターってのも大変だからさ、出来るだけのサポートはしてやんないとな」

番外個体「ミサカもてんちょーと旅掛さんにレクチャーを受けてるよ?」

上条「俺も本当はお前に任せたかったんだけど、美琴に『あの子は当麻の傍じゃないとダメだから』って言われてなぁ」

番外個体「……」

上条「結局お前には今まで通り、有能店員一号として働いてもらう事にしたんだ」

番外個体「そっか……ミサカはお姉様のこと誤解してたのかな」

打ち止め「ふふ、よかったね、ってミサカはミサカはお姉様の思いやりに感動してみたり」

番外個体「うん……」


上条「ま、代わりにルームシェアするって約束させられたんだけどなー」

番外止め「「え?」」



304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:18:52.30 ID:ONL3ffZP0

上条「いやー、だだっ広い家に一人暮らしは寂しかったから、上条さん的には願ったりなんですけどね」ニコニコ

打ち止め「うわぁ……お姉様策士だぁ、ってミサカはミサカは姉の強かさに呆れてみたり」

番外個体「……」プルプル

上条「でもこれって、世間でいう同棲ってヤツなのでは……?」

番外個体「ッ!?」

上条「うわっ、マジかよ!? 上条さんにもついに春が来たのでせうか!?」

番外個体「ないない! あり得ない。うん、あり得ないよ」

上条「いや、でも美琴に好きって言われたし……」

番外個体「ないったらないの!! 寝言は寝て言えっつの」ガァァ

上条「どう考えても同棲だろ……。なぁ、打ち止め?」

打ち止め「絶対にあり得なーい! ってミサカはミサカはお姉様の野望を全力阻止っ!」

上条「打ち止めまで!?」ガビーン



305:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:19:58.31 ID:ONL3ffZP0

上条「ちくしょう……。もうすぐ二十歳だってのに、春の兆しはいまだ訪れず……不幸だ」ガックリ

番外個体「一人暮らしが寂しいならミサカに言ってくれればいいのに……」ゴニョゴニョ

上条「はぁ? なんでだよ」グッスン

番外個体「……ミサカもてんちょーと同棲したいし///」モジモジ

打ち止め「み、ミサカも! ミサカもー!!」ピョンピョン

上条「……ホワッツ?」

番外個体「だ、だからね? その、ミサカもここに引っ越しちゃダメ……?」オズオズ

上条「それは別に構わねーけど――」


ピンポーン


上条「――こんな時間に来客? って御坂妹?」



306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:21:44.32 ID:ONL3ffZP0

御坂妹「夜分遅くにすみません。そしてお邪魔します、とミサカは挨拶もそこそこに上がりこみます」ズンズン

上条「み、御坂妹さん?」オロオロ

番外個体「額に血管が浮き出てるよ?」

御坂妹「居た。居やがりましたねこのズルっこ共め、とミサカは怒りを露に睨みつけます」ギロッ

打ち止め「な、なんの事かな~、ってミサカはミサカはすっ呆けてみたり」アセアセ

御坂妹「惚けても無駄です。あなた達が店長と同棲しようと画策しているなんて丸っとお見通しです、とミサカは簡潔に告げます」

番外個体「10032号には関係ないでしょ?」

御坂妹「いいえ大有りです。ミサカを含め、うちの店舗の妹達全員が店長との同棲を希望しています、とミサカは反論します」

上条「え、マジで!?」

御坂妹「はい。ミサカたちは皆、あなたをお慕いしていますから、とミサカは本心をさらけ出してみます///」ポッ

上条「そりゃ嬉しいな。経営者として寝食を惜しんで働いてきた甲斐があったってもんだ」ホッコリ

打ち止め「そう取っちゃうんだ……ってミサカはミサカは店長さんの鈍感ぶりに戦慄してみたり」ゾクッ



307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:23:03.90 ID:ONL3ffZP0

上条「でもなぁ、慕ってくれるのは嬉しいけど、空き部屋にも限りがあるし」

御坂妹「でしたらここは、公平にくじ引きで決めてはいかかですか? とミサカはすかさず腹案を提案します」

上条「それがいいか。空き部屋はあと三部屋あるから仲良く公平に決めるんだぞ」


番外個体「つまり……」

打ち止め「学園都市在住のミサカは十一人」

御坂妹「確率にして27%」

番外個体「厳しい戦いになりそうだね」ニヤリ

御坂妹「おや? 常盤台は全寮制なので、上位個体は不参加なのでは? とミサカは先制のジャブを放ちます」

打ち止め「要らない心配かも、ってミサカはミサカは規則への反逆を企ててみたり」クスッ


上条「……なんでこんな殺伐としてるんだよ」ゲンナリ



308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:24:07.51 ID:ONL3ffZP0

翌日 就業後


御坂妹「それでは店長と同棲する権利を懸けたくじ引き大会を開催します、とミサカは高らかに宣言します」

番外個体(検体番号の若い順に引くのか。ま、確率は変動しないし別にいっか。てか昨日夜更かししたから眠い……)


ハズレテシマイマシタ、ト ミサカハ……

チャンスヲイカセナイトハッ!! ト ミサカハクヤシサノアマリ……

グスン……

ミサカハ……

コノヨウナケツマツ、ダンジテミトメラレマセン……


御坂妹「狭き門でしたがミサカの想いが勝利を手繰り寄せたのです、とミサカは自身のくじ運の良さに感謝します」キラキラ

19090号「店長……っ! ミサカはついにやりました!」キラキラ

打ち止め「検体番号の若い順だったから冷や冷やしたよー、ってミサカはミサカは年功序列の恐ろしさを垣間見たり」ホッ


上条「よし! くじ引きも終わったしみんなで帰るか」

番外個体「へ……? ミサカ、まだクジ引いてないんだけど?」

上条「あはは、残り物には福があるって、ありゃウソだな」

番外個体「それってもしかして……」

上条「ああ、もう決まったぞ」

番外個体「……」プルプル



309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:25:07.85 ID:ONL3ffZP0

上条「番外個体?」

番外個体「み、ミサカ……クジすら引いてないよ?」プルプル

上条「しょうがないだろ。一番最後なんだからさ」

番外個体「やり直しっ! やり直しを要求する!!」ガァァ

上条「うーん、確かにちょっと可哀想かもなぁ」

御坂妹「ダメです、とミサカは日和かける店長を制します」ズズイ

番外個体「なんで!?」

御坂妹「番外個体は我侭すぎます、とミサカは怜悧に言い放ちます」

上条「まあまあ、そう言ってやるなよ」

番外個体「てんちょー!」パァァ

御坂妹「店長は末の妹を甘やかしすぎです、とミサカは業を煮やし苦言を呈します」

上条「む、そうか?」


19090号「い、いつだって店長は番外個体を優先してます。……この前ミサカは置き去りにされました、とミサカは恨めし気に答えます」

打ち止め「ネットワークでも『贔屓だー!』って意見が主流みたいね、ってミサカはミサカは報告してみたり」

御坂妹「そうやって甘やかした結果が、そこの悪意の塊(笑)なのですよ? とミサカは現実を突きつけます」



310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:26:41.11 ID:ONL3ffZP0

番外個体「好き勝手言ってくれちゃって。ミサカはもう悪意の塊なんかじゃないよ!」

御坂妹「ほう、では何だというのですか?」

番外個体「ミサカはてんちょーへの愛で出来てるの。悪意の『く』を抜いておいて?///」ポッ

上条「何こっぱずかしい事いってんだお前……」

番外個体「ちょっ、なんで引いてるの!?」ガーン

御坂妹「愛の塊(ラブ・ナゲット)……プフッ」プークスクス

番外個体「ジャンクフードみたく言うなっ!!」

19090号「とにかく今回は諦めてください、とミサカは強く懇願します」ウルウル

上条「おーよしよし、やり直しはしないから泣くなよ」ナデナデ

19090号「で、では!?///」

上条「19090号と御坂妹に打ち止め、これからよろしくな」ニカッ

打ち止め「やったぁー、ってミサカはミサカは大はしゃぎ♪」ピョンピョン

御坂妹「苦節四年……ッ、これは大きな前進です、とミサカは歓喜につつまれます」ニヘラ



311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:28:41.66 ID:ONL3ffZP0

番外個体「そ、そんなぁ……」ガックシ

上条「公平に決めた結果だからな。今回は諦めてくれ」

番外個体「うぅ……」ションボリ

上条「あー……。そんな顔すんなよ」

番外個体「だってぇぇ……」

上条「ったく、しょーがねえなぁ」ナデナデ

番外個体「てんちょー?」

上条「俺の部屋をやるから元気出し――」

御坂妹「舌の根の乾かぬうちから甘やかしてどうするのですか! とミサカは語気を荒げ待ったをかけます」

上条「いや、だってほら番外個体が」オロオロ

打ち止め「我慢を覚えるのも大切だよ? ってミサカはミサカは正論を言ってみる」

上条「そ、そうか?」

19090号「はい。人は我慢を知って成長するものです、とミサカは正論を重ねます」

番外個体「ぐすっ……」ウルウル

上条「ほ、ほら! 泣きそうになってるじゃねーか」ウズウズ

御坂妹「いいから帰りますよ、とミサカは実力行使にでます」グイグイ

上条「おいちょっと待て!?」ズルズル

番外個体「てんちょー……」ウルウル

上条「そんな悲しそうな声だすなってうおおおおおお!? 甘やかしてぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ズルズル






こうして上条さんと番外個体の同棲フラグはへし折れたのでした。

禁書「そうはい神裂っ!! ……じゃなくて、もうちょっとだけ続くんだよ」



312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:30:07.33 ID:ONL3ffZP0

EXTRA CASE 番外個体は二度甘やかされる



番外個体「……あーあ、行っちゃった」

番外個体(クジ引きで負けたんだからしょうがないよね。うん、しょーがない……しょーがない。でも……)

番外個体「ここで引き下がるのは不味いよ……。いくら鋼の理性を誇るてんちょーでも――」



お姉様『ねえ当麻ぁ。一緒に寝よ?』

てんちょー『み、ミコっちゃん!? 一体全体どうしちまったんでせう!?』アタフタ

クソガキ『お姉様だけずるーい! ミサカも混ぜてー、ってミサカはミサカは小首をかしげながらお願いしてみたり』

てんちょー『ダメだ! 上条さんには番外個体という心に決めたひとが…』

お姉様『堅い事言わないの。うふふ、かたくするのはココだけで十分でしょ?』スリスリ

てんちょー『や、やめろーーーーーーーー!!!』



番外個体「――こうなるに決まってる! 待ってて、てんちょー! すぐにミサカが助けに行くからっ!!」スッタカター



313:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:31:37.93 ID:ONL3ffZP0

上条のマンション 主寝室――


ビリビリッ カチリ

番外個体「よっと。とりあえず侵入成功、ってとこかな?」


オヤスミー、オマエラモサッサトネルンダゾー


番外個体「や、やばっ、こっちに来る!? どこかに隠れないと……もうベッドの中でいいや!」ゴソゴソ

ガチャ

上条「……」スタスタ pi

番外個体(パソコンを起動させた? そっか、社長業務をこなさないといけないもんね)

上条「ふむ、今日決済する書類はこれだけか」カタカタカタ

番外個体(勢いで不法侵入しちゃったけど、冷静に考えれば毎日激務なてんちょーにそんな余裕ある訳ないよ……)

上条「娯楽の少ない勤務地でのストレス解消か。うーん、保養施設の充実も急がないとなぁ」カタカタカタ

番外個体(いつだって自分よりミサカたちを優先してくれてるのに、ミサカは自分のことばっかり……)

上条「もっと我侭言ってくれてもいいのに。みんないい子だから遠慮してんだろうなー」カタカタカタ

番外個体(……)

上条「よし、これで完了っと! ……あいつ、まだ起きてっかな?」pipi

番外個体(あいつ?)


ヴヴヴヴヴ


番外個体(って、ミサカのことかああああああああああ!?)ガビーン



314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:33:22.09 ID:ONL3ffZP0

上条「……」

ヴヴヴヴヴ

上条「これって携帯のマナー音だよなぁ。それにこのベッドの膨らみは……」

番外個体(ぎゃああああああああ!? バレちゃったあああああああああ!?)

上条「ほほう、俺の部屋に侵入するとはいい度胸だ。社内機密もあるし尋問が必要だな」ニタァ

番外個体(ヤバイ! てんちょーの声音が敵に対するそれになってるぅぅ!?)

上条「まずは姿を見せてもらおうかっ!!」バサッ

番外個体「……ッッ!?」ビクッ

上条「これはこれは、可愛いスパイもいたもんだなぁ」

番外個体「て、てんちょー。これはその、ミサカ的いたずらっていうか、なんていうか……てへへ?」

上条「聞く耳ありませーん。おりゃああーーーーー!!」ガバチョ

番外個体「きゃああああああああああああ!?」

上条「相変わらずぬっくいなぁー。……よし、判決を言い渡す!」

番外個体「にゃ、にゃにゃ、にゃにぃぃ!?///」カァァ

上条「被告、ワーストたん。スパイ容疑で実刑三ヶ月、上条さんの抱き枕になる事を命じます!」

番外個体「………………………………マジで?///」



315:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:35:12.13 ID:ONL3ffZP0

上条「なんだ、嫌なのか?」

番外個体「…………///」フルフル

上条「なら大人しく罰を受けなさい」ギューーッ

番外個体「こ、こんなの罰になんないよぉ///」モジモジ

上条「…………」ナデナデ

番外個体「……てんちょー?///」

上条「御坂妹たちが贔屓してるって言ってただろ。その事を考えてたんだ」

番外個体「……」

上条「で、気付いたんだ。あの日、お前と一緒にやっていくって決めた時から、きっと番外個体は特別なんだ」

上条「家族でも友達でも恋人でもなくってさ。言葉には出来ないけど、絶対に守りたい……。そんな存在なんだよ」

番外個体「そ、それってミサカが一番大切ってこと?///」ドキドキ

上条「ハハ、そうかもな。ま、上条さんは欲張りですから? 美琴も他の妹達も守り抜きますけどね」

番外個体「この浮気者……///」

上条「浮ついた気持ちなんかじゃねーよ」

番外個体「知ってるよ。てんちょーはいつだって本気だもん///」テレテレ

上条「その通り。だからお前は黙って甘やかされてろ」

番外個体「…………///」



316:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:36:39.96 ID:ONL3ffZP0

一夜明けて翌朝


上条「すぴー……すぴー……」スヤスヤ

番外個体「ね、眠れなかった……///」

上条「くかー……くかー……」スヤスヤ

番外個体「幸せだけど、ふぁぁ~~~眠いぃ……」ショボショボ


バーーーーン!!!


打ち止め「おっはよーーー!! 朝だよーーーーー! ってミサカはミサカ……は?」ピキ

番外個体「ふぁ!?」ビクッ

打ち止め「…………」

番外個体「お、おっはー?」

打ち止め「むぅ~~~!! ずるいずるいずるいずるいずるーーーーーいっ!!!」プンスカ

上条「んあ? ……おはよう、ワーストたん」ショボショボ

打ち止め「ミサカも一緒に寝るーーー! ってミサカはミサカは突撃だぁーいぶ!!」ピョーン

ボスッ

上条「ごふっ!? こ…この懐かしい衝撃は……?」ガクリ

番外個体「て、てんちょーーーーーーーー!?」



このあと同居人たち全員で二度寝することになるのは、また別のお話。



317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:37:07.42 ID:ONL3ffZP0

てな感じで今回は終了
次は打ち止めメインの小ネタかなぁー



321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 00:56:46.29 ID:GYaToOmTo

乙乙!
久しぶりに甘いssを読めて満足



322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/29(土) 01:28:07.60 ID:RhTLsO+6o

おつー
番外個体がここまで可愛いとは…何かに目覚めそうだ



338:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/30(日) 12:42:59.91 ID:Nixk57zSO

乙ナノーネ!

SS史上最高にカワイイ番外個体だと思うノーネ!



343:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:28:58.70 ID:onD62kvQ0

気ままにタッタカ書いてたらむさ苦しいSSになってた……
と、とにかく投下ー。あ、今回は卑猥な表現が若干あるので苦手な方は回避推奨でー



344:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:29:49.03 ID:onD62kvQ0

EXTRA CASE 一方さんちで宅飲、ただそれだけのお話


とある医大の学生寮 一方通行の部屋――


一方通行「上条はちィとばかし遅れるンだと」

浜面「仕方ねえな。先に始めてるか」

一方通行「おォ、そンじゃあ」


一方浜面「「かンぱーい」」チン


浜面「んぐっ、んぐっ…………ぷはーーーーーっ!!! やっぱビールは初めの一杯に限るなあ!」

一方通行「ビールはあンま好きじゃねェが、最初の喉越しだけは格別だ」

浜面「なんだぁ、酎ハイがいいなんてぬかさねえよな? それとも流行のハイボールってか?」

一方通行「ハァ? 酒っつったら日本酒に決まってンだろうが」

浜面「いい趣味してるぜ。けど日本酒ってフルーティーすぎるのがなぁ」

一方通行「まァな。そォいうオマエは何押しだ?」

浜面「んなモン焼酎一択だろ。あ、当然芋な」

一方通行「4Mなンかは有名だな。俺も魔王は結構好きだ」

浜面「森伊蔵も焼酎の中じゃ飲みやすいしオススメだぞ」

一方通行「森伊蔵かァ……。あれって中々抽選に当たンねェだろ」

浜面「じゃーん! それがなんと当選したんだ」ゴソゴソ

一方通行「いいねいいねェ! 早速あけようぜェ」



345:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:31:12.26 ID:onD62kvQ0

浜面「にしても上条のヤツ遅ぇなあ」グビグビ

一方通行「ガキ共の女子会に差し入れしてから来るっつってたからなァ」チビチビ

浜面「かァァ!! 相変わらずのお気遣い紳士ですこと!」

一方通行「俺には無理な芸当だ」

浜面「なんつーかさ。上条って、お前んとこのシスターに振られてから変わったよなぁ」シミジミ

一方通行「…………」チビチビ

浜面「急に大人になったっつーか、鬼気迫るものがあるよな。もし俺があいつの立場なら絶対腐ってる自信があるぜ」

一方通行「…………」チビチビ

浜面「あの二人仲良かったし、まさかお前が寝取るなんて展開、誰にも予想出来ねえよ」

一方通行「…………」チビチビ

浜面「なのにお前と上条はダチのまま、っつーか普通に親友やってるしよぉ。全く理解できねえ」

一方通行「……プッ、ククク、クハハハッ!!」ケラケラ

浜面「あん? なんだよ」

一方通行「オマエも誤解してるクチかよ。いわゆる上条寝取られ説」ケラケラ

浜面「はぁ? 仲間内じゃ常識だろ。実際上条が泣いてるとこ見たヤツがいるって聞くぜ?」

一方通行「あァ……泣いてたなァ。理由も最高に愉快だった」クスクス

浜面「おまっ、仮にも親友を泣かせといて、そりゃねえだろ!」


ピンポーン


一方通行「上条が来たみてェだな」



346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:32:18.32 ID:onD62kvQ0

上条「遅れて悪い! ……って何か雰囲気が変だぞ?」

浜面「……そんなことねえよ」

一方通行「いやァ浜面がなァ、上条寝取られ説を信じ込ンでるのが傑作でよォ」ケラケラ

上条「ああー、あったなぁそんなのも」

浜面「上条?」

上条「誤解なんだ。俺とインデックスはそういうんじゃねーから」

一方通行「俺らの仲を取り持ったのも上条だしな」

上条「お前もインデックスも見ててもどかしかったんだよ」ヘラヘラ

浜面「は……? けどお前が泣いてたって……」

上条「泣きましたとも! 極貧生活からの脱却! さらばバスタブライフってな」

浜面「いやいや、そんな理由で……」

上条「半端な野郎なら絶対認めねーけど、一方通行なら安心して任せられるからな」ウンウン

一方通行「まァ真実なんざこンなモンだ」チビチビ

浜面「ありえねー……」



347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:33:44.62 ID:onD62kvQ0

上条「んな事より、ちっとばかし冷えちまったが差し入れ」スッ

浜面「おおっ! ピザにパスタに各種おつまみ!? 上条GJ!」

一方通行「ツマミ代が浮いて助かるぜ」

浜面「おいおい、第一位様の発言じゃねえぞ?」

一方通行「今は真っ当な学生してンだ。奨学金なンざ高が知れてる。医学部は金が要るし、何より……」

上条「あはは、この前ツケを払ってもらったからな。懐が寒いんだろ?」

一方通行「……インデックスの食費がマジで洒落になンねェ」ゲンナリ

浜面「あぁ、あれはな……」

上条「いよいよヤバくなれば、うちの賄いを食いにくればいいさ」

一方通行「持つべきものは友達だなァ……」ホロリ

浜面「飲めっ! 飲んで全部吐き出しちまえ!」トクトクトク

一方通行「おォ」グビグビ



348:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:35:40.59 ID:onD62kvQ0

三十分後


上条「ピッチ早くねーか?」

浜面「だーいじょうぶだって! 俺ら、飲み慣れてっからよー」ケラケラ

上条「もうデキあがってるし……」ヤレヤレ

浜面「なんだァ? ウーロン茶なんて飲んでんじゃねえよ。ほらコップ出せコップ!」

上条「ハハ、悪いな。あと四ヶ月ばかし待ってくれよ」

浜面「くはーーーっ!! 真面目だねえ! そんなんだから彼女も出来ねぇ童貞ちゃんなんだよ」チンチン

上条「箸でグラスを叩くな。てか余計なお世話だ」

浜面「ぎゃははは! 童貞に価値なんてねぇんだよ。さっさと捨てちまえってんだ」グビグビ

一方通行「ンで? 実際どォなンだァ?」チビチビ

浜面「そうだゲロっちまえ! あんな美人に囲まれた職場で何もないハズがねえ!」

上条「それなりに上手くやってるよ」

浜面「それなりぃ~? しゃっちょさ~ん、何人食ってそれなりなんですかぁ~?」ニヤニヤ

一方通行「番外個体だけだよなァ?」ニヤニヤ


上条「そりゃお前……。毎晩 番外個体と美琴を、とっかえひっかえズッコンバッコンよ」ニタァァ

一方浜面「「…………」」



349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:37:21.38 ID:onD62kvQ0

浜面「い、今なんつった? 耳がイカレちまったみてぇなんだが……」

上条「毎晩ワーストたんとミコっちゃんをズッコンバッコン――」


一方通行「かァァァみじょォォォくゥゥゥゥゥン!!!」クワッ


上条「なんだよ」シレッ

一方通行「なンだ なンだよ なンなンですかァァ!? オマエいつから外道に、うぷっ!?」クラッ

上条「ああ何やってんだよ。酔ってるのに急に大声なんか出すから…」

浜面「出したくもなるわっ!! くっそ、一気に酔いが醒めちまった」

上条「そんなに驚くことかぁ?」

浜面「生まれてこのかた一番ビビったわ!!」

一方通行「浮気ってレベルじゃねェぞ……」

上条「浮気なんかじゃねーよ。大体一人しか愛しちゃいけねーなんて法則でもあんのかよ」

浜面「いや、常識があるだろ」

上条「フフン、上条さんに常識は通用しませんことよ」

一方通行「……垣根くン、どうしてっかなァ?」トオイメ



350:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:38:25.51 ID:onD62kvQ0

浜面「あーあ、俺は知らねえからな。お前、いつか絶対刺されるぞ」

一方通行「経験者の言葉は説得力があるなァ」シミジミ

浜面「……あのときは痛かった」

上条「あはは、心配いらねーって」ヘラヘラ

浜面「おまっ、その慢心が命取りだってのによ」

上条「だって全部ウソだし」シレッ


一方浜面「「はァ……!?」」


上条「ここまで上手く騙せるとは思わなかったなぁ。お前ら上条さんを何だと思ってんだよ」ヘラヘラ

一方通行「上条ォ……」

浜面「てめえ……」

上条「悪かったってば。つーか最初にからかったのはお前らだろ?」



351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:39:34.55 ID:onD62kvQ0

浜面「関係ねえよ。酔いを醒ましてくれた礼はきっちり――」

上条「取引先から頂いた魔王でございます。お納めください」スッ

浜面「ありがとう上条君! さーて、飲み直すかっ♪」

一方通行「……ったくよォ」ヤレヤレ

上条「ごめんなー。最近 上条防壁(理性の壁)が削られる事態が多発してっからさ。下ネタくらい許してくれよ」

一方通行「迂闊なこと言ってンじゃねェ。言霊には力が宿るらしいぞ?」

上条「インデックス談か? 迷信だろそんなの」

一方通行「迷信ならいいけどなァ?」ニタァ

上条「……肝に銘じておきます」


浜面「うおっ、やっぱ魔王うめぇー!!」ゴキュゴキュ

一方通行「なァに勝手に再開してやがンですかァ! 俺にも注げや三下ァ」スッ

浜面「おう飲め飲め! 上条ぉー! つまみが足りねえ。何か作ってくれー」トクトクトク

上条「はいはい」



352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:41:39.02 ID:onD62kvQ0

浜面「上条を弄って酷いしっぺ返しを食ったんで、今度は第一位様を弄ろうぜぇ」

一方通行「はァン? 俺に疚しいところは無ェぞ?」

上条「そうだよな。俺らの中じゃあ一番普通だもんなぁ」モグモグ

一方通行「オマエらが波乱万丈すぎンだっての」チビチビ


浜面「抱いた女の数なら誰にも負けませんっ!!」ドヤッ


幻想通行「「死ねっ!!」」

浜面「おー怖い怖い♪」ゲラゲラ

上条「はぁ、お前は全然懲りてねーな」ヤレヤレ

浜面「たってよぉ、無茶できるのは今のうちだろ? ……ぷはぁ」グビグビ

一方通行「そういや上条も随分無茶してンじゃねェか? 癌細胞みてェな速さで、世界中にミサカを浸透させていってンだろ」チビチビ

上条「みんなの期待や将来を背負ってるからな。無茶でも今は突っ走るしかねーよ」

浜面「おおう、気が合うなァ! 俺も突っ走るぜ! 目指せ、百人斬りぃ!」バシバシ

一方通行「オマエはもっと思慮深く生きろ」



353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:43:15.76 ID:onD62kvQ0

浜面「つーかよ、上条が誰にも靡かないのってさぁ、銀髪シスターが美人すぎるせいじゃね?」

上条「はぁ?」

一方通行「…………」モキュモキュ

浜面「考えてもみろよ。あんな美女とずっと同棲してたから審美眼が肥えたんだ。そうに違いねえ!」

上条「ねーよ」

浜面「いやあるね! テメェが番外個体の好き好きビームをスルーしてんのが何よりの証――」

一方通行「……」ヒュッ!

バキィィィィィィィ!!!

浜面「ぶべらっ!?」バターン

上条「浜面!?」

浜面「て、てめえっ!! いきなり何しやが…」

一方通行「十分飲んで食って話しただろォ? もう眠れ」ニタァァ

浜面「絶対に眠らねえっ!! いつまでも負け犬のままと思ったら大間違――」



354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:45:01.39 ID:onD62kvQ0

浜面「…………」シーン

一方通行「余計なことベラベラ喋りやがって。だからオマエは三下なンだよ」チビチビ

上条「は、ははは……」

一方通行「悪ィな、飲めねェのに誘ってよ」

上条「気にすんなって。気を遣わない付き合いって貴重だからさ」

一方通行「そォか……」チビチビ

上条「そーですよ。自分でもビックリするほど制限が厳しいからなぁ」

一方通行「甘ンじて受け入れろ。打ち止めを嫁にするンだろ?」シレッ

上条「……何故ご存知なのでせうか?」

一方通行「あのガキ、片っ端から知り合いに言い触らしてンぞ」チビチビ

上条「Oh……」

一方通行「クックック、毎晩 番外個体と添い寝してるって情報もあるンですけどォ?」ニヤニヤ

上条「……インデックスだな」ゲンナリ

一方通行「嬉々として惚気られたらしい」ニヤニヤ

上条「まあ事実だし、疚しい事もないからいいけど」

一方通行「で? どっちが本命だァ?」ニタニタ



355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:47:39.25 ID:onD62kvQ0

上条「ノーコメントで」

一方通行「ンなシラける答えは許せねェなァ」チビチビ

上条「そろそろお暇しようかなー」ボーヨミ

一方通行「誰にも言わねェから教えろ。出来れば番外個体を選ンで欲しいとこだが」

上条「なんでだよ」

一方通行「あンなじゃじゃ馬の貰い手なンざ、オマエ以外にいねェだろうからなァ」

上条「そ、そんな事ねーだろ。あいつ可愛いし」イラッ

一方通行「見た目が良くても中身がアレだろォが」ケラケラ

上条「……優しくていい子だぞ?」イライラッ

一方通行「オマエやインデックスに対してはな。超電磁砲が大人しくなった分、余計に気性の悪さが際立つっつゥか」

上条「…………」イライライライライライライライライライライライラッ

一方通行「アレを女として見れるヤツは、バカか余程の大物――」


ブチッ♪


一方通行「ブチっ……?」

上条「……一方通行ァァ。酒をついでやるよ」ユラァ

一方通行「か、軽いジョークじゃねェか。お、落ち着け……って、おいその一升瓶は」アセアセ

上条「問答無用、お前も眠れ♪」シュッ

一方通行「ンゥゥゥーーーーーーーーーー!!!」グビグビグビグビグビグビ



356:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:49:10.19 ID:onD62kvQ0

数分後


一方通行「すゥ……すゥ……」スヤスヤ

浜面「ぐぅぅ……ぐぉぉ……」スヤスヤ


上条「えーっと、燃えないゴミはこっちの袋にまとめて、燃えるゴミはこっちか」セッセ


ガチャ

禁書「たっだいまーーー!」トテトテ

番外個体「お邪魔しまーす」テクテク


上条「おかえり、もう女子会は終わったのか?」

禁書「うん! とうまの差し入れ、とっても美味しかったんだよ!」

番外個体「シスターさんが殆ど食べちゃったけどねー☆」

禁書「う……」ギクッ

上条「あはは、喜んでくれたならいいさ」ニコニコ

禁書「そ、それにしても酷い有様」キョロキョロ

上条「一通り片付けたし男二人は毛布をかけてあるから、そのまま寝かしといて平気だろ」

禁書「ありがとうね。またアクセラレータたちが無理を言ったんでしょう?」

上条「んな事ねーよ。俺も楽しんでるし」ニカッ

禁書「ふふ、やっぱりとうまは優しいね」ニコッ


番外個体「…………」



357:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:49:43.48 ID:onD62kvQ0

上条「そんじゃ俺たちはお暇するか」

番外個体「え、……うん」

禁書「暇が出来たらまた遊びに来てね。今度は私がご馳走するから」

上条「おお、そりゃ楽しみだ」

禁書「仕事に打ち込むのもいいけど、無理をしてワーストに心配かけないようにね」

上条「わかってるって。じゃあお休み、インデックス」

禁書「お休みなさい、とうま。ワーストも送ってくれてありがとうね」ニコッ

番外個体「うん、お休み……」



358:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:51:03.77 ID:onD62kvQ0

帰り道――


上条「いやー、すっかり遅くなっちまったなぁ」

番外個体「うん……」

上条「あいつらときたら旨そうに酒を飲みやがって。上条さんも早く飲めるようになりたいなー」

番外個体「うん……」

上条「お前も今日は楽しめたか?」

番外個体「うん……」

上条「ワーストたんは上条さんが嫌いですかー?」

番外個体「ううん、大好き」

上条「俺もだよ。……もちろんインデックスよりもな」ナデナデ

番外個体「え?」

上条「お前は世界で一番かわいいっ!! 上条さんのお墨付きだ」ニコッ

番外個体「~~~~~~~~ッッ///」カァァァ

上条「だからいつもの笑顔を見せてくれよ。俺の大好きな、お前の笑顔をさ」

番外個体「こ、こうかな///」ニヘラ

上条「うわっ、だらしねー」

番外個体「もうっ、てんちょーのバカっ!!///」ギューーッ



359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:52:10.69 ID:onD62kvQ0

番外個体「えっへへー///」スリスリ

上条「俺の見立て通りだな。やっぱあいつ見る目ねーよ」ウンウン

番外個体「ん~? なんのこと?」

上条「いつかの宣言通り、ワーストたんの魅力にやられちまったなぁ、ってね」

番外個体「も、もぉ……。さっきから何なの?///」テレテレ

上条「あー、でも困ったなぁ」

番外個体「???」

上条「マジで困った。お前には誰よりも幸せになって欲しいんだけどなぁ」

番外個体「……てんちょーが傍に居てくれるから、ミサカは幸せだよ?///」モジモジ

上条「ぐふっ……。ワーストたんが彼氏を連れてきたりしたら上条さんは死にます。最早 即死は免れません」ズーン

番外個体「ええっ!?」



360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:53:18.35 ID:onD62kvQ0

上条「養子はダメだな。娘さんをください、なんて言われたら…………お、おそろしい。殺人はヤバすぎる……」ガクブル

番外個体「て、てんちょー?」オロオロ


上条「番外個体っ!!」クワッ

番外個体「は、はいっ!?」ビクッ

上条「上条さんは番外個体を手放したくありません。ずーーーーーーーーーーっと、お前の笑顔を独占したいです」キリッ

番外個体「~~~~~~~~ッ!?///」ボンッ!!!

上条「どうすればいいと思う?」

番外個体「お、おおおおよめッ!? みみ、ミサカをおよめさんに……はぅ////」バタンキューー

上条「おっと、……え、気絶してる?」

番外個体「……///」シーン

上条「おぶって帰るか。………………………………お嫁さんかぁ。これは盲点だった」ボソッ



361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:56:51.80 ID:onD62kvQ0

とある医大の学生寮 一方通行の部屋――


一方通行「……帰ったか」ムクリ

禁書「わ、起きてたの?」

一方通行「ちィとやべェ地雷を踏ンじまったから、死ンだふりしてたンだ」

禁書「ふふっ、なぁにそれ?」クスクス

一方通行「借りは返さねェと、負債は溜まってく一方だからなァ」ヤレヤレ

禁書「あの二人の事? まったく、ワーストはあんなに素直なのに とうまときたら……」

一方通行「ククっ、そいつはどォかな?」クスクス

禁書「なになに! 少しは進展したのかな!?」

一方通行「……内緒だ」

禁書「なにそれー! 私にも教えてよ、ねぇねぇ」ユッサユッサ

一方通行「減るからイヤですゥ」ケラケラ

禁書「減るものじゃないんだから……って、先に切り返さないでほしいかも!?」ガビーン

一方通行「ハッ、オマエの言いそうな事なンざお見通しなンだよ」ドヤッ

禁書「むっきぃぃ~~~~!! そのドヤ顔をやめるんだよっ!!」

一方通行「キスしてくれたらやめてやる」イチャイチャ

禁書「どうしてそうなるの!? まだ酔っ払ってるのかな!?///」イチャイチャ

一方通行「もう待てねェ。いただきまァす」グイッ

ムチューーーーーーーー!!

禁書「んん~~~~~っ!? ……ぷあっ、ご、強引すぎっ、ひゃうん!? そ、そこはぁ……ダメぇぇ!?///」



浜面「……(何おっぱじめる気なのぉぉーーーー!? 起きるに起きれないんですけどおおおおおお!?)」



この夜、上には上がいる事を知ったと、のちに浜面は語ったという



362:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/03(木) 23:57:34.62 ID:onD62kvQ0

といったところで今回は終了
予定は狂いまくりでも、小ネタには事欠かないなー



363:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県):2011/11/04(金) 00:02:32.27 ID:LyUpCPTxo

乙!!

浜面カワイソスwwwwwwwwwww



368:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/04(金) 02:46:50.93 ID:cqTmLZ/ao

乙!
インデックスもワーストたんも可愛すぐる



417:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:02:02.96 ID:9P22lwSC0

おばちゃんまだカナー? ってなんじゃそりゃぁぁーー!?
私は神剣ゼミ派でした。ともかく投下ー



418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:02:30.76 ID:9P22lwSC0

EXTRA CASE ミサカの足長おじさん


喫茶MISAKA――


打ち止め「またのお越しをお待ちしてます、ってミサカはミサカは笑顔でお見送り♪」

上条「……」ニコニコ

カランカラン

打ち止め「いらっしゃいませー。お客様は三名様ですか? ではテーブル席にご案内します」

上条「……」ニコニコ

打ち止め「店長さん、ブレンドとココアお願いしまーす、ってミサカはミサカはオーダーを通してみたり」

上条「あいよー」ニッコリ


番外個体「……てんちょーニヤケすぎ」ゲンナリ

上条「打ち止めは可愛いなぁー」コポコポ

番外個体「聞けやオイ!」



419:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:02:50.94 ID:D6/NbaPn0

きたあああああああああああああああ!!!



420:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:03:32.76 ID:9P22lwSC0

上条「え、なんだって? 打ち止めが愛らしいって?」コポコポ

番外個体「言ってねーっつの。なんなの? てんちょーってば耳が腐ってんの?」

上条「上条さんの耳は絶好調ですよ。打ち止めのエンジェルボイスをキッチリ受信できてるしー」コポコポ

番外個体「どこが天使だよ。小悪魔の間違いでしょ」

上条「打ち止めー、ブレンドとココア上がったぞー」ニコニコ


打ち止め「はぁーい」


番外個体「……ちくしょう、職業体験なんて早く終わっちまえ」ショボーン

上条「拗ねるなよ」ナデナデ

番外個体「ふ、フンだ///」プイッ



421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:04:53.06 ID:9P22lwSC0

ディナータイム前


打ち止め「それじゃあお疲れさまでーす、ってミサカはミサカは終業の挨拶をしてみたり」

番外個体「うーい、お疲れー」

19090号「お疲れさまです、とミサカは上位個体に労いの言葉を送ります」

打ち止め「えへへ、接客って楽しいね! ってミサカはミサカは素直な感想を伝えてみる」

番外個体「まあねー」

打ち止め「お客さんも優しい人たちばかりで気持ちいいよ、ってミサカはミサカは学校より快適な職場に早速馴染んでみたり」

19090号「最初の頃は悪質なクレーマーもいたのですが、店長と番外個体がその……」チラッ

番外個体「しゅくせーしちゃった☆」ニッコリ

打ち止め「……うわー、ってミサカはミサカはクレーマーさんたちの末路を想像して軽く引いてみたり」

番外個体「過激なことはしてないよ。誠意を込めてオハナシしたら大抵解決できたもん」

19090号「肉体言語は過激なのでは……? とミサカは番外個体の残虐ファイトを思い出し身震いします」ブルブル


上条「みんなご苦労さん」スタスタ

打ち止め「お疲れさまです! ってミサカはミサカはビシッと挨拶を決めてみる」ビシッ

上条「ハハ、すっかり様になってるな」ナデナデ

打ち止め「えへー///」テレテレ



422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:06:16.66 ID:9P22lwSC0

番外個体「フフン、教えたミサカが優秀なおかげだよ」

上条「番外個体より上手に接客出来てたぞー」

番外個体「ちょ、それは聞き捨てならないよ!?」ガビーン


上条「……」フイッ

打ち止め「……」フイッ

19090号「……」フイッ


番外個体「なんで目を逸らすの!?」


打ち止め「だって……」

上条「なあ……?」

19090号「はい……とミサカは沈痛な面持ちで返事します」


番外個体「いじめだー!? この職場には悪質ないじめがあります!」ギャース

上条「あはは、冗談だ。ワーストたんはうちの最強戦力ですよ」

番外個体「もう、みんなしてミサカばっかいじめるんだから!」プンスカ

上条「すまんすまん」ニヤニヤ

番外個体「反省の色が見えないよ」ジトー

上条「エロい人には見えない色なんだ。つまりワーストたんは……」

番外個体「え、エロくないよっ!? もしエロくても、てんちょー限定だもん!///」カァァ



打ち止め「傍から見てるとスッゴク羨ましいよね……ってミサカはミサカは幸福を自覚しないバカちんに苛立ちを募らせてみる」イラッ

19090号「……上位個体も大概だと思いますが、とミサカはジト目で上司を見つめます」ジトー



423:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:07:29.79 ID:9P22lwSC0

上条「打ち止め、そろそろ帰るか?」

打ち止め「うん!」

上条「たまの早上がりだし日用品と晩飯の材料を買って帰ろう。晩飯、何かリクエストあるか?」

打ち止め「カレーが食べたい! ってミサカはミサカは即断即決即答してみたり!」

上条「カレーか……。よし、久々に凝ったヤツを作ってみるか」

番外個体「ぶーぶー、ミサカも食べたーい!」

上条「んじゃ多めに作るから、今晩はみんなでカレーパーティーにすっか」

打ち止め「いえーいっ! パーティーだー!! ってミサカはミサカはお祭り騒ぎ♪」キャッキャッ

上条「つーわけだから、社員寮組のミサカも終業後は俺んちに集合な」

番外個体「オッケー☆ みんなにはミサカから伝えとくよ」



424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:08:50.56 ID:9P22lwSC0

スーパーマーケット――


上条「えーっと、牛バラ肉のブロックに玉ねぎとパセリ……あとはサラダ用の野菜でいいかな」

打ち止め「人参とジャガイモは買わないの? ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

上条「今日作るのはレストラン風のカレーだからな。人参も芋も入れない代わりにコレを使うんだ」

打ち止め「赤ワイン?」

上条「こいつで牛肉をよーく煮込んでから、これまたよく炒めた玉ねぎを混ぜて、あとは普通にカレー粉を入れてやるんだよ」

打ち止め「仕上にパセリをふって完成!」

上条「そーいうこと」

打ち止め「ミサカも手伝うー! ってミサカはミサカは意気込んでみる」キリッ

上条「じゃあ一緒に作ろうな」ニコッ


初春「あれ? アホ毛ちゃん?」



425:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:10:36.99 ID:9P22lwSC0

打ち止め「アホ毛ってなにさー! ってミサカはミサカは……初春さん?」

初春「あは、やっぱりアホ毛ちゃんだ♪」

上条「アホ毛……」ツンツン

打ち止め「きゃう!? 突然触っちゃダメっ、ってミサカはミサカは注意してみたり!///」ピクン

上条「お、おお。悪かった」

初春「上条さんもこんにちは」

上条「こんにちは。初春も晩飯の買い物か?」

初春「はい。……でも何にするか決めてないから ちょっと困ってて」

打ち止め「それじゃあ初春さんもカレーパーティーにご招待っ! ってミサカはミサカはグッドアイディアを提案してみる!」

初春「カレーパーティー?」

上条「今晩うちで――」


てんちょー説明中


上条「――ってわけなんだ。良ければ参加しないか?」

初春「わあ、楽しそうですね」

打ち止め「きっと楽しいよ! だから来てほしいな、ってミサカはミサカはお願いしてみたり」ニコッ

初春「ではお言葉に甘えて」クスクス

上条「どうせだから佐天も誘ってやってくれ。黙ってたら何て文句を言われるかわかんねーし」

初春「御坂さんと白井さんはどうします?」

打ち止め「ッ!?」ビクッ

上条「美琴には話がいってるだろうけど 白井はなぁ……。変態だけどハブるのは可哀想だから声をかけておいてもらえるか?」

初春「あ、あはは……」

打ち止め「うぅ、ミサカ あの人だけは苦手……」フルフル

上条「心配すんな。打ち止めは絶対に守ってやるから」ナデナデ

打ち止め「……なら安心だね、ってミサカはミサカはホッと胸を撫で下ろしてみたり」ホッ



426:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:11:41.96 ID:9P22lwSC0

買い物後


初春「佐天さんとも連絡がつきましたし、あとは白井さんを誘ってから伺いますね」

上条「そうしてくれ。んじゃまたあとでな」

打ち止め「ミサカも頑張って作るから期待しててね、ってミサカはミサカは意気込んでみる!」

初春「うん、楽しみにしてるね」




打ち止め「ねぇ、早く帰ってカレー作ろ? ってミサカはミサカはあなたの手を取り猛ダッシュ!!」スッタカター

上条「おっとっと、そんなに慌てなくても時間には余裕があるぞ」タッタッタ

打ち止め「余裕なんてないもーん。あなたと二人っきりの時間はとぉぉーーーーっても貴重だもん♪」

上条「はは、確かにそうだな」



427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:12:41.98 ID:9P22lwSC0

上条のマンション キッチン――


打ち止め「~~~~~~~~~♪」トントントントン

上条「ご飯は一升……いや、インデックスが来る可能性も考慮して三升炊いとくか」

打ち止め「~~~~~~~~~♪」トントントントン

上条「サラダ用の野菜を水にさらして、と」

打ち止め「うっ……ぐすっ……」トントントントン

上条「打ち止めー、そっちも順調か……って、どうした!? どっかケガしたのか!?」オロオロ

打ち止め「ち、違うの……ひぐっ」ポロポロ

上条「まさか能力者の襲撃かっ!! なら幻想殺しで!」ポン

打ち止め「そうじゃなくって……うぅ、たまねぎが目に沁みて……」ポロポロ

上条「…………」

打ち止め「目が痛いよぉ……」ポロポロ

上条「こんのクソたまねぎがァァあああーーーーーーーーーーー!!!」ストトトトトトトトトトトトトトトッッッ!!!!



429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:14:02.39 ID:9P22lwSC0

上条「ハァ…ハァ……どうだ参ったかコンチクショウめ」

打ち止め「たまねぎが粉々になっちゃった……」

上条「パセリが巻き添えを食ったみたいだが、まあいいだろ」ウンウン

打ち止め「あはっ、たまねぎは冷蔵庫で冷やしてから切ればよかったね、ってミサカはミサカは反省してみる」

上条「ゴーグルをつけて切るのも手だな」

打ち止め「そんなのヤだよ!? ってミサカはミサカはあなたのセンスを疑ってみたり!」

上条「あはは、冗談だって」ケラケラ

打ち止め「もう、あなたがゴーグルをつけて料理してるところを想像しちゃった……ぷくく」プルプル

上条「でゅわっ!!」ゴーグルソウチャク!!

打ち止め「ぷふっ!? あ、あはははははははっ!!!」キャッキャッ

上条「実は対たまねぎ用に常備してるんだよ」キリッ

打ち止め「そ、そんなカッコで真面目な顔しないでぇぇ~~~~~~~~!?」ポカポカ



430:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:17:09.67 ID:9P22lwSC0

カレー煮こみ中


打ち止め「じっくりコトコト煮込んでおいしくなーれ♪ ってミサカはミサカは愛情を注入してみたり」

上条「はは、これでバッチリだな」ニコニコ

打ち止め「じゃあ煮こみ終わるまで、向こうでおしゃべりしよ! ってミサカはミサカはおねだりしてみる」

上条「そうすっか。俺はジュースを入れてくから先に行っててくれ」

打ち止め「はぁーい。あ、そうだ! せっかくだから一方通行とシスターさんも呼んでいい?」

上条「いいぞー」コポコポ

打ち止め「えへへ、電話してくるね」テッテッテ



上条「辛い事も多いだろうに、いい子のまま育ってくれたなぁ……」シミジミ



431:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:18:33.64 ID:9P22lwSC0

リビング――


打ち止め「――それでね、ホントに困っちゃうの、ってミサカはミサカは報告してみる」ニコニコ

上条「困ってる割に笑顔だな。学校は楽しいか?」

打ち止め「うん! お友達もいっぱいいるし、授業は…………え、えへへ? ってミサカはミサカは惚けてみたり」

上条「はは、授業はつまんねーよな。上条さんにも覚えがありますことよ」

打ち止め「うんうん! いっつも早く休み時間にならないかなーって思ってるよ」

上条「そうそう、昼休みが終われば今度は放課後はまだかなーってな」

打ち止め「でも予習と復習がきつくて大変なの、ってミサカはミサカは学生も辛いよって語ってみる」

上条「今はきつくても、あとになって振り返れば楽しい思い出になってるさ」ナデナデ

打ち止め「……知ってるよ。だから忘れないように日記をつけてるんだ、ってミサカはミサカはあなたに抱きついてみたり!」ギューッ



432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:20:05.86 ID:9P22lwSC0

上条「いきなりどうしたんだ?」

打ち止め「……あしながおじさんって知ってる?」

上条「なんだそりゃ? 都市伝説か何かか?」

打ち止め「違うよ。外国の小説だよ、ってミサカはミサカは訂正してみる」

上条「たはは……。文学とかはちょっと分かんないなぁ」アセアセ

打ち止め「身寄りの無い女の子がね、あしながおじさんに援助してもらって学校に行ったり、夢を叶えて幸せを掴むお話なの」

上条「作り話でもやっぱハッピーエンドがいいよな」ウンウン

打ち止め「作り話だからこそだよ。せめてお話の中でくらい幸せであって欲しいって、そういう風に感じるの」

上条「…………」

打ち止め「境遇が似てるからかな? 主人公のジュディがミサカで、あしながおじさんがあなた」

打ち止め「すれ違いや逆境を乗り越えて、最後には幸せが待ってるの、ってミサカはミサカは空想してみたり」

上条「空想なんかじゃ終わらせねーよ」ナデナデ

打ち止め「え?」

上条「現在進行形で打ち止めを幸せにしてみせるって言ってんだよ。空想のオッサンなんかに負けてたまるか!」

打ち止め「……ミサカのあしながおじさんになってくれるの? ってミサカはミサカは不安を抑えて聞いてみる」オズオズ



433:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:22:21.67 ID:9P22lwSC0

上条「おじさんは勘弁してくれ……。他にもお兄さんとかあるだろ?」

打ち止め「おじさんじゃないとダメなのっ!! ってミサカはミサカは語気を荒げて訂正を求めてみたり!」

上条「でもなぁ、一応まだ十代なんですけど……」

打ち止め「じぃーーーー」ジー

上条「そんなに睨むな、っつーか擬音が口から出てるぞ?」

打ち止め「じいいぃぃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」ジーーー!

上条「ああもう、わかったから。穴が開きそうだからやめてくれ」ヤレヤレ

打ち止め「やったぁーー!! 約束だからね♪ ってミサカはミサカは念を押してみたり」ギューーーーッ

上条「はいはい。ジュディより幸せにしてみせますよ」

打ち止め「……えへ。ミサカたちの関係もお話と一緒だからね、ってミサカはミサカは……きゃあー♪///」イヤンイヤン

上条「関係?」


ヴヴヴヴヴ


上条「悪い、携帯だ。もう肉が柔らかくなってる頃合だし、カレーを仕上ておいてくれないか?」

打ち止め「うん///」

上条「任せたぞー」スタスタ



打ち止め(騙し討ちみたいで気が引けるけど……)

打ち止め「お姉様にも番外個体にも負けられないもん……。初恋のままで終わらせたくないもん」ボソッ



434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:23:57.46 ID:9P22lwSC0

カレーパーティー開催中


禁書「美味っ!! とうま おかわりー!」スッ

一方通行「ペース速ェよ。もっとよく噛ンで食え」

禁書「三十回は噛んでるよ?」

一方通行「……そォかい」ゲンナリ

初春「残像が見える速さで咀嚼してましたもんねー」

一方通行「正直恥ずかしィ……///」カァァ

番外個体「どーんまい☆」ポン



御坂妹「荒削りですが中々の味です。水の代わりに赤ワインを使いましたか? とミサカは分析します」

打ち止め「うー、辛口評価だ……ってミサカはミサカは落ち込んでみたり」ションボリ

佐天「十分おいしいよ。あたしには無理なレベルだもん」

19090号「10032号はプロですから判定も厳しいのですよ、とミサカはショボくれる上位個体をフォローします」

黒子「今の悔しさをバネに性長するのも淑女の嗜みでしてよ?」

打ち止め「ひぃっ!?」ビクッ

佐天「大丈夫、怖くないよ。変態だけど……たぶん大丈夫だよ。あっはっはー」ケラケラ

黒子「フォローになってませんの!?」ガビーン



435:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:26:16.83 ID:9P22lwSC0

上条「おいおい、変態衝動をコントロールできるんじゃなかったんかよ。だったらあの話は無かったことに……」

黒子「誤解ですの! 何ゆえに妹様が怯えてらっしゃるのか、皆目見当がつきませんのよ!?」オロオロ

初春「白井さんから滲み出る変態オーラに怯えてるんですよ」シレッ

黒子「……初春?」

佐天「言うね~。まあ否定できないけどさ」

黒子「佐天さんまで!? わたくしは変態などではありませんの!」


上条「基本的に白井はいいヤツだから、仲良くしてやってくれよ。な?」ナデナデ

打ち止め「……急に抱きついたりしない?」

黒子「はいですの」

打ち止め「……もうペロペロ舐めまわしたりしない?」

黒子「し、しませんの」ギクッ

打ち止め「……パソコン部品を飲ませようとしない?」

上条「詳しく事情を聴かせてもらいましょうか。白井さん?」ニッコリ

白井「え゛?」

上条「貴女には弁護士を呼ぶ権利も、黙秘する権利もありません」ガシッ

白井「クッ、……て、テレボート出来ないっ!?」

上条「さあ……オハナシしようか?」ニタァァ

白井「ひぃええええええええ!?」


19090号「悪は滅びました、とミサカは過去のトラウマを思い出しつつ言い捨てます」ブルッ



436:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:28:04.04 ID:9P22lwSC0

禁書「もぐもぐ……。ん~♪ 何杯でもいけそうかも!」

一方通行「口の端が汚れてンぞ。ほら、じっとしてろ」フキフキ

禁書「へへ、ありがとう」ニコニコ

打ち止め「相変わらずのラブラブっぷりどすなぁ、ってミサカはミサカは茶々を入れてみたり」ニヨニヨ

一方通行「お陰様でェ」シレッ

打ち止め「ムムっ、そのこなれた感が歴戦の夫婦の貫禄を醸してる……! ってミサカはミサカは対抗心に火をつけてみる!」チラッ


番外個体「てんちょー、あ~ん///」スッ

上条「はむっ」パクッ


打ち止め「…………」ワナワナ

一方通行「そっちは倦怠期ですかァ?」ニヤニヤ

打ち止め「むぅぅ~~~~~~~~~~~!!!」プンスカ



437:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:29:24.11 ID:9P22lwSC0

番外個体「おいしい?///」

上条「おう。……でも味見した時より美味しく感じるのはなんでだ?」

番外個体「き、きっとミサカの愛情が隠し味になってるせいだよ///」モジモジ

上条「あはは、そりゃ納得だな。んじゃ上条さんもラブ注入っと。ほれ、あ~ん」スッ

番外個体「ちょ、恥ずかしいってば……///」フルフル

上条「じゃあやめとくか?」ニヤ

番外個体「うぅ、いじわる……。あ、あーん――」


打ち止め「隙ありぃぃーーーーーー!! ってミサカはミサカはあむっ、もぐもぐ……」ゴックン


番外個体「あ、ああーーーっ!!! 横取りされたっ!?」ガビーン

打ち止め「ふふん♪ 所詮この世は弱肉強食。強いミサカは食べ、弱いミサカは飢えるのだー!」スタコラサッサー

番外個体「こんのクソガキがァァーーーーーーーー!!!」ダダダダダッ



438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:31:14.09 ID:9P22lwSC0

上条「やっぱ仲がいいなー」ニコニコ

19090号「あ、あの……」オズオズ

上条「ん?」

19090号「ミサカもその……食べさせっこというものを試してみたいです……///」モジモジ

上条「はは、お安い御用だ。ほら、あ~ん」スッ

19090号「……あむっ///」

上条「んん? 顔がトマトみたいに真っ赤じゃねーか。少し辛かったか?」

19090号「……いいえ、甘くておいしいです、とミサカは胸がいっぱいになりました///」フルフル

クイッ クイッ

上条「ならいいんだけど、って今度はなんだ?」

御坂妹「ミサカも同様の行為を要求します、とミサカは負けん気を発揮しておねだりしてみます」ズズイ

上条「もちろん構わねーが……後にいるミサカたちもか?」

御坂妹「はい?」チラッ


妹達「「「「「「「…………///」」」」」」」コクコク


御坂妹「…………」ポカーン



439:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:32:30.86 ID:9P22lwSC0

黒子「ううっ……恐ろしい目に遭いましたわ」ヨロヨロ

初春「あっ、復活したんですね」

佐天「さっすが! タフだねぇ~」

黒子「伊達に風紀委員を務めていませんの。それにしても……」


御坂妹「次はミサカの順番ですっ! とミサカは強く主張します」ケンケン

番外個体「ミサカなんてまだ一回もしてもらってないんだよ!?」ゴウゴウ

上条「こらこら、ケンカすんなって」ヤレヤレ


黒子「激しく目に毒ですの……」ションボリ

佐天「あ、あはは……」

初春「…………」ジー

黒子「?? なんですの?」

初春「白井さん、いつの間に上条さんと仲良くなったんですか?」

佐天「あ、それあたしも思った」



441:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:34:04.81 ID:9P22lwSC0

黒子「べべっ、別に特別仲が良いわけでは……っ!!」アセアセ

佐天「怪しいなぁ~。何か隠してない?」

黒子「……コホン、守秘義務がありますのでお話できませんの」キリッ

初春「ああ なるほど」キュピーン

佐天「え、何がなるほどなの?」

初春「おそらく白井さんの今後の進路に関係してるんですよ」

黒子「…………」ギクッ

佐天「進路……? あたしたちまだ二年だよ?」

初春「優秀な人材が身近にいれば真っ先に押さえられても不思議じゃないです。ね、白井さん?」

黒子「は、はて? 何のことやら……」

佐天「上条さんに白井さん、それに優秀な人材を押さえる……? んんっ?」

黒子「と、ところでお姉様はどちらに?」

初春「さあ? 私は知りませんけど」



442:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:36:14.24 ID:9P22lwSC0

上条「やれやれ、漸く一息つけそうだ」

黒子「上条さん、お姉様がいらっしゃらないのですが何かご存知ありません?」

上条「美琴? ……え、あ、あれ?」キョロキョロ

番外個体「どうしたの てんちょー?」

上条「……確認したいんだが、美琴にも声をかけたんだよな?」

番外個体「…………あ、やばっ」

上条「うおーいっ!? なに華麗にハブっちゃってんの!?」ガビーン

番外個体「カレーだけに華麗に……なんちゃって、てへっ♪」

上条「てへ、じゃねぇぇーーー!! やべぇやべーよ!? ミコっちゃん絶対に泣いちまうよ!?」オロオロ

佐天「あっはっは、そんなことで御坂さんが泣くわけないじゃないですか」ケラケラ

黒子「そうですわ。手違いだと説明すれば問題ありませんの」ヤレヤレ

番外個体「甘いなぁ。てんちょーが絡んだ時のお姉様の泣き虫っぷりときたら、それはもう……」


ガチャ


美琴「ただいまー……って、靴多っっ!?」



443:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:38:35.23 ID:9P22lwSC0

数分後


一同「「「「「「…………」」」」」」ゴクリ


美琴「…………」

上条「あ、あの 美琴さん?」オソルオソル

美琴「今日はね、バイトがお休みだからクラスの子の勉強をみてたの」

上条「え、偉いなぁー。流石はミコっちゃん!」

美琴「そうかな?」

上条「もちろんだ! 高三のこの時期に中々できる事じゃねえって。いやー同僚として鼻が高いなー」

美琴「……じゃあどうして私 ハブられたの?」ウルッ

上条「いやいやいや、ハブってませんから!? ちょっとした手違いと言いますか、不幸な事故と申しますか……」アセアセ

美琴「うぅっ……当麻にハブられたぁ……。私だけ除け者にされたぁぁ……」メソメソ


一同((((((ちょっ、泣いたーーーーーーーーーー!!??))))))ガビーン


上条「ご、ごめんな? 除け者とかそんな事ないから泣き止んでくれよ」オロオロ

美琴「ひっく、ぐすっ、うえぇぇ……」ポロポロ

上条「わああぁぁーーー!? お願いだからさめざめ泣かないでぇぇ!?」アタフタ


一同「「「「「「め、めんどくせぇ……」」」」」」ゲンナリ



この後、パーティーはお開きとなり、泣きじゃくるオリジナルを慰めるのに上条さんが多大な労力を払いました



444:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:41:50.04 ID:9P22lwSC0

上条の部屋――


上条「はぁ……。何とか泣き止んでくれた」グッタリ

番外個体「ふふ、お疲れー」

上条「ったく、誰のせいだと……」

番外個体「ごめんね? お姉様がネットワークにアクセス出来ないって素で忘れてたよ」

上条「お前らのネットワークは便利すぎるもんな。でも同じ間違いは繰り返さないでくれよ」

番外個体「もちろん。お姉様にもきちんと謝らないとね」

上条「まあ確認しなかった俺も悪かったもんな。言わなくても通じ合ってるみたいな感覚があるから、脇が甘くなってんのかな?」

番外個体「…………///」カァァ

上条「どうかした?」

番外個体「なんかね、今のやり取りがね? ……夫婦みたいかもって思ったらその……///」テレテレ

上条「はは、なんだそれ。でも……ずっとこんな関係が続いたら幸せだろうな」

番外個体「うん……。だけど てんちょーが茶化さないのって珍しいね///」

上条「なんだ? からかって欲しいのか。ワーストたんはドMですねぇ」ヘラヘラ

番外個体「もうっ! やっぱりてんちょーはイジワルだ///」ギューーーッ

上条「やっぱりワーストたんは甘えん坊だ」ナデナデ

番外個体「えへへ、甘やかしたい星人と甘えん坊星人の幸せな結婚だね///」

上条「じゃあ甘えさせてくれ」

番外個体「だーめ♪ 甘えるのはミサカの役目だも~ん」スリスリ



445:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:43:00.38 ID:9P22lwSC0

上条「ったく、しゃーねーなぁ」ヤレヤレ

番外個体「じゃあ寝よ? 明日も早いんだから」

上条「そうだな」


コンコン ガチャ


打ち止め「いっしょに寝ーましょ♪ ってミサカはミサカは枕持参でお願いに来たり」トテトテ

番外個体「間に合ってるんでお帰りくださーい」グイグイ

打ち止め「わわっ、押さないで!? ってミサカはミサカは部屋から閉め出そうとするケチんぼに抗議してみたりぃぃ!!」

上条「打ち止め おいで」チョイチョイ

番外個体「はぁ?」

打ち止め「隙ありっ! ってミサカはミサカは店長さんにまっしぐら!」タックル

上条「あはは、やっぱ姉妹だなー。腰の入ったいいタックルだ」ヒョイ

打ち止め「えへー///」ヒメダッコ

番外個体「いや褒めてねーから」



446:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:46:02.43 ID:9P22lwSC0

上条「にしても枕を持ってくるとは用意がいいな」

打ち止め「愛用のゲコ太枕だよ、ってミサカはミサカはあなたの枕の横に並べてみる」イソイソ

上条「よし、今度こそ寝るとすっか」

番外個体「甚だ不本意だけど、まあいっか」

ゴソゴソ

番外個体「…………」

上条「…………」

打ち止め「…………」


上条「こうやって川の字で寝るのって、なんか不思議な感じがしないか?」

打ち止め「仲良し家族って感じがしてミサカは好きだよ、ってミサカはミサカはあなたの腕に抱きついてみる♪」ギュッ

番外個体「ちぇー、いつもはてんちょーと二人っきりなのにさ」ムッスー

上条「まてよ……?」キュピーン

番外個体「……てんちょー?」

上条「予期せぬ抱き枕三号の到来……ッ! これは試すしか!」ウズウズ

打ち止め「ふぇ?」

番外個体「ちょ!?」

上条「いっただきまーす♪」ギューーッ

打ち止め「あ……///」



447:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:48:57.66 ID:9P22lwSC0

数十分後


上条「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

打ち止め「えへ……えへへ……///」


番外個体「…………」


上条「ん……打ち止め、寒くないか?」

打ち止め「うん、あなたの腕の中はとっても温かいの///」

上条「お前もあったかいぞー」

打ち止め「これが幸せの温度なのかな、ってミサカは……ミサカは…………むにゃむにゃ」スヤスヤ


番外個体「……なんなのこの距離感? あー、あれだ。近くて遠い、そんな感じ」


上条「…………」

打ち止め「すぅ……すぅ……」スヤスヤ


番外個体「寒いなぁー……寂しいなぁー……」ションボリ


上条「…………」グイッ

番外個体「ひゃあっ!?」

上条「……なんだか右側が寒いな」ボソッ

番外個体「あは、素直じゃないんだ~?///」ギューーッ

上条「お前に言われたくないっての」

番外個体「ミサカだって色々フクザツなの! ……でも」

上条「あったかいな」

番外個体「……うん。おやすみ、てんちょー///」



448:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:51:27.30 ID:9P22lwSC0

といったところで今回は終了
新約三巻表紙の上条さんとミコっちゃんが可愛すぎて萌えつきましたー



449:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 00:52:29.39 ID:D6/NbaPn0

お疲れ。



455:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州):2011/11/12(土) 09:07:39.85 ID:a7fd83nAO

ワーストたんがこんなに可愛い生き物だとは知らなんだ……



456:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/12(土) 11:01:39.06 ID:HKtzdMvm0

ワーストと打ち止めが反則級に可愛すぎて大変だ。乙



470:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:18:20.26 ID:mbXD8RsL0

深夜ですが投下ー



471:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:19:31.02 ID:mbXD8RsL0

EXTRA CASE とある社長は女性殺し(レディーキラー)


喫茶MISAKA――


カラン カラン……

美琴「ありがとうございましたー。またお越しくださいませー」

番外個体「お姉様、三番バックおねがーい!」

美琴「りょーかいっ!」

番外個体「19090号は十番の点検おねがーい」

19090号「は、はい! とミサカは機敏に十番(トイレ)に向かいます」

美琴「五番と六番のバックも終わったわよー」

番外個体「オッケー。……二番さんのドリアせいきゅーでーす」


御坂妹「ヘイおまち、とミサカはオーダー多いよ何やってんの!? という愚痴をこぼしつつも業務をこなします」


美琴「キツイ時こそ笑顔で乗り切るのよ!」

カラン カラン

番外個体「いらしゃいませー。お客様は四名様ですか――――」



472:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:21:03.70 ID:mbXD8RsL0

一時間後


カラン カラン……

番外個体「ありあしたぁ~。……いやー、何とか乗り切れたね」

美琴「こらっ、変な言葉を使わない!」メッ

番外個体「はいはい」

美琴「返事は一回!」

番外個体「きゃは☆ お姉様ってば小姑みたーい♪」ケラケラ

美琴「……妹ぉぉ、あんまり調子に乗ってると泣かすわよ?」ムカッ


番外個体「ねえ? てんちょー知らない?」

19090号「おそらく事務所だと思いますが……とミサカは鬼の形相のお姉様に怯えながら答えます」ガクブル


美琴「華麗にスルーしてんじゃないわよっ!!」プンスカ

番外個体「ごめんってば。そんな怒んないでよ」

美琴「ったく、当麻が甘やかすからこんなフリーダムな子に……」ブツブツ

19090号「そ、そんな事より順番に休憩しましょう、とミサカは提案します」オドオド


カラン カラン

番外個体「いらっしゃいませー、って 佐天さんじゃん」

佐天「こんにちはー」



473:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:21:52.97 ID:mbXD8RsL0

美琴「今日は一人? 私今から休憩なんだけど、一緒していいかな?」

佐天「ごめんなさい。今日はお客さんじゃなくて上条さんに用がありまして、へへ……///」

美琴「当麻に?」

佐天「あ、もう約束の時間だから失礼しますっ!」イソイソ


美琴「行っちゃった……。あ、そうか、今日だったっけ」

番外個体「…………」プルプル

19090号「一体なんの用事でしょうか?」

番外個体「み、ミサカ休憩入りまーす!」タッタッタ

美琴「ああっ、覗き見する気ね! 私も休憩入りまーす!」タッタッタ

19090号「ミサカも――」

カラン カラン


19090号「……あぅ、乗り遅れました、とミサカは孤軍奮闘を余儀なくされた状況に絶望します」グッスン



474:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:22:55.80 ID:mbXD8RsL0

事務所――


上条「今日は時間を割いてくれてありがとう」

佐天「い、いえ!」カチコチ

上条「はは、そんなに緊張しなくていいから。楽にしてくれ」

佐天「は、はい!」カチコチ

上条「ハーブティーを淹れておいたから飲むといい」

佐天「頂きますっ! ……あ、おいしい」コクコク

上条「味は独特だけど、気を落ち着けるにはいいんだよ」

佐天「ホントだ……。あはは、何か不思議ですね」


――――――――……


美琴「いいなぁ……。私も当麻とお茶したいなぁ……」

番外個体「お茶どころか同棲してるじゃん」ヤレヤレ



475:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:26:07.01 ID:mbXD8RsL0

上条「んじゃ落ち着いたみたいだし始めるな?」

佐天「はい!」

上条「大体のことは白井たちから聞いてると思う」

佐天「正直今でも信じられませんけどねー」ポリポリ

上条「酔狂でこんな場は設けないさ。予め言っておくけど、あたしなんかがー、とか言って自分を卑下するのは許さねーから」

佐天「……」コクリ

上条「今の状況、これからの展望、もちろん佐天の将来も含めて俺が判断した事だ。希望があるなら出来うる限り便宜を図ろう」

佐天「……」

上条「不都合なら断ってもらって構わない。すっぱり忘れてくれ」


――――――――……


番外個体「なんだろう……。すっごい嫌な予感が……」ゾクッ

美琴「真剣モードの当麻って素敵……///」ポワワーン

番外個体「お姉様って、てんちょーが絡むとホントにダメダメだよね」



476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:27:11.40 ID:mbXD8RsL0

上条「先に何か聞いておきたい事はあるか?」

佐天「いいえ」

上条「そうか……。なら単刀直入に言う」キリッ

佐天「…………ッ」ゴクリ


上条「佐天、お前が欲しいっ!! 俺にはお前が必要だ!」クワッ


佐天「へ……え、ええぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??///」カァァ


――――――――……


番外個体「…………」パクパク

美琴「きゃあー♪ お前が欲しいなんてそんな……いやん///」イヤンイヤン



477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:29:00.01 ID:mbXD8RsL0

佐天「か、上条さん?///」ドキドキ

上条「急な話で戸惑うのは分かる。だけどお前を他に取られるのは看過出来ない」

佐天「そんな……あたしなん――」

上条「おっと、それ以上はダメだ」メッ

佐天「あ……」

上条「さっきも言ったが自分を卑下するのだけはやめろ。それは佐天を大切に思っている人への侮辱だぞ?」

佐天「……!」

上条「能力の有無や学力なんて物差しは重要じゃない。佐天涙子っていう一人の人間の意志が重要なんだ」

上条「友達のためなら困難にも怯まず立ち向かえる、佐天涙子ってのはそんな強さを持った女の子だろ?」

上条「そんなお前を欲しいと思うのは不思議なことじゃない。だから俺の手を取ってもらえないか?」

佐天「……はいっ!! あたしも上条さんと一緒に――」


ドガーーーーーーーーン!!!


番外個体「ちょーーーっと待ったあああああああああああああ!!!」


佐天「!?」ビクッ



478:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:30:57.97 ID:mbXD8RsL0

上条「おいおい、ドアを蹴破るヤツがあるか。……あーあ、こりゃ業者呼ばないとダメだな」ヤレヤレ

番外個体「てんちょーのバカっ! アホっ! 節操なしっ!!」ガァァ

上条「……はぁ?」

番外個体「高校生を誑しこんでどうするの!?」

佐天「あ、あの~」

番外個体「大丈夫だよ。てんちょーにはミサカからビシッと言い聞かせるから」ギロッ

佐天「ひぇっ!?」

上条「なに威嚇してんだよ。佐天がビビッてるだろ」

番外個体「うぐっ、……怖がらせてごめんね?」

佐天「あ、あははは……」

上条「悪いな。四才児のする事だから大目に見てくれるとありがたい」

番外個体「なにそれ!?」

上条「それで返事はオッケーと受け取っていいのかな?」

佐天「はい!」



479:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:34:05.60 ID:mbXD8RsL0

番外個体「ま、待ってよ!?」

上条「……番外個体、今 大切な話をしてるんだ。公私の区別を弁えないなんてらしくないぞ」

番外個体「弁えてないのはてんちょーじゃん! 仕事中にこ、こ、告白するなんてあり得ないでしょ!?」

上条「告白……?」

番外個体「あんな情熱的にお前が欲しいって! うぅ、ミサカを差し置いてぇぇ……」ションボリ

佐天「……ぷっ」クスッ

上条「あっはははは! なるほど、そういう事かっ!」ゲラゲラ

番外個体「なっ、ミサカをバカにしてるの!?」

佐天「そんなんじゃないですってば。あたしは面接を受けてただけですよ」クスクス

番外個体「へ……?」キョトン

上条「佐天は是非ともわが社に欲しい人材だからな。つい熱が入っちまったんだ」

番外個体「……………知ってたよ?」


佐天「ミサカを差し置いて浮気するなんて!? ひ、酷い……」ニヤニヤ

上条「…………」ニヤニヤ


番外個体「ぎゃああああっ!? そんな目でミサカを見ないでぇぇーーーーー!!!///」ギャース



480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:35:42.31 ID:mbXD8RsL0

佐天「あははー、あたしに嫉妬しちゃったのか~♪」ニヤニヤ

番外個体「ちがっ……わないけどっ! 薄々感づいてたし?///」カァァ

上条「はいはい、必死に言い訳するワーストたん萌えー」ナデナデ

番外個体「……わかってる癖にぃ。フォローしてくれたっていいじゃん!///」テレテレ

佐天「いや~、上条さんってモテモテですね~」ニヤニヤ

上条「これはあれだろ? 大好きなお兄さんを取られて嫉妬する妹、みたいなヤツ」ヘラヘラ

番外個体「バカにしやがってぇぇ……ッ!! てんちょーーっ!!」ビシッ

上条「なんだ?」

番外個体「あんまり調子に乗ってると痛い目みるんだからね!」

美琴「そうよー。この子って結構モテるんだから」トコトコ

上条「……ほほう」ピク

番外個体「そうだよ。だから――」

美琴「誰かにコロっと靡いちゃうかもねー」



481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:37:08.78 ID:mbXD8RsL0

上条「…………」

番外個体「え、いや、それはあり得な…」オロオロ

美琴「当麻がこの子を特別可愛がってるのはみんな知ってる。だからこの子の幸せを願うなら、ね?」

番外個体「お姉様は黙って!?」

美琴「でも安心して? 私は何があっても当麻一筋だから。ずっと傍にいるから///」テレテレ

上条「そっか……。そうだよな。その時が来たら、ちゃんと祝福しよう! それが番外個体のためだもんな」ウンウン

番外個体「しなくていいから!?」

佐天「寂しくても御坂さんが癒してくれますよ」ニマニマ

上条「美琴……」

美琴「当麻……///」

番外個体「見つめ合うなぁぁーーー!! ミサカは……ミサカはっ!!」



美琴「まあ半分冗談だけどね♪」シレッ



482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:40:37.51 ID:mbXD8RsL0

番外個体「……え?」

上条「はは、どこの馬の骨かも分からん野郎にお前を任せるわけねえっつーの」

美琴「当たり前よ。大切な妹を人任せになんてしないわ」ニコッ

番外個体「…………」プルプル

美琴「佐天さんも改めてよろしくね」

佐天「こちらこそ! って言ってもまだ一年以上先の話ですけどねー」

美琴「何を言ってるの? 佐天さんは私と一緒に世界中を飛び回るから、今のうちに外国語をマスターしてもらうわよ」

佐天「え゛」

美琴「大丈夫よ。勉強中もお給料は出るから♪」

佐天「お、お給料出るんですか!?」

上条「そりゃ出すさ。てか待遇も聞かずにオッケーくれたのは佐天だけだな」

美琴「もう……。そんなんじゃ悪い人に騙されちゃうわよ?」

佐天「あ、あはは……。因みにお給料ってどのくらいですか?」

美琴「えーっとね、諸々の手当込みで……一千万くらいかな。あ、もちろん年収よ?」

佐天「……あ、あれぇ? 桁が一つ違いません?」

上条「妹達の素性やら守秘義務があるから、それなりの額は保障するさ」

美琴「今の成長率ならもうちょい上乗せ出来るかもね」

佐天「あ、あたし……とんでもないトコに就職決めちゃったのかも……」ガクブル



483:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:42:38.30 ID:mbXD8RsL0

上条「おっとそろそろ混んでくる時間だ。佐天も今日はご苦労さん。何か聞きたい事があれば俺か美琴に聞いてくれ」

美琴「お疲れ様、店の前まで送るわ」

佐天「は、ははは……。過大評価されすぎだよぉ……」トボトボ

美琴「そんな事ないってば。信頼はお金じゃ買えないんだから♪」テクテク


上条「俺たちも店に出るか」

番外個体「……てんちょー」

上条「ん?」

番外個体「えいっ☆」デコピン

ビシッ!!

上条「いてっ!?」

番外個体「もいっちょ!」

ビスッ!!

上条「あたっ!? わ、ワーストさん?」ヒリヒリ

番外個体「あのね……ミサカ、怒ってるんだよ?」



484:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:44:35.29 ID:mbXD8RsL0

上条「お、おお。からかって悪かったよ」

番外個体「てんちょー」ジー

上条「うっ……ごめんな。冗談にしても性質が悪かったよな」

番外個体「反省してる?」

上条「海より深く猛省してます」

番外個体「ミサカも気持ちも理解してる?」

上条「痛いほど」

番外個体「じゃあ証拠っ!」

上条「お前は誰にもやらない。約束する」キリッ

番外個体「そ、そうじゃなくって! あ、いや、嬉しいんだけど! 今は行動で示してよ……///」モジモジ

上条「う~ん、ハグはいっつもやってるしなぁ。ワーストたんはどうして欲しいですか?」

番外個体「……スキのしるしのキス///」ボソッ

上条「何故に回文?」

番外個体「んっ!」

上条「あはは、目を閉じてスタンバってるワーストたん萌えー」

番外個体「~~~~~~~~~ッ!?///」カァァ



485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:45:32.34 ID:mbXD8RsL0

上条「初ちゅーがコレじゃムードもへったくれもないだろ。今日のところはデコちゅーで我慢してください」

番外個体「しょ、しょーがないから我慢してあげる///」

上条「んじゃ、おでこを拝借して」グイッ

チュッ

番外個体「……ッ///」


美琴「当麻ー、早く来てくれないとお客さん……が……」テクテク


上条「……これで信じて頂けますか、姫?」

番外個体「うん……///」テレテレ


美琴「なに……してるの……?」ワナワナ


番外幻想「「あ……」」ギクッ



486:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:47:35.49 ID:mbXD8RsL0

美琴「き、キスしてるように見えたんだけど……」プルプル

番外個体「スキのしるしのキスをね……してもらったの///」テレテレ

美琴「!?」

上条「さっき悪ノリがすぎただろ? 謝ったんだけど、キスしてくんなきゃヤダーってせがまれてな」

番外個体「取り繕っちゃって♪ てんちょーだってノリノリだったくせにぃ~///」イチャイチャ

上条「ま、まあ……否定はしないけどな」イチャイチャ

番外個体「素直じゃないなぁー///」ツンツン


美琴「私もっ!!」クワッ


上条「なっ、なんだ?」ビクッ

美琴「私にも……キス、して?///」

番外幻想「「え、えぇぇーーーーーーー!?」」



487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:49:11.52 ID:mbXD8RsL0

上条「ミコっちゃん!? 女の子が軽々しくそんな事言っちゃいけません!」ガァァ

番外個体「そうだよ!? 軽々しくてんちょーとキスなんてさせないよ!」ガァァ

美琴「ううっ……。当麻は私のこと嫌い……?」グスッ

上条「好きですよ!? めっちゃ好きですから泣かないでっ!?」アセアセ

美琴「だったら……ん///」

上条「…………」ゴクリ

番外個体「なんで目を閉じてるの!? てんちょーもキスしようとすんなっ!!」

上条「はっ! あ、危ねえ……」

番外個体「まったく! お姉様に甘いんだから!」プンスカ

美琴「当麻……してくれないの?」ウルッ

上条「~~~~~~~~~ッッ!? ああもうっ!!」

チュッ

美琴「んにゃっ!?///」

番外個体「!!?」


上条「……ほっぺで勘弁してください///」カァァ

美琴「ふ、ふにゃーーーー///」フニャフニャ



488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:51:55.69 ID:mbXD8RsL0

番外個体「て、てんちょてんちょー!」

上条「……二回言うな///」

番外個体「ミサカにもほっぺ! ワンモアほっぺ!」

上条「はぁ? さっきしたばっかだろ?」

番外個体「お姉様ばっかズルいよ! おでこより ほっぺの方が口に近いでしょ!」

上条「どんな理屈だよ……って美琴?」

美琴「あはっ、当麻にもしてあげるね?///」スッ

チュッ

上条「へ……?///」

美琴「えへ、これでおあいこだね///」フニャフニャ

番外個体「ああーーーー!!! み、ミサカのてんちょーに何してんの!?」ガビーン

美琴「ありったけの好きって気持ちを込めてみたけど……伝わった?///」イヤンイヤン

上条「……///」イヤンイヤン

番外個体「てんちょーまで!? くっそー、途中まではいい感じだったのにぃぃ!! リテイクを要求するーー!!」ガァァ




19090号「……なんですかこの状況? も、もしやこれが噂に聞く3Pというものですか!?」ギャース

19090号「い、いけません! バスに乗り遅れるなぁーーーっ!! とミサカは混乱冷めやらぬMNWに大号令をかけてみます」オロオロ



この日、喫茶MISAKAは全店臨時休業になったそうな……



489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/22(火) 01:52:44.14 ID:mbXD8RsL0

といったところで今回は終了
イギリス編でアニェーゼたちが甘えまくり……? そのネタ、イエスだね!



497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2011/11/22(火) 08:56:09.01 ID:sjFZ9jPGo

>>489
ゴクリ・・・



498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2011/11/22(火) 09:39:10.90 ID:tgvmNI9AO

何だろうこのカンジ
読んでる間はニヤニヤしてるんだけど終わったとたん壁殴りたくなる



503:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/23(水) 01:16:36.75 ID:nZsR6ERDO

誰か壁殴り代行を……



504:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/11/23(水) 02:04:03.74 ID:E+eGj8iao

壁殴り代行は買収されたらしいぞ



512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空):2011/12/02(金) 02:13:34.99 ID:5qQlaofL0

続かねぇのか?



513:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/12/06(火) 23:59:38.54 ID:Els2CxWIO

あれ、これでおわり・・・ってことはないよね?



514:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空):2011/12/07(水) 00:45:02.12 ID:S0NnALhf0

続きまだかなぁ



515:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/12/07(水) 01:50:38.83 ID:VR5Yu2R1o

まだー?



519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/12/08(木) 00:51:03.39 ID:WNV6Wh9uo

まだかな



521:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:29:39.25 ID:a83KOtg60

間をあけてすみません。とにかく投下ー



522:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:30:59.19 ID:a83KOtg60

EXTRA CASE 姉妹仁義


Two years before


番外個体「やれやれ、安請け合いしちゃったけど何か面倒くさいなぁ」

美琴「何ぼやいてんのよ。折角アイツが便宜を図ってくれたんだから文句を言わない!」

番外個体「別にミサカが頼んだわけじゃないしぃ~」

美琴「ハァ……。他の妹はみんな喜んでるのに、あんただけは違うのね」

番外個体「感謝はしてるよ? ただミサカの性に合わないだけ」

美琴「ふーん……。じゃあ あんたはライバルじゃないのか。ふふっ♪」

番外個体「ライバルって……常々思ってたけど、お姉様にしろミサカ以外の妹達にしろ趣味が悪いよねー」ニヤニヤ

美琴「余計なお世話よ! でも、まあ……」チラッ

番外個体「ぎゃは☆ どこを見て安心しちゃったのかなぁ? お姉様ってば胸が貧相だもんね~」ゲラゲラ

美琴「う、うっさい!///」カァァ

番外個体「ま、安心しなよ。ミサカはヒーローさんには興味ないからさ」

美琴「ほんと……?」

番外個体「少なくとも今は、ね?」ニタァ

美琴「好きになるなよ! 絶対、好きになるなよ!?」

番外個体「あひゃひゃひゃ!! それフラグっぽいんですけどー」



523:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:32:00.48 ID:a83KOtg60

美琴「フラグとか言うな!」

番外個体「心配ないよお姉様。ミサカ、色恋沙汰に興味なんてないもの」

美琴「……私自身、以前はそう思ってたわよ」

番外個体「まあ聞きなって。たとえ起源が同じでも、お姉様とミサカは根本的に対極なんだよ」

美琴「どういうこと?」

番外個体「愛される事を約束されて生まれたのがお姉様。憎悪し、される事を約束されて生み出されたのが このミサカ」

美琴「……ッ」

番外個体「だからさぁ、人を好きになるなんて想定されてないの。憎むのに特化した個体だからね」

美琴「…………」

番外個体「あはっ、別にお姉様を責めてるわけじゃないから、そんな落ち込まないでよ♪」

美琴「……私にはアンタをとやかく言う資格なんて無いけれど、それでもひとつだけ言っておくわ」

番外個体「なにかな?」

美琴「アンタが考えてる事なんて幻想にすぎない。そう、近いうちに思い知ると思うわよ?」



524:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:33:22.58 ID:a83KOtg60

One season is over


番外個体「…………」ポケー

美琴「ぼけーっとしちゃって どうしたの?」

番外個体「どうもしないよ。ただ……季節が過ぎるのってこんなに早かったかなーってね」

美琴「そう? 私は特別早くは感じなかったけど」

番外個体「忙しかったからかな。やる事は山積みだし」

美琴「アイツも結構無茶な要求するもんねー」ウンウン

番外個体「仕方ないよ。てんちょーも必死なんだからさ」ニコッ

美琴「……てんちょー?」

番外個体「ん? ……ああ、ヒーローさんの事だよ。しゃちょーでもいいんだけど、こっちの方がしっくりくるから」

美琴「ふーん、何だか親しげなニュアンスを感じるのは気のせいかしら?」

番外個体「さ、最低限は仲良くしてるからだよ」アセアセ

美琴「同僚だもんね」

番外個体「同僚かぁ……。うん、同僚なんだよね……」

美琴「???」



525:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:34:48.20 ID:a83KOtg60

One more season is over


番外個体「お姉様、最近てんちょーのこと名前で呼ぶようになったよね」

美琴「えっ? そ、そうだけど……///」カァァ

番外個体「…………」ムスッ

美琴「な、なによ、なんか文句あんの!?」

番外個体「べっつにぃ~」

美琴「棘のある態度ね……」

番外個体「話は変わるんだけどさ、19090号が読んでた雑誌にね? 恋愛感情にも寿命があるって記事があったんだ」

美琴「へえー。それでそれで?」

番外個体「なんでも二年が限界らしいよ。一人の相手に恋してられるのって」

美琴「た、たったの二年!?」アセアセ

番外個体「そ。だからさぁ、お姉様の恋ってとっくの昔に賞味期限すぎてるんだよ」ニタァァ

美琴「はぁ!?」

番外個体「ゾンビみたいに腐り落ちてたりして♪」

美琴「んなわけあるかあああああ!!! 私の当麻への想いは永久不滅だもんっ!!」ガァァ

妹達『ミサカたちの想いも同じ……いえ、それ以上に尊いものです! とミサカはMNWの総意をもって番外個体に猛抗議します』ガァァ

番外個体「うわっ、うるさっ!?」キーン



526:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:36:09.86 ID:a83KOtg60

Since them, futhermore one month passed


上条「一日早いけど、誕生日おめでとう」

番外個体「あ、ありがと///」

上条「本当は当日にお祝いしたかったのにな。すまん」ナデナデ

番外個体「急な出張なんでしょ? なら仕方ないよ///」

上条「ワーストたんはいい子だなぁ」

番外個体「ッ!? 気持ち悪い呼び方しないでよ!///」

上条「はいはい。それじゃあこれ、誕生日プレゼント」スッ

番外個体「他の妹達ならともかく、ミサカに媚を売っても仕方ないのに。……でもまあ、折角だし貰えるものは貰っておくよ///」テレテレ

上条「やっぱあげない」

番外個体「なんで!?」

上条「欲しくないならあげてもしょうがないだろ」

番外個体「ほ、欲しいっ! ホントはめっちゃ欲しいです!」アセアセ

上条「はは、素直な子は大好きですよ」ニカッ

番外個体「~~~~~~ッ///」プイッ


◇  ◇  ◇  ◇


番外個体「初めて誕生日プレゼント貰っちゃった♪ しかも、てんちょーから♪」ニッコニコ

美琴「うわっ、かつて無い笑顔ね。何かいい事あったの?」

番外個体「え!? な、なんでもないよ!?」ギクッ

美琴「ん~? 大事そうに持ってる袋が原因なのかなー?」ニヤニヤ

番外個体「ち、違っ」



527:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:37:42.95 ID:a83KOtg60

美琴「反応でモロバレだってば。てかそれってプレゼントよね?」クスクス

番外個体「……ハァ、ばればれかよ」

美琴「なになに? 誰からもらったの?」キラキラ

番外個体「……誰でもいいじゃん。お姉様には関係ないでしょ///」プイッ

美琴「はっはーん、さては気になる相手からじゃない?」

番外個体「!?」ドキッ

美琴「ふふっ、アンタも大概わかり易いわねぇ」ニヨニヨ

番外個体「ば、馬鹿にしてるの!?」

美琴「ううん、寧ろ嬉しいわ。誰かを好きになるって、とても素敵なことだもの」

番外個体「…………(好き? 誰が誰を? え、ミサカはてんちょーが好き……?)」プルプル

美琴「どうしたの? もしかして自覚してなかったとか?」

番外個体「~~~~~~~~~~ッッ///」カァァ

美琴「あっはははは、そうなんだ! アンタも意外と鈍感ねぇ」ケラケラ

番外個体「笑わないでよ!///」



528:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:39:25.10 ID:a83KOtg60

美琴「ごめんごめん。お詫びに何でも好きなもの買ってあげるから許して?」

番外個体「……なんでも?」

美琴「遠慮はいらないわよ。明日、誕生日なんでしょ?」

番外個体「ほんとに何でもいいの?」

美琴「疑り深いわねぇ。これでも第三位なんだから、それなりにお金持ちなのよ」

番外個体「……ミサカが欲しいものは、お金じゃ買えないから」

美琴「あ、わかった! いわゆる恋のアシストをして欲しいんでしょ!」キュピーン

番外個体「た、頼めるかな?///」モジモジ

美琴「まっかせなさーい! 妹が初めて頼ってくれたんだもの。全力でアシストしてみせるわ!」

番外個体「……ありがと///」

美琴「で? 肝心のお相手は誰なのかしら♪」

番外個体「えっと、その……て、てんちょーなの……///」テレテレ

美琴「ほうほう、てんちょーね。……ん?」



529:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:41:19.52 ID:a83KOtg60

番外個体「最近ずっと気になってはいたんだけど、お姉様のお陰でやっと気付けたんだ///」

美琴「ちょ、ちょっと待って!?」

番外個体「うん」

美琴「てんちょーって当麻じゃないわよね!? どこか別のお店の店長さんのことよね!? お願いだからそうだと言って!?」

番外個体「あは、変なお姉様。ミサカのてんちょーは、か…上条当麻だけに決まってんじゃん///」ポッ

美琴「…………」パクパク

番外個体「でもお姉様がてんちょーを諦めてくれるなんてね」

美琴「あ、諦めたりしないわよっ!!」

番外個体「だってさっきミサカを応援してくれるって言ったよ?」

美琴「あんなの無効よ!」

番外個体「ケチくさっ」

美琴「今まで散々ダサいだの冴えないだの言ってたくせに!」プンスカ

番外個体「だ、第一印象はね。でも……///」

美琴「デモもストもないわよ! あんだけツンケンしておいて調子が良すぎるでしょうが!!」※ツンデレだった頃の記憶は忘却の彼方

番外個体「だってミサカ……あんなに優しくされたの初めてなんだもん///」モジモジ

美琴「や、優しくぅ!?」

番外個体「うん……酷い事言っても笑って許してくれるし……ミサカが間違った時は優しく叱ってくれるし……///」テレテレ

美琴「そ、そういう意味ね」ホッ



530:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:43:23.93 ID:a83KOtg60

番外個体「お姉様?」

美琴「だ、だからって、認められるわけ――」

番外個体「てんちょーはね? 同情なんかじゃなくて、ミサカを普通の女の子として見てくれるの///」

美琴「うぐっ!?」

番外個体「お姉様のクローンでも学園都市の暗部でもなくって、ただのミサカでいられるの///」

美琴「ぐふっ!?」

番外個体「もちろんつり橋効果なんかじゃないよ? 少しずつ……少しずつね、ミサカの中で てんちょーの存在が大きくなってたんだ///」

美琴「……み、身に覚えがありすぎる」プルプル

番外個体「なら協力してよ。お姉様は賞味期限が切れてるんだしいいでしょ?」

美琴「切れてないって言ってるでしょーがッ!?」

番外個体「ちぇー」

美琴「……アンタの想いはよくわかったわ。だから、どっちが当麻の一番になれるか正々堂々と勝負しましょう」

番外個体「だが断る!」

美琴「なんでよ!?」

番外個体「ナンバーワンにならなくてもいいんだよ? 全員潰せばオンリーワンだもん」シレッ

美琴「腹黒っ!? アンタほんとに私の妹なの!?」ガビーン



531:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:45:27.30 ID:a83KOtg60

And the present


美琴「――って経緯があって今に至るってわけ」

美鈴「なるほどねー。ふふ、美琴ちゃんも うかうかしてられないわね♪」

美琴「まあね」

美鈴「あら、随分と余裕があるじゃない」

美琴「当麻が信じろって言うんだもん。だから私は信じてればいいのよ」

美鈴「ううっ、からかい甲斐が無くなっちゃって。ママ、悲しいわ」グッスン

美琴「嘘泣きなんて気持ち悪いわよ。少しは年を考え――」

美鈴「美琴ちゃん?」ニッコリ

美琴「な、なんでもない! あ、あははは……」

美鈴「まったく、口は災いの元よ?」

美琴「はぁーい」


美鈴「ところで、ワーストちゃんと上条君はどうしてるの?」

美琴「んーとね、仕事の関係でイギリスに行ってる」

美鈴「イギリスねぇ……。彼のことだから、ブロンド美女たちにたかられてたりして」ヘラヘラ

美琴「ま、その辺はあの子が一緒だから心配ないわよ」

美鈴「必死に上条君をガードしてる姿が目に浮かぶわね」クスクス

ゲコッ♪ ゲコッ♪ ゲコッ♪ゲコッ♪

美琴「噂をすればあの子からメールだ。なになに……」



532:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:46:23.90 ID:a83KOtg60

From 番外個体

Sub 戦争は数だよ、お姉様
―――――――――――――――

妖怪ババアにいびられちゃった☆

オルソラのペースが掴めません☆

赤毛のシスターがムカつくマジで

クソガキども……は別にいいや☆

どいつもこいつもてんちょーを…

ぎゃは☆久々にキレちゃいそう♪


PS お土産は何がいいかな?



533:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:48:43.43 ID:a83KOtg60

美鈴「…………」

美琴「なんで箇条書き?」

美鈴「え、突っ込むとこそこなの!?」

美琴「イギリスは私たちにとって鬼門だからねー。おおよその状況は把握してるわ」

美鈴「冷静ねぇ」

美琴「信じてるって言ったでしょ?」

美鈴「それでも限度ってものがあるわよ。上条君だってまだ十代の男の子なのよ?」

美琴「大丈夫よ。当麻は絶対にあの子を裏切ったりしないから」

美鈴「美琴ちゃん……」

美琴「ふっふーん♪ ちょっとはいい女になってるでしょう?」ドヤッ

美鈴「最後に泣きを見るパターンに入ってるわよ」

美琴「泣く程度じゃ済まさないからいいもん」シレッ

美鈴「……刃傷沙汰はダメよ?」

美琴「あはは、わかってるってば♪」


微妙にヤンデレっぽくなりつつある御坂姉妹なのでした



534:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 01:49:44.54 ID:a83KOtg60

といったところで今回は終了、ってかイギリス編に続きます
まんねりだし小ネタは次回で終了かな。本筋はあと二回なので正味あと三回で完走ですね
よろしければ最後までお付き合いくださいー



537:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/09(金) 07:36:36.14 ID:Cm9TOnmAO



ローラとオルソラとアニェーゼか……

あれ、ねーちん……?



570:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:46:22.22 ID:mem60W2V0

今回は間を空けず投下ー



571:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:47:42.30 ID:mem60W2V0

EXTRA CASE 渡る世間は腹黒ばかり


数時間前 

ランベスの宮 最大主教の執務室――


上条「お久しぶりです、最大主教猊下」

ローラ「あらお堅い。以前のように気軽に呼びてもよきことよ?」

上条「そうもいきませんよ。私にも立場がありますし、旧交を温めるような間柄でもないでしょう」

ローラ「フフ、食えぬ男になりしものね」ニッコリ

上条「ハハ、猊下も変わらず食えぬようですが」ニッコリ

幻想主教「「フフフ……」」


番外個体「……(ミサカの寿命がストレスでマッハなんですけどおおおおおお!!)」キリキリ



572:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:51:01.99 ID:mem60W2V0

ローラ「そちらの秘書も久しけるな?」

番外個体「……はい、お久しぶりです」

ローラ「声に張りがないわね。長旅で疲れたるの?」

上条「緊張しているのでしょう。それより内密の話とは?」

ローラ「せっかちな男ね。……率直に聞くけど、アレイスター=クロウリーは何を企んでいる?」

上条「学園都市の発展と繁栄。その為の貢献と先行投資、ですね」

ローラ「彼の真の狙いは十字教世界の崩壊ではないかしら?」

上条「どうでしょう? 生憎 私は一企業の長にすぎませんから。スポンサーの意向は汲みますが真意までは存じません」

ローラ「ここ一年の間に世界は大きく様変わりしたわ。不毛の地でも食料や飲料水を生産できるプラント」

ローラ「他にも風力発電や各種インフラ、これらを無償供与した見返りかしら? 国家の基幹部にまで学園都市の影響が及んでいる」

上条「…………」

ローラ「見返りを求めない投資のお陰で貧困層は加速度的に減少、学園都市の評判はうなぎ上りというわけ」

上条「それは喜ばしい事です。我々の掲げる目標は、世界平和への貢献ですので」

ローラ「そうね、貧困は悪徳の温床だもの。だが問題はそう単純でもなきしものよ」

上条「ある程度の軋轢は想定内ですよ。得をする者がいる以上、損をする者が出るのも必然でしょう」

ローラ「前者が学園都市、後者が十字教なのも?」



573:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:55:07.29 ID:mem60W2V0

上条「私には答えかねます」

ローラ「物質的に満たされれば、精神的なより所にかかる比重は軽くなりけるもの。現に教徒の間でも物議を醸しているわ」

上条「腹が膨れれば神は必要ないと?」

ローラ「然り。敬虔な信徒なんて極僅か。大多数は即物的なのよ」

上条「個人的には神に縋らずにすむなら、それに越したことは無いと考えますが」

ローラ「本当に食えない男。全てはそこの人モドキの為なのでしょう?」

番外個体「ッ!?」

上条「……何をおっしゃっているのか測りかねます」

ローラ「十字教は神の冒涜を決して許しはしない。そこな人形が神の領域に土足で踏み込みし産物だと、私が知らぬとでも思うたか?」

上条「…………」

ローラ「肉体変化(メタモルフォーゼ)の応用などと、世界を欺いてまで守りたいのでしょう?」

番外個体「……あなたにミサカたちの何がわかるの?」

ローラ「わかりけるわ。哀れな人モドキの末路なんて悲劇と決まっている。人種や思想の壁さえ越えられぬ世界に、あなたたちを許容する余地は無いのだから」

番外個体「このクソババア……ッ」ギリッ

ローラ「気に障ったなら許してたもれ。だが事実は事実。お前たちの心がけ次第では、私が特別の計らいをしても良きことよ?」

上条「……禁書目録が持つ魔力の隠蔽と十万三千冊の私的占有。他にも黒い噂がちらほらと、いや事実ですか?」ボソッ

ローラ「…………」

上条「脛に傷を抱えているのはお互い様でしょう?」ニッコリ

ローラ「……ク、クフフ……アハハハハハッ!! あの甘ちゃんが禁書目録を引き合いに出して交渉するか!」

上条「プライオリティを間違えるほど愚かではありませんので」

ローラ「これは思惑が外れたりけるな。しかしあの老狸めの企みは如何ともし難し」

上条「様々な思惑が複雑に絡み合っておりますので、理事長もそう無茶はなさらないと愚考しますが」

ローラ「フフ、アレイスターの操り人形かと思いきや、中々どうして侮れなきにしもあらずね」

上条「お褒め頂き恐縮です」



574:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:58:01.51 ID:mem60W2V0

ローラ「英雄とまで謳われた男にここまで想われているなんて、あなたは果報者ね」

番外個体「はい……///」テレテレ

ローラ「それにしても、ふぅむ……」ジー

番外個体「み、ミサカに何か?」

ローラ「まだお手つきでないのね」

番外個体「???」

ローラ「言い回しが古かったかしら? まだ肉体関係にないと言いけるのよ」

番外個体「に、にくッ!?///」

上条「猊下、お戯れはよしてください」

ローラ「そこまで入れ込んでいるのなら、さっさと食べてしまえばいいのに」

上条「…………」

ローラ「ではお見合いをする気はなきにけり?」

上条「は……?」

ローラ「必要悪の教会には適齢期の女性が多くて困りたるのよ。例えば神裂火織とかね」

番外個体「ダメっ!!」

ローラ「おぼこは黙ってなさい。お互いの組織にとっても有用な一手ではない?」

上条「それは……まあ」

番外個体「ッ……そ、そろそろ時間も押していますので、この辺で……」プルプル

ローラ「あら? もうこんな時間。楽しいひと時はあっという間ね」

番外個体「て……社長」

上条「今後も私どもに出来ることであれば、何なりとお申し付けください。もちろん対価は頂きますが」

ローラ「対価に五和でも持って帰る? あの娘もあなたに懸想しているはず――」

番外個体「失礼しますっ!! ほら てんちょーも急いで!!」



575:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 00:59:39.64 ID:mem60W2V0

現在

ロンドン――


上条「たっは~~。胃がいてぇぇ~~」

番外個体「てんちょー、お疲れさま」

上条「お前もな。それにしても、あの人だけはどうにも苦手なんだよなぁ」ヤレヤレ

番外個体「……ミサカもアイツ嫌いだ」

上条「まあまあ、かなりお年を召されているようだから、ワーストたんの可愛さに嫉妬したんだろ」ナデナデ

番外個体「か、かわいいって……。そんなわけないじゃん///」テレテレ

上条「かくいう上条さんもマジでキレる五秒前でしたけどね」

番外個体「うん。てんちょーの顔、ほんのちょっとだけ引きつってたよね」

上条「うわ、マジか……。顔にでるなんて俺もまだまだ修行不足だなー」

番外個体「大丈夫だよ。……たぶんミサカにしか分かんないし///」

上条「ほほう、上条さんの事はミサカが一番知ってるんだから! って解釈でOK?」ニマニマ

番外個体「ぎゃああああああ!? 解説しなくていいってばぁ!!///」ギャース



576:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:01:29.60 ID:mem60W2V0

ロンドン郊外 とある孤児院――


上条「折角イギリスに来たんだ。ここに寄っていかないとな」

番外個体「ここって孤児院?」

上条「ああ。知り合いが経営してるんだ」

番外個体「ふーん、……それって女の人?」


オルソラ「表から声がすると思ったら、あなた様でしたか」スタスタ


上条「おっす、久しぶり! 元気してたか?」

オルソラ「ええ、あなた様もお変わりないようで」ニコニコ

上条「頑丈さには自信があるからな」

オルソラ「そちらのお連れ様は……御坂さんでございますか?」

番外個体「あー、ミサカは妹のほうだよ」

オルソラ「そうでございましたか。私はオルソラと申します。よろしくお願いします」ニコッ

番外個体「こっちこそよろしく。ミサカのことはワーストでいいから」

上条「オルソラはイギリス清教のシスターで、番外個体は俺の相棒みたいなもんだ」

番外個体「相棒って……///」



577:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:03:29.37 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「ああっ!」

上条「お、アニェーゼじゃないか」

アニェーゼ「アニェーゼじゃないかー、じゃねーです! いつからロンドンに来てたんですか!?」

上条「んー、今朝から?」

アニェーゼ「なんで疑問形なんですか……。と、そんな事よりちょっと来てください!」グイグイ

上条「お、おお」ズルズル


番外個体「……なにあれ?」ポカーン

オルソラ「アニェーゼさんは上条さんが大好きでございますから」ニコニコ

番外個体「んなっ!?」

オルソラ「もちろん私もお慕いしてますわ」ニコニコ

番外個体「~~~~~~~ッ!!」

オルソラ「うふふ、ワーストさんもそうなのでございましょう?」

番外個体「わ、悪いっ!?///」

オルソラ「そういえばコンロにケトルをかけたままですわ」グイグイ

番外個体「えっ、ちょ、どうして引っ張るの!?」ズルズル

オルソラ「遠いところからいらしてくださったのですから、おもてなしするのは当然でございましょう?」

番外個体「うう、なんかやり難いなぁ」



578:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:05:11.41 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「みんなー! お客さんだぞー!」


子供A「あー! カミジョーだ!」

子供B「ほんとだー!」

子供C「わぁーい! カミジョー遊んでー!」


アニェーゼ「こらっ! 挨拶はきっちりしろって教えてんでしょうが!」メッ

上条「あはは、みんな元気だな。他の子たちも元気してるか?」

子供B「あのね、シスターアンジェレネと買出しに行ってるの」

子供A「それよりそげぶごっこしようぜー! おれはイマジンブレイカー!」

子供C「んーとね、あたしはシスターアニェーゼ役がいい!」

子供B「じゃあわたしはシスターオルソラ役ー」

子供A「カミジョーはビアージオな!」


上条「……アニェーゼ。お前……」

アニェーゼ「寝物語に昔の武勇伝を聞かせてたら、こんなことになっちまいまして」アセアセ

子供B「カミジョーはやくー!」

上条「しゃーねーなぁ。……くぉの異教のサァァルどもがァ!! この十字架を恐れぇぬのなるァ、かかってこォォォいッ!!」



579:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:08:07.81 ID:mem60W2V0

オルソラ「まあ、それでは最大主教と面会にするために?」

番外個体「そうなの。あ゛あ゛ーーー!! 返す返すもムカつくーー!!」プンスカ

オルソラ「気を静めてください。お身体に障ります。はい、ひっひっふー。ひっひっふー」

番外個体「ひっひっふー。ひっひっふー……って何やらすんじゃああああ!?」ガァァ

オルソラ「はい?」ニコニコ

番外個体「なんか噛み合わないッ!? あなた天然さんだね」ゲンナリ

オルソラ「天然? ゴムなら今切らしてますが、必要でございますか?」ニコニコ

番外個体「ご、ゴムっ!?///」カァァ

オルソラ「ではマーケットまで買いに行きますね」ニコニコ

番外個体「要らないからっ!? ミサカにはまだ早いから!?///」アセアセ

オルソラ「そうでございますか? うちの子たちはダメだと言っても勝手に持ち出しておもちゃにするのですよ」ニコニコ

番外個体「ええっ!? 子供がゴムで遊ぶぅ!?」

オルソラ「ええ、男の子が女の子をいじめる材料になりますから困りものですわ」ニコニコ

番外個体「て、てんちょー!! 説教、説教をしてあげてぇぇーーーーー!?」

オルソラ「まあまあ、いつもシスターアニェーゼが、輪ゴムで遊ばないよう叱っていますから安心してください」ニコニコ

番外個体「叱るとか悠長なこと、って輪ゴム……?」

オルソラ「はい?」

番外個体「あ、あははは……。ミサカ、てっきりコンドー……」

オルソラ「近藤?」

番外個体「な、なんでもないっ!!///」フルフル



580:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:10:02.80 ID:mem60W2V0

番外個体「ところでオルソラがここの院長なの?」

オルソラ「いいえ、そもそもここに院長先生はいません」

番外個体「いない?」

オルソラ「便宜上はいらっしゃる事になっているのですが、実際はシスターアニェーゼが中心になって切り盛りしているのでございますよ」

番外個体「アニェーゼって、さっきのシスターさんだよね」

オルソラ「そうでございますわ」

番外個体「へぇー、ミサカより年下っぽいのにすごいんだね」

オルソラ「根が優しい子ですから、行き場の無い孤児たちを放っておけなかったのでございましょう」

番外個体「……てんちょーとも随分仲がいいみたいだけど」

オルソラ「彼女が心を許した唯一人の男性でございますから」ニコニコ

番外個体「くそぉ、無自覚にフラグを建てやがって……」

オルソラ「あの方には色々と支援をして頂いているのですよ。シスターアニェーゼが慕うのも無理ありませんわ」



581:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:11:18.30 ID:mem60W2V0

上条「コ、イツ――。わたしの攻撃を利用し……ッ!!」

子供A「おおおおおおァァあああああああああああッ!!」ブンッ

ペチン

上条「ぶるぁぁああああーーーー!? お、おのれぇぇ……」ガクリ


◇ ◇ ◇ ◇


上条「ああー疲れたー……」グッタリ

アニェーゼ「ご苦労様です。さ、中に入ってください。お茶くらい出しますんで」ニヤニヤ

上条「ったく、子供に変なこと吹き込むなよな」

アニェーゼ「大目にみてやってください。まあ有名税ってヤツですよ」

上条「税金はたんまり納めてるっての!」



582:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:13:30.55 ID:mem60W2V0

上条「大体そげぶごっこってなんだよ……。せめて幻想殺しごっことかにしてくれよ」ゲンナリ

アニェーゼ「あれでも感謝してるんですよ?」

上条「学園都市に対して悪感情をもって欲しくないって打算があるんだ。別に感謝とかはいらねーんだけど」

アニェーゼ「んな訳にはいかねーんです。ここの子供たちは皆、本当の不幸ってのを嫌ってほど知っちまってますから」

上条「…………」

アニェーゼ「学園都市ではあり得ないでしょうが、こっちじゃ衣食住に困るなんて当たり前にある事なんです」

上条「……少しはマシになってきてるって聞いたんだが」

アニェーゼ「だからといって、あの子らが味わった絶望は消えやしないんです」

上条「そっか……」

アニェーゼ「神様は不公平ですからね。信じてないヤツばかり贔屓して、信じるものを救ってくれやしない」

上条「おいおい……。シスター的に今の発言はやべーだろ。つーかお前の信仰はどこ行った!?」

アニェーゼ「ハッ、文句があるなら天罰でも当ててみろってんです」

上条「過激だなぁ」ヤレヤレ



583:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:15:26.28 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「あの子たちには私と同じ道を歩ませたくはないんですよ。絶望を苗床に信仰を刷り込むなんてのは、あっちゃなんねーんです」

アニェーゼ「だから自分の意志で信じるもの、進むべき道を選んでほしいんですよ」

上条「アニェーゼ……」

アニェーゼ「そ、それに……神様なんて頼んなくても、もっと頼りになる人がいますから///」ボソッ

上条「へ?」

アニェーゼ「子供たちが飢えなくて済むようにしてくれた事を感謝してるって言ってんですっ!!///」

上条「子供は飢えさせちゃダメなんだろ?」

アニェーゼ「ほんと碌な事にならないって経験で知ってますから。当たり前の事なんですがね」

上条「その当たり前をなんとか出来る連中は、そんな事お構いなしだもんなぁ」

アニェーゼ「だからこそ上条当麻には、今の調子で頑張ってもらう必要があるんです」

上条「へいへい、これからも支援させてもらいますよ」

アニェーゼ「ま、まあ? 見返りが欲しいってんならいつでも……///」ゴニョゴニョ

上条「うん?」

アニェーゼ「なんでもねーです!///」プイッ



584:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:17:23.66 ID:mem60W2V0

アンジェレネ「シスターアニェーゼ、ただいま帰りました……え?」


アニェーゼ「ご苦労様です」

上条「よう、お邪魔してるぜ」

アンジェレネ「いつこちらに来たんですか!? いつまでここに居られるんですか!? えっとそれから」ササッ

上条「あはは、順に答えるから少し落ち着けって」ナデナデ

アンジェレネ「ご、ごめんなさぃ……///」カァァ

アニェーゼ「まったく、シスタールチアが居たら大目玉ですよ」ヤレヤレ

上条「いいじゃねえか。無邪気なとこもアンジェレネの魅力なんだからさ」

アンジェレネ「も、もう無邪気って年じゃありません!///」プンスカ

アニェーゼ「ほう……。それじゃあ野菜を食べて、子供たちに手本を示してもらいましょうか」ニタァァ

アンジェレネ「……そ、それよりおやつにしましょう! シスターオルソラがお茶の準備をしてましたし」アセアセ

アニェーゼ「露骨に話題を逸らすのはいただけませんねぇ?」

アンジェレネ「上条さんもおやつ食べたいですよね!? ね!?」

上条「番外個体をほったらかしにするのもいい加減不味いし、そうすっか」

アニェーゼ(ミサカワースト?)



585:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:19:12.50 ID:mem60W2V0

番外個体「あ、てんちょー! ミサカをほったらかしにして、どこ行ってたの?」

上条「悪い悪い。ここの子供たちと遊んでたんだよ」

番外個体「ふーん。そっちの二人は……」チラッ

アニェーゼ「アニェーゼ=サンクティス。一応ここを仕切らせてもらってます」

アンジェレネ「わ、私はアンジェレネっていいます。シスターアニェーゼのお手伝いを、そ、その……」オドオド

アニェーゼ「で? そちらさんは上条当麻の何なんです?」

番外個体「んー、妻かな?///」


アニェーゼ「なっ!?」

アンジェレネ「えぇーーーっ!?」


上条「まだ籍を入れた覚えはないのですが」

番外個体「ちぇー、ノリが悪いなぁ。……ん、まだ?」

上条「冗談はともかく、会社の同僚だよ」

アニェーゼ「そ、そうでしたか」ホッ



586:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:20:43.03 ID:mem60W2V0

上条「そういやルチアが居ないようだけど」

アニェーゼ「ちょっと他の人間には任せられない野暮用がありましてね。留守にしてるんです」

上条「そっかー。まあ……うん、そうなるよな」チラッ

アンジェレネ「どうして私を見るんですか!?」ガーン

上条「そりゃあ……ほら、……なあ?」

アニェーゼ「はい」

アンジェレネ「なにを納得してるんです!?」プンプン

上条「ははは、人には向き不向きがあるからな」

アンジェレネ「うう……そこはかとなくバカにされてる気がします」

アニェーゼ「子供たちと同レベルなのも立派な才能ですよ」ニヤニヤ

上条「アンジェレネは無邪気だなぁ」ニヤニヤ

アンジェレネ「ううー! いじめっ子が二人に……」



番外個体「なんだろう……。すっごい親近感を覚えるんだけど」



587:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:22:52.81 ID:mem60W2V0

上条「あ、そうそう、土産を持ってきてたんだった。これ、好物なんだろ?」

アンジェレネ「ホワァァァァァ!? そ、それは喫茶MISAKA限定、ビリビリチョココロネ!!!」クワッ

アニェーゼ「なんですそれ?」

アンジェレネ「知らないんですか!? 脳天にビリっとくる美味しさっ! しゃっきりポンと舌の上で踊るんです!!」

アニェーゼ「よくわかんねえですが、オルソラに切り分けてもらいましょう――」

アンジェレネ「ばくばく、むしゃむしゃ、もぐもぐ……」

アニェーゼ「――ってなに一人で食っちまってんですか!」

アンジェレネ「だって、もぐもぐ、これ、もぐもぐ……私の、もぐもぐ」

アニェーゼ「行儀が悪いですよ」

アンジェレネ「……ごっくん。だってビリビリチョココロネは私の大好物なんですよ?」

アニェーゼ「そういう問題じゃねえっつってんです!」


アンジェレネ「いいえそういう問題です! 上条さんは私の好物だと把握していた上でお土産にくれたんですよ?」

アンジェレネ「つまり『アンジェレネに食べて欲しい』っていう神上さんの意思が介在してるんです」

アンジェレネ「それを無視するのは許されない……つまり私が独り占めしていいってことなんですっ!!」


番外個体「ねぇ、てんちょー? あの子は何を言ってるの?」

上条「さあ? 上条さんにもさっぱりわかりません」

アニェーゼ「ハァ……。気にしないでください。病気みたいなもんです」



588:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:24:22.65 ID:mem60W2V0

子供D「あ……」トテトテ

上条「お、どうした?」

子供D「……シスターアニェーゼを連れてかないで」オズオズ

上条「んん?」

アニェーゼ「なに言ってんです?」

子供D「みんな言ってるもん。シスターアニェーゼがカミジョーとかけおちするって……」

アニェーゼ「……は?」

上条「駆け落ちって……最近の子供はませてんなぁー」ヤレヤレ

番外個体「あ、あはは、駆け落ちとかないから。てんちょーはミサカと学園都市に帰るんだよ?」ナデナデ

子供D「え、カミジョーもう帰っちゃうの……?」

上条「うーん、そうだなぁ。仕事が落ち着いたらまた来るから、そんな顔すんなよ」

子供D「……やだ」ギューッ

アニェーゼ「こら、わがままを言って困らせちゃいけませんよ」



589:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:26:18.35 ID:mem60W2V0

子供D「……シスターアニェーゼはへいきなの?」

アニェーゼ「何がです?」

子供D「このまえ、カミジョーの写真をみてさみしそうにしてたの しってるもん」

アニェーゼ「なっ!?///」ギクッ

子供D「シスターアンジェレネもシスターオルソラも、カミジョーがスキだってみんなしってるよ」

上条「ほう」

番外個体「なに子供の言葉を真に受けてんの!?」

子供D「わたし、うそつきじゃないもん!」プップクプー

上条「よしよし、ごめんな? でもアニェーゼを困らせちゃダメだぞ」ナデナデ

アニェーゼ「……別に困ってねーです。本当のことですし///」ボソッ

番外個体「!?」ピクッ

上条「どうかしたのか?」

番外個体「そ、そろそろお暇しない? 飛行機の搭乗時間もおしてるしさ!」アセアセ

上条「まだ余裕はあるだろ」

番外個体「スケジュールは常に余裕をもって! てんちょーがいつも実践してるでしょ!」



590:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:27:53.89 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「ではお見送りしましょう。みんなを呼んできてもらえますか?」

子供D「えー、もう帰っちゃうの」

アニェーゼ「返事はハイでしょうが」

アンジェレネ「あ、あれ? もう帰っちゃうんですか!?」

上条「おお、帰ってきたのか」

アンジェレネ「???」

子供D「そうだ! カミジョーとシスターアニェーゼがケッコンすればいいんだ!」

アニェーゼ「は……はぁぁああああああああああ!?///」

アンジェレネ「ふぇ!?」

番外個体「ちょ!?」

子供D「だってそうすれば、カミジョーもずっとここにいてくれるよね?」

上条「あはは、それは……どうかなぁ」

番外個体「ダメダメダメっ!! ダメったらダメなの!」ガァァ

子供D「えー、なんでー?」

番外個体「てんちょーはミサカと結婚するの! だから無理なの! わかる!?」

上条「お前……子供相手に凄むなよ」ヤレヤレ

番外個体「だ、だってぇ……」



591:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:30:16.43 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「そもそも私らがその……ケッコン……するなんて荒唐無稽ってもんでしょう///」モジモジ

アンジェレネ「わ、私は有りかなって思いますけど。……優しくて頼りになりますし///」モジモジ

上条「え、何このまんざらでもない雰囲気? もしかして空前のモテ期到来?」

番外個体「まんざらだよ! てんちょーの気のせいだってば!」アセアセ


オルソラ「お茶の用意ができました」シズシズ

子供D「ねぇねぇシスターオルソラ」クイクイ

オルソラ「はい? 何でございましょう」

子供D「カミジョーとケッコンしないの?」

オルソラ「まあ! それは大層素晴らしいことでございますね!」

上条「お、オルソラ?」

番外個体「だからダメっつってんでしょ!?」

オルソラ「私……あなた様になら全てをお任せしても……いえ、忘れてください///」ポッ

上条「いや、忘れろったってなぁ」

番外個体「忘れろぉぉ!! ミサカの事以外、みんな忘れちゃえぇぇーーーーーっ!!」バシバシ

上条「いてっ!? こらっ、叩くな!」



592:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:31:50.05 ID:mem60W2V0

子供B「なになにー? どうしたの?」ワラワラ

子供D「カミジョー、帰っちゃうんだって」

子供C「ええー! そんなのヤだよー」ワラワラ

子供D「だからね、シスターの誰かとケッコンして、わたしたちのおとーさんになってもらうの!」

子供A「おおーっ! すげー!」ワラワラ

子供C「カミジョー、おとーさんになってくれるの?」キラキラ

上条「そうしてあげたいのは山々なのですが……」チラッ

番外個体「~~~~~~~~~ッッ!!」ガルルル

上条「これ以上、このお姉さんを怒らせるとヤバイので勘弁してくれ」

子供C「ねぇ、お姉ちゃんはどうして怒ってるの?」

番外個体「あのね? てんちょー……このお兄ちゃんとミサカは将来を誓い合った仲なの。わかるかな?///」


子供B「カミジョーにはシスターアニェーゼのほうがお似合いだよ」

子供C「それじゃあ『りゃくだつあい』だね!」

子供A「おれ知ってるぜ! 『ねとられ』っていうんだよな!」

子供D「お姉ちゃん『しつれん』しちゃうんだ。かわいそー」


番外個体「…………」プルプル

上条「おいおい、なんかスゲー不穏当な単語が飛び出したぞ」



593:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:33:34.93 ID:mem60W2V0

番外個体「こんのクソガキどもがァ……」

上条「はいはい、怒らない怒らない」ナデナデ

番外個体「……まあ、てんちょーがそう言うなら///」

子供B「ああー! いちゃいちゃしてるー!」

子供A「カミジョー! うわきはダメだろー!」グイグイ

上条「お、おい、急に引っ張んな! バランスが……」ツルッ

ポヨン

オルソラ「まあ♪」タユンタユン

上条「うおっ!? 前が見えねえ!? つーかやんわらけぇ!?」

オルソラ「そのように動かれては……あんっ♪///」


番外個体「~~~~~~~~~~ッッッ!?」


アニェーゼ「ちょっ!? なにオルソラの胸を揉んでんですか!?」グイッ

上条「またッ!? だから引っ張んなって、うわっ!?」

アニェーゼ「へ……?」

ドサッ

上条「…………」

アニェーゼ「…………」


番外個体「な、な、な、なぁぁあああああああああ!?」

アンジェレネ「シスターアニェーゼが……押し倒されてます」ポカーン



594:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:35:37.68 ID:mem60W2V0

上条「…………」ジー

アニェーゼ「…………ッ///」カァァ


番外個体「なに見つめあってんだこらーーーーーー!!!」ガァァ

子供A「シスターアニェーゼの邪魔をさせるなー!」ギューッ

子供B「うん!」ギューッ

子供C「ごめんね、お姉ちゃん」ギューッ

番外個体「こ、こらっ!? 離せえええええ!!」ジタバタ


アニェーゼ「か、上条さん……あの///」オズオズ

上条「おお、すまん。すぐに退くから」

アニェーゼ「いえ! そうじゃなくて、その……お連れさんにしてたみたいに、撫でちゃもらえませんか?///」モジモジ


番外個体「させるかぁぁあああああ!!」ダダッ

オルソラ「まあまあ、お気をお鎮めになってくださいな」ガシッ

ビターーーーーン!!

番外個体「へぶっ!?」

アンジェレネ「うわ、顔から着地しちゃった。痛そう……」

番外個体「阻止しなきゃ……ッ!! てんちょーに甘えていいのは、ミサカだけだって知らしめるために痛くても絶対に諦めない! それほどの決意と覚悟で――」

アンジェレネ「あ、ナデナデしてる。いいなぁ……」

番外個体「…………」プルプル



595:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:37:27.14 ID:mem60W2V0

上条「はは、意外と甘えん坊なんだな?」ナデナデ

アニェーゼ「……ほっといてください///」

上条「ほほう、そんな風に言うのか。じゃあやめよっかなー?」ピタ

アニェーゼ「あ……」

上条「~~~~~~~♪」ピュー♪

アニェーゼ「うぅ……///」モジモジ

上条「んー? どうかしたんですかぁ?」

アニェーゼ「少し会わないうちに、随分と意地悪になっちまったんですね……///」プイッ

上条「んなこたぁないですよ? 上条さんは素直な子には意地悪しませんから」

アニェーゼ「…………甘えさせてください///」ボソッ

上条「んん~~? 聞こえないなぁ?」

アニェーゼ「鬼畜ヤロウめ……察してくれたっていいじゃないですか……///」

上条「さっき子供たちに注意してたのは誰でしたっけ?」

アニェーゼ「それは……って、え?」チラッ


子供ABCD「「「「…………」」」」ジーーー

アンジェレネ「私もお願いしてみようかな///」チラチラ

オルソラ「うふふ、少々妬けてしまいますけど、中々にお似合いな二人でございますね」ニコニコ

番外個体「似合ってねぇ!! 全っ然ッ! 似合ってないもんね!!」



596:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:39:00.42 ID:mem60W2V0

アニェーゼ「あ、あぁ……///」カァァァ

上条「やべぇ……ワーストたん超睨んでらっしゃる」ガクブル


番外個体「……てんちょぉぉおおおおお!!!」スタスタ

グイッ

上条「ぐえっ!?」

番外個体「帰るよ」

上条「そ、そんなに慌てなくても……」

番外個体「か・え・る・よ・?」ギロッ

上条「……はい」

番外個体「オルソラ、お邪魔しました」ニッコリ


オルソラ「はい、またいつでもいらしてくださいね」ニコニコ


番外個体「…………」グイグイ

上条「…………」ズルズル



荷馬車に乗せられる哀れな子牛を救い出そうという勇者はこの場に存在せず、一同は見送るしかなかった。

そして番外個体の静かな怒りっぷりに「久々にビビった」と上条さんは語ったそうな。



597:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:40:16.80 ID:mem60W2V0

帰りの飛行機内――


番外個体「ふんっ……」プンスカ

上条「なあ、そろそろ機嫌を直してくれませんか?」

番外個体「他のミサカならともかく、他所の女にデレデレしちゃってさ!」

上条「デレデレはしてねーだろ……」

番外個体「してたよ! 押し倒したり、ナデナデしてたじゃん!」

上条「前者は不可抗力です」

番外個体「それに……アニェーゼだっけ? あのシスターとけ、結婚するとかしないとか!」

上条「いやいやしませんから」

番外個体「……ミサカの事、特別って言ったくせに」

上条「…………ハハ」クスッ

番外個体「なに笑ってんの? ミサカ、怒ってるんだけど。割とマジで」

上条「悪い悪い。ただ……」

番外個体「ただ?」

上条「二年前からは考えられないくらい、愛されてるなぁーって」

番外個体「ちょ、昔のことを持ち出すのは卑怯だよ!?」



598:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:43:30.57 ID:mem60W2V0

上条「最初は素っ気無かったよなぁ。口も態度も酷かったし」ニヤニヤ

番外個体「ぎゃあああああ!? 『ミサカちゃんも昔はねぇ』とか親戚が過去バナする時みたいな目で見ないでぇ!?」

上条「夢も希望もないって顔してさ。まったく、上条さんを差し置いて不幸ヅラしやがって、正直嫌いだったな」

番外個体「嫌いとか言わないでよ……」ションボリ

上条「そのワーストたんが……なんということでしょう! 今では他の子に嫉妬するほどのデレっぷりではありませんか!」

番外個体「み、ミサカは悪くないもん! えぇかっこしぃのてんちょーのせいだもん……///」プイッ

上条「昔のワーストたんなら『馬鹿じゃねーの? バッカじゃねぇのおおおおお! 勘違いヤロウがキモイんだけど』って返してたよな」

番外個体「あ、あはは……第四位の間違いじゃない?」

上条「『あなたみたいな偽善者を見てると、殺したくなるほどイラつくんだよねー☆』なんて暴言も吐かれたな。いや懐かしい」

番外個体「もうやめてよぅ……ミサカの黒歴史を掘り返さないで……」グッスン

上条「今でも一方通行には暴言吐いてるじゃねーか。……俺より気を許してるんかっての」ボソッ

番外個体「え……?」

上条「なんでもねーよ」

番外個体「もしかして嫉妬してたり?」

上条「機内食は何かなー。フィッシュ・オア・ビーフ?」ボーヨミ

番外個体「くふふ、そっかぁ~。てんちょーも嫉妬しちゃってたのかぁ~」ニコニコ

上条「…………」

番外個体「ねぇねぇ、照れてるの? もしかしなくても照れちゃってるの!?」ユッサユッサ

上条「二回言うな」

番外個体「そっかそっかぁ、ミサカの想いは一方通行じゃなかった、わぷっ――」バサッ

上条「ブランケットでも被って寝てろ。他の乗客の迷惑だろうが」

番外個体「――じゃあね、てんちょーの肩かしてよ」

上条「おう」

番外個体「あは、いい夢見れそう♪///」ポスッ

上条「……ったく、現金なヤツ」



周りの乗客(((((これ見よがしにいちゃつきやがってッ!! 爆発しろ!)))))



599:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:47:05.21 ID:mem60W2V0

おまけ

イギリス清教 女子寮――


神裂「上条当麻がこちらに来ていたですって!?」クワッ

シェリー「うるさい。デカイ声を出すな」

神裂「……コホン、失礼しました」

シェリー「まあいいけど。それよりアレをどうする?」

神裂「はい?」チラッ


五和「上条さんに無視されたスルーされた伝言すらなかった逃げられたもうダメだおしまいだ……」ブツブツ


神裂「…………」ポカーン

シェリー「なんていったかしら? なんでも相当な美人を侍らせてたらしい」

神裂「いつぞやの電撃使いですか。正直負ける気がしないのですが」

シェリー「腕力でテメエに敵う女なんていねぇよ。つーかいい加減諦めろよ。もうお前らに芽はねえ――」

五和「そんな事はありません!!」ギロッ

シェリー「へあっ!?」ビクッ

五和「上条さんは騙されているんです。でなきゃあんな貧相な女なんかに……ッ!!」ギリッ

シェリー「おいおい……目が血走ってるわよ」

五和「女教皇っ!!」

神裂「は、はい!?」ビクッ

五和「ちょっと学園都市まで行ってきます」チャキ

神裂「いけませんっ! その物騒な得物(フリウリスピア)を放しなさい!」ガシッ

五和「あの泥棒猫を始末するまではぁぁああああ!!! 後生ですから止めないでくださいぃぃ~~~~~~~!!!」ジタバタ


シェリー「つーかぶっちゃけ、私たち全員 行かず後家だよな」ケラケラ


神裂五和「「放っておいてくださいっ!!!」」



600:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:48:05.31 ID:mem60W2V0

といったところで今回は終了
五和や神裂を絡ませると、流血沙汰は回避できそうにないのでこんな扱いに……



602:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 01:51:22.17 ID:3+Z1mVSSO

ボリュームたっぷりで楽しめた 超乙!

ここのワーストがかわいすぎて生きるのが辛い



611:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 22:40:20.22 ID:AZLb54SAO

早く・・・早く誰か壁を殴ってくれ・・・

1乙



612:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/15(木) 23:00:05.54 ID:nq5nxxyKo

地面でも殴っとけ



620:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:32:23.81 ID:y5XDJT5W0

そろそろ終わりが見えてきた! というわけで投下ー



621:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:33:40.14 ID:y5XDJT5W0

とある医大の学生寮 一方通行の部屋――


禁書「どうぞ召し上がれ♪」


上条「いただきます」パクッ

番外個体「いただきまーす」パクッ


禁書「…………」ドキドキ


番外幻想「「もぐもぐ……」」ゴックン

禁書「ど、どうかな? 失敗はしてないと思うんだけど……」オズオズ

上条「うーん、なんて言うか」

番外個体「強いて言うなら普通、かなぁ?」

禁書「本当に!?」ズズイ

上条「あ、ああ」ビクッ

一方通行「だから何べンも言っただろォが。普通に食えるってよ」ヤレヤレ

禁書「アクセラレータは偏食家だから当てにならないもん」

番外個体「ひひっ、信用ないんでやんのー」ニタニタ

一方通行「ハイハイ、家事能力ゼロのクソガキは吠えてろ」

番外個体「は、はぁ!? 家事能力ゼロ? ミサカが!?」ギクッ

一方通行「事実だろ?」

番外個体「そんな事ないよ! ねぇ、てんちょー」

上条「……何か出来たっけ?」

禁書「カップ麺はお料理じゃないんだよ?」

番外個体「…………」プルプル



622:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:35:37.68 ID:y5XDJT5W0

一方通行「こりゃあ行き遅れコース待ったなしですかァ?」ニヤニヤ

番外個体「ざぁんねんでしたー! ミサカはもう売約済ですぅー!」

上条「そうなのか?」

番外個体「ちょ、そこは話をあわせてよ!?」ガビーン

禁書「ふふっ、私知ってるもんねー」チラッ

上条「……インデックス、あれは内緒だって約束しただろ」

番外個体「なんの話?」

禁書「ワーストにとっては、すーーーっごく嬉しい、んむぅ」モゴモゴ

上条「余計な事は言わなくてよろしい」

禁書「ぷはっ……。ちょっと とうま! いきなり口を塞ぐのはやめてほしいかも!」

上条「自分の口の軽さは棚上げですか」ヤレヤレ

禁書「軽くないもん!」プンスカ

上条「あーはいはい、そうですねー」

禁書「とうまァァーーーーー!!」ガァァ

ヒラリ

上条「馬鹿の一つ覚えの噛み付きが、いつまでも通用するわけねーだろ」チッチッチ

禁書「ぐぬぬ……とうまのくせに生意気な……!」

上条「見た目は成長しても、まだまだガキだよなお前」ヘラヘラ

禁書「レディーに対して失礼かも!」ポカポカ

上条「あはは、わかったから叩くなよ」


番外個体「…………」イライラ

一方通行「…………」イライラ



623:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:37:13.66 ID:y5XDJT5W0

一方通行「……ありゃなンなンですか? 俺の前で一体全体どォいう了見ですかァ!?」

番外個体「珍しく意見が合うね」

一方通行「そう思うなら上条をなンとかしやがれ!」

番外個体「はぁ? あなたこそ てんちょーに引っ付いてるシスターさんを何とかしてよ」

一方通行「みっともねェ。ンな事したら、何だか嫉妬してるみてェじゃねェか」

番外個体「現にしてるじゃん。第一位ともあろうお方がみっともなーい☆」

一方通行「してねェよ。俺はアイツに貞淑であってほしいだけだ」プイッ

番外個体「うわぁ……。独占欲強いねぇ」ニヤニヤ

一方通行「はン、そォいうオマエはどォなンだよ?」

番外個体「フフン、ミサカは大人の女だから、浮気の一つや二つ許す度量は――」


禁書「きゃっ、変なトコ触らないでっ!///」

上条「す、すまん」


番外個体「またか!? またラッキースケベかっ!! ミサカ以外にエロいことすんなああああああ!!!」ガァァ


幻想目録「「ッ!?」」ビクッ



624:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:39:11.42 ID:y5XDJT5W0

番外個体「まったく、てんちょーは! 少しは自分の立場を考えてよ。セクハラでスキャンダルなんて許されないんだからね!」クドクド

上条「決してわざとでは……」

番外個体「重要なのは結果! てんちょーが言ってることじゃん」ムッスー

上条「はい、申し訳ありません……」ションボリ


一方通行「オマエも上条にじゃれついてンじゃねェ」イライラ

禁書「だ、だって」

一方通行「オマエは誰の女だ?」ズイッ

禁書「あ、アクセラレータの……///」モジモジ

一方通行「だったら俺以外の野郎に身体を許すな。こればっかりは上条も例外じゃねェぞ」

禁書「うん……。嫌な思いをさせてごめんね///」ギューーッ

一方通行「……ったく、嫉妬なンかさせンじゃねェよ。ダセェだろォが」

禁書「ううん、私の前でだけ見せてくれるあなたのカッコ悪いところが、たまらなく愛おしいんだよ///」イチャイチャ

一方通行「……そォかよ///」イチャイチャ


上条「こっちはお小言のみだってのに……。くそぅ、これが格差社会か」ゲンナリ

番外個体「いい気味だよ。……ミサカだって小言を言いたいわけじゃないのに」ボソッ



625:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:40:51.17 ID:y5XDJT5W0

一方通行「そォいや定期健診の時期だが、病院に行ったか?」

番外個体「んーん、まだだよ」

上条「おいおい、忘れずに受けなきゃダメだろ」

番外個体「大丈夫だってば。どっこも悪いとこなんて無いからさ」

禁書「ちゃんとお医者さんに診てもらわなくちゃダメだよ」メッ

一方通行「コイツらの言う通りだ。妹達の中でも、オマエは特に無理を重ねてンだ。長生きしてェなら自愛しろ」

上条「明日のシフトから外すから、病院に連れて行ってもらえるか?」

一方通行「おう」

番外個体「もう、心配性なんだから」ヤレヤレ

上条「安心を買うと思えば一日くらい安いもんだろ?」

番外個体「はぁ……わかったよ」

上条「うんうん、聞き分けのいい子は大好きですよー」ナデナデ

番外個体「……てんちょーに心配をかけるのは本意じゃないからね///」

一方目録「「…………」」ニヤニヤ

番外個体「うう、こっち見んな!///」テレテレ



626:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:42:42.03 ID:y5XDJT5W0

帰り道――


上条「ハァー……。おお、息が真っ白だ」

番外個体「今年もあと少しでおしまいだね」

上条「はは、まだ気が早いぞ。俺たちにはクリスマスっていうラスボスが残ってるだろ?」

番外個体「うげー、またあの戦場を駆け抜けるのかぁー」

上条「頼りにしてます」ナデナデ

番外個体「うん、まかせてよ。ただ……あのね?///」

上条「ああ、閉店後はそのまま店でクリパしような。みんなにも声かけてさ」

番外個体「……それもいいかもね」

上条「それでパーティーが終わったら二人で抜け出してさ、ドライブにつきあってくんねーかな?」

番外個体「へ……?」キョトン

上条「クリスマスの翌日から店休日だろ? ちょーっと実家へ報告に帰りたいんだ」

番外個体「報告ってなんの?」

上条「それは秘密です。わりーけど種明かしはもうちょい先ってことで」

番外個体「そんな風に言われると、期待しちゃうよ?」

上条「期待は裏切らねーよ。もういい加減ハッキリさせたいからな」ニカッ

番外個体「……へへっ///」ギューーッ

上条「おっと、……冬も本番だってのに、あったかいな」

番外個体「うん///」





いつまでも続くと信じていた幸せ。それがまさかあんな形で終わりを迎えるなんて、この時は誰一人気付いていなかった……。



627:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:43:32.50 ID:y5XDJT5W0

といったところで LAST CASE のプロローグは終了
最後の最後で唐突ですが、簡単なアンケートを取らせてください

A.番外幻想ビタールート。ちょろっと苦い、まさかのシリアス最終回。でもバッドエンドじゃないよ

B.番外個体大勝利ルート。一心不乱の甘々番外幻想でお送りします。平常通りのアホアホ最終回


AとBお好きな方をレスって頂けたら幸いです。>>1の宣言に反して予告無しにシリアスを入れるのは反則かなーと思った次第です
希望の多いほうのルートで行きたいので、よろしくお願いします



628:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:45:10.09 ID:V8gvXikAO





629:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:48:30.85 ID:LaFej8Mv0

B



630:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:50:32.88 ID:lKUmo2SS0

B



632:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:53:05.90 ID:3nXzm+Bq0

B



634:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 20:54:17.16 ID:pRrz6IUYo

>>1のやりたい方でといいたいがここはB



640:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:07:52.05 ID:8SKkivrco

B一択でおk



641:梓塩 ◆aZSio..p4w:2011/12/16(金) 21:09:46.75 ID:X4GfEpL1o

B



642:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:12:47.06 ID:eOjE9sUZ0

Bだな。期待してる。



643:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:15:29.60 ID:U+8kIXk2o

Bだな



644:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:21:41.03 ID:ijtUYFd6o

B以外が見えない



645:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:31:29.96 ID:4V6AVutAO

Bだな。Aなんて幻想は見えない



647:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:33:04.90 ID:JZiQ685DO





651:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 21:46:55.80 ID:3gaXU8GE0

B安定



654:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 22:07:25.28 ID:1KPtBtwDO

Bで頼みまし



658:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 22:51:32.35 ID:FN6YsYOZ0

やはり安定のBだな



661:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 22:55:02.90 ID:QBtX9I6k0

Bしか見えない



669:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/16(金) 23:57:09.93 ID:y5XDJT5W0

アンケートに参加いただきありがとうございます
Bルートで行こうと思います。二、三日中には投下できそうかとー



675:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/17(土) 19:53:02.53 ID:YigWwJUQo

皆の迷いの無さにワロタwwwwww



688:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:37:18.03 ID:3uuA0Hmo0

な、なんとかクリスマス前に間にあった……。とにかく投下ー



689:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:38:02.97 ID:3uuA0Hmo0

第七学区 とある病院――


冥土帰し「検査の結果は良好だね?」

番外個体「まあ当然だよ。毎日早寝早起きしてるもん」ドヤッ

冥土帰し「上条君と10032号の苦労の賜物だろう?」

番外個体「な、なんの事かな?」

冥土帰し「君も家事の一つくらい覚えたらどうだい」

番外個体「うぐっ、先生まで……」

冥土帰し「今はよくても、いつか愛想をつかされるかもしれないよ?」

番外個体「そう……だよね。てんちょーの為にがんばってみようかな」

冥土帰し「その意気だ。妹達は孫同然に思っているから、早くひ孫に会わせて欲しいものだね?」

番外個体「ぶふぉっ!? な、な、なに言っちゃってんの!?」

冥土帰し「二人とも社会人だし、そうおかしな話ではないね?」

番外個体「……ミサカだってそうなればいいなー、なんて思ってるけどミサカの一存じゃどうにも……///」ゴニョゴニョ



一方通行「平和だなァ……」ゲンナリ



690:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:38:31.67 ID:3uuA0Hmo0

第七学区 大通り――


番外個体「んーーっ!! やっと終わったぁ」ノビノビ

一方通行「ご苦労さン。何事も無くてよかったな」

番外個体「まあねー。てか講義とかはいいの? 今日平日だよ?」

一方通行「上条の頼みだ。クソガキがサボらねェように見張っとかないとなァ」ニヤリ

番外個体「ふふ、第一位も付き合いがいいねぇ」クスクス

一方通行「普段から講義は詰めて入れてっから丁度いい息抜きみたいなもンだ」

番外個体「ふ~ん、そういうものなんだ」

一方通行「ンなことより腹減った……。コーヒー飲みてェ」グゥゥゥ

番外個体「あっはは、それじゃあミサカが奢ってあげるからお店に行こうよ」ケラケラ

一方通行「おォ……。なンか不気味なくらい愛想がいいな。拾い食いでもしたのか?」

番外個体「んふふっ、誰かさんが嫉妬しちゃうからねー♪」ニコニコ

一方通行「はァ?」

番外個体「気にしない気にしない♪ だーれも困んないんだしさ」



691:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:39:12.10 ID:3uuA0Hmo0

喫茶 MISAKA――

カラン カラン


19090号「いらっしゃいま……っと、番外個体でしたか」

番外個体「おはよー、検査も終わったしミサカもシフトに入るね」

19090号「それは構いませんが、その……」チラッ

一方通行「あァン? 普通に働く分には問題ねェよ。つゥか腹減ってっからランチを頼む」

19090号「りょ、了解しましたぁぁーーーーー!?」スタコラサッサー

一方通行「…………」

番外個体「19090号は繊細なんだから怖がらせちゃダメだよ」ヤレヤレ

一方通行「……今のやりとりの何処に怖がらせる要素があったンだ?」

番外個体「んー、人相の悪さとか滲み出るチンピラ臭とか?」

一方通行「そォかよ……」ショボーン



692:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:40:32.85 ID:3uuA0Hmo0

窓のないビル――


上条「年内にケジメをつけようと思うんだ」

アレイ☆「唐突だな」

上条「理事長があいつの親にあたるのかなー、なんて考えたんだけど」

アレイ☆「親の定義が生み出したものとするならば、見当違いでもないかもしれないな」

上条「つー訳で許可を貰いに来たんだ」

アレイ☆「フム……。私はてっきり超電磁砲を選ぶとばかり思っていたのだが」

上条「そんなに意外かな?」

アレイ☆「いいや、二年前のあの日、君が彼女を連れてここに来た時からこのケースも想定していた」

上条「そっか」

アレイ☆「君はノラ猫を見捨てられない性質なのだな。超電磁砲ならば苦労も少ないだろうに」

上条「そういうんじゃねーよ。あいつは俺じゃないとダメなんだ。そう確信できるほど、大切な気持ちを貰ってるからな」

アレイ☆「ほう、そういった感情には疎いと踏んでいたのだがね」

上条「鈍感ヤロウに組織を掌握できるわけねーだろ……」ヤレヤレ

アレイ☆「……どの口が言う」ゲンナリ

上条「ん?」

アレイ☆「ならば問うが、御坂美琴はどうするのだ? 君は彼女を泣かせるのを是とするのか?」

上条「美琴も泣かせない。あいつとあいつの周りの世界は絶対に守ってみせる。もちろん妹達もな」

アレイ☆「フフ、それでこそ上条当麻だ。ならば私も最大限の後押しをしてやろう」ニヤァァ

上条「???」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


アレイ☆「フフフ、いよいよだ。ついに我がプランが成るときが訪れた!」

???「もう準備は整っているの?」

アレイ☆「抜かりは無い。一番の難題だった幻想殺しの言質も取ったのだからな」

『美琴も泣かせない。あいつとあいつの周りの世界は絶対に守ってみせる。もちろん妹達もな』サイセイチュウ

???「……そこはミサカの名前で宣言して欲しかったなぁ、ってミサカはミサカはフクザツな気分///」

アレイ☆「条件は全てクリアされた。あとはタイミングだけだ……フッフッフ」



693:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:41:07.78 ID:3uuA0Hmo0

クリスマス当日

喫茶 MISAKA――


番外個体「今日はクリスマス! 今年一年の総決算だよ!」


一同「「「「「「…………」」」」」」ゴクリ


番外個体「てんちょーとお姉様はディナータイムに合流だから、ランチとケーキ販売はミサカたちだけで捌かないといけない!」

御坂妹「予約分と当日販売分、ケーキの在庫は万全です、とミサカは報告します」

番外個体「今日は恋人たちの特別な日。最高の思い出を作るお手伝いをしてるって意識を忘れないように!」

19090号「最高のおもてなしを心がけます、とミサカは気合を入れます」

番外個体「これを乗り切ればクリパだよ。みんな頑張っていこー!」


一同「「「「「「おおーっ!!!」」」」」」



694:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:42:26.50 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「お次のお客様、引換券をお持ちですか?」

絹旗「超持ってます」スッ

番外個体「お預かりしまーす。って、あなたは浜面んとこの……」

絹旗「はァ!? 誰があンな超スケコマシの愛人ですかァ!?」ガァァ

番外個体「あ、あはは、そこまでは言ってないんだけどな」タジタジ

絹旗「今買いに来てるケーキだって私ひとりで食べるンですっ!!」

番外個体「……よかったらミサカたちのクリパに来る? せっかくのクリスマスなんだし楽しく過ごそうよ」

絹旗「えっ……いいんですか?」

番外個体「もちろん! 閉店後だから十時過ぎになっちゃうけどいいかな?」

絹旗「大丈夫です。是非参加させてください!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


19090号「こちらがクリスマス限定、ケーキセットになります」

海原「これは……すごいですね」

結標「へえー、中々凝ってるじゃない」

19090号「当店シェフの自信作ですから、とミサカは自信をもってオススメします」

結標「知ってるわよ。男女ペアじゃないと食べられないって話だから、海原を連れて来たんだし」

海原「……いきなり拉致られたと思えば、そんな事情だったとは」ゲンナリ

結標「どうせ暇だったんでしょ?」

海原「そうですけど……」

19090号「そしてこちらが特製☆カップルジュースになります」

海原「……え゛」

結標「あ、あの……一つのカップに一本のハート型に枝分かれしたストローが刺さってるんだけど」

19090号「さあ飲んでください。さり気なく写真に収めるサービス付きですので、とミサカはカメラを構えます」

海原「ま、待ってください! 自分には心に決めた女性が……ッ!!」


美琴「おまたせー。ちょろっと早いけどホールに出るわね」


海原「……(何故どうして今このタイミングなんですかああああ!? 自分はどうすれば!? 教えてくださいショチトルゥゥーーー!?)」ダラダラ



695:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:43:27.59 ID:3uuA0Hmo0

御坂妹「ホールケーキ5号が五つあがりました、とミサカは手を動かしつつ報告します」セッセ


番外個体「オッケー、貰ってくねー!」

美琴「ティラミスとザッハトルテも完売したわよ! 追加よろしくー!」


御坂妹「やれやれ、焼いても焼いてもキリがないですね」セッセ

10039号「愚痴っても仕方ありません、とミサカは黙々と業務をこなします」セッセ

御坂妹「しかし明らかに去年より忙しいですね」

13577号「多分ユニフォームのせいでは? とミサカはホールを駆け回るお姉様たちに目をやります」

御坂妹「ミニスカサンタ……」

10039号「北京支店のチャイナドレスよりもきわどいです、とミサカは厨房担当であることに安堵します」ホッ

御坂妹「持ち帰ってあの方に迫るのもいいかもしれません……///」ポッ

妹達「「それは反則ですっ!! とミサカは抗議します」」ブーブー


番外個体「ホールケーキ全サイズはけちゃったよ!? 追加っ! 追加を急いでぇぇぇ!?」



696:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:44:48.72 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「いらっしゃいませー、って黄泉川に芳川?」

黄泉川「おー、サンタ服似合ってるじゃん」

芳川「お久しぶり。雰囲気の良いお店ね」

小萌「三名で予約していた月詠です」

番外個体「えっと……月詠さま、三名様でクリスマスディナーコースですね」

小萌「はい、今日は女子会なのですよー」ニコニコ

芳川「要は寂しい者同士の傷の舐めあいなのだけどね」

黄泉川「桔梗、それを言ったら身も蓋もないじゃん。女子会って都合のいい言葉じゃんよ」ケラケラ

小萌「現実を直視するには辛いお年頃なのですよ……」ズーン

番外個体「と、とにかくお席へご案内しまーす」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


番外個体「――こちらが牛フィレ肉とフォアグラの重ね焼きロッシーニ風になります」

小萌「ふわぁぁ……おいしそうです。前菜もスープも一級品でしたから期待が高まるのですよー」

芳川「凄いわね……。若者向けのカフェと思って侮っていたわ」

小萌「デザートも楽しみですねー♪」

番外個体「この後、デザートとコーヒーをお持ち致しますのでお楽しみください。それでは失礼します」ペコリ

黄泉川「…………」


小萌「ん~~~デリーシャス♪」モグモグ

芳川「美味しいわね。……愛穂? 上の空だけど どうかしたの?」

黄泉川「ハハ、あの子が働いてる姿を見てると感慨深くてね」シミジミ

小萌「黄泉川先生がお世話をしてた子ですよね?」

黄泉川「ええ、ついこの間までは無気力症候群みたいだったのになぁ」

芳川「あれだけこき下ろしてたヒーローさんにお熱らしいけど?」

小萌「ヒーローさん?」

黄泉川「上条ですよ。小萌先生のお気に入りの」

小萌「上条ちゃんですかー……。今じゃ複合企業の社長さんなんですよねー。落ちこぼれだったのが嘘みたいです」シミジミ

黄泉川「まるでシンデレラストーリーじゃん。上手くいくといいな」



697:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:45:51.99 ID:3uuA0Hmo0

終業後

番外個体「……つ、疲れたぁ」ヘロヘロ

美琴「明らかにキャパ超えてたわよね……」

19090号「目が回りそうでした……とミサカはイスにへたり込みます」

御坂妹「ヘタってる場合ではありません。お料理とケーキを運ぶのを手伝ってください、とミサカは叱咤します」

番外個体「うへぇ~、もう一歩も動けないんだけどー、ってか てんちょーは何処にいるの!?」

カラン カラン

上条「みんな今日はご苦労さん」

番外個体「ご苦労さん、じゃないよ! クソ忙しかったのに、どこ行ってんのさ!」

上条「悪い、ちょっとばかし手間取っちまってさ」

美琴「手間取るって何に?」

打ち止め「じゃーん! これを用意してたのだー! ってミサカはミサカは店長さんの影から飛び出してみたり」ヒョコ

19090号「これは……」

御坂妹「プレゼント、ですか?」

打ち止め「イエース! 妹達の欲しいものはミサカに聞けっ! ってなわけで二人で買い物をしていたのだよ」

番外個体「ちょ、ミサカたちがてんてこ舞いしてたのに仲良くお買い物!?」

美琴「まあまあ、相手は中学生じゃない」

打ち止め「細かい事はいいからプレゼントを貰ってきなよ、ってミサカはミサカは促してみる」



698:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:46:25.64 ID:3uuA0Hmo0

御坂妹「こ、これは念願のティ○ァールの調理道具一式!? とミサカは胸の高鳴りを抑えきれません」キラキラ

上条「物欲しそうに通販番組見てたもんな」

19090号「わあ……可愛いポンチョ」キラキラ

上条「今年の流行なんだろ? 19090号に似合いそうなのを選んだつもりなんだが」

美琴「私のは……女性用水虫薬……?」プルプル

上条「家に置いてなかっただろ? ちゃんとケアしないとダメじゃねーか」メッ

美琴「違うのよ!? 当麻は誤解してる!」

上条「わかってる、大丈夫だよ」ニコッ

美琴「も、もう……。冗談きついわよ///」テレテレ

上条「水虫はオッサンの病気じゃない。若い女性の患者も大勢いるって一方通行が教えてくれたんだ」

美琴「…………」ワナワナ

上条「だから恥ずかしがらなくてもいいんだよ」

美琴「あのクソもやしがあああああああッッッ!!! 私の当麻にいらん事吹き込みやがってえええええ!!!」ウガーー!!


番外個体「お姉様……」ホロリ

打ち止め「こっそり買ってたと思ったらお姉様のだったんだ……ってミサカはミサカは……うっうっ」シクシク


美琴「ぎゃああああああああ!? 今更誤解が広まってるぅぅーーーーー!?」ガビーン



699:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:47:35.26 ID:3uuA0Hmo0

上条「プレゼントはみんなに行き渡ったみたいだな」

番外個体「ミサカはまだ貰ってないよ?」

上条「……あ」

番外個体「え、なに……? も、もしかして?」オロオロ

上条「忘れてた」

番外個体「は……はあああああああああああ!?」

上条「あはは、すまんすまん」

番外個体「笑い事じゃないよ!? なんでミサカだけ忘れられてんの!?」ギャース

上条「おっかしいなぁー。確かに買ったと思ったんだけどなぁ」

番外個体「くっそぅ……ミサカはちゃんと用意してきたのにぃぃ……」ガックリ

カラン カラン

禁書装甲「「メリークリスマス!」」

一方通行「めりくりィィ……あァ寒かった……」ブルブル


打ち止め「メリークリスマス! いらっしゃいませー、ってミサカはミサカは社会研修中のくせが抜け切らなかったり」



700:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:48:48.29 ID:3uuA0Hmo0

パーティー中


禁書「わあーっ!? これってターキー!?」キラキラ

御坂妹「はい、ミサカの自信作です」エッヘン

絹旗「流石はプロの料理人ですね。普通のクリスマスパーティーのレベルを超逸脱してます」

19090号「うう……見た目がグロテスクだから苦手です、とミサカは泣き言を吐きます」

御坂妹「惰弱極まりない。ミサカは生きた七面鳥の首をスパーーっと切って――」

19090号「聞きたくない! 聞きたくありません!?」フルフル

御坂妹「――冗談はさておき、切り分けたので召し上がれ、とミサカはシスターさんのお皿に盛り付けます」

禁書「いただきまーす! あむっ、もぐもぐ…………うまーーーーーーーっ!!!」クワッ

絹旗「ほんとだ、超おいしいです」モグモグ

御坂妹「19090号も食べてください」

19090号「~~~~~~~~~ッッ!?」イヤイヤ

御坂妹「そうですか……。19090号はこの七面鳥の尊い犠牲を無にするというのですか」

19090号「!?」

御坂妹「あの時、試作品のひよこを見殺しにしたミサカには何も言う資格はありませんが……」

19090号「ごめんなさい! ミサカが間違っていまし――」

禁書「いらないなら私がもらうんだよ」ヒョイパク

19090号「し、七面鳥さぁぁーーーーーーーーーん!?」ガビーン



701:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:49:36.74 ID:3uuA0Hmo0

佐天「おおーっ! ケーキがよりどりみどりだー」

初春「はむっ、もぐもぐ……」

黒子「初春……詰め込みすぎですの」ゲンナリ

佐天「あっはっは、ハムスターみたいになってる!」キャッキャッ

初春「お、おいしいんだから いいじゃないですか///」カァァ

黒子「腹も身のうちですわよ? 太ってからでは手遅れですの」

佐天「ですよねー、って御坂さん?」



美琴「ちくしょう……あんな屈辱ないわよ。なんてクリスマスよ……」グビグビ

番外個体「飲ま飲まいえーーーい! ほらっ、お姉様もっと飲んで!///」トクトクトク

美琴「わーってるわよぉ///」

番外個体「きゃは☆ お姉様の! ちょっといいトコ見てみたい♪ ひっく……///」

美琴「ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ……ぷっはぁぁーーーー!!///」

番外個体「わーお! お姉様カッコいいぞー! きゃはははははははは♪///」パチパチパチ



黒子「…………」

佐天「うわぁ……」

初春「次はどのケーキにしようかな~♪」ルンルン

佐天「アンタもフリーダムだねぇ……」ヤレヤレ



702:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:50:18.67 ID:3uuA0Hmo0

一方通行「野郎二人ってのも肩身が狭いもンだな」

上条「そうか?」

一方通行「……そォいやオマエは女所帯だったな」

上条「言われてみればそうだな」

一方通行「今年もあっという間だったなァ」

上条「確かに。ついこの前お盆だった気がするぜ」

一方通行「この調子じゃ気付いたらオッサンになってました、ってな事になりそうだ」クスクス

上条「うへぇー、そりゃ勘弁してほしいな」

番外個体「きゃははは、辛気臭いゾー☆」ガバチョ

上条「おおっ!? な、なんだ!?」ビクッ

番外個体「パーティーなんだからもっとテンション上げろよぉぉ……うぃっく///」

上条「早速出来上がってんじゃねーか」ヤレヤレ

番外個体「ひっく、うっさいなぁ。第一位も飲めー!///」トクトク

一方通行「おォ」ゴクゴク

番外個体「いい飲みっぷりだねぇ!///」

一方通行「シャンパンもたまにはいいもンだな」

上条「あのー、ワーストさん? 未成年も大勢いるわけですし、お酒はほどほどで……」

番外個体「てんちょーはダメー。プレゼントを忘れたバカちんにはあげませーん、きゃはははは♪///」

上条「端から飲めねーよ」

一方通行「俺はお邪魔みてェだからよ。向こうに行ってるぜ」ニヤニヤ

上条「はいはい」



703:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:50:53.83 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「ひっく……てんちょーはね、もっとミサカに優しくしてもいいんじゃないかな?///」

上条「そうか?」

番外個体「そうか? じゃねーっつの。ミサカはねぇ、すーーっごい楽しみにしてたんだからぁ///」

上条「プレゼント?」

番外個体「そーですぅ! 楽しみすぎて昨日はあんまり眠れなかったんですぅ! ガキでごめんねー……ひっく///」

上条「上条さんが悪かったから、水を飲んで少し酔いを醒まそうな」

番外個体「これが酔わずにいられるかっての! ミサカだけ……ミサカだけ無しなんてあんまりじゃん……うぃ~///」

上条「ああもう、どんだけ飲んだんだよ」

番外個体「それはもう浴びるほどー♪///」

上条「誰か止めてくれよ……。ん、たしか美琴も一緒だったよな?」

番外個体「きゃは☆ お姉様ならあそこだよ~///」


美琴「わ、わらひはぁ……みずむひなんかじゃぁ……ないもん……///」スヤスヤ


上条「飲ませたのか……」ゲンナリ

番外個体「ミサカのせいじゃないもーん。お姉様が勝手におっぱじめたんだもーん///」



704:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:51:22.56 ID:3uuA0Hmo0

上条「はぁ……」

番外個体「なに溜息ついてんだこらぁー! ミサカもお姉様も期待を裏切られたんだからね!///」

上条「…………」

番外個体「裏切らないって約束してたのにぃ……ちょっと、聞いてんのかぁ!?///」

上条「この後の約束を覚えてるか?」

番外個体「あったりまえでしょー。お義父様とお義母様にほーこくに行くのー///」キャッキャッ

上条「ああ、二人で幸せになりますって報告に行かないとな」

番外個体「そーだよ、ふたりで幸せに~………………………………ふぇ?///」ピタ

上条「左手を出して」

番外個体「う、うん……///」スッ

上条「相場は給料の三か月分だっけ? かなり気合を入れて選んだから気に入ってくれるといいんだけど」

番外個体「え……それって///」ドキドキ

上条「俺が番外個体を永遠に愛するっていう誓いを形にしてみた」

番外個体「だ、ダイヤモンドの指輪……///」

上条「本当は夜景をバックにプロポーズする予定だったのになぁ。ワーストたんが悪酔いするから計画が台無しだ」ニコッ

番外個体「…………///」ポケー



705:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:52:14.89 ID:3uuA0Hmo0

上条「まあ俺たちには、こういう飾らない方がらしいのかもしれないな」

番外個体「ね、ねえ///」

上条「ん?」

番外個体「……ほんとにミサカでいいの?///」オズオズ

上条「お前がいいの。ワーストたん以外は考えられません」キッパリ

番外個体「お、お姉様はどうするの? お姉様を泣かせるくらいなら、曖昧なままでもミサカは……///」

上条「なら美琴も巻き込んでやればいい」

番外個体「そんなの……///」

上条「無理なんかじゃねえ。ワーストたんは上条さんを善人か何かと勘違いしてませんか?」

番外個体「だ、だって てんちょーは優しくて強くて、現に妹達を全員救ってくれたよ?///」

上条「結果的にそうなっただけだ。誰かが泣いたままの現実に耐えられないから、無理を重ねて今の形にもっていっただけさ」

番外個体「詭弁だよ……///」

上条「はは、確かに世界中をペテンにかけたようなもんだ。でも、そのおかげで俺の立ち位置もハッキリしたし悪い結果じゃねーよ」

番外個体「…………///」

上条「今は守るって事の意味を正しく理解してるつもりだ。全てを守るなんて幻想にすぎない」

上条「どんなに手を尽くしても、自分と周りの人間を守るのが精一杯なんだ。だけど……だからこそ」

上条「手の届く範囲にいる大切な人だけは、絶対に泣かせたりしねえ。道理を捻じ曲げてでも守ってみせる」

上条「だから心配すんな。どうにもならないところを、どうにかしてみせるから」

番外個体「うん……///」コクリ



706:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:53:33.67 ID:3uuA0Hmo0

上条「では姫、指輪を在るべき場所へ納めても よろしいでしょうか?」

番外個体「ふふっ、気取っちゃって……はい、お願いします///」

スッ

上条「おお、ぴったりだ。上条さんの感覚も捨てたもんじゃねーな!」

番外個体「言われてみれば、よくミサカの指輪のサイズがわかったね///」

上条「いつも一緒なんだから当たり前だろ? ワーストたんの指の細さなんて記憶から再生余裕でした」ニカッ

番外個体「そ、そうなんだ///」テレテレ

上条「しかしあれですなぁ。同僚から婚約者に二足飛ばしでクラスチェンジしたのに実感ないよなー」

番外個体「……てんちょー///」

上条「なんだ?」

番外個体「実感が湧かないなら……キス、してみない?///」モジモジ

上条「き、キスかぁ……。なんか照れるな///」

番外個体「ミサカだって同じだよ。でもそれ以上に幸せだから……///」

上条「じゃあ目を閉じて」

番外個体「ん――――う、うぷっ!?」

上条「え……ちょ、おまっ」

番外個体「オエーーーーー!!!」オロロロ

上条「ぎゃあああああああああああああ!? きったねえええええええええええーーーーーーーー!!!」ビチャビチャ



一方通行「汚ねェ……。千年の恋も一発で醒めそうだなァ」

禁書「ワースト……これはあんまりかも」

御坂妹「フフフ、これが本当の嘔吐リバース……しかもレベル4……フフ」

19090号「アホな事言ってる場合ではありません! ミサカの恋が、店長が……店長がぁ……」メソメソ

打ち止め「泣かないで。大丈夫だから、ってミサカはミサカは意味深に微笑んでみたり」ニッコリ



707:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:54:10.22 ID:3uuA0Hmo0

パーティー終了後


美琴「……んぅ、あれ?」

黒子「お目覚めになりましたか」

美琴「えっと、あの子とお酒を飲んでそれから……どうしたんだっけ?」

黒子「そのまま寝てしまわれたんですの」

美琴「うう、もうママの事をとやかく言えないわね……」ガックリ

黒子「お気になさらずに。みんなハメを外していたので些細な問題ですわ」

美琴「風紀委員としてのお小言はいいの?」

黒子「そこまでKYではありませんの。今日くらい無礼講ということで大目にみますわ」ニコッ

美琴「あはは、そっかー」ニコ

黒子「それでは わたくしたちも後片付けに加わりましょう」

美琴「うん……その前に一つ聞いていい?」

黒子「はい」

美琴「当麻はあの子にちゃんと告白できた?」

黒子「…………え」



708:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:55:20.83 ID:3uuA0Hmo0

美琴「なによぉ、鳩が豆鉄砲食ったような顔して」

黒子「な、何故それを……」

美琴「そっかー、上手くいったかぁ。ふふっ、よかった♪」ニコニコ

黒子「お姉様は上条さんのことが好きなはずでは……?」オロオロ

美琴「好きよ? 世界で一番 当麻が好き」

黒子「ならどうして……」

美琴「妹達の顛末は知ってるでしょ?」

黒子「え、ええ」

美琴「当麻や色んな人が協力してくれたお陰で妹達は幸せに過ごせてる。でも本当はね、私があの子たちを守らなくちゃいけなかったんだ」

黒子「…………」

美琴「だからね、私は第二夫人でもいいかなって思うの」

黒子「……………………はい?」

美琴「でもそっかー、ついに当麻がフラグ回収に動き出したのね♪」

黒子「ちょちょ、お待ちになって!? 訳がわかりませんの!?」

美琴「なにが?」

黒子「何もかもですの! 第一重婚は認められておりませんのよ!?」

美琴「あははは、黒子ぉ~。あんたもバカねぇ~」ニコニコ

黒子「ええっ!? おかしいのは黒子の方みたいに言わないでくださいまし!」

美琴「法の壁如きが、私たちの幸せを邪魔できると思ってんなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺すっ! ってね♪」

黒子「幻想ではありませんの! 紛れもない現実ですのよお姉様ああああああああああああああ!!??」ギャース



709:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:57:10.07 ID:3uuA0Hmo0

LAST CASE とある二人の番外幻想


移動中 車内――

上条「…………」ムッスー

番外個体「ねぇ……反省してるから機嫌を直してよ」

上条「……臭いがとれないんですけどー。つーか全身ゲロまみれとかねーよ……ねーよ」ションボリ

番外個体「だ、だからごめんってば!」

上条「プロポーズの返答にゲロを返すなんて前代未聞だろ。あんまりだ……」

番外個体「ほ、ほら! 事実は小説より奇なりっていうじゃん」アセアセ

上条「お前が言うな」

番外個体「……ごめんなさい」シュン


上条「この不幸は相応の幸福じゃないと打ち消せない、と上条さんは判断します」

番外個体「人生初の彼女が出来て幸福なんじゃないかな!?」

上条「んー、なんか彼女って感じがしないんだよなぁ」

番外個体「なにそれ! ミサカじゃ不満だっていうの!?」

上条「そういう訳じゃないんだが……なんかこう、ドキドキしないんだよ」

番外個体「はぁ!?」

上条「だってしょーがないだろう? 毎日一緒に寝たりしてるんだぞ。婚約者になったからって劇的な変化は望めねーよ」

番外個体「……ミサカはドキドキしてるもん」

上条「…………」

番外個体「いつだって、今だって てんちょーと過ごす時はドキドキしてるもん」

上条「…………」ウズウズ

番外個体「ねえ、ミサカって魅力ないのかなぁ……?」シオシオ



710:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 02:59:46.94 ID:3uuA0Hmo0

上条「ワーストたんが健気すぎて欲望を抑えるのが辛い」

番外個体「……へ?」

上条「魅力的に決まってんだろ。紳士的になんて振舞えねえ。今すぐにでも俺だけのものにしたいって考えてんだよ」

番外個体「……いいよ?」

上条「なにがだよ?」

番外個体「てんちょーになら、なにされたっていいよ?///」モジモジ

上条「…………」ツー

番外個体「わわっ!? 鼻血が出てるよ、てんちょー!?」

上条「目的地を変更しまーす」

番外個体「ええっ!?」

上条「つーかもう到着しましたー」

番外個体「え、もう? ……ってここホテルじゃん!?」ガビーン

上条「ここのロイヤルスイートを予約してあるんだ」

番外個体「なんで!?」

上条「そりゃあお前……今日のサプライズの締めにって考えてたからに決まってんだろ」

番外個体「てんちょーの実家に行くんじゃなかったの!?」

上条「いくら家族でも、こんな時間に帰ったら迷惑だろ」

番外個体「てて、てんちょーってば、最初っからミサカにえっちぃ事する気満々だったの!?///」カァァ

上条「嫌か?」

番外個体「イヤなわけないよ! ……ずっとして欲しいって思ってたし///」

上条「よし行こう! すぐ行こう! さあ行くぞぉー!!」

番外個体「どうしてそんなにがっついてるの!?」

上条「げっへっへ、残念ながら紳士タイムは終わりましたー。以降はオオカミ条さんのターン!」ニッコリ

番外個体「うう……ミサカのてんちょーがケモノになっちゃった……」



711:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:02:10.19 ID:3uuA0Hmo0

某県市内 とあるホテル――


上条「おおっ、ロイヤルスイートなだけあって豪華だなー」

番外個体「こんな高い部屋じゃなくても良かったのに……」

上条「折角のお前との初めてだからな。今日は金に糸目をつけないって決めてるんだ」

番外個体「も、もう……浮いた台詞なんて似合わないよ///」カァァ

上条「いいじゃねーか。ちょっとくらいカッコつけたってさ」

番外個体「……てんちょーのえぇかっこしぃー///」

上条「おやー? もしかして荒々しく扱われたいんですかね? ワーストたんは」ニヤリ

番外個体「そうは言ってないよ!?」

上条「残念ながら上条防壁は崩壊寸前です。……もう我慢しないからな?」グイッ

番外個体「ちょ、ちょっと待って!?///」

上条「待てねえ。今すぐお前を抱きたい」キリッ

番外個体「シャワー! 先にシャワーを浴びさせて!?///」アタフタ

上条「一緒に浴びる?」

番外個体「へ、変態っ! てんちょーの変態っ!!」スタコラサッサー


上条「変態って……。今まで我慢出来てたのを褒めて貰いたいくらいなんだけどなぁー」



712:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:03:10.85 ID:3uuA0Hmo0

バスルーム――


番外個体(どうしようどうしようどうしようどうしよう!?)

番外個体(こんな時どうすればいいかなんてミサカ知らないよ!?)

番外個体(ずっと望んでたはずなのに、ミサカのヘタレーーー!!!)

番外個体(ああ……昔は下品なこと言いまくっても全然平気だったのに、いざこうなっちゃうと、うぅ……)

番外個体(シスターさんは凄いなぁ……。ミサカなんてこの年でヘタレてるのに、ずっと前に経験済みなんて尊敬しちゃうよ)

番外個体(きっと自分に自信があるんだろうね……。美人だしスタイルもいいし……性格だって、女のミサカから見ても魅力的だもん)

番外個体(……ッ!! ダメだダメっ! 卑屈になるな、勇気を出せっ!)

番外個体(あの二人はそんな上っ面な部分で惹かれあってない! 理屈じゃない深いところで繋がってる!)

番外個体(だったらミサカだって同じ……ううん、もっともっと強く惹かれあってる! ミサカはてんちょーを信じてる!)

番外個体(この想いだけは誰にも負けないって、絶対に揺るがないって確信してる!)


番外個体「……覚悟を決めろ! ミサカはてんちょーが好き! それだけ分かってれば十分だよ」



713:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:05:25.28 ID:3uuA0Hmo0

ベッドルーム――


番外個体「お、お待たせー、あがったよー」オズオズ

上条「…………」

番外個体「……てんちょー?」

上条「ぐぅ……すぅ……」スヤスヤ

番外個体「寝てるし……。あ、あはは、シャワー長すぎたかなぁ?」※入浴時間 脅威の100分

上条「…………」スヤスヤ

番外個体「せっかくその気になってくれたのに ごめんね。意気地なしでごめんね……」

上条「…………」

番外個体「だけど……もう覚悟 出来たから」

上条「…………ぷふっ」

番外個体「てんちょー? 起きてるの?」

上条「あはははは、なんで死地に向かうみたいな悲壮感醸してんだよ」ケラケラ



714:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:06:59.89 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「わ、笑い事じゃないんだからね! ミサカがどんだけ……」

上条「何を気負ってんのかわかんねーけどさ、俺はお前が好きだってこと、忘れんなよ?」

番外個体「……ずるい。すぐそうやってミサカを誑かすんだから///」テレテレ

上条「人聞きが悪いなあ。思ってることを口にしただけなのに」ヤレヤレ

番外個体「じゃあミサカだって言わせてもらうけどね! てんちょーはカッコ良すぎるの!」

上条「お、おぉ」

番外個体「いつだって優しくて紳士的だし、社交的で実力も十分なんて完璧超人なの!? 他の女に嫉妬しまくるミサカの身にもなってよ!?」

上条「……過大評価だろ。つーか嫉妬しまくりなんかよ」

番外個体「ミサカ的にはそーなの! てか客観的に自己分析してみなよ!」

上条「う~ん……」

番外個体「どう? わかった?」

上条「おう。ワーストたんが上条さんを死ぬほど好きなのは理解した」シレッ

番外個体「ち、違うでしょ! いや違わないけども!?///」ポカポカ

上条「テンパりすぎて支離滅裂なワーストたん萌えー」ニヤニヤ

番外個体「遊んでるでしょ!? ミサカをからかって遊んでるでしょぉぉーーー!!!///」

上条「バレたか。あと二回言うな」



715:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:09:38.33 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「くっそぅ……すっかりいつものノリになってる」ゲンナリ

上条「いいじゃねーか、俺たちらしくてさ」

番外個体「そうだけど、なんていうかさ? その……あるんじゃないかな? 相応しい雰囲気とか……///」

上条「相応しい行動……とか?」グイッ

番外個体「きゃっ」

上条「これからもさ、こんな風にバカやりながら楽しくすごそうな」

番外個体「うん……///」

上条「子供が生まれて家族が増えれば、もっと楽しくなるだろうし夢が広がるな」

番外個体「赤ちゃんかぁ~///」

上条「女の子がいいな。ワーストたん似の可愛くて素直で優しい子」

番外個体「……ミサカはどんな子でも嬉しいよ。普通に、幸せに生きてくれるならそれだけで十分」

上条「そうだな。それが一番だよな」

番外個体「うん」

上条「じゃあ一日も早く会えるように、さあ始めようかっ!」キュピーン

番外個体「そうだね……って、ええーーーーーーーー!?」

上条「二時間近くも焦らすとかバカなの? 上条さんはもう我慢の限界です!」ハァハァ

番外個体「ケモノのままだったーーーーーーー!!??」ガビーン

上条「男は出さなきゃ治まんねーんだよ! ナニをとは申しませんがっ!!」

番外個体「だ、出すって……///」イヤンイヤン

上条「つーワケで」

チュッ

番外個体「あっ……」

上条「激しくしちまうかもだけど、……愛してるから、任せてほしい」

番外個体「はい……///」コクリ



716:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:11:03.91 ID:3uuA0Hmo0

浜面「キ ン グ ク リ ム ゾ ン !!!」クワッ

理后「えっ?」

浜面「『キング・クリムゾン』の能力では、この世の時間は消し飛び……そして全ての人間は、この時間の中で動いた足音を覚えていないッ!」

理后「それはおかしい。消し去れるのは十数秒だけだよ? 明らかに二時間は過ぎてる」

浜面「えっ?」



717:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:11:37.47 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「はぁ…はぁ……///」グッタリ

上条「ふぅ……」

番外個体「て…てんちょーの鬼畜……初めてなのにメチャクチャしやがってぇぇ……///」

上条「まずは満足、ってかもう無理……」パタリ

番外個体「当たり前だっつの。何回も な、中に……ダシヤガッテ///」ゴニョゴニョ

上条「ワーストたんもノリノリでしたよねぇ?」ニヤニヤ

番外個体「あ、あんな風にされたら誰だって!///」カァァ

上条「いやー、とても初めてとは思えない乱れっぷり、ぐむっ」クチフサガレ

番外個体「うるさいっ!! ミサカがえっちぃんじゃないの! てんちょーが上手すぎるの!///」

上条「ぷはっ、上条さんも初めてなんだけどなぁ。俺たちって相性抜群だったりすんのか?」

番外個体「ミサカに聞かないでよ!?///」

上条「誰に聞けばいいんだ?」

番外個体「~~~~~~ッッ!? そもそも人に聞くような事じゃないでしょ!!///」

上条「そりゃそうだ」



718:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:13:59.53 ID:3uuA0Hmo0

番外個体「うぅ……いつもの紳士なてんちょーは何処に行っちゃったの……?」

上条「どっか遠く。明日まで帰ってこないってさ」シレッ

番外個体「てんちょーがこんなにスケベだったなんて……」ヨヨヨ

上条「幻滅した?」

番外個体「ミサカの乙女な部分が猛反発してるけど……正直ちょーうれしぃ///」モジモジ

上条「ふむふむ、ワーストたんは激しいのがお好き、と」メモメモ

番外個体「そうじゃねーっつの!!」ガァァ

上条「あはは、俺が欲望むき出しになるのはお前だけだから。おあいこって事で勘弁してくれ」ナデナデ

番外個体「……わかってるなら いじめないでよ///」テレテレ

上条「わかってるからこそだろ」

番外個体「うわっ、サイテーだ」


上条「…………」ギューーーッ

番外個体「ど、どしたのいきなり!?///」アウアウ

上条「実は昨日で抱き枕の刑はお終いだったんだ」

番外個体「え……あ、ああー、三ヶ月前の」

上条「その三ヶ月で、上条さんはすっかりワーストたん依存症を拗らせちまってさ」

番外個体「……もしかして」

上条「どうにかして期限を延長したいなぁー、なんて考えてたら、いっそ嫁にしちゃえばいいんじゃね? となりまして」

番外個体「…………」プルプル

上条「結局なにが言いたいかっつーとだな……これからはカッコ悪いとこもいっぱい見せると思うけど、見捨てないでくれよな?///」テレテレ

番外個体「…………///」プルプル

上条「あ、あれ? ワーストたん……?」

番外個体「見捨てたりするわけないよ///」ギュッ



――――だって……



番外個体「どんな幻想よりも、てんちょーの傍にいられるのがミサカの幸せなんだから///」



719:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:15:43.76 ID:3uuA0Hmo0

といったところで今回は終了
約三ヶ月でエンディングまで辿り着いたぞー! ……当初は一ヶ月で完走の予定でしたが

何はともあれ、番外幻想なんていうニッチなSSを読んでくださってありがとうございます
誰も書かないのでセルフ補給しちゃいましたけど、思いのほかレスが多くてびっくりしました

長々書くのもアレなので、ここら辺で失礼します



※注意

このスレは番外幻想だけで十分、オリジナルその他は不要! という方は次回投下を見ない事をオススメします

オーラスルート、というか上サカENDな後日談を垂れ流す予定なのでご注意でした。フラグは回収するものー



721:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 03:18:59.31 ID:6C5CJLge0

GJ!



727:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 04:03:13.11 ID:qnFSJ6cu0

乙!!!!!!!!!!



732:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/24(土) 12:10:23.29 ID:UYdNOkGQo



番外幻想なんて滅多にない組み合わせの良作だな、これは
とりあえずはまづらはもげろ



746:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/26(月) 01:06:59.42 ID:pvCMKvtIO


そしてスッとスレを閉じた



762:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ:2011/12/31(土) 00:52:56.21 ID:Z9I+aMm3o

良い話だった乙
次の投下が楽しみだ



768:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/06(金) 19:00:09.73 ID:rwQyNmh00

続き待ってる



801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:16:02.97 ID:YbDAQIyv0

※注意
今回投下分は所謂ハーレムルートな後日談になります
番外幻想SSからかけ離れてますので、ご注意ください
また年代が結構進むのでお子様世代(オリキャラ)が複数登場するので、拒否反応が出る方は各自判断してくださいませー



802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:18:06.41 ID:YbDAQIyv0

とある店長と優秀店員一号が結ばれてから十数年経ったある日

第七学区 窓のないビル――


リリス「ねえ、おじい様」

アレイ☆「なんだい、リリス?」ニコニコ

リリス「どうしておじい様は逆さまなの?」

アレイ☆「理事長としての威厳を醸すためだよ。普通にしているよりエキセントリックだろう?」ニコニコ

リリス「ふ~ん。じゃあどうしておじい様は、そんなに若々しいの?」

アレイ☆「アンチエイジングの賜物だよ。リリスの晴れ姿を見るまでは死ねないからな」ニコニコ

リリス「ふ~ん。じゃあどうしておじい様は、麻琴くんがきらいなの?」

アレイ☆「あのクソガキが私の可愛いリリスにちょっかいを出すからだよ。せめてあと数年は私だけのリリスでいておくれ」ニコニコ

リリス「うん、いいよ。わたしもおじい様のこと大好きだもん」ニコッ

アレイ☆「私も愛しているよ。フフ、幸せのあまり昇天してしまいそうだ」ニコニコ

リリス「おとーさんも同じこといってたよ」

アレイ☆「子煩悩なのだよ。リリスはとりわけ可愛いから仕方ないさ」ニコニコ

リリス「えへへ、嬉しいな。そういえばクラスメイトの鈴科くんも可愛いって言ってくれたの///」テレテレ

アレイ☆「……私だ。至急、一方通行に出頭を命じろ。いいか、この命令は全てにおいて優先される」pipi

リリス「おじい様?」

アレイ☆「おっとすまない。仕事の連絡をしていたんだよ」ニコニコ

リリス「あ、ごめんなさい。わたしが居たら邪魔だよね……」ションボリ

アレイ☆「そんな事はない! リリスと比べれば仕事など無価値に等しい。だから悲しい顔をしないでおくれ」オロオロ

リリス「うん……」

アレイ☆「リリスを悲しませてしまったお詫びに、何でも欲しいものを買ってあげよう」

リリス「ううん、こうしてお話を聞かせてくれるだけで十分だよ。わたし、おじい様のお話が大好きだから」

アレイ☆「…………」プルプル

リリス「だから、おとーさんの若い頃のお話を聞かせてほしいな?」

アレイ☆「ああ、いいとも。……そうだな、今日はこんな話を聞かせてあげよう。あれはリリスの両親が婚約して一ヶ月が過ぎた頃だ――」



803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:19:23.88 ID:YbDAQIyv0

十五年前

上条のマンション キッチン――


番外個体「ええっと、塩コショウを少々……このくらいかな?」パッパッ

美琴「そうそう、基本的に味付けは薄めで作るのよ」

番外個体「てんちょーってば外食する機会が多いから、塩分の取りすぎには注意しないとね」

美琴「ふふっ、すっかりいい奥さんが板についたわね」ニコッ

番外個体「そ、そうかな?///」テレテレ

美琴「私も負けてらんないなぁー」

番外個体「あはは、勝ち負けなんてどうでもいいじゃん。ミサカもお姉様も最高に幸せなんだし」

美琴「甘いわね。確かに当麻は私たちを選んでくれたけど、それに甘んじていい訳ないでしょ?」

番外個体「さっすがお姉様。向上心の塊だねぇ~」

美琴「そんなんじゃないわよ。……私とアンタで当麻をメロメロにしておかないと、隙ができちゃうじゃない」

番外個体「気にしすぎじゃないかな。最終信号も妹達のみんなも祝福してくれたよ?」

美琴「だといいんだけど……」

ガチャ

打ち止め「ただいまー!」

美琴「おかえりなさい。風邪が流行ってるから手洗いとうがいをしてらっしゃい」

打ち止め「はぁーい、ってミサカはミサカは洗面所に突撃ィィ!!」タッタッタ



804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:20:38.86 ID:YbDAQIyv0

打ち止め「おおーっ! 今日の夕飯は番外個体が作ったの?」

番外個体「うん、そうだよ。折角お姉様とお休みが重なったから、色々習ってたんだ」

打ち止め「どれどれ」ヒョイ パクッ

美琴「こら、お行儀が悪いわよ」メッ

打ち止め「おいしー♪ ってミサカはミサカは戦術的撤退っ!」スタコラサッサー


美琴「もう、しょーがないわねぇ」ヤレヤレ

番外個体「お姉様だって常盤台時代は相当にやんちゃだったって聞いてるよ?」

美琴「そ、そうだけど、姉として言うべき事はしっかり言わないとダメだから」アセアセ

番外個体「短パンはいて てんちょーを追いかけ回してたんでしょ? ……致死レベルの電撃付きで」ジトー

美琴「うぐっ、で、でも当麻は許してくれたもん……」ショボーン

番外個体「あはっ☆ お姉様ってばホントにいじめられっ子気質だよねー。ベッドの上でもさ♪」ニヤニヤ

美琴「……当麻にならいじめられてもいいかなって……///」ポッ

番外個体「よーし、今晩は二人がかりでいじめちゃうゾー☆」

美琴「……///」モジモジ



805:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:23:18.74 ID:YbDAQIyv0

窓のないビル――


アレイ☆「さて、今日集まって頂いたのは他でもない。明日公布される例の件についてだ」

親船「お任せください。万事、抜かりはありません」

貝積「かなりの混乱が予想されるが、各所への根回しは完了している。問題にはならないだろう」

親船「獅子身中の虫は?」

貝積「心配ない。有能なブレインが勝手に仕事をしてくれたからね」

アレイ☆「多少の混乱は仕方あるまい。統括理事会の中でも君たちにしか、私の真意は告げてはいないのだ」

親船「ふふ、理事長の考えに全面的に賛同しますわ」

貝積「ええ、人類が次のステージへシフトする切欠になるでしょうからな」

アレイ☆「フッ、いつまでも神の下に甘んじているのも癪だ。人は固定概念に囚われず、自らの意思と責任のみに縛られるべきだ」

親船「学園都市の子供たちが平穏に生きていける時代を、何としても私たち老人の世代で作り上げましょう」

貝積「その為の外交戦略も着実に進んでいる。上条君が予想以上に頑張っているからなぁ」

親船「優しい子ですから。妹達を彼に委ねるのも必然なのでしょう」

アレイ☆「今回の件、表向きは彼と妹達への褒美のようなものだ」

貝積「能力者への過度の危険視を減らす上でも、妹達は貢献してくれたんだ。報酬としては安いくらいだ」

親船「しかし、些か彼の負担が大きい気もしますが……」

アレイ☆「フフッ、そこは勘弁して貰おう。決して不幸などではないのだから」

貝積「やれやれ、禍福は糾える縄の如し、か。同じ男として彼には同情するよ」



806:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:25:12.97 ID:YbDAQIyv0

翌日

上条のマンション 主寝室――


上条「んーっ、……はぁ、もう朝か」

番外個体「おはよっ、てんちょー」クスッ

上条「おはよう、もう起きてたのか。だったら起こしてくれればいいのに」

番外個体「てんちょーの寝顔を眺めていたかったの///」テレテレ

上条「ぐはっ、……朝っぱらから何誘っていやがりますかこの子は」

番外個体「今日はお休みでしょ? だから一日中甘えていたいなーって///」

美琴「むぅ……私を除け者にすんなぁー」

上条「起こしちまったか?」

美琴「そりゃこんだけラブオーラ全開でいちゃつかれればねぇ」ヤレヤレ

番外個体「ふふっ、ミサカとてんちょーは世界一のラブラブ夫婦だもーん♪」ギューッ

上条「はは、そうだな」ナデナデ

番外個体「へへっ///」

美琴「な、仲間はずれにすんなやー!」ギューッ

上条「もちろん美琴も愛してるよ」ナデナデ

美琴「ふにゃー///」テレテレ


上条「こんなに幸せでいいのかな……。何か未曾有の不幸が迫ってる気がするんですけど」ゾクッ



807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:26:08.41 ID:YbDAQIyv0

リビング――


番外個体「あれー? 最終信号たちがいないよ?」キョロキョロ

上条「そういえば今朝 打ち止めから、今日の昼過ぎまでに第三学区の多目的ホールに来て欲しいってメールを貰ったな」

美琴「それって最近完成した超大型のイベント場でしょ?」

上条「ああ。なんでも重大発表がどうとか」

番外個体「ふーん、ミサカは何も聞いてないけど」

美琴「私も知らないわね。ていうか、どうやってそんな場所を確保したのよ?」

上条「まあ行ってみれば分かるさ。二人とも一緒に来るんだろ?」

番外個体「あったりまえだよ。てんちょーの行くところ、ミサカありってね♪」

美琴「あー、私はパスだわ。学校は卒業式までお休みだけど、企画部の戦略会議が夕方まで詰まってる……」

上条「クリスマスのサンタコスが評判だったし、またその線で企画すんの?」

美琴「ううん、せっかく世界規模で展開してるからね。今度はご当地ミサカ、みたいな企画が進んでるのよ」

番外個体「ご当地ミサカって……」

上条「な、なんかよく分かんねーけど頑張ってくれ」

美琴「まっかせて!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


??『こちら10777どうぞ』

??(こちら10032。対象に動きがありましたか?)

??『現地へは対象と番外個体が向かう模様。作戦通りオリジナルとの分断に成功。どうぞ』

??(10032了解。細心の注意を払いつつ、任務を続行せよ。オーバー)

??『10777了解。オーバー』



808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:28:08.06 ID:YbDAQIyv0

第三学区 駅前――


上条「うう、結構寒いな。モノレールじゃなくて車で来ればよかった」ブルブル

番外個体「ふっふーん、ミサカは生体電流を操作できるから暖かいもんねー♪」

上条「むっ、そういう事を言う悪い子には……こうだっ!!」ギューッ

番外個体「ひゃん!?///」

上条「右手で触れられていれば能力は使えまい!」

番外個体「だ、だ、だったら普通に手をつなげばいいよね!?///」カァァ

上条「ん? 抱きついたらダメなのか?」

番外個体「……ダメじゃないけど、ちょっとは周りの目を気にして欲しいっていうか、なんていうか……///」モジモジ

上条「えー、いいじゃん別に。新婚なんだし見せつけてやろうぜ」

番外個体「まだ籍は入れてないし気が早いよ……///」イヤイヤ

上条「あはは、真っ赤になって照れてるワーストたん萌えー♪」ケラケラ

番外個体「もう……てんちょーのバカ……///」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


??『……こちら10777。砂を吐きそうです。嫌なら即刻その場所を明け渡しなさい……ッ』

??(こちらは20001! 怒らない怒らない♪ 勝利は既に目前だよ?)

??『そうでした。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできた遠距離組の悲願のため 今は我慢します』

??(そうそうその意気! あとでたーっぷり甘えさせてもらえばいいのだよ。おーばー♪)



809:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:29:15.52 ID:YbDAQIyv0

第三学区 多目的ホール エントランス――


番外個体「うわー、おっきいねー」

上条「なんでも数万人規模のイベントを想定して作られたらしい。わが社の行事もここなら全員入れそうだな」

番外個体「そうだね、っていうか既に最終信号が妹達に召集かけてたりして?」

上条「ハハハ、まさか。今日は世界的に平常営業してるっての」

番外個体「ふふっ、冗談だよ」


19090号「ようこそお越しくださいました、とミサカはメインゲストにお迎えの挨拶をします」ペコリ

番外個体「え?」

上条「19090号だよな? 店はどうしたんだ?」

19090号「り、臨時休業になりました、とミサカは目を逸らしながら回答します」オドオド

上条「……そんな話は聞いてないんだが」

19090号「ひっ、あ、あう……」ビクビク

番外個体「目が怖いっ! 目が怖いよ、てんちょー!?」

上条「年明け早々にハメを外すのは違うよな。締めるとこはキッチリ締めねーと、示しがつかないだろうが」

番外個体「きっと何か理由があるんだよ。だからまずは話を聞こうよ。ね?」

上条「…………」

19090号「ううっ……怖いぃ……」メソメソ



810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:31:49.70 ID:YbDAQIyv0

番外個体「ほ、ほら! 19090号も事情を話す!」


アレイ☆『説明は私が引き受けよう』シュン!


番外個体「うげっ!? り、理事長!?」

上条「ほいほい出てきて平気なんですか?」

アレイ☆『実体でないから問題ない。それより怒りを納めてくれ。これは私の指示で行われていることなのだから』

上条「なら尚更だ。あなたはメインスポンサーだが命令権は無いはずでしょう。私の許可無く勝手に社員を動かされては困ります」

アレイ☆『では改めてお願いする。本日、株式会社IMAGIN 傘下の喫茶MISAKA全店舗の臨時休業を許可してほしい』

上条「理由はなんでしょうか?」

アレイ☆『本日統括理事会が公布する新法による混乱回避のため……とでも言っておこうか』

上条「新法? そのような情報は聞き及んでおりませんが」

アレイ☆『近々大規模な法改正を行うと、以前伝えたはずだがね』

上条「ああ、例の……。ですが概要すら聞かされていません」

アレイ☆『君が知れば誤解を招く可能性があったのでね。意図的に情報を秘匿させてもらったわけだ』

上条「……また妹達に無理を強いるというのなら、私にも考えがある。どんな手段を使ってでも叩き潰すぞ」ギロッ

アレイ☆『私たちの利害は一致している。妹達に危害を加える必然はあるまい?』

上条「…………」

アレイ☆『やれやれ、私は善意で行動しているというのに』

上条「あなたほど善意から遠い存在はそういないでしょう。これもプランの一環ですか?」

アレイ☆『フフッ、降参だ。種明かしをすると、このサプライズは妹達たっての願いなのだよ。だから君の危惧は杞憂だ』

上条「……はぁ。権力を振るってまでするサプライズってなんですか」ガックリ

アレイ☆『まあ行けば分かる。さあ今日のメインイベントを存分に楽しんでくれたまえ』クックック



811:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:33:22.55 ID:YbDAQIyv0

多目的ホール――


上条「行けばわかるって……なんじゃこりゃあああああああああああああ!!!」

番外個体「え? ……ええぇぇーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」



妹達「ワイワイ……ガヤガヤ……ミサカミサカ……」×9967



上条「ホールにひしめくミサカの群れ……」ガクブル

番外個体「ぜ、全員いる……。世界中のミサカがこの場に集まってる……ッ!?」ガクブル

10777号「対象の到着を確認。ふぅ、隠密行動も楽じゃないぜ、とミサカは物陰から登場します」ヒョコ

番外個体「10777号!? ロシアに居るはずじゃ……」ビクッ

10777号「本日未明、学園都市に帰還しました、とミサカは早速愛しのハニーに寄り添います」ピト

上条「うおっ!?」

10777号「ああ……素晴らしい。感覚共有では味わえないリアルなヌクモリティ……///」ニヘラ

番外個体「ハニー言うなっ!! てんちょーはミサカのハニーなの! って……」チラッ



妹達「ア、カミジョーサンダ! ……ミサカヲオボエテイマスカ? ……ミサカワーストメ、ユルセマセン……ケンケン……ゴウゴウ……」×9967



番外個体「ひぃぃ!? 嫉妬やら妬みやら、悪意がミサカに収束してるぅぅ!?」

上条「お、おい理事長! 一体これはどういう……って居ねえし!?」ガビーン



812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:34:54.91 ID:YbDAQIyv0

パンパカパーン! パパパパンパカパーーーーーーン!!


打ち止め「レディース・アンド・ジェントルメン! 待たせたな、ってミサカはミサカは颯爽と登場してみたりっ!!」

妹達「ワー! ワー!」パチパチパチ

番外幻想「「…………」」

打ち止め「ちょっとそこー! テンション低いぞー! ってミサカはミサカはヤジを飛ばしてみる」


上条「ら、打ち止め? これは一体……」ポカーン

番外個体「……ねえ、てんちょー。帰らない?」


打ち止め「全ミサカは直ちに店長さんを包囲せよ! 番外個体は放り出しても構わないっ!」

妹達「イエス、マム、とミサカは一糸乱れぬ連携で社長を取り囲みます」×9969


番外個体「くそっ、囲まれた!?」

上条「19090号と10777号も包囲に参加してやがる……」


打ち止め「ふっふっふ、いくら店長さんが強くってもこの包囲は崩せまい、ってミサカはミサカは勝ち誇ってみたり」


上条「いや、そもそもなんで上条さんたちを囲んでいるのでせう?」

番外個体「も、もしかして……ミサカとてんちょーを引き裂こうなんて考えてないよね?」オロオロ


打ち止め「…………」スッ

妹達「…………」スッ ×9969


番外個体「こらーーーっ!! 目を逸らすなーーー!!」プンスカ



813:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:36:15.17 ID:YbDAQIyv0

番外個体「この前報告した時は祝福してくれたじゃん!」


打ち止め「うん、祝福したよ」シレッ

10032号「とてもめでたい事です、とミサカは同意します」シレッ

打ち止め「でもそれとミサカたちの感情は別のお話だよ? ってミサカはミサカは意味深に告げてみたり」ニコッ


番外個体「はぁ?」


19090号「ううー……抜け駆けは禁止だったのにぃぃ……」メソメソ

10777号「初期位置からして不公平です。僻地にいるミサカにはチャンスすら与えられないなんて横暴だー、とミサカは主張します」

10032号「独り占めなんてナンセンスです。ご馳走はみんなで頂いてこそ真の美味しさを味わえます、とミサカは諭します」


上条「ご馳走って お前……」ゲンナリ

番外個体「独り占めじゃないし! お姉様を入れた三人で愛し合ってるもん!」


打ち止め「ならそこにミサカたちも混ぜてくれてもいいでしょう? ってミサカはミサカは本題を提示してみる」

10032号「なーに、二人だったのが9971人に増えるだけですよ、とミサカは何でもない風に言い放ちます」シレッ

19090号「それなら平等に幸せになれます、とミサカは期待に瞳を輝かせます」キラキラ


番外個体「却下っ! 大却下だよそんなの!」

上条「9971人!? し、死んじゃう……上条さん死んじゃいますよ?」ガクブル

番外個体「ほら! てんちょーも無理だって言ってるじゃん」



814:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:38:21.73 ID:YbDAQIyv0

打ち止め「そんなの想定済みだよ。本日のスペシャルゲスト、不可能を可能にするスーパードクターこと冥土帰しさん! どうぞー」

冥土帰し「やあ」


妹達「オオーー!」パチパチパチ×9969

上条「先生まで巻き込んでるのかよ……」


冥土帰し「声援どうも。以前から頼まれていたものが完成したから持ってきたよ?」

打ち止め「おおー! 流石の仕事の速さだね、ってミサカはミサカは賛辞を送ってみたり」

冥土帰し「僕にかかれば朝飯前さ。で、これが完成した品だ」スッ

打ち止め「ありがとー。ふむふむ、なになに……どんな種無しでも糸色イ侖マシーンに!『永遠励起(えたーなるふるぼっ――


上条「わあああああああ!? なんつーもんを打ち止めに渡してんだアンタはあああああああああああああ!!!」ガァァァ

番外個体「え、えたーなるフル勃……」

上条「復唱せんでいいわっ!!」


冥土帰し「これさえ飲めば百人だろうが千人だろうが戦い抜けるはずだ。なにせ萎える事などなくなるからね?」

打ち止め「やったぁー!」


上条「常時臨戦態勢って……どんな拷問だよ」

番外個体「……ただでさえ糸色イ侖のてんちょーが無敵モードになるの? ちょっと興味あるかもしんない……///」ゴクリ

上条「今日から美琴と二人で寝るから。ワーストたんは少し反省してなさい」

番外個体「じょ、冗談だってば!?」

上条「あはは、代わりにワーストたんが飲んでもいいんですよ? 身体の火照りに悶えるワーストたんなんて胸熱……うん、アリだな」ウンウン

番外個体「えっ? ……て、てんちょーがそういうプレイを望むならミサカは……いいよ?///」モジモジ

上条「エロいなぁー。ワーストたん超エロい」ナデナデ

番外個体「……二回言うなぁ///」プイッ



815:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:39:46.35 ID:YbDAQIyv0

冥土帰し「この状況でいちゃつけるとは……。彼らの胆力には感心させられるね?」

打ち止め「むううううっ! 今日の主役はミサカたちなのにぃぃ!! ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」プンプン

10777号「救われないミサカにも救いの手を! とミサカは今こそ『妹達総上条化計画』の実行を宣言します」


上条「なんだそれ?」

番外個体「なんにせよ、てんちょーはあげないよ?///」ギューッ


10032号「店長は言いました。『俺の仕事は足りないところを埋めることだ』とミサカは切り出します」

19090号「そ、そしてミサカたちに足りないものは ずばり上条当麻である、とミサカは勇気を振り絞って断言します///」

10777号「学園都市組はまだマシです。海外組はかなり深刻なレベルであなたの愛に飢えています」

打ち止め「だ・か・ら! 店長さんはミサカたちをお嫁さんにして可愛がる義務があるのだ! ってミサカはミサカは訴えてみたり」

10032号「いいえ、義務などではありません。これは規定事項……そう運命なのです! とミサカは声高に宣言します」


上条「え……ええっと」

番外個体「まったく悪い冗談だよ。お姉様を含めて9972人もお嫁さんに出来るわけないじゃん」ヤレヤレ


打ち止め「ふっふーん♪ それはどうかな? ってミサカはミサカは思わせぶりに笑ってみる」



816:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:41:08.98 ID:YbDAQIyv0

窓のないビル――


土御門「最近はやけに大人しいと思っていたが……貴様、今度は何を企んでいる?」

アレイ☆「愚問だな。私の願いは終始一貫している」

土御門「ッ!? ま、まさか……」

アレイ☆「我がプラン成就のこの素晴らしき日に、この場にいるのが私と君だけなのは些か寂しくもあるが、さあ開幕だ!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ピンポンパンポーン♪

『突然ですが緊急速報をお知らせします。就業及び就学中の方はお手数ですがご清聴お願いします』

『かねてより様々な国籍、人種、思想を併せ呑んでまいりました学園都市ですが、あまり柔軟な法的対応が成されていないと』

『統括理事会は判断致しました。故に法に弾力を持たせ、選択、対応の幅を増進させるためいくつかの法を改正致します』

『具体的な改正点ですが初めに国籍に関する格差を是正するための――』


『――最後に思想に関する措置ですが、学園都市における民法の条項より重婚の禁止に関する記述を全て抹消致しました』

『以上をもちまして統括理事会によるお知らせを終了します。ご清聴ありがとうございます』

ピンポンパンポーン♪


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


土御門「…………」ポカーン

アレイ☆「これで全ての布石は終わった! フッフッフ、幻想殺しによる神浄の始まりだ!」

土御門「……長く生き過ぎてついに気が狂ったのか?」

アレイ☆「俗物には理解出来ぬか。ならば指をくわえて見ているがいい。我らの放った矢が神を射殺す様を!」



817:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:42:37.50 ID:YbDAQIyv0

とある会議室――


美琴「…………」プルプル

佐天「なんなのよもう、折角のお休みを潰したのに会議は中止なんてさ」

初春「そ、そんな事よりさっきの放送って……」

黒子「……もしかして黒子も我慢しなくていいんですの?」

美琴「ダメっ!! 絶対にダメなんだからね!?」ガァァ



とある通り――


理后「今の放送……」

浜面「いよっしゃぁぁあああああ!!! キタ! ついに合法ハーレムが解禁に……! 統括理事会GJ!」ヒャッホゥ!!

理后「もしもし、御坂旅掛さんのお電話ですか? ……はい、浜面です」pipi

浜面「え?」

理后「学園都市から引っ越したいのですが……はい、出来れば今すぐに」

浜面「り、理后さん?」

理后「四十秒で支度します。……はい、身一つで十分だから」pi

浜面「何か不穏当な単語がいくつも……」

理后「大丈夫。はまづらは私が守るから。だから任せて?」ニッコリ

浜面「ま、待てよ!? 俺のハーレムは!? 酒池肉林の――」

理后「…………」グイグイ

浜面「痛い痛い痛いッ!! 無言で耳を引っ張らないでええええええええええ!!?」ズルズル



818:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:43:54.51 ID:YbDAQIyv0

多目的ホール――


番外個体「い、今の放送ってまさか……?」

上条「あ、あはは……気のせいだろ。一夫多妻とか冗談にも程が……」ワナワナ


打ち止め「冗談でもドッキリでもないよ! ってミサカはミサカは釘を刺してみたり」

10032号「ミサカたちを惚れさせた責任を果たす時が来たのです、とミサカはあなたに詰め寄ります」ズズイッ

10777号「あなたのオンリーワンになれないのは少しだけ癪ですが……とミサカは本音を零します」

19090号「し、しかしミサカは個であると同時に群体でもあります。ですから……」オズオズ

打ち止め「全員まとめて愛して欲しいな、ってミサカはミサカは大胆告白……きゃあ♪///」イヤンイヤン


上条「は、ははは……」

番外個体「そんなのお義父様とお義母様が認めるわけないじゃん!」


打ち止め「では本日のスペシャルゲスト二組目! どうぞー」


刀夜「や、やあどうも」

詩菜「あらあら、刀夜さんったら緊張しているのかしら?」


上条「父さんに母さん!?」ガビーン



819:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:44:36.05 ID:YbDAQIyv0

詩菜「女の子を悲しませるなんてダメですよ当麻さん。一体誰に似たんでしょうね、刀夜さん?」

刀夜「……ノーコメントで」

詩菜「まったく仕方がありませんね。当麻さん、あなたも立派な大人なのだからきちんと責任を取りなさい」メッ


上条「だから一応の答えは出したんだけど……」


詩菜「みなさん合意の上ですし、今更二人が9972人に増えたところで問題ないでしょう?」

刀夜「当麻……男は諦めが肝心だぞ」

詩菜「うふふ、たくさんの娘と孫たちに囲まれて過ごすなんて素敵ですね♪」ニコニコ


上条「多分に母さんの願望が混じってるじゃねーか!」

番外個体「うう、もう何がなんだか……」

上条「しっかりしろ。雰囲気に飲まれたら一気に押し込まれるぞ」

番外個体「う、うん」

上条「にしても無茶苦茶だ。もっと穏便に解決出来ないか?」



820:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:45:36.53 ID:YbDAQIyv0

打ち止め「……ミサカだってホントはこんな強引な手段はイヤだよ」ションボリ

10777号「しかし仕方ないではないですか。この機を逃せば絶対に有耶無耶にされてしまいます」

10032号「それは妹達にとって不幸以外の何者でもありません」

打ち止め「だから無茶でもやるしかなかったの、ってミサカはミサカは複雑な心中を吐露してみる」


番外個体「みんな……」

上条「そこまで思いつめてたなんて……けどなぁ」ポリポリ


打ち止め「ここまで言っても首を縦に振らないなら最後の手段に訴えるよ、ってミサカはミサカは覚悟を決めてみる」ゴゴゴゴ


上条「さ、最後の手段ってなんだよ」


10032号「泣きます」


上条「……はい?」キョトン


19090号「全個体がこれでもかと泣き喚きます」

10777号「泣き疲れて眠って、また起きて泣き続けます。それはもう盛大に」

打ち止め「それでもいいのかー!? ってミサカはミサカは情けないと思いつつも涙目で訴えてみる」ウルウル


番外個体「いやいや、いくらなんでもそれは無いよ。ねえ、てんちょー?」チラッ

上条「え、いや……泣かれるのは困る」オロオロ

番外個体「効果は抜群だっ!?」ガビーン



821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:47:18.42 ID:YbDAQIyv0

打ち止め「よく考えてみて。ただミサカたちの苗字が上条になるだけだよ? ってミサカはミサカは更に押してみたり」

上条「むむむ……」

10777号「そう……ミサカが上条だ!」クワッ

番外個体「おいっ!?」

御坂妹「いいえ、ミサカたちが上条ですっ!! とカミジョーは主張します」

番外個体「な、なに言ってんの!? てかカミジョーじゃなくてミサカでしょ!?」アウアウ

19090号「番外個体もよく考えてください。一夫多妻が可能になった今、真の敵は他にいるのでは? とミサカは不安を掻きたてます」

番外個体「うぐっ……」

打ち止め「それに対抗するには妹達で店長さんを共有するのが一番だよ、ってミサカはミサカは提案してみる」ニッコリ

番外個体「で、でも……」オロオロ

上条「心配すんな」ポン

番外個体「……うん」

上条「妹達の気持ちは嬉しいけど、やっぱり受け入れるわけにはいかない」


妹達「…………」シーン


上条「大体、籍を入れなきゃいけない決まりなんてないだろ。そんな事に拘らなくても、俺たちは上手くやってきたじゃねーか。
   たしかに綺麗事かもしれないけど、一番大切な一本筋だけは通してきたつもりだ。そしてこれからも通していく。だから
   この件に関しては譲ってほしいんだ。お前らの望むままの幸せはあげられない、でもきっと幸せのカタチは一つだけじゃ
   ないはずだから……だから、本当にすまん!」クドクド


打ち止め「わかった……」

上条「ごめん、それと ありがとうな」ナデナデ

打ち止め「喉が渇いたでしょう? これを飲んで、ってミサカはミサカは飲み物を差し出してみたり」スッ

上条「サンキューな」ゴクゴク


番外個体「あっ……あああああああああああああああああッッ!!!」



822:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:51:11.72 ID:YbDAQIyv0

上条「どうしたんだよ、そんなデカイ声出して?」

番外個体「て、てんちょーが飲んでるのって……」プルプル

上条「ん? ……えたーなるふるぼっき!?」ガビーン

番外個体「大丈夫!? 具合が悪くなったりしない!?」オロオロ

上条「い、いや平気だと思ッ!?」ドクン

番外個体「て、てんちょー?」

上条「なんだかカラダが熱い……?」


10032号「既成事実を作る絶好のチャンスです、とミサカはあなたに抱きつきます」ギューッ

上条「ま、待て! 今そんな事されたら」

19090号「ま、負けませんっ! とミサカは負けん気を発揮します」ギューッ

上条「発揮しなくていいから!?」

10777号「はるばる学園都市くんだりまで来て遠慮はしません、とミサカは本懐を遂げるため行動に移ります」ギューッ

上条「当たってる!? いろんなとこが当たってますから!?」

打ち止め「慌てなくても大丈夫。このホールは理事長さんが貸しきってくれてるから時間はたっぷりだよ♪」ニコニコ


番外個体「ちょ、ちょっと!?」

妹達「ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ
ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ
ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ
ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ
ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ ミサカハ」ハァハァ


上条「ぎゃあああああ!? 逆レイプなんて不幸だあああああああああああああああッッ!!!」



823:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:52:52.71 ID:YbDAQIyv0

そして現在

第七学区 窓のないビル――


アレイ☆「――という経緯で今があるのだよ」

リリス「みんな仲良しなのは良い事だよね♪」ニコニコ

アレイ☆「フフ、リリスはいい子だな。その素直さをいつまでも忘れないでほしい」


番外個体「何ウソばっかり吹き込んでるの?」スタスタ

リリス「あ、おかーさん!」

番外個体「理事長は忙しいんだから、邪魔しちゃダメじゃない」

アレイ☆「邪魔ではない! 断じて邪魔などではない!」アセアセ

番外個体「……最近仕事が滞ってるって、てんちょーが電話で愚痴ってたよ?」ジトー

アレイ☆「クローンの存在が認められた今、そこまで熱心に仕事をこなす意味はあるまい」

番外個体「それとこれとは話が別」

アレイ☆「む、手厳しいな」

リリス「おかーさん、おじい様をいじめないで」クイクイ

番外個体「いじめてないよ。ただね? 公私の区別はつけないと示しがつかないでしょ」

リリス「うん……」ションボリ

アレイ☆「ああぁぁ……悲しまないでおくれ、私のリリス」オロオロ

番外個体「誰があんたのだ」



824:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:53:47.24 ID:YbDAQIyv0

アレイ☆「なんという口汚さ。こんなガサツなのから私の天使が生まれたとは俄かに信じられん」

番外個体「ケンカ売ってる?」イラッ

アレイ☆「第一、名付け親は私だろう? ならばリリスは私の娘……いや、孫も同然」

番外個体「たしかにそうだけど……」

アレイ☆「だからリリスは私のものなのだよ。上条当麻には万を超える子供がいるのだから、そう目くじらを立てるな」

番外個体「ミサカの子供はリリスだけなの!」

アレイ☆「そうだったな。何故かリリスだけが一人っ子だった」

リリス「麻琴くんや麻美ちゃんが居るから寂しくないよ?」

アレイ☆「ああ、なんて健気なんだ……ッ! 大丈夫だよリリス。リリスにはおじい様がついているからな」デレデレ

リリス「うん! おじい様大好き!」

アレイ☆「ぐはっ!? ま、まずい……鼻血でビーカーの中が真っ赤に……」ブシュー

リリス「きゃあーー!? おじい様ーーーーっ!?」アウアウ


番外個体「はぁ……何やってんだか」ヤレヤレ



825:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:57:20.38 ID:YbDAQIyv0

エピローグ

一方通行&禁書目録――


一方通行「帰ったぞォ」ガチャ

禁書「おかえりなさい。今日もお疲れ様」

一方通行「ン」

禁書「ご飯とお風呂、両方とも準備できてるけど どっちにする?」

一方通行「腹減ってるからメシがいい」

禁書「ふふ、それじゃあ 可愛い息子の悩みを聞きながら待っててね」クスッ

一方通行「はァ?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


鈴科「お、親父、お帰り」ソワソワ

一方通行「おォ、ただいま」

鈴科「あのさ、相談があるンだけど いいか?」ソワソワ

一方通行「それは構わねェが珍しいな。オマエが俺を頼るなンてよ」

鈴科「そンだけ切羽詰ってンだよ……」

一方通行「で?」

鈴科「……どうやって母さンを口説き落としたンだ?」

一方通行「…………」

鈴科「俺、そういうのに疎いからさ。参考にさせて欲しいンだ」

一方通行「そ、そうか。オマエもそンな年か……だが俺の経験は役に立たねェぞ?」

鈴科「なンでだよ?」

一方通行「そ、そりゃあ……アレだ。母さンが俺にゾッコンだったからよォ、俺からどうこうってのは無かったからなァ」アセアセ

鈴科「マジかよ……。第一位は伊達じゃねェンだな」キラキラ


禁書「もう、嘘ばっかり。ホントはお父さんがね――」

一方通行「ば、バカ! なに口走ろうとしてンだオマエ!?」ギクッ

禁書「はいはい、昔からずっと私はあなたに首ったけですよ」ニコニコ


鈴科「……(ダメだ、親父は使い物にならねェ。やっぱ母さンにしとくべきだったか)」

禁書「はいこれ」スッ

鈴科「うン?」

禁書「福引で当たった遊園地のペアフリーパス。リリスちゃんを誘って行きなさい」ニコッ

鈴科「うえっ!? な、なンで知ってンだよ!?///」ガビーン

禁書「それはね? 私があなたのお母さんだからなんだよ♪」



826:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 23:59:05.83 ID:YbDAQIyv0

チーム・超電磁砲――


美琴「お疲れー、先に上がらせてもらうわね」

佐天「りょ~かい。いや~子持ちは大変ですねぇ」

美琴「そうでもないわよ? 麻琴も麻美もいい子だから」ニコニコ

初春「麻琴くんたちって今中二ですよね? ちょうど反抗期なんじゃないんですか?」

美琴「どうなのかしら?」

佐天「しっかりしてよお母さん!」ニヤニヤ

美琴「あはは、まあ仲良くやってるから。あ、ただ……」

初春「なんですか?」

美琴「最近、麻美の麻琴に対する態度に只ならぬ気配を感じるというか……う~ん、なんだろ?」

佐天「あ、白井さんからメールだ。なになに……社長と打ち合わせを兼ねて食事をするので直帰します、だって」ヨミヨミ

美琴「黒子のヤツ……ッ! まだ諦めてなかったんかいっ!!」ガァァ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


麻美「お兄ちゃん!」

麻琴「なんだよ?」

麻美「またリリスお姉ちゃんにちょっかい出したでしょ!!」ガァァ

麻琴「は、はぁ!?」ギクッ

麻美「ダメだからね! お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだから!」ギューッ

麻琴「こらっ、暑苦しいから離れろ! それといい加減兄離れしろ!」グイグイ

麻美「やぁ~だぁ~! 私にも構ってよー」ビリビリ

麻琴「わかった、わかったから。週末にいくらでも相手してやるから落ち着け」

麻美「ほんと!?」パァァ

麻琴「ああ」

麻美「やたーーー!!」ピョンピョン


麻琴「はぁ、この年になっても妹のお守りなんて、不幸だ……」ガックリ



827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:00:53.42 ID:EwKOmA/H0

中年ヒーローズ――


上条「はぁ……」

一方通行「辛気臭い溜息吐きやがって、何かトラブったのか?」

上条「いえいえ順風満帆ですよ。ただ最近腰が、な」

一方通行「あァ……」

上条「お前が処方してくれる薬のおかげで体力はなんとかなってるんだが、腰だけはどうもなぁ」ヤレヤレ

一方通行「まァなンだ……生きろ」ポン

上条「はは、たまに思うんだよ。扶養家族が五桁超えちゃってる俺ってなんだろう、ってさ」

一方通行「…………」

上条「孫も生まれてくるんだろうし、このままだと夢の六桁も現実味を帯びてきたっつーかなんつーか、はは……」ズーン

一方通行「さ……浜面のヤツはどォしてンだろうな! 十年以上会ってないが何処に居ンだろうな!」アセアセ

上条「あいつなら外でよろしくやってるよ。奥さんと娘さんの三人、幸せいっぱいなんだと」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


浜面「学園都市を離れてもう十四年か。みんなどうしてるかな」

理后「……後悔してる?」

浜面「どうだろうな。中途半端にやり残したこともあるし、なんとも言えねえが、一つだけ確かなことがある」

理后「???」

浜面「今、俺は確実に幸せだってことだ」

理后「うん……」

浜面「子供も寝たし、久しぶりに二人で飲むか?」

理后「明日も早いんだから、一杯だけだよ」クスッ

浜面「そ、そこをなんとか! せめて一本! 一本だけ空けさせて!?」

理后「二人で一本だからね?」



828:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:01:50.52 ID:EwKOmA/H0

ミサカシスターズ――


10032号「ふぅ、これだけの大家族ともなれば洗濯だけでも大仕事です、とミサカは手際よく洗濯物を干します」テキパキ

19090号「子供たちがやんちゃなので、洗っても洗ってもキリがありませんね、とミサカは育児の大変さを噛みしめます」

10032号「リリスと麻琴たち以外は常盤台ですから、比較的楽な部類なのでは? とミサカは一般論を述べます」

19090号「家族形態からして一般論を挟む余地は無いです、とミサカは反論します」

10032号「まったく贅沢な悩みです、とミサカは頬が緩むのを自覚します」ニヤニヤ

19090号「今日は と、当麻さんが帰って来る日ですが夕飯はどうしましょう? とミサカはおもむろに切り出します」

10032号「フフフ、ここはやはり精のつくウナギにするのがベストです、とミサカは今夜の営みに想いを馳せます」ニヘラ

19090号「///」テレテレ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


打ち止め「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしてます♪」

番外個体「ご苦労さま。一段落ついたから休憩入ってきなよ」

打ち止め「おおー、なんだか店長が板についてきたね、ってミサカはミサカは賞賛を送ってみる」

番外個体「まあミサカは有能だからね」フフン

打ち止め「その有能な店長にお願いがあるんだけど……」

番外個体「ダメ」

打ち止め「まだ何も言ってないよ!?」ガビーン

番外個体「早上がりなんて許さないよ。今日はミサカがてんちょーに甘える日なんだから」

打ち止め「ちぇー、ケチくさい女は嫌われるよー、ってミサカはミサカはぶぅたれてみたりぃ」ムッスー

番外個体「ハッ、ミサカとてんちょーに限ってそんな事あり得ないっつーの」

打ち止め「……(いいもんねー。おバカな妹を出し抜くなんてちょろい、ってミサカはミサカは内心綿密なプランを企ててみたり)」ニッコリ



829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:03:37.63 ID:EwKOmA/H0

共犯者――


上条「――以上が数字上の成果になります」

アレイ☆「ふむ、そうか……いよいよ我が本懐は果たされたのか」

上条「随分と遠回りだったが事実上、世界の覇権は学園都市が取ったも同然だもんな」

アレイ☆「なに、地道な努力に勝る必勝策はあり得んさ」

上条「……本当は結果なんてどうでもよかったんだろ?」

アレイ☆「フフ、流石は長年苦楽を共にした共犯者だ。私の真の願いも悟られていたか」クックック

上条「そりゃリリスへの溺愛ぶりを見てれば気付くっての」ヤレヤレ

アレイ☆「いい年をした老人が、最愛の娘を奪った神と十字教への復讐に焦がれるなど、みっともない話だ」

上条「自覚はあったのかよ」

アレイ☆「自覚したまま狂うというのは存外苦しいものだぞ?」

上条「そうだろうなぁ。俺だってアイツらを、家族を奪われたら……いいや、絶対に奪わせたりしねえ」

アレイ☆「是非そうしてくれ。私としてもリリスの泣き顔など想像したくもない」

上条「……娘を可愛がってくれるのは有り難いんだけどさ、テメェちゃんと仕事しろよ」ジトー

アレイ☆「孫を可愛がるのも理事長の務めだ」ドヤッ

上条「近々イギリスに注力するプランを実行するんだけど、俺が直接指揮を執ることにするわ」イラッ

アレイ☆「そうか。彼の地はローラ=スチュワートの、イギリス清教の影響力が未だに残っているからな。キミが行く事に異論は無い」

上条「番外個体とリリスも一緒だけどな」シレッ

アレイ☆「!?」

上条「本当は後学の為に麻琴も連れて行きたいんだが、多感な年頃だから無理はさせたくないから今回はパスかな?」

アレイ☆「ま、待て! 早まるんじゃない!」アセアセ

上条「その点、リリスは適応力が高いから心配いらないんだ」

アレイ☆「貴様ッ!! 私から天使を、リリスを奪い取るつもりかッ!!」クワッ

上条「それじゃあな。今日は久々に番外個体たちと過ごせるから早速相談してみるわ」スタスタ


アレイ☆「だから早まるな! イギリスにもキミの家族は居るだろう!? リリス、リリスだけは勘弁してくれ!!」ギャース



830:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:05:38.92 ID:EwKOmA/H0

とある妹達の超大家族 オリジナルもあるよ?――


上条「ただいまー」ガチャ

番外個体「おかえり、てんちょー♪」ギューッ

上条「おっとっと、なんだいきなり」

番外個体「再会のハグ! 一週間ぶりなんだもん、ちょっとくらい いいでしょ?」

上条「はは、そうだな」ギューッ

リリス「お帰りなさい、おとーさん」ニコッ

上条「おう、ただいま。何か変わった事は無かったか?」

リリス「えっとね、特にないよ」

上条「そっかそっか。平和で何よりだ」ナデナデ


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


上条「御坂妹たちの姿が見えないけど、何かあったのか?」

リリス「んーっとね、夕飯の買出しじゃないかな」

上条「ふーん、じゃあ麻琴たちは?」

リリス「麻琴くんと麻美ちゃんなら、今日はデートしてるよ」

上条「デートかぁ、そりゃいいなー……って、デートだと!?」ガビーン

リリス「うん。昨日ね、麻美ちゃんから教えてもらったの。麻琴くんと二人で水族館に行くんだって」ニコニコ

上条「……(きょ、兄妹でデート!? 俺が仕事にかまけてたせいなのか!? 近親相姦はアウトだよな!?)」

番外個体「麻美はブラコンの気があるからねー。まあデートくらい認めてあげなよ」ケラケラ

上条「笑い事じゃねーよ!? 美琴の残念な部分をもろに受け継いでるだろうが!」

リリス「わたしもね、来週、鈴科くんとお出かけするの。遊園地なんだけど、門限は守るから行ってもいいよね?///」モジモジ

上条「あ、ああ。一方通行の倅なら問題ない。楽しんでおいで」ナデナデ

リリス「うん!」テッテッテ


番外個体「へぇ、ミサカはてっきり反対するかと思ったよ」

上条「馬の骨じゃないのは分かってるからな。リリスもあれで確りしてるし反対する理由は……上条さんのちっぽけな感傷くらいだ」

番外個体「俺の娘はやらん! ってヤツ?」

上条「そうそう。子離れは今のうちから徹底しておかないと、後々地獄を見そうだからな」



831:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:07:02.62 ID:EwKOmA/H0

番外個体「あはは、てんちょーも大変だね」クスクス

上条「大変ですとも。娘の結婚式の度に泣かされてたら、涙が枯れるどころかミイラになっちまう」

番外個体「……ねぇ、てんちょー」

上条「ん? ていうか名前で呼んでくれませんかね。もう俺は店長職を退いてんだからさ」

番外個体「いいの! ミサカにとって、てんちょーはてんちょーであって、てんちょー以外の何者でもないんだから!」

上条「ゲシュタルト崩壊を起こしそうだな」

番外個体「それより! ……リリスも大きくなったし、そろそろ二人目が欲しいなぁ~、なんて///」ピト

上条「やれやれ、いくつになってもワーストたんは甘えん坊だなぁ」

番外個体「と、年には触れないで!///」

上条「気にすんなよ。どっから見ても一児の母には見えないから」

番外個体「それって……」

上条「お前の美貌は益々磨きがかかってる。綺麗だよ」チュッ

番外個体「も、もう……上手なんだから///」テレテレ

上条「ありのままを素直に言葉にしてるだけだ。普段寂しい思いをさせてすまないな」

番外個体「うん、だからね?///」

上条「ああ、分かってる。今晩にでも――」


御坂妹「ただいま戻りました、とミサカはナイスタイミングで帰宅します」ガチャ



832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:08:27.92 ID:EwKOmA/H0

御坂妹「おや、あなたも帰宅していたのですか、とミサカはさり気なく夫に腕を絡ませます」

上条「おかえり。それとただいま」

御坂妹「精のつく夕飯を用意するので今夜は……とミサカは直球で誘ってみます///」モジモジ


番外個体「今日はダメだってば! 今日はミサカの日でしょ!?」


上条「そうだな、先約だから今日は勘弁してくれ」

御坂妹「大は小を兼ねるといいます。折角あなたが居るのに独り占めというのは酷すぎます、とミサカは反論します」

番外個体「小さいのはお姉様の胸だけで十分だよ!」ガァァ


美琴「誰が貧乳だこらーーーーーーーっ!!!」ガチャ


上条「おっ、美琴おかえり」

美琴「ふぇ、あ……うん、ただいま///」

番外個体「ちっ、このタイミングでお姉様まで……!!」ギリッ


打ち止め「ただいまー、ってミサカはミサカは悠々と凱旋してみたり」ガチャ


番外個体「なんで最終信号がこの時間に帰ってくんの!? アンタ今日はラストでしょ!?」

打ち止め「ミサカが早上がりしたいなーって思ってたら、シフトを代わってくれる心優しい同僚がいるのだ! ってミサカはミサカは自身の根回しの良さをアピールしてみる」フフン

上条「打ち止めもおかえり。もう一人前みたいだな」

打ち止め「頼りない店長をサポートしてるからかも、ってミサカはミサカは虎視眈々と店長の座を狙ってみたり」ニッコリ

番外個体「下克上!?」ガビーン



833:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:11:56.69 ID:EwKOmA/H0

麻琴&麻美「「ただいまー」」ガチャ


上条「麻琴、麻美、おかえり」

麻琴「父さん! 帰ってたんだ」

麻美「お父さんこそお帰りなさい。今度はゆっくりしていられるの?」

上条「ああ、大きな仕事も片付いたからな。当分は学園都市に居るつもりだ」

麻琴「じゃあ外国の話を聞かせてよ! 俺もいつかは父さんみたいに、世界を飛び回りたいんだ」ワクワク

麻美「わ、私も!」

上条「いいとも。でもそうか、麻琴は海外に興味があるのか……」

麻琴「学園都市は狭っ苦しいよ。男ならやっぱりデカイ世界で生きてみたいじゃん」

上条「ははは、お前はおじいさんの血を色濃く受け継いでるのかもな」ニコニコ


リリス「あ、麻琴く○に麻美ちゃん。もう帰ってたの?」


麻美「うん、ただいま」

麻琴「お、おう」

リリス「水族館は楽しかった?」

麻美「あはは、楽しかったんだけど、お魚より人のほうが多かったよ」

麻琴「ラッコだー、イルカだーっつってはしゃいでたのは誰だよ」クスクス

麻美「も、もうっ、お兄ちゃん!!///」カァァ

麻琴「今日は一緒に行けなかったから……これ、おみやげ」スッ

リリス「わぁ、ありがとう、麻琴くん」ニコッ

麻琴「べ、別に特別な意味なんてないからな!///」テレテレ

麻美「うぅぅ~~~!! お兄ちゃんの浮気者ぉぉぉ!!!」プンスカ

麻琴「お前はなんで怒ってんだ? 意味わかんねー」スタコラサッサー

麻美「あっ、逃げた! 私は怒ってるんだからね!」テッテッテ

リリス「ああっ、麻美ちゃん! お家の中でビリビリしちゃダメだよ!?」テッテッテ



834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:15:10.19 ID:EwKOmA/H0

美琴「あの子たちったら……」ヤレヤレ

上条「昔の美琴にそっくりだよな?」ヘラヘラ

美琴「……ほんと、当麻の遺伝子は何処に行っちゃったのかしらね」クスッ

打ち止め「麻琴くんはあなたにそっくりだと思うよ? ってミサカはミサカはつっ込んでみたり」ゲンナリ

上条「そうかぁ? 麻琴は高位能力者だし、頭だって抜群にいいだろ?」ハテ?

番外個体「……(てんちょーは言わずもがな、お姉様も大概鈍感だけどねぇ)」

上条「学生寮組は元気してっかなー。全然会えてないから少し心配だな」

御坂妹「はぁ、最愛の娘を常盤台に預けたのは早計でしたね、とミサカは一抹の寂しさを覚えます」ションボリ

打ち止め「あー、ミサカも同感だー、ってミサカはミサカは子離れ出来ない親の性を実感してみる」ションボリ


上条「…………」チラッ

番外個体「…………」チラッ

上条「なあ?」

番外個体「しょうがないなぁ。ミサカだって空気くらい読めるよ」ヤレヤレ

上条「なし崩しだったけど、みんなで幸せになる道を選んだもんな」

番外個体「それじゃあ今日はハッスルしなきゃだね♪」

上条「……子供たちにバレない程度には加減してください」


番外個体「みんなーっ! てんちょーがね――」




次の世代へ時代が移り変わろうと、上条さんちは相変わらずのようです。     おしまい



835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:16:07.93 ID:EwKOmA/H0

今回でこのSSは終了となります。約五ヶ月もの間、お付き合い頂きありがとうございます。

いろいろと至らぬ箇所も多かろうと思いますが、少しでも楽しんで頂けたのなら幸いです。

これ以降、このスレに投下はしませんので、ここがダメだーとか、こうすればもっと良かった

などのご指摘ご感想があれば、じゃんじゃんお願いします。より良いSSを書く為の糧にしたいと思います。

長々と語るのも無粋かと思いますので、これにて失礼します。



838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:20:32.30 ID:FCbJEMQDO

素晴らしいSSをありがとうございました

終わるのは寂しいけど


>>1さん、本当にお疲れ様でした



839:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:20:43.07 ID:YBFpCkyTo

長い間お疲れさま、楽しませて貰ったよ



840:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:24:41.52 ID:KekhDAyCo


クオリティ高かった



841:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 00:30:00.94 ID:9zKNdy+60

お疲れ様でした

この物語でミサカ達が幸せになれて何よりです
やっぱりハッピーエンドはいいものですね



844:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/13(月) 07:15:35.37 ID:HowB/wtPo


面白かった



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転載元:番外個体「てんちょてんちょー!」上条「はいはい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1316364851/
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        コメント一覧

          • 1.
          • 2012年02月14日 16:29
          • 107…
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月14日 17:01
          • 相変わらずく○にで笑ってしまうwwww
          • 3.  
          • 2012年02月14日 17:11
          • あれ、これ完結したのか
            リアルタイムで見てたけど番外個体らしくないから見るのやめたんだよな
          • 4. 名無し
          • 2012年02月14日 18:20
          • このss好きだ

            まとめてくれてありがとうございます!
          • 5. メサカ
          • 2012年02月14日 19:32
          • うーん。

            カップリングが違うと、物語に入りづらいな。

            違和感が拭えない。
          • 6. .
          • 2012年02月14日 19:49
          • ↓だから、最初にもあったろ…
          • 7. 名無しさん
          • 2012年02月14日 20:24
          • ※5
            >>1を百回見直してそれでもダメなら引き返せ
          • 8. あ
          • 2012年02月14日 20:34
          • 長さの衝撃
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月14日 21:30
          • 5 よく楽しめた
            >>1にはこの星5つをあげよう
          • 10. あ
          • 2012年02月14日 21:42
          • 数少ない番外幻想の中でも、良SS
          • 11.  
          • 2012年02月14日 23:23
          • よかったよかった
          • 12.
          • 2012年02月15日 00:30
          • 番外個体が可愛すぎて打ち止めがウザく感じてしまう
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月15日 01:41
          • ハーレムENDには普通に耐性あるんだけど
            このSSは番外個体があまりにも可愛すぎていじらしくて
            番外ENDまでで読むのをやめてしまった
            乙だよ
          • 14. 名無し
          • 2012年02月15日 01:54
          • カップリング以前に番外個体のキャラがおかしすぎだろ

            ハーレム物は良いんだけど、なんか上条さんの言動が薄っぺらくて人間性が微妙じゃね?
          • 15. 名無し
          • 2012年02月15日 03:53
          • 変化球のカップリングする奴って心が擦れてるんじゃないだろうか…NTR好きと同じ臭いがする
          • 16. あ
          • 2012年02月15日 06:52
          • コレ美琴押し馬鹿のせいで途中設定変えたろ。ホント質悪いな
          • 17.  
          • 2012年02月15日 13:15
          • こまけえことはry

            まあまあ良い感じでした
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月15日 19:03
          • なんか雰囲気がきぬはた荘に似てる気がした
          • 19. 名無しさん
          • 2012年02月15日 21:08
          • ※15
            王道見飽きただけじゃね。
            大体王道なんか大抵原作で見れんだから二次創作ぐらい奇をてらってもいんじゃね?
          • 20. 名無し
          • 2012年02月15日 21:36
          • シリアスだけどバッドエンドじゃないルートも読んでみたかったな。ワーストが苦しみそうだけど
          • 21. 名無し
          • 2012年02月16日 01:21
          • もっともらしい理由さえ付けてくれりゃ変化球カプもいけんだけど
            キャラも世界観も全力でねじ曲げてイチャコラしてるSSはちょっとな…
            レベル5組ほのぼのだとか気狂い系はそれでもいいんだけど、シリアスだとどうも違和感が凄いよねー

            あ、これは面白かったです
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月17日 01:01
          • なんでss速報VIPのSSまとめてるのに
            転載元がURLだけでリンクにしてないの?
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月17日 01:11
          • 読むのに3日かかっちまった乙!

            サイドバーにリンクあるから別にいいんじゃないの?
          • 24. 名無し
          • 2012年02月17日 14:13
          • 25. 名無し
          • 2012年02月17日 14:15
          • SS速報のトップページにスレ紹介の際は必ずスレッドへのリンクか~ってあるからダメだろ
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月17日 16:03
          • ※25スレッドへのリンクかトップページへのリンクじゃないの?
            サイドバーにトップヘのリンクあるじゃん
          • 27. 名無し
          • 2012年02月18日 08:41
          • 5 面白かった

            一気に読んじゃったわ
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月22日 14:04
          • 結局誰も泣かないENDはハーレムしかないんだから仕方ない

            公式以外のカプは~とか言うなら公式しか読まなければいい
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月23日 03:12
          • 番外個体可愛すぎ最高でした
          • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年02月27日 09:27
          • 2年で100万の借金・・・毎日来ないとしても簡単に700日で計算して一日約1400円?
            あの慎みというものを知らない馬鹿シスターが1回に食べる量がその程度で済むとはとうてい思えないんだが・・・
          • 31. 名無しさん
          • 2012年03月01日 22:37
          • 番外個体可愛すぎだろ…ペロペロ
          • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年03月17日 03:26
          • このハーレム裏山だが軽いホラーだな
          • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年04月18日 01:08
          • 「イナハンバデノルナジリオ」…

            オリジナルの出番はないwwww
          • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年05月27日 22:58
          • すんげー面白かった

            ただ、アクセラとインデックスのペアがどうにも受け付けない
            まぁまた書いてほしいな
          • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月19日 05:25
          • おもしろかった!
            番外固体可愛い

            Aパートを投下しなかったのは評価したい
          • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年06月19日 05:25
          • おもしろかった!
            番外個体可愛いすぎてしねる

            Aパートを投下しなかったのは評価したい
          • 37. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年07月15日 16:18
          • 懐かしい台詞がちらほらみえると思ったら、もしかしてパルフェか?

            番外個体のてんちょが可愛いかったです
          • 38. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年10月29日 22:45
          • 5 メチャクチャ面白かったで!
          • 39. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年11月02日 23:30
          • 一気読みしちまった…Aルートがどんなんか気になるな。

            あと浜面はもあいちゃンとむぎのんに股間以外を磨り潰されろ。
          • 40. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年11月10日 21:25
          • 5 此処最近読んだSSでは最高だわwww

            あと、浜面爆死しろマジで。
          • 41. バミューダ
          • 2012年11月13日 14:17
          • 5 最高に面白かった!
            番外個体と上条さんの組み合わせもアリだな♪
          • 42. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2012年12月09日 01:39
          • Aルートを読んで見たかったが、此所でコメント書いてる時点で遅かりし蔵之介
          • 43. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 17:21
          • 長すぎる…
            途中でくどくなって読むのやめて下スクロールしたけどビックリした
          • 44. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月05日 20:20
          • 5 最高だった
          • 45. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年01月28日 20:32
          • 5 ええですやん!
          • 46. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月15日 10:12
          • 5
            番外幻想も良かったが、アニェーゼが良い事言ってるのが印象的だったヨ
          • 47. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年02月18日 20:22
          • 5 良かった!
            Aルートの方も読んで見たかった気もするけど…
            ま、やっぱりこの方がいいよな
            続編希望したいくらいだぜィ
          • 48. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年03月14日 16:05
          • んーまぁ番外個体に甘すぎるよな。
            最終的に他の妹たちはどうでもいいみたいだし(事実海外の子達はほぼほっとかれてる)それなら最初から番外個体に絞っとけばいいのに。
            この上条さんは言ってることをちゃんとしてないから薄っぺらく感じるわ。
            最終信号と結婚の約束してながら、最終的には☆の政策がなければその約束も破ってたし…


            それ以外は番外個体も可愛くていい作品でした。
          • 49. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月01日 13:32
          • 上条当麻(CV若本)
          • 50. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月23日 18:49
          • 5 一方通行と禁書目録がくっつくの意味無いよなこれ
          • 51. 以下、VIPにかわりましてアレイ☆がお送りします
          • 2013年06月08日 01:08
          • 5 とても良かった ただどうしてこうなったwwwwwwwwww
          • 52. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年06月25日 14:29
          • 最終的にハーレム作るような奴が
            浜面の浮気に文句言うって……。
          • 53. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年07月19日 00:44
          • 5 やっぱついつい一気見してしまうわ。
          • 54. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年07月19日 02:51
          • 最終選択で美琴√が無いのはどういうことですかね!←帰れ
          • 55. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年02月14日 22:45
          • ※48
            ほんとそれだよなぁ。
            結局絞っとけば文句はないんだよ。
            それをしないのなら全てに甘いか、もしくは超鈍感を貫いて欲しい。
            ラストルートもハーレムエンド、気がつかない(or結末は読者に任せる)エンド入れて欲しかったわ。
            この流れでAとか普通あり得ないし、それが書きたいのなら最初から書けばいいと思った。
          • 56. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2014年07月30日 23:06
          • 5 隊長、ニヤニヤが止まりませんどうしたら良いでしょう?
          • 57. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年01月19日 15:17
          • 5 >56
             治まるまで2828してなさい。こっちも2828で忙しいのだよ
          • 58. 水御門成冬
          • 2015年11月08日 23:53
          • この禁書通行は無敵の一方さんのやつ?あの禁書目録の10万3000冊の魔導書を全部覚えた一方通行のやつ。
          • 59. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年05月22日 15:37
          • 重婚ありなら神裂とかの学園都市にいない人達はなぜカミジョーに特攻をしないんだ?
          • 60. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年06月21日 04:48
          • 面白かったわ〜
            でも何故か何かが物足りない…ここまできたらもう上条勢力ハーレム化しちゃえよと思ってしまった。
          • 61. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年02月03日 00:15
          • ※58
            俺もそれ思ったわ
            一方禁書、悪条のSS書いた人の影響受けたんじゃねって
            終わってから半年くらい経ってから書き始めてるあたりそれっぽい

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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