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大阪「胸を張って親友と呼べる友達は、いますか?」

1:2月:2011/12/20(火) 15:17:31.52 ID:FdxRGhFTO

────────
大阪「あ~~……」

ゆかり「なにやる気無さそうな声出してんのよ」

大阪「無さそうやなくて無い…」

ゆかり「…無いわよね~」
ゆかり「年明けの休み終わりはまだやる気出んのよ…年明けからしばらくした2月ごろがね…」

大阪「一番めんどくさい時期やで……」


⇒1:大阪「えっと…今日からお世話になります、春日歩です」
⇒2:大阪「もう12月やんなぁ~……」
⇒3:大阪「胸を張って親友と呼べる友達は、いますか?」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:24:32.65 ID:FdxRGhFTO

ゆかり「どう?授業」

大阪「…まぁまぁや」

ゆかり「なによそれ」
ゆかり「あんたがまぁまぁじゃ私がいつまでも楽できないじゃない」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:29:39.01 ID:FdxRGhFTO

ゆかり「そういやちよちゃんどう?」
ゆかり「なんか進展あった?」

大阪「…とくには」

ゆかり「あっそ」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:34:57.62 ID:FdxRGhFTO

───────
大阪「…?」
大阪「…!ちよちゃーん!」

ちよ「?」
ちよ「あ、大阪さーん!」

大阪「なにやってたん?こんな時間に」
ちよ「ちょっとした買い物です」
ちよ「今日は車じゃないんですか?」
大阪「雪が降ったから車はお休みや」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:41:40.72 ID:FdxRGhFTO

ちよ「ゆかり先生は?」

大阪「今日は私が車ちゃうからな」
大阪「歩いて帰った」

ちよ「ゆかり先生も歩いて帰ることがあったんですね」



大阪「そうや、進路決まった?」

ちよ「……いえ…」

大阪「……そっか…」


ちよ「……………」
ちよ「まぁ、ある程度は決まってきてます」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:50:02.57 ID:FdxRGhFTO

大阪「………どんなん?」

ちよ「えっと………」
ちよ「…………」

大阪「………………」

大阪「…あんな、ちよちゃん」
大阪「一人で決められんかったら、私らに聞いてええねんで?」

大阪「それは別にダメなことやないと思うし」
大阪「なんでちよちゃんが私らに言うてくれへんかわからへんけど……友達なんやから」

ちよ「あの!」
ちよ「私、買い忘れた物があったので…すいません!」

大阪「……ちよちゃん………」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:57:38.33 ID:FdxRGhFTO

────────
ちよ「……………」

ちよ(ダメだな………私……)
ちよ(嘘もつけない……)

ちよ(…………友達だから…か…)
ちよ(……きっと……あのまま聞いてたら私、すごく嫌なこと言っちゃってた……)

ちよ(……進路か…………)

ちよ(留学する時は…お父さんに言われて、好きな学部を選べて…)
ちよ(やりたいことがいっぱいで…決めるのが大変だったのに)

ちよ(今は……やりたいことが無くて、決められない…)



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 16:07:00.88 ID:FdxRGhFTO

ちよ(好きなことをやりなさいって言われても……)

ちよ「………………」

ちよ(……友達に相談………)

ちよ(……………友達………)

ちよ(………友達って………)

ちよ「…………………」


ちよ「……帰ろう……………」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 16:21:19.80 ID:FdxRGhFTO

───────
とも「ちよちゃんが変?」
よみ「変もなにも、この間センターで良い結果で…」
神楽「何が変なんだよ?」

大阪「その…まず先に言うとく……ちよちゃんな、まだ何に進むか…決めてへんねん…」

よみ「おいおいなんだよそれ!?もう2月だぞ!?」
とも「でも流石に学校は決まってるよね?」

大阪「大学自体は決まってる…」
大阪「でも、その大学のどこに進むかは…決められへんみたいなんや」

神楽「それ出願とか大丈夫なのか…?」

大阪「…全部に受験して先伸ばしにするんやと」

よみ「それでこの間のセンターもあんなに時間が……ほぼ全部の教科を受けてたのか…」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 01:55:40.34 ID:ZUQCue4GO

とも「なんか少しでも興味あることとかやりたいこととかさ、わからないの?」

大阪「…わからへん……」

神楽「わからないって…聞いてないのかよ!?」

大阪「聞いても……聞こうとしても言ってくれないんや…」
大阪「せやから、変って…」

よみ「…何かあったのか…?」

大阪「…わからへん……」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:06:08.58 ID:ZUQCue4GO

───────
榊「……?」
ちよ「あ……榊さん……」

榊「…散歩?」
ちよ「まぁ……そんな感じです」

榊「もう……夜だけど…」

ちよ「…………」
榊「……………」

榊「何か悩みがあるなら…友達に言えばいい」

榊「私達は皆…ちよちゃんの友達だから」

ちよ「…………」
ちよ「…友達……なんでしょうか…?」
榊「…?」

ちよ「……私は…皆さんとは違うんです……きっと…」
榊「そんなことは…」
ちよ「違いますよ!」
榊「!?」

榊「あ………待っ…!」

榊「…………………」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:08:58.14 ID:ZUQCue4GO

───────
かおりん「ちよちゃんが…そんなこと…?」

榊「…………」

榊「何か…悪いことでも言っちゃったのかな…」

かおりん「そんなことは無いと思いますけど……」

かおりん「どうしちゃったんだろう……ちよちゃん…」

榊「……………」



112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:17:13.15 ID:ZUQCue4GO

───────
よみ「そんなこと言ってたのか…?」

榊「…………」
榊「まるで…言いふらすみたいで良くないかと思ったけど…」
榊「皆にも…話したほうがいいと思って」
榊「ちよちゃん一人の問題じゃ…ないと思うから」

大阪「……………」

とも「自分は違うってどういう意味だ?」
神楽「さぁ…」
神楽「私達は皆友達のつもりだったけど…ちよちゃんは、そうは思えない何かがあるんじゃないか…?」
かおりん「でもそんなふうには見えなかったけど…」

大阪「…………」



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:26:42.65 ID:ZUQCue4GO

────────
にゃも「あら、ちよちゃん」

にゃも「今日は一人なの?」

ちよ「…皆、忙しいでしょうから」

にゃも「……何か…話したいことでもあるの?」
にゃも「思い詰めたような顔してるけど…」

ちよ「……」

ちよ「少し……聞いてもらってもいいですか…?」

にゃも「…………」
にゃも「えぇ…いいわよ」

ちよ「……………」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:34:28.62 ID:ZUQCue4GO

ちよ「先生は………友達ってなんだと思いますか?」
ちよ「自分にとってどういう人が…友達だと思いますか…?」

にゃも「…いきなり難しい質問ね」
ちよ「…すみません」
にゃも「いいのよ」

にゃも「でも…せっかく聞いてもらったのに悪いけど」
にゃも「それは…私が教えてあげられることじゃないわ」

にゃも「自分にとってどんな人が友達か、なんて…人によって違うもの」



119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:42:49.08 ID:ZUQCue4GO

にゃも「ただ一緒に笑うだけでも、友達」
にゃも「一緒に何かをがんばるから、友達」
にゃも「困った時に助けてくれるから、友達」
にゃも「人によって、友達という意識は様々よ」


にゃも「自分が友達だと思っていた一方で、相手はそんなことないかもしれない」
にゃも「自分にとって相手は最高の友達だと思っていても、相手は自分のことをそうは思っていないかもしれない」
にゃも「そんなすれ違いが生まれる理由よ」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:49:08.21 ID:ZUQCue4GO

にゃも「皆は……あなたを確かに友達だと思っているはずだけど…」

にゃも「あなたは、なんで自信を持って友達だと受け入れられないの?」

ちよ「……………」

ちよ「……違うから……です」

ちよ「高校の時は……皆一緒でした」

ちよ「同じ高校生で……同じクラスで……同じ時間を過ごして」

ちよ「でも今は……違うんです」

ちよ「皆は大人で…………私だけ」
ちよ「私だけ…まだ……」

ちよ「皆が………遠いんです」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 02:57:08.52 ID:ZUQCue4GO

ちよ「もしかしたら…高校の時から、違ったのかもしれない」

ちよ「私には……一緒に同じ道を歩いてきたような、同じ人がいないんです…」

ちよ「皆は……場所は違っても、皆同じ大人への道を歩いていきました」
ちよ「でも私は…皆が歩いていったその道に、まだ足さえ踏み入れていない…」

ちよ「進む道さえ、決められていない…」

ちよ「五年前に皆が立っていた場所に……」
ちよ「一人で立ち尽くしているだけなんです……」



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 03:16:31.53 ID:ZUQCue4GO

ちよ「………皆は……私のずっと先で…友達として笑っている…」
ちよ「私は……それを遠くから見て…合わせて笑っているだけなんです…」


にゃも「…ちよちゃん……」

ちよ「こんなこと…先生に言うようなことじゃないっていうのは…わかってます…」

ちよ「けど……皆に言うことも、できないんです」

ちよ「皆は…私を友達として見てくれている」
ちよ「なのに…私がこんなことをその皆に言うのは……」
ちよ「皆の気持ちを台無しにするようで……申し訳なくて…」

ちよ「でも…誰にも言わないでいるのも…つらくて…」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 03:32:59.02 ID:ZUQCue4GO

にゃも「…なら、わかっていると思うけど」
にゃも「私からあなたに言えることは…何も無いわ」

ちよ「……………」

にゃも「私じゃなく、誰に言うべきか」
にゃも「あなたはちゃんと理解しているんでしょう?」

にゃも「なら、後は…怖がらないで」

にゃも「じゃないと…皆どんどん前に行ってしまうわ」
にゃも「前だけ向いて、そのまま…」

にゃも「手を伸ばしなさい」
にゃも「負い目を感じることなんて無い」
にゃも「怖がらずに、遠慮もせずに」
にゃも「待ってと叫びなさい」

にゃも「友達なら…待ってくれるはずよ」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 04:13:22.50 ID:ZUQCue4GO

────────
大阪「………?」
大阪「学校……?」

ちよ父「アハッピーニューイヤー」
大阪「!?」

ちよ父「新年の挨拶だ」
大阪「もう2月やで?」

ちよ父「誰が新年の挨拶を新年の挨拶と決めた?」
大阪「……新年の挨拶だから新年の挨拶なんちゃう?」



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 04:18:07.03 ID:ZUQCue4GO

大阪「?」
大阪「私なんで制服なん?」
ちよ父「学校だからな」
ちよ父「校則は守らなくてはいけない」
大阪「なるほど…」


ちよちゃん「パパー!」
大阪「ちよちゃんが小さなっとる!?」
ちよ父「おぉちよ~」
ちよ父「また少し背が伸びたね」
大阪「小さくなっとるのに…?」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 04:30:23.36 ID:ZUQCue4GO

ちよ父「何を言っている?」
ちよ父「ちよはちよだ」

大阪「ちよちゃんはもうそんな小さないで?」

ちよ父「では、このちよは偽物なのか?」
ちよ父「どうなんだ?ちよ」

ちよ「大阪さんが知っています!」
大阪「私?」

ちよ父「そうか、君が本当のちよを知っているのか」

ちよ父「では聞こう」
ちよ父「本当のちよはこの小さいちよか?それとも君の言う大きいちよか?」

大阪「…大きいちよ」

ちよ父「……………」
ちよ父「この嘘つき者め!お前にはどちらのちよもやらん!」



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 04:50:19.68 ID:ZUQCue4GO

ちよ父「ちよはどちらもちよだ」

ちよ父「あれを見なさい」

大阪「?」

大阪「ともちゃん達や…」

大阪「でもなんで制服なん?」

ちよ父「校則だからな」

大阪「ちよちゃんのお父さんは制服やなくていいの?」

ちよ父「授業参観で学校の制服を着ている父兄がいるか?」

大阪「…ともちゃんのお父さんなら……あるかも」

ちよ父「婦警の父兄、なんてな」

大阪「…………」

ちよ父「…………」

ちよ父「あれを見なさい」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:06:15.79 ID:ZUQCue4GO

とも「他のクラスには絶対まねできない事をしよう」
とも「このクラスにあってよそにはないもの……」

よみ「と言えばちよちゃんかな」
とも「ふむ」
ちよちゃん「えっ」

とも「ザ!ちよちゃんショー!」
とも「みんなでちよちゃんになります!」
よみ「ちよちゃんになるのか!?」


とも「こーんな髪にしてー」
とも「はーいちよですよー天才ですよー100点ですよーお金持ちですよー」

ちよちゃん「…………………」

とも「あれ?」
とも「ちよですよー」

ちよちゃん「そんなんじゃありませんのだ!」
とも「ありませんのだって……」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:12:17.20 ID:ZUQCue4GO

大阪「…懐かしいな~」
大阪「二年の文化祭やったっけ?」
ちよ父「俺は知らん」

ちよ父「あのちよは本物のちよか?」

大阪「…たぶん」

ちよ父「ならばもう一度聞こう」

ちよ父「本当のちよはあの小さいちよか?それとも君の言う大きいちよか?」

大阪「ん~………」
大阪「どっちも?」

ちよ父「よし、正直者には両方のちよをやろう」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:15:31.04 ID:ZUQCue4GO

大阪「わ~ちよちゃんが貰えるん?」

ちよ父「しかし、ただではやらん」

ちよ父「娘は今、困っているのだ」

ちよ父「困っているちよを助けたなら、ちよをお前にやろう」
ちよ父「煮るなり焼くなり、好きに使うがいい」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:20:17.30 ID:ZUQCue4GO

大阪「小さいほうのちよちゃんは~?」

ちよちゃん「私はパパといたいです!」

ちよ父「だそうだ、すまないな」

ちよ父「君ももう大人だからわかっているとは思うが、俺は本当のちよの父ではない」
大阪「ちゃうの!?」

ちよ父「俺はこの、小さいちよの父だ」
ちよちゃん「えへへ~」



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:29:38.52 ID:ZUQCue4GO

ちよ父「君たちにはもう、俺は必要無いだろう」

ちよ父「お別れだ」

大阪「行ってまうの?」

ちよ父「なに、私もちよもここにいる」
ちよ父「会いたくなったらまた来なさい」

ちよ父「さぁちよ~行こうか~」
ちよちゃん「はい!」

大阪「あ、待って!」
大阪「なんで二人とも昇降口やなくて窓から行くん!?校則は守らなあかんのとちゃうのー!?」
大阪「なんで二人は空を飛べるのんー!?」

ちよちゃん「10歳ですけどー!」
ちよ父「アイウィッシュ、アイワーアバード!」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:34:15.45 ID:ZUQCue4GO

────────
大阪「…………」

大阪「…変な夢やった……」

大阪「もうお昼過ぎや……休みやからって寝過ぎてもうた…」

大阪「……皆も休みやろか…?」

大阪「………………」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 05:51:13.09 ID:ZUQCue4GO

────────
とも「なんだかんだ大阪の家に来るのって初めてだな」

よみ「人を呼ぶんだったらもうちょっと片付けたらどうなんだよ…」

大阪「そのうちお母さんが勝手に片付けるから平気」

よみ「それは平気とは違う」


とも「あ!これ懐かしい!」
とも「卒業した後にマジカルランド行った時の写真じゃん!」

とも「よみがはしゃぎにはしゃいじゃってさ~走り回って転んで泣いて…」

よみ「転んでもないし泣いてもねぇ」

とも「走り回ったりは本当にしたじゃん」

よみ「……………」

よみ「で?話ってなんだ?」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 08:21:03.39 ID:ZUQCue4GO

───────
よみ「…………ドーナツ…」

とも「…タバコの煙のドーナツなんて食べたくない」
とも「ていうか私がいるのによく堂々と公園でタバコなんか吸えるね」

よみ「別に悪いことはしてないだろ」
よみ「マナーの悪い喫煙者は嫌いだからな、私は」
よみ「ちゃんと灰皿が置いてあるんだから悪くない」
よみ「人もいないし」

とも「私がいる」
よみ「お前はいいんだよ」


よみ「どう思う?大阪の話」
とも「…さぁ」
よみ「できると思うか?」
とも「……さぁ」
よみ「そればっかだな」


よみ「……ドーナツ食べたいなぁ」



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 08:35:03.65 ID:ZUQCue4GO

───────
神楽「……すげぇな…」
榊「部屋は……ちゃんと毎日片付けたほうがいい」
かおりん「…私の部屋よりひどいかも」

大阪「片付けてもまた散らかるからええねん」
大阪「それにそのうちお母さんが勝手に片付けるから、私がわざわざ片付ける必要は無い」

かおりん「あ、下着落ちてた」
かおりん「…………勝った…!」

神楽「これ最後にいったマジカルランドの写真じゃん」
神楽「懐かしいな……わざわざ机に貼ってるのか」

榊「また行きたいな…」
榊「その時は一緒に行こう」
かおりん「榊さん……」

大阪「なんか最近二人妙に仲ええな」

神楽「それで、話って?」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 08:57:55.18 ID:ZUQCue4GO

────────
神楽「…………なぁ」
神楽「怖くならないか…?」
かおりん「…………まぁ」
榊「……………」

榊「誰だって…怖いと思う」
榊「拒絶されたらどうしようって…」

かおりん「私なんかに上手くできるかも…わからないし…」

神楽「……友達か…」

榊「友達としての繋がりと自分を…信じるしかない」
かおりん「誰も…上手くいくかどうかなんて確信…持てやしないんだから」
かおりん「余計に溝を深めちゃうことだって…」

神楽「……考えだしたら、きりがないな」


かおりん「…あ、猫だ」
榊「かみ猫…」
神楽「よし行け榊!リベンジだ!」



221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 17:56:17.47 ID:ZUQCue4GO

────────
大阪「ちよちゃん…おらへんて」
とも「いきなり計画失敗か?」

大阪「それが…昨日から帰ってへんって…」
神楽「昨日から!?」

大阪「友達の家に泊まるって言うてたらしいけど…」
榊「あの二人のどちらかか?」

大阪「…ここに戻るまでに二人にも電話して聞いてみたけど」
大阪「二人とも知らんって…」

かおりん「じゃあそれってなに?昨日からどこにいるかわからないってこと?」
大阪「…………」

よみ「…大丈夫なのか?それ」
よみ「それに肝心のちよちゃんがどこにいるかわからないんじゃ、私たちがここで集まってたって…」

大阪「…皆で探さな!」



223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:01:02.14 ID:ZUQCue4GO

────────
よみ「……ダメだったか?」
とも「見りゃわかるでしょ」
とも「そっちも見つからなかったか…」
よみ「あぁ…」


神楽「どうだ?見つかったか?」
よみ「見ればわかるだろうが!見つかってたら戻ってきたりしねぇ!」
榊「気持ちはわかるけど…声を荒げるのはよくない」
よみ「……………」

かおりん「もう暗くなってきちゃいましたよ…」
とも「大阪はどうしたんだよ」
とも「この時間に一端また集まろうって言ったのはあいつだろ?」
神楽「まだ探してるんだろ」

よみ「…私たちももう一度探しに行くぞ」
よみ「見つけたら取っ捕まえてすぐ教えろ」



226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:07:21.94 ID:ZUQCue4GO

────────
ちよ「………………」

大阪「寒くあらへんの?」
ちよ「!?」

大阪「探したで~」
大阪「家にもおらへんし、困ったわ」

ちよ「………………」

大阪「…もうすぐ結果出るんとちゃう?受験」

ちよ「…来週です」

大阪「来週か~」
大阪「どれに入るか決めた?」

ちよ「……………」
大阪「……………」

大阪「そっか」

ちよ「………………」



229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:15:57.02 ID:ZUQCue4GO

大阪「ずっとどこいたん?」
ちよ「え!?」

大阪「ちよちゃんは嘘が下手やからな」
大阪「バレバレやで」

ちよ「……」
ちよ「ずっとこの公園にいました……」
ちよ「行く場所もすることも無かったので…」

大阪「…………」

ちよ「夜の公園なんて初めてだったので、少し怖かったです」
ちよ「あ、でも星がすごい綺麗でとても」
大阪「アホ!」
ちよ「!?」



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:22:07.96 ID:ZUQCue4GO

大阪「皆がどんだけ心配した思てんねん!」

大阪「皆探し回ってたんやで!?」

大阪「何も無かったからええけど、何かあったらどうすんや?」

大阪「ちよちゃんはまだ17歳なんやで?」

大阪「友達皆に心配させて、何ヘラヘラしとるん!」


ちよ「……友達…ですか……」

ちよ「そうですよ…私はまだ17歳です」

ちよ「まだまだ17歳です」

ちよ「…皆さんと……違って…」



235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:31:05.32 ID:ZUQCue4GO

ちよ「……夜に出歩けば心配される」
ちよ「怒られる」

ちよ「もう自分で社会人として自立できる皆さんと違って……まだそんな子どもです」

ちよ「皆さんは大人で…仕事をされてて……」

ちよ「私だけが………まだ子どもです」

ちよ「自分で自分を決められる皆さんと違って……自分じゃ何も決められない」

ちよ「……そんな…子どもです」


ちよ「………私は………いつになったら皆さんに追い付けるんでしょうか…」

ちよ「皆さんの隣を一緒に歩いていると思っていたのに……違ったんです」

ちよ「私は皆さんよりも……ずっとずっと後ろ」



236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:37:52.38 ID:ZUQCue4GO

大阪「…………」

ちよ「そうでしょう?」

ちよ「元々……私は皆さんと友達になれるような人じゃなかったんです」

ちよ「これで元通りなんですよ!」

ちよ「皆さんは22歳、23歳の大人で…私は五つ下の17歳」

ちよ「友達とは……違います…」

ちよ「そもそも立つ場所が違ったんですから」
ちよ「私が偶然、皆さんの場所まで上がることができただけで…本当はそんなこと、無いはずだったんです」
ちよ「これで元通り…」

大阪「…!」
ちよ「っ!?」

大阪「……痛い…?」

大阪「…私も」



238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:46:50.71 ID:ZUQCue4GO

大阪「…自分がどれだけひどいこと言うてるか…わかってる?」

ちよ「………」

大阪「…皆の気持ちを踏みにじってんで?」

大阪「皆がなんであんたを心配しとるか…探してるかわかる?」

大阪「友達だからやろ?」

大阪「なんや、まるで自分だけ除け者にされたみたいに」

大阪「私らは誰もちよちゃんを」
ちよ「…!」

大阪「あ…ちよちゃん!」

大阪「……………………」

大阪「………叩いた手って……」
大阪「……思ってたより痛いんやな…」


大阪「ダメダメや……私…」



241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 18:52:35.88 ID:ZUQCue4GO

────────
ちよ「………………」

ちよ(…………痛い…)

ちよ(…少し…口の中切っちゃったかも…)

ちよ(誰かに頬っぺたを思い切り叩かれるのなんて…何年ぶりかな…)

ちよ(……初めてかもしれない…)

ちよ(軽く叩かれたことならあるけど……こんなに痛かったのはたぶん初めて…)

ちよ(大阪さんに叩かれるのも……初めて…)



247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:01:10.18 ID:ZUQCue4GO

とも「ちよちゃん見ーっけ!」

ちよ「!?」

とも「探したよ~」
とも「あんまりどこにもいないから警察に通報しようかと思ったくらい」

ちよ「……すみません…」

とも「まぁいいのいいの!何もなかったなら!」
とも「もうとっくに補導タイムだけど、大目に見てあげよう」

とも「?」
とも「どしたの?その頬っぺ」

ちよ「…いえ……ぶつけて……」

とも「ぶつける?頬っぺを…?」
とも「…………ふ~ん」
とも「まぁいいや」



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:08:38.52 ID:ZUQCue4GO

とも「……あのさぁ」
とも「私はちよちゃんみたいに頭いいわけじゃないからよくわからないけど…」

とも「やりたいことっていうのはさ、自分一人で考えて見つかるもんじゃないと思うよ?」

とも「決めなきゃいけない時ならなおさらにさ」

とも「いろんなことやったり聞いたり言われたりさ、そういうのがあってやっとなんとなく考えられるようになるんじゃない?」

とも「……で」

とも「そういう、いろいろ言ったり話したりすんのがさ」
とも「私たち友達じゃないの?」

ちよ「………友達…」

とも「そ、友達」



251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:19:01.72 ID:ZUQCue4GO

とも「ちよちゃんがどう思ってるか…わからないけどさ」

とも「私はちよちゃんのこと友達だと思ってるよ?」

ちよ「…………」

とも「ていうか、私こんな性格だから」
とも「ダメって言われても友達やるよ?」

ちよ「…ともちゃん……」

とも「そんだけ!」
とも「わかったら行ってよし」
とも「補導はせずに見逃してやろう」

ちよ「………」
とも「早く行かなきゃ捕まえるよ?」

ちよ「…はい……」

とも「あ!」
とも「そこ真っ直ぐじゃなくて右ね、右」
ちよ「え?」
とも「いいからいいから」



254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:28:30.99 ID:ZUQCue4GO

───────
ちよ「右って………」
ちよ「……何かあったけ…?」


よみ「お!来たか若者」
ちよ「よみさん…?」

よみ「随分不良になったもんだな…」
よみ「深夜の街ってなかなかに新鮮だろ?」
よみ「普段とまるで雰囲気が違ってさ」

よみ「私は仕事終わりは毎日のようにこんな中を歩いてるわけよ」
よみ「寂しい女だろ?」

ちよ「いえ…寂しいなんてことは…」
ちよ「とても頑張っていると思います」



258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:39:27.39 ID:ZUQCue4GO

よみ「……やりたいことって…良くわからないでしょ?」

ちよ「………」

よみ「私だってそうだったよ」
よみ「とりあえず出来る限り良い場所良い会社良い仕事って進んでさ」
よみ「結局こんなん」

よみ「一人でがむしゃらにやった結果がこれ」
よみ「難しいもんなんだよ」

よみ「別に今の場所が嫌なわけじゃないけどさ」
よみ「たぶん…一人じゃなければもっと自分にあった場所を選べた」
よみ「自分のことって…自分が一番良くわかっているようで、そうでもないもんな」

よみ「自分にしか見えない自分もあって、友達にしか見えない自分もある」



260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:48:33.62 ID:ZUQCue4GO

よみ「だからさ」
よみ「自分が見えない時は友達に聞いてみればいい」

ちよ「…………」

よみ「一人で拗ねてたって、何も変わらない」

よみ「友達と話したり、時には言い争いやらケンカしてさ」

よみ「そこで自分の知らない自分が知れたりするんだ」

よみ「良い意味でも、悪い意味でもな」

ちよ「……………」

よみ「だから…友達を頼ればいい」
よみ「そして自分を見るんだ」
よみ「私は、ちよちゃんの友達だ」
ちよ「……………」

よみ「じゃ、行きな」
ちよ「え…?」
よみ「あっちに真っ直ぐ」
ちよ「私の家ですか?」
よみ「いや、帰らなくていい」
よみ「とりあえず歩いていけばいいの」



264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 19:58:14.18 ID:ZUQCue4GO

────────
ちよ「…………」
ちよ「…真っ直ぐ……」

榊「…!」
ちよ「…榊さん」

榊「………大丈夫?」

ちよ「…?」
ちよ「何が…ですか…?」

榊「頬っぺた…」
榊「少し…赤い…」

ちよ「あ……」
ちよ「はい…もう、あまり痛くないので」

榊「……そう」



265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 20:08:01.92 ID:ZUQCue4GO

榊「ちよちゃんは…学校で何が好きだった?」

ちよ「…………」
ちよ「勉強と……皆とお話しながら教え合って仲良くなることと……皆と遊ぶこと…です」

榊「なら……それを忘れなければいい…」
榊「自分が何が好きで…どうするのが好きだったか…」
榊「どうしたかったか」
榊「それを…忘れなければいい」

榊「…私は……一度、忘れかけた」
榊「忘れてしまうと…自分が何をしたいか、何になりたいかも…忘れてしまう…」



268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 20:18:33.57 ID:ZUQCue4GO

榊「忘れてしまった時…」
榊「それを思い出させてくれるのが、その時の友達だ」

ちよ「………」

榊「人は…どうしても何かを忘れてしまう…」

榊「それは…仕方の無いことかもしれない」

榊「でも…自分が忘れた何かを…友達は覚えていてくれている」

榊「だから、人は思い出を語りあう」
榊「あんなことがあった…こんなこともあった…」
榊「そう語り合う」
榊「どちらかが忘れていた何かを、どちらかが語り…思い出し」
榊「またどちらかが忘れていた何かを、どちらかが語り…思い出す」



270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 20:28:07.69 ID:ZUQCue4GO

榊「そういう…思い出を語り合える人」

榊「それが友達だ」

榊「私は……」

榊「私はまだ…ちよちゃんと語り合いたい思い出が…たくさんある」

榊「ちよちゃんが忘れてしまっている思い出を…私が覚えているかもしれない」
榊「私が忘れてしまっている思い出を…ちよちゃんが思い出させてくれるかもしれない」

榊「私は……ちよちゃんの友達だ」

ちよ「…………」

榊「…………じゃあ…」
ちよ「…?」
榊「朝…二人でよく歩いた道を…思い出せばいい…」
榊「左に曲がって…突き当たりを右…」



276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 20:40:43.71 ID:ZUQCue4GO

───────
ちよ「……この道…」
ちよ「…………学校…?」

神楽「あ」
ちよ「神楽さん…」

神楽「えーと……」

神楽「げ、元気!?」

ちよ「……まぁ…」

神楽「あー……だよね…」

神楽「……えっとさ!…その…」

神楽「……なんていうか……上手く言えないけど…」

神楽「…前を見るのを…怖がっちゃダメだよ」



282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 20:48:53.96 ID:ZUQCue4GO

神楽「前を見るのはさ……確かに怖いよ…」

神楽「先に何があるかもわからないし…」
神楽「自分より前にいる人を見て…自分が遅れてるなんて思っちゃったり…」
神楽「それで焦って…失敗したりさ」

神楽「そうして怖くなって……後ろだけ見るようになって……」

神楽「んー……じゃなくて…その…」

神楽「昔はこうだったとか…昔は良かったとかさ」
神楽「そういうのも…忘れちゃいけないけど」

神楽「んっと……だったらさ」
神楽「その昔よりも、良いと思えるような今を作ればいいんじゃない…かな…?」



287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:00:48.55 ID:ZUQCue4GO

神楽「だから……」
神楽「昔は友達だったけど今は、とかやめてさ」

神楽「昔よりももっと、友達になればって……」

神楽「そうやってさ、前よりも良く前よりも良くって繰り返していけば」
神楽「自分に向いてることとか…自分は何を、前より良くしたいかとか…」
神楽「そういうのも…見えてくるんじゃないかな」

神楽「……えーっと……」
神楽「…私は、ちよちゃんと友達だと思ってる」
神楽「後ろを向いてると…なんか、前を向いてる皆と距離を感じちゃうの…わかるよ」
神楽「その…だからさ」
神楽「私は…昔よりももっと、ちよちゃんと友達でありたい」
ちよ「………」


神楽「上手く言えないけど……そんな感じ」
神楽「えっと~……終わり」
神楽「じゃあ、あっち」
神楽「真っ直ぐ行って…角を右」



288:こんな臭いもの書いてる私から言わせてもらうなら、正直どっちもどっちかと すみません:2011/12/21(水) 21:09:45.67 ID:ZUQCue4GO

────────
ちよ「………やっぱり…」
ちよ「学校の道」

かおりん「あ、ちよちゃん!」
ちよ「かおりんさん…」

かおりん「…あれ?」
かおりん「頬っぺた……」
かおりん「……こっち?」

ちよ「?」

かおりん「あーごめんね!気にしなくていいの!」
かおりん「もう赤くないならおっけーおっけー」

かおりん「…少しはやりたいこととか…浮かんだ?」

ちよ「…………すみません…」

かおりん「そう…」



289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:12:15.68 ID:Ly9o23Iz0

臭くない、臭くないよ
楽しみにしてるから



292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:21:19.98 ID:ZUQCue4GO

かおりん「あのね!もしどうにもならなくなっちゃった時は、自分の好きな物だけ見てみて」

かおりん「何も物だけじゃなくて、景色でもいいから」

かおりん「空でもいいし、街でもいいし」
かおりん「学校とかだっていい」

かおりん「案外そんなところに、何かあったりするから」



294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:30:28.16 ID:ZUQCue4GO

かおりん「それで…もし、その景色がどうして好きだったかがわからなくなっちゃった時」

かおりん「そんな時は、横を見るの」

かおりん「そこにはたぶん、友達がいるから」

かおりん「横で一緒に見てくれている友達がいる」

かおりん「そしたら、またその景色を好きになれると思う」

かおりん「私たちは横にいるから」

かおりん「じゃーあっちに真っ直ぐ」
ちよ「…学校ですか?」
かおりん「そ、学校」



296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:43:01.90 ID:ZUQCue4GO

────────
ちよ「……………あ」
ちよ「……大阪さん…」

大阪「…………………」

大阪「…さっきは……ごめん」
ちよ「………私も………ごめんなさい」
ちよ「ひどいこと…言っちゃいました…」

大阪「…………」
ちよ「…………」



299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 21:54:32.01 ID:ZUQCue4GO

とも「いや~夜の学校って入るの初めてかも」

よみ「いいのか?警察官が不法侵入なんて」

とも「門が開いてんだからいいでしょ」
よみ「そういう問題なのか…?」

神楽「なんかこんな暗い時に学校来ると雰囲気違うな…」
榊「……………」
かおりん「震えてます?」
榊「いや…」


大阪「みんなや!」



302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:02:14.42 ID:ZUQCue4GO

───────
「…………………」

とも「……あとどれくらい待てばいいの…?」
よみ「…さぁ」
榊「たぶん…もうすぐ」

神楽「…校庭って…こんな寒かったっけ…?」
かおりん「周りに何も無いから…風が……」


ちよ「………あ」

大阪「来たで~日の出や!」



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:16:09.32 ID:ZUQCue4GO

大阪「やっほ~!」
とも「やっほー!」
よみ「やっぱりそれなのか」

大阪「ちよちゃんも叫ぶで!」

ちよ「私もですか?」
大阪「当然や!」

大阪「みんな叫ばなあかん」

ちよ「………」

ちよ「やっほ~!」



311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:22:25.73 ID:ZUQCue4GO

大阪「ほらな、ちよちゃん」

ちよ「?」

大阪「皆友達やろ?」

ちよ「………はい」

大阪「昔ちよちゃんが私らを引っ張ってくれたみたいに」
大阪「今度は私ら皆がちよちゃんを引っ張ったる」

とも「ほれ」

よみ「ほら」

榊「……」

神楽「ほい」

かおりん「はい」

ちよ「…………」

大阪「…友達舐めたらあかんで!」

大阪「それと、大阪先生も舐めたらあかん!」

ちよ「……はい!」



314:3月:2011/12/21(水) 22:25:46.94 ID:ZUQCue4GO

───────
ゆかり「マジカルランド?」

ゆかり「あ~私そういうのパス」

大阪「来いひんの?」

ゆかり「人混みって嫌なのよ」
ゆかり「あと待ち時間」

ゆかり「友達同士水入らずで遊んできなさいな」



315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:28:30.91 ID:ZUQCue4GO

───────
とも「久しぶりだな~マジカルランド!」
神楽「今回はかおりんもいるしな!」
かおりん「私も初参戦!」
榊「楽しみだ…」
よみ「そういえば、ちよちゃんは結局進路何に決めたの?」
ちよ「へへ、まだ秘密です!」

大阪「ほんなら今日は遊んで遊んで遊び尽くすで~!」


───────

ちよちゃん「皆さーん!5秒後に撮りますよー!」
大阪「…?」

大阪「……………」

ちよ「大阪さん?どうかしたんですか?」

大阪「……ううん、なんでもあらへん」
ちよ「?」

大阪「皆でまた写真撮ろー!」


ちよちゃん「……………」



316:二年後:2011/12/21(水) 22:31:29.63 ID:ZUQCue4GO

────────
ゆかり「やーっとあんたも最初の卒業式ね」

大阪「卒業式ならもう去年も一昨年も見たで?」

大阪「自分も卒業した」

ゆかり「バッカねぇ~そういう意味じゃないわよ」

大阪「?」



318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:37:13.07 ID:ZUQCue4GO

大阪「あ~にゃも先生や!」
大阪「見に来てくれたん?」

にゃも「えぇ」
にゃも「それと…やらなきゃいけないこともあるからね」
ゆかり「……………」

大阪「今日はあの子連れてへんの~?」
にゃも「えぇ…今日だけは旦那とお義母さんに見ててもらってるの」

大阪「なんや~会いたかったんに~」



321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:44:57.59 ID:ZUQCue4GO

───────
ゆかり「なに?そのティッシュ?」
大阪「花粉症やねん」
ゆかり「花粉症ねぇ…」
ゆかり「花粉症に感謝したほうがいいかもね」
大阪「?」




「仰~げば~とお~とし~我が~師の~恩~」

「教~えの~庭~にも~早~幾~とせ~」

「思~えば~愛~とし~この~年~月~」

「今~こそ~別~れ目~」

「いざ~さら~ぁば~」



323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 22:51:38.23 ID:ZUQCue4GO

───────
ゆかり「いい?最後は振り向いたら負けよ」
大阪「負け?」
ゆかり「そ、負け」

ゆかり「んじゃ入るわよ~」



327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:05:08.28 ID:ZUQCue4GO

───────
ゆかり「んじゃー最後に大阪からの言葉で締めるか!」
大阪「え!?」
ゆかり「せっかくだからほらほら!」
大阪「そんなん急に言われても…」
ゆかり「思うこと適当に言えばいいのよ」


大阪「…えっと………」

大阪「…皆、卒業おめでとう」
大阪「……昔…同じように卒業した私から言えることは…」

大阪「学校での毎日で得られた友達は、大事にして下さい」
大阪「…いろんなことがあると思います」
大阪「それでも…挫けないで、大切にして下さい」
大阪「今いる友達をいつか」
大阪「胸を張って、親友やって言えるように」

大阪「……以上です」



331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:16:29.96 ID:ZUQCue4GO

───────
生徒「ゆかり先生!大阪先生!」
生徒「私達、先生達が先生で良かったです」

生徒「その…卒業してからも、たまに会いに来ていいですか?」

大阪「もちろんええで~」
ゆかり「来る時はなんか餞別持ってきなさいよね」

ゆかり「んじゃーまったねー」
大阪「またな~」



生徒「…先生!」

大阪「?」
ゆかり「……バカ…」

生徒「「ありがとうございました!」」

大阪「…………」
大阪「………ぁ…」
ゆかり「だから言ったっしょ…教師が泣かされてどうすんのよ」

ゆかり「あんたらさっさと帰んなさ~い」

ゆかり「…やっぱまだまだガキンチョね」



335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:25:43.20 ID:ZUQCue4GO

───────
大阪「先生……」
ゆかり「んー?」

大阪「…先生が先生で……良かったです…」

ゆかり「……なぁーに気持ち悪いこと言ってんのよ」
ゆかり「今日は久々ににゃもも混ぜて飲むわよ!さっさとそのみっともない顔どうにかしてきなさい」

大阪「…はい」




ゆかり「……………」

にゃも「あーぁ、奢りは無しね」
にゃも「毎回のことだけど」

ゆかり「……うっさい」

にゃも「慣れないことしちゃうから…」

にゃも「…今回は奢りでいいわよ」
ゆかり「?」

にゃも「春日さんの分のハンデ」



338::2011/12/21(水) 23:41:35.47 ID:ZUQCue4GO

─────────
───────
─────

「じゃあ新しい先生を紹介するで~」

「皆と同じここの生徒で卒業してった大先輩や」

「さらに私の親友で天才なんやで!?」

「じゃあ自己紹介してや~」

「え、えっと!皆さんと同じく、今日から」

「ちゃうねん」

「え…えぇ?」

「自己紹介の挨拶は決まっとる」
「…あ!……よ、よろしゅーたのみまんがなー!」

「─────」
「────!」
「───」
「──────!?」



キムリン「…賑やかですね」




340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:42:50.25 ID:ZUQCue4GO

おしまい。



347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:47:10.07 ID:Ly9o23Iz0

足掛け3スレお疲れ
面白かった



351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:50:42.30 ID:hTxZdhVt0

お疲れさん
すごく良かった



353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/21(水) 23:52:21.25 ID:L9HvsJgU0

携帯からよく頑張ったな
乙乙



360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/22(木) 00:06:14.94 ID:HJGijFQb0

おつー!
面白かった!



361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/22(木) 00:07:24.64 ID:vSlksl9Z0

あずまんがはアニメしか見たことなかったんだが
このSS見て原作買って読んだわ
原作もSSも面白かった乙



369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/22(木) 00:26:08.56 ID:VV+EmzIE0

乙です



370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/22(木) 00:28:44.24 ID:kbzhQxnaO


また書いてくれ



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          • 1. か
          • 2011年12月22日 14:28
          • 長かったけど最高でした。友達と連絡したくても連絡先解らない…
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月22日 15:22
          • そういえば、ともとよみが自分が百合に目覚めたきっかけだったの思い出した

            あずまんがはいいな。この独特の雰囲気が
          • 3.
          • 2011年12月22日 18:23
          • 泣いた…泣いたよ

            友達か…
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月22日 20:25
          • そりゃ金持ちで顔もまあまあ、友達になりたい要素がいっぱいだもん、
            まわりも親友になりたがるわな。
            年齢云々なんて、顔が悪い金がない能力がないなんて現実的な悩みに
            比べりゃ些細すぎる悩みだわ。
            リア充同士の贅沢な悩みですなあ
          • 5. 名無し
          • 2011年12月22日 21:27
          • 心が温まるSSだったよ
            面白かった
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月22日 22:48
          • 金持ちで頭の良い人間は困っても誰かがすぐ助けてくれる。
            こんな青春の中の青臭いどうでもいいような悩みは全力で助けてもらえるのに、
            本当に助けが必要な人間の悩みは誰も聞いてくれない。
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月22日 22:51
          • あれだけ天才だと余計に悩んでしまうんだろうな
            俺達と凡才と違うしな
            友達・・・ 友達な・・・
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月22日 23:42
          • ssで泣くと思ってなかった

            あーあ、親友と呼べる友達がほしいな~
          • 9. ななし
          • 2011年12月23日 00:57
          • 学問における本当の天才は、その人が一度選んでしまった学問から解放されることは少ないよ。進路を選べるちよちゃんは天才じゃなかったのかも。
          • 10.
          • 2011年12月23日 08:30
          • 振り向いたら負けってとこ凄く気に入った。原作でも印象的なシーンだったけどこんな裏方があってもいいなあと思わせる
          • 11. 名無し
          • 2011年12月23日 18:41
          • 5 >>4
            友達ってそんな打算的なもんじゃねえだろ、アホか
          • 12.  
          • 2011年12月23日 22:53
          • これ読んだ後に原作・アニメを見ちゃダメだよな
            現実で頑張らなきゃ
          • 13. へーちょ
          • 2011年12月24日 12:12
          • 友達っていいよな
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年12月26日 17:59
          • 最後のキムリン格好良すぎだろチクショウ。
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年06月13日 15:30
          • 時の流れは不思議だね
            どっちが勝ったか、ねぇ覚えてる?

            今ではほら、笑いながら話が出来るよ
            忘れたね、っで惚けてる
            そんなオレのライバルたち


            そんな友達が居たんだよな、俺も
            いい話だったなー

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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