シャロ「ココロちゃんと手がくっついちゃった!」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:15:26.32 ID:9l8SjORP0

代行
ID:DlI3eDqs0



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:20:56.34 ID:DlI3eDqs0

配達員「お届け物だブー」

小衣「ご苦労様です」

小衣「……」バタン

小衣「……ふふ……ふふふ……」

小衣「ついに手に入れた!」

小衣「超強力接着剤(輸入品、お口に入れてはいけません)!!」

小衣「あまりに強力過ぎて販売中止になったこの接着剤を……」

小衣(シャーロックの手に塗りたくる→壁とか床にくっつける→とれない→小衣様助けて!→完全勝利!)

小衣「我ながら完璧な作戦ね……。自分が恐ろしくなるわ……」

小衣「早速作戦実行よ! 待ってなさい、シャーロック!!」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:23:01.74 ID:DlI3eDqs0

数時間後!

シャロ「ふ~。今日も1日疲れましたぁ」

小衣「シャーロックー!!」

シャロ「ココロちゃん!!」

小衣「小衣ちゃん言うな!」

シャロ「えへへ」

小衣「ったく……それよりシャーロック」

シャロ「なんですか?」

小衣「両手を出しなさい」

シャロ「はい」スッ

小衣「接着剤~」ドバババババ

シャロ「……なんですか?このベトベトは?」

小衣「かまぼこよ」

シャロ「なーんだ、かまぼこかー」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:25:15.52 ID:DlI3eDqs0

シャロ「って、なんでですかー! これはなんですかココロちゃん!?」

小衣「だからかまぼこよ」

シャロ「おばあちゃんのかまぼこはこんなベトベトじゃなかったです!」

小衣「じゃあバナナよ」

シャロ「なんだ! バナナですかぁ! バナナなら食べられますね」

小衣「え?」

シャロ「いっただっきまーす!」

小衣「それは口に入れちゃダメぇぇー!」ツルッ!

小衣(あ、やば。足が滑った)

シャロ「ココロちゃん危ない!」

ドテテテーン!!



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:27:23.30 ID:DlI3eDqs0

シャロ「いたた……ココロちゃん、大丈夫?」

小衣「小衣ちゃんいうなぁ……」

シャロ「大丈夫そうですね。よかったぁ」

小衣「あ……小衣がこけそうになったのを支えてくれたの?」

シャロ「はい! だって、ココロちゃんのピンチはあたしのピンチだもん!」

小衣「シャーロック……」

シャロ「ふふ……」ニコッ

小衣「…………ありがと……」

シャロ「え?」

小衣「ありがとっていってんのよ!」

シャロ「ココロちゃん……!」

小衣「なによ! 別にアンタに感謝してるわけじゃないんだから!」

小衣「小衣はもう行くわ! じゃあね、シャーロック!」

シャロ「またね! ココロちゃん!」

小衣「だから小衣ちゃん言うなって!」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:29:58.18 ID:DlI3eDqs0

小衣「……」トテトテ

シャロ「……」トテトテ

小衣「……っ!」トテトテトテテ

シャロ「……!」トテトテトテテ

小衣「…………ねえ、シャーロック」

シャロ「なんですか?」

小衣「なんでさっきから小衣について来るの?」

シャロ「ほへ? ココロちゃんがあたしについて来てるんじゃないですか?」

小衣「なに馬鹿なこと言ってんのよ。あとこの手をはなしてくれない?」

シャロ「やだなー。手をはなしてくれないのはココロちゃんじゃないですか」

小衣「えっ?」

シャロ「さっきから引っ張ってるのに全然離れないし」

小衣「こ、小衣もさっきから引っ張ってるわ!アンタが小衣の手を離さないんでしょ!」

シャロ「?」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:32:18.38 ID:DlI3eDqs0

小衣「どういうこと……」

シャロ「あれ? あたしたちの手、くっついてませんか?」

小衣「……ホントだ! くっついてる! どうして!?」

シャロ「これはまさか……まさか!」

小衣「まさか……?」

シャロ「トイズです! 怪盗のトイズの仕業です!」

小衣「……そうか! G4のリーダーの小衣とミルキィのリーダーのシャーロックの行動を封じるために……」

シャロ「汚い……さすが怪盗汚いです……」

小衣「でも怪盗の仕業ということは……」

シャロ「はい! 怪盗を捕まえれば!」

シャロ・小衣「「私たちの手はとれる!!」」

シャロ「ココロちゃん! 協力しようよ!」

小衣「え? 嫌。ちょっとありえない」

シャロ「あうぅ……」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:35:07.13 ID:DlI3eDqs0

シャロ「じゃあココロちゃん。とりあえず怪盗について聞き込み調査しましょう!」

小衣「焦りは禁物よ、シャーロック」

シャロ「見た目はこどもだって、やるときゃ、やるんだから~」

小衣「油~断してる、犯人に告ぐ~」

シャロ・小衣「「さあ、覚悟して~♪」」

エリー「二人とも……何をしているの?」

小衣「うわぁ!! いきなり何よ!?」

シャロ「あ、エリーさん」

エリー「シャロ……。なんで明智さんと手を繋いでいるの?」

シャロ「えっと、これは……」

エリー「まさか……、うそ……」

小衣「?」

エリー「ふ、二人が……そんな関係だったなんて……!」

小衣「ちょっと! 変な勘違いしないでよ!」

シャロ「ふえ?」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:37:31.68 ID:DlI3eDqs0

エリー「じゃあ……、どうして手を?」

小衣「とれないの!」

エリー「とれない?」

シャロ「はい。くっついちゃったんです」

エリー「くっついた……。か、貝合わせ……?」

小衣「……見ればわかるでしょ。両手がぴったりとくっついて離れないのよ」

シャロ「きっと怪盗のトイズのせいなんです」

エリー「これのせいじゃなくて?」

小衣「これ?」

シャロ「……なんですか、それ?」

小衣「なんか見覚えがあるような……」

エリー「えっと、超強力接着剤……だって」

小衣「あ゛」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:42:06.86 ID:DlI3eDqs0

シャロ「超強力接着剤?」

小衣「」

シャロ「ど、どしたのココロちゃん!?」

エリー「明智さん……?」

小衣「小衣のせいだわ、これ」

シャロ「もしかして……あのバナナは!」

小衣「うん。接着剤」

シャロ「なんてことですか……」

エリー(何がバナナなんだろう……半月?)

小衣「……ごめん」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:44:59.76 ID:DlI3eDqs0

シャロ「で、でも! くっついたのはトイズのせい!じゃない!!ってことはとれるってことだよココロちゃん!」

エリー「そうですよ、明智さん」

小衣「アンタたち……」

シャロ「引っ張ってみましょう!!」

小衣「引っ張るって……まさか!?」

シャロ「接着剤ならきっと、引っ張ってとれるはずです!」

エリー「シャロ。でもそれ、痛いんじゃ……」

シャロ「大丈夫! なんたってあたしとココロちゃんなんだよ! ね、ココロちゃん!」

小衣「小衣ちゃんいうな! ……まあ手段を選んじゃいられないのは確かね。やるわ、シャーロック!」

シャロ「せ~の!」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:49:34.39 ID:DlI3eDqs0

小衣「~~!!」グググ

シャロ「~~!!」グググ

小衣「もっと引っ張りなさいよ~!!」

シャロ「引っ張ってますよ~!! あたたっ!?」

エリー「だ、大丈夫……?」

小衣「痛い痛い痛い痛いー!!」

シャロ「手がー!!」

エリー「……はぁ」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:52:00.92 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「……無理やりとるのは駄目なのかなぁ……」

小衣「少なくとも私達の力じゃ無理ね」チラッ

エリー「?」

シャロ「そうですね。もっと強い力で引っ張れば」チラッ

エリー「……へ?」

シャロ「エリーさん、お願いします!」

小衣「お願い!」

エリー「えええええ!?」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 16:55:13.54 ID:DlI3eDqs0

エリー「じゃあ……いくよ。ホントにいいの?」キュピーン!

シャロ「はい。覚悟は出来てます」

小衣「いつでもいいわよ」

エリー「……えいっ」ググググググ!!

シャロ「~~~!!」

小衣「~~~!!」

エリー「とぅっ!」グググググググ!!

シャロ「ぎにゃー!! とれる!! 手がとれちゃう!!」

小衣「痛いー痛いー痛いー痛いー!!」

エリー「へあぁー!!!」ググググググググ!!

シャロ「ストップー!! エリーさんストップー!!!」

小衣「らめぇぇぇぇー!!」

エリー「ふぅ……。駄目…みたい……」

シャロ「」
小衣「」

エリー「あ……」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:00:25.98 ID:DlI3eDqs0

小衣「とれないわね……」

シャロ「死ぬかと思いました」

エリー「ごめんなさい……」

小衣「い、いいのよ。私達が頼んだんだし」

シャロ「そうですよエリーさん。それよりどうしましょうか、これ」

小衣「そうね……」

エリー「あの……、私が調べてきましょうか?」

シャロ「エリーさんが?」

エリー「あんまりいい方法はないかもしれないけど……、接着剤の剥がし方くらいなら調べれば……」

小衣「それで十分よ!」

シャロ「お願いしますエリーさん! あたしたちの両手のために!」

エリー「うん。それじゃ、行ってくるね」タタタ



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:03:33.23 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「行っちゃいましたね」

小衣「そうね……、これでとる方法が見つかればいいんだけど……」

???「チャチャチャチャッチャッチャッチャラ~♪」

小衣「!?」

シャロ「あなたは!?」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:05:54.63 ID:DlI3eDqs0

シャロ「平乃さん!」

小衣「平乃!」

平乃「小衣さん? それに……シャーロックさん?」チャチャチャチャッチャッチャッチャラ~♪

小衣「アンタなんで自分の専用BGM歌ってるのよ……」

シャロ「ミミファソッソッソッラソ~♪」

平乃「ファ♯ファ♯ソラッラッラッシラ~♪ですよ。シャーロックさん」

小衣「どっちでもいいわ!」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:09:12.65 ID:DlI3eDqs0

平乃「それで、どうしたんですか二人とも? その手は……」

小衣「これでくっついちゃったのよ」

平乃「これは……超強力接着剤?」

シャロ「はい、ココロちゃんがそれで手を……」

平乃「はぁ……。すいませんね、シャーロックさん。小衣さんのせいで……」

小衣「ちょっと!小衣のせいなの!?」

平乃「違うんですか?」

小衣「……そうだけどさ」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:11:29.24 ID:DlI3eDqs0

平乃「……つまり、くっついた手を引き離せばいいんですね」

小衣「まあ、そういうことね」

シャロ「何かアイデアはないですか?」

平乃「簡単ですよ。二人共、手を出してください」

小衣「ん」スッ
シャロ「はーい」スッ

平乃「では、いきますよ」

平乃「悪霊退散悪霊退散…………破ァ!!」ドゴォ!!

小衣「!?」

シャロ「とれましたー!すごーい!!」

小衣「あ、アンタ今何したのよ!?」

平乃「え?除霊ですけど……」

小衣「関係なくない?霊」

シャロ「細かいことは気にしないんだよココロちゃん!」

平乃「そうですよ、ココロちゃん」

小衣「平乃まで小衣ちゃんっていうな!!」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:13:34.53 ID:DlI3eDqs0

平乃「ではもう一度手を出してください」

小衣「はい」

シャロ「お願いします平乃さん!」

平乃「いえ、くっ付いている方じゃなくて今し方とれた方を出して下さい」

小衣「?」

シャロ「なんでですか?」

平乃「……」ドバババババ

小衣「へ?」

シャロ「!?」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:16:34.33 ID:DlI3eDqs0

平乃「……」ニヤリ

小衣「ちょっ、平乃!?」

シャロ「こ、これはもしかして」

平乃「はい、かまぼこです」

シャロ「やっぱりかまぼこかー」

小衣「かまぼこなら仕方ないわね」

平乃「シャーロックさん、小衣さん。私の手を握って下さい」

シャロ「はい!」

小衣「はい」

平乃「よし!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:17:40.51 ID:cf3YThjPO

一人称小衣だっけ?



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:22:11.26 ID:JdM5hZ1t0

>>39
小衣だったり私だったり。ゲームでは基本的に小衣



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:19:01.06 ID:DlI3eDqs0

シャロ「……」

小衣「……」

平乃「……」

小衣「何が『よし!』なのよ……」

平乃「いやあ……」

シャロ「平乃さんの手もくっ付いちゃってます……状況悪化してます……」

小衣「平乃の目的は何?」

平乃「私も二人と手をくっつければ、出番が増えるかと思いまして……」

小衣「……はぁ」

シャロ「どうしましょう……」

小衣「もう知らないわよ……」

平乃「こうなったのは小衣さんのせいなんですよ。わかってるんですか?」

小衣「少なくとも平乃とくっついてる左手は平乃のせいじゃ……」

平乃「責任転嫁は良くないですよ」

小衣「そのりくつはおかしい」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:21:13.97 ID:DlI3eDqs0

シャロ「平乃さん。平乃さんが手をくっつけたのはとれるから……ですよね?」

小衣「そ、そうよ!さっきの除霊とやらで、さっさとこれをとってよ!」

平乃「いえ。私も両手が塞がってしまったのでなにもできませんよ」

シャロ「そんなぁ……」

小衣「あんた馬鹿じゃないの!?」

平乃「そもそも、小衣さんがシャーロックさんにイタズラしようとしなければ良かったんですよ」

小衣「うぐっ……痛いところを」

平乃「小衣さんはもう少しやっていいことと悪いことの区別をですね……」

小衣「……はい」

シャロ「ココロちゃん!落ち込まないで!」

小衣「落ち込んでなんかないわよ!ったく、もう!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:23:41.26 ID:DlI3eDqs0

平乃「それで、小衣さん、シャーロックさん。今までにどんな手をうったんですか?」

シャロ「手、ですか? えーと張り手とか?」

小衣「引っ張ってみてとれなかったから、ミルキィグリーンに頼んで接着剤のはがし方を調べて貰ってるところよ」

平乃「そうですか……。待つだけというのはつらいですね……」

シャロ「松田家? 松田さんがつらいんですか!? 助けにいかなきゃ!」

小衣「少しアンタ黙ってなさいよ」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:26:01.05 ID:DlI3eDqs0

数十分後!

シャロ「エリーさんまだですかねー?」

平乃「私たちもエリーさんのところに行ってみます? 何か手伝えることがあるかもしれませんし」

小衣「ちょっと待った」

シャロ「?」

小衣「凄いこと言っていい?」

平乃「なんですか?」

シャロ「ココロちゃん、どうかしたの?」

小衣「んとね……おしっこしたいのよ」

平乃「してくればいいじゃないですか」

シャロ「トイレならそこを曲がってすぐですよ」

小衣「ありがとう! じゃあ行ってくるわねってそういうことじゃないだろうがー!!」

平乃「小衣さん。うるさいですよ」

シャロ「少し声量下げてほしいかな」

小衣「あんたら……」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:28:32.64 ID:DlI3eDqs0

平乃「小衣さんは私たちと一緒だから、トイレに行くのが恥ずかしいんですね」

小衣「そうよ! 当然でしょ!? なんで公開放尿しなきゃならないのよ!?」

シャロ「大丈夫! 小衣ちゃんがどんなにダイナミックなおしっこをしても、あたしは受け入れてあげるよ!」

平乃「私は鼻で笑いますけどね」

小衣「平乃? つかシャーロックの対応もそれはそれで凄く嫌なんだけど」

シャロ「平乃さんダメですよぉ! 鼻で笑うのはナシです!」

平乃「わかりました。心の中で馬鹿にすることにします」

シャロ「ココロちゃんだけに?」

小衣「……」

平乃「……」

シャロ「……」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:30:54.32 ID:DlI3eDqs0

平乃「ま、まあともかく。トイレに行きましょうか」

シャロ「で、ですよね~」

小衣「小衣がしてる時はしっかり目をつぶってなさいよ!」

シャロ「はーい」

平乃「私は薄目を開けて見守っていますね」

小衣「平乃……いい加減怒るわよ」

平乃「はいはい。わかりまし……!?」

小衣「?」

シャロ「平乃さん?」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:33:05.91 ID:DlI3eDqs0

小衣「ちょっと平乃? どうしたのよ?」

平乃「私も……お手洗いに……」

シャロ「え」

小衣「冗談でしょ?」

平乃「冗談だったらどんなによかったでしょうか……」

シャロ「三人でおしっこですか……」

小衣「三人でなんて……三人?」

平乃「シャーロックさんもしたいんですか?」

シャロ「はい!」

小衣「……取り敢えず行きましょ」

平乃「……ですね」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:35:48.57 ID:DlI3eDqs0

小衣「やっとトイレについた……」

シャロ「せ、せまいです……」

小衣「しょうがないでしょ!? 一人で入るトコに三人で入ってるんだから!」

平乃「誰からしましょうか?」

シャロ「やっぱりここは言い出しっぺのココロちゃんが!」

小衣「え!?」

平乃「そうですね、では小衣さん」

シャロ「ファイトでぇす!」

小衣「……絶対に見ないでよ」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:38:07.66 ID:DlI3eDqs0

小衣「……」

シャロ「さあ、ココロ選手。スカートを降ろそうとしています」

平乃「この放送は、実況、シャーロック・シェリンフォード。解説、長谷川平乃でお送りします」

小衣「……ちょっと」

シャロ「おっと、ココロ選手! 何かに気がついたようです!」

平乃「当然でしょうね。両手が私達とくっつけられた状態でスカートを下ろすのは非常に困難です」

シャロ「まさに四面楚歌です。ココロ選手はどのような対応をするのでしょうか!」

小衣「……まずその変な実況やめなさい」

シャロ「えー!?」

小衣「えー!? じゃねえよ!!」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:39:57.84 ID:H0ydfxF7O

かわいい



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:42:32.31 ID:DlI3eDqs0

平乃「隙間に手を入れてどうとか下ろせなさそうですか?」

小衣「……駄目ね。ベルトもあるし無理そうだわ」

シャロ「じゃあ平乃さん! あたし達が下ろしてあげましょうよ!」

平乃「……それしかありませんね」

小衣「どうするの? アンタらも手は塞がってるのよ」

シャロ「簡単なことだよ」

平乃「ええ」

シャロ「口を使えばいいんです」

小衣「……マジかよ」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:47:17.96 ID:DlI3eDqs0

シャロ「まずはベルトを外すよココロちゃん」

小衣「小衣ちゃん言うな!やるならさっさとやりなさいよ!」

平乃「いきますよシャーロックさん。せーの!」

スルッ

シャロ「やた!ベルトとれた!」

小衣「いちいち言わんでいい!」

平乃「次はスカートですね」

シャロ「下ろしますよーココロちゃん」

小衣「うう……」

平乃「白だと思います」

シャロ「あたしも白だと思います。雪のような白さがこのスカートの下には広がって」
小衣「いいからさっさとやれ!」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:50:37.13 ID:DlI3eDqs0

スルッ

シャロ「……え?」

平乃「み……認めません……これが現実だと……」

シャロ「ここまでなのですか……人類は……」

小衣「いや、何もそこまで言わんでも」

シャロ「だってピンクじゃないですかあ!!ふざけるのも大概にして下さいよ!」

平乃「なんですかピンクって!? 三倍ですか? トランザムですか!?」

小衣「……」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:52:48.55 ID:DlI3eDqs0

小衣「ピンク色……ダメなの?」

平乃「そんなにピンクが好きならしゅごキャラでもみてればいいんです」

シャロ「あむちゃんマジビッチ!」

平乃「ですね」

小衣「ねえ、ピンクってダメなの?」

シャロ「パーティ!」

平乃「三期は忘れました」

小衣「ねえってば……」

シャロ「色といいあの四人ミルキィに似て」

平乃「忘れました」

小衣「……」グスッ

シャロ「実写パーt」

平乃「忘れました」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 17:56:47.49 ID:DlI3eDqs0

小衣「次からは白にします」

平乃「以後、気をつけるようにして下さいね」

小衣「はい……すいませんでした……」

シャロ(なんでココロちゃん謝ってるんだろ……)

小衣(なんで小衣謝ってるんだろ……)

平乃(なんで私は小衣さんを謝らせているんでしょうか……)

小衣「もういいわ、早くパンツも下ろしてよ! あと一枚なんだから焦らさないで!」

シャロ「ココロちゃん。それだけ聞くと凄く変態さんだよ」

平乃「ですね」

小衣「うるさいうるさい! もうプライドもなんもないわー!」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:00:21.38 ID:DlI3eDqs0

シャロ(その後、あたしたちはココロちゃんパンツを下ろしました。下はツルツルでした><)

小衣「……じゃあ、おしっこするわよ」

シャロ「大丈夫だよ、ちゃんと目を瞑ってるから」

平乃「同じく、瞑ってますから安心してください」

小衣「ほ、ホントに見たら逮捕するからね!!」

シャロ「あたしたちを信じて、ココロちゃん」

平乃「……」ニコッ

小衣「そ、それじゃぁ……」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:03:54.07 ID:DlI3eDqs0

小衣「……」

シャロ「……」

平乃「……」

チョロ……

シャロ「!」

チョロロロロロロロロロロロ…………

シャロ「さあ、ココロ選手。放尿を始めました!」

小衣「オイ!てめ!」

平乃「この放送は、実況、シャーロック・シェリンフォード。解説、長谷川平乃で引き続きお送りします」

小衣「ざけんなぁ!ぁっ!」

チョロロロロロロロロロロロ……

シャロ「これは……いいプレイできてるんじゃないですかね、長谷川さん」

平乃「かなり攻めの姿勢が見られますね。余程先制点がほしいんでしょう」

小衣「ひ、平乃、あとで覚えてなさいよ!」

チョロロロ…ロロロロロロロロ……



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:08:34.19 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「ここで試合終了!いやあ、いい試合でしたね」

平乃「彼女らしいプレイができていましたね。この先も期待が持てますよ」

小衣「ふざけんなー!」ゴツン!ゴツン!

シャロ「あいたっ!」

平乃「っ!何をするんですか小衣さん!」

小衣「ずつきよずつき!威力70命中100三割ひるみの必殺技よ!」

シャロ「いたた……ひどいなあココロちゃん」

小衣「酷いのはどっちよ!?乙女のおしっこを実況なんて……」

平乃「えっ?見るなとかやるなっていうのは上島さんのフリみたいなものかと思っていたのですが……」

シャロ「あたしもそう思いました。押すなよ、絶対押すなよ!みたいなやつかなって!」

小衣「んなわけあるかー!!」



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:11:16.89 ID:DlI3eDqs0

平乃「さて、放尿直後で小衣さんの股間は濡れているわけですが……」

小衣「トイレットペーパーは……」

シャロ「スッカラカンです」

小衣「……へ?」

シャロ「ほら!」

平乃「本当ですね。茶色い芯が一本あるだけですよ小衣さん」

小衣「見ればわかるわよ……。どうしょう……」

シャロ「あたしにいい考えがあります!」

小衣「シャーロック?」

シャロ「舐めましょう!!」

小衣「そうね、舐め……舐めるううぅぅ!?」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:13:53.33 ID:DlI3eDqs0

シャロ「……」ペロペロペロペロ

平乃「……」ペロペロペロペロ

小衣「っ……ん……」

シャロ「……」ペロペロペロペロ

平乃「……」ペロペロペロペロ

小衣「……ぃい……そこぉ……」

シャロ「……」ペロペロペロペロ

平乃「……」ペロペロペロペロ

小衣「んんっ……あっ……んあっ……」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:16:22.71 ID:DlI3eDqs0

シャロ「おいしーかったーですー」

平乃「……おぇ」

小衣「もうお嫁にいけない……」

シャロ「安心して、ココロちゃん。あたしが貰ってあげるから」

小衣「誰がアンタなんかに貰われるか! 小衣には心に決めた人がいるんだから!」

平乃「ココロさんだけにですか?」

シャロ「……」

小衣「……」

平乃「……」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:18:25.84 ID:DlI3eDqs0

平乃「……次、行きましょうか」

シャロ「で、ですね! じゃあ平乃さん!」

平乃「私ですか?シャーロックさんは」

シャロ「あ、あたしは最後でいいかなって」

小衣「小衣がさっきあんな思いしたんだから今はしないなんて言わせないわよ! さあ!」

平乃「……仕方がありませんね」

小衣(にひひ、これで平乃もあんな事やそんな事をせざるを得ないわ)

シャロ(うわぁ、ココロちゃん悪い顔してるなあ)



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:20:26.93 ID:DlI3eDqs0

平乃「ではまずスカートを……」

小衣「よしきたぁ! シャーロック、行くわよ!」

平乃「その必要はありません」

小衣「ぴ?」

平乃「シャーロックさん、トイズを」

シャロ「はーい!スカート落ちろ!」キュピン

ファサ

小衣「!?」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:23:34.64 ID:DlI3eDqs0

小衣「ちょっと! 何よそれ!?」

平乃「シャーロックさんのトイズ『PK』ですよ。知らなかったんですか?」

シャロ「パンツも下ろしますよ」

平乃「あ、お願いします」

ファサ

小衣「じゃあ何!?小衣が自尊心かなぐり捨ててまでアンタらにやってもらったのは」

平乃「ええ。全てシャーロックさんのトイズでOKでした」

シャロ「えへへ……正直、平乃さんに言われるまでトイズのこと忘れてました」

小衣「忘れてんなよ! つーか平乃。多分最初から気づいてたわよね!?」

平乃「はい」

小衣「むっきぃー!!」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:26:46.46 ID:DlI3eDqs0

小衣「あとさ、平乃。あんたの下着さ」

シャロ「あ、可愛いピンクのやつでしたね」

小衣「なに言ってんの!?さっき小衣のピンクパンツ全否定だったじゃん!?ピンクに人権なんか無いみたいな感じだったじゃん!?」

平乃「小衣さんのピンクは駄目なんですよ」

小衣「小衣が何したって言うのよ……」

シャロ「接着剤で手をくっつけた」

平乃「接着剤で手をくっつけました」

小衣「ごめんなさい」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:31:40.22 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「ふぅ~」

平乃「トイレも終わったことですし、エリーさんに会いに行きましょうか」

シャロ「はい!そうしましょう!」

小衣「ねえ」

シャロ「ココロちゃん?」

小衣「なんでトイレ終わってんの?」

シャロ「なんでって……さっき三人とも済ませたじゃないですか。カットされたけど」

平乃「そうですよ。シャーロックさんのトイズが脱がせる、履かせる、
  そしてウォシュレットになるという大活躍だったじゃありませんか。カットされましたけど」

小衣「何その新事実!? どんだけ便利なのよPKは!?」

シャロ「軽いものならお任せです!」

小衣「それにカットできるなら、今からでも小衣の部分をカットしてよ!」

シャロ「イヤです」

平乃「却下します」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:35:39.53 ID:DlI3eDqs0

平乃「それにしても、シャーロックさんがしている最中にあんな事が起こるなんて驚きでしたね」

シャロ「あー『あれ』ですね。あれにはあたしも驚いちゃいましたよ。
まあ今のあたしの¨チカラ¨があればどうってことない相手でしたけどね」

小衣「『あれ』ってなによ!? 描かれなかったトイレシーンでそんな厨ニ的場面になってたの!?」

平乃「¨チカラ¨を持つものに勝てると思ったのでしょうかね」

シャロ「でもあの羽、黒い体、素早い動き。もし¨チカラ¨が無かったら今頃あたしたちは……」

小衣「……ゴキブリよね。それ」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:38:56.24 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ(トイレを終えたあたしたちは、エリーさんのもとへと向かいました! 第一部完!)

シャロ「エリーさーん!」

エリー「あ、シャロ、明智さ……長谷川さん!?」

平乃「こんにちは、エリーさん」

エリー「は、はい。こんにちは……! それよりどうしたんですか? どうして私の長谷川さんが……」

小衣「なーんか増えちゃったのよ。気にしなくていいわ。それより」

シャロ「エリーさん、なにか手がかりは!」

エリー「あ……うん。その接着剤を作ってるメーカーを調べてみたんだけど、そうしたらね……」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:41:24.41 ID:DlI3eDqs0

シャロ「発売中止……ですか?」

エリー「そう。理由は強力過ぎるから」

平乃「ウェスバーみたいな接着剤ですね」

小衣(そういえばそんな接着剤だったわね……)

シャロ「で、剥がす方法は?」

エリー「……ない」

小衣「えっ?」

エリー「……諦めよう」

小衣「」

シャロ「」

平乃「」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:46:43.31 ID:5oLlHfLX0

私の長谷川さん?



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:48:47.03 ID:DlI3eDqs0

>>86
あ、単純にミスった
まあいいや



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:00:44.84 ID:5oLlHfLX0

>>88
てっきりできているのかとおもた



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:46:45.28 ID:DlI3eDqs0

シャロ「ええぇぇぇえぇ!!?? なんですか!? あたしたちずっとこのままですか!?」

小衣「嫌よ嫌よ嫌よ!! こんなのと一生一緒なんて絶対イヤ!!」

平乃「絶対に剥がせない、ということですか?」

エリー「剥がせないわけでは無いみたいですけど……」

シャロ「あ、なーんだ。剥がせないわけじゃないんですね」

エリー「ただ……」

エリー「人の力で引き剥がすのは無理で、剥がし液も効かないみたいなんです」

小衣「イコール剥がせないみたいなものじゃない!?」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:51:00.95 ID:DlI3eDqs0

エリー「でも、長谷川さんがそこにいるってことは……、一回は接着が剥がれたってことじゃ……」

平乃「そういえば……」

シャロ「あの時、平乃さんの除霊で接着剤が……」

エリー「除霊? 除霊でこの接着を剥がしたの?」

ネロ「おーい、みんなー!」

シャロ「ネロ!?」

ネロ「わっ! ホントにくっついてんの?」

小衣「ちょっとアンタ! 何しに来たのよ?」

ネロ「何しに来たとはごあいさつだなぁ。エリーから話を聞いてボクも接着剤についてPDAで調べて来たのに」

シャロ「ネロも!? さっすがネロ!」

平乃「何かがわかったのですか?」

ネロ「それが妙なんだよ。その接着剤」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:53:43.51 ID:DlI3eDqs0

平乃「妙……?」

シャロ「おしっこ?」

ネロ「それは尿」

小衣「で、何が妙なのよ?」

ネロ「その接着剤。剥がせないって言われてるけど実はちゃんと剥がし方はあるんだ」

ネロ「その接着剤の注意書きに書いてあるらしいんだけど読んだ?」

シャロ「注意書き……これですか? 輸入品だからオンドゥル語で書かれてて読めませんよぉ」

ネロ「それにはこう書いてあるんだ」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 18:57:04.87 ID:DlI3eDqs0

ネロ「もし間違えて使用した場合は、黒髪の人間が『悪霊退散!』と唱えたあとに
   『破ァ!』と言い、ラクロスのアレを構えることで剥がすことが出来ますってね」

小衣「!?」

エリー「な……」

シャロ「なんだってー!?」

平乃「つまり、あの時に接着剤が剥がれたのは……」

小衣「偶然黒髪だった平乃が偶然『悪霊退散』って唱えた後偶然『破ァ!』って言って、
   偶然ラクロスのアレを構えたからだったのね!」

シャロ「納得です! ってええぇー!」

エリー「なんてピンポイントな……」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:00:36.53 ID:DlI3eDqs0

シャロ「じゃあ、平乃さんにしかこれは剥がせないってこと?」

平乃「ここにいる人間ではそういうことになりますね」

エリー「ミルキィにもG4にも黒髪はいない……。黒髪の小林さんは今はいないし……」

小衣「他をあたるしかないわね。思い当たる人がいないわ」

シャロ「でも一歩前進です!剥がし方はわかったんですから後はきっと楽チンですよ!」

ネロ「だといいけど……」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:04:06.71 ID:DlI3eDqs0

小衣「さて、解決方法も見つかったことだし、さっさと黒髪を見つけてこの手を」グゥー

小衣「……うぅ。腹の虫が」

シャロ「あ、ココロちゃんお腹空いてるの?」

平乃「そういえば、もう随分遅くになってしまいましたね」

ネロ「食堂に行こっか。そろそろ夕飯の時間だし」

エリー「そうだね」

シャロ「お腹がへっては戦はできませんしね」

平乃「戦をするわけでは……」

シャロ「いいからいいから!早くいきましょう!」

ゾロゾロゾロゾロ


コーデリアさん「みんな、わかったわ!その接着剤を剥がす方法は!ってあれ?」

シーン

コーデリアさん「……」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:07:47.36 ID:DlI3eDqs0

――

食堂 多すぎる料理長

アンリエット「部外者をこの食堂にいれるわけにはいきません」

シャロ「部外者じゃありません!あたしとくっついてるココロちゃんたちはいわば、あたしの一部です!」

平乃「一部……肝臓ですかね?」

小衣「平乃は腎臓あたりじゃない?」

アンリエット「ともかく、G4といえどここには入れません。ここはホームズ探偵学園の生徒の為の食堂なのですから」

ネロ「……ケチ」

アンリエット「ケチで結構です」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:09:56.40 ID:DlI3eDqs0

シャロ「うう……ココロちゃん、平乃さん、すみません……。駄目みたいですぅ」

小衣「無理を言ってるのは私達だしね。しょうがないわ」

エリー「皆さん。私達が食べ物を持って行きますから……」

ネロ「そうだね。食堂に入らなきゃいいんだから。持ち出しちゃえばいいんだよ」

シャロ「ネロ……エリーさん……! ありがとうございます!!」

小衣「じゃあ小衣達はどうする?」

シャロ「あたしの部屋に行きましょう!時系列的にまだ存在してますから使えます!」

平乃「そうですね、ここで待っていても他の生徒の迷惑になりますし」

シャロ「レッツゴーです!」



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:12:22.38 ID:DlI3eDqs0

シャロ「まいるーむに着きましたー!」

小衣「ここがシャーロックの……」

平乃「へぇー。結構広いんですね」

小衣「あ。そういえば、シャーロック」

シャロ「?」

小衣「あの接着剤。今どこにあるの?」

シャロ「接着剤ですか? それならさっき説明を読もうとしてあたしが持ってるハズ……ってあれ?」

平乃「シャーロックさん?」

シャロ「あれ? あれれ?」

小衣「もしかして……なくした?」

シャロ「みたいです。どこかに落としちゃったかなぁ?」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:17:20.59 ID:DlI3eDqs0

そのころ

コーデリアさん「みんなどこに行ってしまったのかしら……まさか私を置いて食堂に……そんなわけないわね」

※行きました

コーデリアさん「でも早く行かないと夕飯を片付けられちゃうわね。急がないと」

トテトテトテトテ

トテトテトテトテ……ドテッ!!

ベチャ!!

コーデリアさん「痛い……うう……どうしてこんなところにバナナの皮があるのよ……」

コーデリアさん「あら? 右手のところに何かが……」

コーデリアさん「超強力……駄目、読めないわ」ベチャリ

コーデリアさん「……あれ? と、とれない」グイグイ

コーデリアさん「……」

コーデリアさん「……嘘、でしょう?」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:20:27.55 ID:DlI3eDqs0

――

ネロ「おっまたせー!」

エリー「お待たせ……しました」ドッサリ

シャロ「うわーなにそれ!十万キロカロリー!?」

ネロ「なんだか知らないけど、今日の食事、凄く豪華だったんだ」

エリー「多分……アンリエットさんが気を利かせて、明智さん達のぶんも……」

小衣(会長ってツンデレなのかしら?)

シャロ「ありがとうアンリエットさん!ありがとう石流さん!」



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:22:33.55 ID:DlI3eDqs0

平乃「いいんですかね?私達がこんな……」

ネロ「いいっていいって。せっかく用意してくれたんだし食べなきゃ損だよ」

シャロ「じゃあ」

小衣「遠慮なくいただくわよ!」

平乃「でも、両手塞がってますよね。私たち」

小衣「あっ……」

シャロ「口を使えば」
平乃「流石に品がないですよ、それは」

シャロ「……むぅ」

小衣「なら……アンタら!」

ネロ「ボク?」

エリー「?」

小衣「手伝いなさい!」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:24:36.11 ID:DlI3eDqs0

――

エリー「はい、シャロ。あーん」

シャロ「あーん。……おいしいですー!」

小衣「早くそれをとりなさいよ!」

ネロ「わかったわかった。ココロちゃん、あーん」

小衣「あーん」
平乃「あーん」パクリ

小衣「ちょっと平乃!? それは小衣の食料よ! あとアンタは小衣ちゃん言うな」

平乃「しょうがないじゃないですか。二人しか食べさせてくれる人がいないんですし」

ネロ「そうだよ。ほら、明智。あーん」

小衣「あーん」
平乃「あーん」パクリ

小衣「ひぃらぁのぉ?」

平乃「美味しいですね」モキュモキュ



112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:27:13.59 ID:DlI3eDqs0

数分後!

小衣「もうお腹いっぱいだわ……」

平乃「私もです……」

シャロ「おいしいですー」パクパクモグモグ

平乃「シャーロックさんはよくあんなに食べられますね」

エリー「シャロ……あんまり食べ過ぎると動けなくなっちゃうよ」

シャロ「大丈夫大丈夫! さあ、次はその八面鳥をお願いします」

エリー「もう……あーん」

シャロ「あーん♪」

平乃「あら? エリーさん、ここにお弁当ついてますよ」

エリー「あっ……はいっ! すみません!」

平乃「…………んっ」ペロリ

小衣「!?」

エリー「…………」カアァ///



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:29:52.41 ID:DlI3eDqs0

小衣「ちょっ、平乃!?」

エリー「……あ、ああ」///

ネロ「ありゃー、エリー駄目になっちゃったよ」

シャロ「エリーさーん。次はそこのポテトを……エリーさん?」

エリー「……」プシュー

平乃「エリーさん、大丈夫ですか?」

小衣「平乃……普通嘗めとる?」

平乃「え……。だって私、両手が塞がっていましたし」

小衣「……はぁ」



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:34:05.34 ID:DlI3eDqs0

更に数分後!

ネロ「んじゃ、ボクたちはもう部屋に帰るね。ほら、行くよエリー」

エリー「……」プシュー

ネロ「エリー!」

エリー「……あ? は、はい!」

小衣「ちょっと!? 帰るってどういうことよ!? 小衣たちの手はどうなるのよ!」

ネロ「明日でいいんじゃない?」

小衣「明日って……。この小衣に一晩ここで過ごせってーの? 冗談じゃないわ!」

シャロ「二人ともお泊まりですか? やったあ!」

小衣「やったあじゃない!小衣は」

平乃「小衣さん。あなたに拒否する権利があるんですか?」

小衣「はいはい無いですよ! こうなったのは小衣のせいでしたね!」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:36:17.98 ID:DlI3eDqs0

エリー「……じゃあ、何かあったら呼んで下さい」

ネロ「まあ、何もないのが一番だけどね」

シャロ「お泊まり♪お泊まり♪」

ネロ「シャロ。あまり二人に迷惑かけるなよ」

シャロ「了解です!」

平乃「先に迷惑をかけたのはこっちですけどね」

小衣「わかってるわよ……」

ネロ「じゃ、おやすみ。明日また来るから」

エリー「おやすみ……なさい」

シャロ「おやすみー!」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:48:36.04 ID:dFgUyCWp0

――

平乃「エリーさんたちも帰ったことですし、シャワーを浴びましょうか」

小衣「唐突ね」

シャロ「お風呂♪お風呂♪お風呂~♪」

小衣「まあ確かにシャワーを浴びたいわね。少し汗が……」

平乃「この時期に密着していたら汗も掻きますよ」

小衣「風呂場に案内しなさい!シャーロック!」

シャロ「はーい!」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:50:12.56 ID:var02PhDO

どうやって脱ぐんだ・・・



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:50:47.94 ID:dFgUyCWp0

ジャー

平乃「……」

シャロ「……」

小衣「……」

シャロ「服……脱げないね」

平乃「……」

小衣「……」

シャロ「あ、そうだ! いっそ服を破いちゃえば」

小衣「これから裸で過ごす気?」

シャロ「……」

平乃「……」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:52:54.96 ID:dFgUyCWp0

――

平乃「歯を磨きましょうか」

小衣「また唐突ね。風呂はどうするのよ」

平乃「風呂? 風呂ってなんですか?」

小衣(無かった事にする気か)

シャロ(風呂なんて無かったんですね)

シャロ「歯磨き……。歯磨きって手が塞がってても出来たっけ?」

平乃「一人が持つほうをくわえてもう一人が歯を磨くというのは?」

小衣「ずいぶんとアレな図になりそうね」

シャロ「でもシャワーと違って今のあたしたちにも出来そうです!やりましょう!」



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:55:18.14 ID:dFgUyCWp0

シャロ「まずはあたしが歯ブラシをくわえてココロちゃんの歯を磨いてあげます」

小衣「なんでまた小衣からなのよ!? 平乃からでいいじゃない!」

平乃「私から……ですか? 別に構いませんがカットされるのがオチですよ」

小衣「ずるい! ……まあ平乃の歯磨きシーンは誰も得しないけどさ」

平乃「むっ」

シャロ「ココロちゃん、お話が進まないから早く口を開けてください」

小衣「お話が進まないとか言うな! ……わかったわよ。ほら」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 19:57:27.25 ID:dFgUyCWp0

シャロ「はむっ。……ひゃあ、ひきまふよ」

小衣「ええ」

シュコシュコシュコシュコ

シュコシュコシュコシュコ

シャロ(結構大変です……。わっ! ココロちゃん、顔が近いよぉ)

小衣(他人に、しかもくわえた歯ブラシで歯を磨かれるって変な感じね。てか、なんでアンタは赤くなってるのよ……)

シュコシュコシュコシュコ

シュコシュコシュコシュコ

小衣「んっ……」

シャロ「……///」

平乃(眼福ですね)



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:00:23.87 ID:dFgUyCWp0

シュコシュコシュコシュコ

ピタッ

小衣「……終わり?」

シャロ「はい。しっかり磨けたはずです」

小衣「……」

シャロ「……? ココロちゃん?」

小衣「…………もう少しだけ、磨いて」

シャロ「えっ///」

小衣「……///」

平乃「……///」

小衣「なんで何気なくアンタまで照れてるのよ」

平乃「えへ///」

小衣「えへじゃねえよ!」



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:02:15.09 ID:DlI3eDqs0

――

シャカシャカシュコシュコ

……

シャロ「はい。今度こそ終わりだよ」

小衣「ん。……ありがと」

シャロ「うん!」

平乃「では、次は私が磨かれることにします」

小衣「磨かれるのね」

平乃「はい。シャーロックさん。お願いします」

シャロ「はーい! 浮け、歯ブラシ! トイズ!」キュピーン

小衣「!?」



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:05:20.66 ID:DlI3eDqs0

小衣「ちょっと、何よそれ!?」

シュコシュコシコシコ

平乃「んっ……」

シャロ「あたしのトイズ『PK』だよ! 歯ブラシくらいなら浮かせて動かせるんだよ!」

小衣「知ってるわ! 結局アンタのトイズでなんとかなったんじゃない!」

シャロ「えへへ」

シュコシュコシュコシュコ



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:07:42.01 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「歯磨き終わりましたー」

小衣「終わりましたー」

平乃「お、終わりましたー」

小衣「……」

シャロ「……」

平乃「……すみませんでした」

小衣「やっぱりこういうときはためらっちゃダメよね」

シャロ「あの『お、』が無かったら完璧だったのに」

小衣「まあたとえ平乃が『お、』って言わなくても妙な空気にはなってたと思うけどね」

シャロ「ココロちゃんが『終わりましたー』ってノリで言った時点で平乃さんは滑る運命だったんですよね」

平乃「……」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:11:00.20 ID:DlI3eDqs0

――

シャロ「ふあぁ……眠くなってきましたぁ」

小衣「まだ九時じゃない。全くお子様ねシャーロックは……ふあぁ」

平乃「小衣さんも欠伸してるじゃないですか」

小衣「これは……そう、シャーロックのあくびがうつったのよ!」

シャロ「もう寝ましょうか? 一人が寝るとなるとみんな寝ないといけないし」

平乃「手で繋がっている以上、一人だけ寝ないというわけにはいきませんしね。
  小衣さんも疲れてしまったようですし、今日は早めにベッドに入って明日に備えましょうか」

小衣「なによ。小衣はまだ眠くなんて……」

シャロ「電気消しまーす。トイズ!」キュピーン

小衣「あ、ちょ」

プツン



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:13:02.85 ID:DlI3eDqs0

――

平乃「……暑い」

シャロ「……重い」

小衣「……zzz」

平乃「なんで小衣さんはこの密着状態ですぐに寝られるんでしょう」

シャロ「ホントに疲れてたんですね。ほっぺぷにぷに~」

小衣「うぅん……むにゃむにゃ……zzz」

シャロ(あれ? ココロちゃんの寝顔)

平乃(やだ、この子)

シャロ、平乃((かわいい!))



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:25:07.62 ID:dFgUyCWp0

シャロ(平乃さん、写真! って手がふさがってるから無理ですか)

平乃(心のフィルムに焼き付けましょう!)

シャロ(ココロちゃんだけに!)

小衣「むにゃ……こころちゃんいうなぁ……zzz」

シャロ(きゃー、かわいすぎます! なでなでしたい!)

平乃(あの小衣さんが憎まれ口を叩かないだけでこんなに可愛くなるなんて……)

シャロ(違います平乃さん! ココロちゃんは憎まれ口も含めて全てが天使なんです! マジ天使です!)

平乃(シャーロックさん……。私、間違ってました!)

シャロ(わかればいいんです。さあ、今夜は思いっきりココロちゃんを見続けましょう!)

平乃(はい!)



145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:31:23.33 ID:dFgUyCWp0

お外!

コーデリアさん「寒い……」

コーデリアさん「……」

コーデリアさん「お腹すいた……」

コーデリアさん「……」

コーデリアさん「シャロたちは何をしているのかしら」

コーデリアさん「きっと来てくれるわよね……」

コーデリアさん「……」

コーデリアさん「……zzz」



147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:36:00.23 ID:DlI3eDqs0

――チュンチュン

小衣「んあ……。朝か……」

シャロ「あ、ココロちゃん。やっと起きたね」

平乃「おはようございます。小衣さん」

小衣「シャーロックに平乃? そういえば手がくっ付いたんだっけ。……なによ、その目の下の隈は」

シャロ「熊?」

小衣「熊というよりは猫ね。熊猫」

平乃「それ、パンダじゃ……」

小衣「で、どうしたのよ」

シャロ「暑くてよく寝られなかったんです」

平乃「同じく」

小衣「ふーん」

シャロ(実際はココロちゃんを見つめていました)

平乃(二人とも一睡もせずに。人生最高の一夜でした)



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:40:17.03 ID:DlI3eDqs0

――

ネロ「大変だー!!」バタン!!

シャロ「変態だー!!」

ネロ「変態だー!! っじゃなくて大変だー!!」

平乃「ど、どうしたんですか?」

小衣「なにがあったのよ!?」

ネロ「いないんだよ!!」

シャロ「いない?」

平乃「何がですか?」

ネロ「コーデリアがいないんだ!!」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:44:09.85 ID:DlI3eDqs0

エリー「あ、シャロ!」

シャロ「エリーさん! コーデリアさんは!?」

エリー「部屋にはいません!」

ネロ「昨日は確かにいたよね、コーデリアは」

エリー「はい。でも、今考えたら夕飯の時間からコーデリアさんを見ていないです」

小衣「まさか、連れ去られた?」

シャロ「連れ去られ……! 怪盗ですか!」

ネロ「でも何のためにコーデリアを?」

プルルルルル!

平乃「あ、私の電話です。すみません、エリーさん。通話ボタンを押していただけませんか」

エリー「は、はい!」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:48:30.28 ID:DlI3eDqs0

ピッ

平乃「もしもし? 長谷川平乃です。すみません。私は今、電話に出ることが」

次子『平乃か!? 今どこにいるんだ!?』

平乃「次子さんですか? 今は小衣さんと一緒にホームズ探偵学園にいますが……」

次子『なんで?』

平乃「秘密……です」

シャロ「あたしたちも一緒ですよ!」

次子『ミルキィホームズもいるのか? でも丁度いい。今すぐヨコハマ美術館に来い!』

平乃「え? 何かあったんですか?」

次子『怪盗帝国が来るんだ!』



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:51:17.65 ID:DlI3eDqs0

あ、またミスった
×ヨコハマ美術館
○超ヨコハマ美術館

すいませんです



156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:53:49.18 ID:DlI3eDqs0

超ヨコハマ美術館!

咲「やっほー。って何やってんの?」

次子「小衣、平乃。どうしてそんな愉快な事になってるんだ?」

小衣「間違えて接着剤でくっつけちゃったのよ」

次子「どんな間違い!?」

咲「まあ大方小衣のせいでしょ」

平乃「わかりますよね」

シャロ「それより怪盗は?」

ネロ「コーデリアがさらわれたんだ!」

咲「あの花畑が?」

次子「どうして?」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 20:57:59.17 ID:DlI3eDqs0

エリー「多分だけど……ミルキィホームズの戦力を減らすために……それと……人質」

次子「くっ、怪盗め。卑怯な」

咲「なりふり構わずってやつ?」

シャロ「コーデリアさん……」

ネロ「シャロ……。僕たちがコーデリアを取り返そう! 僕たちのトイズで!」

エリー「うん! 私たちならやれるよ」

シャロ「ネロ、エリーさん……! 頑張りましょう!」

小衣「……泣かせるわね」

平乃「ですね」

???「お喋りをしている余裕があるのですか?」

シャロ「! 来ましたか!」

小衣「待ちかねたわ、怪盗!」



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:00:09.77 ID:DlI3eDqs0

シャロ「アルセーヌ!!」

アルセーヌ「フフフフフ。ミルキィホームズ。今日こそ貴方たちを負かしてみせます」

ネロ「勝ち負けなんてどうでもいい! コーデリアを返せ!」

咲「かえせー」

シャロ「そうです! コーデリアさんを返してください!」

アルセーヌ「は?」

ラット「なにいってんだコイツら?」

トゥエンティ「美し過ぎるボクを見ることで、精神を壊してしまったのか……」

エリー「いいから返して、コーデリアさんを!」

小衣「落ちたものね、怪盗帝国も。人質をとらなきゃ宝石も盗めないなんて」

次子「あまり褒められたやり方ではないよな」

シャロ「返さないのなら実力で!」

アルセーヌ「ち、ちょっとお待ちになって!」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:02:58.71 ID:DlI3eDqs0

シャロ「待ちません!!」

アルセーヌ「さっきから何を言っているのですか? 私にはさっぱり」

ネロ「とぼけるのか? コーデリアをさらったくせに!」

アルセーヌ「コーデリアさんをさらった……誰が?」

平乃「あなたたちが」

アルセーヌ「何のために?」

咲「こっちの戦力低下。および人質」

ストーンリバー「アルセーヌ様はそのようなことはしていない!」

ネロ「怪盗のいうことなんて信じられるか!」

ラット「だいたい」
シャロ「ラビットさんは黙ってて下さい!」

ラット「……」

アルセーヌ「……私たちはコーデリア・グラウカをさらってなどいません」



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:06:36.54 ID:DlI3eDqs0

アルセーヌ「人質をとる、前もって相手の戦力を削るなど、我々の怪盗としての美学に反します」

トゥエンティ「そうとも!美しいボク、そしてアルスェーヌ様がそんなことをするわけがヌァイ!!」

シャロ「ならコーデリアさんはどこへ行ったんですか!」

アルセーヌ「さあ? そこら辺でバナナでも食べているんじゃないでしょうか」

シャロ「!!」

ネロ「!!」

エリー「!!」

小衣「!!」

平乃「!!」

シャロ「そ……」

全員「それだ!!!」



164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:09:52.54 ID:DlI3eDqs0

シャロ「なんであたしたちは気づかなかったんでしょうか! よく考えたらあのコーデリアさんが捕まるはずありません!」

小衣「怪盗が犯人だと決め付けたのが仇になったのか……」

ネロ「でもコーデリアが無事でよかった……」

エリー「本当によかった……」

咲「イイハナシダナー」

アルセーヌ「……」

ストーンリバー「アルセーヌ様、いかがなさいますか?」

アルセーヌ「なんかもう、どうでもよくなってしまいましたわ。後は頼みます」

ストーンリバー「ハッ!」

ラット「あいつらこっち見てないし、宝石奪えんじゃね?」

ストーンリバー「うむ!」

平乃「!」



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:13:34.32 ID:DlI3eDqs0

平乃「皆さん!怪盗が!」

ラット「もう遅え! 宝石は確かに貰ったぜ!」

トゥエンティ「ハハハッ! エキセントリィィックかつエキゾチィィックなボクにかかればこの程度!」

ストーンリバー「造作もない」

シャロ「くっ……あっ!! ああっー!!」

小衣「シャーロック?」

シャロ「いました! 黒髪いましたー!」

ストーンリバー「?」

小衣「!!」

平乃「!!」

平乃(すこし紫がかってるような気もしますが……黒といえば黒……ですかね?)

エリー(あの色でいいなら私でもよかったんじゃ……)



167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:17:00.95 ID:DlI3eDqs0

ストーンリバー「黒髪がなんのことかは知らぬが」

ラット「おさらばさせてもらうぜ!」

トゥエンティ「バーイ!ミルキィホームズ、そしてG4の諸君!! ボクのショーは閉幕だよ!」

シャロ「逃がしますか! エリーさん!」

エリー「恥ずかしいトイズ!」キュピーン

ドゴオ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!!」

ラット「ストーンリバー!! くっ、お前の事は忘れないぜ」

トゥエンティ「冥福を祈るよ。アデュー」

ストーンリバー「待て……貴様ら……」



169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:22:48.08 ID:DlI3eDqs0

シャロ「トイズ!」

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!」

ネロ「トイズ!」

ストーンリバー「ぎゃあああああ!」

エリー「トイズ!」

ストーンリバー「ぎえぴいいぃい!!」

小衣「ココロキック!」

ストーンリバー「ぐはぁっ!」

次子「写真をとる」パシャリ

咲「それをネットで晒す」

ストーンリバー「ぐおあああぁあああぁ!!」


平乃「終わった……」

小衣「やり切ったような台詞だけど、アンタ何もしてないじゃない……」



171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:28:16.85 ID:DlI3eDqs0

――

ストーンリバー「くっ、屈辱だ……。探偵と警察に負けるなどと」

次子「へっ、警察を舐めるからだ」

シャロ「ストーンリバー! あなたにやって貰いたいことがあります!」

ストーンリバー「やって貰いたいことだと?」

シャロ「はい! 『悪霊退散!』と唱えたあとに『破ァ!』と言い、ラクロスのアレを構えて欲しいんです!」

ストーンリバー「は?」

咲「なにソレ?」

平乃「私たちの手の接着を剥がす唯一の方法です」

次子「ふーん」

小衣「さあ、早くしなさい!」

ストーンリバー「悪いが断る! 負けたといえど、怪盗が探偵に屈する訳にはいかないのでな」

シャロ「そうですか……エリーさん」

エリー「……はい」



172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:31:30.74 ID:DlI3eDqs0

エリー「トイズ!」ドゴォ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!! っ……断る!」

エリー「トイズ!」ドゴォ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!! っ……こ、断る!」

エリー「トイズ!」ドゴォ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!! っ……こ」
エリー「トイズ!」ドゴォ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!!」
エリー「トイズ!」ドゴォ!!

ストーンリバー「ぐおあああぁあ!! や、やり……ます……」

小衣「やったあ!」

シャロ「うまくいったら」

シャロ・小衣「「ハイタッチ!」」



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:37:38.65 ID:DlI3eDqs0

――

ストーンリバー「それでは……。悪霊退散、悪霊退散……破!」

シーン

ストーンリバー「……何も起こらんが」

平乃「ふざけているんですか? 『破!』で何かが起こるとでも? 『破ァ!』ですよ。『破ァ!』」

小衣「破ァ!」

シャロ「はぁ!」

ストーンリバー「ぬぅ……。悪霊退散、悪霊退散……破ァ!」

小衣「!!」

シャロ「とれた!」

平乃「とれましたね!」

ストーンリバー「これで満足か?」

ネロ「まだに決まってるでしょ。あと二カ所はくっついてるんだから」

エリー「やって……下さい」

ストーンリバー「! ……しょ、承知した」ビクビク



177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:46:19.85 ID:dFgUyCWp0

ストーンリバー「悪霊退散、悪霊退散……破!」

シーン

小衣「『破ァ』だって言ってるでしょ!」

――

ストーンリバー「悪霊退散、悪霊退散……破ァ!」

シーン

平乃「しっかりラクロスのアレを構える!」

――

ストーンリバー「悪霊退散、悪霊退散……破ァ!」

シーン

シャロ「気持ちがこもっていません!」



178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:51:49.19 ID:dFgUyCWp0

――

平乃「これで終了ですね」

シャロ「久しぶりに手が使えますー!」

小衣「自由って素晴らしい!」

ストーンリバー「終わったか。ではさらばだ!」シュタッ

シャロ「あ、逃げた!」

小衣「いいわよ、ほっといて。小衣たちのやることは終わったんだから」

ネロ「盗まれた宝石も実はダミーだしね」

次子「これで一件落着か」

咲「あたしたちはあんまり関わらなかったけどね」

次子「もうちょつと出番多くてもいいよな。あたしたち」

咲「だねー」



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 21:57:00.34 ID:dFgUyCWp0

平乃「皆さん。本当に迷惑をかけました! ……ほら、小衣さんも頭下げて」

小衣「かけましたー」

エリー「私は……別に気にしてません」

ネロ「ボクも。G4だけの問題ならともかくシャロも関わってたからね」

シャロ「ココロちゃん、また泊まりにきてね! 平乃さんも! なんならG4みんなでも!」

小衣「シャーロック……。だ、誰がアンタなんかの部屋に好き好んで……」

平乃「小衣さん、正直じゃないですね」

小衣「な、なによ!?」

シャロ「あはは。それがココロちゃんのいいところだからね」

小衣「小衣ちゃんいうな!」



181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:03:28.68 ID:dFgUyCWp0

――

ネロ「さて、シャロの問題も解決したし、今からみんなでお昼でも食べにいこっか!」

次子「おっ、いいね!」

シャロ「そういえばお腹ペコペコです」

エリー「私も……」

咲「れっつごーだね」

平乃「中華なんてどうですか?」

小衣「中華……いいわね! 行くわよ、みんな! 餃子を食べに!」

シャロ「餃子?」

エリー「餃子……」

ネロ「……あ」



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:09:52.02 ID:dFgUyCWp0

コーデリア「……」

コーデリア「……」

コーデリア「右手が……とれない……」

コーデリア「……」

コーデリア「……誰か……きて」

???「大丈夫かい?」

コーデリア「……! あなたは……」



185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:13:38.74 ID:dFgUyCWp0

小林「コーデリア」

コーデリア「教……官……? どうしてここに?」

小林「君がピンチだって聞いてね。急いでこっちに戻ってきたんだ」

小林「ちょっと……遅れちゃったみたいだけどね」

コーデリア「そ、そんなことはありません! 私、嬉しいです。教官が来てくれて」

小林「そういって貰えると、嬉しいよ」

コーデリア「教官……」

小林「コーデリア……」



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:19:39.54 ID:dFgUyCWp0

シャロ「あたしもいます!」

ネロ「ボクもだよ」

エリー「コーデリア……さん」

コーデリア「シャロ、ネロ、エリーまで……」

小衣「おめでとう」

次子「おめでとさん」

平乃「クワッ!!クワッ!!」

咲「おめでとう」

マリー「おめでとう」

小林・神津「「おめでとう」」

コーデリア「みんな……、ありがとう!」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:26:16.61 ID:dFgUyCWp0

――

コーデリアさん「ハッ!?」

コーデリアさん「……」

コーデリアさん「夢……だったのね」

コーデリアさん「教官……」

二十里「イイゥヤッホォォォオ!! ボクを呼んだかいィィィ!!」

コーデリアさん「!?」



192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:30:12.67 ID:dFgUyCWp0

二十里「おっと、君はコーデリア・グラウカ。そんなところで何をしているんだい?」

コーデリアさん「に、二十里先」
二十里「オーケイ。言わずともわかる。このボクのビュゥーティフルなボデーがみたいんだね!」ヌギッ!

コーデリアさん「い、嫌ァァァァァァア!」

二十里「ほらほら、ほらぁ!!」

コーデリアさん「来ないで! こないでえ!! やだぁ!」

二十里「そう言いながらもカラダはボクを拒まないじゃないか」

コーデリアさん「手がくっ付いて逃げれないんですー!」

二十里「イイヤ、君がボクの魅力に惹かれているだけサ。イイイイヤアアアアアアァアアアアアアアァアフウウウゥウ!!」

コーデリアさん「ぎにゃぁぁぁー!!」

おしまい



196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:36:31.57 ID:dFgUyCWp0

これで終わりです
コーデリアさんがヤバい。脚がヤバい
シャロの脚のエロさが66000だとしたら72000はある。それくらいヤバい。好きすぎる

あと誰かミルキィSS書いて。次子さん成分が足らなくて死にそう



198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 22:38:51.50 ID:kuZCwEGb0

>>196
  `¨ - 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´



205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/08(水) 23:07:54.07 ID:ST0S7MUgO


面白かった



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         コメント一覧 (4)

          • 1. 名無し
          • 2011年06月09日 16:00
          • 平乃を活躍させてるだけでも☆三つ
            本当にありがとうございました
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年06月09日 16:02
          • コメント数から察するにミルキィSS人気ねえなwwまあ俺得だからおk
            作者と管理人乙!
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年06月20日 13:59
          • アニメとゲームが上手く混ぜてあるね
            おふざけ具合の脳内再生パない

            それにしてもコーデリアさんSSでもこんな扱い・・・流石お花畑ww
          • 4. 名無し
          • 2011年07月24日 22:31
          • こころちゃんが両さんなみの悪さwww

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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