のび太「電脳世界?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:07:48.11 ID:Glrs4nNu0

この物語は、ロックマンエグゼの始まる数年前辺りをイメージしています。
ですが登場するチップや地名、場所はエグゼ3をベースにしています。


ドラえもん のび太の 電脳対戦(バトルネットワーク)


―――――――――四月某日、空き地

きっかけは、いつもと同じ、スネオの自慢から始まった

スネオ「この写真どお?どお?凄いでしょ!」

ジャイアン「うおっ、すっげー!!」

しずか「本当にすごいわ~」

のび太「ねえ、ぼくにも見せてよー!ねえ、ねえってばー!」

スネオが3人、もとい2人に見せている写真は、最近巷で話題になっている科学省で開発されたという

PETという携帯情報端末を持っている写真だった。



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:08:08.88 ID:Glrs4nNu0

PErsonal Terminalの略で、通称PETと呼ばれるその機械は、最近一人の天才によって開発されたもので、

携帯電話を越えた様々な機能を持つとされるそれは、まだ一般化はされていないものの、のび太達のような小学生ですら

興味を持つ程の期待と認知度を誇っていた。

スネオ「パパの知り合いに科学省勤めの人がいるからさ。特別に触らせて貰ったんだ!」

ジャイアン「すっげーなー!おいスネオ!今度俺も科学省に連れてってくれよ!」

しずか「あ、あたしもいきたい!」

のび太「写真みたーい!ぼくも科学省いきたーい!ねえ、ねえってばー!」

スネオ「そうだね、パパに頼んでみるよ。あ、そうだ。他にもうちに科学省で特別に撮らせて貰った

    ビデオなんかがあるんだけど、見ていかない?」

ジャイアン「おお、超みてえ!」

しずか「みた~い!」

のび太「いいなー、ぼくもみたい!」

スネオ「悪いなのび太。このビデオ3人用なんだ。じゃあみんな、今から僕の家へ行こう!」

しずか・ジャイアン「おーっ!」スタスタスタ



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:08:20.91 ID:Glrs4nNu0

のび太「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くぅっ~~~~~」

   「なんだいなんだい!PET位であんなにはしゃいじゃってさ!」

   「うちにはもっとすごい、22世紀から来たロボットがいるって言うのに!」

   「ドラえも~~~~~~~ん!!!!!!!!」





4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:08:34.99 ID:Glrs4nNu0

―――――――――同日、のび家

ドラえもん「それは酷い!」

いつものように泣きながら事の顛末を話すと、ドラえもんは憤慨した様な顔になって、そう言った。

ドラえもん「僕のように素晴らしいロボットがいるのに、PET程度で喜んじゃって!」

怒りのベクトルは若干ずれていたが。

彼なりに、機械としてのプライドや対抗心もあるのだろうか。


ドラえもん「でもまあ、確かにPETというのは今凄い話題の機械だし、気にはなるよね」

のび太「でしょ、でしょ!だからドラえもーん、PET出してよー」

ドラえもん「それは幾らなんでも無理だよのび太くん。僕だってなんでも作り出せるわけじゃないんだから」

のび太「えー、じゃあせめて類似品だけでもいいからさ!ね、ね、おねがぁ~い」

ドラえもん「うーん、それじゃあいっそ、科学省に行ってみればいいんじゃないかな」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:08:48.86 ID:Glrs4nNu0

のび太「でも、科学省は一般人じゃ入れないよ?」

ドラえもん「そんな時の為にえ~っと・・・・」ゴソゴソ

ドラえもん「オールマイティーパス~」ピロリロリロリーン

のび太「おーるまいてぃーぱす?」

ドラえもん「これはね、このパスポートに名前を書けばどこにでも入れるようになるんだ」

のび太「ああ、以前使って期限が切れて大変な目にあった気がする」

ドラえもん「今日はまだ新品の奴だから大丈夫だよ。名前を書いてから1ヶ月間有効だし」

ドラえもん「じゃあ名前を書いて・・・・いざしゅっぱーつ!」

のび太「おーっ!」

のび太「っとその前に・・・・しずかちゃん達も誘ってあげようっと!」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:09:03.71 ID:Glrs4nNu0

―――――――――同日、科学省

しずか「すっご~い、色んな機械があるのねー!」

ジャイアン「見ろよ、すんごいでっかいコンピュータがあるぞ!」

スネオ「どこにでも入れるなんて・・・・やっぱりドラえもんの道具は凄いなぁ」

のび太「ねえ、研究室とか行ってみようよ!もしかしたらPETがあるかもしれないし!」

エレベーターの トビラが ひらいた! けんきゅうしつがある フロアへ 行きますか?

>はい いいえ ピンポーン

ジャイアン「へえ、ここでPETが作られてんのか!」

ドラえもん「危ないから触っちゃダメだよ。壊れたら直せないんだから」

???「君たちは・・・・見ない顔じゃのお。職員の息子さん方かね?」

そんな他愛もないやり取りをしていると、のび太達の背後から優しい声の疑問が聞こえた。

のび太「(あれ、オールマイティーパスがきいてない!?)」

ドラえもん「(そんな事は無いはずだけど・・・他の職員にはきいてたし。この人は一体・・・)」

のび太「あの、えと、その・・・あの・・」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:09:25.65 ID:Glrs4nNu0

???「そんな警戒しなくても大丈夫じゃ。とって食べるつもりはないよ」

   「それにしても不思議な子達じゃの。研究室に入っても誰一人気にしないとは」

   「しかし・・・これもまた運命なのかもしれんな」

   「そうじゃ、君達、新型のPETで遊んでみる気は無いかい?」

5人「!?」

老人の申し出に、5人は面喰ってしまった。

パスポートの効果がきいていないにも関わらず、追い出そうともせず、それどころか

新型のPETで遊ばないかと投げかけてくる。

この老人は、一体何者なのだろうか。

しずか「あ、あの・・・貴方は・・・一体?」

驚きの中辛うじてしずかが問いかける。

???「わしか?わしは光正(ひかり ただし)。一介の職員じゃよ」

そう笑いながら話す老人を前に、のび太達はいよいよ言葉を失った。

光正。その名はのび太達も知っていたから。

世界でも有数の天才にして、PETを開発した張本人ともいえる人だったのだから。



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:09:38.27 ID:Glrs4nNu0

第二オープニング的な感じで



―――――――――同日、科学省資料室

5人の前に並べられた小型の機械。

それは正しく、PETであった。

しかも、テレビで見たのよりも一目で最新型と分かるものであった。

のび太「あの・・・いいんですか?本当に」

のび太含め5人全員が心配そうな目で光博士を見る。

しかし、光博士はその顔から微笑を絶やすこと無く言った。

光博士「機械というのは、人に使って貰って初めて意味を持つのじゃ」
    
    それに、駄目だったらそもそもまねかんよ」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:09:54.46 ID:Glrs4nNu0

のび太「それは・・・そうですけど」

ジャイアン「うるせーぞのび太!良いって言ってるんだ、さっさと使おうぜ!」

スネオ「そうだそうだ!」

先程の目から一転、博士の言葉を聞いた2人は、待ちきれないかのようにのび太をまくしたてた。

のび太「えーいっ、もうどうにでもなれ!」

そう言ってのび太はPETを手に取り、叫んだ。

のび太「プラグイン!!のび太.EXE、トランスミッション!!」ピカー



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:10:27.97 ID:Glrs4nNu0

※名前は表記の都合上のび太達の名前を使用
  でもナビは全員緑色の一般ナビ

―――――――――インターネット科学省エリア(仮)

スネオ「うわぁ~、電脳世界って、こんななのか~!」

しずか「初めてみるわぁ~」

ジャイアン「思ったより広いんだな!ここで野球したら面白そうだ!!」

のび太「こここここれ・・・落ちたら危ないんじゃないの!?」

ドラえもん「落ちてもプラグアウトすれば良いじゃないか。バカだなぁ」

ジャイアン「とりあえず、奥まで探検してみようぜ!」

広大な世界に冒険心を刺激されたのか、ジャイアンは一人颯爽と走りだした。

スネオ「まだ電脳世界の説明もきいてないのに下手に動きまわるのは・・・あ、ジャイアン後ろ!」

ジャイアン「!?な、なんだぁコイツらは!」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:10:41.85 ID:Glrs4nNu0

ジャイアンが振り向くと、そこには工事現場で使うようなヘルメットをかぶった小さな生き物と、

何か機械を積んでいるわけでもないのに浮いている緑色の物体が、何処からともなく現れていた。

光正「そやつらはウイルスと言ってな、コンピュータの正常な動作を邪魔してしまうのじゃ。
   パソコンを使った事があるならば、一度はきいたことが有るじゃろう?」

スネオ「え!?じゃあぼく達のナビが危ないんじゃないの!?ママァーーーーーー!!!」

光正「うむ、確かにウイルスは危険じゃ。じゃが、このPETには、そう言ったウイルスを撃退する術が搭載されている」

そう言って光博士は、白衣のポケットからザラザラと沢山の小さな四角形の物体を取り出して、机の上に並べた。

光正「これはチップと言って、PETにスロットインすることで、ナビに特殊な力を持たせることが出来るのじゃ。
   これを使って、ウイルスと闘う事が出来る」

ジャイアン「なんだかよくわからねえが、これを使えばいいんだろ!おっさん、一枚借りるぜ!

      ガッツパンチ、スロットイン!!」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:10:55.51 ID:Glrs4nNu0

ジャイアンが勢いよくチップをスロットインすると、電脳世界のジャイアンのナビの右手が途端に大きくなり、

そのまま目の前に居たヘルメットをかぶった生き物を勢いよく砕いた。

ジャイアン「へっ、なんだ簡単じゃねえか!お前達もやってみろ!」

ジャイアンの声に促されて、のび太達も思い思いのチップを手に取り、ウイルスを撃退した。

スネオ「ははっ、ゲームみたいで楽しいじゃない」

ジャイアン「俺様に逆らうウイルスは皆ぶっ潰してやるぜ!」

のび太「このキャノンってチップ使いやすいなぁ」

スネオ「ほら、ドラえもん。このラットン1てチップ、何に見える?」

ドラえもん「ぎゃああああああああネズミいいいいいいいいいいいい!!!!!」

しずか「スネオさん、ドラちゃん虐めちゃだめよ!」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:12:40.51 ID:Glrs4nNu0

ウイルスの襲来に一時緊迫した雰囲気も、いつの間にか和やかな何時もの雰囲気に戻っていた。

それを見て、光博士はより一層笑みを強くした。

光正(このような少年少女達の笑顔が、ネット社会をよりよいものへと導いてくれるのじゃろうな・・・)



そんな6人を、一人の科学者が物陰から忌々しそうに見つめていた。

???「光め・・・お前さえいなければわしのロボット工学が世界に認められていたのに・・・

    見ていろ、そのガキと共にお前のインターネット社会をメチャメチャにしてやろう
    
    そして、わしのロボット工学に再び日の目をあててやるのだ!ぬははははっ!」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:12:58.76 ID:Glrs4nNu0

―――――――――5時間後

のび太「あー、楽しかったぁ~」

しずか「すっかり日も暮れちゃったわね」

スネオ「ずっと遊んでてもまだまだ全然見きれてないなんて、やっぱり電脳世界は広いなぁ」

ドラえもん「じゃあ、そろそろ皆プラグアウトしようか」

のび太「うん!」

気が済むまで電脳世界を楽しんだのび太達。

そろそろ帰ろうと、コンピュータからプラグアウトしようとしたその時。

バチィィィ!!

鋭い電流がのび太達のPETに走った。



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:18:29.88 ID:Glrs4nNu0

のび太「いたぁ!」

突然走った電流の痛みに耐えかねて、全員がPETを落としてしまう。

ジャイアン「いってぇ・・・なんだよまったく!」

しずか「こ、こわれてないかしら・・・」

スネオ「全く・・・な、なんだぁ!?」

慌ててPETを拾った全員の目に飛び込んで来てのは、数え切れないウイルスと、その奥にそびえたつ

巨大なロボットだった。

光正「これは・・・プロトバグ!?」

ドラえもん「プロトバグ?」

光正「この電脳世界を作っている時に、何人かのロボット工学技術者と共に作り上げた

   インターネットとロボットの複合体じゃ・・・

   インターネットのデータを吸収し、無限に強大化していく危険性を孕んでいた為、
  
   封印していたはずだったのじゃが・・・」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:26:47.04 ID:Glrs4nNu0

プロトバグといってもプロトの軽い劣化版位で

のび太「む、無限に強大化!?そ、それって凄い大変なことなんじゃないの!?」

光正「うむ・・・下手をすればこの電脳世界に繋がっているコンピュータ全てが破壊されてしまう!」

スネオ「この電脳世界に繋がってるコンピュータって・・・科学省の主要なコンピュータ全てじゃないか!!」

ジャイアン「ど、どういうことなんだよスネオ!?」

スネオ「どうもこうも・・・・このままにしたら科学省のコンピュータが全部壊されて、

    日本の電子技術がメチャメチャになっちゃうんだよ!!」

???「それだけではないぞ!!」

混乱するのび太達のいる部屋のモニターが急に黒い影を映しだし、そこから音声が流れた。



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:27:07.21 ID:Glrs4nNu0

???「このプロトバグというウイルスは、電脳世界を通じてあらゆるインターネットに干渉し、
   
    それを吸収する事が出来る。つまり、インターネットに繋がっている全てのものを破壊することも出来るのじゃ!」

光正「お前は、誰なんじゃ!?どうして、こんな事をする!?」

???「わしか?わしは・・・そうじゃの、ネットワーク社会が消えて喜ぶ者、といっておこうかね。

    では諸君、せいぜいネットワーク社会が崩壊していくさまを静観しているが良い。ぬははははは!!!」

モニターの映像が消え、それと同時にプロトバグが2,3度咆哮し、活動を開始した。

全てのインターネットのデータを飲み込み、強大化するために。



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:28:25.23 ID:Glrs4nNu0

スネオ「どどどどうしよう!このままじゃ世界中が大変な事になっちゃう!」

ジャイアン「どうもこうもねえ!アイツを倒すしかねえだろ!」

しずか「そんなこと言っても、さっきからナビが応答してくれないわ!」

ドラえもん「きっとさっきの電気で壊れちゃったんだ!!」

のび太「おじさん、なんとかする方法は無いんですか!?」

光正「あるには・・・ある・・・が、君達にはやらせる事は出来ん!!」

今までにない強い調子で光博士が言う。

それだけで、のび太達はその方法がどれだけ危険かという事を肌で感じる事が出来た。

でも。

それでも。

のび太「教えて、ください」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:33:22.30 ID:Glrs4nNu0

こうした方が見やすいか


光正「だめじゃ!」

のび太「世界中が大変な事になっちゃうのに、指をくわえて見ているだけなんて嫌なんです!
大丈夫です。ぼくたちは、何度も沢山の危機を乗り越えてきたんですから!ねえ、みんな!」

のび太が皆を見ると、皆一様に首を縦に振った。

ただひとり、スネオだけはあまり乗り気ではなかったようだが。

光正「・・・・君たちは、本当に不思議な子達じゃ。何故か、君達になら未来を託せる様な気がする・・・
・・・・ついてきたまえ」

光博士が奥の部屋に消え、のび太達もその後へ続く。

そこには、椅子のような、機械のような、不思議な置物が有った。



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:39:09.85 ID:Glrs4nNu0

修正してなかった

光正「これは、パルストランスミッションシステムと言って、人間の脳波をデータ化し
電脳空間に送り込むシステムじゃ。これによって、動かなくなったナビ達にも干渉出来るじゃろう。
じゃが、このシステムは生きた人間を直接電脳空間に送り込むのと同義。つまり、電脳世界でナビが
デリートされれば、君達も無事では済まないという事じゃ。
悪い事は言わない、やはり止めておいた方が良い」

デリート。消滅。その言葉は、小学生であるのび太達には重く響いた。

しかし、それよりももっと、のび太達の心を強く突き動かすものがあった。

のび太「・・・・・・行きます」

のび太が椅子に座る。それに続いて、他の4人も椅子に座る。

光正「・・・・・・いいんじゃな?」

のび太「はい」

光正「気休めかも知れんが、のび太君にはこれを渡しておこう」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:43:33.76 ID:Glrs4nNu0

のび太のPETに、今までのチップとは違う、特殊な形をした物がインストールされた。

のび太「これは?」

光正「キズナデータと言って、強い絆で結ばれたもの同士が近づくと、何かが起こるというものじゃ。
未だに何もおこった事は無いが、君たちなら或いは、と思ってな。
では・・・・・・くれぐれも、無理はしないでおくれ」ガチャン

機械が動く音と共に、のび太達の体が光に包まれる。

パルスイン!

のび太達の意識は、電脳世界の中へと投げ込まれていった。



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:44:17.41 ID:Glrs4nNu0

ここからのび太達の姿は普段ののび太達の姿で


―――――――――インターネット科学省エリア(仮)

しずか「すっごいウイルスの数・・・」

スネオ「これじゃあプロトバグの前にたどり着く前に力尽きちゃうよ!」

ウイルスの数はPETで見た時よりも更に増えていて、その数は100を越える程であった。

ジャイアン「俺様が出来る限り引きつける。だからお前たちは先にいけ!!」

ドラえもん「・・・・・いや、ここはぼくが引き受けるよ」

一歩前に踏み出したジャイアンを制して、ドラえもんが静かに言った。

ドラえもん「確認してみたら、秘密道具のいくつかが電脳世界でも使えるみたい。
だから、ぼくがウイルスを引きつけるよ!」

そう言って、ドラえもんはポケットからヒラリマントを出して、のび太達から離れていった。

ドラえもん「こい、ぼくが相手だ!!」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:49:05.67 ID:Glrs4nNu0

ドラえもんの声に反応して、多数のウイルスが向かって行く。

ジャイアン「ドラえもんの行動を無駄にするなよ!皆、いくぜええええ!!」

ジャイアンを先頭に、4人は手薄になったウイルスの壁を突破していった。

ドラえもん「・・・・無事に行ったみたいだね」

4人が無事に先に進んだのを見ると、手にしたヒラリマントを捨てて、事前にスロットインしていたソードを掲げた。

ドラえもん「厳しい嘘だったけど、なんとか皆を先に進ませられたから良かったかな・・・

      さあこい、お前達になんて負けないぞ!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:51:31.57 ID:Glrs4nNu0

ドラえもんと別れてから数分後、プロトバグの前に立った時、のび太は一人だった。

他の4人は、来るまでに現れたウイルスと、プロトバグが作りだした両腕の相手に向かったから。

のび太「お前を倒して、皆と一緒に帰るんだ!」

叫びながら、渾身のメガキャノンをプロトバグに打ちこんだ。

しかし、僅かにコアの前のカバーが削れただけで、本体にさしたるダメージは無かった。

プロトバグ「そjぢhspjふぉあp」

奇声ともつかぬ咆哮をあげながら、プロトバグの目から光線が放たれた。

のび太「うわぁぁぁ!」

寸での所で飛び跳ねてビームをかわす。

ビームが当たった電脳空間は消滅し、そのかけらがプロトバグへと吸収される。

のび太「はやく決着をつけないと、無限に回復されちゃう!」

プロトバグ「さいhふぃおくぁぽじょqぽkq」

そんなのび太の考えをあざ笑うかのようにプロトバグが咆哮する。

強大なウイルスは、その瞬間も拡大し続けるのだった。



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:51:56.83 ID:Glrs4nNu0

同刻、プロトバグの右側にて

ジャイアン「くそ、固すぎるぞ!」

ジャイアンは、単身プロトバグの右腕と戦っていた。

右腕だけといってもその大きさはジャイアンの3倍はあり、鉄とも鋼ともつかない特殊な金属のようなもので出来たそれは

ジャイアンの攻撃を受けても尚動き、襲ってきた。

ジャイアン「このままじゃチップ切れになっちまう・・・どうするか」

今ジャイアンの手元にあるのは、ガッツパンチ、ガッツインパクト2つ、ダッシュアタックのみ。

全部当てても倒しきれなければ、絶望的な状況に陥ってしまう。

ジャイアン「せめて、もう少し決定打があれば・・・」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:56:44.69 ID:Glrs4nNu0

何か一つ。

何か一つ決定打があれば。

ジャイアン「決定打・・・・・」

思い出すのは、野球。

同点で迎える9回裏。

欲されるのは。チームが必要とするのは。

ジャイアン「なんだ・・・・・・俺様の得意分野だったんじゃねえか」

にやりと笑い、右腕にダッシュアタックを使って突っ込んでいく。

ジャイアン「これでも、食らいやがれ!!」

右腕上に着地したジャイアンは、骨も砕けよとばかりにガッツパンチを打ち込む。



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:59:31.94 ID:Glrs4nNu0

ガキイィンン!!

その衝撃で、右腕は勢いよく地面へと突き刺さる。

ジャイアン「食らってみろ!これが俺様の拳だ!」

地面へ突き刺さった右腕へ、ジャイアンの怒涛連撃がくわえられる。

ガッツインパクトを纏い生みだされるそれが、乱舞と呼ばれるものだったのを知るのは

ジャイアン含めその場には誰一人としていなかった。

ジャイアン「2枚セットのジャイアンインパクトだ!このこのこのこのぉぉーーー!!!!!」

パリーーーーーーン!!

連撃に耐えられなくなった右腕は、耳を裂く音と共に粉々に砕け散った。

ジャイアン「へっ、俺様にたてつこうなんざ、100万年早いんだよ!!」

そう言いながら、地面へと倒れ込む。

ジャイアン「ちょっと・・・・疲れた・・・・・・・ぜ。あとは任せたぞ、のび太」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:00:14.49 ID:Glrs4nNu0

同刻、プロト正面

焦りながら、メガキャノンやエアシュート、マグマキャノンなどで攻撃を試みるも、

どれも分厚いカバーを破るには決定力に欠けてしまっていた。

のび太「うわぁ~!どうしようもないよ~!!助けてドラえも~~~ん!!」

涙ぐみながら友の名を呼ぶ。返って来たのは、老人の声だった。

光正「メガキャノンを順番に使ってみるんじゃ!!」

のび太「おじさん!?どこに居るの!?それに順番にって・・・・」

光正「今科学省の無事なモニターを使って辛うじて干渉しておる!今からメガキャノンを
3枚送るから、それを順番に手元に出現させてみるのj」ブツン

言い終えぬうちに聞こえてきた声は途切れてしまった。

しかし、言った通りに、手元にメガキャノンのデータが3つ送られてきた。

のび太「3枚順番に・・・・?もう、訳わかんないよ-!」

意味を理解できなかったのび太は、やけくそとばかりに適当に三つ連続でデータを使ってみた。



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:04:30.65 ID:Glrs4nNu0

すると。

のび太「あ、あれ・・・・・チップデータが一つに重なっていく!」

偶然か奇跡か。順番に並べる事に成功したのび太の手元には、今までと違うキャノンが現れた。

のび太「これなら、いけるかも!」

プロトバグに向かって真っすぐにキャノンを構える。

そして、渾身の力を込めて叫んだ。

のび太「プログラムアドバンス、ゼータキャノン3!!」

ズドドドドドドドンッッ!!!

凄まじい連射音と共にプロトバグのカバーに向けて玉が放たれる。

その連射力と威力は、プロトバグの再生スピードを上回った。

のび太「やった・・・!カバーを壊したぞ!」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:04:49.64 ID:Glrs4nNu0

歓声を上げるのび太。

カバーを破壊できた。コアを狙える。

勝てるかもしれない。

のび太が見せた一瞬の隙を、プロトバグは見逃さなかった。

プロトバグ「あそjふぃあんgぽjのjg@p^;」ビーーーーーーーーー

プロトバグの目から再びレーザーが放たれる。

のび太「!!う、うわあああああああああ!!」

レーザーは今度はのび太に直撃し、のび太は数メートル先まで吹っ飛ばされた。



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:10:37.15 ID:Glrs4nNu0

同刻、プロト左側

スネオ「最後のラットンも切れちゃった・・・・・」

しずか「わたしのブラザーフットももう無くなっちゃったわ・・・」

懸命に闘っていた二人だったが、ジャイアンと違いブレイク性能を持つ武器を持たなかったため、

左腕を壊す事は出来ずにいた。

しずか「スネオさん、あと残っているチップは?
私は重たくてもてなかったブレイクハンマーとヒートショットだけ・・・」

スネオ「ぼくはラットンハナビとオウエンカだけだよ・・・・」

絶望的だった。

攻撃としてつかえそうなチップはほぼ使い切ってしまっていて、あるのは補助と重たいハンマーと頼りない火炎弾だけ。

スネオ「・・・・どうにか、できないかな、どうにか・・・・・・・・・」

考える。

一人で沢山のウイルスを引きつけたドラえもんを思い出す。

一人で腕を引き受けたジャイアンの勇士を思い出す。

そして、何も出来なかった自分を思い出す。



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:11:18.11 ID:Glrs4nNu0

スネオ「・・・・・・・ぼくだって」

初めは小さな声で。

スネオ「ぼくだって」

次は、しっかりとした声で。

スネオ「僕だって戦えるんだ!」

胸をはって、誰に伝えるでもなく、言う。

瞬間、スネオの勇気に呼応するかのように、ある作戦が思いつく。

それは自爆。頭の中で浮かんでは否定していた方法。

スネオ「しずかちゃん、ハンマーを貸して」

しずか「え、でも・・・」

スネオ「いいからはやく!」

スネオの気配に押されたしずかはしぶしぶとハンマーを渡した。

スネオ「今からぼくがラットンハナビに乗ってアイツを叩く。
しずかちゃんは、点火役とぼくが合図したらオウエンカを置いて」

しずか「駄目よ!そんなことしたらスネオさんが!!」

スネオ「ドラえもんも、のび太も、ジャイアンも勇気を見せたんだ!僕だってやってやる!」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:11:48.54 ID:Glrs4nNu0

しずか「・・・・・わかったわ」

スネオの頑として引かない姿勢を見たしずかは、ゆっくりと首を縦に振った。

スネオ「お前のあいてはこのぼくだ!」

しずかちゃんから走って離れながら、スネオが叫ぶ。

スネオ(このラットンは一人用なんだってか。笑っちゃうね)

奇妙な程落ち着きながら足下に出したラットン花火に飛び乗る。

その落ち着きは、皆の勇気の為か。それとも、お金持ちとしての意地か。

スネオ「しずかちゃん、撃って!」

しずか「はいっ!」

しずかのヒートショットがラットンハナビにあたり、火を受けたハナビは左腕に突進していった。

スネオ(まだだ・・・もう少し近づいてから・・・)

迫りくる左腕。

一歩間違えれば、そのままデリートされてしまう恐怖。

スネオ「どうせこれが失敗したらデリートされるんだ!それなら限界までやってやる!」

涙目になりながら振り絞る勇気。



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:14:08.88 ID:Glrs4nNu0

それは数々の場で、スネオが見せる事の出来なかった姿。

スネオ「しずかちゃん!」

しずか「はいっ!頑張って、オウエンカ!」

オウエンカがしずかの目の前に現れる。

そしてオウエンカが曲をならし始めると同時に、スネオと左腕が重なった。

スネオ「ママァァァーーーーーー!!!!!!!!!」

目をつぶり、叫びながらブレイクハンマーを振り回す。

無敵になっている事にも気づかないまま。

即興で立てた計画が、成功している事に気づかないまま。



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:17:05.87 ID:Glrs4nNu0

ボオオオオオオン!!!!

ラットンハナビが爆発する音と左腕が壊れる音が響く。

しずか「スネオさん!」

オウエンカの無敵状態であったとわかっていても心配になったしずかはすぐさまスネオに駆け寄った。

だが、しずかが駆け寄るよりも先に、スネオは立ちあがりVサインをした。

スネオ「僕にだって・・・・できるんだ!」

涙と鼻水で顔を汚しながら、精一杯笑って見せた。

スネオ「あとは任せたぞ、のび太!」

笑顔を希望に変え、未だ戦っているであろう友を想う。

必ず勝ってくれると、信じながら。

しずか「・・・・・・のび太さん」

しずかも思う。のび太なら必ず勝ってくれると。

友達を越えた、絶対的な信頼感。

それが何かわかるものは、この場では誰一人としていなかった。



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:18:48.14 ID:Glrs4nNu0

同刻、プロトバグ正面

のび太「あ・・・・・・ああ・・・・・・・あああ・・・・・・あ・・・」

呼吸が出来なくなり、意識が遠のく。

のび太「あ・・・・・・・・く・・・・・」

ここまでやったのに。後少しなのに。

のび太「くっ・・・・・・・・く・・・・・・」

悔し涙が溢れる。

情けない。

皆に希望を託されたのに。

こんなぼくの為に、道を作ってくれたのに。

プロトバグ「あじゃ;^1;:。え^^1、r3mにあ」

勝利を確信したかのように、プロトバグが吠える。

ここで負けてしまうのか。

ここまで来たのに。未来を託されたのに。



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:19:45.69 ID:Glrs4nNu0

のび太「いや・・・・・だ・・・・いや・・・・・・・だ・・・・まけたく・・・・ない・・!」

よろよろと立ちあがるその姿はプロトバグからすれば滑稽であったろう。

それでも、のび太は立ちあがり、前を見据えた。

たとえ、チップが切れたとしても。HPが1しかなかったとしても。

たとえ、叫ぶ事しか出来なかったとしても。

のび太「えも・・・・・・ん・・・・・・・・・ドラえもーーーーーーーーーん!!!!!!」

叫ぶ。

今まで数々の危機を救ってくれた親友の名前を。

いつでも、答えてくれた、最高の友達の名前を。



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:20:10.36 ID:Glrs4nNu0

ドラえもん「はい、ぼくドラえもんです」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:20:23.78 ID:Glrs4nNu0

そしてそれは、今も答えてくれた。

ドラえもん「のび太くーーーーーーーーん!!」

遠くからドラえもんが走ってくる。

傷だらけの姿で。それでものび太を助けに。

のび太「ドラえもーーーーーーーーん!!!」

のびたも走る。傷だらけの姿であったとしても。

誰でもない、ドラえもんの元へと。

2人の姿が重なる。

そして、光に包まれる。

影は、一つになった。

光正「これが・・・・・・キズナデータの・・・・・力・・・・」

音声は通じないけれども、まだ映像は映し出せているモニターは、確かに捉えた。

2人が重なり、青い戦士が生まれる瞬間を。

後の世へと受け継がれる、青いヘルメットをかぶった戦士の誕生を。



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:24:14.44 ID:Glrs4nNu0

青い戦士(イメージが溢れてくる・・・・・・
赤・・・・ジャイアンのような、力強く、敵を粉砕する力
青・・・・ドラえもんのような、なんにでも対応できる力
黄・・・・スネオのような、沢山の力を借りることが出来る力
緑・・・・しずかちゃんのような、全てを包んで守ってくれる力
どれも凄い強そうだ・・・・でも、どれか一つの力じゃきっとアイツを倒せない。
どれか一つだけじゃ・・・・
でも、全部の力を合わせたらどうだろう?)

プロトバグを見据え、駆けだす。

全てを終わらせるために。

青い戦士「皆・・・・ちょっとだけ、力を貸して!!」

ジャイアン「のび太ぁ!負けたらぶっ飛ばすぞ!」

スネオ「のび太、ここで負けたら承知しないぞ!」

しずか「のび太さん、頑張って!」

一つの力では倒せなくても。

自分だけじゃ倒せなくても。

皆の力があれば、倒す事が出来る。



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:25:10.76 ID:Glrs4nNu0

青い戦士「データが、流れ込んでくる・・・・」

チップではなかったとしても。

断片的なデータだけであったとしても。

青い戦士にとっては、それで充分だった。

青い戦士「皆・・・・・・・・ありがとう。ぼく、やるよ!!」

青い姿は幾つもの姿に変わって。

幾つもの姿を携えて。

インターネットの怪物を、プロトバグを貫いていく。

青い戦士「食らえ!プログラムアドバンス!!マスタースタイル!!!!」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:30:01.86 ID:Glrs4nNu0

???「崩壊していく・・・・・瓦解していく・・・・・・・わしの・・・・・わしのゆめが・・・・・」

科学省とは何処か別の場所で見ていた老人が、呆然と呟く。

???「そうか・・・・・・・こいつではだめか・・・・・では、次はどうすればいい・・・・・・?」

画面を見て、考える。

???「キズナ・・・・・組織、か・・・・・・・」

ゆっくりと言葉を紡ぐ。

???「くくく・・・・・・・・・・むはははははははは!!!!」

そして、何かに思い至り、高笑いをする。

???「光よ、今回は負けを認めよう!じゃが、次は、次こそは貴様のネットワーク社会は崩壊すると思え!
むはははははははは!!!!!!!!」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:30:49.96 ID:Glrs4nNu0

――――――――――――
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――

のび太「もう電脳世界はこりごりだよ~!」

しずか「あたしも~、本当に疲れちゃった」

ジャイアン「そうかぁ?俺様は楽しかったけどな!やっぱり沢山の敵を倒せるのはスカっとするぜ」

スネオ「もうあんなピンチは二度と経験したくないよ・・・」

ドラえもん「ぼくってデータ化されても大丈夫だったんだ」

科学省からの帰り道、5人は並んで歩いていた。

何事もなかったかのように。

空き地で遊んだ、帰りのように。

あれから沢山感謝されて。

褒美として渡されそうになった山のようなお金を断って。

何時ものように、帰路へとついているのだった。



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:31:07.63 ID:Glrs4nNu0

スネオ「それにしてもちょっと残念だなー。パスの効果が切れちゃうとぼく達がやったことが

    忘れられちゃうんでしょ?頑張ったのにもったいないよなー」

しずか「しかたいないでしょ。元々は無理にはいっちゃったんだから」

ジャイアン「でもよお、食事の招待は受けても良かったんじゃねえか?うまいもん、たらふく

      食えたかもしれないんだぞ!」

しずか「まあ、たけしさんったら」

皆「あはははははは!!」

そう、オールマイティーパスの期限が切れたら、科学省で起きた事件は全て記憶から消されてしまう。

でも、それでも良いのだと皆は思う。

普通の日常を過ごして、たまにちょっと冒険して。

そんな生活が、のび太達にとって、かけがえのないたからものなのだから。



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:32:23.67 ID:Glrs4nNu0

――――――――――数年後

光博士「これで、完成じゃな・・・・
あとは、息子に任せるとしよう。
願わくば、あの時の青い戦士のように、このナビが、正しい心で活躍してくれますように」

光博士が思いを込めて作った青いナビが数々の巨悪を打ち倒していくのは、この物語とは関係ない、

ずっとあとの物語である。





ロックマンエグゼへ続く



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 19:46:48.36 ID:Glrs4nNu0

やっぱあれだ
今日夢でドラえもんがキャノン使ってたってだけで書くもんじゃない
ドラえもんほぼ関係ないし次はもっとちゃん推敲するか



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 20:07:52.84 ID:xYaLCBHeO

>>63
次回も頑張ってください



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 20:42:04.54 ID:3HEbT8OU0

面白かったぜ!!
>>63の次回作に期待



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 20:30:19.65 ID:v2qPfOw90

おもしろかったそして燃えた




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         コメント一覧 (6)

          • 1. も
          • 2011年04月07日 15:39
          • あれ?トグサは?
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年04月07日 19:30
          • あの青はドラえもんの色だとは・・・
            なんという伏線
          • 3. gonieru
          • 2011年04月07日 21:49
          • 5 EXE好きな僕には嬉しいものだった
          • 4.   
          • 2011年04月08日 00:15
          • トグサってフォルテの元主人だっけ
            ワイリーもなんかのナビの元主人だったよな
          • 5. な
          • 2011年04月08日 07:27
          • こうゆうのもっとみたい

            面白かった
          • 6. 名無しのアンアン
          • 2011年04月09日 23:37
          • 9課の話だと思ってみたらロックマンでそっとブラウザーバックした

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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