黒子「私のお姉様がこんなにエロいわけがない」
- 2010年10月24日 00:15
- SS、とある魔術の禁書目録
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- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 21:10:30.01 ID:hHRDTVhk0
代理- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 21:42:10.19 ID:H9aibc1BO
期待- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 21:59:17.51 ID:reuXJg7ZO
期待- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 22:48:01.24 ID:H9aibc1BO
代理させてこれはひどい- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 23:07:26.36 ID:uXDOoGgz0
代理させといて書く気無いとか〇ねよ- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 23:16:16.35 ID:H9aibc1BO
一応保守- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/21(木) 23:16:45.50 ID:a37P/NIv0
早く書けよ- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/22(金) 00:04:12.89 ID:7zlXWO+dO
来ないのか
黒子「はぁ…。憂鬱ですのね」
初春「どうしたんですか白井さん?」
黒子「どうしてお姉様はわたくしの愛に応えてくれないんでしょうかねぇ」
佐天「だって白井さん達女の子じゃん?」
黒子「関係ありませんのよ!欧州では同棲生活は寛大に認められてますもの!」
佐天「へ、へーそうなんだ…」
初春「それじゃ他に好きな人がいるんじゃ?」
黒子「ふむ…そんな訳ないとは思いますが」
ガチャリ
黒子「ただいまですのよー。今帰りましたの」
御坂「…嘘?ホントにー、だったらアンタも見に来なさいよ。チケット余ってるし」
黒子「電話中ですの…?もしやまたあの類人猿と」ズズズズ…
御坂「あはは、大丈夫大丈夫。それくらい私がおごってあげるわよー」
黒子「随分と楽しそうですのね…。終わるまで外でまつとしますか」スタスタ
御坂「それじゃ決まりね!すぐ用意するわ」ガバッ
なぜ
なぜこの時間から
黒子「あら、そういえば麦茶を出しっぱなしでしたわね」クルッ
ドスン!
御坂「痛っ!ちょっといきなり立ち止まらないでよ!」
黒子「ご、ごめんなさいですわ。怪我はありませんのお姉様!この黒子が全身をくまなくチェックして差し上げますわ!」
御坂「あーもう!時間が無いからさっさと退いて!」
ペシン!
黒子「はふぅ!」ドサッ
バダーン!
黒子「うぅ…やはり黒子に冷たいんですのよ。やはりお姉様はあの類人猿と…」
カラカラ
黒子「…うん?何ですのこれは。DVDケース」サッ
書き貯めしてたのか
>>23
いあ>>1とは別人です。放置っぽかったので少しお借りを
黒子「お姉様さっき落としたのでしょうか。どれどれ中身を拝見ですの」カパッ
黒子「ボクの彼氏はジュリエット…?何ですのよこのいかがわしいパッケージは」ジロジロ
黒子「それにこの18と言うマークは…」
バダーン!
寮監「白井ー、白井はいるか」
黒子「はぶぅぅ!」ビックゥ!
寮監「…ん?そんな所にうずくまって何をしている」
黒子「ア、…アルマジロの真似ですのよぉー…」
寮監「まぁ良い。少し聞きたい事があってな」
黒子「なんですの?」
寮監「貴様が逢引をしていると、他の寮生達から噂が流れているものでな」
黒子「な、なんと!どこの誰がその様な根も葉も無い噂を!」
寮監「なんだ?違うのか」
黒子「勿論ですわよ!わたくしはお姉様一筋ですのよ!浴室を盗撮したり、食べ残しをタッパーに詰めたり、切った爪を回収したりはしても、断じて殿方などとは」
寮監「フンッ!」
ベキィ!
黒子「げはぶぅ!?」ドサッ
黒子「うぅ…ヤブヘビでしたのね…!」
監「さぁ白井。他に何があるのか?」ベキベキ
黒子「待って下さいまし寮監様!一つお聞きしたい事がありますの」ガバ
寮監「なんだ、言ってみろ?」
黒子「火のない所に煙は立たないと申しますの。具体的にはどういう噂でしたの?」
寮監「あぁそれか。何やらお前の部屋から、夜な夜な異性との話し声が聞こえるとか」
黒子「殿方の…?ま、まさかお姉様!わたくしに隠れてあの方と密会を…!」
寮監「しかも、複数の声が聞こえるそうだ」
黒子「と、とっかえひっかえですの!?寮監様、これはどう言う事ですの!あのお姉様がそんなふしだらな!」ガシッ
寮監「な、なんだいきなり。御坂がどうした?」
フレンダ「…てことで結局、土方×沖田が至高って訳よ」
絹旗「ふむ、フレンダは相変わらず超歴女ですねー」
フレンダ「学園物好きのアンタに言われたく無いって訳よ。私の真選組まで手を出さないでよね」
絹旗「ご心配無く。最近のブームは機動戦士ガンガル00のキャラで学園生活を超妄想してますから!」
滝壺「はまずらが泣いてたよ。俺のガンガルはこんなのじゃないって」
絹旗「何いってるんですかー、この女子制服着たティエリアとか超最高じゃないですか!」
フレンダ「好みは色々って訳ね。…どうやら彼女が着たみたいね」
御坂「ごめんねーちょっと寮出るの手間取って」タッタッ
絹旗「あ、御坂さんー超こっちですよー」
寮監「一体何をしているんだ白井?確かめないなら直接聞けば良いだろう」ゴソゴソ
黒子「四の五の言わずに手を動かして下さいまし!必ず殿方の証拠を見つけますのよ」ゴソゴソ
寮監「もうあらかた探し終わったでは無いか」
黒子「うーん…、一体どうやって殿方と逢引を…」グイッ
ガラガラ…
黒子「うん?なんですの、お姉様のヌイグルミのお腹を押したら遠くから物音が…」
寮監「これは…、本棚がレールに沿って移動しているだと?」
黒子「このヌイグルミの中に遠隔スイッチが…。なんて手の込んだカラクリを!」
寮監「御坂のヤツ…、勝手に室内を改造するとは」
黒子「今はそんな事言ってられませんの!あの隠し扉の先にきっと抜け道が」ダッ
寮監「そうだったな。白井早く確認を」
黒子「りょーかいですのよぉぉぉお!」ガッ
バダーン!!
寮監「…なんだこれは?」
黒子「抜け道では無く物置ですの?この大量のケースは一体」サッ
寮監「ぶっ…!な、なんだこのいかがわしいケースの数々は!」ツー
黒子「いい歳してカマトト振らないで下さいましよ。ほら鼻血を拭いて下さいまし」フキフキ
寮監「い、一体なんなのだ。これ全てが同じ様な物なのか」
黒子「他にも半裸の殿方のお人形さんなどが山積みですわよ!」
御坂「そうそう、ボクの彼氏はジュリエットの初回版持ってきたわよ」
絹旗「ホントですか!?超有り難うございます!楽しみにしてたんですよー」
フレンダ「私には興味の無い物って訳よ」
御坂「うん、……あれ?おっかしいな」ゴソゴソ
滝壺「どうかした、みさか?」
御坂「や、ヤバい…。もしかして寮に…」ダラダラ
絹旗「あ、忘れたんなら大丈夫ですよ。ちょっと超残念ですけど」
御坂「そうじゃないのよ、確かにカバンには入れたから…。まさか、黒子とぶつかった時に…」
フレンダ「そんな青い顔してどうしたのよ?」
御坂「ゴメン、ちょっと寮に戻るわ!」
滝壺「急いでるなら、乗ればいい」
御坂「乗るって何に?」
フレンダ「車よ車。心配しなくても運転手付って訳よ」
御坂「ホント!?有り難う助かるわ!」
絹旗「それじゃ今日は御坂さんのウチで超語り合いましょうかー」
滝壺「あにめいとに行けないのは残念…」
寮監「一つくらい無くなっても分からないか…。いや、しかし」
寮監の手によって次々と運び出されて行くエロチックDVD。その数は凄まじく、直ぐに天を突き刺す塔の様に積み上がっていった。
白井はその様をただ見つめるだけしかできない。
そしてただ一言だけ、力無き声で呟くのだった…
黒子「私のお姉様がこんなにエロいわけがない」
第一部完!
殿方と殿方が交差する文字を見たとき、御坂達の妄想は加速する!
眠いんでここで区切っときますー。
あんまり広がらないかもなんで、落としてもらって構いませんの
これは隠れた名作になる
なら落とせんな
これは見たい
期待してみる
まだか
保守
おぉ残ってた。
保守有り難うですー続き書きます
耳元で慌ただしく鳴り響く電子音によって、ステイルは深い眠りから引きずり出された。
彼は辛うじて首を左右に振ると、眠り眼でデジタル時計に目を向ける。
ステイル「五時半…か。こればかりは仕方が無いね」
そう呟くと、ぼんやりと窓から街中の様子を眺め、いつもの修道服に着替えていく。
ステイル「少し遅いな。あの方はもう支度をしているか…」
そう独り言を呟くいた、己の言葉に彼は苦笑する。
ステイル「失礼します、最大主教」
数回扉をノックし、ステイルはドアノブをゆっくりと回す。
「あら、今日は随分とゆっくりなのですね。ステイル」
ステイル「おや…?珍しいですね、アナタが既に起床しているとは」
「教徒達よりも常に二手三手先の行動を。これは、上に立つ立場として当然では無いかしら?」
ステイル「は、はぁ…。確かにおっしゃる通りですが」
厳かに椅子に背を持たれ掛け、背中越しに話し掛ける彼女の姿にステイルは僅かな違和感を感じていた。
ステイル「あの…?いつもの確認はしないのですか」
「確認ですか?何をですか」
ステイル「黒執事…でしたか?その留守録確認ですよ」
珍しく失念していたのか、と首を捻りながらステイルは尋ね掛ける。
「………。その様な事よりも私達にはやるべき事があるはずですよ」
ステイル「いえ、そうは申されても。留守録し忘れた時は三日も泣き寝入りを…」
「………。その様な事よりも私達にはやるべき事があるはずですよ」
先程と変わらぬ澄んだ声色で最大主教は応えた。
しかし、その反応にさらにステイルの疑惑は大きくなる。
ステイル「あの……?最大主教」
「なんですか、ステイル=マグヌス?」
ステイル「アークビショプ…?」
「なんですか、ステイル=マグヌス?」
ステイル「………………」
額に油汗を流しながら佇むステイルとは正反対に、彼女は全く変わらぬ口調で応え続ける。
「なんですか、ステイル=マグ…」
ステイルは静かにその背後に近付くと、勢い良く彼女の金髪を引っ張った。手応えは無く、それはハラリと地面に舞い落る。
ステイルの目の映ったのは彼女御用達の、悩ましげな男性の絵が描かれたいかがわしい抱き枕。
彼が今まで会話をしていたのは、抱き枕に洋服とカツラを被せたハリボテであった。
ステイル「何をやってるんだぁ!あのタヌキはぁぁ!」
=常盤台寮=
寮監「さて、御坂…。この現状を説明しては貰えないだろうか」
御坂「えっとですねぇー…。これには深い訳があるんですよ」
滝壺「…正座は脚が痺れる」
フレンダ「なんで私達までこんな仕打ちを受けてる訳よ?」
絹旗「そうですよー、私達は御坂さんのウチで至高のカップリングを超語りに来ただけですよ!」
寮監「ここは寮だ。最低限のルールは守って貰わなくては困る」
黒子「そ、そうですのよぉ…。お姉様はもっとノーマルに」ダラダラ
御坂「アンタは黙ってなさい!全部アンタの性なのよ!」
黒子「ち、違いますのよ!これは不可抗力と申しますか、何といいますか」アセアセ
フレンダ「ちょっと聞き捨てならないわね。まるで私達が悪者って訳?」
寮監「そ、そうは言って無いが…。この様ないかがわしい物を大量に」
絹旗「はい、ちょっと超質問ですー?」ビッ
寮監「なんだ、言ってみろ?」
絹旗「さっきからお二人共否定的ですけど、何か超問題あるんですか」
黒子「だって、男性同士がまぐわってますのよ?」
滝壺「関係ないよ。欧州では同棲愛は寛大に認められてる」
黒子「ぐぷっ…。何やら聞いたセリフを申しますのね…」
フレンダ「結局、ジャパニーズは固定概念に捕らわれてるって訳よ」
滝壺「そこで一つ提案がある」
寮監「提案だと?」
絹旗「物は試しですよ、寮監さんも一度試して見れば良いんです!」
フレンダ「それで本当にいかがわしいかどうか判断するって訳よ」
寮監「わ、私が…この様な低俗な物をだと…」ツー
黒子「ちょっと!また鼻血が垂れてきてますのよ」フキフキ
絹旗「それじゃ私達が寮監さんにピッタリのソフトを超探してあげましょうよ!」
滝壺「おー…」
寮監「ちょっと待てお前達!私はまだ…」
フレンダ「いいから、私達BLマイスターに任せれば問題無いって訳よ」
絹旗「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク、セレスティン、DessertLove彼とのはじまり。…初心者なら大体この辺りですか?」ヒョイヒョイ
滝壺「うん、無難な所だね。問題ないよ」
寮監「いや、しかし私には立場というものが…」フラフラ
フレンダ「はいはいー、ちゃんと前を見て歩かないと危ないって訳よ」
絹旗「それじゃ耽美な生活、超楽しんできて下さいねー」グイッ
バダッーン…!
滝壺「ふぅ、作戦成功だね。みさか、もう大丈夫だよ」
御坂「はぁ…、もうダメかと思ったわ。有り難うね皆!持つべき物はやっぱり仲間よね!」
絹旗「いえー礼には超及ばないですよー、イエッサー」ビッ
黒子「待って下さいましよ!アナタ達寮監を籠絡しましたのね!」
フレンダ「人聞きの悪い事は言わないでくれる?私達は彼女に正しい物の見方を教えてあげたって訳よ」
御坂「それとも何かしら?私を寮監に売り払った罪を今ここで受けたいの?」ジジジジジ…
黒子「いーえー…、ですからそれは誤解ですのよぉ。わたくし少し黙ってますのよぉ…」ダラダラ
御坂「分かればいいのよ分かれば。…しっかし随分手際良かったじゃないアナタ達?」
フレンダ「私達の所にも居るのよ。行けず後家の頭の固い女がね」
滝壺「私達の趣味を理解しようともしない。スイーツ…」
御坂「へー、何処も同じなのねぇ。同情するわ」
麦野「はっきゅしょいんっ!」
『何アナタ風邪引いてるの?馬鹿は引かないって聞いたけどーっ!』
麦野「あぁ、うるさいなー。要件があるんならさっさと言いなよ、私も暇じゃないね」
『朝まで飲んでる口が言うかーっ!?要件なんか、仕事の依頼しか無いに決まってるでしょ?詳しい内容はデータで送るけど』
麦野「了解、了解。最近退屈な仕事ばっかりで飽き飽きしてたのよ」
『そんな余裕で大丈夫?リーダーのアンタがそんな調子じゃ先が思いやられるって!』
麦野「大丈夫だって、他のメンバーはもっと酷いからね」
『思いっきり不安だわーっ!タダでさえ今回は不安要素が纏わりつくのに!』
麦野「不安要素?いつも通り全部ぶっ飛ばせばいいんでしょ」
『確かにそうだけど、今回は外からの客人よ』
麦野「外ですって…?」ピク
絹旗「…というわけで、このカップリングで超押していこうと思う訳です!」
御坂「うーん、確かにその組み合わせもありだけど、絹旗さんの主観が入ってないかしら?」
絹旗「えー、そんな事無いと超思うんですけど」
滝壺「今までの読書の受けから計算すると、この組み合わせが良いと思う」
絹旗「うーん、それなら滝壺の方がいいのかなぁ…。でも私のも超捨てがたいんですが」
黒子「……あのぉ、お姉様?」
御坂「何よ…?」ギロリ
黒子「…一体何のお話をしてらっしゃるのですか?」
フレンダ「ん?そんなの聞いてれば普通分かるでしょ」
黒子「いーえー、普通は分かりませんのよ…」
御坂「新作同人誌の企画会議に決まってるでしょ!」ビッ
黒子「ど、同人誌…、ですの。それは一体…」ビクッ
滝壺「これ、今まで出したヤツ。読んでみて」
黒子「こ、これは…!?どこかで見た様な内容ですのね」ペラペラ
フレンダ「皆で出したアイデアを御坂がネームに起こすわけよ」
黒子「このツンツン頭のキャラといい、お相手の電撃王子といい…。これってもしや、お姉様と」
ガッシィ!!
御坂「はいぃぃ!黒子、喉乾いて無いかしら!ほら、オレンジジュースよ!」サッ
黒子「いえ、別に黒子は今喉は乾いていませんの。…それよりも、この電撃王子ってお姉さ」
御坂「ほらー、私が飲ませてあげるわよー!アーンして、アーン!」グイッ!
黒子「ちょっ!ぶっ!?やべでぐださいまし!スドローが鼻にぃぃ!!」ジタバタ
黒子「つ、つまり…。あなた方は、そのドージンシとやらを作っているお友達なのですね…」ゼイゼイ
フレンダ「結局はそう言う訳ね。サークル『アイテム』もまだまだ知名度が低いのね」
滝壺「攻めと受けも分からない一般人じゃ仕方ないよ、ふれんだ」
黒子「受けってなんですのよ?攻めの反対は守りですのよ」
御坂「話がややこしくなるからアンタは黙ってなさい」
絹旗「大丈夫ですよ白井さん。誰でも最初はそうですから。BL道の道も一歩からです!」
黒子「そ、それはどうもですの…」
滝壺「みさかのネームは上手いから、下書きする時助かるよ」
絹旗「ですよねー、あの微妙な距離感が超リアリズムで反響ありますし!」
フレンダ「まるでホントに体験したって感じな訳よ」
御坂「いゃあ、そんなに褒められると照れるわよ」
黒子「…だって、本当の事ですも」
御坂「何か言った!?」ギロリ
黒子「いーえーぇ…」ビクッ
御坂「ま、新刊の話はそこまでにして、今は目の前の問題ね」
黒子「目の前?なんですのそれは」
滝壺「明日に向けて、刷り終わった同人誌の搬入準備しないと」
黒子「明日ですの?一体どこに」
絹旗「決まってるじゃないですか!明日から始まるコミックマーケット、通称コミマの開催地、学園都市ビッグサイトです!」
黒子「コミマ…ですの?」
=学生食堂=
インデックス「頂きますですなんだよー!」パチン
上条「こら、あんまり騒ぐなよ。小萌センセーに見つかったらややこしい事になるだろ」
青髪「まぁ、そう固い事いわんときーや。食事ってモンは楽しく食べるもんやで」
土御門「それには賛成だぜい。見つかったら、その時はその時だぜ」
上条「お前達は、関係無いからって無責任な事は言わないように!」
昼食時の学生食堂。普段ならば混雑する所なのだが、本日は半日授業だったので利用する生徒もまばらだ。
それならばと、隣にちょこんと座るインデックスの昼食を、ここでコッソリ済ませて仕舞うと考えていたのだが…
上条「よりによって、騒がしいコイツらが残っていたとは…」
目の前の塩ラーメンを啜りながら、上条当麻は深い溜め息を器用についた。
青髪「んでんで?カミやんは決めたんかいな。今回のコミケは」
上条「まぁそんなに興味がある訳でも無いしな。何するか良く分かんないねぇし」
インデックス「コミケっていうのは、年二回学園都市ビッグサイトで開催される同人誌即売会なんだよ。それ以外にもコスプレとかの参加者が沢山いるんだよ」ズルズル
上条「へー、ドージンシねぇ。聞いた事はあるけ……、ん?」ズルズル
インデックス「その規模はイギリスやアメリカを軽く上回る、世界最大として緒外国にも知れわたってるんだよ」ズルズル
上条「って、ちょっと待ちやがれ!なんでお前がそんな事知ってんだよ!十万三千冊の中にはそんな事も記されてるんですか!?」
インデックス「違うよ。まいかに聞いたんだよ。今回もサークル『アイテム』の新刊『電撃王子と耽美な不幸少年の憂鬱5』が争奪戦になるから徹夜だって言ってたかも」
上条「つーちーみーかーど!テメェは、ウチのシスターさんに何してくれてるんだ!」グイッ
土御門「あははー。いやー、俺に言われても困るぜい」
青髪「血は争えへんって訳やな。どないするんやカミやん、お隣さんは興味津津やで」
インデックス「壁サークルは即完売だからルートを細かく計算しないといけないんだよ」
上条「ダメだぞインデックス。そんな無駄金使う金、ウチにはねぇんだから」
上条さんは百合豚か
>>83
誘われた一般人じゃね?
インデックス「えー!私も前日に胃を空にして、ウィーダインゼリーを咥えながら突撃したいんだよー」
上条「どこの軍隊だよそりゃ!?…いいからさっさとラーメン食べろよ、伸びちまうだろ」ズルズル
インデックス「うぅー当麻のケチンボなんだよ」ズルズル
ピロロロロッ♪
土御門「うん?電話が鳴ってるぜい。……NICOTINE中毒?」ヒョイ
インデックス「あ、ステイルからだね。貸して欲しいかも!」ズルズル
上条「食べながら電話で喋るのはお行儀が悪いんだぜ、インデックス」ズルズル
インデックス「もひもひ、すへいるー?なひかよふ……ぶっ!!」パァァァァアァァァンッ!!
ベッシャアァァァァアアアン!!
上条「ぎゃ、ぎゃぁぁぁぁぁ!?アツアツの味噌ラーメンが顔にぃぃぃ!!」ゴロゴロ
土御門「相変わらず不幸な男ぜよ…」
インデックス「ちょっと当麻!そんな所で遊んでる場合じゃないんだよ!大変なんだから」グイッ
上条「誰のせいだ、誰のっ!鼻から麺出しながら威張ってんじゃねぇよ」フキフキ
青髪「まぁまぁ、落ち着いてーな二人とも。何かあったんかいな?」
インデックス「何か所じゃないよ!大変だよ、人探ししないと!」
土御門「人探し…?一体、誰を探すんだい」
PM10:15 Fri =上条宅=
ステイル「遠路はるばるこんな所まで来たって言うのに…。少しはいたわってくれないのかい?」
インデックス「ダメだよ当麻、ちゃんとお茶くらい出さなきゃ」
上条「こっちとら、顔面火傷しそうになるわ、小萌先生に見つかって小一時間説教食らうわで我慢の限界なんだが…」
ステイル「キミは何を言ってるんだ?互いに気に食わないのは分かっているが、時と場所を選んでくれ」
上条「へいへい、上条さんの不幸が全部悪いんですよ…」
インデックス「もう、スネちゃダメなんだよ当麻!」ユサユサ
ステイル「ま、放っておいて本題に入るよ。キミ達に手伝って貰いたいのは最大主教の身元の確保だ…」
上条「アークビショップ?なんだよソイツは、また魔術師ってヤツか?」
インデックス「イギリス聖教の実質的な支配者と言っていい大物なんだよ!」
上条「へー、なんでそんなヤツがわざわざ学園都市に?」
インデックス「それはこっちが聞きたいんだよ!わざわざ彼女が出向くとなると…、大きな戦の狼煙が上がるかも」
ステイル「その通りだよインデックス。その大きさは世界最大規模を記す…。もう時間が無いんだ」
上条「な、なんだと!?一体いつだよその戦ってヤツは!」ガバッ
ステイル「全ては明日始まる…。その戦乱の最中に彼女を捕獲して貰いたい」
インデックス「相手はあの最大主教…。乱戦の隙を狙うしかないね」
上条「……ん?世界規模…?明日?」
ステイル「今日は胃袋を空にして、明日に備えるんだ。当日はウィーダインゼリーで凌ぐよ」
インデックス「分かったんだよ!行列に並んでる所にトイレに行きたくなったら悲惨だもん」
上条「あ、あのー…、お二人共よろしいでせうか?」
ステイル「質問を許可する、上条当麻。言ってみるんだ」
上条「その最大主教って野郎が来やがる場所はどこでしょうか…?」
ステイル「話を聞いて無かったのかい?明日、最大規模の戦が行われる場所と言えば、学園都市ビッグサイトしか無いだろう」
上条「やっぱりかよぉぉぉ!?コミケか!どいつもコイツもコミケなのか!」
PM10:55 Fri =常盤台寮=
フレンダ「違う違う、結局はこの選択肢で二人は結ばれるわけよ」
寮監「なに?しかし、まだ知り合ったばかりなんだぞ、そんなふしだらな…」
フレンダ「そんな年寄り臭い事言ってたらダメって訳よ。時代は肉食系なんだから」
寮監「そ、そう言うものなのか…。それでは」カチッ
滝壺「キタコレ。濡れ場が始まるね」
寮監「う、うぉ…。これは凄まじい光景だな」ツー
黒子「ほら、寮監。また鼻血がでてましてよ!」フキフキ
絹旗「さぁ御坂さん。このタイミングですよ」ボソボソ
御坂「わ、分かったわ…」ボソボソ
御坂「あ、あのぉ寮監様ぁ…」
寮監「なんだ、御坂?今良いシーンなんだ、互いを認め合った二人が今ベッドで…」
御坂「あのですねぇ、明日の外泊許可証にハンコをですねぇ…」
寮監「ハンコをなんだ?早く言わないか。…おふぅ!テキストが生々しいな…」ダラダラ
フレンダ「だから、この机のハンコを御坂の紙にチャチャっと押しちゃう訳よ」
滝壺「じゃないと、集中できないよ。折角の濡れ場なのに」
寮監「そうだな。これをこうして…と」ポン
滝壺「…みっしょんこんぷりーと」ボソ
絹旗「それじゃ私達失礼しますねー。超耽美なシーンは一人でジックリ味わうものですよー」グイッ
バッターン!
滝壺「私達『アイテム』に、完遂出来ないミッションは無いね」
御坂「こうも簡単に寮監から許可を貰えるなんて…!やっぱり四人揃えば文殊の知恵ね!」
絹旗「いえー、私達『アイテム』に掛かれば当然の結局ですよー、超イエッサー!」ビッ
黒子「もう黒子の手には負えませんの…。先に休ませてもらいますわよ…」フラフラ
御坂「あ、ちょっと待ちなさい黒子」
黒子「なんですの?」
御坂「アンタ明日は暇かしら?良かったら私に付き合って欲しいんだけど」
黒子「な、なんですと…!?今お姉様なんと申しましたの!」ガバッ
御坂「いや、無理ならいいんだけどさ」
黒子「そんな訳ありませんのよ!ようやくわたくしの想いが届いて下さいましたのね、お姉様ぁぁぁぁぁ!」ガシッ
『おぉー超便利な能力ですねー。これなら搬入も楽々ですよ!』
『絹旗さんの能力ばかりに頼るのも悪いからね』
『違いますの…、わたくしが思っていたのとは違いますの…』
『当麻ー、今からコンビニで買い出ししておいて欲しいんだよ』
『僕たちは先に眠らせてもらうよ。翌日寝不足では話にならないからね』
『へいへい、上条さんが行けばいいんでしょうが。行けば…』
それぞれの想いを胸に、翌日の午前7時12分。
ついに学園都市は、二人の異教徒の侵入を許してしまった。
ローラ「ふふ…。ここが二次元BLの本番、学園都市なりけりね。風の肌触りさえ心地よいわ」
アニューゼ「私には大した違いは分かりやせんがね…。さっさと済ませて下せいよ」
AM10:15 Sat =学園都市ビッグサイト=
インデックス「当麻ー、ほらほら、早く行かないと出遅れるんだよ」
ステイル「噂には聞いていたが…、恐ろしい数の人だね」
上条「一体この人込みでどうやって探すつもりなんだよ?イギリス聖教ってヤツの援軍は無いのか」
ステイル「無駄に人数を増やした所で逆に気付かれる可能性が増えるだけだ。幸い彼女は僕達を騙せていると思い込んでいる。その隙を付くのが一番確実なんだよ」
上条「隙を付くったって、見つからないまま終わったらどうするんだよ…」
ステイル「何、問題は無い。遠目からでも一目で分かるはずだ」
上条「どういう事だ?」
ステイル「あの日本には場違いな、派手なドレスを着ていればすぐ見つかるだろう」
上条「写真にあったアレかよ…?不味いな」
ステイル「どうした怪訝そうな顔をして」
上条「インデックスが言ってたんだ、コミケってのはドージンシを売るだけじゃなくて、コスプレの披露場でもあるって…」
ステイル「こすぷれ…?なんだいそれは」
上条「百聞は一見にしかずだ…。黙って両目をひん剥いて周りを見やがれ」
ステイル「こ、これは…そんな馬鹿な…」キョロキョロ
ステイル「な、なんだいコレは…?アークビショップ…、いやそれ以上に滑稽な格好をした者達が…!」
上条「コイツがコスプレってヤツだ。ゲームやアニメのキャラクターになりきる。ここじゃ、普段は浮いた格好のインデックスだって簡単に人込みに紛れるって訳だ」
ステイル「まさかあのタヌキはこの事も見越して…」
上条「だろうな…、わざわざイギリスからコミケに来る野郎が知らない訳ねぇよ」
ステイル「やってくれるね…、ここまで僕をコケにしてくれるとは…」
上条「今悔やんでも仕方無ねぇよ。こうなりゃ、手分けして探すだけだぜ!」
AM10:23 Sat =学園都市ビッグサイト西館=
上条「西館一つにしても広過ぎるぜ…。もっと人数がいれば良いんだけど」タッタッ
「はいはいー、台車が通りますよ。超気を付けて下さいねー」
上条「そうだ…、確か土御門達もコミケに来るって言ってたな。連絡してみるか」タッタッ
「ちょっと、ちょっと!?通るって言ってるじゃないですか!超危ないですって!」
上条「…え?」ガッ
ドッシャーーンッ!
絹旗「超痛たた…、ちょっと!?どこ見てるんですか!」
上条「す、すいません…!考え事してて。すぐ拾いますね!」サッ
絹旗「あれ……、アナタまさか」ピクッ
上条「ん…?どうしたんですか。俺の顔になんか付いてます?」
絹旗「も、もしかして超カミジョーさんですか!?」
上条「そうですけど…、なんで俺の名前を」
絹旗「だって私達が超描いてるんですよ!電撃王子と不幸少年シリーズ!」グイッ
上条「いや…顔近いですよ。つか話がイマイチ繋らないのですが」
絹旗「いやぁ、始めて超見ましたよ。不幸少年の鳳凰院カミジョーのコスプレ!私達のサークルも大分有名になってますねぇ」
上条「は、はい…?俺の名前は上条当麻なんだが…?」
絹旗「何言ってるんですかー。この本見て下さいよ。このツンツン頭に学生服、まさにカミジョーさん超その物ですよ!」
上条「な、なんだこれ…?確かに俺ソックリだけど…。この電撃王子ってヤツとの会話。確か一ヵ月くらい前の御坂との会話じゃ」ペラペラ
「絹旗さーん、なんだが凄い物音がしたけど大丈夫?」
絹旗「あ、はい。全然超平気ですよ。それより早くこっち来て下さいよ!超凄いですよ」
御坂「何、どうかし…」ピクッ
絹旗「ほら超見て下さいよ!鳳凰院カミジョーのコスプレですよ!」ビッ
上条「お前、ビリビリか?なんでこんな所に…」
御坂「うわぁぁぁぁぁぁあぁぁ!?なんでアンタがココに居んのよ!」ガダダッ
絹旗「やだなぁ御坂さん。いくら何でも超驚き過ぎですよ」
フレンダ「そんなに感激だった訳?」
御坂「ち、違うのよ!これは決してアンタと私をモチーフにした漫画なんかじゃなくてね…!あれよ」アタフタ
上条「…?何訳分かんねぇ事言ってるんだよ。それよりお前今暇か?」
御坂「……ふぇ?」クルッ
AM11:35 Sat =学園都市ビッグサイト東館=
「新刊二冊頼むのだー。なんとか間に合ったぞー」
黒子「に、二冊でございますのね!少々お待ち下さいですわ」ゴソゴソ
スタスタ
アニューゼ「ほらほら、怪我したく無かったら退いて下せい。ちょっと通りますぜい」ブンブン
ローラ「あなたが売り子なのかしら?その新刊、私が買い受けりけりなのよ」
「ちょっと待つのだー!私が先に並んでいたんだぞ、欲しかったら最後尾に並ぶのがルールだろうがー!」
アニューゼ「そんな学園都市のルールなんざ、ローマ聖教の私には関係ございやせんね。怪我したく無ければ退いて下せい」サッ
「ふ、ふん。そんなコスプレの杖で脅しても無駄なんだぞー。真のメイドは暴力なんかには屈しないのだー」
アニューゼ「コスプレかどうか…、実際確かめるて下せいやッ!」ブォン
「…なっー!?」
ドガッ!
「ぐぅッー!」ドサッ
黒子「なっ、アナタ一体何をしますの!」バッ
アニューゼ「安心して下せい、手加減はしてありやすから」
ローラ「そう言う事よ。さぁ問題は無かりよ?早く渡して貰えたまり」
黒子「ふざけないで下さいまし…。目の前で理不尽な暴力が振るわれてジャッジメントが黙って見ていられますの!」ガッ
「ま、待つんだ…!」
黒子「…!?」ピクッ
アニューゼ「そう、そいつが賢明でさぁ。もう少し遅ければ頭を打ち抜いてましたぜ」ピタッ
黒子「あ…、あなた方はその様な事をして許されると思っているのですか!」
アニューゼ「許すも許さねぇもありやせん…。私達の邪魔をするならば力で捩じ伏せる。そう言う命令なんでさぁ」
ローラ「それではこれはお代よ。少し多かろうが、遠慮無く受け取ってたもれ」
黒子「貴方は何故、そんな平然として要られるのですの!目の前の光景に良心は痛みませんの」
ローラ「いと面白しき事を申すのね。残念だけれども家畜に慈悲を分け与える程私も聖人ではあり無よ」
黒子「な、…なんですと…!」
AM11:40 Sat =学園都市ビッグサイト東館前=
土御門「どうだ、青髪?目当ての新刊は買えたかにゃー」
青髪「ぼちぼちって所かな?身体が二人あれば良いんやけどなぁ」
土御門「こんな事ならカミやんに来て貰えば良かったかな」
青髪「そいや、聞いたかあの噂」
土御門「うん?なんだにゃー」
青髪「なんでもBLブース付近で順番を巡って暴行事件があったみたいやで」
土御門「暴行事件か?穏やかな話じゃないぜよ」
青髪「メイドさんがシスターさんにヤられたらしいわ。もしかしたらコスプレの余興かもしれんけど」
土御門「メイドだ…?青髪、詳しい場所は分かるか」
青髪「大体は分かるけど…。どうしたんや急に怖い顔になって」
インデックス「聞いたステイル?シスターってまさか…」
ステイル「あぁ、最大主教が消えた時点で唯一連絡が付かなかったアニェーゼ=サンクティスに間違いだろう」
インデックス「でも、ローマ聖教の彼女が何故こんな事をするのかな」
ステイル「ただ命令に従っているのか、はたまた何か裏があるのか…。判断は付かないね」
インデックス「早くこれ以上被害が広まる前に止めないと!」
ステイル「それが出来る相手なら苦労はしないが…。ここでボヤいていてもしょうがないね」
AM11:55 Sat =学園都市ビッグサイト西館=
上条「どこ見渡しても怪しいヤツに見えちまうぜ。どうだお前の方は?」キョロキョロ
御坂「(ぐ、偶然とはいえこのシチュエーションは…。ま、まさかデートってヤツなのかしら!そんな新刊の内容みたいじゃないのよ!)」
上条「おーい?聞いてますか御坂さん」
御坂「あぁ!勿論だぜ、鳳凰院!」クルッ
上条「……はい?何だよその口調は?」
御坂「っじゃない!?勿論よ、カミジョー!」
上条「さっきから何かおかしいぞ。顔もなんか赤いし」
御坂「ソ、ソンナ事ナイワヨ!ウン!」
ピロロロロッ♪
御坂「ほ、ほら!電話が鳴ってるじゃない!早く出なさいよ!」アセアセ
上条「あぁ…、土御門か?丁度良かったぜ」ピッ
土御門『カミやんか…。ヤツは見つけたか』
上条「なんだお前も知ってたのかよ?迷惑な話だよな」
土御門『全くだ…、どうやら俺も本気やらなければいけないようだな』
上条「うん…?なんだよさっきからマジな声で。コミケに遊びに来たお偉いさんを取っ捕まえるだけだろ?」
土御門『その様子じゃ知らないようだな。…良いだろう、カミやんにもマジでやって貰わないといけないんでな』
上条「…一体どういう事だ土御門?」
AM12:35 Sat =学園都市ビッグサイト北館=
ローラ「これでほぼ全てを回りけりね、どうやら噂程では無かりたるのよ」
アニェーゼ「行列を軒並みぶち壊してりゃ当然ですぜ。そこまでして手に入れてぇものなんですかね」
ローラ「至極当然の理なのよ。それは貴方が一番良く知っているのでは無かりて?」
アニェーゼ「そ、ソイツは…」
ローラ「良き事よ、確かに貴方の分もこの紙袋に入っているから」サッ
アニェーゼ「ホントですか!?あの中に私の…」
ローラ「さぁ、後もう少しよね。この調子じゃ半日仕事で終わりたもるわ」
ステイル「おっと、どうやらそいつは適わないかな?」サッ
アニェーゼ「ステイル=マグヌス…?なんでアンタがここに居やがるんでさぁ!」バッ
ステイル「彼の知り合いに妙な能力者が居てね。そのお陰さ」
アニェーゼ「彼…?」
ローラ「上条…当麻ね…」
上条「…アンタがコミケに来るなとは言わねぇ。例えイギリス聖教ってヤツが邪魔するんなら俺が幾らでも手を貸してやるよ…。だかな、コイツは違ぇだろ!」
ローラ「あら、何か問題があるのかしら?貴方の手を借りなくとも、最大主教の私には、いとも簡単になりけりよ」
上条「ふざけるな!ルールを破り、人を傷付けるヤツにアークビショップもレベル5も関係ねぇ!まだ、アンタが力を振りかざしコミケを蹂躙しようってんなら…」
ローラ「一体どうすると賜るのかしら…?」
上条「そのふざけた考えを全てぶち壊すッ!!」
無駄に話広げ過ぎたー
まとまらないけど、限界なんで寝ますの
一緒に居た美琴は置いてかれたのかな?
おつおや
続き期待してる
すいません保守感謝ですー
PC使えるようになったんでこっちで書きますね
AM12:56 Sat =学園都市ビッグサイト南館=
滝壺『どうやら彼の方が正解だったみたい。歪んだAIM拡散力場が更に大きくなってるよ…』
御坂「ってことは北館の方!?こんな事だったら一緒に付いていけば良かったわね!」
御坂は全力で駆けていた脚を地面に叩き付け、慣性の法則を無視し、クルリと踵を返す。
滝壺『気を付けてみさか。何かとても嫌な感じがする』
御坂「言われてなくても分かってるって、新刊出すまで死んでも死に切れないわよ!」
絹旗『売り子は私たちに任せて、超さっさと済ませてきてくださいね』
御坂「りょーかいよ!」
ニヤリと口元を歪め一息深呼吸を付くと、彼女の両脚は勢い良く宙に舞った。
火薬の匂いと混じり、二人の修道士が激しくぶつかり合う。熱波と一触即発の空気のみが辺りに漂っていた。
ステイル「やれやれ…。本当なら鋼の剣だって切り裂いてしまうんだけどね」
アニェーゼ「そいつは残念でしたね。コイツにゃ、炎はもちろんありとあらゆる属性の加護がしてありやすんで」
ステイル「エンチャントの重ねがけか。そんな真似ができるのは…」
アニェーゼ「言わずとも分かりやすでしょう。そして、アンタの結末もでさぁ!」
ステイル「くっ!?」
捨て身とも思える勢いで、アニェーゼは地面を蹴り相手との距離を詰めた。
ステイルは上段に炎剣を構え、その攻撃を防ごうとする。
アニェーゼ「無駄、無駄、無駄だぁ!」
その言葉の通り、彼の得物をガラス細工の様に捻じ曲げ、アニェーゼは鋼鉄のロッドをステイルの側頭部に叩き込んだ。
ローラ「どうしたのかしら?もしやその程度で白旗を振りたもうなかれ?」
上条「へ…、冗談。テメェに一撃加えるまで降参なんざするかよ」
左肩を押さえつつ、上条は相手の目を鋭く見据える。
しかし、先程ローラに日傘を突きつけられたその肩からは紅い血液が滲み出していた。
最大主教といえど、決してスキが無いわけではない。
だが、そこに付け入ろうとする彼の攻撃は悉くいなされてしまい完全にペースを崩されていた。
上条「一撃だ…。いくら妙なカラクリを仕込んで様ともこの右手を叩き込めさえすれば…」
ローラ「…随分と不思議そうな顔をしてあろうとも、理由が聞きたいのではないのかしら?」
上条「出来ればお教え願いたいね。一体どんな魔術を使ってやがる」
ローラ「なんとなく分かってしまわれるのよ。きゅぴーんーとな」
上条「はぁ?ふざけんな説明になってねぇぞ!」
激昂する上条に、ローラはツカツカとにじみより、日傘を再び振りかざした。
上条は咄嗟に右に身体を跳ねるが、その刹那反対側から激しい衝撃が伝わる。
上条「ぐっ…!フェ、フェイントか…」
ローラ「つまりはこうこう事なりよ。経験と感かしらね、貴方の行動が二手三手先まできゅぴーんと伝わってきてたもるのよ」
上条「へっ…、十分魔術じゃねぇか。目狐さんよ」
ローラ「ふふ、どうせなら化狸と呼んで欲しいのよね」
両者とも不適な笑みを浮かべるが、どちらが有利なのかは当人同士が一番良く理解していた。
アニェーゼ「さぁて、そろそろ止めをさしてもいいですかい?こちとらあの狸を連れてさっさと帰りてぇんでさぁ」
ステイルは震える両脚に力を加え、よろめきながらもと立ち上がる。
だが、その視界はボンヤリと彼の額から流れ落ちる血液によって紅のフィルターが掛かっていた。
ステイル「解せないね…」
アニェーゼ「…あん?」
ステイル「そこまで不満を示すなら、なぜ彼女に連れ従う…」
アニェーゼ「あ、アンタには関係ないことでさぁ!」
ほんの僅かだが、彼女が動揺を示したその様をステイルは見逃しはしなかった。
彼は瞬時に状況を整理し、再びその情報を再構築をする。
ステイル「先日の状況下、あの建物から居なくなった人物は最大主教とアニェーゼ=サンクティス。君たち二人だけだ」
アニェーゼ「…何が言いてぇんですか?」
ステイル「彼女が抜け出す当日まで見張ってはいたが、全くその気配は無かった。つまり当日、電撃的に行われたわけだ」
アニェーゼ「それがどうしたって言うんでさぁ」
ステイル「彼女は協力者が欲しかった。しかし、その用意まではできなかった。なのにキミは現在このコミマに居る」
アニェーゼ「た、たまたまでさぁ!適当に目に付いたシスターが私だっただけで…」
ステイル「それならばさらにオカシイ事になるね。協力を求めるならば出来る限り自分に親しい人物を選ぶはずだ。逆に捕らえられる可能性もあるからね
なのに彼女はわざわざローマ聖教に属するキミを選んだ」
アニェーゼ「ゴチャゴチャと…!言いたい事があるんならさっさと言ってくだせい」
ステイル「こういう状況下に置いて、理由は一つ。キミも最大主教と利害が一致する。…つまりジャパニーズHENTAIって訳さ」
アニェーゼ「う、うるさい!うるさい!うるさい!!違うわよ、私はあんなヤツと一緒にしないで!」
彼の言葉にアニェーゼの顔は火を灯したかのように、真っ赤に燃え上がった。
そして、犬歯を剥き出しにしステイルを憎しみに満ちた瞳で見据える。
ステイル「はいはい分かったよ、そこまで図星だとは思わなかったが。ま、これで血路は開いたようだね」
アニェーゼ「何を訳の分からない事…! もうクソみてぇなお喋りは終わりですぜ、一思いに頭をぶち抜いてやりますわぁ!」
得物を捕らえた肉食獣の様な脚力で、アニェーゼは地面を舞いステイルに襲い掛かる。
ロッドを上段に振り構えながら突進してくるその様を、ステイルは紅が混じった瞳でボンヤリと眺めていた。
ステイル「すまないね、技を借りるよインデックス」
そう呟くと、彼はゆっくりと右手を前方に突き出した。
ステイル「第十三章第四十六節。決してブレるな。本人が本気なら伝わる人間には伝わる。本気の言葉は伝わるんだ」
彼が詠唱を唱え始めた瞬間、辺りの気配が一瞬にして変わる。アニェーゼはその不気味さにその脚をピタリと止めた。
アニェーゼ「魔滅の声…? バカな、こんな無宗教の代名詞と言われるこの国でそんな魔術は…!」
ステイル「君に覚悟があるのなら他人の言葉に耳を貸し、そして信じ過ぎるな…」
アニェーゼ「ち、違う。こいつはもっと禍々しい何かが…。そいつがヤツの両手に…!」
ステイル「誰よりも才能があり誰よりも弱い自分を許せない君よ…」
ステイルの突き出した右手は、ゆっくりアニェーゼの身体を捉える。これから何が行われるかはボンヤリと理解は出来る。
しかし、全身を覆う悪寒を脱ぎ払うことは出来ず、ただその場に佇むしかできなかった。
ステイル「チェックメイトだ…。生活線の悲しみと怒り、その身に受けたまえ」
アニェーゼ「止めろ…、止めろぉぉぉおおおおぉぉ!!」
ステイル「…他の誰よりもパイオニアになるに相応しいぃッ!!」
最後の一説を唱えた瞬間。その右手からこの世のものとは思えぬ、ドス黒いオーラが彼女に襲い掛かった。
この学園都市ビッグサイトの人数は万を数える。その人数の内に眠るAYA拡散力場を集結させれば、その身に施した加護などいともたやすくぶち破り、己が身を喰らい尽くすだろう。
アニェーゼは思わず瞳を閉じ、その衝撃に身を震えさせた刹那。
激しい衝撃波と爆音がアニューゼの身体に伝わった。
ステイル「外した…?スペルインターセプトか。いやこれは」
御坂「女の子相手にそれはやり過ぎなんじゃないの?神父さん」
そこにはステイルと同じく右手を前に突き出し、颯爽と佇む御坂美琴の姿があった。
ステイル「どこの誰だが知らないが、邪魔をしないで欲しいな」
アニェーゼ「た、助かったの…。なんで」
御坂「この子達のやったことは許されないかもしれないけど、それでも助ける理由が私にはあるんだもの」
ステイル「理由?なんだいそれは」
御坂「ふふっ、お客様は神様よ。新刊お買い上げ有難うございましたー」
呆けた表情のアニェーゼに御坂は軽くウインクをする。その様を、ステイルは溜息混じりで眺めている事しかできなかった。
ステイル「やれやれ…、後は本丸だけか。上手くやってくれてるんだろうな」
御坂「それなら大丈夫よ。アイツらならきっと…」
ステイル「アイツ…ら?」
ローラ「そろそろ、出血の量も冗談では無くなってきたのではなかれ?」
日傘の先端から流れ落ちる紅の血液を指でなぞりながら、ローラ=スチュアートは優しく問いかける。
上条「くそ…、まるでノレンを相手にボクシングしてるみてぇだぜ…」
全身から流れ落ちる血液を意に介せず、上条は再び拳を構える。
ローラ「カミカゼといふものかしら?その意気は素晴らしき事なれど、犬死と変わりはしないのよ」
上条「へん…、その余裕いつまで続くかな。テメェが俺の行動を予測できるってんなら!」
構えた拳を振り上げ、再び上条はローラ目掛けて地を蹴る。だがその様子を彼女は辟易した様子でのんびりと眺めていた。
ローラ「また馬鹿の一つ覚えの突撃といふもの?つまらなき男よのね」
ローラは静かに傘を振り上げた、しかし動作はそこで止まってしまう。何故なら上条が、目前で歩を止め再び後方へ跳ねたからだ。
上条「へっ!どうだ、こいつも予測が出来るってのか」
ローラ「…つまらなき事よ。所詮は体力が回復するまでの茶番といった所よりね」
初めて彼女のペースを崩され、軽い怒りを覚えたローラだが、その感情はすぐさま困惑に変わる。
「すいませェン、オバサン。キュアプリのドージンシってやつァ、何処に売ってるんですかねェ…」
耳元に掛けられた言葉に、首筋に薄っすらと汗が浮かんだ。それは、気配を微塵とも感じさせずに自分にここまで接近させた事実に。
ローラ「くっ…!?」
事態を確認しようと振り向くが、その暇も無くローラの後頭部に激しい痛みが走る。その瞬間、その身体は紙人形の様に地面を五回、六回と転がった。
そして、無人に販売ブースに勢い良く激突し、激しい煙が辺りに巻き起る。
一方通行「ったく…。クソガキに買いモン頼まれて、バカの誘いにのっちまたら。その上をいく馬鹿に出くわすたァな」
上条「ふぅ…助かったぜ、一方通行。さすがの目狐もこいつは予測出来なかったみたいだな」
一方通行「あの様子じゃァ三日程昏睡コースってとこだな。一体どこのどいつだ」
上条「はは…、それは聞かない方が精神安定上よろしいと上条さんは思いますの…」
一方通行「ンじゃ後始末はテメェらでやンだな。クソガキが迷子になっても敵わねェや」
上条「あぁ。打ち止めにもよろしく言っといてくれ」
上条は作戦の成功をインデックス達に伝えようと、携帯電話を取り出す。一方通行はそんな様子を意にも介さずに、身体を反転し、来た道を引き返えした。
しかし、その脚が二歩三歩と進んだ所で、急に立ち止まる。
一方通行「おい上条…。もう一度聞く。アイツァ、一体どこのどいつだ……」
上条「何だよ?知らない方が良いって…」
その言葉を最後まで口に出すことが出来ず、上条の手から最新式の携帯電話は地面に流れ落ちた。
一方通行「確かに、まともに入ったはずだァ。起き上がれる訳がねェんだよ…」
上条「そ、そんなバカな…。な、なんでだよ」
震える瞳のその先には、煙と同人誌が舞うその先には…。
全身を狂気の色に彩られた、最大主教ローラ=スチュアートがしっかりとした足取りでそこに存在していた。
ローラ「YAOIという文化を生み出したこの国に敬意を表し…、命までは奪わぬとは思うておうた…」
ローラは何の感情の起伏もなく、ただ淡々と前方の虚空を見つめ呪文のように呟く。上条と一方通行はその様子を黙って見ていることしかできなかった。
理由など無い、ただ動けばその身は何かによって跡形も無く蹂躙され、喰らい尽くされてしまう。…そう脳が警鐘を打ち鳴らしていた。
一方通行「なんて威圧感だ…。まるで学園都市全体が震えてるみてェだぜ」
上条「くそ、もう一回だ! 俺たち二人で掛かればきっと何とかなる!」
ローラ「光栄に思うが良い。わらわが本気で相手をするのは何年ぶりであろうな…」
一方通行「くる…。構えろ、気を抜けば一瞬で殺されてちまうぞォ!」
一方通行が叫んだ瞬間、目の前が一瞬遮られる。それは弾丸のように跳ねたローラの身体だった。
AM13:22 Sat =学園都市ビッグサイト南館前=
ステイル達が目にしたのは、まるで糸の切れたマリオネットの様に地面に崩れ落ちる上条達の姿と、身体の芯から溢れ出る魔力を持て余していたローラ=スチュアートの姿だった。
ステイル「最大主教、貴方は一体何をやっている!? これではビッグサイト所か学園都市までも崩壊していまうぞ」
ローラ「関係ありゃれ…。わっちのもの邪魔をしたりけるなら全てぶち壊すでありんす」
アニェーゼ「ありゃ完全に我を見失ってやすぜ…。もはや日本語も滅茶苦茶でさぁ」
ステイル「困ったものだね…、魔滅の声に耳を傾けるとも思えない」
御坂「あんた達は下がってなさいよ。ここは私に任せてちょうだい」
アニェーゼ「む、無茶ですぜ!?アンタがどれほどの電撃を放つかしりやせんが、あの方の加護を打ち破れるとは思いやせん!」
御坂「加護だとか関係無いわよ」
ステイル「どういうことだ…?」
御坂「言ったでしょ、お客様は神様よ。私の同人誌を読んでくれてる相手なら、炎も雷も必要ないわよ」
御坂は静かに微笑むと、ゆっくりローラに向けて歩を進めた。
一方通行「超電磁砲か…、テメェの敵う相手じゃねェ。さっさと引っ込んでろ…」
御坂「ボロボロの身体で言われても説得力ないんだけど? いいからアンタはそこで休んでなさい」
一方通行「あァ…、何をするつもりだテメェは…」
一方通行を背に、更に歩みを進める。そして、彼女の目の前まで歩み寄ると、両手大きく左右に広げた。
ローラ「なんのつもりぞえ…」
御坂「アンタが何を思って、何を考えてるかは知らないけど。貴方に私は撃てないわ。そして、この学園都市ビックサイトもぶち壊せない」
ローラ「ぬしは世迷いごとを申しにまいったか?のたまったであろう、もはや何に興味もありゃせんと」
御坂「そんなはずない、あなたも好きなんでしょBLが! だからこそ、足元の戦利品…、新刊の数々を今も守ってるんでしょ!?」
ローラ「…………………」
御坂「そんなあなたに壊せない。その新刊を生み出す作者が集う、学園都市ビックサイトを…。このコミックマーケットをッ!!」
ローラ「そうじゃの…、ぬしの言う通りでありんす」
ローラはゆっくりと目を閉じ、突き上げた右腕を地に下ろす。御坂はホッと胸を撫で下ろし、手を差し伸べた。
ローラ「…しかし、それは今日までの話」
御坂「………え?」
一方通行「あぶねェ! 逃げろ超電磁砲ッ!!」
ローラ「これだけの資料さえあれば、我ネセサリウスに置いて秘密裏に模倣を施すことが可能になりにけるのよッ!!」
振り下ろされた日傘は術式の強化を加味し、オリハルコンのレベルにまで昇華していた。
その一撃をまともに受ければ、頭蓋骨どころか、その身すら跡形も無く消し飛んでしまうだろう。
…しかし、ローラの掌にはその感触が伝ってはこない。
怪訝に感じた彼女の視線の先には、右手でその一撃を受け止めた上条当麻の姿があった。
ローラ「貴様…まだ邪魔をするといわれけり!?」
上条「駄目だな…。全然駄目だぜアンタ…」
ローラ「な、なんだと!?」
上条「何がアークビショップだ…、何がネセサリウスだ。アンタはそれだけの力がありながら、何でこんな所でコソコソやってんだよ!」
ローラ「戯言を…! この光景を貴様を見ているであらろう。私が本気になれば同人誌など己が手で創り上げる事も出来ようて!」
上条「だったら何でテメェはココでステイルに追い回されてんだよ! 何で胸を張ってコミケに行かねぇんだよ!」
ローラ「だ、黙れぇぇえ…! 黙らねばそなたの身を八つ裂きにしたもうて!!」
上条「既に気づいてたんだろうが…! 目を背けるんじゃねぇよ! アンタは最大主教だろうが!」
御坂「い、一体何を言ってるのよ……アイツは」
上条「だったら、決してブレるな。本人が本気なら伝わる人間には伝わる!本気の言葉は伝わるんだ…」
ステイル「魔滅の声!?しかし、彼女の耳には…!」
上条「それでもダメなら俺がぶち壊してやるよ!テメェの教徒らどもの幻想……」
ローラ「う、うあぁぁあああああぁッ!!」
上条「『私の最大主教がこんなにエロいわけがない』っていう幻想をなぁぁぁあああッ!」
ローラと上条、互いに犬歯と感情を剥き出しにし、ぶつかり合う。その刹那、激しい光と凄まじい衝撃波が学園都市全域に広がった。
PM09:30 Sat =ファミレス Joseph's=
絹旗「さーてさて、それでは皆さん超おつかれさまでしたよー!」
フレンダ「色々あったけど、終わりよければ全て良しって訳よ」
滝壺「これだけ売れれば、新刊も大分刷れるね」
黒子「黒子はなんか疲れただけでしたのよ。ジャッジメントで後片付けも大変でしたし」
絹旗「そんな白井さんには、この超レアフォトを進呈してあげますよ」サッ
黒子「何ですのこれは、ただの上条さんではありませんの」
滝壺「『電撃姫と不幸少年』のコスプレだよ?超貴重だと思う」
黒子「いえー、毎日拝んでいるお顔ですもの、嬉しくもなんともないですのよ…」
御坂「ま、それはさておき、早速新刊のネームが固まってきちゃったわよ」
絹旗「え、もうですか!?超すごいですねぇ、どんなのですか」
御坂「いままでの二人の中に、白髪の少年『片側通行』を加えてテコ入れを図るのよ!」
滝壺「燃え上がる恋の三角関係…」
フレンダ「なるほど、これは確かにいけるじゃない。人気絶頂間違いなしって訳よ」
黒子「…というか、そもそも、その電撃王子ってお姉さ」
御坂「ほらー、黒子お疲れ様よね。私がジュース飲ませてあげるわよー!アーンして、アーン!」グイッ!
黒子「ちょっ!だから!?やべでぐださいましよ!スドローが鼻にぃいいぃ!!」ジタバタ
PM10:22 Sat =羽田空港ターミナル前=
ステイル「最大主教とあろうお方が…。周りにBLを買い漁るっていると知られたく無いが為に、こんな事をしでかしたのですか?」
ローラ「私もこの立場であろうぞよ。世間体が気になるお年頃なりけりなのよ」
アニェーゼ「こんだけの事しておいて世間体もクソもありゃしませんぜ…」
ローラ「あら、そんな連れない事を言わないで欲しいのよ。同じHENTAIの狢では無かりけり?」
アニェーゼ「ち、違うわよっ! 私が欲しかったのはキタムラ君のドージンシだけなんでさぁ!」
ローラ「ぷっ! 今更どらトラなんて時代遅れであろうぞよ」
アニェーゼ「うっさいわねっ! 私の勝手でしょ!!」
ローラ「ステイルも思うぞよな?私の選定眼で選び抜いた選りすぐりの同人誌を」
ステイル「はぁ…。もうすぐ全部灰になりますけどね」
ローラ「…………え?」
ステイル「ご心配なく、イノケンティスを使えばあっという間ですから」
ローラ「あぁー、あいしーあいしー。ステイルが何を言ってるのか分かり損ねるぞえ…」
ステイル「これでも慈悲深い方ですよ。それぞれ一冊ずつは残してあげてますから」
ステイルの指が空を裂いた瞬間、血と汗と涙の結晶は灰と化した。
その刹那、航空機が生み出す120デシベルをはるかに上回る、最大主教の叫び声が学園都市の夜空に鳴り響いたという。
=おしまい=
これで終わりですー、支援保守ありがとうございました!
もうちょい登場人物しぼればよかった…、ムギノン放置でしたのw
乙
面白かった。あと、電撃王子が攻めなんですか、それとも鳳凰院さんが受けですか。
片側通行はどっちに攻められますか。
乙
いやあ、この話だけだと結局美琴さんたちがどういう活動をしているのかイマイチ分からなかったなぁ
なので彼女達の書いた作品の内容をくわ~しく描写してくれませんかねハッハッハ
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈22〉 (電撃文庫) 鎌池 和馬,灰村 キヨタカ アスキーメディアワークス 売り上げランキング : 274 おすすめ平均 : Amazonで詳しく見る |
コメント一覧 (5)
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- 2010年10月24日 01:15
- 美琴(調教後)か
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- 2010年10月24日 01:39
- あ~美琴の穴穴犯したい
-
- 2010年10月24日 04:57
- 実はウブな寮監さんかわいい
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- 2010年10月24日 09:12
- お姉さまが後戻りできないところまで行ってしまったか
インなんとかさんがはなから麺出してるところを想像してワロタwwwwwwwwってミサカはry
-
- 2010年10月24日 12:59
- 黒子が普通に見えるな