佐天「蟲が見える能力かぁ」【その3】
- 2010年10月07日 00:20
- SS、とある魔術の禁書目録
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佐天「蟲が見える能力かぁ」の【その3】です。
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326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 21:15:21.88 ID:h1pgtgS60
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―――。
ルームメイト「―――ほほう、なるほど」
固法「どういうことだと思う?」
ルームメイト「さぁ……そういった病気でもあるのかしらね」
ルームメイト「というわけで、ぐぐってみたけど、特発性乳汁漏出症ってのがあるらしいわよ」
固法「ストレス、睡眠……特に原因になるようなことにはなってないはずだけど」
ルームメイト「乳首への刺激過多、ってのもあるわよ?もしかしてオナニーのしすぎあいたっギブギブギブ!!!」
固法「恥ずかしいこと言わないの。とにかく、明日にでも病院に行ってくるわよ」
ルームメイト「ソ、ソウシテクダサイ……あ、今日のご飯当番あんただからね。忘れないでよー」
固法「わかってるって」
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332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 22:55:29.67 ID:h1pgtgS60
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固法「―――」トントントン
固法「―――あいたっ」
固法「やば、包丁で指切るなんて何年ぶり―――え?」
ルームメイト「だーれーかのーたーめにーいきてーこのーときーがすべてーでーいいでしょうー」
固法「ねぇねぇこれ見て!」
ルームメイト「ん?どったの。指でも切った―――何それー」
固法「ちょっと舐めてみたけど、これ血じゃなくて、その、」
ルームメイト「乳白色の液体っちゃあ、あれだよね……って、なんで血じゃなくてそんなのが?」
固法「私にもわかんないわよ……変な病気か何かかしら」
ルームメイト「赤血球が壊れてるってんなら大変な話だし、どうする?急患ってことで今から病院いっとく?」
固法「そうねぇ……」
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335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 22:58:21.79 ID:h1pgtgS60
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―――。
御坂妹「急患です、とミサカは報告しつつ調査書を渡します」
医者「……これはまた奇妙な病気だね?とにかく検査してみないとわからないから、検査室へ」
御坂妹「わかりました、とミサカは部屋から立ち去ります」
御坂妹「どうぞ、まずは全身をスキャンしますからこちらへ、とミサカは部屋へ案内します」
固法「……ねえ、御坂さんよね?」
御坂妹「他人の空似ですよ、とミサカはしらを切ります」
固法「いや、自分で御坂って言っちゃってるし」
御坂妹「実は双子の妹なのです、とミサカはあながち嘘でもない嘘を吐きます」
固法「嘘て」
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337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:02:06.60 ID:h1pgtgS60
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―――。
御坂妹「検査完了です、とミサカは報告書を手渡します」
医者「……異常無し?」
御坂妹「ええ、機器の不具合もありませんでしたから、その診断に間違いはないはずです、とミサカも同じく首をかしげます」
医者「突然母乳が出てきて血まで変化した、ね?最近こういうよくわからない病気が多いね?」
御坂妹「ええ、全くですね―――また彼女に頼るしかありませんか、とミサカは携帯電話を取り出します」
医者「悔しいけど僕じゃどうにもならないからね?」
佐天「こんばんはー」
御坂妹「こんな時間に申し訳ありません、とミサカは呼び出したことについて謝罪します」「
佐天「気にしないで気にしないで。それで、その患者さんってのは?」
御坂妹「あちらの部屋にいらっしゃいます、とミサカは案内します」
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338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:04:25.84 ID:lCRTu8qmO
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固法さんの呼び方は、基本的に名字に"さん"付けじゃね?
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340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:06:38.86 ID:h1pgtgS60
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>>338
そうだったっけ。レールガン5巻の四コマで確認したら初春のことを「初春」って呼んでたから。
俺も固法先輩が「白井」って呼んでるとこ想像できなかったけどさ。まぁこまけぇこたぁ蟲の仕業なんだよ
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339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:05:23.81 ID:h1pgtgS60
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佐天「失礼しまーす」
固法「佐天さん、どうしてここに」
佐天「呼ばれたからですよ。患者さんって固法先輩のことだったんですね」
固法「呼ばれたって……どうして佐天さんが」
佐天「話が長くなるのでそれはまあ置いときましょう。それで、どんな症状なんですか?」
固法「えっと、ね―――」
固法「―――というわけなの」
佐天「ほほう……突然おっぱいから」
固法「いやそこは重要じゃなくて、血が、母乳に変わってるってことなんだけど……」
佐天「ちょっと絞ってみていいですか?」
固法「ぶっころすぞ」
佐天「いやいや、いやらしい意味じゃなくて、どういうものか実際に見てみないとわかりませんし」
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341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:13:00.22 ID:h1pgtgS60
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固法「ああ、そういうこと」
佐天「ええ。別に固法先輩のいやらしい胸からいやらしい汁が溢れてくるのを堪能したいとかじゃなくあいたたたたたたごめんなさい!!」
固法「全く……ちょっとだけよ?」
佐天「……確かに、母乳ですね」
固法「あんまりまじまじ胸を見て言われると恥ずかしいんだけど……」
佐天「(……おかしいな。蟲の声は聞こえない。気配もないけど、なんていうか、におい?みたいなのはあるんだよね)」
佐天「(固法先輩が蟲の影響を受けてることは間違いないけど、骸草や野錆みたいにとりつかれてどうこうなってる、ってわけじゃないみたいだし……)」
佐天「(さて、どういうことか……こういう時は、僅かでもいいから原因っぽいものを当たっていったほうがいいかな)」
佐天「先輩、おっぱいが出るようになる前、何か特別なことってしましたか?」
固法「特に何もしてないはずだけど……何時も通りに風紀委員のパトロールをして、そこで赤ちゃんみつけて」
佐天「アカサン?」
固法「捨て子よ、おおかた勝手に生んで育てられないからって捨てたんだと思うけど」
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343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:25:00.23 ID:h1pgtgS60
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固法「放っておくわけにもいかないし、抱いて支部まで帰って、施設に引き取ってもらったんだけどね」
佐天「なるほどー」
佐天「……んー、まぁわかりました。明日になったら、一度固法先輩の今日の動きをトレースしてみましょう。
行った場所、やったことを見たら、もしかしたら何かわかるかもしれませんし。明日は時間ありますか?」
固法「学校が終わってからならいくらでも大丈夫よ?」
佐天「ん……いえ、学校はさぼりましょう」
固法「えっ」
佐天「蟲なんてわかんないことだらけですからね、出来るだけ早く手はうった方がいいですよ」
固法「蟲……?」
佐天「診断の一環ってことで学校に連絡してもらいますから。というわけで妹さんお願いします」
御坂妹「了解しました、とミサカは実はさっきまで横にいたんだぜということをアピールしつつゲコ太医者の元へ向かいます」
佐天「まぁ任せといてください。なんとかしますから」
固法「はぁ……」
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344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:35:00.03 ID:h1pgtgS60
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―――。
固法「―――って感じで、授業終えて支部へ向かったのよ」
佐天「ふぅん……今のとことくにおかしなとこはないですね」
固法「それで、初春さんとパトロールしてる最中に、あの森の中で赤ん坊をみつけたの」
佐天「……まーた森の中か」
固法「え?」
佐天「ああいえ、なんでもないです。その赤ん坊が捨てられてた場所に案内してもらってもいいですか?」
固法「それは構わないけど」
固法「ここよ」
佐天「(蟲の気配……けど、もう随分とたってる)」
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348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:54:48.42 ID:h1pgtgS60
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佐天「(むぅ……てことは、そのアカサンに一度会ってみないとどうにもならんかね)」
固法「何かわかった?」
佐天「え?ああ、そうですね。そのアカサンを見せてもらっていいですか?」
固法「ん、ちょっと待ってて。施設に電話してみるから」
―――。
佐天「これが例のアカサンですか……」
赤ん坊「」スヤスヤ
佐天「(……ん。甘い、香り……?これは、確か―――乳潮、だっけ)」
佐天「……だとしたら、これ以上近くにいるのは危険、か」
―――。
固法「どう?」
佐天「原因はあのアカサンですね」
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349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 00:16:51.70 ID:OVeBKgBu0
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佐天「乳潮って蟲で、生まれたばかりの獣……まあ今回は人間でしたけど、そういうのに寄生して、母親の体液を
おっぱいに変える蟲です。ああ、そんな目で見ないでください、固法先輩が母親じゃないってことはわかってますけど、
抱きかかえてる間に蟲に影響されたんだと思いますよ?」
固法「その蟲っていまだに何かわからないんだけど……」
佐天「どんとしんく、ふぃーる」
固法「はぁ……」
佐天「とにかく、まずはあのアカサンに蟲下しを飲ませて乳潮を体外へ出します」
固法「それで私のコレも治るの?」
佐天「いやぁ、どうかな」
固法「えっ」
佐天「ちょっと記憶にあるのと症状が違うんですよね。普通こんなに早く血液が変化したりしませんし、
ちょっと抱いてただけで影響されるってあたりもどうにもおかしいです」
佐天「とは言っても、固法先輩の体に蟲は寄生してませんから蟲下しなんてつかっても意味ないですし」
佐天「まぁ、まずは本体を叩きましょう」
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386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:16:25.64 ID:OVeBKgBu0
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―――。
佐天「―――とりあえず蟲下しは飲ませましたし、これで大丈夫かと。あとは様子見ってとこですね」
固法「えっと、よくわかんないけど、ありがと?」
佐天「いえいえ。それじゃ明日また」
佐天「……さーて、どうしよっかな」
佐天「乳潮の影響力がちょっと強すぎる……もしかしたら固法先輩治らないかもしれんね」
佐天「って、悠長に言ってる場合じゃないか……記憶にあるぶんだと、本体がいなくなってから一日もあればもとに戻るらしいけど」
佐天「もし戻ってなかったら、ちょっと不味いね……」
佐天「なにか打つ手を考えておくべきかな」
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388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:21:07.54 ID:OVeBKgBu0
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―――つぎのひ。
佐天「おっはよーございまーす。どうでしたか固法先輩」
固法「んー、朝の時点ではまだかな……」
佐天「そ、そうですか。まあそんな簡単には治りませんからね」
固法「そうなの?」
佐天「そうです」
佐天「治ってなかったかー……困ったなー」
佐天「蟲に寄生されて、ってんなら蟲を出せばいいけど、あれは二次的な作用だからなー……」
佐天「というかそもそもこんなこと初めてだからどうすればいいか」
佐天「……」
佐天「……ふー。弱っちゃったね」
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391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:31:57.04 ID:OVeBKgBu0
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佐天「えっ?あ、ほんとだ……って、ホントにアンタ何見えてんのよ」
初春「えっと……こんなん?」カキカキ
佐天「私が見えてるのはこういうのだけど」カキカキ
初春「うわぁ何それ全然かわいくないじゃないですか」
佐天「そっ、そりゃかわいくはないけど……でも初春が書いたみたいな漫画みたいなのが現実に存在してるわけないじゃん!」
初春「ああっ、ひどいことを!皆傷ついてますよ!」
佐天「蟲は傷つかないよ!断末魔はあげるけど!」
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398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:47:04.49 ID:OVeBKgBu0
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――――あれから五日がたった。
毎日固法先輩のところに治ったか確認しにいくが、兆しは見られず。
そして少しずつだが、先輩の顔色が悪くなってきているように見えた。
佐天「(くそ……蟲を見ただけでいろいろな記憶が入ってくるからって浮かれてた)」
佐天「(もともと蟲なんてわかってないことがほとんどなんだ……入ってくる記憶が、その蟲の全てだなんて決まってるはずがない)」
佐天「(不明なソースに頼りすぎてた―――なんとか方法を考えないと)」
佐天「(そもそも乳潮がどうやって母親の体液をおっぱい!に変えてるか、ってことだけど―――)」
佐天「(―――もともとおっぱい!は血液がホルモンの分泌によって変換されたモノ)」
佐天「(ということは、子に寄生した乳潮の出す匂いによってある特定のホルモンの分泌が活性化された、って考えるべき……いや、)」
佐天「(乳潮は涙ですらおっぱい!に変えてたっけ……だとすると、科学的なことだけじゃ解決できないか)」
佐天「(――――ああっ、駄目だ!ぜんぜん糸口が見つからない……!)」
佐天「(一体どうすれば――――ん)」こつん
佐天「……これって」
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401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:49:46.01 ID:OVeBKgBu0
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―――。
固法「これを飲めばいいの?」
佐天「はい、お酒っぽい匂いがしますがあんまり気にしないでください」
固法「……お酒なの?」
佐天「いえ、違います。とにかく、飲んでみてください」
固法「ふぅん……けど、こんな黄金色に発光してる液体を口にするのは少し抵抗g」
佐天「いいから!」
固法「は、はい……ぅわ、おいしい」
佐天「そりゃ、おいしいでしょうね(なんたって生命の源だし)」
固法「―――ふぅ、飲んだわよ?」
佐天「それじゃ、あとは一日待つだけですね。これで完治するはずです」
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403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 18:54:02.14 ID:OVeBKgBu0
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その後。
固法先輩の血液は元に戻り、一件落着となった。
佐天「……ふぅ。困った時の光酒だね」
佐天「生命の源―――だからこそ、人間が口にすれば『人間本来の活動』を活性化、異常を駆逐する働きをすると思ったけど―――」
佐天「大当たりってとこだったのかな。乳潮によっておっぱい!に変えられた血液は、人間にとって異常だったし」
佐天「すごいなー光酒。あれ?でもなんで私これ持ってたんだっけ……なんか起きたら部屋にあったんだよね」
佐天「……ま、いっか」
ねんぷちの第一段を固法先輩に取られた恨みをはらしたかった おわり
保守ありがとうございました。とりあえず無理やり感が凄まじいけどこれで乳潮終わりで。
こんな感じでよろしければ>>405。そして>>402に全く同じフレーズ書かれて俺涙目。
あ、あんまり難しい蟲はやめてよね!
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412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 19:38:47.56 ID:OVeBKgBu0
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御坂「佐天さん、私じつは佐天さんのこと――――」
佐天「御坂さん……実は、私も―――」
佐天「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
佐天「ぁ……あ、ああ、夢か……びっくりしたぁ」
佐天「うぅ、御坂さんとキスする夢だなんて……わ、私って初春一筋だったんだけどなぁ」
佐天「ああうん、勿論性的な意味じゃなくてね」
佐天「あー恥ずかし」
――――。
佐天「うっいはるー。一緒にかえろーぜー」
初春「すいません、今日日直なうえに風紀委員の仕事が」
佐天「ん、そだったっけ。んじゃしょうがないか」
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413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 19:41:36.59 ID:OVeBKgBu0
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―――。
佐天「あーなんだか最近初春と一緒に遊べてないなー」
佐天「これも全部蟲の仕業だー。くそー蟲めー」
御坂「一人で何騒いでるのよ」
佐天「おうふ。御坂さんじゃーないですか。常盤台から離れたこんなところへ何用で?」
御坂「雑誌の早売りがこの近くのコンビニだからちょっと立ち読みしてきたの」
佐天「はぁん、なるほど」
御坂「それにしても最近暑くなったわねー。かき氷食べない?」
佐天「ごちになりますっ!」
御坂「ん、まぁいっか。何味にする?」
佐天「御坂さんと別の味で。おんなじのだと面白くないですからねー」
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414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 19:44:50.32 ID:OVeBKgBu0
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御坂「はいっ、松阪牛味」
佐天「わけがわからない」
御坂「いやーかき氷にしようと思ってたらジェラートも美味しそうだったからこっちにしちゃった」
佐天「まぁ御坂さんのおごりですからなんでもいいですけどね。ありがとーございます」
御坂「ちなみに私のは伊勢茶味」
佐天「伊勢茶?」
御坂「伊勢神宮ってあるでしょ?あの伊勢で作ってるお茶だって」
佐天「抹茶味のアイスクリームみたいなもんですか」
御坂「そんな感じねー。ほんのり苦くておいしいわよ。食べてみる?」
佐天「お、いただきま――――はっ!」
佐天「(こっ、これは間接キス……って!別に気にするようなことじゃないでしょうが!)」
佐天「(でもあんな夢見たあとだし……ぅ、御坂さんの唇やわらかそう……って、意識しちゃだめだってば)」
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415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 19:48:31.98 ID:OVeBKgBu0
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佐天「……」ボーッ
御坂「?どうしたの佐天さん、抹茶味嫌いだった?」
佐天「へっ?あ、いや、そんなことないですよ?イタダキマス」
御坂「はい、あーん」
佐天「……あーん。―――ん、おいしいです」
御坂「じゃあそっちもちょーだいっ。あーん」
佐天「あ、あーん(ああっ、意識しちゃうとすっごく恥ずかしい……御坂さんの口……口内……舌……)」ハァハァ
佐天「(一緒にいるせいであんまり気にしなくなってたけど、御坂さんってすっごい可愛いんだよね……)」ハァハァ
佐天「(ああっ、目を閉じてちょっと舌を出してるところがかわいくて、もう……)」ハァハァ
御坂「……?ねぇ、佐天さん、いつになったら口に―――って近ぁっ!?」
佐天「はっ!?す、すみません、ちょっと熱にやられてぼにゃりしてました!!!」
御坂「だ、大丈夫?ほんとに顔真っ赤だけど……」
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421:ヒューッ:2010/10/02(土) 19:57:29.71 ID:OVeBKgBu0
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佐天「だっ、大丈夫ですからっ!ぼにゃりとぼんやりを言い間違えてますけど大丈夫ですから!!」
御坂「でも、熱にやられたって……あ、ほら、さっきまでアイスもってた方の手冷たいよ?」ぴとっ
佐天「―――――!ふぉぁぁあっ!」ぶんっ
御坂「ひぁっ!?」ぐらっ
≪省略されました。読みたい方はぐあああああ≫
佐天「……ごめんなさい」
御坂「きっ、気にしないで?あれは事故、そう事故なんだから。だからノーカウント。ね?」
佐天「はい……」
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426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:03:40.80 ID:OVeBKgBu0
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―――。
佐天「うぅ……えらいことをしてしまった……これからまともに御坂さんの顔みれないよぅ」
佐天「ていうか夢の通りになっちゃったなぁ……これって正夢ってやつ?」
佐天「……はー。いいや、なんだか今日は疲れちゃった。寝よう寝よう」
――――。
佐天「御坂さんっ、わたし、もうっ……ぁあっ!」
御坂「わたし、も……ああああっ!」
――――。
佐天「ぐあああああああ!!!」
佐天「な、なんて夢だ……」
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430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:11:12.01 ID:OVeBKgBu0
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佐天「まさか二日連続で御坂さんの夢を……それも今朝のは、その……うー」カァァ
佐天「思春期だからかな……溜まってるのかなぁ、私……」
――――。
佐天「えぇー初春今日も駄目なのー?」
初春「うーそんな目で見ないでくださいよー」
佐天「だってぇ、最近初春私に構ってくれないしぃ」ベタベタ
初春「私だって佐天さんと遊びたいんですよぅ」イチャイチャ
同級生「なんだあれ」
同級生2「いつものことじゃね?もうあいつら結婚しちまえよ」
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432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:14:57.02 ID:OVeBKgBu0
-
―――。
佐天「そんなわけで今日も一人で下校なのであった」
佐天「あ、あれ?私ぼっちじゃない?……ち、違う!私は孤独を好むロンリーウルフなんだ!」
佐天「……空しいぜ」
御坂「やっほ、佐天さん」ポン
佐天「ひあっ!」
御坂「そんなに驚かなくても……」
佐天「み、みさかさ―――」
佐天『あっ、ぅああっ……も、もう、いっちゃいますみさかさんっ……!』
御坂『わたし、もっ……あ、あっ、あっあっあっ』
佐天「―――消えろ雑念!!」カッ
御坂「えっ!?私雑念!?」
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434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:18:31.47 ID:OVeBKgBu0
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佐天「あ、いや、そうじゃないですけど。どうも御坂さん」
御坂「う、うん……今日も初春さんと一緒じゃないんだ」
佐天「最近あの子も忙しいみたいで。くそー」
御坂「じゃあ今暇だったりする?」
佐天「暇っちゃー暇ですね。というか暇です」
御坂「それじゃちょっとさ、新しい水着買いに行くの付き合ってくれない?」
佐天「あぁ、もうそんな季節でしたね……いいですよ、行きましょうか。また子供っぽい水着なんですよね?」
御坂「そっ、そんなことないワヨ?私だって去年から成長したんだから」
佐天「その割にいまだにゲコ太ストラップつけてますよねぇ」
御坂「うっ……そ、それはそれ。これはこれ。分別をつけられるようになったってことよ」
佐天「便利な言葉だなぁ」
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436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:21:04.63 ID:OVeBKgBu0
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――――。
御坂「こっちの可愛いと思うんだけどどう?」
佐天「子供っぽいですね!御坂さんのスタイルも成長してるんですから、思いきってこっちのとか!」
御坂「そっ、それはいささか大胆すぎると思うんだけど……」
佐天「いーえ大丈夫ですっ!これくらいしないと意中のトノガタを仕留められマセンヨ?」
御坂「だっ、なっ、そっ、そんな奴いないわよ!」
佐天「またまたー。もう私達知ってるんですからー。白井さんが血の涙を流してましたよ?」
御坂「黒子が情報源か……あいつめ」
白井「ああっ、今とってもお姉さまに想われている気がしますの!!」
初春「たわごとはそれくらいにしてさっさと仕事終わらせてくださいねー」
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438:だめえええゆめののあわいれちゃいまひゅううううう:2010/10/02(土) 20:30:50.43 ID:OVeBKgBu0
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佐天「それじゃ試着してみましょうか」ニヤニヤ
御坂「……佐天さん、顔がゆるみきってるわよ」
――――。
御坂「ど、どうかな……?」
佐天「おおーいいじゃないですか!御坂さんの可愛らしさを引き出しつつ一段階大人びた感じを醸し出してますよ!」
御坂「そ、そっかな」
佐天「これで噂の男性もイチコロぐあああですね!」
御坂「ぐ、ぐあああ?」
上条「おい、インデックス。上条さんとしてはこういうところにあまりいたくないんですけどね。なんというか、不幸が訪れる気がする」
インデックス「確かにとうまならその辺りの店員さんやお客さんとフラグ立てちゃう気もしないでもないけど、でも今日は
水着を見てくれるって約束だったからちゃんと見てくれないと嫌なんだよ!」
上条「はぁー、まぁせいぜい気をつけ―――あ」
御坂「……あ、あんた」
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439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:32:47.58 ID:hkBToZLzO
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名前欄吹いた
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440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:34:42.82 ID:OVeBKgBu0
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上条「ま、待て、ビリビリさん。お前が今からどういう行動をとるか手に取るようにわかるからこそ、俺は全力で制止を呼び掛けたい」
御坂「―――こ、」
上条「そ、そちらのお連れ様も何か一言!」
佐天「えっと、どちらさま?」
上条「ですよねー」
御坂「こんなトコで何してんだこのエロ学派がーーーーーーーーー!!」ビリビリ
上条「うおおおおおお!くっそ不幸だぜええええええええええ!!!」だっ
御坂「待てっ逃がすか……!こんな恰好を見られたからには殺す!!」だっ
インデックス「とっ、とーま!?どこ行くのとうまー!」
佐天「ああっ、御坂さーん!もうっ、衣服とか下着とかまで脱ぎ散らかしたままで……!」だっ
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443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:38:59.26 ID:9N6VCuNw0
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そういや蟲って幻想殺しで殺せるのかな
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445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:41:42.07 ID:OVeBKgBu0
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>>443
殺せない。上条さんが「生命力」を殺せないように、蟲はただの命だから。
もし蟲を殺せたら、植物とかも殺せることになっちゃう。蟲は異能でもなんでもないんだよ
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444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:40:45.41 ID:OVeBKgBu0
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御坂「待てゴルァァァァァァァアアアア!!!!」
上条「ばっ、このっ、店内での電撃の使用は御控えください!!」
御坂「ハッ、安心しなさい!私だって無駄にビリビリしてるわけじゃないのよ!!」
上条「某少年探偵のごとく微弱な電流で筋肉を刺激して筋力アップだと……!?てかはええええ!やっばい!!」
佐天「は、速っ!?二人とも速過ぎ!」
上条「上条急カーヴ!!そしてそのままヘッドスライディングでなんだかよくわからない部屋へ突入して扉を―――うわっち!!」
御坂「させるか!!この、待てっていってんでしょうが!!」
佐天「うあーん、御坂さん待ってくださいよーう」
上条「あっぶねえ、右手じゃなきゃやられてた……じゃなくて、お次は上条マトリックス!!」
御坂「なっ、空いてる窓から勢いを殺さず華麗に飛びだした……?って馬鹿、そっから出たら―――!」
上条「え?あ、しまった、ここ二階―――うおおおおお!!」ボッシュート
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446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:43:18.82 ID:whuv+27DP
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水着の試着って下着脱ぐの?
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449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:45:24.54 ID:OVeBKgBu0
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>>446
知らん、俺童貞だもん
どっかで上は脱ぐけど下は脱がないって書いてあったっけな。ちょっと妹に確認してくる!
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453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:50:53.66 ID:whuv+27DP
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>>449
下脱ぐなら妹の試着した水着買うわ
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451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:49:13.84 ID:OVeBKgBu0
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御坂「ちょっ、大丈夫?!」
上条「いちち……植え込みに落ちて助かった……」
御坂「ほっ……って、そうじゃなくて!ああもう、逃げられた!!」
御坂「かくなる上は、私も―――!」
佐天「だっ、ちょっ、待ってくだしあ御坂さんそんな格好で外出ちゃダメですって!ていうかそれ売り物!!」
御坂「え……」
御坂「……―――!」カァァァァ
佐天「まったく……ほら、早く戻ってきがえ―――」
従業員「いやー今日もつかれたっすねドルキさん!」
ドルキさん「まぁな。だがだからこそ、帰りに飲む酒は美味いんだよ。俺達は美味い酒を飲むために体を動かしてるのさ」
従業員「ヒューッ!さすがドルキさん!」
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456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:55:59.57 ID:OVeBKgBu0
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御坂(ひ、人?しかも男の……)
佐天(み、みさかさん、ここよく見ると男子更衣室っぽいですよ?!)
御坂(ホントだ……追い掛けるのに夢中で気付かなかった……)
従業員「それにしてもドルキさんにぬいぐるみの中の人の才能があるなんて知らなかったっすよ!」
ドルキさん「たまにはああいう仕事もいいな。壊し尽くしてばっかの俺だったが、ああやって子供の笑顔が作れるってのもいいもんだ」
御坂(やばっ、こっち来た……!)
佐天(出てって正直に謝るべきかと……)」
御坂(こんな恰好見られるの恥ずかしいよ……)
佐天(えー)
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457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 20:58:47.59 ID:OVeBKgBu0
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従業員「……ドルキさん、こっちに来てからなんだか変わりましたよね」
ドルキさん「歳とったなんて言うんじゃねぇぞ」
従業員「やだなぁ、そんなこと言うわけないじゃないっすか。人間として懐がでっかくなったなぁって思うんすよ」
ドルキさん「おいおい、それじゃまるで前で俺がちっちぇえ人間だったみてぇじゃねえか」ガチャッ
従業員「えーでも前まえは子供に蹴られたりしたらイライラしてたじゃないっすかー」ガチャッ
佐天(と、とっさで空きロッカーに隠れちゃいましたけど、これでよかったんですかね?)
御坂(あの人たちが出てくまでよ)
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458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:01:13.65 ID:OVeBKgBu0
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―――。
ドルキさん「それじゃ今日も飲みに行くか」
従業員「どこまでもお供しますよドルキさん!」
ガチャ ばたん
御坂「……で、出てったみたいね」
佐天「そのようで……えっと、それじゃ出てくれますか?御坂さんのほうが入口に近いですし(説明口調)」
御坂「うん―――あれ?」ガチャン
御坂「あれ?あれれ?」ガチャガチャ
佐天「どうしたんですか?」
御坂「……開かないんだけど」
佐天「えっ」
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463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:08:38.22 ID:OVeBKgBu0
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御坂「あーほら、あれよ。これ相当古かったし、錆とか、私達が急に入ったときに歪んだとかで、開かなくなっちゃったのかも」
佐天「なるほど。冷静な分析、さすが第三位ですね」
御坂「あはは、それほどでもないわよ」
佐天「……へるぷみー!」ガチャガチャガtyガ
御坂「電撃使っても意味ないし……どうしよう」ガチャガtギャ
―――。
佐天「はぁ……はぁ……だ、駄目だ、全然開かない……」
御坂「む、無駄な体力使っちゃったわね……ていうか暑いわここ……」
佐天「そりゃそうでしょうよ……でも御坂さんはまだいいじゃないですか、水着なんですし――――」
佐天「(―――よ、よく考えて見れば半裸状態の御坂さんとこんな密室で二人っきり?これって―――)」
佐天『くるぅ!もうきちゃうまひゅうう!!!』ビクンビクン
御坂『あああああん!!』ビクンビクン
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464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:10:10.31 ID:OVeBKgBu0
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佐天「立ち去れ煩悩!!」カッ
御坂「え、何?熱さでどうにかしちゃった?」
佐天「い、いえ、別に……というか何気にひどいこと言いますね」
御坂「いや、だっていきなり叫ばれると……」
―――。
佐天「……」ゼェハァゼェハァ
御坂「……」ゼェハァゼェハァ
佐天「……どうしましょう」
御坂「……どうしよっか」
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466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:13:36.87 ID:OVeBKgBu0
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佐天「日も暮れて暑さもやわらいできましたけど……」
御坂「なんだか、密室で動けないってのがすごくストレスで、疲れるわね……」
佐天「ちょっと体勢変えますか?」
御坂「そうね……ん、しょっと」
佐天「では私も失礼して……よっと」
御坂「ひゃんっ!?」ビクッ
佐天「あ、ごめんなさい、変なとこさわっちゃいました?」
御坂「う、ううん、大丈夫」
佐天「(今の声かわいかったなぁ……よしっ)」
佐天「ん、もうちょっと失礼……」
御坂「っ、ぁっ……」
佐天「(ハァハァ)」
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468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:17:05.53 ID:OVeBKgBu0
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佐天「(あ、あんな夢みたからかな、なんだかすっごく御坂さんがかわいい……)」
佐天「(この暑さで上気した肌とか……息遣いとか……伝わってくる香りとか……)」
佐天「(ちょ、ちょっとくらいならバレないよね……)」
≪なんだかなかなか話が進まないので省略されました≫
御坂「はぁ……はぁ……」ビクンッ
佐天「……すみません、ちょっと調子、のりました……」びくびくんっ
御坂「……ばか」
佐天「(かわいい)―――ん、なんだろこの、でっぱり?」
かちゃんっ ぎぃ……
佐天「あ―――開いた」
佐天「(なるほど、内からあれを降ろせば開く機構だったわけか)」
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469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:20:21.28 ID:OVeBKgBu0
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――――。
御坂「今日は大変だったわねぇ」
佐天「ええ、あのあと水着も、その、あんな状態じゃさすがに返せませんでしたから買いとりましたし」
御坂「ごめんね、私がアイツおっかけてったばかりに……そうよ、そもそもアイツが来てなかったらー!」ビリビリ
佐天「わわっ、ちょ、出てますびりびりきてます!」
―――。
佐天「ふー、疲れたー……すっごく疲れた」
佐天「でも、まさか、ほんとに御坂さんとあんなこと……うわー!はっずかしー!」ごろごろばたばた
佐天「うおおお次からどうやって顔合わせよう……うおおお……」ばたばたぽてん
佐天「……寝よう」
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470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:25:59.71 ID:OVeBKgBu0
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―――。
――――――。
―――――――――。
佐天『ん……ここ、は』
佐天『原っぱ……?なんでこんなとこに』
ザァァァァァア
佐天『っ……?あれは、鳥?からす?』
ザァァァァアアア
佐天『……―――!違う、あれは、たしか―――夢野間……!』
――――――――。
―――――。
―――。
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472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:29:25.93 ID:OVeBKgBu0
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佐天「べしみっ!?」
佐天「ぁ……夢、か」
佐天「ってそりゃ夢だよ!……夢野間、ね。はは、参ったな」
佐天「なるほど、最近の御坂さんとの出来ごとは、あいつらのせいね……まったく、面倒なことしてくれたなぁ」
佐天「―――さってと、それじゃ蟲払いしちゃいますか。何かあったら危ないし」
佐天「夢野間―――昼間は枕の中、夢の通い路に眠る蟲」
佐天「こいつら自体は太陽に当たれば消える弱い蟲―――ってことで」
佐天「枕干しをしてみました」
佐天「ま、これで消えるでしょ。全く、人騒がせな蟲なんだから」
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473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 21:32:26.79 ID:OVeBKgBu0
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―――。
御坂「ぁ」
佐天「ぉ……おはようございます、御坂さん」
御坂「う……うん、おはよ、佐天さん」
あの後、夢野間は完全に消えた。
けれど彼らが引き起こした、御坂さんとの関係は消えることなく。
―――いや、なんでもない。
佐天さんが夢野間に憑かれたようです おわり
すまぬ、原作のあの話が重すぎたから、こっちはすっごい軽い話にしたかった。
まあssだもんねいいよね。
こんな感じでよろしければ>>477
ちなみに、ドルキさんは今あるssでやたらかっこよくなってたからちょっと出してみた。別に誰でもよかったんだけどね。
あの人の書くssは愛があって好きだなぁ
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481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:09:48.22 ID:OVeBKgBu0
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御坂「この変態がッ!!」
白井「ぐあああ!」
―――。
白井「最近、本当に最近になってから、やたらお姉さまのガードが固くなった気がしますの」
白井「ああ!この黒子はこうして風紀委員のパトロールをしている最中でさえお姉さまのことを考えているというのに!!」
初春「パトロールの最中はこっちに集中しましょうねー白井さん」
白井「ふん、初春にはわかりませんのよ、このワタクシのきもちおっぷぺぇっはぁっ!?」ズサー
初春「ほらほら、注意力散漫だから木の根っこなんかに躓いて、しかも草むらへ跳びこんじゃうんですよ」
白井「ぐ、ぐぐ……さ、最近ついてませんの……痛っ」
白井「oh……腕を少し切ってしまいましたの」
初春「ありゃ、白井さん、大丈夫ですか?泥みたいなのついてますし、早く洗い流して消毒しないと」
白井「そうですわね」
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484:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:17:12.07 ID:OVeBKgBu0
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―――次の比。
白井「おはようございまふの、おねえさま」
御坂「ん、おはよーくろこ……ぅ、ふぁぁ」
白井「……昨夜はずいぶんとご盛んでしたのね」
御坂「へぇぁっ!?な、なにがよ?!」ビクッ
白井「とぼけても無駄ですの。同じ女なのですから、だいたいわかりますのよ。どうせまたあの殿方のことを想って自分を慰めていらしたのでしょう?」
御坂「ちっ、違うわよ。別にあいつのことなんてこれっぽっちも考えてないわよ」
白井「では誰を?まさか同性というわけでm」
御坂「ちがうわよっ!?」ビクーン
白井「……え?何ですの?今の反応」
白井「ま、まさか、本当に……ああっ!でしたら!まさか!この黒子を!嬉しいですのお姉さまぁぁぁーーーー!!」
御坂「アンタなわけないでしょ」
白井「ばっさり!?」
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486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:20:35.37 ID:OVeBKgBu0
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白井「し、しかし私ではない、という口ぶりからすると、同性であることは間違いないと?」
御坂「え?さ、さぁ?そ、そもそも私が、その、……じい、してたなんて証拠もないし!」
白井「初春」
御坂「って聞いてるの?」
白井「佐天さん」
御坂「なっ、なにがよ!?」
白井「……おのれぇぇぇぇ!!おのれおのれおのれおのれおのれおのれ……!!」
御坂「ちょ、変な勘違いしてないでさっさと顔あらって―――あれ?黒子、その手のあざ何よ?」
白井「おのれおのr…・・あざ?」
白井「あら、ほんとですの……昨日転んだときにつけたのでしょうか。全く気付きませんでしたの」
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489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:24:06.00 ID:OVeBKgBu0
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―――。
佐天「うーいはるー。今日も風紀委員?」
初春「はい、例の怪事件がまだおさまってなくて」
佐天「大変だねぇ……(そういえば時間みつけて調査してるけど一向に進展しないな、こっちも)」
佐天「お、そうだ。最近初春と一緒にいられなかったし、今日は私も支部行っていい?お茶くみ係でさ」
初春「え、ええー」
佐天「いいじゃん、一年のときはよく行ってたんだからさー」
初春「うーん、しかたないですねぇ。私も佐天さんと一緒にいたいですし、いいですよ?」
佐天「嬉しいこと言ってくれるじゃないの。それじゃちょっと買いものしてからそっち行くねー」
初春「あ、私アイスココアで!よく練ったやつが飲みたいです!」
佐天「おっけー。そんじゃそれも買ってくからねー」
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490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:27:50.44 ID:OVeBKgBu0
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―――。
佐天「おっはよーございまーす!」
白井「チェストォー!!」ぶんっ
佐天「うおっはぁ!?な、なんですか白井さん!!」
白井「佐天さん……正直に答えて欲しいですの。お姉さまと、何かありました?」
佐天「えー?やっだなぁ、私と御坂さんだけじゃ特に接点ありませんし、何もないですよー」
白井「……ですわよね。先ほどは失礼しましたの、少々気が昂ぶってしまいまして」
佐天「あっはは、白井さんは御坂さんのこととなると熱心ですからね。何かあったんですか?」
白井「それが、悔しい話ですけれどお姉さまが佐天さんのことを想いながら自慰にふけっていたようなんですの」
佐天「ぶっ」
初春「なん……だと……」
固法「牛乳おいしいわぁ」
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492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:32:19.97 ID:OVeBKgBu0
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白井「それでお姉さまと佐天さんに何かあったのかと思ったのですけれど、そんなことなかったようですわね」
佐天「あ、あったり前じゃないですかー」
初春「御坂さん……私の佐天さんを……」ブツブツ
佐天「ん―――ところで、何ですかこの甘い香り。ハチミツでもあっためてるんですか?」
初春「いえ、そんな奇得なことしてませんけど。そういえば、白井さんが来てからですよね、この香り」
白井「はて?私自身はそこまで感じませんけれど。特に何もつけておりませんし」
佐天「(―――なんだったかな、これ。何か、知ってる香りを強くしたような甘い甘い香り―――)」
佐天「―――っと、白井さん、その腕どうしたんです?」
白井「?ああ、実は―――ということでして」
初春「どじですよねえ、白井さん―――あいてっ」
佐天「へぇ、大丈夫なんですか?そんなに包帯巻いてありますけど」
白井「ちょっと気味の悪いあざができてしまったので隠したいんですのよ。特に痛みもありませんから問題ないですの」
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495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:38:14.35 ID:OVeBKgBu0
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佐天「気味悪い?どんなんですか?見せてください!」
初春「佐天さんってそういう怖いもの見たさがありますよねぇ」
佐天「いーじゃん、初春だってお化け屋敷とか好きでしょ?」
初春「いえ、好きじゃないですけど」
白井「まぁ、いいですけど……こんな感じですの」シュルリラシュルリラ
佐天「うわぁ……目玉もようみたいですね。確かにどこかぞくりとします」
初春「『お、俺の封印されし邪気眼が……!うおお、皆、近寄るな!俺は、俺はもう誰も傷つけたくないんだー!』とかやらないんですか?」
白井「なんですのそれ。ま、先ほども言いましたように、痛みはありませんし。数日もたてばもとに戻るでしょう」
佐天「(んー、なんだろ……この甘い香りと、あの模様―――なんだったっけ、かな)」
佐天「(こうやって曖昧な感じになってるってことは、蟲関係……?けど、なんの―――うーん)」
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497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:45:36.57 ID:OVeBKgBu0
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―――数日後
白井「むー……なかなか痣が治りませんの」
白井「初春じゃありませんけれど、本当に邪気眼とやらに目覚めましたの?」
白井「……この白井黒子が命じる!!そこのカラス、ぴくりとも動くなですの!!」カッ
白井「なーんて言ってみて、そんなことが本当に―――」
カラス「」プルプル
白井「……動きませんの」
白井「ま、まぁさすがにもっと近づけば―――」
カラス「」プルプル
白井「oh……」
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501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:49:10.43 ID:OVeBKgBu0
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白井「結局足で小突ける距離まで近づきましたけれど……」
カラス「」プルプル
白井「全く逃げませんの……ぁ」
カラス「」ポテッ
白井「倒れましたの……もし、大丈夫ですの?」
白井「死んでる……」
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503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:52:44.49 ID:OVeBKgBu0
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―――。
白井「あれから何度か試してみましたけれど」
白井「どうやらこの手、邪気眼かどうかは別として、生き物の動きを阻害する効果があるようですの」
白井「こんなもの、何がどうなっているのかさっぱりですけれど―――そうですの、こういうものの専門家が佐天さんだったことを今思い出しましたの」
白井「今日はもう遅いし、明日にでも相談してみることにしますの」
白井「っと、もう門限が……まぁ、テレポで一発ですけれど」しゅんっ
御坂「はぁっ……ん、ぁ……さてん、さぁん」
御坂「ん……あっ、あ、あ、あ、あ、あ……いく、いっちゃう……っ」ビクビク
白井「っと、ただいまですのおねえさ―――」
御坂「佐天さんっ、さてんさんっ、あ、ん、んん――――っ!」ビクンッ
白井「」
白井「」
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505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:54:30.63 ID:OVeBKgBu0
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御坂「はぁ……はぁ……」クッタリ
御坂「はぁ―――ぁ、ぇ、くろ、こ?」
白井「」
白井「」
白井「」
御坂「え、あ、いつから―――ち、ちがうの、今のは、そのっ」
白井「――――――――る」
御坂「え―――?」
白井「この白井黒子が命じる!!動くなですの!!」
御坂「――――!」ミシッ
御坂「(な……え、な、に……?)」
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512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/02(土) 22:59:13.69 ID:OVeBKgBu0
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白井「お姉さま―――黒子は、お姉さまを愛していますの」
御坂「(体が、動かない……?!電気も上手く―――どう、いう)」
白井「だというのに、お姉さまは黒子をこれっぽっちも愛してくれませんの」
白井「はては佐天などというどうでもいいアニメでしか持ち上げられないような番外編キャラに恋する始末―――」
白井「こんなの、あまりに報われないと思いまして……?」
御坂「(力が、うまく―――)」
白井「いいんですの―――お姉さまが、佐天のことを想って快楽を得ているというのならば、」
白井「まずはその―――幻想をぶち壊しますの!」
白井「さぁさぁ今からめくるめく黒子ワールドへご招待いたしますのよ?これからずっと、黒子のことを考えなければ絶頂に
達せないほどに快楽をそのお体にしみつけてあげますの」
御坂「ひっ―――」
コメント一覧 (1)
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- 2012年02月26日 21:31
- あ