紬「かいてんずし?」

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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:40:34.05 ID:d9P/JP+I0
ぶしつ!

唯「今日もムギちゃんのケーキおいしかったな~」

紬「そう?ありがと」ニコッ

澪「練習もちゃんとしなきゃダメだぞ」

律「細かいことはいいじゃんよ」

梓「いいんですか。それで……」

紬「ウフフフ」

唯「それにしてもお腹すいたなぁ」グゥー

澪「さっきケーキ食ったばっかりだろ」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:47:28.83 ID:d9P/JP+I0
唯「アレは演奏用のエネルギー補給だから、もうエネルギーが切れそうなのです!」

梓「唯先輩だけだと思いますよ。そんなこと言うのは。」

唯「だからとりあえずあずにゃん分で補給」ダキッ

梓「きゃっ!いきなり抱きつかないでください!」

紬(目の保養になるわぁ~)パァー

律「ん~今日は昼あまり食べてないから私もお腹すいてんだよね~」

澪「確かに……弁当忘れて購買でパン2枚だけだったもんな」

唯「ほほう!パンが2枚でパンt……ぐほっ!?」ベシッ

澪「///ちょっと黙ってようか」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 00:58:53.69 ID:d9P/JP+I0
唯「おお……りっちゃんの気持ちが少し分かる」ヒリヒリ

紬「まぁまぁまぁ」

紬(澪唯の漫才!滅多に見られないわ)キラキラ

梓(いつも何考えてんだろこの人……)

律「よし!どっか食いこーぜー!」

唯「いきますか!?」

「「おおー!!」」

2人は拳を天井に向けて言い放った。

澪「元気だな~お前ら」

紬「私も行きたい!」

梓「まあ、たまにはこういうのも悪くないですよね」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:07:46.92 ID:d9P/JP+I0
澪「皆行くのか……しょうがない私も行くか」

律「別に無理してこなくてもいいんだぞ~」

澪「うわあああ!行きたいです!皆とご飯食べたいです!」

律「んじゃあ~もう一回食べに行くぞ~」

「「おおー!!!」」

唯「……で、どこ食べに行くの?」

律「はっ!?大事なことを忘れていた」

梓「行き先決めないであんなことしたんですか」

唯「でもあずにゃんノリノリだったよ~」

梓「そっそれはその……ノリです!」

澪「で、どこ食べに行くんだ?」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:18:17.50 ID:d9P/JP+I0
唯「はいはい!」

唯が身を乗りだして手を上げる。

律「はい!唯隊員!」

唯「りっちゃん隊員!お寿司が食べたいでs!」

律「高いので却下」ビシッ

唯「えぇ~」ブーブー

梓「あっ!でもこの近くに回転寿司の店ができたらしいですよ」

澪「そうそう、チラシ見たけどそこの店安いよ」

紬「かいてんずし?」

唯「『かいてんすし』だよムギちゃん」

律「え~?『かいてんずし』だろ~」

梓「どっちでもいいですよ」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:25:41.66 ID:d9P/JP+I0
紬「そこってどういうお店なの?」

澪「ムギ……まさか回転寿司行ったことないのか?」

紬「ええ、まあ…」

唯「回転寿司はね、お寿司が回るところなんだよ!」

紬「お寿司が……回る!?」キラキラ

律「なんか説明を端折りすぎてるよーな気が」

澪「面倒だから連れてって説明してあげようか」

梓「そうですね……」

律「よーし!帰りはその回転寿司寄ってくぞ!」

唯「お寿司食べられる!」

紬「楽しみだわぁ~」キラキラ


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:34:18.61 ID:d9P/JP+I0
5人は回転寿司のお店を目指して、学校から出て行った。
最近新しくできたせいか、道中真新しい回転寿司の看板が建っていた。
学校を出て約10分後――


唯「にしても夕方なのに暑いね」

梓「そうですね」

律「お~ここだここだ」

澪「少し混んでないか?」

律「だいしょーぶだって。なんとかなる!」キリッ

澪「その自信はどこから来るんだ」

唯「回転寿司って久しぶりだな~」

梓「そういえば私もです」

紬「ここが、回転寿司っ!!」ゴクリ

律「ささっ入るぞ~」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:44:42.18 ID:d9P/JP+I0
5人は回転寿司の中に入った。
さすがに夕食時であるため、空いているはずが無い。

てんない!
シャイマセー!!

紬「おお!」フンス

唯「いや~涼し~~」

澪「おいおい早く名簿に名前書いてこいよ」

律「分かってるって」カキカキ

律は名簿に名前をしっかり書いた。
名簿には5組ほど先客がいた。

梓「あとどれくらいかかるんでしょうか」

紬「いつまでも待つわ!」キラキラ

澪「おいおい…」

律「まあこれでも空いてる方だけどな」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 01:52:06.56 ID:d9P/JP+I0
唯「ねーみんなは最初何食べたい?」

律「もう食べる話かよ。う~ん私はやっぱマグロがいいなっ」

澪「私は海老とかかな~」

紬「ほうほう……」

梓「お寿司って玉子からはじめないんですか」

紬「でもこういうのって最初に白身とかじゃないの……?」

唯「2人とも通ですな~」

律「こういうもんは好きな物をたくさん食べるべきだろ」

澪「まあそうだな」

唯「もちろんです!隊長!」

澪「唯はなに食べたいんだ」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:01:16.85 ID:d9P/JP+I0
唯「私はズバリサーモン殿でしょう」キリッ

律「まあここは庶民様方のお店だから、財布が許すかぎり何食べてもいいのさ!」バスンッ

紬「な、なるほどぉ~」キラキラ

梓「強引にまとめましたね~」

律「なんだとぉー!?」

澪(財布が許す限りって紬の場合はどうなるんだよ)

唯「じゃーさー、皆いくら持ってるの?」

紬「えっ!?いくらって生ものでしょ」フワフワ

律「」

律(いや……もう回転寿司の事しか頭にないんだな)

澪「」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:15:40.15 ID:d9P/JP+I0
梓「……いや、多分所持金についてのことd」

唯「えっムギちゃん七万!?」バスン!

律「……そしてなぜか話がかみ合ったぞオイ」

澪「なんか2人はいつも以上に絶好調だな」

梓「いやな予感が……」

唯「あずにゃんはいくら持ってるの?」

梓「えっ、え~と5000円くらいですかね」

紬「5000粒も!?」

梓(もう誰か助けて)泣

律「まてーい。」チョビーン

梓(律先輩の突っ込みもやる気がない……)ショボーン

興奮した紬を止める事は容易ではないのだ。


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:26:41.21 ID:d9P/JP+I0
――20分後

『5名でお待ちの秋山様~』

梓(助かったぁ)

律「おっ呼ばれたぜ~さあ行くか~♪」

澪「……って何で私の名前なんだよ!恥ずかしいじゃないか!///」ベシンッ

澪が律を一発殴る。
叩きなれてるせいか、とてもいい音が出てしまった。
周りの人がこっちを見る。

律「うう、ジャストミートぉ……」タンコブプクー

澪「っは!?余計に目立ってしまった////」カァー

梓「先輩達もう少し静かにしてください」

唯「それより早くいこーお腹すいたよ~」

紬「私はこれから聖域に入るのね!」キラキラ

律「おいおい」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:35:48.71 ID:d9P/JP+I0
係りの人に案内され、テーブル席に着く5人。

唯「さて~たらふく食べるよ」フンス

紬「お寿司が……あっちから回ってきてるわぁぁぁ~~~~」

澪「コレどっちかというとレーンの上を流れてきてるって言うよな」

律「細かいことはいいんだよ……多分」

梓「皆さん手ぐらい拭きましょうよ」

唯「おお、そうであったなあずにゃん~」フキフキ

梓「声は変えなくて良いです」

5人は支給されたお絞りで手を拭いた。
取り付けられてる機械を見て律は言った。

律「注文するときはこのタッチパネルを使うんだぞ」ピッ

唯「さすが日本!ハイテクだね~」


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:43:15.74 ID:d9P/JP+I0
梓「前はインターホンみたいな奴だったんですけどね~」

紬「インターホンで『へい!大将!』ってやってたの?」

梓(何か発想が古い……)

律「いや、そういうわけじゃないんだけどな……」

澪「そもそも回転寿司で『へい!大将!』って言わないと思うよ」

紬「なるほど~職人さんも忙しいのね」

律「いや、そういうわけじゃないと思うぞ」

唯「っていうか皆はやく注文しようよー」

澪「おおうそうだ。私は海老で」ピッ

律「私マグロっ!」ピッ

紬「私もそれが食べたいわ!」ピッ

梓「私は玉子がいいです」ピッ

唯「サーモンサーモン~♪」ピッ


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 02:52:58.67 ID:d9P/JP+I0
紬「……このピッって音がたまんないわぁ~」キラキラ

唯「ムギちゃんすっかり酔ってます!りっちゃん隊員!」

律「もうほっとけ……」

梓「放置プレイですね……」

澪(どうか何もおこりませんようn)

ピッピッピッピッピッピッピッピッ―――

唯「おおう!?ムギちゃん食べまくるんだね~」

律「……っておい勝手に頼むな!食い切れねーぞ!」

梓「どうするんですかこれ。マグロ10皿も頼んじゃってますけど」

澪「マグロ10皿も……飽きるわ」

紬「~~~♪♪♪」フワフワ-


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:03:06.48 ID:d9P/JP+I0
律「だめだ聞いちゃいねえぇ」

律(ってか何故ツボった)

澪「しばらく止められそうにないな……」

梓「いや澪先輩止めましょうよ」

唯「お茶おいしいね~」ズズー

梓「唯先輩はもうすこし状況を理解してください」

唯「えっ」ズズー


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:08:34.79 ID:d9P/JP+I0
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律「……というわけで目の前に(私の含め)マグロ寿司が11皿あるわけだが」

唯「テーブルが狭くなったね」

紬「あら~ちゃんと食べるわよ♪」

梓「なんか目が疲れますね」

律「太るんじゃねーのか」

紬「コレくらいへっちゃらよっ」

唯「ムギちゃ~んマグロちょうだい」

紬「いいわよっ食べきれないから」

澪律梓「「「えっ?」」」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:15:26.82 ID:d9P/JP+I0
紬「冗談よ~はいっ唯ちゃん♪」

唯「ムギちゃんありがと~」

澪(びびったわ……)

律(……話題変えるか)

律「それにしても唯はさび抜きなんだな~」

唯「ムーッいいじゃん素材の味が邪魔されないじゃん」プンプン

澪「まだまだ子供だな」

唯「澪ちゃんまで……ショック」ズーン

梓「私は最近ワサビの良さに気づきましたね」

唯「私だけ置いてかれてる!?」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:21:33.92 ID:d9P/JP+I0
唯「うっ……憂に頼んで克服できるようにしなきゃ!」

澪「そこも妹任せかよ」

律「憂ちゃん大変そうだな」

梓「どうすんだろ憂」

律「食べると頭が良くなるとか言って食べさせるんだろうな~」

梓「それありそうですね」

唯「え?ワサビ食べると頭y」

律「あー!!ストップストップその話はいいから」

唯「なんで?」

梓(やっぱ唯先輩言うと思った)

澪「何か反応が予想通りだな」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:33:29.48 ID:d9P/JP+I0
唯「あっ、たこ焼きが流れてる!」

律「お~ホントだ。サイドメニューにこんなのがあるんだな」

梓「へぇ~回転寿司なのにそういうのあるんですね」

紬「……」

唯「お好み焼きは無いのかな~?」

澪「それはない見たいだぞ」ピッピッ

唯「なんでたこ焼きがあってお好み焼きがないの!」プンスカ

澪「いや、そもそも回転寿司にたこ焼きがある時点でな……」

律「やっぱ最近のお店って守備範囲が広いんだな~」

梓「色んなもの取り扱ってますからね~」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:41:29.32 ID:d9P/JP+I0
唯「あずにゃんあの皿取って~」

梓「はいはい」ヒョイ

唯「あずにゃんありがと~」」

律「そういや今日のさわちゃんの話面白かったね~」

澪「あ~昔さわちゃんが先生になりたてだったころのやつか」

梓「何ですかそれ」

律「学校の前に止まってる不審な車がいてさ~窓コツコツ叩いても反応が無いからさ、さわちゃん切れちゃって」

唯「アレ面白かったね~車蹴ったら中の人がヤのつく人でさ~」

律「もみ合いになってさわちゃん投げ飛ばしちゃったんだよね」

梓「昔から無茶する人ですね……」

律「んで次の日に学校に電話がかかってきてさ~」

ワイワイキャッキャアハハハ…


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:47:20.30 ID:d9P/JP+I0
その後5人はおしゃべりを楽しみながら寿司を注文していった。
紬はマグロを全てたいらげ、回りを驚かせた。
注文を紬にさせると何をするかわからないので紬には機械に触れさせないようにした。
――しばらくして。

律「ていうか皆何皿食べた?」オチャズズー

澪「私7皿くらいだな」

唯「今ので10皿です!」キラン

梓「澪先輩と同じで7皿です」

律「ムギは何皿食べたんだ~?」

紬「えっ?」

梓「なんかかなり詰まれてますね」

紬「私18皿だわ~」

律「ブッッ 食いすぎだろおい」

唯「ムギちゃんすごーい」

紬「おかげで体が重く感じるわ♪」

梓「途中から会話参加して無かったですもんね……」

澪「よく腹に入ったな」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 03:57:56.76 ID:d9P/JP+I0
紬「おいしくてつい~」

律「ムギは果たして女子なのか」

澪「マグロ10皿食ってまだ食べてたとは」

唯「私が1皿食べたから9皿だよ澪ちゃん」

澪「ああそうか」

律「マグロはしばらく食べたくないな」

紬「私はまだまだ行けるわ♪」

唯「ムギちゃんの胃はブラックホールだね!」

澪「もう逆に尊敬できるわ」

梓「いやダメでしょそれ」

ふと唯がレーンを見る。
レーンにはデザートが流れていた。
お喋りに集中しすぎて気づいてなかったらしい。

唯「ねーねーケーキ流れてるよ」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:03:50.49 ID:d9P/JP+I0
律「おいおい今更気づくか?」

澪「唯はおしゃべりの執着すごかったからな」

紬「次は何にしようかな~」

澪「ムギはまだ食べるんかい」

唯「私メロン!」

律「私はもう腹いっぱいだからいいや~澪と梓はどうする?」

梓「私はいいです」

澪「私ももういいや。太るといやだし」

律「澪しゃん最近ウエスト成長しまちたしn…ぐぼぉ!?」ゴスッ

澪「」

梓「食べたばかりなんだから気をつけてくださいよ」

澪「ドウセワタシナンテドウセワタシナンテ…」ドヨーン


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:10:48.53 ID:d9P/JP+I0
律「み…お、私が……悪かった……バタリ」チーン

梓(なにしてんだろうこの人たち)

唯(なんか楽しそう)

紬(律澪キマタシワ~~)ポワポワ

唯「……というわけで注文は私のメロンとムギちゃんのチョコケーキでいい?」

紬「あ~私が押すわっ」

唯「ほいほい」

律「――はっ!ちょっと待て!ムギに渡したら」

唯「あ」

ピッピッピッピッピ

紬「これだわぁ~♪♪」キラキラキラキラ

律「おい止めろ!澪も手伝えっt」

澪「ワタシナンテドウセフトッテテドウシヨウモナイ…」

律「みおぉぉ~~~帰ってこーーい!」

梓(これ収拾つくのかな……)


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:17:21.17 ID:d9P/JP+I0
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律「……なんとか食い止めたはずだったんだが」

唯「ちょっと手遅れだったね~」

澪「また太る」泣

紬「ご、ごめんなさい!つい無意識になってしまって」

梓「またちょうど良くメロンもケーキも5人分あるんですよね」

唯「デザートは別バラだよ!あずにゃん」

紬「食べられなかったら私が食べるわ♪」

律「いや、いいから早く片付けようぜ」

澪「はぁ~」

紬「じゃあいただきますっ」パクッ

紬はモシャモシャとケーキを食べ始めた。
他の4人もつづけてメロンとケーキを食す。


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:27:24.02 ID:d9P/JP+I0
唯「ん~ケーキは微妙だなぁ」

梓「部室でいつも食べてますしね」

律「なんか刺激がなくなっちゃったんだな」

紬「……」

唯「?どうしたのムギちゃん」

紬「これ……」

紬「普通のケーキじゃないの!!!」プンスカ

「「「「えっ」」」」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:37:44.38 ID:d9P/JP+I0
唯「普通のケーキだよねコレ」

澪「変な味でもするのか?」

律「そんなことは無いと思うけど、無理はしない方がいいぞ」

紬「違うの」

律「え?」

紬「なんでケーキに寿司ネタが使われてないの!?」プンスカ

梓「」

律(さあこの展開を誰が予想できたであろうか)

澪(お嬢様すげぇ……)

唯「ケーキとお寿司って合うの?」

梓「唯先輩はこれ以上ややこしくしないでください」

唯「ほぇ?」

紬「お寿司屋さんならお寿司屋さんらしくお寿司で染めるべきよ!」

澪「まあ、たこ焼きとかは少しおかしいと思ったな~」

紬「そうよ!お寿司のケーキかと思ったのに!」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:41:34.51 ID:d9P/JP+I0
唯「でもおいしければ何でも良いと思うよ」

紬「甘いわよ唯ちゃん!だってここは」

紬「お寿司の聖域ですもの!!」バスン!!

律「……お嬢様の考えってすげーな」ボソッ

紬「ええ、それほどでも!♪」フンス

律(褒めたつもりじゃなかったんだけどな……)

梓「っていうか普通見た目で分かりません?普通のケーキだって」

紬「人間は錯覚に流されやすいのよ!梓ちゃん!」

梓(そういう問題じゃないような)

澪「……とりあえず食べないと」

唯「ケーキゴチでした!」

律澪「「早っ!」」

唯「へへへ、メロンちゃんや……ついに食される時が来たね」ゴクリ

律「分かったから早く食えー」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:47:10.24 ID:d9P/JP+I0
唯「それは私のセリフだよ~」

律「ムッ何をー!よし見てろよ」フン

澪「何故そこで対抗心が沸くんだ」

律はケーキをフォークで刺すと、大きく口を開けてケーキを入れた。
頬が膨らんで、向日葵の種を食べるハムスターのようになっている。

律「ぉおあ~ぉい!(どうだ~ゆい!)」モゴモゴ

唯「あははは~りっちゃんカバみたいに食べた~」

律(殴って良いかな?……殴って良いよね)モゴモゴ

梓(あーデコの面積が増えそうだ……)プッ

律「」ゴクンッ

律「こら中野、何がおかしいんだ」

梓「なんでもないです」プッ

澪「いや、あの顔は面白かったよな」ハハハ

唯「写メ取り忘れた……」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:51:27.09 ID:d9P/JP+I0
律「オイコラ撮ってどうする気だ」オチャズズー

紬「ぅん……」

澪「ってかあの興奮から黙ってるけど、どうしたムギ」

紬「え?今度斉藤に頼んで寿司ケーキ作ってもらおうと思ってね」

紬「どんなネタが良いかイメージしてたの♪」

唯「私サーモン殿で」

梓(ティータイムに寿司持って来る気か)

律(止めないと……!)

澪(確実に部室に持ってくるだろこれ)

紬「ケーキ出来たら部室にもっていk」

律「えっと澪~寿司はもう食べたからしばらくは良いよな~」

澪「お、おうそうだな~梓もそうだろ?」

梓「そうですよ~今日沢山食べましたしね」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 04:55:17.46 ID:d9P/JP+I0
唯「えー私は食べてみたーい」

紬「そう?じゃあ今度持ってくわね~」フワフワ

律「」

梓「oh……」

澪「」

唯「え?皆どうしたの」

律「天然はやっぱ鮮度が違うわ」

唯「そうそうお寿司は鮮度が一番だよね」

律「」

紬「まあ楽しみに待っててね~」

澪「……そうだ!ケーキっていってもよくクリスマスや誕生日に注文したりするあれだろ?」

律「そんなケーキみたいな甘い寿司があんのか」

澪「いや、普通の寿司をケーキに型取っただけのやつだけど」

澪「今猛暑が続いてるだろ。だから生物は食中毒になりかねないから辞めた方がいいよ」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:00:50.47 ID:d9P/JP+I0
紬「……じゃあタルトとかにして持ってこうかしら」

澪律梓(悪化したっ!?)

紬「それならいつもと同じようにすれば大丈夫だわ」

梓「寿司タルト……」

唯「もちろんサーm」

律「オイコラお前はサーモンしか食えんのか」

どうしよう。先輩達はあんな調子だし。
この危機的状態から脱出できる方法はあるのか。
何とかして食べないで済むには……

唯「サーモンなら何にしても食べられるもんね」

そうだ!!何で気づかなかったんだろう。
どうしたら食べずに済むかとかじゃない。
どうしたら安全な方向へ誘導できるかだ!!


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:06:04.97 ID:d9P/JP+I0
澪「でもタルトにしても寿司ネタそのままだと生臭くならないか」

紬「大丈夫よっ部活が終わるまで斉藤に預かっててもらうし」

梓「……じゃ、じゃあ私は玉子のお寿司のタルトがいいです!」

澪律「何ッ!」

律(あのやろ~諦めやがったか)

澪「でも梓、それだと普通のタルトにもありそうn……」

律澪((!!))

そういうことか。
梓はうまく良いほうに誘導してこの危機的状態から脱出しようって言うのか。
なるほど。律、この作戦に乗るぞ!


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:15:07.15 ID:d9P/JP+I0
紬「そうよ梓ちゃん。玉子だとちょっと普通すg」

澪「私も梓と同じが良いな~なんて」アセアセ

律「わ、私も玉子が良いな~」アハハハ

紬「え、本当にいいの2人とも」

律澪「「いいんです」」ズバッ

紬「唯ちゃんはサーモンでいいの?」

唯「もちです」フンス

律(もうコイツしーらねっと)

数分後、5人はなんとかケーキとメロンを食した。

帰り道、店で話し足りなかったことを話した。
彼女達には笑顔と笑いが溢れていた。
いつまでもバンドを続けようねっと誰かが言った。
こんな日がいつまでも続けば良いのに。
空は晴れ、星々は輝いていた。


89:こっからノープラン:2010/09/26(日) 11:21:12.03 ID:d9P/JP+I0
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――ごじつ!

唯「あ~ずにゃ~ん」ダキッ

梓「唯先輩またですか~もう」

律「……ってわけでこの前言った玉子タルトがあるわけだが」

梓「強引に流しますね」

律「梓は抱きつかれるのもう慣れたもんだな」

梓「にゃっ!?そ、そんなことないです!」

唯「ほら~あずにゃんゴロゴロ~」ナデナデ

梓「ゴロゴロ-」ポワワワー

紬(ああこの展開幸せだわぁ~~)ポワワワー

律「ああ、頼むから外ではやらないでくれよ……」

律は頭をかかえた。


90:こっからノープラン:2010/09/26(日) 11:26:26.07 ID:d9P/JP+I0
澪「まあしかし見た目は普通だなこれ」

紬「今日は紅茶じゃなくて緑茶よ」

唯「部室でサーモンってすごいね」

梓「唯先輩のは変にオレンジっぽい色ですね」

澪「ムギのはすごく赤いんだけど」

唯「ほんとだー」

律「じゃあ頂きますか!」

「「「「「いただきまーす」」」」」

唯「」モシャモシャ

律「……!?」モグモグ


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:33:35.69 ID:d9P/JP+I0
律「……うめぇ!!」

澪「ホントだ。うまいな!」モグモグ

梓「おいしいです!」ハムハム

紬「そう?良かった」

紬「唯ちゃんはどう?」ニコッ

唯「サーモンの油分とタルトのシットリ感とパサパサ感が積乱雲のように回ってしぇいきんぐ」

梓「お口の中で回転寿司……」ボソッ

律「なんかよく分からんがすごいことになるのは伝わった」

紬「良かった~」

澪「恐らくそういう意味じゃないと思うけどな」

梓(スルーされた)


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:41:55.83 ID:d9P/JP+I0
唯「」プシュー

律「ついに止まっちまったな」

紬「私のはマグロタルトよ♪」

澪「oh……やっぱり赤いわけだ」

律「本当にマグロだったとは」

梓「この期に及んでまたマグロですか!?」

紬「」モグモグ

紬「……」モグモグ

律澪梓「」

紬「……!?」

律「ど、どうだムギ?」


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:54:02.99 ID:d9P/JP+I0
紬「美味しいわ~」ポワポワー

律「マジかよ」

梓「ほんとですか……」

澪「美味しいんだ」

唯「今日が緑茶で助かった」ズズー

梓「唯先輩復活しましたね」

5分後。

澪「さて、ライブに向けて練習しますか」

律「え~もうちょっと休憩~」

澪「グーとチョキとパーどれがいい?」パキパキ

律「じゃんけんでもするのかな澪しゃん」

澪「じゃあチョキで良いな?」パキポキ

律「いやチョキはまずいだろって」

澪「じゃあさっさと練習する!」


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:02:47.53 ID:d9P/JP+I0
ガタンッ

梓「……おっと、ムギ先輩立ちましたね」

スタスタ

梓「ムギ先輩歩きますね」

スタスタ、ダッ!バタン!!

梓「見事なロケットダッシュですね」

律「実況してないで心配してやれよ……」

澪「こんなんでライブは大丈夫だろうか」

唯「しばらくお寿司は控えよう……」

結局、キーボード担当が居ないまま練習を終えたのだった。

梓「大丈夫ですかねムギ先輩」

澪「大丈夫だろ。なんせムギのバックには琴吹財閥がついてるからな」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:09:58.63 ID:d9P/JP+I0
梓「医者とかたくさんいそうですね」

唯「……そういえばこの近くにうまいって評判のラーメン屋さんがあるんだけど」

澪「お金大丈夫か?」

唯「入荷したんで大丈夫です」

梓「入荷って……」

紬「今の話、本当!?」ヒョッコリ

律「うおっ!?ムギいつの間に」

唯「そうです!お金があれば美味しいものが食べられる!」

澪「ラーメンの話の事じゃ」

紬「こんどこそ失敗しないようによく観察しなくちゃ!」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:16:29.29 ID:d9P/JP+I0
澪「観察……?」

律「まさか……」

梓「えっ」

紬「ラーメンゼリー化計画よ!」バスン

唯「おおー!」

澪「ああ脂肪が、体重が、体が重くなる……」シュルルルー

唯「りっちゃん隊員!澪ちゃんから魂が抜けました!」

梓「腹壊して逆に減るかもですね……」

律「――皆も食べ物は適した調理、食べ方で味わおうぜっ!」


おしまい!!


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:38:43.43 ID:9ZvkyVQTQ

この位のゆるさが好き


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:02:46.47 ID:qkZW4YzTO
乙!


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         コメント一覧 (5)

          • 1.
          • 2010年09月28日 10:42
          • いつムギがあまりのマズさにキレるかと思いハラハラして
            >>53でついに来たかと思ったら
            普通に良い子でした
          • 2. ぼ
          • 2010年09月28日 14:58
          • 発想が多彩なムギしゃんすばらしい。
          • 3.  
          • 2010年09月28日 18:30
          • なんか唯のボケ方がうざい
          • 4. ☆
          • 2010年09月28日 23:32
          • 3 パパー、このお寿司屋さん変だよ、お寿司回ってないよ
          • 5.  
          • 2010年09月29日 03:00
          • 回転寿司なんて行ったことがないな

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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