澪「マイナーだからって馬鹿にすんなよゴルァァァ!」 憂「ごるぁぁぁ!」

2009326000180

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 10:50:13.79 ID:5Zn2Xzhi0
唯「りっちゃん澪ちゃんおいーす」

律「ちょりーっす」

澪「おはよう唯、憂ちゃん」

憂「お、おはようございます・・・」

唯「あ、ちょっとりっちゃん借りてくね」

澪「は?」

律「なんだ唯、内緒の相談でもあるのか?」

唯「いいからいいから」グイグイ

律「問答無用かよ」ズルズル

唯「じゃーねー!」

澪「」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 10:55:22.17 ID:5Zn2Xzhi0
律「で、結局なんなんだよ」コソコソ

唯「まあまあ、見てればわかるって」コソコソ

澪「・・・なんだったんだあれは?」

憂「あの・・・澪さん」

澪「どうした憂ちゃん?」

憂「好きです、付き合って下さいっ!」

律「!?」

澪「」

唯「おおー、よく言ったよく言った!お姉ちゃん感動したよ!」コソコソ

律「お前ら、もうちゃっと時と場所を選んだ方がよかったんじゃないのか?」

唯「え?」

ざわ・・・ざわ・・・

澪「」

憂「///」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 10:59:30.31 ID:5Zn2Xzhi0
律「で、付き合うことにしたのか」

澪「ああ」

律「しかしよくあの恥ずかしい状況で立ち直ったな」

澪「いや、駄目だったよ」

澪「憂ちゃんに運ばれて、目が覚めたら保健室だった」

律「」

唯「憂って意外と力持ちなんだねぇ」

律「お前はもう少し考えて行動しろ」

唯「てへっ☆」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:04:09.63 ID:5Zn2Xzhi0
憂「澪さーん!」

澪「お、きたきた。こっちだ憂ちゃーん!」

憂「朝はごめんなさい、あんなに人の目があったなんて・・・」

澪「いや、それに気づかないくらい一生懸命だったんだろ。嬉しいよ」

憂「澪さん・・・」

律「なあ唯さんや」

唯「なにかね律さん」

律「私ら邪魔だよな」

唯「そうだね、行こうか」

律「行こう行こう」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:11:23.58 ID:5Zn2Xzhi0
憂「ちょーっと待った!」

唯律「!?」

憂「ここに私の作ってきた二人分のお弁当があります」

憂「そしてこっちに澪さんのお弁当があります」

憂「私は澪さんに私のお弁当を食べてほしい。どうしたらいいと思います?」

律「澪の弁当を・・・私らがいただく?」

憂「EXACTLY!」

唯「ヒャッハー!そいつを奪えー!」

澪「渡すから!無理矢理取っていくんじゃない!」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:17:38.69 ID:5Zn2Xzhi0
澪「うう・・・酷い目に遭った」

憂「ふふ、ごめんなさい」

澪「何故楽しそうに謝る」

憂「だってお姉ちゃん達と澪さん、楽しそうでしたから」

澪「そりゃあまあ・・・」

憂「でも、ちょっと妬けちゃいますね」

澪「これからは憂ちゃんといる方が楽しくなるだろうさ」

憂「澪さんったら・・・」

律「あの子ったら・・・言うようになったわね」コソコソ

唯「いい感じだよ憂!」コソコソ



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:24:37.20 ID:5Zn2Xzhi0
憂「それじゃ食べましょうか」

澪「憂ちゃんの料理は美味しいから楽しみだよ」

憂「ご期待に添えるかどうか・・・」

澪「もっと堂々としてて欲しいな」

憂「努力します・・・」

澪「まあとりあえず」

憂「いただきましょうか」

律「やっぱ澪の弁当少ないな・・・」

唯「それじゃ私のと半分こしようよ!」

律「いいのか?」

唯「りっちゃん隊員の為なら、例え火の中水の中・・・」

律「唯・・・」

唯「りっちゃん・・・」

唯「死ぬ時は(ry

律「あ(ry



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:32:45.92 ID:5Zn2Xzhi0
澪「うまい!」

憂「えへへ・・・澪さんのために頑張っちゃいました」

澪「うっ・・・」ズギュゥゥゥン

憂「どうかしました?」

澪「今の発言はちょっと可愛すぎた・・・」

憂「えっ!?」

澪「でもそれがいいんだ、どんどんやってくれ」

憂「そんなこと言われても・・・///」

澪「大丈夫!いつも唯にしてるようにすればいいんだ!」

憂「はい!・・・澪お姉ちゃ~ん!」

澪「」ガクッ

唯「憂いきなりやりすぎだよぉ」モグモグ

律「しばらくはこの調子かねぇ」モグモグ



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:42:55.25 ID:5Zn2Xzhi0
澪「はっ!こ、ここは・・・」

憂「よかった、気がついたんですね。ここは屋上、私たちはお昼の途中です」

澪「そうだったそうだった。ごめん、私また・・・」

憂「いいんですよ、そういうところも好きなんですから」

澪「ちょ・・・」

憂「どうかしました?」

澪「いくら何でもどんどんやりすぎだー!」

憂「ご、ごめんなさい・・・」

澪「い、いや、いいんだ。よく考えたら私が打たれ弱いだけなんだよな、うん」

澪「私は憂ちゃんの恥ずかしいセリフ攻撃にも耐えられるようになることをここに誓う」

憂「澪さん・・・頑張りましょうね!」

澪「ああ!」

律「あいつ自分の歌詞を棚に上げまくりだよな」パクパク

唯「ええー、可愛いじゃん澪ちゃんの歌詞」パクパク



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:49:11.85 ID:5Zn2Xzhi0
キーンコーンカーンコーン

澪「あ、予鈴だな」

憂「ここまでなんて寂しいです・・・」

澪「また休み時間とか放課後に会えるだろ?」

憂「そうですよね・・・でも」

澪「ん?」

憂「えいっ!」チュッ

澪「!?」

憂「えへへ・・・それじゃまた後で・・・」

澪「」

律「ほっぺか・・・残念」ホゲー

唯「でも唇にやっちゃうと澪ちゃん復活できないんじゃない?」ホゲー

律「それもそうだな」ホゲー



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 11:56:27.35 ID:5Zn2Xzhi0
澪(駄目だ・・・授業に身が入らない)

澪(私の心をこんなに掻き乱すなんて・・・)

澪「憂ちゃん・・・」ボソ

紬「」ハァハァ


憂(やっちゃったなぁ・・・)

憂(ちょっと大胆すぎたかな、でも)

憂「照れる澪さん、可愛いんだ~」ボソ

純(ずっとニヤニヤして何やってんだろ?)

梓(唯先輩と入れ替わってたりしないよね?)



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 12:04:16.91 ID:5Zn2Xzhi0
放課後

憂「こんにちはー」ガチャ

澪「い、いらっしゃい・・・憂ちゃん」

憂「あ・・・」

澪憂「・・・」

律「と、とりあえずお茶だー!」

唯「さわちゃん先生の席は今後憂の席になります!」

紬「部員がふえるよ!やったねあずにゃん!」

梓「あずにゃん言わないで下さい」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 12:14:19.18 ID:5Zn2Xzhi0
憂「・・・・・」チラチラ

澪「・・・・・」テレテレ

律「・・・・・」チラ

唯「・・・・・」ブンブン

紬「・・・・・」ハァハァ

梓「あのー・・・」

一同「!」ビクッ

梓「なんでそんなに驚くんですか・・・。憂と澪先輩は、本当に、その・・・」

律「そうなんだよ!なっ澪!」

澪「あっ・・・ああ」

唯「もうラブラブすぎて困っちゃうくらいなんだよねー憂?」

憂「もう、やだお姉ちゃんったら!」バシバシ

唯「痛い痛い!」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 12:25:31.96 ID:5Zn2Xzhi0
梓「でも意外ですね。憂は唯先輩にべったりだったし、澪先輩は律先輩にだし」

憂「そ、それは・・・」

唯「憂は恥ずかしがって真っ赤になる澪ちゃんに性欲を持て余していたのです!」

憂「ちょっとお姉ちゃん!?」

律「なるほど、つまり自制のために澪との接触を避けていたわけか」

梓「そういうことですか・・・」

憂「もう・・・///」

律「ある意味澪と同じだな」

澪「ちょっと律!?」

律「こいつ、憂ちゃんに触れると確実にオーバーヒートするから恐くて触れられなかったんだ」

梓「似たもの同士ですね、まったく・・・」

澪「・・・///」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 12:50:40.22 ID:5Zn2Xzhi0
律「とりあえず我々軽音部一同は澪と憂ちゃんを生温かく見守っていこうと思う」

唯「さんせーい!」

澪「生温かくってお前・・・」

律「何?全面的に支援とかしてほしいの?デートのセッティングとかしたり」

澪「それは・・・いらないけど・・・」

澪(こいつら絶対観察して楽しむ気だ・・・くそっ)

紬「デートのセッティング!?やりたいやりたい!」

梓「その案はたった今否決されましたよ」

紬「・・・・・」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:00:14.55 ID:5Zn2Xzhi0
澪「あーもー!練習するぞ練習!」

律「あっ!逃げる気かこの野郎!?」

唯「敵前逃亡は銃殺刑だよ澪ちゃん!」

澪「お前ら・・・ここぞとばかりに・・・」

紬「澪ちゃん、諦めてお茶の肴になってくれないかしら?」

梓「ムギ先輩、ラスボスか何かですか」

憂「針のむしろな澪さん可愛い・・・」

澪「いや、憂ちゃん私と一蓮托生だから」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:07:48.90 ID:5Zn2Xzhi0
澪「っていうかお前ら、生温かく見守るんじゃなかったのか?」

唯「え?」

律「それが?」

澪「干渉しすぎだろどう考えても!見守るだけにしろよ!」

唯「ぶー」

律「さーて練習するか・・・」

澪「待て、話はまだ終わって・・・あ」

律「澪が言うなら仕方ない、練習は後回しだよな」ニヤリ

澪「ああああああ・・・」

紬「はい澪ちゃん、お茶のおかわり」コト

憂「・・・皆さん!」バン

一同「!?」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:12:28.22 ID:5Zn2Xzhi0
憂「あんまり澪さんをいじめないで下さい!」

唯「う、憂・・・?」

律「ごめん・・・やりすぎたか?」

紬「ごめんなさい・・・」

憂「澪さんを泣かせていいのは私だけです!」

梓「」ブフッ

憂「律さんといえど、過剰にいじるのは許しません!」

唯「憂が壊れたぁ・・・」

憂「めっ、です」

律「はい・・・」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:18:57.75 ID:5Zn2Xzhi0
澪「憂ちゃん・・・ありがとう」

憂「いいんですよ澪さん、澪さんの痛みは私の痛みです」

梓「なんでいい話っぽくなってるの?」

澪「憂ちゃん・・・」

憂「澪さん・・・」

梓「あれ?なにこの雰囲気」

律「ムギー、お茶おかわり」

唯「私もー」

紬「はーい」

梓「スルー体勢!?」

律「からかうのがアホらしくなったんだよ・・・」ホゲー

梓「ああ・・・」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:25:23.75 ID:5Zn2Xzhi0
純「こんちはー」

和「律いるかしら」

唯「あ、和ちゃんいらっしゃーい」

律「な、なんか書類忘れたっけ・・・?」

紬「今日は千客万来ね」

澪「あーんするんだ憂ちゃん」

憂「あ、あーん・・・おいしいです///」

澪「ふふん、やっぱりケーキの本体は苺だよね」

純「・・・すみません、部屋を間違えました」

和「えーっと・・・眼鏡はどこにやったかしら」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:34:19.69 ID:5Zn2Xzhi0
律「かくかくしかじか」

唯「ぱくぱくうまうま」

梓「アリス探偵局懐かしいですね」

紬「お茶どうぞ~」

和「ご丁寧にどうも。なるほど、そういうわけね」

純「憂が私より先に恋人を作るなんて・・・」

梓「唯先輩がいるからありえないと思ってたよね、確かに」

唯「むっ、それは酷いんじゃないかな!?」

純「澪先輩は今までフリーなのが不思議なくらいでしたけど」

律「あの性格だからな」

憂「今度は澪さんがあーんして下さい」

澪「あーん・・・うん、憂ちゃんが食べさせてくれたから格別においしいな」

和「・・・どの性格?」

律「・・・人間変われば変わるもんだな」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:47:25.07 ID:5Zn2Xzhi0
紬「それで、二人連れ立って何の用?まさか・・・」ハァハァ

梓「何で息を荒げてんですか」

和「はち合わせただけよ。私はこの書類を律に渡しに来たの」

律「これは?」

和「こないだの部長会議の資料よ。全く、たまに来たと思ったら忘れ物するんだから」

律「スミマセンデシタ」

純「私はその・・・ちょっと個人練習という名のエスケープを」

唯「あーやるやる。切羽詰まってくるとついやっちゃうよね」

律「唯はいつでもやるだろ。私もだけど」

紬「わ、私だって!」

梓「真面目対不真面目の戦力バランスが最悪です」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 13:55:51.16 ID:5Zn2Xzhi0
憂「澪さんの膝枕・・・」

澪「こう見えても耳かきは得意なんだ、任せてくれ」

憂「ああ・・・気持ちいいです・・・」

純「これなんてエロゲ?」

梓「どうしてこうなった」

紬「まあまあ、生温かく見守っていくんでしょ?」キラキラ

律「ムギー、おかわりもう一杯」

唯「私もー」

和「こんな中でよく呑気にお茶飲んでられるわね」

梓「この二人とムギ先輩は図り知れませんからね」

和「部室でいちゃつくあの二人も、ね」

梓「ええ」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:09:03.97 ID:5Zn2Xzhi0
澪「さて、終わったぞ憂ちゃん」

憂「あ、ありがとうございました・・・///」

澪「どういたしまs・・・ってあーっ!」

憂「ど、どうしたんですか!?」

澪「練習だよ、練習するの忘れてた!おい律、みんな!」

律「んあ?」

唯「今からじゃ大したことできないよぉ・・・」

梓「帰って自主錬ですね。いつものことです」

紬「だから存分にイチャイチャしてほしいの」

澪「それじゃ駄目だ!せっかく憂ちゃんも入部してくれるっていうのに!」

和「入部はいいけど、憂の楽器って決まってるの?」

唯「そういえば・・・」

憂「もちろんベースです!」

純「」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:17:50.28 ID:5Zn2Xzhi0
憂「ベース買って、澪さんと二人きりで特訓して・・・えへへ」

純「来年ベース担当として軽音部に移籍する見込みの私の立場は」

梓「ちょっと待って憂、ベース二本でどうするつもり?」

憂「え?」

梓「来年で先輩方は卒業だけど、憂と澪先輩は会ってデートとかするわけじゃん?」

憂「う、うん・・・」

梓「で、ちょっと弾いてみようか、とかあるかもしれないじゃん」

憂「うん」

梓「そのときベースしかないんだよ?物足りないと思わない?」

憂「あ・・・」

律「なるほど、ほかのパートなら合奏も楽しいってことか」

梓「そういうことです」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:30:36.51 ID:5Zn2Xzhi0
唯「今を取るか、未来を取るかだね!」

律「おおっ、なんという恥ずかしさ・・・さすが唯」

純「・・・ありがと、梓」

梓「部のためにやったことだし、そもそも新入部員さえ入ってくれば純はいらないわけだし」

純「ひでえ」

紬「それで、憂ちゃんは何を選ぶ?」

憂「私は・・・」

澪「憂ちゃん、私は憂ちゃんが入部してくれるだけで嬉しいよ」

澪「・・・違うな、私はずっと憂ちゃんと一緒に演奏したい」

憂「はい、私もそうしたいです・・・」

憂「だから・・・」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:44:14.21 ID:5Zn2Xzhi0
律「掛け持ち・・・だとぉ!?」

和「さすが憂、こういうとこは唯の妹ね」

梓「どうしてこうなった」

憂「ふふっ、私は欲張りなんですよ」

憂「今も未来も、ずっと一緒にいたいじゃないですか」

澪「そう、ずっと一緒にな」

紬「いいんじゃないかしら。でも大変よ?鍵盤と弦楽器の並立は」

憂「ベースは澪さんと二人の時に教わるだけですから」

梓「ああ・・・つまりラブラブするための手段か」

憂「もう、梓ちゃんったら!」バシバシ

梓「痛い痛い!」

純「ともあれ私は助かったのか・・・な?」

唯「みたいだねぇ」ホゲー



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:50:44.95 ID:5Zn2Xzhi0
澪「それじゃ練習しようか」

憂「はいっ!」

紬「憂ちゃん、早速色々教えるわね」

憂「お願いします」

澪「・・・」

律「どした澪?」

澪「憂ちゃん取られた」

律「こいつ・・・」

唯「大丈夫だよ澪ちゃん!」

澪「うおっ!?」

唯「だって見てよあれ」

澪「ん?」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 14:59:12.20 ID:5Zn2Xzhi0
~♪

澪「なんだ、ただ弾いてるだけじゃ・・・!?」

律「ミ、オ、サ、ン、ダ、イ、ス、キ・・・か?」

唯「そう、憂もりっちゃんと同じことできたんだね!」

梓「いいえ、律先輩のは私には解読できませんでしたけど、憂のははっきりとわかります」

純「それって・・・どういうこと?」

和「つまり、憂には才能があるってことかしら」

梓「ですね」

唯「私が言いたいのははそこじゃないよー!」

澪「だからどういうことなんだ!」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:16:26.60 ID:5Zn2Xzhi0
唯「つまり、無意識に音に乗せちゃうくらい憂は澪ちゃんで頭がいっぱいだっていうことだよ!」

律「何!?」

梓「まあ、音って割と心理状態に影響されますもんね」

純「わかるわかる、テスト前とか全然いい音出ないもんね」

唯「私はテスト前の方が・・・」

律「それはただの現実逃避だぞー」

澪「でもそうか、憂ちゃんはそこまで私を・・・よし!」

~♪

律「ウホッ!いい音・・・」

唯「こ」

純「や ら な い か」

梓「No,Thank You!」

和「凄いわ・・・弾いてるのは二人だけなのにこんな・・・」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:26:28.08 ID:5Zn2Xzhi0
澪「ふう・・・」

律「お疲れ」

唯「凄かったよ!」

梓「ただの練習なのにあんなに・・・」

憂「澪さあああああああああん!」

律「早速おいでなすった!」

澪「おっとっと・・・エリザベスをしまってからじゃないと危ないよ」

憂「ごめんなさい・・・でも、さっきの演奏が凄くてつい」

澪「私もだよ、さっきは今までで一番の演奏ができた気がする」

唯「ね?私の言った通り大丈夫だったでしょ?」

澪「唯には敵わないな・・・」

憂「えへへ・・・自慢の姉です」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:35:06.27 ID:5Zn2Xzhi0
純「でも今のは本当にカッコよかった」

和「そうね、二人の気持ちが伝わってきたわ」

澪「いや~・・・」

憂「もっとうまくなってから褒めて下さいよぉ」

紬「憂ちゃんはすぐにうまくなるわよ」

梓「そうです!サボってばっかの唯先輩と律先輩なんかすぐです!」

律「なっ!?」

唯「ひどいよあずにゃ~ん・・・」

純「他人事じゃない気がしてきた」

和「・・・そろそろお暇しましょうか?」

純「そうですね」

和「それじゃ私たちはこの辺で失礼するわ」

唯「あっ和ちゃん、また来てね!」

和「はいはい」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:41:37.22 ID:5Zn2Xzhi0
梓「純も」

純「ん?」

梓「部員は足りないと困るけど、多くて困ることはないから・・・」

純「・・・うん、また来るね」

梓「待ってる」

バタン

律「ちょっと静かになったな」

唯「とりあえずまたお茶にしようよ!」

紬「賛成~!」

澪「・・・」

憂「澪さん?」

澪「あ、いや・・・せっかくいい演奏ができたのにって思ったんだけど・・・まあいいか」

憂「何でですか?」

澪「時間はまだあるってこと」ギュッ

憂「あ・・・」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:46:59.93 ID:5Zn2Xzhi0
唯「そうだ、席替えしようよ!」

澪「席替え?」

律「・・・そうか、何でさっき気づかなかったんだろうな」

憂「何がです?」

唯「遠いんだよ!」

梓「だから何がで・・・あ」

律「そう、澪の席と元さわちゃん、現憂ちゃんの席だよ」

紬「といことは、私と憂ちゃんが交代すればいいのかしら?」

律「とりあえずそれでいいんじゃないか?」

唯「待ってりっちゃん、向かいという手もあるよ」

律「そうか・・・どっちがいいんだろうか」

澪「・・・・・」

律「なあ澪?」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 15:54:16.70 ID:5Zn2Xzhi0
澪「日替わりで!」

律「うおっ!」

唯「ひ、日替わり?」

澪「そう、隣に座ってほしい日もあれば向かいに座ってほしい日もあるだろうと思うんだ」

憂「わ、私も両方がいいです!」

憂「澪さんの隣で腕組んだり正面で見つめ合ったりしたい!」

澪「」

唯「ああ澪ちゃーーーん!」

律「そういう願いは頼むから秘めておいてくれないか・・・」

憂「すみません・・・」

紬「え?もっとオープンにしても私は全然」

梓「お茶のお代わりをお願いします」

紬「え?でもこれまだ半分残って」

梓「お願いします」

紬「」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 16:09:44.76 ID:5Zn2Xzhi0
澪「はっ!」

律「気づいたか」

憂「ごめんなさい澪さん、またあんな・・・」

澪「いいんだ、私だって同じこと考えてたし」

憂「澪さん・・・」

唯「お茶が美味しい」

律「まったくだな」

梓「・・・で、今日はどうするんです?」

澪「あ、ああ・・・今日は隣・・・かな」

憂「そうですね」

紬「梓ちゃん、おかわり入ったわよ~」

梓「どうもです」

梓「・・・今日はもう帰りませんか」

紬「」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 16:14:20.20 ID:5Zn2Xzhi0
紬「梓ちゃん・・・反抗期なのかしら・・・」

唯「今日も楽しかったね!」

律「確かに楽しくはあったな」

憂「澪さーん!うふふふふ」

澪「こらこら、ぶら下がるんじゃない」

憂「ごめんなさーい」


ちょっと出かけてくる
7~8時には帰ると思う



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 19:28:00.11 ID:5Zn2Xzhi0
ただいま


唯「ただいまー」

律「おかえりー」

澪「おい、ここは私の家だ」

憂「そうですよ、皆さん自分の家に帰って下さい」

澪「いや、憂ちゃんもな」

憂「え・・・」ウルウル

澪「泣いても駄目!唯が空腹で死んでしまうだろ!」

律「ささ、粗茶ですがどうぞ一杯」

唯「これはご丁寧に・・・」

澪「貴様らァァァ!」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 19:34:06.55 ID:5Zn2Xzhi0
律「澪のケチー」

唯「ぶー」

澪「人んちで好き放題やりやがって・・・」

憂「姉がご迷惑をかけてすみません・・・」

澪「いや、憂ちゃんが謝る必要はないんだぞ」

憂「でも・・・」

唯「そうだよ憂、いつまでも妹におんぶにだっこじゃ恥ずかしいからね!」

澪「さっきの行動は恥ずかしいと思わないのか?」

唯「・・・」シュン

律「泣くな唯、このアイスをやるから」

唯「ありがとうりっちゃん!」

澪「そのアイスどっから持ってきた?」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 19:44:19.90 ID:5Zn2Xzhi0
澪「・・・で、どうしてみんなここに集まってんだっけ?」

憂「紬さんと梓ちゃんはいませんけどね」

律「いや、私は近所だし」

憂「私はその・・・恋人ですから///」

唯「私は憂のお姉ちゃんとして、妹の晴れ姿を・・・」

澪「キシャーッ!」

唯「ひぃっ!?」

澪「いいから二人とも・・・いや律もだ、全員帰りなさい」

律「いいこと考えた、唯はうちに泊まればいいんだよ」

唯「おおー!それなら憂も心置きなくお世話になれるね!」

澪「おい」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 19:49:52.24 ID:5Zn2Xzhi0
澪「着替えはどうするんだよ」

唯「実はこんなこともあろうかと、憂の着替えはこの私が!」

律「でかした唯!お姉ちゃんの面目躍如だな!」

憂「ありがとうお姉ちゃん!」

澪「くっ・・・なんでこういう時だけしっかりしてるんだよ」

唯「あ、でも私の着替えがないのか」

律「おいおい」

憂「お姉ちゃぁん・・・」

澪「万策尽きたな、さあ帰るんだ!」

律「あ、なら私が唯の家に泊まればいいや」

唯「その手があったね!」

憂「ありがとう律さん!」

澪「」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:07:49.51 ID:5Zn2Xzhi0
同じ頃

紬「梓ちゃん、何か悩みでもあるの?最近変よ?」

梓「ええ、ありますよ」

紬「!わ、私でよければ相談に乗るけど・・・」

梓「そうですね・・・お願いします」

梓「実は・・・ボケばかりのこの世界で自分の生きる意味を考えてしまって」

紬「」

梓「頼みの澪先輩まであの体たらく・・・私はこれからずっと軽音部唯一のツッコミ担当として生きていくんでしょうか?」

紬「そ、それは・・」

梓「確かにオンリーワンではあるかもしれません。でも、一人だとツッコミ追いつかないじゃないですか」

紬「わ、私も頑張って・・・」

梓「天然のムギ先輩には荷が重いです。気持ちだけ貰っておきます」

紬「そう・・・」



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:18:24.16 ID:5Zn2Xzhi0
梓「相談にのっていただいてありがとうございました、少しだけ楽になりました」

紬「梓ちゃんに一つだけ言っておくことがあるわ」

梓「何ですか?」

紬「働きアリの集団には働かないアリが20%混じってると言うわ」

紬「その20%を集団から取り除いて働くアリだけを残したとしても、そのうちの20%は働かなくなってしまうらしいの」

梓「どういうことです?」

紬「つまり、ツッコミ担当の梓ちゃんが抜けても、別な誰かがツッコミに回ってくれるはずよ」

梓「ありがたい話ですけど・・・ムギ先輩」

紬「なあに?」

梓「それって私の悩みと関係なくないですか?」

紬「」

梓「やっぱり天然ですよね・・・」

紬「もう、梓ちゃん!」



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:24:56.63 ID:5Zn2Xzhi0
そして

律「アバヨ!」

唯「また明日ねー!」

澪「ああ・・・私の希望が行ってしまった・・・」

憂「うふふ、二人っきりですね澪さん」

澪「いや、親はいるんだけどな」

憂「それじゃお邪魔しますね」

澪「ああ・・・」

澪(二人だけ残されてどうしろっていうんだ!心臓が過労死するわ!)

憂「澪さん」

澪「なにかな?」

憂「どうして目を合わせてくれないんですか?」

澪「それは意識してしまうからさ」

憂「何をですか?」

澪「憂ちゃんに決まってんだろうが!」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:37:54.27 ID:5Zn2Xzhi0
澪「いいか憂ちゃん、私たちは女同士とはいえ恋人になったんだ」

澪「それが相手の家に泊まる・・・これがどういうことかわかるか?」

憂「もちろんです!そのために来たんですから!」

澪「」

憂「よ、よろしくお願いしますね・・・」

澪「あ、ああ」

澪(どうしてこうなった)

澪ママ「澪~、ご飯よー!」

澪「はははははーい!」

澪「い、行こうか憂ちゃん」

憂「は、はい!」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 20:51:08.09 ID:5Zn2Xzhi0
食後

澪「はあー、緊張したよ」

憂「ふふ、澪さんカチコチになってましたね」

澪「だって、私たちの関係がばれたらと思うと・・・」

憂「恐いですか、否定されるのが」

澪「ああ、恐いよ。これは普通じゃないっていうのはわかってるつもりだ」

澪「でも、それでも私は・・・」

憂「澪さん・・・」

澪「・・・憂ちゃん、今はまだ無理でもいつか必ずちゃんと紹介するからな!」

憂「はい、楽しみにしてますね!」



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:00:38.32 ID:5Zn2Xzhi0
マーダーチョ-ットーエンリョシタイノ♪

澪「電話?律から?」

澪「もしもし」

律「なあ澪、今すっげー恥ずかしいこと言わなかった?」

澪「言ってない!断じて言ってないぞ!」

唯「その反応はクロだねりっちゃん!」

律「だから言ったろ?私のカンは当たるんだよ」

澪「スピーカーにしてるのかよ!ならこっちも」pi

律「いちゃいちゃもいいけど、程々にな!」

憂「律さん・・・」

唯「憂、澪ちゃんと仲良くやるんだよ」

憂「お姉ちゃん・・・」

澪「さて、ここでお前らに一つ言うことがある」

澪「空気読め」プツン

ツーツー・・・



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:10:13.03 ID:5Zn2Xzhi0
澪「まったく、あいつらときたら冷やかすことしか考えてない・・・」

憂「お姉ちゃんたちなりに心配してくれたんですよ、きっと」

澪「それが余計だってのに」

憂「私は面白かったですよ?」

澪「憂ちゃんには敵わないなぁ」

憂「何だかんだ言って、澪さんだって嫌じゃなかったでしょう?」

澪「何を馬鹿な・・・」

憂「だって、緊張してたのが嘘みたいに自然体じゃないですか」

憂「お姉ちゃんと律さんは凄いですよね、羨ましいです」

憂「私の前でも、自然でいてほしいです」

澪「憂ちゃん・・・」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:20:14.04 ID:5Zn2Xzhi0
澪「こっちおいで」

憂「はい・・・」

澪「ああ、憂ちゃんはあったかいな・・・」

憂「お姉ちゃんの妹ですから」

澪「唯は関係ないだろう?これは憂ちゃん自身の温度だ」

憂「・・・ありがとうございます」

澪「たまに思ってたんだ・・・唯と憂ちゃんが逆だったらな、って」

澪「憂ちゃんとバンドやって、憂ちゃんと合宿行って、憂ちゃんと一緒に勉強して」

澪「確かに充実しただろうけど、それって違うと思うんだ」

憂「・・・夢はしょせん夢ですもんね」

澪「ああ。それより私は今この現実を大事にしたい」

澪「私が好きなのは、今ここにいる憂ちゃんなんだからな」

憂「はい!」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:30:01.56 ID:5Zn2Xzhi0
少し前

律「おかえりー!」

唯「ただいまー!」

唯「ってここ私のうちだよりっちゃん!しかも順序が逆!」

律「やっぱり唯のツッコミにはキレが足りない」

唯「ぐさっ・・・気にしているところを」

律「まあ誰が見ているわけでもなし、気にしない気にしない」

唯「そりゃねえよ律のアニキ・・・」

律「あたしゃ女だよっ!」

唯「ひええっ!すいやせん律のアネキ!」

律「ぷっ・・・」

唯「アハハハハ!」

唯「やっぱ澪ちゃんもあずにゃんもいないとネタが好きなだけ続けられていいねぇ」

律「私たちは自由を手に入れたんだ!」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:39:05.75 ID:5Zn2Xzhi0
唯「さて、自由が有り余ってる私たちなわけですが、晩御飯はいかがなさいましょう?」

律「何かリクエストはあるかいお嬢さん?」

唯「ん~・・・お鍋が食べたいかな」

律「ちょ、この暑い中鍋かよ!」

唯「マシュマロ豆乳鍋!」

律「前言ってたやつか・・・そんなにうまかったのか?」

唯「ううん、結局やってないからわかんない」

律「何故食べたことのないものを、よりによって私が泊まる時に食うの?」

唯「やだなぁ、りっちゃんがいるからだよ」

律「私?」

唯「実はあの時は憂ストップを食らいまして・・・」

律「憂ちゃん割と常識的だもんな」

唯「そう!でもりっちゃんならどこまでも一緒に行けるかと思いまして」

律「音の嵐 津波注ぎ合う?」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:51:07.44 ID:5Zn2Xzhi0
律「まあ、唯のたっての頼みとあらば断るはずもなく」

律「こうして鍋が完成したわけだが・・・」

唯「いやっほーう!さっすがりっちゃん!」

律「うん、まあ・・・ありがと」

律「味見したら思いの外美味しかったのはいいんだけどさ」

唯「どうしたの?」

律「これ四人前なんだよな」

唯「」

律「まあ唯はいくら食べても太らないからいけるよな」

唯「待って!さすがにこんな食べられないよ!」

律「そうだよな、どっちかっていうと澪の方が大食いだよな」

唯「りっちゃんたら、本人がいないからって好き放題言っちゃって・・・」

律「なっはっは!」

律「・・・ん?」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:55:05.77 ID:5Zn2Xzhi0
唯「どしたの?」

律「今、私のセンサーにビビッと来た」

唯「なにが?」

律「澪のポエム波動だ」

唯「なにそれ・・・」

律「澪が恥ずかしい言葉を発した時に放つ波動だ、このカチュ-シャで受信できる」

唯「」

律「あー、信じてないな!?」

律「見てろ、今から証明しちゃる」

prrrrrrr



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 21:59:42.20 ID:5Zn2Xzhi0
唯「まさか本当だったとは・・・」

律「はっはっは!崇め奉れ!」

唯「ははー!あれ、でも」

律「なんだ?」

唯「確かカンは当たる、とか言わなかった?」

律「ギク」

唯「・・・だましたねりっちゃん!」

唯「あーれー、お助けー!」


律「あっひゃっひゃっひゃ!ごめん、ごめんって唯・・・あー!」

唯「絶対に許さないよ・・・なに、どうしたの?」

律「鍋がすっかり冷めている」

唯「」



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:06:47.45 ID:5Zn2Xzhi0
秋山家

澪「・・・ん」

澪「あれ・・・私は・・・」

憂「zzzzzz」

澪「そっか、あのまま一緒に寝ちゃったんだ」

澪「ふふ、可愛い寝顔だ」

澪「シャワーを浴びたいとこだけど・・・」

憂「・・・っ・・・ぅん」

澪「動いたら起こしちゃいそうだ」

憂「zzzzz」

澪「・・・このまま寝るか」

澪「お休み、憂ちゃん」チュッ

憂「えへ・・・へ・・・zzzzz」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:15:42.57 ID:5Zn2Xzhi0
チュンチュン

澪「zzzzz」

憂「お姉ちゃん朝・・・違った、澪さん、朝ですよ!」

澪「ふわっ!?あ、憂ちゃんおはよう・・・」

憂「おはようございます。顔洗って朝ごはん食べて下さいね」

澪「ああ、わかった・・・」

澪(ここ私の家だよな?)


澪「なあ憂ちゃん、今日は休日だ」

憂「はい」

澪「デートにいこう」

憂「はい・・・ってええっ!?」

澪「お泊りと順序が逆になってしまったけど、私は憂ちゃんとデートがしたい」

憂「それは私も行きたい・・・ですけど」

澪「やった!それじゃ早速着替えて行こう!」

憂「は、はい!」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:25:40.88 ID:5Zn2Xzhi0
憂「でも、どこ行くんですか?」

澪「んー・・・公園じゃあんまりだし、遊園地は少しお小遣いが厳しい」

憂「あの・・・」

澪「どっか行きたいとこあった?」

憂「はい、私動物園に行きたいです!」

澪「なるほど、確かにお財布にも優しくて更に楽しめるな!」

憂「はい!」

澪「そうと決まれば行こうか憂ちゃん」スッ

憂「・・・この手は?」

澪「繋いで行きたいんだけど・・・駄目かな///」

憂「・・・いえ、喜んで!」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:38:37.00 ID:5Zn2Xzhi0
澪「さて、到着だ」

憂「昔来たことあったんですけど、その時はもっと広かったような気がしました」

澪「私もそう思う。要は大きくなったっていうことだろうね」

憂「そうですね・・・」

澪「寂しい?」

憂「な、何で・・・」

澪「時間なんてあっという間に過ぎちゃうからさ」

憂「・・・・・」

澪「でも、だからさ」

澪「その分、今を精一杯楽しんだ方がいいと思うんだよね」

憂「そう、ですね。行きましょうか!」

澪「ああ!」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:44:40.04 ID:5Zn2Xzhi0
憂「うわー、見てくださいよ!このキリンの首!」

澪「長いなー!いや本当に長い」

憂「澪さん、お姉ちゃんみたいなこと言ってますよ」

澪「何っ!?」

憂「あははははは!」

澪「くっ・・・まあ憂ちゃんが楽しいならいいか」


憂「でっかいぞう!」

澪「・・・今度は憂ちゃんが唯ごっこか」

憂「ごっこって何ですかもぉ・・・」

澪「ごめんごめん、でもそっくりだったぞう!」

憂「ぶっ!」

澪「勝った!」

憂「何の勝負ですか!」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 22:50:24.10 ID:5Zn2Xzhi0
澪「おお、このサル山・・・唯と律がいるな」

憂「はい、ずっと二匹で追いかけっこしたり、ぐるぐる回ったり・・・とっても楽しそうです」

澪「あっちはムギと梓かな」

憂「片方が凄い勢いでもう片方のご機嫌を窺ってますね」

澪「無視したかと思えばチラチラ見てる」

梓「本当は大好きなんでしょうね」

澪「そしてこの二匹」

憂「ずっとべったりで微動だにしませんね・・・寝てるのかな?」

澪「まるで昨夜の私たちみたいだ」

憂「・・・///」




86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:08:08.65 ID:5Zn2Xzhi0
憂「お猿さんは悩みがなさそうでいいなぁ」

澪「憂ちゃん・・・」

憂「私、やっぱり不安なんですよ」

憂「来年には澪さんは卒業しちゃうし、そしたらこの歪な関係も終わっちゃうんじゃないか、って」

澪「それは違うよ」

澪「確かに傍から見たら歪な関係かも知れないけど」

澪「私たちにとっては全てであり、何にも代えがたいものだ・・・違う?」

憂「その通り・・・です」

澪「なら、これからも悩んで悩んで・・・これが正しかったんだと皆に認めてもらえるようにしよう」

澪「昨夜約束しただろう?」

憂「ふふっ、そうでしたね・・・」

澪「それじゃあ、笑って」

澪「未来の私たちのために」

憂「はい!」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:13:40.59 ID:5Zn2Xzhi0
澪「すっかり遅くなってしまったな」

憂「でもとっても楽しかったです」

澪「私もだよ」

憂「えへへ・・・」

澪「ん?この手は・・・」

憂「・・・」

澪「ふふ・・・」ギュッ

憂「ねえ澪さん」

澪「ん?」

憂「ずっと一緒ですよ?」

澪「ああ!」



89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:23:10.70 ID:5Zn2Xzhi0
澪「ん?この檻は・・・」

憂「ワオキツネザル?」

?「なんだこいつ、変な名前!」

?「ぷぷ、それは失礼だよぉ」

憂「あれ、この声・・・」

澪「まさか・・・唯と律!?」

唯「あれー、澪ちゃんに憂じゃん!」

律「すごい偶然だなぁ・・・」

憂「お姉ちゃん!なんでここに?」

律「いや、唯がどーしても行きたいとか言うから連れてきたんだよ」

唯「いや~、お猿が見たくなっちゃってね」

澪「そういや京都でもはしゃいでたな・・・」

律「澪たちはデートか?」

澪「そうだ!」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:28:40.17 ID:5Zn2Xzhi0
澪「で、この檻の前で今何か言ってたよな」

律「ああ・・・変な名前だなって」

澪「・・・・・」

憂「・・・澪さん?」

唯「ワオキツネザルwwwぷっwww」

澪「お前ら・・・」

澪「マイナーだからって馬鹿にすんなよゴルァァァ!」

おわり

ムギと梓もうちょっと生かしたかったけど構成力が足りなかった
出てる間保守しててくれてありがとう
そして見てくれてありがとう

追記、スレタイは本来後ろに更に 憂「ごるぁぁぁ!」って続く予定だったんだけど文字数足りなかったんだ
ではそのうちまた



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:44:39.56 ID:0ych+kQ80
貴重な憂澪が見れて満足だ
次も楽しみにしてる




95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/07(土) 23:49:35.84 ID:sh2e3AiTO
おつおつ。大変よいほのぼの憂澪だった
次も期待しちゃうぞ!



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 00:01:55.37 ID:eZFfG1/60
この憂ちゃんがEDの澪やロ澪、着崩し澪とかを見たとき
どんな反応するか気になるところだw



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 00:05:36.11 ID:yqR54CYg0






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         コメント一覧 (6)

          • 1. 774
          • 2010年08月09日 13:42
          • 和ちゃんと仲良くしてただけで嫉妬に狂ったりっちゃんがノーリアクションなのは不自然だな
          • 2. 、
          • 2010年08月09日 22:02
          • 澪憂って良いねこれ。澪純以上に接点ない組み合わせだから見逃してたけどw


            ところでここの管理人は作品に批判※付けてもコメント禁止設定したりコメ削除したりするようなことはないよね?
          • 3. ※2
          • 2010年08月10日 01:08
          • 管理人ありがとう、さすがです。

            此度は微妙にコメ欄荒らしになってすいませんでした。
            これからもエレファント速報を応援しています。
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2010年08月10日 03:06
          • 良かった。凄く良かったよ。
          • 5. 七氏の巌窟王
          • 2010年09月01日 01:29
          • ぬうううううううう!
            まさか澪憂がこれほどの破壊力を秘めているとは
            Excellent
          • 6. 名無し
          • 2011年08月18日 13:03
          • 5 憂澪は素晴らしいな

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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