澪「どうもNNTでぇーす!」2
※澪「どうもNNTでぇーす!」1の続き澪「どうもNNTでぇーす!」1
澪「どうもNNTでぇーす!」2
〇×生命
澪「こんにちは」
人事「はい。こんにちは。大学名とお名前をお願い致します」
澪「〇〇大学から参りました、秋山澪です」
人事「はい。秋山さんですね。控室はこちらになります。面接官から呼び出しがあるまでお待ちください」
澪「分かりました」
ガチャ
律「うっす!」
澪「律…」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:44:59.02 ID:IwyE1yFPO
律「いやぁ~まさか私がここの試験をクリアできるとはね~」
澪「たぶん全通だろ…」
律「あれ?そうなの?」
澪「そうじゃないか?分からないけど」
律「も~澪冷た~い!」
澪「社会人になるんだろ?遊びじゃないんだから!」
律「うぅ…澪ちゃん怖い…」
澪「はぁ…まったく、唯が内定を貰ったというのに…」
律「え?唯の奴、内定貰ったの?」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 23:12:04.43 ID:IwyE1yFPO
澪「昨日貰ったんだとよ。唯にしては頑張ったよな」
律「…」
澪「お前もそろそろ真剣にやらないとニート確定だな」
律「澪だってまだ無い内定じゃん」ぶー
澪「はぁ?私は…」
律「ん?どうしたんだよ?」
澪「いや…何でもない…」
律「?」
面接官「それでは田井中さん面接室にご案内します」
律「あ、は~い!」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 23:27:41.23 ID:IwyE1yFPO
律「じゃ、頑張ってくるわ!」
澪「真面目に受け答えをしろよ」
律「了解しやしたっ!」しゅた
澪「…」
澪「(律しっかりやれよ…)」
面接官2「では、秋山さん面接会場に案内します」
澪「あ、はい」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 23:43:20.82 ID:IwyE1yFPO
面接官2「…これで一次面接は以上となります、結果は一週間以内にリクナビ経由でお知らせ致します」
澪「分かりました。本日はありがとうございました」
バタン
澪「ふぅ…手応えあったな…」
律「おっす!澪!お疲れさん!」
澪「律、待ってくれていたのか…」
律「ま~ね!私この後、予定ないし。澪は?」
澪「私もこれで終わりだけど…」
律「なら一緒に帰ろうぜ!」
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 00:00:48.78 ID:V2QS+jFaO
ガタンタタン…
律「…」
澪「…」
澪「(律と一緒に帰るなんて久しぶりだな…)」
律「なぁ、澪?」
澪「ん?どうしたんだ律?」
律「やっぱり面接ってむずいよな?」
澪「お前、面接が得意って言ってたじゃないか」
律「いやぁ、何かね、自分が思っていることを100%そのまま伝えることがさ…コミュニケーションって言うんだっけ?何か難しいなぁ、と思ってよ…」
澪「…お前もやっと真剣になってきたのだな。分かった。面接の連絡に付き合うよ」
律「マジで?サンキュー澪!お前は本当に良い奴だな~!好きになっちゃいそ~!」
澪「調子に乗るなっ!」ゴチンッ
律「いっつうぅぅぅぅ~~~!!」
澪「まったく…」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 00:24:49.25 ID:V2QS+jFaO
律の家
律「澪~?私の面接の練習に付き合ってくれるのはありがたいんだけど、明日大丈夫なの?」
澪「あぁ、明日は早くても昼からだし大丈夫だよ」
律「それなら安心だな。そんじゃ早速、やってみようぜ~!」
澪「さてどうしようか…じゃ、まずは自己紹介とかはどうだ?」
律「〇〇大学の田井中律です!よろしくお願いします!」ペコッ
澪「ま…自己紹介は問題ないな…学生時代に頑張ったこととかはどうなんだ?」
律「う~ん…ちょっと私が練習したい内容とは違うんだよなぁ…」
澪「え?どういうことだ?」
律「ほら、面接官が掘り下げてくるじゃん?あれの練習したいんだよ」
澪「あぁ、受け答えの練習だな」
242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 00:35:37.64 ID:V2QS+jFaO
律「特にやってもらいたいのはさ、予想外の質問。ほら、最近気になっているニュースとか!」
澪「ニュースとか予想外じゃないだろ…新聞やテレビとか見ていれば分かるだろ…」
律「え?みんなやっていたの?」
澪「当たり前だっ!」
律「そんなに怒らなくたっていいじゃん…」ウジウジ
澪「はぁ…お前はそういう変なところで…いや律ならずさんなところで損しているんだよなぁ…」
律「うぐっ…」
澪「これに懲りてニュース特に政治経済欄は見ること!」
律「はーぃ…」
澪「『はい』は短く!」
律「うっ…はい!」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 00:53:38.65 ID:V2QS+jFaO
澪「予想外な質問って他にどんなのがあるんだ?まぁどうせ律のことだから考えて答えなきゃいけないことだろ」
律「うわ否定できないのがスゴい悔しい…」
澪「でも今日はそんな質問あったか?私は生保ってあまり受けてないから分かんないけど…」
律「今日質問されたのは、『最近怒ったことは何ですか?』だった…こんな質問初めてだったから頭真っ白になって何言っているか分からなかったよ…」
澪「あちゃ~…そういうのは普通に会話する感じでやれば良いんだよ」
律「うん…まぁそうだけど…」
澪「意外だな。律はむしろそういうのはへっちゃらそうなイメージがあったのに…」
律「慣れてないだけかも…」
澪「そっか、それなら場数を踏むしかないだろうな。都合が合えば私からも練習に付き合うよ」
律「うぅ…澪~!ありがとう~!」
澪「おい!こら、いきなり抱きつくな!」
澪「(まったく…)」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:22:35.93 ID:V2QS+jFaO
澪の家
ガチャ
澪「はぁ…もう22時か…あ、確認し忘れていたけどメールとかえらい来ているな…」
澪「あ、この前受けた地元閥の企業から次の選考の案内が来ている…って次は役員面接かよ!いきなりだろ!」
澪「もうここは辞退しようかな…間違いなくあの筋肉バカの二人は落ちただろうな…ザマアwww」
澪「昨日受けた陸運は…まだ来ていないか、まああれは落ちたよな。我ながら忍耐力がなかったな…てへへ」
澪「明日に備えてシャワー浴びたらすぐ寝よう…」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:56:49.05 ID:V2QS+jFaO
ブー…ブー…ブー…
澪「ん~…眠い…ん…あれ?非通知…」ピッ
『もしもし、秋山さんの携帯電話でしょうか?こちら〇×生命の人事部新卒採用の者です。
昨日は弊社の面接にお越しいただきありがとうございました。
面接の結果、秋山さんにぜひ次の選考に進んでいただきたいと思い、ご連絡致しました
何かスケジュールを管理できるものを用意して頂けますか?』
澪「あ…はい。ありがとうございます。用意は…大丈夫です。
…はい、その日時なら大丈夫です。はい…ありがとうございます。では失礼いたしました」ピッ
澪「ふ…ちょろいちょろいwww」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:16:14.05 ID:V2QS+jFaO
■▼製薬
面接官「…以上で面接は終了となります。本日の結果は一週間以内にお電話でご連絡させていただきます」
澪「(あ、このままもらえるわけじゃないんだ…)」
面接官「ではありがとうございました」
澪「こちらこそ、本日はありがとうございました。失礼します」ペコッ
バタン
澪「…」
澪「(まずまずだったな…)」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:34:01.86 ID:V2QS+jFaO
澪「おっと、みん就でウサ晴らしを忘れてたwどうなっているんだろうな?」
『ジンジンジャーさん
>>ギー太郎さんへ
トイレは汚れるものでしょう?
いちいち配慮するなんて、そっちこそおかしくないですか?
それ以前にお客さんとか、ここはBtoBですよ?企業研究ぐらいしたら分かりますよね?』
澪「まだ言っているよコイツwww」
『ギー太郎さん
>>ジンジンジャーさんへ
え?トイレの清掃ぐらい学校でもやりませんか?私のところはあったのですが…(・・;)
あとお客さんって取引先の方とかじゃないのですか?』
澪「こいつもこいつでこのアホにまともな返しをするんだなwww」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:55:00.45 ID:V2QS+jFaO
澪「(お…あそこにいるのムギじゃないのか…?)」
澪「ムギ?」
紬「あら?澪ちゃん!こんなところに会えるなんて偶然ね!」
澪「今は何をしているの?」
紬「ゼミ合宿の買い出しよ」
澪「あ、ムギのところのゼミ再開したんだ…」
紬「みんな就職先早く決まったからね…先生も喜んでいたことだし…」
澪「へ~…」
紬「澪ちゃんは就活中なの?」
澪「うん…まあね…」
紬「父も今年は採用数を減らすと言っていたからね…今年の就職は冷え込むとか…」
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:56:58.98 ID:V2QS+jFaO
澪「ムギのところもやっぱり厳しいのか…」
紬「そうね…でも、澪ちゃん頑張ってね!今年は1社受かるだけでもスゴいことなんだから!応援しているわよ!」
澪「あ…ありがとう…」
澪「(なんかここまで行くと内定貰っていたことが言いにくくなってきたな…励ましの言葉で心が痛くなる…)」
澪「(5つ貰っているのにまだ就活って…どれだけ夢追い虫かよと言われそうだよな…)」
紬「あ、私はこれで、じゃあね!澪ちゃん!」
澪「う…うん、また…」
澪「はぁ…」
279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 03:23:54.24 ID:V2QS+jFaO
澪「(そういえば、律は〇×生命通過したんだろうか…あいつも早く内定を得てもらわないと大卒ニートになってしまうぞ)」
澪「(でも律に〇×生命みたいな堅い会社は合わない気が…それでもし通過したらそれこそ縁だよな…)」
ブー…ブー…ブー…
澪「ん?律からだ」
律『澪!澪!人事面接の対策の仕方を教えてくれ!頼む!』
澪「…その様子だと通過したみたいだな…〇×生命か?」
律『そーなんだよ!びっくりして思わず、さっき足の小指をベッドにぶつけちまったんだよ!』
澪「…落ち着け」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 03:45:08.60 ID:V2QS+jFaO
澪「とりあえず、今晩、律の家に行くよ」
律『サンキュー!頼みますぜ!澪!』
ピッ
澪「さてと…次はここの集団面接か…」
♯♭化成
澪「(ここは名はあまり知られていないが、主力製品の売上シェアが世界二位なんだよな…)」
澪「(またこういう主力製品を中国に販売していきたいこともあり、実は語学力も求められているはず…)」
面接官「では一次選考を始めたいと思います」
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 03:57:50.01 ID:V2QS+jFaO
面接官「では自己紹介を兼ねまして学生時代に頑張ったことを簡潔にお願いします」
男子5「+-大学の~~と言います。私は学生時代に居酒屋のアルバイトに力を入れました。
体力と素早い判断力、そして接客を身につけるにはどうするか、それを追求してまいりました」
面接官「はい次の方」
男子6「@大学から参りました~~です。本日はお願い致します。
私が学生時代に力を入れたことはFPの資格の勉強です。私の専門知識をより伸ばしたいと思い、この資格の合格に努めました」
澪「(FP持っているならなぜこの化学メーカーを受けた…!)」
面接官「…はい、次の方」
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 10:19:20.41 ID:V2QS+jFaO
女子3「??大学から、参りました、~~と言います、本日は、お願いします!」
澪「(うわいるよなぁ…この小学生のお遊戯会みたいな話し方する奴…)」
女子3「私が、学生時代頑張った、ことは、身体障害者の、人達を手伝う、ボランティアサークルの、活動です!」
澪「(この喋り方をする奴って何なの?日常会話もそうなの?何か罰ゲームでそういう喋り方をしているの?つうかきめぇよ!)」
面接官「はい、次」
澪「はい!〇〇大学から参りました。秋山澪です!私が学生時代頑張ったことは(ry」
面接官「はい次」
澪「(えらい事務処理的な面接官だな…)」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 10:28:59.46 ID:V2QS+jFaO
男子7「∫∬大学の~~と言います。私が学生時代に頑張ったことは会社法ゼミで幹事を努めたことです。合同ゼミを企画し他の大学の同じ会社法ゼミの人たちとディベート大会など開きました」
面接官「はい、以上5名で一次選考を行わせていただきます。まずはみなさんに共通してお聞きにしたい質問から入ります。海外勤務は大丈夫でしょうか?」
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 10:47:26.20 ID:V2QS+jFaO
男子5「はい!大丈夫です」
面接官「それはなぜですか?」
男子5「なぜと言いますと?」
面接官「弊社は会社説明会でも説明させていただきました通り、タイにベトナム、インドネシア、中国に進出しています。そういったところで働くことができるかどうかをみなさんから確認したいわけです」
男子5「そうですか…私は新しい環境に慣れるのが早い方なので適応していきたいと思います」
面接官「…はい次」
男子6「私も大丈夫です。前に申し上げた通り、真面目に勉強することに自信があるため、必須な外国語をすぐに身につけていきたいと思います」
面接官「つまり男子6さんは語学力ではなく語学を習得する早さに自信があるわけですか?」
男子6「はい。中国語など習得したいと思います!」
面接官「…弊社では英語だけで事足りますけどね…英語はどうですか?」
男子6「はい。大学一年でTOEICで650を取りました」
面接官「…はい分かりました…」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 10:55:15.83 ID:V2QS+jFaO
女子3「私は、ボランティアサークルで、外国の方と、触れ合う、機会があり、外国の方に、話しかけることに、抵抗は、ありません」
澪「(いちいちイライラさせる喋り方だな…つうか話しかけることと外国で働くこととは関係ないだろ…)」
面接官「女子3さんがその時話した外国の方はどこの国ですか?」
女子3「タジキスタンの方とチリの方です」
澪「(アジアじゃねーwwwwwww)」
面接官「…分かりました…」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:08:47.48 ID:V2QS+jFaO
面接官「次の方…」
澪「はい。私も女子3さんと同じく外国の方と話しかけることに抵抗はありません。と言うのも、私のゼミでは東アジア・東南アジアの方と映画でディベートをする機会もあり、最初は英語で自分の考えを伝えることに苦戦しま
したが現在は前よりもスムーズになりました」
面接官「外国渡航経験はありますか?」
澪「はい。ゼミで知り合った仲間の国に夏休み渡航し、その文化に触れる機会はありました。これまで渡航した国は中国、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシアです」
面接官「分かりました」カキカキ
澪「(よし!面接官の声も軽くなった!)」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:29:08.48 ID:V2QS+jFaO
面接官「次の方」
男子7「あ、はい、私はゼミで留学生と交流する機会があり、えっと、その方とでゼミ研究をして参りましたから大丈夫です…」
面接官「留学生は日本語を習得してから来るのだと思っているのですが、男子7さんの英語はどうですか?」
男子7「あ、はい…留学生は日本語は話せますが、時おり外国語が入るんです。なら始めから英語で話そうとしてゼミでその人には英語で話しかけてます。私はTOEICのスコアで650行きまして日常会話には支障ないほ
どです」
面接官「分かりました…」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 11:45:47.14 ID:V2QS+jFaO
澪「(まったく…こいつらまともな受け答さえもできやしないのか…)」
澪「(はぁ…これが今の日本の大学の結果だと思うと情けなくなるな…外国市場に進出しようとしている傍らで英語どころか、まともな受け答えさえできない奴がいるなんて…)」
澪「(こんな奴らばっかりだと日本が海外からバカにされるだけだ…こんな日本語でさえ会話できない奴らなんかに海外展開をしようとする企業に入ってたまるもんか!これは企業の技術だけじゃなくて日本のイメージまで影
響される!)」
澪「(ここにいる奴らを通過させないようにアピールしてやる…!)」ニヤッ
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:42:32.55 ID:V2QS+jFaO
この後、澪のアピールにより周りの学生は萎縮するようになった…
面接官「…え~、こちらからの質問は以上となります質問のある方はおられますか?」
澪「はい!」
面接官「どうぞ」
澪「御社の技術や商品を海外市場に展開するにあたって…」ペラペラ
面接官「それはですね…」ペラペラ
学生5「…」
学生6「…」
女子3「…」
学生7「…」
面接官「…となります。こんな回答でもよろしいでしょうか?」
澪「はい!私が知りたかった以上のことを知ることができました!」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:44:35.19 ID:V2QS+jFaO
面接官「他に…ある方…?」
男子6「は…はいっ!」
面接官「どうぞ」
男子6「じ…人事評価制度について…お願いしますっ…!」
澪「(だから開発部門に聞いてどうするんだよ!これだからNNTカスが空気も読めないし配慮もできないんだよ!)」
面接官「会社ですので、結果を見ます。ですが結果だけでなくその過程も見ます。その過程を見るのは上司です」
男子6「は…はい…ありがとうございます…」
面接官「他に…」
女子3「はい」
面接官「どうぞ」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 12:54:52.60 ID:V2QS+jFaO
女子3「男女比率と、育児休暇の、取得について、お願いできますか?」
澪「(ああああああ!!!そんなこと説明会のうちに人事の人から聞いとけよカスがああああああああ!!!
そんなんだから『これだから女はクソw』とか言われんだよ死ね!二回以上死ね!)」
面接官「弊社は総合職ですと男性:女性は4:1で、技術職ですと7:1となっております。
育児休暇の取得についてですが、くるみマークを弊社は去年認定されており、男性でも取得できるようになっております」
女子3「ありがとうございます!」
澪「(だから小学生のお遊戯みたいな喋り方するな死ね!)」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:12:25.28 ID:V2QS+jFaO
面接官「…では時間となりました。これで一次選考を終了致します。結果については一週間以内に合格者のみにお電話させていただきます。ありがとうございました」
「「ありがとうございました!」」
バタン
澪「…」イライラ
澪「(レベルが低いというか何も考えずに選考に来ている奴で頭にきた…)」
男子5「いやぁ、手応えなかったなぁ」
男子6「どこを見ているんだろうな?」
女子3「私緊張しましたぁ~!」
澪「(エレベーターが一つしかないから今こいつらといるけど…特にこのクソアマとは一秒でも早く離れたい…)」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 13:15:50.75 ID:V2QS+jFaO
チーン、ガー
男子6「それじゃ、お会いすることあれば!お疲れさまです!」
男子5「お疲れさま!」
澪「(負け犬どもが最後まで馴れ合いか…お似合いだなwww)」
男子7「君スゴいよね!あれだけテキパキ話せて!」
女子3「私もそう思ったぁ~!」
澪「うるさい話しかけんなバカが伝染る」
男子7女子3「えっ」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 15:35:22.27 ID:V2QS+jFaO
澪「まったく…永久NNTの奴らなんかに話をしても何の得にもならん…」
女子3「ひ…酷い…」
男子7「お…おい!そんな言い方はないだろ!」ガシッ
パシッ
澪「触るな。この汚らわしいNNT共めが」
男子7「く…」
澪「何?暴力を振るう気?つくづくNNTってすぐ暴力に走るのだな。そんな単純な頭じゃ仕事なんてできるわけがないんだよ!」
男子7「…くそっ!」
女子3「…」
澪「ふんっ…NNT共めが」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 15:39:35.99 ID:V2QS+jFaO
澪「あ~あ、何あのバカな奴、肩つかんできて…スーツが汚れたじゃないか…」サッサッ
澪「クリーニングに出さないとな…ホント汚らわしい…」
「あら?澪?」
澪「あ、和…」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 15:49:16.82 ID:V2QS+jFaO
和「澪はさっきまでどこを回っていたの?」
澪「ん…素材メーカー」
和「メーカーって…澪って業界絞ってないの?」
澪「この時代絞っても仕方ないよ。でも自分が向かなさそうな業界は予め切っているけど」
和「そうなの…でも、志望動機なんて書きにくいんじゃないかしら?」
澪「大丈夫だよ。きっかけなんてちらほら散らばっているもんだし、それを上手く伝えればそれなりに志望動機につながるもんだよ」
和「なんだか、澪…就活で変わったわね…」
澪「え?」
和「なんというか…就活する前の澪はもっとこう…丸かったはずだった気が…あ、ごめんなさい。やっぱり気にしないで…」
澪「…」
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 16:20:51.93 ID:V2QS+jFaO
澪「(自分でも気づかなかったわけではない…でも、私はこれが楽しいと、正しいと思ってやってきたんだ…)」
澪「(今さら止めるわけにもいかない…!NNTのアホ共に社会の厳しさを知り渡らせるんだ…!)」
和「澪?大丈夫?」
澪「あ…ごめん、和…」
和「私の方こそごめんなさい。さっき変なこと言って…」
澪「気にしてないで…何とも思ってないから…」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 17:05:45.85 ID:V2QS+jFaO
和「…ね?少し喫茶店で休憩していかない?」
澪「あ…うん…」
喫茶店
和「はぁー、やっぱり涼しいわねー…」
澪「くすっ…和もそんなこと言うだな」
和「今日は特別に暑いからね…少し答えたわ…」
澪「…和は午前どこ行っていたの?」
和「前に言っていた先物取引とクレジットカードの面接よ。両方とも雰囲気が良かったわ」
澪「そうなんだ…」
澪「(先物取引ならまだ良いが、和に信販系には行ってもらいたくないな…)」
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 17:21:14.24 ID:V2QS+jFaO
和「そういえば、律はどうなの?私全然会っていないから律の就活状況が気になって…」
澪「まあ…一社しか聞いてないけど、次は人事面接を受けるのだと…」
和「どんな業界かしら?澪は聞いている?」
澪「生保だよ。私もそこを受けているからね」
和「生保…?この時期と言えば…〇×生命か外資しか聞かないわね…」
澪「まあ、まさにその〇×生命なんだけどね。律の奴、一次面接突破だけでえらい嬉しそうだったなぁ…」
和「…良かった…」
澪「え?」
和「澪はまだ律と仲良くやれているのね…私…就活の忙しさから自分で手一杯になって唯に何もしてあげられなかったわ…」
澪「和…」
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 17:38:07.27 ID:V2QS+jFaO
ブー…ブー…ブー…
澪「(なんだよこんな時に!あ…さっきの企業からだ…)」
澪「ごめん、和。ちょっと電話」
和「ええ、大丈夫よ」
澪「はい、秋山です…はい、はい…はい!その日に伺います。はい!ありがとうございました!」ピッ
和「その様子だと企業からのようね…」
澪「うん。今朝受けた素材メーカーだよ」
和「澪さすがね!」
澪「そんな…大したことじゃないよ…」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 18:02:47.93 ID:V2QS+jFaO
和「いや、スゴいことよ。一つの企業に一つの選考を進めるのにどれだけの人が敗れていくか…かなりスゴいことなのよ?」
澪「…」
和「今年は去年の影響が出て経済や企業が冷え込んじゃって本当に採用枠が狭き門になっちゃったのよね…」
澪「…」
和「実際に去年なら採用されていた人も今年は採用されないなんてこともあるらしいの
本当に今年という厳しい就活状況の中で澪はくぐりぬけて行けるなんてそうそうないわ!」
澪「うん…ありがとう…」
澪「…」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 18:20:06.29 ID:V2QS+jFaO
澪の家
バタン
澪「ふぅー…」
澪「(なんだか今日は疲れたな…普通にやっていれば内定なんてすぐ取れるだろうに…)」
和『澪みたいに選考を進められるなんてそうそういないわ!』
澪「私が…おかしいのかな…普通に自分の考えを相手に伝えて、普通に相手に聞かれたことに答えるだけなのに…」
澪「その普通は本当は普通じゃないのかな…?」
澪「いや…NNTがダメすぎなんだろ…N…NT…が…おかしい…」
澪「すーすー…」
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 18:32:54.73 ID:V2QS+jFaO
ブー…ブー…ブー…
澪「ん…あ、私寝ちゃっていたな…あれ?律から電話…あ!」
ピッ
律『澪ー!やと出てきてくれたかー!』
澪「ごめん…気づいたら寝ちゃっていて…」
律『今日何時ぐらいに来れるんだー?19時くらい?』
澪「ごめん。遅くなりそう…20時で良い?」
律『私は大丈夫だよ!今晩もお願いしますぜ!先生!』
澪「…もう…おだてるだけは上手なのだから…」
ピッ
澪「まだ内定が出ていないのは律と和か…」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:06:06.66 ID:V2QS+jFaO
ガタンタタン…
澪「…」
澪「(私が本命の企業から内定をもらったのはGWが始まる前だったな…)」
澪「(たった三回の面接で決まった企業…誰もがその企業に憧れる存在だ…)」
澪「(もちろんそれまでの過程でもインターンやOB・OG訪問はした…本当に入社したいと思った…)」
澪「(この会社で自分はどうしたいのか…何ができるのか…何が自分の利益になるのか…考えに考え尽くしそれを言葉にして伝えたわけだ…)」
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:35:55.89 ID:V2QS+jFaO
澪「(最終面接ですごいことを聞かれたな…『日本をどうしたいか?』)」
澪「(良くしたい…それしか言えなかった…日本は世界でも認められる存在にならないといけない…そのために自分はこの企業で、この部門で全力を尽くしたい…!)」
澪「(その翌日に内定をもらったんだったな…23:32の電話で…)」
澪「(嬉しかった…親も大いに喜んでくれた…だけど、この企業は自分には難しいのではないか…?)」
澪「(分からなくなった…自分は本当にこの企業から認められたのか?)」
澪「(確かめたかった…!)」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:43:55.15 ID:V2QS+jFaO
ピンポーン
律「はいはーい!」
ガチャッ
澪「やあ」
律「待ってたぜ~!澪~!」
澪「それじゃ、人事面接の対策をするか…」
律「私はもうこれ一本のつもりで挑むぜ!」
澪「一本のつもりか…まぁ良いんじゃないか?」
澪「(律にも…私が初めて感じた内定の喜びを味わってほしい…!)」
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:04:53.35 ID:V2QS+jFaO
澪「人事面接と言えど、面接のやり方は変わらないんだ。社長面接や役員面接の方が対策いるかもな」
律「へ~人事の人ってそこまで気にする必要はないんだ~」
澪「強いて言えば、採用責任者としての自負心を持つ人が多いからな。前の面接よりしっかり答えないとダメだぞ」
律「しっかりか…練習でやっていけば大丈夫だろうな~」
澪「とは言え、採用のプロが多い。仲間としての人を見る経験を多くする人だからその場で思いついた嘘なんてすぐバレる。律は嘘が下手だからつかない方がいいな」
律「わ…分かった…」
澪「いいな?嘘はつくなよ?」
律「そこまで念を押さなくても…」
428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:35:00.69 ID:V2QS+jFaO
澪「…これで良いんじゃないか?律」
律「ほ、本当か澪?」
澪「まあ、絶対とは言わないが、後は考えて発言することだな…」
律「うぅ…考えてか…」
澪「まあ面接官と会話ができることが大事なんだよ」
律「分かった…明後日頑張るぜ!」
澪「(そうか…明後日だったな…)」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:56:51.91 ID:V2QS+jFaO
律「それじゃあ、澪ありがとな。遅くまで付き合わせて悪いな。澪も就活中で忙しい身なのに」
澪「…いいよそんなの…」
澪「(これで律が選考に進めてくれれば良いんだけど…)」
律「駅まで送ろうか?コンビニに寄る必要が私にはあるから…」
澪「…律…酒か?」
律「違うわい!糊だよ糊!中身なくなったんだよ!」
澪「そうか…」
443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:07:28.72 ID:V2QS+jFaO
律「…」
澪「…」
律「なぁ、澪…」
澪「ん?」
律「澪さ…私に何か隠し事しているんじゃないか?」
澪「え?」
律「いや…なんとなくだけどさ…最強の澪にしては何か引っかかる気がしてよ…」
澪「…」
律「なんだかさ…昔の澪じゃないような気がしてよ…いや、私の気のせいなのかもしれないな…」
澪「…」
律「あ…悪い…気にしないでくれよ?澪…澪?」
澪「…」
446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:15:06.65 ID:V2QS+jFaO
澪「ごめん…律…」タタタ
律「おい!澪!待てよ!」
澪「来るな!私は…私は…う、う…」
律「澪、いきなりどうしたんだよ…悩み事でもあるのか?」
澪「う…うぐ…私は…私は…」
律「澪…」
448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:22:44.97 ID:V2QS+jFaO
律「澪…落ち着いたか?」
澪「うん…ごめん…」
律「話したくないなら話さなくても良い。だけど、話さないと澪はずっと苦しいままだと思う…澪に私は何もできないしよ…」
澪「…」
454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:28:46.00 ID:V2QS+jFaO
澪「実は…私…内定もらってないなんて嘘だったんだ…」
律「え?もうもらっているのかよ?いつ?」
澪「4月終わり…」
律「ああ…和みたいにもっと行きたい企業を狙っているんだろ?」
澪「いや…そこは…本命の企業なんだ…」
律「ならなんでまだ就活なんて続けているなんて…」
澪「自分が分からなくなったんだ…」
律「…は?」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:40:28.32 ID:V2QS+jFaO
澪「実感がわかなくて…◆◆商事なんて夢物語だと思っていたのに…私の人柄を認めて内定を出してくれたのだと思う…だけど…だけど…」
律「…」
澪「本当に私は認めてくれたのか…確かめたくて…いろんな企業を再び受けてみた…自分は本当に認められる存在なのかと…」
律「澪…自信を持てよ!そこにお前が必要だと思ったから採用したんだろ!澪は◆◆商事に必要な人間なんだよ!」
澪「怖い…怖いんだよ!あんな有名な企業…私に…私なんかに合うはずがないんだよ!」
律「…」スッ
バチンッ
澪「え?」
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 22:47:47.79 ID:V2QS+jFaO
ひりひり…
澪「いたい…頬が…いたい…」
律「澪!お前はなんでいつも自分から逃げるんだよ!」
澪「律…」
律「お前は…澪は…私にとっちゃあ…すげー自慢できる奴なんだよ!私には出来ないことをやれて、今もこうして私を助けてくれている!これほど自慢できる奴ぜってーいねーよ!」
澪「それは…私を評価しすぎだよ…」
律「お前が評価しなさすぎなんだよ!」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 23:01:24.33 ID:V2QS+jFaO
律「確かに◆◆商事は超エリートの世界さ!だけどな?その素質が澪にあったんだとなぜ気づけないんだ?」
澪「そんなの…分かるわけないだろ!」
律「じゃあ◆◆商事の面接官は澪を誤って採用したってことなのか?世界に名を知らしめす◆◆商事の人事がそんなヘマをすると言うのか?」
澪「そ…それは…」
澪「…」
律「悪い…私もつい怒鳴っちゃった…でも、自分のすごいことを認めないところは許せなかったんだ…」
律「自慢の澪をダメにしたくないからさ…」
澪「律…」
469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 23:14:30.97 ID:V2QS+jFaO
律「あ、電車来るぞ」
澪「…うん」
律「そうだ!明日暇なもう一回練習に付き合ってくれよ!うおー!〇×生命頑張るぞー!」
澪「…分かった…夕方には訪れるよ」
律「サンキュ!お願いしやす!」
澪「それじゃあ」
律「おう!またな!」
ガタンタタン
澪「(律を助けるつもりが逆に助けられたな…)」
澪「(律も私にとっては自慢の存在だよ…)」
プシュー…ガタンタタン…
475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 23:30:47.36 ID:V2QS+jFaO
人事「では三次選考を行わせて頂きます」
律「はい!よろしくお願いします!」
人事「君は確か元気な子だったね。説明会の時から覚えていたよ」
律「え?そうですか?いやぁ」ポリポリ
人事「それでは早速質問に入るけど、最近怒ったことは何かな?ニュースでも友人について何でもいいけど」
律「はい!私の幼なじみについてですが、この前…」
澪「…」
澪「(律の奴、上手くいっているかな?)」
澪「(結局、私はここや選考中の企業を全て辞退した…律のためでもあるけど、もう私が就活を続ける理由はなくなったのだから…)」
澪「(バカなNNTともう会うことがないと思うと清々しい気分になるな…)」
澪「(和はどうしているんだろう…?)」
ブー…ブー…ブー…
澪「和からだ…」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 23:46:42.75 ID:V2QS+jFaO
澪「もしもし?和?」
和『澪?私やったわ!ついにやったわ!』
澪「やったって…もしかして内定出たの?」
和『そうなの!先物取引の企業から今さっきもらえたの!』
澪「和やったじゃないか!おめでとう!」
和『ありがとう!頑張った甲斐があったわ!うちの親や唯にも連絡しないといけないから、詳しいことはまた今度ね!』
澪「うん!また」ピッ
澪「和も内定取れたか…残りは律だけだな…」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 00:18:22.85 ID:yAwDz7j2O
律「失礼しました!」
バタン
律「うぅ~緊張した~!役員の人達ってあんなに話しかけにくいおっちゃんばっかだったとは…」
澪「…」
律「お!澪~!」
澪「律…どうだったんだ?」
律「う~ん…微妙かな?受け答えと気持ちをしっかり伝えることはやれたよ」
澪「そっか…」
律「というかなぜ澪がここに?もしかして私のことを気にかけ…」
澪「た…たまたまだ!」
律「たまたまって…ここオフィス街だぞ?寄る場所なんてないのに…」
澪「いいから帰るぞ!バカ律…」
律「…はいはい…」
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 00:52:20.25 ID:yAwDz7j2O
澪「律…最終面接の結果はいつなんだ?」
律「う~ん…一週間以内かな?」
澪「かな?って…おい!」
律「まあいいじゃん!」
澪「ホント律は楽天的だよな…」
律「いやはや…」
澪「まったく…」
ブー…ブー…ブー…
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 00:59:18.06 ID:yAwDz7j2O
律「ん?非通知からだ!」
澪「おい!早く出ろよ!もしかしたらさっきの〇×生命からかもしれないぞ!」
律「あわわわ!」ピッ
律「はい…田井中です…はい…はい!ありがとうございます!…はい!頑張ってまいります!」
澪「これは…もしや…」
律「…はい!…はい!失礼しました~!」ピッ
澪「り…律…いけたのか?」
律「…ふふふ!澪!私も社会人になれるぜ~!」
澪「…は…はは…律も…律も…うぐ…社会人になれるんだ…」
律「おいおいなんで澪が泣くんだよ!普通こういうのは私だろ?」
澪「な…泣いてなんかない!」
律「もう澪ちゅわんったら正直じゃないんだから~」
澪「だ~ま~れ~!」ぐいぐい
律「痛い痛い痛い!痛いです澪さん!」
こうして彼女達の就活戦線は終わりを告げたのである。
512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:16:24.81 ID:yAwDz7j2O
唯「あ!澪ちゃん。こっちこっち!」
律「おっそ~い!卒業式始まるぞ~!」
紬「あら澪ちゃんってば決まっちゃって」
澪「ハァ…ハァ…もうダメ…キツッ…」
律「おいおい」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:26:52.04 ID:yAwDz7j2O
澪「あれ?みんな振袖?卒業式って振袖じゃないといけないの?」
紬「服装は自由だけど、振袖の方が澪ちゃん似合うと思っていたのに…」
唯「あ、私もそう思う。でもスーツ姿もかっこいいよ~」
澪「う…うん…ありがとう…」
律「和が先に席取っといてくれてるしよ!早く入ろうぜ!」
澪「うぅ…なんで私が学生代表の挨拶なんて…」
律「とても◆◆商事から内定を得た奴の発言じゃないな」
澪「うるさいだまれバカ律」
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:44:36.96 ID:yAwDz7j2O
唯「澪ちゃん、毒づくようになったね」
澪「いや…そ、そういうわけじゃ…」
紬「(今さらだけど、◆◆商事って私のところとライバル関係なのよね…澪ちゃん知っているのかしら?黙っておいた方が良いわね)」
律「ま、頑張れよ!お前はやれるんだからよ!」
澪「うぅ…分かったよ…」
和「あら?澪到着したのね。こっちの席よ!」
澪「和まで振袖…振袖にしておけば良かった…」
和「へ…?」
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:00:16.24 ID:yAwDz7j2O
『〇〇大学〇〇学部学士代表、秋山澪さんから挨拶』
澪「…はい!」
和「(澪頑張って…)」
かつかつかつ
澪「本日、私達は四年の学び屋である〇〇大学から巣立つことになりました…」
パチパチ…
澪「(い…言えた…!学部長よりも噛まずに言えた…!)」
和「お疲れさま」
澪「ふぅ…」
澪「(本当に今日でみんなと離ればなれになるのか…)」
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:14:00.27 ID:yAwDz7j2O
唯「澪ちゃ~ん!写真一緒に撮ろうよ!」
澪「ちょっと待ってよ!ハァ…ハァ…」
律「ホント澪の体力って落ちたよなぁ」
紬「写真誰かに撮ってもらいたいけど…」
梓「あ、いたいた…先輩達!そこにいたのですね!」
律「お!ちょうど良いところに梓と憂ちゃんが来てくれたな!おーい!」
憂「みなさんおめでとうございます!」
唯「あずにゃ~ん!」
梓「だからいきなり抱きつかないでください!」
律「こいつらは高校の時から変わらんな…」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:29:24.46 ID:yAwDz7j2O
和「まだ唯は大人になれないわね…」
澪「そういえば和、結局は就職先はどうしたの?先物取引の企業じゃないと聞いたのだけど…」
和「やっぱり★○製薬にしたわ…福利厚生はやっぱりこっちの方が良かったからね」
澪「そうなんだ…良かった…そっちの方が和に合っていると思うよ」
和「ありがとう。澪も◆◆商事の配属は決まったの?」
澪「新人研修の後で決まるんだ…志望している部署に配属されると良いのだけど…」
和「頑張れば出来るわよ。きっと」
澪「うん。ありがとう…!」
律「お二人さ~ん!早く早くぅ~!」
和「はいはい。ほら行きましょ」
澪「うん。分かった」
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:52:36.34 ID:yAwDz7j2O
卒業式から3ヶ月後…
人事「なるほどね。秋山さんはエネルギー部門を志望しているわけですね」
澪「はい!」
人事「海外転勤多い…というか、海外で働く方が多い部署だけど大丈夫かな?」
澪「大丈夫です!」
人事「分かりました」
澪「ありがとうございました」
バタン
澪「(配属面談ってあんな感じで良かったのかな?)」
533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:54:11.02 ID:yAwDz7j2O
配属発表日
澪「…」
『辞令
秋山澪をエネルギー部門 油田開発部に配属することを命ずる』
澪「や…やった!志望していた部門だ!」
澪「あれ?でもどこの国に行ったりするんだろう…」
『アラスカ』
澪「」
おわり
545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 07:30:17.13 ID:f39pBZGiO
おつ
546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 07:32:56.82 ID:/zSMv7I6P
>>1
面白かったよ
お疲れ様でした
澪「どうもNNTでぇーす!」1
↓リンク先で数ページ読めます!
(日経就職シリーズ) 学生のためのリアル就活本 就職活動ナビゲーション2011年度版
これからを生き抜くために大学時代にすべきこと
絶対内定2012 面接
コメント一覧 (11)
-
- 2010年07月26日 12:02
- くそっ…ためになったと感じた俺が情けない…
-
- 2010年07月26日 16:06
- 面白かったなあ。澪の黒さが上手く周りに中和されてて良かった。これで澪までただの緊張しいヘタレで、しかもハッピーエンドだったりしたら酷かっただろうw
-
- 2010年07月26日 16:22
- どうでもいいけど「ん」が「の」になってるみたいなところ多くない?
お嬢様みたい
-
- 2010年07月26日 17:48
- なんだ来年のオレか
-
- 2010年07月26日 18:21
- 俺もためになったw
早い奴はもう動き出してるからな
-
- 2010年07月26日 23:56
- タメになった、ってか感動した。
まだ未成年だけど。
ってかオチwwwwww
-
- 2010年07月27日 02:03
- これは別の意味で良SSだなw
馬鹿にしているようで実はアドバイスになっているところから書いた奴の優しさを感じたw
俺もためになったわ。
-
- 2010年07月29日 00:05
- 就職氷河期はいつになったら終わるんだろうな
-
- 2010年07月29日 07:18
- こういう真面目な就職活動とか無い職業だから
すごく興味深かったし勉強になった。
就活ってタフじゃないと乗り切れないんだなあ・・・
就活生の人頑張れー
-
- 2012年11月08日 17:41
- ニートに優しいss
少しタメになった。