キョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」【後日談】
キョン「俺。未来から来たって言ったら笑う?」の【後日談】です。
795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/06(火) 07:14:03.72 ID:vFDD2sbwO
その後のことを少しだけ語ろう。
その昼何事もなかったかのようにピンピンした古泉とトイレに行った帰りの購買部で出会った。
「あなたには感謝すべきなんでしょうね」
いつかと同じセリフを同じ爽やかな笑顔で言う
「あの後世界は一瞬にして元戻り、僕も朝比奈さんも長門さんも何とか無事に元通り再生する事ができました。本当にあなたはよくやってくれましたよ。皮肉じゃありませんよ?ただ、その後に少し。一悶着ありましてね」
それは長門さんに聞いて下さい。では、と言いつつ、古泉は俺に手を振った
昼休みに顔を出した文芸部部室では、長門がいつもの特等席で本をよんでいた。
「あの後、アナタは世界を元通りにし、デバイスに組み込まれたプログラム通り未来へと返還された。が、しかしアナタがいなくなった事を悟った涼宮ハルヒはその15分後、再生さるたばかりの私のところへ訪れ。アナタを連れ返す方法を私から聞き出し実行した」
第一声がそれである。あの別れ際、長門が見せた表情は俺の見間違いだったのか?
797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:16:49.55 ID:vFDD2sbwO
でもまぁ俺もそれが一番気になっていたんで、その後も長門と俺の一問一答がしばらく続いた。
要約するとこんな感じらしい
まず結論として。現在のハルヒは性格以外を見るならばそこらにいる普通の女の子とさして変わらなくなったらしい。
そして肝心なあの後。
神人が腕を振り下ろし旧校を叩き潰さんとしたまさにその時、俺が俺の中にある最後のエネルギーを使い世界を元通りにした。此処まではいい
が、その後ハルヒは俺が消えたと知るやいなや部室から満身創痍で長門の家まで走り、飛び込み、再生されたばかりの長門にぐちゃぐちゃな顔で、何とかするように頼み込んだらしい。
そしてここからが、毎度お馴染み長門のターンだ。
長門の中にはまだ願望実現を果たすだけのエネルギーがおよそ二回分残っていた。
長門の話によると、このエネルギーは全ての空間で絶対数が決まっており。
なので一回使ったエネルギーを、過去に戻ってやり直し。などは出来ないらしい。
よってあの時点でこの宇宙にそのエネルギーは長門の内にのみしか存在しなかった事になる。
798 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:18:31.87 ID:vFDD2sbwO
だが、ここで問題発生。
長門自身は自分の内のそのエネルギーには関与できない。
クソったれな思念なんちゃらが、ハルヒに返しきれず長門の中に残留してしまったそのエネルギーと長門との接触をロックしちまったからだ。
そこで長門は懇願するハルヒを前にして、決意した。
ハルヒを自分のソースの中へとダイブさせハルヒに残留エネルギーを明け渡すと。
コレはなかなかの賭けだったみたいだ。
一歩ハルヒが間違えれば長門がバグっちまうし、そしたらハルヒもただじゃ済まない。
だが、ハルヒは見事エネルギーの抽出に成功。そのまま、一回分のエネルギーで俺にもう一度会いたいと。
そして、二回目の願いで俺と一緒に現代へと。そう願ってくれた。そのおかげで今俺はここでこうしていられる。
799 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:20:22.01 ID:vFDD2sbwO
あぁちなみに後で分かったんだが。ハルヒの3つの願いが及ぼした効果は
一つ目はあの昼寝の10分延長。まぁなんとも間抜けで勿体無い…
そして先に三つ目を言うが、当然あの銃だ。
古泉の組織がその日、力の余波を検出した数は1つ。その日の撮影の時点では、まだピストルはただの玩具だった。
よって、あの日の夜。古泉は心配しなくていいですよと言ったが。
まさにその瞬間玩具のピストルは本物の銃へと変化していたって訳だ
重みの差で分かりそうなものだが、元々ある程度重いガスガンだったのが致命的だった…
という事は牛丼はホントにただの偶然。そういうことになる。まぁハルヒは茹で玉子がよかったって言ってしな。
本物に願ってたなら牛丼も茹で卵も一食単な筈だろう。
800 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:21:40.21 ID:vFDD2sbwO
そして俺がどうしても思い付かなかった二つ目。
聞いてみて納得したし、そんな事かよ!と思ったが、仕方ない、だってコレはハルヒにしか分からん筈だ。
火曜の放課後、部室でメールについて話し長門と途中まで下校して…そこでその後、偶然、ハルヒに出くわした。
少なくとも俺はそう思っていた。が、どうやらコレは違うみたいで、ハルヒ曰わく。
「ちょ、丁度アイスが食べたくなって、あんたを見かけたら奢らせてやろうかしら。なんて思ってたら、あんたがアホ面さげて現れたのよ!」
らしい。
その後、別にあんたと会いたかった訳じゃないわよ!といつも通りの強情ぶりを見せてそっぽを向いた。
通りであの日、気分上々だった訳だ…
801 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:22:33.48 ID:vFDD2sbwO
長門から大方の経過を聞いたその後、上級生の教室へ朝比奈さんの様子を見にいった。
元気な朝比奈さんを見た瞬間抱きしめたくなったのを、隣にいる鶴屋さんのおかげで抑えこむ事に成功し、その後の具合を聞いてみる。
が朝比奈さんに関しては撃たれた記憶さえあやふやみたいで、相変わらず鶴屋さんの隣でふゃんふにゃん言っていた。
802 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:24:13.13 ID:vFDD2sbwO
そしてその後は俺達SOS団復活パーティーだ。
力が無くなろうがどうだろうがハルヒの性格は相変わらずで。パーティーと呼称されたそれはハルヒが俺達4人へ何で私に黙ってたのよ!と叱咤する所から始まり。
宥める古泉や怯える朝比奈さんにやれ超能力使えだやれ時をかけてみろだと、まるで猛獣使いのごとく強要しだすのを俺は横から見て微笑んで…
という訳にはいかなく。当然矛先は俺にも向いて。といか途中から俺にしか刺さっていなかったのだが、まぁその辺はよしとしよう。
なんたってアイツが笑ってるんだからな
さて。このままハッピーエンドでちゃんちゃんと閉幕したいところだが、そうも行かない。
俺にはまだ…そう、最後のひと仕事が残っていた。
なので、もう少し後の事を語ろう。
804 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:26:37.40 ID:vFDD2sbwO
その後。
ハルヒに力が無くなった事と長門が言う情報フレアの真相が分かった事により、当然俺達の周りにもそれなりの変化が訪れた。
まず、古泉に関してはただのイケメンに成り下がった様子で。
「これからは普通の親友として仲良くしましょう」などと抜かしやがった
先ず普通の親友とはなんだ、それに俺がいつ親友になった!
機関や閉鎖空間に縛られることが無くなって爽やか度は日々上昇の一途を辿っている。
ただ俺は忘れない。あの日お前が開き直った事を。
蛇足だが事件後のゲームの強さといったら…やはり接待プレーだったのかコイツ。コイツから不信感は一生拭えそうにない
805 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:28:43.70 ID:vFDD2sbwO
そして長門。
意外にも俺達の中でコイツが一番変化が少ない。
ハルヒから自立進化の可能性が無くなったからうんちゃらで、その思念なんちゃらに放棄もとい解放された長門は、どうやら自由を手に入れた事が分かっていないらしく。
今も今まで通り部室を開ければ大体先着していて指定位置で本を読んでる。
でもまぁ前に比べれば僅かだが感情を出すようにはなったかな。
806 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 07:29:34.90 ID:vFDD2sbwO
んでハルヒだ。
コイツのまぁ説明不要なまでの奇天烈っぷりは現在も遺憾なく日々発揮され。
俺達を相変わらずブン回しながら練り歩いてる。
ついでに言うと俺達の関係もSOS団団長および団員から進む事もなく、普~通に毎日雑用としてこき使われている。
818 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 08:02:27.15 ID:vFDD2sbwO
そして最後に朝比奈さん。
結論から言ってしまうと、彼女元いた未来へと帰っていってしまった。
ハルヒも別れ際わんわん泣いて引き止めたのだが、こればっかりは能力を持たないハルヒにはどうしようもない。朝比奈さんにも向こうで家族や大事な人がいるのだから。
ハルヒも最後は泣く泣く帰る事を了承し、土産にカエルの着ぐるみを大事そうに渡していた。
当の朝比奈さんも、顔をぐちゃぐちゃにしてそれを受け取ると、最後に俺達一人一人に手紙を渡して未来に帰っていった。
そう。この手紙に記してあった事が俺の最後のひと仕事のそれだった。
850 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 09:52:20.48 ID:vFDD2sbwO
「待ってました朝比奈さん」
夜の部室で俺は時間ピッタリに姿を表したその女性と挨拶を交わす
「今晩わキョンくん。久しぶり?かな。私はそうでも無いんだけどね」
舌をペロッと出してそうフフと笑っている女性は、そう朝比奈さん(大)だ
しかし急に頭を下げて
「ごめんなさい…ずっと連絡しなくって。私達の方もあの後、いろいろ…すっごく大変で…」
本当に申し訳なさそうに俯く朝比奈さん(大)に俺も、いやいや終わったことですしと定型句で返し、呼ばれた理由を訪ねる。
852 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 09:53:56.26 ID:vFDD2sbwO
「あの後私達も未来で例のアドレスの発信源を突き止める事に成功したの。
時間平面上のある一点だけなんですけどね。
それに長門さんみたいに突き詰めたところまでは分からなかったけど。
それでも過去の一瞬だけ、どの時代にいたのかまで特定したんです…」
「それって凄いじゃないですか」
そのハズなのだが朝比奈さんの顔はどうにも優れない
「実は…その後、先に相手の方から我々にコンタクトをとってきたんです…先手を打たれてしまいました…」
ん?そいつってガキの俺の事だよな?
朝比奈さんを困らしてんじゃねーぞ
「それでまた一体どうして俺が?」
879 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 11:57:04.32 ID:vFDD2sbwO
「その…その方があなたにどうしても会いたいと言っているんです…」
ほぅ…朝比奈さんをパシリにしたのか。あのガキ
まぁ朝比奈さん(小)に渡された手紙に長々と別れを惜しむ内容が書かれていた後。PSとして今から三日後の20時00に部室へ
なんて書いてあるのを見た時から、どうにかなることは予想してましたよ。
「そうですか…分かりました。俺も伝えたい事があるのでいいですよ」
そう言うと朝比奈さん(大)の顔はパァと明るくなり
880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 11:58:04.58 ID:vFDD2sbwO
「本当ですか?よかった…断られたらどうしようかと思ってました…別に既定事項ではなかったので…」
朝比奈さんの安心ぶりを見ると、アイツがワガママ言って困らしたのは明白だな。ここは一つ人生の先輩として説教してやらんとな
「それじゃあ…」
と朝比奈さんが俺に目を閉じるようジェスチャーで促す
「あんまり気持ち悪くならないようにお願いします…」
そう怯えて言った俺に
「ごめんねキョンくん」
とだけ呟くと。そいつはやっぱり突然やって来た。
例の立ち眩みの激しいバージョンだ
俺の脳みそをこねくり回して意識だけかっさらっていくと。じゃあな、あばよとさっさとどっかに行っちまいやがった。
881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:00:01.81 ID:vFDD2sbwO
意識が復活したとき、俺の体はやっぱり地平線と平行になっていて。
垂直に立ってあるはずの樹木が俺には横に見える。
「ここは…あれ?朝比奈さん?」
今までの経験上てっきりあの公園に出るもんだと思ってた俺は少々面を食らった。
そこは昼の学校。日付はよく分からん
俺は校庭の隅の雑木林に寝そべっていた。
朝比奈さんの姿が見えない…
まぁ用が済んだら迎えに来てくれるのかな
そんな事をまだ起ききらない頭でボーと考えていると不意に後から声をかけられた。
「おぉ本当に来たんだ」
まだギリギリ声変わりしてるかしてないかの子供の声だ
883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:03:00.97 ID:vFDD2sbwO
「うん?」
声の具合から微妙に生意気感が漂っている。
セリフから察するに恐らくは…
「よう」
言ったのは俺だ
振り向いたそこには、ハルヒの記憶…いや、家にある何枚もの写真に写ってる少年がいた。
「悪いね呼び出しちって」
あぁお前が来るのが筋だろう。
「あぁお前が来るのが筋だろう」
別に遠慮する相手でもないので思ったこと言ってやる。
884 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:08:15.31 ID:vFDD2sbwO
「いや、それは無理なんだ」
言ったのは俺じゃない。
「どういう事だ?」
「うーんなんて言えばいいかな。あの事件はどっちに転ぶのか、実を言うと俺にも分かんないんだよ」
うん?お前は自由に時間を行き来できるんじゃねーのか?
「うん。まぁある程度はね、大体一万年程度は行き来できた。任務にも必要だったしね。
今はもっと短い感覚だけど。
だからお前とハルヒがワゴンに引かれそうになるのも知ってたし。
でもあそこが俺が影響できる臨界点だったんだ。あれ以上はどうやっても関与できなかったんだよ。胸の大きなお姉さんも言ってなかった?」
うん?言ってる意味が分からん。お前にお前と呼ばれる筋合いはない。
それに朝比奈さんを胸の大きなお姉さんよばりとは!お前の未来の唯一のオアシスだぞ!
886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:11:10.46 ID:vFDD2sbwO
「まぁそんな難しい事はいい」
自分より4歳近くも年下にペラペラ自分が知らない事を喋られるのは予想以上にイラッとしたのでさっさと本題に入る事にした。
「で?なんでわざわざ朝比奈さんをパシリにしてまで俺を呼んだんだ?」
少年はちょっと照れる仕草を見せたかと思うと。
「いや…ち、ちゃんとアイツと上手くやってんのか気になってさ」
そう言ったっきり顔を赤くして下を向いちまった。
ふっ少し懲らしめてやろう
「アイツってのは誰か分からんなー」
照れるがいい。それも経験だ少年。まぁこの後、この事もなんもかんも全部忘れちまうんだろうがな。
すると少年は顔をパッとあげると平然に
「涼宮ハルヒだよ」
俺ってこんなに切り返え早かったか?
887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:13:18.39 ID:vFDD2sbwO
その後も地面に座って他愛のない話やちょっとばかし未来の話をしてやり。
そして、そろそろ学校も終わる頃になると
「…ふーんアイツってやっぱ変わってんだな…さて。それじゃあそろそろいくよ。この時代のアイツもちょっとからかってやりたいし」
そう言っておもむろに少年は腰をあげた。
んーと伸びをする少年はやっぱりまだまだ子供で。とてもそんな星を救う救世主だったとは思えない
そんな少年を見ながら俺はあの日長門に言われた事がどうしても気になって聞かずにはいられなかった。
889 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:14:19.02 ID:vFDD2sbwO
「…………やっぱり後悔してんのか?」
一瞬表情が曇って
「…まぁちょっとはね。でも…もう戻せないから…」
そう言うと続けて
「あのさ…」
「ん?」
「…家族とはうまくやれてる?」
そう言ってとても、まるでこっちが申し訳なくなるような切ない顔をした
「あぁ。安心しろ。母さんも父さんも本当の俺の親だよ。それにな、なかなか可愛い妹もいるんだぜ。毎朝デッカい声でお越しにくるのは少々こたえるけどな」
890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:18:33.99 ID:vFDD2sbwO
それだけ聞くと少し安心したのか
「そっか」
それだけ言ってまた顔を上げ向き直る。
学校の時計はそろそろ終業のチャイムが鳴る時間だ
「それじゃあ…バイバイ」
そう言って少年は背中を向けて旧校舎の方へと歩いていった…
あ。
ここで伝えなければいけない事があったのを思い出す
891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:20:32.08 ID:vFDD2sbwO
「おーい」
15m程離れた少年が振り返る
「あのなー。か…………」
ここで終業のチャイムが鳴るちくしょうタイミングが悪い
「あー?聞こえないよー!」
「あー!のー!なー!」
少年が耳をすませる
「母さんが風邪ひくなってよー!」
893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:21:33.68 ID:vFDD2sbwO
その少年は一瞬目を見開いた後下唇をギュッと噛み今にも涙が溢れそうな顔で
「…う゛んわがった!」
それだけ言うと今度こそ旧校舎の方へ歩いて消えていった。
その背中を見ながら俺は心で一言。世界で一番ありふれた言葉を本当に一言だけ呟いた。
頑張れよ
898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:25:11.57 ID:vFDD2sbwO
その後、朝比奈さんを探して校門をウロウロする俺を最悪にもハルヒが発見するという、
もしかしたらパラドックス的なトラブルに発展するかもしれない危機に陥るが、しかしコレはいい機会かも知れないと思い。
返し忘れてずっと内ポッケに入っていた赤いカチューシャを返すついでに日頃思ってる事を言ってやった。
だって困るのはこの時代の俺であって俺じゃあないからな。
ハルヒは俺の言葉が嬉しかったのか恥ずかしかったのか
「ポ、ポニーテールぐらいできるわよ!」
と息巻いてどっかに行っちまった
ようやく朝比奈さんが迎えに来てくれて時空の狭間をさまよっている時に俺は思った。
遠い未来、惑星を崩壊させるのは人間で、ならば逆に考えればそれを防げるのも俺達人間だけなのではないだろうか?
それならば。
それならば自分が。
俺が僅かにでも出来る未来への償いは一体なんなのだろう?
なんて哲学的な事を考えながら目を覚ました俺の枕元には、いつもと変わらない朝がきているだけだった
fin
899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:25:37.56 ID:rn2skXWH0
もうこれ本家でいいよw
900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:26:29.96 ID:t10TTtt30
乙
そしてgood night!
902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:26:33.81 ID:wURXBWH7i
SSに張り付いたのは初めてかもしれん
>>1楽しかったよありがとう
903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:27:21.42 ID:h5v9uRPo0
乙
感動した
お前はもう谷川だ
904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:28:09.01 ID:MHScen5i0
乙
楽しかった
914 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:32:51.17 ID:KmG74nTvi
超乙!
久しぶりにいいSSを読ませてもらった。
915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:34:57.84 ID:kg2P8r0kO
>>1乙
気づいたら大学サボってたけど後悔はしていない
917 :1 ◆I4lqIUhgOc :2009/10/06(火) 12:35:29.66 ID:vFDD2sbwO
述べ3日
僕の単なる趣味にお付き合い下さいまして本当にありがとうございました
とても小説を書く語彙力で見苦しい点多々あったと思いますが。
最後までよんでくれた方
支援してくれた方
荒らさないでくれた方
本当にありがとうございました
今はただの学生ですが僕もいつかハルヒみたいな小説をかけたらいいなぁと日々思っております
途中あまりに褒められたので、どっかに釣りスレでも立ってんじゃないかと疑いましたがw
ですが素直に喜ばしていただきます
僕がここにいた証を付ける事をどうかお許し下さい
それではさようなら
本当にありがとうございました!
918 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:37:19.22 ID:ypS+5vO0O
>>1
大作乙
久しぶりにいいSS読ませてもらったよ
>>1よ、あと涼宮ハルヒの○○をつけるなら何てしたい?
923 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:40:38.28 ID:vFDD2sbwO
>>918
皆さんにお任せです
所詮盗作の二次創作なのですし…
あんまり偉そうには出来ませんから
924 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:40:49.09 ID:Wxu/kMk2O
>>1乙
939 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:50:48.80 ID:vFDD2sbwO
まとめて載せて頂けるなんてコレ以上はありません
その時は誤字と行間の編集をお願いしますw
やっぱり電車の行き帰りチマチマ携帯で書くのはダメですねw
僕は酉だけで充分です
それでは本当にさようなら!
ありがとうございました!
940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:50:50.60 ID:e9g9jQNA0
>>1お疲れさまです
942 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10 /06(火) 12:51:36.99 ID:ypS+5vO0O
>>923
謙虚だなw
わかった、ありがとう
次回の先生の作品に期待してます
943 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/06(火) 12:52:11.22 ID:6UKlDWV/O
>>939
風邪引くなよ
コメント一覧 (13)
-
- 2010年06月17日 23:56
- この作者電撃からデビューするって聞いたけどどうなったの
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- 2010年06月18日 01:34
- なにこれ。
凄いパワーが溢れている。
恐怖さえ感じた。
非常に評価し難い。
過去最高のSSと認定。
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- 2010年07月31日 11:41
- 凄いとしか
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- 2011年02月26日 17:10
- 最高だ
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- 2011年06月17日 23:34
- メタファー的意味ではこういう風なキョンと本家作者の意図考察がされてるけど
(能力の大元とか、異世界人が読者キョンだとか)それをクドくせずうまくまとめた逸材だな。
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- 2011年08月08日 02:47
- ライトノベルとかたまに書くけど、ここまで素晴らしいというかなんというか・・・。
ともかく、乙!
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- 2011年10月11日 22:57
- 母さんが風邪引くなよって
で涙腺が崩壊した。SSで泣いたの始めて。
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- 2012年04月16日 10:35
- 良かった
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- 2012年07月02日 20:56
- やばい
このSSはマジでいい!
>>1の小説読みたい!
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- 2015年09月18日 07:36
- 結局メールを事故るギリギリにしか送らなかったのはなんで?
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- 2017年04月30日 03:07
- 8年前にこんな超名作があるとは…感動したし、ラストも最高。今、作者さんは何をしていらっしゃるのだろう
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- 2017年09月02日 22:13
- 溢れる才能を感じた。しかも当時学生だったというから驚き。
気付いたら作品の世界に吸い込まれていっていた。ただのssで片付けられるレベルではないと思う。
しかし、本編の結末にはもっと相応しいものがあったのではないか、とも思うし、他に例えば幼いキョンがハルヒに能力を渡すシーンでは、彼の能力を既に使用した回数がまだ僅か三回であったのに違和感を感じた。もっと多くしといてもその後のストーリーに影響は出ないし、何より彼の普通でないことへの苦しみがより伝わり易くなると思ったためだ。
と、こういう意見を言いたくなったのは偏にこの作品が素晴らしかった故にである。
何れにせよ、この作者が自分に合ったステージで執筆に勤しんでいるであろうことを願いつつ、今作へ出会えたことへの感謝を述べたい。
-
- 2018年06月26日 13:51
- 過去の谷川が、未来の谷川に能力を渡してハルヒをかかせた?そしてこれを書いたのは力を2回分残した過去の谷川だったということ?