キョン「どうする?」長門「……」【エピローグ】
一旦ではあるがエピなどを書いていきたいと思います。
また途中で抜けるので保守できたらお願いします。
保守だらけで済まん。
てかまさか残ってるとはなww
たぶん本編以上にgdgdになるので期待はさらにしないでくださいw
ではごゆるりとお楽しみくださるとうれしいです。
一日目 帰路
古泉「さてと、どうしましょうかね」
朝比奈「今日はなんだか疲れちゃいました……」
古泉「そうですね……、ですが僕はうれしいですよ」
朝比奈「えっ!?」
古泉「涼宮さんのおかげで朝比奈さんとこういう関係を持つことができているのですから」
朝比奈「どういうことですか?」
古泉「そのままの意味ですよ。僕は前々から朝比奈さんとはお近づきになりたいと思ってました。
きっかけは予想していませんでしたが結果としては僕にとってうれしいものです」
朝比奈「わ、私もうれしいですぅ……///」
古泉「そう言っていただけて光栄です」
古泉「なんですか?」
朝比奈「涼宮さんの前だけでなくて……そのぅ……」
古泉「…………」
朝比奈「名前で、呼び合いませんかぁ~……なんて……」
古泉「よろしいのですか?」
古泉「いやなわけないじゃないですか。聞いたら野暮かもしれませんが
どうしてそのようなご提案を……?」
朝比奈「そ、それは涼宮さんだけの前じゃとっさの時に対応できないかもしれないですから……」
朝比奈『……素直に言えなかったぁ…………』
古泉「そうですよね。わかりました、みくるさんと呼ばせていただきます」
朝比奈「い、いやっ!その……みくる、でいいですぅ……」
少々恥ずかしいですね」
朝比奈「私もいつきくんと呼びますね」
古泉「よろしくお願いします」
朝比奈「しかし涼宮さんはどうしてこんなことをしているのでしょうね?」
古泉「まだわかりません、長門さんのためと言っていたのですが」
朝比奈「そうですね。確かに涼宮さんなら長門さんのために
イベント事をやってあげそうですぅ」
古泉「ですが、まだ何かある気がするのですよ。それは僕たちにかかわっていることかもしれないですし
もしかしたら彼、いやそっちの可能性の方が高いと思います」
朝比奈「そうですねぇ、でも何で長門さんとキョンくんなんでしょう?」
朝比奈「信頼、ですか……」
古泉「今はまだ何とも言えないです。涼宮さんは彼のことをどう思っているのか?
しかし一つはっきり言えることがあります」
朝比奈「なんですか?」
古泉「涼宮さんは確実に大人になっていっているということです」
朝比奈「…………」
古泉「自分の意中の男性と自分の友人をいくらゲームといっても付き合わせるでしょうか?
それだけ涼宮さんは友人を大切にする心があるということと
彼のことで自分をコントロールできなくなるなんてことがなくなっているんだと思います」
朝比奈「そう、なんですか……」
古泉「あくまで推測ですけどね」
古泉「そうですね。今の僕の任務は朝比奈さんとの時間を楽しむことですね。
そんな任務といわなくても楽しいに決まっていますがね」
朝比奈「古泉君…………」
古泉「おっと、いつき とよんでいただけるのでは?」
朝比奈「あっ!そうでしたぁ……。まだなれませんねぇ」
古泉「気長に行きましょうか。みくる」
朝比奈「いつきくん……」
涼宮さんは一体なぜこんなことをしたのでしょうか。
本当に分かりません。しかし、今はすべきことがあります。
古泉「古泉です、いまメール大丈夫ですか?」
涼宮さんから渡された表の名目をクリアしなければいけない。
個人的には全く苦にならない。
しかし朝比奈さんがどう思っているかなんてわからない。
……trrrr
朝比奈「大丈夫ですよ~ メールくれてうれしいです」
古泉「そう言っていただき光栄です。今日はどうでしたでしょうか?」
……trrr
朝比奈「もちろん楽しかったですよ! いつきくんはどうでしたか?」
朝比奈「そう、よかったです……」
古泉「そういえば、まだみくるのことを詳しく知っていませんでした
よければ趣味など詳しく聞いてもいいですか?」
朝比奈「もちろんですよ」
古泉「ありがとうございます」
朝比奈「もちろんいつきくんのことも教えてくれますよね?」
古泉「はい、僕なんかのことでよければ」
……………。
………………。
…………………。
古泉「おっと、もうこんな時間ですか」
朝比奈「ほんとですね」
古泉「はじめて時間を忘れてメールをしてしまいましたよ」
朝比奈「わたしもです~」
古泉「明日は……どうしますか?」
朝比奈「どうするって?」
古泉「僕はみくるともっと話をしていたいのです」
朝比奈「うれしいですぅ」
古泉「おそらく部室は僕ら以外の誰かがいるでしょう」
古泉「別に問題はないのですが、やはり二人きりの方が僕はいいですかね。
みくるはどうでしょうか?」
朝比奈「私も二人でゆっくりお話がしたいです~」
古泉「では明日授業が終わり次第みくるのクラスに行きます。
そしてどこかで少し話しませんか?」
朝比奈「もちろんいいですよ!」
古泉「では明日また。楽しみですよ」
朝比奈「私も楽しみです~!!」
古泉「ではおやすみなさい」
朝比奈「おやすみなさ~い」
あれ?メールが来ている。
朝比奈「明日一緒に登校しませんか?
私明日いつき君の家に伺いますので一緒に登校してくれるとうれしいです。
迷惑だったら返信してください、おねがいします」
古泉「いやなわけないじゃないですか……」ボソッ
僕は学校へ行く支度を始める。
いつもより早めに起きたおかげでゆっくり準備ができた。
そして僕がいつも家を出る時間よりはるかに早い時間にインターフォンが鳴った。
古泉「はい、今出ます」
朝比奈「いつきくんおはようございます。大丈夫でしたか?」
古泉「もちろんです、待っていましたよ」
朝比奈「よかったぁ~」パァァ
古泉「行きますか」
朝比奈「そうですね」
僕たちは手をつないで学校へと歩き出した。
時間的に早いためほかには誰もいない。
朝比奈さんの手はとても柔らかかった。
とても小さくちょっと力を入れればつぶれてしまいそうな……。
朝比奈「いつきくん」
古泉「なんですか?」
いつになく真剣な顔をする朝比奈さん。
古泉「えぇ、もちろんです」
朝比奈「私のこと、どうおもっていますか?」
古泉「そうですね、とても魅力的だと思っています」
朝比奈「そうじゃないんです、本当に付き合えるかどうかというかぁ……」
古泉「もちろん付き合えるならそんなうれしいことはないですよ」
朝比奈「本当ですか?」
古泉「えぇ、もちろんです」
朝比奈「よかったぁ~……」
そう言って胸をなでおろす朝比奈さん。
なぜそんなことを聞いてきたのだろうか。
素直に今の言葉を受け止められていない自分に嫌気がさす。
でも、朝比奈さんと一緒にいて楽しいというのは本心である。
このペースでいくと学校が開いていないかもしれない。
そう思っていると前に見覚えのある二人を見かけた。
古泉「みくる、あの二人……」
朝比奈「あっ、キョンくんと長門さんじゃないですか」
古泉「仲よさそうですね」
朝比奈「そうですね」
二人が公園へとはいっていく。
別にあとをついていくわけではないが時間はありすぎている。
僕たちも促されるように公園へとはいっていく。もちろん二人にばれないように。
もうそろそろ出かけるのでよければ保守よろしくお願いします。
もしかしたら一日帰ってこれないけど夜(9時以降)には遅くても帰ってきます。
残っているといいな……。
てか保守ばかりお願いしてすまん。できたらよろしくお願いします。
それではまた昼か夜!!ノシ
保守はまかせろ!
なんか目から汗が出てきた……。
本当に感謝感激であります!!
てか帰ってきたばかりなのでもう少し時間ください。
そして期待はしないでください。
本当に駄目な作者でごめん。俺、仕 事 し ろ ! !
それではもう少ししたら書き始めます。
朝比奈「あ、ベンチに座りましたね」
古泉「あまりこういう犯罪染みたことはしたくないのですけど……」
朝比奈「たまにはいいんじゃないですか、ね?」
古泉「そうですね。好奇心には勝てません」
僕たちは気づかれないように二人に近づく。
会話が聞こえるところまで行くのはリスクが高かったですが僕らは出来る限り近くに行く。
キョン「昨日、話したいいってってだろ?」
長門「言った」
キョン「何か話すべきことでもあるか?」
………。
古泉「昨日電話でもしたのでしょうか?」
朝比奈「わかりませんよ」
古泉「そうですよね、すみません」
キョン「長門にしては歯切れが悪いな。ただなんだ?」
長門「あなたのそばにいたい」
キョン「!?」
…………。
古泉「なんと積極的なんでしょうか……」ボソボソ
朝比奈「長門さん大胆すぎますね」ボソボソ
古泉「もう十分でしょう。聞いてるこっちが照れてしまいますよ」
朝比奈「そうですね」
朝比奈「私もいつきくんにこんなこと言われてみたいなぁ……」ボソボソ
古泉「何か言いましたか?」
朝比奈「い、いえ!別に何もですぅ……」
古泉「そうですか、それではばれないように合流しましょうか」
朝比奈「一緒に行くんですか?」
古泉「いくつか聞きたいこともありますしね」
古泉「やぁお二人とも、朝早くから仲睦ましいですね」
朝比奈「キョンくん、長門さんおはようございます」
キョン「おはようございます朝比奈さん。いったいどうしたんですか?こんな早くに」
古泉「僕たちもあなた方と同じ理由だと思いますよ」
キョン「ノルマ表のあれか?」
古泉「御名答です」
どうやら気が付いていないようだ。
しかし長門さんは気が付いていただろう。
長門さんは何度かこっちを凝視してうつむいた。
僕は意を決して言う。
もちろんさっき朝比奈さんが言った言葉が聞こえていたからというのもある。
しかしいざ言うとなるととても恥ずかしい。だけど平然を装わなければいけない。
古泉「仰るとおりです。しかし僕は朝比奈、おっと失礼。
みくると少しでも長く一緒にいたいのですよ」
朝比奈「いつきくん……///」
言ったあと体中が熱くなっていくのを感じた。
本当にこういうことを言うのは勇気がいるんだ。
いつも僕にこういうことを言ってくれた人たちもそうだろう。
なぜか少し憂鬱になった。
その言葉で僕たちは一緒に登校することになった。
………………。
二日目 登校途中β
朝比奈「長門さん……」
長門「なに?」
朝比奈「きづいてました?」
長門「気づいていた」
朝比奈「そうですよね……。気づいていた上であんなことをいったんですか?」
長門「あれは私の本心。隠す必要などない」
朝比奈「そう、ですか……」
長門「あなたはどう思っているの?」
長門「古泉一樹のこと」
朝比奈「私……ですか……」
長門「…………」
朝比奈「よくわからないんです」
長門「…………」
朝比奈「私、今まで誰かと付き合ったこととかなくて。
異性の方を好きになるっていう感覚がわからないんです」
長門「そう」
朝比奈「でも今いつきくんは私にとって特別な人です」
長門「そう」
朝比奈「SOS団でいつも一緒でしたしいつも優しくしてくれました。
そういうところはすごくいいなと思ってました」
長門「不安?」
朝比奈「いつきくんは私にさっき言ってくれました。
でも私はいつきくんに何も伝えれていない気がするんです」
長門「…………」
朝比奈「私、変ですかね……?」
長門「わからない」
朝比奈「えっ?」
長門「私も不安。彼に気持ちにこたえ切れるか」
朝比奈「長門さん…………」
朝比奈「…………」
長門「自分が好きならそれを言葉にする。行動にする。
そうすればきっと彼も答えてくれる」
朝比奈「長門さん………。 ……ありがとうございます」
長門「いい」
長門「そう」
朝比奈「私、自分の気持ちに自信を持って正直に行きます!」
長門「……がんばって」
………………………。
古泉「朝比奈さんを読んでいただけますか?」
生徒「おう、いいぜ。おぉ~い朝~比~奈~!!」
朝比奈「あっいつきくん。来てくれたんですね」
古泉「もちろんですよ、では行きましょうか」
朝比奈「うん!」
僕たちは部室ではなく中庭へと向かう。
部室にはおそらくあの二人がいるだろう。
そしてそんな二人を邪魔したくないし、邪魔されたくもない。
みくるとの二人の時間を過ごしたい。
なんて甘い考えかも知れません……。
古泉「着きましたね」
朝比奈「そうですね、座りましょうか」
あたりは見計らったかのように誰もいない。
こういうことがあると神様というものを信じてしまうかもしれない。
古泉「そうですね。僕は幸せ者です」
朝比奈「え?」
古泉「こんな魅力的は人の隣りに座れているのですからね。
少しくさいセリフですね」
朝比奈「ううん、うれしい。いつきくん」
古泉「なんでしょう?」
朝比奈「さっき言ってたことって……ほんと?」
古泉「公園でのことですか?」
朝比奈「そうです」
古泉「もちろん本当ですよ。どうしてそのようなことを聞くのですか?」
涼宮さんのためにいったのかなって」
古泉「そんなわけないじゃないですか」
朝比奈「…………、そ、そうですよね。私ったら何を言ってるのか……。ごめんね」
古泉「いえ、そんな心配をさせてしまった僕の責任です。
しかしこれだけははっきりと言えます」
朝比奈「なんですか?」
古泉「僕はあなたが好きです」
朝比奈「……」ホロッ
え? おっぱいが飛び出たの?
NOT ポロッ
朝比奈「ごめんなさい、私うれしくて」
古泉「僕は前から朝比奈さんのことを素敵な方だと思っていました。
それは皆さんが思っていたことかもしれません」
朝比奈「 …………」
古泉「そして今回のことがありました。そこで僕はあなたのことを守ってあげたい、そう思いました。
それは、僕があなたとずっと一緒ににいたいという意味でもあります」
朝比奈「…………」
それでも、僕はあなたに伝えたかったんです」
朝比奈「いつきくん……」
古泉「とはいってもいきなりこんなこと言われても困りますよね……」
朝比奈「ごめんなさい」
古泉「!?」
朝比奈「いつきくんがそんなに思っていてくれていたのに私……。
さっきみたいなことを聞いて」
古泉「いえ、僕がもっとしっかり伝えていればよかったのですよ」
朝比奈「私も、いつきくんが好きです。私なんかでよかったら……」
古泉「待ってください」
朝比奈「え?」
古泉「最終日まで待っていただけませんか? もちろんそこで僕から伝えたいことがあるからですが。
おそらく涼宮さんは最終日に何か行うはずです。
それが終わってからでも遅くはないと思うんです。いいでしょうか?」
朝比奈「もちろんです」
朝比奈「そうですね、もう皆さんそろっているかもしれませんしね」
そう言って僕たちは部室へと向かった。
もちろん手をつないで。
…………。
ガチャ
古泉「おや?皆さんお揃いですか」
朝比奈「遅れてすみませぇ~ん。今すぐにお茶入れますね」
朝比奈「ふぇ!?な、なにがですかぁ~?」
ハルヒ「古泉君とよ!! うまくいってるの!?」
朝比奈「それなりにうまくいってますよぅ」
ハルヒ「それは何よりだわ!!正直心配だったのよ」
朝比奈「どういうことですか?」
ハルヒ「みくるちゃんってなんか恋愛とかしたことなさそうだもん」
朝比奈「確かにそんなにありませんけど……」
ハルヒ「だから、古泉君…というより異性と付き合うことがうまくできるか心配だったのよ」
朝比奈「涼宮さん……」
とりあえずあと一日だから。がんばって、っていうのはおかしいけどがんばって!」
朝比奈「ありがとうございます!」
ハルヒ「有希は大丈夫そうね」
長門「そう?」
ハルヒ「さっきすごく仲良かったじゃない」
長門「そう?」
ハルヒ「そうよ!!まぁこのまま頑張って頂戴ね」
長門「わかった」
朝比奈「着替え終わったので二人をよんできますね」
ハルヒ「うん、お願い」
ガチャ
朝比奈「お待たせしましたぁ~」
朝比奈「なんですか?長門さん」
長門「彼の分のお茶を出さないでほしい」ボソボソ
朝比奈「えっ!?どうしてですか!?」
長門「私がいれてあげたい」
朝比奈「そういうことですか。よかったぁ~。わかりました。お願いしますね」
長門「感謝する」
ハルヒ「ありがと!みくるちゃんのお茶はいつも最高よ!!」
長門「……」ズズ
朝比奈「はい、いつきくん。いつもよりも頑張っていれました!」
古泉「何とうれしいことでしょうか。ありがとうございます」
キョン「…………」ワクワク
朝比奈「………………」
キョン「…………」ジー
朝比奈「…………?」
キョン「…………」ガクッ
朝比奈「ごめんねキョンくん。長門さんがどうしてもお茶を入れてあげたいって言うからさ」
キョン「そういうことだったんですか。よかったです、嫌われたのかと思いましたよ」
……………。
ハルヒ「ちゅーもーく!!明日はカップル企画最終日ということでくじを引いてもらいます」
ハルヒ「とりあえずここに…………」
………………。
ハルヒ「だいたいわかったかしら?」
古泉「わかりました」
キョン「すげぇな……」
古泉『簡単にですが相談されましたしね』
ハルヒ「ということで早速ひいてください!!」
古泉「……はいっ。こ、これは……」
話が違いすぎる……。
普通の告白台詞が入っているはず。
そしてそれ以外のアブノーマルのセリフはごくごくわずかなはず。
まさかそのごくごくわずかを引いてしまったのだろうか?
いや、とらえ方を変えると普通かも、というかこれが今どきなのか?
流行りというものは分かりません。
ハルヒ「次はみくるちゃんよ!!」
朝比奈「ひきました!!」
ハルヒ「んじゃそれはペアの人に見せてください!!」
朝比奈「みせていいんですかぁ?」
ハルヒ「見せないと男がそこに行けないじゃない!!」
朝比奈「そうでした。いつきくんここです!」
そこには大きく『映画館』と書いてあった。
すごく場所的にはいいところだしちょうど流行りのラブストーリがある。
しかしそこにこのセリフは……いや、考え方を変えれば……以下略。
古泉「さすがはみくる。いいところを引きましたね」
朝比奈「それほどでも……///」
それじゃあ各自解散!!
その言葉で僕たちは各々別れる。
僕はみくるを家まで送るために少し遠回り。
でも全く苦ではない。
寧ろ楽しさを感じている。
ぎゅっと握った手がとても温かい。
僕はみくるの方を見る。
すると目がばっちりあう。
互いに照れたように顔をそらす。そしてまた目が合う。
なんかすごく甘酸っぱい気持ちになった。
これが恋人というものなのだろうか。
朝比奈「私もです」
古泉「明日で最終日ですね」
朝比奈「そうですね……」
古泉「結局涼宮さんは何を持って今回のことを行ったのでしょうか?」
朝比奈「長門さん、のことじゃないんですか?」
古泉「あなたは純粋ですね……」
朝比奈「へ?」
古泉「そんな所も素敵ですよ」
朝比奈「………いつきくん///」
古泉「明日はどうしましょうか?」
朝比奈「そうですね、お買い物がしたいです」
古泉「洋服とかですか?」
古泉「雑貨ですか、わかりました」
朝比奈「わがまま言ってごめんね」
古泉「わがままなんかじゃないですよ。どこに行きたいかはっきり言ってもらえてうれしいですよ」
朝比奈「よかった。いつきくんはどこか行きたいところはないの?」
古泉「行きたいところ……ですか……。そうですね、CDショップでもいかかですか?」
朝比奈「いいですね、おすすめとか教えてほしいです!」
古泉「じゃあ教えあいましょうか」
古泉「ここでしたよね?朝比奈さんの自宅」
朝比奈「あ!そうですそうです!ここですここ!」
古泉「危うく通り過ぎるところでしたね」
朝比奈「いつきくんとの会話が楽しくてまったく目に入ってなかったですぅ」
古泉「僕もですよ」
朝比奈「それじゃあまた明日ね」
古泉「はい、また明日」
そう言って僕たちは別れる。
振り返るとずっとこっちに向かって手を振ってくれるみくるの姿があった。
その姿にさらに惹かれつつ、手を振り返す。
そして僕は思い切って振りむくのをやめた。このままだと帰れなくなってしまいそうだったから。
そして、明日のために帰宅とほとんど同時に就寝した。
僕は集合場所に少し早く着いた。
しかしそこには長門さんの姿があった。
古泉「やぁどうも」
長門「…………」
古泉「お早いですね」
長門「そう?」
古泉「そういえば彼とはうまくいっていますか?」
長門「それなり」
古泉「それはよかった」
長門「あなたは?」
古泉「僕はもう順調ですよ」
長門「そう。……古泉一樹」
古泉「なんでしょう」
長門「あなたは朝比奈みくるを泣かせるべきではない」
内容はもちろん受け止めるべきものなのだがまさか長門さんから言われるとは。
そしてその時の顔が無表情ながらも真剣そのものだった気がしたのだ。
古泉「もちろんですよ。しかしいったいなぜ?」
長門「禁則事項」
長門さん竜の冗句のつもりなのだろうか。
僕もそこまで落ちぶれちゃいないつもりだ。
ここは深くは追及しないでおこう。
ハルヒ「何よ二人とも。早いじゃない!!」
古泉「やぁ涼宮さん。今日はごくろうさまです」
ハルヒ「何言ってるのよ!団員を見届けるのが団長の使命よ!!」
朝比奈「おくれてすみませぇ~ん」
古泉「全然遅れてませんよ。僕らが少し早すぎたのですよ」
朝比奈「そうですか?兎に角遅れてしまってごめんですぅ…」
ハルヒ「いいのいいの!どうせいつも最後はあいつなんだから」
……………。
ハルヒ「遅ーーい!!何やってたのよ!!」
キョン「悪かった。普通に寝坊してしまってな」
ハルヒ「有希、なんか言ってあげて!!」
長門「謝罪を求める」
キョン「悪かったよ、長門」
長門「…………」フルフル
キョン「悪かったって!有希!」
長門「許す」
古泉「仲いいですねぇ」
朝比奈「そうですねぇ~」
ハルヒ「こらそこ二人でのほほんとしない!!」
古泉「いえ、全然気にしていませんよ」
朝比奈「大丈夫ですぅ~」
ハルヒ「それならよかったわ。それじゃあ各組デートを開始してください!」
そういうと颯爽と走り去ってしまった。
一応彼らに一瞥を入れる。
古泉「それでは僕たちは行きますね」
キョン「おい、んじゃあな」
僕はみくるの手をとる。
そして手を強く握り合いながら雑貨屋の方へと歩みを進めた。
そこには男性客はほとんどおらず、客店員ほとんどが女性であった。
何かすごくアウェーな気がする。
朝比奈「大丈夫ですか?」
古泉「えぇ、行きましょうか」
でも今の僕には朝比奈さんが付いている。
僕一人なら絶対にこんな所には来れないが二人ならいける。
すごく内容は小さいですが僕は大きな勇気をもらっている。
古泉「つけてみては?」
みくるが手に取ったのはペアリングらしきものだった。
そのリングはハートとダイヤ、スペードとクローバとトランプの色別に分かれている。
男性用がスペード&クローバー、女性用がハート&ダイヤらしい。
値段もそこまで高くはなかった。
古泉「買って差し上げましょうか?」
朝比奈「え!?そんな悪いですよぅ……」
古泉「いいんですよ、みくるとペアのものが持ちたいんです」
朝比奈「いつきくん……ありがとう」
古泉「似合いますね」
朝比奈「いつきくんこそ」
古泉「でもこうしていられるのは本当に幸せです」
朝比奈「そうですね、私もほんとに幸せです」
古泉「ここですね、行きましょう」
僕たちは最寄りのCDショップへと入る。
朝比奈「いつきくんの好きな歌手は誰なんですか?」
古泉「----とかーーーーですね」
朝比奈「私もその人たち好きですよ!」
古泉「本当ですか!?」
朝比奈「はい!~~~~って曲知ってますか?」
古泉「その曲一番好きですよ」
朝比奈「私も一番好きな曲なんですよ!!」
古泉「すごく趣味が合いますね」
そう言って一枚のCDを差し出してきた。
古泉「これは……?」
朝比奈「私が注目してる歌手の新曲です。
ラブソングなんですけどすごく感動的でぜひいつきくんにも聞いてほしいなって」
古泉「ありがとうございます」
朝比奈「そのCD私からプレゼントさせて」
古泉「それはみくるに悪いですよ」
朝比奈「いいの。プレゼントさせて!お願い!!」
古泉「ではお言葉に甘えるとしましょうか」
古泉「お願いします」
みくるはそのCDをレジで購入して僕に渡す。
そして僕たちは互いに好きだった歌手の曲を少し聞き店を後にする。
古泉「最後は映画館ですね」
朝比奈「そうですね、なにみるんですか?」
古泉「今注目のラブストーリーですよ」
映画館に着くと僕はあらかじめ買っておいた券を差し出し入館する。
特等席、とまではいかなかったが割といいポジションだ。
この映画はみたことがないがとてもいい話らしい。
古泉「期待ですね」
朝比奈「そうですね」
僕はこの映画の後告白する。
これがリラックスになればいいな……。
……………。
………………。
物語はクライマックス。
主人公がヒロインに告白する大事な場面だ。
………………!!
…………………。
あれ?聞きおぼえが……。いや、見覚えか。
まさかこの映画のセリフを……。
そんなこと思っていると上映終了となった。
朝比奈「おもしろかったですね」
古泉「え、えぇ」
朝比奈「特にあの最後の場面の主人公のセリフ感動しました!」
古泉『もうやめてください……』
朝比奈「大丈夫?」
古泉「えぇ、もちろんです。……みくる」
朝比奈「なに?」
古泉「大事な話があるんだ」
みくるは待っていたといわんばかりに口をつむる。
しかし僕にとって今のこれ時間はすごく勇気のいり時間であった。
何故なら……。
古泉「過去を振り返ってみると僕はいろんな人に出会ってきた」
朝比奈「え!?」
古泉「その中で出会った人たちは今でも僕の大切な思い出や大切な今だ」
朝比奈「…………」
古泉「僕は君の過去を知らない」
朝比奈「…………」
古泉「もしよかったら、僕と一緒に未来を創って未来の君の横にいさせてくれないか?」
朝比奈「…………」
上映終了後の誰もいない映画館。
客はみんなでていって、残ったのは僕とみくるだけ。
朝比奈「…ふふふっ」
古泉「笑わないでくださいよ!」
朝比奈「ごめんね、まさか映画のセリフだとは思っても見なくて……」」
古泉「僕もびっくりしましたよ」
でもみくるへの告白にはぴったりだったかもしれない。
しかし二人が別々に引いたくじでこんなにもマッチするものなのか……。
可能性は低い……、いや涼宮さんに可能性なんて関係なかったな。
古泉「今のは僕の思いでもありますが改めていいですか?」
朝比奈「はい……」
古泉「みくる、僕とずっと一緒にいてください」
朝比奈「もちろんです……」
そしてみくると目が合う。
今度は互いに目をそらすことなどない。
朝比奈「いつきくん、これからもよろしくね」
古泉「えぇ、僕こそよろしくお願いします」
僕たちはそっと口付けをした。
……………。
ハルヒ「……うんうん」
ハルヒ「キョン!たまには有希のために何か買ってあげなさいよ」
キョン「はぁ?何でお前にそんなこと言われなきゃならないんだよ!」
ハルヒ「有希は無口だから私が代わりに代弁してあげてるの!」
あれから少し内容は変わったがいつものように二人が話し合っている。
気が付いたら長門さんと彼も付き合っていた。
これでいいのだろうか。……だめなわけがないか。
涼宮さんもこれを望んでいたのかもしれない。
ハルヒ「とりあえずキョン!!お茶も切れてるみたいだし
有希と一緒に買い出し行ってきて!!」
キョン「何でおれが!!」
ハルヒ「いいからいきなさい!ついでに何か買ってあげてよね!」
キョン「まったく口うるさい団長様だぜ」
本当にここの人たちはみんな素直じゃないな。
仕方がないので助け舟を出すか。
古泉「涼宮さんはあなたに時間を上げるからデートして来いと言っているのですよ」ボソボソ
キョン「……そうなのか?」ボソボソ
古泉『とことん鈍いですね……』
キョン「んじゃちょっと行ってくるか」ボソボソ
古泉「そうしてください」
キョン「あぁ」
長門「…………」ジー
キョン「しょうがないな、行ってくるよ。有希、大丈夫か?」
長門「いい」
そういって二人は部室を出て行った。
古泉「涼宮さんはお優しいですね」
朝比奈「?」
ハルヒ「なんで?」
古泉「二人が二人の時間を時間を作れるようにわざわざ行かせたのでしょう?」
朝比奈「そ、そうだったんですか!!」
ハルヒ「…………」
うつむいたままでも照れているのがわかる。
でも彼女が今を望んだというのならそれはそれでいい。
僕も今みくるとの時間を大切にしたい。
そしてそれはずっと続くとは思っていない。
でも、今ある時間を精一杯過ごしていきたい。
僕はみくるの方を見る。
朝比奈「……?」
首をかしげるみくる。
さすがに以心伝心というのはまだ無理ですね。
僕は心の中で好きだと念じたはずなのに。
朝比奈「……!!」
何かわかったと言いたげな顔で僕に近づく。
古泉「なにがですか?」
朝比奈「いつきくんがさっき何を言いたかったのかが!」
古泉「そう、ですか。それは僕の心からの思いです」
朝比奈「そうですか……。少し待っててくださいねぇ~」
古泉「? わかりました」
朝比奈「はい、お茶です」
古泉「ありがとうございます、でもなんで?」
朝比奈「あれ? お茶が飲みたかったんじゃなかったんですか?」
古泉「ふふふっ、ありがたく頂戴しますよ」
朝比奈「あれ?あれれ~?」
ハルヒ「二人とも!!ちょっといいかしら」
突然涼宮さんが叫ぶ。
そこには彼らの姿があった。
ハルヒ「今すぐ出かける準備をして!!」
古泉「……なんでですか?」
朝比奈「そうですよぅ、買い出しは二人が行ってくれてて……」
ハルヒ「だからよっ!!」
古泉「え?」
朝比奈「どういうことですか?」
おそらくそれは口述あろう。
二人のデートを見たいのではないだろうか。
ということはそのうち僕らも後をつけられるかも……。
まぁいいか。今こうして二人が一緒にいるのも彼女のおかげだ。
古泉「わかりました、いきましょう」
朝比奈「そう、ですね……」
ハルヒ「そうとわかったら今すぐ行くわよっ!!」
そう言って真っ先に部屋を飛び出していった。
残された僕らは顔を見合って笑い合った……。
朝比奈「そんなこと聞かないでくださいぅ」
古泉「そうですね」
朝比奈「これが涼宮さんの目的だったんでしょうか?」
古泉「わかりません、ただ……」
朝比奈「ただ……?」
古泉「今の彼女は僕らの幸せを願ってくれている、ただそれだけですよ」
朝比奈「そうですね!!」
涼宮さんが息も切らさず戻ってきた。
古泉「すみません、今すぐ行きます」
朝比奈「大丈夫ですかね?」
古泉「わかりませんよ、これからのことなんて」
ハルヒ「よーし!それじゃあSOS団行動開始!!」
その声が部室中に響き渡った……。
古朝編FIN
キョン「そんなんでよかったのか?」
長門「いい」
キョン「そんなものいつでも買ってやるのに……」
ハルヒ「ほんとよ!!あんなしょぼいもの買うなんて!!」
古泉「いやいや、あれはあれで乙ではないですか?」
朝比奈「そうですよぅ、いくら安くてもいいんですよ」
ハルヒ「でも髪留めって……。有希そんなに髪長くないじゃない」
古泉「彼の趣味もあるのではないですか?」
ハルヒ「……それもそうかもね」
朝比奈「あの~涼宮さん」
ハルヒ「なに?」
ハルヒ「心配しないで!!」
朝比奈「よかったぁ~」
ハルヒ「ちゃんとあの二人と見守ってあげるから!!」
朝比奈「ふぇ!?」
古泉「……でしょうね」
ハルヒ「あっ!ほらあの二人が動くわよ!あの方向は……図書館かしら?
二人とも!行くわよ!!」
古泉「……困ったものですね」
ハルヒ「ほらほら!いくわよ!!」
朝比奈「わかりましたぁ~」
古泉「今行きますよ」
僕たちは彼らの後にゆっくりと付いて行くのであった……。
+α FIN
こんなくそみたいなSSに付き合ってくれて本当に感謝です。
三日間という長い間でしたが本当にお付き合いくださりありがとうございました。
もしまた書く機会があったらお付き合いくださるとうれしいです!!
今後のためというよりすごく気になるので感想等バンバンお願いします!!
そして今から出かけなければならないのでよければ感想&保守←どれだけ保守させるんだ
お願いします。
本当に付き合ってくれてありがとう!!!
またべつのSSで会えるといいな!それでは!!ノシ
面白かった。ほのぼのしてたし、メンバー皆幸せそうで良かったよ。